謎のカードゲームがAmazonランキング急上昇を果たした理由に迫る! 深夜アニメ&シン・ゴジラのパワーでランキングに異変発生? Amazon「おもちゃ」ランキング

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリーの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「おもちゃ」のランキング(集計日:11月14日、午前)を紹介していこう。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

アニメに登場したカードゲームがランクイン!

●1位「こどもえんぴつ4B」

●2位「キャット&チョコレート 学園編(Cat&chocolate)カードゲーム」

出典画像:「妹さえいればいい。」公式サイトより出典画像:「妹さえいればいい。」公式サイトより

 

聴き慣れない名前のカードゲームが急上昇で2位にランクイン。このゲームは、「イベントカード」に書かれている「持ち物検査」「カツアゲ」といったトラブルを、自分が持っている「第二ボタン」「試験管」などの「アイテムカード」で乗り切る方法を考える、という大喜利に近いゲーム。

 

このゲームがランクインしたのは、11月12日に放送された「妹さえいればいい。」というアニメの影響と思われる。作中で「キャット&チョコレート」がプレイされたため、「これすごい面白そう!」「面白そうだからさっそく注文しました」とSNSで反響が巻き起こっていた。

 

「妹さえいればいい。」にはこれまでにも、「ウミガメのスープ」「アグリコラ」といったボードゲーム・カードゲームが登場。今後も他のゲームが出てくる予定なので、ゲーム好きも見逃せない。

 

●3位「ビンゴカード200」

 

トミカ商品が2つランクインした意外な理由とは

●4位「トミカ ドリームトミカ ルパン三世」

●5位「トミカ トミカタウンビルドシティ パワークレーン建設現場」

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4位と5位にはトミカ商品がランクイン。理由はおそらく2つあり、ひとつはルパン三世PART4が11月13日から再放送されていること。4位の「ドリームトミカ ルパン三世」はこの影響が大きいかもしれない。

 

そしてもうひとつの理由が、「シン・ゴジラ」放送に合わせてトミカ自体への注目度がアップしたこと。というのも、11月12日の「シン・ゴジラ」地上波初放送の実況で盛り上がっていたTwitterにタカラトミー公式も参戦し、“在来線爆弾”のシーンで「E231系とE233系のプラレール発売中です」とツイートしたりと宣伝しまくり。「トミカの商魂がたくましすぎる笑」と評判になっていた。

 

●6位「ベイブレード バースト B-48 スターター ゼノエクスカリバー.M.I」

●7位「Wsky Led ペンライト コンサートライト」

●8位「ベイブレードバースト B-97 スターター ナイトメアロンギヌス.Ds」

●9位「こどもえんぴつけずり 青」

●10位「補充用ヘリウム フワフワ缶3本セット」

 

クリスマスに向けて、ますます競争が激しくなりそうな「おもちゃ」ランキング。ビンゴカードやヘリウムといったパーティーグッズ勢、そしてクリスマスプレゼントになる子ども向けおもちゃの伸びにも注目していきたい。

「シン・ゴジラ」地上波初放送の影響はAmazonランキングにまで!? この時期に“アイス”のホビーが注目を集める理由も分析

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホビー」のランキング(集計日:11月13日、午前)を紹介していこう。

出典画像:シン・ゴジラ公式サイトより出典画像:シン・ゴジラ公式サイトより

 

パーティーにぴったりのアゲアゲグッズがランクイン!

●1位「トランスフォーマー マスターピース MP-41 ダイノボット」

●2位「ダイアクロン DA-20 パワードシステムセット Eタイプ」

●3位「ダイアクロン DA-19 ビッグパワードGV・連結戦闘トレーラー」

●4位「こえだらいずドロップ04 刀剣乱舞-ONLINE- vol.3 BOX」

●5位「ペロッとアイス DJ アゲアゲVer.」

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1位から4位までを来年発売の予約商品が占めたが、5位に入ったのは謎のアイス型ホビー。なぜこの時期にアイスの商品が注目を集めているかというと、恐らく11月12日に放送された「所さんお届けモノです!」の影響。ここで紹介されたのがこの「ペロッとアイス DJ」だ。

 

ものすごく子ども向けなパッケージだが、実は楽器メーカーのKORGとタカラトミーがコラボした本格派。好きな棒アイスをセットすると、アイスをなめるたびに「イエーイ!!」といったアゲアゲな声や効果音などが鳴り響く。番組によると大人に人気らしく、Amazonレビューでも「KORGのサンプリング音源を使ってるだけあってなかなかいい音です」と本格的な評価が。アゲアゲなクリスマスパーティーにもぴったり。

 

高視聴率を記録した「シン・ゴジラ」グッズが2つランクイン!

●6位「シン・ゴジラ 第2形態 もちっとクッション 全長約100cm」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

6位にランクインしたのは映画「シン・ゴジラ」に登場したゴジラ第2形態のクッション。東京都蒲田に上陸した際にこの形態だったことから“蒲田くん”というあだ名で親しまれているが、この商品がランクインしたのはもちろん11月12日の「シン・ゴジラ」地上波初放送の影響。

 

平均視聴率15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をたたき出した地上波初放送は、関連ワードが次々と「Yahoo! リアルタイム検索」にランクインするなどネット上で大反響。「アナ雪の方が視聴率高かったみたいだけど、今回のシンゴジほどツイートなかった気がする」「Twitter見てる感じでは視聴率80%くらいかと思った」との声も上がっているため、ネットを利用しているAmazonの利用者層にはドンピシャだったよう。

 

●7位「STARWARS リモコンセーバー ルーク・スカイウォーカー」

●8位「ポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック ウルトラサン BOX」

●9位「創動 仮面ライダービルド BUILD4 12個入」

●10位「S.H.モンスターアーツ シン・ゴジラ」

 

10位にもシン・ゴジラのフィギュアがランクインするなど、見事にテレビ放送が反映された形の今回のランキング。今週末にはアニメ映画「GODZILLA 怪獣惑星」の公開も控えているため、まだまだゴジラ旋風は終わらないかもしれない。

「それなりにザワザワした」音楽プロデューサー・北原京子が「シン・ゴジラ」の裏側を告白!

11月5日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系)に、映画「シン・ゴジラ」の音楽プロデューサー・北原京子が登場。制作時の裏話を語り話題になっている。

出典画像:「シン・ゴジラ」公式サイトより出典画像:「シン・ゴジラ」公式サイトより

 

庵野監督のこだわりに制作スタッフが困惑?

同番組で「シン・ゴジラ」の劇中音楽が話題になった場面。北原は「大変な作品でした…」と当時を振り返った。

 

まず彼女は、監督を務めた庵野秀明が企画の段階から、伊福部昭の“ゴジラのテーマ”を使いたがっていたことを告白。しかし当初は楽曲の“カバー”を使おうとしていたのだが、新録をしても伊福部の手法を上回ることが出来ないという問題に直面してしまう。そこで、「旧音楽をどう現代の音響で生かすか」という方向に路線を変更。結果的に“ゴジラのテーマ”の音源をそのまま使うことになった。

 

そして次に語ったのは、作中に「新世紀エヴァンゲリオン」の楽曲を使うことになった経緯。北原曰く、映画の現場では監督のイメージを共有するために、既存の音楽を試写用のテープ“ラッシュ”に添付することは良くあることだという。そのため彼女はラッシュに添付されていた楽曲を見た時に、あくまで“イメージ”として捉えていたそうだ。

 

しかし監督の意向は斜め上を行くもので、庵野は「ママ使いたい」と宣言。これには制作スタッフも「それなりにザワザワした」とのこと。ところが出来上がった「シン・ゴジラ」は日本映画史上まれに見る大ヒットを記録。北原も番組で「庵野さんが仕掛けたことが全て成功に繋がっている」「ものすごいセンスの方ですよ」と、若干破天荒な監督を称賛した。

 

知られざる「シン・ゴジラ」の裏側に視聴者は「ゴジラ映画でエヴァの楽曲を使うのは勇気が必要だっただろうなぁ…」「庵野さんやっぱり面白すぎる!」「やっぱりエヴァ曲の使用にはそれなりにザワザワしたんだ」と興味津々な様子。また「庵野作品のプロデューサーって大変そうだな…」との声も上がった。

 

なぜ「エヴァ」の楽曲が使われたのか

これまでも何かと「新世紀エヴァンゲリオン」と比較されてきた「シン・ゴジラ」。映画放映当時も、「エヴァ」リアルタイム世代からは「シン・ゴジラとの闘いが使徒との闘いを彷彿とさせる」「BGMもそうだけど、ストーリーもどこかエヴァっぽい」と声が。また、今年には「シン・ゴジラ対エヴァンゲリオン交響楽」というオーケストラコンサートも行われた。

 

しかしなぜ、庵野は「エヴァ」の楽曲を使うという発想に至ったのか。「エヴァ」「シン・ゴジラ」両方の楽曲を担当した作曲家・鷺巣詩郎は、「シネマトゥデイ」のインタビューに「名人の定石」と答えている。どうやら、ファンの反響を見越した庵野の決断だったようで、鷺巣は「名人の打つ手というのは、打った本人にしか確固たる理由はわかりません。そして何より、その一手で皆が痛快に感じること。それに尽きるんです。悪手と言われる手でも、状況次第では良い手に化ける。今回は、最高の一手だと思います」とも語っていた。

 

見れば見る程新しい発見がある「シン・ゴジラ」。何十回も見てる人も多いだろうが、次は楽曲に注目して鑑賞してみても面白いかもしれない。