期間限定品だったジュニパージンが通年販売に!キリンビール「KIRIN Premium ジントニック 杜の香」

キリンビールは、ジュニパーベリー100%で仕上げたジン「KIRIN 杜の香」ブランドから、「KIRIN Premium ジントニック 杜の香」を4月8日から全国で通年販売しています。

記事のポイント
ジュニパーベリーは、ジンの香りづけに使われる実。森林を感じさせる清涼感に加え、スパイスや柑橘類を感じさせる香りが特徴です。それを100%使ったジンなので、爽やかで甘さ控えめな味わいが楽しめます。

 

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、甘くないスッキリとした味わいが特徴。24年11月に期間限定で発売した際、食事にも合うと好評だったそうなので、甘くないお酒が好きな人はぜひ試してみては。

 

今回の通年販売にあたり、素材へのこだわりやプレミアム感をより伝えやすいパッケージに刷新。2月製造品より、ジンらしさやキレを強化し、爽やかな清涼感をより感じられる味わいにリニューアルされた「ジンソーダ 杜の香」と共に、これまでジンベースのRTDを飲んだことのない層への飲用機会の拡大を目指しているとのこと。

 

キリンビール
KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(2月製造品よりリニューアル)
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(昨年から中味変更なし)

容量・容器: 350ml缶、500ml缶
価格: オープン価格
アルコール分: 7%

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※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。

ローソンで極上のクラフトジンが買える!世界最高賞受賞ジン使用「野沢温泉蒸留所 THE GIN SODA」

野沢温泉蒸留所は、世界最高賞を受賞したジンを贅沢に使用した「野沢温泉蒸留所 THE GIN SODA」を、全国のローソンで3月25日より販売しています。

記事のポイント

自然豊かな信州野沢温泉の山の恵みと湧水で仕込まれたクラフトジンです。食事と合わせても、それぞれに違う表情を見せてくれそうですね。なお野沢温泉蒸留所は、国際品評会サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション2024(SFWSC2024)で、4つのダブルゴールドメダルとゴールドメダルを1つ獲得している実力派。今後の動向にも注目です。

野沢温泉蒸留所のクラフトジンは、長野県・野沢温泉村の豊かな自然の中で蒸留されています。定番のNOZAWA GIN、CLASSIC DRY GIN、IWAI GIN、SHISO GINの4種に加え、秋の味覚を使ったAUTUMN GINや、野沢温泉村の伝統行事「道祖神祭り」にちなんだDOSO GINなど、個性的なジンを季節に応じて展開しています。

 

今回発売された「THE GIN SODA」は、山椒を使用したCLASSIC DRY GINをベースにしており、ピリッとしたスパイシーな舌触りが特徴。爽やかなレモンの酸味と山椒の刺激が調和し、清涼感あふれる一杯に仕上がっているとのこと。

 

飲むとフレッシュな柑橘の香りが口の中に広がり、山椒がほんのりとしたスパイシーさを加え、後味に軽やかな余韻を残してくれるそう。

 

また、「THE GIN SODA Deep」も同時発売。こちらは、より深みのある味わいで、柑橘とスパイスのパンチが効いた一本です。

 

野沢温泉蒸留所
THE GIN SODA
容量:350ml
容器:缶
希望小売価格:350円(税込)
アルコール度数:7%
品目:スピリッツ
味わい:心地良い柑橘とスパイス感

 THE GIN SODA Deep
容量:350ml
容器:缶
希望小売価格:350円(税込)
アルコール度数:7%
品目:スピリッツ
味わい:深みのある味わい、柑橘とスパイスのパンチ

※全国のローソン・ナチュラルローソン(ローソンストア100を除く)で販売

注文殺到、行列必至のフード!プロがヒットを断言する、うどん、ジントニック、チョコのようなスイーツ

2025年に流行するモノは何か、専門家が大断言する「GetNavi NEXTトレンド」。今回取り上げるのはフード部門。

 

サントリー「翠」の登場以降、大手が次々と参入している「ジントニック缶」や、世界で市場を拡大させている「うどん」、若い女性を中心に話題となっている「麻辣湯」など、2025年話題のフードを紹介していく。

【ジントニック缶】「翠」が火付け役となったジン。いまや大手がこぞって参入

ほんのりビターで風味が多彩、食事に合わせやすく低糖質。こうした理由で、ウイスキーに次ぐ人気の洋酒となったジン。火付け役は、2020年に瓶が、22年に缶商品が発売されたサントリーの「翠」ブランド。近年は、アサヒがジンベースのチューハイ「GINON」、キリンがジンブランド「杜の香」、サッポロもジンの要素をもつ「クラフトスパイスソーダ 食の愉しみ」を発売している。

 

そこで迎えた今季、サントリーとキリンがほぼ同時期に、ジントニックの新作を発売。ソーダ割り以外の嗜み方が根付くか要注目!

↑22年3月のデビュー以来、トレンドをけん引する「翠ジンソーダ缶」。今月リニューアルされ、より爽快な味に進化した。

 

ジュニパーベリー100%によるピュアなほろ苦さと爽快感

キリンビール
KIRIN Premium ジントニック 杜の香(期間限定)
実売価格190円

 

ジンの大半が複数の素材で味の個性をつくるなか、本品のベースに使われているジン「杜の香」は、ジンの最重要な原材料「ジュニパーベリー」100%で蒸留。24年8月にジンソーダ、11月にトニックが登場した。

 

↑杜の香

 

ジンの苦さも甘さも熟知するサントリーの最新作

サントリービール
ジントニック専門店G&T
実売価格184円
●1都9県限定発売

 

「愛だろ、愛っ。」「GIN GIN ジングルベル」「ジンと肉」「友達がやってるバー」など、長年ジン市場に挑戦してきたサントリーの最新作。オリジナルとオレンジを24年11月、ライチを12月に発売した。

 

【ヒット確定の根拠】すでに開発競争の兆しが見えていて競合の動きに期待大

「ここ1〜2年でジンソーダの新ブランドが市場をいっそう盛り上げていたところ、今度はトニックの新作が登場。アサヒは数年前にジントニック缶を発売していましたから、出そうと思えば出せるはず。この開発競争に注目!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【うどん大躍進】世界規模のうどんチェーンに北九州の雄が関東で挑む!

↑1993〜2017年に販売された、生麺食感のカップうどん「日清のごんぶと」がチルド麺で復活。簡単調理で絶品“もっちり麺”が楽しめる。

 

もちもち食感と強いコシで、業界王者に君臨する讃岐うどんだが、「待った」をかける動きが起きている。それが、福岡うどんの雄、北九州市発祥の「資さんうどん」の関東進出だ。

 

23年夏に、東京・神田に限定出店した際は3日で1200人以上が行列を生み、24年12月は千葉、25年春には東京に各1号店が開業予定。最大のライバルはご存知「丸亀製麺」であろうが、同社も近年は47都道府県のつけ汁うどん企画や「丸亀うどーなつ」のヒットなど大盛況。激戦による市場拡大は必至だ。

 

味の向上や新作開発にも余念がない世界一のうどん店

丸亀製麺
2000年1号店オープン

海外店にも出店する讃岐うどんの王者が、25年に25周年。24年は国内全店に厳しい基準を満たした「麺職人」を配し味を向上させ、限定品も多数開発。

↑24年6月に登場し、累計販売数860万食を突破した「丸亀うどーなつ」。今冬はチョコ味とコンポタ味が登場。

 

「肉ごぼ天うどん」が名物の、福岡を代表するチェーン

資さんうどん
2024年12月関東上陸

 

1976(昭和51)年に北九州で創業し、70店以上を展開。名物「肉ごぼ天うどん」を筆頭に、福岡の味が人気だ。2024年秋にすかいらーくグループとなり、全国規模へのさらなる拡大が期待されている。

 

【ヒット確定の根拠】外食は資さんvs丸亀だが、内食の名門ブランドも激アツ

「最大の注目株は『資さんうどん』の関東進出ですが、小売り商品もアツい! 日清食品が『日清のごんぶと』をチルドで復活させたほか、冷凍の名門『カトキチ』ブランドは発売50周年を機に大幅刷新。長く太く、この動向を見守りたい!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【オルタナティブチョコ】カカオ以外の原材料から、まるでチョコのようなスイーツを続々発明!

近年の技術革新によって食品業界にもオルタナティブ(型破り、代替の)な商品が生まれているが、スイーツで近年話題なのが、カカオ以外の素材で生み出されるチョコレート風の菓子だ。特に注目の2商品を紹介する。

 

アロマオイルも逃さずに豆を丸ごと使った食べるコーヒー

ゼロワンブースター
カフェレート
1280円(5枚入り)

 

飲むコーヒーでは豆の約7割がフィルターに残るが、独自製法で作られた本品なら、アロマオイルなども残さず凝縮したコーヒー本来の魅力を楽しめる。豆のかすが出ない、サステナブルな側面も魅力だ。

 

焙煎ごぼうの香気を生かし、チョコのような風味と食感を実現

あじかん
ゴボーチェ
648円(標準12枚入り)

 

焙煎ごぼうとカカオに、共通の香気成分が8種類あることを発見し開発。カット、乾燥、焙煎、粉砕、加工を経てチョコレートのような味と口どけを実現した。ノンカフェインなのもうれしい。

 

【ヒット確定の根拠】未体験の味が肝。先行するUCCは注文殺到する人気

「コーヒー最大手のUCCが手掛ける“コーヒーを食べるお菓子”こと「ヨインド」が、2023年から限定発売されており、すでに注文が殺到するほどの人気ぶり。未知の美味体験ができるスイーツとして、市場が広がるはず」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【マーラータン】若い女性を中心に大行列のトレンド食が全国拡大へ

近年、首都圏を軸に新店が増え、若い女性を中心に行列となっているグルメが「マーラータン」だ。薬膳スパイスの香り高いシビ辛スープと春雨麺を組み合わせたヘルシーさと、選べる多彩なトッピングも人気の理由。

 

ラーメン店感覚で気軽にスープ春雨を味わえる行列店

カシュカシュ
七宝麻辣湯(チーパオマーラータン)
2007年1月 1号店オープン

 

スパイスが香るモダンアジアンな空間で、ひとりから気軽にマーラータンを味わえる。24年だけでも8店舗を新規開業し、千葉と神奈川にも進出。どの店も、昼夜問わず行列ができる人気ぶりだ。

 

人気店の味を簡単に作れる、お取り寄せの冷凍マーラータン

ネクスターホールディングス
おうちでマーラータン
999円〜

 

新大久保に本店を構える本家「頂マーラータン新大久保本店」の「新宿名物 元祖『和製マーラータン』」をお取り寄せで楽しめる。鶏とあごのだしがベースとなった日本人好みの味わいだ。

 

【ヒット確定の根拠】ビッグネームの強力タッグで全国拡大目前か!

「本命は『七宝麻辣湯』。創業者は“神の舌を持つ男”として知られる石神秀幸さんで、おいしさは折り紙付き。『焼肉ライク』などを手掛けるダイニングイノベーションとタッグを組んでおり、全国的に広がるのは時間の問題です!」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【上京北海道グルメ】肥沃な大地から生まれた北の美食が続々上陸

完全にコロナ明けして人の往来が戻った東京では、各地の有名店やグルメブランドの進出が再過熱しているが、なかでもヒットを連発しているのが北海道発。背景には、豊かな土地に恵まれたおいしさや商品力がある。

 

地元産小麦を使った香り高いパンを焼き立てで提供

ペンギン
ペンギンベーカリー

 

北海道産小麦の使用、豊富なラインナップ、常に焼きたてを提供するシステムが特徴の北海道発のベーカリー。ミルク味の食パンとカレーパンが二大名物。16年の創業から8年で50店舗を超え、24年秋には東京1号店を開業した。

 

北海道内のテスト販売で、ひと月14万袋を売った革新的スナック

北海道
コンフェクトグループ

RAMEN CLUB
1080円(5袋入)、1674円(8袋入)

 

口内温度が約33℃になるとコーティングしているスープが広がる麺と、真空フライにした具材が味わえるラーメンのスナック菓子。北海道とオンラインでのテスト販売では1か月で14万袋を販売し、24年秋には東京駅に直営店を開業した。

 

【ヒット確定の根拠】美食の宝庫の本気グルメが訪日客にささる!

「47都道府県のなかで最も広く、北国の大自然に育まれた山海の幸がそろう北海道は美食の宝庫。酪農生産量もトップであるためスイーツは特に強く、国内外の観光客で年々にぎわう大都市を中心に、より道産子グルメが増えるでしょう」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 


フードアナリスト:中山秀明さん
内食外食問わずトレンドに詳しい。スイーツではコンビニや上陸系による第6次ドーナツブームとドバイチョコに注目。

 

※「GetNavi」2025月2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです。
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ウイスキー・ジン・ラム・テキーラにも!”原酒のソーダ割り”ブームの背景とおすすめ銘柄18

ウイスキー消費を若年化・大衆化した立役者といえばサントリーの「角ハイボール」ですが、この「ハイボール」、すなわち「ソーダ割り」がジンやラム、テキーラなどさまざまなお酒に急速に拡大。“原酒+ソーダ”という飲み方がお酒トレンドを席巻しています。

 

この流れは2025年以降も続く見込み。そこで原酒ソーダにおすすめの銘柄から、好みの炭酸強度・味わいで自宅で手作りできるレシピまでを紹介しましょう。

 

 

ハイボールの次は?
「原酒ソーダ」トレンドの流れをおさらい

今回お話をうかがったのは、東京・丸の内ビルディングにある立ち飲みバー併設型のリカーショップ「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS(サケ コレクティブ アンドスピリッツ)」。同店はロンドン最大級の日本酒専門店と、東京最大級の蒸留酒専門店のコラボレーションストア。代表の黒田亜衣さんにトレンドなどを教えていただきました。まずは昨今人気となっている背景から。なぜ近年、原酒ソーダが盛り上がっているのでしょうか?

 

「理由はいくつかあります。振り返ると、ルーツは2008年ごろに始まった、『角』を起点とするウイスキーのハイボールブーム。これは近年の日本におけるウイスキーブームのきっかけにもなりました。飲食店で飲まれていたハイボールが徐々に家庭にも浸透。いまや、大定番酒のひとつとなりました」(アンドスピリッツ株式会社 代表・黒田亜衣さん、以下同)

 

インタビューに答えてくれた黒田亜衣さん。2024年には日本人初となるウイスキーの国際資格「MASTER OF SCOTCH」を取得しています。

 

ハイボールをはじめとする原酒ソーダ人気の理由のひとつは、ベースとして使われるウイスキーやジンといった蒸留酒が、ビールやワインなどの醸造酒よりも糖質が低いというヘルシーさ。こうした認知が広がるなかでウイスキーやハイボールが市民権を獲得し、その後、「レモンサワー」ブームへと続きました。

 

 

「代表的な商品は、『檸檬堂』『こだわり酒場のレモンサワー』。EXILEが監修した『レモンサワースクワッド』も話題でした。街にもレモンサワーの専門店や、テーブルにレモンサワーが出る蛇口を取り付け、それを飲み放題で楽しめるようにしたお店などが続々とオープンしましたよね」

 

このトレンドを後押ししたのが、2018年ごろに起きた「強炭酸水」ブームです。

 

このころに、「カナダドライ」ブランドの「 ザ・タンサン・ストロング」や、サントリーとスノーピークがコラボした「サントリー 南アルプススパークリング」などがデビューしました(ともに現在は終売したものの、そのDNAは最新ブランドに引き継がれています)。

 

 

『こだわり酒場のレモンサワー』は、RTD(Ready to Drinkの略。缶や瓶など、フタを開けてそのまま飲める飲料のこと)よりも前に、『こだわり酒場のレモンサワーの素』を発売していました。これは、いわばアルコール入りの割り材。強炭酸水ブームとの親和性の高さもあり、自宅などでハイボールやレモンサワーを飲む人が増えていきました

 

ジン人気の理由と現在地。
火付け役のブランドは?

その裏で、ジワジワと勢力を拡大させていたのが「ジン」です。特にお酒好きやバー業界のあいだでは、小規模蒸留所による個性的な味わいのクラフトジンが注目を集めていました。

 

そのムーブメントの世界的なパイオニアである「シップスミス」は2009年に英国ロンドンで誕生。日本初のクラフトジンは、京都蒸溜所の「季の美」で、2016年にデビューしました。

 

ジンの蒸留所は首都圏にも多く、蔵前、八王子、虎ノ門、深川、田園調布、みなとみらいなどにあります。

 

「ジンはジュニパーベリーというスパイスを使うこと以外は定義がゆるく、異なる多彩なボタニカルが生み出すフレーバーが魅力です。ウイスキーのように必ずしも樽で長期間熟成させる必要がないので、比較的早く出荷できるというメーカー側の利点もあります」

 

トニックウォーターで割ると色素が変化を起こし、青色がピンクに変わるジンなど、個性的な商品も増えています。

 

ジンのヒットを決定づけたのは、サントリーの「翠(SUI)」。2020年にデビューし、2022年にはRTD「翠ジンソーダ缶」が発売され、ともに大ヒット。ハイボールのように家飲みの新定番として定着しました。

 

コロナ禍によって家飲み需要が増したことも大きかったと思います。蒸留酒の魅力に目覚める人も多く、ウイスキーやジン以外に、ラムやテキーラ、焼酎なども脚光を浴びるようになり、いまの原酒ソーダブームにつながりました」

 

志村けんさんが愛飲していたことで知られる、鹿児島の芋焼酎「伊七郎」。同店は、都内屈指のラインナップを誇ります。

 

仕事柄、海外のつくり手やバーテンダーとの情報交換を頻繁にするという黒田さんですが、原酒ソーダは日本独自のカルチャーだとか。ほかの国では、カクテルのほうが人気が高く、原酒をソーダで割って飲む文化はあまり根付いていないといいます。

 

日本でソーダ割りが人気なのは、料理に合わせてお酒を楽しむ文化があるからだと思います。ソーダで割るとアルコール度数が高いお酒でも飲みやすくなりますし、爽快で食事にも合わせやすい。また、日本人は欧米人にくらべてお酒に弱いので、お酒を覚えたてのころにストレートのまま飲むという人はあまりいません。
東京の下町では、ウイスキーハイボールから転じた焼酎ハイボールが戦後から大衆酒場で親しまれていますし、日本人はDNA的にもソーダ割りが好きなんだと思います」

 

「冷やすこと」を意識するとおいしく仕上がる

では、自宅などで原酒ソーダを楽しむ際、どうやって作るとお店のようにおいしく仕上がるのでしょうか?

 

「まずは、できるだけ冷やすことです。炭酸ガスには、水の温度が低いほうが溶け込みやすいという性質があるので、冷たくしたほうが爽快感を得られます」

 

 

「また、氷が溶けると水っぽくなり風味が変化してしまうので、それを可能な限り防ぐという意味でも冷たいほうがいいですね。そういった意味では、製氷機で作った氷よりもお店で売っているような溶けにくい氷を使うのがおすすめです」

 

お店の味を再現!
おいしい原酒ソーダの作り方

なるほど! とはいえ論より証拠。同店バーテンダーさんの実践を交えつつ、黒田さんに解説していただきました。

 

「まずはグラスに氷を入れ、バースプーンやマドラーでかき混ぜてグラスをしっかり冷やします。次にスピリッツを注入。アルコール度数が40%なら、スピリッツ1:ソーダ4で約8%、1:5なら約6.6%になりますが、比率はお好みでご調整ください」

 

原酒もマドラーなどを使い、氷としっかり混ぜましょう。そうすることで、凝縮されている香りが開き、さらにこのあと注ぐソーダとも混ざりやすくなります。

 

「ソーダは、炭酸ガスが抜けないようにできるだけやさしく注ぎます。注ぎ終わったらマドラーなどで氷を上に4〜5回持ち上げ、全体をなじませれば完成です」

 

同店では、グラスの形に合わせてバーテンダーがカットした氷柱を使用しています。

 

ウイスキーからカシャッサ、メスカルまで
原酒ソーダに合うおすすめ銘柄

「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」は、嗜好性の高い品ぞろえが特徴で、個性的なブランドがずらり。今回はそのなかから、原酒ソーダにオススメの銘柄をピックアップしてもらいました。

 

ウイスキー

左から「キルホーマン マキヤーベイ」7150円、「アバフォールズ シングルモルトウイスキー」2970円、「ミクターズ US★1バーボン」8140円(すべてSAKE COLLECTIVE &SPIRITSでの税込価格、以下同)。

 

・スコッチウイスキー(シングルモルト)
「スコットランドのアイラ島でつくられるアイラモルトはスモーキーな香りが魅力。ストレートやロックなどもオススメですが、ぜひハイボールも楽しんでみてください。なかでもキルホーマンは、たくましい燻香と甘やかなコクがたまりません」

 

・ウェルシュウイスキー
「個人的に推したいのは、英国南西部のウェールズでつくられているウェルシュウイスキーのシングルモルト『アバフォールズ』。現地でも、100%ウェールズ産の麦芽を使用している蒸留所であり、ほんのりとしたスパイス感と果実味、甘味が絶妙。ハイボールには特にオススメです」

 

・アメリカン(バーボン)ウイスキー
「アメリカンウイスキーからはミクターズを。米国最古のウイスキー蒸留所をルーツに持つブランドで、少量生産のクラフトディスティラリーとしても屈指の人気。樽由来のバニラ香や、濃厚な果実味がハイボールとも好相性です」

 

「クロナキルティ ギャレーヘッド シングルモルト」6490円、「ザ グラッドストンアクス ブラックアクス」3960円。

 

・アイリッシュウイスキー
「近年人気急上昇中のアイリッシュからはクロナキルティを。カカオや完熟フルーツのリッチな果実味がおいしいです」

 

・スコッチウイスキー(ブレンデッド)
「スコッチのブレンデッドウイスキーからはザ グラッドストンアクスのブラックアクス。アイラモルトとハイランドモルト(ハイランド地方のモルトウイスキー)のブレンドで、スモーキーかつリッチな味わいが特徴です」

 

ジン

「野沢温泉蒸留所 シソジン」4950円、「ウィットリーニール ディスティラーズカット ロンドンドライジン」3300円、「マーシャル ロンドンドライジン」6600円。

 

・ジャパニーズジン
「野沢温泉蒸留所のシソジンは、赤紫蘇のやさしい甘味が特徴で、ジンソーダの新たな魅力に気づかせてくれるはずです」

 

・ロンドンドライジン
「正統派のロンドンドライジンからは、3年連続で“英国で最も愛されているプレミアムジン”に選ばれているウィットリーニール。柑橘の風味と土っぽいスパイス感、苦味や甘味のバランスが心地よいおいしさです。
そして、音楽好きに有名な英国のアンプメーカーマーシャルブランドのジンも、意外なおいしさでオススメ。ジュニパーベリーのビター感に、コリアンダーシードのハーバルや柑橘の香りが加わった、爽やかな飲み心地が魅力です。音楽好きの方へのプレゼントにもぜひ」

 

ラム・カシャッサ

「ラオディ ホワイト56」8250円、「セルバレイ チョコレート」5610円、「イピオカ レゼルヴァ プラタ」3190円。

 

・ホワイトラム
「ラムは、樽熟成やスパイスの添加の有無、主原料となるサトウキビの甘味などで、味わいが多彩に変化します。イチオシは、日本人醸造家の井上育三さんがラオス人と共創したラオディ。ピュアで濃厚なホワイトラムです」

 

・ダークラム
「スイーツ好きの方へのおすすめは、ブルーノ・マーズがプロデュースするセルバレイのチョコレートラム。パナマのジャングルで作り出されるリッチな風味と、奥深いカカオのフレーバーが心地よく、それでいて甘すぎない繊細な味です」

 

・カシャッサ(ピンガ)

「ブラジルには、同じサトウキビが原料でも、製法などがラムとは若干異なる『カシャッサ(ピンガ)』という伝統酒があり、そこで推したい銘柄がイピオカです。栗の樽で6か月以上熟成させていて、独特のコクや甘味が特徴の魅惑的な味です。ヤシの葉で巻かれたボトルもかわいいですよ」

 

テキーラ・メスカル

「オルメカ シルバー」3080円、「メスカル アハル」5500円、「サン コスメ」5830円。

 

・テキーラ
「ブルーアガベからつくられるテキーラも、リッチな甘味や熟成の有無などで個性が異なり面白いです。オルメカのシルバーは、ハーバルかつスパイシーで柑橘香も感じられ、ソーダ割り入門に最適なバランスのいい一本ですね」

 

・メスカル
「テキーラは、メキシコのハリスコ州や周辺地域産であることなど細かな定義があるお酒。それに対し、同じくメキシコで自由な発想でつくられているのが、より伝統的な『メスカル』です。スモーキーかつ個性的な味わいや、おしゃれなデザインが注目されていて、近年人気が高まっています。
例えばメスカル アハルは、燻製の香りのなかにオレンジ、ピーチ、アップルのような果実味があって絶品!
よりエントリー向けなら、燻製香がおだやかで上品な味わいのサン コスメ。メキシコ屈指の有名なバーで、ハウスワインならぬ“ハウスメスカル”としても使われている由緒正しき銘柄です」

 

チャチャ・アップルブランデー・シンガニ

最後に、カシャッサやメスカルのように、日本ではまだあまり知られていない世界の蒸留酒からソーダ割りに合うお酒も紹介していただきました。

 

「ダクラッツェ チャチャ クラシック」4950円、「アプルヴァル グランドリザーブ」6380円、「ロス パラレス アニバーサリーリザーブ」5500円。

 

・チャチャ
「まずはジョージアの伝統酒の『チャチャ』。世界最古の蒸留酒のひとつと言われるぶどうのスピリッツです。なかでもこの『ダクラッツェ』は優良栽培地域のぶどう園を所有するワイナリーがつくったチャチャで、ブーケのような華やかな香りが素晴らしいです」

 

・アップルブランデー
「ぶどうで作られることの多いブランデー(果実を主原料とした蒸留酒)のなかで、りんごでつくれらたブランデーを『アップルブランデー』といいます。アップルブランデーで有名な商品は『カルヴァドス』が、今回おすすめしたいのはソーダ割りに最適なアプルヴァル。やわらかな口当たりと、ふんわり香るりんごの余韻がたまらないおいしさですよ」

 

・シンガニ
「 そして3つめは、ボリビア伝統のマスカットの蒸留酒、『シンガニ』からロス パラレス。マスカット・オブ・アレキサンドリアのリッチな甘やかさ、爽やかな香りが調和して、ソーダ割りにも好相性だと思います」

 

手軽に入手できる新作ジンソーダのRTDは
味も意匠も個性的

続けて、嗜好性がありつつも比較的入手しやすいRTDのおすすめを聞きました。すると黒田さんは、2024年11月に発売されたばかりのジンソーダLASTジンソーダ缶をレコメンド。こちらは東京・蔵前にある「エシカル・スピリッツ」初のRTDで、首都圏を中心にスーパーなどでも販売されているそうです。

 

左が「LASTジンソーダ缶」308円。右はそのベースに使われているジン「LAST ELEGANT」2530円。

 

「ジュニパーベリーのニュアンスにラベンダーの華やかさが重なり、さらにリコリスや酒粕を思わせる甘やかさ、まろやかなニュアンスが楽しめる個性派です。アルコール度数5%と、ジンのRTDとしては飲みやすいのも魅力。250mlの手ごろなサイズや、おしゃれなデザインもお気に入りです!」

 

世界には多様な美酒が数多。
ソーダ割りでどんどん試そう!

原酒ソーダのトレンドは2025年以降も拡大していきそうですが、黒田さんはこのムーブメントをどう見ているのでしょうか?

 

「今年は大手のキリンからRTDの『KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香』が新発売されるなど、ジンのソーダ割のラインナップが充実しましたし、しばらく話題性が続くスピリッツといえばジンかなと思います。付随するトピックスとしては、ジントニックでしょうね。こちらも、コンビニなどで買える缶入りの商品が続々と登場しています」

 

また、ラムやテキーラを筆頭に、メスカルやカシャッサなどのアナザースピリッツも徐々に浸透していくはずだと予想。「大手メーカーさんがどこまでPRをするかで、市場拡大のスピードや広がる規模感が変わるとは思いますが」と前置きしつつ、次のように語りました。

 

「ここ数年を振り返ると、グローバル化やSNSの発達もトレンドに大きく影響してきたと思います。特に若い世代は顕著で、20~30代でもお酒好きの方のなかにはマニアックな銘柄に詳しい方がたくさんいます。それでいて、酔い潰れるなどはせず、スマートに嗜む方が多い印象です。若い世代という意味では、若いつくり手もどんどん増えているんですよ」

 

先ほどご紹介したエシカル・スピリッツや、Whiskey&Co.(写真左端の「Teen Spirits」や「On Spring」などをラインナップ)などで活躍するつくり手、山口歩夢さんは1995年生まれです。

 

黒田さんはあらためて、アルコール度数が高いお酒をソーダ割りで飲みやすくするという日本独自の嗜み方に言及。「この文化が多彩な原酒を試すハードルを下げる好習慣となっていて、銘柄の認知拡大にもひと役買っているのでは」と推察します。

 

バー業界でも、年々ソーダ割りのオーダー率が増えているという話を聞きます。もちろん当店も同様ですね。私としては、チャチャやシンガニなどの知名度が低い美酒も、ソーダ割りを入口にして知っていただけるよう、よりプッシュしていきたいです」

 

Profile

アンドスピリッツ株式会社 代表 / 黒田亜衣

2021年に「&SPIRITS」の事業責任者として同店を立ち上げ、2022年に独立し、アンドスピリッツ株式会社を創業。2023年に「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」をオープンし、これら2店舗の運営ほか、輸入卸売業、オリジナル商品の開発、イベントの企画・運営などを行っている。
アンドスピリッツ株式会社

柚子の香りが引き立つ限定品! サントリー「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」再発売

サントリーは、「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」を10月15日より、全国で期間限定販売します。

記事のポイント

サントリージン「翠(SUI)」ブランドは、食事に合う爽やかな味わいが特徴。柚子の香りや緑茶のうまみ、後味に感じる生姜のすっきりとした辛みなどが楽しめます。「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」は今年6月にも限定発売し、好調だったフレーバーです。今回も「限定品」なので、気になる方はお早めに。

 

「翠ジンソーダ缶」は、「翠(SUI)」をソーダで割った「翠ジンソーダ」の味わいを、缶容器で実現。「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」は今年6月にも限定発売しており、800万本超(※250ml換算)を販売したとのこと。

 

翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉は、柚子の香りと甘みが引き立つ、やさしい味わい。清々しい佇まいをベースに、果実感のある柚子のイラストを配したパッケージです。

 

サントリー
「翠ジンソーダ缶〈柚子搾り〉」
希望小売価格:350ml 200円(税込)
希望小売価格:500ml 271円(税込)

まるで森で深呼吸するような清涼感!甘くないジンソーダ「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」8/27より発売

キリンビールは、新ブランド「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香(もりのか)」を、8月27日(火)より全国発売します。同日に、プレミアムジン「KIRIN Premium GIN 杜の香(もりのか)」(700ml びん)をキリン公式オンラインショップ「DRINX」および会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」限定で発売します。

 

「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」は、100%(※)ジュニパーベリーだけで仕上げたジンの、森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感に軽やかな炭酸感が楽しめるプレミアムジンソーダです。雑味がなく爽快で飲みやすい、食事にも合う味わいを実現。ジンのおいしさの決め手となるジュニパーベリーを丁寧に粗挽きし、「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」を掛け合わせて行うことで、爽やかで清涼感のある香りを余すところなく引き出しています。

※ ジンのボタニカル原料に占める割合

KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香

オープン価格/アルコール分7%(無果汁)

ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」100%で仕上げたこだわりのジンを使用。ジンの爽やかな清涼感にレモンとライムが香る爽快なおいしさで、食事にも合うプレミアムジンソーダです。

KIRIN Premium GIN 杜の香

700ml びん3600円(税抜)/アルコール分45%

森で深呼吸するようなスッキリとした清涼感が楽しめるプレミアムジンです。そのまま飲むだけでなく、お好みで割るなど様々な楽しみ方ができます。ジンには欠かせないボタニカル「ジュニパーベリー」を100%使用。丁寧に粗挽きしたジュニパーベリーを、メルシャン八代不知火蔵の焼酎づくりにも使用する蒸留釜による「ボタニカル浸漬液蒸留」と「蒸気吹込み式蒸留」によって、ジュニパーベリーのきれいなおいしさを余すところなく引き出しました。

 

ジュニパーベリーとは?

ジンの香りづけに使われる、和名では西洋杜松(せいようねず)と呼ばれる針葉樹の実です。主に東ヨーロッパやイタリアのトスカーナ地方が一大産地として知られています。ジンの特長である森林を感じさせる清涼感に加えてスパイスや柑橘類を感じさせる香りの成分が含まれています。

果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”『アサヒGINON(ジノン)』4月2日全国発売開始

アサヒビールは、東北エリアで先行発売していたRTD『アサヒGINON(ジノン)』を、4月2日から全国で発売。

 

素材本来のおいしさが楽しめる果実ひきたつ無糖の“ジンサワー”

「GINON」はジンベースの無糖柑橘サワーで、「レモン」と「グレープフルーツ」の2フレーバーで展開。

 

レモンピールやレモングラスなどの柑橘の果皮を漬け込んで蒸溜し香味づけをした特製のジンを使用し、果実由来の爽やかな風味を引き立たせることで、レモンやグレープフルーツ本来のおいしさが楽しめます。

 

缶体パッケージは、ジンのボトルをイメージしたシルエットを描き、落ち着いた大人の世界観を演出しています。

 

2023年3月に発売した「GINON」は、食中酒としての需要が高まる「無糖」という特長と中味のおいしさが評価され、購入者数・リピート率・購入者当たりの購入金額などの数値が高かったことから全国発売が決定しました。

 

■メーカー:アサヒビール

■商品名:アサヒGINONレモン、アサヒGINONグレープフルーツ

■発売日:4月2日

■希望小売価格:350ml・168円(税込)、500ml・229円(税込)

高田秋が家飲みを極める! 個性豊かなクラフトジンをから2銘柄を飲み比べ

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は近年人気が急拡大しているクラフトジンから2銘柄をソーダとトニックで飲み比べた。北海道産と鹿児島産、それぞれ味の特徴は?

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【9杯目】年々人気が高まるクラフトジンを飲み比べ

REUNION
WELLNESS GIN
6600円
(写真中央)

ウェルネスブランド「REUNION」から今春誕生したジン。鹿児島の名蔵「佐多宗二商店」とタッグを組み、キーボタニカルには北海道を中心に収穫した霊芝という植物生薬を使用。スパイシーなキレのある味わいで、凛とした爽快感が新鮮だ。

 

北海道自由ウヰスキー
9148 #0101
Craft Gin Original
5500円
(写真右)

2018年に創業した北海道初のジン蒸溜所が誇る銘柄「9148」の定番。名称はジョージ・オーウェルの小説「1984」に着想。ラベンダー、ブルーベリー、日高昆布など地元のボタニカルを多用し、甘やかな香りやまろやかな旨みが華やぐ。

 

どちらも個性があって♡ 私もペアリング試してみよ

ジン、イイですね! カクテルはよく飲むんですけど、フレッシュフルーツ系が好きで、ソーダ割りもジントニックもかなり久々。どちらも個性があってスゴくおいしいです♡

「WELLNESS GIN」はジンでは珍しい褐色の液色ですが、これは霊芝によるものとか。真っ白のラベルと相まって、お洒落ですねー。味わいは爽やかなビターテイストの奥に不思議な高揚感があって、余韻はふんわりしたあとスッて消えていく初めての感覚。例えるならやさしいそよ風のようなおいしさで、ソーダ割りでのフードペアリングなら、そうめんなどが合うと思います!

「9148」は故郷の北海道産ということで、親近感が湧きます! 果実味や酸味などのほか、複雑なニュアンスもありますね。どこか森のような風味なんですけど、これは土や冷たい風といった私的な北海道特有の香りがあって、北国ならではの大地の恵みを感じます。ドライな爽快感もあるので、オススメの料理は焼肉かな。特にジンギスカンがイチオシ♡ BBQしながらとか、最高だと思いますよ! 私も試してみよっと。

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里

サントリー「翠ジンソーダ缶」がリニューアル。柚子の香りと炭酸を高めた、夏にぴったりの1缶

サントリーは7月5日、「『翠ジンソーダ缶』リニューアル、サントリージン『翠』新TV-CMおよびプロジェクト発表会」を行った。同発表会では、女優の夏帆さんとお笑いトリオ・東京03の角田晃広さんが登壇し、今年初めてだという浴衣姿を披露したほか、「翠ジンソーダ缶」を飲みたいシチュエーションなどを語った。

 

出来立ての翠ジンソーダにより近づいた爽やかな味わい

↑リニューアルされたサントリー「翠ジンソーダ缶」350ml 182円/500ml 246円(いずれも税別)

 

サントリージン「翠(SUI)」は、和素材(柚子・緑茶・生姜)を使用した、爽やかな味わいが特徴のジンだ。特に、本製品をソーダで割った「翠ジンソーダ」は、食事との相性がよいことで好評を得ており、2022年3月には、缶でもすっきりとした飲みやすい味わいが楽しめる「翠ジンソーダ缶」が発売されている。

 

今回発表された「翠ジンソーダ缶」は、その飲みやすさと味わいを、出来立ての翠ジンソーダにより近づけたリニューアルバージョンだ。爽快感を高めるために、従来製品の特徴である柚子の香り高さをアップ、炭酸も強化したという。

 

同発表会で初公開された新TV-CM「ホアジャオな出会い~それはもう、流行っちゃうかも~」篇は、7月8日より全国で順次オンエア開始。会場では、同CMに出演した夏帆さんと角田さん2人をイメージした手彫りの氷像も披露され、「氷像を作ってもらったのは初めて」とそれぞれ完成度の高さに驚いていた。

↑お笑いトリオ・東京03の角田晃広さん(左)と女優の夏帆さん(右)

 

↑発表会で披露された角田さん、夏帆さんをイメージした氷像。眼鏡を持参して来た角田さんは「予備の眼鏡を持ってきてくれと言われていたんですが、このためだったんですね」と納得の様子で氷像にマイ眼鏡を掛けていた

 

また、同製品をどんなシチュエーションで飲みたいか? という質問では、「ベランダで飲んで、雰囲気だけでも旅行気分を味わいたい」(角田さん)、「キャンプやBBQで、翠ジンソーダに合うメニューと一緒に楽しみたい」(夏帆さん)と語った。

↑「いただいちゃってすみません」と笑顔で「翠ジンソーダ缶」を飲む角田さん

 

↑味はもちろん、「このグラスも涼し気でとても可愛いですよね」と嬉しそうに語ってくれた夏帆さん

 

7月14日から「日本全国『涼すい』化計画」をスタート

今回のリニューアルに合わせ、サントリーは「日本全国『涼すい』(すずすい)化計画」を全国7都市(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡)で7月14日~8月6日に実施している。街頭サンプリング会場では、スタッフが翠ジンソーダ缶とオリジナルうちわを配布予定。特設されるサンプリング会場には、風鈴やすだれなど、日本の夏を感じられるアイテムが飾られるので、 “涼すい” ひとときを楽しめる空間となりそうだ。

↑「日本全国『涼すい』化計画」の該当サンプリング会場イメージ

 

今年の夏も厳しい暑さが予想されているが、爽快感がアップしたリニューアル「翠ジンソーダ缶」で、手軽に納涼を楽しんでみてはいかがだろうか。

 

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国内クラフトジンの先駆け「季の美」とは?蒸溜所がある京都はバーシーンも盛り上がっていた

いま、ウイスキーと並んでアツい蒸溜酒といえばジンが挙げられます。なかでも昨今は、小規模の蒸溜所でつくられるクラフトジンが世界的に人気。その日本におけるパイオニアが「季の美 京都ドライジン」です。

 

↑「季の美 京都ドライジン」。700mlボトルで参考小売価格5500円

 

本稿では生産現場の京都を訪れ、蒸溜所やブランドストア、有名バーにおける取材を通して「季の美」の原材料や味わいなどの魅力をお伝えします。

 

クラフトジンが盛り上がっている理由

ジンをとりまくシーンがここまで盛り上がっている理由のひとつが自由度の高さ。熟成を必要とせず、国や地域にしばられることもないうえ、果実、スパイス、ハーブといった様々なボタニカルを使って多様な味わいを生み出せるお酒がジンというわけです。

 

特に大きなポイントは、ボタニカルが自由であるため、その土地ならではの恵みを生かせること。日本であれば和山椒やゆずなど。そして京都といえばお茶。「季の美」もそういった地元のボタニカルを積極的に使い、京都らしい優美な味わいに仕上げていることが特徴です。

↑ジンに欠かせないスパイス、ジュニパーベリー(右下)はマケドニア産ですが、ゆず(左上)、山椒(左下)、玉露(右上)は日本の京都産を使用

 

というわけでまずは、普段見学を受け付けていない生産拠点の京都蒸溜所へ。こちらは2014年、歴史ある京都のクラフトマンシップに感銘を受けて設立されました。場所は京都駅から南西に車で10分強の、京都市南区にあります。当初はもっと駅の近くに建てたかったそうですが蒸溜所は前例がなく、また高濃度のアルコールを扱う施設ということもあって行政の許可が下りず、いまの場所に建てられました。

↑現在のヘッドディスティラー・プロダクト マネージャーのリアム モリッシーさん。アイルランド出身で、以前はウイスキーの蒸溜に携わっていました

 

また酒づくりにかかせない水は、京都・伏見の銘酒「月の桂」で知られる増田徳兵衛商店のやわらかな仕込み水を使用。そして「季の美」といえば、ベースにライススピリッツを用いていることが大きな特徴です。

↑京都蒸溜所の心臓部といえる場所。ドイツ、クリスチャン・カール社製の精巧なポットスチル(単式蒸溜機)が2基並んでいます

 

ライススピリッツとは読んで字のごとく、お米由来のスピリッツ。多くのジン(ラムなども)はサトウキビやてんさいエキスの副産物である糖蜜「モラセス」をベースのスピリッツとしますが、「季の美」では比較的高価なライススピリッツを用いることで、ほのかに甘くまろやかな味わいを芯にもっています。

 

そしてボタニカルは、前述の素材を含む計11種を採用。これらは60種以上にも及ぶなかから評価し、最もふさわしいものとして厳選されたボタニカルです。

 

では11種のボタニカルは、それぞれどんな香味特徴をもっているのでしょうか。より具体的にその魅力を知るべく、次に訪れたのが「季の美House」。京都市内の中心エリア・河原町に2020年開業した施設で、「季の美」のセミナーなども開催されているブランドストアです。

↑「季の美House」。築100年以上の町家をリノベーションした2階建ての施設となっています

 

ジンの歴史や製法も学べる

「季の美House」の1階は、3つのゾーンで構成。限定品を含む様々な「季の美」を販売する「お店の間」、「季の美」のカクテルや飲み比べを楽しめる「季の美の間」、さらにビンテージのジンも楽しめる会員制のバー「ジンパレス」となっています。

↑手前が「お店の間」で、中央が「季の美の間」。奥には美しい坪庭が設えられ、その先にある個室が「ジンパレス」です

 

↑「季の美House」でしか買えない限定品の「季の美 ハウスジン」は700mlボトルで6000円。お土産にもオススメな一本です

 

2階は、ジンの歴史や種類、製造工程などをパネルで見られる「展示の間」と、テイスティングやブレンディングをセミナー形式で学べる「混和の間」。ここでその一部を体験させてもらいました。なお、この「季の美テイスティングセミナー」は通常3000円(要予約)で体験できます。

↑「混和の間」。「季の美」のキーエッセンスとなるエレメント原酒が棚に並べられています

 

「季の美」では11種のボタニカルを6つのエレメントに分けて蒸溜し、得られた中溜区分を原酒にしてブレンド。そのエレメントは「礎」「柑」「凛」「辛」「茶」「芳」となり、この6つを味わったりブレンドしたりしながら「季の美」の奥深い魅力に触れられるのが、テイスティングセミナーの醍醐味です。

↑「季の美」公式サイトより。「礎 べ―ス」のオリスとは、シャネルの「No.5」にも使われているアイリスの根のことです

 

テイスティンググラスに入れられた原酒がシート上に並べられ、中央には完成品である「季の美 京都ドライジン」のほか、お茶のエッセンスを引き出した「季のTEA 京都ドライジン」と、英国スタイルを踏襲した力強い「季の美 勢 京都ドライジン」も。このように、きわめて贅沢な体験が3000円というのは驚きです。

↑中央の「季の美 京都ドライジン」「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 勢 京都ドライジン」に6つのエレメント原酒を含む、計9種のスピリッツをテイスティング

 

エレメント原酒はどれも個性的なフレーバーで、なかでも単一ボタニカルの「辛(生姜)」と「茶(玉露)」は魅力がわかりやすい印象。個人的には山椒と木の芽による「凛」が好みでした。

↑「季の美 京都ドライジン」に、山椒と木の芽で蒸溜した「凛」の原酒をブレンド。ピリッとしたアクセントが加わり、エッジの効いた味わいになりました

 

数種のテイスティングやブレンディングを体験して実感したのは、完成品のバランスのよさ。事実、「季の美 京都ドライジン」「季のTEA 京都ドライジン」「季の美 勢 京都ドライジン」の3つは非常に飲みやすく、アルコール度数が高めながら飲み干すかの勢いで堪能している自分がいました。

↑セミナー後は1階「季の美の間」で「季の美 ジンソーダ」(1000円)を満喫。加水で滋味深いフレーバーが開き、炭酸の心地よい刺激が爽快な余韻を演出します

 

バーシーンも熱い京都

「季の美」の魅力は、バーテンダーの技やカクテルによっていっそう花開きます。ということで、京都市内きっての人気バーでそのおいしさを体験。1軒目は木屋町にある「BAR K6(ケーシックス)」へ。

↑「BAR K6」の西尾博之マネージャー。限定の「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」を使った「天橋立 ホワイト・レディ」を作ってくれました

 

今回のバー訪問の目的はもうひとつ。それは10月3日から京都を中心とした関西エリアで限定発売されている、「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」(700mlボトルで参考小売価格1万1000円)を味わうというものです。こちらは丹後半島「天橋立ワイナリー」で使用されたワイン樽で熟成された特別な「季の美」。京都産ネーブルオレンジと橙由来の柑橘系風味も加えられており、シトラスとバニラ香のほか、かすかにスパイシーさも感じられます。

↑左から、「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」と「天橋立 ホワイト・レディ」(1980円)、同店定番の「ジン&トニック~スダチ~」(1320円)

 

「天橋立 ホワイト・レディ」は、凝縮感のある甘みと酸味を、少量の赤ワイン塩がキュッとまとめ上げ、余韻は心地よいビターテイストが大人な印象に。「ジン&トニック~スダチ~」はスダチの和柑橘フレーバーが「季の美 京都ドライジン」と調和し、京都らしいはんなりとしたニュアンスが絶品でした。

 

そして次に訪れたもう1軒は、祇園エリアにある「祇園FINLANDIA BAR(フィンランディアバー)」。京都最大の花街・祇園甲部にある町屋バーです。

↑「祇園FINLANDIA BAR」。店先の小さな看板が目印で、この主張しない密やかな設えもたまりません

 

同店で提供いただいたのは「天橋立 マルティネス」。こちらは妖艶な甘みとビター感のあとに、シトラスが清涼感を演出する技アリな一杯。

↑「祇園FINLANDIA BAR」の世古昌弘代表

 

さらにガーニッシュとして添えられたオランジェット(柑橘チョコ)がベルモットと響き合い、「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」のシトラス感を浮かび上がらせます。和と北欧の要素が交じり合うこの空間で飲むと、このおいしさはいっそう豊かなものに。

↑同店では「天橋立 マルティネス」を1550円程度で提供しています

 

なお、「季の美」では「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」の発売に伴って、“京都に染まる”プロモーションを実施。京都では10月31日まで、府内のバーを中心とする飲食店で京都らしさを表現した各店舗のオリジナルカクテルを提供します。

 

また、東京・横浜・大阪エリアでは11月30日まで、オーセンティックバーを中心とする飲食店で各店舗のオリジナルカクテルを提供(「季の美 京都ドライジン 天橋立ワイン樽貯蔵」のカクテルは京都エリアのみでの提供)。

↑風情あふれる街中を闊歩しながら、京都ならではのジンの魅力に触れる旅も格別です

 

秋の京都は紅葉が最高ですが、旅行するなら食も愛でたいところ。「季の美ハウス」は体験できるスポットでもあり、訪れるべき価値にあふれています。旅行を計画中の人は、ぜひ参考に。また東京・横浜・大阪在住の人も、“京都に染まる”プロモーションは要チェックです。

 

“京都に染まる”プロモーション 概要紹介ページまたは季の美のInstagramをご覧ください。

https://www.bar-times.com/contents/105859/

https://www.instagram.com/kinobi_jp/

 

[お問い合わせ先]

ペルノ・リカール・ジャパン株式会社

[TEL.] 03-5802-2756

http://www.pernod-ricard-japan.com/

 

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ジンの最高峰「ボンベイ・サファイア」を知れば自然と身に付く! 最高の「ジントニック」を楽しむ方法

洋酒における「ジン」の勢いが止まりません。なかでも、小規模の蒸留所でつくられる個性的な「クラフトジン」のニューフェイスが増え、作り手と消費者ともに盛り上がっています。こうしてジンが再評価されればされるほどに、孤高の存在感を増すマスターピースが「ボンベイ・サファイア」。その真価を知れば、ジンそのものの魅力をより深く知ることに。カクテルの大定番でもある「ジントニック」を究極的においしく作る方法とともに、知る人ぞ知る一流バ-テンダーに伝授していただきました。

 

ボンベイ・サファイア

世界ナンバーワン(※2020年1~12月販売量・金額において/IWSR社調べ)のプレミアムジン。1761年から続く伝統的なレシピ、世界中から厳選されたボタニカル、そして独自の「ヴェイパー・インフュージョン製法」から作り出される洗練された味と香りが魅力です。

 

「ボンベイ・サファイア」とジンの魅力を再発見する、5つの疑問

訪ねたのは、渋谷にあるバー「LIQUID FACTORY(リキッドファクトリー)」。バーテンダーの日本大会で優勝し、世界大会でも3位に輝いた、齋藤恵太さんのお店です。あらためて「ボンベイ・サファイア」の魅力や味わいの特徴などを聞きました。

↑齋藤恵太さんは、アジア最大のジンの祭典「ジンフェスティバル 東京」に初回の2018年から協力しているジンの伝道師でもあります

 

1.「ボンベイ・サファイア」は、なぜ“世界ナンバーワン”と言われるの?

「ボンベイ・サファイア」のルーツは、1761年にロンドンで誕生した「ウォリントン・ドライ・ジン」。このレシピをベースに、1960年に発売されたのが「ボンベイ・ドライ・ジン」です。しかし当時はウォッカの人気が強く、一方でジンは低迷。この暗黒期に革命をもたらしたのが、1987年にデビューした「ボンベイ・サファイア」でした。

 

アートのように美しい青色のボトル、ボタニカルや蒸留方法の開示等、常識を覆す革新性は「GINNOVATION(ジノベーション)」と称されたほど。芸術性やおいしさともに、今日のジンブームに大きく貢献した傑作と言われ、触発されたクラフトジンブランドも数知れず。齋藤さんも「ジンにはいろいろな種類がありますが、僕が一番よく使っているのは『ボンベイ・サファイア』ですね」と言います。

 

「ジンブランドが増えたのは、この5年ぐらいのことでしょう。僕が飲食業界に入ったのは約15年前ですが、その頃は片手で数える程度しか、どこのバーにも置いていなかったと思います。でもそれらのどのバーにも、当時から『ボンベイ・サファイア』は必ずありました。普遍的な美しさや味わいが、いまも世界中のバーテンダーやジンのファンに愛され続けている理由なのだと思います」(齋藤さん)

 

2.「ボンベイ・サファイア」って、そもそもインドに関係あるの?

「ボンベイ・ドライ・ジン」を発売したのは、ニューヨークで弁護士業を営んでいたアラン・スビン氏。起業家としての一面もあったアラン氏は、新しいジンに商機を見出し、妻の故郷イギリスで「ウォリントン・ドライ・ジン」のレシピに出合い、販売権を取得したのです。

 

「発売に際して意識したのが“イギリスらしさ”。そこで、イギリスが最も繁栄した時代の象徴として、ヴィクトリア女王と、インド統治時代に繁栄した都市・ボンベイ(現ムンバイ)からインスピレーションを受けてブランド名にボンベイ、ロゴにヴィクトリア女王をあしらったのです」(齋藤さん)

↑ヴィクトリア女王(左)が治めた大英帝国時代は、植民地統治が盛ん。インドなどの植民地では、マラリア予防として効果があるキナ(キニーネ)を服用したとか。このキナは非常に苦いそうで、この味を飲みやすくするために水に砂糖とライムを加え、そこからジンを加える手法が確立。やがてジントニックに発展したと言われています

 

3.「ボンベイ・サファイア」は高級感があるけど、実際どういったところがプレミアムなの?

「ボンベイ・サファイア」がプレミアムジンである理由のひとつに、素材を贅沢に使っていることが挙げられます。ベースとなるスピリッツには、土壌の養分を多く含む冬小麦を100%使用。そしてボタニカルもすべて天然の原材料を収穫し、手作業で乾燥させて風味を付けています。

 

蒸留の責任者とは別にボタニカルの責任者がいるのも、メーカーであるボンベイ・スピリッツ社の特徴。これは豊作や不作に関わらず、最高品質のボタニカルを使用するためであり、毎年品質を見極めています。また、蒸留後は加水のみでボトリングするため、ボタニカル本来の香りと味わいが際立っているのも『ボンベイ・サファイア』の魅力ですね」(齋藤さん)

↑ボタニカルを直接スピリッツに浸し煮沸すると、雑味やえぐみまで抽出してしまうもの。ボンベイ・スピリッツ社では、直接浸さず、加熱させて蒸気(ヴェイパー)となったスピリッツを銅製のバスケットに収めたボタニカルを通過させることで、香り高い部分だけを吸収(インフュージョン)。これが「ヴェイパー・インフュージョン製法」であり、並外れた風味のバランスとデリケートなフィニッシュを楽しむことができます

 

4. 実際、飲むとどんな味わい?

世界中から厳選し、手作業で仕込まれた10種のボタニカルが「ボンベイ・サファイア」の味の決め手です。一般的なジンは口内とアフターで味と香りの値が高く、のど越しが強くなりがちな一方、「ボンベイ・サファイア」はその値が全体的に高いためバランスが取れた味わいになるのだそう。

 

香り豊かで甘みや苦みがちょうどいい、ジンのお手本といえる味。まとまりがいいので、カクテルのベースにしても馴染みがよくて使いやすいんです」(齋藤さん)

↑「ボンベイ・サファイア」で使用されるボタニカルは10種。すべての種類とその生産地を開示し、ボトル側面に描いているのも特徴です

 

5. ボトルの色が特徴的だけど、どういう意味が込められている?

「ボンベイ・サファイア」は美しいデザインも印象的。ボトルに用いられているサファイアカラーはイギリス王室との関係性が強く、またサファイアはインドを代表する宝石のひとつ。イギリスのエレガントな格式高さにインドのラグジュアリーな様式美をまとわせたのが「ボンベイ・サファイア」なのです。

↑1990年代に開催された、マティーニのデザイングラスコンテストの取り組み

 

ときにデザインコンテストを開催するなど、1987年の誕生時からアートに根差し、世界中のクリエイターから支持されてきた「ボンベイ・サファイア」。それは、ブランドのコンセプト“かきたてる好奇心”にも通じています。そして今秋、このコンセプトを踏襲して開催されているのが「ジントニック・アートグラス・コンペティション」です。

 

ハイセンスなアートグラスが手に入る!
「ジントニック・アートグラス・コンペティション」をオーディエンスとして楽しむには?

「ジントニック・アートグラス・コンペティション」は、さまざまなクリエイター向けに特製グラスのアートワークを一般公募するもの。特別審査員が、数百ものエントリー作品からTOP9に絞り、その後の一般投票による二次審査で、3作品の“グランプリ”が決定します。

↑特別審査員は、「スープストックトーキョー」や「PASS THE BATON」などを展開する実業家の遠山正道氏をはじめとする3名が務めています

 

そして今回、特別審査員による一次審査を通過した9作品がこちら。

↑一般投票による二次審査を経て、2022年1月に3作品のグランプリが決定。この3作品は、実際にグラスとして製品化されます

 

一般ユーザーによる二次審査は、2021年10月から店頭販売されるボトルに付く投票券で応募が可能(店舗によっては投票券付ネッカーがない場合もあります)。そして、最終的にグランプリに輝いた3作品に投票した人には、もれなく該当のグラスが1投票につき1点プレゼントされるという胸熱ぶり。これは見逃せない!

「ジントニック・アートグラス・コンペティション」の詳細はこちら

 

このアートグラスを手に入れたら……もちろん、アーティスティックなデザインにふさわしい、とっておきのジントニックを飲みたいですよね。齋藤さんに伝授していただきました!

 

予習しておこう! プロが教える、究極の「ジントニック」の作り方

ジンを楽しむには、大定番カクテル「ジントニック」が最適。一般的にはライムを搾りますが、齋藤さんの店「LIQUID FACTORY」では、ジンの魅力をより表現するため、あえて使わないそう。今回は、その究極的にシンプルな一杯の作り方を教えてもらいました。

 

【準備】

↑用意するのは「ボンベイ・サファイア」のほかに、トニックウォーター、メジャーカップ、マドラー、グラス。氷も準備しましょう

 

【作り方】

1

↑まずは氷を入れてグラスを冷却。温度を下げることによって炭酸が抜けるのを防ぐためです。氷からとけた水はグラスから出し、加水による味の薄まりを抑えるのもポイント

 

2

↑ジン1に対し、トニックウォーターの割合は3。例えばジンが30mlであればトニックウォーターは90ml入れ、計120mlのジントニックを作ります

 

3

↑トニックウォーターを注ぐ前にジンを氷で冷やします。ここでも加水されすぎないよう、マドラーを回す回数は最低限に

 

4

↑トニックウォーターは、炭酸があまり抜けないよう静かに。氷には当てず、側面を沿うように注ぐのがコツです

 

5

↑炭酸の対流によって自然と混ざるため、氷を少し動かせばOK。マドラーを回す目安も半周程度とのこと

 

6

↑完成。柑橘の爽快感をより楽しみたい人は、ライムを搾りましょう

 

ジントニックの甘み、苦み、酸味、爽快感をバランスよく上品にまとめてくれるのが「ボンベイ・サファイア」。そこにアーティスティックな専用グラスがあれば、家でもよりおいしさを堪能できるはず。「ジントニック・アートグラス・コンペティション」は9作品に投票すればグランプリの3つすべてを確実にゲットできてしまうという裏技も! ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

 

【店舗情報】

LIQUID FACTORY

日中はコーヒーとミルクシェイク、夜はクリエイティブなカクテルを楽しめるラボ兼バー。アジアのすべてのバーを対象とした「ASIA’S 50 BEST BARS」においてTOP100にランクイン。

住所:東京都渋谷区宇田川町42-12 SALON渋谷 1F
アクセス:JRほか「渋谷駅」ハチ公口徒歩8分
営業時間:火曜~金曜 9:00~翌1:00、土曜 11:00~翌1:00、日曜・祝日 11:00~24:00
定休日:月曜

https://www.liquidworks-jpn.com/liquid-factory

※緊急事態宣言の発令などで営業時間が変更になる可能性がありますので、ホームページを確認してください。

 

写真/湯浅立志(Y2)

2018年は「蒸留酒」が面白い! ジン/ラム/コニャック/テキーラの注目株をプロが解説

いまクラフトジンの国内蒸留所が増加していたり、アメリカのセレブの間でプレミアムテキーラが人気沸騰中だったりと、蒸溜酒が注目されてきています。本記事では、バー業界を中心に世界的な盛り上がりを見せている4つのジャンルを紹介します!

 

[解説してくれた人]

フードライター/ 中山秀明さん

食のトレンドをはじめ様々な事情に詳しい。酒もジャンル問わず情報収集している。

 

新生の“サムライスピリッツ”と 海外の“上流”酒を抑えるべし!

最近、蒸留酒の動きとして面白いのは、“サムライスピリッツ”といえる国産ジンとラムです。前者の先駆者は、2016年に設立された日本初のジン専門ディスティラリー・京都蒸溜所。クラフトジンは世界的に最も盛り上がっているバートレンドのひとつで、今年はニッカとサントリーも新商品を発売しました。そして後者は2013年に滋賀で誕生したナインリーヴズ。設立翌年には海外の品評会で賞を獲得し、入手困難になるほど人気です。

 

一方、海外産の蒸溜酒でアツいのはフランスのコニャックと、メキシコのテキーラ。コニャックは食前や食後酒としてのイメージが強いですが、食時中でもおいしく飲める汎用性が評価されるとともに、日本ではソーダで割ったフレンチハイボールとしての需要も高まっています。またテキーラは、ハリウッドセレブがブランドを立ち上げるなどの影響を受けブレイク。今年、クエルボからは最上級タイプが登場、サウザからは買ってすぐに飲めるRTDタイプの「サウザクーラー」が発売されるなど盛り上がりを見せています。

 

これらに共通するのは、どの蒸溜酒も高品質な味わいが受け入れられているということです。つまり、蒸溜酒は上流酒なのです!自分へのご褒美や贈り物にもぜひどうぞ!

 

【TOPIC01】クラフトジン

クラフトビールのように、小規模生産による個性的なジンが増えています。ロンドンやNYなどを中心に人気だったが近年日本でも注目され、ついに国内大手も本格参入! 爆発的にヒットするのも時間の問題かもしれません。

 

9種のボタニカルを使い鹿児島の多様な自然を表現

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本坊酒造/ Japanese GIN 和美人 /4104円

焼酎やウイスキーなどで有名な本坊酒造が、蒸溜酒の伝統技術を生かし日本ならではの味と自然を表現。金柑や柚子など鹿児島各地の約9種のボタニカルで仕込まれています。

【オススメの飲み方】ロック

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柚子や紫蘇などに由来する滋味深い爽やかさが特徴です。一方で飲み口は柔らかいため、焼酎のようにコクリと楽しみたいところ。

 

英国と日本の技が調和して11種のボタニカルが華やぐ

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京都蒸溜所 /季の美 京都ドライジン/ 5400円

日本初のジン専門の蒸留所から誕生。ロンドンのドライスタイルに京都の伝統を融合させた独自の味わいです。米からつくるスピリッツを軸に11種のボタニカルをブレンド

【オススメの飲み方】ソーダorトニック割り

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ドライジンのキレを楽しむなら、炭酸でシュワっと。後味には生姜や山椒のスパイシーさが泡とともに爽快に抜けていきます。

 

 

【コチラもクラフトジンの注目株】

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ニッカウヰスキー /ニッカ カフェジン /4860円

モルトやコーンなどをカフェスチルで蒸溜した原酒がベース。和の柑橘と山椒の香りが特徴です。

 

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サントリー/ ROKU/ 4320円

日本由来のボタニカル6種を、伝統的なジンのボタニカルにプラスしました。味は複層的で繊細です。

 

【TOPIC02】ジャパニーズラム

ラムといえば海外ブランドをイメージしがちですが、いま世界で話題の日本産ラムがあります。それはナインリーヴズ。ラムづくりではあまり使われない黒糖と、日本の軟水から生まれるピュアな味が魅力で、すでに海外では大人気となっています。

 

滋賀で生まれる南国の恵み! 世界が認めた日本のラム

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ナインリーヴズ/ ナインリーヴズ クリア/ 4860円

異業種から転身した竹内義治さんが設立。滋賀県音羽山系の水と沖縄産黒糖、厳選した国産酵母を使い、スコットランド製の蒸溜器でつくる同社の代表作です。海外で賞も受賞しました。

【オススメの飲み方】モヒート

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ソーダで割り、ミントやライムなどを加える清涼感満点の飲み方です。原酒のほのかな甘さや華やかさがフレッシュに広がります。

【TOPIC03】コニャック

果実の蒸溜酒・ブランデーのなかで、ワインにおけるシャンパンのように、定められた地域や製法でつくられるブドウの蒸溜酒がコニャックだ。フルーティな飲み口や上品なアロマ、汎用性の豊かなキャラクターで人気が上昇中。

スミレやバニラの香り漂うエレガントで濃密な味わい

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カミュ /カミュボルドリーVSOP /8964円

6つに区分されたコニャック地方のなかで、5%と最小面積の「ボルドリー地区」でつくられる希少な銘酒です。香り高く濃密で、滑らかなスミレやバニラのニュアンスを楽しめます。

【オススメの飲み方】 冷やしてストレート

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コニャックらしい優雅な甘さや、エレガントな香りを堪能するならこれです。フードはチョコやドライフルーツなどがマッチします。

 

【TOPIC04】プレミアムテキーラ

副原料を使わず、主原料となる植物「アガヴェ」100%のテキーラのことです。クリント・イーストウッドやジョージ・クルーニーなどのハリウッドスターが愛飲していることで人気に火が付き、日本でも注目度が高まっています。

秘伝の技から生み出される甘くスモーキーなテイスト

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クエルボ/ クエルボ・トラディショナル・レポサド/ 3024円

1795年創業の伝統製法による、世界販売量No.1テキーラブランドのプレミアム商品。アメリカンオーク樽で4か月以上熟成させた、まろやかな味と絶妙ななめらかさが特徴です。

【オススメの飲み方】 ロック

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氷が溶けるにつれて、甘くスモーキーな味に香りの広がりもプラス。細かく砕いた氷を使うミストスタイルもおいしいです。

 

糖度の高いアガヴェを使い2種の樽で寝かせた重厚系

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パトロン/ パトロン アネホ 実売価格/1万1108円

糖度の高いブルーアガヴェを使用し、アメリカンオークとフレンチオークの樽で12か月以上熟成させた原酒をブレンド。スムースな飲み口と、熟成に由来するリッチな余韻が特徴です。

【オススメの飲み方】ストレート

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深みのある濃密な味と、はちみつのようなまろやかな口当たりを堪能しましょう。その後、ロックで味の変化を楽しむのも◎。

 

多彩な味と香りが調和新鮮な旨味が凝縮した名作

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サウザ/テキーラ サウザ ブルー /実売価格2052円

新鮮なうま味あふれるブルーアガヴェを使用。ハーブの香るフローラルな風味や柑橘系の爽やかな味、スパイシーな余韻がバランスよく堪能できる名作です。

【オススメの飲み方】テコニック(トニック割り)

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アガヴェ100%の優雅な味を楽しむなら常温のストレートだが、トニック割りも美味です。ライムを加え、クールに乾杯!

 

 

 

お茶は「氷点下」が一番ウマイ! 3社のコラボが実現した「究極の煎茶カクテル」体験会より至福のレポート

クラウドファンディングサービスのMakuakeには、『煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」PROJECT』なるプロジェクトがありまして、目標金額を大きく上回る出資が集まり、密かな話題を呼んでいます。

 

このプロジェクトは、煎茶は氷点下で抽出するのが適しており、味わいや風味が最も豊かになる。その最高の煎茶を使い、最高のドライジンを割ると、とんでもない味のカクテルが出来上がる…そんな夢を実現するためのセットが購入できるという内容。今回は、その体験会に参加する機会を得たので、以下でレポートしていきましょう。

↑目標金額の100万円を軽々クリア↑Makuakeのサイトでは目標金額の100万円を軽々クリア

 

↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』(1万2400円~)

 

本プロジェクトは、3つの企業がコラボして実現されました。まずは、中核となる茶葉を見てみましょう。本セットには、お茶どころである静岡で100年以上続くお茶農園「カネ十農園」が独自の製法で作り上げた煎茶が2種類同梱されます。同梱される煎茶はカフェインを低減し、静岡産の柚子とレモングラスを配合した「柚子煎茶」と、雑味のないシンプルな煎茶が楽しめる「カネ十煎茶」の2種類。

↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)

 

次に、カクテルを作るために必要なドライジン。同梱されるのは、バカルディ社が販売する大人気のドライジン「ボンベイ」シリーズのなかでもフラッグシップとなる「スター・オブ・ボンベイ」です。下位モデルである「ボンベイ・サファイア」に含まれる10種類のボタニカル(植物由来の素材)に加えて、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードを配合した合計12種類のボタニカルを採用。酸味と甘みが絶妙なバランスで調和する、上品な味わいのドライジンです。

↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り

 

そして、最後のピースが低温抽出を実現するためのボトルと保冷バックです。この保冷バッグには、シャープの社内ベンチャー「TEKION LAB」(テキオンラボ)が開発した蓄冷材料が採用されており、煎茶を低温で抽出する際に使用します。

 

保冷バッグの蓄冷材料は、停電が多い地域向けに冷蔵庫の保冷剤として開発された技術を転用。蓄冷材料は、シャープがテレビやパソコンなどの液晶材料の研究で培った技術をベースにしており、-24℃~+28℃の温度領域の特定の温度で蓄冷できます。簡単に説明すると「氷点下で冷やせる氷」を使うことで、通常の氷よりも冷たい温度で冷やせるのが特徴。また、電源なしで長時間の保冷にも適している技術なのです。

↑保冷バッグとボトル↑中央の筒状のものが保冷バッグ。オリジナルフィルターインボトル

 

↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料のマットが入っています↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料の白いマットが入っています

 

 

低温で抽出した煎茶カクテルは確かに激ウマ!

では、いよいよ実際に低温で抽出した煎茶カクテルを飲んでみましょう! 煎茶の抽出方法ですが、茶葉にお湯をかけて葉っぱを開かせることで、香りや風味が抽出されやすくします。ただし、この工程は数十秒。茶葉が開いたらすぐに保冷バッグに入れて、低温でじっくりと抽出します。

↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます

 

↑保冷バッグに入れて数分待つと…↑保冷バッグに入れて数分待つと…

 

↑煎茶ジンのできあがり!↑煎茶ジンのできあがり!

 

筆者は普段、お茶はよく飲むものの、ドライジンは、ほぼ飲みません。また、カクテルもあまり飲まないので、味わいに関してはまったく想像できませんでした。

 

そんな筆者が飲んでみたところ…確かに激ウマ! お茶とジンの香りがほど良くマッチしていて、クセは感じません。最初は苦味を感じますが、ノドを通る前に苦味は消え、豊かな甘みが広がります。苦味と甘みと酸味が絶妙に入り交じっているものの、それでいて複雑というわけではなく、むしろシンプルに感じるほどスッキリしている…正直、そのウマさに驚きを隠せませんでした。ほのかなフルーティさも相まって、女性でもグイグイ飲めてしまいそうです。そのウマさに、筆者は仕事を忘れておかわりしまくってしまいました……。

 

この味わいは、カネ十農園、バカルディ、シャープという、それぞれ分野の違う3つの企業がコラボしなければ実現できなかった味。まさにオンリーワンの「奇跡の味」と言っても過言ではありません。まだMakuakeでは、本プロジェクトに申し込みが可能。ぜひ究極の煎茶ジンを手に入れて、友人やパートナーとともに楽しんでみてはいかがでしょう。

↑ウマすぎてご満悦の筆者↑ウマすぎてご満悦の筆者

 

お茶は「氷点下」が一番ウマイ! 3社のコラボが実現した「究極の煎茶カクテル」体験会より至福のレポート

クラウドファンディングサービスのMakuakeには、『煎茶GIN「茶饗-SAKYO-」PROJECT』なるプロジェクトがありまして、目標金額を大きく上回る出資が集まり、密かな話題を呼んでいます。

 

このプロジェクトは、煎茶は氷点下で抽出するのが適しており、味わいや風味が最も豊かになる。その最高の煎茶を使い、最高のドライジンを割ると、とんでもない味のカクテルが出来上がる…そんな夢を実現するためのセットが購入できるという内容。今回は、その体験会に参加する機会を得たので、以下でレポートしていきましょう。

↑目標金額の100万円を軽々クリア↑Makuakeのサイトでは目標金額の100万円を軽々クリア

 

↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』↑出資すると購入できる『「茶饗」氷点下抽出セット<ジンあり>』(1万2400円~)

 

本プロジェクトは、3つの企業がコラボして実現されました。まずは、中核となる茶葉を見てみましょう。本セットには、お茶どころである静岡で100年以上続くお茶農園「カネ十農園」が独自の製法で作り上げた煎茶が2種類同梱されます。同梱される煎茶はカフェインを低減し、静岡産の柚子とレモングラスを配合した「柚子煎茶」と、雑味のないシンプルな煎茶が楽しめる「カネ十煎茶」の2種類。

↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)↑「柚子煎茶」(左)と「カネ十茶葉」(右)

 

次に、カクテルを作るために必要なドライジン。同梱されるのは、バカルディ社が販売する大人気のドライジン「ボンベイ」シリーズのなかでもフラッグシップとなる「スター・オブ・ボンベイ」です。下位モデルである「ボンベイ・サファイア」に含まれる10種類のボタニカル(植物由来の素材)に加えて、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードを配合した合計12種類のボタニカルを採用。酸味と甘みが絶妙なバランスで調和する、上品な味わいのドライジンです。

↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り↑「スター・オブ・ボンベイ」 750ml入り

 

そして、最後のピースが低温抽出を実現するためのボトルと保冷バックです。この保冷バッグには、シャープの社内ベンチャー「TEKION LAB」(テキオンラボ)が開発した蓄冷材料が採用されており、煎茶を低温で抽出する際に使用します。

 

保冷バッグの蓄冷材料は、停電が多い地域向けに冷蔵庫の保冷剤として開発された技術を転用。蓄冷材料は、シャープがテレビやパソコンなどの液晶材料の研究で培った技術をベースにしており、-24℃~+28℃の温度領域の特定の温度で蓄冷できます。簡単に説明すると「氷点下で冷やせる氷」を使うことで、通常の氷よりも冷たい温度で冷やせるのが特徴。また、電源なしで長時間の保冷にも適している技術なのです。

↑保冷バッグとボトル↑中央の筒状のものが保冷バッグ。オリジナルフィルターインボトル

 

↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料のマットが入っています↑保冷バッグの中にはTEKION LABが誇る蓄冷材料の白いマットが入っています

 

 

低温で抽出した煎茶カクテルは確かに激ウマ!

では、いよいよ実際に低温で抽出した煎茶カクテルを飲んでみましょう! 煎茶の抽出方法ですが、茶葉にお湯をかけて葉っぱを開かせることで、香りや風味が抽出されやすくします。ただし、この工程は数十秒。茶葉が開いたらすぐに保冷バッグに入れて、低温でじっくりと抽出します。

↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます↑お湯で開かせた茶葉をボトルに移します。このときにドライジンも一緒に注ぎます

 

↑保冷バッグに入れて数分待つと…↑保冷バッグに入れて数分待つと…

 

↑煎茶ジンのできあがり!↑煎茶ジンのできあがり!

 

筆者は普段、お茶はよく飲むものの、ドライジンは、ほぼ飲みません。また、カクテルもあまり飲まないので、味わいに関してはまったく想像できませんでした。

 

そんな筆者が飲んでみたところ…確かに激ウマ! お茶とジンの香りがほど良くマッチしていて、クセは感じません。最初は苦味を感じますが、ノドを通る前に苦味は消え、豊かな甘みが広がります。苦味と甘みと酸味が絶妙に入り交じっているものの、それでいて複雑というわけではなく、むしろシンプルに感じるほどスッキリしている…正直、そのウマさに驚きを隠せませんでした。ほのかなフルーティさも相まって、女性でもグイグイ飲めてしまいそうです。そのウマさに、筆者は仕事を忘れておかわりしまくってしまいました……。

 

この味わいは、カネ十農園、バカルディ、シャープという、それぞれ分野の違う3つの企業がコラボしなければ実現できなかった味。まさにオンリーワンの「奇跡の味」と言っても過言ではありません。まだMakuakeでは、本プロジェクトに申し込みが可能。ぜひ究極の煎茶ジンを手に入れて、友人やパートナーとともに楽しんでみてはいかがでしょう。

↑ウマすぎてご満悦の筆者↑ウマすぎてご満悦の筆者