地元民御用達! ハワイで絶対行きたい「ステーキレストラン」3選

ハワイで日本人観光客にもローカルにも人気のグルメといえば、やっぱりステーキ。日本では考えられないような巨大肉をサーブされれば、海外に来たことを実感できるはず。ここでは、地元の人たちの間でも人気のステーキ店をご紹介します。

 

熟成肉ステーキの代表格! ウルフギャング・ステーキハウス

連日、広い店内がゲストで埋め尽くされるほどにぎわっている人気店といえば、「ウルフギャング・ステーキハウス(Wolfgang’s Steakhouse)」。28日間熟成した肉を豪快に焼き上げることで有名です。筆者は取材で、キッチンに入れてもらったことがあるのですが、厨房の奥にある巨大な冷蔵庫で大量の肉の塊が保存されているんです。

 

このお店ではずせないメニューは、名物のポーターハウス(2人前、120.95ドル、写真上)。フライパンで肉の表面に焼き目をつけたら、高温のオーブンに入れ一気に焼き上げ、熱々のバターソースをかけて持ってきてくれます。噛めば噛むほど、奥深い味わいが口に広がるのは、熟成肉ならではの醍醐味でしょう。

 

ロコに絶大な人気! ルースズ・クリス・ステーキハウス

現地の方が最も支持しているステーキレストランではないかと思われるのが、「ルースズ・クリス・ステーキハウス(Ruth’s Chris Steak House)」。アメリカで最高級と格付けされるプライムビーフを熟成させたステーキがいただけます。アメリカ本土や世界各国にあるほか(東京にもあり)、ハワイにもオアフ島、ハワイ島、マウイ島などの各地に店舗を展開しているお店で、日本のTV番組などでも度々紹介されています。

 

漫画のひとコマに出てきそうな、巨大な骨付き肉にかぶりつきたい方なら、トマホーク リブアイ*(145ドル、写真上)がオススメ。人の顔のサイズくらいありそうな大きな塊肉のステーキは、アメリカンな気分を高めてくれます。

 

またこのお店は、クラシカルな店内の雰囲気や、質の良いサービスにも定評があり、誕生日や記念日のディナーにここに出かけるというローカルも多くいます。

 

ハワイ産ウッドの香りがただよう! ハイズ・ステーキハウス

ワイキキにある老舗ステーキハウスといえば、創業から40年以上の歴史がある「ハイズステーキハウス(Hy’s Steak House)」。店内に一歩足を踏み入れると、格式ある店内のインテリアにまず驚くはず。店内からも眺められるブロイラーで焼かれるお肉は、USDA(アメリカ農務省)認定のプライムビーフ。キアヴェというハワイ産ウッドを使って焼かれるため、焼き上がりがとても芳しいのが、ここのステーキの特徴です。

 

おすすめは、フィレミニョン(7オンス、53ドル)。一頭からごくわずかな量しか取れないという貴重な部位で、きめ細かくやわらかな味を堪能できます。

 

またハイズは、テーブルサービスを行っている、ハワイの数少ないレストランの1つです。デザートに各種フランベ(17ドル~)を頼むと、おしゃれなフランベサービスを間近で見て楽しめるのでおすすめです。

楽天市場の「超豪華フードセット」5選を実食! 「圧倒的なレベル」とプロが驚く特大うなぎって?

全国各地から、その道のプロが自慢の逸品を販売しているのが今回取り上げる楽天市場の魅力。当然、スーパーでは買えないハイクオリティの食材や冷凍食品も並んでいます。今回はうなぎ、ステーキなどの豪華フードを、取り寄せて評価しました!

 

【01】湯煎してご飯にのせるだけでうな丼が完成!

3種3様の味わい! うなぎの振り幅の広さに感動

【冷凍/賞味期限/冷凍で8〜12か月】

うなぎ屋かわすい

特大国産うなぎの3種セット

6380

産地は鹿児島や宮崎など、すべて国内。蒸したあとに強火の遠火で焼き上げ、身はふんわり、皮目はサクッとしています。仕上げにオリジナルのタレで焼いており、小袋入りのタレと山椒が付いています。父の日セットもあります。

【こんな内容で届く】

その1

国産きざみうなぎ

約75g。食べやすく刻まれ、ひつまぶしに最適。タレがしみ込んでいて味も凝縮しています。

 

その2

特大国産うなぎ

約30㎝、170gと専門店の約2倍のサイズ。肉厚な身に、脂がのっていてきわめてジューシーです。

 

国産カットうなぎ

味はそのままに、40〜49gにカットした蒲焼きが2枚入ります。包丁やまな板不要で便利。

 

【レビュー】冷凍とは思えない仕上がりでウナってしまうほど激ウマ!

「うなぎは好きですが、冷凍されたものはおいしくないのでは? と思っている人に、ぜひ本商品を試していただきたいです。圧倒的なレベルの高さに驚くはず。

 

調理は簡単。パウチごと解凍したら準備完了です。きざみうなぎは開封して盛り付けるだけですが、ほかのふたつはぜひ網やオーブンで焼きましょう。身には芳醇な脂がのっていて、ふっくら。皮は香ばしく仕上がり、ウナるほど絶品でした。3種の国産うなぎが入っていて、3〜4人でもまかなえる分量。決して高くはありません」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【02】刺身、海鮮丼、手巻き寿司……何度でも楽しめる

解凍したときにおいしさを確信しました

【冷凍/賞味期限/マグロ:冷凍で1週間、ウニ・イクラ:冷凍で約1か月】

まぐろ処 一条

大トロ入り海鮮セット

4980

高級な海鮮3種を一度に味わえるセット。マグロはカットされているので、すべて盛り付けるだけと手軽です。そのまま刺身として食べるのはもちろん、海鮮丼や手巻き寿司のネタにしても楽しめます。

【こんな内容で届く】

その1

極上 本マグロ 大トロ(100g

ワケあり品や切れ端ではない正真正銘の大とろを惜しげもなく使用。カットも大きく贅沢です。

 

その2

北海道産 イクラ醤油漬け(70g

名産地の北海道で、最もおいしい時季を見極めて漁獲。色鮮やかで甘く、皮までとろける逸品です。

 

 

その3

完全無添加 お刺身ウニ(100g

安価なうにの保存に頻用される添加物「ミョウバン」は不使用。ピュアなで濃厚おいしさです。

 

【レビュー】お取り寄せだから得られるケタ違いの品質とおいしさ

「冷凍の海鮮類はスーパーなどで手に入ります。だが、それならあえて楽天市場で買う必要はありません。本商品は、ネタの種類も味のクオリティもケタ違いだからこそ、お取り寄せする価値があります。

 

解凍する時点で、品質の高さは一目瞭然。マグロは脂の多さから、ツヤツヤに。イクラやウニは、本来の濃厚な色味に息を吹き返します。食べてみると、マグロからはうま味が広がり、イクラからは甘みが弾け、ウニからは濃密なエキスがあふれます。2〜3人分あるので、シェアして食べるのもオススメ」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【03】レアもウェルダンも!  どんな焼き方でも失敗しないステーキ肉の王者

おいしすぎて450gだってペロリと食べきれちゃいます

【冷凍/賞味期限/冷凍で製造日より1年】

カナダビーフ館

極厚カナダビーフ・

1ポンドステーキ

2890円(100gあたり約642円)

レストランやホテルなどに肉を卸しているプロが、厳選したリブロース。ほんのり入ったサシから豊かな脂が溶けるAAAグレードを選定し、熟成のピークを迎えた時点で冷凍し送ってくれます。

【こんな内容で届く】

【レビュー】極厚だから焦げづらくデカイのでBBQに推奨

「1ポンドは約450g。縦横の幅はさることながら厚みも十分で、食べ応えがありました。しっとりした赤身からは芳醇な肉汁があふれ、力強いうま味もありますね。BBQ用に買っておくのもオススメです」(フードアナリスト・中山秀明さん)

 

【04】焼きも揚げもいける! 8秒に1本売れている人気餃子

ジュワっとあふれる肉汁がビールにピッタリ

【冷凍/賞味期限/冷凍で3か月】

水郷のとりやさん

手羽餃子(20本セット)

3726円(1本あたり約186円)

1921年創業の鳥専門店の手羽餃子。骨を抜いた手羽先の中に餃子の餡をギュッと詰め込んでいます。プリプリの肉から肉汁がジュワッとあふれヤミツキ間違いなし! 揚げても焼いても食べられます。

【こんな内容で届く】

【レビュー】こってり味の濃い肉汁とパリパリの皮がベストマッチ

「鶏専門店が作っているだけあって、手羽先自体がとてもおいしいです。ギュウギュウに詰まった餡は味濃い目でビールがすすむ! 揚げ餃子も良いですが、個人的には外側をパリパリに焼いて食べるのがオススメ」本誌食品担当・鈴木翔子)

 

【05】日本コロッケグランプリ金賞受賞のメンチカツ

肉とキャベツの黄金比! たくさん食べても胃が全然もたれない

【冷凍/賞味期限/冷凍で発送日から1か月】

若狭牛&洋風惣菜 カワグチ

ザクザクきゃべつのメンチカツ(10個)

2484円(1個あたり約248円)

様々なコンテストで入賞している逸品。国産ひき肉に手切りのザクザクキャベツ、あめ色玉ねぎが使われています。具は濃厚でボリュームたっぷりですが、キャベツがたっぷり入っているので後味はあっさり。ソース付き。

【こんな内容で届く】

【レビュー】肉のうま味が強いのにあっさりしている

「揚げ物は2個食べると胃もたれするので避けているのですが、これは問題なし。肉汁が濃厚なのに油っぽくなく、空腹時ならむしろ3個食べたいほど。揚げ物を敬遠している人にもオススメです」(本誌食品担当・鈴木翔子)

 

●実売価格やサービス内容、ランキングは、2018年6月18日現在、編集部調べの情報です。最新の価格やサービス内容は楽天市場でご確認ください

2・9(肉)の日に読みたい 赤坂に帰還した「ロウリーズ」のこれぞ王者のリブ!

昨秋、赤坂に誕生した新しいランドーマーク「赤坂インターシティAIR」。話題のショップがひしめく中、「お帰り!」と声をかけたいのが「ロウリーズ・ザ・プライムリブ赤坂店」。

 

お帰り……っていったいどういうこと? かつて、ここには「赤坂ツインタワー」というビルがあったのをご記憶だろうか。地下の広大な空間に、日本初のプライムリブ専門店として「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」があったのだ。

 

残念なことに2014年、赤坂ツインタワーの老朽化・解体・再開発とともに「ロウリーズ」は恵比寿へと移転。ところがこの「赤坂インターシティAIR」の登場によってこの地に復活。それを祝して、当時の様子と新たな「ロウリーズ・ザ・プライムリブ赤坂店」についてお話ししよう。

 

これぞ、アメリカンスタイルのローストビーフ!

移転先である恵比寿店(もちろん現在も営業中)でも、同じメニューを食べられるとはいえ、“日本のロウリーズ”の原点=赤坂への帰還はうれしいもの。と言ったところで、知らない人にはなんのこっちゃ、だろうから、まずは「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」について。

 

来年で創業80周年を迎える「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」は、1938年、アメリカ・ロサンゼルスはビバリーヒルズに誕生した、その名の通り“プライムリブ”の専門店。

↑本国の「ロウリーズ」。乗ってきたクルマを自分で駐車場に停めることなく、預けてそのまま食事をできるというスタイルをつくったのも、「ロウリーズ」が最初だった↑本国の「ロウリーズ」。乗ってきたクルマを自分で駐車場に停めることなく、預けてそのまま食事をできるというスタイルをつくったのも、「ロウリーズ」が最初だった

 

プライムリブとは、すなわち“高品位なリブロース”のこと。リブロースとは“牛の背中の、肩の方に寄ったあたり”を指し、やわらかく適度な脂身のある部位である。肋骨の付いたロース肉といえばおわかりだろうか。この質のいいリブを存分に食べられるレストランが「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」で、プライムリブ=ローストビーフというほど、アメリカではポピュラーな料理である。

 

ここで、日本のローストビーフを思い出してみてほしい。近頃はローストビーフ丼なるものも市民権を得ているものの、薄くスライスしたローストビーフを薔薇のように盛り付けた姿と、「ロウリーズ」のプライムリブはまったく異なる。その見た目は、超レアに火の通った大きなリブステーキといったところ。なんといっても分厚く、表面積が広い! さすがはアメリカ、やっぱりビッグなんだねぇ。

 

そんなアメリカ伝統のプライムリブ専門店が、日本に初上陸したのは、今からさかのぼること16年前の2001年。同店を地下に擁した赤坂ツインタワーへは、最寄駅の赤坂や溜池山王から歩くのではなく、“タクシーで乗り付ける”、そんなスタイルが日常的だった。設えは、本国「ロウリーズ」同様、ゴージャスでクラシカル。ドレスコードというわけではないけれど、Tシャツ&ジーンズなんてのはご法度。それなりの“オシャレ”をして出かけるレストランだったのだ。

↑本国のダイニングフロア。広々と余裕のあるスペースに大きなテーブル、エレガントにカーブを描くソファがゴージャスだ↑本国のダイニングフロア。広々と余裕のあるスペースに大きなテーブル、エレガントにカーブを描くソファがゴージャスだ

 

↑本国のアーカイブより、ウェイティングバー↑本国のアーカイブより、ウェイティングバー

 

創業以来変わらない“伝統”が目白押し

さて、3年ぶりに復活した赤坂店へ行ってきた。かつては地下へと歩むところ、エスカレーターで上階へ。お店のコンセプトとメニューは当然変わらないものの、アプローチの違いで、印象がぐっと変わるもの。……これはこれで新鮮だ。

 

だが、ウェイティングバーとして利用できる「フランクバー」に足を踏み入れた途端、「帰ってきたな」という気分に。インテリアこそまったく異なるものの、ロウリーズがロウリーズたる雰囲気というものが全体から滲み出ている。

↑赤坂の新店。まず目に飛び込んでくるのは、ウェイティングスペースでもあり、食後の一杯を楽しめる「フランクバー」。ビル内の共有ラウンジとしての顔も持つ↑赤坂の新店。まず目に飛び込んでくるのは、ウェイティングスペースでもあり、食後の一杯を楽しめる「フランクバー」。ビル内の共有ラウンジとしての顔も持つ

 

↑新店の、天井高5メートルの堂々たるダイニングスペース。インテリアは山際順平氏、照明はDavid Singer氏がデザインした↑新店の、天井高5メートルの堂々たるダイニングスペース。インテリアは山際順平氏、照明はDavid Singer氏がデザインした

 

サービスしてくれるウェイトレスのコスチュームも変わらない。それどころか、これは本国の創業当時から変わらないデザインなのだ。

↑1938年に撮影された、クラシカルなスタイルのコスチューム。今も同じく、アメリカの伝統を感じさせる↑1938年に撮影された、クラシカルなスタイルのコスチューム。今も同じく、アメリカの伝統を感じさせる

 

コスチュームに限らず、もっとも大事な肉の質、そして調理法、さらにテーブルの大きさや動線まで、本国と同じ。広々としたスペースには、“シルバーカート”という可動式調理器具と“カーヴァー”というお肉をカットしてくれるシェフが待機しているのも同様だ。

↑伝統的な提供システム。独自の調理器具“シルバーカート”とプライムリブをカットしサービスするシェフ“カーヴァー”↑伝統的な提供システム。独自の調理器具“シルバーカート”とプライムリブをカットしサービスするシェフ“カーヴァー”

 

さて、久しぶりのプライムリブにはやる気持ちを抑え、スパークリングワインで喉を潤していると、サービスマンが「当店、創業以来のオリジナルメニューです」とやって来た。これまたお約束のサラダ(コースに組み込まれている)「オリジナル・スピニング・ボウルサラダ」の登場だ。このパフォーマンスも「ロウリーズ」の魅力のひとつだろう。ワゴンの上には氷の入ったボウルがあり、その上にサラダの入ったボウルがあって、このボウルをクルクルと回しながら頭上からドレッシングを注ぎ、丹念に和えるのである。

 

じっくりマリネされた贅沢プライムリブ

クラムチャウダーも平らげ、胃袋もすっかり準備万端となったところで、ようやくお待ちかねのプライムリブ! ついに“シルバーカート”がやってきた。

 

ロウリーズ特製のスパイスをたっぷりともみ込み、じっくりと時間をかけて焼き上げられた「骨付きリブロースの塊」がタテに3本、そびえ立つ様子は圧巻のひと言。

↑新店でも、ロウリーズらしいアイコンのひとつ、シルバーカートは健在↑新店でも、ロウリーズらしいアイコンのひとつ、シルバーカートは健在

 

↑カートの中では、適温に熱せられたリブロースの塊がいくつも鎮座し、カットされるのを待っている↑カートの中では、適温に熱せられたリブロースの塊がいくつも鎮座し、カットされるのを待っている

 

肉の銘柄は、肉ラヴァーの間ではすっかりおなじみのアンガス牛。和牛では味わえない、牛本来の旨みを実感できるはずだ。アンガス牛をはじめ、いわゆる赤身牛は噛めば噛むほどおいしさが広がるのだが、ロウリーズのプライムリブは、噛み応えがありながら、スーッと口中にほどけていくよう。そのままでも充分すぎるほど旨みが濃厚で、つられて酒も進んでしまう。

 

それに、オリジナルのオウジュソースがまたよく合うこと!。塩と胡椒も用意され(これまたロウリーズのオリジナル。創業当時からレシピは変わらずだ)、さらには薬味としてホースラディッシュもたっぷりと。味を少しずつ変えて食べ進むうちに、すっかり満腹となった。

↑プライムリブのほか、オリジナル・スピニング・ボウル・サラダ、ヨークシャープディング、マッシュドポテト、ホイップドクリームホースラディッシュがセット↑プライムリブのほか、オリジナル・スピニング・ボウル・サラダ、ヨークシャープディング、マッシュドポテト、ホイップドクリームホースラディッシュがセット

 

ちなみにカットの大きさ(厚さ)によって名前が変わることも付け加えておこう(もちろん値段も変わる)。ディナーでは、トーキョーカット(約120g)、カリフォルニアカット(約180g)、イングリッシュカット(約240g)、ロウリーカット(約300g)、ダイヤモンド・ジム・ブレーディカット(約500g強)の5種類。「たくさん食べたい!」と思ってはいても、サイドディッシュとして、マッシュポテトにクリームドコーン、クリームドスピナッチ(ほうれん草)がもれなく付いているので、そうそう大きなカットは選べないが。

 

さらには、プライムリブから出た脂を使って焼き上げられた「ヨークシャープディング」もセットされているので、食べ応え度はかなりのもの。この後、デザートにコーヒーといただいて、至福の時間はあっという間に過ぎていったのだった。

 

ゴージャスな空間で、おいしさとエンターテインメント性を兼ね備えた「ロウリーズ」が、まさにここに復活した! となると、「かなりお値段が張るのでは?」という危惧もあるだろうが、それはご心配なく。「オリジナル・スピニング・ボウル・サラダ+プライムリブ(トーキョーカット)+マッシュポテト+クリームドコーン+クリームドスピナッチヨークシャープディング」ならば4000円(税、サービス料金別)で食べられる。

↑初来店ならば、このセットメニューがおすすめ。アメリカンスタイルの分厚いローストビーフ、しっかりと食べ応えのある付け合わせなど必食のメニューだ!↑初来店ならば、このセットメニューがおすすめ。アメリカンスタイルの分厚いローストビーフ、しっかりと食べ応えのある付け合わせなど必食のメニューだ!

 

ということで、意外にもお手ごろな「ロウリーズ・ザ・プライムリブ赤坂店」へ、貴兄も出かけてみないか?

 

撮影/GetNavi web編集部 写真提供/ロウリーズ・ザ・プライムリブ

ついに「六本木ステーキトライアングル」が完成! その最新店「エンパイア ステーキ ハウス」は肉へのこだわりがスゴイ

2017年、外食業界では“六本木ステーキ戦争が勃発する”といわれてきました。なぜなら、数年前にオープンして一気に話題となったNYのカリスマ店に加え、今年に入って新たに超名店が2ブランドも上陸したからです。いわば「六本木ステーキトライアングル」。今回は先日オープンした最後の大物・ラストエンペラーを紹介するとともに、この3店舗に共通するおいしさの秘密やNYステーキの神髄をお伝えしたいと思います!

 

「エンパイア ステーキ ハウス」の上陸で六本木のステーキ熱は最高潮に!

六本木ステーキトライアングルを3本の矢に例えると、まず第1の矢は2014年2月に上陸した「ウルフギャングステーキハウス」、第2の矢は今年6月に上陸した「ベンジャミンステーキハウス」。そして第3の矢が、10月17日に上陸した「エンパイア ステーキ ハウス」です。

↑エンパイアステーキハウス 六本木の外観。駅から数分の、「カンデオホテル六本木」の1階にあります↑エンパイアステーキハウス 六本木の外観。駅から数分の、「カンデオホテル六本木」の1階にあります

 

まずは本国での人気ぶりを。NYのエンパイアステーキハウスは、2011年から6年連続で全米No.1レストランガイド「ザガット・サーベイ」に掲載されるなど、その人気と実力は一流。現在はマンハッタンに2店舗を構え、セレブや食通の女性を中心に人気を博しています。

↑六本木店のメインダイニング。1920年代のNYをイメージしています↑六本木店のメインダイニング。1920年代のNYをイメージしています

 

もちろんメインはステーキ。やはりNYスタイルでよく見られる“Tボーン”が名物です。Tボーンという名の由来は、牛肉の部位である「ショートロイン」を骨ごとカットした部分がT型となることからで、骨の片方には脂がのったサーロイン、逆サイドにはしっとりやわらかいヒレ。この2つの部位を同時に味わえるのがTボーンの魅力です。そして同店では、Tボーンのなかでもヒレのサイズが大きいものを仕入れて「ポーターハウス」として使用。

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なお、同店ではTボーンステーキが二枚看板になっています。これはちょっとした特徴といえるでしょう。どちらも米国農務省が認定した格付け最高ランク「プライムグレード」のブラックアンガスビーフをドライエイジングで熟成したものです。

↑エンペラーステーキ/2万4000円(2~3名用)↑エンペラーステーキ/2万4000円(2~3名用)

 

ひとつは、ヒレのなかでも特にやわらかい希少部位・シャトーブリアンを楽しめる「エンペラーステーキ」。もうひとつが、シャトーブリアンではないものの、極厚カットのヒレとサーロインの旨味を存分に味わえる「プライム ポーターハウス ステーキ」です。

↑プライム ポーターハウス ステーキ/1万6000円(2名用)~3万2000円(4名用)↑プライム ポーターハウス ステーキ/1万6000円(2名用)~3万2000円(4名用)

 

さらに同店は、ステーキ以外のサイドメニューも充実。「ジャンボシュリンプカクテル」「フレッシュオイスターオンザハーフシェル」「シーフードプラッター」といった鮮度抜群のシーフードや、米国スタイルでは定番の「クリームスピナッチ(ほうれん草の煮込み)」や「マッシュポテト」、また「ニューヨークチーズケーキ」をはじめとするデザートも豊富にラインナップされています。

↑シーフードプラッター(ジャンボシュリンプ・ロブスター・オイスター)3800円。北海道・厚岸(あっけし)産の臭みがないミルキーなカキなどを使用しており、こちらも贅沢な味わいです↑シーフードプラッター(ジャンボシュリンプ・ロブスター・オイスター)/3800円。北海道・厚岸(あっけし)産の臭みがないミルキーなカキなどを使用しており、こちらも贅沢な味わいです

↑エンパイアサラダ(シュリンプ・オニオン・トマト・カナディアンベーコンのサラダ)/1800円。サラダにも山海の幸がたっぷりでゴージャス!↑エンパイアサラダ(シュリンプ・オニオン・トマト・カナディアンベーコンのサラダ)/1800円。サラダにも山海の幸がたっぷりでゴージャス!

↑特別にふるまわれた盛り合わせ。ニューヨークチーズケーキ、チョコレートムースケーキ、ティラミスなどが並んでいました↑特別にふるまわれた盛り合わせ。ニューヨークチーズケーキ、チョコレートムースケーキ、ティラミスなどが並んでいました

 

そして、ドリンクで注目すべきはカリフォルニアにこだわったワイン。泡はシャンパンなどもあり、パーティ向けのマグナムボトル(1500ml)や、それ以上の大サイズも豊富にそろっています。

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店内にはバーカウンターも用意。世界中のウイスキーやカクテルのほか、クラフトビールや日本の酒もあり、ウェイティングに使ったり、軽く飲んだり。また、おひとり様での食事も可能で、ここでフルコースを食べるのもOKだそうです。

 

ドライエイジングビーフを皿ごと超高温で焼くのがNYの流儀!

冒頭で「六本木ステーキトライアングル」の話をしましたが、この3店舗を取材してある共通点を見つけました。もちろんそれは「NYスタイル」のことなのですが、ステーキに限っていえばほかと明らかに異なる点があります。そのひとつが熟成。エンパイアステーキハウスでは21~30日、ウルフギャングステーキハウスとベンジャミンステーキハウスでは約28日間が目安です。

↑エンパイアステーキハウス 六本木の熟成庫。寝かせるために、わざわざ空調完備の部屋を用意しています。NYスタイルにはそれだけ熟成が欠かせないということでしょう↑エンパイアステーキハウス 六本木の熟成庫。寝かせるために、わざわざ空調完備の部屋を用意しています。NYスタイルにはそれだけ熟成が欠かせないということでしょう

 

なかには熟成させない肉もあるようですが、やはりNYステーキの王道は熟成肉。そして、NYでは冷温のなかで風を循環させながら乾燥熟成させる「ドライエイジング」が用いられます。昨今の日本では熟成肉がブームと言われており、方法は各自で様々。その多くは比較的に手間のかからない「ウェットエイジング」ですが、これではドライエイジング特有の香りや旨味は出ません。これまで何度かドライエイジングの肉を目にしてきましたが、やはりNYステーキは独特の芳香が大切といえますね。

↑手前が熟成後、奥が熟成していないビーフ。ドライエイジングはよりやわらかく、ナッツのような芳しい香りが特徴です↑手前が熟成後、奥が熟成していないビーフ。ドライエイジングはよりやわらかく、ナッツのような芳しい香りが特徴です

 

NYスタイルの共通点は、調理法や提供スタイルにもありました。まず調理法は、皿ごと高温の専用機器で焼き上げます。エンパイアステーキハウスとウルフギャングステーキハウスでは900℃のオーブンで、ベンジャミンステーキハウスでは国内唯一の「高温デッキブロイラー」で一気に焼き上げるとか。ということで、ウルフギャングとベンジャミン、それぞれのステーキも見てみましょう。

↑ウルフギャングステーキハウスの「プライム ステーキ」↑ウルフギャングステーキハウスの「プライム ステーキ」

↑ベンジャミンステーキハウスの「ステーキ」↑ベンジャミンステーキハウスの「ステーキ」

 

皿の上で肉汁が沸騰している様子や、高熱の皿の端に脂が飛んで焦げ付いているのがおわかりいただけるでしょう。そして、提供スタイルに関して共通するものといえば、先述したクリームスピナッチとマッシュポテトの存在。このふたつはステーキだけではなく、例えば「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」で有名な米国式の極厚ローストビーフ「プライムリブ」でもよく添えられます。

↑ウルフギャングステーキハウス 六本木にて↑ウルフギャングステーキハウス 六本木にて

 

ちなみに少々マニアックな話でいえば、六本木ステーキトライアングルの共通点には「ピーター・ルーガー」の存在も。これはNY最高峰と言われる老舗ステーキハウスのことで、エンパイア、ウルフギャング、ベンジャミン、それぞれの創業者は同店出身なのです。名門の誇りがハイクオリティなおいしさを生み出し、多くのステーキファンの心をつかんでいるということでしょう。なにはともあれ、ぜひほかのステーキとは違うNYの味わいを体験してみてください。

 

【SHOP DATA】

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Empire Steak House Roppongi(エンパイアステーキハウス 六本木)

住所:東京都港区六本木6-7-11 カンデオホテル1F

アクセス:東京メトロ日比谷線ほか「六本木駅」3番出口徒歩2分

営業時間:ランチ 11:30~15:00(フードL.O.14:00 ドリンクL.O.14:30)、ディナー 平日・金・土17:00~23:30(フードL.O.22:30 ドリンクL.O.23:00)、日・祝日 17:00~23:00(フードL.O.22:00 ドリンクL.O.22:30)

定休日:なし