ジンジャー、クローブ、ブラックペッパー…専門家が教える体を温めるスパイスとホットドリンクレシピ

寒さが本格化するなか、飲み物もお茶やコーヒーなど温かいドリンクを欲するもの。とくにスパイスを使ったホットドリンクは、体の内側からぽかぽかに温めてくれます。とはいえ「スパイス」というと専門的で種類も多く、何をどう選べばいいかわからない人も多いはず。

 

自宅で手軽に作れて、おいしくて、体が温まるスパイスドリンクとは? 家に常備したいスパイスから店頭での選び方、そしてドリンクレシピまでを、東京・中野に店を構える「東京スパイスハウス」の川久保美希店長に教えていただきました。

 

スパイスの定義とは?

国内では珍しいという、生のグリーンペッパー。

 

スパイスというと辛いもの、香りや刺激の強いものというイメージがあります。そもそもスパイスとはどのようなもののことをいうのでしょうか?

 

「私の考えるスパイスの定義は“自然界にある、お料理をワンランクアップさせるもの”。植物の実や樹液、根、葉、花などはすべてスパイスだと考えています。そのため、塩もいうなればスパイスですし、日本の食卓でよく使う乾燥シイタケもスパイス。香りがよく、食欲増進など漢方としての役割も果たしてくれます。漢方ほど難しくないので、日々の食事や生活に取り入れやすいですよ」(東京スパイスハウス・川久保美希さん、以下同)

川久保美希さんが営む東京スパイスハウスには、ご主人とともに長年かけて作ってきた世界各国の人との繋がりによって、世界中の良質なスパイスが集まっています。

 

そのスパイスには、世界中に何千、何万もの種類があるといいます。インターネットでさまざまな情報が手に入るようになったことで、日本に輸入されるスパイスの種類も日々増えているのだとか。

 

「昔は海外へ買い付けに行ってスパイスを仕入れていましたが、今はインターネットがあればネット販売で手に入るし、情報も手軽に得ることができます。そのため、今までなかったスパイスの情報がどんどん入ってきているんです。最近では、ブータンからスパイスが仕入れられるようになりました。でも、私はブータンに行ったことがないですし身近にブータン人の知り合いがいないので、現地でどういう使い方をしているかがわからない。そこで独自の使い方を研究しています。つぶしたり、かじったり、香ったり、煮たり、炒めたり……。そうすることで、『あの料理に入れるとおいしいかも』とか、『魚の匂い消しに使えるかも』とか、使い方のアイデアが浮かんできます。現地と違う使い方をしているかもしれませんが、そうした日々の研究により使えるスパイスの種類は増えています」

 

冬に使うと効果的な
体が温まるスパイスは?

スパイスの効果は、千差万別。体を温めるものもあれば冷やすものもあるので、それぞれの特徴を知っておくことが大切だそう。まずは、体を温めるために取り入れたい代表的なスパイスを教えていただきました。

 

・ジンジャー

ジンジャーパウダー。柑橘系の爽やかな香り。

 

「おすすめしたいのは、血行をよくして体を温めてくれる『ジンジャー』です。ただ注意したいのは、生のジンジャーは体を冷やしてしまうということ。例えば夏に、冷ややっこに生姜(しょうが)を刻んでのせますが、あれは体を冷やすためなんです。
体を温めたい冬は、蒸してから天日干しにしたジンジャーを取り入れるといいですね。ジンジャーは、加熱や乾燥させることで体を温めるスパイスに変化します。天日干しにしたあと粉末状にしたジンジャーパウダーだと使い勝手がいいですよ。白湯に溶いて飲むだけで体の内側からぽかぽかしてきます」

 

体を温めるスパイスは、ほかにもこんなものがあります。

 

カシア…シナモンに近い、常緑樹の皮のスパイス。甘くて清涼感のある香りがします。
クローブ…花が咲く前のつぼみを乾燥したもの。カレーやチャイに使われます。
ブラックペッパー…日本でもなじみ深い、コショウ科のスパイス。
スターアニス…別名は八角(はっかく)。中華料理に欠かせません。

 

カシア(右)。左隣のシナモンのように、くるっと丸めて棒状にして販売しているものも。

 

「体が冷えるときは、これらのスパイスを積極的にとり入れてみましょう。まずは使い勝手の良いジンジャーパウダーやブラックペッパーがおすすめです」

 

日常的にとり入れたい
身近にあるスパイスは?

体を温める以外にも、日常的にとり入れることでうれしい効果が期待できるスパイスがたくさんあります。川久保さんにおすすめとその効果を聞いてみました。

 

・ターメリック

「日本では『ウコン』とも呼び、古くから親しまれているスパイスです。ターメリックは抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できます。人間は空気を吸っているだけで体が酸化していくので、抗酸化作用のあるターメリックを日常的に取り入れることで、アンチエイジングなども期待できます。
使い方もさまざまで、白湯に混ぜて飲むだけでもいいですし、炒め物やみそ汁を作るときに加えたり、ごはんを炊くときに入れるのも手軽にできておすすめ。
体への効果だけでなく、入れることで料理のまとめ役にもなります。ちょっと苦みのあるスパイスなので、味を引き締めてくれるんですね。料理も鮮やかな色に変えてくれますし、毎日使いたいスパイスです」

 

・クミン

「クミンはカレーに欠かせないスパイスですが、炒め物にも合います。キャロットラペにも入っていますよね。普段ご家庭で作るカレーでも、玉ねぎを炒めるときにクミンを入れてみてください。このひと工夫だけでおいしさが変わりますよ。胃を元気にしてくれる健胃作用も期待できるので、胃もたれに効果的です。食欲をそそる香りも特徴です」

 

・コリアンダー

「コリアンダーとはパクチーの実のこと。カレーのスパイスというと、香りが強いクミンをイメージしがちですが、実はコリアンダーがカレーの主成分です。鎮静作用が期待でき、軽く熱が出たときや、頭痛が起こりそうな天気の日にとり入れてみるとよいですよ。こちらも白湯に溶いて飲むだけでOK。頭痛薬までは飲まなくてよいけれど、ちょっと気になるときに試してみてください。爽やかな香りも特徴的です」

パウダー状のコリアンダー(左)とクミン(右)

 

・フェンネル

胃が弱っているときはフェンネルを食べてみてください。インド料理店に行くと、レジ横にカラフルなチョコレートでコーティングされたフェンネルが置いてあることがありますが、あれは消化をよくするためなんです。日本でも、漢方胃腸薬の主成分になっていたりします。そのまま食べてもいいですが、ココナッツシュガーなどでコーティングすると食べやすいですよ」

東京スパイスハウスでは、ココナッツシュガーでコーティングされたフェンネルを持ち運びしやすい缶とセットで販売。

 

知っておきたい
スパイス選びのポイント

販売されているスパイスには、形状にもホール状やパウダー状や棒状などがあり、メーカーもさまざまです。何を重視して選べばいいでしょうか?

 

「当店のようなスパイス専門店だと、香りをかいだり店員さん聞いたりしながら選べますが、スーパーなどの小売店だとそうもいきませんよね。見た目でいえば色がきれいなものは新鮮なものが多いので、選ぶときには意識してみてください。例えばカルダモンは茶色くなると時間が経っている可能性があるので、鮮やかな緑色を選ぶといいと思います。
スパイスの形状は、ホール状のものを選ぶのがおすすめ。スパイスは植物の種からできているものが多いので、殻からとり出してパウダー状にしてしまうと、時間の経過で香りが飛んでしまうのです。できればホール状で購入し、使うときに家にあるコーヒーミルなどで粉にして使うのがおすすめです」

大量摂取はNG!
スパイスを使うときの注意点

体に良い効果をもたらすスパイスですが、使い方には注意点も。「組み合わせてはいけないスパイスはありません。ただ、とりすぎてはいけないものはあります。代表的なのは、『サフラン』や『フェンネル』。また、『カルダモン』にも注意点があります」

 

サフラン……ホルモンバランスを整えるとされていますが、妊娠中の方は控えるようにしてください。逆にホルモンバランスを整えたい方や、更年期の方がお茶にして飲むといいスパイスです。

 

・フェンネル……とりすぎてしまうと精神的に不安定になることも。とはいえ一度に大さじ一杯分を口にするなど、たくさんとらなければ問題ありません。

 

カルダモン……発汗作用があり、体を冷やす効果があるので、体を温めたいときはとりすぎない方がいいでしょう。

 

「暑い国の人たちは汗をかくことで体を冷やしています。発汗作用のあるスパイスは体を冷やすために使っている、ということですね。勘違いしやすいところだと、日本でも人気のマサラチャイ。本場インドでは汗をかいて涼しくするため、チャイにカルダモンを入れて飲んでいます。そのため日本でチャイを作るときは、カルダモンの入れすぎに注意を。香りを楽しむ程度にしておくといいでしょう。
スパイスをたっぷりと入れる火鍋は、韓国では夏の食べ物として人気になりました。同じく発汗作用で体を冷やし、夏を乗り切るためなんですよ」

体が芯から温まる!
ホットスパイスドリンク 3

スパイスは料理に使ってもそのまま食べてもいいですが、ホットドリンクにすると体を温めてくれるだけでなく、気持ちもほぐれます。また、数種類のスパイスを入れることでさまざまな成分を一度にとり入れられる点もメリット。誰でも簡単にできて体が温まる、スパイスドリンクのレシピ3品を川久保さんに教わりました。

1.「シナモン」と「カシア」が香るホットリンゴジュース

【スパイシー度 ★☆☆】
やさしいスパイスの香りと、温かなリンゴジュースに癒される一杯。比較的手に入りやすいスパイスを使うので、どなたでもチャレンジしやすいレシピです。「風邪のときにおすすめのドリンクです。消化促進の効果も期待できます」

 

【材料】

・リンゴジュース……150cc程度
・水……150cc程度
・シナモン……3cm程度
・カシア……小サイズ1~2かけ
・スターアニス……2かけ
・ブラックペッパー……少々
※スパイスの量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.鍋に水を注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、シナモン・カシア・スターアニスを入れ、5分程煮出す。

シナモンはちぎって入れると香りが立ちます。

 

3.リンゴジュースを入れてひと煮立ちしたら、濾しながらカップに注ぐ。

4.ブラックペッパーを入れて完成。

 

2.やさしい甘さに癒される「ジンジャー・オーツミルク」

【スパイシー度 ★★☆】
使うスパイスは5種類。オーツミルクはクセが少なく比較的あっさりしているので、牛乳が苦手な方にもおすすめです。「消化を促進させるために作ったレシピです。胃腸が弱っているときに飲んでいただくとよいですね。免疫力も高めてくれますよ」

 

【材料】

・オーツミルク……200~250cc程度(多めでOK。必要量に応じて調整してください)
・水……150cc程度
・きび糖……小さじ1程度
・コリアンダーシード……30粒程度
・ジンジャーパウダー……小さじ1/2
・クローブ……2個
・アニスシード……小さじ1/3
・フェンネル……小さじ1/3
※スパイス・きび糖の量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.鍋に水を注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、すべてのスパイスを入れ、5分程煮出す。

3.オーツミルクを入れ、沸騰したらきび糖を加える。

4.再び沸騰したら一度火から降ろし、沸騰が落ち着いたら火にかける。これを何度か繰り返したら濾しながらカップに注ぐ。

何度か火にかけて温めます。煮詰めすぎないのがポイント。

 

3.たっぷり入れて煮出すだけ! 川久保流スパイスチャイ

【スパイシー度 ★★★】
たっぷりと7種類のスパイスを使います。加えてローズを入れて香り高くさせるのが川久保流スパイスチャイのポイント。必要量を購入できるスパイス専門店だと調達しやすいです。「チャイというと、通常は紅茶を煮出してミルクを入れて作りますが、ミルクや紅茶を入れなくてもおいしいので、私はスパイスのみで作ります。スパイスは濾さずに飲むのと香りも見た目も楽しめますが、少し飲みにくいので濾しながらカップに注いでください」

 

【材料】

・水……250cc程度
・きび糖……小さじ1と1/2程度
・カシア……5~6かけ
・クローブ……1個
・スターアニス……2かけ
・キャラウェイ……小さじ1/4~1/3
・ジュニパーベリー……2個 ※潰して使用します。
・ジンジャー……小さじ1個
・ローズ(ドライハーブ)……小さじ1/2
・カルダモン……1個
※スパイス・きび糖の量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.水を鍋に注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、すべてのスパイスを入れ、5~6分程煮出す。

色が出るまで煮出すことで、スパイスの香りと味がしっかりと出てきます。

 

3.紅茶のような色が付いたらきび糖を加える。

4.濾しながらカップに注ぐ。

 

体も心も幸せになる
スパイスの魅力

結婚を機にご主人の家業を手伝ったことから、スパイスの世界に足を踏み入れたという川久保さん。現在は料理教室も主宰していますが、意外にももともと料理は得意ではなかったのだとか。そんな川久保さんが感じる“スパイスの魅力”とは?

 

「料理が好きではなかった私にとって、店を継いだときは試行錯誤の連続でした。でもスパイスを調理しているときのアロマのような香りに癒されて、次第に料理も楽しくなりました。『こういう色味の料理にしたいな』と思いスパイスを加えるとそうなってくれるし、食後も体が軽くなる。料理中も食事中も、食事のあとさえも幸せな気持ちになれる。それがスパイスの魅力なんです」

 

今の川久保さんに、スパイスは欠かせないものになっているそう。

 

「『今日は少し疲れているから、このスパイスを入れたお茶を飲もう』とか、体の調子を整えるのにも役立ちます。これから日本はますます高齢化社会になっていきますし、それにしたがって体の不調を感じる人も多くなるでしょう。スパイスの知識を伝えることで、皆さんが健康的に年齢を重ねていくことができたらと願っています」

 

Profile

東京スパイスハウス オーナー / 川久保美希

夫の家業の手伝いからスパイスの世界へ。現在は40年以上の歴史を持つスパイス専門店「東京スパイスハウス」を東京・中野で営む。スパイスのプロフェッショナルとしてレストランシェフ等へのアドバイスを行うほか、スパイスを使った料理教室やワークショップ、講座等を開催し、スパイスの魅力を日々伝えている。毎週土・日曜は青山ファーマーズマーケットに出店。そのほか百貨店の催事にも度々出店している。
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残暑を乗り切る「スパイス×フルーツ」レシピ…代謝を促すスパイスとミネラル豊富なフルーツで夏バテ撃退食に!

スパイスカレー人気に象徴される、近年のスパイスブーム。とくに辛いものが欲しくなる夏は、スパイスをきかせたグルメがいっそうおいしく感じられるはず。とはいえ、スパイスで大汗をかいたら、脱水症状を招いてしまうのでは……? そこで組み合わせたいのがフルーツです。体のほてりを落ち着かせたり発汗を促し体温を下げたりする働きをもつスパイスに、ビタミンとミネラルがたっぷりのフルーツのタッグは最強の夏バテ回復食に! 「スパイス×フルーツ」のレシピで、厳しい暑さが残るこの時期を乗り越えましょう。

 

スパイス料理の監修や、スパイスの使い方を学べるサロンを運営する大平美弥さんに、おすすめの「スパイス×フルーツ」レシピを教えていただきました。

 

パクチーブームから火がついた? スパイスブームのきっかけ

ここ10年ほどの間に、何度かスパイスを盛り上げるブームがありました。

 

「パクチーや、かけるラー油などの流行がその一つです。2016年頃、パクチー味のスナックが発売されたりパクチー料理専門店がオープンするなど、パクチーが空前のブームとなりました。これにより、スパイスは “手軽に味や風味を変えられる食材” という意識が徐々に浸透したと思います。
さらにブームを加速させたのが、コロナ禍。自炊が増え、レジャーとしてキャンプが注目されました。自宅やアウトドアシーンで自炊が増えたことで、 “いつもの食卓に変化を持たせたい” “キャンプ先でも手軽においしい食事を楽しみたい” 、さらにSNSの登場によって “手軽に写真映えする食事を作りたい” というニーズが増えました。その思いにマッチしたのがスパイスというわけです。

 

例えば、桃にディルを加えて、オリーブオイルをひと回ししただけの『桃ディル』。切ってかけるだけの簡単な料理なのに、あっという間におしゃれでおいしい、ワインに合うおつまみに早変わりです。そんなお手軽な魅力がさまざまな人に受け入れられ、スパイス人気は徐々に広がっていきました」(スパイスライフアドバイザー 大平美弥さん、以下同)

 

夏にふさわしい「スパイス」と「フルーツ」の効果とは?

10年以上前は、スパイスは専門店や高級食材を扱うお店でしか購入できませんでした。でも今では近所のスーパーやドラッグストア、100円ショップでも手に入り、身近な食材となっています。このスパイスを夏に摂ることには、たくさんの効果があるといいます。

 

「夏は汗をかくことでミネラルが失われ、食欲不振や体のだるさを招きます。また、冷たい飲み物の飲みすぎや冷房で体が冷えることによって、胃腸が弱り、自律神経が乱れ、体調を崩しやすい季節でもあります。
スパイスには、そんな体の不調を整えてくれる働きをもっています。体を温めたり、水分代謝を促したり、胃腸の働きを整えたりするなど、さまざまな効果があります。
また、フルーツは、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価に優れ、水分補給にも最適です。ジューシーでさっぱりとした味わいは、食欲がないときでも食べやすいという良さがあります。
そんな甘味のあるフルーツと、辛みや苦みを持つ刺激的なスパイスは相性抜群。素材の味を引き立て、それぞれの良さが組み合わさって、新しいおいしさが生まれます」

 

それでは、フルーツをたっぷりと使った、スパイスレシピを紹介していきましょう。

 

体のほてりを落ち着かせるセージを効かせた「いちじくと桃のフルーツゼリー」

「セージを水に漬け込んだ “セージ水” をゼリーにしました。セージには、スーっとした清涼感と苦みによって、体にこもったほてりを落ち着かせる働きがあります。また、甘みにスッキリさを与え、爽やかな後味に。セージ水を沸かして飲むだけで暑さが和らぐので、私は好んで飲んでいます。甘酸っぱいフルーツと、つるんとした喉ごしの良さは、暑さの残るこの時期にぴったりですよ」

 

【材料(2人分)】

・白桃……1/2個
・いちじく……1/2個
・粉ゼラチン……5g
・セージ水……200ml
・酒……大さじ1
・砂糖……大さじ2

 

【作り方】

1.1時間前に、セージを水に漬け込んでおく。

「漬ける時間によってセージ水の濃さが変わります。まずは約1時間前から漬け込んだものから、さらにしっかり味わいたいかたは、前日の晩から漬け込んでおくと良いでしょう。今回のレシピは乾燥ハーブを利用していますが、フレッシュハーブを利用しても良いですね。乾燥ハーブは、乾燥することで芳香をぎゅっと凝縮しています。一方、フレッシュハーブは葉の緑が見た目にも鮮やか。どちらにも良さがあります。フレッシュハーブを利用するときは、乾燥ハーブの約2倍の分量を使用しましょう」

 

2.桃といちじくは、皮をむき1.5cm角に切る。

「スプーンですくいやすい大きさにカットします。いちじくは、へたを包丁と手で挟んで下にひっぱるようにむきましょう。むききれなかった皮は、同じく上から下へそぐようにむきます」

 

3.いちじくと桃をグラスに均等に入れる。

「分量のフルーツと水で、コップ約2杯分のゼリーができます。透明なグラスを用意すると、果物の鮮やかな色が映え、見ためも涼やかに」

 

4.耐熱ボールに、セージ水、酒、砂糖を入れ、ゼラチンを振り入れる。600Wの電子レンジで1分半加熱する。

「通常ゼラチンは、水でふやかしてから加熱しますが、電子レンジで加熱する場合は、ふやかす工程を省いてもダマになりにくいです。加熱後は、ダマにならないようすぐに混ぜましょう。ゼラチンにお酒を混ぜることで、ゼリーに風味や香りが加わり、おいしさに奥行きができます」

 

5.混ぜてグラスにそそぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

「セージをそのままゼリーに入れて固めるかはお好みで。入れることで、爽やかな見た目になります。セージはそのまま食べることができますが、食感がモソモソしているので、苦手な方は取り除いても良いでしょう」

 

胃腸を整えるナツメグで食欲不振を撃退! 「真夏のフルーツフランベ」

「ナツメグは、加熱することで風味が増します。ナツメグに含まれるオイゲノールは、甘いバニラのような香りをもっています。たっぷりのバターと砂糖でキャラメリゼされたバナナに、酸味のあるベリーのソースが爽やかにマッチ。香り立つナツメグが合わさって、贅沢なスイーツに。ナツメグには胃腸を整え食欲を増進し、発汗を促し体温を下げる効果があります」

 

【材料(2人分)】

・バナナ……2本
・ミックスベリー(冷凍)……70g
・砂糖……30g
・バター……大さじ1~1.5
・レモン汁……適量
・ナツメグパウダー……適量
・ラム酒 ……30cc

 

【作り方】

1.フライパンにバターを熱し、砂糖とレモン汁を加え混ぜる。

「バターが焦げないよう、弱火でゆっくり溶かしていきます。バターがフツフツとしてきたら、砂糖を入れ、砂糖が溶けたら、レモン汁を加え混ぜます」

 

2.砂糖があめ色になってきたら、バナナを入れて炒めます。

「半分に割った種の部分を下にして、フライパンに入れます。何度も動かすとバナナがドロッとなってしまうので、フライパンをやさしく動かし絡めながら、上下を一度ひっくりかえしましょう。バナナは、生で食べられるので火をしっかり通さなくてもOK。全体に絡まれば大丈夫です。」

 

3.バナナに飴色の砂糖が絡まったら、ミックスベリーを入れ、ソースを絡めながら炒める。

「ミックスベリーは、あらかじめ室温に出して柔らかくしておきましょう。ミックスベリーのかわりに、旬のフルーツを使用しても良いですね」

 

 4.ナツメグパウダーを入れたら、仕上げにラム酒を加えさっとフランベし、アルコールを飛ばす。

「バナナ全体にナツメグがかかるよう、指で振り入れましょう。ラム酒がフランベされると、バター、ナツメグの香ばしく甘い香りがふわっと部屋全体に広がり、食欲もわいてきます」

 

弱った胃腸の消化を助けるクミンシードがたっぷり「メロンときゅうりのサラダ」

「メロンの青さをスイーツではなく、食事として楽しんでもらいたくて考えたレシピです。クミンには、シードと粉状のものがありますが、是非シードを使用してもらいたいです。歯で噛んだときに、独特の苦みと爽やかさが広がり、シードのプチプチとした食感も楽しめます。メロンはものによって、フルーツとして甘味がたりないことも。そんなときは、このようにサラダに変化させることで、いつもと違ったメロンのおいしさに出会えます。クミンには、消化促進、免疫力アップ、リラックスなどの効果があります。またスパイスの刺激が減塩効果にもつながります」

 

【材料(2人分)】

・メロン……1/4個
・トマト……1個
・きゅうり……1本
・塩……適量
・ブラックペッパー……適量
・マヨネーズ……大さじ2
・レモン汁……小さじ1
・クミンシード……小さじ1

 

【作り方】

1.マヨネーズにクミンシードを入れて混ぜる。

「前もって混ぜておくことで、マヨネーズの油分にクミンシードの香りが溶けて味がなじみます」

 

2.きゅうりは小口切りに、トマトは食べやすい大きさに切りましょう。

「きゅうりの切り方はお好みで。トマトは、1/8のくし形に切り、さらに2~3個程度に切り分けると良いでしょう」

 

3.メロンを食べやすく切り、レモン汁をかけておく。

「メロンにレモン汁をかけることで爽やかな甘味に。サラダとしての下味をつけます。夏はメロンが安く手に入る時期ですが、1玉では量が多い場合、カットメロンを利用しても良いでしょう。これからの季節は、梨や柿を代用してもいいですね」

 

4.ボウルに1と2、3を入れ和え、冷蔵庫で冷やしておく。

「食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておくことで、味がなじみます」

 

 5.食べる直前に味見をし、塩、ブラックペッパーで味をととのえる。

「ブラックペッパーもスパイスのひとつです。かける量はお好みで。食べる直前に、砕いたブラックペッパーをかけると、ピリリとした辛さが広がり、サラダのアクセントになります」

 

インドや中国では、古くからスパイスを健康や美を保つための生薬として取り入れてきました。日本のわさびやしょうがなども同様で、味わいへのアクセントだけでなく、食欲増進や殺菌効果も期待して食してきたのです。刺身にわさびを合わせるように、おいしいから付け加えたくなる。そんな楽しい気持ちでスパイスを取り入れ、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

プロフィール

スパイスライフアドバイザー / 大平美弥

体に影響がでるほどの偏食を、スパイスとハーブで乗り越えたことで “食” への興味があふれだす。インド、インドネシア、中国、韓国など各国の料理教室に参加し、見識を深める。スパイスコーディネーターマスターを取得。スパイスクッキングアドバイザー受験資格を取得できる講座や料理教室を行う。Miya Spice Salonを主宰し、スパイスビューティー協会の代表も務める。スパイスの楽しさを広めようと講演、テレビ、ラジオ出演、レシピ作成、スパイス&ハーブティーの監修、レストランシェフとのコラボ企画や飲食店のメニュー開発及びコンサルティングなども行う。
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Amazon売れ筋「お手軽フード」6選 – 巨大チキン入り「レトルトの概念が覆る」カレーって?

ここでは、Amazonの売れ筋フードをご紹介。いなば食品のタイカレーの缶詰からアマノフーズのフリーズドライカレーをはじめ、手軽に食べられる人気の商品を実際に試してレポートします。保存のきくものが多いので、気になるものはぜひ常備して便利に使ってみてください!

 

【01】本場タイで作ったカレー缶詰の全種食べ比べができる!

ゴロっとした具とタイ料理に欠かせないコブミカンの葉が入った本格派!

いなば食品

タイシリーズ

5種アソート(12缶セット)

1620円(1缶あたり135円)

本場タイで製造。3種類のタイカレーとガパオは隠し味にナンプラーを使い、バターチキンカレーは辛さを抑えて食べやすく仕上げるなど、こだわりは随所に感じられます。常温でもおいしく食べられます。

【レビュー】人気シリーズを比べて楽しいエスニック缶のアソート

「保存が利く、おかずにもつまみにもなる、おいしくて高コスパ、個性的な味で食べ飽きない、そんなわがままを叶えてくれるのが本商品です。

 

例えば、チキンカレーであればそれなりに大きな角切りチキンが入っていて、皿に盛れば缶詰とは思えないクオリティ。ルーと具の量のバランスも、店で出てくるそれと同じ感じです。1缶115g。ご飯と食べればそれなりに腹が膨らむし、足りなければ数種食べ比べするのもアリだろう。同じエスニックな味わいでも辛さ、甘味、香りなど、1缶ずつ個性が異なり面白いです」(フードアナリスト中山秀明さん)

 

辛さをCheck

バターチキンカレー

辛さ:★×2

 

ガパオチキンバジル

辛さ:★×3

 

チキンとタイカレー レッド

辛さ:★×3

 

チキンとタイカレー イエロー

辛さ:★×3

 

チキンとタイカレー グリーン

辛さ:★×5

 

【02】とろける柔らかさのチキンレッグが丸ごと1本!

ビッグチキンとコク深い味わいでレトルトの概念が覆る!

北国からの贈り物

北国の丸ごとチキンレッグ!スープカレー

(300g×4食)

2980円(1食あたり745円)

スープカレーの本場・北海道産で、スパイスの効いたコク深い味のスープが絶品。丸ごと1本のチキンレッグとにんじん、じゃがいもが入っています。ゆで卵やおくら、揚げなすのトッピングがオススメ。

↑丸ごと入ったチキンレッグは、口の中でとろける柔らかさ。骨付きでずが、簡単にほぐれるから食べやすいです

 

【03】軽量でコンパクトだからレジャーにぴったり!

フリーズドライでこのコクを出せるなんて!

アマノフーズ

畑のカレー 2

(各2食、計4食セット)

1123円(1食あたり約280円)

皮やヘタまで丸ごとすり潰したトマトやセロリ、りんごなど、数種類の野菜や果物のスムージーを使ったフリーズドライのカレーです。ズッキーニや揚げなすなど、大きくカットされた具が入っていて食べ応え◎。

たっぷり野菜と鶏肉のカレー

 

ひきわり豆のトマトカレー

 

中身をCheck!

お湯を注ぎ60秒で完成。17種のスパイスが入っています。軽く持ち運びに便利だから、アウトドアなどレジャーにも人気!

 

【04】サラダやサンドイッチにそのまま使えるほぐし済み味付きチキン

冷蔵保存、ほぐし、味付け不要だから使い勝手がバツグン

サラダクラブ

チキンささみ(ほぐし肉)

(40g×10個)

1180円(1個あたり118円)

ほんのりと塩やこしょうで味付けされた鶏のささみ。そのままサラダのトッピングやサンドイッチの具などに使えます。使い切りサイズで、環境に配慮したアルミレスパウチ入り。

【レビュー】様々なシーンで活躍する常温保存可能な鶏のささみ

「鶏肉を切らなくていいから、あっという間にオムライスが作れちゃいます。常温保存できる珍しいタイプなので、デスクに常備して、小腹が減ったときのおやつにするとヘルシー」(本誌食品担当 鈴木翔子)

 

【05】酸味・辛味・うま味のバランスが絶妙な魅惑のスパイス

料理にひと振りするだけで驚くほど味が締まります

ヤマトフーズ

レモスコ(60g

540

瀬戸内産広島レモンの果汁と皮を使用。レモンと相性が良い酢を厳選し、そこに九州産の青唐辛子や、瀬戸内の海水から作られた上蒲刈島の「海人の藻塩」を使用。瀬戸内ブランドおよび、広島ブランドに認定されています。

【レビュー】ひとかけするだけで爽やかスパイシーに!

「数滴かけるだけでレモンの香りがブワッと、そして青唐辛子がピリッときて爽やかかつスパイシー。揚げ物や焼き鳥はもちろん、お好み焼きや白身の刺身にも合います!」(「高円寺メタルめし」のオーナーの料理勉強家ヤスナリオさん)

 

【06】創業60年を超える鶏専門店が生み出した知る人ぞ知る万能調味料

「調味料、何使ってるの?」って食通の友人に聞かれます

かしわ屋くろせ

黒瀬のスパイス(瓶・110g

929

北九州市で1950年に創業した老舗の鶏専門店が、長年の知見をもとに商品化した万能調味料。多彩なスパイスが絶妙なバランスで調合されており、シンプルな料理でも劇的においしくなります。

【レビュー】これ一本で味が整うからBBQの必須調味料に決定!

「肉も魚もこれ1本でおいしく仕上がる! 塩としょう油でパンチの効いた味付けになっているので、BBQのときにもこれ一本持っていけば激ウマ料理が作れちゃいます」(「高円寺メタルめし」のオーナーの料理勉強家ヤスナリオさん)

 

【AmazonのオリジナルブランドもCHECK!】

Amazonのオリジナルブランド「HAPPY BELLY」は“おなかを幸せに、食卓に笑顔を”という願いから生まれた同社のPB。水や米を中心に、生活に欠かせない食品が多く、特に米は銘柄別で用意するほどの充実度です。

 

オリジナルブランドその1

様々なソースに合う国内製造のパスタ

スパゲッティ(1.6㎜5㎏)

1580(1食あたり(100g)・約31円)

プリプリ、シコシコした食感を楽しめる国内で作られた麺。直径1.6㎜の「スパゲッティーニ(直径約1.9㎜のスパゲッティより細いパスタ)」ですが、「スパゲッティ」と同じく様々なソースに合います。

 

オリジナルブランドその2

マイルドな味に仕上げられ人と自然にやさしい

オーガニックコーヒー

粉(350g

1380(1杯あたり10g・約39円)

有機JAS認証であるとともに、環境保護に関する認証も受けた、人と自然にやさしいコーヒー。軽やかな酸味とまろやかな苦味が特徴のマイルドな味です。ムラなく焙煎されています。

 

オリジナルブランドその3

運動や日常の頑張りどきにエネルギーチャージを

 

エネルギーゼリー マスカット味(180g×24個)

2280(1個あたり約95円)

189kcalでマスカット果汁3%、カフェインレスのゼリー。ミネラル吸収の促進などが期待されるデキストリンを配合しており、スポーツ前後のエネルギー補給に適しています。

 

オリジナルブランドその4

超高圧殺菌で自然な味わい! 炊き立て食感も絶品

 

パックご飯 新潟県産 特別栽培米

こしひかり(200g×20個)(白米)

2280円(1食あたり114円)

2000気圧の超高圧で炊き上げられています。添加物や酸味料等を使用せずに殺菌し、米と水のみで炊飯しているので不快臭がありません。炊きたてごはんのように、ふっくらもちもちです。

 

オリジナルブランドその5

コク深くまろやかな味のなかに魅惑的な辛さも共存

ビーフカレー 辛口 (80g×15個)

1498(1食あたり約99円)

牛肉、じゃがいも、にんじん、ローストオニオンを具材に使用し、コク深くまろやか。一方でスパイスがふんだんに効いており、魅惑的な辛さが楽しめます。甘口、中辛もあります。

 

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辛くなければ美味しくない! ご飯が止まらなくなるインドネシアの激辛「ふりかけ」

インドネシアの人々は「甘辛い」ものが大好き。甘さの中にぴりりと辛さの走る味付けにめっぽう弱いのです。例えば、スナック菓子に「Pedas Manis」という味があります。Pedasは辛い、Manisは甘いという意味で、つまり「甘辛味」。

 

この「甘辛い」味付けがインドネシア料理に頻繁に登場し、甘い醤油やココナツミルクといった調味料にスパイスやとうがらしの辛みが追加されるのです。この辛みが強いものほど、インドネシア人は「美味しい!」と喜びます。「辛みがなければ、美味しさは感じない」というのは、インドネシア人の本音でもあるのです。

 

「一振りでぶっ飛ぶ美味しさ」の激辛ふりかけ

そんな辛いもの大好きなインドネシアの男女が一味足りないと感じた時に、自分で刺激を追加できるアイテムがあります。それが「Bon Cabe」(ボンチャベ)という調味フレーク。いわゆる日本のふりかけのようなものです。このふりかけには、オリジナル味、エビ味、小魚味の3つの味があります。

 

オリジナル味とは、インドネシアの食事には欠かせないサンバル(とうがらしのソース)味のこと。そのオリジナル味をベースにひと味加えたものが、エビ味、小魚味になります。それぞれに辛さのレベルが数字で表示されていて、エビ味は「レベル2」、小魚味は「レベル3」、そしてオリジナル味は辛さが3段階あり、「レベル10、15、30」とだんだん辛みが増します。

 

気になる辛さ具合ですが、「レベル2」のエビ味を甘党でも辛党でもない日本人男性に試食してもらったところ、一瞬エビ味はするものの、後から強い辛さが追いかけてきて口に残る感じだそうです。しかし、これをご飯にふりかけてみると、なかなかイケる。辛いけど、止められず、ご飯茶碗はあっと言う間に空っぽ。ということで、辛党の人ならば「新感覚の激辛ふりかけ」としてレベル2や3くらいはいけそうです。

 

しかし、オリジナル味となるとそうはいきません。Bon Cabeのパッケージに描かれた人を見ると、レベル10では顔に汗をかき、耳や頭から湯気を出していますが、15ではより激しくなり、30では火を噴きそうなすごい形相です。これを見ただけで、日本人なら買うことをためらうどころか、断念してしまうかもしれません。

人々に愛され続けてきた「サンバル」をふりかけに

実はインドネシアには、日本のような「ふりかけ」という概念はありません。しかし料理に調味料を追加し、より美味しくするという文化はあります。インドネシアには、ケチャップに似た辛いとうがらしソースの「サンバル」があり、人々は食べ物にこのサンバルを追加し、自分好みに仕上げて食べるのです。

 

サンバルはとうがらしやトマト、にんにくを使って作るシンプルなソースで、インドネシアの家庭では昔から手作りされてきました。各家庭や食堂などによって微妙に味が異なり、お袋の味的な要素もあるようです。

 

ただ、現在では既製品も受け入れられ、スーパーのソース売り場にはサンバルが大量に売られています。ナシゴレンといったインドネシア料理だけでなく、フライドチキンやポテト、サンドイッチにも必ずサンバルがついてくるほどインドネシア人には欠かせないソースなのです。

 

近年、インドネシアにもさまざまな加工食品が出回り、手軽に辛いものを手に入れることができるようになりました。この国にはインド同様に香辛料を生産する国として世界中を魅了してきた歴史もあり、暑い国で唐辛子や香辛料を利用する先人の知恵が生み出したサンバルなどの伝統的な料理は現在でも食卓に欠かせません。

 

その一方、Bon Cabeは人々に愛されてきたサンバルをふりかけのように粒状にすることで、いつものナシ(ご飯)やミー(麺)にふりかけるだけでなく、オムレツに混ぜたりチップスにまぶしたり、さらにホームメイドのサンバルに加えるなど、新しい食べ方を提案しています。

↑ナシゴレンと2種類のサンバル

 

また、サンバルは液状ですが、プラスチックケースに入った粒状のふりかけは、バックなどにも常備できて、いつでもどこでも手軽に辛さを追加できるのです。このふりかけで美味しさの刺激を求める人はますます増えそう。普段は穏やかなインドネシア男女ですが、食生活はかなりホットです。