アルピーヌA110が、最も美しいクルマに選ばれた!!

自動車専門誌でも試乗記が展開され、日本においてもますます注目度が高まってる感のある新生アルピーヌA110。日本への導入はおそらくこの2018年の後半、おそらく秋が深まるか冬かといったあたりという予想。待ち遠しいですね。

 

 

そのA110なのですが、生産がようやく立ち上がったばかりでまだ街をそれほど走り回ってるわけでもないのに、フランスで開催されたオンライン投票で“最も美しいクルマ”に選ばれました。先ごろパリ開催された第33回国際自動車フェスティバルにおいて、“Most Beautiful Car of 2017”を受賞したのです。一般からのオンライン投票の結果ですから、“民意”みたいなもの。まぁ実車はホントに美しいので当然っちゃ当然の結果ですけどね。

 

だけど、これにはルノー・グループを司るカルロス・ゴーン会長兼CEOも喜ばれたようで、「この賞の受賞は、過去5年間にわたって誠意と熱意を込めてこのクルマに関わってきた全てのメンバーにとっての素晴らしい御褒美です。フレンチ・スタイルのエレガンスをカタチにすることができて誇らしいです」とコメントしたほど。

 

 

そんなA110のスタートを記念した1955台の特別仕様“プルミエール・エディシオン”は完売し、今、ディエップの工場で次々と生産が進められています。正式なグレードとなる“ピュア”と“レジャンド”がスタートするのは、その後です。A110はしばらくの間は好調な受注が続くことでしょう。けれど、スポーツカーはそんなに販売台数が稼げる類のクルマじゃないし、基本、そう儲かるものでもありません。だからって簡単にはヤメたりしないでくださいね、ゴーンさん! とお願いしたい気分です。

 

 

 

ポルシェのスポーツカーが70周年を迎える。

ポルシェはこのほど、同ブランドのスポーツカーが誕生して70周年を迎えたことを発表した。ポルシェの名を冠する最初のモデル、356“No.1”ロードスターは1948年6月8に登録。フェリー・ポルシェのスポーツカーの夢を現実へと変えたこの日、ポルシェ・ブランドは産声をあげた。以来70年間、いつも時代も最高レベルでのスポーツカー造りを体現してきたのである。

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1月29日にポルシェ ミュージアムで開催されたニューイヤーレセプションの席上、ポルシェAGの取締役会会長オリバー・ブルーメは、「当時のフェリー・ポルシェのビジョンは、今なおこのブランドの特徴となっている価値観を全て備えていました」とコメント。レセプションにはバーデン=ヴュルテンベルク州とシュトゥットガルト市の代表者をはじめ、政界や経済界などの人々が列席し、「ポルシェスポーツカーの70年」というスローガンとともに、この記念すべき年のスタートを祝った。

 

ブルーメはさらに、このように述べている。

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「伝統とは、コミットメントです。伝統や基本的価値観抜きに、ポルシェが現在の地位を築くことはできなかったでしょう。私たちは、フェリー・ポルシェが設定した厳格な技術水準を今後も守り抜きます。インテリジェントでダイナミックなモビリティは前途有望です。このために、ポルシェにはしっかりとした技術的専門知識、創造力に富んだ従業員が在籍し、類を見ないチームスピリットを持っています。こうした要素により、ポルシェ ブランドは今後さらに70年間、人々を魅了し続けることができるでしょう」

 

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ポルシェ ブランドの歴史は1948年にスタート。ただし、スポーツカーメーカーであるポルシェの基礎は、創業者Dr.フェルディナンド・ポルシェの生涯にわたる仕事の上に築かれており、息子フェリー・ポルシェはこれを受け継いだ。フェルディナンド・ポルシェは、20世紀が始まる前に自動車産業における先駆的な革新技術を生み出した。1900年、フェルディナンド・ポルシェは“ローナー・ポルシェ”として知られるホイールハブ駆動の電気自動車を作り、世界初の全輪駆動を採用した乗用車を作ることも計画。さらに同年、ガソリンと電気を組み合わせたパワートレインを開発し、ハイブリッドカーの基礎を作る。

 

1931年には、フェルディナンド・ポルシェは設計事務所を設立。1939年に発表された「ベルリン・ローマ カー」は、ポルシェの名を冠すスポーツカーのアイデアの始まりとなったが、この夢は1948年、息子フェリーがタイプ356によって実現することになった。

 

そして、フェリー・ポルシェの息子、フェルディナンド・アレクサンダー・ポルシェが設計した356の後継モデルとなるポルシェ911は、技術的にもデザイン的にも、世界を代表するスポーツカーメーカーとしてポルシェが大躍進を遂げるきっかけとなった。1963年に初めて一般公開されたポルシェ911は、今や100万台以上が生産されている。

 

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さらにブルーメは次のように続ける。
「911は数十年の間、一貫して開発が続けられ、何度も新しい革新技術を用いて改良が重ねられてきました。しかし、911に匹敵するほど、当初からの本質を守ることに成功したモデルは、他に存在しません。現在、また未来にわたって開発されるポルシェの全モデルは、このスポーツカーをベースとすることになります。ブランドの中心的存在である911は、夢のスポーツカーとして世界中のファンの心を虜にしています」。

 

ポルシェのスポーツカーの未来は、すでにミッションEという形でスタートラインに立っている。ツッフェンハウゼンによる初の純粋な電気駆動技術を駆使したこのコンセプトカーは、ポルシェ特有のエモーショナルなデザイン、比類ない走行性能、そして将来を見据えた実用性を兼ね備えたもの。この独立した4つのシートを備える4ドアスポーツカーは、システム合計の最高出力が440 kW(600 PS)以上、航続距離は500 kmを超え、0-100 km/h加速は3.5秒以内、必要な電気エネルギーの80%までの充電時間は約15分となっている。ポルシェはこの未来的なプロジェクトに約10億ユーロを投資し、ミッションEが生産されるシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンの本社だけでも1200人以上の追加雇用を創出。「ポルシェはずっとポルシェであり続けます。エクスクルーシブでスポーティなモビリティのためのリーディングブランドであり続けます」とブルーメは強調している。

 

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記念となる今年、ポルシェは世界中で多くのイベントを予定している。2月3日には、ロサンゼルスのピーターソン自動車博物館で「ポルシェ エフェクト」を開催。また、ドイツでは、3月20~31日、ベルリンの「DRIVE.フォルクスワーゲングループフォーラム」において、初めての「ポルシェスポーツカーの70年」展示会を開催。そしてポルシェ ミュージアムでも、6月9日に特別展を開催する。さらに同じ日、ポルシェは世界中のスポーツカーファンのために「Sports Car Together Day」を開催する。6月16~17日の週末には、従業員、ツッフェンハウゼン地区の住民、そして顧客を、シュトゥットガルトのポルシェ ミュージアム内外での公式祝賀会に招待。7月12~15日には、英国のグッドウッドサーキットでの「Festival of Speed」、9月27~30日にはカリフォルニアの「Rennsport Reunion」によってこの記念の年を祝う。祝賀の締めくくりとして、10月13日には初めてシュトゥットガルトのポルシェ アリーナにおいて「Sound Night」イベントを開催する見通しだ。