スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

近年、スマホのスペックのなかでも重要視されているのが、カメラだ。画素数はデジカメ並みとなり、画質のほうも肉薄するほど高画質になっている。そして何より、手軽に撮影ができてその場でSNSなどへのアップも簡単。誰もが手軽に写真を楽しむようになったのは、携帯電話やスマホへのカメラ機能搭載なのは明らかだ。当然、各スマホメーカーはカメラの性能アップや、新機能の搭載による差別化を図っている。そのなかでも、異彩を放っているのがHUAWEI(ファーウェイ)だ。

 

2016年4月に発売された「HUAWEI P9」に、ライカと共同開発したデュアルレンズのカメラユニットを搭載。ライカといえば、カメラファンならば誰もが憧れるブランド。スマホでライカが楽しめるとあって、P9は人気機種となった。現在発売されている「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」にも、ライカのカメラユニットを搭載。さまざまなメーカーがスマホのカメラには力を注いでいるが、「ライカ」という大物ブランドをスマホの世界に担ぎ出したファーウェイの存在感は際立っている。

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20171117_y-koba3 (3)↑HUAWEI P10

 

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20171117_y-koba3 (5)↑HUAWEI P10 Plus

 

いったい、なぜファーウェイはライカとコラボレーションをしようと考えたのか。そしてライカは、なぜファーウェイの申し出を受けたのだろうか。11月8日に開催された「Leica×ファーウェイ共同セミナー」で、その舞台裏が語られた。

 

一度は断られたコラボレーションを実現にこぎつけた

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ライカは、言わずと知れたカメラ界の有名ブランド。1925年に初のカメラ「LEICA I型」を発売。現在の35mmフィルムカメラの基礎となり、多くの写真家に愛用され続けてきた。ライカの特徴は、堅牢なボディとレンズ、そして、そのレンズの描写だ。特に厳しい検査基準が設けられているレンズは、独特の色彩と階調をもっている。

 

ファーウェイがライカと最初にアポイントメントを取ったのは2013年の冬。ライカの優れた光学性能を、スマホで再現したいという思いがあった。

 

しかし、このときはライカ側から断られる。それでもあきらめずに何度かメールで打診。そして2014年夏、ライカのCEOとの面談にこぎつける。ここから両者は歩み寄り、年内にカメラユニットの共同開発の契約が交わされた。

 

ファーウェイがこのとき掲げたスローガンが「スマホカメラの一般常識を覆す、高い品質と芸術性を目指す」というもの。スマホのカメラは、機動力が1番の魅力。正直、画質は二の次という印象だが、同社はあえて画質という領域を極めようとしたのだ。

 

想定以上に厳しいライカ基準と量産化の壁

ライカとの共同開発が始まってからも、さまざまな問題に直面する。

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まずは「高品質ユニットの量産」だ。一般のカメラレンズに比べ、スマホのカメラユニットはかなり小さい。およそ5mmの厚さのなかに、撮像素子やレンズユニット、基板などを納める必要がある。

 

このようにかなり制限されたハードウェアのなかで、「細部」「深み」「輪郭」といったライカの厳しい基準をクリアしたものを作らなければならない。その基準は、ファーウェイが通常定めている基準の数十倍も厳しいものだった。

 

このライカ品質をキープしながら低価格で量産するのは困難を極めた。それでも、開発部隊の頑張りにより、期日には量産化のめどが立つ。開発は、それこそ昼夜問わず行われたという。

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次にぶつかった問題が「ライカスタンダードの再現」だ。通常ファーウェイでテストに使うカラーチャートは数十色だったが、ライカは140個のカラーチャートを使用。それらが正しく再現されていなければ、ライカ品質に満たないとされる。

 

画像品質試験は、色彩、フォーカス、質感、ひずみ、ダイナミックレンジなど多くの項目が設けられており、さらにそれらには客観的評価と主観的評価の両方が行われた。

 

客観的評価は数値で示されるものだが、主観的評価は人間の感性が頼り。画像開発チームは試作機を片手に、100種類以上のシーンを撮影し、評価するという作業を数か月繰り返したという。

 

製品発表直前まで続いたチューニング

2016年1月には試作機が完成。しかし、サンプル機で撮影した写真のクオリティは、ライカが目指していたものとはほど遠かった。

 

そこからまた改善を繰り返し、同年2月の「Mobile World Congress 2016」には、納得のいく製品を展示することができた。そのあとも画質に関してチューニングを行い、晴れて2016年4月6日、ロンドンにて第1号機「HUAWEI P9」を発表することができたという。

 

両社にとってみれば、まさに薄氷を踏む思いであっただろう。しかし、妥協せず画質を追求したことで、HUAWEI P9は人気機種に。その完成度はプロの写真家なども絶賛するほどだ。現在は後継となる「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」が発売されており、こちらも人気を博している。

 

おそらく、世界中で最も手軽にライカ画質を楽しめるデバイス。それがHUAWEI P10/P10 Plusだろう。

 

高画質のキモはカラーとモノクロのデュアルレンズ

ライカと共同開発したレンズユニットは、2つのレンズが並んだデュアルレンズ構造となっている。

 

他社製のデュアルレンズのカメラは、広角と望遠というように、状況に応じてレンズを切り替えて使用するものがほとんどだが、ファーウェイの機種はそうではない。カラーとモノクロのデュアルレンズなのだ。

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カラーだけではなくモノクロ専用ユニットを搭載し、それらを合成することでより解像感の高い画質となっているのが特徴。もちろん、モノクロ側のユニットで味わい深いモノクロ写真を撮影することも可能だ。

 

一度、ファーウェイ機種で撮影された写真を見てほしい。まるでその場にいるかのような臨場感は、他社スマホの画質とはひと味違うということが感じられるはずだ。

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これまでにないスマホを開発したファーウェイだが、歩みを止める気配はない。11月28日には「次世代スマホ」が上陸するとアナウンスされた。ただでさえ、ライカとコラボレーションをするという、ある意味でとんでもないスマホを開発したファーウェイ。今度はどんなスマホを投入してくるのだろうか。11月28日の発表が気になるところだ。

一風堂の裏メニュー無料を叶える画期的なアプリが登場! 近年ありがちな財布の「もっこり」も解消

アップルペイをはじめとした様々な電子マネーが話題になるなど、キャッシュレス化が進む昨今。数年前に比べ、現金以外の決済方法で支払うことも多いのではないでしょうか。

 

その恩恵で「サイフが軽く・薄くなった!」……と思いきや、ショップカードでパンパンになって、ズボンを「もっこり」させている人も少なくないはず。とあるリサーチによると、国民ひとりあたりのカード保有数は平均20.9枚。サイフに所持している枚数は平均10.7枚という調査結果もあるほどです。

 

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そんな「もっこり」を解消してくれるツールといえばアプリ。ことに近年の進化はすさまじく、神的なアプリが次々と登場しており、今回紹介する「スマホサイフ」もそのひとつ。いまだけ、あの「一風堂」のトッピング無料キャンペーンもやっているということで、その概要もご紹介しましょう!

 

便利でお得な神アプリ「スマホサイフ」とは?

「スマホサイフ」は、ポイントカードや電子マネーなど、お財布の中にある各種カードをまとめてくれるアプリ。なにかと煩雑になりがちなポイントカードをこれひとつで管理でき、忘れたりなくしたりする心配もなし。しかも、電子マネーでの支払いまでできるのです。

 

財布がスッキリする以外のメリットもいっぱいで、これは絶対入れるべき! 関係者の説明を聞いた筆者も、その場ですぐインストールしました。でも、ラーメンの一風堂とはどういった関係が? 実は「スマホサイフ」は便利な機能を備えているだけでなく、お店での特典やクーポンも充実。加盟店は続々と増えていて、一風堂もそのひとつなのです。

↑スマホサイフを運営する「CCCマーケティング株式会社」の坂さん↑スマホサイフを運営する「CCCマーケティング株式会社」の坂さん

 

いまなら「スマホサイフ 史上最大の裏メニューカーニバル’17」を開催していて、各加盟店のオリジナル裏メニューが「スマホサイフ」に集結中。その一環として、一風堂では通常なら注文できない“裏”の味変トッピング「黒玉」を無料で提供中です!

↑一風堂のカードもまとめてOK!

↑一風堂の工藤さん。「スマホサイフ」の取り組みと「黒玉」の味の秘密などを教えてくれました↑一風堂の工藤さん。「スマホサイフ」の取り組みと「黒玉」の味の秘密などを教えてくれました

↑あの有名チェーン店でも「スマホサイフ」が使えます↑あの有名チェーン店でも「スマホサイフ」が使えます

 

使い方は簡単。お店でアプリを提示すればOK! レジでバーコードを読み取るか、専用の電子スタンプをアプリに押すだけ。ポイントも貯まります。

↑このスタンプを押してもらえばOK↑このスタンプを押してもらえばOK

 

アプリ利用者限定! 一風堂の「黒玉」を実食

ということで、一風堂の裏トッピング「黒玉」を味わってみました! 一風堂の定番「白丸元味」を、まずは黒玉なしで。安定感のあるマイルドな豚骨スープに、加水率の低いピシっとした極細麺がマッチしてウマい!

↑白丸元味の左で存在感を放つのが「黒玉」↑白丸元味の左で存在感を放つのが「黒玉」

↑いまや世界ブランドとなった一風堂。そのままでも十分ウマいですが……↑いまや世界ブランドとなった一風堂。そのままでも十分ウマいですが……

 

途中まで食べ進んだところで、お待ちかねの黒玉投入! ちなみに、黒玉は香港やマレーシアで人気の現地限定メニュー「KURO」に使われている黒胡麻味噌担々を、日本風にアレンジしてボール状にしたもの。

↑豪快にボトッと入れて……↑豪快にボトッと入れて……

↑混ぜたら見る見るスープの色が変わります↑混ぜたら見る見るスープの色が変わります

 

味変後のスープを飲んでみると、おぉっ、確かに違う! 濃厚な黒胡麻とスパイスの風味が広がります。それほど辛くなく、香ばしい風味やビター感のある旨味がプラスされて絶品! 「スマホサイフ」アプリだけで注文できる味変トッピング・黒玉。これは必食です!

 

同キャンペーンでは、一風堂以外にも「ビアードパパ」でパイシューがもらえたり、「モスバーガー」のポイントが抽選で当たったり。特典のオンパレード! 一風堂の黒玉は11月末までで、ほかのキャンペーンも期間限定。もちろんアプリの機能自体もかなり便利なので、「スマホサイフ」、ケータイに入れておいて損はないですよ!

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