2980円からの廉価モデルも。Xiaomi、スマートバンド新製品2モデル発売

シャオミ・ジャパンは、同社ウェアラブルシリーズのスマートバンド2製品「Xiaomi Smart Band 9 Pro」「Xiaomi Smart Band 9 Active」を発表しました。11月14日より順次発売。

↑Xiaomi Smart Band 9 Pro

 

記事のポイント

いずれも比較的安価に購入できるスマートバンド。着信通知や音楽コントロールといった基本的な機能はもちろん、血中酸素レベルや心拍数のモニタリング、ランニングなどのワークアウトにも対応可能なので、初めてウェアラブルデバイスを試すという人にぴったりかもしれません。

 

Xiaomi Smart Band 9 Proは、1.74インチの有機ELベゼルレスディスプレイと、最大21日間の長時間持続バッテリーを搭載したスマートバンド。測位精度が向上したGPSに加え、新たにコンパス機能を搭載したことでワークアウト機能の利便性が高まるなど、従来モデルよりも使い勝手が向上しています。急速充電にも対応し、最短75分で満充電が可能。

 

カラバリは3色のメタルフレームと新型ストラップの組み合わせを用意しており、クイックリリース構造が引き継がれているため前世代のストラップも装着可能とのこと。

↑Xiaomi Smart Band 9 Active

 

Xiaomi Smart Band 9 Activeは、最大18日間の長時間持続バッテリーと1.47インチの液晶ディスプレイを搭載する廉価モデル。

 

価格を抑えつつ加速度センサー・PPGセンサーを内蔵することで、50種類のスポーツモードに対応。さらに5ATMの防水規格に準拠するほか、心拍数や睡眠時間のモニタリングにも対応可能です。

 

シャオミ・ジャパン
Xiaomi Smart Band 9 Pro
市場想定価格:9280円(税込)

シャオミ・ジャパン
Xiaomi Smart Band 9 Active
市場想定価格:2980円(税込)

新発売の「HUAWEI Band 9」は高い完成度と充実機能で良いじゃん!

ファーウェイ・ジャパンは、スマートバンド「HUAWEI Band 9」を発表しました。

 

実売価格は8580円(税込)。ブラック、ピンク、イエロー、ホワイトの4色です。また、家電量販店限定でナイロンベルトのブルーを想定価格9680円で販売します。

↑HUAWEI Band 9

 

HUAWEI Band 9は、スマートバンドに求められる基本機能を余すところなくカバーした、オールラウンダーなデバイスです。スマホの通知表示から、活動量計測や睡眠記録、スポーツの計測などの用途をすべてカバーしています。

 

発表前に製品の提供を受けて数日試用したので、ここではファーストインプレッションをお届けします。

 

新素材のバンドで軽くしなやかに

基本的な形状は前世代モデル「HUAWEI Band 8」を踏襲しています。スマートバンドにしては大きく、通知も見やすい縦長ディスプレイを搭載。

 

腕時計のバンド部には、新しい素材が採用されました。フルオロエラストマーという素材で、ゴム系の樹脂でありながら、シルクのようになめらかな手触りです。引っ張ったりねじ曲げたりしてみても柔軟に曲がります。耐汗性もあり、汗蒸れが気になるこれからの季節にも快適に装着できそうです。

↑なめらかでしなやかなフルオロエラストマー素材を採用

 

重さは約14gと軽量で、表示部の厚さも8.99mmと薄型設計。睡眠中に腕に装着していても違和感なく、負担を感じません。

 

ボディの仕上げも良好です。側面には陶器のようななめらかな質感の塗装が施されており、価格帯を考慮しても良い仕上がりだと感じます。

↑側面は蒸着塗装で光沢感がある仕上げ

 

画面サイズは1.47インチで従来と同等。スマートバンドの中では大きめ。1行に6~7文字×5行程度が表示できるため、スマホに届いた通知の概要をぱっと把握できます。

 

電池持ちは最長で14日間。通常の使用シーンの場合は8〜9日となっています。Always On Displayを点灯させた場合は3日間です。いずれにしても、毎日充電ケーブルにつなぐ必要はないでしょう。

↑充電ケーブルは独自方式の無線式。USB端子に接続します

 

健康状態を一目で表示可能

ヘルスケア機能としては「HUAWEI TruSeen 5.5」を搭載。身体の状態を一画面で確認できるヘルスダッシュボード機能が追加されました。

↑心拍数やストレス値を一画面で確認できるように

 

ヘルスケア関連では最近のスマートウォッチが搭載する測定機能に対応しており、心拍数や血中酸素濃度は24時間の常時計測が可能です。ストレスの蓄積具合を独自のアルゴリズムで表示したり、女性の生理周期データを記録したりと、さまざまな角度から健康指標を表示できます。

 

なお、センサー類は今回、刷新されています。まず、動きを記録するセンサーが、従来の6軸(加速度センサーとジャイロスコープ)から9軸(加速度、ジャイロ、地磁気センサー)にアップグレード。地磁気センサーで方位角が計測できるようになり、動きのあるスポーツをより正確に記録できるようになっています。

 

さらに、血中酸素濃度(SpO2)を計測する光センサーはマルチチャネル方式を導入し、環境光の影響を抑えて、より正確な計測を可能としています。

↑スマートフォンアプリ「HUAWEI Health」と連動します

 

わかりやすい睡眠モニタリングに表示項目追加

睡眠モニタリング機能は「HUAWEI TruSleep 4.0」へとメジャーバージョンアップしました。睡眠中のパターンを分析して、改善のためのアドバイスを提供します。

↑睡眠モニタリング機能

 

睡眠状態の見せ方は他社のスマートバンドと比べると分析結果の表示方法が洗練されている印象です。睡眠中に起こった状態の変化をグラフや文章などを使って丁寧に説明してくれます。新バージョンでは睡眠中の心拍数や血中酸素レベル、呼吸数などのデータが取得できるようになり、睡眠の質が良いのか悪いのかを判断する材料が増えました。

 

↑睡眠スコアの説明が詳しい。ピンク色の枠で囲った部分がHUAWEI Band 9で追加された指標です

 

100種類のスポーツ記録に対応

運動記録機能は100種類に対応。ウォーキング、ランニング、水泳、ヨガなどのワークアウトには特化した計測プログラムを搭載しています。ウォーキングとランニングは歩き出すだけで自動で認識されるため、手軽に記録可能です。

↑ウォーキングとランニングは自動計測も対応。

 

スポーツの分析では、VO2Maxや回復時間、ランニング能力指数、トレーニング負荷などの専門的なデータの表示にも対応しています。

 

iPhoneとAndroidのどちらにも対応

HUAWEI Band 9は、iOSとAndroidのどちらのスマートフォンにも接続可能。専用アプリ「HUAWEI Health」を使って、バンドで記録したデータを管理します。

 

ウォッチフェイスのデザインは、スマートフォンアプリからダウンロードできます。文字盤ストアには1万種類以上のバリエーションがあるとしています。

 

iOSの場合は、App Storeからアプリをダウンロードできます。さらに、Appleのヘルスケアアプリ(HealthKit)と連携させれば、歩数や睡眠時間などのデータを一元管理できます。

 

一方、Androidユーザーは少し注意が必要。2020年に米国がファーウェイに制裁を科して以来、Google Playストア上でファーウェイアプリが表示されなくなっています。そのため、HUAWEI HealthアプリはファーウェイのWebサイトから取得する必要があります。購入前にこの点を確認しておくのがおすすめです。

 

こうした点さえ気にならないなら、HUAWEI Band 9は高い完成度と充実した機能を備えた魅力的なスマートバンドと言えます。日々の健康管理やフィットネスのお供として、検討に値する1台でしょう。

 

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