ソニーから新フラッグシップモデル「Xperia 1 IV」登場、望遠光学ズームレンズ搭載などでカメラがさらに強化

ソニーは5月11日、Xperiaの新モデル「Xperia 1 IV」「Xperia 10 IV」「Xperia Ace III」を発表しました。発売はXperia 1 IVが6月上旬以降の予定、Xperia 10 IVが7月上旬以降の予定、Xperia Ace IIIが6月中旬以降の予定となっています。

 

85-125mmの望遠で光学ズームを実現するなど、カメラ性能を強化

Xperia 1 IVはソニーの新しいフラッグシップモデル。これまでカメラ、ゲーミング、AVにおいてこだわりを持つユーザーに対して製品を提供してきましたが、ソニーによると、今回もそこは変わらないとしています。

↑Xperia 1 IV

 

その言葉どおり、Xperia 1 IVは前モデルの「Xperia 1 III」からカメラ、ゲーミング、AV性能で進化を遂げており、特にカメラ性能は大きく向上しています。

 

カメラ性能で大きなトピックは、85-125mmの全域で光学ズームを実現する、スマホとしては世界初をうたう望遠光学ズームレンズを搭載していること。前モデルでは70-105mmの可変式望遠レンズがデジタルズームだったために、解像度の劣化が起きていましたが、その劣化がなくなるほか、AF性能にも影響が出ないとしています。

↑望遠光学ズームのイメージ

 

また、イメージセンサーも刷新し、AF性能を向上させたうえに、4K/120fpsの高速な読み出しが可能。120fpsの読み出しは超広角、広角、望遠のすべてのレンズで対応しています。これにより、すべてのレンズで4K/120fpsの、最大5倍のスローモーション動画撮影なども可能になりました。

 

さらに動画については、これまで静止画で対応していたオブジェクトトラッキングと瞳AFに対応。被写体にフォーカスを合わせ続けられるほか、人や動物の瞳を自動で検出して正確にピントを合わせることができます。

 

このほか、動画ではすべてのレンズの重ね合わせ処理によるダイナミックレンジの改善や、16mmから375mmまでシームレスにズーム可能など、性能を向上させています。

 

加えて、独自の動画撮影機能「Videography Pro」において、簡単にライブ配信できるストリーミングモードを搭載。Videography ProによるAF性能や画質設定などを活用して、YouTubeなどのサービスで配信が可能です。

↑ライブ配信がより手軽にできるようになったといいます

 

ゲームはライブ配信が簡単に、ディスプレイとスピーカーも強化

ゲーミング面では、ゲームプレイ環境を好みの設定に変更できる「ゲームエンハンサー」において、プレイ画面のライブ配信が可能になりました。また、配信中に視聴者のコメントをオーバーレイで表示や、配信時の画面レイアウトを簡易的にカスタマイズといったこともできます。

↑ゲーム配信も可能に

 

ディスプレイは、約6.5インチで4K/HDR対応の有機ELと、前モデルと変わりませんが、輝度が約50%向上。また、輝度のトーンカーブを最適化することでHDRコンテンツの明暗部の視認性を向上させる機能「リアルタイムHDRドライブ」を採用しています。

 

さらに、音質/音圧も強化。新しいドライバーとエンクロージャーを搭載することで、低音域の音圧を向上させており、ベースやバスドラム系の音に迫力が増したとしています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 8 Gen 1
メモリー 12GB
ストレージ 256GB/512GB
カメラ 16mm超広角/24mm広角/85-125mm望遠(すべて12MP)
ディスプレイ 約6.5インチ/4K/120Hz/有機ELディスプレイ
オーディオ フルステージステレオスピーカー、3.5mmオーディオジャック
バッテリー 5000mAh
サイズ 165×71×8.2mm
重さ 185g(Sub6対応モデル)、187g(Sub6+ミリ波対応モデル)

 

Xperia 10 IVは軽量モデル、Xperia Ace IIIはエントリー向けのコンパクトモデル

Xperia 10 IVは、5000mAhのロングバッテリーを搭載する5Gスマホとしては世界最軽量をうたう、161gを実現したモデル。

↑Xperia 10 IV

 

カメラは16mmの超広角、27mmの広角、54mmの望遠の3眼仕様。また、光学式の手ブレ補正機能を搭載しており、静止画・動画問わずブレずに撮影できるといいます。さらに、夜景をクリアに撮影できる「ナイトモード」が進化したほか、日中の動画撮影で白とびや黒潰れを抑える「ビデオ逆光補正」などに対応しています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 695 5G
メモリー 6GB
ストレージ 128GB
カメラ 16mm超広角/27mm広角/54mm望遠
ディスプレイ 約6.0インチ有機ELディスプレイ
バッテリー 5000mAh
サイズ 153×67×8.3mm
重さ 161g

 

Xperia Ace IIIは、エントリーユーザー向けのモデル。4500mAhのバッテリーを搭載する5Gスマホとしては世界最小とするボディを実現しています。

↑Xperia Ace III

 

また、安心して長く使えるよう、傷が目立ちにくいテクスチャー加工を施しているほか、傷がつきにくい「Corning Gorilla Glass Victus」を搭載しています。

 

加えて、文字が大きくて見やすい「かんたんホーム」や、マスクを装着したままでもロック解除できる指紋認証、おサイフケータイなど、エントリーユーザーが扱いやすい機能を備えています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 480
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
カメラ 26mm広角(13MP)
ディスプレイ 約5.5インチディスプレイ
バッテリー 4500mAh
サイズ 140×69×8.9mm
重さ 162g

 

Tensor 2に期待? Pixel 7 Proのケース付き画像がリークか

↑ TechGoingより

 

米グーグルの次期スマートフォン「Pixel 7 Pro」のものとされる、本体を含めたケース画像がTechGoingにより公開されています。

 

グーグルの独自スマートフォンであるPixelシリーズですが、昨年販売された「Pixel 6」シリーズでは本体デザインを一新。さらに独自開発プロセッサ「Tensor」の搭載により、独自色をさらに強めたモデルとなっています。

 

↑ TechGoingより

 

今回TechGoingが公開した画像は、Pixel 7 ProのデザインがPixel 6 Proから大きくは変わらないことを示唆しています。本体前面にはベゼルが細いカーブディスプレイを搭載し、背面には横長に飛び出たカメラ突起を配置。また、イヤホンジャックは搭載されていないようです。

 

背面のカメラシステムとしては、Pixel 6 Proと同じく3カメラとLEDフラッシュ、ノイズキャンセリング用のセカンダリーカメラが搭載されています。

 

Pixel 7 Proの事前情報によれば、プロセッサには次期ハイエンドプロセッサとなる「第2世代Tensor(Tensor 2)」を搭載。画面は6.7〜6.8インチ/QHD+解像度/120Hz駆動の有機ELディスプレイで、最大12GB RAM/最大512GBの内蔵ストレージを搭載。OSには次期バージョンの「Android 13」を採用するようです。

 

最後に、Pixel 7シリーズでは「ストーミー・ブラック」「カインダ・コーラル」「ソータ・シーフォーム」「クラウディ・ホワイト」の4色が投入されることが予測されています。Pixelシリーズは例年10月頃に投入されてきたので、このPixel 7 Proも「Pixel 7」と同じく、今年の10月頃に投入されることになるのかもしれません。

 

Source: TechGoing via 91Mobiles

動画がより見やすくなる? Galaxy Z Fold4/Flip4の進化のウワサ

↑9to5Googleより

 

韓国サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4/Flip4」に関して、画面アスペクト比やバッテリー容量の変更に関する情報を、著名リークアカウントのIce universeが伝えています。

 

Galaxy Z Fold/Flipシリーズは前者が画面を横方向に、後者が画面を縦方向に折りたたむスマートフォン。現行モデルの「Galaxy Z Fold3」は内側の画面の縦横比が4:5、外側の画面の縦横比が24.5:9と、どちらかというと縦長なディスプレイを搭載しています。

 

 

しかし今回の報告によれば、次期モデルのGalaxy Z Fold4では内側が6:5、外側が23:9と、より正方形に近づいた縦横比のディスプレイを搭載するというのです。これにより、動画や書籍、コミックなどがより大画面で楽しめることが予測できます。

 

 

またバッテリー容量に関しては、Galaxy Z Fold4は4400mAhと現行モデルと同じ、Galaxy Z Flip4は3700mAhで現行モデルよりも大容量なバッテリーを搭載することが伝えられています。これにより、Galaxy Z Flip4ではより長時間の駆動時間が期待できそうです。

 

さらに本体スペックに関しては、Galaxy Z Fold4/Flip4の両方が次期ハイエンドプロセッサとなる「Snapdragon 8 Gen 1 Plus」を搭載すると伝えられています。

 

横折りタイプと縦折りタイプの両方を投入し、折りたたみスマートフォン市場をリードするサムスン。その次期モデルとなるGalaxy Z Fold4/Fliip4ではさらに完成度を高めて、ライバルの突き放しにかかるようです。

 

Source: Ice universe / Twitter 1, 2, 3 via 9to5Google

洗練を極めた“カメラスマホ”! シャープ「AQUOS R7」が7月発売

シャープはAndroidスマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R7」を発表しました。NTTドコモとソフトバンクの2キャリアから7月以降に発売されます。

↑シャープが5月9日に発表したフラッグシップモデル「AQUOS R7」

 

AQUOS R7は、前世代モデルのAQUOS R6で初搭載した「ライカコラボの1インチカメラ」や「240Hz駆動のなめらかディスプレイ」といった特徴はそのままに、デザインや操作性を磨き上げたスマートフォンです。発表時点では価格は公表されてませんが、これまでのハイエンドスマートフォンと同様に、発売当初は10万円台半ばで販売されるものと思われます。

 

また、エントリーモデル「AQUOS wish2」も同時に発表されました。NTTドコモの2022年夏モデルとして販売されます。

↑NTTドコモ向けのエントリーモデル「AQUOS wish2」(左)も発表されました

 

洗練された“カメラスマホ”

2021年発売の前世代モデル「AQUOS R6」では、カメラの著名ブランド「Leica(ライカ)」との提携を実現し、背面カメラを大きく刷新。高級コンパクトデジカメで使われている1インチセンサーを搭載して、趣きのある風景写真を撮れるスマホとなりました。AQUOS R7ではこの路線を踏襲しながらも、細かな使用感を改善。前世代モデルの“弱点”をひとつひとつ潰すような、細かな改良が加えられています。

↑AQUOS R7のカラーはブラックとシルバーの2色展開

 

ボディはブラックとシルバーの2色展開。背面は光沢のある磨りガラス仕上げで、大きなカメラが引き立つデザインとなっています。画面サイズは約6.6インチで、前世代モデルのAQUOS R6と同じ。ただし、画面端の仕上げがカーブ(2.5D)ディスプレイから平らな2Dディスプレイに変更されています。

↑トレンドマークの大きな背面カメラには、ライカのスマホブランド「Leitz」のロゴが刻まれています

 

カーブディスプレイは“画面を持っている”かのようなダイナミックさが魅力ですが、画面端がゆがんで表示されたり、画面端のタップが難しいといった弱点もあります。フラットディスプレイに回帰したことで、こうした弱点が解消されたと言えるでしょう。

↑額縁が目立ちやすいものの、誤操作の不安が少ないフラットディスプレイになりました

 

大きさ、重さは発表時点では“測定中”とされていますが、試作機を手にとった印象では、前世代モデルのAQUOS R6と大きくは変わらないように思えます。フラットディスプレイになった分、全体的に角張った形状となっています。2022年時点のスマホの中では重量級といえますが、厚みがあるぶん、手にフィットしやすいように感じました。

↑側面に厚みがある分、手にフィットしやすくなっています

 

1インチカメラの弱点“ブレやすさ”を克服

AQUOS R7の背面カメラでは、前世代モデルの弱点となっていた「ピント合わせの遅さ」を大幅に改善。人の撮影に特化した「ポートレートモード」も強化されました。

 

メインカメラのレンズは、Leicaの一眼カメラ用のレンズに由来する「ズミクロン」を名乗っており、F値は1.9。レンズの構造は基本的にはAQUOS R6と共通しており、ライカの開発担当者による画質監修を受けています。

↑レンズの構成はAQUOS R6を踏襲しています

 

センサーサイズは同じ1インチですが、約4720万画素という高解像度なスマホ向けCMOSセンサーに置き換えたことで、実際の撮影性能は大きく向上。具体的には、暗い場所のピント合わせが速くなり、遠くのモノをズームで撮った時の画質低下が抑えられています。

 

どれだけ暗い場所で撮影できるかの目安となる集光量は、前世代モデル比で約1.8倍向上しており、オートフォーカスの速度が約2倍に高速化しています。ただし、前世代のAQUOS R6はスマホとしてはフォーカス速度が遅い傾向があったため、弱点が解消されたということになりそうです。

↑フォーカス速度は2倍高速化

 

カメラアプリでは広角0.7倍(35mm判換算で19mm相当)、標準画角(同24mm相当)、望遠最大6倍(同約145mm)相当で画角の切り替えに対応。画角切り替えがしやすくなるなど、細かな点が改良されています。

 

オートフォーカスではAIによる被写体検知も活用。人物の瞳や顔、犬や猫といった動物などを検知してピント合わせを行います

↑AQUOSとしては初めて瞳AFに対応

 

また、人の静止画撮影に特化した「ポートレートモード」を搭載。ポートレートモード専用のモノクロセンサーや、被写体の髪の毛や肌などを識別するAIを併用して、くっきりとした写真が撮影できるとしています。

 

動画では、2年前のAQUOS R5Gが搭載していた「8Kビデオ撮影」が復活。8K画質の高解像度で撮影できます。この8Kビデオ撮影機能は、1回の撮影で1分間までという制限がありますが、従来機種よりも格段に明るく撮影できるため、多くのシーンで使えるようになっています。

 

なお、インカメラはAQUOS R6と共通で、撮影解像度は1260万画素。F値は2.3となっています。

 

テレビのような“超解像”機能も

ディスプレイは前機種と同じく、シャープの国内工場で製造された「Pro IGZO OLED」ディスプレイを搭載しています。屋外でも明るくくっきりと表示できる画面輝度の高さに加えて、映像を色鮮やかに表示する“HDR”もサポートしており、NetflixやAmazon プライム・ビデオなどの動画配信サービスを楽しむには十分な性能を備えています。

↑Pro IGZO OLEDディスプレイを搭載

 

さらに、動きをなめらかに表示する1~240Hzまでの可変リフレッシュレートに対応するなど、スマホのディスプレイの中では最高クラスの性能を備えています。

↑240Hzの「4倍速駆動」に対応。フレームの切り替えの合間に黒いコマを見た目のなめらかさをさらに高めている

 

スマホにしては上等なディスプレイを備えているAQUOS R7。その性能を生かすべく、リッチに再生するための2つの機能が追加されました。「AI超解像」と「フレーム補間」という2つの機能で、どちらもYouTubeやスマホで撮影した動画を再生する時に適用されます。AI超解像は、荒い動画をAIで補って、HD動画として再生する機能。フレーム補間は30FPS以下の動画をコマとコマの間をAIが補完して、動きをなめらかに表示する機能です。テレビではおなじみの機能ですが、AQUOSスマートフォンとしては初めての搭載となります。

↑YouTubeなどの動画の画質をAIで強化する機能を搭載

 

最新機能を多数搭載したフラッグシップにふさわしい1台

スマホの性能の要となるチップセットは2022年夏モデルとしては最新、最高性能の「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。メモリ(RAM)は12GBで、ゲームなどヘビーなアプリを動かす上でも不足はないでしょう。本体ストレージ(ROM)の容量は256GB。1TBまでのmicroSDカードも利用できます。

 

細かな使い勝手を支える機能も充実しています。画面ロックやパスワード入力時に使う生体認証は、「超音波式の指紋認証」に対応。画面に指をかざした瞬間にロック解除が可能です。

 

通信関連の機能では、ドコモ版・ソフトバンク版ともに5Gをサポート。多くのスマホが対応しているSub-6周波数帯のほか、より高速に通信できるミリ波帯にも対応しています。また、キャリア向けのAndroidスマホとしては珍しく、microSIMとeSIMのデュアルSIMに対応。2回線の同時待ち受けが可能です。もちろん、おサイフケータイや防水・防じん性能にもしっかり対応しています。

↑5Gはミリ波にも対応。エリアは限られるものの、固定回線並みの高速通信も可能です

 

充電周りではAQUOSシリーズとしては久しぶりに「ワイヤレス充電」にも対応。Qi規格の充電器に置くだけで充電できます。バッテリーは容量5000mAhとAndroidスマートフォンの中でも大容量と言えます。

 

前世代モデルのAQUOS R6は、1インチカメラや高性能ディスプレイなどを初めて搭載した意欲的なモデルでした。AQUOS R7はそれと比べると、目立った変化が無いように思えるかもしれません。実際に、斬新な機能変更はありませんが、AQUOS R6が物足りなかった部分を補うような着実な機能改善が図られています。AQUOS R6の個性を生かしつつ、より洗練したスマホが「AQUOS R7」といえるでしょう。

↑AQUOS R7の主な特徴まとめ

 

気になる価格ですが、AQUOS R7はNTTドコモとソフトバンクからの販売となるため、価格を明らかにしていません。ただし、前世代モデルのAQUOS R6(キャリアによって11万円~13万円程度)から性能がアップしている分、同等の価格帯か、やや上回る価格となるようです。

性能がちょっとアップした「AQUOS wish2」も同時発表

AQUOS R7の発表とあわせて、価格を抑えたエントリーモデル「AQUOS wish2」も発表されました。AQUOS wish2はNTTドコモの夏モデルとして、6月下旬以降に発売予定です。

↑エコロジーでエコノミーなスマホ「AQUOS wish2」

 

前世代モデルのAQUOS wishは、2021年12月に発表された5Gスマートフォンで、これまでau、ソフトバンク、楽天モバイル、UQ mobile、ワイモバイルといった各キャリア向けモデルと、SIMフリー(メーカー直販)向けモデルが投入されている人気モデルです。コンセプトは「シンプルで飾らないスマホ」で、再生プラスチックを使用しているエコなボディに、動画視聴やSNSなど、スマホで使われる用途にあった必要十分な性能を備えています。

 

AQUOS wish2は、初代wishの外観や機能はそのままに、チップセットを Snapdragon 480 5Gから「Snapdragon 695 5G」へと変更。処理性能が約10%アップしたとしています。基本的な機能は初代wishと共通で、5.7インチの液晶ディスプレイや、1300万画素のメインカメラ、おサイフケータイ、指紋認証などを搭載。MIL規格に準拠した高レベルな防水・防塵性能も備えています。

↑AQUOS wish2の主な機能

 

AQUOS wishがauやソフトバンクなど様々なキャリアで販売されているのに対して、AQUOS wish2はNTTドコモ向けに投入されることになります。ドコモ向けのwishシリーズの投入まで日があいた分、性能が若干強化されている、ということになるでしょう。

 

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忍者風の巻取りスマホが登場? モトローラが製品開発の噂

米モトローラブランドが初の巻取りスマートフォン「コードネーム:Felix」を開発しているとの情報を、海外テックサイトの91Mobilesが独占情報として伝えています。

↑Framesira / Shutterstock.com

 

折りたたみタイプの登場などにより、さらに多様化するスマートフォンの形状。巻取りスマートフォンとは本体内部のディスプレイを巻き物のように外側に引き出すことで、表示面積を拡大できる機構です。画面中央にヒンジを搭載した折りたたみスマートフォンと比べて、設計がよりシンプルになるなどのメリットが存在します。

 

91Mobilesによれば、モトローラの巻取りスマートフォンは普段は画面の約1/3ほどが本体内部に収納されており、垂直方向に画面が拡大されるとのこと。これにより、大画面をより小型なサイズで持ち運ぶことができます。

 

巻取りスマートフォンとしては、韓国LGが「LG Rollable」の開発を発表したものの、後に同社はスマートフォンビジネスからの撤退を発表し、LG Rollableの計画も中止されました。一方で中国OPPOはコンセプト巻取りスマートフォン「OPPO X 2021」を展示していますが、製品投入の予定などはまだ決まっていません。

 

先述のように、折りたたみスマートフォンよりは廉価に大画面を実現できる、巻取りスマートフォン。果たしてモトローラとOPPOのどちらが一番乗りとなるのか、今後に注目です。

 

Source: 91Mobiles

Google新スマホ「Pixel 6a」がインドでテスト中? まもなく発売カウントダウンか

今週の11日(米現地時間)から開催される開発者会議Google I/Oが目前に迫り、Googleの次期廉価スマートフォン「Pixel 6a」を含む様々な製品にまつわるリークや噂が大量に飛びかっています。そんななか、未知の「Pixelスマートフォン(おそらくPixel 6a)」がインドでプライベートテストを受けていると報告されています。

↑廉価モデルが発売直前にテスト中?(画像はPixel 6)

 

TwitterユーザーのMukul Sharma氏は「新たなGoogle Pixelスマートフォン」がインドでプライベートテスト(観客を入れない秘密のテスト)を受けていることを明らかにしています。Sharma氏は完全な確信はないものの、Google Pixel 6aである可能性があると述べています。

 

 

ちなみに「噂の新製品が、発表直前にインドでテストされている」ことはアップル製品でも前例があり、第3世代iPhone SEと第5世代iPad Airらしき未発表製品がインドに持ち込まれたとの話もありました。スマートフォン業界全体に、そうした慣例があるのかもしれません。

 

Google Pixel 6aは、リフレッシュレート90Hzの6.2インチFHD+ディスプレイと、ディスプレイ内指紋センサーを搭載すると予想されています。上位モデルPixel 6と同じTensorプロセッサが搭載されつつも、コスト削減と差別化のために3世代前の旧型カメラが採用されるとの噂もあります

 

またPixel 6aは米連邦通信委員会(FCC)の認証も通過しており、登録から「GX7AS」、「GB17L」、「G1AZG」および「GB62Z」の4モデルが登場する可能性も浮上しています。これらの噂が当たりか外れかは、まもなく行われるGoogle I/Oにて確認したいところです。

 

Source:Mukul Sharma(Twitter)
via:Gizmochina

やはりiPhoneはリセールバリューが下がりにくい? 米スマホ販売大手が分析結果を公開

いつも最新のスマートフォンを持っておきたい人にとって、気になるのは「今持っているスマートフォンの下取り価格」でしょう。一般にiPhoneほかアップル製品が他社より高価であれよく売れるのは、リセールバリュー(手放すときの価値)が高いからと言われています。

 

では実際に、どれほど競合他社製品と違いがあるのか。米国のスマートフォン販売最大手のSellCellが発売後2か月間を調査したところ、サムスンのGalaxy S22シリーズは、iPhone 13シリーズよりも約3倍の速さで値下がりが進んでいたと報告しています。

 

このデータはSellCellが社内データを使い、アップル、サムスンとGoogle製端末の「新品同様」ないし「良好」な状態の下取り価格につき分析した結果です。

 

それによると今年2月に発売されたGalaxy S22シリーズは、わずか2か月で46.8%の値下がり。またGoogle Pixel 6も発売から2か月で41.5%も下がっており、あまり良い結果とは言えませんでした。

 

これに対して iPhone 13シリーズの値下がりは、発売後2か月で16.8%に留まりました。またiPhoneやPixelは一時値上がりしたことがあるものの、Galaxyだけは値下がりし続けたと指摘されています。

↑SellCell

 

各モデル別に見れば、Samsung Galaxy S22+ 5G(ストレージ128GB)は2か月で53.8%も値下がりし、リセールバリュー的には最もパフォーマンスが良くなかったとのこと。かたやPixel 6 Pro(128GB)は44.2%であり、iPhoneのうち最も値下がりが激しかったiPhone 13 mini(128GB)は、発売2か月後には29.2%の価値を失ったそうです。

 

またサムスン製品のうち最も善戦したのはSamsung Galaxy S22 Ultra 5G(128GB)で41.7%の値下がりですが、これもPixel 6(128GB)の33.1%を下回っています。そして最も値下がりが少なかったのはPhone 13 Pro Max(128GB)で、同期間に3.8%に踏み止まっています。

 

お気に入りのスマホを何年も使う人にとっては縁の薄い話ですが、頻繁に買い替えたいユーザーにとっては頭の片隅に入れておいていいかもしれません。

 

Source:SEllCell https://www.sellcell.com/blog/depreciation-data-samsung-s22-iphone-13-google-pixel-6/
via:MacRumors https://www.macrumors.com/2022/05/09/galaxy-s22-depreciated-more-than-iphone-13/

折りたたみでもカメラ画質競争が激化? モトローラの次期スマホ画像が公開される

↑91Mobileより

 

米モトローラの次期折りたたみスマートフォンとなる「razr(第3世代)」の実機とされる画像を、海外テックサイトの91Mobilesが公開しています。

 

モトローラは2019年に同ブランド初となる折りたたみスマートフォン「razr」をリリースすると、2020年には5G通信に対応した「razr 5G」を投入(日本での発売は2021年)。どちらでも6.2インチのフレキシブルディスプレイを縦方向に折りたたむことで、コンパクトに持ち運ぶことができます。

 

今回91Mobilesによって公開されたrazr(第3世代)の画像では、シングルからデュアル仕様に強化された背面カメラが確認できます。これによりカメラ画質の向上や、複数の画角の選択が可能になることが予測されます。

 

さらに本体デザインも変更されており、本体を折りたたんだ時にカメラ上部に位置していた「こぶ(飛び出し)」がなくなっていることがわかります。これにより、本体外側のサブディスプレイが大きくなるなどの変化があるかもしれません。

 

事前情報によれば、razr(第3世代)は現行モデルと同じくFHD+解像度のディスプレイを搭載し、プロセッサーは最新のSnapdragon 8 Gen 1を採用。背面カメラは1300万画素+5000万画素、フロントカメラは3200万画素でRAM容量は8GB/12GB、内蔵ストレージは256GB/512GBとなるようです。

 

razr(第3世代)は7月か8月に、まず中国にてリリースされると予測されています。また本体カラーとしてはクワート・ブラックとトランキル・ブルーの2色が存在するようです。折りたたみスマートフォン分野では韓国サムスンが次々と新モデルを投入していますが、カメラ画質を向上させたrazr(第3世代)がどれだけ市場で対抗できるのかに注目したいものです。

 

Source: 91Mobiles via 9to5Google

スマホストレージが2倍速く! サムスンが「UFS 4.0フラッシュ」を量産へ

↑サムスンより

 

韓国サムスンは従来より2倍高速なストレージ規格「UFS 4.0」のフラッシュメモリを、今年の第3四半期(7月〜9月)に量産開始すると発表しました。

 

UFSとは「ユニバーサルフラッシュストレージ(Universal Flash Storage)」の略で、主にスマートフォンやデジタルカメラ、家電などに利用されています。現在一番新しい規格は「UFS 3.1」で、レーンあたり1450MB/s、最大総帯域幅は2900MB/sというスペックを実現。「Galaxy S22シリーズ」などの、ハイエンドスマートフォンにて採用されています。

 


一方で今回のUFS 4.0では、レーンあたりの速度が2900MB/sへと2倍に向上。これにより、5G通信によってダウンロードされた大容量ファイルや、ますます高度になる車載デバイス、さらにはARやVRといった拡張現実/仮想現実での応用が期待されています。

 

サムスンのUFS 4.0によるフラッシュストレージでは独自コントローラーの採用により、最大4200MB/sのシーケンシャルリードと最大2800MB/sのシーケンシャルライトを実現しています。さらに、電力効率も46%向上。モジュールサイズは11 x 13 x 1mmで、最大1TBの容量がラインナップされています。

 

日進月歩で進化するフラッシュメモリ技術ですが、このUFS 4.0を搭載したスマートフォンでは、さらなる「サクサク」な動作が期待できそうです。

 

Source: サムスン / Twitter via Engadget

使いやすさはサムスン超え! Googleが最強の「折りたたみスマホ」を開発中とのウワサ

米Googleは、2022年内に折りたたみスマートフォン「Pixel NotePad(あるいはPixel Fold/いずれも仮称)」を発売すると予想されています。これまでの折りたたみデバイスと同じく「内側には折りたたまれた広いディスプレイ、外側には小さめの画面」となるはずですが、畳んだ状態ではサムスンの次期製品Galaxy Z Fold4(仮)より使いやすいかもしれないとの噂が報じられています。

↑Googleのほうが使いやすい?(画像はサムスンのGalaxy Z Fold3)

 

この噂話の発信源は、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏のツイート。Young氏はディスプレイ関連サプライチェーン調査会社DSCCのCEOであり、サムスンやGoogle、Appleの未発表製品について何度も予想を的中させてきました。例えば、第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチになることを発売前に言い当てています

 

Young氏によれば、Galaxy Z Fold4とPixel Notepadは、どちらも似たようなサイズの折りたたみディスプレイを搭載するそう。ただしPixel側のカバーディスプレイ(外側の画面)は5.8インチとなり、Fold 4の6.19インチよりも小さいかもしれないと言います。つまり、Pixel Notepadのほうがアスペクト比が広くなる(横幅が広い)ということ。

Galaxy Foldシリーズは、折りたたんだときに縦長すぎるとの指摘もあります。例えば、Galaxy Z Fold3のカバーディスプレイはアスペクト比が24.5:9であり、一部のアプリではレイアウトが崩れたり、必要な情報が隠れて見えなくなったりすることもありました。この問題は、Oppo Find N(カバーディスプレイのサイズは5.49インチ、アスペクト比は18:9)では解消されています

 

いつも通りYoung氏の情報が正確であれば、Pixel NotepadはGalaxy Z Fold 4よりも畳んだ状態で片手で使いやすいはず。また、Google製品だけに他社よりも早くAndroidアップデートを受けられるうえ、アプリの表示もサムスン製品より最適化が期待できそうです。

 

Pixel Notepadの価格は1399ドル(約18万2000円※)となり、Galaxy Z Foldシリーズよりも大幅に安くなるとの噂も。発売時期については、以前Young氏が2022年の第4四半期(10~12月)と予想していたことがあります

※1ドル=約130円で換算(2022年5月4日現在)

 

かたやGalaxy Z Fold4は2022年8月中旬に発売され、前モデルよりも軽く薄く、縦長デザインも修正されるとの予想もあります。かつては高価かつ扱いがデリケートで手が出しにくかった折りたたみスマートフォンですが、各社が競い合うことで、価格は下がり、より使いやすく進化していくのかもしれません。

 

Source:Ross Young(Twitter)

via:BGR

Pixel 6のか弱い通知バイブレーション、アプデで修正されました

グーグルのスマートフォン「Pixel 6/6 Pro」において、通知を伝えるバイブレーション(触覚フィードバック)の強度が弱いという問題が、アップデートにより修正されました。

 

↑Mr.Mikla / Shutterstock.comより

 

2021年10月に発売されたPixel 6シリーズですが、これまでソフトウェアに関する問題が相次いでいます。先月4月にはソフトウェアアップデートにてワイヤレス充電に関する問題が修正された一方、3月のソフトウェアアップデートにより着信などのバイブレーションが弱くなったとも報告されています。

 

今回グーグルが配布を開始したPixel 6向けの5月のアップデートでは、「特定条件と使用状況における触覚フィードバックの改善」として、このバイブレーションが弱い問題を修正しました。

 

5月のPixelスマートフォン向けのアップデートではその他にも、ユーザーが入力をしていないにも関わらず、ディスプレイが点灯する問題が解決されています。また、Pixelのランチャーがクラッシュする問題や、最新のAndroidのセキュリティパッチも含まれています。

 

Pixel 6向けの5月のアップデートは、数週間中に展開が行われる予定です。Pixel 6スマートフォンの通知バイブレーションが弱くてメッセージや着信を見逃してしまった…という方も、アップデートが適応されるのをしばらく待ってみましょう。

 

Source: Pixel Phone Help via Engadget

eスポーツに最適化されたゲーミングスマホ! 「Black Shark 4 Pro」日本向けモデル発売

Black Sharkの日本法人であるブラックシャーク科技ジャパンは、5G対応のゲーミングスマートフォン「Black Shark 4 Pro(ブラックシャーク4プロ)」日本向けモデルの一般販売を開始しました。税込価格は8万9980円で、カラーバリエーションはXシャドウブラックと無地コスモスブラックの2種類。

 

同製品は、QualcommのフラッグシッププロセッサであるQualcomm Snapdragon 888を搭載。フラッグシッププロセッサは、8コアアーキテクチャを備えた高度な5nmプロセス技術を採用しています。「Black Shark 3」と比較して、CPUパフォーマンスで最大25%、GPUグラフィックスレンダリングは最大30%向上、第6世代AIエンジン計算能力が最大70%向上し、少ない消費電力で高速な処理能力を発揮します。

 

LPDDR5ROMとUFS 3.1RAMを備えており、高速なデータ転送処理が可能です。6400Mbpsの帯域幅では、メモリ速度が16%向上し、アプリの読み込み速度が20%向上。

 

特許取得済みの溶接技術を使用して設計された2つの液体冷却ユニットは、内部コンポーネントを挟む「サンドイッチ」構造を採用。前モデルの構造をアップグレードし、全体の放熱力が30%増加しています。

 

eSportsテクノロジーを搭載した4500mAhのダブルセルバッテリーで、1日中ゲームやエンタメコンテンツなどを楽しめます。充電は急速充電120Wまでの充電機能を備えており、100%までの充電時間は15分です。

 

5G デュアルモードのSA/NSAやWi-Fi 6Eは、利用可能な最速のデータ通信を提供。「X」アンテナ設計とインテリジェントネットワークスイッチングで、可能な限り最速の通信速度を得ることができます。

 

ディスプレイはSamsung最新世代のE4 AMOLED(有機EL)を採用。前モデルのE3に比べ消費電力が15%削減された省電力ディスプレイです。144Hzのリフレッシュレートと、MEMCテクノロジーを適応することにより、スムーズに動画やゲームを表現できます。 ゲーム以外の画面表示も120Hz、90Hz、60Hzの3つから選択可能。最大720Hzのタッチサンプリングレート(複数指でのマルチタッチは360Hz)により、タッチ遅延時間は8.3ms。

 

「MagicPress」と呼ばれる感圧タッチ機能があるディスプレイを搭載。物理的なポップアップトリガーと同じように、好きなボタンにマッピングし、強く押したときにマッピングしたボタンの機能が作動するので、例えばジャンプしながら撃つ、移動しながら撃つなども簡単にできるようになります。最大7レベルの幅広いプレス感度をサポートし、ミスタッチ防止も改善されました。

 

ハイパワーアンプと特大のサウンドキャビティを備えたデュアル対称リニアステレオスピーカーを搭載しています。DTS、Cirrus Logic Technologyとのパートナーシップにより、25の音階すべてがきれいに聴こえるブラックシャーク社専用の調音で、良音質を提供します。

 

ユーザーと対話できる視覚化されたスマートアシスタント「Shark Chan」を搭載。さまざまな感情を持っており、設定で目覚まし時計、壁紙、充電中に現れ、壁紙にいるShark Chanをタッチすると反応してくれます。

 

プロフェッショナルゲームシステム「Shark Space 4.0」を使用すると、ネットワークステータス、パフォーマンス、サイレント機能、マスタータッチ設定、その他の機能を、ゲームの没入感を損なうことなく素早く調整可能。ゲームスタジオでダイブモードを選択し、ゲームへの外部干渉を排除することもできます。60秒まで遡って録画が可能なシャークタイム機能やマジックプレス、マクロ設定、モーションセンシング設定、様々なゲーム構成設定も可能です。

 

軽いタッチで素早く反応できるトリガーボタンは、マグネットリフトテクノロジーにより、使用していないときは本体サイドに収納可能。ショートカット機能など、カスタマイズもできます。

業界に価格破壊をもたらすか? モバイルライターが期待する「折りたたみスマホ」をチェック!

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

OPPOの市場参入によりフォルダブルスマホが身近に(井上)

モバイルライター井上 晃さんの買い物リスト

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に精通。国内外で取材し、雑誌やウェブを中心に執筆する。

 

【スマートフォン】

OPPO

Find N

日本発売未定

OPPO初のフォルダブルスマートフォン。開いた状態ではアスペクト比8.4:9の7.1型、閉じた状態ではアスペクト比18:9の5.49型ディスプレイを使用できる。高い精度のヒンジ構造を採用し、より一体感ある外観を実現した。

SPEC●ディスプレイ(解像度):メイン7.1インチ有機EL(1920×1792)、カバー5.49インチ有機EL(1972×988)●サイズ/質量:W73×H132.6×D15.9mm/275g(折りたたみ時)

 

折りたたみのスマホには興味があるが、まだ価格が高くて二の足を踏む人に、オススメのモデルを井上さんに聞いた。

 

「OPPO Find Nですね。21年、サムスン電子が発売した防水・ペン対応のモデルを筆頭に、様々なフォルダブルデバイスが身近な存在になりましたが、それでも価格面で手が届きづらいのが現状。コスパに定評のあるOPPOが同市場に参入してきたことで、今後より安価なフォルダブルが登場するのでは、という期待感が高まりました。ただし、現時点では本機が日本市場で販売されるのかどうか、そしてその場合どのくらいの価格になるのかは不明。そのうち国内キャリアで販売されたら面白いな、くらいの姿勢で見ておくのが良いと思います」

↑136個の部品を0.01mm単位の高精度のヒンジ構造で構成。閉じるとヒンジが水滴のような形になり、完全に折りたたむと隙間が生じない

 

【私はこう使う】 電子書籍やマンガを大画面で楽しみたい

ブラウジングしながらSNSでの共有を行ったり、動画を見ながら友人とチャットをしたり、といった運用を快適にできたら良いですね。また、電子書籍やマンガを大画面で読みたいです。

 

5分で50%の超高速充電ができるスマホ、「OnePlus Ace」が海外デビュー

中国OnePlusは150Wという圧倒的な高速充電スペックを実現したスマートフォン「OnePlus Ace」を中国にて発表しました。

↑OnePlusより

 

スマートフォンの有線高速充電技術は年々過激になっており、例えば中国シャオミは120Wの高速充電技術を採用したスマートフォン「Xiaomi 12 Pro」を投入しています。さらに有線充電だけでなく、ワイヤレス充電技術も年々高速化をとげています。

 

今回のOnePlus Aceでは従来のスマートフォンのスペックをさらに上回る、150Wでの有線充電に対応。搭載する4500mAhのバッテリーを、わずか5分で50%まで充電することが可能です。さらに1600回充電しても80%の性能が保たれるなど、バッテリー寿命も配慮されています。

 

画面は6.7インチ/120Hz駆動の有機ELディスプレイで、プロセッサーはMediaTekの「Dimensity 8100 Max」を採用。RAM容量は8GB/12GBで内蔵ストレージは128GB/256GBです。背面には5000万画素メイン+800万画素超広角+200万画素マクロのトリプルカメラを、前面には1600万画素カメラを搭載しています。OSには、Android 12をカスタムした「ColorOS 12.1」が搭載されています。

 

OnePlus Aceの中国向けの価格は2499元(約4万9000円)で、4月26日から販売が開始されます。朝の忙しい時に充電を忘れたスマートフォンを一気にチャージできるモデルとして、OnePlus Aceは便利に使うことができそうです。ただし、日本での発売はアナウンスされていません。

 

Source: OnePlus via 9to5google

3D描写がより滑らかになり、ゲームを快適にプレイできる! 「AQUOS sense6」が進化した「AQUOS sense6s」<SHG07>、auとUQで発売

シャープは、「AQUOS sense6」のスタイリッシュなデザインと1週間の電池持ちはそのままに、「Snapdragon 695 5G mobile platform」を搭載した「AQUOS sense6s」を、KDDIと沖縄セルラー電話の「au」「UQ mobile」から発売します。税込価格は4万470円で、カラーバリエーションは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色。

 

同製品は、Snapdragon 695 5G mobile platformを搭載することで、CPU性能が約12%、GPU性能が約35%向上。3Dグラフィックスの描写が、より滑らかになりました。

 

AQUOS sense6同様、IGZO OLEDディスプレイ採用、容量4570mAhのバッテリーを搭載し、薄さは約7.9mm。指紋センサーの画面内配置による狭額縁化や、手当たりが良く持ちやすい側面・背面形状の、スタイリッシュなデザインが特徴です。ディスプレイの省エネ性能と大容量バッテリーの組み合わせにより、フル充電からの使用で1週間の電池持ちも可能。「インテリジェントチャージ」機能も搭載しており、電池残量が90%に達すると充電を停止し、端末への直接給電に切り替えて、電池への負荷を低減。使用開始3年後も電池容量を90%以上維持できるとしています。

 

アウトカメラには標準、広角、望遠の3つのカメラを搭載。標準カメラは約4800万画素のセンサーと、F値1.8のレンズを採用しています。画質エンジン「ProPix3」との組み合わせで、細部まで自然な表現の写真撮影が可能です。

かわいい! 「Galaxy Z Flip3」のポケモンコラボモデルが海外発表

↑サムスンから

 

韓国サムスンは、韓国向けの公式サイトにて、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip3」とゲーム『ポケットモンスター(ポケモン)』とのコラボレーションモデルを発表しました。

 

現在韓国ではポケモンが大ブームとなっており、菓子パン「ポケモンパン」は付属する「ポケモンシール」のおかげもあり、大人気。またGalaxy Z Flip3はサムスンが2021年に発売したスマートフォンで、6.7インチディスプレイを内側に折りたたむことで、コンパクトに持ち運びが可能。また外側にも、通知用のサブディスプレイを搭載しています。

 

今回のGalaxy Z Flip3のポケモンコラボモデルでは、外箱からスマートフォンケース、ネックポーチなどのアクセサリまで、ポケモンのデザインを各所に取り入れています。また、ピカチュウのしっぽ型のスマホリングや、ポケモンシールも付属しています。

 

さらにスマートフォンの壁紙や着信メロディ、テーマもポケモン仕様に揃えられています。同ゲームのファンにはたまらないコラボレーションモデルといえるでしょう。

 

Galaxy Z Flip3のポケモンコラボモデルは、4月24日から韓国にて予約が開始されます。現時点では情報はありませんが、“ポケモンの里”こと日本においても、本コラボレーションスマートフォンが投入されれば、人気が沸騰することは間違いないでしょう。

 

Source: サムスン

3万4800円のお手頃価格! 防水+Felica対応5Gスマホ、シャオミ「Redmi Note 10T」

シャオミは、ソフトバンクとオープンマーケット向けに開発した、5G対応のエントリーモデルのスマートフォン「Redmi Note 10T」を発表しました。

 

同製品は、昨年ソフトバンク向けに発売された「Redmi Note 9T」の後継機で、ソフトバンク版は4月22日、その他のチャンネルでは4月26日に発売されます。

 

日本のオープンマーケット版スマートフォンでは同社初となる、IP68の防水・防塵とFeliCaに対応。約6.5インチ(90Hz)の大画面ディスプレイに、5000万画素のカメラ5000mAhのバッテリーを備えています。

 

オープンマーケット版の税込価格は3万4800円。カラーバリエーションは、ナイトタイムブルー、アジュールブラック、レイクブルー(オープンマーケット版のみ)。

↑4月14日~6月30日の期間中、Redmi Note 10T購入者を対象としたキャンペーンも実施。詳細はシャオミ公式HPをご覧ください

 

 

「Pixel 6a」が登場間近か!? FCC登録やベンチマークに痕跡見つかる

米グーグルの次期廉価スマートフォン「Pixel 6a(仮称)」の登場が近づいていることを予感させるFCC(連邦通信委員会)やベンチマークスコアへの登録が、海外メディアにて報告されています。

↑ Pixel 6aがまもなく明らかになりそう(画像はPixel 6)

 

Pixel 6aは、これまでの「Pixel Xa(Xはモデルナンバー)」シリーズと同じく廉価なスマートフォンとして、5月11日から開催される開発者会議「Google I/O」での発表が予測されています。またプロセッサには、既存のハイエンドスマートフォン「Pixel 6」と同じ「Tensor」 が搭載される見込み。

 

今回発見されたFCCへの登録では、「A4RGB62Z」「A4RG1AZG」「A4RGX7AS」の3モデルが確認されており、これらは使用する電波の周波数が極めて類似していることから、いずれもPixel 6aであると言われています。

 

さらにベンチマークアプリの「Geekbench」にも、Pixel 6aらしきスマートフォンの登録が登場。そのスコアはPixel 6とほぼ変わらず、このことからもPixel 6aにはTensorプロセッサが搭載されることが指摘されているのです。

 

Pixel 6aに関してはすでに予測レンダリング画像も登場しており、Pixel 6と同じく特徴的な背面カメラ突起などのデザインが採用される模様。カメラスペックなどに違いはあるでしょうが、最新プロセッサを搭載した新型スマートフォンが廉価に投入されれば、人気を集めるかもしれません。

 

Source: MySmartPrice, Android Police

Vivoから「7インチ大画面スマホ」や初のタブレットが登場

中国のVivoは、7インチの大画面スマートフォン「Vivo X Note」や、ブランド初となるタブレット「Vivo Pad」を海外向けに発表しました。

↑Vivo X Note(画像提供/Vivo)

 

Vivo X Noteの最大の特徴は、側面がカーブした7インチの有機ELディスプレイ。QHD+解像度や120Hzでの高速駆動、1500ニトのピーク輝度と高いスペックを実現しています。また、画面には指紋認証センサーも搭載。

 

プロセッサは最新の「Snapdragon 8 Gen 1」と若干古めで、8GB/12GB RAMと256GB/512GBの内蔵ストレージを搭載。背面には5000万画素/1インチセンサーメイン+4800万画素超広角+1200万画素ポートレート+800万画素5倍ズームのクアッドカメラを、前面には800万画素のセルフィーカメラを採用。バッテリー容量は5000mAhと大容量で、80Wの有線急速充電/50Wの無線充電にも対応しています。

 

Vivo X Noteの本体カラーはブルー、ブラック、グレーの3色で、価格は5499元(約10万9000円※)から。中国国外での販売予定については現時点で明らかにされていません。

※1元=約19.7円で換算(2022年4月13日現在。以下同様)

 

↑Vivo Pad(画像提供/Vivo)

 

一方、Vivo Padはブランド初となるタブレットで、11インチ/2.5K解像度/120Hz駆動の有機ELディスプレイを搭載。この画面はスタイラス「Vivo Pen」による書き込みにも対応しています。

 

こちらもプロセッサは「Snapdragon 870」と若干古めで、8GB RAMと128GB/256GBの内蔵ストレージを搭載。背面には1300万画素メイン+800万画素超広角カメラを、前面には800万画素のセルフィーカメラを搭載。バッテリー容量は8040mAhで、44Wでの高速有線充電に対応しています。

 

Vivo Padの本体カラーはブルー/ブラック/ホワイトの3色で、価格は2499元(約4万9300円)から。こちらも当初は、中国国内のみの販売を予定しています。

 

先日にはブランド初の折りたたみスマートフォン「Vivo X Fold」を発表するなど、新製品をまとめて投球してきたVivo。7インチ画面を搭載したVivo X Noteは、いまでは少なくなった超大画面スマートフォンとして人気を集めそうです。

 

【関連記事】

中国Vivo初の折りたたみスマホ「Vivo X Fold」登場。画面しわを防ぐ工夫も採用

 

 

Source: GizmoChina 1, 2

中国Vivo初の折りたたみスマホ「Vivo X Fold」登場。画面しわを防ぐ工夫も採用

中国Vivoはブランド初となる折りたたみスマートフォン「Vivo X Fold」を海外発表しました。

↑Vivoから

 

折りたたみスマートフォンは、フレキシブルな画面を本体の内側(あるいは外側)に曲げることで、大画面をコンパクトな本体に収納できるデバイスです。韓国サムスンや中国ファーウェイなど、複数のメーカーがすでに製品を投入しています。

 

Vivo X Foldは本体内側に、8インチの有機ELディスプレイを搭載。このディスプレイはスマートフォン内部からジルコニウム合金プレートにより押し出されることで、画面中央の折り目が目立たないように工夫されています。画面アスペクトは横縦比が4:3.55と横長なデザインで、より動画などが見やすくなっています。

 

本体外側にも6.53インチのサブディスプレイを搭載。折りたたんだ状態でも、普通のスマートフォンとして利用できます。この内側と外側のディスプレイの両方にディスプレイ指紋認証機能を搭載したほか、120Hzでの高速駆動が可能なのも、Vivo X Foldの特徴です。

 

プロセッサーには「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載するほか、背面には5000万画素メイン+4800万画素超広角+1200万画素ポートレートカメラを搭載。内側のディスプレイにも1600万画素のセルフィーカメラを配置しています。また、バッテリー容量は4600mAhで、66Wの高速有線充電/50Wの高速ワイヤレス充電/10Wのリバースワイヤレス充電に対応。さらに、ステレオスピーカーや3個のマイクを搭載するなど、ハイエンドなスペックに仕上がっています。

 

Vivo X Foldは現時点では中国のみでの販売を予定しており、本体カラーはブルーとグレーの2色。価格は12GB RAM/256GBストレージモデルが8999元(約18万円)、12GB RAM/512GBストレージモデルが9999元(約20万円)となっています。画面の折り目を防ぐ機構がどれだけ有効に動作するのか、ぜひ動作する実機を見てみたいスマートフォンといえるでしょう。

 

Source: Engadget Chinese

サムスンがスマホ向け独自チップを開発か、低発熱で長時間駆動が可能に?

韓国サムスンがスマートフォン向けの独自プロセッサーを開発しているとの情報を、韓国メディアが報じています。

↑4月7日に日本でも発表された「Galaxy S22」「Galaxy S22 Ultra」

 

サムスンといえば、すでにスマートフォンやタブレット、スマートウォッチ向けの独自プロセッサー「Exynosシリーズ」を展開しています。また今年1月には米AMDと提携し、強力なGPUアーキテクチャ「RDNA2」を採用したプロセッサー「Exynos 2200」も発表しました。

 

今回のiNewsの報道によれば、サムスンのスマートフォン向け独自プロセッサーの計画は、同社電子事業部社長のノ・テムン氏によって明かされたものだそうです。これには、現在同社が直面している「ゲーム最適化サービス(GOS)」と「位置情報システム(GPS)」の問題を同時に解決することが狙いだと伝えられています。

 

GOS問題とは、Galaxyスマートフォンにて意図的にパフォーマンスを落とし、発熱やバッテリー駆動時間の低下を防ぐ機能です。サムスンはユーザーに説明なくこの機能を搭載したことで、批判を浴びていました。しかし発熱や消費電力を抑えたプロセッサーを自社開発できれば、このような問題は発生しないはずです。

 

また先述のExynos 2200では、GPSが正常に動作しないという問題も報告されています。この問題に関する解決も、ユーザーから待たれています。

 

ライバルの米アップルは独自プロセッサー「Aシリーズ」をスマートフォンに、そして「Mシリーズ」をパソコンやタブレットに搭載することで、デバイスの発熱や消費電力を削減することに成功しました。同様のサクセスストーリーを、サムスンも狙っているのかもしれません。

 

Image: サムスン電子

Source: iNews

今年の折りたたみGalaxyはカメラがすごい? OnePlusやVivoの新製品も……折りたたみスマホの噂まとめ

韓国サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4/Flip4(仮称)」について、海外で詳細なスペック情報が伝えられています。また、中国メーカーのOnePlusやVivoから折りたたみスマートフォンの投入に関する噂も登場しています。

↑サムスンのサイトから

 

画面を折りたたむことで、大画面をコンパクトに持ち運ぶことができる折りたたみスマートフォン。すでにサムスンからは、横折りタイプの「Galaxy Z Foldシリーズ」と縦折りタイプの「Galaxy Z Flipシリーズ」が展開されています。またファーウェイやOPPOからも、折りたたみスマートフォンが発表されています。

 

今回Galaxy Clubが報じた情報によると、次期モデルとなるGalaxy Z Fold4/Flip4では現時点のフラッグシップスマートフォン「Galaxy S22シリーズ」と共通する、5000万画素のメインカメラや3倍望遠カメラなどが搭載される可能性があるとのこと。さらに画面を折りたたむヒンジ構造も刷新され、強度の向上やコストの削減などが期待されています。

 

一方でBusiness Koreaは、Galaxy Z Fold4/Flip4ではディスプレイ指紋認証機能は搭載されず、従来どおりの電源ボタンに指紋認証センサーを内蔵するだろうと伝えています。

 

他メーカーを見渡すと、中国OnePlusやVivoからも、折りたたみスマートフォンが投入されるとの情報を、複数のリークアカウントが伝えています。それによると、OnePlusの折りたたみスマートフォンはOPPOが昨年投入した折りたたみスマートフォン「Find N」のリブランドモデルとなり、一方のVivoからは8インチ画面を搭載した折りたたみスマートフォンが登場するとのこと。

 

一般市場に普及したとはまだ言い難い折りたたみスマートフォンですが、今後も多数のメーカーから新製品が投入されることにより、さらに盛り上がりをみせることになりそうです。

 

Image: サムスン電子

Source: Galaxy Club, Business Korea, Max Jambor / Twitter, Ishan Agarwal / Twitter

世界で使えるMVNOのGoogle Fi、高速データ通信容量が50GBに拡大して値下げも

米グーグルはMVNO(仮想移動体通信事業者)サービス「Google Fi」にて、上位プラン「アンリミテッド・プラス(Unlimited Plus)」や「アンリミテッド・シンプル(Unlimited Simple)」の値下げと、通信容量の拡大などを発表しました。

↑グーグルのサイトから

 

Google Fiは、グーグルが世界中の携帯キャリアと提携し、MVNOとして主に米国内で提供しているサービス。その特徴は世界中でローミング通信が利用できることで、従来のアンリミテッド・シンプルでは22GBまでの高速データ通信容量が提供されていました。

 

今回のアップデートではアンリミテッド・シンプルがアップデートされ、35GBまでの高速データ通信と、5GBまでのテザリング通信が可能となっています。さらに、1回線契約の場合の月額料金は60ドル(約7500円)から50ドル(約6200円)へと値下げ。ただし従来どおり、アメリカ、メキシコ、カナダ以外でのデータ通信は利用できません。

 

アンリミテッド・プラスでは、高速データ通信容量が22GBから50GBへと大幅に拡大。追加で4デバイスによるテザリング通信の利用や、100GBのGoogle Oneのクラウドストレージも含まれています。さらに、月額料金も1回線契約なら70ドル(約8700円)から65ドル(約8100円)へと値下げされています。

 

強力なMVNOネットワークにより、特に世界を移動して活動するビジネスマンなどに人気のGoogle Fi。現時点では北米のみでの提供に限定されていますが、早めの日本を含めたグローバル展開を期待したいものです。

 

Image: グーグル

Source: 9to5Google

グーグルもスマホ「Pixel」の自己修理が可能に iFixitと提携

米グーグルはスマートフォン「Pixel」に対するユーザーによる自己修理プログラムを、修理業者のiFixitと提携して提供すると発表しました。

↑グーグルのサイトから

 

近年では特にアメリカにて、消費者による電子機器を自分で修理する権利が盛んに議論されています。これをうけて、米マイクロソフトやサムスンはiFixitと提携し、修理パーツや修理用のツール、マニュアルなどの提供を開始すると発表しています。

 

今回のグーグルとiFixitの提携では、グーグルが提供するPixelシリーズの純正部品がiFixitの公式サイトから購入できるようになります。これにはバッテリーや交換用ディスプレイ、カメラなどのパーツ、それにドライバービットやスパッガーなどの修理用ツールが含まれます。

 

iFixitとの提携による修理パーツの提供プログラムは、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、EU諸国にて今年後半から開始されます。対応モデルは「Pixel 2」から「Pixel 6 Pro」、および将来のPixelです。

 

また今回のユーザーによる自己修理プログラムと並行して、プロの認定技術者による修理プログラムの拡大も発表されています。アメリカとカナダではuBreakiFixと提供して、カナダ、ドイツ、日本、イギリスでも同様のサポートプロバイダーと提携して、Pixelの修理対応を提供しています。

 

今回のようなスマートフォンの事故修理プログラムは端末の寿命を伸ばし、業界全体での廃棄の削減とリサイクルの向上が期待できます。Pixelの人気が高い日本でも、早めのプログラムの導入を待ちたいものです。

 

Source: グーグル

Image: グーグル

撮影で失敗しないカメラ、使い勝手の高いSペンなど、性能を極めたGalaxy S22 Ultra/Galaxy S22レビュー

2月にグローバルで発表されたGalaxyの最新フラッグシップモデル「Galaxy S22」シリーズが、日本でも発売決定。4月21日から販売します。

 

グローバルでは、画面サイズが異なる「Galaxy S22」「Galaxy S22+」「Galaxy S22 Ultra」の3モデルがラインナップされていますが、日本で発売されるのはGalaxy S22とGalaxy S22 Ultra。どちらもNTTドコモとau(KDDI)が取り扱います。

 

これらのモデルをいち早く試用できる機会を得たので、使い勝手やカメラ性能をチェックしてみました。

 

Galaxy S22は万人向けハイエンド、Galaxy S22 UltraはSペン搭載の最高峰モデル

まず、両モデルの主要スペックを押さえておきましょう。

Galaxy S22 Galaxy S22 Ultra
ディスプレイ 約6.1インチ(2340×1080ドット)有機EL 約6.8インチ(3088×1440ドット)有機EL
CPU Snapdragon 8 Gen 1(最大2.9GHz)
メモリー RAM 8GB/ROM 256GB RAM 12GB/ROM 256GB
バッテリー容量 3700mAh 5000mAh
アウトカメラ 広角(5000万画素/F1.8)+超広角(1200万画素/F2.2)+望遠3倍(1000万画素/F2.4) 広角(1億8000万画素/F1.8)+超広角(1200万画素/F2.2)+望遠3倍(1000万画素/F2.4)+望遠10倍(1000万画素/F4.9)
フロントカメラ 約1000万画素 約4000万画素
サイズ 約146×71×7.6mm 約163×78×8.9mm
重さ 約168g 約229g

 

↑左がGalaxy S22、右がGalaxy S22 Ultra

 

Galaxy S22は、そこそこ大きい6.1インチの画面を搭載しつつ、ボティ幅は約71mmに抑え、片手でも操作しやすいことがポイント。高性能とコンパクトを両立させた、需要が高いボリュームゾーンに向けた端末と言えそうです。

↑Galaxy S22は片手で持ちやすいことが利点。デザインは前モデルのGalaxy S21を継承しています

 

Galaxy S22 Ultraは、6.8インチの大画面を搭載し、エッジにカーブが施されています。加えて、スマホとしてはトップクラスの1750nitという明るさを実現していることも特徴。

 

また、本体にSペンを内蔵していることもアドバンテージ。2020年10月から発売された「Galaxy Note20 Ultra」を最後にリリースされていない、Galaxy Noteシリーズを継承するモデルと捉えることもできそうです。

↑Galaxy S22 Ultraは左右が曲面のエッジディスプレイを採用

 

↑Galaxy Sシリーズで初めてSペンを搭載

 

なお、どちらの画面もリフレッシュレートは最大120Hz。さらに、IP68の防水・防塵や、おサイフケータイにも対応しています。

 

カメラは100倍ズームまで。あらゆる被写体を綺麗に撮れる!

Galaxy S22、Galaxy S22 Ultraともに高性能なカメラを搭載していますが、とりわけGalaxy S22 Ultraは1億800万画素をメインとするクアッドカメラ構成で、光学10倍、デジタルズームを組み合わせて最大100倍で撮れるという、スマホのカメラでは最高峰のスペックを実現しています。

↑Galaxy S22(右)はトリプルカメラ、Galaxy S22 Ultra(左)はクアッドカメラを搭載。 Galaxy S22 Ultraは5眼に見えるかもしれませんが、右上の部位はAF用のセンサーです

 

Galaxy S22 Ultraのカメラ構成は主要スペックの部分で記載しましたが、実は、有効画素数やF値は前モデルのGalaxy S21 Ultraと同じです。しかし、レンズや画像センサー、画像処理エンジンなどの全面的な改良によって、画質向上が図られたとのこと。特に、暗い場所での撮影性能が向上したことをアピールしています。

 

実際に、いろいろな被写体を撮ってみましたが、「どんな状況でも失敗しない」と思えるほど、きれいに撮れました。Galaxyのカメラは、そもそも評価が高く、いわゆる “映える” 写真が得意でしたが、Galaxy S22 Ultraは、見たままの色合いを再現するナチュラルさが増したように感じます。

 

【Galaxy S22 Ultraの作例をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

ちなみに、1億800万画素のメインカメラで撮った画像は、デフォルトでは1200万画素(4000×3000)で記録されます。これは9つの画素を結合して、多くの光を取り入れる仕組みのため。パッと見できれいな写真を撮れるのはもちろん、細部まできめ細やかな、解像感の高い写真に仕上がる印象です。

 

一方の、Galaxy S22は、Galaxy S22 Ultraに比べるとスペックは若干低いものの、カメラの基本性能は共通しているようで、同じように明るく高精細な画質で撮れました。

↑Galaxy S22で撮った作例

 

↑Galaxy S22の「夜景」モードで撮影した作例

 

不要な写り込みや影を消せる機能が便利

撮ったあとの編集機能も進化していました。重宝しそうなのが「AI消しゴム機能」。グーグルのPixel 6にも搭載されて話題になった機能ですが、意図せずして映り込んでしまったものなどを簡単に削除できます。ぼかしたり、塗りつぶしたりするのではなく、あたかも最初から存在しなかったように消せることがポイント。

 

さらに、影を消せる機能や、ガラスなどへの反射や写り込みを消去できる機能もあるので、思いどおりに撮影できない状況でも、とりあえず撮っておいて、後から補正することができます。

↑タップして指定した人や物を消去することが可能。ただし、柵と重なる部分などは細かく指定しないと右の写真のように残ってしまうことがあります

 

↑レストランで料理を撮って影を避けることができなかった場合、ある程度までは消去できます

 

Galaxy S22 UltraのSペンはすぐにメモを書けるなど、 “Note” 同様に使える!

Galaxy S22 Ultraの最大の利点は、Sペンを使えることでしょう。前モデルのGalaxy S21 UltraもSペンに対応していましたが、本体には収納できないうえに、別途購入して持ち歩く必要がありました。

 

Galaxy S22 UltraのSペンは本体の左下に格納されていて、カチッと押して取り出せる仕様。落下の心配はなく、充電の手間もいりません。

 

しかも、Sペンを抜き出すだけで画面にメモを書けるように設定できたり、ワンタップでSペン専用メニューを呼び出せたりと、その使い勝手は、まさに “Galaxy Noteシリーズ譲り” といった印象です。

 

【Galaxy S22 UltraのSペンをチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

Sペンは紙に鉛筆やサインペンで書くような書き心地。使い慣れたら、アナログのペンより書きやすく感じるかもしれません。決して、過剰に評価しているわけではなく、筆者が普段使っているシャープペンやボールペンよりも心地よく感じました。

 

また、手書きで入力した文字をテキストに変換してくれる機能も非常に便利でした。

↑グーグルの検索欄にSペンを使って入力することも可能

 

パフォーマンスや電池持ちにも不安要素はない

スペックにおいては、Galaxy S22、Galaxy S22 Ultraともに「Snapdragon 8 Gen 1」という、クアルコム社の最高峰プロセッサーを搭載しています。RAMはGalaxy S22が8GB、Galaxy S22 Ultraが12GBと差がありますが、どちらもストレスなく操作できました。

 

バッテリー容量はGalaxy S22が3700mAh、Galaxy S22 Ultraが5000mAh。画面サイズやハードウェアのスペックに差があることを考えると、バッテリー駆動時間は近いと言ってもいいでしょう。筆者は5日間ほど使ってみましたが、その期間中は1日でバッテリーがなくなることはなく、むしろ、かなりハードに使っても50%くらいは残るという印象でした。

↑Galaxy S22 Ultraのバッテリーはフル充電から余裕で2日持ちます

 

↑バッテリーは急速充電やワイヤレス充電に加えて、ほかのデバイスへの給電にも対応

 

Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraは比較対象ではない?

Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraは画面サイズも使い勝手も大きく異なるので、どちらを選ぶべきかを迷う人はそんなにいないかもしれません。むしろ、Galaxyには “折り畳み” という選択肢があります。

 

ですから、Galaxy S22にするか、約6.7インチの大画面ながら幅約72mmとコンパクトで縦に折り畳めるGalaxy Z Flip3にするか? あるいは、Galaxy S22 Ultraにするか、Sペン対応で横に折り畳めるGalaxy Z Fold3にすべきか? と迷うかもしれません。

↑左がGalaxy Z Flip3、右がGalaxy Z Fold3

 

SシリーズとZシリーズを比べた場合、やはりカメラはSシリーズに軍配が上がります。カメラ性能を重視するならGalaxy S22、Galaxy S22 Ultraを選ぶべきでしょう。また、Galaxy S22 UltraとGalaxy Z Fold3では、Galaxy Z Fold3がSペンを本体に収納できないこともあり、携帯性や使い勝手でもGalaxy S22 Ultraに利がありそうです。

 

なお、Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraの価格ですが、4月7日現在、NTTドコモは「価格未定」としています。auはGalaxy S22が12万5030円(税込)で、Galaxy S22 Ultraは17万8820円(税込)。端末の返却を条件とする「スマホトクするプログラム適用時」の実質負担金は、それぞれ7万1990円(税込)、10万7180円(税込)となります。

 

両社ともに4月7日から予約受付が始まっていて、予約して購入した人を対象とするプレゼントも用意されています。気になる人は、早めに検討したほうがいいかもしれませんよ。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

多才な4眼カメラ搭載スタンダードモデル! 「Galaxy A53 5G」ドコモ、au、UQモバイルで5月下旬以降販売開始

サムスン電子のモバイル製品ブランドであるGalaxyは、スタンダードモデルのスマートフォン「Galaxy A53 5G」を、NTTドコモ、au、UQ mobile向けに、5月下旬以降に販売開始します。

 

同製品は4眼カメラを搭載。精細な約6400万画素対応のメインカメラに加えて、細かなディテールも鮮明に捉える接写専用マクロカメラ、人間の視野角と同等約123度の風景をおさめる超広角カメラ、被写体との距離を把握し背景をぼかす深度測位カメラにより、幅広いシーンに対応します。光学式手振れ補正対応カメラを搭載し、うす暗い環境など手振れしやすいシチュエーションでも、ブレの少ないクリアな写真や動画を撮ることができます。

 

バッテリー容量は5000mAhで、最大2日間利用できます。25Wの急速充電にも対応。5Gに対応し、RAM6GBとROM128GBを搭載。指や顔での生体認証機能や防水・防塵機能も搭載しています。

 

屋外の直射日光下でも見やすく、鮮明な画面を実現する800nitの高輝度ディスプレイを搭載。大画面の約6.5インチで狭額縁ベゼル 「Infinity-O Display」を採用したディスプレイはリフレッシュレート120Hzに対応。環境に合わせブルーライトを自動調整する機能により、目の疲れを軽減できます。

 

前機種よりもハイパワーになったステレオスピーカーは、立体音響技術「DolbyAtmos」に対応。左右に搭載されたスピーカーから出る大音量でクリアな音質により、スピーカー使用時だけでなく、イヤホン使用時も迫力のサウンドを楽しめます。

 

パッケージには再生紙を利用し、サイドボタンとSIMカードトレイにポストコンシューマー素材を使用することで、環境に配慮しています。

 

カラーバリエーションは、やわらかな印象のパステルカラーを基調とした「オーサム ブルー」「オーサム ホワイト」「オーサム ブラック」(※ドコモ版は半角スペースなし)の3色展開です。カメラ部分までシームレスに覆われたデザインを採用し、背面に特殊な加工を施すことで、指紋の目立ちにくい、滑らかな質感に仕上げています。

「Galaxy」日本初のSIMフリーモデル登場! 「Galaxy M23 5G」4万975円

サムスン電子のモバイル製品ブランドであるGalaxyは、スマートフォン「Galaxy M23 5G」を、Amazonと、Galaxyのショーケース「Galaxy Harajuku」で、4月21日に販売開始します。カラーバリエーションはディープグリーンとライトブルーの2色で、税込価格は4万975円です。

 

同製品は、「Galaxy Z Fold2 Thom Browne Edition」「Galaxy Z Flip Thom Browne Edition」などの数量限定特別仕様モデルを除いたオープン販路モデルとしては、Galaxyブランドとして国内初のSIMフリーモデル。

 

5000万画素のメインカメラを搭載。超広角カメラは人間の視野角と同等の123度の画角撮影が可能です。マクロカメラは、約40mmの近距離にある被写体でも精細に写し出すことができます。

 

写真や動画に多様なエフェクトを施すことが可能な「ファンモード」を搭載しているほか、「スーパースローモーション」で、より迫力のある撮影が可能。「シングルテイク」を使用すれば、シャッターを一度タップするだけで、最新のAI機能により、10秒程の動画撮影から複数のベストショットを自動で抽出してくれます。

 

約6.6インチの大画面に狭額縁ベゼル「Infinity-V Display」を採用。120Hzのリフレッシュレートに対応しています。RAM6GBとROM128GB搭載に加え、5Gにも対応。バッテリー容量は5000mAhで、25Wの急速充電も可能です。

 

通話中のマイクモードでサウンドを自由にコントロールすることも可能で、周囲のノイズを軽減したり、周囲の音も拾いながら音声をクリアに届けたりと、自由なコントロールが可能です。別売りステレオヘッドセットやBluetoothスピーカーを用意すると「Dolby Atmos」が利用できます。

 

また、対象期間中に同製品を予約期間購入・応募すると、全員に「Micro SDカード(256GB)」をもれなくプレゼントする“日本上陸記念「Galaxy M23 5G」予約期間購入キャンペーン”も実施。詳細は、キャンペーンの特設サイトをご覧ください。

冷却システムが向上! 「Snapdragon 8 Gen 1」搭載、ハイスペックゲーミングスマホ「REDMAGIC 7」

ZTE傘下のスマートフォンメーカーNubia Technologyは、ゲーミングスマホ「REDMAGIC 7」を、4月18日に日本国内で発売します。

 

税込価格は、「REDMAGIC 7 18GB+256GB(Supernova)」が11万6000円、「REDMAGIC 7 12GB+128GB(Obsidian)」が9万1000円。4月11日から4月17日まで先行予約を受け付けており、先行予約特典として、先着100名まで3000円オフで購入できます。

↑REDMAGIC 7 18GB+256GB(Supernova)

 

同製品は、Qualcommの最新チップ「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。内蔵のAdreno GPU性能を25%、レンダリング効率を30%向上。最新のAndroid 12バージョンを用したカスタムビルドOS「REDMAGIC OS 5.0」を採用し、ソフトウェアとハードウェアを徹底的に最適化。REDMAGIC OS 5.0では、Touch Choreographer(TC)機能を進化させ、フレームレートをより安定させています。

 

いかなる場面でも最適なフレームレートでゲームがプレイできるように、最新アダプティブ フレームレート技術の「Touch Choreography 4.0」を採用。リアルタイムプリロード機能を備え、ゲーム世界とビジュアルの間にバッファを作るため、画面がカクついて見えるスタッタリング現象が発生しません。リフレッシュレートは最大165Hzで、6.8インチフルHDのAMOLEDスクリーンを搭載。あらゆる場面のフレームレートを最適化できる60/90/120/165Hzの多段階調整に対応します。

 

GaN Flash高速充電技術により、付属の65W急速充電器を使い、25分でデバイスを100%に充電できます。充電分離機能にも対応し、バッテリーを通さず端末本体に直接電量供給をすることでバッテリーを冷却させ、使用寿命を延長できます。

 

放熱冷却システムは、「ICE 7.0冷却システム」から「ICE 8.0多次元冷却システム」にアップグレードしています。ICE 8.0多次元冷却システムは、9層の冷却構造を持ち、冷却材面積が最大4万1279平方mm、4124平方mmの超大型VC冷却シートを搭載。

 

熱伝導率を400倍に高めた航空級の複合相変熱伝導素材を採用し、熱伝導率を向上。リアカバーの開口部、熱伝導性ジェルの新採用などレアアース配合、ベイパーチャンバー(VC)、ミドルフレーム、グラファイトシートなどの放熱性を備えています。

 

前世代と比較して、コア熱源温度を3℃抑えながら、最大2万rpmまで到達するターボファンを内蔵。本体には2つ目の空気導入口があり、従来の同シリーズ端末と比較して、風量を35%増加させています。キャニオンエアダクトの素材は金属製で、背面に新たに追加された45度の角度の開口部が二重の空気取り入れ口を形成し、2.4℃まで温度低下が可能。内蔵ターボファンには、エネルギー効率が高く、28デシベルで静かな、ブラシレスモーターを採用。CPUのコア温度を16℃冷却し、コア性能を継続的かつ安定的に出力できます。

 

また、ゲームに特化したカスタマイズ機能も搭載。本体の側面にあるスイッチをスライドすると、「REDMAGICゲームスペース」に入ることができます。REDMAGICゲームスペースでは、省電力モード、通知遮断などの機能がまとめられており、ゲーム中のメッセージの完全ブロックや、ゲームを中断せずその場で簡単にメッセージを読んだり返信したりすることができます。ゲームプレイの録画機能や、ゲーム中にメモを取ったり、見直したりするためのメモシステムなどの機能も用意されています。

↑REDMAGIC 7 12GB+128GB(Obsidian)

Pixel 6に4月アップデートが配信 ワイヤレス充電問題を修正

 

米グーグルは自社のスマートフォン「Pixel 6」シリーズに対し、4月のソフトウェアアップデートの配信を開始しました。

 

Pixel 6シリーズは2021年10月に発売されたスマートフォンで、独自開発したプロセッサ「Tensor」の搭載が特徴。これとグーグルのソフトウェアやネットサービスを組み合わせ、AI(人工知能)やML(機械学習)を活用したリアルタイム翻訳機能、画像加工機能などを提供しています。

 

今回のアップデートの主な修正内容としては、特定のワイヤレスアクセサリからの充電パフォーマンスの向上があります。またカメラ機能でも、特定のアプリで前面カメラによるプレビューが勝手にズームしたり、あるいはカメラプレビューにてグリーンのスクリーンが出現するという問題が修正されています。

 

またPixel 6だけでなく「Pixel 3a」以降のスマートフォンでも、ライブ壁紙の問題やピクチャーインピクチャー使用時におけるクラッシュ、通知のシェードとクイック設定が暗転する可能性がある問題も修正されています。

 

Pixel 6シリーズではこれまでも複数の不具合が報告されており、ソフトウェア・アップデートのたびに修正されてきました。これには、Wi-Fi接続やカメラ、Bluetoothの接続問題が含まれています。

 

今回のアップデートはPixelスマートフォンの販売キャリアやデバイスに応じて、段階的に提供されます。手元の端末にアップデートがまだ配信されていない場合は、すこし気長に待ってみましょう。

 

Image: グーグル

Source: The Verge

コントローラーが交換可能なゲーミングスマホ「GPD XP Plus」がデビュー

小型PCで有名なスタートアップのGPDは、本体サイドのコントローラーの交換が可能なAndroidスマートフォン「GPD XP PLUS」のプロジェクトを公開しています。

 

これまでも、手のひらサイズの小型Windows PC「GPD WINシリーズ」などを展開してきたGPD。またゲームプレイにおける操作性を重視しているのも特徴で、本体にはアナログスティックや十字キーなどが搭載されています。

 

一方でGPD XP PLUSは、OSにAndroidを搭載したスマートフォン。プロセッサーにMediaTekの「Dimensity 1200」を採用し、LPDDR4x 4266のRAMやUFS 3.1の内蔵ストレージを搭載するなど、ゲームでの活用を想定した高性能なスペックとなっています。

 

スマートフォンの左側(持ち方によっては下側)には、アナログスティックと十字キー、ボタンを搭載。そして右側には、複数のモジュールタイプのコントローラーが用意されており、単純なボタンタイプから、アナログコントローラを備えた本格的なものまで、プレイするゲームの種類によってモジュールを切り替えて利用できます。また持ち運び用に、ボタン類のない薄型のモジュールも用意されています。

 

外部端子としてはUSB Type-Cを搭載し、Display Port 1.2による画面出力も可能。7000mAhバッテリーの充電速度は最大65Wに向上しており、4G通信やWi-Fi 6による高速な通信にも対応しています。

 

GPD XP PLUSのプロジェクトはクラウドファンディングサイトのIndiegogoにてプレビュー公開されており、今後に資金調達と製品化が予定されています。ゲームプレイをとことん追求したゲーミングスマートフォンとして、GPD XP PLUSは大いに注目されることになりそうです。

 

Source: GPD 1, 2

世界初のLightningポート搭載Androidスマホ、海外ハッカーが開発

世界初となる「Lightningポートを搭載したAndroidスマートフォン」を開発したとして、海外エンジニアのKenny Pi氏がYouTubeにて動画を公開しています。

 

Lightningポートは2012年に「iPhone 5」から採用されたインターフェイスで、コネクターの表裏関係なく挿入できるのが特徴。現在はiPhoneだけでなく、iPadやiPod touch、アクセサリーのような幅広い商品に搭載されています。一方で米アップルの認証を取得することができないAndroidスマートフォンでは、USB Type-Cコネクターの採用が一般的です。

 

今回Kenny Pi氏は韓国サムスンのスマートフォン「Galaxy A51」をベースとし、その外部ポートをLightningへと改造。このLightningポートでは充電だけでなく、データ転送も可能だと報告されています。また一方で、LightningケーブルがAndroidスマートフォンではなくiPhoneに接続していると認識させるための工夫が難しかったとも伝えているのです。

 

実はKenny Pi氏、以前には「世界初のUSB-C搭載iPhone」を開発した経験のある人物。彼が改造したiPhoneは、オークションで10万ドルを超える価格で落札されました。一方で今回のLightningポート搭載Androidスマートフォンについては、今後改造の解説ビデオを制作するものの、端末の販売は行わないと伝えています。

 

Androidスマートフォンに対応アクセサリの少ないLightningポートを搭載するメリットは、あまり大きくないかもしれません。それでも、実際に動作する端末を作ってしまうハッカーの探究心は称賛したいものです。

 

Source: Kenny Pi / YouTube

Android版Twitter、まもなく「テキストの選択」が可能になりそうな手がかり見つかる

↑Jane Manchun Wong氏のツイートから

 

Android版Twitter公式アプリは、実はiOS版より何年も遅れを取っているところがあります。そんな欠点の1つが解消され、まもなく「ツイート内のテキスト選択」が出来るようになる可能性があることが明らかとなりました。

 

iPhoneとAndroidの両方とも使っていないと気づきにくいことですが、実はiOS版ではできる「ツイート内の一部テキストを選ぶこと」がAndroid版ではできません(「画面長押し」により全文コピーはできましたが)。

 

この新機能を報告しているのは、アプリやサービスの解析で知られるJane Manchun Wong氏です。Wong氏はTwitterの有料プラン「Blue」(まだ海外展開のみ)をいち早く見つけたなどの実績があります。

 

Wong氏のツイートによると、Android版Twitterは「テキストを選べる」機能に取り組んでいるとのことです。つまり今の時点では使えず、開発している手がかりが見つかったというわけです。

 

これまでもAndroid標準の機能として、タスク切り替え画面でテキストを選択できたものの、この機能は一部の機種でしか利用できないとの報告もあります

 

一見して簡単とも思える機能の開発に、これほどの時間がかかっているのは不思議ですが、「当然できる」と思えることが当たり前にできるのはありがたいことでしょう。

 

とはいえ、最近のTwitterは新機能を海外のみの有料プラン「Blue」の特典にする傾向もあるため、続報を待ちたいところです。

Source:Jane Manchun Wong(Twitter)

via:Android Police

Androidの安全性向上へ? 紛失防止タグ検出機能が追加の見込み

Android OSに「紛失防止タグ」の検出機能が搭載される見込みであることを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

 

紛失防止タグとは、お財布やバッグなどに装着できるキーホルダーサイズのデバイス。スマートフォンやパソコンとBluetoothで通信することによりその場所を通知したり、あるいは同メーカーのデバイスを所有するユーザー同士で信号を検知しあう「クラウド検出」などの機能を備えています。

 

一方で紛失防止タグには、ストーカーや車両の盗難に利用されたとの報告が複数登場しています。これは、紛失防止タグ自体の悪用防止機能がまだ充実していないこと、さらにメーカーの垣根を超えた検出機能が用意されていないことが理由となっています。

 

一方で9to5Googleによれば、Androidのストアアプリ「Google Play」のベータバージョンには「不審なデバイスの警告(Unfamiliar device alerts)」「不審なデバイスの通知(Unfamiliar Tag Detected Notification)」といった機能が発見されたそう。また実際に、設定アプリの「安全と緊急」の項目にこれらの機能が用意されていることも確認されています。

 

またこの機能では「ATag」「Finder tag」「Tile tag」という文字列も発見されており、米アップルの「AirTag」やTileの紛失防止タグが検出できる可能性も指摘されています。

 

米アップルはAirTagにて安全性を高める機能を次々と追加しており、またAndroidスマートフォンでAirTagを検出できるアプリ「Tracker Detect」もリリースしています。現時点ではいつこの機能がAndroid OSに追加されるのかは不明ですが、ユーザーの安全性を向上させるためにも早めの実装を待ちたいものです。

 

Image : 9to5Google

Source: 9to5Google

海外でGalaxy折りたたみスマホから「Z」が消える

韓国サムスンは海外の一部地域にて、折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」の商品名から「Z」の文字を削除していることが確認されています。

 

現在も進行している、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。その際にロシアは自軍の認識記号として「Z」の文字を、戦闘車両などにマーキングしています。そしてロシアへの国際的な非難が高まる中、さまざまな企業が「Z」の文字を自社の製品/ブランド名から外す動きが出ているのです。

 

今回サムスンがGalaxy Z Fold3 5G/Flip3 5GからZの文字を外したのは、リトアニア、ラトビア、エストニアの3カ国。これらのバルト三国は一時は旧ソ連に編入されていたものの、反ロシア感情が高い国々として知られています。そのような国民感情に配慮して、サムスンはまずこれらの国々にてブランド名を変更したことが推測されます。

 

サムスンはロシア向けの経済制裁として、すでにスマートフォンだけでなく全ての製品の出荷を停止しています。また同様に、韓国LGや米アップルもロシア向けの製品出荷を中止しているのです。

 

記事執筆時点(2022年4月1日)では、日本向けのサイトでは「Galaxy Z Fold3 5G」「Galaxy Z Flip3 5G」の名称は変更されていません。しかしロシアへの国際的な非難が益々高まる中、特にヨーロッパやアメリカにて、同様の製品名の変更が行われる可能性は高そうです。

 

Image: サムスン電子

Source: サムスン電子, 9to5Google

サムスンがiFixitと提携し、純正修理部品を一般提供へ

韓国サムスンは修理業者のiFixitと提携し、アメリカにて純正の修理部品やマニュアルを今夏からユーザーへと提供すると発表しました。

 

近年盛り上がりをみせる、消費者によってガジェットを修理する権利の主張。すでに昨年末には、米マイクロソフトとiFixitの提携による純正修理部品の販売も発表されています。さらに、米アップルも2022年からユーザーに修理部品を提供する予定です。

 

サムスンによれば、今回のプログラム部品の対象となるのは「Galaxy S20」「Galaxy S21」「Galaxy Tab S7+」の3機種。提供されるのは純正部品、修理ツール、直感的なステップバイステップの修理ガイドです。純正部品としてはディスプレイ部品、背面ガラス、充電ポートなどがあげられています。さらに、今後はより多くのデバイスと部品がプログラムの対象となる予定です。

 

サムスンは今回のプログラムのメリットについて、「消費者が製品の寿命を伸ばす方法を増やし、利便性と環境への配慮を向上させることができる」と述べています。

 

このようなユーザーによる修理プログラムの提供はサムスンが指摘するように、スマートフォンやタブレットなどが故障した際に高額なメーカー修理に頼ることなく、デバイスを自分で修理できるというメリットがあります。一方で電子機器の修理に慣れていないユーザーの場合、デバイスを損傷してしまうリスクも存在します。

 

サムスン製デバイスの純正部品の販売価格などの詳細は、今後発表される予定です。今後もサムスンやマイクロソフト、アップルに続き、さらなる大手メーカーがユーザー修理の集団の提供に踏み切るのかどうかに注目が集まります。

 

Image: サムスン電子

Source: サムスン電子

楽天モバイルはちゃんとつながる? 5Gは本当に速い? 「Rakuten Hand 5G」で試してみた

2022年2月4日に4Gの人口カバー率が96%に達したことを発表した楽天モバイル。加えて、大都市部を中心に5Gにつながるエリアも徐々に広がっているようです。

 

また、2月14日には、5G対応の楽天モバイルオリジナルスマホ「Rakuten Hand 5G」が発売されました。持ちやすいスリムなボディが人気を集めた「Rakuten Hand」を5Gにアップデートさせたモデルです。

↑「Rakuten Hand 5G」は、ただ5Gに対応しただけでなく、メインカメラが約4800万画素から約6400万画素へと向上したほか、防塵・防水はIP52からIP68に進化。さらに、4Gモデルでは1回線しか使えなかったeSIMは、2回線を同時に使えるよう、改良されています

 

着実に通信が可能なエリアが広がっていますが、気になるのはやはり、楽天モバイルのネットワークは、大手3キャリアと比べて遜色がなく使えるのか? という点でしょう。また、5Gエリアでは、どのくらいの実行速度が得られるのでしょうか? 今回は、Rakuten Hand 5Gを2週間ほど使い、検証してみました。

 

片手でサクサク操作できるコンパクトさが魅力

まず、Rakuten Hand 5Gの使用感から見ていきます。本体サイズは4Gモデルと同じ約138×63×9.5mm。重さは約129gからわずかに増えて約134gになりましたが、軽くてコンパクトであることに変わりはありません。片手でラクに持てて、ほとんどの操作も両手を使うことなくこなせます。

 

ただ、普段から大画面のスマホを使っている筆者が持つと、小さくて不安になったりもしました。ストラップ穴があるケースに収めて、首からぶら下げるなど、工夫するといいかもしれません。

↑縦に長いディスプレイを搭載し、横幅が約63mmに抑えられています

 

カラバリはブラック、ホワイト、クリムゾンレッドの3色。筆者が借りたのはブラックで、光沢が強めなほか、ツルツルとした手触りです。

 

【Rakuten Hand 5Gの外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

Rakuten Hand 5G にはSIMスロットがなく、eSIM専用であることも大きな特徴。さらに、2回線に対応したので、楽天モバイルのeSIMに加えて、他社のeSIMもインストールして有効化できます。万が一、楽天回線につながりにくい場合は、他社のSIMを併用でき、海外渡航時にも重宝しそうです。

↑eSIM専用のため、物理SIMは装着できないので注意が必要

 

ディスプレイは約5.1インチの有機EL。解像度はHD+(1520×720ドット)なので、画質に不安を感じる人もいるかもしれませんが、実際には明るくパキッとした画質で、小さな文字もクッキリと表示されます。大画面化にともない、フルHDのディスプレイを採用する機種が増えていますが、Rakuten Hand 5Gの画面サイズでは、HD+がちょうどいいように思えました。

 

なお、指紋センサーはディスプレイ内に搭載されており、登録には多少時間を要しましたが、ロック解除自体はスムーズでした。

↑スペックだけ見ると少し不安ですが、ディスプレイの視認性は良好

 

パフォーマンスは及第点。電池持ちは1~2日程度

Rakuten Hand 5Gのスペックを見て気になっていたのがパフォーマンスです。4GモデルのRakuten HandのプロセッサーはSnapdragon 720G(最大2.3GHz)でしたが、Rakuten Hand 5GはSnapdragon 480(最大2.2GHz)。ミドルハイの7シリーズからミドルローの4シリーズにダウングレードしています。

 

しかし、実際に使ってみると、Rakuten Hand 5Gのアプリ起動やタッチレスポンスは的確で、ストレスなく操作できました。

 

「Geekbench 5」というアプリで処理速度のベンチマークを測定してみても、Rakuten Hand 5Gのスコアは、以前に測定したRakuten Handのスコアとほぼ同等でした。これは、5G向けのSnapdragonが、4G向けよりも性能が大きく向上していることを意味しています。数字はダウンしているものの、Snapdragon 480は、4G向けのミドルクラス相当のパフォーマンスを出せると期待していいでしょう。

↑「Geekbench 5」というベンチマークアプリでの測定結果。左がRakuten Hand、右がRakuten Hand 5G。5Gモデルのスコアは若干下がりましたが、実際に使用感には差がありません

 

メモリーはRAMが4GBで、ROM(ストレージ)は128GB。microSDには対応していませんが、よほどのヘヴィユーザーでなければストレージは足りるでしょう。

 

バッテリー容量は2630mAh。5Gスマホは4000mAh以上のバッテリーを内蔵する機種が多いので、かなり少ないという印象は否めません。ディスプレイやプロセッサーのスペックが低めなため、そもそも消費電力が少ない仕様にはなっていますが、電池持ちは1〜2日程度と考えるべきでしょう。

↑省電力機能はAndroid標準の「バッテリーセーバー」と「自動調整バッテリー」のみ

 

カメラの画素数は向上したが……

アウトカメラは2眼で、広角(約6400万画素)+深度測位(約200万画素)という構成。AIによる自動補正にも対応しています。ただ、実際撮影してみたときの画質は、昨今のスマホの中では低め。ナチュラルな色調で撮れるのですが、やや暗めで、鮮やかさに欠けるように感じました。

 

【Rakuten Hand 5Gのカメラをチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ただし、スリムで持ちやすいので、片手でサクッと撮影できることは利点です。また、1600万画素のインカメラはビューティー補正や「SNOW」のようなエフェクト機能を備えており、必要十分と言えます。ただ、やはりカメラ性能を重視するなら、ほかのモデルを選ぶべきでしょう。

 

都内ではほぼ全域で楽天モバイル回線につながる

さて、多くの人が気になっているであろう “つながりやすさ” について報告しましょう。ただし、ネットワークの状況は場所や時間帯によって大きく異なるので、あくまでも東京で行動する場合の例として参考にしてください。

 

楽天モバイルは自社回線だけではなく、パートナー回線としてau(KDDI)の回線も使っています。自社回線の人口カバー率は96%に達して、パートナー回線につながるエリアは徐々に少なくなっているのが現状です。東京都では、すでにパートナー回線へのローミングは実質的に停止し、パートナー回線につながるのは一部の地下や商業施設内などに限られています。

↑楽天モバイルのサービスエリアはWebで確認できます

 

筆者は、東京都世田谷区に住んでいて、自宅で仕事をし、取材や買い物などで、ときどき都心部に足を延ばします。その筆者の行動範囲では、ほとんど圏外になることはなく、楽天回線の4Gにつながりました。通信速度を測ってみると、50Mbpsを超えることが多く、快適にネットが使えています。

↑4Gでも下り70Mbpsを超える速度を記録する場所もありました

 

5G対応エリアでは600Mbps超を記録

筆者の日常的な行動範囲に、すでに5Gに対応しているエリアがあり、そこでは下り600Mbpsを超える速度を記録しました。ただし、渋谷や銀座に出かけたときに、5Gに切り替わることはなかったので、5Gエリアはまだまだ限定的という印象です。

↑東京・世田谷区の5G対応エリアでは600Mbpsを超えるスピードを記録

 

また、楽天回線にはつながらず、パートナー回線につながったのは、地下鉄、デパート、ホテルなど。なお、どちらの回線につながっているかは「楽天モバイル」アプリで確認できます。パートナー回線は5GBまでを高速で利用でき、5GBを超過すると最大1Mbpsに減速されますが、パートナー回線になる場所を把握しておけば、そこでの通信をセーブするなどの対策を取ることができます。

↑どちらの回線に接続しているかは「楽天モバイル」アプリで確認可能。「データ高速モード」をオフにして、パートナー回線用の5GBが消費されないようにも設定できます

 

ちなみに筆者が「地下鉄」と書いたのは、具体的には東急田園都市線の地下部分。東京メトロはすでに多くの駅・区間で楽天回線が開通しているそうなので、今後、私鉄の地下区域にも広がることを期待したいところ。

 

なお、渋谷の「スクランブルスクエア」や「ヒカリエ」など、比較的新しい商業施設では楽天回線につながりました。

 

以前、まだ東京都内にパートナー回線エリアが多かった頃には、楽天回線からパートナー回線への切り替えがスムーズにいかなかったり、電話が途切れたりといった不具合が報告されていました。しかし、今回筆者が使った範囲では、そうしたトラブルはなく、回線の切り替えを意識することなく使えました。

 

ただ、古い建物の奥のほうや地下では、つながりにくくなったり、圏外になったりすることもありました。飲食店などでは、なるべく窓に近い席を選ぶなどの意識づけが必要、と注意しないといけない部分があるのは惜しいところでしょう。

 

4Gモデルよりも高いが、実質1万4800円で買える場合も

最後に、Rakuten Hand 5Gの価格は3万9800円(税込)。4GモデルのRakuten Handは1万2980円(税込)なので、2万円以上高いのですが、それでも5Gスマホとしてはお手頃です。

 

また、初めての申し込みで5000ポイント、他社からの乗り換えで1万5000ポイント、さらに「10分通話かけ放題」の申し込みで5000ポイントの、合計最大2万5000円相当の楽天ポイントが還元されます。つまり、実質的な購入費用は1万4800円に抑えられるわけです。お手ごろに5G対応スマホを手にしたいのであれば、Rakuten Hand 5Gを選ぶのが得策でしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

5G対応「シンプルスマホ」発売! シリーズ初の指紋認証搭載……シャープ「シンプルスマホ6」ソフトバンクから

シャープは、5G対応のスマートフォン「シンプルスマホ6」を発表。ソフトバンクの「ソフトバンク」ブランドから4月8日に発売予定で、3月31日から予約受け付けを開始します。

 

同製品は、5.7インチの液晶ディスプレイを採用。大きな文字やアイコンとシンプルなホーム画面で、見やすく直感的な操作が可能です。本体下部には、不在着信や未読メールを光って知らせる「電話」や「メール」の専用ボタンを配置。ボタンのサイズを従来機比1.3倍に大きくすることで、より押しやすく、使いやすくなりました。「インターネットにつながらない」「着信音が鳴らない」など、困ったときは「押すだけサポート」機能を使えば、簡単に初期設定に戻せるほか、サポート窓口に電話をかけることができます。

 

「シンプルスマホ」シリーズ初の指紋認証を搭載。マスクをしたままでもすばやくセキュリティの解除が可能で、ホーム画面で指紋センサーを長押しすれば、「PayPay」などの決済アプリが即座に立ち上がります。

 

アルコール除菌シートで手入れができ、ハンドソープでの洗浄も可能で、端末を清潔に保つことができます。バッテリー容量4000mAhで1週間を超える電池持ちや、ポケットやバッグから落としても壊れにくい耐衝撃性能などを備えています。

 

カラーバリエーションは、シャンパンゴールド、インディゴブルー、ルビーレッドの3色です。

高性能でコンパクト・軽量なソニー「Xperia 5 III」にSIMフリーモデル登場

ソニーは3月23日、プレミアムスマホ「Xperia 5 III」のSIMフリーモデルを発表。ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」ほか、ソニーの直営店や一部の家電量販店などで、4月22日に発売します。市場想定価格は、11万5000円前後(税込)です。

 

フラッグシップモデル「Xperia 1 III」と同等のカメラ機能やバッテリーを搭載しながら、よりコンパクトかつ軽量なモデルとして2021年11月に発売されたXperia 5 IIIが、SIMフリーモデルになって登場しました。各キャリアから発売されているモデルとの違いは、デュアルSIMへの対応、ストレージが256GBに増量、カラバリにブラックがラインナップしている点です。

↑SIMフリーモデルで登場した特別カラーのブラック。157×68×8.2mmのサイズと、約168gの重量は変わっていません

 

カメラは、超広角16mm、広角24mm、70mmと105mmの可変式望遠という構成で、画素数はいずれのレンズも12MP。また、子どもやペットの瞳からフォーカスを外さない「リアルタイム瞳AF」や、動く被写体をタップするとその被写体を捉え続ける「オブジェクトトラッキング」、最高で20コマのAF/AE追従高速連写を備えるなど、カメラの機能に変更はありません。

 

オーディオ面でも変更はなく、さまざまな音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE Ultimate」や、独自の360度立体音響技術「360 Reality Audio」などの、高音質・立体音響技術が搭載されています。

 

スペックは、CPUがSnapdragon 888、メモリーが8GBで、ストレージは先に記載したとおり256GBです。なお、ディスプレイは変わらず、6.1型の有機EL仕様で、21:9の比率を実現したほか、フルHD解像度のままとなっています。

“かんたんスマホ”シリーズからも抗菌・抗ウイルスボディ登場! ワイモバイル「かんたんスマホ2+」3月24日発売

京セラは、「ワイモバイル」向けの新製品として、抗菌・抗ウイルスボディの「かんたんスマホ2+」を発表しました。カラーバリエーションはホワイト、ローズ、ブルーの3色展開で、現在、事前予約を受け付けており、3月24日にワイモバイルから発売予定です。

 

同社の独自調査によると、新型コロナウイルス感染拡大以降、「スマートフォンの汚れの付着や衛生面が気になる」と回答した人が74.8%、「スマートフォンを拭く、泡ハンドソープ等で洗う」と回答した人が52.7%と、多くの人がスマホの衛生面を気にして、清潔に保つための行動をしている結果となりました。

 

今回発売される同製品は、抗菌・抗ウイルスボディを採用したことにより、端末表面の菌の増殖を抑制、ウイルスの数を減少させます。アルコール除菌や泡ハンドソープなどでの手入れも可能で、91%の医師が推奨した、清潔に使えるスマートフォン。

↑地方独立行政法人 桑名市総合医療センター医長 堀田康広氏

 

初めてスマートフォンを利用する人にも安心で便利な機能も備わっており、振り込め詐欺などの危険な電話を警告表示でお知らせする「迷惑電話対策」機能を搭載。

 

約5.6インチの縦長大画面でアイコンやキーボードが見やすく、「かんたん文字入力」機能で数字や英字などの文字種の変更も一目でわかりやすい仕様です。同製品の便利な機能やサービスなどが調べられる専用スマホサイト「使い方ナビ」も開設し、楽しく使える機能も充実させています。

↑身の回りの物を調べられる「Google レンズ」機能

 

被写体にカメラを向けるだけで、花の名前など身の回りの物を調べられる「Google レンズ」を搭載。端末側面の音声検索ボタンを押してスマートフォンに話しかけると、「Google アシスタント」による乗換案内や天気情報などが利用可能です。

↑端末側面の音声検索ボタン

抗菌・抗ウイルスボディ! 京セラ、泡ハンドソープで洗える清潔5Gスマホ「Android One S9」をワイモバイルから発売

京セラは、「ワイモバイル」向けの新製品「Android One S9」を発表。カラーバリエーションはライトブルー、シルキーホワイト、ブラックの3色展開で、3月18日から事前予約受付を開始し、3月24日にワイモバイルから発売予定です。

 

同製品は、Android Oneシリーズ初となる5G対応スマホ。端末には抗菌・抗ウイルスボディを採用しており、端末表面の菌の増殖を抑制し、ウイルスの数を減少させます。アルコール除菌や泡ハンドソープなどでの手入れも可能で、清潔に使用できます。地方独立行政法人 桑名市総合医療センター医長 堀田康広氏ら、91%の医師が推奨しています。

↑地方独立行政法人 桑名市総合医療センター医長 堀田康広氏

 

約69×153×8.9mmのコンパクトサイズでありながら、約6.1インチの大画面ディスプレイを搭載。バッテリー容量は4500mAhで、ワイドカメラやナイトモード(夜景モード)などのカメラ機能も充実しています。

↑ナイトモード(夜景モード)で撮影した写真

 

防水・防塵で水濡れやほこりにも強く、ポケットなどから落としても壊れにくい耐衝撃にも対応しています。

↑左がビューティーモードOFF、右がビューティーモードONで撮影した写真

映画のような映像体験! シャオミの新フラッグシップスマホ「Xiaomi 12シリーズ」3機種発表

シャオミは、フラッグシップカテゴリーを再定義する最新モデルXiaomi 12シリーズの「Xiaomi 12 Pro」「Xiaomi 12」「Xiaomi 12X」3機種をグローバル市場向けに発表しました。

↑カラーリングはいずれも、パープル、グレー、ブルーの3色

 

同シリーズは、同社独自の進化したAIアルゴリズムを活用し、低照度などの難しい撮影環境や動く被写体の撮影など、あらゆる状況でも容易に撮影が可能。3機種ともに、5000万画素のメイン広角カメラを含むプロ級のトリプルカメラを搭載し、多彩な撮影ができます。Xiaomi 12 ProとXiaomi 12では、8K動画撮影も可能です。

 

Xiaomi 12 Proは、最先端のSony IMX707超大型メインセンサーを搭載した、3つの5000万画素カメラ構成が特徴です。同センサーで大量の光を捉えることができ、より速いフォーカススピードと色精度の向上により、高度な撮影性能を備えています。Xiaomi 12とXiaomi 12Xは、1300万画素の超広角カメラと500万画素のテレマクロカメラを搭載し、様々な角度から日常を撮影できます。

 

同社独自のAIアルゴリズムで進化したXiaomi ProFocusは、オブジェクトを識別して追跡し、動く被写体やぼやけた被写体のブレやピンぼけを防止するほか、目や顔のオートフォーカス機能も搭載。同社独自のアルゴリズムを使用し、極端な低照度下でも映像を記録することができるUltra Night Videoは、ムーディで雰囲気のある映像を、従来以上に鮮明に撮影できます。そのほか、撮影した映像を編集できるOne-click AI Cinemaも利用することができます。

 

また、同シリーズは先進のQualcomm Snapdragonモバイルプラットフォームを採用しており、Xiaomi 12 ProとXiaomi 12は、クアルコムの最先端プロセッサであるSnapdragon 8 Gen 1を搭載しています。4nmプロセスで製造された同プロセッサは、前世代と比較して、GPUグラフィックレンダリング能力が30%向上し、エネルギー効率が25%向上。Xiaomi 12Xは、フラッグシップの5GプロセッサであるSnapdragon 870を搭載しています。3機種とも、優れた読み込み速度とデータ転送速度のUFS 3.1と、メモリ速度最大6400MbpsのLPDDR5 RAMを搭載しています。バッテリー効率は、超大型ベーパーチャンバーと多層グラファイトによって強化された、高性能な冷却システムを搭載。

2万円以上の値下げ! 「BALMUDA Phone」SIMフリーモデルが7万8000円に

バルミューダは、IT機器やサービスを領域とするブランドBALMUDA Technologiesの5Gスマートフォン「BALMUDA Phone」SIMフリーモデルの価格を税込7万8000円に改定。同社オンラインストア、BALMUDA The Store Aoyama、ブランドショップ(松屋銀座、阪急うめだ本店)にて、同価格で販売します。

 

同製品は、手のひらに収まる4.9インチディスプレイと、なめらかなカーブの背面で構成されたスマートフォン。5G、FeliCa、非接触充電にも対応しています。同社独自開発のアプリケーションを搭載し、同日には計算機アプリのアップデートを行ない、為替換算通貨を5通貨から24通貨に拡大しました。長さ・面積・温度といった3つのパラメーターの単位変換機能も追加され、単位変換が直感的に使いやすくなっています。ほかにも、ホーム、スケジューラ、メモ、時間と天気、カメラなどの基本アプリを搭載。今後もアップデートが行われる予定です。

 

SIMフリーモデル2年補償サービス「BALMUDA Phone Care」では、バッテリー消耗や画面割れ、水没などによる全損など、どんな故障・破損にも2年間対応し、同一機種への交換を行います。詳しく使い方を説明したサポートページや、サポートデスクの対応のほか、旗艦店BALMUDA The Store Aoyamaでは使い方から購入、契約、修理などに関する相談に、専門スタッフが対応します。

 

専用アクセサリーとして、美しい曲線を最大限に生かすため1mmの薄さで仕上げ本体にフィットするケース「スキニー」と、クラシックで立体的なパターンが個性的な専用ケース「チェスターフィールド」の、2種類の専用ケースや、フィルムやアダプターなどを用意しています。

3月10日発売! 90Hz有機ELディスプレイ搭載、シャオミ「Redmi Note 11」2万4800円

シャオミは3月10日、日本市場向けにエントリーモデル「Redmi Note 11」を発売。現在、予約を受け付けています。税込価格は2万4800円。

 

同製品は、90Hzの6.43インチ大型FHD+ AMOLED DotDisplayを採用。プロセッサーはQualcomm Snapdragon 680を搭載し、5000mAhの大容量バッテリーと33Wの急速充電を備えています。

 

90Hzのディスプレイリフレッシュレートと最大180Hzのタッチサンプリングレートで、スムーズな映像とラグのないトランジション、タッチ感度もより正確になりました。DCI-P3広色域を採用した 6.43インチの大型FHD+ AMOLED ディスプレイは、より鮮やかな色と細部を表現し、1000nitの輝度で、明るい日中でも鮮明に画面を表示できます。端末の上部と下部に配置された2つのスーパーリニアスピーカーにより、没入感のあるステレオサウンドを提供します。

 

フラッグシップクラスの6nmプロセスで製造されたSnapdragon 680プロセッサにより、パフォーマンスを向上させながら、より優れた電力効率を提供。5000mAhのバッテリーと、従来製品より21%向上した充電効率で、約1時間で0から100%に充電することができる33Wの急速充電にも対応します。

 

軽量でスタイリッシュなデザインを採用しながら、滑らかな質感と優れたハンドフィーリングを両立。薄さ8.09mm、重さ179gのボディに大容量バッテリーを搭載し、手になじむグリップ感が特徴です。カラーバリエーションは3色で、グラファイトグレーとトワイライトブルーは、指紋が付きにくいだけでなく、滑らかな質感と高級感のあるマット仕上げのデザイン、スターブルーは鮮やかでプリズムのようなデザインに仕上がっています。

 

カメラは5000万画素AIクアッドカメラを搭載。5000万画素メインカメラで鮮明な写真を、800万画素超広角カメラで118度の広範囲を、200万画素マクロカメラで細部を、200万画素深度カメラでより自然なポートレートを撮影可能です。ナイトモード 2.0、万華鏡モードなど、日常生活のスナップショットやビデオを撮影するのに適したソフトウェア機能も搭載。フロントカメラは1300万画素で、より鮮明な自撮り写真を撮ることができます。

 

OSはシャオミの最新OS「MIUI 13」を標準搭載。高速ストレージ、バックグラウンドプロセスの効率化、高度な処理性能、バッテリー寿命の保持など、コアエクスペリエンスを向上させるオールラウンドアップグレードを提供します。

楽天モバイル「Rakuten Hand」が進化した! スリムな5Gスマホ「Rakuten Hand 5G」

楽天モバイルは、国内で販売されている5G対応スマートフォンで最もスリムな、オリジナルスマートフォン「Rakuten Hand 5G(ラクテン ハンド ファイブジー)」を、2月14日から「楽天モバイル」公式サイト、「楽天モバイル公式 楽天市場店」「楽天モバイルショップ」で発売します。税込価格は3万9800円。

 

 

同製品は、国内で発売されている5G対応スマートフォンで最もスリムな横幅約63mmかつ、約134gの軽量な本体重量で、「手にしたくなる」デザインに作られています。本体のデザインは、4G対応オリジナルスマートフォン「Rakuten Hand」を踏襲しつつ、基本性能を進化させています。

 

約6400万画素のメインカメラと約200万画素の深度測位カメラ、約1600万画素のフロントカメラを搭載。カメラの撮影機能は、背景を柔らかくぼかす「背景ぼかしモード」や、暗い場所でも色鮮やかで高精細な撮影が可能な「夜景モード」、好みの補正によって自撮りを綺麗に撮影できる「美顔モード」など、様々な撮影モードを備えています。

 

約5.1インチの有機ELディスプレイや、動画再生最大20時間、音楽再生最大50時間が可能なバッテリーを搭載。IPX8の防水機能や、IP6Xの防塵機能、指紋や顔による生体認証、おサイフケータイなどの機能も搭載しています。デュアルeSIMにも対応。

 

オリジナル機能も搭載しており、カメラで商品のバーコードを読み取ることで、ウェブブラウザにて「楽天市場」で商品検索をすることが可能。初期設定時に「my 楽天モバイル」アプリにログインすることで、初期インストールされている楽天グループサービスのアプリに、ワンタップでログインすることができます。

「2極化が進んだ一年」2021年のスマホ主要20機種を改めて振り返る【後編】

2021年に登場した製品を見ることで、スマホ市場を改めて振り返る本稿。前編では人気モデルや各メーカーのハイエンドモデルを見てきましたが、後編となる今回はカメラ機能に特化したモデルや折りたたみスマホを取り上げて振り返っていきます。

 

【その11】味わい深い写真を撮影できるAQUOS R6とLeitz Phone

スマホの数ある機能の中でも、「カメラ」はメーカーの個性が出る部分です。2021年はカメラ機能を磨き上げたハイエンドスマホが多数登場しました。

 

スマホらしからぬアプローチを仕掛けたのがシャープです。「AQUOS R6」はコンデジ向けの1インチイメージセンサーをスマホの薄型ボディに詰め込んで、味わい深いボケ感のある写真を撮れるようにしました。また、このAQUOS R6の派生モデルとして、カメラの名門・ライカと共同で開発した「Leitz Phone」も発売されました。

↑シャープのAQUOS R6。ディスプレイは明るく省電力な120Hz駆動のIGZO有機ELディスプレイを初搭載しました

 

↑カメラメーカーのライカが初めて作ったLeitz Phone

 

AQUOS R6とLeitz Phoneの写りは良くも悪くもスマホらしからぬ出来。料理や動く被写体などは苦手ですが、スナップショットはほかのスマホでは表現できない味わいがあります。

 

一方で「スマホのカメラ」らしい機動性や、手軽さを失わせてしまった部分もあります。カメラを起動してからシャッターを切るまでのスピードや、光学ボケを入れたくないシーンでボケてしまうといった点は、1インチセンサーの構造的な弱点と言えるでしょう。

 

また、ライカのスマホ参入はそのこと自体がニュースですが、Leitz Phoneは、AQUOS R6の派生モデルと言える程度のカスタマイズにとどまっています。ただし、Leitz Phoneの発表と同時に、ライカはシャープとの長期的な提携締結も発表。2022年以降の新モデルでは、“カメラの流儀”を融合させたLeitz Phoneの登場も期待できそうです。

↑ライカとシャープは長期的な提携を発表しており、Leitz Phoneブランドでは今後も新機種が投入される見込みです

 

【その12】スマホと高級コンデジを合体させたようなXperia PRO-I

ソニーはカメラに特化したSIMフリーモデル「Xperia PRO-I」を発売しました。スマホと高級コンデジを1台に合体させたようなモデルです。カメラ向けイメージセンサーで高いシェアを持つソニーらしく、高速連写や瞳AFといった、デジカメ譲りの特徴を備えています。センサーサイズはAQUOS R6と同じ1インチですが、より純粋にカメラとしての機動性を追求した仕上がりになっています。

↑カメラに特化したXperia PRO-I。SIMフリーモデルのみで価格は19万8000円(税込)とXperiaスマホ史上最高額

 

1インチセンサー搭載という点では、7月に発表されたAQUOS R6に先行されましたが、その使い方はよりこなれたものとなっています。

 

ややマニアックな話になりますが、Xperia PRO-Iのセンサーは、フォーカスあわせが高速な「像面位相差AFオートフォーカス」をスマホで初めて搭載し、瞳AFに対応するなど、動体撮影にも強くなっています。また、2段階の光学式絞りの搭載で「全体がボケない」写真を撮りやすくなっていることも見逃せません。

 

さらに、描写が甘めになりがちなセンサーの周縁部はあえて撮影領域とせず、手ぶれ補正などで活用するなど、よりカメラとしての機動性を重視した仕様。ソニーは一眼レフカメラ「αシリーズ」やイメージセンサーそのもの開発も手がけていますが、Xperia PRO-Iは、まさにその総力を結集してスマホにつぎ込んだ“カメラ特化型スマホ”です。スマホカメラと高級コンデジの両方の機能を併せ持つ分、どうしても値段は高くなってしまいますが、カメラ専用機を使っている人ならば、その価値を理解できるでしょう。

↑1インチセンサーは中心部のみを撮像に使うトリッキーな仕様。周辺部は強力な手ぶれ補正に活用されています

 

【その13】デジタルズーム最大100倍の望遠を実現したGalaxy S21 Ultra

スマホらしいアプローチを貫徹したのが、サムスン電子の「Galaxy S21 Ultra」です。背面カメラを4つ備え、組み合わせて動かすことで超広角からズームまで幅広くカバーします。さらに、デジタルズーム併用で最大100倍の望遠も可能。2021年は高倍率ズームを備えたスマホが多く登場しましたが、この機種が随一の高倍率スマホとなりました。

 

また、カメラ以外にも、Galaxy Sシリーズでは初めて手書き入力の「Sペン」に対応した点も特徴となっています。

 

サムスン電子では長らく、最上位モデルを「Sシリーズ」とペン対応の「Noteシリーズ」の2種類投入してきましたが、2021年はNoteシリーズの投入は見送られました。その代わり、このGalaxy S21 Ultraと、折りたたみ型のGalaxy Z Fold3がSペン対応となり、“ペンで書けるスマホ”という強みを受け継いでいます。

↑2020年のGalaxy S20 Ultraが国内ではau独占販売だったのに対して、Galaxy S21 Ultraはドコモ独占で販売されました

 

【その14】背面カメラを物理的に動かせるフリップカメラ搭載のZenfone 8 Flip

ASUSの「Zenfone 8 Flip」は、背面に備わった3眼カメラを動かして、そのままセルフィー(自分撮り)に使えるというギミックが楽しいスマホです。自分撮りでも高画質な写真を撮影可能。カメラが自動で動いてパノラマ撮影する機能も備えています。

↑フリップするカメラ機構はZenFone 6以来3世代連続で搭載されています

 

単に自分撮りがきれいに撮れるという以上に、起動時のユーモラスな動きも魅力となっています。また、ディスプレイの“切り欠き”がなく、画面が引き立つという点もメリットです。

 

ただし、Zenfone 8 Flipにも弱点はあります。それは、重さです。6.67インチと画面やカメラを動かすモーター、大容量のバッテリーなどを詰め込んだ結果、重さは約230gと片手持ちではややつらい重さになっています。

 

なお、ASUSはZenfone 8 Flipと同時に発表された小型の5Gスマホ「Zenfone 8」も発表しています。こちらの日本向けモデルはZenFoneシリーズとしては初めて「おサイフケータイ」への対応を果たしている点がポイントです。

 

 

【その15】顕微鏡カメラ搭載のFind X3 Pro

カメラを特徴としながらも、変わったアプローチを取ったのが、OPPOのフラッグシップモデル「Find X3 Pro」です。このスマホはマクロならぬ「顕微鏡カメラ」を搭載。植物の葉脈や布地の繊維まで拡大して撮れるというトリッキーな機能を売りにしています。さらに、世界初の機能として、静止画・動画ともに10ビットカラーの広色域撮影にも対応しました。

↑10ビット撮影+顕微鏡カメラという独自路線なOPPO Find X3 Pro

 

↑顕微鏡カメラでの撮影はコツがいりますが、これまでのスマホでは撮れない世界を写せます

 

OPPOの上位モデルが繰り出してくる“ちょっとおもしろい機能”は、スマホウォッチャーとしては毎年楽しみなものとなっています。2018年に発売されたFind Xでは電動式カメラが上部に飛び出すギミックを搭載し、“切り欠きなし”の画面を実現しました。2020年にスマホ市場で起きた“高倍率ズーム”競争の先駆けも、OPPOの「Reno 10× Zoom(リノ ジュウバイズーム)」でした。

 

2021年に出たFind X3 Proの顕微鏡カメラや10ビットカラー対応もOPPOらしい“ちょっとおもしろい機能”という試みではありますが、どちらも長く続くかは微妙なところです。というのも、顕微鏡カメラは確かにうまく撮れればマクロの世界を写せますが、被写体にしっかりとピントを合わせるのがかなり難しいです。撮影物から数mmの位置でスマホを上下させるのには苦労します。

 

また、10ビットカラーで夕焼けなどを色鮮やかに撮影できて、本体のディスプレイで鮮やかな色味をそのまま写せる、というのは画期的なことですが、やや時期尚早な機能と言えるかもしれません。色鮮やかに撮った夕焼けをSNSでシェアしても、大抵はSNS側や表示するスマホ側で8ビットに減色されてしまうからです。

 

これらを鑑みると、先駆的な機能をいち早く手にしたい人にとっては注目したいブランドと言えるでしょう。

 

【その16】日本に展開された、折りたためるGalaxy Z Fold 3とGalaxy Z Flip 3

ディスプレイを折りたためる「フォルダブルスマートフォン」は、日本ではサムスン電子とモトローラ、そしてマイクロソフトの3社が新製品を投入しました。サムスン電子は、開くとタブレットのように使える横折りタイプの「Galaxy Z Fold 3」と、ポケットにすっぽり入る縦折りタイプの「Galaxy Z Flip 3」の2製品。それぞれ使い勝手を意識した改良がなされており、折りたたみスマホの弱点だった防水に対応するほか、日本向けにはおサイフケータイもサポートしました。

↑Galaxy Z Fold3とGalaxy Z Flip3

 

ドコモとauが「Galaxy Z Fold 5G/Z Flip 5G」を予約開始! 折りたたみスマホ初の防水・おサイフ対応

 

【その17】razr 5Gはモトローラ初の縦折りスマホ

モトローラは同社初となる縦折りスマホ「razr 5G」を日本に投入。Galaxyの取り扱いがないソフトバンクが国内独占販売で取り扱っています。

↑モトローラの縦折りスマホrazr 5G。海外では2020年末に発表ですが、2021年春に日本投入となりました

 

モトローラの折りたたみスマホとしては2018年に海外で発売した「razr」が初の製品で、razr 5Gは形状そのままで5Gに対応した2代目の製品となります。

 

Galaxy Z Flip3と比べると防水に非対応な点や画面解像度などで見劣りする部分もあります。ただし、モトローラの往年の人気機種をモチーフとしているだけあって、モノとしての魅力はたっぷり。折りたたみスマホを“かっこよさ”で選ぶならrazr 5Gは有力候補になるでしょう。

 

【その18】電子手帳のように使えるSurface Duo 2

2画面タイプのAndroidスマホでは、マイクロソフトが「Surface Duo 2」を発表し、話題を呼びました。電子手帳のように使えるスマホの第2弾で、新たに5Gもサポート。前モデル「Surface Duo」と比べると販売国も拡大し、日本では2022年1月11日に発売されました。

 

価格は約18万円からとスマホとしては高価ですが、2つのアプリを各画面で開いてマルチタスク操作ができるといった点では、Galaxy Z Fold3のような折りたたみスマホとも負けず劣らず。電子書籍を見開き表示したり、カレンダーの予定を参照したりといった操作では、文庫本のような形状のメリットを存分に発揮できそうです。

↑Surface Duo 2

 

【その19】中国メーカー各社も折りたたみスマホを展開

折りたたみスマホは韓国のサムスン電子が先行していますが、2021年には中国メーカー各社も競って新製品を発表しました。ファーウェイは横折りタイプの「Mate X2」を中国市場向けに投入したほか、同社初の縦折りタイプの「HUAWEI P50 Pocket」を発表しています。

 

また、春にはシャオミが「Mi MIX FOLD」を、冬にはOPPOが「Find N」を発表し、フォルダブルスマホに進出しました。両社の折りたたみスマホは、中国市場を中心に展開していますが、2022年以降に日本で展開する可能性もありそうです。

↑Find N

 

【その20】ユニークな2画面スマホを展開していたLGは撤退

一方で、2画面スマホでユニークな機種を投入していたLGは、2020年末発売の「LG VELVET」を最後にスマホ市場からの撤退を発表しています。LG VELVETは、専用ディスプレイ付きケースをオプションとして用意し、単体では1画面スマホで、ケースを装着すると2画面で使える製品です。海外ではさらに風変わりなT字型に変形する2画面スマホ「LG Wing」も発売していました。

 

2022年のスマホ市場は2極化傾向がさらに強まる

2021年は低価格な5Gスマホが多数登場する一方で、高価格帯のスマホはより個性的なモデルが増えるなど、2極化が進んだ年となりました。この傾向は2022年にもさらに強まることになるでしょう。

 

ハイエンドスマホは、カメラや折りたたみなど、特徴的な機能をさらに磨き上げて、デジカメやテレビなどの家電製品と融合したような製品がでてくるかもしれません。また、ライカやバルミューダのように、著名なブランドが進出するケースも増えそうです。

 

もう1つの方向性として、AQUOS wishのようにライフスタイルにあわせて選ぶスマホも増えていくでしょう。高価格帯のスマホでは、ファッションブランドやスポーツチーム、人気アニメなどとのコラボモデルが増加するかもしれません。ちょうど3Gの「ガラケー」(フィーチャーフォン)の全盛期の頃がそうだったように、性能や機能を競うだけの勝負ではなくなっていくことになるでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

ラインナップは4種類! シャオミ、「Redmi Note 11 シリーズ」を発表……次世代OS「MIUI 13」搭載

シャオミは、「Redmi Note 11 Pro 5G」「Redmi Note 11 Pro」「Redmi Note 11S」「Redmi Note 11」の4つのラインナップを持つ、新たな国際市場向けスマートフォン「Redmi Note 11 シリーズ」と、同シリーズにも対応した次世代OS「MIUI 13」を発表しました。

 

今回発表された同シリーズは、過去のRedmi Noteシリーズから、さらに機能を充実させ、カメラ性能、充電性能、ディスプレイ、SoCを大幅にアップグレード。

 

Redmi Note 11 Pro 5G、Redmi Note 11 Pro、Redmi Note 11Sは、1億800万画素のプライマリセンサーを搭載。1/1.52インチのSamsung HM2センサーを採用したメインカメラは、9-in-1ピクセルビニングテクノロジーとデュアルネイティブISOにより、より高いダイナミックレンジとカラーパフォーマンスで、薄暗い場所でも美しい写真が撮れます。118度の視野角を持つ800万画素超広角カメラと、至近距離から細かいディテールをとらえる200万画素マクロカメラも搭載。200万画素深度カメラでは、ポートレート写真の背景ぼかしを自然に作り出すことができ、フロントに搭載された1600万画素フロントカメラでは、クリアで自然な自撮り写真も撮影できます。

 

同シリーズは、最大120Hzのリフレッシュレートと最大360Hzのタッチサンプリングレートで、より滑らかなアニメーションと遅延のない反応が楽しめます。より正確な指紋を登録することも可能です。画面サイズは6.67インチ(Redmi Note 11 Pro 5G、Redmi Note 11 Pro)と6.43インチ(Redmi Note 11S、Redmi Note 11)で、DCI-P3広色域を特徴とするFHD+ AMOLED DotDisplayを搭載。1200nitもの高輝度で明るい日中でも画面の鮮明さを確保できます。

 

本体はフラットエッジボディデザインにディスプレイを埋め込み、デュアルスーパーリニアスピーカーをスマートフォンの上部と下部に配置しています。

 

Redmi Note 11 Pro 5Gは、オクタコアプロセッサSnapdragon 695を搭載。このチップセットは、フラッグシップレベルの6nmテクノロジーと最大2.2GHzのクロック速度により、5G接続と、高い処理性能を発揮します。Redmi Note 11 ProとRedmi Note 11Sは、オクタコアMediaTek Helio G96プロセッサーと最大8GBのRAMを搭載しています。Redmi Note 11は、フラッグシップレベルの6nmプロセスで製造されたSnapdragon 680プロセッサを搭載しており、電力を節約しながら優れたパフォーマンスを発揮できます。4機種すべて、バッテリー容量5000mAhを搭載。Redmi Note 11 Pro 5GとRedmi Note 11 Proでは、シャオミのフラッグシップレベルの67Wターボ充電が可能で、約15分でバッテリーの50%を満たすことができます。また、Redmi Note 11SとRedmi Note 11は33WのPro急速充電を搭載し、約1時間で100%まで充電可能です。

iPhoneの評価は? 2021年のスマホ主要20機種を改めて振り返る【前編】

2021年もさまざまな新製品が登場したスマホ市場。本稿では、そのなかで象徴的な機種を挙げながら、スマホのトレンドを改めて振り返ります。

 

2021年のスマホは「2極化」がトレンド

スマホカテゴリでは、ここ数年来続いていた性能の強化が落ち着きを見せており、特にハイエンドモデルでは一度購入したら3~4年は買い換えずに済むようになってきました。

 

また、日本では携帯キャリアが販売するスマホの値引き規制が実施され、一昔前のような「スマホと携帯回線のセットで5万円引き」といった割引を実施しづらい環境となりました。

 

そんななか、2021年のスマホ全体に見られるトレンドは「2極化」です。高価格帯のスマホは、カメラなど特定の機能を磨き上げて魅力を訴求したモデルが増えています。一方で、多くの人にとって必要十分な性能を備えた3万円台までの低価格モデルも増えており、さらには5Gに対応した機種も登場しました。

 

では、2021年はどんな機種が登場したのでしょうか。まずは人気モデルから見ていきましょう。

 

【その1】Xperia 1シリーズの集大成ともいえる高い完成度のXperia 1 III

ソニーの「Xperia 1 III」は、2019年から続けてきた「Xperia 1」シリーズのひとつの集大成といえるスマホです。すりガラスの一枚板のような形状のボディは、質感の高さを感じられます。また、エンタメに強いソニーらしく、ディスプレイ、カメラ、オーディオのそれぞれで、こだわりをもって作りこんでいる印象です。なお、小型モデルの「Xperia 5 III」も投入されています。

↑Xperia 1 III。カメラに「可変式望遠レンズ」という特徴的な機構を備えています

 

Xperia 1 IIIはまた、望遠カメラに「可変式望遠レンズ」という新しい機構を搭載した点も注目。ひとつのイメージセンサーで焦点距離を70mmと120mmで切り替え可能となっています。スマホカメラの進化の方向性にひとつのアイデアを示したものと言えるでしょう。

 

【その2】大画面ながら操作しやすいサイズのGalaxy S21 5G/S21+ 5G

世界シェア1位であるサムスン電子の「Galaxy S21 5G/S21+ 5G」は、高性能を手のひらにぎゅっと詰め込んだような旗艦モデルです。極細ベゼルなうえに発色が鮮やかなディスプレイと、動作の安定感はピカイチ。大画面ながら操作しやすく作られています。NTTドコモからは東京2020オリンピックの記念モデルも発売されました。

↑Galaxy S21の東京2020オリンピック記念モデル

 

↑飛び出したカメラを特徴的なデザインにうまく組み込んでいます

 

昨年度のGalaxy S20シリーズからと比較すると、性能面の強化は小幅なものにとどまっていますが、価格は10万円前後からと、手に入れやすい設定になっています。

 

高画質なディスプレイ、明るく写るカメラ、コンパクトなボディといった総合力を備えたAndroidスマホがほしいなら、ぜひ検討したい1台でしょう。

 

【その3】iPhoneは順当なアップデート

iPhoneシリーズは、「iPhone 13 mini」、「iPhone 13」、「iPhone 13 Pro」、「iPhone 13 Pro Max」の4モデルが発売されました。前年度の「iPhone 12」シリーズと同様に「小型5Gスマホ」、「普及版」、「上位版」、「最上位版」という4モデルの展開です。

 

iPhone 13 Pro/Pro Maxは、Androidスマホのフラッグシップモデルの多くが採用している120Hzの高速駆動ディスプレイを新たに搭載。また、4モデルともカメラを強化し、映画のようなカメラワークで簡単に撮れる「シネマティックモード」を搭載しました。

 

外観はiPhone 12シリーズから大きな変化はなく、順当なアップデートという印象です。

 

そのほか、小幅な機能強化と基本性能の増強にとどまり、コロナ禍で重要性が増した指紋認証のTouch IDが復活することもありませんでした。2022年の新モデルでは、より大きな変化が見られるかもしれません。

↑iPhone 13 Pro。基本形状は前世代の12シリーズを踏襲。カメラを大型化しています

 

↑iPhone 13 mini。現時点で「世界で2番目に軽い5Gスマホ」です

 

なお、アップル製品では、「iPad mini」(第6世代)が大きなモデルチェンジを果たしました。高速なチップセットやUSB-C端子などを搭載したほか、ホームボタンを廃止して上位モデルに近いデザインを採用。取り回しの良いサイズ感と高い機能性を兼ね備え、デジタル文房具のようなアイテムに生まれ変わりました。

 

【2021年発売のiPhone】

iPhone 13 Pro Max

iPhone 13 Pro

iPhone 13

iPhone 13 mini

 

“尖った”モデルも多数登場

ここ数年来、スマホの性能は飛躍的に向上しており、今では低価格なスマホを選んでもほとんどの用途はまったく問題なくこなせるようになってきています。

 

こうした状況下で、2021年のハイエンドモデルはメーカーそれぞれの視点から機能を磨き上げた製品が増えており、全般的に高価格化する傾向にあります。特に携帯キャリアが扱うスマホでは、10万円台後半~20万円という値札もしばしば目にするようになりました。そんな尖ったモデルを見ていきましょう。

 

【その4】年末に話題をさらったBALMUDA Phone

2021年末に話題をさらったのはバルミューダの「BALMUDA Phone」。スマホ市場に初参入ながらも、大手キャリアのソフトバンクがキャリア独占販売を発表し、全国で販売されています。懐かしさも感じる丸っこい形状で、5G対応のAndroidスマホとしては世界最軽量クラスの軽さも備えています。

↑製品仕様や価格でさまざまな話題をさらったBALMUDA Phone

 

↑小石のような持ちやすい形状と独自開発の基本アプリが特徴です

 

バルミューダは「基本アプリ」の作り込みこそがBALMUDA Phoneの強みとしており、電子手帳のような「スケジューラー」など、専用アプリを複数搭載。一方で、カメラではバルミューダ独自の「料理モード」を搭載し、料理を見たまま写すのではなく、思い出の中で“美味しさ”を追体験できる色味で撮れる点を特徴としています。

 

また、BALMUDA Phoneは「ブランド家電のバルミューダ」がスマホに参入するというニュースとともに、その価格設定でも話題となりました。ソフトバンク版では14.3万円と、かなり強気な価格設定となっています。なお、製造は国内メーカーの京セラが担当。

 

ですが、スマホとしての基本性能は競合他社の最上位クラスからは一段落ちるものとなっています。ディスプレイや音響設計、電池持ちなど、古参スマホメーカーの同価格帯モデルと比べて、見劣りする面があるのも確かです。

 

バルミューダでは2022年に、スマホ以外のスマートデバイス(おそらくタブレット端末でしょう)の発表も予定しており、基本アプリは発売後も追加すると予告しています。今後のアップデートや新モデル投入でのブラッシュアップを期待したいところです。

 

【その5】驚くほど軽いAQUOS zero6

ハイエンドではありませんが、シャープが2021年秋に発売した「AQUOS zero6」もとにかく軽さにこだわったモデルです。6.4インチという大画面ながら、重さは146gと二回り小さい5インチスマホ並み。手に取った瞬間に「え?」と驚いてしまうような軽量感に仕上がっています。

↑AQUOS zero6(右)。手にすると違和感を感じてしまうほど軽く作られています

 

AQUOS zero6の凄みは、スマホとしての基本性能をほとんど落とさず、軽量化を実現したことです。準ハイエンド級の性能で5Gはもちろん対応。6.4インチと大きな画面で、色鮮やかかつなめらかに動作する有機ELディスプレイも搭載しています。

 

カメラへのこだわりが鮮烈な個性となったフラッグシップモデル「AQUOS R6」に対して、AQUOS zero 6は軽さへのこだわりで、フラッグシップに負けないくらいの“キャラ立ち”しています。

 

【その6】AI処理の性能が高いPixel 6

グーグルの「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」は、Pixelシリーズ初の独自開発チップ「Tensor」を備えたスマホ。AI処理に強く、録音を自動で文字起こししたり、話した言葉を数秒で翻訳したりできるなど、グーグルらしい独特の使い勝手が特徴です。

↑グーグル初の独自チップ搭載した「Pixel 6 Pro」。デザインも一新しました

 

カメラはAI処理能力を生かした高解像度ズームや、動きのある瞬間を捉える「モーションモード」といった機能を搭載。デザインでは多眼カメラの出っ張りを「カメラバー」として強調するなど、これまでのPixelシリーズにはない発想も取り入れています。

 

OSはAndroid 12を搭載し、操作パネルなどのカラーパターンを“自分色”にカスタマイズできる仕組みも導入されました。

 

前世代の「Pixel 5」ではCPUやカメラの性能が控えめでしたが、今回はまさに「グーグルの最上位スマホ」にふさわしハイスペックとなっています。その反面、やや大きく、重くなってしまっている点がネックと言えます。

 

【その7】頑丈なアウトドアギアと言い切れるTORQUE 5G

京セラはタフネススマホ「TORQUE」の5G版を発売。無骨なデザインのアウトドアギアで、落としても水に入れても雪山でも壊れないという頑丈さが売りです。アウトドアブランドのコールマンとのコラボモデルも発売されました。

↑TORQUE 5G。京セラ初の5Gスマホとなりました

 

タフネス設計は米軍の物資調達規格(MIL規格)に準拠した21項目の耐久テストをクリア。さらに高さ2mからの落下試験や、60分海水に浸ける試験など独自基準の検証も行っています。

 

まるでキャンプグッズのようなカラフルなカラーリングなど、デザイン面でもアウトドア好きの心をくすぐる仕様ですが、ただかっこいいデザインなだけではありません。今時のスマホとしては珍しく、電池パックを脱着できる仕様となっていて、予備を持ち歩いて素早く交換することが可能です。水中で使えるフローティングストラップや、カラビナ装着型のハードホルダーなど周辺機器も揃っていて、アウトドアで存分に活用できるスマホとなっています。

 

【その8】根強いファンの声に応えて復活した「G’zOne TYPE-XX」

スマホではありませんが、4G LTEケータイ「G’zOne TYPE-XX」も年末に発売されました。すでに携帯メーカーとしては撤退したカシオがデザインを手がけた、京セラ製のタフネスケータイです。auの3G停波を目前に、根強いファンの声に応える形で伝説のブランドが復活しました。

↑ファンの期待から4Gケータイとして復活したG’zOne TYPE-XX。カシオデザイン・京セラ設計、auプロデュースとなっています

 

デザインは往年のG’zOne TYPE-Xを踏襲し、モータースポーツをモチーフとして取り入れています。円形になったサブディスプレイや、押しやすくなったテンキーなどは、10年の技術の進化が反映されている部分です。

 

かつてのau ケータイと異なり「EZweb」には非対応ですが、スマホ向けのWebサイトを閲覧可能。また、アウトドア系のアプリ「OUTDOOR GEAR」を搭載しています。

 

さらに、友情出演(?)として、往年のカシオケータイの人気キャラ「カシペン(アデリーペンギン)」もちらっと登場します。

 

【その9】ゲームに特化したROG Phone 5

ASUSはSIMフリーゲーミングスマホ「ROG Phone 5」を発売。ゲームのグラフィック処理に特化したスマホで、高い性能を持つだけでなく冷却ファンを装着したほか、充電しながら横持ちで遊べるといった特徴を備えています。さらにチップセットメーカーであるクアルコムのファン向けモデル「Smartphone for Snapdragon Insiders」も登場しました。

↑ゲームのために作られたスマホ「ROG Phone 5」

 

↑コントローラーや外付けファンも装着できます

 

ROG Phone 5の性能の高さは、「ゲームを楽しむ」というただ一点のために研ぎ澄まされています。高画質な3D処理をともなうアクションゲームやシューティングゲーム、反応速度の速さが求められる音楽ゲームには最適で、隙がありません。ちなみに、端末背面のROGロゴはイルミネーションが仕込まれていて、七色に光ります。

 

【その10】低価格モデルも進む5G対応、注目はAQUOS wish

2021年は低価格なAndroidスマホも5G化が進みました。5Gスマホの価格競争の火ぶたを切ったのはソフトバンクで、シャオミ製の「Redmi Note 9T」を税込2万1600円という価格で独占販売しました。

↑格安5Gスマホラッシュの火ぶたを切ったRedmi Note 9T

 

その後、低価格な5Gスマホは2021年後半にはSIMフリー市場でも次々発表。薄さが魅力のシャオミ「Mi 11 Lite 5G」、1億800万画素カメラ搭載の「motorola edge20 fusion」、なめらかディスプレイの「OPPO A55s 5G」、軽くて電池長持ちな「AQUOS sense6」などが登場しています。

 

最近では高性能なスマホに特化していたソニーも、4G LTE対応の入門モデル「Xperia Ace II」を投入。NTTドコモ独占で、2万2000円という低価格で販売されました。

 

そんな数ある低価格スマホの中で、トレンドを占う意味で注目は「AQUOS wish」です。このスマホは2万円台前半と低価格ながら、基本的なスペックを抑えたオーソドックスな製品。一方で、筐体には再生プラスチックを35%使用しており、「環境への配慮」というアピールポイントも有しています。

↑安さだけではないエントリーモデルのAQUOS wish

 

【2021年発売の主な低価格モデル】

シャープ AQUOS sense6/AQUOS sense5G/AQUOS wish

FCNT arrows We

シャオミ Mi 11 Lite 5G/Redmi Note 10 JE/Redmi Note 9T

OPPO OPPO Reno5 A/OPPO A54 5G/OPPO A55s 5G

グーグル Pixel 5a(5G)

ソニー Xperia 10 III/Xperia 10 III Lite/Xperia Ace II

サムスン電子 Galaxy A54 5G/Galaxy A32 5G/Galaxy A22 5G

モトローラ moto g50 5G/moto g100

 

以上、前編はここまでです。後編では、2021年に注目が集まったカメラ機能に特化したモデルを振り返るほか、今後増えそうな折りたたみスマホを見ていきます。

 

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高精彩6.4インチFHD+有機ELディスプレイ搭載! お手頃価格なモトローラのSIMフリースマホ「moto g31」

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、Androidスマートフォン「moto g31」を、1月28日に販売開始します。市場想定価格は税込2万5800円。

 

同製品は、moto gファミリー「moto g30」の後継モデルで、充実した機能とお手頃な価格帯を両立したミドルレンジ端末。SIMロックフリーで使用できます。

↑moto g31(ベイビーブルー)

 

6.4インチFHD+(2400×1080)の有機ELディスプレイを採用。1インチあたり400ピクセルの超高精彩液晶で、鮮明な映像が楽しめます。

 

5000万画素メインカメラ+800万画素超広角レンズ/深度センサー+200万画素マクロレンズで構成したトリプルカメラシステムにより、低光量の環境でも明るく鮮明な写真を撮影できます。

 

MediaTek Helio G85 オクタコアプロセッサー搭載。内蔵ストレージは128GBで、最大1TBのmicroSDが利用できます。バッテリー容量は5000mAh。

 

顔認証と指紋認証のどちらにも対応し、マスクで顔が隠れていても指紋センサーによりスムーズなサインインが可能です。カラーバリエーションはベイビーブルーとミネラルグレイの2種類。

↑moto g31(ミネラルグレイ)

デュアルスクリーン端末「Surface Duo 2」1月11日発売! 「Surface Pro X WiFiモデル」「Surface Go 3 LTEモデル」も販売開始

日本マイクロソフトは、2021年9月に発表したデュアルスクリーン端末「Surface Duo 2」を、1月11日に販売開始します。

 

同製品は、大型化された8.3インチの「PixelSense Fusion」ディスプレイ、Snapdragon 888 5G モバイルプラットフォーム、トリプルレンズカメラ、NFC、ステレオオーディオを搭載し、Microsoft 365やTeamsとの連携や、二画面で2つのAndroidアプリの同時利用、デュアルスクリーンに対応した新しいアプリ体験など、様々な使い方が可能。本体はグレイシアとオブシディアンの2色展開で、アクセサリーにはペンの持ち歩きと充電機能を兼ね備えたペンカバーや、4色展開のバンパーがあり、好みのスタイルに合わせたカスタマイズができます。

 

税込価格は、記憶域128GBモデルが18万4580円、記憶域256GBモデルが19万6680円、記憶域512GBモデル(カラーはオブシディアンのみ)が22万880円です。

 

また、“Windows 11のために創られた新たなSurface”として既に発表している「Surface Pro X WiFiモデル」や、各種Surfaceアクセサリーも、同日より順次販売開始。「Surface Go 3 LTEモデル」は、2月8日より順次出荷となります。Surface Pro X WiFiモデルとSurface Go 3 LTEモデルの価格は、以下の表をご覧ください。

基本料金ゼロ円や1円スマホなど、2021年のモバイル業界5つのビッグニュース

2021年のモバイル業界は、3キャリアの「オンライン専用プラン」や、楽天モバイルなどの話題でにぎわいました。ここでは、ジャーナリストの石川温さんが、2021年に起きた5つのビッグニュースと、2022年の注目ポイントを解説します。

 

【その1】「基本料金ゼロ円」までに突入した値下げ競争

2021年のモバイル業界を語るうえで欠かせないのが「値下げ競争」だろう。3月に3キャリアが相次いでオンライン専用プランをスタート。データ容量20GBで月額3000円を切る値付けにより、日本の通信料金は一気に安くなった。

 

実際、「世界に比べて高すぎる」という指摘があったが、3キャリアからオンライン専用プランが登場したことで、総務省の調べでは世界でも2番目にデータ通信料金が安い国に生まれ変わった。

 

この値下げは、菅首相(当時)からの圧力により、3キャリアとも仕方なくオンライン専用プランを新設することで実現したが、一方で3キャリアはユーザーの「囲い込み」を強化している感がある。

 

たとえば、KDDIとソフトバンクはUQモバイルとワイモバイルというサブブランドに注力し、電力サービスや家族でまるごと契約をすれば安くなるというアプローチを行い、家族ごと囲い込もうと必死だ。これまでは格安スマホと呼ばれるMVNOにユーザーが流出していたが、電気料金や家族をまるごと対象にすることで、ユーザーの流出を防ぎ、MVNOからユーザーを獲得しようとしている。NTTドコモも来年3月「ドコモでんき」をスタートさせる。

↑UQモバイルは2021年9月に家族全員が月額990円(税込)で利用できる「自宅セット割」をスタート。UQモバイルが提携しているインターネットサービス、もしくはauでんき・UQでんきを利用していると割引される

 

また、KDDIでは基本料金がゼロ円、自分の必要なデータ容量をトッピングで選べる「povo2.0」をスタートさせた。これまでは「毎月の基本料金」がベースであったが、povo2.0は必要なデータ容量を必要なタイミングに購入するという新しい契約スタイルになっている。

↑2021年9月からスタートしたpovo2.0

 

これは、基本料金ゼロ円でユーザーを集める楽天モバイルに対抗した格好だ。ただ、ソフトバンクとNTTドコモは「ゼロ円競争には距離を置く」としており、今後、楽天モバイルとKDDIの「ゼロ円戦争」が本格化していきそうだ。

 

【その2】エリア面での信頼性向上が課題の「楽天モバイル」

その楽天モバイルが、ゼロ円から始まる新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」を始めたのは、当時、20GBで月額2980円という、楽天モバイルを意識した値付けをしてきたNTTドコモ「ahamo」などに対応する意味合いが大きかった。

↑Rakuten UN-LIMIT VIは、月間データ利用量が1GB以下の場合で月額0円からの料金プラン

 

そんな楽天モバイルの目下の課題は「エリア展開」になるだろう。全国でサービスを提供するにあたり、開始当初は自分たちでエリア展開できていないところはKDDIのネットワークにローミングするかたちをとっていた。しかし、ユーザーがローミングエリアで通信を行うと、楽天モバイルは「赤字」となってしまう。楽天モバイルが黒字化をするには早期に自社ネットワークを全国で構築する必要があるのだ。

 

楽天モバイルは2021年夏までに人口カバー率96%を達成するとしていた。しかし、半導体不足により基地局の開設が遅れ、計画達成は2022年に持ち越されることとなった。半導体が入手できれば新たに1万局から電波を吹くことが可能となり、エリアが一気に広がる見込みだ。

↑2021年12月6日時点での楽天回線エリアの人口カバー率は94%を突破しているが、96%には届かなかった

 

楽天モバイルユーザーとしても、それだけデータ通信使い放題の場所が広がるだけに、早急な全国展開が求められる。

 

さらに、一部では「iPhoneだと音声が着信しない」という問題も浮上している。こうした品質向上も課題だ。

 

【その3】Xperia復活の起爆剤となった「1円スマホ」戦争

2021年、大ヒットとなったスマートフォンといえば「1円スマホ」だ。

 

アップル「iPhone SE(第2世代)」やNTTドコモ「Xperia Ace II」などが、週末を中心にショップや家電量販店で「1円」で売られていた。

 

現在、総務省の意向により、スマートフォンを販売する際、回線契約が紐付いている場合は高額の割引は認められていない。上限額が2万円という設定にされている中、Xperia Ace IIは本体価格が2万円程度に抑えられていることで、2万円を割り引き、1円で売られることとなった。

↑2021年5月に発売されたXperia Ace II

 

ソニーはXperia Ace IIの大ヒットによって、国内での販売シェアが回復。これまでシャープが4年連続でAndroidナンバーワンだったが、MM総研の調べでは2021年上半期でソニーがAndoridシェアでナンバーワンとなった。シャープは2022年1月に、店頭では1円で売られるであろう「AQUOS wish」を投入し、挽回する構えだ。

 

一方、iPhone SE(第2世代)においては、回線契約が紐付いていなくても、キャリアが割引原資を負担しているため、端末自体に割引が適用されて販売されていた。他社ユーザーに購入されてしまう恐れもあるが、ほとんどの場合は、そのキャリアで契約している人が買っていく。結果として、ユーザーの囲い込みにつながっているのだ。

↑2020年4月発売のiPhone SE(第2世代)

 

【その4】独自チップを開発し、AIのチカラで存在感を示したグーグル「Pixel 6」

今年、モバイル業界内で評判を上げたのがグーグルだ。Pixel 6シリーズが思いのほか、出来が良かった。

↑日本では2021年10月28日に発売されたPixel 6シリーズ。「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」がラインアップされている

 

自社開発のチップセットである「Tensor」を搭載。グーグルがクラウドで培ってきたAI技術がスマートフォン上で処理される。カメラでは、撮影した画像に対して、背景から余計なものを消すことが可能。ボイスレコーダー機能においては、その場でサクサクと音声をテキストに変換してくれる。

 

グーグルとしては、これまでクアルコム「Snapdragon」を搭載してきたが、スマートフォン業界で独自のポジションを確立しているアップルのiPhoneと戦うには、独自開発チップが不可欠と判断したのだろう。

 

かつて、勢いのあった中国・ファーウェイも独自チップで差別化していたし、サムスン電子のGalaxyシリーズも独自チップを展開している(日本は除く)。

 

まさにスマートフォンの競争は「チップセット」の戦いに突入しようとしているのだ。

 

【その5】小粒な進化に終わったiPhone 13。驚異的なパフォーマンスを見せる「M1チップ」

2021年に発売となったiPhone 13シリーズは、昨年のiPhone 12シリーズと比べて小粒な進化に留まっており、世間的にはあまりインパクトがなかった印象だ。iPhoneは過去を振り返ってみても、2年に1回、大きな進化を遂げており、昨年は5G対応など劇的な機能強化がはかられていたこともあり、今年は「小休止」といったところなのだろう。来年にぜひ期待したいところだ。

↑iPhone 13シリーズは特にカメラ機能に注目が集まった

 

一方で、自社開発チップセット「M1」シリーズの横展開が強烈であった。

 

昨年、MacBook Pro、MacBook Air、Mac miniに搭載された「M1」であったが、今年はMacBook Proに加え、iPad Pro、iMacにも広がった。特にMacBook Proにおいては「M1 Pro」「M1 Max」という上位スペックも登場。プロがこなすような本格的なグラフィック処理や動画編集がノートパソコンでできるようになった。

↑M1 ProはM1チップに比べてCPUパフォーマンスが70%向上。M1 MaxはCPUの構成こそM1 Proと同じだが、グラフィックス性能がさらに高くなっている

 

今後、期待したいのがアップルのモデム開発だ。アップル自身がチップセットだけでなく通信モデムも開発できるようになればiPhoneだけでなく、MacBook ProやMacBook Airも「5G対応」になる可能性がある。Wi-Fiがなくても、いつでもどこでも通信ができるMacBook ProやMacBook Airの登場に期待が持てる。

 

【2022年の注目】「なんちゃって5G」から「真の5G」へ

2022年、モバイル業界で注目しておきたいのが「5G SA」の開始だ。

 

5Gは2020年からスタートしているが、4Gネットワークの設備などを共用する「NSA(Non Stand Alone)」と呼ばれる仕様で稼働している。4Gネットワークとの併用のため、必ずしも5Gで期待されている機能が提供されているとはいえず「なんちゃって5G」と揶揄されているのだ。

 

これに対して、5Gのコア設備を使い、5Gに特化したネットワークは「SA(Stand Alone)」と呼ばれている。ネットワークをスライスして、スマートフォンだけでなく、IoTや自動運転など、用途に合わせたネットワークを提供できるようになるという。

 

すでに各キャリアでは実証実験をしていたり、法人向けにサービスを提供していたりする。NTTドコモでは来年夏にもSA対応のスマートフォンを一般ユーザー向けに販売する予定だ。

 

ただ、5Gのさらなる高速化などが期待されるものの、現状「5Gならではのキラーサービス」が登場しているとは言いがたい。2022年、各キャリアは5Gならではのサービスを見つけ出し、5Gをさらに盛り上げる秘策が求められることになりそうだ。

 

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クリエイター・ワタナベカズマサに聞く! 2022年はコレがくる!

インフルエンサーは、家電やガジェット、ファッションなどの様々な情報をライフスタイルとともに発信し続けています。 今回は常にトレンドの前線に立ち、時代をリードしてきたクリエイターのワタナベカズマサさんに、2022年に爆売れ必至のアイテムを占ってもらいました!

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

日本市場での普及が待たれる折りたたみスマホ

中国メーカーでは主力となりつつある折りたたみスマホですが、日本市場はいまだ発展途上。メーカー間の競争による低価格化が普及のカギとなりそうです。

 

タブレットのような大画面でコンテンツを快適に楽しめる折りたたみスマホ

サムスン電子
Galaxy Z Fold3 5G
実売価格23万7565円(256GB)

開くとタブレットのように大画面でゲームや動画視聴を楽しめる折りたたみスマホ。シリーズで初めて同社のSペン(別売)に対応し、描画や細かい画面操作を快適に行えます。また、折りたたみスマホとしては世界初の防水機能を搭載しています。

 

↑約7.6インチの大画面を最大3分割してアプリ同時表示が可能。ネット検索とweb会議、メモを同時に行えるなど、ビジネスシーンでも活躍

 

↑5nmプロセッサーを採用し、Galaxy Zシリーズ史上最速の処理能力を誇る。12GB RAMを備え、最先端のゲームプレイ時も快適

 

▼選んだのはこのインフルエンサー

[動画クリエイター]ワタナベカズマサさん
YouTube「ワタナベカズマサガジェットチャンネル」はわかりやすいレビュー動画が好評。ロマンを感じられる最新デバイスが大好物。

シャープから「シンプルで飾らないスマホ」登場! 2022年1月中旬発売、ベーシックモデル「AQUOS wish」

シャープは、“シンプルで飾らない”ライフスタイルに寄り添う新シリーズとして、5G対応スマートフォン「AQUOS wish」を、2022年1月中旬以降に発売。スマートフォン「AQUOS」のラインナップに、新たなコンセプトのベーシックモデルが追加されます。

 

同製品は、持ち心地の良さを追求し、優しい手触りのマットな質感や指がかりの良い側面形状などを採用。植物などの自然をモチーフとした、年齢や性別を選ばないカラーバリエーションに加え、ノイズを抑えたシンプルで飽きのこないデザインです。

↑カラーバリエーションは、左からオリーブグリーン、アイボリー、チャコール

 

米国国防総省の調達基準(MIL-STD-810G)に準拠した試験を実施し、防水・防塵・耐衝撃に対応。2年間で最大2回のOSのバージョンアップもサポートするので、長期間安心して利用できます。

 

「おサイフケータイ」のほか、決済アプリを一瞬で起動する「Payトリガー」機能も搭載しており、日々の買い物もスマートな支払いが可能です。

 

本体の筐体には再生プラスチック材を35%使用。紙の使用量を削減した薄型でシンプルな仕上げのパッケージと合わせ、環境にも配慮しています。

シャオミの製品をお得にゲット!最大20%オフになるブラックフライデーセール11月26日から開催

北京に本社を置くXiaomi(シャオミ)は、11月26日から12月2日の期間、対象製品が最大20%オフになるブラックフライデーキャンペーン「Xiaomi Friday」を開催します。

全国の販売店またはオンラインショップで、最新機種「Xiaomi 11T(8GB /128GB)」を購入すると、Mi Smart Speakerがプレゼントされるほか、Mi.comやAmazonでは「Xiaomi 11 Lite 5G」などの対象製品が、最大20%オフで購入できるキャンペーン内容となっています。

↑「Xiaomi 11T ムーンライトホワイト」(Xiaomi公式サイトより)

 

また、セール開催当日の26日20時から23時にはタイムセールを実施。「Mi スマート抗菌加湿器」が通常価格より20%オフの5440円(税込)で入手できるチャンスです。

ユーザーの声から防水防塵に! お値段3万円台の5Gスマホ「OPPO A55s 5G」

OPPOは、5G対応の最新スマートフォン「OPPO A55s 5G(オッポ エーゴーゴーエス ファイブジー) 」を11月26日より販売開始。現在、予約を受け付けています。実売価格は税込3万3800円。

 

同製品は薄さ約8.2mm、重さ約178g。持ちやすさを重視し、横幅を約74.7mmに抑え、片手でも画面の端に指が届きやすいように設計されています。背面は指紋のつきにくいマットな質感で、本体のカラーバリエーションはブラックとグリーンの2色を用意。約6.5インチのフルHD+の液晶ディスプレイは、90Hzのリフレッシュレート。

 

ユーザーの要望を受け、Aシリーズ初となるIP68防水防塵規格に対応しています。4000mAhの大容量バッテリーを搭載し、約450時間の待ち受けが可能。バッテリー残量が5%になった場合でも、超省エネモードを使用すれば、1.5時間のテキストチャットが可能です。

 

様々なシーンに対応する豊富なカメラ機能を搭載し、ウルトラナイトモードや、ポートレートモード、AIシーン強化など、OPPOの先進的イメージング技術を駆使したAIアルゴリズムによって、動画も写真も夜景・逆光・手ブレに強く、人物の年齢や特徴に応じて自然に美しく補正したり、風景写真に最適な色合いを自動調整します。

 

Android 11をベースに便利な機能を追加したColorOSは、Androidの機能や、アプリ、Google PlayストアなどのGoogleサービスもそのまま利用可能。データ移行で写真や連絡先のデータも簡単に移行できます。OPPO独自のジェスチャー機能「アイコンプルダウンジェスチャー」は、画面の端を上にスライドすると、アプリが手元に集まり、片手で操作する時に便利です。3本指で画面を上からなぞると素早くスクリーンショットが撮れます。画像内の文字を翻訳することもできます。内部メモリは、RAM4GB、ROM64GBを搭載。最大1TBのmicroSDXCにも対応しており、写真や動画をたくさん保存できます。別売りの有線イヤホンを使えば、FMラジオも聴けます。チップセットは、ミドルクラスのCPUを上回るベンチマークスコアを記録した、Qualcomm Snapdragon 480 5Gを搭載しています。

ROG史上最強スペック搭載! Snapdragon 888+、RAM最大18GB……「ROG Phone 5sシリーズ」

ASUS JAPANは、5G対応ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5s」「ROG Phone 5s Pro」計5モデルを発表。11月19日からROG Phone 5sと「ROG Phone 5 Lighting Armor Case」を、11月26日にはROG Phone 5s Proを発売します。

↑ROG Phone 5s

 

↑ROG Phone 5s Pro

 

ROG Phone 5sシリーズは、Qualcomm Snapdragon 888+ 5G Mobile Platformを搭載。従来のROG Phone 5に比べると約25%の性能が向上しています。

 

ROG Phone 5sは12GBと16GB、ROG Phone 5s Proは18GBのメインメモリを搭載し、負荷の高いゲームや複数のアプリ起動時でも安定したパフォーマンスを提供。内蔵ストレージは最大512GB搭載しており、より多くのゲームをダウンロードして遊ぶことが可能です。

 

144Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度に対応した、高速駆動のHDR10+対応AMOLEDディスプレイで、滑らかで鮮明な画面でゲームや動画を楽しめます。画面サイズは6.78型の大画面。

 

また、ROG Phone 5sシリーズの発売を記念し、ゲーム「PUBG: NEW STATE」を使用したストリーマーフェスをオンラインで開催。当日は賞品のROG Phone 5sをかけて、有名ストリーマーたちによる熱いバトルが繰り広げられる予定です。実況解説はストリーマーの「みしぇる」さんが行います。配信ではROG Phone 5sのデモや機能もわかりやすく説明、視聴者プレゼントも用意される予定です。詳細は後日、ROG Japan公式ツイッター(@ASUSROGJP)で発表されます。

 

同日発売のROG Phone 5 Lighting Armor Caseは、光るROGロゴを背面に搭載したスマートフォンケース。好きな色でROGロゴを光らせることができます。ROG Phone 5sシリーズに装着すると、専用壁紙や、Xモード用の特別なアニメーションなども使用できるようになります。

↑ROG Phone 5 Lighting Armor Case(左下)

 

ROG Phone 5sはファントムブラックとストームホワイトの2種類のカラーバリエーション(ROG Phone 5s Proはファントムブラックのみ)。税込価格はそれぞれ、ROG Phone 5s 12GBが10万4800円、ROG Phone 5s 16GBが12万4800円、ROG Phone 5s Proが14万2800円、ROG Phone 5 Lighting Armor Caseが4980円です。

軽量だから長時間使えそう、5万円台の5Gスマホ「motorola edge 20」の真価を見る

モトローラ・モビリティ・ジャパンが、スマートフォンの新ラインナップとして「motorola edge」シリーズの日本発売を発表しました。同社によるとこのシリーズは、カメラ、ディスプレイ、デザインに注力したミドルハイレンジのシリーズになるとのこと。

 

第1弾として「motorola edge 20」(税込5万4800円)と、その廉価モデルに位置付けられる「motorola edge 20 fusion」(税込4万3800円)が、10月22日に発売。ここでは、motorola edge 20の使い勝手を中心にレビューします。

↑左がmotorola edge 20で、右がmotorola edge 20 fusion。どちらも6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しています

 

薄さと軽さが魅力、チープにならないリッチな質感もよい

motorola edge 20の最大の特徴は、薄くて軽いこと。最薄部は約6.99mm、重さは約163gに抑えられています。200gを超える端末が少なくない中、本機は誰が手にしても驚くであろうほどの軽さで、長時間スマホを持ち続けても疲れなさそうです。

↑薄くて軽く、持ちやすいです

 

軽いとモックのようなチープな印象を持ってしまうかもしれませんが、そんな質感にはならず、背面パネルはガラスのような手触り。実際にはガラスではなく、アクリル素材を使い、軽さとリッチな質感を両立させています。

 

また、TPU素材のスマホケースが同梱されていますが、それを装着しても、なお薄いと思えることも利点。カメラ部が出っ張っていますが、ケースを着けることで卓上などに置いてもレンズが直接当たらず、保護できる仕組みです。

↑アクリルを使った背面はリッチな質感。モトローラの「M」ロゴもさりげなく記されています

 

↑同梱のクリアケースを装着すると、カメラの出っ張りが気になりません

 

フロント面には、パンチホール型のインカメラを搭載。また本体右サイドに音量ボタンに加え、電源キーと指紋センサーを兼ねたサイドキーを搭載し、一方の左サイドにはGoogle アシスタントを起動する専用キーを備えています。

 

底部にはUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。2枚のnanoSIMを挿して、2つの回線を使い分けることができます。ただし、microSDカードは装着できません。

↑右側面に音量キーと、指紋センサーを兼ねる電源キーを搭載

 

↑Google アシスタントの専用キーは不要な人もいるでしょうが、左側面にあるため邪魔にはなりません

 

↑SIMスロットには表裏に1枚ずつnanoSIMを装着可能。5G+4GのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています

 

内蔵スピーカーは底部に1基だけのモノラル仕様。音量はそこそこ上げられますが、音楽や映画の音声を楽しむには物足りなく感じる人もいるでしょう。なお、3.5mmのイヤホンジャックは搭載していませんが、3.5mm-Type-Cの変換アダプターとイヤホンは同梱。手持ちのイヤホンで音楽を楽しむことも可能です。

 

1億800万画素のメインカメラは明るく撮れて、特に夜景は鮮明

アウトカメラはメイン(1億800万画素/F1.9)+超広角(1600万画素/F2.2)+望遠(800万画素/F2.4/光学3倍ズーム)という構成。超広角カメラは、マクロモードでの撮影時にも使われます。

↑左から望遠、メイン(広角)、超広角の順に並びます

 

1億800万画素カメラは、9つの画素を1つに結合させて、多くの光を取り込む「ウルトラピクセルテクノロジー」に対応するほか、撮影すると1200万画素で記録されます。実際にカメラを使用してみると、撮影シーンに関係なく明るく撮れて、従来のmoto gシリーズなどと比べると、夜景がすっきりと鮮明に写るようになった印象。なお、「Ultra-Res」モードを選択することで、1億800万画素の画像を記録することもできます。

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

カメラアプリの機能はモトローラの従来モデルを踏襲しており、多彩な撮影モードも健在。指定した色だけを残してモノクロにする「スポットカラー」、指定した範囲の動きだけを残してGIF画像などを作成できる「シネマグラフ」など、ユニークな機能を楽しめます。

 

インカメラは3200万画素(F2.25)で、自撮りも高画質で楽しめます。また、アウトカメラとインカメラで同時に撮影できる「デュアル撮影」機能も搭載しており、こちらはVlogユーザーに重宝しそうです。

 

【カメラアプリの機能フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ディスプレイのリフレッシュレートは最大144Hz、映画を楽しめる最新規格にも対応

ディスプレイは、6.7インチの有機EL液晶を採用し、解像度はフルHD+(2400×1080ドット)。アスペクト比が20:9のやや縦長の画面なので、WebやSNSを見るには適している印象です。

 

リフレッシュレートはモトローラのスマホでは最高の144Hzに対応。操作中に自動で最適なリフレッシュレートになるよう初期設定されていますが、常に速度を優先する設定にも変更可能です。

 

最近では、ミドルクラスで90Hzに対応する機種が増えてきており、ハイエンドでは120Hz対応のモデルもざらにあります。144Hzはそれらを上回るゲーミングスマホ向けのスペックとも言えるでしょう。ただし、144Hzに対応するコンテンツは限定的なほか、筆者が実質的に使った印象では、120Hz対応モデルと遜色はないです。

↑リフレッシュレートの設定画面

 

また、10億色の階調を表示できるうえに、映像のシーンごとに付加したメタデータを利用して映画監督などの製作者らが意図したHDR表現にする「HDR10+」や、デジタルシネマ向けの色域の基準「DCI-P3」にも対応。これらにより、映画を高精細に楽しめます。加えて、軽くて片手でも楽に持てるので、移動中の電車の中で視聴するにもちょうどいいでしょう。

 

端末を動かすだけでカメラを起動できるなど、モトローラ独自の便利機能も継承

OSはAndroid 11を搭載。操作性はAndroid端末としてはベーシックで、プリインストールされているアプリもほとんどはAndroid純正のもの。ただし、ユーザーがより使いやすくなるための独自機能は充実しています。

 

たとえば、端末を持った手首を素早く2回ひねってカメラを起動したり、2回振ってライトを点灯したりできる機能は、従来モデルから引き続き搭載。これに加えて、電源キーをダブルタップするとショートカットメニューが表示され、よく使うアプリなどを素早く起動できるといった機能も便利です。

↑従来モデルから多彩なジェスチャー機能を継承

 

↑右側面の指紋センサーをタップすると、画面中央の右側にショートカットメニューが表示。このメニューは編集できます

 

さらに、パソコンやテレビなどと接続して外部ディスプレイとして利用できる「Ready For」という機能も搭載。筆者の環境では実際に使ってみることはできなかったのですが、専用アプリをインストールしたWindowsパソコンにUSB経由で接続して、ファイルを共有したり、motorola edge 20をウェブカメラとして使ったりできます。

 

テレビとの接続はMiracastで、映像をワイヤレス出力し、テレビの大画面に最適化された状態でコンテンツやビデオ通話などを楽しむことが可能です。

↑Ready Forによるパソコンとの連携には、Windows 10搭載のパソコンに専用アプリのインストールが必要

 

↑テレビなどの大画面ディスプレイと連携させることも可能

 

廉価モデル「edge 20 fusion」との差分はスペック、カメラ、インターフェイスと多岐にわたる

冒頭でも述べたように、motorola edge 20には下位モデルのmotorola edge 20 fusionがあり、1万1000円ほど安く買えます。両モデルの違いはどこにあるのか、主なスペックの差分を比べておきましょう。

↑左がmotorola edge 20で、右がmotorola edge 20 fusion。カラバリはどちらも1色のみ

 

motorola edge 20 motorola edge 20 fusion
プロセッサー Snapdragon 778G Dimensity 800U
リフレッシュレート 最大144Hz 最大90Hz
アウトカメラ メイン(1億800万画素)+超広角(1600万画素)+望遠(800万画素) メイン(1億800万画素)+超広角(800万画素)+深度センサー(200万画素)
外部メディア なし microSD(512GB)
イヤホンジャック なし あり
バッテリー容量 4000mAh 5000mAh
サイズ 約163×76×6.99(最薄部)mm 約166×76×8.25(最薄部)mm
重さ 約163g 約185g

 

スマホのパフォーマンスに大きく影響するプロセッサーは、motorola edge 20がクアルコムのSnapdragon 778Gを採用し、motorola edge 20 fusionがメディアテックのDimensity 800Uというチップを採用しています。

 

どちらもミドルハイ向けのチップですが、Snapdragon 778Gのほうが処理性能は高いはずです。基本アプリの操作で大きな違いは体感できませんでしたが、ベンチマークアプリで比較すると、やはりmotorola edge 20のほうが高いスコアを記録しました。なお、メモリーは両機ともにRAMが6GBで、ROMが128GBです。

↑「Geekbench 5」というベンチマークアプリで測定したmotorola edge 20のベンチマークスコア。現行のハイエンドモデルには及ばないものの、ミドルクラスではトップクラスのスコアを記録しました

 

↑motorola edge 20 fusionのベンチマークスコア。1世代前のミドルハイモデルと同等のスコアで、現行の5Gスマホの中では平均と言えます

 

ディスプレイはどちらも6.7インチで、解像度も同じ2400×1080ドット。ただ、リフレッシュレートに差があります。とはいえ、motorola edge 20 fusionも最大90Hzなので、従来の一般的なスマホよりも滑らかな表示を楽しめます。カメラはmotorola edge 20 fusionに望遠レンズがないことが大きな差分です。

↑左がmotorola edge 20で、右がmotorola edge 20 fusion。光学3倍ズームで撮れることがmotorola edge 20のアドバンテージになるでしょう

 

ただ、motorola edge 20 fusionはmicroSDでストレージを拡張できるうえに、イヤホンジャックがあり、さらには5000mAhの大容量バッテリーを備えるという、motorola edge 20にはない魅力もあります。

↑motorola edge 20 fusion(下)はイヤホンジャックを備えています

 

どちらを選んだ方がいいかという話になると、薄くてスタイリッシュなデザインとカメラの性能を重視するならmotorola edge 20、電池持ちやコスパを重視するならmotorola edge 20 fusionを選ぶのをおすすめしたいと思います。

 

とはいえ、それぞれ5万円台と4万円台で手に入る端末としては完成度が高いため、どちらを選んでも不満はないでしょう。

バルミューダから4.9インチの5Gスマホ登場! 「BALMUDA Phone」はスマホ選びの新たな選択肢となるか

バルミューダは11月16日、新ブランド「BALMUDA Technologies」および製品第1弾となるスマートフォン「BALMUDA Phone」を発表しました。国内キャリアではソフトバンクが独占販売し、同時にSIMフリー版(税込10万4800円)が発売されます。

↑「BALMUDA Phone」

 

これまでバルミューダといえば、トースターや空調製品などほかにないデザインの生活家電を手掛けてきました。そんな「家電メーカー」が作ったBALMUDA Phoneとは、どんなスマホなのでしょうか。詳細を見ていきましょう。

 

目指したのはコンパクト&エレガント

発表会に登壇したバルミューダの寺尾玄 代表取締役社長は、スマートフォン開発に至った2つの理由を説明しました。1つは、「いまのスマホはどれも画一的である」こと。もう1つが、「大型化が止まらず、人は画面ばかり見るようになった」こと。そうしてBALMUDA Phoneは、ユーザーの新たな選択肢として開発されました。

↑「スマホを使うわれわれがスマートではなくなってきている」と寺尾社長

 

BALMUDA Phoneの最大の特徴は、その本体デザイン。ディスプレイサイズはなんと4.9インチという小ささで、手のひらに収まるほどコンパクトです。さらにおもしろいのが、本体がすべて曲線によってデザインされている点。手のひらが触れる背面は緩やかなラウンド形状をしていて、エッジ部分やディスプレイ表面までもわずかにカーブしています。

↑本体サイズは、約123mm(H)×69mm(W)×13.7mm(D)。重量は約138g

 

背面の質感にもこだわっており、「河原に落ちている小石」をイメージしてわずかに凹凸の加工が施されています。また、革製品のように使っているうちに味わいが出てくる仕掛けになっているそう。

↑背面はゆったりと丸みのある形状で、表面にわずかな凹凸がある。中央にバルミューダのロゴ

 

サイズや形状は、直線がない人間の体になじむようにと寺尾社長が自らデザイン。1日に何回も手に取るスマホだからこそ持ちやすさを最重要視した結果、このサイズが最良であるという結論になったといいます。

 

実際に手に取ると、そのコンパクトさとフィット感に驚きます。また、曲線のデザインが視覚的な「デバイスっぽさ」を和らげ、自然的な印象をもたらしているように感じました。

↑iPhone 13(左)とサイズを比べてみた

 

スマホの基本スペックも見ていきましょう。OSはAndroid 11、CPUはクアルコムのSnapdragon 765を搭載し、5Gに対応します。メモリは6GB、ストレージは128GB。バッテリー容量は2500mAh(USB Type-Cポートを搭載、ワイヤレス充電にも対応)。

 

4.9インチのディスプレイは、フルHD(1920×1080)の解像度。指紋認証に対応し、背面の電源ボタンが指紋センサーを兼ねています。Felicaにも対応するため、おサイフケータイを利用可能。IPX4相当の防水性能、IP4X相当の防塵性能を搭載します。

↑背面の左上に電源ボタンを搭載。左手で持ったときに自然と人差し指が当たる位置にあるためスムーズにロック解除できそうだ

 

↑本体左側に音量ボタンを搭載

 

スペックを見たかぎりでは、いわゆるミドルハイクラスに相当する性能といえそうです。

 

基本アプリも自社設計。“画面を見る時間を減らすため”の工夫

BALMUDA Phoneのための設計は本体だけではありません。身のまわりの道具が集約されたスマホだからこそ、普段使いのアプリにバルミューダらしい工夫をしたといいます。

 

「カメラ」アプリは、「ムービー」「フォト」「料理」「人物」「夜景」の5つの撮影モードを用意。とりわけ料理モードは、バルミューダの料理撮影のノウハウをつぎ込んだと自負しています。夜景や料理モードで撮影してみると、シャッターボタンを押してから撮影終了まで数秒がかかり、その間にモードごとに最適な処理を施しているようでした。

↑各モードをタップして切り替え可能。非常にすっきりしたUIも特徴だ

 

予定管理を行う「スケジューラ」アプリは、縦軸を日付、横軸を時間という新しい表示方法を考案。ピンチ操作で日ごと、週ごと、月ごとなど自由に表示範囲を調整できます。もちろん、Googleカレンダーなど外部のスケジュールサービスとの同期も可能です。また、「メモ」「計算機」といったアプリでも、新たな管理方法や機能を搭載しています。

↑週や月で表示を区切らない、シームレスな新しいカレンダー。古来のカレンダー表示はスマホには適さない、と寺尾社長は話していた

 

↑「計算機」アプリは4桁ごとにコンマを入れる「億万」表示に切り替えられる

 

さらに、これらの機能はアイコンをタップするのではなく、ホーム画面から直感的な操作で呼び出せるのも特徴。ホーム画面を複数回タップしたり、壁紙のストライプ線をなぞったりして各アプリを起動できます。このように、デザインと操作性が結びついたショートカットも、バルミューダらしい工夫だと感じました。

↑ホーム画面の配色や、ショートカットで呼び出すアプリはカスタマイズ可能

 

こうした工夫は、ただ便利だからという理由ではなく、作業を時短する=スマホの画面を見る時間を減らすねらいがあると寺尾社長は言います。スマホというものはあくまでも人間が使う補助道具にすぎないとし、生活をより良くするための工夫であると説明していました。

 

これらのアプリはBALMUDA Phoneでしか利用できないようになっています。また、来年以降にはさらなるアプリの提供を目指しているとのことです。

 

あれもこれもできるのがスマホの便利なところ。しかし、そのスマホにとらわれすぎているという実感も多くの人が抱いているのではないでしょうか。BALMUDA Phoneはひときわ小さなボディに目がいきますが、手に取ると「スマホはあくまで補助道具であり、画面を見る時間を減らすべき」という思いや狙いがよく反映されていることがわかります。持ちやすさやアプリの使いやすさは、使えば使うほど実感できるのでしょう。

 

BALMUDA Phoneは11月17日よりバルミューダ、ソフトバンク両社のオンラインストアで予約を開始。発売は11月26日(水)を予定しています。

 

また11月19日には初の旗艦店「BALMUDA The Store Aoyama」がオープン。同店でBALMUDA Phoneの体験、契約ができるとのこと。トースターや扇風機などの製品も店頭にならび、体験・購入ができます。

↑旗艦店ではバルミューダの製品を体験できる

 

↑バルミューダの代名詞ともいえるトースターなどの家電製品も店頭に並びます

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

au Payマーケットでお得に買い物ができる「au Black Friday」開催! スマパス会員は要チェック

映像・音楽・書籍・ライブなどのエンタメサービスが、どの携帯キャリアでも楽しめる「auスマートパスプレミアム」では、会員限定で特典がゲットできる「au Black Friday」を、11月17日より開始します。

 

内容は、抽選でau PAYマーケットで使える合計1700万Pontaポイントをプレゼントする「スマプレジャンボ」。au PAYマーケットでの買い物時に購入額の5%をPontaポイントとして還元する「スマプレポイント還元」。そして、同マーケットにてケンタッキーフライドチキンの「デジタルKFCカード500円分」を実質400円で購入できるクーポンを配布する「ケンタッキーのデジタルKFCカードで使える400円OFFクーポンプレゼント」の3つのキャンペーンとなっています。どのキャンペーンも、auスマートパスプレミアム会員限定で、Black Friday特設ページからエントリーする流れです。

 

それぞれの期間は以下の通りです。

「スマプレジャンボ」:11月17日から12月6日

「スマプレポイント還元」:11月17日から11月22日

「ケンタッキーのデジタルKFCカードで使える400円OFFクーポンプレゼント」:11月17日から12月4日

カメラ/AV/ゲームの、それぞれのジャンルのプロも満足の完成度、Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIは究極に楽しめるスマホだった

デジタル一眼カメラ「α」シリーズの技術、360度から音が降り注ぐような体験が可能な「360 Reality Audio」を始めとするオーディオビジュアルの技術、ゲームで勝ちにこだわる人のための「ゲームエンハンサー」機能などを実現する技術。これらの、こだわり抜いた技術を搭載するのが、ソニー・Xperiaシリーズのフラッグシップスマホ「Xperia 1 III」と、ハイエンドスマホ「Xperia 5 III」です。

 

両モデルの、実際の実力はどれほどのものなのか。今回は、カメラ、オーディオビジュアル、ゲームにおいて、それぞれの専門家に実機をプロの目線を交えてレビューしていきます。

 

Xperia 5 IIIは見た目の質感に高級感があり、Xperia 1 IIIは見た目も触り心地も完成度が高い

まずは、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIのデザインを見ていきましょう。今回試用したXperia 5 IIIのグリーンは、落ち着いたカラーながら地味に見えることはなく、机などに置くと存在感を放っています。艶やかなグロス仕様を採用し、高級感ある質感を実現したうえに、光の当たり具合や見る角度によって色の表情が変わります。

↑Xperia 5 III。11月12日に発売されたばかりのハイエンドスマホだ

 

持ってみると、ボディのエッジが丸みを帯びており、手になじみやすいです。本体サイズが約68×約157×約8.2mm、重量が約168gと、比較的コンパクトかつ軽量。特に幅が広くないため、片手にしっかりと収まります。手が小さい人や片手で操作したいという人にはうれしいでしょう。

↑片手で操作しやすいサイズ感のXperia 5 III

 

一方のXperia 1 IIIはフロストパープルと呼ばれるカラーを試用。深みのある紫が上品さをまとっています。背面ガラスはフロスト仕上げになっており、さらさらとした手触りが印象的。いつまでも触っていたくなる質感で、指紋は付きにくくなっています。見た目も質感もフラッグシップにふさわしい、完成度の高い仕上がりです。

↑3キャリアから7月に発売されたXperia 1 III。11月19日には、SIMフリーモデルも販売される

 

Xperia 1 IIIのエッジは四角く、持ったときに指の関節に自然にハマるホールド感があります。本体サイズは約71×約165×約8.2mm、重量は約188gとXperia 5 IIIに比べて若干大きいですが、その分より大きいディスプレイを搭載しています。

↑こちらは両手で操作したほうがよさそうなサイズ感

 

 

フラッグシップなスペックで、高画質な動画やゲームも楽しめる

続いてスペックに目を向けてみましょう。両モデルともに、スマホの処理性能を左右するSoCには、Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platformを搭載。高いパフォーマンスと省電力性を実現した、フラッグシップ向けスマホに搭載されるチップです。

 

Xperia 5 IIIのメモリーは8GB、ストレージは128GBと不満のない構成。一方のXperia 1 IIIはメモリー12GB、ストレージ512GBとよりハイスペックな構成です。どちらもWeb検索やSNSチェックといった日常使いから、高画質な動画鑑賞やゲームプレイまで快適にこなせます。

 

また、バッテリー容量は両モデル共通で大容量の4500mAh。USB Type-C経由での急速充電に対応しており、約30分で約50%の充電が可能です。バッテリーの負荷を軽減する「いたわり充電」と、独自の「充電最適化技術」により、3年使用してもバッテリーが劣化しにくくなっているため、安心して長く使い続けられます。

 

αシリーズやRXシリーズの機能がカメラより小さいスマホに搭載

ここからは専門家にXperia 5 IIIとXperia 1 IIIを触ってもらい、そのインプレッションをお伝えしていきます。まずはカメラからチェックしていきましょう。

 

両モデルのカメラは4つの焦点距離をそなえた3レンズ構成で、すべてZEISS(ツァイス)レンズを採用。16mmの超広角(1220万画素、F値2.2)、24mmの広角(1220万画素、F値1.7)、70mmと105mmの可変式望遠レンズ(1220万画素、70mmはF値2.3/105mmはF値2.8)となっています。

↑Xperia 5 IIIのカメラ(左)とXperia 1 IIIのカメラ(右)。上から16mmの超広角、24mmの広角、70mmと105mmの可変式望遠という構成だ。なお、Xperia 1 IIIの望遠レンズの上には、暗い場所での高速・高精度AFに有利な3D iToFセンサーが搭載されている

 

すべてのレンズにおいて人や動物の瞳を自動で検出して正確にピントを合わせる瞳AFや、動く被写体にフォーカスを合わせたうえに自動で露出も調整しながら秒間20コマの撮影が可能な高速連写機能などを搭載しています。

↑被写体の瞳を検出した瞬間。カメラアプリを起動し、被写体に向けるとすぐに検出してくれた

 

Xperia 5 IIIは被写体をタップするだけで、その被写体をとらえてフォーカスを合わせ続ける「オブジェクトトラッキング」に対応。一方のXperia 1 IIIには、このフォーカス性能がより高い「リアルタイムトラッキング」に対応しています。

 

これらの機能は、ソニーがデジタル一眼カメラ「α」シリーズやコンパクトデジタルカメラ「RX」シリーズで培ってきた技術がベースにあります。そんな優れたカメラ性能が、カメラよりも小さいスマホに取り入れられているというのは驚くべき点といえるでしょう。

 

では、実際の使い勝手やカメラ性能はどれほど高いのか。フォトジャーナリストの柴田誠さんに使用してもらいました。

柴田 誠

香港をベースに活動するフォトジャーナリスト。日本のカメラ雑誌の編集者を経て独立し、国内外のカメラショーやアートフェアなどを取材しレポートする。現在はCAPA CAMERA WEBの製品情報を担当するなど、カメラ関連の新製品にも精通する。取材のかたわらアジア各地のストリートスナップを撮り歩く、自称ストリートスナイパー&ナイトフォトグラファー。https://www.instagram.com/club_kowloon/

 

ダイナミックな撮影もでき、コンデジのような活躍も期待できるモデル

撮影でまずおもしろいと感じたのは16mmの超広角だ。スナップショットで使ったが、ダイナミックな撮影ができるのは魅力に感じた。また、焦点距離を変えるとすぐに画角が切り替わり、どういう画になるのかがわかりやすいので、画角をどうしようかと悩めるところもカメラらしくていい。

↑Xperia 5 IIIの広角16mmで撮影。空に奥行き感があるため、ダイナミックな印象を与えてくれる

 

【作例フォトギャラリーその1】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

撮影した写真はどれも質感がリアルで、ディテールをよくとらえていて、細部の潰れが見られなかった。ほかのスマホだとシャドーが潰れるなどするので、どこかで諦めないといけない部分が出てくるものだが、それがないのは見事といえる。ダイナミックレンジが広く、メリハリと立体感のある画を撮影できるので、使っていて気持ちがよく、撮影後に見返すのも楽しい。デジタルズームでの撮影も納得できるレベルで、細かい部分まで見ないと画質の劣化はほとんど気にならないだろう。

【作例フォトギャラリーその2】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

瞳AFや被写体をとらえ続けるトラッキング性能については、ミラーレスカメラのαシリーズ並みに素早くとらえる印象だ。秒間20コマの高速連写もできるので、動く被写体も問題なく撮影できるだろう。また、カメラアプリでαシリーズのUIを踏襲した「Photography Pro」は、まさにαシリーズと操作部が同じなので、違和感がない。特にシャッタースピードを簡単に変えられるあたりに「カメラ」っぽさを感じた。ちょっと時間をかけてイルミネーションを撮影しよう、などといったときにちゃんと撮影できる安心感がある。実際に撮影に持ち出すことを考えると、町のスナップや、夕景・夜景の撮影、ロケハンなどでサブカメラ的に使えそうだ。

↑全速力で走る子どもをXperia 5 IIIでとらえた様子。短い間に瞬時に判断して、オブジェクトトラッキングと瞳AFが切り替わるのは驚きだ

 

↑Xperia 5 IIIで高速連写した際の1枚(広角24mm)。子どもにしっかりとピントが合っている。これなら決定的瞬間も逃すことはない

 

海外だと特にそうだが、町中で撮影したいけれどカメラを取り出しにくいシーンに出くわすことがある。そういったシーンでは、カメラを構えて撮るよりも目立ちにくいスマホで撮る方が有利なことも多い。そのスマホがカメラ並みの性能を備えていてくれるのはありがたい。

 

また、家族と一緒に出かけるような撮影においても十分活躍してくれそうだ。子供を撮影して、紅葉を撮影して、料理も撮影してなど、まさにコンパクトデジタルカメラで撮るような使い方でもその実力を発揮してくれるカメラ機能だ。

↑さっと取り出して撮影してもちゃんとした1枚を残せる

 

(文責/柴田 誠)

 

 

スピーカー、イヤホン、ワイヤレスのあらゆる方法で楽しめる、至高のオーディオスペック

続いて、オーディオビジュアル面の性能を見ていきましょう。

 

Xperia 5 IIIのディスプレイは、約6.1インチで解像度はフルHD+。Xperia 1 IIIはさらに大画面高精細で、約6.5インチ/4K解像度のディスプレイを搭載しています。

↑左がXperia 5 IIIで、右がXperia 1 IIIのディスプレイ

 

また、音質面では注目すべき技術がいくつも盛り込まれています。ひとつは、臨場感あふれる音楽体験が可能なソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」です。これにより、イヤホンはもちろんのこと、内蔵のスピーカーを使って、音が360度に広がる没入感の高い音楽体験が可能になっています。

 

なお、10月下旬からAmazonのストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」で、360 Reality Audio対応のコンテンツが配信されています。加えて、ソニーは、対象のXperiaを購入し、応募フォームから応募したユーザーに特典をプレゼントする「Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン」を実施中。Amazon Music Unlimitedの3カ月無料クーポンがもらえるため、360 Reality Audio対応コンテンツを気軽に楽しめます。

 

次に注目したいのは、内蔵スピーカーです。スピーカーは両モデルそれぞれ、本体前面の上部と底部に配置。Xperia 5 IIIは、このステレオスピーカーによって立体感のある音場を実現しています。

↑上部と底部のディスプレイにわずかな隙間があり、そこにスピーカーが搭載されている

 

 

Xperia 1 IIIはさらに上をいっており、音響構造の新しいスピーカーを搭載することで、前モデルの「Xperia 1 II」に比べて最大音圧が約40%向上。加えて低音の性能も強化されています。

↑こちらはXperia 1 IIIの上部と底部のスピーカー

 

もう1点注目したいのが、本体に搭載された3.5mmイヤホンジャックです。それぞれ前モデルのXperia 5 II/Xperia 1 IIに比べて最大音圧が約40%向上しています。それでいて、大音量で再生する際の音の歪みを低減。お気に入りのイヤホンで、高音質を楽しめます。

↑Xperia 1 IIIのイヤホンジャック。本体上面に装備されている。Xperia 5 IIIも同じ位置だ

 

このほか、ワイヤレスイヤホンを使用してもハイレゾ音源を楽しめるコーデック「LDAC」や、ストリーミングサービスの音源などをハイレゾ相当の音源にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」に対応。スピーカー、イヤホン、ワイヤレスとあらゆる方法で高音質が楽しめるのです。

 

そんなXperia 5 IIIとXperia 1 IIIのオーディオビジュアル性能を、専門ライターの山本敦さんにレビューしてもらいました。

山本 敦

オーディオビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

 

完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4と組み合わせて聴くハイレゾは、ほかでは得られない音

まず、ディスプレイで注目したい点は、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIの解像感の高さ。人の肌は自然に、花は色鮮やかにと、色の再現性に優れている。この高い基本性能をベースに、見るコンテンツに合わせて画質設定で「スタンダードモード」と「クリエイターモード」を選べるのがいい。

 

スタンダードモードは、色温度のある鮮やかな仕上がりで、写真などを楽しむのに向いている。クリエイターモードは、コンテンツ制作者の意図を忠実に再現するため、映画にドラマ、アニメなどの映像がリッチに楽しめる。こうして、モードを使い分けることで、エンタメライフを充実させられるのが両モデルのよさだろう。

 

次に、音質面ではスピーカーの音を体感してほしい。両モデルともにDolby Atmosに対応しており、高さ方向から音が降ってくるかのような立体感をしっかりと味わえる。Dolby Atmos対応といってもそれほど効果を感じられないモバイルデバイスも多いが、映画館で映画を観る、あるいはコンサートホールで音楽を聴く体験に近い臨場感が得られるため稀有な製品といえる。

 

最後に、今回はソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」と、Xperia 5 III/Xperia 1 IIIを組み合わせて試用したので、その印象をお伝えしたい。イヤホン・端末ともに対応しているハイレゾ相当の高音質を実現するLDACコーデックで試聴してみたところ、サウンドは情報量が豊富でとても“濃厚”に感じられた。

 

中高域には独特の華やかさがある。タイトでスムーズな低音とのバランスもすごくよい。ハイレゾなど良質な音源を基準にしっかりとチューニングが練り上げられている印象を受けた。特に大編成のオーケストラ、ジャズバンドの演奏などを聴いたときにサウンドステージをクリアに見渡せる感じはほかのスマホでは得がたい。

 

加えて「Sony | Headphones Connect」による、イヤホンと端末の接続性のよさや、外音取り込みやノイズキャンセリングなどの完成度が高く、マッチングにも優れている。音質と機能の両面でWF-1000XM4とXperia 5 III/Xperia 1 IIIの組み合わせは、一度使用したらなかなか手放せないだろう。

 

(文責/山本 敦)

 

21:9のディスプレイやゲームの楽しさがワンランク上がる機能による、格段のゲーム性能

最後にXperia 5 IIIとXperia 1 IIIのゲーム性能をチェックしていきます。

 

ゲームをプレイするうえで、両モデルが特筆すべき点は、アスペクト比16:9の一般的なスマホに比べて、表示領域が広い21:9のディスプレイを搭載していること。たとえばFPSの場合、より視野を広く保って敵を探したり、画面が俯瞰で見やすかったりします。

↑「Call of Duty Mobile」をプレイしたときの画面。白い罫線内がアスペクト比16:9の表示領域で、薄くなっている部分を足すと21:9になる。21:9だと両端が広がり、よりゲーム画面が見やすくなっているのがわかる

 

また、リフレッシュレートの高さもポイント。120Hz以下だとFPSなどの場合、エイムが難しくなってきます。ですが、両モデルともにディスプレイのリフレッシュレートは120Hzを実現。最大240Hzの高速タッチ検出にも対応しています。

 

そのほか、暗いシーンを意図的に明るくし、ゲーム画面の視認性を高める「L-γレイザー」や、ゲーム中の敵の足音や銃声などの必要な音を強調したり不必要な衝撃音などを抑制したりできる「オーディオイコライザー」など、ゲームを快適に楽しめる機能もそろっています。

↑左がL-γレイザーオフ時の画面で、右がオン時の画面。建物出口付近が明るくなり、視認性が上がっていることがわかる。これなら暗い場所に潜む敵も見つけやすい

 

↑オーディオイコライザーの設定画面。かなり細かく音質を変えられる

 

こうしたハード面と機能面で、ゲーム性能が高いXperia 5 IIIとXperia 1 III。そのゲーム性能を、ゲームとデバイスの両面に詳しいライターの岡安学さんに試してもらいました。

岡安 学

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas

 

画面に指を置いても余裕があるディスプレイはやはり魅力、グラフィックも美麗

スマホでゲームをプレイする場合、アスペクト比16:9のディスプレイだと、操作する指で画面が隠れてしまう。だが、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIのアスペクト比21:9のディスプレイは、操作する指で隠れた画面以外の部分で16:9分ほどの画面を確保できる。この、指の操作部分だけ画面が広がった感覚がいいと感じた。

↑このように、ゲーム画面の邪魔にならない位置に指を置いて快適にプレイできる

 

また、実際のゲーム画面は滑らかで、3Dグラフィックの表現も美麗だ。このあたりは120Hzのリフレッシュレートに加えて、ディスプレイの高い解像度、Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platformの処理性能がパフォーマンスを発揮しているのだろう。3D酔いをしやすい人にも、1フレーム差で勝負が決するゲーム上級者にも、どちらにとっても有効で快適にプレイできる所以のひとつだ。

 

L-γレイザーやオーディオイコライザーについては、自分の好みや体質に合わせた設定をすることができるので、ストレスフリーでゲームをプレイできるようになる。

 

L-γレイザーは、暗い部分だけでなく、明るい部分もより明るくなったので、個人的には3Dグラフィックがより美麗なタイトルを明るく見たいときに有効にしたい。一方のオーディオイコライザーは、高い音が苦手な場合はその帯域を抑えるなどの使い方ができる。いずれにせよ、どちらの機能も、自分好みの環境を追い求められるのがいい。

 

なお、細かい点だと、ゲームの場合は音も重要になるので、イヤホンジャックがあるのはうれしい。このほか、着信非通知機能など、ゲームをプレイするうえであってほしい機能がちゃんとそろっているのも好印象だ。

 

なにより、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIは、カメラやオーディオビジュアル、処理性能などがハイスペックでありながら、ゲーム性能も高められているというオールインワンなところに魅力を感じた。また、ゲーム性能に限って言えば、これからゲームを始めたい人のニーズは十分に満たせるはずで、より快適にゲームを楽しみたいと思っている人にもおすすめできる。

 

(文責/岡安 学)

 

趣味を突き詰めることも、新しい趣味を開拓することもできる1台

Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIは、ダイナミックな撮影も可能なカメラ、ほかでは得られない音を楽しめるオーディオ性能、初心者から上級者までおすすめできるゲーム性能をそなえ、それぞれの専門家も充分満足できる完成度でした。まさに、究極に楽しめるスマホといえます。

 

そして、どの機能も高次元まで性能を高められるのは、ソニーがそれぞれのジャンルで培ってきたからこそでしょう。

 

カメラ、オーディオビジュアル、ゲームすべてを趣味にしている人にはもちろんおすすめですが、どれかひとつのジャンルが好きな人も、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIを持つことで違うジャンルの趣味を開拓できるはず。楽しみを突き詰めるもよし、新しい楽しみを見つけるのもよし。Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIで、思いっきり楽しんでみることをおすすめします。

 

Xperia 1 IIIで楽しめる専用ヘッドセット「Xperia View」も登場!

Xperia 1 IIIとXperia 1 IIを使って、VRを視聴できるヘッドセット「Xperia View」も登場しました。スマホを活用したVR視聴体験において、世界で初めて8K HDR映像で対角120度の広視野角を実現したとうたう高性能なヘッドセットです。Xperiaの4K HDR有機ELディスプレイや、120Hzのリフレッシュレートにより、まるで現実の世界のように感じる没入体験が可能。Xperia 1 IIIをより楽しむために、合わせて使用してみてはいかがでしょうか。

 

なお、11月19日のXperia Viewの発売に合わせて、乃木坂46のオリジナルVRコンテンツもリリース(スペシャルサイトはこちら)。乃木坂46を高精細な8K HDRで360度楽しめます。8Kの乃木坂46を堪能するために、Xperia Viewを手にしてみましょう。

 

Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン実施中

ソニーでは現在、対象のXperiaを購入し、応募フォームから応募したユーザーに特典をプレゼントする「Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン」を実施中。Adobe Lightroomの2カ月無料クーポン、Amazon Music Unlimitedの3カ月無料クーポン、Call of Duty Mobileをより楽しめる5000円相当(3240CP)のゲーム内ポイントがもらえます。

 

概要は下記のとおりです。

 

購入期間:2022年1月10日(月) 23:59まで

応募期間:2021年9月30日(木) ~ 2022年1月17日(月) 10:00まで

対象モデル:Xperia 5 III、Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II

詳細サイト:https://xperia.sony.jp/campaign/taiken-present/

 

文・構成/GetNavi web編集部・柴田誠・山本敦・岡安学、撮影/ヒゲ企画

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

©2020 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION

ガジェットマニア大興奮のスマホ「Black Shark 4」でポケモンユナイトをプレイ

ポケモントレーナー(プレイヤー)同士がチームを組み、時間内でスコアを競う、「ポケモン」初のチーム戦略バトルゲーム「ポケモンユナイト」がおもしろい。どれくらいおもしろいかといえば、久々に時間を忘れてやってしまうゲームを見つけたなあ、という感じだ。比較的強いキャラクター(ポケモン)もいるが、どのポケモンをメインキャラクターにしても戦えるゲームバランスで、今後のさらなるアップデート次第な部分もあるが、長く楽しめそうな作品である。

↑ポケモンユナイトのプレイ画面(Nintendo Switch版、公式サイトより)

 

本作は、2021年7月にNintendo Switch向けに配信開始。9月22日にはスマホからでもプレイできるようになった。しかも、Nintendo Switchからでもスマホからでも、混合で対戦マッチングできる。

 

このスマホ版の登場でゲームを始める手軽さは格段に増した。しかし、試合中の操作量は少なくないタイトルなので、スマホでプレイしたときの操作性がやはり気になる。対戦ゲームをやるからには、ランク戦で勝ちたいし、できる限り良いプレイ環境を用意したいものだ。

 

そこで、今回試したのが、2021年夏に発売されたゲーミングスマートフォン「Black Shark 4」。”eSportsを勝ち抜くウルトラスペック 5Gスマートフォン”というキャッチコピーの通り、ゲームプレイに尖りまくった一台だ。

↑Black Shark 4。一時は売り切れていたが、11月6日から販売が再開されている

 

スマホ最速クラスのリフレッシュレート144Hzを実現

まず、Black Shark 4の性能について触れておこう。本機のスペックにおいて、特筆すべきはディスプレイの性能だ。1秒間の画面の切り替わり回数を表すリフレッシュレートは、スマートフォンでは最速クラスの144Hz。1秒間に認識できる画面タッチ回数の上限を表すタッチサンプリングレートは720Hzと、これもまたすさまじい数値である。

↑ポケモンユナイトのオープニングムービーをBlack Shark 4で鑑賞。ディスプレイにはノッチがないので、大画面で映像を堪能できる

 

参考までに、iPhone 13 Proシリーズのリフレッシュレートは最大120Hz。これだけでも本機の尖りっぷりがわかってもらえるだろう。

 

また、6.67型のディスプレイ、2400×1080ドットという画面サイズが特徴的だ。縦横比は20:9となっており、多くのスマートフォンで採用されている16:9の画面と比べ、長辺が二回りほど長くなっている。

↑Black Shark 4の待受画面。明らかに縦長なのがわかる

 

プロセッサーにはクアルコムの8コアチップ・Snapdragon 870を搭載。こちらもハイエンドスマホなどに採用される高性能チップだ。このほか、メモリーは8GB、ストレージは128GBとなっている。なお、メモリー12GB、ストレージ256GBのモデルも存在するが、こちらの販売開始日は未定となっている。

 

リアカメラは3眼。4800万画素での撮影が可能なメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、500万画素のマクロカメラという構成だ。ゲーミングデバイスではあるが、カメラ性能も十分である。

↑背面。左方に並んでいるのがカメラだ

 

バッテリーは大容量の4500mAhを内蔵し、USB Type-C経由となる充電は、最大120Wでの急速充電に対応。同梱されている充電アダプターは67W出力だが、これでもわずか22分で満充電が可能という速さだ。なお、22分で満充電というのはメーカーの公称実測値だが、筆者が充電を行った際も同程度のスピードが出たので、信頼してよい数字である。

 

高スペックかつ長時間ゲームをプレイするであろうことから、電池消費も激しいことが予想される本機だが、それに対応できる強力なスタミナを持っている。

↑同梱の充電アダプター。高速充電に対応しているため、少し大きめだ

 

ゲーム起動中の着信拒否など、ゲーミングスマホらしい機能も

本機は、ゲーミングスマホらしいユニークな機構を装備している。そのひとつが横向きで持ったときに両サイド上部にくるよう配置されたトリガーボタンだ。このボタンの役割は、ユーザーの好みによってカスタマイズできる。たとえば、画面のスクリーンショット撮影や録画のオンオフ、フラッシュのオンオフなどの多彩な操作がワンタッチで可能だ。

↑上部のトリガーボタン。まるで、ゲームコントローラーのL・Rボタンのような存在で、設定次第でかなり便利になる

 

そしてこのボタン、不使用時にはボタンそのものを収納できるようになっている。基本は収納しておいて、使用時のみ出すのがおすすめだ。

↑ボタンを収納させた状態。出っ張っている部分を内側に向けてスライドさせることでボタンが出てくる

 

また本機には、ディスプレイのタッチ感度やリフレッシュレートの変更など、ゲームにかかわるさまざまな設定をまとめて変更できる「Shark Space 4.0」が搭載されている。

 

ゲーム起動中の電話着信を拒否する機能など、ほかのスマホではない機能も装備。ゲームプレイ時の横やりを未然に防いでくれるのは、ゲーマーにとってありがたいことだ。

↑Shark Spaceからゲーム中の着信拒否などを設定できる画面。タッチ感度などの設定変更も可能だ

 

↑ゲーム中でも、画面右上から斜め下に指をスライドさせるだけで、一部の設定画面を呼び出せる。回線速度などの確認も可能

 

ガジェットマニア垂涎! スマホなのにまさかの液冷式を採用

さて、ここまでBlack Shark 4のスペックや機能について書いてきたが、本機について私が個人的に推したいポイントは別の部分にある。それは、スマホでありながら液体冷却式(以下、液冷式)を採用しているという点だ。

↑本機の液冷システムは、2つの液冷ユニット「VC液体冷却板」と「シングル液体冷却パイプ」で内部コンポーネントを挟む構造を採用

 

話は少しそれるが、デスクトップパソコンを自作するマニアが一度はあこがれるのが液冷式である。液冷式とは、パソコン内に熱伝導性に優れた液体を循環させ、CPUやGPUなどの発熱が大きいパーツの熱を逃がす方式のことだ。冷却性能に優れるうえ、静音性、さらには見た目も魅力的で、中二病的な味わいがある。

 

だが、この液冷式パソコンを目にする機会は少ない。というのも、いま流通しているほとんどのパソコンの放熱システムは空気冷却式(空冷式)を採用しているからだ。空冷式は、ファンやヒートシンクを使い、空気を通してパソコン内部の熱を外に逃がしている。

 

液冷式はこの空冷式よりコストが高いこと、液冷ユニットをパソコンのなかに収める必要があるためスペースを取ること、万一液漏れが発生したときのリスクの高さなどから、導入のハードルが高いのが実情である。液冷式パソコンを所有しているユーザーは、かなりのガジェット好きに限られているといって過言ではないだろう。

 

そんなガジェット好きの心をくすぐる液冷式を、Black Shark 4は採用している。しかも本機の冷却技術は、特許も取得しているという。これはゲーマーだけでなく、ガジェットマニアにも刺さるのではないだろうか。

 

ただ、そんな液冷式を採用しているせいか、持ってみるとやや重い印象を受ける。実際、重量は約210gなので、軽量とは言い難い。しかし、本体内に液冷ユニットが内蔵されているという事実に感動してしまう。

↑本機の厚みを、綿棒と並べて比較。液冷式と思えない薄さだ。なお、本体サイズは横76.3×縦163.8×厚み10.3mm

 

とはいえ、日常的に使用するうえでは液冷式のデメリットは感じなかった。また、特許取得の液冷式となると気になるのは本体価格だが、一般的なハイスペックスマホに比べてて手ごろな5万9800円(税込)に抑えられているから驚きである。

 

さて、筆者のガジェット好きが災いして、前置きが長くなってしまった。以降は、本機でゲームをプレイした感想を書いていきたい。

 

絶妙すぎる画面サイズが、ゲームプレイに効く

結論から書こう。Black Shark 4でのゲームプレイはとても快適である。

 

横長の画面はまごうことなき正義だ。先にも述べたが、本機のディスプレイは縦幅が一般的なスマホに比べて広いので、横向きにしてゲームをプレイしたときに試合の盤面を俯瞰しやすい。

 

このゲームにおいて敵に倒されてしまうケースの多くは、見えないところから急に現れてきた敵によって数的不利を作られたり、HPが消耗しているところに急襲を受けてとどめを刺されてしまったりするパターンだ。だが、画面が広ければ、敵の奇襲を早めに察知できる可能性がある。

 

さらに、画面の幅が広いということは、操作部が広いということも意味する。スマホゲームでは、どうしても指で視野が狭まってしまうので、その恩恵は非常に大きい。

↑Black Shark 4でのプレイ画面。俯瞰で見やすいうえに、左右に余裕があるため操作もしやすい

 

本機でゲームプレイをしてみたら、アスペクト比20:9の6.67インチという画面サイズは、ゲーミングスマホの最適解なのではと感じさせられた。画面サイズが大きすぎると、同一の操作をするのに指を大きく動かさねばならなくなってタイムロスが起きうる。つまり、画面を大きくしすぎても操作性が落ちてしまう。だから、短辺の長さは変えず、長辺だけを伸ばした判断は正しいように感じた。

 

ポケモンユナイトのランクマッチに潜ってみる

Black Shark 4の大画面の恩恵を紹介したところで、ポケモンユナイトのランクマッチに潜ったときのインプレッションに移ろう。筆者は、当初Nintendo Switchでポケモンユナイトをプレイしていたが、スマホ版配信後は手軽さやコマンド入力が楽であることからスマホ版に乗り換えている。

 

ポケモンユナイトに登場するポケモンは、現時点で26匹。それぞれ違う個性を持っており、攻めが得意なポケモン、守りが得意なポケモン、敵の妨害が得意なポケモンなど、得手不得手がある。筆者が主に使っているのはフシギバナ。素の耐久力は並か低いくらいだが、回復しながら攻撃する「ギガドレイン」、高速で移動しながら攻撃できる「はなびらのまい」を覚えるので、前線を押し上げるタンク役としてしぶとく戦えるのが長所だ。また、レベル9で覚える技の選択肢として遠距離攻撃の高火力技「ソーラービーム」もあるので、スナイパーとして戦うこともできる。

↑フシギバナが覚えるギガドレインは、攻撃しながら回復できる技。この技だけだと瞬間火力はそれほど高くないが、回復できるぶんダメージレースを制しやすい。ちなみに、つい最近のアップデートでギガドレインの回復量が弱体化され、ソーラービームのダメージ量が強化されたため、今後はスナイパーとしての運用が増えそうだ。スナイパー運用の場合、レベル5で覚える技は、当てた敵の移動速度を落とせる「ヘドロばくだん」がおすすめ

 

しかし、いくら回復技を持っているとはいえ、敵に倒されてしまっては本末転倒だ。フシギバナに限った話ではないが、引き際が何より大切になる。フシギバナのようなアタッカー型のポケモンは素の耐久力が低めで、複数の敵から集中攻撃を受けてしまうとすぐにKOされてしまう。そういった状況を回避するため、敵の増援が来るか来ないか常に考えつつ押し引きを判断しなければならない。敵もそれをわかっているわけで、特にHPが減っている場合は遠距離や死角からの奇襲を狙われることも多い。

↑草むらのなかに潜んでいる敵は接近しないとプレイヤーから見えない。これを利用して敵プレイヤーに待ち伏せを仕掛けたり、野生ポケモンのラストヒットを狙い敵からキルスティールしたりできる

 

だからこそ、本機の大きな画面は視野を広げてくれるので安心感が違う。ポケモンユナイトに限らず、シューティングゲームなどでは特に当てはまることだが、画面外から迫る敵の襲撃を少しでも早めに察知することが勝負の明暗を分ける。Black Shark 4を使っていて、かつ回線も高速で、それでも負けたのなら、素直に敗因を分析して改善しようという気にもなるものだ。

 

対戦の母数がそれほど多くないので、本機を利用したことによる勝率への好影響がどこまであったか具体的に書くことは難しい。筆者はスマホ版に乗り換えて以降300戦ほどランクマッチに潜っているが、使っているポケモンによる勝率差、あるいはプレイヤースキルの成長などもある。だが、感覚の上では筆者が普段使っているiPhone XRよりも、Black Shark 4のほうがゲームプレイ時の快適性は高いように感じた。ちなみに、本機使用中の勝率はソロプレイで60%くらいだったので、勝てていると思いたい。

 

また、放熱については、さすが液冷といったところ。10戦程度(100分前後)連続でプレイしても気にならないレベルであった。別売りのスマホクーラーもラインナップされているが、筆者の感覚では、それを使わずとも十分なように思う。

↑別売りのクーラー「FUN COOLER 2 PRO」(税込5980円)。挟み込む形で使用する外付けクーラーだ。光るのはかっこいいが、かさばるので操作性がやや犠牲になる

 

ちなみに、別売アクセサリーとして「モンスターゲーミングトリガー」(税込2700円)という、ゲームコントローラーのL・Rボタンと同様のボタンを設置できるキットも発売されている。画面の表示領域に干渉してしまうが、活用できるタイトルを遊んでいる方は検討してもいいだろう。

↑モンスターゲーミングトリガーを装着した状態。操作性は上がるが、画面の一部が見えなくなってしまうのが玉に瑕

 

ここまでの高機能で6万円以下はかなりの高コスパ!

以上、ゲーミングスマホとしてのBlack Shark 4の魅力をお伝えしてきたが、本機は非常に魅力的な商品といえる。性能比で考えれば6万円を切る価格はかなりコストパフォーマンスが高い。スマホでガッツリゲームをしたい方はもちろん、人とは違うユニークなスマホを使いたいガジェット好きにも、おすすめしたい一台だ。

 

©2021 Pokémon. ©1995-2021 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
©2021 Tencent.

ゲーミングスマホ「REDMAGIC 6S PRO」発売! 一部店舗ではタッチ&トライも開催

NLNテクノロジーは、Nubia Technology社のゲーミングスマートフォン「REDMAGIC 6S PRO(レッドマジック6Sプロ)」を、ビックカメラ(有楽町店)、ヨドバシカメラ(秋葉原店)、HISモバイルなどで販売を開始しました。

 

同製品は、「12GB+128GB(Cyborg)」と「16GB+256GB(Ghost)」の2モデルを展開。ゲーミングPCをスマートフォンに詰め込んだような光るスケルトンデザインが特徴です。価格はCyborgが7万9900円、Ghostが9万9900円。

↑REDMAGIC 6S PRO 12GB+128GB(Cyborg)

 

ビックカメラ(有楽町店)、ヨドバシカメラ(秋葉原店)では16GB+256GB(Ghost)の実機を展示し、実際に触れて大きさや重さなどを体感することができます。

↑REDMAGIC 6S PRO 16GB+256GB(Ghost)

 

同製品は、冷却ターボファンと透明な背面カバーで、RGBライトが鮮やかに光ります。 内蔵のターボファンは、風圧を30%、空気圧を35%増加。金属製のトップカバーは、ファンの騒音を40%低減しています。

 

背面にはマッピング可能なタッチパッドエリア「Mキー」を搭載。Mキーを使用すると、背面のタッチパッドをスライドすることで、1つまたは2つのアクションをカスタマイズすることができます。

 

Qualcomm Snapdragon 888+、超高速LPDDR5、UFS3.1を搭載しています。アップグレードされたQualcomm Kryo 680 CPUのクロックは約3GHz。Qualcomm Adreno 660 GPUは、AIパフォーマンスを20%以上向上させています。アップグレードされたQualcomm Snapdragon 888+は、32 TOPSという驚異的な性能を持ち、多くのニューラルネットワークを1秒で実行します。最大16GBのLPDDR5RAMと最大256GBのUFS3.1容量を組み合わせることで、ゲームだけでなく、あらゆる要求の高いタスクに十二分に対応します。

 

これまでの「REDMAGIC 6シリーズ」同様、ゲームスペース(Game Space)を搭載しており、本体の側面にある赤色のスイッチをスライドすると起動します。新しく機能が追加され、さらに自由度の高いカスタムが可能になっています。

シャオミの旗艦スマホ「Xiaomi 11T Pro」が日本上陸! 超急速充電&1億画素カメラ&おサイフ対応で“鬼コスパ”

シャオミは、Androidスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」など新モデルを発表しました。同社が日本向けに投入する初のフラッグシップ級スマートフォンとなるXiaomi 11T Proは、120Wの超急速充電や1億画素センサーのカメラ、おサイフケータイ対応など見どころが多い端末です。

 

このほか、準ハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」や高性能なAndroid タブレット「Xiaoi Pad 5」、スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」、完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」と、注目のモデルを怒涛のごとく発表しました。これらの新製品はこの記事の後半でまとめて紹介します。

↑大量の新製品が発表されました

 

いよいよ上陸のフラッグシップ「Xiaomi 11T Pro」

シャオミは今年で創業11年になる、中国発のスマホメーカーです。低価格なスマホが強みで、出荷台数ではアップルを追い抜き世界2位に位置付けています。日本では2018年12月に参入し、5G時代にはauやソフトバンクへの製品を投入。オープンマーケット(SIMフリー市場)向けにも多くのスマホを投入してきました。

 

そんなシャオミが今回、満を持して投入するフラッグシップ(旗艦)モデルが「Xiaomi 11T Pro」です。Snapdragon 888という、2021年時点で最高クラスのチップセットを搭載しながら、価格は約7万円からと、他のハイエンドスマホの半分程度に抑えています。

↑カラバリは3色

 

Xiaomi 11Tメモリ8GB+ストレージ128GBモデルが6万9800円(税込、以下同)、8GB+256GBモデルが7万9800円。発売日は11月5日を予定しています。

↑ストレージは128GBと256GBの2種類

 

その性能の割りにはかなり控えめな価格設定ですが、発売日前日の11月4日までに予約した人には、5000円引きの予約特典も用意されています。予約特典はシャオミ公式サイトのMi.comと家電量販店限定で、1300台の台数限定となっています。

 

17分でバッテリー満タン、120W超急速充電

Xiaomi 11T Proは見どころが多いスマホですが、中でも注目は急速充電です。大容量の5000mAhバッテリーを搭載しながら、独自規格の「120W Xiaomi ハイパーチャージ」によって、17分でバッテリーをフル充電にできます。充電する時間がたった10分しかなくても、7時間分の動画再生ができるほど、高速に充電できます。

↑120Wで高速充電が可能

 

この充電の速さの秘密はスマホの中にあります。バッテリーパックを2つに分けて搭載していて、充電用のチップも2系統分備えているのです。

 

この急速充電システムでは、安全性にも配慮されています。スマホ内部に複数の温度計を配置して、不慮の過熱が起きないように制御するなど、34種類の安全対策を実施し、外部認証機関による「安全な急速充電」の認証も取得されています。

↑温度をリアルタイムで計測し安全性にも配慮

 

結果として、電池の劣化も一般的なスマホよりも抑えられるとしています。一般的なスマホは充電を重ねるごとに最大容量が減っていき、約500回でバッテリー容量が80%まで下がるとされています。一方で、Xiaomi 11T Proはシャオミの検証によると、容量80%に低下するまでに、約800回の充電が可能だったとしています。

 

なお、付属の120W急速充電器は、シャオミ独自の規格の充電器ですが、USB Type-C標準の充電規格との互換性も備えています。USB PD準拠のノートパソコンやスマホの場合、最大65Wで充電可能としています。

 

Dolby対応の豪華なディスプレイ

Xiaomi 11T Proは6.67インチの有機ELディスプレイを搭載。パンチ穴型のインカメラを内蔵しています。10億色(10ビットカラー)の色表現が可能な仕様で、ダイナミックな映像表現ができる「Dolby Vision」や「HDR10+」といったHDR規格にも対応しています。加えて120Hz駆動にも対応しており、画面の動きや3Dゲームの表示をなめらかに動かすことができます。

↑6.67インチの有機ELディスプレイを搭載

 

ゴージャスな映像にはリッチな音も欲しいということで、サウンドはステレオスピーカーを内蔵。音響のチューニングは有名オーディオ機器ブランドのHarman Kardonが監修しています。映画などの映像は、Dolby Atmos規格でサラウンド再生が可能です。

↑ステレオスピーカーを内蔵

 

スピーカーは横持ちしたときに持ちやすい形状に設計されていて、スピーカーは動画を見るときに手でふさがらない場所に配置されています。

 

映像を見るだけでなく、撮るほうもHDR10+規格に対応。見ごたえのある映像を撮影できます。

 

映画風に撮れる1億画素カメラ

背面カメラには「1億画素」こと108メガピクセルの高画素カメラを搭載。このカメラでは実際に1億画素の写真を取ることもできますが、暗いシーンで明るい写真を撮影したり、デジタルズームをしても映像が荒れにくいという強みがあります。

↑トリプルAIカメラを搭載

 

108メガピクセルのメインカメラの他に、視野角120度の超広角カメラ(8メガピクセル)と、マクロカメラ(5メガピクセル)を装備。メインカメラとの組み合わせで、広角や接写といったシーンにも対応します。

 

また、動画撮影では8Kや4K HDRといった高画質な映像も撮影可能。さらに、映画でよく使われる特殊効果を簡単に撮れる「ワンクリックAIシネマ」という機能を備えています。例えば周りの風景を止めて人だけが動きだしたり、人以外の動きをスローシャッターにして疾走感を出したりといった特殊効果をかけたりできます。

 

しっかりハイエンド性能でおサイフケータイも対応

Xiaomi 11T Proは8コアの最上位チップセットSnapdragon 888を搭載。メモリは8GBと、2021年現在のハイエンドスマホとして十分な性能を備えています。

 

モバイル通信は国内4キャリアの5G/4G LTEに対応しています。5Gでは、通信速度が出やすい周波数帯のミリ波帯にも対応。仕様上はau、ソフトバンク、楽天モバイルの3キャリアのミリ波帯につながります。デュアルSIM仕様になっており、2枚のnanoSIMをセットして5Gと4G LTEの同時待受が可能です。

 

OSはAndroid 11を搭載し、もちろんGoogle Playにも対応。Xiaomi独自のユーザーインターフェイス「MIUI 12.5」を搭載し、メモやレコーダーなどツール系のアプリを多く備えています。生体認証は指紋センサーを装備しています。

 

日本版だけの仕様として、おサイフケータイにも対応しています。SuicaやiD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanacoなど国内の電子マネーが利用可能。一方で、防水防塵はIP52相当規格準拠で、つまり防水ではなく防滴仕様となっています。

↑スペック概要

 

【Xiaomi 11T Proの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
Dolby Vision/HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
Harman Kardon監修
チップセット Snapdragon 888
メモリ 8GB(LPDDR5)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 120W Xiaomiハイパーチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ ○
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 204g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

カメラは同じでさらに安い「Xiaomi 11T」も

Xiaomi 11T Proのほかに、一部の機能を抑えた準ハイエンドモデル「Xiaomi 11T」も発表されました。こちらも11月5日発売で、価格は5万4800円。予約特典の5000円引きは1600台限定で用意されています。

↑一部機能を抑えた「Xiaomi 11T」

 

Xiaomi 11Tは、形状やバッテリー容量、カメラの構成など大部分がXiaomi 11T Proと同じ仕様となっています。大きな違いとしては、チップセットは同じ8コアですが、性能が近いMediaTek製の最上位モデル「Dimensity 1200-Ultra」に変更されています。

 

急速充電は最大67Wとなっており、Dolby Visionなど一部の機能に対応していません。おサイフケータイも非対応となっています。

↑スペックの比較表

 

【Xiaomi 11Tの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット MediaTek Dimensity 1200-Ultra
メモリ 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 67W Xiaomiターボチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 203g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

コスパ良好なAndroidタブレット「Xiaomi Pad 5」

シャオミはまた、Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」も発表しています。Androidタブレットとしては珍しく高性能なタブレットとなっています。

↑Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」

 

11インチディスプレイを備えており、厚さが約6.85mmというスリムなボディが特徴。専用のペン「Xiaomi Smart Pen」での描画にも対応します。

 

価格と発売日はストレージ128GBモデルが4万3780円で10月21日発売、256GBモデルが5万4780円で11月末発売です。Xiaomi Smart Penは別売で、価格は1万1800円となっています。

 

ディスプレイはXiaomi 11Tシリーズと同じく、120Hz駆動のなめらかな表示に対応し、HDR/Dolby Visionの再生をサポート。スピーカーは4基を内蔵し、Dolby Atmos規格の迫力のあるサラウンド再生が可能です。発表では、NetFlixアプリの高画質再生が可能だとアピールされました。

↑4つのスピーカーを搭載

 

チップセットはSnapdragon 860でメモリは6GBとAndroidタブレットとしては高性能な構成。指紋認証には非対応ですが、インカメラを使った顔認証が利用できます。

 

バッテリー容量は8720mAhで、22.5Wの急速充電に対応。モバイル通信には対応しない、Wi-Fi版のタブレットとなっています。OSはAndroid 11で、「MIUI 12.5 for Pad」を搭載します。

↑スペック概要

 

スペックだけで比較するならiPad Proとも引けをとらない内容で、価格はその半分以下というXiaomi Pad 5。高性能なAndroidタブレットを求めていた人には待望の選択肢となりそうです。

 

【Xiaomi Pad 5の主なスペック】
ディスプレイ 11インチ
解像度:WQHD+(2560×1600ドット)
HDR10+/Dolby Vision対応
120Hz駆動
オーディオ 4スピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット Snapdragon 860
メモリ 6GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1300万画素
インカメラ 800万画素
バッテリー 8720mAh
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 インカメラによる顔認証
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 非対応
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 5
OS Android 11(MIUI 12.5 for pad)
大きさ 254.69×166.25×6.85mm
重さ 511g
カラー パールホワイト、コズミックグレー

 

スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」

Mi Smart Speakerは、Google アシスタント対応のスマートスピーカー。価格は6480円で、11月下旬発売です。

↑Mi Smart Speaker

 

機能はGoogle Nestシリーズとほぼ同等で、スマート家電を操作したり、音楽配信サービスを聴いたりできます。シャオミならではの機能として、Mi Home対応のスマート家電やIoT機器を音声操作する仕組みも備えています。

 

シンプルな筒形のデザインで、2.5インチスピーカーを装備。同じ部屋に2台を置けば、ステレオ再生も可能です。大きさは131×104×151mm、重さは842g。カラーはホワイトのみの展開です。

 

7000円のノイキャンワイヤレス「Redmi Buds 3 Pro」

ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」も発表されました。価格は6990円で、10月29日発売となっています。

↑Redmi Buds 3 Pro

 

シンプルなクリスタルグレーとオブシディアンブラックの2色展開で、アクティブノイズキャンセリングに対応。スマホやノートパソコンなど2台に同時接続して、接続先をスムーズに切り替えることができます。

 

充電ケースを含めた再生時間はノイズキャンセリング適用で6時間、非適用で28時間。Type-Cポートからの急速充電に対応し、10分充電すれば3時間の再生が可能。ワイヤレス充電もサポートします。

↑ワイヤレス充電に対応

 

低価格かつ魅力的なスペックの新製品が多数登場した今回の発表で、国内市場でのシャオミの躍進が一段と進みそうです。

 

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ソニーからカメラに振り切った最新スマホ「Xperia PRO-I」登場

ソニーは10月26日、プロフェッショナル向けのスマホ「Xperia PRO」シリーズから、新モデル「Xperia PRO-I」を発表。12月15日から発売します。市場想定価格は19万8000円(税込)前後です。

 

Xperia PRO-Iは、ソニーが定める“イメージングコミュニティー”において、好きを極めたい人に向けたとするモデル。スマホとしては世界で初めて像面位相差AFをそなえた1型イメージセンサーを搭載するほか、画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」やαシリーズにも搭載されているチップ「Front-end LSI」、さらにはスマホならではの高い処理性能によって、画質の向上を実現しているといいます。

 

 

 

これに加えて、Xperiaならではの、動く被写体をとらえるリアルタイムトラッキングや、リアルタイム瞳AFも搭載。カメラ性能に振り切ったモデルと言えます。なお、カメラ構成は16mmの超広角(12メガピクセル、F2.2)、24mmの広角(12メガピクセル、F2.0とF4.0の可変絞り)、50mmの標準(12メガピクセル、F2.4)の3眼仕様です。

 

また、Xperia PRO-Iは動画撮影機能も充実。Xperiaとしては初めて、動画撮影時の瞳AFと被写体をとらえ続けるオブジェクトトラッキングに対応するほか、4K 120コマ/秒のハイフレームレート撮影も可能です。さらに、高性能な手ブレ補正機能や21:9のディスプレイに最適化されたUIなど、細かい部分までこだわったモデルに仕上がっています。

 

 

このほかスペックは、SoCがSnapdragon 888、メモリーが12GB、ストレージが512GBで、バッテリーは4500mAh。また、5GはSub 6に対応しています。

 

本体サイズは166×72×8.9mmで、重量は約211g。ディスプレイは6.5型で、4K有機EL液晶を搭載しています。

 

なお、Xperia PRO-Iに合わせて、Vlogger向けアクセサリー「Vlog Monitor」も登場。市場想定価格は2万5000円(税込)前後です。

Google「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」が日本で発売! 独自チップでカメラとAIが超進化

↑Pixel 6 Pro

 

Google 日本法人(グーグル)は、Androidスマートフォン「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」を10月28日に発売すると発表。グーグル直販のGoogle ストアなどで取り扱われます。Google ストアでの直販価格は以下の通りです。

 

Pixel 6 128GB:7万4800円(税込)

Pixel 6 256GB:8万5800円(税込)

Pixel 6 Pro 128GB:11万6600円(税込)

Pixel 6 Pro 256GB:12万7600円(税込)

 

また、携帯キャリアではソフトバンクとauがPixel 6シリーズを販売。ソフトバンクは、Pixel 6とPixel 6 Proの両機種を取り扱い、auはPixel 6のみを販売します。

↑Pixel 6とPixel 6 Pro

 

カメラが際立つ新デザイン

Pixel 6シリーズは、これまでのPixelシリーズからデザインを一新。カメラが際立つ新たなデザインを採用しました。

 

とりわけ目を引くのは背面の「カメラバー」。太帯のように出っ張った外観に、カメラユニットが収まっています。

↑Pixel 6 Proのカメラバー

 

Pixelシリーズはもともと、グーグルが作ったスマホであると同時に、「カメラが優秀なスマホ」としても認知されてきました。今回のカメラバーのデザインは、その強みを外観でも表現しています。

 

カラーはPixel 6がStormy Black(嵐のような黒)、Sorta Seafoam(波の花っぽい白)、Kinda Coral(ちょっと珊瑚っぽいピンク)の3色(括弧内は筆者による意訳です)。背面はガラス素材で、しっとりとしたマット調の仕上げです。

↑Pixel 6。左から、Stormy Black、Sorta Seafoam、Kinda Coral

 

Pixel 6 ProはStormy Black、Sorta Sunny(お日様っぽい黄色)、Cloudy White(雲のような白)の3色展開となっています。Pixel 6 Proの背面はガラス素材をつややかなポリッシュ加工で仕立てています。

↑Pixel 6 Pro。左から、Stormy Black、Sorta Sunny、Cloudy White

 

なお、別売りでシリコン素材の純正ケースが販売されます。Google ストアでの価格は3630円(税込)で、Pixel 6向けに3色、Pixel 6 Pro向けに4色が用意。このケースはカメラバーの部分がくりぬかれており、ケースに入れてもバーが引き立つようにデザインされています。

↑Pixel 6 Proに純正ケースを装着したところ

 

6インチ以上の大画面で高速駆動のディスプレイ

画面サイズはPixel 6が6.4インチ(縦横比20:9)。また、側面まで平らなディスプレイを採用しています。

 

一方のPixel 6 Proは6.7インチ(縦横比19:9)で、左右の側面にかけてディスプレイが回り込むエッジディスプレイです。どちらも2021年のAndroidスマホの中ではかなり大柄な部類に入ります。

↑Pixel 6シリーズのディスプレイの特徴

 

ディスプレイでは大きさだけでなく、駆動速度も異なります。Pixel 6は最大90Hz駆動、Pixel 6 Proは最大120Hz駆動。Pixel 6 Proの方がより滑らかに画面表示が可能です。

 

壁紙から色を抽出して、スマホ全体のカラーテーマを設定するAndroid 12

Pixel 6シリーズが搭載するAndroid 12は、「Material You」という新たなデザインシステムに対応し、装いがガラッと変化しています。

 

このMaterial Youの特徴は、その人らしさを全面に表現できること。たとえば設定した壁紙から色を抽出して、アプリのアイコンやウィジェット、通知エリアや設定の配色などスマホ全体のカラーテーマを設定できます。

↑Android 12を搭載

 

Android 12にはこのほかにも、スマホの中の情報をまとめて検索できる新たなシステムや、セキュリティ関連の管理機能を集約した「セキュリティハブ」など、多くの新機能が追加されています。

 

AI処理能力を高めた“Google チップ”を初搭載

Pixel 6シリーズは、デザインを変えただけでなく、その中身も大きく変化。グーグルが独自にカスタマイズしたプロセッサー「Google Tensor」を初搭載します。

↑“グーグルが作ったチップ”ことGoogle Tensorを搭載

 

Google Tensorは、スマホの主要な処理機能を集約した統合チップセット(SoC)です。スマホのさまざまな機能を担う重要な部品ですが、グーグルがこだわったのは「TPU」と呼ばれる、いわゆるAI処理(ディープラーニング)を担うチップ。このTPUはグーグルが独自に回路を設計して、性能を高めています。

 

また、写真に関わる重要な部品「ISP(イメージシグナルプロセッサー)」や省電力なAI処理ユニット「コンテキストハブ」もSoCに統合して、省電力性能と処理性能を向上させています。

↑TPUとISPはグーグル独自の設計。CPUはArm X1ベースとされています

 

また、ハッキングなどの対策として、Google Tensorの中にセキュリティチップを統合しているほか、独自設計のセキュリティチップ「Titan M2」も搭載。Titan M2は、指紋認証のための情報やパスワードなどを、高度なハッキングから守れるチップです。

 

動く被写体の顔をしっかり描写するなど、AIで強化されたカメラ

Pixelシリーズが強みとしていたカメラは、ハード、ソフトの両面から強化されています。

 

標準モデルのPixel 6は超広角+広角のデュアルカメラ構成。上位モデルのPixel 6 Proはそこに光学4倍の望遠レンズが加わったトリプルカメラを搭載します。この望遠カメラはいわゆるペリスコープ構造(潜望鏡構造)で、望遠レンズが横向きに配置されています。

↑Pixel 6 Proの望遠カメラは目を引きます

 

↑望遠レンズはペリスコープ構造を採用

 

カメラのハードウェアとしての性能は、従来モデルから大きく向上しました。たとえば広角レンズのイメージセンサーは1/1.31インチで50メガピクセルという、スマホの中では最大クラスのセンサーを搭載。前モデルと比べて2.5倍多くの光を取り込めるようになっています。

↑グーグル公式の夜景作例

 

そして、グーグルが得意とする「コンピュテーショナル・フォトグラフィー」のアプローチはもちろんPixel 6シリーズも受け継いでいます。コンピュテーショナル・フォトグラフィーとは、ソフトウェアやAI処理を通じて写真の画質を高めるという設計思想です。たとえばデジタルズームをAIの力で強化する「超解像ズーム」はわかりやすい一例と言えるでしょう。

↑グーグル公式の「超解像ズーム」作例

 

そんなカメラでは、いくつかの新機能が追加されています。なかでも、「モーション モード」はGoogle Tensorの高いAI処理能力を生かしたもので、Pixel 6シリーズ限定の機能です。これは、動きのある被写体をビシッと写真に収めるもので、たとえば駆け抜ける犬の躍動感を表現しつつ、顔だけはしっかり描写する写真を撮影できます。また、長時間露光で夜景を流し撮りしつつ、手前にいる人物はしっかり描写するといったような、これまでにない表現も可能です。

↑グーグル公式の「モーションモード(長時間露光)」作例

 

このほか、どんな肌の色の人もその人らしい美しさを引き立たせる「リアルトーン」に対応。夜景モードも強化されています。

 

また、Pixel 6シリーズのGoogle フォトでは映り込んだ通行人などを検出して写真から消せる「消しゴムマジック」という新機能を搭載しています。

↑「消しゴムマジック」では映り込んだ人などを自動検出。ワンタップで消せます

 

ついに「日本語の文字起こし」が可能に

AI処理能力の強化は、文字起こしや翻訳機能といった分野にも生かされています。

 

レコーダーアプリではついに「日本語の文字起こし」が可能となりました。話し言葉をリアルタイムで文字化して表示する機能で、これまでは英語のみに対応。この文字起こし機能は笑い声なども検出することができるようになっており、録音された会話の中でも盛り上がったところを検索といった使い方も可能です。

↑レコーダーアプリの文字起こしがついに日本語対応

 

文字起こしは端末内のAI処理で行われており、機内モードにしても利用可能。また音声が外部のサーバーで読み取られたり、データ通信を使いすぎたりする心配はありません。

 

一方の翻訳機能はGoogle製アプリのいたるところで活用されています。Google翻訳では会話モードとして、2つの言語を認識して双方の言葉で翻訳する機能があるほか、Google レンズではカメラで写した外国語やスクリーンショットから文字を読み取って翻訳できます。Pixel 6シリーズはGoogle Tensorによって、この翻訳の速度も向上し、消費電力は従来の2分の1になっているとしています。

 

音声入力はもっと実用的に

AIの力によって認識能力があがった音声入力は、さらに使いやすくなるよう改良されています。入力したテキストの修正したい部分をなぞってから音声入力して、入力し直せるようになりました。

 

また、一部の絵文字はたとえば「ハートの絵文字」と発音して入力できるほか、SMSアプリでは「CCに田中さんを追加」といったような操作も音声で対応できるようになっています。

 

国内版はおサイフケータイにも対応

Pixel 6シリーズの国内版は過去の製品と同様に、おサイフケータイをサポートします。モバイルSuicaやiD、nanaco、WAONといった電子マネーが利用可能です。

 

もちろん防水防じん仕様となっており、IP68相当の規格に準拠しています。

 

また、SIMはnanoSIMカードに加えて、eSIMもサポート。nanoSIMとeSIMの2回線同時待受にも対応します。

↑Pixel 6シリーズの特徴まとめ

 

Pixel 6とPixel 6 Proの違い

Pixel 6とPixel 6 Proの大きな違いは、大きさ、カメラ、ディスプレイ、仕上げ、5G通信性能の5点です。

 

おさらいすると、Pixel 6が画面サイズ6.4インチで90Hz駆動、Pixel 6 Proは6.7インチで120Hz駆動のディスプレイを搭載。背面カメラはPixel 6が超広角、広角の2眼カメラで、Pixel 6 Proは光学4倍望遠カメラが付いた3眼カメラになっています。

 

ディスプレイの形状は、Pixel 6がフラット、Pixel 6 Proがエッジディスプレイを採用。背面はPixel 6がマット調の仕上げ、Pixel 6 Proは光沢感のある仕上げです。

 

5Gの通信では、Pixel 6がサブ6エリアのみ対応となっているのに対して、Pixel 6 Proはサブ6エリアとミリ波エリアの両方に対応します。なお、日本での5G対応については発売当初はau網とソフトバンク網のみに対応しており、アップデートで他社の周波数帯に対応する予定となっています。

名称 Pixel 6 Pixel 6 Pro
容量/直販価格 128GB:7万4800円(税込) 128GB:11万6600円(税込)
256GB:8万5800円(税込) 256GB:12万7800円(税込)
取り扱いキャリア au、ソフトバンク ソフトバンク
ディスプレイ 6.4インチ 有機EL 6.7インチ 有機EL
フルHD+(1080×2400ドット) QHD+(1440×3120ドット)
最大90Hz駆動 最大120Hz駆動
チップセット Google Tensor Google Tensor
メモリー(RAM) 8GB LPDDR5 12GB LPDDR5
ストレージ 128GB/256GB UFS 3.1 128GB/256GB UFS 3.1
microSDカード 非対応 非対応
背面カメラ デュアルカメラ トリプルカメラ
広角82度:50MP(1/1.31インチ、F1.85) 広角82度:50MP(1/1.31インチ、F1.85)
超広角114度:12MP(F2.2) 超広角114度:12MP(F2.2)
望遠:48MP(1/2インチ、光学4倍相当、F3.5)
レーザーAF レーザーAF
光学・電子手ブレ補正 光学・電子手ブレ補正(超広角:望遠対応)
超解像ズーム:最大7倍 超解像ズーム:最大20倍
インカメラ 8MP(84度、F2.0) 11.1MP(94度、F2.2)
5G通信 Sub6 Sub6/ミリ波
国内キャリアは当初au、ソフトバンクのみ対応 国内キャリアは当初au、ソフトバンクのみ対応
4G LTE通信 国内4キャリア対応 国内4キャリア対応
SIM nanoSIM×1、eSIM×1 nanoSIM×1、eSIM×1
2回線同時待受 2回線同時待受
Wi-Fi Wi-Fi 6E(802.11ax) Wi-Fi 6E(802.11ax)
2.4GHz/5GHz/6GHz 2.4GHz/5GHz/6GHz
MIMO、HE160対応 MIMO、HE160対応
Bluetooth Bluetooth 5.2 Bluetooth 5.2
防水・防じん IP68 IP68
おサイフケータイ/NFC 対応 対応
生体認証 画面内指紋認証 画面内指紋認証
オーディオ ステレオスピーカー ステレオスピーカー
外部端子 USB Type-C 3.1 Gen 1 USB Type-C 3.1 Gen 1
バッテリー容量 4614mAh(標準) 5003mAh(標準)
電池持ち時間 24時間以上(標準) 24時間以上(標準)
急速充電 USB PD 3.0 PPS準拠 USB PD 3.0 PPS準拠
ワイヤレス充電 最大23W(第2世代Pixel Stand利用時) 最大21W(第2世代Pixel Stand利用時)
最大10W(Qi充電器利用時) 最大10W(Qi充電器利用時)
大きさ 158.6×74.8×8.9mm 163.9×75.9×8.9mm
重さ 207g 210g
カラー Stormy Black、Sorta Seafoam、Kinda Coral Stormy Black、Cloudy White、Sorta Sunny

 

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楽天モバイルがauローミングを停波、楽天回線のメリットは何か

2021年8月末に、自社回線のサービスエリアが人口カバー率92.6%に達した楽天モバイル。これに伴い、10月1日以降、KDDI回線を用いるローミングサービスを順次終了し、楽天回線によるサービスに切り替わっています。

 

この切り替えのメリットはどこにあるのか、圏外エリアが生じるなどのデメリットはないのかなど、代表取締役副社長の矢澤 俊介氏にお話をうかがいました。

↑インタビューは、東京都が緊急事態宣言発令中だったこともあり、Zoomを用いてのオンラインで実施

 

パートナーとの協力、AI、ドローンなどの活用で人口カバー率約93%を達成

まずは、矢澤氏から楽天モバイルのサービスエリア展開状況について説明を受けました。

 

2020年に「携帯事業の民主化」を掲げて、携帯事業に本格参入した楽天モバイル。基地局はゼロから設営する必要があり、参入の2年前から準備を開始したとのこと。

 

基地局を建てる場所を探して、地権者に交渉し、実際に設営するまでの作業は、工事会社に一括して委託するのが一般的。しかし、楽天モバイルでは「楽天がなぜ携帯事業に参入するのか? 我々が目指す世界観について説明し、ご賛同いただいた会社に参画いただくというステップを踏みました」(矢澤氏)とのこと。

↑工事会社と対等な関係でパートナーシップを組んだことが、既存の携帯事業者との違いだそうです

 

用地確保においては、楽天が展開するさまざまな事業のパートナーの協力も得たとのこと。業務提携を進める日本郵政グループからは、全国に約2万4000あるすべての郵便局を基地局の候補として提供してもらっているそうです。また、用地確保のために、約800名の社員を楽天グループの他事業より動員し、社員自らが用地の確保・交渉に動いたと説明。

↑楽天グループがこれまでに培ってきたパートナーとの関係性が、迅速な用地確保につながったとしています

 

後発ながら、スピーディーにエリア拡張を進められた背景には、テクノロジーの活用もあります。「弊社には100人を超えるAIのチームがあります。さらに、ビッグデータを扱うチームが加わり、どこに基地局を設置すると最も効率的なのかを調べて、強力にサポートしてくれました」(矢澤氏)

 

また、アンテナを設置する場所と竣工後の調査にはドローンも活用。「本来なら人が登るところをドローンが調査ました。どれくらい正確に調査できるのかという課題はありましたが、実際にはカメラでズームすると小さなビスまで捉えることができ、人が登るよりも精密な検査が可能だったので、記録も取れました」(矢澤氏)

↑山間部などに建てる長いポールを使ったタワー型のアンテナは、従来は鉄製のものでコストがかかっていましたが、楽天モバイルでは軽量なカーボンを用いたことで、コストダウンにもつながったといいます

 

2020年4月のサービス開始時は、楽天回線エリアは東京23区、名古屋市、大阪市のみで人口カバー率は23.4%。それ以外のエリアでは、KDDI回線のローミングを用いていました。現在は、楽天回線エリアが全国に広がり、人口カバー率は約93%に達しています。

↑約1年半で楽天回線の人口カバー率は大幅に向上

 

10月1日から39都道府県で順次ローミングを停波

楽天回線エリアの拡張に伴い、実施されたのがローミングの停波。すでに一部のエリアでは昨年10月からローミングを停波して、楽天回線だけにつながるように切り替わっていますが、2021年10月1日からは全国の多くのエリアで切り替えがスタートしています。

↑2021年10月1日からのローミングサービスの切り替え対象エリアは39都道府県に及びます

 

↑岩手県、山形県、山梨県など8県ではローミングサービスが当面継続

 

矢澤氏によると「東京23区、名古屋市、大阪市以外のほとんどの場所では楽天とKDDIの両方の電波が飛んでいる状況。お客様がお使いの端末によっては、楽天回線が開通している場所でも、KDDI回線につなががってしまうことがあります。その場合、ローミングで月に5GBを超えると速度制限が課されてしまいます」とのこと。ローミングを停波することで、確実に楽天回線につながり、無制限のプランで安心して使えるようになるわけです。

↑楽天回線とKDDI回線の両方がつながる場所では、古いデバイスは低い周波数をつかんでしまい、KDDI回線につながってしまうこともあるそうです

 

「財政的な観点でも、我々はKDDI様にローミング費用をお支払いしていて、楽天回線につながる場所でも、KDDI回線につながると、その分は支払わなければなりません。それを改善することと、お客様のアクセシビリティを上げることが、今回の切り替えの目的です」(矢澤氏)

 

さらに、楽天モバイルは地下鉄のエリア化も進めています。東京メトロでは、すでに約9割のエリアを、地上と同じく10月1日以降にローミングを停波して、楽天回線に切り替えるとのこと。

↑地下鉄構内での基地局設置も進んでおり、東京メトロの多くの駅ではローミングが停波し、楽天回線に切り替わります

 

ローミングが停波することで、つながらなくなることを不安に思う人もいるでしょう。「その可能性がある方には、我々からお電話をさせていただいて、万が一、電波に不安があれば、至急改善することをお伝えしています。すでに1万人以上に電話させていただきましたが、98%の方からは『待ってました』とポジティブな声をいただいております。残りの2%の方には、MVNOの端末やモバイルルーターの貸し出し、自宅用の小型アンテナの設置など、個別の対応を行っています」(矢澤氏)。

↑ローミングから楽天回線への切り替えによって、つながりにくくなった場合の対応策も用意されています

 

↑電波状況の改善や調査は、Webなどから依頼できます

 

商業施設やオフィスビルでは引き続きローミングを実施

事前の説明を受けたうえで、編集部からの質問に答えていただきました。

 

―― 楽天回線エリアは、従来「夏頃に人口カバー率96%」という達成目標を発表していたと記憶していますが、やや遅れが出ているのでしょうか?

 

矢澤氏 結論から言えば、少し遅れています。その理由は半導体不足の影響によるものです。我々は約5万本のアンテナを建てる計画で、すでに3万本のアンテナが電波を発射しています。さらに1万本のアンテナがすでに建っているのですが、ひとつの部品だけ納入が遅れていて、そのアタッチメント待ちの状態です。本来は夏までに入って来る予定だったのですが、今のところ12月をメドに納入される見通しです。

↑今年4月にメディア向けに開催されたイベントでは、夏頃までに人口カバー率96%を達成する見込みが伝えられていました

 

―― そもそも96%は、参入当初の計画から5年前倒しにした目標だそうですが、基地局設置をスピーディーに進められた秘策があるのでしょうか?

 

矢澤氏 振り返ると、特別な魔法の杖があったわけではなく、工事会社のみなさん、NTT東西の関係者のみなさん、部品の納入会社のみなさん、そして社員の頑張りに尽きると思います。全員が同じ目標に向かってワンチームで動けたことが一番重要だと思っています。今は、コロナ禍でFace to Faceでお話しができない状況ですが、それ以前に、顔と顔を合わせて打ち合わせをして、信頼関係を築けたことが大きいと感じています。

 

―― 現状、商業施設やビル内などでは、まだ楽天回線につながらず、KDDI回線につながることが多いように感じます。建物内の基地局の進捗はいかがでしょうか?

 

矢澤氏 商業施設とオフィスビルでも、自前での工事を進めております。ただ、今回のタイミングでは、まだ工事が完了していないところが多く、東京都内、名古屋市、大阪市も含めて、大規模な商業施設とオフィスビルについては、引き続きKDDI様の回線をお借りしている状況です。次の切り替えのタイミングは来年3月になりますが、準備ができ次第、順次楽天回線に切り替えていく予定です。

 

―― ローミングに使っているKDDIの回線は800MHzのプラチナバンドですが、携帯事業を行ううえで、やはりプラチナバンドはあった方がいいのでしょうか?

 

矢澤氏 電波の特性上、低周波数に利点はあると思っております。ただ、いろいろな関係者の方々が、いろいろなご意見を持っていらっしゃるので、われわれが欲しいと言って、いただけるものではないということも理解しています。まずは、免許をいただいた1.7GHzでやれることを先にやらなければならないと思っております。

 

5Gエリアの拡大はやろうと思えばできる

―― 5G対応の端末が増えてきましたが、まだ楽天モバイルの5Gエリアは狭いように思います。今後の拡張予定についてお聞かせください。

 

矢澤氏 5Gの基地局もすでに数千局が開通しています。弊社の4Gの基地局には、5Gのアンテナが付けられるようになっています。なので、すでに開通している3万局については、順次5Gのアンテナを取り付けていきます。ただし、まずは4Gのエリア拡張を最優先にしているのが現状です。

↑5Gのエリア展開については、2022年に向けた具体的な計画は示されていません

 

―― 最初から4Gと5Gの共用のアンテナを設置することはできなかったのでしょうか?

 

矢澤氏 2つパターンがあります。アンテナの先端部分を「Radio Head(レディオヘッド)」と言いますが、すでに設営した4Gの基地局に5GのRadio Headを取り付けることもできます。また、4GのアンテナのRadio Headを変えずに、そのまま5Gに転用することも技術的には可能ですが、現状は、4Gの部品が先に揃っているので、それを先に付けている状況です。

 

―― 楽天モバイルが導入する「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」が、ネットワーク構築のうえで有利になることはあるのでしょうか?

 

矢澤氏 基地局のハードウェアをほとんど変更することなく、5Gに切り替えられることがメリットです。なので、これから、大きな威力を発揮するタイミングになると思っております。

 

―― Webサイトには2022年3月までの5Gサービスの拡大予定エリアが公表されていますが、5Gの基地局数や人口カバー率の具体的な目標は設定されていますか?

 

矢澤氏 社内的には、5Gエリアの拡張目標について、少しずつ固まりつつあります。しかし、他社のように何年までに何万局といったメッセージは、まだ発表していません。弊社の場合、4Gから5Gへの転用が容易にできるので、言い方はあれですが、やろうと思えばできます。しかし、どれくらいの規模で、どれくらいのキャパシティで5Gに変えていくのかは、パラメーターを見ながら検討する必要があります。

 

―― 最後に、KDDIのローミングを停波して、楽天回線に切り替わることで、ユーザーに直接的なメリットはありますか? ローミングコストが抑えられて、それがユーザーに還元されたりするのでしょうか?

 

矢澤 (ローミング費用については) 現時点でお話しできることはありません。それは、また違うタイミングで。ただ、地方は楽天回線とローミングのオーバーラップエリアがほとんどだったので、楽天回線で使えるようになることが、お客様にとって大きなメリットになります。それは、まだ楽天モバイルを利用されていない方々にもアピールしていきたいと思います。

 

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OCNモバイルONEがドコモと連携、 月額550円の低料金プランも新設

NTTコミュニケーションズは、同社が提供する低料金通信プラン「OCNモバイル ONE」が、NTTドコモの「ドコモのエコノミーMVNO」として連携することについて合意したと発表しました。

 

月額550円で通信0.5GB、無料通話最大10分のプランも新設

今回の連携合意にともない、全国のドコモショップで10月21日から、OCN モバイル ONEの取り扱い、さらにはOCNサービスにおけるdポイントの取り扱いが開始されます。dポイントについては、OCNサービスの利用でポイントを貯めることができるほか、OCNサービスの利用料金をポイントで支払うこともできるようになります。

 

また、ドコモショップでのOCNモバイルONE取り扱いが開始される10月21日から、月額550円(税込)のコースも新設されます。新設するコースは、月間の利用データ量が0.5GB、ひと月あたり最大10分相当の無料通話が利用可能です。なお、キャンペーンにより、60歳以上のユーザーは、12カ月間実質1GBの通信利用が可能です。

 

人気Androidスマホと、低料金SIMがセットになったセールも実施

さらに、NTTレゾナントの「goo Simseller」において、「AQUOS R6」や「Xperia 10 III Lite」をはじめとした人気スマホと、OCN モバイル ONEの月額500円(税込550円)コース音声対応SIMとのセット商品を取り揃えた、特価セールを開催するという発表もなされています。主なセール対象商品は下記のとおり。一部の商品は、文字が大きくなり画面が見やすい「かんたんホーム」機能を設定した状態での配送となります。初めてスマホを利用する、シニアの方などにおすすめです。

 

おすすめ格安スマホ16機種比較ランキング! 価格帯・用途別に比較&選び方も徹底解説!【2022年最新】

スマホおすすめ

新規購入や乗り換え、機種変更で選ぶスマホ端末には非常に多くの種類があり、どれが自分にマッチするのかわからない方も多いでしょう。

博士

今回は2022年最新のおすすめスマホを価格別・用途別に紹介していくぞ!

助手のジョン

まずはおすすめの最新スマホ端末を、価格の安い順にランキングにした比較表でイッキ見してみよう!

【おすすめスマホ全16機種価格ランキング】
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位
機種名 Rakuten Hand

rakutenhand-1
arrows We
arrows-We-1
Xperia Ace Ⅱ

Xperia-Ace-II-1
Redmi Note 11
Redmi Note 11
Rakuten Hand 5G
Rakuten Hand 5G
AQUOS sense6s
AQUOS sense6s
iPhone SE 第3世代

iPhone SE 第3世代
Xperia 10 Ⅲ
Xperia 10 Ⅲ
Google Pixel6
Google Pixel6
iPhone 13

iPhone 13
Galaxy S22 5G

Galaxy S22 5G
OPPO Find X3
Pro OPG03

OPPO Find X3 Pro OPG03
ROG Phone 5s Pro
ROG Phone 5s Pro
Galaxy Z Flip3 5G
Galaxy Z Flip3 5G
Xperia 1 Ⅲ  
Xperia 1 Ⅲ  
Galaxy Z Fold3
Galaxy Z Fold3
一括払い価格 12,980円 21,450円~ 22,000円~ 23,760円~ 39,800円 40,470円~ 57,800円~ 51,480円~ 82,695円~ 98,800円~ 122,012円~ 122,095円~ 142,800円~ 148,896円~ 154,440円~ 237,565円~
種類 Android Android Android Android Android Android iPhone Android Android iPhone Android Android Android Android Android Android
メーカー 楽天モバイル FCNT ソニー Xiaomi 楽天モバイル SHARP Apple ソニー Google Apple サムスン oppo ASUS サムスン ソニー サムスン
発売日 2020年12月8日 2021年12月3日 2021年5月28日 2022年3月10日 2022年2月14日 2022年4月28日 2022年3月18日 2021年6月18日 2021年10月24日 2021年9月24日 2022年4月21日 2021年6月30日 2021年11月26日 2021年10月6日 2021年7月9日 2021年10月6日
5G対応 × ×
画面サイズ 5.1インチ 5.7インチ 5.5インチ 6.43インチ 5.1インチ 6.1インチ 4.7インチ 6.0インチ 6.4インチ 6.1インチ 6.1インチ 6.7インチ 6.78インチ 7.6インチ 6.5インチ 7.6インチ
ディスプレイ 1,520×720 1,520×720 1,496×720 2,400×1,080 1,520×720 2,432×1,080 1,334×750 2,520×1,080 2,400×1,080 2,532×1,170 2,340×1,080 3,216×1,440 2,444×1,080 2,208×1,768 3,840×1,644 2,208×1,768
バッテリー 2,750mAh 4,000mAh 4,500mAh 5,000mAh 2,630mAh 4,570mAh 非公開 4,500mAh 4,614mAh 非公開 3,700mAh 4,500mAh 6,000mAh 4,500mAh 4,500mAh 4,500mAh
購入可能ショップ 楽天モバイル ・docomo
au
SoftBank
docomo mineo 楽天モバイル au ・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
楽天モバイル
SoftBank
au
・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
au ASUS store au
docomo
・docomo
au
SoftBank
au
docomo

※スクロールできます
※端末代金は価格.comを参照

自分にあったスマホの機種を選ぶために、チェックしてほしいポイント6つについても解説していきますよ。

スマホを安く利用するためにおすすめしたい格安SIM3選や、オンラインショップから機種変更をする方法なども紹介していきます。

記事を参考にお気に入りのスマホを見つけてくださいね!

この記事の監修者
小川正人
QUANTA代表。光回線や携帯電話・ポケット型WiFiなどのモバイルサービスの専門家。大手家電量販店で販売員を行っていたが光回線やモバイルサービスの種類や料金体系の複雑さを痛感。「お客様が最適なプランを選べるようにしたい」との思いから月間60万PVの通信サービスメディアサイト「XERA」を運営。一時期は光回線を3社、携帯電話を12社同時に契約していた。2019年には2019年度バリューコマースMVPを受賞。

【30,000円以下】おすすめ人気スマホランキング

では早速、2022年おすすめスマホとして当サイトが厳選した16機種をそれぞれピックアップして、特徴や概要を詳しく解説していきます。

まずは30,000円以下のおすすめスマホを、価格が安い順番でランキングにしました。

【30,000円以下のおすすめスマホ価格ランキング】
順位 1位 2位 3位 4位
機種名 Rakuten Hand

rakutenhand-1
arrows We
arrows-We-1
Xperia Ace Ⅱ

Xperia-Ace-II-1
Redmi Note 11
Redmi Note 11
一括払い価格 12,980円 21,450円~ 22,000円~ 23,760円~
種類 Android Android Android Android
メーカー 楽天モバイル FCNT ソニー Xiaomi
発売日 2020年12月8日 2021年12月3日 2021年5月28日 2022年3月10日
5G対応 × ×
画面サイズ 5.1インチ 5.7インチ 5.5インチ 6.43インチ
ディスプレイ 1,520×720 1,520×720 1,496×720 2,400×1,080
バッテリー 2,750mAh 4,000mAh 4,500mAh 5,000mAh
購入可能ショップ 楽天モバイル ・docomo
au
SoftBank
docomo mineo

※スクロールできます
※端末代金は価格.comを参照

リーズナブルな価格帯ですが、いずれも独自の魅力を備えた有力スマホです。

予算を抑えたい人は、この中から自分にマッチするスマホを選びましょう。

Rakuten Hand

rakutenhand-1

格安な料金プランで急激にユーザーを増やしている「楽天モバイル株式会社」が発売したスマホです。

ヴィッセル神戸所属の元スペイン代表イニエスタ選手がCMに出演したことも話題になりました。

まずは概要を表にまとめてご紹介します。

【Rakuten Handの概要表】
発売日 2020年12月8日
カラー ブラック、ホワイト、クリムゾンレッド
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 138×63×9.5mm
画面サイズ 5.1インチ
ディスプレイ 720×1,520(HD+)
カメラ性能 メイン:4,800万画素
インカメラ:1,600万画素
主な機能 おサイフケータイ、防水
バッテリー性能 2,630mAh

最大の特徴は、高速通信が可能な4×4 MIMOの搭載です。

楽天モバイルの従来機種と比べて、ダウンロード速度が約1.5倍に上がっています。

従来端末にあった2本のアンテナを2倍の4本に増やすことで通信速度を向上させているため、高画質動画の再生やオンラインゲームのプレイヤーにはとくにおすすめです。

助手のジョン

楽天モバイルで売っているほかのスマホよりも通信速度が速いんだ!

博士

ZOOM飲みやテレワークもスムーズにできそうね。

ディスプレイサイズは近年の主流と比べると小さめですが、むしろ「世界一スリムなボディ」を売りにしていて、手のひらにフィットするデザイン性も魅力といえるでしょう。

重量はわずか129gなので、片手でスマホを持って写真撮影したい人や、重たいスマホを持ち歩きたくない女性にもおすすめですよ。

  • 4×4 MIMOの採用によって平均ダウンロード速度が従来機の1.5倍と速い
  • 重量が129gと軽く、手のひらにフィットするため持ち運びやすい
  • おサイフケータイや防水・防塵といった基礎的な機能・性能も一通り備えている

さらに、2022年1月14日に楽天モバイルはオリジナルスマホの価格改定を行い、20,000円だった端末代金が12,980円と大幅に値下げしています。

博士

購入ができるのは、楽天モバイルのみだから注意!

スマホの操作が不安なら「arrows We」

arrows-We-1

使いやすさとコスパを重視するなら2021年12月に発売された新機種「arrows We」がおすすめです。

まずは概要からチェックしてみましょう。

【arrows Weの概要表】
発売日 2021年12月3日
カラー ホワイト
ソフトバンク・auのみ:ブラック
ソフトバンクのみ:ターコイズ
auのみ:ローズゴールド
ドコモのみ:レッド・ネイビー・パープル
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 147×71×10.2mm
画面サイズ 5.7インチ
ディスプレイ 1,520×720
カメラ性能 メインカメラ:1,310万画素
インカメラ:500万画素
主な機能 おサイフケータイ、防水、ハイレゾ対応
バッテリー性能 4,000mAh

arrows Weはシンプルでわかりやすいのに5G通信に対応しており、キャッシュレス決済や高画質のカメラ機能などの機能面も充実しています。

さらに、端末本体を石鹸で水洗いしたりアルコール消毒したりできるので、コロナ禍の現代にフィットしたスマホになっています。

助手のジョン
防水・防塵・耐衝撃性能にも優れているから、落としてしまうのが不安な人や子供に持たせる場合も安心だよ!
  • 文字やアプリのアイコンが大きく表示されるため使いやすい
  • 水洗いやアルコール消毒が可能で壊れにくい
  • スマホを利用したことのない人や操作が不安な人におすすめ
博士

3大携帯電話キャリアすべてで取り扱い中なのもうれしいポイントじゃ!

Xperia Ace Ⅱ

Xperia-Ace-II-1

5.5インチという手ごろなサイズのディスプレイをひっさげて登場したスマホで、コンパクトなボディながら大容量・長寿命のバッテリーを搭載していることも話題です。

具体的な特徴について触れる前に、まずは概要表をご用意しました。

【Xperia Ace Ⅱの概要表】
発売日 2021年5月28日
カラー ホワイト、ブラック、ブルー
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 140×69×8.9mm
画面サイズ 5.5インチ
ディスプレイ HD+/TFT
カメラ性能 メイン:1,300万画素
インカメラ:800万画素
主な機能 おサイフケータイ、防水
バッテリー性能 4,500mAh

多くの人の手にジャストフィットするサイズながら、4,500mAhという大容量、かつ3年間は劣化しにくい長寿命バッテリーを搭載したスマホです。

IPX5/8の防水性能を擁しているため、台所やアウトドアに持ち運んでもタフに利用できることも魅力的です。

非接触決済が可能な「おサイフケータイ」などの機能も持ち合わせています。

助手のジョン

電池が長持ちして水にも強いなら、旅行中やキャンプにも活躍しそうだね!

初期設定や基本性能がひと目でわかる「かんたん使いこなしガイド」も付帯するので、スマホを購入するのがはじめての人でも安心して利用できますよ。

もちろん、スマホからスマホに買い替えるという人が使いやすいような設計も施しており、「データ移行アプリ」を使ってスマホのデータをスムーズに移行できることも特徴的です。

  • コンパクトなボディながら、電池切れや劣化がしにくい大容量バッテリーを搭載している
  • 優れた防水性能を持つため、キッチン周りやアウトドアでも大活躍
  • 「かんたんガイド」「データ移行アプリ」などの機能があり、スマホ初心者の人にもおすすめ
助手のジョン

購入ができる場所は、ドコモのみだよ!

Redmi Note 11

Redmi Note 11

2022年3月に新発売したRedmi Note 11は、リーズナブルな価格帯でありながら5Gやおサイフケータイに対応し、防水・防塵機能も付いています

まずは概要を表にまとめたので、スペックを確認していきましょう。

【Redmi Note 11の概要表】
発売日 2022年3月10日
カラー トワイライトブルー、スターブルー、グラファイトグレー
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 159.87×73.87×8.09mm
画面サイズ 6.43インチ
ディスプレイ 2,400×1,080(AMOLED)
カメラ性能 メインカメラ:広角5,000万画素、超広角800万画素、マクロ200万画素、深度200万画素
インカメラ:1,300万画像
主な機能 5G対応、防水・防塵、おサイフケータイ、ハイレゾ
バッテリー性能 5,000mAh

画面サイズは6.43インチと大型で有機EL(AMOLED)搭載のため、ダイナミックな画面で高画質動画を存分に楽しめる仕上がりです。

背面のメインカメラは5,000万画像で、さらに800万画素の超広角カメラ、それぞれ200万画素の「深度センサー」と「マクロカメラ」が搭載されています。

4つのカメラを組み合わせて撮影できるため、背景をぼかした印象的な写真を撮ったり、被写体まで4cmという距離に接近して撮影したりできることも特徴的です。

  • 6.43インチの大画面を搭載している
  • 4つのカメラを組み合わせた印象的な撮影ができる
  • リーズナブルで豊富な機能を備えている
助手のジョン
SIMフリー端末だから、取り扱いのあるmineoなど格安SIMで契約できるよ!

【30,000~80,000円以下】おすすめ人気スマホランキング

「あまり多くの予算はかけられないけれど、入門機よりは機能が充実したスマホがほしい!」という人は、3~80,000円の価格帯のスマホに注目してみましょう。

とくにこの項目でご紹介する以下の4機種は、2022年春におすすめのスマホですよ。

【30,000円~80,000円以下のおすすめスマホ価格ランキング】
順位 1位 2位 3位 4位
機種名 Rakuten Hand 5G
Rakuten Hand 5G
AQUOS sense6s
AQUOS sense6s
iPhone SE 第3世代

iPhone SE 第3世代
Xperia 10 Ⅲ
Xperia 10 Ⅲ
一括払い価格 39,800円 40,470円~ 57,800円~ 51,480円~
種類 Android Android iPhone Android
メーカー 楽天モバイル SHARP Apple ソニー
発売日 2022年2月14日 2022年4月28日 2022年3月18日 2021年6月18日
5G対応
画面サイズ 5.1インチ 6.1インチ 4.7インチ 6.0インチ
ディスプレイ 1,520×720 2,432×1,080 1,334×750 2,520×1,080
バッテリー 2,630mAh 4,570mAh 非公開 4,500mAh
購入可能ショップ 楽天モバイル au ・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
楽天モバイル

※スクロールできます
※端末代金は価格.comを参照

各機種の細かな情報に深く切り込んでいきます。

Rakuten Hand 5G

Rakuten Hand 5G

楽天モバイルのオリジナルスマホで5Gに対応した新機種がRakuten Hand 5Gです。

まずは概要を表にまとめてご紹介します。

【Rakuten Handの概要表】
発売日 2022年2月14日
カラー ブラック、ホワイト、クリムゾンレッド
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:128GB
サイズ 138×63×9.5mm
画面サイズ 5.1インチ
ディスプレイ 720×1,520(AMOLED)
カメラ性能 メイン:6,400万画素
インカメラ:1,600万画素
主な機能 おサイフケータイ、防水、防塵、ハイレゾ
バッテリー性能 2,630mAh

Rakuten Hand 5Gは4G対応のRakuten Handと比べて高速通信が期待できるほか、ストレージが64GBから128GBへ増えたので大容量の画像やデータも保存できます。

また、メインカメラも6,400万画素とハイスペックで、「背景ぼかしモード」や「夜景モード」など撮影が楽しくなる機能も充実しています。

博士
価格は抑えられているのに、大容量&高画質カメラ搭載はうれしいポイントじゃ!

楽天モバイルならではの機能として、カメラと連動し楽天市場での最安値がすぐにわかったり、楽天のサービスへのログインが簡単になったりとオリジナリティあふれる工夫もほどこされていますよ。

  • 楽天モバイルオリジナルスマホで初の5G対応機種
  • メインカメラが6,400万画素と高画質
  • 楽天のサービスが便利に使える機能も搭載

さらに、初めて楽天モバイルを申込む方限定でRakuten Hand 5Gが実質14,800円で購入できるキャンペーンも実施中なのでぜひチェックしてくださいね。

博士

購入ができるのは、楽天モバイルのみだよ!

AQUOS sense6s

AQUOS sense6s

AQUOSが2022年4月28日発売したsense6sは5Gに対応したスマホで、大容量通信をスムーズに実現させるだけの処理性能も持ち合わせています

まずは概要表からチェックしてみましょう。

【AQUOS sense6sの概要表】
発売日 2022年4月28日
カラー ライトカッパー、ブラック、シルバー
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 152×70×9.2mm
画面サイズ 6.1インチ
ディスプレイ 1,080×2,432
(フルHD、IGZO OLED)
カメラ性能 メインカメラ:4,800万画素
インカメラ:800万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、防塵、顔認証、ハイレゾ
バッテリー性能 4,570mAh

素材としては美しく強いアルミボディを採用しているため、質感があって剝がれにくく、ぶつけてしまったとしても大きなキズが付きにくい構造です。

幅71mmという手に馴染みやすいちょうどいいサイズ感ですが、4,570mAhの大容量バッテリーを搭載しており、使用状況によっては1週間の電池持ちに期待できます。

博士

放電しにくいから、毎日充電するのが面倒な人にぴったりだね!

助手のジョン

緊急時用に2台持ちしたい人が買ってもいいかもしれないね。

話題の5Gにも対応していて、超高速・大容量通信を実現させられます。

sense6sは120Hzタッチレスポンス×高性能チップセットのコンビネーションで処理速度の速さにも自信を持っており、あらゆるシチュエーションでストレスを感じない操作を可能にしていますよ。

  • 4,570mAhの大容量バッテリーで、1週間も電池持ちする
  • 高性能CPU×大容量メモリで5G接続にもばっちり対応
  • タフさと賢さを兼ね備えた5G対応スマホを探している人におすすめ
博士
auから購入できるよ!

iPhone SE(第3世代)

iPhone SE 第3世代

「iPhoneを購入したいけれどあまり大きなサイズは求めていないし、できれば予算も抑えたい」という場合には、2022年3月に発売されたシリーズ最新機種のiPhone SEの第3世代に注目してみましょう。

まずは概要からご紹介します。

【iPhone SE(第3世代)の概要表】
発売日 2022年3月18日
カラー ミッドナイト・スターライト・レッド
内蔵メモリ 64GB、128GB、256GB
サイズ 138.4×67.3×7.3mm
画面サイズ 4.7インチ
ディスプレイ 1,334×750
(Retina HD)
カメラ性能 メインカメラ:12MP広角カメラ
インカメラ:7MPカメラ
主な機能 防水、防塵、4K撮影、Apple Pay、Siri、指紋認証、ホームボタン搭載
バッテリー性能 ビデオ再生:最大15時間

iPhone特有の「Siri」も利用でき、Apple Payを使った決済にも対応しているほか、防水・防塵機能まで備えているため最初に選ぶiPhoneとしてもおすすめです。

最新モデルのiPhone13と同じA15 Bionicを搭載しているので、アプリを起動するときもゲームで遊ぶときも仕事をするときも、流れるような動作ですべての動きを後押ししてくれるコスパの高いスマホです。

iPhoneらしく写真撮影・動画撮影といった機能のクオリティも高く、写真撮影時は「ポートレートモード」、動画は「4K動画」の撮影にも対応しています。

博士
SEシリーズでは初の5G対応機種じゃ!
助手のジョン
SEシリーズで人気の高かったホームボタンや指紋認証も継承している点も注目したいポイントだよ!
  • iPhone 13と同じチップを搭載しているため動きがスムーズ
  • Siri、Apple Pay、防水・防塵機能など充実した機能性を持つ
  • ポートレートモードや4K撮影に対応しているため、映像のクオリティを重視する人にもおすすめ
助手のジョン

ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルから購入できるよ!

Xperia 10 Ⅲ

Xperia 10 Ⅲ

5G時代のスタンダードモデルとして2021年6月から販売をスタートした、新しいXperiaです。

最初に概要をご紹介し、さらに特徴を深掘りしていきますよ。

【Xperia 10 Ⅲの概要表】
発売日 2021年6月18日
カラー ブラック、ホワイト、ブルー、ピンク、イエロー
※イエローはドコモオンラインショップ限定
内蔵メモリ RAM:6GB
ROM:128GB
サイズ 154×68×8.3mm
画面サイズ 6.0インチ
ディスプレイ 2,400×1,080
有機EL トリルミナス®ディスプレイfor mobile(HD対応)/FHD+
カメラ性能 メインカメラ:1,200万画素
インカメラ:800万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、FMラジオ、ハイレゾ
バッテリー性能 4,500mAh

最初に注目するべきなのは、5Gのクオリティを存分に生かすために強化されたバッテリー性能です。

4,500mAhという大容量バッテリーはXperia史上最大容量で、さらに3年間使っても劣化しにくい長寿命バッテリーを採用しています。

5Gの楽しみといえば高画質動画や音楽の再生ですが、ディスプレイには有機ELを使用し見とれるほどの色彩美を実現させました。

博士

動画や音楽のクオリティが高い!さすがソニー製のXperiaだね。

オーディオにはCDを超える高音質の「ハイレゾ」を再生する機能を搭載しているので、音楽を聴くときも、動画を見るときも、従来モデルでは考えられないほどのダイナミックさを感じられるでしょう。

助手のジョン

写真もきれいに見えるディスプレイだから、夜景もくっきり見えるね。

またカメラに関する機能では、プレミアムおまかせオートに「ペット」を追加しています。

犬や猫の動きを自動で認識して、自動的にシャッタースピードやISO感度を調整するので、ペットのかわいい動きや一瞬見せるベストな表情を逃しません。

  • ディスプレイに有機ELを採用しているため、画像や動画の撮影・再生が美しい
  • Xperia史上最大容量のバッテリーを搭載している
  • カメラの機能も充実しており、とくにペットと一緒に暮らしている人におすすめ
博士

購入は、ドコモ・au・楽天モバイルからできるよ!

【80,000円以上】おすすめ人気スマホランキング

「価格よりも性能を重視したい。お金を気にせずにスマホを選びたい」という方は、80,000円以上のスマホに注目してみましょう。

2022年春の購入におすすめできるのは以下の8機種です。

【80,000円以上のおすすめスマホ価格ランキング】
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位
機種名 Google Pixel6
Google Pixel6
iPhone 13

iPhone 13
Galaxy S22 5G

Galaxy S22 5G
OPPO Find X3
Pro OPG03

OPPO Find X3 Pro OPG03
ROG Phone 5s Pro
ROG Phone 5s Pro
Galaxy Z Flip3 5G
Galaxy Z Flip3 5G
Xperia 1 Ⅲ  
Xperia 1 Ⅲ  
Galaxy Z Fold3
Galaxy Z Fold3
一括払い価格 82,695円~ 98,800円~ 122,012円~ 122,095円~ 142,800円~ 148,896円~ 154,440円~ 237,565円~
種類 Android iPhone Android Android Android Android Android Android
メーカー Google Apple サムスン oppo ASUS サムスン ソニー サムスン
発売日 2021年10月24日 2021年9月24日 2022年4月21日 2021年6月30日 2021年11月26日 2021年10月6日 2021年7月9日 2021年10月6日
5G対応
画面サイズ 6.4インチ 6.1インチ 6.1インチ 6.7インチ 6.78インチ 7.6インチ 6.5インチ 7.6インチ
ディスプレイ 2,400×1,080 2,532×1,170 2,340×1,080 3,216×1,440 2,444×1,080 2,208×1,768 3,840×1,644 2,208×1,768
バッテリー 4,614mAh 非公開 3,700mAh 4,500mAh 6,000mAh 4,500mAh 4,500mAh 4,500mAh
購入可能ショップ SoftBank
au
・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
au ASUS store au
docomo
・docomo
au
SoftBank
au
docomo

※スクロールできます
※端末代金は価格.comを参照

それぞれのスマホの概要を表にまとめながら、特徴やおすすめできる人をお伝えします。

Google Pixel6

Google Pixel6

「Google Pixel6」はGooglのオリジナルスマホで最新機種です。

Google Pixelのために開発された「Google Tensorチップ」を搭載し、前機種であるGoogle Pixel 5と比べてもパフォーマンスが最大80%もアップしていますよ。

【Google Pixel6の概要表】
発売日 2021年10月24日
カラー Stormy Black
Kinda Coral
Sorta Seafoam
内蔵メモリ RAM:8GB
ROM:128GB
サイズ 158.6×74.8×8.9mm
画面サイズ 6.4インチ
ディスプレイ 2,400×1,080(FHD+)
カメラ性能 メインカメラ:50メガピクセル(広角)
インカメラ:8メガピクセル
主な機能 5G対応
バッテリー性能 4,614mAh

Google Pixel6はバッテリー持ちがよく、1回の充電で最大48時間もバッテリーを持続させられます。

博士

48時間も使い続けられるなら、1~2泊の旅行に充電器は必要ないね!

助手のジョン

もし電池が切れかかっても、充電スペースを10分くらい借りられればしのげそうだね。

バッテリーセーバーの機能のひとつである自動調整バッテリーの稼働中は、よく使うアプリをスマホが自動的に認識して、優先度の高いアプリに向けてバッテリーを供給します。

反対に使用率の低いアプリには、なるべく無駄な電力が届かないように調整してくれるので、歩数計などの常に稼働が必要なアプリを使っていても、バッテリーの消耗を最小限に抑えられますよ。

  • バッテリー容量が4,614mAhで最高クラス
  • スーパーバッテリーセーバーを利用すると、1度の充電でバッテリーが最大48時間持続する
  • 1日のお出かけ時間が長くなる人や、小旅行に充電器を持ち歩きたくない人におすすめ
博士

購入はソフトバンクとauからできるよ!

iPhone13シリーズ

iPhone 13

2021年9月24日に発売のiPhone13シリーズは、人気のiPhoneの最新作です。

従来までのiPhoneと比べて圧倒的なほどのパワフルなチップを採用しており、バッテリー持ちも向上していますよ。

スタンダードなiPhone13とハイスペックモデルのiPhone13 Proの概要をまとめました。

【iPhone13シリーズの概要表】
iPhone13 iPhone13 Pro
発売日 2021年9月24日
カラー スターライト、ミッドナイト、
レッド、ブルー、ピンク
シルバー、グラファイト、
ゴールド、シエラブルー
容量 128GB、256GB、512GB 128GB、256GB、512GB、1TB
サイズ 146.7×71.5×7.65mm
画面サイズ 6.1インチ
ディスプレイ 2,532×1,170(HDR)
カメラ性能 12MP超広角カメラ 12MP超広角カメラ
12MP望遠カメラ
主な機能 5G対応、Apple Pay、Siri、
顔認証、防水
バッテリー性能 ビデオ再生
最大19時間
ビデオ再生
最大20時間

iPhone13 Proは12MP望遠カメラや1TBものストレージ容量などより高度な技術が詰め込まれていますが、とくにこだわりがなければiPhone13を選ぶとよいでしょう。

博士
iPhone13は映画のようなクオリティの動画や写真を撮影できるのが自慢じゃ!

iPhone13は「フォトグラフスタイル」「シネマティックモード」という撮影モードが追加されており、デュアルカメラシステムや超広角カメラを使ってプロ顔負けの撮影ができます。

助手のジョン
新色としてiPhone13はピンクが、iPhone Proはシエラブルーが出たのも注目の理由だよ!
  • 新色にピンクとシエラブルーが追加
  • 撮影モードが追加され映画のような動画も撮れる
  • バッテリー持ちが向上し、動画再生も最大20時間以上可能
博士

iPhone13はどのキャリアからも購入ができるよ!

Galaxy S22 5G

Galaxy S22 5G

Galaxyが販売している5G対応スマホの中で、とくに画像・動画の撮影や再生のクオリティを高めた機種がS22 5Gです。

カメラや映像の性能・特徴について触れる前に、まずは概要から確認していきましょう。

【Galaxy S22 5Gの概要表】
発売日 2022年4月21日
カラー ・ファントムホワイト・ファントムブラック・ピンクゴールド
内蔵メモリ RAM:8GB
ROM:256GB
サイズ 146×71×7.6mm
画面サイズ 6.1インチ
ディスプレイ 2,340×1,080(Dynamic AMOLED)
カメラ性能 メインカメラ:広角約5,000万画素/超広角約1,200万画素/望遠約1,000万画素
インカメラ:1,000万画素
主な機能 5G対応、8K動画撮影、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ、ワイヤレス充電
バッテリー性能 3,700mAh

最大の特徴は、4K動画の4倍の解像度を誇る8Kビデオ撮影ができることです。

さらに望遠・広角・超広角という3つのアングルの中から好きなようにカメラを切り替えられるので、映画の撮影すら可能なほどの性能です。

博士

8K動画まで撮影できるなんてすごいね!

写真撮影時には、高額3倍ズームカメラとデジタル10倍ズームを組み合わせた最大30倍のズームが可能なので、遠くの野鳥など、肉眼では確認できない被写体も撮影できます。

助手のジョン

撮影したデータを5Gで送信できるのも、最先端という感じがするね。

Galaxy S22 5Gの側面はアーマーアルミフレームで保護されメ、シームレスで高級感のあるデザインに仕上げながら、故障からも守っています。

メインディスプレイにはDynamic AMOLED(有機EL)が採用されているので、撮影した高画質動画を見たり、グラフィックがきれいなオンラインゲームで遊んだりするときも迫力を感じられますよ。

  • 8K動画を撮影できる
  • 撮影した高画質な画像や動画は5Gで送信できる
  • 有機ELを採用しているため、高画質動画の視聴をする人にもおすすめ
助手のジョン

ドコモとauから購入ができるよ!

OPPO Find X3 Pro OPG03

OPPO Find X3 Pro OPG03

とにかく大きな画面や発色のよさにこだわり、タブレットやパソコンと同じような感覚でスマホを使いたいという人には、オッポが販売している「Find X3 Pro OPG03」をおすすめします。

まずは概要からチェックしましょう。

【OPPO Find X3 Pro OPG03の概要表】
発売日 2021年6月30日
カラー クロスブラック、ホワイト
内蔵メモリ RAM:12GB
ROM:256GB
サイズ 164×74×8.3mm
画面サイズ 6.7インチ
ディスプレイ 3,216×1,440(QHD+)
カメラ性能 メインカメラ:5,000万画素
インカメラ:3,200万画素
主な機能 5G対応、防水、ハイレゾ
バッテリー性能 4,500mAh

概要表の中でとくに際立って見えるのは、ディスプレイの非常に高い解像度、そしてカメラ性能の画素の高さではないでしょうか。

OPPO Find X3 Pro OPG03は世界ではじめて10億色を表現できるディスプレイを搭載したスマホなので、限りなく肉眼で見た色合いに近い画像・動画を視聴できます。

インカメラの3,200万画素という数字は、一般的なハイスペックスマホのメインカメラの画素数すら上回る性能なので、画質を重視する人にもおすすめです。

博士

この画質なら、インカメラで自撮りをしてもきれいに映りそうだね。

助手のジョン

インスタにアップする写真とか、YouTubeにアップする動画のクオリティも上がるね!

鮮やかな発色が売りのスマホではあるものの省電力性能にも長けていて、そもそものバッテリー容量も4,500mAhと現時点のスマホの中では最高レベルです。

10分間で約40%の急速充電ができることもポイントで、いざという時や緊急時にバッテリーが切れかかってしまっても安心です。

  • 世界初となる10億色以上の発色で、画像も動画もくっきり映る
  • バッテリー容量も十分で、10分間で40%まで充電できる急速充電機能も備わっている
  • インカメラの画素数も3,200万画素と高いため、自撮りをきれいに写したい人にもおすすめ
博士

auからのみ購入ができるよ!
他では取り扱ってないから注意!

ROG Phone 5s Pro

ROG Phone 5s Pro

ASUSから販売されている「ROG Phone 5s Pro」はゲーミングスマホとして人気の機種です。

まずは概要から確認していきましょう。

【ROG Phone 5s Proの概要表】
発売日 2021年11月26日
カラー ファントムブラック
内蔵メモリ RAM:18GB
ROM:512GB
サイズ 173×77×9.9mm
画面サイズ 6.78インチ
ディスプレイ 2,448×1,080(フルHD+)
カメラ性能 メインカメラ:6,400万画素
インカメラ:2,400万画素
主な機能 マルチキャリア対応
バッテリー性能 6,000mAh

バッテリーは大容量6,000mAhで、バッテリー残量ゼロの状態から52分でフル充電する急速充電サポート機能も付いています。

博士
たっぷりゲームができるだけのバッテリー容量を備えているのじゃ!
助手のジョン

ゲームだけじゃなくて、カメラ性能がいいことにも魅力的だよ!

このスマホはカメラ性能も高く、メインカメラは6,400万画素、インカメラも2,400万画素という2022年現在では最高レベルのスペックを誇ります。

ゲーム専用に楽しむスマホを探している人だけでなく、それ以外のスマホとしての性能にもこだわりたいという人にもおすすめです。

  • ゲーミングPCのスマホ版として利用できるクオリティを持っている
  • 6,000mAhの大容量に52分間でフル充電できる
  • カメラの性能も全スマホの中で最高クラスなので、ゲームを重視しない人にもおすすめ
助手のジョン

ASUS Storeからでしか購入ができないんだね!気をつけなきゃ!

Galaxy Z Flip3 5G

Galaxy Z Flip3 5G

少し変わったスマホをお探しなら「Galaxy Z Flip3 5G」をチェックしてみましょう。

Galaxy Z Flip3 5Gは大画面のディスプレイを備えていながら、コンパクトに折りたたむことができます。

【Galaxy Z Flip3 5Gの概要表】
発売日 2021年10月6日
カラー クリーム、ファントムブラック
内蔵メモリ RAM:8GB
ROM:128GB
サイズ 166×72×6.9mm(開いた状態)
86×71×15.9mm(閉じた状態)
画面サイズ 6.7インチ
ディスプレイ 2,640×1,080(FHD+)
カメラ性能 メインカメラ:1,200万画素
インカメラ:1,000万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ
バッテリー性能 3,300mAh

Galaxy Z Flip3 5Gは大きな画面を折り曲げて半開きの状態でキープさせられるので、ビデオ通話をしたり、ZOOMで会議をしたりしているときにスタンドを使う必要もありません。

画面にはセンサーが搭載されており、手のひらをかざすだけでシャッターを切れるという利便性も備えています。

専用カバーも発売されているので、スマホをおしゃれに持ち歩きたい人にもぴったりですよ。

  • 折りたたんで持ち運べるためコンパクトで、画面にキズが付きにくい
  • 手をかざすだけでシャッターを切れるセンサーを搭載
  • 半開きにすればスタンドいらずで立てかけられるため、ビデオ通話の利便性を高めたい人にもおすすめ
助手のジョン

auとドコモで契約できるよ!

Xperia 1 Ⅲ

Xperia 1 Ⅲ  

Xperiaの中で最高のモデルを購入したいという場合は、現在フラッグシップモデルに位置づけられている「Xperia 1 Ⅲ」の購入をおすすめします。

特徴をご紹介するよりも前に、概要表をご用意したので確認していきましょう。

【Xperia 1 Ⅲの概要表】
発売日 2021年7月9日
カラー フロストブラック、フロストグレー、フロストパープル
内蔵メモリ RAM:12GB
ROM:256GB
サイズ 165×71×8.2mm
画面サイズ 6.5インチ
ディスプレイ 4K/有機EL シネマワイド™ディスプレイ
カメラ性能 メインカメラ:1,220万画素
インカメラ:800万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ、ワイヤレス充電
バッテリー性能 4,500mAh

容量や画面サイズ、ディスプレイなど、どの要素を切り抜いてもクオリティが高く、ソニーが磨きぬいてきた最新のテクノロジーをまざまざと見せつける仕上がりです。

すばやい動きもくっきり映せる120Hz駆動ディスプレイと、最大240Hzの高速タッチを敏感に検出する繊細さもあわせ持っており、eスポーツに本気の人にもおすすめできます。

搭載しているバッテリーはXperia史上最大容量の4,500mAhなので、オンラインゲームや動画視聴に夢中になってしまっても、すぐに電池切れを起こすことはないでしょう。

博士

ディスプレイは4K対応!6.5インチの大画面だから迫力が十分だね。

助手のジョン

ちょっとしたパソコンは余裕で上回るくらいのクオリティだね!

合計4つのレンズで構成されたメインカメラは、超広角(16mm)、広角(24mm)、望遠(70mm)、望遠(105mm)で構成されています。

とくに2種類の望遠レンズは特徴的で、70mmと105mmの2つの焦点距離で撮影できる、世界初の技術となる「Dual PD」機能を搭載していますよ。

  • 容量からカメラ機能まで申し分のないクオリティを誇っている
  • 世界初となる「Dual PD」機能を擁するカメラを備え、望遠撮影に強い
  • 大迫力かつ高性能ディスプレイ搭載で、オンラインゲームを楽しむ人にもおすすめ
助手のジョン

楽天モバイルを除くキャリアで購入ができるよ。

Galaxy Z Fold3 5G

Galaxy Z Fold3

先にご紹介したGalaxy Flip3 5Gと同じように折りたたんで使えるスマホがGalaxy Fold3 5Gです。

【Galaxy Z Fold3 5Gの概要表】
発売日 2021年10月6日
カラー ファントムブラック、ファントムグリーン
内蔵メモリ RAM:12GB
ROM:256GB
サイズ 158×128×6.4mm(開いた状態)
158×67×14.4mm(閉じた状態)
画面サイズ 7.6インチ
ディスプレイ 2,208×1,768(QXGA+)
カメラ性能 メインカメラ:1,200万画素
インカメラ:1,000万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ、Sペン対応
バッテリー性能 4,400mAh

Galaxy Z Fold3 5Gは画面を割るようにして折りたためることが特徴的です。

博士

大画面でタブレットとして、折りたたんでスマホとして使えるぞ!

助手のジョン

スマホとタブレットの両方を持ち歩いている人は、Galaxy Z Fold3 5Gに切り替えるとカバンの中がスッキリするよ。

タブレットとして使用するときは、画面を最大3つのアプリに分割して表示させられるので、マルチタスクをこなしたい人にもぴったりです。

筆圧に耐えられる強化されたディスプレイを持ち、Sペンにも対応しているので、急なメモが必要になったときも役立ちます。

  • 7.6インチのタブレットと、6.2インチのスマホを兼ねている
  • タブレット利用時は最大3画面にわけたマルチタスクに対応可能
  • スマホとタブレットの両方を持ち歩きたい人におすすめ
博士

auとドコモで取り扱っているぞ!

【用途別】おすすめ人気スマホランキング

スマホに求める要素は人それぞれのため、「カメラ性能がよいスマホがほしい」人がいれば、「ゲームで遊びやすいスマホじゃないと嫌」という人もいるはずです。

そこで、どのような使い方をするかという観点から、おすすめのスマホを探ってみましょう。

それぞれのスマホを詳しくチェックしてみましょう。

カメラ性能を求めるなら「OPPO Find X3 Pro OPG03」

OPPO Find X3 Pro OPG03

先ほど80,000円以上のおすすめスマホの1つとしてご紹介したOPPO Find X3 Pro OPG03は、現時点で最高クラスのカメラ性能を持つスマホです。

改めて、概要や特徴を確認していきましょう。

【OPPO Find X3 Pro OPG03の概要表】
発売日 2021年6月30日
カラー クロスブラック、ホワイト
内蔵メモリ RAM:12GB
ROM:256GB
サイズ 164×74×8.3mm
画面サイズ 6.7インチ
ディスプレイ 3,216×1,440(QHD+)
カメラ性能 メインカメラ:5,000万画素
インカメラ:3,200万画素
主な機能 5G対応、防水、ハイレゾ
バッテリー性能 4,500mAh

なんといっても目を引くのは、メインカメラ5,000万画素、インカメラ3,200万画素という圧倒的な性能でしょう。

一般的なスマホは望遠に弱く、ズームアップするにつれて画質が劣化していきますが、このスマホの場合は望遠時にも約1,300万画素のクオリティを維持します。

60倍の拡大・接写ができる顕微鏡モードも特徴的な機能のひとつで、約300万画素の写真撮影やFHD画質の動画撮影が可能です。

博士

普通に撮っているときだけじゃなくて、ズームやアップにも強いんだね。

助手のジョン

タイムラプス、夜景、パノラマ、スローモーションといった撮影モードも多いよ!

論より証拠という言葉もあるので、Twitterに投稿された写真を見てみましょう。

Twitter
Twitter
OPPO find x3 proのカメラ、良いね
OPPO Find X3 Pro OPG03で取った写真

まるでプロが撮影したような、くっきりした映りと背景のぼかし方ですね。

Twitter
Twitter
OPPOていうブランドから出してるFind X3 PROっていうスマホで撮りましたわ(笑)前に試しでユニバのウォークシティで撮ったら凄い良かったですよ?多分、iPhone12ProMaxに匹敵するかも?

ネオンの彩が鮮やかで、細かくて見えにくいはずの文字もくっきりと見えますし、木々もボヤけることなく映っています。

写真や動画をきれいに撮れるスマホを探すなら、第一候補として選ぶ価値が十分にあるでしょう。

バッテリー容量を求めるなら「Google Pixel6」

1度の充電で長くスマホを使い続けたい人には、バッテリー容量と省エネ性能の両方が優れている「Google Pixel6」がおすすめです。

まずは概要表から見ていきましょう。

【Google Pixel6の概要表】
発売日 2021年10月24日
カラー モストリーブラック
内蔵メモリ RAM:8GB
ROM:128GB
サイズ 158.6×74.8×8.9mm
画面サイズ 6.4インチ
ディスプレイ 2,400×1,080(FHD+)
カメラ性能 メインカメラ:50メガピクセル(広角)
インカメラ:8メガピクセル
主な機能 5G対応
バッテリー性能 4,614mAh

Google Pixel6で特徴的なのが「スーパーバッテリーセーバー」という機能で、1回の充電で最大48時間もバッテリーを持続させられます。

また急速充電にも対応しており約30分間で50%まで充電可能なので、電池が切れそうになった場合はすぐに復旧させられることもメリットといえるでしょう。

コンパクトサイズを求めるなら「Galaxy Z Flip3 5G」

コンパクトに持ち運べるスマホを探している方には、「折りたためるスマホ」として話題を独占している「Galaxy Z Flip3 5G」をおすすめします。

【Galaxy Z Flip3 5Gの概要表】
発売日 2021年10月6日
カラー クリーム、ファントムブラック
内蔵メモリ RAM:8GB
ROM:128GB
サイズ 166×72×6.9mm(開いた状態)
86×71×15.9mm(閉じた状態)
画面サイズ 6.7インチ
ディスプレイ 2,640×1,080(FHD+)
カメラ性能 メインカメラ:1,200万画素
インカメラ:1,000万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ
バッテリー性能 3,300mAh

通常時の画面サイズは6.7インチと最大級のサイズを誇りますが、中央部分から2つに折りたためることが最大の特徴です。

コンパクトに持ち歩きやすくなることはもちろんのこと、もし落としたとしても画面に直接キズが付くことを避けられるので、故障のリスクも回避しやすくなるでしょう。

博士

スマホなのに折りたためるのは画期的で、使っていると注目されそうだね。

助手のジョン

閉じたときもサブディスプレイが使えるから、通知の確認やセルフィーの撮影ができるよ!

見やすい大きめサイズを求めるなら「Galaxy Z Fold3 5G」

先にご紹介したGalaxy Flip3 5Gと同じように折りたたんで使えるスマホがGalaxy Fold3 5Gです。

【Galaxy Z Fold3 5Gの概要表】
発売日 2021年10月6日
カラー ファントムブラック、ファントムグリーン
内蔵メモリ RAM:12GB
ROM:256GB
サイズ 158×128×6.4mm(開いた状態)
158×67×14.4mm(閉じた状態)
画面サイズ 7.6インチ
ディスプレイ 2,208×1,768(QXGA+)
カメラ性能 メインカメラ:1,200万画素
インカメラ:1,000万画素
主な機能 5G対応、おサイフケータイ、防水、ハイレゾ、Sペン対応
バッテリー性能 4,400mAh

通常時の画面サイズは動画もゲームも楽しめる7.6インチディスプレイで、タブレットと同じような感覚で使えます。

画面を折りたたむと6.2インチのスマホとして利用できるため、スマホとタブレットを両方持ちたい人の理想を叶えてくれますよ。

博士

仕事とプライベートのオン・オフを兼用できそうなガジェットだね!

助手のジョン

スマホとタブレットの両方を持ち歩いている人は、Galaxy Z Fold3 5Gに切り替えるとカバンの中がスッキリするよ。

ゲームをよくするなら「ROG Phone 5s Pro」

ゲーミングPCのスマホ版がほしい方には、ASUSから販売されている「ROG Phone 5s Pro」をおすすめします。

まずは概要から確認していきましょう。

【ROG Phone 5s Proの概要表】
発売日 2021年11月26日
カラー ファントムブラック
内蔵メモリ RAM:18GB
ROM:512GB
サイズ 173×77×9.9mm
画面サイズ 6.78インチ
ディスプレイ 2,448×1,080(フルHD+)
カメラ性能 メインカメラ:6,400万画素
インカメラ:2,400万画素
主な機能 マルチキャリア対応
バッテリー性能 6,000mAh

スマホからゲームを楽しむうえで重視すべきなのは、応答速度を含むすばやさです。

ROG Phone 5s Proには最先端のQualcomm Snapdragon 888 5Gプラットフォームが搭載されています。

RAMが18GB、ROMは512GBという強烈なスペックを持ち合わせていることもあり、応答速度は衝撃の1msです。

助手のジョン

応答速度を表す数値は10msだと超高速と言われるから、ROG Phone 5s Proは最速に近い数値を出しているよ!

スマホの操作が不安なら「arrows We」

これからスマホデビューする人やスマホの操作に不安がある人、はじめてスマホを扱う人にプレゼントする機種を探している人へのおすすめは2021年12月に発売された新機種「arrows We」です。

【arrows Weの概要表】
発売日 2021年12月3日
カラー ホワイト
ソフトバンク・auのみ:ブラック
ソフトバンクのみ:ターコイズ
auのみ:ローズゴールド
ドコモのみ:レッド・ネイビー・パープル
内蔵メモリ RAM:4GB
ROM:64GB
サイズ 147×71×10.2mm
画面サイズ 5.7インチ
ディスプレイ 1,520×720
カメラ性能 メインカメラ:1,310万画素
インカメラ:500万画素
主な機能 おサイフケータイ、防水、ハイレゾ対応
バッテリー性能 4,000mAh

arrows Weはスマホの操作に慣れていない方向けに、文字やアイコンが大きく見やすい「シンプルモード」に切り替えられます。

博士

子供向けにアプリの制限や時間によってロックがかけられる「ジュニアモード」も搭載しているぞ!

シンプルでわかりやすいのに5G通信に対応しており、キャッシュレス決済や約1,310万画素の広角レンズでの撮影も可能など、初心者にとってまさに至れり尽くせりなスマホですよ。

自分に合ったおすすめスマホの選び方

世界中のメーカーから、常に新作が登場し続けているスマホ。

性能や機能はさまざまで、どれを選ぶべきなのかわからなくなってしまいますよね。

自分に合ったスマホを見つけるためには、まず以下の6項目をチェックしましょう。

これから、各項目を詳しく解説していきます。

おすすめの選び方①:Android・iPhone

スマホの種類は、世界的に見てもAndroidとiPhoneに二分されています。

まずはそれぞれの特徴とメリットをまとめた表をご覧ください。

【AndroidとiPhoneの違い】
特徴 メリット
Android さまざまなメーカーから発売されている
折りたたみ式など先進機能が豊富
選択肢が豊富で選びやすい
スマホ決済の種類が多い
iPhone Appleだけが販売している
日本国内で高いシェア率を誇る
ケースなどのアイテムを購入しやすい
リセールバリューが高い

Androidは世界中のメーカーから発売されているため、選択肢が豊富で選びやすいというメリットがあります。

開発競争も激化しているので、折りたたみ式スマホのような独特で先進的なスマホも多く、決済手段などの機能も多く備わっていることがメリットです。

博士

Androidはとにかく種類が多いのも特徴じゃ!

助手のジョン

選ぶのは大変そうだけど、自分の好みに合ったスマホが見つかりやすそうだよね!

一方、iPhoneはAppleだけが販売しているスマホです。

世界中にコアなファンを多く抱えているため、中古として売却する際のリセールバリューが高めです。

日本国内で高いシェア率を誇っていることもあり、スマホケース・スマホカバーなどの専用アイテムが見つけやすく、ドレスアップしやすことも魅力といえるでしょう。

博士

iPhoneの種類は少ないから、選びやすいのは助かるね。

助手のジョン

専用ケースをハイブランドが売っているのもよく見かけるわね!

基本的にスマホ選びの際は、AndroidかそれともiPhoneかを決めるところから始まります。

双方をおすすめできるタイプの人をまとめるので、これを見たうえでスマホ選びをスタートさせましょう。

【Androidがおすすめの人】

  • 個性的なスマホがほしい人
  • 先進的な機能を持ったスマホがほしい人
  • 決済手段が豊富なスマホがほしい人

【iPhoneがおすすめの人】

  • ブランド力が強いスマホがほしい人
  • スマホケースやカバーなどの専用アイテムでおしゃれをしたい人
  • リセールバリューが高いスマホを持ちたい人

おすすめの選び方②:値段

スマホの本体価格は、1万円台のものもあれば、10万円を上回るような高級なものもあります。

一般論としては、値段の高いスマホのほうが豪華で多彩な機能が搭載される傾向にあります。

博士

ただし、ネット検索やSNSをするならハイスペックのスマホでなくても快適に楽しめるぞ!

あらかじめ予算を決めておき、それに合致する値段のスマホを選ぶとよいでしょう。

記事の前半では3つの価格帯にわけて、2022年に最もおすすめのスマホを紹介していますよ。

おすすめの選び方③:性能

スマホが持つ性能は、機種によって異なります。

どんな性能があるのかを見てみましょう。

【スマホが持つ性能と意味・注目点】

  • カメラ:画素数、ズーム倍率、動画撮影の可否、スローなどの機能
  • バッテリー:電池の容量
  • ストレージ:写真データなどの記憶容量
  • RAM:同時タスクの数

【RAMとは】
「Random Access Memory」の略。記憶装置の中でとくに重要なもので、スマホの場合は数値が高ければ高いほど同時に開けるアプリが増える。

これらの機能の質が高いほど優秀ですが、すべての人にハイスペックなスマホをおすすめするわけではありません。

たとえば「写真撮影はミラーレスのデジカメでする」という人なら、必要以上にスペックが高いカメラを備えたスマホを買っても意味がないでしょう。

博士

どんな機能を重視するのかを決めておくと、スマホ選びが簡単になりそうだね!

性能の高い機能が増えるほどスマホの本体価格は高くなる傾向にあるので、不必要な機能が少ないスマホを選ぶことがコストを抑えるためのコツです。

おすすめの選び方④:機能性

性能と同じように、機能性にも注目しましょう。

スマホには以下のような機能が搭載されています。

  • 決済機能:「おサイフケータイ」などの支払い方法
  • 防犯機能:「指紋認証」「顔認証」などの機能

機能と同様に、性能に関しても多ければよいというものではありません。

スマホ決済ができないクレジットカードや現金での決済にこだわりがある場合は、スマホに多くの決済機能が搭載されていても意味がないからです。

機能性もアップするごとに本体価格が高くなりがちなので、搭載されている機能が本当に自分の求めているものなのかどうかをチェックしましょう。

おすすめの選び方⑤:スマホサイズや容量

最後にチェックすべき項目は、スマホサイズと容量です。

スマホの画面が大きければ動画を見るときも迫力がありますが、女性や子どもなどの手が小さい人にとっては持ちにくいかもしれません。

助手のジョン

サイズが大きいと嬉しいけど、持ちにくくて落としちゃう人がいるかも。

容量(ストレージ)が大きいスマホを選ぶと、画像や動画を大量に溜め込みやすくなり、たくさんのアプリもインストールできます

博士

昔、データ容量不足で写真が撮れなくなって焦ったことがあったなあ。

データ容量が大きいほうが便利ですが、同じ機種でも容量によって数万円という差額が出る場合が多いことには注意しましょう。

自分の使い方に合ったスマホサイズと容量を見極めて、サイズ・容量ごとの価格差もチェックしつつ、最適なスマホを発見してくださいね。

おすすめの選び方⑥:対応しているSIM

ドコモやソフトバンク、auといったキャリアのスマホをお使いの方で、同じキャリア内でスマホを機種変更する場合は関係ありませんが、格安SIMをお使いの方は端末が対応しているSIMカードがどの回線のものか確認しましょう。

ゲット君
ゲット君
SIMってよく聞くけど、そもそも何なの?

スマホのSIMとは?

  • 契約者情報などが登録された小型のカードのこと
  • SIMカードをスマホ端末に挿入して通話や通信ができるようになる
  • SIMカードによって対応する回線・端末が異なる
ナビ博士
ナビ博士
簡単に言えば、自分が契約したSIMカードを新しいスマホに挿入するだけで機種変更もすぐにできてしまうんじゃ!

引用:UQモバイル

ただし、基本的にSIMカードは契約しているキャリア回線に対応した端末にしか使えません。

ゲット君
ゲット君
つまり、ドコモ回線のSIMカードをソフトバンク端末に挿入しても使えないんだね!

格安SIMの契約先によっては利用したいキャリア回線が選べるので、お使いの端末にあったSIMカードを契約するのもいいでしょう。

また、端末によっては「SIMフリー」といって利用するキャリア回線に縛られず、基本的にどのSIMカードにも対応できるものもあります。

キャリアで購入した端末でも「SIMロック解除」という手続きをすることで、SIMフリー端末になりますよ。

【キャリアと比較】スマホは格安SIMへの乗り換えもおすすめ!

スマホはドコモ・ソフトバンク・au・楽天モバイルといった大手キャリア以外にも、格安スマホから購入できる機種もあります。

また、SIMフリーの端末を購入して格安スマホのSIMカードを挿し込めば、キャリアで契約するより安く利用できますよ。

【おすすめ格安SIMとキャリア比較】
ドコモ
(5Gギガライト)

(ミニフィット
プラン+)
auロゴ
(ピタット
プラン5G)
月額料金 ~1GB 3,465円
3,278円 3,465円 1,298円
~2GB 4,378円
~3GB 4,565円
5,478円 1,628円 2,178円
~4GB 5,115円
~5GB 5,665円 1,518円
~7GB 6,775円 6,765円
~10GB 1,958円
~15GB 2,728円 3,278円
~20GB 2,178円
~25GB 3,828円
4,158円
特典額 最大13,000円
キャッシュバック
(au PAY)
最大12,000円
キャッシュバック
(普通為替)
ナビ博士
ナビ博士
上記の比較表のとおり、格安SIMの月額料金はキャリアの半額以下じゃ!
ゲット君
ゲット君
さらに格安SIMはキャッシュバックが受け取れることもあるんだね!

ただし、格安SIMとしてサービスを提供している会社は多く、料金や速度面で安心して利用できるかも比較しなくてはいけませんん。

初めてキャリアから乗り換える方はauのサブブランド・UQモバイルソフトバンクのサブブランド・ワイモバイルeo光などを運営する関西電力系列のmineoなど大手で契約するのがオススメですよ。

おすすめ格安SIM
  • キャンペーンが豊富な格安SIMならUQモバイル
  • 家族で格安SIMを利用するならワイモバイル
  • 自分に合った回線・データ容量を選びたいならmineo

スマホを安く契約したい方に向けて、上記3社の格安SIMについてさらにくわしく解説しましょう。

ナビ博士
ナビ博士
ちなみに、たくさんの選択肢から選びたい!という人に最新格安SIMを徹底比較した記事も用意しているから参考にしよう!

キャンペーンが豊富な格安SIMなら「UQモバイル」

UQモバイルを契約するメリットは、主に以下のとおりです。

  • 人口カバー率が高く実測値も安定しているau回線を利用できる
  • 最大13,000円分のキャッシュバックが受けられる
  • データ容量増量キャンペーンが13か無料
  • 固定回線とのセット割「自宅セット割」で月額料金が最安990円にまで下がる

auのサブブランドとしてau回線を利用しているUQモバイルは、人口カバー率99.9%という圧倒的なつながりやすさに定評があります。

格安SIMの実測値を平均速度としてまとめているみんなのネット回線速度でも、下り60.88Mbpsと高速で安定した数値が出ています。

【UQモバイルの概要表】
契約年数 なし
(くりこしプラン+5Gの場合)
使用回線 au
月額料金 くりこしプランS+5G(3GB):1,628円
くりこしプランM+5G(15GB):2,728円
くりこしプランL+5G(25GB):3,828円
基本国内通話料 22円/30秒
実測値 60.84Mbps
オプション ・国内通話60分定額(550円)
・国内通話10分かけ放題(770円)
・国内通話かけ放題(1,870円)
・増量オプションⅡ(550円)
キャンペーン ・乗り換えでSIMのみ契約なら最大13,000円キャッシュバック
・15日間無料でお試し Try UQ mobile
・iPhone12、iPhone mini限定5,000円相当還元
・対象Android購入で5,000円相当還元
・Apple Music6ヶ月無料

※すべて税込

UQモバイルでは端末とのセットではなくSIMのみの契約になりますが、新規なら最大6,000円、乗り換えなら最大13,000円分のau PAYでのキャッシュバックが受け取れます。


引用: UQモバイル
ナビ博士
ナビ博士
au PAYは1pt=1円でスーパーや飲食店でも使えるぞ!

UQモバイルは毎月のデータ容量が最大5GB増量される「増量オプションⅡ」が13か月間無料で加入できるのも、大きなメリットです。


引用: UQモバイル

また、UQモバイルは余ったデータ容量は翌月まで繰り越せるので、予定よりもインターネットを利用しなかった月があったとしても損をすることがありません。

助手のジョン

UQモバイルは固定回線とのセット割「自宅セット割」も利用できるからお得だよ!

【自宅セット割の適用表】
くりこしプランS+5G くりこしプランM+5G くりこしプランL+5G
通常月額料金 1,628円 2,728円 3,828円
割引額 -638円 -638円 -858円
支払い合計額 990円 2,090円 2,970円

※すべて税込

自宅セット割の適用条件は、「auでんき」「対象のインターネットサービス」「au・WiMAXのホームルーター 5G」に加入することです。

適用条件のサービスをすでに利用しているという方は、UQモバイルをとてもお得に契約できますよ。

家族で格安SIMを利用するなら「ワイモバイル」

ワイモバイルを契約するメリットは、主に以下のとおりです。

  • ワイモバイル回線で格安SIMでも高速通信が可能
  • 最大12,000円分のキャッシュバックが受けられる
  • データ容量増量キャンペーンが12か月無料
  • 家族割引が利用できる
  • 「おうち割光セット(A)」で月額料金が最安990円にまで下がる

ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルは実測値が65.87Mbps(※みんなのネット回線速度参照)と、今回ご紹介する格安SIMのなかでは最速なので、回線速度を重視する人にもおすすめです。

【ワイモバイルの概要表】
契約年数 なし
使用回線 ソフトバンク
月額料金 シンプルS(3GB):2,178円
シンプルM(15GB):3,278円
シンプルL(25GB):4,158円
基本国内通話料 22円/30秒
実測値 65.87Mbps
オプション ・データ増量(550円)
・国内通話1回10分無料(770円)
・国内通話かけ放題(1,870円)
キャンペーン ・最大12,000円キャッシュバック
・60歳以上通話ずーっと割引キャンペーン
・データ増量無料キャンペーン2
・超PayPay祭

※すべて税込

ワイモバイルは端末との同時購入ではなくSIMのみの特典になりますが、乗り換えで最大12,000円の普通為替でのキャッシュバックを実施中です。

また、1か月のデータ容量が増量される「データ増量オプション」(月額550円)が1年間無料なので、たっぷりスマホが使えますよ。


引用:ワイモバイル

ワイモバイルでは家族で2回線目以上契約すれば最大10台まで月額料金が1,188円割引になるサービスを実施中です。

家族割引とは併用できませんが光回線またはホームルーターとのセット割「おうち割光セット(A)」が適用された場合でも最大10台までスマホの月額料金が1,188円割引されますよ。

【家族割引/おうち割光セット(A)の適用表】
シンプルS シンプルM シンプルL
通常月額料金 2,178円 3,278円 4,158円
割引額 -1,188円 -1,188円 -1,188円
支払い合計額 990円 2,090円 2,970円

※すべて税込

ワイモバイルを契約している家族が多ければ多いほど割引による恩恵を受けられるので、家族みんなで契約したいという人には特におすすめです。

ナビ博士
ナビ博士
ワイモバイルは小容量プランでも1,188円と大幅な割引が受けられるから節約度が高いぞ!

ワイモバイルショップは全国に約1,000店舗あり、いざというときは対面でのサポートを受けやすいこともメリットといえるでしょう。

自分に合った回線・データ容量を選びたいなら「mineo」

mineoを契約するメリットは、以下のとおりです。

  • 最小1GB単位から契約できる
  • セット割や家族割を適用しなくても、額面通りの月額料金で利用できる
  • ドコモ・au・ソフトバンクの3回線から好きなものを選べる

mineoはドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア回線のなかから好きな回線を同一料金で選べるため、端末のSIMロック解除をしなくても簡単に乗り換えられるのが特徴です。

また、mineoは最小1GBからの契約が可能なので自分にあったデータ容量を選べる格安SIMを探している人にもおすすめです。

【mineoの概要表】
契約年数 なし
使用回線 ドコモ、au、ソフトバンク
月額料金 1GB:1,298円
5GB:1,518円
10GB:1,958円
20GB:2,178円
※デュアルタイプ(音声通話+データ通信)の場合
基本国内通話料 22円/30秒
実測値 49.25Mbps
オプション ・5G通信オプション(220円)
・mineoでんわ10分かけ放題(935円)
・通話定額30(924円)
・通話定額60(1,848円)
・スマート留守電(319円)
・メールアドレス(無料)
キャンペーン ・端末大特価セール
・デュアルタイプ3ヶ月間1,188円月額割引
・日経電子版2ヶ月無料など

※すべて税込

セット割や家族割などの割引が適用されなくても、そのままで安い料金で契約できることもmineoのメリットです。

ひとりで契約する人や小容量で月額料金が安い格安SIMを探している人は、mineoの契約を検討するといいでしょう。

ゲット君
ゲット君
mineoはデータ容量をユーザー同士で分け合ったり、低速モードでインターネットが使い放題になるオプションがあったりと独自のサービスが多いのも特徴だよ!

mineoは通常料金に月額220円を追加すると5G通信オプションを付帯できるので、5G対応エリアにお住まいの方にはオプション契約の検討もおすすめできます。

おすすめスマホによくある質問

この記事の最後に、おすすめスマホによくある質問3つにお答えします。

[スマホを機種変更するおすすめのタイミングは?]追加、[スマホを端末そのままで格安SIMへ乗り換えられる?][スマホの機種変更の方法は?]

この記事の総決算としても、詳しくチェックしてみてくださいね。

自分に合ったおすすめスマホの選び方とは?

自分に合ったスマホは、以下の基準で選びましょう。

まずはAndroidとiPhoneのどちらにするかを決めることが大切です。

そのあとに容量や値段・性能・機能性・サイズを比較して、自分が求める要素を備えたスマホを選びましょう。

くわしくは自分に合ったおすすめスマホの選び方の項目をご覧ください。

2022年最新のおすすめスマホは?

今回は3つの価格帯にわけて、おすすめスマホ16機種を紹介しました。

スマホは機種によって、持ち味や価格帯が異なります。

この記事で各機種の詳細を解説しているので、じっくり読みながら比較してみてくださいね。

用途別で見るおすすめのスマホとは?

スマホは自分の希望や重視するポイントにあわせて選ぶのも大切です。

今回は以下の用途別でもおすすめのスマホを紹介しましたよ。

スマホ選びで譲れないポイントがあるという方は、上記から自分に合ったスマホを探してみましょう。

くわしくは【用途別】おすすめ人気スマホランキングの項目をご覧ください。

スマホを機種変更するおすすめのタイミングは?

スマホは以下のタイミングで新しい機種に変更するのがオススメです。

  • バッテリーがすぐになくなる
  • アプリの起動や操作がスムーズにできない
  • 使用中に端末が熱くなる
  • 最新端末が発売される春ごろ

端末の寿命は使い方によって人それぞれですが、バッテリー持ちが悪い、操作が重いと感じるという場合は買い替えの時期が来ているのかもしれません。

また、端末本体が充電中や使用中に熱くなる場合はバッテリーが廉価しているのが原因かもしれません。

ナビ博士
ナビ博士
ある日突然壊れてしまう前に、不具合が出始めたら機種変更を考えよう!

ちなみに、スマホの端末は3月~4月ごろに最新モデルが発表されることが多く、新機種が出ると型落ちの機種は値下げされ欲しかったモデルが安く手に入ることもありますよ。

最新モデルの発売を待って、最新機種を選ぶかあまりスペックに変化がなければ旧モデルを安く購入しましょう。

スマホを端末そのままで格安SIMへ乗り換えられる?

キャリアのスマホ端末は基本的に自社の回線にのみ対応しているので、格安SIMなどへ乗り換える際は「SIMロック解除手続き」が必要です。

SIMロック解除を行えば、他社の回線を使うSIMカードを格安SIMで契約して端末に挿入しても接続できますよ。

くわしくは、こちらの項目をご覧ください。

スマホの機種変更の方法は?

スマホの機種変更は契約しているキャリアや格安SIMの実店舗で行う以外に、オンラインショップから端末を選んで自分で行う方法があります。

オンラインショップから機種変更の手続きをすると、店舗へ出向く手間や待ち時間がなくなり、24時間好きなタイミングでできます。

ナビ博士
ナビ博士
契約先によっては、オンラインショップからの機種変更限定で事務手数料が無料になったり、特別価格で端末を購入できたりするぞ!

オンラインショップから手続きして機種変更を行う手順は、主に以下のとおりです。

スマホの機種変更方法

  1. アプリやデータなどの引継ぎ・バックアップ設定をする
  2. オンラインショップで希望の機種を選び機種変更で契約する
  3. 最短翌日に端末(契約内容によってはSIMカードも同梱)が自宅へ届く
  4. 古い端末からSIMカードを取り外し(または同梱のSIMカードを)新端末に挿し込む
  5. 新機種でアプリやデータなどの復旧を行う

スマホの機種変更を行う際は、LINEや電子マネーなどのアカウントの引継ぎ設定や電話帳などのデータをクラウド上に保存するなどバックアップを忘れないようにしてくださいね。

基本的に機種変更は新しい機種が届いたら、古い機種のSIMカードを入れ替えるだけで完了します。

ゲット君
ゲット君
SIMカードを移すだけなら簡単そうだね!

キャリアショップなどで手続きしてもアプリの設定や電話帳などのデータ復旧は自分で行わなければならないことが多いので、オンラインショップから機種変更する方が気軽ですよ。

ただし、新しいSIMカードを挿入しなければいけなかったり、物理的なSIMカードを持たずクラウド上で設定するeSIMを利用する場合はウェブや電話で開通設定をしなければいけません。

端末と一緒に届く設定マニュアルなどをみながら行えば、問題ありませんよ。

まとめ

結論として、2022年におすすめの最新スマホは以下の16機種です。

助手のジョン

今回おすすめするスマホ端末を、比較表でイッキ見してみよう!

【おすすめスマホ全16機種価格ランキング】
順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位
機種名 Rakuten Hand

arrows We
Xperia Ace Ⅱ

Redmi Note 11
Rakuten Hand 5G
AQUOS sense6s
iPhone SE 第3世代

Xperia 10 Ⅲ
Google Pixel6
iPhone 13

Galaxy S22 5G

OPPO Find X3
Pro OPG03

ROG Phone 5s Pro
Galaxy Z Flip3 5G
Xperia 1 Ⅲ  
Galaxy Z Fold3
一括払い価格 12,980円 21,450円~ 22,000円~ 23,760円~ 39,800円 40,470円~ 57,800円~ 51,480円~ 82,695円~ 98,800円~ 122,012円~ 122,095円~ 142,800円~ 148,896円~ 154,440円~ 237,565円~
種類 Android Android Android Android Android Android iPhone Android Android iPhone Android Android Android Android Android Android
メーカー 楽天モバイル FCNT ソニー Xiaomi 楽天モバイル SHARP Apple ソニー Google Apple サムスン oppo ASUS サムスン ソニー サムスン
発売日 2020年12月8日 2021年12月3日 2021年5月28日 2022年3月10日 2022年2月14日 2022年4月28日 2022年3月18日 2021年6月18日 2021年10月24日 2021年9月24日 2022年4月21日 2021年6月30日 2021年11月26日 2021年10月6日 2021年7月9日 2021年10月6日
5G対応 × ×
画面サイズ 5.1インチ 5.7インチ 5.5インチ 6.43インチ 5.1インチ 6.1インチ 4.7インチ 6.0インチ 6.4インチ 6.1インチ 6.1インチ 6.7インチ 6.78インチ 7.6インチ 6.5インチ 7.6インチ
ディスプレイ 1,520×720 1,520×720 1,496×720 2,400×1,080 1,520×720 2,432×1,080 1,334×750 2,520×1,080 2,400×1,080 2,532×1,170 2,340×1,080 3,216×1,440 2,444×1,080 2,208×1,768 3,840×1,644 2,208×1,768
バッテリー 2,750mAh 4,000mAh 4,500mAh 5,000mAh 2,630mAh 4,570mAh 非公開 4,500mAh 4,614mAh 非公開 3,700mAh 4,500mAh 6,000mAh 4,500mAh 4,500mAh 4,500mAh
購入可能ショップ 楽天モバイル ・docomo
au
SoftBank
docomo mineo 楽天モバイル au ・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
楽天モバイル
SoftBank
au
・docomo
au
SoftBank
楽天モバイル
・docomo
au
au ASUS store au
docomo
・docomo
au
SoftBank
au
docomo

※スクロールできます
※端末代金は価格.comを参照

博士

スマホ選びに迷ったら、以下のポイントもチェックしながら自分にあったものを探してみよう!

スマホはAndroidとiPhoneに二分されています。

まずはどちらにするかを決めたうえで、さまざまなポイントから購入するスマホを絞り込んでみてくださいね。

参考サイト

総務省
消費者庁
国民生活センター
日本データ通信協会
電気通信事業者協会
電気通信消費者相談センター
電気通信サービス向上推進協議会
一般財団法人 インターネット協会
一般社団法人 無線LANビジネス推進連絡会
みんなのネット回線速度
NTTドコモ
ソフトバンク
au
楽天モバイル
UQモバイル
ワイモバイル
mineo
価格.com

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ドコモの2021冬春スマホは全機種5G対応! 5G本格普及へ向け新たな施策も

NTTドコモは、2021-2022冬春モデルとして、Androidスマートフォン3機種を発表しました。すでに発表済みの5機種と合わせ、今シーズンの新機種全8モデルが5G対応するとアピールしています。

↑全機種5G対応をアピールするプロダクト部の安部成司部長

 

今回発表されたのは、同社が“スペックと価格を両立したスタンダードモデル”と位置づけている「Galaxy A22 5G」(SC-56B)と、誰でも安心して操作できる使いやすさを追求した「あんしんスマホ」(KY-51B)および「らくらくスマートフォン」(F-52B)の3機種。

↑各端末の特徴を説明したプロダクト部の斉藤恵子主査

 

「Galaxy A22 5G」(SC-56B)は、4000mAhの電池容量と防水・防塵、FMラジオなど、基本機能が充実した5G対応スマホ。本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップします。

↑スタンダードモデルの「Galaxy A22 5G」

 

「あんしんスマホ」(KY-51B)は、ドコモ初となる京セラ製の5Gスマホ。見やすく操作しやすいUI設計で、スマホ初心者でも簡単に使えます。カラーはピンクゴールドとネイビーの2色。

↑初の京セラ製スマホ「あんしんスマホ」(KY-51B)

 

「らくらくスマートフォン」(F-52B)は、変わらない操作性で長く使えるUIが特徴。2眼カメラを搭載しており、写真がきれいに撮影できます。カラーはピンク、ホワイト、ネイビーの3色。

↑2眼カメラを搭載した「らくらくスマートフォン」(F-52B)

 

このほか、ドコモオンラインショップ限定カラーとして、「AQUOS sense6」(SH-54B)のブルーメタリックと、arrows We(F-51B)のレッドが用意されることも発表されました。

 

また、新サービスとして、SNSへのアクセス性を高める無料のAndroid向けホームアプリ「SNS launcher」を10月下旬より提供開始します。これは、ホーム画面からフリックするだけで、登録しているSNSアプリをすばやく立ち上げることができるというもの。SNSのメッセージもホーム画面で確認することも可能で、SNSの使用率が高い若年層を意識したアプリとなっています。キャリアフリーで、ドコモユーザー以外も利用可能です。

↑新サービスの説明を行ったプロダクト部の荒山莉穂さん

 

さらに、スマホを振るだけでアプリを呼び出すことができる「すぐアプ」をバージョンアップ。従来はあらかじめ登録してある1つのアプリを呼び出すことができましたが、キャッシュレス支払い時にポイントアプリなどもすぐ呼び出したい、といったユーザーの声に応え、最大5つのアプリをクイックに切り替えられる「アイコン同時表示機能」を新たに搭載しました。21冬モデルは最新バージョンをプリインストールしているほか、すぐアプ対応機種ならバージョンアップで新機能を利用できます。

↑「すぐアプ」がバージョンアップ。最大5つのアプリをすばやく切り替え可能に

 

5Gの本格普及を後押しする新サービスも

同社では、5Gネットワークの世界を広げる試みとして、5G対応スマートフォンと周辺機器をシームレスに連携させる「MY NETWORK」構想を推進していますが、その世界観を広げる施策として、5G対応端末や機器との出会いや購入、機器の管理、使い方のサポートなどを包括して行えるプラットフォーム「kikitoデバイスガイド」アプリを提供します。

↑「kikitoデバイスガイド」の概要

 

これは、5G対応機器のレビュー記事などを通じてデバイスの使い方などを提案し、興味を持ったユーザーがアプリ上から機器をレンタルしたりECサイト経由で購入することをサポート、さらに手持ちの機器を登録することで使い方に困った時など説明書や問い合わせ窓口へ簡単にアクセスできるようになります。機器が必要なくなったときには、フリマサイトへの出品も誘導してくれます。

 

また、5G対応機器として、Wi-Fiなしでも5Gによる高速通信が可能なノートPC「ThinkPad X1 Nano」や、動画などのコンテンツを楽しめるARグラス「Nreal Air」を発売します。

↑Lenovo「ThinkPad X1 Nano」を5Gで利用可能

 

↑ARグラス「Nreal Air」

 

5G対応端末のリリースだけでなく、サービスやサポートを含めた総合的な提案を行ったNTTドコモの今回の発表は、5Gネットワーク普及への本気度を感じる内容となっています。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

arrowsシリーズのニューモデル「arrows We」が新登場! あらゆる世代の使いやすさにこだわった5G対応スマホ

Android OSを搭載したスマートフォン、arrowsシリーズを販売するFCNTは、新シリーズとして「arrows We」シリーズを2021年冬モデルとして発表しました。

 

“すべての人が使いやすく、すべての人が手に取りやすい” 5Gスマートフォンとして開発されたarrows Weには、様々な新機軸が盛り込まれました。

 

ハンドソープで洗える! コロナ禍を意識した新機軸

コロナ禍のいま、いつも手に取るスマホは清潔にしておきたいもの。そんなニーズに対応すべく、arrows Weは泡タイプハンドソープで洗えることに加え、アルコール除菌できる仕様になっています。防水・防塵・MIL規格23項目に準拠したタフなスマートフォンです。

 

また、もはや必携アイテムとなったマスクをしたままでも、クリアな音声で通話できる「マスク通話モード」も新規搭載。自身の発話の音声が小さいときに、相手へ送る音量を自動調整する「はっきりマイク」機能もあわせて、通話の品質を向上させます。

 

バッテリーやカメラなどの基本性能も充実

 

バッテリー容量は4000mAhで、画面オフ時の5G通信を最適化することで省電力化に成功し、駆動時間を増やしています。また、バッテリー劣化を抑えられる長持ち充電機能も搭載します。

 

カメラは、マクロと広角の2つを装備。近くも遠くも楽しく撮影することが可能です。 また、アドビ社の写真編集アプリと連動したカメラ機能の自動補正で、逆光や夜景の撮影条件が十分でない写真も簡単に美しく補正できます。

 

さらに、本シリーズは、指紋認証ですぐ起動できるロック画面から指紋認証でFASTウォレットアプリを搭載します。ポイントカードアプリとPayPayなどのキャッシュレス決済の切り替えも素早くできるので、レジ前で手間取ることがありません。

 

シニア・子ども向けのモードも搭載

 

スマートフォンに慣れないシニア世代にも使いやすいよう、簡単に操作できる「シンプルモード」を搭載。フィッシング詐欺警告機能、迷惑電話対策・還付金詐欺対策の防犯機能も搭載し高齢者を狙った万一の詐欺被害に対する注意喚起もしてくれます。

 

また、子ども向けには、家族がアプリの使用時間制限などをできるジュニアモードもあります。

 

さらに、Fケータイで人気を博したプライバシーモードがついにスマホで復活。着信通知オフや特定アプリの非表示設定を簡単に行えます。

 

arrows Weはドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアを通して販売されます。

 

握りやすさを追求した2万円台のお手軽スマホが登場! デュアルSIMにも対応

IoT機器などを販売するプラススタイルは、SIMフリー4Gスマートフォン「mode1 GRIP」を、10月10日より販売することを発表。同社ウェブサイト「+Style本店」のSIMフリースマホコーナーで予約受付を開始しています。また、「mode1 GRIP 発売記念キャンペーン」として10月9日までの期間、予約特典としてワイヤレス充電台を提供します。

 

握りやすさを追求した、2万円台のお手軽スマホ

 

mode1 GRIPは、横幅を56mmに抑えることで、女性をはじめとした手が小さい人でもグリップしやすいサイズのSIMフリースマートフォンです。端末の重心を下部にずらすことで安定感を持たせたほか、ディスプレイに触れても誤作動しないようなソフトウェア設計、ワイヤレス充電機能への対応など、日本メーカーとして日本人のために機能性を追求しています。価格も2万2000円(税込)に抑えられている、手ごろなスマホです。

 

メインカメラは約4800万画素+約800万画素(広角)のデュアル構成で、フロントカメラにも約2500万画素の高解像度センサーを採用。CPUにはMediaTek Helio P70を搭載し、4GBのRAMと、64GBのストレージを装備しています。ディスプレーは約5インチTFT液晶。シネマスコープのアスペクト比で約1677万色の映像を楽しめます。

 

 

本体側面に指紋センサーを搭載したことで、スマートフォンを持つだけの自然な動作でロックを解除できます。充電は、USB Type-Cのほか、ワイヤレス充電機能にも対応。5W充電が可能な「mode1 Wireless Quick Charge」(別売)も同時に発売します。

 

日本のユーザーのための設計として、近年採用例が減少している赤外線ポートを搭載し、リモコンアプリなどをインストールすることでテレビやリモコンを操作できます。

 

2枚のSIMを使い分けられる、デュアルSIMに対応

 

スマホのコストパフォーマンスを向上させる「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)」機能にも対応。契約状況にもよりますが、2枚のSIMを利用する際にデータ通信と高品質な音声通話「VoLTE」のどちらも利用できます。SMSや発着信を簡単に切り替えられるほか、データ専用SIMなどを2枚目として常時挿入するなど、自分に合った使い方を選べます。

「AQUOS sense」シリーズの新モデルは、薄型&長寿命で、カメラ機能も進化

シャープは、「AQUOS sense」の2021年秋冬モデルとして、5G対応スマートフォン「AQUOS sense6」を商品化することを発表しました。美しさと使いやすさを追求したスタイリッシュなデザインと1週間の電池持ちを両立したモデルです。

 

1週間の電池持ち&長寿命バッテリーを搭載

本機は、シリーズ初となるIGZO OLEDディスプレイを採用。4570mAhの大容量バッテリーを搭載しながら、厚さ約7.9mmを実現し、同シリーズの2020年度モデルAQUOS sense5G比で約11%薄型化に成功しました。指紋センサーの画面内配置による狭額縁化や、持ちやすく手当たりの良い側面・背面形状により、スタイリッシュなデザインに仕上げています。

 

また、ディスプレイの高い省エネ性能と大容量バッテリーの組み合せにより、シャープによる試算値で1週間の電池持ちを実現し、電池の劣化を防ぐ工夫も施しています。「インテリジェントチャージ」に新機能を搭載し、電池残量が90%に達すると充電を停止、端末への直接給電に切り替えて電池への負荷を低減します。使用開始3年後も電池容量を90%以上維持するので、長期間の使用でも、電池が持ちやすくなりました。

 

新開発の画質エンジンと高性能カメラで、高精細な写真が撮れる

画質エンジンは、フラグシップモデル「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用した「ProPix3」を新たに開発して搭載。アウトカメラには標準、広角、望遠の3つのカメラを備えます。標準カメラは約4800万画素のセンサーとF値1.8のレンズの採用により、一度に取り込める光量がAQUOS sense5Gと比較して約2倍に向上しました。

 

この高性能カメラと「ProPix3」との組み合せによって、細部まで自然な表現の写真が撮影できます。10億色の鮮やかな色表現が可能なディスプレイと高画質技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」は、撮影した写真を美しく色鮮やかに表示します。

 

AQUOS sense6は、2021年秋以降に発売予定です。

 

↑カラバリは、ライトカッパー、シルバー、ブラックの3色

 

5G対応スマホ世界最軽量「AQUOS zero6」が今秋登場!

シャープは、軽さと快適さを追求し、5G対応モデルで世界最軽量の約146gを実現したスマートフォン「AQUOS zero6」を2021年秋冬モデルとして商品化します。

 

 

軽さを叶えつつ、残像を抑える4倍速ディスプレイと高性能CPUも装備

本機は、4倍速の高速表示に対応する約6.4インチOLEDディスプレイや4010mAhの大容量バッテリー、SDカードトレイ、イヤホンジャックなど充実した装備を有しながら、5G対応スマートフォンとしては世界最軽量の約146gを実現しました。常に身に着けていても気にならない軽さで、快適に使用できます。

 

4倍速ディスプレイは、毎秒240回の描画更新とタッチ検出を行うので、俊敏さや正確さが求められるゲームをストレスなく楽しめます。また、画面をスクロールすることが多いニュースやSNSの閲覧時も残像を抑え、くっきりと見やすく表示します。

 

また、本機は、5G対応の高性能CPU「Qualcomm Snapdragon TM 750G 5G mobile platform」と大容量メモリー8GB RAM/128GB ROMを採用しています。これにより、複数アプリを同時利用する際の動作も快適としています。

 

さらに、スマートフォンAQUOS初となる5Gミリ波に対応。2時間の映画コンテンツ(約1GB)を約3秒でダウンロードできるなど、5Gの特長である超高速・大容量通信を最大限に活用できます。

 

加えて、フラグシップモデル「AQUOS R6」のカメラ画質技術を応用し開発した新画質エンジン「ProPix3」を搭載しました。ProPix3のノイズリダクションやエッジ強調処理により、輪郭などのディテールをより自然に表現するほか、広いダイナミックレンジでさまざまなシーンを美しく捉えます。標準、広角、望遠のトリプルカメラに加え、暗所でのピント調整をサポートするレーザーAFを搭載し、幅広いシーンで使用できます。撮った写真のブレを除去できる「ブレクリーナー」機能も搭載しています。

 

そのほか、決済アプリを一瞬で起動する「Payトリガー」や設定した場所でテザリングが自動的にONになる「テザリングオート」など、AQUOSならではの機能も充実しています。

 

AQUOS zero6の発売は、2021年秋以降を見込んでいます。

↑カラバリは、ブラック、ホワイト、パープルの3色

モトローラが高性能&3万円台の5G対応スマホ「moto g50 5G」を新発売

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、9月30日、Androidスマートフォン「moto g50 5G」を発表しました。

 

高性能と手ごろな価格を両立した、5G対応スマホ

moto g50 5Gは、ストリーミングやダウンロードも快適に行える5Gスマートフォンです。5G高速通信対応モデルながら、手ごろな価格帯を実現しています。また、大容量5000mAhバッテリーを内蔵し、フル充電で約2日の使用が可能(新品時点)。6.5インチのMax Visionディスプレイは、90Hzのリフレッシュレートにより、映像やゲームをなめらかに表示します。

 

さらに4800万画素のトリプルカメラシステムで、鮮明で明るい撮影が可能。CPUには、MediaTek Dimensity 700 オクタコアプロセッサーを搭載し、高いパフォーマンスを発揮します。大容量128GBストレージに加え、microSDカードで最大512GB拡張でき、写真や動画、音楽、アプリなど、多くのデータを保存可能です。

 

操作性も快適で、簡単なジェスチャーでよく使う機能を起動するMy UX(マイユーザーエクスペリエンス)を搭載しているほか、Googleアシスタントにも対応。

 

本体カラーは、洗練されたメテオグレイとクールなテンダーグリーンの2色を用意しています。

↑メテオグレイ
↑テンダーグリーン

 

■販売価格と発売時期

3万2800円(税込、MOTO STORE価格)

発売日:2021年10月1日発売予定

 

■販売ストア

〈EC〉公式オンラインストア「MOTO STORE」、「Amazon」、「e-TREND」、「ひかりTVショッピング」、「murauchi.com」、「楽天市場」ほか

 

〈家電量販店〉「エディオン」、「ケーズデンキ」、「ジョーシン」、「ノジマ」、「ビックカメラ」、「ヤマダデンキ」、「ヨドバシカメラ」 他 〈MVNO〉 「IIJmio」、「イオンモバイル」、「QTmobile」、「goo Simseller」、「NifMo」、「Fiimo」ほか

 

moto g50 5Gが当たるTwitter キャンペーンも実施

1928年9月25日、アメリカ・シカゴで創業したモトローラは、今年で93周年を迎えました。今回、この記念日を祝してWho is Motorola ? Twitter キャンペーンを開催しています。実施期間は9月28日から10月11日までの14日間を予定。

 

開催されるTwitterキャンペーンでは、中田英寿氏が出演する動画コンテンツを視聴し、クイズに答えた人のなかから抽選でmoto g50 5Gをプレゼントします。

 

■キャンペーン概要

期間:9月28日から10月11日までの14日間

期間中モトローラの公式Twitterアカウント(@MotorolaJP)をフォローし、キャンペーンツイートからハッシュタグを選んで投稿。

当選者数:抽選で5名

賞品:moto g50 5G

ソニーのプレミアムスマホ「Xperia 5 III」が登場、高いカメラ機能がコンパクトなボディに搭載

ソニーは9月30日、ハイエンドに位置付けられるプレミアムスマホ「Xperia 5 III」を発表しました。発売は11月中旬以降を予定しています。

 

Xperia 5 IIIは、フラッグシップモデル「Xperia 1 III」と同等のカメラ機能やバッテリーを搭載しながら、サイズは157×68×8.2mmとコンパクトに、重量は約168gと、より軽量になったモデルです。

 

カメラは、超広角16mm、広角24mm、70mmと105mmの可変式望遠という構成。画素数はいずれのレンズも12MPとなっています。また、子どもやペットの瞳からフォーカスを外さない「リアルタイム瞳AF」や、動く被写体をタップするとその被写体を捉え続ける「オブジェクトトラッキング」、最高で20コマのAF/AE追従高速連写などの撮影機能を備えています。

 

↑オブジェクトトラッキングのイメージ

 

Xperia 1 IIIとの違いとしては、Xperia 1 IIIには暗い場所での高速・高精度AFに有利な「3D iToFセンサー」と、動いている被写体のAFをより逃がしにくい「リアルタイムトラッキング」が搭載されている点です。ソニーによると、それ以外のカメラ性能は基本的に同じとしています。

 

オーディオ面においては、さまざまな音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE Ultimate」や、独自の360度立体音響技術「360 Reality Audio」など、こちらもXperia 1 IIIでおなじみの高音質、立体音響技術が搭載。さらに、有線ヘッドホンを使用すると、前モデルの「Xperia 5 II」に比べて音圧が最大40%向上しているそうです。

 

このほか、プロゲーミングチーム「SCARZ」と共同で開発したゲーミング機能などを搭載。ゲーム機能も強化しているとのこと。

 

スペックは、CPUがSnapdragon 888、メモリーが8GB、ストレージが128GB。またディスプレイは有機ELパネルを採用し、サイズは6.1型です。さらに、比率は21:9のほか、解像度はフルHDとなっています。

 

このほか、バッテリー容量は約4500mAhで、3年経っても劣化しにくいバッテリーを搭載。

 

なお、カラバリは、フロストブラック/フロストシルバー/グリーン/ピンクをそろえています。

NTTドコモが”2年縛り”の解約金廃止を発表! 解約金の留保も廃止

NTTドコモは、定期契約の料金プラン解約時に設定している「解約金」について、2021年10月1日から廃止すると発表しました。また、料金プラン変更前の定期契約プランの契約満了月まで、解約金が留保される「解約金留保」の制度についても、同日から廃止するとのことです。なお、今回の変更に伴い、現在提供している2年定期契約プランについては、9月30日に新規受付が終了します。

 

項目 現在 2021年
10月1日
以降
解約金 ①2019年9月30日までの料金プラン

2年契約 1万450円/1年契約 3300円

廃止
②2019年10月1日以降の料金プラン

2年契約 1100円

解約金留保 ①から②の料金プランへ変更した際、①の契約満了月までは変更前プランの解約金が留保される。

上記②の2年契約から定期契約なしプランへ変更した際も、同様に解約金が留保される。

(解約金留保期間に解約した場合、解約金が発生)

 

また、旧料金プランの「ずっとドコモ割コース」契約者に対して、2年の契約期間以内に解約すると1万450円の解約金が発生する2年定期契約を契約更新した際に進呈していた「更新ありがとうポイント」の提供も、2021年10月1日に終了します。

 

なお、ドコモ光は今回の解約金廃止の対象外となります。

 

ビジネスメンバーズ割が新設。2年定期契約と同水準の金額に

項目 内容
定期契約プラン新規受付終了日 2021年9月30日
新規受付終了の定期契約プラン 5Gギガホ プレミア 法人定期、ギガホ プレミア 2年定期、5Gギガライト 法人定期、ギガライト2 2年定期、ケータイプラン2 2年定期、はじめてスマホプラン(5G) 法人定期、はじめてスマホプラン(Xi) 2年定期
ビジネスメンバーズ割の概要 2021年10月1日に新設。
「ドコモビジネスメンバーズ」に加入することで、毎月の利用料金から187円割引

 

個人契約は「dカードお支払割」、法人契約は新設する「ビジネスメンバーズ割」の適用により、2年定期契約プランと同水準の金額まで割引されます。

 

↑定額プラン終了後の割引イメージ

 

※上図は例としてギガホ プレミア(3GB以上利用)にみんなドコモ割(同一ファミリー割引グループ3回線以上)、ドコモ光セット割を適用した税込の月額料金。
※「dカードお支払割」は、dカード(年会費無料)/dカード GOLD(家族カード含む)を毎月の支払い方法に設定することを条件に、毎月の利用料金から187円割引。

※本記事内の価格はすべて税込表記です。

シャオミの5Gスマホ「Xiaomi 11T」は超ハイスペック! 高コスパなタブレットにも注目

iPhone 13が発表されてから約19時間後、シャオミも新製品発表会をオンラインで配信しました。欧州向けの発表でしたが、スマートフォンの最新モデル「Xiaomi 11T」シリーズと、11インチタブレット「Xiaomi Pad 5」は日本での発売予定があることを、シャオミ ・ジャパンがTwitterの公式アカウントで公表しています。

↑Xiaomi 11Tシリーズ

 

上位モデルのXiaomi 11T ProはSnapdragon 888を搭載

「Xiaomi 11T」シリーズは、無印の「Xiaomi 11T」と上位モデルの「Xiaomi 11T Pro」が発売されます。シャオミは、これまで「Mi」と「Redmi」の2つのブランドを展開していましたが、今回のモデルから「Mi」ブランドを廃止し、「Xiaomi」ブランドに変更されました。

 

Xiaomi 11TとXiaomi 11T Proは、どちらも6.67インチのディスプレイを搭載し、デザインは共通。カラバリはメトロライトグレー、ムーンライトホワイト、セレスティアルブルーの3色展開となります。

↑どちらもカラバリは3色

 

両モデルはSoC(チップ)が異なり、Xioami 11TがMediaTekの「Dimension 1200-Ultra」というチップを採用しているのに対して、Xiaomi 11T Proは、Androidスマホ向けでは最高峰とされる「Snapdragon 888」を搭載。Dimension 1200-Ultraも処理速度は最大3GHzというハイスペックなチップですが、総合力ではSnapdragon 888がワンランク上で、一部の機能が強化されています。

↑Xiaomi 11T Proはクアルコムの「Snapdragon 888」を搭載

 

Xiaomi 11Tシリーズのテーマは「CINEMAGIC」

Xiaomi 11Tシリーズのキャッチコピーは「CINEMAGIC」。魔法のような映像体験ができることがアピールされました。つまり、最大のセールスポイントはカメラとディスプレイです。

↑Xiaomi 11Tシリーズの特徴を表す言葉として、何度も使われたキーワードが「CINEMAGIC」

 

カメラは、メイン(1億800万画素)+超広角(800万画素)+テレマクロという構成。録画時に赤く光るドットを備えるなど、CINEMAGICのコンセプトは、カメラ部のデザインにも反映されています。

 

本来であれば、特別な機材が必要だったり、あとで編集する必要があるような映像を誰でも簡単に撮影できることが特徴。例えば、フォーカスした人物にオートでズームしたり、背景の動きを止めたり、あるいは背景だけを動かしたりといった、多彩なエフェクトを楽しめる趣向です。

↑Xiaomi 11Tシリーズのカメラで撮影できるビデオの効果の例

 

テレマクロでの動画撮影も可能で、被写体へのズームアップに合わせて、音もだんだん大きく捉える「Audio Zoom」も可能。3つのマイクを搭載することで、ノイズを除去しつつ、狙った音をクリアに録音できる仕組みです。

↑鉄板の上で焼かれるステーキにズームアップすると、ジュウジュウと美味しそうに焼ける音がだんだん大きくなるデモ映像が披露された

 

↑一般的なスマホにはマイクは2基しか搭載されていないが、3つの目のマイクを搭載することで周囲のノイズを除去できるという

 

なお、Xiaomi 11T Proは8Kビデオを撮影でき、HDR10+ビデオの撮影にも対応。ディスプレイもHDR10+対応なので、鮮明な画質で撮ったビデオを、そのままの画質で再生できるわけです。

↑Xiaomi 11T Proは8Kビデオ撮影にも対応

 

↑さらに、HDR10+ビデオも撮影できる

 

ディスプレイと内蔵スピーカーも高性能

ディスプレイはフラットなAMOLED(有機EL)で、リフレッシュレートは120Hz。タッチサンプリングレートは480Hzを実現しています。フロントパネルに「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、2メートルの高さから落下させても画面が割りにくい堅牢さも備えています。

↑業界トップクラスのフラットな有機ELディスプレイを採用

 

↑10億色を超える階調表示が可能で、自然のグラデーションもなめらかに描写

 

↑リフレッシュレートは最大120Hz

 

内蔵スピーカーはデュアルで、Xiaomi 11T Proはドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。さらに、音響メーカーのHarman Kardonの監修も受けているとのこと。

↑デュアルスピーカーは、両手で持った時に指で塞がないように搭載位置を改良

 

5000mAhバッテリー×120Wの急速充電を実現

バッテリーの優位性も力説していました。Xiaomi 11T Proは5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、120Wの急速充電が利用可能。なんと、わずか17分で100%まで充電できるとのこと。もはや、電池切れを恐れることはなくなりそうです。ちなみに、Xiaomi 11Tのバッテリーも5000mAhで、67Wの急速充電により約36分でフル充電が可能とのこと。

↑バッテリーが2つのセルに分かれていることや、加熱を抑えつつ急速に充電できる仕組みなど、独自技術についても解説された

 

欧州での価格は、Xiaomi 11Tの8GB+128GBモデルが499ユーロ、8GB+256GBモデルが549ユーロ。Xiaomi 11T Proの8GB+128GBモデルが649ドル、8GB+256GBモデルが649ドル、12GB+256GBモデルが649ドル。日本で発売されるモデルがどのような仕様になるかはわかりませんが、かなりお得感のある価格になることは期待してよさそうです。

 

ペン操作にも対応する11型タブレット「Xiaomi Pad 5」

日本向けには初となるタブレットも発表されました。11インチの液晶ディスプレイを搭載する「Xiaomi Pad 5」です。

↑Xiaomi Pad 5は11インチのディスプレイを搭載し、薄くて軽いことが特徴

 

画面アスペクト比は16:10で、解像度はWQHD+。10億色表示に対応し、リフレッシュレートは120Hzと、充実したスペックを備えています。クアッドスピーカーを搭載し、ドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。カラバリはコズミックグレーとパールホワイトの2色が用意されます。

↑クアッドスピーカーを搭載

 

↑カラバリは2色

 

SoCはSnapdragon 860。8720mAhのバッテリーを内蔵し、フル充電でゲームは10時間以上、ビデオは16時間以上楽しめます。

↑チップセットはハイエンド向けのSnapdragon 860を採用

 

独自の「Xiaomiスマートペン」に対応し、メモやイラストを描けて、ファイルを動かしたり、一部を切り抜いてスクリーンショットを撮ったりすることも可能。ペンはマグネットでタブレットの側面にくっつけて充電することができます。

↑例えばペンでエリアを指定してスクショを撮ることも

 

欧州での価格は、6GB+128GBモデルが349ユーロ(約4万5000円)、6GB+256GBモデルが399ユーロ(約5万1500円)。

 

Mi 10 Lite 5Gの派生モデルも発表

なお、発表会では、日本でも発売中のMi 10 Lite 5Gのニューエディションモデル「Mi 10 Lite 5G NE」、スマートバンド「Mi Smart Band 6」のNFC搭載モデルなども発表されましたが、日本で発売される可能性は低そうです。

↑新色のスノーフレークホワイトを含む4色バリエで発売される「Mi 10 Lite 5G NE」の価格は369ユーロ

 

日本向けには初めてとなる5G対応のハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」シリーズと、多目的に使えそうなタブレット「Xiaomi Pad 5」の、日本での正式な発表を待ちましょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

「Xperia 10 III Lite」レビュー、5万円前後としては最強のエンタメスマホ

ソニー「Xperia」シリーズのラインアップに、高機能ながら手頃な価格を実現した5Gスマホ「Xperia 10 III Lite(エクスペリア テン マークスリー ライト)」が加わりました。ミドルレンジクラスながら、ソニーがオーディオ・ビジュアルの領域で培ってきた技術と経験値を受け継いでいるのが特徴です。そんな本機が、エンターテインメント利用でどれだけ魅力的なのか、実機に触れながら詳しく検証してみたいと思います。

↑ソニー「Xperia 10 III Lite」のオーディオ・ビジュアル機能をチェックします

 

Xperiaから5万円台の5Gスマホが2機種誕生。違いはストレージ容量とFM機能

Xperia 10 III Liteは8月下旬から楽天モバイルのほかIIJmio、mineo、goo Simseller、nuroモバイルで発売されています。本体販売価格は、楽天モバイルが4万6800円(税込)など、各社ともに5万円を切る価格帯で取り扱っているようです。

 

なお、今年の初夏には、スペックが近いソニーの5Gスマホ「Xperia 10 III」もNTTドコモ、au、ワイモバイルから発売されました。こちらの価格は、auだと5万3985円(税込)など、およそ5万円台です。

↑左がXperia 10 III Lite、右がXperia 10 III。外観はほぼ変わりません

 

Xperia 10 IIIに比べると、今回レポートするXperia 10 III Liteは内蔵ストレージが128GBから64GBに減っています。ただ、拡張ストレージメディアとしてmicroSDカードが使えるので、実用的にさほど不便はないと思います。

 

このほかXperia 10 III Liteは、Xperia 10 III では利用できるFMラジオ機能が省略されています。

↑外部ストレージとしてmicroSDカードが使えます

 

一方で、Xperia 10 III LiteにはソニーのXperiaシリーズとして初めてeSIM機能が採用されました。楽天モバイルなどのeSIM契約ができる会社の通信プランと相性のよいスマホだと言えます。

↑Xperia 10 III LiteはeSIMが使えるデュアルSIM対応の5Gスマホです

 

さらに、nanoSIMとeSIMによる通信を両方開通させれば、それぞれのSIMの電話番号にかかってきた着信が受けられる「DSDV」(デュアルSIMデュアルVoLTE)も活用できます。今は機会が少なそうですが、海外旅行や出張のときにこの機能があると便利です。ただし、5Gデータ通信ができるSIMはひとつに限られます。

 

その5G通信の周波数帯はSub-6に対応しています。このほか、本体はIPX5/IPX8の防水、IP6Xの防塵仕様。またカラーバリエーションにはブルー/ピンク/ホワイト/ブラックの4色をそろえています。

 

バッテリーは4500mAhと大容量でしかも3年使っても劣化しない

続いてスペックをチェックしていきましょう。Xperia 10 III Lite のSoCは、ミドルレンジクラスのスマホで採用される「Snapdragon 690 5G Mobile Platform」。これに加えてOSはAndroid 11、メモリーは6GBとなっています。

 

また、対応する無線LANの規格はIEEE802.11acまでで、最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)には非対応。ですが、筆者宅の環境でNetflixやAmazonプライム・ビデオの動画、SpotifyやAmazon Musicの音楽ストリーミングをWi-Fi経由で再生したところ、スムーズに楽しめました。

 

バッテリーは4500mAhと容量が大きめなうえに、Xperia独自の「いたわり充電」と「充電最適化技術」により充電時にかかる負荷を軽減。使用開始から約3年が経過しても劣化しにくいバッテリーであることをソニーは強調しています。

 

このほか、本体サイズは約幅68×高さ154×厚さ8.3mm、重量が約169g。片手で持ちながらの画面操作を楽々とこなせます。

↑横幅は約68mm。片手で持ちながら軽快に画面操作ができます。スマホの大型化が進む中、片手で操作できるのはうれしいという人も多いのではないでしょうか

 

ディスプレイはブラビアのノウハウを受け継ぐ高画質

ここからは、Xperia 10 III Liteのエンターテインメント性能に深く切り込んでいきましょう。本機には画面サイズが6.0インチ、解像度がフルHD+、画面アスペクト比が21:9という細長い有機ELディスプレイが搭載されています。

 

有機ELディスプレイを採用するスマホは今や珍しくありませんが、Xperiaシリーズにはソニーがテレビのブラビアシリーズで培ってきた“画づくり”のノウハウが注入されているところがポイントです。

↑高精細な6.0インチ有機ELディスプレイを搭載

 

↑6.0インチの画面を分割して2つのアプリを同時に動かせる「マルチウィンドウ」にも対応しています

 

そのノウハウが、映像の色域再現を高める「トリルミナスディスプレイ for mobile」です。この技術により、鮮やかな色が描写可能。たとえば、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている映画やドラマを再生すると、その鮮やかな色彩や、メリハリを効かせた明暗の再現力がよくわかると思います。

 

特にNetflixのコンテンツでは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」がおすすめ。暗い夜のシーンでは暗部がつぶれないうえに、強くきらめく光を自然に引き立たせます。

 

また、本機のワイドディスプレイは、21:9のアスペクト比で制作されている映画コンテンツを視聴する際、画面の上下に黒帯が挿入されない利点があります。これによって、画面全体に迫力あふれる映像が広がるため、画面に没入しやすくなります。

 

さらに、ディスプレイの画質設定を、ユーザーが好みに合わせて簡単にカスタマイズできる機能を備えていることも、ソニーのテレビのノウハウを受け継ぐXperiaシリーズならではと言えます。カスタマイズは、設定アプリから「画面設定」を選択して、さらに深く「画面設定」に入っていくと落ち着いた色バランスの「オリジナルモード」、または鮮やかで切れ味に富む「スタンダードモード」から選べます。

 

映画やドラマ系のコンテンツを視聴する際にはオリジナルモード、スポーツ系の動画や写真(静止画)の表示にはスタンダードモードがマッチすると筆者は感じました。

 

これに加えて、画面設定の「ホワイトバランス」に入ると、白色表示を「暖色/中間色/寒色」の3種類のプリセットとRGBのマニュアルバランス調整からカスタマイズができます。

↑ディスプレイのホワイトバランス調整も簡単にカスタマイズできます

 

ハイレゾ相当の音源を楽しめる3つの注目オーディオ機能

Xperiaには、WALKMAN(ウォークマン)やワイヤレスヘッドホン・イヤホンの開発で培ってきた高音質再生のための技術がぎっしりと詰まっています。Xperia 10 III Liteにもその技術が取り入れられており、さまざまな音楽コンテンツを楽しめるスマホですが、筆者は本機のオーディオ機能について、主に3つの点に注目しました。

 

ひとつめは、Xperia 10 III Liteがクアルコムの「aptX Adaptive」というBluetoothオーディオのコーデック(符号化技術)に対応していることです。同じaptX Adaptiveに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホンにペアリングすると、最大48kHz/24bitまでのハイレゾ音源を楽しめます。

 

また、aptX AdaptiveはBluetoothによるワイヤレス伝送の「遅延がとても少ない」ことでも評判の良いコーデックです。この特徴はモバイルゲームを楽しむ際、コマンド入力に対する音声の遅延が抑えられるところにもメリットがあります。

 

試しに筆者もピアノの演奏を楽しめるアプリを利用してみましたが、鍵盤を叩いて音が鳴るまでのギャップはほかのSBC/AACなどのコーデックで接続した場合に比べてとても少なく、自然な演奏を楽しめました。シューティング系や格闘系のゲームを楽しむ際にもメリットが発揮されるでしょう。

↑クアルコムの高音質・低遅延性能をあわせ持つaptX Adaptiveに対応

 

2つめは、Xperia 10 III Liteに搭載されている、どんな音源もCDを超えるハイレゾ相当の音質にアップスケーリングしながら再生する「DSEE Ultimate」という機能です。これは、「設定」アプリから「音設定」に入り、「オーディオ設定」に並ぶDSEE Ultimateをオンにすることで、音楽配信サービスのストリーミング、MP3形式などでダウンロードできる音楽ファイル、YouTubeのサウンドなど、圧縮された音声データを再生時にリアルタイム補完。圧縮された際に失われがちな中高音域の伸びやかさや、滑らかさをよみがえらせます。

 

このDSEE Ultimateでは、AI解析の技術を使って原音の属性に合わせた自然なアップスケーリングを行います。人の声は繊細なニュアンスを引き出し、楽器はそれぞれの特徴を捉えながら音色に彩りを追加。Xperia 10 III Liteに無線・有線どちらのヘッドホン・イヤホンを接続した場合でも効果がある機能なので、ぜひ常時オンで利用することをおすすめします。

↑音楽配信やCDからリッピングした音源をハイレゾ相当の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimate

 

そして3つめに注目したいポイントは、本体の上側にある3.5mmイヤホンジャックです。イヤホンジャックからの出力は音質の劣化を伴いません。しかもXperia 10 III Liteはハイレゾ音源再生に対応しています。このため、Apple MusicやAmazon Music HD、mora qualitasなどのサービスで開始されているハイレゾやロスレスの音楽配信を最も高音質に、かつ手軽に楽しめるのです。ぜひハイレゾ対応の有線ヘッドホン・イヤホンをつないで試してください。

↑本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しています

 

一方でXperia 10 III Liteが内蔵するスピーカーは残念ながらモノラル仕様です。スマホの内蔵スピーカーによる再生にもこだわりたいのであれば、上位モデルの「Xperia 1 III」を選ぶべきでしょう。こちらの内蔵ステレオスピーカーは立体的なサウンド表現が可能なDolby Atmosや、ソニー独自の360 Reality Audioのような最先端の立体音楽再生にも対応しています。

 

カメラはタップするだけでベストショットを撮影できる点が魅力

本体背面に搭載するメインカメラは、16mm超広角/27mm広角/54mm望遠のトリプルレンズ仕様。カメラアプリから倍率を自由自在に変えながら静止画・動画をシンプルに撮影できます。また、動画撮影は4K/60p対応です。

↑超広角・広角・望遠対応のトリプルレンズカメラを搭載

 

上位モデルのXperia 1 IIIは、ソニーのデジタルカメラであるαシリーズやサイバーショットシリーズの開発で培った技術を満載しています。マニュアルで設定できる項目を細部まで決めながら、スマホでも気合いの入った写真や動画を撮りたいのであれば、迷わずXperia 1 IIIを選ぶべきです。

 

かたやスタンダードモデルであるXperia 10 III Liteの魅力はシャッターアイコンをタップするだけで、さまざまなシーンに合わせてベストな写真が撮れる「プレミアムおまかせオート」の完成度がとても高いことです。

 

その実力を確かめるために、価格が近い5万円台の5Gスマホ「Google Pixel 5a (5G)」と被写体を撮り比べてみました。

 

結果は、Google Pixel 5a (5G)は暖色系に仕上がり、Xperia 10 III Liteはよりナチュラルで落ち着いた色バランスに仕上がる印象を受けました。暗い場所ではXperia 10 III Liteの「ナイトモード」よりもGoogle Pixel 5a (5G)の「夜景モード」による写真撮影の方がやや安定していると思います。

↑左側のGoogle Pixel 5a (5G)と撮影比較をしてみました

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー

Xperia 10 III Liteの映像・音楽再生、それにカメラの機能を見てきましたが、どれも完成度が高く、特に画質や音質のチューニングにおいては同価格帯クラスのスマホを圧倒するほどに成熟していると感じました。

 

また、片手で持ちながら操作をサクサクとこなせるスリムなサイズも好感触。男女を問わず、あらゆるスマホユーザーに「片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー」としておすすめしたいスマホです。

 

これからの5Gの時代、高品位な映像・音楽エンターテインメントが主流になってもしばらくはXperia 10 III Liteで存分に楽しめそうです。ソニーにはぜひ本機の「SIMフリー版」も発売してもらいたいと思います。待望するファンも大勢いるのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ドコモとauが「Galaxy Z Fold 5G/Z Flip 5G」を予約開始! 折りたたみスマホ初の防水・おサイフ対応

サムスン電子の第三世代の折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold3 5G」と「Galaxy Z Flip3 5G」が日本向けに発表されました。

↑Galaxy Z Fold3 5GとGalaxy Z Flip3 5G

 

前作まではau独占モデルでしたが、今年はNTTドコモでも取り扱われます。両キャリアでは9月8日より購入予約の受付を開始。それぞれ10月上旬以降に発売予定としています。

 

おサイフケータイと防水に初対応

Galaxy Z Fold3 5G/Galaxy Z Flip3 5Gの両機種は、折りたたみスマホとしては初めてとなる「防水」と「おサイフケータイ」に対応。これまでのGalaxyスマホと同じように、水回りで使ったり、Suicaなど電子マネーが使えるようになっています。

 

縦折り型のGalaxy Z Fold3は、折りたたんだ状態でも縦長のスマホとして使える上に、広げるとタブレットのような大画面で使えるという変幻自在な折りたたみスマホです。

↑Galaxy Z Fold3 5G。今年はNTTドコモとauの2キャリアで販売されます

 

↑内開きのフォルダブル(折りたたみ)ディスプレイに加えて、外型にも縦長のディスプレイを装備

 

今回新たにメインディスプレイで「Sペン」に対応。これまでのGalaxy Noteシリーズのように、手書きでメモを取ったり、スケッチしたりできるようになりました。

↑折りたたみスマホ初のSペン対応。画面を傷つけない新型Sペンが開発されました

 

このSペンはGalaxy Z Foldシリーズのために新開発されたもので、ペン先が柔らかく、画面を傷つけない形状になっています。

 

メインディスプレイはサイズは6.7インチで、縦横比は比22.5:18と、正方形に近い画面比率を採用。ちょうど新書版の見開きほどの大きさで、電子書籍は見やすく表示できるでしょう。リフレッシュレート(画面書き換え数)は10Hz~120Hzの可変駆動に対応し、画面を流し見したときに残像を感じにくく、目への負担が軽減できます。

 

閉じたときに使う外側のディスプレイは6.2インチで24.5:9とかなりの縦長。120Hzの高速駆動にも対応しています。なお、外側ディスプレイではSペンは使えません。外側のディスプレイでアプリなどを操作している時に端末を開くと、内側のメインディスプレイに表示が切り替わり、スムーズに使い続けられます。

 

さらに、メインディスプレイは大きい画面で使えるというだけにとどまりません。3つのアプリを同時に開ける、独自のマルチタスク機能を備えています。例えば、画面の左半分にメールアプリを開きつつ、右半分にはカレンダーと地図を上下に表示するといったように、複数のアプリを自由自在に展開できます。Windowsでいうタスクバーのような機能もあり、よく使うアプリの組み合わせを登録して、一度に開くように設定できます。

↑3つのアプリを同時に展開。講演を録音しながらメモを取り、さらに調べ物もできそう

 

マルチウインドウの呼び出しの操作はややクセがあり、使いこなすには慣れも必要です。ただし、表示の切り替えは敏捷で、3つのアプリを同時に開いても軽快に動作していました。例えば、メールや地図とカレンダーをいったり来たりしながら使うようなタスクには、このスマホを使い込んでいけばスムーズにこなせるようになりそうです。

 

また、一部のアプリでは、Galaxy Z Foldの画面の形にあわせた表示にも対応しています。例えば、Galaxy純正のメールアプリでは、画面の左半分にメッセージ一覧を表示して、右半分にトーク画面を表示するといったように、大きな画面を有効活用できます。

 

画面の形にあわせた表示は、ChoromeやGmail、YouTubeといったGoogle系のアプリや、Microsoft OfficeやOutlookなどのマイクロソフト製のアプリでも対応が進んでいます。Google Playの人気アプリのトップ100のうち、半数ほどで対応できる見込みとしています。

↑フレックスモードでYouTobeを表示すると、上画面に動画、下部にコントローラーという形に

 

背面カメラは望遠、広角、超広角の3眼を装備。ただし、背面カメラのハードウェア自体は前世代のGalaxy Z Fold2 5Gから変わっていません。

↑メインカメラは超広角、広角、望遠の3眼仕様。性能は前モデルとほぼ同等

 

フォルダブルディスプレイ側のインカメラは、Galaxyとしては初めて画面下インカメラを装備しています。使わないときはディスプレイに埋もれて目立たなくなるという仕掛けですが、実機を見るとインカメラの部分はやや粗目な表示になっており、完全に隠れているわけでもありません。

↑メインディスプレイには「ディスプレイ下インカメラ」を内蔵し、カメラを目立ちにくくしています

 

モバイル通信では、5Gのミリ波帯にも日本向けのGalaxy Z Foldシリーズとして初めて対応。5Gのミリ波帯は提供エリアが限られていますが、エリアに入れば超高速な通信ができるという特性があります。

 

なお、Galaxy Z Fold3を含め多くのAndroidスマホでは、販売キャリアの提供するネットワークに最適化されています。5Gの通信性能を最大限に生かしたいと思うなら、NTTドコモ網で使うならドコモ版を、au網で使うならau版を選ぶのをおすすめします。

 

折りたたみスマホの初代モデル「Galaxy Fold」は画期的なスマホであったものの、防水に非対応だったり、外側のディスプレイが小さいといった弱点が多く存在するモデルでもありました。今回で3世代目となるGalaxy Z Fold3は、そうした弱点を1つ1つ潰した結果、より洗練されたスマホに仕上がっています。

↑歴代Galaxy Z Foldシリーズ。折りたたみ機構の改善が進み、ディスプレイも高性能になっています

 

Galaxy Z Fold3のあえて難点を挙げるとするならば、やはり272gという重さは、片手持ちで使うには腕に負担がかかるようにも思えます。それこそ手帳のように、ビジネスバッグに入れて使うのがピッタリなスマホかもしれません。

 

また、価格も下がってはいるものの、スマホのなかではもっとも高い部類に入ります。NTTドコモの販売価格は、税込23万7600円となっています(ドコモオンラインショップでの直販価格)。au版の価格は発表時には未定。

 

なお、発売記念のキャンペーンとして、発売日までの予約・購入でSペン付きの「Flip Coverケース」と完全ワイヤレスイヤホン「ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds Pro」」がもらえるキャンペーンが実施されます。

↑合皮のケースを装着すると、まるで手帳のような見た目に

 

防水・おサイフ対応になった「Galaxy Z Flip3 5G」

Galaxy Z Flip3 5Gは、同じ折りたたみディスプレイを使いつつも、“小さなスマホ”を指向した1台です。

↑Galaxy Z Flip3 5G。コンパクトにたためるスマホです

 

スマホでWebサイトやSNSを観るには、縦長で大きな画面のほうが便利なのは間違いありません。ただし、あまり画面が長くなりすぎると、今度はポケットやカバンへの収まりが悪いという新たな問題が不便が生じてきます。

 

Galaxy Z Flipシリーズは、画面を半分にたためるようにして、縦長画面と持ち運びの良さを両立しています。ある意味、折りたたみケータイへの先祖返りともいえるかもしれません。

 

こちらも3世代目となるGalaxy Z Flip3 5Gでは、デザインを一新し、防水とおサイフケータイに対応しました。スペックも最新のハイエンドスマホとして相応しいものになっています。

↑歴代Galaxy Z Flipシリーズ。今作はやや角張った形状となりました

 

内側の折りたたみディスプレイは6.7インチで、縦横比は21.9:9と縦長寄り。Z Flipシリーズとしては初めてのリフレッシュレート120Hz対応の高速駆動ディスプレイを搭載。画面操作した時の表示がなめらかになりました。

↑120Hz駆動のなめらか表示でスマホ向けWebサイトやSNSの縦移動が快適になります

 

外側のディスプレイは通知用ですが、時計ウィジェットで華やかに飾れるようになりました。通知も複数行で表示できるため、より実用的になっています。

↑背面ディスプレイでカメラのプレビューを表示して、手をかざしてシャッターを切れます

 

使える機能は他の多くのスマホと大差ないといってしまえばそれまでですが、折りたたんだ時のたたずまいはほかのスマホにはない独特な魅力を感じます。今回、日本に投入されるカラーバリエーションはキリっとした漆黒「ファントム ブラック」と、柔和な印象の「クリーム」の2色。Galaxy純正のケースも多数投入予定で、ケース選びでもより自分らしさを主張できます。

↑カラバリは2色

 

前世代モデルと比べると角ばった形状になり、やや厚みが増していますが、ガラスと合金で覆われたボディはより高級感を増しています。おサイフケータイへの対応は、持ち運び自在なGalaxy Z Flip3の活躍の幅をさらに広げることになりそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

シャオミ2万円台の格安5Gスマホ「Redmi Note 10 JE」はどこまで実用性があるのか

コスパの高いスマホを続々とリリースし、日本でもファンを増やしつつあるシャオミ。8月13日には、auから「Redmi Note 10 JE」が発売されました。「JE」とは「Japan Edition」の意。おサイフケータイと防水・防塵に対応させた日本専用モデルで、5G対応ながら端末価格は2万8765円とお手頃です。

 

このRedmi Note 10 JEはどんな人に向いているモデルなのか? そこそこ使う人でも満足できるのか? じっくり使って検証してみました。

↑シャオミがKDDIと共同開発した日本専用モデル「Redmi Note 10 JE」。auから発売されており、9月上旬以降にはUQモバイルでも発売予定です。サイズは約163×76×9.0mmで、重さは約200g。背面にはトリプルカメラを搭載しています

 

エントリーモデルとしては十分に満足できる操作性

まずは操作性から見ていきましょう。Redmi Note 10 JEのプロセッサーはSnapdragon 480 5G。まだ採用する機種が少ない新しいチップで、クアルコムの5G向けチップの中では、最もグレードの低いエントリーモデル向けのものです。

 

また、メモリー(RAM)も4GBと、昨今のスマホの中では少なめ。カタログスペックだけ見ると、正直パフォーマンスにはさほど期待できません。

 

しかし、実際に使ってみると、アプリの起動速度やタッチレスポンスは十分実用性があります。サクサクと操作できるハイエンドモデルに比べると若干もたつく印象はあるものの、電話、メッセージ、カメラなど、基本アプリの操作で不便に感じることはありません。

 

試しにスマホの処理速度を比較するベンチマークテストも実行してみましたが、ミドルクラス並みのスコアを記録しました。

↑ベンチマークテストアプリ「Geekbench 5」で測定した結果。従来のSnapdragon 4シリーズ(400番台)よりは圧倒的に高く、その上のクラスにあたる6シリーズ(600番台)に匹敵するスコアを記録しました

 

ただし、使い続けていると、タッチレスポンスにタイムラグを感じたり、カクカクした反応になったりすることもありました。処理負荷の大きいゲームをプレイすることや、マルチタスク操作などには不利と考えておいた方がいいでしょう。

 

バッテリー容量は4800mAh。電池持ちは非常に良く、ややヘヴィーに使っても余裕で1日持ち、使い方によっては2〜3日持続しそうな印象です。テストとして、フル充電にしてから「Netflix」の映画を2時間再生しても電池は9%しか減っていませんでした。

↑フル充電から2時間の映画を再生しても91%の電池が残っていました。さらに、2種類の省電力モードも備えています

 

大画面ディスプレイは魅力だが、スピーカーの音質には不満も

ディスプレイは液晶で約6.5インチ。有機ELに比べると、明るさに劣る印象はありますが、普段使いで気になることはありませんでした。液晶の落ち着いた色調を好む人にとっては使いやすいはずです。また、解像度は2400×1080ドットなので、小さい文字もクッキリと表示されます。

↑約6.5インチの液晶ディスプレイは、ナチュラルな色で表示され、Webページの小さな文字も見やすいです

 

ディスプレイサイズが大きいため、「YouTube」や「Netflix」などの動画をフリスクリーンに拡大して表示すると、字幕が読みやすいことも利点。

 

リフレッシュレートは最大90Hzで、コンテンツに合わせて自動でリフレッシュレートが切り替わる機能も備えています。この価格で90Hzに対応しているのは画期的。ただ、筆者が試した範囲では、初期設定の60Hzから90Hzに切り替えても、さほどの差を感じられなかったというのが本音です。

↑リフレッシュレートの初期設定は60Hzで、90Hzに切り替えることも可能。90Hzでは画面をスクロールした際の残像が低減されるはずですが、筆者には、画面表示がさほど滑らかになったとは感じられませんでした

 

それでもエントリーモデルであることを考えたら、ディスプレイ部分は普段使いでも概ね満足できるでしょう。

 

一方で気になったのが内蔵スピーカーの音質です。シングルスピーカーが底部に搭載されていて、そこそこの音量は出せるのですが、モノラルなので、動画を見ていると少々物足りなさを感じました。

↑底部にスピーカーとUSB Type-Cポートを搭載。スピーカーはモノラルで、フラットでやや乾いた感じの音質です

 

↑上部に3.5mm穴のイヤホンジャックを搭載。ステレオ音声を楽しみたいのであれば、イヤホンを準備した方がいいでしょう

 

カメラの性能は価格相応。AIの使い分けが難しい

アウトカメラは3眼構成。メイン(約4800万画素/F値1.79)+マクロ(約200万画素/F値2.4)+深度カメラ(約200万画素/F値2.4)という構成です。

↑2万円台ながら、4800万画素をメインとするトリプルカメラを搭載

 

マクロカメラは最短で4cmの距離で撮れますが、200万画素なので、さほど鮮明に撮れるわけではありません。深度カメラは、被写界深度を測るためのセンサーのようなもの。つまり、実際には、ほとんどの状況で約4800万画素のメインカメラを使うことになります。

↑マクロモードで撮影した作例。4cmまで近づいて撮れますが、AFが使えず、ピントが合っているかどうかを確認しづらかったです

 

メインカメラで撮った画像は1200万画素(4000×3000)で記録されます。つまり、4つの画素を1つに結合して撮影する仕組みです。ただし、「48M」モードに切り替えて、4800万画素(8000×6000)で記録することもできます。

↑撮影モードの選択画面。4800万画素で撮るには、撮影モードを「48M」にします

 

気になる画質ですが、やや色が濃く写り、シチュエーションによっては若干暗く写るように感じました。ただし、「夜景」モードは、かなり明るく写りました。2万円台のスマホで、ここまで撮れたら上々と評価したいところです。

 

AIによるシーン検出にも対応していて、オンにすると、わかりやすく色調が変わります。使いやすいのですが、シーンによっては色が不自然になってしまうこともあり、頻繁にオン・オフの切り替えが必要だと感じました。

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

インカメラはF値が2.0で約800万画素。画質はエントリーモデルとしてはかなり良く、AIによる補正や、背景をぼかすポートレートモードでも撮影できます。

↑約800万画素のインカメラは、2万円台で買えるスマホとしては十分に満足できる画質で撮れると考えてよいでしょう

 

おサイフケータイと防水への対応は素直に歓迎

この機種の最大のセールスポイントとなっているが日本独自仕様。シャオミのスマホとしては、ソフトバンク向けに発売した「Redmi Note 9T」に続いてFeliCaを搭載しており、おサイフケータイや、Google Payで電子マネーを利用できます。

↑FeliCaを搭載しているので、おサイフケータイが利用可能。「Suica」や「PASMO」も使えます

 

↑Google Payで電子マネーを使うことも可能

 

さらに、シャオミのスマホでは初めて、IPX8の防水とIP6Xの防塵に対応しています。IPX8は一定時間水没させていても、端末内部に浸水しない性能を示します。プールにドボンと落としてしまったり、突然の大雨に濡れてしまったりしても、速やかに対処すれば、故障する心配はありません。

 

シャオミのスマホが気になっていたものの、おサイフケータイや防水に対応していないことを理由に選択肢から外していた人には朗報と言えるでしょう。

 

シャオミによると、今後日本で発売するすべてのモデルが、おサイフケータイや防水に対応するわけではないそうですが、キャリア向けモデルでは対応機種が増えることが期待できそうです。

 

SIMフリーだが、5GはauとUQモバイルに最適化

Redmi Note 10 JEは、エントリーモデルながらボディの質感も悪くありません。背面パネルは光沢が強めのグラデーションで、サラサラとした手触り。カラバリは、使用している「グラファイトグレー」のほかに「クロームシルバー」があります。ちょっと地味なのですが、飽きが来ない色とも言えます。

↑背面パネルは高級とは言えないまでも、美しい仕上がり

 

↑クリアケースが同梱されています

 

指紋センサーは、本体右側面の電源キーに搭載。また、フロントカメラによる顔認証にも対応しています。指紋センサーの認証速度は遅くもなく、速くもなくと言ったところ。顔認証はスピーディーにロックを解除できました。

↑電源キーが指紋センサーを兼ねています。ただ、スムーズに認識してくれないこともあるため、認証スピードを重視するなら顔認証を使うのがベター

 

なお、キャリアモデルということもあり、SIMは1枚しか挿せません。ただし、SIMロックはかけられていないので、他社のSIMを挿して使うことができます。

↑左側面にあるSIMスロットには、nanoSIMに加えて、microSD(最大1TB)も装着可能。64GBの内部ストレージで足りない場合は、microSDで拡張できます

 

5Gの周波数はKDDIが使うn28、n77、n78に対応しています。ドコモやソフトバンクが独自に使う周波数には対応させていないそうなので、KDDIの5G回線に適した端末と言い切って差し支えないでしょう。

 

じっくり使い込んでわかった○と×、必要な性能はきっちり仕上がっている

最後に、Redmi Note 10 JEの気に入った点と、不満を感じた点をまとめてみました。

Redmi Note 10 JEの○
・Webや動画が見やすい大画面ディスプレイ
・おサイフケータイと防水・防塵に対応
・余裕で2日以上使い続けられるバッテリー

Redmi Note 10 JEの×
・カメラの画質がイマイチ
・内蔵スピーカーがモノラル
・シャオミのほかのモデルに比べるとデザインが地味

こうして見ると、スマホの使い勝手として必要な部分はしっかりと仕上げ、それ以外のところは多少性能を抑えることで、低価格を実現していることがわかります。気に入った点と不満を感じた点を見て、購入を検討してみるのがいいでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

UQ mobileのスマホプランを月990円から利用できる「自宅セット割」が9月2日開始

KDDIと沖縄セルラーは、月額990円(税込)からUQ mobileのプランを利用できる「自宅セット割」を9月2日から提供します。

 

自宅セット割は、対象のサービスに新規加入・もしくはすでに利用中であれば、UQ mobileのプランを利用しているユーザーもしくはその家族の月額料金を割り引くというもの。

 

対象のサービスは、「インターネットコース」と「でんきコース」を用意しており、インターネットコースは、自宅のauひかりや全国のケーブルテレビ/電力系通信事業者などの、提携先のインターネットサービスや、auホームルーター 5Gなどの利用によって、割引を適用します。

 

一方のでんきコースは、auでんきもしくはUQでんきの利用によって割引を適用します。

 

インターネットコースの提供は、2021年11月以降で、でんきコースは2021年9月2日から提供を開始。

 

また、割り引かれるUQ mobileのプランは、「くりこしプランS +5G」「くりこしプランM +5G」「くりこしプランL +5G」となっており、自宅セット割適用後の月額料金は以下の通りです。

 

くりこしプランS +5G
データ容量 3GB
割引後月額料金 990円(税込)

くりこしプランM +5G
データ容量 15GB
割引後月額料金 2090円(税込)

くりこしプランL +5G
データ容量 25GB
割引後月額料金 2970円(税込)

 

自宅セット割の申し込みは、インターネットコース・でんきコースの申し込みページまたはUQスポット、au Style、auショップなどの店頭で受け付けています。また、割引は申し込みの翌月からとなっています。

 

なお、本人ではなく家族が自宅セット割を適用する場合は、インターネットコース・でんきコース契約者の家族であることの登録が必要となります。登録は、UQスポット、au Style、auショップおよびUQ mobileお客さまセンターで手続き可能です。

最新Google Pixel 5a(5G)レビュー、コスパ重視ならグーグルスマホの中でベストバイ

グーグルがスマートフォンの最新モデル「Google Pixel 5a(5G)」(以下、Pixel 5a(5G))を発表しました。8月26日発売で、Google ストアでの価格は5万1700円(税込)。また、ソフトバンクでも取り扱っており、ソフトバンクオンラインショップでは6万4800円(税込)です。なお、2年後の機種変更時に端末を返却する「トクするサポート+」を利用した場合の実質負担金は3万2400円(税込)になります。

 

グーグルのスマホ「Pixel」シリーズにおいて、末尾に「a」が付くAシリーズは、価格重視の廉価版。Pixel 5a(5G)は、発売中のPixel 5の下位モデルにあたります。しかし、廉価版とはいえ、基本性能は上位モデルと比べて大きな差はないため、Aシリーズのコスパの高さには定評があります。そこで、まずは、既存モデルと主なスペックを比べてみました。

 

Pixel 5 Pixel 5a (5G) Pixel 4a (5G)
Google ストア価格 7万4800円(税込) 5万1700円(税込) 6万500円(税込)
ディスプレイ 6.0インチ(2340×1080ドット) 6.34インチ(2400×1080ドット) 6.2インチ(2340×1080ドット)
背面カメラ 広角(12.2メガピクセル)+超広角(16メガピクセル)
前面カメラ 8メガピクセル
プロセッサー Snapdragon 765G
メモリー(RAM) 8GB 6GB
ストレージ 128GB
バッテリー容量 4080mAh 4680mAh 3885mAh
防塵・防水 ○(IP68) ○(IP67) ×
ワイヤレス充電 ×
内蔵スピーカー ステレオスピーカー
イヤホンジャック ×
サイズ 144.7×70.4×8.0mm 156.2×73.2×8.8mm 153.9×74×8.2mm
重さ 151g 183g 168g

 

↑左からPixel 5、Pixel 5a(5G)、Pixel 4a(5G)。スペック違いのほかに、Pixel 5と4a(5G)は、それぞれのカメラで撮った写真を容量無制限で「Google フォト」にアップロードできるという特典が付いています。Pixel 5a(5G)は通常通り、Google フォトは15GBまで無料で利用でき、それを超過すると有料プランに移行する必要があります

 

プロセッサーは上位モデルのPixel 5と共通で、カメラの画素数も同じ。しかも、Pixel 5よりも画面が大きかったり、バッテリー容量が多かったりというアドバンテージもあります。強いて弱点を挙げるのであれば、ワイヤレス充電が非対応であることくらいでしょうか。

 

従来のAシリーズ以上に、上位モデルとの差分は少ないようです。それでいて、価格はPixel 5より2万円以上安い5万1700円(税込)。では、いったいどこに差があるのか、グーグルから借りた端末をいち早く使ってみました。

 

有機ELの大画面6.34インチディスプレイが見やすい

まずはボディから見ていきましょう。Pixel 5a(5G)のディスプレイは、6.34インチの有機ELディスプレイで、アスペクト比は20:9。縦に長いので、ボディ幅は73.2mmに抑えられています。

 

Pixel 5よりもひと回り大きいうえに、重量は183gと若干重くなっていますが、片手で操作しづらいということはありません。個人的には、画面が大きくなった分、Webページの文字や映画の字幕が見やすくなったように思えました。

 

↑大画面ながら横幅はスリムで、片手でしっかりつかめます。また、ディスプレイは高コントラストで、小さい文字もクッキリと表示されます

 

ディスプレイの細かいスペックを比べると、リフレッシュレートはPixel 5が最大90Hzであるのに対して、Pixel 5a(5G)は一般的な60Hz。また、画面を保護するガラスには、Pixel 5が「Gorilla Glass 6」を使っているのに対して、Pixel 5a(5G)はグレードの低い「Gorilla Glass 3」を採用しています。

 

電源キーや音量キー、USBポートなどの配置は、従来のPixelシリーズと同様なほか、スピーカーは上下に搭載されていて、音楽や動画の音声をステレオサウンドで楽しめます。

 

なお、Pixel 5と違うのは、ヘッドホンジャックを搭載している点で、有線接続のイヤホンやヘッドホンをメインで使っている人にはうれしいはず。Aシリーズならではの利点と言えるでしょう。

 

【Pixel 5a(5G)の外観フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ボディの素材にはプレミアム金属製ユニボディを用いていますが、手触りはマットでサラサラとしています。従来のAシリーズはポリカーボネートを使っていたので、見た目がややリッチになった印象です。

 

カラーはMostly Blackの1色で、別売りで4色の専用ケースが用意されています。その専用ケースは、頑丈な2重構造を採用しているうえ、簡単には外れないほどピタリと装着できます。保護用にケースを使うのなら、まず専用ケースから検討するのがおすすめです。

 

↑背面パネルはマットで、サラサラとした質感。背面に装備されている指紋センサーの反応も良好でした

 

↑グーグル純正のケースは3630円(税込)。これで端末のカラーに変化を付けることができます

 

操作感はPixel 5と遜色なし、2日間の連続使用が可能なバッテリーも魅力

Pixel 5a(5G)のプロセッサーは上位モデルのPixel 5と同じSnapdragon 765G。ミドルハイ向けのスマホに搭載され、ゲームにも適しているチップです。メモリー(RAM)はPixel 5が8GBを搭載しているのに対して、Pixel 5a(5G)は6GBとやや控えめ。それでも5万円台のスマホとしては十分な容量です。

 

実際の使用感も、Pixel 5と比べて遜色はなく、サクサクと軽快に操作できます。この機種に限らず、Pixelシリーズのスムーズな操作性は、OSと端末を提供しているグーグルならではの、Androidに最適化されたモデルだからこそと言っていいでしょう。

 

バッテリーは4680mAhと、Pixel 5よりも大容量です。なお、グーグルはバッテリーセーバーを使うことで最大48時間の連続使用を見込めるとアピールしていますが、実際に、電池持ちは良い印象。通常モードでも、長時間ゲームをしたり、動画を見続けたりしないのであれば、2日間は使い続けられそうです。

 

↑「電池」画面で、バッテリーが持続する時間の目安を確認できます。残り81%で2日間以上使えると表示されました

 

↑「スーパーバッテリセーバー」をオンにすることで、効率よく電池を長く持たせることが可能

 

デュアルカメラの画質もほとんど差はない

Pixel 5a(5G)のアウトカメラはデュアルレンズで、広角(12.2メガピクセル)+超広角(16メガピクセル)という構成。こちらもやはり、Pixel 5と同じスペックです。とはいえ、レンズの質や画像処理エンジンなど、どこかに差分があるのではないかと思い、撮影した画像を比較。しかし、ほとんど差は認められず、Pixel 5a(5G)でも非常にクリアなうえに鮮明な画質で撮影できました。

 

↑アウトカメラは2眼構成。3眼構成が主流の他社モデルに比べると物足りなく思えるかもしれませんが、画質では負けていません

 

【Pixel 5の作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

【Pixel 5a(5G)の作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

また、「ポートレート」モードで撮影すると、背景をナチュラルにぼかすことができます。さらに、撮影後に「フォト」アプリで、ボケの度合いを変更できたり、ライティング効果を変えたりできるのも便利です。このあたりの画像処理はソフトウェア技術を培ってきたグーグルならではの特徴と言えます。

 

↑「ポートレート」モードで撮影すると、背景を自然にぼかすことができます

 

↑ボケ具合は、後から「フォト」で調整可能

 

↑8メガピクセルのインカメラでも「ポートレート」モードで撮影できるうえ、「フォト」でライティング効果を変更することも可能。自撮りも満足できる一枚に仕上げられます

 

相手の名前や用件を確認できる「通話スクリーニング」や、「自動車事故検出」機能も注目

Pixelシリーズは、セキュリティに注力しているのもポイントです。Pixel 5a(5G)は、日本で今年6月から提供されている「通話スクリーニング」機能にも対応。知らない番号から着信があった場合、相手の名前や用件を確認してから、応答できます。

 

↑すでに使っているユーザーから評価が高い「通話スクリーニング」機能も搭載

 

また、Pixel 5a(5G)の発売のタイミングで新たに「自動車事故検出」機能が提供されました。自動車事故を検出すると、アラームが鳴り、それに反応しないと自動で119に発信されるという機能です。

 

↑新機能「自動車事故検出」もすぐに利用可能

 

もちろん、これらの機能は従来のPixelシリーズでもソフトウェアのアップデートによって利用可能。Pixel 5a(5G)ならではと言うことはできませんが、Pixelシリーズの購入検討の際には注目しておきたい機能です。

 

コスパ重視ならPixel 5a(5G)がベストバイ

Pixel 5a(5G)のスペックは、前モデルのPixel 4a(5G)を上回ることはもちろん、上位モデルのPixel 5と比べても大きな差はありません。冒頭でも触れましたが、ワイヤレス充電が不要であれば、Pixel 5よりもPixel 5a(5G)を選んだほうが断然お得です。今まさにPixelシリーズを購入するならPixel 5a(5G)がベストバイでしょう。

 

ただし、さらに高いスペックを求めるのであれば、今秋の発売が予告されている最新フラッグシップ「Pixel 6」の詳細が明らかになるのを待った方がよさそうです。

 

↑グーグルは、すでにPixel 6の発売を予告済み。コスパではなく、スペックを重視する人は、Pixel 6の発売を待ちましょう

 

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

ソニー、有機ELディスプレイ搭載でハイレゾ音源対応の、エンタメ性能バッチリな「Xperia 10 III Lite」発表

ソニーは8月20日、6.0型のスマートフォン「Xperia 10 III Lite」を発表しました。発売は8月下旬以降の予定で、日本の一部の通信事業者から発売予定としています。

 

Xperia 10 III Liteはその名の通り、ソニーのミドルレンジスマホ「Xperia 10 III」に比べて、ストレージ容量が半分になったりFM非対応だったりと、スペックダウンしたモデル。

 

しかしながら、21:9のアスペクト比やHDRに対応した有機ELディスプレイ、有線はもちろん、LDAC対応によるワイヤレスでのハイレゾオーディオ体験など、エンターテインメント性能は引き継がれています。

 

 

また、カメラも1200万画素の広角、800万画素の超広角、800万画素の望遠の3眼構成は同じ。シーンを自動で判断して適した設定を選択する「プレミアムおまかせオート」や、夜景撮影に適した「ナイトモード」などのカメラ機能も備えています。

 

 

さらに、4500mAhのバッテリーを搭載するほか、約幅68×高さ154×厚み8.3mm・重さ約169gと手にフィットしやすいサイズと重量を実現しています。もちろん、5Gも対応です。

 

主なスペックは、CPUがSnapdragon 690、メモリーが6GB、ストレージが64GB。防水はIPX5/IPX8に準拠しています。また、Xperiaとしては初めてeSIMに対応。SIMを差し替えることなく、オンラインなどで開通手続きをして使い始めることができるうえに、nanoSIMとeSIMを利用して、1台でSIMを切り替えることなく、両方のSIMに紐づく電話番号の着信を受けられます。

 

なお、価格は現時点では不明。お手ごろ価格で販売されたら、エンタメスマホとして人気が出そうです。今後の価格情報に期待しましょう。

カメラとディスプレイが自慢の「AQUOS R6」と「OPPO Find X3 Pro」を比較、個性がまるで違う

筆者は今年の夏、2台のフラッグシップスマホを購入。シャープ製の「AQUOS R6」とOPPO製の「OPPO Find X3 Pro」です。

 

AQUOS R6はライカが監修したカメラを搭載するモデルとして注目を集め、ドコモ(税込11万5632円)とソフトバンク(税込13万3920円)から発売。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、ディスプレイとカメラ性能の高さが話題となったモデルで、au版(税込12万2095円)とSIMフリー版(税込11万8000円)が販売されています。

 

↑左がOPPO Find X3 Pro、右がAQUOS R6。筆者はドコモ版のAQUOS R6とSIMフリー版のOPPO Find X3 Proを購入しました

 

↑OPPO Find X3 Pro(左)は顕微鏡カメラを含む4眼カメラを搭載。AQUOS R6(右)のカメラは単眼で、カメラには1インチの画像センサーを搭載

 

【両モデルの外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

どちらも高価格ですが、カメラ性能の高さやフラッグシップモデルにふさわしい優れた基本性能を備えており、選び切れずに両モデルを買ったという次第です。そこで、せっかくなので両モデルを使い比べてみました。

 

AQUOS R6 OPPO Find X3 Pro
ディスプレイ 約6.6インチ Pro IGZO OLED(2730×1260ドット) 約6.7インチ AMOLED(3216×1440ドット)
リフレッシュレート 最大240Hz 最大120Hz
アウトカメラ 約2020万画素/F値1.9 広角(約5000万画素/F値1.8)+超広角(約5000万画素/F値2.2)+望遠(約1300万画素/F値2.4)+顕微鏡(約300万画素/F値3.0)
インカメラ 約1260万画素/F値2.3 約3200万画素/F値2.4
SoC Snapdragon 888 Snapdragon 888
メモリー/ストレージ 12GB/128GB 12GB/256GB
外部ストレージ microSD(最大1TB) ×
バッテリー 5000mAh 4500mAh
eSIM × ○(SIMフリー版のみ)
FeliCa(おサイフケータイ) ×
防水/防塵 IPX5・IPX8/IP6X IPX8/IP6X
サイズ/重量 約162×74×9.5mm/約207g 約163.6×74.0×8.26mm/約193g
OS Android 11 ColorOS 11 based on Android 11

 

【本体デザイン】サイズ感は同等、高級感ではOPPO Find X3 Proに軍配

まずは外観からチェックしていきましょう。AQUOS R6とOPPO Find X3 Proはサイズ・重さともに近いので、ホールド感に大きな差はありません。また、どちらもディスプレイの左右に曲面処理が施されているほか、ベゼルは細く仕上がっています。

 

↑本体サイズは同等で、手にしたときに感じる厚みや重さにも差は感じられません。なお、パンチホール型のインカメラの搭載位置は異なりますが、使い勝手には影響しませんでした

 

操作ボタンは、AQUOS R6は右側面に音量キー、アシスタントキー、電源キーを搭載。アシスタントキーは「Google アシスタント」を起動する初期設定になっていますが、AQUOSに搭載されている人工知能「エモパー」のほか、ドコモ版ではユーザーに合わせた情報を提示してくれる「my daiz」を設定することも可能です。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、左側面に音量キー、右側面に電源キーを搭載し、アシスタントキーはありません。

 

↑AQUOS R6の右側面。上から音量キー、アシスタントキー、電源キーを搭載

 

↑OPPO Find X3 Proは左側面には音量キーを、右側面には電源キーを搭載

 

また、AQUOS R6は3.5mm穴のイヤホンジャックを備えていますが、OPPO Find X3 Proにはなく、USB Type-Cポートが音声出力を兼ねています。これにともない、OPPO Find X3 Proには、USB Type-C端子のイヤホンが同梱されています。

 

↑AQUOS R6の底面にはイヤホンジャックとUSB Type-Cポートを搭載。SIMスロットは本体上部に備えています

 

↑OPPO Find X3 Proの底面にはUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。SIMフリー版は、SIMスロットに2枚のnano SIMを装着できます

 

なお、AQUOS R6はmicroSDカードを搭載してストレージを拡張できるうえに、FeliCa(おサイフケータイ)に対応しています。一方のOPPO Find X3 ProはSIMフリー版だと、デュアルSIMでeSIMに対応。使いたい機能によって、どちらのモデルを選ぶか変わってくるでしょう。

 

↑AQUOS R6はFeliCaを搭載し、おサイフケータイを利用可能

 

↑OPPO Find X3 ProのSIMフリー版はeSIMに対応し、物理SIMと組み合わせて、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)で利用可能

 

背面はどちらもカメラを主張するデザインに仕上がっています。AQUOS R6は高性能カメラの存在感をアピールするように、中央上部にカメラを配置。かなり出っ張っていますが、それゆえにレンズに指が当たる心配はなさそうです。

 

OPPO Find X3 Proは4眼カメラのあたりが緩やかに隆起するユニークなデザインになっています。なお、OPPO Find X3 Proにはスマホケースが同梱されていて、これを取り付けるとカメラ部の盛り上がりは目立たなくなります。

 

↑左がAQUOS R6で、右がOPPO Find X3 Pro。カメラ部のデザインが大きく異なります

 

↑OPPO Find X3 Proに同梱のケース。これに収めるとカメラ部の出っ張りが気にならなくなります

 

カラバリはAQUOS R6が「ブラック」と「ホワイト」で、どちらも光沢仕上げ。OPPO Find X3 Proは鏡面仕上げの「グロスブラック」と磨りガラスのような手触りの「ホワイト」から選べます(au版はグロスブラックのみ)。質感としては、AQUOS R6はベーシックな印象で、OPPO Find X3 Proは従来のスマホとは一味違う新しさがあります。個人的には、OPPO Find X3 Proの方が高級感を感じることができました。

 

↑AQUOS R6のカラバリ

 

↑OPPO Find X3 Proのカラバリ

 

【ディスプレイ】明るさはOPPO Find X3 Pro、指紋センサーはAQUOS R6が上

両モデルのディスプレイはどちらも有機ELで、画面サイズはAQUOS R6が約6.6インチ、OPPO Find X3 Proが約6.7インチとほぼ互角。そして、それぞれのブランドにおいて “最高画質” のディスプレイを搭載していることをアピールしています。

 

実際に使い比べた印象は、AQUOS R6よりもOPPO Find X3 Proのほうが明るく鮮やかな色で表示されるように感じました。撮影した写真や動画を見るのに適しているのはOPPO Find X3 Proでしょう。ただ、Webページを見ているときには自動調整をオンにしていると眩しく感じられ、明るさを下げることもありました。

 

↑明るさを最大限にして比較。左がOPPO Find X3 Pro、右がAQUOS R6です。OPPO Find X3 Proのほうが明るく表示されました

 

↑Google フォトにアップしたデジカメ撮影の写真を表示。やはりOPPO Find X3 Proのほうが明るいです

 

スマホのディスプレイの仕様が詳細に公開されることは少ないですが、両モデルはセールスポイントでもあるため、詳しく見ることができます。

 

・AQUOS R6

解像度:2730×1260ドット

色彩階調:10億色

最大輝度:2000nit

コントラスト比:2000万:1

リフレッシュレート:最大240Hz

 

・OPPO Find X3 Pro

解像度:3216×1440ドット

色彩表示:10億色

最大輝度:1300nit(通常時は800nit)

コントラスト比:500万:1(ダイナミックコントラスト比は1200万:1)

リフレッシュレート:最大120Hz

 

解像度はOPPO Find X3 Proに軍配が上がりますが、輝度とコントラスト比はAQUOS R6のほうが高く、コンテンツに適した画質調整に優位性があると考えられます。とはいえ、両モデルともに画質調整機能は充実しているので、どちらも満足できる画質に設定できるはずです。また、どちらも10ビット(約10億7000万色)の色深度表示に対応し、グラデーションも美しく表示できます。

 

リフレッシュレートは、AQUOS R6が最大240Hz、OPPO Find X3 Proが最大120GHzと差があります。ただし、AQUOS R6は、1秒間に120回更新されるフレームの間に黒いフレームを挿入することで最大240Hzを実現した仕様。つまり、実際の240Hzと120Hzほどの大きな差はないと考えたほうがよいでしょう。

 

↑AQUOS R6は自動でコンテンツを認識して、最適なリフレッシュレートが設定される仕組み。高リフレッシュレートで利用したいアプリを手動でオンにすることも可能です

 

↑OPPO Find X3 Proは、リフレッシュレートの最大速度を選択できます

 

また、どちらもディスプレイ内に指紋センサーを搭載。特にAQUOS R6は、米クアルコムが開発した最新の「3D超音波指紋センサー」をいち早く搭載しています。このセンサーの指紋認識エリアは広いため、指を1回当てるだけで登録可能です。さらに、2本の指で同時に認証して、セキュリティを高めることもできます。指紋センサーの性能としてはAQUOS R6の方が高いと言えます。

 

ただ、OPPO Find X3 Proもスピーディーにロックを解除できるため、素早く使えるという点で差はありません。

 

↑AQUOS R6の指紋センサーは認識エリアが広く、登録も認証もスピーディー。2本指の認証によるセキュリティ性の高さも魅力です

 

↑OPPO Find X3 Proも画面内に指紋センサーを搭載。登録の際は、何度も指を当てる必要があります

 

【カメラ】ナチュラルなAQUOS R6、色鮮やかなOPPO Find X3 Pro

両モデルの大きな差分となるのはカメラです。

 

ライカ監修のAQUOS R6のカメラは、スマホとしては最大の1インチ画像センサーを搭載。有効画素数は約2020万画素と、最近のフラッグシップモデルとしては控えめですが、その分、1画素あたりの面積が大きくなります。つまり、光を多く集めやすく、より高精細な写真撮影を可能にした設計と言えます。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、広角+超広角+望遠+顕微鏡の4眼構成。一般的にはメインとなる広角カメラの性能を重視して、超広角カメラはスペックを抑えることが多いのですが、OPPO Find X3 Proは、広角・超広角ともに約5000万画素で、どちらもメインと呼べるスペックを備えています。また、望遠は光学2倍で、画質劣化が気にならないハイブリッドズームは5倍まで。さらに、唯一無二の顕微鏡カメラも備えています。

 

構成の違うカメラでどのような差が出るのか、両モデルで撮った写真を比べてみましょう。両モデルともAIによる被写体・シーン認識機能を備えていますが、まずはAIオフで撮影しました。

 

↑AQUOS R6の超広角(0.7×)で撮影

 

↑AQUOS R6の広角(1×)で撮影

 

↑AQUOS R6の2倍ズームで撮影。デジタルズームですが画質の劣化は気になりません

 

↑OPPO Find X3 Proの超広角(0.6×)で撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの広角(1×)で撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの光学2倍ズームで撮影

 

↑OPPO Find X3 Proのハイブリッド5倍ズームで撮影

 

AQUOS R6は単眼ながら、画角を3段階に切り替えて撮影できるほか、同じ画像サイズで記録できます。撮影写真は明るくナチュラルな色で写るのが印象的です。

 

一方、OPPO Find X3 Proの広角と超広角は、AIをオフにしても、実際に見えるよりも鮮やかな色で写ります。ただ、望遠ではやや色味を抑えた写真になりました。

 

続いて、夜景モードを撮り比べてみました。

 

↑AQUOS R6の「ナイト」モードで撮影

 

↑OPPO Find X3 Proの「夜景」モードで撮影

 

どちらも、「うわっ!」と驚くほどキレイに撮れましたが、色調には差が出ました。AQUOS R6はナチュラルで暖かみのある色合いの写真になり、OPPO Find X3 Proは色彩が強く、ドラマティックな印象です。

 

続いて、料理をAIのオン・オフで撮り比べ。

 

↑AQUOS R6でAIをオフにして撮影

 

↑AQUOS R6でAIをオンにして撮影

 

↑OPPO Find X3 ProでAIをオフにして撮影

 

↑OPPO Find X3 ProでAIをオンにして撮影

 

AQUOS R6は、AIをオンにすると、暖色系が一気に強くなり、かなり鮮やかに見えます。

 

AIオフでも鮮やかに写る傾向があるOPPO Find X3 Proは、AIをオンにすると、グッと明るくなった印象で、“映える” 写真になりました。

 

↑OPPO Find X3 Proには「10ビットカラー」で撮影して、10ビット表示に対応するディスプレイで楽しめるという機能も。ただし、10ビットカラーで撮った画像は、汎用性の高いJPEGではなく、HEIF形式で保存されます

 

さらに、OPPO Find X3 Proに搭載されている顕微鏡カメラにも触れてみましょう。このカメラは30倍または60倍で撮影でき、布や紙、食材など、身近にあるものを撮影すると、肉眼では見えない表情を写せます。使ってみるとシンプルに楽しいです。また、5種類の特殊効果を使って、万華鏡を覗いたかのような模様を写すことも可能。オリジナルのデザイン素材として活用できそうです。

 

↑OPPO Find X3 Proの顕微鏡カメラでは、肉眼では見えない繊維の細部まで写せます

 

↑顕微鏡カメラでの撮影時に特殊効果を使うと、さまざまな模様を作れます

 

続いて動画もチェック。両モデルともに最大で4K(60fps)で撮影可能ですが、初期設定の1080p(30fps)で撮り比べてみたところ、静止画と同様に、AQUOS R6のほうがナチュラルで、OPPO Find X3 Proのほうが明るく鮮やかな色で撮れました。

 

なお、AQUOS R6には、ビデオ撮影時にAIがシャッターチャンスを認識して、自動で静止画も記録される「AIライブシャッター」という機能が搭載。ペットを撮影する際などに便利です。

 

↑AIライブシャッターはフルHDビデオの撮影時に有効。AIが被写体の向きや構図を認識して、自動でフルHD画質の静止画が撮影される仕組みです

 

【処理性能】パフォーマンスが互角だが、誤タッチや発熱でAQUOS R6がやや不利

最後に処理性能やバッテリーの違いを比較してみましょう。

 

性能の決め手となるSoC(チップセット)は、両モデルともに現行機種向けでは最高峰のSnapdragon 888を採用しています。また、メモリーも両モデルともに12GBと、カタログスペックは非常に近いです。

 

実際、どちらもタッチレスポンスは軽快で、アプリの起動・切り替えもスピーディーに行えます。

 

処理速度を比較するアプリ「Geekbench 5」でベンチマークを比べた結果、AQUOS R6のほうが若干高いスコアを記録しました。ただ、体感としての差はありません。

 

↑「Geekbench 5」でAQUOS R6のベンチマークを測定した結果。現行機種でトップクラスのスコアをマークしました

 

↑OPPO Find X3 Proも、AQUOS R6よりも若干低いものの、高スコアを記録

 

ただし、AQUOS R6には、使っていて気になることが2つあります。まず、画面縁に指が当たると誤作動しやすいこと。軽く指先が触れるだけで画面が切り替わったり、画面端に手や指が触れているとそれを認識して、画面のほかの部分をタッチしても反応しないということが起きたりします。レスポンスがいい、と言えばそれまでですが、慣れないのであれば市販のケースを使って解消したほうがいいでしょう。

 

もう一つは、長時間使っていると端末が熱くなること。特に動画撮影時には熱が高くなり、一時的にカメラを起動できなくなることもありました。

 

続いて、バッテリー容量はAQUOS R6が5000mAhであるのに対して、OPPO Find X3 Proは4500mAh。実際の電池持ちを比較するために、フル充電時に「Netflix」の映画を2時間再生してみると、AQUOS R6はバッテリーが約13%減り、OPPO Find X3 Proは約15%減った結果になりました。

 

ただし、通常の使い方ではOPPO Find X3 Proのほうが電池の減りが少なく感じられました。

 

↑AQUOS R6をフル充電してから、2時間の映画を再生。電池残量は87%で、さらに約14時間使用できる見込みが表示されました

 

↑OPPO Find X3 Proで2時間映画を再生した後の電池残量は85%。そこからさらに1日と13時間以上使える見込みが表示されました

 

スマホを使う楽しさはOPPO Find X3 Proが勝る

AQUOS R6とOPPO Find X3 Proは、スペックや価格は近いものの、比べてみると個性は大きく異なるモデルだと感じられました。

 

AQUOS R6は、おサイフケータイやセキュリティ性の高い3D超音波指紋センサーなど、多くの人が求める機能を漏れなく備えて、さらに高級デジカメに匹敵する画質で写真を撮れることが特徴。万人が使えるモデルという印象です。

 

一方のOPPO Find X3 Proは、おサイフケータイが使えなかったり、microSDに非対応だったりと残念な面はあるものの、フラッグシップモデルらしい先進性を体験できることが魅力。スマホ初搭載の顕微鏡カメラ、eSIM対応など、利点はいくつもあります。スマホを使いこなすヘビーユーザーに適していると言えます。

 

両モデルを1か月ほど使った感想としては、どちらも使用感には満足しています。ですが、強いてどちらか1台を選ぶならOPPO Find X3 Proです。AQUOS R6のカメラはナチュラルな色で撮れるのが魅力と伝えてきましたが、それゆえに曇天や薄暗い場所などでは、やや冴えない色味になることもあります。

 

一方、OPPO Find X3 Proは、デフォルトで多くの人に好まれそうなドラマティックな色調で撮影できます。また、発色の良いディスプレイは「Netflix」や「YouTube」を観るのにも適しているうえに、ヘビーに使っても端末がさほど熱くならない点も気に入っています。OPPO Find X3 Proの方が、スマホを使う楽しさで勝っているように感じました。

 

ただし上記の結論は、筆者がスマホのヘビーユーザーである点を含めてもらった方がいいでしょう。また、繰り返しにはなりますが、AQUOS R6は万人に評価されるであろう作り込みが魅力です。これらを考慮したうえで、個性の違う両モデルをしっかり吟味してから選ぶのをおすすめします。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

グーグルから防水機能や大容量バッテリー搭載スマホ「Google Pixel 5a(5G)」が登場

グーグルは8月18日、Google Pixel A シリーズ スマートフォンから最新の「Google Pixel 5a(5G)」を発表。8月26日から発売します。価格は5万1700円(税込)です。なお、Google ストアや各販売店、オンラインストアのほか、ソフトバンクからも販売されます。

 

Google Pixel 5a(5G)は、シリーズとしては初めて防水に対応。IP67の防塵・防水性能を実現しています。また、ボディの素材にはプレミアム金属製ユニボディを採用し、高い耐久性を確保しています。さらに、バッテリー容量は4680mAhと大容量を搭載しており、使い勝手に優れたモデルに仕上がっています。

 

 

ただし、スペック面はSoCがSnapdragon 765G、メモリーが6GB、ストレージが128GBと、従来モデルの「Google Pixel 4a(5G)」と同じ。またディスプレイは6.34インチ、本体サイズは約幅73.7×高さ154.9×厚み7.6mm、重さは約183gで、従来モデルより若干ディスプレイは大きいですが、その分重くなっています。

 

カメラは12.2メガピクセルと16メガピクセルの超広角の組み合わせで、こちらも従来モデルと同じ仕様です。

 

カメラ機能としては、人の顔に当たるライトの明るさと位置を調整できる「ポートレート ライト」や、撮影時の手ぶれを自動的に補正するうえに風景をなめらかに撮影できる「シネマティック撮影」などを搭載。また、夜景モードと天体写真機能により、街の明かりから月や星まで、さまざまなものを簡単に撮影できるとしています。

 

さらに、Google Pixelユーザーが自動車事故にあったことをGoogle Pixelが感知したときに、ユーザーに代わって110に自動的に発信する「自動車事故検出機能」も搭載しています。

 

カラバリはMostly Blackの1色展開で、端末に装着したときの重なった色合いを楽しめる専用のケースは4色展開となっています。

 

コンパクトと高性能のベストバランスを実現! ASUS「Zenfone 8」の使い勝手、Flipとの違いをじっくりレビュー

ASUS JAPANがスマートフォンの最新フラッグシップ「Zenfone 8」シリーズの日本発売を発表しました。5.9インチ画面のコンパクトな「Zenfone 8」と、前モデルから継承してフリップカメラを搭載する「Zenfone 8 Flip」の2モデルがあり、どちらも8月20日に発売されます。いずれも現行機種向けでは最高峰のプロセッサー「Snapdragon 888」を搭載するハイスペックモデル。持ちやすさや使い方で選べる趣向です。

↑左がZenfone 8、右がZenfone 8 Flip。なお、従来は「ZenFone」という表記だったが、「Zenfone」という表記に変更された

 

Zenfone 8は、Zenfoneとして初めておサイフケータイと防水・防塵に対応した意欲作。ahamoやpovo、LINEMOなど、大手キャリアの新しい料金プランのユーザーにも注目を集めそうです。いち早く試せる機会を得たので、リアルな使用感を紹介しましょう。

 

【Zenfone 8/Zenfone 8 Flipの外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

片手で軽快に操作でき、電池持ちも満足必至の「Zenfone 8」

ディスプレイは5.9インチの有機ELで、解像度は2400×1080ドット。左上にパンチホール型のインカメラを備え、90.02%という高い画面占有率を実現しています。ベゼルも比較的細く、ボディ幅は68.5mm。片手で操作することが多い人や、コンパクトなスマホを好む人には、ちょうど良いサイズ感です。

↑片手で持ちやすいサイズ感。ディスプレイの画質も良好

 

そもそも片手で操作しやすいサイズですが、さらに「片手モード」があり、ディスプレイの中央下部を下方向にスワイプすると、画面表示を引き下げて、画面上方の操作がしやすくなります。

↑画面の下部を軽くなぞるだけで画面表示を引き下げられる。片手で通知パネルを表示させたい時などに便利

 

スマホとしてベーシックなデザインで、カラバリも堅実なカラーを3色。一見、ハイエンドには思えないのですが、手にすると質感が良く、Snapdragon 888の恩恵でサクサクと操作できます。

 

↑カラバリは、ムーンライトホワイト、ホライゾンシルバー、オブシディアンブラックの3色

 

↑右側面に音量キーとスマートキーを搭載。スマートキーは電源のオン・オフに加えて、2回押しでよく使うアプリを起動させるなどのカスタマイズが可能

 

↑上部には3.5mm穴のオーディオジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。nanoSIMを2枚装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。なお、microSDカードは装着できない

 

アウトカメラは、広角(6400万画素)+超広角(1200万画素)の2眼構成。画質は、どちらかと言えばナチュラルで、明るくスッキリとしたトーンで写る印象。AIによる最適化の機能も備えていますが、オン・オフで大きく画質が変わることはないので、常時オンにしておいても支障はないでしょう。

↑背面に搭載されたメインカメラは広角+超広角の2眼

 

↑超広角で撮影

 

↑広角で撮影。雨天だったが、明るい仕上がり

 

↑「夜景」モードで撮影した作例。透明感のあるクリアな色調で写った

 

↑AIをオンにして料理を撮影した作例

 

↑花を写すと、背景がナチュラルにボケる

 

↑「AIシーン検出」は、カメラアプリの「設定」画面でオン・オフができる。頻繁に切り替えるのは手間だが、常にオンで撮影したほうがよさそうだ

 

撮影モードに「マクロ」はありませんが、超広角カメラは4cm距離での接写にも使えます。書類や雑誌のページなどを、切り抜いて歪みを補正して撮影できる「ドキュメント」モードも便利。PDFに変換する機能も備えているので、ビジネスシーンにも役立ちそうです。

↑「ドキュメント」モードは、街で見かけた掲示物などを撮影するときにも重宝。シャッターを押した後、トリミング範囲を補正して、PDFに変換して保存できる

 

約169gという5Gスマホとしては圧倒的な軽さながら、4000mAhの大容量バッテリーを搭載。フル充電してから2時間の映画を観ても14%しか減らないなど、タフな電池持ちを実感できました。また、「システムモード」を使い分けることで、さらに長く続けられそうです。

 

↑「Netflix」アプリで2時間の映画を再生しても、電池は14%しか減らず、さらに約24時間持続する目安が表示された

 

↑用途に合わせて使い分けられる「システムモード」を用意。「アドバンスド」を選択すると、ユーザー任意の細かい設定も可能

 

↑充電時のバッテリーへの負担を軽減して、バッテリーを長持ちさせる機能も備える

 

Zenfone 8には、メモリとストレージの容量が異なる3モデルがあり、市場想定価格は下記の通り。

 

8GB RAM + 128GB ROM:7万9800円

8GB RAM + 256GB ROM:9万2800円

16GB RAM + 256GB ROM:10万8800円

 

SIMフリーの5Gスマホの中ではやや高めですが、この小さなボディに “ほぼ全部入り” と言えるスペックを備えています。Snapdragon 888搭載モデルが7万円台から買えるわけですから、むしろお買い得と言うべきでしょう。

 

回転カメラがタフに進化した「Zenfone 8 Flip」

フリップカメラを搭載する「Zenfone 8 Flip」は、前モデル「ZenFone 7」の後継モデル。6.67インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2400×1080ドット。大画面でゲームや映画などを楽しみたい人にも適しています。

 

↑回転式カメラを搭載しているため、ディスプレイにはインカメラがなく、フルにスクリーンとして利用できる

 

最大の特徴であるフリップカメラは、広角(6400万画素/F値1.8)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素/光学3倍ズーム)の3眼構成。180度に回転するので、この高画素カメラでセルフィーを撮れます。

↑背面に、メインが6400万画素のトリプルカメラを搭載

 

↑カメラは180度に回転。任意の角度で写真や動画を撮影できる

 

↑カメラが自動で回転して7枚の写真を撮影し、パノラマ写真を合成する「オートパノラマ」も健在

 

なお、カメラを前方に向けて撮影する場合は、「商品レビューモード」という新機能も利用可能。撮影者(レビュアー)が商品を手にしてカメラに向けた場合、商品を優先してピントが合うという機能。筆者が使い勝手を試してみたところ、スピーディーにピントが切り替わり、非常に役立つように感じました。

 

スピーディーな開閉を実現する「ステッピングモーター」は、0.5度の角度調整が可能で、シャフト耐久性は前モデルから50%向上。30万回(毎日150回×5年間)開閉しても壊れない耐久性を実現しているとのこと。

 

なお、Zenfone 8 Flipは防水・防塵とおサイフケータイには対応していません。カラバリはギャラクティックブラックとグレイシアシルバーの2色。ストレージ容量が異なる2モデルが用意され、市場想定価格は下記の通りです。

 

8GB RAM +128GB ROM:8万6800円

8GB RAM +256GB ROM:9万8800円

 

カラバリは2色から選べる

 

おサイフ&防水はZenfone 8のみ。両モデルの細かい違いに注意!

前モデルのZenFone 7は、無印の「ZenFone 7」と上位モデルの「ZenFone 7 Pro」がリリースされましたが、両モデルの差分はさほど大きくはありませんでした。しかし、最新モデルの「Zenfone 8」と「Zenfone 8 Flip」は、画面サイズとカメラだけでなく、細かい部分にも違いがあるので注意が必要です。そこで、両モデルの基本スペックをまとめてみました。

Zenfone 8 Zenfone 8 Flip
OS Android 11(ZenUI)
ディスプレイ 5.9インチ AMOLED(2400×1080) 6.67インチ AMOLED(2400×1080)
リフレッシュレート 最大120Hz 最大90Hz
アウトカメラ 広角(6400万画素)+超広角(1200万画素) 広角(6400万画素)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素/光学3倍)
インカメラ 1200万画素
プロセッサー Snapdragon 888
メモリ(RAM) 8GB/16GB 8GB
ストレージ(ROM) 128GB/256GB
外部メモリ × microSD
イヤホンジャック ×
内蔵スピーカー ステレオ
バッテリー 4000mAh 5000mAh
急速充電 最大30W(Quick Charge 4.0対応)
5Gの対応バンド n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n77/n78
デュアルSIM
FeliCa(おサイフケータイ) ×
防水/防塵 IPX5・IPX8/IP6X ×
サイズ/重量 約148×68.5×8.9mm/約169g 約165×77.2×9.6mm/約230g

 

それぞれ個性が異なるので、意外と迷わず選べるかもしれませんね。なお、5Gは、どちらも国内事業者のsub6に対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクの5G対応SIMで使用可能。楽天モバイルの5Gも対応する見通しのことです。

 

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イオンモバイルが月額基本料を値下げ、音声プランとシェア音声プランに適用

イオンは8月12日、イオンリテールが提供しているMVNOサービス「イオンモバイル」において、音声プランとシェア音声プランの月額基本料を値下げすると発表。新料金は10月1日から適用されます。

 

イオンモバイルは2016年のサービス開始から、ユーザーが利用状況に合わせてデータ容量を選択できるよう、55種類の豊富な料金プランを提案。ユーザーからは「利用状況にあったプランを選べる」と好評を得ているとしています。

 

新料金プランはデータ容量を0.5GB~10GBの間で選べる「さいてきプラン」、12~50GBの間で選べる「さいてきプランMORIMORI」、60歳以上限定のプラン「やさしいプラン」の音声プラン及びシェア音声プランの月額基本料金が、一律220円(税込)値下げされます。これにより、さいてきプランは803円(税込)/月(データ容量0.5GB)から、さいてきプランMORIMORIは1958円(税込)/月(データ容量12GB)から、やさしいプランは748円(税込)/月(データ容量0.2GB)からとなります。

 

新料金は以下の通りです。

 

 

また、シェア音声プランの音声SIMカードの追加料金も220円(税込)に値下げされます。さらに、「イオンでんわ」アプリを利用しない国内通話を11円(税込)/30秒に値下げ。これにより、国内通話はアプリを利用するしないに関わらず11円(税込)/30秒に統一されました。

 

これらの値下げは、現在利用中のユーザーは10月利用分から自動で適用されます。イオンモバイルは2021年4月に全面的な料金プラン改定を実施したうえ、さいてきプランの提供を開始したばかり。半年経たずに料金をさらに値下げした形です。

 

なお、従来の「イオンでんわ5分かけ放題」および「イオンでんわ10分かけ放題」よりも、長時間の連続通話が利用できるかけ放題サービス「イオンでんわフルかけ放題」を、新たな音声オプションサービスとしてリリースします。提供開始は11月中旬を予定。月額基本料金は1650円(税込)です。

新型縦折りスマホ「Galaxy Z Flip3 5G」登場、リフレッシュレート120Hz対応でSNSなどがより見やすい

↑Galaxy Z Flip3 5G

 

サムスン電子は8月11日、縦折りタイプのフォルダブルスマートフォン「Galaxy Z Flip3 5G」を発表しました。画面を縦折りにしてコンパクトに持ち歩けるAndroidスマホで、今回折りたたみスマホとしては初めての防水対応となりました。

 

同時に横折り型の「Galaxy Z Fold3 5G」と、スマートウォッチ「Galaxy Watch 4」、完全ワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds2」も発表されていますが、ここではGalaxy Z Flip3 5Gを紹介します。

 

持ち運びラクラクなコンパクトスマホ

Galaxy Z Flipシリーズは、縦長ディスプレイのスマホをコンパクトに持ち運べる、デザインにこだわったスマートフォンです。画面を半分に縦折りすると、コンパクトミラーのような形になり、小さなポケットやポーチにもすっぽりと収まります。

 

↑大型ディスプレイ搭載のスマホがメインとなった今、こうしてポケットに収まるデザインのモデルはうれしいところ

 

開いたときの画面サイズは6.7インチで、このときに使える機能は一般的なストレート型のスマホとほぼ同じ。また、アスペクト比は21.9:9とかなりの縦長です。比率で言えば「Xperia 1 III」よりも縦長になっています。WebブラウザーやSNSアプリを開いたときに、一度に多くの情報を表示できます。

 

↑ディスプレイの解像度は2640×1080ドット(フルHD+)。映像なども高精細な表示で楽しめます

 

サブ画面は華やかなうえに実用的に

Galaxy Z Flipシリーズはかつての折りたたみケータイのように「サブ画面」を搭載しています。カバーディスプレイと言われるこの画面は、前モデル「Galaxy Z Flip 5G」比で4倍の大きさの1.9インチへと刷新されました。

 

カバーディスプレイには待受画面として、さまざまなスタイルの時計を表示できます。また、スマートウォッチのGalaxy Watch 4とおそろいのデザインを選ぶことも可能です。

 

さらに、前モデルのカバーディスプレイでは、通知の文字は1行のみの表示となっていましたが、大型化したことで複数の通知が一覧可能になりました。これに加えて、縦にスクロールして過去の通知を遡って確認も可能です。

 

↑Galaxy Watch 4とおそろいの時計デザインにすると、統一感が生まれてグッとオシャレな印象に

 

↑スケジュールの表示も可能。いちいち開かなくても大事な情報はカバーディスプレイで確認できます

 

また、カバーディスプレイで音楽の再生・停止を操作したり、マナーモードなどを切り替えたりできるコントロールパネルも用意されています。

 

折りたたみディスプレイは120Hz対応でGetNavi webやTwitterを見やすい

Galaxy Z Flip3 5Gの進化点はいくつかありますが、使用感に関わるところでは、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hz駆動に対応したことは大きな変化と言えるでしょう。ディスプレイの書き換え速度が高速になったため、たとえばアプリ上でスクロールしたときなどでも、なめらかに表示できるようになります。

 

特に、Galaxy Z Flip3 5G において120Hz駆動が威力を発揮するのは、縦長のページをひたすらスクロールするとき。たとえばGetNavi webのようなニュースサイトや、TwitterのようなSNSアプリを閲覧する際に効果を実感できるでしょう。動きがなめらかになるため、目への負担を軽減できます。

 

なお、ディスプレイは可変リフレッシュレート対応となっており、たとえば画像を表示しているときは自動でリフレッシュレートを下げて、消費電力を削減できます。つまり、使うシーンによって快適な表示と電池持ちの良いとこ取りをできるディスプレイなのです。

 

スタイリッシュなデザインはそのままにIPX8相当の防水仕様を採用

Galaxy Z Flip3 5Gは折りたたみスマホとしては初めて、防水への対応も果たしています。

 

↑IPX8相当の防水仕様で、水面で操作しても正常に動作することが確認されています

 

さらに、耐久性も向上しています。本体側面のフレームには新開発のアルミニウム合金「Armor Aluminum」を採用。落としたときに凹みが入りにくいようになっています。このほか、メインディスプレイには折り曲げ可能な極薄ガラスを採用したうえで、ひっかき傷を自己修復する画面コーティング材を新たに追加しました。

 

このように、防水対応かつより頑丈にしつつも、スタイリッシュなデザインは変わっていません。今回、折りたたんだときの形状が見直されて、ヒンジ部のスキマが減って、よりピタッと折りたためるようになっています。

 

また、画面サイズはそのままに、開いたときの横幅は72.2mmと前モデル比で1.4mm細くなりました。片手持ちで操作しやすくなっています。

 

↑片手でしっかりとホールドしやすいサイズ感に仕上がっています

 

チップセットは最新のSnapdragon 888搭載、ハイエンドクラスのスペックを実現

カメラは前モデルと同じく、背面カメラを2つ、インカメラを1つ搭載。背面カメラは超広角12メガピクセル(123度、F2.2)と広角12メガピクセル(F1.8、光学手ブレ補正対応)となっています。インカメラは10メガピクセルで、画面上部に穴を空けたような形状のパンチホール型を採用しています。

 

↑背面カメラは縦に2つ並ぶ構成

 

チップセットはSnapdragon 888(5nmプロセス、8コア)を搭載。メモリーは8GBと、2021年のスマホとしては最高クラスのスペック。内蔵ストレージは128GBまたは256GBとなっています。

 

生体認証は本体側面に指紋センサーを装備しています。また、開いたときの大きさは72.2×166.0×6.9mmで、閉じたときは72.2×86.4×17.1(ヒンジ部)~15.9mm(先端部)。重さは183gで、防水対応や耐久性を実現しつつも前モデルのGalaxy Z Flip 5Gと変わりません。バッテリー容量も3300mAhで前モデルと同じです。

 

4色の新デザイン&オンライン限定3色、日本での展開にも期待

米国向けのカラーバリエーションは、Cream、Phantom Black、Green、Lavenderの4色を展開。いずれもカバーディスプレイとカメラ部は黒色のツートンカラーで、マット調の落ち着きのある色合いとなっています。さらに、米国ではSamsung.comの限定カラーとして、White、Pink、Grayの3色もラインアップ。価格はいずれも999.99ドル~で、前モデル発売時の1449.99ドルという価格設定と比べると、大幅に安価になっています。

 

↑上から時計回りに、Phantom Black、Cream、Green、Lavenderモデル

 

↑左からWhite、Pink、GrayのSamsung.com限定カラーモデル

 

また、ファッションブランドThom Browneとのコラボレーションモデルは今回も展開予定。ブランドモチーフのトリコロールカラーをあしらったデザインモデルが発表されています。

 

日本国内での展開については、発表時点(8月11日23時現在)では明らかにされていませんが、前モデルのGalaxy Z Flip 5Gは国内ではauの独占販売となっていました。また、限定モデルのThom Browne EditionはSIMフリーモデルとしてGalaxy Harajukuや百貨店などで販売された実績もあります。今回のモデルの日本投入も十分期待できるでしょう。

 

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「Galaxy Z Fold3 5G」発表。ついに防水&Sペン対応した折りたたみスマホの進化点

↑Galaxy Z Fold3 5G

 

サムスン電子は8月11日、フォルダブルタイプのスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」を世界に向けて発表しました。折りたたみスマホとしては初めての防水とSペンへの対応が目玉となっています。

 

同時に縦折り型スマホ「Galaxy Z Flip3 5G」と、スマートウォッチ「Galaxy Watch 4」、完全ワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds2」も発表。ここでは、Galaxy Z Fold3 5Gを取り上げます。

 

折りたたみスマホとしては世界初の防水対応

Galaxy Z Fold3 5Gは、手帳のように折りたたんで持ち運べるAndroidスマホ。本体外側と内側に2つの画面があり、開くとタブレットのような大画面で、閉じても縦長スマホとして使えるという製品です。

 

そのGalaxy Z Fold3 5Gの注目点は2つ。「防水」と「Sペン」です。

 

防水仕様への対応は折りたたみスマホとしては世界初。防水規格のIPX8相当をサポートします。

 

↑水面下での使用が可能とされているIPX8相当の防水仕様に対応

 

サムスン電子によると、折りたためるディスプレイでの防水仕様に対応するのは、一般的なスマホよりもハードルが高かったといいます。開いたときはもちろん、折りたたんだときも防水仕様を実現しつつ、ヒンジ部分には耐水設計を施すなど、工夫を凝らしたことで防水に対応しています。

 

ついに実現したSペン対応

Galaxy Z Fold3 5Gのもう一つのトピックがSペンへの対応です。Galaxy Noteシリーズで人気を博してきたスタイラスが使えるようになりました。

 

Sペンは手書き感覚でスマホに書き込めるスタイラス。メモを取ったり、書類やスケジュール帳に書き込んだり、イラストを描いたりといったさまざまな使い方が可能です。

 

Sペンにはペンタブレットで長い実績を持つワコムの技術を採用。今回のGalaxy Z Fold3 5Gでは、折りたたみディスプレイに初めて対応することになります。内側に折りたためるディスプレイは、画面中央に浅い凹みがある構造ですが、ワコムはこうしたディスプレイでも滑らかに手描きできるようにチューニングを施したとしています。

 

↑Sペンの対応により、一般的なスマホより大きいディスプレイの活用の幅が広がります

 

なお、Sペンが使えるのは内側の折りたためるディスプレイのみ。外側の縦長のディスプレイはSペン非対応となっています。また、Sペンを本体に格納することはできません。

 

Galaxy Z Fold3 5Gの発売にあわせて、サムスンは2種類のSペンを用意。一つが「S Pen Pro」で、これはGalaxyシリーズ共通のSペンとなっており、タブレットのGalaxy Tabや2in1PCのGalaxy Bookでも使えます。

 

もう一つはGalaxy Z Fold3 5G専用の「S Pen Fold Edition」で、こちらはBluetooth非搭載のSペン。全長132.1mmと持ち運んで使うのに便利な小型サイズで、別売のGalaxy Z Fold3 5G専用ケースと組み合わせて、一緒に持ち歩くことが可能です。

 

メインディスプレイはインカメラが埋め込まれた仕様に

Galaxyシリーズこだわりのディスプレイも健在です。メインディスプレイは正方形よりの7.6インチ(2208×1768ドット)。閉じたときのカバーディスプレイは縦長の6.2インチ(2260×816ドット)となっています。

 

↑パネルには2020年発売の「Galaxy S20」から採用されたDynamic AMOLED 2Xを使っています

 

↑閉じたときのカバーディスプレイは縦型スリムな印象。Webページをスクロールしながら見る際に向いています

 

ディスプレイの大きさや解像度は、前モデルのGalaxy Z Fold2と同じですが、メインディスプレイ、カバーディスプレイそれぞれに変更点があります。

 

メインディスプレイでは、「ディスプレイ下インカメラ」をGalaxyスマホで初めて採用しています。ディスプレイにカメラを埋め込み、インカメラを使うときだけディスプレイの一部が透明になるという仕組みで、普段はインカメラが目立たず、ディスプレイをフル画面で使うことが可能です。

 

↑メインディスプレイの右上部分に設けられたカメラ。ディスプレイに埋め込まれており、あまり目立ちません

 

また、メインディスプレイはもちろん、カバーディスプレイも、120Hz駆動の可変リフレッシュレートに対応となりました。120Hzの威力がわかりやすいのは、WebブラウザーやSNSアプリでスクロールしたときで、残像が少ないため、目への負担を軽減できます。

 

折りたたみ形状はよりスタイリッシュに見えるようブラッシュアップ

Galaxy Z Fold3 5Gでは折りたたみ機構が見直され、紙を折ったときのようにピッタリとたためるようになっています。前モデルでは、折りたたんだときに底面がやや厚くなりましたが、Galaxy Z Fold3 5Gでは、より並行に近い形で折りたためます。

 

↑折りたたんだ状態。厚みは約16mmに抑えられています

 

折りたたんだときの横幅は67.1mmで、前モデルから0.9mmほど削減。より持ちやすい形状となっています。

 

また、本体の耐久性も高めたとしており、側面のフレームには新たに開発されたアルミニウム合金「Armor Aluminum」を採用。スマホで使われるアルミニウム素材としてはもっとも傷つきにくい素材で、落下時の傷への耐性が前モデルから10%向上したとしています。また、カバーディスプレイとカメラのレンズには米コーニングの強化ガラス「Gorilla Glass Victus」を採用。メインディスプレイには折り曲げられる極薄ガラスを使用し、ひっかき傷を自己修復するフィルムを新たに採用しています。

 

5つのカメラ搭載、メインカメラの解像度は前モデルと同じ12メガピクセル

Galaxy Z Fold3 5Gは、合計5つのカメラを搭載しています。背面のカバーディスプレイではない側に搭載されたメインカメラユニットは、超広角12メガピクセル、広角12メガピクセル、2倍望遠12メガピクセルというトリプルカメラ構成。カメラのスペックそのものは前モデルのGalaxy Z Fold2と共通です。

 

↑メインカメラは縦に3眼並ぶ構成

 

インカメラは外側のカバーディスプレイと、内側のメインディスプレイそれぞれに搭載。メインディスプレイ側は前述の通り、ディスプレイ下に埋め込まれたインカメラで、解像度は4メガピクセルと低めです。一方のカバーディスプレイ側は画面に穴を空けたようなパンチホール形状で、解像度は10メガピクセルとなっています。

 

↑カバーディスプレイ側のカメラは上部真ん中に搭載されています

 

大画面ならではの使い勝手も大幅改善、Webページの2画面並べて表示などが可能に

大画面ならではの使い勝手を向上するソフトウェア面での改善も実施されています。

 

Galaxy Z Fold3 5Gのメイン画面では、マルチタスク機能で3つのアプリを同時に起動することが可能。2つの縦長のアプリを並べて使うこともできます。

 

↑3つのアプリを同時に起動可能。アプリで調べ物をして、カレンダーを見ながら、メモを取るといった使い方もできます

 

今回、このマルチタスク表示をより便利に使える機能が実装されました。たとえば、ブラウザーで「新しいウインドウを開く」を選んだとき、これまで見ていたページと新しく開いたリンク先のページを2つ並べて表示できるようになっています。

 

また、画面右側に呼び出せる「タスクバー」はアイコンが小さくなり、Windows PCのような形状に。たとえばゲーム中にメッセージが来たとき、メッセージアプリを開いてからすぐゲームに戻るといった操作が簡単にできるようになりました。

 

このほかにも、一部のアプリではメニュー項目を小さく表示して大画面を活かせるような変更も加えられています。Galaxyの純正アプリはもちろん、Microsoft OfficeやGmail、Netflix、Spotifyなど、さまざまなアプリが大画面向けに最適化されるとしています。

 

↑Netflixは全画面表示で楽しめます

 

前モデルの主要機能は引継ぎつつも、機能・デザイン・使い勝手が追求されている

チップセットはクアルコム製のSnapdragon 888を搭載。5nmプロセスで設計された最新8コアCPUを内蔵しています。メモリーは12GBで、ストレージはUFS3.1規格で256GBまたは512GBを内蔵。バッテリー容量は4400mAhで、前モデルと比べると100mAh少なくなっています。また、5G通信をサポートします。

 

開いたときの大きさは縦67.1×横158.2×厚み6.4mmで、閉じたときは縦67.1×横158.2×16.0(ヒンジ部)~14.4mm(先端部)。重さは271gと、前モデルより11g軽くなりました。

 

オーディオではステレオスピーカーを内蔵し、サラウンド再生機能のDolby Atmosをサポートします。生体認証は本体側面に物理ボタン型の指紋センサーを装備。

 

前モデルのコンセプトや主要な機能はすべて引き継ぎつつ、新たにIPX8相当の防水とSペンへの対応が目玉となっているGalaxy Z Fold3 5G。防水対応を果たしながらも、より洗練されたデザインへと進化し、折りたたみスマホならではの使い勝手も追求されています。

 

海外向けのカラーバリエーションはPhantom Green、Phantom Black、Phantom Silverの3色。米国での価格は1799.99ドルからと、前モデルよりも200ドル安く設定されています。また、アパレルブランドのThom Browneとのコラボレーションモデルは今回も発売予定としています。

 

↑上がPhantom Black、右がPhantom Green、左がPhantom Silver

 

サムスン電子ジャパンによると、日本向けの展開は「11日23時時点で言及できることはありません」としています。前モデルのGalaxy Z Fold2はauの独占販売となり、限定モデルのThom Browne EditionはSIMフリー版として限定販売されました。今回のGalaxy Z Fold3 5Gの日本での発売にも期待したいところです。

 

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auから月990円の新プラン、月3GBのデータ通信と1回5分以内の国内通話かけ放題がセットの「スマホスタートプラン」

↑auのWebサイトから

 

KDDIと沖縄セルラーは、1回5分以内の国内通話かけ放題と、月間3GBのデータ通信をセットにした「スマホスタートプラン(フラット)5G」および「スマホスタートプラン(フラット)4G」を8月6日から提供開始します。本プランの対象となるのは、現在auケータイや他社ケータイを利用中で、auスマホへの機種変更や乗り換えをする人と、15歳以下でauスマホに新規契約する人です。

 

スマホスタートプラン(フラット)5Gとスマホスタートプラン(フラット)4Gの、1回5分以内の国内通話かけ放題では、通話時間が5分を超えた場合、22円(税込)/30秒の通話料がかかります。また、月間3GBのデータ通信を超えると、最大128kbpsの速度制限がかかるとしています。

 

月額料金はどちらも通常2288円(税込)ですが、「スマホスタート1年割」と「au PAY カードお支払い割」を適用した場合、申し込み翌月から1年間は月額990円(税込)で、2年目以降は月額2178円(税込)で利用できます。

 

さらに、本プランに加入したユーザー向けに、月1100円(税込)で国内通話がかけ放題になるオプション「通話定額(スマホスタート)」も合わせて提供されます。

 

申し込みはauショップ、au Style、KDDI直営店、au取扱店、My au、お客さまセンターなどで受け付けます。

 

月間のデータ容量が3GBであることや、割引適用で月額990円(税込)にしたことなどは、ソフトバンクが先に発表していた「LINEMO」の「ミニプラン」に近い印象です。ただし、ミニプランはLINEをデータ通信としてカウントしない「LINEギガフリー」が付くなど、違いもあります。

 

ケータイからスマホへの乗り換えを検討している人や15歳以下の人は、これらの違いをチェックしながら選ぶといいでしょう。

タフネスケータイ「G’zOne」20周年記念モデル「G’zOne TYPE-XX」が4G LTEケータイとして登場

 

KDDIと沖縄セルラーは8月2日、耐久性に優れたG’zOneシリーズの20周年記念モデル「G’zOne TYPE-XX」と、シンプルなデザインの「GRATINA KYF42」を、4G LTEケータイとして発売すると発表。G’zOne TYPE-XXは11月以降の発売で価格は未定、GRATINA KYF42は8月13日発売で価格は3万3000円(税込)です。どちらのモデルも8月3日から予約受け付けを開始します。

 

G’zOneシリーズは2000年2月に販売を開始し、雨の中でも使用できる耐水性能や、日常でのハードなシーンでも安心して使える耐衝撃性能という、当時の携帯電話にはなかった「タフネスケータイ」という領域を開拓したモデルです。今回、G’zOne20周年を記念して、カシオ計算機の歴代G’zOneデザインチームが商品デザインを担当。初代G’zOneをオマージュした円形の10キーや背面バックロックなど、細部までこだわっています。

 

また、アメリカ国防総省が制定したMIL規格19項目に準拠した耐久性能を実現しているうえ、高さ1.8mから鉄板・コンクリートに26方向から落下させるメーカー独自の試験をクリア。

 

さらに。4つのセンサーを搭載し、天気や気圧、温度などを確認できるほか、簡易ライトやホイッスル音、FMラジオが聴けるなどの機能を搭載しています。

 

一方のGRATINA KYF42は、見やすいうえに押しやすいキーデザインを採用し、今まで通りの快適な使い心地を実現したとする折りたたみ式のケータイ。

 

 

電話番号だけで写真や動画を送れる「+メッセージ」を利用できるほか、日常で安心して使える防水・防塵・耐衝撃性能をそなえています。また、アルコール除菌シートや泡ハンドソープでのお手入れが可能なため、端末の清潔さを維持できます。

 

このほか、着信に気づきやすい「でかバイブ」や、同じ相手から10分以内に2回以上の不在着信が続くと段階的に着信音を大きくする「ステップアップ着信」など、電話の着信を逃さない機能を搭載しています。

シャオミが2万円台の5Gスマホ「Redmi Note 10 JE」発表、auとUQ mobileから発売へ

↑クロームシルバーモデル

 

シャオミは8月2日、auとUQ mobileから日本限定モデル「Redmi Note 10 JE」を発売すると発表。auからは8月13日に発売し、価格は2万8765円(税込)です。UQ mobileは、9月上旬以降の発売としています。

 

Redmi Note 10 JEは、おサイフケータイやIP68等級の防塵防水性能を持つなど、日本で人気の仕様をおさえながら低価格を実現した5G対応のエントリーモデルです。

 

主なスペックは、MIUI 12.5(Android 11)、Qualcomm Snapdragon 480 5G、4GBメモリー、64GBストレージ、4800mAhバッテリーなどを備えています。また、ディスプレイは約6.5型で、解像度は2400×1080ドット(フルHD+)、リフレッシュレートは最大90Hzに対応。

 

カメラは、4800万画素のメインカメラのほか、200万画素のマクロカメラ、200万画素の深度カメラの3眼構成。これらのカメラにより、クリアな被写体とボケ味のある背景を、指先で簡単に調整して撮影可能としています。さらに、AIによる撮影シーンの自動識別で、色や明るさを最適化し、明るい場所から夜景までさまざまな場所で活躍するとのこと。

 

このほか、本体側面の指紋認識センサーや、ブルーライトを低減して読書に集中できる「読書モード」などを搭載しています。

 

低価格ではありながら、スペックや機能面を見るとぬかりのない1台となっています。5Gスマホをお手軽に手に入れたいなら購入検討の候補に挙がるでしょう。

 

↑グラファイトグレーモデル

 

なお、au公式アクセサリー「au +1 collection」では、Redmi Note 10 JE向けのアクセサリーを発売。さらに、シャオミの「Mi スマートバンド 6」を8月下旬以降に発売するとしています。

「基本が大事」を地でいく基本性能の高さを誇る、おすすめスマホ 「OPPO Reno5 A」をたっぷりレビュー

“いろいろと余裕のスマホ” というキャッチコピーを掲げて、2019年秋に発売されて大ヒットした「OPPO Reno A」。当時のOPPOは、日本ではさほど知名度は高くなかったはずですが、コスパの良さが評価されてファンを増やし、昨年はau(KDDI)とソフトバンクから5Gスマホをリリースするなど、着実に日本市場でのシェアを拡大しつつあります。

 

そんなOPPOが発売中のモデルが、「OPPO Reno5 A」。日本のユーザー向けに開発した人気のReno Aシリーズの最新モデルで、初めての5G対応モデルです。楽天モバイル価格で4万2980円。従来モデル(3万円台)よりも、ちょっと高くなっていますが、その分、カメラの性能が大きく進化しているとのこと。その使い勝手を本音でレポートさせていただきます。

↑6.5インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドット

 

↑背面には6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載

 

【製品の外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

大画面なのに、軽くて持ちやすい

OPPO Reno5 Aを手にして、まず気に入ったのはサイズ感。約6.5インチの大画面スクリーンを搭載しているので、それなりに大きいのですが、手に馴染みやすく、見た目よりも軽く感じます。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどを観るために、画面サイズは妥協できない。されど、軽く持ちやすい端末が欲しい、という人にはちょうどよさそうです。

↑サイズは約H162×W74.6×D8.2mmで、重さは約182g。スペックの数値よりも薄く、軽く感じる

 

ディスプレイは有機ELではなく液晶ですが、視認性には支障なし。コントラストが高めで、ウェブページやメールの文字もくっきりと表示されます。ミドルレンジのモデルながら、リフレッシュレート(画面の更新速度)が標準の60Hzだけでなく、90Hzに対応していることも利点です。

 

右側面に電源ボタン、左側面にSIMスロットと音量ボタンを搭載。SIMスロットには2枚のnanoSIMを装着でき、SIMを1枚しか使わないのなら、microSD(最大1TB)を装着することも可能。さらに、eSIMにも対応。最近は、日本でもeSIMを提供する事業者が増えてきたので、重要視すべきアドバンテージと言えるでしょう。

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑nanoSIMカードを2枚装着でき、2枚目はmicroSDとの排他利用

 

↑eSIMもインストールでき、物理SIMと同時に利用できる

 

カラバリはアイスブルーとシルバーブラック。筆者はアイスブルーを借りていましたが、パールのような落ち着いた光沢で、ツルツルとした手触りなのですが、指紋は付着しにくい。このモデルに限らず、OPPOのスマホの質感は、いつも “価格以上” という印象です。

↑右がアイスブルー、左がシルバーブラック

 

背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載。FeliCaマークがあり、おサイフケータイにも対応しています。背面の指紋センサーは、古いタイプという印象を持つかもしれませんが、実用性を考えると、最も触れやすいポジション。反応もスピーディーでした。

↑背面にある指紋センサーは、左右どちらの手の指でも触れやすい。顔認証でのロック解除も可能

 

底部には、USB Type-Cポート、イヤホンジャック、スピーカーを搭載。音楽や動画の音声などを出力するスピーカーはここだけで、音質や音量には、やや物足りなさを感じました。

↑底部にUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備える

 

暗所での撮影性能が向上し、ビデオ撮影機能も強化

OPPO Reno5 Aの最大のセールスポイントはカメラです。メディア向けに開催されたグループインタビューでは「4万円台のミドルレンジモデルでありながら、上位モデルの同等のカメラ機能を搭載している」という説明を受けました。

 

4眼のアウトカメラは、メイン(約6400万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+モノクロ(約200万画素/F値2.4)+マクロ(約200万画素/F値2.4)という構成。まずは、実際に撮影した写真をご覧ください。

↑メイン(広角)+超広角+モノクロ+マクロのカメラシステムを搭載

 

【作例フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

鮮やかで、はっきりとした色合いで写るので、いわゆる “映え” を重視する人にはおすすめできます。特に夜景写真の美しさは、Reno Aシリーズの従来モデルから格段に向上している印象。

 

撮影時に使えるフィルターに「ネオンポートレート」というものが追加され、背景を美しい玉ボケにして撮影することも可能。人物を美しく撮れる「AIビューティー」機能も進化しています。今回はモデルさんを起用した撮影は残念ながら行えませんでしたので、ポートレートの画質が気になる人は、OPPOのウェブサイトなどを参照してください。なお、インカメラは約1600万画素でF値は2.0。セルフィーを楽しむにも申し分のないスペックを備えています。

↑インカメラでも背景をぼかすことができ、顔の補正は自動でも手動でも行える

 

ビデオ撮影機能には、新たにアウトカメラとインカメラで同時に撮影できる「デュアルビュー動画」モードが追加されました。撮影者自身を写せるので、レポート動画を撮るときに最適。いつも家族のカメラマンになっていて、自分が一緒に写ることが少ないお父さんお母さんにもおすすめです。

↑デュアルビュー動画は、画面を2分割にするか、ワイプを表示させて、アウト・イン両方のカメラで撮影できる。ワイプの位置は自由に動かせる

 

↑AIが自動で明るさを調整する「AIハイライトビデオ」も手軽に利用できて便利

 

↑動画は最大4Kで撮影可能。高画質の静止画を切り出せるのも便利

 

基本性能にも不安要素はなさそう

スマホを長く使い続けていく上で、最も重要なのは操作の快適性。アプリの起動や切り替えに時間がかかったり、急いで操作したいのにタッチ反応が鈍かったりすると、ストレスになってしまいます。

 

CPUはミドルハイ向けのSnapdragon 765G。最大2.4GHzのオクタコアで、普段使いには全く不満を感じることがない、軽快な操作感を得られるはずです。RAM(メモリ)も必要十分な6GBが確保されています。

↑「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。ミドルクラスの中では上位のスコアを記録した

 

バッテリー容量は4000mAhで、18Wの急速充電にも対応しています。フル充電の状態から「Netflix」の映画を2時間再生すると、90%の電池が残っていました。外出先で動画を観たり、ゲームをしたりしても、余裕で1日持ちそうです。

↑2時間の映画を観ても、なお90%残っていた。電池持ちはかなりいいと思っていいだろう

 

OPPOのスマホは、Androidをベースにした「ColorOS」というメーカー独自のOSを採用しています。Reno5 Aには、最新のColorOS 11が搭載されていますが、画面表示を自在にカスタマイズできたり、便利なショートカット機能が充実していたりと、使いこなすほどスピーディーに操作できるようになります。

↑ホーム画面のレイアウトやアイコンの形状などを自由にカスタマイズできるので、飽きずに長く使えそうだ

 

↑画面の端からスワイプして、素早く表示できる「スマートサイドバー」は、表示されている画面を翻訳したり、マルチタスクで使うアプリを起動したり、便利に使える

 

5Gは国内全キャリアのSub6(6GHz未満の周波数帯)。ahamo、povo、LINEMOでも使用でき、まさに万人受け必至のモデルです。あらためて手ごろな価格で末永く使えるモデルをお探しの方はぜひ。

↑広いマーケットで販売されるSIMフリー版のほかに、ワイモバイルと楽天モバイルからも発売。ワイモバイル版は独自仕様で、SIMロックがかかっている

 

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異例の中で開催されたモバイル業界のイベント「MWC2021」、注目集めたのはレノボやサムスンなど

 

モバイル通信の大展示会「MWC(Mobile World Congress)」が2年ぶりに開催されました。スマホや5Gの将来の姿が垣間見えるこの展示会の内容を、ダイジェストでお届けします。

 

MWCは例年2月にスペイン・バルセロナで開催されていた、モバイル通信分野で世界最大の展示会です。世界各国の携帯電話キャリアやスマートフォンメーカー、通信機器ベンダーなどが一同に集まり、新製品の発表や新しい事業を展開するための商談の場になっています。この時期になるとバルセロナには、毎年世界から10万人が集まります。

 

また、開催に合わせてソニーのXperiaやサムスン電子のGalaxyなど、注目スマホの新モデルが発表されるのが通例でした。

 

しかし昨年度のMWC2020は新型コロナウイルス感染症の流行によりやむなく中止。そして今年は開催スケジュールを7月に延期したうえで、オンライン・オフラインの両方で参加できるハイブリッド方式での開催となりました。

 

もちろん現地会場での出展はあったものの、一方で現地展示を見合わせる出展者も相次ぎました。例年大きなブースを構えているソニーやNTTドコモ、クアルコム、ノキアといった企業は軒並み、専用Webページから見られるバーチャル出展という形式や、オンライン講演のみで参加する形を選択。通例のようなスマホの発表もありません。

 

このような状況の中で、リアル会場での参加者は2万人ほどと低調にとどまったものの、バーチャル参加したユーザーは4日間で延べ12万人にのぼり、例年以上の参加者を記録。いろいろと例年にはない、異例のイベントになりました。そんなMWC2021の中で、注目を集めた発表をまとめて紹介します。

 

【注目その1】サブディスプレイにもなるAndroidタブレットをレノボが発表

新製品の発表数が大きく減少したMWC 2021において、気炎を上げたのがレノボです。高性能なAndroidタブレットやスマートクロックなどの新製品を発表しました。

 

↑PCの外付けディスプレイになるAndroidタブレット「Yoga Tab 13」

 

特に注目の製品はAndroidタブレット「Yoga Tab 13」です。HDRやステレオ再生に対応する高性能なタブレットであるうえに、microHDMI入力対応という珍しい機能を備えています。これにより、単体でAndroidタブレットとして映画やゲームを楽しめるのはもちろん、PCと接続してサブディスプレイとして活用できます。

 

最近では持ち運びできるサブディスプレイの新製品が多く登場するようになってきましたが、Yoga Tab 13はそこにAndroidタブレットの機能性を追加した製品と言えます。ディスプレイ単体でもAndroidタブレットとして動画視聴やWebサイトの閲覧ができ、PCと接続すれば画面を拡張できるという、ミニマリスト向けの製品と言えるかもしれません。

 

もっとも、ライバル製品にあたるiPadとMacBookの組み合わせではワイヤレスでディスプレイの拡張ができ、接続のしやすさではAppleに軍配が上がります。Yoga Tab 13の場合は、Nintendo Switchのようなゲーム機にも接続できる、接続デバイスの多さが優位性になりそうです。

 

↑常夜灯やワイヤレス充電器を追加できる「Lenovo Smart Clock 2」

 

スマートクロックの第2世代モデル「Lenovo Smart Clock 2」も発表されました。Google アシスタント対応の画面付き目覚まし時計で、外付けのアダプターを装着すれば、スマホをワイヤレス充電したり、常夜灯にしたりもできるという製品です。

 

このジャンルの製品は、GoogleやAmazonからも出ているほか、レノボも第一世代のモデルを出しているので、注目すべき製品といえるでしょう。

 

なお、Yoga Tab 13シリーズやLenovo Smart Clock 2の日本での展開予定は公表されていませんが、前世代のモデルが市販されている実績もあり、日本での発売も期待できそうです。

 

【注目その2】スマホやPS5に接続して140インチの大画面が楽しめるサングラス型デバイス

中国TCLは、サングラス型ディスプレイデバイス「NXTWEAR G」を発表して注目を集めました。

 

↑TCLが発表した「NXTWEAR G」

 

NXTWEAR Gは、PCなどに接続するディスプレイデバイス。サングラスの内側にソニー製の有機ELディスプレイが仕込まれており、かけるだけで目の前に「140インチのディスプレイが広がるような表示」が可能としています。

 

重量が約130gと軽いため長時間着用しやすいほか、鼻の部分には空間があるので視界をすべて奪われないのもポイントです。

 

VRやARを表示する機能はありませんが、標準的なディスプレイ接続規格に対応しているため、つなぐデバイスを選びません。スマホやPCのほか、PlayStation 5やXboxのようなゲーム機にも接続できます。TCLは、ポピュラーなスマホやPC、ゲーム機など100種類以上で動作を確認済みとしています。

 

↑140インチの大画面が目の前に広がる“かけるディスプレイ”です

 

サングラス型のディスプレイでは「NrealLight」という競合製品が存在しますが、接続できるスマホの機種がかなり限られているという弱点があります。対するNXTWEAR Gは使える機器の幅広さが最大のアピールポイントとなりそうです。

 

販売については、まずオーストラリアで展開予定。その後の展開は明確にされておらず、順次展開する地域を広げていく予定となっています。

 

なお、英国のテクノロジーメディアTechRadarは、同製品についてオーストラリアの次は日本や韓国での発売を計画していると伝えています。日本や韓国は新しいテクノロジーに関心の高い人が多くいる国で、ライバルのNrealLightの展開エリアとなっているため、早めに投入される国として選ばれていても不自然ではありません。

 

【注目その3】GalaxyのスマートウォッチはGoogleのサービスとの親和性が高くなる

Galaxyシリーズを展開する韓国サムスン電子は、MWC2021でバーチャル講演を開催。その中で、スマートウォッチ「Galaxy Watch」シリーズの新たな展開を予告しました。

 

↑この夏、Galaxy Watchが生まれ変わります

 

5月、Googleは開発者向けのイベントでスマートウォッチ向けOSの「Wear OS by Google」と「Tizen」を統合すると発表しました。このTizenはGalaxy Watchシリーズが搭載しているスマートウォッチ向けのOSです。新しいスマートウォッチ向けOSは今夏から提供される予定で、現行のGalaxy Watchシリーズも新たなOSへと更新されます。

 

サムスン電子は、Galaxy WatchがGoogleとの「統合プラットフォーム」に置き換わることで、Googleのサービスとの親和性が高くなると紹介。例えばGoogle PlayストアからGalaxy Watchにアプリをダウンロードできたり、Google マップやGmailなどのGoogle製アプリが搭載されたりといったメリットがあるとしています。

 

↑Spotifyのようなスマホ向けアプリもGalaxy Watch向けに登場

 

さらに、サムスン電子とGoogleの共同開発により、新OS自体の動作速度も高速化し、バッテリーの性能向上も期待できるとしています。加えて、新たなスマートウォッチ向けOSの開発にはGoogleが買収したFitbitも参加しており、Fitbitのヘルスケア機能も盛り込まれる予定です。

 

また、Galaxy Watch独自の要素として、Galaxyスマホと連携する機能が盛り込まれると発表されました。Galaxyスマホに新しいアプリをインストールしたとき、Galaxy Watchにも自動でインストールされたり、スマホで登録した世界時計や着信拒否リストなどがGalaxy Watch側にも自動で反映されたりするとしています。

 

プレゼンテーションの最後には、Galaxy Watchの新製品発表イベント「Unpacked」を開催すると予告。イベントは今夏の後半に開催予定です。

 

【注目その4】Snapdragon 888 Plusが発表、ゲーム機のようなグラフィックや4K HDR映像を楽しめるスマホ登場か

スマホ向けのチップセットを設計するクアルコムは最上位クラスのチップセット「Snapdragon 888 Plus」を発表しました。

 

↑クアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOは録画映像でバーチャル登壇

 

現在、夏モデルの最上位機種で多く採用されているSnapdragon 888の性能向上版で、AI処理の性能が20%向上するとしています。これにより、例えば最新ゲーム機のような豪華なグラフィックの3Dゲームを動かしたり、4K HDRの映像を再生したり、カメラアプリで広角から望遠まで素早く切り替えたりといった、負荷の高い処理をサクサクこなすスマホの登場が期待できます。

 

Snapdragon 888 PlusはASUS、モトローラ、シャオミ、Honor、Vivoのスマートフォンで採用が決まっています。搭載製品は2021年秋ごろから順次発売される見込みです。

 

↑AI性能が20%向上したSnapdragon 888 Plusが発表されました

 

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イーロン・マスクの衛星インターネットが注目の的に。モバイル業界の大イベント「MWC2021」レポート

 

モバイル通信の大展示会「MWC(Mobile World Congress)」が2年ぶりに開催されました。スマホや5Gの将来の姿が垣間見えるこの展示会の内容を、ダイジェストでお届けします。

 

MWCは例年2月にスペイン・バルセロナで開催されていた、モバイル通信分野で世界最大の展示会です。世界各国の携帯電話キャリアやスマートフォンメーカー、通信機器ベンダーなどが一同に集まり、新製品の発表や新しい事業を展開するための商談の場になっています。この時期になるとバルセロナには、毎年世界から10万人が集まります。

 

また、開催に合わせてソニーのXperiaやサムスン電子のGalaxyなど、注目スマホの新モデルが発表されるのが通例でした。

 

しかし昨年度のMWC2020は新型コロナウイルス感染症の流行によりやむなく中止。そして今年は開催スケジュールを7月に延期したうえで、オンライン・オフラインの両方で参加できるハイブリッド方式での開催となりました。

 

もちろん現地会場での出展はあったものの、一方で現地展示を見合わせる出展者も相次ぎました。例年大きなブースを構えているソニーやNTTドコモ、クアルコム、ノキアといった企業は軒並み、専用Webページから見られるバーチャル出展という形式や、オンライン講演のみで参加する形を選択。通例のようなスマホの発表もありません。

 

このような状況の中で、リアル会場での参加者は2万人ほどと低調にとどまったものの、バーチャル参加したユーザーは4日間で延べ12万人にのぼり、例年以上の参加者を記録。いろいろと例年にはない、異例のイベントになりました。

 

イーロン・マスクの衛星インターネット網「Starlink」は2021年中に積極拡大へ

そんなMWC2021の講演の中でも特に注目を集めたのは、イーロン・マスク氏のバーチャル登壇でした。電気自動車のテスラを始め、数多くの事業を手掛けるイーロン・マスク氏ですが、MWC2021ではSpaceXが進める「Starlink」計画について語りました。

 

↑イーロン・マスク氏が米国の自宅からバーチャル登壇

 

SpaceXは「繰り返し使える宇宙ロケット」を開発し、NASAと共同で宇宙飛行士の有人飛行を実現させるなど、宇宙開発で実績を積み重ねてきました。

 

そしてStarlinkは、たくさんの衛星を打ち上げて、世界中のどこからでもつながるインターネットサービスを提供しようという野心的な計画です。

 

携帯電話サービスや光ファイバー網は、人が少ない過疎地では1人あたりの接続コストが高くなるため、都市部以外のエリア展開が進みづらいという特性があります。これに対して宇宙から通信サービスを提供するStarlinkのような仕組みでは、速度は出づらいものの広いエリアをカバーできるという特徴を持っています。

 

↑SpaceXのロケットは再利用可能な構造かつ、短期間に高頻度の打ち上げが可能となっています

Photo by Official SpaceX Photos – Starlink Mission(2019) / CC BY-NC 2.0

 

Starlinkは現在、世界の12の国で展開されています。米国などでは一般ユーザーも契約できる先行サービスを展開。7万人に迫る一般ユーザーがいるとしています。

 

米国での個人向けサービスは、専用の衛星アンテナを購入し、月額99ドルで最大100Mbpsの速度でつながる内容。携帯電話サービスよりも低速なうえに高額ですが、従来の衛星システムと比べれば格段に高速で、応答速度が4G LTE並みに速いこともあり、モバイルゲームを遊べるほどのサービスとしています。ただし、従来の衛星と同じく、アンテナとの間の障害物や、雪などの気象条件に左右されやすいというデメリットがあります。

 

また、日本では地方まで光ファイバー網が行き渡っているため、個人で利用したいという人は多くないかもしれません。一方で、山間部などを携帯電話エリア化するために、携帯電話事業者がStarlinkと契約する可能性もあります。

 

イーロン・マスク氏は、このStarlinkを2021年中に積極的に拡大する方針を示しました。同氏は「8月までに北極と南極を除く世界中にカバーエリアを広げる」としたうえで、「今後12か月で、50万人以上のユーザーを獲得できるだろう」と見込みを示しました。なお、サービス開始は各国の認可を前提としており、国によって提供形態も異なります。

 

日本では携帯網の先の回線として活用する可能性も

ちなみに、次世代の衛星インターネット網を作ろうとしている企業はSpaceXだけではありません。楽天モバイルはSpaceXのライバルである米AST & Scienceとパートナーシップを組み、同様の衛星インターネットサービスを提供する「スペースモバイル計画」を構想しています。

 

また、ソフトバンクグループはビジョン・ファンドを通じて出資する英OneWebとともに日本での衛星インターネットサービスを計画しています。

 

そのような中で、SpaceXは日本でKDDIのサポートを受け、総務省の委員会に参加しています。事業面での協力について両者から公表されているものはありませんが、5Gのエリア整備が課題となる中で、SpaceXの技術を携帯網の先の回線として活用する可能性もありそうです。

 

こうした競合ひしめく衛星インターネット市場の中で、SpaceXの強みはすでに宇宙開発を積み重ねていることです。再利用可能なロケットで低コストに衛星を打ち上げられる体制を整え、衛星間の通信も効率的に行う仕組みを作り上げたとしています。これを裏付けるかのように、すでに1800基の衛星を打ち上げ、衛星間の通信網を作っています。

 

さらに、イーロン・マスク氏の野望は地球規模に留まりません。将来的には宇宙開発における通信システムとしてStarlinkを活用する計画を掲げており、「Starlinkは月面基地や火星の都市を作る際に必要とされる最初のシステムとなるだろう」と語りました。

 

高速輸送システム「ハイパーループ」計画のように、イーロン・マスク氏が描く計画は壮大なものが多いですが、ことStarlink計画に関しては現実味のあるものに思えます。

 

 

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月990円で3GBのデータ容量とLINE使い放題が付く、ソフトバンクが「LINEMO」の「ミニプラン」開始

↑ソフトバンクのWebサイトから

 

ソフトバンクは、オンライン専用の料金プラン「LINEMO」の新プランとして、「ミニプラン」の提供を7月15日から開始しました。

 

ミニプランは、毎月のデータ容量3GBに加えて、LINEのトークやLINE通話が使い放題になる「LINEギガフリー」が付いて、月額990円(税込)で利用できるプランです。ソフトバンクとしては、データ通信の少ないユーザー向けのサービスと位置付けています。

 

また、LINEMOには、5分以内の国内通話が無料になる通話オプション「通話準定額」が1年間無料で利用できる「通話オプション割引キャンペーン」が付いていますが、ミニプランにも適用可能。さらに、通話時間・回数ともに無制限で、国内通話がかけ放題になる通話オプション「通話定額」が、通常月額1650円(税込)のところ、1年間は月1100円(税込)で利用できます。

 

なお、月間で3GB以上のデータ容量を利用した際の通信速度は最大300kbpsになります。データ量の追加購入は1GBあたり550円(税込)です。

 

月1000円を切るあたり絶妙な料金設定です。また、このプランの提供にほかのキャリアが追随するかどうかに注目が集まるでしょう。

シャオミ5Gスマホ「Mi 11 Lite 5G」レビュー、これは弱点のないお買い得モデルです

 

シャオミが7月2日に、SIMフリーの5Gスマホ「Mi 11 Lite 5G」を発売しました。

 

Mi 11 Lite 5Gは、6.55インチの有機ELディスプレイを搭載しながら、幅75.73×高さ160.53×厚さ6.81mmで重さは159gと、薄さと軽さが特徴のモデルです。また、最新のミドルハイ向けSoC「Snapdragon 780G」(最大2.4GHz/オクタコア)を搭載するほか、おサイフケータイに対応するなど、セールスポイントの多いモデルに仕上がっています。

 

さらに、SIMフリースマホ市場においては、比較的上位に位置付けられる仕様ですが、市場想定価格4万3800円(税込)というアグレッシブな価格設定もポイントで、今夏、最も注目を集める1台になることは間違いないでしょう。

 

そんな魅力の多いMi 11 Lite 5Gですが、実際の使い勝手はどうか、使ってみてから気づく弱点はないかなどを、1週間ほど使って探ってみました。

 

必要な機能を備えたスマホとは思えないほど薄く軽い

Mi 11 Lite 5Gを手にして最初に驚いたのがやはり薄さと軽さです。本体の厚さ6.81mm、重さ159gは、例えとして適切ではないかもしれませんが、板チョコのような印象を受けます。詳細は後述しますが、これだけの薄さ・軽さであっても、バッテリー容量は決して少ないわけではなく、機能を削っているわけでもありません。むしろ、最新の5Gスマホとして必要な機能をもれなく備えており、技術の高さを感じます。

 

↑本体の厚さは、わずか6.81mm

 

その薄型化に大きく貢献しているのが、折り曲げられるほど薄い有機ELを採用していること。さらに、ゴリラガラス6(強化ガラス)で保護して、堅牢性も確保しています。

 

↑6.55インチの有機ELディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドットで、小さい文字もクッキリと表示。リフレッシュレートは60Hzと90Hzに切り替え可能

 

本体右側面には音量キーと、指紋センサーを兼ねる電源キーを搭載し、下部にはSIMスロットとUSB Type-Cポートを装備。SIMスロットは表裏にnanoSIMを1枚ずつ装着でき、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応しています。なお、2枚目はmicroSDとの排他利用になっています。

 

また、イヤホンジャックはありませんが、USB Type-C to 3.5mmの変換アダプターが同梱されているので、手持ちのイヤホンを接続して音楽を聴くことが可能です。

 

内蔵スピーカーは本体の上下に搭載。横向きにして「YouTube」や「Netflix」などを見ると、周囲に広がるような立体的なサウンドを楽しめます。

 

↑本体右側面に音量キーと電源キーを搭載。電源キーは指紋センサーを兼ねています。このほか、生体認証はインカメラによる顔認証にも対応しています

 

↑下部にはSIM/microSDスロットとUSB Type-Cポートを搭載

 

↑SIM/microSDスロットは表裏に1枚ずつ装着可能。周波数は国内全キャリアの5G(sub6)に対応しています

 

背面パネルは擦りガラスのような質感で、サラサラとした手触り。筆者はミントグリーンを借りて使いましたが、光の当たり方によって表情が変わり、価格以上にリッチな印象を受けます。

 

↑背面パネルはガラスを使用。ハイエンドモデルに引けを取らない高級感のある仕上がりです

 

操作感は小気味よく、バッテリー持ちも及第点

SoCとして搭載されたクアルコムのSnapdragon 780Gは、5nmプロセスで製造された最新チップセットで、クアルコムによると前世代の「Snapdragon 768G」に比べて性能は40%も向上しているそうです。

 

その性能を確かめるために、「Geekbench 5」アプリでベンチマークテストを実施したところ、ミッドレンジではトップクラスのスコアを記録。公式発表の高い性能は伊達ではないようです。

 

↑「Geekbench 5」アプリで実施したベンチマークテストの結果、Snapdragon 7シリーズでは最も高く、1世代前のハイエンドモデルと同等のスコアを記録しました

 

実際に使った印象は、タッチレスポンスがキビキビとしていて、小気味よい操作感。もちろん、上位クラスのSoCである8シリーズ(800番台)を採用するモデルのような、タッチ操作に滑らかに追随する、いわゆる “ヌルサク” の操作感は得られませんが、ストレスを感じることはなく使えそうです。

 

バッテリー容量は4250mAh。5Gスマホは、4Gスマホよりもバッテリーを消費するため、ほとんどの機種が4000mAh以上の電池を内蔵しています。Mi 11 Lite 5G の4250mAhは妥当な容量と言えるでしょう。実際に動作確認のためにややヘヴィーに使ってみたところ、1日は持ったので、使い方によっては2日以上の連続使用を見込めるはずです。

 

また、フル充電から「Netflix」の映画を2時間再生したところ、電池は83%残り、さらに30時間以上使える見込みが表示されました。外出先でも電池の減りを気にせずに、動画を見たり、ゲームを楽しんだりできそうです。

 

↑2時間の映画を再生しても、電池は17%しか減りませんでした

 

 

さらに、33W出力の急速充電器が付属され、スピーディーに充電できることも利点。充電に要する時間は計っていませんが、就寝時に充電しなくても、外出前のちょっとした時間に充電すれば十分という印象でした。

 

↑同梱の充電器を使って、33Wの急速充電が可能。出かける前のわずかな時間に充電すれば、1日に必要なバッテリーを十分チャージできます

 

もう一つ特筆すべき点は、長時間のゲームや動画視聴でも本体がさほど熱くならなかったことです。発表会などで放熱効率に関する言及はなかったのですが、これはSnapdragon 780Gの電源効率の良さに加えて、熱が発生しにくい構造になっているのではないかと思われます。

 

カメラは鮮明な色の表現が特徴的、撮影モードの多さも魅力

アウトカメラは、メイン(6400万画素/F1.79)、超広角(800万画素/F2.2)、テレマクロ(500万画素/F2.4)という3眼構成。テレマクロは、望遠でマクロ撮影ができるレンズです。被写体に近づかなくても、引き寄せてクローズアップ撮影ができるので、撮影時にスマホが影になることがなく、使いやすく感じました。

 

↑6400万画素をメインとする3眼カメラを搭載

 

6400万画素カメラは、4つの画像を1つに結合して、光を効率よく取り込む「4 in 1ピクセルビニング」という技術が採用され、デフォルトで有効になっています。これにより、薄暗い場所でも鮮明な画質で撮影できます。もちろん、夜景撮影においても力を発揮。試しにさまざまな被写体を撮ってみましたが、どんなシチュエーションでも実際よりも明るく鮮やかな色で写る印象でした。

 

なお、Mi 11 Lite 5Gには、AIが被写体やシーンを認識して最適な設定が行われる機能も搭載。この設定はあくまで自然な色付けをしてくれる印象で、色が鮮やかになりすぎたり、不自然な色味になったりすることはなかったので、常時オンにしておくのが良さそうです。

 

↑超広角で撮影した作例。119度の視野角を撮影できます

 

↑メインカメラで撮影した作例。ナチュラルな色調です

 

↑背景をぼかす撮影も可能

 

↑料理も自然な赤が表現され、美味しそうな色の写真を撮れました

 

↑「夜景」モードで撮影した作例。画質は若干粗いものの、スマホの画面で見るには、ほとんど気になりません

 

↑「マクロ」モードで撮影した作例。葉脈が細部まで表現できているのは見事と言えます

 

また、6400万画素で撮影可能な「64M」モードも用意されています。64Mモードで撮った写真は、ディスプレイで拡大させても精細な画質で表示でき、高画質のままで一部をトリミングすることも可能です。

 

↑64Mモードで撮影した画像を拡大していくと、途中で「HDプレビュー」に切り替わり、精細な画質を維持して拡大できます

 

このように、Mi 11 Lite 5Gのカメラは多くの撮影モードを備えていますが、個人的に特に気に入ったのは「Vlog」モードです。14のテンプレートが用意されていて、簡単に音楽付きのショートビデオを撮影できます。普段、動画を撮ることが少ない人でも使ってみる価値アリです。

 

↑多彩な撮影モードを搭載

 

 

↑「Vlog」モードで撮った作例。シーンの切り替わりは自然に見えるので、いろいろな動画を撮影して試したくなります。なお、最後の「VLOG」というロゴは仕様で挿入されます

 

一方のインカメラは2000万画素(F2.24)で、背景をぼかせる「ポートレート」モードや、肌をきれいに写す「ビューティー」機能があるので、自撮りを楽しみたい人も満足できるはずです。

 

スピーカーをクリーニングするなどのユニークな機能も搭載

シャオミのスマホはこのモデルに限らず、Androidをベースにした「MIUI」という独自OSを搭載していることも特徴。Mi 11 Lite 5Gの初期搭載OSは、Android 11がベースのMIUI 12です。

 

これにともない、ホーム画面に見慣れないアプリがあったり、「設定」画面に表示される項目が、一般的なAndroidスマホとは若干異なったりします。ただ、操作に迷うほどではありません。Androidのベーシックな仕様に、シャオミ独自の機能が追加されていると思えばいいでしょう。ユーザー自身がカスタマイズできる機能も多く用意されています。

 

↑「設定」画面に表示される項目や並び順は、一般的なAndroidスマホとは若干違います

 

 

例えば、片手で操作しやすいように画面表示を縮小する「片手操作モード」のほか、スピーカーの目詰まりを直すという、他メーカーの機種では見かけない珍しい機能を備えています。使いこなすことができれば、一般的なAndroidスマホよりも便利になるでしょう。

 

↑「片手操作モード」は画面サイズを選択可能

 

↑スピーカーの目詰まりを直すクリーニング機能も用意

 

↑ダークモードのほかに、目への負担を軽減する「読書モード」も用意されています

 

これといった弱点が見当たらないオールラウンダーモデル

Mi 11 Lite 5Gを1週間ほど使ってみましたが、快適に操作できるうえに、機能に不足を感じることもありませんでした。特に本体の薄さと軽さはほかにはない魅力で、それでいてバッテリーはそれなりに持ち、本体が熱くなりにくいことも利点です。個人的には、端末価格が5万円以上でもおかしくはなく、非常にコスパの高い端末と思えました。強いて弱点を挙げるとするならば、日本でも徐々に普及しつつあるeSIMに対応していないことくらいでしょう。

 

冒頭でも触れましたが、海外メーカー製のSIMフリーモデルながらおサイフケータイが使えることも大きなメリット。これらの機能が充実していることから、使う人を選ばない万人向けモデルといった印象です。5Gに対応するMVNOのユーザーや、ahamo、povo、LINEMOなど、今年始まった各キャリアの新しいプランと合わせて使うにも最適でしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

Google マップが新宿駅や商業施設の屋内ナビゲーションに対応、渋谷駅や東京駅もこれで迷いにくいかも

↑Googleのサイトから

 

グーグルは、Google マップにおいて、東京駅や渋谷駅などJR東日本の主要駅や、商業施設における屋内ナビゲーションを実現した「インドア ライブビュー」を提供すると発表。iOS版とAndroid版で、7月5日から順次提供を開始しています。

 

インドア ライブビューは、Google マップからカメラアプリを起動し、実際の道路や街を見ながら、ARを使用してナビゲーションする「ライブビュー」を利用したもの。AIで数百億枚のストリートビュー画像をスキャンすることで、ユーザーが向いている方向を特定する「グローバル ローカライゼーション」という技術を活用しています。

 

これにより、屋内でも正確な高度と位置の判別が可能になり、空港や駅での乗り換え、ショッピングモールなどのナビゲーションが難しい施設でも、スムーズにナビゲーションできるとのこと。

 

また、インドア ライブビューを利用することで、矢印で目指す方向を確認しながら、最寄りのエレベーターやエスカレーター、改札口、プラットフォーム、トイレなどの場所を知ることができます。

 

インドア ライブビューが利用できる駅の一例は、東京駅、新宿駅、渋谷駅、品川駅、上野駅、池袋駅、新橋駅、秋葉原駅、高田馬場駅、五反田駅、恵比寿駅、日暮里駅、中野駅、北千住駅、立川駅、大宮駅、浦和駅。なお、対象施設は順次拡大予定とのこと。

 

都内だと新宿駅や渋谷駅、東京駅は特に迷いやすく、待ち合わせなども不便に感じる人が多いでしょう。そんな人のためにピッタリな機能と言えそうです。

 

↑Googleのサイトから

OPPOのフラッグシップスマホ「OPPO Find X3 Pro」のSIMフリーモデルが予約開始

 

OPPOは7月6日、フラッグシップモデル「OPPO Find X3 Pro」のSIMフリー版の予約を開始しました。発売は7月16日で、希望小売価格は11万8000円(税込)です。

 

OPPO Find X3 Proは、撮影から保存、表示までのプロセスを10bit(10億色)で処理するのが特徴のモデル。人の肌の色や、空、夕日などのあらゆる被写体の色をそのまま記録、表現できるとしています。

 

また、カメラは4眼構成で、5000万画素の超広角と広角はソニーの「IMX766 50MP」センサーを搭載しています。このほか、最大60倍の300万画素顕微鏡カメラ、1300万画素の望遠カメラを備えています。

 

主なスペックは、Snapdragon 888、12GBメモリー、256GBストレージ、Android 11(ColorOS 11)で、バッテリー容量は4500mAhとなっています。ディスプレイは約6.7型で解像度はQHD+(3216×1440ドット)、リフレッシュレートは最大120Hzに対応しています。

 

本体サイズは約幅74.0×縦163.6×厚さ8.26mmで、重量は約193gです。

スマホデビューの子ども向け、15歳までなら月1078円で3GBのデータ通信が可能なドコモの新プラン「U15はじめてスマホプラン」

NTTドコモは、15歳以下のユーザーを対象に、5分間までの国内通話が無料なうえ、16歳の誕生日までは月額1078円(税込)で3GBのデータ通信が可能なプラン「U15はじめてスマホプラン」を、7月7日から提供開始すると発表。

 

U15はじめてスマホプランは、子どものスマホデビューを応援するためのプランと位置付けられています。通常の月額は1815円(税込)ですが、支払い方法をdカードもしくはdカード GOLDに設定すると適用される「dカードお支払割」と、「U15はじめてスマホ割」を適用すると、契約1年目の月額が1078円(税込)で利用できます。また、2年目以降は月額1628円(税込)となりますが、これでも通常月額よりはお得です。

 

月間で利用できる通信データ量は3GBまでで、超えた場合は1GBあたり1100円(税込)でデータ量を追加できます。また、音声通話は5分までの国内通話であれば無料。これより多く通話する場合は、月1100円(税込)で国内通話がかけ放題になるオプションも用意されています。

 

なお、16歳の誕生日を迎えると、月間で利用できる通信データ量は1GBとなるほか、月額は通常の1815円(税込)となります。

全国2万局以上に展開を目指す、郵便局で楽天モバイルの契約ができる「楽天モバイル 郵便局店」が期間限定オープン

 

2021年3月、日本郵政グループと楽天グループが業務提携を発表しましたが、両社の協業による取り組みが早くも始まっています。その一つが「楽天モバイル 郵便局店」です。郵便局内に楽天モバイルの申し込みカウンターやサービスの説明が受けられるブースが設置されるもので、まずは東京・埼玉・千葉の10か所の郵便局で、2021年6月から8月まで期間限定で営業しています。

 

7月1日に、この楽天モバイル 郵便局店が設置されている東京・文京区の本郷郵便局にて、メディア向けの説明会が実施されました。

 

↑楽天モバイル 郵便局店が設置されている本郷郵便局

 

楽天モバイル 郵便局店には二つの業態があります。一つは、実際に楽天モバイルのスタッフが対面で接客する「簡易店舗型」。スマホの在庫が用意されており、その場で契約手続きをして、SIMカードとスマホを受け取ることが可能です。

 

↑現在、深川郵便局、新宿郵便局、豊島郵便局、さいたま中央郵便局、美浜郵便局の5か所に設置されている簡易店舗型のカウンター。対面で説明を受けて、スマホを受け取ることも可能です

 

もう一つは、遠隔地にいるスタッフがディスプレイ越しに契約サポートを行なう「リモートブース型」。ただし、リモート対応とは言え、郵便局には楽天モバイルのスタッフが常駐し、ブースの利用方法などを案内してくれるとのこと。なお、リモートブースでもオンライン契約は可能で、その場合はスマホやSIMカードは後日郵送される仕組みです。

 

また、簡易店舗型もリモートブース型もWebサイトで事前の来店予約が可能です。郵便局に行く用事がある際や、時間が空いている時に予約・来店してスタッフからの接客を受けるのがいいでしょう。

 

↑周囲にいる人に見られない状況で利用できるリモートブース型。本郷郵便局、王子郵便局、荒川郵便局、葛飾郵便局、武蔵府中郵便局の5か所に設置されています

 

↑リモートブースの内部。ヘッドホンを装着して、ディスプレイを通してスタッフからの契約サポートを受けられます。契約する場合は自宅でオンラインからの契約と同じ手順ですが、不明なことをすぐに確認でき、よりわかりやすくナビゲートしてもらえるのがメリットです

 

本郷郵便局には、リモートブース型が設置されていますが、説明会では、簡易店舗型のカウンターで、実際に説明を聞きに来た人に対応する様子も披露されました。

 

↑実際に予約して訪れた20代の女性に説明する様子が公開されました

 

↑郵便局の近くに職場があり、「郵便物を出しに来た際に楽天モバイルの出店を知った」という女性。スタッフからの説明を受けた後、「料金がかなり安くなるので、後日契約したい」と話していました

 

楽天モバイル 郵便局店の事業を担当する中村 礼博さんによると、出店してから想定以上の反響があり、「各店で1日平均100人くらいに接客させていただいています」とのこと。先にも触れたように、Webサイトで予約してから来店したほうがスムーズですが、郵便局でたまたま見かけて説明を受ける人も多いそうです。「郵便局は月に何度も来られる方が多い。ブースやカウンターがあることを知り、次に来られる時に説明を聞いてくださる方も多いです」(中村さん)と説明していました。

 

↑メディアからの取材に応じた、日本郵便 本郷郵便局 局長 懸川 洋文さん(左)、 日本郵便 物販ビジネス部 専門役 中山 圭子さん(中央)、楽天モバイル ビジネスインキュベーション部 部長 中村  礼博さん(右)

 

日本郵便側の担当者である中山 圭子さんは、「郵便局は窓口のサービスの充実に取り組んでいますが、今回の取り組みはお客様からの関心も高い。窓口のさらなる活性化につながる」と、協業の効果を期待しているようです。

 

現在、期間限定かつ10か所で展開しているのはトライアルのため。利用ニーズやコスト面での効果を分析したうえで、将来的には「全国に2万局以上あるすべての郵便局での展開を目指している」(中村さん)そうです。また、契約サポートだけでなく、郵便局でのスマホ教室の開催も計画しているといいます。

 

2021年4月現在、楽天モバイルショップは614店舗あるそうですが、近くに実店舗がなくても、郵便局に行けば、詳しい説明を聞けて、契約できるようになるかもしれません。

 

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