あのライカが初のスマホを作った! 1インチセンサー搭載カメラの「LEITZ PHONE 1」発表

ソフトバンクは6月17日、新機種に関する発表会をオンラインで開催しました。発表されたのは、ライカの「LEITZ PHONE 1」。これまで、ライカ監修のカメラを搭載するスマホはありましたが、外観からUI・UXまでトータルでライカがデザインしたスマホは本機種が初となります。

↑「LEITZ PHONE 1」

 

販売は日本国内のみ、ソフトバンク独占となっています。価格は18万7920円(ソフトバンク直営店での価格)。6月18日より予約開始、7月以降の発売を予定しています。

 

カメラはスマホ最大のセンサーサイズ

ライカ初のスマホであるLEITZ PHONE 1のはじまりは、2019年7月にさかのぼります。ソフトバンクとライカで話し合うなかで、日々の風景をスマホで撮ってシェアする行為が当たり前になったいま「カメラから進化したい、挑戦したい」という思いがライカにはあったそう。ここに開発パートナーとしてシャープが加わり、開発が進められました。

 

そうして生まれたLEITZ PHONE 1は、カメラが最大の特徴です。スマホでは最大級となる1インチセンサーを搭載。そこにライカの光学技術とイメージエンジニアリングが合わさり、スマホカメラの域を超えたクオリティを備えるといいます。

↑スマートフォンとしては異例の1インチセンサーを搭載

 

↑他機種より約55%大きいセンサーにより、さらに明るく、精細に撮れる

 

カメラには「ライツルクス」モードを搭載します。このモードに切り替えるだけで、“ライカらしい写真”が手軽に撮れるとのこと。

↑拡大しても細部のクオリティが保持されている

 

さらに、マグネット式のレンズキャップが付属します。表面には「Leica」の刻印があり、ライカファンはグッときてしまうはず。まさにライカのスマホを体現している部分です。もちろん、実用的な面から見ても、机などに置いたときレンズ部分に傷やよごれがつかないメリットがあります。

↑ライカのカメラといえばこのレンズキャップだ

 

↑専用の本体ケースも付属する

 

本体外観もライカらしさが詰まっています。発表会に登壇したライカカメラジャパンの福家 代表取締役社長は「シンプルかつ控えめでありながら、存在感のあるデザインがライカカメラの伝統」と述べていましたが、ライカカメラに触れたことがある人ならLEITZ PHONE 1の外観を見てピンとくるでしょう。実際にカメラとスマホを見ると、やはりデザイン的な近さを感じますよね。

↑エッジ部分やカラーリングなど、全体にライカらしさをまとう

 

↑筆者が父に借りたライカのカメラ。キャップもおなじみなのだ

 

カメラ以外のスペックもハイエンド仕様になっています。通信は5G(Sub 6)に対応。CPUは現時点で最高クラスであるクアルコム社のSnapdragon 888を搭載。メモリは12GB、ストレージは256GB。SDカードを使用して最大1TBまで利用できるので、写真をたくさん保存できます。

 

バッテリー容量は5000mAh。さらにIP68相当の防水・防塵性能を持ちます。電池切れや雨を気にせず、タフに使えるのも魅力です。

↑カメラを使い倒せるだけの性能をしっかり備えている

 

ディスプレイは6.6インチのIGZO OLED。最大240Hzのリフレッシュレートが特徴。撮影した写真はもちろん、映画やドラマも存分に楽しめるでしょう。

↑画像を見るとインカメラは画面上の中央に配置されている

 

スマホでありながらライカカメラの実力

発表会では、写真家の安珠さんが実際にLEITZ PHONE 1で撮影した写真が展示されました。安珠さんは、「スマホカメラとしての気軽さ&携帯性」と「ライカカメラの描写力と迫力」の両方を感じられたと語っていました。

↑「白飛びせず、グラデーションも鮮やかに撮れた」と安珠さん

 

↑「淡い色合いをしっかり識別。再現性が高い」

 

福家代表取締役社長も、「およそ100年前に映画用カメラの試作からはじまり、2021年にLEITZ PHONE 1が生まれた。新たな歴史であり、日々の撮影機材として提供できることがうれしい」と話していました。

 

ライカ初のスマホとなるLEITZ PHONE 1。レンズキャップや本体デザインは、ライカファンの心をくすぐること間違いなしです。またファンでなくとも、「モノ」としての魅力をじゅうぶんに感じられる1台であると思います。スマホ機能付きカメラと言えるかもしれませんね。

 

現在、全国のライカストアとソフトバンクショップで、LEITZ PHONE 1を体験できるよう準備しているとのこと。気になる人はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

↑ソフトバンク独占販売となっています

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

暗い場所でも鮮明に撮影できるカメラ搭載のドコモスマホ「AQUOS R6 SH-51B」が6月25日に発売

NTTドコモは6月17日、カメラ機能を強化したシャープの5G対応Androidスマートフォン「AQUOS R6 SH-51B」を、6月25日に発売すると発表。価格は11万5632円です。

 

AQUOS R6 SH-51Bは、独ライカカメラと共同開発したセンサーやレンズ、カメラシステムを搭載したスマホ。カメラには、一般的なスマートフォンの約5倍の大きさとなる1インチサイズのイメージセンサーと、ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用しています。

 

これにより、暗い場所でもノイズが少なく鮮明な写真を撮れるほか、高いダイナミックレンジで明るい被写体は白とびせず、暗い被写体は黒つぶれのない広い階調の表現で細部までくっきりした撮影が可能です。

 

また、撮影でズームしたときに粗く見えてしまうような場合も、シャープ独自のAI超解像技術で高解像に復元することで、くっきり鮮明な写真を撮ることができます。さらに動画では、水平補正機能を搭載するほか、4Kで撮影した動画を8K HDRにアップコンバートして大画面のテレビに映して映像を楽しめます。

 

ディスプレイは約6.6型で、世界初となる1Hz-240Hzで駆動する有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。このほか、CPUはSnapdragon 888、メモリーは12GB、ストレージは128GB、OSはAndroid 11を搭載しています。バッテリー容量は5000mAhです。

 

また、おサイフケータイや防水・防塵、指紋認証や顔認証に対応しています。本体サイズは約高さ162×幅74×厚さ9.5mmで、重量は約207gです。

スマホのワイヤレス充電に対応、使い勝手抜群のスマホリング5選

ディスプレイサイズの大型化が主流となっている今のスマホ。画面が見やすいのはいいのですが、その反面、片手で操作するのは困難になってきています。そこで使いたいのがスマホの背面に接着するスマホリングです。なかでも、スマホのワイヤレス充電が可能なスマホリングは、操作性はもちろん、利便性にも優れているので、注目を集めています。今回は、そんなワイヤレス充電対応スマホリングの中でも、特に使い勝手に優れた製品をご紹介します。

 

目次

 


ホールド部分をつけたままでも充電できるのがうれしい!


DUSUN スマホリング

絶縁材料を採用し、スマホに装着したままでもワイヤレス充電が可能なスマホリング。耐久性も抜群で、日常使いであればリングに傷が残ることはありません。また、スマホとの接着には3MのVHBテープを使用。強力な吸着力を誇り、最大8kgの力で引っ張っても剥がれません。ホールドリングが360度回転するため、スマホの角度を調整しながら使えるなど、使い勝手にも優れています。ユーザーからは「実際に使ってみるとワイヤレス充電バッチリできました。作りもしっかりしており、見た目も黒~ガンメタ系で目立ちすぎずgood」という声も。

【詳細情報】
サイズ(梱包):92×60×12mm
重量(梱包):40g

 


長時間の使用でも指が痛くなりにくい!


ルプラス Grip Ring Smart LP-MSMRGQIGD

新素材設計により、スマホに装着したままワイヤレス充電が可能なスマホリング。360度回転するリングは、角度を調整すればスマホスタンドにもなるため、動画視聴時などに便利です。また、リングの内側はなめらかな肌触りになっており、長時間使用しても指が痛くなりにくいのもポイント。レビューでは「いつも使うleplus製なら!と購入しましたが、期待通り安心感があります。張り付けに際しても、ガラスボディ等に付けられるようにフィルムが付属しておりますので、それを使用すればスマホ本体への傷防止にもなるので満足の一言です」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:34.7×5.3mm
重量:8g

 


スライドしてワイヤレス充電が可能に!


AAUXX iRing Slide Single UMS-IR13SLS

 

スライド式を採用し、リングをスライドさせることで、スマホのワイヤレス充電が可能になるというアイデア商品です。また、リングは360度回転できるうえ、180度倒せるため、スライドと合わせて、スマホを操作しやすい角度と位置にリングを調整することができます。さらにリングを一番下までスライドさせて、スマホを立たせるようにリングに角度を付けると、ほぼ垂直に近い88度の角度で固定可能。縦構図の定点撮影や動画撮影などに役立ちます。このほか、スマホにしっかりと接着する3Mシートや、滑らかなエッジ仕上げのリング内側など、細部にもこだわっています。

【詳細情報】
サイズ:86×28mm
重量:15g
カラー:ゴールド・シルバー・ローズゴールド・ホワイト

 


自分なりにデコレーションしてオリジナリティを出せる!


AAUXX iRing LINK2 UMS-IR09IL

リング部分がスマホから簡単に取り外せるスマホリング。ワイヤレス充電時にはリングを外せばスマホを充電できます。リング部分とスマホをくっ付けるプレート部分は、普段はロックされる構造を採用しており、不意にリングが外れないようになっています。また、プレート部分に写真や好みのステッカーを貼って、オシャレさをアップさせるなんて使い方もいいでしょう。豊富なカラバリで、選ぶ楽しみがあるのも魅力です。

【詳細情報】
重量:0.01kg
カラー:ゴールド・シルバー・ブラック・レッド・ローズゴールド

 


瞬時に指にひっかけやすいストラップタイプ!


Altecs スマホリング

スマホに装着したリングを起こす、という動作が煩わしいと感じる人におすすめなのが、こちらのストラップタイプ。スマホを持ってストラップに指がかかるとしっかりとしたホールド感を得ることができます。また、リングも付いており、スマホスタンドとして活用可能。このリング部分は取り外しができ、ワイヤレス充電時には取り外してスマホを充電できます。

【詳細情報】
重量(梱包時):30g
カラー:黒

 

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5Gプレミアムスマホの決定版!ソニー「Xperia 1 III」でどこまで音と映像を楽しめるか試した

ソニーの新しい5G対応フラッグシップスマホ「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」が、国内の大手通信キャリア3社から今夏発売されます。この注目モデルの特徴をレポートすべく、実機を触ってみました。

 

【Xperia 1 IIIの外観を写真でチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

 

画面サイズは6.5インチを継続。縦長で幅が狭いデザイン

今回レポートするのは、スマホの枠を越えてソニーが映像・音響、デジタルカメラ等の先端技術を集めて完成させた「Xperia 1」シリーズの第3世代機です。約6.5インチの4K/HDR対応有機ELディスプレイを引き続き搭載。日本国内でも高速・大容量通信を特徴とするミリ波と、4G LTEとの高い互換性を確保するSub6、両方の5G通信方式をカバーしました。

↑Xperia 1 IIIのau版「SOG03」試作機をレポートします

 

本体のカラーバリエーションは3色。auとソフトバンクがフロストブラックとフロストパープルの2色展開、ドコモだけフロストグレーも扱います。

↑背面は磨りガラス処理のフロストガラスを採用

 

6.5インチのXperia 1 IIIを、6.7インチの有機ELディスプレイを搭載する「iPhone 12 Pro Max」の隣に並べてみました。Xperiaの方が縦に長く幅はスリムであることがわかります。大人の男性が片手で持ちやすいサイズ感を目指したそうです。

↑iPhone 12 Pro Maxとサイズを比較。Xperiaの方が縦に長く、横幅がスリムです

 

長辺の長さが約165mm(iPhone 12 Pro Maxは160.8mm)もあるので、質量は約188gと片手で持てるサイズ感ではあるものの、親指が画面の上から下まで一息では届きにくいと思います。ディスプレイのサイドをダブルタップして、アプリやクイック設定のランチャーを表示する「サイドセンス」を活用するか、または両手がフリーにできない場面では画面をコンパクトにして左右に寄せられる「片手モード」をマスターしておくと安心です。

↑Xperia独自の「サイドセンス」を活用すると、よく使うアプリやサービスに素速くアクセスできます

 

↑片手持ち操作に便利な「片手モード」

 

背面にはフロスト加工と呼ばれるつや消し処理のガラスパネルとしています。Xperia 1シリーズは従来機が光沢系ガラスパネルだったので意外かつ、やや地味な印象を受けましたが、使ってみると指紋の付着が目立ちにくいことが大きなメリットであると実感。ケースを装着せずに、スタイリッシュな外観がアピールできるでしょう。

 

4K/HDR映像の見事な鮮やかさ。120Hz高速描画にも対応

Xperia 1 IIIにも、アスペクト比が21対9の「シネマワイド体験」をうたうディスプレイが受け継がれました。本体を横に構えたときに、映画館のスクリーンと同じアスペクト比で制作された映像作品が画面の隅々まで広がる没入感が味わえます。

 

アスペクト比が21対9の映画「シン・ゴジラ」を見てみましたが、スマホで再生していることを思わず忘れるほどの臨場感でした。映像の解像度が高く、ゴジラの皮膚のゴツッとした質感が立体的に再現されます。クライマックスでゴジラが熱線を吐く直前、体のスリットから漏れる光の煌めきは眩しく感じるほどに鮮やか。HDR映像の画作りは4K/HDR対応のブラビアの技術を忠実に継承するXperia 1 IIIならではの完成度でした。

 

最新機種のディスプレイは4K/HDR対応に加えて、最大120Hzの高速描画を実現。被写体がダイナミックに動くゲームやスポーツの映像などを、チラつきを抑えながらより滑らかに表示できるところにメリットがあります。ただ120Hz表示対応のコンテンツは、まだスマホで楽しめる動画配信系にはほとんどなく、モバイルゲームが少しずつ作られているという現状です。ソニーはXperia 1 IIIで先手を打ってこれに対応した格好になります。

↑ディスプレイ設定から「低残像設定」をオンにすると120Hz対応の映像コンテンツが滑らかに表示できます。通常はオフにするとバッテリーの持ちを稼げます

 

家庭用のテレビやPCモニターの中にはパネルを倍速で駆動させる技術により120Hz、または240Hz相当のなめらかな描画を可能にする製品もあります。Xperia 1 IIIの場合、通常のビデオソースをブーストして高速に描画する機能は持ち合わせていません。

 

ゲーム系コンテンツの場合は独自の「ゲームエンハンサー」機能により「最大画面リフレッシュレート」やパネルのタッチ応答速度・追従性をブーストできる機能があります。モバイルゲームの「Call of Duty」をプレイしてみましたが、高精細なグラフィックスの描画がモタつくことはありません。タッチ操作に対するパネルの感度の良さも実感できました。

↑ゲームエンハンサーには表示を滑らかにブーストする機能などがあります

 

Xperia 1 IIIの映像は精細感が高く、発色の自然な豊かさは作品を長く視聴しても疲れを感じにくい点にもメリットとして表れます。尺の長いコンテンツをゆったりと楽しむなら、ソニー純正のスタンド機能付きカバー「Style Cover with Stand」を合わせて揃えるのがおすすめです。背面のスタンドを立てると片手持ち操作のグリップ感も安定します。

↑Xperia 1 IIIに専用の「Style Cover with Stand」を装着

 

105mm望遠を新規に加えた、4つの焦点距離を持つトリプルレンズカメラ

Xperia 1 IIIが背面に搭載するメインカメラは「4つの焦点距離を持つトリプルレンズユニット」という特殊な仕様です。前機種まで好評を博してきた16mm超広角、24mm広角レンズに加えて、内部でユニットが70mmと105mmの焦点距離に合わせて形を変える望遠レンズをXperiaに初搭載しました。

 

さらに全部のレンズユニットには光を多く取り込めるレンズと感度の高いデュアルフォトダイオードセンサーを搭載しています。

↑4つの焦点距離を3基のカメラでカバー

 

筆者がふだん使っているiPhone 12 Pro Maxといくつかのシーンで写真を撮り比べてみました。鮮やかな色の花や食品は色彩が少し濃く、明るめに仕上がるようです。

↑屋外で花壇を撮影。Xperia 1 IIIの写真はより色合いが鮮やかに撮れる傾向があるようです

 

↑屋内でケーキを撮影。やはりXperia 1 IIIの写真は色合いが少し濃いめに見えます

 

Xperia 1 IIまでは標準のカメラアプリと、より本格的な写真撮影をサポートするソニーのカメラアプリ「Photography Pro」が別々に搭載されていました。しかし、Xperia 1 IIIからはPhotography Proに統一されています。

 

Photography Proの特長は、ソニーのデジタルカメラ「αシリーズ」「サイバーショットシリーズ」と操作感を揃えたユーザーインターフェースと、多彩な機能によりスマホのカメラで表現力豊かな写真が撮れることです。RAWフォーマットによる撮影にも対応しています。

 

反対に、ソニーのデジタルカメラを使い慣れていない人にとっては表示に慣れる時間が少し必要です。画面の中にシャッターアイコンがないため、本体側面に設けられた専用のカメラシャッターボタンを押して写真を撮る感覚がしっくりと来ない場合があるかもしれません。

↑αやサイバーショットのユーザーインターフェースを踏襲したPhotography Proアプリ

 

そこでXperia 1 IIIには従来のカメラアプリに似た感覚で写真と動画が撮れる「BASIC」モードが設けられています。Photography Proアプリの設定に入り、「起動時の撮影モード」を常にBASICモードとしておき、設定に工夫を凝らして撮りたい場面でAuto/P/S/Mに切り換える使い方ができます。

↑BASICモードに切り換えると普通のスマホのカメラアプリのように使えます

 

BASICモードの場合、撮影画面に表示される「×0.7/1.0/2.9/4.4」の倍率アイコンを選択すると4つの焦点距離に合うレンズに素速く切り替わります。新設された105mmのズームモードで遠くの被写体を撮影してみました。粗さが目立たず、解像度の高い写真が撮れました。ただ同じ場所で広角・超広角にレンズを切り換えながら撮影すると彩度の異なる写真が記録されました。今回テストした端末は試作機なので、商用機の段階で仕上げてくるのだと思います。

↑左から超広角/広角/70mm望遠/105mm望遠レンズで撮影

 

内蔵スピーカーがパワフル。圧巻のサラウンド再生

最後にXperia 1 IIIで楽しむ音楽再生について触れたいと思います。

 

Xperia 1 IIIは有線・無線によるヘッドホンとイヤホン、本体に内蔵するスピーカーや外部Bluetoothオーディオ機器につないで音楽再生、映画やゲームなどコンテンツのサウンドが楽しめるスマホです。

 

ステレオスピーカー、および3.5mmヘッドホンジャックから出力されるサウンドは音圧(音の密度)が約40%パワーアップ。Amazon Music HDで配信されている楽曲を聴くと、中低域の重心が低く安定した滑らかなサウンドが楽しめます。特に有線ヘッドホン・イヤホンによる音楽再生は格段に肉付きが向上したため、ボーカルの実態感が際立ち、楽器の演奏も活き活きと感じられました。

↑Dolby Atmosのサウンドが映画視聴のサウンドをパワフルに引き立てます

 

自宅など周囲に気兼ねなく音を出して視聴できる環境で、映画やドラマなど動画コンテンツを楽しむならばXperia 1 IIIの内蔵スピーカーもおすすめです。「オーディオ設定」から「Dolby Atmos」を選択、「映画」モードを選択すると映画やドラマなど動画コンテンツの音声に立体感あふれるサラウンド効果をバーチャル処理によりかけた状態で楽しめます。

 

Netflixで配信されているアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン1-5で、“公安9課”のチームがポストヒューマンと対決するシーンでは、力強い爆音に埋没することなく、キリッと引き締まったダイアローグが聞こえてきます。銃声など効果音の粒立ちも良く、リアルな音声に囲まれながらどこまでも深くコンテンツの世界にダイブできます。サラウンド効果がとても鮮やかで透明感に優れているところがXperia 1シリーズの特徴であると筆者は思います。

 

ワイヤレスオーディオのハイレゾ化や遅延抑制の技術もフル装備

Xperia 1 IIIにはソニー独自の「360 Spatial Sound」という新しい立体サウンド技術も搭載されました。「オーディオ設定」から該当の項目をオンにすると、Amazon MusicやSpotify、Apple MusicなどXperiaで楽しめる音楽配信のコンテンツがライブ演奏のように立体的な音場感を伴って聴くことができます。

 

イヤホン・ヘッドホンによる音楽再生は有線・無線接続を問わず、オーディオ設定からDSEE Ultimateをオンにするとリスニング感が向上します。デジタル音楽コンテンツが配信のため圧縮する段階で失われた情報を補完しながら、ハイレゾ相当のきめ細かなサウンドにアップコンバートする機能です。DSEE Ultimateにより、ボーカルの豊かな質感、弦楽器の滑らかなタッチが生々しく蘇る感覚を体験してほしいと思います。

↑360 Spatial Soundも通常聴いている音楽ソースを立体的に楽しめる面白い機能です

 

Xperia 1 IIIは最新のBluetoothオーディオコーデックであるaptX Adaptiveにも対応しています。音質もさることながら、Bluetoothワイヤレス接続により発生する伝送遅延が極力抑えられる技術であることにも注目です。モバイルゲームコンテンツの音声をワイヤレスヘッドホン・イヤホンで聴く時に発生する音のズレが大幅に解消されます。それでもやはり遅延がゼロにはならないので、コマンド入力のタイミングと音のズレがプレイに致命的な影響を与えるシューティング、格闘ゲームや音モノのゲームを楽しむ際には有線接続のヘッドホン・イヤホンを選びたいところ。その選択が自由にできることもXperia 1 IIIの大きな強みです。

↑3.5mmヘッドホンジャックに有線接続のヘッドホン・イヤホンをつないで手軽に音楽再生が楽しめるところも、Xperia 1 IIIの魅力です

 

Xperia 1 IIIは長く愛用できるプレミアムスマホだ

Xperia 1 IIIの魅力は「スマホの最先端」が先取りできるだけではありません。カメラからオーディオ・ビジュアルまで幅広く洗練された上質なコンテンツ体験が楽しめるところにこそ、Xperiaのフラグシップモデルならではといえる本機の醍醐味があります。最高のデジカメ、モバイルコンテンツプレーヤーを探していた方にも、スマホの域を超えて長く愛用できるデバイスとしてXperia 1 IIIをおすすめします。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

コンパクトで持ち運びラクチン!スマホ撮影がはかどるスマホ三脚4選

スマホで自撮り写真や集合写真を撮影するのが当たり前と言える中で、あると便利なのがスマホ用の三脚です。写真はブレることがないうえに、足場が悪い場所でも安定して撮影が可能。外出時にスマホと一緒に持ち出したいアイテムです。しかし、荷物がかさばらないかは気になるところ。そこで今回は、コンパクトなスマホ三脚をご紹介します。

 

目次

 


携帯時にコンパクトにたためる4段伸縮式!


ヴァレック HAKUBA スマホ三脚

三脚は4段伸縮式でコンパクトにたためる軽量タイプ。スマホホルダーの固定部にはラバーグリップとクッションパッドを装備し、スマホに傷を付けることなくしっかり固定できます。また、幅5.9cmから8.7cmまでと、幅広いスマホサイズに対応しているうえ、広げて挟むだけで簡単に装着可能。さらに、背面と底面の2か所にネジ穴を装備し、三脚の3WAY雲台との組み合わせでさまざまなアングルでの撮影を楽しめます。通常のカメラ用三脚としてはもちろん、入学式や運動会などの学校行事やアウトドアシーンでの撮影でも活躍します。このほか、便利な専用ケースも付属。

【詳細情報】
サイズ:折りたたみ時/44.5cm、全高/128cm
重量:730g

 


10m離れても撮影できて大人数での撮影にもぴったり!


XXZU スマホ三脚

本体に軽量のアルミニウム合金を採用した、重量わずか650gの三脚。軽量ながら耐荷重に優れており、スマホはもちろんのこと、重量1.5kgまでのカメラを設置可能です。また、上下、左右、水平方向とそれぞれに動かすことができる3WAY雲台付きでカメラの向きを360度自由に変えられます。さらに、スマホ用のBluetoothリモコンが付いており、約10m離れた場所からの遠隔操作が可能。このほか、脚先端に滑り止めゴム素材を採用し、不安定な岩場や起伏のある地面など、滑りやすい環境でも安定した撮影ができます。高さは55cmから125cmまでの4段階伸縮で、収納後のサイズは45cm。なお、紐付き収納袋が付いてるので手軽に持ち運べます。

【詳細情報】
サイズ:収納時/45cm、高さ/55~125cm
重量:650g

 


フルチャージで約20時間使用できるワイヤレスリモコン付き!


Ginova 【2021進化版】 自撮り棒

こちらは自撮り棒でありながら、三脚としても使える一台。三脚の先の滑り止めゴムのおかげで、ロッドを伸ばした時にグラつきがなく、安定感が抜群です。ホルダー部分は水平360度×上下120度回転できるうえ、スマホを縦にも横にも設置することができます。対応スマホは幅5.2cm~10.5cmまでのAndroid & iPhoneです。また、ワイヤレスリモコンが付属し、フルチャージの状態で約20時間までの使用が可能。専用アプリをインストールする必要がなく、Bluetoothに接続してボタンを押すだけで、最大10m離れた場所からの遠距離操作ができます。

【詳細情報】
サイズ:折りたたみ時/20cm、全高/100cm
重量:235g

 


撮影時の手ぶれを軽減するグリップとしても使える!


Manfrotto ミニ三脚 PIXI Smart スマートフォンアダプターキット MKPIXICLAMP-BK

手持ちのスマホでの撮影をより快適に楽しむためのスマホアダプターとPIXIミニ三脚のキット。三脚として固定した撮影はもちろん、脚をたためば動画撮影時のグリップとして使用可能で、動きながらの撮影の際に手ぶれを軽減できます。また、三脚に付いたボタンを押すだけで角度調整ができるので、スピーディーに構図を変更可能です。対応スマホは幅8.35cmまでの機種。このほか、三脚に取り付けるための4分の1ネジ穴が付いているので、他の三脚にも取り付けられます。

【詳細情報】
サイズ:格納高/26cm、最伸高/21cm
重量:0.22kg

 

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UQ mobileからiPhone 12などの5G対応スマホ4機種が発売

KDDIと沖縄セルラーは6月7日、UQ mobileから「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「OPPO A54 5G」「AQUOS sense5G」を6月10日に発売すると発表しました。

 

iPhone 12はディスプレイがSuper Retina XDRの6.1型(2532×1170ドット)モデルで、本体サイズは幅71.5×高さ146.7×厚さ7.4mm、重量は162gです。CPUにはA14 Bionicを搭載。このほか、カメラは超広角と広角の2眼で、どちらも1200万画素となっています。

 

iPhone 12 miniは、5.4型のSuper Retina XDRディスプレイを搭載した、アップルの中では小型に位置するスマホ。本体サイズは幅64.2×高さ131.5×厚さ7.4mmで重量は133gです。CPUとカメラはiPhone 12と共通となっています。

 

UQ mobileでは、どちらも128GBモデルと64GBモデルをラインアップしています。

 

OPPO A54 5Gは、5000mAhの大容量バッテリーを搭載したモデル。カメラは約4800万画素のメインカメラのほか、約800万画素の超広角、約200万画素のマクロ、約200万画素のモノクロの4眼構成となっています。

 

このほかスペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 480、メモリーが4GB、ストレージが64GB。ディスプレイは解像度2400×1080ドットの約6.5型で、最大90Hzのリフレッシュレートに対応しています。本体サイズは約幅74.7×高さ162.9×厚さ8.4mmで、重量は約190gです。

 

AQUOS sense5Gは、4570mAhのバッテリーと省エネ性能に優れた約5.8型(2280×1080ドット)のIGZO液晶ディスプレイを搭載し、約1週間のバッテリー駆動時間を実現したとうたうモデル。

 

スペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 690、メモリーが4GB、ストレージが64GB。カメラは約1200万画素の標準カメラ、約1200万画素の広角カメラ、約800万画素の望遠カメラの3眼構成です。本体サイズは約幅71×高さ148厚さ8.9mmで、重量は約178g。

 

なお、発売されるモデルはすべて5Gに対応しています。

データ容量3GBで月1628円の「くりこしプラン 5G」がUQ mobileから

↑UQ mobileのサイトから

 

KDDIと沖縄セルラーは6月7日、UQ mobileの料金プランに「くりこしプラン 5G」を追加しました。提供開始は2021年の夏からとなっています。

 

くりこしプラン 5Gは、「ひとりからでもおトクに利用できる」がコンセプトになっている、4G向けの「くりこしプラン」の5G対応版。余ったデータ容量を翌月に繰り越せるほか、データ消費ゼロの「節約モード」、ユーザーの利用用途に合わせて選べる「通話オプション」なども利用できます。

 

プランは、「くりこしプランS 5G」「くりこしプランM 5G」「くりこしプランL 5G」の3つを用意。くりこしプランS 5Gはデータ容量3GBで月額1628円(税込み)、データ容量超過時の通信速度は最大300kbpsです。くりこしプランM 5Gはデータ容量15GBで月額2728円(税込み)、データ容量超過時の通信速度は最大1Mbps。くりこしプランL 5Gはデータ容量25GBで月額3828円(税込み)、データ容量超過時の通信速度は最大1Mbpsとなっています。

 

また、UQ mobileでは対象のでんきサービス加入でくりこしプランを割引できる「でんきセット割」を6月10日から提供開始します。

 

でんきセット割は、UQでんき・auでんきに加入したユーザーまたはその家族が、専用サイトから申し込むことで、くりこしプランの月額料金が割引されるというもの。

 

割引額は、くりこしプランSが638円割引で月額990円(税込み)に、くりこしプランMが638円割引で月額2090円(税込み)に、くりこしプランLが780円割引で月額2970円になります。なお、くりこしプラン 5Gも割引の対象です。

月1390円で6GBのデータ通信と70分の無料通話がセットになった「合理的みんなのプラン」が提供開始

日本通信は6月3日、月6GBのデータ通信と月70分の無料通話がセットになって月額1390円(税込み)のプラン「合理的みんなのプラン」の提供を開始しました。

 

日本通信は、総務省が実施した実態調査に触れ、「3大キャリアのショップ店員の4割超が『利用者のニーズを確認することなく、高額な料金プランを勧誘した』ことが明らかとなり大きな問題となる中、当社は、小容量帯についても安心できる『合理的な携帯料金プラン』、みんなのプランを提供開始することといたしました」と、今回のプラン提供の背景を明らかにしています。どこか強気な印象を受けますね。

 

合理的みんなのプランは、総務省が示すデータ使用量の分布において66%をカバーできるとする6GBが月の基本容量です。6GBを超えた場合は1GBあたり275円で追加できます。また、ユーザー自身で上限値を設定することができ、自身に合った最適な容量を決めながら、データ使用量に応じた金額を支払うことができます。

 

なお、通信規格はLTEのみで、5Gは非対応です。

 

通話は携帯キャリアと同じ通話品質で、通話時間は月70分まで月額料金に含まれます。この70分は月の平均通話時間130分という統計数値をもとに、発信と着信を半々と想定すると65分になると判断し、それをカバーする時間としています。なお、ひと月で70分の通話時間を超えた場合は、30秒ごとに11円かかる仕組みです。

1万円台の超小型SIMフリー携帯電話「NichePhone-S+」登場、VoLTE対応で通話品質が向上

フューチャーモデルは6月3日、国内の4G端末としては最小・最軽量クラスのSIMフリー携帯電話「NichePhone-S+」を6月11日に発売すると発表。販売は、ビックカメラやヨドバシカメラほか家電量販店、Amazon、BEGALO SHOPヤフー店などで、価格は1万3800円です。

 

NichePhone-S+は、クラウドファンディング「Makuake」で目標2000%を達成した注目度の高い携帯電話。累計出荷台数2万台を超える人気の従来モデル「NichePhone-S」の後継機にあたります。

 

Niche Phone-S+は新たにLTEのデータ通信で音声通話ができるVoLTEに対応。通話の品質が向上しています。

 

また、約幅50×高さ90×厚さ9.5mmというカードサイズの小ささと、約52gという軽さも魅力です。

 

このほか、モバイルルーターとして使えるテザリング機能や、SMS、ICレコーダー機能にも対応。

 

スペックは、CPUがMT6737M、メモリーは4GB、ストレージは512MBで、OSはAndroid 6.0という構成。ディスプレイサイズは0.96型、バッテリーは1000mAhです。対応のSIMは、ドコモ、ソフトバンク、Y’mobile、IIJmio、mineo、nuroモバイル、HISモバイル、NifMo by NIFTYで、SIMのサイズはnanoSIMとなっています。

 

従来も通話用の2台目やテザリング用などの需要がありましたが、このモデルもそういったニーズで人気を集めそうです。

物理ボタン搭載でゲームがはかどる5G対応ゲーミングスマホ「Black Shark 4」が発売決定

ブラックシャーク科技ジャパンは5月31日、5G対応のゲーミングスマートフォン「Black Shark 4」の日本向けモデルを順次販売すると発表。また、販売に先駆けて、6月4日19時からオンラインで製品発表イベントとPUBGモバイルカスタムマッチ大会を開催することを発表しました。

 

Black Shark 4は8GBメモリーと128GBストレージ搭載の下位モデルと、12GBメモリーと256GBストレージ搭載の上位モデルをラインアップ。価格は下位モデルが5万9800円、上位モデルが7万2000円です。下位モデルは7月20日に販売を予定しているほか、6月4日のイベント終了後に先行予約を開始します。いっぽう、上位モデルの販売開始日は未定となっています。

 

Black Shark 4は、2021年3月に中国で発表されたモデル。本体側面に収納可能なゲーム操作用の物理ボタンや、本体内部のチップをサンドイッチする2つの液体冷却ユニットを搭載する、ゲーミングスマホです。物理ボタンはLボタンとRボタンがそろっており、軽いタッチで素早く反応するとしています。

 

また、6.67型の有機ELディスプレイを搭載。解像度は2400×1080ドットで、リフレッシュレートは144Hz、タッチサンプリングレートは720Hzと、なめらかな映像表示と良好なタッチ感度を実現しています。

 

CPUにはQualcommのSnapdragon 870を搭載。さらにメモリーはデータ転送速度が速いLPDDR 5、ストレージは書き込みや読み込み速度が速いUFS 3.1を採用しています。カメラはメインが4800万画素、超広角が800万画素、マクロが500万画素の3眼構成です。バッテリーは4500mAh。5Gの対応バンドはn1/n3/n8/n28/n41/n77/n78で、sub6もカバーしています。

 

このほか、ゲーム中にディスプレイやオーディオ設定を変更したり、隠れた敵を見つけやすくするために画面の色を反転させるハンティングモードや神シーンを30秒遡って録画するシャークタイム機能が使えたりする「Shark Space 4.0」も搭載されています。

 

なお、アクセサリーとしてイヤホンやクーラーなども一部を除き7月20日に販売予定です。

ドコモ、サムスンのオリンピック記念スマホと5G対応スマホを6月3日に発売

NTTドコモは5月31日、サムスン電子の東京2020オリンピック記念モデル「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51B」と5G対応スマートフォン「Galaxy A52 5G SC-53B」を、6月3日に発売すると発表。なお、事前予約は現在受け付け中です。

 

Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bは、ハイスペックモデル「Galaxy S21 5G」をベースにした限定モデル。ボディにはファントムブルーを、サイドフレームにはゴールドカラーを採用し、背面にはオリンピックロゴが印字されています。

 

また、パッケージにもこだわっており、特別感のあるプレミアムパッケージで提供されるほか、壁紙やロックスクリーン、アプリアイコンなどがカスタマイズされたモデルです。

 

ディスプレイは、6.2型の有機EL仕様。本体サイズは約幅71×高さ152×厚さ7.9mmで、重量は約171gです。カメラは約1200万画素のメインカメラのほか、約6400万画素の望遠、約1200万画素の超広角の、トリプルカメラ構成。このほかスペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 888、メモリーが8GB、ストレージが256GBとなっています。

 

いっぽうの、Galaxy A52 5Gはミドルレンジにあたるモデル。ディスプレイは約6.5型で、狭額縁ベゼル「Infinity-O Display」を採用しています。また、リフレッシュレートは120Hzに対応しており、動画やゲームが快適に楽しめるとしています。

 

カメラは、約6400万画素のメインカメラのほか、約1200万画素の超広角、約500万画素のマクロ、深度測定の4眼構成。このほかスペックは、CPUがQualcommのSnapdragon 750Gで、メモリーは6GB、ストレージは128GB。バッテリーは4500mAhとなっています。また、5G通信はSub-6に対応します。

 

本体サイズは約幅75×高さ160×厚さ8.4mmで、重量は約188g。このほか、防水や防塵、おサイフケータイ、指紋認証と顔認証などに対応しています。

世界初18GBメモリ搭載も! ハイスペックすぎるASUSのゲーミングスマホ「ROG Phone 5」の詳細

ASUSは、ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 5」と、数量限定のハイスペックモデル「ROG Phone 5 Ultimate」を5月28日より順次発売します。本体カラーはROG Phone 5がストームホワイトとファントムブラックの2色、ROG Phone 5 Ultimateがストームホワイトのみ。

↑オンラインで新製品を発表したASUS JAPANの塩野拓也氏

 

メモリ 価格(税込) 発売日
ROG Phone 5 12GB 9万9800円 6月4日
16GB 11万4800円 5月28日
ROG Phone 5 Ultimate 18GB 14万9800円 2021年夏予定

 

ROG Phone 5は、スマホゲーム向けを快適にプレイできるよう、高い3Dグラフィック処理能力や背面タッチセンサーなどを備えたゲーミングスマートフォン。CPUチップセットには「Qualcomm Snapdragon 888 5G」を搭載。メモリーは、ROG Phone 5が12GBと16GBの2モデルをラインナップし、ROG Phone 5 Ultimateは世界初となる18GBとなります。また、本体ストレージは、ROG Phone 5が256GB、ROG Phone 5 Ultimateが512GB。OSはAndroid 11をサポートしています。

↑ヘビーなゲームアプリでもスムーズに処理できる高いスペックが特徴

 

↑ベンチマークも他を圧倒するハイスコア

 

本体中央部にCPUを配置した設計により高い熱効率を実現しています。さらに、アクセサリとして外付けクーラー「Aero Active Cooler 5」を用意し、ゲーム中のオーバーヒートを防いで処理能力の低下を抑えます。なお、ROG Phone 5 UltimateにはAero Active Cooler 5が標準同梱されます。

↑CPUチップセットを中央に配置することで排熱性を強化

 

↑アクセサリの「Aero Active Cooler 5」を使えば、CPUをしっかり冷やすことができます

 

 

ディスプレイには、6.78インチのサムスン製AMOLEDディスプレイを採用。解像度は2448×1080ドットのフルHD+。業界最高水準の144Hz/1msのリフレッシュレートを実現しているほか、タッチサンプリングレートは300Hz、タッチ入力遅延は24.3msで、タッチ操作時の高いレスポンス性能を実現しています。

↑ディスプレイはサムスン製AMOLEDを採用ぎょう

 

↑業界最高水準となる144Hzのリフレッシュレート

 

デュアルフロントステレオスピーカーを内蔵しており、本体だけでも広がりのあるサウンドを楽しむことが可能。また、前モデル「ROG Phone 3」では非搭載だった3.5mmイヤホン端子が復活し、有線イヤホン/ヘッドホンを利用できるようになりました。ESS製DACチップを内蔵しており、ハイレゾ音源の再生にも対応します。

↑デュアルフロントステレオスピーカーを内蔵。3.5mmイヤホン端子も備えています

 

本体背面にスワイプ操作などにも対応するタッチセンサーを備えるほか、本体を傾けて操作するモーションセンサーや超音波センサーなど最大18種類の操作に対応。ゲームプレイ時に操作を割り当てることで、複雑な操作も快適に行うことができます。

↑18種類の操作方法に対応

 

また、本体背面には「ROG VISION」という小さなモノクロ画面を備えており、バッテリー残量などの情報を表示できるほか、好みの画像を設定して表示させることも可能です。

↑端末状態などを表示できる「ROG VISION」を背面に搭載

 

カメラスペックは、インカメラが2400万画素、背面カメラが6400万画素の広角カメラ(メイン)、1300万画素の超広角カメラ(2nd)、500万画素のマクロカメラ(3rd)の3カメラ構成。

 

バッテリーはCPUを挟んだ両サイドに3000mAhずつ、計6000mAhの大容量バッテリーを搭載。65Wの急速充電時はわずか52分でフル充電できます。また、充電ポートは本体の下部のほか中央部にも配されており、ゲームプレイ時横向きに本体を持ったときでも充電ケーブルが邪魔になりにくい設計となっています。

↑6000mAhの大容量バッテリーを搭載

 

近年では、スマホ向けゲームアプリもPCやコンシューマ機向け顔負けの本格的なものが登場しており、スマホ端末にもより高い処理性能が求められるようになりつつあります。スマホゲームをメインにプレイしているユーザーや、スマホにより高い性能や操作性を求めるゲームファンは、ぜひASUSのゲーミングスマホROG Phone 5をチェックしてみてください。

 

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「スマホ顔面落下」問題をスッキリ解決! ハンズフリー視聴が快適すぎる「首掛けスマホホルダー」5選

スマホを手に持ちながら動画などを見ていて、次第に腕が疲れたり、仰向けで使っていたスマホが顔に落ちて痛い思いをしたり……といった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、スマホでの動画視聴やビデオ通話をハンズフリーで楽しめる首掛けスマホホルダーをご紹介します。一度使えば、その快適さを実感できるはずですよ!

 

目次

 


しなやかなアームは曲げ癖がつかず扱いやすい!


FLEXD-X スマホホルダー

高品質ABS樹脂でできたホルダー部分は、幅58~82mm、厚さ12mmまでのほぼ全てのスマホに対応。軽量でありながら壊れにくく、手触りの良いマット仕上げです。ホルダーは360度回転するため自在に角度調整でき、好みの角度で動画などを快適に楽しめます。アーム部分は軽い力でしなやかに曲がり、安定感抜群。曲げ癖がつかず、扱いやすいのが特徴です。アームを外せばスマホスタンドとして使えます。

【詳細情報】
サイズ:収納時/直径12cm
重量:約445g

 


安定感抜群の頑丈なアルミ合金製アーム


Newseego 首掛けスマホホルダー

アーム部分は頑丈なアルミ合金で作られており、安定感が抜群。首掛け部分は耐衝撃性があり首に優しいため、長時間使い続けられます。スタンド部分はABS素材で、スマホを保護し傷つける心配はありません。ユーザーからは「とても軽く、アームも動かしやすく、スマホの固定もしっかりしていて手も目も疲れません。安価でいまのところ特に変色や変形、損壊もなく、大変重宝しています」と好評です。

【詳細情報】
サイズ(梱包):27.6×22.6×8.9cm
重量(梱包):220g
カラー:ピンク・ブラック・ホワイト

 


折りたたんでコンパクトになるから持ち運びにも最適!


ATiC 折りたたみ式首掛けスマホホルダー


人間工学に基づいた首掛け設計で快適にスマホを利用できます。4~10.5インチのスマートフォンに対応。ホルダー部分は360度調整可能で、デバイスを縦置き・横置きしてもしっかり固定できます。耐久性に優れているほか、デバイスを挟む先端部分にはゴム製のパッドが付いているため、スマホなどに傷がつく心配はありません。使っていないときには取り外して折畳めるので持ち運びなどにも便利です。

【詳細情報】
サイズ:アーム/60cm、ホルダー/12.5~17.5cm

 


厚みのあるネックパッドが首にかかる負担を軽減!


YUNLEJP 首掛け式スマホホルダー


寝ながらの映画鑑賞やビデオ通話がより快適に楽しめるスマホホルダー。耐久性の強いアルミニウム・マグネシウム合金などで作られており、長期間使用しても変形しません。首のあたる部分には厚いネックパッドを採用しているため、首にかかる負担を軽減させ、ストレスフリーに使えます。ホルダー部分には滑り止め加工が施されているほか、ダブルシリコーン保護により使用中にずれたり、デバイスに傷がつく心配がありません。

【詳細情報】
サイズ:26×9×9cm
重量:455g

 


大きいタブレットもしっかり固定できる頼もしさ!


ligangam 首掛け式スマホホルダー


ホルダーがクルクルと360度動かせて、好みの角度で調整できます。端末を挟むクリップ部分は両側広がるタイプでスマホ・タブレットをしっかり固定します。スダンド部分はABS素材とアルミニウム合金を採用し、樹脂加工を施しているので、スマホを傷付けません。高品質の耐震スポンジを使用したネックパッドで使用中の首を痛めないのも特徴。ユーザーからは「片手でタブレットを持っているだけでしんどく使いづらったのですが、この商品があれば両手がフリーになりとても楽でした。それに、縦横楽に変えられてよかったです」という声も。

【詳細情報】
サイズ:クランプ口/11.5~18.5cm
重量:380g

 

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5分以内の国内通話は無料、月550円の「イオンでんわ5分かけ放題」

イオンモバイルは5月28日、1通話5分以内の国内通話が無料になる「イオンでんわ5分かけ放題」を6月1日に提供開始すると発表しました。料金は月額550円です。2017年に提供していたイオンでんわ5分かけ放題を復活させる形と言っていいでしょう。

 

イオンモバイルでは、かけ放題サービス「イオンでんわ10分かけ放題」(月額935円)と、「050かけ放題」(月額1078円)を提供していましたが、今回再度提供するイオンでんわ5分かけ放題は、従来よりもさらに低価格で利用できるサービス。音声通話の利用状況に合わせて、最適なかけ放題サービスを便利にお得に選べるとしています。なお、イオンでんわ10分かけ放題と050かけ放題は引き続き提供されます。

 

イオンでんわ5分かけ放題は、専用アプリ「イオンでんわ」から発信することで、1通話5分以内の国内通話料が無料になります。5分を超過すると30秒ごとに11円かかります。

 

申し込みは新規であれば、イオンモバイルの契約と同時に申し込み可能。すでにイオンモバイルを利用しているユーザーは、電話もしくは店舗での申し込みとなります。なお、音声プラン専用サービスのため、データプランおよびSMS付きデータプランに加入しているユーザーは利用できません。

ワイモバイル、4眼カメラ搭載の5Gスマホ「OPPO Reno5 A」を6月3日に発売、5月28日から予約開始

ソフトバンクとウィルコム沖縄は5月27日、ワイモバイルから4眼カメラを搭載した5Gスマートフォン「OPPO Reno5 A」を6月3日に発売すると発表。5月28日から予約受け付けを開始します。

 

OPPO Reno5 Aは、背面に6400万画素のメインカメラのほか、800万画素の超広角カメラ、200万画素マクロカメラ、200万画素モノクロカメラを搭載。これに加えて、街中の光を美しくぼかして被写体を際立たせたロマンチックな写真が撮影できるネオンポートレートモードや、暗い場所でも明るく撮影できるウルトラナイトモードなどに対応しています。

 

主なスペックはSnapdragon 765G、6GBメモリー、128GBストレージで、OSはAndroid 11を搭載。バッテリーは4000mAhとなっているうえ、30分間で約41%まで充電が可能としています。

 

ディスプレーは約6.5型で、解像度はフルHD+(2400×1080ドット)。リフレッシュレートは90Hzに対応しています。このほか、IP68相当の防じん・防水やおサイフケータイに対応。また、生体認証は指紋認証を採用しています。

mineo、月385円でデータ通信が使い放題になるオプションを発表、通信速度は最大1.5Mbps

オプテージは5月26日、モバイルサービス「mineo」において、通信速度最大1.5Mbpsでデータ通信が使い放題になる「パケット放題 Plus」を6月1日から開始すると発表。料金は月額385円ですが、10GB以上のコースに契約しているユーザーは無料となります。

 

パケット放題 Plusに加入すると、専用アプリやmineoのマイページから「mineoスイッチ」をオンにすれば、最大1.5Mbpsの速度で通信が可能になります。データ通信するコンテンツには制限がないほか、契約しているデータ容量を使い切った後でも利用できるのが特徴です。ただし、混雑回避のため、3日間で10GB以上利用した時は速度制限がかかるとしています。

 

mineoスイッチは任意のタイミングでスイッチをオフにすることも可能なので、より高速な通信で利用したい場合は、すぐに切り替えることができます。

 

オプテージでは、2021年3月から先行トライアルを実施しており、96%のユーザーから、通信速度最大1.5Mbpsは十分な速度という回答をもらったとしています。また、利用シーンはSNSやYouTubeなどの動画視聴、Zoomなどのビデオ会議などが多く、おおむねすべてのサービスで利用可能とのこと。この結果を見る限り、期待できると言えます。

 

なお、パケット放題 Plusのオプション料金が最大3カ月無料になるキャンペーンを実施。6月1日~8月31日の間に、パケット放題 Plusに新規で申し込むユーザーが対象となります。まずは加入してみるのがよさそうですね。

IIJmioモバイルサービス ギガプランでデータ容量のシェアやプレゼントが可能に

インターネットイニシアティブは5月25日、個人向けモバイルサービスの新プラン「IIJmioモバイルサービス ギガプラン」に新機能を追加すると発表。6月1日から提供を開始します。

 

新機能は同一契約(同一ID)のギガプラン回線の中で、データ容量をシェアできる「データ容量のシェア」、同一契約のギガプラン回線において、データ容量を移すことができる「データ容量プレゼント」、5Gオプション、ギガプラン専用追加データ量が追加されます。

 

データ容量のシェアは、同一IDの複数のギガプラン回線をひとつのグループにまとめることで、そのグループ内で合算したデータ容量を分け合うことができます。SIMの種類と容量に関係なくシェアできるほか、シェアの解除はいつでも可能としています。

 

データ容量プレゼントは、同一ID内のギガプラン回線において、データ容量が不足している回線に対し、ほかの回線のデータ残量から10MB単位でデータ容量を移行することができます。

 

5Gオプションは会員専用サイトから申し込むことで5G通信が利用可能。こちらは無料で提供されます。

 

ギガプラン専用追加データ量は、データ容量が不足したときに、IIJmioのWebサイトから1GBあたり220円で、クーポンの形で購入・追加が可能です。クーポンは毎月最大で20枚まで購入できます。なお、クーポンの有効期限は購入した当月の末日で、残ったデータ容量を翌月に繰り越すことはできません。

 

また、6月1日から全国のビックカメラグループやヨドバシカメラなどに専用カウンターで、音声通話機能付きSIMカードの即日開通に対応。申し込みがしやすくなります。

世界最小のFeliCa機能搭載スマホ「Jelly 2」の予約開始、価格は2万4999円

FOXは5月24日、世界最小をうたうFeliCa機能搭載Androidスマートフォン「Jelly 2」の予約を開始。5月31日から販売を開始します。価格は2万4999円で、FOX ONLINE STOREや、ヨドバシカメラドットコム、ビックカメラドットコムなどで取り扱います。

 

Jelly 2は、本体サイズ幅49.4×高さ95×厚さ16.5mmと、クレジットカードと同等の大きさのスマートフォン。初代Jellyと比べてディスプレイサイズは120%大型化し、3型のディスプレイを搭載しています。また、バッテリー容量は2000mAhと、こちらも初代Jellyに比べて2倍以上の容量を実現しました。

 

さらに、FeliCa機能を搭載しており、おサイフケータイとして使用可能。モバイルSuicaやモバイルWAON、nanacoモバイル、楽天Edyなどを利用できます。なお、指紋認証にも対応し、セキュリティ面でも安全とのこと。

 

主なスペックは、CPUがHelio P60のほか、メモリーは6GB、ストレージは128GB、カメラは背面が1600万画素。OSはAndroid 10を搭載しています。対応するLTEバンドは、1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/34/38/39/40/41/66。このほか、デュアルSIMとデュアルVoLTEに対応しています。

甘えん坊だと……!? シャープのロボット「RoBoHoN(ロボホン)」に弟モデル登場

シャープは5月21日、モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」の弟モデル「SR-S04BJ(LTE/3Gモデル)」を発表。ベネフィットジャパンからオリジナルモデルとして、6月下旬以降に発売します。価格は、ロボホン単体で21万7800円、タブレットとセットの価格は26万9280円で、それぞれ36回の分割支払いが可能です。

 

弟モデルは、ロボホンの特徴である二足歩行はもちろん、持ち歩きやすいコンパクトサイズ、カメラ、歌やダンスなど、“お兄ちゃん”(現行モデル)の機能はそのままに、甘えん坊でおっとりした性格になったそうです。

 

また、早口言葉を噛んでしまったり、歌の音程を外してしまったりするなど、あどけない仕草を披露してくれるとのこと。さらに、“お兄ちゃん”よりも高い声でゆっくり話してくれるとしています。完全に狙いに来ている性格です。

 

すでに“お兄ちゃん”を持っている場合は、弟モデルと接続すると兄弟の設定になり、 ロボホン専用アプリ「ロボ会話2」を起動しなくても自発的に兄弟が会話をするようになります。兄弟同士の特別な会話や、一緒に歌やダンスをする様子を楽しめるそうです。

 

身長は約19.8cmで、体重は約395g。そのほか主なスペックは、Snapdragon 430、2GBメモリー、16GBストレージです。通信はLTE及び3Gに対応するほか、IEEE802.11a/b/g/n/acおよびBluetooth 4.2に対応しています。バッテリーは約1日以上持ち、充電時間は約130分です。

ソニー、ミドルクラスの5Gスマホ「Xperia 10 III」がワイモバイルから発売

ソフトバンクとウィルコム沖縄は5月20日、ワイモバイルからソニーの5Gスマートフォン「Xperia 10 III」を6月中旬以降に発売すると発表。

 

Xperia 10 IIIは、Xperiaのミドルレンジスマホとしては初の5Gに対応したモデル。5Gはsub6に対応しています。

 

本体には解像度2520×1080ドットの、約6型有機ELディスプレイを搭載。本体サイズは約幅68×高さ154×厚さ8.3mmで、重量は約169gです。

 

カメラは約1200万画素の広角と、約800万画素の超広角、約800万画素の望遠の3眼構成となっています。カメラ機能も十分で、被写体やシーンに適した設定を自動で選ぶプレミアムおまかせオートや、美しい夜景を撮影できるナイトモードなどを備えています。

 

このほかスペックは、Snapdragon 690、6GBメモリー、128GBストレージ、4500mAhバッテリーなど。なお、バッテリーは負荷を軽減する「いたわり充電」とXperia独自の「充電最適化技術」により3年使っても劣化しにくいとしています。

4眼カメラで撮影はかどる5Gスマートフォン「OPPO Reno5 A」がワイモバイルから発売

ソフトバンクとウィルコム沖縄は5月20日、ワイモバイルの新商品として、4眼カメラを搭載した5Gスマートフォン「OPPO Reno5 A」を発売すると発表。6月上旬以降に発売します。

 

背面カメラは、約6400万画素のメインカメラ、約800万画素の超広角カメラ、約200万画素のマクロカメラ、深度測定センサーの4眼構成。また、街中の光をぼかして被写体を際立たせる写真を撮影できるネオンポートレートモードや、暗い場所でも明るく撮影できるウルトラナイトモードなどを搭載しています。

 

ディスプレイは約6.5型で、解像度は2400×1080ドット。リフレッシュレートは最大90Hzで、滑らかな操作が可能としています。このほか主なスペックはSnapdragon 765G、6GBメモリー、128GBストレージ、4000mAhバッテリーなど。本体サイズは、約幅75×高さ162×厚さ8.2mmで、重量は約182gです。

 

また、防水・防じん仕様となっているほか、おサイフケータイ、指紋認証に対応しています。

ソニーSIMフリーの5Gスマホ「Xperia 5 II」が28日に発売、価格は11万円台

ソニーは5月20日、5G対応のフラッグシップスマートフォン「Xperia 5 II」のSIMフリーモデルを5月28日に発売すると発表。ソニーストアおよびソニーの直営店ほか、一部の家電量販店、ECサイトで本日から予約受け付けを開始しています。ソニーストアでの価格は11万4400円。

 

Xperia 5 IIは2020年冬モデルとして各キャリアから発表されたモデル。本体サイズ約幅68×高さ158×厚さ8mmとコンパクトながら高性能で、CPUはQualcommのSnapdragon 865、メモリーは8GB、ストレージは256GBを搭載しています。また、5GはSub6に対応するほか、デュアルSIMにも対応しています。

 

カメラは、16mm相当の超広角、70mm相当の望遠、24mm相当の標準の3眼構成で、有効画素数はすべて約1220万画素。さらに、人物や動物の瞳にフォーカスを合わせる「リアルタイム瞳AF」や、4K HDR 120コマ/秒のスローモーション撮影といった撮影機能も搭載しています。

 

また、音質面でもこだわっており、高音質化技術のDSEE Ultimateに対応し、あらゆる圧縮音源をハイレゾ相当の音源にアップスケーリングして再生することができます。

新しい生活様式にピッタリなスマホ「arrows Be4 Plus F-41B」がドコモから

NTTドコモは5月19日、FCNTの最新スマートフォン「arrows Be4 Plus F-41B」を発売すると発表。5月28日から発売します。機種代金は一括払いで2万1780円。

 

arrows Be4 Plus F-41Bは、従来モデルで注目を集めたハンドソープや食器用洗剤での丸洗いが可能なことや、操作が簡単なシンプルモード、耐衝撃設計による堅牢性などを備えつつ、基本スペックの向上および新しい生活様式に対応した機能を搭載したモデル。

 

新たに、ビデオ通話中に通知が来ないようにしたり、着信が来た時に定型文で簡単に応答できたりする「オンラインコミュニケーションマネージャー」機能を搭載。より快適にビデオ通話ができるようになりました。

また、マスクでこもった相手の音声も聞き取りやすくなる「マスク通話モード」を搭載しています。

さらに、アルコールや次亜塩素酸水でボディを直接除菌できるようになったほか、決済アプリやポイントアプリを登録して買い物時にすぐに使える「FASTウォレット」機能を搭載しています。

 

スペックは、背面カメラが約1310万画素の単眼、CPUがQualcommのSnapdragon 460、メモリーが4GB、ストレージが64GB。ディスプレイは約5.6型で有機ELを搭載しています。本体サイズは約幅71×高さ148×厚さ9.4mmで、重量は約160g。

サムスンの5G対応ミドルレンジスマホ「Galaxy A52 5G」がドコモから発売

NTTドコモは5月19日、サムスン電子の5G対応スマートフォン「Galaxy A52 5G」を発売すると発表。6月上旬から発売します。

 

Galaxy A52 5Gはミドルレンジの5G対応スマートフォン。ディスプレイは約6.5型で、狭額縁ベゼル「Infinity-O Display」を採用しています。また、リフレッシュレートは120Hzに対応しており、動画やゲームが快適に楽しめるとしています。

 

カメラは、約6400万画素メインカメラのほか、約1200万画素の超広角、約500万画素のマクロ、深度測定の4眼構成。マクロカメラは、約40mmの近距離にある被写体でも精細に写し出せるため、花の繊細さやペットの毛並みなどの撮影も可能としています。

 

CPUはQualcommのSnapdragon 750Gで、メモリーは6GB、ストレージは128GB。バッテリーは4500mAhとなっています。また、5G通信はSub-6に対応。

 

本体サイズは約幅75×高さ160×厚さ8.4mmで、重量は約188g。このほか、防水や防塵、おサイフケータイ、指紋認証と顔認証などに対応しています。

ソニーのエントリースマホ「Xperia Ace II」がドコモから発売

NTTドコモは5月19日、ソニーのエントリースマートフォン「Xperia Ace II」を発売すると発表。5月28日から発売を開始します。価格は一括払いで2万2000円。

 

Xperia Ace IIは、4500mAhのバッテリーを搭載したスマートフォンとしては世界最小サイズを実現したとしています。本体サイズは約幅69×奥行き140×高さ8.9mm。Xperiaシリーズとしては初めてノッチを採用しているのもポイントです。ディスプレイは約5.5型を搭載し、解像度はHD+となっています。

 

カメラは約1300万画素の単眼構成ですが、深度測位カメラを搭載しており、背景をぼかしたポートレート撮影が可能です。

 

このほかスペックは、CPUがMediaTekのHelio P35、メモリーが4GB、ストレージが64GB。

 

また、画面サイズに最適化されたレイアウトで文字やアイコンサイズが大きく見やすい「かんたんホーム」を備えるなど、スマートフォン初心者向けのモデルになっているとのこと。これに加えて、おサイフケータイや本体側面の指紋認証センサーなど、必要十分と言える機能がそろっています。

Galaxyのフラグシップスマホに特別仕様が登場!「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」がドコモから販売

サムスン電子は5月19日、限定モデル「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」をNTTドコモから販売すると発表しました。6月上旬に発売を開始します。

 

「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」は、「Galaxy S21 5G」をベースにした限定モデル。ボディにはファントムブルーを、サイドフレームにはゴールドカラーを採用し、背面にはオリンピックロゴが印字されています。また、サイドフレームは、カメラフレームと一体化しており、高級感と美しさを感じるスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

 

さらに、パッケージにもこだわっており、特別感のあるプレミアムパッケージで提供されるほか、壁紙やロックスクリーン、アプリアイコンなどがカスタマイズされています。

 

「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition」のディスプレイは、6.2型の有機EL仕様。本体サイズは約幅71×奥行き7.9×高さ152mmで、重量は約169gです。

 

カメラは約1200万画素のメインカメラのほか、約6400万画素の望遠、約1200万画素の超広角の、トリプルカメラ構成となっています。このほかスペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 888、メモリーが8GB、ストレージが256GBです。

スマホとしては異例の超大型センサー搭載! カメラ性能に振り切った「AQUOS R6」が超おもしろい

シャープは、カメラ機能を強化した5G対応のAndroidスマートフォン「AQUOS R6」を、NTTドコモおよびソフトバンクの2021年夏モデルとして発売します。

↑シャープ「AQUOS R6」(ブラック、ホワイト)

 

AQUOS R6は、独ライカカメラと共同開発したセンサーやレンズ、カメラシステムを搭載。“co-engineered with Leica”と銘打った第1弾製品として展開します。

↑国内メーカーのスマホでは初となるライカカメラ共同開発のカメラシステムを搭載

 

カメラには、一般的なスマートフォンの約5倍の大きさとなる1インチサイズのイメージセンサーと、ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用。超大型センサーによる圧倒的な集光量で、暗い場所でも高感度、かつ広角から望遠までひずみを抑えた撮影を可能にしています。

↑レンズは7枚構成

 

さらに、カメラの土台となるセンサーやレンズなどのスペックの高さに、スマホが得意とするコンピュテーショナルフォトグラフィー(デジタル画像処理技術)を融合。デジタルズーム時にも細部の輪郭まで緻密に再現できるほか、夜景撮影時にはノイズを抑えたダイナミックレンジの広い描写が可能になるなど、昼夜、室内外を問わず、大切な瞬間をその場の“空気感”とともに残します。

 

6.6インチ/WUXGA+(1260×2730ドット)のディスプレイには、世界初となる1Hz-240Hzで駆動する有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。表示コンテンツに応じて駆動速度を自動で切り替え、高い省エネ性能と、滑らかで残像を抑えたクリアな表示を両立します。

 

10億色の色彩階調と2000万:1の高コントラスト、業界最高レベルの2000nit(cd/m2)の高いピーク輝度などにより、HDRコンテンツを明るく臨場感のある立体的な映像で表示します。

↑高い省エネ性能と高画質を両立した有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」

 

本体前面は、フロントカメラ部分以外はほぼディスプレイという設計で、画面内に3D超音波指紋センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」を内蔵。指紋認証エリアが広いため、2本の指で同時にタッチするよう登録しておけば、従来の20倍のセキュリティ強度にすることも可能です。

↑画面内に指紋センサーを内蔵。フロントカメラによる顔認証にも対応しています

 

本体スペックは、OSがAndroid 11対応、CPUはQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform(2.8GHz+1.8GHz オクタコア)で、RAMは12GB、内蔵ストレージは128GB。カメラは、フロントカメラが1260万画素、背面カメラが2020万画素。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/axをサポートしています。NFC・おさいふケータイにも対応しています。サイズ・質量は約162×74×9.5mm/約207g。

 

コンパクトデジタルカメラ並みの超大型イメージセンサーと、ライカ共同開発によるスマホの常識を超えたカメラスペックで、とにかく撮影が楽しくなりそうなシャープの「AQUOS R6」は、スマホのカメラ機能をよく利用する人にオススメのモデルといえそうです。

 

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バルミューダがまさかのスマホ参入! ソフトバンクから京セラ製5Gスマホ

バルミューダは5月13日、携帯端末事業の参入を発表しました。端末の発売時期は11月以降を予定しており、価格は未定です。

 

同社はこれまで家電事業で培った経験と実績をもとに、5Gスマートフォンの開発・販売に参入。自社工場を保有しないファブレスメーカーのため、京セラが製造パートナーとなります。キャリアはソフトバンクの独占となりますが、同時にSIMフリーモデルの販売も計画しているそうです。

 

バルミューダといえば、代表作の「BALMUDA The Toaster」をはじめ、「BALMUDA The Pure」「BALMUDA The Speaker」など、「音」にこだわる家電メーカーとしても知られています。高音質なプレイヤー機能を持たせたり、スマホに何らかの音のギミックを仕込んだりと、様々な期待ができそう。続報が楽しみなところです。

OPPOが開発! ディスプレイが伸び〜るスマホを触ってきました!

スマホの新しいトレンドとして、ディスプレイが折り曲がる「フォルダブル」が注目を集めています。ですが、スマホの進化はまだまだ止まりません。次なるトレンドとして期待されるのが「ローラブル」。OPPOが昨年11月に発表した「OPPO X  2021」は、なんとディスプレイが伸びたり縮んだりするんです。

 

まずは、どのように伸びたり、縮んだりするのかをご覧ください。

 

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通常は6.7インチの大画面スマホで、サイドキーを長押ししたり、なぞったりすると、画面がゆっくり伸びて7.4インチに。もちろん、ディスプレイがゴムのように伸びるわけではなく、巻き取り式のディスプレイを搭載し、画面を広く使いたい時にだけ、画面を引き出せる仕組みです。

↑普段は6.7インチ画面のフツーのスマホとして使える

 

↑伸ばすと7.4インチの大画面に。折り目のないシームレスでフラットなディスプレイとして利用できる

 

筆者も実際に操作させてもらいました。まるで魔法のように、なめらかに画面が伸縮します。本体の左端に6.8mm幅の中心軸が内蔵されていて、そこをカーブしてディスプレイが巻き取られる仕組み。内部には左右から噛み合わさる仕組みの2 in 1プレートを内蔵し、2つのモーターが均等に動いて、安定した開閉操作を実現しているとのこと。スマホの内部構造ではバッテリーが大きなスペースを閉めますが、バッテリーのカバーも左右に分かれて広がる仕組みになっているそうです。

↑左側に6.8mmの中心軸を内蔵。薄さと耐久性を両立させるギリギリの数値だそう(画像提供:OPPO)

 

↑内部のプレートはこのような構図で、左右に広がる仕組み(画像提供:OPPO)

 

↑2基のモータードライブによる安定した動力システムを採用(画像提供:OPPO)

 

↑伸縮に追従してディスプレイを守る、極めて薄いスクリーンラミネート技術も導入(画像提供:OPPO)

 

約10万回の開閉操作の耐久性が確保されていて、標準的な使い方で5年以上、ヘヴィユーザーでも2〜3年の連続使用を見込めるとのこと。

↑ディスプレイを伸ばした状態の背面(画像提供:OPPO)

 

↑上から見るとこんな感じ

 

↑下部にはUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーは開閉時どちらでも使えるようになっている

 

なぜ魔法のように見えるかと言うと、ディスプレイの伸縮に連係して画面表示も切り替わるから。ホーム画面を表示している場合は、壁紙の表示範囲が広がりつつ、アイコンの感覚も広がります。ウェブページを表示している場合は、左右幅に最適化され、文字や画像が大きく表示されます。

↑6.7インチ画面でGetNavi webを表示させたみた

 

↑7.4インチに伸ばすと画像が大きく表示される

 

↑画面を2分割するマルチウィンドウ利用にも重宝(画像提供:OPPO)

 

↑画像編集時に指での操作がしやすくなる(画像提供:OPPO)

 

↑電子書籍の視認性が向上。電子コミックとの相性も良さそうだ(画像提供:OPPO)

 

通常は1列の「設定」画面の表示が2列になったり、電子書籍の1行に表示される文字数が増えたり、ただ拡大されるのではなく、表示される情報量が増えたり、レイアウトが変わって可読性が向上することがポイント。新しい技術と、それに合わせたソフトウェアとも融合で、スマホの使い勝手も大きく向上しそうです。

 

背面にはトリプルカメラを搭載。そのうち2基は被写体までの距離を細かく計測し、形状も認識するToFカメラ。ARやVRコンテンツを楽しむ端末として開発されていることも推察されます。

↑背面にはメインカメラ+2基のToFカメラをトリプルカメラを搭載。クローズ時はフツーのスマホと変わらないサイズ感だ

 

通常は、曲面ディスプレイを搭載した先進的なモデルに見えて、ディスプレイを伸ばすとタブレットに近い操作感に。シンプルにカッコよくて便利なデバイスです。発売されたら、買いたい! という人は少なくないですよね。筆者もその一人です。しかし、残念ながら、OPPO X 2021は、あくまでもコンセプトモデル(試作機)で、発売の予定はないそうです。

↑側面から見ると、ディスプレイが大きく曲がり込んでいる

 

OPPOは、このOPPO X 2021に関して122件もの特許を取得し、そのうち12件はローラブルメカニズム、つまりディスプレイを巻き取る技術に関するものだそうです。このOPPO X 2021をベースに、近い将来、商用モデルが開発・発売される可能性が極めて高いと思われます。期待して待ちましょう!

 

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ガラケーのような5Gスマホ「motorola razr 5G」 じっくり使ってわかったメリット・デメリット

3月26日に、モトローラの最新フラッグシップ「motorola razr 5G」が発売されました。ガラケー時代に世界的なヒットを記録した薄型ケータイ「RAZR」のコンセプトを受け継ぐモデルで、6.2インチの大画面を折りたためて、コンパクトに持ち歩けることが最大の特徴。

 

ソフトバンク版とSIMフリー版が発売され、ソフトバンク版の価格は19万8000円(税込・以下同)で、2年後に機種変更時に端末を返却する「トクするサポート+」を利用すると実質負担金は9万9000円に抑えられます。SIMフリー版は公式オンラインストアでの価格が17万9799円。なお、ソフトバンク版はシングルSIMでロックがかかっていますが、SIMフリー版は物理SIM+eSIMのデュアルSIM仕様になっています。その他の仕様は共通しています。

 

筆者は、モトローラ・ジャパンからお借りしたSIMフリー版を1週間ほど使ってみました。

 

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メリット1:触れただけでハイグレードを実感できるボディ

razr 5Gに触れて、すぐに気に入ったのはボディの質感。背面パネルにはガラス、ヒンジやフレームにはメタル素材を用いて、全体的に丸みを帯びたラウンドフォルムになっています。折りたたみ時のサイズは91.7×72.6×16.0mmで、手のひらに収まるほどのコンパクトさ。鏡面仕上げでツルツルとして手触りで、質感のリッチさはトップクラスだと感じました。裸のままで使いたい反面、うっかり落としてしまいそうで怖かったりします。

↑折りたたみ時は、手のひらに収まるほどコンパクト

 

側面を見ると、ほとんど隙間なく、ピタリと折りたためます。と言っても、ディスプレイが鋭角に折り曲がるわけではなく、折り曲がる部分の小さなカーブがヒンジに収まる仕組み。右側面に音量キー、左側面に電源キーを搭載し、とくに折りたたみ時は操作しすい印象です。

↑右側面に音量キーを搭載

 

↑左側面に電源キーを搭載。隙間なく折りたためる

 

折りたたみ時の正面には2.7インチ(800×600ドット)のサブディスプレイと4800万画素カメラを搭載。背面には、モトローラのロゴをデザインした指紋センサーを備えています。

↑サブディスプレイで電話をかけることも可能

 

↑光沢の強い鏡面仕上げで、背面には指紋センサーを搭載

 

本体を開くと、6.2インチ(2142×876ドット)の大画面スクリーンを利用可能。使うときだけでにパカンと開く感覚は、ガラケーを長く使っていた世代には懐かしく感じること請け合いです。

↑開くと、フツーの大画面スマホとして使える。音量キーと電源キーは高い位置になり、やや操作しづらくなる

 

なお、モトローラによると、ヒンジ部は約20万回(1日100回で5年以上)の開閉操作に耐えられるそう。なので、頻繁にパカパカして、見せびらかしてもOK! ただし、ワンタッチで開閉できるボタンは付いていないので、片手でかっこよく開くには慣れが必要です。コツをつかむまでは、うっかり落として傷を付けてしまわないように注意しましょう。

↑ヒンジの上部

 

↑このヒンジの部分に、ディスプレイが丸く折り曲がって収まる仕組み

 

↑隙間に親指を入れて、上部を跳ね上げるようにして開ける。ただし、不慮の落下を防ぐためには、片手で持って、もう片方の手で開くほうが安全だ

 

メリット2:閉じたままで、あれもこれもできる!

折りたたみ時は「クイックビューディスプレイ」というサブディスプレイで、時刻を確認したり、通知のチェックが可能。上辺から下方向にスワイプするとクイック設定パネル、下辺から上方向にスワイプすると通知パネルを表示します。

↑折りたたみ時はクイックビューディスプレイで多くの操作が可能

 

↑メインディスプレイと同じように、各種設定のオン・オンができるクイック設定パネルを搭載

 

さらに、このクイックビューディスプレイだけでアプリも使えます。まず、右方向にスワイプするとカメラが起動。4800万画素のアウトカメラで自撮りができます。右側面の音量キーがシャッターとなり、片手でさりげなく撮れることも利点です。

↑閉じたままでカメラを起動して、セルフィーが撮れる

 

↑撮影モードの切り替えもできる

 

左方向にスワイプすると、アプリを選択できる画面が表示。3つのアプリ(ミニゲーム、電卓、YouTube)がプリセットされていますが、自分が使いたいアプリを追加したり、要らないアプリを削除したりしてカスタマイズできます。すべてのアプリがサブディスプレイを使えるわけではありませんが、「LINE」や「Twitter」など、「Playストア」からダウンロードしたアプリが追加できることを確認できました。

↑クイックビューディスプレイで使いたいアプリを設定し、素早く起動できる

 

さらに左にスワイプすると「連絡先」と「電話」が利用できる画面に。ダイヤルキーパッドを表示させて、電話をかけることができ、よく連絡を取り合う人の電話番号のショートカットを貼り付けることもできます。

↑連絡先のショートカットを設定して、素早く発信することも可能

 

実際に使ってみて便利だと思ったのは、クローズ時とオープン時の連携性。例えば、電話を着信した場合、折りたたんだ状態で応答すると、スピーカーホンが起動します。開くだけで応答することもでき、その場合は、受話レシーバーからの出力となり、耳にあてて通話が可能です。まず、折りたたんだままで通話を始めて、開いて通話を続けることもできます。

↑電話を着信すると、閉じたままでもスピーカーホンで応答可能。開いて応答することもできる

 

↑開くとメインディスプレイでの表示に切り替わる

 

メールを受信した場合は、クイックビューディスプレイでメール本文まで読めますが、長いメールの場合は、開くと大画面表示に切り替わるので、読みやすくなります。返信メールを作成したい場合にも、開いたほうが便利でしょう。

↑閉じたままでもキーボードを表示させてメールを作成できる

 

プリインされている基本アプリで、クイックビューディスプレイで使えなかったのは「Chrome」くらい。ほとんどのアプリは使えます。メールやSNSのチェックなど、ちょっとした作業をクイックビューディスプレイで済ませることは電池の節約にもつながりそうです。

↑音楽を聴いている時の一時停止やスキップの操作にも重宝

 

メリット3:21:9のワイドスクリーンでウェブや動画を楽しめる

オープン時は、6.2インチの大画面ディスプレイを利用できます。ユーザーインターフェイスは、一般的なAndroidスマホと変わりはなく、フツーの大画面スマホと変わらない使い勝手。しかし、開くという操作と、画面アスペクト比が21:9と縦に長いこともあり、操作感がガラケーに近いようにも感じます。

 

オープン時のサイズは169.2×72.6×7.9mm。横幅が細めで、最薄部が7.6mmと薄いので、片手でもスムーズに操作できます。ウェブやニュース、SNSなどの閲覧は、やはりメインディスプレイを使ったほうが便利でしょう。

↑縦に長いウェブページの閲覧性が向上。ディスプレイの下の出っ張り部分が重石のような安定感をもたらす

 

横向きにすると、ワイドなスクリーンで写真や動画を楽しめます。フルスクリーン表示に対応するアプリでは、より没入感がアップするはず。なお、写真や動画を見る際も折り曲げ線などは気にならず、最初からフラットの画面と同じように表示されます。もちろん、長期的に使うと、どうなるのかはわかりませんが……。

↑21:9のワイドな画面は動画視聴にも最適

 

↑折り曲がる部分に線や跡が付いたりしない

 

メリット4:4800万画素カメラは、昼でも夜でもキレイに撮れる!

アウトカメラは4800万画素で、4つの画素を1つに結合して、効率よく光を取り込む「クアッドピクセルテクノロジー」を採用。F値1.7の明るいレンズで、光学式手ブレ補正も備えているので、とくに夜景や薄暗い場所の撮影でも、その威力を発揮しそうです。実際に撮影してみたところ、夜景は鮮明な画質で撮影でき、薄暗い室内でもフラッシュ不要。屋外でもナチュラルな色・明るさで写りました。

↑アウトカメラは4800万画素。LEDライトも備えているが、撮影時に必要になることは少ないだろう

 

↑夜景はすっきりとした色で写る

 

↑逆光でもほどよい明るさで、ナチュラルな色で撮影できた

 

↑花を写した作例。鮮やかな色で写り、後方はナチュラルにぼけた

 

↑居酒屋の店内で撮影。AIが「料理」と認識し、鮮やかな色味に補正された

 

AIによるシーン認識や、水平の検出など、便利な機能もひと通り揃っています。モトローラ独自の、指定した色だけを残す「スポットカラー」、動く写真が撮れる「シネマグラフ」といったユニークな撮影モードも健在。

↑カメラの設定画面

 

↑撮影モードも充実している

 

↑開いてアウトカメラで撮影する際に、サブディスプレイにアニメーションを表示できる「アイキャッチアニメ」という新機能も搭載。被写体の目を引いて、カメラ目線の写真が撮れる趣向になっている

 

インカメラは2000万画素でF値2.2。アウトカメラと同じくクアッドピクセルテクノロジーを搭載しています。しかし、自撮りはアウトカメラで撮れるので、インカメラの主用途はビデオ通話になるでしょう。

 

メリット5:パフォーマンスや細かい使い勝手にも満足

プロセッサーはSnapdragon 765G。メモリはRAMが8GBで、ROMが256GB。他社のフラッグシップはSnapdragon 8シリーズ(800番台)を採用し、12GBのRAMを搭載する機種が多いので、それらよりはやや抑えたスペック。グレードとしては「ミドルハイ」と呼ぶのが妥当でしょう。しかし、基本アプリの操作で、パフォーマンスに不満を感じることはまずなさそうです。

↑「Geekbench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果。Snapdragon 865などを搭載するハイエンドモデルには及ばないが、普段使いには必要十分以上の処理速度が得られるだろう

 

先述のようにSIMフリー版はeSIMを追加でき、2つの電話番号で同時に待ち受けできるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しています。筆者はeSIMでの動作確認はしていませんが、日本でもeSIMを提供する事業者が増えつつあるので、見逃せないアドバンテージと言えるでしょう。なお、物理SIMは、対応キャリアは公式には発表されていないようですが、3大キャリアに加えて、楽天モバイルのSIMでも使えることを確認できました。

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロットを搭載。SIMはnanoサイズで1枚しか挿せない。microSDは非対応

 

↑SIMフリーモデルはeSIM(組み込み型のSIMで、データを書き換えられる)を追加できる

 

モトローラのスマホには「Motoアクション」という独自機能が搭載されています。機種によって使える機能が異なりますが、razr 5Gでは、端末の仕様上必要ない機能(「片手操作切替」と「伏せて置いて無音化」)を除き、すべての機能が使えます。2回ひねってカメラを起動、2回振ってライトを点灯できる機能は、閉じている時でも開いている時でも、どちらでも使えます。

↑ユーザーから人気が高いMotoアクションも搭載

 

↑2回素早く振り下ろすとLEDライトが転倒。再度振って消灯できる

 

デメリット:開閉操作が面倒で、電池持ちに不満を持つ恐れも……

razr 5Gは、このフォルム、このギミックに強く惹かれる人には、マストバイのモデルです。ガラケーのような持ちやすいサイズ感で、5Gの高速通信の恩恵を受けられ、必要に応じて大画面も利用できます。「画面が大きいほうがいいが、片手で操作しやすいコンパクトなスマホが欲しい」と矛盾した欲求に駆られていた方は、その矛盾があっさり解消するはずです。

↑ソフトバンクの5Gエリアで通信速度を計測してみた。下り600Mbpsを超える速度を記録。上り速度が速いこともメリット

 

強いてデメリットを挙げるとすると、板状のフツーのスマホにもそれなりの良さがあります。フツーのスマホの操作に慣れきっている人には、開閉操作が手間に思えるかもしれません。

 

コンパクトさを優先したためか、バッテリー容量は2800mAhと少なめです。他社の5Gスマホは4000mAh以上の大容量バッテリーを搭載するモデルが多く、使い比べてみると、razr 5Gの電池持ちは今ひとつというのが率直な印象。

↑バッテリー容量は少なめ。ヘビーユーザーだと1日もたせるのは難しいかも

 

アウトカメラが1基しかないのも残念なポイント。もはや2眼は当たり前で、3眼、4眼の機種も増えているので、せめて超広角レンズは搭載してほしかったところ。防水・防塵、おサイフケータイにも対応していませんが、これらは人によって必要か否かは分かれるでしょう。

 

筆者が挙げたデメリットを「そんなことはたいしたことではない」と思ったあなたは、ぜひいち早く入手して、カッコよく使い倒してくださいね。

↑パッケージは特別仕様で、そこにも価値がありそう

 

↑DENON プレミアムヘッドセット、15Wの急速充電器、アクセサリーポーチなどが同梱されている

 

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5Gもコスパ最強!? シャオミの「48円スマホ」を使ってみました!

ソフトバンクから2月26日に発売された5Gスマホが注目を集めています。シャオミ製の「Redmi Note 9T」という端末で、なんと48円で買えるんです。本体の価格は2万1600円(税込・以下同)で、それでも十分過ぎるほど安いのですが、MNPでソフトバンクに乗り換えて「メリハリプラン」に契約すると、一括48円(1円×48円)という超破格の割引価格で買えます。

↑ソフトバンクから発売された5Gスマホ「Redmi Note 9T」。サイズは約162×77×9.1mmで、重さは約200g

 

シャオミは、2月5日に「Redmi 9T」という4GのSIMフリースマホも発売しました。実勢価格は1万7490円と、こちらもかなり安い価格設定になっています。

↑SIMフリーの4Gモデル「Redmi 9T」は量販店やオンラインストアで購入可能。一部のMVNOも取り扱っている。サイズは約162.3×77.3×9.6mmで、重さは約198g

 

この2モデル、ただ安いだけでなく、「コスパがいい!」「結構使える!」と性能面での評判も良いようです。1〜2万円台のスマホで、どこまでできるのか? じっくり使ってみました。

 

激安5Gスマホ「Redmi Note 9T」はカメラの性能も期待以上

まず、条件によっては、たった48円で買える「Redmi Note 9T」ですが、スペックシートを見ると、3万円でも4万円でもおかしくない仕様です。

6.53インチのディスプレイは有機ELではなく液晶ですが、解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で視認性は上々。小さな文字もくっきりと表示されます。デュアルスピーカーを搭載しているので、「Netflix」などサブスクの動画サービスとも相性が良さそうです。

↑6.53インチ(2340×1080)の液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラ(1300万画素)を搭載し、高い画面占有率を実現

 

↑ディスプレイの色を調整できる機能も搭載

 

背面パネルはポリカーボネート製で、指紋が付着しにくい表面処理が施されています。円形で搭載されたトリプルカメラはメイン(4800万画素)+マクロ(200万画素)+深度センサー(200万画素)という構成。AIによるシーン認識に対応し、暗い場所でも鮮明な画質で撮影できます。超広角が撮れないという弱点はありますが、むしろ「この価格でここまで撮れるのか」と驚くこと請け合いです。

↑背面パネルには指紋が着きにくい加工が施されている。おサイフケータイにも対応

 

↑4800万画素をメインとする3眼カメラを搭載

 

↑景色を撮影した作例。ナチュラルな色で写る

 

↑望遠カメラは搭載していないが、デジタルズームは最大10倍。これは2倍で撮影した写真

 

↑屋内で料理を撮影した作例。AI補正によって鮮やかな色になる

 

↑夜景モードで撮影した作例

 

↑ポートレートモードでは、背景ボケを調整可能

 

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右側面に指紋センサーを搭載し、インカメラによる顔認証にも対応。おサイフケータイも使えます。残念に思うことがあるとしたら、防水・防塵に対応していないことくらいでしょう。

↑右側面の音量キーと、指紋センサーを備えた電源キーを搭載

 

↑左側面のSIMスロットにはmicroSD(最大512GB)も装着可能。おそらくグローバル版はSIMが2枚挿せるのだろうが、日本版は2枚目のSIMスロットがはめ殺しになっている

 

↑底部にUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを搭載

 

パフォーマンスはミドルハイ相当

CPUは多くのメーカーが採用する米国・クアルコム製のSnapdragonではなく、台湾・MediaTek製の「Dimensity 800U」を採用しています。最大2.4GHzのオクタコアCPUで、筆者が期待していた以上に性能が良く、実にキビキビと反応してくれます。ちなみに、4GのRedmi 9TにはSnapdragon 662(最大2.0GHz/オクタコア)が搭載されていますが、Redmi Note 9TのほうがRedmi 9Tよりも動作性は良い印象なので、Snapdragon 700番台のミドルハイ相当のパフォーマンスと考えていいでしょう。

↑CPUは最大2.4GHzで、RAMは4GB。内部ストレージは64GB

 

 

↑5000mAhのバッテリーを搭載し、電池持ちも上々。2つの省電力モードも備えている

 

シャオミのスマホは、Androidをベースにした「MIUI」というカスタマイズOSを搭載しています。表示される画面やメニューの項目などが、標準的なAndroidとは異なる場合があります。初めて使う人は戸惑うかもしれませんが、使っているうちに、むしろ標準的なAndroidよりも便利だと感じるかもしれません。例えば、片手操作モードの画面サイズを選択できたり、多彩なショートカットを設定できたり、自分が使いやすいようにカスタマイズできます。

↑片手で操作しやすいように画面表示を縮小することが可能。表示サイズは3つから選べる

 

↑スクリーンショットを撮ったり、カメラアプリを起動したりするショートカットを設定可能

 

Redmi Note 9Tは、使い勝手を犠牲にすることなく、有機ELではなく液晶にしたり、超広角カメラの搭載を見送ったり、CPUをちょっと安いものにしたりと、徹底的にコストダウンを図った端末という印象。2021年3月現在、日本で買える最もコスパに優れた5Gスマホと言って差し支えないでしょう。

↑東京・渋谷のソフトバンク5Gがつながる場所で通信速度を測定してみたところ、下り600Mbpsを超えるスピードを記録した

 

4Gの「Redmi 9T」が勝る部分も……

4GのSIMフリーモデル「Redmi 9T」も6.53インチの液晶ディスプレイを搭載しています。背面パネルのデザインは異なりますが、やはり指紋が付きにくい加工が施されて、さほど安っぽくは見えない仕上がりです。

↑Redmi 9Tも6.53インチ(2340×1080ドット)の液晶ディスプレイを搭載

 

↑背面パネルにはクアッドカメラを搭載し、「Redmi」のロゴが大きく刻まれている

 

Redmi 9TのほうがRedmi Note 9Tよりも安いで、スペックも低いと思われがちですが、Redmi 9Tが勝る部分もあります。まず、カメラですが、メイン(4800万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(200万画素)+深度センサー(200万画素)の4眼で、120°の超広角撮影も楽しめます。

↑Redmi 9Tは超広角撮影が可能。歪みの補正する機能があり、これはオンにして撮影した写真だが、それなりに歪む

 

↑花を撮った作例。後方はナチュラルにボケる

 

↑夜景モードで撮影。明るくなり過ぎず、地面の模様まではっきりと写る

 

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Redmi Note 9Tのバッテリーも大容量(5000mAh)ですが、Redmi 9Tはさらに多い6000mAhのバッテリーを内蔵しています。

2枚のnanoSIMを装着でき、2回線で待ち受けできるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応。さらに、microSDカード(最大512GB)も装着できます。SIMフリースマホは、microSDが2枚目のSIMとの排他利用になる機種が多いので、2枚のSIMとmicroSDを併用できることは大きな利点と言えるでしょう。

↑2枚のnanoSIMと1枚のmicroSDを挿せるトリプルスロットを搭載

 

 

↑3大キャリアだけでなく、楽天モバイルのSIMでも使えることを確認できた

 

Redmi 9Tの弱点を挙げると、当たり前のことですが、5Gは利用できません。防水・防塵、おサイフケータイにも対応していません。ですが、それらを納得できるのであれば、普段使いには必要十分な機能・スペックを備えています。正直、2〜3万円台だったとしても、なお安いと思える出来です。

携帯電話各社がこぞって料金プランを値下げした今年の春。端末購入費も安い抑ええたい人には、シャオミのスマホが有力な選択肢となりそうですよ。

 

 

 

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映像と音に包まれる新感覚! ソニー最新5Gスマホ「Xperia 1 III」「Xperia 10 III」速報レポート

ソニーが、Xperiaに新しい最上位5G対応モデル「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」と、ミドルレンジモデル「Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー)」を発表しました。ひと足早く触れることができたグローバルモデルのファーストインプレッションを報告します。

 

↑右がフラッグシップのXperia 1 III、左がスタンダードモデルのXperia 10 III

 

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Xperia 1 IIIとXperia 10 IIIはそれぞれ日本を含む世界の各国・地域で、今年の初夏以降に発売予定の5Gスマホです。ミドルレンジのXperiaに初めて5G対応モデルが投入される形となります。国内の販売価格は明らかにされていませんが、それぞれ現在販売中の「II」の後継機になるモデルです。参考までに、Xperia 1 IIの発売当時価格が12万円前後、Xperia 10 IIは4〜5万円台でした。

 

モバイルゲームが快適に楽しめる!120Hz駆動のディスプレイを採用

Xperia 1シリーズはソニーがテレビやカメラ、オーディオプレーヤー等で培ってきたエンターテインメントやデジタルクリエーションの技術を総まとめにしたフラッグシップスマホです。2019年にXperia 1として新しいスタートを切ってから、早くも3世代目となりました。

 

アスペクト比を21:9という映画館のスクリーン比率に近づけた、約6.5インチのシネマワイドディスプレイは健在。Xperia 1 IIからのハイライトである4K/HDR対応に加えて、新しく120Hz駆動のパネルを採用しました。

↑約6.5インチの4K/HDR有機ELディスプレイを搭載。Xperiaとして初めて120Hz駆動のパネルを搭載しました

 

例えば、最大120コマ/秒のハイフレームレートで制作されているゲームコンテンツが、より滑らかに表示されるなどの効果があります。タッチパネルの応答速度も最大240Hz対応なので、動画表示の滑らかさに加えてタッチ操作の応答感度の良さも実感できそうです。残念ながら、今回筆者が触れてきたグローバルモデルは、まだディスプレイの機能が未完成でした。なので、Xperia 1 IIIによる動画視聴、ゲーミング体験の報告はまた別の機会に譲りたいと思います。

↑背面にはきめ細かい、つや消しガラスパネルを採用しています

4つの焦点距離を3つのレンズでカバーするXperia 1 IIIのカメラ

Xperia 1 IIIは、本体の背面に「3つのレンズ」で「4つの焦点距離」を実現するメインカメラユニットを搭載しました。縦に並ぶ3つのレンズは、上から16mmの超広角、24mmの広角、間にオートフォーカス性能の向上を実現する3D iToFセンサーを挟み、最下段に2つの焦点距離を併せ持つ可変式望遠レンズになります。スマホのカメラアプリからズーム比率を変えると、内部でレンズユニットが70mmと105mmの焦点距離に合わせて形が変化する仕組みです。

↑「3つのレンズ」で「4つの焦点距離」を実現するメインカメラユニット

 

↑望遠レンズは、内部でユニットの機構が形を変えて70mmと105mmの焦点距離に合わせます

 

すべてのレンズユニットには光量を多く取り込めるレンズと、感度の高いデュアルフォトダイオードセンサーが搭載されています。さらに広角、望遠レンズには光学式手ブレ補正も載せて、明るく高精細な写真・動画の撮影を可能に。3つのレンズはすべて画質に定評のあるT*(ティースター)コーティングを施したツァイスレンズ。ソニーがデジタル一眼レフカメラのαシリーズで培ってきた高速オートフォーカス、画面タップで選択した被写体に焦点を合わせながら自動追尾できるリアルタイムトラッキングの機能など、まさに「デジタル一眼顔負け」な機能が満載です。

 

Xperia 1 IIIでは従来のXperiaシリーズにプリインストールされていた、標準の「カメラ」アプリが廃止されました。ソニーのカメラシリーズ「α」、「サイバーショット」のユーザーインターフェースや機能に近づけた「Photography Pro」をメインのカメラアプリとしたことが理由です。筆者はふだん、ソニーのデジタルカメラを使っているので、使い勝手の近いPhotography Proは扱いやすく感じますが、スマホのカメラに凝った機能は要らないという方も多くいると思います。その点、Photography Proはユーザーインターフェースを「ベーシックモード」に切り換えると、従来のカメラアプリに近いシンプルな撮影が楽しめるので安心です。前述の通り、今回触れた実機はカメラ機能がまだ動いていなかったため、本格的なハンズオンレポートはまた後日にしたいと思います。

↑ソニーのデジタルカメラのような操作性を実現したPhotography Proアプリを標準搭載

内蔵スピーカー&イヤホン出力の音がパワーアップした

音楽や動画の再生性能も進化した、Xperia 1 IIIの「オーディオ」についてはグローバルモデルの実機による体験ができたので、インプレッションを報告します。

 

注目したいポイントが大きく2点あります。ひとつは本体に内蔵するスピーカー、および3.5mmヘッドホンジャックからの出力がパワーアップして、いっそうメリハリの効いたサウンドになったことです。

↑前面に搭載するスピーカーユニットを改良しています

 

ソニーではこれらの高音質化について、本体内部の設計とパーツの選定に見直しをかけつつ、ソフトウェアの改善を図ることで実現したと説明しています。ステレオスピーカー、およびヘッドホンジャックから出力されるサウンドの音圧(音の密度)は約40%アップしました。ボリュームを上げた時に音が歪まないように余裕を持たせたことにより、特に騒音に囲まれがちな外での音楽再生が快適になります。

 

Xperia 1 IIIのサウンドをソニーのデモルームで試聴しました。内蔵スピーカーによるステレオ音源の再生ではボーカルの音像がより前に押し出され、迫力のあるサウンドが味わえます。バンドの楽器は、それぞれ鳴っている位置がはっきりと捉えられる定位の鮮明さが特徴的でした。

↑ソニーモバイルのデモルームで、Xperia 1 III(奥)とXperia 1 II(手前)の音質を聴き比べました

 

動画のサウンドをXperia 1 IIと比べてみると、Xperia 1 IIIは内部スピーカーボックスの構造を変えたことで低音がビシッと引き締まりました。ドルビーアトモスに対応したサラウンドコンテンツを再生すると、高さ方向に音場が広がり、細かな効果音の粒立ちがはっきりとしたようです。

 

ソニー独自の360度音楽体験にフル対応

そしてもう1つの注目ポイントが、ソニー独自の立体音楽体験技術である「360 Reality Audio」の高音質再生に、Xperia 1 IIIが対応したことです。360 Reality Audioは、対応する音源を配信するアプリと組み合わせて、あらゆるヘッドホン・イヤホンとの組み合わせで手軽に楽しめる音楽体験ですが、内蔵スピーカーで360度全天球の周囲に広がる没入型音楽体験を味わえるスマホは、Xperia 1 IIIが初めてとなります。

 

Xperia 1 IIIにプリインストールされる360 Reality Audioの音源を聴きましたが、スマホのスピーカーから鳴っていることが信じられないほど豊かに広がるサウンドは圧倒的。背後や足下にまで広がる音の生々しい包囲感と、縦横無尽に音源が移動しながら鳴り響く感覚は、360 Reality Audio独特の魅力。初めて体験した方にもすぐに“違い”がわかると思います。

 

360 Reality Audio体験を満喫するためには、対応する音楽コンテンツが必要です。2021年4月14日時点では、日本国内で360 Reality Audioの音源を配信するサービスはAmazon Music HDしかありません。Xperia 1 IIIが日本で発売される頃に、どの音楽配信サービスで360 Reality Audioが楽しめるようになるのかはまだ不明です。本機には通常のステレオ音源にバーチャライズ処理をかけて、360 Reality Audio風の立体サウンドに変換する「360 Spatial Sound」という機能も搭載されます。まずはこちらからXperia独自のオーディオ体験を満喫するとよいでしょう。

↑Xperia 1 IIIにはフロストブラック/フロストグレー/フロストパープルの3色カラーバリエーションが揃います

 

↑本体側面にシボ加工を施したカメラシャッター専用ボタンなどを配置

意外と本命はこっち!? 5G対応「Xperia 10 III」の魅力

Xperia 1 IIIはソニーの4Kテレビ、ゲーム機のPlayStation、デジタルカメラにオーディオのプレミアムモデルを愛するファンも、唸らせるハイクオリティ&高機能の最強フラッグシップモデルになりそうです。

 

本機には4G LTEと高い互換性を持つ5G Sub6のほかに、さらにパフォーマンスに優れた5Gミリ波に対応するモデルが揃うようです。5Gミリ波対応のXperiaは、今年プロフェッショナルモデルの「Xperia PRO」が国内で発売されています。Xperia 1 IIIも、ミリ波とSub6の両対応モデルが日本で発売される可能性が高いと思います。

 

もうひとつの新製品であるXperia 10 IIIも5G Sub6のネットワーク通信に対応する新しいスタンダード機です。現行モデルのXperia 1 IIよりも本体サイズを小型化しながら、バッテリーの容量を900mAhほどアップして4500mAhに。アスペクト比が21:9のHDR対応ディスプレイ、有線・無線接続によるハイレゾリューションオーディオ体験などエンターテインメント性能も充実。カメラ構成は、明るく高精細な写真・動画が撮れるトリプルレンズ仕様です。

↑女性も片手で持ちやすいサイズ感を実現した約6.0インチのXperia 10 III

 

↑背面にはトリプルレンズカメラを搭載しています

 

↑5G対応や4500mAhの大容量バッテリーの搭載などXperia 10 IIから進化を遂げています

 

↑ブラック/ホワイト/ブルー/ピンクの4色展開

 

Xperia 10 IIは現在、日本国内では携帯電話事業者を通じてのみ販売されています。Xperia 10 IIIは機能と性能のバランスがよく、デザインがとてもスタイリッシュなスマホなので、Xperia 1 IIのようにSIMロックフリーの端末をソニーの直販サイト等で発売すればかなり注目されるのではなでしょうか。筆者もぜひ1台買いたいです。各新製品の国内モデルに関連する詳報を期待しながら待ちましょう。

↑新しいXperiaには純正のスタンド機能付きカバーが発売されます

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

「Galaxy S21 5G/S21 Ultra 5G」海外版インプレ! 大刷新デザインと最強カメラの実力を見る

サムスン電子が発表した2021年のフラッグシップスマホ「Galaxy S21 5G」と「Galaxy S21 Ultra 5G」。日本発売も期待できそうなこのモデルの魅力の一端を紹介します。

 

なお、Galaxy S21シリーズは5G通信に対応するスマホですが、今回は海外版をレビュー。外観やカメラ機能を中心に検証しています。

↑左がGalaxy S21 5G、右はGalaxy S21 Ultra 5G

 

【Galaxy S21 5G/S21 Ultra 5Gの外観をチェック!】※画像をタップすると拡大表示できます。一部SNSからは表示できません。

 

高倍率ズームカメラを引き立たせるデザイン

2020年のGalaxy S20シリーズでは、S20 5Gで最大30倍、S20 Ultra 5Gでなんと最大100倍というデジタルズームに対応するカメラ機能が特徴でした。今回のS21シリーズは、この性能はそのままに、デザインや基本性能を大幅にブラッシュアップしています。

 

Galaxy S21 5Gはボディデザインを大きく改良。自慢の3眼カメラを引き立たせるデザインとなりました。薄型の筐体から大きく出っ張ったカメラユニットは側面バンパーの金属と一体化し、1つの流れを作るような形状に。

 

チップセットは、発売国によってクアルコム製のSnapdragon 888 5Gか、サムスン製のExynos 2100に分かれます。どちらも最新の5nmプロセスで作られた現状最高峰のチップセットです。

↑Galaxy S21 5Gのカメラ部分

 

↑S21 5Gのサイズ感は、約6.2インチと現行機種の中でも標準的

 

↑今回触った実機のカラーは、ファントムバイオレット。高級感ある意匠に進化している

 

↑画面内指紋認証に対応

 

ディスプレイは現行で最高峰のスペックである、120Hz駆動の有機ELディスプレイを搭載。スクロールした時の表示から滑らかです。HDRに対応しているので、映画や自分で撮った映像も色鮮やかに表示できます。他のハイエンドスマホと比べても、画面枠が特に細く小さいGalaxy S21シリーズは、片手持ちで使いたい人に適したモデルでしょう。

 

Galaxy S21 Ultra 5Gはシリーズ初のSペン対応

Galaxy S21 Ultra 5Gは、Galaxy Noteシリーズの「Sペン」に対応。Galaxy Sシリーズで初めてペンによる手書き入力が可能となりました。

↑Galaxy S21 Ultra 5G。約6.8インチのディスプレイは、動画視聴はもちろん、今回初のペン入力対応にも効果を発揮するサイズ感だ

 

↑Noteシリーズで評価の高いSペンに初対応

 

Galaxy Noteシリーズとは異なり、Galaxy S21 Ultra 5Gには本体にSペンを格納する場所がありません。Sペンを使う場合は別売のペン対応ケースを利用するか、あるいは互換性のあるペンを使うと良いでしょう。ワコム製の「Wacom Oneペン」や鉛筆型の「Staedtler ノリスデジタル」などが利用できます。

 

カメラは前作と同等性能

前機種と同様に、1億画素カメラ搭載のGalaxy S21 Ultra 5G。デジタルズームで最大100倍という高性能を誇ります。

↑最大100倍デジタルズームは、いまだトップクラスの望遠性能

 

Galaxy S21シリーズのカメラ性能は、基本的には前世代のモデルをそのまま踏襲。Galaxy S21 5Gでは最大30倍のデジタルズームに対応し、Galaxy S21 Ultra 5Gは最大100倍のデジタルズームが可能です。最後に2機種の撮影作例をご覧ください。

 

【Galaxy S21 5G撮影サンプル】※画像をタップすると拡大表示できます。一部SNSからは表示できません。

 

【Galaxy S21 Ultra 5G撮影サンプル】※画像をタップすると拡大表示できます。一部SNSからは表示できません。

 

 

【記事内の写真をチェック】※画像をタップすると拡大表示できます。一部SNSからは表示できません。

撮影協力:キャットラウンジ 猫の館ME

アウトドアの楽しさをちょい増し! タフな5Gスマホ「TORQUE 5G」の魅力をおさらい

京セラは3月16日、auから販売する5G対応スマートフォン「TORQUE 5G」の新作発表会を行いました。2014年に「TORQUE G01」を発売して以来、そのタフネスぶりにアウトドアファンから絶大な信頼を得てきたTORQUEシリーズの5G対応モデルとなります。3月26日にau限定で発売、現在予約受付中です。価格は、直販で8万8885円(税込)。

↑今回発表された「TORQUE 5G」。カラーはイエロー、レッド、ブラックの3色

 

【TORQUE 5Gの細部を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

過酷な環境でも作動する驚異のタフネスぶり

TORQUE 5G最大の特徴は、ボディの耐久性能にあります。米国国防総省の調達基準の21項目に加え、京セラ独自の耐薬品試験などTORQUEシリーズ史上、最多となる28項目の試験をクリアしたスマートフォンです。

 

これまでのTORQUEシリーズでも耐落下性能は優れていましたが、今回はサンドペーパーを敷いた独自の耐久試験をクリアしました。八角形のボディの隅に装着したポリウレタン製のバンパーで落下時の衝撃を緩和し、スマホ本体を守ります。もちろん、防水・防塵にも対応しているので、アウトドアを始め、過酷な環境でも安心して使用できます。

↑TORQUEシリーズの最大の特徴である堅牢性は今回のモデルにも受け継がれました

 

↑隅に取り付けられたバンパーが本体を守ります

 

今回から「泡ハンドソープ洗浄試験」と「耐薬品試験」も実施し、いずれもクリアしています。そのため、スマホの表面が汚れてしまったとき、泡ハンドソープで洗浄することが可能になりました。

 

特に最近は新型コロナウイルス感染予防の観点から、スマホをアルコール消毒する機会が増えましたが、TORQUE 5Gはアルコール除菌シートでのふき取りも可能。清潔を保ち、安心して使用することができます。

↑屋外で落としたときも洗えます

 

もちろん、バイクや自転車にマウントしても問題ない耐振動性や、ゲレンデなど氷点下の環境でも作動する耐低温・凍結性など、これまでのTORQUEシリーズの特徴だったタフネスぶりは今回のモデルにも受け継がれています。

 

さまざまな新機能を備えたマルチカメラを採用

カメラはマルチカメラを新たに採用。メインカメラとサブカメラでの同時撮影が可能になったことにより、それぞれを組み合わせて1枚の写真や動画を撮影することができるようになりました。例えばスノーボードで雪山を滑走する際、流れる風景と自らの顔を同時に撮影できるため、臨場感に溢れる様子を記録することができます。

↑2400万画素のメインカメラ(左)と1600万画素の超広角(右)の2機を装備

 

↑アクティブの最中、前方の風景撮影と自撮りを同時にすることも可能

 

今回のモデルからメインカメラにナイトモードとパノラマモードも追加。ナイトモードでは周囲の明るさを感知し、モード切り替えを促すアイコンを表示。薄暗い場所でも鮮明な写真を撮影することが可能になりました。

↑ナイトモードはキャンプの夜などのシチュエーションで明るく、鮮明な写真や動画を撮影することが可能

 

また、シャッターボタンを押してから、横方向や縦方向に動かせば、最大360°のパノラマ写真を撮影することも。登山などで絶景に出会ったときに役立ちそうな機能です。

 

さらにプッシュムービー機能も新搭載。本体側面のカメラボタンかプッシュムービースイッチを押している間だけ動画の撮影ができるため、ワンプッシュで撮りたいシーンのみ簡単に動画で残すことができるようになりました。この機能を使用すると、断続的に撮影した動画を繋げてストーリー仕立てにすることも可能です。

↑プッシュムービースイッチは本体の右側にあります。ムービーチャンスが訪れたときはすぐに撮影可能

 

アクティブ・フィールドをより楽しめる仕掛けが満載

写真や動画の撮影時に日時、速度、高度、天気など、撮影時の情報をそのまま記録するAction Overlay機能も備えました。バイクや自転車に搭載して速度や現在位置を表示することができるほか、サイクルコンピューター用の外部センサーと連携し、心拍数や勾配などを記録することも可能になっています。

↑自転車に搭載すれば、スピードメーターや心拍計として使用できます

 

↑後輪軸に取り付けられた速度を感知する外部センサー(別売)

 

↑ペダルを漕ぐ力を感知するセンサー(別売)

 

↑心拍数などを測定するウオッチ型のセンサー(別売)

 

フィッシングにおける計測機能という便利な機能も。釣った魚をカメラにかざすと、自動的に判別した魚の名前とともにサイズを計測し、記録してくれます。

↑カメラを釣った魚に向けると、魚種やサイズを検知し、表示します

 

バッテリー容量は従来モデルの2940mAhから4000mAhへ大幅にアップしたため、耐久時間も向上。今回から電池パック単体で充電できる別売のバッテリー充電器もラインナップしたため、複数のバッテリーを所有することもできます。

 

屋外での使用でバッテリーが切れそうになっても、予備を持っていれば安心できるでしょう。

↑バッテリーの充電器(別売)。バッテリーが取り外せるため、複数を使い分けることも可能

 

ディスプレイは太陽光を受けても見やすい高輝度フルHD液晶を採用しているため、アウトドアでの活動時でも見やすくなっています。また、ディスプレイのサイズも前モデルの5インチよりひと回り拡大され、5.5インチになりました。屋外でもリアリティあふれる動画などを楽しむことができます。

 

さらに濡れた手やグローブを着用した状態でもタッチ操作が可能に。マリンスポーツやウインタースポーツのときも、手を拭いたりグローブを外すことなく、スマホを操作することができます。

↑スマホのディスプレイや手が水で濡れた状態でも操作することが可能です

 

↑グローブをしたままでもタップやスクロールができるようになっています

 

TORQUE 5Gは別売のアクセサリーも豊富にラインナップ。カメラネジに対応した市販のスティックや自転車用マウントに取り付け可能な「三脚ネジ対応マルチホルダー」やズボンやリュックに取り付けられる専用の「ハードホルダー」、水に落としても浮かび上がる「フローティングストラップ」など、屋外で使用する際に便利なアイテムが揃っています。

↑「三脚ネジ対応マルチホルダー」で三脚に立てた様子

 

↑ズボンやリュックに装着可能な「ハードホルダー」

 

↑「フローティングストラップ」を装着すると、海や川に落としても沈みません

 

アウトドアメーカーとのコラボモデルも登場

この日は、コールマンジャパンとのコラボレーションモデル「TORQUE 5G Coleman LIMITED」も発表されました。TORQUE 5Gのタフネスさはそのままに、コールマンのシンボルカラーであるレッドをベースにしたオリジナルのカモフラージュ柄をデザインに採用しています。4月下旬以降に期間限定で発売予定、価格は未定。

↑カムフラージュ柄が印象的なコラボモデル

 

端末を起動すると、コールマンの象徴であるランタンが点灯するようなイメージの起動アニメーションが展開されます。

↑起動直後はランタンのアニメーションを展開

 

TORQUE 5GとTORQUE 5G Coleman LIMITEDは屋外使用する際に便利な機能が満載で、アクティブなフィールドでこそ真価を発揮するタフなスマホです。これを携えて屋外に出かければ、スポーツやアウトドアが何倍も楽しくなるでしょう。

 

 

【西田宗千佳連載】プロ向けカメラには当面「5Gは搭載されない」。その理由とは?

Vol.100-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

Xperia PROは、自身の内蔵しているカメラ機能をそこまで重視していない。ミラーレスカメラや放送用機器など、より高度な映像を扱う機器と接続して使うことを前提としているからだ。

 

だが、ここでシンプルな疑問が浮かぶ。それらの放送用機器自体に通信機能を搭載するわけにはいかないのだろうか? ケーブルでつなぐのは面倒。最初からなかに通信機能が入っていればもっと楽なようにも思える。

 

だが残念ながら、今日では通信機能と専門的な機能は分けて設計するほうが良い、という考えが支配的だ。

 

理由は2つある。

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

一つは、機器の設計が難しくなることだ。通信機能を内蔵するのは簡単なことではない。Wi-FiやBluetoothのようにこなれていて、そもそも安定している通信ならばともかく、まだ発展途上の5Gなどを組み込むには、5Gの側でも組み込まれる機器(例えばカメラ)の設計の側でも、通常よりハイレベルなノウハウが必要になる。

 

二つ目は、「そこまでやっても、機器の売り上げにはプラスではない」という点だ。例えば、カメラは買ったら長く使うのが基本。だが、スマホは1~2年で技術が進歩していく。特に5Gのような、発展途上の技術の場合なおさらだ。カメラとしては十分にまだ使える状態なのに、通信機器としての技術面が陳腐化して先に機器としての寿命が来る……という可能性が高い。

 

こうしたジレンマは、カメラだけでなくテレビやゲーム機など、様々な分野に存在する。1つにまとめるべきか否かは機器によって異なるが、カメラのような製品では、なによりもまずカメラのクオリティが重要であり、通信などはその先の付加価値と言える。だからこそ、機器を1つにまとめようというアプローチはなかなかうまくいかないのだ。

 

過去には、コンパクトデジカメなどで、OSにAndroidを使った通信一体型カメラが出たこともある。しかし、結局は、大量に生産されて開発コストも十分に用意されるスマートフォン自体がコンパクトデジカメを圧倒してしまった。一方で、スマホやコンパクトデジカメと、フルサイズのセンサーを使ったミラーレスの間には、「物理的なサイズの差異」によって実現できる画質に大きな差がある。だからこそ、スマホがコンパクトデジカメを駆逐したなかでも、一眼レフやミラーレスは生き残った。そんな大型・プロ向けデジカメであっても通信と無縁ではいられないが、そこは「外部に機器をつなぐ」形が基本。これは、ソニーだけでなく、大手カメラメーカーのすべてが同様に考えていることでもある。

 

だから当面、「プロ向けカメラ」には通信機能は乗らず、Xperia PROのような「プロ向けカメラを意識した通信機器」がそれぞれ必要とされるのだ。

 

 

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【西田宗千佳連載】単体では儲けが少ないXperia PRO。それでもソニーが製品化を進めた理由

Vol.100-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

ソニーのXperiaといえば、日本では人気のスマホブランドだ。だが、世界的に見ると、スマホ市場におけるソニーはマイナーなメーカーになってしまっている。世界でのシェア争い、特にアメリカや中国といった大きなニーズを持つ国での競争に負け、現在は事業戦略として「販売台数を追わず、規模を縮小する」形を採っている。そのため、バリエーションをとにかく増やしたり、販売国を増やしたりするという状況にはない。

 

そのなかで、なぜ「Xperia PRO」のような製品を開発するに至ったのだろう? 実のところ、販売数量は多くはならない。業務用で売れる数量は限られており、個人向けスマホに比べると大きな商いとはいえない。

 

ビジネス向け・業務向けスマホの市場は確かに存在する。だがそれらは、Xperia PROのように特化した機能を備えているものというより、工事現場などのヘビーデューティーな要素が必須のものや、単純に法人市場向けにシンプル化したものが中心。要は「もっと数が売れるもの」が多いのだ。映像のプロ市場に向けたスマホは、そこまで大きな市場に向けたものではないと考えられる。

 

だが、それでもソニーがXperia PROのようなスマホを作ったのは「社内に連携する機器が多数あり、ビジネス上の価値が高い」からだ。

 

Xperia PROのデモでは、ソニーのミラーレスカメラである「α」シリーズとの連携が示された。Xperia PROの機能自体は別にαに特化した部分はないのだが、同じグループ会社同士の製品だから、アピールに使われるのも当然と言える。スマホに興味がある人は「αと連携できるのか」と思うし、カメラに興味があるひとは「αと連携するスマホがあるのか」と考える。スマホとカメラの両方でそれなりの認知度を持つ企業はほかにはなく、結果的にだが、これはソニーらしい連携となっている。

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

ソニーにとってのXperia PROの価値はそれだけにとどまらない。

 

ソニーは多くの「業務用映像機器」を作っている。テレビ中継用のカメラや機材などだ。撮影の現場ではソニーの業務用機器が多く使われており、それらと連携するものとして、通信機器も必要になる。

 

Xperia PROにつながる開発の過程では、アメリカの通信会社であるベライゾンと組み、アメリカンフットボールの本場・NFLの試合で、放送用カメラに5G端末を取り付け、放送局の編集室へと直接届ける試みも行われている。そうした組み合わせが放送業界に売り込めるなら、Xperia PROのようなデバイスは、スマホ単体の売り上げだけでなく、編集システムやカメラのビジネスとしても重要なものになる。

 

こうした連携は昔から「ソニーに必要なもの」と言われてきた。だが、それがちゃんとできていた例は意外なほど少ない。Xperia PROはそういう意味でも、ようやく生まれた「ソニー社内の横連携」の象徴でもあるのだ。

 

では、本機のような「他の機器とつなぐことを前提としたスマホ」の存在はいつまで続くのだろうか? それは次回のウェブ版で考察する。

 

 

 

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スマホでもついにパカパカ! 折り畳める5Gスマホ「razr 5G」の魅力は?

モトローラ・ジャパンは3月4日、新製品発表を行い、ソフトバンクから販売する5G対応スマートフォン「razr 5G」(モトローラ)を発表しました。海外では2020年9月から発売されていたスマートフォンですが、日本市場にもついに導入されます。直販価格で17万9801円(税込)で、3月下旬発売予定。

↑今回発表された「razr 5G」は17万9801円(税込)で3月下旬発売予定

【rezr 5Gの細部を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

畳んだ状態でも使えるクイックビューディスプレイを搭載

razr 5Gの最大の特徴は6.2インチの大画面を折り畳めることにあります。スマホは年々、大型化してきましたが、razr 5Gはガラケーのように縦に折り畳むことができるため、手のひらサイズとなり、コンパクトさと大画面を両立。ポケットに入れて気軽に持ち運ぶことが可能です。

↑折り畳んだ状態では手のひらに収まるサイズになります

ディスプレイは内側に折り畳めるようになっていて、ヒンジ部に丸まるように収納され、折り畳んでもほとんど隙間ができません。精巧なヒンジ構造を取り入れたため、開いた際も折り目がなく、見た目にも美しい仕上がりになっています。ヒンジの耐久性も折り紙付きで、20万回開閉するテストを行なっており、1日に100回開閉したとしても5年間は壊れることなく使用できるとの結果が得られました。

↑画面の中央部で折れ曲がるが、画面に折り目はありません

 

↑ヒンジ部は極めて頑丈に作られています

 

また、本体の背面にも2.7インチのクイックビューディスプレイを搭載。折り畳んだ状態でも通知の確認や電話の発信、セルフィー撮影、メッセージの返信、音楽の再生、マップの検索などが実行できる設計となりました。

↑背面にもクイックビューディスプレイが設置され、画面を開かなくても地図検索やメッセージ送信が可能となっています

 

本体を持って手首を2回ひねってカメラを起動したり、3本指で画面にタッチすることでスクリーンショットを撮れるアプリ「motoアクション」もプリインストールされています。急にシャッターチャンスが訪れたときや、訪れる地図をスクリーンショットしたいときなどはとても便利でしょう。

 

暗所でも手振れを防ぎ、鮮明な写真が撮影できる高性能カメラを搭載

メインカメラには光学式手ブレ補正(OIS)を採用。カメラのブレで生じた画像や動画のピンぼけは自動で補正します。薄暗い場所での撮影でシャッタースピードが遅かったとしても、写真のブレは生じることがなく、細部まではっきりと写る鮮明な写真を撮影することが可能です。

↑メインカメラは4800万画素で、鮮明な写真を撮影することが可能です

 

また同じくメインカメラにはクアッドピクセルテクノロジーを搭載していますが、これは4つの画像を結合させて1つの明るい画像にすることができる技術で、夜景の撮影などでは特に威力を発揮します。

 

撮影するシチュエーションに合わせ、被写体の背景にぼかしが入る「ポートレートモード」、暗い場所でも明るい写真の撮影ができる「ナイトビジョン」などのカメラモードも選択することができます。

 

この最高性能を誇るセルフィーカメラを折り畳んだ状態で使うことができるため、暗い場所でシャッターチャンスが訪れた際も、鮮やかなセルフィー写真を撮影することが可能です。

↑クアッドピクセルテクノロジーを搭載しているため、暗所での撮影も問題なく行えます

 

チップセットは高性能なSnapdragon765Gを搭載し、高速処理を実現しています。メインメモリは8GB、内蔵ストレージは256GB、バッテリー容量は2800mAhなので、動画やゲームなど大容量のアプリを複数同時に立ち上げても、快適に操作することができるでしょう。

 

現在のところおサイフケータイアプリを備えていませんが、モトローラの過去のスマートフォンにはおサイフケータイアプリをプリインストールしたモデルもあり今後、ユーザーのニーズによってはおサイフケータイアプリの搭載も検討するそうです。

↑モトローラ初の5G対応機種となります

 

ソフトバンクでは2021年2月より4Gで使っている周波数帯を転用した5G回線サービスを始めましたが、razr 5Gは4Gから転用した周波数にも対応。対象エリアのユーザーはrazr 5Gで5G回線を利用できるようになります。

 

ソフトバンクモデル限定のキャンペーンも行われます。2021年6月30日までにrazr 5Gを購入し、キャンペーンに応募したユーザー先着1000人にBEAMSがデザインしたTシャツがプレゼントされます。

1000名にプレゼントのオリジナルTシャツにはrazr 5Gが収まるサイズの胸ポケットがついています

 

発表会に登壇した松原丈太社長は、「razr 5Gは現在のスマートフォン市場でお客様が何を求めているのかかを徹底的に理解することから開発が始まりました。そしてたどり着いたのが折り畳めるスマートフォンという結論でした。私たちはこれから日本のお客様に未来のモバイルソリューションを提供していきます」と結びました。

↑質疑応答で質問に答える松原丈太社長

 

ThinkPad X1 Foldの5G対応モデルも登場

当日はモトローラの親会社でもあるレノボのフォルダブルPC「ThinkPad X1 Fold」の5G対応モデルも発表されました。モバイルPCとして13.3インチの画面を搭載しながら、世界で初めて画面が折り畳めるPCとして2020年に発売されて以来、好評を博してきましたが、このほど5Gに対応したソフトバンクモデルが登場。直販価格で40万2480円から(税込)で3月17日に発売します。

↑今回発表されたThinkPad X1 Foldの5G対応モデル

 

持ち運びやすさや折り畳み耐久性など従来の良さはそのままに、5G対応となったことでモバイルネットワークを通してWi-Fiが整っていない場所でもインターネットに接続可能になったため、テレワークの強い味方になってくれるでしょう。

↑持ち運びしやすい上、Wi-Fi環境がなくてもインターネットに接続できるのでリモートワークの強い味方になるでしょう

 

オープンモデルやSIMフリーモデルはレノボ・ショッピングなどでも販売されますが、ソフトバンクモデルを購入したユーザーに限り、5万円相当の製品やサービスをプレゼントする「~ThinkPad X1 Fold~SoftBank発売記念キャンペーン」を実施します。ThinkPadを充電することが可能な「Lenovo USB Type-C ノートブックパワーバンク」やThinkPad X1プレゼンターマウス、「Bluetoothインイヤーヘッドホン」などの製品のほか、ユーザーの過失による故障を保証する「アクシデント ダメージ プロテクション」がセットでプレゼントされます(なくなり次第キャンペーン終了)。

↑発表会に登壇したモトローラ・モビリティ・ジャパンの松原丈太社長(左)、ソフトバンク常務執行役員の菅野圭吾氏(中央)、レノボ・ジャパンのデビット・ベネット社長

 

【西田宗千佳連載】「プロによるスタジアムからの配信」に重要なミリ波のサポート

Vol.100-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

5Gは4Gと同じように、複数の周波数帯の電波を使ってサービスが展開されている。ただし、周波数帯による特性の違いは、4Gよりもさらに大きい。なかでも特別な扱いになっているのが「ミリ波」と呼ばれる、26GHz以上の領域を使った部分だ。以前にも本連載で解説したが、ミリ波はこれまで携帯電話向けにはあまり使われてこなかった周波数帯で、帯域がかなり広く用意できる。そのため、「実行通信速度で数Gbpsを超える」ような、4Gとはレベルの違う速度を実現するには、ミリ波対応であることが望ましい。

 

だが、ミリ波に対応しているスマートフォンは少ない。理由は、街中ではまだミリ波がほとんど使われていないからだ。ミリ波は非常に電波が届きづらく、いままでの感覚では使えない。搭載しても価値が出づらいので、ミリ波基地局の増加や技術の進化が実現するまで、マス向けのスマホにはなかなか搭載されないだろう。一般化するまで最低でも2年くらいはかかりそうだ。

 

だが、先日発売されたXperia PROはミリ波に対応している。ハイエンドな製品だから……というわけではない。「ミリ波がありそうな場所で活用することを前提とした」製品だからだ。

 

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

ミリ波がありそうな場所とは、野球やサッカーなどが行われるスタジアムだ。現状、ミリ波を一般的な街中で活用するのはなかなか難しい。将来、ノウハウが蓄積され、効率の良いインフラ構築と端末の開発が進めば別だが、いまはまだ、「ある程度ひらけた、特定の場所にミリ波の電波を集中的に降らせる」形がベスト。そうすると、スタジアムの席やプレスが使う撮影エリアに向けて、ピンポイントにミリ波のインフラを構築するというのは最適なやり方といえる。特に撮影エリアからは、ダウンロードよりも「アップロード」の速度を重視した用途が求められる。5Gの特徴として、4Gよりもアップロード速度を劇的に向上させられる点がある。それを考えても、「映像などをアップロードするニーズがある」撮影エリアに向けて、スタジアムでミリ波をサポートするのは非常に理にかなったものなのだ。

 

一方、そこで使う端末はどうするのか? これまでのミリ波対応端末は、ミリ波サポートを他国より早く開始しているアメリカ市場向けのハイエンド端末が多かった。だが、それらのスマホはあくまで「個人市場を狙ったもの」。そのため、発熱対策が不十分で、長時間大量の通信を続けるには困難があった。

 

そのあたりを意識して開発されたものとしては、2020年春にシャープが発売した「5G対応モバイルルーター」がある。本機はイーサネットのコネクタもあり、業務用を強く意識している製品だ。Xperia PROがミリ波対応したのも、同じような市場を狙ってのことである。「ミリ波を使ってスタジアムから写真や動画をアップロードする」用途は、プロ市場で大きな可能性を持っているのだ。

 

では、なぜソニーはそれをやるのか? そこには、スマホメーカーとしての顔以外の側面が大きく影響しているのだが、それについては次回のウェブ版で解説したい。

 

 

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リモートワークで2画面スマホはどう役立つ? 「LG VELVET」おうちレビュー!

スマホは大画面化が進み、どんどんハイスペックになっていますが、そのなかでも異彩を放っているのが2画面スマホ。本体にサブディスプレイ付きのケースを装着すると、2枚のディスプレイを使用できる端末です。

 

そんな2画面スマホの最新モデルが、昨年末にドコモから発売されたLG VELVET。今回は自宅でのリモートワーク環境にLG VELVETを組み込むことにトライ。2画面スマホは使いやすいのか? 2画面をどう使いこなすのか? 魅力を探ってみました。

 

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意外に持ちやすいサイズ感

LG VELVETは片側にディスプレイが付いた折りたたみケースに本体を装着することで、2画面として機能します。開いたときの大きさは、新書サイズとほぼ同じ。重量も約309gと普通のスマホの2倍ほどあるので、両手で操作するのが基本スタイルになります。

↑右側がスマホ本体。ドコモでの価格はデュアルスクリーンとセットで税込8万8704円

 

2画面の大きさにもっと圧倒されるかと思っていましたが、実際に触ってみると予想よりもずっとスリムです。ケースのヒンジ部分は開閉時にしっかり抵抗があるので角度が調整しやすく、片手でも安定して持っていられます。

↑ケースは360度開ける

 

ケースの表側には、時刻や通知を確認できる小さなディスプレイが付いています。背面はスーツケースのような凹凸のあるデザインをしていて、左上から3つのカメラレンズがのぞきます。

↑開かずに通知を確認できる

 

↑凹凸があるため滑りにくくなっている

 

リモートワークで便利な使い方は?

筆者は現在ノートPCとiPad(撮影した写真の確認やビデオ会議用)を使って作業していますが、今回は普段使いのスマホをLG VELVETに変えて、3台目のデバイスとして使ってみました。リモートワークにおける2画面ならではの便利な使い方をレポートします。

 

使い方その①:ビデオ会議+予定、メールチェック

リモートワークで必須となったのがビデオ会議。いつもならiPadで会議中の画面を表示しつつ、パソコンでメールや週内の予定、各作業の進行状況などを確認しますが、LG VELVETなら2画面で同時にできます。

 

横向き時はスマホ本体側を下にするほうが安定しますが、フロントカメラも本体側に付いているため、机に置くとこちらの顔が映りません。手持ちしなければいけないのは不便では? と思うかもしれませんが、反対にリモートワークだからこそのメリットに気づきます。

↑上画面でビデオ会議、下側で予定を確認

 

たとえば、キッチンで朝のコーヒーを一杯淹れてデスクに戻る、というルーティーンのあいだもLG VELVETを持ちながら会議に参加できます(部屋が映るとか、そういう問題は置いておいて)。また、子どものそばで面倒を見ながら作業しないといけない瞬間もあるでしょう。そんなときにLG VELVETの持ち運びやすさが役立つのではないかと思うのです。

 

ちなみに、スマホ側とサブディスプレイでは起動中のアプリ画面を入れ替えられます。操作のしやすさにあわせて、入れ替えるとよいでしょう。

↑画面内のアイコンをタップして「画面の入れ替え」をタップ

 

使い方その②:ウェブ閲覧+ウェブ閲覧

LG VELVETでは、専用のブラウザアプリ「Whale」を使うと、片側にウェブサイトを表示しながらもう一方の画面でリンク先を開けます。ニュースサイトで気になる記事を探しつつ、読みたいものをダブルタップしてサブディスプレイで開いて読む、という使い方ができます。

↑気になる記事をデュアルスクリーンで表示

 

朝は日々のニュースに加えてJリーグの移籍情報をチェックするのが習慣なのですが、元のサイトを開いておけるのでページ移動にかかる手間が圧倒的に少なくなります。空き時間にまとめてニュースに目を通している人は、さらに効率よくチェックできるはずです。もちろん、リモートワークに限らず普段の情報収集にも役立つでしょう。

 

また、リンクの共有もすばやくできます。筆者は、あとで読みたい記事をSlackの個人チャンネルによく投げておくのですが、片側にアプリを開いておけばすぐにコピペできるので便利でした。

 

使い方その③:動画視聴+メール、Slack

自由に休憩時間をとれるリモートワークでは、一息ついているときにメールが届くこともよくあります。休憩中とはいえ、メールの内容ぐらいはすぐに確認しておきたいですよね。そんなとき、YouTubeやNetflixなどを閉じずに、もう一方の画面でメールを開けます。

↑動画は再生したまま、メールをチェック

 

動画を再生したまま確認できるので、「休憩してたのに!」とムッとせずに済みます(筆者が普段ムッとしているわけではありません)。

 

休憩中にゲームを楽しむ人も多いかと思いますが、LG VELVETでは片方の画面をコントローラーにして遊ぶことができます。対応アプリに限られますが、ゲーム画面に指が重ならないので、より没頭しやすいはず。両手で持ったサイズ感は、ニンテンドーDSやPSPで遊んでいた頃を思い出しました。

↑携帯ゲーム機さながらのプレイスタイル

 

使い方その④:通話+メモ

そうやって遊んでいると、電話がかかってくることもあります(汗)。普段ならデスクに戻ってメモを取る準備をしますが、LG VELVETは電話をつないだままメモアプリ(筆者の場合はSlack)を開いて用件を残せるので便利でした。

↑スピーカー通話にすれば、メモも楽に取れる

 

些細なことですが、急いでペンとメモ用紙を用意する必要がないのは想像以上に楽でした。休憩中にいきなり電話があっても、慌てずに対応できます。もちろん、リモートワークに限らず、外出先でかかってきた電話でも用件をしっかりメモできるはずです。

 

スマホ単体でも魅力的

スマホ本体の特徴にも触れておきましょう。本体は縦長スリム。左右両側が丸みのあるデザインなため、グリップ感も非常に良し。有機ELディスプレイは約6.8インチ。ベゼルは極細ではないものの、表示領域はじゅうぶん確保しており、ウェブサイトも見やすくなっています。

↑iPhone 12(右)と比較してみた

 

アウトカメラは、標準(約4800万画素/F1.8値)+広角(約800万画素/F2.2値)+深度(約500万画素/F2.4値)の3眼構成。被写体やシーンを自動で識別し、最適な設定で撮影できます。しずくが落ちるようにレンズが配置されているのもユニーク。背面の質感やカラーリングは、非常に洗練された印象を与えます。

↑今回使用できたのは「オーロラグレー」。もう1つの「オーロラホワイト」も触れてみたい

 

写真の仕上がりとしては、シーンを選ばずきれいに撮れます。「ナイトビュー」モードでは明るさを調整して撮影可能。他にもポートレートモードや、ささやきや咀嚼音を録音できるASMR撮影も利用できます。

↑広角で撮影

 

↑ナイトビューは明るさを調整可能

 

↑2画面時は撮影した写真を見ながら画角を調整できる

 

OSはAndroid 10、CPUにはSnapdragon 765Gを採用。RAM(メモリ)は6GB、ROM(ストレージ)は128GBとなっています。バッテリーは4300mAhの大容量。ただし、2画面ぶんの消費になるため、何日も充電せずに使えるわけではありません。

↑2画面時は専用のコネクターを付けたうえでUSB Type-Cケーブルを接続。ワイヤレス充電にも対応する

 

生体認証は指紋に対応し、本体ディスプレイ下部に指紋センサーを搭載します。またIPX5/8の防水性能と、IP6Xの防塵性能を備えます(サブディスプレイには防水防塵性能はなし)。

 

LG VELVETを使う前は、“スマホとタブレットのあいだ”に位置するデバイスだと思っていましたが、「2画面」という独自の強みを持った端末であると思います。ビデオ会議+予定確認といったリモートワークならではのマルチタスクを効率よくこなせるのはもちろん、スマホ単体としても非常に使いやすい1台です。

 

マルチタスク自体は普通のAndroidやタブレットでもできますが、<2画面のマルチタスク端末>と<スマホ単体>を自由に切り替えられるのは、LG VELVETだけの魅力。また、大画面でいえば折りたたみスマホという選択肢もありますが、切り替えができる対応力と価格の面でLG VELVETを推したいです。

 

ドコモではスマホ単体でも販売していますが(税込7万480円)、デュアルスクリーンを別途購入することはできないので、セットで購入することをおすすめします。

 

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【西田宗千佳連載】本当に「プロ」仕様だったXperia PRO

Vol.100-1

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

名ばかりの「プロ」と一線を画す本気仕様

ソニーは2月10日、新スマートフォン「Xperia PRO」を発売した。価格は税込で約25万円。高いと感じるかもしれないが、本機は単純に高価で高性能だから「PRO」と名付けられたワケではない。

 

Xperia PROのハードウエアには、2つの特徴がある。一つ目は「HDMI入力端子がある」こと、二つ目は「ミリ波の5Gに対応している」ことだ。

 

Xperia PROは底面に、一般に使われる充電用のUSB Type-C端子のほかにmicro HDMI端子を備えている。これは一般的なHDMI出力端子、すなわちスマホの映像を外部に出力するためのものではない。HDMI出力対応の機器をつないで、Xperia PROの画面を「モニター代わり」にするための入力端子であることがポイントだ。接続するのは主にカメラ、それもミラーレス一眼のような、本格的なカメラが想定されている。

 

動画の場合、スマホ側にHDMI入力があれば、高画質なカメラを使って撮影した映像を即座に端末のディスプレイに表示するのと同時に、YouTubeなどに代表される動画配信サイトや、バックエンドにある編集スタジオに送ることができる。つまり、カメラ+スマホのセットで、直接映像配信ができてしまうということだ。また静止画の場合でも、同時にUSBケーブルでも接続することで、カメラから撮影データを直接受け取り、それをネット経由でアップロードすることができる。

 

こうした使い方に特化していることこそが、Xperia PROの「PRO」たる所以なのだ。現場からの中継機能など、多くの人にとっては不要な機能だろう。だが、プロカメラマンや放送の現場などでは、こうした機能の存在によって、機材や手間の削減が容易になる。そうしたターゲットにとって。本機は25万円という価格に見合う価値が十分にある、といえる。

 

一般的に、今日のスマホ市場では、「プロ」と名の付く端末は数多く存在している。だが、それらは別に「プロフェッショナルだけに向けた製品」というわけではない。あくまでハイエンド製品であることを示すためのネーミングで、「プロにも使える」という話でしかなかった。

 

だが、Xperia PROは過去にないくらい「プロ向け」のアイテムとして設計されている。本体がマット仕上げで滑らないようになっているのも、そのほうが撮影の現場ではプラスに働くから。ディスプレイの大きさなどよりも、そうした気配りのほうが重要になるのが「プロ向け」、ということなのだ。

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

5Gミリ波への対応はスタジアム中継のため

また、もう一つの要素「ミリ波対応」もプロ市場を考慮して採用されている。具体的には、スタジアムなどからの中継を考えてのものだ。現在、街なかにミリ波の設備はまだ少ないが、スタジアムなどでは先行して敷設が進んでいる。そうした場所から中継することを想定した作りになっているのだ。

 

では、なぜミリ波対応施設の敷設がスタジアムからスタートしているのか? 本機がほかのスマホに与える影響はどんなものか? そして、プロ向けスマホに市場性はあるのか? そのあたりをウェブ版で解説しよう。

 

 

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基礎からわかるスマホ料金プラン活用術

外出頻度が減るとともに、スマホの使い方も大きく変わった。維持費を少しでも抑えるには通信プランをどう工夫すれば良いだろうか。ここでは料金節約に関する小ワザをチェックしていこう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【Tip1】まずは「乗り換え(MNP)」すべきか「組み合わせ(DSDS)」すべきか考えよう

番号そのまま乗り換えるか 副回線を導入するか

通信費の節約を行うには、やはり通信プランを乗り換える手間は欠かせない。今季は特に、ブランドやキャリアを跨いでの乗り換えを検討したいところだ。また、仕事で回線を所有している場合には、安価な副回線を活用することも考慮したい。

 

<MNPのメリット&デメリット>

[ココがメリット]より自分に合った料金プランを選択可能

MNPならば使用している電話番号を変更せず、異なる携帯電話会社の安価な通信サービスに移行できる。幅広い選択肢から検討できるので、通信プランの抜本的な見直しをするには、有効な手段と言えるだろう。

 

[ココがデメリット]関連サービスの影響と手間がかかる点に注意

MNPをする場合、キャリアメールなど関連サービスが使えなくなることがある。切り替え中には、電話や通信が使えなくなる期間が生じることも理解しておきたい。条件によっては解約金も必要となるので注意を。

 

<DSDSのメリット&デメリット>

[ココがメリット]既存の回線を生かしつつ安価な通信回線を足せる

主回線を生かしたまま別の通信プランを同じ端末で扱えてムダがなく、手続きによる手間も少なめ。安価で大容量通信が可能な格安SIMなどを併用することにより、最低限のコストで使える通信量をUPできる。

 

[ココがデメリット]コスト削減に繋がるかどうかは場合による

通信プランを追加で契約することになるので、主回線を安くしても、ある程度上乗せが発生する。大幅なコストカットは望めず、組み合わせによっては割高にも。またDSDS時に主回線で5Gが使えない場合もある。

 

■そもそもDSDSって何?

SIMカードを2つ使える仕様

DSDSとは、「Dual SIM Dual Standby」の略称で、1台のスマホで2枚のSIMカードを使い、同時に通信の待ち受けができることを指す。VoLTE対応の場合にはDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)と呼ばれることも。

 

↑iPhoneはXS以降の世代であれば、DSDSに対応。さらにeSIMも利用できる

 

<MNPの手順>

【1】予約番号を取得する

移行前の事業者に対してMNPで転出することを告げ、MNP予約番号を発行してもらう。MNOでは、専用の電話窓口も用意されている。手数料が発生するが、ウェブでの手続きなら多くが無料だ。

 

↑MNPの予約方法についての詳細は、各事業者の公式サイトで確認できる

 

【2】すぐ新プランを申し込む

MNP予約番号には有効期限が定められている。取得後はすぐ申し込みを行おう。申込先の事業者によっても必要な残り期限が異なるので注意。申し込むプランはあらかじめ決めておくのが賢明だ。

 

↑契約時にMNP予約番号を用いる。そのほかの必要書類をチェックしておくことも忘れずに

 

【3】開通を待とう

店舗またはウェブで転入を申し込んだら、MNPの手続きが完了するまで待つだけ。新しいSIMカードが手元に届いたら、端末にセットして回線利用の手続きを行えば、利用開始となる。

 

↑以前のSIMカードに代えて、新しいSIMカードをスマホにセット。開通したら手続き完了だ

 

<DSDSの手順>

【1】SIMロックを解除

副回線で利用する通信プランも、SIMロックの対象になる。大手キャリアで購入したスマホを利用する場合は、あらかじめSIMロックを解除する手続きを行う。なお解除条件は各事業者で確認しておこう。

 

↑大手キャリアの場合、条件を満たす端末はオンライン手続きでSIMロックを解除可能だ

 

【2】副回線をセットする

eSIMプランを契約した場合には、QRコードなどが手元に届くので、設定アプリ内からこれを読み込んで通信プランを追加する。DSDS/DSDV対応のAndroidの場合は、SIMカードをセットしよう。

 

↑Androidでは、DSDS/DSDV対応の端末はSIMカードを2枚セットできる場合が多い

 

【3】端末の設定を行う

iPhoneなどのeSIM対応端末では、画面指示に従って設定を行う。eSIM非対応のAndroidの場合は、副回線副回線のSIMカードをセットしたら、APN(アクセスポイント名)を設定しよう。

 

↑iPhoneで副回線に追加したeSIMプランは、モバイル通信専用の回線としても設定できる

 

 

【Tip2】eSIMを活用すればメインプランを維持しながらデータ容量追加が割安に

オンライン手続きだけですぐに使えるのが便利

ここではiPhoneでeSIM向けの通信プランを利用する流れを紹介しよう。まず、専用のウェブサイトからプランを契約すると、登録に必要なQRコードを取得できる。iPhoneの「設定」アプリから「モバイル通信プランを追加」というメニューを操作し、入手したQRコードを読み込むことで、登録が可能だ。複数回線が有効になると、通信で利用する回線を選べる。

 

【1】プランを契約する

eSIM対応のプランはウェブサイトから申し込める。想定用途に適したプランを契約しよう。なお、海外のプリペイドプランはアプリから申し込むものも多い。

 

【2】QRコードを入手

申し込み手続きを行って契約が完了すると、eSIMの追加に必要なQRコードが表示される。iPhoneの場合は設定アプリ内の操作でこれが必要になる。

 

【3】設定画面を開く

iOSの「設定」アプリを起動し、「モバイル通信」を選択。青字で表示された「モバイル通信プランを追加」をタップして、回線追加の設定操作を続けよう。

 

【4】QRコードを読み込む

カメラが起動したら入手したQRコードを読み込むと、通信プランの利用に必要なプロファイルが導入される。画面指示に従って操作を続けよう。

 

【5】主回線を選択

「デフォルト回線」を選ぶ画面が表示されたら、主に電話番号を使用したい回線を選択しよう。設定なしで電話をかける場合に、こちらの番号が使われる。

 

【6】データ回線を選ぶ

同様に「モバイルデータ通信」には、通信量を消費したい回線を選択しよう。なお、切り替えを許可しておくと電波状況によって回線を使い分けてくれる。

 

【主なeSIMプランを比較】

使い放題だけでなく従量プランも便利

日常的に使いやすい代表的なeSIMプランとしては、楽天モバイル「Rakuten UN- LIMIT V」や、IIJmioの「データプラン ゼロ」がある。後者はデータ通信専用で、使うギガ数×450円で運用できるほか、0GBの月は150円で回線を維持可能だ。

 

【Tip3】通話にLINE Outを使う

固定電話宛もアプリから安く通話できる

基本料とは別途発生する通話料金を抑えるためには、LINEなどアプリの通話機能をWi-Fi接続下で使うのが◎。固定電話宛など、通常のアプリ通話ができない場合には「LINE Out」機能などを使えば、割安で通話が可能だ。

 

↑LINE OutはLINEアプリ内から使用可能。使用感は一般的な「電話」アプリとほぼ変わらない

 

【Tip4】サブ機や家族と容量をシェアする

家族で分け合うだけでなくサブ機持ちにも恩恵アリ

家にずっといる人と毎日外出する人、または毎日携帯するスマホとほとんど家で使うタブレットなどで使用する通信量は異なる。こうした複数デバイスで通信量を共有できるプランが用意されているので、うまく活用すれば全体の料金を抑えられる場合もあるだろう。

 

[OCNモバイルONEの場合]

OCN モバイル ONEの「容量シェア」では、契約中の通信プランの容量を最大5枚のSIMカードで共用可能。2枚目以降のSIMカードを1枚あたり400円〜で追加できる。

 

【Tip5】フリーWi-Fi自動接続アプリを使う

外出時に少しでも通信量を減らせる

従量課金プランなどを契約している場合は、モバイル通信の量に応じて、月々の料金が上がる。屋外で通信する際には無料で使える公衆無線LANをうまく活用したい。自動接続を有効にするアプリなどを活用すると良いだろう。

 

↑例えば「タウンWiFi」アプリを使えば、指定したアクセスポイントに自動接続可能だ

 

【Tip6】バックグラウンド更新をオフにする

必要なものだけに設定しておこう

利用者が無自覚で消費しているモバイル通信量を減らすことも重要だ。例えば、ニュースアプリなどでは待機中にコンテンツを更新しても通信が行われる。こうしたバックグラウンドでの通信は、設定をカスタマイズすることで減らせる。

 

↑iOSの場合、「設定」アプリにある「一般」>「Appのバックグラウンド更新」で細かく設定可能だ

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

格安SIMでスマホ料金がもっと安くなる!

新しく登場してきたオンライン専用プランは確かにお得だが、モバイル通信をあまり利用していない人ならば20GBも使い切れずに持て余してしまうだろう。そうした人は、格安SIMなどを利用すれば、より安価に回線を維持できる。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

そのまま割高でいるか、少しでも安い選択肢を探すか

「月7GB」というのが、かつて標準的な通信量の目安だった。しかし、20GBや無制限のプランが台頭するいま、10GB未満のプランはすでに節約のための選択肢になりつつある。5G化などを踏まえれば、こうした流れは必然だ。

 

一方、新型コロナウイルスの感染予防策などにより、一部業種ではテレワークが推進されており、外出頻度が減っている。通信プランが大容量化するトレンドはあるものの、Wi-Fiの活用などで通信量が抑えられている人ならば、より安価な通信プランで、維持費を低減する選択も合理的だ。

 

具体的な候補には、大手キャリアの段階定額制プランや、サブブランドの月10GB前後のプランなどが挙がる。ただし、これらは新参のオンライン専門プランと比べるとお得感が少ない。そこで検討したいのが、サブブランドの小容量プランやMVNOが提供する1〜3GBプランだ。大体1100〜1500円で運用ができ、例えばBIGLOBEモバイルの場合、月1GBで1160円になる。

 

また、日本通信のようにMNOのオンライン専門プランの対抗策となる通信プランも選択肢として登場してきている点にも注目。今春は、20GB前後を2000円弱で利用できる格安SIMプランがさらに増える可能性もありそうだ。

 

月1〜10GBで済むならもっと安くなる 格安SIMも検討すべき価格帯

MVNOが提供する格安SIMの通信プランならば、月に1〜3GBだけを使えるという小容量プランを選択可能。外ではほぼ通信しないが、電話番号を維持したいという場合に検討したい。

 

 

【2月24日追記】発表後に変更があったため一部修正

 

【コレも要チェック! MVNOの格安個性派プラン】

個性派の格安SIMならユニークな運用も可能

MVNOが提供する格安SIMのプランには、珍しい仕組みを採用する通信プランやオプションが用意されていることもある。想定用途に合致さえすれば、より安価な運用に繋がる場合もあるだろう。見逃さずにチェックしておきたい。

 

[その1]経済的にタブレットを運用したいならコレ!

IIJmio

従量制プラン

月額480円(1GB)、月額700円(2GB、以降1GBごとに+200円)

IIJmioの従量制プランはデータSIM専用なら月額480円〜で運用可能。音声通話機能付きのプランだと、1GB未満の運用なら1180円〜となるが、キャンペーン中につき、6か月間は480円〜だ。

 

[その2]YouTube好きにオススメの裏ワザ

BIGLOBEモバイル

エンタメフリーオプション

月額2080円(3GB+エンタメフリー)

3GB以上の通信プランを選択している場合に、月480円のオプションを追加すると、合計2080円〜で、対象サービスの通信量がカウントされなくなる。対象にはYouTubeの動画視聴も含まれる。

 

[その3]特定ゲームのみ通信が無制限に

LinksMate

カウントフリーオプション

月額1620円(3GB+ゲームフリー)

LinksMateが提供するゲームカウントフリーオプションでは、特定のゲームアプリの通信量がカウントフリー対象になる。モバイル通信下で対象ゲームを遊ぶ時間が長いなら狙い目だ。

 

★小中容量プラン、向いているのはこんな人

在宅時間が多めでWi-Fiを使いやすい人

自宅のWi-Fi環境下で過ごすことが多い人向きで、外出時に、モバイル通信を多少利用するくらいなら、月1〜3GBも使えれば十分だ。プランを変更することで維持費を削減できる。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

5Gを見据えた新時代の容量プランをチェック!

今春提供の新プランでは、NTTドコモとソフトバンクの大容量プランも通信量無制限に変更された。すでに無制限だったauも値下げを決行。5Gを見据えた新時代のプラン内容をチェックしよう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

5G時代の本格化を前に、容量無制限プランが揃う

MNOにおける通信プラン大容量化の流れで、無制限化の先陣を切ったのは、19年春に登場したauの「データMAXプラン」である。一方で、NTTドコモやソフトバンクは、当時から超大容量なプランこそ提供していたが、標準で無制限という仕様にはしていなかった。

 

しかし、3月からはソフトバンクが「メリハリ無制限」として、4月からはNTTドコモが「5Gギガホ プレミア」として、超大容量プランに置き換わる無制限プランの提供を開始する。文字どおり通信量の上限が撤廃されたほか、総務省から「複雑な料金体系」にメスが入ったおかげで、基本料金の経時変化もほぼなくなり、ユーザーにとってもわかりやすく魅力的な仕様になっている。このトレンドを追い、従来から通信量無制限プランを提供してきたauも、該当プランを「使い放題MAX」へと改めたうえで、料金体系をシンプルに変えて3月から提供。ほか2社に足並みを揃えてきた印象だ。

 

なお、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」については、無制限ではあるものの、楽天回線エリアから外れると上限5GBという縛りがある点に注意したい。月額料金が2980円と安く、1年間無料のキャンペーンも魅力的だが、実質的には他キャリアのプランと同列では語りづらい。

 

5G端末も出揃った今年こそが本格的なスタートに。エリアと価格の両面で競争激化!

安価なオンライン専用プランが登場した一方で、大手キャリア主力プランは通信量上限のない使い放題が常識に。5Gエリアの拡充も進んでおり、いよいよ本格活用の年になる。

 

 

 

 

 

【料金×エリア×将来性で見る5Gオススメ度】

私が解説します

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に広く精通。雑誌やウェブを中心に記事を寄稿する。

【NTTドコモ】オススメ度★★★★

企業との積極的な連携は将来的に成果が出そう

目先のエリア展開は遅くとも、「なんちゃって」ではない5Gの展開に関しては、期待感が大きい。企業とのコラボレーションも含め、積極的に5G技術の展開を図っており、関連サービスの充実やB2B展開にも注目だ。

 

↑公式サイトでの21年夏時点のエリア拡充予想。ピンク部分が5Gエリアで、かなり広がっている

 

【au】オススメ度★★★☆

端末を5Gで一本化しエリア展開にも本気

新規で取り扱うスマホを5G対応モデルのみに絞るなど、本格的に5Gに注力する姿勢が見られる。ソフトバンクとのインフラ連携をしていることもあり、基地局数もこれから順調に伸びていくと思われる。

 

↑公式サイトでは、地図上で5Gのミリ波およびSub-6対応のスポットを確認できるのが面白い

 

【ソフトバンク】オススメ度★★★

市場の動きを見つつ着実に5G化を図るか

エリア展開のスピード感は、インフラで連携するauとほぼ同じと思われる。4G/5Gプランが実質共通であるなど、ユーザーが5Gへと移行する際のハードルを低く見せている部分も上手い。堅実な進化に期待できる。

 

↑公式サイトで現時点と今後対応予定の5Gエリアが確認可能。大まかな面での表示が特徴的だ

 

【楽天モバイル】オススメ度★★

4Gと5Gを並行して整備中だがまだ途上

新参のMNOとして、4Gの自社回線エリアもまだカバー率が低いのが課題。5G着手のスタートは、他社と一緒とはいえ、ベースに差があることは否めない。料金の安さも鑑みながら長期的な目で見守るのが賢明だろう。

 

↑公式サイトでは、5G対応スポットの地図表示がない。エリアが箇条書きで記されるのみだ

 

<無制限でもテザリングには注意が必要>

テザリング上限が気になる人はサブ回線導入も検討を

 

楽天モバイル

Rakuten WiFi Pocket

実質価格0円

auとソフトバンクは無制限プランでもテザリング時に上限が存在する。気になる人はモバイルルーター導入がオススメ。本機は、通信プランとセットで、実質無料となるキャンペーン中。連続駆動時間は10時間だ。

 

★使い放題プラン、向いているのはこんな人

外で動画を長く見る人や家にWi-Fiがない場合に◎

Wi-Fi環境がない人や、通勤通学時に長時間ストリーミング動画を視聴する場合は無制限プランが狙い目だ。PCなどを日常的にテザリングする場合は、設けられた上限に注意しよう。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

3大通信キャリアのオンライン専用プランを大解剖!

NTTドコモとau、ソフトバンクの3キャリアが発表した月額2500〜3000円で月20GBを使えるオンライン専用の通信プランが大いに話題になっている。3月からの提供開始を前に、その概要について確認しておきたい。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

20GB・2980円が新時代の標準になるか

オンライン専用プランに関して先陣を切ったのが、NTTドコモだ。同社は20年12月3日に新プランの「ahamo(アハモ)」を発表。21年3月に提供を開始する。同プランは月額2980円で月20GBが利用でき、通信量を使い切ったあとも最大1Mbpsで通信可能など、これまでにないコスパの高さが目を引く。一方で、申し込みやサポートなどは基本的にオンライン限定。キャリアメールが使えないなど、ユーザーが注意すべき点は多い。

 

ソフトバンクは、20年12月22日に、「SoftBank on LINE」なるブランドコンセプト名とプラン概要を発表し、21年3月に提供予定とした。MVNOの「LINEモバイル」を前身とするサブブランドで、正式なブランド名は決定次第公表される。なお、ソフトバンクは21年3月にLINEモバイルの100%子会社化と吸収合併の検討も進める。この新ブランド提供に伴い、LINEモバイルは新規受付終了が協議されている。

 

21年1月にはauも「Povo(ポヴォ)」を発表。こちらも提供は3月予定。他社より基本料が500円安いほか、200円で1日通信し放題になるような「トッピング」という仕組みを用意する点にも注目。パートナーシップを結んだCircles Asia社との連携を生かした形となっている。

 

手続きや各種サポートはオンラインに限定。対面サポート省略で値下げを実現

オンライン専用プランでは、原則として店舗サポートが用意されない。手続きがオンラインに限定される反面、そのぶん低価格で利用できる。

 

 

 

 

<オンライン限定プランのギモンに答えます>

【Q1】契約手続きはどうやる?

A1:ウェブサイトやアプリから申し込もう

オンライン専用プランは、店頭からの新規申し込み手続きができない。申し込みは基本的に専用サイトやアプリなどから行う。例えば、ahamoでは契約者は20歳以上という条件があり、20歳未満の場合には保護者が契約を行う必要がある。

 

↑ソフトバンクは、LINEからの契約申し込みや契約内容の確認変更などの手続きが可能。また、サポートにもLINEのチャットが使われる予定だ

 

【Q2】故障した場合はどうする?

A2:一部の緊急対応は例外的に電話窓口対応なども予定

オンラインチャットによる手続きが原則。ドコモの場合、端末故障時や紛失・盗難時などの緊急対応については専用電話窓口でのサポートが受けられる場合もあるという。au、ソフトバンクは緊急時の電話窓口対応の有無について現状、明言していない。

 

↑有事の際でも、キャリアショップに駆け込めるわけではない点に注意。もしものときのためにスマホ以外の通信手段を確保しておきたい

 

【Q3】海外ローミングは使える?

A3:ahamoでは利用できるとされる

ahamoでは、アメリカやヨーロッパ諸国など海外82の国・地域で、追加料金がかからず月20GBまでモバイル通信を利用できるとされている。一方、auのpovoやSoftBank on LINEは、海外ローミングの利用可否についていまのところ未公表。

 

【Q4】家族割は適用される?

A4:基本は非適用だが、ahamoは頭数としてカウントされる

オンライン専用プランはどれも家族割が適用されない。ただし、ahamoは料金の割引こそされないものの、家族割に含まれる回線としてはカウントされる。家族が「ギガホ」などを契約している場合、恩恵を受けられる。

 

↑ドコモの家族割は2回線なら500円引き、3回線以上なら1000円引きとなる。家族ひとりがahamoに乗り換えても、ほかの家族の割引には影響がない

 

【Q5】料金はずっと一定?

A5:基本料金はずっと一定でわかりやすい

ahamoとSoftBank on LINEは月額基本料は2980円で、povoは2480円。これらは数か月間限定の割引などが設けられていないため、1年後はいくらになるのかなどの計算は不要だ。ただし、無料時間ぶんを超過した通話料などは別途発生する。

 

【Q6】5Gも使用できる?

A6:4Gだけでなく、5Gも使えるとの説明あり

サービス提供開始前ゆえに、実際に利用した際の通信速度については不明だが、ahamo、SoftBank on LINEについては当初から4G/5G回線を利用できると説明されている。povoも夏から5Gに対応予定。

 

【オンライン専用プラン 向いているのはこんな人】

契約などの各種手続きを自力で調べて進められる

ブラウザやアプリからの手続きを抵抗なく行えるような、ある程度のITリテラシーを持つ人向き。また、キャリアメールがないので、フリーメールなどをすでに活用していると移行が楽だ。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

“スマホ料金”を見直すために知っておきたいケータイ基礎知識ガイド

3月にスマホの料金プランが大きく動く。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアがオンライン専用の20GB・3000円弱のプランを展開。さらにメインブランドの主力プランも通信量上限を撤廃しつつ、既存の通信プランより価格を下げてきた。つまり、今春は、通信料金を見直す絶好のタイミング。ここで注目のスマホ料金トレンドについてじっくり学んでいこう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が解説します】

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に広く精通。雑誌やウェブに記事を寄稿。

 

政府の値下げ圧力により、料金プランは大激変!

2020年、総務省や現政権は大手3社の寡占状態を憂い、料金値下げとプラン簡略化を促す圧力をかけた。その是非はともかく、結果的にそれはスマホの料金プランに大きな変化を起こすこととなった。12月にNTTドコモが新プランを発表したのを皮切りに、ソフトバンク、auも新時代を見据えた料金体系を提案。こうしたプランが、21年3月に提供開始を迎える。詳細情報が明らかになっていない部分もわずかに残るが、現時点で最旬情報のキャッチアップは必須だ。

 

注目のトレンドは3つある。1つ目は、キャリアショップなどで取り扱われないオンライン専用の割安プランが登場したこと。2つ目は、大手キャリアの主力プランが、従前の超大容量から無制限へと進化しつつ料金体系が簡略化されたこと。そして3つ目は、こうした変化を受けて格安SIM市場も対抗策を出しつつあるということだ。

 

ユーザー的には選択肢こそ膨大だが、各プランの内容はわかりやすくなっている。今春こそ、自分の使用スタイルに合わせた料金プラン見直しに臨む絶好の時期だろう。

 

知っておくべき “いま”のケータイ基礎知識

スマホ料金の説明には、専門用語がつきもの。まずは、モバイルの最新トレンドを理解するために最低限必要な重要キーワードについて解説する。知らないものがないかチェックしておこう。また、料金プランの大激変についても紹介する。

 

[MNOとサブブランド]

最大手の事業者が提供する通信サービス

KDDIのように自社で通信設備を備える事業者を「MNO(エムエヌオー)」という。同社が展開するメインの通信サービスは「au」だ。一方「UQモバイル」もKDDIが提供する通信サービスだが、auとは別物である。こうした通信サービスを「サブブランド」と呼ぶ。新設の「ahamo」や「povo」はあくまで“プラン”扱いだが「SoftBank on LINE」は“サブブランド”として説明されるなど、その関係はやや複雑だ。

↑「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」ら新プランは、メインブランドのサービスから切り離されている。サブブランド的なプランだ

 

[MNP]

電話番号を変えずに通信会社を変える仕組み

契約中の電話番号を維持したまま、他の事業者が提供する通信サービスに移行できる仕組みを「MNP(番号ポータビリティ)」という。従来、MNPを行う場合には手数料が発生したが、昨今はこれが撤廃されつつある。

 

[5G]

日本では2020年から開始された次世代通信技術

「第5世代移動通信システム」の略称で、4G/LTEと比べて、より高速、低遅延、同時多接続な通信が利用できるのが特徴。5G対応の端末と通信プランを組み合わせることで利用可能だが、5Gに対応したエリアは限定的だ。

 

[eSIM]

スマホにSIMカードがあらかじめ内蔵されている

「SIM(シム)」とは、電話番号などの情報が記載された小さいICカードで、端末にセットして使う。一方「eSIM(Embedded SIM)」は端末に組み込まれたSIMのこと。完全オンラインの手順で通信プランを開通するのに必要となる。

 

[MVNO]

格安SIMを運営する通信事業者のこと

MNOが所有する通信回線網の一部を借りて、通信プランを提供する事業者を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ぶ。一般に「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉は、MVNOが提供する通信プランを利用したものを指す場合が多い。

 

★主なMVNO

日本通信SIM(【NTTドコモ】)

老舗MVNOの日本通信が提供する格安SIMブランド。MNOのオンライン専用プランへの対抗策を早くも展開。

 

BIGLOBEモバイル(【NTTドコモ】【au】)

KDDIの子会社であるビッグローブがMVNOとして提供する格安SIM。充実したオプション展開が特徴的だ。

 

IIJmio(【NTTドコモ】【au】)

インターネットイニシアティブが展開する。新技術を精力的に導入し、「eSIM」対応プランもいち早く取り入れた。

 

mineo(【NTTドコモ】【au】【ソフトバンク】)

オプテージ(旧ケイ・オプティコム)が展開。3社回線を選べる貴重な格安SIMだ。コミュニティにも注力する。

 

LINEモバイル(【NTTドコモ】【au】【ソフトバンク】)

ソフトバンクとLINEの合弁会社が展開するMVNO。同サービスを前身としてSoftBank on LINEが立ち上がる。

 

イオンモバイル(【NTTドコモ】【au】)

イオンリテールが2016年から運営。プラン数が豊富で、データ容量を複数枚のSIMで分け合えるシェアプランも用意。

 

[SIMロック]

格安SIMやeSIMプランを使うなら気をつけたい制限

MNOが提供するスマホには、他社のSIMカードを不正に利用できないよう「SIMロック」という制限がかけられている。制限は一定条件を満たすと外せて、これを「SIMロック解除」と呼ぶ。最初から制限のない端末は「SIMフリー」と呼ぶ。

 

[対応周波数]

端末流用で注意すべきはSIMロックだけじゃない

通信事業者は、総務省から利用できる電波の周波数帯を割り当てられており、MNOごとに利用できる周波数帯は異なる。スマホによって対応できる周波数が違うので、MNPの際に、端末の使い回しができるかどうかの確認が必要だ。

 

↑4G LTEの対応バンド一覧。楽天もMNOではあるが、割り当てられた周波数帯には差がある。◎と〇に対応していれば、おおむね問題なく使用可能となる

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

5G・おサイフ対応で2万円! 「コスパの鬼」シャオミがソフトバンクに~「Redmi Note 9T」発表

コスパの高いスマホで知られる中国メーカーのXiaomi(シャオミ)が、新モデル2機種を発表しました。ソフトバンク独占販売の「Redmi Note 9T」はシャオミ初のおサイフケータイ対応で約2万円と怒涛の安さです。

 

SIMフリーでは大画面・4眼カメラで1万5900円(税抜、以下同)の「Redmi 9T」も発売します。また、スマートウォッチ2製品とホームカメラも発表されました。

 

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5Gの“格安”スマホ「Redmi Note 9T」

 

Redmiシリーズはシャオミの中でも特にコスパ重視のブランドです。そのRedmiで初の5G対応となる「Redmi Note 9T」は、日本ではソフトバンクが独占販売することとなりました。発売日は2月下旬以降で、2月3日に予約開始です。

 

ソフトバンクオンラインショップでの販売価格は一括1万9637円。さらにMNPでソフトバンクに加入する人には一括1円で販売されます。

↑ソフトバンクの5Gスマホの中でも群を抜く安さですが、安いだけではありません。シャオミのスマホとしては初めて、おサイフケータイにも対応します

 

チップセットは日本では採用例が少ない台湾Mediatek製のDimensity 800U(8コア)を搭載。メモリは4GB、ストレージは64GBと価格相応に抑えられています。モバイルゲームをガンガン遊ぶ人には動作が物足りなく感じられるかもしれませんが、Webサイトを見たり動画再生をしたりするような使い方なら必要十分な性能と言えるでしょう。

 

ストレージは64GBですが、microSDスロットを備えており、最大512GBのmicroSDを追加できます。ディスプレイは6.53インチと大きめのTFT液晶を搭載。解像度はフルHD+(2340×1080)となっています。本体の上下にスピーカーを搭載し、横向きでのステレオ再生に対応。大画面で動画を楽しむには不足の無い仕様です。

↑3.5mmイヤホンジャックも装備しており、イヤホンを有線接続すればFMラジオも利用できます

 

バッテリー容量の大きさも特徴で、5000mAhを搭載します。22.5W充電器が付属し、スマホ本体には15Wの急速充電に対応します。バッテリーについては、2年間繰り返し充電しても劣化が少ないとしています。

 

カメラは3眼構成で、メインが4800万画素。200万画素の深度カメラと200万画素のマクロカメラによって、夜景撮影やマクロ撮影の画質も高めています。前面のパンチ穴型インカメラは約1300万画素です。

 

大きさは約77×162×9.1mmで、重さは約200g。大容量バッテリーを搭載することから、やや厚みがあります。背面には手になじみやすいよう独特なカーブ形状がつけられています。

↑カラーはナイトフォールブラックとデイブレイクパープルの2色展開です。背面素材はポリカーボネート製で指紋がつきづらく独特の質感です。防水は非対応ですが、水ハネへの耐性があるとしてます

 

5Gは主力の3.7GHz帯(Band n77)をサポート。ミリ波帯は非対応です。4G LTEはソフトバンク向けに割り当てられたほとんどの帯域をカバーします。OSはAndorid 10。生体認証は指紋センサーを備えています。

 

画面保護シートが貼り付け済みで、ソフトケースも付属。急速充電対応のACアダプターやUSB Type Cケーブルも同梱と付属品が充実しているのもうれしいポイントです。

↑大容量かつ節約の効くバッテリー機能も備えています

 

↑その他、この価格では考えられないほど多彩な多機能性

 

SIMフリー向け「Redmi 9T」

SIMフリー市場向けには4G LTE対応の「Redmi 9T」が発表されました。メモリ4GB、ストレージ64GBの構成で価格は1万5900円。大画面やデュアルSIM対応など、コスパだけではない魅力を備えています。

↑発売は2月5日で、MVNOではイオンモバイル、IIJmio、OCNモバイルONE、BIGLIBEが取り扱い予定。Amazonなどのオンラインストアやビックカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダデンキなど家電量販店でも販売されます

 

チップセットはクアルコム製のミドルレンジ向けSnapdragon 662を搭載。ディスプレイは6.53インチTFT液晶で解像度はフルHD+。テュフ ラインランド社の認証試験でブルーライトの少ない目に優しいディスプレイとして認証されています。

↑「しずく型」の切り欠きにインカメラを搭載。デュアルスピーカー内蔵で3.5インチジャックも装備しています

 

背面カメラは4眼で、4800万画素・1/2インチセンサーが主力。超広角を800万画素カメラで対応し、200万画素の2つのサブカメラでマクロや深度情報を補う構成です。インカメラは800万画素カメラを搭載します。

 

デュアルSIMに対応し、さらに最大512GBのmicroSDスロットを搭載します。バッテリーは6000mAhで、18Wの急速充電に対応します。生体認証では側面に指紋センサーを備えています。このほか、有線ヘッドホンを接続してFMラジオを利用可能。赤外線センサーを備えており、スマートリモコンとしても使用できます。

↑カラーはカーボングレーとオーシャングリーンの2色。こちらも22.5W対応の急速充電器同梱です

 

スマートウォッチとホームカメラも発表

シャオミの魅力は、コスパだけではありません。スマホと連携して使える周辺機器の豊富さも特徴です。今回はスマートウォッチ「Mi Watch」「Mi Watch Lite」と家庭用カメラ「Mi 360°家庭用スマートカメラ 2K」が発表されました。3製品とも2月以降の発売を予定します。

↑「Mi Watch」の価格は1万1800円

 

1.39インチの円形有機ELディスプレイを備えたスマートウォッチで、明るい画面表示と32gの軽さが持ち味。117種類のエクササイズや睡眠の記録に対応し、心拍数や血中酸素濃度、ストレスレベルの計測も可能です。

 

1回の充電で最大16日間使える省エネ仕様。50m防水仕様で、スイミングや雨天での利用も問題ありません。気圧センサーやGPSも備えるなど、アウトドア向けのスマートウォッチとしては「全部入り」という趣があります。

↑血中酸素濃度を計測することもできます

 

「Mi Watch Lite」は6800円と手ごろな価格のスマートウォッチ。角型の1.4インチ液晶ディスプレイを装備します。GPSや心拍モニタリング、睡眠計測に5気圧防水など、スマートウォッチとしての基本機能はしっかり抑えています。

↑電池もちが最大9日間とロングバッテリーを誇る「Mi Watch Lite」

 

↑心拍・睡眠モニタリング、防水性能などキャッチ―な機能が揃っています

 

家庭用スマートカメラの「Mi 360°家庭用スマートカメラ2K」は4800円で販売。スマホと連携し、家の中の防犯や、子供やペットの様子の見守りに使える製品です。

 

コンパクトサイズながらモーター可動式のカメラを搭載。天井や壁などへの設置も対応。アプリからの音声を送る機能もあり、見守り用途なら留守番中の子供とやり取りするような使い方も可能です。

 

記録解像度は2K解像度(2304×1296ドット)。赤外線による暗視も対応し、夜間でも色味をとらえた記録が可能です。AI技術によって、人の動きを検出して知らせる機能も備えています。

↑可動域は水平360度、垂直108度で、アプリから画角を調整可能

 

 

2018年に日本に進出し、2019年には大手キャリアの一角auへの5Gスマホを供給を果たしたシャオミ。今回、ソフトバンクにも採用となりました。「コスパの鬼」の快進撃からは目が離せません。

 

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5Gミリ波、HDMI入力対応の「Xperia PRO」は、誰のためのスマホか?(メーカーコメントあり)

ソニーモバイルが、同社のスマートフォンXperiaシリーズとして初めて5Gのミリ波による高速通信に対応する端末「Xperia PRO」を2月10日に発売。価格はオープンですが、ソニーの直営店舗などを通じて想定売価約25万円で販売される“Xperiaの高級プロ機”は、5Gを活用したある“特別な使い方”も想定しています。ソニーモバイル担当者のコメントを交えながら、Xperia PROがどんな5Gスマホなのか解説します。

↑カメラと合体するスマホ!? ちょっと変わった5Gスマホ「Xperia PRO」の特徴と使い方をレポートします

 

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ソニーストアなどでSIMフリースマホとして約25万円で販売

Xperia PROはソニーが全国展開する5つの直営店とオンラインストア、並びに一部の家電量販店やECサイトに販路を絞る形でSIMフリー端末として2月10日から発売されます。価格はオープンですが、税別の想定売価は22万8000円前後。税込換算では約25万円になるかなりハイエンドなスマホです。日本のほか北米でも同時期に発売を予定しています。

↑Xperia 1 IIをベースに開発されたプロフェッショナル向け5Gスマホ「Xperia PRO」

 

本機は国内で2020年の春に発売された「Xperia 1 II」のデザインとスペックをベースに開発された上位機です。Xperia 1 IIは現在、ソニーの直販店やオンラインストアでSIMフリー端末が12万4000円(税別)で販売中ですが、比べると約10万前後の価格差があります。

 

その理由はXperia PROがプロの映像クリエイターをターゲットに想定して、Xperia 1 IIをベースに様々な機能を追加した特別仕様の5Gスマホだからです。プロ仕様のスマホに相応しい機能を追加、チューンナップも施していることもあって、本体サイズはXperia 1 IIと比較して縦に5mm/横に3mm/厚みは2.5mm大きくなっています。質量は44g重くなりました。

 

プロの映像クリエイターを支援する「新カテゴリーの5G端末」

ソニーモバイルコミュニケーションズでXperia PROの商品企画を担当する企画マーケティング部門 企画部の生雲稔敬氏は、Xperia PROは動画撮影が可能なデジタルカメラなどに接続して、5Gを活用した動画のライブストリーミングやファイル転送、あるいは高精細な画面で撮影中・撮影後のファイルを確認するための有機ELモニターとしても使うことを想定した「新カテゴリーの5G端末」なのだと、本機の立ち位置を説いています。

↑Xperia PROを担当するソニーモバイルコミュニケーションズの生雲稔敬氏に製品の特徴を聞きました

 

映像制作に携わるクリエイターは本機を携えていれば、例えば屋外のインターネット回線が確保しづらい環境でも安定したライブ動画配信や生中継、あるいはデジタルカメラで撮影した素材をすぐにクラウドサーバー等に送ることなどができるでしょう。映像制作のモバイルワークフローを5G高速通信のチカラを活用して支援できるコンパクト端末でもある、そういったところにXperia PROの特殊性があるのです。

 

それにしてもなぜ一般向けの5GプレミアムスマホであるXperia 1 IIより10万円も高価なのでしょうか。

 

ひとつは5Gのミリ波による高速通信にも対応しているからです。昨年の春から国内で開始された5G通信サービスはSub-6と呼ばれる6GHz未満の周波数帯域を利用。障害物の多い場所でも電波がつながりやすい特徴を備えていますが、日本ではn257と呼ばれる28GHz帯の5Gミリ波を利用する通信のほうが上り・下りともさらに速い通信速度が実現できることから、5Gのメリットが活かせる本命として期待されています。

 

国内ではNTTドコモとauが昨年から5G ミリ波のサービスを始めていますが、Xperia PROは発売後から両社の5Gミリ波サービスが使えます。同じくNTTドコモが昨年末に発表した3.7GHz帯と4.5GHz帯の5G Sub-6の周波数を束ねるキャリアアグリゲーションによる高速・大容量通信もサポートしています。

 

Sub-6による5G通信サービスは、NTTドコモ以外にauとソフトバンクのプランに契約してSIMカードを挿すことによってXperia PROで使えるようになります。楽天モバイルの5G通信サービスは動作保証の対象外なので注意が必要です。本体は物理SIMカードによるDual SIMに対応。

↑通信状態を視覚化するための「Network Visualizer」機能も設けました。現在接続されているネットワークと、アップ・ダウン接続のスループットを画面に表示。全画面表示だけでなく、ホーム画面にコンパクトなウィジェットを置くこともできます

 

5Gミリ波の通信はSub-6や4G LTEの電波に比べて直進性が高く、減衰しやすいため端末側で電波感度を確保することが困難だと言われています。Xperia PROは筐体の内部に上下左右に向けた通信アンテナを合計4基配置して、360度周囲にまんべんなく受信感度を高める独自のアンテナ構造を採用。生雲氏は「端末を一定方向に傾けたりしても5Gミリ波通信時の電波感度が落ちないため、失敗が許されないプロの現場で確度の高い作業に集中できる」として、Xperia PROの特徴をアピールしています。

↑Xperia 1 IIよりも約2.5mmほど厚みのあるボディに、5Gミリ波通信の感度を獲得するために特殊なアンテナを配置しています

 

HDMI入力搭載。5Gを使って高画質動画をハイスピード送信

Xperia PROが高価な端末であるもうひとつの理由は、世界で初めてデジタルカメラなどHDMI出力を持つ映像機器から10bit階調の高精細な4K/60p/HDRの映像信号を受けてモニターに表示、5G通信を使って送信ができるようにHDMI入力を設けたスマホだからです。本体のボトム側に中央にUSB Type-C端子と並んでHDMI端子を装備しています。

 

HDMIケーブルで端末を接続すると、デジタルカメラで撮影中の動画をYouTubeやStreamYard、Streams Labsなどのサードパーティのアプリを使って即時ライブストリーミングができます。Xperia PROのディスプレイが4K/HDR対応なので、カメラで撮影中の映像を高精細にプレビューできるモニターとしても使用可能。

↑HDMI出力に対応するカメラとケーブルによる有線接続が可能。HDMI入力機能については、ソニーのαシリーズ以外のカメラ機器にも対応しています

 

USB Video Class(UVC)に準拠するHDMI-UVC変換アダプターを介すれば、同じようにデジタルカメラをXperiaのUSB端子に接続して外付けモニターのように使うこともできますが、HDMI接続の場合は10bit階調表示にも対応するため、カメラの性能がフルに発揮される利点があります。

 

国内でミリ波、Sub-6の5G通信が使える場所はまだ限られているため、当面はまだXperia PROを4G LTEネットワークにつないで映像ライブ配信等に使うことの方が多くなるでしょう。一方でHDMI入力を備えたことで、デジタル一眼レフカメラの醍醐味であるレンズ交換を活かした映像表現を楽しんだり、暗所の撮影に強いカメラをつないで天体観測のライブ中継に使ってみたりと、スマホ単体ではかなわない映像表現に一歩踏み込めることがXperia PROの大きな魅力だと思います。プロの映像クリエイターに限らず、YouTubeのライブ配信やVlog制作を楽しむ方に広く役立つのではないでしょうか。コロナ禍の影響を受けて、オンラインを活用した音楽ライブの配信、イベントを実施できる環境を模索するアーティストの活動支援にもつながるかもしれません。

↑HDMI接続時には、端末にプリインストールされているアプリを使ってXperia PROを外部モニターとして使うこともできます。モニターに表示されている映像のピンチインアウトズーム操作に対応するほか、アプリにはグリッドライン表示やスクリーンロック、明るさ調整など様々な設定メニューが搭載されました

 

デジタル一眼レフカメラで撮影した静止画を、Xperia PROを介してFTPサーバーへリアルタイムに転送・保存する使い方もできます。ソニー純正のモバイルアプリ「Transfer&Tagging add-on」アプリを使うとFTPバックグラウンド転送や、画像ファイルへのタグ・キャプション付けが行えます。

 

Xperia PROはスマホ本体も高機能

Xperia PROが搭載するディスプレイはXperia 1 IIと同じ6.5型の4K/HDR対応の有機ELですが、ソニーの業務用マスターモニターに画質を合わせ込む調整を1台ずつ丁寧に行った後に出荷されます。

 

背面のメインカメラにはすべてカール・ツァイス製の高画質レンズを採用。16mm超広角/24mm標準/70mm望遠レンズによるトリプルレンズカメラと、3D iToFセンサーによる高精度なオートフォーカス機能も備えているので、いざという時にはXperia PRO単体でもハイグレードな5G・動画ライブストリーミングができます。ハイグレードなデジタルカメラは一気に揃えられなくても、とりあえずXperia PROを揃えるところから動画制作作業の足場を固めてもよさそうです。

↑Xperia 1 IIと同じ仕様のトリプルレンズカメラを搭載しています

 

本体の前面には強化ガラスを採用していますが、背面と側面には強化樹脂素材を採用しているため傷が付きにくく、またグリップ感も良いプロ仕様の筐体とした点もXperia PROの特徴です。IPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応はXperia 1 IIと同じになります。

 

アクションカメラのGoProの中にはHDMI出力機能を持つ機種があるので、Xperia PROをつないで大型モニターとして使えれば撮影環境が一段と快適になりそうです。だからこそXperia PROの本体をより強固にガードできるように純正品のタフネスケースや、体に身に着けるためのホルダー等のアクセサリーも欲しくなってきます。

 

Xperia PROはソニーのオンラインストアなどで1月27日から予約受付を開始しています。また全国5か所のソニーストアでは1月28日から実機の展示も行われます。生雲氏は「多くの映像クリエイターにXperia PROを使っていただき、5GやHDMI入力を活かした動画制作の可能性を見つけてほしい」と語っています。

 

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実質無料で買える! 楽天モバイルのオリジナルスマホ3機種を使い比べてみました

2020年4月にサービスを開始した楽天モバイルが、300万人を対象に月額2980円(税別)の基本料金が “1年無料” になるキャンペーンを実施していることはご存知でしょうか? 2020年12月30日に契約数が200万回線を超えたことが発表されたので、無料キャンペーンの対象となるのは、残り100万人弱と推測されます。

 

楽天モバイルは「Rakuten UN-LIMIT」の1プランのみ。現在は5Gも利用できる「Rakuten UN-LIMIT V」へとバージョンアップしています。月額2980円(税別)で、楽天回線エリアではデータ使い放題。楽天回線エリア外ではパートナー回線(au回線)に繋がり、月に5GBまでという制約があるものの、5GB超過後も最大1Mbpsで通信が可能です。さらに、専用アプリから発信すると国内通話は無料。しかも、契約時も解約時も手数料は無料なのです。要するに、1年間タダでスマホが使い放題になるわけですね。気になっている人は、得をすることはあっても損をすることはないはずなので、ぜひ使ってみてください。

 

実質無料で買えるオリジナルスマホがお得

唯一お金がかかるのが端末代ですが、楽天回線に対応するスマホ(楽天モバイルのWebサイトで調べられる)を持っていれば、そのスマホにSIMを挿し替えるだけで使えます。

↑楽天モバイルの対応端末はWebサイトで調べられる

 

楽天モバイルは、個性的なオリジナルスマホも開発・販売しています。大きさが異なる「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」「Rakuten Mini」の3モデルがあり、これらを購入すると、最大2万ポイント以上の楽天ポイントが還元されるキャンペーンが実施中。

↑左からRakuten Mini、Rakuten Hand、Rakuten BIG。BIGは5Gに対応

 

●Rakuten BIG
一括払い価格:5万9073円(税別)
ポイント還元:最大2万ポイント(6か月の期間限定ポイント)

●Rakuten Hand
一括払い価格:1万8182円(税別)
ポイント還元:最大2万4999ポイント(6か月の期間限定ポイント)

●Rakuten Mini
一括払い価格:1万7000円(税別)
ポイント還元:最大2万ポイント(6か月の期間限定ポイント)

 

つまり、HandとMiniは実質無料で入手でき、5G対応の最上位モデル・BIGもかなりお得に購入できます。この3モデルを使い比べる機会を得たので、それぞれの端末がどんな人に向いているのか? あるいは向いていないのかをチェックしてみました。

 

【端末の外観を写真でチェックする】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

見た目の印象だけでなく、実用性を重視して選ぶべし!

3モデルは、画面サイズと本体サイズ・重さに大きな差があります。

 

●Rakuten BIG
ディスプレイ:約6.9インチ 有機EL(2460×1080ドット)
本体サイズ:約174×80×9mm
重さ:約227g

●Rakuten Hand
ディスプレイ:約5.1インチ 有機EL(1520×720ドット)
本体サイズ:約138×63×9.5mm
重さ:約129g

●Rakuten Mini
ディスプレイ:約3.6インチ TFT液晶(1280×720ドット)
サイズ:約106.2×53.4×8.6mm
重さ:約79g

 

画面の見やすさを重視する人にBIGが適していて、コンパクトさを重視する人にMiniが魅力的であることは言うまでもありません。その上で注意したいのは、BIGがかなり大きめで、Miniが驚くほど小さいこと。約6.9インチの有機ELディスプレイを搭載するBIGは横幅が約80mmで、重さは約227g。現在発売されているスマホの中では最重量級です。これまで片手でメッセージを入力したり、SNSをチェックしたりしていた人は、使いづらく感じる恐れがあります。

↑約6.9インチの大画面ディスプレイを搭載するRakuten BIGは、手にするとずっしりとした重さを感じる

 

↑約3.6インチ画面のRakuten Miniは、オモチャと錯覚するほどの軽さ

 

Miniは、約3.6インチの液晶ディスプレイを搭載し、重さは約79g。手のひらに収まるほどの小ささですが、画面に表示できる情報は必然的に少なくなり、使い勝手を犠牲にしている印象は否めません。

↑Rakuten Miniの画面にGetNavi webを表示

 

↑Rakuten BIGではここまで表示できる

 

3モデルの中では真ん中のHandも、実はかなりコンパクト。約5.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、横幅が約63mmで、重さは約129g。あのiPhone 12 miniよりもスリムで軽いです。コンパクトさを重視しつつ、操作性にも妥協したくないのならMiniよりもHandを選ぶべきでしょう。

↑約5.1インチ画面で、ほどよくコンパクトなRakuten Hand

 

↑左がiPhone 12 miniで、右がRakuten Hand。Handのほうが横幅が1.2mm細く、重さは4g軽い

 

カメラ性能を重視するならBIG。だが、Handも結構キレイに撮れる

カメラは、BIGが4眼、Handが2眼、Miniが1眼。それぞれのスペックは下記の通り。

 

●Rakuten BIG
アウトカメラ:超広角(約800万画素)+広角(約6400万画素)+深度測位(約200万画素)+マクロ(約200万画素)
インカメラ:約3200万画素

●Rakuten Hand
アウトカメラ:広角(約4800万画素)+深度測位(約200万画素)
インカメラ:約1600万画素

●Rakuten Mini
アウトカメラ:約1600万画素
インカメラ:約500万画素

 

↑BIGはクアッドカメラ、Handはデュアルカメラ、Miniはシングルカメラを搭載

 

↑BIGのインカメラはディスプレイ内に搭載。画面が黒色に表示されている場合は、その存在がわからないほどに隠れる

 

撮り比べてみたところ、画質はグレードに比例していました。しかし、Handは価格のわりにはキレイに写り、夜景写真もさほど粗くなりませんでした。超広角が不要なら、Handでも十分に満足できるでしょう。

 

【作例写真をギャラリーでチェックする】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

5Gをいち早く体験できるBIG。Miniは電池もちに不安が……

Rakuten BIGは5Gに対応し、HandとMiniは4Gのみの対応。ハードウェアの基本仕様もBIGが他の2モデルを大きく引き離しています。

 

●Rakuten BIG
CPU:Snapdragon 765G (最大2.4GHz オクタコア)
メモリ: RAM 6GB/ROM 128GB
バッテリー容量:約4000mAh(連続通話 約21.7時間)

●Rakuten Hand
CPU:Snapdragon 720G(最大2.3GHz オクタコア)
メモリ: RAM 4GB/ROM 64GB
バッテリー容量:2750mAh(連続通話 約18.3時間)

●Rakuten Mini
CPU:Snapdragon 439(最大2GHz オクタコア)
メモリ: RAM 3GB/ROM 32GB
バッテリー容量:約1250mAh(連続通話 約5.4時間)

 

楽天モバイルの5Gエリアはまだ限定的ですが、すでに5Gが開通している場所でBIGの通信速度を測定したところ、概ね200〜400Mbpsのダウンロード速度を確認できました。同じ場所でのHandとMiniの受信速度は25〜40Mbps程度でしたので、速度面ではBIGに大きなメリットがあります。

↑BIGの5Gアクセスは、クイック設定画面でオン・オフが可能

 

↑すでに5Gが開通している東京の二子玉川エリアでは下り300Mbpsを超えるスピードを記録

 

処理速度を比較するためにベンチマークテストも行ってみました。BIGが大きくリードするかと思いきや、Handも同等のスコアを記録。数値だけではなく、実際の使用感でも、Handは実質無料で入手できる端末とは思えないほどのキビキビとした動作性を確認できました。

↑「Geekbench 5」というアプリで、BIGのベンチマークを測定した結果

 

↑Handも好スコアをマークした

 

↑エントリー向けのCPUを搭載するMiniは、ヘヴィユースには向かない

 

電池もちで注意したいのはMini。小さいのでバッテリー容量も少なく、電池もちが良くないのは仕方ないのですが、電池が減る速さは予想以上。フツーに使っていたら1日はもたないでしょうし、外出が多い人はモバイルバッテリーが必須。スマホよりも大きいモバイルバッテリーを持ち歩くという、本末転倒な日常になってしまうかもしれません。なお、BIGとHandの電池もちは、いまどきのスマホとしては及第点と言えそうです。

 

防水、指紋認証、イヤホンジャック……細かい違いも要チェック!

3機種いずれもおサイフケータイに対応しています。電子マネー専用のサブ機としての使用を考えているのなら、携帯性に優れたMiniを検討する価値は十分にあるでしょう。なお、防水(IPX8)に対応しているのはBIGのみで、HandとMiniは防滴までのIPX2なので、水没には注意が必要です。

 

セキュリティロックは、BIGが指紋、Handが指紋+顔、Miniが顔認証のみに対応。まだしばらくはマスク着用を欠かせないでしょうから、指紋認証に対応している端末のほうが有利でしょう。

↑BIGとHandは画面内に指紋センサーを搭載。とくに片手で操作しやすいHandは、指紋認証をスピーディーに使いこなせる

 

独立したイヤホンジャックを備えているのはHandのみ。BIGとMiniはUSBポートが兼用し、変換アダプタが同梱されています。充電しながら、イヤホンで音楽を聴いたりしやすいのはHand。しかし、イヤホンは同梱されていません。ワイヤレスイヤホンを使うのならBIGでもMiniでも問題はありません。

↑Handには3.5mmのオーディオジャックを搭載

 

なお、3モデルはいずれもSIMカードは挿せず、端末にeSIMを内蔵しています。SIMロックはかかっていませんが、1つの事業者のSIMしか使えない仕様になっています。2回線で同時に待ち受けるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)には対応していないので注意が必要です。ただし、海外渡航時に現地で使えるeSIMを追加して、それに切り替えて使ったり、楽天回線で使わなくなった後に、他社のeSIMに変更して使ったりできます。

↑物理SIMは挿せない状態になっている。eSIMは通信事業者が提供するQRコードを読み取るなどして追加可能

 

筆者が使い比べた率直の感想を述べると、実質無料ながら使い勝手がよく、パワフルで、カメラの性能も満足レベルのRakuten Handは、抜群にコスパが良い印象。Netflixやプライム・ビデオを存分に楽しみたい人にはBIG、用途を絞ったサブ端末にはMiniも選択肢に加えて検討することをおすすめします。

 

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美しく、そしてシンプルに“いいスマホ”! 約3万円で買える「OPPO A73」レビュー

SIMフリースマホ市場で販売台数を伸ばし、2020年はau(KDDI)とソフトバンクから5G端末もリリースしたOPPO。好調の要因として、日本市場に参入してから3年目を迎え、知名度が浸透してきたことに加え、米国からの制裁によってファーウェイが不振に陥っていることも挙げられるでしょう。しかし、シンプルに “いいスマホ” を作っている点も見逃せません。

 

筆者の印象では、OPPOのスマホって、デザインがよくて、使い勝手もよくて、価格以上の性能を備えていると思います。実際に使った人の「OPPOって結構いいかも」という評判が徐々に広まってきたのかなぁと。

 

そんなOPPOが2020年11月20日に発売したSIMフリースマホが「OPPO A73」。3万800円(税込)という安さで、有機ELディスプレイと4眼カメラを搭載するという充実仕様。価格以上の満足度をもたらしてくれるのか? 2週間ほどトコトン使ってみました。

↑OPPO A73の価格は3万800円(税込)

 

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↑6.44インチの大画面ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 10ベースのColorOS 7.2。家電量販店、ECサイトなどで購入できるほか、多くのMVNOも取り扱っている

 

有機ELを採用し、画面内に指紋センサーを内蔵

OPPO A73は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載しています。3万円前後のスマホは液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じく有機ELを採用し、解像度もフルHD+(2400×1080)と十分。しずく型ノッチを採用することで、90.7%という高い画面占有率を実現しています。

↑左右のベゼルが細いことに加えて、しずく型のノッチにインカメラを搭載

 

有機ELは視野角が広く、鮮明な画質が得られるだけでなく、実用面でもメリットがあります。画面内に指紋センサーを搭載しているので、スピーディーなロック解除が可能。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用を求められることが多いご時世ではやはり指紋認証のほうが便利ですよね。

↑画面内指紋センサーを搭載し、画面オフの状態から指紋マークに指を当てるだけでロックを解除できる

 

↑指紋マークに触れた時のアニメーションを選べるなど、自分好みのカスタマイズができるのも魅力

 

薄さと軽さは、手にした瞬間に実感できる

OPPO A73を手にして最初に感じたのはボディの薄さ。6インチ以上の大画面のスマホは厚さが8〜9mmの機種が多いのですが、OPPO A73の厚さはわずか7.45mm。重さも約162gと軽めです。

 

右側面に電源ボタンを搭載し、左側面に音量ボタンを配置。底部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備えています。サイドフレームをメタル調にすることで、よりシャープでスリムな印象になっています。

↑サイズは約159.8×72.9×7.45mm。左側面には音量ボタンとSIM/microSDスロットを搭載

 

↑右側面には電源ボタンを搭載

 

↑底面部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックを搭載。リモコンマイク付きイヤホンも付属している

 

背面パネルはレザーのような質感で、滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点。クリアケースが付属していますが、薄さや手触りを重視するなら、裸のままで使うのもアリでしょう。

↑背面には4眼カメラを搭載。サイドフレームと同色のOPPOのロゴプレートがアクセントに。カラバリは、この「ダイナミック オレンジ」のほかに「ネービー ブルー」がある

 

↑同梱のクリアケースを着けると、カメラ部の出っ張りが相殺される

 

AIによる自動補正は “やりすぎ感” があるかも……

背面に搭載されている4眼カメラは、メイン(1600万画素)+超広角(800万画素)+モノクロ(200万画素)+ポートレート(200万画素)という構成。モノクロとポートレートは単独で機能するカメラではなく、濃淡や被写界深度を得るためのセンサーと捉えるのが妥当でしょう。

↑4眼カメラは、メイン(1600万画素/F2.2)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ(200万画素/F2.4)+ポートレート(200万画素/F2.4)という構成で、電子式手ブレ補正に対応

 

OPPOのカメラには「AIダズルカラー」という機能があります。これをオンにすると、AIがシーンや被写体を認識して自動で最適な設定が行われる仕組み。しかし、筆者が使ってみたところ、AIによる設定が必ずしも理想的な設定にはならない印象。AIダズルカラーによって、不自然なほどに彩度が上がることもありました。ナチュラルな色調を好む人は、AIダズルカラーをオフにしたほうがいい場合もあるでしょう。

 

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パフォーマンスは上位モデルのReno3 Aと同等

CPUはSnapdragon 662(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は4GB。現在販売されているスマホの中では低めのスペックですが、基本アプリの操作で不便を感じることはないはず。カメラを起動したり、撮影モードを切り替えたりするときに、タッチレスポンスがワンテンポ遅れたり、データサイズが大きいゲームの起動に時間がかかったり、その程度のことです。

 

ちなみにOPPOは、おサイフケータイや防水・防塵に対応するOPPO Reno3 Aという上位モデルも人気です。Reno3 AはSnapdragon 665(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は6GB。A73に近いスペックなので、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定できる「GeekBench 5」というアプリで、ベンチマークスコアを比較してみました。

↑OPPO Reno3 Aのベンチマークスコア

 

↑OPPO A73のベンチマークスコア。ほぼ同等の結果だった

 

ご覧のように、大きな差はなかったので、OPPO A73は、OPPO Reno3 Aと同等のパフォーマンスを得られると考えていいでしょう。薄型ながらバッテリー容量は4000mAh。ヘヴィユーザーでなければ、1日で電池が切れてしまう心配はないでしょう。

↑電池持ちはいいが、さらに2つの省エネモードを備えているので安心

 

↑急速充電に対応し、約2時間でフル充電できる

 

なんとeSIMが使えて、DSDVにも対応

ネットワークは4Gまでに対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの全キャリアのSIMで利用可能。SIMスロットに装着できるSIMカードは1枚だけですが、eSIMも使えます。

 

eSIMとは組み込み型のSIMで、事業者が発行する電話番号などの情報を読み込んで通信サービスを利用できる仕組み。物理SIMとeSIMを同時に利用するDSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。

↑スロットにはnanoSIMとmicoSDカード(最大256GB)を装着可能。なお、内部ストレージは64GB

 

↑eSIMは、通信事業者が発行するQRコードを読み取ってデータをダウンロードするという一般的な方法でインストールできる

 

今のところ、日本でeSIMを提供している事業者はIIJmioと楽天モバイルだけですが、海外では多くの事業者が提供しています。今は簡単に海外には行けない状況ですが、コロナが収束したら、海外出張・旅行に重宝することでしょう。

 

従来のOPPOのスマホと同様に、コスパの高さが魅力のA73。気になる人は、お店で実機に触れて、薄さと軽さを体感してみてくださいね。MVNOによっては、キャンペーンで大幅な割引を行うこともあります。これからの価格動向にも注視してください。

 

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2020年の「ベスト5Gスマホ」はどれだ? モバイルライターが選ぶトップ5ランキング

2020年3月に商用サービスが開始された5G。新たに発売されたスマホは、ほとんどが5G対応で、まさに “5G元年” といった様相でした。でも、まだ5Gにつながるエリアは限定的。せっかく5Gスマホを買ったのに、「5G」という表示が出ず、虚しい気持ちになった人もいることでしょう。また、そんな噂を聞いて、5Gスマホへの機種変更を躊躇している人もいるかもしれませんね。

 

5Gに関してはそんな2020年でしたが、日本で発売された5Gスマホの、ほぼ全機種に触れた筆者が “初めての5Gスマホ” としてレコメンドしたい5機種を選びましたので、紹介していきましょう。一応、順位をつけましたが、それぞれ個性が異なり、価格も異なる端末なので、同率1位と言ってもいいほどです。予算に合って、惹かれるモデルがあれば、ぜひお店に行って触れてみてくださいね。

 

第5位:Galaxy Z Flip 5G

スマホの新しいトレンドとして注目される「フォルダブル」、つまり折りたためるディスプレイを搭載するモデル。海外では、複数のメーカーがリリースしていますが、日本では今のところGalaxyの独壇場。今年は、本のように開ける「Galaxy Z Fold2 5G」に加えて、縦開きの「Galaxy Z Flip」「Galaxy Z Flip 5G」も発売されました。

↑au/サムスン電子製/価格:18万5835円(かえトクプログラム適用時:11万1435円)。開くと約H167×W74×D6.9mmで、折りたたむと約H87×W74×D15.4mmになる

 

Galaxy Z Flip 5Gは、2月に発売された4GモデルのGalaxy Z Flipを5Gに対応させたもの。5Gになってもサイズ感はそのまま。コンパクトに折りたたんで持ち歩けて、使うときに開いて約6.7インチの大画面を利用できます。折りたたみ時には小さいサブディスプレイで時刻や通知を確認できます。世代によっては、ガラケーの使い勝手が返ってきたようで、懐かしく感じるかもしれません。

↑時刻や電池残量などを確認できるサブディスプレイを搭載。閉じた状態で、このサブディスプレイでプレビューを確認して撮影することも可能

 

半開きにすると、端末を置いて撮影できたり、ハンズフリーで動画を見たり、ビデオ通話ができたり、フォルダブルならではの使い勝手も考え尽くされています。使っているだけで注目され、人に自慢できること請け合いですが、ネックは価格。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用しても10万円超え。でも、この端末は返したいくないですよね?

↑半開きにすることで卓上に置いて操作するなど、折りたたみ形状を生かした使い方が可能

 

第4位:iPhone 12 mini

秋に発売されたiPhone 12シリーズも全4機種が5Gに対応。最も注目されたのは、最も小さくて軽いiPhone 12 miniでしょう。

↑SIMフリー、NTTドコモ、au、ソフトバンク/アップル製/価格:8万2280円(SIMフリー版 64GBモデル)〜。サイズはH131.5×W64.2×D7.4mmで、重さはわずか133g

 

5.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、重さは133g。横幅は64.2mmしかないので、片手で楽に操作できます。されど、最新のA14 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは他の3機種と比べて遜色なし。ゲームやマルチタスク操作はもちろん、4Kビデオの編集もサクサクと行えます。

↑5.4インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。4Kビデオの再生・編集もスムーズに行える

 

上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載していますが、12/12 miniは超広角+広角のデュアルカメラ。されど、実際に撮り比べてみたところ、画質にはさほど差はない印象。望遠がなくても、デジタルズームでも2〜3倍くらいまでなら鮮明な画質で撮れます。

↑左がiPhone 12 Pro Maxで、右がiPhone 12 mini。超広角(1200万画素)+広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載。デジタルズームは最大5倍

 

ボディが小さい分、バッテリー容量が少なめで、電池持ちは今ひとつ。しかし、大きく重くなりがちな5Gスマホで、このサイズを実現したことは高く評価すべきでしょう。

 

第3位:TCL 10 5G

ここ数年、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしている中国の大手家電メーカー・TCL。2019年から自社ブランドのスマホの製造・販売を開始しましたが、早くも2年目にして5Gスマホをリリース。SIMフリーモデルで、3万9800円という激安価格をしました。

 

6.53インチの液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラを搭載することで、91%の画面占有率を実現。テレビの開発で培った「NXTVISION」という高画質化技術によって、写真や動画、ゲームをより鮮やかな画質に拡張したり、SDR動画をリマスターして、HDR並みのコントラストと色合いにアップコンバートすることが可能。

↑SIMフリー/TCLコミュニケーション製/価格:3万9800円。6.53インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で、自分好みの画質にカスタマイズすることも可能

 

6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載し、超広角撮影に加え2cmまで近づけるマクロ撮影も楽しめます。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、不自然には見えない範囲で、映える写真を撮ることが可能。さらに、4500mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、満足度が高い仕様です。

↑背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載

 

ボディが210gとやや重く、SIMを1枚しか挿せないことは残念ですが、この価格なら納得。コスパを重視する人は、TCLというメーカーを覚えておいて損はないでしょう。

↑SIMフリースマホは2枚のSIMを挿せる機種が多いが、TCL 10 5GはシングルSIM仕様。なお、microSD(最大1TB)は装着可能

 

第2位:Xperia 5 II

今年2機種の5Gスマホをリリースしたソニーモバイル。「Xperia 1 II」は約6.5インチの4Kディスプレイを搭載し、「Xperia 5 II」は約6.1インチのフルHD+ディスプレイを搭載。どちらも1220万画素のトリプルカメラを搭載しています。Xperia 1 IIの方がグレードが高く、価格も高いのですが、個人的には、Xperia 5 IIの使い勝手に強く惹かれました。

↑NTTドコモ、au、ソフトバンク/ソニーモバイルコミュニケーションズ製/価格:9万9900円(スマホおかえしプログラム適用時:6万6600円)*NTTドコモ版の場合。約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、ボディ幅は約68mmに抑えられているので、片手でも楽に操作できる

 

Xperiaは縦横比が21:9の「シネマワイドディスプレイ」を搭載し、大画面ながらボディ幅が細く、片手で操作しやすいことが利点。Xperia 1 II/5 IIにはデジカメライクに設定・撮影できる「Photography Pro」というアプリがプリインされていますが、とくにXperia 5 IIとの相性は◎。横向きにして構えて、側面のカメラボタンをシャッターにする操作感はデジカメそのもの。

↑デジタル一眼カメラと同じように詳細な設定ができる「Photography Pro」アプリは、横向きで使う仕様。側面のカメラボタンをシャッターにして、デジカメライクに撮影できる

 

さらに、Xperia 1 IIにはない5 IIのアドバンテージが、120Hzの高速リフレッシュレートに対応したこと。ゲームや動画再生に有利であることはもちろん、通常の画面スクロール時にもなめらかな表情が得られます。

↑リフレッシュレート(画面の更新速度)は120Hzに設定でき、ゲームプレイ時はタッチサンプリングレート(タッチ反応の頻度)は最大240Hzにできる

 

性能と使い勝手のバランスが良く、ボディの質感などデザイン面での完成度も高い。価格がもう少し安ければ、1位にしたかったモデルです。

 

第1位:Mi 10 Lite 5G

1位に選んだのは、auからリリースされたシャオミ製の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」。最大の魅力は価格です。9月に発売された当初から5Gスマホでは最安だったのですが、さらに値下げされて、12月28日現在、一括価格は3万2470円。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すれば、なんと実質2万5990円で購入できるんです。

↑au/シャオミ製/価格:3万2470円(かえトクプログラム適用時:2万5990円)。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約1600万画素

 

ちょっと心配になるような安さですが、性能や使い勝手はお値段以上。プロセッサーはSnapdragon 765G(最大2.4GHz)で、メモリ(RAM)は6GB。ミドルクラスの最上位と言える仕様で、日常的な用途での操作感はハイエンドモデルと比べて遜色なし。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面内に指紋センサーを内蔵。4800万画素をメインとするクアッドカメラは4Kビデオの撮影にも対応。4160mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心。

↑指紋センサーはディスプレイ内に搭載。画面オフの状態からでも素早くロックを解除できる

 

↑背面パネルは光沢が強めで、ハイエンドモデルに見える仕上がり。4眼カメラはメイン(広角)+超広角+マクロ+深度センサーという構成

 

強いて弱点を挙げるとしたら防水とおサイフケータイに対応していないこと。それらがなくても平気なら、買って損なしのモデルでしょう。

 

気になるモデルはありましたか? ビビッと響くモデルがなかった人は、2021年に発売されるモデルに期待しましょう。筆者は、さらに高性能で、価格的にも魅力がある5Gスマホが増えるのではないかと予測しています。

 

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冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

国内最安の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」は、5G入門機として最良のハイコスパスマホだった。

ついにiPhoneも5Gに対応し、“次のスマホから5G” が現実的になってきました。今年の春に5Gサービスが始まった当初は5Gスマホはハイスペックモデルが中心で、価格も高めでした。ですが、秋以降は、比較的安い価格で買えるミドルレンジモデルが増えています。

 

2020年11月現在、日本で買える最も安い5Gスマホは、auだけが取り扱うシャオミの「Mi 10 Lite 5G」です。一括価格は4万2740円で、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すると、なんと実質2万9900円で買えるんです。iPhone 12シリーズで最も安いiPhone 12 miniの64GBモデルは一括9万65円で、「かえトクプログラム」利用で実質4万8185円なので、Mi 10 Lite 5Gは、それよりも4割ほど安いわけです。

 

シャオミは海外ではコスパの高さで人気を集めているメーカーですが、日本では馴染みが薄く、性能に不安を感じる人も少なくないでしょう。そこで、筆者が、この激安5Gスマホを使ってみました。でね、結論を先に言うと、めちゃくちゃ驚きました。とても4万円台のスマホとは思えないんですよね。

 

有機ELディスプレイを採用し、画面内指紋認証にも対応

Mi 10 Liteは約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。この価格帯では液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じ有機ELを採用し鮮やかでメリハリのある画質が得られます。解像度は2400×1080ドットで、縦横比20:9の縦長ディスプレイで、インカメラはしずく型ノッチに搭載されています。

↑約6.6インチの大画面ディスプレイを搭載。しずく型のノッチを採用することで、画面占有率を高めている

 

↑有機ELなので、ロック画面に時刻などを表示する「常時オンディスプレイ」を利用可能

 

↑ボディ幅は約75mmだが、片手で操作しやすい画面表示に切り替えることも可能

 

右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載し、上部にイヤホンジャック、底部にUSB Type-Cポートを搭載。ごくごく当たり前のレイアウトですが、誰にとっても使いやすいのではないかと思います。

↑電源ボタンと音量ボタンは右サイドに

 

↑上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロット。microSDは挿せないが、内部ストレージは128GBなので、標準的なユーザーなら不足することはないだろう

 

指紋センサーはディスプレイ内に搭載。強く押さずとも軽く指を当てるだけでアンロックできますが、顔認証も利用でき、顔認証のほうがスピーディーにロックを解除できるように感じました。

↑指紋センサーを搭載しているので、マスク着用時もスピーディーにロックを解除できる

 

背面パネルは光沢が強めのリッチな仕上がりで、エッジ部にラウンド処理が施されているので、手にも馴染みやすい印象。クアッドカメラを搭載していることもあり、パッと見ではハイスペックモデルに見間違えそうです。

↑背面パネルは高級感のある質感。カラバリは、この「コズミック グレー」のほかに、「ドリーム ホワイト」が用意されている

 

↑クリアケースも同梱されている

 

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

AIカメラの効果は好き嫌いが分かれるかも

クアッドカメラはメイン(約4800万画素/F1.79)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)+深度センサー(約200万画素)という構成。望遠カメラは搭載しておらず、最近の上位モデルに比べるとスペックはやや低めです。

↑4眼カメラは左上がメイン、右上がマクロ、左下が超広角、右下が深度センサー

 

気になるのは画質ですよね。明るく撮れますが、AIを有効にすると、彩度とコントラストが高くなる印象。いわゆる “映える” 写真が撮れますが、ナチュラルな画質を好むのなら、AIはオフにしたほうがよさそうです。

↑AIオンで超広角で撮影

 

↑AIオンでメイン(広角)で撮影

 

↑AIオンでデジタル2倍ズームで撮影。画質劣化はほとんど気にならない

 

↑AIオンで料理を撮影。色が強く出て、やや不自然な印象に

 

↑AIオフで撮ると、明るさは落ちるが、ナチュラルな色で撮れた

 

↑「夜景」モードで撮影

 

↑「ポートレート」モードは、背景ボケを調整できる

 

↑文書を撮影して、ドキュメントして保存できる機能も便利

 

動画は4K(30fps)での撮影に対応。手ブレ補正は電子式ですが、期待以上に補正されて、片手で持って動かしながら撮影しても、なめらかな画質で撮れました。編集機能も充実しているので、動画をSNSなどでシェアしたい人もチェックする価値がありそうです。ミドルレンジなので、動画編集時に反応が遅くなったり、フリーズしたりするかも……と気になっていたのですが、ストレスなくスムーズに操作できました。

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

日常使いでのパフォーマンスは上位モデルと比べて遜色なし

スマホのパフォーマンス(処理速度)は、プロセッサーとメモリ(RAM)に大きく依存します。5Gのハイスペックモデルの多くは「Snapdragon 865」というプロセッサーを採用していますが、Mi 10 Liteは、ワンランク下の「Snapdragon 765G」を採用しています。ミドルレンジ向けとは言え、7nmプロセスで製造され、最大2.4GHzで8コアというスペックですから、日常的な操作で上位モデルとの差を感じることはないはずです。

↑「GeekBench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、Snapdragon 765G搭載モデルとして順当なスコアをマークした

 

メモリは6GBで、これも普段使いには十分な容量。ハイスペックモデルでは8GB以上のメモリを搭載する機種が増えていますが、相当なヘヴィユーザーでない限りは6GBで不満を感じる場面はほぼないでしょう。

↑スマホを快適に使うための統合アプリもプリインされている

 

バッテリー容量は4160mAh。筆者が1週間ほど使った印象では、1日で電池残量がピンチになることはなく、ゲームをしたり、動画を観たりしなければ、余裕で2日持ちそうな印象でした。5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が多く、大容量のバッテリーを搭載する傾向があるので、電池持ちは5Gスマホとして順当といったところでしょう。

 

5Gエリアが広がるほどに使用満足度も高まるはず!?

筆者の自宅付近は、残念ながら、まだ5Gエリアになっていません。なので、auのウェブサイトで5Gエリアを探して、広範囲で5Gの電波をつかめそうな渋谷に行ってみました。渋谷駅周辺は「5G」のピクトが表示され、概ね200〜600Mbps程度の実行速度を確認できました。

↑5Gエリアでは高速通信を利用可能

 

大事なことなので、あらためて書きますが、このスマホの一括価格は4万2740円で、「かえトクプログラム」を利用すると実質2万9900円です。この価格で、5Gの高速通信を体感できるんです! 5Gスマホを使ってみたいけど、どれも高くて……と二の足を踏んでいる人は、Mi 10 Lite 5Gを検討してみてはいかがでしょうか?

 

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ZenFone 7 Proなら「スマホ二台持ち」スタイルが捗る! 妥協なしの「Pro」な性能・価値をレビュー

ZenFone 7シリーズの上位版「ZenFone 7 Pro」をレビューします。SIMフリースマホの雄、ASUSのフラッグシップモデルで、独特のフリップカメラ機構が目を引く一台。3眼カメラになって性能が強化されたうえ、初の5G対応を含め、カメラ以外でもトップレベルの仕様を詰め込んでいます。

 

自撮りも最強なフリップカメラ

↑ZenFone 7 Proの価格は、直販価格で10万9780円(税込)

 

ZenFone 7 Proを語るなら、まずカメラからはじめるべきでしょう。ZenFone 6のユニークな「フリップカメラ」を引き継ぎ、3眼カメラにグレードアップしています。フリップカメラは、回転するカメラユニットによって外側カメラがインカメラを兼ねるという機構です。

↑180度可動する仕様のフリップカメラ

 

フリップカメラは背面にあるため、風景などを撮るときの操作感は他のスマホと変わりません。3眼カメラは広角、超広角、望遠というザ・王道な構成。具体的には以下のような内容です。

 

・広角 6400万画素 ソニー製IMX586、F値1.8、光学式手ブレ補正

・超広角 1200万画素 ソニー製IMX363 F値

・望遠 800万画素 光学式手ブレ補正

・デュアルLEDフラッシュ

 

このうち、光学式手ブレ補正についてはZenFone 7 “Pro”だけの仕様。カメラ自体の写りには変化はありませんが、特に暗所撮影や動画などでブレにくくなる効果が期待できます。

↑フリップカメラの挙動

 

フリップ式のカメラは、カメラ起動中に音量ボタンで自由に回転でき、本体背面の位置から180度まで好きな角度に動かせます。加えて、指定した角度で止めるためのショートカットボタンもカメラアプリ上に用意されています。回転できるカメラはたとえば、小物に寄って撮ったり、ローアングルでの撮影に便利。小さい子どもやペットを目線の位置で捉える時にも使えそうです。

↑フリップカメラの撮影モード表示

 

さらにユニークな撮影機能として「オートパノラマ」を搭載しています。これは自動でカメラを180度まで回転しながらパノラマ撮影する機能で、ダイナミックな風景とその場の自分を同時に記録できるというこのスマホならではの機能です。

↑背面カメラが180度回転してインカメラにもなります

 

動画は最大8K/30FPSでの撮影が可能。4K/60FPS撮影もサポートします。さらに、動く被写体を選んでフォーカスを当て続けるモーショントラッキングといった撮影モードも備えています。

 

これらの撮影機能は、フリップカメラを180度展開することで、インカメラでもまったく同じように利用できます。ZenFone 7 Proはスマホカメラのレビューサイト「DXO Mark」で「世界で最強ランクの自分撮りカメラ」と認められていますが、これを否定する余地はないでしょう。特に動画撮影の性能が高いため、スマホでYouTubeで配信する人やZoom通話を多用する人などには適しています。

 

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ハイパフォーマンスでSNSも映像鑑賞も快適

フリップカメラがとにかく目を引きますが、ZenFone 7 Proは現世代で最高峰の性能を備えています。チップセットはクアルコム製のSnapdragon 865 Plus、メモリは8GB(LPDDR5)、ストレージ容量は256GB(UFS 3.1)。メモリもストレージも最新の規格を採用しており、Windows搭載のモバイルノートにも負けず劣らずのスペックです。5GやWi-Fi 6もしっかりサポートしています。

↑iPhone 12(左)よりも大画面。上部のノッチがなくすっきりしたデザインです

 

6.67型の有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2400×1080ドット。構造上、専用のインカメラが存在しないため、ノッチ(切り欠き)の無いすっきりとした見た目です。DCI-P3カバー率110%という色再現性の高いディスプレイで、HDR 10動画も鮮やかに再生可能。内蔵ステレオスピーカーも迫力のあるサウンドを鳴らします。まるで映画館のように、というと陳腐な表現になりますが、スマホの画面としては最高クラスに迫力のある動画が楽しめます。

↑画面はディスプレイいっぱいに表示され、サイズ感以上の情報量と見やすさを得られる

 

さらにディスプレイは90Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。ハイリフレッシュレートは、PCゲームではお馴染みの、画面を高速に書き換える仕様ですが、スマホではスクロール操作の滑らかさにその良さが生かされます。目で追っても疲れづらい、滑らかな表示になります。Snapdragon 865 Plusの処理性能の高さもあり、WebブラウジングからSNSまですべてが快適。ただ、気になるのは重さ。230g近くあるため、たとえば、長時間手持ちで映画を観ると腕への負担がそれなりにかかります。

 

尖った機能を持つスマホだけに、デザインもエッジが効いています。ガラス貼りのツヤツヤした背面に、不敵に輝くASUSロゴ。ゲーミングスマホに通じる独特の格好良さを感じます。厚みがあるものの、背面のフチにかけて湾曲する形状になっており、手への収まりは悪くはありません。ただし、上部に重心があり、背面ガラスが滑りやすいため、ケースなしで片手持ちするのは落としてしまわないかヒヤヒヤします。

 

ゲーミングスマホ譲りのアシスト機能

ZenFone 7 Proのパフォーマンスと大画面なら、3Dゲームも快適に遊べます。さらに遊びやすくする機能「Game Genie」も搭載しています。ゲーミングスマホ「ROG Phone」を展開しているASUSならではの、本格的なゲーム支援機能です。

↑Game Genie

 

Game GenieはAndroidスマホではポピュラーな機能になりつつある、ゲーム中に表示できるランチャーアプリです。通知の一括オフやスクリーンキャプチャー、録画は当たり前に備えています。さらに、ライブ配信機能まで搭載。プレイ中のプレイヤーの顔をインカメラで写しながら、ゲーム画面を配信することまでできてしまいます。

 

筆者が気に入ったのは、ゲームプレイ中のフレームレートとCPU温度をリアルタイム表示できること。負荷の高いゲームをプレイ中にどのようなシーンでフレームレートが落ちているのか、CPUの状態はどうかを的確に把握できます。

↑プレイ中の様子もライブ配信可能

 

トップクラスの性能を備えているだけに、負荷の高いゲームでも良好なパフォーマンスで動作します。筆者は3Dアクションゲーム『原神』の最高画質設定(60fps・画質カスタム)で試してみましたが、1時間ほどのプレイでもコマ落ちを感じることなく快適に遊べました。ただし、続けて遊んでいるとCPU温度が60度近くになることがあり、手で持っても熱さを感じます。よりゲームプレイに特化したスマホが欲しいなら「ROG Phone」を選んだ方が良さそうです。

 

5Gだけじゃない。デュアルバンドでWi-Fiも快適

ZenFone 7 ProはZenFoneシリーズで初めて5Gに対応するスマホです。ただし、5Gは大手キャリアでも始まったばかりのサービスでエリアも限られているため、実際には4Gで使うという人が多いでしょう。また、5Gを使う場合は、デュアルSIM(2回線の同時利用)ができないという点もネックになります。

↑デュアルSIM対応ですが、5Gの利用時は1回線のみ

 

一方で、ZenFone 7 ProにはWi-Fiでも快適に使える機能が備わっています。デュアルバンドWi-Fiとして、2つのWi-Fi周波数帯を同時に利用して通信が可能です。筆者は自宅のLinksys製Wi-Fiルーターで試したところ、自宅の端にありほかのスマホではWi-Fiが届きづらい場所でも安定して通信が可能でした。

↑デュアルバンドWi-Fiで安定通信

 

スペックには妥協しない人、2台持ちユーザーなら選ぶ価値あり

ZenFone 7 Proは、カメラはとにかく良質のものを用意し、それ以外のスペックもほとんど妥協無く、最上位のものを揃えたというSIMフリースマホです。その点を踏まえれば、直販価格で10万9780円(税込)という価格も割安にすら思えます。また、AmazonなどのセールやMVNO回線とのセット購入割引を活用すれば、さらにお得に購入することもできるでしょう。

 

気の利いたことに、ZenFone 7 Proには2種類のケースが同梱されています。1つはカーボン風の「Active Case」で、薄く軽い作りながら、背面をしっかりと守ってくれます。このケースには、フリップカメラを物理的にロックするスイッチもあります。もう1つのケースはよくあるクリアケースで、シリコンではなくプラスチック製のカチッとした作りのもの。また、付属の電源アダプターは、30Wの急速充電に対応。USB Type-C充電に対応していれば、ノートパソコンでも充電できる仕様です。付属品もお得感のある構成です。

↑Active Case

 

↑フリップカメラの誤作動を防ぐ物理スイッチ付き

 

実用面では防水・おサイフケータイへの非対応と、重さがネックになります。特に重さは、買うときは気にならなくても長期間使ってくるとかならず気になるため、購入の際にはどう使うかよく考慮した方が良いでしょう。たとえば小型スマホと組み合わせた二台持ちで、Zenfone 7 Proではカメラと動画、ゲームを中心に使うなら、その性能を存分に発揮できそうです。

 

下位モデルZenFone 7との金額差が1万円ほどあるのも悩みどころですが、「とにかくすべての性能が高いSIMフリースマホがほしい」という人なら迷わずこれを選ぶべきでしょう。

 

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「ZenFone 7」の税別8万5800円は高いのか? 安いのか? 自在なアングルで撮影できる「フリップカメラ」を中心に使ってみた!

ASUS JAPANが10月23日、5G対応のSIMフリースマートフォン「ZenFone 7」シリーズを発売しました。前後に向きを変えられるフリップ式のトリプルカメラを搭載したハイエンドモデルで、無印の「ZenFone 7」(8万5800円・税別)と、上位版の「ZenFone 7 Pro」(9万9800円・税別)の2モデルが用意されています。

↑ZenFone 7、ZenFone 7 Proのどちらもデザインは共通。カラバリはオーロラブラックとパステルホワイトの2色から選べる

 

ZenFone 7と7 Proの違いは3つ

両モデルのデザインは共通で、見ただけでは違いはわかりません。まずは、両モデルの差分を抑えておきましょう。

 

・ZenFone 7のCPUはSnapdragon 865(最大2.84GHz)だが、ZenFone 7 Proは、さらに処理速度が速いSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)を搭載。

・ZenFone 7の内部ストレージは128GBだが、ZenFone 7 Proは256GB。ちなみに、どちらもmicroSD(最大2TB)を装着してストレージを拡張できる。

・カメラの基本スペックは共通だが、ZenFone 7 Proは広角+超広角+望遠のトリプルカメラのうち、広角と望遠が光学式手ブレ補正に対応。

 

以上です。違いは、この3つだけです。実は、バッテリー持続時間が微妙に異なるのですが、バッテリー容量はどちらも5000mAhなので、電池持ちは同等と捉えるべきでしょう。

 

どちらを選ぶべきかは、そんなに難しくはありません。どちらも現行機種ではトップクラスのハイエンドモデルなので、相当なヘヴィーユーザーでなければ、ZenFone 7で十分に満足できるはずです。撮影画質を重視し、光学式手ブレ補正が欠かせないという人はZenFone 7 Proを検討するべきでしょう。

 

自称 “標準的ユーザー” の筆者は、ZenFone 7をいち早く使ってみる機会を得ました。気になるフリップカメラの使い勝手を中心に、本音でレビューさせていただきたいと思います。

 

自分撮りしなくても役立ちそうなフリップカメラ

ZenFone 7の最大の特徴はフリップカメラ。前モデルのZenFone 6は2眼(広角+超広角)でしたが、ZenFone 7は広角(6400万画素)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素)の3眼カメラへと進化しています。

↑左から超広角、広角(メイン)、望遠の順に並ぶ

 

↑回転式のフリップカメラ。各レンズは横並びになっている

 

↑フリップカメラを回転させた様子

 

メインの広角カメラにはF値1.8の明るいレンズを採用し、撮像センサーにはソニー製の「IMX686」という最新のセンサーを採用。超広角カメラは115度の視野角を撮影でき、マクロ撮影にも使用。望遠カメラは光学3倍ズーム、デジタル12倍ズーム撮影に対応しています。

 

実際にいろいろな被写体を撮影してみたところ、薄暗い状況でも明るく撮影でき、ナチュラルな色で撮影される印象。AIによる被写体・シーン認識に対応していますが、過度に鮮やかになったりすることなく、適切な補正が得られるように感じました。

↑超広角で撮影した。明るくシャープな画質で撮れる

 

↑メイン(広角)で撮影した。レンズが変わっても同じような明るさで撮れるのは利点

 

↑望遠(光学3倍ズーム)で撮影。レンガの模様まで鮮明に写った

 

↑花壇の花を撮影。後方がナチュラルにボケる

 

↑屋内で料理も撮影。美味しそうな色合いで撮れた

 

↑夜景もきらびやかに撮れる

 

たとえ回転させずとも、画質には満足できそうなカメラですが、くるりと180度回転させて自分撮りにも使えることが大きなメリット。あいにく筆者はセルフィーを楽しむ趣味は持っていませんが、超広角カメラで自撮りができるので、旅先で家族や友人と一緒に写したりするときに重宝するように思いました。

↑115度の視野角を撮影できる超広角カメラでは、手持ちでもここまで広く写せる

 

フリップカメラのメリットを存分に生かせるのがオートパノラマ撮影。一般的に、パノラマ写真はスマホをゆっくり水平に動かして撮影しますが、ZenFone 7なら、自分で動く必要はありません。カメラが自動的に向きを変えて撮影し、自然なパノラマ写真が合成される仕組みです。

↑カメラを自分で動かす必要がないので、繋ぎ目が気にならないパノラマ写真が合成される。自分も写ってしまうが、不要であれば「ギャラリー」の編集機能でトリミングできる

 

フリップカメラをしばらく使ってから感じたのは、どんなアングルの写真も無理のない姿勢で撮れるメリット。レンズの向きを自在に変えられるので、例えば、高いところにある被写体にズームアップする場合も、スマホを上向きに構える必要はなし。楽な姿勢でスマホを手にして撮影できます。例えば、料理を見下ろすようなアングルで撮影したり、植物をローアングルで捉えてみたりというときも、レンズの向きを変えることで、スマホや自分自身が陰になるのを避けられるメリットも感じられました。

↑レンズの向きを変えることで、無理のない姿勢で撮影可能

 

↑自在に角度を変えられるほか、お気に入りのアングルを最大3つまで登録しておける

 

ビデオ撮影中にカメラを動かすこともできます。カメラを外向きに撮影し、自分のほうに向けて、撮影レポートを話すといったことも可能。最近、人気を集めているVlog(Video Blog)をしている人は、効率よく撮影できて、編集の手間が軽減されるかもしれません。

↑動画は8K(30fps)での撮影に対応。フルHD、4Kは60fpsで撮影することも可能

 

↑ZenFone 7には光学式手ブレ補正機能は付いていないので、デジタルでの手ブレ補正は可能

 

撮った動画を編集できる機能も充実しています。本格的なビデオを撮る気はなくても、「Instagram」の「ストーリーズ」や「TikTok」など、気軽にショートムービーを共有して楽しみたい人も満足できそうです。

↑「ギャラリー」で多彩な編集機能があり、スマホだけで個性的なオリジナルビデオを編集できる

 

ノッチすらない大画面ディスプレイも魅力

フリップカメラを採用しているため、ZenFone 7のディスプレイにはノッチもパンチホールもありません。6.67インチの有機ELディスプレイは、すべてをスクリーンとして使えることが利点。

↑6.67インチの有機ELディスプレイは、四方のベゼルが細く、約92%の画面占有率を実現している

 

解像度はフルHD+(2400×1080ドット)で、HDR10+にも対応。明るく、メリハリが感じられる画質で、動画を楽しみたい人にも適している印象。リフレッシュレートは最大90Hzなので、素早いタッチ操作が求められるゲームを楽しみたい人にもおすすめ。ですが、唯一気になったのはボディの重さ。性能の高さに加えて、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、重さは約235gもあります。

↑デフォルトでも鮮やかな色で表示されるが、好みの色調に変更することも可能

 

↑リフレッシュレートは自動、90Hz、60Hzのいずれかに設定可能

 

スマホとしては最重量級の重さで、今まで軽いスマホを使っていた人は、手にずっしりと感じられる重さに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

 

5G対応&デュアルSIMがアドバンテージ

本体の右側に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを兼ねていて、さらに、2回押して「Googleアシスタント」を起動するなどのショートカットを設定可能。なお、フリップカメラによる顔認証にも対応していますが、画面を点灯させるたびにカメラが立ちがって自分のほうに向くのは、最初は楽しく感じられても、使っているうちにじれったく感じられるかもしれません。底部にはUSB Type-Cポートを搭載し、3.5mm穴のイヤホンジャックは搭載されていません。

↑右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを内蔵し、さらによく使う機能の呼び出しなどを設定できる「スマートキー」となっている

 

↑「スマートキー」で呼び出す機能はユーザーがカスタマイズ可能

 

↑底部にUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーも搭載されている

 

長く使い続けていくうえでメリットとなりそうなのが、5G対応と、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応していること。まだ、5Gのエリアは狭く、5Gサービスを提供しているMVNOも少ないですが、これから1〜2年の間に5Gが急速に普及していくのは確実。まずは4GのSIMで利用して、エリアが広がってから5Gにアップグレードするのが現実的でしょう。

↑左側面のSIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSDを装着できる

 

↑5Gを使わない場合はオフにして、電池消耗をセーブできる

 

SIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSD(最大2TB)を装着でき、5G回線と既存の4G/3G回線を同時に利用することができます。つまり、通常は4G回線を利用して、5Gの高速通信を利用できる場所でのみ5Gを使うといったことも可能。キャリアが販売する5Gスマホは、たとえSIMロックを解除しても、SIMは1枚しか挿せません。これはZenFone 7の大きなメリットと言っていいでしょう。

 

8万5800円(税別)は決して高くはない!?

ZenFoneと言えば、2014年に発売された「ZenFone 5」以降、格安スマホの代表格として人気を集めていますが、ここ数年は性能を向上させて、ハイエンドモデルにシフトしています。

 

今回発売されたZenFone 7シリーズは、基本性能もカメラもディスプレイも、現行機種ではトップクラスのスペックを実現し、ZenFone史上の最強モデルと言って差し支えないでしょう。「ZenFoneなのに8〜9万円台なの?」と思う人は、ぜひ店頭などで触れてみることをおすすめします。逆に「これで10万円以下なの?」と驚くかもしれませんよ。

↑ZenFone 7の内容物一式。スマホケースは2つ同梱されている

 

 

 

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どっちが買い? Google初の5Gスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」をじっくり比べた

Googleが初めての5Gスマホ「Google Pixel 5」と「Google Pixel 4a(5G)」の販売を開始しました。Google PlayストアではSIMフリーモデルを取り扱い、Pixel 5はauとソフトバンク、Pixel 4a(5G)はソフトバンクも取り扱います。販売価格は下記の通り。

 

Google Pixel 5
SIMフリー版:7万4800円
au:7万9935円(「かえトクプログラム」利用時は4万3815円)
ソフトバンク:8万7840円(「トクするサポート+」利用時は4万3920円)

Google Pixel 4a(5G)
SIMフリー版:6万500円
ソフトバンク:6万5520円(「トクするサポート+」利用時は3万2760円)

↑左がPixel 4a(5G)、右がPixel 5

 

両モデルともに、物理SIMに加えてeSIMが使えるデュアルSIM仕様ですが、キャリア版は購入時にはSIMロックがかかっているので注意が必要です。

↑SIMは1枚しか挿せないが、SIMフリー版またはSIMロックを解除した端末であればeSIMを追加でき、2回線を併用できる

 

↑ただし、デュアルSIMを使う場合は4Gしか利用できず、5Gに接続したい場合は、どちらかのSIMをオフにする必要がある

 

Pixel 5は、昨年10月に発売されたPixel 4の後継にあたるフラッグシップモデル。Pixel 4a(5G)は、そのPixel 4の廉価版として今年8月に発売されたPixel 4aの5G対応モデルです。ということは、Pixel 5がハイエンドで、Pixel 4a(5G)はミッドレンジと考えてよさそうなんですが、そうではないんです。

 

Pixel 4は、Snapdragon 855(最大2.84GHz)を採用する正真正銘のハイエンドモデルでしたが、Pixel 5はひとつグレードを下げたSnapdragon 765G(最大2.4GHz)を採用しています。Pixel 4の目玉機能だった「Motion Sense」という、画面に触れずに操作できる機能も省かれています。一方、Pixel 4a(5G)もただ単にPixel 4に5Gのアンテナやチップを追加しただけではありません。Pixel 5と同じSnapdragon 765Gを搭載し、Pixel 4aではシングルレンズだったアウトカメラも、Pixel 5と同じデュアルカメラへと機能を拡張しています。つまり、どっちも「ミドルハイ」なんですよ。

 

どちらを選ぶべきか? 筆者がいち早く使い比べたインプレッションを参考にしていただけると幸いです。

 

まずはPixel 5とPixel 4a(5G)の違いをチェック!

まず、両モデルの大きな差分を抑えておきましょう。

 

Google Pixel 5
ディスプレイ:6.0インチ(432ppi)
リフレッシュレート:60Hz/90Hz
メモリー(RAM):8GB
バッテリー:4080mAh
ワイヤレス充電:対応
イヤホンジャック:なし
防水・防塵:対応
カラー:Just Black、Sorta Sage
サイズ/質量:70.4×144.7×8.0mm/151g

Google Pixel 4a(5G)
ディスプレイ:6.2インチ(413ppi)
リフレッシュレート:60Hz
メモリー(RAM):6GB
バッテリー:3885mAh
ワイヤレス充電:非対応
イヤホンジャック:あり
防水・防塵:非対応
カラー:Just Black
サイズ/質量:74×153.9×8.2mm/168g

 

Pixel 5のほうがひと回り小さくて、片手での操作性を重視する人には適している印象。残影感を抑えた90Hzの「スムーズディスプレイ」に対応し、ワイヤレス充電と防水・防塵に対応していることも大きなメリットです。

 

↑Pixel 5はボディ幅が70.4mmとスリムで、片手で操作しやすいことが利点。画質にはほとんど差はないが、Pixel 5は最大90Hzのなめらかな表示を得られる

 

一方、Pixel 4a(5G)ならではのメリットといえば、3.5mm穴のイヤホンジャックを備えていること。イヤホンは同梱されませんが、有線イヤホンを使いたい人には、充電しながら音声を聴くことができるので便利です。

↑Pixel 4a(5G)は底部のUSB Type-Cポートとは別に、上部に独立したイヤホンジャックを搭載。充電しながら、有線イヤホンで音楽やゲームの音声を聴くことが可能

 

手にしたときの質感は、それぞれ異なる

前面のデザインは両モデル共通で、パンチホールにインカメラを搭載することで、高い画面占有率を実現しています。ただし、Pixel 5のほうがベゼル(画面縁)が狭く、先進的な印象。横幅が70.4mmに抑えられているので、ほとんどの操作を片手でこなせそうです。

↑Pixel 5は左右のベゼルのみならず、上下のベゼルが細いことも特徴。片手操作で画面のほとんどの場所に指先が届く

 

Pixel 4a(5G)の横幅は74mmで、決して太くはないのですが、スマホケースに入れて持つと、いまどきの大画面スマホという印象で、片手での操作には制約が生じそうです。

↑Pixel 4a(5G)にGoogle純正のケース(Pixel 5用、Pixel 4a(5G)用のどちらも5280円)を付けた状態

 

背面パネルは、それぞれ素材と触感が異なります。Pixel 5は、100%リサイクルのアルミニウム素材を使っていて、サンドブラスト加工のようなザラザラとした手触り。滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点です。

↑Pixel 5の筐体にはリサイクルしたアルミニウムが用いられているが、硬質な印象はなく、特殊な塗装を施したような質感に仕上がっている

 

Pixel 4a(5G)は、従来モデルでも採用されていたソフトタッチポリカーボネートを使い、すりガラスのようなサラサラとした質感です。Pixel 5に比べると、指の脂が付着しやすいかもしれません。

↑Pixel 4a(5G)は、光沢を抑えたマットな質感

 

背面には指紋センサーが搭載されています。Pixel 4には指紋センサーはなく、顔認証だけだったのですが、Pixel 5で復活しました。新型コロナウイルスの感染防止のためにマスクを着用することが多い時世なので、顔認証よりは指紋認証のほうが便利でしょう。反応が良く、スピーディーにアンロックできます。

 

指紋センサーには、なぞって通知パネルを表示する機能を割り当てることもできます。Pixel 5はコンパクトとはいえ、片手で画面上端からスワイプするには難しいので、非常に便利な機能だと感じました。

 

↑指紋センサーで通知を表示できるほか、電源ボタンを2回押してカメラを起動できるなど、搭載されているジェスチャー機能は役立ちそうなものばかり

 

カメラの性能は共通。超広角レンズを搭載し、動画機能も着実に進化

Pixel 4はメイン+望遠のデュアルカメラを搭載していましたが、Pixel 5はメイン+超広角になりました。メインカメラは12.2メガピクセルで、1つの画素に2つのフォトダイオードを持つ「デュアルピクセル」を採用し、ピント合わせが速く、明るく撮れることが特徴。新たに搭載された超広角カメラは16メガピクセルです。なお、Pixel 4a(5G)のカメラのスペックも共通です。

↑Pixel 4a(5G)のアウトカメラ。スペックはPixel 5と共通

 

これまでのPixelでは撮影できなかった超広角で撮れるようになったことは、素直に喜びたい進化点。望遠カメラはなくなりましたが、超解像ズームで7倍程度くらいまでなら、画質劣化がさほど気にならずに撮影できます。

↑超広角(視野107°)で撮影した作例

 

↑メイン(視野77°)で撮影した作例

 

↑デジタル2倍ズームで撮影。画質はほとんど劣化しない

 

↑デジタルズームは最大7倍にできるが、7倍でもかなり鮮明な画質が得られる

 

撮影した日があいにくの曇り空だったので、どんよりとした雰囲気の写真になってしまいましたが、ナチュラルな色合いで、細部までくっきり写ることを確認できました。

↑超広角で夜景を撮影した作例

 

↑メインで夜景を撮影した作例

 

↑料理もナチュラルな色で、美味しそうに撮れた

 

↑ポートレートモードで撮影すると、背景をぼかした写真とぼかさない写真の両方が保存される

 

↑明るさとコントラストを別々に調整できる「デュアル露出補正」機能も健在

 

2モデルでいろいろな被写体を撮り比べてみましたが、画質に差はなかったので、カメラについては、どちらを選ぶかを迷う必要はないでしょう。

 

動画は撮り慣れておらず、公開できるような作例は撮れませんでしたが、手ブレ補正が有効で、音声をクリアに録音できることを確認しました。4Kビデオのフレームレートは60fpsを選択できるようになり、撮影シーンに応じた手ブレ補正を設定できるなど、動画撮影機能は、かなり進化している印象を受けました。「YouTube」などの動画を撮る人は、選択肢の1つとして考えてもいいかもしれません。

↑フルHDでは最大240fps、4Kでは最大60fpsで撮影可能

 

↑パン動作を遅くする「シネマティック撮影」など、新しい機能も追加された

 

Pixel 5に向く人、Pixel 4a(5G)に向く人

Pixel 5とPixel 4a(5G)のどちらを買うべきか? 短い期間ながら、2台を使い比べた筆者の意見を述べさせてください。

 

Pixel 5は片手での操作性を重視し、なおかつ「ワイヤレス充電は必須」と考える人に適していると思います。手にしただけでコンパクトさと軽さを実感できることがこの端末の最大の魅力。されど、画面サイズは6.0インチで、決して小さくはないんですよね。ワイヤレス充電は、Qi対応のワイヤレスチャージャーから充電できるだけでなく、Pixel 5からQi対応デバイスに給電できる「リバースワイヤレス充電」にも初対応しました。Pixel Budsなど、Qi対応のワイヤレスイヤホンを持っている人には非常に便利な機能だと思います。

 

↑Pixel 5には、Qi対応のデバイスに給電できる「電池の共有」機能が追加された

 

Pixel 4a(5G)のアドバンテージは価格にあります。Pixel 5に近いスペックを供えつつ、6万500円という価格は、いま日本で買える5Gスマホの中では、かなりお買い得です。ワイヤレス充電が不要で、画面の大きさを重視するなら、Pixel 4a(5G)を選ぶのが得策でしょう。ボディがひと回り大きいからでしょうか、内蔵のステレオスピーカーの音質もPixel 5よりも若干良いように感じました。

↑左がPixel 4a(5G)で、右がPixel 5。画面が大きく、1画面に多くの情報を表示できることは、シンプルにPixel 4a(5G)のメリットと言えよう

 

さて、あなたならどちらを選びますか? それとも、Pixel 5よりもさらに小さいiPhone 12 miniを待ちますか?

 

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「ツムツム」でも現役最強スペックのゲーミングスマホは生きる? 「ROG Phone 3」でいろいろなゲームをしてみました!

ASUS JAPANが9月26日に「ROG Phone 3」を発売しました。ゲームに特化したスマホの第3弾モデルで、現行機種では最強と呼べるパワフルなスペックが注目を集めています。

 

↑ROG Phone 3はRAMの容量違いの2モデルを用意。16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)

 

まず、ざっくりと紹介すると、ROG Phone 3のプロセッサーはSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)。現行機種向けでは最高グレードのチップです。メモリ(RAM)が異なる2モデルが用意され、16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)。筆者が借りたのは16GBモデルですが、12GBでも十分すぎる容量ですよね。ストレージ(ROM)は512GBで、バッテリー容量は、なんと6000mAh。6.59インチの大画面ディスプレイは144Hz駆動で、タッチサンプリングレートは270Hz。トリプルカメラも搭載。さらに、5Gにも対応しています。

 

もはやフツーの人にはオーバースペックとも思える超ハイスペックモデルですが、誰でもハイスペックの恩恵を受けられるのか? 「ツムツム」や「ポケモンGO」など、お馴染みのゲームでもスコアは上がるのか? ゲーマーではないが、スマホは結構ヘヴィに使う筆者が1週間ほど使ってみました。

 

どんなゲームも簡単に感じられる!?

ROG Phone 3を買ったら、まず試してみたいのがゲームですよね。そこで、筆者がほかの機種でプレイしたことがある、いくつかのゲームをROG Phone 3で試してみました。

 

ゲームアプリをインストールすると、アプリをダイレクトに起動する以外に、「Armoury Crate」というプラットフォームからも起動できるようになります。「Armoury Crate」では、パフォーマンスモードやリフレッシュレートを変更したり、プレイ中の着信拒否も設定したりできるなど、ゲームを快適に楽しむためのカスタマイズが行えます。また、ROG Phone 3のポテンシャルを生かせるゲームを探してダウンロードできるようにもなっています。

↑インストールしたゲームは「Armoury Crate」から起動できる

 

↑ゲームごとの細かい設定が可能

 

↑高リフレッシュレートで遊べるゲームを検索できるが、まだ日本ではダウンロードできないタイトルも

 

筆者が最初に入れてみたのは「LINE ディズニー ツムツム」。画面をなぞってプレイするゲームですが、タッチレスポンスが速いので、非常に滑らかに、心地よくプレイできました。普段使っているアカウントとは異なるアカウントを作成してプレイしたので、ゲームの初期段階しか試していませんが、上級に進むと求められるテクニックにおいても有利ではないかと思えました。

↑「ツムツム」も「Armoury Crate」から起動でき、ユーザー任意の設定が可能

 

次に、「Pokemon GO」を試してみました。機種によってはGPSの測位が遅れたり、ずれたり、モンスターボールを投げるときにタイムラグが生じたりしがちですが、ROG Phone 3ではストレスフリー。快適にプレイできました。とは言え、「Pokemon GO」はそもそもスピーディーな操作はさほど必要ではありません。使用感としては、一般的なハイエンドスマホと同等という印象です。ただし、6000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池残量を気にせずに楽しめることはアドバンテージと言えるでしょう。

↑「Pokemon GO」の使い勝手は、他社のハイエンドスマホと同等だが、電池残量を気にせずに遊べるのは魅力

 

「フリックテニス 3D」というテニスゲームも試してみました。筆者が今までに使ったスマホよりも圧倒的にプレイしやすく、高スコアを狙えるように思えました。タップ&フリックのサーブやレシーブが直感的に行えて、画面が大きいので臨場感もアップしました。ROG Phone 3は、特に横向きで両手でプレイするゲームに適しているように感じます。

↑テニスゲームはワイド画面でスムーズにプレイでき、没入できた。同じように「卓球チャンピオン」という卓球ゲームもプレイしやすかった

 

「アスファルト9」は、普段はそんなにプレイすることはないのですが、ゲームの操作感を比較するために、よく使うゲームです。さすがに、レースゲームはゲーミングフォンとの相性が抜群にいいですね。スマホではなく、ゲーム専用機でプレイしているような臨場感を味わえました。ほかのスマホでプレイするときよりも高スコアが出て、自分がうまくなったように思えました。

↑いくつか試した中では、レースゲームが一番楽しくプレイできた。ROG Phone 3を買ったらハマるような気がする

 

ROG Phone 3は、積極的にゲームを楽しみたい人だけでなく、暇つぶし程度にゲームをする人や、流行っているゲームは試してみたいという人も満足できそうです。スマホのゲームってこんなに楽しかったか! とハマるきっかけになるかもしれません。

 

サブスクの映画を楽しみたい人にも最適!

ゲームを快適に楽しむために設計されたハードウェアは、ほかの用途にも役立ちます。

 

6.59インチの有機ELディスプレイは、動画を見るには最適。筆者は普段、YouTubeやNetflixを見る際、スマホからテレビにキャストして観ることが多いのですが、ROG Phone 3の画面では、十分に没入感を味わえました。大容量バッテリーのおかげで、電池残量を気にせずに済みますし、内蔵スピーカーの音質が良く、音量もかなり大きくできるので、自宅ではイヤホンなしで楽しめます。

↑6.59インチの大画面スクリーンは動画視聴に最適

 

↑解像度はフルHD+(2340×1080ドット)。メリハリのある画質が得られ、ウェブの小さな文字も見やすい

 

↑リフレッシュレートは4段階または自動から選べる

 

↑画面内に指紋センサーを搭載。認識速度もスピーディーだった

 

ROG Phone 3には「AeroActive Cooler 3」という冷却用アダプターも付属しています。ファンによって放熱できるほか、下部にUSBコネクトとイヤホンジャックを備え、充電しながら、音声を聴きながら、ゲームがしやすくなっています。写真を撮り忘れたのですが、このAeroActive Cooler 3にはキックスタンドが付いていて、卓上にスマホを立てて、動画を観るときにも役立ちました。

↑付属のAeroActive Cooler 3は、このように本体に取り付けられる

 

↑AeroActive Cooler 3の下部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックがある。本体にある接続口を使うと、ゲームがしづらくなるが、ここにケーブルを挿すことで、プレイの邪魔にならない仕組み

 

ボディの右側面の上下、つまり横向きにした状態での右上と左上には、触れた強さを感知するセンサーが内蔵されていて、「AirTrigger 3」という機能が実装されています。ゲームの操作に生かせる機能ですが、よく使う機能をワンタッチで起動するショーカットを割り当てることもできます。

↑AirTrigger 3は、対応するゲームの操作に使える

 

↑「短く握る」「長く握る」それぞれによく使う機能などを割り当てることが可能

 

↑例えば、ギュッと握るだけでGoogleアシスタントを起動したりできる

 

↑ASUSのZenFoneでお馴染みのジェスチャー機能も備えている

 

トリプルカメラの撮影画質も満足できる水準

アウトカメラは、メイン(6400万画素)+広角(1300万画素)+マクロ(500万画素)という3眼構成。屋外では明るく自然な色で撮れて、望遠カメラは搭載していないものの、デジタルズームを使っても、さほど画質劣化は目立ちませんでした。夜景もきれいに撮れて、「マクロ」モードもピントが合わせやすく使いやすい印象。動画の画質や音質も満足できるレベル。フロントカメラも2400万画素なので、自分撮りも高画質で楽しめます。

↑ゲーム関連機能にばかり注目が集まりがちだが、トリプルカメラも高性能。メインカメラにはソニーの「IMX686」という新しいセンサーを採用している

 

↑広角で撮影した作例

 

↑標準(メイン)で撮影した作例

 

↑夜景を撮影した作例。明るくなりすぎず、ナチュラルな色調で撮影できた

 

↑マクロモードは、花を撮影するときなどに重宝

 

5Gに対応しているので、長期的に使いたい人も安心

試用期間中に試せなかったのは「5G」。まだ、5Gのサービスエリアが限定的で、5G対応の格安SIMも少ない状況ですが、これから2年くらいの間に急速に普及するであろうことを考えると、ハイスペックモデルは5Gに対応していると安心です。ちなみに、Wi-Fiは最新のWi-Fi 6にも対応していますが、筆者がまだ対応ルーターを導入していないこともあり、実際に試すことはできませんでした。

↑2枚のSIMを挿して同時に待ち受けができるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。5G(Sub6)にも対応しているので、長く使い続けたい人にも安心

 

ROG Phone 3はハイスペックモデルの中でも頭ひとつ抜き出る仕様なので、価格は11万9800円(税別)〜とそれなりですが、パッケージからこだわっています。開封して初めて起動したときには結構驚くかもしれません。うまく説明できなくて恐縮ですが、チュートリアル的な画面で、ほかのスマホでは見られない画面アクションなどが見られる趣向になっています。

↑ROG Phone 3の同梱品一式。スマホケースは熱がこもらない仕様になっている。SIMピンの形状もオリジナル

 

ゲーミングフォンは派手で尖ったデザインが多いのですが、ROG Phone 3は黒を基調に、わりとシンプルですっきりとした印象。派手さよりも高級感を強調したデザインと言えるでしょう。背面のライトは「Aura RGB ライトニング」と呼び、光り方はカスタマイズできます。

↑背面のライトは色や点滅の仕方をカスタマイズできる。ゲームプレイ時以外にも光る

 

スペックと使い勝手をチェックしていくと、10万円超えは当たり前。金額に見合った満足度が得られそうなモデルなんですよね。スマホのスペックをリードしていくであろうゲーミングスマホ。ゲームがメインではないヘヴィユーザーも要チェックですよ!

 

 

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楽天モバイルの「安くてわかりやすい」5Gサービスをあらためて分析! 新スマホ「Rakuten BIG」「Rakuten Hand」もチェック!/【ゼロから知れる5G】第16回

第四のキャリアとしての道を歩む楽天モバイル。「日本のスマホ代は高すぎる!」とCMで叫んでいるように、月2980円かつデータ使い放題が魅力の「Rakuten UN-LIMIT」プランを提供しています。

 

そんな楽天モバイルは、9月30日に5Gプレスカンファレンスを開催。5Gサービスの提供開始とともに、5G用の新プランも発表されました。また、新しい独自端末なども披露されたので、詳細をレポートします。

 

料金変わらずの新5Gプラン

新プランは「Rakuten UN-LIMIT V」(アンリミットファイブと読みます)。従来のプラン名に「V(=5)」がついただけですが、実は内容もほぼ変わらず。料金は4Gから据え置きで月々2980円。追加料金なしで5Gを利用できます。国内かけ放題、データ使い放題なのも同じ。300万人に限り、1年間無料で提供します。

↑「5Gでも“安くてわかりやすい”が一番」とのこと

 

新規契約は9月30日より受付を開始。従来の「Rakuten UN-LIMIT」を契約しているユーザーに関しては、10月12日よりプラン内容がアップデートされる予定ですが、すぐに5Gを利用したい場合は「my楽天モバイル」から手続きが可能です。

↑プランは自動でアップデートされる

 

楽天モバイルの山田善久代表取締役社長は新プランについて、他社との圧倒的価格差があるとし、これまで通りサービスを提供・拡充していけばユーザーを獲得していけるはず、ユーザーが増えれば平均価格も下がるのではないか、と述べていました。政府も携帯料金の値下げを求めるなか、他3キャリアも追随するでしょうか。

↑他社との料金比較。他キャリアは「かけ放題」の料金が含まれていることに注意

 

肝心の5Gエリアは……?

肝心のエリアはというと、5Gで通信できるのは東京・神奈川・埼玉・北海道・大阪・兵庫の一部。HPに掲載されている詳細を見ると、かなり限られた範囲であることがわかります。5Gサービスを利用したくても、この範囲では満足に使えなさそうです……。

 

↑世田谷区のエリアは楽天の本社周辺だ

 

ただし、エリアはこれから拡大していくとして、来年3月には全都道府県で5Gサービスを提供。さらに同年の第2四半期にはスタンドアローン方式での提供を開始する予定です。なお、4Gではauのネットワークを借り受けたローミングエリアがありましたが、5Gでは他社とのローミングは考えておらず、自社の基地局を用いるとのことです。

 

↑5Gサービスは順次拡大

 

サービス開始時点での通信速度は最大で下り約870Mbps/上り約110Mbpsにとどまりますが、11月中にはネットワークをアップデート予定。最大約2.8Gbps/約275Mbpsの速度になるとのこと。

↑通信速度も順次アップデート予定

 

新端末も登場。miniの次はBIG!

あわせて発表されたのが、5G対応の独自端末「Rakuten BIG」。その名の通り、6.9インチの大画面ディスプレイが特徴の5Gスマホです。「ビッグな画面でビッグな5G体験を」と紹介されたように、ゲームや動画が楽しみたい人に向いているでしょう。また、世界で初めてフロントカメラをディスプレイに内蔵。セルフィ―撮影時にどのようにカメラが動作するのか気になります。

↑ゲームや動画が楽しめる大画面

 

アウトカメラは最大6400万画素、超広角+広角+深度測位+マクロの4眼構成。IP68相当の防水・防塵性能のほか、指紋認証、おサイフケータイ対応などの機能も搭載します。カラーは3種類で、価格は6万9800円(税込)。他社の5Gスマホと比べても安価な部類に入ります。

↑9月30日より発売

 

なお、すでに販売されているAQUOS R5Gについては、プラン変更と、順次配信予定のアップデートを済ませると5Gサービスで利用できるようになるとのことです。

 

また、4Gスマホのラインアップにも新機種が加わりました。「Rakuten Hand」はスリムな本体が特徴で、そのフィット感から「Hand」と名付けられたそう。ディスプレイは5.1インチ、アウトカメラは2眼構成で、顔認証やおサイフケータイを搭載します。価格は未定ですが、今秋の発売を予定しています。

↑カラバリはBIGと同じ展開

 

楽天もいよいよ5Gサービスを開始しました。4Gプランから変わらない価格で5Gを利用できるのは魅力。ですが、利用できるエリアは限られたごく一部であり、ユーザーが“5G”を実感するのは難しいでしょう。政府が携帯料金の値下げを求めるなか、楽天モバイルの打ち出したプランがキャリアの競争を促すことになるでしょうか。

 

楽天モバイルは医療や配送業、旅行、スポーツといった分野にも5Gを広げていきたいとし、デジタルコンテンツもさまざまな企業とのコラボを考えているとのことでした。今後どのようなサービスが発表されるのか、変わらず注目したいところです。

↑5Gでデジタルトランスメーションを可能に

 

↑サッカースタジアムでの活用例

 

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au新スマホの最大勢力「Galaxy」スマホを一気にインプレ! 最新折りたたみスマホ、ペン対応スマホの出来栄えは?

KDDIは9月25日、auの新スマートフォン・新サービスを開催。Androidスマートフォン6機種を発表しました。テーマは「みんなの5G」。KDDIの髙橋 誠社長は「auが今後販売するスマートフォンは、すべて5G対応にしていく」と表明しています。

 

このレポートでは、発表された新スマホのうち、Galaxyシリーズに的を絞って使用感をお伝えします。なぜなら今回の新モデルは、6機種中4機種がGalaxyブランドというまるで「Galaxy 祭り」に見えるようなラインナップだからです。しかも、そのうち2機種は5G対応の折りたたみ(フォルダブル)スマートフォンで、日本ではau独占モデルとなっています。

 

新モデルは以下の6モデル。いずれも発表時点で価格は未公表です。これ以外にも、9月19日に先行で発売された「AQUOS zero5G Basic DX」や、発売が当初の予定から遅れた「Mi 10 Lite 5G」なども並行して販売されることになるでしょう。

 

【9月25日発表のau新モデル】
・Galaxy Z Fold2 5G(SCG05):11月上旬発売予定
・Galaxy Z Flip 5G(SCG04):11月上旬発売予定
・Galaxy Note20 Ultra 5G(SCG06):10月中旬発売予定
・Galaxy A41 5G(SCG07):11月中旬発売予定
・Xperia 5 II 5G(SOG02):10月下旬発売予定
・AQUOS Sense4 5G(SHG03):2021年春発売予定

 

 

 

今回発表された中でも注目すべきは、やはり折りたたみスマホの「Galaxy Z Fold2 5G」と「Galaxy Z Flip 5G」が揃ってau独占販売となったことでしょう。

↑左からGalaxy Note20 Ultra 5G、Galaxy Z Fold2 5G、Galaxy Z Flip 5G

 

昨年発表されたGalaxyブランドの折りたたみ第1号モデル「Galaxy Fold」以来、auでは折りたたみスマホのGalaxyをすべて国内独占で販売してきました。新しい技術を使っていることもあり、高価格になりがちな折りたたみスマホですが、auのブランドを象徴するモデルとなりつつあります。

 

今回はあわせて、Galaxy Noteシリーズの最新モデル「Galaxy Note20 Ultra 5G」もラインナップしています。3モデルとも磨りガラス調の銅色「ミスティック ブロンズ」のカラーを投入されています。

 

弱点を潰してきた「Galaxy Z Fold2 5G」

Galaxy Z Fold2 5Gは、2019年末に発売された初代折りたたみスマホGalaxy Fold直系の後継モデル。Galaxyの折りたたみブランド「Z」シリーズを冠しています。

 

2019年に発売されたGalaxy Foldは、折りたたみディスプレイを初めて採用したGalaxyでした。スマホで世界シェア1位のサムスンといえども新しい技術を使いこなすのは容易ではなく、Galaxy Foldは多くの弱点を抱えていました。

 

たとえば、折りたたみ機構の設計がもろく、砂が入りやすい、折りたためるディスプレイガラスがなく上質感に欠ける、折りたたみ時に使える画面が小さいといった点です。また日本では発売時点で5Gサービス開始前だったため、5G非対応のモデルとなっていました。

 

しかしGalaxy Z Fold2 5Gは、初代モデルにあったそんな弱点のほとんどを克服しました。

 

まず、内側の折りたたみ画面には、超薄型のカバーガラスを追加。これにより、一般的なスマホと同じような手触りになり、前モデルにあった見栄えのチープさは払拭されています。さらに、ボディもメタル素材やガラスを多用し、薄く、かっちりとした構造に仕上げています。

↑質感の高さを感じられる手触りとなった

 

Foldシリーズは外側にも小さな画面を備えており、畳んだときもフル機能のAndroidスマホとして使えるようになってます。新モデルではこの画面が大きくなり、まるでXperia 1シリーズのような縦長のスマホとして使えるようになりました。価格や性能にふさわしい質感と操作性の向上に成功したと言えるでしょう。

 

さらに、外・内の両方画面にインカメラを備え、背面カメラは3眼になるなど、機能面でも大きくステップアップしています。高速な5Gの性能を生かして、ビジネス文書の閲覧やカレンダーの管理、動画や電子書籍の閲覧など、オールマイティに対応できる一台と言えます。

↑アプリを3つ同時に開いたり、パソコンのようにポップアップ表示できる

 

↑ディスプレイ非表示時の背面

 

↑頑強になった折りたたみ機構

 

弱点らしい弱点はほぼ解消されているものの、持っていてずっしりと重みを感じるため、長時間の操作は腕が疲れるというのは避けがたい悩みとなりそうです。また、防水・防じん性能はなく、折りたたみ画面が細かな砂やホコリに弱いことは変わりません。

 

このスマホにとって、最大の“弱点”と言えるのは、製品そのものではなく、価格です。前モデルであるGalaxy Foldのauでの販売価格は24万円(税込)でした。また、Galaxy Z Fold2 5Gの米国版は2000ドル(約21万円)という価格が付けられています。au版の価格は未公表ですが、高機能なスマホとタブレットを1台にまとめたような希有なスマホなので、やはりそれなりの価格設定となることでしょう。

 

【Galaxy Z Fold2 5G 主なスペック】
●ディスプレイ(内側):約7.6インチ Dynamic AMOLED(フォルダブル有機EL、2208×1768ドット) ●ディスプレイ(外側):約6.2インチ Super AMOLED(有機EL) 2260×816ドット●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):12GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:非対応●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(広角)●インカメラ(内側):約1000万画素●インカメラ(外側):約1000万画素●5G:sub6(下り最大3.4Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん:非対応●おサイフケータイ:非対応●生体認証:指紋、顔●サイズ(開いたとき):約128×159×6.1〜9.4mm●サイズ(閉じたとき):約68×159×13.8〜16.7mm●重量:約282g●カラー:ミスティック ブロンズ

 

縦折りスマホも5Gに「Galaxy Z Flip 5G」

同じ折りたたみディスプレイを、縦折りで使っているのが「Galaxy Z Flip 5G」。折りたたむとコンパクトミラーのような角形になり、広げると縦長のスマホとして使える、シンプルで使いやすい設計です。

 

新モデルの原型となったGalaxy Z Flipは、4G LTEのみ対応のモデルとして、2020年2月に発売。今回は5G対応を追加し、スペックもパワーアップしたバージョンです。

↑右が新機種「Galaxy Z Flip 5G」。左がLTE版「Galaxy Z Flip」

 

↑開いた状態。ガラケーのような置き方もできる

 

auでは4G LTE版のGalaxy Z Flipも日本で独占販売しており、その発売から半年後に5G版も追加投入する格好となりました。折りたたみスマホとしての機能は4G LTE版とほとんど変わらず、機能面での違いは5G対応の有無くらい。形状も変わりませんが、ボディのデザインは秋らしい装いになっています。auで販売するカラーはGalaxy Z Fold2 5Gと同じく「ミスティック ブロンズ」のみ。外側は磨りガラス調の仕上げで、指紋が目立ちにくい、落ち着いた質感に整えられています。

 

5G対応とともに、スペックは増強されています。チップセットは現世代で最高性能のSnapdragon 865 Plusを搭載し、メモリ(RAM)も8GBに増強。まさにハイエンドスマホと言うにふさわしい、パワフルな性能を手に入れました。

↑外面はディスプレイ部分も含め、磨りガラス調の仕上げになっている

 

4G LTE版と同じく、Galaxy Z Flip 5Gにも折りたたみの特長を生かした機能が組み込まれています。外側の小さなディスプレイは実はタッチパネルになっており、音楽をコントロールしたり、カメラを表示してセルフィー(自分撮り)を撮影したりできます。開ききらない状態で止めればスタンドなしで見やすい位置で固定できますし、その状態でカメラを起動すれば、手のひらをかざして集合写真のシャッターも切れます。

 

【Galaxy Z Flip 5G 主なスペック】
●ディスプレイ(内側):約6.7インチ Dynamic AMOLED(フォルダブル有機EL、2208×1768ドット)●ディスプレイ(外側):約1.1インチ Super AMOLED(有機EL、112×300ドット)●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):8GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:非対応●OS:Android 10●バッテリー容量:3300mAh●メインカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)●インカメラ:約1200万画素(広角)、約1200万画素(超広角)●5G:sub6(下り最大3.4Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん:非対応●おサイフケータイ:非対応●生体認証:指紋、顔●サイズ(開いたとき):約74×167×6.9〜7.2mm●サイズ(閉じたとき):約74×87×15.4〜17.4mm●重量:約183g●カラー:ミスティック ブロンズ

 

ペンスマホも順当進化「Galaxy Note20 Ultra 5G」

大画面でペン対応のGalaxy Noteシリーズも、新モデルが登場しました。海外では「Galaxy Note20」と「Galaxy Note20 Ultra 5G」の2モデルが展開されていますが、auが取り扱うのは少し大きな上位版「Galaxy Note20 Ultra 5G」です。

 

Noteシリーズの特徴は大画面とペン入力。ディスプレイは6.9インチと大きく、高解像度。縦横比19:9と縦長です。近年の大型スマホは画面のフチを丸めた形状が増えていますが、Note20 Ultraは角の切り立った長方形型で、画面端の要素を余さず表示可能です。今回あらたに、120Hz駆動に対応し、スクロール表示が滑らかになりました。

 

特長のペン入力ではGalaxy Notesアプリの進化によって、手書き入力した内容をテキスト化することができるようになっています。テキスト入力は日本語や英語の交ぜ書きにも対応しており、普段使いのメモとしても柔軟に活用できるでしょう。

↑手書き文字をテキスト化できる

 

さらにペン入力の使い道が広がっています。デジタルイラスト制作アプリの「CLIP STUDIO PAINT」とコラボし、AndroidスマホではGalaxy限定で提供されています。Galaxyユーザーなら6か月間、無料で利用可能です。

 

スペックはUltraという名を冠するのにふさわしく、すべての性能が最高峰。 チップセットはSnapdragon 865 Plusを搭載し、RAMは12GBを搭載。5Gでは高速なミリ波帯も対応しています。また背面カメラは3眼仕様でメインカメラは1億画素センサーを搭載。50倍のスペースズームも対応します。

↑カラーはミスティック ブロンズ、ミスティック ブラックの2色

 

↑3眼カメラの構成は、約1億800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(望遠)となる

 

↑50倍の「スペースズーム」が利用できる

 

また、折りたたみの2機種とは異なり、Galaxy Note20 Ultra 5Gは防水・防じんに対応。日本向け仕様として、おサイフケータイも搭載します。折りたたみの斬新さは求めない人で、大きいスマホが好みなら、このスマホが最適です。カラーはミスティック ブロンズの他に、光沢のあるミスティック ブラックもラインナップします。

 

【Galaxy Note20 Ultra 5G 主なスペック】
●ディスプレイ:約6.9インチ Dynamic AMOLED(有機EL、120Hz駆動対応、3088×1440ドット)●チップセット:Snapdragon 865 Plus(8コア、3.0GHz/1+2.4GHz/3+1.8GHz/4)●メモリ(RAM):12GB●ストレージ(ROM):256GB●microSD:最大1TB●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約1億800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約1200万画素(望遠)●インカメラ:約1000万画素(広角)●5G:sub6、ミリ波(下り最大4.1Gbps、上り最大481Mbps)●防水・防じん: IPX5/IPX8、IP6X相当●おサイフケータイ:対応●生体認証:指紋、顔●サイズ:約77×165×8.1〜10.8mm●重量:約208g●カラー:ミスティック ブロンズ、ミスティック ブラック

 

大画面のミドルレンジ「Galaxy A51 5G」

「今後のスマホは全て5G対応」と宣言したauにとって、5Gでもお手頃なスマホのラインナップはより重要になっていきます。Galaxy A51 5Gは、その一翼を担うミドルレンジスマホです。

 

一番分かりやすい特長は、大画面なこと。6.5インチの狭額縁ディスプレイを備え、上部に小さなパンチホール型インカメラを備えています。バッテリーはGalaxy Note20 5Gと同じ4500mAhの大容量。それでも厚さは9mm前後に抑えられています。

 

カメラは4眼仕様で、Galaxyスマホが得意とする超広角に加え、マクロ撮影での性能を強化。チップセットは中上位クラスのSnapdragon 765Gを搭載し、RAMも6GBとミドルレンジにしては多めです。さらに防水・防じんやおサイフケータイも対応します。

↑カラーはプリズム ブリックス ホワイト、プリズム ブリックス ブラックの2色

 

↑4眼カメラの構成は、約4800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約500万画素(マクロ)、約500万画素(深度測位用)

 

デザインテイストはZシリーズやNote20とは異なりますが、光沢感のある樹脂製のフィルムを使用し、光の当たり具合によって玉虫色に輝く様子を楽しめます。ミドルレンジのAシリーズとはいえ、必要十分な性能はしっかり確保されています。「薄くて、軽くて、大画面でハイスペック」を求める人には、このスマホがしっかり応えてくれるでしょう。

 

【Galaxy A51 5G 主なスペック】
●ディスプレイ:約6.5インチ Super AMOLED(有機EL、2400×1080ドット)●チップセット:Snapdragon 765G(8コア、2.4GHz/1+2.2GHz/1+1.8GHz/6)●メモリ(RAM):6GB●ストレージ(ROM):128GB●microSD:最大1TB●OS:Android 10●バッテリー容量:4500mAh●メインカメラ:約4800万画素(広角)、約1200万画素(超広角)、約500万画素(マクロ)、約500万画素(深度測位用)●インカメラ:約3200万画素●5G:sub6(下り最大2.1Gbps、上り最大183Mbps)●防水・防じん: ○(IPX5/IPX8、IP6X相当)●おサイフケータイ:対応●生体認証:指紋、顔●サイズ:約74×159×8.8〜9.3mm●重量:約189g●カラー:プリズム ブリックス ホワイト、プリズム ブリックス ブラック

 

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5G対応の新モデル「Xperia 5 II」インプレーー今年の「片手でしっくりくるスマホ」大本命の予感!

ソニーは9月17日、新スマートフォンの「Xperia 5 II」をグローバル向けに発表しました。同機は、2019年秋に発表された「Xperia 5」の後継モデルに相当。サブ6帯の5G通信をサポートするフラグシップレンジのモデルです。

 

「Xperia 5 II」は、「エクスペリア ファイブ マークツー」と読みます。Xperiaシリーズの名称につくナンバーは1/5/8/10などがあり、数字が小さい方が上位モデルに。すでに、ハイエンドの「Xperia 1 II」が5月に、ミッドレンジ「Xperia 10 II」が6月に発表されており、Xperia 5 IIは、Xpria 1 IIに次ぐ上位モデルという立ち位置です。

 

チップセットにはSnapdragon 865 5G Mobile Platformを搭載。サブ6帯の5G通信をサポートします。

↑「Xperia 5 II」。縦長ディスプレイと片手で扱いやすい68mm幅が魅力だ。IPX5/8の防水、IP6Xの防塵性能を備える

 

↑上部には3.5mmイヤホンジャック

 

↑右側面には、右から順に、音量キー、電源キー、新搭載のGoogleアシスタントボタン、カメラキー

 

↑下側面にはUSB Type-Cポート

 

↑左側面にはSIMカードなどの挿入口など

 

同機のサイズはW68 x H158 x D8.0mm、重さは163gに。従来機のXperia 5と比べると厚さが0.2mm減り、重量は1g軽くなっています。また、Xperia 1 IIのW72 x H166 x D7.9、181gと比べると、一回りコンパクトです。なお、本体右側面に新搭載された「Googleアシストボタン」では、長押しでGoogleアシスタントを起動可能。

 

ディスプレイサイズは縦横比21:9の6.1インチで、解像度はフルHD+。ディスプレイにはOLEDが採用されており、リフレッシュレートは120Hzになりました。また、ゲーミング利用を意識し、タッチレスポンスも高速化している点も見逃せません。Xepria 5と比べると、タッチスキャンレートが60Hzから240Hzへと4倍に改良されました。

↑同シリーズでお馴染みの縦長画面は、マルチウィンドウ表示との相性◎

 

画面のUIとしては、マルチウィンドウを扱いやすくする「マルチウィンドウスイッチ」機能を搭載。上下に配置したウィンドウをスライドするだけで切り替えられるようになりました。また、シリーズお馴染みのサイドセンス機能はバー表示へと変わっています。

 

トリプルカメラを搭載

背面にはトリプルカメラを搭載。Xperia 1 IIと同じくZEISS(ツァイス)ブランドのレンズを採用します。

↑上から順に、超広角、望遠、標準

 

カメラ構成は、標準(1220万画素、F1.7、焦点距離24mm)、望遠(1220万画素、F2.4、70mm)、超広角(1220万画素、F2.2、16mm)です。上位のXperia 1 IIと比べると、iToFセンサーがないので、暗所などの撮影条件が厳しい際に、フォーカス性能で差は出るでしょう。

 

機能としては、人やペットの目に焦点を合わせるリアルタイム瞳AFや、60回/秒のAF・AE追従を伴う20コマ/秒の高速連写などもサポート。プロ仕様を謳う「Photo Pro」や「Cinematography Pro」などのアプリも使えます。

 

なお、Cinematography Proを使うと、4K HDR 120fpsスローモーション撮影が可能に。これは同社調べでスマートフォンとして世界初とのこと。

 

フロントステレオスピーカー搭載でより良い音に

オーディオに関しては、スピーカーがフロントステレオスピーカーになり、音圧や位相で左右の対象性を実現。ハイレゾ音源に対応するほか、ハイレゾ音源以外もハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする機能を備えます。

↑立体音響技術「Dolby Atmos」には、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと協業した独自のチューニングが実装され、音の定位感や立体感の再現性が強化されている

 

また、ソニーが提案する「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」向けのハードウェアデコードも搭載し、対応音源の再生時には約30%の消費電力が低減されるとのこと。

 

バッテリー性能にも工夫が

筐体は薄型化した一方で、バッテリーは4000mAhに増量されました。ハイリフレッシュレートをオフにした状態では、従来機と比較して充電持ちが20%向上しているといいます。

 

さらに充電機能にもアップデートが施されました。通常ゲームアプリを、充電したままプレイしていると端末の温度が上昇し、処理性能が低下していくものです。しかし、Xperia 5 IIでは、バッテリー充電を介さず直接給電を行う「HSパワーコントロール」の仕組みによって、充電器をつなぎながらでも高いパフォーマンスを維持可能に。

↑いたわり充電に「常時」モードが追加

 

また、お馴染み「いたわり充電」には、新たに「常時」モードという選択肢が加わりました。これを選択した場合には、充電器に接続した状態で放置しても、満充電になることを防ぎ、バッテリーの劣化を抑えることにつながります。

↑カラーバリエーションは、「Pink」「Blue」「Grey」「Black」の4色を展開

 

Xperia 5 IIは、本年秋以降に日本を含む国・地域で発売予定。発売日や国内での価格、販路などの詳細は、執筆時点まだ明らかにされていません。

 

同モデルは、すでに販売されているXperia 1 IIと比べてひと回りコンパクトなデザインになっており、今年後半における多くの人にとって手に取りやすい本命スマートフォンの一つとなりそうです。5Gの対応エリアがまだ限定的で、通信機能だけでは訴求しづらい昨今、全体のバランスがシンプルに整っており、かつ最新のカメラ機能や、ゲーミング機能を全方位に備えているXperia 5 IIは、魅力的な選択肢に思えました。

 

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うっとりするほどの”スペック爆盛り”! ゲーミングスマホの期待機「Black Shark 3」先行予約スタート!

Black Sharkの日本法人であるブラックシャーク科技ジャパンは、eスポーツに最適化された5G対応のゲーミングスマートフォン「Black Shark」(ブラックシャーク)の日本向けモデルを順次販売。第一弾として「Black Shark 3(8GB+128GB)」の予約販売を2020年9月15日より開始しました。事前予約では先着で専用アクセサリーのGamepad 3(set)-LやFunCooler Proの特典を用意しています。

 

↑Black Shark 3の販売価格は6万9800円

 

↑先着100名の先行予約特典は、Black Shark 3(8GB+128GB)、Gamepad 3(set)-L、FunCooler Proの3点が手に入る

 

↑先着200名の先行予約特典は、Black Shark 3(8GB+128GB)、Gamepad 3(set)-Lの2点セット

 

Black Shark 3は性能の核であるチップセットに、最高峰のモバイルプラットフォームであるQualcomm Snapdragon 865を搭載。これまでにないCPU、GPU、5Gシステムで、ゲーム、ストリーミング、ブラウジングにさらなる価値を加えます。

 

優れた液体冷却技術を誇る同社は、Black Shark 3で革命的な「サンドイッチ」構造を取り入れています。2つの長い液体冷却パイプをボードの両側から挟み込むように配置し、チップセット、Wi-Fiチップセット、5Gモデム、充電回路、およびその他の加熱コンポーネントと直接接触させることにより、両側から熱を拡散させ、長時間の使用でも最高の状態で動作できるように設計されています。このテクノロジーにより液体冷却パイプ1本と比較し150%の冷却効果の向上を実現しました。

 

↑高い負荷のかかるゲームをプレイしていても、長時間ストレスなく楽しめる

 

 

Black Shark 3は、NSAネットワークとSA 5Gネットワークの両方をサポートしています。また、従来よりも最大270%高速、省電力、複数端末の接続で安定したWi-Fi 6(802.11ax)にも対応し、最先端の通信スペックを搭載。デバイスを横持ちした時に最も安定した接続を提供する、内臓アンテナをX状に配置したデュアル「X」アンテナなど、細かな点を見ても安定した通信を保てる設計になっています。

 

その他にも、ゲームの操作面に大きな影響を与える、タッチレポートレート(1秒あたりのタッチ感知回数の上限)や、タッチレイテンシー(遅延時間)においても270Hz、最短24msと最速クラスの速度を誇るなど、徹底的にスマホでのゲームプレイを突き詰めたい人向けの仕上がりになっています。

 

常日頃、さまざまなタイトルをプレイするヘビーユーザーはこの機に先行予約を検討してください。

AQUOSスマホ新ラインナップ発表! 5Gをもっと身近にする「zero5G basic」「sense5G」に大きな期待

シャープは9月11日、2020年冬〜2021年春に向けた新スマホ4モデルを発表しました。5Gスマホではゲームユーザー重視の「AQUOS zero5G basic」 、低価格な「AQUOS sense5G」を展開。4G LTEスマホでは「AQUOS sense 4」と「AQUOS sense4 plus」を用意します。

 

4機種とも正式な販路や価格は未定ですが、今後、大手携帯キャリアやMVNOが取り扱いを発表する見込みです。

 

ゲーム向きの5Gスマホ「AQUOS zero5G basic」

AQUOS zero5G basicはエンタメに特化したスタイリッシュなスマホです。特にゲームを長時間・快適に遊べるように設計されています。

 

厚みのあるボディデザインはAQUOS zero2よりもAQUOS R5Gに近い形状となり、AQUOS zeroシリーズがこれまでアピールしていた「軽さ」の追求は控えられています。

↑AQUOS zero5G basicでは“ゲーム向けスマホ”のイメージを踏襲。5G対応の一方で「軽さ」は重視されていない

 

↑形状はAQUOS zero2よりもAQUOS R5G(右)に近い

 

↑前モデルより厚みはあるが、3眼カメラへの進化や、microSDやイヤホンジャックの搭載が追加されている

 

AQUOS zeroシリーズはもともと“世界最軽量”をスローガンにしていましたが、今回は5G対応もあり最軽量ではありません。一方でAQUOS zero2で搭載した4倍速駆動の有機ELディスプレイを備えていて、熱を上手に逃がす機構設計も引き継いでいます。

 

AQUOS zero2までのzeroシリーズはシャープにとってAQUOS Rシリーズと並ぶフラッグシップで、最高峰の性能を持つチップセットを搭載していました。一方、今回のAQUOS zero5G basicはチップセットにクアルコムの準ハイエンド「Snapdragon 765 5G」を搭載するなど、“最高峰”の仕様は採用されていません。しかし、3Dゲームで必須のグラフィック性能はしっかり確保しています。

 

ディスプレイは6.4インチと大きめなシャープ製有機ELパネルを採用。zero2と同様に、4倍速駆動が目玉となっています。ゲーム画面を120Hzで表示し、さらにフレーム間に黒画面を挿入して、フレームレート240Hz相当で滑らかな表示が可能。FPSなど俊敏な画面表示が求められるゲームに適しています。

 

プロのeスポーツチーム「Detonation」が実際に使い勝手を確かめており、「レスポンスこそフラッグシップ機にはかなわないが、持続力はすばらしく、ゲーミングPCのようにプレイできた」というコメントを得ています。

↑ゲームを“4倍速”の滑らかな表示でプレイできる

 

10億色のHDR表現(10ビットカラー)も対応。また、ディスプレイ内に指紋認証センサーを備えています。ゲーム向けの機能「ゲームランチャー」では、タッチパネルの操作を一時的に無効にするモードを新搭載。いわゆる「放置ゲーム」が遊びやすくなっています。

 

一方、前世代のAQUOS zero2で「軽さ」のために犠牲になっていた要素も、AQUOS zero5G basicには盛り込まれています。たとえばメインカメラはトリプルカメラ(3眼)になり、 超広角や光学3倍相当のズームが使えるように。また、AQUOSシリーズとしては初めて、ナイトモードに対応し、暗い場所で目で見るより明るく撮れるようになっています。

 

AQUOS zero5G basicは2020年秋〜2021年冬に発売予定。価格は明らかにされていませんが、5G第一弾の「AQUOS R5G」よりはお手頃な価格帯のモデルで、およそ6〜7万円前後となる見込みです。

 

 

 

SPEC ●ディスプレイ:6.4インチフルHD+(2340×1080ドット)有機EL●チップセット:Snapdragon 765 5G 2.3GHz+1.7GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:8GB RAM/128GB ROMまたは6GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(4800万画素+1310万画素 125度広角+800万画素 望遠)
●インカメラ:1630万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4050mAh●その他機能:顔認証、画面内指紋センサー/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約161×75×9.0mm(H×W×D)●重量:約182g●カラー:ブラック、ホワイト、ブルー

 

お手頃価格の5Gスマホ「AQUOS sense5G」

高嶺の花だった5Gスマホですが、購入しやすい価格帯のモデルがぽつりぽつりと出始めています。ベストセラー「AQUOS sense」シリーズからは、AQUOS sense5Gとして初の5G対応モデルが登場します。

↑AQUOS sense5G。AQUOS sense4と共通設計の「お手頃5Gスマホ」だ

 

4G LTEスマホ「AQUOS sense4」と共通のデザインを採用し、価格を抑えつつ5Gに対応しています。ずばり、みんなが使いやすい5Gスマホというコンセプト。尖った性能はありませんが、イマドキのスマホに求められる要素はしっかり抑えています。

 

チップセットはクアルコムが発表したばかりのSnapdragon 690 5Gを搭載。メモリやストレージには高速な新規格を採用しています。これまでのsenseシリーズ同様に、ホームボタンでの指紋認証や、防水や防じん、耐衝撃、おサイフケータイも対応します。

↑メタルボディで耐衝撃性能も備えている

 

新機能では、家に帰るとテザリングを自動で有効にする「テザリングオート」という機能が追加されました。5Gの使い放題プランを生かして、家では固定回線代わりに使う人に便利な機能です。また、ホームボタン長押しでスマホ決済を起動する機能「Payトリガー」も備えています。

 

カメラはトリプルカメラで、光学ステップズームやナイトモードに対応。サイズは前モデルAQUOS sense3からほぼ変わらず、H148mm、W71mmに抑えています。

 

AQUOS sense5Gの発売は2021年春ごろと少し先ですが、AQUOSシリーズでは初めて「Android 11(Android R)」が初期搭載されたスマホとして出荷されます。5Gスマホとしては手頃な4万円前後で販売される見込みです。

 

 

SPEC ●ディスプレイ:5.8インチフルHD+ (2280×1080ドット)IGZO液晶●チップセット:Snapdragon 690 5G 2.0GHz+1.7GHz オクタコア●OS:Android 11●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(1200万画素+1200万画素 121度広角+800万画素 望遠)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4570mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ/サイズ:約148×71×8.9mm(H×W×D)/重量:未定/カラー:ライトカッパー、オリーブシルバー、ブラック

 

お手頃価格の4Gスマホ「AQUOS sense4」

Androidスマホとしては8か月連続で販売数1位を記録し、出荷台数は300万台に迫るAndroid sense3。その正当後継モデルが「Android sense4」です。2020年秋冬モデルとして発売。3万円台前半という前機種に近い価格帯で販売される見込みです。

 

5Gには対応しないものの、AQUOS sense5Gと同じ形状、耐衝撃対応のメタルボディを採用。スマホケースも両機種共通で使えます。チップセットはSnapdragon 720Gを搭載。4250mAhのバッテリーで1週間の電池持ちを謳います。

↑AQUOS sense5Gとsense 4はほぼ同じボディだが、違いが一か所だけある。背面フチのアンテナ用にプラスチックになっている部分がsense5G(左)では左右にまで伸びている

 

 

SPEC●ディスプレイ:5.8インチフルHD+ (2280×1080ドット)IGZO液晶●チップセット:Snapdragon 720G 2.3GHz+1.8GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード:対応●メインカメラ:トリプルカメラ(1200万画素+1200万画素 121度広角+800万画素 望遠)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4570mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約148×71×8.9mm(H×W×D)●重量:約176g●カラー:ライトカッパー、シルバー、ブラック

 

シャオミキラー? 「AQUOS sense4 plus」

AQUOS sense4と同じく4G LTEスマホながら、「AQUOS sense4 plus」は独自の要素を採り入れた一台。特にスペックを重視してスマホを選ぶ人にアピールする要素を詰め込んでおり、シャオミのようなコスパ重視の中国メーカー製スマホに対抗するモデルと位置づけられています。

 

6.7インチ液晶とAQUOSシリーズ最大サイズで、senseシリーズとしては初めて90Hzの高速駆動に対応。SNSアプリなどでの画面送りを滑らかに表示します。チップセットはsense4と共通のSnapdragon 720Gですが、メモリは8GB、ストレージは128GBと多めに搭載。

↑AQUOS sense4 plusはやや毛色の違う存在。縦長の大画面や多眼カメラを備えた「スペックで張り合う」モデルだ

 

↑上下のフチを狭めた縦長画面。横幅は7.8mmとsense4に近く、持ちやすい

 

↑ディスプレイの没入感を高めるため、指紋センサーは背面に搭載している

 

背面カメラはクアッドカメラ(4眼)で、4800万画素の高画素カメラを中心に、超広角、マクロ用、深度計測用カメラを搭載。深度カメラによって、ポートレートモードなどでより深みのあるボケ表現が可能となっています。

 

なお、AQUOSスマホといえばシャープ製のディスプレイでお馴染みですが、このモデルではシャープ製ではない液晶パネルを使用。チューニングによってAQUOSらしい画質を表現しているとのことです。

 

SPEC●ディスプレイ 6.7インチフルHD+ (2400×1080ドット)液晶●チップセット:Snapdragon 720G 2.3GHz+1.8GHz オクタコア●OS:Android 10●メモリ・ストレージ:4GB RAM/64GB ROM●microSDカード :対応●メインカメラ:トリプルカメラ(4800万画素+500万画素 115度広角+200万画素 マクロ+200万画素 深度カメラ)●インカメラ:800万画素●Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac●バッテリー:4120mAh●その他機能:顔認証、指紋センサー(ホームボタン)/防水・防塵/おサイフケータイ●サイズ:約166×78×8.8mm(H×W×D)●重量:約198g●カラー:パープル、シルバー、ブラック

 

5Gスマホも4Gスマホも“コスパ重視”に

3月には最高峰のスペックを持つ5Gスマホ「AQUOS R5G」を発売したシャープ。5Gスマホではよりお手頃な価格の「AQUOS zero5G basic」と「AQUOS sense5G」でバリエーションの充実を図ります。一方でまだ5Gは不要という人には、AQUOS sense4を用意。よりコスパを重視する人に向けて「AQUOS sense4 plus」で展開します。

 

↑5Gスマホ2モデル、4G LTEスマホ2モデルで低価格帯までカバーする

 

総務省のスマホ値引き制限によって高価格なスマホが売りづらくなっている中で、自分にピッタリな一台を吟味して買うような動きが広がっています。シャープの今回の機種展開は、それに応えるような構成と言えるでしょう。

 

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【給付金でいま買うべきモノ】<No.10>スマートフォン

本稿は、給付金の使い道をまだ決めかねている方のために、“1人当たり10万円”で買って損なしの、家族の時間も、自分の時間も充実させる家電&デジタルを一挙ナビゲートします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

キャリアによる端末購入時の補助が制限されたこともあり、近年はミドルクラスのスマホが人気を集めている。ハイコスパなiPhone SEが登場したことでさらに過熱する中級機市場が狙い目だ。

 

押さえておきたい! スマートフォン最新トレンド

デュアルカメラ以上が当たり前に!

生体認証機能はもはや標準搭載

スマホの縦長化が加速し、21:9も登場

 

私がオススメします!

フリーライター

小松未都さん

家電、雑貨をこよなく愛するライター。5G時代に期待しつつ、さらにお買い得になったミドルクラスの端末を狙っている。

 

ミドルクラス機は端末ごとに得意分野が違う

キャリアによる端末購入補助が制限されたこともあり、昨今のスマホ市場はミドルクラスが人気となっている。ハイエンドでは5G端末も登場しているが、5Gエリアが整備されるのは、まだ当分先の話。2年程度で端末を買い替えるユーザーであれば、競争の激化によりコスパが向上している中級機を選ぶのもアリな選択だ。

 

3~5万円程度の中級機市場は、機種によってセールスポイントが異なっている点に注目したい。大ヒット中のiPhone SEは、プロセッサー性能が突出しており、快適な操作性を求めるならピッタリだ。Xperia 10Ⅱは、カメラやディスプレイ性能の高さが魅力。スマホで動画などをよく見る人にイチオシだ。新規参入した楽天のオリジナル端末であるRakuten Miniは、コンパクトな端末を好む人向きで、サブ機としての需要もありそう。そして、もはや定番モデルであるAQUOS sense3は、トータルバランスの高さと使いやすさがウリ。いずれの端末もコスパの高さは折り紙付きだ。

 

<その1>高性能チップ搭載の格安コンパクトモデル

CPU A13 Bionic
ディスプレイサイズ 4.7インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 指紋認証

 

Apple

iPhone SE

実売価格 4万9280円

iPhone 8の筐体をベースに、最新のA13 Bionicプロセッサーを搭載した4.7インチモデル。シングルカメラでありながら、ボケ味を調整できるポートレートモードに対応する。デュアルSIMスロットを備え、仕事用と個人用など、2つの電話番号を使うことも可能だ。

 

SPEC●OS:iOS 13●ROM:64/128/256GB●ディスプレイ:4.7インチ液晶●バッテリー容量:非公開●サイズ/質量:W67.3×H7.3×D138.4mm/148g

 

↑黒、白、赤のカラーバリエーションを用意。iPhone 11などと同様、ベゼル部分は黒に統一されており、ビジネスシーンで使いやすい

 

↑リアカメラはシングルレンズの広角1200万画素。iPhone 11と違って単眼なので、ズーム性能は劣るが、逆光でもキレイに撮れる

 

【いま買うべき理由】最新のiPhone11と同等のA13 Bionicをプロセッサーに搭載

「iPhone SEが搭載するプロセッサーのA13 Bionicは、最新の上位モデルと同様。前世代のA12から20%の高速化と消費電力30%の削減を実現し、高度な3Dゲームなどもサクサク快適です」(小松さん)

↑iPhoneシリーズをベンチマークソフト「Geekbench」を用いて計測。SEは11と同等で、前モデルのXSよりも高性能とわかる

 

<その2>超縦長大画面で片手操作がラクラク

CPU Snapdragon 665
ディスプレイサイズ 6.0インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 指紋認証

 

ソニー

Xperia 10 2

実売価格 4万1976円

21:9の有機ELディスプレイを搭載したハイスペックな中級機。縦長の画面を生かして、画面を上下に分割する独自のマルチウィンドウ機能を備える。カメラは超広角・標準・望遠のトリプルレンズ仕様で、カメラまかせで高画質に撮影できる。

 

SPEC●OS:Android 10●ROM:64GB●ディスプレイ:6インチ有機EL●バッテリー容量:約3600mAh●サイズ/質量:W69×H8.2×D157mm/151g

 

↑超広角から望遠までの3眼構成。13種類のシーン×4つのコンディションを自動で判断し、最適な設定に切り替える

 

↑ハイレゾ音源再生が可能で、3.5mmオーディオジャックも搭載。圧縮音源を高解像度に変換する「DSEE HX」にも対応

 

【いま買うべき理由】縦長画面を生かし2画面表示が可能に

「縦長の画面の上と下で別のアプリを起動してマルチに使用できます。上下の区切りは移動可能で、ミニプレーヤーで動画を流しながらウェブを閲覧するといった使い方も!」(小松さん)

↑2種類のショッピングサイトを同時に立ち上げて価格を比較したり、ニュースを見ながらトピックを検索したりと、工夫次第で使い方は広がる

 

<その3>必要な機能は備えたシンプルな超小型端末

CPU Snapdragon 439
ディスプレイサイズ 3.6インチ
メインカメラ画素 1600万画素
生体認証 顔認証

 

楽天

Rakuten Mini

実売価格 1万8700円

わずか約79gという軽さでスーツのポケットにも難なく収まる、おサイフケータイ対応の世界最小・最軽量モデル。防塵・防滴仕様となっており、最大8台までのテザリングもサポートする。ストラップホールを備えている点も魅力だ。

 

SPEC●OS:Android 9 Pie●ROM:32GB●ディスプレイ:3.6インチ液晶●バッテリー容量:約1250mAh●サイズ/質量:W53.4×H8.6×D106.2mm/79g

 

【いま買うべき理由】すべての操作が片手で終わる究極のUI

「親指でタップするだけで完結するシンプルな独自UIを採用。スワイプなどのスマホ特有の操作も少ないため、ガラケーから移行するユーザーでも使いやすく、通話用のサブ機としても◎」(小松さん)

↑3.6インチと液晶は小さめだが、この小型筐体であれば許容できる

 

<その4>電池切れ知らずで快適&スムーズな使い心地

CPU Snapdragon 630
ディスプレイサイズ 5.5インチ
メインカメラ画素 1200万画素
生体認証 顔認証

 

シャープ

AQUOS sense3

実売価格 3万1680円

独自の省エネIGZOディスプレイと4000mAhの大容量バッテリーを搭載することで、1週間の電池持ちを実現。省電力かつ高性能なSnapdragon 630を採用するほか、AIオートを利用可能な広角&標準の2眼カメラを備える。

 

SPEC●OS:Android 9 Pie●ROM:64GB●ディスプレイ:5.5インチ液晶●バッテリー容量:約4000mAh●サイズ/質量:W70×H8.9×D147mm/167g

 

↑画面の上部を左右になぞるだけでスクリーンショットを撮影可能。片手で気軽に撮れるため、移動中などでも使いやすい

 

【いま買うべき理由】AIまかせの撮影で、プロ並みに撮影可能

「カメラのAIオートが優秀で、被写体に向けるだけで、最適な撮影設定を自動で選択してくれます。被写体の笑顔を自動検知し、15秒のショートムービーを生成してくれる動画機能も◎」(小松さん)

↑料理なら自動で彩度を上げ、動物なら短い露光時間で撮影してくれる

 

【CHECK!】5G対応を買うならコレ!

今春にスタートした5Gに対応する端末にも注目。5Gの本格導入はまだ先だが、ひとつの端末を長く使いたい人には5G端末がオススメだ。

 

<その1>カメラメーカーならではの本格的撮影が可能

CPU Snapdragon 865
ディスプレイサイズ 6.5インチ
メインカメラ画素 1220万画素
生体認証 指紋認証

 

ソニー

Xperia 1 II

実売価格 11万8052円

21:9の4K HDR対応6.5型有機ELディスプレイを搭載する旗艦機。フロントステレオスピーカーを備え、動画鑑賞に最適。本格的な写真撮影ができるカメラアプリ「Photography Pro」も搭載する。

 

<その2>ベゼルの存在を感じない全画面のインパクト

CPU Snapdragon 865
ディスプレイサイズ 6.2インチ
メインカメラ画素 6400万画素
生体認証 顔認証

 

サムスン電子

Galaxy S20 5G

実売価格 9万7460円

Snapdragon 865プロセッサーや12GBメモリを搭載。画面占有率93.4%の6.2型有機ELディスプレイを備える。ワンショットで様々なカットが得られる「シングルテイク」などの機能も魅力だ。

 

 

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ゲーミングスマホを「普段使い」目線で使ってみた! ニッチだけど普通に優秀すぎた「RedMagic 5」

「ゲーミングスマホ」って聞いたことはありますか? 文字通り、ゲームに特化して開発されたスマホです。具体的には、ディスプレイの表現力、タッチレンポンス、処理速度、バッテリー持続などが強化されています。これらの要素って、ゲームをするときだけでなく、普段の用途でも重視したいことですよね。というわけで、スマホでゲームをすることは少ないが、スマホ全般に関してはわりとヘヴィユーザーの筆者が「RedMagic 5」というゲーミングスマホを「普段使い」の視点で使ってみました。

 

↑6.65インチの有機ELディスプレイを搭載する「RedMagic 5」。OSはAndroid 10で、SIMロックフリーで販売されている

 

↑背面にはトリプルカメラを搭載。5Gに対応しているが、日本では5Gには接続できない。それについては後述する

 

RedMagic 5は、中国のNubia Technology(以下、Nubia)というメーカーが作ったモデルです。ZTEの子会社としてスタートし、現在は独立したスマホメーカーとして、デザインに凝ったゲーミングスマホや、腕時計型のスマホなど、尖ったモデルを続々とリリースし、世界市場での存在感を高めつつあります。このRedMagic 5は、日本で使用できる無線機であることを証明する「技適マーク」を取得した最初のモデルです。ただし、通信事業者は取り扱っておらず、家電量販店でも購入できません。メーカー公式サイトで注文すると、海外から製品が届く仕組みで、価格もドル建てです。当然、日本での知名度はまだ低いですが、人とは違うレアなスマホを使いたい! という人も要注目の端末です。

 

↑同梱品一式。充電用のACアダプタは日本で使えるAタイプなので安心。取扱説明書に日本語はなかったが、日本語で相談できるサポート窓口は用意されている

 

高速リフレッシュレートは普段使いでも重宝

ゲーミングスマホは、ディスプレイの大きさと解像度に加えて、「リフレッシュレート」という画面の更新速度も強化されています。通常は60Hz(1秒間に60回更新)のところが、ゲーミングスマホでは、90Hzや120Hzに切り替えられるようになっているのが一般的。RedMagic 5では、さらに速い144Hzに設定できます。素早いタッチレスポンスが求められるゲームをプレイする場合、144Hzに切り替えるとストレスを感じることなくゲームに没頭できるという趣向です。

 

↑リフレッシュレートは60Hz、90Hz、144Hzから選べる

 

↑一部のゲームは、ゲーム専用機さながらに操作できる。その設定画面でも144Hzに切り替え可能

 

デフォルトは90Hzに設定されていて、ゲームをしなくても快適なタッチレスポンスが得られます。また、ウェブページを素早くスクロールしたときの残像が少ないこともポイント。安定した高画質で見られるので、目にも優しいように感じられました。高精細な有機ELディスプレイを採用し、コントラストがはっきりした、メリハリが感じられる画質で表示されることも特徴です。YouTubeやサブスクの映画を観るにも適しているでしょう。

 

↑文字はくっきり、写真は鮮やかに表示されるので、ウェブページも見やすい

 

↑好みの色調・画質に調整できる機能も重宝

 

夜景も鮮明に撮れるトリプルカメラを搭載

Nubiaは、カメラにも力を入れているメーカーです。背面のトリプルカメラは、メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(200万画素)という構成。メインカメラのイメージセンサーはソニー製の「IMX686」という、スマホ用としては大きめの1/1.7インチの撮像センサーを採用しています。

 

↑高画素+超広角+マクロのトリプルカメラを搭載

 

さまざまなシチュエーションで撮影してみましたが、安定してキレイな画質で撮れました。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、それをオンにして撮ると、鮮やかさが増します。「ナイトモード」があり、夜景も鮮明に撮れるのも見逃せないポイント。画質は、他メーカーのフラッグシップモデルに勝るとも劣らずという印象です。

 

↑AIをオンにして撮影した作例。空の青や木々の緑が強調される

 

↑ナイトモードに設定すると、手持ちで鮮明な夜景を撮影できる

 

↑店内で料理を撮影した作例。美味しそうに撮れた

 

しかし、「カメラ」アプリのインターフェイスが独特で、操作に迷うことがありました。120°の画角で撮れる超広角カメラを搭載していますが、デフォルトの「PHOTO」では撮影できず、マニュアルの「PRO」モードに切り替えることで使えます。

 

まだ日本語化が不完全のようで、使用言語を日本語に設定していても、多くの項目が英語で表示されます。慣れないうちは、設定を変更したい項目が見つけられず、あたふたすることがあるかもしれません。

 

↑「カメラ」アプリの設定画面は英語で表示される

 

↑「設定」画面のほとんどの項目も英語で表示され、日本語化は不完全な印象。今後のアップデートでの改善に期待したい

 

マルチタスク操作や動画編集も快適に行える

プロセッサーは「Snapdragon 865 5G」。主力メーカーがフラッグシップモデルに採用している最高峰のチップです。RAM(メインメモリ)は8GBと12GBのモデルがあり、筆者は12GBモデルを使っています。

 

筆者は国内で発売されたスマホは、ほとんどの機種に触れていますが、RedMagic 5のパフォーマンスはトップクラス。たくさんのアプリが起動したままの状態になっていたり、撮影した動画を編集しても、反応が鈍くなることはなく、スイスイと操作できます。

 

↑動画の編集など、負荷が大きい作業もスムーズに行えた

 

↑「Geekbench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定したところ、現在購入できるスマホの中ではトップクラスといえるスコアを記録した

 

また、長時間ゲームをすることを想定して、独自の冷却システムを導入し、放熱効果を向上させていることも利点。例えば、充電時には、小さくウィ〜ンという音がするのですが、それはファンが回っている音で、それによって充電をしながら操作してもボディが熱くならないのだと思われます。

↑側面に冷却用の空気孔を搭載。ゲーム機のように操作できるショルダートリガーボタンを備えていることも特徴

 

↑冷却用のファンの強弱設定も行える

 

ゲーミングスマホの仕様は、ゲームに限らず、動画の編集や長時間の映画視聴など、負荷がかかる作業をすることが多い人にも有利でしょう。

 

標準的な使い方なら2日持つ大容量バッテリーが頼もしい

ゲームは電池の消耗が激しいので、一般的なスマホより多い4500mAhのバッテリーを内蔵しています。標準的な使い方であれば1日は余裕で持ち、省電力を意識すれば2日以上持つ容量です。

 

↑「設定」→「電池」の画面。省電力機能は、Android標準の「バッテリーセーバー」のみ

 

ヘヴィなスマホユーザーである筆者が使っても、1日で電池がなくなることはありませんでした。といっても、最近はコロナの影響で外出の機会が減っているので、電池持ちを心配する必要はないかもしれませんね。

 

斬新なデザインで “俺のスマホ” 感をアピールできる

ゲーミングスマホは、ターゲットが絞られているため、“攻めのデザイン” を採用している機種が多いように思います。RedMagic 5は「Hot Rod Red」と「Eclipse Black」の2色があり、筆者は「Eclipse Black」を使っています。背面パネルには、異なる模様を組み合わせた斬新なデザインを採用し、中央に配置したログは点灯し、その色はカスタマイズできます。

 

↑背面の「REDMAGIC」ロゴは、ゲームのプレイ時、着信・通知時などに設定した色で光る

 

ディスプレイに表示される指紋センサーのマークや、充電中の表示も統一された世界観でデザインされています。画面デザインのカスタイズ性も高く、より “自分のスマホ” 感を強くすることもできます。

 

↑充電中の画面表示。指紋センサーはディスプレイ内に搭載されていて、指を触れる位置がこのように表示される

 

↑画面をオフにしていても常時表示できる「Always On Display」のパターンも充実。アナログ時計だけでも9パターンから選べて、自分が好きな画像などをカスタマイズして設定することも可能

 

日本では5Gには接続できないので要注意!

RedMagic 5は、日本では今年の春に正式サービスが始まった「5G」にも対応しています。しかし、日本では5Gネットワークに接続できないので注意が必要です。なぜかと言えば、5Gの技適を取得していないからです。その理由について、Nubiaに聞いたところ、「日本の5G環境がとても限定的なため、もう少し日本の5Gが普及してから技適の取得を検討したい」という回答でした。

 

↑5Gにも対応しているが、日本在住のユーザーが日本で法的に使えるの4Gまでなので注意が必要

 

しかし、実際のところ、日本の5Gエリアはまだ超限定的なので、4Gにつながれば問題ないでしょう。4Gはドコモ、au、ソフトバンクのすべてのネットワークに対応しています。なお、海外渡航時は5Gに接続しても問題ありません。

 

パフォーマンス最重視のユーザーにはお買い得かも!?

ゲーミングスマホは、一見するとゲーマー向けで、フツーのスマホとしては使いづらい面があるように思われがちです。しかし、実際に使ってみると、ウェブを見たり、画像を編集したり、マルチタスク操作をしたりと、さまざまな用途で快適に使えます。あらためて「ハードウェアのスペックって大事だなぁ」と思うこと請け合いです。

 

RedMagic 5の価格は、8GB+128GBモデル(Hot Rod Red)が629ドル、12GB+128GBモデル(Eclipse Black)が649ドルですが、これらのモデルはすでに完売しています。9月3日から、基本仕様が共通で、冷却性能などを強化した後継モデル「RedMagic 5S」が発売されたからです。RedMagic 5Sの価格は、8GB+128GBモデル(Sonic Silver)が579ドル(約6万1500円)、12GB+256GBモデル(Pulse)が649ドル(約6万9000円)で、これらの価格には配送料と税金が含まれています。

 

↑RedMagic 5Sはメーカー公式サイトで購入可能。ゲームをより一層楽しむためのアクセサリーも購入できる

 

大手キャリアが販売するモデルなら、このスペックなら10万円を超えてもおかしくはありません。マシンパフォーマンスに優れたスマホをお得に買いたいのであれば、チェックすべき端末でしょう。

 

今回のレビューではほとんど触れませんでしたが、ゲームが好きな人に超魅力的な端末であることは言うまでもありません。

 

↑ゲームを快適に楽しめることは言うまでもなし!

 

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ハイコスパすぎる「シャオミスマホ」の価格差はどこにある? 2万円台の「Redmi Note 9S」と3万円台の「Mi Note 10 Lite」をすみまで比較

Xiaomi(シャオミ)というブランドをご存知ですか? コスパの高さが支持されて、世界市場でのシェアを拡大している中国のスマホメーカーです。近年はスマート家電や生活雑貨も手掛け、海外では「小米之家(Mi Home Store)」という、おしゃれな専売店も展開し、ファンを増やしています。

 

そんな成長著しいシャオミが日本市場に参入したのは2019年12月。スマホ、リストバンド、炊飯器などを一気に発表して、注目を集めました。第1弾として発売されたスマホは、メインが1億800万画素の5眼カメラを搭載する「Mi Note 10」。ハイスペックながら5万2800円(税別)というお手頃価格でした。しかし、5万円台では “格安” とは言えないですよね。

 

シャオミは第2弾で本気を見せてくれました。2020年6月に発売した「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」は、どちらも普段使いには十分なスペックを備え、さらに4眼カメラを搭載しつつ、Mi Note 10 Liteは3万9800円(税込)〜、Redmi Note 9Sは2万4800円(税込)〜という激安価格で、われわれを驚かせてくれました。

↑左がMi Note 10 Lite、右がRedmi Note 9S

 

今年の格安スマホ市場を牽引する存在となったシャオミの2モデル。どちらを買うべきかを迷う人もいるでしょう。そこで、買ってから後悔しないように、2モデルをじっくり比較してみました。

 

ディスプレイやデザインで選ぶならMi Note 10 Lite

ディスプレイは、Mi Note 10 Liteが6.47インチの有機ELで、Redmi Note 9Sは6.67インチの液晶を搭載しています。画面サイズはRedmi Note 9Sのほうが大きいですが、画質はやはり有機ELのMi Note 10 Liteに軍配が上がります。加えて、Mi Note 10 Liteは画面内に指紋センサーを搭載していることもメリット。

↑左がRedmi Note 9S、右がMi Note 10 Lite。画面はRedmi Note 9Sのほうが大きいが、Mi Note 10 Liteのほうが明るく、視認性が高い

 

Mi Note 10 Liteはディスプレイの左右に3Dカーブを施すなど、上位モデルのMi Note 10と同じように、見た目も、手にした感触もリッチに仕上がっています。一方、Redmi Note 9Sのフロントパネルはフラットで、ごくフツーのスマホという印象。パンチホール型のインカメラを搭載するなど、価格のわりには工夫が見られますが、Mi Note 10 Liteと比べると、ベゼルが太めだったり、野暮ったい印象は否めません。

↑Mi Note 10 Liteは、上位モデルと同じように3D曲面ガラスを採用している

 

↑指紋センサーを画面内に搭載するという先進的な仕様のMi Note 10 Lite

 

↑Redmi Note 9Sの指紋センサーは右側面に搭載

 

背面パネルの質感もMi Note 10 Liteのほうがいいのですが、Redmi Note 9Sはカメラの中央上部に配置していることが特徴。この左右対称のデザインに惹かれるのであれば、Redmi Note 9Sを選んだほうがいいかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteは、上位モデルのMi Note 10のデザインを踏襲。質感もよく、一見ハイエンドモデルに見えなくもない

 

↑Redmi Note 9Sは、安定感のあるシンメトリーデザインを採用

 

カメラのスペックには差はあるが、撮影画質に大差なし

Mi Note 10 Liteの4眼カメラは、メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)という構成です。一方、Redmi Note 9Sは、メイン(4800万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)という構成。スペック上の違いはメインカメラで、Mi Note 10 Liteのほうがセンサーの性能が高いと考えていいでしょう。

 

センサーの違いは、画質にどれくらいの差を及ぼすのか? 同じ被写体・シチュエーションで撮り比べてみました。

↑Mi Note 10 Liteで景色を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで景色を写した作例

 

↑Mi Note 10 Liteで夜景を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで夜景を写した作例

 

↑Mi Note 10 Liteで料理を写した作例

 

↑Redmi Note 9Sで料理を写した作例

 

どうですか? 違いはわかりますか? 筆者の目には大きな差はないように見えました。撮影機能にもこれといった違いは見当たらず、インカメラも同じ1600万画素です。どちらの機種を選んでも、カメラの満足度は同等でしょう。ただし、撮影した写真をスマホの画面で楽しむには、有機ELのMi Note 9Sのほうがより明るく見えて、有利だと思いました。

 

パフォーマンスも電池持ちも同等

スマホがキビキビと軽快に操作できるかどうかは、プロセッサーの性能とメモリ(RAM)の容量に依存します。Mi Note 10 LiteのプロセッサーはSnapdragon 730G(最大2.2GHz)で、メモリは6GB。一方、Redmi Note 9SはSnapdragon 720G(最大2.2GHz)で、メモリは6GBまたは4GBから選べます。

 

同じ6GBのモデルを使い比べてみましたが、ほとんど差は感じませんでした。スマホの処理速度を比較するためのベンチマークを測定できる「Geekbench 5」というアプリでも比べてみました。結果は、やはり同等でした。

↑Mi Note 10 Liteのベンチマーク測定結果

 

↑Redmi Note 9Sのベンチマーク測定結果

 

バッテリー容量はMi Note 10 Liteが5260mAhで、Redmi Note 9Sは5020mAh。やはり大差はありません。実際に使ってみても、電池持ちは同等と感じました。

↑パワーやバッテリーを制御する機能は2モデル共通。これはMi Note 10 Liteの画面

 

指紋認証によるアンロックやアプリの起動速度、写真や動画を撮った後に保存にかかる時間など、基本的な機能のパフォーマンスもほぼ同等を考えて差し支えないでしょう。

 

スペックを細かく比べてみると……

最後に、2モデルの価格と主なスペックを比べておきましょう。

Mi Note 10 Lite Redmi Note 9S
価格 6GB+64GBモデル

3万9800円(税込)

6GB+128GBモデル

4万4800円(税込)

4GB+64GBモデル

2万4800円(税込)

6GB+128GBモデル

2万9800円(税込)

CPU Snapdragon 730G Snapdragon 720G
ディスプレイ 6.47インチ(2340×1080) 6.67インチ(2400×1080)
アウトカメラ メイン(6400万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素) メイン(4800万画素)+超広角(800万画素)+マクロ(500万画素)+深度(200万画素)
インカメラ 1600万画素 1600万画素
バッテリー 5260mAh 5020mAh
指紋認証/顔認証 ○(画面内)/○ ○/○
NFC
microSD
ハイレゾ

 

注目すべき違いは3つあります。まず、NFCを搭載しているのはMi Note 10 Liteだけです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、Google Payのモバイル決済サービスは利用できません。なので、NFC搭載のメリットを享受できることはほとんどないかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteは非接触近距離通信「NFC」に対応。シャオミのウェブサイトでは「Google Pay対応」となっているが、日本では、おサイフケータイに対応していないGoogle Payのモバイル決済サービスを利用できないのが、もどかしいところだ

 

次に、Mi Note 10 LiteのSIMスロットには2枚のnanoSIMしか挿せませんが、Redmi Note 9SのSIMスロットには2枚にnanoSIMに加えて、最大512GBのmicroSDカードも装着できます。動画をたくさん撮る人には、Redmi Note 9Sのほうが便利かもしれません。

↑Redmi Note 9SはnanoSIM 2枚とmicroSDをセットできるトリプルスロットを搭載。ストレージを拡張できること、Mi Note 10 Liteに対する大きなアドバンテージと言える

 

オーディオ性能にも若干差があります。Mi Note 10 Liteはスペックに「ハイレゾオーディオ認証」「HiFi音質」と記されているので、ハイレゾ対応のヘッドフォンなどを用意することで、より高音質で音楽を試しめるはずです。ただし、申し訳ございませんが、筆者は実際に聴き比べたわけではありません。もしかしたら、Redmi Note 9Sの音質でも十分満足できる人が多いかもしれません。

↑Mi Note 10 Liteの底面。どちらのモデルも3.5mm口径のイヤホンジャックを備えている

 

価格を最重視するならRedmi Note 9Sがオススメ!

デザインやスペックでは、Mi Note 10 Liteが若干上回るものの、使用感ではほとんど差はないと言えそうです。同じ6GB+128GBモデルで価格を比べた場合、2モデルの差は1万5000円。これを安いと考えるか、高いと捉えるかは、人によって異なるでしょう。

 

日本で発売される、ほとんどのスマホに触れている筆者の個人的な意見としては、価格を最重視する人は、Redmi Note 9Sを選ぶべきだと思います。この仕様で2万円台で買えるのは絶対的にお得です。買ってから多少不満を感じることがあったとしても、この価格なら後悔しないでしょう。

 

1台のスマホを長く使いたいという人には、Mi Note 10 Liteをおすすめしたいです。格安スマホの価格でハイエンドモデルさながらの質感なので、気持ちよく使い続けられるはずです。ただし、3〜4万円出せるのなら、機種の選択肢はぐっと広がります。おサイフケータイ対応の「OPPO Reno3 A」(3万9800円・税込)や「Google Pixel 4a」(4万2900円・税込)も視野に入れて検討すべきでしょう。

 

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アクティブな趣味人向けのタフさ! 高耐久SIMフリースマホ「DuraForce PRO 2」

京セラは、米国で展開する高耐久スマートフォン「DuraForce PRO 2」を、9月上旬より国内市場向けに販売開始します。本製品は、MIL-STD-810Gの16項目と防水(IPX5/8)、防塵(IP6X)試験をクリアした、SIMフリースマートフォンです。現場作業がある方などの法人ニーズに応えた製品ですが、アクティブに外で遊ぶ人にもうってつけの一台です。

 

 

最大106dBのフロントデュアルスピーカーを搭載しているので、工事現場など、周りの環境音が大きい場所でも、しっかり相手の声が聞こえます。ノイズ低減機能を搭載し、屋外や騒音の激しい現場でもハンズフリー通話が可能。

 

 

また、グローブ着用時やぬれた手のままでも、ディスプレイのタッチ操作が可能です。急に雨に振られた時にスマホ操作しなければいけない場合に役立ちます。ただ、グローブの種類によっては操作しづらい場合があるのと、水にぬれた状態ではグローブ操作はできません。

 

↑端末の側面に指紋認証センサーを搭載し、片手で簡単に操作ができるのもポイント

 

作業現場を一望できるワイドアングルでの撮影が可能で、現場作業などに役立ちます。また、水中で変化する色味を補正する撮影モードも搭載しています。さらに、汚れが気になった場合でも泡ハンドソープやアルコールなどでお手入れができるので、万が一落として汚れたり、また水回りでの作業や屋外での利用時の埃なども気にすることなく使えます。

 

DuraForce PRO 2は、業務利用だけでなく、アウトドアなどの趣味を楽しむ一般ユーザーも広く使えるモデル。登山やスキューバなどアクティブな趣味を持つ人は、きっと長く愛用できるでしょう。

 

●SPEC ディスプレイ:約5.0インチ FHD TFT液晶/サイズ:約W73.4×H150.2×D13.6mm/重量:約235g/バッテリー:3240mAh/OS:Android 9 Pie/CPU:SDM630/2.2GHz x 4コア+1.8GHzx 4コア/カメラ:1300万画素/約800万画素/約500万画素(メイン/ワイド/イン)

1〜2万円スマホの覇権はこの2つ! モトローラがお手頃すぎる「moto g8 power lite」「moto e6s」を投入

モトローラは、Androidスマートフォンの「moto g8」シリーズにお手ごろ価格の「moto g8 power lite」をラインナップに追加。また、6.1インチディスプレイに、メインカメラ 1300万画素+深度センサー200万画素のデュアルカメラを搭載したエントリークラスの「moto e6s」も新たに追加しました。2機種とも9月4日より販売開始します。

 

moto g8 power liteは、6.5インチディスプレイに大容量の5000mAhバッテリー、そして1600万画素メインカメラ、200万画素マクロカメラ、200万画素深度測定用カメラのトリプルカメラを搭載したモデル。

 

↑カラーはポーラブルーとロイヤルブルーの2色。価格は税込2万800円

 

トリプルカメラのメインカメラは、位相差オートフォーカスで光量によらず高速にフォーカスする仕様。また、6.5インチ、アスペクト比20:9のMax Visionディスプレイを採用。超広角ビューで写真、映画、ゲームなど優れた臨場感で楽しめます。背面に指紋認証センサーを搭載するなど、使い勝手も良好。スペック面でも、2.3 GHz+1.8 GHzオクタコアプロセッサー、4GB RAM搭載で、快適な処理能力を発揮します。

 

 

moto e6sは、6.1インチディスプレイ、3000mAhバッテリー搭載の低価格、エントリークラスのスマートフォンです。メインカメラ1300万画素+深度センサー200万画素のデュアルカメラは、f/2.2で日中でも夜間でも鮮明な写真が撮影できます。

 

↑カラーは、メトログレーとエレキピンクの2色。価格は税込1万6800円

 

1300万画素メインセンサーと200万画素深度センサーカメラのデュアルカメラシステムを採用。1300万画素の位相差オートフォーカスで素早くフォーカスし、動きの多い被写体も的確にピントを合わせて撮影します。

 

6.1インチのディスプレイには、moto g8 power liteと同じくMax Visionディスプレイを採用。アスペクト比は19.5:9です。幅が73mm、重さ約160gで、手にフィットする持ちやすいサイズも特徴。CPUには2.0 GHzオクタコアプロセッサーを採用しました。

 

エントリークラスで、価格以上の性能と使い勝手を持つモデルを輩出してきたモトローラが展開する2機種の新モデルは、低価格帯に注目が集めるスマホ市場の台風の目になりそうです。

触ってみたら…廉価版という認識を改めました! 十分に安い「Google Pixel 4a」の必要十二分な「性能」

Googleが8月20日に最新スマートフォン「Google Pixel 4a」を発売します。発売中の「Google Pixel 4」の廉価版です。と聞くと、機能を削って安くした、さほど特徴がない端末をイメージしてしまうかもしれませんが、違うんです。機能や性能は本家とそんなに変わらず、されど安い。そんな、超お買い得のモデルなんです。

 

前モデルにあたる「Google Pixel 3a」も、本家を上回るほどの注目を集め、Googleいわく「近年で最も売れた製品の一つ」となったそうです。Pixel 4aも人気を集めること必至でしょう。

 

価格はPixel 4の半額以下。その理由はどこに?

まずは、Pixel 4とPixel 4aの違いをチェックしておきましょう。

 

Pixel 4 Pixel 4a
プロセッサ Snapdragon 855 Snapdragon 730G
メモリ 6GB 6GB
ストレージ 64GB/128GB 128GB
ディスプレイ 5.7インチ(2280×1080) 5.81インチ(2340×1080)
背面カメラ 16メガピクセル(F2.4)
+12.2メガピクセル(F1.7)
12.2メガピクセル(F1.7)
前面カメラ 8メガピクセル(F2.0) 8メガピクセル(F2.0)
バッテリー 2800mAh 3140mAh
ワイヤレス充電 ×
生体認証 顔認証 指紋認証
FeliCa
eSIM
Motion Sense ×

 

ディスプレイはPixel 4aのほうが若干大きいが、ほぼ同サイズ。プロセッサと外側カメラのスペックを抑えたことに加えて、ワイヤレス充電とジェスチャー機能「Motion Sense」を省いたことが、コストダウンにつながっていると言えるでしょう。

 

↑Pixel 4(右)よりもPixel 4aのほうが若干小さいが、画面は広い。価格はPixel 4が8万9980円(税込)〜で、Pixel 4aは半額以下の4万2900円(税込)

 

Pixel 4aを手にした印象は、とにかく軽いということ。Pixel 4の重さは162gですが、Pixel 4aはさらに軽い143g。ちなみに、4.7インチ画面のiPhone SE(第2世代)は148gなので、Pixel 4aの軽さは頭ひとつ抜きん出ている印象です。

 

↑Pixel 4aのサイズは144×69.4×8.2mm。片手で楽に持てて、画面のほとんどの場所に指が届く

 

Pixel 4は独立したイヤホンジャックを搭載せず、USBポートにイヤホンを挿せる仕様でした。しかし、Pixel 4aは上部にイヤホンジャック、下部にUSBポートを搭載しています。古い仕様ですが、充電しながらイヤホンも使えることは利点と捉えることもできます。

 

↑右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載

 

↑上部にイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-Cポートを備える

 

↑左側面にSIMスロットを搭載。SIMは1枚しか挿せないが、eSIM(組み込み型SIM)を追加できる

 

背面パネルはポリカーボネート製。要するにプラスチック製で、お値段なりという印象。しかし、サラサラした手触りで、指紋が付きにくいにことは利点。カラバリが1色しかないのが、残念ですが、純正のファブリックケースが3色用意されているので、それで自分らしさをアピールするといいでしょう。

 

↑背面にはシングルカメラと指紋センサーを搭載。色はJust Blackのみ

 

↑別売のファブリックケースは5280円(税込)で、Basically Black(写真)、Static Gray、Blue Confettiの3色展開

 

シングルカメラだけど、画質は大丈夫?

Pixelシリーズは、カメラの性能でも高い評価を得ています。デュアルカメラを搭載したPixel 4は、画質の劣化が少ない超解像ズームや、星空も撮れる夜景モードなどが評価されています。

 

↑Pixel 4(左)はデュアルカメラだったが、Pixel 4a(右)はシングルカメラだ

 

Pixel 4aのアウトカメラは、最近ではレアなシングルカメラ。多くの機種が搭載している超広角カメラはありませんし、深度測定用のカメラも備えていません。ですが、Googleによると「Pixel 4とほぼ同等の性能を搭載している」とのこと。そこで、Pixel 4とPixel 4aで、同じ被写体・シチュエーションを撮り比べてみました。

 

↑Pixel 4で街の景色を撮影

 

↑Pixel 4aで撮影。色味に微妙に差が出たが、気になるほどの違いはない

 

↑Pixel 4の「夜景モード」で撮影

 

↑Pixel 4aでも、同じように明るい夜景を撮影できた

 

↑Pixel 4で料理を撮影

 

↑Pixel 4aでも、見栄えよく撮影できた

 

Pixel 4とPixel 4aの撮影画質に大きな差はなく、Pixel 4aはシングルカメラながら非常にキレイな画質で撮影できることを確認できました。写真全体の明るさと、コントラストを別々に調整できる「デュアル露出補正」も引き続き搭載されています。

↑撮影時に画面の右側に表示されるスライダーで明るさとコントラストを調整可能

 

背景をぼかせる「ポートレートモード」は、人物撮影でなくても使えます。Pixel 4aはシングルレンズなので、デジタル処理によってボケが作られますが、ピントを合わせた被写体が際立つように、かなり強目のボケが作られます。ポートレートモードで撮ると、背景をぼかした写真と、ぼかさない写真のどちらも保存されます。これはPixelならではの利点です。

 

↑「ポートレートモード」で撮ると、背景ボケある・なしの2枚の画像が保存される

 

超解像ズームは、Pixel 4は最大8倍で撮影できたが、Pixel 4aは最大7倍まで。倍率を高くすると、それなりに画質は荒くなるが、スマホの画面で見るには気にならない程度には補正されるようだ。

 

↑ズームを使わずに犬のオブジェを撮影

 

↑7倍ズームで撮影。オブジェの質感がはっきりわかる画質で撮影できた

 

8メガピクセルのインカメラは視野角84°と広めで、4倍までのデジタルズームも使うことができます。インカメラでも背景をぼかすことができる優秀な性能。“美顔補正” といった機能はなく、デフォルトで撮った時には、ありのままに写ってショックを受けましたが、メニューを開くと「顔写真加工」という機能があり、「スムーズ」に設定すると、肌のキメを多少整えてくれます。

 

↑自撮りの際は「顔写真加工」を「ナチュラル」または「スムーズ」に設定するのがおすすめ

 

特別な機能がないことがアドバンテージ

先にも述べましたが、Pixel 4aは、Pixel 4の目玉機能である「Motion Sense」に対応していません。「Soliレーダー」という高精度のセンサーによって、画面に触れずに音声をミュートしたり、再生楽曲をスキップさせたりできる機能ですが、なくても困らない機能とも言えます。Pixel 4aは、むしろ目立った独自機能がなく、潔いほどシンプルなことが特徴と言えるでしょう。

 

Google純正モデルなので、Googleアプリケーションとの相性が良いことも利点。進化を続ける「Googleアシスタント」は最新のバージョンが使えて、プリインストールされた「レコーダー」アプリでは、英語の自動書き起こしを利用できます。

 

↑英語の音声を録音する際に、同時にテキスト化して記録することが可能。再生時には再生位置が表示される。将来的には日本語にも対応する予定だ

 

CPUは、Snapdragon 730Gで、ミドルハイ向けのチップです。筆者がよく使うベンチマークアプリがPixel 4aにはインストールできなかったので、他のモデルと数値で比較することはできませんでしたが、より高性能なチップを搭載するPixel 4と比べても、使用感に大きな差は感じません。Snapdragon 730Gは、ゲームなどにも適したチップと聞いているので、ヘヴィユーザーでも心配しなくてよさそうです。

 

バッテリー容量はPixel 4よりも多い3140mAh。最近のスマホの中では、さほど多いとは言えない容量ですが、「自動調整バッテリー」機能によって、効率よく電池を使えることが特徴。筆者が実際に使った印象では、1日は持つが、長時間動画を見たり、ゲームをしたりするなら、モバイルバッテリーを持ち歩くべきかも……と感じました。

 

↑電池周りの機能は、Android標準のものだけ。Androidに最適化されている端末なので、「自動調整バッテリー」が有効に機能することを期待できる

 

日本向けモデルの仕様として、FeliCaを搭載していることも特筆すべきポイントでしょう。多くの人が使っている「おサイフケータイ」に加えて、登録が簡単な「Google Pay」も使えます。SIMフリーで、なおかつFeliCaも使いたい人には有力な選択肢となるでしょう。

 

↑おサイフケータイは「モバイルPASMO」にも対応。「Suica」や「nanaco」は、おサイフケータイでもGoogle Payでも使えるが、利用できる機能に差があるので注意が必要

 

これといった欠点は見当たらず、ほとんど褒めっぱなしのレビューになってしまいましたが、実際、非常に出来の良い端末です。Pixel 4の半額以下ですから、コスパも良いです。ですが、今年のSIMフリー市場は、「OPPO Reno3 A」やシャオミの「Redmi Note 9S」など、高性能で安いモデルが多いんですよね。持ちやすさを重視する人には「iPhone SE」もあります。購入を決める前に迷うことは避けられないでしょう。

 

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お値段半分で、カメラも性能も妥協なし! Google「Pixel 4a」はiPhone SE対抗の大本命!

鮮やかな写真を撮影できる優れたカメラ性能、端末を常に最新の状態に保つ最新のソフトウェア、洗練されたデザインでより求めやすい価格、これら全てを備えたGoogle Pixel 4aが登場します。Google ストアでの価格は 4万2900円(税込)。…きましたよiPhone SE対抗、いま注目の4万円台スマホの価格帯です!

 

↑Pixel 4aの価格は4万2900円(税込)

 

Pixel 4aの特徴は、まずPixel 4と同じ高性能カメラを採用していること。Pixel 4の半額以下で、デュアル露出補正機能付きHDR+、ポートレートモード、トップショット、天体写真の撮影が可能な夜景モード、動画手ブレ補正など、これまでの Pixelシリーズでおなじみのカメラ機能が使えてしまうのです!

 

 

ボディは、5.8インチ OLED ディスプレイを搭載。マットブラックの筐体は手に馴染みやすく、Pixelユーザーに好評だったミントカラーの電源ボタンを採用しています。色は、Just Blackの一色展開です。また、パンチホールディスプレイを生かした「楽しい」壁紙も提供します。

 

↑主張しすぎないシックなデザイン

 

その他のスペック面では、Qualcomm Snapdragon 730G、オンデバイス セキュリティ用のTitan Mセキュリティチップ、6GB RAM、128GBストレージ、3140mAhの1日中使える大容量のバッテリーを搭載。チップセットでこそPixel 4に劣っていても、その他の点ではPixel 4と同等かそれ以上の質を保っています。

 

また、昨年登場した新しいGoogleアシスタントを活用することで、アプリ間のマルチタスク処理や写真の検索、メッセージの送信などをすばやくこなせるのも特徴。事前に登録した緊急連絡先に通知を一斉送信できる「緊急事態の共有」などの機能も便利です。

 

8月14日よりGoogleストアで予約受付スタート、20日より発売開始です。今年の大本命となる一台をぜひ手に入れてください。

値段も使い勝手もちょうど良すぎる6.7インチスマホ「OPPO Find X2 Pro」を使ってみた

7月22日、auから「OPPO Find X2 Pro」が発売されました。OPPOの最新フラッグシップモデルで、5Gに対応。日本では “au限定” です。価格は9万2040円(税込)と安くはありませんが、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用する場合は、実質負担金が5万5200円で手に入れられるハイコスパな一台です。

 

筆者は、このレビューを書くためにいち早く使わせていただいたのですが、一目惚れをして、すぐに予約しました。実は、2018年11月に発売された「OPPO Find X」も使っているのですが、そこから大幅な進化を遂げていました。Find Xはカメラが飛び出す構造を採用し、どちらかと言えばマニア向けの端末でしたが、Find X2 Proは大画面ディスプレイ+高性能カメラというトレンドを押さえた、万人受けしそうなモデルに仕上がっています。

 

でかくて重い! だが、それがイイ!!

Find X2 Proを最初に手にした率直な感想は “でかい&重い” でした。6.7インチの大画面ディスプレイを搭載しているので、サイズは約H165.2×W74.4×D8.8mmと、それなりの大きさです。重さは筆者が試用したブラックは約217gで、オレンジは約200g。ブラックのほうが重いのは背面パネルにセラミックを使っているからで、オレンジはヴィーガンレザー(天然素材を用いた人工皮革)を使っています。いずれにしろ、200g超えなので、スマホとしては超ヘヴィー級と言ってもいいでしょう。

↑6.7インチの有機ELディスプレイを搭載したOPPO Find X2 Pro。価格は9万2040円(税込)

 

↑カラバリはブラックとオレンジの2色で、背面パネルの材質も異なる

 

↑ブラックは高密度のセラミックを用いた光沢仕上げになっている

 

しかし、実際に使っているうちに、大きさや重さは気にならなくなってきました。ディスプレイの左右端には3Dカーブが施され、上下のベゼルも細く、93.1%という高い画面占有率を実現しています。無駄に大きいのではなく、片手で楽に持てるサイズ感で大画面を楽しめるメリットを感じられるようになってきたわけです。むしろ、この視認性を体験したら、もはや軽くてコンパクトなスマホには戻れなくなるかもしれません。

↑左右端には3Dカーブが施され、ほぼベゼルレスになっている。電源ボタンは右側面に搭載

 

有機ELディスプレイの解像度はQHD+(3168×1440ドット)で、10億7000万色を表示できるという画質も魅力。さらに、リフレッシュレートを120Hzに設定することもできるので、素早いレスポンスが求められるゲームを楽しみたい人にもオススメです。

↑撮った写真などを美しく表示できる

 

↑Webページの文字などもクッキリと表示

 

↑ディスプレイは細かい設定が可能

 

↑リフレッシュレートの初期設定は、60Hzと120Hzの「自動選択」になっている

 

ディスプレイ内には指紋センサーも搭載されています。親指で触れやすい位置にあり、認証もスピーディー。インカメラによる顔認証にも対応していますが、コロナ対策でマスクを外せない状況が多い昨今、指紋認証は非常に役立ちます。

↑画面オフの状態から指紋を登録した指を当てるだけでロック解除ができる

 

↑左側面には音量ボタンを搭載

 

↑底部にはUSB Type-CポートとSIMスロット。シングルSIMで、microSDには対応していない

 

超広角から望遠まで、好みの画角でキレイに撮れる!

筆者がFind X2 Proの最大の魅力と感じたのがカメラ。アウトカメラは3眼で、メイン(約4800万画素/F1.7)+超広角(約4800万画素/F2.2)+望遠(約1300万画素/F3.0)という構成になっています。

↑トリプルカメラは「ウルトラビジョンカメラシステム」という名称で、上から望遠、超広角、メインの順に並ぶ。メインカメラには、ソニー製の「IMX689」という大型センサーが採用されている

 

3つのカメラの連携により、最大10倍(0.6倍〜6倍)のハイブリッドズーム撮影が可能で、さらに被写体を引き寄せて最大60倍で撮影できる仕様になっています。まずは、実際に撮影した作例をご覧ください。

 

【作例をギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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画質劣化が補正される「ハイブリッドズーム」は6倍までですが、10倍にしても鮮明な画質で撮影でき、最大の60倍でも、レンガの繋ぎ目がわかるほど鮮明に撮れました。倍率によって使うレンズやセンサーが切り替わりますが、どの倍率でも安定した明るさ・色調で撮れることも、この機種のアドバンテージといえるでしょう。

 

もちろんAIによる被写体・シーン認識にも対応しています。それによって過剰に色が強くなることはないので、AIは常時オンにしておいてよさそうです。もし、好みの画質にならない場合はワンタッチでAIをオフにできます。

↑「AI」はワンタッチでオン・オフができ、AIによる自動設定が行われる場合は画面に表示される

 

↑飲食店内で料理を撮った作例

 

↑花を接写すると背景がナチュラルにぼける

 

↑雰囲気のある夜景を撮れるのも魅力。なお、超広角や望遠でも「夜景モード」を使える

 

なお、インカメラは3200万画素(F2.4)で、AIによる美顔補正機能も備えています。自分撮りを楽したい人はもちろん、「Zoom」や「Teams」などオンラインミーティングを使う場合にも心強いでしょう。

 

パフォーマンスも電池持ちも半端ない!

CPUは、現行機種に搭載されるものでは最高峰のSnapdragon 865(最大2.8GHz/オクタコア)。RAM(メインメモリ)も現行機種ではトップクラスの12GBで、ROM(ストレージ)は512GB。これらのスペックで、操作性が悪いわけはありません。1週間以上使っていますが、タッチ反応が遅く感じたり、画面の切り替えを待たされたりすることは一度もありませんでした。

↑「GeekBench 5」というアプリで、スマホの処理速度を比較する目安となるベンチマークを測定した結果、現行機種ではトップクラスのスコアを記録した

 

↑ストレージを掃除するなどして動作性を改善できるアプリもプリインされているが、必要となる場面は少ないかも

 

バッテリーは約4260mAh相当で、2130mAhの電池を2個内蔵し、「SuperVOOC」というOPPOの独自技術でスピーディーに充電できます。OPPOによると、10分で約40%、38分でフル充電が可能のとこと。そもそも電池持ちは良く、Webや動画を見ることが多い日でも1日持つ印象ですが、付属の充電器を持ち歩いていれば、電源のある場所で素早くチャージできます。

↑電池持ちは良く、スピーディーに充電できる。加えて、省エネモードも備えている

 

5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が増えます。大容量のデータをやり取りしたり、高画質で動画を見たりする機会も増えるでしょうから、バッテリー周りのスペックは非常に重要です。

 

ほかにも、よく使う機能を素早く呼び出せる「スマートサイドバー」や、大画面での片手操作を容易にする「アシスティブボール」など独自機能も充実。日常使いで不便を感じることはなさそうです。ただし、おサイフケータイには対応していないので、どうしても「モバイルSuica」を使いたいという人は、ほかの機種を選ぶべきでしょう。

↑画面の端をなぞって、素早く表示できる「スマートサイドバー」はカスタマイズ可能

 

スマートウォッチや完全ワイヤレスイヤホンも発売!

OPPOは6月25日に、楽天モバイル、ワイモバイル、MVNOなど向けに「OPPO Reno3 A」を発売し、売れ行きは好調とのこと。7月31日にはソフトバンクから5G対応のミドルレンジモデル「OPPO Reno3 5G」も発売されます。7月21日にオンラインで開催した発表会では、初めてスマートウォッチとワイヤレスイヤホンを発売することも発表しました。

↑格安スマホ市場に投入した「OPPO Reno3 A」は、4眼カメラを搭載し、おサイフケータイにも対応。メーカー希望小売価格は3万9800円(税込)

 

↑ソフトバンクから発売される「OPPO Reno3 5G」は、Find X2 Proよりもスペックは低いが、おサイフケータイに対応している。価格は6万4800円(税込)で、「トクするサポート+」適用時の実質負担金は3万4200円

 

↑「OPPO Watch 41mm」は2万5800円(税込)で8月下旬発売。OSにはGoogleの「Wear OS」を採用し、多彩なアプリを使えることをアピール

 

↑ノイズキャンセンリング搭載の「OPPO Enco W51」は1万5800円(税込)。8月上旬発売

 

↑コスパ重視の「OPPO Enco W11」は5800円(税込)。8月上旬発売

 

いずれも他メーカーの競合製品に比べると安いことが魅力。コスパを重視する人には、ますます見逃せないブランドになってきたようです。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

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ズーム自慢の「5Gスマホ」を撮り比べ! Galaxy S20 Ultra、OPPO Find X2 Pro、HUAWEI P40 Proの高倍率ズームを試す

ここ数年、スマートフォンのカメラ機能が著しい進化を遂げています。上位モデルには超広角レンズの搭載が当たり前になり、最近では「高倍率ズーム」で競争が過熱しています。

 

この記事では最近登場したスマホの中から、高倍率ズームが売りの5Gスマホ3機種…「Galazy S20 Ultra 5G」「OPPO Find X2 Pro 5G」「HUAWEI P40 Pro 5G」で撮り比べて、その実力を確かめました。

 

スマホの望遠カメラでは、さまざまな技術を重ね合わせて薄型ボディの中で高倍率ズームを実現しています。なかでも50倍以上の高倍率ズームを実現したスマホのほとんどが採用しているのが、ペリスコープ(潜望鏡)構造と呼ばれるレンズ構造。カメラの世界では「屈曲光学系」と呼ばれる技術で、プリズム素材で光の通り道を制御して、長いレンズを厚みを持たせずに組み込むものです。

 

今回比較した3モデルはいずれもペリスコープ構造の望遠レンズを搭載しています。ほかにも、多眼カメラの映像を組み合わせたり、拡大したときの荒さをAIによる画像処理で補ったりと、各社さまざまな工夫をこらしていることにも注目です。

 

ズーム自慢の5Gスマホその1「Galaxy S20 Ultra 5G」

Galaxyシリーズの2020年フラッグシップモデル。S20シリーズが3モデルあるなかでも最も高性能な1台で、カメラでは最大倍率100倍の「スペースズーム」を売りにしています。

↑Galaxy S20 Ultra 5G。au Online Shopでの価格は16万5980円(税込)

 

↑カラーはコスミック ブラックの一色のみ

 

日本ではauが7月3日に店舗限定で販売を開始。海外発表後の評判をうけて急遽追加で日本向け投入が決まったという経緯があり、日本向けのカスタマイズは少なめ。おサイフケータイには非対応となっています。カメラなど基本機能で“最高”を求める人向けの1台です。

 

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1億800万画素カメラ搭載「Galaxy S20 Ultra 5G」の100倍ズームでいち早く撮ってみた!

 

ズーム自慢の5Gスマホその2「OPPO Find X2 Pro 5G」

ここ数年、SIMフリー市場で存在感を見せてきたOPPOのフラッグシップモデル。

↑OPPO Find X2 Pro 5G。au Online Shopでの価格は9万2040円(税込)

 

↑カラーはオレンジとブラックの2色

 

HDR対応の6.7インチ大画面に、チップセットも最新・最上位のSnapdragon 865を搭載するなどハイスペック。基本性能は他社のハイエンドモデルに引けを取りません。

 

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3/23発表の「au 5G」まとめ! 中国製ハイコスパスマホの投入で、5G導入には狙い目!

 

ズーム自慢の5Gスマホその3「HUAWEI P40 Pro 5G」

HUAWEI P40 Pro 5GはファーウェイPシリーズの2020年フラッグシップモデル。日本では5G対応のSIMフリースマホとして、6月に発売されています。カメラは最大50倍ズームに対応し、動画撮影性能においても強化されています。

↑HUAWEI P40 Pro 5G。メーカー想定価格は11万9680円(税込)

 

↑カラーはシルバーフロスト、ブラックの2色を用意

 

基本性能も申し分ありませんが、HUAWEI P40 Pro 5Gには大きな弱点があります。それは「Google Play」などGoogleのアプリ群が使えないこと。その代わり、独自のアプリストア「HUAWEI AppGallery」を搭載していますが、品揃えはまだまだ発展途上な状況です。

 

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最強カメラの呼び声高い「HUAWEI P40 Pro」をP30 Pro、P30 liteと撮り比べた

 

Galaxy S20 Ultra 5Gのカメラ性能をチェック!

Galaxy S20 Ultra 5Gの背面カメラはクアッドカメラ(4眼)仕様。要となる広角レンズは1億800万画素(108MP)の高解像度センサーを搭載。加えて1200万画素の超広角120度レンズと4800万画素の望遠レンズ、さらに深度計測用カメラ(ToFセンサー)を搭載します。

↑ズーム性能では、光学0.5倍(焦点距離13mm)、1倍(26mm)、10倍(103mm)のステップズームに対応。さらにデジタルズーム併用で、最大100倍(2600mm相当)を実現する(焦点距離は35mm判換算)

 

なお、撮影情報を示すEXIF上では、10倍以上のズームは焦点距離103mmと記録されます。ここから、10倍以上は高解像度センサーから得られた写真をクロップ(切り出し)していることが推察されます。

↑Galaxy S20 Ultra 5GのカメラUI

 

高倍率ズームを使う上で、使い勝手がもっとも良かったのが本機でした。ズーム時は倍率を変えられるメジャーが表示されるほか、0.5倍、1倍、2倍、4倍、10倍、30倍、100倍と切りの良い倍率に一発で切り替えられるボタンが表示されます。さらに20倍以上に拡大するとスコープ表示が追加され、視野の中でどこを拡大しているのかがわかりやすく示されます。

 

焦点距離2600mmというと、もはや裸眼では認識できない世界を写し取れるほどのズーム性能。ただし、10倍以上は画質の低下がはげしく、100倍ともなると抽象画のようなぼんやりとした画になってしまいます。実用性を考えると、SNSでシェアするような用途でも30倍ズームくらいが限界に思えます。

 

【Galaxy S20 Ultra 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーをみる

 

動画はフルHD画質で最大20倍ズームに対応。ズーム時には写している方向の音だけを拾う集音機能が働くため、ある程度の倍率なら音も自然な動画が撮影できます。またGalaxy S20 Ultraは2020年前半のスマホとしては珍しく、8K動画撮影もサポートしているのがポイント。8K撮影時は最大6倍のズームが可能です。

 

↑Galaxy S20 Ultraの動画ズーム性能を試す

 

↑Galaxy S20 Ultra 5Gですずめを撮影

 

OPPO Find X2 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

背面カメラのトリプルカメラには、中心となる広角レンズは4800万画素と超広角に4800万画素のセンサーを搭載。この2つのレンズのセンサーはソニー製です。ペリスコープレンズの望遠は1300万画素となっています。

↑OPPOは各レンズの焦点距離を公開していないが、超広角は35mm判換算で16mm相当、広角レンズ(1倍)は約25mm、望遠レンズは約123mmで光学5倍相当。ただし実際に望遠レンズに切り替わるのは、ズーム倍率を10倍以上に切り替えた時。 望遠レンズは10倍(250mm相当)から最大倍率の60倍(1500mm相当)の高倍率領域を受け持っている

 

↑OPPO Find X2 Pro 5GのカメラUI

 

望遠レンズは焦点距離が長めに設定されているため、近くにあるものを大きくズームして撮ろうとすると焦点が合いません。高倍率ズームは風景などで使うものと割り切るべきでしょう。

 

ズーム時には広角、1倍、2倍、5倍、10倍のショートカットボタンが表示されます。ボタン部分を横にスライドするとダイヤルのような表示に切り替わり、高倍率までスムーズに切り替えて撮影できます。ズーム時のスコープ表示はないため、高倍率ズームの検証時はどこに狙いを定めているもの見失うこともありました。

 

【OPPO Find X2 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画は最大30倍ズーム対応と、今回試した3モデルの中でももっとも高倍率です。動画撮影時もダイヤル型の倍率切り替え表示によってスムーズなズーム操作が可能です。

 

↑OPPO Find X2 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑OPPO Find X2 Pro 5Gですずめを撮影

 

HUAWEI P40 Pro 5Gのカメラ性能をチェック!

HUAWEI P40 Pro 5Gもクアッドカメラを搭載。広角メイン、超広角、望遠に深度カメラ(ToFセンサー)という構成はGalaxy S20 Ultra 5Gと同じですが、HUAWEI P40 Pro 5Gでは超広角レンズ側のセンサーもスマホとしては大型・高解像度になっています。

↑背面カメラはメインの広角レンズが5000万画素で27mm相当、超広角レンズが18mm、5倍望遠レンズが1200万画素で125mm相当

 

撮影時の表示では27mmを「1倍」として扱っており、「5倍」は135mmに相当。最大ズームは50倍で1350mm相当となります。広角から望遠レンズへの切り替えは8.5倍(約230mm)近辺で実行されます。

 

P40 Proの超広角カメラは“シネマ級の動画性能”を謳っており、スマホとしては大型かつ4000万画素と高解像度なセンサーを搭載しています。高解像度センサーに対応する超広角レンズを薄く設計するのは困難なため、他社のハイエンドスマホと比べると超広角の画角は狭くなっています。

↑HUAWEI P40 Pro 5GのカメラUI

 

ズーム時は1倍、5倍、10倍にワンタッチで飛べるボタンを表示。拡大するとさらに高倍率で撮るための操作バーが出現し、スムーズにズームできます。3モデルの中では指を広げて拡大する「ピンチアウト」の操作が一番しやすく、1回の動作で大きくズームできます。20倍以上での撮影時はGalaxy S20 Ultra 5Gと同様にスコープ表示が追加されます。

 

【HUAWEI P40 Pro 5Gのズーム作例】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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動画撮影ではフルHD画質で最大15倍ズームに対応。ズーム時も破綻しない画作りとなっています。動画を撮りながら超広角に切り替えた際、色味を調整している様子も確認できます。


↑HUAWEI P40 Pro 5Gの動画ズーム性能を試す

 


↑HUAWEI P40 Pro 5Gですずめを撮影

 

スマホズームの性能向上は著しいが、未だ発展途上

スマホのカメラはここ10数年で飛躍的な性能向上を続けてきました。薄型のボディで高倍率ズームを撮れるようにする試みはその最先端で、コンデジや一眼カメラならではの魅力に真っ向勝負を挑むものでもあります。

 

ただし、その現状は未だに発展途上と言えます。今回試した3機種とも、およそ10倍ズーム程度まではしっかりとした画像が撮影できます。デジタルズームの領域に入っていくと画像の劣化が目に見えて進むため、SNSで使うにしても、許容範囲は30倍くらいになりそうです。ちゃんとしたズーム写真を撮りたいなら、光学ズーム対応のコンデジとスマホを併用した方が実用的です。

 

一方で、スマホのカメラは従来のデジタルカメラとは違うのは、ソフトウェアによる画像処理により力を入れているところ。たとえば、画像処理AIで撮影物を判別し、被写体にあわせて適切な高解像化処理を施す機能があります。特に遠くにある看板の文字のような、形状がわかりやすいものではこの処理が有効に働きます。

 

こうしたスマホならではのアプローチが進んでいけば、いずれはコンデジの光学ズームに負けない高倍率ズームスマホも登場することでしょう。

 

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【西田宗千佳連載】日本の携帯料金は他国と比べて高いのか?

「週刊GetNavi」Vol.71-2

9月21日、菅 義偉官房長官は定例会見にて、 NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクの携帯大手3社について、「すべての業種での利益率は平均6%なのに、3社は20%。7千億円前後の利益を上げているのはおかしい」と批判した。これは、8月から続く携帯電話料金値下げ議論にも関連している。

 

「携帯電話会社が儲けすぎだ」と政府側が言う背景には、携帯電話の電波は本来国民の共有財産であるという事実がある。それを使っている以上、国民に利益が還元されなければいけない、というわけだ。携帯電話向けの電波を利用している3社の間に競争がなく、結果として国民への利益還元が薄くなっており、儲けすぎだ……といったロジックである。

 

これを補強する材料として9月19日に総務省より出されているのが、「電気通信サービスに係る内外価格差調査」だ。毎年とりまとめられているもので、同じような通信プランにおいて、他国との価格差がどうなっているかを示すための調査である。

 

この調査において、諸外国と日本を比較した場合、確かに日本の携帯電話料金は高くなる。例えば、データ容量が月に2GB・5GBまでといった安価なプランでは、それぞれ平均2600円台・3700円台。パリやデュッセルドルフといった都市に比べると高いが、ソウルよりは若干安く、世界一高いニューヨークに比べると半分から3分の2の価格になっている。

 

だが、20GBの大容量プランになると、平均支払い価格が7000円を超え、ニューヨークを抜いて世界一高くなる。実は、「4割値引きできる」と言われているのは、この大容量プランについての価格である。

 

MNOもMVNOも「低価格プラン」を用意しているが、最新スマホとセットで使うとなると、端末の割引を考えて大容量プランを選ぶ比率が高くなる。携帯電話端末料金を割り引く原資を確保したいという事業者側の事情もあるため、大容量プランは「データ容量で換算すると割安だが、絶対料金としては高い」ものになりがちだ。初回で説明したように、携帯電話事業者は「同じような料金でよりおトクにしたい」=売り上げは単純に下げたくない、という意思を持っている。さらに、iPhone XSやファーウェイのP20 Pro、サムスンのGalaxy Note 9のような、本来の売価が10万円を超える高級機種が多くなっている現在では、世間的にも割引を含めたトータルの金額が注目されている。

 

こうした状況を受けて、「携帯電話事業者は料金を高止まりさせている」「携帯電話端末の料金と通信料金を一体にすることでわかりにくくしている」との批判があり、そのひとつが、政府側からの「携帯電話料金は4割下げられる」という指摘なのだ。

 

消費者から見れば、ここまでの説明には利がある。では、業界として見た場合、そこに妥当性はあるのだろうか? 次回のVol.71-3ではそのあたりを検証しよう。

 

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2018年最大の変態スマホかも…。スマートウォッチではない腕に巻くスマホ「Nubia α」

ドイツ・ベルリンで8月31日〜9月5日に開催された家電展示会「IFA 2018」で、ユニークなスマホが注目を集めていました。中国のNubia(努比亜=ヌビア)というメーカーが参考出展した「Nubia α」です。

 

 

最大の特徴は、長〜いディスプレイ

ケースに入れて展示されていたので、実際に触れることはできなかったのですが、ぱっと見はスマートウォッチのような印象。腕に巻きつけるベルトのかなりの部分をディスプレイが占めています。曲げられる有機ELディスプレイを使っているのではないかと思われます。

 

↑中国のスマホメーカー・Nubiaが参考出展した「Nubia α」。来場者から熱い視線を集めていた

 

Nubia αはスマートウォッチではなく、4Gの通信機能を備えた、れっきとしたスマートフォンです。単体で通話をしたり、メッセージをチェックしたりできるそうです。カメラも付いていて、ビデオ通話にも対応しているとのこと。ただし、スペックは公表されておらず、どんな機能(アプリ)が使えるのかも未定。

 

 

↑Nubia αの概要を紹介するビデオによると、音声通話に対応しているとのこと

 

↑細長いディスプレイにアプリのアイコンを表示。スマホと同じように、タップして起動できるようだ

 

スマホなのにスマホとも連携する “変態スマホ”

スマートウォッチに比べると画面が広いとはいえ、ウェブを見たり、地図を見たりするのは無理が生じそうです。説明員に聞いたところ、一般的なスマートフォンとの連携もできるようです。メッセージを作成・送信するときはスマホを使って、メッセージを受信した際はNubia αで素早くチェックできるというわけです。

 

Apple Watchには、携帯電話ネットワーク接続に対応した「GPS+CELLULARモデル」がありますが、Nubia αはそれをより進化させたものといえるかもしれません。というより、今年最大の “変態スマホ” と呼んでもいいかもしれません。誰もが欲しくなるモノではないでしょうが、ガジェット好きの物欲をくすぐりそうです。

 

気になったのは、チップセットやバッテリーなどが搭載されているであろう本体の厚さ。腕に巻くと、重さが気になるかも? ちなみに、バッテリー容量や連続待受時間なども公表されていません。

 

↑ディスプレイに現在時刻を表示させると、ちょっと個性的なデジタルウォッチの感覚で使える

 

↑好きな柄の壁紙を表示されると、ブレスレットの感覚

 

↑ベルトはメタル製。市販のベルトに付け替えることもできそうな印象

 

Nubia αは2018年内の発売を予定しており、発売地域や価格は未定。ですが、IFAに出展していることから、ヨーロッパでの販売を想定しているのは間違いないでしょう。もちろん、中国でも販売されると思われます。

 

日本市場への参入は、なきにしもあらず!?

Nubiaは、まだ日本市場に参入していないメーカーですが、ここ数年、グローバル展開に力を注いでるようで、国際的な展示会でも存在感を強めているように思います。ミドルレンジからハイエンドを中心にラインナップを展開しており、“日本でSIMフリーモデルを出せば、売れるかも” と思えるモデルもあったりします。

 

↑IFA 2018に出展していた「Red Magic」は、CPUにSnapdragon 835を採用し、8GBのメモリ(RAM)を搭載するゲーマー向けモデル

 

↑コンパクトながら2400万画素+500万画素のデュアルカメラを搭載した「Z18mini」。背面パネルのカラーリングは、スマホでは珍しいパープルを採用している

 

と思って、Nubiaのホームページ(nubia.com)にアクセスすると、すでに日本語版ページが用意されていました。日本進出を視野に入れているのかもしれませんね。Nubia αの日本発売も期待したいですね。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「ディスプレイ&スピーカー」の意外な差

ソニーの2018年主力アスマートフォン「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」が発売されました。今回は各製品の「ディスプレイ」と「サウンド」の機能をチェックしていきたいと思います。

 

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↑シリーズ3機種の画質・音質をチェックしてみた。最上位モデルのXZ2 Premiumは4K/HDR動画が「撮れる・見られる」

 

3モデルすべてにHDR対応ディスプレイを搭載

3機種とも前機種である「Xperia XZ Premium」「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」に比べてディスプレイサイズが大きくなっています。XZ2 Premiumは現時点で発売されているスマホの中でも唯一となる4K/HDR対応のディスプレイを搭載。モバイル向けの4K/HDRコンテンツ配信はまだ多くはありませんが、XZ2 Premiumなら4K/HDR動画を端末単体で「撮って・見る」ことができます。コンテンツ不足はある程度解消されたと言えるのではないでしょうか。

 

↑動画再生時の高画質処理をオンにすると、SDRの映像が自動的にHDRライクにアップコンバートされて、より高精細な映像が楽しめます

 

XZ2は画面のアスペクト比が18対9の縦長ディスプレイ。XZ1と比べてディスプレイ面積が約13%拡大していながら、端末の横幅サイズは1mm狭くなっています。FHD+(2160×1080画素)/HDR対応の独自高画質化技術「X-Reality for mobile」や「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載することで、高品位な映像再生を実現。

 

↑約5.8インチのスクリーン、本体横幅約80mmのXperia XZ2 Premiumはさすがに片手持ちでの操作に持て余すことも。ソフトウェアキーボードを表示してから文字エリアを左右にスワイプすると、画面エリアが小さくなる「片手モード」が使いこなせるようになると便利です

 

XZ2 CompactはXperiaのコンパクト機としては初めて720HD画質を超えるFHD+/HDR対応を実現しました。サイズも約4.6インチから約5.0インチに大きくなっています。画面のアスペクト比を18対9としたことで手に心地よく馴染むハンドリング感が特長。

 

 

静止画表示を見比べてみる

3つの端末を並べて、別途デジタルカメラで撮った静止画を表示、比較してみます。画質は端末の画面設定から「色域とコントラスト」の項目を「スタンダードモード」に統一して、「ホワイトバランス」はデフォルト設定のまま比較を行っています。

 

↑最近のXperiaシリーズは3つの映像モードを搭載しています。今回は「スタンダードモード」にして、「ホワイトバランス」はデフォルトのままで画質を比較

 

↑上からXperia XZ2 Compact、Xperia XZ2、Xperia XZ2 Premium。どのモデルもただ高精細なHDR対応のパネルを積んだというだけでなく、豊かな情報量と自然な色合いにファインチューニングされているところはさすがシリーズ最新モデル

 

4K/HDR対応のXZ2 Premiumは陰影の繊細な再現力に長けていることがわかります。特に明部の情報量が豊富で、青空に浮かぶ雲の模様や形が正確に描けています。吸い込まれるような奥行き感とリアリティはさすがフラグシップモデル。色合いも全体にナチュラルなバランスなので、木の葉の緑色にも妙な強調感はありません。XZ2 Compactはディスプレイの画素数がXZ2 Premiumよりも低くなりますが、丁寧なディテール表現、ナチュラルな色再現など映像チューニングの傾向はXZ2 Premiumにとても近く感じました。

 

2つのモデルに比べると、XZ2はやや明暗のコントラスト感が強くメリハリが効いています。前機種のXZ1と並べて比較してみると、人物の肌色のトーンはやや濃厚な色合いで、輪郭もXZ1に比べて力強い線に感じました。

 

↑上がXZ1、下がXZ2。XZ2はコントラスト感がやや強めでメリハリの効いた画質にチューニングされているように感じました

 

3つのモデルが共通して搭載する、SDR映像をHDRライクな映像に高画質化するアップコンバージョン機能は、デフォルトで設定オンになっています。ディスプレイの設定メニューから、「動画再生時の高画質処理」をオフにもできますが、基本的にはYouTubeなどに公開されているようなSDR画質の動画なども輪郭にキレ味が加わるので、オンにしたままの方がメリットは大きいです。

 

XZ2 Premiumは家庭用の大画面テレビで普及しつつある4K/HDRを、モバイル環境でも先取りしながら楽しめる先進的なスマホです。ただそのインパクトは5~6インチ前後のディスプレイでは、やや薄いようにも思います。スマホの大画面化競争が一段落して、今はスリム化や全画面化にシフトしつつあります。しばらくは各社上位モデルでは、FHD+前後の解像度でHDR対応ディスプレイが主流になりそうなことを考えると、モバイル向けの4Kコンテンツが一気に増えることはあまり考えにくいかもしれません。

 

一方でHDRについてはiPhoneも対応しており、今後も各社ハイミドルクラスの端末が搭載してくると予想されるので、ぜひ今後スマホを買い換える際にはHDR対応を意識しておきたいところです。HDR対応のコンテンツは配信系を中心に増えていますが、HDRライクな映像へのアップコンバート機能があると、HDR以外のコンテンツも楽しめるのでお得のように思います。

 

あえてXZ2シリーズの中で、ディスプレイの画質や操作感、コスパを含めてトータルでお買い得なモデルを選ぶとしたら、筆者はXperia XZ2を選びます。

 

スマホが「振動する」迫力のサウンド機能を追加

音まわりの機能についてはXZ2 PremiumとXZ2に新設された「ダイナミックバイブレーションシステム」の機能から紹介しましょう。

 

↑音量キーをクリックすると、ボリュームスライダーの下にダイナミックバイブレーションのレベル調整が現れます。アプリごとに設定を決められるのが特徴

 

本体に内蔵した大型バイブレーションアクチュエーター(振動デバイス)を、着信の通知だけでなくエンタメにも活用した機能です。映画や音楽を内蔵スピーカーで再生している時に、出力される音の振動パターンを解析しながらバイブレーションを発生させます。

 

この機能は、映画や音楽を再生するメディアプレイヤーアプリを中心に有効化され、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどサードパーティーのアプリでも使えます。イヤホン再生時には無効になります。

 

バイブレーションの強弱は3段階で調整ができます。「強」に設定するとかなりハッキリと震えます。音量キーを押すと、その直下に表示されるメニューで強さが変えられるほか、設定アプリの音設定でオン・オフ切り替えが可能。音楽再生時にはボーカルが多少声を張り上げると震えたりしますが、やはり効果的に感じるシーンはアクション映画などを観る時でしょうか。

 

↑ダイナミックバイブレーションのオン・オフは音設定から切り替えます

 

XZ2シリーズはそれぞれの前機種からデザインが大きく変更されていますが、筐体内部の設計も見直しを図っています。その結果、XZ2とXZ2 Compactは前のモデルから約20%、XZ2 PremiumはXZ Premiumよりも約30%も最大音量の向上を実現。

 

独自の立体音響技術「S-Force Front Surround」も搭載しているので、内蔵スピーカーだけでも力強く広がりの豊かなサウンドが楽しめます。特にXperiaシリーズは左右の音量がバランス良く揃っていることが大きな魅力。映画などの人物の発声がセンター位置に定位して、とても聴きやすいのです。効果音やサウンドトラックとの分離も鮮明なので、映画やドラマのストーリーに入り込みやすい。XZ2 Compactも十分にパワフルで明瞭なサウンドで、内蔵スピーカーの音質に関しては他の追随を許さない優秀なコンパクト機です。

 

↑本体のフロント側にスピーカーを内蔵。開口部のサイズが違うのに、左右の音の聴こえ方のバランスが均等になるよう巧みに調整されている

 

イヤホンのUSB接続一本化にはやはり対策が必要

シリーズで初めて、アナログイヤホンジャックを取り払ったXZ2シリーズ。イヤホンによるリスニングもUSB Type-Cによるデジタル接続に一本化されてしまいました。今まで使っていた有線接続のイヤホンはスマホのパッケージに同梱されるUSB/3.5mmアナログイヤホンジャックの変換アダプターを使えば従来通り使えるのですが、アダプターを持ち歩く手間や紛失してしまうリスクを考えるとBluetoothイヤホン・ヘッドホンに乗り換えてしまいたくなります。

 

↑XZ2シリーズからイヤホンリスニングも、USBデジタル接続に一本化

 

ただ、Bluetoothペアリングの手間やバッテリー切れのケアに翻弄されることの方がストレスに感じるという方は、シュアのUSB Type-C直結のリケーブル「RMCE-USB」などのアクセサリーを活用する方法もありです。

 

↑シュアのUSB Type-C対応デジタル接続用リケーブル「RMCE-USB」。ハイレゾ対応のDACとアンプを積んでいるので、Xperiaに付属する変換アダプターよりも力強く立体的なサウンドが楽しめる

 

↑本体のパッケージにUSB/3.5mmアナログイヤホンジャックの変換アダプターが付属

 

USB接続になったことで、XZ1まで搭載されてきた特定のソニー製イヤホンと組み合わせて使う、ノイズキャンセリング機能が使えなくなりました。ただ、今ではノイズキャンセリング対応のイヤホンやヘッドホンが、色んなブランドから発売されているので、無くなったことで特に痛みを感じるほどではないと思います。

 

↑左がXZ1の本体トップ。右がXZ2。イヤホンジャックの代わりにSIMカードスロットがあります

 

むしろ筆者のようにハイレゾの楽曲を入れたmicroSDカードをXperiaに頻繁に抜き差しするユーザーにとっては、XZ2シリーズでまたSIMカードとSDカードのトレイが一体化してしまったことが残念でなりません。SDカードを外す際に毎度本体を再起動する手間が発生するうえ、SIMカードに傷が付いて接触不良が起きる可能性もあるからです。

 

↑上のXZ1はSIMカードスロットを開けてもSDカードのトレイとSIMカードのトレイが別々だったので、再起動の手間がなくSIMカードを傷つける心配がなかった。しかし、XZ2シリーズはまた元の一体型トレイに戻ってしまった

 

イヤホン・ヘッドホンによるポータブルリスニングについては、本音を言うとアナログイヤホンジャックも使えるXZ1/XZ Premiumの方が何かと便利で快適だったようにも思います。でも一方でスマホで動画コンテンツを楽しむユーザーが増えつつあるいま、内蔵スピーカーを強化したり、バイブレーション機能を追加したソニーモバイルの判断も正当性があると思います。最新XZ2シリーズの魅力は、ディスプレイとサウンドの進化を合わせながら旧モデルと比べたときにいっそう際立ってくるのではないでしょうか。

アナログ手帳派にも刺さる便利さ! iPhone XS Max対抗馬の筆頭「Galaxy Note 9」海外版を使い倒した!

新しいiPhoneが発売されて、どのモデルにしようか? あるいは買い替えを見送ろうか? などを考えている人が少なくないでしょう。今年の秋は、新しいiPhoneのライバルになりそうな、Androidのハイエンドモデルが続々と日本に上陸しそうです。その最右翼と言えるのが「Galaxy Note 9」。

 

 

海外では8月24日から発売されており、日本では昨年発売されたGalaxy Note 8と同じように、NTTドコモとau(KDDI)が取り扱う可能性が高いと思われます。そのGalaxy Note 9の海外版モデルをいち早く試す機会を得ました。日本での使用を認める“技適”マークがないモデルだったので、8月31日〜9月5日にドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2018」の取材中に使ってみました。

 

慣れたら手放せなくなくなりそうなSペンの書き心地

Galaxy Noteシリーズの最大の特徴は「大画面」と「ペン操作」。最新のNote 9も6.4インチ(2960×1440ドット)の大画面を搭載しています。スマホとして最大級の画面サイズですが、実際に手にすると、そんなにゴツい感じはしません。最近は、大画面のスマホが増えてますし、Note 9は、ディスプレイの左右がほぼベゼルレスなので、なおさらに細く感じるのでしょう。

 

↑本体サイズはW76.4×H161.9×D8.8mmで、重さは201g。片手でもしっかりとつかめて、大きすぎるという感じでもない

 

↑背面には1200万画素のデュアルカメラと指紋センサーを搭載

 

「Sペン」という専用のスタイラスペンは、本体の右下から、カチッと押して、サッと引き出せます。従来モデルから受け継がれている仕様ですが、ペンをなくすこともなく、意識せずに充電もでき、理想的な仕様だと思います。

 

↑Sペンは本体に格納でき、カチッと押して抜き出せる

 

Sペンの色は、カラーバリエーションによって異なるそうですが、僕が借りたOcean Blueモデルに付属するSペンは黄色でした。バランスのよい組み合わせだと思うし、黄色は目立つので、抜き出したまま置き忘れたりすることを防止する意味でも、いい色だと感じました。

 

最も気になっていたのはSペンの書き心地です。Sペンの書き心地は、前モデルのNote 8ですごく良くなったと感じたのですが、Note 9のSペンも同じくなめらかな感覚でした。「アナログの紙に書くような感覚」と言うのは大げさですが、スラスラと書けて、ペン先が滑ったりすることもない。筆記具に例えると、ペン先が細い高級なボールペンに近く、慣れたら、アナログのペンよりも書きやすく感じる人もいることでしょう。

 

↑Sペンを使う際は、このような専用メニューが表示される。これは、従来モデルから受け継がれている仕様だ

 

前モデルのNote 8から、スクリーンオフの状態でSペンを抜き出すと、黒い画面にメモを描ける「画面オフメモ」という機能が搭載されています。Note 9では、黄色のペンで描くと、黄色で書けるんです。ちなみに、Midnight Blackモデルには黒いSペンが付属していて、画面オフメモでは白い文字を書けるそう。Lavender PurpleとMetallic Copperは、それぞれ同色のSペンを付属し、画面オフメモに同色で書けるようです。画面オフメモは、よく使う機能になると思うので、カラバリ選びは大事かもしれませんね。

 

↑画面オフの状態でSペンを抜き出すと、すぐに黒い画面にメモを書ける。書いたメモは自動で保存される。Ocean Blueモデルに付属するSペンでは黄色の文字で書けて、視認性も高い

 

そもそも便利なSペンがさらに進化!

実際にSペンを使って、便利さを実感したのは、プリインストールされている「Samsung Notes」アプリの秀逸さです。

 

いくらSペンが書きやすいといっても、1画面に書ける文字量には限界がありますよね。紙のノートに書くときも、デカデカと殴り書きをして、無駄に余白を作ってしまう筆者によって、Note 9は大画面とはいえ、文字を書くノートとしては、さほど大きくはありません。ですが、便利な機能があるんです。指定された枠の内側に文字を書くと、きれいに整列されるんです。1画面に多くの文字を書けるし、あとで読むときの視認性も向上します。

 

↑下の枠にSペンで手書き入力すると、文字がきれいに整列される。文字を小さく書くのが苦手な人に便利な機能だ

 

さらに、手書きのメモを、手書きのキーワードで検索できる機能もあります。どんなにメモを溜め込んでも、確認したいメモを素早く絞り込んで探し出せるわけです。もはや、紙の手帳よりも便利だと感じました。

 

↑保存された手書きメモの中から、見たいメモを手書きのキーワードで検索できる。もちろん、キーボード入力での検索も可能だ

 

↑スクリーンショットを撮って、すぐにメモを書いて、メールなどで共有することも可能

 

↑撮影した写真に文字やイラストを描けるのはビジネスにはもちろん、Instagramのユーザーにも重宝するだろう

 

↑Sペンでかざした部分が翻訳できる機能もある。海外旅行・出張で役立つこと請け合いだ

 

Galaxy Note 9のSペンには、リモコンとして使える新機能も追加されています。便利だったのは、カメラのリモコンシャッターとして使えること。ちょっと離れて自撮りしたい時に、Note 9を卓上に置いて、Sペンのボタンをカチッと押すとシャッターが切れるわけです。ボイスレコーダーをリモート操作できたり、Note 9の画面をプロジェクターから出力させて場合に、Sペンでスライドを切り替えたりもできるそうです。

 

↑Sペンリモコンの設定画面。「ギャラリー」での写真の切り替え、「メディア」での音楽再生のコントロールにも使える

 

↑Sペンリモコンに対応するアプリを起動しているときにSペンを抜くと、このようなガイドが表示される

 

↑フロントカメラを起動して、Sペンをシャッターにして撮影した

カメラの性能&楽しさも満足必至

カメラが大幅に進化したことも見逃せないポイントです。前モデルのNote 8と同じく1200万画素のデュアルカメラを搭載していますが、さらに、Galaxy S9/S9+で注目されたF値2.4モードとF値1.5モードの自動切り替えやスーパースローモーションなど、先進的な機能がまるごと追加されています。

 

F値1.5モードで夜景がきれいに撮れることはもちろん、明るい場所でも、曇りの日でも、その場の空気感を生かしつつ、明るく撮れました。まずは、写真は素人の筆者が撮った作例をご覧ください。

 

↑暗い場所では自動でF値1.5になった。後方のビルも画質が粗くなることなく、くっきりと撮影できた

 

↑ベルリンの有名なショッピングセンターで撮影

 

↑フロントカメラは800万画素でF値1.7。暗い場所の自撮りも大丈夫そうだ

 

↑昼間の撮影はF値2.4で撮れる。明るくナチュラルな色で撮れる印象

 

↑ベルリン大聖堂の中で撮影

 

↑ベルリン大聖堂の上層から撮影。小雨が降っていたが、ここまで撮れたら上々だよね

 

スーパースローモーションで撮影した動画がこちらです。

 

 

Note 9のカメラは、IFA 2018の取材でも大活躍しました。望遠レンズに切り替えて2倍ズーム撮影ができるし、僕が使っているコンパクトデジカメ(Canon G16)よりもオートフォーカスが速いし、あとでメモも書き込めるし、取材との相性は抜群によいカメラと感じました。

 

↑サムスンのプレスカンファレンスで撮影。広角カメラでは、横に長い舞台全体をフレームに収められた

 

↑望遠カメラに切り替えて撮影。比較的暗めの会場だったが、シャープな画質で撮れた

 

セキュリティもバッテリー容量も万全!?

セキュリティは顔認証、虹彩認証、指紋認証の3つに対応し、顔認証と虹彩認証を併用する「インテリジェントスキャン」にも対応しています。よく使うアプリをエッジスクリーンから起動できる機能も健在。2つのアプリを「アプリペア」として登録して、それらのアプリをマルチウィンドウに同時に起動することもできます。

 

↑認証が速いが暗い場所が苦手な顔認証と、認証にやや時間を要するが、さほど環境に左右されない虹彩認証を組み合わせて利用可能。ほとんど意識することなくアンロックできた

 

↑ディスプレイの端からスワイプして表示できるエッジスクリーンに、よく使うアプリのアイコンを設定可能。2つのアプリをペアにして登録しておくことも可能

 

↑このように画面を分割して、2つのアプリを一気に起動できる。縦長の大画面なので、2分割しても、それぞれの画面で、そこそこの情報量を表示できることもメリット

 

バッテリー容量は4000mAhで、前モデル(3300mAh)より大幅に増えています。実際に使った感覚としても電池持ちはよく、「結構使ったなぁ」と思う日でも、1日で電池残量がピンチになることはなかったです。

 

↑4000mAhの大容量バッテリーに加えて、省電力モードも備えているので、1泊2日の出張くらいは、充電器を忘れてもなんとかなりそうだ

 

Galaxy Note 9は、2018年9月22日現在、まだ日本での発売についてはアナウンスされていない。日本向けモデルでは仕様が変更される部分があるかもしれないし、価格もどうなるかわからない(安くはないだろうが…)。だが、6.5インチのiPhone XS Maxの強力なライバルになるのは間違いないはずです。大画面でカメラの性能が良くて、ビジネスにも活用できるスマホが欲しい人、待ちましょうね。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「カメラ」の意外な差

ソニーモバイルから出揃った2018年の「Xperia」シリーズの主力モデル。今回は前機種とも比べながら「Xperia XZ2 Premium」「Xperia XZ2」、そして「Xperia XZ2 Compact」のカメラ機能の実力をチェックしたいと思います。

 

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【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「デザイン&サイズ」の意外な差

 

↑4K/HDR動画の撮影&再生を一台で対応する「Xperia XZ2 Premium」

 

↑約5.7インチの18対9/FHD+のディスプレイを搭載する「Xperia XZ2」

 

↑シリーズのコンパクト機として最強クラスのカメラ機能を搭載した「Xperia XZ2 Compact」

 

まずは「レンズ」「センサー」など中身に注目

3機種のうち最もカメラ機能に注力しているのが、最上位のXperia XZ2 Premium。シリーズとして初めて、2つのレンズユニットを持つデュアルカメラシステムを採用した話題のモデルです。

 

シリーズ初の2眼カメラシステムは、静止画撮影時には最高ISO感度51200! 肉眼以上に暗所での被写体の形や色を鮮やかに記録できる、スマホの内蔵カメラとしては未体験のゾーンに到達しています。

 

↑XZ2 Premiumのデュアルカメラ機能はオート/オフが選択可能

 

ちなみにXZ2とXZ2 Compact、そして前機種のXZ Premiumは、静止画撮影時の最高ISO感度が12800までになります。これでも十分な性能に感じますが、実際にXZ2 Premiumと夜景を撮り比べてみると、静止画における情報の豊かさに大きな差があることがわかります。

 

↑同じ場所の夜景を撮り比べてみると、XZ2 Premium(写真左)がXZ Premium(写真右)に比べて、明るく豊かな色を再現できるようになったことは一目瞭然だ

 

↑XZ2(左)とXZ1(右)を比較してみても暗い風景からより多くの情報が引き出せていることがわかる

 

↑XZ2(左)とXZ2 Compact(右)の写真仕上がりはほぼ同じ印象

 

動画撮影のISO感度はXZ2 PremiumがISO12800、XZ2とXZ2 CompactはISO4000になります。

 

XZ2 Premiumに搭載されているデュアルカメラは、約1220万画素の1/2.3型“モノクロ”CMOSイメージセンサーと、約1920万画素の1/2.3型“カラー”CMOSイメージセンサーによる構成です。暗所を撮影する時には、カラーのイメージセンサーで色情報をキャプチャーして、新搭載のモノクロのイメージセンサーで輝度情報を記録します。

 

↑夕焼けをXZ2 Premium(写真上)とXZ Premium(写真下)で撮り比べてみると、XZ2 Premiumの方がやや色のりが濃く、被写体の輪郭が引き締まって見える。しかし、XZ Premiumのあっさりとした色合いと明暗のバランスも悪くないと思う

 

2つのセンサーが連携して捉えた情報をリアルタイムに処理することで、ノイズが少なく明るい静止画/動画撮影が可能になるという仕組みです。記録される写真だけでなく、液晶でのライブビュー表示も明るく高精細なので、暗がりに潜む被写体をフレーミングしながらシャッターが切れます。夜間のポートレート撮影などに効果がありそうです。

 

デュアルカメラ機能はカメラアプリの設定メニューからオート、またはオフが選択できるようになっています。オート設定の場合は周囲の明るさや、近接する被写体の有無によって自動で単眼撮影モードに切り替わります。明るさが十分に得られる環境ではデュアルカメラ撮影による視差移動などが発生して写真の出来栄えに影響を与えることがあるので、これを避けるためにオフ設定も選ぶことができるようになっています。

 

↑XZ2とXZ1のカメラで同じ料理を撮影。XZ2の方が若干彩度が高く美味しそうに写っている

 

デュアルカメラシステムを搭載する他のスマホと同様に、被写体にピントを合わせながら背景をぼかしたり、モノクロのセンサーを活かしたシャープな印象のモノクロ写真撮影にもXZ2 Premiumは対応しています。ただ、それぞれの機能は発売後のソフトウェアアップデートによって提供される予定です。今回の取材ではまだ試すことができませんでした。

スマホ初の「4K/HDR」撮影に対応

続いてXZ2シリーズに共通する機能のハイライトを見ていきましょう。まずは「4K/HDR動画撮影」から。HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)とは、映像の輝度を幅広く残しデジタル映像の再現性を高める技術です。撮影時の解像度は4K/2K(フルHD)が選択可能。HDR撮影時のフレームレートは毎秒24フレームに固定されます。

 

↑XZ2 Premiumのカメラアプリの設定画面。解像度は4Kのほか5段階から選ぶ

 

↑4K/HDR撮影の動画ファイルは、アルバムアプリにアイコンが表示される

 

XZ2で撮影した4K/HDRと、従来の4K/SDRでの動画を見比べてみました。HDRモードで撮影した動画はSDRモードと比べて、格段にナチュラルな色合いと滑らかな階調表現を特徴としています。明部・暗部の飛んだりつぶれたりしがちな情報も、4K/HDR撮影ならディテールが明瞭に浮かび上がってきます。コントラスト感も目で見た風景の印象に近付く手応えが得られました。

 

↑XZ2で撮影した4K/HDR動画。自然な色合いと明るさのバランスだ

 

↑XZ2で撮影した4K/SDR動画。4K/HDRの動画に比べるとコントラストが強く色合いが不自然に感じられてしまう

 

↑XZ2で撮影した2K/HDR動画。4K動画ほどの解像感はないが、色合いや明るさが自然なバランスに整っている

 

XZ2 Premiumは、4K/HDR動画をそのまま4K/HDR画質で視聴できます。その他のモデルで4K/HDR動画を楽しむには、動画ファイルをUSBメモリを通じて4K対応テレビで再生する方法があります。筆者宅の「ブラビア KJ-43X8300D」ではこの方法で、4K/HDR動画が見られましたが、他のテレビについてはそれぞれの対応状況を確認してみてください。

 

↑4K動画をUSBメモリにコピーして、ブラビアのUSB端子に挿すとメディアプレイヤーが起動する

 

4Kと2Kの動画ファイルは容量を比べるとそれなりに差があるので、ストレージ容量の節約を考えるなら2K/HDRモードでの撮影が実用的と言えるかもしれません。または4K/HDR撮影時に、カメラアプリから選べる2種類のコーデックのうち、「HEVC/H.265」を選択すると記録されるファイルのサイズが少し抑えられます。XZ2 PremiumはデュアルカメラによるISO12800の高感度動画撮影を優先する場合、画質がフルHD/60fpsまでの対応になることも覚えておくとよいでしょう。

スーパースローモーションや3Dスキャニングが進化

これまで、XZs/XZ Premiumから搭載が始まったハイフレームレート撮影&スーパースローモーション再生機能は、毎秒960フレーム/720pの画質で、約0.2秒録画した動画を約6秒間再生するまでが限界でした。しかしXZ2シリーズからは、毎秒960フレーム/1080p(フルHD)の画質で約0.1秒録画、約3秒間の再生ができる設定も選べる。

 

↑カメラアプリからスローモーション機能の画質を選ぶ

 

↑スローモーション機能を使って撮影したファイルは、アルバムアプリのリストにアイコンが並ぶ

 

スローモーション映像を見比べてみると、フルHD画質の方が水しぶきの粒まで細かく再現できています。実際に使ってみるまで、再生時間が3秒間というのは短いだろうと思っていましたが、6秒間のスローモーション再生と見比べてみると十分な長さだと感じました。流しをたたきつける水しぶきをフルHDと720HD画質で撮って比べてみました。ご覧ください。

 

 

専用アプリによる立体的な被写体の3Dスキャニング機能「3Dクリエイター」は、これまでメインカメラ側でしか使えませんでした。XZ2シリーズではフロントカメラでも、撮影状況をディスプレイで確認しながら「セルフィースキャン」ができるように。

 

↑アプリを起動すると、セルフィ撮影による3Dスキャニングの方法を解説するビデオが再生される

 

メインカメラ側だけだと、被写体の周囲を360度まわってスキャニングできるスペースを確保することが意外に大変でした。しかし、セルフィースキャンなら椅子に座ったまま自分で撮影できるのでかなり楽に扱えます。ただ筆者は不器用のためか、何度か試してみたところやはり上手に3Dスキャニングを撮りきることができませんでした。

 

↑マニュアルに従いながら、自分の顔を3Dスキャニングしてみた。Xperiaを左右の手に持ち替えながら自身の頭部をカメラで読み込んでいく

 

↑データが不足している箇所を繰り返しスキャニングしながら、正確な立体データをキャプチャする

 

↑自分の頭部をスキャンしてみたが、なかなか見栄えのするデータが残せなかった。まだまだ修行が足りないようだ

 

カメラの画質にこだわる人にXZ2シリーズをおすすめしたい

最後に、XZ2シリーズのカメラ機能を試してみた手応えをまとめてみたいと思います。

 

高感度で静止画・動画が撮れるXZ2 Premiumのデュアルカメラは、たしかに魅力的です。画質もさすがXperiaシリーズと言える安定感を実現していました。真っ暗闇の中で風景や人物を撮ることはあまりないと思いますが、ある程度明るさのある夜景や室内でのポートレート撮影でも抜群の安定感を発揮してくれることでしょう。

 

XZ2はXZ1に比べるとカメラ機能に大きな差がないようにも感じられますが、まだ4K/HDR動画撮影ができるスマホがないことを考えると、その先進性をいち早く体験したい人におすすめできそうです。

 

そしてXZ2 Compactは、メインカメラで他の兄弟機とほぼ同じ高度な機能が使えるプレミアムコンパクト機。XZ1 Compactと細かく比較していくとスペックデータ的には変わっているところもありますが、画質など安定感は前進しているように感じました。女性でも片手で手軽に扱えるサイズ感を考えれば、“セルフィー最強”のスマホとして一番に名前が挙がるのではないでしょうか。

 

あとは3機種ともに前モデルからデザインや素材が変わっているので、見た目以上にホールド感が大きく変わっています。前モデルからの買い換えを考えている方は、店頭の実機をぜひ触ってみてから検討を進めてほしいと思います。

 

次回はXZ2シリーズのHDR対応ディスプレイの画質、そしてサウンドまわりの機能をチェックしてみましょう。

インドネシアにて29万9000ルピア(約2250円)で購入したガラケーをレポ!

数年前までは誰もが使っていたのに、日本でも一部キャリアモデルを除いてめっきり見かけなくなった「ガラケー(フィーチャーフォン)」。筆者が取材で訪れたインドネシアで意外な形で生き延びているのを目撃しました。

 

 

スマートフォンの台頭は日本だけでなく海外でも同じ。インドネシアでの売れ筋は、OPPOやサムスンのAndroidスマートフォンでした。そんな中、筆者がジャカルタ市内の携帯電話ショップで見かけたガラケーは「Andromax Prime」。インドネシアの携帯会社「smartfren」が自社ブランドで販売している端末です。価格は29万9000ルピア、日本円にして約2250円です。この価格で30日間使い放題のLTEプランが付属しています。安い!

 

↑OPPOとサムスンの看板が目立つジャカルタ市内のショッピングモール。この一角にsmartfrenのショップがありました

 

smartfrenにはプリペイド方式のプランも用意されていて、外国人もパスポートとクレジットカードがあれば端末とSIMを購入できます。さっそく店員さんに購入したいと伝えてみましたが、外国人があまりこないお店なのか、戸惑うことしきり。Google 翻訳アプリを駆使して、おおよそ30分ほどかけて契約手続きが完了。無事手にすることができました。

 

↑慣れていない外国人への販売に戸惑いつつも、手際よく契約を進めてくれたショップの店員さん

 

見た目は典型的なストレートタイプのガラケー。タッチパネルは備えておらず、操作はすべてテンキーで行います。手頃な価格にも関わらず、意外なことに4G LTEをサポートしていて、高速な通信が可能。高品質な通話サービス「HD Voice」も対応しています。

 

↑コンパクトなボディながらLTEにも対応します

 

Androidベースのフィーチャーフォン向けOS「Mocor5」を搭載しており、電話画面のデザインや通知エリアがあるところなどはAndroidそっくり。スマートフォンを触ったことがある人なら、違和感なく使えそう。

 

Google Playのアプリはインストールできませんが、ブラウザとして「Opera mini」を搭載。Facebook、YouTubeやメッセンジャーアプリのWhatsAppをプリインストールしています。電話やSMSはもちろん、カレンダーや音楽アプリ、FMラジオなども用意されていて、携帯電話に求める一通りの機能は揃っている印象。筆者は主にテザリング機能を活用して、モバイルWi-Fiルーターのように使っていました。

 

↑ポップなパッケージ。充電器が付属します

 

↑電話としての基本機能のほか、Facebookなども搭載しています

 

↑中国メーカーのハイアールが製造しているようです。メモリは512MBでストレージは2GBとローエンドスマホ並み

 

気になる電波の入り具合は、都市部では快適にLTE通信ができますが、都会を少しでも離れると圏外になるようです。3Gも非対応となっているので、郊外では絶望的。インドネシアで地方へ出向くなら他のキャリアを選んだ方がよさそうです。

 

なかなか手にする機会は少ないとは思いますが、インドネシア国内で30日使えるSIMカードもついて2000円強と、数日間滞在するなら日本から持ち込んだスマホよりもお得に使えます。現地で調達できるケータイの一例として参考になれば幸いです。

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べまとめ!

今年は、高性能なカメラを搭載したスマートフォンが続々とリリースされています。なかでも「もはやコンパクトデジカメは不要」と思えるほどの高画質を実現していると言われるのが、Xperia、Galaxy、HUAWEIのフラッグシップモデルです。まずは、その3モデルのカメラのスペックをチェックしましょう。

 

 

↑NTTドコモがウェブページで公表する、静止画撮影時のスペックに基づく

 

Xperia XZ2 PremiumとGalaxy S9+はデュアルカメラ、HUAWEI P20 Proはトリプルカメラを搭載していますが、開発の狙いや画質へのこだわりはそれぞれ異なります。まずは、それぞれのモデルのカメラの特徴について、ざっくりと紹介しましょう。

 

■Xperia XZ2 Premium

 

 

Xperia初のデュアルカメラ搭載モデル。ソニー独自の画像融合処理プロセッサー「AUBE」により、暗い場所でもノイズが少ない美しい写真が撮れることがセールスポイント。4Kディスプレイを搭載し、世界で唯一、4K画質で撮影したビデオを4K画質のままで再生できます。

 

Galaxy S9+

 

 

ダブルレンズは「広角+望遠」の組み合わせで、幅広い撮影シーンに対応。広角レンズは撮影シチュエーションによってF値1.5とF値2.4が切り替わるギミックを備える。暗い場所で明るく撮れることはもちろん、明るい場所でも白飛びがなく、鮮やかな色で撮れることが特長。

 

■HUAWEI P20 Pro

 

 

世界的なカメラの老舗メーカー・ライカが監修したトリプルカメラを搭載。スマホのカメラとして最大級の画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフカメラ並みの高感度撮影にも対応。AIによる手ぶれ補正機能を備え、手持ちで鮮明な夜景を撮ることも可能。最大5倍までは、画質が劣化しないハイブリットズームで撮影できます。

 

でも、何よりも気になるのは、実際の画質ですよね? そこで、3つのシチュエーションで撮影した写真を比べてみました。

 

 

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜屋内編〜

 

結論を先に言うと、どの機種もすごいです。自分好みの画質で撮れるモデルを見極めてくださいね。

格安スマホの機能、スペックを〇×判定! エクスぺリア/ファーウェイ/アクオスの評価は?

価格が安い、安すぎてちょっと心配になってしまうくらいの格安アイテムを、プロ・専門家が徹底的にチェック! 独自機能やおすすめポイントなど、良いところも悪いところも含めて惜しみなくレビューをお伝えしていきます。

 

格安スマホのバリエーションは続々と増えていますが、どれを選べばいいかわからず、結局はショップで目に入ったものに決めてしまいがちです。ここでは、格安ながら使い勝手抜群のスマホをキャリア別にガイド。自分にとってどのスマホが一番合っているか、しっかりと見極めましょう。

 

 

【○・×判定した人】

ITライター 酒井麻里子さん

IT関連の雑誌や書籍の編集・執筆に携わっています。仕事柄、様々なデジタル端末に触れる機会が多いです。

 

【その1】格安でもカメラや音にこだわるならコレ!

ドコモ

ソニーモバイル

Xperia XZ2 Compact SO-05K

実質価格1万5552

Xperiaシリーズ初の18:9ディスプレイを採用した5型モデル。対応するイヤホンを使えば、ハイレゾ音源の楽曲をクリアな音質で再生することも可能です。4K HDR動画を撮影できるカメラ機能も搭載されています。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:64GB●ディスプレイ:約5.0インチ(1080×2160ドット)●サイズ/質量:W65×H135×D12.1㎜/168g

 

【Check!】

使い勝手:〇

防水・防塵対応なので安心

「毎日持ち歩くものなので、防水・防塵仕様はやはり安心感があります。しっかりとおサイフケータイにも対応している点も便利」

 

カメラ性能:〇

高画素ならではの精細感!

「1920万画素の高画素カメラで明るく高コントラストな写真が撮れます。コンパクトサイズで端末をホールドしやすい点もグッド」

 

持ちやすさ:△

コンパクトだが重さが難点

「背面の曲線が手にフィットするので持ちやすく、片手操作にも適したコンパクトさが魅力。ただし、少々重いのがネック」

 

総評

「4K HDR動画の撮影に対応するなどカメラにこだわる人には魅力的な端末です。コンデジと同レベルの美しい写真画質も楽しめます」

 

 

【その2】約5.8インチの大画面ながら軽量&コンパクト

 

au

ファーウェイ

HUAWEI P20 lite  HWV32

実質価格1万6200

フルHD+の高精細ディスプレイを搭載。フレームが細く、端末サイズいっぱいに写真や動画を表示できます。カラバリとして、光沢のある深い青色の独特なカラー「クラインブルー」もラインナップします。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:64GB●ディスプレイ:5.84インチ(2280×1080ドット)●サイズ/質量:W71.2×H148.6×D7.4㎜(最厚部約8.6㎜)/145g

 

【Check!】

カメラ性能:〇

デュアルカメラを搭載!

「1600万画素と200万画素の2つのカメラを搭載。撮影した写真は彩度がやや低めな傾向がありますが、落ち着いた雰囲気で好感」

 

使い勝手:△

急速充電対応がうれしい

「急速充電モード対応なので、出かける直前に充電したい場合に便利です。防水・防塵&おサイフケータイ非対応は残念」

 

持ちやすさ:〇

長時間操作でも疲れない

「画面サイズの割りにコンパクトで持ちやすいのが◎。軽長時間片手で持って操作しても疲れない軽さも高評価です」

 

総評

「カメラやディスプレイの性能が高めなので、スマホで写真を撮る機会が多い人も満足できます。端末の軽さやスリムさにも魅力を感じました」

 

 

 

【その3】2つのカメラを搭載した軽量&薄型のシンプル端末

ソフトバンク

ファーウェイ

HUAWEI nova lite 2

実売価格1万6320

5.7インチで143gという軽さが特徴。ダブルレンズカメラを搭載し、カメラに手のひらを向けるだけで簡単にセルフィーを撮影できるセルフタイマー機能にも対応します。急速充電に対応したACアダプターも付属。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:32GB●ディスプレイ:5.7インチ(2160×1080ドット)●バッテリー容量:3000mAh●サイズ/質量:W72×H150×D7.5㎜/143g

 

【Check!】

カメラ性能:△

2つのレンズを搭載

「1300万画素と200万画素のダブルレンズカメラを搭載。解像度でやや劣りますが、撮影した写真は落ち着いた色合いで◎」

 

使い勝手:×

マルチスクリーンは便利

「防水・防塵、おサイフケータイは非対応。ただ、画面を分割して2つのアプリを同時に使えるマルチスクリーンは便利です」

 

持ちやすさ:〇

軽さ&薄さは文句ナシ!

「この軽さと薄さは十分に魅力的。指紋認証用のセンサーが背面に設置されている点は、好みが分かれるところかもしれません」

 

総評

「機能はそれほど多くないですが、価格の安さは魅力大。通話やLINE、カメラなどの利用がメインのライトユーザーであれば十分満足できそう」

 

 

【その4】鮮やかな発色が魅力の独自開発ディスプレイを搭載

SIMフリー

シャープ

AQUOS sense plus

実売価格3万2510

5.5インチフルHD+ディスプレイには、実物に近い発色を実現する、シャープ独自のIGZO液晶を採用。動きのある被写体もしっかり捉えて撮影できる「ハイスピードAF」機能も搭載されています。SPEC●OS:Android 8.0●ストレージ:32GB●ディスプレイ:5.5インチ(2160×1080ドット)●サイズ/質量:W151×H71×D8.9㎜/157g

 

【Check!】

カメラ性能:〇

インカメラも高画質!

「1640万画素のカメラを搭載。発色が鮮やかな万人受けする写真が撮れます。インカメラが800万画素と高画質な点もイイですね」

 

使い勝手:〇

おサイフケータイにも対応

「防水・防塵仕様で、おサイフケータイにも対応。スマホを持ち上げると自動で画面がオンになるBright Keepという機能も便利です」

 

持ちやすさ:△

厚さと重さがやや気になる

「本体は少し厚め&重め。指紋認証のセンサーが前面下部に設置されているので、そのぶん額縁も広くなっています」

 

総評

「防水・防塵やおサイフケータイ、周囲からの画面ののぞき見をブロックできるモードなど、日常で役立つ機能が満載。コスパがとても良好です」

 

 

【SIMフリースマホはMVNO選びも重要】

楽天モバイルの格安SIMなら楽天会員割引もアリ!

SIMフリーの格安スマホを使うなら、どのMVNOを利用するかも重要。昨年、SIMカード型シェア1位を獲得した楽天モバイルは、楽天会員向けの割引も用意されているので、よりおトクに利用できます。

 

[格安SIM]

楽天モバイル

NTTドコモの通信網を利用したMVNO。SIMフリー端末の購入とセットでの契約のほか、SIMカードのみを契約して、自分で別に購入した端末を使うことも可能です。

 

●楽天会員が新規3年契約した場合の2年間の月額基本料金

スーパーホーダイプランS(2GB):1480円/月

スーパーホーダイプランM(6GB):2480円/月

スーパーホーダイプランL(14GB):4480円/月

スーパーホーダイプランLL(24GB):5480円/月

→AQUOS  sense plusを購入した場合:端末料金 1476円×24回

 

【check】

料金:〇

「通話のできるプランは1480円から用意されています。キャリアから乗り換えれば通信費トータルの削減も期待できます」

 

途中解約:△

「最低利用期間は1〜3年から選択。契約期間が長いほど料金は安くなりますが、途中での乗り換えができなくなるのが難点」

 

割引制度:〇

「楽天会員割引や長期割引のほか、楽天会員ランクが『ダイヤモンド』のユーザーを対象とした割引も用意。ポイントも貯まります」

 

総評

「長く利用する予定で年単位での縛りが気にならないならおトク感あり。2回線目のスマホは料金が3か月間0円になる割引制度もあって、家族で使う場合などに重宝します」

 

 

 

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜屋内編〜

今年の夏は、高性能カメラを搭載したAndroidスマートフォンが続々とリリースされました。その中から、ライカが監修するトリプルカメラを搭載した「HUAWEI P20 Pro」、デュアルカメラを搭載し、F値1.5とF値2.4の切り替えに対応した「Galaxy S9+」、そしてXperiaシリーズ初のデュアルカメラを搭載し、高感度撮影を実現した「Xperia XZ2 Premium」を3強モデルとしてピックアップ。

 

 

カメラの撮り比べレポートとして、これまでに「夜景編」と「昼間編」を公開しました。

 

【関連記事】

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

 

↑4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載するHUAWEI P20 Pro(左下)。1920万画素(カラー)+1220万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載するXperia XZ2 Premium(右)、1220万画素(広角)+1220万画素(望遠)のデュアルカメラを搭載するGalaxy S9+(中上)

 

最終回は「室内編」。お店や自宅、オフィスなどで撮った写真を比べてみました。建物の中では、照明が画質に大きく影響を及ぼします。カメラまかせでも最適な設定が行われて、明るくキレイに撮れるのはどの機種か? さっそく、実際に撮った作例を比べてみましょう。

比較1●ショッピングセンターの内観を撮ってみた!

 

東京・六本木の東京ミッドタウンで撮影しました。屋内とはいえ、自然光も差し込む、比較的明るいエリアでした。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」モードで撮影。明るさのバランスがよく、その場の雰囲気が伝わる写真が撮れた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。十分に明るい場所だったので、レンズのF値は2.4に設定されたが、HUAWEI P20 Proよりも明るく撮れた

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。ややアンバー系が強く出て、建物に使われている木が際立つ写真になった

 

比較2●ラーメンを撮ってみた!

続いて、筆者がお気に入りの店のラーメンを撮影。Galaxy S9+には「食事」というモードがあるので、それに設定して撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」モードで撮影。AIによって「フード」と認識された。スープに浮かぶ油まで美味しそうに撮れた

 

Galaxy S9+

↑「食事」モードで撮影。「自動」でも明るく美味しそうに撮れたが、「食事」モードでは、暖色系が補われて、インスタ映えしそうな写真に

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。現物に近い色で、美味しそうに撮れた

 

比較3●職場でスナップを撮ってみた!

筆者の職場の蛍光灯の部屋で、同僚を撮ってみました。比較的暗く、本来はフラッシュなしでの撮影には適さないシチュエーションですが、あえてフラッシュはオフにして撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」で撮影。AIで「ポートレート」と認識され、肌が補正された

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。実際よりも明るく撮れて、顔にかかる影も気にならないように撮れた

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。明るさとしては適正だが、ほかの2モデルような肌の補正は行われなかった

 

比較4●蛍光灯下で静物を撮ってみた!

最後に、リビングルームで招き猫を撮ってみました。厳密に計測したわけではないですが、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+は、被写体から約10cmほど離れて撮影しました。Xperia XZ2 Premiumは他モデルよりも画角が狭いので、もう少し離れて撮影しました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」で撮影。スマホの画面では鮮明に撮れたように見えたが、実際にはややピントがあまい写真になっていた

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。明るく撮れていたが、顔に合わせてつもりのピントが、座布団に合っていたり……

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。明るさや色も適切で、ピントもバッチリ。招き猫の質感も伝える写真になった

結論●物撮りに適したXperia XZ2 Premiumはメルカリ向き!?

ここに掲載した写真のほかにも、屋内でさまざまな被写体や料理を撮り比べてみましたが、ある程度明るい場所ではXperia XZ2 Premiumがキレイに撮れるように思えたり、されど、料理ではGalaxy S9+で撮った写真のほうが美味しそうに見えたりと、甲乙をつけがたい結果となりました。

 

個人的には、人を撮ることが多いならHUAWEI P20 ProかGalaxy S9+、物を忠実に撮ることが多いならXperia XZ2 Premiumがいいかなぁと思いました。インスタグラムに料理を写真をアップしたいならHUAWEI P20 ProかGalaxy S9+、メリカリに出品することが多い人はXperia XZ2 Premiumを検討するといいかもしれませんね。

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

ハイエンドスマホで搭載が増えているデュアルカメラ。2つのレンズやセンサーの組み合わせは機種によって異なりますが、今夏のスマホ商戦で、新しいトレンドとなっているのが「高感度」です。

 

 

明るい場所でキレイに撮れるのは、もはや当たり前。暗い場所でもノイズを抑えて、鮮明な画質で撮れることをアピールするモデルが続々とリリースされました。

 

本企画では、筆者がとりわけ「3強」と独断で思う3スマホを、様々なシチュエーションで撮り比べています。

 

【関連記事】

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

 

ドコモから発売中の「HUAWEI P20 Pro」は、老舗カメラメーカー・ライカの監修を受けたトリプルカメラを搭載し、光学3倍ズームにも対応しています。独自の「夜景モード」を搭載し、三脚を使わずに、鮮明な夜景を撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ファーウェイ製の「HUAWEI P20 Pro」は、4000万画素(カラー/F値1.8)+2000万画素(モノクロ/F値1.6)に800万画素のズームレンズカメラ(F値2.0)を加えたトリプルカメラを搭載。AIによるシーン自動選択や手ブレ補正にも対応

 

ドコモとauから発売中の「Galaxy S9+」は、撮影シチュエーションによって、レンズのF値が1.5と2.4に切り替わる「デュアルアパチャー」機能を備えていることが特徴。暗い場所では、自動でF値1.5となり、効率よく光を取り込み、クリアな夜景写真が撮れる仕組みです。

 

↑サムスン「Galaxy S9+」は、1220万画素(広角)+1220万画素(望遠)という構成。メインカメラとして使われる広角カメラが、F値1.5とF値2.4の切り替えに対応

 

同じくドコモとauから発売中の「Xperia XZ2 Premium」は、Xperiaシリーズ初のデュアルカメラ搭載モデル。静止画は最高ISO感度51200、動画は最高ISO感度12800で撮影でき、夜景を低ノイズで撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia XZ2 Premium」は、1920万画素(カラー/F値1.8)+1220万画素(モノクロ/F値1.6)という構成。ソニー独自の画像融合処理プロセッサー「AUBE」で、2つのセンサーで捉えた画像データを融合する仕組み

 

今回は、3強スマホで撮影能力の真価が問われる「夜景」を撮り比べてみました。

 

比較1●東京駅丸の内駅舎を撮ってみた!

まずは、夜景の撮影スポットとしても人気が高い、東京駅の丸の内駅舎を撮り比べてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「夜景」モードで撮影。約4秒間に連続で撮影された画像から、明るくバランスが撮れた画像が合成される仕組み。ISOは640に設定された。細部までクッキリと、多くの人に好まれるであろう鮮明な色で撮影できた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。自動的にF値1.5に切り替わり、ISOは400に設定されて、非常に明るく撮影できた。肉眼で見えるよりも明るく撮れて、色調もナチュラルな印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「夜景」と認識された。ISOは640に設定された。空の暗さは最もリアル。ピントを合わせる個所によって写真全体の明るさが変わり、オートでも撮影者の意図を反映しやすい印象を受けた

 

比較2●賑やかな渋谷の夜景を撮ってみた!

次に、夜になっても街頭や広告ディスプレイなどが明るい、渋谷のスクランブル交差点で撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「夜景」モードで撮影。明るく撮影でき、看板の文字などもはっきり読み取れた。ISOは160で、「夜景」モードでの画像処理により、歩いている人もさほどブレずに撮影できた

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真になった。ISOは320で、シャッタースピードは1/100秒。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは200で、シャッタースピードは1/50秒。他の2機種に比べると、全体的に暗い写真に。逆に、最も肉眼で見る明るさ・色に近いバランスで撮れるともいえる

 

比較3●暗い場所で人物を撮ってみた!

最後に、夜道で人物スナップを撮影してみました。近くに照明があり、肉眼でも顔の表情などが判別できる場所で撮りました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」モードで撮影。AIによる「ポートレート」と認識され、顔が明るく撮れた。ISOは640に設定された

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真に。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた。ISOは400に設定された

 

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは800に設定されて最も明るく撮れたが、若干画質が粗くなった

 

結論●一般受けがよさそうなのはHUAWEI P20 ProとGalaxy S9+

どの機種も、「夜景は苦手」という、これまでのスマホカメラの常識をくつがえす明るい画質で撮影できました。しかし、色調や明暗バランスは機種によって、かなり差があるように感じられました。

 

SNSなどに公開した時に、多くの人に「いいね!」と言ってもらえそうなのは、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+でしょう。ですが、実際に自分の目で見た明るさや色調に近いトーンで撮れるXperia XZ2 Premiumを好む人も多いでしょう。なお、Xperia XZ2 Premiumは、撮影者による露出補正などがしやすい反面、撮影シチュエーションによってはピント合わせが難しいようにも感じました。

 

スマホのカメラが活躍するのは夜間だけではないですよね? 次回は意外と撮影機会の多い、室内での撮り比べレポートです!

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

ここ1〜2年の進化が著しいスマホのカメラ。ハイエンドモデルではデュアルカメラ搭載が当たり前になり、トリプルカメラを登場するモデルも登場しました。

 

 

今夏、進化が著しいスマホカメラのなかでも、筆者がとりわけ「3強」と独断で思っているモデル「HUAWEI P20 Pro」「Galaxy S9+」「Xperia XZ2 Premium」。

 

↑4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載するHUAWEI P20 Pro(左)。1200万画素(広角)+1200万画素(望遠)のデュアルカメラを搭載するGalaxy S9+(右)。1920万画素(カラー)+1220万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載するXperia XZ2 Premium(上)

 

その3強モデルの撮影力を徹底的に見極めるため、「昼間」「夜景」「室内」という3シチュエーションで撮り比べてみました。今回は、昼間の撮影画質を比較。景色や建物、人物などを撮ってみました。旅行やお出かけの際に写真を撮ることが多い人にとっては、最も重視すべき撮影シチュエーションといえるでしょう。

 

比較1●空や緑を撮ってみた!

東京・六本木の東京ミッドタウンの公園エリアで撮影しました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。空はより青く、木の葉はより濃い緑に、補色される印象を受けた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。全体的に明るく写真が撮れた。空の青や葉の緑は比較的肉眼で見える色に近く、落ち着いた色調になった

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。樹木ごとの葉の色の違いまできっちりと描写され、空や雲の色もナチュラルに撮れた

 

比較2●国立新美術館を撮ってみた!

続いて、黒川紀章氏が設計を手掛けた国立新美術館へ。その独特な姿をフレームに収めてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」モードで撮影。曇り空だったが、建物の色やガラスの質感が伝わる鮮明な写真が撮れた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。HUAWEI P20 Proに比べると、やや青みを抑えた落ち着いた色に。また、全体的に色味が薄くなったためか、露出がアンダー寄りになり、実際に見えるよりも暗めに写った

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。落ち着いた色で明るく撮れたが、もう少しコントラストが強く出てほしい気もした。ほかのの2機種に比べると、画角が若干狭いため、建物の撮影では苦労することがありそうだ

 

比較3●花を撮ってみた!

晴天の日に、花壇で咲き誇る花を撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「花」と認識され、鮮やかな色で撮影できた。人によっては、やや眩しく感じるほどの明るさだ

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。明るくナチュラルな色で撮れた。多くの人に好まれる色で撮影できる印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。晴天での撮影だったが、3モデルの中では、最も落ち着いた色調で、光が当たる部分が飛び気味になることもなかった

 

比較4●人物を撮ってみた!

最後に、ポートレート写真も撮ってみました。どの機種も「写真」「自動」などのオートで撮影したところ、HUAWEI P20 Proは「ポートレート」モードに切り替わり、背景をぼかした写真が撮れました。なお。Galaxy S9+も「ライブフォーカス」という機能で背景をぼかした写真が撮れます。Xperia XZ2 Premiumも今後のアップデートで、背景ぼかし撮影に対応することが予告されています(2018年8月6日時点)。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「ポートレート」と認識され、背景が自然にぼけた。肌の色・明るさなども適切な印象

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。美肌モードなどを設定したわけではないが、明るく健康的な肌色で撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「ソフトスナップ」と認識された。3モデルの中では、最も実際に見える色に近い色で撮影できたが、人物の肌はもう少し明るく写ったほうがうれしいかも……

 

結論●どれも優秀で決め手は好みの色となる! 望遠用途とディスプレイも考慮に入れよう。

個人的な印象としては、どの機種もコンパクトデジカメに匹敵する撮影画質を実現していると感じました。空の青、木々の緑、鮮やかな花の色……、機種によって色の表現には若干差があります。ある程度、補正することはできますが、好みの色で撮れる機種を選ぶとよいでしょう。

 

Xperia XZ2 Premiumは、ほかの2モデルに比べると画角が狭いことに弱点を感じました。景色を広く捉える写真を撮りたい人には、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+のほうが有利でしょう。また、望遠でも撮りたい人は、ズームレンズを搭載したHUAWEI P20 Proがおすすめです。

 

だたし、比較項目には入れませんでしたが、3モデルはディスプレイの解像度がそれぞれ異なります。HUAWEI P20 Proは2240×1080ドット、Galaxy S9+は2960×1440ドット、Xperia XZ2 Premiumは3840×2160ドットです。撮った写真を高精細生まで楽しめるという意味では、Xperia XZ2 Premiumに軍配が上がります。

 

次回はさらにカメラの真価が問われる「夜景編」! ぜひチェックしてくださいね。

たった2ワード理解すれば節約実現!? キャリアスマホで格安SIMを使う方法

「月々のスマホ代を抑えたいなら格安SIMがおすすめ!」「○○プランにするとスマホ代がこんなにおトクに!」…スマホ代を安くしたいと考えている人なら、こんなフレーズに見覚えがあるはず。

 

 

試しに調べてみると、どうやら格安SIMを使えばスマホ代をかなり安くできるらしいことはわかった。でも、「MVNO」や「SIMロック解除」といった言葉が出てきて、全然ピンと来ない……。こんな経験ありませんか? 格安なのは魅力だけど、なんだか難しそうですよね。

 

でも大丈夫。今回は、今まで格安スマホを知らなかった人にもわかるように、どうすればキャリアのスマホで格安SIMが利用できるのかを説明していきます。

 

その前に、まずは「MVNO」と「SIMロック解除」の2つのキーワードを押さえておきましょう。この2つを理解しておけば、格安SIMの利用方法や、その際の注意点がはっきりと見えてきます。

 

押さえておきたいキーワード①:「MVNO」

ひとつ目のキーワードは「MVNO」。「スマホ代 節約」などで検索すると、ほぼ必ず目にする言葉です。「MVNO」とは、格安SIMを提供する通信事業者のこと。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借り受けて、スマホやタブレット端末を格安で利用できるサービスを展開しています。

 

主なMVNOがどのキャリアから回線を借り受けているか(どのキャリアに対応しているか)を表にまとめました。

 

・MVNOごとの借り受けている回線一覧

 

ドコモ回線を借り受けているMVNOが多いですね。以前はほとんどがドコモ回線でしたが、au回線のMVNOも増えました。最近では、ソフトバンク回線のMVNOも少しずつ出てきています。

 

複数のキャリアの回線を使ったサービスを提供しているMVNOもありますね。3キャリアすべてに対応しているのは、LINEモバイルとmineo(ソフトバンク回線は9月4日から)だけです。

 

いま使っているキャリアスマホで格安SIMを利用する場合、MVNOのキャリアに対応しているのかが非常に重要になってきます。その理由は、次のキーワードから見ていきましょう。

押さえておきたいキーワード②:「SIMロック解除」

 

 

2つ目のキーワードは「SIMロック解除」。格安SIMを利用するうえで一番わかりづらい言葉かもしれません。ここを乗り越えるための前提として知っておきたい、「SIMカード」と「SIMロック」についても簡単に説明していきます。

 

まず、「SIMカード」とは、電話番号を特定するための固有のIDや契約情報などが記録されているカードのこと。端末を識別する身分証のようなものですね。

 

↑スマホ本体の上部や側面などにSIMカードの挿し込み口がある

 

キャリアスマホには、他社のSIMカードを読み込めないように制限がかけられています。これが「SIMロック」です。SIMカードは、同じキャリアのスマホにしか挿せず、他社のSIMカードを使うには、ロックを解除しなければなりません。

 

これはMVNOの格安SIMでも同じです。MVNOはいずれかの大手キャリア系に属すことはすでに触れました。つまり、たとえばドコモのスマホで、auもしくはソフトバンク回線のMVNOの格安SIMを利用したいときには、「SIMロック解除」が必要になります。

 

ただし機種によっては、特定のキャリアの通信方式に対応していないことがあります。その場合、ロックを解除しても使えないことがあるので注意しましょう。

 

iPhoneは3キャリア共通なのでSIMロック解除なしで使える

なお、iPhoneは3キャリア共通の仕様になっているので、ロックを解除すれば、基本的にどのMVNOでも格安SIMを利用できます。ただし、SIMロック解除ができるのはiPhone 6s以降のiPhoneになります。

 

ここまでの要点を簡単にまとめます。覚えておきたいのは以下の2点です。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つのグループがある

②他のキャリア回線の格安SIMを利用する場合は、「SIMロック解除」が必要になる

 

MVNOのなかには、サービスを利用することでポイントがもらえ、そのポイントを月々の支払いやネットショッピングで利用できるなど、付加サービスを提供しているところもあります。

 

わざわざロック解除をするのは面倒かもしれませんが、MVNOのそういったプランやサービスを確認したうえで、他のキャリア回線の格安SIMを利用したいという場合は、SIMロック解除という選択肢も覚えておいてください。

 

キャリアのスマホで格安SIMを利用するには

ここまできたら、あとは「SIMロック解除をする必要があるのかどうか」を確認するだけです。以下、キャリア別にSIMロック解除をする必要があるかどうかを表にまとめました。

 

ドコモスマホの場合

 

ドコモAndroidスマホの場合はとてもシンプルです。同じドコモ系の格安SIMであれば、SIMロック解除の必要はありません。格安SIMの大多数はドコモ回線を利用しているので、ドコモスマホは最も選択肢が豊富といえるでしょう。

 

au系、ソフトバンク系の格安SIMを利用する場合に、解除が必要になります。

 

auスマホの場合

 

auは他の2キャリアとは違い、やや複雑になっています。VoLTE(※)に対応している機種は、au系の格安SIMであってもロック解除が必要になります。ただし、2017年8月以降に発売された機種は、解除せずに使用できます。(※VoLTE…4G LTEを活用した高音質な音声通話ができる機能)

 

VoLTE非対応の機種(2014年秋までに発売された機種)は、au系の格安SIMを利用する際に解除は不要です。ただし、これらの機種はそもそもSIMロック解除ができない仕様になっているため、ドコモ系、ソフトバンク系の格安SIMは利用できません。

 

ソフトバンクスマホの場合

 

ソフトバンクもドコモと同じように、ソフトバンク系の格安SIMであれば、基本的には解除は必要ありません。ドコモ系、au系の格安SIMを利用する場合に解除が必要です。

 

1つ注意したいのは、ソフトバンク系のMVNOが提供しているプランはiPhone向けのものが多いこと。ソフトバンクのAndroidでソフトバンク系の格安SIMを利用したい場合は、きちんとそのMVNOのプランを確認しましょう。

 

先述のとおり、機種によってはあるキャリアの通信方式に対応していないものもあります。対応していない機種のSIMロックを解除しても格安SIMは利用できません。

 

MVNOのホームページには、格安SIMが利用できる端末を自社で確認した「動作確認済み端末一覧」などが掲載されています。プランを検討する前に、まずは自分のスマホがそのMVNOの格安SIMを利用できるかを必ず確認しましょう。

 

まとめ

お疲れ様でした。「MVNO」「SIMロック」などのやっかいなキーワードを噛み砕きつつ、格安SIMを利用する条件や注意点などを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後に、改めてポイントを確認しましょう。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、SoftBank系の3つのグループがある

②異なるキャリアの格安SIMを利用するには、SIMロック解除が必要

③MVNO各社のホームページで「動作確認済み端末一覧」を見て、自分のスマホが使えるか確認する

④自分の利用状況に合ったプランを選ぶ

 

この4つを念頭に格安SIM選びをすれば、購入後に通信できないといった問題はなく、手持ちのキャリアスマホで格安SIMが利用できるはずです。本記事を参考に、ぜひ格安SIM生活を始めてみてください。

 

※本記事は2018年8月上旬時点の情報を元にしています。

【2018年版】arrowsとMONOとLG styleとAQUOS徹底比較! docomo withスマホさくっと総まとめ

docomo withは、NTTドコモのスマートフォン向け料金プランです。このプランに対応する機種を購入すると、毎月1500円の割引を受けられます。

 

 

特定のスマートフォンを購入すると、1500円引きになるというお得なプランで、対象機種には3万円~4万円前後の安価な機種が揃っています。これまで筆者は、2018年のdocomo withスマホ全機種のインプレッションを執筆してきました。そのなかで感じた良し悪しを、本記事ではまとめたいと思います。

 

 

 

まずはあらためて4機種のご紹介から。

 

MONO MO-01K

 

↑機能を絞りこんで、2万円台半ばという低価格を実現した。キッチンタイルのようなシンプルなデザインで、どんなファッションにも馴染みやすい

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

AQUOS sense SH-01K

 

↑AQUOSシリーズの廉価モデル。発色と消費電力に優れたIGZOディスプレイを採用し、濡れた手でも操作できるといった特徴も備える。丸みを帯びたデザインで、手へのフィット感は◎

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

arrows Be F-04K

 

↑コンクリートへの落下試験などをクリアした、タフネス性能が自慢。右側面の電源ボタンをスクロール操作に使える「Exlider(エクスライダー)」という独自機能を搭載する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

LG Style L-03K

 

↑docomo with随一の性能を誇る。チップセットこそミドルレンジ向けだが、メモリーやストレージ容量はフラッグシップモデルにも迫る。トレンドのノッチ付き大画面ディスプレイを採用。オーディオでは専用DACを搭載し、イヤホン接続時の高音質再生に対応する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「LG Style L-03K」編

ひと目で分かる「ここがGood!」

今回レビューした4つの機種の、良かった点、イマイチな点を一覧表にまとめました。レビューとあわせて参考としてご活用ください。

 

 

持ちやすさ、ディスプレイ、カメラ性能の3点は私が触った上での評価になります。やはり、お値段との兼ね合いで端末にどこまで求めるか、が選びのポイントとなるでしょう。ぜひ各レビュー記事とあわせて参考にしてください。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「デザイン&サイズ」の意外な差

人気のスマホ、ソニーのXperiaシリーズの2018年夏モデルが出揃いました。中核モデルの「Xperia XZ2」と片手に収まるコンパクトサイズが魅力の「Xperia XZ2 Compact」は約半年ぶりに、高精細4Kディスプレイを搭載する「Xperia XZ2 Premium」は約1年を経て入れ替わります。

 

↑2018年にソニーが発売するXperiaの新製品、「Xperia XZ2 Premium」(右)「Xperia XZ2」(中央)「Xperia XZ2 Compact」(左)の3機種の実力をチェックしてみた

 

前のモデルからどこが進化したのか、差分をチェックしながらそれぞれの実力を全3回のレポートに分けて明らかにしていきましょう。最新Xperia XZ2シリーズの中であなたにオススメのモデルはどれでしょうか? 今回は簡単な基本スペックに触りつつ、外観とデザインを中心に紹介していきたいと思います。

 

【基本スペック】最新のSnapdragon搭載やワイヤレス充電対応などが押さえどころ

3つの新しいXperiaはともにクアルコムのモバイルデバイス向けハイエンドSoC(システム化されたICチップ)である「Snapdragon 845」を搭載しています。CPUやモデムの処理性能が高く、受信時最大1Gbpsに迫る通信速度を叩き出せる実力を備えています。XZ2 PremiumとXZ2 Compactはメインメモリが前のモデルよりも強化されているので、アプリの動作やマルチタスク処理のサクサク感も高まっています。

 

XZ2 PremiumとXZ2はワイヤレス充電に対応しました。iPhone X/8/8 Plusと同じQi規格に対応したワイヤレス充電ができます。もし家族が最新のiPhoneユーザーならワイヤレス充電器をシェアして使えます。

 

生体認証によるセキュリティロックは、3機種とも今では一般的になった指紋認証に対応です。虹彩認証や顔認証が搭載されていないのは少し物足りない感じもしますが、そこは堅実な進化を一歩ずつ辿ってきたXperiaらしくもあります。本体はIPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応です。内蔵バッテリーは3機種ともに前モデルよりも容量がアップしています。

 

↑XZ2は4色のカラバリが登場

 

↑XZ2 Compactもカラバリは4色

 

【画面サイズ】3機種ともに前モデルからサイズアップ。なのに本体はスリムなまま

ソニーのXperiaはこれまでにも基本的に3つのサイズに分かれてそれぞれが進化してきました。2015年の秋まで展開してきたフラグシップの「Xperia Z」シリーズを受け継いだXperia XZ2は画面のサイズが約5.2インチから約5.7インチに大型化。

 

↑約5.7インチ、アスペクト比18対9と縦長にして持ちやすくなったXZ2

 

↑中核モデルのXZ2とXZ1(左側)のサイズ感などを比べてみた。やはりXZ2は縦長になっていることが見た目にもよくわかる

 

↑本体のサイズもXZ2はやや縦方向に伸びている

 

↑その分横幅はXZ2の方がややスリムに

 

コンパクトサイズのXZ2 Compactも従来の約4.6インチから約5.0インチにサイズアップ。とりわけXZ2 Compactは画面が5.0インチにサイズアップしたとはいえ、前モデルのXZ1 Compactから本体サイズをキープしています。最近では女性も片手で持って操作しやすいコンパクトなスマホが少なくなっているので、良い選択肢の一つになりそうです。

 

↑コンパクトサイズのXZ2 Compact。ポリカーボネート素材によるさらっとした手触りのリアパネルとしている

 

最上位機のXZ2 Premiumも、前機種「XZ Premium」の約5.5インチに比べて、約5.8インチにひと回り大きくなっています。

 

↑XZ2 PremiumとXZ Premium(右側)を比較。画面のサイズは約5.5インチから約5.8インチへ大型化

 

全機種ともにいま流行りの「ベゼルレス=全画面ディスプレイ」は採用しなかったものの、ベゼル(=ディスプレイ周囲の縁)のサイズをギリギリまで狭くして、さらにディスプレイのアスペクト比を縦長な18対9としました。XZ2、XZ2 Compactは解像度も従来モデルより高くなり、スクリーンサイズの大型化と本体のスリム化を同時に実現した格好です。

使い込むと実感がわいてくる、大きく変わったデザイン

XZ2シリーズは新しく「アンビエントフロー」と呼ぶデザインの基本コンセプトを採用しました。“流れるようなシームレスなかたち”を表現したというボディは、背面側にかまぼこ型のアールがついています。手のヒラをお椀型に構えながら持つとぴったりとハマる感じです。

 

↑背面は両端から中央に向かった緩やかに全面がカーブした3D曲面ガラスを採用した「かまぼこ型」としています

 

アンビエントフローは本体のカラーリングや素材にも関係しています。上位のXZ2 PremiumとXZ2はリアパネルに3Dカーブドガラスを使って、受けた光を反射(XZ2 Premium)、または透過(XZ2)させてリアパネルのカラーに深みを持たせています。

 

XZ2 Compactのメイン素材はポリカーボネートですが、ザラメのフロスト仕上げの手触りが心地よく、光を拡散させる淡い色合いが個性も引き立てます。側面のアルミフレームはアンテナパターンが目立たないように配置されているので、全体にスキのない高級感があります。ただ、リアパネルはとてもサラサラとした手触りなので、特に片手持ちの時は滑り落ちそうになることもあったので、何かしらのケースは用意したいところです。

 

XZ2 PremiumとXZ2は本体の素材にガラスを使っているので、XZ1とXZ Premiumと手に持った時に感じる重みを比べると、やはりずっしりとくるものがあります。そしてリアパネルがかまぼこ型なので、平置きのワイヤレス充電台に置くと本体が左右に揺れます。さらにテーブルの上に置いたままパネルをタッチして操作しようとするとグラグラっとします。指紋の付着を抑えたいことも考えると、こちらもまた何かしら置き方も改善できるケースが見つけられたらベターだと思いました。ケースを探すときには素材など、ワイヤレス充電対応のものであるかを確認しながら選びましょう。

 

↑背面のデザインが一新されたXZ2 Premium。使い込むほどに違いを実感する

 

指紋センサーがリアパネルにあるスマホも少なくないので、慣れればさほど気にならないと思いますが、デュアルレンズユニットを持つXZ2 Premiumは、本体を縦に構えた時にセンサーの位置が少し低く感じられました。ロック解除の反応はとても良いです。

 

従来のXperiaから乗り換えると、特に使い始めの頃はデザインやハンドリングが実はけっこう大きく変わった実感がわいてくるでしょう。だからこそ新しいスマホに買い換えた変わった手応えがしっかりと得られるのだと言い換えることもできそうです。

 

次回は新しいXZ2シリーズのカメラ性能に深く切り込んでみたいと思います。

 

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「LG Style L-03K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる、個性的なdocomo withのスマートフォンをご紹介。今回は、docomo withきってのハイスペックモデルのLG Style L-03K。

 

 

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docomo withのなかではミドルクラスさながらの大画面ディスプレイを備えるなど、ワンランク上の性能を備えています。価格も頭ひとつ抜けており4万176円。しかし、docomo with対象外の端末と比べて安価なのは変わりありません。

 

デザイン・持ち心地

5.5インチの大画面ディスプレイを搭載しながら、横幅は5インチディスプレイとほぼ同じくらいの狭額縁を実現。背面にはなめらかな傾斜を持たせ、手にスポッと収まるような形状になっています。

 

↑ひと回り大きめの5.5インチディスプレイを搭載しながらも、手に収まる大きさになっている

 

↑背面に指紋センサーを搭載。やや上にあり、人によっては押しづらいと感じるかもしれません

 

↑側面フレームに近づくにつれて薄くなっていくデザインで、スペックの数値よりも薄く感じられます

 

コンパクトな設計ながら防水・防塵もしっかり対応し、タフネス性能も備えています。耐衝撃、耐振動、高温動作、低温動作など14項目について、MILスペックに準拠した試験で確認されています。

 

ディスプレイ・操作性

2018年のトレンドとなっている縦長ディスプレイを搭載。縦横比18:9で、Webサイトの記事やSNSのタイムラインを一度に多く表示できます。解像度はフルHD+となっています。

 

音にこだわっているのもこのスマホの特徴のひとつ。ハイレゾ音源の再生にも対応し、オーディオ出力用に高品質な「Hi-Fi Quad DAC」を搭載しており、大音量でも音割れしにくくクリアな音で再生できます。さらに「DTS:X 3D Surround」にも対応。ライブ音源や動画を臨場感のあるサラウンド音質で楽しめます。

 

↑ソフト面でもオーディオ機能が充実している

 

そのほか、ワンセグチューナーも搭載。ワンセグを視聴するためにはイヤホンや付属のケーブルを接続する必要があるので、実用性は今ひとつかもしれません。さらに、おサイフケータイもサポートしており、日本向けの独自機能を一通り備えていることになります。

 

チップセットこそミドルレンジ向けの「Snapdragon 450」ですが、メモリーは4GB、ストレージは64GBと、ハイエンドモデルに近い容量を搭載。軽量な3Dゲームならプレイできるスペックを備えます。ゲームプレイ時には「ゲームツール」を利用可能。画質を制限して動作を安定させたり、プレイ中の通知をオフにしたりすることで、さらに快適にプレイできます。

 

LTEの通信速度は下り最大262.5Mbpsに対応。この数値は規格上の最大速度ですが、実測値でも下り最大150Mbpsの他機種よりも安定して通信できます。

 

カメラ

背面カメラは1620万画素、インカメラは800万画素。撮影中に彩度をコントロールできる「食べ物」モードや、2~4枚撮影した写真を1枚にまとめる「グリッドショット」など、ちょっと珍しい撮影機能を搭載します。

 

↑陰影が強めに出て、荘厳な印象に仕上がっています

 

↑夜景は全体に明るく撮れますが、明るい看板は色飛びしていまっています

 

若干黄色に引っ張られている印象ですが、明るめに写っています

ハイエンド機と同等に長く愛用したい人&音楽再生を楽しむ人!

LG Style L-03Kは、docomo withの中では高価格なモデルになりますが、それに見合ったスペックや性能はしっかり備えています。スマートフォンを物持ちのいい人はこの機種を選ぶと、より長く使うことができるはずです。

 

また、オーディオ再生機能はLGのフラッグシップモデルとも共通で強みとするところ。他社のハイエンドモデルにも匹敵するポテンシャルを備えているので、音楽を楽しみたい人にも適しているでしょう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「AQUOS sense SH-01K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、多機能性が特徴的な「AQUOS sense SH-01K」です。

 

 

AQUOS sense SH-01Kは、シャープが製造するAndroidスマートフォンです。ドコモオンラインショップでの価格は3万456円。防水やおサイフケータイといった機能を備えながら、鮮やかなディスプレイを搭載している点が特徴です。

 

デザイン・持ち心地

手に持った時のフィット感で選ぶなら、AQUOS sense SH-01Kは有望な選択肢になるでしょう。背面の角に丸みを持たせて、女性の小さな手でも持ちやすいデザインになっています。

 

↑マットな質感の背面。丸みを帯びた持ちやすい形状です

 

↑側面の出っ張った部分が手のくぼみにうまくフィットします

 

レビューで使用したカラー「Velvet Black」は、前面にラメ装飾を施した黒系色で性別問わず抵抗感なく使えそうです。ディスプレイの下には指紋センサーを配置。親指でロック解除ができるこの配置なら、指紋認証を利き手にかかわらず便利に使えます。

 

↑前面に指紋センサーを搭載。親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチで、高画質で消費電力が少ないIGZO液晶ディスプレイを採用。解像度は上位機種と同じフルHDで、きめ細やかに表示します。色再現性では、デジタルシネマ規格に準拠した実物に近い色味で映し出すとしています。

 

↑docomo with4機種の中でも、AQUOS senseは写真を映した時の発色が鮮やかで、特に赤色が鮮明に表現されているという印象を受けました

 

タッチ操作の応答性にも力を入れており、多少の水滴がついていても問題なくタッチ操作が行えます。一方で、検証中の操作ではややもたつきを感じるシーンもありました。ディスプレイがフルHDと高解像度なためか、ホーム画面のページ送りなどは、「MONO MO-01K」などと比較してワンテンポ遅れて表示される印象です。

 

シャープ独自の機能として、「エモパー」を搭載しています。エモパーは、スマートフォンが“語りかけて”ニュースや天気などを教えてくれる、ユーモラスなAIアシスタントです。このほか、横からの覗き見を見えづらくする「のぞき見ブロック」機能を備えています。

 

 

なお、このモデルは発売日(2017年11月10日)から2年間のソフトウェア更新と、最大2回のOSバージョンアップが保証されている端末でもあります。最新のOSやセキュリティーで長く使えるというのも魅力の1つでしょう。

 

カメラ

メインカメラは約1310万画素、インカメラは約500万画素。オートモードのほか、花火に特化した撮影モードやタイムラプス撮影モードなどを搭載します。撮れた写真は見た目に近い色味になっています。プリントしても違和感が少ない、オーソドックスな画作りと言えるでしょう。

 

↑自然な色みで、目で見た色に近い仕上がりになっています

 

↑夜景だと全体的に暗めな写りだが、手前右側の看板が白飛びせずはっきり写っているのが好印象です

 

↑照明の影響で暖色によっているが、ディテールはくっきり映している

写真や動画を観ることが多い人に!

AQUOS sense SH-01Kは、鮮やかなディスプレイで写真や動画を楽しみたい人にはピッタリなスマートフォンです。水滴に対する誤操作が少ないので、お風呂や炊事中に動画を観ることが多い人にも適しています。

 

手の小さな人でも持ちやすいデザインに、カラーも男女ともに似合いそうな4色をラインナップ。スマートフォンは見た目や持ち心地で選ぶという人にもおすすめできます。

「ごちゃごちゃ充電コード」をスッキリ解決! 中国発の先進的な充電ステーション

中国深センを拠点とする「Fenergy(明能)」という会社がクラウドファンディングで開発を進める「XPro」。iPhone Xなど、計5台のデバイスをスタイリッシュに充電できるチャージステーションとして注目されています。獲得資金はすでに目標金額を超えており、iPad、iPhone、Apple Watch、Android端末、モバイルバッテリーなど、様々なデバイスを一度に高速チャージできるのが特徴。ワイヤレスチャージもできる先進的なプロダクトです。

 

4台のUSBケーブルチャージ+1台のワイヤレスチャージを一度に行える

所有するデバイスが増えてくると、それを管理するのも大変です。充電の際、机の上がコード類でごった返してしまうのは日常風景かもしれません。

 

XProは1度に5台ものデバイスを同時に充電できるうえ、これから増えてくるであろうワイヤレス充電デバイスも使えます。クイックチャージQC3.0にも対応しており、それによって通常の4倍速で充電が完了するのも特徴。XProとデバイス本体が接する部分はシリコンで覆われているため、大切なデバイスを傷つけることはありません。ワイヤレス充電は10Wで、一般的な5Wのワイヤレス充電器より高速で充電が完了します。

注目すべきは、ワイヤレス充電器が本体から着脱可能であるという点。ワイヤレス充電器を本体から取り外して好きな場所でスマホ1台を充電することができるんですね。枕元に置くだけでワイヤレス充電できるため、薄暗い部屋で充電口を探す必要もありません。

シリコンでできているデバイススタンドは、iPadやスマホを縦置きで充電できるようになっており、机上の省スペース化に貢献します。USBポートには、モバイルバッテリーや卓上のミニ扇風機なども接続可能。

クラウドファンディングでの支持率がすでに100%超え


Fenergyが面白い商品を開発しようとしているのは、中国最大のBtoCで、アリババ傘下の”タオバオ”が行うクラウドファンディング(淘宝众筹)です。XProの獲得資金は目標金額の109%に到達。1000人近くの支持者がおり、21万元(350万円)を超える資金が集まっています。

 

個人的な用途で使うのはもちろん、オフィスの共用タブレットやスマホの充電ステーションとしても使用できます。カフェやバーなどで充電サービスを提供する際にもよいでしょう。

 

XProの開発に携わるFenergyは2009年にスタートした企業で、モバイルバッテリーや充電器を専門に製造するメーカーです。生産工場は国際標準の検査をクリアしているため、品質にも信頼が置けるかもしれません。

「INFOBAR xv」が発表されたので、会社の机から出てきた「INFOBAR 2」と比べてみた。

このカラーリングとこのフォルムに見覚えはありませんか? KDDIから先日発表された携帯電話「INFOBAR xv」です。

 

↑カラーは「NISHIKIGOI」「NASUKON」「CHERRY BERRY」の3種類

 

「INFOBAR」は「au Design project」の第1弾として2003年に発表された携帯電話。初代の発売以降はシリーズとして、「INFOBAR 2」やスマートフォンタイプの「INFOBAR A01」が発売され、2015年の「INFOBAR A03」が直近の発表になりました。

 

今回発表された「INFOBAR xv」は、初代「INFOBAR」の発売から15周年を記念したもの。初代と同じく深澤直人氏がプロダクトデザイナーを務め、当時のカラーとデザインを受け継いだモデルになっています。

 

筆者が初めて携帯電話を持ったのは今から約10年前、中学生の頃。携帯電話のカタログでINFOBARを見て、「かっこいい!」と思ったのを思い出しました。このデザインは今見ても新しい感じがします。

 

↑大きさは横48×縦138×厚さ14mm。このサイズ感が懐かしい…

 

INFOBAR xvには、歴代のINFOBARでは実現できなかった、キーの周りにフレームがない「フレームレステンキー」が搭載されています。スマホが一般的になった今だからこそ、物理的にボタンを押す感覚が新しいですね。

 

↑中央の「clear」ボタンが懐かしくないですか?

ちなみにこのINFOBAR xv、冒頭でサラッと触れましたが、スマホではなく「携帯電話」です。いわゆる「ガラケー」。4G LTEに対応し、3.1インチWVGA(480×800)のディスプレイ、約800万画素のカメラを搭載しています。

 

↑裏面はなめらかな質感のデザイン

 

バッテリー容量は1500mAh、内蔵メモリ8GB、外部メモリはmicroSDカード(最大32GB)。Bluetooth、Wi-Fiに対応。テザリング機能も備わっています。LINE、+メッセージ、PCメールも利用可能。

 

また独自機能として、スマホ音声アシスタント呼出機能も新たに搭載。スマホと連携して、電話で話すスタイルで、INFOBAR xvから「Googleアシスタント」や「Siri」を操作できます。

 

↑スマホを鞄などに入れたまま、音声アシスタントを利用できる

 

筆者はスマホのカメラに強くこだわりがあるわけではなく、インターネットもタブレットを使って利用しているので、アプリの追加はできなくても、電話やメール、LINEが使えるならそれなりに満足できる気がします。

 

スマホを買ったはいいけど、結局使っているのは電話とメールとたまにLINEといった人や、通話は携帯で、インターネットなどはスマホかタブレット、という2台持ちの人にはおすすめかもしれません。

 

無駄に大きくないサイズとおしゃれなデザインも、大画面のスマホが当たり前になっている若い人にも2台目として需要があるかもしれません。

 

↑現時点でのUIのイメージ

 

発売に先駆けて、7月12日から8月30日(木)18時までクラウドファンディングを実施しています。INFOBAR xv専用のケースや、原寸大のオブジェがもらえたり、INFOBAR xv本体のクレジットタイトル画面に名前を記銘できたりと、さまざまな特典が用意されており、INFOBARのファンに向けたサービスも行っています。

 

↑INFOBAR xvの専用ケース

 

会社の引き出しを探してみたところ、なんと11年前に発売された「INFOBAR 2」を発見!当時、筆者は中学1年生。まだケータイは持っていませんでした。

 

↑INFOBAR xvと似たデザインのUI

 

さすがにもう使えないのかなと思いきや、充電して電源を入れると、おもしろいほどサクサク動きます。

 

標準サイズのSIMが手元になかったので、通信はできませんでしたが、まだまだ現役としても活躍しそうな様子。デザイン的にはアリなので、サブ端末として使ってもよさそうです。

 

↑激しく劣化した背面。どうしたらこんなにボロボロになるのか……。「鍵と一緒にポケットに入れていたからです」(かつての所有者(35)談)

 

ついでにINFOBAR xvとINFOBAR 2のスペックを比べてみました。三洋電機って携帯電話を製造していたのですね、初めて知りました!(三洋電機は、2008年に京セラに携帯電話事業を売却)。

 

ディスプレイやカメラのスペックには、さすがに古さを感じますが、意外にもINFOBAR xvには搭載されていない、ワンセグやFeliCaに対応していたりします。まあ、2.6インチ(!)の小さい画面でワンセグを見ることはなさそうですが……。

 

↑INFOBAR 2には、ワンセグやFeliCaが搭載されている

 

懐かしすぎて余談が過ぎましたが、スマホは機能が豊富すぎて手に余るという人はINFOBAR xvを検討してみてはいかがでしょうか。発売は2018年秋とまだ先ですので、まずは名前をしっかり覚えておきましょう。

来年の手帳は紙とデジタルのいいトコ取り! アプリが進化した「スマレコダイアリー2019」

スマートフォンアプリと連携する手帳「スマレコダイアリー2019」が、ナカバヤシより8月中旬に発売されます。価格は324円~1620円で、7サイズ9製品が用意されています。

↑紙の手帳に書き込んだ予定をスマホで管理できる「スマレコダイアリー2019」

 

スマレコダイアリーは、紙の手帳に書いた内容をアプリで管理できる製品。手帳に書き込んだ予定をスマホの専用アプリで撮影すると、書き込んだ日付ごとに整理されて保存。アプリのカレンダーから表示できるようになります。

 

手帳サイズからA5サイズまで、全7パターン9品目をラインナップ。予定を一覧できる月間・週間カレンダーと、詳細に記録できるノートを組み合わせて利用できます。

↑月間カレンダー、週間カレンダー、ノートなど7パターンのラインナップ

 

2019年版ではアプリがリニューアルされ、よりシンプルなデザインになりました。これまでは横型だったスケジュール画面は、片手操作がしやすい縦画面に変更されました。

 

さらに、AIを活用した新機能が追加。月間カレンダー画面などを撮ったとき、書き込みがある日付だけがアプリに登録されるようになりました。空白にした日付は自動で省かれ、より機能的に使えるようになっています。

↑月間カレンダーをアプリで撮ると、書き込んだ部分だけが記録される

 

↑別の手帳に書き込んだ内容を日付ごとに一覧表示できる

 

図などを記録しやすい紙の利点と、日付で串刺し検索できるデジタルの利点を併せ持った「スマレコダイアリー2019」。紙の手帳をよりスマートに使いこなす、ひとつの最適解と言えそうです。

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

「ロマンがあるなぁ…」 世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom」にガジェット好き大興奮!

世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom(アトム)」が、クラウドファンディングサイトCAMPFIREに登場。SNSなどで「こういうガジェット大好き」「ロマンがあるなぁ…」と話題になっている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

超小型タフネススマホに興奮の声続出!

手のひらに収まる96mm×45mm×18mmサイズの「Atom」は、サブスマホにも使える小型ガジェット。超小型ながら約1600万画素カメラ、指紋認証、防水、防塵、耐衝撃、NFC、ゴリラガラスといったあらゆる機能を兼ね備えている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

もちろんデュアルSIMカード&ユニバーサル4Gバンドにも対応。デュアルSIMカードはAndroid携帯電話の標準機能だが、2枚目のカードは少し低速のGSMのネットワークで作動する。しかし、「Atom」はデュアル4Gネットワークで両方のSIMカードをサポート(SIMが4Gに対応していない場合は3G)。技術的にすべての4Gネットワークをサポートしていて、主要なモバイルキャリアのネットワークにおいてテスト済み。もちろん国内主要3キャリアでも使用可能だ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

さらに、プログラマブルキー機能も。お好みの機能を割り当てられるボタンが端末側面に搭載されているので、お気に入りのアプリをワンボタンで起動可能。カメラ機能を割り当てれば、液晶に触れなくても写真を撮ることができる。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

USB OTGにも対応済みで、データや写真を他のデバイスに転送できる「Atom」。SNSなどからは「玩具みたいな小ささでこの機能は本当なの? このスマホはガジェット好きにはたまらん!」「めっちゃ欲しい。でも新しい携帯とかいらない。しかしめっちゃ欲しい。迷う…」「Atomが来れば初めての小型端末。Jelly Pro買わずに耐えたけど、Atomは無理だった」「小型スマホと聞いて、ググって5分でポチった」といった興奮の声が。

 

7月19日現在、CAMPFIREでの支援総額はおよそ870万円(目標金額の870%)の大盛況ぶり。ガジェット好きならチェックしておくべき機種かもしれない。

 

アウトドアにも大活躍!

CAMPFIREには3種類のリターンコースがあり、割引で「Atom」を購入できる。残念ながら「19990円」のコースは売り切れてしまったのだが、「22290円」と「24490円」のコースは支援可能。さらにプラス料金を支払えば、アウトドアに大活躍するアクセサリーを追加できる。

 

アクセサリーは、バッグなどに取りつけられる「クリップ」(1399円)、ランニング時などに活躍する「アームバンド」(1499円)、サイクリング時に嬉しい「自転車マウント」(1699円)の3つ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

ポータブルでパワフルな「Atom」は日常使いだけでなく、アウトドアにも大活躍すること間違いなしだろう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「arrows Be F-04K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、タフネスボディが特徴の富士通製「arrows Be F-04K」です。

 

 

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さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

arrows Be F-04Kは、富士通製のAndroid 8.1搭載スマートフォン。ドコモオンラインショップでの価格は3万3696円となっています。タフネス性能が最大の特徴で、防水、おサイフケータイやワンセグといった機能も一通り備えています。「Exslider(エクスライダー)」という縦スクロール操作を快適にする独自機能も用意されています。

 

デザイン・持ち心地

バンパーのようなフレームで囲われたデザインで、一定の厚みがあることから、手の小さな人には若干持ちづらく感じられるかもしれません。

 

↑側面フレームに多少のふくらみはありますが、四角に近い形状です

 

スリムなボディですが、タフネス性能を備えています。落下や耐衝撃、防水、防塵、高温や低温時の動作など、23項目に渡って、米国国防総省の物資調達基準「MILスペック」に準拠した試験を実施。高い耐久性を実現しています。

 

↑その防水性能の高さから、食器用洗剤や泡ハンドソープで洗えるようになっており、手軽に洗って清潔な状態で使えます

 

右側中央に配置された電源ボタンが指紋センサーになっており、右利きなら親指でロック解除ができます。左下にストラップホールを装備。右上には伸縮式のワンセグ用アンテナが用意されています。

 

↑右側面に指紋センサーを搭載。右利きなら親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

ディスプレイは5インチで、HD解像度のIPS液晶を搭載。ユニークなのは「Exlider」と呼ばれる指紋センサーを使った機能。指紋センサーを上下になぞることで、画面をスクロールできます。SNSのタイムラインなど、縦長の画面で指先の動きだけで高速に表示できます。右利きなら親指で快適に使える一方で、左手の人差し指で操作しようとすると持ちづらくなるので、左利きの方は購入前に確認した方が良いでしょう。

 

↑Exslider。スクロールを速度が5段階で変化する設定を選べば、Webサイトをサクサク閲覧できます

 

プリインストールアプリは少なめですが、ハイレゾ音声対応の音楽プレイヤー「HF Player」やヘルスケアアプリ「ララしあコール」、写真を高速に表示できるアルバム「Scene」など、一通りのアプリが揃っています。

 

↑ワンセグ用に伸縮式のアンテナを搭載しているのもポイント。イヤホンを持ち歩かずに使えて便利です

 

カメラ

カメラはオート撮影に特化した造りで、設定項目はほとんどありません。どんな状況でもシャッターボタンを押すだけでそこそこの出来の写真が撮れるようになっており、スマホの操作に不慣れな人でも、すぐ馴染めるでしょう。

 

↑やや落ち着いた彩色。手前の木の葉の緑が色飛びせずしっかり出ています

 

↑照明につられて暖色に寄り気味ですが、鶏肉のみずみずしさがよく表現されています

なるべく機種変せずに長く使いたい人に

arrows Be F-04Kは、docomo withの中でももっとも頑丈なスマートフォンです。落として割れるスマホはイヤだと考えるなら、この機種を選ぶのが正解でしょう。ハンドソープで水洗いにも対応するので、衛生面を気にする人にもおすすめ。あまり最新機にこだわらず、なるべく機種変せずに使いたい人には最適だと思います。

 

最低限必要なアプリはひとり通りプリインストールされているため、アプリを追加する手間が少なくて済むのも特徴といえます。初めてのスマートフォンにも適しているでしょう。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「MONO MO-01K」編

ドコモの新プラン「docomo with」。特定のスマートフォンを購入すると、毎月の料金が1500円引きになるというお得なプランです。対象機種には3万円~4万円前後と安価なモデルが揃っています。個性があるdocomo withのスマートフォンから、4機種をチョイスしてレビューしたいと思います。1機種目は「MONO MO-01K」です。

 

↑MONO MO-01Kは、一括端末料金は2万5272円で低価格なdocomo withの端末中でもっとも安価なモデル

 

この価格を実現した理由のひとつは、同時期に発売された他の機種よりも低いグレードのチップセットを搭載し、性能を抑えたこと。そして、ワンセグ、おサイフケータイといった機能が大胆に省かれています。とはいえ、製品からは、ただ機能を抑えて“格安”にしただけではない工夫も見てとれます。

 

デザイン・持ち心地

両面にガラスを使った筐体に安っぽさは感じません。白や黒でシンプルにまとめたデザインは、どんなコーディネートにも合うでしょう。この価格のモデルながら、防水にはしっかり対応。本体の側面にはマナーモードへの切り替えスイッチを備えていたり、底部にはストラップホールを用意していたりと、普段使いを意識した細やかな配慮がみられます。

 

↑赤い部分はマナーモードの切り替えスイッチ

 

↑ストラップホールが用意されている

 

ツヤツヤした背面はタイルのようで手触り良好。ただし、箱型の形状のため、手に包むように持つと手のひらに角が当たってしまいます。持ち方は工夫した方がよさそうです。

 

↑背面は至ってシンプル。タイルのようなツヤ感があります

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチと、最近の主流のサイズを搭載。ディスプレイの解像度はHDと、ハイエンドモデルに比べると抑えめ。画質も若干青みが強く、荒さが目立つ印象ですが普段使いでは気にならない程度でしょう。

 

メモリは3GBと、安価なモデルにしては大容量を搭載しているので、Webサイトの閲覧や、動画の再生など、一般的な操作でひっかかりを感じることはなさそうです。性能が低いとはいえ、電話やメール、SNSといった機能には十分こなせます。

 

docomo withシリーズで共通のドコモ製アプリのほか、電卓や時計、ノート、レコーダーといった単機能のツール系アプリをひと通り搭載。32GBの内蔵ストレージのうち約23GBが空き領域となっており、アプリや写真の追加には十分対応できそうです。なお、おサイフケータイ、ワンセグは搭載していません。

 

カメラ

メインカメラは約1320万画素、インカメラは約500万画素。オートでの撮影のほか、シャッタースピードなどを設定できるマニュアルモードも利用できます。また、複数枚の写真から合成写真を作れる「オーバーレイ」モードなど、ひと癖ある機能も備えています。

 

↑カメラのマニュアルモード。露出やシャッタースピードなどを細かく設定できる

 

↑東京駅で撮影。細部を拡大すると、のっぺりした印象を受ける箇所はあるものの、レンガもきちんと描写されている。画角は広めで、景色を大胆に切り取ることも可能

 

↑秋葉原の夜景。全体に明るく描写されていますが、拡大するとほぼ潰れており、明るい看板の白飛びも目立つ

 

↑食事の写真。青がやや強く写りがちなので、美味しそうに撮るにはホワイトバランスを手動で調整した方がよさそう

初心者に最適、2台目スマホという選択肢もアリ!

MONO MO-01Kは、docomo withシリーズでの中ももっとも安価な機種です。ただし、操作性やカメラの品質は価格以上といって良く、まさに“格安”という言葉がふさわしいモデルに仕上がっています。特にコストパフォーマンスを重視する人には、間違いなくおすすめできるモデルです。シンプルなデザインで、必要十分な機能を備えているため、初めてスマートフォンを使う人にも使いやすいでしょう。

 

また、スマートフォンをバリバリ活用している人が、2台目スマホに選ぶにもいい選択肢となるでしょう。ドコモのシェアプランを活用すると毎月の料金も安く維持できます。

ホテルの無料貸し出しスマホ「handy」、テザリング機能で国内旅行者にもメリットアップ?

ソフトバンクとhandy japanは7月2日、都内で共同発表会を実施。資本・業務提携を締結したことを明かしました。「handy」は、ホテル宿泊者が無料で利用できるスマホの貸出しサービスとして知られていますが、ソフトバンクと提携して今後どういったことを実現していくのでしょうか?

 

※過去のhandyの取り組みについては下記の記事を参照。

(1)これぞ新時代のアメニティ! 無料・無制限で使える「客室備え付けスマホ」がついに日本上陸!

(2)「客室スマホ・handy」が理にかなった次の一手。激増する訪日外国人の悩みを「スマートパンフレット」は解決するか?

 

今回、「handy」とソフトバンクが共同開発する領域は「Hotel IoT」「Travel Agent」「Media」の3領域に大別されます。

 

ルームキー替わりになる「Hotel IoT」として

既存のホテルの客室管理システムと連携し、スマートロックや無人チェックアウト、清算業務の自動化などを実現するといいます。handyそのものにルームキーの機能を搭載することで、鍵の紛失や再発行、民泊での鍵の受け渡しといった、鍵の管理を容易にすることを目指します。フロントの行列を解消する効果も見込めるとのこと。

 

↑無料スマホ「handy」がカギとして活用できるように。チェックアウトもフロントに並ばずに、オンラインで完結する

 

支払いもまとめられる「Travel Agent」に

宅配、配車サービスとの連携や、決済サービスを拡充させるといいます。最大のポイントは、「handy」のスマホを通して、すべての支払いを宿泊料金と一括清算できるようにすること。外出時の支払いも、ホテルの客室に紐づけて行えるようにする方針です。

 

また、インルームダイニングのオーダーなどもhandyから可能に。さらに、すべてのhandy端末で、テザリングオプションが無料で利用できるようになるといいます(※ホテル側の要望があった場合に限る)。手持ちのスマホがある人にとっても利用メリットがあるサービスとなりそうです。

 

↑外出時の支払いをホテルの宿泊費用と併せて清算できるように

 

「Media」として活用も検討

VRコンテンツ配信プラットフォームを構築し、スポーツ観戦やアニメ、ホテル施設案内、その他のオプショナルツアーを体験できるようにするといいます。また、handyから取得したビッグデータは、ソフトバンクのIoTプラットフォームに蓄積されたデータと合わせて分析され、宿泊施設内の案内、提携店舗のクーポン、地域観光や防災などの情報提供を実施するとのこと。

 

↑handy Japanの勝瀬 博則 代表取締役社長は「取得したビッグデータを解析し、自動化に繋げて、戦略的にマーケットデータを提供して、日本のために貢献したい」と述べる

 

handyは、1年前に国内向けにサービスインしてから約24万客室に設置されました。handy曰く、これは国内ホテルの客室の3割弱に相当する数だとのこと。勝瀬氏は、handyについて「年間で8600万人の宿泊者向けメディアへ成長した」といい、「端末の利用率は宿泊者の約6割で、訪日旅行者の利用率はさらに高い」とも述べています。つまり、年間で5000万人強がhandyを手にしていることに。その影響力は未知数ですが、興味深い試みです。

 

↑説明書きと共に設置されているので、見かけたらぜひ触ってみよう

 

さて、筆者も宿泊先でhandyに触れたことがあるのですが、正直なところ普段スマホを持ち歩いている日本人なら、敢えて利用する必要はないかな、と感じていました。大抵のことって、手持ちのスマホで済んでしまうんですよね。

 

しかし、今後はホテルによってテザリング機能が利用できるようになるといいます。国内旅行でも、もしモバイルWi-Fiルーター替わりに使えるのならば、手持ちのスマホと併せて使ってみても良いかも、という気になりました。

前面カメラもデュアルなスマホ「HTC U12+」、10万超の価値を知るべく握った

HTC 日本は6月27日、同社スマホの新フラグシップモデルとなる「HTC U12+」を国内向けに発表しました。背面・前面それぞれにデュアルカメラを搭載し、端末を握って操作できる「エッジセンス」機能もパワーアップ。早速その詳細をチェックしましょう。

 

楽天モバイルなどのMVNOが取り扱い

HTC U12+は、5月23日にグローバル版が発表済み。今回は改めて国内向けに発表されました。想定実売価格は10万2600円で、既にオンラインの予約が開始されています。出荷開始は7月20日以降となる予定。なお、予約購入では先着500名に5000円クーポンが提供されます。

 

↑HTC U12+の背面は角度によって色合いが変化する

 

オンラインでは、HTC e-Shopのほか、Amaozon.co.jpでも販売。また、楽天モバイル、IIJmioなど数社のMVNOでも取り扱われます。

 

ボタンレスデザインを採用

HTC U12+は、約6インチのクアッドHDディスプレイを搭載。縦横比は18:9となり、従来機U11に比べて2.1mmほどスリムになっています。物理キーがなく、感圧センサーを駆使したボタンレスデザインを採用している点も特徴です。

 

IP68の防水・防塵性能やFeliCaチップもしっかり備えます。RAMは6GB、ROMは128GB、CPUにはSnapdragon 845を搭載。バッテリーは3500mAhです。

 

↑カラーバリエーションはグローバル版と同じ3色となる。左から「セラミックブラック」「フレームレッド」「トランスルーセントブルー」。トランスルーセントブルーは背面がやや透けている

 

前面・背面ともにデュアルカメラ

背面カメラは1200万画素(広角)+1600万画素(望遠2倍)というデュアル構成。望遠レンズとデジタルズームを合わせてシームレスな10倍ズームを実現します。

 

↑カメラボタン右横のアイコンをタップして、背景ぼかしの機能を切り替えられる。自動と手動の2種類を選択可能だ。

 

一方の前面カメラも、800万画素+800万画素というデュアル構成に。背面と同様に背景ぼかしを実行できます。

 

↑ARステッカー機能も搭載

 

動画撮影は音にもこだわります。動画撮影時にズームすると録音もその方向にフォーカスする「音声フォーカス」機能は、従来機より踏襲。音量は60%増加し、フォーカスは33%向上しているとのこと。また、正面方向の音を強調して録画する「オーディオブースト」も搭載します。

 

↑ズームしやすいUIも採用

 

オーディオに関しては、ウーファ+ツィータという構成のデュアルスピーカーを搭載。「aptX HD」や「LDAC」もサポートするので、ワイヤレスでも高音質を楽しめます。

エッジセンスが進化

同Uシリーズでは、端末の側面を握って操作する「エッジセンス」が採用されていました。U12+では、同機能が「エッジセンス2」にアップデートされています。

 

具体的には、握るだけでなく、「持つ」「ダブルタップ」といった操作にも対応。

 

↑端末下部側面を握る。設定しておいた機能が起動する。長押しにも対応

 

↑持っていることも認識。「スマート回転」を選択すると、端末下部側面を握ったまま横に倒しても画面が勝手に回転しない

 

↑側面をダブルタップ。小さな半円の印が表示される。デフォルトでは片手操作用の画面が起動

 

SIMフリーモデルとしては高額だが、カメラ性能には期待

前モデルに相当するHTC U11は、当初au・ソフトバンクで発売され、後日SIMフリーモデルも発売されました。しかし、今回はまずSIMフリーモデルとして登場しています。となると端末代金のサポートがあまり期待できません。10万円オーバーの価格はおサイフとの相談が必須でしょう。

 

一方で、カメラ機能には期待大。特に同機が搭載する「HDRブースト2」機能では、明るすぎるシーンやコントラストの差が大きいシーンでノイズを軽減可能。逆光でもクリアな撮影が行えます。

 

↑「HDRブースト」機能も改良された

 

じっくり検証したわけではないですが、従来から逆光撮影のクオリティが高いHTCだけに、同機でも日中や夕刻の描写で力を発揮してくれるのではないかと期待できます。また、フォーカスについても、フルセンサーPDAFに加え、レーザーAFにも対応したということで、従来よりも幅広いシーンで活用してくれるはずです。

画質・音・使い勝手を総チェック! docomo withきっての高性能スマホ「LG style」を使い倒した!

NTTドコモが6月22日に発売したLGエレクトロニクス製の「LG style L-03K(以下、LG style)」をいち早く使ってみた。

 

LG styleは「docomo with」対象機種として発売される。「docomo with」とは、対象機種を購入すると、その機種を使っている限り、毎月の利用料から1500円割引されるサービスだ。ほとんどのプランが対象となるため、例えば、シンプルプラン(980円)+ベーシックパック(2900円〜)+spモード(300円)で利用する場合は、月額2680円〜でドコモのスマホを使えることになる。その代わり、「月々サポート」は適用されないが、端末代金も4万176円と、お手ごろな価格設定となっている。

 

従来のdomoco with対象機種は、主に初めてスマホを使う人に向けたエントリーモデルが中心だった。しかし、LG styleは約5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載し、CPUは1.8GHzのオクタコア、メモリ(RAM)は4GBという、かなり使いこなしている人でも満足できるスペックを備えている。

 

↑今年のトレンドともいえる5.5インチの縦長ディスプレイを搭載

 

↑背面には約1620万画素カメラと指紋センサーを搭載

 

5.5インチの大画面と持ちやすさを両立

LG styleは、画面アスペクト比が18:9の「FullVision」ディスプレイを搭載。画面サイズは約5.5インチで、解像度はフルHD+(1080×2160ドット)。これは、ハイエンドモデルを中心に、スマホの新しいトレンドとなっているスタイルだ。画面が縦に長く、しかも左右のベゼルが細いので、持ちやすいことが利点。LG styleの横幅は約69mmなので、電話をかけたり、メールをチェックしたりといった基本操作は片手で行えるはずだ。

 

↑手に持つと「5.5インチモデルとは思えないほどコンパクト」という印象

 

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑左側面にあるスロットには、nanoSIMとmicroSD(最大400GB)をセットできる。なお、内蔵ストレージは64GB

 

↑底部にUSB Type-Cのポートとイヤフォンジャック

 

カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、ホワイトの3色。筆者の手元にあるのはブラックとブルーの2台だが、ブラックは背面パネルが光沢仕上げでリッチな手触り。ブルーはサラサラとした手触りで、背面と側面で微妙に色を変え、落ち着いた上品なデザインになっている。

 

↑左からブラック、ブルー、ホワイト

 

この機種に限らず、LGエレクトロニクス製のスマホは、ディスプレイの画質には定評がある。そのうえ、LG styleは表示領域が広いため、ウェブやSNSなどが見やすいことはもちろん、写真や動画を見る際の迫力もワンランクアップするだろう。

 

↑写真や動画を見る迫力がアップ

 

↑ワンセグにも対応。ワンタッチでフルスクリーン再生に切り替えられる

 

カメラは外側が約1620万画素、内側が約800万画素と、ミドルクラスのスマホとして標準的なスペック。起動もオートフォーカスも速いので、ストレスなく撮影を楽しめる。画面が大きいので、撮影時に構図を決めやすく、撮影した写真や動画を見る迫力が増す。現在使っている機種のカメラの性能にもよるが、機種変更することで、撮影することが楽しくなる人も多いだろう。

 

↑外側カメラで撮った作例。非常に鮮やかな色で撮影でき、被写体に近づいて撮影した場合は、背景は適度にぼける

 

↑外側カメラで撮った作例。ワイドな画角で撮れることも利点

 

↑内側カメラで撮った作例。ポートレートモードにして、美肌効果を「1」と「10」にした結果。ナチュラルな補正が行われるようだ

 

LG styleのカメラはソフトウェア面での独自機能が充実している。ここ1〜2年、SNSでシェアするために写真を撮る人が増えているが、いわゆる “インスタ映え” する写真を撮りやすい機能が充実。例えば、自分が見本としたい写真をガイドとし、同じ構図の写真が撮れる「ガイドショット」。正方形の写真を撮影できる「スナップショット」は、撮った写真を画面下半分にプレビューした状態で、それを見ながら次の写真が撮れる。さらに、画面を上下に2分割し、外側と内側の両方のカメラで撮影できる「マッチショット」も楽しめる。また、撮影した写真を、すぐにSNSで共有することもできるのも便利だ。

 

↑撮影モードの選択画面

 

↑理想とする写真を半透過させて構図を決められる「ガイドショット」

 

↑「マッチショット」は、上下それぞれで外側カメラか内側カメラを選択でき、上下の入れ替えも可能

 

↑4枚を連続で撮って1枚の正方形写真が作れる「グリッドショット」も、さまざまな楽しみ方ができそう

 

↑撮った写真をすぐにSNSやメールで共有できる機能も搭載

 

実用向きの独自機能も備えている。「Qレンズ」という機能で、撮った写真からビジュアル中心のSNS「Pinterest」を検索でき、QRコードリーダーとしても使える。

 

↑「Qレンズ」を起動して、自分のカメラを撮影した結果

LG styleは、IPX5/8の防水とIP6Xの防塵に対応していることに加えて、耐衝撃、耐振動、耐日射など、米国国防総省が定めるMIL規格の14項目もクリアしている。長く使い続けたい人にも安心だ。

 

このクラスではなかなか大容量な2890mAhバッテリーを搭載していることに加えて、約35分の充電で約50%をチャージできる急速充電にも対応している。筆者が実際に使った感覚としては、標準的な使い方であれば、1日は余裕で持つが、2日は厳しいという印象。フル充電から1日使って、夜に充電をし忘れたとしても、電池がある程度残っているはずで、そこから急いで充電しても、その日に必要な充電はあっという間に行えるのではないかと思う。

 

↑省電力モードも備えている

 

セキュリティ面では、背面に指紋センサーを搭載している。加えて、顔認証にも対応しており、両方を登録して、状況に応じて使い分けることができる。なお、顔認識は、いろいろな角度から顔を捉えて登録することで精度を上げることも可能。Androidの標準的な顔認識から一歩リードしている印象だ。

 

↑指紋センサーは人差し指で触れやすい位置に配置

 

↑顔の登録時に、顔を左右上下に動かして、認証の精度を上げる機能も備えている

 

なお、指紋センサーには、なぞることで通知パネルを表示/非表示したり、2回タッチしてスクリーンショットが撮れるといったショートカット機能も備えている。内側カメラで自撮りする際にシャッターとして使う設定もできる。

 

↑ショートカットは初期設定ではオフになっていて、必要なものだけをオンにする仕組み

LG styleは、外観だけでなく、画面のデザインにもこだわりが感じられる。読みやすいフォントで表示され、機能を説明する文章もわかりやすい。ユーザービリティに優れたスマホと言っても差し支えないだろう。

 

↑「設定」のメニューに表示される項目がわかりやすい

 

↑動作が鈍くと感じたときに、簡単にチェックして改善できる「スマートドクター」は重宝しそう

 

↑スクリーンショットに手書き文字を記入したりもできる

 

ホーム画面は、ドコモ独自の「docomo LIVE UX」がプリセットされているが、LG独自のホーム画面にも変更できる。すべてのアプリをホーム画面に表示するか、標準的なAndroid端末と同じようにホーム画面とアプリ一覧画面を分けるタイプにするかを選択可能。さらに、ホーム画面に表示するアイコン数や、アイコンの形を変更することもできる。ある程度、使い慣れた段階で、自分なりのカスタマイズを行うと、より愛着が湧き、使い勝手も向上するだろう。

 

↑ホーム画面が3タイプから選べる

 

↑テーマの変更にも対応

 

LG styleを1週間ほど使ってみて、個人的に、期待していた以上に満足度が高かったのが「Hi-Fi Quad DAC」によって音質が向上することだ。この機能は「V30+」など、LGエレクトロニクス製の上位モデルにも搭載されているのだが、イヤフォン使用時、デジタル音源のノイズや歪み低減し、オリジナルの音に近づけられるというもの。ハイレゾ音源など、そもそも高音質の音源でのみ有効な機能だと思っていたのでが、「Google Play Music」を再生しても、ボリュームがアップし、音に厚みが増し、広い音域で音質がクリアになることを体感できた。

 

↑自分好みの音質に調整できる機能が充実。「DTS:X 3D Surrond」は内蔵スピーカーに有効

 

↑クイック設定パネルで素早くオン/オフができる

 

大事なことなので、もう一度書いておくが、LG styleは「docomo with」対象機種だ。これに機種変更するだけで、スマホ利用料が毎月1500円も安くなるのだ。防水・防塵・耐衝撃で、ワンセグ、おサイフケータイにも対応。妥協せずに節約できるモデルと言っていいだろう。

【本日発売】SIMフリーでしか買えない「AQUOS sense plus」 、IGZO大画面に防水おサイフ対応

シャープから、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「AQUOS sense plus」が本日発売されました。これまでのシャープのSIMフリースマホは、大手キャリア向けスマホと共通のハードウェアを採用し、一部の仕様を変えて提供されていました。今回のAQUOS sense plusは「シャープ初のSIMフリー専用モデル」とうたう、SIMフリー市場で提供するためだけに設計されたモデルです。

 

↑AQUOS sense plus。カラーはホワイト、ベージュ、ブラックの3色。MVNOの「BIGLOBEモバイル」では、ドコモ網/au網の両方に対応する端末として販売。BIGLOBEモバイルでの価格は月額1650円の24回払い(総額4万2768円)となる

 

シャープが強みとするIGZO液晶を採用した5.5インチのフルHD+のディスプレイを搭載。縦横比18:9と縦長になっています。テレビのAQUOSで培った技術などを活用し、色の表現力を高めています。動画を色鮮やかに再生する「バーチャルHDR」機能も搭載しています。メインカメラは1640万画素で、ペットなどに素早くフォーカスを合わせるAF性能の高さを特徴としています。インカメラは800万画素で、自分撮り用をきれいに撮れるフラッシュを搭載します。

国内モデルの個性をいかした機能性

SIMフリーモデルでは希少な防水・防塵性能を備え、おサイフケータイにも対応。おサイフケータイはモバイルSuicaや楽天Edy、iDなどに対応し、Google Payも使えます。

 

ホームボタンには指紋認証センサーを備え、素早く安全にロックを解除できます。緊急警報に対応し、緊急地震速報やJアラートなども受信可能です。OSはAndroid 8.0で、発売から2年間のアップデートと、その間の最大2回までのOSバージョンアップを保証するとしており、最新OSで長く使えます。

 

チップセットはミドルレンジモデル向けの「Snapdragon 660」(オクタコア)を搭載。メモリーは3GB、ストレージは32GBで、最大400GBのmicroSDXCをサポートします。AQUOS sense plusは、SIMフリー専用として開発されながらも、キャリアスマホと遜色ない機能を搭載するモデルです。「防水・おサイフケータイは外せない」と考える格安SIMユーザーにとって、有力な選択肢となるでしょう。

今夏最注目スマホ「HUAWEI P20シリーズ」3機種を撮り比べてみました!

今夏のスマホ市場において台風の目になりそうな「HUAWEI」。3大キャリアから、それぞれ異なる端末を発売し、SIMフリーのハイエンドモデルとミドルレンジモデルもリリース。これからスマホを買う人は、どこに行っても「HUAWEI」というロゴを冠した端末を見かけることになると思います。各モデルについては以下の記事でも紹介しています。

 

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スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

 

とりわけ注目されているのが、日本ではNTTドコモが独占販売する「HUAWEI P20 Pro」。ライカが監修したトリプルカメラを搭載するハイエンドモデルで、大型のイメージセンサーを搭載し、デジタル一眼レフカメラ並みの高感度撮影もできるというモデルです。AI専用のプロセッサを内蔵するチップセット「HUAWEI Kirin970」を搭載し、AIによる最適な設定や手ブレ補正が行われることも特徴です。

 

↑約6.1インチの有機ELディスプレイ(1080×2240ドット)を搭載するHUAWEI P20 Pro

 

↑背面には4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載。一括価格10万3680円で、機種変更時の実質価格は5万7024円

 

グローバル市場でP20 Proと並んで、フラッグシップモデルとして人気を集めているのが「HUAWEI P20」。こちらはP20 Proより、ひと回りコンパクトで、ライカ監修のデュアルカメラを搭載。カメラのスペックもP20 Proに比べると若干低いものの、AI内蔵のチップセットを搭載し、P20 Proとほぼ同じ機能を楽しめます。このP20は日本ではSIMフリーで、量販店、オンラインストア、MVNOで購入できます。

 

↑約5.8インチの液晶ディスプレイ(1080×2244ドット)を搭載するHUAWEI P20

 

↑背面には1200万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載。市場想定価格は7万5384円

 

そして、もう1台、「HUAWEI P20 lite」というモデルも発売されました。このモデルは、国・地域によっては機種名が異なる戦略的な商品。日本では、昨年6月の発売以来、ロングヒットを続ける「HUAWEI P10 lite」の後継機種という位置付けです。「P lite」としては初めてデュアルカメラを搭載していますが、ライカの技術を用いられていません。なによりもコストパフォーマンスを重視するモデルで、ストレージ容量が64GBのau(KDDI)版と、32GBのSIMフリー版が販売されています。

 

↑約5.84インチの液晶ディスプレイ(1080×2280ドット)を搭載するHUAWEI P20 lite

 

↑背面には1600万画素+200万画素のデュアルカメラを搭載。au版の一括価格は3万2400円で、機種変更時の実質価格は1万6200円。SIMフリー版の市場想定価格は3万4538円

 

HUAWEI P20シリーズ3機種の最も大きな違いはカメラです。そこで、3機種で同じ被写体・シーンを撮影して比べてみました。上位モデルのほうがキレイな画質で撮れることは言うまでもありませんが、写真の画質にも好みってありますね。P20 ProとP20の画質に大きな差を感じないのであれば、格安SIMで使えるP20を選ぶのが得策でしょう。また、お手頃なP20 liteの画質で満足できそうなら、P20 liteを選ぶのが賢明です。

比較1■部屋の窓から青空を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。肉眼で見る以上に空が青く写った

 

↑P20で撮影。わりとナチュラルな色味で明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルと比べても遜色がないかも?

 

比較2■東京駅の夜景を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。手持ちで撮った手ブレを抑え、鮮明でシャープな写真が撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proのメリハリある発色には及ばないものの、十分明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。やや暗く、ディテールも粗くなった。しかし、実際の明るさはこの程度だった

 

比較3■そこいら辺に咲いている花を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。花の色も葉の色も鮮やかに撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proに比べると、やや落ち着いた色味になった

 

↑P20 liteで撮影。ある意味リアルなのだが、上位モデルに比べると、もうちょっと鮮やかに撮れたらいいのになぁと

 

比較4■照明が暗めのレストランで料理を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。やや暗めの室内だったが、ソースの光沢もしっかり表現できた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同じ画質で撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルに比べると、赤みが弱い印象

 

比較5■職場で何気ないスナップを撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。比較的ナチュラルな画質で撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同等の明るさで撮れた

 

↑P20 liteで撮影。肌の色の補正がやや不自然かも?

 

どうですか? HUAWEI P20 Proの画質は、他メーカーのハイエンドモデルと比べても、頭ひとつ抜きん出ているように思います。実際、カメラの性能を評価したスコアを公開する「DxOMark」というサイトで、スマートフォン部門で1位に選ばれています。ですが、HUAWEI P20も、その「DxOMark」で総合3位(写真画質では2位)という評価を受けています。

 

HUAWEI P20 Pro/P20ともに、AIにより、カメラまかせで最適な設定が行われます。これはプロが撮影した1億枚以上の写真を分析して作られたアルゴリズムによるもので、19の被写体・撮影シーンの認識されるとのこと。しかし、たとえば「花」と認識された場合でも、花の色や、その場の明るさなど、諸条件によって細かい設定は異なるそうです。

 

↑デフォルトの「写真」モードで被写体にレンズを向けるだけで、AIが認識したモードが表示

 

ライカではないHUAWEI P20 liteも、3万円台のスマホにしてはキレイに撮れると思いませんか? 今回は比較しませんでしたが、P20 liteは1600万画素のインカメラを搭載し、セルフィーの機能にも力が入っています。

 

↑顔を認識してエフェクトを付けられる「ARレンズ」は、P20 Pro/P20にはない機能

 

もちろん、カメラの性能だけではスマホを選べませんよね? 最後に、HUAWEI P20シリーズ3機種の基本スペックの違いも掲げておきます。参考にしてくださいね。

 

 

【追記】

初出時、「DxOMark」でのランクに基づき、記していた文言を変更させて頂きました。具体的には、「写真画質限定のランクにおいてはHUAWEI P20が2位である」ことを追記し、他機種の総合ランクについての文言は削除致しました。