【全方位レビュー】+1万円以上の価値を確信! モトローラのSIMフリースマホ「moto g6 plus」は使うほど良さに気付く

モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)が、6月8日にSIMフリースマホの新機種3モデルを発売した。1万9980円のエントリーモデル「moto e5」、3万1104円のミドルレンジ「moto g6」、そして4万1904円のミドルハイモデル「moto g6 plus」という、価格で勝負するラインナップだ。そのなかの最上位モデル「moto g6 plus」をいち早く使わせてもらえる機会を得た。1週間ほど使った、率直なレビューをお届けしたい。

 

【関連記事】

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

 

縦長ディスプレイを搭載し、持ちやすさも実現

moto g6 plusは、CPUはクアルコムのSnapdragon 630(2.2GHzオクタコア)、RAMは4GBで、ストレージは64GB(最大128GBのmicroSDで拡張可能)。ミドルクラスの上位に位置付けられる仕様で、日常的な用途においては、さらに性能が高いCPUを搭載するハイエンドモデルと比べても、使用感に遜色はないはずだ。実際に、アプリの起動やウェブページのスクロールなど、キビキビと操作でき、今のところ、ストレスを感じることはない。

 

ディスプレイは5.94インチ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)を縦方向に拡張した「フルHD+(1920×1080ドット)」で、画面アスペクト比はハイエンドスマホのトレンドとなっている18:9だ。そのため、横幅は持ちやすい75.5mmに押さえられている。ちなみに、5.5インチ画面であるiPhone 8 Plusの横幅は78.1mmなので、「画面サイズのわりにスリム」と言って差し支えないだろう。ちなみ上部にノッチ(切り欠き)はなく、ベーシックなデザイン。大きめの受話口を備えているが、受話口がスピーカーも兼ねている。

 

↑5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載。IPS方式の液晶を採用し、発色がよく、視野角も広い

 

↑メリハリ感のある画質で、文字の視認性も高い

 

moto g6 plusは、前面だけでなく、背面パネルにもガラスを用いている。背面は一見ブラックに見えるが、光があたると鏡のように反射し、濃いブルーに見えたりもする。カラー名は「ディープインディゴ」。この1色しかなく、ほかの色は選べないが、多くの人に好まれる色だと思う。

 

↑多層コーティングのガラスを用いた背面。左右にカーブを施す3Dガラスを採用

 

背面パネルは両サイドにカーブが施されている。このため、手にフィットしやすく、持ちやすさに貢献している。ただし、ガラスということもあり、ツルツルとした手触りなので、うっかり落としてしまいそうになることも。落下防止用のリングを付けたり、スマホケースに入れて使うのが無難だろう。SIMフリースマホは、ケースの種類が少ない機種もあるが、モトローラの「Moto G」シリーズは、グローバルでの売れ筋商品ということもあり、Amazon.co.jpなどで購入できるケースの種類は比較的多い。

 

↑右サイドに電源ボタンと音量ボタンを搭載

 

↑底部のUSB Type-cの接続口。3.5mm穴のイヤフォンジャックも搭載

 

自然なボケ味を出せるデュアルカメラ。夜景もキレイに撮れる

背面にはデュアルカメラを搭載。レンズがF1.7で1200万画素センサーのカメラと、レンズがF2.2で500万画素のカメラの組み合わせだ。2つのレンズにより、被写界深度をコントロールでき、一眼レフで撮ったかのような、背景を美しくぼかした写真も撮影できる。

 

昨年発売された「Moto G5S Plus」や「Moto X4」もデュアルカメラを搭載しているが、moto g6/g6 plusでは、「カメラ」アプリがより使いやすく進化している。従来モデルではメニューから「深度の有効化」を選択して撮影することで、背景をぼかすことができた。新モデルでは、撮影モードから「ポートレート」を選択すると、背景をぼかして撮影できる。できることに変わりはないが、初めてデュアルカメラを使う人でも、迷わずに使いこなせるように思う。なお、撮影モードには、従来モデルから引き続き「スポットカラー」「フェイスフィルター」という機能があり、「スローモーション」や「タイムラプス」も追加されている。

 

↑撮影モードの選択画面。人物を際立たせる「ポートレート」、主要被写体を切り抜いて他の写真と合成する「カットアウト」を選択すると、デュアルカメラが有効になる

 

↑カメラアプリの設定画面。自撮りした写真の左右反転のオン・オフを設定したり、シャッター音をオフにできるなど、ユーザーの使い方に合わせた細かい設定が可能

 

↑「ポートレート」で撮影すると、手前の人にピントに合わせて、背景をぼかした写真が撮れる

 

↑撮影後に、後方にいる人にピントを合わせて、手前をぼかす写真も編集できる

 

↑「ポートレート」は、人物写真でなくても、背景をぼかしたいときに使える

 

↑「カットアウト」は、人物など撮影して切り抜ける機能

 

↑切り抜ける被写体を他の背景に合成できる

 

moto g6 plusは、暗所での撮影性能が強化されたこともセールスポイント。ここは下位モデルのmoto g6に対するアドバンテージでもある。実際、夜景を撮影しても、画質がさほど粗くならず、手ブレも抑えられるように感じた。

 

↑夜景を撮った作例

 

↑もちろん昼間は、さらに鮮明な画質で撮れる

 

↑被写体を認識して情報を検索するスマートカメラ機能も搭載。QRコードの読み取りにも対応

 

↑物体を認証した結果画面の例

 

インカメラにも高画質カメラを採用している。レンズはF2.2で、有効画素数は1600万画素。「フェイスビューティ」という補正機能も備えていて、自動、手動、オフから選択できる。実際に撮ってみて感じたのは、美肌補正がやり過ぎず、盛り過ぎず、ちょうどいいこと。肌荒れや老化が気になる男性にも重宝するのではないかと思う。なお、前面にもLEDフラッシュを搭載しているのだが、その光量もちょうどよく思えた。白飛びを嫌ってフラッシュを使わないようにしている人も試してみる価値があると思う。

 

↑「フェイスビューティー自動」で、女性が自撮りした作例

 

↑同じく「フェイスビューティー自動」で、男性が自撮りした作例

 

↑夜間にフラッシュなしで自撮りした作例

 

↑フラッシュを点灯させても、顔が白くなり過ぎたり、背景が暗くなり過ぎたりしない

 

モトローラは「Pure Android」を採用するメーカーだ。Pure Androidとは、メーカー独自のカスタマイズを施さない、本来のAndroid OSを意味する。ホーム画面、アプリ一覧画面、クイック設定パネルは、Googleが設定したユーザーインターフェイスをそのまま生かしている。Googleは、かつて自社ブランドで「Nexus」シリーズを販売し、現在は海外で「Pixcel」を展開しているが、それらと同じ操作性で使えるというわけだ。ちなみに、ワイモバイルが販売している「Android One」シリーズも、機種によってメーカーは異なるが、いずれもPure Androidだ。

 

Pure Androidのメリットは、まず、操作性がわかりやすいこと。同じ用途の複数のアプリが入っていて、どちらを使えばいいかと迷うこともない。また、OSのアップデートがあった場合に、比較的早く対応してくれることも期待できる。

 

↑ホーム画面

 

↑アプリ一覧画面

 

↑クイック設定パネル

 

↑「設定」画面

 

Pure Androidを採用した上で、モトローラのスマホには独自機能も追加している。moto g6 plusは、それらの独自機能にフル対応している。たとえば、本体を2回振り下ろすとフラッシュライトを点灯でき、手首を素早く2回ひねるとカメラが起動し、続けて同じ動作をするとインカメラに切り替わる。また、3本の指で画面を長押しするだけでスクリーンショットを撮れる機能も搭載。これらの機能は「Motoアクション」というが、なくても困らないが、一度使うと手放せなくなる機能だ。

 

↑moto g6 plusに搭載されているモトローラの独自機能。ただし、音声で操作する「Motoボイス」は日本語に対応していない

 

↑「Motoアクション」は使う機能だけをオンにできるが、どれも使う価値アリ

 

↑片手で操作しやすい画面表示にも切り替えられる

 

顔認証と指紋認証を併用できるのも便利。2つを使い比べると、顔認証のほうがスピーディーにアンロックできて便利だと感じたが、暗い場所、あるいはマスクを着けていたりして、顔が認証されない場合に指紋を使えるのは非常に便利だ。

 

↑顔認証は、スクリーンショットを撮るのに苦労するほど一瞬で登録が完了する。つまり、顔を立体的に認識するのではなく、平面での認証なので、精度としてはiPhone Xの「Face ID」より低いだろう。

 

↑ディスプレイの下に指紋センサーを搭載。この指紋センサーにナビゲーションキー(戻る/ホーム/履歴)の機能を割り当てることも可能

 

LTEの対応周波数も多く、ドコモ、au、ソフトバンクのプラチナバンドにも対応しているので、好きな回線で利用可能。nanoSIMを2枚セットでき、同時に待ち受けする「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応している。2枚のnanoSIMを挿して、なおかつmicroSDも装着できることも、このmoto g6 plusの大きな魅力。

 

バッテリーは標準的な使い方であれば1日は余裕で持つであろう3200mAh。15Wのターボパワー充電器も同梱している。moto g6 plusは一見、スタンダードなAndroid端末に見えるが、実際に使ってみると、徐々に便利さに気づく。個人的な感想ではあるが、噛めば噛むほど味が出るスルメのような端末ではないかと。4万1904円だが、実売価格が5万円台でもおかしくない仕上がりだ。

 

【関連記事】

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

驚きの本体価格7744円! 格安中の格安スマホ「FLEAZ BEAT」は初SIMフリーの最適解!

コヴィア(covia)は、SIMフリースマホの新機種「FLEAZ BEAT」を発売しました。実売価格は1万9224円ですが、SIMカードとセットで契約すると本体価格が7344円で購入できます。

 

↑FLEAZ BEAT。カラーはブラックとインディゴブルーの2色。大きさは約146×71.8×8.9mm、重さは約161g

 

まさに格安スマホですが、OSは最新のAndroid 8.0で、5インチHDディスプレイを装備するなど、現代の標準的な装備は備えています。MediaTek製のオクタコアCPUを搭載し、メモリーは3GB、ストレージは32GBという構成です。

 

最近のスマートフォンにしては珍しく、電池パックの交換に対応。ガラケーのように、予備の電池パックを持ち歩いて入れ替えるといった使い方もできます。

 

通信機能では、2枚のSIMの同時待受に対応。1台のスマートフォンで2つの回線を利用できます。今までフィーチャーフォン(ガラケー)を使っていたユーザーなら、今まで使っていた回線を待受専用で使い、もう片方に格安SIMの回線を挿すことで、通信料を抑えるといった使い方もできますね。

 

FLEAZ BEATを7344円で購入できるのは、NTTレゾナントが運営する「gooSimseller」で格SIMカード付きの「らくらくセット」を申し込んだ場合です。月額1728円~で利用できる格安SIM「OCN モバイル ONE」の音声通話SIMが付属します。なお、SIMカードは契約から6カ月以内に解約した場合は解約金がかかる点に注意が必要です。

 

↑インディゴブルーはgooSimsellerの限定カラー

 

大手キャリアで販売されているようなスマートフォンと比べると機能が劣る部分はありますが、新品のスマートフォンとしては破格の値段です。すでにスマートフォンを使っている方も、2台目の端末として使い分けるのも便利かもしれません。

物理キーボードを極めきる!「BlackBerry KEY2」は”ショートカット”がさらに便利に

FOXは、物理キーボード搭載のAndroidスマートフォン「BlackBerry KEY2」を今夏発売します。「BlackBerry」は、かつてはRIM社(現BlackBerry社)が製造していたスマートフォンの先駆けともいえるデバイスです。現在は中国のTCLコミュニケーション社が設計・製造を引き継ぎ、Androidスマートフォンとして開発されています。

 

↑BlackBerry KEY2、実売価格はSilverモデルが7万9800円、Blackモデルは8万9800円

 

新モデルのBlackBerry KEY2は、物理キーボードが前モデルから21.6%も拡大。より打ちやすくなりました。キーボードをなぞってカーソル移動やスクロールといった操作に対応します。もちろん、画面もタッチパネルとなっています。

 

さらに、BlackBerry独自の”ショートカット機能”が改良されました。この機能はキーボタンを押すことと設定したアプリを起動できるというものですが、これまではホーム画面だけで利用できる機能でした。

 

今回、ショートカット機能を起動するための「スピードキー」が追加され、キーを組み合わせて押すことででどの画面からでも利用できるようになりました。

 

↑「スピードキー」搭載で、どの画面でもキーボードショートカットに対応

 

SIMロックフリー端末として販売。今回から新たにauのネットワークをサポートし、国内の3大キャリアで利用できるようになりました。最大225Mbpsの高速で通信できるキャリアアグリゲーションも対応しています。

 

OSはAndroid 8.1 Oreoを搭載。プライバシーやセキュリティを確保する「DTEK by BlackBerry」や、メールやSNSを一元管理する「BlackBerry Hub」、メッセンジャーの「BBM」など、BlackBerry製のアプリがプリインストールされています。日本語入力アプリはバイドゥ製の「Simeji」を搭載し、日本語変換の性能を向上させています。

 

背面カメラはデュアルカメラで、ぼかし撮影などに対応。クアルコム製のオクタコアチップセットは「Snapdragon 660」を搭載し、メモリは6GBとなっています。

 

↑1200万画素+1300万画素のデュアルカメラを搭載

 

カラーはSilverとBlackの2色で、一部の仕様と価格が異なります。SilverはデュアルSIM(LTEと3Gの2回線同時待受)をサポートし、ストレージ容量が64GBという構成。BlackはシングルSIMで、ストレージ容量は128GBとなっています。

 

↑カラーによって一部の構成が異なる

 

タッチ操作のスマートフォンが主流となるなかでも、根強い人気を誇る物理キーボード搭載スマートフォン。慣れてしまうとキーボードなしでは物足りないと思えてくるほど独自の魅力があります。最新スペックも加わった貴重なモデルを、試してみてはいかがでしょうか。

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

6月7日に、モトローラがSIMフリースマホの最新モデルを発表しました。ラインナップは、実売価格1万9980円の「moto e5」、3万1104円の「moto g6」、4万9104円の「moto g6 plus」の3機種です。先に価格を挙げたのは、どのモデルも超お買い得だから。それぞれ+1万円の価格設定でもおかしくはない高コスパモデルです。6月8日から、量販店、eコマース、一部のMVNOで販売されます。

 

↑左からmoto g6 plus、moto g6、moto e5

 

1万円台で18:9ディスプレイ、指紋センサーを搭載「moto e5」

「moto e5」は、モトローラが初めて日本市場に投入する「Eシリーズ」の製品です。これまで、日本向けには、ハイエンドの「Zシリーズ」、ミドルハイの「Xシリーズ」、ミドルレンジの「Gシリーズ」を展開していますが、Eシリーズは、想定価格が200ドル以下のエントリークラスを扱うシリーズです。

 

エントリーモデルとはいえ、moto e5は、見た目には微塵もチープさはありません。トレンドともいえる画面アスペクト比が18:9の縦長ディスプレイを搭載し、背面には指紋センサーも備え、さらに4000mAhの大容量バッテリーも内蔵しています。メインカメラはシングルレンズですが1300万画素で、フロントカメラは1500万画素。2枚のSIMを挿して、同時に待ち受けられる「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応しています。

 

↑5.7インチのHD+(1440×720)ディスプレイを搭載するmoto e5

 

↑カラバリはファインゴールド(左)とフラッシュグレー(右)の2色

 

CPUは1.4GHz×クアッドコアで、RAMは2GB。動画編集や3Dゲームなど、負荷の大きい操作には不安がありますが、普段づかいでパフォーマンスに不満を感じることはないはずです。

 

デュアルカメラを搭載する「moto g6」「moto g6 plus」

「moto g6」と「moto g6 plus」は、デザインと基本機能が共通する兄弟モデルです。moto g6は、CPUがSnapdragon 450(1.8GHz×8コア)、RAMが3GBで、5.7インチのフルHD+(2160×1080)ディスプレイを搭載。moto g6 plusは、CPUがSnapdragon 630(2.2GHz×8コア)、RAMが4GBで、5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載しています。

 

↑moto g6 plus(左)がmoto g6(右)よりも、ひとまわり大きい

 

背面のメインカメラは、どちらも1200万画素+500万画素のデュアルカメラですが、1200万画素カメラのレンズのF値は、g6がF2.0で、g6 plusがF1.7。g6 plusのほうが暗い場所での撮影に強く、また、オートフォーカスが速いこともアドバンテージとしています。

 

↑いち早く借りたモデルで夜景を撮った作例

 

デュアルカメラは、深度センサーによって背景をぼかして撮影できることが特徴。しかも、撮影後にピントを合わせる位置をかけたり、ボケの度合いを調整したりといった編集もできます。タップした色だけを残して、ほかはモノクロで写す「スポットカラー」での撮影もでき、あとから編集もできます。

↑ポートレートモードで撮影。撮影後にぼかしを調整できるのが便利

 

フロントカメラは1600万画素で、自動でも手動でも設定できる「フェイスビューティ」も搭載しています。このフェイスビューティは、“盛り過ぎない” ナチュラルな補正が特徴。実際に自動補正を試してみたところ、女性はもちろん、男性も納得できる画質で撮れました。

 

↑フロントカメラでの自撮り作例。フェイスビューティは自動にした

 

↑自然な補正なので、自撮り男子にも重宝しそうだ

 

指紋認証&顔認証で、セキュリティも万全

moto g6/moto g6 plusは、どちらも背面にもガラスを用いた高級感のある質感に仕上がっています。18:9の縦長ディスプレイを採用しているので、大画面のわりには横幅が細いことに加え、背面のエッジに3Dカーブが施されているため、手にしっくりと馴染みます。

 

↑デザインのクオリティーはハイエンドモデル並み。カラーはディープインディゴのみ

 

ディスプレイの下には指紋センサーを搭載。さらに、フロントカメラを用いた顔認証にも対応しています。どちらか1つを選ぶのではなく、両方を使うことができるので、普段は指紋でロックを解除して、手袋を着けている時は顔で、あるいは普段は顔認証を使って、マスクを着けているときは指紋で、という使い分けができます。

 

どちらも国内3キャリアのネットワークに対応し、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。しかも、2枚のSIMとmicroSDを同時にセットできる3スロットを備えています。

 

国内のSIMフリースマホ市場は、幅広いラインナップを展開するファーウェイとASUSの “2強” 状態が続いています。今夏の購入を検討しているのなら、価格以上の機能・品質で2強に勝負を挑むモトローラも見逃せませんよ。 moto g6 plusをいち早く使い倒したレビューも近日中に公開します。参考にしてくださいね。

ZenFone 5が日本にもカムバック! AIづくしの機能群で使い勝手は新たな領域に?

ASUS JAPANは、SIMフリースマホ「ZenFone」シリーズの新モデルを発表しました。フラッグシップモデルの「ZenFone 5」をはじめとした3モデルが5月18日から順次発売されます。

 

↑ZenFone 5。実売価格5万7020円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

ZenFone 5という名を聞けば、2014年に発売されたスマートフォンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2014年版は画面サイズが5インチだったことからその名がつけられていましたが、今回の2018年版ZenFone 5は「ZenFone 3」→「ZenFone 4」に続くモデルということで、その名がつけられています。4年の時を経て大きく進歩したZenFone 5シリーズを紹介します。

 

ボディサイズはほぼ変わらず大画面化

ZenFone 5は、上部に切り欠きがあるフルHD+ディスプレイを採用し、上部のギリギリまでディスプレイが占める超狭額縁デザインへと進化。前世代のZenFone 4から大きさはほとんど変わらず、画面サイズは5.5インチから6.2インチへと大型化しています。

 

今回、ポイントとなるのがAIを売りにした機能を多数搭載していること。カメラや充電、着信音量の調整などの機能で、AIが取り入れられており、スマートフォンがユーザーの操作や周囲の環境を判断し、様々な設定を最適に動作させるとしています。

 

例えば、ディスプレイの明るさやカラーは「AI Display」機能が動作し、どのような環境でもディスプレイがクリアに見えるよう調節されます。「AI着信音」によって騒音の多い環境下では着信音が大きく、静かな部屋では音量を小さくといったように自動調整されます。

 

↑AIを使ったコミュニケーション機能「ZeniMoji」。表情や目線の動きをカメラが読み取り、マスコットキャラクター「禅太郎」を喋らせられる

 

「AIデュアルレンズカメラ」と名付けられたカメラは、撮りたいものに応じて標準画角(1200万画素)と広角120度(800万画素)の2つのカメラを切り替えながら使えます。被写体を判別する機能「AIシーン分析」があり、人やペット、風景など、16のシーンに応じて撮影モードが自動で切り替わります。

 

↑被写体を認識して最適な撮影モードを自動で選択

 

チップセットは1.8GHz駆動でオクタコアCPUのSnapdragon 636を搭載し、メモリは6GB。ストレージは64GBです。SIMカードはNTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアに対応し、2枚刺しが可能。両方のSIMカードで、高音質なVoLTEでの通話を待受できます(LTEの同時利用は不可)。

キャリアスマホの上級機に並ぶスペックの「ZenFone 5Z」

同時発表された「ZenFone 5Z」は、見た目こそZenFone 5 と共通だが、中身はキャリアスマホのハイクラス並みにグレードアップさせた上位機種。

 

↑ZenFone 5Z。6月下旬発売、実売価格7万5380円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

チップセットはSnapdragonシリーズの最上位モデル「Snapdragon 845」を(2.8GHz駆動・オクタコア)を搭載。ストレージも128GBにアップしています。

 

ZenFone 5Zだけの機能として、「AIブースト」という機能も備えています。使っている状況に応じてスマホの動作を最適化することで、パフォーマンスを最大15%程度向上するとのことです。

 

 

両面デュアルカメラの「ZenFone 5Q」

「ZenFone 5Q」は、他の2機種よりややグレードを落としたモデル。しかし、他の2機種には無い特長を備えています。

 

↑ZenFone 5Q。実売価格4万2980円。カラーはルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラックの3色

 

他のラインナップにない特徴とは、「クアッドレンズカメラ」と銘打った、前面と背面の両方に搭載されたデュアルカメラのことです。インカメラでも広角カメラに切り替えて、周りの風景も写しこんだセルフィーを手軽に撮影できるという、なかなか使い勝手の良さそうな新機能。

 

↑メインカメラと広角カメラを切り替えながら撮影できる。ZenFone 5Qはインカメラもデュアルカメラ仕様に

 

6インチのHD+ディスプレイを備え、チップセットはオクタコアCPUのSnapdragon 630(2.2GHz駆動)とミドルクラスには十分な性能を持っています。メモリは4GB、ストレージは64GB。NTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアをサポート。ZenFone 5などが対応する”AI”を冠した各機能には対応しません。

 

バランスの取れたスペックでどんな注文にもそつなく応えそうなZenFone 5、キャリアスマホに比肩する高性能を誇る5Z、両面デュアルカメラという新機軸を盛り込んだZenFone 5Q。それぞれに見どころのあるシリーズですので、予算と使い方にあわせて検討してみてください。

「これは…推せる!」 ドコモの夏スマホでプロが確信を得たのは、まさかのdocomo with!?

NTTドコモは5月16日、スマホ10機種、タブレット1機種を夏モデルとして発表しました。他キャリアと共通する主要メーカーのフラグシップモデルのほか、トリプルカメラを搭載する「HUAWEI P20 Pro」や、docomo with対応の2機種にも注目です。それでは早速機種の概要を見ていきましょう。

 

縦長画面とカメラで遊べ、「Galaxy S9/S9+」

Galaxyの新シリーズは、18.5:9の縦長なディスプレイが印象的。背面カメラは、F値1.5と2.4を機械的に切り替えられるのがポイント。機能としては、新たに960fpsのスーパースローモーションに対応しました。上位機種のS9+は、デュアルカメラを採用しています。

 

↑Galaxy S9+SC–03K(5月18日発売)、実質価格6万4800円(※新規・一括で各種割引を適用した際の実質負担額を記載。税込、以下同)

 

↑Galaxy S9 SC–02K(5月18日発売)、実質価格4万6656円

 

4K HDR動画を撮ろう、「Xperia XZ2」シリーズ

Xperiaシリーズは、デザインを大きく刷新し、背面はラウンドしています。カメラはどれも4K HDR動画撮影に対応。スーパースローモーション撮影は、フルHD画質で撮れるようになりました。上位機種のXZ2 Premiumはデュアルカメラを採用し、暗所撮影の性能を向上させています。

 

↑Xperia XZ2 Premium SO–04K(今夏発売予定)、実質価格6万7392円

 

↑Xperia XZ2 Compact SO–05K(6月下旬発売予定)、実質価格3万2400円

 

なお、写真は省略しますが、Xperia XZ2 SO–03Kは5月下旬発売予定。実質価格4万7952円となります。

 

動画中にパシャと撮れる、「AQUOS R2」

AQUOS Rシリーズとしては初めて背面に2眼カメラを搭載。片方のカメラが動画専用となっていて、広角の映像が残せます。また、動画撮影中にもう片方のカメラを使って静止画も撮影可能。

 

↑AQUOS R2 SH–03K(6月上旬発売予定)、実質価格:4万9248円

 

3眼カメラで登場、「HUAWEI P20 Pro」

「HUAWEI P20 Pro」は、背面にトリプルカメラを搭載。4000万画素のカラーセンサーとモノクロセンサーで色鮮やかでボカしのある写真を撮影できます。ズーム専用レンズで5倍の光学ズームが可能。

 

↑HUAWEI P20 Pro HW–01K(6月下旬発売予定)、実質価格は5万7024円

 

元々SIMフリーモデルとして人気だった「P」シリーズ。しかし、同機はNTTドコモ限定での取り扱いとなります。

 

長く使うほどお得、「docomo with」対応の新2機種

「docomo with」とは、端末サポートがない対象機種で運用することで、毎月1500円の割引が適用される料金プランです。対象の機種はミドルレンジのモデルが中心になります。1機種目は「LG style」。18:9の縦長な5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載。4GB RAMと64GB ROMを備え、外部メモリも400GBに対応します。おサイフケータイやワンセグもしっかりサポート。

 

↑LG style L-03K(6月下旬発売予定)、実質価格は4万176円

 

2機種目は「arrows Be」。防水・防塵に加え、MIL規格(米国国防総省が定める物資調達基準)の23項目に準拠します。1.5mの高さからコンクリートへ落下させる独自試験もクリア。キッチンなどの水回りやアウトドアシーンでも利用しやすいでしょう。ちなみに、ハンドソープなどの泡で洗えます。

 

↑arrow Be F-04K(5月下旬発売予定)、実質価格は3万3696円

 

落としても割れない、「TOUGHBOOK」

法人向けに紹介されたのが、落下に強いタフネスモデル。エッジを立たせたフレームや強化ガラス(Dragontrail Pro)などを採用し、1.8mの高さからの過酷な落下試験をクリア。こちらもMIL規格17項目に準拠します。よく使う機能を素早く呼び起こすショートカットキーも搭載。

 

↑TOUGHBOOK P–01K(今夏発売予定)

 

タブレットでも2眼、「dtab Compact d-02K」

8インチのコンパクトなタブレットで、持ち運び用途に適しています。背面にはデュアルレンズを搭載し、焦点やボカしを自由に調整できます。ジェスチャー操作でポインタを扱えるので、料理中に手を触れずに扱える点も魅力。

 

↑dtab Compact d–02K(今夏発売予定)。価格は未定

 

ハイエンドに目が行きがちだが、「docomo with」も忘れずに!

魅力的なハイエンドモデルが並びました。しかし、今回注目したいのは、先月200万契約を突破したという「docomo with」は、長く使えば使うほど、お得に利用できるということで、利用者が急増中。

 

↑前述の通り、今回は対象機種に新たに2機種が登場。計6機種が選択できるようになった

 

新登場の「LG style」は内蔵ストレージ64GBに加え、最大400GBのmicroSDXCにも対応するので、長く使っても容量不足を回避できそるはず。また、「arrow Be」はMIL規格に準拠するタフネスモデルで、壊れにくいのがウリの一つです。

 

「docomo with」×「長く使える端末」はオススメしやすい組み合わせ。既存の「AQUOS sense」や「MONO」と比べると価格が若干上がっていますが、長期使用を前提にした場合には、敢えて新機種を選んで、快適に使い続けることも英断と言えるでしょう。

auの夏スマホは「デュアルカメラ」がトレンドに! そのなかでもプロが驚いた一機は?

auは5月14日、2018年夏モデルを発表しました。スマホの新機種としては、6モデルが登場。注目したいのは、デュアルカメラを搭載する機種の多さです。各メーカーのアプローチの違いに着目しながら、概要を追ってみましょう。

 

↑auの2018年夏モデル。AQUOS senseは新色が登場。かんたんケータイは本記事では割愛

ソニーモバイルは暗所撮影に注力、インカメラで3Dモデリングが可能に

ソニーモバイルの「Xperia XZ2」シリーズは、デザインを大幅に刷新。上位モデルの「Xperia XZ2 Premium」は、背面にデュアルカメラを搭載し、超暗所撮影を可能にしました。ちなみに、イヤホンジャックが廃止されたことには留意が必要。

 

↑Xperia XZ2 Premium SOV38(8月中旬以降発売予定)。サイズは5.8型で、幅はやや広めの80mm(暫定値)カメラの構成は1920万画素(カラー)+1320万画素(モノクロ)となっており、ISO51200での静止画撮影、ISO12800での動画撮影を実現する

 

↑Xperia XZ2 SOV37(5月下旬以降発売予定)。サイズは5.7型で、Premiumよりも縦長でコンパクト。セルフィーでの3D撮影や、フルHDでのスーパースローモーション撮影にも対応した

 

シャープは動画専用カメラを搭載、静止画もAIが同時に撮影

また、新たに2眼カメラを搭載したシャープの「AQUOS R2」も、2眼カメラを搭載。2つのカメラのうち、片方が動画専用カメラになっているのが特徴です。動画撮影中に、自動で静止画を捉える「AIライブシャッター」機能がユニークです。

 

↑AQUOS R2 SHV42(6月上旬以降発売予定)。サイズは6.0型。2260万画素の標準カメラと、1630万画素の動画専用カメラを備える

 

GalaxyはF値1.5の超明るいレンズを採用、スーパースローもサポート

Galaxy S9/S9+のメインカメラには、F値を1.5と2.4で機械的に切り替えるレンズを採用。暗いシーンでは、F値1.5で明るく撮影でき、明るいシーンではF値2.4に自動で切り替わる仕組みとなっています。そのほか、ステレオスピーカーになったこともポイント。

 

↑Galaxy S9+ SCV39(5月18日発売予定)。サイズは6.2型で縦長。1220万画素の広角カメラと1220万画素の望遠カメラを搭載する。960fpsのスーパースローモーション撮影も新たにサポート

 

↑Galaxy S9 SCV38(5月18日発売予定)。サイズは5.8型で縦長。S9+のメインカメラと同じ1220万画素の広角カメラを搭載する

 

ファーウェイはデュアルレンズ搭載の高コスパモデルを投入

ファーウェイからは、「HUAWEI P20 lite」が登場しました。デュアルカメラを活用し、被写体の背景をぼかせる「ポートレート」撮影が可能。撮影後に焦点位置やぼけ具合を調整できる「ワイドアパーチャー」にも対応します。

 

↑HUAWEI P20 lite HWV32(6月上旬以降発売予定)。5.8型の高コスパなミッドレンジモデルだ。カメラは1600万画素のメインカメラと約200万画素のサブカメラを搭載。インカメラの美顔撮影もユニーク

 

昨年はiPhoneやGalaxyを筆頭に、デュアルカメラ化が進んだキャリアスマホ。今夏モデルからは、ソニーやシャープのフラグシップも、ついにデュアルカメラ搭載スマホとなりました。それぞれ個性的な機能を搭載し、「使ってみたい!」と思える楽しさがありますね。

 

例えば、Xperia XZ2 Premiumは、暗所でも明るく”動画が撮れる”というアプローチに。会場では、実機のカメラを使ったデモが設置されていましたが、非常に明るい映り具合に驚きました。同機の発売は8月中旬以降とのこと。秋からはSNS上に夜景動画が増えるかもしれませんね。

 

とは言え、やはりフラッグシップ機は「お値段」も気になるところ。派手な最新機能・性能にこだわらずコストパフォーマンスを優先させるなら、ミッドレンジの「HUAWEI P20 lite」や、新色ノーブルレッドが登場した「AQUOS sense」なども、忘れずにチェックしておきましょう。

「AQUOS R2」などシャープの新スマホをプロがジャッジ! 2眼は動画で使え?

シャープは5月8日、2018年夏モデルとして、背面に2つのカメラを搭載する「AQUOS R2」と、SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」を発表しました。なお、両機ともに、本記事執筆時点では発売時期や販路、価格などが明らかにされていません。

 

2つ目の背面カメラは「動画」で活躍へ

「AQUOS R2」は、6.0型のWQHD+ディスプレイを搭載する新フラグシップモデル。背面には2つのカメラを備えますが、画角135度の動画専用カメラと、2260万画素のカメラを使い分ける点が、同機ならではの特徴です。

 

↑従来機のAQUOS R(5.3型)と同じ本体幅をキープしつつ、AQUOS R2は6.0型に大画面化。AQUOS R Compact(2017年10月発表)と同様に、インカメラがディスプレイ内に食い込むデザインを採用。ディスプレイの応答速度も25%向上した。指紋センサーはディスプレイ下部に配置

 

動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、動画データのキャプチャ画像よりも、精細な写真を撮影できます。また、シャッターボタンを押さなくてもAIが最適な構図を判断して撮影する「AIライブシャッター」機能を備えます。撮影した動画と写真はセットで再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは5種類を用意。背面カメラは縦に2つ並ぶ

 

動画撮影では、広い画角を撮影するニーズがあり、被写体を追う際に大きな手ブレが発生しやすい、背景がボケにくい方が都合が良いなどの特徴もあります。静止画撮影と比べて、ハードウェアに求められる条件が異なるために2つのカメラを分けた、とシャープは説明します。

 

↑動画撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画を撮影できる。上記写真は静止画を撮影した瞬間の様子。ちなみに、動画撮影に使うカメラは、カメラアプリの設定から広角か標準かを選択できた

 

また、HDR映像方式の「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と、立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に両対応したこともポイント。加えて、オーディオコーデックの「Dolby AC−4」もサポートしています。「COCORO VIDEO」や「ひかりTV」「UーNEXT」などで、配信される対応コンテンツを再生すれば、リアルな映像と没入感のあるサウンドを楽しめます。
 

SIMフリーモデルは大画面化して「lite」から「plus」に

一方の「AQUOS sense plus」は、SIMフリー専用モデルとして販売するミッドレンジモデル。「AQUOS sense liteより、もう少しの余裕が欲しい」という人に向けた機種になっているとのこと。

 

↑AQUOS sense plusはディスプレイが縦長に

 

↑背面カメラはシングルレンズ

 

同機は、縦横比18:9の5.5型フルHD+ディスプレイを搭載し、アプリの表示領域は約23%UPしました。また、背面カメラは約1640万画素で、2眼ではありません。IPX5/IPX8相当の防水性能を備え、おサイフケータイをサポートする点も、SIMフリーモデルとしては重要なポイントです。

 

↑カラーバリエーションは3色

 

さて、シャープは、過去に“ツインカメラ”を搭載する機種をリリースしていましたが、改めて2眼に回帰したカタチとなりました。今回のAQUOS R2では、広角の動画撮影に注力。さらに「AIライブシャッター」を搭載するなど、既存の他社機種とは異なるアプローチが面白いですね。

 

しかし、慣れない購入者からしてみると「2眼レンズならどれも同じことができる」と思いがち。メーカーや機種によって使える機能が異なることには、改めて注意して欲しいと思います。

ソフトバンク夏スマホはXperia、AQUOS、HUAWEIのスリートップ! 三者三様のカメラに注目

ソフトバンクは5月10日、2018年夏モデル6機種を発表しました。注目はフラッグシップモデルの「Xperia XZ2」「AQUOS R2」「HUAWEI Mate 10 Pro」。この3機種はそれぞれ違った特徴のあるカメラを備えています。

 

スマホ初、4K/HDR撮影対応の「Xperia XZ2」

↑「Xperia XZ2」5月下旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。 実質予想価格○○円

 

Xperiaシリーズの新モデル「Xperia XZ2」。注目のカメラは動画撮影を大幅に強化。スマートフォンでは初となる4K/HDR撮影に対応し、高精細で高画質な映像を手軽に撮れるようになりました。960fpsのスーパースローモーション撮影もアップグレード。フルHDの高画質で記録できます。

 

このほか、最近のトレンドを取り込み、縦横比18:9の縦長ディスプレイを搭載。置くだけ充電の「Qi」もサポートしています。ボディは前モデルまでのフラットなデザインから一新。背面は山型の3Dガラスを採用し、なめらかなカーブ形状になりました。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.8GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:1920万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:3060mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:約2010分/約620時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

 

写真と動画を同時に撮れる「AQUOS R2」

↑「AQUOS R2」6月上旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。実質予想価格○○円

 

シャープの「AQUOS R2」は、背面に2つのカメラを搭載。「ドラマチックワイドカメラ」と名付けられた動画撮影専用のカメラでは、画角135度の超広角で、ダイナミックな映像を残せます。もう片方のカメラは写真(静止画)専用で、こちらは90度の広角仕様。「AIライブシャッター」機能では、動画を撮るだけでの操作で、おすすめのシーンをAIが自動で選んで写真も残せます。

 

ディスプレイは上部のフチをギリギリまで切り詰めて縦長の6インチに。スクロール表示などをなめらかに表現する「ハイスピードIGZO」に対応。Dolbyの高画質・高音質で再生技術も新たにサポートしました。カラーは定番のブラック系とホワイト系のほか、深い赤みの「ローズレッド」をラインナップしています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ ワイドクアッドHD+
●CPU:2.6GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1630万画素(背面・動画用)+2260万画素(背面・静止画用)/1630万画素(前面)
●バッテリー:3130mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:1830分/585時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W74×H156×D9.0mm/約181g

 

ライカカメラ搭載のファーウェイ旗艦モデル「Mate 10 Pro」

↑「HUAWEI Mate 10 Pro」5月18日発売予定(5月11日予約受付開始)

 

「HUAWEI Mate 10 Pro」は、SIMフリースマホで支持を獲得してきたファーウェイのフラッグシップモデルです。Leicaブランドを冠したダブルレンズカメラ(デュアルカメラ)が特徴。モノクロ専用の高解像度カメラとカラーのカメラの組み合わせで、色味を際立たせた写真が撮影できます。

 

「Mate 10 Pro」の、もう一つの特徴はAIを活用した独自機能。カメラでは、被写体をAIが判別して、最適な設定で撮影します。さらに4000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、ユーザーの利用状況をAIが把握して無駄な電力消費をカットする機能も備えています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:2000万画素+1200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:4000mAh

●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:950分/435時間
●RAM/ROM:6GB/128GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

SIMフリーの定番「nova lite 2」がソフトバンクに

↑「HUAWEI nova lite 2」7月上旬以降発売予定

 

SIMフリースマホで定評のある「HUAWEI nova lite 2」がソフトバンクからも登場。ダブルレンズカメラにより、F値0.95~16の幅広い写真表現に対応します。フラッグシップモデルと同じ縦横比18:9の縦長ディスプレイ、厚さ7.5mmの薄型ボディなど魅力十分な普及モデルです。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素+200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:3000mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H150×D7.5mm/約143g

 

頑丈でバッテリー長持ち、スマホビギナーも安心の「DIGNO J」

↑「DIGNO J」7月上旬以降発売予定

 

DIGNO Jは、フィーチャーフォンからスマホに乗り換えるユーザーにも使いやすい機能を備えた端末です。スマホ初心者向けのアイコンが大きいホーム画面、フィーチャーフォン風の文字入力機能、赤外線通信機能などを備えています。

 

MILスペックの耐衝撃性能や防水・防塵も対応し、耐久性もしっかり確保。バッテリーは2600mAhとそれほど大きくはないものの、3日以上の電池持ちを実現した省電力性も魅力です。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ フルHD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2600mAh
●OS:Android 8.1
●連続通話時間/連続待受時間:1010分/640時間
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H145×D8.4mm/約130g

 

サポートのプロの意見を取り入れ開発「シンプルスマホ4」

↑「シンプルスマホ4」7月下旬以降発売予定

 

「シンプルスマホ4」は、シニアユーザーなど、スマートフォンの操作に不慣れな人でも使えるような工夫を取り入れた機種。ソフトバンクショップでスマートフォンの使い方をサポートするスタッフ「スマホアドバイザー」の意見を取り入れて開発されました。例えば、スマホ初心者にも好評という音声検索は、専用ボタンを押して一発で起動できます。

 

屋外でもはっきり見えるIGZO液晶ディスプレイを採用。輝度や彩度などを調整することで、眼に負担がかからない表示をするモードも搭載しています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ HD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1310万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2800mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W71×H143×D9.4mm/約150g

 

乗るだけ自動測定、手間いらずの「スマート体組成計」

↑「スマート体組成計2」7月下旬以降発売予定

 

「スマート体組成計2」は、モバイル通信機能を備えた体組成計です。測定は体組成計に乗るだけ。データは自動でクラウドに保存。スマートフォンから日々の健康状態を確認できます。測定忘れを防止するアラーム機能を搭載。体組成計に乗るとキャラクターが育つ「いきもの育成ゲーム」も用意されており、楽しみながら気軽に気軽に健康管理に取り組めます。

 

Xperia、AQUOSという定番ブランドに、SIMフリーで人気を博したファーウェイのMateシリーズも加わり、充実した布陣となったソフトバンクの夏モデル。どのメーカーも力を入れるカメラでは、各社が工夫を凝らした新機能を投入しています。この夏は最新のスマホのカメラを撮り比べてみてはいかがでしょうか。

iPhone Xと実は違う! SIMフリースマホ 5機種の「デュアルカメラ」画質&機能比較

デュアルカメラはミドルクラス以上のSIMフリースマホでは、もはや当たり前になってきました。ここではデュアルカメラを搭載する代表的なモデルのカメラのスペックと特徴を比較。デュアルカメラならではの背景ぼかし写真も撮り比べてみました。なかにはデジカメ並みの画質を実現するものも!

 

【解説する人】

ITライター 村元正剛さん

モバイルを専門分野とするライター。スマホの活用術を教えるムックの編集も手がけています。

 

カメラの組み合わせは機種によって異なる

ファーウェイがライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載したスマホが注目を集めて以降、デュアルカメラを採用するSIMフリースマホが続々とリリースされています。ひと口に「デュアル」と言っても、その組み合わせは機種によって異なります。「標準+望遠」「標準+広角」といったレンズの組み合わせのほか、「モノクロ+カラー」「昼間用+夜間用」という2種類の画像センサーを併用するモデルもあるのです。

 

デュアルカメラには背景をぼかせるという利点もありますが、ボケを実現する仕組みやボケ味の調整方法にも差があります。ボケを多用する人は、その違いを見極めて、自分好みの表現ができる機種を選びましょう。

 

iPhone Xのデュアルカメラは標準+望遠の組み合わせ

iPhone Xのカメラはワンタッチで望遠に切り替え可能。背景を美しくぼかせる「ポートレート」モードには望遠側のレンズが使われます。

 

【その1】ライカレンズとAIの力でデジカメ並みの画質を実現

ファーウェイ

HUAWEI Mate 10 Pro

実売価格 8万9974円

老舗カメラメーカー・ライカと共同開発したダブルレンズを搭載し、ライカが認めた画質で撮影できることが魅力。AIによるリアルタイムの被写体認識や、自然な背景ぼかし効果も特徴です。【最大2.36GHz オクタコア】【6GB RAM/128GB ROM】【6.0インチ/2160×1080】【リアカメラ1200万画素+2000万画素】

 

実写作例

ライカのダブルレンズとカラー+モノクロのセンサーを搭載

開口部F1.6のダブルレンズを搭載し、2000万画素モノクロと1200万画素RGBのダブルセンサーを搭載。800万画素のインカメラのF2.0レンズもライカ製です。

 

 

↑「ワイドアパーチャ」を有効にすると、F値を0.95〜16で設定して撮影可能。撮影後のボケ味の調整もできます

 

【評価&デュアルカメラでできること】

いま買えるスマホのなかで最高峰のスペックを実現

AI専用のプロセッサーを内蔵した先進的チップを搭載。電池は4000mAh。耐水・防塵にも対応しています。デュアルカメラの切り替え:△ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

【その2】ポートレートも風景写真も思いのままに撮れる!

ASUS

ZenFone 4(ZE554KL

実売価格 6万1344円

メインカメラにはF1.8の明るいレンズを採用し、ピクセルサイズが1.4μmの大型センサーを搭載。120°の広角カメラにワンタッチで切り替えられることも魅力。デュアルスピーカーも搭載。【2.2GHzオクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

【実写作例】

標準レンズと広角レンズをワンタッチで切り替えられる

1200万画素の標準カメラ+800万画素の広角カメラという組み合わせで、標準カメラでは背景を多少ぼかせるポートレート撮影も可能です。前面カメラは800万画素。

↑標準側&「ポートレート」モードで撮影。全体的にやや暗めに写りました。大きくはありませんが、背景ボケはナチュラルでした

 

 

↑標準または広角をワンタッチで切り替え可能。標準側で「ポートレート」を選択すると、背景を若干ぼかせます

【評価&デュアルカメラでできること】

6GBメモリを備え実用上は十分

CPUやバッテリーで最上位に及ばず。ただ、6GBメモリを搭載するなど、ミドルハイ機としては十分です。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その3】高画質カメラと広角カメラが合体

モトローラ

Moto X4

実売価格 5万8104円

ダブルレンズで撮影した画像は、撮影後に背景ボケを調整できることはもちろん、背景をモノクロにしたり、差し替えたりといったことも可能。ガラスを用いた質感の高いデザインも魅力です。【2.2GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

実写作例

撮影時も撮影後もボケを自在にコントロール

1200万画素デュアルピクセルAFカメラと800万画素広角カメラの組み合わせで、深度を有効にして、背景をぼかすことも可能。前面カメラは1600万画素。

↑「深度の有効化」で、背景ボケの度合いを最大に設定して撮影。手前の被写体の一部までぼけてしまいました

 

↑標準側で「深度の有効化」を選択すると、背景ボケの度合いを7段階から選べます。広角側では深度を有効にできません

 

評価&デュアルカメラでできること

スペック以上に満足度が高い多才モデル

カメラ以外は減点があり、ミドルハイスペックという結果に。防水にも対応するなど、使い勝手は◎。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

【その4】アジアで大人気のカメラフォン

OPPO

R11s

実売価格 6万2510円

世界第4位のシェアを誇るOPPOの日本進出第1弾。背面のデュアルカメラは撮影シーンを選ばず、明るく撮れることが特徴。2000万画素の前面カメラは独自のAIビューティー機能を備えます。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【6.01インチ/2160×1080】【リアカメラ2000万画素+1600万画素】

 

【実写作例】

暗い場所では、受光面積が広いセンサーに自動切り替え

F1.7のダブルレンズを搭載し、昼間撮影では1600万画素カメラを使用。夜間撮影には、センサーの有効面積を4倍にする2000万画素カメラを使用します。

↑「ポートレート」モードで撮影。非常に明るく鮮明な画質。背景ボケはさほど大きくないが、自然な仕上がりです

 

↑「ポートレート」モードを選択すると、背景をぼかした写真を撮影できますが、ボケの調整には非対応

 

評価&デュアルカメラでできること

普段使いのスマホに十分なスペック

セールスポイントのカメラとディスプレイはとても優秀です。CPUやメモリなどでやや点を落としました。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その5】新生フリーテルのフラッグシップモデル

フリーテル

REI 2 Dual

実売価格 3万9744円

MAYA SYSTEMという会社が端末開発・販売事業を引き継いだフリーテルの最新フラッグシップ。1300万画素のデュアルカメラに加えて、1600万画素で広角のフロントカメラも搭載しています。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1300万画素+1300万画素】

 

【実写作例】

カラー+モノクロのWセンサーでボケの調整も自由自在

1300万画素RGBセンサー+1300万画素モノクロセンサーの組み合わせ、レンズのF値は2.2。2つのカメラで深度を測定し、任意のボケ味に調整できます。

↑ピントを合わせた部分は鮮明に映りましたが、近くにある物までぼけてしまうなど、ボケ方は不自然でした

 

↑「ボカシ」というメニューがあり、絞り値をF0.9〜F16の範囲で設定可能。撮影後にボケ具合を変更することも可能です

 

評価&デュアルカメラでできること

幅広いユーザーが満足のミドルハイスペック機

カメラ以外尖ったところがない、バランスのよいチャートに。価格を考えれば十分に健闘しています。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

2画面スマホで変わる暮らしーー『M Z-01K』が提案するミニマムライフ(提供元:ZTE ジャパン)

先月、NTTドコモから発売されたZTE製スマホ『M』。ユニークな画面のスマホということで、今期のNTTドコモラインナップでもひときわ異彩を放ち、多くの注目を集めている端末ですが、みなさんはどんな印象を持ちましたか?

 

大画面そのものに興味を持った方もいるでしょう。変形するというギークなルックスが刺さった方もいるでしょう。なかには使うのが難しそうで、ちょっと自分には合わないかも…なんて思った人もいるのでは? 独特なスタイルですものね。

 

ペンのように生活必需品となったスマホは、毎日気負うことなく使えそうと感じるものを選びたいですよね。その観点でいくと、『M』の独創性はちょっと抵抗があるかもと感じるかもしれません。でも違うんですよ。『M』の画面という個性は、あなたの生活をスマートに演出してくれる機能性の表れなのです。

 

ドコモオンラインショップ 『M』特集ページはコチラ

 

 

洗練されたデスクでシームレスに仕事ができる

私たちが普段使っている情報端末を見てみましょう。電話やメッセンジャー、チャットツールとして使うスマートフォンに、大画面なタブレット。またオフィスや自宅のデスクにはパソコンを置いているという方が多いでしょう。

 

ファイルやデータはクラウドサービスを使ってオンラインで共有するから、ひと安心。これこそデジタル時代の生き方…と言ってもいいのですが、実際にはモバイル回線へのアクセス機能を持たないタブレットやパソコンを使っていると、インターネットアクセスの手間がかかりがちです。

 

ならばこそ、どこにいてもネットが使えるスマートフォンで多くの作業をしたいもの。「でも画面が小さいからなー。ブラウザとメッセンジャーの同時利用とかしにくいもんなーという悩みは『M』で解決しましょう。

 

 

『M』は2つの画面をつなげて1つの大画面としても使えるスマホ、というだけではありません。2つのアプリを同時に表示して使うことができるマルチな性能を持っているのです。2つのアプリを同時に表示できる画面モードはシームレスなビジネスワークをこなすのにピッタリ。予定の確認、データや文章の入力も思いのまま。ブラウザでネットにアクセスして、そこから得た情報を元に書類を作るといった作業も得意です。

 

2画面モードは、学生や資格試験を目指す社会人など勉強をする時も便利です。『M』の2画面を使って、片画面で授業動画を見ながら、もう片画面で電子化されたテキストや単語帳アプリ、ほかWeb画面を開くといった使い方が可能です。紙のテキストを持ち歩かないといけないという考え方は、『M』で変わる可能性があります。

 

プレゼン用のファイルなどを作り込みたいときは、大画面モードにチェンジしましょう。タブレット級の大画面で全体を見渡しやすくなるから、生産性が大幅にアップします。もし『M』をデスクワーク用に使うとしたら。パソコンにマウス、キーボードなどを断捨離しちゃいましょう。そしてデスクの上にのせるのは『M』と充電用ケーブルのみ。ダウンサイジングここに極まれり。限り在るスペースを有効活用できますよ。

 

リラックスタイムに大画面で映画&電子書籍三昧

ディスプレイを開いたときの画面サイズは約6.8インチ。スマ―トフォンとは思えないほどの大画面さは、動画視聴にピッタリです。クリアで色鮮やかな発色だから、ダイナミックさも一段と増すものです。

 

 

画面サイズから考えると226gという軽さもキーポイントです。手に持ったときにさほど重さを感じないんですよね。ディスプレイを開いた状態で持ちやすい形状となっているのも見逃せません。指をひっかける段差があるため、グリップ性も高い。こんなに大画面で、こんなに持ちやすくていいの? と驚きますよ。

 

だからソファに沈み込みながら、またはベッドに潜り込みながら『M』を持ち上げて動画を見るのもラクラク。ストレスフリーなのに高い充実感を得られます。読書派の方もリアルに本を開いてページをめくっているかのように読み進められますから。マンガも小説もビジネス書も見やすさ抜群。また、同じリラックスしたシチュエーションということで言えば、写真のように先述の語学学習も同様にできるのもメリットですね。

 

また、ちょっとした気分転換にスマホゲームをしたいときにも、『M』は便利。コンテンツによりますが、大画面で見やすさと迫力が増して、ゲームの楽しさを再発見したという声もあるようです。

 

タブレットもいいのですが、サイズのせいもあってビジネスバッグに入れっぱなしのことが多いですよね。だからリラックスしたいとき、わざわざ取り出しにいくのが面倒くさい。『M』ならそんなことはありません。常に一緒にいるスマートフォンなのに、大画面動画ビューワーとしても使えるモデルなのです。

 

どんな場所もたった一台でエンタメ空間になる

映画などの動画を楽しむとなると、画面の大きさだけではなくスピーカーの品質も重視しなければなりません。音が小さい、音が軽いとなると、せっかくの映像の迫力もスポイルされてしまうもの。

 

映像の世界への没入感を強めてくれるサウンドに関しても、『M』は実力派です。外付けスピーカークラスの大音量なデュアルスピーカーは意外なほどにドスっとくる低音も得意。EDM(エレクロニック・ダンス・ミュージック)のような曲を再生しても、しなやかで輪郭がピッと立ったベースラインが飛び出てきます。また、映画館などでも導入されているドルビーアトモスを採用しているので、広い空間でも立体的なサウンドを体感できるでしょう。

 

ディスプレイを少し開き、卓上に立たせてみましょう。映像が見やすくなりますし、音の粒立ちもよくなります。これでデスクの上だけではなく、キッチンもリビングもベランダでさえもエンタメ空間に早変わり。場所を選ばずに、コンテンツに思う存分ハマれます。

 

 

外観がシンプルなデザインというのも魅力ですね。そしてスタンドいらずでビューイング&リスニングなスタイルとなるのも『M』のいいところ。手のひらサイズのスペースがあればどこでもエンタメを楽しめます。

 

高級コンデジ並のカメラを手のひらに

『M』は2030万画素という、高画質なカメラを搭載しています。隅々までシャープに描く実力をもっており、スナップ写真も本気の撮影も得意です。手軽にSNS投稿ができるだけでなく、より人の目を惹く高品位な写真が撮影できるのです。わざわざ高級コンデジを持ち歩かなくても、『M』があればキレイな一枚がいつでも撮れるメリットは大きいでしょう。

 

 

またディスプレイをL字型に開いて立たせると、三脚いらずで撮影できるのもいいところ。どこでも固定で撮影できるので、夜景などの暗所でも仕上がりの良い一枚が撮れます。

 

手に馴染む1画面スタイルでも使いたい

2画面にばかり注目してしまいますが、ディスプレイを畳んでおけばスタンダードな1画面のスマートフォンとしても使えます。5.2インチのディスプレイサイズに激細ベゼル。想像をはるかにこえて握りやすいボディに仕上がっています。

 

電話やLINEをするときなど、ストレートなコミュニケーションをするならむしろ1画面のほうがいい。多機能でガジェット感あふれる2画面スタイルと、シンプルisベストな1画面スタイル。両方をいつでも使い分けられるからこそ、『M』の万能っぷりがキラっと光ります。

 

 

ヒンジ部分が出っ張っていますが、これが指の第一関節にちょうどひっかかるんです。これ、普通のスマートフォンより持ちやすくない? 思ってたよりも軽いし。と、驚きながら、細部までしっかりと作り込まれたことがわかります。

 

2画面を活用して着実なコミュニケーションを

仕事が終わったのに、急に「打ち合わせがしたい」というオーダーが入っても焦る必要はありません。パソコンがない、タブレットがない、そんなシーンでも『M』があれば大丈夫。1つのアプリの画面を2画面で表示するミラーモードを使いましょう。二人で同じ画面を見ることができるから、ストレートに、そして端的にビジョンの共有ができます。このプレゼンテーション力の高さも『M』の魅力ですね。

 

実は、パーティのときにもミラーモードが欠かせないんです。話題にあがったネット上のコンテンツをミラーモードで映し出せば、より多くの人に見てもらえるでしょう。反対側に座っている人から、逆さに見えちゃってよくわからない、なんてクレームもありません。むしろ「もっと見せて!いろいろ見せて!」と頼まれることになるでしょう。

 

 

資料をコピーして配る。なんてフローはもうおしまいにしましょう。2つの画面それぞれに同じアプリ・コンテンツを表示できる『M』なら、資料の内容をダイレクトにシェアできるのですから。

 

ドコモオンラインショップ 『M』特集ページはコチラ

 

大人も納得のスタイリッシュデザイン

 

 

“変形可能”な2画面スマートフォンという珍しさに目がいきますが、無駄な装飾がないスタイリッシュなデザインを身にまとっていることも『M』の特長。ディスプレイを開いた状態でもその装いはとてもシックです。

 

 

サイドパネルに備わるボタンも、スマート。電源ボタンには指紋認証センサーが組み込まれており、合理的な構成となっています。電源ボタンの下にある「ファンクションキー」を長押しすれば、カメラアプリを起動できますし、すばやく2回続けて押せばスクリーンショットも撮れます。

 

 

両画面ともになだらかなラウンドスタイルの2.5Dガラスを採用。握ったときにしっとりと手に馴染みます。プライベートだけではない。ビジネスシーンでもフル活用できるスマートフォンだからこそ、この大人っぽさが大事なのです。

 

特殊な仕様のスマートフォンはユーザーを選びがち。しかし『M』は違います。1画面で使えばスタンダード。さらに2画面&大画面を活かし、スマートフォンとは思えないほどの生産性の高さを誇りますし、動画や電子書籍などのコンテンツも心ゆくまで楽しめます。

 

最後に、本記事をつくるにあたり実際にプロのモデル、スタイリストに『M』を使ったインプレッションをインタビューした動画を、本機が提案する暮らしのイメージと共にお届けしたいと思います。どういった暮らしを過ごせるのか、文字だけでは伝わりきらないその空気感を感じていただけたら幸いです。

 

 

ミニマルを極めたい。しかし機能性も高くあってほしい。そんな贅沢なお願いを叶えてくれるのが『M』。あなたの生活を支えてくれる相棒として注目すべき存在です。

 

ドコモオンラインショップ 『M』特集ページはコチラ

 

スチール撮影/篠田麦也 動画制作/Funusual Inc. スタイリング/大井慎弥 モデル/関根洸太(HEADS)
撮影協力/Journal standard Furniture渋谷店/TEL:03-6419-1350 SEMPRE HONTEN/TEL:03-6407-9081 Felisi 青山店/03-3498-6912 芽の巣山

 

※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

4つの画面モードをアクティブに切り替えよう!2画面スマホ『M Z-01K』の使いこなし術(提供元:ZTE ジャパン)

5.2インチ×2枚という、独特なディスプレイを持っている個性派スマホの『M』。開いたときはタブレット級の広大な画面となるのが最大の特徴であり、魅力です。

 

しかも大画面に変身するだけではありません。ディスプレイの表示モードが複数用意されているんです。

 

2画面で1つのアプリの画面を表示する「大画面モード」、それぞれのディスプレイに2つのアプリを同時に表示する「2画面モード」、メインディスプレイとサブディスプレイに同じアプリの画面を表示する「ミラーモード」があり、さらに1つのディスプレイのみ表示する「通常モード」が選べます。折りたたんだときは「通常モード」となります。

 

本記事では、実際に端末を使ってみてわかった、なかなかすぐに理解しづらい各表示モードの使いこなし術を伝授したいと思います。

 

ドコモオンラインショップ『M』特集ページはコチラ

 

 

切り替えはカンタン。ディスプレイを開いた状態で、ナビゲーションバーの『M』アイコンをタップして使いたいモードを選択するだけ。希望のモードを表示するまで、ポンポンと2タップでOKなんです。このお手軽感のあるUIだからこそ、『M』のディスプレイモードを積極的に切り替えて使いたくなります。

 

4つの画面モードを使いこなそう

 

【その1:大画面モード】

 

まず「大画面モード」からご覧ください。ほぼ正方形の画面となり、見通せる範囲がグッと広がります。キーボード表示時も、メインの画面の大半を覆うことはなくスッキリ。実際の液晶で目にしても、メインディスプレイとサブディスプレイの間はベゼルがあるために完全なシームレスとはなりませんが、それでも2mmほどと極細なので、あまり気にならないんですよね。

 

【その2:2画面モード】

 

メインディスプレイとサブディスプレイそれぞれで異なる機能やアプリを操作できるのが2画面モードです。マルチタスクのときに大活躍するモードです。ちなみに、画面下部のナビゲーションバーは、各画面の下部をタップすれば瞬時に移動します。

 

【その3:ミラーモード】

 

「ミラーモード」は縦持ちだと同じ画面がそのまま表示されますが、横持ちにすると上下反転表示となります。サブディスプレイを90度くらいに開き、『M』をテーブルの上に置くことで、同じコンテンツを真向かいにいる人といっしょに楽しめます。

 

【その4:通常モード】

 

一つの画面のみ使用するのが「通常モード」です。アウトカメラでの使用時は通常モードとなります。ちなみに、アウトカメラ選択時は、パノラマ、長時間露光、スーパーナイトなど、撮影での各種効果も選べます。

 

画面モードについて理解いただいたところで、ここからは筆者が実機を使ってわかった使いこなし術を具体的に紹介していきましょう。


【使いこなし術01】
コンテンツをフルに楽しむなら大画面モード

 

大画面ならではの楽しみといったら、やはり動画再生でしょう。動画コンテンツは16:9のアスペクト比のものが大半ですが、最近はスマホを縦持ちしたときでも見られるようにと、正方形の動画も増えつつあります。そういった動画を見るのに、「大画面モード」の画面の大きさとアスペクト比が、効く!

 

2画面モードでは1つのディスプレイで動画を全画面表示、もう1つのディスプレイにコンテンツの情報を表示することもできます。いいね!をしたり、コメントを書いたり、シェアをしたいという願いを叶えてくれる2画面ディスプレイでもあるんです。

 

↑全画面表示で動画を再生しない場合でも、1画面のフルサイズで再生しながら関連動画など別情報をながめられる

 

個人的におっ!と思ったのが、音楽系アプリです。コントロール部が2画面いっぱいに広がるので操作しやすい! 演奏も作曲も、直感のままに楽しめます。

 

↑パッドを使うシーケンサーアプリを全画面表示すれば、より直感的に音楽制作ができる

 

もちろんマンガなどの電子書籍もGOOD。メインディスプレイ側とサブディスプレイ側は厚みが違うのですが、その差がちょうどいいグリップとなるんですね。だから持ちやすいし見やすい。これは読書がはかどります。

 

↑もちろん全画面表示ならタブレットいらずの視認性を誇る

 

ドコモオンラインショップ『M』特集ページはコチラ

 


【使いこなし術02】
大画面モードは移動中のマップ確認もラクラク

 

 

Googleマップなどの地図アプリの見やすさにも感動します。普通のスマホと比べて表示領域が広いから、周囲に何があるかの確認がしやすい。やはり大画面って正義なんだな、と染み入ります。

 

またテキストや表、プレゼン用のデータなど、オフィスワークなデータの確認や編集も「大画面モード」が生きるシーン。前述しましたが、キーボードを表示した状態でも各種データを大きく見取れるんですよね。ちょっとの修正だったらノートパソコンやタブレットを使わなくていいや。そう思わせてくれます。

 

↑ファイル管理は一覧性が高く効率的に行える

 


【使いこなし術03】
積極的に実況したくなる2画面モード

 

 

1台のスマホで動画再生と、SNSチェックができるようになる時代がくるなんて…。生配信のチャンネルならSNSでの盛り上がりも一緒に楽しめるという贅沢も。『M』、素晴らしすぎます。

 

いや、むしろ自分から実況しちゃうのも手ですね。自宅でも、カフェでも、電車の中でも盛り上がっている番組のことをポスト&ポスト。同じように実況しているユーザーとも仲良くなれるかもしれません。

 


【使いこなし術04】
PCいらずのマルチタスク作業も2画面モードでカバー

 

 

カレンダーを見ながらメールをする、WEBで情報を検索しながらレポートを書く、画像や動画を選びながらコンテンツを作る…といった、マルチタスクな作業も『M』があれば1台で難なくこなせます。いままでだったらパソコンを使わなくちゃ、テーブルのある場所探さなくちゃ、といったビジネスワークなシーンでも、『M』のディスプレイを開いて2つのアプリを平行して使うことでカバー! 立ちながらでも作業できますよ。

 

↑ライターとしては、1台で取材の音声データを写真と合わせて整理していけるのが便利だった

 

個人的に大ヒットだったのが、画像編集アプリとブログ投稿アプリやSNSアプリの並列利用ですね。キャッチーなビジュアルを作り込んでのニュースの投稿がサクサクと行えます。

 

↑FacebookとTwitterなど異なる性質のSNSを同時閲覧できる

 


【使いこなし術05】
同じ動画を見て同じ時間を共有できるミラーモード

 

 

すごく面白い or ためになる動画をみつけた! 眼の前にいる友達にも教えたい! といったときは「ミラーモード」の出番です。『M』のディスプレイをちょっとだけ開いてテーブルに置けばセッティング完了。同じ動画を見て、ここのシーンがいい、あそこのシーンが凄いと話が盛り上がること間違いありません。


【使いこなし術05】
プレゼン時にも使いたいミラーモード

 

 

向かい合わせに座った人と同じ画面を見ることができる。ということは、プレゼンにも活用できますね。こちらが画面をスクロールして間違いなく相手に内容を伝えられますし、「さっきのところ、もう一度見せて」という要望にもすぐに応えることができます。いま流行しているWEB上のコンテンツなどを伝えるのにもピッタリ。取引先の相手だけではなく、上司や部下とのランチ時にも活用しちゃいましょう。

 


【使いこなし術06】
自撮りで使おう通常モード

 

 

カメラ系のアプリを使う際は、「通常モード」にしましょう。眼の前の景色を撮る際にも、自撮りするときにも、ディスプレイを閉じて「通常モード」にしちゃえば便利です。カメラアプリを起動するファンクションキーも押しやすくなりますよ。なお『M』には、ほかのスマホのようなインカメラはありません。でもこれはむしろメリット。高解像なカメラを使っての自撮りができるということですから。

 


【使いこなし術07】
片手で持ちやすい5.2インチのスマホとして使える通常モード

 

急ぎで調べ物をしなければならないとき、電話をするとき、音楽を聴くとき、また大きな画面を必要としないアプリを使う際も、「通常モード」で使いましょう。ポケットからさっと取り出して、普通の5.2インチスマホとして活用できます。また「通常モード」はエコでもあるんですよね。バッテリーの消費を抑えて、長時間使い続けられますから。

 

スマホとタブレットのいいとこどりな『M』

閉じれば5.2インチ、開けば7インチ級の画面に一変する『M』は、エンタメによしビジネスによしなスマホです。ディスプレイが開く仕様って飛び道具感があるかなと思いきや、トータルでの使い勝手のよさが格別なんですよ。

 

大画面を生かしてタブレット的にも使えますから、スマホとタブレットの両方を持ち歩かなくてもいいやという人も増えるでしょう。また、大画面モードでキーボードを大きく表示してノートパソコン的にも使えるマルチタレントでもあります。効率重視な人にとっても、エンタメコンテンツを思う存分楽しみたい人にとってもマストなモデルといえるでしょう。おすすめです。

 

ドコモオンラインショップ『M』特集ページはコチラ

 

※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

【最新スマホ5機種・プロ評価】キャリア系Androidスマホはハイスペックの個性派が狙い目

基本的な性能は横並びになりつつあるキャリアのハイエンドモデル。しかし、唯一無二の独自機能を備える機種が増えてきて、それがiPhoneとの差別化にもなっています。使う人によっては、ぐ〜んと満足度が高まりそうな “ハイスペック+α” の個性派スマホを紹介します。

※実質価格は、新規契約もしくは機種変更時の端末価格から、月々サポート(NTTドコモ)やアップグレードプログラムEX(au)の割引分を引いたものです

 

【解説する人】

ITライター 井上 晃さん

スマホやスマートウォッチに精通するライター。海外に出向いて最新トレンドを取材することも。

 

【採点項目】

操作性:本体のサイズ感は適正か? ホーム画面は迷わずスムーズに操作できるか? を評価しました。

パフォーマンス:「Antutu Benchmark」というアプリでパフォーマンスをテスト。実際の使用感も加味しました。

カメラ:背面カメラのスペックと画質を評価。使える独自機能がある場合は加点要素としました。

独自機能:その機種ならではの独自機能の役立ち度をチェック。レア度と汎用性を重視して評価しました。

 

個性派の筆頭は「M」と「Note8」

日本ではiPhone Xも好調で、iPhoneはますますユーザーの裾野を広げています。しかし、スマホの使い方は人それぞれ。自分なりの満足度を追求するなら、必要十分なスペックを備えつつ、さらに “一芸” も備えた個性派モデルも検討したいところ。最注目は2画面スマホ・M。

 

「1画面を2分割するマルチウィンドウでは満足できなかった人に最適な1台です」(井上さん)

 

ほかにもペンで操作できるGalaxy Note8は、実はアナログ派も重宝するといいます。

 

「ちょっとしたメモを書くために手帳を手放せない人でも、Note8があれば、手帳を持ち歩く必要はなくなるかも」(井上さん)

 

 

【その1】2つのディスプレイを自在に使い分けられる

NTTドコモ/ZTE

M Z-01K

実質価格 4万2768円

2面ディスプレイを搭載し、2つのアプリを同時に利用したり、画面を連結させて大きな画面でウェブや動画を見たりできることがメリット。「dマガジン」など電子雑誌の閲覧にも最適です。【最大2.2GHzクアッドコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080 ×2】【リアカメラ2030万画素】

 

操作性:★×5

フツーのスマホとしての使い勝手も上々

折りたたみ時の横幅を約72㎜に抑え、一般的なスマホと同じ感覚で操作できる。2画面ゆえの厚さや重さはありますが、使い勝手は良いです。

 

パフォーマンス:★×4

ハイエンドらしい処理能力を有する

CPUはSnapdragon 821で、RAMは4GB。ベンチマークのスコアは、ライバルより少し劣りましたが、実用上の差はあまりありません。

 

カメラ:★×4

20メガピクセルカメラは自撮りがラク

折りたたみ構造を生かし、約2030万画素カメラを1基搭載。高画質セルフィーを撮れるのは◎。ただし、使いこなすには慣れが必要です。

 

独自機能:★×5

2画面をフレキシブルに使い分け可能

目的・用途に合わせて、2つの画面を使い分けられるのが最大の魅力。「大画面」「2画面」「ミラー」「通常」の4モードを利用可能です。

 

【ここが個性派】タブレットのようにも使える

スマホの画面ではウェブや地図が見づらいという人には、2画面を連結する大画面モードが最適。このほか、2人で向き合って同じ画面を見ることもできます。

↑約6.8インチの大画面で地図やウェブ、動画を見ることができます

 

↑半開きにして立てて、2つの画面で同じ動画を再生することも可能です

 

 

【その2】便利な「Sペン」がさまざまな場面で活躍!

 

NTTドコモ・au/サムスン電子製

Galaxy Note8

実質価格 7万6464円(NTTドコモ)

大画面とペンで操作できることが特徴のハイエンドモデル。録音しながらメモを書いたり、撮った写真に説明を入れたりと、使い方は人それぞれ。デュアルカメラも備えています。【最大2.35GHz オクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【6.3インチ/2960×1440】【リアカメラ1220万画素+1220万画素】

 

操作性:★×5

安定したホールド感で快適に操作可能

大画面ですが、画面比率は18.5:9で縦に長い。横幅は約75㎜で、ホールド感は良好。画面を分割するマルチウィンドウ機能も使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

アプリの切り替えも圧倒的にスピーディ

今回紹介した5機種のなかで最高スコアを記録。6GBメモリの恩恵で、マルチタスクなど負荷の大きい作業もキビキビとこなせます。

 

カメラ:★×5

広角+望遠のデュアルカメラが◎

デュアルカメラは広角+望遠の組み合わせです。広角カメラはF1.7のレンズで、光を効率よく取り込む「デュアルピクセルセンサー」を採用。

 

独自機能:★×5

Sペンがスマホの用途を広げてくれる

本体から抜き出せるSペンを装備。とっさにメモを書いたり、写真を切り抜いたり、動くメッセージを送ったり、多彩に使用できます。

 

【ここが個性派】Sペンで翻訳することも可能!

Sペンのペン先はわずか0.7㎜で、4096段階もの筆圧を検知。ただ文字を書けるだけでなく、ペン先をかざした部分を拡大したり、翻訳したりもできます。

↑Sペンで大きく書いた文字を、罫線上にきれいに並べて記録できる機能もあります

 

↑外国語のサイトを見ている際、Sペンをかざした部分を素早く翻訳できます

 

【その3】先進的なカメラ機能とデザインが魅力 

NTTドコモ・au・ソフトバンク

 ソニーモバイルコミュニケーションズ製

 Xperia XZ1

 実質価格 3万1104円(NTTドコモ)

シャッターを押した直前の画像も記録される「先読み撮影」など、先進的なカメラ機能を搭載。ディスプレイ画質の美しさや音楽再生機能の充実度にも定評があります。 【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1920万画素】

 

操作性:★×5

美しいデザインとスマートな操作性を両立

画面の大きさと持ちやすさを両立するちょうどいいサイズ感。側面の電源ボタン兼指紋センサーも使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

キビキビと動作して快適に操作できる

 Snapdragon 835という高性能CPUを採用しており、ベンチマークテストの結果も最高クラスでした。

 

カメラ:★×5

高画質はもちろん、遊べる機能も搭載

メモリ一体型の「Motion Eye」カメラシステムを搭載。先読み撮影やスーパースローモーション撮影が可能です。

 

独自機能:★×4

人の顔や立体物を3Dで撮影できる

「3Dクリエーター」に対応し、人物の顔をスキャンして3Dデータを作成・活用できます。用途の広がりに期待。

 

【ここが個性派】

作った3D画像はARで遊べる

「3Dクリエーター」で作成した3D画像は、「ARエフェクト」として撮影時に表示したり、オリジナルフィギュアを注文したりできます。

 

↑自分自身の3Dアバターを作成して、AR世界で遊べるのがユニーク

 

【その4】アウトドアで安心して使えるタフネス仕様

 

au/京セラ製

TORQUE G03

実質価格 3万9960円

米国国防総省が定める耐久試験19項目と、京セラ独自の耐海水・耐荷重試験をクリアした頑強モデル。昨夏からロングヒットを続け、3月に新色レッドが追加されました。【2GHzオクタコア】【3GB RAM/32GB ROM】【4.6インチ/1280×720】【リアカメラ1300万画素+200万画素】

 

操作性:★×3

濡れた指先でもタッチ操作が可能

本体サイズのわりに画面が小さく、視認性はやや悪い。濡れた手や、手袋をしていてもタッチ操作できるのは◎。

 

パフォーマンス:★×3

ミドルクラスとして標準的な動作性

スコアは振るいませんが、基本的な操作はサクサクとこなせます。動画編集など、負荷が大きい用途には不向き。

 

独自機能:★×5

ダイレクトボタンの設定が自由自在

左側面にダイレクトボタンを搭載。よく使うアプリをワンタッチで起動したり、簡易ライトを点灯したりできます。

 

カメラ:★×4

“アクションカメラ”としても使える

1300万画素カメラと200万画素の広角カメラを搭載。ランニング等の活動データを画像に重ねて記録できます。

 

【ここが個性派】アウトドアで役立つアプリが◎

 電子コンパスや日の出・日の入り時間がわかるアプリを標準搭載。気圧、潮の満ち引き、スキー場の積雪情報なども素早く調べられます。

 

↑気圧や高度がわかる「Barometer」アプリもプリインストール

 

 

【その5】トレンド機能が全部入りの欲張りモデル

 

au・ソフトバンク/HTC製

HTC U11

実質価格 4万3200円(au)

F1.7のレンズと高感度センサーを搭載したカメラ、ノイズキャンセリング付きイヤホンなど、先進装備が満載のハイエンドスマホ。握って操作する独自機能も魅力です。【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/2560×1440】【リアカメラ1200万画素】

 

操作性:★×4

持ちやすさは△でもアプリが秀逸

感圧センサーの採用ゆえか、約5.5型で幅76㎜と、少し大きめです。ただ、独自のホームアプリの使い勝手は◎。

 

 

パフォーマンス:★×4

ゲームや動画視聴も快適に楽しめる

昨年夏発売モデルですが、性能は依然トップクラス。スコアでわずかにトップに劣りましたが、十分優秀です。

 

カメラ:★×5

シンプルな操作性でキレイに撮れる

一般的なスマホのカメラよりも画素が大きい撮像センサーを搭載。画質の良さは海外の評価機関のお墨付きです。

 

独自機能:★×4

よく使うアプリを握るだけで素早く起動

両側面の下部に感圧センサーを搭載。握るだけで様々なアプリを起動できる「エッジ・センス」は便利です。

 

【ここが個性派】楽しく活用できる「エッジセンス」

「エッジセンス」の初期設定では背面カメラが起動します。Googleアシスタントを素早く起動できるように設定するのもオススメ。

↑握るだけでカメラが起動し、もう1度握るとシャッターが切れます

 

 

歴代機を知り尽くした上で断言! ファーウェイ新スマホ「P20 Pro」は予約必至です。

ファーウェイが、3月27日(現地時間)にフランス・パリで開催した新製品発表会で、スマートフォンの最新フラッグシップ「HUAWEI P20」シリーズを発表しました。

 

↑1900年に建てられたという「グラン・パレ」で発表会を開催

 

HUAWEI Pシリーズは、2年前に発売されたHUAWEI P9で初めてライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載し、撮影画質には徹底的にこだわってきたシリーズです。今回発表された「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 Pro」も、もちろんライカレンズを搭載したハイエンドモデル。ですが、もはやセールスポイントはライカだけじゃないんです。センサーの改良により、画質が飛躍的に向上し、AIによる撮影シーン判別がさらに賢くなり、しかも手持ちでもシャープな画質で夜景が撮れちゃったり……。

 

↑自社開発のAIプロセッサーを内蔵している優位性をアピール

 

↑カラバリは2モデル共通の4色のほか、P20には「Champagne Gold」もある

 

発表会の直後に、上位モデル・HUAWEI P20 Proのサンプル機が配られたので、そのすごさをいち早く体感することができました。実際の作例も交えながら、新モデルの特徴を紹介していきますね。

夜景の撮りやすさはスマホ史上No.1かも!

HUAWEI P20 Proは、6.1インチ(1080×2440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。画面占有率を高めるために、フロントカメラの部分に切り欠き(ノッチ)を設けたデザインで、一見iPhone Xに似ています。が、比べてみるとiPhone Xよりノッチの面積はかなり狭いです。また、ノッチの左右を黒く表示して、ノッチが目立たない画面表示に切り替えることもできます。

 

↑6.1インチの大画面を搭載しつつも「意外に持ちやすい」という印象

 

最大の特長は背面のトリプルレンズカメラ。本体を横向きにした状態の右からF2.4レンズで8メガピクルセルの3倍望遠カメラ、F1.8レンズで40メガピクセルのRGB(カラー)センサーのメインカメラ、そしてF1.6レンズで20メガピクセルのモノクロセンサーのカメラという構成になっています。

 

↑背面パネルは美しい。特に「Twilight」が美しい

 

↑右から望遠、カラー、モノクロという並び

 

スマホのカメラとしては最大級の1/1.7インチの画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現していることもセールスポイント。望遠カメラが追加されたため、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、さらに、5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」にも対応しています。

 

↑iPhone XやGalaxy S9+よりも圧倒的に大きい画像センサーを搭載

 

↑「写真」モードで「1×」で撮影

 

↑「3×」に切り替えて撮影

 

↑「5×」にしても、画質を劣化させずにズームアップできる

 

AI処理に特化したプロセッサーを内蔵するCPUを搭載していることもHUAWEI P20シリーズの大きな利点です。その恩恵で、500以上の撮影シチュエーションを素早く判別し、最適な設定が行われます。もちろん、それをオフにしたり、手動の「PRO」モードで自分なりの設定で撮ることもできます。

 

AIを利用する「AIイメージスタビライゼーション」も搭載。手持ちでも夜景を鮮明に撮れる「夜間」モードを搭載し、ビデオの画質も向上しているようです。さらに、これは他社への追随ではありますが、最大960fpsで撮影するスーパースローモーションにも対応しました。

 

↑自分のカメラとHUAWEI P20 Pro(右)のビデオ撮影時のブレ補正を比較するデモも実施

では、実際にHUAWEI P20 Proで撮った写真をご覧ください。発表会の直後、わずかな時間に撮った写真です。まだ使いこなしていないなのに、ここまで撮れるのは、すごいと思いませんか? 筆者はHUAWEI P9でライカ画質に魅せられて、その後、2年弱の間に、P10 Plus、Mate 10 Proと新機種に乗り換えているのですが、このP20 Proも日本で発売されたら即買いします。まだ発売は決まっていませんが、予約したいです(笑)。

 

↑会場にいたモデルさんを撮影。背景を自然にぼかせる

 

↑曇り空の夕暮れ時だったが、明るく撮れた

 

↑料理も自然な色のままで、美味しそうに撮れた

 

↑夜景写真の画質は圧巻

 

↑シャッタースピードが長くなるが、手ブレは補正される「夜間」モードで撮影

 

↑モノクロで撮っても、いい感じに

 

フロントカメラもライカレンズでF2.0。24メガピクセルなので、自撮りも高画質で楽しめます。背景をぼかせる「ポートレート」モードを搭載し、顔を立体的に認識してライティング効果を加える「3Dポートレートライティング」という新機能も備えています。「ビューティモード」も試してみましたが、補正が自然で、男でも使えるじゃん!という印象でした。

 

↑普段自撮りをしないで、構図も表情もイマイチですが、肌は「ビューティレベル2」でほどよく補正された

 

↑夜景をバックにすると、やや白飛び気味に

 

もちろんHUAWEI P20 Proの魅力はカメラだけでに限りません。4000mAhの大容量バッテリーを搭載していて、IP67等級の防水・防塵にも対応。指紋認証に加えて、顔認証にも対応し、約0.6秒でロックを解除できます。安全性については、もう少し使い込んでみないとなんとも言えませんが、指紋か顔か、使いやすいアンロック手段を選べるのはいいですよね。HUAWEI P20 Proはヨーロッパでは4月6日発売で、899ユーロ(約11万7800円)です。

 

スタンダードモデルP20のカメラ性能も侮れない!

スタンダードモデルに位置付けられるHUAWEI P20は、5.8インチ(1088×2244ドット)の液晶ディスプレイを搭載。P20 Proよりも、ひと回り小さいですが、そのぶん持ちやすいサイズ感と言えます。

 

↑HUAWEI P20は、P20 Proを若干小さく、片手操作がしやすそう

 

↑背面にはデュアルカメラ

 

機能面でのP20 Proとの大きな差分はカメラ。P20の背面カメラは、F1.8レンズ&12メガピクセルのRGBセンサー+F1.6レンズ&20メガピクセルのモノクロセンサーという組み合わせです。前モデルのHUAWEI P10も12メガピクセルRGB+20メガピクセルモノクロという組み合わせでしたが、レンズのF値は2.2でした。P20はレンズから光を取り込む効率が大きく向上したことに加え、画素サイズが1.55µmと大きく、センサーサイズは1/2.3インチとなり、光を感じ取る効率もアップしています。

 

P20 Proと同じように「夜間」モードを搭載し、スーパースローモーションも楽しめます。フロントカメラはP20 Proと同じスペックで、「3Dポートレートライティング」にも対応しています。

 

HUAWEI P20は、ヨーロッパでは3月27日発売で649ドル(約8万5000円)なので、「3倍ズーム」「5倍ハイブリッドズーム」が必須でなければ、P20 ProよりもP20のほうがコスパは高いでしょう。

 

日本でも売ってほしい! ポルシェデザインの3眼モデル

なお、発表会の最後に、ポルシェデザインとコラボした「HUAWEI Mate RS」も発表されました。筆者の記憶が正しければ、ポルシェデザインモデルはMate 9、Mate 10に続く第3弾。従来は高級志向のデザインが特長でしたが、今回のHUAWEI Mate RSはリッチな輝きを放つ本体デザインはもちろん、HUAWEI P20 Proと同じ仕様の3眼カメラを搭載。さらに、HUAWEI初となるディスプレイ内蔵型の指紋センサーも搭載しています。背面にも指紋センサーがあるので、利用シーンに応じて、どっちに触れてもアンロックできるという仕組みです。

 

↑HUAWEI Mate RSのRedモデル

 

↑背面パネルは見た目が美しいだけでなく、手触り感もリッチだった

 

↑Blackモデルの背面パネルは、とことん光沢を極めた黒で、鏡のような輝きだった

 

HUAWEI Mate RSは4月12日発売で、6GB RAM/256GBモデルが1695ユーロ(約22万2000円)。6GB RAM/512GBモデルが2095ユーロ(約27万4400円)と、ターゲットを絞ったモデルです。

 

なお、どのモデルも日本での展開は「検討中」とのこと。されど、前モデルHUAWEI P10シリーズに引き続き、HUAWEI P20シリーズが日本で発売される可能性は高いでしょう。日本では、MVNO(格安SIM事業者)向けに「HUAWEI P20 lite」といった機種も登場しそうな気がします。ポルシェデザインのHUAWEI Mate RSは、従来の同モデルの展開(中国とヨーロッパの一部でのみ販売しているらしい)を考えると、日本で発売される可能性が低いかも……。

OPPOスマホの急成長ぶりには理由があった! OPPO本社&工場で目撃した徹底した良品作り

今年2月に日本市場に参入したスマホメーカー・OPPOが、日本のメディアに本社と工場の一部を公開するプレスツアーを実施しました。OPPOは中国で2004年に設立され、2011年に初のスマートフォンを発売。それから、わずか5年後の2016年には年間出荷台数が中国で1位に、そして2017年にはアジアで1位、世界で4位にランクインするなど、急成長を続けているメーカーです。

 

とは言え、日本での知名度は、まだゼロに近い状態。店頭で手にして気になっても、「OPPOって何? 大丈夫なの?」と購入を躊躇する人もいるのでは……。今回のプレスツアーの主旨は、新製品のアピールではなく、「OPPOがどんな会社かを知らせたい」というところにあったようです。

 

日本に参入しているアジアのメーカーがこうしたプレスツアーを開催することは時々あり、筆者も何度か取材しているのですが、今回のOPPOほど、いろいろ見せて、撮影させてくたメーカーは記憶にありません。それくらい “本気” なんだと思います。

 

約1万人が勤務する巨大工場に潜入

では、中国広東省東莞にあるOPPO本社の様子を、写真を中心にレポートしたいと思います。ちなみに、写真はすべて日本でも発売中の「R11s」というスマホで撮影しました。

 

↑中国・深圳から車で1時間ほどでOPPO東莞本部に到着。普通のオフィスビルに見えるが、ここが工場

 

今回、見学させてもらったのは、SMTセンターと、完成した製品の品質をチェックする工程。撮影NGの条件で組み立て工程を見学させてもらえる予定もあったのですが、残念ながら、それは中止になりました。筆者の推測ですが、4月に発売する新製品の組み立てがフル稼働していて、社外の人は入れない状況だったのではないかと。

 

↑ロビーに展示されていたジオラマ。手前の建物は現在建設中で、左側にある建物がわれわれ取材陣が見学した工場

 

↑約22万平米の広大な敷地内には、社員住宅も。中国全土で約3万人が勤務していて、ここ東莞本部には約1万人。社員のほとんどが、ここまたは近隣にある社員住宅に住んでいるそう

 

スマホの基盤の生産ラインを大胆公開!

まず、見せてもらったのはSMTセンター。SMT(Surface mount technology)とは直訳すると「表面実装」。プリント基盤に細かい電子部品を取り付ける工程で、完全にオートメーション化されていて、最終的に人の目によるチェックが入るという流れでした。

 

↑SMTセンターでは、写真のような基盤が作られている

 

↑1シートに4枚の基盤があり、あとで切り離されるとのこと

 

↑部品が実装されるライン

 

↑近づいて見ると、ホイールに部品のシートが巻かれていて、それらがひとつずつ貼り付けられていくよう

 

↑ラインの最終工程では、エプソン製のアームロボットも活躍していた

 

↑モニターに表示される情報および、人の目でミスがないかをチェック

 

品質チェックテストは約150種類に及ぶ

続いて案内されたのは、QE(Quality Engineering)という品質試験する部門です。ここで行われる試験は、大きく電気性能試験、構造試験、環境劣化試験に分けられ、全部で150以上に及ぶそうです。

 

↑例えば、この機械では、スマホを10cmの高さから裏表それぞれ1万回落下させ、その他の4面からも各2000回落下させ、合計28000回の落下実験後に、内部構造に損傷の兆候がないかを確認している

 

↑スマホに圧力をかけたり、ねじったりという、ユーザーの様々な使用状況を想定したテストも実施

 

↑静電気を発生させた状況での動作性もチェック。乾燥する気候の地域では重要らしい

 

↑工場内のあちこちにスローガンが。奥の2人の男性は、スマホを最大1.8mの高さから大理石の平板に自由落下させるテストを行っている

 

↑試験後のスマホをチェックする社員たち

 

ちなみに、OPPOの社員の平均年齢は29.5歳。そもそも会社の歴史が浅いということもありますが、積極的に若い世代を起用し、早くからチャンスを与えて、育成するシステムも作っているそうです。また、若い世代が働きたくなる環境も作っているようです。

 

↑敷地内にある食堂で美味しい料理をいただいた。OPPOのスマホは、料理もきれいに撮影できる

 

深圳オフィスも快適そうな雰囲気

工場見学の翌日、深圳市内にあるオフィスにも行ってきました。ビルの4フロアを占めていて、CEOの部屋があったり、管理部門、デザイン部門などがあるそうです。

 

↑深圳オフィスはデスクワーク中心。部門によっては、席を固定しないフリーアドレスになっていた。「どこから来たのですか?」と話しかけられて、他愛のない会話を楽しんだり、カジュアルな雰囲気が感じられた

 

↑ランニングマシンなどが設置されたジムは、昼休みや終業後に使い放題

 

↑ヨガやダンスのレッスンが行えるスタジオも

最新モデル「R15」がまもなく発売!

OPPOは専売店が多く、それもアジア地域で成功を収めた要因になっているようです。深圳市内にあるお店に行ってみました。そこで4月1日発売予定の最新モデル「OPPO R15」の実機に触れることができました。

 

OPPOのスマホは、ユーザーインターフェイスがiPhoneに似ていることも指摘されていますが、最新のR15は、iPhone Xと同じように、ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)があり、ますます “似ている感” が強まっていました。もっとも、ノッチは多くのメーカーが採用していて、今年のブームになりそうな気配ですが(笑)。日本発売は未定です。

 

↑中国だけでなく、東南アジアでも増えてきたOPPOショップ

 

↑画面アスペクト比が19:9で、6.28インチの有機ELディスプレイを搭載したR15

 

↑背面にはデュアルカメラの指紋センサーを搭載。左が「夢鏡版(ドリームミラーエディション)」という上位モデルで、艶やかなグラデーションのデザインに仕上がっているほか、一部のスペックが右の「通常版」を上回る

 

↑R15は3月31日に発表会が開催され、4月1日からは発売開始。それを告知する広告のキャッチコピーは「年軽造未来(若者が未来を作る)」

 

先にも書きましたが、スマホメーカーが本社や工場の内部をここまで公開するのは異例のこと。その理由についてたずねたところ、「隠す必要がないことはすべてお見せしますし、話しますよ」といった回答でした。比較的新しいメーカーながら、すべて自社で開発・製造し、品質管理まで行っていることの自信の表れと言えるかもしれません。

 

筆者も、今回の取材を通してOPPOのスマホがますます好きになりました。工場がすごかったとか、働いている人が感じがよかったとか、そういう理由ではありません。いや、それもあるんですが、それ以上に、OPPOのカメラの実力を再認識させられました。ここまで撮れたら、もはや取材にはデジカメは要らないのではないかと!

 

(撮影/村元正剛)

安いのは魅力だけど、不便はないの? “格安スマホへのハードル”を飛び越えろ!

「格安スマホに乗り換えて通信費を節約したいけど、不便はないか、ちょっと不安……」 そんな“格安スマホへのハードル”=よくあるギモンについて、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換えたGetNavi編集部・小林が答えます!

 

本誌編集部・小林利行

通信費を節約すべく、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換え。決め手は「エンタメフリー・オプション」!

 

 

【Before】端末代を入れると月額1万円超え!

ストリーミング音楽サービスやYouTubeを利用し、毎月の通信容量は7~8GBで20GBは使い切れていなかった。下記に端末代金1620円/月を加え、毎月1万円以上かかっていた。

 

 

格安スマホへのハードル①

Q.通信速度が遅かったり、つながりにくかったりする?

A.動画も途切れず再生できています!

「電車移動中にYouTubeの動画を見る機会が多いのですが、再生中に途切れてしまったり、解像度が低かったりしたことはありません。通信速度は場所や時間帯によって大きく変動するものですが、実用上は問題なしです」(小林)

 

●マルチキャリアに対応

BIGLOBEモバイルの場合2種類の回線から選べ、それぞれのキャリアの端末を引き続き使用可能(※1)。タイプDは下り最大788Mbps/上り最大50Mbps、タイプAは下り最大708Mbps/上り最大50Mbpsと、2種類ともスピーディー(数値はすべて理論値)。

 

 

※1:au端末については、2017年8月以降に発売されたスマホはタイプAのSIMカードをSIMロック解除なしで利用できます。(それ以前に発売された端末はSIMロック解除が必要です)
※2:au 4G LTE回線を利用

 

 

格安スマホへのハードル②

Q.アフターケアは大丈夫?

A.故障や破損に備えるオプションがあります!

●BIGLOBEモバイルの場合、保証サービスは2種類!

「水没や破損でスマホが使えなくなると困りますね。『BIGLOBE SIM端末保証サービス』は、月額500円(税別)で4万円までの修理・交換費用を年2回まで保証してくれるAndroid端末向けのサービス。『BIGLOBE端末あんしんサービス』ではBIGLOBEで購入した端末が動作不能になった際に交換機を届けてくれます。また、BIGLOBEモバイルが販売するiPhone 6s/SEはAppleの保証サービス『AppleCare+ for iPhone』に申し込めます」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル③

Q.格安SIMは会社の合併などのニュースを聞くけど……

A.BIGLOBEならプロバイダーとして有名だし30年以上の実績がある会社だから安心です

「格安SIMは競争の激しい業界だけに、会社が合併や吸収されることも。しかし、老舗大手プロバイダーであるBIGLOBEは30年以上の実績があり、安心して使い続けられます」(小林)

↑昨年9月にロゴを刷新。モバイル事業に注力し、各種サービスを提供中だ

 

 

格安スマホへのハードル④

Q.選べる端末が少ないんじゃないの?

A.BIGLOBEモバイルは15機種以上を用意!

「乗り換えと同時に端末も変えたい場合、格安SIMキャリアの端末ラインナップが気になるもの。その点、BIGLOBEモバイルは最新のAndroid端末に加え、人気のiPhone 6s/SEも用意。15機種以上から選べます」(小林)

シャープ製 AQUOS R compact SH-M06:液晶を自由な形状で設計できる新技術を生かし、本体は小型ながら約4.9インチを実現

 

ASUS製 ZenFone 4 Max(ZC520KL)
HUAWEI製 HUAWEI nova lite 2

 

ASUS製 ZenFone Max Plus(M1)

 

 

格安スマホへのハードル⑤

Q.基本使用料に通話が含まれていないと通話料が高くなってしまうのでは?

A.“通話料別で思わぬ請求”を防ぐ“選べる通話オプション”を用意

「多くの格安SIMは基本使用料に通話料が含まれていません。BIGLOBEモバイルは国内通話料が20円(税別)/30秒ですが、基本料無料の専用電話アプリ『BIGLOBEでんわ』を使ってかけると10円(不課税)/30秒と半額に。『BIGLOBEでんわ』のオプションには最大60分通話可能な『通話パック60』や、3分以内の通話が何度でも可能な『3分かけ放題』が用意されています(ともに月額650円[不課税])。さらに、4月2日からは最大90分通話可能な『通話パック90』、10分以内の通話が何度でも可能な『10分かけ放題』(ともに月額830円[税別])がスタート。これらを上手に使えば通話料も節約できます!」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル⑥

Q.スマホ+タブレットの2台持ちや家族のスマホとデータ容量をシェアできる?

A.BIGLOBEモバイルなら最大4枚のシェアSIMを追加可能!

「BIGLOBEモバイルでは、3GB以上のプランで容量のシェアが可能。シェアSIMカード(データ200円/月・税別[タイプDのみ]、音声900円/月・税別)を最大4枚まで追加し、複数の端末で分け合えます」(小林)

 

●シェアSIMで容量を分け合える

↑4枚SIMを追加し、5人で分け合える。容量を無駄なく使うことが可能だ

●上記は初期費用別。利用内容に応じて音声通話料、SMS送信料がかかります。

 

 

格安スマホへのハードル⑦

Q.動画を見たり、音楽を聴いたりしていると、容量が不足して結局節約できないのでは?

A.「エンタメフリー・オプション」をつければ対象のサービスを通信容量に制限なく楽しめます!

「私の通信容量消費の大半はYouTubeの動画とSpotifyの音楽。2つともBIGLOBEモバイルの『エンタメフリー・オプション』の対象なので、気兼ねなく楽しめるし、容量不足に悩まされることもないし、大満足です!」(小林)

エンタメフリー・オプション対象サービス
月額480円~[税別]

●YouTube●YouTube Kids●U-NEXT●AbemaTV●Google Play Music●Apple Music●Spotify●AWA●Amazon Music●radiko.jp

(2018年2月1日現在)

 

 

格安スマホへのハードル⑧

Q.iPhoneでは使えない?

A.SIMを差し替えるだけで使えるしBIGLOBEモバイルでは「6s」と「SE」の取扱いも

「私は2年前に購入したiPhone 6sにBIGLOBEモバイルのSIMを挿して使用中。SIMフリーモデルだけでなく、NTTドコモ回線、au回線(※1 ※2)に対応したモデルならば、各タイプのSIMを申し込めばOKです。6sやSEも購入できます!」(小林)

 

Apple製 iPhone 6s :4.7インチの人気モデル。30fpsの4Kビデオが撮れる12メガピクセルカメラを搭載する

 

Apple製 iPhone SE:4インチのコンパクトモデル。搭載チップは「6s」と同じ「A9」でキビキビと動作する

 

 

【After】ハードルを越えて乗り換え!

端末はこれまで使っていたiPhone 6sのままBIGLOBEモバイルに乗り換え。「エンタメフリー・オプション」で動画・音楽を楽しみ、通話は1200円分(最大60分)利用できる「通話パック60」でカバー。月額3000円弱とかなり節約できた!

【月額約-5600円で年間約6万7200円分も節約!】

 

 

いま乗り換えると1万800円をキャッシュバック!

BIGLOBEモバイルでは、4月1日までに音声通話SIMで3GB以上の対象プランに申し込み、13か月以上利用すると1万800円もキャッシュバックされる。月額の通信費に換算すると、1年目は700円~(税別)と激安で使用できることになる!(初期費用が別途かかります)

 

 

 

 

キャタピラー社製のSIMフリースマホがタフすぎる! 濡れた手や手袋でも操作できる「CAT S41」レビュー

オンキヨーが国内市場で販売する「CAT S41 SMARTPHONE(以下CAT S41)」は、建設機械を開発・製造している米国の多国籍企業キャタピラー社が世に送り出したタフネスSIMフリースマホ。過酷な建設現場を知り尽くしている同社だからこそ、そこで求められているタフネス性能、機能を豊富に盛り込んでいます。

↑オンキヨー「CAT S41 SMARTPHONE」(実売予想価格6万5000円前後)

 

OSはAndroid 7.0を採用。CPUは2.3GHzのオクタコア、メモリー(RAM)は3GB、ストレージ(ROM)は32GBを搭載し、Gorilla Glass 5でカバーされた5インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイ、そして1300万画素リアカメラ/800万画素フロントカメラを採用しています。サイズは75×152×12.95mm、重量は220gです。厚みはかなりありますが、ケース装着後のスマホと極端に差はありません。

↑本体前面。ディスプレイ下部には、戻る、ホーム、タスクキーが物理ボタンとして装備されています

 

CAT S41はスペック的に最新フラッグシップスマホより抑えめですが、そのぶんタフネス性能に注力されています。耐衝撃性能は米国国防省規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高さ1.8 mからのコンクリートへの落下試験をクリアー。また、水深2mに60分間浸しても起動可能で、粉塵の侵入を高いレベルで防護する防水・防塵規格「IP68」に準拠しています。

↑本体背面。樹脂製のカバーで保護されており、傷がつきにくく、また滑り止めの効果も得られます

 

↑nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています

 

本体右側面には電源ボタン、ボリュームボタンが配置されています。本体左側面にはnanoSIMカード、microSDカードスロットとプログラムキーを搭載。nanoSIMカード、microSDカードスロットは樹脂製のカバーで密閉されています。

↑右側面には電源ボタンなどを配置

 

↑左側面に黄色のプログラムキーを搭載

 

注目すべきは過酷な環境での使い勝手。戻る、ホーム、タスクキーはすべて物理的なボタンで、ユーザーが自由にアプリの起動などを割り当てられるプログラムキーも装備しています。手袋越しでも確実な操作が可能なわけです。

 

左側面に備える黄色のプログラムキーにはアプリケーションの起動を割り当てられます。たとえば「カメラ」アプリをプログラムキーに割り当てれば、電源ボタン(電源オン)→プログラムキー(カメラ起動)→ボリュームボタン(撮影)と押していくだけで、画面をいっさい操作せずに撮影が可能なわけです。

 

プログラムキーには、短く押す、長く押すのふたつの操作にそれぞれ異なるアプリケーションを割り当てられます。「水中モード」は水中で撮影するために、タッチパネルのすべての機能を無効にするモードです。

 

ほかにも過酷な環境下で操作するための機能が実装されています。一般的なスマホは手が濡れている状態だと操作しにくくなることがありますが、CAT S41は指を水に浸けた直後でも問題なく認識します。さすがに画面全体が濡れている状態では誤反応が発生しましたが、水滴がいくつか付着している程度なら問題ありません。今回試したかぎりでは、野菜などを水洗いしながら操作したり、雨の降っているなかで利用するぐらいなら、誤反応なく活躍してくれるという印象でした。

 

またCAT S41には「設定→ディスプレイ」のなかに「手袋モード」が用意されています。このモードを有効にすると、冬用の厚手のバイクグローブをはめていても、タッチパネル操作が可能です。小さなボタンや文字リンクを押すのは難しいですが、スワイプ操作は快適に行なえます。

 

オンキヨーからは同じくキャタピラー社の4.7インチディスプレイ搭載スマホ「CAT S60 SMARTPHONE」が発売されていますが、5インチディスプレイを採用するCAT S41のほうが操作しやすく感じました。また側面が金属むき出しのCAT S60よりも、樹脂製パーツでカバーされているCAT S41のほうが落とした時に傷が目立たなそうです。

 

CAT S41は保護ケースを装着しなくても端末自体が高いタフネス性能を備えています。日常のアクシデントはもちろんのこと、登山やトレッキングなどのアウトドア環境でも安心して扱える端末といえそうです。タフに使えるSIMフリースマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

スマホのAIって何ができるの?LG「V30S ThinQ」からトレンドの一端を探る

いまのスマホのトレンドってなんだろうか――。背面に2つのカメラがあり、縦長のディスプレイで大画面だけど幅が広すぎずに持ちやすい。インカメラには美肌加工が標準搭載されている。こうした特徴をもつ機種がずらっと市場に並ぶ。そして、もう1つポイントを挙げるならAI機能は外せない。

 

去る2月下旬から3月初旬にかけて、スペイン・バルセロナではモバイルの祭典「MWC(モバイルワールドコングレス)」が開催されていた。業界的には、様々なメーカーがグローバルに新製品をお披露目する注目のイベントだ。同会場に展示された機種のなかには、やはりAI機能をウリにした製品も見受けられた。

 

 

LG「V30S ThinQ」の概要について

本記事でフォーカスしたいのは、LG Electronicsだ。同社は、大規模な発表会は設けず、グローバル向けに新モデルの情報をひっそりと発表した。新端末の名称は「V30S ThinQ(シンキュー)」。国内でも販売されている「V30」シリーズの最新モデルで、本年1月に米ラスベガスで開催されたCESで同社が発表した新開発のAIプラットフォーム「ThinQ」と連携する。まずは3月ごろに韓国で発売される予定だ。

 

↑「V30S ThinQ」。見た目は「V30+」と近い

 

端末の外観は、従来機「V30+」とほぼ同じ。スペック面でも大きな違いはない。6.0型のアスペクト比18:9となる有機ELディスプレイを搭載。サイズはD75.4×H151.7×D7.3mm、質量は158gとなる。

 

↑背面カメラは、1600万画素/F1.6/画角71度の標準レンズと、1300万画素/F1.9/画角120度の広角レンズを搭載するデュアル仕様。前面カメラは、500万画素/F2.2/画角90度の広角レンズを搭載する

 

チップセットにはSnapdragon 835を採用。6GB RAM+128GB ROMが基本となり、上位モデルも展開する。外部メモリは最大2TBまでのmicroSDをサポート。オーディオに関しては、Quad DACを搭載し、高音質再生を楽しめる。

 

↑カラーバリエーションは、「New Moroccan Blue」と「New Platinum Gray」の2色に絞られた

 

AI関連機能はカメラと音声コマンド

さて、V30S ThinQでは、AI関連機能が追加されている。カメラアプリと「OK Google」を起点とする音声コマンドの2種類だ。カメラアプリに関連するAI機能には、「QLens」と「AI CAM」の2つがある。

 

↑「QLens」で被写体を画像検索

 

まず「QLens」は、被写体をカメラで認識し、インターネット上で画像検索する機能だ。主に「ビジュアルショッピング」「ビジョンサーチ」という2つの機能が重要になる。前者では、「Amazon.co.jp」などと連携し、オンラインショッピングが行える。後者では「Pinterest」などと連携し、画像検索が可能だ。

 

こうした画像検索機能は、Googleの画像検索などでは既に広く認知されているが、最近はスマホのカメラで撮影してそこから直接検索できるようになってきている。例えば、GoogleがPixelに限定して提供していた「Google Lens」は、Android端末向けに公開される(英語限定?)という話も出てきている。

 

また、サムスン電子のGalaxyシリーズでは「Bixby(ビクスビー)」というAI関連機能が既に搭載されている。こちらはカメラで読み込んだ画像を翻訳できる「Google翻訳」的な機能も新搭載すると発表しており、LGよりも先行して開発が進んでいる印象だ。

 

一方の「AI CAM」は、被写体を8つのカテゴリで認識し、最適なパラメータを自動で適用するというもの。HUAWEIの端末などにも、既にAIを活用した類似機能を搭載した端末が登場している。利用者側の感覚でいうと、デジタルカメラでいう「おまかせモード」のような撮影機能に近い。しかし、そもそもスマホは「おまかせ」で撮るのが基本だ。シーンをオートで認識する機能自体にユーザーが新鮮味を感じることはないだろう。

 

とは言え、AI CAMについては、画面上に映し出されるオブジェクトに対し、リアルタイムに認識した文字を表示する工夫が施されており、これがユニークでもある。「人」や「建物」「飲み物」など、被写体をリアルタイムに認識していると分かるので、「なるほど、いまAIが頑張ってくれているのか」、と利用者は想像しやすい。利便性の面でメリットがあるかどうかは分からないが、カメラを色んな被写体に向けて見たくなる楽しさがあった。

 

ちなみに、AIの名を冠したカメラ機能としては、ASUSのZenFoneシリーズが搭載を予告している「AIフォトラーニング」などもある。これは、好みの補正具合を学習するというもの。ユーザーの選択が蓄積されることで、利便性が向上するタイプの機能だ。今後こうした機能を搭載する機種が、続々と現れるのではないかと予想できる。

 

 

音声コマンドは「OK Google」を起点に

V30S ThinQの話に戻ろう。音声コマンドについては、Googleアシスタントと密に連携をとり、LG製の家電などを操作できる機能が追加された。「ThinQ」との連携はここで行われるようだ。

 

例えば、OK Googleを基点に、「エアコンをつけて」「オーブンの状態は?」など、直接的な操作コマンドが利用可能となる。LG家電との連携操作も実行でき、「OK Google, Ask LG to search stretching video on USB on TV.(意:オーケーグーグル、LGにテレビのUSBからストレッチのビデオを探して)」といった言い回しも使える。

 

↑MWC会場で実施されていたプレゼンテーションの様子

 

残念なのは、「LG ThinQ」が、まだ発表されてから日が浅く、まだ詳細が明らかになっていないということだ。特に日本のように対応家電が普及していない国もある。まずは韓国内での対応が優先される段階である。とは言え、家電メーカーとして強いボックボーンを持つLGだからこそ、こうしたAI連携の開発はアピールすべきポイントであることも理解できる。

 

家電連携の分野では、「Google Home」を始めとするスマートスピーカー勢も無視できないが、LGとしては「スピーカーよりもスマホのほうがよりパーソナルなデバイスである」と考えている。スマホのAI関連機能を強化することで、将来的により活用しやすい家電連携のプラットフォームを構築していく狙いだ。この点は、家電を取り扱うスマホメーカー各社の戦略に共通する部分だろう。

 

↑音声コマンドでスマホと連携できる家電は、今後もじわじわと増えるだろう

 

「AI(人工知能)」「機械学習」などのキーワードを聴くと、まるでSF作品に登場するような大それた機能を想像してしまう。しかし、カメラの例のように、実際にはインターネットブラウザやアプリなど、ほかのツールを通じて今まででも実行できる機能が多いことが分かる。それをスマホに標準搭載し、素早く行えるようにしていくのが、現状のスマホに搭載されるAI機能の実態だ。今後もこうした機能が増えていくと思うが、我々も身構えずに使っていけば、すぐに当たり前の機能として自然と受け入れられるはずだ。

ZTEの次期エース機となるか? MWCにて「Blade V9」タッチ&トライ! 2つ折り端末「M」後継機のニュースも

ZTEはスペイン・バルセロナで開催されるMWC(モバイルワールドコングレス)の会期に併せて、「Blade」シリーズの新モデル「Blade V9」「Blade V9 Vita」を発表しました。MWC会場にて同製品に触れることができたので、その概要をご紹介します。なお、両機ともに3月からグローバル向けに出荷されますが、ファーストローンチの対象国に日本は含まれません。

 

また、同社Senior Vice OresidentのJacky Zhang氏は、会期中に設けられたグループインタビューにて、次期フラグシップについても言及しました。

 

そもそも同社はスマホを複数のブランドで展開しています。「Blade」シリーズでは、エントリー帯の「E」シリーズと、ミッドレンジ帯の「V」シリーズをラインナップ。今回発表されたBlade V9の価格も、299ユーロ(執筆時で約3.9万円)、Blade V9 Vitaでは269ユーロ(約3.5万円)となり、どちらもミッドレンジ帯に属します。

Bladeシリーズは正当進化へ

Blade V9は、5.7インチのフルHDディスプレイを搭載。アスペクト比は18:9となり、やや縦長。側面はメタルフレームで、背面には角度によって見え方が変化する「オーロラガラス」を使用。また、指紋センサーは、背面に備わっています。

 

180228tama30
↑Blade V9。サイズはW70.6xH151.4xD7.6mmで、質量は140g。バッテリーは3200mAh

 

180228tama31
↑指紋センサーは、背面に備わる。中央にはZTEのロゴ

 

OSはAndroid 8.0、プロセッサーにはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載します。3GB RAM + 32GB ROMまたは4GB RAM + 64GB ROMの2モデルを展開し、どちらも外部メモリは最大256GBのmicroSDをサポート。背面カメラはデュアル方式を採用。1600万画素のメインカメラに加え、500万画素のサブカメラで距離情報を取得します。これにより撮影した写真の背景のボケ具合を後から調整可能。一方の前面カメラは1300万画素となります。

 

180228tama32
↑「AR」モードでは、画面上にアニメーションを表示して撮影できる

 

対応する通信帯域は下記の通り。なお、SIMカードスロットは、nano SIMを2枚セットでき、片方がmicroSDカードと兼用です。

・4G – LTE FDD:700/800/850/900/1800/2100/2600
・3G – UMTS:850/900/2100
・2G – GSM:850/900/1800/1900

Blade V9 Vitaは樹脂製ボディに

一方、廉価モデルとなるBlade V9 Vitaは、5.45インチのHD+ディスプレイを搭載。18:9のアスペクト比は上位モデルと同じです。背面は樹脂製となります。

 

180228tama33
↑Blade V9 Vitaは、V9と比べると若干ディスプレイが小さくなる

 

180228tama34
↑こちらも背面に指紋センサーを搭載

 

OSは同じくAndroid 8.0ですが、チップセットはSnapdragon 435を搭載。2GB RAM+16GB ROMまたは3GB RAM+ 32GB ROMの2モデルを展開します。

 

背面カメラはこちらもデュアル式で、1300万画素のメインレンズに200万画素のサブレンズを合わせて使用。前面カメラは800万画素となり、スペック上の数値でV9よりも劣ります。

新フラグシップ「AXON M2」を開発中!

 

今回のMWC 2018では、ZTEのSenior Vice PresidentであるJacky Zhang氏にグループインタビューする機会を得ました。同氏は「AXON M」(日本ではNTTドコモより「M Z-01K」として発売)について、いくつかコメント。

 

↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国で発売された
↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国でも発売された

 

180228tama36
↑ZTE Senior Vice PresidentのJacky Zhang氏

 

「AXON Mについては、発売後たくさんのフィードバックが得られている。一部の人しか興味がないかと思いきや、当初想定していなかった利用方法が次々に提案されることもあった。また、女性のユーザーが多いことにも驚いている。新しいカテゴリーの商品として、UI・UXを改善させていきたい」(同氏)

 

また、AXON Mがシリーズ化するかどうかについては「“AXON”というハイエンドシリーズを残した上で、その中で“AXON M”というシリーズを展開したい」とのこと。「得られたフィードバックや、蓄積した開発経験を生かして“AXON M2”という次の製品の開発を始めている」(同氏)とのこと。もちろんまだ発売時期などの詳細な情報は、一切出ていません。

 

インタビューの詳細については、後日改めてお届けいたします。

ついに最強の夜景カメラに!グローバル版Galaxy S9/S9+の実力を早速試してみました

Galaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」が3月16日にグローバル向けの発売を迎えます。今回、発売に先駆けてこれらのグローバル仕様の実機を1週間ほど手にする機会を得ましたので、先行レビューをお届けします。なお、同機の国内での発売予定については、未だ明らかになっていません。

 

なお、既に速報記事でも同機の概要をお伝えしていますが、今回は速報で伝えきれなかった「カメラ」と「セキュリティ」のレビューを中心にご紹介しましょう。まず、Galaxy S8とS9の背面を比べてみると、アウトカメラの周辺にあった指紋センサーの位置が、カメラの真下に移動しましたことが分かります。

 

↑左手にS8、右手にS9。どちらも縦横比18.5:9の「インフィニティディスプレイ」を搭載するのが特徴で、ホームボタンはない点は共通する

 

両機種を手に持ってみると「あれ、ちょっとだけ重くなったかな?」という印象を受けました。微妙な差異があるようです。若干ですが、S9の方が高密度に感じました。

 

実は、Galaxy S8が150gであるのに対し、Galaxy S9は163gあります。約13g増となりました。サイズを見てみると、[(S8国内仕様)約W68×H149×D8.0 mm]→[(S9グローバル仕様)W68.7×H147.7×D8.5mm]ですね。幅が増し、高さが減り、厚みが増えています。

 

そのほか、ディスプレイの上端にあるセンサー・カメラ類が目立たなくなりました。細かく見ると、下側面のスピーカーの形状も変わっています。

 

「S8」→「S9」で何が新しくなったのか?

勘の鋭い方は、「重くなったからには、性能がアップしているはず!」と思ったことでしょう。速報でもお伝えしたところではありますが、何が変わったのか、注目したいポイントをまとめてみました。

 

↑基本スペックを中心に新旧機種の情報を比較。黄色いマス目が変わったところだ

 

カメラが明るさに応じてF値を切り替える

さて、多くの方が一番気になるところは、やはりアウトカメラが進化したということでしょう。

 

↑S9(左)はシングルレンズ、S9+(右)はデュアルレンズを搭載する

 

S8ではF値が1.7でしたが、S9では1.5となっています。そして、S9では、このレンズが機械的に絞りを2段階で調整できる機構を備えていることもポイント。暗い場所ではF1.5で撮影しますが、明るい場所での撮影では、F2.4へと切り替わります。

 

一方、Galaxy S9+は、デュアルレンズ化を果たしました。S9と同じくF1.5またはF2.4の広角レンズを搭載し、加えてF2.4の望遠レンズも備えます。

 

今回は、実際にGalaxy S9+のアウトカメラを用いて、いくつか写真を撮影してみました。どのくらい写り方が変化したのか、旧機種のS8と出来栄えを比較してみましょう。

 

↑バルセロナの夜の街並み。F1.7のS8(左)とF値1.5のS9+(右)で撮影した。手前に広がる建物の屋上など、後者の方が明らかに明るく撮れていることがわかる

 

↑バルセロナの朝日を望む。F1.7のS8(左)と、S9+(右)で撮影した。太陽周辺の白飛びが少ないことから、S9+のレンズが明るさに応じてF値が2.4に切り替わったと推定できる

 

カメラの綺麗さは文句なしですね。F1.7でも十分明るいカメラでしたが、F1.5になったことで、より夜景に強くなっています。また、F2.4への切り替えがあるおかげで、明るいシーンで影響なく撮れている点もよい。カメラについては文句なしですね。

 

なお、S9/S9+の「自動」モードでは、F値は自動で切り替わります。もし、狙ったF値で撮影したいならば、「プロ」モード」を使うことで、F値を手動で切り替え可能です。

 

S9とS9+のカメラで使える撮影機能はここが違う

ちなみに、S9とS9+のカメラには、シングル・デュアルレンズという違いがありますが、機能として何が異なるのでしょうか。Galaxy Note8の情報を追いかけていた人ならわかると思いますが、そうでない人も多いと思うので、改めてご紹介しておきます。

 

結論から言うと、S9+では2つのレンズを切り替えて撮影できます。光学2倍相当の望遠レンズに切り替えることで、画質を落とさずに、少し遠くにある写真を撮影できます。

 

しかし、差はそれだけではありません。実は、どちらも撮影した写真の背景ぼかしを調整する機能を搭載しますが、実は両者で少し異なる部分があるんです。

 

↑S9で使える「選択フォーカス」(左)とS9+で使える「ライブフォーカス」(右)の背景調整の違い

 

S9では「選択フォーカス」という撮影モードが備わっています。このモードで撮影した写真は、撮影後に焦点を選択可能。ただし、焦点の合わせ方が「単焦点(遠くがボケる)」「遠焦点(手前がボケる)」「パンフォーカス(手前も奥もくっきり)」の3種類しかありません。

 

一方、S9+では、「ライブフォーカス」という撮影モードが使えます。「背景ぼかし」というスライダが表示されるので、度合いを調整することで、被写体の背景をふんわりとボカせます。ちなみに、「選択フォーカス」はこちらでは使えません。

 

また、S9+のデュアルレンズでは、「デュアルキャプチャ」機能が利用可能。望遠レンズで背景ボカし撮影をしながら、同時に広角レンズで背景をボカさない撮影が行えます。被写体を強調する撮影と、背景を活かした記念撮影を同時に実行できるというわけです。

 

↑S9+の「ライブフォーカス」で撮影した写真(左)と、同じく「デュアルキャプチャ」で自動保存された広角レンズの撮影写真(右)。背景のボケかたと画角に違いがある

 

スローモーションも撮影できるようになった。

S9/S9+では、960fpsのスーパースローモーションも撮影できるようになりました。ソニーのXperiaなどでは既にお馴染みなので、機能としてはさほどインパクトはありません。

 

しかし、Galaxyのユニークなところは、簡単な操作によって、これにBGMを付加したり、逆再生データをGIFファイルとして出力できたりすること。単なるスローモーションでは使い道は少ないですが、よりシェアしやすい素材として加工できます。

 

こちらもS9+で実際に撮影してみました。

 

 

Galaxy S9+で「スーパースローモーション」を使って撮影した、バルセロナの「Sant Medir祭り」で参加者がキャンディを投げる瞬間です。

 

スーパースローモーションには、自動と手動の2種類の撮影があります。「自動」の場合、スマホをしっかりと固定し、画面に表示された黄色い枠の中で狙った被写体が動くのを待ち構えよう。動きが検出されたら、そのタイミングがスーパースローになります。

 

一方、手動では、スーパースローにしたい場面を狙ってボタンを手動でタップします。自動で検知しづらい被写体では、こちらの方が撮影しやすいでしょう。

 

ちなみに、編集を行うことで、トリミング操作やスーパースローモーションで捉えた各場面を有効にするかどうかの選択が可能です。BGMの選択も行えます。最後に「保存」をタップすることで、編集内容が保存されます。

 

↑ギャラリーの編集で、スローモーションを有効にする部分と長さを選択(左)。そしてBGMを選択して保存する(右)

 

また、「ムーブ(繰り返し再生)」「リバース(逆再生)」「スウィング(折り返し再生)」の3種類のエフェクトを追加できます。これらは「ギャラリー」アプリで、スーパースローモーションの動画を開き、画面右上のメニューから「詳細」を選択。「スーパースロークリップ」の欄に表示される一覧から選択できます。スローのシーンは各エフェクトを選択した後に、選べます。保存するとGIFファイルとして出力されます。BGMを付けることはできません。

 

 

スーパースローモーションで撮影した素材をGIFファイルに出力してみました。個人的には、リバースやスウィングでの編集が気に入りました。気軽に面白い映像を作成できるので、多くの人にとって楽しみやすいのではないでしょうか。

 

顔認証と虹彩認証を合わせて使えるのは便利

セキュリティに関して、顔認証と虹彩認証を併用する「インテリジェントスキャン(Intelligent Scan)」も、S9/S9+で新たに搭載された機能の一つです。これを有効にすると、ロック画面上に目のアイコンと顔のアイコンが順に表示されます。指紋認証と顔認証が順に行われているのでしょうね。認証自体は素早く完了し、ロックが解除されます。

 

↑認証中は左上の赤いライトが光る。顔から20cm以上離れた距離で端末をまっすぐ持とう

 

発表会での説明では、周辺の光量やマスク装着の有無で、2つの認証の比率を調整しているとのことでした。実際に筆者が試したところ、口元を手で隠しているときにも、画面が解除されました。また、周囲が真っ暗な場所でも、画面が解除できました。

 

明るい環境では、顔認証で素早くロックが解除可能。そして、先述の通り、顔認証が使えないような場面でも、虹彩認証が活躍して、不便なくロックが解除できました。使い勝手は非常に良好です。とくにマスクを着けていても解除できるのが良いですね。

 

また、目を閉じた状態では、ロックは解除されませんでした。寝ているときに第三者にロックを破られる心配もなさそうです(一方、通常の顔認証だとロックが解除されてしまいます)。

 

加えて、同機には指紋センサーも搭載されています。インテリジェントスキャンと指紋認証を両方登録しておき、シーンに合わせて使いやすい方を選択するという使い方もよいでしょう。

 

↑Galaxy S9+のバリエーション

 

Galaxy S9/S9+はS8/S8+の正統進化モデルとして、カメラ性能、および使い勝手の面で、確実に向上させています。繰り返しとなりますが、国内販売は未定。ただし、S9/S9+の国内販売が決まれば、Galaxyファンをうならせること間違いありません。

 

すてきな桜写真を撮るなら一眼カメラ&高級コンパクトで決まり! 開花前にゲットしたい厳選カメラ5モデル

冬が終われば本格的な桜シーズンが到来! 美しい桜を前にするとついつい写真を撮ってしまいますよね。「どうせ撮るなら綺麗に桜を撮影したい!」という人におススメなのが「一眼カメラ」や「高級コンパクトカメラ」。今回は桜の開花前にぜひゲットしたい高性能カメラ5選を紹介します。素敵な桜の写真を撮るためのミラーレス一眼や一眼レフカメラをピックアップしたので、好みに合ったカメラで思い出に残る写真を撮ってくださいね。

 

キヤノンコンパクトカメラ初の「APS-CサイズCMOSセンサー」搭載

20180226reese_1
画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

キヤノン

PowerShot G1 X Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 11万1800円

キヤノンのコンパクトカメラ「PowerShot G1 X Mark Ⅲ」は、同社高級コンパクト初となる“APS-CサイズCMOSセンサー”を採用。高い解像感や広いダイナミックレンジ、豊かな階調表現など磨き抜かれた表現力を実現しています。カメラ内部に「インナーフォーカス方式」をとり入れているため、「高速AF」も可能に。大型センサー&高性能レンズを搭載した同商品は、カメラ好きなら見逃せません!

 

<注目ポイント>

・磨き抜かれた表現力を実現した高精細「APS-CサイズCMOSセンサー」を搭載

・持ち運びラクチンのコンパクトサイズ

・約2420万の高画素数

ダウンサイジングを隅々まで徹底的に追求。センサーの大型化や高精細EVFの内蔵といった多彩な進化を実現しながらも、前作の「Mark Ⅱ」と比較して約154gも軽くなっています。厚さは約14.8mmの薄型化に成功。約2420万の高画素&高精細センサーと描写力の高いレンズで、美しい桜写真をモノにしましょう。

 

プロカメラマンの期待にも余裕で応える圧倒的な高画質!

20180226reese_2
画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

ソニー

α7R Ⅲ 

楽天市場実売価格 35万9799円(ボディ)

ソニーのデジタル一眼カメラ「α7R Ⅲ」は、約4240万画素数を実現する「35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー」を搭載。圧倒的な高感度性能に加え、「ギャップレスオンチップレンズ構造」や「ARコーティング付きシールガラス」などソニーが誇る最先端のイメージセンサー技術が目白押し。想像を遥かに超える“異次元の高画質”をぜひ体感してほしいイチ押しのカメラです。

 

<注目ポイント>

・約4240万画素のフルサイズイメージセンサーが実現した“異次元の高画質”

・最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能

・忠実な黒を再現する「Quad-VGA OLED Tru-Finder」新搭載

高解像度でありながら最高約10コマ/秒の「AF/AE追随高速連写」機能が備わっています。被写体の一瞬の動きや表情の変化まで高精細にキャッチ。新搭載された「Quad-VGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」は、約369万画素の圧倒的な解像度と忠実な黒を再現する高いコントラストが特徴です。プロカメラマンのワークフローに応える機能の数々は必見。高い高感度性能を生かした「夜桜撮影」でも大活躍間違いなし!

 

フイルムメーカーならではの色合いが楽しめる

20180226reese_3
画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

富士フイルム

X-A5

楽天市場実売価格 7万2410円(レンズキット)

フイルムメーカーだった“富士フイルム”ならではの独特な色彩が楽しめる「X-A5」。色調は「ビビッド」「クラシッククローム」「モノクロ」「セピア」と4種類あり、フィルムを選ぶように色合いが変えられます。フィルター効果でアーティスティックな加工が手軽に楽しめる「アドバンストフィルター」を内蔵。写真をやさしい色に仕上げたい人にはおススメのカメラです。

 

<注目ポイント>

・やさしい色調の写真が撮れる

・アーティスティックな加工ができる「アドバンストフィルター」

・デザインはファッション性が高い「クラシック調」

ビジュアルはクラシックな装いに統一されており、アルミ素材と革調シートを使用しています。いつも持ち歩きたくなるようなファッション性の高いデザインが魅力的。スマートフォンと同期すれば撮った写真のシェアが可能なので、SNSなどに芸術的な桜の写真を投稿しましょう。優れた美肌モードを生かした「桜を背景にした素敵なセルフィ写真」もバッチリです。

 

高画質な写真&映像で記録に残せる“ハイエンド・ミラーレス一眼”

20180226reese_4
画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

パナソニック

LUMIX G9 PRO DC-G9

楽天市場実売価格 20万3870円(ボディ)

高い機動力と操作性を備えたハイエンド・ミラーレス一眼「LUMIX G9 PRO」。有効画素数20.3M画素を再現した「Live MOSセンサー」を採用しています。従来機(GH4)と比べてピクセル数が約25%アップするとともに、ローパスフィルターレス設計で「限界解像性能」が向上。ハイライト側のディテールをより鮮明に表現できるようになり、青空の中に浮かぶ雲の表情まで階調豊かに捉えられます。もちろん桜の撮影にもぴったりなのでぜひ試してみて。

 

<注目ポイント>

・従来機と比べてピクセル数が約25%アップした「Live MOSセンサー」

・世界最高のシャッター速度で実現した「手ブレ補正性能」

・高速演算処理を行う「4K動画」

世界最高のシャッター速度で強力な「手ブレ補正性能」を実現。またフォーカスセレクト機能も約18Mの高画質撮影が可能になり、フォーカスポイントの位置も自由に変えられます。高速演算処理を行う「ヴィーナスエンジン」を内蔵した“4K動画”の撮影ができるので、映像で桜並木を記録してみてはいかがでしょうか。

 

フィルム現像時に使われる手法を活かした「アートフィルター」

20180226reese_5
画像クリックで楽天市場内の製品一覧ページに移動できます

オリンパス

OM-D E-M10 Mark Ⅲ

楽天市場実売価格 7万4250円(ボディ)

小型軽量の「OM-D E-M10 Mark Ⅲ」は、難しい操作をすることなく手軽に高画質な写真を撮れるミラーレス一眼カメラです。トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」をボディ内に搭載。夜景や暗い屋内、望遠レンズを使った撮影など手ぶれが発生しやすいシーンでもしっかりとぶれを抑えてくれます。誰でも安心して撮影できるので、一眼カメラ初心者の人でも使いこなせるはず。

 

<注目ポイント>

・トップクラスの性能を持つ「5軸手ぶれ補正」

・芸術的な写真に加工できる「アートフィルター」機能

・Wi-Fiでスマートフォンにラクラク接続

撮影者をサポートしてくれる「カメラアシスト撮影モード」は4種類を用意。中でも「アートフィルター」はフィルム現像時に使われる手法「銀残し(ブリーチバイパス)」など、写真を加工する機能が豊富に揃っており、同機能を駆使した桜撮影も楽しそうです。小型で軽いE-M10 Mark Ⅲを持って花見に行ってみてはいかが?

 

※商品価格は、2018年2月22日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

スマホで“カワイイ”は作れる! OPPO「R11s」で1週間の自撮り生活

みなさん、OPPO(オッポ)という名前をご存知ですか? 私はつい最近知ったのですが、初めてOPPOの名前を聞いたとき、「なにそれカワイイ」という印象でした。しかし、よくよく聞いてみると、“アジアでNo.1”、そして“グローバルでNO.4”のシェアを誇る、中国のスマホメーカーでした。

 

早速、“カメラフォン”とも呼ばれるOPPOスマホの真骨頂であるカメラ機能をメインに、R11sを1週間使ってみた様子をご紹介します。結論から言うと、「とりあえず、R11sを持ってれば、自撮りもインスタ映えもバッチリ」の1台でした。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑OPPO R11s

 

ビューティモードで自然に“盛れる”

R11sの1番の魅力は、2000万画素のインカメラ。しかも、R11sは、「A.I.ビューティセンサー」という美顔技術を搭載しており、被写体の性別や年齢、肌の色などを分析して、200万以上のデータからその人にとっていちばん良い補正をしてくれるんです。

↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる

 

このビューティモードでは、ナチュラルに、肌がつるんときれいに撮れました。すっぴんでもこわくない、とさえ思える補正具合です。よくある美顔アプリのように、加工や補正によってまわりの空間がゆがんだりすることなく、肌や目がきれいに補正されるのはうれしいところ。“自然”な仕上がりというのも高ポイントです。

 

もちろん、このビューティーモードは男性にもオススメ。一般的な美顔アプリでは、男性も女性と同じように補正するので仕上がりが不自然になってしまいますが、R11sの場合は、肌はなめらかにしつつも、男らしさの象徴でもある眉毛やヒゲはあえて活かして処理が施してくれます。ただし、補正具合は3以上になるとやりすぎ感が出るので、1~2あたりがおすすめ。

20180220-i04 (3)↑男性をビューティモードで撮影

 

日中の自撮りの仕上がりには満足ですが、夜間の場合はどうでしょうか。夜間や暗い室内で撮影すると、顔のあたりが暗くなりがちですよね。しかし、ビューティモードで撮影すると、夜でも顔はしっかり明るくきれいに撮れました。

↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ

 

おしゃれな背景ぼけでインスタ映えを狙う

R11sの背面にあるメインカメラは、1600万画素と2000万画素の2つのカメラによる“デュアルカメラ”を搭載。デュアルカメラは、機種やメーカーによってどのように活用するのかが異なりますが、R11sの場合は撮影する場所の明るさによって使い分けるというパターンを採用しています。日中や明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを、夜景や暗い室内などの暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを自動で切り替わる仕組み。

 

個人的にとくに気に入ったのが、「ポートレートモード」。背景をぼかして被写体を際立たせることができ、インスタ映えするおしゃれな写真が撮れるんです。

↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる

 

 ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ

 

↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える

 

↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった

 

ワンタッチで2倍にズーム撮影できる機能も便利です。スマホでズーム撮影をすると画質が粗くなることが多いのですが、R11sはきれいな画質のままでぐっと近づけます。

 

とことんインスタ映えを狙いたい! おしゃれに写真を加工したい! という人におすすめな機能が、「エキスパートモード」です。このモードでは、デジタル一眼カメラのようにホワイトバランスやシャッター速度などを自由に調整できます。使いこなすにはカメラの知識が必要ですが、より凝った写真を撮影できるようになりますよ。

↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる

 

真っ赤なかわいいカバーが付属でついてくる!

普段iPhoneを使っていると、どうしてもAndroidスマホの使い方に戸惑うのですが、R11sは下からスクロールすると操作パネルが表示されるなど、iPhoneに似ている点があって使い勝手がいいと感じました。

 

次に注目したいのが、付属の真っ赤なスマホカバー。一般的に、スマホの付属品といえば充電ケーブルくらいしかありませんよね。しかしこのR11sには、なんと初めから本体のカラーに合わせたスマホカバーがついてくるんです。

↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー

 

正直、第一印象は、「赤が強すぎじゃない?」と思いましたが、見慣れるとさほど気にならず、むしろ愛着が沸いてきました。道を歩いていて、真っ赤なスマホカバーを付けている人もあまり見かけないので、個性的でいいかもしれません。カバーの手触りはぴたっとしていて、すべらずに手にフィットします。ちなみに、赤はちょっと……という人には、ほかにもブラックとゴールドの2色があるので、ご安心を。

 

ふたつ目は、「顔認証」でのロック解除です。最近、iPhone Xの顔認証搭載が話題になりましたが、なんとこのR11sにも搭載されているんです。普段iPhone 8を使用している私は指紋認証で満足していましたが、いざ顔認証でのロック解除を体験してみると……早い! 便利! ラク! と、すっかり気に入ってしまいました。スマホをチラ見するだけで、瞬時に画面が開く。顔認証のスピードに驚きました。

↑円の中に顔を入れて登録する↑円の中に顔を入れて登録する

 

なお、自分の顔写真を使ってロックが解除されるか試してみましたが、解除はされませんでした。しかし、顔が似ている人や写真で解除できてしまう可能性もあるそうなので、その点はご留意ください。

 

カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)ブラック、レッドの3色展開で、価格は5万7980円(税抜)。ビックカメラとヨドバシカメラで発売中です。

20180220-i04 (14)

 

安価な端末が多いSIMフリースマホのなかではややお値段が張りますが、インスタ映えや自撮りというキーワードが気になる人にはとくにおすすめな1台。この価格に見合うかどうか、ぜひ一度、店頭でカメラ性能に触れてみてはいかがでしょうか。

 

最高の瞬間を残したい! プロが教える、動き回る子どもやペットのブレない撮影術

子どものいい写真を撮りたいのに、言うことを聞いてくれないからうまく撮れない! 動き回るからブレるし、やっと撮れたとしても“いい写真”とはほど遠い……。だから、撮影するときはいつもイライラ。こんな悩みを抱えているのは、私だけではないはず。そういえばこの間ご近所に引っ越してきた篠田麦也さんは、フォトグラファーだって言っていたわね。記録用とはひと味違う写真に仕上げるテクニックを聞いてみようかしら。

20180206_maitake

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんがなにやら困っているようです。

参田家の人々
maitake_family
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

動き回る子どもの写真を上手に撮る方法は?

comment-mother
子どもの写真って満足な1枚が撮れたことがないのよね……。とにかくじっとしてくれなくて……。そもそも、子どもにじっとしていてもらうことを望むのは難しいのかしら?
20180206_maita_PH_profile
そのとおりです(笑)。長時間になると、飽きてきたりふざけたりするので、とにかく手早く撮影しましょう。あと連写はマストですね。モード設定はカメラがすべて自動で設定してくれるオートプログラムの「P」や、シャッタースピード優先の「S」、絞り優先の「A」などカメラ任せのモード設定がおすすめです。もしあれば、常に動き続ける被写体の次の位置を予測してピントを合わせ続けてくれる「動体予測AF機能」などを使ってください。最新のカメラをお使いなら4Kや8Kなど、高解像度の動画から写真の切り出しができる機種もあるのでそれを使うのがおすすめですね。
comment-mother
スマホでも連写は必須なのね。保存枚数がやたら多くなるし、選ぶのが面倒なので避けていたけど、いい写真はその中にあるってことね。たしかに動画から切り出すのもいいわね! さっそく夫に最新機種を買ってもらおうかな。
20180206_maita_PH_profile
一番大事なのは、子どもの目線になって撮影することです。気持ちはもちろんですが、物理的にも目の高さを合わせてみてください。ハイハイしている赤ちゃんは、一緒に寝転んで撮影するとお子さんも自然な表情でこちらを見つめてくれることが多いです。こうして欲しいという思いはなるべく捨てて、子どもが楽しめることは何か、子どもの立場で状況を考えることが上手に撮る近道ですよ。
comment-mother
うっ、親の邪念を捨てなければ……。確かに一緒に遊んでいるときはいい笑顔が多いのよね。つい先日、お宮参りに出かけたときも、人が多くていい背景になるまでに時間が掛かって、上手く撮れなかったのよ。とはいえ、七五三や入学式は、きちんと背景も入れたいし……。かしこまった撮影をする場合、シチュエーションの上手な選び方はあるの?
20180206_maita_PH_profile
背景はテーマを明確にして、どこに何をしにきたのかわかるようにしたいですね。それから「〇〇くん、かっこいいよ〜!」とか、「〇〇ちゃん、かわいいよ〜!」など、声をかけて気分良くなってもらい、ササッと済ませるのがポイントです。背景がごちゃごちゃしている場所では、なるべく広い場所や、奥行きのある場所を選んで、背景をぼかして撮影します。この時、F値を小さい数値にあわせて、なるべく余計なものが写らないよう気をつければ完璧ですね。でも、私もプライベートの撮影では、子どもが思い通りにしてくれなくてつい怒ってしまうこともありますよ……。
comment-mother
プロでもプライベートはそんな感じなのね。なんかホッとしたわ(笑)。あと、どうしても聞きたかったのが太陽の光が強い場所で撮影する場合と暗い部屋で撮影する場合ね。顔の影がきつくなったり、顔が暗くなってしまったりするのが悩みなのよ。
20180206_maita_PH_profile
光が強すぎる場所では、顔の影が強くなってしまうので、なるべく日陰で撮影してください。それが難しい場合は、フラッシュを焚いて顔の影を消すように撮影するといいですよ。暗い部屋の場合は、なるべく光が入ってくる窓の近くで撮影するか、レンズに入ってくる光をカメラ内で増減させる「ISO感度」の数値を上げて撮影しましょう。最近のカメラは驚くほど高感度で、写真がザラザラして見えてしまう「ノイズ」が目立つことは少ないので、思い切って感度を上げても問題ないですよ。
comment-mother
ズバリ、写真がおしゃれに見えるポイントを教えて!
20180206_maita_PH_profile
思い切って大胆な構図を意識してみましょう。例えば、被写体にピントが合うギリギリまで近寄って撮影すると、ボケがキレイに写ります。逆にグッと引いて余白を多めにして撮影するのもおすすめです。写真を撮るときに、自分のなかでストーリーを考えながら撮影すると、見た人も引き込まれるような写真が撮れますよ。あえて目線を外してもらい、目線の先に余白をとると効果的ですね。
comment-mother
子どもに寄りつつも風景も入れたいと欲張って、中途半端な写真になっていたかも。これを実践するだけでもかなり印象的になりそうだし、スマホで撮影するときも意識するわ!
20180206_maita_PH_profile
あとスマホで撮影する時って、縦位置でも横位置でもレンズが上にくるように構えている方が多いですが、レンズの位置を下向きにし、地面やテーブルにスマホをくっつけて撮影してみてください。手前がボケて雰囲気のある写真になりますよ。
comment-mother
これはいいわ! 明日から写真を撮るのが楽しくなりそうね。早速ママ友にも教えてあげなくちゃ!

 

スマホで雰囲気のある写真を撮るには?

20180206_maita_split

1-2.レンズが上にくるように撮影すると、斜め上から見下ろしているような写真に。

3.地面やテーブルにスマホを設置し、レンズの位置が下になるようにして被写体をねらう。

4.レンズを地面やテーブルにつけたまま、ピント合わせを被写体に合わせると、手前にあるものがふわりとボケて雰囲気のある仕上がりに。

 

まとめ

20180206_maita__matome

子どもを取るときは、まずは目線を合わせる

子どもの笑顔を引き出すには、今その場所で子どもが何をしたがっているか、子どもが夢中になれる何かを探すこともポイントなのね。木の実拾いとか、かけっことか好きだったわねぇ……。今まで親の都合ばかり考えて撮影してごめんね! そうそう、自分も動きながら撮影するときは、付属のストラップより「速写ストラップ」というのが便利みたい。お母さん、キレイに撮れるようにもっとがんばるわね!

 

教えてくれたのは……

20180206_maita_PH_profile
フォトグラファー・篠田麦也さん
雑誌、広告の撮影で活躍するフォトグラファー。子どもが生まれたのをきっかけに、妻と二人三脚で「ありのままの日常のワンシーンがステキな想い出になるように」をコンセプトにした家族写真撮影サービスH.P.S.TOKYO(Holidays Photo Service)を設立。昔ながらの写真館や子供写真スタジオとは違った、自然体の家族写真を撮影している。
http://hps-tokyo.com

 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

matitake300x97_01

アジアNo.1スマホメーカー「OPPO」が日本上陸! かわいく撮れるカメラフォン「R11s」で“自撮り女子”を狙い撃ち

アジアNo.1シェアのスマホメーカーOPPO(オッポ)は、日本市場参入を発表し、その第1弾としてSIMフリースマホ「R11s」を2月9日よりビックカメラおよびヨドバシカメラで発売します。価格は5万7980円(税抜)。

 

世界的に高いシェアを誇る同社が、満を持して日本市場に投入する「R11s」とはどのような特徴を持つ端末なのか、じっくり紹介します。

 

そもそもOPPOって?

OPPOという名前を聞くのが初めてという人も多いことでしょう。OPPOとは、2004年に中国で設立したスマホメーカーで、2009年からは30か国におよぶグローバル展開をしており、現在はアジアNo.1、世界No.4のシェアを誇ります。

「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏↑「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏

 

現在では珍しくないカメラの“ビューティーモード機能”は、2012年にOPPOが世界で最初に取り入れたとしており、自社端末を“カメラフォン”と評するほど、カメラ性能を追求しています。

 

R11sはカメラ性能の高さが1番の魅力

日本市場参入第1弾となるAndroidスマホ「R11s」の1番の特徴は、なんといってもカメラ性能の高さにあります。背面にあるメインカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラを搭載。明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを使い、夜景や暗い店内など暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを使うように自動で切り替わる仕様になっています。

↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開

 

インカメラも2000万画素を搭載し、「AIビューティー」という美顔技術を採用しているのが特徴です。これは、被写体の性別や年齢、国籍や肌の色など個人の特徴を分析して、200万以上の肌データからもっとも良い補正をするというもの。

↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる

 

ビューティーモードで撮影すると、女性なら肌のトーンを明るく、シミを薄くしてきれいに見せながら目や鼻などははっきり見せ、男性では肌の色白処理を抑えてヒゲが消えないようにするなど、被写体に合った処理をします。それにより、不自然な補正がかからず、ナチュラルな自撮りが実現します。

 

自分で調整することなく、オートで自然な肌の質感できれいになるのは、自撮りをする機会が多い女性にとってうれしい機能ですね。写真に写った自分の姿を見るのが楽しくなって、自撮りが好きになりそうです。

 

発表会では、写真家の角田修一氏も登壇し、実際にR11sを使ってモデルを撮影した写真を公開しました。角田氏は、「ぼけ味がすごくきれいで、デュアルカメラによってシャープとぼけ味をうまく表現している」と評価。また、自身が飼っているハリネズミを撮影するときも、「小さいものを、暗い場所や逆光でもきれいに撮れる」と語りました。

↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)

 

会場でR11sを使って撮影した写真をいくつかご紹介しましょう。

↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている

 

↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている

 

↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている

 

実際にR11sのカメラを使ってみると、うれしくなるほどきれいな映りで、苦手な自撮りも楽しくなりました。自撮りをすることが多い女性に人気が出そうです。詳しくは、後日レビューで紹介したいと思います。

 

6インチ有機ELディスプレイ搭載

R11sは、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、ホームボタンのないフルスクリーンをコンセプトにデザインされています。背面には指紋センサーを搭載し、さらに顔認証でのロック解除にも対応します。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい

 

プロセッサは、QualcommのSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージが64GB。バッテリー容量は3205mAhで、OPPO独自の急速充電技術「VOOC」の搭載により、たった5分の充電で2時間の通話ができます。OSはAndroid 7.1ベースの独自OS「Color 3.2」を採用しています。

↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏

 

SIMカードはnanoSIMが2枚使える仕様で、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。なお、防水やFelica/NFCには対応していません。

 

まだまだ日本での知名度が低いOPPO。1番の売りとなるカメラ機能がカギとなるでしょう。ポートレートモードやビューティーモードなど、人物の撮影や自撮りをするのが好きな人にはとくにオススメなので、まずは店頭でカメラ性能をチェックしてみて下さい。

 

高性能なカメラがウリ! 中国市場シェアNo.1のスマホメーカー「OPPO」がまもなく日本上陸!?

いま中国で最も売れていて、世界シェア4位にまで伸し上がったスマホメーカー・OPPO(オッポ)が満を持して日本に上陸します。

 

OPPOは、中国の大手電子機器メーカー・歩歩高(BBK)傘下のメーカーで、スマホ市場に参入したのは2011年。当初からカメラ性能に注力し、レオナルド・ディカプリオをCMに起用するなど、積極的な販売戦略も話題になりました。

 

「OPPO」という名前は聞いたことはなくても、アジアの主要都市でグリーンに白抜きのロゴを掲げた広告を「見たことがある!」っていう人は少なくないのでは? ちなみに歩歩高グループ傘下にはVivo(ビボ)というスマホメーカーもあり、Vivoも世界シェア5位にまで成長しています。

↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている

 

↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた

 

↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い

 

日本市場への参入は、昨年11月にOPPOの日本法人が転職サイトで営業職を募集したことで発覚しました。それがニュースになるほど、モバイル業界では大きな出来事なんです。はい、筆者としても「待ってました!」と叫びたい気持ちです(笑)。

 

年が明けて1月17日からはTwitterとFacebookに公式アカウントが開設され、「はじまして、OPPOです。(中略)この度、日本で活動を開始させていただくこととなりました」というメッセージが公開されました。

↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした

 

日本市場ではフラッグシップ機を投入?

日本市場向けの第1弾として発売されるモデルは、グローバルでは昨年11月に発表された「OPPO R11s」になりそうです。縦長ディスプレイで狭額縁、背面にはデュアルカメラという、最新トレンドを押さえたフラッグシップモデル。日本向けモデルの詳細については、後日開催される発表会を待つ必要がありますが、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラ、2000画素のフロントカメラといった主要スペックは、グローバルモデルを踏襲していると思われます。

↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった

 

↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ

 

↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった

 

筆者は、いち早く「R11s」に触れることができたのですが、メーカー自ら「カメラフォン」と称するだけあって、カメラ性能はかなり高い印象。シチュエーションを問わず、カメラまかせでキレイな画質で撮影できそうです。以下、R11sのデュアルカメラで撮影した作例となります。

【作例】

20180122-i01 (8)

 

20180122-i01 (9)

 

20180122-i01 (10)

 

20180122-i01 (11)

 

日本では、OPPOと同じ中国メーカーで世界シェア3位のファーウェイが、SIMフリー市場で人気集め、じわじわとシェアを拡大しています。そんな “中国メーカーの雄” ファーウェイをも脅かす勢いがあるメーカーがOPPOです。

↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた

 

アジアを席巻したOPPOの勢いは日本にも波及するのか? それとも多くの海外メーカーと同様に市場で受け入れられるまでには時間を要するのか? 今後の動向に注目しましょう。GetNavi webでは、日本向けのR11sが正式に発表されたら、注目のカメラ性能を掘り下げたレビューも公開する予定にしております。お楽しみに!!

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【年末年始用】休み時期は「スマホゲー」にどっぷり漬かりたい人のための「覇権確実」ゲームアプリ9選

覇権確実と噂される、秋冬リリースのスマホゲームをピックアップ。スマホアプリに詳しいゲームライター・柚木安津さんに解説してもらいました。一部タイトルでまだ配信がスタートしてないものもありますが、この年末年始、ドハマりして遊ぶならこのタイトルで決まり!

 

厳しくなる覇権争い天下を取るのはどれだ?

スマホのシェアが伸び、スマホゲームが話題になり始めたのが2010年頃。2012年にはご存じ「パズル&ドラゴンズ」がサービスを開始し、スマホゲーム界の王者に君臨しました。ここからクイズゲームなら「魔法使いと黒猫のウィズ」、リズムゲームなら「ラブライブ!」、ひっぱりアクションなら「モンスターストライク」と、各ジャンルで覇権タイトルが出現し、戦国時代へと突入しました。

 

スマホゲーム自体が一般化した最近では、いかにライトユーザーを飽きさせず、イベントやコラボを展開するかといったリリース後の運営戦略も重要となりました。また、家庭用ゲーム機のヒット作のスマホ版も相次いでいます。今回紹介するタイトルはどれも話題性十分で、覇権に手が届きそうなものばかりですが、果たして……。その実力を、プレイして確かめてみて。

 

【その1】

おなじみのモンスターが躍動する本格対戦カードバトル!

20171222_yamauchi_51

スクウェア・エニックス
ドラゴンクエスト ライバルズ
基本プレイ無料(iOS、Android)

配信5日目で700万DLを突破した、国民的RPG「DQ」の対戦カードゲーム。30枚でデッキを組み、3×2のマス目にキャラを置いて相手リーダーのHPを削ります。描き下ろしのイラストで、おなじみのキャラやモンスターが活躍する、親しみやすくも奥が深いカードゲームです。

 

【イチオシPOINT】人気キャラや魔王がカードになって参戦!

20171222_yamauchi_52

クリフト、パパス、カミュなど歴代人気キャラのほか、りゅうおう、ゾーマ、バラモスといった魔王もカードになって参戦。集めるのが楽しい。

 

【イチオシPOINT02】戦士、魔法使い、占い師……職業ごとのデッキ戦略に熱中

20171222_yamauchi_53

直接攻撃が得意な戦士・テリー、魔法が使えるゼシカなど7人のリーダーから選択。リーダーによって戦略も異なり、デッキ編集に夢中になれます!

 

【イチオシPOINT03】すべてのユーザーにやさしい「闘技場」でのバトルが◎

20171222_yamauchi_54

闘技場は、提示される3枚のカードから1枚ずつ選び、即席のデッキを組んで戦うモード。レアカードを保持してなくても問題なし。報酬も豪華です。

 

【イチオシPOINT04】仲間同士でギルドを結成してチャットやバトルで交流!

20171222_yamauchi_55

ユーザー同士で集まって自由にチャットや対戦ができる「ギルド」を搭載。ギルド内で公開されたデッキはレンタルも可能。仲間と盛り上がれます!

 

【まとめ】カードゲーム界の覇権はライト層がカギ

「スマホアプリでは『シャドウバース』を筆頭にカードゲームが人気ですが、本作は『DQ』ということで親しみやすいのが強み。戦略性が高いので、ライト層をどれだけ巻き込めるかが覇権へのポイントになりそう」(柚木)

 

【その2】

スローライフに癒される人気タイトルのスマホ版!

20171222_yamauchi_56

任天堂
どうぶつの森 ポケットキャンプ(iOS、Android対応)

3DS「とびだせ どうぶつの森」が世界累計1100万本を記録するなど、高い人気を誇るシリーズ初のスマホ版。任天堂の本格スマホアプリとして注目を集めています。どうぶつたちが暮らす自然あふれる世界で、キャンプ場作りを楽しもう。

※:一部アイテム課金があります

 

【イチオシPOINT】採集の楽しさは健在

20171222_yamauchi_57

海や森などのレジャースポットをキャンピングカーで回りながら、釣りをしたりフルーツを集めたりする採集要素は健在。どうぶつたちにあげて仲良くなろう。

 

【イチオシPOINT02】インテリアが充実!

20171222_yamauchi_58

材料を集めて、アルパカのカイゾーに頼めばおしゃれな家具を作ってもらえます。メリーゴーランドなど、普通のキャンプ場にはないようなオブジェも作れます!

 

【イチオシPOINT03】友だちとの交流も!

20171222_yamauchi_59

他プレイヤーの個性的なキャンプ場を訪れることも可能。バザーを開いて素材を売り買いしたり、フレンドになったりとゆるいコミュニケーション要素もあります。

 

【まとめ】ヒットは確実! コラボ展開にも注目

「先行配信中のオーストラリアでも好評で、ビッグタイトルのスマホ版だけに世界的ヒットは確実。イベントやコラボ展開によっては覇権を握る可能性は十分あります。ただ、熱狂的ブームというより、ロングセラーになりそう」(柚木)

 

【その3】

クチコミでブレイク中の中国発、艦隊ゲーム!

20171222_yamauchi_60

Yostar

アズールレーン
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

9月の配信開始以来、艦隊ゲームファンに口コミで広がり、300万DLを突破した中国発の注目作。艦船を擬人化したキャラたちで艦隊を組み、シューティングゲームで敵を撃破していきます。

 

【イチオシPOINT】お気に入りのキャラを「寮舎」で愛でまくり!

20171222_yamauchi_61

「寮舎」は戦闘でコンディションが低下したキャラを休憩させる場所。経験値や好感度も上がります。ちょこちょこ動くちびキャラがかわいい。

 

【イチオシPOINT02】レアの出現率が高めで良心的な運営が好評

20171222_yamauchi_62

本作の「建造」(ガチャ)は、最高レアの「SSR」の出現率が7%と良心的。ファンから「神運営」との声も! 艦船は100種以上と豊富。

 

【イチオシPOINT03】多彩なカスタマイズでどのキャラも活躍可能!

20171222_yamauchi_63

キャラのレベルを上げる以外に、性能の強化、限界突破、改造など、育成要素は多数。レア度が低いキャラでも装備の工夫で活躍できます。

 

【まとめ】まさかのダークホース! 勢いはNo.1

「大ヒットした艦隊ゲーム『艦隊これくしょん』とモチーフが同じで話題沸騰中です。いまのところ課金要素も少なく、イラストも萌えると非常に好評。このまま行けば『艦これ』以上に大ブレイクしても不思議ではありません」(柚木)

 

【その4】

引っ張って放すだけ!おはじき系の新星

20171222_yamauchi_64

バンダイナムコオンライン
グラフィティスマッシュ
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

キャラを引っ張って敵にぶつける簡単操作の爽快アクション。キャラが通ったフィールド部分には色が塗られ、面積が増えるとダメージ量もアップする。1人用のストーリーのほか、対戦、協力、放置型プレイと遊び方は多彩だ。

 

【イチオシPOINT】対人バトルが熱い!

20171222_yamauchi_65

ひっぱり系アクションのヒット作「モンスターストライク」にはない、オンライン対人戦「ランクマッチ」を搭載。タッグでチーム戦も可能で、塗りが重要になります。

 

【イチオシPOINT02】最大4人協力が可能

20171222_yamauchi_66

イベントやストーリーミッションでも、ルームを作って最大4人の協力プレイが楽しめる。参加プレイヤーが初顔合わせなら、マッチングボーナスももらえます。

 

【イチオシPOINT03】物語性の高さも注目

20171222_yamauchi_67

星4以上のキャラには特別なストーリーが用意され、絆レベルを上げると「ハンターストーリー」が開放される。お気に入りのキャラにさらに感情移入できます。

 

【まとめ】ポップなヒット要素盛りだくさん!

「引っ張って遊ぶおはじき系ゲームは『モンスターストライク』以降、人気のジャンル。また、色を塗るシステムもトレンドのひとつ。これらのキャッチーな要素をふんだんに詰め込み、1本のゲームにうまくまとめています」(柚木)

 

【その5】

欅坂46に詳しくなれる1本!

20171222_yamauchi_68

enish
欅のキセキ
基本プレイ無料(iOS、Android、Yahoo! ゲーム対応)

 

配信2日で150万DLを突破した、欅坂46初の公式ゲームアプリ。新米マネージャーとしてデビューからの軌跡を追いつつ、彼女たちを応援する爽快なパズルをクリアしていきます。完全撮り下ろしカットを2000枚以上収録。

 

【その6】

ディズニーのテーマパークが舞台!

20171222_yamauchi_69

コロプラ
ディズニー ツムツムランド
基本プレイ無料(iOS、Android対応)

「ツムツム」の世界観で、ディズニーのテーマパークを表現したパズルゲーム。「カリブの海賊」「ホーンテッドマンション」などをモチーフにしたステージで、バブルを狙ってツムを飛ばし、コンボをつなげていきます。

 

【その7】

24時間いつでもUFOキャッチャー

20171222_yamauchi_70

セガゲームス
セガキャッチャーオンライン
アイテム課金制 2017年冬リリース予定(iOS、Android)

現在、ブームの兆しがあるオンラインクレーンゲームに、UFOキャッチャーの生みの親・セガが参入。リアルタイム映像で本物のUFOキャッチャーを操作でき、獲得した景品は宅配便で届く。セガ限定のプライズもあり。

 

【その8】

家庭用人気作の新プロジェクト

20171222_yamauchi_71

セガゲームス
D×2 真・女神転生 リベレーション
基本プレイ無料 2017年内配信予定(iOS、Android対応)
https://d2-megaten-l.sega.jp/

家庭用の人気RPG「真・女神転生」のスマホ向け完全新作プロジェクト。悪魔合体、交渉、3Dダンジョン、プレスターンバトルとシリーズならではの要素を搭載したうえで、スマホで遊びやすいよう最適化されています。

 

【その9】

あの「ときめき」がアイドルをテーマにスマホで新展開!

20171222_yamauchi_72

KONAMI

ときめき
アイドル
基本プレイ無料 今冬配信予定(iOS、Android)

「ときめき」シリーズの新展開となる学園コミュニケーションゲーム。アイドル候補生15名と共同生活しながら夢の舞台を目指します。一部のモードでVRゴーグルを使ったモバイルVRに対応しています。

 

(C)2017 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved. (C)2017 Nintendo (C)2017 Manjuu Co.ltd & Yongshi Co.ltd All Rights Reserved. (C)2017 Yostar Inc. All Rights Reserved.
(C)BANDAI NAMCO Online Inc.(C)Seed&Flower LLC/Y&N Brothers Inc. (C)enish,Inc. (C)Disney (C)SEGA (C)SEGA/(C)ATLUS (C)Konami Digital Entertainment

10か月経っても他機を圧倒する高音質! オンキヨー「グランビート」の注目すべき進化機能を総ざらい

以前にGetNavi webの企画でハイレゾ対応スマホのクロスレビューに参加させてもらった際に、高音質がウリのスマホ5モデルを聴き比べしました。揃ったスマホの数を多いと捉えるか否かは意見が分かれる所かもしれませんが、試聴した5モデルのほかにも、いま日本国内で販売されているハイエンドクラスのスマホは軒並みハイレゾ対応になっています。

 

ハイレゾスマホのクロスレビューはコチラ

“高音質スマホ”で最も音がいいのはどれだ!? 人気の5機種を一挙試聴

 

半年前のクロスレビューで見事1位に選ばれたオンキヨーの“グランビート”「DP-CMX1」は、発売から10か月近く経過した現在でも、ほかのモデルを圧倒する別格の高音質を誇るモデルとして人気となっています。スマホとしてはほかに類を見ない「バランス出力」への対応や多彩なファイル形式の音楽再生対応など、その実力の詳細は過去にレポートしていますので合わせてご覧ください。

↑↑オンキヨーのグランビート「DP-CMX1」

 

グランビートの詳細レビューはコチラ

すべての音楽好きに捧げる前代未聞の高音質設計! オンキヨーのハイレゾスマホ「グランビート」がスゴい5つのポイント

 

知られていない3つの進化ポイント

さて、そのグランビートが発売されてからまもなく1年が経とうとしていますが、本機は相変わらず高音質スマホの頂点に君臨し続けているといえます。それどころか快適に音楽再生を楽しむための機能アップデートや、ほかの製品やアプリとの連携が充実して、ますます進化を遂げています。これからハイレゾ対応のスマホや音楽プレーヤーの導入を検討している方はぜひ、グランビートが進化したポイントを押さえて選択肢に加えてほしいと思います。

 

その1:ハイレゾ対応のハード&ソフト情報に一発でアクセスできる「おすすめApp」

グランビートにはe-onkyo musicのストアで発売された新譜や、音楽プレーヤーアプリのレコメンドなど役立つ情報を集められる専用アプリ「おすすめApp」がプリインストールされています。もしかするとグランビートを長く使っているのに、このアプリに気づいていなかったという方もいるのではないでしょうか。

↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる

 

アプリを開くと、トップにはe-onkyo musicが扱う新譜や人気アルバム・シングルのトップ10を表示、ユーザーの好みに合わせて音楽ジャンルごとに情報をセレクトして集めることができます。気になるタイトルのアイコンをタップするとe-onkyo musicから直接購入できるカゴに飛びます。

↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能

 

少し脇道にそれてしまいますが、e-onkyo musicのストアで販売されている音楽タイトルはスマホでダイレクトに買うことができます。グランビートを活用すれば、わざわざPCにつないでファイルをドラッグ&ドロップで転送といった面倒な作業も必要ありません。グランビートの「Music」アプリにはダウンローダーの機能もあり、e-onkyo musicで購入した作品を制限回数に応じて端末に直接ダウンロードできるので試してみてください。

↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ

 

話題をおすすめAppに戻しましょう。アップデートによって、オンキヨー、パイオニアブランドのオーディオ製品が購入できるオンラインストア「ONKYO DIRECT」へのリンクも追加されました。さらにe-onkyo musicとONKYO DIRECTのアップデート情報へのリンクは、おすすめAppの「ウィジェット」にしてグランビートのホーム画面に常駐させることができます。ホーム画面の空きスペースを長押しして表示される「ウィジェット」を選択してみて下さい。おすすめAppのウィジェットがふたつ並んでいるので、すぐに見つけられるでしょう。

↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利

 

その2:アイ・オー・データ機器の「CDレコ」と連携。パソコンなしで音楽CDを取り込める

アイ・オー・データ機器の“CDレコ”シリーズは、PCレスで手軽に音楽CDをスマホやタブレットに取り込めるCDレコーダー(ドライブ)です。Android/iOSに対応する「CDレコ」アプリをスマホに入れて、Wi-FiでCDレコの本体に接続すれば、60分の音楽CDをAndroidスマホの場合は約5分で素速く取り込めます。10月末にグランビートをはじめ、オンキヨー「DP-X1」「DP-X1A」、パイオニア「XDP-300R」「XDP-100R」の各機種がGoogle PlayストアからCDレコアプリをインストールして、音楽CDが取り込めるようになりました。

↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる

 

今回CDレコシリーズのWi-Fi対応モデル「CDRI-W24AI2」を借りて、グランビートでCDの取り込みに挑戦してみました。CDレコのドライブには電源を供給するためのACアダプターが必要ですが、スマホとの接続はWi-Fi経由になるのでケーブルは不要。CDレコアプリのガイダンスに従って、CDレコの本体を宅内のWi-Fiルーターにつなぎます。あとはドライブに取り込みたいCDディスクをセットして、アプリのメニューから「CDを取り込む」を選択。アルバム情報はグレースノートの音楽データベースから自動参照されます。

 

CDレコアプリにはプレーヤー機能も内蔵されているので、取り込んだ楽曲を選択してすぐにリスニングが楽しめます。グランビートの端末に保存されている音楽ファイルもアルバム/楽曲リストに表示され、CDレコアプリで聴いたり、プレイリストの作成も可能です。

 

CDレコで取り込んだ音楽ファイルは、もちろんグランビートにプリインされているMusicアプリからも再生できます。Musicアプリならグランビートのハイレゾアップサンプリングやデジタルフィルターなどの機能も効かせることができます。しばらく聴いていなかったCDをグランビートに取り込んで再生してみると新しい発見も得られるはずです。

↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる

 

その3:音声読み上げアプリ「Notification App」が便利

オンキヨーがAndroidスマホ向けに開発した「Notification App」が11月6日から配信を開始しました。こちらのアプリをオンキヨーグループと一緒に開発したネインは、LINEやメールなどスマホに届いた通知を音声で読み上げてくれる「APlay」アプリと、対応するワイヤレスイヤホンを展開する日本の“ヒアラブル”技術を得意とするベンチャーです。

↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」

 

Notification Appはグランビートとパイオニアのブランドから発売されているイヤホン「E7wireless」、ヘッドホン「SE-MS7BT」など本稿執筆時点では全部で6つのモデルに対応しています。グランビートにアプリをインストールして、設定画面からメール、SNS、ニュース、カレンダーなど届いた通知を読み上げてほしいアプリを選びます。現在の時刻を一定間隔で知らせてくれる時報機能もあります。

↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている

 

例えば満員電車の中で手が離せないときにも通知を見逃すことがなくなるし、歩きスマホの防止にもなるでしょう。スマホとしてのグランビートの可能性をさらに広げてくれるよきコラボレーションです。オーディオプレーヤーとして、グランビートで再生している音楽に集中したい場合はNotification Appの通知や時報機能をミュートすることもできるので安心ですね。

 

グランビートはオーディオプレーヤーとしての基幹システムを安定させるため、Android OSのアップデートにはあえて対応していません。そのぶんMusicやおすすめAppなどプリインされているアプリが進化して、連携できるサービスや機器も増えていくことで常にフレッシュな環境で音楽リスニングを満喫できる最強のハイレゾ対応スマホです。

 

高音質が楽しめるだけでなく、アップデートにより機能面での進化を続けるグランビート。この年末年始にスマホの買い替えや機種変更を検討されている方は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

“M”を撮って当選率10倍アップ! 最新スマホが当たるモトローラの「“M”をつかまえろ!」キャンペーン

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、モトローラのスマホや豪華賞品が抽選であたる 「“M”をつかまえろ!」キャンペーンを12月8日から12月24日まで実施しています。

20171211-i01 (3)

 

本キャンペーンは、モトローラの公式Twitterアカウントをフォローし、キャンペーン関連ツイートをリツイートすると、抽選でモトローラのスマホや各種「M」関連商品が当たるというもの。さらに、モトローラ商品やパッケージ、看板や雑誌などの広告に記載されているモトローラの「M」ロゴマークを撮影し、キャンペーンハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてツイートすると、当選確率が10倍となり当選しやすくなる仕組みも用意しています。

 

また、12月9日から12月22日の間、秋葉原、新宿、渋谷にてキャンペーン専用のアドトラックが走行します。アドトラックにも巨大なモトローラの「M」ロゴマークが掲示されているので、このアドトラックに遭遇した人は、「M」ロゴマークを撮影し応募することができます。アドトラックの詳しい走行予定ルートについては、モトローラの公式Twitterアカウント (@MotorolaJP)で案内される予定です。

20171211-i01 (2)

 

■参加方法(通常方法)
1.モトローラのTwitter公式アカウント(@MotorolaJP)をフォロー。
2.このキャンペーン告知投稿ツイートをリツイート。
3.当選者にはダイレクトメッセージで連絡。

(当選確率10倍方法)
上記の(通常方法)の1-2を経て、さらに以下のフローですすめると、当選確率が10倍になります。
– モトローラの製品、看板、広告など、街に潜むモトローラの「M」ロゴマークを写真撮影する。
– ハッシュタグ「#Mをつかまえろ」をつけてTwitterで写真をツイート。

 

※写真を撮影する際は、他の人の迷惑にならないようにご配慮ください。
※道路やホーム上での撮影は危険を伴いますので、無理な撮影はおやめください。また交通ルールを守ってキャンペーンに参加してください。
※ほかの方が映り込まないようにご注意ください。
※モトローラのロゴマークだけではなく、周りの様子が分かるように撮影してください。
※WEBなどで公開されている画像をダウンロードしての投稿は無効です。必ず、「Mロゴマーク(モトローラマーク)」が記載されている商品や広告物などを実際に撮影し、応募ください。
※応募は違う場所・ロゴマークの写真であれば、お一人様何回でもツイート可能です。また、1ツイートにつき1応募となりますので、複数回ツイートした場合には、その分当選確率も上がります。
※リツイートでの参加は、公式リツイートのみ有効です。引用リツイートは無効です。

 

■賞品
モトローラ スマホ「Moto G5s Plus」 1名様
モトローラ スマホ「Moto X4」 1名様
モトローラ スマホ「Moto Z2 Play」 1名様
(※各機種の色は選べません)
モンベル アルパインサーモボトル0.5L(MDGN) 10名様
モエ・エ・シャンドン モエ ロゼアンペリアル 750ml 5名様(※20歳以上対象。当選後、年齢確認が必要)
東京メトロ丸ノ内線 300形 USBメモリ 2名様
ミカサ 国際バレーボールFIVB公式試合球MVA200 1名様

↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)↑Moto G5S Plus(ブラッシュゴールド)

 

■応募資格
日本国内在住の18歳以上
賞品の「モエ・エ・シャンドン ロゼアンペリアル」は20歳以上の人が対象

 

モトローラのロゴマーク「M」を撮って、今すぐフォロー&リツイート。さらに写真投稿で当選確率が10倍に上がる「“M”をつかまえろ!」キャンペーン。モトローラの最新スマホや各種「M」関連グッズが当たるかもしれません、ぜひ挑戦してみてください。

 

「“M”をつかまえろ!」キャンペーンURL:http://motocam.jp/

モトローラ社長に聞いた! 最新モデル「Moto X4」と拡張デバイス「Moto Mods」の気になるトコ

モトローラ・モビリティ・ジャパンは、同社のSIMフリースマホの最新モデル「Moto X4」を発売しました。価格は5万3800円。本記事では、現在の海外製SIMフリースマホで、最も注目を浴びる価格帯に投入された本機の気になる点をレビュー。さらに、いよいよ磐石のラインナップになりつつある、モトローラスマホの展望と同時発表された拡張デバイスについて、同社の代表取締役にも話を聞いてきました。

 

ミドルレンジとはいえ文句ナシのハイスペックを搭載

Moto X4は同社がリリースするSIMフリースマホ「Moto」シリーズの最新モデルで、上位機種には「Moto Z」ファミリー、下位機種には「Moto G」ファミリーがラインナップされています。ミドルハイグレードに位置する本モデルは、5.2インチのフルHD液晶を搭載するほか、デザイン性に優れるガラスとメタル素材を組み合わせたボディで、防塵防水性能を備えたバランスの良いスペックが魅力です。

 

↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開↑カラーバリエーションは、「スティーリングブルー」(左)と「スーパーブラック」の2色展開

 

↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ↑リアパネルはガラス素材を採用しツヤツヤな仕上げ

 

↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用↑充電コネクタはUSB Type-Cを採用

 

また、DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)機能を搭載し、多様化する格安SIMや海外での使用など、通信面でのニーズにも応える仕様になっています。

 

↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ↑DSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)に対応したSIMトレイ

 

注目は多機能なカメラ。1200万画素と800万画素のデュアルカメラを搭載し、深度情報を保存してあとからフォーカス位置を変更する「セレクティブ・フォーカス」やモノクロ画像の一部をカラー化する「スポットカラー」機能など、画質だけでなくエンタテインメント性にもこだわりをみせています。

 

↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成↑リアカメラは1200万画素デュアルピクセルオートフォーカスカメラと800万画素の広角カメラのデュアルカメラ構成

 

↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能↑フォーカスの位置を後から調整する「セレクティブ・フォーカス」機能

 

↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能↑撮影した後でフォーカスを手前に合わせることも可能

 

↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます↑モノクロ写真の一部だけをカラー化する「スポットカラー」機能。色域の近い部分を選択してカラーにすることができます

 

【SPEC】

サイズ/質量:約W73.4×H148.4×D7.99㎜/約163g

ディスプレイ:5.2インチLTPS IPS液晶 CORNING GORILLA GLAS(1920×1080ドット、424 ppi)

OS:Android 7.1.1

CPU:オクタコア(クアッド2.2 Qualcomm Snapdragon 630)

バッテリー:3000mAh

メモリ:RAM 4GB、ROM64GB

 

Moto Z用の新型Moto Modsも2モデル発表

上位シリーズ「Moto Z」のモデルに装着できる拡張デバイスも新モデルが多数投入されました。4K画質での360度撮影が可能なカメラと、ゲームアプリを堪能するゲームパッドです。

 

↑「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円↑動画、静止画ともに対応した「moto 360 camera」。実売価格は3万2180円

 

↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好↑リアカバー(白い部分)一体型だけあって、装着感が良好

 

↑「moto gamepad」。1万2740円↑カーレースのアプリなどをリニアな操作感で楽しめる「moto gamepad」。1万2740円

 

↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ↑アナログジョイスティックとが左右に配置されるコントローラータイプ

 

モトローラの偉い人にMoto X4とMoto Modsについて聞いてみた

Moto X4の発表にともない、モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社の代表取締役社長ダニー・アダモポーロス氏にMoto X4やMoto Modsの今後について話が聞けました。

 

↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏↑モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 ダニー・アダモポーロス氏

 

—Motoシリーズには「G」と「Z」がありますが、今回の「X4」はどういう位置づけになりますか?

ダニー氏:低価格なエントリーモデルの「Moto Gファミリー」、最先端技術を集結した「Moto Z」ファミリー、「Moto X」ファミリーはその中間的位置づけになります。また、デザイン性を重視しているのもXファミリーの特徴の1つとなっています。

 

—ライバル機との差別化はどのようにとっていますか?

ダニー氏:モトローラのスマホはユーザーに長くつかってもらうことを前提にしています。X4にはAndoroid 7.1.1が搭載されていますが、今後も可能な限りアップデートを続けて行く予定です。

 

—Moto Modsの中で一番人気あるのは?

ダニー氏:日本市場では「ハッセルブラッド True Zoom」です。海外ではバッテリーだったり、スピーカーだったりします。

 

—そのハッセルブラッドですが次期モデルを待望する声がありますが?

ダニー氏:評価を頂いていることは聞いています。ただ、次期モデルについてはまだ発表できる段階ではありません。

 

—個人的に1インチセンサーを搭載したカメラModsを待望しているのですが!

ダニー氏:承っておきます。ですが、まだ何も言えません(笑)

 

今回は、簡単なインタビューでしたが非常に気さくなダニー氏が率いるモトローラ。今後もユニークな端末がリリースされる期待が膨らみます。

「Xperia XZ1」をZ3/Z4/Z5と5項目で比較! 歴代Zシリーズからどこまで進化した?

ソニーのスマートフォン、Xperiaシリーズの2017年秋冬新製品「Xperia XZ1」が発表されました。今回はその特徴を、過去機種の「Xperia Z」シリーズと比べながら明らかにしたいと思います。

20171027-i01 (20)↑ソニーモバイル「Xperia XZ1」(ムーンリットブルー、ブラック、ウォームシルバー、ヴィーナスピンク)

 

ソニーのXperia Zシリーズは2014年秋冬モデルである「Xperia Z3」から日本の大手3キャリアが揃って取り扱うようになりました。Xperiaが尖ったハイスペックスマホを求めるマニア層だけでなく、より広いユーザー層に浸透しはじめたのはちょうどこの頃からだったように思います。

 

以降、2015年の夏モデルとして発売された「Xperia Z4」から、同年の秋冬モデルである「Xperia Z5」まで国内のXperiaといえばソニーが誇る先端技術を詰め込んだ「Zシリーズ」が定番モデルとなってきました。当時は大手キャリアでスマホを買うと契約期間の“2年縛り”が存在していた頃だったので、いまごろちょうど「買い換え時」を迎えている方も多いのではないでしょうか。使い慣れたXperia。最新モデルがどれぐらい進化しているのか見ていきましょう。まずは本体のデザイン、サイズ感から。

 

①【サイズ】これまでよりもやや長いが持ちやすい

写真をご覧いただくとわかるように、Xperia XZ1(以下:XZ1)は縦方向のサイズがXperia Z5(以下:Z5)に比べるとやや長くなっています。Z5とほぼサイズが変わらない「Xperia Z4(以下:Z4)」「Xperia Z3(以下:Z3)」も隣に並べてみました。

 

スペックの外形寸法で比較すると、XZ1は約73W×148H×7.4Dmm、Z5は約72W×146H×7.3Dmmとなり、厚みはほぼ変わらず。やはり縦方向には2cmほど長いようです。XZ1では前機種のXperia XZsと比べても、約50%ほど内蔵スピーカーの音圧を上げるため内部の容積を多めに確保したことも影響しているのかもしれません。でも確かにその効果は動画を鑑賞する時など、とても聴きやすくなったスピーカーサウンドにしっかりと表れています。

↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3↑左からXZ1、Z5、Z4、Z3

 

↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている↑本体は高さ方向のサイズがXZ1(いちばん左側)でやや伸びている

 

本体の厚みについては実機に触れてみると、むしろXZ1の方が薄くなったような手応えがあります。両サイドのエッジをラウンドさせた「ループサーフェスデザイン」の効果によるものかもしれません。同じ約5.2型/フルHDのディスプレイが、片手持ちでより操作しやすくなったようにも感じられます。

↑本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる↑XZ1(左)とZ5(右)の本体の厚みはほぼ変わらず。手で持つとXZ1の方が持ちやすく感じる

 

↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している↑サイドは表裏のコーナーが緩やかにラウンドしているループサーフェスデザインに。Xperia Z5から指紋認証が搭載されているが、反応速度はXperia X Performanceの頃から大きく向上している

 

とても薄型の筐体ですが、その堅牢性については背面から両サイドまで一体の押し出し成形によるバスタブ構造のメタルフレームを使っているので、実は「Xperia史上・最高強度」を実現しています。フロントガラスにもコーニングの強化ガラス「Gorilla Glass 5」を採用。Z5、XZ1ともに防水IPX5/8相当&防塵IP6X相当のスペックなので、水濡れにも強く設計されています。

XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱XZ1は背面から両サイドまで一枚のメタルプレートから作られているので、薄型なのにボディは強靱

 

本体のカラーは、背面にガラスパネルを使い全体に光沢感が強めのZ4/Z3に比べて、Z5から背面がメタル素材になっています。色合いも落ち着いた印象。Xperia Xシリーズからは、フロントベゼルも背面・サイドと同じ色に統一されています。実はXZ1の「ムーンリットブルー」はソニーのワイヤレスヘッドホン・イヤホン「h.ear」シリーズの最新モデルにも同じ色を揃えています。

↑ムーンリットブルー↑ムーンリットブルー

 

↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった↑背面パネルはいちばん右側のZ4がガラス。Z5(中央)からメタルになった

 

②【使い勝手】SIMとSDカードスロットが別に

細かなところではSIMカードスロットがSDカードスロットと別々に設けられています。Xperia Z5/Z4は一体型のスロットだったので、SDカードを交換しようとするとSIMカードも同時に抜かなければならず、そのたびに端末の再起動が必要でした。SIMカードを出し入れしなければならないため、細かな傷が付いて接触不良が発生するとSIMカードの再購入が必要になる場合もあります。実際に筆者もXperia Z5 Premiumを使っていた頃に、ハイレゾの楽曲を入れたSDカードをしょっちゅう差し替えていたので、SIMカードを1年半で2回ほど買い換えました。ですので、別々のスロットは大歓迎です。

↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている↑XZ1はSIMとSDカードのスロットが別々になっている

 

③【カメラ】暗いところでもきれいに撮れる

カメラ機能についてはXperia XZ Premium、Xperia XZsの世代から搭載されているメモリー積層型のCMOSイメージセンサーを中核とする「Motion Eyeカメラシステム」のおかげで、高品位な写真が簡単に撮れます。被写体の動きを自動検出して、最大で4フレームぶんの画像をバッファリングしながら、シャッターボタンが押される直前の画像を記録する「先読み撮影」、最大960fpsの「スーパースローモーション撮影」などがその代表的な機能です。

 

XZ1からはさらに被写体となる人物の「笑顔を自動で検知」して、決定的瞬間の前後を逃さず記録できるように先読み撮影機能がパワーアップしています。動いている被写体にフォーカスを合わせ続けながら連写ができる機能も追加されています。

↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素↑リアのメインカメラユニット。有効画素数はXZ1が1920万画素、Z5が2300万画素

 

↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素↑フロントカメラのユニット。有効画素数はXZ1が1320万画素、Z5が510万画素

 

単眼カメラユニットのスマホで、人物や食べ物、自由造形(置物など)を3D撮影して、手軽に3Dアバターや3Dプリンターで出力できるオブジェが作れるアプリ「3Dクリエーター」もXZ1から搭載されています。3Dクリエイターで自由造形の撮影を試してみましたが、撮影そのものに複雑な操作は要らないものの、被写体の回りを360度、撮影している自分がぐるっとひと回りできる環境を整えるのが意外に大変でした。3Dクリエイターに加えて、笑顔検知やオートフォーカス連写の機能は今年の夏に発売されたXperia XZ Premiumにもアップデートで追加されるそうです。

↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった↑3Dクリエイターで猫の置物を撮影。テーブルまでキャプチャーされてしまうなど、きれいに撮るのがなかなか難しかった

 

XperiaはZシリーズから暗い場所でも明るく写真や動画が撮れるスマホとして高く評価されていましたが、XZ1はメインカメラのセンサーを大型化して、より多くの光を取り込めるようさらに改良されています。実際に撮影した写真を見比べてもらうと、XZ1では暗部の再現性が上がり、色合いがますます自然になったことがわかります。

 

【作例】(クリックすると拡大できます)

↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している↑夜景を4台のXperiaで撮影。Xperia XZ1はやや暖色が強めに撮れた。どのXperiaも夜景を明るく撮れる優秀なカメラ機能を搭載している

 

↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る↑昼間の室内で野菜を撮影。みかんやにんじんの皮のディティールは最新モデルのXZ1に近いジェネレーションほどしっかり残る

 

↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる↑フロントカメラで自分撮り。Z3と比べてXZ1は圧倒的に背景が広く写し込めるようになった点に要注目だ。これは買い換えたくなる

 

④【画質】HDR対応で動画がきれい

動画視聴については、XZ1のディスプレイがHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)対応になったことで、より人間の目で見る明暗のコントラスト、豊かな色合いに映像が近づいています。HDR表示の実力を確かめるために、Netflixで配信されているHDRコンテンツを見比べてみました。Netflixの作品検索に「HDR」と入力すると、現在視聴できるHDR作品がリストに並んできます。

 

ディスプレイ設定の「明るさの自動調節」をオフにして、輝度を最高レベルに上げたうえで、映像モードは「スタンダード」、高画質処理系の機能は設定をオフにしています。XZ1では明るい部分のピークが破綻せずに、被写体のディティールを残しています。暗部の階調表現も優秀です。色はHDR機能の有無によるものというよりも、Z5のディスプレイが全体にマゼンタが強い印象を受けました。

↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた↑Xperia XZ1(上)とZ5(下)でNetflixのHDRコンテンツを比較。明暗のディティールを再現できる力はHDR対応のXZ1の方が上手。色合いはZ5の方がマゼンタがやや強めに感じられた

 

⑤【音質】ハイレゾ再生はもちろん音質もアップ

続いてオーディオ機能を比べます。その前にZシリーズの「ハイレゾ対応」の歴史を振り返ってみましょう。ヘッドホン端子から最大96kHz/24bitまでのハイレゾ出力が可能になったのはZ3から。当時再生できるファイル形式はFLACとWAV、ALACでした。USBオーディオ出力の場合は192kHz/24bitまで。USBケーブルでポタアンなどにつないでハイレゾ再生が楽しめるようになったのはXperia Z2からでした。圧縮音源も192kHz/24bit相当のハイレゾ品質にアプコン再生ができる「DSEE HX」はZ3から搭載されたフィーチャーでした。

 

Z4から、Bluetoothワイヤレス再生もハイレゾ相当の音質で楽しめるソニー独自のコーデック「LDAC」に対応しました。ヘッドホン端子からのハイレゾ出力は192kHz/24bitに到達して、再生できるファイル形式にAIFFも加わりました。ヘッドホン端子に接続された機器に合わせて音質を最適化する「自動最適化」の機能も本機以降から追加されています。

 

Z5はオーディオ再生のパフォーマンスに大きな変更がなかった代わりに、現在も販売されているハイレゾ対応のノイズキャンセリングイヤホン「MDR-NC750」が同時期に発売されました。

 

XZ1では先に触れたとおり内蔵スピーカーの容積がアップしています。2016年の秋冬モデルとして発売された「Xperia XZ」から、イヤホン出力もアナログ回路の見直しをかけて音質・音圧がパワーアップしています。

↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた↑イヤホンでハイレゾ再生を聴き比べた

 

以上の歴史を踏まえたうえでZ3からXZ1まで音質を聴き比べましょう。リファレンスのイヤホンにはAKGのハイレゾイヤホン「N30」を使っています。まずZ3からZ4の段階で明らかに音場の広がりと奥行き感が増しています。192kHz/24bit音源の実力がフルに引き出せることも大きなポイントです。Z4とZ5の比較では中低域の彫りが深くなって、音像がタイトに引き締まりました。さらにXZ1をZ5と聴き比べてみると音の印象がさらに鮮明になっています。オーケストラやジャズのビッグバンドを聴いてみると、元もと高い解像感に加えて、さらに微細な音も明瞭に浮かび上がらせる余裕が生まれた手応えも得られました。

 

ただ、いまの最新ハイレゾスマホの中で特に高音質と言われている“グランビート”「DP-CMX1」やLGの「V30+」など、アンプを強化しているモデルに比べると音の厚みではやや力不足を感じてしまいます。特に電車の中などアウトドアで音楽を聴くときにはボリュームのゲージ全体を「10」とするなら、8から9ぐらいの位置にまで音量を上げないと聞こえづらいこともよくあります。ノイズキャンセリングイヤホンやヘッドホンを組み合わせれば良いのかもしれませんが、多くのユーザーが普通のイヤホンを使った場合も快適に音ものコンテンツが楽しめるように、そろそろウォークマンに搭載しているフルデジタルアンプ「S-Master HX」の搭載もぜひ実現してほしいと思います。

 

最後にXperiaはXシリーズになってから、内蔵バッテリーの長寿命化にも目を向けたスマート充電機能「いたわり充電」が加わっていることにもひとこと触れておきたいと思います。カメラや動画・音楽再生の機能は強化されるほどバッテリーも消費するものなので、その点から見ても変わらない使い勝手がキープできているところはさすがといえます。

↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている↑XZ1は電池の寿命を長く持たせられるよう「いたわり充電」の機能が搭載されている

 

特筆するような新機能こそないものの、全体的に機能が強化された今度のXperia XZ1は、これまでZシリーズを使ってきたXperiaユーザーにとって買い換える価値のある端末に仕上がっているのではないでしょうか。Xperia Z3~Z5を使っている方は、ぜひ店頭で実機をチェックしてみて下さい。