オトナの社会科見学で“地下神殿”へ!? 達人厳選、映える&学べる首都圏の必見スポット

子どものころに行った社会科見学のワクワク感と、大人になって改めて刺激される知的好奇心……両方を満たしてくれる“大人の社会科見学”が人気を集めている。ただ観光地に行くだけでなく、楽しみながら学べるのがポイントだ。

 

今回は首都圏で話題の、知見が増す体験スポットを厳選。リゾートとアウトドアを愛する旅行ライター、高井章太郎さんに詳しい話を聞いた。

 

大人になったから分かる、社会科見学の新たな魅力

社会科見学というと、どうしても子どもが勉強するためのもの、というイメージが強い。しかし最近は大人でも楽しめる社会科見学スポットが注目を集めている。

 

「工場を見学するにしても、生産している製品だけでなく、企業の歴史や流通、関連会社まで広く理解できるのは大人ならでは。会社で働いたり、税金を納めたり、さまざまなサービスを利用したりと、大人になって社会にコミットしてから見学すると、同じ施設でも子どものころとは違った視点から見られるんです」(高井さん)

 

ダムや橋、道路など生活基盤となる公共施設を見学するインフラツーリズムも、大人の社会科見学そのもの。インフラツーリズムは、国土交通省が特設サイトを作成し観光情報を掲載するなど、国としても推進している観光形態だ。

 

「このページで紹介している首都圏外郭放水路は、まさにインフラツーリズムで人気のスポットです。ここのようにメディアで取り上げられたり、SNSで話題になったりして注目を集めるスポットが増えているんですよ。巨大な建造物が多いので、写真映えするのも魅力ですね」(高井さん)

 

普段から利用しているモノやサービスの裏側を知ることができる大人の社会科見学。もちろん親子で楽しめるので、子どもと一緒に出掛けてみるのも良さそうだ。

 

首都圏を水害から守ってきた、地底50mを貫く巨大トンネル

首都圏外郭放水路

首都圏外郭放水路(埼玉県・春日部)

長年、浸水被害に悩まされてきた中川・綾瀬川流域の地下に造られた世界最大級の地下放水路。台風などによる中小河川の洪水を地底50mにある総延長6.3kmのトンネルを通して江戸川に流す。トンネルからの水流の勢いを弱めるための調圧水槽を見学する「地下神殿コース」など4つの見学会を開催している。

「立抗体験コース」では、深さ約70mの第1立抗を作業用通路と坑内階段から見学する(c)国土交通省江戸川河川事務所

 

調圧水槽から見た第1立抗。第2立坑~5立抗に流れ落ちた水は、トンネルを通って第1立坑へと流される

 

地上から116段の階段を下って調圧水槽へ。水槽内の気温は真夏でも19℃ほど

 

学びのポイント:コンシェルジュの話は初めて知ることばかり!

「コンシェルジュの解説は社会科見学に欠かせません。首都圏外郭放水路に水を取り込むのは年平均7回で、2002年~2024年8月に148回稼働したそう。長さ177m、幅78m、高さ18mの調圧水槽は圧巻!」(高井さん)

コンシェルジュの話は初めて知ることばかり!

 

芝生の広場にたたずむ調圧水槽の入口。ここから階段を下る

 

首都圏外郭放水路
●住所/埼玉県春日部市上金崎720
●時間/見学会 10:00~16:00(予約制)。1日5回程度開催。詳しくはHPへ。龍Q館9:30~16:00(最終退館16:30)。
●定休日/見学会は不定休。龍Q館は月曜日(見学会参加者は入館可能)
●料金/見学会は地下神殿コース1000円、ポンプ堪能コース2500円、立坑体験コース3000円、インペラ探検コース4000円。龍Q館は無料
●予約/見学会はHPまたは電話で予約。龍Q館は不要

首都圏外郭放水路の機能や役割について展示する龍Q館

 

羽田空港のJAL整備工場で、整備中の航空機が間近に!

JAL SKY MUSEUM

 

JAL SKY MUSEUM(東京都・羽田)

ミュージアムと格納庫を見学する人気プログラム。ミュージアムは自由見学で、JALの歴史や安全なフライトを支える仕事についての展示が充実。客室乗務員やグランドスタッフの制服を着て写真撮影もできる。格納庫はスタッフのガイドツアー形式で、整備・点検中の飛行機を間近に見られるのが魅力だ。経験豊富なガイドの解説が楽しく何度訪れても新たな発見がある。

スタッフの仕事を紹介するゾーン

 

歴代航空機12機の模型が並ぶ

 

時代を表す歴代制服の実物展示

 

ボーイング737のコックピットのモックアップも

 

学びのポイント:実際の整備・点検風景を見られる貴重な体験

「格納庫では飛行機の整備作業が行われており、定期整備やエンジン交換といった作業風景を見ることができます。ときには就航前の真新しい機体が見られるなんていうレアな体験ができるかも!? そんな機体との一期一会も格納庫見学の魅力のひとつです」(高井さん)

 

JAL SKY MUSEUM
●住所/東京都大田区羽田空港3-5-1 JAL メインテナンスセンター1
●時間/9:30~、10:45~、14:45~の3回
●定休日/水・金曜日 ●料金/無料 ●予約/HPから予約

工場見学とワークショップで“ 美” を多角的に体験

資生堂那須工場(栃木県・那須)

資生堂の歴史や那須工場について、また化粧品ができるまでの工程を映像や、実際の生産現場を見ながら学べる施設。施設見学の後はさまざまなブランドのスキンケア商品を試したり、ワークショップに参加して、美にまつわる体験ができる(内容は3か月ごとに変更)。

 

学びのポイント:資生堂の最先端の技術が楽しみながら体感できる

「資生堂が1989年から注目してきたスキンケア成分、レチノールをはじめ、さまざまな研究結果を分かりやすく解説。“美”に対する意識が変わります!」(高井さん)

製造から充填、仕上げの製造工程が見学できる

 

資生堂那須工場
●住所/栃木県大田原市中田原906-6
●時間/9:30~、13:30~の2回
●定休日/HPを確認
●料金/無料 ●予約/HPから予約

 

セイコーの歴史をたどりながら、時計についての理解を深める

セイコーミュージアム銀座(東京都・銀座)

セイコー創業100周年を記念して1981年に誕生したセイコーミュージアムが、2020年に創業の地、銀座に移転オープン。地下1階から6階のフロアに、セイコーの歴史や初期の時計など貴重なコレクションを展示する。時計の歴史についても知ることができる。

 

学びのポイント:日本の時計産業を牽引した、東洋の時計王の足跡に感服

「創業者、服部金太郎が奉公先で時計商を志し、苦難を乗り越えて世界に誇る時計メーカーを創業するまでの展示は必見。その信念、生き様に心打たれます」(高井さん)

セイコーの技術の集大成、初代グランド・セイコーも展示されている

 

セイコーミュージアム銀座
●住所/東京都中央区銀座4-3-13 セイコー並木通りビル
●時間/10:30~18:00 ●定休日/月曜日 ●料金/無料
●予約/HPから予約

 

日本最大級の物流施設で最先端の設備と技術にふれる

ヤマトグループ羽田クロノゲート見学コース(東京都・羽田)

羽田空港だけでなく、高速道路、港、貨物列車駅にも近いヤマトグループの物流ターミナル。ハイライトは、24時間休むことなく1時間に最大4万8000個の荷物を仕分けるベルトコンベア。大量の荷物を高速で仕分けしていく様子に見学者から感嘆の声が上がる。

 

学びのポイント:スピード配送を可能にした、究極の物流システムを体感

「1919年に誕生し、現在年間約23億個以上の荷物を運ぶヤマトグループの物流の秘密が学べる施設。集中管理室が一瞬だけ見られるのも、見学者ならではの特権です」(高井さん)

ヤマトグループの取り組みや、物流の仕組みが学べる展示ホール

 

ヤマトグループ羽田クロノゲート見学コース
●住所/東京都大田区羽田旭町11-1
●時間/見学時間はHPを確認
●定休日/月曜日(祝日の場合翌日)
●料金/無料 ●予約/HPから予約

 

この人に聞きました!
旅行ライター:高井章太郎さん
リゾートとアウトドアを愛するライター。最近のマイブームは巨大構造物の撮影

 

※「GetNavi」2024月11号に掲載された記事を再編集したものです

お値段1億5000万円なり!! セイコーハウスのからくり時計「輪舞(ロンド)」を銀座・和光の専売モデルとして受注を開始

和光とセイコータイムクリエーションは、銀座四丁目のセイコーハウス(旧・和光本館)1階入口に設置している大型からくり時計「からくり時計 セイコー 輪舞(ロンド)」と同仕様のモデルを「デコール セイコー からくり時計 輪舞(ロンド)」と銘打ち2024年10月2日より受注を開始することを発表。

この輪舞(ロンド)はセイコータイムクリエーションが、家庭用から屋外に設置する大型モデルに至るまで、多くのからくり時計を手掛ける中で培ってきた技術・ノウハウを結集して仕上げたといいます。本製品は銀座・和光でのみ受注する限定品で、標準小売価格は1億5000万円(税別)。受注生産品として注文後、約10か月後の納品となります。

 

テーマは「歯車の冒険」。受注生産で1点ずつ製作

昔ながらの機械式時計の中の世界を歯車が駆け巡る「歯車の冒険」をテーマにパフォーマンスが繰り広げられます。その歯車が駆け巡るのはクロックの機構に関連する部品を使った3つのパートで構成。その3つは「ハンマーの海」「振り子の林」「重錘の波」という世界を作り上げ、クロックの中で重要な役割を果たす大切な部品を使った造形が作り上げられています。

 

その動作は設定時刻の約1分前のファンファーレから始まり、合計7体の人形たちが音楽とともにレバーを回して歯車を導きます。歯車はレールの上を、機械式の時計のメカニズムをモチーフにしたハンマーや振り子、重錘の仕掛けの脇を駆け抜けます。最後に時計内部に収納されると、文字板がゆっくりと開き、時の訪れを告げます。

 

ゴールドとシルバーを基調にした重厚な雰囲気の中に、華やかさを添えるガラスのパーツはセイコーグループとの関係を持つオハラ製の光学ガラスを使用。透明度が高く、非常に優れた光学性能からスペースシャトルの窓ガラスにも採用された素材です。

↑左より、ハンマーの海、振り子の林、重錘の波

精巧で複雑なパフォーマンスを実現する2000個を超える部品の多くは専用設計されており、1点ずつ熟練した職人の手により、組み立て、調整がほどこされます。1億5000万円と高額ですが……ぜひ一瞬でも家に置いたシーンをイメージしてはいかがでしょうか。

 

<特別仕様>

・パフォーマンス時の音楽は指定の音源を使用可能(※1)。

・7体の人形の内、1体はオリジナルの造形に変更可能(※2)。

※1 著作権等の確認をできた音楽のみを使用することになります
※2 からくりの機構に支障のない造作となります

 

品番:AZ525A
希望小売価格:1億6500万円(本体1億5000万円)
サイズ:高さ163.7✕幅180×奥行き75cm(台座部分を含む)
重量:約320kg
時計部機械体:電波修正式クオーツ
時間精度:平均月差±20秒(気温5℃~35℃で使用した場合/電波修正による時刻修正を行わない場合)

発売日:2024年10月2日

◎風雨の影響のない室内設置専用品です。

最新技術も搭載! エコとファッションを両立させた、「サステナデザイン」腕時計4選

資源を有効活用し、持続可能な社会をつくるためのキーワード「サスティナブル」。時計界にもその理念は浸透し、多様な手法が生まれている。本記事では、目下あらゆる分野で促進されている社会的なムーブメント、サスティナビリティのコンセプトを取り入れた腕時計を、4モデル紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

一度のフル充電で約1年間駆動!!

シチズン
Eco-Drive 365
上画像左から、Ref.BN1014-55E 5万8300円/Ref. BN1015-52E 6万3800円/Ref.BN1010-05E 11万円(世界限定1200本)

一次電池を用いず、太陽などの光で発電・駆動する独自の光発電エコ・ドライブモデルが進化。2023年の最新作では、一度のフル充電による連続駆動期間がなんと365日に。持ち前のエコな理念がより高度に実現した。クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット(BN1010-05Eはカーフストラップ)。直径42.5mm。2023年秋冬発売予定。

 

17本のペットボトルから1本のアイコン#タイドが誕生

モーリス・ラクロア
アイコン #タイド Mahindra(アップリサイクル素材)
Ref.AI2008-04000-400-J 11万1100円

フォーミュラE世界選手権の参戦チーム、マヒンドラ・レーシングとのコラボ。海洋に流出したペットボトルの再生素材を使用した。クオーツ。オーシャンバウンド プラスチックケース、ラバーストラップ。直径40mm。

 

便利なGMT機能を備えたプロ仕様ダイバーズ

セイコー
プロスペックス セイコー腕時計 110周年記念限定モデル ダイバースキューバ Save the Ocean
Ref.SBEJ013 23万1000円

セイコーの腕時計110周年を祝した世界限定4000本(うち国内700本)のGMTダイバーズ。ペットボトルの再生原料を使用したストラップが付属。自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm。

 

↑国産初のダイバーズを手がけたセイコーは海洋保全活動に邁進。「プロスペックス」はその基盤だ

 

不朽の名作ダイバーズが最新技術でソーラー化

タグ・ホイヤー
アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ(ソーラー駆動型)
Ref.WBP1180.BF0000 38万5000円

2022年、マリンスポーツ系の代表コレクション「アクアレーサー」に満を持して加わったソーラークオーツモデル。今年は軽量かつサビに強いグレード2チタンの外装をまとって登場した。チタンケース&ブレスレット。直径40mm。200m防水。

 

↑指針やインデックスには暗所で高輝度発光するスーパールミノバがセットされている

約30万円以下で選ぶ「ジャパンブランドの腕時計」珠玉の6選

時計製造において日本は、独自路線を貫きながら極めて高いクオリティとスペックを誇っており、 海外での知名度も高い。ここでは、そんな国産ウオッチの独自技術が詰まったタイムピースを取り上げ、GetNavi本誌の時計担当・青木宏彰のコメントともに紹介していこう。

 

似て非なるものを作り出す4社のジャパンブランド

いまの日本の時計製造は、セイコー、シチズン、カシオの3社が切磋琢磨している状況だ。先進技術に関して言えば、セイコーは世界中のあらゆる場所で高精度の時刻表示を可能にしたGPSソーラーウオッチを開発し、その分野の先駆者となった。

 

シチズンは50年以上のチタン開発の経験を生かした素材開発で、唯一無二の地位を確立。カシオは誰もが知るタフウオッチ「G-SHOCK」の絶え間ない進化を継続している。

 

「ほかに、エプソンの新興ブランドであるトゥルームの『スイングジェネレータ』も、サステナブル時代の要注目ウオッチです」(青木)

 

【その1】グリーンとゴールドの合わせ技で実用機に上質感をもたらす

セイコー

セイコー アストロン 時の記念日制定100周年記念限定モデル

Ref.SBXC071

30万8000円

2000本限定のGPSソーラーウオッチ特別モデルは、純チタンケースと光沢感のあるグリーンのセラミックベゼルが特徴。常に2つの時刻を表すデュアルタイム仕様は、サブダイアルの針にゴールドを合わせて上品に仕上げた。

SPEC●駆動方式:GPSソーラー●素材:純チタンケース&ブレスレット、セラミックベゼル●防水性能:20気圧●サイズ:縦50.3×横42.8㎜(厚さ14.9㎜)

↑文字盤下層に独自開発の小型GPSアンテナを装備。これが人工衛星からの時刻・位置情報を受信し、現在地の正確な時刻を表示する

 

↑GPSアンテナの小型化に伴ってダウンサイジングを実現し、実用性を高めた。ボタンとリューズにはブラックコーティングを施す

 

【ココが先進技術】

↑人工衛星は10万年に1秒誤差の高精度原子時計を備えている。セイコー アストロンは時刻や位置のデータを受信し、高精度に時を刻む。ソーラー発電で機能するというのも驚きだ

 

【その2】シンプルでも多機能なスーパーチタニウムを用いたGPSウオッチ

シチズン

アテッサ エコ・ドライブGPS衛星電波時計F150

Ref.CC3085-51L

18万1500円

アクティブなライフスタイルのパートナーとして開発された「アクトライン」の一本。「ライトレベル インディケーター」機能を備え、エコ・ドライブの発電量が確認できる。シャープなラグの多面設計に代表される、メリハリの効いたデザインも個性的。

SPEC●駆動方式:GPSソーラー●素材:スーパーチタニウムケース&ブレスレット●防水性能:10気圧●サイズ:Φ43.5㎜(厚さ13.2㎜)

↑スーパーチタニウム製のベゼルとバンドの一部にDLC(=ダイヤモンドライクカーボン)加工を施している。ラグのシャープさも際立つ

 

↑サブダイアルは曜日とライトレベル インディケーター(発電量)を表示。手の込んだ文字盤の多層構造が、高級感を醸し出している

 

【ココが先進技術】

↑左が通常のステンレスで、右がスーパーチタニウム (デュラテクトチタンカーバイト)。スーパーチタニウムの表面硬度はステンレスの5倍以上。本来軟らかいチタンに様々なコーティングを施し、硬度を高めたり、カラーを変えたりできるこの独自技術を開発した

 

【シチズンではこちらも注目!】4万通りでカスタマイズできる「シチズン FTS」が好評

累計販売10万本を超えるアテッサ「AT8040」をカスタムオーダーできる、シチズンのサービス「FTS」が好調だ。針まで自社製の強みを生かした4万通りに及ぶ組み合わせで、オリジナルの実用時計が作れる。ギフト需要も高い。

 

【その3】カーボン技術の熟成でメタル感を増したプレミアムなG-SHOCK

カシオ

G-SHOCK MTG-B2000BD-1A4JF

13万7500円

ボルドー色の12角形ベゼルが個性を放つ、G-SHOCKの上位ライン「MT-G」の最新作。外観に占めるメタルの割合が増し、細部の仕上げの美しさが際立っている。デュアルコイルモーターを3基搭載し、運針速度の高速化も実現した。

SPEC●駆動方式:ソーラー(Bluetooth対応)●素材:カーボン+ステンレススチールケース、樹脂+ステンレススチールバンド●防水性能:20気圧●サイズ:縦55.1×横51㎜(厚さ15.9㎜)

↑中空のメタルコマに肉厚ファインレジンを組み込んだ「新レイヤーコンポジットバンド」をセット。大幅な軽量化に貢献している

 

↑裏蓋はカーボン製。耐衝撃、耐震、耐遠心重力の「トリプルGレジスト」や、スマホと繋がるBluetooth対応など先進機能を備える

 

【ココが先進技術】

↑モジュールを収めるカーボンモノコックケースを、メタルフレームと12角型ベゼルで挟んだ「デュアルコアガード構造」。ボタンガードがなくとも、繊細な軸まで衝撃から守り切る

 

【その4】腕の動きで発電する 特殊機構を備えたアウトドアギア

トゥルーム

Lコレクション -Break Line- スイングジェネレータ

Ref.TR-ME2001

8万8000円

機械式時計の自動巻き上げ機構から電力を得て、クオーツ時計の機構を駆動させる「スイングジェネレータ」を初搭載。ケースにブロンズ色の表面硬化処理を施し、ベゼルもセラミックにして耐傷性を高めた。緑のバンドは高強力ナイロン織物のGAIFU製。

SPEC●駆動方式:スイングジェネレータ●素材:チタンケース、ナイロン(GAIFU)ストラップ、セラミックベゼル●防水性能:10気圧●サイズ:縦52.9×横45.4㎜(厚さ12.4㎜)

↑ねじ込み式ケースバックはトランスペアレントになっており、回転するローター越しにクオーツ機構のメカニズムを鑑賞できる

 

↑暗所で光る夜光はインデックスと時分針のほか、1日1周する第2時間帯表示針、セラミックベゼルの4か所の数字にも備えている

 

【ココが先進技術】

↑半円形の錘の回転運動を、コイルを介して電力に変換し、蓄電池に充電。その電力を使ってクオーツ機構を動かし、月差精度の正確さを実現している。定期的な電池交換は不要だ

 

【その5】ベゼルのレインボー色が鮮烈なフルチタン製ダイバーズ

カシオ

オシアナス カシャロ

Ref.OCW-P2000D-2AJF

27万5000円

ISO準拠の200m防水ダイバーズに加わった新色。スマホ連携機能により、約300都市の現在時刻への直感的な切り替えや、ダイビングログが可能だ。美しくシャープな仕上げも見どころ。縦51.8×横48.5㎜(厚さ15.9㎜)。

 

【その6】天と地の動きを宿した人気モデルの最新世代

オリエントスター

メカニカルムーンフェイズ

Ref.RK-AY0103L

19万8000円

水の流れを表現した装飾に、月が浮かぶ幻想的な文字盤が魅力。9時側では機械式時計の心臓部の動きが楽しめる。駆動時間を50時間以上に引き上げたF7M62キャリバーを搭載。自動巻き。5気圧防水。41㎜径(厚さ13.8㎜)。

 

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手ごろな価格帯ながら見落としてはいけない「自社製ムーブメント搭載」腕時計5選

時計の性能を決めるムーブメントは製造が難しく、技術の結晶ともいえるパーツだ。各社は独自に搭載する機能を考案し、こだわりの仕上げも施すことで、コレクションに個性を与えている。

 

ここでは、ハイブランドに匹敵するクオリティを備えたコストパフォーマンス抜群のブランドのなかから、自社製ムーブメントを搭載するモデルをピックアップ。GetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔、時計ジャーナリスト・大野高広さんのコメントともに紹介していこう。

 

他社との差別化を図るにはムーブメントの内製がカギに

「高度な技術を必要とするムーブメント製造はコストがかさむため、一部のハイブランドしか行ってきませんでした。しかし近年は技術革新が進み、手の出しやすい価格帯からも優れたインハウス製モデルが登場しています」(大野)

 

「正確性はもちろん、現代の生活様式に合わせた長時間駆動や耐磁性の強化など、自社製ムーブのハイスペック化が進んでいます」(水藤)

 

自社製ムーブ搭載モデルの多くはシースルーバックで、その構造を眺められるのも魅力のひとつだ。

 

【その1】手の出しやすい価格帯ながら高性能な自動巻きメカを搭載

オリス

アクイス デイト キャリバー400

Ref.400 7763 4135-07 8 24 09PEB

37万4000円

新開発ムーブ「キャリバー400」(※)は、ユーザーが末長く使うことを想定し、パワーリザーブ120時間や耐磁性の強化など現代のライフスタイルに合わせたスペックを実現。まずはダイバーズ「アクイス」に搭載された。30気圧防水。

※キャリバー……自社開発のムーブメントにつけられた名称のこと

↑キャリバー400搭載モデルは、MyOris登録によって10年メーカー保証が付与。そのためオーバーホールは10年ごとの実施を推奨している

 

【その2】専門会社と共同開発した画期的なGMTムーブ

ノルケイン

フリーダム 60 GMT

Ref.NNZ2100ZG/N215/20EO.18Z

48万4000円

ハイブランドにもムーブメントを供給しているケニッシ社と協力して完成させた「キャリバーNN20/2」を搭載。先端の赤い針が第2時間帯を示す。レトロな趣を感じさせるシリコンアルミニウムブロンズ合金ケース。世界限定300本。

↑ローカルジャンピングアワー機能を備え、短針を1時間ずつ素早く調整できる。高精度の証明であるクロノメーター認定を取得済み

 

【その3】高精度かつ長時間駆動のボーマティックキャリバー

ボーム&メルシエ

クリフトン ボーマティック COSC

Ref.M0A10468

38万5000円

サテン仕上げを施したステンレススチール製のケース&ブレスレットに、印象的なグラデーションブルーの文字盤を組み合わせた人気3針時計。シースルーバックから、繊細な装飾のムーブメントを鑑賞できる。40㎜径。

↑自動巻きムーブメント「ボーマティックBM13-19 75A」を採用。スイス公認クロノメーターの高い精度や5日間パワーリザーブ、耐磁機能も備える

 

【その4】GSブルーのセラミックベゼルが鮮やか

グランドセイコー 60周年記念限定 スポーツコレクション クオーツモデル

Ref.SBGP015

44万円

スイス製に匹敵する国産最高峰の腕時計として1960年に生まれたグランドセイコーのアニバーサリーモデル。「紺色」の文字盤に赤針が映えるスポーティなデザインだ。40㎜径(厚さ12.4㎜)。世界限定2000本。

↑年差±10秒の新クオーツ、「キャリバー9F85」を搭載。時計を止めずに時針を単独可動でき、正確なまま時差修正できる

 

【その5】ドイツの技工ブランドによるスリムな手巻きムーブ

ノモス グラスヒュッテ

ラドウィッグ 38 エナメルホワイト

Ref.LD1A2EW238

28万6000円

懐中時計を連想させる意匠のダイアルを、光沢のあるエナメル調の純白で仕上げた手巻きウオッチ。針やムーブメントのネジは鮮やかな発色の青焼きで、価格以上のこだわりを感じさせる。37.5㎜径(厚さ6.8㎜)。

↑3/4プレートやグラスヒュッテストライプ装飾を施した「アルファ」キャリバー。シースルーバックから美しさを体感できる

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

「最先端センシングテクノロジーと『アナログ表示』が融合」TRUMEの魅力を解き明かす––インプレッション編

国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、機能のおさらい編とコレクション一覧です。

 

 

多彩な情報を針のみで行う革新の表示

TRUMEはGPSや気圧・高度センサー、方位センサーなど多くの最先端センシングテクノロジーを持っています。一方で、そのすべてを針のみのアナログ表示で行うという、こだわりのコンセプトに基づいて作られているのです。こうした革新の個性を改めて見ていきましょう。

 

 

洋上での頼りに! 方位や気圧を針のみで示す

 

 

 

TRUMEは、8つの針で情報をアナログ表示します。6時に配されるインジケーターでBAR(気圧)、COM(方位)など計測項目を示し、方位であれば中央の赤針が北の方角を指すという具合。針の動きも“アナログ感”があるのが特徴で、コンパスのようにゆらゆら揺れながら方位を示します。

 

もちろんGPS受信で時刻もワールドタイムもアナログで表示する

 

 

 

TRUMEはエプソンが自社開発した「サテライトリンク」システムを搭載。国産衛星「みちびき」に対応したGPSモジュールを内蔵し、屋外でデュアルリングアンテナが現地タイムゾーンの時刻を確実に受信します。

 

 

スタイルによって楽しめるTRUMEコレクション

M Collection

 

 

 

TRUMEが持つセンシング技術が役立つシーンを連想させる「ヨット」にインスピレーションの源を得たコレクション。独自の最先端機能はそのままに、より“時計らしさ”を意識したデザインに仕上げられています。サイズ : 縦57.2×横15.5mm

 

C Collection

 

 

 

現行で最も端正なフェイスを持つモダンなコレクションは、方位計を除き、より機能を厳選。インナーベゼルに世界の都市名が記されており、世界の街で活躍する人にふさわしい雰囲気となっています。サイズ:縦57.2×横45.9mm

 

L Collection

 

 

 

2017年7月発表の1stコレクションで、TRUMEのすべての機能を包括。エクスパンデッドセンサーの併用で歩数や消費カロリーまで計測可能。立体的かつ流麗なラインを描くアーマーオーナメントは象徴的なアイコンです。サイズ:縦60.2×横48.6mm

 

歩数や消費カロリーまで計測できる「エクスパンデッドセンサー」

 

 

 

時計本体とBluetooth接続により、さらに多くの情報を取得するセンサー。歩数や消費カロリー、気温にUVインデックスなど日々の活動まで計測可能になります(L Collectionのみ対応)

 

TRUME https://www.epson.jp/products/trume/

TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285

 

 

 

新開発のメカニカルGMTムーブメントを搭載! セイコー プロスペックス ランドマスター誕生25周年記念モデルは冒険家必携!!

ランドマスターは、命をかけて極限に挑む冒険家に捧げるアドベンチャーウオッチとして1993年に誕生したセイコー プロスペックスの人気シリーズ。様々な冒険家のチャレンジをサポートし続けて四半世紀を迎えたタフウオッチから、長い歴史の集大成的なモデルが登場しました。大人のアウトドアライフに最適な2つの新作を、詳しくみていきます。

 

 

 

冒険家・登山家とともに歩んだ25年の歴史

1993年の発売以降、ランドマスターシリーズは、南北両極単独徒歩横断や7大陸最高峰登頂など、過酷な冒険に挑む冒険家・登山家たちの要望を満たすべく絶え間なく進化し続けてきました。

 

1993年に誕生した初代ランドマスター

 

 

誕生当時革新的だった自動巻き発電ムーブメントを、最先端技術を駆使した高機能な外装に搭載した初代モデルのほか、腕元での高度や気圧傾向の計測を可能にした高性能圧力センサーや、南半球での使用にも対応する機能を備えたムーブメントの開発などは、ランドマスターシリーズのマイルストーンとなっています。

 

2013年、世界最高齢の80歳にしてエベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎氏とともに、極地での使用に適したスプリングドライブモデルが開発されたのもランドマスターシリーズでした。

 

このように時代に応じた進化を続けてきたランドマスターシリーズの、25年の集大成ともいうべきモデルが、4月20日に発売される最新作のメカニカルGMTウオッチです。

 

 

視認性と装着感に優れる集大成的な一本

新たなメカニカルGMTウオッチは、25周年記念の特別仕様とレギュラーモデルの2型で展開。いずれも、新開発のメカニカルGMTムーブメントCal.6R64を搭載し、すっきりと見やすいダイアルレイアウトと手首への干渉に配慮した12時側のリューズ配置を実現しています。

 

 

 

文字盤には長時間発光する蓄光塗料「ルミブライト」を塗布した大型の針とインデックスを採用。これらを保護するサファイアガラスにスーパークリアコーティングを施すことで、あらゆる環境下でも非常に優れた視認性が得られます。

 

外装素材には軽量なチタンを採用。ケースは20気圧防水仕様の堅牢設計となっています。ブレスレットには、プロの登山家から要望を受けて開発されたアジャスター機能を装備。エベレストなどの極めて気圧の低い高所で起こり得る腕周りの変化(膨張)に対応します。

 

回転ベゼルは、簡易方位計機能を構成する方位目盛りが刻まれたシリーズ伝統の意匠。GMT針も歴代モデルのDNAを受け継ぐデザインとなっています。

 

25周年記念モデルのケースバックにはシリアルナンバーを刻印

 

 

25年にわたって冒険家の要望を満たしてきたランドマスターシリーズですから、新しいメカニカルGMTモデルの信頼性も折り紙つき。そのハイスペックの恩恵は、たとえ過酷な環境に向かうことがなくても長期間のデイリーユースで十分に受けられるでしょう。

 

セイコー プロスペックス「ランドマスター メカニカルGMTモデル 」21万6000円/Ref.SBEJ001
自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径46.8mm、厚さ15.9mm。20気圧防水

 

 

セイコー プロスペックス「ランドマスター メカニカルGMTモデル 25周年記念限定モデル」21万6000円/Ref.SBEJ003
自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径46.8mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定500本

 

 

 

 

「道具としての完成度は国産時計を支え続ける技術力がゆえ」TRUMEの魅力を解き明かす––ディテール編

国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、細部のこだわり編です。

 

 

 

最先端技術を備えながら「時計らしさ」を表現する

 

「TRUME」に宿るのは、1976年の時計製造の歴史を持ち、多くのムーブメントや先進技術を生んだウオッチメーカーとしてのエプソンの矜持です。

 

高度、気圧、方位、現在地からあらかじめ登録した地点に戻る「ウェイポイント機能」など、身に着ける人の瞬間を計り尽くす最先端の機能などは1stモデルから継承。さらに「時計らしさ」を意識したデザインに仕上げられているのが、今回の「M Collection」といえます。

 

アクティビティを標榜するモデルならば視認性は高める必要があると、文字盤やベゼルに刻まれたアラビア数字にはオリジナルの「T2フォント」を採用。これは古くから使われてきた機械彫刻用の文字を、このモデルのためにリデザインしたものです。

 

ポリッシュの具合がケースと好相性なベゼルはセラミックにレーザー刻印で目盛りを刻み、風防には傷に強いサファイアガラスを採用。これに光の反射を抑えるASRオーティング処理も施されています。

 

 

TRUMEを楽しむための3つのポイント

TRUMEは外装やデザインにも伝統の職人技が生きています。仕上げはもちろん、数字のフォント作りにまでこだわった粋な時計なのです。

 

POINT1/ケースの経年変化を楽しめる無骨なヘアライン仕上げ

 

ケースやブレスに用いた純チタンは無骨なヘアライン仕上げが素材感を強調。キズが目立つポリッシュ仕上げと異なり、静かに蓄積した使用キズを“味”として楽しめる出来栄えで、ユーザーとともに経年変化=エイジングする楽しさを享受できます。チタンの採用でアクティビティをより活発にする軽量性も獲得しています。

 

POINT2/古き良き時計作りの技を復古! こだわりのフォント作り

モード針は特殊な形状を採用。この針は国際信号旗を想起させる色使いで、細部にわたってヨットモチーフにこだわった

 

1人の時計師が1本ずつ腕時計を作っていた古来、文字盤に記される数字はすべて職人の手書きでした。TRUMEはその精神を現代に甦らせ、インダイアルやベゼルに配される数字に自社でゼロから生み出した「T2フォント」を採用。カメラのライカにも用いられているテイストで、質実剛健ながら色気のある印象となっています。

 

POINT3/腕時計ストラップで初めてホーウイーン社製レザーを採用

左は2か月使用したもの。右の新品と比べ明らかに味が出ている

 

 

ホーウイーン社製クロムエクセルレザーは一般の革と異なる個性を持っています。キズがついてもブラシで手入れすれば消えるようになじむ一方、革は表面のみを染めているため退色し経年変化による独特の風合いを醸し出していきます。着用時の体温によって革の柔らかさも変化するので、寄り添うようにフィットする点も特徴です。

 

CHECK!/バネ棒までこだわりのチタン製

 

 

本機は、バネ棒やそれを覆うパイプまでチタンにこだわっています。ここまで手をかけるにはコストとの戦いが想像されますが、これこそ細部にわたって道具としての強度を追求した結果なのです。

 

TRUME「M Collection」(右から)25万9200円/Ref.TR-MB7003
27万円/Ref.TR-MB7004
25万9200円/Ref.TR-MB7005(ナイロンバンド付属)

 

 

ケースなどの金属パーツはすべてチタンが使われていますが、バネ棒までチタンを使うこだわりようは圧巻。あらゆる分野とディテールを磨き上げた技術力が、本機を唯一無二のものにしているのです。

 

TRUME https://www.epson.jp/products/trume/

TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285

 

 

 

二度寝しがちな冬の朝に! 徐々にテンポアップする大音量目覚ましライデン「NR447K/N」

日ごとに寒さが厳しくなるこの季節。朝、あたたかい布団から出たくなくて、ついつい二度寝をして寝坊しそうになっていませんか? そんな方にぴったりの目覚まし時計がセイコークロックから登場します。

 

2018年に30周年を迎えるという大音量目ざまし時計「ライデン」シリーズから、テンポが徐々に速くなる新しいアラーム音を搭載した「NR447K/N」が12月8日に登場します。価格は5000円(税抜)。

20171127-i03 (2)↑NR447K(左)、NR447N(右)

 

今回搭載されたアラーム音は、「いきなり大きい音で起こされるのは苦手。でも寝坊はしたくない!」という方へ向けた朝の強い味方。鳴り始めはゆっくりとしたテンポで、その後3段階でテンポが速くなり、最後は「ライデン」シリーズの特長である大迫力の連続ベル音でしっかり起こします(鳴り始めから約14秒で連続ベル音になります)。

 

デザインは、大音量の象徴ともいえる左右の大型ベルをカバーで覆ったスタイリッシュなフォルムを採用。黒やグレーを基調としたボディに蛍光カラーの差し色を効かせたスポーティなカラーリングとなっています。

20171127-i03 (3)

 

段階的な大音量機能のほかにも、2段階の音量切替、なめらかな動きの連続秒針(スイープ秒針)、止めてもまた鳴るスヌーズ、ライト付きと機能が満載。また、アラームが鳴りだしてから約5分間で自動的に止まるアラームオートストップ機能つきなので、うっかりアラームを解除し忘れた場合の鳴りっぱなしの心配もありません。

 

スマホのアラームでは起きられないという方は、ぜひ大音量目覚まし時計「ライデン」を試してみて下さい。

 

【SPEC】
機械体:クオーツムーブメント
サイズ:W178×H94×D109mm
電源:単3形アルカリ乾電池3本使用(電池寿命約1年)

セイコー プレザージュ限定色の元になった 黄綬褒章バーテンダー岸さんのカクテルを味わう

セイコー プレザージュは、同社機械式時計のエントリーに位置するモデルだが、2016年のバーゼルワールドで琺瑯ダイアルを発表するなど、意欲的な開発が好印象のコレクション。
レギュラーシリーズでも鮮やかなブルーなど美しいダイアルに定評のある時計だが、このほど、黄綬褒章を受章されたバーテンダーである岸 久(ひさし)さんとコラボレートし、限定色のStarlightとSakura Fubukiとを発表。岸さんが考案した美しい発色のカクテルに想起された文字盤を備えるということで、早くも話題を呼んでいます。

 

20171117_ashida12プレザージュ Starlight SARY085  4万8600円

20171117_ashida13プレザージュ Starlight SARY087  6万4800円

 

中央に向かって描かれる淡いブルーのグラデーションが美しい

 

20171117_ashida14プレザージュ SakuraFubuki SARY089  4万8600円

20171117_ashida15プレザージュ SakuraFubuki SARY091  6万4800円

 

薄ピンクのダイアル中央から、放射状に広がる型打ちパターンがエレガント※Starlightは各1300本、Sakura Fubukiは各1000本限定

20171117_ashida16↑シェイクの軌道が∞を描くことから“インフィニティ”の名が

 

岸さんは普段、銀座の名店STAR BARで腕をふるっており、今回、コラボカクテルを味わえる貴重な会に招かれました。ゆったりとした店内は大人の雰囲気が漂いますが、そもそもニューヨークから入ってきたバーというものは大箱のお店で1、2人のバーテンダーがせかせかとお酒をふるまうというスタイルだったそう。日本において、限られたお客にじっくりとバーテンダーがもてなす形に進化し、現在の「ジャパニーズバーテンディング」なる文化に昇華されたとのことです。岸さんはその生き字引ともいえる存在で、1996年にIBA 世界カクテルコンクールで日本人初のチャンピオンになると、2008年には「現代の名工」をバーテンダーとして初受賞、2014年に黄綬褒章を受章するなど、バー文化の発展に大きく寄与されています。

 

そんな岸さんが世界から賞賛を浴びるシェイク技術である“インフィニティーシェイク”で2つのカクテルをふるまってくださいました。

20171117_ashida17↑手元には限定のプレザージュStarlight。シェイク中の激しい動作にも耐えられる頑丈な作りである

Starlight_Back_tim

Starlightは日本・知多のクラフトウイスキーがベース。ブルーのリキュールに銀座で作ったはちみつを加えシェイク後、最後にソーダで爽やかに。プレザージュのダイアルと同様、夜空のような深みのある青色ですが、炭酸のおかげか意外にも爽快な風味。クイクイと何杯でも飲めてしまう、筆者的には少し危険なカクテルでした。

SakuraFubuki_Back_trim

Sakura Fubukiは国産のジンベースでえぐみのない、柔らかな飲み口が印象的。ジンというとアルコール風味の強さが連想されますが、女性にも人気が出そうな優しいお味でした。まさに、たおやかな雰囲気のSakura Fubukダイアルとピッタリのイメージです。

20171117_ashida20

今回のコラボ企画は、“匠”と組むことがアプローチの本質だった、と語るのはセイコーウオッチ マーケティング部の伏見さん。「プレザージュは伝統を大切にしつつ、新たな価値観を創造するというテーマがあり、日々技術の研さんを継続する岸さんの姿勢に感銘を受けました。レギュラーモデルでも、岸さんにセレクトいただいた定番のカクテルから着想を得て、文字盤のデザインをしたモデルをラインナップしています」(セイコーウオッチ・伏見さん)

20171117_ashida21↑プレザージュコレクション。レギュラーモデルも展示された

 

腕時計について岸さんに伺ってみると、普段はグランドセイコーを愛用中とのこと。

 

「バーには、時計好きなお客さんも多く来店されるので、話のネタとしても重宝します。夜、少し着飾ろうとすると女性には指輪などいろんなアクセサリーがありますが、男性には時計くらいですし。それに、バーで時刻を確認するなら腕時計は必需品。最近よく見かけるようになった、スマホで時刻を確認する行為は店内の暗いバーでは非常に目立つのでスマートに過ごすのなら時計は嗜まれると良いと思います」(岸さん)

 

また、ご自身も銀座にお店を構える1人として、街の象徴の1つであるセイコーに敬意を払っているご様子。仕事中に着用するには重さが気になるので、今回のプレザージュくらい軽量な時計は好印象ということです。

 

夜のバーで無言の会話を楽しむには、プレザージュは岸さんお墨付きの時計。大人の嗜みをはじめるにはうってつけの1本です。

 

 

問 セイコーウオッチお客様相談室 Tel 0120-061-012

公式サイト www.seiko-watch.co.jp
プレザージュ公式サイト www.seiko-watch.co.jp/presage