ムラのない黒のボールペン&万年筆!セーラー万年筆「CYLINT マットブラックステンレス」

セーラー万年筆は、金属筆記具「CYLINT(シリント) 万年筆・ボールペン マットブラックステンレス」を、全国のセーラー万年筆製品取扱販売店で3月22日に発売します。知的な印象を与える、スタイリッシュなデザインが特徴です。

記事のポイント

CYLINTは、金属ベースの万年筆とボールペンに表面加工を施し、普段使いしやすいデザインに仕上げた筆記具シリーズ。「CYLINDER(シリンダー)」と「Intelligent(インテリジェント)」の略である「INT」を組み合わせた造語です。今回発売するのは、ムラのない均一な黒を楽しめるマットブラックステンレス。シンプルながら存在感があります。

 

「CYLINT マットブラックステンレス」最大の特徴は、その名の通り、マットブラックに仕上げられたステンレス素材です。新たな表面加工技術により、ステンレスの重厚感とデザイン性を引き出しつつ、耐久性・耐候性にも優れているとのこと。

 

マットステンレスの黒色発色は、深みのある色調で、落ち着いた大人の雰囲気を演出。ビジネスシーンはもちろん、フォーマルな場にもマッチしそうですね。

 

万年筆のペン先には21金を使用し、ブラックIP仕上げ。字幅は細字、中字、太字から選べます。

 

セーラー万年筆
CYLINT 万年筆 マットブラックステンレス
希望小売価格:7万7000円(税込)
ペン先:21金、中型、ブラックIP仕上げ
字幅:細字、中字、太字
本体サイズ:φ17×133.3mm(クリップ部含む)
本体重量:37.2g

CYLINT ボールペン マットブラックステンレス
希望小売価格:4万4000円(税込)
方式:回転式
芯色:油性ブラック
ボール径:0.7mm
本体サイズ:φ15.5×138.2mm(クリップ部含む)
本体重量:49.2g

くっきり発色で黒い紙にも書ける!セーラー万年筆の「つけペン用ボトルインク Dipton クリーミーインク」

セーラー万年筆は、くっきりとした発色の「つけペン用ボトルインク Dipton クリーミーインク」を2025年3月29日より発売します。カラーは、マシュマロ/クリーミー、ピーチ/クリーミー、バブルガム/クリーミー、ベリー/クリーミー、ミント/クリーミー、レモン/クリーミーの全6色。実売価格は2200円(税込)。

「つけペン用ボトルインク Dipton クリーミーインク」

 

記事のポイント

つけペンは、ペン先をインクに浸すだけで書ける手軽さと、水でサッとペン先を洗えば簡単にインクの色を変えられるのがウリ。一度にいろいろな色を使いたいときに便利です。

 

同社では、「万年筆ペン先のつけペン hocoro」シリーズの発売以来、つけペン関連製品に力をいれており、シリーズ第4弾になる今回は、濃色紙でもくっきり発色するクリーミーカラーの顔料インクがラインナップに追加されます。隠ぺい性の高いインクにより、濃い色の紙に書いてもしっかり色が見え、重ね塗りも楽しめるのが特徴です。

 

豊富なラインアップのhocoroシリーズ各種と合わせることによって、文字だけでなく絵やイラスト、POP などのアートの世界にまで用途が広がります。なお、本製品はつけペン専用インクとなり、万年筆には使用できません。

 

セーラー万年筆
「つけペン用ボトルインク Dipton クリーミーインク」
2025年3月29日発売
実売価格:2200円(税込)

見る角度を変えると色彩も変化! セーラー万年筆「CYLINT 万年筆・ボールペン カラードステンレス」

セーラー万年筆は、「CYLINT 万年筆・ボールペン カラードステンレス」を2024年10月26日に発売します。CYLINTは、金属ベースの万年筆、ボールペンに表面加飾を施し、日常使いできる筆記具シリーズです。

↑角度を変えると色調変化する特性を持つステンレス発色技術を使用

 

記事のポイント
「あたたかさ」や「やわらかさ」を感じさせる色味の、ステンレス発色が特徴です。見る角度によって、青から青紫に変わる「LAGOON」、ピンクから赤紫に変わる「LANTANA」、山吹色から緑に変化する「SCARAB」などのカラーバリエーションがあります。書いて、見て楽しめて、手元も華やかになりますね。

 

カラードステンレスの蓋胴に使われている発色技術は、メッキや塗装とは異なります。ステンレス素材の表面に極薄の酸化被膜を成長させ、光の干渉を利用して色を認識させるため、剥がれる心配がないとのこと。

 

彩色と同時に高い耐食性や抗菌抗ウイルス、抗アレルギー効果も付加するステンレス発色処理を施しています。

 

セーラー万年筆
CYLINT 万年筆 カラードステンレス
希望小売価格:7万7000 円(本体価格7万円)

CYLINT ボールペン カラードステンレス
希望小売価格:3万8500 円(本体価格3万5000 円)

 

1本19万8000円で世界500本の限定発売! 伊藤若冲「虎図」がモチーフの「長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎」

セーラー万年筆は、「長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎」を2024年10月5日より世界500本(国内250本、海外250本)限定で発売します。希望小売価格は19万8000円(本体価格18万0000円)。

 

長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎

超大型の21金長刀研ぎペン先を搭載し、重ねたエボナイト材にチラシ細工を施した重厚感のあるエボナイト万年筆「猛虎」は、日本画をモチーフにしたカラーエボナイト材を本体に使用したシリーズの第6弾で、伊藤若冲による「虎図」を採用。若冲による色彩の鮮やかさ、美しい黄色と黒のコントラスト、浮かび上がる虎の雰囲気を幾層にも重ね、複雑に織りなすカラーエボナイト軸にて表現しています。

 

また、シリアルナンバーを刻んだ特別仕様として、同じものが世界中に二つとない製品となっています。

 

伊藤若冲と虎図

 

色鮮やかでリアルな花や鳥などを描いた花鳥画で知られる画家、伊藤若冲。絵画と禅に傾倒し、40歳で家業を弟に譲って画業に専念しました。最初に学んだ狩野派では飽き足らず、元・明の古画と光琳派という和漢の装飾画を研究・模写するかたわら、動植物の写生に努め、特に鶏の絵を得意としました。

 

今回の「虎図」は元・明の古画である李公麟の「猛虎図」の模写をしたもの。原作は、黄土色の絵の具で虎の毛を一本ずつ丁寧に描いていますが、「虎図」は黄土色で下塗りをした上から、墨で細かい線を描き加え、黄と黒のコントラストを原作よりはっきりとさせています。また輪郭には墨を入れることで虎を浮かび上がらせています。模倣でありながらも原作にはない特徴があります。

 

長刀研ぎについて

限られた職人だけが作ることができる究極のオリジナルペン先。ペン先の先端に通常より大きいペンポイントをつけ、長刀の刃型のように長く、角度を滑らかに研ぎ出しています。

 

ペンを寝かせると太い線、立てると細い線が書けるという特徴があり、トメ、ハネ、ハライなどが多い漢字を最も美しく筆記することが可能。また、同じ字幅のスタンダードペン先と比べると太い線を書くことができ、筆圧をかけなくても滑らかな書き心地を実感できるペン先とのこと。字幅は中細(MF)、中字(M)、太字(B) の3 種をラインアップ。

 

エボナイトについて

万年筆のボディに最適な素材といわれているエボナイト材を、一本一本丁寧に削り出し、丹念に磨き上げています。しっとりとした感触の心地良さ、深みのある光沢を楽しめるとのこと。また、三色を重ねたエボナイト材にさらに一色を散りばめ、美しさを際立てているといいます。

 

セーラー万年筆「(長刀研ぎエボナイト万年筆 猛虎」(限定500本)

希望小売価格:19万8000円(本体価格18万0000円)

万年筆あるあるを解消!セーラー万年筆「TUZUアジャスト万年筆」の画期的な機構とは?

きれいな字を書くためには、筆記具の握りを正しくする必要がある。正しい握り方をすることで、ペン先に無駄な力をかけることなくコントロールもしやすくなる。つまり、正しく握ることで効率の良い筆記ができるようになる、というわけだ。

 

特に万年筆は、ペン先の表側(刻印のある側)が上を向いていないとインクが出ないので、正しく握ってペン先の向きを合わせない限り、そもそも書くことができない。初心者用の万年筆には、グリップ形状によって「特に意識することなく正しい握り方ができる」ように工夫されたものもあって、それはありがたいのだが。ただし、それは万人にとって正解ではない、というのが難しいところ。

 

であれば、ユーザーの手に合わせて握り方をカスタムできるグリップがあれば、便利なのではないだろうか?

 

万年筆は、ペン先の向きをカスタムすると握りやすくなる

一般的に万年筆のグリップは円筒形なので、どこに指を置いても握れてしまう。ただそれだと、ペン先の向きが正しくならないかもしれないので、初心者用の万年筆は三角柱や六角柱形のグリップで指の置き場所を限定し、握ることで自動的にペン先の表側が上を向くようになっている。

 

とはいえ、指の長さや曲がり癖は人それぞれで違う。指示された場所に指を置いても上手くペン先が上向きにならないケースだってあるだろう。そこに対応するため、グリップとペン先の向きを最適化できるアジャスト機構を搭載したのが、筆記具メーカーのセーラー万年筆の「TUZU アジャスト 万年筆」だ。

セーラー万年筆
TUZU アジャスト 万年筆 細字・中字・太字
各4,500円(税別)

 

グリップは円筒にフラットな2面を削り込んだような、三角柱に近い「ナチュラルフィットグリップ」。この2面に親指と人さし指の腹をそれぞれ置いて握るのが基本形で、この握り方をすると、自動的にペン先の表側が上を向くようになる。

 

ただ、冒頭でも述べた通り、全員が全員そうなるわけではない。例えば筆者の握り癖の場合、握った状態で紙面にペン先を置こうとすると親指が内側に巻き込まれ、それに合わせてペン先も15〜20度程度内転していた。つまり、このグリップに合わせて握ってしまうと、ペン先は正しく真上を向かないのである。

↑自然と指の配置が決まりやすいナチュラルフィットグリップ

 

↑筆者の握り方だと、ペン先の側面が見えてしまうぐらいに傾いている

 

そこで試してみたいのが、「TUZU アジャスト 万年筆」独自のペン先回転機構だ。

 

まず胴を外してから、銀色のリングを下に降ろす。続いてグリップを下にスライドさせてから、自分に合ったようにペン先とグリップの角度を調節する。角度が決まったら、手順を逆行(グリップを上げてリング位置を戻し、胴を装着)すればセット完了となる。

↑胴と銀リングをねじって外したら、グリップをストンと下げる

 

↑この状態でペン先を10°ずつ回転させられるので、ちょうどいいところでグリップを戻す

 

とにかく自分なりの筆記姿勢でペン先の刻印が真上を向くようにしたいので、何度か実際に握ってみて角度を確認すると良いだろう。コンバーターやインクカートリッジを装着したままでも調整は可能なので、なんなら実際に書きながら角度合わせをしても良いかもしれない。

↑右がアジャスト完了した状態。これならペン先がきちんと上を向く

 

↑多角グリップの場合、今まではわずかに手首をひねって角度を合わせていたのが、自然な握り方で気持ち良く書けるようになった。快適である

 

今回は自分の書き癖に合わせて外転方向に20度でセットしてみた。こうすると、ちょうど筆記する姿勢でペン先が上を向くことになる。実のところ、ペン先は10〜20度程度なら傾いていてもインクが出ないわけではないが、ペンポイント(ペンの先端)が紙に引っかかるような感触もあって、あまり気持ち良くはない。

 

対して真上であれば、インクの流れが安定することでなめらかに書けるし、なにより筆圧のコントロールがしやすくなるため、万年筆らしいメリハリのある線が引きやすくなる。つまり最初にきちんとアジャストしておけば、万年筆初心者でも正しく「万年筆ならではの書き味」が楽しめるようになるというわけだ。

軸を汚さずインクを吸いやすい新機構も搭載

万年筆のインク補充は、一般的に使い捨てのインクカートリッジを装着するか、コンバーターと呼ばれるインク吸入ポンプ兼タンクを装着してインク瓶からインクを吸い上げる、という2種類の方法がある。どちらか片方のみ対応という場合もあるが、ほとんどはカートリッジ/コンバーター両対応だ。

 

もちろん「TUZU アジャスト 万年筆」も両対応だが、本来なら別売りのはずのコンバーターが最初から付属されているのは嬉しいポイント。これはおそらく、新しいインク吸入機構をアピールしたいからなのだろう。

↑コンバーターとインクカートリッジ2本が付属。この価格帯でコンバーターが付いているのは珍しい

 

インクを吸入するには、「ペン先をインク瓶に浸して、コンバーター内のピストンを動かして吸い上げる」というのが一般的な流れ。ほとんどの万年筆はインクの吸入口がペン先の根元にあるため、ペン先をまるまるインクに浸けることになるが、すると必然、軸の先端(首軸)までインクで汚れてしまい、それが手にべったり付着するというのが、定番の“万年筆あるある”だ

↑本来ならペン先の根元までしっかりインクに浸す必要があったが、なんとこれでもう吸入できてる!?

 

↑吸入完了。確かにハート穴(ペン先中央の小さな穴)までしか汚れていない

 

そこで真価を発揮するのが件の新しいインク吸入機構。なんと、ペン先中央のハート穴からインクを吸うことができるのだ。つまり首軸までドブンとインク瓶に挿し込む必要はなく、ひとまずハート穴(…に擬装したインク吸入口?)さえインクに浸っていれば吸入が可能、ということ。これなら首軸、ひいては手まで汚れる心配が無いのである。

 

他社ではあるが、プラチナ万年筆「プロシオン」にも同様の吸入機構が搭載されている。これもまた、万年筆の取り扱いになれていない初心者に助かるギミックと言えるだろう。

↑嵌合式(パチンとハメ込むだけ)キャップながら、気密性の高い二重キャップでドライアップを防ぐ

 

また、キャップ内部にはバネでギュッと圧をかけてペン先を密閉する内キャップ(スライド式キャップ)が備わっており、これによってインクの乾燥を抑制してくれるという。

 

これは同社の「プロムナード」にも搭載されていたもので、ひとまずキャップさえ閉めておけば、半年〜1年ぐらいはドライアップの心配はないはずだ。初心者はうっかり万年筆にインクをいれたまま放置→書けなくなるというコンボをキメがちなので、保険的にもこういう機構があるとありがたい。

↑「TUZU ボールペン」も同時にラインアップ(グリップのアジャスト機構は非搭載)。人気の高いぺんてる「エナージェル」インクが入っている

 

セーラー万年筆
TUZU ボールペン ボール径0.5mm
2500円(税別)

 

 

ひとまず使ってみた印象としては、自分の握りにカスタムできるアジャスト機構と、手を汚さず吸わせやすいインク吸入機構は、端的に“万年筆を使いやすくする仕組み”としてとても優秀だと感じた。加えて、飾り気少なくサッパリとしたルックスも、万年筆を「高級だから…」などと気負わずに使うにはちょうどいい。

 

個人的には、ハート穴がペン先のクッションとして機能していない分だけ描線がやや硬い印象を受けたが、それも日常の筆記具としてサラサラと書くには使いやすいのかもしれない。普段使いの万年筆として、もうしばらく試してみたい。

【文房具総選挙2022】ボールペンが群雄割拠状態! 付加価値がついた高品質な筆記具16点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く」部門にノミネートされた筆記具16点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「書く」部門】

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。

 

No.01

ぺんてる
カルム 単色ボールペン/3色ボールペン/多機能ペン
165円(単色)、440円(3色)、550円(多機能)

ペン先を出し入れするときのノック音を従来製品に比べて66%低減。ノックをするときに手に感じる衝撃も和らげている。従来品の油性ボールペンに多い“ボテ”が出にくいインクを搭載。

 

No.02

ゼブラ
サラサナノ
220円

カラーボールペン「サラサ」の極細タイプ。ペン上部にスプリングを加えた「うるふわクッション」が、ペン先の紙への引っ掛かりを抑え、滑らかな書き味を叶えている。ボール径は0.3㎜。

 

No.03

三菱鉛筆
ジェットストリーム新3色ボールペン
550円

使用頻度の高い黒インクのノック部を軸のサイドではなく後端に設置し、直感的な操作を可能に。黒インクには、通常品に比べインクを70%増量した「長持ちリフィル」を使っている。

 

No.04

パイロット
ジュースアップ3/ジュースアップ4
550円(ジュースアップ3)、660円(ジュースアップ4)

滑らかに細書きできるゲルインクボールペン「ジュースアップ」の多色タイプ。先端部分に金属を使用した低重心設計とラバーグリップで、安定した筆記を実現している。ボール径は0.4㎜だ。

 

No.05

パイロット
瞬筆 二役 顔料インキ
385円

筆跡が1秒で乾く速乾筆ペンの顔料インクモデル。墨汁に近い黒色で、くっきりとした文字が書け、耐水性、耐光性にも優れる。「やわらかめ」と「かため」のペン先を備えたツインタイプだ。

 

No.06

ぺんてる
速乾ぺんてる筆
660円

発売45年を超えるロングセラー筆ペンに、速乾タイプが登場。従来品よりも5倍早く乾く顔料インクを搭載している。まとまりの良いナイロン製の穂先が、本物の筆のような書き味を実現。

 

No.07

パイロット
ドクターグリップ CL プレイバランス
770円

好みの重さと重心バランスにカスタマイズできるシャープペン。重量と素材の異なる2種類の「内グリップ」を組み替えて使う。「フレフレ機構」を搭載し、ペンを振るだけで芯を繰り出せる。

 

No.08

サンスター文具
2色線ペン twiink
198円

ひとつのペン先に、色の異なる2本のペン先チップを搭載した水性ペン。ペン軸を傾ければ単色で、紙に垂直に立てれば2色同時に線を引ける。二度書きやペンを2本持ち歩く手間が省ける。

 

No.09

ゼブラ
ビモア
1100円

筆ペンのようにペン先がしなる美文字練習に最適なボールペンと、練習帳のセット。筆運びのコツがわかるオンライン動画を見ながら練習する。プログラムは1日3分、7日で完了。

 

No.10

ゼブラ
フィラーレ ディレクション
2200円

キャップなしでも乾かない「モイストキープインク」を搭載した、高級感のあるツイスト式サインペン。伝えたいポイントを指し示したときに、指した箇所が目立つよう、先端が金色になっている。

 

No.11

サクラクレパス
ボールサイン iD プラス
385円

3色の黒インクから自分好みの黒を選び、個性を表現できるボールペン。削り出しの金属ペン先が、低重心で安定した書き心地を生んでいる。光沢感のあるシルバークリップが、上質感をプラス。

 

No.12

寺西化学工業
マジックインキ大型 キャップホルダー
440円

油性ペン「マジックインキ大型」のキャップの紛失や落下を防ぐホルダー。シリコン性で、キャップを開けるときに手が滑るのも防ぐ。目立って見つけやすい鮮やかなカラーを採用。

 

No.13

エポックケミカル
KOBARU MARU liner ツインズ
352円

ぷにぷにの感触の丸いペン先を採用した蛍光ペン。ペンの角度を気にせずにラインが引けて、力加減で線幅を変えられる。専用キャップで2本連結されており、持ち替える手間をカット。

 

No.14

セーラー万年筆
万年筆ペン先のつけペンhocoro
1485円(ペン先+ペン軸)、
2420円(ペン先2種+ペン軸1本)

万年筆のペン先を備えたつけペン。インクの種類や色を変えたいときに、洗浄やインクを入れ替える必要がなく、ペン先を軽く水で洗い流すだけ。ペン先を本体に逆向きに差し込んで持ち歩ける。

 

No.15

三菱鉛筆
ユニボール ワン F
330円

「スタビライザー機構」で、低重心で安定した書き味を叶えたゲルインクボールペン。軸に日常で目にする身近な色を採用し、「葉雫」や「霜柱」など情緒を感じる名前が付けられている。

 

No.16

パイロット
ライティブ
2200円

軽量ボディで持ち運びがしやすく、気軽に使えるカジュアルなデザインの万年筆。気密性の高い新仕様のインナーキャップがインクの乾きを防ぎ、スムーズな書き出しを実現している。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

価格は安いが書き心地はリッチだった! 高級路線の逆をいく100円台ボールペン

【きだてたく文房具レビュー】書き心地もグリップ感もリッチなボールペン

 

一昨年ぐらいからの流れなのだが、筆記具がちょっと高級化路線にいきつつあるようだ。

 

例えば、ゼブラの「サラサクリップ」が金属軸化して1000円の「サラサグランド」になったり、サクラクレパスが新しく出した大人のためのボールペン「Craft_lab 001」が5000円もしたり。

 

最近だと、お馴染みの三菱鉛筆「ジェットストリーム」に回転式の「ジェットストリームプライム回転式シングル」が出たが、これは本体3000円に加えて交換用のリフィルもパーカータイプ(海外ブランドのペンが多く適合する規格)で600円だというから、なかなかの“お高さ”である。

↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン

 

ところが、こうして高級路線に流れた一方で、まるでバランスを取るかのように、低価格帯のボールペンにもオススメしたい良いものがいくつか登場している。特に、無意識に適当なものを買いがちな100円ちょっとのボールペンから、いまわりと目が離せないのである。

 

100円油性ボールの大ベテランがリニューアル

「スーパーグリップ」、と言えばパイロットの100円油性ボールペンとして永らく活躍した大ベテランだが、これが昨年末に「スーパーグリップG」と名を改めリニューアルされた。

↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円

 

まず、大きく変わったのはインクだ。前モデルはいかにも昔ながらの油性! といったボッテリと重めのものだったのが、新しいスーパーグリップGは、いま主流のスルスルと軽い書き心地に大変身。

 

個人的な体感だが、スーパーグリップGの新インクは、同社の低粘度油性インク「アクロインク」の書き心地に近い気がする。

↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク

 

もちろん150円でアクロインク搭載の「アクロボール」を売っている現状では、メーカーとしては、100円のスーパーグリップGにアクロインクを使うことはないだろう。だがこれでも、充分に軽くてなめらかで、書きやすいのだ。

 

以前のぼってりとしたザ・オールド油性インクにも固定ファンはいたはずで、そういう意味では「なんでもかんでも低粘度化すんなや」という意見はあるだろう。しかし、100円でこの書き心地が得られるのは、やはりスゴいことだとも思うのである。

 

↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ

 

また、個人的にとても良かったのが新しいグリップ。

 

ゴム製のグリップに格子状の刻みをいれたグリッドグリップが、中指の側面に乗せるとシトッと気持ちいい吸い付き方をして、かなりのグリップ力を発揮する。多少の手汗程度では滑ることはないだろう。

↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する

 

そしてなにより、このグリッドグリップがペン先ギリギリのところまでカバーしてあるのがとても良いのだ。筆者は、長時間筆記をする時などはペンのかなり先端のあたりを握ってしまうクセがあるのだが、そんな良くない手癖にも対応してくれるのはとてもありがたい。

 

ドバドバ系の液体ボールペン

100円台のオススメボールペンでもう一点挙げるとするなら、これも昨年秋に発売されたセーラー万年筆の「ICリキッドボールペン」だろう。

↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円

 

リキッド……つまり液体ボールペンを名乗るこのペンは、従来のゲルインクよりも低粘度でサラサラとした書き味がある。というか、インクがもうめちゃくちゃドバドバと出るのだ。

 

インクがドバッと出てサラッと書ける感覚は、どちらかというと万年筆に近いほど。

↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒

 

特に1.0㎜はちょっと笑えてくるぐらいのドバドバっぷり。これが本当に書いていて気持ちがいいのだ。税込み130円という価格でここまでリッチな書き味が楽しめると、スーパーグリップGと同様に、体感的なコスパはかなり高くなる。

↑指当たりが強めのフィングリップ↑指当たりが強めのフィングリップ

 

さらに、こちらもグリップに特徴がある。

 

フィン状のかなり独特なゴムグリップは、きつめに握ると指に跡がつくほど食い込む力が強く、指に乗せるだけでしっかり安定する。(形状的には好き嫌いがあるかもしれないが)グリップ径自体もすこし太めなので、握力が弱い人でもかなり握りやすいはずだ。

 

インクフロー、グリップともかなりクセの強いペンだが、ハマる人なら「数千円のペンよりこっち」と言うぐらいには価値のある130円だろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が3月2日発売。