【家電大賞】土鍋炊飯器の要である「土鍋」が進化し、ごはんの深い甘みと粒立ちを実現!!

提供:タイガー魔法瓶

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で10回目となった2024年発売のノミネート家電200製品のなかから、読者の投票(投票期間は2024年11月22日~2025年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全27部門)が決定した。「炊飯器」部門では土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100が金賞を受賞。今回は、投票者の声とともに受賞モデルの魅力を紹介する!

 

2年連続「炊飯器部門」金賞! 総合銀賞にも輝く

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100

オープン価格

土鍋の遠赤効果を高めるために鉄・コバルト等を含む新開発の釉薬を採用。ごはんがよりふっくらと炊きあがる。「本土鍋」のIH発熱体には火山灰を原料とした「シラスバルーン」を練り込み、米の甘みと粒立ちの良さを際立たせる。

SPEC●最大炊飯容量:1.0ℓ(5.5合炊き)●最大消費電力:1080W●年間消費電力量:83.1kWh/年●銘柄巧み炊きわけ:70種類●サイズ/質量:W282×H219×D3 66mm/約7.4kg

 

【投票者コメント】※:本誌編集部が、「家電大賞2024-2025」投票者のコメントを抜粋して紹介

「本物の土鍋を炊飯器に入れる発想が素晴らしい」

「他の炊飯器とは明らかに甘み、 粒立ちが違うごはんが食べられる」

「約300度で炊きあげるごはんが おいしすぎました。 いままで食べたことがないほどの甘みを感じます」

 

「本土鍋」がより進化して 米本来のおいしさを引き出す

昨年、炊飯器として歴代初となる総合グランプリ、炊飯器部門金賞のダブル受賞を果たしたタイガー魔法瓶の「ご泡火炊き」シリーズの最上位機。2024-2025では、その後継機種も金賞を受賞し、最上位機で2連覇を果たした。「熱コントロール技術」を軸に、炊飯で最も重要な〝温度〟と向き合ってきた同社が今機でこだわり抜いたのは、「本土鍋」だ。

 

「本土鍋」の底面には、同社史上初の試みとして蓄熱性の高い火山灰を練り込んだIH発熱体を採用。土鍋全体に塗布する釉薬も新開発し、より遠赤効果を高めた。このような蓄熱性が高く、発熱体との相性も良い素材を追加することで、同社史上最高温度の火力を生み出す「300℃ WレイヤーIH」の効果の最大化に成功している。直火の炎の揺らぎを目指した大火力と土鍋にしかできない細やかな泡立ち、そして「本土鍋」の性能も進化したことで、米の深い甘みと弾力をこれまで以上に引き出せるようになった。

↑米に効果的に熱を伝える工夫を「本土鍋」にもプラスし、より深い甘みと粒立ちの良いごはんを実現

 

70銘柄の特徴に合わせた「銘柄巧み炊きわけ」(銘柄の追加DLも可能)や空気と水分を操作してごはんの香りと弾力を保つ「おひつ保湿」、一合の炊飯に適した「一合料亭炊き」など、米を愛した高機能メニューも多彩。本格的にごはんを楽しめる名品だ。

 

【POINT 01】土鍋を活かすIH構造。約300℃の大火力を実現!

「本土鍋」底面には火山灰を練り込んだ蓄熱性の高いIH発熱体を新採用。2層IHコイル構造で大火力を生む「300℃ WレイヤーIH」で直火のような温度差を目指した。

 

【POINT 02】土鍋の効果を高める釉薬と発熱体を新採用!

「本土鍋」に塗る釉薬を新開発。鉄・コバルトなどを配合することで遠赤効果をさらにアップさせている。輻射熱により米ひと粒ひと粒を芯まで加熱し、旨みを引き出す。

 

タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100」を詳しく知りたい方はコチラ

プロが「なくては困る」とヘビロテする調理家電は? 2024年「調理家電」ベスト5

忙しい毎日を送る現代人にとって、調理家電は時間を節約しつつ、美味しい料理が作れる心強いパートナー。今回は、家電プロレビュアーで、日々家族のために料理を作る立場でもある石井和美さんを招き、2024年に発売されたオススメ調理家電を5つ紹介してもらいます!

私が解説します!
家電プロレビュアー 石井和美

家電レビューを得意とするフリーライター・家電プロレビュアー。レビュー歴は15年以上を誇り、茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設。キッチン家電のほか、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストを行う。

1.「毎日使っています。おかげで包丁を使う回数が減りました」

レコルト 

コードレス カプセルカッター ボンヌ RCP-7

実売価格9900円(税込)

コードレスで場所を選ばず使える、コンパクトでパワフルなフードプロセッサー。”刻む・混ぜる・砕く・練る・つぶす・鬼おろし・おろし・泡立てる”の1台8役をこなします。ガラス製のカップは、食材が飛び散らないカバー付きで、液体の撹拌も可能。容量は最大約500ml。

【石井さんのオススメポイント】

これがなくては困るくらい、ほぼ毎日愛用しています。コードレスだとパワーが弱いものも多いのですが、こちらはパワフル! 野菜のみじん切り、肉のミンチ、大根おろしも手軽にできます。おかげで包丁を使う回数が減りました!

↑パワフルなので野菜のみじん切りもカンタン。市販の氷や凍ったフルーツなども砕いてシャーベット状にすることができます

 

2.「焼きたてを食べきれるちょうどいいサイズ。小さくてもとても美味しいです」

パナソニック 

コンパクトベーカリー SD-CB1

実売価格2万1780円(税込)

本体サイズ幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cmと、キッチンに常設しやすい省スペース性が特徴。少人数世帯で食べきるのにちょうどいい、約0.6斤サイズのパンを焼くことができます。独自のねり・発酵・焼成プログラムで、材料を入れるだけで気温に左右されず安定して年中ふっくら焼きあがるのもポイント。デイリーパン(食パン)、高加水パン、米粉パン等のパンメニューのほか、ピザ生地やジャムメニューなども搭載しています。

【石井さんのオススメポイント】

0.6斤というサイズがちょうどいいです。通常のホームベーカリーだと焼いても食べきれず、残ったパンは次の日に食べていましたが、味が落ちるのがイヤで作らなくなってしまいました。その点、こちらは焼きたてを食べきることができ、小さくてもとても美味しいのでこまめに焼くようになりました。1斤は多すぎると感じている方、場所を取らないホームベーカリーを探している方にオススメです。

↑1斤(左)に対して、本機で焼いた0.6斤の食べきりサイズ(右)

 

3.「ほどよい圧力がいい。お惣菜を短時間で、煮崩れを抑えて仕上げます」

タイガー魔法瓶 

電気圧力鍋<TIGER COOKPOT> COK-B220

実売価格2万2700円(税込)

1台11役の電気圧力鍋。一般的な電気圧力鍋は1.7気圧以上の高圧力を採用するなか、本製品は、約1.15気圧のやさしい圧力「うま圧」メニューを搭載することで、食材の食感を活かし、栄養素を逃しにくいのが特徴です。また、従来モデルから「炒め」メニューが追加になり、炒め物レシピに対応。炊飯器メーカーならではの「白米早炊き」に加えて、近年注目度の高い「濃厚焼きいも」メニューなどを搭載しています。

【石井さんのオススメポイント】

約1.15気圧のほどよい圧力調理で、家庭のお惣菜を短時間で美味しく作ることができます。高い圧力をかけるモデルだと加圧に時間がかかりますし、食材が煮崩れしてしまうこともあるのですが、こちらは時間も煮え方もちょうどいいです。

↑42のオートメニューを搭載するほか、タイガー独自のやさしい圧力「うま圧」により、おいしさと時短を両立します

 

4.「材料を入れるだけでスープが完成。スムージーもできるので年中活躍間違いなし」

シロカ 

おうちシェフ BLENDER SM-S151W

実売価格1万7820円(税込)

ヒーター機能付きで温・冷両方に対応するブレンダー。独自形状の8枚刃と回転制御によるパワフルな粉砕力で、固い野菜や繊維の多い葉物もなめらかな熱々スープに調理できます。保温やあたため直しも可能で、鍋に移す手間も必要なし。「ヨーグルト」メニュー、甘酒や味噌などの発酵調理ができる「こうじ」メニュー、薬膳の考えに基づいたお粥やスープが作れる「薬膳」メニューなど、12種類のオートメニューも搭載。

【石井さんのオススメポイント】

最近、子ども達がお弁当でスープジャーにスープを持って行くようになりました。こちらがあれば、ざっくり切った材料を入れるだけでポタージュなどのスープが簡単に作れるので、重宝しています。冷たいスムージーから温かいスープまで一台で作ることができるので、一年中活躍するはず。

↑食材をざっくり切って入れるだけで調理できます

 

5.「カフェラテが失敗なくできるので、スタバにいく回数が減りました」

ネスプレッソ

ヴァーチュオ ラティシマ

実売価格7万7000円(税込)

ミルクレシピ機能付きのカプセル式コーヒーメーカー。温かいフォームミルクが作れるホットフォームボタンを使用すれば、ミルクを加えたさまざまなアレンジレシピも楽しむことができます。カプチーノおよびラテマキアートのメニューボタンには「コーヒークリエーションズ モード」を搭載しており、レシピに合うコーヒーの味わい・量になるよう、コーヒー自体の抽出条件を自動で調整します。また、植物性ミルク(豆乳、アーモンドミルク、オーツミルク)も使用でき、ソイラテなどのレシピも作ることが可能です。

【石井さんのオススメポイント】

カフェラテをいつでも失敗なくできるので、スタバに行く回数が減りました。限定カプセルが出るのも楽しみで、気分に合わせて色々なコーヒーを楽しんでいます。

↑フォームミルクを使った様々なレシピが作れます

 

2025年はコンパクトでニッチな調理家電が増える

世帯人数が少なくなっていることもあり、2024年はサイズや容量が大きな家電というよりも、個々の好みに合わせて使える、便利で小さな家電が続々登場しました。この流れは2025年も続きそうです。1~2人用のコンパクトで便利な家電、特定の人に必要とされるようなニッチな家電が発売されるでしょう。いつもお弁当を作っている身としては、お弁当作りがラクになるようなアイデア家電がもっともっと出てきてほしいですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

【家電大賞】大火力とやさしい泡に加え、こだわりの本土鍋が進化! お米の深い甘みと弾力を引き出す炊飯器

広告:タイガー魔法瓶株式会社

モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード「家電大賞」。今年で10回目となった「家電大賞2024-2025」が現在開催中。ノミネートのなかからGetNavi注目モデルを紹介する!

 

前回の総合グランプリと炊飯器部門金賞の2冠を達成した「ご泡火炊き」に、シリーズ最上位モデルが誕生。土鍋の特性を生かした“熱”と“泡”による炊き技に加え、「本土鍋」の性能も向上し、より深い甘みと弾けるような粒立ちのごはんを実現した。

 

前回の総合グランプリ受賞モデルを超える “究極のごはん”を目指した最上位モデル

土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100

No.076
炊飯器部門
本誌注目モデル

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100

実売価格12万円

約300℃の圧倒的大火力を実現。遠赤効果と蓄熱性を高めた「本土鍋」を採用し、お米に効果的に熱を伝える。上下の温度差を生かした激しい熱対流と、土鍋ならではの細かな泡立ちにより、甘くて粒立ちの良いごはんに炊き上がる。

SPEC●最大炊飯容量:1.0ℓ(5.5合炊き)●最大消費電力:1080W●銘柄巧み炊きわけ:70種類●サイズ/質量:W282×H219×D366㎜/約7.4㎏

 

本土鍋の素材を見直し。ごはんの甘みと粒感が向上

自然由来の土鍋にこだわった「ご泡火炊き」シリーズは、ごはんの甘みや旨みを引き出す大火力と、ハリとつやを守るやさしい泡立ちが特徴。その最上位モデルとなる本機では、土鍋炊飯器の要である「本土鍋」の性能が進化した。

 

本土鍋の底面には、同社として初めて、蓄熱性の高い火山灰を練り込んだIH発熱体を使用。また、本土鍋に塗布する釉薬を見直し、遠赤効果も高まっている。大火力と泡立ち、そして本土鍋自体の加熱効果が加わり、これまで以上に炊き上がりはふっくら。まさしく「ごはんの王道」とも言える、理想の味わいと食感を実現している。

 

70銘柄の特徴に合わせた「銘柄巧み炊きわけ」や、少量炊飯に適した「一合料亭炊き」、炊きたてのおいしさを保つ「おひつ保温」など、多彩な炊飯メニューも魅力。同社の本気が込められた逸品だ。

 

【POINT 01】遠赤釉薬と蓄熱効果の高い発熱体が 「300℃ WレイヤーIH」の効果を最大化

「本土鍋」には、遠赤効果の高い釉薬と、火山灰を練り込んだ蓄熱性の高いIH発熱体を新採用。同社史上最高温度の火力を生む「300℃ WレイヤーIH」の効果を最大化し、お米に効果的に熱を伝えることで、ごはんの甘みと弾力を引き出す。

↑本土鍋の遠赤・蓄熱効果が進化。従来モデル比で、ごはんの甘み成分が約8.5%(※1)、粒感が約5%(※2)アップした

 

↑底面の2層IHコイル構造で大火力を生む「300℃ WレイヤーIH」。直火炊きの炎の温度差を再現し、激しくもやさしい熱対流を起こす

 

【POINT 02】専用の中ぶたで炊飯空間を最適化! 少量でもおいしい「一合料亭炊き」

少量炊きのおいしさにもこだわり、「一合料亭炊き」メニューを搭載。炊飯空間を小さくすることでお米に熱が均等に伝わり、香り高く、甘みのあるごはんに仕上がる。

↑専用の中ぶたで、炊飯空間を1合に最適化。さらに少量の0.5合や炊込みごはんにも対応する

 

【POINT 03】お手入れのしやすさも妥協せず。洗うのは内なべと内ぶたの2点のみ

最上位モデルならではの高いお手入れ性も実現。いつものお手入れは内なべと内ぶたの2点のみで、炊飯器内はサッと汚れを拭き取れるステンレスフレームを採用している。

↑内ぶたはマグネット式で簡単に着脱でき、食洗機に対応。調圧ボールのない構造で、汚れも落としやすい

 

※1:JRX-T100(2023年製)との比較。「白米」メニュー4合、炊きわけ「標準」、火かげん「中」炊飯時の還元糖比較(当社調べ)

※2:JRX-T100(2023年製)との比較。「白米」メニュー3合、炊きわけ「標準」、火かげん「中」炊飯時

 

<家電大賞2024-2025に投票しよう>

 

今回紹介したタイガー魔法瓶土鍋圧力IHジャー炊飯器 〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JRX-G100は現在開催中の2024年を代表する家電を決定する「家電大賞 2024-2025」の炊飯器部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください!

 

▼投票&プレゼント応募はコチラ

https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column_special/1636031.html

 

「青椒肉絲」「濃厚焼きいも」も調理できちゃう! タイガー魔法瓶の電気圧力鍋「TIGER COOKPOT」発売

タイガー魔法瓶は、電気圧力鍋「TIGER COOKPOT(タイガークックポット)」に新機能「炒め」が加わり、“1台11役”となった「TIGER COOKPOT COK-B220」ならびに、大容量サイズの「TIGER COOKPOT COK-B400」を11月1日に発売します。

 

記事のポイント

電気圧力鍋「TIGER COOKPOT COK-B220」「TIGER COOKPOT COK-B400」は、1台11役をこなす多機能モデル。待ち時間=減圧時間を大幅短縮した、時短にも優れたモデルです。待ち時間が少なく、美味しい料理が食べられそう!

 

COK-B型では1台11役の調理メニューと、42のオートメニューを搭載したモデルです。調理メニューでは「炒め」メニューが追加になり、青椒肉絲(チンジャオロース)などの炒め物レシピに対応。また、カレーやシチューの具材を炒めてから煮込むことができ、旨みを外に逃がさず、アクが出にくくなる調理が可能になりました。

 

オートメニューとして、炊飯器メーカーならではの「白米早炊き」を追加。50年以上続く炊飯方法を活かし、約1.15気圧をかけながら、最短約28分でごはんをおいしく炊きあげます。

「濃厚焼きいも」メニューも追加。タイガー魔法瓶が長年培ってきた熱コントロール技術を活かし、甘みを引き出す温度でじっくりと熱を加えることで、ねっとりとした食感と蜜のような甘みを実現するとのこと。

一般的な電気圧力鍋は、1.7気圧以上の高圧力を採用するなか、本製品は約1.15気圧のやさしい圧力「うま圧」メニューを搭載。ジャー炊飯器で培った熱コントロール技術で、食材の食感を活かし、栄養素を逃しにくい独自のおいしい圧力を採用しています。

うま圧メニューでは、やさしい圧力(約1.15気圧)を長くかけることで、おいしく調理を行なった後は約7分で減圧を完了。一般的な高圧をかける電気圧力鍋に比べ、全工程の時間を短く抑えることが可能です。さらに、大容量モデルでは調理時間を短縮するためにヒーター電力を増加。調理容量は約2倍になりながらも、調理時間は約1.5倍程度で完成させることができます。

 

↑「TIGER COOKPOT COK-B220」マットブラック、マットホワイトの2色

 

↑ファミリー層をターゲットにした大容量モデル「TIGER COOKPOT COK-B400」。マットブラック、マットホワイトの2色

 

タイガー魔法瓶
TIGER COOKPOT COK-B220
実売予想価格2万7800円

TIGER COOKPOT COK-B400
実売予想価格3万2800円

自宅でプロの味を再現できるってホント?タイガー魔法瓶の最新コーヒーメーカー発表会で、実際に飲んでみた

タイガー魔法瓶は、コーヒーメーカー<HYBRID BREW>ADF-A060を、2024年10月1日に発売します。想定売価は3万3000円(税込)です。

 

その特徴は、抽出法にあります。コーヒー粉にお湯を通過させて成分を抽出する「透過式(ドリップ式)」と、コーヒー粉をお湯に浸たす「浸漬式」を組み合わせた「ハイブリッド抽出」により、「ハンドドリップやサイフォンのような、プロの手をかけて得られる味わいを手軽に楽しめる」そう。

 

そうはいっても、「店で飲んだコーヒーがおいしかったから、同じ豆を買ってきて自宅のコーヒーメーカーで淹れてみたけど、おいしさを再現できない」――なんてことも多いですよね。筆者も一日にコーヒーを3~4杯は飲むほどの愛好家ですが、コーヒーマシンで淹れた一杯に対して、物足りなさを感じることがあります。

 

はたしてHYBRID BREWはどうなのか? 本当のプロの味になるのか?新製品発表会で試飲した感想をお伝えします。

↑横幅15cmと、スリムなデザイン。コンパクトなサイズ感ですが、容量は6杯分です

 

製品の特徴について、タイガー魔法瓶・商品開発担当の久木野景介さんによると、「透過式」で苦味、酸味、香りを、「浸漬式」で甘みとコクを引き出すといいます。二つの抽出法のメリットを掛け合わせた「ハイブリッド抽出」のキモは、以下の3つ。

 

制御弁での抽出流動コントロール
制御弁の開閉によって、ドリップ(透過式)とホールド(浸漬式)を繰り返しながら、バランスよく抽出

 

浸漬蒸らし
挽いた豆全体にお湯をしっかりとなじませ、豊かな風味を引き出す

 

③トリプルコントロール製法
ハイブリッド抽出に最適な「浸し時間」「湯量(吐出量)」「温度」3つの制御で、味わいとブレのない深いコクを実現

 

これらにより、豆の風味やうま味といった、豆が本来持っている個性を余さず引き出せるそう。さらに、シーンや好みに応じて選べる以下の3つの抽出メニューがあるのも魅力です。

 

Rich(ホット/ハイブリッド抽出):ドリップとホールドを繰り返し、豆全体から成分をしっかり引き出す

Strong(ホット/ドリップ抽出) :高温で香りと苦味など、しっかりした味わいを引き出す

Iced(アイス/ハイブリッド抽出):アイスコーヒーに適した濃さで抽出。コクと心地よい苦味、クリアな後味

 

文字情報だけでも、Strongは朝に、Richはほっと一息つきたい時によさそう、と想像がつきます。

 

いざ、試飲タイム。集まったメディア陣の前で3つのHYBRID BREWが稼働し、それぞれRich、Strong、Icedの抽出を同時にスタート。はじめは3台揃ってお湯を注いでいましたが、ドリップとホールドを繰り返すRichとIcedは、やがて制御弁が何度か開閉し、動きに違いが出てきました。

 

抽出過程を目で楽しめるようにと、フィルターとガラスサーバー部分はむき出し、かつ透明のデザインなので、粉が湯を含んでふっくらする様や、立ち上る香りがダイレクトに伝わってきます。

↑完了までにわずかなバラつきはあったものの、3台とも体感として3分もかからず抽出し終えました

 

以下写真が、抽出完了した3杯。写真だとRichとStrongの違いはわかりづらいかもしれませんが、実物はややRichが赤みがかっている印象でした。

↑左からRich、Strong、Iced

 

まず、Richから頂きました。抽出の後半に温度を下げて雑味を抑えているだけあり、最初から飲みやすい温度です。口当たり、舌触りもなめらかで味に角がなく、身体にしみわたります。まさしく「コーヒーブレイク」にもってこいの一杯ですね。

 

続いてStrongは、鼻先にカップを近づけた時点で、「これはしっかりした味わいだろうな」と予感させる、勢いのある香りがします。名前の通り、一口目からガツンと来る味わい。苦味がきちんとある分、口当たり・舌触りはRichのようにスッとはいきませんが、とにかく苦いコーヒーが好き、という人にはStrongがよさそうです。

 

Icedは、澄み渡る「クリアなアイスコーヒー」という印象でした。Rich同様にハイブリッド抽出なので雑味がなく、それでいてまろやかな味わい。暑い日には何杯でも飲みたくなりそうです。

 

3杯とも、同じコーヒー粉を使って抽出しているはずですが、そうとは思えないほど違いを感じられました。色々な豆を買ってきて、どの抽出メニューで飲むのが一番好きか、比べてみるのも楽しそうですね。

 

少なくとも筆者にとっては、何も知らされずにこの3杯を飲み、「カフェでプロが淹れた」と言われたら、すんなり納得するおいしさでした。

 

量より質、「おいしい」コーヒーへのニーズ増

発表会には、東京都や茨城県でコーヒー店を展開している、サザコーヒーのバリスタ・飯高 亘さんも登壇。飯高さんはコーヒー抽出の競技会「Japan Brewers Cup 2023」チャンピオンで、世界大会2位という実績を持っています。

 

飯高さんは、Strongはしっかりとしたコーヒーでボディ感があり、ほどよい苦みと後味の長さを楽しめる、とコメント。一方のRichは、バランスが取れていて飲みやすい印象を受けた様子でした。Strongは舌の中心、Richは舌全体で味わいを堪能できるようです。

 

飯高さんによれば、同製品の特徴であるハイブリッド抽出は、「競技会においても採用されているケースが多い」とのことで、自身も、競技会ではハイブリッド抽出でコーヒーを淹れているそう。「酸が強く出すぎるものの、これでしか出せない酸味や甘み、苦みがある『透過」式、味のまとまりが作りやすく、甘さを感じやすい『浸漬式」の長所をかけあわせるのは、理にかなっている」といいます。

 

コーヒー需要については、「日本ではおいしいコーヒーを色々なところで飲める機会が増え、良いものが手に入る世の中になってきた」と飯高さん。消費者のがよりよいものを求める声を感じているそうで、各企業がコーヒーメーカー開発に注力しているのも感じている、と語りました。

 

実際、コーヒーメーカー市場は拡大しているようです。タイガー魔法瓶のカフェマシンブランドマネージャー・金丸等さんは、日本のコーヒーメーカーの平均単価が5年で約5056円アップし、自宅でも本格的な味わいが堪能できる商品が求められている、と説明。世界的にコーヒー豆の「質」を求める動きも顕著になり、スペシャルティコーヒーの消費量も増加傾向にあるとのこと。

 

「日常的に、家でもよりおいしいコーヒーを飲みたい」というニーズの高まりを受け、メーカーもそれに応えようと高付加価値な製品を投入しているわけですね。量より質を求めるコーヒー愛好家にとっては、うれしい流れが続きそうです。そして、今回発表されたコーヒーメーカー〈HYBRID BREW〉ADF-A060も、ディープなユーザーの要望に応えるだけの十分な実力があることがわかりました。「自宅でプロの味」を求めていた方、ぜひご注目を!

 

<HYBRID BREW> ADF-A060

品番 ADF-A060
色柄 オニキスブラック<KO>
定格電圧 100V
定格周波数 50-60Hz
容量 0.84L
定格消費電力 908W
抽出方式 ハイブリッド抽出
サイズ 幅×奥行×高さ(約) 15×34.4×35.2(cm)
質量 (約) 2.9kg
コードの長さ(約) 1.2m
満水容量 0.84L
生産国 中国

2つの方式を組み合わせた独自の“ハイブリッド抽出”を実現! タイガー魔法瓶「コーヒーメーカー ADF-A060」発売

タイガー魔法瓶は、「透過式」と「浸漬式」、2つの抽出方法を組み合わせた、“ハイブリッド抽出”が可能な「コーヒーメーカー ADF-A060」を、2024年10月1日に発売。実売予想価格は3万3000円前後(税込)。

 

「コーヒーメーカー ADF-A060」は、一般的な抽出法であるコーヒー粉にお湯を通過させて成分を抽出する「透過式(ドリップ式)」と、サイフォン式やフレンチプレスに代表されるコーヒー粉をお湯に浸けて甘みとコク、アロマを引き出す「浸漬式」を組み合わせ、抽出の方式を1台に集約した独自の“ハイブリッド抽出”を実現。手動では難しい「浸し時間」「湯量(吐出量)」「温度」の調整を自動で行うことで、雑味を抑えた深い味わいとクリアな後味を引き出します。

 

ハイブリッド抽出とは

DRIP(透過式)で引き出す、苦味、酸味、香り。HOLD(浸漬式)で引き出す、甘み、コク、豆のおいしさを余すことなく引き出す、新しいコーヒーの淹れ方を採用。

 

・DRIP 透過式:コーヒー粉にお湯を透過させることで成分を引き出す抽出法

・HOLD 浸漬式:コーヒー粉をお湯に浸し、時間をかけ、豊かな風味を引き出す抽出法

 

 

3つの抽出メニュー

Rich(ホット/ハイブリッド抽出)、Strong(ホット/ドリップ抽出)、Iced(アイス/ハイブリッド抽出)の選択が可能です。

 

●Rich ホット/ハイブリッド抽出
ドリップとホールドを繰り返し豆全体から成分をしっかりと引き出す。

●Strong  ホット/ドリップ抽出
高温で香りと苦味などしっかりした味わいを引き出す。

●Iced アイス/ハイブリッド抽出
アイスコーヒーに適した濃さで抽出します。コクと心地よい苦味、クリアな後味に。

 

制御弁で抽出の流動をコントロール

制御弁の開閉によってDRIP(透過式)とHOLD(浸漬式)を繰り返しながらバランスよく抽出します。

 

浸漬蒸らし

挽いた豆全体にお湯をしっかりとなじませ豊かな風味を引き出す「浸漬蒸らし」を搭載。

 

トリプルコントロール製法

ハイブリット抽出に最適な「浸し時間」「湯量(吐出量)」「温度」3つの制御で、味わいとブレのない深いコクを実現。

 

最大6杯まで抽出可能

コンパクトなサイズ感でありながら容量は6杯分。必要最小限の操作ボタンで直感的な操作ができます。

 

保温機能

抽出が終わると、サーバー台の保温ヒーターがしばらくコーヒーを温かいままキープします。

※ 保温は抽出後約30分で終了します。淹れたての風味を楽しんでいただくため、早めに飲み切ることをおすすめします。

 

取り付けやすい

水タンクは持ち上げやすい設計。机に垂直に置けるフィルターは、コーヒー粉も入れやすい。

 

お手入れもらくらく

フィルターとガラスサーバーは食器洗い乾燥機に対応。清潔に保ちやすく、お手入れしやすい設計です。

 

魅せるデザイン

フィルターとガラスサーバー部分はむき出しかつ透明のデザインを採用。粉の膨らみ、立ち昇る香りなど、コーヒーを作る過程の全てをライブで楽しめます。横幅15cmのスリムなデザインはインテリアに馴染み、置き場所を選びません。

 

タイガーコーヒーメーカーADF-A060

・サイズ(幅×奥行×高さ): 15.0cm×34.4cm×35.2cm(※おおよその数値です)

国内初「斜め型ミキサー」は何が違う?タイガーが「TIGER EDGE」でプレミアムミキサーに初参入

タイガー魔法瓶は、プレミアムミキサー市場に初参入し、国内メーカー初(※1)、「斜め型ミキサー<TIGER EDGE> SLB-A100」を2024年7月23日(火)に発売します。容量は1000mlで実売予想価格は4万9800円(税込)。

※1 2024年6月26日、日本国内家電メーカーの家庭用量産商品(据え置きタイプ)においてタイガー魔法瓶調べ

本製品は、ミキサーの切削力を高めるために、従来は水平だったミキサーの刃の設置角度をゼロから見直し、斜め型45度を採用。新角度45度によって、りんごやアボカドも丸ごと粉砕できる切削力と、ケールなどの葉物までもなめらかに仕上げる撹拌力を実現したといいます。

 

「斜め型ミキサー」で「切削力」「超時短」「なめらかさ」を実現

本製品は「斜め型ミキサー」で、「切削力」「超時短」、そしてタイガー史上最高の「なめらかさ」を実現したとのこと。芯や種などの食べられない箇所を取り除けば、下準備で細かくカットすることなくすぐに調理することが可能。冷凍フルーツなどを調理前に解凍する必要もないため、調理時間は従来のミキサーから劇的に短縮されたといいます。

 

りんごやアボカドも丸ごと粉砕できる!

斜め型だからこそ、食材がカッターに効果的にあたり、高い切削能力を実現。素材の栄養を逃がさず、丸ごと摂取することが可能です。

↑りんごやアボカドも丸ごと粉砕できます ※りんごは芯と種を取り除いて使用し、アボカドは半分に割って種をとり、皮を剥いて使用

 

↑巻き込む3つの水流で撹拌力を最大化

 

食材を包丁で細かく切る下準備も少なく、どの食材から入れてもいいので、混ぜる順番を考える時間も節約。毎日の食卓で継続して使いやすい設計になっています。

 

カッターに当たらず粉砕されないまま残る“切削残り”が少なくなることで、圧倒的になめらかな仕上がりを実現したといいます。冷凍フルーツなどを、解凍する事なくそのまま調理することも可能。

↑これまでにないなめらかな舌触りを実現

 

↑冷凍フルーツもそのまま調理できます

 

回転速度を10段階で調整できるため、食感を残した調理メニューやなめらかなスムージーなど、様々なメニューを調理できます。

 

カップはトライタン(樹脂)製で軽く、横にスライドして着脱。手や腕の負担が軽くなりました。中央に配置したとっ手も利き手に左右されない設計になっています。

↑カップは横にスライドして着脱

 

フタが正しくしまっていない状態では起動しない安全設計カップとフタは食器洗い乾燥機に対応するのも便利です。高さを抑えたローフォルムやコードリールで、すっきり収納。カップは手前にスライドする設計のため、置き場所の自由度も高いです。

↑高さを抑えたローフォルム

 

おいしさも時短も叶える! タイガー「圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>JPV-S100/S180」新発売

タイガー魔法瓶は、おいしさも時短も叶える新製品「圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>JPV-S100/S180」を2024年8月1日に発売します。

「圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>JPV-S100/S180」は、毎日の手間が省ける工夫を取り入れつつ、ごはんのおいしさにもこだわったメニューを豊富に搭載。土鍋炊飯器の温度コントロールを参考に土鍋の火技を再現した「旨み粒立ち炊飯プログラム」や、蒸気センサーによる保温時の温度調整で、水分をごはんにとどめる「粒立ち保温プログラム」では、炊きたてから保温まで、ふっくらとした粒立ちのごはんを味わえます。

 

また、ストレス軽減や睡眠の質の向上が期待できると言われている「玄米GABA」メニューを新たに採用。ほかにも、「少量旨火(うまび)炊き」メニューや「冷凍ご飯」メニュー、時短調理から手の込んだ無水調理まで可能な「調理」メニューなど幅広いニーズに応えます。

 

おいしく炊いて、おいしく保温

かめばかむほど甘みが出てくる弾力のあるごはんを目指して、同社のフラッグシップモデルである土鍋圧力IHジャー炊飯器の温度コントロールを参考にした、炊飯プログラム「旨み粒立ち炊飯プログラム」を採用。少し低めの温度で長く吸水したあと、急速に温度を上昇させることで甘みを引き出し、お米の弾力を保ったふっくらとした炊きあがりを実現したとのこと。

 

また、粒立ち保温プログラムを採用。保温時にも蒸気センサーを活用し、昇温時の温度を調整することで、水分をごはんにとどめます。昇温過程での温度を従来よりも下げることによってごはんから出る余分な蒸気を抑え、「旨み粒立ち炊飯プログラム」で炊いた弾力あるごはんの粒の輪郭を保ったまま、ベタつきを抑えてふっくらおいしさを保つといいます。

 

遠赤効果でふっくら甘みのあるごはん

内なべには遠赤5層土鍋蓄熱コート釜を採用。内なべ内側には「遠赤土鍋コーティング」を施し、金属釜ながら土鍋のような細やかな泡立ちで沸とうさせ、味わい深いごはんを炊きあげるとのこと。

 

お手入れ部品の点数はたったの2点

お手入れ点数は内なべと内ぶたのみのたったの2点で、部品の取り外しもカンタンです。内ぶたは食器洗い乾燥機にも対応します。炊込みごはんや炊飯器調理の後の気になるにおいや汚れには「圧力クリーニング」コースを採用。最短約24分で手の届かない炊飯器内部の汚れやにおいを、蒸気の力で抑制します。

 

このほか、お茶碗1~2杯分など、少ない量でもしっかりおいしく炊ける「少量旨火炊き」メニューを搭載。土鍋圧力IHジャー炊飯器で培った、少量でも旨みを引き出す加熱プログラムを金属釜に応用。「その日食べる分だけの炊きたてごはんをおいしく食べたい」という声に応えます。

お茶碗1杯(0.5合)が最短約15分、1合が約17分で炊飯できる「少量高速」メニューでは、忙しい毎日でも炊きたてのごはんが食べられます。

 

また、冷凍用のごはんがおいしく炊ける「冷凍ご飯」メニューも搭載。「白米」メニューよりも時間をかけて吸水し、ベタつきを抑えつつも芯までふっくら炊きあげることで、冷凍保存してもおいしさを保ちます。

 

「玄米GABA」メニューを新採用

GABAはストレス軽減や睡眠の質の向上が期待できると言われている注目の成分で、アミノ酸の一種でもあります。玄米に含まれている酵素の働きを促すために通常よりも時間をかけて炊飯し、生の状態の玄米よりGABA量4.5倍以上で炊きあげるといいます。

 

食材を入れてキーを押すだけで献立の一品が完成!

「クイック調理」メニューでは、最短約10分でおかずの一品が完成。沸とう温度に近い温度で煮た後、一気に調理。調理時間は1分単位で設定できるので時短調理に最適です。一方、「スロー調理」メニューでは、本格煮込み料理を簡単につくることができます。

 

最初の60分は高めの温度設定で加熱し、それ以降は火力を弱めてじっくり煮込むので、煮崩れや煮詰まる心配がありません。水を加えずに食材から出る水分を利用した無水調理も「スロー調理」メニューで可能です。

 

■製品仕様

史上初!総合グランプリ&炊飯器部門W受賞!タイガー魔法瓶の創業100年の歴史が詰まった逸品「土鍋ご泡火炊き JRX-T100」【家電大賞2023-2024】

提供:タイガー魔法瓶

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で9回目となった2023年発売のノミネート家電161製品のなかから、読者の投票(投票期間は2023年11月24日~2024年1月8日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む全24部門)が決定しました。タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-T100」が史上初「総合グランプリ」「炊飯器部門」の2冠達成!

 

 

これぞ創業100年の歴史の集大成!!
「火」と「泡」を極めたタイガー土鍋炊飯器が 堂々の総合優勝
土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-T100

【家電大賞2023-2024 総合グランプリ/炊飯器部門:金賞】

タイガー魔法瓶
土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-T100

オープン価格

本土鍋釜と2層IHコイル構造により、金属鍋よりも格段に高い温度でお米を加熱。大火力と土鍋の遠赤効果による「熱」と、土鍋ならではの細やかな「泡」でお米を包むように炊きあげ、ごはんの旨みを引き出す。

SPEC●最大炊飯容量:1.0ℓ(5.5合炊き)●最大消費電力:1080W●年間消費電力量:83.0kWh/年●銘柄巧み炊きわけ:70種類●サイズ/質量:W282×H219×D366㎜/約7.5㎏

 

家電大賞2023-2024の総合グランプリに輝いたのは、タイガー魔法瓶の土鍋圧力IHジャー炊飯器。炊飯器として歴代初の栄冠となっただけでなく、炊飯器部門の金賞も同時受賞した。

投票者からは「いままでと同じお米でも味と見た目が明らかに違う」など、賛辞が多数寄せられた。それもそのはず、本機は「熱コントロール技術」を軸に、創業以来100年かけて極めた炊き技を集約。土鍋の大火力と泡立ちにより、ごはんの深い甘みや弾力のある粒立ちを実現している。

お米の銘柄・産地などに合わせた多彩な炊きわけ機能を備え、「どんなお米でもおいしく炊ける」点も好評。「大きなタッチパネルで操作しやすい」「お手入れが簡単」など、調理道具としての使い勝手の良さでも多くの支持を得た。

↑炊きわけ機能が充実。70銘柄の炊きわけに加え、コシヒカリの産地別炊きわけ、新銘柄や新米に対応するプログラムの追加が可能だ

 

【投票者の声】

「お米好き必携! 産地ごとの炊きわけができるなど、 最大限においしく食べたい欲望を叶えてくれます」(40代男性)

「土鍋で炊いたごはんが手軽に食べられる喜びを 日々実感。QOLが爆上がりしました!」(30代男性)

「土鍋という日本の伝統と、 スタイリッシュなデザインが 見事にマッチしている」(40代女性)

 「普通のお米でも新米のような甘みが味わえます」(50代女性)

「1合で炊いてもふっくらおいしいです」(40代女性)

「毎朝の炊きたてごはんが楽しみで、早起きが苦ではなくなりました」(30代男性)

 

【POINT 01】圧倒的な“大火力”! 土鍋の特性を生かす新IH構造

「300℃ WレイヤーIH」構造を採用し、発熱パワーが大幅アップ。土鍋の高い蓄熱性により、最高温度約300℃の大火力を実現した。直火炊きのような上下の温度差が生み出す熱対流で、お米一粒ひと粒に熱を伝える。

 

【POINT 02】“細やかな泡”がお米を包み込んで、旨みを逃さない!

鍋底全体から細やかな泡が湧き立つ本土鍋は、泡がクッションとなり、激しい対流の中でもお米の表面を傷つけにくい。旨み成分であるデンプンを閉じ込めながら、ハリとツヤのある粒立ちの良いごはんに炊きあげる。

 

≪問い合わせ≫タイガー魔法瓶  https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/rice-cooker/jrx-t/

100年かけて極めたタイガー土鍋炊飯器の最高傑作「土鍋ご泡火炊き JRX-T100」そのおいしさのワケは「火」と「泡」でした

提供:タイガー魔法瓶株式会社

GetNavi本誌でもたびたび取り上げてきた「土鍋ご泡火炊き」が、さらに進化した!! ポイントは「圧倒的な大火力」と「細かくやさしい泡立ち」。創業以来100年間、磨き続けた「熱コントロール技術」の結晶だ。

 

冬ボはコレに投資! 至高の一膳で日々のごほうび

タイガー魔法瓶
土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>
土鍋ご泡火炊き JRX-T100/T060

オープン価格

本土鍋釜を使用し、土鍋のポテンシャルを引き出すため最高温度約300℃の圧倒的な大火力を実現。さらに土鍋の遠赤効果でごはんの深い甘みと旨みを包み込む。また、土鍋の表面から生み出される細かくやさしい泡立ちでごはんをふっくら炊きあげ、大火力でもお米の表面を傷つけにくく、ハリ・ツヤを保ち粒立ちの際立つごはんに。5.5合炊きサイズJRX-T100のほか、3.5合炊きサイズJRX-T060もラインナップ。

SPEC●最大炊飯容量:1.0L(5.5合炊き)●最大消費電力:1080W●銘柄巧み炊きわけ:70種類●サイズ/質量:W282×H219×D366㎜/約7.5㎏

 

お米本来のおいしさを存分に引き出す意匠に拍手

本機を試して驚いた。筆者は普段、自宅で2022年モデルを使っており、その炊きあがりには十分すぎるくらい満足していたのだが……“タイガー100年の集大成”のフレーズに偽りなし。新作は、同じ銘柄・同じコンディションのお米も甘み・旨みが一段と引き立っている。これすなわち、炊飯のキモである「火」と「泡」を極めた賜物。“最高を超えた最高”だ!!

一方、コシヒカリを産地ごとに炊きわける「産地炊き」、新米の特徴に合わせる「新米誉れ炊き」など、炊きわけ機能の充実も魅力。とことんこだわれて楽しい。また個人的には、直感的に操作できる大きめのタッチパネルもお気に入り。お手入れが内釜と内ぶたの2点のみで済むというのもありがたい。

価格は決して安くはないが、老舗がマジメに研究開発して成しえた味と使い勝手はホンモノ。ぜひ本機で食卓のグレードアップを!!

 

【集大成の意匠01】

炊飯のカギは「火」。自然由来の土鍋は蓄熱性が高く、金属鍋よりも格段に高い温度でお米に熱を加えられる。本機では新搭載「300℃ WレイヤーIH」構造を組み合わせ、ピカイチの大火力を実現した!!

↑底面に2層IHコイル構造を備え、従来のフラッグシップモデルのコイル面積から約160%アップし、発熱パワーを高めた

 

↑2層構造にすることで大火力、および土鍋を直火で炊くような炎の温度差を再現。上下の温度差を生かした熱対流で一気に炊きあげる

 

【集大成の意匠02】

「泡」も超重要だ。大火力による激しい対流の中では、お米の表面が傷ついてべちゃついた食感に。またデンプンが流出して旨みも低減しがちなのだが、本機ならそれをクリア!!

↑本土鍋なら、垂直に上がった泡がお米の間をすり抜ける。泡がクッションになって“激しくもやさしく”炊きあげることが可能だ

 

↑お米を泡で包み込んで炊きあげることで、お米の表面を傷つけにくく、ごはんのハリとツヤを保ち、粒立ちが一層際立つ!!

 

<試してみました>

GetNavi家電担当
青木宏彰

土鍋ご泡火炊きシリーズを自宅で愛用して約1年。料亭級の絶品ごはんをモリモリ食べてちょっと太った(笑)。

 

<問い合わせ>タイガー魔法瓶 お客様ご相談窓口
電話番号:0570-011101 (平日AM9~PM5時)
https://www.tiger-corporation.com/ja/jpn/product/rice-cooker/jrx-t/

 

撮影/福永仲秋(ANZ)

「今までは何だったんだ」新聞紙で炊く「魔法のかまどごはん」が2つのシーンで活躍の予感

タイガー魔法瓶は、新聞紙1部とライターがあれば電気やガスがなくてもご飯を炊けるかまど型炊飯器「魔法のかまどごはん」を発表しました。10月20日発売で、直販サイトのみの販売。直販価格は1万9800円(税込)で、現在は予約受付中です。

↑タイガー魔法瓶のかまど型炊飯器「魔法のかまどごはん」

 

楽しみながら、もしものときの安心を提供する

魔法のかまどごはんは、陶器製のかまどに金属の内鍋をセットして陶器製のフタを載せ、一定時間ごとに棒状にした新聞紙をかまどに入れ、着火していくことでご飯を炊くという炊飯器です。

 

本製品は、タイガー魔法瓶100周年記念モデルのひとつ。開発を担当した魔法のかまどごはん プロジェクトリーダーの村田勝則氏は、開発の背景として「関東大震災から100年、またこの先100年を見据え、ぬくもりあるアイデアで食卓に新たな常識を作り続けるという思いから開発を進めました」と語ります。

↑魔法のかまどごはんプロジェクトリーダーの村田勝則氏

 

「自然災害の多い日本では災害への備えを怠ることができない状態です。『炊きたて』という当社の炊飯器のネーミングにも通じますが、お客様にはいつでも温かいご飯を食べてほしいという思いが常にあります。アウトドアはもちろん、電気・ガスが使えない状態であっても、温かくておいしいご飯を食べてもらいたい。この商品は、日常を楽しみながら、もしものときに安心を提供できることが最大の価値だと考えています」(村田氏)

 

廃棄されてしまう内鍋を生かしたい!

品質管理部門で29年間勤務し、その後アフターサービスに配属となり、入社して31年が経過したという村田氏。「入社当時より『自分のアイデアで新たな商品を生み出したい』という思いがありました」と語ります。

 

新奇性、成長性に溢れるビジネスを創生すべく、2019年に開始された社内公募制度「シャイニング制度」に当初から応募し続け、3回目の挑戦で初採用となった魔法のかまどごはん。“三度目の正直”になった理由は「アフターサービスに配属され、今まで見えていなかった問題に気づいたから」と村田氏は語ります。

 

「当社では2019年から補修部品の10年保有を開始しているのですが、そこで直面したのは、10年保有した後の部品が廃棄されるという現実です。特に炊飯器の内鍋は機種ごとに在庫を抱えています。部品が抱えている問題と、私が学生時代に行っていた青少年教育活動の経験から、内鍋を利用して新聞紙でご飯を炊くことを思いつきました」(村田氏)

↑廃棄される炊飯器の内鍋を再利用できないか? と考えたのが開発のきっかけ

 

当初は植木鉢を改造してかまどを製作し、ガールスカウトが実施していた防災イベントに提供。実際に新聞紙を使ってご飯を炊けることを参加者に認識してもらい、その実績を社内公募最終審査で報告して「事業化賞」を受賞したとのことです。その後はポリバケツの内側をセメントで固めたものなど、さまざまな試作機を70台以上作っては試し、最終的に現在の形になりました。

↑植木鉢を改造して最初に製作したかまど(左)と製品化される魔法のかまどごはん(右)

 

↑試作機の一部。さまざまな素材を使って試行錯誤しました

 

企業向けモデルから一般消費者用モデルの開発へ

先にできあがったのは、廃棄予定の内鍋を用いたBtoBモデルです。2022年9月に開発に着手し、2023年3月には国立オリンピック記念青少年総合センターに導入しました。

 

「今年5月に開催されたイベントでは、100家族以上に新聞紙炊飯を体験してもらいました。その際は『おいしい』『驚いた』『面白い』などの好印象のコメントをいただき、その成果により今回発表することになった次第です」(村田氏)

 

好評を得て2023年6月にBtoCモデルの開発に着手し、9月からBtoCモデルの一般販売予約を開始する流れになりました。

↑製品化までの道のり

 

BtoBモデルとBtoCモデルの違いは「内鍋」そのものです。当製品は「廃棄される炊飯器の内鍋の再利用」から着想を得たのは先述の通りですが、BtoBモデルは廃棄予定の内鍋をそのまま利用するのに対し、BtoCモデルは「魔法のかまどごはん」専用に作られたものになります。

 

補修部品としての期間が過ぎただけで、製品としては全く何の問題もない内鍋を廃棄せずに転用するというのは、環境負荷を抑える意味でも素晴らしいストーリーです。BtoCも同じように転用すれば……と思ってしまいそうですが、実は、BtoCモデルでは専用に製作した内鍋を採用しています。

 

その理由について、「“訳あり”の鍋なので、その“訳あり”を一般の方に説明するのが難しいのです」と村田氏。例えば、廃棄予定の電気炊飯器の内鍋には「エコ炊飯」など、さまざまな炊飯モードに合わせた水位線が書いてありますが、当然、魔法のかまどごはんにはそのようなモードはありません。紛らわしい水位線が書いてあることで、一般消費者に勘違いさせるのは避けたい……というわけで、BtoCモデルでは専用の内鍋を採用しているのです。

↑補修部品の内鍋には「エコ」などの目盛りがあるため、今回発表したBtoCモデルではなく、BtoBモデル向けに使用されます

 

手順に沿えば誰でも失敗せず炊飯できる

魔法のかまどごはんのユニークな点は、誰でも失敗せずに炊飯できるように“炊飯プログラム”を標準化した点にあります。プログラムといっても新聞紙とライターを使ったアナログな“手順”のことですが、手順に従って棒状にした新聞紙を投入していくことで、自然に「始めちょろちょろ中ぱっぱ……」の伝統的なご飯の炊き方を再現できるというのです。

 

ご飯の炊き方はとても簡単です。1分30秒ごとに棒状にひねった新聞紙をかまどに投入し、新聞紙に着火。9分が経過したら1分ごとに新聞を投入・着火を繰り返し、火力を上げていきます。炊飯容量に応じて9分以降に使う新聞紙の個数を調整。蒸らしの最後に新聞を1個投入することで余分な水分を飛ばしてシャキッと仕上げます。炊飯時間は1合で28分、5合で40分が目安。

 

なお、新聞を取っていなくて新聞紙がない場合、牛乳パックなどの紙パック(長期保存用にアルミコーティングがされたものはNG)を必要なぶんだけ用意しておいてもOKとのことです

↑新聞紙を使った燃料の作り方。まず新聞紙を半分に裂いてから折ってくしゃくしゃに縮め、さらに半分に折ってからひねって棒状にします。これを1合なら24ページ、5合なら44ページぶんを用意します。ちなみに半分に裂いた新聞紙1枚(2ページぶん)は、牛乳パックの1面(側面)ぶんと同等とのこと

 

↑魔法のかまどごはんの炊飯工程。投入間隔を調節することで火加減を調節しています

 

実際にガールスカウトで試してみてもらったところ、「私たちが今までやっていたことは何だったんだ」という感想が出たそう。薪などで火をおこして飯ごうで炊くのはかなりのコツと慣れが必要ですが、「魔法のかまどごはん」ならば手順が標準化されているため、誰でも簡単にできるのがメリットです。

 

筆者も実際に炊飯工程の一部を体験しました。軍手をはめて丸めた新聞紙を入れ、かまどの中に押し込み、ライターで火をつけます。これを繰り返すだけなので、やけどに気を付ける必要はあるものの、子どもでも簡単にできそうです。

↑軍手をはめて新聞紙を押し込みます

 

↑ライターで着火します。これを左右の穴で交互に繰り返すだけです

 

炊き上がったご飯はなかなかの味

炊き上がったご飯を試食しました。しっかりとした粒感があり、かむと甘味が感じられてなかなかのおいしさでした。飯ごうで炊いたご飯のような、香ばしさも感じられます。

↑果たして炊き上がりは……?

 

↑おいしそうに炊き上がりました!

 

↑試食したご飯はなかなかのおいしさでした

 

手入れについては、鍋にすすがこびりつきにくくなっており、洗剤を使わずに水だけで汚れを落とせるとのこと。「新聞紙はほとんど燃えかすも出ず、薪や炭のように燃え尽きるまで待つ必要がなく、短時間でお手入が完了できます」と村田氏。

 

新聞紙や紙パックなどを用意しておく必要があるものの、電気やガスがなくてもおいしいご飯を炊けるのは災害時の備えとして心強いですね。また、アウトドアで子どもと一緒に炊飯体験をしてみるのも楽しそうです。

「ザ・ショータイムって感じ!」家電のプロが映え系コーヒーメーカー「サイフォニスタ」をチェック

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は「【最新家電レビュー】タイガーの「サイフォニスタ」どう使う?お手入れは?【サイフォン式コーヒーメーカー】」をお届けします!

 

アメリカで好評のアイテムが日本でも発売

今年2月にタイガー魔法瓶は高級コーヒーメーカー市場に参入し、自動サイフォン式コーヒー抽出システム搭載コーヒーメーカー「Siphonysta(サイフォニスタ)」を発売しました。タイガーが培ってきたスチーム技術と熱制御技術を駆使して、サイフォン式コーヒーの抽出を自動化。瞬時にコーヒー粉全体を蒸らすスチームを発生させ、クリアかつ豆本来の香りと旨みを最大限に引き出すといいます。

ミニマルでモダンなデザインの「サイフォニスタ」の隣に座ったサリーさんが、紹介を始めます。

 

「先行してアメリカでクラウドファンディングが行われて、かなりの評判だったようで、満を持してようやく日本でも発売となりました。ここ(シリンダーの背後)がステンレスになっているので、コーヒーが抽出される様子が映ってすごくキレイだったり、普通のサイフォンとは実は粉と水の位置が反対だったりするのが面白い。淹れたコーヒーが上にフーッと上がっていって、まるでショーを見ているようで、そこがすごく楽しいんです。今日はどんな風に淹れるのかを実演しながら皆さんにご紹介したいと思います!」

 

長年培われたヒーター技術で美味しさを引き出す

撮影の際、天気が雨だからということで、UCCの雨の日用ブレンド「CAFE@HOME Rain Sound 雨の日に」を淹れることにしたサリーさん。まずは本体からシリンダーを取り外します。

「これがシリンダー。上に水を入れて下にコーヒーの粉を入れるんですけど、一旦取り外しましょう。はい、こんな風にシリンダーを(上下2つに)分解します。まずは下のシリンダーにフィルターをセットして、ここにコーヒーを入れてフタをします。上のシリンダーはお水を入れてフタをしたら、上下のフタを合わせてぎゅっとひねる。これで、お水とコーヒーの粉がセットできました」

上下のシリンダーをジョイントでつないで1つの筒状になったシリンダーを、本体に戻してセット。そして天板のボタンを押して、メニューを設定していきます。今日はどんな味わいのコーヒーにするのでしょうか?

「酸味か苦味、どちらを強くするか、薄くするか濃くするか。(それぞれ3段階で選べますが)今日はどちらも中ぐらいでいきましょうか。では、スタートを押します。瞬時にスチームが出て蒸らす技術、ここにタイガーさんの電気ケトルのヒーターの技術が使われているそうです」

 

目を楽しませてくれるコーヒーの噴水

蒸気が下のシリンダーに満ちて、コーヒーのいい香りが画面からも伝わってくるようです。出来上がり間近には、お待ちかねのショータイム。上のシリンダーに一気にコーヒーが上がっていきます。

「あっという間ではあるんですけど、わーって噴水みたいに噴き上がる様子が楽しいですよね。ここ(本体上部右)のレバーを引いて、自分で(カップに)入れるのも特徴なんです。そこもタイガーさんのこだわりだったみたいです」

ということで、淹れたコーヒーを実際に飲むことに。果たして、サイフォニスタで淹れたコーヒーのお味はどうだったのか……? このほか、サリーさんは気になるお手入れのしやすさについても解説しています。詳しくは、こちらの動画をチェックしてみてください!

 

このほか、最新動画を見たい方、最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

ご飯に高級感がある!「火力の限界突破」を果たした「タイガー炊飯器100周年記念モデル」を試食

2023年で創立100周年を迎えたタイガー魔法瓶。アニバーサリーでもあることから、今年は未来的なコーヒーマシン「サイフォニスタ」など意欲作も発売する勢いですが、主力カテゴリーのひとつである炊飯器から100周年記念モデルが新発売されました。今回は、その発表会の様子をレポートします。

↑「土鍋ご泡火(ほうび)炊き JRX-T型」。色はムーンホワイトとコスモブラックがあり、左2つが3.5合炊きの「JRX-T060」(実売価格11万3420円)で、右2つが5.5合炊きの「JRX-T100」(同12万2490円)

 

コメ食の需要増が炊飯器の追い風となるか?

発表会ではまず、国内の炊飯器市場動向から解説。近年のポイントとしては、2019年の消費増税前の駆け込み需要、2020年からのコロナによる巣ごもり需要で、この2年は例年をやや上回る好調な出荷実績だったこと。しかし2021年と2022年はそれらの反動や、コロナによるインバウンドの消滅により、過去10年の目安であった年間500万台を下回る状況だったとのこと。

↑発表会における資料より

 

また、巣ごもり需要以降は購入金額の平均単価が上昇傾向にあり、加えてIH炊飯器の出荷台数は5万円以上のモデルが約3割を占める構造に。加えて直近では世界情勢や燃料・資材価格高騰により、販売価格の平均単価も高く推移しているとのことでした。

↑IH炊飯器は過去10年で、安価なモデルもシェアを拡大。高価格製品との二極化が進んでいます

 

加えて注目なのが、コメ食の需要増です。近年の食品高騰は特に輸入品のほうが影響大で、それに伴い小麦が原料のパンや麺類は、輸入に頼らずともまかなえるコメに比べて値上げがダイナミック。フード全体のトレンドとしても、近年は定食店やごはんバーガーが礼賛されていたり、おにぎり専門店が大人気になっていたりするのですが、そんなコメ人気に伴って炊飯器の需要が高まる可能性もあります。

↑こちらはタイガー魔法瓶の調査データ。おいしくご飯が炊ける炊飯器への見直しを検討している人は、約4割いるとのこと

 

こうした「追い風」といえる状況下で登場したのが「土鍋ご泡火炊き JRX-T100/T060」というわけです。そこには、電気炊飯器の進化を半世紀以上追求してきたメーカーとしてのプライド、そして限界突破をしたともいえる威信をかけた開発魂がありました。

↑こちらは同社の本格電気製品第1号の第2弾として発売された、1971年登場の「電子ジャー<炊きたて>(ELC型)」

 

お家芸“土鍋炊き”の特性を生かすための挑戦

「土鍋ご泡火炊き JRX-T100/T060」は100周年記念ということもあって、過去最高に熱が入ったモデルでした。ポイントは大きく2点。ひとつは、タイガー史上最高温度を実現したこと。もうひとつは、熱源であるIHコイル表面積を160%アップ(JRX-T100の場合)させたことです。

↑土鍋を直火で調理しているような抜群の火力を実現

 

とはいえこの改良は、あくまでも手段。目指したのは、一流料亭で味わうようなおいしいご飯を炊くことでした。そんな一流料亭の要となるのが土鍋です。もともとタイガー魔法瓶は老舗炊飯器メーカーで唯一土鍋を採用していますが、その土鍋炊きのポテンシャルをより生かすために、MAX温度の限界突破に挑んだのです。

↑タイガー炊飯器のお家芸ともいえる土鍋。「萬古焼き」の名称で知られる、三重県四日市市で作られています

 

その温度は、これまでの最高だった280℃を20℃も上回る約300℃(JRX-T100の場合)。ちなみに、これがどれぐらいアツいのかを例に挙げると、他社Aのフラッグシップは最高179.1℃、B社は148.8℃とのこと(タイガー魔法瓶調べ)。ちなみにこの高熱は、耐熱性と蓄熱性に優れた土鍋だからこそ実現できるそうです。

↑こちらは新(左)旧(右) のIHコイル部分。2層構造の採用で熱効率をアップするとともに、土鍋を直火で炊いたような炎の温度差を再現

 

ただ、「アツければいいってもんなのか?」と疑問も抱いた筆者。その回答は、“日本の米・食味鑑定に関する第一人者”として知られる、大坪研一先生(現・新潟大学農学部教授)によってなされていました。

 

大坪先生によると、大火力による強い加熱によって気泡が多く発生し、全体がよく撹拌(かくはん)されることで均一性も高まり、コメでんぷんの糊化(こか/α化のこと)が促進。また、強い沸騰の継続によってコメのでんぷんは充分に糊化し、ふっくらやわらかく、甘くて粘りのあるご飯になるとのこと。こうしたご飯は糊化度が高くおいしいうえ、冷えてもでんぷんが老化しにくく、米飯が硬くなりにくいことが報告されているそうです。

↑一流料亭の味にいっそう近づけるために火力と熱効率をアップ。なお、それでいて消費電力は同社の圧力IHジャー炊飯器より低く、電気代も抑えられるとのこと

 

あえて例えるなら職人握りの寿司のような“ほどけ方”

そうは言っても、論より証拠。「土鍋ご泡火炊き JRX-T型」によるご飯の味わいをチェックしてみました。ご泡火炊きのご飯は、粒がピンと立って、ふわりとほぐれるエアリーな舌離れが印象的。噛むとひと粒ごとの存在感がしっかり主張し、うまみや甘みも広がります。もっちりしていてもベタつきはなく上品で、わかりやすい高級感。確かに料亭っぽさを感じさせる、洗練されたおいしさです。

↑極端に例えるなら、職人が握ったお寿司のよう。口のなかでご飯がハラリとほぐれていきます

 

発表会の本編終了後、炊飯器のブランドマネージャーを務める、タイガー魔法瓶の岡本正範さんに質問。改めて土鍋の優位性をたずねると、特筆すべき点は「蓄熱性の高さ」だといいます。

↑タイガー魔法瓶の岡本正範さん

 

「ご泡火炊きは、蓄熱性が高い本土鍋とIHの高火力で、かまどのように発熱できるのが魅力です。また、沸騰時には土鍋特有の細かい気泡が発生し、お米一粒ひと粒に熱を均一に伝えますので、うまみを引き出しながらふっくらと粒の揃ったご飯を炊き上げられるんです」(岡本さん)

↑まさに炊きたての状態。ピンッとした粒立ちのよさがわかります

 

おいしさを追求するのはもちろん、使い勝手を高めて「電気炊飯器自体を、より道具に近づけていきたい」とのこと。「キッチンにこそ道具がピタッとハマるというか、そういう世界観に通じるデザインを目指しました」と岡本さんは語ってくれました。

↑遠くからでも炊飯器の状態がわかるエモーショナルランプ(左上)、重厚感のあるフックボタン(左下)、ボールレス構造でマグネット着脱式の内ブタ(右下)など、機能美も随所に

 

特に味わいに関しては「一流料亭のおいしさを超えることができた、という自負もあります!」と自信も聞かせてくれました。なお、同社の100周年企画はこれで終わらず、引き続き注目度の高いプロダクトを発表していくとのこと。さすがタイガーだけに、虎視眈々。今後も目が離せません!

“地球の色”のマイボトルを持ち歩こう! タイガーの真空断熱ボトルに「海のクレヨン」コラボモデルが限定登場

タイガー魔法瓶は、スカパーJSATが企画・制作した「海のクレヨン」とのコラボレーションボトル「真空断熱ボトル(保冷専用) MCS-A50J」を、8月21日にタイガーオンラインストアにて、数量限定で発売します。価格は5000円(税込)。

 

今回発売となるのは、海のクレヨン全12色のうち、「エルーセラ島西部(バハマ)」「グレートバリアリーフ(オーストラリア)」「カントン島(キリバス共和国)」「奄美大島(日本)」「陰陽海(台湾)」の、5か所の海の色を採用したボトル。海のクレヨンのデザインを踏襲し、色を抽出した海の座標(緯度・経度)が書かれているシンプルなデザインが特徴です。

 

8月3日~10月21日11時までの期間中に、同製品を予約・購入すると、抽選で100名に海のクレヨンをプレゼントします。キャンペーンの詳細は、タイガー魔法瓶公式サイトの当該ページをご覧ください。

夏はビール、冬はホットコーヒーに対応! タイガー真空断熱炭酸ボトルの新モデル発売

タイガー魔法瓶は、「真空断熱炭酸ボトル MKB-T036/T048/T060」を8月10日に発売します。

 

2022年1月に発売した真空断熱炭酸ボトル MTA-T型は、「2022年日経優秀製品・サービス賞」最優秀賞など、発売から1年で合計9つの賞を受賞し、高い評価を獲得。新発売となる真空断熱炭酸ボトル MKB-T036/T048/T060は、飲み口形状を変更することで、新たに保温にも対応しました。暑い夏は冷たいドリンクやビール、ハイボールを入れられ、寒い冬はホットコーヒーなどの温かいドリンクを入れて、1年中使用できます。

 

また、MTA-T型(0.5L/0.8L/1.2L/1.5L)は、スポーツ観戦やアウトドアシーンで活躍する大容量中心のサイズ展開で、MKB-T型は、日常生活で使いやすい0.36L/0.48L/0.6Lの3サイズを用意。オフィスや学校、ちょっとしたお出かけ時に手軽に持ち運べます。

 

最も容量の多いMKB-T060は保温効力が6時間で71度以上(室温20度±2度で製品に熱湯を満たし、縦置き時で湯温が95度±1度のときから放置した場合)。保冷効力は6時間で7度以下(室温20度±2度で製品に冷水を満たし、縦置き時で水温が4度±1度のときから放置した場合)です。

 

それぞれの希望小売価格(税込)は以下のとおり。

 

真空断熱炭酸ボトル MKB-T036: 0.36L・8250円
真空断熱炭酸ボトル MKB-T048 :0.48L・8800円
真空断熱炭酸ボトル MKB-T060:0.6L・ 9350円

ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023×タイガー魔法瓶 コラボ真空断熱炭酸ボトルでフェスをもっと楽しもう!

千葉市蘇我スポーツ公園で開催される「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」にて、「RIJF2023×タイガー コラボ真空断熱炭酸ボトル」が数量限定で販売されます。それにともない、7月4日から「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」オフィシャルグッズ事前予約専用サイトで、事前予約受注が開始されました。

 

タイガー魔法瓶の真空断熱炭酸ボトルは、名前のとおり炭酸飲料を入れられ、飲み物の冷たさを長時間キープし、快適に水分補給できます。また、ビールやハイボールをはじめ、アルコール飲料にも対応しています。さらに、ストラップが付いており、会場内での持ち運びがしやすいのも魅力。

 

コラボ商品は、オフィシャルグッズ事前予約専用サイトで予約し、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2023」開催期間中の会場で受け取りとなります。また、数量限定販売のため、売り切れ次第、販売終了です。購入すると、本ボトル専用の「底ブーツ」がプレゼントされます。

 

容量は0.5Lで、カラバリはイーグレットホワイト、レイクブルーの2色展開。ボトルは保冷専用です。

「俺のドリップは何て未熟なんだ…」タイガーの斬新コーヒーマシン「サイフォニスタ」を使って痛感

今年の2月にタイガー魔法瓶が新発売したコーヒーマシン「Siphonysta(サイフォニスタ)」をご存知でしょうか。こちら、デザインからして既存のコーヒーメーカーとは一線を画すプロダクトで、気になっている人は多いと思います。

 

そこそこコーヒー好きの筆者もそのひとり。特に、サイフォン式(後述)はほぼ未知の領域なので好奇心がそそられます。メーカーに問い合わせたところ、「でしたら使ってみません?」とのことで、いろいろと試してみました。

↑「サイフォニスタ」ADS-A020。直販価格6万6000円(税込)というアッパーな価格からも自信がうかがえます。色はオニキスブラックのみ

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

1種の豆で10通りの味わいを楽しめる

まずは本機の特徴とともに、サイフォン式について解説します。タイガー魔法瓶はこれまでも数々のコーヒーマシンを世に送り出してきましたが、ほとんどがドリップ式でした。新作「サイフォニスタ」は名称から連想できるようにサイフォン式であり、気合いの入り方が違います。それはひょっとすると、同社が今年創立100周年を迎えるからかもしれません。

 

ドリップ式というのは日本では最も主流の淹れ方で、コーヒー豆にお湯を落として抽出する方式です。そして今回のサイフォン式というのは、フラスコ内の水を沸騰させ、気圧変化によってコーヒーを抽出する淹れ方のこと。

↑こちらがサイフォン式コーヒーの一例。以前取材した丸山珈琲にて

 

味の特徴は、例えばドリップ式に比べると、サイフォン式は高温抽出かつ撹拌(かくはん)を加えるため豆本来の魅力をより楽しめる傾向があります。また、ポコポコと沸く音が心地よく、コーヒーがシリンダーに少しずつ溜まっていくライブ感も特徴です。

 

そういったサイフォン式の魅力を、コーヒーマシンに落とし込んだのが「サイフォニスタ」。サイフォン式のコーヒーマシンは世界初ではありませんが、ここまでスタイリッシュなデザインはなかったといっていいでしょう。

↑サイズは、幅31.3×奥行き23.9×高さ36.6cm。変形A4サイズのGetNaviと比べるとこの感じです。また重さは約5kgと、そこそこありました

 

機能面の特徴も多岐にわたり、特にコアとなるのがスチーム技術と熱制御技術を融合させた独自の抽出システム。そして、抽出過程で温度を切り替えて雑味をクリアにしつつコーヒー豆本来の風味を引き出す、「Dual Temp(2段階温度抽出)モード」を搭載していること。このほか酸味と苦味、薄めと濃いめを各3段階ずつ好みで設定できる9通りの味調整があるので、1種類の豆で10通りの味わいを楽しめます。

↑モードを選ぶボタンは普段は消えており、シリンダーユニットを本体にセットしロックをかけるとモードボタンが点灯する仕様。文字盤は「Bitter」「Acidic(酸味)」「Light」「Strong」「Dual Temp」とすべて英語ですが、視認性よりデザイン性重視の筆者は大歓迎

 

シリンダーユニットにも技術が凝縮されており、それらはパーツの構造からみても明らか。こちらは水を入れる「上シリンダー」とコーヒー粉を入れる「下シリンダー」、そして上下シリンダーを固定する「ジョイント」からなり、これらをガチャッと一体化させて本体にセットする仕様となっています。

↑シリンダーユニットのほか、計量スプーンなども付いてきます。なお、ユニットは単独でも自立しますが、より安定させるためにシリンダースタンド(左端のステンレスパーツ)もあります

 

さながらコーヒーの噴水だ!

ここからは、実際に「サイフォニスタ」でコーヒーを淹れた感想をレポートしていきましょう。まずは「Dual Temp」モードで試しました。こちらはコーヒー豆本来の風味を引き出すという特性上、スペシャルティコーヒーを使うとよりポテンシャルが発揮されるとのことで、有名なスペシャルティコーヒーの浅煎り豆を挽きたてで用意しました。

↑東京・調布に焙煎所がある「猿田彦珈琲」から、酸味がフルーティで繊細な味の浅煎り豆をセレクト。電動ミルで挽くと、それだけで目覚めるような香りがさらに広がります

 

「サイフォニスタ」へのセッティングは、まず挽いた豆(コーヒー粉)を「下シリンダー」へ投入。計量スプーン1杯でコーヒー1杯ぶんとなり、本機では最大2杯ぶんまで作れます。

↑まずは1杯ぶんでトライ。「下シリンダー」にはフィルターと揚水パイプがセットされており(着脱可能)、パイプに入らないようにコーヒー粉を入れます

 

そして「上シリンダー」には水を入れます。こちらも目盛りが付いているのでわかりやすく、1杯ぶんの位置まで入れればOK。前述したように「ユニット」を介して上下のシリンダーをドッキングし、このシリンダーユニットを「サイフォニスタ」にセットして準備完了です。

↑シリンダーユニットをセットするとこのような感じ。水とコーヒー粉はそれぞれ1杯ぶんです

 

電源を入れると前述したようにランプが点くので、「Dual Temp」モードで「Start|Stop」ボタンをプッシュ。すると「フォーン」という音とともに動作がはじまります。その音はそこまで大きくもなく、このあと熱湯が流れてコーヒーの噴出もありましたが、特に気になりませんでした。

↑まずスチームが「下シリンダー」のコーヒー粉を蒸らし、その後注湯により浸漬して撹拌されます

 

浸漬と撹拌のあとは、減圧とともに「上シリンダー」への噴き上げ工程へ。最初はちょろちょろと噴出していたものが次第に強くなり、やがて噴水のように噴き出してきます。

↑エンターテインメント性は抜群。見ているだけでも楽しいです

 

抽出し終わると「ピーピーピー」と音が鳴って完成。本体の右側にあるレバーを手前に引くことでコーヒーが出るのですが、これがちょっと豆を搾るような感覚で心地いいです。

↑ちょうどモードボタン群の裏側に小さな穴があり、抽出レバーを引くことでそこからコーヒーが注がれます

 

「家にいながら店の味」とはまさにこのこと!

そしていよいよテイスティング。スペシャルティコーヒーの豆だからというのも大きいですが、果実味を伴う華やかな香りと酸味の爽やかな味わいがたまりません! お店のおいしさと遜色ないレベルで、いままで自分のハンドドリップがどれだけ未熟でヘタだったのかを思い知らされました。

↑干しぶどうのような熟したベリーフレーバーや、グレープフルーツを思わせるビターな柑橘感も。まさか家でこの味が堪能できるとは!

 

繊細な浅煎りをこれだけおいしく楽しめるなら、中深煎りも絶品だろうと思い、よりビターな豆でも試してみました。使ったのは同じ「猿田彦珈琲」でも、苦みやコクがしっかりしたタイプです。

↑モードは、酸⇔苦は「Acidic」、薄⇔濃は「Light」をセレクト

 

ともに、あえて中深煎り豆の特性とは逆のライトなモードを選びましたが、違和感はなく、豆の個性と絶妙な酸味がしっかり調和されたおいしさです。こうして9段階(「Dual Temp」を含まず)から選べるのは、豆の個性を様々な側面から楽しみたいコーヒー好きにとって、たまらない機能ではないでしょうか。

↑ビターテイストなコーヒーをすっきりゴクッと楽しむために、酸味を効かせた軽めのモードで淹れるのもアリ。シーンや気分に応じて使い分けられるのはうれしいです

 

このあと、最もビターでストロングなモードでも試しましたが、こちらはやはり重厚なコクと深みがしっかり出た味わいに。ミルクで割ってもおいしいと思いましたが、さすがにエスプレッソのように濃密でとろみのある味にはなりません。エスプレッソはやはりエスプレッソマシンに軍配が上がりますが、ドリップ系のコーヒーと比べるなら、「サイフォニスタ」で極めてハイクオリティな一杯が楽しめると思います。

↑唯一無二のお洒落なデザインと、優雅なライブ感が満喫できました! 6万6000円でも、そう高くはないのかもしれません

 

最後に、お手入れについて。パーツは多いですが毎回洗うのはシリンダーユニットのみで、洗浄自体は大変ではありません。「下シリンダー」のコーヒーかすを取り除くのは紙ごと捨てられるペーパードリップ派からしたら手間ですが、コーヒー好きであればその手間すら愛しいはず。

↑シリンダーユニットの各パーツは、丸洗いできます

 

なお、本機は2杯までしか抽出できませんし、保温が大得意なタイガー魔法瓶にもかかわらず、保温機能はありません。しかしこれは、時間経過による酸化を嫌うコーヒー好きに向けているからでしょう。愛好家は常に淹れたてを飲みたいので、2杯でも十分という判断だと思います。いろいろな意味で振り切ったコーヒーマシン「サイフォニスタ」。まさにコーヒー愛好家が待ち望んだモデルと言えるでしょう。

常識を覆す大火力。タイガー魔法瓶100年の技術を結集した「土鍋ご泡火炊き」最上位モデル登場

タイガー魔法瓶は、100周年を記念して新・フラッグシップモデル「土鍋ご泡火(ほうび)炊き  JRX-T100/060」を、7月21日(金)に発売します。

 

タイガー魔法瓶は創業以来100年もの間、「熱コントロール技術」を軸に、ごはんを炊くのに最も重要な「温度」に向き合ってきたとのこと。その長い歴史を経て、たどり着いた答えが「ご泡火炊き」。土鍋の大火力と泡立ちにより、深い甘みと弾けるような粒立ちを実現したといいます。

 

新・フラッグシップモデル「JRX型」は、新構造IHコイル「300℃ WレイヤーIH」構造を採用しました。タイガー史上最高温度の約300度で、これまでの炊飯器の常識を覆すような大火力を実現。これにより、お米ひと粒ずつの甘味を引き出すそうです。

 

ほかにも、コシヒカリを産地ごとに炊きわける「産地炊き」や、アプリ連携で外出先から炊飯予約時間を変更できる機能を新搭載。

 

最大消費電力は1080W、最大炊飯容量は5.5合炊き。また本体サイズは約幅282×奥行き366×高さ219mm、重さは約7.5kgです。

 

高級炊飯器で作る「TKG」はやっぱり至高だった! こだわりの卵・醤油を使った食べまくり試食会【番外編その2】

炊き立てのごはんをどのおかずで食べたら最高か? これは意見が分かれるところだと思います。しかし、「TKG(=卵かけごはん)が至高!」という方も多いのではないでしょうか?

 

というわけで今回は、高級炊飯器検証企画の番外編として、象印、タイガー、東芝、パナソニック、日立、三菱電機の6メーカーの最上位機種でごはんを炊き、こだわりの卵&こだわりの醤油で卵かけごはんを作ってみました! いつも食べている普通の卵かけごはんがどのくらい変わるのか? そして、どの炊飯器が卵かけごはんに一番適しているのか……? 炊飯器のレビューで定評がある家電ライター・平島憲一郎さんと編集スタッフが実食し、ざっくばらんにディスカッションしていきます!

↑今回調査した6モデル。手前左から、日立「IHジャー炊飯器ふっくら御膳 RZ-W100FM」、東芝「真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT」、タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」、後列左から、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」、パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101」、象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」

 

↑今回は、家電評論家の平島憲一郎さん(右から2番目)に加え、編集プロダクション・クレアのメンバーとGetNavi web家電担当の小林史於(右端)が炊飯器を調査

 

↑高級炊飯器で炊いたごはんでTKGを作ったら一体どんな味になるのか…?

 

高級炊飯器を使って“夢のような”卵かけごはん

小林 せっかく最高級炊飯器6モデルでごはんを炊いたのだから、卵かけごはんにして食べ比べてみようという企画です。用意したのは、JAが卵かけごはんのために何年もかけて開発したという卵「とくたま」と、日本たまごかけごはん研究所から発売されている同研究所の公式醤油。つまり、醤油も卵も、そして炊飯器も最高のものなのです!

楠本 これは楽しみですね! ちなみに、公式醤油っておいくらなんですか?

小林 1本1100円(税込)です!

楠本 醤油にしては値が張りますね!

↑卵かけごはんのために開発された「とくたま」(税込257円)と、「日本たまごかけごはん研究所 公式醤油」(税込1100円)、高級炊飯器で炊いたごはんと夢のコラボレーションが実現!

 

↑味と香りのベースとなる飼料原料の黄金比は、味覚の専門家117名が審査し、たどりついたという。黄身の色、コク、粘り気にこだわった弾力のある卵となっている

 

最高の卵かけごはんを堪能したメンバーの感想は?

↑真っ白なごはんに鮮やかな黄身、こはく色の醤油が注がれる…そのシーンには神々しさすら感じる

 

小林 6メーカーそれぞれの炊き立てのごはんで、卵かけごはんを食べていただきました! まずは全体として最高の卵かけごはんはどうだったか? 感想を聞きたいと思います。

大島 やっぱり違いますね。普通の醤油で食べるよりも断然旨みが強かったです!

平島 醤油の濃さが絶妙ですよね。普通の醤油だと濃すぎるからでしょうか。うちの田舎は九州で、卵かけごはんには九州の醤油を使うんです。味の方向性は割と似てますが、グレードが3段、4段違った(笑)。

小林 醤油が好評ですが、卵もさすがですよね。

平島 ええ、「とくたま」の黄身の濃さがすごい。醤油と卵が良すぎるんで、ごはんの味の判断が非常に難しいですね(笑)。

楠本 私、卵を割る前はもうちょっと黄身が大きいのかなって思っていたんです。でもちっちゃめでした。見た目より味ですね。おいしゅうございました。

大島 以前、別ブランドの卵かけごはん専用卵を食べたときはやや期待外れでしたが、それに比べると濃くて美味しかったです!

↑たまごの混ぜ方をひとつとっても、会話が弾むTKG。チームビルディングにいいかも!?

メーカーごとに卵かけごはんの違いは出るか?

小林 それでは、各メーカーの炊き立てごはんで作った卵かけごはんの特徴を語っていただきましょう!

平島 いや、これね、醤油と卵の味が鮮烈で、ごはんの味までたどり着けない印象!(笑)これをブラインドテストしたら味の違いは判別できないかもしれません。ただし、そのぶん食感の違いがより際立つようになったのは面白かった。タイガーと日立は割と粒に弾力がある気がしました。一方で象印は柔らかめの印象です。パナソニックは弾力があって粒立ちも感じられる

平島 あと、三菱のごはんは比較的小粒に炊き上がるじゃないですか。それが功を奏して、卵かけごはんにすると粒立ちが良く感じられて美味しかったです。三菱はほかの炊飯器と違って圧力をかけずに炊くので、さっぱりしているのも卵かけごはんにはプラスですね。

小林 私は東芝が美味しかったです。みずみずしさがあって、卵かけごはんが本当にするする入ってくる!

楠本 私は「美味しい卵かけごはん=旅館の朝食」って考えると、三菱が安心の旅館の味と思いました。あと、東芝は一粒一粒に溶き卵がコーティングされたのに対して、日立はそこまでコーティングされないイメージ。日立は「外硬内軟」の炊き上がりを打ち出しているので、そのせいかな、と思いました。個人的には、実家でも使っていた象印がなじみがあって好きです(笑)。

大島 私も象印の卵かけごはんが好きでした。柔らかめだけど粒がパラッとした感じもあって、卵の味に負けていない気がします。

野田 私は象印と日立が好み。パナソニックは卵かけごはんより、ふつうのごはんのほうが美味しく感じますね。粘りがあるごはんだと、生卵はそこまで合わないのかも。

平島 ごはんの一粒一粒の弾力やもちもち感で、卵かけごはんの印象が変わるのかもしれませんね。

小林 なるほど、今回はごはん粒のかたまりで戦うチーム戦じゃなくて、一粒一粒の個人戦になったと。そうすると、ほどよいボリューム感があるモデルを好む人が多くなるのかもしれませんね。

 

最上位機種で作った卵かけごはんは普段とどう違う?

小林 それでは、今回の至高の卵かけごはん、普段食べている卵かけごはんとはどのくらい差があったのか、わかりやすくたとえで説明して下さい!

平島 ……かなり難しいお題ですね(笑)。

↑差をたとえるって一体……。思わぬ無茶振りに、またもや困惑する平島さん

 

楠本 私は普段、卵かけごはんを食べるときは早く出かけたいときなんですね。冷凍ごはんをチンして卵をかけるだけの最速の適当ごはん。それが、今回は完全なる「ごちそう」になりました!

野田 そうそう。たとえるなら、今まで食べていた卵かけごはんはゴザで食べるものでした(笑)。今日の卵かけごはんは、畳職人が作ってくれた真新しい畳の上に正座して食べるようなものです(笑)。

大島 私はテーブルから余計なものは全部どかして、テレビもなくして、自分の好きなお皿で集中して食べたくなりました。

平島 わかります! それと、卵かけごはんってお茶碗と箸でかきこむイメージが強いですけど、それだと早く食べ終わってもったいないから、お気に入りのレンゲやスプーンで少しずつ楽しみながら食べたい。

↑あまりの旨さに箸が止まらない小林(左端)

 

小林 僕は炊き立てのときによく卵かけごはんにして食べるんですが、その喜びの質と量が爆上がりする感じです(笑)。なんだか、ブランドもののコートを羽織るときと似ていますね。触れるたび、味わうたびに自然とテンションが上がる――そうした積み重ねが、人生を楽しむコツなんじゃないかな?……って、ブランドもののコート、羽織ったときありませんが(笑)。まあ、「人生を豊かにする体験」ってことです。では最後に平島さん、高級炊飯器で炊いたごはんを卵かけごはんにする意義ってなんでしょうか?

平島 卵かけごはんって、シンプルなのに奥がものすごく深いですよね。醤油や卵にこだわるんだったら、やっぱりお米にもこだわって、そしてお米のポテンシャルを最大限に高める炊飯器にもこだわったほうがいい。これが「味を追求する」っていうことだと思うんですよ。いろいろな卵や醤油を試してみるのも楽しいし、お米の銘柄を変えてみるのもアリだと思います。高級炊飯器はお米の銘柄に合った炊き方をしてくれる機能が備わっているものが多いので、ぜひ卵かけごはんの探究にも使ってみてください。

小林 確かに、炊き分け機能が多い高級炊飯器なら、いろいろ試してみるのも楽しそうです。みなさん、様々なご意見ありがとうございました!

高級炊飯器6モデルで「新米」を炊こう! 味の特徴を「新入社員」に例えてみたら

今回は高級炊飯器検証企画の番外編。この季節の楽しみといえば、ピカピカつやつや、みずみずしい新米! この新米を高級炊飯器で炊いたら、香り、味、食感はどうなるのでしょうか? 象印、タイガー、東芝、パナソニック、日立、三菱電機の6メーカーの最上位機種でコシヒカリの新米を炊いて実食しました。

 

実食後は、炊飯器のレビューには定評がある家電ライター・平島憲一郎さんを中心に、編集スタッフを交えてざっくばらんにディスカッション。それぞれの機種で炊かれた新米の特徴に迫っていきます!

↑今回調査した6モデル。手前左から、日立「IHジャー炊飯器ふっくら御膳 RZ-W100FM」、東芝「真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT」、タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」、後列左から、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」、パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101」、象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」

 

↑今回は、家電評論家の平島憲一郎さん(右から2番目)に加え、編集プロダクション・クレアのメンバーとGetNavi web家電担当の小林史於(右端)が炊飯器を調査

 

まずは新米の収穫を祝う儀式から

小林 さて、今回は番外編。高級炊飯器6モデルで新米を炊き、それぞれの炊き上がりや味の特徴をチェックしてディスカッションしていく企画です。まずは、みなさんの新米のイメージを教えて下さい!

クレア楠本 実は、家族が2人なので新米の季節になったからといってもすぐに買い替えることはできないんですよね。なので、これは贅沢な企画です。

平島 僕は果物や野菜の旬のように、新米の季節になると楽しみなんですよ。お米としては食べた瞬間に感じるみずみずしい香りと味がたまらない。食感はふっくら柔らか、かつ弾力があるイメージですね。

小林 私も新米と聞くとテンションが上がるタイプです(笑)。それでは炊き上がってきたので食べましょう! 2022年の新米の収穫を祝って、乾杯……ならぬ、乾椀(かんわん)!!

困惑する一同 え!? かん……わん……?

↑戸惑いつつも、”乾椀(かんわん)”を行う一同。 乾杯にかわる新たな音頭 となるか……!?

 

同じ新米でもメーカーごとに味も食感も全然違う!

小林 では、6メーカーの試食が終わりました。あなたの思う“最高の新米ごはん”に一番近かった機種はどれかを挙げていただきたいと思います!

クレア大島 私は東芝でした! ツヤがあってキレイに炊き上がっていて、これぞ新米という美しい見た目に惹かれました。

小林 確かに新米といえばまずは見た目のツヤツヤ感がいいですよね。

↑東芝「真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT」で炊いた新米

 

クレア野田 私はタイガーですね。新鮮さ、フレッシュさがあって、新米ならではのみずみずしさを一番感じました。

平島 僕もタイガーと象印は、新米を炊いた際に、炊飯器としての実力がブーストされたような錯覚を覚えました。両方とも炊飯器メーカーとして歴史があって、その蓄積がいかんなく発揮された感があります。

小林 新米の水分の多さを上手く活かして炊き上げている感じがしますね。

↑タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」 で炊いた新米

 

↑象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」で炊いたみずみずしさが引き立つ新米

 

平島 それから、日立は炊き上がりの食感に独特な個性があり、それが新米の美味しさに上乗せされた印象。東芝は粒感が新米だとより際立った一方、みずみずしさに関しては新米であることの“上乗せ”が他のモデルより控えめだったと感じました。逆に言うと普通のお米でも新米並みのみずみずしさを引き出せるということですけど。

小林 6メーカーのうち日立だけは、新米でもいつもの水加減で悩まず炊ける「極上新米」コースが今回のモデルで新設されています

平島 普通の水加減では柔らかい炊き上がりになる新米も、日立ならではの「外硬内軟」に炊き上げる炊飯技術とプログラミングが素晴らしいです。

↑日立「IHジャー炊飯器ふっくら御膳RZ-W100FM」で炊いた新米

 

小林 パナソニックと三菱はいかがでしたか?

平島 パナソニックは炊飯器のふたを開けた瞬間、濃厚な香りをもっとも強く感じました。新米の甘く香ばしい香りを存分に堪能できますね。粒立ち、弾力も十分です。三菱は、今回試したモデルのなかではもちもち感は控えめ。甘みに関しては、ごはんを食べ進めるほどに増していく印象でした。通常のお米との差はそこまで感じなかったです。

↑パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101」で炊いた新米

 

↑三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」で炊いた新米

 

【新米を試食したポイント】

東芝は、新米らしいツヤがあってキレイな炊き上がり。新米だと粒感がより際立っていた。
タイガーと象印は、新米を炊くと魅力がブーストされる。新米の水分の多さを上手く活かしている印象。
日立は炊き上がりの食感に独特な個性あり。新米でも「外硬内軟」に炊き上がる。
パナソニックは新米の甘く香ばしい香りが堪能できる。粒立ち、弾力も十分。
三菱はもちもち感は控えめ。甘みはごはんを食べ進めるほどに増していく印象。

 

各メーカーの新米ごはんを新米社員に擬人化してみよう!

小林 さて、ここからはちょっと趣向を変えていきましょう。各メーカーの新米ごはんの味を、新入社員にたとえて炊飯器の特徴を語っていただきたいと思います! そう、新米だけに!

クレア野田 かなりの無茶振りですね(苦笑)。

↑無茶振りのお題に唖然とする平島氏

 

小林 では、僭越ながら言い出した僕から。たとえばパナソニックは、すごくハリや粘りがあって、気合の入ったガッツある新米社員かなと思いました。ミスをしてもめげずに、気がついたら出世している、みたいな(笑)。

クレア楠本 あ、そういう感じなんですね。それならタイガーで炊いた新米は、白くて美しく、フレッシュだったので、大学でもアイドル的な存在だった新米社員ですね(笑)。みんなとはちょっと外見も違うのよ、みたいな。でも、みずみずしくて憎めない。

クレア大島 そうすると三菱で炊いた新米は、非加圧で炊かれたやさしい味なので、マイペースでガツガツしてない現代っ子でしょうか。周りから揉まれてもやんわりかわす。でもちゃんと優秀という社員ですね。

平島 日立は結構トガってますよね。すでに学生時代からガンガン起業していたタイプ(笑)。ちなみに日立の炊飯器って、これまではそこまで評価が高くなかったんですよ。でも、京都の老舗米屋にならった「外硬内軟」をコンセプトにした頃から実力と評価が上がってきている。そういう意味では時流に乗った大型新人のイメージがあります(笑)。

小林 東芝はどうでしょう?

平島 東芝は今年の新モデルで新しい方向性を打ち出してきました。各地域の水の硬度に合わせてごはんの炊き上がりを調整するというこだわり。個性があってほかとは違う。

小林 「一芸入社」みたいな感じですかね(笑)。スペシャリストとして社内で一目置かれる存在に育ちそう。ごはんは食感と味わいのバランスが絶妙で、表面はぬめっとした独特の質感。かなり私の好みでした。

↑試食しながら、誰の得にもならない顔芸を披露するGetNavi webの小林

 

平島 一方で、象印は由緒正しい家の御曹司、といったところでしょうか。家庭の教育をしっかり受けていて、伝統の味を受け継いでいる新米社員、というイメージです。

小林 同じ新米でも、メーカーごとに炊き方が違い、味や食感はさまざまでした。これは新米社員をどう育てるか、企業ごとに社風が違うのと同じこと。みなさんもどの新米社員だったら一緒に働きたいか、長くお付き合いしたいかを、じっくり考えて炊飯器を選びましょう!

 

【新米を新入社員に例えてみたら】

パナソニックは十分なハリと粘りがあり、気合の入ったガッツある新米社員を思わせる。ミスをしてもめげずに、気がついたら出世していそう。
タイガーは白くて美しく、フレッシュな見た目から、大学でもアイドル的な存在だった新米社員。でも、みずみずしいので憎めない。
三菱は非加圧で炊かれたやさしい味なので、マイペースな現代っ子のイメージ。仕事は優秀で、周囲のムチャ振りはやんわりかわす。
日立は学生時代から起業していたトガったタイプ。新コンセプトを掲げて躍進する様から、時流に乗った大型新人を思わせる。
東芝は「水の硬度」に対応する他社にはない個性を持つことから、「一芸入社」のイメージ。社内で一目置かれる存在に育ちそう。
象印は、由緒正しい家の御曹司のイメージ。家庭の教育をしっかり受けていて、伝統の味を受け継いでいる。

 

主要6メーカーの高級炊飯器(2021-22モデル)を食べ比べ!「最上位」「早炊き」「冷凍」の3パターンで徹底チェックした結論

新米の季節が到来し、主要メーカーの高級炊飯器が出揃いました。内釜の素材や機能にこだわった10万円を超えるものもあるだけに、しっかりと各モデルの特徴をつかんで、自分に合った炊飯器を購入したいところです。

 

そこで炊飯器のレビューに定評のある家電ライター・平島憲一郎さんを監修に迎え、全6メーカーの最上位機種をGetNavi webが徹底的に調査しました! 果たして炊飯器ごとにごはんの味と食感はどのくらい違うのでしょうか?

↑今回調査した6モデル。手前左から、日立「IHジャー炊飯器ふっくら御膳 RZ-W100FM」、東芝「真空圧力IHジャー炊飯器炎匠炊き RC-10ZWT」、タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器 炊きたて土鍋ご泡火炊きJPL-S100」、後列左から、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」、パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101」、象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」

 

↑今回は、家電ライターの平島憲一郎さん(右から2番目)に加え、編集プロダクション・クレアのメンバーとGetNavi web家電担当の小林史於(右端)が炊飯器を調査

 

 

【今回テストした6機種はコチラ】

エントリーその1 立体的な対流でお米の美味しさを引き出す!

象印マホービン  圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10

実売価格11万4640円(税込)

かまど炊きをヒントにした激しい対流が特徴の「炎舞炊き」。2022年モデルは縦・横・斜めの対流を実現した「3DローテーションIH構造」へ進化。冷凍ごはんメニューは1.3気圧の高圧力をかけることで、解凍しても美味しいごはんが食べられます。15通りの炊き分けが可能な「炊き分けセレクト」とアンケートに答えて好みの食感に近づける「わが家炊き」搭載で、多様な好みに対応。

 

エントリーその2 土鍋にしかできない理想の炊きワザを実現!

タイガー魔法瓶 土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて>土鍋ご泡火(ほうび)炊き JPL-S100

実売価格12万1000円(税込)

内釜には本物の土で作られた蓄熱性の高い「本土鍋」を使用し、最高温度約280度の高火力でごはんの甘みを引き出します。2022年モデルは最大火力を理想的な時間まで延長する新技術「連続ノンストップ加熱」を搭載。「銘柄巧み炊きわけ」は70銘柄に対応しています。

 

エントリーその3 水の硬度に合わせてお米を炊き分け

東芝 真空圧力IHジャー炊飯器 炎 匠炊き RC-10ZWT

実売価格11万9000円(税込)

大火力と多段階火力調節により、ふっくらとした甘みのあるごはんに炊き上げる「炎 匠炊き(ほのおたくみだき)」の2022年モデル。日本初となる、水の硬度に合わせてお米の粘りとかたさを調節する「水硬度炊き分け」を搭載。熱対流の回転方向を切り替える独自の加熱方式も採用されています。

 

エントリーその4 高温スチームでお米の芯まで熱を浸透

パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

実売価格9万7900円(税込)

2021年発売のハイエンドモデル。お米の状態を見極め、大火力IH、可変圧力、最高250℃の高温スチームの3要素を自動でコントロールして炊き分けができるほか、爆発的な沸騰力でムラなく加熱する「おどり炊き」により、お米一粒一粒の旨みを引き出して炊き上げます。アプリ「キッチンポケット」と連携し、米の出来栄えに合わせて炊き方をアップデートする機能も搭載。

 

エントリーその5 京都の老舗米店が理想とする炊き上がりを実現

日立 IHジャー炊飯器 ふっくら御膳 RZ-W100FM

実売価格7万2850円(税込)

京都の老舗米店「八代目儀兵衛」が理想とする「外硬内軟(がいこうないなん)」の炊き上がりを実現した日立の「ふっくら御膳」。2022年モデルは、新米もいつもの水加減で美味しく炊ける「極上新米」コースを新設。また「スチーム保温」は、保温時にスチームを送り込む時間を長くすることで、最大40時間ごはんをしっとり保てます。

 

エントリーその6 あえて圧力をかけず丁寧に炊き上げる

三菱電機 本炭釜 紬(つむぎ) NJ-BWD10

実売価格12万570円(税込)

あえて圧力をかけずに一粒一粒丁寧に炊き上げることにこだわった三菱電機「本炭釜」シリーズの、7年ぶりとなるフルリニューアルモデル。大火力と「新・八重全面加熱」で甘いごはんに炊き上げます。全国50銘柄の個性を引き出す専用モード「銘柄芳潤炊き」は、9通りの食感に炊き分けできます。

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調査その1 最上位炊飯モード(通常モード)のごはんの味・食感をチェック!

「調査その1」では各炊飯器の最上位モード(基本的にもっとも時間がかかる炊き方)を使用して炊飯。10kg4039円(税込)で購入した無洗米のコシヒカリ3合を炊いて実食。味と食感の違いをチェックしました。各機種ともに無洗米設定で、かたさやねばりの炊き分けは「標準」や「ふつう」を選択し、銘柄指定がある場合はコシヒカリをセレクトしています。

 

【エントリーその1】象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10

大粒に炊き上がったごはんは甘くてもちもち!

↑象印のNW-FA10の「熟成」で炊飯。じっくり時間をかけて米の旨みを引き出す。 炊き上がりまで実測で70分。ちなみに、象印によると「熟成」モードはじっくりと時間をかける炊飯モードで、甘みは出るが食感は柔らかめに仕上がる。バランスの取れたごはんを炊く場合は、「炊き分けセレクト」の「かたさ」「粘り」が「標準」のモードが推奨とのこと

 

監修の家電ライター・平島さんは炊き上がりを見て、「しっかり膨らんだ大きな粒」に感心。試食では「もちもちと柔らかさが両立した食感」をポイントに挙げていました。

もちもちとしながらも柔らかい食感ですね。最初はそんなに甘みが来ないんですけど、噛めば噛むほど甘みが増していく。どんどん食べてしまう美味しさがあります。なのに後味は比較的すっきりでキレが良い。味・食感ともオールラウンドにどんなおかずにも合うと思います。幅広い世代に喜ばれそう」(平島)

このほか試食に参加したスタッフからは、「お米がとても甘く感じられました」(クレア大島)、「見た目からして大粒で、口のなかに入れると粒立ちを感じます。私の実家も象印だったので、おなじみのほっとできる味ですね」(クレア楠本)といった声が上がっていました。

↑象印の炊飯器は最高1.3気圧の高圧力をかけてお米の含水率を高めているため、見た目が大粒になる傾向がある

 

【エントリーその2】タイガー魔法瓶 土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火(ほうび)炊き JPL-S100

土鍋ならではの香りと味わいを堪能できる!

↑白米モード「炊きわけ」は、おこげの濃さとごはんのねばりを調整できる。「火かげん中」「炊きわけ標準」設定で銘柄指定をして炊き上がるまで、実測で53分かかった

 

「土鍋で炊いているだけあって、タイガーらしい香ばしい甘い香りが新モデルでも感じられた」という平島さん。弾力と甘みが強いのも特徴だそうです。

「タイガーは土鍋で炊いていることもあって、昔からおこげが得意なんですよ。今回のモデルも、普通に炊いてもほんのりとおこげの香りがする香ばしい甘いごはんでした。ごはんの見た目は、白さがすごく感じられますね。弾力の強い食感で、甘くて後口が残ります。お肉系や洋食に合いそうな存在感のあるごはんですね」(平島)

このほか試食に参加したスタッフからは、「炊き上がりはねばりを感じます」(小林史於)、「ごはんに弾力がありますね」(クレア楠本)といった声も上がっていました。

↑白さが際立つ炊き上がり。「萬古焼」で知られる三重県四日市市で製造された土鍋により、甘さと香りが引き出されていた

 

【エントリーその3】東芝 真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT

水へのこだわりが生む旨みとみずみずしさ

↑RC-10ZWTの最上位モード「かまど名人」は、「かたさ」が5段階から選べるほか、地域指定をすれば、住んでいる場所の水の硬度に合う炊き方をしてくれる。炊き上がりまで実測で43分

 

「炊き立て時の香りは控えめだが、みずみずしさがある」と平島さん。口に入れてもやはり旨みとみずみずしさがあり、「思わずトウモロコシを思い浮かべた」という感想が印象的でした。

香りにみずみずしさを感じられますね。ごはんの味の面では、甘みとともに旨みがあり、みずみずしさやジューシーさも感じられました。その点、いい意味で”野菜感”があって、なんとなくトウモロコシを連想させますね。独特な味わいではあるものの、これはこれで一般受けしそう。好きになる人も多いのではないでしょうか」(平島)

このほかスタッフからは、「粒立ちがよくて弾力がある。ごはんの周囲に薄い粘りの膜をまとったような、独特の食感が好みです」(小林史於)、「舌の先でぱらっとほどける感じ」(クレア楠本)、「鮭とすごく合いそう! おにぎりにしてみたいですね」(クレア大島)との声が上がっていました。

↑粒が崩れず、ツヤツヤと光っているのが印象的。みずみずしく米本来の甘さと旨みを引き出した炊き上がりとなった

 

【エントリーその4】パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

甘すぎず米本来の旨みが出た炊き上がり

↑SR-VSX101の最上位モード「銀シャリ」は、3種類の硬さが選べる。炊き上がりまでは実測で48分

 

監修の平島さんは、「甘すぎずしっかり米本来の旨みが感じられる」という点を評価していました。独特の食感も特徴だそうです。

「炊き立てごはんのオーソドックスな香り。甘みもしっかりありますが、甘すぎず、米本来の旨みもしっかり出ています。炊き上がりのお米は白さと透明感がありますね。食感は柔らかめですが、口のなかでハラハラとほぐれたあとに一粒一粒のもっちり感が感じられました」(平島)

このほかスタッフからは、「ハラリとしている感じで粒立ちがいい。冷やし茶漬けに合いそう」(クレア楠本)、「卵かけごはんやカレーにも合いそうですね」(クレア小林有紀)といった声がありました。

↑高温スチームでお米の旨みが引き出されたごはんは、白さと透明感があって見た目も良し。粒立ちがよくほぐれる食感も好評

 

【エントリーその5】日立 IHジャー炊飯器ふっくら御膳 RZ-W100FM

京都の老舗にならったバランスの取れたごはん

↑RZ-W100FMの最上位モード「極上」で炊飯。食感は「ふつう」に設定した。炊き上がりまで実測51分

 

京都の老舗米店・八代目儀兵衛の理想の食感「外硬内軟」を再現したごはんというだけあって、独特の食感に対する驚きの声が上がりました。

全体にモチモチ感とほどよい硬さがあるうえで口のなかでほぐれる、バランスの取れたごはんと感じました。最初は『甘みすっきりながら旨みがよく出ている』と思っていましたが、食べ進めるうちに口の中で甘みがどんどん増していきました。お米の味わいを引き出す炊飯器で、いろいろな銘柄のお米でおにぎりを作って食べ比べたくなりました」(平島)

このほかスタッフからは、「粒立ちの良さもありながら、ふっくらしている」(クレア大島)、「滑らかさのある食感ですね」(クレア楠本)、「口当たりがやさしい感じがします」(クレア小林有紀)といった声がありました。

↑お米の一粒一粒の形がしっかりしているのがわかる炊き上がり。京都の老舗米店・八代目儀兵衛の理想「外硬内軟」を炊飯器で再現したごはんは、ほどよい硬さが特徴

 

【エントリーその6】三菱電機 本炭釜 紬 NJ-BWD10

こだわりの非加圧で米本来の旨さを引き立てる

↑NJ-BWD10の最上位モード「銘柄芳潤炊き」は、銘柄と「ねばり」「かたさ」を指定して炊ける。炊き上がりまで実測で60分

 

炊き上がりは柔らかく、そのさっぱりした味わいを支持する声も。平島さんは、「6モデルのなかでもっともやさしいごはんだった」とのこと。

「柔らかいけどベチャッとしているわけではありません。もちもち感は控えめで、お米の香りを強く感じました。みずみずしさも際立っていましたね。これはあっさり食べられて和食と合いそうだなと。特にシニア世代が好みそうな味である一方、食べ盛りの若い人にはやや物足りなく感じられるかもしれません」(平島)

このほかスタッフからは、「想像していた以上に柔らかいですね。甘くて粘りもあります。ふりかけごはんで食べたい」(小林史於)、「柔らかいけど粒立っていますね」(クレア大島)といった声が上がりました。

↑非加圧で炊き上げられたごはんは、やや小粒で柔らかめ。ほかのモデルとはごはんに対するアプローチが違う

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調査その2 早炊きモードのごはんの味・食感をチェック!

時短したい家庭にとっては、早炊きモードはなくてはならない存在。でも、各メーカーこだわりの最上位モードに比べるとどうしても仕上がりは落ちるもの。その味と食感はいかに? 使用したお米は最上位モードと同じくコシヒカリの無洗米。同様に時間も実測しています。

 

【エントリーその1】象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10

炊き上がりのスピードは特急だが、少し食感は硬め

早炊きモードに「急速」「特急」の2種類が用意されている象印。今回はより速く炊き上がる「特急」をセレクト。炊き上がりまでは実測で20分と6モデル中で最短でした。

「香りに関しては、『熟成』モードで炊いたごはんよりいくぶん雑味を感じました。お米の膨らみも『熟成』モードではかなり大きかったんですが、今回は膨らみがやはり少ないですね。食感は硬めになってわずかに芯があり、よく言えばアルデンテ。一方、味は善戦していて甘みがしっかり出ています。20分の特急モードで、この炊き上がりなら文句は言えないですね」(平島)

このほかスタッフからは、「硬い食感ですが、味自体は満足できる」(小林史於)という声がありました。

↑最上級モードと比べると少し小粒となり、やや透明感も失われた印象

 

【エントリーその2】タイガー魔法瓶 土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火(ほうび)炊き JPL-S100

おこげの香りはなくなったが、ごはんの香りは豊か

「早炊き」モードを使用。炊飯時間は今回の6モデルのなかでは実測35分と、最長の炊き時間となりました。

「白米モード『炊き分け』ではおこげの香りが感じられたんですが、残念ながらおこげの香りはなくなってしまいましたね。ただ、香りは早炊きでも十分豊かです。さらに、甘みに爽やかさが加わった印象があって、プラスとマイナス両方のポイントがあり、別のごはんに変わった印象です」(平島)

このほかスタッフからは、「早炊きでも美味しいですね。粒立ちも感じられるし、口当たりも滑らか」(クレア楠本)という声がありました。

↑早炊きモードではおねばが出る量が控えめになるためか、白米モード<炊き分け>よりもほぐれ感があるとの感想も

 

【エントリーその3】東芝 真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT

炊き上がりにムラがあるものの、炊き立ての香りが立つ

「早炊き」モードで炊飯。炊き上がりまでは実測26分と6モデルのなかでは平均的。

「炊き立ての香りはしっかり感じられますね。ただ、やや形が崩れているお米もあり、少し炊き上がりにムラがあるなと思いました。もちもち感は控えめですが、ほどよい甘みがあって、満足感はあります。最上位モードでは『トウモロコシの味わい』と言いましたが、これは普通のごはんかな」(平島)

このほかスタッフからは、「やや水分が多く感じますね。潤っていて硬さはある程度抑えられている」(小林史於)という声もありました。

↑柔らかい炊き上がりも、少しムラが感じられる食感。最上位モードとの差は感じられる

 

【エントリーその4】パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

最上位モードに比べると少し平面的な味に

「高速」モードを使用。最上位モードと同様に圧力とスチームがかかっていて、炊飯時間は実測で28分でした。

「粒立ちがちょっと減ったなあという印象。味は奥行きがないというか平面的に感じました。時短できるとはいえ、最上位モードにあった味の独自性がなくなってしまったのは少々残念です。食感は柔らかめになり、もちもち感は多少残っています」(平島)

このほか、スタッフからは、「深い味わいというわけではないですが、普通に美味しい。20分台で炊けるならアリ」(小林史於)という声もありました。

↑ややツヤとハリが少なくなった印象。ただし、普通に食べるぶんには十分美味しいとの感想が出ていました

 

【エントリーその5】日立 IHジャー炊飯器 ふっくら御膳 RZ-W100FM

早炊きでも「外硬内軟」の食感が残っている

「快速」モードで炊飯。炊飯時間は実測で26分でした。

「ちょっと硬めの食感ながら、本機がウリにしている『外硬内軟』の食感はまだ残っていますね。ただ、甘みに関しては最上級モードではいい意味で後を引く印象だったんですが、その傾向はちょっと減っています。さっぱり目の食感なので和食には合いそうですね」(平島)

このほかスタッフからは、「粒立ちがより際立つので、雑炊やお茶漬けに合いそう」小林史於)という声もありました。

↑最上位モードで際立っていたごはんの白さと透明感は控えめに。食感に関しては好みが分かれるところ

 

【エントリーその6】三菱電機 本炭釜 紬 NJ-BWD10

特徴の柔らかさは減り、やや硬めの食感に

NJ-BWD10の早炊きモードは「うま早」「お急ぎ」の2種類。今回は「お急ぎ」を使用し、炊飯時間は実測で24分でした。

「先程はかなり柔らかい食感でしたが、これは少し硬めに感じられます。意外にも、もちっとした食感が少し強くなった気がしますね。イヤな甘さは少なく、米自体の旨みもまだまだ感じられます。みずみずしさも減りましたが、それなりにどんなおかずにも合うと思います」(平島)

このほかスタッフからは、「最上位モードと比べると、少し硬さを感じました。リゾットにするといいかも」(クレア小林有紀)という声もありました。

↑全体的に味や風味は少し落ちているものの、旨みはキープ。どの料理の邪魔もしない味に

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調査その3 冷凍モードのごはんの味・食感をチェック!

時短のため、週末など時間があるときに一気にまとめ炊きをし、冷凍保存しておく家庭も多いはず。そんなニーズを見越して、冷凍専用のモードを用意しているモデルもあります。ここでは、冷凍モードがあるものは冷凍モードで炊飯して冷凍し、翌日に電子レンジで加熱して試食。最上位モードで炊き、冷凍→加熱したごはんと比較しました。冷凍モードがないものは最上位モードのごはんを冷凍し、翌日に加熱して試食しました。

↑象印とパナソニック、三菱電機は冷凍モードで炊飯したごはんを冷凍し、通常モード(最上位モード・写真外)で炊いた冷凍ごはんと比較。冷凍モードのないタイガー、東芝、日立は通常モード(最上位モード)で炊いたものを冷凍・加熱して試食した

 

【エントリーその1】象印マホービン 圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10

「熟成」モードを冷凍するのもおすすめ

NW-FA10には専用の「冷凍ごはん」モードが用意されており、こちらで炊いたごはんを冷凍→加熱したものと、最上位モードを冷凍→加熱したものを比較。「冷凍ごはん」モードは、炊き上がりまで実測56分とやや長め。

「冷凍モードのごはんは解凍すると粒感が少ないですね。ほぐれるよりも崩れる……。『熟成』モードで炊いたものを冷凍したほうがもちもち感は残っています。冷凍モードはみずみずしさも減っている印象。冷凍するなら少々時間をかけても『熟成』モードを使ったほうがいいかも」(平島)

そのほかスタッフからは、「冷凍のごはんに慣れているのもありますが、解凍されても柔らかくて普通に美味しく食べられますね」(クレア楠本)との声がありました。

↑もちもち感はやや落ちるものの、柔らかく安定の美味しさ

 

【エントリーその2】タイガー魔法瓶 土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火(ほうび)炊き JPL-S100

香ばしさは弱くなったが美味しさは残る

冷凍モードがないため、白米モード「炊き分け」で炊いたごはんを冷凍→加熱して試食しました。

「香りは、おこげっぽい甘い香りが弱くなっています。もちもち感も減っていますね。ただ、甘みはしっかり感じられます。炊き立てと比べると見劣りしますが、十分美味しく感じられました。おこげ系の香りは時間がたつとイヤな香りになることもありますが、そうならないのは優秀です」(平島)

このほかスタッフからは、「解凍されたごはんでも十分な甘みを感じました」(クレア大島)、「炊き立てより粘り気が出たという印象」(クレア野田)という声もありました。

↑ツヤっぽさは減るが、お米の甘みはそのまま。冷めても硬くなりにくい

 

【エントリーその3】東芝 真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT

もちもち感と粒立ちはかなり残っている

冷凍モードがないため、最上位モードで炊いたごはんを冷凍→加熱して試食。

もちもち感と粒立ちはかなり残っているほうだなと思います。炊き立ての食感をそれなりに保てている点では優秀だなと。炊き立てで感じた、いい意味での“野菜”としての風味が、冷凍・解凍後も少し残っていたのには驚きました」(平島)

このほかスタッフからは、「電子レンジで解凍して、少し置いたものを食べましたが、それでも甘みは感じてイケるなと思いました」(クレア楠本)という声も。

↑お米の粒立ちも良く、プリッとしたおこわのような美味しさ

 

【エントリーその4】パナソニック スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

冷凍しても炊き立てごはんの感覚あり

冷凍保存に適したごはんを炊ける「冷凍用」モードがあり、こちらで炊いたごはんを冷凍→加熱したものと最上位モードを冷凍→加熱したものを比較。炊き上がりまで実測54分。

炊き立てごはんといわれてイメージする美味しさが、冷凍でもしっかり出ている気がしました。食感は柔らかくて食べやすい。ただ、もちもち感は少なくなっています。冷凍モードと最上位モードを比べると、最上位モードの解凍ごはんはもちもち感がさらに減って、べたつきが出る印象。冷凍モードを活用したほうがいいでしょう」(平島)

一方でスタッフからは、「個人的には美味しいと感じたのは最上位モードのほうでした。粒立ちがあって噛んで旨みが出るなと」(クレア大島)という声も。最上位モードと冷凍モード、どちらも甲乙つけがたいといったところでしょうか。

↑「冷凍モード」というだけあり、炊き立てに近い軽く柔らかな印象

 

【エントリーその5】日立 IHジャー炊飯器  ふっくら御膳 RZ-W100FM

冷凍ごはんでももちもち感を味わいたい人に

冷凍モードがないため、最上位モードで炊いたごはんを冷凍→加熱しています。

「食感に関してはもちもち感がありますね。粒立ちも良くて口の中でほぐれます。ただ、冷凍ごはんを解凍したときにはよくある話ですけど、場所によってダマになりかけてるのは気になりました。ともあれ、ごはんのもちもち感を冷凍でも楽しみたい人にはオススメです」(平島)

このほかスタッフからは、「『外硬内軟』の特徴が薄れてちょっとベタつきが出たかも。でも美味しさにはそれほど問題はなかったです」(小林史於)という声もありました。

↑もちもち感とほぐれ具合が絶妙だが、解凍によるダマも……

 

【エントリーその6】三菱電機 本炭釜 紬 NJ-BWD10

冷凍モードのレベルが高く、味の繊細さをキープ

冷凍専用モード「まとめ冷凍用」が用意されています。こちらで炊いたごはんを冷凍→加熱したものと最上位モードを冷凍→加熱したものを比較。「まとめ冷凍用」は、炊き上がりまで実測57分。

「炊き立てごはんは『柔らかい』という印象が強かったんですが、冷凍したごはんはもちもち感が強くなっていました。甘みに関しては冷凍モードでも最上位モードでも変わらないですね。味は繊細さをキープしています。冷凍モードのレベルが高く、もしかしたら炊き立てよりも一般的に好まれる味かもしれません」(平島)

このほかスタッフからは、「冷凍モードは外が硬くて中が柔らかく、最上位モードは全体的にまとまっている印象ですね」(クレア野田)という声もありました。

↑もちもち感が強く、味わいは繊細だった。冷凍ごはんを食べることが多い人におすすめ

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【味・食感の調査のまとめ】

●象印の「熟成」モードで炊いたごはんは、もちもちとしながらも柔らかい食感が特色で、幅広い世代の方に喜ばれそう。早炊きの速度は「特急」モードで約20分(3合)で、炊き上がりの食感が硬めながら味わいはまずまず良いので、忙しい家庭にもオススメ。「冷凍ごはん」モードはあるが、「熟成」モードの冷凍も美味。

 

●タイガーの白米モード「炊き分け」で炊いたごはんは、おこげの香りがする香ばしさと弾力、強い甘みが感じられます。「お肉系や洋食に合いそうなごはんだと思います」(平島)との意見も。「早炊き」モードは炊飯時間が35分(3合)とやや長めながら、爽やかな甘みのごはんに炊き上がります。冷凍モードはなく、白米モード「炊き分け」の冷凍は香りこそ落ちるものの、十分美味しく食べられます。

 

●東芝の「かまど名人」で炊いたごはんは、甘みだけではなく旨みとみずみずしさを兼ね備えた独特の風味でクセになる味わい。「なんとなくトウモロコシを連想させる」(平島)という個性があってハマる人も多そう。「早炊き」モードは26分(3合)と平均的で、最上位モードほど味わいに個性はないが、レベルは高い。冷凍モードはありませんが、最上位モードの冷凍ごはんはもちもち感や粒立ちが優秀で、炊き立て感も残っていました。

 

●パナソニックの「銀シャリ」で炊いたは、「お米本来の旨みを引き出している」(平島)とのコメントの通り、純粋にごはんの味を楽しみたい人向き。「高速」モードは28分(3合)と平均的で、柔らかくシンプルな味に炊き上がります。また冷凍モードは炊き立ての味をキープしており、冷凍ごはんを多用する家庭にオススメ。

 

●日立の「極上」モードは、ほどよい硬さともちもち感が出たバランスのいいごはんで、お米のポテンシャルを引き出しています。銘柄炊き分けがないぶん、「フラットにいろいろな銘柄で食べ比べてみたい人向き」(平島)との意見も。早炊きは26分(3合)と平均的で、やや硬めでさっぱりとした炊き上がり。冷凍モードではなく、最上位モードの冷凍ごはんはもちもち系で粒立ちは良いが、一部ダマになることも。

 

●三菱電機の最上位モード「銘柄芳潤炊き」は、非加圧にこだわり柔らかめのナチュラルな炊き上がり。「みずみずしくやさしいごはんで、特にシニア世代は好みそうな味」(平島)とのコメントも。早炊きモードは2種類で、うち「お急ぎ」は実測24分(3合)と早く、硬めに炊き上がるものの、適度に旨みが感じられるまずまずの炊き上がり。冷凍モード「まとめ冷凍用」で炊いたごはんはもちもち感が強まり、味わいも繊細。さっぱりした食感のごはんを好む家庭、冷凍ごはんを頻繁に活用する家庭にオススメ。

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タイガーの炊飯器「100周年記念モデル」にヒットの予感! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが産まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回はタイガー魔法瓶の炊飯器「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」をご紹介!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【タイガー100周年記念モデル】 熱制御技術を極めた100年の集大成

私が紹介します!

本誌副編集長

青木宏彰

「家電コーディネーター」資格保持。本誌で炊飯器の検証企画を多数手がけ、メーカー各社の特性や市場動向を把握している。

土鍋ならではの蓄熱性と送風機能の追加で理想の大火力を実現(青木)

【土鍋圧力IHジャー炊飯器】

2022年7月発売

タイガー魔法瓶

土鍋ご泡火炊き JPL-S100

実売価格14万800円

大火力で甘みのあるごはんに炊き上げる「土鍋ご泡火炊き」に、独自の加熱技術を新採用。蒸らし時には釜内温度や圧力を制御し、ハリ・弾力を保ちながら米本来の甘みを引き出す。70銘柄の炊き分け機能を搭載。

 

↑フタ内部に風を送ることで吹きこぼれを制御。理想の温度で加熱を長時間維持することが可能になり、ごはんの甘み・粘りアップを叶えた

 

ヒットアナリティクス

送風機能の新搭載で“トラ旋風”が巻き起こる!!

近年は高級炊飯器市場が大盛況。値が張っても自宅でおいしいごはんを食べたいという人は多く、土鍋ご泡火炊きシリーズのブランド力もすでに確立されている。本機は従来、吹きこぼれを防ぐため断念していた理想の大火力を“送風”機能の追加でクリア。さらに売れそう!!

 

炭酸OKのボトルって本当に炭酸抜けないの? サーモス・タイガーなど4モデルをレビュー

連日の猛暑や残暑のほか、アウトドアアクティビティを楽しむ機会が少しづつ戻ってきたこともあり、最近筆者は、炭酸飲料に対応したボトル(水筒)に注目しています。炭酸水メーカーやビールサーバーがある家庭なら、SDGsの観点からゴミが出ないのもうれしいポイントです。

 

今回は数ある炭酸飲料対応のボトルから、サーモスの「保冷炭酸飲料ボトル FJK-500」、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」、FLSK(フラスク)の「FLSK MDNGHT(フラスク ミッドナイト)500ml」、REVOMAX(レボマックス)の「REVOMAX 20oz (592ml)」をピックアップ。いずれも冷たい炭酸飲料を冷たいまま持ち運べる点は同じですが、実際に使うとメーカーごとに特徴が大きく異なりました。各ボトルがどんな人にぴったりなのかも合わせてご紹介します。

 

飲み口のサイズ、自動圧力解放の有無

サーモス「保冷炭酸飲料ボトル FJKシリーズ」

サーモスの「保冷炭酸飲料ボトル FJKシリーズ」は、500mlと750mlの2サイズで展開されています。実売価格は500mlで3300円(税込・以下同)、750mlで3850円となっています。

↑写真は500mlタイプ。本体色は500mlがシルバー/レッド/ライトブルーの3色、750mlがシルバー/レッドの2色展開。スポーツ飲料にも対応している

 

フタを少し回すと中の圧力が抜け、さらに回すと開栓できる構造になっています。ボトル内の内圧が上昇すると、栓に設けられた圧力解放穴から自動で圧力を逃がすので、手動でフタを開ける手間がかかりません。また、万が一圧力解放穴が機能しない場合でも、パッキン脇の2カ所の溝から圧を逃す設計になっているので、安心です。

 

口径は約3.6cmなので、冷蔵庫で作る氷であれば難なく入ります。炭酸飲料以外を持ち運ぶのにもおすすめの水筒です。

↑フタを回すとシュッと圧力が逃げる。飲み口が広いので小さな子どもは飲むときに注意が必要

 

タイガー「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」

自動でガス拔きしてくれるモデルなら、タイガーの「真空断熱炭酸ボトル MTA-T050」も忘れてはいけません。こちらは炭酸ガスの噴き出しを防ぐためにキャップ開栓時に作動する「炭酸ガス抜き機構」と、万が一ボトル内の圧力が高まった異常時に作動する「安全弁」を備えた、タイガー独自のBubbleLogic(バブルロジック)を採用しています。

↑写真は500mlモデル。飲み口には抗菌加工の栓とストラップが採用されている。スポーツドリンクにも対応する

 

サイズ展開が豊富で、500ml(6000円)、800ml(6500円)、1.2L(7000円)、1.5L(7500円)の4サイズから選べます。サーモスに比べると価格は高いものの、飲み口があるので子どもでも使いやすく、グラスに注ぎやすいのもポイントです。

↑抗菌加工された飲み口

 

また、フタ(飲み口)を外したときの口径が約4.8cmなので、大きめの氷が入るのはもちろん、ビールサーバーからビールを注ぐのもスムーズ!

↑広口タイプなので、ドリンクを入れたり氷を入れたりしやすい

 

REVOMAX「REVOMAX」

ガス抜きはとくに気にしないというのであれば、REVOMAXの「REVOMAX 20oz (592ml)」も人気のモデルです。サイズは9oz(4400円)、12oz、12oz slim(4840円)、16oz、20oz(5500円)、32oz(6490円)の6種類展開。容量の目安は9ozでショートサイズのコーヒーが入る程度、32ozでビール2パイント(約946ml)程度となります。

 

また、本体色は19色のカラーバリエーションから選ぶことができ、色違いのキャップを追加購入(1100円)することもできるので、プレゼントにも良さそうです。

↑写真のカラーはオリーブグリーン。口径4.4cmで洗浄スポンジもすっぽり入るので洗いやすい

 

開栓はフタについている左右のつまみと中央のつまみを同時に押すだけ。閉める時はフックを引くだけでしっかりと密閉され、炭酸を閉じ込めます。片手でもスムーズに開閉できるので、子どもでも簡単に使えます。

↑フックを上に引き上げると閉栓できる

 

FLSK「FLSK MDNGHT」

今回取り上げたなかで最も飲み口が小さいのが、FLSKの「FLSK MDNGHT 500ml」です。FLSKはドイツ生まれのブランドで、ボトルのサイズは350ml(5170円)、500ml(5390円)、750ml(6490円)、1L(7590円)の4種類となっています。

↑写真は500mlモデル。10色展開とカラバリが豊富なのは海外メーカーならでは

 

フタを緩める際に隙間から炭酸をゆっくり逃がすことができ、急なガス爆発を防ぐのだとか。飲み口が狭いと手入れが難しいのではと思いましたが、専用のクリーニングビーズも販売されています。別途購入する必要はあるものの、長く使うことを考えれば持っていたほうが良さそうです。

↑容量ごとに飲み口のサイズが異なり、3.2〜3.6cmとなっている

 

これら4つのモデルを見てみると、氷を入れたり洗いやすさを重視したりする人には、飲み口の広いサーモス、タイガー、REVOMAXがいいでしょう。また、炭酸飲料を持ち運んでいると、ボトル内の圧力が高くなってしまうことがあります。そんなときに自動で圧力を抜くのはサーモスとタイガーのモデル。REVOMAXとFLSKは自動で圧力を抜く機能はないので、1時間に1回程度、フタを開けたほうが安心です。

冷たさと炭酸をキープできるのはどのボトル?

今回、各モデルにキリンのホームタップでビールを注ぎ、近所を1時間ほど散歩してから実際に飲んでみることにしました。いずれもリュックのサイドポケットに収まるサイズなので、持ち運びのしやすさはほぼ同じです。

↑この日は最高気温36度の真夏日だったので、外で飲むビールは格別のおいしさだった

 

コップへの注ぎやすさは、飲み口の付いたタイガーとフラスクに軍配が上がります。とはいえ、コップに注ぐとぬるくなりやすいので、ボトルから直接飲むほうがいいかもしれません。

↑キャンプのときなどは飲み口の付いたボトルのほうが、コップに注いでほかの人とシェアしやすい

 

保冷に関するスペックを見てみると、サーモスが「6時間で10℃以下(※1)」、タイガーが「6時間で8℃以下」、FLSKは「6時間で6.9℃」、REVOMAXは「6時間で5.2℃」となっており、スペック上はREVOMAXが一番よく冷たさをキープできることになっています。

※1:室温20℃±2℃において製品に4℃以下の水を満たし、水温が4℃±1℃のときから縦置きにした状態で6時間放置した場合

 

1時間持ち歩いたビールを飲んでみると、正直、そこまで大きな差は感じませんでした。どれも冷えていて、炭酸もしっかり感じられます。しかし、6時間ほど経ってから残ったビールを飲み比べると、やはり一番冷たさが残っているのはREVOMAXで、サーモスは少しぬるいと感じました。

 

また、炭酸に関しては、サーモスとタイガーに比べると、FLSKとREVOMAXのほうが炭酸がしっかり残っているように感じました。おそらく、これは冷たさの感じ方と関係がありそうです。

 

使用用途に応じて選ぶモデルは違う

今回使用した4モデルは、いずれも使いやすいので、どれを買っても後悔することはありません。あえてどんな人に向いているのかを考えてみると、炭酸飲料だけでなく、スポーツドリンクも持ち歩く可能性があるなら、サーモスとタイガーがいいでしょう。また、炭酸飲料を持ち歩く際の安全性を重視しつつ、なおかつ洗いやすさも求めるなら、タイガーがおすすめです。

 

ほかのボトルにはない点でいえば、フタの開け閉めのしやすさで秀でているのはREVOMAX。保冷性能についてもお墨付きです。個人的にFLSKのデザインやカラバリ、シンプルな使い勝手が気に入ったのですが、飲み口が狭いのでスポンジでは洗いにくいのが少しネックになってしまいました。

 

夏場、冷たい炭酸飲料やビールの持ち歩きにぴったりな炭酸対応ボトル。お気に入りのマイボトルをぜひ見つけてください。

「おねばの泡」を潰す新発想で、ごはんの甘みが17%アップ!? タイガー炊飯器「土鍋ご泡火炊き」最新モデル試食レポート

2022年度のハイエンド炊飯器の新製品発表会もいよいよ最終盤となりました。多分、もう無いと思います。おそらく。今回、見に行くのは7月21日に発売となったタイガー魔法瓶の「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」(5.5合炊き)です。実売予想価格14万800円(税込)の最高級炊飯器はどのように進化したのでしょうか。今回も試食付きの製品発表会に参加してきましたので、その内容をレポートします。

↑タイガー魔法瓶の「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」

 

累計8冠を獲得した人気モデルがさらに進化

タイガーの「土鍋ご泡火炊き」は、2020年モデルが「家電大賞2020-2021」炊飯器部門で金賞を獲るなど、メディア主催の各種アワードで累計8冠を獲得した人気モデルでした。これらの評価につながったのは、三重県四日市市の伝統工芸品「四日市萬古焼」で作られる本物の土鍋を使った内鍋。約3か月もの手間をかけて作られる本土鍋は、金属製内鍋の2倍以上となる約280℃の圧倒的な高火力で炊き上げることができ、高熱で米のアルファ化を促進させて甘みと旨みを引き出します。加えて、金属鍋の約4倍の遠赤(遠赤外線)効果と、土鍋特有の大量の泡が米を優しく包み込んで踊らせることで、米の芯まで熱が通ってふっくら、弾力のある炊き上がりとなります。

↑四日市萬古焼で作られる本物の土鍋を内鍋に使用

 

↑本土鍋の採用により、大火力・遠赤効果・気泡の働きで甘み・旨み・弾力が引き出される

 

タイガーでは、従来モデルの高評価にあぐらをかくことなくさらに美味しいごはんを追求し、かまどごはんの再現に挑みました。「かまどで炊いたごはんが美味しい」とはよく聞く話ですが、それは、かまどは吹きこぼれを気にせずに薪火で高火力を維持できるため。米に高熱を与え続けることで、米のアルファ化が促進されて旨み・甘みを引き出すことができるのです。

 

「ハリつやポンプ」の応用で吹きこぼれを防ぐ

しかし、炊飯ジャーで高火力を続けるとおねば(お米を炊くときに吹き上がるねばねばした液体)が吹きこぼれてしまい、炊飯ジャーの故障の原因となります。そのため、メーカー各社はセンサーで炊飯状態を見張り、吹きこぼれが起きそうになると火力を弱めて沸騰を抑え、しばらくしてまた強めるという間欠加熱方式を採用しているのです。

 

一方、タイガーでは、2020年モデルから搭載している「ハリつやポンプ」を応用することで、連続加熱を実現しました。「ハリつやポンプ」は、炊飯の仕上げ段階の高温蒸らし時に発生する過剰な蒸気を取り除き、余分な水分をコントロールしてごはんのハリを引き出す役目を担っています。さらに、保温時には内鍋の中の余分な蒸気を吹き飛ばし、湿度をコントロールすることで木製のおひつのような美味しい保温ごはんを実現しています。

↑2020年モデルから搭載している「ハリつやポンプ」により、内鍋の湿度をコントロールして美味しさを維持

 

JPL-S100では、この「ハリつやポンプ」に新たなルートを作り、ふた内部に搭載されているスチームキャップに風を送り込むようにしました。炊飯時にスチームキャップ内に上がってくる泡を風の力で潰し、吹きこぼれを防ぐことで新機能「連続ノンストップ加熱」が可能となったのです。この結果、米の甘みが約17%アップ、粘りは約3%アップし、より美味しさを引き出すことに成功したそう。

↑写真右が新製品JPL-S100。ハリつやポンプから左方向に伸びて上部のスチームキャップにつながるパイプが新設された

 

↑ポンプから風を送ってスチームキャップ内の泡を潰し、吹きこぼれを防ぐ

 

↑吹きこぼれしないことで、理想の連続加熱が実現

 

データで見ても、甘み・旨みの向上が明らかに

JPL-S100の甘み・旨みの向上は科学的にも実証されています。味博士こと鈴木隆一氏(AISSY社長)が開発した「AI味覚センサー『レオ』」で味覚検証した結果、甘みは他社製品より0.15~0.23ポイントも上回りました。鈴木氏は「0.2ポイント以上の差があれば95%以上の人が違いを認識できる」としています。旨みは0.06~0.15ポイント上回り、「0.1ポイントの差は60%の人が違いを認識できる」(同)とのこと。

↑AI味覚センサー「レオ」で計測した結果、JPL-S100の甘みはダントツで高いことがわかった。なお、表組のJPL-G100とは前年のフラッグシップモデル

 

↑同様に旨みも圧倒的に高く、前年モデルよりアップしていることがわかる

 

また、12時間保温後の甘み・旨みも同様に検証しました。JPL-S100は12時間保温後も甘み・旨みともに大きな変化がありません。

 

「JPL-S100で炊いたごはんの甘みは、甘いトマトやカボチャと同程度の数値を示したが、特筆すべきは保温後の数値がほとんど下がらないこと。通常、食品は調理後時間が経つと0.1ポイントほど数値が下がることが多いが、JPL-S100は0.02ポイントしか下がっていない。これは驚き」(同)

 

0.02はほぼ誤差と言ってよく、ハリつやポンプを使ったおひつ保温がしっかり機能していることがわかります。

↑JPL-S100は12時間保温後(青いグラフ)も甘み・旨みがほとんど変わらない

 

噛むほどに甘みが出て、香りも楽しめる

より美味しくなった理屈がわかったところで恒例の実食です。JPL-S100で炊いたごはんは、粒立ちは良く、一粒一粒がしっかりと米の形を残しています。表面はベタベタしておらずサラリとしており、口の中に入れてみるとパラリとほどけます。粘り気は弱め。食感はタイガーらしく歯ごたえがあり、もちもちでした。米粒の表面に甘みがにじみ出ていますが、噛んでいるうちにさらに甘みがどんどん湧き出してきて、説明通りの甘みの強いごはんという印象です。香りも高く、舌と鼻孔でごはんを楽しめる炊き上がりとなっていました。

↑JPL-S100で炊いたごはんは粒立ちがよく、つやつやしている。歯ごたえがあり、噛むほどに甘さがにじみ出る

 

このほか、デカ文字のタッチ液晶を採用したり、中ぶたを使うことで炊飯空間を狭めて少量でも美味しく炊ける「一合料亭炊き」も引き続き採用したりするなど、使い勝手にもこだわっています。

↑大きくて見やすく、直感的に操作できるタッチ液晶を採用

 

↑中ぶたを使って少量を美味しく炊き上げる「一合料亭炊き」は健在

 

本機の発売により、各社のハイエンド炊飯器の新製品はおおむね出揃いました。各社それぞれ特徴的な味覚・食感で甲乙つけがたいものがありますが、粒立ちが良く、弾力があって甘みの強いごはんがお好みなら、JPL-S100は有力な選択肢のひとつ。ごはんそのものの味を存分に味わいたい人には、ぜひ試してもらいたいモデルです。

「皮ごと、種ごと」が激ウマ! タイガーのミキサーで作る「フードロス対応レシピ」が想像を超えていた

フードライターを生業とする筆者は、取材のかたわらフードロスが課題という話もよく聞きますし、自身でもなるべくロスが出ない食生活を心掛けています。そんな折、GetNavi web編集者から「サステナブルを意識したフードロス対応レシピがあるミキサーが出た」との話が。そのミキサーとは、タイガー魔法瓶の「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」(実売価格1万7570円・税込)です。フードロス対応レシピとは何だ? 気になった筆者は、本機を借りて実際にそのレシピを作ってみることにしました。

↑タイガー魔法瓶「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」●消費電力:270W ●定格時間(分):連続運転(4分間運転、2分間停止のくり返し) ●回転数(「Powerful」運転時):約9000回/分(1000ml水負荷時) ●定格容量:1000ml ●サイズ(約)幅21.0×奥行19.0×高さ38.2cm ●本体質量:約2.8 kg ●コードの長さ:1.2m ●カラー:シルキーホワイト

 

通常なら捨てる硬い食材も粉砕するパワフルな仕様

↑A4変形サイズのGetNaviとの比較

 

本機が「フードロス対応」とは、どういうことか? それは、普段は捨ててしまうような硬い食材も砕いて利用できるからだといいます。具体的には、上下を均⼀に混ぜることのできるタイガー独⾃の「トルネード⽔流」と独自の6枚刃により、にんじんなど、砕き残りが起こりがちな硬い⾷材や冷蔵庫の氷なども簡単に細かく粉砕するとのこと。

↑「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせた6枚刃。素材はステンレスにブラックチタンをコーティングしています

 

「ギザ刃」は繊維質の多い食材を、「平刃」は硬い食材を、そして「波刃」は硬いものも繊維質も細かくカット。また、「Powerful(パワフル)」という強力回転モードを選ぶことで、より硬い食材もなめらかに仕上げることができるといいます。

↑運転モードは3つ。通常は「Comfort(コンフォート)」、より硬い食材には「Powerful(パワフル)」が活躍。ダイヤルを回している間だけ回転する「Flash(フラッシュ)」は、分離したジュースを撹拌(かくはん)したいときなどに便利です

 

このパワフルな仕様により、たとえばカボチャの種やアボカドの種といった、通常なら廃棄するしかないような部分も砕いてスープなどにできるとか。なるほど、これは気になります。そこで、公式サイトの「フードロス対応レシピ」も参考に、いろいろ調理してみました。

 

一瞬でなめらかスムージーが完成!

まずは野菜や果物がまんべんなくなめらかになるかをチェックすべく、スムージーにトライ。ベジタブル・ワンステップミールのブランド「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」で人気のスムージー食材のなかから、柑橘系のフレーバー「Orange Days」の食材を自宅に取り寄せ、ミキシングしてみました。

↑オレンジやレモンのほか、さつまいも、カボチャ、デーツ、クコの実などの野菜や木の実、種などを入れます

 

レシピは「グリーンスプーン」のカップに水(豆乳や牛乳もオススメ)を入れて軽くもみほぐし、本機のミキサーカップに移して混ぜるだけ。定格容量は1000mlと十分あるので、スムージーの材料も水もすべて入ります。

↑本機は安全を期して、フタが完全に閉まっていないと動作しないようになっています。そのため、フタを押さえながらスイッチを押しました

 

ジュースなら「コンフォート」、スムージーなら「パワフル」モードが推奨ということで、「パワフル」でスイッチオン。するとアッという間に食材が細かくなり、1分ちょっとで完全なスムージーができ上がりました。

↑元の形がなくなるまでのスピードは、カメラでとらえられないほど一瞬! まったくストレスがなく、なめらかな液体になりました

 

ミキシングに関しては、音が静かな点もメリット。これは過去のモデルから踏襲されているポイントで、調理物の衝突音やモーターの音漏れを低減し、実感音が従来より約45%カットされています。

↑砕き残しは一切ナシ。柑橘の爽やかな甘酸っぱさが野菜と調和した、清涼感あふれる味に仕上がりました

 

ドレッシングは手軽さ以上に味が最高!

次は公式レシピに従って、にんじんを皮ごと使った「にんじんドレッシング」を作ります。食材にはにんじん、りんご、玉ねぎ、しょうが、にんにくを用意し、それぞれを包丁でカット。調味料やオイルを加えてミキシングすれば完成です。

↑りんごも皮付きでOK。皮をむかずに使えるので、ロスが出ないうえ簡単です

 

調味料は酢、薄口しょうゆ、きび砂糖、塩こしょう。オイルはサラダ油とオリーブオイルを使い、撹拌は4分。時間が比較的長めとはいえ、食材はやはり一瞬で粉々になります。

↑モードは「コンフォート」でOK。すぐにとろとろのドレッシングになりました

 

出来上がったにんじんドレッシングは、自宅のガラス容器に移して保管。公式レシピは約味290mlの量なので想像以上に多く、ちょっとうれしい誤算でした。サラダにたっぷりとかけ、味をチェックすると、ここでも思いがけないうれしい誤算が! その味わいは予想を上回るレベルの高さで、筆者の手作りドレッシングでは過去イチ。にんじんの甘みやりんごのジューシーさが存分に堪能できて、ホテルやレストランのクオリティに負けないレベルです。作りたてなので酸化の心配もなく、市販のヘタなドレッシングよりもウマイと思いました。

↑色味も鮮やかなうえ、食べてみると予想を上回るレベルの高さにびっくり!

 

↑多くの市販ドレッシングは150~200mlボトルなので、290mlはなかなかのボリューム。自家製なのですぐ使い切ったほうがいいですが、おいしくて食が進み、自然となくなりました

 

かぼちゃの皮や種も使ったポタージュはプロレベルのウマさ

最後はかぼちゃの皮と種を丸ごと使った「種までまるごとかぼちゃのスープ」にチャレンジ。こちらはある程度の下ごしらえが必要で、かぼちゃは濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップを巻いて電子レンジで加熱します。粗熱をとったら2~3cm角に切り、水と一緒にミキサーカップに入れてミキシング。

↑モードは「パワフル」で、ミキシングの時間は約4分

 

ミキシングすると、完全なるかぼちゃペーストができ上がりました。これを鍋に移してバター、洋風チキンスープの素、牛乳を加えて数分コトコト。煮立ったら塩とこしょうで味を調え完成です。

↑いい感じにドロッとしたかぼちゃのペーストが

 

こちらも素材の甘みが生きていて、プロレベルといえるおいしさ。皮や種ごと入っているので少々ザラつきはあるものの違和感はなく、むしろ良いアクセントとなっていて、これはこれでアリです。

 

さらに、残ったスープは翌日にパスタソースとして使用。豊かなとろみのおかげで麺にしっかり絡み、クリーミーなスープパスタとしておいしくいただけました。

↑素材の味が活きた「種までまるごとかぼちゃのスープ」。冷やしても激ウマでした

 

↑使用後の洗浄も快適。6枚刃のパーツや各パッキンも取り外せるので、しっかり洗えて衛生的です。また、ミキサーカップとフタは⾷器洗い乾燥機にも対応するとのこと

 

パワフルで使い勝手がよく、音も静かという死角なしの本機。しかも、フードロス対応レシピは食材のロスやゴミが減って栄養も豊富、かつ思った以上においしいのが大きな魅力です。このほか、「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」といった植物性ミルクを使ったレシピもあるので、サステナブルな生活を重視する方は、ぜひ本機をチェックしてみてください。

ミキサーがフードロス削減に貢献!? かたい種や氷も粉砕するタイガーの新シリーズ「value+Products」

タイガー魔法瓶株式会社は、新シリーズ「value+Products(バリュープラスプロダクツ)」の第一弾として、「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」(実売予想価格1万7800円・税込 以下同)、「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」(同9980円)の2製品を6月21日に同時発売。「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」(同1万4800円)を2022年8月上旬に発売します。

 

独自の「トルネード水流」と6枚刃でかたい食材も粉砕

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」

 

定格容量1000mlで最上位機種のSKT-G100は、タイガー独自の「トルネード水流」で上下を均一に混ぜることができ、残りがちな野菜の葉やくだものの皮を巻き込みしっかりと攪拌。また、ステンレス素材にブラックチタンをコーティングした「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃で、砕き残りが起こりやすいにんじんやアボカドの種などのかたい食材や角氷も細かく粉砕するとのこと。

↑ギザ刃、波刃、平刃と、3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃を採用

 

カップ・ふたは、食器洗い乾燥機に対応。カップは軽くて丈夫なトライタン製(樹脂製)で、お手入れもカンタンです。

 

このほか、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、従来品よりも実感音を約45%カット。食材の回転時の衝突音を低減する「トルネード水流」や食材同士の衝突音を和らげる「トライタン製(樹脂製)カップ」、振動による音を抑える「防振ゴム」を採用するなど、ミキサーの騒音の原因を一つずつ見直し、会話やテレビの音を妨げにくいといいます。

 

一方、定格容量1000mlのミルつきミキサー SKS-R100は、トルネード⽔流+原理の異なる3種のチタンコート6枚刃を採用し、ミルカップ・お茶ミルカップが付属しています。

↑8月上旬発売の「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」

 

定格容量400mlで幅11.9cmとコンパクトなSKR-W400は、トルネード⽔流+原理の異なる2種のブラックチタンコート4枚刃を採用。先述のSKT-G100と同様、実感音を従来品よりも約45%カットしています。

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」

 

日常では捨ててしまう野菜やくだものの種、皮などを活かす目線で開発した同シリーズ向けのレシピも公開中。「種までまるごとかぼちゃのスープ」「まるごと人参のチーズケーキ」など、フードロス削減に貢献しながら栄養も豊富なレシピを掲載しています。また、植物性ミルクを使った「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」や豆乳を使った「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」などヘルシーなレシピにも注目です。

 

炭酸が抜けにくい水筒、タイガー「真空断熱炭酸ボトル」は実際どうなの? おいしく飲める期限を検証

これからの暑い季節、キンキンに冷えたビールや炭酸飲料を飲みたくなることが増えてきます。とくに、キャンプやスポーツ観戦などのアウトドアではその欲求が高まるはず。そんなシーンで大活躍しそうなのが、タイガー魔法瓶の「真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズ」です。

 

一般的な水筒では、炭酸飲料はNGとされています。それは炭酸の温度が上がったり振動が加わったりすると、二酸化炭素が気体に変わり密封された水筒の中の圧力が高まって危険な状態になるから。今回紹介する「真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズ」は、独自の「BubbleLogic」を採用することで炭酸飲料に対応。では、時間が経っても炭酸飲料をおいしく飲めるのか、実際に使用してみたインプレッションをお届けします!

 

2年の歳月をかけて開発した機構を導入

真空断熱炭酸ボトル MTA-Tシリーズは、0.5リットル、0.8リットル、1.2リットル、1.5リットルの4つの容量から選べます。カラーはカッパー、エメラルド、スチールの3色となっており、どれも落ち着いた色合いなのがポイントです。

↑写真は0.5リットルのMTA-T050で、カラーはカッパー。サイズ感は、500mlのペットボトルとほぼ同じ

 

炭酸を安全に持ち運ぶために考えられた「BubbleLogic」は、キャップを閉じている間はしっかりと炭酸ガスをボトル内に閉じ込め、開栓時に安全にガスが抜ける「炭酸ガス抜き機構」と、ボトル内の圧力が危険域まで高まった場合にガスが自動的に抜ける「安全弁」で構成されています。ぱっと見は普通の栓と同じですね。

↑「BubbleLogic」を採用したキャップ。ゆっくりキャップを回すと炭酸ガスが抜けるので、吹きこぼれを防げる

 

↑安全弁機構の図。圧力が異常に高まると、安全弁が開いて炭酸ガスが自動的に抜ける

 

もうひとつ注目したいのが、炭酸が気化しにくい「スーパークリーンPlus」加工が施されている点です。ボトルの内面に小さな凹凸があると、炭酸水がぶつかって気化が早まってしまい、結果的に炭酸が抜けた状態になってしまいます。しかし、スーパークリーンPlus加工が施されていると、ボトル内の表面がなめらかになるので炭酸が気化しにくくなるのです。

↑スーパークリーンPlus加工が施されたボトル内部。炭酸の気化を抑えるだけでなく、汚れや匂いが付きにくいメリットもある

 

また、口部分は約4.8cmと広いので、氷を入れやすいだけでなく、ビールサーバーから直接液体を注ぐことも可能です。最近は家庭用ビールサーバーを導入する家庭もあるので、こうした配慮はうれしいですね。

 

ビールや炭酸水はどれくらい炭酸がもつ?

アウトドアに限らず、べランピングやルーフでの日光浴など、半屋外でのイベントでも水筒やタンブラーは活躍します。結露しないので鞄に入れてオフィスに持ち込む人も多いはず。筆者は在宅ワークが多いのですが、飲み物を取りに行ったり冷蔵庫に戻すために席を立ったりするとが面倒に感じているので、インドアでの需要も増加しているのではないでしょうか。

 

そこで、今回は炭酸の王道である「ビール」と「炭酸水」を本製品に入れて、それぞれを4時間、7時間室内に放置してから飲んでみることにしました。

 

4時間後の炭酸状況

4時間の段階で飲んでみたところ、いずれもしっかり冷えたまま。炭酸は開栓してすぐの状態に比べれば弱まっているものの、ビールや炭酸水をおいしく味わうには十分です。

↑注ぎ口が細いのでグラスにもこぼすことなく注ぎやすい

 

7時間後の炭酸状況

7時間経って同じものを飲んでみると、炭酸はさらに抜け、ビールの場合はグラスに注いでも泡がほとんど立ちませんでした。炭酸水も強炭酸のものが通常の炭酸くらいになっています。ただし、温度はひんやりしており、ビールはいまいちですが、炭酸水ならこれもありかなという感じです。

↑7時間経過後は残念ながらビールの泡がほとんど出なかった

 

実際にアウトドアに炭酸飲料を持ち出すことを考えると、朝7時に詰めたとして、昼前後はおいしく飲めますが、夕方に飲むとなるとおいしさは半減してしまいます。飲むのが遅くなる場合は、ウォータークーラーで冷やして持っていくほうがいいでしょう。

 

今回は炭酸具合の変化を見てみましたが、最近増えつつある量り売りのクラフトビールを持ち帰る際などにも活用できそうです。これからの暑い季節の炭酸ライフを真空断熱炭酸ボトルで充実させましょう!

業界最多! 70銘柄対応の炊き分け機能を搭載したタイガー魔法瓶の炊飯器

近年の炊飯器は、基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は数ある炊飯器のなかから、プロの家電ライターにマストバイな炊飯器を厳選してもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

タイガーのJPL-G100は米を泡で包み込む土鍋特有の炊飯に、蒸らし時の土鍋内の温度と蒸気を細かく制御する技術を追加。ふっくらモチモチながら、粒立ちも感じられるごはんに炊き上げます。銘柄炊き分けも業界最多の70銘柄に対応しており、宮城の「だて正夢」など新銘柄もリスト入りしているのが特徴です。

 

土鍋の特性を生かした技術でハリとうまみ満点のごはんに!

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊きJPL-G100

実売価格11万1560円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:本土鍋
炊き分け:銘柄巧み炊き分け70銘柄
保温時間:24時間

本物の土鍋を使った同社フラッグシップの最新モデル。土鍋の蓄熱性を生かした最高温度約280℃の高火力で加熱し、土鍋特有の細かい泡で米を包み、うまみを逃さずハリのあるごはんに仕上げます。銘柄炊き分けは70銘柄に対応。1膳ぶんのごはんをおいしく炊く機能も搭載しています。

SPEC●炊飯技術:土鍋圧力IH+多段階圧力機構●炊飯時消費電力:1080W●白米以外の炊飯メニュー:玄米・雑穀・麦めし押麦・麦めしもち麦ほか●サイズ/質量:W290×H220×D351mm/7.4kg

 

↑「ハリつやポンプ」が釜内に外気を取り込み、過剰な蒸気を放出。高温を維持しつつ仕上げることで、弾力と米本来の甘みを引き出す

 

↑日本全国70銘柄の分析データを活用して炊き分ける。コシヒカリなど代表的な6銘柄はタッチパネルで選択可能。そのほかは番号を入力する

 

↑手入れは内釜と内ぶたの2点のみでラク。内ぶたはマグネット式で簡単に着脱できるうえ、圧力ボールがない構造なので洗いやすいのがうれしい

 

↑土鍋表面の凹凸が沸騰中に細かく均一な泡を生み、米同士が衝突し傷つくのを抑制。うまみ成分であるデンプンの流出を抑え、ふっくらつややかに炊き上げる

 

【IMPRESSION】高度な炊飯技術が見事で70銘柄炊き分けも圧巻!

「土鍋採用に加え、甘みと弾力を引き出すハリつやポンプなど高度な炊飯技術が結集。70銘柄炊き分け機能も圧巻です。土鍋はやや重めですが、洗うパーツが2点なのは嬉しいポイントです」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なります。好みに合わせて選びたいですね。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目です。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変でしたが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えています。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

「ご飯が食べたい! でも…」という方へ。プロがオススメする「ヘルシー炊飯器」3選レビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第4回となる今回は、「ヘルシー炊飯器」です。

 

ご飯が食べたい! でも、太りたくない……という方は多いはず。そこで今回は、ご飯の糖質をカットするモデルや、食物繊維やミネラルが豊富な麦・玄米などがおいしく炊けるモデルなど、健康な身体づくりに役立つ炊飯器をご紹介。家電のプロと食のプロが実際に使用して、「機能」「操作性」「収納・設置しやすさ」「メンテナンス」の4項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

ヘルシーメニューも充実するタイガーの最上位モデル

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火(ほうび)炊き JPL-G100

実売価格14万800円(税込)

内なべに蓄熱性の高い「本土鍋」を使用し、独自の「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」を採用したタイガーの最上位モデル。最高温度約280℃の高火力を実現し、従来比約4倍の遠赤効果による輻射熱で甘みと旨みをじっくりと引き出します。さらに、土鍋ならではの細かく均一な大量の「泡」がお米を包んで表面を守るため、旨み成分であるデンプンを閉じ込めます。炊飯時の蒸らし工程では、新たに「間欠(かんけつ)呼吸」を採用。高温を維持しながら仕上げることで、お米の甘みを引き出します。少量炊飯でもおいしく炊ける「一合料亭炊き」機能も便利。2種類の「麦めし」メニューを搭載するほか、麦、雑穀、玄米を炊込みにしておいしく食べられる3種類の「炊込み」メニューを搭載し、ユーザーの健康面もサポートします。

SPEC●サイズ/質量:約W290×D351×H220mm/7.4㎏●炊飯容量:0.09~1.0l(0.5~5.5合)●最大消費電力:1080W●カラバリ:ミネラルブラック、エクリュホワイト

↑内なべには「本土鍋」を採用(左)

 

家電ライター・田中真紀子さんがチェック!

【機能】

少量でも満足感があり、麦めしもおいしく炊ける

糖質が気になるご飯は、できるだけおいしく炊いて、少量で満足する、というのが私の糖質オフの考え方。この炊飯器は、内なべに本物の土鍋を内釜に使用し、「ハリつやポンプ」が過剰な熱と蒸気を排出するので、粒立ちがよく、しっかり噛み締められるので満足感がさらにアップ。また、炊きたての食感はなめらかでのどごしが良く、噛むほどにほどよい甘みが感じられ、風味もしっかり味わえるのが気にいっています。中ぶたを使えば、1合でもちゃんとおいしく炊いてくれるので、食べる分だけ都度炊いて、炊きたてを味わえるのもうれしい点。ヘルシーな麦めしもクセ少なめにおいしく炊き上げますし、麦めしの炊き込みメニューもあるので、麦めしが苦手な人にもオススメ。

↑専用の中ぶたを使えば、少量炊飯でも香り高く、甘みのあるご飯に仕上げます

 

【操作性】

液晶表示が大きくて見やすい

液晶表示が大きくて見やすく、設定内容は音声で知らせてくれるので、細かいモードなども戸惑うことなくスムーズに設定できます。強いて言えば銘柄炊き分けが70種類と豊富なので、この設定は少し面倒ですが(笑)、一度設定したらしばらくは変えないので問題なし。

 

【収納・設置しやすさ】

温かみのあるデザインで出しっ放しでもOK

5.5合炊きでは標準的な大きさ。炊飯器というと、てりっとしたツヤのあるものが多いなか、本機は素焼きの陶器のようなマットで有機的な質感が独特で、出しっ放しでも問題なし。コロンとしたフォルムも優しく、本体自体も職人の手仕事のような温かみを感じる点が気に入っています。

 

【メンテナンス】

内ぶたが外しやすくてはめやすい

炊飯するたびに洗う内ぶたが、とにかく外しやすくてはめやすい! マグネットを採用しているので、近づけるだけで、スッと引き寄せられてバチッとはまり、手で押し込む必要もありません。

 

【まとめのひとこと】

ご飯をしっかり味わいたい方にオススメ

内なべに本物の土鍋を使用していることもあり、正直価格は高いですが、実際にご飯を炊いてみると、「これぞ土鍋ご飯だ!」と納得してしまいます。糖質を気にしてご飯を食べる頻度が少なくなったからこそ、ひと口ひと口をしっかり味わいたいという方にオススメ。また、健康食として注目されている麦めしをよりおいしく食べたい方は、ぜひ検討してみてほしいモデルです。

↑土鍋ならではの炊きあがりが魅力です

 

【その2】

ご飯の糖質を最大で約20%カットできる

アイリスオーヤマ

ヘルシーサポート炊飯器 RC-IJH50

実売価格1万2620円(税込)

「低糖質炊飯メニュー」を搭載した炊飯器。通常の炊飯器で炊いたご飯より水分を多く保持させることで、同重量のご飯に含まれる糖質を最大で約20%減らすことができます。重量に対して減らす糖質の割合は、「10%カットモード」と「20%カットモード」から選択が可能。低糖質炊飯のほか、もち麦、押し麦、雑穀米、胚芽米、玄米など全9種類の「ヘルシーメニュー」から炊き分けられるため、健康志向のユーザーにはぴったり。肉じゃがなどが作れる「煮込みメニュー」やヨーグルトや塩麹が作れる「発酵メニュー」もあるので、調理家電としても活躍します。

SPEC●サイズ/質量:W262×D329×H219mm/4.4kg●炊飯容量:0.09~1.0l(0.5~5.5合)●消費電力:1030W

↑内釜には二重構造の「極厚火釜」(左)を採用

 

ライター/おいしいものナビゲーター・今西絢美さんがチェック!

【機能】

糖質カットは10%と20%を使い分けるのもアリ

白いご飯を食べたいけれど、糖質が気になるという人にぴったりなのが「低糖質炊飯メニュー」です。10%カットと20%カットが選べるので、ダイエット中は20%カット、健康維持のためだけなら10%カットといったふうに使い分けるのもアリ。「低糖質炊飯メニュー」のご飯を実際に食べてみると、たしかに普通よりも柔らかいのですが、甘みなどの味わいはしっかりキープしています。

 

10%カットで炊いたご飯は食べやすいのですが、20%カットで炊いたご飯は、かなり柔らかく、硬めの炊き上がりを好む人は要注意。本気のダイエッター向きという印象です。また、冷凍する場合も10%カットのほうが食べやすいですね。20%カットを冷凍する際は雑炊にするなど、ご飯の柔らかさが気にならない食べ方をするといいでしょう。

↑糖質20%カットのご飯は水分量が多いので、かなり柔らかい!

 

計9種類のヘルシーメニューを搭載していて、健康を意識して白米以外のご飯を食べる人にもぴったりです。なお、白米や胚芽米の場合は5.5合まで炊けますが、低糖質炊飯メニューや玄米、発芽玄米などは3合までしか炊けないので注意しましょう。

 

【操作性】

天面ボタンをタッチするシンプルな操作

使い方は一般的な炊飯器とほぼ同じ。天面のボタンをタッチしてメニューを選択するするシンプルな操作です。

↑操作はシンプルでわかりやすいです

 

【収納・設置しやすさ】

キッチンになじみやすい丸いフォルム

サイズは一般的な炊飯器とほぼ同じ。白くて丸みを帯びたフォルムはキッチンにも馴染みやすいはず。

 

【メンテナンス】

パーツは取り外して丸洗いできる

一般的な炊飯器と機能は異なるものの、内ぶたや蒸気口キャップのふたを外してカンタンに丸洗いすることが可能。常に清潔に使えます。

 

【まとめのひとこと】

罪悪感をカットしつつ、ご飯のある食事を楽しんで

ご飯の味わいはそのままに、糖質カットしたご飯が炊けるのは、糖質オフを心がけている人なら重宝するはず。「ご飯を食べない」という選択に精神的な負担を感じるなら、本機で炊いたご飯で罪悪感を軽減しつつ、気持ちが満たされる食事を楽しみましょう!

 

【その3】

通常は3日かかる「酵素玄米」が炊いてすぐ食べられる

酵素玄米Labo

Labo炊飯器

実売価格7万4800円(税込)

酵素玄米研究家と、超高圧炊飯器エンジニアのユニットが開発した非IH式の炊飯器。酵素玄米のための、酵素活性・炊飯・保温熟成の特許を取得しています。酵素玄米とは、炊いた玄米に小豆と塩を入れ、圧力をかけて3日間程度保温、熟成させたご飯のこと。熟成させることで柔らかくもちもちとした食感になり、甘みと旨みが増えて消化しやすい点が魅力です。「Labo炊飯器」は約3日間の熟成が不要で、酵素玄米を炊いたらすぐ食べられるところが画期的。3合の場合は約80分、4合の場合約85分で炊飯。急ぎたいときは「酵素玄米早炊」で炊くと55~65分で炊きあがります。また、玄米の有害物質といわれる「アブシシン酸」が発生しないのも特徴。このほか、「低温仕込み」モードで温度(25~70℃)と時間(1~48時間)を設定することで、甘酒・醤油麹・パンなどさまざまな発酵食や低温調理もカンタン。「調理」モードで圧力鍋として使えば、時間のかかる煮豆や煮込み料理も短時間で調理できます。

SPEC●サイズ/質量:W270×D380×H280mm/約5.9kg●炊飯容量:酵素玄米4合、白米6合

↑「低温仕込」モードではヘルシーなマグロのコンフィなどがカンタンに作れます

 

フードアナリスト・中山秀明さんがチェック!

【機能】

満足度が高い酵素玄米が短時間で炊けるのがうれしい

健康食として注目されているその酵素玄米。一般的には3日程度の熟成が必要とされていますが、本機は強力な圧力と酵素玄米に適した独自の火加減を組み合わせることで、最短で約1時間で炊けるのがスゴいです。

 

炊きあがった酵素玄米は素材の旨みが凝縮されていて、ほんのり効いた塩の味わいとマッチ。小豆のアクセントも絶妙で、圧倒的な“口福感”に包まれます。もちもち感が素晴らしく、冷めても美味でした。なお、3日熟成させた酵素玄米ご飯も食べましたが、餅にも近い粘りがあってさらにもっちもち。また、あくまで個人の主観ですが、もちもち食感のおかげで自然と咀嚼(そしゃく)回数が増えるので満足度が高く、腹持ちもいい気がしました。

↑自然栽培玄米、小豆と古代米がブレンドされた「にじいろ酵素玄米ミックス」で炊飯。炊きあがった酵素玄米は食感の良さがバツグンでした

 

【操作性】

一般的な炊飯器と変わらずわかりやすい

一般的な白米炊飯器と使い勝手はほぼ変わらず、操作はシンプルです。洗米などの準備をしたら、炊飯はワンボタンでOK。炊飯後、自動的に玄米熟成する保温モードも優秀です。

↑前面のダイヤルでモード選択などが可能です

 

【収納・設置しやすさ】

一般的な炊飯器とほぼ同じサイズ感

一般的な炊飯器と同程度のサイズ。通常のご飯も炊けますし、炊き込みごはんやおかゆなども作れる汎用性があるので、買い替えても問題なし。

 

【メンテナンス】

内鍋のコーティングがはがれないように注意

お手入れは普通の炊飯器と特に変わりません。長く使いたい場合は、内鍋のコーティングがはがれないように、洗米は別のザルとボウルで行い、内鍋で塩(玄米と小豆のおいしさを引き出し、ミネラルバランスをとる目的で投入)を混ぜる際はシリコン製の泡だて器を用意して混ぜるのがベターです。

 

【まとめのひとこと】

酵素玄米を毎日食べたい方はぜひ検討を!

普通の白米より原材料のコストがややかかりますが、酵素玄米はヤミツキになるおいしさ。特に、通常より短時間で手軽に作れるという独自性は、大きなメリットです。忙しいけど酵素玄米ごはんを毎日食べたい! という人は、買い替えを検討してもいいでしょう。

 

 

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

3万円台でふっくらおいしいご飯を味わえるタイガー魔法瓶の新「IHジャー炊飯器<炊きたて>」

 

タイガー魔法瓶は7月27日、「IHジャー炊飯器<炊きたて>JPW-A100/A180」と「IHジャー炊飯器<炊きたて>JPW-B100/B180」を発表。9月上旬に発売します。ヨドバシ.comでのそれぞれの販売価格は、JPW-A180が3万3800円(税込)、JPW-A100が3万800円(税込)、JPW-B180が2万8800円(税込)、JPW-B100が2万5800円(税込)です。

 

2020年度の日本電機工業会のデータによると、IHジャー炊飯器において3万円未満の炊飯器は約35.4%を占め、年間約150万台の出荷を超えるボリュームゾーンになっているとのこと。これを受けて、同価格帯の販売強化戦略として、手ごろな価格ながら使いやすさに徹底的にこだわった新モデルを投入するとしています。

 

JPW-AシリーズとJPW-Bシリーズは、熱伝導性のよい素材を組み合わせ、蓄熱性の高いコーティングを施した「遠赤3層土鍋コート釜」を採用。遠赤土鍋コーティングと土鍋コーティングの間に金属を挟むことにより、効率よく内なべが発熱するうえ、土鍋素材の遠赤コーティングで遠赤効果が高められ、お米一粒一粒まで熱をムラなく均一に伝えることができるそうです。

 

 

これにより、ごはんを甘くおいしく炊き上げるとのこと。

 

これに加えて、JPW-Aシリーズは厚釜を約2mmにしたことで、炊きムラを抑え、芯までふっくらおいしいご飯を楽しめるとしています。

 

また、JPW-Aシリーズにはお茶碗1~2杯分でもしっかりハリと甘みを引き出す「少量旨火炊き」メニューを搭載。通常の「白米」メニューよりも甘味を引き出す吸水温度帯を長く持続させて炊くコースになっています。このほか、お茶碗約1杯分(0.5合)を最短約15分で炊く「少量高速」メニューや、冷凍して解凍しても「炊きたて」のようなおいしさを保つ「冷凍ご飯」メニューなど、合計18メニューを搭載。一方のJPW-B型も15メニューを搭載しています。

 

 

JPW-A180は最大1升炊きに対応し、本体サイズは約幅28.8×奥行き38.6×高さ23.9cm、重量約4.9kgです。

 

JPW-A100は最大5.5合炊きに対応し、本体サイズは約幅26.0×奥行き35.4×高さ20.9cm、重量約3.9kgです。

 

JPW-B180は最大1升炊きに対応し、本体サイズは約幅28.8×奥行き38.6×高さ23.9cm、重量約4.8kgです。

 

JPW-B100は最大5.5合炊きに対応し、本体サイズは約幅26.0×奥行き35.4×高さ20.9cm、重量約3.8kgです。

 

家電大賞で2年連続金賞のタイガー「土鍋ご泡火炊き」がさらに進化! “シリーズ最高傑作”を徹底解説!!

タイガーの土鍋ご泡火炊きは、一般ユーザーの投票によって家電の年間王者を決める「家電大賞」において、 2019年、2020年の2年連続で部門賞金賞を受賞。そして2021年、“国民的炊飯器”と言えるこのシリーズがさらに進化を遂げた。そこで今回は、GetNavi編集部の家電担当が、その最高傑作を徹底解説する!

 

【今回紹介する製品】

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉

土鍋ご泡火炊きJPL-G100

オープン価格 6月21日発売

※写真はJPL-G(2021年モデル)。「家電大賞」で部門賞金賞を受賞したのは2019年モデルと2020年モデル

本土鍋の採用と、米を細かな泡で包む炊飯技術により、甘み・弾力・ハリ満点のごはんに。蒸らし時に土鍋内の蒸気を間欠的に放出し、内部を高温にキープすることでごはんの甘みをより一層引き出す。銘柄炊きわけは70銘柄に対応。

【Color Variation】

 

タイガー魔法瓶【土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100】の詳細はコチラ!

 

私が解説します!

GetNavi編集部 家電担当

青木宏彰

家電コーディネーター資格保持。主要メーカーの炊飯器の動向をいち早くチェックし、本誌でも各種の検証企画を手がけている。

 

独自の土鍋ご泡火炊き技術が進化し “至極の土鍋ごはん”がさらにおいしく

外出自粛による“おうちごはんの充実”ニーズを背景に、土鍋ご泡火炊き2020年モデルは従来比約150%(数量比)の売り上げを記録。圧倒的支持を集めた。

 

その土鍋炊飯技術をより進化させたのがJPL-G100だ。注目ポイントは蒸気制御の高精度化。蒸らし段階で「ハリつやポンプ」が細やかに作動し、土鍋内の温度を下げずに湿度を下げる。この効果は絶大で、本機で炊いたごはんは甘みもハリも文句なしの仕上がりだ。

 

さらに、業界最大クラスのタッチパネルを採用し、直感的に操作可能。お手入れ面でもマグネット式内ぶたを採用したほか、圧力洗浄コースの使用時間は従来の60分から30分に短縮し、炊き込みごはんの炊飯後のニオイ除去もよりスピーディになった。

 

一方、内釜に独自の土鍋コートを採用したJPI-G100も秀逸。最上位機譲りの炊き技や、土鍋の高火力と蓄熱性を再現するコーティングで、金属釜のレベルを超えたおいしさを実現している。

 

本物の土鍋を搭載するJPL-G100と、軽量で扱いやすい金属釜により土鍋の味と食感に迫るJPI-G100。いずれも秀作ゆえスペックを吟味して選ぼう。

 

「土鍋ご泡火炊き JPL-G100」のPOINTをチェック!】

01.おひつ保温

進化した「ハリつやポンプ」により、木のおひつのような湿度制御を再現

釜内に外気を取り込み、過剰な蒸気を放出する「ハリつやポンプ」の性能が向上。蒸らし工程のみならず、保温時にも木製のおひつが“呼吸”してごはんの水分を整えるように釜内の湿度を細かくセンサー制御する。これによりごはんの風味と白さ、弾力をキープ。土鍋ごはんの炊きたてのおいしさを長く楽しめる。

 

02.一合料亭炊き

中ぶたで炊飯空間を小さくし、茶碗1膳分でも絶品に

少量炊飯用の中ぶたを同梱。これで物理的に炊飯空間を小さくすることで、0.5~1合の米に熱と蒸気を均一に伝え、炊きムラを抑制する。

 

03.お手入れ

内釜と内ぶただけ洗えばOK、内ぶたの着脱も超スムーズ

お手入れは内釜と内ぶたの2点のみでラク。内ぶたを外ぶたにセットするマグネットを新採用し、内ぶたの着脱がよりスムーズになったのもうれしい。

 

【土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉土鍋ご泡火炊き JPL-G100】

土鍋の優位性を生かす 最先端技術を結集!

土鍋採用に加え、沸騰時の泡を均一にする波紋底や「ハリつやポンプ」など、同社の最先端技術が結集したフラッグシップ。銘柄炊きわけやおひつ保温など機能も多彩だ。

名称:本土鍋

底形状:波紋底

なべ厚:5.0mm

保証:5年保証(割れ/フッ素)

加熱方式:土鍋圧力IH+多段階圧力機構

メニュー:白米(火かげん3段階)、一合料亭炊き、 炊込み・白米、炊込み・雑穀、玄米、など

銘柄炊きわけ:70銘柄

ハリつやポンプ:○

炊飯容量:0.5合〜5.5合

保温時間:24時間(おひつ保温)

サイズ/質量:W290×H220×D351mm/7.4kg

 

【「土鍋ご泡火炊き」と「ご泡火炊き」の違い】

フラッグシップの「土鍋ご泡火炊き」は火力・蓄熱性が高い本物の土鍋を採用。そして「ご泡火炊き」も同社の土鍋技術を金属釜に応用している。

 

【CHECK1】内釜

「土鍋ご泡火炊き」本土鍋

萬古焼の土鍋&特殊コートで至高の炊き上がり

内釜には三重県四日市市の「萬古焼」の本土鍋を使用。世界各地から厳選した土を使い、熟練の職人が3か月をかけて完成した最高の土鍋で炊飯を行う。さらに土鍋の内側には高火力を受け止める新フッ素コーティングを施し、米の甘みをより引き出してくれる。

 

「ご泡火炊き」遠赤9層 土鍋かまどコート釜

上下2種のコーティングで土鍋の蓄熱性を再現

9層3mmの金属釜の外側上部に熱伝導の高い銅素材、下部に蓄熱性の高い土鍋素材のコーティングを施し土鍋の蓄熱性を再現。2種類のコーティングで内釜の上下に温度差を生み出し、より強く米をかき混ぜて炊飯することで、うまみをより引き出す。

 

【CHECK2】炊き技

「土鍋ご泡火炊き」は土鍋の特徴を生かす3つの高度な炊き技を装備。「ご泡火炊き」もその3つの技を取り入れ、土鍋に迫るおいしさを実現する。

 

■土鍋による「高火力」

「土鍋ご泡火炊き」

蓄熱性の高い土かまどを本体内に再現し、最高温度約280℃の圧倒的火力で炊飯(通常の金属釜は約130℃)。この高火力により米のα化が促進し、甘みがぐっと高まる。

「ご泡火炊き」

内釜の外側に粒子の大きさの異なる素材を重ねてコーティングすることで蓄熱性が向上。沸騰時の火力が約13%アップした。これにより、土鍋炊きに迫るごはんの甘みを実現する。

●従来品JPC-G(2019年モデル)との比較

 

■土鍋による「遠赤効果」

「土鍋ご泡火炊き」

土鍋の炊飯時の遠赤効果は、金属釜採用の従来モデルの約4倍。米の一粒一粒の芯までじっくり熱を加えることで、ふっくらした食感と甘みを極限まで引き出す。

●従来品JKT-C100(2019年モデル)との比較

「ご泡火炊き」

内釜の内側に「遠赤土鍋コーティング」を施すことで遠赤効果をアップ。熱を素早く釡全体に伝えることで炊きムラを抑え、米を芯からふっくら炊き上げる。

 

■土鍋による「泡立ち」

「土鍋ご泡火炊き」

土鍋表面の細かな凹凸により沸騰時に細かい泡が大量に発生。さらに鍋底の波紋形状で泡が均一に。この泡で包み込んで炊くことで米が傷つきにくく、抜群のハリが生まれる。

「ご泡火炊き」

約6500個の細かな凸を施した釜底形状で内釜内の表面積が約25%拡大し泡立ちを強化。土鍋のような細かな泡が一粒一粒の米を包み込み、ハリと弾力満点の炊き上がりに。

●従来品JPC-G(2019年モデル)との比較

 

タイガー魔法瓶【圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉ご泡火炊き JPI-G100/180】の詳細はコチラ!

 

【圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉ご泡火炊き JPI-G100/180】

先進の土鍋炊飯技術を使い金属釜を超える炊き上がり

“ご泡火炊き”などJPL-G100の傑出した土鍋炊飯技術を金属釜に応用。土鍋炊きに限りなく近い甘みと弾力のあるごはんを、より手ごろな価格で堪能したい人にオススメだ。

名称:遠赤9層土鍋かまどコート釜 ~ご泡火仕上げ〜

底形状:底面泡立ち加工

なべ厚:3.0mm

保証:3年保証(フッ素)

加熱方式:可変W圧力IH+釜包みIH

メニュー:白米、極うま、早炊き、少量高速、冷凍ご飯、すし・カレー、 炊込み・炊込みおこげ、など

銘柄炊きわけ:-

ハリつやポンプ:-

炊飯容量:5.5合モデル(0.5合~5.5合)、1.0升モデル(1.0合~1.0升)

保温時間:24時間

サイズ/質量【5.5合モデル】W252×H211×D302mm/5.4kg【1.0升モデル 】W275×H242×D329mm/6.5kg

2年連続金賞受賞! タイガー「土鍋ご泡火炊きJPL-A100」はやはり最高傑作だ【家電大賞2020-2021 炊飯器部門】

「家電大賞」は、トレンド情報誌「GetNavi」と白物家電専門ニュースサイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今回で6回目となる「家電大賞2020-2021」では、ノミネートされた全155製品のなかから、 読者投票(投票期間は2020年11月22日~2021年1月6日)により、 グランプリと部門賞(特別賞含む18部門)が決定した。

 

炊飯器部門の金賞を獲得したのは、タイガー魔法瓶の「土鍋ご泡火炊きJPL-A100」。同機の何がスゴいのか? 本稿では改めて紹介していこう。

 

【炊飯器部門】金賞

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉

土鍋ご泡火炊きJPL-A100

蓄熱性と遠赤効果の高い土鍋と、やさしい泡立ちの“ご泡火炊き”で極上の炊き上がりに。蒸らし時に土鍋内の圧力と水分を制御し、ごはんの甘みとハリ、弾力を引き出す。50種類の銘柄炊き分け機能と、茶碗1杯からおいしく炊ける「一合料亭炊き」機能を搭載。

SPEC ●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯方式:土鍋圧力+多段階圧力機構 ●内なべ:本土鍋 ●炊飯時消費電力1080W ●メニュー:白米、一合炊き、早炊き、炊込み、おこげ、玄米、麦めしなど ●保温時間:24時間 ●サイズ/質量:約W290×H220×D351mm/約7.4kg

 

【読者コメント】

「土鍋ならではの甘みのあるごはんがとてもおいしいです」(30代・女性)

「“泡”で米のうまみを守る発想や “おひつ”を基にした保温など着眼点が面白い」(40代・男性)

 

炊飯器部門で金賞に輝いたのはタイガー魔法瓶の「土鍋ご泡火炊き」。同シリーズはなんと2年連続の金賞受賞となった。

 

〈炊きたて〉シリーズ50周年記念モデルのJPL-A100は、同社が“最高傑作”と語る逸品だ。内なべには遠赤効果の高い四日市萬古焼の土鍋を使い、最高温度約280℃(※1)で加熱。土鍋が生み出す細かく均一な泡を利用した「ご泡火炊き」技術でうまみを逃がさず炊き上げる。さらに保温時には、独自の「ハリつやポンプ」で木製のおひつの湿度管理を再現する。

※1:内なべ外側底面の温度

 

こうして炊飯したごはんは「炊きたて、保温、冷やごはんのどれもおいしい」などユーザーも絶賛。土鍋ごはんの“スゴみ”を改めて見せつけた一台と言える。

 

【POINT1】「四日市萬古焼 」本土鍋

内なべに三重県四日市市の「萬古焼」の本土鍋を使用。通常の金属釜の約4倍(※2)の遠赤効果を持つ土鍋を高火力で加熱し、土鍋から生まれる輻射熱で米一粒一粒を芯からじっくり火を通し、米の甘みを引き出す。

※2:JPL-A100と同社従来品JKT-C100(2019年製)の内なべの比較

●イメージ図

 

【POINT2】土鍋ご泡火炊き

土鍋が生み出す細かく大量の泡で米を包んで炊飯。米同士がぶつかり傷つくのを抑えることでうまみ成分を閉じ込め、つややかでもっちりとした食感に炊き上げる。さらに仕上げ工程で釜内を高温維持し、ごはんの甘みをアップ。

●イメージ図

 

【POINT3】おひつ保温

新搭載の「ハリつやポンプ」が保温時に外気を取り込み、余分な蒸気を放出。木製のおひつが呼吸するようにごはんの水分をコントロールする仕組みを再現し、土鍋ごはんの豊かな香りと弾力を長時間持続させる。

●イメージ図

タイガーが炊飯器で「家事DX」を実現!? アプリ連携で「料亭の炊き方」と「米の自動注文」ができるIoTモデル

タイガー魔法瓶は、IoT機能を搭載した圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> JPA-X100を2021年1月21日より発売します。実売予想価格は5万5000円。同社によると、本機は「家事のデジタルトランスフォーメーション」(DX=デジタル技術による変革)を実現するモデルといいます。

↑圧力IHジャー炊飯器<炊きたて> JPA-X100のサイズはW252×D302×H211mm、質量は約5.4kg。最大炊飯容量は5.5合

 

アプリ連携で炊きわけや米の自動再注文が可能に

米の特徴は、銘柄だけでなく季節や収穫年度によっても異なるため、料亭などでは米を炊くとき、状態に応じて水分量や火加減を調整して炊きわけるとのこと。

 

その点、本機では「TIGER HOME」アプリで炊飯プログラムをダウンロードすることで、料亭のように米の銘柄や状態に合わせて炊きわけ、おいしさを最大限に引き出すといいます。初期搭載では「米・食味鑑定士協会」のデータを活用した50種類の銘柄米の炊飯プログラムを搭載。米を購入したあともIoT機能を使ってクラウド上に新たな銘柄米炊飯プログラムが追加・更新されます。

さらに、ジャー炊飯器で炊いた米の量(合数)をクラウドに連携。集計した炊飯データをクラウド上でAI分析し、お米の残量を計算・管理します。残量が少なくなるとアプリ上でお知らせするので、買い忘れすることがありません。

 

アプリの「お米便」メニューでは、米の再注文機能を設定することが可能。「お米便」の登録ストアからAmazon Dash Replenishmentとの連携を選ぶと、米がなくなりそうなタイミングで再注文を自動で行えるうえ、注文した銘柄に合わせて炊飯プログラムを本体に自動更新することができます。

※自動再注文サービスはAmazon以外のECストアでも今後対応予定

 

米の残量や炊飯状況が外出中でもアプリで確認でき、予約時間や保温時間の確認ができるのも便利。アプリを家族と連動すれば相手の炊飯状況がどこにていも確認できるので、離れて暮らす家族を見守る機能としても役立ちます。

 

炊飯器の本体には「遠赤5層土鍋蓄熱コート釜」を採用。蓄熱性の向上と土鍋のような細やかな泡立ちを実現するとともに、熱をムラなく均一に広げて米の一粒ひと粒までふっくら炊き上げます。

 

内釜を包むIHヒーターは加熱面積を広げ、火力・蓄熱性を高めた「釜包みIH」を採用。より広い面積で加熱することで加熱量がアップし、お米本来の甘みを引き出します。大小2つの圧力ボールを制御する「可変W圧力炊き」で、ねばりを引き出ししっかり炊き上げるのも特徴。

↑「遠赤5層土鍋蓄熱コート釜」のしくみ
↑「可変W圧力炊き」のイメージ

 

このほか、「少量高速」「冷凍ごはん」など、便利なメニューも搭載しています。定評のある炊飯技術にIoT機能が加わることで、ますます便利になった圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>JPA-X100。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

人気モデル多数! 最新「炊飯器」価格帯別ピックアップ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、炊飯器。高級モデルは「吸水〜沸騰〜蒸らし」の各工程が高精度。ただし、下位機種にも上位機種の技術を踏襲した人気モデルが多いので要チェックだ。メーカーごとに異なる味の傾向、お手入れのしやすさを吟味しよう。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新炊飯機、“買い”のポイント

加熱温度や蒸らしの温度調節によりふっくら&粒立ちの良い食感を実現

おいしさにこだわるなら米の銘柄や食感の「炊き分け」機能に注目

・内ブタや天面などのお手入れのしやすさも満足度に大きく影響

 

私たちが解説します!

GetNavi編集部 家電担当

青木宏彰

炊飯器の検証企画を多数手がける。製品チェックでは、ごはんの味に加え使いやすさやメンテのしやすさにもこだわる。

家電ライター

コヤマタカヒロさん

PCからキッチン家電まで幅広い分野に精通。家電テストの空間「コヤマキッチン」を運営し、米・食味鑑定士の資格も持つ。

 

「ふっくら粒立ちある食感」と「炊き分け」機能がトレンド

最新の炊飯器は「ふっくらしつつ粒立ちがしっかりとした炊き上がり」がトレンド。家電ライターのコヤマタカヒロさんはこう語る。

 

「象印マホービンの〝炎舞炊き〟、日立の“ふっくら御膳〟は特にその傾向が顕著。パナソニックの〝おどり炊き〟もごはんの食感のバランスが絶妙でオススメです」(コヤマ)

 

さらに、高級モデルが積極的に導入しているのが「食感炊き分け」機能。機種によっては数十種の炊き分けに対応する。

 

「近年、各地域から新種のお米が続々と登場。様々な品種を適切に炊き、最もおいしく味わうための『銘柄炊き分け』機能を搭載するモデルにも要注目です」(コヤマ)

 

一方、炊飯器選びで忘れてならないのがメンテのしやすさだ。

 

「内釜の重さや内ブタの洗いやすさが、毎日の家事の負担に大きく関わります。仕事や育児が忙しい家庭は特にここをチェックすると、購入後に後悔しません」(青木)

 

【《松》クラス】予算額11万円以上

この価格帯の炊飯器は高火力加熱や蒸らしでの温度調節などにこだわり抜いた製品ばかり。「炊き分け」機能も優秀で、どれも“米好き”が満足できる1台だ。高額なだけによく吟味しよう。

 

【No.1】炎のゆらぎまで再現することで甘く粒立ち良い味わいを実現

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー “炎舞炊き” NW-LA10

実売価格11万8680円

IHヒーターの細かな火力制御でかまどの大火力と炎のゆらぎを再現。甘く、粒立ってふっくら感のあるごはんに仕上げる。炊いたごはんの感想を入力すると炊き方を変えて食感を調整する「わが家炊き」機能搭載。麦ごはんも2通りの食感に炊き分けできる。

SPEC ●炊飯技術:炎舞炊き(ローテーションIH)●炊飯時消費電力:1240W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・発芽玄米・麦ごはん・金芽米・雑穀米ほか ●サイズ/質量:約W275×H235×D350mm/約8.5kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 鉄〜くろがね仕込み〜豪炎かまど釜
炊き分け 食感121通り(わが家炊き)
保温時間 40時間(極め保温)

 

↑釜底の6つのIHヒーターをローテーション加熱して強い対流を生む。単位面積あたりの火力も従来比4倍以上(※)
※:2017年モデルNW-AT10型との比較

 

↑天面パネルはフラット形状で汚れを拭き取りやすい。内ブタの構造もシンプルで、手入れがラクなのがうれしい

 

↑内釜はIHと好相性の鉄素材をアルミとステンレスの層でサンド。蓄熱性・発熱効率・熱伝導性を高め、炎舞炊きの大火力を生かす

 

<クロスレビュー!>

ごはんを好みの食感にする「わが家炊き」がユニーク

「121通りの食感から、ユーザーの好みの食感に自動調整して炊く『わが家炊き』はほかの炊飯器にない機能。玄米や雑穀米メニューが充実し、ヘルシー志向の人も気に入るはずです」(青木)

 

米の味を追求するなら断然オススメ!

「ローテーション加熱で米を激しく舞わせてしゃっきり感ともちもち感、甘みの強い“うまいごはん”が炊けます。純粋に“米”のおいしさで選ぶなら、トップクラスの電気炊飯器です」(コヤマ)

 

【No.2】米のうまみを引き出す技術で全国の米どころが認める味に

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 Wおどり炊き SR-VSX100

実売価格12万円前後

米の鮮度を判別し、最適な炊飯に微調整。炊き上げ工程の強火時間を長くすることで、ハリのあるごはんに仕上げる。炊き込みごはんもベタつかずほぐれやすい食感に。58銘柄の炊き分け機能を装備し、「星空舞」など新銘柄にも対応。

SPEC ●炊飯技術:Wおどり炊き ●炊飯時消費電力:約1210W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・発芽/分づき米・麦ごはん・雑穀米ほか ●サイズ/質量:W275×H234×D361mm/7.7kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 ダイヤモンド竃釜
炊き分け 銘柄炊き分け58銘柄
保温時間 24時間(スチーム保温)

 

 

↑通電切り替えと加圧減圧の「Wおどり炊き」でもちもちのごはんに。IHの大火力で釜を包み込み、米のうまみを最大限引き出す

 

↑炊飯や保温などの基本操作は3つの物理ボタンでシンプルに。「銘柄炊き分け」などの細かい設定はタッチパネルで行う

 

↑追い炊き・蒸らし時に220℃の過熱水蒸気を釜内に噴射。米の芯まで熱を浸透させうまみをコート

 

<クロスレビュー!>

炊飯能力だけでなく操作性とメンテ性も秀逸!

「ごはんの味はもちろん、タッチパネルが操作しやすいのも好印象。銘柄炊き分けでは58もある登録銘柄からお目当てをスムーズに探せます。内釜も軽く、洗い物がとてもラクです」(青木)

 

甘みや食感のバランスも本体の総合力も最高ランク

「ごはんの甘みや食感のバランスが抜群。米のセンシング機能で、夏場など米の鮮度が落ちる時期でもおいしいごはんが食べられる。保温機能も優秀で、まさに最高ランクです!」(コヤマ)

 

【No.3】〈炊きたて〉50周年の“技”で極上のごはんを炊き上げる!

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JPL-A100

実売価格12万4220円

同社の土鍋炊飯技術を結集した<炊きたて>50周年記念モデル。土鍋特有の細かく大量の泡が炊飯中に米を包むため米同士がぶつかって傷つきにくく、もっちりつややかなごはんに仕上がる。銘柄炊き分け機能は50銘柄。

SPEC ●炊飯技術:土鍋ご泡火炊き+丹精仕上げ ●炊飯時消費電力:1080W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・麦めし押麦ほか ●サイズ/質量:約W290×H220×D351mm/約7.4kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 四日市萬古焼本土鍋
炊き分け 銘柄炊き分け50銘柄
保温時間 24時間

 

↑「丹精仕上げ」は蒸らし時に徐々に圧力を下げ、余分な蒸気を放出。ごはんの甘みとツヤを引き出す

 

↑露が溜まるフレーム部は傷がつきにくい「クリアハード」仕様。サッと拭くだけで汚れも落ちる

 

↑少量(1合)を炊く際は専用土鍋中ブタをセット。炊飯空間を狭くして炊きムラを防ぎ、香り高く仕上げる

 

<クロスレビュー!>

おひつに学んだ保温技術やお手入れのしやすさが光る

「香ばしい香りのごはんが絶品。木製のおひつが呼吸するように中の水分と温度を整える保温技術を採用し、炊きたての味が長持ちします。拭きやすい天面パネルやフレームも◎」(青木)

 

土鍋+ガス火で炊いたような香り高いごはんが堪能できる

「ガスコンロで土鍋を使って炊いたような香りが楽しめます。50銘柄炊き分けや少量炊飯など機能も充実。3段階の火加減調節でおこげが楽しめるのも他機種にない魅力です」(コヤマ)

 

【《竹》クラス】予算額6万円〜11万円

ここで紹介する3モデルは、どれも各社の最上位モデル。松クラスよりも価格こそ安いが、スペックはほぼ同等と考えていい。炊き上がりが好みなら迷わず買いだ!

 

【No.1】本物の炭(※)でできた釜でふっくら粒立ち良く炊き上げられる

(※)木炭や竹炭とは異なる炭素材料を使用

三菱電機

三菱ジャー炊飯器「本炭釜 KAMADO」NJ-AWB10

実売価格11万円

IHと相性が良く発熱性の高い炭釜で大火力炊飯でき、ふっくら粒立ち抜群のごはんが炊き上がる。銘柄炊き分けは50銘柄に対応し、冷凍してもおいしい「まとめ炊き」モードなど機能も多彩だ。音声ナビと液晶のデカ文字表示で操作も快適。

SPEC ●炊飯技術:本炭直火炊き/八重全面加熱/本・熱密封かまど構造 ●炊飯時消費電力:1400W ●白米以外の炊飯メニュー:無洗米・玄米・胚芽米・発芽米・長粒米ほか ●サイズ/質量:W285×H249×D320mm/約5.8kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 本炭釜
炊き分け 銘柄炊き分け50銘柄
保温時間 24時間(始めの12時間はたべごろ保温)

 

↑二重の内ブタはワンタッチで取り外し可能。軽くて凹凸が少なく簡単に洗える。職人手作りの内釜を洗う際は丁寧に扱おう

 

↑八重構造のヒーターで米全体に熱を伝え粒感を立たせる。釜は羽釜構造にすることで熱を逃がさず香り高いごはんに

 

<クロスレビュー!>

ふっくらほぐれる食感と鮮やかな米のうまみが魅力

「ふっくらしつつ口の中でほぐれる食感と、鮮やかな米のうまみがしゃっきり派の人にオススメ。長粒米専用モードで、ジャスミンライスもおいしい。職人こだわりの内釜は大切に扱って」(青木)

 

非圧タイプは銘柄ごとの味の違いもわかりやすい!

「大手メーカーのフラッグシップ機では唯一の非圧タイプ。圧力をかけないのでしゃっきり感のあるごはんが炊けます。銘柄炊き分けも、米の甘み成分が出過ぎず銘柄ごとの味が引き立ちます」(コヤマ)

 

【No.2】京都の老舗米店がこだわる“外硬内軟”の味を実現!

日立

IHジャー炊飯器「ふっくら御膳」RZ-W100DM

実売価格8万1040円

京都の老舗米店「八代目儀兵衛」の炊飯の極意を電気炊飯器で実現。1.3気圧の圧力と107℃のスチームで米の輪郭と甘みを際立たせて炊き上げる。カーボンフッ素加工の内釜はそのまま洗米可能。

SPEC ●炊飯技術:極上ひと粒炊き ●炊飯時消費電力:1400W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米(発芽玄米)・麦ごはん・雑穀米 ●サイズ/質量:W248×H232×D302mm/約6.0kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 大火力沸騰鉄釜
炊き分け 食感4通り(極上コース)
保温時間 40時間(スチーム)

 

<クロスレビュー!>

蒸気がほとんど出ないので棚に置いたまま炊けて便利

「ハリがあって中がふっくらなごはんの食感が絶妙。炊飯中にほとんど蒸気が出ない構造なので、棚に置いたまま炊けて使い勝手も良いです」(青木)

 

しゃっきり感ともちもち感のバランスが見事な炊き上がり

「圧力とスチームを利用した炊き上がりは、しゃっきり感ともちもち感のバランスが見事。コスパ最高のフラッグシップモデルです」(コヤマ)

 

【No.3】伊賀焼の人気土鍋を電化し、ふっくら甘い至高のごはんに!

シロカ

かまどさん電気 SR-E111

実売価格6万4584円

伊賀焼の人気土鍋を使った機種。土鍋と好相性のシーズヒーターを採用してガス炊きを再現し、ふっくら甘く後味さっぱりのごはんに。土鍋がごはんの水分を最適な状態に保つため、冷めても美味。

SPEC ●炊飯技術:電熱ヒーター式 ●炊飯時消費電力:1300W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・おかゆ・おこげ ●サイズ/質量:約W300×H261×D300mm/約7.6kg

炊飯容量 1.0〜3.0合
内釜
炊き分け 食感3通り
保温時間

 

<クロスレビュー!>

土鍋炊飯がスイッチひとつで失敗なくできるのはスゴい

「火加減が難しい土鍋炊飯を電化し、スイッチひとつで失敗せずに炊けるのはスゴい。工芸品の風合いがあるデザインも高級感たっぷりです!」(青木)

 

保温機能などはないがそのおいしさはオンリーワン

「土鍋ならではの、甘みが強くもっちりして香り高いごはんが特徴。保温機能もないシンプルな作りですが、その味はオンリーワンです!」(コヤマ)

 

【《梅》クラス】予算額2万円〜4万円

この価格帯では、松や竹クラスの高級モデルに搭載される高機能を厳選して搭載。ベースのコストを抑えた“一点豪華主義”的なモデルが狙い目だ。シンプルさを求めるならオススメ!!

 

【No.1】ベストの炊き上がりを銘柄ごとに実現する高コスパ炊飯器!

アイリスオーヤマ

米屋の旨み 銘柄量り炊き 圧力IHジャー炊飯器 KRC-PC50-B

実売価格3万8280円

米の銘柄ごとに加熱工程と加圧時間を調整し、それぞれのおいしさを最大限に引き上げる圧力IH炊飯器。大型タッチパネルで操作もスムーズだ。「こだわり炊き分け」ボタンで、「冷凍ごはん」モードや「おむすび」モードなどを選べるのがユニーク。

SPEC ●炊飯技術:圧力IH式 ●炊飯時消費電力:1230W ●白米以外の炊飯メニュー:炊き込み・玄米・食物繊維米 ●サイズ/質量:W265×H242×D382mm/6.6kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 極厚銅釜
炊き分け 銘柄炊き分け40銘柄
保温時間 銘柄炊き分け40銘柄

 

↑内釜に米を入れると最適な水量が表示され、ベストの炊き上がりを実現可能。よそったごはんのカロリーも表示できる

 

↑大火力のIHヒーターで内釜を上下から加熱。1.25気圧・105℃で炊き上げることで、ごはんの柔らかさと粘り、甘みが増す

 

<クロスレビュー!>

高級モデルのような銘柄炊き分け機能が優秀

「高級モデルに搭載される銘柄炊き分け機能をこの価格で実現したのがスゴい。ごはんのカロリー表示機能や食物繊維モードなど、健康を気遣う人にやさしい機能も見逃せません」(青木)

 

水加減を自動で教えてくれてシニア世代も大助かり!

「水量は少しの違いでごはんの味を変えてしまうが、それを自動で教えてくれるのは視力が心配なシニア世代も大助かり。銘柄炊き分けや発酵コースなど+αの機能も充実しています」(コヤマ)

 

【No.2】かまどの熱対流を再現し、米をふっくら炊き上げる

東芝ライフスタイル

真空圧力IH炊飯器 RC-10VSP

実売価格3万6990円

丸底60℃の銅釜でかまどのような熱対流を生み、ふっくら甘いごはんに。独自の真空技術で米の芯まで吸収させ、時短でおいしく炊き上げる。冷めてもおいしい「お弁当コース」など白米メニューが充実。

SPEC ●炊飯技術:炎匠炊き ●炊飯時消費電力:1250W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・麦ごはん・雑穀米ほか ●サイズ/質量:W296×H265×D387mm/約5.9kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 鍛造かまど銅釜
炊き分け 食感3通り
保温時間 40時間(※)(真空保温)

※:白米の場合

 

<クロスレビュー!>

真空技術が炊飯・保温に貢献!手入れがラクなのもうれしい

「真空技術でごはんの甘みを高めたり、長時間おいしく保温したりできるのが◎。凹凸の少ない内ブタなど手入れもすごく簡単です」(青木)

 

食べたい時間に炊ける「ねらい炊き」が有能!

「5分単位で炊飯時間を調節できる『ねらい炊き』機能が便利。炊き方が難しい白米と玄米の混合炊きは専用モードを使えばうまくいきます」(コヤマ)

 

【No.3】本格的な食感炊き分け機能を2万円台で実現できる

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー 極め炊きNP-BK10

実売価格2万5510円

最上位機種にもある「わが家炊き」機能(49通り)と、7通りの「炊き分け圧力」機能を採用。蒸らし工程で再度圧力をかけて、しゃっきりふっくらごはんに仕上げる。2種類の麦ごはんメニューも搭載。

SPEC ●炊飯技術:人工知能IH炊飯/うまみ圧力蒸らし ●炊飯時消費電力:1240W ●白米以外の炊飯メニュー:玄米・発芽玄米・麦ごはん・雑穀米 ●サイズ/質量:約W265×H220×D400mm/約5.5kg

炊飯容量 0.5〜5.5合
内釜 鉄器コートプラチナ厚釜
炊き分け 食感49通り(わが家炊き)
保温時間 40時間(極め保温)

 

<クロスレビュー!>

食感の差がはっきり出る「炊き分け圧力」が秀逸!

「『熟成炊き』は炊飯に時間がかかるものの、ごはんの甘み満点。『炊き分け圧力』は加圧時間に加え圧力自体を変えるので食感の差が歴然です」(青木)

 

ごはんの炊き上がりも保温も自分好みに調整できる!

「炊飯器の質問に答えれば、49通りの食感に調整したごはんが炊けるのが魅力。保温モードも味重視と長時間重視の2種類から選べます」(コヤマ)

 

【Topic1】5合でも3合でもない絶妙なサイズもヒット!!

一般的な5合炊きだと大きすぎ、3合炊きだと物足りない、というニーズに応えた炊飯器も人気。シニア夫婦など少人数世帯にウケている。

 

【No.1】最上位機も採用する最高の土鍋炊飯技術を3.5合炊きに採用

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JPJ-G060

実売予想価格10万9780円(12月1日発売)

同社最上位機種JPL-A100が誇る“土鍋ご泡火炊き”技術を3.5合炊きに投入。茶碗1杯ぶんから香り高い土鍋ごはんが味わえる。

 

【No.2】「炎舞炊き」「わが家炊き」など高機能を小型ボディに投入

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー “炎舞炊き”NW-ES07

実売価格8万1040円

ローテーション加熱の大火力を実現する「炎舞炊き」採用の4合炊きモデル。81通りの「わが家炊き」、7通りの炊き分け圧力機能を搭載する。

 

【No.3】職人こだわりの内釜が生む大火力で、粒感際立つ一杯に!

三菱電機

IHジャー炊飯器 本炭釜NJ-SWB06

実売価格8万5800円

純度99.9%の炭(※)を使った「本炭釜」搭載の3.5合炊き。炭の遠赤効果と独自の連続沸騰で炊いたごはんはしゃっきり、ふっくらと甘い。

※:木炭や竹炭とは異なる炭素材料を使用

 

【Topic2】コスパ重視なら1万円台モデルも注目!

1万円台でも十分おいしく炊ける炊飯器がある!! 低価格でも銘柄炊き分け機能やヘルシーメニューなど高価格モデル並みのスペックが光る。

 

【No.1】浸し・蒸らしに時間をかけ、極上ごはんを実現

日立

IH炊飯器 RZ-BC10M

実売価格1万4640円

しっかり浸し、じっくり蒸らす「極上炊き」でおいしく。内釜は取っ手付きで出し入れしやすい。煮込みができる調理コースも備える。

 

【No.2】糖質約20%オフでダイエッターにやさしい!!

アイリスオーヤマ

ヘルシーサポート炊飯器 RC-IJH50-W

実売価格1万8480円

9種類のヘルシーメニューを搭載。低糖質メニューではごはんの糖質を約20%までオフ。極厚火釜で通常の白米炊飯もおいしく炊き上がる。

 

【No.3】多彩な炊き分け機能と炊飯メニューを装備

アイリスオーヤマ

米屋の旨み 銘柄炊き 圧力IHジャー炊飯器 RC-PD50

実売価格1万6510円

9通りの食感炊き分け、40種の銘柄炊き分け機能を搭載。1.25気圧の圧力と高火力で米をふっくら炊き上げる。炊飯メニューも多彩。

土鍋の炊飯器って割れないか心配だ…タイガー「3年保証しましょう!」少人数世帯向け3.5合炊きプレミアム炊飯器

タイガー魔法瓶は、土鍋圧力IHジャー炊飯器「<炊きたて>ご泡火(ほうび)炊き JPJ-G060」を2020年12月1日より発売いたします。実売価格は10万9780円です。

↑<炊きたて>ご泡火(ほうび)炊き JPJ-G060。サイズは約W23.7×D27.8×H22.9cmで質量は約6.3㎏

 

高火力とやさしい泡立ちでお米の旨みを守る「土鍋ご泡火炊き」を小容量サイズで実現

JPJ-G060は、小容量ニーズの増加に応えた3.5合炊きの炊飯器。土鍋の高い蓄熱性と遠赤効果が生み出す高火力、土鍋ならではの力強くやさしい泡立ちによる炊き方が特徴の「土鍋ご泡火(ほうび)炊き」を採用しました。

 

内なべには本物の土からできた蓄熱性の高い「本土鍋」を使用。土鍋の遠赤効果による輻射熱で旨みをじっくり引き出します。また、土鍋ならではの細かい大量の泡が米を包んで表面を守るため、米同士がぶつかって傷つくことが少ないとのこと。旨み成分を閉じ込め、表面つややか、もっちり食感に炊きあげるといいます。

↑「土鍋ご泡火炊き」の特徴

 

なお、内なべは陶器の本場・三重県四日市市の伝統工芸品「四日市萬古焼(ばんこやき)」を使用。細かい特別な土を使い、約1250度の高温で焼きあげており、内なべの強度は一般の市販の土鍋と比べて約2倍以上あるといいます。さらに、内なべ割れ・フッ素コーティングのはがれに対して3年間保証しており、安心して使えるのがポイントです。

↑内なべは3年間の割れ保証とフッ素コーティングのはがれ保証付き

 

また、新たに搭載した「圧力洗浄」は、圧力をかけて高温短時間で洗浄するメニュー。気になるニオイもしっかり除去します。毎日のお手入れは内なべ・着脱分解OKのスチームキャップ・内ぶたの3点のみ。パーツの取り外しもカンタン。本体は凹凸が少ない天面なので拭きやすく、内側のフレーム部分はお手入れ「シボフレーム」加工でおねばがついてもはがれやすくなっているといいます。

↑「圧力洗浄」メニューの搭載をはじめ、お手入れしやすい仕様も特徴

 

5.5合炊きに搭載されていた同社自慢の「土鍋ご泡火炊き」が3.5合炊きのJPJ-G060でも楽しめるのはうれしいところ。内なべが土鍋だと割れるんじゃないか……と心配している方にとっては、3年保証が大きな魅力ですね。少人数世帯でおいしいごはんを食べたい方は、ぜひ検討してみてください。

ストレス激減、料理は一気にランクアップ! 「実感音40%カット」のフードプロセッサーを使った納得感をレポート

料理好きの人であればフードプロセッサーは欠かせないでしょう。そのなかで、タイガー魔法瓶が行った調査によると、フードプロセッサーユーザーの約46%が「お手入れが面倒」、約26%の人が「音がうるさい」と感じているとか。その声に応え、新たに開発されたのが同社の「SKU-A100」です。

↑タイガー魔法瓶「良い音設計シリーズ」の新作、フードプロセッサー「SKU-A100」。2020年8月21日に発売され、実売価格は1万9500円

 

本機はミンチ・ペースト・おろし・生地・ホイップなどができる一台5役のアイテムで、カップとふたが食器洗浄機で丸洗いできる新仕様となりました。さらに新たな機能として、気になる動作音を抑えた「良い音設計」により、運転音を従来品より大きく低減したとのこと。もしフードプロセッサーの音がうるさくなくなるならこのうえない朗報ですが、本当のところはどうなのか? 使い勝手はどうなんだ……? 浮かんできた疑問を解決すべく、実際に使ってみて実力をチェックしてみました。

 

従来品より実感音を約40%カットし、音を気にせず調理できる

↑本体サイズは幅212×奥行171×高さ274mm。変形A4の「GetNavi」より小さいサイズとなっています

 

内容は本体のほか、カッターはチタンコートチョッパーカッターとおろしカッターの2種類。カップが本体にしっかりとセットされ、ふたがカップに正しくセットされていないと駆動しない仕様です。さらにカップのふたを上から押している間だけ作動し、手を離すと停止する安全な構造となっています。

↑左がおろしカッターで、右がチタンコートチョッパーカッターをカップにセットしたところ

 

↑ヘラやブラシなど、快適に使うためのパーツもそろっています

 

本機の肝となる「良い音設計」は、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、フードプロセッサーの「うるさい音」の原因をひとつずつ見直して設計に反映することで実現。同社の従来品より実感音を約40%カットし、会話やテレビの音を妨げにくく、音を気にせずに調理できるようになったとのこと。

 

たとえば、食材同士の衝突音をやわらげるために、カップは「トライタン」という樹脂を採用。ほかにも、ブラシレスのモーターを使ったり、随所に防振ゴムを配置したりすることで「良い音」を実現しているそうです。

↑軽くて丈夫な「トライタン」という樹脂を採用したカップ。また、このカップとふたを食器洗浄機で丸洗いできるのも特徴となっています

 

動作音は「カラカラ~」という控えめの動作音で耳ざわりな印象はなし

ここからは実際に使ってみて、真価をチェックしていきましょう。まずはおろしカッターで、大定番の大根おろしを作ります。使い方は簡単。大根の皮をむき、2~3cm大にカットしたらカップに入れてふたを閉めて上から押すだけです。

↑前述したように、正しくセットされていないと動作しない安全な設計もポイント

 

肝心の運転音は、ガガガガーッと耳に触る感じではなく、カラカラ~といった印象の控えめのサウンド。音は角のとれたニュアンスで、確かに刺激が低減されていると感じました。以下に運転時の動画をアップしましたので、動作音を確認してみてください。

やがて、ものの数秒でサラサラの大根おろしが完成。キレイな大根おろしをさんまと厚焼き玉子に盛り付けることで、見た目のシズル感も“味変”の楽しさもアップ。また大根に豊富に含まれるビタミンが摂れる点も見逃せません。

↑大根おろしが完成。付属のヘラを使えば取り分けにも便利です

 

↑秋といえばさんま、焼き魚には大根おろし。そして手軽に大根をおろすには、フードプロセッサーが欠かせません

 

刻みブロッコリーで手抜きパスタをランクアップ

次はチタンコートチョッパーカッターを使って、いろいろな野菜を刻んでみます。まずトライしたのは、ブロッコリーを活用したお手軽スパゲッティ。ブロッコリーを刻み、レトルトのパスタソースと混ぜることで、単調になりがちな手抜きスパゲッティを格上げしようという狙いです。

↑SEIYUの「ちょい足し野菜」プロジェクトからレシピを参照。刻んだブロッコリーを入れて見た目の鮮やかさと栄養価アップを図ります

 

レンチンで加熱したブロッコリーを大根と同じく2~3cm大にカット。チタンコートチョッパーカッターをセットしたカップのなかに入れ、先ほどと同じ要領でふたをして押します。こちらの音も、やっぱり静か。カラカラ、コロコロとしたソフトなサウンドながら、野菜自体は瞬時に刻んでくれます。これなら、うるさい! と顔をしかめることもなく、涼しい顔で調理できますね。運転音は以下の動画でぜひチェックを。

こうして刻んだブロッコリーを、市販のたらこペーストとマヨネーズとともに混ぜてソースを作り、茹でた麺を入れれば完成です。これだけで栄養価が偏りがちなたらこスパゲッティが、ワンランクアップした仕上がりになりました!

↑刻んだブロッコリーをたらこペーストとマヨネーズに混ぜてソースを作ります

 

↑麺を入れて刻みのりをあしらってでき上がり!

 

みじん切りの玉ねぎで本格バターチキンカレーを作る

次はランチやディナーを想定して、カレーとコーンスープにチャレンジしました。カレーは、みじん切りにして炒めた玉ねぎを使用したインドカレーに。そしてコーンスープは、とうもろこしをペースト状に細かく刻んで、ガチのホームメイドスープを作ります。

↑カレーの具材は玉ねぎと鶏肉。ソースのベースには9月7日に発売されたハウス「こくまろバターチキンカレー」を使いました

 

本格的なインドレストランには、具材が肉だけしか入っていないように見えるカレーもありますが、これは玉ねぎなどの野菜を細かく刻んで炒め、ソースのなかに溶け込ませているケースがほとんど。その味わいを目指したのが今回のレシピです。

↑こちらも玉ネギを2~3cm程度に切ってカップのなかへ

 

包丁などでみじん切りにすると涙が出てくるというのが“玉ねぎあるある”ですが、フードプロセッサーならその心配はありません。しかも、包丁でカットするより何倍も早くみじん切りにすることができます。

↑動画は割愛しますが、数秒でこの細かさに

 

↑大人なら片手で楽に持ち上げられる、軽さもポイント

 

カレーの調理工程は、鶏肉とともにみじん切りの玉ねぎを油で炒め、水とルウ、ミルクを加えて完成です。大量に作る場合でなければ鍋ではなくても、深みのあるフライパンで十分に調理できます。

↑筆者はフライパンで調理。玉ねぎを先に炒めてもいいですが、今回は鶏肉を炒めたフライパンに、みじん切りの玉ねぎを入れました

 

↑細かくなっているぶん火の通りも早く、水分が飛んでうまみがどんどん凝縮されていきます。ソテーされた玉ねぎの甘い香りもたまりません!

 

↑肉と野菜がしっかり加熱されたら水を加え、今回使用しているカレーのルウを投入。この「こくまろバターチキンカレー」は、仕上げにミルクを入れて完成です

 

自然な風味が際立つコーンスープもカンタン

カレーの次はコーンスープ。自家製のコーンスープは、とうもろこしの新鮮な甘味をふんだんに感じられるので、既製品よりもおいしく作りやすい料理です。ということで、今回は缶詰のスイートコーンではなく、生のとうもろこしで作ります。

↑味付けのベースはコンソメ。さらに隠し味にはパルメザンチーズを使ってコクをプラスします

 

とうもろこしは10分程度ゆで、冷めたら粒を取って準備完了。そうして粒になったとうもろこしを、カップに入れてチョッパーカッターで刻みます。

↑このまま食べても甘味たっぷり。これがスープになれば、おいしいに決まっています

 

↑こちらも音の不快感は皆無。心地よい動作音で、あっという間にとうもろこしがペースト状になっていきます

 

コーンクリームのようになったとうもろこしは、小鍋に移します。そこにミルクを入れて、温めながら味を調整して完成。

↑今回は温製スープにしますが、温めずに混ぜれば手軽に冷製のスープができ上がります

 

スープはコンソメやチーズで味を調整し、仕上げにクルトンやパセリを振ってできあがり。これでカレーとコーンスープが食卓に揃いました! カレーは玉ねぎのおかげで旨みが凝縮され、絶妙な粘度に。コーンスープも自然な甘味と食感で、最高の仕上がりになりました!

↑絶品インドカレーとコーンスープの完成です!

 

手洗いでの洗浄はラクで収納にも便利

筆者は食器洗浄機を持っておらず、食洗機で洗えるという点は試せなかったものの、手洗いでの洗浄は至って快適でした。おろしカッターは2つに分解して丸洗いできるので収納にも便利です。ただ、個人的には本体に持ち手のようなものが付いていたら、より運びやすくて良かったのに、と思いました。

↑普通のシンクでジャブジャブ洗えます

 

↑チョッパーカッターとおろしカッターは、カップ内に収められる仕様になっていて、後片づけもスッキリ

 

↑邪魔になりがちな電源コードも、コードリール式ですっきり収納。使用時もすばやくセッティングできます

 

料理は音楽やラジオを聴きながら、またTVや動画を見ながら作る人も少なくないでしょう。そういったユーザーをはじめ、フードプロセッサーの音が苦手で使っていない、という方に本機はオススメ。うるさいと感じないから気分的な抵抗もなくなり、何度でも気軽に使えますね。本機を使えば、料理の効率もおいしさもアップして、料理の時間がより楽しくなるはずですよ。

 

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なぜおいしく炊ける? なぜ普及しない? タイガーが教える「土鍋炊飯器」3つの魅力と2つの課題

「土鍋で炊いたご飯は美味しい」という話はよく聞きますが、家電量販店などでは本物の「土鍋」を使った炊飯器の種類は多くありません。そんななか、2006年から12年にわたって炊飯器の内鍋に「本物の土鍋」を採用してきたのがタイガー魔法瓶です。そのタイガー魔法瓶が、プレス向けに「土鍋ごはん勉強会」を開催するとのこと。土鍋のご飯が美味しい理由や、市場に土鍋炊飯器があまり出回っていない理由についても聞いてきました。

↑同社炊飯器のフラッグシップモデル「土鍋圧力IHジャー炊飯器 GRAND X THE炊きたて JPG-X100」(実売価格13万8207円)

 

土鍋が「炊飯に強い理由」は「蓄熱性の高さ」「土鍋泡」「遠赤外線効果」の3つ

同社によると、土鍋の炊飯におけるメリットはズバリ3つあるそう。ひとつは「蓄熱性の高さ」。最近の10万円前後する高級炊飯器のほとんどは、内鍋が分厚く重く設計されています。これは、一度取り込んだ熱を逃さず、高温を維持しながら炊飯するため。家庭で土鍋を使った鍋料理をすると、火を消したあともグツグツと沸騰し続けることがありますが、土鍋はこのように「高温をキープ」するのに優れているのです。

↑本土鍋内釜(写真左)と金属製内釜(写真右)の炊飯器で水を沸騰させ、同時にコンセントを抜いて約10秒後。本土鍋内の水は沸騰し続けているのがわかります

 

ふたつめが「土鍋泡」。土鍋は表面に細かな凹凸があるので、沸騰時に細かく均一な土鍋泡を発生させられます。この「細かな泡」が米の間を優しく通り抜けることで、米の一粒一粒にムラなく熱を伝えます。同社によると、最近の炊飯器は「勢いよく沸騰させる」ことで熱ムラを減らす傾向にありますが、激しい対流は米同士がぶつかって傷がつきやすいのだそう。傷ついた米は、傷口から水を吸ってベチョッとした食感のご飯に炊き上がったり、甘み成分が抜けてしまうこともあるそうです。

↑本土鍋内釜(写真左)と金属製内釜(写真右)で沸騰する様子の比較。土鍋の水は下から上に泡が次々と発生するのに対し、金属釜は内部に激しい対流が起き、水面が波立っているのがわかります

 

そして、最後のメリットは土鍋の持つ「遠赤外線効果」。土素材の持つ遠赤外線により米の中心までしっかり加熱できるので、ふっくらとハリのある炊飯ができるといいます。

 

土鍋の課題は「形がコントロールしにくい」「IHに対応させるのが難しい」

このように、メリットの多い「土鍋炊飯」ですが、反面、製造が難しいというデメリットもあります。炊飯ジャーは工業製品であるため、大きさなどの誤差をミリ単位で調整する必要があるのですが、陶器は焼成する際に変形するため、形をコントロールしにくいのです。そこで、同社はこの問題を解消するため、3回以上の「焼き」を実行しているそう。

 

さらに、最近の高級炊飯器は加熱方法にIHを採用していますが、陶器はそのままでは磁性がないのでIHによる加熱はできません。このため、タイガー魔法瓶では銀素材をベースとする発熱体を土鍋にコーティング。この作業も手作業で行っているため、ひとつの鍋ができるのにはなんと約3か月もかかるそうです。なるほど、それだと価格を抑えるのはなかなか難しいですね。

↑会場に展示されていた本土鍋ができるまでの製造工程の一部モデル。土鍋はすべて三重県四日市の「萬古焼」を採用しています

 

一般的な金属の内釜の2倍以上の高火力を実現

ちなみに、同社の炊飯器の上位機種は土素材で作られた「本土鍋」より熱伝導率が約2.5倍高いといわれる「プレミアム本土鍋」を採用しています。プレミアム本土鍋を採用している炊飯器は、なんと内釜だけでなく「遠赤特大土かまど」と呼ばれる釜を包み込む本体内部までが土素材。この「遠赤特大土かまど」と内釜の両方が発熱することで、鍋底の最高温度は約280度まで上昇します。ちなみに、一般的な金属製の内釜の鍋底温度は約110~130度とのこと。つまり、通常の金属の内釜の2倍以上の火力で加熱できるわけですね。

↑プレミアム本土鍋は伝統ある萬古焼に新素材の「炭化ケイ素」を配合。熱伝導性が良いのが特徴です。また、内釜をセットする本体内部も「遠赤特大土かまど」と呼ばれる陶器製。一般的な樹脂製の内部構造より高熱に強いのが特徴です

2つの気圧を使い分け、もっちり粒感のあるごはんに炊き上げる

さらに、プレミアム本土鍋を使った上位機種は土鍋の気圧コントロールにもこだわりがあります。なかでも特徴的なのが「可変W圧力」炊きです。これは大小2つの圧力ボールを配置することで、1.25気圧と1.05気圧の2つの気圧を使い分けて圧力炊飯する機能。炊飯時に1.25気圧の圧力でもちもちした弾力と粘りを作りだし、炊飯後に1.05気圧に減圧することでごはん粒をギュッと炊きしめます。これで、もちっとした弾力があるけれど、べちょべちょとせず粒感があるごはんが炊けるそうです。

↑2つの圧力ボールを搭載するJPG-X100の内ぶた。内ぶたには親水効果のある加工をしており、加熱時は余分な水分を蒸発させ、保温時は水の膜を作って保水。また、水タレが少ないのも特徴です

 

実際に試食したところ、確かにモチッとした柔らかさと弾力が同時に楽しめる食感です。また、土鍋炊飯はおこげができるため、のどを通る際にかすかに香ばしい後味も感じられます。

↑勉強会のあとには試食タイムも。炊きたてはモチモチとしているのに粒離れがよく、食感の良さがとにかく印象的でした

 

一人暮らし向けには「冷凍用ごはん」のモードと「15分時短調理メニュー」を搭載

また、今回は8月21日に発売された一人暮らし向け炊飯ジャー「炊きたて JPF-A550」(実売価格2万7230円)の実演試食会も行われました。本機は3合炊きの小容量炊飯ジャー。内釜はステンレスとアルミを重ねた「5層遠赤特厚釜」に「土鍋コーティング」を施しており、タイガー魔法瓶がこだわる土鍋の「遠赤外線効果」と「土鍋泡」を再現しています。

↑一人暮らしに最適な3合炊きの「JPF-A550」

 

本機の面白いところは2つ。ひとつは、一人暮らし向けに冷凍用ごはんに最適な炊飯モードを搭載していること。冷凍ごはんは「標準」モードで炊飯すると固くなりがち。とはいえ柔らかめに炊飯すると冷凍・再加熱後に水っぽい仕上がりになります。そこで、冷凍用ごはんモードでは、冷凍後に再加熱をしても美味しいごはんに調整しているそうです。

 

もうひとつの特徴が、炊飯器で副菜などが作れる「15分時短調理メニュー」の搭載です。こちらは材料を入れて加熱時間を設定するだけでおかずが一品作れるという、忙しい一人暮らしに最適の機能。勉強会では、この「15分時短調理メニュー」を使った牛肉のチャプチェの調理実演と試食がありました。こちらも作り方は驚くほどカンタンなのに、味のほうもまったく問題なし。冷凍ごはん用のモードも含め、一人暮らしに必要な機能を「わかってる」といった印象です。上位モデルと一人暮らし用のモデル、両者の魅力を改めて確認できた勉強会でした。

↑会場では手早く「チャプチェ」を作る実演も。肉にもやし野菜ミックス、調味料を入れて15分のタイマーを入れたら、あとは放置するだけ。準備時間は5分もかかりませんでした

 

↑JPF-A550は甘酒やもち麦の調理も可能です。会場では実演したチャプチェ(写真左下)のほか、甘酒メニューで作った甘酒を使ったシャーベット(写真上)、麦めしメニューで炊いたもち麦のサラダ(写真右下)の試食もありました