どんな企業もオフィスのデザインを工夫して生産性を上げようと努力していますよね。卓球やバランスボールといった遊び心をオフィスに導入するアイデアは日本でも少しずつ広がりつつあるようです。しかしマイクロソフトほどの大企業になると、土地を大胆に使ったオフィススペース改革ができるよう。
先日話題になったのはマイクロソフトのワシントン州の本社キャンパスにオープンされたツリーハウス・スペース。その名の通り、オフィスの敷地の一角に社員がミーティングや仕事のために利用できるツリーハウスが作られたのです。
Photo: Microsoft
確かにこんな所で働けたらストレスも減り、リラックスできて生産性も上がりそうだなと思ってしまいますよね。
頭が冴える! オフィスとしての機能も充実
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屋根のついたラウンジスペースもあれば、オープンスペースもあります。もちろん広大なマイクロソフトのキャンパスなので、ツリーハウスの周囲も木に囲まれたリラックスできる環境になっています。これが仕事場だなんてちょっと信じられませんよね。
オープンスペースのベンチはちゃんと防水になっており、パソコンのための電源も雨風から守られたデザインになっています。言うまでもなくWi-Fiも完備。太陽の下、木陰で落ち着きながら集中して仕事ができるなんて夢のようです。
他のスペースから隔離されたミーティング室もあります。それでも、あくまでもツリーハウスなので、ちょっとした強化合宿のような気分で頭もスッキリして鋭いブレインストーミングができそうじゃないですか。近くにはカフェテリアもあり、バーベキューレストランもあるとのことなので、アウトドアの魅力も堪能できます。
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制作はアメリカの人気番組「ツリーハウス・マスターズ」のPete Nelson氏によるもの。20年は利用できるように設計されたこのツリーハウスですが、驚きは木が今後成長するにつれてツリーハウスも拡大していくということ。少しずつ姿を変えていくので、常に新鮮なスペースとして使いたくなるわけですね。
「素晴らしい」と社員からも絶賛の声
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マイクロソフトの公式ブログでは利用している社員たちの感想も紹介しています。「入っていって初めに気付くのは皆が本当に静かなこと。自然と話すのを止めて、その瞬間に集中するんだ。素晴らしいよ。自然を吸収すると、自分の仕事に対する見方が変わるし、やり方も自然と変化しているよ」というコメントにも説得力がありますよね。
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Twitter上にも「マイクロソフトとの案件ってなかったっけ。仕事したい」といった声が上がっています。社員じゃなくてもちょっと使ってみたくなる気持ちは分かります。
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生産性を高めるために、多くの方が色々なアプリやスケジュール帳を利用していますが、デスクや椅子、照明の色などが与える物理的または環境的な影響も大きくあります。ツリーハウスはその究極の形かもしれませんね。きっと愛社精神も上がるのではないでしょうか。