東京五輪以来の来日で“寿司職人”に? 男子テニス金メダリストの板前姿が話題に

国内唯一の男子テニスATPツアー「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス」。今年も世界のトッププレーヤーが東京・有明テニスの森公園に集い、連日熱戦が繰り広げられているが、その開幕前には、2021年東京五輪の金メダリストとして再び来日したスター選手の“意外な姿”が話題を集めている。

 

SNS上で反響を呼んだのは、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界ランキング9位)だ。2年前、同会場の東京五輪で劇的な勝ち上がりを見せ、表彰台のトップに立っている26歳。それ以来の来日となった今大会前の10月14日には、公式インスタグラムを更新し、寿司作りに挑戦している様子を掲載した。

 

今回共有されているのは、都内の寿司屋で撮影された4枚の画像。調理白衣を身にまとったズベレフは、日本の職人から握り方の指導を受けており、この貴重な体験を楽しんだようだ。文面には、「自己責任で食べて」と冗談混じりに綴り、「#SushiChef #Tokyo #Japan #food #sushi」とハッシュタグが添えられている。

 

 

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また3枚目は、同じく初出場を果たした第8シードのフェリックス・オジェ=アリアシム(カナダ/17位)との記念写真となっており、世界中のテニスファンから反響が続々。「似合う」「素敵に見える!」「東京を楽しんで」「サーシャ(ズベレフの愛称)がシェフに!」などと、200件を超えるコメントが寄せられていた。

 

 

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なお、今季は右足首の負傷からツアー復帰を果たし、再び世界のトップでプレーしているズベレフだが、16日に行なわれた1回戦では、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア/60位)に3-6、4-6のストレート負け。東京五輪に続く日本での好パフォーマンスとはならなかったが、残りシーズンのさらなる活躍に期待したい

ウィンブルドン新王者・アルカラスが「成功の鍵」と語る“愛用アイテム”に海外反響!

ウィンブルドン新王者の“愛用アイテム”に反響が集まっている。

 

現地7月16日、テニス四大大会「ウィンブルドン」の男子シングルス決勝が行なわれ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)は、大会5連覇を狙う第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦。1-6、7-6(6)、6-1、3-6、6-4と4時間42分に及ぶ死闘を制し、昨年の「全米オープン」に続くグランドスラム2勝目を飾った。


破壊力抜群のストロークに繊細なタッチセンス、粘り強いコートカバーリングを兼ね備え、20歳とは思えないプレーぶりでテニス界に衝撃を与えているアルカラス。一方で今大会、注目を集めていたのは、そのファッションスタイルだ。なかでも、コート外で愛用していた白いバケットハットは、ナイキの公式オンラインストアで完売するほどの人気ぶりとなった。


また、このアイテムを巡っては、優勝会見でのワンシーンが話題を呼んでいる。決勝後のプレスルームでは、アルカラスと同じバケットハットを着用したスペインのジャーナリストたちが最前席に並び、それらの存在を目にしたスペインの20歳は、思わず笑顔。温かい拍手のなか席に座ると、ガッツポーズとともにバケットハットを指差し、関係者の笑いを誘っていた。


さらに、この会見後には、お揃いのバケットハットを被った母国記者たちと記念撮影。スペインの大手ラジオ局『COPE』などでスポーツジャーナリストを務めるエンジェル・ガルシア氏は、自身のツイッターを更新し、その一枚を共有している。そこには、笑顔でカメラに収まった5人の姿があり、スペインテニス界の新たな勝利を分かち合っていたようだ。


決勝から一夜明けた現地17日には、英ラジオ局『talkSPORT』が記事を掲載し、「アルカラスは、母国のジャーナリストたちに出迎えられたのをとても気に入ったようだ」と報道。スペインのスポーツ紙『Diario AS』でレポーターを務めるナチョ・アルバラン氏によれば、このバケットハットについて本人は、「今大会における成功の鍵」と語っていたという。

 

飛び抜けたテニスの才能に加え、その穏やかな人柄でもテニスファンを惹きつけるアルカラス。男子テニスの新時代を切り開くニュースターの活躍に今後も注目だ。

車いすテニス界のレジェンド・国枝慎吾が引退を表明。「国民栄誉賞」がトレンド入り

車いすテニス界のレジェンドとして数々の偉業を成し遂げている国枝慎吾が、自身のSNSで現役引退を発表。SNS上では“勇気と感動”への感謝のコメントが殺到するとともに「国民栄誉賞」に推す声も寄せられ、「国民栄誉賞」が一時、ツイッターのトレンドとなった。

 

国枝は2021年の東京パラリンピックのシングルスで金メダルを獲得。2022年には悲願だったウィンブルドン選手権を制し、テニスの4大大会(全豪・全仏・全米オープンとウィンブルドン)すべてを制し“生涯グランドスラム”を達成、さらにパラリンピックでも金メダル獲得で“生涯ゴールデンスラム”を達成した。

 

今回、引退の決意に至った理由について、「夢が叶った東京パラリンピック後から引退についてはずっと考えており、昨年念願のウィンブルドンタイトルを獲得してからは、ツアーで戦うエネルギーが残り僅かである事を感じる日々でした。昨年10回目の年間王者になった事で、もう十分やりきったという感情が高まり、決意した次第です」とつづっている。

 

国枝が現役を退く届を提出した国際テニス連盟(ITF)は、国枝の引退発表をリツイートした16分後から、車いすテニス史上もっとも成功した男子選手のルーツや、数々の偉業を分単位で投稿した。

 

さらに国枝の妻・愛さんもツイッターを投稿。

「普通の人には見られない景色をたくさん見せてくれてありがとう! 我がサポートに一片の悔いなし!!!」などと記している。

 

ツアーを周りはじめて20年、車いすテニスの4大大会では男子世界歴代最多50回の優勝を飾り、年間最終世界ランキングは現在を含め計10回1位を記録した、まさに“レジェンド”。

 

「2006年に初めて世界一になってから17年。最後まで世界一位のままでの引退は、カッコつけすぎと言われるかもしれませんが、許してください(笑)」このコメントからも、偉ぶらず、謙虚さやユーモアを忘れない国枝の愛される人柄が表れている。

 

「最高の車いすテニス人生でした」とつづった国枝。まずはこれまでもらった感動に感謝とお礼を伝えるとともに、今後の活躍にも期待したい。

テニスで身長差38cmの凸凹コンビが話題に。MLBでは史上最長身の211cm選手がデビュー!

日本時間5月10日、BNLイタリア国際のテニス大会に出場したジョン・イスナーとディエゴ・シュワルツマンの身長差38cmの凸凹コンビが話題になっているが、MLBではリーグ史上最長身の投手がジャイアンツでデビューするなど、スポーツ界では身長に関するニュースが反響を呼んでいる。

 

 

ダブルスの1回戦に登場したイスナーとシュワルツマンのペア。イスナーは身長208cmで、シュワルツマンは170cm。身長差38cmのこの凸凹コンビが1回戦を突破した。

 

イスナーは自身のインスタグラムに画像を投稿。コメントでは「チーム名お願いします! ローマのグランデ×ペケ!」と、イタリアでの大会らしく大きい(グランデ)と小さい(ペケーニョ)と表現した。

 

 

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ちなみにイスナーといえば、2010年のウィンブルドンのシングル1回戦で、史上最長となる11時間5分の試合を3日間かけて行い勝利したことが話題になった。それまでの最長試合は2004年全仏オープンの6時間33分だったので、この先、この記録は破られることはないだろう。

 

 

続いてメジャーリーグ(MLB)の話題を。日本時間5月7日、サンフランシスコ・ジャイアンツのショーン・ジェレがメジャー初登板。身長6フィート11インチ(約211cm)はジョン・ラウシュに並ぶメジャー最長身で注目された。ジャイアンツは過去には当時メジャー最長身だった208cmのランディ・ジョンソンが最後に所属したチーム。その名の通り、ジャイアンツに再び“巨人”が現れたことも話題となった。

 

 

ちなみに、ジャイアンツといえば日本の巨人も負けてはいない。古くはのちのジャイアント馬場が所属し、ジョンソンと同じ208cmだったエリック・ヒルマンも千葉ロッテマリーンズのあと、巨人でもプレーしている。

 

この最長身、実はMLBよりもNPBのほうが高い。NPB史上最長身は、2014年に東北楽天ゴールデンイーグルスで7登板した7フィート1インチ(約216cm)のルーク・ファンミル投手。アメリカではAAA級で投げたものの、メジャーデビューは果たせなかったからだ。

 

 

なお、MLBではヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベ(168cm)とジェレの43cm差の対戦が楽しみだが、残念ながら今季レギュラーシーズンの対戦カードはない。ポストシーズンで対戦となれば、こちらも話題になるだろう。

ショット・オブ・ザ・イヤーはもう決まり! ATPツアーで話題の背面ショットは偶然ではない?

テニスのATPツアー250 デルレイビーチ・オープン2回戦で、第4シードのトミー・ポールが放ったショットが「確実に今年のショット・オブ・ザ・イヤーに選ばれるだろう」と話題になっている。

 

 

このスーパーショットが飛び出したのは第2セットの第3ゲーム。予選から出場のデニス・イストミンに対し、第1セットを6-2で取り、迎えた第3ゲームも2-0でリードしたポール。さらに15-30のブレークチャンスでその場面は訪れた。

 

イストミンのサービスで体勢を崩されたポールはチャンスボールを返してしまったが次の瞬間、背面に決められたかに思われたボールをノールックでラケットを背中側に回して見事リターンに成功。15-40としてブレークに成功するとそのまま6-0で勝利し、ポールは準々決勝に進出した。

 

このスーパーショットをATPの公式中継サイト「テニスTV」がツイッターで公開すると、瞬く間に話題に。しかし、ポールのこのショットは今回が初めてではなかった。2021年3月の大会でもポールは同じような背面ショットを披露。このゲームでも勝利を収めている。

 

 

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偶然とはいえ2度もスーパーショットを決めたポール。昨年は世界ランキング56位だったが、現在は41位と上昇中。

 

今後の躍進も楽しみなポール。次はどのようなトリッキーなショットを繰り出すか、彼の名前は覚えておいて損はないだろう。

さすがはトッププレーヤー! 錦織が公開した新愛車に「かっこよすぎる」の声殺到

男子テニスの錦織 圭が自身のSNSで公開した、新たな愛車がファンの間で話題となっている。

 

 

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錦織が公開した写真は、納車されたばかりかと思われるピカピカの新車を横に笑顔で写った一枚。クルマのメーカーは世界的に有名なジャガー。同社のブランドアンバサダーを2014年から努めている錦織は投稿内で「ジャガーファミリーであることに感謝しています」「今日、新モデルの車をゲットしました」「ありがとう」と英語で綴っている。

 

シックな印象のディープなブルーのエクステリアに、高級感あるホワイトのレザーシート。まさに世界のトッププレーヤーが乗るにふさわしい一台だといえるだろう。

 

 

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この写真を投稿すると、ファンからは「かっこいい!」「素敵な色ですね」リッチな新車を羨むコメントに加え「家族増えてもゆったり乗れそう」など、5月に妻の妊娠を発表した“パパ”錦織に対しての声なども届いた。

 

 

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家族が増え、さらなる活躍が期待される日本のエース錦織だが、腰痛の影響から、次戦として予定していたマスターズ・パリ大会を欠場することを発表している。今シーズンの最終戦までに復帰できるかは現時点では未定ではあるが、コートに戻ってきた際には、最高のパフォーマンスで躍動する錦織の姿に期待したい。

全豪オープンでも絶好調の大坂なおみ! 勝利後にカメラに書いた絵にネット上で話題に

全豪オープンで快進撃を続けている大坂なおみ。18日に行われた準決勝では、2018年の全米オープン決勝での激闘も記憶に新しいセレナ・ウイリアムズをストレートで下し、見事決勝に駒を進めた。

 

 

 

試合後、ネット越しにハグしたシーンに「この2人の温かい瞬間を見ることが止められない」と公式SNSが投稿するなど、世界のテニスファンからも大きな注目を集めているようだ。また、今大会大坂はプレーだけでなくその「キュート振る舞い」も話題となっている。

 

 

オンス・ジャブールとの3回戦。第2セットのとある場面で、大坂が左足部分を気にする仕草が見られた。足の故障かと思いきや、どこから迷い込んだのか蝶が足元にとまっていたのだ。大坂は手で蝶をコート外に救出。すると、蝶は大坂の顔に再びとまり会場は大盛りあがり。その後、蝶は無事にコート外へと飛び立っていった。この大坂の行動に対して「素敵な振る舞いだ」「彼女の人間性を表している」「とてもキュート」とSNS上でも大絶賛された。

 

 

その後、準々決勝でシェイ・スーウェイにストレートで勝利した際、恒例のカメラレンズに向かってのサインでも大坂らしいキュートな振る舞いをみせた。いつもどおりサラサラとサインを書くと、思い出したかのように隅の方へとペンを走らせた大坂。何やらオリジナルのキャラクターらしきもの描いているのだ。しかし、出来栄えに納得いかないようで「OMG,可愛くない」と呟いているのが聞き取れる。この様子を全豪オープンの公式SNSが「私たちのカメラはあなたのキャンバスです!」というコメントを添えて投稿すると「ピカチュウ?」「招き猫?」「とてもチャーミングだ」と、様々なリプライが殺到したのだ。

 

 

難敵セレナを倒しての決勝進出に、2年ぶりの優勝への期待も高まっている大坂。ユーモア溢れる振る舞いが多い今大会は、いつも以上にリラックスして試合に臨めている証拠なのかもしれない。

舞台は宇宙!? 大坂なおみが漫画になった! 本人もSNSで大興奮のコメント

日本が誇るスターがついに漫画の世界に登場。『月刊なかよし』2月号から、テニスの大坂なおみを主人公に描いた漫画「アンライバルド NAOMI天下一」の連載がスタートした。

 

 

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大坂なおみがモデルとなっているということで、テニスを基軸にしたスポーツ系の物語かと思いきや、漫画の舞台はなんと宇宙。主人公のナオミが、天下一のスペーステニスプレイヤーを目指して戦うという、ファンタジー要素が含まれた物語になっている。なお、姉のまりが監修を務めているようだ。

 

新連載の発表に大坂自身もSNSを更新し、「両親は私と姉に、漫画を読むのは時間の無駄といってきました」「子供の頃の情報を活かして、2月に漫画に登場するのは誰でしょうか!」と、幼いころの両親との思い出をユーモラスに語りながら、漫画に登場することに対する喜びを表現した。この投稿にファンからは「おめでとう!」「めちゃかっこいい」とお祝いのコメントが殺到している。

 

 

 

 

大坂は「情熱をもっているなら、それに全力を注ぐべきという教訓があります」「そして、私たちは漫画の頂点に立とう思います笑」と抱負を語った。

 

 

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今やプレーだけでなく、社会的な影響力を持つアスリートの1人になった大坂なおみ。漫画というコンテンツになることで、彼女の生き方や考え方により多くの子どもたちが触れることになるのではないだろうか。

2020年、日本人スーパープレーヤーたちの「輝きの一瞬」を振り返る

東京オリンピック・パラリンピックを筆頭に、あらゆる場面で新型コロナウィルスの大きな影響を受けた2020年のスポーツ界。そんな状況下においても、われわれ日本人の心をときめかせてくれた、日本を代表するスポーツ選手たちの輝いた一瞬(とき)を振り返ろう。

 

【01】

錦織圭:コロナ感染とケガを乗り越えて結婚を発表。再起の時が待たれる

2019年の右ひじの手術から復帰を図るも、2020年は新型コロナの影響で試合がなくなり、自身も8月にコロナに感染。9月になって、ほぼ1年ぶりでツアーに復活を遂げた錦織圭。

 

動画は2019年の全米オープン以来の勝利となったイタリア国際1回戦でのもの。“らしい”動きも見せていたが、まだ本調子ではなく、その後の全仏オープンに出場はしたものの、今度は右肩を痛め、以降の予定をキャンセルしている。

 

ただ新シーズンへの準備も進んでおり、12月には結婚も発表。この結婚に対する周囲の雑音を断ち切るためにも、再起の時を待ちたいところだ。2021年の初戦は、1月中旬以降となる模様。まずは2月初旬開催予定の全豪オープンで、どんな結果を残してくれるのか、注目したい。

 

【02】

八村 塁:確かな進歩を遂げたルーキーイヤー。新シーズンはスタープレーヤーとの共演に注目!

 

二度と来ない貴重なルーキーシーズンをコロナ禍に邪魔をされた恰好となったものの、着実な進歩を遂げたのが、NBAワシントン・ウィザーズの八村塁だ。

 

チームはシーズンを通して苦しい戦いが続いたものの、自身は今季1試合平均13.5得点、6.1リバウンド、1.8アシストを記録。2019-20シーズンのオールルーキーのセカンドチームの一員に選ばれ、その実力は多くのファンが認めるところとなっている。

 

2020-21シーズン、ウィザーズは大型トレードで2016-17シーズンのMVP、ラッセル・ウェストブルックを獲得。巻き返しに向け、勝負に出た。八村自身は、12月23日の開幕直前に流行性結膜炎のために3週間の欠場を余儀なくされ、出鼻をくじかれる格好となったが、復活後の共演が非常に楽しみだ。

 

【03】

久保健英:強いチームで新たなチャレンジ。19歳の若武者に訪れた試練の時

 

順風満帆と思われた久保建英の去就が揺れている。2020年8月、ビジャレアルに期限付き移籍を果たした久保。若きサムライの動向は日本のみならず、現地でも注目の的となっており、今度はどんな活躍を見せてくれるのか、期待が寄せられていた。

 

チームの歓迎会ではドラえもんの歌を披露。そのお茶目な姿は、日本でも大きく報道された。しかし、リーグ戦での先発はほとんどなく。いまだレギュラーポジションをつかめていない。

 

途中出場からでも、実績は残しているかに見えたものの、12月25日時点で、リーガへの試合出場も2試合途切れ、そのリーグ戦出場時間の少なさに、現地スペインではにわかに1月の移籍先が取りざたされることに。ただし、前所属のマジョルカとはチームの中身がまるで異なることも確かで、上位争いをするチームの中で、その真価が問われているともいえる。19歳の若武者にとっては試練の時。今後の展開に注目だ。

 

【04】

大坂なおみ:その名を世界に轟かせた“時の人”。さらなる高みに向けた成長に期待

 

2020年、その名が世界中で鳴り響いた。大坂なおみ。彼女がコロナ禍の中で見せた行動は世界中から賞賛を集め、一躍“時の人”となったことはご存じのとおりだ。しかし、彼女のテニスが長足の進歩を遂げた結果として、2度目の全米制覇という偉業が成し遂げられたことを忘れてはならない。

 

上記のダイジェスト映像を見てもわかるように、決勝では元女王のビクトリア・アザレンカを相手に、第1セットを落としてからの逆転勝利だった。劣勢を跳ね返した力強いサービスとストローク。そしてそれを可能たらしめたメンタルの強さに目を見張った。かつてはメンタルの弱さから自滅することも多かった以前の彼女の姿は微塵も残っていなかった。

 

年末には世界20カ国で発行されるファッション誌『VOGUE』の表紙を飾り、米国のニュース誌『TIME』が選出する「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた大坂。世界が目を向ける存在となったが、まだ23歳の彼女自身、現在の戦績で満足しているはずがないだろう。4回戦以上を経験していない全仏オープンやウインブルドン、さらにはオリンピックとビッグタイトルはまだまだ残っている。2021年、大坂のさらなる成長に期待したい。

 

【05】

ダルビッシュ有&大谷翔平:明暗分かれたMLB期待の日本人プレーヤー。新シーズンに真価が問われることに

2020シーズンは12試合に先発し、リーグ最多の8勝。リーグ2位となる防御率2.01をマークしたMLBシカゴ・カブスのダルビッシュ有。シーズン後にはサイヤング賞の有力候補として名があがり、惜しくも賞は逃したものの「オールMLBチーム」の先発投手の1人として、日本人として初めて選出されるなど、過去最高の活躍を示した。

 

動画は9月4日のカージナルス戦で見せた11奪三振の様子。その圧巻の投球ぶりをみると、2021シーズンもまだまだ期待が持てる。そして年末、サンディエゴ・パドレスへのトレードが正式決定したというニュースが急きょ報じられた。新天地でも昨シーズン同様、サイヤング賞級の戦績を残せるか、その真価が問われることになりそうだ。

 

一方で2020シーズンを残念なかたちで終えてしまったのが、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平だろう。7月26日、2年振りに公式戦マウンドに立ったものの、いきなりの5失点降板。2回目の登板も大乱調で、その後、前腕屈筋回内筋の損傷が判明し、打者として専念することに。

 

動画は7月29日に放った第1号HR。難しいボールを救い上げての一撃に多くの賞賛が寄せられたが、終わってみると打率.190、7本塁打と調子は持続せず。ただ、2021年に向けてケガの回復は順調との報道もされており、2021シーズンこそ投打の完全復活に期待がかかる。いや、むしろ2年続けて似たような成績は本人のプライドも許さないだろう。彼にとっても真価が問われるシーズンとなりそうだ。

 

【06】

井上尚弥:鮮やかなノックアウト勝利に世界が驚嘆。次の対戦相手の決定が待たれる

 

この男を忘れるわけにはいかない。最後を飾るのは、ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥だ。2020年10月31日、ラスベガスで行われたジェイソン・マロニー(オーストラリア)との一戦で見せた、まさに圧巻の7回KO勝利は、世界中の度肝を抜いた。

 

さて、この男の次なる対戦相手は誰になるのか。本来なら、2020年4月に対戦するはずだった同級WBO王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)との試合となりそうなところだが、当のカシメロは別の対戦相手との試合を望んでいるようで、再び井上尚弥の雄姿を見られるのは、もう少し先のことになりそうだ。続報を待ちたい。

史上4人目の快挙!1000勝達成のナダルに祝福の声が集まる

ロレックス・パリ・マスターズの2回戦に勝利したことで、ラファエル・ナダルがこれまでテニス界史上わずか3人しか達成していないキャリア通算1000勝の偉業を達成した。

 

 

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Thanks for this @atptour ! 💪🏻 Vamosssss!!!!

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フェデラー、ジョコビッチと共に「ビッグ3」としてテニス界のトップに長らく君臨しているナダル。グランドスラムの優勝回数歴代1位、ランキングトップ10の歴代最長記録の更新など数々の金字塔を打ち立てている彼が、また1つ新たな称号を得た。これまで、1000勝を達成しているのは、ジミー・コナーズ、ロジャー・フェデラー、イワン・レンドルの3人のみ。2001年、15歳の若さでプロ入り後、2005年に4大大会で初タイトルを獲得してから急激な成長をみせたナダル。2010年には全米オープンでジョコビッチを破り、史上7人目の生涯グランドスラムを達成するなど、歴史に名を残す存在となった。

 

 

そんなナダルの1000勝達成にSNS上には、「おめでとう、ラファエル!」「君は最高すぎるよ!」「ラファよ、永遠に!」とファンたちからの祝福の声があふれている。

 

 

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Thanks to all my fans around the world and thanks to the ATP for putting together this video

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また、ナダル本人もSNSを更新。ATP公式SNSが公開した自身の軌跡を追う動画をリポストすると共に、1000勝達成に対する感謝の気持を表した。

 

 

1000勝達成後の試合でも逆転勝ちを見せ、ロレックス・パリ・マスターズで2年連続5度目のベスト4進出を果たしたナダル。34歳ながらそのプレーはまだまだ衰え知らず。現役引退までに通算勝利数をどこまで伸ばすことができるのか、楽しみにしたい。

開始30分で完売! 大坂なおみが作ったオリジナルマスクに世界が注目

全米オープンにて、自身2度目の優勝を果たした女子テニスの大坂なおみ。ピンチになっても粘り強く相手をブレイクするその姿は、前回優勝時には見られなかったタフなものだった。まさに精神的な成長を感じさせる大会だったといえるだろう。

 

 

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this is crazy.

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This was a moment. Sorry for posting another pic but I just want to thank my team. Reflecting on it we really won a slam during a pandemic!!! So much love to for everyone because during the quarantine we were really grinding it out and I’m literally just the result of everyone’s hard work coming together + we’re all striving towards the same goals. They’re the ones that see everything that goes on behind the scenes, (good and bad) so it really means a lot to win this one after what happened at the start of the year. Also thanks to everyone that wasn’t there but called me and helped me feel less lonely haha. Also also s/o to everyone watching from home. Thank you guys, love you ❤

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今大会の大坂は、試合毎に異なるマスクを着用して入場し、大きな話題となった。これは、昨今の「Black Lives Matter」に対する彼女なりの社会的な姿勢だったのだ。

 

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決勝までに述べ7枚のマスクを着用。マスクには、人種差別によって犠牲となったアフリカン・アメリカンの名前が大きく書かれていたことから、日本では「スポーツに政治を持ち込むのはどうなのか」という否定的な意見も聞かれたが、それも大坂の注目度の高さゆえだったのだろう。

 

そんな彼女だが、先日SNS上で自身の姉と共同で制作したマスクを販売した。黒をベースにしたデザイン性の高いマスクは世界中で話題となり、なんと販売開始からわずか30分で完売。

 

この反響の大きさに対して大坂は「どうなってるの!30分で完売よ!本当にありがとう」と大興奮。コメントでは「もっとたくさん作って欲しい!」「次の機会を楽しみにしています!」など、再販を望む声が殺到した。

 

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@harpersbazaarjapan Photograph:@davidslijper Styling:@luxurylaw Hair : @themartyharper Makeup: @autumnmoultriebeauty

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今やテニスのプレーだけではなく、ライフスタイルやファッション面でも大きく注目されている大坂なおみ。精神的なタフさも垣間見られるようになった女王の快進撃は、まだまだ続きそうだ。

【今週の大人センテンス】セリーナへの感謝を伝えた大坂なおみの圧倒的な強さ

巷には、今日も味わい深いセンテンスがあふれている。そんな中から、大人として着目したい「大人センテンス」をピックアップ。あの手この手で大人の教訓を読み取ってみよう。

写真:Panoramic/アフロ

第109回 世界が称賛したプレーとコメント

「セリーナと全米の決勝で対戦するのが夢でした。プレーしてくれてありがとう」by大坂なおみ

 

【センテンスの生い立ち】

9月8日にニューヨークで行なわれたテニスの全米オープン女子シングルス決勝で、大坂なおみ(日清食品)が元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズを破って初優勝した。試合は当初から大坂が優勢で、セリーナはイラ立ちをあらわにし、ラケットをコートに叩きつけたり審判に激しく抗議するなどして、1ゲームの剥奪を言い渡されてしまう。異例の事態に場内は主審への激しいブーイングに包まれたが、試合後のインタビューで大坂は、静かな口調で元女王への感謝の言葉を口にした。

 

【3つの大人ポイント】

●異様な雰囲気にのみ込まれずに実力を出し切った
●謙虚な態度で憧れの選手へのリスペクトを示した
●日本人だからではなく、大坂だから言えたセリフ

 

20歳の大坂なおみ選手が、とんでもない快挙を成し遂げました。9月8日に行なわれたテニスの全米オープン女子シングルス決勝で、元世界ランク1位のセリーナ・ウィリアムズをストレートで破って、見事に初優勝。4大大会(グランドスラム)で日本人選手がシングルスで優勝したのは、男女通じて初めてです。まだ若い大坂選手が、この先どんな活躍を見せてくれるのか、日本だけでなく世界中のテニスファンが注目していることでしょう。

 

この試合で大坂が世界に見せつけたのは、テニスの圧倒的な強さだけではありません。試合後のインタビューや記者会見で、大坂なおみというテニスプレーヤーの、そして大坂なおみという人間の「圧倒的な強さ」を見せてくれました。完全アウエーの状況で、しかも異様な雰囲気に包まれる中、試合直後にマイクを向けられた彼女は、こう述べています。

 

“みんなが彼女(セリーナ)を応援していたのは知っています。こんな終わり方ですみません。ただ、試合を見てくださってありがとうございます。(中略)セリーナと全米の決勝で対戦するのが夢でした。プレーしてくれてありがとう。”

 

子どものころから憧れていた女王を破った嬉しさは、いかばかりか。勝利の喜びを全身で爆発させてもいい場面で、落胆しているであろう観客を気遣い、お詫びの言葉を述べ、そしてセリーナへのリスペクトと感謝を伝える――。スポーツ史に残る素晴らしいコメントであり、その謙虚な態度から滲み出る強さが、女子テニス界の「新旧交代」をさらにクッキリと印象付けたと言えるでしょう。

 

ただ、セリーナだってきっとこのままでは終わりません。今後も厳しい攻防が続くはず。試合中の態度が批判されていますが、「テニスは格闘技だ」という言い方もあります。闘志が出すぎてしまうこともあるでしょう。試合後のインタビューでセリーナは「もうブーイングはやめて」と、審判に憤る観客を制し、準優勝のプレートを高々と掲げました。もうそれでいいんじゃないでしょうか。執拗なセリーナ批判は大坂にも失礼です。

 

試合後の記者会見での大坂の受け答えも、大人力にあふれていました。記者から「セリーナが審判に抗議したときに何を思ったか」と尋ねられて、「私は背を向けていたので、何も聞こえなかった」と答えます。真相は彼女にしかわかりません。さらに「なぜ、自らの快挙なのに表彰式で謝罪したのか?」という質問に対しては、こう述べました。

 

“だって彼女が24度目のグランドスラムを手にしたがっていることを知っていたから。試合のコートに入るとき、私は自分が自分とは別の人間であるかのように感じる。もうセリーナのファンではない、と。対戦相手のテニス選手に立ち向かう、もう一人のテニス選手になる。でも、(試合後)ネット越しに彼女と抱き合ったとき、ハグしたとき、(涙で声にならない)、彼女をハグしたとき、私はまた(セリーナがアイドルであった)子どもに戻ったのです。(9月9日「朝日新聞DIGTAL」より)”

 

テレビのこちら側から見ている私たちは、彼女と同じ経験をすることはできません。しかし、彼女のプレーを見て、彼女の言葉を聞いて、彼女が胸に抱いた深い感動や喜びを少しだけおすそ分けしてもらうことができます。それがスポーツのすごさでありありがたさ。応援といえば聞こえはいいですけど、いわば人様の偉業や努力に乗っかってたくさんのプラスの感情をもらっているわけですから、リスペクトと感謝は忘れたくないものです。

 

大坂のコメントを称える声があふれる中で、ちょっと残念だったのが「こういう謙虚なところがやっぱり日本人だ」「あのコメントは日本人にしか言えない」という声が混じっていること。彼女は日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親を持ち、大阪に生まれて3歳まで日本で育ちました。現在のところ法的にはアメリカと日本の二重国籍ですが、テニス選手としての国籍は日本を選んでくれています。しかし、彼女が感動的なコメントをしたのは、日本人だからではなく「大坂なおみ」という人間が素晴らしいからです。

 

彼女のコメントは、たしかに誰にでもできるものではありません。しかし、日本人にしかできないと思うのは、明らかに傲慢です。ほかの国の文化や民族に対する侮辱と言ってもいいでしょう。どこの国にも、素晴らしい人もいればそうでもない人もいるのが大前提。自国の文化に誇りを持つことは大事ですが、他国の文化も同じように尊重し敬意を払う気がないなら、それは誇りでも何でもなく寂しくて情けない虚勢に過ぎません。

 

もし「日本人以外には絶対に言えない」「○○人だったらあり得ない」と本気で思っている人がいるとしたら、あえてこの表現を使いますが「同じ日本人として最高に恥ずかしい」という言葉をお贈りいたします。ネット上だけかもしれませんが、昨今はそういうスタンスを取ることがいかに愚かで残念か、自覚していない人が増えました。断言しますが、そういう人は今後もし大坂が世間から批判されるようなコメントをしたら、手のひらを返して「やっぱり半分は日本人じゃないから」なんて恥知らずなことを言い出すでしょう。

 

そんな風潮に抵抗する意味でも、日本人としてではなく、あくまで大坂なおみというひとりの人間として、試合後の態度とコメントの素晴らしさを称えたいもの。とはいえ、大坂選手が4大大会に優勝して、プレーやコメントが世界から称賛されていることがこんなに嬉しいのは、彼女が日本人だからという要素が大きいのは確かなんですけどね。都合よく便乗させてもらってすいません。ともあれ、優勝おめでとうございます!

 

【今週の大人の教訓】

「日本や日本人だけが特別にすごい」と思いたいのは弱っている証拠

 

【著者プロフィール】

コラムニスト  石原壮一郎

1963年、三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の新しい概念と可能性を知らしめ、以来、日本の大人シーンを牽引している。2004年に出版した『大人力検定』は、さまざまなメディアに取り上げられて、世に大人ブームを巻き起こした。近著に『大人の言葉の選び方』など。故郷の名物である伊勢うどんを熱烈に応援し、2013年に世界初の「伊勢うどん大使」(三重県製麺協同組合&伊勢市麺類飲食業組合公認)に就任した。

 

FBページ「伊勢うどん友の会」:http://www.facebook.com/iseudontomonokai

 

大人力ブログ:http://blog.otonaryoku.jp/

またやった! 錦織出場のUSオープンでキリオスが唐突な「股抜きショット」

テニスの4大大会(グランドスラム)最終戦、USオープンが先日開幕した。

 

日本は“2トップ”といえる男子シングルスの錦織圭、女子シングルスの大坂なおみがともに2回戦を突破。3回戦ではそれぞれディエゴ・シュワルツマン、アリャクサンドラ・サスノビッチと対戦する。

さて、そんなUSオープンで魅せてくれたのがオーストラリア人のニック・キリオスだ。

 

変幻自在のショットで知られる23歳が1回戦のラドゥ・アルボット戦で、またやった!

鋭いサービスからペースを握ると、突然の股抜きショット!コースが甘かったため返されてしまったのだが、何事もなかったかのような冷静なカウンターでさらりと仕留めた。デュースでアドバンテージを持っていたとはいえ、そこでやる??

 

Switch 🔛🤫 #usopen #whatelseyougot

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こういった“ふてぶてしさ”も魅力のキリオス。こちらも順調に勝ち上がっており、次の3回戦では10年ぶり6度目のUSオープン制覇を狙うロジャー・フェデラーと対戦する。

ウィンブルドン、ジョコヴィッチ対ナダルのスーパーラリーが何度見てもスゴイ!

テニスの4大大会(グランドスラム)、ウィンブルドンは現地時間7月15日に最終日を迎えた。

 

男子シングルス決勝では、ノヴァク・ジョコヴィッチ(セルビア)がケヴィン・アンダーソン(南アフリカ)にセットカウント3-0で完勝。3年ぶり4回目の優勝を果たした。

1年以上ケガに苦しめられてきたジョコヴィッチだが、今大会はついに本領を発揮。準々決勝で錦織圭(日本)を破ると、「事実上の決勝戦」といわれたラファエル・ナダル(スペイン)との準決勝では、2日がかり5時間15分に及ぶ死闘を制した。

 

そのナダル戦、こんなスーパーラリーも話題に!

 

最後はナダルの見事なドロップショットで決したが、この試合はジョコヴィッチの安定感が光った。最終セットもお互い譲らず第18ゲームまでもつれ込み、ミスが目立ちはじめたナダルに、ジョコヴィッチが10-8で競り勝っている。以下は試合のハイライト。

 

世界ランキングも大会前の21位から10位へ浮上したジョコヴィッチ。ロジャー・フェデラー、ラファエル・ナダルに続く“No.1プレーヤー”の復活劇により、男子テニス界は再び活気を帯びている。

196cmの大男がまさか! テニスのマスターズで飛び出した「可愛すぎるリターン」を見よ

5月27日から開幕するテニスの4大大会(グランドスラム)、全仏オープン。この大会を前に、日本の錦織圭(ランキング24位)が調子を上げている。

錦織は4月のモンテカルロ・マスターズで準優勝。現在はローマで開催されているBNLイタリア国際に出場しており、順当に1回戦を突破。2回戦では第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ランキング4位)と対戦する。

 

“赤土の王者”を決める全仏は、2015年と2017年に準々決勝へ進出。このまま勢いに乗って本番に臨みたいところだ。

 

その錦織も出場した先日のムチュア・マドリードOP(ATPマスターズ1000)は、大本命のラファエル・ナダル(ランキング2位 ※大会時は1位)が準々決勝で敗れる波乱があった大会。決勝はそのナダルを破ったドミニク・ティームとアレクサンダー・ズベレフの対決となり、ランキング3位のズベレフが大会初優勝を飾った。

 

そしてマドリードOPでは、こんなプレーも話題に。

ミロシュ・ラオニッチが2回戦のディミトロフ戦で見せた、珍しいリターン!

 

ラオニッチは196cmの長身プレーヤーで、いわゆるボディへの強烈なサーブに対して懸命に反応。その結果、どうにも可愛いらしいリターンになってしまったようだ。しかも良いところへ返しているのがスゴイ……。

 

試合のほうはといえば、ラオニッチがセットカウント2-1で勝利。この“ほっこりプレー”で流れを呼び込んだ?

錦織圭、復活! 準優勝したモンテカルロ・マスターズのスーパーショット9選

男子テニスで4大大会(グランドスラム)に次ぐ格付けのマスターズ。そのモンテカルロ大会が現地時間4月22日、シングルスの決勝を迎え、日本の錦織圭が世界ランキング1位のラファエル・ナダルに敗れたものの、準優勝に輝いた。

右手首の腱損傷により昨年8月以降欠場を余儀なくされていた錦織。リハビリが間に合わず今年の全豪オープンも出場を見送り、2月にようやくツアーへ復帰した。

 

長期離脱の影響で一時4位だった世界ランキングは30位台まで落ちたが、今大会では初戦でトマーシュ・ベルディハ(ランキング18位)を破ると、その後も快進撃。準々決勝でマリン・チリッチ(同3位)、準決勝でもアレクサンダー・ズベレフ(同4位)との激闘を制し、見事に決勝進出を果たした。

 

決勝の相手は、現在世界トップのナダル。錦織は果敢に挑んだものの決勝までの試合時間による疲労度の差もあってか3-6、2-6の完敗を喫し、4度目のマスターズ決勝で念願の初優勝を飾ることはできなかった。

 

ただ、今シーズン初のクレーで「復活」を強く印象付けたことは間違いない。『Tennis TV』がまとめた今大会のスーパーショット9選もそれを物語っている。

好調時を思わせる体とボールのキレ! 今回の結果によりランキングも22位まで上昇している。

錦織は今週、過去に2度(2014年、2015年)優勝しているバルセロナ・オープンに出場。順調にいけば3回戦で再び“赤土の王”ナダルと対戦する。

テニスツアー最終戦でソックが絶好調!フェデラー相手に“面白プレー”連発

2017年のATPツアーもいよいよ最終戦。上位選手によるATPファイナルズがイギリス・ロンドンで開催されている。

 

世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が初戦後に怪我で大会を棄権した一方、同2位のロジャー・フェデラー(スイス)は安定した強さを見せている。そしてなんといっても、現在絶好調なのがジャック・ソック(アメリカ)だ。

これまで主にダブルスで実績を残してきたソック。2011年全米オープン混合ダブルス優勝、2014年ウィンブルドン男子ダブルス優勝、さらには2016年のリオデジャネイロ五輪でも混合ダブルスの金メダルを獲得している。

 

そんな彼が、今大会直前、第16シードで出場したロレックス・パリ・マスターズでマスターズ1000初優勝。世界ランキングを9位まで上げたことにより、同7位のスタン・ワウリンカ(スイス)の負傷欠場で空いた出場枠に滑り込むと、同5位のマリン・チリッチ(クロアチア)、同3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を下して見事準決勝進出を決めたのだ。

 

しかも、敗れた初戦のフェデラー戦でも、こんな面白プレーを見せていた。

フェデラーに与えてしまったチャンスボールに対し、お尻を向けるまさかの行為でミスを誘うと、第2セットにも流れの中から自然体の股抜きショット!こちらはフェデラーが鮮やかに対応したが、これだけを見ても圧倒的な調子の良さをうかがわせる。

 

準決勝の相手はまだ決まっていないが、チリッチ、ズベレフを破り“怖いものなし”の25歳がどこまで行けるのか楽しみだ。

世界ランク1位のナダルがやられた!唐突すぎる「股抜きショット」がおもしろい

グランドスラム(4大大会)がすでに終了した2017年のテニス界。ATPワールドツアーもいよいよ佳境を迎えており、11月12日から19日にかけてはランキング上位選手によるNitto ATPファイナル、同24日から26日には国別対抗戦のデビスカップ決勝が開催される。

デビスカップ、今年の決勝はフランス対ベルギー。初優勝を目指すベルギーはもちろん、フランスも9度目の優勝を果たした2001年以降、2002年、2010年、2014年と3度決勝で敗れており、地元での決戦に向けて燃えているに違いない。

 

さて、そんなATPワールドツアー、先日開催されたマスターズ1000のロレックス・パリ・マスターズにおいて、非常にユニークなプレーが見られた。男子シングルスの3回戦、ラファエル・ナダル(スペイン)対パブロ・クエバス(ウルグアイ)の試合でのことだ。

世界ランク1位ナダルがサーブから相手の短いショットで前へ。「どこへ打つ」と観客がクエバスの“次の一手”に注目した場面だが、「どうやって打つか」を気にかけたファンはほとんどいなかったに違いない。

 

ボールに対して正面で待ち構えたクエバスが繰り出したのは、まさかの股抜きショット!さすがのナダルもこれは想定外だったようで反応できず、ボールは見事なコースに決まりクエバスのポイントとなった。リプレイで映し出された男の子の表情がとっても印象的なスーパーショットだ。

 

なお、この試合をセットカウント2-1で制したナダルだったが、ひざの負傷により次の準々決勝は棄権。大会は第16シードから勝ち上がったジャック・ソック(アメリカ)が制している。