読書も仕事後の一杯も!「まちライブラリー」が最高のコワーキングスペースだと断言できる理由

オンラインでの会議や商談、取材が主流となり、ネット環境さえあればどこででも仕事ができる時代になりました。自宅で仕事をするのは気軽でも、時には場所を変えて気分転換がしたくなるもの。

 

そこで筆者が最近、フリーランス仲間から「ココ、使えるよ!」と教えてもらった場所を訪れてみました。大阪・森ノ宮にある「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」での1日をお伝えしましょう。

 

本が人と人を繋ぐ。全国に1000か所ある「まちライブラリー」とは?

「まちライブラリー」とは、誰でも始められる、いわば“私設図書館”のこと。自宅の玄関から大学、病院、カフェ、お寺など、さまざまな場所にあります。なかには、小学生が自分のクラスで思い入れのある本を持ち寄り、まちライブラリーを作ったケースもあるのだとか。

 

現在約1000か所あるまちライブラリーのなかでも、ここ大阪・森ノ宮の「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」は、全国ナンバーワンの貸し出し数と利用者数を誇ります。食事ができるカフェも併設されており、訪れる人は思い思いに読書を楽しんだり、仕事をしたり、食事を楽しむのだそう。

 

これは、コワーキングスペースとしてうってつけ。はやる気持ちを抑えつつ、1日ここで過ごしてみました。

 

のんびりまったり過ごせる雰囲気の中で、仕事がはかどる!

館内にはさまざまなジャンルの本が約2万冊、そしてカウンターから4人掛けの席までが多数用意されています。早速、好きな場所を選んで、原稿書きをスタート。目覚めの一杯ということで、コーヒーを頼んでみました。

 

写真左のコーヒー「しっかりタイプ」は、通常のお店の2倍の豆の量を使っているとのこと。コクがあって濃い味わいが楽しめ、冷めても美味しいのが特徴だとか。のんびり本を読みながらコーヒーを楽しみたい人にピッタリですね。なお、ライトな味わいが好みという人には「スッキリタイプ」がおすすめ。

 

筆者はしっかりタイプをチョイス。一口飲んでみると、コーヒーの香ばしさや苦みが心地よし。いつもよりも筆が進む、気がします。

 

パソコンや携帯の充電をしたい場合は、入口を入って左手のエリアがおすすめ。自由に電源がとれるようになっているのは、ありがたい限り。

 

お昼は北海道のうまいものに舌鼓

お昼も近くなってきたので、ランチをいただくことにしましょう。先ほどコーヒーをオーダーしたCafe&Bar Sa Salu(サ サル)は、北海道のこだわり食材を使ったメニューが揃うお店です。

 

ランチメニューは、好きな丼物+十勝コロッケ+ドリンクのセット。豚の角煮丼とどろ豚メンチカツに水出しグリーンティーをチョイスしました。豚の角煮丼はスモールサイズとのことなので、食後のデザートにぴったりなフィナンシェも追加。

 

こちらが豚の角煮丼。とろとろの角煮の上には大きなゆで卵。半分ほどいただいたら、天然昆布と老舗店のサバ・カツオ節を使って店内でひかれた一番だしをかけて味変! 無添加の塩昆布や北海道産の山わさびを加えれば、さらに深い味わいに。

 

こちらは、十勝の広大な大地でのびのび育った「どろ豚」のメンチカツ。ジューシーで食べ応え十分。ここまでで、かなりお腹がいっぱいになったので、フィナンシェはおやつにいただくことにしました。ごちそうさまでした!

 

気分転換に読書……寄贈者のメッセージに胸アツ

お腹も満たされ、仕事を再開。なんとも居心地が良い空間、何より一般的な図書館と違う点は、おしゃべりしてもまったく問題ないということでしょう。館内には、小上がりになったキッズスペースもあり、日中は小さな子ども連れのママさんの憩いの場にもなっているようです。

 

たしかに、我が家の子どもたちが小さい頃、本が読みたくて図書館に行っても、つい騒いだり愚図ってしまって、早々に退出したことは一度や二度ではありません。お腹が空いたと言われたら、子連れで入りやすい飲食店を探すのも一苦労です。でもここなら、ゆっくり過ごせて、大人も子どもも本を読めて、食事も可能。そして、多少うるさくしても誰からも咎められる心配がありません。

 

そういった環境なので、オンライン会議をするのも問題ないとのこと。ただし、周りに会話を聞かれる可能性があるので、秘密の会議には不向きではありますが……。

 

予定していた原稿はほぼ書き終えたので、先ほど残しておいたフィナンシェと水出しグリーンティーをいただきながら、数多ある本の中から気になるものを探すことに。ふと目に留まったものを数冊持ってきて、読書開始。本を開くと、なにやらメッセージカードが挟まれています。

 

実は、まちライブラリーにある本は、すべて寄贈書。寄贈する際には、オーナーからのメッセージを書きこむことになっています。そして、本を借りた(読んだ)人は、自由にメッセージを加えていけるのです。

 

かつての手書き図書カードのような懐かしさ。本を媒介として、知らない誰かと自分が繋がっていることを実感できるのも、魅力のひとつではないでしょうか。

 

また、管理栄養士がおすすめの健康レシピをまとめたノートだったり、近所の子どもが作った手書きの地図だったり、お手製の絵手紙集だったり、なかには、まちライブラリーの創設者である礒井純充氏の論文まで。市販されているもの以外の本もおかれているのが面白いですね。

 

筆者も、家にある「誰かに読んでもらいたい、おすすめの本」を寄贈してみようか、と一考。

 

仕事後に軽く一杯も! 大満足の一日に

そろそろ子どもたちが帰宅する時間なので、名残惜しいがおいとますることに。その前に、おつかれさまの一杯を。Cafe&Bar SaSaluには、アルコールも豊富に揃えられています。

 

クラフトビールにワイン、スパークリング、ウイスキー、そしてつまみにはチーズやナッツ、生ハムなど。

 

仕事帰りに一杯飲んで帰るビジネスマンが多い、というのも頷けます。写真左端の「北海道産 インカのめざめ 揚げじゃがバター」は、これがお芋……!? と疑ってしまうほど、甘くて美味でした。いけない、つい長居をしてしまう!

 

誰かと繋がっているあたたかさ。自分の居場所が見つけられる「まちライブラリー」

こうして、まちライブラリーで一日を過ごしてみて、図書館でもない、本屋でもない、新しい「本がある場所」だったと感じました。午前中はリタイヤ後らしき方、午後は子連れのママ、夕方からは学校帰りの学生が課題や自主学習をし、夜は仕事帰りに立ち寄るビジネスマン。まさに、老若男女が楽しめる場所です。

 

何より、寄贈書から繋がる人と人のご縁が素敵。そして、筆者もまちライブラリーを作ってみようか……そんな思いにも駆られました。

 

館内では不定期でイベントも行われています。また、個人でもちょっとしたイベントスペースとしても利用できるようなので、気になる方は問い合わせしてみては。

 

なお、この日は悪天候だったため、終日座席に余裕があったものの、もしも満席になるような場合は、長時間の席取りは控えましょう。その点だけご了承を。

 

全国に点在するまちライブラリー。ぜひ近くのまちライブラリーを訪れてみてはいかがでしょうか?

 

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ミーティングバッグの生みの親「カウネット」が再びくり出した斜め上向きの変形バッグをレビュー

都内では一時期、最大65%にも達したというテレワーク実施率。ところが現在では、一部をのぞいてすっかりオフィス回帰の流れのようだ。ただ、社外での会議や打ち合わせをオンライン会議ツールで済ませる傾向は今後も続きそうで、個人的にはいいことだと思うのである。いちいち訪問するのは、交通費がかかるし時間も取られるし。

 

そういうこともあって、来年にかけても、オンライン会議を快適化するためのツールは、引き続き要チェックだと思う。

 

なにしろまだ登場して1~2年の、発展途上のジャンル。今後ものすごくエポックな製品が出てくる可能性は高いだろう。例えば、カウネットが発売したばかりのミーティングバッグなんかも、使ってみるとなかなか面白かった。

 

仕事道具をひとまとめできるバッグがPCスタンドへ変形!

それが、オフィス通販のカウネットから2022年8月に発売された「ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ」。フリーアドレスオフィスや在宅ワークの際に使うツール(ノートPC、ケーブル類、A4ファイル、文房具など)を、一式まるごと収納し持ち運びできるバッグだ。

 

フラットに四角い形状は収納スペースに無駄がなく、サイズ的にも、オフィスワークに使う道具ならだいたいすっぽり収まる。

カウネット
ノートPCスタンドにもなるミーティングバッグ
3590円(税別)

 

必要なものを放り込んだら、ハンドルをつかんで仕事スペースへ移動し、サッと仕事を始められる。つまり“作業環境まるごと持ち運び系”のバッグ、と思ってもらえばいいだろう。

 

内部の中央に取り外し可能な仕切りがあるので、ノートPC/それ以外のツール、といったようなざっくりとした整理をしておくと、運用しやすい。

↑内寸は、A4ファイルがすっぽり収まるサイズ。収納力に不満を感じることはなさそうだ

 

↑底と側面を補強する樹脂板は、カドが斜めにカットされた不思議な形状。これが後々に効いてくる

 

前・後面はがっちりとした芯材入り。加えて、底と側面にも樹脂板が配されているため、セミハードバッグとしてもかなり頑丈! という印象だ。実はこの頑丈さこそが、製品名の「ノートPCスタンドにもなる」という部分に関わってくるのである。

 

PCスタンドとして使用する際は、まずバッグ内部の側面口に面ファスナーで貼り付けられているフレームをバリッと剥がし、前面口側に貼り直す(左右両方)。

 

↑ミーティングバッグからPCスタンドへ変形させるには、まずはこの状態から……

 

↑側面の樹脂板を乗り越えるようにして、側面口のフレームを90度折り返し……

 

↑左右ともにこの状態になれば、変形準備完了

 

あとはバッグを机に置き、上からノートPCを乗せると……ナナメに角度が付いたPCスタンドに変形完了だ。

↑バッグにノートPCを乗せると、台形型のスタンドになる。視線が上がって、首・肩がとてもラクなのだ

 

あらためて「普段からノートPCで仕事しているけど、PCスタンドは使っていない」という人にお伝えしたい。PCスタンド、マジで使うべき!

 

まず、視点がぐっと高くなることで背筋が伸び、加えてキーボードに角度がつくことで肩甲骨周りにゆとりができる。結果、猫背改善&肩と首のこり予防が期待できるのだ。筆者も作業時、PCスタンドを導入して1年ほどが経つが、もう平らな机の上でキーを打つのイヤだな、と感じてしまうぐらい快適である。

↑ハンドルの内側は合皮が二重に。この部分にノートPCの縁を差し込むことでストッパーとして機能する

 

↑見た目はやや頼りなく感じるが、意外とガチッと固定してくれる

 

もうひとつ重要なのが、オンライン会議での見た目の問題。ノートPCのカメラは、ほとんどがモニター上部に内蔵されているので、ユーザーの顔の位置から比べるとかなり低い場所にある。そこから見上げるように顔を撮影するものだから鼻の穴が、どバーン! と全開で写ってしまうのだ。

 

しかしこのバッグに載せることで、カメラ位置は10cm以上高くなり、顔に対して正対しやすくなる。つまり、モニターを見ながら喋ってもまっすぐに顔が写るようになるというわけ。これ、顔の印象がものすごく変わるので、非常に重要なポイントではないだろうか。

↑角度は約25度固定。これだけ角度を付けてやれば、カメラ写りもかなり違ってくる

 

もちろん、専用のPCスタンドなら角度調整も自在だし、フレームの剛性ももっと高いだろう。端的に使いやすさでいえば、もっと優秀なPCスタンドなんていくらでも選び放題である。

 

だが、わざわざスタンドを持ち歩かなくても、ミーティングバッグと兼用できるならそれでOKでしょ、と思う人は確実にいるはずだ。実際、運用の手間を考えるとこっちのほうが確実にラクなのだ。

 

↑ハンドルを畳めば、ソリッドなコンテナ型に。会社のロッカーや自宅家具のスキマにも収納しやすい

 

ミーティングバッグとしては実用性に不満はほぼナシ(個人的な好みで、内ポケットが欲しかった)で、かつPCスタンドというお得な機能が付いているのだから、かなりアリな製品だと思う。

 

オンライン会議を快適化! キングジムの「ウェブカメラ」は、これ一台で影なく俯瞰で映せるのがスゴい

オンライン会議の最中、製品サンプルなど、手元に持っている物をカメラに見せて「ここがこうなってるんですよー」みたいな話をすることがあるだろう。その場合、ヒョイとカメラの前に掲げられるような物ならいいが、例えば液体が入っていて持ち上げづらいとか、平面を保ちたいとか、難しい場合もあるはずだ。そういうとき、カメラをヒョイと手元に向けられたら便利なのになー、と感じるのだ。

 

ただ、ノートPCではだいたいモニター上部にカメラが内蔵されているから、アングルはほぼ固定。カメラの画角を調整するのは、思った以上に難度が高いのである。

 

であればもう、最初から自由に動かせるカメラを使っておけばいいじゃない? って話だろう。

 

写したい物をサッと写せるフリーアングルウェブカメラ

例えば、フリーアングルのアームを机に設置してウェブカメラを据え付けるなどすれば、カメラを自由に動かすシステム自体は組めなくもない。だが、いちいちコストも手間もかかり、面倒くさいのも事実。

 

そういうときはもう、最初から「自由に動くカメラのシステム」として一体になっているタイプを導入してしまうのが楽だ。

キングジム
フリーアングルUSBカメラ SUC10
2万4000円(税別)

 

キングジムのフリーアングルUSBカメラ「SUC10」は、まさに自由に動かせるカメラ一式、という感じ。ご覧の通り、スタンドアーム先端にLEDライト・マイク内蔵のウェブカメラが付いているので、これをPCに接続してしまえば、好きな角度に動かして撮影できるというわけ。

 

↑ボールジョイントの先には、マイク・ライト・カメラがまとまったヘッドを搭載。好きな角度に向けることができる

 

↑スタンド底部はずっしりとした鋳物なので、ひとまず机に置いてしまえばきちんと安定する

 

アーム自体は中央のヒンジで約90度開くだけだが、カメラヘッドとの接合部はスイング180度+ボールジョイントの組み合わせなので、だいたいどの方向にもカメラを向けられるはずだ。

 

また、そもそもアーム自体が最大まで引き上げると高さ35cmまであるので、自分の顔に正対の位置でスマートに写すことができるのもポイント。ノートPC内蔵カメラは覗き込むようになるため、だいたい鼻の穴が目立ってしまうのだ。

↑ノートPCと並べて配置した状態。モニター上部の内蔵カメラと比べると、まっすぐ高い位置にカメラが来るのが分かる

 

もちろんカメラアームを動かせば、真上から手元を俯瞰で撮影するのも簡単。例えば小型ホワイトボードやノートに議事録を書き留めて、会議中たまにそれを写してやるだけでも、情報の共有はしやすいだろう。

 

ちなみに俯瞰で約A3相当の範囲が収まるので、おそらく画角的に不満を感じることは少ないはず。

↑カメラヘッドをつまんで動かせば、素早く手元画像も得られる

 

↑画面上のオンライン会議ツールに表示された映像。ホワイトボードを写して会議の進行をスムーズ化

 

カメラヘッド側面には、ボタンが3つ。写真上から「カメラ/動画ボタン」(専用アプリでのみ使用)、「AFボタン」「輝度変更/上下反転ボタン」となっている。

 

基本的にカメラは常時AFオンとなっているが、対象物にピントが合わないときは改めて「AFボタン」を押すことで、フォーカスを合わせ直すことができる。最短接写距離はだいたい10cmぐらい。それなりにアップでもしっかりピントは来る印象だ。

↑カメラヘッド側面の物理ボタン。基本的には「AF」と「輝度変更」を多用することになると思う。

 

↑最短接写10cmで写したところ。文字にもきちんとピントが合っている

 

レンズの周りに内蔵されたLEDライトは、薄暗い場所でも顔色をきれいに写すことができる。「輝度変更ボタン」で3段階に明るさを調整できて、体感的には、最大輝度だと真正面では眩しすぎるぐらい。かなり明るめだ。

 

俯瞰撮影だとカメラ自体の影が真下に落ちて暗がりになるものだが、内蔵ライトのおかげでそういった心配がないのも強みのひとつである。

↑ライトオフ(左)と輝度最高(右)。直視すると眼がシパシパするぐらいには強いライトだ

 

ちなみに「輝度変更ボタン」を3秒長押しすると、画像の上下反転操作となる。カメラを自撮り→俯瞰で動かすと、手元の映像が上下逆になってしまうが、こういうときはボタン長押しでクルッと反転させられる。フリーアングルを活用した撮影をすると、このボタンはわりと多用することになるので、覚えておくべきだろう。

 

さらにフル活用するなら、専用アプリの導入をおすすめしたい。

専用アプリで用途がよりワイドに

「SUC10」自体は、接続するだけでPCからカメラと認識されるので、とくに何をすることなくZoomやTeamsといったオンライン会議ツールで使用することが可能だ。ただ、実はこのカメラはもうちょっとポテンシャルを秘めているので、フル活用したいならば、専用アプリ「SUA-1」(Win/Mac)をインストールするといいだろう。

↑専用アプリ「SUA-1」のメイン画面。下のアイコンから各機能を操作する

 

使ってみて面白かったのは、複数画面表示機能。これは「SUA-1」のウインドウ内で「SUC10」とPC内蔵カメラを同時に出力できる機能である。オンライン会議ツールで「SUA-1」を画面共有すれば、話者(自分)の顔を写しながら、もう一つの画面で同時に手元を写すこともできる。

 

カメラひとつごとに違うアカウントでログインしてもいいが、手間を考えるとこっちのほうがラクだ。

 

↑複数画面表示で内蔵カメラとSUC10(PCの脇に配置)の映像を同時表示

 

また、オートフォーカスを強制的にオフにしたり、俯瞰で写しているノートの傾きをAIで自動補正したり、といった機能も使いこなせると便利だ。

 

ただ、あまりUIが分かりやすくないので、同時にキングジムの製品ページから「SUA-1ユーザーガイド」PDFもダウンロードしておくのがオススメ。

 

ひとまず「SUC10」を使ってみて感じたこと

とにかく筆者のように「文房具サイズの小物をオンライン会議で説明する」機会の多い人にとっては、めちゃくちゃ便利! ということ。カメラなんて固定で支障ない、という人も多いとは思うが、動かして撮影したい人だってそれなりにいるんじゃないだろうか。在宅ワークでオンライン会議中に膝上のネコを見せびらかしたりとか、楽しいし。

 

ただ、カメラそのものは800万画素とはいえわりと偽色も多く、高画質とは言いづらい。あくまでも筆者個人の感覚だが、記録映像や動画配信用としてはちょっと物足りないなー、というのが正直なところだ。

↑内蔵カメラとの比較。SUC10はかなり明るく補正される傾向があり、やや不自然な印象だ。

 

もちろんオンライン会議用として考えれば充分以上のクオリティではあるし、なによりフリーアングルの便利さは、一度慣れてしまうと元のPC内蔵カメラには戻りづらいのではないだろうか。

 

気軽に導入できる価格ではないかもしれないが、これまでの説明で気になるポイントがあった人には、間違いなく価値があると思う。

 

たとえキャンプ場の駐車場でも快適ワークが可能に! インカーワークの必携ギア

せっかくアウトドアに出かけても、外せないオンライン会議やメールへの対応が必要なときがある。そんなとき、車内で自宅に近い作業環境を再現すればワークスペースを確保できる。快適なインカーワークに必携のギアをガジェット通に聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がセッティングしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

アウトドア&ガジェット好きのライター。生粋のデジタル派で、記録から執筆までほとんどの作業をスマホやPC上で行う。

 

 

折りたたみ式家具などを活用しクルマの“オフィス化”を実現

多様化する働き方のひとつとして「インカーワーク」が注目度上昇中。出先でやむを得ず、といった場面だけでなく、「余計なモノがなくて集中できる」「窓を閉めれば即座に自分だけの静かな空間を形成できる」などの理由から取り入れる人もいる。適切なアイテムを配して車内の“オフィス化”を進めれば、キャンプ場でもパフォーマンスを落とさずに快適ワークが可能だ。

 

まず用意するべきは、事故や災害の際も重宝するポータブル電源。ACやUSB出力ポート数は要チェックだ。テーブルは高さ調節できて車載時に邪魔にならないモノを。角度調節できる座椅子があれば、長時間ワークの負担を軽減できる。また、ライトとスマホホルダーは多少不安定な場所でもしっかりと固定できるものをセレクト。オンライン会議の際は、ハンズフリー&オープンイヤーで会話がしやすいネックススピーカーがオススメだ。

 

 

【その1】大容量のポケットを備え収納ラックとしても秀逸

DOD

グッドラックテーブル

1万3800円(税込)

44〜80.5cmの間で4段階の高さ調節ができる折りたたみ式テーブル。脚部もすべて本体内部に折りたたんで収納でき、約6cmの薄さになるため持ち運びやすい。「キャンプギアなどを載せられる車載収納ラックとしても活用できます」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

ファスナーを開けると大容量ポケットが出現。車載時は荷崩れしにくい収納スペースに、使用時は小物入れにと便利だ。

 

【その2】3通りの設置方法で場所を選ばず使える

サンワ

クリップ式LEDデスクライト 800-LED039

2980円(サンワダイレクト限定販売/税込)

スタンド・マグネット・クリップの3通りで設置できるLEDライト。タッチセンサー式スイッチを搭載し、調光・調色それぞれ3段階の切り替えができる。「満充電で約4時間点灯し、約250gと軽いので外出先での使用に最適です」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

リング型ライトは顔を明快に映せて会議でも好印象に。フレキシブルアームを採用し手元や顔など必要な場所を照らせる。

 

【その3】強力な磁石と吸盤でスマホをしっかり固定

Celly

GHOST SUPER FLEX

3980円(税込)

イタリア発のスマホアクセサリーブランドが展開する車載用スマホホルダー。ダッシュボードをはじめ平らで滑らかな面に設置できる吸盤式だ。「強力なマグネットを6個内蔵し、不安定な車内でもスマホをしっかりとホールドしてくれます」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

自在なフレキシブルアームの先端は360度回転可能。スマホを任意の位置に、タテ・ヨコ好みの向きで保持できる。

 

【その4】口元近くにマイクを備えオンライン会議に最適

パナソニック

ワイヤレスネックスピーカーシステム SC-WN10

実売価格1万6280円(税込)

BluetoothでスマホやPCと、専用の送信機を介すればテレビとも接続できる、首掛けタイプのワイヤレススピーカー。IPX4相当の防滴仕様で水回りで使用できる。「口元近くにマイクを搭載しているのでオンライン会議での会話も快適です」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

質量約108gながら専用スピーカーユニットが広帯域のサウンドを再現。さらに、「快聴音」機能で人の声を強調できる。

 

【その5】非常時にも活躍するパワフルな小型電源

SmartTap

PowerArQ mini 2

3万8500円(税込)

9万6000mAh/307.2Whの大容量と高出力を誇るポータブル電源。AC100Vコンセント×2、USB Type-A端子×2、USB Type-C端子とDCシガーソケットを1基ずつ備える。充電時間は約5時間。「小型&大容量で非常時も心強いです」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

本体天面のロゴ部分にスマホを置いてワイヤレス充電が可能。最大15W(iPhoneは最大7.5W)の急速充電だ。

 

【その6】頭部は14段階で調整できラクな角度で快適作業

ニトリ

首リクライニング座椅子(NウィンDGY)

3990円(税込)

ブロック状の背もたれクッションを採用したフィット感抜群の座椅子。背もたれは6段階リクライニングでき、折りたたみ状態なら持ち運びや収納も容易だ。「角度調節により、リラックスした姿勢でテレビ視聴やテレワークを行えます」(湯浅さん)

 

[ディティールCheck]

お手ごろ価格ながら頭部リクライニングは14段階で調節可能。インカーワークでもラクな姿勢を維持できて疲れにくい。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

いつもの机をスタンディングデスク化するカウネット「パタスタ」が座りっぱなしの腰痛を解消する!

近頃はずいぶんと仕事が立て込んでしまい、スマホの歩数計で確認すると「77歩」!という日もあったほど。自宅でも、基本的にスマホはポケットに入れっぱなしなので、この歩数はおそらく、仕事机とトイレを何度か往復したのをカウントしたものだろう。

つまりずっと椅子に座りっきりで仕事をしていたわけだが、これがまぁ体に良くない。筆者はかなりの猫背なので、長時間座っているとまず腰がヤラれ、肩甲骨周りが固まり、背骨もきしむ感じ。つまり、ツライ。

↑猫背がひどいので、半日も座っているとたいてい腰から背中がバキバキ。座業の宿命と言えど、かなりの負担だ

 

お世話になっている整骨院の先生には、「1時間に1度は立ってストレッチでもしてください」と言われているが、仕事に追われていると、うっかり数時間ぐらいは平気で経ってしまう。

 

となれば次に考えるのが、いわゆる「スタンディングデスク」の導入である。板面の高い机で立ったまま仕事ができるデスクなら、座りっきりを回避できる。腰痛改善に効くという話もあるので、できれば試してみたいところ。

 

もちろん、狭い家に新たに机を一台新規導入するのは現実的じゃないし、そもそも値段がかなりお高い。では、自宅のテーブルを“スタンディングデスク化”できるツールを使えば、その辺りの問題もクリアできるかも?

 

立て、立つんだ“在宅ワーカー”!

そのスタンディングデスク化ツールというのが、オフィス通販のカウネットから発売されたばかりの「パタスタ」というPCスタンドだ。

 

これが“PCスタンド”というジャンルで語っていいのかどうか、ちょっとわからないのだが、これまでに類似製品のないアイテムなのは、間違いない。

カウネット
WORK FIT HOME スタンディングワーク用PCスタンド パタスタ
4980円(税別)

 

収納形態でのサイズは、小ぶりな座布団ぐらい(425×450mm)となかなか大きめ。とはいっても薄い板状なので、どこかに立てかけておけば、収納場所に困ると言うことはまずないだろう。

 

これをいったん広げ、折り紙を折るようにパタパタと組み立てると、立体的なスタンドに変形するという構造だ。

↑展開状態。畳まれているときは内蔵の磁石でくっついているので、勝手に広がってしまうことはない

 

↑折り目に従って折り曲げたら、スリットに差し込む

 

↑スリットから飛び出した部分のカドを折って、天板を乗せる

 

スタンド形態では、高さは260mm。これをダイニングテーブルや仕事机(だいたい高さ700~720mm)の上に置くと、トータルで高さ1m弱。つまりこれが、PCを置いて立ったまま仕事をするのに程よい高さになるというわけだ。

↑高さ約260mmのPCスタンドの完成。組み立て時間は10秒もかからない

 

ちなみにスタンドの天板面は260×450mm。13インチのノートPCを置いて横が少し余るぐらいの面積があるので、マウスや外付けテンキーなんかも置いて使うことができる。また底面積も板面と同じなので、机にA3のコピー用紙が置けるぐらいの空間が空いていれば、まず設置に問題はないだろう。

 

では、実際に使ってみよう。

立てば腰痛改善、座れば足がラク。交互なら超快適!

正直なところ、最初に見たときは強度的に不安も感じたのだが……使ってみれば、思ったよりはかなりしっかりした印象だ。折って作った柱部分がガッチリ支えてくれているので、左右にねじれるなどの挙動は全く感じられない。天板も端の方に手を乗せるとわずかにたわむが、作業に支障を感じるほどではない。少なくとも、PC作業をするのに充分な強度はあると思う。(ただし、飲み物の入ったコップを置くのはやめた方が無難だ)

↑13インチノートPC+マウス(筆者はトラックボール使用)でジャスト、という面積。個人的には、もうちょっと広いほうが嬉しい

 

↑端に手を乗せてもわずかにたわむぐらいで、作業スペースとしては安心して使えるレベル

 

さて、実際に立って仕事をしてみるとどうかというと、なるほど、これはいいものだ。

↑実際の使用風景。最初は座り体勢との違和感に少し戸惑ったが、5分もすれば慣れた

 

まず背がスッと伸びるので、椅子でバキバキ言ってた腰がかなりラク。腹部が圧迫されて呼吸が浅くなる(座業の猫背あるある)こともないので、集中しやすいというのもメリットだ。もうひとつ、食後でも立っていれば眠気に襲われにくいので、午後も効率が落ちにくいように感じた。

↑筆者(身長175cm)にはやや低いので、下に適当な台(写真下部のオレンジ色のもの)を置いて、高さを調節してみた。この構造では難しいと思うが、できれば高さ調整機能も欲しかったところだ

 

とはいえ、立ち仕事が快適なのはせいぜい30分~45分ぐらい。それ以降は足もだるくなるし、立ちっぱなしも、それはそれで腰痛の原因になり得るのだ。

 

要するに、長時間同じ姿勢でいることが“悪”なのであって、座りも立ちもほどほどが良い、ということ。逆に言えば、椅子に座ってつらくなったら立ち仕事、立ってだるくなったら座り仕事、と切り替えれば、常に快適でいられるわけだ。

 

↑スタンドのナナメ面にふせんを貼ると、うるさくない程度に視界に入るのが良かった

 

ということで特に時間を決めず、自分の体の欲求に従って立ち座りをローテーションしてみると、これがなかなかに快適。なんとなく仕事にリズムができるし、切り替えるごとにちょっとした気分転換にもなる。さらに、立ち仕事を始める前に体側を伸ばすなどの軽いストレッチを挟むこと一週間で、腰痛も確実に軽減した。うーん、これはいいな!

 

もちろん、立ち仕事が合う・合わないも、人によってあるだろう。それを確認する前にスタンディングデスク1台を導入してしまうのはギャンブルとも言える。それが、税込5千円ちょっとで試せるのであれば、合わなくてもギリギリ諦めがつきそうだ。合えばメリットは大きいので、これは試してみる価値があるのではないだろうか。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

在宅ワークの「机がない!」問題を解決するか?「広々ひざ上デスク」の実力を検証

在宅ワーク中の皆さんは今、どのような場所で作業をしているだろうか? 昨年から、いろいろな人に話を聞いているが、「専用のデスクにPCを置いて、ワークチェアに座った状態」で仕事をしているケースは、意外なほど少ない。

 

「食卓兼用のダイニングテーブルにダイニングチェアで」……なんていうのはなかでも快適な方で、「ローテーブル+床に直座り」や、「ベッドに座ってPCは膝の上」という状態もけっこう普通。

さらに問題なのが、家庭内に複数の在宅ワーカーがいる場合。夫婦ともに家仕事なんてことになれば、当然ながら必要な作業スペースは倍増である。果ては場所の取り合いで家庭内紛争なんて事態も聞くに至って、「家の中に仕事する場所がない」というのは、昨今なかなか切実な問題なのである。

 

かといって、面積の狭いところにデスクとチェアをセットで追加導入する、なんて無理筋もいいところ。それならせめて、デスクだけでもなんとかならないものだろうか?

 

「広々ひざ上デスク」ならその問題、解決できるかも?

座った状態で膝の上にPCを乗せて仕事する場合、困るのは「他に何も乗せられない」ことだ。書類を置いたり、マウスを動かしたりする場所もないわけだから、非効率も甚だしい。

 

ならば、ひとまず「デスクそのものを膝に乗せちゃう」のが、解決策としては手っ取り早いのではないだろうか?

ソニック
ユートリム 広々ひざ上デスク 裏面クッション&アームレスト付
3500円(税込)

 

まさにそういった用途で作られたのが、ソニックの「ユートリム 広々ひざ上デスク 裏面クッション&アームレスト付」(以下、広々ひざ上デスク)である。ざっくり言えば、単なる“板”なのだが、少しでも仕事が快適にできるよう工夫され作られているのだ。

 

まず重要なのが、作業ができる面積。天板サイズは約548×356mmとそこそこ広めで、13インチノートPC+A4書類を並べて置ける。これくらいの広さがあれば、マウスを動かすスペースだって充分に確保できるだろう。

↑そもそも、膝上のPC直置きは不安定なので、無意識の緊張を強いられて疲労感も強い。フラットで安定した天板があるだけで、かなりラクになる

 

↑13インチのノートPCとA4書類を並べた状態。これなら充分に仕事ができそう
↑13インチのノートPCとA4書類を並べた状態。これなら充分に仕事ができそう

 

手元側には、天板が傾いた際にPCがすべり落ちないように、ストッパーが付いている。しかも、このストッパーはクッション素材なので、アームレストも兼用しているのだ。この手の膝上デスクは他メーカーからもあれこれ発売されているが、アームレスト付きは比較的レア。作業中、加熱したPCから手首をちょっと離して休ませられるのは、地味にありがたい。

↑個人的に「加熱したPCに手首乗せっぱなし」が苦手なので、レストがあるのはとても嬉しい

 

端にあるスリットは、筆記具を置いておけるペントレー。膝上デスクは基本的に傾斜ゼロ状態で使われることがないので、ペンが転がり落ちないようにできる置き場がないと、使いにくいのだ。

 

さらに、内側に付属の滑り止めシートを貼れば、スマホやタブレット(最大13.5インチサイズまで対応)を立てるスタンドとしても機能する。スマホも膝上デスクに平置きするとすべり落ちやすいので、こういった場所に固定しておいた方が使いやすい。

↑一時的に筆記具を待避させるためのペントレー

 

↑トレー部に滑り止めシール(3枚セット)を貼れば、スマホ/タブレットスタンドに

 

本体裏面にはクッションが全面に張られているのだが、このクッションが、かたさ・厚みともになかなか“ちょうどいい”感じ。あまりフカフカしすぎていると机が不安定だし、かたすぎると長時間作業の際に膝が痛くなる。個人的には、「広々ひざ上デスク」のクッションがベストに近いバランスだと思う。

 

クッション厚は、ノートPCと自分の距離にダイレクトに影響する部分だが、これも腕が窮屈にならず動かせて、かつ目から遠すぎない。ほどよい印象だ。

↑少しかためのクッションで安定感良好。ただし通気性はさほど良くないので、夏場はやや蒸れそうな気もする

 

↑クッションが厚すぎると、収納時に邪魔になることも。これくらいが、空いた隙間にスッと置いておける限界かもしれない

 

使うコツとしては、デスク面と自分を近づけすぎないこと。先にも述べた通り、近すぎると腕が窮屈になって、肩こりの危険性が高くなるし。疲労しにくい姿勢で作業するには、とにかくデスクを抱え込まないように意識すると良いだろう。

 

また、猫背にならないよう、背もたれ付きの座椅子に深く腰掛けておくのもいい。その上で腕を縮こまらせないような距離を保てば、リラックスして作業ができるはずだ。

 

あくまでも机がない場合の次善策ではあるが、こういったツールを使うことで、場所なし在宅ワークがかなり快適になるのは間違いない。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

テレワーク時代のメガネ選び

テレワークの影響で、コンタクトレンズではなくメガネで一日を過ごすという人は多い。また、オンライン会議での印象付けや、マスク着用時のバランスなどからメガネの買い替えを検討する人も増えている。そこで今回の「GetNavi FASHION LABO」では、4つのカテゴリに分けて機能的かつデザイン性に優れたトレンドメガネを紹介。本記事末尾の用語説明もご参考に!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

印象的な目元を作るツールとしてメガネの需要増

緊急事態宣言の発令以降、新しい生活様式の実践に伴って人々の“装い”にも様々な変化が生じている。なかでも、ビジネスパーソンの間ではメガネを見直す動きがある。

 

マスクの常時着用によって、人の視線が顔回りに集中しやすくなったこと。また、オンライン会議等で画面の向こうの相手に自分を印象付けるため、つまり“盛る”目的で、以前よりも目元のおしゃれを意識する人が増えているのだ。

 

一方、テレワークでPCやスマホの使用時間が増加。目の疲れを軽減するためにコンタクトレンズからメガネに切り替える人や、画面上から発せられるブルーライトをカットする「PC用メガネ」を導入する人も増えているという。

 

Withコロナ時代は、メガネは洋服のようにシーンや気分に応じて“着替える”ことが新常識に。ピリッと誠実感をアピールできて、掛け心地も快適なメガネを味方につけて、パフォーマンスを上げたい。

 

【TOPIC】ゾフのブルーライトカットレンズがコロナ禍で過去最高の受注件数を記録

ゾフでは自粛期間中の4月29日〜5月6日、ブルーライトカットレンズの受注件数が昨年対比で62倍に急増したという。

 

【カテゴリ01】定番で選ぶ

アメリカンクラシックスタイルの代表格から国産メタルフレームのニュースタンダードまで人気ブランドの大定番モデルをピックアップ。

●ユニクロのカーディガン4389円(ユニクロ)、ナノ・ユニバースのシャツ7700円(ナノ・ユニバース カスタマーサービス)

 

MOSCOT

独特な形状のフレームとリベットがアイコニック

モスコット

LEMTOSH(レムトッシュ)

3万4100円

(問)モスコット トウキョウ

ジョニー・デップの愛用でモスコットの名を一躍有名にしたモデル。丸と四角を融合したような独特のフレームデザインは、ボストンの柔らかさとウェリントンのクールさを併せ持つ。

 

↑シルバーのダイヤモンド型リベットがアイコニック。耐久性に優れた7枚蝶番を採用するなど、実用性へのこだわりも抜かりない

 

■999.9

メタルブロウフレームのフラッグシップモデル

フォーナインズ

S-380T

5万1700円

(問)フォーナインズ

フェイスフロントとインナーフロントで構成されるメタルブロウバーが特徴の定番モデル。この独自のダブルフロント構造は、見た目の上質感に加え、掛け外し時のレンズへの負荷も大幅に軽減する。

 

↑ブロウバーの上部からインナーフロントが覗く構造が斬新。逆Rヒンジと連動した立体的な表情は、どの角度から見ても美しい

 

■Ray-Ban

レンズの傾斜角が緩やかで掛けやすい不動のベストセラー

レイバン

Wayfarer(ウェイファーラー)

2万4750円

(問)ルックスオティカジャパン カスタマーサービス

半世紀以上にわたって世界中で愛される名作サングラスのクリアレンズモデル。レンズの傾斜角が緩やかに設計されているのがレイバンならではの特徴で、日本人の顔型にも掛けやすい。

 

↑ボリュームがあり、耳に掛けやすいようにモダンが内側に入り込んだテンプル。ひと目でレイバンとわかるディテールのひとつだ

 

【カテゴリ02】耐久性で選ぶ

メタルフレームのなかで特に耐久性に優れたチタン系モデルを紹介。形状安定性が高く汗にも強いため、長く愛用できるはずだ。

 

■YELLOWS PLUS

チタン製バックリムが高い堅牢性と耐久性を実現

イエローズプラス

NICKY(ニッキー)

3万7400円

(問)デコラ

2016年の発売以来、ロングセラーとなっているコンビフレーム。同ブランドらしい上品なラインで構成されており、クラシックなボストンスタイルと現代的なディテールが美しい融合を見せる。

 

↑フロント裏にはチタン製の板抜きパーツを装着。ブリッジのみのコンビモデルと比べて強度に優れ、変形しにくい構造となっている

 

■LineArt CHARMANT

エクセレンスチタン×樹脂で軽やかな掛け心地が持続

ラインアート シャルマン

バリトン コレクション XL1833 BR

5万1700円 

(問)シャルマン カスタマーサービス

平線状に加工した2本のエクセレンスチタン(次世代チタン合金)の間に、UV印刷技術により立体的な格子模様を施した合成樹脂を配置。フィット感と耐久性を向上させている。

 

↑ほど良い丸みを帯びたスクエア型のフロントには、高品質なプラスチック素材を採用。透け感があるため、掛けると肌にスッと馴染む

 

■OLIVER PEOPLES

定番のボストン型フレームをチタン素材で現代的に再構築

オリバーピープルズ

OTTESON(オッテソン)

5万160円 

(問)オリバーピープルズ 東京ギャラリー

フロントリムをチタンの板抜きで製造するなど、オーソドックスなボストン型フレームを現代的に再構築。現在のコレクションのなかでは数少ない「MADE IN JAPAN」という点もポイントだ。

 

↑フロントリムには一枚のチタンプレートから切り出すシートメタル構造を採用。パーツはすべてメタルの溶接によって作られている

 

【カテゴリ03】軽さで選ぶ

軽さにとことんこだわるならこちらの3本。いずれも掛けていることを忘れてしまうほどの軽さで、見た目も実にエレガントだ。

 

■LINDBERG

独自のスプリング状ヒンジでフィット感も抜群

リンドバーグ

YORK(ヨーク)

7万5900円

(問)グローブスペックス エージェント

高品質なチタン素材を採用し、ミニマルな構造を極めつつ驚きの軽さと高い耐久性を両立。鼻パッドとテンプルカバーには医療用シリコンが使われており、柔らかい肌当たりでズレ落ちを防ぐ。

 

↑最大の特徴である独自開発のスプリング状ヒンジ。ネジのように緩まないうえ、顔にやさしくフィットするほど良いテンションを生み出す

 

■10 eyevan

最細部0.9mmのテンプルが様々な顔型にフィット

10 アイヴァン

NO.3  1S-CL

7万400円

(問)アイヴァン PR

“美しい道具”をコンセプトとするボストン型のメタルフレーム。六角星型のβチタン製トルクスネジや七色に輝く天然貝のノーズパッドなど、選び抜かれた10種類のパーツで構成されている。

 

↑最細部が0.9mmというワイヤーのようなテンプル。βチタンの特性を生かした独自の形状が、様々な顔型に柔軟にフィットする

 

■MYKITA

極薄のシートメタルやネジ不使用のヒンジで軽量化

マイキータ

ライトシリーズ ASMUND(アスムンド)

5万7200円

(問)オブジェ イースト

厚さわずか0.5mmの極薄ステンレスシートをカットした超軽量フレーム。やや大きめで、ボストンでもウェリントンでもないレンズシェイプが、さりげなく個性をアピールする。

 

↑2mm幅のリムがシートメタルの質感を一層引き立てる。ネジを一切使わない革新的なヒンジシステムもマイキータのオリジナルだ

 

【カテゴリ04】低価格で選ぶ

ファッション感覚で気軽に買えるリーズナブルな価格の最旬モデルを厳選。度なしのPC用メガネにもオススメだ。

 

[太セル]

 

■Zoff

50’sアメリカンな黒セルを掛けやすくアップデート

ゾフ

Zoff × JOURNAL STANDARD relume

8800 円(セットレンズ代込み)

(問)ゾフ・カスタマーサポート

1950年代のオールドアメリカンをコンセプトとした、クラシカルなウェリントンスタイルの一本。エッジの立ったブロウラインは存在感を放ちつつ、誰の顔にもしっくりと馴染む。

 

■眼鏡市場

8mm厚の生地を使用した重厚感際立つ黒太セル

眼鏡市場

MONOBASE  MOB-1005 BK

1万3200 円(セットレンズ代込み)

(問)眼鏡市場お客様相談室

一般的なアセテートフレーム(6mm生地)よりも厚い8mm生地を使用。ブラックに映えるシルバーの飾りを智(ち)とテンプルにあしらうことで、太セル特有の重厚感に上品さをプラスした。

 

セル×メタルのコンビ]

 

■OWNDAYS

柔和で知的な印象を与える独自のラウンド型フレーム

OWNDAYS

John Dillinger  JD1008-B C1

1万2078 円(セットレンズ代込み)

(問)OWNDAYS

1920年代のスタイルを彷彿とさせるクラシックな雰囲気のセル巻きフルリムフレーム。ラウンド特有のやさしい印象でありながら、ボストンに近い独自の形状で知的さも演出する。

 

■JINS

1930〜40年代のメガネの特徴的なディテールを再現

ジンズ

Acetate & Metal  MCF-20S-075

1万3200 円(セットレンズ代込み)

(問)ジンズ

智(ち)部分にあしらわれた細やかな飾りやブラウンの鼻パッドなど、1930〜40年代のメガネに見られるディテールを随所に採用。ビンテージ感漂う佇まいと適度なボリュームが魅力の一本だ。

 

【COLUMN 1】パーツの名称

ボルド ザ ヴィンテージ

1943

8800円

(問)三城 お客様センター

 

A:テンプル

メガネを支える両サイドのパーツ。別名「つる」。近年はフィット感に優れた弾力性のある素材が人気だ。

B:智(ち)

リム(C)とテンプルをつなぐフロントの両端部分。リムと一体化しているデザインのものも多い。

C:リム

レンズを囲む縁。全体を囲むタイプをフルリム、上下いずれかだけにあるタイプをハーフリムと呼ぶ。

D:ノーズパッド

鼻梁を両脇から挟んで、メガネの位置を固定するパーツ。素材はシリコンなど肌触りの良いものが主流だ。

E:ブリッジ

左右のリムをつなぐ、鼻にかかる部分。小さなパーツだが、掛け心地や掛けたときの印象を大きく左右する。

F:モダン

テンプル先端の耳にかかる部分。縄手モダンや長手モダンなどの形状がある。「イヤーパッド」とも呼ぶ。

G:テンプルエンド

テンプルの先端部分。その形状や素材感によって、フィット感や掛け心地が変わる隠れた重要パーツだ。

H:蝶番/丁番(ちょうばん)

テンプルをたたむ際に支点となる、メガネで唯一稼働する部分。ネジ式が一般的だ。「ヒンジ」とも呼ぶ。

 

【COLUMN 2】フレームの形の名称

ウェリントン

 

 

ボストン

 

 

スクエア

 

 

オーバル

 

 

ラウンド

 

 

フォックス

書斎に居酒屋まで!? 住宅メーカーによる新ワークライフ空間がストレスフリーそのもの

新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの定着によって、オンライン会議が導入された働き方はもちろん、暮らしのスタイル自体も大きく変化しようとしています。

 

この“ニューノーマル”といわれる“with/afterコロナ”の暮らし方の変化に、いち早く対応したのが住宅業界。生活の場に、デジタルシフトする在宅勤務のスペースを確保した“職住一体”の発想や、コロナ禍でも安心して過ごせる“シェルター”としての提案など、住宅に対するニーズの変革をとらえた戸建て住宅やマンションが登場しています。3つの最新事例を紹介していきましょう。

 

1. 大和ハウスが提案する、選べる2つのテレワーク専用ルーム

大手住宅メーカーの大和ハウスは、在宅ワーク経験者からの声に耳を傾け、テレワーク前提で家の快適さを追求した「職住融合」と、リスク対策を習慣化し家族の日常を守る「家族のBCP」(企業の事業継続計画を家族に置き換えたもの)を兼ね備えた、コロナ禍の課題を解決する“ニューノーマル時代の住宅”を発表しました。

 

「職住融合」として開発されたのが、2タイプを用意する同社初のテレワーク専用ルーム。一つ目の「快適ワークプレイス」は、生活音に邪魔されず仕事に集中できる、防音ドアと二重窓を備えた防音仕様のクローズ空間。オンライン会議の声が明瞭に聞こえる独自の音響アイテム「コーナーチューン」や、高速通信を確保する専用のWi-Fiアクセスポイントを完備し、仕事モードやリラックスモードなど、気分に合わせてスイッチできる3光色切替LED照明(昼白色/電球色/温白色)、オフィスデスクと同等の奥行き60cmのデスクも揃えています。

↑専用のWi-Fiアクセスポイントを備えビデオ会議もスムーズにできる「快適ワークプレイス」。2台のパソコンが設置できるうえ、奥行き60cmと広いデスクも便利

 

↑生活音を遮断し、集中力を高められる防音ドア

 

↑周囲の騒音ストレスから解放される二重窓で、快適なクローズ空間を創出する

 

もう一つのテレワーク専用ルームが、仕事・家事・子育てを効率よく両立させるために、リビングとつなげたセミクローズ空間「つながりワークピット」。ドアの開閉でオンとオフを切り替えられ、家族の共有空間ではなく個室で仕事を行うことで、“気持ちのスイッチ”に配慮しています。室内窓を設けることで、家族とほどよい距離感と、効率的な仕事環境が生まれ、趣味や家事空間としても利用できるマルチスペースとしても機能。「快適ワークプレイス」同様、専用の高速Wi-Fiアクセスポイントや光色切替LED照明、奥行き60cmのデスクも確保しています。

↑オフの時間は、子どもと一緒に時間を過ごすこともできる

 

さらに、「家族のBCP」として、マスクや消毒液、ティッシュ、トイレットパーパーの残量確認や購入、家族へ帰宅時の手洗いやうがいの呼びかけといった、コロナ禍で生まれた新三大“名もなき家事”に対応する「家事シェアハウス」も展開。帰宅後は、玄関で衣服を消毒し自分専用のロッカーに。手洗いをして部屋着に着替えてからリビングに向かう。など、コロナ禍の課題に対応した仕組みが導入されています。

↑玄関にある自分専用ロッカーで衣服を消毒

 

↑家族との情報をシェアする仕組みも

 

2. 積水ハウスの家は、仕事はもちろんフィットネスやバルまで楽しめる

大手住宅メーカーの積水ハウスからは、高い耐震性と設計自由度、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)にも対応可能な、優れた断熱性などの先進技術を使った人気住宅「ファミリー スイート」に、アフターコロナに対応する新たなライフスタイル提案を盛り込んだ、戸建住宅の新しいコンセプトモデル「ファミリー スイート おうちプレミアム」が誕生しました。

 

1階に最大幅5m、2.7mの天井高まで達する開放的な大開口を設置。2階には最大スパン10mの柱や壁のない大空間が広がります。これまで外でしていた仕事や楽しみを、家の中でもより快適にできることが特徴で、「在宅ワーク」「おうちでフィットネス」「うち de バル」など、家に多彩な役割を盛り込めます。

↑大空間を生かした専用や兼用のフィットネススペースを提案する「おうちでフィットネス」。運動スペースの確保によって運動のモチベーションを継続できる

 

↑住宅とは異なる照明、家具、仕上げなどで、隠れ場的なバーにいるような非日常感を演出する「うちdeバル」。夫婦の時間をお酒や肴とともに楽しむ暮らしを提案。おこもり感があり、楽しそうだ

 

さらに、ユーザー自身が「ファミリー スイート」のプランを作成し、SNSで発信をしたり、360度ビューのVR作成依頼をしたりも可能なウェブツール「おうちで幸せプランニング」を提供するのも、積水ハウスの特徴。「ファミリー スイート おうちプレミアム」は、柱や壁などの構造上の制限が少なく高い設計自由度を備えるため、理想の住まいをツールを使って自由に思い描き、形にすることができます。

↑「ファミリー スイート」の大空間なら、デスクやテーブルの後ろに家具を置くだけで集中できるコーナーを作れる。防音性能を高めることも可能で、在宅ワークや⼦どものオンライン授業にも対応する

 

3. 三井不動産のタワマンにはテレワークに活用できるコワーキングスペースが充実

三井不動産レジデンシャルなどが進める、勝どき駅直結・商住複合大規模再開発プロジェクト「パークタワー勝どきミッド/サウス」(総戸数2786戸・敷地面積約2万2727m2・2019年3月着工・2023年8月竣工予定)でも、ニューノーマル時代の暮らしの多様性に対応した様々なプランを用意しています。

 

専有部では、暮らしの中でのパーソナルな時間への需要に応える書斎部屋プランを3LDK、2LDKの間取り変更メニューに新設定。

↑自宅部分の書斎部屋プランのイメージ

 

共用部では、個室ブース付きのリモートワークスペースや、ひとりでリラックスした時間を過ごすことができるプライベートサロン、またオンラインフィットネスに対応したパーソナルスタジオなど、パブリックスペースのパーソナルユースを実現する設備施設を拡充しています。

↑8時~22時まで自由に利用できるコワーキングスペースで、家族に気兼ねすることなく快適なリモートワークを実現

 

↑コワーキングスペース内にある、LANケーブルや電源、大型モニターを完備した個室ブース。より集中して仕事に取り組める

 

↑フィットネスエリアに、Wi-Fiやモニター、スピーカーを完備したパーソナルスタジオを設置

 

今後も、多くの企業でテレワークは継続される模様。またこのコロナ禍が終息したとしても、働き方の新たな選択肢として定着するでしょう。この先を見据え、家族に負担をかけず、仕事に集中できる居住空間を確保しておくことはより重要になってくるのではないでしょうか。

 

文=安藤政弘

テレワークや在宅勤務に最適! 通話しながら会話もできる片耳イヤホン「MM-BTMH52BK」

テレワークや在宅勤務が増え、仕事に関する電話やweb会議をする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。そんなときに役立つのが、マイク機能を備えたイヤホンやヘッドホン。スマホやPCに接続するだけで、簡単にハンズフリー通話やチャットなどが行えます。

 

でも、家族や小さいお子さんがいるので、まったく周囲の音が聞こえなくなるのは心配……という方には、耳を塞がない開放型や片耳タイプのイヤホンがオススメ。完全に耳を塞がないので、音声を聴きながら周囲の音に気を配ることもできます。

 

サンワサプライは、web会議やハンズフリー通話に最適な片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」を発売しました。価格は5500円。

↑片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」

 

「MM-BTMH52BK」は、超小型・超軽量の完全ワイヤレスイヤホン型の片耳ヘッドセット。Bluetooth接続で音楽が聴けるほか、本体に内蔵されたマイクでハンズフリー通話も可能。ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議アプリにも対応しているので、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑マイク内蔵でハンズフリー通話が可能

 

片耳タイプなので、装着しながらもう片方の耳で周囲の音を聴くことができ、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑片耳タイプなので、装着しながら周囲の音も聞こえます

 

イヤホン部はIPX4の防水性能を有しており、室内だけではなく屋外でも安心して使用可能。また、マルチポイント接続に対応しているため、同時待ち受けで2台のBluetooth対応機器を使い分けることができます。

 

約2回分の充電が可能な専用の充電ケースが付属しているので、充電しながらイヤホンを持ち運ぶことが可能。連続使用時間は、音楽再生時が約4.5時間、通話時が約5時間。Bluetoothの対応コーデックはSBC。

↑ケースに入れると充電できます

 

両耳で使う通常の完全ワイヤレスイヤホンよりも手軽な片耳タイプは、ながら作業やテレワークに最適です。仕事用のイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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テレワークに集中できる環境作り。自宅に快適な「書斎」を構築するデスク周りの収納アイデア

緊急事態宣言が解除されても、リモートワークを推奨する世の中の流れは、もはや止められないようです。急場をしのぐためではなく長い目で見て、自宅での仕事環境を整えることを考えるべきでしょう。では、どのようにホームオフィスを整えていけば、気分よく仕事ができるでしょうか?

 

今回は、『ものが多くてもできるコンパクトな暮らし』(すばる舍)や『狭くてもすっきり暮らせるコツ61』(宝島社)の著者である、ライフオーガナイザーのさいとうきいさんに、限られたスペースを有効活用してデスク環境を整える方法を伺いました。

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狭くてもオフィス用の家具で“仕事する空間”をつくる

自宅で仕事をするとき、作業用の場所を作らずダイニングテーブルにノートパソコンを開いて作業している人もいるのではないでしょうか? メールチェックやデータの確認など、ちょっとした仕事を週末にするだけ、という程度であればそれでもいいかもしれません。しかし、夫婦での在宅勤務が長期化したり、毎日自宅でパソコンを開けるような生活になったりするのであれば、狭い空間でも作業のためのスペースを作るのがおすすめです。

 

「わたしも以前はダイニングにノートパソコンを持ち出して作業していたのですが、これだとちょっと休憩したいときにも、パソコンや書類を片づけてからお茶を出さなくてはならない手間がありました。仕事は仕事、食べたり飲んだりリラックスする場所とは分けることで、気持ちの切り替えもうまくいきます。デスク周りが整っていると探しものをする時間が減り、やるべきことにサッと向かえて仕事の効率も上がりますよ」(ライフオーガナイザー・さいとうきいさん、以下同)

 

収納力を高めてモノを片づける! デスク周りの収納アイテム

それでは実際にさいとうさんのご自宅を拝見しながら、ごちゃごちゃしがちなデスク周りの整え方を教えていただきましょう。

 

1. 机は引き出しナシの“コの字型”に!高さのない引き出しを別添して収納しやすく

ホームオフィス用のデスクをこれから購入する方には、引き出しのないタイプをオススメしたい、とさいとうさん。引き出しがついているものだと、引っ越しや模様替えでデスクを移動したいときに“引き出しがこちら側だから”と置き場が決まってきてしまうことや、デスクに付属している引き出しが必ずしも使い勝手がよいとは限らないから、なのだそうです。

 

「デスクは狭いスペースで邪魔ならないよう、奥行き45cmのものを使っています。このくらいだとノートパソコンを置くのにちょうどいいサイズなんです。また、デスクについている引き出しは、一番下の段はファイルを立てて収納できるような高さのあるものが多いですよね。ファイルを保管する必要のある方にはちょうどいいのですが、書類の収納はしないという人にとっては、奥深すぎて収納しづらいこともあるんです」

【アイテム】
BISLEY「A4 キャビネット 29/10 引き出し10段」
3万4000円+税

「深すぎる引き出しが苦手な方におすすめしたいのは、このBISLEYの引き出し。一段一段の高さがなく、モノを重ねて収納しなくていいので、開ければ何が入っているか一目瞭然です。わたしはメイク道具もここに収納しています。この引き出しはスチール製で頑丈なので、文具以外のものを収納するのにも向いています。自宅に作業環境がいらなくなったあとも、別の使い方ができますよ」

 

2. デスク周りに置く文房具は使うものだけ! トレイで種類別にまとめてスッキリ

ノベルティーやいただきものなど、つい増えてしまいがちな文房具は、引き出しに入れる“いつも使うお気に入りのもの”と、“使わないけれど使えるもの”に分けて収納しているそうです。

 

「いろいろ持っていても、結局使うのは自分が好きなものですよね。お気に入りのものだけを引き出しに収納しておけば、不要なものの中から必要なものを探す手間が省けますし、見た目もさっぱりします。無印良品の収納用品は長く同じ商品を販売していて、新しくなっても規格が同じということも多いので、“また同じのがほしいな”と思ったときに揃えやすいところが気に入っています」

【アイテム】
無印良品「ポリプロピレンデスク内整理トレー3」
137円+税

「普段使わないけれど使えるから捨てるのはもったいない……と思う文具は、まとめて別のところに収納しています。人が集まるような場所やイベントでは、アンケートを書いたり何かを貼ったりという作業があることも多いので、持っていって寄付すると喜ばれるんですよ」

 

「外出用のペンも同じように、必要なものだけを持ち歩くようにしています。定番のものを決めておくと、買い物のときにも何をどこで買おうか悩まなくてすみますよね」

 

さいとうさんのご自宅では、家族用の文房具置き場も別にありました。「こちらには、家族それぞれの好みで使うものを置いています。文具のように、“今何かしなきゃ”というとき探す手間がかかってしまうと面倒になってしまうので、アクセスのよさは本当に大切です。子どもの文房具もすぐ出せるようにしてあげると、宿題もやりやすいですよね」

 

3. プリント、本、増えがちな紙モノは場所を分けて収納

会議で配布される書類や、子どもが学校からもらってくるプリント、手紙やら請求書やら紙モノの整理は見直すのがもっとも大変なところです。

 

「紙自体はかさばらないので、積んで置いておけば見た目も汚くないし、あまり邪魔にならないんですよね。でも、それだといつまでたってもいらないものといるものが混在していることになりますし、緩やかでも少しずつ溜まっていってしまいます。紙モノは不要なのか必要なのかを見返すのにとても時間がかかるので、まずは家に持って帰ってきたときにすぐ分類してしまうのがおすすめです。DMやチラシといった不要なものを最初に取り除いておくだけでも十分に効果的。デスク周りに置くのは本当に今すぐ必要なものだけにして、紙が積み重なりすぎてアクセスしにくくならないよう、高さのないトレーに置くようにしています」

 

「保険関係のものや請求書など、捨てられないけれど取っておかなくてはらないものはデスクではなく、室内の納戸に収納しています。このときも、たくさん入るだろうと高さのある収納ボックスを買ってしまうと、底の方に入っているものを取り出すのが大変になってしまうので、わたしは浅くてすぐにアクセスできるものを選んでいます」

 

「本や雑誌は本棚に入るだけ、というルールを決めて収納しています。書類や気に入っている雑誌の記事を、写真に撮ってデータで管理している方もいますよね。モノとしてはかさばらない一方で、データ化すると目に見えなくなってしまうので、アクセスのしにくさを感じたり、溜まっているものの整理が難しくなったりしてしまう側面もあります。アプリなどでじょうずに管理できない方は無理をせず、紙を整理して収納する方が扱いやすいと思いますよ」

 

4. コード類は自由自在にまとめられる面ファスナーが便利

リモートワークに必要なイヤホンや充電器に必要なコードは、一箇所にまとめて収納しておくと、探し物が減らせます。

 

「コード類はあちこちに出しっ放しにしていると、それだけで片づいていないように見えてしまうもの。手間なく収納できる定位置を決めておきましょう。面ファスナーのベルトは、巻きたいモノに合わせて長さをカットして使えるので、使い勝手がいいですよ。きれいに見せるために結束するバンドがだらんとしてしまうと、せっかく片づけたのに見た目がイマイチ、ということにもなりかねませんよね」

【アイテム】
スリーエム ジャパン「3M ワンタッチベルト」
400円+税(実勢価格)

 

続いて紹介するのは、毎日きれいなデスクを保つための掃除アイテムや、自宅で快適に仕事をするためにさいとうさんが買い足したアイテムです。


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

ホームオフィスを気持ちよく使うための掃除ツール

続いて紹介するのは、毎日きれいなデスクを保つための掃除アイテム。デスクの上と下を掃除するグッズを見せていただきました。

 

1. デスク上は細かいものもキャッチするブラシで

PCでの作業が多いさいとうさんは、ノートパソコンの掃除を定期的に行っているそう。掃除用に使っているのは、レデッカー社のホコリ取り用ブラシ。使っているパソコンに合わせて、ブラシや液晶画面用のクロスなどを用意しておくといいですよね。

 

「掃除用具は収納しておくことが多いと思いますが、わたしは収納してしまうと掃除しなくなってしまうんです。汚れているなあと思ってから出すのは億劫なので、なんとなく手持ち無沙汰なときや、テレビ会議のはじまりを待っている間の数分にパッとできるよう、デスクの上など見える場所に置いていますよ」

 

2. デスクの下には隙間掃除がしやすいコンパクトなヘッドの「マキタ」

デスク下の掃除には、マキタのコードレスクリーナーが活躍。ヘッドが小さくて狭いスペースの掃除がしやすく、吸引力も抜群だそう。

 

「一日の作業の終わりにデスク下をきれいにしておくと、また翌日の仕事もすっきりとはじめられますよね。コードレスクリーナーを買ってから、こういう細かい部分のお掃除がとても楽になりました。軽くて、目に見えてゴミが吸引されていくので、掃除した!という達成感もしっかり味わえてやる気がでますよ。こちらもさっと出せる場所に置いておきます」

 

自宅で快適に仕事するためにさいとうさんが買い足したアイテム

ここでは、作業スペースでの仕事をより心地よく行うために、さいとうさんが最近買い足したものをご紹介します。体に負担のかかるデスクワークも、使うものひとつで楽になります。

 

「ちょっとの作業ならばまだしも、1日に8時間作業するならば、体にとってはベッドと同じくらい大切な場所となりますから、ちょっと値が張ってもいいものを選びたいですよね」

 

1. ノートパソコン用のスタンドはテレカンのときに活躍

ノートパソコンの高さをあげることで、zoomなどのテレカンファレンスのときに映りがよくなるスタンドです。高さが調節できるものもあるので、顔が下に向きがちで首や肩に負担を感じている方は、パソコン画面の位置を調節して、疲れにくい姿勢で作業することを心がけましょう。

 

「ノートパソコンでの作業負担を軽減するために買ったのですが、使ってみたらとてもよかったので、家族に貸したんです。そうしたら気にいったみたいで返ってこなくなったので、もうひとつ買い足しました」

【アイテム】
LOE「ノートパソコンスタンド (11-15インチ用)アルミニウム製」
3373円+税

 

2. 腰痛や疲れは椅子から!体を支える2つの方法

リモートワークがはじまって多くの人が悩んで購入した椅子。さいとうさんは、もともとあった椅子にエアウィーヴのクッションを使っていました。

 

「クッションとしては高価ですが、椅子を買い換えるよりは安価に揃えられます。すでに持っている椅子を有効活用できるので、持っている椅子を使いたかったり、椅子を買うほどではないなと思っていたりする方にはおすすめ。丸洗いできるから清潔に保ちやすいし、座り心地も抜群です」

【アイテム】
エアウィーヴ「エアウィーヴ クッション」
8400円+税

もうひとつのアイデアは、さいとうさんのご家族のお部屋から。オフィス用チェアを買うことをためらう理由のひとつ、“キャスターがフローリングの床を傷つけるのでは”という悩みを解決してくれます。

 

「オフィス用の椅子についているキャスターはカーペット用であることが多く、そのまま使うとフローリングが傷だらけになってしまうことも。こちらは購入したときに、キャスターをウレタン製のものに変えました。傷がつかないだけでなく音が静かで、座り心地のよさは変わりません」

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ホームオフィスでの作業効率を上げる過ごし方

自宅での仕事は、誰とも喋らず作業ばかり淡々としているのがつらくなってしまうこともありますよね。最後に、さいとうさんがご自宅での仕事を楽しくするためのアイデアを伺いました。

 

1. 香りで癒して休憩時間にしっかりリフレッシュ

休憩時間を挟んでも、なんだか同じ空間だし残りの作業も気になるし、と、なかなか休んだ気持ちになれないのが自宅仕事の難しいところ。そうならないためにも、ダイニングやリビングとなる憩いの空間と、仕事をするオフィス空間を分けておくことは大切です。

 

「わたしは休憩のときに、お香をよく炊きます。香りが気持ちの切り替えにとても役立って、一息入れるときのスイッチになっています。お香は香りの持続力も高いので、好きな香りに包まれてまた作業に戻れるのも好きなところです」

 

2. 作業の合間にちょっとできる“お楽しみ”を用意する

自宅で仕事をする環境だからこそできる楽しみを味わうのも、リモートワークならではの時間の使い方ですよね。

 

「これまで全然やったことがなかったんですが、今年は自宅にいる時間が長いので、初めて梅シロップを漬けてみたんです。お砂糖が溶けるまで瓶を揺すらないといけないので、デスクのそばに置いて、ちょっと気づいたときに瓶を転がしているんですよ。これがなかなか楽しくて、毎日できあがりを楽しみに揺すっています。家にいるからこその楽しみを見つけられるといいですよね」

 

すっきりと片づいているさいとうさんのデスクなら、自宅での仕事も捗りそうですよね。オフィスにいるように集中して仕事に取り組めるように、やはりダイニングとデスクは分けたいもの。まずは環境から整えて、気持ちのいいおうちを作っていきましょう。

 

【プロフィール】

ライフオーガナイザー / さいとうきいさん

ライフオーガナイザー(R)・ライター・編集者。ニューヨーク・サンフランシスコ・ホーチミン・横浜・東京など、世界各地の60m2未満の小さな部屋で暮らしてきた経験を元に、「スモールスペースを最大限に活用して、狭くても快適な暮らし」を提案。60平米の2LDKに夫婦+子ども+愛犬との4人で暮らしている。著書に「ものが多くてもできるコンパクトな暮らし」(すばる舍)「狭くてもすっきり暮らせるコツ61」(宝島社)がある。
https://blog.keyspace.info/

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」