【体験レポ】予算がなくても大丈夫!! 「レンズレンタル」使ってみたらめちゃ便利だった!

高級レンズを使ってみたいが予算があまりないといった場合や、たまにしか使わない交換レンズなので購入するほどではないといった場合は、レンズをレンタルするという方法があります。本稿では、実際にレンタルショップを利用してわかったメリットや注意点などをご紹介!

↑高価な一眼用交換レンズは、常用するのでなければ購入のほかレンタルするのもコスト面でのメリットは多い
↑特に高価な一眼用交換レンズは、常用するのでなければ必要なときだけレンタルで利用するのもあり!

 

【体験レポート】短時間で手続きでき、低予算でレンズを使える!

交換レンズや撮影機材のレンタルは、システムは理解できていても実際に使ってみないとわからない点が少なくありません。そこで都内の大手レンタルショップで実店舗を持ち、ネット経由での貸し出しも行っている「マップレンタル」を取材。実際に機材を借りてみました。結果、いくつか注意点はあるものの、入会手続きや貸し出し、返却手続きなどは短時間で行うことができ、機材も十分に整備されていて大満足! 1~2日間の使用であれば多くのレンズを1万円以下で借りることができ、低予算で撮影が楽しめると実感できました。

 

今回取材したマップレンタルは、東京は新宿駅南口から徒歩数分の距離。首都圏なら実店舗で借りたほうが、金額的にもお得で便利。今回は店頭で貸し出し、返却を行いました。

↑マップレンタルのビル入り口。JR新宿駅南口から歩いて数分という利便性の高い立地が魅力実店舗での貸し出しのほか、ネット経由で全国配送も行っている大手レンタル店。交換レンズだけでなく、カメラボディやビデオカメラ、アクセサリー関連まで取り扱い品揃えも豊富。(http://www.maprental.com/)
↑マップレンタルのビル入り口。JR新宿駅南口から歩いて数分という利便性の高い立地が魅力です。実店舗での貸し出しのほか、ネット経由で全国配送も行っています。交換レンズだけでなく、カメラボディやビデオカメラ、アクセサリー関連まで取り扱い品揃えも豊富(※写真では3Fとなっていますが、現在は同じビルの2Fに移転しています)

 

↑JR新宿駅南口から甲州街道を初台方向に進み、西新宿1丁目交差点を左折。マクドナルドの手前を右折して直進、左手側にある
↑JR新宿駅南口から甲州街道を初台方向に進み、西新宿1丁目交差点を左折。マクドナルドの手前を右折して直進、左手側にあります

 

【Step.1 申し込み】

まずは会員登録を行おう

レンタル店では、実店舗、ネット経由とも、基本的に会員登録が必須。その際、ほとんどのケースで運転免許証などの本人確認書類が必要です。マップレンタルでは、2種類の本人確認書類を用いて本人確認を行っています。

↑申し込みの際に用意される書類。申し込み書のほか、個人情報、会員約款、補償制度の案内など。店頭ではそれらの説明も受けられます

 

↑マップレンタルでは、店頭での会員登録のほか、Webでの登録も可能。ただし、Webの場合は数日の時間を要する。本人確認用に顔写真の付いた免許証、パスポートなどに加え、保険証などの2点が必要
↑マップレンタルでは、店頭での会員登録のほか、Webでの登録も可能。ただし、Webの場合は数日の時間を要します。本人確認用に顔写真の付いた免許証、パスポートなどに加え、保険証などの2点が必要

 

【Step.2 リクエストと受け取り】

Webで事前予約を行えばスムーズ&安心

会員番号が決定した段階で機材の貸し出しが可能になりますが、使用したい機材の在庫が必ずあるとは限りません。そのため、事前にWebから予約するのがおすすめ。特に運動会シーズンなどは、望遠レンズが出払ってしまうことも多いそうです。予約自体は会員登録前でも可能。

↑マップレンタルのWebページ。画面の「カートに入れる」をクリックし、予約する。予約は1か月前から可能で、直前でも貸し出しがスムーズに行える。ただし、Webから行えるのはあくまでリクエストのみで、その後メール通知で予約が確定する方式となっている
↑マップレンタルのWebページ。画面の「カートに入れる」をクリックし、予約します。予約は1か月前から可能で、直前でも貸し出しがスムーズに行えます。ただし、Webから行えるのはあくまでリクエストのみで、その後、メール通知で予約が確定する方式となっています

 

↑Web予約は店頭で借りる場合も有効だが、どの機材がいいか迷うこともある。店頭なら現物が見られるうえ、店員に相談も可能。予約がなければ、当日その場で借りられる
↑Web予約は店頭で借りる場合も有効ですが、どの機材がいいか迷うこともあるでしょう。そんなときは、店頭で現物を見ながら店員さんに相談も可能。予約がなければ、当日その場で借りられます

 

【Step.3 受け取り】

配達と店頭受け取りの違いを知ろう!

配達の場合は、基本的に機材の元箱に入った状態で送られてきます。内容の詳細が書かれた貸し出し票が同梱されるので、到着したら機材と合わせて、付属品の有無などを確認しましょう。

 

店頭受け取りには、会員証が必要。店頭貸し出しは、貸し出し書類に記入して、機材が正常に動作するかを確認。貸し出し時は、保護フィルターを付けた状態でカメラバッグやポーチに入れて貸し出してくれます(なしも可)。貸し出しまでの時間は10~20分程度。

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↑店頭貸し出し時は、貸し出し票が付属品の確認票を兼ねています

 

↑店頭貸し出し時は、貸し出し票が付属品の確認票を兼ねる(上)。借りる前に機材の動作を確認できる。店舗所有の機材のほか、自分のカメラで動作確認することも可能だ(下)
↑店頭貸し出しでは借りる前に機材の動作を確認できます。店舗所有の機材のほか、自分のカメラで動作確認することも可能

 

↑マップレンタルでは、店頭貸し出しの場合は1日レンタルが可能で実質2泊3日で借りられてお得。配送では、到着日が1日とカウントされ、2日からの貸し出しとなる点が異なる
↑マップレンタルでは、店頭貸し出しの場合は1日レンタルが可能で実質2泊3日で借りられてお得。配送では、到着日が1日とカウントされ、2日からの貸し出しとなる点が異なります

 

↑今回借りたM.ZUIKO DIGITAL ED 25ミリF1.2 PRO。実売で13万円を超えるレンズだが、1日3300円で借りられた
↑今回借りたM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO。実売価格で13万円を超えるレンズですが、1日3300円で借りることができました

 

↑今回借りたオリンパスの25ミリF1.2レンズを使用して撮影してみた。十分に整備されていて、機材の状態もベスト。1日思う存分撮影を楽しめた
↑今回借りたオリンパスの25mmF1.2レンズを使用して撮影。十分に整備されていて、機材の状態もベスト。1日思う存分撮影を楽しめました

 

【Step.4 返却】

返却時は付属品の漏れに注意しよう

返却時は、付属品の漏れがないように注意。紛失した場合は、実費を支払う必要があります。送付の場合は、送付されてきた箱に戻してショップに送ればOK。申し込み時に送料も支払った場合は、同梱の返却用の着払い伝票を使います。

レンズレンタル5つの疑問

レンズや機材を借りる際は、故障や期限など気になることも多いですよね。そこで、今回取材したマップレンタルの清水さんに、機材を借りるときに気になる5つの疑問を聞いてみました。

お話を聞いた人/清水由香子さん

↑「プロの方だけでなく、写真やカメラのファンの皆さまに、広くご利用いただいています。店頭では、貸し出し機材の相談も可能です」(清水さん)
↑「プロの方だけでなく、写真やカメラのファンの皆さまに、広くご利用いただいています。店頭では、貸し出し機材の相談も可能です」(清水さん)

 

Q1. 万が一レンズを壊してしまったら?

機材が壊れたり、水没したりといった場合のために、レンタル代金の10%を必ず支払っていただく補償制度を設けています。ただし、5000円は免責となり、お支払いいただく必要があります。紛失など実機がない場合は補償できなくなりますので、壊れていても機材をお持ちいただくようにお願いいたします。

 

Q2. 海外旅行に持っていってもOK?

海外への持ち出し自体は禁止していませんが、当店の補償制度は国内のみ有効となります。そのため、海外でトラブルがあった場合、すべて実費となりますので、ご自身で別途、保険にご加入いただくことをおすすめします。

 

Q3. 返却期限に間に合わなかったら?

期間終了日時までにご連絡いただければ、ほかのご予約が入っていない場合は、貸し出しの延長が可能です。ご連絡いただけなかった場合は、レンタル料金の150%をご請求させていただきます。また、延長をお断りした機材の場合も、同額をご請求させていただきますのでご注意ください。

 

Q4 貸し出しているレンズのマウントは?

ニコン、キヤノン、ソニーのEマウントとマイクロフォーサーズのレンズをご用意しています。ただ、レンズの種類は、現時点ではニコンとキヤノンが多くなっています。ソニーとマイクロフォーサーズもご要望が多くなってきていますので、今後拡充していけたらと考えております。

 

Q5. 交換レンズを借りやすいタイミングは?

機材はできるだけ数多く用意するようにしておりますが、主に運動会シーズンは望遠レンズを中心に在庫がなくなってしまう場合が多くなっています。5月から9 月にかけては、オンシーズンとなりますので、早めのご予約をおすすめします。また、ご来店いただいて機材を選ぶといった場合は、金曜日や10時、12時、19時といった混雑時を避けていただいたほうが、スムーズにご対応できるかと思います。

 

【まとめ】カメラ専門店はレンズが豊富、かつレンズ以外もお得!

レンタルショップのなかでも、今回取材したマップレンタルのようにカメラ機材専門のショップは、交換レンズの種類や数が豊富。また、店頭で相談できるメリットもあり、多少割高でも安心して借りられます。長期間借りる場合は割引制度がある場合も多いでうが、1日ごとに加算されるので使う日にちを決めて、1~3日程度でのレンタルがおすすめです。

 

レンズのレンタルサービスは、メーカーが行っている場合もあります。現在のところ、オリンパス(オーナーズケアプラス)やパナソニック(LUMIXコンシェルジュサービス)などがレンズレンタルサービスを行っており、多くは有料サービスとなりますが、レンタルショップよりもさらに低価格で提供しているケースも多くあります。ただ、これらは、基本的にレンズを試してもらうためのサービスなので、自分の都合に合わせて機材を借りられるとは限りません。あくまで購入する前に試したいという場合に有効なサービスといえます。

 

今回は対象をレンズに絞りましたが、レンタルショップではカメラ本体やビデオカメラ、周辺機器なども借りることができます。とりあえず会員になっておいて、気になる機材があったら借りて使ってみて、必要な機材は別途購入するといった使い方もよさそう。ただし、マップレンタルも含めて、発売直後のカメラや高級機材は取引実績がないと貸してもらえない場合もあります。そのため、日ごろからレンタルショップと仲良くしておくと、より便利に使えるでしょう。

 

解説/吉森信哉 写真/河野弘道

 

協力/マップレンタル

 

迷ったら「買う」より「借りる」が正解? 「レンズレンタル」ってなんぞや!?

高級レンズを使ってみたいが予算があまりないといった場合や、たまにしか使わない交換レンズなので購入するほどではないといった場合は、レンズをレンタルするという方法があります。従来、機材レンタルを行っているのは「プロショップ」と呼ばれる業務向けのショップが多く、少しハードルが高い印象がありました。ところが、インターネットの普及などによりショップの数が増え、広く一般向けにも機材を貸し出すレンタルショップが増加。本稿では、そうした一般向けレンタルショップやレンズの借り方などを基礎から紹介します!

↑一眼の交換レンズは、ボディ以上に高価な製品も多く、特にF2.8の大口径ズームといった高級レンズは、使ってみたくてもなかなか買えない。また、そうしたレンズは買う前に一度試してみたいというケースや年に数回しか使わないため、購入するほどでもないといったケースも多いだろう。そうしたときにレンズのレンタルサービスが活躍する
↑一眼の交換レンズは、ボディ以上に高価な製品も多く、特にF2.8の大口径ズームといった高級レンズは、使ってみたくてもなかなか買えません。また、そうしたレンズは買う前に一度試してみたいというケースや、年に数回しか使わないため購入するほどでもない、といったケースも多いでしょう。そうしたときにレンズのレンタルサービスが活躍します

 

レンズレンタルの種類――ショップの形態や料金体系に注目!

レンズをレンタルできるレンタルショップには、カメラ機材専門のレンタルショップやレジャー用品などを取り扱うレンタルショップなどいくつかあり、それぞれ実店舗を持っているショップと、実店舗がなくネット経由でレンタル事業を行っているレンタルショップ、実店舗とネット経由の両方で取り扱っているショップがあります。最近は実店舗とネット経由の両方で取り扱っているショップが多いようです。

 

ネット経由の場合は手軽に注文できるというメリットがあり、この普及がプロ以外でも利用しやすくなった大きな要因でしょう。一方、実店舗では実物を見ながらレンタルする製品を選んだり、ショップによっては店員さんからのアドバイスをもらったりできるなどの利点があります。

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↑大手の撮影機材レンタルショップ「マップレンタル」のWebページ(上)と実店舗の様子(下)。ネットでの製品探しや注文は便利だが、実店舗での“現物チェック”は安心感がある。最近は、ネット店舗のみのレンタル店も増えているが、実店舗があるショップなら店員からのアドバイスなども期待できる
↑大手の撮影機材レンタルショップ「マップレンタル」のウェブページ(上)と実店舗の様子(下)。ネットでの製品探しや注文は便利ですが、実店舗での“現物チェック”は安心感があります。最近は、ネット店舗のみのレンタル店も増えていますが、実店舗があるショップなら店員さんからのアドバイスなども期待できます(実店舗は2017年撮影)

 

主なレンタルショップとレンタル時の注意点

全国には大小さまざまなレンタルショップがありますが、カメラ専門のレンタルショップとしては「マップレンタル」「ビデオエイペックス」などが挙げられます。そのほか、カメラ専門以外にもさまざまなショップがあり、カメラやレンズのレンタルを行っています。ただし、機材の種類や数に関しては、当然ながらカメラ専門ショップのほうが多いでしょう。

 

【主なレンタルショップとその特徴】

■アットサービス

デジタル一眼やビデオカメラ、交換レンズを中心としたレンタルショップ(一部生活家電などもあり)。東京・浅草橋に実店舗を持ち、店頭での受取りや返却が可能(ただし、日曜日は定休)。店頭返却の場合、返却日が日曜日になったときは「サービスday」扱いとなり、月曜の19時までに返却すればOKなのでお得です。交換レンズはキヤノンマウントとニコンマウントの製品が中心ですが、量販店で23万8660円のキヤノン EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMが2泊で5800円など、良心的な価格設定なのが魅力。

 

■ビデオエイペックスレンタル館

ビデオ編集、製作などを行っている「ビデオエイペックス」のレンタル部門。映像関連機器専門のレンタルショップで一眼カメラや交換レンズ、ビデオカメラなどのほか、プロジェクターやテレビなども扱っています。注文や予約はウェブのみでの受け付けとなりますが、受取りや返却は配送のほか実店舗でも可能。レンタル料金の合計金額の10%を支払うことで、国内・国外に対応した「安心補償」をつけることができるので、海外旅行先で使用したい場合も安心です。

 

■マップレンタル

映像機器全般を扱うレンタルショップで、カメラやレンズだけでなく、大型ストロボなどのプロ用機材を含む、撮影用アクセサリーも豊富に用意。ウェブでの申し込みはもちろん、実店舗がJR新宿駅南口から歩いて数分という利便性の高い立地も魅力で、カメラ初級者でも店頭でじっくり相談しながら製品をレンタルすることができるので安心です。

 

【ショップによるシステムの違いに注意しよう】

レンズを借りる際に気になるのは、やはり価格ですよね。当然、借りる日数によって価格は変わりますが、同じ「2泊3日」でもショップによって日数の算出方法が異なります。特に、配送を利用して借りる際には、価格表の日数だけでなく、実際の日数計算の方法も正しく把握しておきましょう。

 

配送された日を1日目と数えるケース

最も多いのが、このカウント方法。到着日が「レンタル1日目」になるので、撮影日や出発する日に合わせて、その日の出発前に受け取るとお得です(夜明け前などは難しいですが)。

↑最も多いのが、このカウント方法。到着日が「レンタル1日目」になるので、撮影日や出発する日に合わせて、その日の出発前に受け取る(夜明け前などは難しいが)とお得

 

 

到着した日の翌日を1日目と数えるケース

到着日の翌日を「レンタル1日目」にカウントする店もあります。この計算方法だと、上の例と同時間に受け取るとしたら半日ぶんお得になるため、価格表上は多少高価でも納得できます。

↑到着日の翌日を「レンタル1日目」にカウントする店もある。この計算方法だと、上の例と同時間に受け取るとしたら半日ぶんお得になる。価格表上は多少高価でも納得できる

 

【補償制度の有無や適用範囲を確認しよう】

レンタル品を破損させたり、紛失や盗難が発生したり……。そういうトラブルへの対応はショップによって異なります。レンタル代とは別に補償料金が必要か、海外でのトラブルにも適応されるかなどを事前にチェックしましょう。今回挙げたショップでは、ビデオエイペックスなどが国外でのトラブルに対応しています。

 

これから本格化する行楽シーズン、レンズレンタルをうまく利用して思い出をとびっきりの写真で残しましょう!

 

解説/吉森信哉  写真/河野弘道

 

協力/マップレンタル

 

【紅葉撮影の超実践!!】紅葉を見かけたらコレを思い出すべし! 4つの実例でポイントをマルッと解説

2017年の紅葉シーズンがやってきた。今年こそ、一眼カメラできれいな紅葉を撮ろうではないか! ここまで、紅葉撮影に必要な機材とカメラ設定、そして最適な天候&光、露出の選択を紹介してきた。最後は4つの実例を見ながら、ここまで学んできたことをトータル的に解説する。

↑「これで万全! 風景写真家が教える、紅葉を鮮やかに撮る方法-機材&カメラ設定編-」、「-天候&露出編-」はコチラ

 

【実践1】

紅葉を前景に取り入れて、彩りと奥行きを出す

↑焦点距離26ミリ 絞り優先オート(F16 1/40秒) ISO200 WB:晴天↑焦点距離26ミリ 絞り優先オート(F16 1/40秒) ISO200 WB:晴天

 

形のよい山容を生かしつつ、ナナカマドを入れて秋の湖水風景として撮影した。赤く色づいたナナカマドを前景に捉えることで、紅葉の彩りが強くなるだけでなく、風景としての奥行きや広がりが生まれる。

 

このように広角レンズで広い風景を撮影するときは、手前のモチーフに近づくことが重要だ。モチーフに近づいて大きく見せると、画面に核となるポイントを作ることができ、作品の存在感が増す。この場所でナナカマドを入れずに撮影すると、下の写真のように平面的、かつ単調な写真になってしまう。

↑山と紅葉をシンメトリー構図で捉えたが、平面的で単調な印象である。シンメトリーが生きるほどの造形美はなく、何かポイントになるものが欲しい↑山と紅葉をシンメトリー構図で捉えたが、平面的で単調な印象である。シンメトリーが生きるほどの造形美はなく、何かポイントになるものがほしい

 

さらに、このとき山のピークを画面の右に配置し、ナナカマドを左側に見せることで、画面内でモチーフが片寄らないようにフレーミングしている。山とナナカマドが左右にバランスよく見えるポジション選びも欠かせない。

 

もし水面を生かしてシンメトリー構図を作りたいなら、広角ではなく望遠レンズで切り取るといい。広角で広く撮ると、木々のひとつひとつが小さくなって平面的になりがちだが、望遠なら映り込んだ木々の造形美を生かせる。

 

【実践2】

ホワイトバランス「曇天」とプラス1補正で、明るく鮮やかな紅葉写真に

↑焦点距離20ミリ 絞り優先オート(F8 1/2.5秒) プラス1補正 ISO200 WB:曇天↑焦点距離20ミリ 絞り優先オート(F8 1/2.5秒) プラス1補正 ISO200 WB:曇天

 

紅葉の色を狙いどおりに引き出すには、ホワイトバランス(WB)の設定が重要だ。紅葉撮影では、WB「オート」にすると色が濁ったり、色味が片寄ったりするので注意したい。WB「太陽光(晴天)」にすることで、紅葉の自然な色味を引き出せる。

 

ただし、「太陽光」モードは現場の光を反映させられる設定がゆえに、曇天や雨天時には青みがかって、紅葉の色が弱くなってしまうことがある。それが曇天や雨天らしさとなればよいのだが、紅葉の色をストレートに引き出したいときには不向きである。ここでは、曇天や雨天時に紅葉の暖かみのある色を生かすために、「曇天」モードにして撮影した。

 

さらに、曇り空を背景に見上げて紅葉を撮影しているので、明るい曇り空の影響によって露出がアンダーにならないよう、プラス1補正している。また、薄暗い森のなかでシャッター速度が遅くなると判断し、三脚を使用。これらの設定と準備によって、曇天だったがシャープかつ、華やかな黄葉の色彩を捉えることができた。

↑こちらは、WB「晴天」で補正なし(±0)で撮影したもの。曇り空に影響されて黄葉は暗く沈み、WB「晴天」なので曇天特有の青みがのってしまっている↑こちらは、WB「晴天」で補正なし(±0)で撮影したもの。曇り空に影響されて黄葉は暗く沈み、WB「晴天」なので曇天特有の青みがのってしまっている

 

【実践3】

空と紅葉の露出差を埋めて、空の階調を引き出す

↑焦点距離38ミリ 絞り優先オート(F16 1/2.5秒) マイナス0.3補正 ISO100 WB:晴天↑焦点距離38ミリ 絞り優先オート(F16 1/2.5秒) マイナス0.3補正 ISO100 WB:晴天

 

朝日・夕日に染まる紅葉は光による効果が加わってドラマチックだ。順光や斜光を受ける紅葉は比較的均一な光なので問題ないが、朝焼けや夕空を背景にした逆光の場合は、明暗差が大きいので撮影が難しい。

 

紅葉に対して背景の朝焼け空(または夕空)のほうが明るいため、紅葉に露出を合わせれば空は露出オーバーになり、空に露出を合わせれば紅葉が露出アンダーになってしまう。このように明暗差が大きいと、階調補正機能だけでは対応できない。

 

大きな明暗差がある場面では、上部がND(光量のみを少なくするフィルター)、下部が透明になっているハーフNDフィルター(下写真)が役に立つ。NDと透明部の境界がグラデーションになっており、境目が目立ちづらいソフトタイプと呼ばれるものがおすすめだ。ND部が朝焼け空に重なるように位置を調整して撮影すれば、上の写真のように朝焼け空と紅葉をどちらも自然な明るさで仕上げられる。

↑ハーフNDフィルターを上下させて、空と紅葉の境目にハーフNDのグラデーション部分がくるように調整する。位置が悪いと不自然な濃淡ができてしまうので要注意↑ハーフNDフィルターを上下させて、空と紅葉の境目にハーフNDのグラデーション部分がくるように調整する。位置が悪いと不自然な濃淡ができてしまうので要注意

 

【実践4】

紅葉のライトアップは、三脚を使って低感度で撮る

↑焦点距離22ミリ 絞り優先オート(F8 2秒) ISO400 WB:5000K↑焦点距離22ミリ 絞り優先オート(F8 2秒) ISO400 WB:5000K

 

紅葉のライトアップは昼間とは違った幻想的な美しさがある。ISO800前後に感度アップしても、シャッター速度は数秒から10秒近くになってしまうので、ブレを防ぐための三脚とレリーズは欠かせない。

 

無風状態なら望遠レンズでアップにすることも可能だが、広角や標準レンズで風景的に狙ったり、上の写真のようにシルエットになった紅葉の樹形を生かしたりするような撮り方がおすすめだ。

 

空が美しい青色に染まる薄暮の時間帯が、紅葉ライトアップ撮影のベストタイムである。日没後30分から1時間が目安だ。この時間帯は闇夜の漆黒の空とは違って、紅葉ライトアップを爽やかなイメージに仕上げられるという魅力がある。

 

この際、強い光源があると露出がアンダーになりやすいので、露出を何段階かばらして撮影しておくとよいだろう。周囲が暗く、背面モニターが通常よりも明るく見えるため、モニターで適正露出と思っても、実際にはアンダーということもあるのだ。

 

【紅葉シーズン到来!】紅葉で「曇り」だったらどうする? 天候別・キレイな紅葉の撮り方

2017年の紅葉シーズンがやってきた。今年こそ、一眼カメラできれいな紅葉を撮ろうではないか! こちらの記事で紅葉撮影に必要な機材とカメラの設定をチェックしたら、次は最適な天候と光線状態、そして露出の選択を紹介しよう。天候や光によって、狙い方や露出の選択は変わってくる。

↑「これで万全! 風景写真家が教える、紅葉を鮮やかに撮る方法とは?-機材&カメラ設定編-」はコチラ

 

【天候&光①】晴天時は光線状態の見極めが大事

紅葉の鮮やかさを狙うなら、光の効果で輝きが増す晴天がベスト。ただし、晴天時は光線状態によって紅葉の見え方は変わるので、その見極めが大事だ。

 

太陽を背にした順光は、被写体に影が出にくく、平面的になりやすいので、あまり紅葉撮影には適さない。広い風景を狙うなら、適度な影によって立体感が出る斜光やサイド光が最適だ。サイド光では紅葉の色が艶やかになり、PLフィルターを使うと深みのある青空も表現できる。

↑サイドからの光によって、山の斜面に陰影ができている。サイド光は平面の写真で風景を立体的に描き出せるため、広い風景を撮るのに適した光だ↑サイドからの光によって、山の斜面に陰影ができている。サイド光は平面の写真で風景を立体的に描き出せるため、広い風景を撮るのに適した光だ

 

太陽を正面にした逆光は、透過光により紅葉の鮮やかな色を引き出せ、紅葉をアップで狙うのに適している。この際、紅葉を画面いっぱいに捉えるならプラス補正、暗い背景が多ければマイナス補正が必要になる。

 

逆光時は、レンズに直接太陽光が当たることでゴーストが出やすいので要注意。フードだけでは防ぎきれないときは、厚紙などを利用してレンズに当たる不要な光をカットすることで、クリアな紅葉写真に仕上げることができる。

↑逆光を受けた紅葉の鮮やかな色を狙う。日陰の背景を選ぶことで明暗のメリハリが生まれ、紅葉が引き立ち、インパクトのある姿で捉えられた↑逆光を受けた紅葉の鮮やかな色を狙う。日陰の背景を選ぶことで明暗のメリハリが生まれ、紅葉が引き立ち、インパクトのある姿で捉えられた

 

【天候&光②】曇天時は空をフレームアウトしよう

曇天時は、晴天時のような強い影が出ないので、紅葉本来の色を引き出しやすい。鮮やかさはないが、紅葉が持つ繊細な色あいを表現できる。

 

これを生かすには、曇り空を画面に入れないこと。白い空を入れてしまうと、その空間によって間の抜けた印象になってしまう。曇天時は広い風景として撮ることは諦めて、やわらかな光を生かして切り取りやクローズアップに徹しよう。

↑曇天の拡散光により、強い影が出ることなく、カエデの優しい質感を捉えることができた。紅葉といっても橙、緑、黄など、赤以外にもさまざまな色を持っていることが伝わってくる↑曇天の拡散光により、強い影が出ることなく、カエデの優しい質感を捉えることができた。紅葉といっても橙、緑、黄など、赤以外にもさまざまな色を持っていることが伝わってくる

 

【天候&光③】雨天時はPLフィルターでテカリを取り除く

雨天時は、葉が雨にぬれることで紅葉の艶やかさが一段と映えるようになる。しかし、曇天時以上にテカリが強く、白っぽく写りがち。PLフィルターでテカリを取り除くことで、深みのある色を引き出そう。

 

アップめに捉えることで水滴を生かし、雨らしさを引き出すのもおすすめだ。雨天時の撮影は億劫になりがちだが、独自性を出せるチャンス。三脚に傘を取り付けるホルダーなどを活用すると、比較的快適に撮影できる。

↑雨にぬれたカエデを200ミリ相当の望遠レンズで切り取る。PLフィルターを使うことで、艶やかな赤色を捉えられた↑雨にぬれたカエデを200ミリ相当の望遠レンズで切り取る。PLフィルターを使うことで、艶やかな赤色を捉えられた

 

【露出】紅葉の深みを出すときはマイナス補正、空が背景になるときはプラス補正をする

特に曇天時の紅葉は、露出補正なしで撮ると色が浅くなりがちだ。マイナス補正すると全体の濃度が上がり、色の深みを引き出すことができる。この際、マイナス0.3~0.7補正ぐらいを目安とするとよいだろう。

 

これは赤色の紅葉に有効な方法ではあるが、イチョウなどの黄葉ではマイナス補正で濁りが出やすくなるので不適である。黄葉の場合はプラス補正で華やかに仕上げるのがよく似合う

 

また晴天時の逆光で、背景が暗い場合もマイナス補正が必要になるシーンだ。背景が暗いと露出計が暗い被写体と判断するため、露出補正をしないと紅葉が露出オーバーになってしまう。

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↑上の写真は露出補正をしていない、「±0」の状態。下の写真はマイナス0.7補正したもの。補正なしだと紅葉の色が出ておらず、浅い橙色だ。マイナス0.7補正すると深みのある橙色に仕上げることができた↑上の写真は露出補正をしていない、「±0」の状態。下の写真はマイナス0.7補正したもの。補正なしだと紅葉の色が出ておらず、浅い橙色だ。マイナス0.7補正すると深みのある橙色に仕上げることができる

 

天候に関わらず、空を背景に紅葉を撮影するときは、露出がアンダーになりやすいのでプラス補正が必要だ。青空を背景にしたときは補正なしで適正になることもあるが、多くの場合、プラス補正すると明るく爽やかな雰囲気を引き出せる。必要な補正量はプラス0.3~0.7補正程度なので大きな失敗をすることは少なく、RAW現像でも対応できる。

 

そして特に注意したいのが、曇り空を背景にして紅葉を見上げるように撮影するときだ。曇り空は見た目には暗いが、紅葉との明暗差は大きく、露出補正をしないと紅葉がかなりアンダーになってしまう。プラス1程度の補正ではなく、プラス2~3補正が必要になることもあるので、撮影後のモニターチェックは欠かせない。

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↑上の写真は露出補正をしていない、「±0」の状態。下の写真はプラス1.3補正したもの。曇り空を背景にしてブナの黄葉を撮影すると、補正なしではかなり暗く写ってしまった。プラス1.3補正すると明るく爽やかになった↑上の写真は露出補正をしていない、「±0」の状態。下の写真はプラス1.3補正したもの。曇り空を背景にしてブナの黄葉を撮影すると、補正なしではかなり暗く写ってしまった。プラス1.3補正すると明るく爽やかになる

 

紅葉撮影における最適な天候&光と、露出の選択はわかっただろうか。次回は、ここまで学んできたことをトータル的に解説する実践編だ。より紅葉が映える構図や紅葉ライトアップなどの撮り方を紹介する。

 

【最終回答】プロ直伝「紅葉を鮮やかに撮る」機材&カメラ設定の超基本

2017年の紅葉シーズンがやってきた。今年こそ、一眼カメラできれいな紅葉を撮ろうではないか! 撮影に出掛ける前に、まずは必要な機材とカメラの設定をチェックしよう。

↑曇天なら、深い色の紅葉が狙える↑曇天なら、深い色の紅葉が狙える

 

【機材】軽装備でも撮影は可能だが、PLフィルターは必需品

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紅葉撮影の初心者なら、まずは一眼カメラと標準ズームレンズ1本を用意しよう。標準ズームの画角は肉眼で見たときの視野に近いため、神社仏閣や庭園、公園などの箱庭的な紅葉風景を、目で見たときの印象に近く捉えることができる。また、比較的コンパクトな製品が多いので、登山や旅行に持っていくのにもおすすめだ。

 

山岳エリアなど広々とした紅葉風景を狙うには、広角レンズと望遠レンズが欲しくなる。広角レンズは広がりや遠近感を生かした撮影を楽しめるが、あれもこれもと欲張ってフレーミングすると散漫になりやすい。主役となる紅葉に近づいて、大きく捉えることを意識しよう。

 

遠くのものを引き寄せられる望遠レンズは、紅葉の迫力ある姿を捉えるのに有効だ。紅葉の樹形を生かしたり、鮮やかな部分を切り取ったりすることができる。

↑妙義山の岩峰を背景にして、紅葉したカエデを広角レンズで見上げるアングルで撮影。広い画角により、空や木々の広がりが生きている↑妙義山の岩峰を背景にして、紅葉したカエデを超広角レンズ(17ミリ相当)で見上げるアングルで撮影。広い画角により、空や木々の広がりが生きている

 

↑逆光線に輝くカラマツを望遠レンズで切り取る。望遠レンズの圧縮効果によって背景の山並みが引き寄せられ、黄葉の木々のボリューム感も出せた↑逆光線に輝くカラマツを、望遠ズームレンズの135ミリ相当で切り取る。望遠レンズの圧縮効果によって背景の山並みが引き寄せられ、黄葉の木々のボリューム感も出せた

 

紅葉についた水滴や霜をまとって色づいた落葉などをアップにするならマクロレンズの出番。しかし、軽装で出掛けたいのであれば、これは省いてもいいだろう。マクロレンズはステップアップのつもりで挑戦してみてほしい。

 

そして、紅葉の鮮やかさや青空の深さを引き出すのに欠かせないのがPLフィルターである。紅葉の表面反射を取り除くことで、紅葉の深みのある色を表現できる。曇天や雨天時にも白い空を映して紅葉は白くテカリがちなので、晴天時以外でも積極的に使用したい。その際は、ファインダーをのぞきながらフィルター枠を回転させ、効果を調整しながら使うこと。

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↑上はPLフィルター未使用、下は使用した写真。PLフィルターを使うことで青空に深みが増しただけでなく、紅葉の鮮やかさもアップしている↑上はPLフィルター未使用、下は使用した写真。PLフィルターを使うことで紅葉の鮮やかさがアップした

 

晴天時の紅葉は光も強くて、手持ち撮影でも対応できるが、曇天や雨天時は暗くなりがちなので三脚が欲しい。PCで画面全体を見ていると問題なくても、拡大してみるとブレやピンボケに気づくことは多い。特に朝夕やライトアップ下の撮影では、ブレを防ぐための三脚とレリーズは必須だ。

 

【カメラ設定】鮮やかな色、繊細な描写を引き出す設定にしよう

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紅葉撮影では絞り優先オートで絞りの効果を生かすとよいだろう。葉のアップなどでボケを生かすなら絞りF2.8~5.6、広大な景色の前景から背景までシャープに捉えるならF8~16程度まで絞り込みたい。

 

手持ち撮影では手ブレが心配だが、1/125秒以上のシャッター速度ならひとまず安心だ。ただし、望遠レンズは手ブレしやすいので、できれば三脚を使いたい。三脚使用時は一眼ならではの最高画質を得られるISO100やISO200にセットし、手持ちならISO400やISO800に感度を上げてシャッター速度を稼ぐといい。

 

ホワイトバランス(WB)は「太陽光(晴天)」モードにして、現場の色や光など臨場感を引き出す。日中の自然な色合いだけでなく、朝夕の赤い光や日陰の青みを帯びた色など、光の効果を生かせる。ただ曇天や雨天時に紅葉の色が青みを帯びてしまうときは、「曇天」モードで暖かみのある色調にしよう。

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↑上はWB「太陽光(晴天)」、下はWB「曇天」で撮影。曇りの日はWB「太陽光(晴天)」で撮るとやや青みを帯びた色合いになりやすい。そこで、WB「曇天」にして撮影。黄葉の深みのある黄色を出すことができた↑上はWB「太陽光(晴天)」、下はWB「曇天」で撮影。曇りの日はWB「太陽光(晴天)」で撮るとやや青みを帯びた色合いになりやすい。WB「曇天」にして撮影すると、黄葉の深みのある黄色を引き出すことができる

 

仕上がり設定は、適度なコントラストと鮮やかさでメリハリのある描写となる「風景」モードがおすすめだ。ただし、紅葉をアップにすると鮮やかすぎることも多いため、そうした場合は「スタンダード」や「ニュートラル」で優しい色合いと滑らかな階調を捉えたい。

 

さらに、空が白とびしたり、影になった紅葉がつぶれて黒くなったりしてしまうのを防ぐために、階調補正機能は通常「オート」にしておこう。明暗差が強すぎる逆光シーンなどでは、「強め」や「より強め」に変更するようにしたい。

 

ピント合わせは、パンフォーカス撮影なら画面の中央付近にピントを合わせて絞り込めばよいが、紅葉をアップにするときは主役の紅葉にしっかりとピントを合わること。設定は、ピンポイントに測距点を選べる「1点AF」と、静止した被写体を撮るのに向く「AF-S(シングルAF)」がベターだ。

↑WB「太陽光(晴天)」で、色濁りのない青空と目で見たイメージに近い紅葉の色を捉える。仕上がり設定は「風景」モードにして、紅葉の鮮やかさを引き出した。↑WB「太陽光(晴天)」で、色濁りのない青空と目で見たイメージに近い紅葉の色を捉える。仕上がり設定は「風景」モードにして、紅葉の鮮やかさを引き出した

 

紅葉撮影における機材とカメラ設定がわかったところで、次回は最適な天候&光と露出を解説する。