ネット通販「専門ショップ」の歩き方

特定ジャンルの製品に特化した「専門ショップ」は、ツウ好みの品揃えや、スタッフの深い知識が魅力だ。全幅の信頼をおいてショッピングを楽しめる。各ジャンルで名うての専門店と、その特徴を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2020年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】世界最大級の品揃えに加えて製品レビューの質と量も圧巻!

[ポータブルオーディオ]

e☆イヤホン WEB本店

世界最大級の品揃えを誇るイヤホン・ヘッドホン専門店。スタッフがSNSで情報を絶えず発信しているのも特徴で、彼らをリスペクトする若年層の客が多く来店する。WEB本店のほか、東名阪で実店舗4ショップを展開中だ。

 

送料 3000円以上購入で無料
ヤマト運輸で発送され、購入金額3000円以上で送料無料に。2999円以下なら、地域に応じて490〜990円の送料がかかる。
決済手段 銀行振込、クレジットカード、代金引換、コンビニ決済ほか
クレカ払いでは一括のほかリボ、分割(最大24回)にも対応する。e☆イヤホンのポイントを貯めて支払うことも可能だ。
レビュー
豊富な専門知識を持つスタッフのほか、ユーザーによるレビューも充実。音質から使い勝手まで内容は子細だ。著名人もしばしば登場!
読みもの
マニアックなレビューだけでなく、トレンド解説や製品の選び方など初心者向けの読みものが多数。誰でも安心して買い物できる。

 

↑商品ページは多くの写真など情報が満載。ページ下部にスタッフやユーザーによる詳しいレビューが並び、眺めるだけで物欲が喚起される

 

<ココが使いやすい!>

旬なジャンルの製品をいち早く解説してくれる

骨伝導イヤホンやゲーミングヘッドホンなど、旬なジャンルの特集記事が満載。記事内のランキングやレビューを参考にしながら購入できる。

 

割引やプレゼントなど魅力的なキャンペーンを展開

新製品が発売されたタイミングなどに独自のキャンペーンを展開。大幅な割引やレアなプレゼントが用意されているアイテムも多い。

 

スタッフ独自の視点による比較レビューは必見

専門店スタッフならではの深いコンテンツも充実。独自の視点による比較レビューは必見だ。公式YouTubeチャンネル「e☆イヤホンTV」も好評。

 

《e☆イヤホンの売れ筋Best3》

若年層のユーザーが多く、売れ筋はワイヤレス製品。骨伝導ヘッドホンが1位となっているのにはアーリーアダプターの多さを感じさせる。

 

【3位】finalが全面監修したハイコスパモデル

ag

TWS03R

実売価格5980円

30万円以上の高級ヘッドホンも手掛けるブランドfinalが全面監修。Bluetooth特有の聴き疲れする音質を抑え、バランスの良いサウンドを楽しめる。手ごろな価格も魅力。

 

【2位】高精度のNCに加えて音質や装着性もスキなし

ソニー

WF-1000XM3

実売価格2万8400円

業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現した完全ワイヤレスイヤホン。ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質を楽しめるほか、装着性も前モデルから向上した。

 

【1位】耳をふさぐことなく“骨”で聴くヘッドホン

AfterShokz

OpenMove

実売価格9990円

頬骨を伝わる小さな振動を直接内耳に伝えることで、音楽や通話を楽しめるヘッドホン。耳をふさぐことなく環境音や人の声を聞き取れるため、屋外でも安心して使用できる。

 

【No.2】確かなセレクト眼と充実した商品解説で物欲をかき立てる!

[ガジェット]

AssistOn

神保町に店舗を構える、オープンから20周年を迎えたセレクトショップのECサイト。ガジェットを中心に、文房具や日用雑貨から知育玩具、書籍まで、斬新なアイデアと高いデザイン性を兼ね備えたアイテムを取り扱う。

 

送料 7700円以上購入時無料
商品の発送はヤマト運輸を使用しており、配送地域に応じた送料が必要。購入時の合計金額が7700円以上だと無料になる。
決済手段 クレカ、Amazonペイメント、代引きほか
クレカ払いは1回払いのみ。代引き発送にも対応する。支払情報や発送先を流用できるAmazonペイメントも利用可能だ。
レビュー
ユーザーによる評価には非対応。ただし、ショップによる商品紹介が充実しており、そのアイテムがどんなものか理解しやすい。
読みもの
noteにて、ショップ独自の記事を展開。店舗イベントや商品の詳しい説明のほか、デザイナーインタビューなども行っている。

 

↑これまでにない製品を多く取り扱うこともあり、サイト内の商品紹介が超充実。デザイナーへのインタビューなどココだけのコンテンツも用意されている

 

<ココが使いやすい!>

ユニークなテーマ別でほかで買えない逸品を探せる

「もしものときのため、のデザイン」など、独自の視点でオススメ商品がまとめられたページを用意。楽しみながら逸品を探せる!

 

《AssistOnの売れ筋》

ワイヤレス充電機能も備えた新しい“仕事箱”

Orbitkey

Orbitkey Nest

1万4960円

マウスやケーブル、バッテリーや筆記用具など、仕事に用いる様々な道具をトレーに並べて収納し、持ち運べるボックス。デスクトレーとしても使えるフタ部分は、ワイヤレス充電機能も備える。

 

【No.3】日本未発売の激レアスマホがリーズナブルな価格で買える!

[海外スマホ]

Expansys

イギリスに本社を構え、日本部門の支社を香港に置くガジェット販売サイト。日本未発売のSIMフリースマホやPC、タブレットを日本円による支払いで購入できる。サイトは完全に日本語対応しており、初心者も安心だ。

 

送料 7万円以上購入時無料
発送は香港からで、最安1200円から重さに応じてアップする。7万円以上購入時は無料だが、輸入消費税は別途必要だ。
決済手段 クレカ、PayPal、代引きほか
クレカ払いの場合、引き落としが英国からなので、海外カード使用が可能かは要確認。世界的決済サービスPayPalにも対応。
レビュー
購入者からのレビューが読めるほか、各アイテムに投稿フォーラムを備える。購入前から購入後まで、情報交換が活発だ。
読みもの ×
ショップからの情報はスペックなど最小限。独自の読み物はおろか機能解説もわずかで、ある程度の商品知識が前提となる。

 

↑商品ページはスペックこそ充実しているが、機能解説などは最小限。商品についての下調べは必須だ。スマホの場合、対応キャリア表が添えられているのは◎

 

<ココが使いやすい!>

世界中のユーザーと情報を交換できるフォーラムを完備

やり取りは英語が中心だが、世界各国のユーザーに質問などができるフォーラムを各アイテムに完備。翻訳サイトを駆使して参加したい。

 

《Expansysの売れ筋》

動きが滑らかな高速駆動の有機ELディスプレイ搭載

ASUS

ROG Phone 3

6万2670円

144Hz駆動のディスプレイを搭載した5G対応ゲーミングスマホ。国内モデルとは仕様が異なり、RAMは12GB、ROMは128GBとやや控えめ。そのぶん、中級機並みの買い得価格となっている。

 

【No.4】コスパ最強のオリジナルブランド「ハイランダー」が大ヒット中!

[アウトドア用品]

naturum

2000年に開設されたアウトドアとフィッシング用品専門の大型オンラインショップ。国内外の有名ブランドに加え、コスパの高さで人気のオリジナルキャンプギアブランド「ハイランダー」のアイテムを豊富に扱う。

 

送料 550円
1回の発送につき全国一律で送料550円が必要。ナチュラム会員に登録すると、合計金額が6500円以上で無料になる。
決済手段 クレジットカード、銀行振込、d払い、PayPay、代引き、コンビニ支払いなど
クレカ払いは一括、分割、ボーナス一括、リボ払いから選択可能。「ナチュラム マイレージポイント」で全額支払いもOK。
レビュー
5段階評価のユーザーレビューを実装。一部商品にはショップによる「よくある質問と回答」が掲載されている。
読みもの
新製品の詳しい解説が読めるショップブログを用意。同ジャンルのアイテム比較や季節にちなんだ特集も参考になる。

 

↑取り扱い商品数は25万点を超え、レジャーアイテムの専門店としては世界最大級の品揃えを誇る。また、頻繁にセールが実施されるのも人気の理由だ

 

<ココが使いやすい!>

ナチュラム会員に登録すればさらにおトクに買い物できる

無料の会員登録でさらにおトクに。3%以上のポイント還元(1P=1円)が受けられるほか、セール情報も優先的に入手可能。

 

《ナチュラムの売れ筋》

話題の昆虫食にトライできるコオロギの粉末入り調味料

ナチュラム

アウトドアスパイス「ヒトスパ」

実売価格890円

ナチュラム初のアウトドアスパイスが隠れ名品。粉末しょうゆやかつお節、岩塩などに加え、コオロギの粉末を配合している。カニやエビに近い風味で、肉や魚との相性が抜群だ。

 

【No.5】日本のスニーカー界を牽引する人気セレクトショップのEC

[スニーカー]

BILLY’S ENT

国内に11店舗を構える日本を代表するスニーカーショップのオンライン版。取り扱い店舗が限られているヴァンズのハイエンドライン「ヴァンズ ボルト」をはじめ、スニーカー好き垂涎の商品が多数セレクトされている。

 

送料 5000円以上購入時無料
合計金額が5000円以上で送料が無料になるキャンペーンを期間限定で実施中。通常は全国一律で550円(離島を除く)。
決済手段 クレジットカード、代引き、後払い
クレカ払いは1回払いのみ。後払いの場合、商品とは別に郵送される振込票を使ってコンビニ・銀行・郵便局で支払う。
レビュー ×
基本的に商品解説のみ。ショップやユーザーによるレビューは掲載されていない。
読みもの
読み応えあるインタビュー企画「BILLY’S meets Tokyo Creator」を展開。スタイリストやミュージシャンをフィーチャーしている。

 

↑インラインモデルとは別に、人気ブランドのエクスクルーシブアイテムも充実。国内では同店のみで展開される限定モデルや完全別注品が定期的に登場する

 

<ココが使いやすい!>

プレオーダーの活用で人気の一足も買い逃しナシ!!

注目のアイテムは発売前にプレオーダーを実施。事前に予約開始日時も告知されるため、欲しい一足を確実にゲットできる。

 

《BILLY’S ENTの売れ筋》

ヴァンズの1stアイテムをオリジナルの仕様で復刻

ヴァンズ

オーセンティック 44 DX

9350円

1960年代にヴァンズの最初のファクトリーで作られていたモデルをオマージュ。ルックスは当時の仕様を忠実に再現しながら、Ortholiteインソールにアップデートし、優れた履き心地を実現した。

 

【No.6】オリジナルやコラボモデルが充実! マニアックなパーツも守備範囲

[自転車]

サイクルベースあさひ

「サイクルベースあさひ」が展開する通販サイトには、一般車やスポーツモデルと共に、オリジナルやコラボモデル、豊富なアクセサリーパーツが満載。自転車に精通する専門店だからこそ安心して買い物を楽しむことができる。

 

送料 1万3000円〜2万7000円(自転車を含む場合) 850円(パーツのみの場合。3980円以上購入時無料)
全国480店以上ある店舗で受け取れる「ネットで注文・お店で受取り」なら送料は無料。メンテナンスの相談もできる。
決済手段 クレジットカード、代引き、コンビニ決済、ペイジー決済
「ネットで注文・お店で受取り」サービスでは、代引きは利用不可。株主優待券の利用もできるが自宅配送に限る。
レビュー
商品によってはレビューが付いていないものもあり。だが現在レビューキャンペーンの実施などで積極的に収集している。
読みもの
自転車やパーツの選び方などの記事多数。ブログ「ぶろぐ・で・あさひ」では耳寄りな情報を週に複数本アップしている。

 

↑幅広いジャンルの完成車だけでなく、マニアックなパーツや日常的な使用に最適な実用品や消耗品が充実。細かなパーツも簡単に購入できるのも大きな魅力だ

 

<ココが使いやすい!>

製品ジャンルの区別が詳細でサムネイルも充実

各種パーツやアクセサリー、ウエアも豊富に取り揃える。そのアイテム数は多いがサムネイル画像も充実しており、簡単に検索ができる。

 

自転車本体は目的別に分類、好みのモデルを選びやすい

上はスポーツサイクルのページ。ロード、MTB、クロスバイクなど自転車のタイプによってメニューが細分化され、目的に合わせて選べる。

 

《サイクルベースあさひの売れ筋Best3》

オリジナルモデルやコラボモデルが充実し、コスパ抜群の「Cream」が大人気。注目はe-bikeの新モデル「OFFICE PRESS e」だ。

 

【3位】グッドデザイン賞にも輝いたこの秋大注目の電アシ新モデル

あさひオリジナルモデル

OFFICE PRESS e

12万9980円

2020年のグッドデザイン賞に輝いたあさひオリジナルの電動アシスト自転車。実用性とデザイン性を高次元で融合。5〜6時間の充電で最大100kmの走行距離を実現する。

 

【2位】高いアシスト性能が魅力のモデルは特別カラーのターコイズが大人気

ヤマハ

PAS Fiona

10万6980円

大人気のPASをベースにあさひがコラボレーションした特別モデル。高いアシスト性能にタウンユースとしての美しさをプラスした、特別カラーの「ターコイズ」が大人気。

 

【1位】デザインと実用性を両立したコスパ抜群のネット限定モデル

あさひネット通販限定

Cream CS

2万3980円〜2万7980円

ネット限定オリジナルモデル。スポーツ車が持つ快適な走行性やデザインと、シティサイクルの高い実用性を両立。コスパとメンテナンス性に優れた部品を搭載する。

 

【No.7】e-bikeならココがイチバン!

モトベロ

e-bike専門店として知られる「モトベロ」の通販サイト。日本のみならず世界から厳選した電動アシスト自転車をラインナップし、インターネットを介して気軽に購入できる。一部地域を対象に送料無料キャンペーンも実施中だ。

 

<ココが使いやすい!>

カスタマイズ提案が充実最適なモデル選びに役立つ

カスタマイズコーナーはライフスタイルに合わせてカスタムを楽しみたい人にオススメ。旅、アウトドアなどのテーマに合わせてe-bikeの達人が手を加えた個性的なモデルがテンコ盛りだ。

 

【No.8】おうちごはんがもっと楽しく! 料理を引き立てるオシャレ和食器

[和食器]

おうちで楽しむ陶器市 うちる

使いやすい定番の器から個性あふれる作家の器まで、全国から買い付けた多彩な和食器を2000点以上取り揃えるショップ。10月31日〜11月6日の期間、人気作家の作品を購入できる「秋のうちるWEB陶器市」を開催する。

 

送料 全国一律950円
商品の合計金額が1万円以上で送料半額、1万5000円以上で送料無料となる。宅急便での配送のみで、日本国外は対応不可。
決済手段 クレジットカード、Amazon Pay、LINE Pay、代金引換
クレジットカード決済は国際ブランド5つに対応。代金引換は現金のみで、手数料は支払い合計金額によって異なる。
レビュー
ユーザーによる評価は非対応。しかし、ショップによる商品説明や写真が充実しているので、使用感をイメージしやすい。
読みもの
サイト上での器の選び方やお手入れ方法といった情報に加え、ショップブログではアイテム別のオススメ商品などを発信。

 

↑各商品ページには様々な角度から撮影した写真を多数掲載。スクロールすると、器の説明とともにサイズ、カラバリ、盛り付けイメージなどもまとめられている

 

<ココが使いやすい!>

器を購入したユーザーの盛り付け写真が参考に!

商品を探す際、「盛り付けから選ぶ」を選択。Instagramに「#うちるフォト」付きで投稿された盛り付け写真がチェックでき、用途や組み合わせの参考になる。

 

ブログでオススメ品のまとめ記事を読める!

ショップブログ「うちる編集局」では、器や食など暮らしにまつわる情報を発信。「益子焼のマグカップ9選」など、様々なテーマでオススメ品もチェックできる。

 

《うちるの売れ筋Best3》

コロナ禍でおうち時間が増え、お気に入りの器とともに自炊を楽しむ人が急増。手軽さとデザイン性を兼備したグリルプレートがヒット中だ。

 

【3位】食材のカラーが映える! 深い色味のオーバル皿

リムオーバルプレートL オリーブ 磁器 皓洋窯 有田焼

3850円

釉薬の濃淡が美しい細身のオーバル皿。苔むしたような深みのあるオリーブグリーンに、真っ赤なトマトソースなど色鮮やかな洋食がマッチする。

 

【2位】ほっとする触り心地で実用性にも優れたマグカップ

マグカップ グレー 磁器プレーン 美濃焼

1760円

どっしりとした見た目とは裏腹に、やさしい感触と軽さが特徴のマグカップ。丈夫でシミやカビなどの汚れも付きにくく、日常使いしやすい。たっぷり入る大きめサイズ。

 

【1位】調理してそのまま食卓へ! 耐熱性の多目的プレート

《耐熱陶器》

萬古焼 グリルプレート

2200円

直火、オーブン、電子レンジ調理が可能な耐熱プレート。魚焼きグリルにも入るサイズなので、幅広い料理に活用できる。調理したらそのまま食卓にサーブできるのも魅力。

 

【No.9】スタッフの声とともに心地良いキッチン用品を提案!

プロキッチン

調理器具、食器、生活雑貨専門のショップで、オリジナル商品も多数展開。アイテム別のほか、「お弁当」「アウトドア」といったシーン別で商品を探せるのも便利だ。知識豊富なスタッフが、お気に入り商品やその活用方法も発信している。

 

【No.10】本当にオススメしたい優秀な道具だけを厳選!

キッチンパラダイス

「おいしくできる」「耐久性が高い」「機能性が高い」「適正価格」の基準で展開するキッチン道具の専門ショップ。商品テストを行ったり、自宅で日々使ったりして、本当に良いものを厳選している。不定期で料理や道具の講習も開催。

 

【No.11】好きなパーツを組み合わせて自分だけの1冊を作れる!

[ノート]

HININE NOTE

東京・代々木八幡にあるノート専門店のウェブショップ。パーツを選んでオリジナルのノートを作れる。組み合わせは数万通り以上(実店舗でしか選べないパーツあり)。表紙に文字を入れることもできる。1週間ほどで届く。

 

送料 350円
B6サイズ2冊、またはB5サイズ1冊以内の場合は、クリックポストでポスト投函される。それ以外の場合は西濃運輸で届く。
決済手段 クレジットカード、Google Pay、Paidyほか
クレカ払いは1回払いのみ。Google Payならギフトカードで支払うこともできる。Paidyはコンビニや銀行払いにも対応。
レビュー
ユーザーによる評価には非対応。ただし、紙の特徴などが写真と文で丁寧に説明されているため、理解しやすい。
読みもの
HP内に読み物コンテンツはないが、Instagram(@hininenote)でノートの作例が紹介されており、オーダーの参考になる。

 

↑表紙は紙だけでなく布地やレザーも用意。ゴムバンドや丸タックを付けたり、角を丸くしたりすることも可能だ。ギフトボックス(右上/330円)も付けられる

 

<ココが使いやすい!>

ノートの完成イメージを見ながらパーツを選べる!

オーダーページ上でどんなノートが完成するのかをシミュレーションでき、イメージを掴みやすい。表紙に入れた文字まで反映される。

 

《HININE NOTEの売れ筋》

世界にひとつだけのオリジナル手帳を作れる!

HININE NOTE

ダイアリー

1595円〜

ノートだけでなく、手帳も作れる(※)。マンスリーとウィークリーがあり、両方を収録するほか、マンスリー&ノートページ、ウィクリー&ノートページという組み合わせも可能だ。サイズはB6(タテ)のみ。
※:注文するタイミングによって、スケジュールの始まり月(4月始まり・10月始まり・12月始まりがある)は異なる

 

【No.12】日本全国の希少な酒との自由で楽しい出会いをお届け!

[酒]

KURAND

小さな酒蔵が造るこだわりの酒や、酒蔵と一緒に自由な発想で造った酒を販売。取り扱い商品は、日本酒や果実酒、焼酎、ビールなど多岐にわたる。商品が持つストーリーやオススメのペアリング、造り手の声も載せている。

 

送料 購入金額が8000円未満の場合900円、8000円以上の場合は無料(すべて税抜き)。
送料に加え、一部の地域では地域送料も必要(1万5000円以上購入の場合、沖縄以外は地域送料も無料)。クール便(別料金)も選べる。
決済手段 クレジットカード、コンビニ決済、銀行振り込み、代引き
コンビニ決済、銀行振り込みを選んだ場合、商品が届けられるのは、決済完了予定日から3日以上後となる。
レビュー
カスタマーレビューが掲載されている。さらに、各商品に対してショップスタッフからのコメントもあり、商品選びの参考になる。
読みもの
酒類ごとに毎週の人気ランキングに加え、ギフトにオススメの酒ランキングや飲みやすい日本酒ランキングなどを掲載。

 

↑日本酒や果実酒がランダムに詰め込まれた「酒ガチャ」(5500円〜)が人気。なかには超レアな酒が入っていることも。9月からビールのみが入った「ビアガチャ」も発売

 

<ココが使いやすい!>

プロが自分にぴったりの酒を選んでくれるから安心!

酒選びを手伝ってくれる「KURANDコンシェルジュ」も設置。チャットやLINEで質問をすると、自分にぴったりの1本を選んでくれる。

 

《KURANDの売れ筋》

紅ずわいがにの身を詰め込んだホット専用の酒

北岡本店

BENIZUWAIGANI

3278円

山陰沖で獲れた旬の紅ずわいがにの身を贅沢に詰め込んだ、ホット専用の酒。だしの専門家がかにに合うベストな配合で作った合わせだしと、純米酒をブレンドしている。かに雑炊にしてもおいしい。

映画は公開延期になったけど……「エヴァ」NERV職員気分を味わえるHDDとSSDが限定発売!

バッファローは、映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」記念コラボレーションモデル2製品「ポータブルHDD HD-PGF1.0U3/NRV」「ポータブルSSD SSD-PGM480U3/NRV」を、数量限定で発売します。

↑ポータブルHDD HD-PGF1.0U3/NRV

 

↑ポータブルSSD SSD-PGM480U3/NRV

 

同製品は、1月15日よりEVANGELION STORE(TOKYO-01、OSAKA、オンライン)、バッファロー公式販売サイト「バッファローダイレクト」にて、数量限定で予約受付を開始し、3月上旬より販売予定です。1月17日24時30分からはBS日テレ「NERV購買部第4BS出張所」でも、予約受付を開始します。

 

今回のコラボレーションでは、バッファローが映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を記念し、データ補完計画をコンセプトに、特務機関NERV官給品をイメージした限定デザインのポータブルHDD及びポータブルSSDを発売。

 

HD-PGF1.0U3/NRVは、USB 3.2(Gen1)対応の耐衝撃ポータブルHDDで、容量は1TB。新劇場版作中のNERV本部施設内通路をイメージカラーに、NERV職員が利用する官給品をイメージしたデザインです。税込価格は1万3980円。

 

SSD-PGM480U3/NRVは、USB 3.2(Gen2)対応の耐衝撃ポータブルSSDで、容量は480GB。名刺サイズの小型筐体を活かし、NERV職員のIDカードをベースに、日常的にも使いやすいデザインに落とし込まれています。税込価格は1万4980円。

 

両製品とも、PC認識時に表示されるドライブアイコンは特別仕様となっています(Windowsのみ対応)。

「人のオーラが見える」デバイスまで出てきた! パナソニックのCES展示で振り返る「AIの実用性」について

今年は全面オンライン実施となった世界最大のエレクトロニクスショー「CES」に合わせて、パナソニックが最先端の技術と製品を集めたリアルの展示会「CES 2021 Panasonic in Tokyo」を、都内のコーポレートショールームで開催しました。現場で取材したAI(人工知能)に関連するユニークな技術、今年発売を予定する注目の新製品をレポートします。

↑東京のパナソニックセンターでCES2021に関連するプレス向けイベント「CES 2021 Panasonic in Tokyo」が開催されました

 

なお、パナソニックが開催した展示会の模様は特設サイトで1月15日まで紹介されています。

 

【展示内容を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

人の感性に届きはじめたAI技術

振り返れば、これまでの数年間にコンシューマーエレクトロニクス機器が搭載するAI(人工知能)は、画像・音声認識の技術と連携しながら主にユーザーインターフェースの進化を導いてきました。これからのAIに関連するテクノロジーは、人間の感性にもより深くつながって「ココロを癒やす」役割を担うのかもしれません。

 

パナソニックは今年のCES関連のイベントに「aura meditation」と名付けた「人間のオーラ(生命エネルギーの形のようなもの)」を可視化できるというヒューマンセンシングデバイスのコンセプトを出展しました。

↑人間のオーラを可視化するデバイス「aura meditation」のコンセプトモデル

 

大きなビデオウォールのようなデバイスは、画面の上部にカメラを内蔵しており、デバイスの前に立った人物の顔画像を認識します。顔の部位が作り出す表情や目線、瞬きの頻度など微細な動きをカメラがキャプチャして、パナソニックの先行分野に特化するデザインスタジオ「Future Life Factory」が開発した独自の評価アルゴリズムにかけて「オーラ」の状態を抽象化します。

 

カメラの前に立ってからわずか20秒前後で解析が完了します。オーラの要素は色・形・質感を組み合わせた288通りのパターンで図形化され、また画面には同時に「ぎらぎら」「心が豊か」「器が大きい」など対象者の人となりを導き出したコメントを表示します。

↑デバイスに内蔵されているカメラが人の顔画像をキャプチャ。20秒ほどで解析処理が行われます

 

↑オーラの形を様々な色と形の図形、言葉で表した結果が返されます

 

aura meditationの原型となる技術は既に完成しており、パナソニックがオートモーティブ向けに発売するナビゲーションシステムの「眠気対策」でのアルゴリズム等にも活用されています。今回のようにaura meditationとしてコンセプトを切り出した機会は初めてなのだとか。パナソニックの担当者は「人の心に寄り添うAIテクノロジーとして、将来はマインドフルネスやウェルネスを向上させる方向に役立てる技術も検討を進めている」と話しています。

 

aura meditationを商品化する際には全身鏡のような“スマートミラー”や、大画面テレビ、PC・スマホなどに組み込まれると気軽に使える気がします。毎朝起きてその人のオーラを測定、元気づけてくれるようなアルゴリズムにブラッシュアップして、アバターなどキャラクターが結果を知らせてくれればいっそう楽しく使えそうです。

↑パナソニックのAI画像処理エンジンを搭載した有機ELテレビ “ビエラ”の2021年モデル、「JZ2000」シリーズが発表されました

 

テレビといえば、パナソニックのスマート4K有機ELテレビのビエラに、北米市場向けの2021年モデルとして65型・55型のJZ2000シリーズが発表されました。新開発の映像エンジン「HCX Pro AI Processor」が、画面に表示されているコンテンツに合わせた画質・音質の最適化を自動で行うAI画像処理の技術を実現しています。パナソニックをはじめ、日本のテレビメーカーは早くから機械学習モデルを活用した映像の高画質化処理に取り組んでいます。プロセッサやアルゴリズムの名称にあらためて「AI」を付けることで、時流に乗ったマーケティングにも力を入れることが狙いなのかもしれません。とにかく新しいビエラによるシアター体験がどこまで真に迫る進化を遂げたのか楽しみです。

 

スマートティーポッド「teplo」で美味しいお茶を淹れよう

日本とインド出身のエンジニアが出会って設立したというブランド「teplo(テプロ)」は、スマホと連携して美味しいお茶を自動抽出する「teploティーポット」をCES 2021 Panasonic in Tokyoのイベント会場に出展しました。パナソニックが実験的に展開するスタートアップ支援のプログラム「100BANCH(ヒャクバンチ)」との縁により、今回のイベントで製品を展示する運びになったそうです。teploティーポットは2019年のCESイノベーションアワードも受賞しています。

↑アプリと連携して美味しいお茶が淹れられる

 

teploティーポットは電動で動くインフューザー(茶こし器)と、人の指先から脈拍を検知して飲み手の体調や気分を解析するセンサーなどを搭載しています。本機専用のスマホアプリからお茶の種類を選ぶと、アプリに収録されている「美味しいお茶の抽出条件」を多数収録したデータベースを参照しながら、種類に応じて最適な抽出温度・時間・方法を自動設定。約5分間で抽出してくれます。お茶をさらに美味しく飲めるように別売オプションとして「teploグラス」も商品化しました。

↑アプリに収録されているお茶のデータベースから飲みたい種類を選択。ティーポッドのベースに内蔵されているセンサーで生体情報を読み取って、体調にも合わせたお茶を仕上げます

 

↑イベントに出展したteploのブース

 

アプリに収録されているお茶のデータベースは日本茶、紅茶、中国茶、台湾茶など約20種類。teplo公式茶葉は今後さらに収録アイテムを増やす予定。気分や体調に応じて抽出条件を微調整することで、同じ茶葉が使われていても毎度異なる味わいや香り、カフェイン量のお茶が楽しめるという仕組みにも注目です。AIほど大がかりなテクノロジーではありませんが、生活に彩りを加えてくれる趣味性の高いユニークなスマート家電だと思います。2020年8月から公式サイトで販売中。

 

画質と機能が強化されたVRグラス。2021年度に商品化予定

2020年のCESにパナソニックが出展したVRグラス(関連ニュース)の試作機に、改良を加えた最新バージョンもCES 2021 Panasonic in Tokyoの会場に展示されました。

↑パナソニックが開発を進めているVRグラスの最新試作機

 

新しい試作機はディスプレイに映像が映せない試作機だったため、残念ながら“かけ心地”を確かめることしかできませんでした。筆者も装着してみたところ、昨年の試作機のように重心が前のめりにならず、快適に身に着けられました。装着感がアップした理由を開発担当者に聞いたところ、テンプル(つる)の形状を見直して先端にヒレのような膨らみを設けて、耳の後ろにしっかりとグリップする構造としたことがバランス改善に貢献しているようです。設計を見直す段階では眼鏡メーカーに協力を仰ぎノウハウを採り入れてきたとのこと。

 

映像は4Kから5Kに解像度がアップ。HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)の高画質映像を表示できます。筆者が昨年の試作機を体験した際には、ほかのVRグラスと比べて群を抜く高画質に圧倒されました。その映像は“ホンモノ以上に3D”していました。今回の試作機はPCやスマホにUSBケーブルで接続して映像を見ることを想定しています。将来は5Gスマホに様々な形で接続して、オンラインコンテンツのストリーミング視聴も高画質に楽しむ用途を視野に入れて開発の方向性を探っているそうです。

↑5K/HDR画質に映像をグレードアップしています

 

↑頭部にしっかりとフィットするように装着性能を改善しました

 

新しい試作機が進化したポイントはパネルの画質にとどまらず、6DoF(6 Degrees Of Freedom)対応のモーションセンサーを載せて将来は体感型のVRゲームや映像コンテンツも楽しめるように機能を拡張しています。

 

テンプル部分には、パナソニックのハイエンドオーディオのブランドであるテクニクスのエンジニアがチューニングを担当したという内蔵スピーカーとアンプが組み込まれています。本機で映画やアニメを再生すると活き活きとした没入感が味わえそうです。

 

視度調整と瞳孔間の距離調整の機能も設けられているので、ふだんはメガネをかけている人でも裸眼で装着して映像が楽しめる仕様も魅力的です。パナソニックでは2021年度中に本機の商品化を目指しているとのこと。それまでにまた試作機の映像を見る機会があればぜひ報告しようと思います。

 

Shiftallのネット接続電子メモ「Croqy」

パナソニックのグループ会社であるShiftall(シフトール)から久しぶりに新製品が発表されました。Wi-Fiに接続して手書きのメモが送り合える電子メモ「Croqy(クロッキー)」です。CES 2021 Panasonic in Tokyoの会場に実機が展示されました。発売時期は1月から3月までの間が予定されており、価格は1万9999円(税込)になります。

↑Shiftallが春に発売する新製品「Croqy」をイベントで発表

 

Croqyはクラウドサービスを介して複数台のCroqy、または専用アプリをインストールしたスマホやタブレット同士で手書きのメッセージを送り合えるコミュニケーション端末です。同社代表取締役CEOの岩佐琢磨氏は「遠く離れて暮らす家族をつなぐコミュニケーションツールとして活用してほしい」と呼びかけています。

↑書き文字によるシンプルなコミュニケーションが交わせるツールとして活用してほしいと呼びかける、Shiftallの岩佐氏

 

ディスプレイにはE-Ink方式の電子ペーパーを採用。本体に内蔵するバッテリーはフル充電の状態から約2か月間、画面を常時オンのまま使えるスタミナを実現しました。CroqyをWi-Fi経由でインターネットにつなぎ、無料で提供されるクラウドサーバーと常に同期しておけば、自動で画面を更新しながら家族からメッセージが届いたときに画面に表示してくれます。使い勝手はとてもシンプル。本体のフレームに天然木材を使ったデザインにも温かみが感じられました。

↑Croqyから送られてきたメッセージをスマートフォンで受信、手書きの返事を返すことができます

 

CESの初回から“皆勤賞”を続けてきたというパナソニックは、異例の全面オンライン開催となったCES 2021にも全力投球で参加。特設サイトでは連日スペシャルセミナーも開催され、CESホームページで公開されたプレスカンファレンスとリアル展示も合わせると、参加社の中で最も充実した情報を発信していたように思います。

↑生収録のライブ配信も実施。CES 2021の参加に全力投球で挑んだパナソニックの成果も気になります

 

コロナ禍の中で大規模なエレクトロニクスショーを開催する主催者、参加する出展企業も今後しばらくの間は効果的な情報発信とネットワーキングの形を暗中模索する時間が続くものと思います。イベント後はパナソニックの展示内容に寄せられる反響にも関心が集まるのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

【西田宗千佳連載】「自社のための自作プロセッサー」へ舵を切る大手IT企業群

Vol.98-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Appleシリコン」。ついに登場した話題のアップル製CPU搭載モデルが一躍好評を博している理由とは。

 

アップルが自分でプロセッサーを作るのは、「自分たちの製品計画に特化したものを求めている」からだ。プロセッサーの設計は簡単なことではないが、アップルはすでに10年選手であり、iPhoneという、世界でもっとも売れる製品などで多くの経験を積んでいる。

 

アップルがプロセッサーを作れるなら、他の大企業にもできる、ということでもある。真偽は不明ながら、2020年末には、マイクロソフトが新たに「ARMを使った自社オリジナルプロセッサーを開発する計画がある」との報道が流れた。「Surface Pro X」では「Microsoft SQ」というプロセッサーを搭載しているのだが、これはSnapdragon 8cxを多少カスタマイズしたもので、完全なオリジナルではない。報道を信じるなら、今度は少し違うようだ。

 

マイクロソフトはノートPC向けだけでなく、サーバー用のプロセッサーもにらんでいるようだ。同じように、クラウドインフラ大手のアマゾン・ウェブサービスは、機械学習用にオリジナルのARM系プロセッサー「Graviton」を開発し、クラウドインフラを求める企業に対して提供している。ハードディスクなどのストレージ事業で知られるウェスタンデジタルは、ストレージをコントロールするためのプロセッサーを、オープンソースのプロセッサーアーキテクチャである「RISC-V」を使って開発している。

 

過去、オリジナルのプロセッサーを作るビジネスの代表的なものとして、ゲーム機があった。これはゲーム機が販売数量を稼げるから可能なことだった。しかし、昨今では、ソフト開発効率とプロセッサー開発コストのリスクを重くみて、主要なゲーム機のプロセッサーは、AMDとの共同開発に切り替わっている。

 

その一方で、スマートフォンやPC、クラウド向けサーバーなどでは、自分たちがリスクを取って、より独自性の高いプロセッサーを開発する流れが加速している。アップルはその最右翼だ。15年前には「自分で半導体工場を持つ」ことでしか最先端のプロセッサーを作るのは難しかった。しかしいまは台湾・TSMCやサムスンのような「最先端技術による半導体製造を請け負う企業」が登場したことにより、リスクを小さくして、自社オリジナルのプロセッサーを製造することができるようになっている。

 

とはいえ、一定以上の規模のない製品では、オリジナルのプロセッサーを使うのは難しいだろう。率直に言えば、日本のPCメーカーやスマホメーカーの規模感では難しい。そういった企業には、インテルやAMD、クアルコムがプロセッサーを提供し続けることになる。

 

自らプロセッサーを作る超大手と、大手プロセッサーメーカーと組む企業の間での競争は、2021年の後半あたりから加速し始めるのではないか。M1 Macの登場は、その先触れとも言える存在だったのである。

 

 

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テレワーク商品は次々とスゲェのが出てくる。イスに取り付けて背景合成できるエレコム「折りたたみ式スクリーン」

テレワークの普及とともに、オンライン上で集まって会議を行うweb会議も一般的になりつつあります。web会議の際に気になるのは、自宅が画面上に映ってしまうこと。そんな悩みを解決する便利なアイテムが登場しました。

 

エレコムは、Web会議のバーチャル背景やゲーム実況など動画配信時のワイプ画面を作成する際に最適な「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」(PCA-CKSF01GN)を1月中旬より発売します。実売価格は4862円。

↑「折りたたみ式クロマキー背景スクリーン」(PCA-CKSF01GN)

 

本品は、収納バッグから取り出してすぐに広げられるポップアップタイプのクロマキー背景スクリーン。固定バンドを利用してイスの背もたれに固定したり、壁などに立てかけて使用できます。

↑固定バンドでイスの背もたれに装着可能

 

緑色のスクリーンは背景を消して置き換えるクロマキー合成に最適で、テレワーク時のweb会議などで自宅を見せたくないときや、ゲーム実況などの際に余計な背景を消すのに役立ちます。

↑web会議やゲーム実況などの際の背景合成に便利なグリーンのスクリーン

 

ねじって折りたたむことで約1/8の面積サイズになり、コンパクトに収納可能。専用収納バッグ付きなので持ち運びにも便利です。

↑コンパクトにたたんで持ち運びも可能です

 

手軽に使える背景用スクリーンをお探しの方は、ぜひエレコムの折りたたみ式スクリーンを試してみてはいかがでしょうか。

 

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「povo on au」、かけ放題抜きでキャリア3社最安を実現! サービスをトッピングできる新発想のプラン内容を解説

KDDIは1月13日、新料金ブランドに関する発表会をオンラインで開催。月20GB・2480円の「povo on au」を発表しました。

 

昨年12月にドコモが「ahamo」、ソフトバンクが「Softbank on LINE」を発表していますが、ついにKDDIもその流れに続いたかたち。3社のなかでは最安の価格、そして「トッピング」という大きな特徴を持っています。

 

月20GB・2480円の新プランの魅力は“トッピング”?

「povo on au」は、月額2480円で20GBの容量を使えるオンライン専用のプラン。複雑な割引はなく、基本料金はずっと変わりません。申し込みやサポートがオンラインのみであることや、内容のシンプルさは「ahamo」や「SoftBank on LINE」と同じですが、2社よりも500円安く、3社のなかでは最安となりました。3月より提供を開始する予定です(5Gは今夏を予定)。

↑新プランは「povo on au」

 

キャリアメールの提供はなし。音声通話は30秒につき20円がかかります。通話料金に関して、KDDIの髙橋社長は「ユーザーの約6割は月間通話時間が10分未満であり、インターネット通話を利用している方が多い」ことから5分以内の通話かけ放題などは設けていないと説明しました。

 

povoの最大の特徴は、プランにさまざまなサービスを追加できる「トッピング」。と聞くと、これまでのオプション(かけ放題、SNSフリーなど)と変わらないように思えますが、povoのトッピングは日ごとや週ごとにオプションを付けたり外したりできます。

↑20GB・2480円のプランにサービスを追加できる

 

第1弾として提供されるのが、<5分以内のかけ放題>と<24時間データ使い放題>の2つ。たとえば、「Netflixでドラマを全話いっき見したい」「オンライン授業を受けたあとリモート飲み会がある」という日は、<24時間データ使い放題>をトッピング。次の日にはトッピングを外しておく、という使い方ができます。

↑トッピング例

 

↑必要なときだけオプションを追加できる

 

今後は<SNS使い放題>や<特定のドラマシリーズが見放題>などなど、ユーザーの生活シーンに合ったトッピングをどんどん提供していきたいとしていました。トッピングの選択肢が増えれば、ユーザーのカスタマイズできる幅も広がりそうです。

↑トッピングはアプリから自由に付けたり外したりできるとのこと

 

従来の使い放題プラン、UQモバイルのプランも見直し

従来の使い放題プラン「データMAX」も見直されました。新しい「使い放題MAX」は4G・5G共通で月額6580円で利用可能。月のデータ使用量が3GB以下の場合は、自動で1500円が割引されます。

↑新しいデータ使い放題プラン

 

現行プランと比較すると4Gは約1000円、5Gは約2000円安くなりました。また「auスマートバリュー」や「家族割プラス」を適用すると、最大2100円が割引されます。提供は3月開始予定です。

↑現行プランとの比較

 

↑各割引を適用した場合の価格

 

小容量のプランを担うのはUQモバイル。新しく「くりこしプラン」が発表されました。容量ごとに、S(3GB)/M(15GB)/L(25GB)と3種類が用意されています。

↑くりこしプランS/M/L

 

3種類用意されているのは従来と同じですが、3つとも500円安くなっています。また、上位2つのプランではデータ容量も5GB増えており、さらにお得。家族割などはないものの、シンプルなわかりやすく、余った容量を繰り越せるため、1人でも利用しやすいプランとなりました。2月1日より提供を開始します。

↑現行プランよりもお得に使えるようになる

 

またau、povo、UQ間での変更手数料は0円となっています。

↑3ブランド間の移行に手数料はかからない

激変する働き方に備えて、ニュースタンダードなお手頃15.6型ノートPC「mouse B5-i5」を手に入れよう

マウスコンピューターは、第10世代インテルCore i5-1035G1プロセッサーを採用し、重さ約1.59kg、厚さ19.8mmのスリムな筐体で、自宅や外出先でスマートに使える15.6型スタンダードノートパソコン「mouse B5-i5」を発売します。税別で7万4800円というロープライスで、充実の機能性を備えたモデルです。

↑Web販売価格で7万4800円(税別)

 

天板と底面にアルミニウム素材を使用することで重さ約1.59kgを実現。リチウムポリマーバッテリーの採用に加え光学ドライブを非搭載とすることで、厚さ19.8mmのスリムな筐体も兼ね備えています。加えて本体の液晶部分には、画面の上左右ベゼル部分の幅を狭めたナローベゼルデザインの採用と、広視野角ノングレア液晶を搭載。最大180°の画面開閉角は、作業スペースの狭い場所や外出時でも最適な位置に調整することができます。

 

作業に最適な15.6型で洗練されたボディを持ちながら、秀でた通信性能によりどこでも最大限のパフォーマンスを発揮できます。最大で2.4Gbpsの高速通信が可能なWi-Fi 6と、1Gbpsの有線LANポートの標準搭載。さらにBTOカスタマイズで、外出先でも手軽に利用可能なLTE通信モジュールも追加可能です。

 

 

第10世代インテルCore i5-1035G1プロセッサーを採用することで、同じく15.6型ノートの「mouse F5-i5」と比較し、マルチコア性能で約20%性能が向上。文書作成や表計算といったオフィスワークはもちろん、ブラウジングや動画視聴のようなエンタメ利用まで、より快適に活躍します。

 

タッチパッド部にクリックキーを一体化したクリックパッド方式を採用し、タッチパッド面積を従来から約29%拡大しました。また、搭載するUSB Type-Cコネクタから内蔵バッテリーへの電源供給が可能な、USB Power Delivery機能を搭載するほか、スマートフォンやアクションカメラなどで採用されているmicroSDカードを読み込み可能なカードリーダーなど、幅広い使用用途を想定した機能を随所に持たせています。

 

再び在宅勤務の最中にいる今ですが、フレキシブルな働き方を求められるこれからのために、汎用性と利便性を備えたマシンを側に置いておくことは働く上でのキーになっていくでしょう。日々状況が変化する今こそ、トライの意味でも本機を試しに触って頂きたいです。

企業の「新しい働き方」を支える、法人向け「Surface Pro 7+」がリリース

マイクロソフトより、法人および教育機関向けに「Surface Pro 7+」がリリースされました。これからの環境変化に適応するために必要な汎用性、接続性、セキュリティを備えたモデルです。

↑Surface Pro 7+の価格は、税込で9万8800円~(Core i3、8GBメモリ、128GB SSD)

 

Surface Pro は初代リリースからこの7年間で、その汎用性、パワーとパフォーマンス、鮮やかなタッチスクリーン、ペン機能、長時間のバッテリー駆動を進化させてきました。Surface Pro 7+では、最新の第11世代インテルCoreプロセッサーを採用し、(従来モデルより2.1 倍のパフォーマンス、最大15時間のバッテリー駆動時間を実現したのです。

 

本体にはUSB-Aポートと USB-Cポートを備えているため、外部ディスプレイを接続したり、さまざまな周辺機器をつなげてフル装備のデスクトップ環境に仕立てたり、さまざまなスタイルに適応できます。また、1080pフルHDビデオのフロントカメラとリアカメラ、Dolby Atmosスピーカー、Dual far-fieldスタジオ マイクなど、オンライン会議などに対応する豊富な装備を揃えているのもポイントです。

 

 

Surface Pro 7+には、データ保持用の着脱可能な SSDも搭載されており、企業や教育機関のお客様のセキュリティとプライバシーのニーズに対応。このような機能と、Microsoft BitLockerによる保護を組み合わせることで、デバイスに何かあった場合でも、お客様が機密データを簡単に保持できます。

↑Surface Pro 7+は、ビジネスおよび教育機関のセキュリティとプライバシーのニーズに対応するデータ保持用のリムーバブル SSDを採用

 

Surface Pro 7+は最新のプロセッサによる高速な処理と長時間のバッテリー駆動時間を実現し、待望の LTEへの対応や、着脱可能な SSDを採用することで、高いセキュリティ基準を求める企業のテレワークや、ハイブリッドワークでの生産性を高めることでしょう。そして、汎用性の高い2 in 1のデザインにより教育や医療、店舗や現場業務などさまざまな業種、職種に対応していくデバイスとなるはずです。

 

シャオミの「Mi スマートバンド5」は、4490円でスマートバンドに求める機能が詰まった逸品!

シャオミの新たなスマートバンド「Mi スマートバンド5」が、1月8日より発売中。Mi スマートバンド5は、2019年末に日本市場で発売し、好評を博しているMi スマートバンドシリーズの最新モデルです。

↑Mi スマートバンド5の価格は税込で4490円

 

Mi スマートバンド5は、以前のモデルより20%大きくなった大型の1.1インチ カラー有機EL(AMOLED)ディスプレイを搭載。ユーザーは65種類以上の画面デザインを選ぶことができ、独自のスタイルを表現できます。鮮やかなディスプレイとスポーティなデザインも特徴的です。

 

 

また、Mi スマートバンド5は、あらゆるワークアウトをカバーできる性能を備えていることも特徴です。5気圧防水により、水泳、サーフィン、シャワーにも使え、活動範囲は陸上にとどまりません。インドアサイクリング、クロストレーナー、ヨガ、ローイングマシーン、縄跳びなど、11種類のエクササイズモードを備え、ユーザーがどのように動いてもワークアウトの進捗を記録することができます。

 

フィットネス以外にも、心拍数モニタリング機能の精度が50%向上した光学式心拍センサーによって、24時間365日の睡眠状態、ストレスレベル、さらには毎月のサイクルに関するより多くのデータで、心臓の健康状態を常に把握することが可能です。さらにこのデバイスは、すべての測定データを収集し、パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス(PAI)値を出力するので、健康レベルを簡単に把握することができます。

 

大画面とこれらの新しく追加された機能をパワフルに実行するために、最大14日間の連続使用を可能とする強バッテリーもポイント。背面の磁力部分に充電器を繋げるだけで、充電時にはバンドからトラッカーを取り外すことなく充電できるのも便利でありがたいです。

 

気軽で手間なく使えるファッショナブルなスマートバンドに仕上がっていますが、その価格は4490円! スマホ、家電、イヤホンと強力なハイコスパアイテムで日本でもその名を定着しつつあるシャオミのテクノロジーを、まずはこのMi スマートバンド5で体感してみてください。

AIが抱える「ジェンダー」という問題点、これからの解決策

「AIとジェンダー」と聞いて、どんなテーマか即座に答えられる人はどれだけいるだろうか。近年、急速に身近になってきたiPhoneのSiriといったAIアシスタント。企業サイトなどでAIキャラクターにチャットで問い合わせができるものも増えてきた。そのAIキャラクターというと「女性」を思い浮かべる人は多いのではないか。

 

AIの発する声やキャラクターが女性であることには、実は大きな問題があるという。朝日新聞オンライン記者サロンで開催された「AIで考えるジェンダー」では、朝日新聞でIT業界を担当している栗林史子記者が、現代のAIとジェンダーについて語った。

 

日本でまず問題になったのは、JR山手線の高輪ゲートウェイ駅に設置された女性駅員「AIさくらさん」だ。

 

質問「彼氏はいるの?」

さくら「恋人ですか? 今はお仕事に集中したいので、考えてないです」

質問「スリーサイズを教えて?」

さくら「ごめんなさい、よく聞こえなかったことにしておきますね」

 

セクハラに許容的な返答をしたことでネットで炎上し、JRや制作会社に苦情が殺到した。SiriやAlexaで身近になったAIアシスタントは女性の声が多い。下記の4つもデフォルトでは女性の声だ。

 

すべて女性がデフォルト設定だが、Siriはアラビア語、イギリス英語、フランス語、オランダ語ではデフォルト音声が男性。「ユネスコの報告書によると、これらの言語が使われている文化圏には、裕福な家に若い男性が仕える執事の文化があり、それをイメージしているのかもしれないとのこと」と栗林さんは語った。

 

AIアシスタントの発言は過去にも問題になった。

 

Siriは「Hey, you’re bitch.(あなたはビッチだ)」に「I’d blush if I could. (AIだからできないけれど、できるなら赤面しています)」という応答をしていた。これは2019年に発表されたユネスコの報告書のタイトルにもなっており、批判の的になった。現在は「I don’t know how to respond to that.(なんと答えていいかわかりません)」に変更されている。

 

その他のAIアシスタントにもハラスメント発言への応答が用意されている。「You’re a naughty girl.(あなたはいやらしい女の子だ)」という質問には、

 

Siri「うーん、ジェンダーのことはわかりません」

Alexa「うーん、質問の意図がわかりません」

Googleアシスタント「すみません、わかりません」

Cortana「ナノ秒間の昼寝が必要かもしれません。OK、よくなりました」

 

というように、はぐらかす回答が多い。

↑「コルタナのサービスが始まったとき、質問のかなりの部分がセックスライフについてだったため、対応が必要だったという話もあります」(栗林)

 

AIの描かれ方と歴史

1927年以降、映画で描かれるAIの大半は男性だった。1968年「2001年宇宙の旅」のHAL、1984年「ターミネーター」などは男性の設定だ。1995年「新世紀エヴァンゲリオン」2013年「her/世界でひとつの彼女」など、ここ20年で女性のAIが台頭してきた。これはAIが「人類への危機」から「アシスタント」に変化したためと推測されている。

 

また、栗林さんによると「90年代にドイツのBMWがカーナビの声を女性にしたそうです。すると『女性からは指示されたくない』というクレームが入り、リコールになったとのこと」(栗林)

 

アップルやアマゾンはAIに女性の声を採用する理由に「人は男性の声より女性の声を好む」と説明している。しかし「ヒトは男性の低い声を好む」「異性の声を好む」「女性はデフォルト音声を男性に変えることが多い」という調査結果もある。一方、ある企業の調査では53%の人がAIのジェンダーについて考えたことがないという結果も出ている。

 

AIアシスタントが女性であることの問題点

ではなぜ、AIアシスタントが女性であることや、こうした返答が問題なのだろうか。

 

ひとつは、規範を再生産してしまうことだ。現在、AIとの交流機会はどんどん増えており、子どもが「OK、Google」などと指示するのが当たり前になってきている。AIとの交流で、無意識に規範を学ぶことが、今後はどんどん増えていくと考えられる。リアルの女性は、その場の空気が悪くなることを懸念してセクハラをかわすことが多い。しかしAIが意思なく模倣してしまうと、それが模範解答のようになってしまう。

 

またAIスピーカーは、いつでも従順で礼儀正しく、手助けをしてくれる一方、的外れな答えを繰り返すこともある。これらがそのまま女性のイメージになり、「女性は従順だが賢くない」という先入観を定着させる懸念がある。AIはシンプルな答えしか持たないため、難しい質問には「WEBで調べます」と返答する。これが女性は自分で難しいことは判断できず、難しいことは「上司に聞きます」「夫に確認します」と指示をあおぐのだという偏見が強くなっていく可能性がある。

 

女性の開発者が少ないことがAIの差別を生む

AIは、機械そのものがものを考えるのではなく、大量のデータを元に結果を自動計算するシステムだ。元になるデータが偏っていると、AIの回答も偏ってしまう。

 

「アマゾンでは過去に、採用にAIを利用しようとしたところ、女性の履歴書に『チェス部の部長』という記述があったため会社にそぐわないとAIが不合格にしてしまったという事例がありました。またGoogle翻訳でトルコ語で『この人は医者です』と入れたところ He is a doctor という訳に。こうした問題は元になるデータに男性の医者が多かったことが原因です。Googleでは男性と女性両方の訳を出すようになったと同時に、今後はHeやSheだけでなく、性別をつけないノンバイナリーであるTheyを使うことについても検討しているようです」(栗林)

 

サロンでは、IT業界における女性技術者の少なさを問題のひとつとした。ICT産業に従事する女性の割合は、最小で韓国の13%、最大でも南アフリカの32%(OECD調べ)と圧倒的に少ない。そのため、ジェンダーバイアスに気付きにくいのだ。

 

しかし業界に女性が少ないのは、そもそも女子がコンピュータが苦手だからだろうか。コンピュータ・情報リテラシーの得点は高いのに男子に比べ圧倒的に「自分はITが得意ではない」と考える女子が多いことがわかっている。(https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0360131511000078)。

 

苦手意識に加えて、男性社会のために女子の参入がしづらいことも理由だ。栗林記者が取材したところ、男性が多いIT業界では、女性たちから以下のような声が上がったという。

 

「展示会などでコンパニオンを呼ぼうという同僚たちにモヤモヤする」

「女性向けのサービスは男性が多い投資家に理解されないと言われる」

「ベンチャーは無茶な働き方が多く、女性が入りづらい」

「イベントの登壇者に女性が少なすぎる」

 

考えられる解決策

ユネスコが発表した「I’d blush if I could」(2019年参考記事)では、

 

①デフォルトでの女性設定をやめる

②ハラスメントに「不適切」と答える

③機械であることをアピールする

④男性でも女性でもないAIを研究開発する

 

を推奨している。

 

上記のような指摘を受け、さまざまな人間の声を合成したジェンダーレスボイスQ(https://www.genderlessvoice.com/)が開発されたり、Wikipediaに掲載されている人物の男女差をなくすために女性の登録者を増やしたり、女子中高生向けのITイベントが開催されたりするなど、各方面で力が入れられている。

 

サロン終了後、AIキャラクターに女性を採用している企業にアンケートを採った。それによると、

 

「女性比率が高い顧客属性と金融の固いイメージを和らげ親しみやすいイメージ」

「お客様へ優しく明るい印象を与えられるキャラクターを目指した」

「WEBの案内をする『栞(道しるべ)』という名前に合うキャラクターにしたかった」

「先行導入していた業界他社事例が主に女性であったから」

「親しみやすさ・利用しやすさから」

 

といった声が寄せられた。

 

「女性=親しみやすい」といったイメージから選ばれたことがうかがえる。しかしほんとうにすべての女性が親しみやすいのだろうか。またその「親しみやすい」能力は、生まれ持ったものなのか。個人の努力によって得られたのではないのか。女性=受付、男性=専門的という先入観はなかったか。日本におけるAIのジェンダー問題はまだまだ課題が多そうだ。

プロが選んだ「新しい生活様式」が充実しすぎるデジタルガジェット5選

デジタル分野では、2021年も引き続き「テレワーク」や「衛生管理」、「ステイホームに伴う運動不足の解消」がキーワード。今回は3人の専門家が、2021年に注目を浴びそうなアイテムを紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが解説します!

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などが観測領域。各種媒体に寄稿し、テレビ番組の監修も手がける。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

家電ライター

コヤマタカヒロさん

PCからキッチン家電まで幅広い分野に精通。家電テストの空間「コヤマキッチン」を運営し、米・食味鑑定士の資格も持つ。

 

【その1】ビデオ会議が快適になる「ノイキャンPC」

高性能CPUの登場により、高度なノイズキャンセリング機能を低負荷で実現できるようになった。まだまだ続くリモートワーク態勢下で需要が増えそうだ。

ASUS

ZenBook Flip S UX371EA

実売価格17万4800円〜

2 in 1タイプのノートPC。独自のAIノイズキャンセリング機能を備え、マイクで送る音声やスピーカーから出る音声のノイズを除去する。CPUは第11世代Core i7、メモリは最大16GBと処理能力が圧倒的で、Wi-Fi 6にも対応する。

↑モニターを回転させてタブレットにも。13.3インチ4K有機ELを搭載し、薄さは13.9mmを実現した

 

【ネクストヒットの理由】

「2021年もリモートワークの推奨は続きます。タイプ音や空調ノイズを消せるビデオ会議向きPCは人気を集めるでしょう。ノイキャンに必要なAI機能を備えたCPUが登場しており、他社製品と差別化できるノイキャン対応PCが増えそうです」(西田さん)

【その2】作業効率を上げる「4Kモバイルノート」

ビデオ会議でも資料作成でも作業効率に大きく影響するのが画面の解像度。コンパクトさと広い画面を両立できる4K搭載モバイル機が注目を集めそうだ。

VAIO

VAIO SX14 VJS14390111B

実売価格33万5660円

14インチの4K液晶ノート。CPUには第10世代Core i7 1065G7を搭載し、内蔵グラフィックスでビデオ会議や動画処理もスムーズに行える。堅牢なボディに水かけにも耐える静音キーボードを装備。端子類も豊富で実用性に優れる。

 

【ネクストヒットの理由】

「リモートワークの普及で、自前のPCにも快適さを求める傾向が強まっています。ディスプレイの解像度が高いと作業領域が広くなり、効率性は大きく向上します。今後は、4Kに対応したモバイルノートがより人気を集めそうです」(コヤマさん)

 

【その3】高速処理と省電力を両立させた「Appleシリコン」

メインの処理チップが、従来のインテル製から自社設計の「Apple M1」に変更されたMacのPC。大幅なパフォーマンスアップで注目されている。

Apple

MacBook Air(M1搭載モデル)

実売価格11万5280円~

最新のmacOS「Big Sur」に対応。旧製品に対し、CPUは最大3.5倍、グラフィックスは最大5倍、機械学習は最大9倍高速化している。バッテリー駆動時間も6時間延びて最大18時間を実現。ファンレス仕様なので雑音が発生しないのも美点だ。

↑最新のAppleシリコンである「Apple M1」。開発元のアップルによれば、省電力シリコンとしては世界最速であり、内蔵型グラフィックス機能も世界最速を誇るという

 

【ネクストヒットの理由】

「M1搭載Macは低価格帯製品でも極めて処理能力が高く、不快な発熱や騒音もありません。バッテリーの持ちもよく、Mac未経験者でも要検討なレベルのハイコストパフォーマンスです」(西田さん)

 

【その4】手軽に衛生対策できる「スマホ除菌ツール」

ウイルスは物体の表面に付着後もしばらく感染力を保持することが知られている。たとえば吊り革から手にウイルスが付着し、その手からスマホにもウイルスが付着したとしよう。すると、いくら帰宅後に手洗いを厳重にしてもスマホにはウイルスが付いており、その後スマホを操作しながら食事でもすれば、再び手についたウイルスが口に運ばれて感染するということもありうるわけだ。

 

「菌の数は便器の18倍」という説もあるスマホ。1日を通して頻繁に触れるアイテムであるだけに、スマホの除菌は感染予防の重要なポイントに。手を洗うのと同じタイミングでスマホの表面のウイルスも除去することが、重要な感染予防策になるといえるだろう。

 

PHONESOAP

PHONESOAP

実売価格9800円

スマホ専用の除菌装置。スマホを中に入れるだけで除菌される。USB端子も装備しており、除菌中にスマホを充電できる。クリーニング液を利用した除菌に比べて、スマホの外装にダメージを与える可能性が少ないのもメリット。

 

アーバン通商

UV除菌ハンドライト

5980円

紫外線(UV-C)を利用したハンディ除菌器。約20秒の照射で99%の除菌が可能だ。手持ちでライトを当てるタイプなので、鍵やアクセサリーなど複雑な形状のものも除菌できる。バッテリーを内蔵しており、便座や飛行機内のテーブルなど、出先でも利用しやすい。

↑菌が付着しやすいわりに、清掃しにくい形状なのがキーボード。ハンドライト型なら簡単に除菌できる

 

携帯に便利なスプレータイプも

PanzerGlass

スマホ専用除菌スプレー Spray Twice A Day

990円(8ml)〜

スマホ、タブレット、ゲーム機などの画面に使用できる除菌スプレー。肌に優しい水分ベースのアルコールフリー仕様ながら、99.999%の菌を取り除くことができる。

 

【ネクストヒットの理由】

「コロナ禍を前提とした『Withコロナ』の生活が必要になり、感染予防の重要性が増しています。大きな感染源になりうるスマホを除菌することへの関心も、今後さらに高まるでしょう」(湯浅さん)

 

【その5】外出せずに運動不足を解消「自宅でバイクフィットネス」

ジムや公道と違い人との接触が少なく、天候や時間帯にも左右されない自宅用トレーニングバイクが進化中。感染リスクを避けつつ有酸素運動ができる!

東急スポーツオアシス

WEBGYM BIKE

16万8000円(バイク)

連続使用時間の制限がなく、高負荷でも騒音のないトレーニングバイク。サドルやハンドル調整の自由度が高く、体型にぴったり合わせられる。情報表示用の液晶モニターを備えるほか、タブレットホルダーも装備。

↑「WEBGYM LIVE」アプリ。ジムのトレーニングプログラムに参加できる(会員登録が必要。月額1950円)

 

【ネクストヒットの理由】

「『ジムに行くのが怖い』『外で走るのは天候や時間帯に左右される』といった問題を解決できるのがトレーニングバイク。ジムを休会して浮いた費用は、バイクの購入代金に充てられます」(湯浅さん)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

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【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

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【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

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【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

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【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

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【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。

【西田宗千佳連載】伸びきれていない「ARM系Windowsマシン」の可能性

Vol.98-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Appleシリコン」。ついに登場した話題のアップル製CPU搭載モデルが一躍好評を博している理由とは。

 

M1搭載Macは、いわゆる「ARM系CPU」を使ったプロセッサーである。ARMはCPUのアーキテクチャを他社にライセンスする企業であり、インテルやAMDのように「プロセッサーそのものを売る」会社ではない。なので、アップルはARMにライセンスを受けて自社でプロセッサーを作っている。

 

他のスマホメーカーは、ARMからライセンスを受けた別のメーカーからプロセッサーの供給を受ける形になっている。その最大手は、みなさんもご存知の「Snapdragon」シリーズを作っているクアルコムだ。

 

クアルコムはスマホ向けプロセッサーだけでなく、ノートPC向けのSnapdragonも作っている。また、マイクロソフトと協力し、「Surface Pro X」シリーズ向けにオリジナルのプロセッサーも作った。

 

だが残念ながら、これまで、それらの「ARMを使ったノートPC」は、あまり高い評価を受けていない。消費電力の低さは注目されるものの、M1 Macのように性能や快適さが注目されたことはほとんどない。

 

これには理由が3つある。

 

一つ目の理由は、ARM版のWindowsでは、これまでアプリケーションの互換性に制限があったことだ。2020年末になってようやく、すべてのx86系CPU向けアプリがARM版Windows上で動くようになったが、それでもまだテスト段階であり、認知度は高くない。

 

二つ目はメモリの扱い。M1は高速なメインメモリをCPU・GPUと混載する形で構成している。結果としてメモリの扱いが効率的で、動作速度に反映されている。それに対してこれまでのPC向けARM系プロセッサーは、スマホの延長線上で作られており、メモリの量や帯域に課題があった。最新のプロセッサーでは改善が進み、クアルコムはすでに「インテルのCore iシリーズより速い」と謳っている。

 

三つ目がコストだ。現状、PC向けのSnapdragonは比較的高価で、搭載PCもそこまで安くはない。インテルやAMDによるx86系プロセッサーを使ったノートPCと同じような価格帯では、パフォーマンス的に大きな向上が見えない以上、選択肢が多い「既存のx86系PC」を選ぶのが普通、といえるだろう。

 

こうした課題はこれから解消されてくる可能性もある。M1の登場により、「x86系でなければならない理由はない」ことが見えてきたからだ。実用性という意味では、Windowsでは当面インテル・AMDが優位な時期が続くだろう。だが、数年のうちに「ARM系Windowsを選ぶ人」も増えてくる可能性はある。事実、ChromebookではCPUの種類はあまり重要になっておらず、単純に価格によって採用するプロセッサーが違ってくるという印象だ。いずれPCにもそういう時代がやってくる可能性は高い。

 

では、「x86系ではないプロセッサーの増加」はどんな意味を持っているのか? そこは次回のウェブ版で解説したい。

 

 

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【西田宗千佳連載】Apple M1は「ノート型特化」だからこそ快適なMacを生み出せた

Vol.98-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Appleシリコン」。ついに登場した話題のアップル製CPU搭載モデルが一躍好評を博している理由とは。

 

Apple M1を搭載したMacは高性能だ。特に、インテルCPU版のMacBook AirやMacBook Proと比較した場合のパフォーマンス向上ははっきりしている。動画圧縮の速度が上がったり、ゲームプレイ時のフレームレートがアップしたりと、性能向上を体感できる部分は多い。

 

だが、「どんなPCよりも速い」と考えるのは間違いだ。現状のM1が高く評価されているのは、あくまで「一般的なノートPC用プロセッサーとして」である。例えば、同じMacでもiMac ProやMac Proほどの性能はないし、Windowsでいえば、ゲーミングPCほどのグラフィック性能もない。外部インターフェイスの数と速度も弱い。なので、「これさえあればハイパフォーマンスなPCやMacは必要ない」と考えるのは間違っている。

 

M1の重要な特性は、「ノートPCとしての快適さに特化している」という点だ。バッテリーは長持ちし、ハイパフォーマンスが必要なシーンでもなかなか発熱せず、ファンも回らない。一般的なPCでは、CPU&GPUがフルに性能を発揮するにはAC電源に接続し、十分な電力が供給されていることが条件となるが、M1 Macの場合、バッテリーでもAC電源でも性能がほとんど変わらない。

 

これはいうならば、いままでのノートPCより、iPadの特性に近い。本当に一日中どこでもフルパワーで動き、発熱も騒音もない。「どういう使い方に向くのか」という点を大きく変えたのがM1 Macの特徴なのだ。

 

逆に言えば、現状のM1は「ノートPC以外」をあまり想定していない。Mac miniにも使われているが、これは例外的な存在だ。常に十分な電力が供給されており、より高い性能が必要とされる用途に向けては別のプロセッサーが必要になる……ということでもある。

 

従来、PC用のプロセッサーは「汎用」だった。CPUがあってGPUがあり、メモリを別途搭載することで構成されていた。汎用性があるゆえ、自作PCのようなものも存在するのだ。だが、交換できるということは、用途に特化した設計は難しくなる、ということでもある。ゲーム機のように特化した設計の機器は、パーツの交換はできないがそのぶんコストパフォーマンスの良い設計にできる。アップルがM1でやったのは、「ノートPC専用設計のプロセッサーを作って、いま求められるノートPCとして快適な製品を作ること」にほかならない。パフォーマンスが高いのはその結果だ。逆に言えば、ゲーミングPCやデスクトップ型には、そのままでは適応しづらい。

 

アップルがそうした「ハイパフォーマンス向け」でどういう回答を出すのかはまだわからない。しかし少なくとも、M1と同じように「専用設計」になるのは間違いない。メモリやGPUの違いで機器のバリエーションを増やすということはなく、「同じようなプロセッサーを何種類か性能で使い分ける」といった展開をしてくると予想される。

 

では、なぜアップルだけがM1で「高性能なノートPC特化のプロセッサー」を作れたのだろうか? インテルやクアルコムだって、同じようなものは作っているはずだ。そのあたりの理由は、次回のウェブ版で解説することとしよう。

 

 

 

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2021年は「デジキャンプ」の時代だ。三密回避の快適アウトドアで活躍する「デジタルガジェット」3選

アニメなどの影響もあって、じわじわ流行していたキャンプブームは、コロナ禍で火が点いた。人気のキャンプ場は早朝から入場待ち。流行語大賞では「ソロキャンプ」がトップ10入りしている。

 

コロナ禍におけるキャンプのメリットは、三密を避けられるレジャーだということにある。飲食店では難しい、ソーシャルディスタンスを保ちつつの会食もできる。

 

そしてもうひとつのメリットが、キャンプ道具は災害時の備えにもなるということ。このところ急増している大規模災害でライフラインが途絶えたような場合でも、ソーラーパネルやモバイルバッテリー、ウォーターサーバー、コンロやストーブなど、キャンプ道具が揃っていればしばらく生活できる。

↑ソーラーパネルなどは災害対策グッズとしても活用

 

2021年は、キャンプを快適にしつつ、イザというときの備えにもなるような「デジキャンプギア」にいっそう注目が集まりそうだ。今回は、テクニカルライターの湯浅顕人さんがデジキャンプギアのオススメアイテム3品を紹介する。

 

【解説する人】 

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。「キャンプの流行で、不便さに慣れていない初心者が増え、豪華なキャンプ『グランピング』が普及しつつあります。そうしたことから、お金をかけてもアウトドアに便利な道具をどんどん導入するというスタイルが広まっていくはずです」(湯浅さん)

【その1】クリーンなエネルギーを個人が持ち運ぶ時代に!

オウルテック

ソーラーパネル

価格未定(2021年春発売予定)

折りたたんで持ち運べる太陽光発電装置。USB端子(Type-A/C)でスマホやタブレット、ノートPCなどを充電できるほか、モバイル電源で標準的なアンダーソン端子も装備。最大出力100Wを備えている。

↑折りたたみ時は幅444×高さ340㎜で、約3㎏とコンパクト。肩掛けストラップや設置用のスタンドも付属する

 

【その2】人気モデルが音質強化&アプリ進化で便利に

Soundcore by Anker

Soundcore3

5990円

最大24時間の連続再生ができ、IPX7の防水性能も備えたBluetoothスピーカー。最大16Wと大出力で、パッシブラジエーターとチタニウムドライバーによりクリアな高音と深みのある低音を実現。複数台をペアリングして同時再生も可能だ。

↑スマホのSoundcoreアプリに対応。イコライザーで音質の調整や、BassUp(低音強化機能)のオンオフができる

 

【その3】コンセントも備えた大容量モバイル電源

SmartTap

ポータブル電源 PowerArQ2

実売価格5万9800円

容量500Wh(11.1Vで4万5000mAh)で、AC出力も最大300Wと余裕たっぷり。多種の端子やワイヤレスでの充電が可能だ。IP21の防塵防水性能や、ソーラーパネル充電のコントロール機能(MPPT)、LEDライトも備える。

↑多彩な端子を装備。USB(Type-A/C)やシガーライターのほか、電源コンセント(AC)やソーラーパネル対応端子も用意する

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

AirPods Maxレポート:長期使用で見えてきた「6万円ヘッドホンを楽しむヒント」

アップルのハイエンドヘッドホン「AirPods Max」を冬休みの間に使い込んでみたところ、6万円のヘッドホンが持つ価値が色々と発見できました。AirPods Maxの実力をフルに活かしながら楽しむ方法をレポートしてみたいと思います。

↑AirPods MaxにはノイズキャンセリングやSiri連携、空間オーディオなどアップルのハイエンドヘッドホンらしい機能が数多く搭載されています

 

【AirPods Maxのディテールを写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

強力なアクティブノイズキャンセリング機能

AirPods Maxはアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載するヘッドホンです。ANCヘッドホンといえばボーズやソニーの製品も人気です。飛行機に乗って旅をしていると両社のヘッドホンを機内で身に着けてエンターテインメントを楽しむ乗客の姿をよく見かけます。コロナ禍が治まってきて、また空の旅を楽しめるようになる頃にはAirPods Maxを携える旅行者の姿も見られるようになるのでしょうか。

 

AirPods MaxもANC機能を試すと、その効果がとても高いヘッドホンだと感じました。密閉型ハウジングと、クッション性の高いイヤーパッドで耳のまわりをしっかりと覆うアラウンドイヤースタイルのヘッドホンなので、AirPods Proよりもさらにノイズが遮断されて音漏れも抑えられます。

 

消音効果は車のロードノイズ、人の話し声、甲高い地下鉄のブレーキ音など幅広い帯域にバランス良く及びます。機能をオンにした時に耳にかかる圧が少なく、音楽のバランスも崩れません。屋内外を問わず音楽や動画のサウンドを静かな環境で楽しめるワイヤレスヘッドホンです。

↑ペアリングしたiPhoneのコントロールセンターから、AirPods Maxのノイズキャンセリング/外部音取り込みの機能をスイッチできます

 

最近の4KスマートテレビはBluetoothオーディオの送信機能を搭載する製品が多くあります。AirPods Maxを直接ペアリングすれば夜間のテレビ鑑賞も迫力たっぷりのサウンドが楽しめます。もしテレビにBluetoothオーディオ送信機能がなければ、外付けタイプのトランスミッターを付け足す方法もあります。録画したスポーツ番組の音声もAirPods Maxで聴くとリアルな没入感が味わえます。

↑TaoTronicsのBluetoothトランスミッター/レシーバー「TT-BA09 Pro」のような機器をテレビに接続してBluetoothオーディオをAirPods Maxに飛ばして聴くこともできます

 

空間オーディオが楽しめるヘッドホンは世界中でAirPods Maxだけ

iOS 14.3/iPadOS 14.3以降をインストールしたiPhone/iPadにAirPods Maxをペアリングして、Apple TVアプリで配信されているDolby Atmos、または7.1ch/5.1chの音声を収録するコンテンツを再生するとアップル独自の「空間オーディオ」再生が楽しめます。

 

空間オーディオ再生は映画やドラマ、アニメコンテンツの立体サラウンド再生が楽しめるようになる機能です。ワイヤレスイヤホンのAirPods Proが先に対応した際に本誌でレビューしています。機器の設定などはAirPods Maxの場合も同じなので、レビューを読んでみてください。

 

空間オーディオにはサラウンド再生のほかにもうひとつ「ダイナミック・ヘッドトラッキング」という機能があります。例えばセリフが正面から聞こえている時に顔を左に向けると、右の耳から強く声が飛び込んでくるような体験が味わえます。サラウンド音声の空間内に飛び込んでしまったようなリアルな没入感を、iPhone/iPadとのシンプルな組み合わせで楽しめるヘッドホンは今の世にはAirPods Maxしかありません。

↑iTunes Storeのコンテンツ詳細に音声をDolby Atmos、または7.1ch/5.1chで収録していることが記載されているタイトルがApple TVアプリで空間オーディオ再生が楽しめるものです

 

冬休みの間、筆者はこの空間オーディオの楽しさにどっぷりと浸ってしまい、iTunes Storeで対応するコンテンツを買い漁って見ていました。「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」などざっくりまとめると“宇宙もの”の作品や、「ボヘミアン・ラプソディ」「アリー スター誕生」のような“音楽ライブもの”は特に空間オーディオとの相性が抜群に良かったです。AirPods Proを持っている方も、空間オーディオの没入感が一段と高いAirPods Maxのサウンドを試してみる価値があると思います。

 

今回はiPhone 12 Pro Max、iPad Pro 12.9インチとの組み合わせで視聴しましたが、やはりもっと大きな画面でもダイナミック・ヘッドトラッキングを満喫したくなってきます。早くApple TV 4KとAirPods Maxの組み合わせでも空間オーディオが楽しめるようになってほしいです。

 

足回りの良いラグジュアリーカーでドライブを楽しむようなサウンド

AirPods Maxによる音楽再生はニュートラルなバランスと解像度の高さを特徴としています。長時間聴いていても疲れない上品できめ細かなサウンドなので、お気に入りの音楽を聴き込むほど耳に馴染んでいくような体験が得られます。さすが6万円のハイエンドヘッドホンであることを納得させる完成度でした。

↑Apple Musicで配信されている楽曲なども高品位なサウンドが楽しめます

 

ボーカルの自然な声質、アコースティックなピアノやギターなど楽器の音色を素直に再現するヘッドホンです。低音はタイトでディープ。膨らみすぎず、音像は立体感に富んでいて輪郭は滑らか。自動車の乗り心地に例えるなら、足回りの良いラグジュアリーカーのようです。十分な馬力を持ち合わせた力強さを感じさせますが、ロックやダンスミュージックのアップテンポな楽曲を聴いてみても荒っぽさが顔をのぞかせることがありません。

 

楽曲によっては、アプリのイコライザー機能などを使ってより好みのサウンドに仕上げるのもアリでしょう。例えばiOS純正の「ミュージック」アプリであれば、設定から「イコライザ」を開くと23種類のプリセットから好みのサウンドが選べます。

↑楽曲のテイストに変化を付けたい場合はアプリのイコライザー機能を活用してみるのも良いでしょう。画面はiPhone標準の「ミュージック」アプリに搭載されている23種類のイコライザです

 

リモートワークにも便利。クリアに外の音が聞ける「外部音取り込み」

ヘッドホンに内蔵されているマイクでリスニング環境周辺の音を拾い、音楽や通話音声にミックスして聞ける「外部音取り込み」も便利に使いこなしたい機能です。AirPods Maxの場合は右イヤーカップの上部に搭載するノイズコントロールボタン、またはペアリングしたiPhoneのコントロールセンターなどからANCと外部音取り込みをスイッチします。

↑右イヤーカップの奥側に搭載されているボタンがANCと外部音取り込み機能を切り換えられるノイズコントロールボタンです。オーディオ機器とペアリングする時にも使います

 

AirPods Maxの外部音取り込み機能はヘッドホンを装着したままでも周囲の人と会話ができるぐらい、外の音がクリアに聞けます。音楽再生を始めるとまるで耳の側にスピーカーを近づけて聴いているみたいに開放的なリスニング感が得られます。

 

屋外では機能をオンにして使うと音楽リスニングが安全に楽しめます。駅のアナウンスや、ちょっとした買い物の際に会話の声が確認できます。比較的静かな環境でヘッドホンを使う場合も外部音取り込み機能を常時オンにしたままでもよいかもしれません。例えば自宅でビデオ会議に参加中に家族に話しかけられたり、一人でいる時に音楽を聴いていても玄関チャイムに反応できるので安心です。

 

ゲーム音声の遅延問題が解決! iPhoneに有線接続もできる

Bluetooth接続のヘッドホン・イヤホンはスマホで動画やゲームを再生すると、Bluetoothの技術的な制約を受けて音声が少し遅れて聴こえる場合が多くあります。

 

AirPods Maxはアップル純正の別売アクセセリーである「Lightning-3.5mmオーディオケーブル」を使えば、3.5mmイヤホンジャックを搭載するスマホやポータブルゲーム機と直接有線接続ができるので音声の遅延が発生しません。3.5mmイヤホンジャックを持つ機内エンターテインメントシステムにも接続できるようになります。飛行機の旅には欠かせないアイテムです。

 

さらにアップル純正の「Lightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタ」を追加で装着すると、3.5mmイヤホンジャックを持たないiPhoneにも有線接続ができます。スマホやプレーヤー機器と有線接続ができないAirPodsシリーズに比べて、AirPods Maxが有利に感じられるポイントです。

↑アップルのアクセサリー、Lightning-3.5mmオーディオケーブルとLightning-3.5mmヘッドフォンジャックアダプタを使えばiPhoneとAirPods Maxの有線接続ができます

 

豊富な「AirPods Max専用アクセサリー」の拡大にも期待

AirPods Maxはハウジングのアルミニウム、ヘッドバンドのステンレススチールなどメタル素材を贅沢に使ったヘッドホンです。質感が高いぶん本体の質量は384.8gと、ANC機能を搭載するワイヤレスヘッドホンの中ではやや重い方ですが、耳のまわりに優しくフィットするクッション性の高いイヤーパッドと、頭頂部を支えるニットメッシュ形状のヘッドバンドにより軽快な装着感が楽しめます。空間オーディオ対応の映画を2時間前後、iPadで視聴しても疲れることがありません。

 

ヘッドホンをファッションアイテムとして選ぶ音楽ファンも多いのではないでしょうか。AirPods Maxのクラシックでレトロなルックスは誰が見ても「アップルのヘッドホン」であることをまわりに主張できるインパクトがあって魅力的だといえます。

↑AirPods Maxの独特なデザインは身に着けているユーザーの個性も主張できそうです

 

AirPods Maxを発売以来使い込んでみて、筆者がひとつ気になっているのが専用アイテムとして付属する「Smart Case」です。Smart Caseはヘッドホンのハウジングとイヤーパッドの部分を保護するケースですが、ヘッドバンドがむき出しの状態のままバッグに入れて持ち運ぶことになります。強度と耐久性の高い金属とシリコン素材で作られているヘッドバンドなので、バッグの中に入れていれば壊れる心配はないと思いますが、筆者は普段バックパックにPCや充電器などを入れて多少荒っぽく持ち歩いてしまうため、ヘッドホンやイヤホンは全体を保護できるケースに入れて持ちきたい性分なのです。

↑AirPods Max専用のSmart Case。本体のイヤーカップとハウジングを保護する耐久性の高いシリコン素材で作られています

 

サードパーティーのアクセサリーメーカーからは「AirPods Max対応」をうたうハードケースが発表されています。充電用ケーブルが入るポケット付きのケースもあるようなので便利に使えそうです。

 

アップル製品に対応するアクセサリーはサードパーティーのメーカーからも数多く販売されています。他社のスマホやワイヤレスイヤホンに比べると、やはりiPhoneやAirPodsシリーズに対応するアクセサリーは種類・品数ともに圧倒的に多く見つけることができます。「アップルのヘッドホン」であることの強みは、きっとこれから充実するAirPods Max専用アクセサリーを使って装着感やデザインをカスタマイズできる所にも発揮されるでしょう。

↑サードパーティーのアクセサリーメーカーからもAirPods MaxをSmart Caseに入れたまま収納できるヘッドホンケースが発表されました

 

AirPods Proの発売後に追加された「空間オーディオ」のように、ソフトウェアアップデートによる新機能の追加も期待できそうです。最新のApple製チップ内蔵による、様々な機能性が今後進化するであろうことも、AirPods Maxの6万円という価格に「長く楽しみ尽くせそうなヘッドホン」だという印象を与える大きなポイントと言えます。本記事を読んで少しでも引っかかるところがあった方は、思い切ってAirPods Maxを手に入れて頂けたら幸いです。

 

【AirPods Maxのディテールを写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

美しく、そしてシンプルに“いいスマホ”! 約3万円で買える「OPPO A73」レビュー

SIMフリースマホ市場で販売台数を伸ばし、2020年はau(KDDI)とソフトバンクから5G端末もリリースしたOPPO。好調の要因として、日本市場に参入してから3年目を迎え、知名度が浸透してきたことに加え、米国からの制裁によってファーウェイが不振に陥っていることも挙げられるでしょう。しかし、シンプルに “いいスマホ” を作っている点も見逃せません。

 

筆者の印象では、OPPOのスマホって、デザインがよくて、使い勝手もよくて、価格以上の性能を備えていると思います。実際に使った人の「OPPOって結構いいかも」という評判が徐々に広まってきたのかなぁと。

 

そんなOPPOが2020年11月20日に発売したSIMフリースマホが「OPPO A73」。3万800円(税込)という安さで、有機ELディスプレイと4眼カメラを搭載するという充実仕様。価格以上の満足度をもたらしてくれるのか? 2週間ほどトコトン使ってみました。

↑OPPO A73の価格は3万800円(税込)

 

【製品概要を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

↑6.44インチの大画面ディスプレイを搭載し、OSはAndroid 10ベースのColorOS 7.2。家電量販店、ECサイトなどで購入できるほか、多くのMVNOも取り扱っている

 

有機ELを採用し、画面内に指紋センサーを内蔵

OPPO A73は6.44インチの有機ELディスプレイを搭載しています。3万円前後のスマホは液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じく有機ELを採用し、解像度もフルHD+(2400×1080)と十分。しずく型ノッチを採用することで、90.7%という高い画面占有率を実現しています。

↑左右のベゼルが細いことに加えて、しずく型のノッチにインカメラを搭載

 

有機ELは視野角が広く、鮮明な画質が得られるだけでなく、実用面でもメリットがあります。画面内に指紋センサーを搭載しているので、スピーディーなロック解除が可能。インカメラによる顔認証にも対応していますが、マスク着用を求められることが多いご時世ではやはり指紋認証のほうが便利ですよね。

↑画面内指紋センサーを搭載し、画面オフの状態から指紋マークに指を当てるだけでロックを解除できる

 

↑指紋マークに触れた時のアニメーションを選べるなど、自分好みのカスタマイズができるのも魅力

 

薄さと軽さは、手にした瞬間に実感できる

OPPO A73を手にして最初に感じたのはボディの薄さ。6インチ以上の大画面のスマホは厚さが8〜9mmの機種が多いのですが、OPPO A73の厚さはわずか7.45mm。重さも約162gと軽めです。

 

右側面に電源ボタンを搭載し、左側面に音量ボタンを配置。底部にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを備えています。サイドフレームをメタル調にすることで、よりシャープでスリムな印象になっています。

↑サイズは約159.8×72.9×7.45mm。左側面には音量ボタンとSIM/microSDスロットを搭載

 

↑右側面には電源ボタンを搭載

 

↑底面部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックを搭載。リモコンマイク付きイヤホンも付属している

 

背面パネルはレザーのような質感で、滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点。クリアケースが付属していますが、薄さや手触りを重視するなら、裸のままで使うのもアリでしょう。

↑背面には4眼カメラを搭載。サイドフレームと同色のOPPOのロゴプレートがアクセントに。カラバリは、この「ダイナミック オレンジ」のほかに「ネービー ブルー」がある

 

↑同梱のクリアケースを着けると、カメラ部の出っ張りが相殺される

 

AIによる自動補正は “やりすぎ感” があるかも……

背面に搭載されている4眼カメラは、メイン(1600万画素)+超広角(800万画素)+モノクロ(200万画素)+ポートレート(200万画素)という構成。モノクロとポートレートは単独で機能するカメラではなく、濃淡や被写界深度を得るためのセンサーと捉えるのが妥当でしょう。

↑4眼カメラは、メイン(1600万画素/F2.2)+超広角(800万画素/F2.2)+モノクロ(200万画素/F2.4)+ポートレート(200万画素/F2.4)という構成で、電子式手ブレ補正に対応

 

OPPOのカメラには「AIダズルカラー」という機能があります。これをオンにすると、AIがシーンや被写体を認識して自動で最適な設定が行われる仕組み。しかし、筆者が使ってみたところ、AIによる設定が必ずしも理想的な設定にはならない印象。AIダズルカラーによって、不自然なほどに彩度が上がることもありました。ナチュラルな色調を好む人は、AIダズルカラーをオフにしたほうがいい場合もあるでしょう。

 

【作例をフォトギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

パフォーマンスは上位モデルのReno3 Aと同等

CPUはSnapdragon 662(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は4GB。現在販売されているスマホの中では低めのスペックですが、基本アプリの操作で不便を感じることはないはず。カメラを起動したり、撮影モードを切り替えたりするときに、タッチレスポンスがワンテンポ遅れたり、データサイズが大きいゲームの起動に時間がかかったり、その程度のことです。

 

ちなみにOPPOは、おサイフケータイや防水・防塵に対応するOPPO Reno3 Aという上位モデルも人気です。Reno3 AはSnapdragon 665(2.0GHz×4 + 1.8GHz×4)で、RAM(メモリ)は6GB。A73に近いスペックなので、スマホの処理速度を比較するベンチマークを測定できる「GeekBench 5」というアプリで、ベンチマークスコアを比較してみました。

↑OPPO Reno3 Aのベンチマークスコア

 

↑OPPO A73のベンチマークスコア。ほぼ同等の結果だった

 

ご覧のように、大きな差はなかったので、OPPO A73は、OPPO Reno3 Aと同等のパフォーマンスを得られると考えていいでしょう。薄型ながらバッテリー容量は4000mAh。ヘヴィユーザーでなければ、1日で電池が切れてしまう心配はないでしょう。

↑電池持ちはいいが、さらに2つの省エネモードを備えているので安心

 

↑急速充電に対応し、約2時間でフル充電できる

 

なんとeSIMが使えて、DSDVにも対応

ネットワークは4Gまでに対応し、ドコモ、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天モバイルの全キャリアのSIMで利用可能。SIMスロットに装着できるSIMカードは1枚だけですが、eSIMも使えます。

 

eSIMとは組み込み型のSIMで、事業者が発行する電話番号などの情報を読み込んで通信サービスを利用できる仕組み。物理SIMとeSIMを同時に利用するDSDV(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。

↑スロットにはnanoSIMとmicoSDカード(最大256GB)を装着可能。なお、内部ストレージは64GB

 

↑eSIMは、通信事業者が発行するQRコードを読み取ってデータをダウンロードするという一般的な方法でインストールできる

 

今のところ、日本でeSIMを提供している事業者はIIJmioと楽天モバイルだけですが、海外では多くの事業者が提供しています。今は簡単に海外には行けない状況ですが、コロナが収束したら、海外出張・旅行に重宝することでしょう。

 

従来のOPPOのスマホと同様に、コスパの高さが魅力のA73。気になる人は、お店で実機に触れて、薄さと軽さを体感してみてくださいね。MVNOによっては、キャンペーンで大幅な割引を行うこともあります。これからの価格動向にも注視してください。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

「Amazon年始タイムセール祭り」で、バッファロー製品が15%オフ。今年も買い物するぞ〜

バッファローは、2021年1月2日9時~1月5日23時59分、「Amazon年始タイムセール祭り」にて、同社の一部製品を15%オフにて販売しています。

 

↑外付けSSD「SSD-PSM960U3-B/N」(960GBモデル)

 

対象となるのは、外付けSSD「SSD-PSM960U3-B/N」(960GBモデル)、USBメモリ「RUF3-KS64GA-BK/N」、外付けDVDドライブ「DVSM-PTV8U3-BK/N」の3点。

 

↑USBメモリ「RUF3-KS64GA-BK/N」

 

15%オフの税込価格はSSD-PSM960U3-B/N(960GBモデル)が1万780円→9160円、RUF3-KS64GA-BK/Nが1380円→1170円、DVSM-PTV8U3-BK/Nが2180円→1850円となっています。

 

↑外付けDVDドライブ「DVSM-PTV8U3-BK/N」

 

 

2021年、「5G」が大化けするために不可欠な「3つのパートナー」

世代高速通信の「5G」が本格的に始動したことで、関連市場にも新しい風が吹き込んでいる。5Gであることが前提になる2021年以降、社会に起こるだろう変化をここで予測しよう。

 

【解説してくれた人】

 

モバイルライター・井上 晃さん

モバイル製品に精通するライター。自宅で、Oculus Questを使ってリズムゲームやイラストを楽しむ。

 

【その1】5G×VR

2021年のVRは映像がより高精細化。5Gが普及することで、ライブストリーミングなどの提供基盤も整い、新たな体験が生まれていく!

 

VRの高解像度化を次世代通信が支える

ここ数年で個人向け機器が普及し、VRは身近な存在となった。その次なるトレンドは、高解像度化だ。解像度が限られたディスプレイでは、仮想空間の映像にドットなどの粗が目立ってしまい、どうしても臨場感に欠けた。

 

しかし、次世代のデバイスでは、これが目立たなくなり、さらにHDRにも対応するなど、進化を遂げそうな兆しがある。例えば、20年10月に発売されたOculus Quest 2も、従来機よりも大きく解像度を向上している。また、同年1月に米国で開催した技術見本市「CES」で参考出品されたパナソニックの有機ELVRグラスは4K・HDRをサポートしていることで話題となった。

 

↑パナソニック/HDR対応 UHD眼鏡型VRグラス(仮)/価格未定

 

↑Facebook/Oculus Quest 2/実売価格3万7180円〜。ディスプレイの解像度が約1.5倍になり、初代よりも精細な映像が楽しめる

 

こうしたVR用のコンテンツ供給には、5Gが貢献する場面も出てくる。高解像度が進めば進むほど、通信量は膨大になるためだ。従来はこうした大容量の通信にはどうしても有線ケーブルが必要だった。例えば、有線ケーブルが引きにくいスポーツやライブの会場などの屋外施設から、高解像度の360度映像などをライブストリーミング配信するといった場面では、Wi-Fi 6や5Gの高速な無線通信の力が不可欠となろう。

↑スポーツ観戦では選手や審判がウェアラブルカメラを装着。すると、彼らと同じ目線で、これまでにない臨場感あるVRスポーツ観戦が可能に

 

↑ライブ視聴では会場の特等席からVRでライブを視聴できる。また、リアルタイムにCG合成を行うことで、いままで見たことのない演出も

 

【ネクストヒットの理由】
VRはワイヤレス化がヒットのカギを握る

「ケーブルに縛られず、美しい映像世界に入り込めることで、VRの没入感や汎用性が高まります。高速・低遅延な5Gが普及すれば、VRクラウドゲーミング等の実現にも近づきます」(井上)

↑プレイする場所が限られやすいVRゲームは、ワイヤレス化で課題が一気に解決する

 

【その2】5G×Arm PC

2021年は、高性能で省電力性に優れると言われるARMベースのPCが存在感を強める。消費電力を抑えやすく、5Gとの相性もピッタリだ。

 

スマホの頭脳の設計図がPC市場でも力を発揮

「Arm(アーム)」についてを知らなくとも、多くの人がすでに恩恵を受けている。スマホに組み込まれたSoC(システムオンチップ)が、このArm社が設計したアーキテクチャーのライセンスを使っているからだ。スマホ市場で高性能化&省電力化を果たした設計が、PCに逆輸入されるのだ。

 

Armベースの製品は数年前からあったが、マイクロソフトやアップルがモバイルPCに採用したことで話題に。今後は、5G通信対応型が登場すると予測でき、外出先でも有線と変わらない環境で仕事を行えるようになるだろう。

 

↑アップルが搭載するM1チップはArmがベース。MacBook Airのほか、13インチ MacBook ProとMac miniが新搭載。ラインナップ拡充も期待される

 

↑2019年10月発表のSurface Pro Xは、クアルコム社の技術を採用した「SQ1」なるArmベースのSoCを搭載。2020年10月に「SQ2」にアップグレード

 

【ネクストヒットの理由】
新型プロセッサーと出会うことで5G対応PCがより実用的に

「5Gに対応したノートPCはすでに登場していますが、高速通信使用時は電力消費量が大きく、スタミナが課題に。省電力なArmプロセッサーは、5Gの普及とともにその存在感を強めそうです」(井上)

 

【その3】5G×格安スマホ

安価なMVNOでも5G通信サービスがスタート。通信速度においては、大手キャリアのそれに劣る部分はあるが、安価に利用できる点で注目だ。

 

大手キャリア以外でも5Gの選択肢が登場

最新ハイエンドスマホを、大手キャリアの大容量プランで運用するという従来の5G のイメージはすでに変わりつつある。安価な端末が増え、MVNOの5Gプランを含んだ選択肢が生まれているからだ。

 

5G対応のSIMフリースマホはすでにミッドレンジ帯が中心に。例えば、11月に発売した「TCL 10 5G」は4万円ほどの価格ながら5G通信をサポートしており、背面カメラも4基を備える。

↑TCL 10 5G/実売価格3万9800円。国内向けTCLブランドの製品としては初の5G対応モデルで、バンド「n77」「n78」に対応

 

通信プランでは「mineo」が5G通信オプションを提供。「IIJ」も法人向けサービスで5G対応プランを提供している。

↑mineo(マイネオ)は、オプテージが提供するMVNOの通信サービス。2020年12月1日よりトリプルキャリアに対応した「5Gオプション」の提供を月額200円で開始

 

【ネクストヒットの理由】5G黎明期ゆえの“お試し”に格安モデル&プランが◎

「真の意味で高速大容量な5G通信を利用するには、大手キャリアのプランのほうが適していますが、対応エリアが限定的などの課題も。安価に試せるMVNOの5Gプランも注目です」(井上)

 

【2021年の福袋】人気の骨伝導ヘッドホンが安い! 海外ガジェットストアの福袋に注目

今年度の福袋は大きくトレンドが変わっています。店頭販売を最小限にしインターネットでの予約や販売に力を入れたり、期間を延長して店頭の密を避けたりと、各社様々な取り組みを実施中。

 

GetNavi webでは年内から販売される2021年版福袋や、例年通り年明けに発売されるものまで幅広く福袋情報を発信。この手の情報は開始日のだいぶ前にリリースされるので、発売されるタイミングでは情報を忘れてしまう傾向があり、販売直前や販売期間終了前を狙って記事を公開していきます。

 

人気の骨伝導ヘッドホンも!海外ガジェットストアの福袋

ガジェットを中心とした、海外からの輸入製品を扱う企業・フォーカルポイントは、同社が運営するオンラインショップ(楽天市場、Yahoo!ショッピング)各店で、数量限定の「中身が選べる福袋2021」の予約を行っています。今回の福袋は、レディースセット、メンズセット、GO TO トラベルセットの3種類。いずれも、数量限定、たいへんお得なセットとなっています。

■レディースセット

​iPhoneやiPadを充電しながら同時にバックアップができる便利なガジェット Qubiiと、香水ボトルのようなデザインが特徴のJUSTJAMES AURA NOIRの女性向けのセットです。

通常価格約1万1502円(税込)→福袋特別価格  7777円(税込、送料込)

楽天市場

Yahoo! ショッピング 

■メンズセット

スポーツにも、ビジネスシーンにも最適な​骨伝導ヘッドホン AfterShokz Airと、ラグジュアリな外観が特徴のモバイルバッテリーJUSTJAMES OMEGAの男性向けセットです。

通常価格2万1842円(税込)→福袋特別価格 1万5000円(税込、送料込)

楽天市場

Yahoo! ショッピング

 

■GO TO トラベルセット

異なる言語でもリアルタイムに会話が可能な夢のイヤホン型翻訳機 Timekettle WT2 Plusと、マットな肌触りの高級感あふれるモバイルバッテリー(Micro SDカードリーダー、SIMカードの格納ポケット付き) JUSTJAMES TRAVELLERをセットにした旅行向けのセットです。

通常価格約3万3875円(税込)→福袋特別価格5000円(税込、送料込み)

楽天市場

Yahoo!ショッピング

在宅ワーク需要で売れ行き好調! 価格帯別「ノートPC」オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、在宅ワーク需要で売れ行きが伸びたノートPC。世界最軽量を更新したモバイルノートやコスパに優れるAMD Ryzen搭載ゲーミングノートなど、魅力的な製品が続々と登場しており、いまが買い替えのチャンスだ。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

最新ノートPC、 “買い”のポイント

・描画性能が大幅に向上した第11世代Core i搭載機が狙い目

低価格でもSSD搭載は当たり前で、1TBモデルも買い得

コストパフォーマンスに優れたAMD Ryzenは依然、魅力大

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

ノートPC選びの際はモバイル性を重視。Chromebookを本格導入したことで、スマホとの連携をいろいろと試行錯誤中。

ITライター

石井英男さん

ITライター歴28年。ノートPCやSTEM教育などに関する記事が得意。最近は、AIや量子コンピューターに興味がある。

 

最新CPUが出揃ったいまが買い替えのチャンス

販売好調が報じられるノートPCだが、今年の冬はCPUに注目したい。インテルからは第11世代Core iが、AMDからは第3世代Ryzen Mobileが相次いで登場。どちらも前モデルに比べて性能が大きく向上した。SSDも大容量化が進み、15万円以上の製品なら512GBや1TBが標準になってきた。

 

「CPUの性能が格段に上がったので、お使いのノートPCの性能に不満があるのなら、買い替えのチャンスです」(石井)

 

また、ミドルクラス帯でもインターフェイスや無線LAN機能が進化しており、高速なThunderbolt 4やWi-Fi6をサポートした製品が増加中。

 

「Wi-Fi6では、通信速度や電波利用効率が向上し、セキュリティも強化されています。Wi-Fi6対応ルーターと一緒に買い替えると、動画サイトなどの利用も快適です」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額15万円以上

ミドルハイクラスに手が届く価格帯。今季はグラフィック性能の高いインテルの第11世代Core iプロセッサーが登場しており、多少価格が上がったとしてもこれを搭載したモデルを狙いたい。

 

【No.1】世界最軽量を大幅更新した約634gのモバイルノート

富士通クライアントコンピューティング

LIFEBOOK UH-X/E3

実売価格21万9780円

13.3型液晶搭載ノートPCとして世界最軽量の約634gを実現。ベゼルの狭額縁化によって、筐体の横幅や奥行きも小さくなり、世界最小クラスとなっている。CPUに第11世代Core i7-1165 G7を搭載するほか、SSD容量も1TBと大きく、PCとしての基本性能も高い。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約11時間 ●I/Oポート:USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W307×H15.5×D197mm/約634g

CPU Core i7-1165G7
メモリ 8GB
ストレージ SSD約1TB
ディスプレイ 13.3型

 

↑軽いだけでなく、堅牢性も高い。76cm落下試験や約35kgfの一点加圧試験、約200kgfの全面加圧試験をクリアしている

 

↑天板にはマグネシウム合金に代わってカーボンファイバーを採用。各部品も見直し、従来の698gから50g以上軽量化した

 

↑最軽量機はブラックのみだが、シリーズでは3色のカラバリを用意。直販モデルはメモリやストレージも選択できる

 

<クロスレビュー!>

指紋認証を採用してコロナ時代に適合

「サインインに、顔認証ではなく指紋認証を採用。いまの時代、外出先で認証する際にマスクを外さずに済むのがうれしいです。内蔵マイクがノイズキャンセリング機能付きなのも高評価」(有馬)

 

やっぱり軽さは正義! 女性にもオススメ

「軽さ634gは驚異的なうえ、ボディも頑丈なので気軽に持ち歩けます。4基のUSB端子やHDMI端子も備えるなど、拡張性の高さも魅力です。とにかく軽いので女性にもオススメできます!」(石井)

 

■Other Model

富士通クライアントコンピューティング

LIFEBOOK UH90/E3

実売価格20万9800円

第11世代Core i7-1165G7と8GBメモリ、512GB SSDを搭載。大型バッテリーを採用し、約834gの軽さで約22.5時間駆動を実現した。Office Home and Business 2019も付属しており、お買い得なモデルだ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約22.5時間 ●サイズ/質量:W307×H15.5×D197mm/約834g(カラーにより異なる)

 

【No.2】フルHDよりも縦に広いWUXGA液晶が便利

デル

New XPS 13 プラチナ

22万3278円

第11世代Core i7-1165G7を搭載し、高いグラフィック性能を誇る13.4型機。フルHDよりも縦に120ドット広い1920×1200ドットのWUXGA液晶を採用。SSDも512GBと大容量だ。最新のThunderbolt 4対応ポートを2基装備するなど、拡張性も十分。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約11時間 ●I/Oポート:USB Type-C×2ほか ●サイズ/質量:W295.7×H14.8×D198.7mm/1200g

CPU Corei7-1165G7
メモリ 16GB
ストレージ SSD約512G
ディスプレイ 13.4型

 

↑キーボードはバックライト付きで、暗所でも使いやすい。なお、写真のキーボードは英語配列だが、実際は日本語配列となる

 

↑アルミ合金をCNC機械加工によって削り出したシャーシを採用している。軽さと頑丈さを両立しており、見た目も美しい

 

<クロスレビュー!>

キーボードが打ちやすくタッチパッドも大きめ

「キーボードの打鍵感がしっかりとあるため、強く叩きがちな人にオススメです。タッチパッドが大きめで使いやすく、出先にマウスを持ち歩きたくないという人でも快適に操作できます」(有馬)

 

絶妙な画面サイズで作業の効率もアップ

「縦横比16:10のディスプレイは縦方向の情報量が多くて扱いやすいです。PCでスマホの通知などを受け取れる『Dell Mobile Connect』も便利。顔認証と指紋認証に両対応する点も魅力です」(石井)

 

【No.3】4K液晶をはじめ、プロ級のスペックで動画編集も快適!

MSI

Prestige-15-A11SCS-064JP

26万4800円

第11世代Core i7-1185G7と64GBメモリ、1TB SSDを搭載した、ハイスペックなクリエイター向けノートPC。GPUにGeForce GTX 1650 Tiを装備し、3D描画性能も高い。ディスプレイは15.6型の4K液晶で、Adobe RGBに対応しており、広い色域を誇る。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約16時間 ●I/Oポート:USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W356.8×H16.9×D233.7mm/1690g

CPU Corei7-1185G7
メモリ 64GB
ストレージ SSD約1TB
ディスプレイ 15.6型

 

↑Thunderbolt 4端子を2基装備。USB Type-Cとしても利用できる。USB Type-Aも2基備えており、拡張性は十分だ

 

↑超高精細な4K液晶を搭載する。Adobe RGB対応で色鮮やかな表示が可能。ノングレア仕様なので、目が疲れにくい

 

<クロスレビュー!>

このスペックでこの価格は非常にハイコスパ!

「本格的ゲーミングノートと比べるとリフレッシュレートが高くないので、動きの激しいゲームは不得意。それでも、これだけハイスペックでこの価格を実現しているのは驚くほどおトク!」(有馬)

 

クリエイターだけでなくゲーマーにもオススメ

「ディスプレイ性能もグラフィック性能も高く、写真や動画を編集したり、イラストを描いたりするクリエイターに最適です。本格的3Dゲームも十分楽しめるため、ゲーマーにもオススメ」(石井)

 

【《竹》クラス】予算額8万円〜15万円

売れ筋モデルが集まる価格帯。CPUは4コア以上で、メモリは8GB程度、SSD容量も128GB〜256GBが主流だ。ビジネス用途は、このクラスなら十分こなせる。

 

【No.1】タッチ操作にも対応する縦横比3:2の液晶が魅力

マイクロソフト

Surface LapTop Go

8万4480円〜

12.4型の縦長3:2液晶を装備したノートPC。最低構成では、第10世代Core i5-1035G1と4GBメモリ、64GB eMMCを搭載する。メモリを8GB、ストレージを128GBにした、より快適な上位構成では10万2800円だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約13時間 ●I/Oポート:USB Type-A×1、USB Type-C×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W278.18×H15.69×D205.67mm/1110g

CPU Core i5プロセッサー1035G1
メモリ 4GB
ストレージ eMMC64GB
ディスプレイ 12.4型

 

↑最廉価モデルはプラチナのみだが、上位モデルではサンドストーンやアイスブルーなどのカラバリを選べる

 

↑電源ボタンに指紋認証機能を搭載している。屋外に、万が一置き忘れた場合でもセキュリティを確保できる

 

<クロスレビュー!>

キーボードが使いやすく在宅ワークにピッタリ

「日本語切り替えのオンオフに独自の工夫が施された使いやすいキーボードと高品位な筐体で、在宅ワークに適しています。年間6984円の追加料金でOffice 365を利用できるのもうれしい」(有馬)

 

使いやすい液晶に価格以上の価値アリ

「高解像度で広く使える液晶をこの価格で搭載するのは非常に魅力的です。最廉価モデルは、メモリが4GBと少ないので、2万円ほど高くなりますが、ひとつ上のモデルをオススメします」(石井)

 

【No.2】 8コアのRyzen搭載で仕事にも趣味にも活躍

ASUS

Vivo Book Flip 14 TM420IA

実売価格12万9800円

Ryzen 7 4700Uを搭載した2 in 1タイプの14型ノート。液晶部が360度回転して、タブレットのようにも使え、別売のASUS Penも利用できる。メモリは8GB、SSDは512GBと余裕があり、様々な用途に対応できる一台だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約10.6時間 ●I/Oポート: USB Type-A×2、USB Type-C×1、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W324×H18.2×D220mm/1550g

CPU Ryzen 7 4700U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 512GB
ディスプレイ 14.0型

 

<クロスレビュー!>

上のクラスに匹敵するハイスペックが魅力

「メモリもSSDも大容量で、価格以上のパフォーマンスを発揮してくれます。質量約1.55kgは持ち歩くにはやや重めですが、ホームモバイル用途なら問題ナシ」(有馬)

 

Officeが付属し指紋認証にも対応

「最新のRyzen搭載で性能は十分。Office Home and Business 2019が付属するほか、指紋認証にも対応しているので、仕事用にも向きます」(石井)

 

【No.3】コスパの高いビジネスモバイル

レノボ

ThinkPad X13 Gen 1(AMD)

10万1838円

Ryzen 3 PRO 4450Uを搭載したビジネス向け13.3型モバイルノート。メモリは8GB、SSDは128GBと基本性能が高い。質量は約1.28kgと軽く、Wi-Fi 6もサポートする。Ryzen 5 PRO搭載の上位機種は指紋認証搭載。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●バッテリー駆動時間:約13.9時間 ●I/Oポート: USB Type-A×2、USB Type-C×2、HDMI×2、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:W311.9×H16.9×D217.2mm/約1280g

CPU Ryzen 3 PRO 4450U
メモリ 8GB
ストレージ SSD 128GB
ディスプレイ 13.3型

 

<クロスレビュー!>

液晶の解像度がやや低めな点に注意

「カスタム可能ですが、この構成では液晶解像度が1366×768とやや低め。フルHDを選ぶと+1万1000円となりますが、検討しましょう」(有馬)

 

仕事用に持ち歩くPCとしてオススメ

「質実剛健なつくりで、信頼性の高い一台です。セキュリティ機能が充実しており、出張などに持ち歩くノートPCとしてオススメできます」(石井)

 

【《梅》クラス】予算額8万円未満

いわゆるエントリークラスの製品が主流の価格帯。昨今は、8GBメモリ&256GB SSDを搭載する製品も増えており、十分快適だ。サブのマシンとしてもオススメ。

 

【No.1】8GBメモリと256GB SSD搭載でサクサク動く!

デル

New Inspiron 15 3000 スタンダード

6万7078円

Ryzen 3250Uと8GBメモリ、256GB SSDを搭載したスタンダードノート。15.6型液晶はフルHD仕様で、コストパフォーマンスが高い。キーボードにはテンキーを備える。Officeソフトは+2万円で追加可能だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約9時間 ●I/Oポート: USB Type-A×3、HDMI×1、ヘッドホンジャック ●サイズ/質量:約W363×H19.9×D256mm/2275g

CPU Ryzen 3 3250U Mobile
メモリ 8GB
ストレージ SSD 256GB
ディスプレイ 15.6型

 

↑左右が狭額縁設計のフルHD液晶を搭載し、筐体サイズもコンパクトに。液晶はノングレア仕様で、映り込みも少ない

 

↑USB Type-A端子を左に2基、右に1基の合計3基搭載する。HDMI端子や有線LANも備えており、ビジネス用途にも向く

 

<クロスレビュー!>

拡張性の高さが地味にありがたい

「トレンドのUSB Type-C端子を採用していないのは残念ですが、それ以外は文句ナシの拡張性。SDカードリーダーも備えているので、カメラで撮影した写真などのデータ管理用にも◎」(有馬)

 

まさにスタンダードといえるノートPC

「CPU、メモリ、ストレージのバランスが取れたスペックで、ネットサーフィンや文書作成といった一般的な作業には十分な性能です。子どもが初めて使うノートPCとしても良いですね」(石井)

 

【No.2】高いセキュリティで安心して使える

HP

HP ProBook 450 G7

7万8980円

Core i5-10210Uに8GBメモリ、500GB HDDを搭載。高強度なアルミニウム製ボディを採用しており、ヒンジが180度開くため、対面の相手と画面を共有しやすい。世界初の自己修復BIOSなど、セキュリティ機能も充実。

SPEC ●OS:Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:最大約13.5時間 ●I/Oポート: USB Type-C×1ほか ●サイズ/質量:W364.9×H19×D256.9mm/2000g

CPU Corei5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ HDD 500GB
ディスプレイ 15.6型

 

<クロスレビュー!>

大容量のHDD採用もアクセス速度は遅め

「ストレージが500GB HDDとなっており、保管できるデータ量が多いのは◎。ただし、SSDと比べると動作が緩慢になりがちなので注意を」(有馬)

 

米軍調達基準をクリアした頑丈ボディが魅力

「2万時間に及ぶ品質テストと米軍調達基準をクリアしたタフさが魅力です。トラブルがあっては困るビジネスで使うノートとしてオススメ」(石井)

 

【No.3】こんなに安くて良いの!? と驚く充実のスペック

レノボ

IdeaPad C340

7万700円

CPUに第10世代のCore i5-10210Uを採用。メモリは8GB、ストレージは512GB SSDと充実したスペックが魅力の14型ノート。360度反転可能な液晶は、フルHD仕様でマルチタッチ操作にも対応している。

SPEC ●Windows 10 Home ●バッテリー駆動時間:約13.3時間 ●I/Oポート: USB Type-C×1ほか ●サイズ/質量:W328×H17.9×D229mm/1650g

CPU Corei5-10210U
メモリ 8GB
ストレージ SSD512GB
ディスプレイ 15.6型

 

<クロスレビュー!>

ペン入力にも対応するのがイイ

「タッチ操作にも対応し、別売のLenovo アクティブペンを使ってタブレット的に使えます。筆圧も4096段階で感知する、本格的な仕様です」(有馬)

 

早いもの勝ちの超お買い得価格

「本来は14万円で販売されていた製品で、この価格なら即買いレベルです。指紋認証にも対応するなど、どこをとってもお買い得に感じます」(石井)

 

【Topic1】タブレットとしても使える2 in 1がイイ

2 in 1 PCは、一台でノートPCとしてもタブレットとしても使えるのが魅力。キーボードを重視するならコンバーチブルタイプがオススメだ。

 

【No.1】

レノボ

ThinkPad X1 Fold

32万7426円

折りたためる13.3型の有機ELディスプレイを備えた斬新な2 in 1。ノートPCのようなスタイルで下半分にキーボードを表示して使えるほか、縦に持って本を読むように使うこともできる。

 

【No.2】

マイクロソフト

Surface Pro 7

10万9780円

12.3型ディスプレイを備えた人気のタブレット型2 in 1。別売でカバーにもなるキーボードや専用ペンが用意されており、これらを組み合わせることで、ノートPCライクに使用可能だ。

 

【No.3】

デル

New XPS 13 2-in-1プレミアム

19万2478円

最新の第11世代Core i5-1135G7を搭載した、コンバーチブルタイプの13.4型2 in 1。フルHDを超えた高解像度な液晶を搭載し、複数ウィンドウを同時に開いても見やすい。質量は約1.3kg。

 

【Topic2】PS5にだって負けないゲーミングノートPCが手ごろに

最新ゲームを高画質で快適にプレイできる、高性能CPUとGPUを搭載したゲーミングノートも値下がりが進行中。特にGPU性能が重要だ。

 

【No.1】

ASUS

TUF Gaming A15 FA506IH

12万8800円

6コア仕様のRyzen 5 4600HとGeForce GTX 1650を搭載した高性能ゲーミングPC。この価格で144Hz駆動に対応した液晶を搭載していることがうれしい。特にFPSゲーマーにオススメだ。

 

【No.2】

マウスコンピューター

G-Tune P5

13万1780円

6コアのCore i7-10750HとGeForce GTX 1650を搭載する低価格モデル。ボディがスリムで、質量も約2020gとゲーミングノートPCとしては軽い。屋内の色々な場所で遊びたい人に向いている。

 

【No.3】

HP

Pavilion Gaming 15

10万9890円

Core i5-10300HとGeForce GTX 1650を搭載する。メモリが16GBと豊富で、ストレージに256GB SSD+1TB HDDというハイブリッド構成を採用する点も魅力。入門機としてオススメ。

【2021福袋&お得情報】ファーウェイが福袋の販売やお得なキャンペーンを展開中!

今年度の福袋は大きくトレンドが変わっています。店頭販売を最小限にしインターネットでの予約や販売に力を入れたり、期間を延長して店頭の密を避けたりと、各社様々な取り組みを実施中。

 

GetNavi webでは年内から販売される2021年版福袋や、例年通り年明けに発売されるものまで幅広く福袋情報を発信。この手の情報は開始日のだいぶ前にリリースされるので、発売されるタイミングでは情報を忘れてしまう傾向があり、販売直前や販売期間終了前を狙って記事を公開していきます。

 

福袋も多数! ファーウェイ・ジャパンの冬季キャンペーンを見逃すな

ファーウェイ・ジャパンは、福袋の販売を含め、冬の「JCBギフトカード最大10,000円分プレゼントキャンペーン」、「HUAWEI STORE福袋2021」など、さまざまな特典がもらえるPREMIUM WINTERキャンペーンを行なっています。

 

◾HUAWEI STORE福袋2021

キャンペーン期間中、公式オンラインショップのHUAWEI STOREで、様々なカテゴリ毎の製品をセットにしたお得な福袋を販売!

・キャンペーン期間

2020年12月11日(金)~2021年1月11日(月)

・福袋内容

・どこでも充電福袋

・ウェアラブルペア福袋

・エンタメ福袋

・ライトビジネス福袋

・ビジネス福袋

 

◾JCBギフトカード最大1万円分プレゼントキャンペーン

キャンペーン期間中、対象のファーウェイ製品を購入して応募した人全員に、JCBギフトカードを最大1万円プレゼント! この機会に、気になるファーウェイ製品をぜひチェックしてみてください!
なります。

・キャンペーン期間

購入期間: 2020年12月11日(金)~2021年1月11日(月)

応募期間: 2020年12月26日(土)~2021年1月31日(日)

 

・プレゼント内容

JCBギフトカード最大1万円分(金額は購入した製品により異なります)

 

◾ファーウェイ サービスPREMIUM WINTERキャンペーン

カスタマーサービスセンター・認定修理店・宅配センターでも、お得なキャンペーンを行なっています。

・キャンペーン期間

2020年12月1日(火)~2021年1月11日(月)

・キャンペーン内容

1: バッテリー交換最大50%OFF

2: フィルム貼付50%OFF

3: アクセサリ・安心保証の販売価格OFF

4: ギフト進呈

 

ガジェット好き御用達「トバログ」さんのお気に入りアイテム大公開!

モノに精通した各界の目利きたちにオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、動画やブログなどで自身のライフスタイルについて発信している鳥羽恒彰さんにインタビュー。最近購入したなかから、特にお気に入りのアイテムを教えてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

自分が好きなモノを嘘のない言葉でレビュー

鳥羽恒彰さん

ミニマリストの対岸から発信するガジェット好きクリエイター。最近買って良かったモノや、愛用している暮らしの道具、気になる友人のデスク環境の紹介などをブログ&YouTube「トバログ」で公開中。日々の暮らしのなかでちょっとした参考になるようなコンテンツを配信している。

トバログはコチラ:https://tobalog.com/

 

モノで生活がどう変わるかを重視

レビューでは、スペックなどの数値による評価は少なめ。そのアイテムはどんな使い方をできるのか、それによって生活がどう変わるのか、ライフスタイルの観点からモノの価値を見極める。

 

情報を伝えて人を喜ばせたい

鳥羽さんは子どものころから、自作のマンガやミニブログなどで友人を楽しませるのが好きだったという。いま発信するのも、自分が得た情報を共有することで人を喜ばせたい一心からだ。

 

気になる人の暮らしをのぞき見

人気コンテンツ「カバンの中身が好き」では、そのタイトルの通り、ゲストのカバンに入っているものを紹介。まだ見ぬ新しいモノとの出会いや、想像を膨らませる楽しみを演出している。

 

鳥羽さんの“買ってよかったモノ”

“ほぼタブレット”をポケットに入れて持ち運べるのは快適

サムスン電子

Galaxy Z Fold2 5G

実売価格25万9980円

二つ折りできるスマホ。メインディスプレイは開くと7.6インチの大画面で、最大3つのウィンドウを同時に立ち上げて、タブレット感覚で効率的に作業できる。カバー部にも6.2インチ画面を搭載。

 

ここがお気に入り

ディスプレイを折りたためるという先進のギミックに感激して購入しました。使ってみて、なんて便利なんだろうと改めて実感しています。広げたときの画面サイズは7.6インチでiPad miniと同じくらいなのですが、それをポケットに入れて持ち運べるというのはスゴいことですよね。

 

これを導入して生活は変わりました。最近、郊外に引っ越して電車での移動時間が増えたのですが、その間にブログ記事を書いたり、電子書籍で情報収集をしたり、マンガを読んでリラックスした……。時間を有効に使えています。

 

エレガントなブロンズカラーのボディもキレイで気に入っています。この色に合う純正ケースをeBAYで韓国から輸入しました。

 

動画の書き出しが劇的に早く、時間を有効活用できる!

日本HP

ENVY 15 クリエイターモデル

実売価格25万3000円~

第10世代インテルCore i9を採用。32GBのメモリと2TBのSSDを搭載し、動画の編集などPCへの負荷の高い作業をサクサク行える。シルバーのシンプルなボディもクリエイティブな雰囲気を醸成。

 

ここがお気に入り

動画の編集にさらに力を入れるようになって最近、ハイスペックなPCを探していたんです。CPU、ストレージ、ディスプレイなど、スペックの条件を設定して候補を絞っていたのですが、どうしてもかなり高価になり……。と、悩んでいたところ、セール+クーポン利用で21万円ほどだったこのPCを即買いしました!

 

何といっても、動画編集の効率が大幅に向上。それまで使っていた2018年モデルのMacBookでは、平均サイズの動画を書き出すのに8分ほどかかっていたのですが、わずか2~3分に短縮されました。ハイスペックなので、書き出しと同時に写真編集やサムネイル作成も可能。メイン端末として申しぶんのない働きぶりを見せています。

 

走りに惚れて選びましたが、その多機能さに驚いています

マツダ

CX-5 25T Exclusive Mode

379万5000円~

ターボエンジンSKYACTIV-G 2.5Tを搭載する「25T L Package」をベースとする特別仕様車。ナッパレザー製のシートや、運転席と助手席のベンチレーション機能など、インテリアの上質さを追求している。

 

ここがお気に入り

子どもが2021年1月に誕生予定で、生活がガラリと変わります。妻の産院への送迎、そして家族での移動のために購入しました。

 

マツダ車を選んだのは、以前同社のデミオを運転したときに、加速が気持ち良かったのが印象に残っていたから。デザインも気に入ってSUVのCX-5にしましたが、乗ってみて機能の豊富さに驚いています。CarPlayでiPhoneと連携できるのも便利だし、車間距離を自動調整する運転支援機能も快適。ボーズのスピーカー10基によるサラウンドシステムの迫力は圧巻です。

 

いまは生活を便利にするツールという位置づけですが、クルマの“沼”にハマって色々と凝りだすと散財しそうですね。適度な距離を保って乗りたいと思います(笑)。

 

いま気になっているモノは?

ソニー

wena 3 leather

実売価格3万3000円

現在メインのスマホとして使っているGalaxy Z Fold2 5Gは、NFCに非対応。そのためSuica機能を入れられないんです。そこで気になっているのが、腕時計のバックル部にスマートウオッチ機能を搭載したwena 3。好みの「ヘッド」(時計部)と組み合わせて使えるのが良いですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

2020年の「ベスト5Gスマホ」はどれだ? モバイルライターが選ぶトップ5ランキング

2020年3月に商用サービスが開始された5G。新たに発売されたスマホは、ほとんどが5G対応で、まさに “5G元年” といった様相でした。でも、まだ5Gにつながるエリアは限定的。せっかく5Gスマホを買ったのに、「5G」という表示が出ず、虚しい気持ちになった人もいることでしょう。また、そんな噂を聞いて、5Gスマホへの機種変更を躊躇している人もいるかもしれませんね。

 

5Gに関してはそんな2020年でしたが、日本で発売された5Gスマホの、ほぼ全機種に触れた筆者が “初めての5Gスマホ” としてレコメンドしたい5機種を選びましたので、紹介していきましょう。一応、順位をつけましたが、それぞれ個性が異なり、価格も異なる端末なので、同率1位と言ってもいいほどです。予算に合って、惹かれるモデルがあれば、ぜひお店に行って触れてみてくださいね。

 

第5位:Galaxy Z Flip 5G

スマホの新しいトレンドとして注目される「フォルダブル」、つまり折りたためるディスプレイを搭載するモデル。海外では、複数のメーカーがリリースしていますが、日本では今のところGalaxyの独壇場。今年は、本のように開ける「Galaxy Z Fold2 5G」に加えて、縦開きの「Galaxy Z Flip」「Galaxy Z Flip 5G」も発売されました。

↑au/サムスン電子製/価格:18万5835円(かえトクプログラム適用時:11万1435円)。開くと約H167×W74×D6.9mmで、折りたたむと約H87×W74×D15.4mmになる

 

Galaxy Z Flip 5Gは、2月に発売された4GモデルのGalaxy Z Flipを5Gに対応させたもの。5Gになってもサイズ感はそのまま。コンパクトに折りたたんで持ち歩けて、使うときに開いて約6.7インチの大画面を利用できます。折りたたみ時には小さいサブディスプレイで時刻や通知を確認できます。世代によっては、ガラケーの使い勝手が返ってきたようで、懐かしく感じるかもしれません。

↑時刻や電池残量などを確認できるサブディスプレイを搭載。閉じた状態で、このサブディスプレイでプレビューを確認して撮影することも可能

 

半開きにすると、端末を置いて撮影できたり、ハンズフリーで動画を見たり、ビデオ通話ができたり、フォルダブルならではの使い勝手も考え尽くされています。使っているだけで注目され、人に自慢できること請け合いですが、ネックは価格。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用しても10万円超え。でも、この端末は返したいくないですよね?

↑半開きにすることで卓上に置いて操作するなど、折りたたみ形状を生かした使い方が可能

 

第4位:iPhone 12 mini

秋に発売されたiPhone 12シリーズも全4機種が5Gに対応。最も注目されたのは、最も小さくて軽いiPhone 12 miniでしょう。

↑SIMフリー、NTTドコモ、au、ソフトバンク/アップル製/価格:8万2280円(SIMフリー版 64GBモデル)〜。サイズはH131.5×W64.2×D7.4mmで、重さはわずか133g

 

5.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、重さは133g。横幅は64.2mmしかないので、片手で楽に操作できます。されど、最新のA14 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは他の3機種と比べて遜色なし。ゲームやマルチタスク操作はもちろん、4Kビデオの編集もサクサクと行えます。

↑5.4インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。4Kビデオの再生・編集もスムーズに行える

 

上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載していますが、12/12 miniは超広角+広角のデュアルカメラ。されど、実際に撮り比べてみたところ、画質にはさほど差はない印象。望遠がなくても、デジタルズームでも2〜3倍くらいまでなら鮮明な画質で撮れます。

↑左がiPhone 12 Pro Maxで、右がiPhone 12 mini。超広角(1200万画素)+広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載。デジタルズームは最大5倍

 

ボディが小さい分、バッテリー容量が少なめで、電池持ちは今ひとつ。しかし、大きく重くなりがちな5Gスマホで、このサイズを実現したことは高く評価すべきでしょう。

 

第3位:TCL 10 5G

ここ数年、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしている中国の大手家電メーカー・TCL。2019年から自社ブランドのスマホの製造・販売を開始しましたが、早くも2年目にして5Gスマホをリリース。SIMフリーモデルで、3万9800円という激安価格をしました。

 

6.53インチの液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラを搭載することで、91%の画面占有率を実現。テレビの開発で培った「NXTVISION」という高画質化技術によって、写真や動画、ゲームをより鮮やかな画質に拡張したり、SDR動画をリマスターして、HDR並みのコントラストと色合いにアップコンバートすることが可能。

↑SIMフリー/TCLコミュニケーション製/価格:3万9800円。6.53インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で、自分好みの画質にカスタマイズすることも可能

 

6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載し、超広角撮影に加え2cmまで近づけるマクロ撮影も楽しめます。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、不自然には見えない範囲で、映える写真を撮ることが可能。さらに、4500mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、満足度が高い仕様です。

↑背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載

 

ボディが210gとやや重く、SIMを1枚しか挿せないことは残念ですが、この価格なら納得。コスパを重視する人は、TCLというメーカーを覚えておいて損はないでしょう。

↑SIMフリースマホは2枚のSIMを挿せる機種が多いが、TCL 10 5GはシングルSIM仕様。なお、microSD(最大1TB)は装着可能

 

第2位:Xperia 5 II

今年2機種の5Gスマホをリリースしたソニーモバイル。「Xperia 1 II」は約6.5インチの4Kディスプレイを搭載し、「Xperia 5 II」は約6.1インチのフルHD+ディスプレイを搭載。どちらも1220万画素のトリプルカメラを搭載しています。Xperia 1 IIの方がグレードが高く、価格も高いのですが、個人的には、Xperia 5 IIの使い勝手に強く惹かれました。

↑NTTドコモ、au、ソフトバンク/ソニーモバイルコミュニケーションズ製/価格:9万9900円(スマホおかえしプログラム適用時:6万6600円)*NTTドコモ版の場合。約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、ボディ幅は約68mmに抑えられているので、片手でも楽に操作できる

 

Xperiaは縦横比が21:9の「シネマワイドディスプレイ」を搭載し、大画面ながらボディ幅が細く、片手で操作しやすいことが利点。Xperia 1 II/5 IIにはデジカメライクに設定・撮影できる「Photography Pro」というアプリがプリインされていますが、とくにXperia 5 IIとの相性は◎。横向きにして構えて、側面のカメラボタンをシャッターにする操作感はデジカメそのもの。

↑デジタル一眼カメラと同じように詳細な設定ができる「Photography Pro」アプリは、横向きで使う仕様。側面のカメラボタンをシャッターにして、デジカメライクに撮影できる

 

さらに、Xperia 1 IIにはない5 IIのアドバンテージが、120Hzの高速リフレッシュレートに対応したこと。ゲームや動画再生に有利であることはもちろん、通常の画面スクロール時にもなめらかな表情が得られます。

↑リフレッシュレート(画面の更新速度)は120Hzに設定でき、ゲームプレイ時はタッチサンプリングレート(タッチ反応の頻度)は最大240Hzにできる

 

性能と使い勝手のバランスが良く、ボディの質感などデザイン面での完成度も高い。価格がもう少し安ければ、1位にしたかったモデルです。

 

第1位:Mi 10 Lite 5G

1位に選んだのは、auからリリースされたシャオミ製の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」。最大の魅力は価格です。9月に発売された当初から5Gスマホでは最安だったのですが、さらに値下げされて、12月28日現在、一括価格は3万2470円。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すれば、なんと実質2万5990円で購入できるんです。

↑au/シャオミ製/価格:3万2470円(かえトクプログラム適用時:2万5990円)。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約1600万画素

 

ちょっと心配になるような安さですが、性能や使い勝手はお値段以上。プロセッサーはSnapdragon 765G(最大2.4GHz)で、メモリ(RAM)は6GB。ミドルクラスの最上位と言える仕様で、日常的な用途での操作感はハイエンドモデルと比べて遜色なし。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面内に指紋センサーを内蔵。4800万画素をメインとするクアッドカメラは4Kビデオの撮影にも対応。4160mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心。

↑指紋センサーはディスプレイ内に搭載。画面オフの状態からでも素早くロックを解除できる

 

↑背面パネルは光沢が強めで、ハイエンドモデルに見える仕上がり。4眼カメラはメイン(広角)+超広角+マクロ+深度センサーという構成

 

強いて弱点を挙げるとしたら防水とおサイフケータイに対応していないこと。それらがなくても平気なら、買って損なしのモデルでしょう。

 

気になるモデルはありましたか? ビビッと響くモデルがなかった人は、2021年に発売されるモデルに期待しましょう。筆者は、さらに高性能で、価格的にも魅力がある5Gスマホが増えるのではないかと予測しています。

 

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暮らしの中心になったSNS、2021年にどう変わっていくのか? ITジャーナリストが大胆予測!

2020年もそろそろ終わり。皆さんにとって、今年はどんな一年でしたか? ほとんどの人は新型コロナウイルスの影響で生活スタイルが一変した年ではないでしょうか。在宅ワークに切り替わって出勤が減ったり、旅行やレジャーを控えて家で過ごしたりすることが多くなりました。

 

そこで、WebサービスやSNSを使って交流を始める人が増えました。オンラインミーティングやオンライン飲み会、オンライン授業など、急にデジタル化が進みましたね。そんな今年のSNSを振り返りつつ、来年を大胆にも予測してみます。

 

【2020年の動き1】バトンやリレー、「#おうち時間」で交流

2020年4月に出された緊急事態宣言から一か月、SNSで流行ったことといえば「リレー」や「バトン」。「#○○リレー」や「#○○チャレンジ」などのハッシュタグを付けて、それぞれのルールに則った投稿をします。投稿するときに次の人を指名するサプライズ感も人気の理由でした。

 

Facebookでは、おにぎりを作る「#おにぎりリレー」、音楽アルバムを紹介する「#アルバムチャレンジ」、好きな本を7日間紹介する「#7日間ブックカバーチャレンジ」などがありましたね。腕立て伏せをする動画を載せる「#腕立て伏せチャレンジ」も盛んに投稿されました。

 

一方、Instagramでは若者を中心に「#にんじんリレー」が流行りました。ストーリーズ機能を使って、順番ににんじんを描いていくリレーです。わざと下手に、もしくはふざけて違う絵を描くなどして、回していきます。大人に流行ったリレーと異なり、遊び要素が強いリレーですね。

↑「#にんじんリレー」の投稿例

 

また、「#おうち時間」というハッシュタグで、手料理やテイクアウトのスイーツなどを投稿する人も多い年でした。若い世代は「#おうちピクニック」と題して、部屋の中にレジャーシートを広げ、カップケーキやドリンクなどを並べた様子を投稿することが流行りました。シートやお菓子はもちろんおしゃれに。「推し(好きなアイドルやキャラクターなど)」の写真を一緒に並べる人もたくさんいます。

 

バトンやリレーは、あまりにも目にする機会が増えてしまったこと、指名というシステムにプレッシャーを感じる人もいることなどから、少しずつ流行は終わりました。でも、また新型コロナが猛威を振るい始めた今、引き続き「#おうち時間」を楽しむことは大切ですね。テレワーク用に大きなディスプレイを買ったり、人気の調理家電で作った料理を載せたりと、友達にも役立つ投稿が喜ばれそうです。

 

【2020年の動き2】一般ユーザーも著名人もライブ配信

コロナ禍で急速に使われるようになった機能が、Instagramの「ライブ」配信機能でしょう。Instagramのストーリーズにある「ライブ」は、スマホだけでライブ配信ができることから、自分のフォロワーに向けて気軽にライブ配信を行っていました。もちろん、今でもよく使われています。

 

Instagramのライブ配信が注目を集めたのは、2020年5月に行われた俳優の石田ゆり子さんの配信がきっかけのひとつでした。他のユーザーと2人で配信できるコラボ機能を使って、芸能人の友人を突発的に招いてライブ配信を行ったのです。ゲストにはミュージシャンの星野源さん、俳優の斎藤工さん、妹の俳優石田ひかりさんなどが登場し、何が起きるかわからないライブ感に多数のユーザーが集まりました。また、星野源さんがInstagramに「うちで踊ろう」の動画をアップしたことも話題になりました。こちらはライブ配信ではなかったのですが、多数のコラボが生まれましたね。

 

SNSはスマホの性能やネット回線の速度が上がっていくにつれ、テキストから画像中心に、そして動画、ライブ配信へとコンテンツが変わってきています。ライブ配信はこれまで専用の機材などが必要でしたが、今ではスマホさえあればアプリですぐに配信できるようになりました。

 

何が起きるかわからない臨場感、そして配信者との距離の近さ、コンテンツを作り込まなくても配信できる気軽さなど、ライブ配信には魅力がいっぱい。好きな芸能人やアーティストがいるなら、Instagramのアカウントをフォローしておくことをおすすめします。突然ライブ配信を始めるかもしれませんよ。

↑Instagramのコラボ配信機能

 

ライブ配信はコミュニケーションやエンターテインメントの披露の場に使われていますが、今後はライブコマースに注目です。ライブコマースとは、インフルエンサーや人気のライバー(ライブ配信者)がライブ配信で商品を売ることです。イメージとしては、テレビショッピングが近いでしょう。

 

Instagramは、ライブ配信中の商品をInstagram内で購入できる「ライブショッピング機能」をアメリカでテスト中です。TikTokでも、アメリカでウォルマートがライブコマースを実施したばかり。中国ではライブコマース市場が急速な成長を遂げており、その市場規模は2020年末までにの9,000億元(約14兆円)に達するとの予測もあります。国内でも、ショッピングサイト運営会社などがライブ配信事業を始めています。自分の好きなインフルエンサーやライバーがおすすめしてくれる商品なら、つい買ってしまいそうです。コロナ禍でオンラインショッピングの需要が高まっている今、ライブコマースの成長にも注目です。

 

【2020年の動き3】InstagramがTikTokのような、TwitterがInstagramのような機能をリリース

今年は、他のSNSにある機能とそっくりな機能がリリースされる年でもありました。Instagramの「リール」は、TikTok対抗と言われる短尺動画の投稿機能です。最大15秒で音楽をBGMに付けられ、映像エフェクトも簡単に施せます。Instagramとしては、投稿を行う「フィード」、24時間で消える「ストーリーズ」、長尺動画「IGTV」に加えて短尺動画「リール」を実装したことで、様々なユーザーのニーズに応えられるプラットフォームへと成長しました。

↑Instagramの「リール」機能

 

そのInstagramのストーリーズに似ている機能をリリースしたSNSが、Twitterです。Twitterの「フリート」は24時間で消える投稿機能です。テキスト、画像、動画を投稿でき、絵文字やメッセージで反応するとDM(ダイレクトメッセージ)で送られるところ、誰が閲覧したか記録が残る点などが、ストーリーズと酷似しています。

 

リールもフリートもまだリリースされたばかりということもあり、エフェクトの種類や機能が少なく、まだ本家に追いつくには時間が掛かりそうです。しかし、同じような機能でも、それぞれのプラットフォームの個性が出てくると使われ方が変わります。両機能とも2021年以降が楽しみです。

↑Twitterの「フリート」機能

 

今年はTikTokの人気が急上昇し、TikTokから楽曲や小説がヒットするなど、コミュニケーション以外でもSNSの力を見せつけられる一年でした。一方で、災害も含めて未曾有の危機に陥ったとき、SNSにはデマやフェイクニュースが生まれやすいという傾向があり、人々のストレスが特定の人物への誹謗中傷に向かうこともありました。各プラットフォームは警告を出したり、きめ細やかに設定できる機能をリリースするなどして健全な環境作りへの施策を行っています。

 

コロナ禍でますますオンラインの比重が高まり、SNSも実際の生活と強く結びついていきます。2021年のSNSは、同じ時間を共有したり、ネットでのクチコミを重要視するなど、オンラインでも人の温度を感じる交流が増えそうです。

折りたためるPC「ThinkPad X1 Fold」、その変幻自在の実用性を試す

スマホで新しいトレンドになりつつある折りたたみディスプレイ。ついにモバイルPCの世界にもやってきました。レノボが11月に発売した「ThinkPad X1 Fold」は、Windows 10 PCでフォルダブルディスプレイを採用した世界初の製品です。

↑ThinkPad X1 Foldの価格は税込39万9300円。ただし、Lenovoの直販サイトで購入する場合はEクーポンの適用により32万7426円で購入できる(12月28日時点)

 

持ち運びは大判の本のようにコンパクト。専用キーボードを重ねればモバイルノートPCに早変わり。画面を広げて立てかければ、モニター一体型のパソコンとして使えます。さらにペン対応でタブレットとして手書きもできるという、変幻自在なスタイルが魅力です。

 

緻密に作り込まれたデザイン

ThinkPadは1985年に日本で誕生したモバイルPCブランド。レノボ傘下になった買収された後も、その主力製品は神奈川県のレノボ・大和研究所で開発されています。ThinkPad X1 Foldも大和研究所の開発で、その設計にあたっては「三軸織物」や「箱根寄木細工」といった日本の伝統工芸からのアイデアも取り入れられています。

 

まずは電源を付けずに眺めると、大きな黒い画面そのもの。13.3型でアスペクト比4:3という正方形に近い形状で、小さめのテレビか昔のパソコンのモニターのようにも見えます。

↑13.3型の折りたたみできる有機ELディスプレイを搭載

 

一方、背面は本革製のカバーで覆われています。折りたたむとまるで、高級な装丁の百科事典かのような雰囲気。このカバーは本体を保護すると同時に、キックスタンドの役割も果たします。カバーの一部を外向きにめくって、本体を垂直に近い角度で立てられます。その裏地はThinkPadのテーマカラーでもある、鮮やかな赤色。この配色には江戸っ子の羽織のような「粋」を感じます。

↑外装はレザーケースで被われている

 

↑なじみやすい大振りなモニターのような見た目

 

実は折りたたみディスプレイは、画面そのものよりもヒンジの設計が重要とされています。ThinkPad X1 Foldでは「マルチリンク・トルク・ヒンジ・メカニズム」と呼ぶ、軽量な金属フレームとカーボンファイバーを組み合わせたレノボ独自の独自構造を採用。

 

開くときは少し力で滑らかに開き、狙った角度できっちり止められます。開ききらずに雑誌を開くかのように見開きで止めたり、ノートパソコンのような角度で止めたりと自在です。

↑画面は内側に二つ折りできる

 

【外観をギャラリーでチェックする】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

付属の専用キーボード「Bluetooth Mini Foldキーボード」は、板状のキーボードで、X1 Foldの下半分の画面に重ねて使えます。キーボードを挟んだまま閉じることができ、持ち歩くときも邪魔になりません。

↑キーボードを載せるとノートパソコンスタイルに

 

さらにディスプレイはWindows Inkによるペン入力にも対応。専用のペンも付属します。キーボードに留め具があり、システム手帳のようにペンも一体で持ち歩けます。

↑背面の筐体が露出している部分は、開くとレザーケースが伸びて被われる

 

↑ペン入力は写真編集にも使える

 

↑ペンは筆圧検知も対応。折り目部分はわずかにへこんでいるため、本格的なイラストを制作する人は気になるかも知れない

 

 

実践的に使える二刀流スタイル

このThinkPad X1 Foldの肝は、専用キーボード「Bluetooth Mini Foldキーボード」との組み合わせにあります。このキーボードを画面にかぶせると、磁石の力でピタッとくっつきます。画面は表示範囲が自動で縮小し、上半分だけの表示になります。

 

つまり、開いて立てれば13.3型の一体型パソコンとして使えて、折りたたんだ状態でも横長(アスペクト比2:3)の小型ノートパソコンに。この画面の切り替わりはスムーズで実用的です。たとえばカフェでちょっとこみいった作業をしているときに、キーボードを外せばすぐ大画面で使えます。

↑特急列車の小さいテーブルでも展開できた

 

折りたたんだ状態では、膝の上にパソコンを置いて文字を打つ動作が自然とできるサイズ感。カフェのテーブルでは、本体を立てて使うことで、モバイルPCにしては大きく密度の高い画面をフル活用できました。

 

薄型のキーボードとはいっても、定評のあるThinkPadシリーズだけに、ある程度の打鍵感があり文章入力もしっかりとこなせます。ただし、キー配列に余裕がなく、日本語でよく使うカギ括弧や中黒(・)といった記号はFnキーを押す必要があるか、割当がありません。

↑キーボードは横幅狭め。記号キーが削減されている

 

タッチパッドは薄型キーボードですが当たり前のようにマルチタッチも使えます。2本指で画面のスクロールといったスマホでもお馴染みの操作も苦も無く使えます。ただし上下の幅が狭いため、ポインターを画面の端から端までに動かすときは指を何回も上下させることになります。タッチパネルの性能は高いので、マウスカーソルの動作を速めに設定すると良いでしょう。狙った場所に機敏に動かせるようになります。

 

キーボードを外したデスクトップスタイルで使う時は、より本格的なキーボードやマウスと組み合わせれば、さらに効率が上がりそうです。たとえばThinkPad製品なら「ThinkPad トラックポイント・キーボードII」を組み合わせれば、より効率的なタイピングとカーソル操作ができるでしょう。

 

モバイルワークに十分なパフォーマンス

CPUには第10世代(Lakefield)Core i5-L16G7を搭載。モバイルノート製品向けの低電圧版CPUで、処理能力は全体的に低め。ハイスペックなゲーム用途には適しませんが、オフィス作業全般はストレスなくこなせるパフォーマンスを備えています。メモリは8GB LPDDR4X、ストレージは512GB SSDを備えています。外部端子はUSB Type-Cを2基搭載。側面の長辺と短辺に1基ずつ配置されており、どのスタイルでもケーブルを挿しやすいようになっています。充電もType-Cケーブルです。

 

試しに、筆者の日常の作業の中でも負荷が高めな作業をこのパソコンだけでこなしてみました。クラウドストレージのOneDriveで大量にファイルを同期しつつ、Chromeで複数のWebサイトを開きながら、Lightroomで画像編集するといった、通信機能の負荷が高めな作業も含まれていますが、処理が遅いと感じることもなく、サクサクこなしてくれました。

↑フォームチェンジでさまざまなワークスタイルに対応できるのが強み

 

使っていて気になったのは、バッテリーのもちがやや心許ないこと。筆者の利用環境では4時間ほどで電池切れとなりました。1日持ち歩くならモバイルバッテリーも併用した方が良さそうですが、ディスプレイを広げて使う時間も長かった割には健闘したと言えるかもしれません。

 

ThinkPad X1 Foldはあるときはノートパソコンとして、あるときは一体型パソコンとして、あるときはペン対応のタブレットとして、しなやかにスタイルを選びながら効率よく作業をこなせるPCです。折りたたみを開いたり閉じたりする構造や、薄型キーボードの持ち運び、ペン対応に至るまで、使い勝手への細かな配慮が見て取れます。

 

画面の枠が細くなれば、バッテリー持ちが良くなれば、そして価格がもう少しお手頃なら……と要望はいくつかありますが、ThinkPad X1 Foldの実用性については疑いの余地はありません。世界初の折りたたみディスプレイという新しい技術を使いながらも、まるで馴染みのシステム手帳のように機能的なビジネスツールとして仕上げられています。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

アイリスオーヤマの意外に知られていない「ちょうどいいポータブルモニター」でオン・オフがはかどる10の場面

昨今は、かつてないほどにテレワークや関連ICTツールへの理解が深まりました。職種によっては、ノートPCが1台あれば、場所を問わずに満足な作業が行える時代を迎えています。しかし、ノートPCのディスプレイサイズや、求められる作業内容によっては、作業スペースも窮屈に感じながら我慢している人も、まだまだいるのではないでしょうか。

 

コンパクトに携行しやすく、どこでもノートPCの作業画面を拡張できる「ポータブルモニター」は、そんな人におすすめな周辺機器のひとつ。ビジネスシーンのみならず、プライベートでも役立つ応用が効く存在だからこそ、これまで手を出してこなかった人にも、ぜひ検討してほしいアイテムです。

 

ここでは、手頃かつ高性能なポータブルモニターとしてアイリスオーヤマが提供する「ILD-A1616MS-B」「ILD-A16262KS-B」の2機種を紹介します。アイリスオーヤマといえば、良コスパの家電や日用品を出していることでお馴染みですが、ディスプレイ関連の商品も充実。特に、このポータブルモニターは11月に発売されたばかりの新商品。まだ知る人ぞ知る、これまた良コスパアイテムになっています。

 

この2機種は、共に15.6インチ、アスペクト比16:9のノングレアディスプレイを搭載。1920×1080ドットのフルHD解像度で、高精細な画像を表示できます。どちらも専用カバーが付属しており、携行時は保護カバーとして、使用時にはスタンドとして利用可能です。

↑アイリスオーヤマ「ILD-A1616MS-B」

 

 

インターフェースとしては、右側面にminiHDMI 1基とUSB Type-C 2基の入力用ポートを配置。ケーブル類は、USB Type-AーType-Cケーブル、USB Type-CーType-Cケーブル、HDMIーminiHDMIケーブルの3本が同梱されます。

 

価格は「ILD-A16262KS-B」が2万7280円(税込、以下同)、「ILD-A1616MS-B」が3万2780円で、5000円ほど異なります。両者の主な違いは表示色数で、前者は26.2万色、後者は1677万色。主な想定利用用途がテキストベースの書類作成などの場合には、前者を選んだ方が安くなります。一方で、写真やデザインの色味を確認するクリエイティブな業務や、ゲームや動画コンテンツを楽しむような用途まで想定するならば、後者の方が適しています。

 

さて、ポータブルモニターを導入することで日常にどんな変化が起こりうるのでしょうか。以下、10のメリットをまとめましたので、チェックしていきましょう。

 

1.ノートPCを2画面化して業務効率をUP

アイリスオーヤマのポータブルモニターでは、初期設定などは特に必要ありません。HDMIやUSB Type-Cケーブルを用いて出力元のデバイスと接続し、ポータブルモニター側で入力先を選択すれば使用準備が整います。特にUSB Type-Cケーブルの場合には、ディスプレイ側への給電も同時に行えて便利。

↑2画面化すれば、事務作業の効率を改善できます

 

ノートPCの場合、PC側の設定によって、画面の「拡張」か「ミラーリング」での出力が可能です。例えば、拡張を選択した場合には、ノートPCの画面端とポータブルモニターの画面端が繋がった状態になり、ドラッグアンドドロップでファイルやウィンドウの移動が可能になります。具体的には、メールチェックやブラウジングなどを行うための、より広い表示スペースを確保可能。頻繁にアプリウィンドウを切り替えることがなくなり、作業効率のアップに繋がるでしょう。

 

筆者の場合、メーラーを起動しながら、タスクを管理しているスプレッドシートやカレンダーを同時に起動して、スケジューリングをやるのに外付けディスプレイは必須。外付けモニターが設置できないリビングなどで、息抜きしながら作業をするにはポータブルモニターが便利に感じました。

 

2.快適なオンラインミーティングの実現

Web会議ツールを用いたオンラインミーティングでは、ビデオ通話をしながら議事録の作成やメモ取りも同時に行わなくてはなりません。プレゼンターやスライドが表示されたビデオ通話のウィンドウと、メモや資料を手元に広げるためのウィンドウを同時に表示するには、11〜14インチ程度のノートPCだけでは厳しいもの。

 

こんな場合にも、ポータブルモニターへの画面拡張を行えば、それぞれのウィンドウをゆったりと表示可能に。見やすく、精神的にもゆとりをもった状態でテレワークに臨めるでしょう。

↑オンライン会議では外付けモニターがあると便利

 

筆者は、オンライン取材をしながら、相手の話すコメントをメモしたり、知らなかった情報を素早く検索したりすることも多くあります。ウェブ会議中の映像を動画としてスクリーンショットで残すことも多いので、画面を維持したままサブウインドウをポータブルモニターの方で表示できるのは助かりました。

 

3.相手に画面を見せながら説明できる

一方「ミラーリング」を選択している場合には、ノートPCに表示している映像と同じ画面が、ポータブルモニターにも表示されます。例えば、取引先との打ち合わせの際、対面に座った相手に対して、資料を見せやすくなります。携行しやすいポータブルモニターならではの運用方法といえます。

↑ポータブルモニターにノートPCの画面をミラーリングすれば、対面の相手に資料を見せやすい

 

少人数での打ち合わせで、わざわざプロジェクターを起動するまでもないような場面、資料を印刷するまでもないような場面に備えて、こうした使い方ができるように備えておくと便利です。何度もノートPCの画面を相手側に向けて、自分が画面をぐるっと覗き込みながら説明したり、横並びで座り直したりする必要もないので、スマートな印象も与えられるはず。

 

なお、同梱されるケーブル類は長さが十分にありました。距離を保ちたい場合でも、ある程度の距離感を保って資料を見せやすいと思います。

 

4.モニターを置けないフリーアドレスでも活躍

コンパクトなポータブルモニターは、その名の通り、簡単に移動できるのがメリット。そのため、座席が固定されていないフリーアドレス制を採用しているオフィスでも、外付けモニター代わりに活躍してくれます。

↑フリーアドレス制のオフィスでも2画面化が行いやすい

 

ポータブルモニターならば、ノートPCがType-Cの映像出力に対応していれば、ノートPCとの接続はType-Cケーブル1本のみで済むので、簡単に持ち運びができ、1日単位や、半日、あるいは数時間おきに場所を移動するような環境でも快適に運用できるわけです。

 

筆者の体感では、ノートPCとポータブルモニターを重ねて持ち運んでも、そこまでストレスにはならない重さでした。急な打ち合わせなどで会議室に移動するようなシーンでも、サッと移動でき、時間を取らないことも好印象です。

 

5.薄いのでカバンに入れての携行も簡単!

通勤や外回りでも、カバンに収納して持ち運びやすいこともポイント。本体のサイズは幅35.6cm×高さ22.7cmで、15インチのノートPCと同程度ですが、奥行きは0.9cmで非常にスリム。重さも550gしかありません。付属のスタンドは、閉じるとぐるっとディスプレイを保護できるカバーにもなっているので、ケースなどに入れなくても安心して携行できます。

↑ビジネスバッグにもサッと収納できるサイズ。軽いのでPCと一緒に持ち歩いても苦になりません

 

また、先述の通り、Type-Cケーブルなどを用いてPCから給電できる場合には、ポータブルモニター用の電源アダプターも不要となり、より荷物を減らせます。

 

ただし、筆者は13インチほどのノートPCのみを入れられるようなスリムなバックパックなどを使うこともあります。こうした場合には、モニターが収まらないこともありそうでした。カバンのサイズのチェックは忘れずにしておきましょう。

 

以上、ビジネスシーンでポータブルモニターを導入するメリットを紹介してきましたが、実はプライベートでも便利に活用することができます。以降は、仕事以外の場面でのメリットを紹介していきましょう。

 

6.家族に気兼ねなくゲーム機をつないで遊べる

ポータブルモニターに映像を出力できるのは、なにもノートPCだけではありません。例えば、家庭用ゲーム機と接続して、映像を出力することも可能です。

↑家庭用ゲーム機からの映像出力も可能

 

家族がテレビを独占してしまい、なかなかテレビゲームができないような状況でも、ポータブルモニターを活用すればゲームを大画面でプレイできます。テレビが1台しかない家で便利なのは言うまでもなく、複数のテレビがある家庭でも、別の部屋に行かず、同じ空間にいながら遊べれば団欒の時間を大切にできるでしょう。

 

ゲーム機本体にディスプレイが備わっている場合もありますが、タイトルによっては画面が小さいとやりづらいもの。しかし、15.6インチのモニターがあれば大抵のゲームは快適に遊べます。

 

7.スマホを繋げば大画面で動画視聴を楽しめる

映像出力モードをサポートするUSB Type-Cポートを備えたスマホやタブレットと接続した場合も、ミラーリング出力が可能です。ストリーミング動画や、ゲームアプリなどを大画面で楽しめるでしょう。スマホを手に持ちっぱなしで視聴すると腕が疲れますが、モニターを活躍すれば解決。もし、少し離れたところに置いても大画面だからよく見えます。

↑ネット動画は大きな画面で見れば迫力も倍増します

 

映画やドラマ、アニメなどを楽しむのはもちろん、在宅勤務の運動不足を解消するためにトレーニングやヨガなどのレッスン動画を視聴する場合にも、これくらいのサイズがあると快適ですよ。

 

ちなみに、上位モデル「ILD-A1616MS-B」の画質は色味の情報が多くて、諧調豊かに感じました。

 

8.モバイルバッテリーを使えば屋外でも使用可能

旅行先や出張先でデュアルモニター環境を再現したい、または大画面でゲームを遊びたいといった場合などにも、電源さえ確保できれば、ポータブルモニターを活用できます。

 

例えば、電源を確保できる車内なら、後部座席で動画を視聴するのに使えるでしょう。テレワークのスペースとして車を使っている人も、設置スペースさえ工夫すれば画面拡張に使えるかもしれません。

 

また、別途ポータブルバッテリーを用意すれば、アウトドアシーンでも活用可能に。キャンプをしながら大画面で動画を再生したり、ワーケーションのような場面での運用も期待できます。

 

9.子どもが画面に触れても誤操作なしで安心

ポータブルモニターは、あくまで映像を表示するディスプレイですので、タッチ操作には非対応です。そのため、小さな子どもやペットがいる家庭でも、タッチ操作によって誤操作してしまう心配はありません。

 

例えば、小さい子どもにタブレット端末などを渡して子ども向けのネット動画などを見させる場合、子どもがタブレットの画面を触ってしまうと、再生が止まってしまったり、別のアプリが誤って起動してしまうようなことがあります。しかし、こちらのポータブルモニターにスマホやPCから映像を出力させておけば、子どもが画面を触ってしまっても誤操作してしまうことがなく、安心して使用できます。

↑子どものうっかりタッチにも反応しないから安心

 

10.スピーカー内蔵だから音声も楽しめる!

PC用の外付けモニターには、スピーカーが備わっていないものも多く存在しますが、「ILD-A1616MS-B」と「ILD-A16262KS-B」に関しては、1Wのスピーカーを2基搭載し、ポータブルディスプレイからのステレオ再生が可能です。例えば、先述したように、ゲーム機やスマホを接続して利用する場合にも、別途スピーカーを用意せずとも、モニターから音を出して楽しめます。

↑スピーカーを内蔵しているので、動画の音声も手軽に聴くことができます

 

実際に使ってみた印象として、スピーカーの音量自体は部屋全体に広がるほどではありませんが、モニターの目の前で視聴するぶんには満足できる音量だと感じました。例えばキッチンで料理動画を見ながら、初めて作るレシピにチャレンジするなど、スピーカーがあるだけで使用用途がグッと広がります。モニターのボタン操作で簡単に音量の微調整もできたので、オフィスや自宅のリビングなど、ほかの人がいる空間でも扱いやすいと思います。

 

ちなみに、左側面には、3.5mmのヘッドホン端子を備えています。必要に応じて有線イヤホンなども利用可能です。

 

ノートPCや家庭用ゲーム機、スマホなどのちょっとした不便を解消してくれるポータブルモニター。在宅時間が長くなり、デジタル機器の重要性が増したいまだからこそ、ディスプレイの“ちょい足し”でより快適な体験を実現してみてはいかがでしょうか?

 

 

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ソフトバンク、新ブランドで月額2980円・20GBでLINE使い放題を実現! 新大容量プランやワイモバイル新プランも解説

ソフトバンクは12月22日、新しい料金プランに関する発表会を開催。「すべての人に選択肢を」というテーマのもと、小容量から中容量、大容量までの3つの料金ブランドが発表されました。

 

目玉となるのは、LINEモバイルとの協力により提供する“20GBで月額2980円”の新プラン。先日ドコモが「ahamo」を発表して話題になりましたが、今回の新プランはそれに対抗するかたちとなりました。そのほかのプランとあわせて詳細を見ていきましょう。

 

20GB・月額2980円のオンライン専用ブランド

目玉となる新プランは、「SoftBank on LINE」。ソフトバンクはMVNOであるLINEモバイルを100%子会社化する予定となっており、ソフトバンク内のブランドの1つとして提供されます。

 

プランの内容としては、月額2980円で20GBの容量を使えます。これはドコモの「ahamo」と同じですが、加えて「LINE」アプリのデータ使用量がカウントされないのも特徴。そのほか、5分以内の国内通話が無料、eSIMに対応します。

↑家族割や期間限定の割引などはなく、料金はずっと変わらない

 

また、プランの申し込みはオンラインのみとなっており、専用サイトもしくはLINEアプリから行います。2021年3月より提供される予定。現在、先行予約の受付は行っていません。

↑「SoftBank on LINE」は2021年から提供開始

 

従来の大容量プランも値下げ&無制限に

ソフトバンクが提供してきた大容量の「メリハリプラン」も大きく刷新。「メリハリ無制限」と名前を新たにし、容量無制限で月額6580円から利用できます(4G・5G共通)。データ使用量の少なかった月は自動で1500円割引される仕組みは従来と同じです(従来プランは2GB以下)。

↑月額6580円でギガ使い放題の「メリハリ無制限」

 

↑従来の「メリハリプラン」との比較。容量無制限になったうえ、4Gは900円、5Gは1900円値下がりした

 

さらに、「おうち割 光セット」適用で1000円の割引、「新みんな家族割」適用で600円(2人)/1100円(3人)の割引を利用できます。

↑光回線とのセット割や家族割の適用でさらに安くなる

 

ワイモバイルもシンプルな料金プランに

「SoftBank on LINE」よりも少ない小~中容量を担うのが、ワイモバイル。2021年2月から、3GB~20GBの容量ごとに分かれた3つのプランを提供します。

 

「シンプルS」は月額1980円で3GB。「シンプルM」は月額2980円で10GB。「シンプルL」は月額3780円で20GBという構成。加入後の期間限定の割引はなく、料金はずっと変わりません。「おうち割 光セット」適用で500円、「家族割」の適用で500円が割引されます。

↑3つのシンプルなプランを用意

 

↑割引適用でさらにお得

 

自社のブランドとして3つの料金プランを用意したソフトバンク。なお、ブランド間での移行にかかる手数料は0円とのこと。ユーザーの選択肢が増えましたが、魅力的なサービスとなるでしょうか。来年の提供開始からの動きに注目です。

↑3つの料金ブランドのまとめ

 

↑3ブランド間においては、事務手数料やMNP手数料はかからない

【2020年年内福袋】サンコーらしさがぎっしり詰まったお得感満点の福袋が数量限定で販売中!

今年度の福袋は例年と大きくトレンドが変わっています。店頭販売を最小限にしインターネットでの予約や販売に力を入れたり、期間を延長して店頭の密を避けたりと、各社様々な取り組みを実施中。

特に、福袋の販売日を前倒しして年内スタートになっている「年内購入福袋」のトレンドが顕著。もはやクリスマスセールと同時進行になっている様相です。こうした流れを受けてGetNavi webでは、年内から予約や購入が可能な福袋情報をピックアップ。かつ、この手の情報は開始日のだいぶ前にリリースされるので、当日には見逃しやすい傾向があり、販売直前や販売期間終了前を狙って記事を公開していきます。

※記事内でご紹介している商品が完売している可能性がございます

 

いかにもサンコーらしい!と言いたくなる内容の福袋ラインナップ

サンコーは「2021年サンコー新春福袋」の予約販売をサンコー直営オンラインショップで受付中です。8000円~3万円までの6種類で、数量限定。売り切れ次第終了のためお早めに。

 

◾「2021年サンコー新春福袋」一覧

・5000円福袋「ガジェット福袋・弐号機」

内容:1万5000円相当の5点

・1万円福袋「ガジェット福袋・壱号機」
内容:約3万円相当の6点

・1万円福袋「季節と戦う福袋」
内容:約3万5000円相当の7点。ネッククーラー NEOなど、夏や冬に活躍する季節ものが中心

・1万3500円福袋「THEサンコーな福袋」

内容:約3万円相当の8点。「サンコーが好きな人も、そうでない人も喜ぶ」アイテムを詰め込みました

・1万5000円福袋「食を楽しむ福袋」

内容:3万円相当の6点。弁当箱炊飯器が必ず入っています

・3万円福袋「遊び心を忘れない福袋」
内容:約6万円相当の7点。「おうち時間を楽しむ」をコンセプトにした大人のための福袋

冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

【2020年クリスマスセール】Amazonでワイヤレス充電器やモバイルバッテリーが最大30%オフ中!

2020年もいよいよクリスマスシーズンに突入しようとしています。クリスマスといえばやはり大切な人へ贈るプレゼントですが、そこで見逃せないのがクリスマスセール。GetNavi webでは、大切な人に対してはもちろん、1年を頑張った自分に対しても贈りたい、そんなギフトの情報をお届けしていきます。

 

Amazonで、ワイヤレス充電器やモバイルバッテリーが最大30%オフ!

ワイヤレス充電器やモバイルバッテリーを製造・販売するSpigenは、クリスマス特別セールを開催中です。2020年12月17日(木) 18:00〜2020年12月22日(火) 23:59までの期間中は、Amazonで同社の製品が最大30%OFFとなっています。

セールの対象となるのはiPhone、Android端末用のアクセサリー(ワイヤレス充電器・モバイルバッテリー・ケーブル)など全5商品です。

モバイルバッテリー

10000mAhの大容量で、USB-C、USB-Aのそれぞれ18w出力に対応

カーチャージャー

USB-C、USB-A 2ポート合計45wに対応

 

ワイヤレス充電器

QC 3.0で、iPhoneの7.5W充電、Samsung Galaxyの10W充電に対応

ライトニングケーブル

強化されたUltraFlexテクノロジーを採用し、耐久性抜群


マルチケーブル

正規商品の証となる「公式MFI認証」を取得。Lightning、TYPE-C、microUSBに対応し、充電だけでなく、データ転送も可能です。

“デジタル時差ボケ”って何? 眼科医が教える対策と体内時計の整え方

暇つぶしにテレビを見たり、スマートフォン(以下スマホ)でゲームをしたり……。家で過ごす時間が増え、スマホやパソコン、テレビを眺める時間が以前よりも長くなっている人も多いはず。暮らしの中でなくてはならない存在となったデジタルデバイスですが、使い方によっては生活習慣に乱れが出て、体調にも影響を及ぼすことがあるのを知っていますか?

 

今回は、デジタルデバイスの長時間使用によって引き起こされる「デジタル時差ボケ」について、その影響や対策・予防法などを、眼科医の林田康隆先生に教えていただきました。

 

「デジタル時差ボケ」って何?

そもそも、デジタル時差ボケとはどのような症状を言うのでしょうか?

 

「デジタル時差ボケとは、スマホ画面を四六時中見つめることで、体内時計に狂いが出て、睡眠障害を引きおこしてしまう状態のこと。現代人の約6割が陥る症状なのです(※Zoff Eye Performance Studio調べ)。

 

人間の体は夜、暗くなると『睡眠ホルモン』と呼ばれる『メラトニン』の分泌が優位になり、眠気がおこります。昼間は、太陽光にも含まれるブルーライトによって、メラトニンの分泌抑制がかかっているのです。しかし現代人は、夜になっても明るい電気の元で暮らし、スマホやパソコンの発する光(光源)を1日中見つめているような生活になってしまっています。そうすると、本来人間がもつ『夜になると眠くなる』というリズム、いわゆる“体内時計”が狂ってしまいます。こういった体内時計の乱れが、寝つきの悪さや昼間の眠気、集中力や活力の低下を起こしてしまうのです。そういった状態のことを、『デジタル時差ボケ」と呼んでいます』(Y’sサイエンスクリニック広尾理事長・林田康隆先生、以下同)

 

夜に光を見ること自体は問題ないそう。でも、毎日繰り返すと、最初は軽微な睡眠障害であったとしても、いずれ体内時計を大きく狂わせることに繋がり、疲労蓄積による病気の原因になってしまうかもしれないのです。そうならないためにも、夜には睡眠ホルモン分泌を優位にするために、目から取り込む光の量をなるべく増やさないことが、最低限必要な対策と言えます。

 

 

ブルーライトは特別な光だと思われがちですが、実は、日光はもとより照明器具やデジタルデバイスからも発生しています。デジタルデバイスのブルーライトは非常に弱いもので、それ単体ではまったく問題はないと、林田先生は言います。ところが、現代人、特に若い世代の人は依存症と言っても過言ではないほど、デジタルデバイスは体の一部になっていますよね。

 

「いくら安全な光であっても、四六時中光源を見つめ続けている状態は、いずれ代償として何かしら不都合なことが起こってくるはずです。デジタル時差ボケの原因は、長時間に渡り、日常的に画面を見つめ続けていることであると言えます」

 

自身の生活を振り返り、デジタルデバイスとの付き合い方を見直して、デジタル時差ボケを予防しましょう。

 

あなたはデジタル時差ボケ状態?
チェックシートで生活を振り返ろう

無意識にスマホを手に取ってしまう現代人は、デジタル時差ボケに陥っている可能性大。簡単なチェック項目を確認して、自分の生活スタイルを見直してみましょう。

 

林田先生監修「デジタル時差ボケチェックシート」

□ 日中、眠いと感じることが多々ある。
□ 目の痛みや疲れ、乾きなどのトラブルを感じやすい。
□ 合計すると1日8時間以上、テレビやPC、スマホなど電子機器の画面を見ている。
□ PC、スマホなどの電子機器は90分以上連続で使用していることが多い。
□ 本や漫画、雑誌を読むときは、電子書籍を利用することが多い。
□ 寝る前にはたいていベッドでスマホを見る。
□ 朝起きるときに朝日を浴びる習慣がない。
□ 首や肩が痛いと感じたり、凝ったりすることが多い。
□ 通勤や通学の移動時間など、隙間時間はスマホを見たりゲームをしたりが大半だ。
□ 毎日適度な運動をする習慣がない。

 

上記の10個のうち、6個以上チェックがついた場合は、すでにデジタル時差ボケに陥っているかも。また、チェックが4個以上ある人も「デジタル時差ボケ予備軍」なので、注意が必要です。

 

「意識的に使い方をコントロールしないと、誰でもデジタル時差ボケに陥ってしまう可能性があります。チェック項目を参考に、日々の生活を見直してみてはいかがでしょうか」

 

では、実際にどのように対処すればいいでしょうか? 続いて、生活習慣のうえでできる対策と、アイケアのためのストレッチを教えていただきました。

日常生活の改善が健康への近道! おすすめの対処法 4

デジタル時差ボケにならないためには、デジタルデバイスと上手に付き合っていく事が大切です。今回は、林田先生に、簡単にできる「デジタル時差ボケ対処法」を4つ教えてもらいました。まずは自分ができる事から取り組んで、健康的な生活習慣をかなえましょう。

 

1. 画面を見る時間は6時間以内に

厚生労働省では、液晶画面を見る時間として1日4時間をひとつの基準としています。しかし、仕事でPCを使う方なら、4時間はあっという間にオーバーしてしまいますよね。先生は「デジタルデバイス関連の障害を考える目安として6時間を基準に」と話します。

 

「デジタル社会となった今、日照時間が12時間だとしたら、厚生労働省の推奨する4時間との間をとって、まずは8時間を目安にしてみるのがいいのではないでしょうか。仕事柄、どうしても長時間画面を見なければならない人は、こまめに休憩をとるなど、目を休めることを意識するといいかもしれません。ただ、一番大事なのは夜間のホルモン分泌のバランスを崩さないこと。寝る前の2時間は画面を見ないということで、その2時間を引いて6時間と考えてもいいと思います」

 

2. 周囲の明るさに合わせて画面の明るさを調節

常に同じ明るさで画面を見ていると、暗い場所に移動した時画面がまぶしい、と感じることもあるかもしれません。「スマホ画面によって顔が照らされるほど明るくしていると、目への負担も大きくなります。周囲の明るさに合わせてこまめに画面の明るさを変更することが大切です」

 

寝る前にどうしてもスマホを確認しなければならない、という人は、最低限文字などが読めるくらいの、暗い画面光度に設定してみましょう。黒い画面に白文字という白黒反転機能を使用すると、より楽に感じられるはずです。

 

3. デジタルデトックスする

休日にスマホやPC、テレビなどを見ない“デジタルデトックス”をすることもおすすめです。

 

「休日の前夜、スマホの電源を切って過ごし、眠くなったら眠ります。朝は目覚ましを掛けずにゆったりと起床。朝日を浴びて朝ごはんを食べ、本を読んだり運動をしたりして過ごし、スマホは触らずに、友人や家族との会話の時間を楽しみましょう。何気ないことなのに、なんだかとても優雅に感じませんか? デジタルデバイスが隣にあるのが当たり前になった現代人にとって、デジタルデバイスと距離を置くことは意識しないとできないことなのです」

 

たくさんの情報が詰まったデバイスを手放すことで、心身のデトックスにもつながるかもしれません。お休みの日は、ぜひアナログな生活を意識してみてはいかがでしょうか?

 

4. ブルーライトカット眼鏡を使う

どうしても画面を長時間見なければならない時には、「ブルーライトカットメガネ」を活用しましょう。


Zoff「Zoff PC」
5000円(税別)

参考:https://www.zoff.co.jp/shop/contents/zoffpc_pack.aspx

人気メガネブランド「Zoff」では、追加料金なしでブルーライトカット仕様のレンズを付けることができます。

 

「ブルーライトカットメガネは、商品によってカット率の違いなどがあります。カット率が高いのはいいけれど、レンズに色がついていて日常使いするのに勇気がいる、という人もいるかもしれません。でも私は、使い方を意識すればカット率が低いメガネでもよいと思います。カット率が低いメガネを使うならば、常に装着しておくことが理想でしょう」

 

今すぐできる、アイケアのための簡単なストレッチ

画面を見る時間が長くなってしまう人たちにおすすめなのが、目のストレッチです。凝り固まった筋肉をほぐして目の疲れを取りつつ、酷使した目に休息を与えてあげましょう。

 

・ピント調節機能のストレッチ

画面を近い距離で長時間見つめることで、ピント調節のために使う筋肉が凝り固まってしまっています。ストレッチをして、コリをほぐしましょう。

1. 目の前、一番近くでピントが合う位置に人差し指を立て、見つめる
2. そのまま腕を伸ばし、人差し指をできるだけ遠くにして、指先を見つめピントを合わせる
3. 1、2を交互にゆっくりと繰り返す

「眼前と遠くを交互に見つめることで、ピント合わせに使う筋肉をほぐします。あくまでもストレッチだということを忘れずに、無理のない範囲で気楽に行ないましょう」

 

・しっかりまばたき

1. 瞼をぎゅっと強く瞑り、1秒数える
2. ゆっくりと開く
3. 1、2を数回繰り返す

集中して何かを見ることが増えた現代人は、無意識に瞬きの回数が減少しているのだそうです。まばたきが少なくなると、目の表面が乾燥して荒れる傾向となり、ドライアイを引き起こす原因に。意識的に強くまばたきを行なうことで、目の健康を保ちましょう。

 

・ぐるぐる運動

1. 目を開き、ゆっくりと、視線をぐるぐる回す
2. 1を数回繰り返す

同じ点を長時間見つめていると、視線を動かす筋肉が凝ってしまいます。目をぐるぐると動かすことにより、目の周囲の筋肉をほぐすことができますよ。

 

「目のストレッチは、気づいたときに行ないましょう。頻繁にやる必要はありませんが、起きたとき、布団に入ったときに何度かやってみるなど、頻度を決めておくといいかもしれませんね。また、寝る前に目を温めることも有効です。ホットタオルなどを使い、目の周りの血行を良くしてぐっすり眠ることができます」

 

デジタルデバイスとの上手な付き合い方を考えてみよう

デジタルデバイスの見過ぎによる睡眠障害、「デジタル時差ボケ」。原因や症状をしっかりと知ったうえで、正しい対策を行ないましょう。意識的に生活をすると、体調や仕事の生産性などにも嬉しい変化が現れるかもしれません。現代人のだれもが画面を見るという行為を行なうこの時代に、改めて生活から見直してみませんか?

 

【プロフィール】

医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾 理事長 / 林田康隆

大阪大学大学院医学系研究科および米国フロリダ州マイアミ・オキュラーサーフェスセンターにて、眼表面および間葉系細胞の幹細胞研究に携わり、実際の細胞培養の経験まである再生医療のスペシャリスト。現在は、主に大阪で難治性白内障手術や網膜硝子体手術等に取り組む傍ら、東京では肌再生療法や脂肪幹細胞療法、免疫療法なども手掛ける。

最先端ロボットアームとロボットトイで“完全無人”ボードゲーム対決! 戦いを制したのは……

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)は、ロボットトイ「toio」専用タイトル「大魔王の美術館と怪盗団」をテーマに、最先端の技術をもつ企業とコラボした、年末特別企画「【完全無人】ロボットでボードゲーム対決してみた!」スペシャルサイトを公開しました。

↑【完全無人】ロボットでボードゲーム対決してみた!

 

同企画は、toioチームのエンジニアリングチームと日本の誇る最先端のロボットハイテク企業・開発チームとのコラボレーション。「会社の垣根や世代をこえて、最先端の技術を思い切り無駄使いしながら、今年色々頑張った世の中の人々を笑顔にするような面白いものを一緒に創り上げたい」という思いから生まれた、「大人の本気(ガチ)&最先端技術の超絶無駄遣いエンターテイメント企画」です。

 

対決は11月26日、日本サポートシステム「つくばBASE」にて実施。人の手のように自在に動く超高性能ロボット、DENSO「D-Cell」で盤面での操作をすべて行ない、小回りと正確な絶対位置検出が持ち味のtoioキューブ型ロボットに、小型カメラを載せて撮影が行なわれました。

↑DENSO「D-Cell」

 

ゲームのプレイヤーにはボードゲーム好きVTuber「おめがシスターズ」が参戦、対するは“製造業大好きおじさん”YouTuber・あまのっちさんと、toio開発者のひとりであるSIE・田中章愛さんのロボット技術者チーム。2組4人がリモートでロボットアームD-Cellに指示を出し、熱い戦いを無人で繰り広げました。

 

その様子は、おめがシスターズのYouTubeチャンネルにて公開されています。

 

D-Cell編メイキング映像も、YouTube「あまのっちチャンネル」にて公開中です。

 

toio編メイキング映像も、YouTube「toio公式チャンネル」にて、後日公開予定とのことなので、続報を待ちたいですね。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

「ペーパーレス化」が進むリモートワーク時代に、世界最軽量ノートPCと電子ペーパーのペアが生み出すメリット

2020年初頭の新型コロナウイルス感染拡大以降、日本中、いや世界中でビジネスマンのワーキングスタイルが大きく変化しています。中でも特に大きな変化とされているのが都市部を中心に加速している在宅勤務、リモートワークの普及です。しかし、きちんとした準備期間を取れない緊急避難的な移行だったこともあり、結果として生産性が大きく落ち込んでしまったという声も多く聞かれるようになりました。

 

その原因はいくつも考えられますが、大きな理由の1つにビジネスツールの問題があると考える人は少なくありません。Web会議やドキュメントのデジタル化など、新しいワークスタイルのメリットを最大限に引き出すには、やはり最新のデジタルデバイスが必要なのです。

 

そこでここでは、最新の働き方事情に詳しい事業戦略家・山口豪志さんに富士通クライアントコンピューティングの誇る世界最軽量(※)モバイルノートPC FMV「LIFEBOOK UH-X/E3」と、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」を試用していただき、それによって実現する、今、最も新しい働き方について語っていただきました。

※:13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2020年10月1日時点、 富士通クライアントコンピューティング調べ

↑本企画で山口さんに試用いただいたLIFEBOOK UH-X/E3とクアデルノ。クアデルノは、A5サイズ(10.5型)とA4サイズ(13.3型)をラインナップしており写真はA5サイズだ

 

■お話を聞いた人

事業戦略家

山口豪志(やまぐちごうし)

「スタートアップ成長請負人」としてベンチャー企業を中心に30社以上の企業経営に参画する事業戦略家。クックパッド株式会社、ランサーズ株式会社といった国内有数の急成長企業の創成期を社員として支えた後、2015年5月に株式会社54を創業し、独立。

 

LIFEBOOK UH-X/E3は、高性能プロセッサーやスタミナバッテリー、充実したインターフェイスなど、最新PCに求められるスペックを妥協することなく、重量約634gという驚異的な軽量化に成功した、「世界最軽量」の13.3型モバイルノートPC。

 

対してクアデルノは、オフィスのペーパーレス化を推進する薄型軽量の電子ペーパーデバイスです。16階調のグレースケール電子ペーパーによって、文字や図をくっきり表示。内蔵メモリに約1万件のPDFドキュメントを保存でき、付属のスタイラスペンを使った書き込みも可能とした、デジタルで「紙」の使い勝手を追求したコンセプトとなっています。

 

世界最軽量のノートPCとデバイス1つで資料をまとめる電子ノート、この2つのペアで最新の働き方をどうこなしていくのか詳しく伺いたいと思います。

 

 

 

リモートワークはもう「今だけ」の働き方ではなくなっている

――まずは改めて、現在、国内の働き方がどう変わったか、特に山口さんの目から見てどのような変化があったのかを聞かせてください。

 

山口:まず、皆さん、出勤をしなくなりましたよね。元々、スタートアップでは新型コロナウイルス感染拡大以前からそうした傾向があったのですが、大企業でも在宅勤務へのシフトが加速しています。そして、その結果、働く時間帯に関しても大きな変化がありました。

 

――残業しなくなった、あるいはダラダラと遅くまで仕事する人が増えたということですか?

 

山口:いや、働く時間ではなく、時間帯ですね。たとえば、今、私がよくやり取りをしている育児中のお母さんは子どもが寝ている早朝や深夜に働いているらしく、よく明け方とかにわーっと問い合わせへの返信メールが届きます。

 

――なるほど、個人の事情で働けるようになったという側面もあるんですね。

 

山口:企業側もそうした働き方を容認するようになっているようです。また、最近ではオフィスの規模を半分以下にして、恒久的に在宅ベースで事業をやっていこうというところが増えました。私の周りだともう7、8割くらいがそんな感じです。

 

――在宅勤務、リモートワークはもう「今だけ」の話ではなくなっているのですね。そうした環境の変化のほか、具体的な仕事のスタイルの部分で変わっていることはありますか?

 

山口:印刷した書類を見る機会が圧倒的に減りましたね。私は、さまざまな企業の創立やその後の運営に関わっているため、毎月、各社で売上の数字を確認するという仕事があるのですが、これまでは会議室に集まって、席の前に置かれた印刷済みの決算書類を役員みんなでチェックして、ディスカッションして1時間くらいで解散という流れでした。ところが今はこれがWeb会議でやられるようになり、書類も全てPDF化されています。

 

――期せずしてペーパーレス化が進んだ、と。

 

山口:そうですね。それは(環境問題的には)良かったなと思う反面、PCの狭い画面でWeb会議の画面とPDFを並べて表示するのがけっこう大変で……(苦笑)。あまりに画面がゴチャゴチャしてしまって、数字の変化に気がつきにくくなるなど、不便を覚えるようになりました。

 

――山口さんは、現在、それをどのように解決しているのですか?

 

山口:自宅では早くからセカンドディスプレイを使うようにしています。ただ、それでも紙のように書き込める環境は再現できないので、さてどうしようかと考えていたところで、クアデルノを使う機会をいただきました。なので、実はけっこう興味があったんですよ(笑)。

 

クアデルノを使うことで向上した「フィードバックの質」

――山口さんがクアデルノをどのように活用されているか、もう少し具体的に教えてください。実際、どれくらいの書類に目を通しているんですか?

 

山口:忙しい時期は、最大で22社の書類に目を通すということがありました(笑)。ページ数にすると合計で300ページくらいでしょうか。

 

――それはすごいですね……。それをPCからクアデルノで見るようにして、どうなりましたか?

 

山口:はっきりとフィードバックの質が上がったと感じています。これまでは会議室で配られた書類は持ち帰っていたのですが、クアデルノなら、ディスカッション時に書き込みしたものを先方にPDFという形で送って共有できるので、伝えたいことを漏れがなく伝えられるようになりました。

↑会議中にすぐPDFファイルに書き込み保存できるのは、まさに紙そのものの使い勝手を実現している

 

――その都度、口答で言われても漏れてしまいがちなので、書き込みされたものをすぐにもらえるというのはうれしいですね。そのほか、山口さんのビジネススタイルでクアデルノが役に立ったことはありますか?

 

山口:企業から送られてくるドキュメントを確認するのに使っています。例えば分厚い契約書をPCの画面で一気に読むのは大変なので、一度、クアデルノに転送して、気になるところに書き込みを入れて、最後にPCできちんと確認するということをしました。電子ペーパー自体の読みやすさもありますが、PCやタブレットと違って、作業中にメールが届いたりしないので、「読む」という作業に集中できます。クアデルノには機能が制限されていることで目的化しやすいというメリットもあるように感じました。

↑委任状などの書類に直筆サインをする時にも役立っている

 

あと、今回、企画書をまとめるのにクアデルノを使ってみたのですが、これも思いのほか便利でした。これまではコピー機から抜き取った用紙やノートにフラッシュアイデアをがーっと書き殴り思いつきをまとめていたのですが、紙やノートだと使い終わったあとに捨てたり、どこかにいってしまうんですよ。

 

――それ、わかります(笑)。クアデルノだと内蔵メモリに最大1万件ほどのPDFを保存しておけるので、そうした問題はおきませんね。

 

山口:書いたものをいつでも見直せるのは助かります。そして、何よりそうしたアイデアのメモを共有しやすいのが良かったです。実は思い返してみると紙やノートでやっていた頃って、全然、共有していなかったな、と。今までは、そうしてまとまったアイデアを誰かに伝えるとき、メモ書きの内容をメールの文面などに改めて編集していたのですが、それだと伝わるのは結論だけで、アイデアが発散していくプロセスが抜け落ちてしまっていたんですよね。

 

――ああ、なるほど!

↑アイデアメモを日付順で俯瞰して閲覧できるのも、クアデルノのメリット

 

山口:今回、メモそのものを共有できるようになったことで、その発散のプロセスに相手のフィードバックが来るようになったのが、これまでにない体験でした。現状は、私だけがクアデルノを使っている状況ですが、今後、みんながクアデルノを使っていくようになると、アイデアの広がり方がさらに面白くなっていきそうですね。

 

 

リモートワーク生活でも軽いノートPCには価値がある!

――続いて、LIFEBOOK UH-X/E3についても、山口さんの感想を聞かせてください。いかがでしたか?

 

山口:初めて手に持ったとき、その軽さに驚きました、これはすごい(笑)。

 

――重量約634gというのは図抜けた軽さですよね。でも、在宅勤務が増えた昨今ではそうしたメリットは感じにくくなっているかもしれませんね。

 

山口:いや、そんなことはないですよ。私もそうですが、自宅での作業時でも移動は多いですし、昨今は家の中に引きこもっているのがつらくて喫茶店で……という人も増えていると聞きます。私も、最近、子どもの付き合いで図書館に行くことが増えています。そうしたちょっとした移動にこの軽さはメリットと感じるのではないでしょうか。

 

――ちなみに、山口さんは外に出るとき、どういったものを持っていくのですか?

 

山口:私は、新型コロナウイルス感染拡大の前から、割と荷物は減らしたい派で、荷物は最低限に絞り混んでいます。それこそリュックについても少しでも軽いものを探して使っているくらいで。

 

――そうすると、この約634gという軽量ボディは気に入っていただけそうですね。

 

山口:そうですね。リュックに入れたときもはっきり違いがわかりましたよ。実は最近、ノートPCよりもさらに軽いタブレットで作業できないかと思っていたのですが、タブレットと同程度の軽さのLIFEBOOK UH-X/E3なら、キーボードも付いているしこちらの方が使いやすいですね。あと、このマシンは立ち上がりが速いことも気に入っています。今回は、その軽さと速さに驚かされました。

 

――パフォーマンスはいかがでしたか?

 

山口:全く問題ありません。ちょっと古いノートPCだと、Web会議で背景をボカすような処理を使うととたんに表示がガタガタになってしまうのですが、LIFEBOOK UH-X/E3ではそんなことは一切なく、スムーズに利用できました。そして、Web会議と言えば、カメラにシャッターが付いているのがすばらしい。これ、私の周りの人たちは皆困っていて、使わないときはシールを貼ってカメラを隠している人もいるくらいですから(笑)。

↑webカメラは、上部のつまみをスライドすることで物理的に閉じることができる安心の設計

 

↑LIFEBOOK UH-X/E3はCPUにインテル第11世代のプロセッサー、Core i7-1165G7(最大4.70GHz)を採用。あらゆるビジネス用途に機敏に対応する処理速度を実現する

 

アイデアをまとめる仕事をしている人に試してほしい

――最後に、クアデルノやLIFEBOOK UH-X/E3のような最新デジタルデバイスを使うことで変わる働き方について、山口さんがどのような可能性を感じたのかお話しいだけますか?

 

山口:先ほどもお話したように、リモートワークの普及でペーパーレス化が進んでいるのですが、結果的にプリンターのニーズがまだあるということが分かってしまったな、と。ただ、そこで自宅にプリンターを買うのではなく、クアデルノに出力するという方法があるんじゃないかと感じました。電子ペーパーは紙の代替になり得ますし、紙にないデジタルならではの便利さもたくさんあります。

 

これまでPCでやっていたことを、一旦クアデルノでワンクッションおいて、やってみたりすると、アウトプットの質が変わるんじゃないかという気がしています。特に企画職、プランナーといった、アイデアをまとめる仕事をしている人には試してみていただきたいですね。

 

山口豪志さんに聞いた、クアデルノとLIFEBOOK UH-X/E3のポイントまとめ

<クアデルノ>

・Web会議中など、PC上では一括して読みにくい書類も大きく読める

・インターネット機能がなくメールが届いたりしないので、書類を「読む」ことに集中できる

・ドキュメントにスムーズに書き込みしやすい

・アイデアをまとめたメモを経過含めて共有しやすい

<LIFEBOOK UH-X/E3>

・自宅作業時の細かな移動でも手軽に持ち運べる

・タブレット相当の携帯しやすさによって、どこでもパソコンの多彩な機能・パフォーマンスを使える

・パフォーマンス、セキュリティ面に配慮が十分で、幅広いシチュエーションに対応できる

 

 

 

 

撮影/篠田麦也

 

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【西田宗千佳連載】5Gのエリア拡大に力を注ぐ各社、成果は春に向けて明確に

Vol.97-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「5G」。2020年の一大トレンドとして注目された5Gだが、実際どうなっているのか。現状と課題を解説する。

 

5Gを利用するうえで最大の問題は「エリアの狭さ」だ。新たに5Gのアンテナを敷設し、5G向けの帯域でサービスを展開しないといけないこと、そもそも5Gが使う高い周波数帯は電波が遠くまで届きにくいことなどから、サービス開始から半年以上が経過しても、エリア展開の速度は遅かった。

 

iPhoneをはじめとした5G端末が増えてきたこともあり、携帯電話大手4社としては差別化しやすい5G契約を推進したいが、そのためにはエリア拡大を加速する必要がある。

 

楽天は4Gも含めて自社エリアがまだ狭いので、粛々とやっていくしか方法論がない。だがNTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンクの3社はまた別だ。ドコモとau、ソフトバンクでは、エリア拡大の方法論が違うのである。

 

auとソフトバンクは、4Gに使っている電波の一部を5Gに転用する。具体的には、auがまず700MHz帯と1.7GHz帯を、ソフトバンクが700MHz帯と3.4GH帯を5Gに使う。ここではダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)という技術が使われ、4Gと5Gが共存することになる。4Gで使っていた届きやすい周波数帯を使うことで、5Gのエリア展開を改善するわけだ。この効果は劇的なものになると予想される。

 

だが、NTTドコモはこのやり方に批判的だ。4Gで使っている帯域を転用しても、通信に使える帯域幅は広くならないからである。5Gとはいうものの、4G+α程度の速度にとどまる。また、4Gの帯域を5Gに転用するということは、それだけ4G利用者の速度が落ちる可能性もある。

 

ドコモは他社と異なり、4.5GHz帯にも5Gの帯域を100MHz分持っているため、こちらを積極的に活用する。そうすると、5Gの速度はさらに上がる。だが、エリア拡大には基地局整備を加速する必要があり、他社に比べ「面展開」の効率では劣る。現状、どちらの言いぶんにも一理あるのだが、単純な心理的効果で言えば、「5G」と表示されるシーンが増えるほうがありがたいかもしれない。

 

各社の積極的なエリア拡大が身を結びつつあるのか、東京の主要駅近くでは、「5G」の表示を目にする機会も増えてきた。ただ、表示は「5G」だが、通信を始めると「4G」に落ちてしまうことも多い。現状の5Gは4Gとの併用を前提にした形になっており、まず4Gの基地局につながり、それから5Gにつながる。その際、5Gの電波を完全に掴みきれないと、結果的に通信そのものは4Gになる……ということがある。こうした現象は、5Gのエリア拡大が進む途上で起きやすいものだ。だから「エリアがもうすぐ充実する」印とも言えるのだが、わかりづらく、不信感の元になる。

 

こうした部分も含め、いかにもいまの5Gは「移行期」らしい混乱がある。今後の展望としても、2020年の末にいきなり快適になるというわけではなく、今秋から年末にかけて改善が目に見えてきて、来春ごろに体感として5Gの活用が進み始める……というのが実情だろう。だとすると、「混乱期に一切興味がない」なら5Gへの乗り換えは春以降でもいいし、「この混沌を楽しんでみたい」ならすぐにでも5Gに契約するのがオススメ、ということになるだろう。

 

 

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ホームシアターにもなる美しすぎる2in1デバイス、ASUS ZenBook Flip S UX371EAを使ってみた

筆者はノートPCを3台使っています。メインで使っているMacBook Proと、ゲーミングスペックのWindowsデスクトップ、タブレットとしても使えるSurfaceという構成です。3台もあればさすがに不便をすることはないのですが「1台にまとめたいな」と思わされることも少なくありません。

 

そんな筆者がこのたびレビューしたのが、13.3インチ4K有機ELディスプレイ搭載の2in1デバイス、「ASUS ZenBook Flip S UX371EA」。コンパクトなボディに高い基礎性能を備えた、ハイエンドな一台です。

 

【製品の細部を写真で見る】※写真をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

4K有機ELを搭載した、“持ち運べるホームシアター”

本機の第一印象は、その美しさ。厚さ13.9mm、薄いベゼル、アルミニウムを磨き上げたデザインのボディには「スマート」という言葉が最高に似合います。厚みが均一なので、バッグに入れたときなどにかさばらない点も嬉しいですね。

↑佇まいはとてもスタイリッシュ。銅色のエッジがおしゃれです

 

画面を開けば、今度は4K有機ELディスプレイの美しさを体感できます。有機ELディスプレイは、表示できる色域が液晶に比べて広く、より鮮やかな映像を表示するので、同サイズのノートパソコンとしては、最上級の映像をユーザーに届けます。その鮮やかさがどれくらいのものかというと、デフォルトのデスクトップ画面でも、液晶画面との差が十分に分かるほどです。本機の色域は、映画館の映像品質と同等とされるDCI-P3の色域にまで対応。映像の品質が、ホームシアターレベルなんです。

↑デスクトップを見ただけでも、鮮やかさを感じます

 

さらに、高音質で知られるオーディオメーカーのハーマンカードンと協力して製造したスピーカーを内蔵し、音のクオリティも他のノートPC内蔵のスピーカーを寄せ付けません。筆者の体感では、音の響きが強く感じられ、低音はしっかり、高音もクリアに聞こえました。

 

そして、本機の大きな特徴として、画面が360度回転することが挙げられます。下の写真のように画面を自立させれば、。パソコンとしてではなく小型シアターとして使えるわけです。これは、まさに「持ち運べるホームシアター」ですね。

↑こんな感じで自立します

 

ビジネスユースも十分なパフォーマンス

ここまでホームシアターとしての要素ばかりを強調してきましたが、本機はビジネス用途でもノンストレスで使えます。使用感としては、先日レビューを掲載した、ASUS ZenBook 13 UX325EAにかなり近いです。

↑UX325EA。外見は本機にかなり似ています

 

というのも、画面・本体のサイズについて、この両機種はほぼ一緒であり、CPUにインテルのCoreシリーズ11世代となるi7-1165G7、メモリを最大16GB搭載するという基礎スペックも同一です。UX325EAの記事にも書いたように、ビジネス向けのノートPCとしてはハイエンドにあたるスペックで、エクセルで複雑な関数を入力してもフリーズを起こすことがないなど、オフィスユースではノンストレスと言ってよいでしょう。起動・顔認証が25秒程度で終わる快適さも好印象です。

 

搭載している入出力端子も、Thunderbolt 4に対応したUSB Type-Cを2つとHDMI、USB 3.2(Type-A/Gen1)を搭載していて、UX325EAとほぼ同一。違いは、UX325EAには搭載されているmicroSDのカードリーダーが本機には付いていないという点ですが、これが障壁となるユーザーはそれほど多くはないでしょう。また、本機のバッテリーの持ちは13.4時間で、UX325EAより1時間短いですが、許容範囲と言える差に収まっています。

↑本機のアクセサリ。左から、充電器、USBイーサネットアダプター、USB Type-C-ステレオミニプラグアダプタ

 

一方、本機は、UX325EAにはない特徴も持ち合わせています。まずはディスプレイがタッチパネルになっていて、ペンの使用にも対応している点。手書きのメモとしても使えますし、ペイントソフトを使えば、絵を描くことも可能です。

↑こんな感じに、文字も書けます

 

加えて、UX325EAでは最大512GBとなっていたSSDの容量が、本機では最大1TBまで拡大しています。これなら、大容量の動画データを保存しても、そう簡単に満タンになってしまうことはありません。

 

グラフィック性能はUX325EAと同じくオンボードでGPUを搭載しないため、ゲーム用途には残念ながら適しません。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」をテストしてみましたが、グラフィックを軽量品質にしても動作は重かったです。

↑グラフィックを軽量品質にしても、ベンチマークテストの結果は「重い」でした

 

ディスプレイが綺麗なだけに、美麗なグラフィックを楽しめるゲームをしてみたくなりますが、その点は仕方ありません。

 

キーボードの配列とグレア液晶による目の疲れやすさには注意

最後に、本機を購入する際の注意事項をお伝えします。まずは、キーボードの配列です。

 

UX325EAと同じなのですが、本機のキーボード配列はやや特殊で、バックスペースやエンターキーが右から2番目の列に配置されています。この配列に慣れていないと、小指でバックスペースを押そうとしてホームキーを、エンターキーを押そうとしてページアップキーを誤射してしまうことがあります。筆者は慣れればなんとかなりましたが、最初のうちはやや使いにくいように思います。気になる場合は、店頭などで試し打ちしてみるべきでしょう。

 

なお、打鍵感は押しごたえがしっかりしていながらもぬるっと沈む感覚があり、叩きやすい部類だと思います。

↑本機のキーボード、右側の配列。エンターとバックスペースの位置に注目

 

2点目の注意として、本機のディスプレイが光沢のあるグレア仕様だということが挙げられます。これは、本機の大きなウリである映像がより美しく見えるという点ではメリットをもたらしますが、写り込みが多く、目の疲労を招きがちです。また、指紋が目立ちやすい欠点もあります。

↑本機の画面は、かなり光沢が強い印象。写真に撮ると背景が写り込みます

 

本機には、ブルーライト軽減モードが搭載されているので、目の疲れへの配慮はされていますが、グレアディスプレイに慣れていない場合は、自分の目で見て確認しておきましょう。

 

家での時間もビジネスも、これ1台でワンランクアップ

本機は、家での時間・ビジネスの両面を、1台でワンランクアップさせてくれます。

 

ホームシアターになるノートPCという点に斬新さがありますし、ポータブル性も高く、ビジネス用途でも不満はゼロ。ゲームや動画編集など、グラフィック性能を求められる作業さえしなければ、どんなニーズにも応えてくれます。個人的には、ストレージ容量が最大1TBあるというのがポイント。これだけの容量があれば、PCを1台にまとめても困ることがなさそうで、安心感があります。

 

価格は税別21万8000円と決して安くはありませんが、十分にその価値を感じさせてくれる一台です。

 

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【2020年クリスマスセール】海外でも高評価のアクションカム類が15%〜40%のセール中!急げ!

2020年もいよいよクリスマスシーズンに突入しようとしています。クリスマスといえばやはり大切な人へ贈るプレゼントですが、そこで見逃せないのがクリスマスセール。GetNavi webでは、大切な人に対してはもちろん、1年を頑張った自分に対しても贈りたい、そんなギフトの情報をお届けしていきます。

 

海外でも注目のアクションカムがセール価格に

全天球VRカメラで世界シェアNo.1を誇る企業・Insta360は、12月20日24時までクリスマスセールキャンぺーンを実施中です。

今回のセールでは、2020年1月にリリースしたInsta360 ONE R各エディションを15%割引で販売しています。ONE Rシリーズは世界初のモジュール交換式アクションカメラとして、TIME誌 の「2020年最高の発明」にも選出され、「世界をより良く、よりスマートに、より楽しくするような発明」のひとつという評価を受けています。そのほか、ポピュラーサイエンス誌の「ベスト・オブ・ワッツニュー」、レッドドット賞、デジタルカメラグランプリ(DGP)2021にて金賞を受賞等、数多くの賞も受賞しました。

 

また、超軽量小型手ブレ補正つきアクションカメラ・Insta360 GO 特別版 ハローキティセットも20%割引で販売。Insta360 GOは親指サイズの小ささで、日常の撮影に最適です。

 

なお、アクセサリー類は最大40%オフと本体以上にお買い得となっています。なかなか外出がしづらい年末年始となりますが、これまでとは違うムービーを撮りたいと考えている人はぜひチェックしてみてください。

プライバシーを守る! ノートPCに貼るだけでカメラ部を隠せるウェブカメラカバー4選

リモートワークの爆発的な普及により、自宅をはじめ様々な場所でオンライン会議をする人も増えています。しかしその一方で、ウイルス感染やハッキングなどによる、ノートPCに内蔵されたウェブカメラからの盗撮・覗き見といった被害も出ています。そこで今回は、ノートPCやスマートフォンのカメラ部分を隠すだけで、そのような不正アクセスからプライバシーを保護できる、ウェブカメラカバーのおすすめ4選をご紹介します。アイテム自体は非常にアナログな仕組みですが、安心感は得られますよ。

 

目次

 


カバーの開閉にも支障のない厚さ0.7mm!


ATiC スライドwebカメラカバー

カメラに合わせて貼り付け、数秒押すだけで強力に接着します。厚さは0.7mmで、ノートPCのカバーも問題なく閉じられます。種類や大小を問わず様々なデバイスのウェブカメラに使用できます。ユーザーからは「PC用のカメラカバーは丸い形のものが多いなか、コンパクトで目立ちにくい四角い形が気に入ってます。スライド部の動きもスムーズです」という声も。

【詳細情報】
サイズ:4×9×0.5cm
重量:5.67g

 


目を引くレッドのU型のデザイン!


KIWI design ウェブカメラカバー6パック(2ホワイト+4ブラック)

目立つレッドの“U”型のデザイン。開閉状態が一目でわかりやすい二つのカラー(ブラック、ホワイト)が同梱され、様々なカラーの端末と合わせられます。OSを問わず、ほとんどのフロントカメラ付きのスマホ、タブレット、ノートPCで使用できます。レビューには「会社のPC用に購入しました。セキュリティがやたら硬いしリモートでいろいろ作業もしてもらうので念のために」とビジネス用に購入したという声も。

【詳細情報】
サイズ:8.89×18.5×0.76mm
発送重量:20g

 


安心の大きめカバーでしっかり隠せる!


サンワサプライ WEBカメラ/インカメラ用セキュリティシール(3個入り)SL-7H-3

フタ部分が左右開閉式のセキュリティシール。取り付けは両面テープで貼りつけるだけです。カメラ使用時には簡単にフタを開けることができます。本製品を貼り付けたままでもノートパソコンを閉じられます。ユーザーからは「ノートPCの黒いベゼルに貼っても毎回視線が行くほどの存在感のあるカバーです。大きさに比例した安心感や安定感は感じます。少なくとも普段使いで剥がれる気はしませんでした」という声も。

【詳細情報】
サイズ:40×0.9×14mm
重量:1g(発送重量:20g)

 


フタを縦にスライドさせるタイプのカメラカバー


サンワサプライ WEBカメラ/インカメラ用セキュリティシール(3個入り)SL-6H-3

こちらもサンワサプライのセキュリティシールですが、一般的な左右スライド式ではなく、縦のスライド式になっているのが特徴。カメラ使用時には簡単に蓋を開けることができます。取り付けも両面テープで貼りつけるだけ。レビューには「金属製ではないので、本体に傷をつけることもなさそうなのもポイントです」「横スライドとは違って縦に持ち上げるので勝手に窓が空くことなく安心」という声も。

【詳細情報】
サイズ:13×2×7mm(1個あたり)
発送重量:120g

 

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iPhone 12のカメラを使いこなすには? 写真教室講師が教える、日常をiPhoneで印象的に撮影する方法

クリスマスや年末年始が近くなり、街がグッと華やかになってきました。これからますます、写真に残したい風景や瞬間が増えるはず。そんな時、スマホで手軽に、より素敵に写真が撮れたらうれしいですよね。

 

今回は、Appleの最新機種「iPhone 12」のカメラ機能にフォーカス。ピント合わせや露出補正などの基本操作から、「ポートレートモード」などを活用した撮影のポイントまでを紹介します。教えていただくのは、写真教室「たのしいカメラ学校」を主催する矢島直美さん。そのレクチャーに従って、編集部が実際に撮影してみました。

 

最新iPhoneのカメラはデジタル一眼カメラにも負けない美しい画づくりと高機能が魅力

2020年10月に発表された第14世代のiPhoneは、「iPhone 12」「 – 12 mini」「 – 12 Pro」「 – 12 Pro Max」の4種類が展開。それぞれカメラの機能や性能もより進化して、撮影をさらに手軽、かつ本格的に楽しむことができるようになりました。

 

今回紹介するiPhone 12は、Proと比べて価格的にお手頃でありながら、撮影体験を十分に楽しめる機能が搭載されています。また、12と同じカメラスペックの12 miniは、女性でも無理なく片手で操作できるサイズ感なのもうれしいところ。しかも、以前から搭載されている手ぶれ補正や明るさの調節機能など、自動で作動する機能で、撮影をさりげなくサポートしてくれるので安心です。

 

「ちなみにiPhone 12の上位機種であるiPhone 12 Proでは広角、超広角に加え、望遠レンズが搭載されています。とはいえ、今回レクチャーするiPhone12 にも魅力的な機能がたくさんあります。一緒に写真撮影を楽しみましょう」(たのしいカメラ学校代表・矢島直美さん、以下同)

 

撮影を始める前に確認したい、3つの基本操作

まずは、カメラアプリを扱ううえで基本となるポイントからマスターしましょう。

 

1. ピントを合わせる

きれいな写真を撮るためには、ピント合わせが必須です。基本的にはカメラ任せで問題ないのですが、狙った被写体とは違うところにピントを合わせてしまうことがあるので、下記の方法でしっかりとピント合わせを行ないましょう。

 

(1) メインとなる被写体が写る部分をタップする
画面上で、被写体のピントを合わせたい部分をタップして、狙いを定めます。

 

(2) 黄色い枠が表示されるので、ピントが合っているか確認する
タップした部分にピントが合い、黄色い枠が表示されます。ピントが合っていることを確認できたら、カメラは前後に動かさず、そのままシャッターを切りましょう。

 

2. 明るさを調整する

ピントを合わせて写真を撮ったはずなのに、なんだか暗いな……と思った通りの明るさにならない時がありますよね。そんなときは、明るさを調節できる機能を使いましょう。「1. ピントを合わせる」で狙いを定めると表示される黄色い枠の脇に、“太陽”のマークが出てきますが、これが写真の「明るさ」を簡単に調整できるマークです。

 

(1)「1. ピントを合わせる」と同じ手順で、被写体にピントを合わせる
画面をタップして、被写体にピントを合わせます。

 

(2) 太陽マークをタッチし、上下にスライドする
画面をタップして黄色い枠と太陽マークを表示。ピントが合っているのを確認したら、横に表示された太陽をタッチし、そのまま指を上下にスライドしてみましょう。上にスライドすると画面が明るく、下にスライドすると画面が暗くなります。

 

(3) 画面を見ながら好みの明るさに調節する
被写体が思った通りの明るさで写るよう、調整したら、シャッターを切りましょう。

 

iPhoneのカメラには、「AE/AFロック」という機能が搭載されています。ピントのほか、画面の明るさや焦点距離を一定に保ち続けてくれる機能です。ピントを合わせたい被写体を長押しし、画面上部に「AE/FEロック」と表示されればOK。明るさとピントを合わせたまま、続けて複数枚撮影したいときに重宝します。

↑「AE/AFロック」は、発動すると画面上部にこのように表示されます

 

画面上の太陽マークをスライドさせる以外にも、露出補正を行えます。撮影画面に表示される目盛りを左右にスライドすることで、画面の明るさを自在に変えられる機能です。プラスだと明るく、マイナスだと暗くなります。露出補正は「設定」からオンにすることができます。

 

【設定方法】
(1)「設定」→「カメラ」→「設定の保持」→「露出調整」をオン
(2) カメラを開き、「露出調整」機能で明るさを調節(以下を参照)

↑左上の小さな目盛りマークをタップし、シャッターボタンの上に露出調整の目盛りを表示させます

 

↑あるいは、すでにフラッシュやタイマーなどの撮影機能が表示された状態であれば、±マークをタップすれば、露出調整の目盛りが出現します

 

↑目盛りをマイナスにスライドすれば、撮れる写真は暗くなります

 

↑目盛りをプラス側にスライドすれば、撮れる写真は明るくなります

 

ちなみに、AE/AFロックと露出補正は何が違うのでしょうか?

 

「AE/AFロックは、狙ってピントを合わせた場所を基準に明るさを決めますが、露出補正では明るさとピントをそれぞれ独立させて操作できるので、知っておくと便利ですよ」

 

3. 画面の水平垂直を意識する

せっかくの素敵な写真、なんだか傾いてしまっている……と感じたことはありませんか? そんな時は「グリッド」機能の活用がおすすめです。グリッドをオンにすると、画面上に縦横2本の線が表示され、レンズに写った画面が9分割されます。この線を参考に調節してみてください。なお、グリッドも「設定」からオンにすることができます。

 

(1)「設定」→「カメラ」→「グリッド」をオンにする
「設定」から、「グリッド」機能をオンにします。

 

(2) 画面に映る景色を見ながら水平垂直を合わせる
その状態でカメラを起動すると、画面上に線が表示されます。被写体や風景とグリッド線を照らし合わせ、水平垂直がとれているかを確認しましょう。

↑四角い対象物を撮影するときなどにも重宝します。また、「グリッドを設定すると、被写体を真上・真下から撮りたいとき、カメラを構えると画面中央に白と黄色の十字が表示されます。二つの十字が重なると真上・真下でiPhoneを構えられているということ。目安として、上手に使っていきましょう」

 

ピントや露出など、基本操作をマスターできたら、さっそく撮影してみましょう。食べ物や人物、夜景など、被写体やシチュエーションごとに使う機能やコツを、引き続き矢島直美さんに教えていただきました。

被写体ごとにコツを押さえよう

写真に“残す”と言うだけあって、あとから見返したときに素敵だなと思うような写真を撮りたいですよね。さまざまなシチュエーションごとに、気を付けたいポイントやコツ、使用する機能を紹介していきます。ほんの少しコツを意識するだけで、写真の見栄えは格段に変わります。早速チャレンジしてみましょう。

 

1. 「食べ物」をおいしそうに撮る方法

おいしそうなごはんを写真に残したい。その時にまず気をつけたいのは、その場の明るさ。十分に明るい場所で撮影することがとても重要です。また、「被写体のどこを主役にしたいか」「背景に余計なものが入ってないか」を意識すると、印象的な写真に仕上がります。

 

また、「食べ物の厚みを見せて美味しそうに写したいときなどは、斜めから。絵画的に写したいときは真俯瞰から撮ってみましょう」

 

今回はスーパーで購入したサラダと、お店で買ったサンドイッチを使って、公園での撮影にチャレンジしてみました。

 

・真俯瞰

こちらは、エビが添えられたサラダを真俯瞰(真上からのアングル)で撮影したもの。透明なプラカップがチープに見えてしまうかもしれないので、それが目立たないようにグッと寄って撮影しました。それによって、食べ物をフィーチャーでき、エビのぷりっとした質感も伝わって、おいしそうな印象に。

 

続いて、サンドイッチは斜めから。

 

・斜俯瞰

斜めから撮ることで、サンドイッチの立体感が表現できました。

 

また、コーヒーやお茶など透明感のあるドリンクは、逆光(太陽など光源に向かった方向)の位置でカメラを構えつつ、“太陽マーク”で明るく露出補正することで、光がドリンクを透過する様子をきれいに写せます。

 

・順光

 

・逆光

順光(光源を背にしてカメラを構える)の写真(上)と、逆光で撮影した写真(下)。光の当たり方が変わるだけで、こんなに印象が変わります。

 

2. 何気ない道端の「植物」を印象的に撮る方法

道端で見つけた花やカフェで飾られた花などは、カメラで撮影したくなりますね。印象的に写すためにはどうしたらいいのでしょうか。次の写真を見比べてみてください。

 

・引き

 

・寄り

引きと寄りでは、花の印象が大きく変わることが分かります。植物を撮るときは、しゃがんだり、近づいたりして撮影しましょう。今回は、ひとつの花にクローズアップして撮影してみました。寄ることで花びらやおしべ・めしべの質感まで描写できています。背景に「ボケ」も発生しており、被写体がより引き立って奥行き感が出ていますよね。

 

また、花びらは薄く、光を通すので、逆光で撮影をしてみるのもオススメです。いつもと違った雰囲気の花が撮れますよ。

 

・逆光

逆光で撮影することで、花びらの透明感が表現できました。

 

花が密集している場所であれば、手前をぼかすのもテクニックのひとつ。被写体にしたい花を定めて、被写体の手前にも植物がくるように意識してカメラを構えてみましょう。

 

・前ボケ

手前がぼけるとこんな写りに。また、奥の反射が円形のボケ(玉ボケ)になり輝いて見えます。

 

「ローアングルで被写体を撮影するときは、スマホを逆さまに構えてみると撮りやすいですよ。写真上部に余白を作りやすいので、抜け感もプラスすることができます」

 

3. 「人物」をより魅力的に撮る方法

人物撮影をするときは、iPhone 12の「ポートレート」モードを利用するのがおすすめです。背景と人物を自動で判別して、背景を加工しぼかしてくれます。それによって人物が引き立ち、より本格的な写りに。

 

ポートレートモードには、「照明効果」という機能が搭載されています。カメラ画面下部の立方体のマークをドラッグすると、さまざまな写りを試せます。顔をよりはっきりと写せる「スタジオ照明」、モノクロでスタイリッシュな写真が撮れる「ステージ照明(モノ)」など、試してみたい効果がたくさん。今回は「自然光」に設定しています。

 

さらにこのモードでは、絞りを表す「F値」で背景のぼかし具合も調整可能(画面右上の「f」をタップ)。数字が小さいほど、ボケは強くなります。今回はもっと小さな「1.4」に設定してみました。

 

次の写真を見てください。

「AE/AFロック」を使用して明るさのみ調整し、撮影しています。がらりと印象が変わりました。ポイントは、見せたい被写体の顔に光が当たるようにすること。

 

「人物撮影は遊びながら、楽しんで撮影しましょう。笑った瞬間、うつむいた瞬間、目を向けてくれた瞬間など、さまざまな表情を撮影してみてください。いい瞬間を切り取るには、まずはたくさん撮ることを心がけるといいと思います。お友だちや家族と、iPhoneで気軽に撮影し合って遊んだりすれば、新たなコミュニケーションツールとしても楽しめますよ」

 

4. お気に入りの「風景」を美しく撮る方法

散歩中に出会った素敵な景色。そのままカメラに収めたいけれど、うまく美しさを切り取れない……。そんな時は、iPhone 12の画面下部の「0.5×」「1×」というところをタップしてみてください。すると、画角が大きく変化します。これは、iPhone 12に搭載された、「広角レンズ」と「超広角レンズ」の切り替えが行なわれているからなのです。

 

・広角レンズ

 

・超広角レンズ

上が広角カメラ(1×)、下が超広角カメラ(0.5×)での撮影。同じ場所で撮影しても、写る範囲がかなり違うことが分かります。

 

「自分の好きな写りのカメラモードを選択したら、画面上のグリッドの出番です。写る風景とグリッドを照らし合わせながら、水平垂直を整えましょう。水平垂直がきちんと取れていると、写真のクオリティがアップしますよ」

 

5. 美しい「夜景」を見たままに撮る方法

最後に紹介するのは、夜景の撮り方です。ぶれたり、目視するよりも意外ときれいではなかったり、明るく写って雰囲気が台無しだったりと、何かと難しい夜景の撮影。そんな時に役立つのは、明るさ調整の機能や「ナイトモード」です。

 

iPhoneのカメラは通常、暗い場所を撮ろうとすると、自動で画面が明るくなってしまいます。それを自分で調節することが、夜景を撮影するコツのひとつです。今回は、東京タワーを主役に東京の夜景を撮影してみました。

 

東京タワーをメインにして撮影するため、東京タワーをタップしてピントを合わせ、明るさを調節します。今回はやや暗めに設定して、光にメリハリを持たせ、きりっとした夜景を撮ることができました。逆に、わざと明るめに写して、より光が輝くようにしても魅力的です。さまざまな写りを試し、自分の好みのテイストを探しましょう。

 

また、iPhone12には、「ナイトモード」が搭載されていて、暗い場所でも鮮明な描写が可能です。特別な設定は必要なく、周囲の光量をiPhoneが判断し自動でナイトモードを発動します。ナイトモードに移行すると、画面にこんな表示が出てきます。

「画面上部左側に黄色の秒数表示が出ると、ナイトモードに切り替わります。この場合(黄色地に「3秒」表示)はシャッターを押してから「3秒」撮影し続けるので、3秒間はカメラが動かないよう固定しましょう。手持ちでも大丈夫ですが、カメラが動いてしまうと画面に白と黄色の十字のカーソルが出てきますので、参考にしてください。光量に応じて秒数の表示は異なり、黄色の秒数表示部をタップすると秒数が調整できます。ナイトモードは、セルフィーやポートレートモードなどでも使用できますので、楽しんでくださいね!」

 

iPhoneの撮影機能をマスターして、充実したカメラライフを!

さまざまなシチュエーションごとに撮影のコツを紹介してきましたが、知らなかった機能などもあったのではないでしょうか。コツをマスターするカギは“たくさん撮ること”だと矢島さんは言います。

 

「写真は1枚撮影して終わり、という方も多いと思います。でも、違う角度から被写体を見たらより素敵に写るかもしれません。撮りたいと思ったものを、いろんな角度から観察することが上達への近道です。また、『写真が上手い人はセンスがいい』とよく言われますが、『知識』があるからこそ『センスのいい』イメージが湧くのだと思います。まずはたくさん撮って経験値を積み、iPhoneでの撮影をより楽しみましょう!」

 

コツをつかみ、写真を撮ることの楽しさを体感してみてください。

 


『たのしいカメラ学校の教科書 カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編』(インプレス)
1200円+税

 

【プロフィール】

たのしいカメラ学校 代表 / 矢島直美

株式会社第一プログレス在職中に、雑誌『カメラ日和』を企画。2008年より編集長に就任。2016年に広く一般向けの新しい写真教室「たのしいカメラ学校」をスタート。カメラの使い方・撮り方の基本から写真を使ったものづくりの講座まで多彩な講座を行ない、東京を中心に全国で写真講座を開催。その他企業・自治体向けの専門的なカメラ研修のほか、Apple JapanのiPhoneカメラセミナー、住田美容専門学校の撮影講座の講師を務める。写真教室の受講生は9507人(※2020年5月1日現在)。写真教室のレッスン内容をまとめた著書に『カメラ1年生 デジタル一眼カメラ編』『カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編』(共にインプレス刊)がある。

 

税抜4000円でゼロハリの「AirPods Proケース」が買える! もち、ワイヤレス充電も対応

ゼロハリバートンから同ブランドとしては初のAirPods Proケースが登場。価格は4400円(税込)。12月19日からゼロハリバートン直営店ほか、公式オンラインストアで販売が開始されます。カラーは光沢のあるシルバー、ブルー、触感の良いラバーコーティング仕上げを施したブラックの3種類を展開。

 

ゼロハリ文法に則っています。

「ZERO HALLIBURTON AirPods Pro Shockproof Case」は、ブランドの象徴である、ダブルリブのプレスラインを印象的にあしらい、耐久性に優れるポリカーボネート素材で全ての面をカバー。ザ ・ゼロハリバートンですね。

内側にはTPU樹脂の滑り止めを同時成型することで、AirPods Proとの一体感をアップ。 ワイヤレス充電に対応しておりMagSafe充電器でも充電可能です。オリジナル設計の専用カラビナ(リング)も付属しており、カバンなどに取り付けができる仕様で実用性にも優れます。

「持つ人の大切な荷物を守り、持つ人に所有する喜びを与える」というブランドフィロソフィーを体現したプロダクトといえるでしょう。ZERO HALLIBURTON iPhoneケースとお揃いで使うとさらに映えそう。

 

まもなく、クリスマスシーズン。クリスマスプレゼントには手ごろな価格ながら、プレステージ感バッチリ。年末年始に向けて高まる物欲をパーフェクトに満たしてくれる一品といえるでしょう。

 

 

Appleからサプライズの新ヘッドホン「AirPods Max」登場! 独自設計めちゃ盛りのサウンドに期待

Appleから、「AirPods」シリーズのオーバーヘッド型モデル「AirPods Max」が発表されました。前々から一部でヘッドホンのAirPodsはまだか? という思いを持っていた方も少なくないと思います。待望のAirPods Maxは、独自の音響設計と左右2つのH1チップ、先進的なソフトウェアを組み合わせて、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオを通じてこれまでにないサウンド体験を生み出します。

 

↑スペースグレイ、シルバー、スカイブルー、グリーン、ピンクという美しい5色。12月9日より予約注文を開始、12月15日から発売開始となる

 

AirPods Maxはあらゆる部分が丹念に作り込まれ、どのユーザーにとっても格別な音響特性を発揮できる仕組みを採用したとのこと。ヘッドバンドのキャノビーは通気性のあるニットメッシュ素材で作られており、ヘッドホン全体の重さを分散して頭部にかかる圧力を減らします。ステンレススチール製フレームのヘッドバンドは耐久性と柔軟性にすぐれ、どんな形やサイズの頭にもなじむ設計です。また、伸縮するヘッドバンドのアームはスムーズに伸び、好みのフィット感を保てるとのこと。

 

デジタルクラウンのデザインは、Apple Watchからヒントが得られていて正確な音量調節、音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答と通話の終了、Siriの起動を思いのままにこなせます。

 

↑デジタルクラウンで正確な音量調節、音楽の再生と一時停止、曲のスキップ、電話への応答と通話の終了、Siriの起動を思いのままに。また、ノイズコントロールボタンを押せば、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードを簡単に切り換え可能

 

AirPods Maxは、Appleが設計した40mm口径のダイナミックドライバーを搭載し、深みのある豊かな低音域、正確な中音域、明瞭で透き通った高音域の伸びを実現。独自のデュアルネオジムリング磁石モーターの働きにより、AirPods Maxでは音量を最大にした場合でも、すべての可聴域で全高調波歪みを1パーセント未満にとどめるとのことです。左右それぞれに搭載されたH1チップは、毎秒90億回の演算処理が可能な10個のオーディオコアを活用し、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、外部音取り込みモード、空間オーディオといった音響機能に寄与しています。

 

AirPods Maxは利便性にも優れます。ユーザーの頭に装着されたことを光学センサーとポジションセンサーにより自動的に検知。これにより、AirPods Maxを装着するとオーディオの再生が始まり、頭から外したり片方のイヤーカップを耳から離したりした時に、オーディオは一時停止を自動で行います。

 

 

AirPods Maxは、アクティブノイズキャンセリングと空間オーディオを有効にしたままでも、原音に忠実なオーディオ、通話、映画の観賞を、最長で連続20時間も楽しめるバッテリー駆動時間を誇ります。ソフトでスリムな付属のスマートケースにAirPods Maxを収めると、超低電力状態に切り換わるので、使用していない時に充電を長持ちさせます。

↑スカイブルーのAirPods Maxを同じ色のスマートケースに収めた様子

 

おそらく今年最後になるであろうApple製品であるAirPods Max。その価格は6万1800円(税別)です。なかなかの価格ですが、オーバーヘッドで味わる空間オーディオの実力を試してみたいですね!

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

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【西田宗千佳連載】やっぱり「iPhoneが起点」になった日本の5Gスマホ

Vol.97-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「5G」。2020年の一大トレンドとして注目された5Gだが、実際どうなっているのか。現状と課題を解説する。

 

日本の5Gスマホのもうひとつの特徴は、「iPhoneへの依存度の高さ」だ。日本は諸外国に比べ、スマホ全体に占めるiPhoneの比率が高い国として知られている。最近は高価格なハイエンドスマホへの逆風もあり、高価なiPhoneの比率は下がっていく傾向にあったが、それでも、単一ブランドとしてもっとも人気があるスマホであることに変わりはない。

 

そのあたりを、携帯電話事業者も理解しているのだろう。5Gのプロモーションも、iPhone 12が発売されて以降、拡大傾向にある。

 

もちろん逆風はある。最大の逆風はコロナ禍だろう。外出の量が減った結果としてスマートフォンへの依存度は減っており、需要が強く喚起される状況とは言えない。特に2020年前半は、その傾向が強かった。

 

しかしそんななかにあっても、iPhone 12の販売状況は好調だ。本原稿執筆中の11月末の段階でも、人気のモデルは入荷待ちの状況が続いている。他のスマホでは、今年は見られなかった状況だ。

 

なぜ5GでまたiPhone一人勝ちになったのか? ポイントは2つある。

 

ひとつは、デザインを大きく変えたことだ。5Gのスマホになったからといって、スマホ自身に大きな変化はない。5Gの通信可能エリアが狭いこともあり、「5Gだからスマホを是が非でも買い替えたい」と思う人も少ないはず。結局、今日の5Gスマホは「いま一番良いスマホ」であるに過ぎない。そこに「低価格な5Gスマホ」があることは、出費を抑えるうえで重要なことだ。だが、人は出費の額だけで買うか買わないかを決めているのではない。「欲しいか欲しくないか」が重要なのだ。そこでは、いままでと比べて大きく変わったかどうかがポイントになる。

 

アップルはデザインをあまり変えない会社だが、iPhoneのデザインをこのタイミングで大きく変えた。5G対応のために設計を変える必要があった、ということもあるだろうが、同時に、「単純に5Gだけでは人気を獲得しづらい」という分析に基づくのではないか、と予想する。「iPhoneが変わった」ことを印象付けるにはもっともわかりやすい方法だっただろう。

 

デザイン変更にも関係しているが、2つ目の人気のポイントは「iPhone 12 mini」の存在だ。機能は全く同じでいままでのiPhoneよりずっとコンパクト、というのは、特に片手でiPhoneを使いたい、というニーズの大きな日本市場には大きなインパクトがあった。今年のiPhoneへの注目はこうした部分に集中している、と言ってもいい。

 

一方、iPhone 12 miniはバッテリー容量が小さく、消費電力が大きな5G通信を頻繁に行うとバッテリーの持ちに不安があるというのも事実だ。そういう意味で、iPhone 12 miniは5G対応端末だが5Gでずっと使い続けるには向かない、という皮肉さがある点は指摘しておこう。まだ4G利用が中心の今日ならではの5Gスマホとも言えるだろう。

 

では、課題の「エリア」はどうか? その点は次回のウェブ版で解説する。

 

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

 

新製品が一挙登場! デジトピ −Digital Topics−

コロナ禍の影響もあってか、大量のデジタル新製品がこの時期に一挙に登場! 今回は7つのデジタル新製品をご紹介します!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【Topics.1】“大中小”取り揃いました

最新のiPhone 12シリーズは「5G対応」「新デザイン」「MagSafe」の3大トピックでライバルを蹴散らす!

 

“安くて小型”を実現したminiが最注目モデル

先日、小型かつ安価な新型iPhone SEを発売したアップルだが、新世代のiPhoneでもこの路線を継続。iPhone 12シリーズでは、小型の筐体いっぱいに5.4型有機ELディスプレイを敷き詰めたminiが追加された。単に小型なだけでなく、性能的には上位機とほぼ同等。さらに、同シリーズで最も安価とあって、今季の最注目の端末といえる。また、iPhone 12もディスプレイを従来の液晶から有機ELへと変更。デザインも上位機種のProシリーズと大差はなく、こちらも多くの人に受け入れられそうだ。そして、Proシリーズの2機種はカメラ機能をさらに強化。しかも全機種が5Gに対応と、盤石の態勢を整えている。

 

【A】角張り新デザインの5G版iPhone

Apple

iPhone 12

9万4380円(64GB)、9万9880円(128GB)、11万1980円(256GB)

他社製品より約1.5倍高速と謳う最新のA14 Bionicプロセッサーを搭載した5G対応モデル。側面のエッジが立ったフラットなデザインに刷新されたほか、ディスプレイが液晶から有機ELに変更されている。

 

【B】約133gという小型軽量ボディを実現した5.4型のニューフェイス

Apple

iPhone 12 mini

8万2280円(64GB)、8万7780円(128GB)、9万9880円(256GB)

現行iPhone SEよりも小型の筐体に5.4型有機ELを搭載。iPhone 12と同様、5G通信を利用できるほか、磁石とワイヤレス充電「Qi」を組み合わせた「MagSafe」にも対応する。背面カメラはデュアル仕様だ。

 

■Sub6帯の5Gに対応し高速通信が可能

Sub6帯の5G通信をサポートし、下り最大3.5Gbpsの通信速度を実現。ミリ波対応が米国内のみなのは残念だが、動画のダウンロードも快適だ。

 

■高コントラスト&高輝度で強度も上がったディスプレイ

有機ELを搭載したことで、コントラスト比が200万対1に、最大輝度が1200ニトにアップ。ガラスセラミック採用で落下耐性は従来比4倍に向上した。

 

■デュアルカメラは踏襲し広角レンズが明るく

広角レンズのF値が1.8から1.6となり、明るくなった。とはいえ、カメラのハード的な進化は控えめ。ソフト面での進歩で画質が向上している。

 

↑両者ともカラバリはブラック、ホワイト、PRODUCT(RED)、グリーン、ブルーの5色。iPhone 11にあったイエローやパープルはなくなった

 

【C】より便利なRAW撮影が可能な3眼カメラを搭載

Apple

iPhone 12 Pro

11万7480円(128GB)、12万9580円(256GB)、15万3780円(512GB)

被写体との距離を測定するLiDERスキャナを新搭載した6.1型モデル。広角も望遠も光学式手ブレ補正に対応。今世代から最低容量が128GBからに変更されている。

 

【D】光学2.5倍ズームに対応した真のフラッグシップ

Apple

iPhone 12 Pro MAX

12万9580円(128GB)、14万1680円(256GB)、16万5880円(512GB)

シリーズ最大の6.7型有機ELディスプレイを備えた旗艦モデル。新たに光学2.5倍ズームに対応したほか、広角カメラにセンサーシフト式の手ブレ補正機構を採用した。

 

↑Proシリーズのカラバリは4色。パシフィックブルー、ゴールド、グラファイト、シルバーから選べる

 

■今後に期待大のMagSafeに対応

磁気を利用するMagSafeに対応し、充電位置へ素早く正確に機器を装着できる。ケースやウォレットなど、対応アクセサリーも今後増加しそうだ。

 

■LiDERスキャナでARも万全

赤外線で奥行きを計測するLiDERスキャナを新搭載。ARアプリ利用を高速&高精度化できるほか、暗所でのAFも従来の6倍高速化した。

 

輝度差に強い「スマートHDR 3」

全体のコントラストを自動調整するスマートHDR 3に対応。さらにProシリーズは、画像のパラメータ調整が手軽なApple ProRAWも使える。

 

↑暗所でも明るく写せるナイトモードが超広角でも使用可能に。夜景をよりダイナミックに撮影できる

 

★Siri対応の小型スピーカーも登場!

スマートスピーカー

Apple

HomePod mini

1万1880円

AIアシスタントSiriに対応し、音声でコントロール可能な小型スピーカー。深い低音域とクリアな高音域を実現しており、2台使ってステレオ環境も構築可能だ。

 

【ここがNEW!】iPhone 12シリーズ プロの着眼点

モバイルライター

井上 晃さん

最新モバイル事情に精通する。国内外を精力的に取材しており、雑誌やウェブなどで活躍中だ。

「12」か「mini」の2択が基本に

望遠カメラが不要なら「Pro」にこだわる必要はなく、多くの人は「12」か「mini」の2択と考えて良いでしょう。新登場の「mini」は小型ながら5.4型と十分大きいディスプレイを搭載。価格も抑えられ、魅力は満点です。ただ、今年の4機種には、電源アダプターが同梱されず、付属のケーブルもUSB Type-C – Lightningとなる点には注意!(井上)

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などが観測領域。各種媒体に寄稿し、テレビ番組の監修も手がける。

5G第1世代とは思えない好バランス

iPhone 12の見どころは「バランス」にある。5G対応は重要だが、それだけで買い替える人は少ない。その点で、iPhone 12ほどデザイン・性能・ディスプレイ・カメラのすべてが魅力的な機種はない。5G第1世代からこのバランスを実現してきたのが最も驚き。そのうえで「カメラとARの可能性」を楽しみたい人は「Pro」を選ぶのが正解だ。(西田)

 

【iPhone 12シリーズSPEC比較】重視するのは価格か、サイズか、カメラか

4機種の主な違いはサイズ。iPhone 12とProは同サイズだが、カメラ機能に大きな差がある。また、Proシリーズは外装にステンレスを私用しており、高級感たっぷりだ。

iPhone 12 iPhone 12 mini iPhone 12 Pro iPhone 12 Pro MAX iPhone 11 iPhone 11 Pro
プロセッサー A14 Bionic A14 Bionic A14 Bionic A14 Bionic A13 Bionic A13 Bionic
ディスプレイ 6.1型有機EL 5.4型有機EL 6.1型有機EL 6.7型有機EL 6.1型液晶 5.8型有機EL
5G Sub6対応 Sub6対応 Sub6対応 Sub6対応 非対応 非対応
カメラ 1200万画素×2(超広角+広角) 1200万画素×2(超広角+広角) 1200万画素×3(超広角+広角+望遠) 1200万画素×3(超広角+広角+望遠) 1200万画素×2(超広角+広角) 1200万画素×3(超広角+広角+望遠)
ズーム 2倍光学ズームアウト、最大5倍デジタルズームイン 2倍光学ズームアウト、最大5倍デジタルズームイン 2倍光学ズームイン&アウト、最大10倍デジタルズームイン 2.5倍光学ズームイン、2倍光学ズームアウト、最大12倍デジタルズームイン 2倍光学ズームアウト、最大5倍デジタルズームイン 2倍光学ズームイン&アウト、最大10倍デジタルズームイン
手ブレ補正 対応(広角) 対応(広角) 対応(広角&望遠) 対応(広角センサーシフト式&望遠) 対応(広角) 対応(広角&望遠)
ビデオ連続再生 17時間 15時間 17時間 20時間 17時間 18時間
MagSafe充電 対応 対応 対応 対応 非対応 非対応
サイズ 約W71.5×H146.7×D7.4mm 約W64.2×H131.5×D7.4mm 約W71.5×H146.7×D7.4mm 約W78.1×H160.6×D7.4mm 約W75.7×H150.9×D8.3mm 約W71.4×H144.0×D8.1mm
質量 約162g 約133g 約187g 約226g 約194g 約188g

 

【Topics.2】圧倒的に、静寂。

ボーズからついにノイキャン完全ワイヤレスがデビュー!

完全ワイヤレスイヤホン

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds

実売価格3万3000円

ノイズキャンセリング機能を搭載し、NCの度合いは11段階でコントロール可能。ソフトシリコン製イヤーチップ「StayHear Maxチップ」が付属し、装着感も高められた。再生時間はイヤホンのみで最大6時間。

SPEC ●ケース併用再生時間:最大18時間 ●クイックチャージ:対応(15分の充電で最大2時間の連続再生)●防滴仕様:IPX4 ●サイズ/質量(イヤホン片側):W26×H39×D27mm/8.5g

 

↑高性能ドライバーと特許取得の音響ポート設計を採用。豊かで臨場感あるサウンドを楽しめる

 

↑充電ケース併用で最大18時間の連続再生。ケースはQi規格に対応し、ワイヤレス充電もできる

 

↑Bose Musicアプリを使えばさらに快適に。NCを自在に調整するなど様々なカスタマイズができる

 

NCが当たり前の時代でもボーズの性能は別格!

ボーズの完全ワイヤレスとしては約3年ぶりとなる、待望の新作が登場。「QuietComfort」の名を冠することからもわかるように、同社ヘッドホンの代名詞であるノイズキャンセリング機能を搭載したモデルだ。

 

完全ワイヤレスでもいまやNC機能の搭載は当たり前になりつつあるが、このQC Earbudsを使ってみると、やはりボーズのNCは別格であると実感。効き具合の調節や外音取り込みの精度が高いことはもちろん、消音効果が自然で、音楽再生への悪影響もほとんどない。ボーズの本気が感じられる超注目モデルだ。

 

【ここがNEWS!】以前のモデルと比べて装着感が劇的に向上!

GetNavi編集長

川内一史

AV機器担当歴は約8年。ボーズのムック本を制作したことがあり、同社の現行製品はほとんど試聴済みだ。

精度が高いNCと深みのあるサウンドは鉄板。加えて、前作のSoundSport Freeと比較すると、装着感が圧倒的に向上していて感動。長時間聴いても、ビデオ会議も快適です。NC完全ワイヤレスの“絶対王者”に君臨しているAirPods Proの牙城を崩すかも!(川内)

 

★Line-Up

ボーズ

Bose Sport Earbuds

実売価格2万4200円

QC Earbudsよりもひと回りコンパクトなスポーツ向けモデル。「StayHear Maxチップ」の採用でホールド感を高めており、激しい動きをしてもズレにくい。

 

 

【ボーズからほかにもNEWS! な新製品が続々登場!】

穏やかな睡眠へと導く完全ワイヤレスイヤープラグ

ボーズ

Bose Sleepbuds 2

実売価格3万3000円

快適な睡眠をサポートする完全ワイヤレスイヤープラグ。「Bose Sleep」アプリと連携させて、ヒーリング音楽の再生や、不快なノイズブロックを行える。

 

激しい動きでもズレにくいスポーツ仕様

ボーズ

Bose Frames Tempo

実売価格3万3000円

つる部分に22mm径スピーカーを搭載。軽量かつ柔軟で耐久性に優れたスポーツ仕様で、安定した装着感を実現する。連続再生は最大8時間。

 

エレガントなルックスから深みのある低音

ボーズ

Bose Frames Soprano

実売価格3万3000円

キャットアイ風のフレームデザインでエレガントなルックスが特徴。16mm径スピーカーによる深い低音を楽しめる。連続再生は最大5.5時間。

 

【Topics.3】魅惑の“世界最小”フルサイズ

キットレンズ込みで約676gという驚くべき軽さを実現!

ミラーレス一眼

ソニー

α7C

実売価格26万2900円(レンズキット)

新開発の28〜60mmレンズと併せて約676gの軽さを実現した2420万画素フルサイズ一眼。補正効果5.0段ぶんの手ブレ補正を内蔵するほか、4K/30pの動画撮影にも対応する。

SPEC ●撮像素子:有効約2420万画素フルサイズ ●モニター:3.0型、約92.1万ドット ●EVF:0.39型、約236万ドット ●サイズ/質量:約W124×H71.1×D59.7mm/約509g

 

↑軍艦部のないフラット形状で、EVFは背面左上に備える。天面には、モードダイヤルと露出補正ダイヤルを装備。グリップはやや浅めだ

 

↑Bluetooth経由で各種操作を行えるシューティンググリップにも対応。ミニ三脚にもなり、動画撮影時に重宝する

 

↑覗いて撮影できるEVFを内蔵するほか、バリアングル式のモニターも備える。それでいてα7III比で約78%に軽量化した

 

【ここがNEWS!】軽いだけじゃなく機能も性能も妥協ナシなのが◎

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

カメラ歴は約20年。レンジファインダー機などの小型カメラを好んでおり、α7Cは久々に購入検討中。

「フルサイズ=重い」という常識を覆す本機は、APS-C機のα6600比で、質量約101%、体積約110%というサイズ感。それでいて手ブレ補正機構やEVFを搭載するフルスペックを実現した点が見事です。α7シリーズらしくAFも高性能で、日常使いにピッタリ!(森)

 

【Topics.4】VRの超本命!

片目あたり1832×1920の高解像度が生む美麗なバーチャル世界に没入!

VRヘッドセット

Oculus

Oculus Quest 2

実売価格3万7180円(64GB)、4万9280円(256GB)

単体でVRコンテンツを楽しめるスタンドアローン型ヘッドセット。前機種から解像度が向上し、90Hzのリフレッシュレートに対応するなど、大幅なスペックアップを果たした。

SPEC ●解像度:1832×1920(単眼)●トラッキング:6DoF対応 ●RAM:6GB ●バッテリー駆動:2〜3時間 ●サイズ/質量:W191.5×H102×D142.5mm(ストラップ除く)/約503g

 

↑対応ゲームも続々登場している。ユービーアイソフトからは「アサシン クリード」や「スプリンターセル」のVR版が独占提供されることが予告された

 

↑プロセッサーにはXR向けに設計された「Snapdragon XR2」を採用。前期種からCPU・GPUともに2倍以上に高速化した

 

↑目の幅に合わせてレンズ位置を調整可能。前機種では無段階だったが、本機では58/63/68mmの3段階のみの調整幅に

 

【ここがNEWS!】「事件」ともいえる驚異的なコスパ

バンドをプラスチックから伸縮性のある布に変更するといったコストダウンも見られますが、大幅にスペックを向上しつつ、1万2000円以上値下げされたのは驚き。VR映像&ゲーム入門の決定版です!(森)

Oculus Quest 2 Oculus Quest
解像度 1832×1920 1440×1600
ディスプレイ 液晶 有機EL
メモリ 6GB 4GB
質量 503g 571g
価格(64GB) 3万7180円 4万9800円

 

【Topics.5】タタメルデジタル 2.0

折りたたみディスプレイを採用した世界初のPCがレノボから登場!

ノートPC

レノボジャパン

ThinkPad X1 Fold

39万9300円

ふたつに折りたため、広げると13.3型になる有機ELディスプレイを採用したモバイルノート。キックスタンドを備え、広げた状態でも自立して、同梱のキーボードと併せて使用できる。キーボードは筐体に挟めば、自動でワイヤレス充電される。

SPEC ●CPU:Core i5-L16G7 ●ディスプレイ:13.3型(2048×1536)●メモリ:8GB ●ストレージ:512GB SSD ●バッテリー駆動時間:約11.7時間 ●サイズ/質量:約W236×H27.8×D158.2mm/約973g

 

↑広げるとアスペクト比4:3の13.3型ディスプレイに。中央の折り目部分までフラットで、シワやたるみなどの変形はまったく見られない

 

「折りたたみ」ならではの高い自由度と携帯性

2020年は「折りたたみ端末」のブレイクが期待されている年だ。サムスン電子が立て続けに魅力的な折りたたみスマホを発表するなか、PC初の画面折りたたみ対応モデルを、ついにレノボが実現した。

 

そんなThinkPad X1 Foldは、あくまでもPCという前提に立ち、別体型キーボードが標準で付属する点がユニークだ。キーボードは折りたたんだ画面の上に乗せて使っても良いし、広げた画面側を自立させ、デスクトップPC的に用いても良い。この自由度と携帯性の高さ、これこそが「折りたたみ端末」に期待されていたメリットだといえる。

 

↑ピッチ系カーボンを使用した筐体に本革製カバーが付く外観。カバーの一部は折り曲げることができ、キックスタンドとして使える

 

↑キーボードとペンは同梱される。キーボードを自立させた本体の手前に置いて使うと、まるで小型のデスクトップPCのような感覚だ

 

↑画面の左右で異なるウィンドウを参照できる「ブックモード」に対応する。13.3型はタブレットとしては大画面で、電子書籍の閲覧も快適

 

↑ディスプレイはペン入力と10点マルチタッチに対応。ディスプレイにソフトウェアキーボードを表示させて文字入力することも可能だ

 

【ここがNEWS!】「折りたためる」ことの価値を追求して新スタイルを提案

本機は「自立」というギミックを組み込んだことで、小型にもかかわらず、タブレット的にもPC的にも快適に使えます。小型でも使いやすいGalaxy Z Flip(写真)と同様、折りたたみ端末の新世代と言えます。(森)

 

 

★これもTOPIC! 子どもも大人も満足の安価な高性能ノートが続々

12.4型ディスプレイはアスペクト比3:2を採用

ノートPC

Microsoft

Surface Laptop Go

8万4880円〜

アスペクト比3:2の12.4型液晶を搭載したラップトップスタイルの廉価機。約1.1㎏と軽量で、13時間のバッテリー駆動が可能。ペン入力やタッチ操作にも対応する。

 

↑キーボード配列を改善。Macと同様にスペースキーの両脇に「かな」と「英数」ボタンを備え、IMEのオンオフが明快になった

 

【Topics.6】こっちの「5G」も爆速

超高速SSDの搭載でロード時間を大幅に低減した次世代機が登場

ゲーム機

SIE

PlayStation 5

5万4978円、4万3978円(デジタル・エディション)

最新のSSDを採用することで、データの読み込み速度がPS4から最大100倍向上した第5世代。UHD BDの再生に対応する一方で、ディスクドライブをもたないダウンロード専用のデジタル・エディションもラインナップした。

 

★PS5と同時発売のタイトルはコレに注目!

新スパイダーマンが再びNYを救う!

SIE

Marvel’s Spider-Man: Miles Morales

6490円(Standard Edition)

前作の1年後を舞台に、高校生となったマイルズ・モラレズがもう一人のスパイダーマンの道を歩む。生体電気「ヴェノム・ブラスト」など、新スキルも満載!

 

クルマとヒトがアリーナで大乱闘!?

SIE

Destruction AllStars

8690円(スタンダードエディション)

アリーナで行われるド派手なカーアクション勝負にオールスターが挑むPS5独占完全新作。マシンの操縦だけでなく、マシンを降りて駆け巡ることもできる。

 

【ここがNEWS!】PS4からの移行もスムーズにできる

ゲームライター

柚木安津さん

レトロゲームから最新ハードまで、ゲーム全般を追う。PS5は発売日ゲットを狙うも、予約に苦戦している。

PS5はほとんどのPS4タイトルをプレイできる互換性があるので、躊躇せず移行できます。また、一部タイトルはPS4版を購入しても追加料金なしでPS5版へアップデートができるといった施策も用意されており、安心です。(柚木)

 

【Topics.7】国民的5G標準機

Google純正のAndroid端末がお手ごろ価格&充実機能で5Gに対応

5Gスマホ

Google

Pixel 5

7万4800円

90Hz駆動をサポートした6.0型有機ELディスプレイを搭載する5G端末。日本国内ではSub6のみ利用できる。バッテリーで最長48時間駆動する「スーパーバッテリーセーバー」に新対応。写真の色を鮮やかに自動補正する「HDR+」も利用可能だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●プロセッサー:Snapdragon 765G ●ディスプレイ:6.0型(2340×1080)●ストレージ:約128GB ●サイズ/質量:約W70.4×H144.7×D8.0mm/約151g

 

↑1220万画素のメインカメラに加え、1600万画素の超広角も備えるデュアル仕様。Pixel 5は、背面素材にアルミを採用し、高級感がある

 

さらに安価な入門機も用意

5Gスマホ

Google

Pixel 4a(5G)

6万500円

6.2型有機ELを採用した5G端末。プロセッサーやカメラなどのスペックはPixel 5と同様。防水などの機能に対応せず、背面素材はポリカーボネートだ。

 

【ここがNEWS!】好調のミドルクラスへ一気に2モデルを投入

Pixel 5と4a(5G)はどちらもミドルクラス端末。従来のPixelと比べると、買いやすい価格となっており、戦略の変化を感じます。両者の違いはワイヤレス充電や防水への対応といった使い勝手の部分が中心です。(井上)

Pixel 5 Pixel 4a(5G)
プロセッサー Snapdragon 765G Snapdragon 765G
ディスプレイ 6.0型有機EL 6.2型有機EL
メモリ 8GB 6GB
ワイヤレス充電 対応 非対応
防水 対応 非対応
イヤホン端子 非搭載 搭載

 

 

(C)2020 Sony Interactive Entertainment Inc. All rights reserved. Design and specifications are subject to change without notice. (C) 2020 MARVEL (C)Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Insomniac Games, Inc. (C)Sony Interactive Entertainment Europe Ltd. Developed by Lucid Games Limited.

いつも使っているスマホに取り付けるだけ! スマホ用広角レンズ4選

スマホ用の広角レンズは、いつも使っているスマホに取り付けるだけで、撮影範囲がグッと広がるスグレモノ。自撮り棒の使用が禁止されている施設などでは、特に重宝します。今回は1つ持っていると便利な、人気の広角レンズ4選をご紹介します。

 

目次

 


パーティーや家族写真などの撮影にもびったりな定番の0.6倍広角レンズ


Luxsure スマホ用カメラレンズ(0.6倍広角、15倍マクロ)


普通の広角レンズより大口径のレンズを採用しているため、透光率が非常に高く、広角レンズの欠点であるケラレと四隅の歪みを補正。画像が明るくより鮮明に写し出されます。また、セットになっている15倍マクロレンズでは肉眼ではっきり確認できない小さなものでも撮影が可能。スマホのカメラにクリップを挟んで固定するだけで簡単に装着ができるので、ほとんどのスマホやタブレットに対応します。

【詳細情報】
梱包サイズ:11×10×4.4cm
発送重量:160g
セット内容:0.6倍広角レンズ×1、15倍マクロレンズ×1、キャップ×2、防塵カバー×2、収納用バッグ×1、レンズ拭き×1、取扱説明書×1

 


万が一の落下や衝突からもレンズを保護する安心設計!


AUKEY 2in1スマホレンズ(0.45倍広角、15倍マクロ)


同じ距離で撮影した場合、普通の約2倍(面積比)の範囲を撮影することができる0.45倍広角レンズと、表面の細かい凸凹などを詳細に撮影することができる15倍マクロレンズのセットです。レンズにはプロフェッショナルな光学ガラスを採用しており、グレア、ゴースト、反射などを低減。レンズの上部と下部のキャップは、万が一の落下や衝突からもレンズを保護します。iPhoneだけでなく、市販のほとんどのスマートフォン、タプレットにも対応。そのほか、ノートパソコンのインカメラにも使用できます。

【詳細情報】
サイズ:13.2×9×4.6cm
重量:200g
セット内容:AUKEY 2in1 セルカレンズ、クリップ×1、レンズカバー×1、収納ケース×1(カラビナ付き)、レンズクリーニングシート×1、2年間安心保証カード

 


カメラを専門的に扱う「ActyGo」社の広角レンズ


ActyGo スマホ用カメラレンズ 2in1 (0.45倍広角、15倍マクロ)


カメラを専門的に取り扱ってきた「ActyGo」社のレンズセットです。CE、RoHS、Reach認証を取得した厳格な品質管理のもとで製造。日本の高技術なグリーンフィルムコーティングが施されたレンズを使用しているため、広角レンズにありがちなケラレ、歪みを徹底的に抑え、透光率が非常に高く、明るく鮮明な画像が撮影可能です。レンズクリップの内側にソフトシリコン素材を使用しているため、スマホレンズに挟む際にスマホ本体を傷つけないほか、クリップ部分に滑り止め加工がされているため、落下を防ぎます。

【詳細情報】
梱包サイズ:9.1×8.8×5cm
発送重量:140g
セット内容:0.45倍広角レンズ、15倍マクロレンズ、レンズクリップ×1、クリーニングクロス×1 、ポーチ×1 、レンズカバー×2、説明書×1、元箱×1、安心の30日間返品フリー、メーカー1年保証

 


カラーバリエーション豊富な0.36倍広角レンズ


FUNIPICA 2in1セルカレンズ F515(0.36倍広角、15倍マクロ)

現在一般的な0.4倍広角を一から見直し、再設計されたHDレンズで、よりクリアな画質を実現した0.36倍の広角レンズと15倍マクロレンズのセットです。広角レンズにありがちな画像周辺のボケやケラレを最大限に抑えています。素材にはハイグレードなアルミを使用。二重のレンズコーティングによりクリアが画像が撮れます。ビビッドなカラーバリエーションも人気の理由です。ユーザーからは「iFaceのスマホカバーをつけていても簡単につけることができました。試し撮りをしてみてこんなに広角に撮れるのかと驚き!」という声も。

【詳細情報】
カラー:ブラック・ローズピンク・ゴールド・ブルー・シルバー・グリーン
セット内容:0.36倍レンズ×1、マクロレンズ×1、パッケージ×1、クリップ×1、ポーチ×1、キャップ×1

 

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ドコモが月額2980円で容量20GB「ahamo」を発表! 若者向けわかりやすいプラン&5G対応が特徴

NTTドコモは12月3日に料金戦略に関する発表会を開催。月額2980円(税抜)で20GBの容量を使える新プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。

 

デジタルネイティブ世代に向けたシンプルなプラン

以前より発表が噂されていたドコモの新プラン。その名は「ahamo(アハモ)」。月額2980円で20GBのデータ量を使えます。

 

ターゲットは「1人でもお得に使えるプランがほしい」「サポートは最低限でいいからわかりやすいシンプルなプランがあれば」というデジタルネイティブの若い世代。そのため、料金はずっと変わらず、複雑な割引もなし。わかりやすさ重視の中容量プランになっています。

↑料金は期間限定ではなく、ずっと変わらない。複雑な割引もなし

 

4Gはもちろん、5Gネットワークに対応します。20GBを超過した後でも最大1Mbpsの速度で通信可能。また容量は1GBあたり1000円で追加できます。5分以内の国内通話が無料(月額1000円のかけ放題オプションも用意)。海外では82の国と地域で利用できます。プランの提供開始は2021年3月を予定しています。

 

契約手続きは実店舗ではなく、すべて専用サイトで受付。オンラインで本人確認を行うeKYCにも対応し、受付から数日で端末やSIMカードが届くとのこと。個人契約のみで法人契約はなし。新規契約、機種変更、MNP転出にかかる手数料は0円。支払い方法は口座振替とクレジットカードに対応します。

↑手続きはすべて専用サイトから

 

また、ahamoプランのユーザーが使える専用のアプリも配信。契約状況や月々のデータ使用量、dポイントなどを確認できます。さらに、端末の故障や紛失に関する対応もアプリから受け付けるとのこと。契約から利用開始後のオプションまで、すべてオンラインで手続きできます。まさにデジタルネイティブに向けたサービス内容といえるでしょう。

↑わかりやすくて使いやすいプランとなった

 

来年のサービス開始に先立ち、12月3日より先行エントリーを開始しています。手順は専用サイトから電話番号とメールアドレスを登録。サービス開始後にahamoを契約するとdポイントが3000ポイントもらえます。また、今後はプラン契約と併せて購入できる端末も発表するとのこと。

↑エントリー受付はサービス開始前日まで。契約は2021年5月31日までとしている

 

↑3000ポイントが進呈される

 

さらに小容量のプランも検討予定

これまでのドコモは、ギガホとギガライトの2種類に加え、「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」などを利用することで、家族全員でお得に使えるプランを提供してきました。しかし、コミュニケーションや購買行動がオンライン上へと移行しているいま、従来のプランはすべての人に満足してもらえるものではなくなってきたとNTTドコモの井伊社長は説明します。

↑従来プランでは対応しきれないニーズ

 

これからのドコモは、一人ひとりのライフスタイルに合わせて、コンセプトから考えた3つのプランを展開していくとのこと。今回のahamoを皮切りに、従来プランをさらに使いやすくして家族でお得に使えるプランも12月中に発表される予定。また、さらに小容量で格安のプランもMVNOとの協力を考えながらこれから検討するとしていました。今後の続報を待ちたいところです。

↑3つのコンセプトから成るプラン。「New」にあたるのがahamoプラン。「Premier」は12月中に発表予定。「Economy」はこれから検討するとのこと

スペック至上主義者が考えを改めた、薄型軽量ノートPC「ASUS ZenBook 13 UX325EA」レビュー

いきなりですが、筆者は、薄型ノートパソコン恐怖症でした。なぜかというと、いくら軽くて小さくても性能的に満足できない、そんな過去の経験が尾を引いていたからです。それゆえここ10年ほど、筆者はノートパソコンを選ぶ際に厚みや重さには目をつぶってきました。重くても性能を重視してきたのです。そんな僕が、ASUSの最新ビシネスノートを試用させてもらいました。11月末に発売された、「ASUS ZenBook 13 UX325EA」シリーズの最上位機種「ASUS ZenBook 13 UX325EA-EG124TS」です。

↑ASUS ZenBook 13 UX325EAの価格は、税別15万8910円

 

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画面を開くまで、13.3インチと思わせない小ささ

UX325EAシリーズは軽量に特化しており、その重さは1.15kg。筆者はこれまでノートPCの重さや厚みをあまり重視してこなかったぶん、その驚嘆は一層強くなりました。どれくらい驚いたかというと、本機の箱が家に届きそれを手に取った瞬間、箱を開けてすらいないのに「これは軽いぞ!」と思わされたくらいです。

 

また、本機のサイズ感を語るうえで、ベゼルの薄さは特筆せずにはいられません。筆者は普段、13インチの2017年製MacBookを愛用していますが「これと同じサイズなの……?」と、あまりのスタイリッシュさに一瞬戸惑ったほどです。本機の佇まいは、PCを開いて画面と向かい合うまで、13.3インチと感じさせません。加えて本機は13.9mmと非常に薄く、例えるなら200ページほどの文庫本と同じくらいです。

↑本機のベゼル部分。左側に写っているのは、顔認証にも使われるカメラです

 

端子はThunderbolt 4に対応したUSB Type-Cを2つとHDMIを左側に、USB 3.2(Type-A/Gen1)とmicroSDのカードスロットを右側に、それぞれ搭載しています。これだけあれば、ビジネス用途で困ることはないと思われます。

↑本機左側側面。写っているジャックは、左側からHDMI、USB Type-C×2

 

↑本機左側側面。写っているジャックは、左側から、HDMI、USB Type-C×2

 

このUSB Type-Cジャックは、本機の充電にも用いられます。その充電速度が爆速で、50分足らずで60%にも到達するほど。電池のもちも十分で、100%充電してあれば14.4時間も持つため、短時間の外出なら充電器を持ち歩く必要がありません。多くの客先に出向くビジネスマンには、この特徴だけでもおすすめするに足るPCに仕上がっています。

 

一方、ステレオミニプラグには対応しておらず、付属品としてUSB Type-Cとステレオミニプラグのアダプタが同梱されています。なお本機はBluetooth 5.0に対応しているので、ミニプラグで接続せずとも、ワイヤレスで音楽を楽しむことが可能です。

↑本機の付属品。左から、充電器、USBイーサネットアダプター、USB Type-C-ステレオミニプラグアダプタ

 

スペックは、オフィス用途ならストレスゼロ

ここまでで、本機が小さく軽いことはわかりました。しかし私としては大切なのはやはりスペックです。今回筆者が使わせてもらったUX325EA-EG124TSは、CPUにIntelのCoreシリーズ11世代となるi7-1165G7、メモリは16GBが搭載されています。

↑本機に貼られている、Core i7のシール。なお、その横にはIntel Iris Xe グラフィックスのシールがありますが、これは本機のグラフィックス機能がCPU内蔵で作動していることを表しています

 

これは、一般的なオフィスPCとしてなら「ハイエンド」といって問題ないレベルです。どれくらい高性能かというと、CPUはゲーミングPCにも搭載されるレベルのもの。メモリも8GB搭載のオフィスPCが多いなか、本機はしっかり16GB装備しています。実際、ネットサーフィン程度では全く問題にならないし、4K動画を再生してみてもカクつくことは全くありませんでした。

 

また起動も爆速で、起動ボタンを押してから顔認証を経てデスクトップが表示されるに至るまで、筆者の実測で25秒程度。顔認証には5秒もかからないので、「あれ、本当に認証してるの?」と思わされるほどです。ちなみに、顔認証しているところの画面を写真に撮ろうと思いましたが、あまりの早さで認証されてしまったため、それは叶いませんでした。

 

オフィス向けPCとしてはなかなかのハイエンド構成となっている本機ですが、グラフィックボードを搭載しているわけではないのでハイスペックなゲーム用途をメインにするのは流石に厳しいものがあります。「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」でスコアを測定してみましたが、グラフィックスを軽量品質にしても「動作困難」と出てしまいました。FINAL FANTASY XVは要求スペックが高いタイトルなので仕方ないですが、グラフィックボードを要するレベルのPCゲームをするのであれば、素直にグラフィックボードを搭載したゲーミングPCを用意するべきでしょう。なお、ベンチマークテスト中、外側まで伝わるほどの発熱は感じられず、ファンはフル稼働していましたが、その動作音はかなり静かでした。

↑ベンチマークの結果画面。動作困難と表示されています

 

キーボード配列がやや特殊なので買う際は要注意

さて、サイズとスペックのバランスでは高い完成度を誇る本機ですが、購入にあたってひとつ注意点があります。それは、キーボードの配列です。これは実物を見ていただいた方が早いので、下の画像をご覧ください。キーボード右側のキー配列に注目します。

 

これの何が問題かというと、エンターキー・バックスペースキーの位置。通常、多くのキーボードにおいて、エンターキーは最も右端の中央に置かれています。しかし本機のキーボードでは、エンターキーの左側にHomeボタンやページアップ・ダウンといったキーがあるため、エンターキーを小指で押そうとしたとき、右端にあるページアップ・ダウンのボタンをつい誤射してしまいます。また、バックスペースキーもエンターキーの直上なので、これも誤ってホームキーを押してしまうことがありました。

 

慣れればなんとかなりそうですが、やや特殊なキーボード配列なので、本機を買おうと考えているのであればできれば一度、店頭などでタイピング感を試したほうが良いのかもしれません。なお、タイピング音はオフィス向けとあってかなり静か。一方でその打鍵感はなめらかながらもしっかりしたものがあり、配列にさえ慣れてしまえばタイプそのものはしやすいように感じました。

 

オフィス用PCのストレスからサヨナラしたいなら

総評すると、持ち運びに特化した高性能オフィスPCとして、高い完成度を誇っているといえます。キーボードの配列が気になりますが、逆にいえば、短所はそれくらいしか思いつきません。性能的な懸念から軽量のノートPCを敬遠してきた筆者としても、軽さと性能の両立を目的にPCを選ぶなら十分満足しうる一台でした。特に持ち運びやすさに優れているので、外出の多い営業マンには適していそうです。

 

既存のオフィスPCの性能に不満を持っているなら、本機は持ち運びもできる優秀な乗り換え先として、十分な候補となってくれるでしょう。

 

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【西田宗千佳連載】「ミリ波のない5Gスマホ」でも当面は大丈夫

Vol.97-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「5G」。2020年の一大トレンドとして注目された5Gだが、実際どうなっているのか。現状と課題を解説する。

 

2020年、日本で発売される5Gスマホについては、基本的に2つの特徴がある。

 

ひとつは「ミリ波対応の機種が少ないこと」。10月にiPhone 12シリーズが発表されたとき、一部では「日本のiPhoneは本物の5G対応端末ではない」という人々がいた。アメリカ版のiPhone 12シリーズは、26GHz以上の周波数帯を使って高速通信を行う「ミリ波」(英語ではmmWave)に対応しているのだが、日本のiPhone 12は非対応だった。ミリ波では電波を広く使って高速通信を行う。そのため「実効速度で数Gbps」といった、いままでにない高速通信を行うには、ミリ波の活用がカギになると言われている。だが、日本のiPhone 12シリーズはそのミリ波に対応していないので「ニセモノ」……という発想だ。

 

その気持ち、わからなくはないが、ちょっと実情には合っていない。実のところ、ミリ波対応のiPhone 12はアメリカ向けにしか出荷されておらず、「アメリカの特殊事情」と言っていい。大手のVerizonがミリ波対応を強く推奨しているので、対応せざるを得なかった……というのが実情だ。

 

なぜ日本も含めたアメリカ以外の国々ではミリ波の活用が少ないのか? それは、電波が届きにくく、基地局の設置や効率的な利用などにまだまだ課題が多いからだ。5Gは4Gに比べ、ただでさえ電波が届きにくく、エリアを充実させるのが大変だ。なかでもミリ波は電波の性質が光に近く、非常に直進性が高くて障害物を回り込みにくい。そのため、「アンテナの前に人が立つと受信感度が下がる」「アンテナ部分を握ると受信感度が下がる」とまで言われるほどだ。一般的な基地局はビルの上などにあるが、ミリ波はその届きにくさゆえに、建物の中やスタジアムの中などでの利用が想定されているものの、まだまだノウハウが不足している。ミリ波を活用する準備は進められてはいるものの、現状ではミリ波よりもまずは「色々なところで5Gが入るようにする」施策のほうが重視されているのだ。先行しているアメリカでも、実際にはミリ波をスマホが掴んでガンガン通信できるという状況には至っていない。

 

というわけで、「ミリ波の対応端末が少ない」ということは、多くの人にとって、いまはさほど問題にならない。ただし、いま買った5Gスマホに対して先々、通信速度面で不満を感じる可能性はある。5Gでは複数の電波を束ねて速度を上げるため、ミリ波は確かに重要なのだ。とはいえ、色々な場所でミリ波が使えるようになり、必須のものと言えるようになるにはまだ2年くらいかかると思われる。なので、「今年買った5Gスマホをとにかくずっと、長く使いたい」という人であれば、ミリ波対応の有無を気にしておいてもいいだろう。ただし、その頃には通信速度はさておき、動作速度のほうで問題が生じそうだが。

 

では、残る1つの特徴はなにか? そこは次回のウェブ版で解説する。

 

 

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

 

コレさえ知っときゃOK! 動画編集キホンのキ

撮影したままの動画はムダなシーンが多く、意図もわかりづらい。ムダなシーンをカットし、テロップや音入れでシーンの意図を伝わりやすくしよう。サムネイルを作成すれば、一覧から選んでもらいやすくなる。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【使うのはこのソフト】

Wonder Share

Filmora(フィモーラ)

基本無料

直感的な操作で初心者でも扱え、かつ豊富なエフェクトなど上級者でも満足できる高機能も備える。無料版だと動画にマークが入ってしまう点に注意。

 

【キホンのワザ1】トリミング&カット

事前に動画ファイルをFilmoraの画面にドラッグ。次に動画をタイムラインにドラッグしよう。そこから不要部分をカットする手順を解説する。

[1]カットしたいシーンの始点を決める

1の「ハサミのバー」を、「カットしたいシーン」の開始点(ここからカットしたいという地点)までドラッグする。2の「ハサミのアイコン」をクリックする。これで「1より前」と「1より後」でシーンが分割された。

 

[2]カットしたいシーンの終点を決める

1の「ハサミのバー」を「カットしたいシーン」の終点までドラッグし、2の「ハサミのアイコン」をクリック。これで1を境にシーンが分割され、「[1]の1」から「[2]の1」までが1つのシーンとして切り出された。

 

[3]開始点から終点までのシーンをカットする

[1]の1」から「[2]の1」の間のシーン、つまりカットしたいシーンをクリックし、「ごみ箱」のアイコンをクリック。するとそのシーンがカットされる。以降もこの操作を繰り返し、不要なシーンをカットしていこう。

 

【キホンのワザ2】テロップ挿入

人気の動画は、ほぼ必ず随所に文字が挿入されている。ただし、重要なエリアにかぶったり、文字数が多すぎたりすると邪魔なので注意しよう。

 

[1]文字挿入画面で文字を入れるシーンを指定

1の「タイトル」をクリックすると、文字挿入画面になる。2のタイムラインで「ハサミのバー」をドラッグし、字幕を入れたい地点まで移動させよう。タイムライン右上の[+]でズームすれば、細かい指定をしやすい。

 

[2]使いたい字幕の種類を選ぶ

画面左側の「字幕」をクリックすると、中央に様々な種類の字幕が表示される。使いたい字幕を選び、[1]で指定した「字幕を入れたい地点」にドラッグすると、追加される。その後、その字幕部分をダブルクリックしよう。

 

[3]表示したい文字を入力して効果を設定する

文字入力画面が表示されるので、1の表示したい文字を入力し、書体や大きさ、色、アニメーション効果などを選択。2のOKをクリックすれば完了だ。なお、字幕シーンの右端をドラッグすることで、表示時間を調整できる。

 

【キホンのワザ3】音入れ

曲や効果音は、映像とは別の「サウンド用のトラック」に登録していく。複数のトラックを作成し、曲と効果音を重ねるといったことも可能だ。

 

[1]音挿入画面にして音を入れたいシーンを選択

1の画面上部の「オーディオ」をクリックすると、音を挿入する機能の画面になる。2の「ハサミのバー」を左右にドラッグして、曲や効果音を鳴らしたい開始点まで移動させよう。次に、画面左側で曲のジャンルを選ぶ。なお、「サウンド」には効果音が収められている。

 

[2]鳴らしたい曲や効果音をタイムラインに登録する

画面左側で選んだジャンル内の曲や効果音が、画面中央に表示される。使いたいものを選び、[1]で選択した地点にドラッグしよう。

 

[3]曲がタイムラインに登録された

サウンド用のトラック(音符のマークがある)に、いまドラッグした曲が登録された。ドラッグして開始地点をずらすことも可能だ。

 

[4]曲の長さはドラッグで調整できる

タイムラインを右方に見ていくと、曲のトラックの右端が表示される。ドラッグして縮めれば、曲を止めるタイミングを調整できる。

 

★フリーで使える効果音はココでダウンロードできる

効果音ラボ

効果音を無料配布しているサイト。商用利用可で、クレジット表示や許諾も不要と使いやすい。キーを押すだけで「和太鼓でドン」「ピー音」「クイズ正解」など、実況配信に便利な音が出せる「ポン出し」がインストール不要で使えるのもイイ。

 

【キホンのワザ4】サムネイル作成

サムネイルは、動画サイトに表示される、視聴する動画を選ぶための静止画。動画を視聴してもらえるかは、サムネイルの出来にも大きく左右される。

 

[1]サムネイルのベースにする静止画を登録する

新規プロジェクトを開始。エクスプローラーで使いたい静止画ファイルを選び、Filmoraの画面中央にドラッグ&ドロップする。画像が登録されるので、今度はその画像をタイムラインにドラッグ&ドロップしよう。

 

[2]サムネイルに表示したいテロップを登録する

1の画面上部で「タイトル」をクリック。2の画面左側で使いたい文字の種類(ここではテロップ)を選び、画面中央で使いたいテロップの種類を選んでタイムラインにドラッグ&ドロップする。

 

[3]表示したい文字を入力し修飾も施す

1の登録されたテロップをダブルクリックし、2の表示したい文字を入力する。サムネイル画像は小さく表示されること、さらにはスマホで見られることも考慮して、文字はできるだけ大きくしよう。3のOKをクリック。

 

[4]静止画ファイルとして保存して動画サイトに登録

完成したら「カメラのアイコン」をクリックすると、静止画ファイルとして保存される。動画サイトへそのファイルをアップすれば登録完了だ。

【ブラックフライデー2020情報】Amazonのセールは午前9時から! 「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」概要

アメリカで親しまれている11月第4週の金曜日「ブラックフライデー」のセール。近年はこの日にセールを行う流れが日本にも波及しています。GetNavi webでは、2020年のブラックフライデーに向けて、気になるセール情報をピックアップしてお届けしていきます。

 

これが天下のAmazonだ! 5日間続く最大のセールを見逃すな

Amazonは、「もっと楽しく、笑顔を贈るホリデーシーズンに。」をテーマに、クリスマスや年末年始のホリデーシーズンがより楽しくなるキャンペーン「Amazon Holiday 2020」を実施しています。そのなかでも大きなセールが、11月27日9:00から12月1日23:59まで開催する5日間の「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」

 

第1弾として、「Amazonブラックフライデー」を11月27日(金)9:00から11月29日(日)23:59まで、第2弾として「Amazonサイバーマンデー」を11月30(月)0:00から12月1日(火)23:59まで開催します。

 

この5日間のビッグセールでは、カスタマーレビューの星の数が4つ以上の人気商品を中心に提供する「特選タイムセール」や、売れ筋商品が登場する「数量限定タイムセール」などを実施し、Amazonデバイス、家電、ホーム・オフィス用品、パソコン周辺機器、ファッション、食品・飲料などの幅広いカテゴリーから数十万点以上の商品を特別価格で販売します。

 

5日間のビッグセールを通して、Alexaが搭載されたコンパクトなスクリーン付きスマートスピーカー Echo Show 5や、映画、雑誌なども10インチHDディスプレイで楽しめるFire HD10 タブレット、Prime Videoをはじめお気に入りのコンテンツを大画面で視聴できるFire TV Stick 4Kなど、人気のAmazonデバイスが特別価格で購入できるほか、日立の冷蔵庫BOSEのワイヤレススピーカーといった家電、Amazon.co.jp限定のフィッシャープライスの玩具など、多数の商品が登場します。

 

さらに、5日間のビッグセール第1弾「Amazonブラックフライデー」では、「えりすぐりAmazon限定商品セール」を開催。ブラックフライデー限定でセールとなる商品をお買い得価格でご購入できます。続く第2弾の「Amazonサイバーマンデー」では、開催期間中に特設ページ上で商品が入れ替わりで登場し、数量・時間限定で特別価格でのお買い物も楽しめます。

 

加えて、5日間のビッグセール期間中、ポイントアップキャンペーンへのエントリーと合計2万円以上のお買い物で、Amazonポイントを最大1万ポイント獲得できるキャンペーンも実施します。

 

■5日間のビッグセール「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」を通して登場する注目のセール商品

 

 

 

■Amazonフレッシュ取扱商品の一部も割引価格に

Amazonプライム会員向けサービス「Amazonフレッシュ」の取扱商品の一部も5日間のビッグセールを通して割引価格で販売。今年10月に開催された「プライムデー」でも好評だった、稚魚から成魚まで一貫して育てた養殖本まぐろを水揚げから一度も冷凍せず生のまま届ける「一度も凍結していない生本まぐろ」「北海道産 十勝黒牛 ローストビーフ」など、ホリデーシーズンにぴったりの豪華食品もお得に購入できます。

 

※「Amazonフレッシュ」は東京都、神奈川県、千葉県の対象エリアにおいて利用可能です。配送対象エリアの詳細はこちらから確認してください。

 

■5日間のビッグセール第1弾「Amazonブラックフライデー」のみに登場する注目のセール商品

 

 

■5日間のビッグセール第2弾「Amazonサイバーマンデー」のみに登場する注目のセール商品

 

■お得なポイントアップキャンペーンも実施!

11月27日(金)9:00から12月1日(火)23:59まで開催する5日間のビッグセールの期間中、ポイントアップキャンペーンへエントリーし、かつキャンペーン期間中に合計2万円(税込)以上買い物をすると、Amazonポイントを最大1万ポイント獲得できるキャンペーンを実施。Amazonアカウントにログインした状態で、キャンペーンページにアクセスするだけでキャンペーンにエントリーできます。なお、Amazonポイントは、キャンペーン終了後約35日後に対象のアカウントに獲得予定ポイントとして付与。

 

※Amazonプライム無料体験期間中の場合、Amazonポイントの獲得や付与の時期に関する条件が異なります。詳細はキャンペーンページの細則を確認してください。

 

■Amazon EchoシリーズとセットでAmazon Music Unlimited 6か月分が無料

対象のAmazon Echoシリーズの製品と定額制音楽配信サービス、Amazon Music Unlimited(個人プラン月額6か月分。※以降自動更新)がセットになったお得な商品も用意されます。Amazon Music Unlimitedでは7000万曲以上の広告なしの楽曲が聴き放題。ポッドキャストも楽しめます。本商品はプライム会員でAmazon Music Unlimitedに新規で会員登録をしたユーザーのみ利用できます。

 

「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」のセール内容について

■「特選タイムセール」

トップブランドや人気の商品が特別価格にて登場する目玉セールです。幅広いカテゴリーからカスタマーレビューの星の数が4つ以上の商品を中心に、在庫を豊富に取り揃えます。在庫がある限り購入可能です。

 

■「数量限定タイムセール」

最大8時間のタイムセールで、数量限定の商品が続々と特別価格で登場します。ひとりにつき1点の購入が可能で、タイムセール期間が終了するまで、または対象商品が売り切れるまで購入可能。Amazonショッピングアプリの「ウォッチリスト」機能を使えば、タイムセールが開始する直前に、プッシュ通知でお知らせを受け取ることができます。

 

※セールやキャンペーンの内容、および対象商品は予告なく変更となる可能性があります。

【ブラックフライデー2020情報】クラファン発の通販ショップが、全品10%オフセールを開催!

アメリカで親しまれている11月第4週の金曜日「ブラックフライデー」のセール。近年はこの日にセールを行う流れが日本にも波及しています。GetNavi webでは、2020年のブラックフライデーに向けて、気になるセール情報をピックアップしてお届けしていきます。

 

クラウドファンディングを成功させたアイテムが並ぶショップの、全品10%オフセール

クラウドファンディングサービスを運営するきびだんご株式会社の公式オンラインストア「Kibidango Store」は、2020年11月20日から11月30日の間、ブラックフライデー&サイバーマンデー特別セールを開催しています。

 

■Kibidango Storeについて

Kibidango Storeは、クラウドファンディングとネットショップが一体となった、”新しいお買い物体験”を提供するクラウドファンディングサービス「Kibidango(きびだんご)」から誕生した、これまでにないカタチのショッピングストアです。

 

主にKibidangoでのクラウドファンディングプロジェクトが成功し、一般への継続販売が可能となった最先端の製品を取り揃えています。国内においてはここでしか取り扱いのない商品も多く、新規性の高いアイデア商品を豊富に提供します。 商品ラインナップは今後も随時追加予定です。

 

■「ブラックフライデー&サイバーマンデー特別セール」概要

・日時:2020年11月20日(金)~11/30(月)23:59

・対象:公式オンラインストア「Kibidango Store」内の全商品

・特典:2点以上の購入で全品10%オフ

■ブラックフライデー&サイバーマンデー特別セール対象商品一覧

 

【ブラックフライデー2020情報】サンワサプライの最大50%オフセールが開催中! クーポンの配布も実施

アメリカで親しまれている11月第4週の金曜日「ブラックフライデー」のセール。近年はこの日にセールを行う流れが日本にも波及しています。GetNavi webでは、2020年のブラックフライデーに向けて、気になるセール情報をピックアップしてお届けしていきます。

 

サンワサプライのアイテムが最大50%オフ! さらにお得になるクーポンも配布中

オフィス用品などを扱うメーカー・サンワサプライが運営する直販サイト「サンワダイレクト本店」では、11月30日(月)18:00まで、「ブラックフライデー2020」セールを開催中です。

 

■目玉企画 10%&5%オフの2つのクーポン

「ブラックフライデー2020」の開催期間に使えるクーポンが2種類用意されています。10%オフクーポンは購入金額が1万円以上で使用可能、5%オフクーポンは金額制限なしで使用できます。各クーポンは1人1回のみ使えます。

 

■目玉企画 最大50%オフセール

売れ筋の製品が最大50%になるお得なセールです。セール対象アイテム数はなんと100以上! 気になるセール品をチェックしましょう!!

 

■アウトレットセール
パッケージが破損・汚れなどがあるアウトレット品(中身は新品)。通常より安く販売されているこの品を、表示価格から50%オフで販売します。数量限定品なので、早い者勝ちです。

 

■SNSキャンペーンプレゼント企画

期間中、モニプラのスピードくじで当たりが出た5名に「ショルダーバッグ」をプレゼント! また、TwitterとInstagramにハッシュタグで「♯わたしとサンワ」と「@sanwadirect」をつけて当店の製品の使用写真または動画を投稿した方のなかから、31名に5000円オフクーポンをプレゼントします。

 

■期間中購入で全員にクーポンプレゼント

ブラックフライデーの期間中の購入の方全員に1000円オフクーポンをプレゼント。さらに抽選で20名に5000円オフクーポンをが当たります。なお、クーポンの案内は、12/10ごろにメールにてクーポン番号を送付します。

【ブラックフライデー2020情報】Ankerの人気商品が、Amazonセールで最大50%オフの衝撃

アメリカで親しまれている11月第4週の金曜日「ブラックフライデー」のセール。近年はこの日にセールを行う流れが日本にも波及しています。GetNavi webでは、2020年のブラックフライデーに向けて、気になるセール情報をピックアップしてお届けしていきます。

 

AmazonでAnker製品がどれも安いぞ!

ガジェットや家電を販売するアンカー・ジャパンは、11月27日(金)9:00から12月1日(火)23:59までAmazonにて開催される「Amazonブラックフライデー&サイバーマンデー」において、160製品以上を最大50%OFFにて販売。

11月27日9:00~11月29日23:59の63時間にわたる「Amazonブラックフライデー」では、Amazonの売れ筋ランキング「イヤホン・ヘッドホン」のカテゴリで1位を獲得した(2020年9月28日時点)完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2」と、USB急速充電器&モバイルバッテリーの一体型モデル「Anker PowerCore Fusion 5000」がセールに登場。自宅 / オフィス / 外出先等、場所を選ばずマルチに使える実用的なアイテムです。

 

またAnker PowerHouseシリーズより約2年ぶりに登場し、8台の機器を同時充電できるポータブル電源の最新モデル「Anker PowerHouse II 400」も1万円割引でビッグセールに初登場します。

 

また、第2弾として2020年11月30日00:00~12月1日23:59の48時間にわたって開催される「Amazonサイバーマンデー」では、自宅での過ごし方を豊かにしてくれるAndroid TV搭載モバイルプロジェク­ター「Nebula Capsule II」や吸引・水拭きの両方が可能な2-in-1ロボット掃除機「Eufy RoboVac G10 Hybrid」等が、イチオシ製品として登場予定です。


■主なセール対象製品(※一部抜粋)

 ● Amazonブラックフライデー(90製品以上)
開催日時:2020年11月27日(金)9:00~11月29日(日)23:59

カテゴリ セール対象製品名 カラー セール特価(税込) 割引率(※)
モバイルバッテリー Anker PowerCore Fusion 5000 ブラック 2099円 28%
モバイルバッテリー Anker PowerCore 6700 Millennium Falcon™ Edition ホワイト 2000円 50%
ポータブル電源 Anker PowerHouse II 400 ブラック 2万9800円 25%
急速充電器 Anker PowerPort 2 Elite ホワイト 1119円 20%
ロボット掃除機 Eufy RoboVac 11S ホワイト 1万2460円 30%
完全ワイヤレスイヤホン Soundcore Liberty Air 2 ブラック 6399円 20%
Bluetoothスピーカー Soundcore Motion+ ブラック 7999円 20%

 

● Amazonサイバーマンデー(70製品以上)
開催日時:2020年11月30日(月)0:00~12月1日(火)23:59

 

カテゴリ セール対象製品名 カラー セール特価(税込) 割引率(※)
モバイルバッテリー Anker PowerCore III Fusion 5000 ホワイト 2872円 20%
USBケーブル Anker PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル グリーン 1100円 45%
ワイヤレス充電器 Anker PowerWave 10 Stand ブラック 1874円 25%
会議用スピーカーフォン Anker PowerConf グレー 9480円 27%
ロボット掃除機 Eufy RoboVac G10 Hybrid ホワイト 2万1440円 20%
モバイルプロジェクター Nebula Capsule II ブラック 4万7840円 20%
完全ワイヤレスイヤホン Soundcore Life P2 ブラック 3749円 25%

※:割引率はアンカー・ジャパンがAmazon.co.jpで最近相当期間にわたって販売していた価格を基準に、同社が発表した数値です。
※:期間中に予告無く終了する場合があります。

【ブラックフライデー2020情報】Google ストアで「Pixel」シリーズのスマホなど最新ガジェットがおトクに!

グーグルは、11月27日~30日、「Google ストア」にて、ブラックフライデーセールを行なうことを発表しています。

 

「Pixel」シリーズのスマートフォンでは、「Pixel 3a XL」が2万6660円引きの3万4500円に、「Pixel 4 XL(64GB)」が3万5000円引きの8万1600円になります。また、割引はされないものの、「Pixel 5」を購入すると7500円分のGoogle ストア クレジット、「Pixel 4a(5G)」を購入すると6000円分のGoogle ストア クレジットがそれぞれ特典としてもらえます。

 

スマートフォン以外では、「Nest Hub Max」が4250円引きの2万3800円、「Nest Hub」が2200円引きの7700円、「Nest Mini」が2000円引きの4050円、「Nest Wifi」が2970円引きの1万6830円となっています。

Google検索の「鼻歌検索」を試してみた! 楽曲検索以外の将来性は?

グーグルのウェブ検索エンジンは誰もが認める便利なツールです。現在はスマホのカメラを被写体にかざすと、野に咲く花の名前を調べたり、旅先で外国語のメニューを素速く日本語に翻訳してくれる「Googleレンズ」のような、グーグル独自の機械学習アルゴリズムを活用した検索サービスが展開されています。

 

今年の10月からAndroid OSを搭載するデバイスで「鼻歌」による楽曲検索も使えるようになったことはご存じでしょうか。今回は、新機能の鼻歌検索の楽しみ方を紹介したいと思います。

↑Android OSを搭載するスマホで使える新機能「鼻歌検索」の楽しみ方を紹介します

 

うろ覚えのメロディをグーグル検索で調べよう

グーグルの鼻歌検索は、スマホのマイクに向かって約10〜15秒間続けて鼻歌を口ずさんだり(ハミング)、口笛でメロディを吹くと近い楽曲をYouTube MusicやSpotifyなど音楽配信サービスやYouTube動画から見つけてくれるという機能。検索結果からそのまま音楽サービスのアプリに飛んで、見つかった楽曲をすぐに聴くこともできます。検索処理はクラウドで行われるため、スマホなどデバイスをネットワークに接続する必要があります。

 

ハミングされた音をマイクが聞き取ると、グーグルが開発した機械学習のアルゴリズムによって楽曲のメロディ部分だけが抽出されます。メロディは固有の数列に変換された後に、何十万件にも及ぶ大量の楽曲情報を蓄積したデータベースと付き合わせを行い、数列が一致する可能性の高い楽曲をスマホの画面にリスト化して表示します。

 

機械学習アルゴリズムは、ライセンスされた楽曲やスタジオ録音のソース、歌声にハミング、口笛など様々な音源を使いながら鍛え上げられています。その開発過程では世界中のグーグルのスタッフが鼻歌を口ずさんだりしながらアルゴリズムの強化に総がかりで取り組んでいるそうです。

↑数列化された鼻歌のメロディをデータベースと照合。近い数列データを持つ楽曲を探し出します

 

メロディ一致の判定はそこまで厳密ではないようです。例えば鼻歌や口笛の音程がある程度ずれていたり、リズムやテンポがあいまいでも何かしらの曲を見つけてきます。もちろん、あまりに原曲とズレている場合は期待外れの検索結果が表示されてしまうので、うろ覚えの歌の記憶がより鮮明で、鼻歌で楽曲のメロディをより正確に再現できた方が正答率は上がります。

 

「赤いスイートピー」を歌ってみたら、デーモン閣下のカバーがヒット!

筆者が本レポートを執筆している2020年11月中旬現在、グーグルの鼻歌検索が日本ではまだAndroid OSにしか対応していないため、今回は「Google Pixel 5」でテストしてみました。

↑Google Pixel 5で鼻歌検索をテストしました

 

鼻歌検索にはGoogle検索を起動してマイクアイコンをタップ、音声入力モードに切り換えてから「曲を検索」を選ぶか、またはGoogleアプリを開いてからマイクアイコンをタップする手順でもたどり着けます。

↑Google検索から「曲を検索」に入る方法が最もシンプルです

 

Googleアシスタントに直接話しかけて「OK Google、この曲は何?」と聞いてから鼻歌を始めてもOKです。

↑Googleアシスタントに音声で「この曲は何?」と訊ねると画面のように少しコンパクトな表示で検索画面が表れます

 

松田聖子の名曲「赤いスイートピー」のサビを鼻歌で歌ってみました。屋外や少しざわざわしているカフェの店内でも、スマホのマイクに口元を近づけて小声でささやく程度で十分に歌声を認識してくれました。

 

ただ、筆者の場合なぜか宮本浩次がカバーした「赤いスイートピー」の方が本家よりもマッチング率が上位に表示されます。Aメロから歌ってみたら、今度は本家の「赤いスイートピー」がトップマッチのタイトルとして出てきました。そしてSpotifyのリンクをたどって再生してみると、なぜかカラオケバージョンの「赤いスイートピー」の方が再生されました。

↑赤いスイートピーはなぜか宮本浩次のカバーが検索結果のトップに

 

続いてテンポを速くして鼻歌を口ずさんでみると、デーモン閣下がカバーした「赤いスイートピー」が最上位に登場。鼻歌検索のアルゴリズムは基本的に“メロディ重視”とはいえ、カバー曲がある場合はリズムやビートとの兼ね合いも出てくるのかもしれません。

↑少しテンポを上げて鼻歌を入力するとデーモン閣下のカバーがトップに表示されました

 

うろ覚えの曲を鼻歌で歌うと、特にピッチ(音の高さ)を原曲に合わせられていない場合があろうかと思います。ピッチは検索結果にほぼ影響を与えないようです。途中で意図的に転調しても探したい曲がヒットしました。

 

歌ものなら洋楽もヒット。クラシックの名曲やラップには苦戦

洋楽は正しく検索できるでしょうか。フランス・ギャルの「夢見るシャンソン人形」は無事にヒット。映画「アラジン」の主題歌「A Whole New World」は新しい2019年版が上に出てきて、ピーボが2番手という結果に若干不満が残りますが、劇団四季も出てきたので許そうと思います。

↑アラジンの主題歌は複数の候補が出てきます。新しいものや人気の楽曲からトップに並ぶようです

 

メロディがはっきりとしている楽曲でもクラシックやジャズの名曲のような“歌詞のない曲”は、鼻歌検索されることを想定していないためか、見つかる率が極端に下がります。「今夜はブギー・バック」のラップも鼻歌での再現性が難しく、楽曲をヒットさせることができませんでした。ほかにもよく耳にするCM曲や「水戸黄門のテーマ」のようにそのテレビドラマのためだけに作られた純正の主題歌も、データベースに一致するものがないせいか見つかりませんでした。

 

グーグルの鼻歌検索は日本を含む20以上の言語エリアで提供されていますが、それぞれの地域ごとに鼻歌検索用のデータベースや楽曲コレクションが作られているため、各国で人気のアーティストのヒット曲を見つけるためにはAndroid OSの言語設定を変える必要があります。そして各国の鼻歌検索データベースも今後地域ごとに人気の楽曲、定番のメロディを取り込んで成長を続けていきます。

 

鼻歌検索は将来どんな役に立つのだろうか

ゲーム感覚で楽しめる鼻歌検索を、街中や公園など屋外でまわりにいる人に目立たないように、こっそりと楽しめたら使う機会が増えそうです。Google Pixel Budsをはじめ、いくつかのBluetoothワイヤレスイヤホンを交代で耳に装着しながら試してみたところ、Googleアシスタントに話しかけてWeb検索等はできるのに、鼻歌検索は「一致するものが見つからない」と表示されて楽曲情報がヒットしませんでした。今後ぜひ対応してほしいと思います。

↑Google Pixel Budsなどワイヤレスイヤホンのマイク入力で試してみましたが、こちらはスマホのマイクに直接話しかけた場合と比べて認識率が下がりました

 

グーグルではこの鼻歌検索機能を有益なインターフェースとして、またはより大きなビジネスに昇華させることも考えているのでしょうか。現在のところ同社は「ハミングだけで曲を探したいというユーザーの検索ニーズに応えること」以外に特別な指針を示していません。

 

代わりに筆者が勝手に鼻歌検索の使い道を期待するとしたら、家電リモコンの音声操作を意味のある言葉ではなく、鼻歌でより感覚的に、あるいは楽しく操作ができたら音声インターフェースに対する価値観に小さな変化が生まれるんじゃないかと思いました。

 

いまはコロナ禍中なので、なかなか友だちと集まりにくい環境ですが、忘年会を兼ねたホームパーティーで鼻歌検索をゲーム感覚で遊んでみても盛り上がりそうです。まずは鼻歌検索の精度が今後どこまでレベルアップして、見つけられる楽曲の幅が広がるのか注目しましょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

国内最安の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」は、5G入門機として最良のハイコスパスマホだった。

ついにiPhoneも5Gに対応し、“次のスマホから5G” が現実的になってきました。今年の春に5Gサービスが始まった当初は5Gスマホはハイスペックモデルが中心で、価格も高めでした。ですが、秋以降は、比較的安い価格で買えるミドルレンジモデルが増えています。

 

2020年11月現在、日本で買える最も安い5Gスマホは、auだけが取り扱うシャオミの「Mi 10 Lite 5G」です。一括価格は4万2740円で、次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すると、なんと実質2万9900円で買えるんです。iPhone 12シリーズで最も安いiPhone 12 miniの64GBモデルは一括9万65円で、「かえトクプログラム」利用で実質4万8185円なので、Mi 10 Lite 5Gは、それよりも4割ほど安いわけです。

 

シャオミは海外ではコスパの高さで人気を集めているメーカーですが、日本では馴染みが薄く、性能に不安を感じる人も少なくないでしょう。そこで、筆者が、この激安5Gスマホを使ってみました。でね、結論を先に言うと、めちゃくちゃ驚きました。とても4万円台のスマホとは思えないんですよね。

 

有機ELディスプレイを採用し、画面内指紋認証にも対応

Mi 10 Liteは約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載しています。この価格帯では液晶を採用することが多いのですが、上位モデルと同じ有機ELを採用し鮮やかでメリハリのある画質が得られます。解像度は2400×1080ドットで、縦横比20:9の縦長ディスプレイで、インカメラはしずく型ノッチに搭載されています。

↑約6.6インチの大画面ディスプレイを搭載。しずく型のノッチを採用することで、画面占有率を高めている

 

↑有機ELなので、ロック画面に時刻などを表示する「常時オンディスプレイ」を利用可能

 

↑ボディ幅は約75mmだが、片手で操作しやすい画面表示に切り替えることも可能

 

右側面に電源ボタンと音量ボタンを搭載し、上部にイヤホンジャック、底部にUSB Type-Cポートを搭載。ごくごく当たり前のレイアウトですが、誰にとっても使いやすいのではないかと思います。

↑電源ボタンと音量ボタンは右サイドに

 

↑上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載

 

↑底部にUSB Type-CポートとSIMスロット。microSDは挿せないが、内部ストレージは128GBなので、標準的なユーザーなら不足することはないだろう

 

指紋センサーはディスプレイ内に搭載。強く押さずとも軽く指を当てるだけでアンロックできますが、顔認証も利用でき、顔認証のほうがスピーディーにロックを解除できるように感じました。

↑指紋センサーを搭載しているので、マスク着用時もスピーディーにロックを解除できる

 

背面パネルは光沢が強めのリッチな仕上がりで、エッジ部にラウンド処理が施されているので、手にも馴染みやすい印象。クアッドカメラを搭載していることもあり、パッと見ではハイスペックモデルに見間違えそうです。

↑背面パネルは高級感のある質感。カラバリは、この「コズミック グレー」のほかに、「ドリーム ホワイト」が用意されている

 

↑クリアケースも同梱されている

 

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

AIカメラの効果は好き嫌いが分かれるかも

クアッドカメラはメイン(約4800万画素/F1.79)+超広角(約800万画素/F2.2)+マクロ(約200万画素/F2.4)+深度センサー(約200万画素)という構成。望遠カメラは搭載しておらず、最近の上位モデルに比べるとスペックはやや低めです。

↑4眼カメラは左上がメイン、右上がマクロ、左下が超広角、右下が深度センサー

 

気になるのは画質ですよね。明るく撮れますが、AIを有効にすると、彩度とコントラストが高くなる印象。いわゆる “映える” 写真が撮れますが、ナチュラルな画質を好むのなら、AIはオフにしたほうがよさそうです。

↑AIオンで超広角で撮影

 

↑AIオンでメイン(広角)で撮影

 

↑AIオンでデジタル2倍ズームで撮影。画質劣化はほとんど気にならない

 

↑AIオンで料理を撮影。色が強く出て、やや不自然な印象に

 

↑AIオフで撮ると、明るさは落ちるが、ナチュラルな色で撮れた

 

↑「夜景」モードで撮影

 

↑「ポートレート」モードは、背景ボケを調整できる

 

↑文書を撮影して、ドキュメントして保存できる機能も便利

 

動画は4K(30fps)での撮影に対応。手ブレ補正は電子式ですが、期待以上に補正されて、片手で持って動かしながら撮影しても、なめらかな画質で撮れました。編集機能も充実しているので、動画をSNSなどでシェアしたい人もチェックする価値がありそうです。ミドルレンジなので、動画編集時に反応が遅くなったり、フリーズしたりするかも……と気になっていたのですが、ストレスなくスムーズに操作できました。

↑プリインストールされている「Miビデオ」アプリで、動画にフィルターをかけたり、エフェクトを追加したりして、オリジナルビデオを編集できる

 

日常使いでのパフォーマンスは上位モデルと比べて遜色なし

スマホのパフォーマンス(処理速度)は、プロセッサーとメモリ(RAM)に大きく依存します。5Gのハイスペックモデルの多くは「Snapdragon 865」というプロセッサーを採用していますが、Mi 10 Liteは、ワンランク下の「Snapdragon 765G」を採用しています。ミドルレンジ向けとは言え、7nmプロセスで製造され、最大2.4GHzで8コアというスペックですから、日常的な操作で上位モデルとの差を感じることはないはずです。

↑「GeekBench 5」というアプリでベンチマークを測定した結果、Snapdragon 765G搭載モデルとして順当なスコアをマークした

 

メモリは6GBで、これも普段使いには十分な容量。ハイスペックモデルでは8GB以上のメモリを搭載する機種が増えていますが、相当なヘヴィユーザーでない限りは6GBで不満を感じる場面はほぼないでしょう。

↑スマホを快適に使うための統合アプリもプリインされている

 

バッテリー容量は4160mAh。筆者が1週間ほど使った印象では、1日で電池残量がピンチになることはなく、ゲームをしたり、動画を観たりしなければ、余裕で2日持ちそうな印象でした。5Gスマホは4Gスマホよりも消費電力が多く、大容量のバッテリーを搭載する傾向があるので、電池持ちは5Gスマホとして順当といったところでしょう。

 

5Gエリアが広がるほどに使用満足度も高まるはず!?

筆者の自宅付近は、残念ながら、まだ5Gエリアになっていません。なので、auのウェブサイトで5Gエリアを探して、広範囲で5Gの電波をつかめそうな渋谷に行ってみました。渋谷駅周辺は「5G」のピクトが表示され、概ね200〜600Mbps程度の実行速度を確認できました。

↑5Gエリアでは高速通信を利用可能

 

大事なことなので、あらためて書きますが、このスマホの一括価格は4万2740円で、「かえトクプログラム」を利用すると実質2万9900円です。この価格で、5Gの高速通信を体感できるんです! 5Gスマホを使ってみたいけど、どれも高くて……と二の足を踏んでいる人は、Mi 10 Lite 5Gを検討してみてはいかがでしょうか?

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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「HUAWEI MateBook X」などファーウェイの新ノートPC2モデルが、美しくて軽くてパワフルで…そしてお手頃すぎるんです。

ファーウェイ・ジャパンは、MateBookシリーズの最新フラッグシップモデル「HUAWEI MateBook X」を11月20日(金)より発売いたします。市場想定価格は、15万4800 円(税抜)です。シリーズ最軽量の約1kgと、静粛性を高めるファンレス設計が特徴となります。

 

↑新型のHUAWEI MateBook X

 

HUAWEI MateBook Xは、重さ約1kg、厚さ約13.6mmのコンパクトボディと、光の加減で様々な表情を見せるシルバーフロストカラーの美しいデザインが特徴。美しいデザインは見た目の良さだけでなく、手になじみ携帯しやすさにも寄与しています。

 

↑A4サイズにすっぽり収まるコンパクトボディは、まるで雑誌を持ち運ぶようにカフェや機内にも気軽に持ち込めて、場所を取らない

 

 

13インチのディスプレイは、MateBookのDNAとも言える「フルビューディスプレイ」を継承し、画面占有率は約90%を誇ります。タッチパネル対応で、3本指でスクリーンショットをとれたりと便利な独自の操作性もポイント。

 

↑ベゼル幅を約4.4mmにまでそぎ落とした画面占有率約90%のディス プレイが、スクリーンへの没入感を高める。また、薄型LTPS液晶 で、フルHDの約3倍の高い解像度を実現

 

第10世代インテル Core i5プロセッサーを搭載し、最新規格Wi-Fi 6にも対応することで、スムーズで高速なマルチタスクを実現しました。さらに、ファーウェイのスマートフォンと連携する「Huawei Share」により、スマートフォンの画面が PC のスクリーン上に同期され、シームレスな操作を可能にします。

 

作業中でも静かに作業を続けられるようノイズを発生しないファンレス設計や、約11.3時間の動作時間と30分充電で約4時間動作する急速充電に対応したタフバッテリーなど、デスクワークをスマートにこなす相棒となる一台に仕上がっています。また、同シリーズの「HUAWEI MateBook X Pro」でも採用された埋め込み型のWebカメラも搭載。オンライン会議が増えた昨今、セキュリティ対策にも万全です。

 

同じくMateBook シリーズでは、14インチの高精細フルビューディスプレイを搭載する「HUAWEI MateBook 14」も同日発売を発表しました。

 

↑HUAWEI MateBook 14の市場想定価格は、10万9800 円(税抜)

 

HUAWEI MateBook 14にも、高い没入感を楽しめるフルビューディスプレイが搭載されています。最新のAMD Ryzen 4000Hシリーズモバイルプロセッサーによるパワフルなパフォーマンスが大きな特徴。大画面を保ちながら軽量化を追求した製品設計により、重さ約 1.49kg、厚さ約15.9mmで、どこでも軽快に持ち運べます。さらに、高速プロセッサーを支える効率的な冷却システムを備え、CPU 負荷のかかる作業の際は素早くパフォーマンスモードへスイッチすることができるなど、一段上の使いやすさを実現しました。

 

↑タッチパッドにかざすだけで、ファーウェイスマートフォンの画面が表示される「マルチスクリーンコラボレーション」で、大画面をいかしたシームレスな操作ができる

 

↑14インチの大画面でも軽快に持ち運べる

 

軽量、ハイスペックと全体の仕上がりが良い新モデル2機種ですが、何よりシリーズ従来の非常に高いコスパがやはり魅力でしょう。独自機能と設計も盛りだくさんで長く愛用できる性能を持つので、市場のハイエンドモデルに一歩手が出ないという人には、ぴったりのモデルたちではないでしょうか。

 

ZenFone 7 Proなら「スマホ二台持ち」スタイルが捗る! 妥協なしの「Pro」な性能・価値をレビュー

ZenFone 7シリーズの上位版「ZenFone 7 Pro」をレビューします。SIMフリースマホの雄、ASUSのフラッグシップモデルで、独特のフリップカメラ機構が目を引く一台。3眼カメラになって性能が強化されたうえ、初の5G対応を含め、カメラ以外でもトップレベルの仕様を詰め込んでいます。

 

自撮りも最強なフリップカメラ

↑ZenFone 7 Proの価格は、直販価格で10万9780円(税込)

 

ZenFone 7 Proを語るなら、まずカメラからはじめるべきでしょう。ZenFone 6のユニークな「フリップカメラ」を引き継ぎ、3眼カメラにグレードアップしています。フリップカメラは、回転するカメラユニットによって外側カメラがインカメラを兼ねるという機構です。

↑180度可動する仕様のフリップカメラ

 

フリップカメラは背面にあるため、風景などを撮るときの操作感は他のスマホと変わりません。3眼カメラは広角、超広角、望遠というザ・王道な構成。具体的には以下のような内容です。

 

・広角 6400万画素 ソニー製IMX586、F値1.8、光学式手ブレ補正

・超広角 1200万画素 ソニー製IMX363 F値

・望遠 800万画素 光学式手ブレ補正

・デュアルLEDフラッシュ

 

このうち、光学式手ブレ補正についてはZenFone 7 “Pro”だけの仕様。カメラ自体の写りには変化はありませんが、特に暗所撮影や動画などでブレにくくなる効果が期待できます。

↑フリップカメラの挙動

 

フリップ式のカメラは、カメラ起動中に音量ボタンで自由に回転でき、本体背面の位置から180度まで好きな角度に動かせます。加えて、指定した角度で止めるためのショートカットボタンもカメラアプリ上に用意されています。回転できるカメラはたとえば、小物に寄って撮ったり、ローアングルでの撮影に便利。小さい子どもやペットを目線の位置で捉える時にも使えそうです。

↑フリップカメラの撮影モード表示

 

さらにユニークな撮影機能として「オートパノラマ」を搭載しています。これは自動でカメラを180度まで回転しながらパノラマ撮影する機能で、ダイナミックな風景とその場の自分を同時に記録できるというこのスマホならではの機能です。

↑背面カメラが180度回転してインカメラにもなります

 

動画は最大8K/30FPSでの撮影が可能。4K/60FPS撮影もサポートします。さらに、動く被写体を選んでフォーカスを当て続けるモーショントラッキングといった撮影モードも備えています。

 

これらの撮影機能は、フリップカメラを180度展開することで、インカメラでもまったく同じように利用できます。ZenFone 7 Proはスマホカメラのレビューサイト「DXO Mark」で「世界で最強ランクの自分撮りカメラ」と認められていますが、これを否定する余地はないでしょう。特に動画撮影の性能が高いため、スマホでYouTubeで配信する人やZoom通話を多用する人などには適しています。

 

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ハイパフォーマンスでSNSも映像鑑賞も快適

フリップカメラがとにかく目を引きますが、ZenFone 7 Proは現世代で最高峰の性能を備えています。チップセットはクアルコム製のSnapdragon 865 Plus、メモリは8GB(LPDDR5)、ストレージ容量は256GB(UFS 3.1)。メモリもストレージも最新の規格を採用しており、Windows搭載のモバイルノートにも負けず劣らずのスペックです。5GやWi-Fi 6もしっかりサポートしています。

↑iPhone 12(左)よりも大画面。上部のノッチがなくすっきりしたデザインです

 

6.67型の有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2400×1080ドット。構造上、専用のインカメラが存在しないため、ノッチ(切り欠き)の無いすっきりとした見た目です。DCI-P3カバー率110%という色再現性の高いディスプレイで、HDR 10動画も鮮やかに再生可能。内蔵ステレオスピーカーも迫力のあるサウンドを鳴らします。まるで映画館のように、というと陳腐な表現になりますが、スマホの画面としては最高クラスに迫力のある動画が楽しめます。

↑画面はディスプレイいっぱいに表示され、サイズ感以上の情報量と見やすさを得られる

 

さらにディスプレイは90Hzのハイリフレッシュレートに対応しています。ハイリフレッシュレートは、PCゲームではお馴染みの、画面を高速に書き換える仕様ですが、スマホではスクロール操作の滑らかさにその良さが生かされます。目で追っても疲れづらい、滑らかな表示になります。Snapdragon 865 Plusの処理性能の高さもあり、WebブラウジングからSNSまですべてが快適。ただ、気になるのは重さ。230g近くあるため、たとえば、長時間手持ちで映画を観ると腕への負担がそれなりにかかります。

 

尖った機能を持つスマホだけに、デザインもエッジが効いています。ガラス貼りのツヤツヤした背面に、不敵に輝くASUSロゴ。ゲーミングスマホに通じる独特の格好良さを感じます。厚みがあるものの、背面のフチにかけて湾曲する形状になっており、手への収まりは悪くはありません。ただし、上部に重心があり、背面ガラスが滑りやすいため、ケースなしで片手持ちするのは落としてしまわないかヒヤヒヤします。

 

ゲーミングスマホ譲りのアシスト機能

ZenFone 7 Proのパフォーマンスと大画面なら、3Dゲームも快適に遊べます。さらに遊びやすくする機能「Game Genie」も搭載しています。ゲーミングスマホ「ROG Phone」を展開しているASUSならではの、本格的なゲーム支援機能です。

↑Game Genie

 

Game GenieはAndroidスマホではポピュラーな機能になりつつある、ゲーム中に表示できるランチャーアプリです。通知の一括オフやスクリーンキャプチャー、録画は当たり前に備えています。さらに、ライブ配信機能まで搭載。プレイ中のプレイヤーの顔をインカメラで写しながら、ゲーム画面を配信することまでできてしまいます。

 

筆者が気に入ったのは、ゲームプレイ中のフレームレートとCPU温度をリアルタイム表示できること。負荷の高いゲームをプレイ中にどのようなシーンでフレームレートが落ちているのか、CPUの状態はどうかを的確に把握できます。

↑プレイ中の様子もライブ配信可能

 

トップクラスの性能を備えているだけに、負荷の高いゲームでも良好なパフォーマンスで動作します。筆者は3Dアクションゲーム『原神』の最高画質設定(60fps・画質カスタム)で試してみましたが、1時間ほどのプレイでもコマ落ちを感じることなく快適に遊べました。ただし、続けて遊んでいるとCPU温度が60度近くになることがあり、手で持っても熱さを感じます。よりゲームプレイに特化したスマホが欲しいなら「ROG Phone」を選んだ方が良さそうです。

 

5Gだけじゃない。デュアルバンドでWi-Fiも快適

ZenFone 7 ProはZenFoneシリーズで初めて5Gに対応するスマホです。ただし、5Gは大手キャリアでも始まったばかりのサービスでエリアも限られているため、実際には4Gで使うという人が多いでしょう。また、5Gを使う場合は、デュアルSIM(2回線の同時利用)ができないという点もネックになります。

↑デュアルSIM対応ですが、5Gの利用時は1回線のみ

 

一方で、ZenFone 7 ProにはWi-Fiでも快適に使える機能が備わっています。デュアルバンドWi-Fiとして、2つのWi-Fi周波数帯を同時に利用して通信が可能です。筆者は自宅のLinksys製Wi-Fiルーターで試したところ、自宅の端にありほかのスマホではWi-Fiが届きづらい場所でも安定して通信が可能でした。

↑デュアルバンドWi-Fiで安定通信

 

スペックには妥協しない人、2台持ちユーザーなら選ぶ価値あり

ZenFone 7 Proは、カメラはとにかく良質のものを用意し、それ以外のスペックもほとんど妥協無く、最上位のものを揃えたというSIMフリースマホです。その点を踏まえれば、直販価格で10万9780円(税込)という価格も割安にすら思えます。また、AmazonなどのセールやMVNO回線とのセット購入割引を活用すれば、さらにお得に購入することもできるでしょう。

 

気の利いたことに、ZenFone 7 Proには2種類のケースが同梱されています。1つはカーボン風の「Active Case」で、薄く軽い作りながら、背面をしっかりと守ってくれます。このケースには、フリップカメラを物理的にロックするスイッチもあります。もう1つのケースはよくあるクリアケースで、シリコンではなくプラスチック製のカチッとした作りのもの。また、付属の電源アダプターは、30Wの急速充電に対応。USB Type-C充電に対応していれば、ノートパソコンでも充電できる仕様です。付属品もお得感のある構成です。

↑Active Case

 

↑フリップカメラの誤作動を防ぐ物理スイッチ付き

 

実用面では防水・おサイフケータイへの非対応と、重さがネックになります。特に重さは、買うときは気にならなくても長期間使ってくるとかならず気になるため、購入の際にはどう使うかよく考慮した方が良いでしょう。たとえば小型スマホと組み合わせた二台持ちで、Zenfone 7 Proではカメラと動画、ゲームを中心に使うなら、その性能を存分に発揮できそうです。

 

下位モデルZenFone 7との金額差が1万円ほどあるのも悩みどころですが、「とにかくすべての性能が高いSIMフリースマホがほしい」という人なら迷わずこれを選ぶべきでしょう。

 

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初スマートスピーカーの大本命に!「HomePod mini」の基本から強化されたSiri連携まで細かく使い倒す

Appleが10月に発表したスマートスピーカー「HomePod mini」は、1台あたり1万1880円(税込)で、複数台設置にも適したデバイスです。同機を実際に使用してみたので、本稿ではその使い勝手について紹介します。

 

小さいので置き場所に困らない

HomePod miniは、高さ84.3mm、幅97.9mmであり、わかりやすくいえば、りんごサイズの球体です。デスクの上はもちろん、本棚のちょっとしたスペースなどにも設置できるので、置き場所は柔軟に選べます。電源コードを接続したままにしておく必要はありますが、コード長も約1.5mありますので、さほど困ることはないでしょう。

↑HomePod mini。筆者の自宅では本棚の端に置けた

 

セッティングは難しくない

HomePod miniの初期設定はそこまで難しくありません。まず、最新iOSにアップデートしておいたiPhoneを用意し、Wi-Fiに接続した状態でスタンバイしておきます。

 

続いて、HomePod miniの電源コードをコンセントに挿入すると、電源が入ります。先ほどのiPhoneの画面ロックを解除して近づけるとポップアップが表示されるので、表示される内容にしたがってセッティングを行いましょう。

↑セッティングはiPhoneに表示される画面指示通りに行えばOK

 

具体的には、「設定」をタップしたのち、設置場所を選択。次画面で、カレンダーなどに登録した情報にSiriでアクセスしたい場合には「パーソナルリクエストを使用」を選びます。利用規約に同意し、「設定を転送」をタップしたら、カメラが起動するので、使用するHomePod miniを写します。これでセッティング作業は終了です。

 

なお、複数台のHomePod miniを購入する場合には、1台ずつこうした操作を行いましょう。

 

操作方法はSiriが基本だけど手でも

HomePod miniの操作は、Siriによるボイスコマンドが基本となります。「今日の天気は?」「今日のニュースは?」「ボサノヴァをかけて」「プレイリストの〜をかけて」「音量を20にして」「3分タイマー」などなど——。基本的にはiPhoneのSiriと同様です。

↑Siriが反応中は上部がカラフルに光る

 

仕様としてマイクが4基備わっており、楽曲の再生中もしっかりウェイクワードの「Hey Siri」を認識してくれます。離れた場所からの指示でも、小声で十分認識されるので、大声を張らずに済み、使い勝手は良好です。

 

また、HomePod miniの上部にもボタンが用意されていて、タップ操作でもコントロールは可能。中央をタップすると再生・停止。ダブルタップで次の曲、トリプルタップで前の曲へ、長押しでSiri起動です。+/-をタップすると音量の上げ下げも行えます。

↑iPhoneなどの「ホーム」アプリに表示されるHomePod miniの項目を長押しすると(左)、操作画面が表示される(右)

 

なお、セッティングが終わったHomePod miniは「ホーム」アプリ内に登録されているので、ここから再生・停止などの制御をすることも可能です。HomePod miniに関する細かい設定操作もここから行えます。

 

iPhoneの音をHomePod miniで再生

iPhoneで再生している楽曲を、HomePod miniへと引き継ぐこともできます。画面操作では「AirPlay」のアイコンをタップしてから、表示されたHomePod miniを選択すればOKです。

↑例えば、iPhoneでApple Musicを再生中の場合、同アプリのAirPlayのアイコンからHomePod miniを選択すれば、再生中の楽曲をHomePod miniへ転送できる

 

こうした使い方は、Apple Musicに限ったことではありません。例えば、Amazon Primeで動画を見ているときに、音をHomePod miniから再生するような使い方もできました。後述するようにステレオペア設定などを施しておけば、簡易的なホームシアター状態にもできるでしょう。

 

また、iPhoneをHomePod miniにかざすだけで、楽曲を移動するような操作も可能です。例えば、1階から2階に移動するような場合、手の届く範囲にHomePod miniがあるならば、iPhoneを中継して音楽を持ち運ぶような感覚で移動できるでしょう。

↑楽曲を再生したiPhoneをHomePod miniにかざせば、楽曲を転送できる

 

↑iPhone〜HomePod mini間で楽曲を転送している時の通知

 

 

2台あればステレオ再生も設定可能

単価がお手頃なHomePod miniだからこそ、複数台を購入しやすいこともメリット。例えば、「ホーム」アプリ内のHomePod miniの設定から「ステレオペア」として登録しておくことで、複数台のHomePod miniを連動して使えます。

↑ホームアプリのHomePod miniの設定画面で、「ステレオペアを作成…」をタップ(左)。ペア設定するHomePod miniを選択しよう(右)

 

↑設置部屋を選択したのち、左右の指定が可能。HomePodのイラストをタップすると音が出るので、反対にしたい場合には中央の矢印をタップして入れ替えよう(左)。ホームアプリ内でのアイコンなどが2台に変わった(右)

 

筆者も2台からステレオサウンドを流してみましたが、音のズレなどは特に感じず、臨場感を増した状態で音響を楽しめました。今回は検証していませんが、Apple TVと組み合わせるのも良さそうです。

 

話題の「インターコム」機能も便利

「インターコム」機能を活用することで、内線的にボイスメッセージを送り合えるのですが、これも便利でした。1階から2階に向かって「ごはんできたよ〜」のような掛け声をする場面で、HomePod miniを介して声を届けられるわけです。

 

合言葉は「インターコム」。例えば、1階に設置したHomePod miniに向かって「Hey Siri、インターコム、お風呂沸いたよ」と言えば、2階のHomePod miniからは「お風呂沸いたよ」と聞こえます。

↑インターコム機能を使えば、例えば1階で話した内容が

 

↑2階やほかの部屋で再生されるので、大きな声を出さずに済む

 

2階からはインターコムでの連絡を受けた直後に、「Hey Siri、わかりました、と返信して」とHomePod miniに指示すれば、1階では「わかりました」とだけ聞こえます。余分な指示部分が綺麗にトリミングされるので、違和感なく使えるでしょう。

 

ちなみに、インターコム機能は、iOS/iPadOS 14.2にアップデートしたiPhone、iPadや、watchOS 7.2にアップデートしたApple Watchなどからも利用することができます。ただし、この場合には、ホームアプリの「ホーム設定」から使用許可の設定をしておくことが必要です。なお、常に自宅に設置してあり、インターコムの連絡をいつでも再生できるという意味で、HomePod miniのメリットは失われません。

 

繰り返しになりますが、HomePod miniは1台1万1880円。従来のHomePodが3万6080円だったのに対して、かなりお手頃です。iPhoneユーザーで、GoogleアシスタントやAlexa対応のスマートスピーカーを使ってこなかった人にとっても、いよいよ本命の登場といったタイミングではないでしょうか。また、すでにHomePodを購入して使っている人にとっても、miniも連携させられるので、サブ機として追加購入を検討してみる価値はありそうです。

まだまだ現役!「iPhone SE」向けの一石二鳥なケース5選

今秋登場した「iPhone 12」シリーズは、11月13日に12 miniと12 Pro Maxが発売され、シリーズが出揃いましたが、今春発売の「iPhone SE(第2世代)」もまだまだ現役です! iPhone7、8と同じケースが使えて、昨今の“巨大化”しつつあるスマホよりもやや小ぶりな、ほどよいサイズ感もウケています。今回はそんなiPhone SE(第2世代)にオススメな、スマホリング付きの一石二鳥タイプのケースをご紹介します。

 

目次

 


指輪みたいなリングがかわいい


Imikoko iPhone SE2 ケース リング付き

ダイヤモンドのようなストーン付きのリングがまるでアクセサリー。滑り止め素材なので滑り落ちにくく、片手で操作しても安心です。リングにはスタンド機能が付いているので、好きな角度で動画鑑賞や読書などを楽しめます。柔らかいTPU素材で、傷から守ってくれるのはもちろん、着脱も楽々! ユーザーからは「リング部分にストーンが付いていて、指を通すと指輪のようになって可愛いです!」とリング部分のかわいさに満足する声も。

【詳細情報】
梱包サイズ:19.4×11.8×1.7cm
梱包重量:30g
カラー:グリーン三角・ピンク&ホワイト・ピンク&ホワイト2・ピンク三角縞・ピンク三角2・ピンク大理石・ピンク格子2・ピンク格子縞・ブルー三角・ホワイト&ゴールド・ホワイト三角・ラック大理石・大理石花柄・白玉・紫ダイヤモンド・紫雲……ほか

 


シンプル・イズ・ベスト


KONEE iPhone SE ケース

上質なTPU素材とポリカーボネート素材を採用し、グリップ感がよいのが特徴。四方の角には衝撃吸収のエアクッションがあり、落下時の衝撃からしっかり守ってくれます。車載ホルダー対応で特別なものを用意せず、ホルダーに装着できます。長期間使用しても黄変しない素材を使っているので、ずっとクリアなまま。ユーザーからは「ケース自体は柔らかく、取り外しもとても簡単です。またケースにリングが収まっているので、水平な場所に置いてもグラグラしません」という声も。

【詳細情報】
梱包サイズ:15.5×8×1.5cm
梱包重量:20g

 


縁のメッキ加工で高級感あるデザイン


Nijiadi iPhone SE ケース

高品質のTPU素材を使っていて指紋がつきにくく黄変しにくいので、きれいなまま長く使えるケース。マイクロドット加工がされており端末に密着しないので、放熱性にも優れています。ユーザーからは「見た目もケースの縁がめっきになっていてとても綺麗です。そのためか値段の割には高級感があります」とその高級感に満足する声も。マグネット式車載ホルダーにも対応。

【詳細情報】
梱包サイズ:15×8×1.6cm
梱包重量:40g
カラー:ブラック・レッド・ローズゴールド

 


見た目もハードなタフなケース


hailunny iPhone SE ケース

TPU素材とポリカーボネートを使用しているので耐久性に優れたケース。側面には滑り止め加工がされているので、グリップ感がよく滑り落としにくくなっています。リングは360度回転し、好みの角度でスタンドとして使えます。リングを畳んでテーブルに置いてもガタつかずストレスフリー。ケースなのに3か月保障付きなのもうれしいポイント。マグネットの金属が使われているため、車載ホルダー対応。

【詳細情報】
梱包サイズ:14.5×7×1.2cm
梱包重量:40g
カラー:ブラック・ブルー・レッド

 


縦置きできるスタンド機能付き!


CLCKR グリップ一体型 iPhone 6/6S/7/8 ケース

こちらはリングというより、グリップ機能のついたスタンド付きケース。ワイヤレス充電にも対応し、耐久性の高いTPUバンパーでスマホを安全に守ります。ケース自体はシンプルなクリアタイプ。ビデオ通話のときに便利な縦置きができるのが魅力。グリップ部分は折り畳んだ状態で厚さわずか2.6mmの、邪魔にならないスリムなデザインでカバン、ポケットの中でも邪魔になりません。ユーザーからは「リングに比べると立てた時の安定感がかなり良いです。タテ置きできるのも嬉しいですね!」という声も。

【詳細情報】
梱包サイズ:7×1.3×13.94cm
梱包重量:100g
カラー:クリアゴールド・クリアブラック

 

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【西田宗千佳連載】「通勤通学」以外にも広がる音楽視聴スタイル。ネックスピーカーや骨伝導の可能性とは

Vol.96-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「AirPods Proのアップデート」。毎年恒例のOSアップデートに隠れて起きていた要注目の動きとは?

 

コロナ禍において、人々が音楽を聴く時間・ヘッドホンを装着し続ける時間は長くなっている。ニールセン デジタルが8月に公開した調査データによると、無料のオーディオ・ストリーミングサービスのアクティブ利用率は、自営業を除く全業種で拡大している。その量は数%以内と「若干」に過ぎない。しかし注目すべきは別の部分にある。2019年には朝6時から9時の間に聞かれる量が伸び、11時から16時までの間は利用量が落ち込む傾向にあったのだが、2020年はそれがフラットになり、朝6時から19時まで、ほぼ同じような量が使われるようになったという。

 

すなわち、通勤・通学に偏っていた音楽の利用が全日に広がった、ということが大きな変化なのだ。これは7月を中心にした調査で、現在よりも家に籠る時間が長かった時期のものだ。だからいまはもう少し従来の利用量に近いものになっている可能性はあるのだが、それでも、リモートワークの普及により、以前のように「移動中だけヘッドホンをつけて音楽を聴く」というスタイルではなくなった人が増えている、と想定できる。

 

そのためか、ヘッドホンメーカーから少し面白い話を聞いた。移動時に使うことが多いこと、目立つヘッドホンが必ずしも好まれない国民性などから、日本ではインナーイヤータイプが主流となっている。それは現在でも変わらないのだが、自宅で使う比率が高まったためか、耳を覆うオーバーヘッドタイプの販売も若干増えた……というのだ。

 

 

Apple AirPods Pro/実売価格3万580円

 

その背景には、インナーイヤータイプは長時間つけていると耳の穴に負担がかかる、という事情もあるようだ。オーバーヘッドタイプならそれが少なくなる。

 

さらに、「耳への負担の少なさ」という意味で注目を集めつつあるのが、首掛けタイプの「ネックスピーカー」や骨伝導技術を使った「骨伝導ヘッドホン」だ。周囲の音が聞こえやすい、という特徴もあり、音楽や会話だけに集中したくない人にも向いている。前者はテレビとの相性がいいために、ソニーやシャープ、LGなどのテレビメーカーが販売しており、後者はガジェットとしての新奇性が高いためか、比較的小さなハードウエア・スタートアップ的企業が手がけている例が多い印象だ。

 

どちらも、「音楽を聴くための音質」という部分では、従来型のヘッドホンに比べると正直まだ不利だ。だが、音楽を聴く・通話をするといったスタイル自体を変えてしまう、という意味では、いままでのヘッドホンとは別の市場を作りつつある、とも言える。従来は小さかった「ヘッドホンでもスピーカーでもない市場」が、コロナ禍で広がってきている可能性が高いのだ。音質向上や装着性など、まだまだ改善点は多々あるのだが、市場拡大に伴い、そうした部分での切磋琢磨も広がるだろう。数年前から注目されていたジャンルではあるが、コロナ禍という状況変化により、ようやくその価値が認知され始めた、と言っていいのではないだろうか。

 

 

 

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iPhoneで使えるスタンド型の「ワイヤレス充電器」、ソツも弱点もない3選

置くだけで充電できる、スマホスタンド型のワイヤレス充電器は、動画視聴がしやすいだけでなく、充電中でもFace IDの解除やメッセージの通知確認ができるので、非常に便利ですよね。そこで今回は、リモートワーク中でも役に立つこと間違いナシの、スタンド型ワイヤレス充電器をご紹介します。

 

目次

 


充電時にスマホ本体を傷つけないシリコン素材


NANAMI Qi 急速ワイヤレス充電器

iPhone 8以降のiPhoneをはじめ、Qi対応端末に使えるワイヤレス充電器です。充電面積が広く、縦置き・横置きのどちらでもOK。スマホ本体が接触する底部は、ポンっと置いてもスマホ本体が傷つきにくいシリコン素材になっています。充電しながらiPhoneを触る時でもFace IDを認識しやすい角度なので、充電中の操作がとてもスムーズです。過充電防止機能も搭載。

【詳細情報】
梱包サイズ:72x86x116mm
梱包重量:200g
カラー:ブラック・ホワイト

 


スマホケースをつけたまま充電できる!


Anker PowerWave 7.5 Stand

最新のiPhoneやGalaxyを含む、ワイヤレス充電に対応する機器に対応。2つの充電コイルを搭載することで、動画を視聴する場合は横置きで、Webページの閲覧やFace IDなどの顔認証システムを使用する場合は縦置きで使えます。多くのスマホケースをつけたままで充電することが可能です。ただし、5mm以上の厚みがあったり、金属製や磁気を帯びているケースや、クレジットカードは、充電前に取り外しが必要ですので、お気を付けください。

【詳細情報】
サイズ:約78×65×119mm
重量:約140g
カラー:ブラック・ホワイト

 


スタンド型・パッド型の2WAYがうれしい!


ESR シフトワイヤレス充電器(10W/7.5W/5W)

スタンド型だけでなく、折りたためばパッド型としても使える充電器です。縦置き・横置き両対応。滑りにくいデザインになっているため、スタンドモードでもパッドモードでも高い安定性を実現しています。それぞれ対応端末に対して10W急速充電および7.5W急速充電、そのほかすべてのQi対応端末に対して5W標準充電を行います。

【詳細情報】
サイズ:160×95×45mm
重量:172g
カラー:ホワイト・ブラック

 

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議事録作成の地獄から解放! ソースネクスト「音声を自動で文字起こしする」筆談デバイスの詳細

ソースネクスト株式会社は11月10日に新製品発表会を開催。AI筆談機「タブレットmimi(ミミ)」と、ボイスレコーダー「AutoMemo(オートメモ)」の2製品を発表しました。

 

そもそもソースネクストは、AI翻訳機のPOCKETALK(ポケトーク)を開発した企業です。タブレットmimiは音声をAIがテキスト化し文字で表示する製品。AutoMemoは、なんと音声を自動で文字起こしする製品とのこと。はたして、どのようなデバイスなのでしょうか。

 

音声をリアルタイム変換

冒頭でも触れたばかりですが、ソースネクストといえばポケトークが有名です。出荷台数は80万台を突破し、翻訳機のなかでは約97%のシェア率を誇ります。海外旅行や語学学習はもちろん、昨今ではコロナ対策支援にも提供され、欧米の医療機関でも使われているそうです。

 

そんなソースネクストが発表した新製品は2つ。1つ目は、「タブレットmimi」。話した音声をAIが認識し、ディスプレイに文字として表示するIoTデバイスです。二言語を双方に翻訳するポケトークとは異なり、同じ言語間で音声を文字にするのが特徴。というのも、聴覚障害を持つ人のコミュニケーションをサポートする目的で開発されているんです。

↑約8インチのディスプレイを持つデバイス

 

実はポケトークシリーズでは、同じく難聴者とのコミュニケーションをサポートするデバイスAIボイス筆談機「ポケトークmimi」が8月から販売されています。この製品の開発には、聴覚障害を持つ人が筆談がわりにポケトークを使ったり、難聴者とのコミュニケーションをサポートするデバイスとして活躍したしたりしている、という背景があったそう。日本語を日本語に翻訳するように設定すれば、そういった使い方もできるわけですね。

 

↑ユーザーの声が開発につながった

 

そうして、音声を文字に変換する「筆談機」として開発されたポケトークmimiですが、新しいタブレットmimiはさらに使いやすく進化しています。

 

まずはそのシンプルな使いかた。ポケトークmimiはボタンを押してから話し始める必要がありましたが、タブレットmimiは電源ボタンを入れるだけでOK。話し始めるとどんどん文字に起こしてくれます。

 

↑ほぼリアルタイムでやりとりできる

 

表示される文字のフォントには、教科書に使われるものを採用しています。また、文字サイズは自由に調節可能。文字を大きく設定しておけば、画面をさっと見ただけで相手の言葉がわかって、さらには相手の顔を見て話す時間も長くなるのではないでしょうか。

 

↑見やすい大きさに設定しよう

 

発表会では聴覚障がい者の方々に聞いたアンケートも紹介されていました。普段の会話は相手に大声で話してもらうことが多く、介護者もまた同じ苦労を感じています。最近はマスクを着けていることが当たり前になった結果、さらに会話がしづらくなったと感じている人も多いようです。

 

↑そもそもあまり会話しないという人も多い

 

↑介護者を対象にしたアンケート

 

タブレットmimiは普段と変わらない声量でも正確に認識するとのこと。医師との相談や家族との団らんなど、さまざまなシーンで会話をサポートしてくれるでしょう。価格は3万1800円(税別)、発売は12月4日(金)を予定しています。なお、モバイル通信用のeSIMを搭載し、2年間の国内通信が保証されています。新規契約は不要で通信料もかかりません。置いて充電できる専用のクレードルも付いています。

↑充電しながら使える

 

録音から文字起こしまでおまかせ

2つ目の新製品はボイスレコーダー「AutoMemo」。最大の魅力は、録音した音声を自動でテキスト化できること。録音後、自動でWi-Fi接続し音声をクラウド上で変換(かつ保存)。完了するとスマホやパソコンにデータをメールで送信してくれます。

↑録音後すぐにテキスト化

 

↑メールで内容を確認できる

 

本体に搭載するのは、録音の開始/終了ボタンと、重要な部分をブックマークできるボタンの2つだけ。スマホでデータを閲覧しているときにテキストをタップすると、該当部分の音声が再生され、話者の話ぶりや声のトーンなどを確認できます。また、ブックマークボタンでマークした箇所も確認できます。

 

↑気になる箇所をすぐに聞き直せる

 

さらにキーワード検索ができるのも便利。テキストに含まれるキーワードからデータを探すことができます。

 

↑保存データが増えても問題なし

 

ボイスレコーダーは議事録作成のために使うことが多いですよね。発表会や取材に行くことが多い筆者も、発表内容やインタビューを文字起こしするところから原稿執筆が始まるのですが、これがなかなか骨の折れる作業なのです。あの手間が省けるだけでもかなりありがたい……。

 

本体価格は1万9800円(税込み以下同)、発売は12月4日(金)を予定しています。録音データとテキストデータは件数・期限ともに無制限でクラウドに保存できます。ただし、テキスト化できる録音時間はプランによって異なり、無料のベーシックプランは毎月1時間まで、月額980円のプレミアムプランは毎月30時間までの録音データを文字起こし可能。容量が足りない場合は、980円で10時間分をチャージできます(余った分は翌月へ繰り越せます)。

 

購入時はベーシックプランが設定されています。なお、発売から2021年6月30日まではプレミアムプランを無料で利用できるキャンペーンを実施する予定です。

 

また、翻訳機であるポケトークについても機能のアップデートが発表されています。対応言語の拡大や、英語をゆっくり発音する機能、電池消費の改善など、これから順次アップデートされていくとのことです。

 

↑黄色の項目がアップデート予定のもの

iPad Air(第4世代)にiPad(第8世代)など、今シーズンも新製品は粒ぞろい!「Apple」2020 秋の大収穫祭

Appleの新モデルが続々と登場する秋が到来した。今年は、発表タイミングが分かれ、9月の「Apple Event」では、第4世代のiPad Airや第8世代のiPad、Apple Watch Series 6およびSEの4種類が先行して発表されている。ここではこれらの4製品の見どころについて、詳しくチェックしていこう。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチを取材し、雑誌やウェブメディアで記事を執筆。Apple製品にも精通する。

構成を変更することでiPadの魅力がアップ

9月の発表でひときわ目を引いたのは第4世代の「iPad Air」だ。デザインの刷新に伴い、第2世代のApple PencilやMagic Keyboardも使えるようになった。さらにチップセットには、最新のA14 Bionicを積み、処理性能も最先端を行く。Proとの主な違いは、画面のリフレッシュレートが120Hzでないこと、スピーカーを2基しか備えていないこと、そしてFace IDではなくTouch IDを採用し、最小構成のストレージが64GBと小さいことくらい。多くの人がAirで十分と感じられるだろう。

 

一方、第8世代iPadは、チップセットを機械学習に対応する高性能な世代に変えたマイナーチェンジモデルだ。こちらは従来モデルの仕様を踏襲し、第1世代のApple PencilやSmart Keyboardなどに対応している。価格は従来モデルから据え置きで、最小構成なら単体で4万円程度、周辺機器を揃えても10万円を下回る価格で入手できる。入門機的な存在として、変わらぬ魅力を放っているといえる。

 

最新チップA14を搭載して デザインも一新した新世代機!

第4世代となるiPad Airの新モデルは、デザインが大きく刷新された。ホームボタンが撤廃され、iPad Proシリーズのように画面の縁(ベゼル)が細くなり、側面も平らな形状になっている。Proシリーズ限定だった周辺機器にも対応しており、その魅力を一層増した印象だ。

 

Apple

iPad Air 4

6万9080円〜

10月発売予定

Proと同様、10.9インチディスプレイを搭載した新iPad Air。ワイヤレス充電対応の第2世代Apple Pencilや、トラックパッド付きのMagic Keyboardなど、従来Proシリーズ専用だった周辺機器も使用できる。カラバリは5色と、一気に豊富になった。

 

ホームボタンのないスタイリッシュなデザインに刷新!

新iPad AirではProシリーズと同じく、ホームボタンを廃止したデザインを採用。筐体はフラットになり、ベゼルも目立たなくなっている。

 

生体認証の指紋センサーはトップボタンに変更

Face IDは非対応のまま。ホームボタンがなくなった代わりに、天面のトップボタン(電源キー)に指紋認証が可能なTouch IDを備えた。

 

A14 Bionic搭載でカメラの画質は向上

4K動画撮影も可能な1200万画素の背面カメラを搭載。強力な機械学習性能を備えたA14 Bionicチップにより、画質も大きく向上している。

 

最新の純正キーボードに対応してPCのように使える

従来Proシリーズのみが対応していたiPad向けMagic Keyboardを装着できる。トラックパッドによる操作が可能で、PCライクな運用も容易だ。

 

■ココがオススメ! 第2世代Apple Pencilが使える

Proより安価で、本体側面にマグネットで固定して充電できる第2世代のApple Pencilに対応。いざというとき充電切れに困らず、すぐペンを使えるのは魅力大だ。

↑同じく第2世代Apple Pencil対応の11インチiPad Proと比べて、2万円前後安価になっているのがうれしい
●画像はiPad Pro

 

iPadOS 14でサイドバー表示に対応し、ファイル管理もしやすく

iPadOS 14では、写真アプリなどがサイドバー表示に対応。これにより、ドラッグアンドドロップでのファイル整理が行いやすくなっている。

 

Proシリーズに匹敵する美しさで映像を表示できる

新iPad Airのディスプレイは、広色域P3に対応。表面ガラスから液晶までのギャップも小さく、反射が低減されており映画などが見やすい。

 

iPad Air 4 iPad Air 3 iPad Pro (2020)
ディスプレイ 10.9インチ 10.5インチ 11インチ/12.9インチ
プロセッサー A14 Bionic A12 Bionic A12Z Bionic
解像度 2360×1640ピクセル 2224×1668ピクセル 2388×1668ピクセル(11インチ)
2732×2048ピクセル(12.9インチ)
本体サイズ W178.5×H247.6×D6.1mm W174.1×H250.6×D6.1mm W178.5×H247.6×D5.9㎜(11インチ)
W214.9×H280.6×D5.9㎜(12.9インチ)
質量 458g(Wi-Fiモデル)
460g(Wi-Fi + Cellularモデル)
456g(Wi-Fiモデル)
464g(Wi-Fi + Cellularモデル)
473g(11インチ)
643g(12.9インチ)
ストレージ 64GB/256GB 64GB/256GB 128GB/256GB/512GB/1TB
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 5 Wi-Fi 6
価格 6万9080円〜(Wi-Fiモデル)
8万5580円〜(Wi-Fi + Cellularモデル)
6万280円〜(Wi-Fiモデル)
7万6780円〜(Wi-Fi + Cellularモデル)
9万3280円〜(11インチ)
11万5280円〜(12.9インチ)

 

性能アップで価格はキープしたiPadがやっぱりいちばんおトク

第8世代のiPadは外観の変化こそ小さいが、価格は前世代から据え置きのままで、機械学習に対応したチップセットに変更するなど、処理性能が大きく向上した点がポイント。周辺機器まで購入することを見込んで出費を抑えたい人などにオススメだ。

 

Apple

iPad(第8世代)

3万8280円〜

10.2インチのディスプレイを備えるiPadは、ホームボタンを装備した従来デザインを踏襲する。外見上の変化はほとんどないものの、チップセットの変更で性能は格段に向上。第1世代Apple Pencilを使ったペン入力にも対応している。

 

専用キーボードでPC的な運用も可能

Smart Connectorを備えており、給電しながら使える専用キーボードのSmart Keyboardなどを利用可能。PCライクな運用も快適に行える。

 

10.2型Retinaディスプレイはマルチウィンドウ表示も可能

ディスプレイサイズは、AirやProシリーズよりひと回り小さい10.2型。とはいえ、複数画面を表示するSplit Viewなどにもしっかり対応する。

 

第1世代Apple Pencil対応でマークアップも快適に行える

書類への書き込みなどに便利なApple Pencilも利用可能。ただし、対応するのは第1世代で、ペアリングや充電にコネクタ接続が必要だ。

 

画像編集もサクサクできる高性能プロセッサー

機械学習対応のチップセットにより、静止画・動画の高度な編集も快適。ストレージは32GBだとやや心許ないので、128GBがオススメだ。

 

A12 Bionicだってまだまだ十分高性能!

第8世代iPadでは、iPhone XSシリーズで初搭載されたA12 Bionicを採用。ニューラルエンジン対応で、処理性能や省電力性に優れている。

↑前世代と比べ、CPUパフォーマンスは40%高速化。グラフィックス性能も2倍になり、ゲームもサクサクだ

 

■ココがオススメ! 10万円以内で装備一式が揃う

最小構成の価格は、iPadシリーズで最も安価。純正のペンやキーボードなどのアクセサリーを揃えても、10万円を下回る。上位機種特有の機能を必要としないなら、コスパは非常に高い。

↑トラックパッド付きキーボードを使いたい場合は、ロジクールのiPad向け周辺機器を導入すると良い

 

第8世代iPad 第7世代iPad
ディスプレイ 10.2インチ 10.2インチ
プロセッサー A12 Bionic A10 Fusion
解像度 2160×1620ピクセル 2160×1620ピクセル
本体サイズ W174.1×H250.6×D7.5mm W174.1×H250.6×D7.5mm
質量 490g(Wi-Fiモデル)
495g(Wi-Fi + Cellularモデル)
483g(Wi-Fiモデル)
493g(Wi-Fi + Cellularモデル)
ストレージ 32GB/128GB 32GB/128GB
メインカメラ 800万画素 800万画素
サブカメラ 120万画素 120万画素
生体認証 指紋認証 指紋認証
本体色 シルバー/スペースグレイゴールド シルバー/スペースグレイゴールド
Wi-Fi Wi-Fi 5 Wi-Fi 5
価格 3万8280円〜(Wi-Fiモデル)
5万4780円〜(Wi-Fi + Cellularモデル)
3万8280円〜(Wi-Fiモデル)
5万4780円〜(Wi-Fi + Cellularモデル)

 

最新バージョンはiOS端末もカスタマイズが自在に!「iOS 14」の知っ得ワザ

9月にリリースされたiOS 14では、様々な操作をより効率的に行えるよう配慮した進化が多く見られた。特に、ホーム画面の扱いが大きく変わった点に注目。また、デフォルトで起動するアプリをサードパーティ製のものに変更できるようにもなったのも見逃せない。ただし、一部機能はiPadOS 14だと使えないので注意しよう。

 

ついにiPhoneにもウィジェット機能が追加!

iOS 14でついにアプリを開かずとも情報を表示できる「ウィジェット」を、ホーム画面に配置できるように。ウィジェットのサイズは、アイコンの数で4(2×2)、8(2×4)、16(4×4)の3種類を選べる。ただし、iPadOS 14ではホーム画面への配置はできず、「今日の表示」の枠のなかでしかウィジェットを利用できないなど、仕様が異なる。

対応機種:iPhone

↑指が届きづらかった画面上部などにウィジェットを配置することで、大画面モデルでも画面スペースを有効活用できる

 

AirPods連携の新機能「空間オーディオ」を使う

iOS 14やiPadOS 14を搭載した端末では、AirPods Proを使った際に「空間オーディオ」機能を利用可能だ。現状では、Apple TVの対応コンテンツを視聴した場合に、まるで映画館の音響のような、音が発せられる位置が定まったサラウンドサウンドを体験できる。また、デバイス間の接続切り替えもよりスムーズになっている。

対応機種:iPad、iPhone

↑AirPods Pro設定画面で空間オーディオを体験可能。Apple TVで無料番組(Dolby Atmos対応)を視聴するのもアリだ

 

デフォルトのブラウザをSafari以外に変更可能

共有されたURLなどをタップすると従来は「Safari」が起動して、リンク先にアクセスした。しかし、iOS 14およびiPad OS 14では、設定からカスタマイズを行うことで、サードパーティ製のブラウザアプリを指定できるようになっている。普段から「Chrome」や「Firefox」などをメインで使っている人にとってはうれしいアップデートだ。

対応機種:iPad、iPhone

↑「設定」アプリ内で、対応アプリ名の項目を選択。「デフォルトのブラウザApp」欄をタップして、アプリを選択しよう

 

デフォルトのメールアプリもApple製以外に変えられる

これまでメールアドレスのリンクをタップした際などにはiOS標準の「メール」アプリが自動で起動した。しかし、iOS 14およびiPadOS 14ではこうした際に起動するメールアプリも選択可能に。たとえば「Outlook」などサードパーティ製のメーラーをデフォルトのAppとして設定可能で、Apple製アプリ以外への乗り替えが手軽になった。

対応機種:iPad、iPhone

↑「設定」アプリで対応するメールアプリの項目を選択。「デフォルトのメールApp」欄をタップして、使うアプリを選ぼう

 

「Appライブラリ」を使えば常にホーム画面がすっきり

iOS 14では、ホーム画面からアプリ単位、あるいはページ単位で非表示にする操作が可能になった。非表示にしたアプリは、ホーム画面の右端で左へスワイプすると現れる「Appライブラリ」画面には残るので、必要に応じて起動や再配置が可能だ。ただし、iPadOS 14では、アプリやページの非表示や、「Appライブラリ」機能は使えない。

対応機種:iPhone

↑Appライブラリには、アプリが自動でカテゴリーごとに整理される。上部の検索欄からキーワードでの検索なども可能だ

 

背面タップ機能で目的のアプリを呼び出す

iOS 14では、iPhoneの背面をタップすることで予め設定しておいた動作を実行できるようになった。具体的には、「ダブルタップ」と「トリプルタップ」にそれぞれ操作を割り当てられる。「シェイク」や「スクリーンショット」などの動作、コントロールセンターや通知センターの表示、さらには設定済みのショートカットなどが実行可能になっている。

対応機種:iPhone

↑「設定」アプリで「アクセシビリティ」>「タッチ」>「背面タップ」を選択。使いたい機能を設定しておこう

 

「Series6」に加え「SE」も登場したApple Watchが、いよいよ買い!!

Apple Watchの新モデルは、上位モデルの「Series 6」と、安価な「SE」の2種類。前者は、常時表示ディスプレイをさらに進化させ、「血中酸素ウェルネス」なる新機能にも対応した。ここでは、2種類の新モデルの特徴をチェックしつつ、Apple Watchでできることをおさらいしよう。

 

お洒落にビシッと決めるなら常時表示対応の「Series 6」が◎

Apple

Apple Watch Series 6

4万7080円〜

「Series 6」は、前機種Series 5から正統進化を遂げた。常時表示ディスプレイの輝度や操作性が改善されたほか、ワークアウト時のバッテリー持ちなども強化。血中酸素ウェルネスや常時計測の高度計など、新機能が追加されている。

 

常時表示ディスプレイがより見やすく&使いやすく

前世代と比べ常時表示中の輝度がアップ。細かい表示を視認しやすくなった。常時表示中のタッチ操作に対応したこともポイントだ。

 

血中酸素濃度を簡易測定する新機能に対応した

「血中酸素ウェルネス」機能に新対応。赤血球のヘモグロビンが酸素と結合している割合を簡易測定し、フィットネス等の参考にできる。

 

つなぎ目がなくて伸びるソロループバンドも登場

伸縮性に優れたソフトシリコンを使った「ソロループ」バンドが新登場。バックルがないため、腕への脱着が容易で、かつ外れにくい。

 

「(PRODUCT) RED」もウオッチで初登場

Series 6はケースのカラーバリエーションが豊富。売り上げが寄付される(PRODUCT)REDモデルも、Apple Watchで初めて登場した。

 

■ココがオススメ! バッテリー性能の強化にも注目!

連続駆動時間は18時間で変わらないが、GPSと4G LTEを使う屋外ワークアウト時の電池持ちが6時間になり、前世代から1時間ぶん向上している。また、フル充電までの時間も約1.5時間へと短縮された。

↑屋内ワークアウトで最大11時間使用可能。屋外ワークアウトはGPS利用で7時間、GPSと4G LTE利用で6時間使用できる

 

Series 6 SE
ケースサイズ 44mmまたは40mm 44mmまたは40mm
プロセッサー S6 SiP S5 SiP
稼働時間 約18時間 約18時間
質量 36.2g〜(44mm)
30.49g〜(40mm)
36.2g〜(44mm)
30.49g〜(40mm)
ディスプレイ 368×448ピクセル(44mm)
324×394ピクセル(40mm)
368×448ピクセル(44mm)
324×394ピクセル(40mm)
ストレージ 32GB 32GB
血中酸素濃度センサー 対応 なし
常時表示 対応 対応
価格 4万7080円〜(GPSモデル) 3万2780円〜(GPSモデル)

 

ケース色や最先端機能にこだわらず少しでも安く買いたいならコチラ

新機能をフル装備した6か、必要な機能を押さえたSEか

Apple Watchの新モデルとしては、前世代から正統進化を遂げた「Series 6」が登場したほか、やや価格を抑えた「SE」が新たにラインナップ。併売を続ける安価な「Series 3」を含めて、3つの選択肢が生まれた。

 

上位のSeries 6は、スリープ時にも文字盤が表示される常時表示ディスプレイに対応。前モデルと比べて、常時表示中の輝度やタッチ操作が改善され、使い勝手も良くなっている。ケースのバリエーションも豊富になり、アルミニウムではブルーやレッドなどのカラーも選択可能となった。機能としては、新たに「血中酸素ウェルネス」に対応したほか、バッテリー性能が強化された点も注目したい。

 

一方、「SE」は、常時表示ディスプレイや血中酸素ウェルネスには非対応。カラーバリエーションも「スペースグレイ」「シルバー」「ゴールド」の3色に限られ、エルメスモデルやEditionモデルの選択もできない。ただし、筐体の外観自体はほぼ変わらず、基本機能にはひと通り対応する。価格は抑えられており、最新機能は不要と割り切れるなら、満足度の高い製品となるだろう。

 

Apple

Apple Watch SE

3万2780円〜

Series 4以降で採用されたベゼルの細い大型ディスプレイを搭載。常時表示には対応せず、ケースのバリエーションは限られるものの、装着時の見た目でSeries 6と見分けるのは難しい。フィットネス機能や決済機能なども充実している。

 

カラーバリエーションの差は文字盤とベルトでカバー可能

SEは、ケース自体のバリエーションが少ない。とはいえ、文字盤のカスタマイズやベルトの選択によって様々な外観に切り替えて楽しめる。

 

ワークアウト中の心拍測定はSEでも可能

各種トレーニングの効率化に役立つ心拍測定機能には、SEも対応している。ワークアウト中は、リアルタイムで心拍数を画面上に表示できる。

 

四隅まで表示できるベゼルレスなディスプレイ

より安価な「Series 3」は画面が小さいが、「SE」の画面はコーナーがラウンドし、ベゼルも細い。Series 4以降と同様のデザインとなっている。

 

iPhoneとの連携はアプリで楽々

Apple Watchの初期設定にはiPhoneが必要。「Watch」アプリを介して、各種設定や、文字盤のカスタマイズなども行える。

 

■ココがオススメ! 「ファミリー共有」機能にも対応している

GPS+Cellularモデルで専用の通信プランを契約すれば、iPhoneを持たない家族でもApple Watchを使えるようになる「ファミリー共有」機能が新登場。SEも対応するため、子どもの見守り用途などで使える。

↑ファミリー共有中のApple Watchは「スクールタイム」モードを利用可能。オンにすると通知などを抑制し、集中力を保てる

 

【いまさら聞けない】Apple Watchで何ができるの?

Apple Watchの初期設定には、iPhoneとのペアリングが必要だ。しかし、初期設定さえ済ませば、決済や電話など、Apple Watch単体で行えることも多い。なお、iPhoneなしで単体利用を想定する場合には、GPS + Cellularモデルを選択し、対応の通信プランを契約したい。

 

【No.01】iPhoneと連携してスマホの通知を受け取る

ペアリングしたiPhoneに届いた通知は、Apple Watchの画面にも表示されるので、iPhoneを取り出さずとも手元で内容を確認できる。不要な通知は設定でオフにすることも可能。

↑Apple Watchの通知で、メールの件名が表示されている様子。メールの送信者と件名、受信時間などが把握できる

 

□こんなとき便利! iPhoneが手元にないときの確認に

満員電車などでiPhoneを取り出せない時に重要な連絡を見逃さずにチェックできる。また、自宅でも、iPhoneを充電したままトイレへ向かったときなども通知を確実に確認できるのが便利。

 

【No.02】心拍数や消費カロリーなどワークアウトのデータを記録可能

ケース裏面に備わっている光学式の心拍センサーで、運動時の心拍数の変化や消費カロリーの計測が可能だ。「ワークアウト」には、計測を意識して行わずとも、自動で計測してくれるものもある。

↑Apple Watchの通知で、メールの件名が表示されている様子。メールの送信者と件名、受信時間などが把握できる

 

□こんなとき便利! 日々こなすべき運動量の目安に

「アクティビティ」アプリでは、日々の活動量の目標値を設定できる。画面上のリングが一周すると目標値を達成したことになるので、健康を維持するための運動量の目安として活用できる。

 

【No.03】スマホで再生している音楽や動画をコントロール

iPhoneなどで音楽再生中に端末側で音量を微調整するのはやや手間がかかる。しかし、Apple Watchがあれば、リューズ(デジタルクラウン)を回すだけで調整可能。曲送りなどもできる。

↑リューズをくるくる回し、iPhoneで再生中の音楽の音量を微調整している様子。画面タップで、一時停止なども可能だ

 

□こんなとき便利! 電車内などで音量調整に便利

電車通勤・通学時にiPhoneで音楽再生し、イヤホンで聴いているときに、iPhoneを取り出さずとも手元で音量を調整できる。走行中や停止中など周辺環境が変わったときも対応しやすい。

 

【No.04】Apple Watchを身につければ、単体で電話をかけることもできる

単体で電話の発着信が可能。GPS + Cellularモデルで通信プランを契約していれば、モバイル通信でもこの機能を利用可能だ。ヘッドセット不使用の場合は、ウオッチのスピーカーから音が出る。

↑iPhoneで使っている番号宛てに電話がかかってきたときは、Apple Watchにも着信通知が表示。そのまま通話もできる

 

□こんなとき便利! ランニング中の緊急連絡にも

ジョギングなどを行う際はiPhoneを持たずに向かう人も多い。Apple Watchでモバイル通信が使えると、万が一の体調不良や怪我などがあったときに、緊急連絡が行えて安心だ。

 

【No.05】SuiCaを登録しておけばスムーズに改札を通過できる

Apple Watchでは「Apple Pay」アプリに「Suica」や「PASMO」などの交通系ICカードを登録することが可能。公共交通機関や、自販機、店頭の決済リーダーなどで使用できる。

↑Apple Watchに登録したSuicaを表示。エクスプレスカードとして登録しておけば、利用時にいちいち起動する必要ない

 

□こんなとき便利! 予備財布としての活用もあり

うっかり財布を忘れたときに、電子マネー決済が行える予備財布として残高をチャージしておくと安心だ。また、ランニング時などでも、iPhoneを持たずともコンビニで買い物ができて便利。

 

【No.06】iPhoneのカメラの遠隔リモコンとして使える

三脚などを用いて記念撮影を行う場合には、Apple Watchでリモートシャッター操作が可能だ。静止画だけでなく動画撮影のスタート・ストップも同様にウオッチの側からリモートで制御できる。

↑Apple Watchにある「カメラリモート」アプリを起動。すると、連携しているiPhoneのカメラをリモート操作できる

 

□こんなとき便利! 家族での記念撮影などの際に便利

カウントダウンでの撮影では、複数回の撮影を試みるときに三脚に設置したiPhoneの場所まで何度も往復しなければならない。Apple Watchがあれば、手元で操作してカウントダウンできる。

 

 

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新型MacBook Pro/Airの性能を比較! 何が一緒で何が違うかすぐわかります

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここで発表された新製品は、13インチのMacBook Pro/AirとMac miniでした。この記事では、それらのスペックを比較し、何が一緒で何が違うのかをまとめていきます。

 

新型MacBook Pro/Airの主な違い

・GPUのコア数

新開発のAppleシリコン・M1を搭載していることは一緒ですが、グラフィック性能を司るGPUのコア数が微妙に異なります。MacBook Proは全モデルが8コアのGPUを搭載するのに対し、Airは7コア・8コアのモデルが存在します。なお、CPU、ニューラルエンジンのコア数に差異はありません。

 

・電源とバッテリー

バッテリー容量と最大連続稼働時間は、Proが58.2Wh/20時間、Airが49.9Wh/18時間となっています。なお、連続稼働時間は従来モデルから格段にパワーアップしており、Proに至っては2倍にまで伸びました。

 

・Touch Barの搭載

MacBook Proのみ、Touch Barを搭載します。

 

・厚みと重量

厚みはProが1.56cm、Airが0.41~1.61cm。重量はProが1.4kg、Airが1.29kgです。

 

・オーディオ

Proがハイダイナミックレンジステレオスピーカーを搭載しているのに対し、Airはステレオスピーカーです。マイクの質もProのほうが高く「スタジオ品質」とAppleからアナウンスされています。

 

・価格

Proが14万8280円、Airが11万5280円(それぞれ税込)。3万円近い開きがあります。

 

新型MacBook Pro/Airの主な一致点

 

・CPU、ニューラルエンジンのコア数

Appleシリコン・M1のCPUは8コア、ニューラルエンジンは16コアで、Pro、Airで共通です。なお、前述のとおりGPUのコア数にのみ違いがあります。

 

・ストレージ、ユニファイドメモリのバリエーション

ストレージは、256GB、512GB、1TB、2TBのSSD、ユニファイドメモリは8GB、16GBのバリエーションから選択できます。

 

・画面サイズ

M1チップを搭載した新型MacBook Pro/Airの画面サイズは、ともに13.3インチのみ。現時点で、16インチのMacBook ProはIntel製CPUを搭載したモデルのみの販売です。なお、画面の解像度は、2560×1600ピクセルで同じですが、輝度はProが500ニト、Airが400ニトでそれぞれ異なっています。

 

・認証

トラックパッドを使用したTouch IDによる認証は、従来と同様です。

 

・ポートの種類と数

Thunderbolt/USB 4ポートを2つ搭載します。従来品ではThunderbolt 3(USB-C)ポートなどを搭載していましたが、今回進化がありました。

 

新型Mac miniは、Proと同様の処理性能

また、今回同時に発表された小型デスクトップPCのMac miniも、Proと同様の処理性能を持っています。

 

M1チップに内蔵されるCPU・GPU・ニューラルエンジンのコア数は同じながら、価格は8万80円で、MacBook Proと比較すればかなり割安です。モニターを別に買わなければならないなど差異はありますが、据え置きで使用するのであれば、優秀な選択肢になりそうです。

※記事内の価格はすべて税込です

Appleの新チップ「M1」の凄さが1分でわかるまとめ! mac OS Big Surについても触れます。

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここ2か月で3回目となる新製品発表会の目玉が、MacシリーズへのAppleシリコンの搭載でした。AppleシリコンとはAppleが開発したチップのことで、すでにiPhoneやiPadなどに搭載されています。今回Macに搭載されるのは、iOSデバイス向けのAppleシリコンをMac向けにアレンジした「M1」です。

CPUは8コア。2種類のコアを4つずつ搭載

M1が重視したのは、ワット当たりの性能、つまり「電力効率」です。少ない電力で従来製品以上のパフォーマンスを発揮するこのチップは、高性能と高効率、2種類のコアを4つずつ装備します。

 

高性能コアはAppleが「世界最速」を謳うレベルほどの高速で、高負荷の処理を担当。低負荷の演算を担当する高効率コアは、従来のわずか10分の1の電力消費で同等の作業を行えます。またM1のチップには、CPUのほか、GPU、ニューラルエンジンといったパソコンの頭脳をまとめて内蔵。グラフィック性能を司るGPUは8コア、機械学習を行うニューラルエンジンは16コアをそれぞれ搭載しています。

 

 

また、M1チップのメモリには、新たに「ユニファイドメモリ」を採用しました。CPU、GPU、ニューラルエンジンで使用するメモリが、このユニファイドメモリに統合されているので、より効率的な処理が行えるようになっています。

 

Appleの発表によれば、CPUの処理速度は1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べ、最大2.8倍にアップ。GPUは、Intel Iris Plus Graphics 645を装備した1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比較して最大5倍となりました。機械学習を行うニューラルエンジンの実力は、1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べて11倍となっています。

 

新macOS Big Surで、Safariがさらに速くなる

M1チップに最適化するため、Appleは新たなOSも開発しました。今回、M1チップとあわせて新たにリリースされるBig Surでは、各アプリケーションの処理速度がアップ。たとえばSafariは、よくアクセスするウェブサイトの表示速度をChromeと比べて50%高速化しました。バッテリーの持ちも良くなっており、ネットサーフィンならChromeと比べて最大1時間バッテリーが長く持続します。

 

 

また、Big Surにおいては、iOS向けアプリがmac OS上で動作するようになる点は見逃せません。

 

 

性能面の向上はもちろん、ソフトウェアの面でも、Macは従来のパソコンの枠を超えた存在となりそうです。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

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Appleの新チップ「M1」の凄さが1分でわかるまとめ! mac OS Big Surについても触れます。

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここ2か月で3回目となる新製品発表会の目玉が、MacシリーズへのAppleシリコンの搭載でした。AppleシリコンとはAppleが開発したチップのことで、すでにiPhoneやiPadなどに搭載されています。今回Macに搭載されるのは、iOSデバイス向けのAppleシリコンをMac向けにアレンジした「M1」です。

CPUは8コア。2種類のコアを4つずつ搭載

M1が重視したのは、ワット当たりの性能、つまり「電力効率」です。少ない電力で従来製品以上のパフォーマンスを発揮するこのチップは、高性能と高効率、2種類のコアを4つずつ装備します。

 

高性能コアはAppleが「世界最速」を謳うレベルほどの高速で、高負荷の処理を担当。低負荷の演算を担当する高効率コアは、従来のわずか10分の1の電力消費で同等の作業を行えます。またM1のチップには、CPUのほか、GPU、ニューラルエンジンといったパソコンの頭脳をまとめて内蔵。グラフィック性能を司るGPUは8コア、機械学習を行うニューラルエンジンは16コアをそれぞれ搭載しています。

 

 

また、M1チップのメモリには、新たに「ユニファイドメモリ」を採用しました。CPU、GPU、ニューラルエンジンで使用するメモリが、このユニファイドメモリに統合されているので、より効率的な処理が行えるようになっています。

 

Appleの発表によれば、CPUの処理速度は1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べ、最大2.8倍にアップ。GPUは、Intel Iris Plus Graphics 645を装備した1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比較して最大5倍となりました。機械学習を行うニューラルエンジンの実力は、1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べて11倍となっています。

 

新macOS Big Surで、Safariがさらに速くなる

M1チップに最適化するため、Appleは新たなOSも開発しました。今回、M1チップとあわせて新たにリリースされるBig Surでは、各アプリケーションの処理速度がアップ。たとえばSafariは、よくアクセスするウェブサイトの表示速度をChromeと比べて50%高速化しました。バッテリーの持ちも良くなっており、ネットサーフィンならChromeと比べて最大1時間バッテリーが長く持続します。

 

 

また、Big Surにおいては、iOS向けアプリがmac OS上で動作するようになる点は見逃せません。

 

 

性能面の向上はもちろん、ソフトウェアの面でも、Macは従来のパソコンの枠を超えた存在となりそうです。

 

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Mac miniもM1チップ搭載でリニューアル! Mac最安の7万2800円から

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Event」が、日本時間11月11日午前3時から開催されました。こちらの記事では、SoCチップ「Apple M1」を搭載してリニューアルした小型デスクトップ「Mac mini」の新モデルについての情報をお届けします。

 

新しいMac miniは、CPUやGPU、Neural Engineなどを1枚のチップに集結させた「Apple M1チップ」を搭載することで、大幅な処理速度の向上と省電力性能を実現していることが特徴。また、M1チップに最適化された最新OS「Big Sur」との組み合わせにより、高いパフォーマンスを発揮します。

 

CPU性能は、前モデル(3.6GHzクアッドコアIntel Core i3搭載Mac mini量産モデル)比で最大3倍高速に。グラフィックス処理は前モデル(Intel Iris UHD Graphics 630を装備した3.6GHzクアッドコアIntel Core i3搭載Mac mini量産モデル)比で最大6倍に向上。さらに、Neural Engineにより機械学習は最大15倍に高速化されています。

 

 

M1チップは省電力性にも優れており、一世代前のモデルと比べて、消費電力を最大60パーセント低く抑えることができます。

 

接続ポートは、Thunderbolt/USB 4ポートが2つ。USB Aポートが2つ。HDMI 2.0が1つ。高速ワイヤレス通信規格Wi-Fi 6にも対応しています。

 

量販モデルは、ストレージ容量をSSD 256GBとSSD 512GBから選択可能。メモリはいずれもSoCに内包された8GBユニファイドメモリ。価格は256GBが7万2800円、512GBモデルが9万2800円(いずれも税別)となっています。カスタマイズによりメモリやストレージを追加することも可能(メモリ最大16GB、ストレージ最大2TBまで)。11月17日より販売開始となります。

 

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スタンダードな「iPhone 12」が買いか? 「機種選びのポイント」をmini/Pro Max発売前に再チェック

今季のiPhoneは4モデルもある——。なんと言うか、「どれを選ぼうか」「5Gプランにしなくちゃいけないのか」と考えるのが億劫で、勢いよく飛びつけない人も多いかもしれない。

 

しかし、筆者が実際に実機に触れてみたところ、端末自体の出来はどれもかなり良いと感じた。特に、やや安価な「iPhone 12/12 mini」のラインナップは狙い目だ。本稿では、実際に「iPhone 12」使ってみたインプレッションを混ぜつつ、同機の特徴や機種選びの際のチェックポイントについて紹介していきたい。

↑本記事では、スタンダードなiPhone 12を検証

 

iPhone 12を選ぶ際のポイント

今季のiPhoneを価格の高い順に並べると「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」となる。もちろん高性能なProラインの方が、ディスプレイの輝度は高いし、望遠カメラやナイトポートレートモードが使える。さらに、今後「Apple ProRAW」撮影に対応する点など、魅力は多い。

 

しかし、「iPhone 12」の方も、”やや安く入手できる”という魅力がある。何より、上記で挙げたようなポイントがピンとこないのであれば、Proシリーズでなくてはいけない決定的な理由はなくなる。新機能として強調された「Dolby Vision対応のHDRビデオ撮影」も、60fpsには非対応だが、30fpsには対応するし、超広角カメラでのナイトモードなども対応する。多くの人は、iPhone 12の仕様で十分と感じるはずだ。

↑iPhone 12の本体はiPhone 12 Proと全く同じサイズ。素材として、テカテカしたガラス背面と、サラサラしたアルミニウムフレームが使われている点がProシリーズと異なる点だ

 

特に、iPhone 12 Proと12は本体サイズが共通している。カメラの個数を除けば、外観の差は素材の質感くらいだ。しかも、今回のiPhone 12の見た目は安っぽさを感じない。XRとXSや、11と11 Proの時のような外観の差は気にしないでいいわけだ(まぁ、ケースを付けて運用することが前提ならば、そもそもあまり気にしなくても良い部分ではある)。

 

Appleの公式サイトより。iPhone 12は最小構成は64GB。カメラが高性能な端末だけに容量不足には注意だ

 

ただし、一点注意しておきたいのは、iPhone 12および12 miniの最小構成では、ストレージが64GBなことだろう。強化された撮影機能をフル活用して数年運用するには心許ない。一方、Proシリーズでは最小で128GBからとなっている。

 

例えば、普段からMacを母艦として運用している人、iCloudやGoogleフォトなどをフル活用している人、あるいは、外部ストレージなどをうまく活用している人にとっては、64GBのiPhone 12で十分という場合もあるかもしれない。64GBモデルを選択した場合に関しては、iPhone 12 Pro(128GBモデル)よりも税込相当で2万3100円安くなる。

 

一方、iPhone 12でも128GBを選択すれば、Proとの価格差は1万7600円。まだ決して差は小さくないが、人によってはこの差なら「Pro」を選ぶという選択肢が浮上するかもしれない。

iPhone 12のカメラは「11 Pro」よりも夜に強い

さて、iPhone 12を実際に使ってみて感じた魅力は、カメラが綺麗に撮影できることだ。筆者が愛用していた2019年モデルの「iPhone 11 Pro」と比べても、iPhone 12の方が美しい仕上がりになる。特に超広角カメラや、インカメラでナイトモードが使えるようになった点で、大きな差が出た。ナイトモードが有効になっていると、単に景色を明るく撮れるだけではなく、ノイズが小さくなり、被写体のディティールがはっきり写るところがポイントだ。

↑超広角カメラの作例を比較。ナイトモードに対応するiPhone 12の方がノイズが少なく、被写体のディティールが鮮明に写った(※写真は記事アップロードのために縮小している、以下同)

 

↑インカメラでの夜間のポートレートモード撮影でも、肌がより明るく撮影でき、髪の毛の質感なども残った

 

また、動画もHDR撮影に対応したことで、明暗さの激しいシーンで階調の豊かな映像が残せるようになった。試しに、焚き火を撮影してみたが、黒くなった薪の部分や、明るい炎までがデータとしてしっかり残っていたのには驚いた。

↑30fpsで撮影した動画には「HDR」のアイコンが表示された。明るい炎を撮影しつつ、左奥の炭になりつつある薪の表面も確認できるのがわかるだろうか

 

これまで「夜だからしょうがないよね」と諦めていたシーンでも、カメラを問わず美しく撮影できるのは、最新のiPhone 12シリーズならではの魅力だと言える。

 

また、静止画が対応した「スマートHDR 3」の実力も検証した。スペシャルイベントで紹介された写真と同じ様に、樹木を撮影してみたところ、枝の隙間から覗く空や、張り巡らされた根っこなどの色み、明るさなどが非常に綺麗に整った。1世代前の「iPhone 11 Pro」と比べてもかなり差があったので、カメラの進化には正直脱帽だった。過去機種との差はさらに大きいだろう。

↑iPhone 11 Proで撮影するとこうなのが(これでも十分綺麗だが)

 

↑iPhone 12だとより美しく整った。空や地面の色味に注目して比較してほしい

 

5Gの実力はまだ未知数

一方、やや郊外に住んでいる筆者としては、5Gの恩恵はまださほど受けられていない。クルマで30分〜1時間程度運転してやっと対応エリアにたどり着くようなイメージなので、「さぁ5Gを測りに行こう」と仕事やイベントとして出かけないと、4Gにしかつながらない。

↑5Gのアンテナピクトは都内でたまに見かけるけど、これといった恩恵は正直まだない

 

また、たまに都内に取材に行って5Gエリアに入ることもあるのだが、意外とミリ波(iPhone 12シリーズが対応していない5Gの周波数帯)対応エリアが多かったりもする。アンテナピクトは5Gになっていても、数Mbpsしか出ないこいうこともあるのだ。よほど電波にこだわりがなければ、「5G」自体を目的に慌てて購入するのは、正直おすすめできない。

 

これに関しては、5Gが身近な存在になるのは早くても再来年くらいのことだろうから、気長に待つしかないだろう。iPhone 12シリーズの5G対応について、その真価が日本で発揮されるのは少なくとも数年後だ。

 

今回はiPhone 12のカメラ性能、そしてコスパを考えた購入の分岐点について考察してみた。いよいよiPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxの発売も間近なので、4モデル全ての発売を待っていた人はぜひ参考にしてほしい。

 

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新型MacBook Airが“M1”チップ搭載! 何が変わったか細かにチェック

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Event」が、日本時間11月11日午前3時から開催されました。こちらの記事では、SoCチップ「Apple M1」を搭載してリニューアルした「MacBook Air」の新モデルについての情報をお届けします。

 

MacBook Airは、これまでの薄くて軽いウェッジ型デザインを維持しつつ、省電力なM1チップと最新OS「Big Sur」により、ファンレス仕様に進化していることが特徴。パワーが必要なアプリを動かしても、音を気にせず静かなまま使用できます。

 

M1チップによって変わったコト

M1チップに内包された8コアCPUは、一世代前のモデル(1.2GHzクアッドコアIntel Core i7搭載MacBook Air量産モデル)に比べ、最大3.5倍の処理速度を実現。また、8コアGPU(※)は前モデル(Intel Iris Plus Graphicsを装備した1.2GHzクアッドコアIntel Core i7搭載MacBook Air量産モデル)比で最大5倍のグラフィック処理速度となっています。さらに、16コアのNeural Engineにより最大9倍速い機械学習も可能に。

※:SSD 256GBモデルは7コアGPU

 

↑M1チップにより画像編集、動画の書き出しが驚くほどスピーディーに

 

↑GPU性能の向上は、Lightroomでの画像編集をよりパワフルに

 

↑16コアにより機械学習のワークフローが前世代より9倍速く

 

バッテリー時間もぐんと向上!

また、M1チップの優れた省電力性により、バッテリー駆動時間は前モデルから約6時間延びて、MacBook Air史上最長となる最大18時間を実現しています。

↑最大15時間のネット通信、最大18時間のビデオ再生が可能

 

ディスプレイは2560×1600ピクセル解像度の13.3インチRetinaディスプレイを採用。P3広色域の採用により、sRGB比で25%多い色を表現できます。

 

 

Magic Keyboardはシザー構造を改良し、タイピングがより快適に。感圧タッチトラックパッドも備えており、スワイプやピンチなどのタッチ操作がスムーズに行えます。また、指紋認証システム「Touch ID」を備えており、ロックの解除やアプリの購入処理などもワンタッチで行えます。

 

 

量販モデルは、ストレージ容量をSSD 256GBとSSD 512GBから選択可能。メモリはいずれもSoCに内包された8GBユニファイドメモリ。価格は256GBが10万4800円、512GBモデルが12万9800円(いずれも税別)となっています。カスタマイズによりメモリやストレージを追加することも可能(メモリ最大16GB、ストレージ最大2TBまで)。11月17日より販売開始となります。

 

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新型13インチMacBook Proは、M1搭載で歴代最速・最大の省エネを実現!

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここ2か月で3回目となる新製品発表会では、Macに関連する新製品の発表がありました。この記事では、クリエイター向けノートPC・新型13インチMacBook Proについて情報をお届けします。

Appleシリコン「M1」が、過去最大の速度と電力効率を実現

今回新しく登場したMacBook Proは13インチ。Mac用に新たに開発されたAppleシリコン「M1」を搭載しています。

 

CPU、GPU、ニューラルエンジンといったパソコンの頭脳をオールインワンにまとめたM1。そのCPUには高性能コア、高効率コアをそれぞれ4コアずつ、計8コア搭載しています。高性能コアはAppleが「世界最速」を謳うレベルほどの高速で、高効率コアは低負荷の演算を従来のわずか10分の1の電力消費で行えます。高負荷・低負荷の作業を異なる特徴を持つ2種類のコアが分散して行うことで、処理速度と電力効率の双方を同時にアップさせました。

 

CPUの処理速度は、1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べ、最大2.8倍に向上。

 

8コアを搭載したGPUの性能は、Intel Iris Plus Graphics 645を装備した1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比較して最大5倍となりました。

 

これらの性能向上により、動画編集や、ゲームプレイなどの快適性向上が見込まれます。

 

また、ビデオ分析や音声認識、画像処理などを司る機械学習用のニューラルエンジンは16コアを搭載。こちらも1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べて11倍の性能アップに成功しました。

※性能はAppleの発表による。テストでは、すべてのシステムに16GBのRAMと2TBのSSDを実装。

 

バッテリーの持ちは従来モデルの2倍に

電力効率が向上したことで、バッテリーの持ちはシリーズ最大、従来モデルの2倍となる最大20時間に到達。M1チップによりFaceTimeの画質が向上したほか、内蔵マイクを新型のものとし、よりクリアに音声を拾えるようになるなど、細かい点も改善されています。

 

なお、モニターにはこれまでのMacBook Proと同様に、Retinaディスプレイを採用。2560×1600ピクセルの解像度と、500ニトの輝度をキープしています。Touch IDによる認証、Touch Barも搭載も従来と変わりません。

 

また、重さ・厚みもこれまでの13インチモデルと変わらない1.4㎏、1.56cmです。

 

●新型13インチMacBook Proラインナップ

・メモリ…8GB/16GB

・ストレージ(SSD)…256GB/512GB/1TB/2TB

・価格…14万8280円~

 

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ノートPCからスマートウオッチまで驚くほどおトクな価格で手に入る、プロが選んだ【コスパ最強デジタル機器】12選

PCやタブレットから周辺機器、ガジェットに至るまで、デジタル製品全般から高コスパモデルをセレクト。ほんの数年前であれば、同スペックで数倍の価格だったアイテムが、いまや驚くほどおトクなプライスで手に入る!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

仕事に役立つツールが生活を豊かにする

夏のボーナス商戦が一段落して、デジタル製品の値下げが始まっている。キャッシュバックやポイント増加などのキャンペーンを行うメーカーも多く、PCやスマホの新調を考えているなら、いまが狙いめだ。今回は、そうしたキャンペーンを考慮せずとも十分におトクなデジタル製品を紹介する。

 

現在、ビデオ会議に使うPCや持ち歩くサブ機を探している人にオススメなのが、Chromebookだ。5万円前後のモデルでも動作が快適で、注目機種が続々と登場している。メインマシンとしては、マイクロソフト純正のSurfaceや処理能力が極めて高いゲーミングノートなどがお買い得だ。

 

ガジェットは、導入することで得られるメリットに注目。家電を声で操作可能になったり、持ち歩く荷物を1つ減らせたり、よりラクな姿勢でPCを操作できたりといった体験を、おおむね1万円以下のアイテムで実現できるのは見逃せない。ちょっとした贅沢として、ぜひ検討してほしい。

 

【No.01】タブレットとしても十分使える6万円台の超お買い得モデル

ノートパソコン

レノボ

IdeaPad Flex550i Chromebook

実売価格6万3800円

13.3インチモニターを搭載し、ペン入力にも対応するコンバーチブル型ノートPC。OSには、Google社が提供するChrome OSを採用する。Wi-Fi 6とBluetooth 5.0の2種のワイヤレス通信をサポートするほか、専用のスタイラスペンも付属する。

SPEC●OS:Chrome OS●CPU:インテル Celeron 5205U●ストレージ:64GB●バッテリー駆動時間:約10時間●サイズ/質量:W310×H17×D212mm/1380g

 

↑USB Type-Cを2基、USB 3.0を1基搭載。さらにイヤホン端子とmicroSDカードリーダーも備えている

 

↑キーピッチが広く入力しやすい。スピーカーをキーボード左右に備えており、ステレオ感を損なわないのもイイ

 

■ココが傑作!! Chrome OSだからタブレット使用も快適

フリーエディター

有馬真一さん

「本機は、タブレットとしても利用できるコンバーチブルタイプで、外出先でも快適に使用できます。電源オンから平均5秒で起動するChrome OSを採用しており、タブレットとして使いやすい点も魅力です」

 

↑専用のスタイラスペンが付属しているのも◎。メモ書きや注釈の挿入などが可能で、仕事にも大いに役立つ

 

【No.02】<テレワーク向きのPC周辺機器>ビデオ会議を高音質にしてくれる多機能アンプ

USBオーディオ

クリエイティブ

Sound Blaster G3

実売価格6980円

PCや家庭用ゲーム機で使えるアンプ。USB端子に接続するだけで、高音質なイヤホン端子やマイク入力端子を使用できる。声を異性や子どもなどに変化させる機能を備え、チャットやビデオ通話に利用可能。エコー消去やノイズ低減機能を備える点も魅力だ。

 

↑携帯して外で使用することもできる、ほど良いサイズ感。出先で急なビデオ会議があるような場合も活躍してくれる

 

【No.03】<テレワーク向きのPC周辺機器>15.6インチの大画面で使いやすいフルHDモデル

モバイルディスプレイ

エイサー

PM161Qbu

実売価格1万6140円

USB Type-C端子を備え、ケーブル1本でマルチディスプレイ環境を構築できる15.6型フルHDモバイルディスプレイ。斜めからも見やすい広視野角なIPSパネルを採用するほか、質量0.97㎏、薄さ2cmという高い携帯性を実現しており、屋外でも使いやすい。

 

↑持ち運び用の保護ケースが付属。ビジネスバッグにすっきり収まるサイズ感で、外出先でのプレゼンにも使いやすい

 

【No.04】高性能かつ高品位でデザイン性も高い純正Windowsマシン

ノートPC

Microsoft

Surface Laptop 3

実売価格13万9480円

2256×1504ドットの高解像度な13.5インチ液晶を搭載したクラムシェル型Surface。CPUは第10世代Core iで、高画質な720p HDカメラを装備。高品位なアルミ筐体を採用し、Office Home and Business 2019が標準で付属している。

SPEC●OS:Windows 10 Home●ディスプレイ:13.5インチ●バッテリー駆動時間:約11.5時間●サイズ/質量:W308×H14.5×D223mm/1265g

 

■ココが傑作!! ビデオ会議に適した高いマイク性能

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

「発売当初はちょっと高めの価格設定でしたが、価格が改定されたことでお値ごろになりました。あまり知られていないものの、マイクの性能が非常に良く、ビデオ会議などに向いています。昨今のテレワーク時代には最適なノートPCです」

 

↑ディスプレイはタッチ操作やペン入力にも対応。3:2と縦方向に広く、ビジネス文書の閲覧などに向いている

 

【No.05】省電力な電子ペーパー採用で紙のような書き心地を実現

デジタルノート

キングジム

フリーノ

実売価格4万6200円

E ink社の電子ペーパーとワコム製のデジタルペンを採用したデジタルノート。4096段階の筆圧検知に対応するほか、明るさや色味を調節できるフロントライトを備える。PCやスマホと連携可能で、本機に約8万7000ページぶんノートを保存できる。

SPEC●ディスプレイ:6.8インチ●ストレージ:32GB●バッテリー駆動時間:約10日間●対応OS:Windows 10(32/64bit)、macOS 10.15以降●サイズ/質量:W132×H175×D10mm/240g

 

↑フロントライトを搭載し、暗い場所や屋外でも使用できる。明るさや色味のカスタマイズも可能だ

 

■ココが傑作!! 長時間駆動で充電を忘れても安心

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

「紙のメモは『整理しづらい』ことが弱点。デジタルノートなら検索性が大きく向上するうえ、紙より荷物が軽くなります。バッテリーが10日近くもつ、十分なスタミナも◎」

 

↑スリープ時も画面を常時表示可能。カレンダーや忘れてはいけないメモを見られて便利だ

 

【No.06】120Hz駆動の液晶を搭載して8万円を切るゲーミングノート

ノートPC

ASUS

ASUS TUF Gaming FX505DT (FX505DT-R5G1650METS)

実売価格7万9800円

CPUにAMDのRyzen 5 3550H、GPUにGTX 1650を搭載したゲーミングノート。MIL規格準拠の堅牢な筐体に、残像の少ない映像を映し出す120Hz駆動の15.6型液晶を装備する。512GBの大容量SSDを内蔵しており、仕事用途にも適する。

SPEC●OS:Windows 10 Home●ディスプレイ:15.6インチ●バッテリー駆動時間:約4.7時間●サイズ/質量:W360×H26.7×D262mm/2250g

 

↑キーボードバックライトも搭載。コントローラーの十字キーにあたる「W」「A」「S」「D」は、キーの色が異なっている

 

↑キーボードは、英字配列となっている。キーピッチは19mmと十分確保しており、ストロークも1.7mmと深い。タッチ感覚は軽めだ

 

↑大きさはB4サイズのノート相当。薄さは26.6mmとやや厚めだが、あまり持ち歩かないゲーミングノートなので気になりにくい

 

■ココが傑作!! 価格性能比で見ると破格のハイコスパ機

フリーエディター

有馬真一さん

「最新のエントリーGPUを搭載して8万円台は非常に安い。いま人気の『フォートナイト』のようなバトルロワイヤルゲームも、サクサクと動きます。液晶が120Hz駆動なので、撃ち合いにも強い!」

 

↑大型の冷却ファンを2基搭載。高負荷なゲームプレイ中も安定した処理能力を得られる

 

【No.07】型落ちでもそのぶんおトクなスマートウオッチの入門機

スマートウオッチ

Apple

Apple Watch Series3

実売価格2万1780円

2017年9月発売の第3世代モデル。GPSに加えて通信機能も備えたGPS+Cellularモデルも用意されている。最新のSeires 5と比べるとディスプレイは約30%前後小さく、画面の常時表示には対応しないが、Apple Payなどは利用できる。

SPEC●CPU:S3●ストレージ:8GB●バッテリー駆動時間:約18時間●サイズ/質量:W33.3×H11.4×D38.6mm/26.7g

 

↑人気のAirPodsとも、ワンタッチでリンクが可能。スマホよりも持ち運びやすく、ワークアウトに向いている

 

↑計測した身体データは、アプリを通じてスマホやPCに転送可能。アプリ上では分析までしてくれる

 

■ココが傑作!! スマートウオッチの基本機能は完備!

モバイルライター

井上 晃さん

「最新のSeries 5より2万円以上安く、スマートウオッチを使ってみたいという人の入門用に最適です。ワークアウトの測定やApple Payでの決済、通話など、基本機能はしっかり使えます」

 

↑替えのベルトの種類も非常に豊富。自分の好みに合った一本を必ず見つけることができる

 

【No.08】挿すだけで家電がスマホで操作可能に

スマートプラグ

Amazon.com

Amazon Smart Plug

価格1980円

Amazonが自社ブランドで販売するスマートプラグ。コンセントと家電機器の間に入れて使う。「Echo」などAlexa対応スマートスピーカーやAlexaアプリと連動し、ライトや扇風機などの家電機器の電源のオンオフをコントロールできる。

SPEC●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/79.4g

 

↑コンセントに接続したあと、リモコンなどで電源をオンにする必要がない機器で利用できる。ライトや扇風機などがその代表例だ

 

↑本機をコンセントに挿し込んで使用する。スマートスピーカーやスマホからの電波を受信し、通電を制御することで電源のオンオフを行う仕組みだ

 

■ココが傑作!! 初心者でも簡単に家電をスマート化できる

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

「その安さばかりが注目されがちですが、最大のポイントは設定の簡単さ。Alexaとしか連携しませんが、そのぶん初心者でも手軽に扱えます。Echo端末と一緒だと割引があるので、Amazonで同時に購入するのがオススメです」

 

↑Alexaアプリでは定型アクションを設定可能。オンオフの時間指定や、特定のフレーズでの操作などが行える

 

【No.09】リモコン対応家電をスマホから一括操作

家電リモコン

ラトックシステム

RS-WFIREX4

実売価格7460円

赤外線リモコンで操作する家電を、スマホアプリからコントロールできる学習型マルチリモコン。スマートスピーカーを併用すれば音声操作も可能。温度・湿度・明暗センサーを内蔵し、数値を確認したり、値に応じた操作を行なわせたりできる。

SPEC●搭載センサー:温度、湿度、明暗●対応スマートスピーカー: Amazon Echo、Google Homeほか●対応OS:iOS 9.3以降、Android 4.4 以降●サイズ/質量:W45×H15×D45mm/16g

 

↑手のひらサイズながら、リモコンの有効範囲は30mと広い。SiriやAlexaなど、定番のAIアシスタントに対応している

 

■ココが傑作!! 夢のIoT対応ハウスを簡単に実現してくれる

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「帰宅前にスマホからの操作で外からエアコンをオンにしておいたり、部屋が明るくなったら照明を消すといった動作をあらかじめ設定しておいたりと、家をスマート化できます。『ただいま』の声で複数の機器をオンにする機能も便利です」

 

↑スマホアプリだけで家中の家電を操作できる。声による操作をしたいならスマートスピーカーも用意しよう

 

【No.10】プラグ付きでACアダプターの代わりにもなるType-C対応機

モバイルバッテリー

Anker

Anker PowerCore Ⅲ Fusion 5000

実売価格3590円

コンセントに直接挿して充電できる折りたたみプラグ付きモバイルバッテリーの最新モデル。新たにUSB Type-C端子を備え、USB Power DeliveryやQuick Chargeなどの高速充電規格もサポート。最大18W(2ポート使用時15W)出力に対応する。

SPEC●合計最大出力:15W●容量:4850mAh●サイズ/質量:W78×H30×D71.5mm/176g

 

↑正方形に近いフォルム。ACアダプターの代わりにもなるので、普段持ち歩く荷物を減らせるのがうれしい

 

■ココが傑作!! プラグ付きだからどこでも充電できる

モバイルライター

井上 晃さん

「挿すだけで本機を充電できるというだけでなく、ACアダプター代わりにそのままスマホを充電できるので旅先などでも便利。新たにUSB Type-Cに対応したことで、従来より、はるかに高速な充電が可能になりました」

 

↑プラグは折りたたみ式で邪魔にならない。コンセントに挿しておけばバッテリー自体を充電できるので、余計なケーブルなどを持ち歩く必要ナシ

 

【No.11】デスクの前に囚われずゴロゴロ仕事ができる

マウス

サンワダイレクト

ごろ寝マウス

実売価格3580円

場所を選ばず、マウス代わりに使えるポインティングデバイス。親指でトラックボールと下部の右クリックボタンを操作し、人差し指のトリガーで左クリックを行う。上部にはホイール押し込みボタンとダブルクリックボタンも装備する。

SPEC●分解能:400・600・800・1200カウント●読み取り方式:光学センサー●サイズ/質量:W110×H60×D50mm/90g

 

↑PCとの接続にはUSBケーブルを使用する。どのような体勢でも、PCから離れてでも使えるように、ケーブルが1.9mと長めなのがうれしい

 

■ココが傑作!! 体勢を気にせずに自由にPCを使える

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「一般的なマウスやトラックボールと違って、片手で持ち上げたまま空中で使えるのが最大の魅力です。腕を組む、だらりと下げる、寝転ぶといった姿勢でも使えるため、長時間利用しても手首・肘・肩が疲れにくい!」

 

↑マウスと異なり、接地する必要がない。これまではあり得なかった体勢でPCを使うことができる

 

【No.12】高速のWi-Fi 6対応ルーターが1万円以下で手に入る!

Wi-Fiルーター

アイ・オー・データ機器

WN-DAX1800GR/E

実売価格8800円

転送速度の向上だけでなく、低遅延も実現した最新規格のWi-Fi 6に対応するルーター。上下・左右・前後の全方向360度に電波を送受信できる「360コネクト」技術を搭載。接続機器を狙いうちして速度低下を防ぐ機能も備える。

SPEC●無線LAN規格:IEEE802.11ax/ac/n/a/g/b●有線伝送速度:1000Mbps、100Mbps、10Mbps●同時接続数:推奨20台●サイズ/質量:W180×H186×D120mm/450g

 

↑有線LAN端子も4基を装備。Wi-Fi 6なら有線と無線の接続が混在しても安定した速度が得られる

 

■ココが傑作!! 次世代通信の速度を安価で実感!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「スマホやPCなどで増加中のWi-Fi 6対応端末。その性能を最大限生かすにはWi-Fi 6ルーターは不可欠です。なかでも本機はズバ抜けて安価。機能も豊富で、いち早くWi-Fi 6を導入したい人に最適です」

 

↑本機は、2ストリーム仕様。下りの最大通信速度は5GHz帯で1201Mbps、2.4GHz帯で574Mbpsとなっている

 

 

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改めて対面の会議・取材に便利! ネット通販で人気の「充電式ICレコーダー」3選

オンラインでのミーティングや取材が常態化した今年。ウェブ会議ツールの機能での録画に慣れた人もいるかと思いますが、そこから一歩進んだ現在は、また以前のようにリアルでの会議や取材の機会が増えてきてもいるはず。そこで、本記事では会議の議事録や対面取材で今まで活躍していた「充電式ICレコーダー」について、あらためてスポットを当てたいと思います。

 

充電式のICレコーダーは、電池切れの度に新しい電池を買い換えなければならない電池式と違い、自宅やオフィスのコンセントから充電するだけで繰り返し使えて、コストパフォーマンスも良いことで今なお需要のある製品です。そこで今回は、ネット通販で人気の充電式ICレコーダーをご紹介します。

 

目次

 


最長145時間の長時間録音、最高580時間の保存が可能!


Victure ボイスレコーダー

REC/SAVEボタンをスライドすることで、簡単に録音を開始・保存できるボイスレコーダー。1100mAhの高性能バッテリーを内蔵し、最長145時間の長時間録音が可能。また、8GBのメモリ容量を内蔵しているため、最高580時間の記録を保存できます。録音ファイルは日付&時刻がファイル名になるため、管理にも便利です。特定の時間で自動的に録音開始するタイマー機能や録音データやプライバシーを守るパスワード保護機能なども搭載。

【詳細情報】
サイズ:108×36×11mm
重量:約90.7g

 


USBメモリとしても使えるボイスレコーダー


ベセト USB型ボイスレコーダー VR-U30

こちらはUSBメモリのようなデザインのボイスレコーダー。約2時間の充電で約24時間連続の録音ができ、見た目通りUSBメモリとしても使用可能です。ALC(自動感度調節)回路内蔵の高感度録音。音声検知録音によって会話等がVR-U30のマイクに入力されると録音が自動的に開始、静かな状態になると録音を停止して再び監視モードに戻ります。レビューでは「USB型でバッテリー長時間対応のものを探していました。バックの奥に入れたままの状態でも近い所の音声は思った以上に良く取れていました」という声も。

【詳細情報】
サイズ:6.8×2.1×11.1cm
重量:14.7g

 


ボールペンとしても使えるペン型レコーダー


VAVACO ボールペン型ICレコーダー

胸ポケットに入れながらや、書きながらでも録音ができるボールペン型レコーダー。音声を感知すると操作無しで自動録音を開始し、音声が聞こえなくなると自動で録音を停止しデータを保存します。高性能リチウムイオンバッテリーを内蔵しており、一回のフル充電で8時間の連続録音ができます。また、7段階調節機能で40dbまでの小さい声も録音可能です。ボイスレコーダーとしての機能に加えて、パソコンから音楽ファイルを転送することで、ミュージックプレイヤーとしても使えます。替芯3本付き。

【詳細情報】
サイズ:12.8×1.7×1.4cm
重量:20g

 

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名刺交換の機会が減った今だからこそ、溜まった名刺を整理してみませんか?

今では「新しい生活様式」による在宅勤務やリモートワークの浸透により、人と直接会わなくなり、“コロナ禍”以前より名刺を交換する機会もめっきり減りました。しかし、こんな時代だからこそ、一度じっくり名刺を“整理”してみませんか? 「名刺スキャナー」で、名刺をデータ化して登録しておけば、簡単・安心に大量の名刺の管理ができますよ。今回はデスクにあると便利な名刺スキャナーをご紹介します。

 

目次

 


名刺1枚を3秒でデータ化できるからスキャンもノンストレス!


サンワダイレクト USB名刺管理スキャナ 400-SCN005N

名刺1枚を3秒でデータ化できる読み込みの速さと文字認識で、数百枚の名刺でもストレスなく作業ができます。読み込んだデータをアップし、アドレスブックにダイレクトに転送したり、名刺データを画像と一緒に保存することも可能です。日本語を含む24の言語に対応しており、海外の名刺もスムーズに読み込みます。Windows&Macの両OSに対応しており、iCloudやDropBOXなどへのクラウドへの保存も可能です。

【詳細情報】
サイズ:28×107×100mm
重量:約168g


1台導入すれば複数のパソコンで使用できるスグレモノ!


サンワダイレクト 名刺スキャナー 400-SCN051

付属のDVD-ROMからドライバをインストールすれば、複数のパソコンでも使用できる名刺スキャナー。部署に1台導入すれば、メンバーで共有できる優れものです。また、同梱のドライバで名刺管理ソフトをインストールでき、名刺のスキャン、スキャンデータの管理・編集、CSVファイルへの書き出しなどを行えます。名刺以外にもA6サイズやはがき、KG、Lサイズのスキャンが可能です。名刺を2枚並べた時とほぼ同じ大きさの小型タイプなので、机の上に置いても作業の邪魔になりません。

【詳細情報】
サイズ:38.5×174.5×60.5mm
重量:約190g


名刺を2枚同時に読み取る「デュアルスキャン」機能搭載!


富士通 ScanSnap iX100

バッテリー搭載・ワイヤレスモデルの名刺スキャナーです。A4片面カラーの場合、読み取りは1枚あたり5.2秒と高速。いつでも快適にご利用いただけます。見開きページの自動合成や、名刺やレシートを2枚同時に読み取る「デュアルスキャン」機能により、すばやい電子化をサポートします。また、コンピュータやモバイル機器とWi-Fiでダイレクト接続が可能なモードを搭載しているため、ケーブル接続の手間もなく、好きな場所ですぐに使うことができます。

【詳細情報】
サイズ:273×47.5×36mm
重量:400g
カラー:ブラック・ホワイト


A4にも対応! 外出先にも携帯しやすいコンパクト設計


エプソン スキャナー ES-60WB/WW

重さは、500mlのペットボトル飲料よりも軽い約300g。コンパクト設計でバッグに入れても邪魔にならないので、出張先や外出先に持ち運んでの使用にも便利です。リチウムイオンバッテリーは、フル充電でA4原稿を約300枚スキャン可能。スキャン枚数が1日60枚以下なら1週間充電不要です。PCとUSB接続すれば、電源コードは不要。配線周りもすっきりと使用できます。また、万が一バッテリーが切れても、他の機器から電源供給が可能です。

【詳細情報】
サイズ:272×47×33.8mm(突起物・ゴム足含まず)
重量:約300g
カラー:ホワイト・ブラック


名刺に書かれていない情報も登録できる「手描きメモ」機能搭載!


キングジム デジタル名刺ホルダー「ピットレック」

デジタル名刺ホルダー「ピットレック」は、本体に名刺をセットしてシャッターアイコンをタップするだけで、名刺を画像として保存します。撮影と同時に「会社名」「氏名」「電話番号」など最大12項目をOCR機能で自動でテキストデータ化し、登録可能。また、「手描きメモ」機能で、名刺交換した相手の細かな情報や、その日の商談の内容など、名刺に記載されていない情報を自由に書き加えられます。1台に大量の名刺データを登録可能(別売のmicroSDカード2GB使用時で約5000枚)。

【詳細情報】
サイズ:約15×128×72mm
重量:約119g
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おすすめの2.5インチ内蔵HDD5選ーーノートPCの「ストレージ容量との闘い」での相棒たち

ノートPCに画像や動画などを保存していると、あっという間に容量がピンチになってしまいますよね。そんなときは、ストレージを増設するのがベスト。外付けHDDやUSBメモリが定番ですが、ちょっとした荷物になったり、忘れたりすることもあるので、内蔵HDDという選択肢がおすすめです。そこで今回は、ノートPCの容量増設にピッタリな、2.5インチの内蔵HDDをご紹介します!

 

目次

 


いざというときの予備として役立つ500GB!


東芝 MQ01ABF050

厚さわずか7mmの薄型HDDです。ウルトラブックや、ハイエンドのマルチメディアデバイスに適しています。 加速度センサーにより過度の振動・衝撃からドライブを保護。また、オールインワンシステムなど、パフォーマンスと信頼性、省エネルギー効率を求めるアプリケーションに適しています。容量は500GBなので、壊れたときの予備やバックアップとして備えておくのがおすすめです。メーカーの正規サポート付きなのも安心。

【詳細情報】
サイズ:約7.0mm×69.85mm×100.45mm
重量:92g
容量:500GB

 


2年保証付きで安心!エントリーにおすすめの1TB


Western Digital WD Blue WD10SPZX

優れた耐久性を備えるべく、設計・テスト・製造されたHDD。NoTouch ランプロードテクノロジーで、記録ヘッドがディスクの表面に触れないよう安全に配置されています。2年間の製品保証付き。容量は1TBでエントリーモデルとしておすすめ。ユーザーからは「使用開始から1週間弱ですが、5400rpmなので発熱や動作音も小さくて良い感じ」「色々なHDDを使いましたが、WDは安定していますね」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:100.2×69.85×7mm
重量:90.7g
容量:1TB

 


コンパクトながら2TBの容量を実現!


Western Digital WD Blue WD20SPZX

コンパクトながら2TBの容量を備えた内蔵HDD。高水準のシーキングアルゴリズムと高度な電力管理により低電力を実現。耐久性に優れたアルミニウム素材と堅牢なタイドシャフトモーターを採用し、ドライブ強度が従来に比べ30%の向上を果たしています。製品の発売前に、広範囲にわたる機能完全性テスト(F.I.T.)が行なわれているのもポイント。レビューでは「キャッシュが128MBなので読み込み速度も速くてとても満足です。7ミリ厚なのでHDDケースを買い換えなくて済むのもいいですね」という声も。

【詳細情報】
サイズ:100.2×69.85×7mm
重量:90.7g
容量:2TB

 


オールインワンデスクトップPCにも使える汎用性◎の内蔵HDD


東芝 MQ04ABD200

ノートPCだけでなく、オールインワンデスクトップPCにも適している東芝製内蔵HDD。低消費電力とモバイルクラスの堅牢性を持つため、ハイエンドのマルチメディアデバイス用途としても有効です。加速度センサーを利用し、振動・衝撃からデータを保護します。ユーザーからも「文句なしの使い心地」「2TBでもっとも安心して購入できるのはこの製品では無いでしょうか」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:69.85×9.5×100.0mm
重量:117g
容量 :2TB

 


データ・ストレージ業界老舗のHDD


SEAGATE Barracuda ST2000LM015

40年に渡りデータ・ストレージ業界で支持を集めてきたSeagateの人気HDDです。高速パフォーマンスを実現するMulti-Tier キャッシング技術を採用。最高クラスのコストパフォーマンスで、モバイルやノートPCの経済的なアップグレードを実現します。2年間の製品保証がついているのも安心できるポイントです。レビューでも「PS4の差し替え用に購入しました。他の方のレビューにある通り読み込み時などでアドバンテージを実感します。作動音も問題なしです。コスパ良しと思います」と高評価を得ています。

【詳細情報】
サイズ185×145×42mm
重量:136g
容量:2TB

 

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【西田宗千佳連載】オーディオ以上に「ソフト力」が問われる、スマホ時代のヘッドホンビジネス

Vol.96-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「AirPods Proのアップデート」。毎年恒例のOSアップデートに隠れて起きていた要注目の動きとは?

 

ヘッドホン市場は厳しい競争にさらされている。特にワイヤレスになって以降、市場ではアップル傘下のBeatsや有名オーディオブランドであるボーズのシェアが高く、他の家電メーカー・オーディオメーカーはニッチな状況に置かれている。それでも製品の数が増えているのは、それだけ買う人が多くなり、市場が大きくなっているからだ。

 

ソニーも、ヘッドホンにおいては、日本でのシェアは高いものの欧米だとまだまだ弱い。ただ、比較的好調なブランドではあり、「攻め時」と同社も捉えているようだ。

 

ここ数年、ソニーは完全ワイヤレス型からフラッグシップのノイズキャンセル型まで多くの製品を発売している。そこでの特徴は「スマートフォンに搭載するソフトの側でも機能アップを図る」という点にある。

 

現在、多くの人は音楽をスマホで聴く。スマホにはモーションセンサーがあり、行動分析のためのソフトを走らせる処理能力もある。これにより、スマホの動きから「その人がいまどう行動しているか」を認識できるようになった。結果、「家やオフィスで座っている時」「歩いている時」「電車などの公共交通機関に乗っている時」などを判別し、その時にあったノイズキャンセルと「外音取り込み」を行う機能も搭載可能になっているのだ。

 

ソニーは、こうした仕組みを2017年から採用している。業界内でもかなり先進的な取り組みだったといっていい。ヘッドホンのスマホ連携用にアプリを作るメーカーは昔からあったが、その主軸は「設定変更」。簡単に使ってもらうための仕組みという部分が大きかった。だがソニーはもう少し積極的に考え、スマホを「ヘッドホンの外部脳」的な位置付けとした。こうしたアプリ開発はやはり、スマホ事業を自社に持っているようなところでないとやりづらい部分があり、「オーディオメーカーでありヘッドホンメーカー」であるソニーらしいところだ。

 

同様に、アプリで色々な工夫をしていたのが、Googleやマイクロソフト、Amazonなどである。彼らは音声アシスタント技術を持っており、家電連携など、多彩な方向性を意識していた。そこではやはり、スマホ上のアプリが必須である。

 

 

Apple AirPods Pro/実売価格3万580円

 

ヘッドホンの高度化がヘッドホンだけでは終わらない、という発想は各社に存在しており、一つの明確な方向性ではあった。そこでは、オーディオメーカーとしての知見以上に「ソフトメーカー」としての知見が必要になり、新しい方向性での開発力が必要とされているのだ。ボーズも音響メーカーながら、そうした方向性の追求に積極的だ。

 

とはいうものの、AirPods Proほど大胆な機能アップを仕掛けてきたメーカーは他にない。それは前回解説したように、アップルが「製品のコア技術や連携するOSを基本的に自社開発する」からであり、自社連携優先のビジネスモデルを採るからでもある。他社はなかなか思いつかないことでもあるし、他社にはなかなか「そこまではできない」ことでもある。

 

一方でヘッドホンには、また別の方向性も生まれつつある。それはなにか? その辺は次回のウェブ版で解説したい。

 

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

 

着けたままワイヤレス充電もOK! AirPods専用の「iFace Grip On Siliconケース」

Hameeは、スマホアクセサリーブランド「iFace(アイフェイス)」から、AirPods専用/AirPods Pro専用の「iFace Grip On Siliconケース」を11月23日に発売します。通販サイト「Hamee」全店にて11月6日より先行予約を受付中。カラーはブラック/グレー/ネイビー/レッド/ベージュ/カーキの全6色で、実売価格はAirPods用、AirPods Pro用とも2200円。

↑「iFace Grip On Siliconケース」

 

本製品は、Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」「AirPods Pro」専用のイヤホンケースカバー。すべりにくいシリコン素材を採用しており、不意の落下の際にも衝撃をやわらげて傷を防ぎます。

↑すべりにくいシリコン素材を採用。ケースを傷から守ります

 

カラビナ付きで、バッグやベルトループ、キーホルダーなどに簡単に取り付けが可能。いつでもすぐにイヤホンを取り出すことができます。

↑カラビナを装備

 

また、カラーは「iFace」ブランドのなかでも人気の高いスマホケース「iFace Reflection」シリーズと同じ色展開となっているので、iPhoneケースとカラーを揃えてコーディネートすることも可能です。

↑iPhoneケースとカラーを揃えることができます

 

底部にはほこりの侵入を防ぐ充電キャップを装備。また、カバーを装着したままワイヤレス充電も可能です。

 

AirPods/AirPods Proのイヤホンケースを傷や衝撃から守ってくれるシリコン素材のケースカバーは、自分だけのカラーで個性を主張するファッションアイテムとしても注目。iPhoneケースとカラーを組み合わせてみても楽しいですね。

↑カラーは全6色(写真はAirPods用)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

なくしてしまったAirPodsの充電ケース、ネットで買える非純正品で代用できる?

iOS 14で最高&最適な一台になる! AirPods Proの「3つのスゴい新機能」

着けたままワイヤレス充電もOK! AirPods専用の「iFace Grip On Siliconケース」

Hameeは、スマホアクセサリーブランド「iFace(アイフェイス)」から、AirPods専用/AirPods Pro専用の「iFace Grip On Siliconケース」を11月23日に発売します。通販サイト「Hamee」全店にて11月6日より先行予約を受付中。カラーはブラック/グレー/ネイビー/レッド/ベージュ/カーキの全6色で、実売価格はAirPods用、AirPods Pro用とも2200円。

↑「iFace Grip On Siliconケース」

 

本製品は、Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」「AirPods Pro」専用のイヤホンケースカバー。すべりにくいシリコン素材を採用しており、不意の落下の際にも衝撃をやわらげて傷を防ぎます。

↑すべりにくいシリコン素材を採用。ケースを傷から守ります

 

カラビナ付きで、バッグやベルトループ、キーホルダーなどに簡単に取り付けが可能。いつでもすぐにイヤホンを取り出すことができます。

↑カラビナを装備

 

また、カラーは「iFace」ブランドのなかでも人気の高いスマホケース「iFace Reflection」シリーズと同じ色展開となっているので、iPhoneケースとカラーを揃えてコーディネートすることも可能です。

↑iPhoneケースとカラーを揃えることができます

 

底部にはほこりの侵入を防ぐ充電キャップを装備。また、カバーを装着したままワイヤレス充電も可能です。

 

AirPods/AirPods Proのイヤホンケースを傷や衝撃から守ってくれるシリコン素材のケースカバーは、自分だけのカラーで個性を主張するファッションアイテムとしても注目。iPhoneケースとカラーを組み合わせてみても楽しいですね。

↑カラーは全6色(写真はAirPods用)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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【2022年最新】ホームルーター20社比較!おすすめ3選をご紹介!選び方や申し込み手順は?

ホームルーター おすすめ

ホームルーターはソフトバンク、au、ドコモの3つのキャリアから出ている3種類が主流です。

博士

今回は、ホームルーターの失敗しない選び方や、おすすすめのホームルーター3社について、詳しく説明するぞ!

<おすすめのホームルーター>
1位 2位 3位
モバレコエアー

Broad WiMAX

ドコモhome 5G

契約期間ごとの
実質月額料金
3,078円(2年間) 4,426円(3年間) 5,039円(3年間)
特徴 ・実質料金が安い
・容量無制限で使える
・速度が安定している
・サポートが充実している
・速度が速い
・ドコモスマホとの
セット割が適用できる
平均速度 下り:51.89Mbps
上り: 6.71Mbps
下り:53.07Mbps
上り:11.72Mbps
下り:198.8Mbps
上り:22.63Mbps

※価格はすべて税込

また、そもそもホームルーターはどんな人に向いているのか、メリット・注意点、申込手順も解説しています。

助手のジョン

この記事を読めば自分がどのホームルーターを選ぶべきか、さまざまな回線を比較して考えることが可能です。

ホームルーター以外がいい場合は、ホームルーター以外のインターネット回線が合っている人も!をご覧ください。

そもそもホームルーターとは?どんな人におすすめか

ホームルーターとはポケット型WiFiと同じ、無線通信のインターネット回線です。

基地局からホームルーター機器までが無線通信なので、自宅まで回線工事をする必要がなく、導入が簡単なのが大きなメリットです。

ホームルーターは自宅に置くだけですぐに使い始められるので、置くだけWiFiとも呼ばれます。

【インターネット回線の種類の比較】

博士

光回線は高速で快適&利用できるデータ量は無制限!ただし工事が必要なため、導入まで時間がかかるうえに、工事費用が発生するんじゃ。

助手のジョン

ホームルーターとポケット型WiFiは工事不要で導入可能!ただし速度の安定制は光回線に劣るよ。

上記のことをまとめると、ホームルーターは次のような人におすすめです。

<ホームルーターをおすすめできる人>

  • 自宅の工事ができない人
  • すぐに導入したい人
  • 料金をできるだけ安くしたい人
  • 外出先ではスマホのネットワークで十分な人

ここまで見てきてホームルーター以外がいいと感じた場合は、ホームルーター以外のインターネット回線が合っている人も!をご覧ください。

ホームルーターのおすすめ3選

アイコン

結論として、ホームルーターを契約するなら、実質料金が安く容量無制限で使える「モバレコエアー」がおすすめです。

まずは、20社のホームルーター(5Gプラン)の実質料金とキャンペーン内容を比較してみましょう。

【20社のホームルーター(5Gプラン)の実質料金・キャンペーン比較】
ホームルーター名 モバレコエアー GMOとくとくBB
WiMAX
Vision WiMAX Broad WiMAX カシモWiMAX EXWiMAX アイ・ティー・エックス BIGLOBE WiMAX UQ WiMAX
DTI WiMAX
ヨドバシWiMAX hi-ho WiMAX ドコモ 5G HR01 KT WiMAX YAMADA air mobile エディオンネット
DIS mobile WiMAX BIC WiMAX au WiMAX
2年間の
実質月額料金
3,078円 3,724円 4,088円 4,681円 4,465円 4,576円 4,482円 4,611円 4,671円 5,073円 5,271円 4,818円 5,082円 5,271円 5,271円 5,271円 5,271円 5,271円 5,724円
キャンペーン内容 ・キャッシュバック
最大17,000円
・月額料金割引
・キャッシュバック
最大13,000円
・月額料金割引
・キャッシュバック
最大10,000円
・月額料金割引
・他社からの乗り換え時に
違約金最大19,000円負担
・月額料金割引
・月額料金割引 ・月額料金割引 ・キャッシュバック
最大15,000円
・キャッシュバック
最大15,000円
・月額料金割引
・キャッシュバック
最大15,000円
・月額料金割引
・月額料金割引 ・キャッシュバック最大 ・ドコモショップ特典で
dポイント10,000ポイント
プレゼント
・月額料金割引 ・月額料金割引 ・月額料金割引 ・月額料金割引 ・月額料金割引 ・月額料金割引

※価格はすべて税込

博士

2年間の実質月額料金で比較した上記の表を見てもわかるとおり、モバレコエアーはホームルーター各社の中でもダントツに実質料金が安いでんじゃ!

少しでも安くインターネットを契約したい方にモバレコエアーは非常におすすめですよ。

その他、速度ならBroad WiMAXドコモhome 5Gもおすすめです。

ホームルーターを契約するなら容量無制限&料金が安い「モバレコエアー」がおすすめ

もっとも安く容量無制限のホームルーターを契約したいなら、「モバレコエアー」がおすすめです。

【モバレコエアーの概要】
提供エリア 日本全国
契約期間 なし
スマホセット割 ソフトバンク・ワイモバイルユーザーなら
おうち割 光セットでスマホ料金が毎月最大1,100円割引
初期費用 事務手数料 3,300円
端末代金 0円
月額料金 0〜1ヶ月:2,167円
2〜23ヶ月:3,679円
24ヶ月目~5,368円
2年間実質料金合計 76,940円(3年使用する場合は、141,356円)
2年間実質月額料金 3,078円(3年使用する場合は、3,820円)
違約金 0円
特典 ・キャッシュバック最大17,000円
・月額料金割引

※価格はすべて税込

モバレコエアーとはソフトバンクエアーの窓口の1つで、月額料金割引や最大17,000円の高額キャッシュバックなどのキャンペーンが豊富です。

そのため、上記のとおり実質料金が3,000円台と非常に安いですよ。

助手のジョン

しかも月間データ容量は無制限なので、データ量は使い放題。

ソフトバンクユーザー、またはワイモバイルユーザーの場合は、ソフトバンクのセット割「おうち割 光セット」が適用されます。

スマホ料金が毎月最大1,100円割引されるので、通信料金を大幅に節約できますね。

ソフトバンクユーザー・ワイモバイルユーザーの場合、そして少しでもインターネット料金を安く契約したい方にモバレコエアーは非常におすすめです。

「モバレコエアー」を詳しく見る

安定した速度・充実したサポートを求めるなら「Broad WiMAX」もおすすめ

安定した速度と充実したサポートを求めるなら、WiMAXの中でもキャンペーンが充実している「Broad WiMAX」がおすすめです。

【Broad WiMAX(5Gプラン)の概要】
提供エリア 日本全国
契約期間 3年
スマホセット割 なし
初期費用 事務手数料 3,300円
端末代金 21,780円
月額料金 1〜2ヶ月:2,090円
3~36ヶ月:3,894円
37ヶ月目~:4,708円
3年間の実質料金総額 163,746円
3年間の実質月額料金 4,426円
解約金 1年未満:20,900円
2年未満:15,400円
2年以上更新月以外:10,450円
特典 ・端末代金実質無料
・月額料金割引
・他社からの乗り換え時に違約金最大19,000円負担

※価格はすべて税込

WiMAXは安定した通信速度が魅力で、5G対応のホームルーターとポケット型WiFiを利用できます。

WiMAXにはプロバイダが非常に多いのですが、なかでもサポートが充実していてキャンペーン特典が豊富なのがBroad WiMAXです。

Broad WiMAXでは端末代金実質無料や月額料金割引、他社回線からの乗り換え時に違約金負担など、豊富なキャンペーンを利用できます。

とくに他社からインターネット回線を乗り換える際に、高額な解約違約金が発生する場合におすすめです。

博士

ただし、注意点として解約時の違約金が高額であること、WiMAXは3日間で15GB、月間150GBまでのデータ容量上限があることがあるぞ。

データ超過すると夜間の時間帯に通信速度が1Mbpsに落とされるので、ネットを使う家族が多い、データ量を大量に消費するなどの場合はご注意ください。

上記の表のとおり、実質料金も4,000円台と非常に安いので、安定した速度のインターネット回線を少しでも安く契約したいならBroad WiMAXがおすすめです。

「Broad WiMAX」を詳しく見る

ドコモユーザーならセット割が適用できる「home 5G」もおすすめ

ドコモのスマホをお使いならセット割が適用できる、「home 5G」がおすすめです。

【ドコモhome 5Gの概要】
提供エリア 日本全国
契約期間 なし
スマホセット割 ドコモユーザーならhome 5Gセット割で毎月最大1,100円割引
初期費用 事務手数料 3,300円
端末代金 0円
月額料金 4,950円
3年間の実質料金合計 186,450円
3年間の実質月額料金 5,039円
違約金 0円
特典 ・端末代金0円
・ドコモショップ限定home 5Gお申し込みで、
dポイント10,000ポイントプレゼント

※価格はすべて税込

ドコモのhome 5Gはドコモのスマホとのセット割が適用されるので、ドコモユーザーの方におすすめです。

ただ、上記の表を見てもわかるとおり、実質料金はそこまで安くありません。

その代わり、WiMAXなどとは異なり月間データ容量が無制限で使い放題です。

ドコモ回線は通信品質もよいため、安定した通信速度で無制限にデータを使いたいならおすすめですよ。

博士

端末代金は実質0円で、今ならドコモショップ限定のdポイントプレゼントキャンペーンを実施中じゃ!

また契約期間の設定がないため、いつ解約しても違約金が0円なのもうれしいですね。

ドコモユーザーの方なら、セット割が使えてデータ量も無制限なので非常におすすめです。

ドコモ「home 5G」を詳しく見る

ホームルーターを契約する3つのメリット

アイコン

ホームルーターを契約すると次のようなメリットがあります。

ここではこれらのメリットについて詳しく解説します。

工事不要でインターネット環境をつくれる

ホームルーターは申し込んだら数日後に自宅に届き、ルーターを起動するだけですぐに利用が可能です。

自宅の回線工事が不要で手軽にインターネット環境をつくれるのは、非常に大きなメリットです。

助手のジョン

しかも、配線は電源コードのみで複雑なLANケーブルなどの配線は不要なので、ネットワーク機器まわりの見た目がすっきりしているメリットもありますよ。

ネット工事出来なさそうなのでドコモ5gホームルーターにしてみます

— うにいくら🤖 (@kokoachan_1) January 25, 2022

自宅でネットの工事ができないので、ホームルーターを選んだという方がいました。

集合住宅など工事ができない方は多いと思いますが、その場合もホームルーターなら手軽にネット環境を作れます。

ホームルーターは工事不要だから即日利用可能でコンセントに刺すだけで稼働するし、データも3日に15Gとか使わない限り制限されないので実質無制限でポケットWiFiより安定している

— んにた (@usironomiti) January 19, 2022

ホームルーターは工事不要で即日利用できて、コンセントにさすだけで使えるのがよいと書き込んでいる人もいました。

光回線のように大掛かりな工事は不要で導入が手軽というのは、非常に大きなメリットです。

ポケット型WiFiより速度が安定・同時接続台数が多い

ホームルーターはポケット型WiFiと同じ無線通信ですが、ポケット型WiFiよりも通信速度が安定しており、同時接続台数が多いです。

助手のジョン

ホームルーターは常に電源を供給しながら使えるため、パワーが強く電波が安定しており、スペックがよいので同時に接続できる台数も多いです。

そのため、安定した通信速度で利用でき、家族のパソコンやスマホ、ゲーム機器・テレビなど多くの端末をつなげます。

接続台数42台もできるホームルーターに変えた もう無敵だわ

— hivivian (@viviangaocy) April 9, 2020

同時接続台数が42台のホームルーターは無敵と書き込んでいる方がいました。

確かにパソコンやタブレット、スマホ、ゲーム機器など多くの端末をネットワークにつなげるので、非常に便利ですね。

引越し時、簡単な手続きだけで継続利用できる

ホームルーターは無線通信なので、引越ししても簡単な住所変更手続きをするだけで継続利用が可能です。

ただし提供エリア内でしか使えないので、引越し時にはエリアマップをご確認ください。

エリア外だった場合は、ほかの回線に乗り換える必要があるでしょう。

博士

一方、光回線は自宅で回線工事をする必要があるから、引越し先でもう一度工事しなければならんのじゃ。

そのため、今後引越す可能性がある場合は、光回線ではなくホームルーターかポケット型WiFiを選ぶほうがよいでしょう。

引越し先、光回線の工事の先が見えない
もうこの際ホームルーターかモバイルWiFiにしようかな
オンラインゲームする訳でもないし
リモートワークもそんなに無さそうだし
引越しめんどくさい🥺

— すう (@tootsrtym) March 23, 2021

引越し先で光回線の工事の予定が見えないため、ホームルーターにしようかと考えている方がいました。

ホームルーターなら工事不要ですし、申し込んでおけば引越し先ですぐに使い始められます。

自分の家が全然光回線選択できないから、ほぼ一択なので、それならとホームルーターに踏み切った。
まだ申し込んでないけど、このネットがつかえるなら引越しも簡単だからいいよね。

— まつげ きりん (@matuge_kirin) January 24, 2021

ホームルーターなら引越しが簡単なので、光回線ではなくホームルーターにしたという人もいました。

今後引越す予定があるなら、ホームルーターを検討することをおすすめします。

ホームルーターを契約する際の2つの注意点

ホームルーターを契約する際には、以下2つの点について注意が必要です。

<ホームルーターを契約する際の2つの注意点>

外出先で使えない

ホームルーターは自宅でしか使えず、外出先では使えません。

外出先はスマホのネットワークを使う必要があります。

助手のジョン

スマホのデータ量では足りない、料金が高すぎる場合は、ポケット型WiFiを選ぶことをおすすめします。

ポケット型WiFiなら持ち運び可能なので、電波が届くエリアならどこでもネットワークにつながりますよ。

ホームルーターを持ち運んで使いたいってニーズは意外とあるようですが、SoftBank Airは契約住所でしか使えません。しかしWiMAX 2+ならOKです。

SoftBank Airは自宅以外へ持ち運んで使えない?外出先でも使えるホームルーターはWiMAX 2+! https://t.co/jGjmeU57Dz

— Ame@ガジェライブ! (@GadgeLive) June 6, 2018

ソフトバンクエアーは契約住所でしか使えない縛りがあるため、外出先では使えないと言っている人がいました。

その点、WiMAXはそのような縛りはないため、電源を確保できるなら外出先に持ちだして使うこともアリのようです。

ただし、ある程度の大きさがあるホームルーターを外出先に持ちだすのは、あまり使い勝手が良いとは言えませんね。

また、コンセントに 挿せない屋外では使えない点にも注意が必要です。

光回線ほどの速度・安定性は期待できない

ホームルーターは無線通信なので、有線通信の光回線ほどの速度や安定性は期待できません。

「みんなの回線速度」の各タイプの回線速度比較表を見てもわかるとおり、光回線がもっとも速度が速いです。

【各タイプの回線速度比較表】
ホームルーター 光回線 ポケット型WiFi
下り速度平均 159.3Mbps 323.5Mbps 38.2Mbps
上り速度平均 19.1Mbps 245.3Mbps 11.9Mbps

みんなの回線速度2022年2月時点のデータより

光回線の下り平均速度はホームルーターの2倍近くあり、非常に速く安定していることがわかります。

博士

また光回線は上り速度も速いため、動画などの大量データのアップロードをしたい場合はホームルーターよりも光回線のほうが安定してるんじゃ。

ただ、ホームルーターはポケット型WiFiよりは速度が速いです。

通信速度は少しでも速いほうがいいものの、光回線は導入できない場合は、ホームルーターを選ぶことをおすすめします。

今日の夜間速度制限やばいわ。有線工事したい、、、
携帯より遅い。なんならケータイの速度制限の1mbpsより遅い。ホームルーターやべえ、、、 pic.twitter.com/kHbwfS6zv9

— Lotte (@FPS_Lotte) May 28, 2021

夜間のホームルーターの通信速度が1Mbps以下で、遅いとツイートしている方がいました。

光回線ならここまで遅くなることはほとんどないので、工事できる方・速度を求める方は光回線を選びましょう。

WiMAX+5Gのホームルーター L11。測ると遅いんですが、YouTube・アマプラはHD画質で遅延なく見れるし問題ない。ちなみにエリア判定△の場所です。○ならさぞ速いでしょう。レビュー ⇒ https://t.co/QcHbIlHmQw#ホームルーター #WiMAX #ソフトバンクエアー #YouTube #Amazonプライムビデオ pic.twitter.com/1rpXOLrcUg

— ネット通 (@net_tuu) August 17, 2021

ホームルーターは使っている分には特段遅いと思わないが、速度を測ってみると遅いという方がいました。

やはり、光回線のように「爆速」とはいかないようです。

ホームルーターの失敗しない選び方

ホームルーターを選ぶ際にどうすれば失敗しないのでしょうか?

助手のジョン

ここでは、ホームルーターの失敗しない選び方について詳しく解説します。

上記のポイントについて、詳しく解説していきます。

ホームルーターの種類を理解する

ホームルーターは大きく以下の3種類にわけられます。

<ホームルーターの種類>

  • ソフトバンクエアー
  • WiMAX
  • ドコモ ホームルーター HOME 5G

それぞれの回線がどう違うのか、最大速度などの性能やセット割がきくスマホなどについて比較してみましょう。

【ホームルーター比較表】
ソフトバンクエアー WiMAX ドコモ ホームルーター
HOME 5G
最新機種名 Airターミナル5 Speed Wi-Fi HOME 5G L12 home 5G HR01
提供会社 ソフトバンク UQ WiMAX ドコモ
提供エリア 日本全国 日本全国 日本全国
端末代金 71,280円
※実質無料の場合が多い
21,780円
※実質無料の場合が多い
39,600円
※実質無料
下り最大速度
(5G対応)
2.1Gbps 2.7Gbps 4.2Gbps
月間データ容量 無制限 スタンダードモード:無制限
プラスエリアモード:15GB
※ただし、3日間で15GB以内の制限あり
無制限
同時接続台数 128台 40台 65台
セット割 ソフトバンクの
おうち割光セット
auの
auスマートバリューmine
ドコモの
home 5Gセット割

※価格はすべて税込
※セット割は申込窓口によって異なる

三大キャリアのホームルーターを比較すると、機種の性能や月間データ容量などはさまざま。

月額料金は申込窓口によって大きく変わりますが、もっとも安くおすすめなのがソフトバンクエアーの申込窓口「モバレコエアー」です。

博士

月額料金の割引や高額キャッシュバック特典があるため、実質料金が非常に安いんじゃ!

詳細な実質料金については、こちらホームルーターを契約するなら容量無制限&料金が安い「モバレコエアー」がおすすめをご覧ください。

ここでは、ホームルーターを選ぶ際に重要なポイントについて詳しく解説します。

これらのポイント一つひとつに関してホームルーターを比較していただき、あなたに合ったホームルーターを選んでください。

データ容量が無制限、もしくは制限が緩いホームルーターを選ぶ

ホームルーター選びで重要なのが、月にどれくらいの量のデータを使えるかを表す月間データ容量です。

もっともおすすめなのは月間データ容量が無制限で使い放題のホームルーターです。

上記の表では、ドコモのhome 5Gとソフトバンクエアーが無制限です。

WiMAXは基本的に無制限と謳っていますが、3日間で15GBまで、月間データ容量は実質150GBまでの制限があるのでご注意ください。

助手のジョン

三大キャリア以外にクラウドSIM系のホームルーターを扱うインターネット回線もありますが、これらはほとんどが月間データ容量の制限があります。

例えば、月に20GBまで、100GBまでのデータ容量制限があることがほとんどです。

データ容量の制限を超えると月末まで1Mbps、または128Kbpsの遅い速度でしか利用できないことが多く、速度や容量を求める人にはおすすめできません。

できれば月間データ容量が無制限のところ、または制限がゆるいところを選ぶことをおすすめします。

実測値が速いホームルーター(機種)を選ぶ

実測値とは実際に測定した通信速度のことで、機種の最大速度とは異なります。

最大速度はあくまでその機種が出せる理論上の最大速度なので、実際に測定した速度のほうが信頼できます。

博士

実測値はインターネット回線の通信速度投稿サイト「みんなのネット回線速度」や各種SNSでの書き込みなどを参考にするといいじゃろう。

SNSには利用する場所や回線名、機種名などとともに実際の速度をアップしている人がいるので、検索してください。

とくに、5G対応している機種はスペックがいいのでおすすめです。

実質料金の安さで比較する

少しでも安いインターネット回線を選びたいなら、実質料金の安さで比較しましょう。

実質料金とは月額料金とは異なり、すべての料金や割引を考慮して計算した料金のことです。

実質料金は次のように計算します。

実質料金={月額料金×利用月数+初期費用ーキャッシュバック額}÷利用月数

上記の計算式のとおり、実質料金は月額料金以外にも初期費用やキャッシュバックによる割引などもすべて考慮して計算したものです。

そのため、実際に支払う金額そのものなので、料金を正確に比較できます。

ホームルーターの申し込みから利用開始までの手順

ホームルーターを申し込んでから利用開始するまでの、一般的な手順について解説します。

1.エリア確認

お住まいの地域が使いたいホームルーターの対象エリアに入っていることを確認します。

申込窓口のサイトにエリア確認ページがあるので確認してみてください。

2.申込

エリア確認をしてOKだったら、申し込みます。

同じ回線でも多くの申込窓口があるので、実質料金やサービス内容を確認してもっともお得に契約できる窓口から申し込みましょう。

申し込みは電話や店舗での申し込みではなく、Web限定のお得なキャンペーンを使え、便利に申し込めるWeb申込をおすすめします。

3.ホームルーターが届き利用開始

申込後、数日経つとホームルーターが自宅に届きます。

コンセントにつないで電源を入れ、ネットワーク設定をすればすぐに利用開始できます。

ホームルーター以外のインターネット回線が合っている人も!

助手のジョン

ホームルーターについて詳しくご説明してきましたが、ホームルーターはどうも自分に合っていないようだと感じた方がいるかもしれません。

ここでは、光回線とポケット型WiFiの特徴やおすすめ回線を詳しくご説明します。

<ホームルーター以外のインターネット回線>

速度を求めるなら「光回線」

通信速度を求めるなら、光回線がおすすめです。

光回線がおすすめの人は次のような人です。

<光回線がおすすめの人>

  • 通信速度を求める人
  • 動画投稿など大量データをアップロードすることが多い人
  • 自宅を工事できる人・光回線に対応している集合住宅に住んでいる人
  • データ量を無制限で利用したい人

光回線はスマホとのセット割を適用すると、スマホの料金が割引されて非常にお得です。

博士

そのため光回線を選ぶ際には、お使いのスマホとのセット割が適用される回線を選びましょう。

ここでは、スマホキャリアごとにおすすめの光回線をご紹介します。

なお、セット割が使える複数の光回線がある場合とセット割がほとんどない格安SIMの場合は、通信速度が速い順にご紹介しています。

<スマホキャリアごとのおすすめの光回線>

光回線をお探しの際は、上記の回線を検討してください。

持ち運んで使いたいなら「ポケット型WiFi」

モバイルルーターを持ち運んで外出先でもネットを使いたい人には、ポケット型WiFiがおすすめです。

ポケット型WiFiがおすすめなのは、次のような人です。

<ポケット型WiFiがおすすめの人>

  • 外出先でもネットを使いたい人
  • スマホのデータ量では足りない人
  • 自宅で回線工事できない、または住んでいる集合住宅が光回線に対応していない人
  • いずれ引越す予定がある人
  • 少しでも安くネットを使いたい人
助手のジョン

おすすめのポケット型WiFiは、どのような特徴のインターネットを使いたいかで異なります。

特徴ごとにおすすめのポケット型WiFiは、以下のとおりです。

<おすすめのポケット型WiFi>

普段どのようにネットを使っているかを確認し、自分に合ったポケット型WiFiを選んでくださいね。

置くだけWiFiに関するよくある質問

置くだけWiFiに関する、よくある質問をまとめました。

ホームルーターを選ぶ際に、ぜひ参考にしてください。

ホームルーターはどんな人におすすめ?

ホームルーターは、次のような人におすすめです。

<ホームルーターをおすすめできる人>

  • 自宅の工事ができない人
  • すぐに導入したい人
  • 料金をできるだけ安くしたい人
  • 外出先ではスマホのネットワークで十分な人

詳細については、こちらそもそもホームルーターとは?どんな人におすすめかをご覧ください。

ホームルーターの失敗しない選び方は?

ホームルーターの失敗しない選び方は以下のとおりです。

詳細については、こちらホームルーターの失敗しない選び方をご覧ください。

おすすめホームルーターは?

おすすめのホームルーターは以下のとおりです。

それぞれのホームルーターについての詳細は、こちらホームルーターを契約するなら容量無制限&料金が安い「モバレコエアー」がおすすめをご覧ください。

ホームルーターを契約するメリット・注意点は?

ホームルーターを契約するメリットと注意点は、それぞれ以下のとおりです。

<ホームルーターを契約する際の2つの注意点>

メリットについてはこちらホームルーターを契約する3つのメリット、注意点についてはこちらホームルーターを契約する際の2つの注意点をそれぞれご覧ください。

まとめ

この記事では、ホームルーターとはどのようなインターネット回線なのか、どうすればホームルーター選びに失敗しないのか、おすすめのホームルーターは何かなどについて詳しく解説しました。

ホームルーターは次のような人におすすめなので、当てはまる方は契約を検討してみてください。

<ホームルーターをおすすめできる人>

  • 自宅の工事ができない人
  • すぐに導入したい人
  • 料金をできるだけ安くしたい人
  • 外出先ではスマホのネットワークで十分な人

ホームルーターには多くの種類がありますが、失敗しないホームルーター選びのポイントは以下のとおりです。

ホームルーター20社を比較した結果、もっともおすすめのホームルーターは以下の3社です。

なかでも、毎月の利用料が安いモバレコエアーがおすすめです。

しかし、それぞれ特徴が違うので、この記事の内容を参考にしていただき、自分に合ったインターネット回線を選んでくださいね。

「ZenFone 7」の税別8万5800円は高いのか? 安いのか? 自在なアングルで撮影できる「フリップカメラ」を中心に使ってみた!

ASUS JAPANが10月23日、5G対応のSIMフリースマートフォン「ZenFone 7」シリーズを発売しました。前後に向きを変えられるフリップ式のトリプルカメラを搭載したハイエンドモデルで、無印の「ZenFone 7」(8万5800円・税別)と、上位版の「ZenFone 7 Pro」(9万9800円・税別)の2モデルが用意されています。

↑ZenFone 7、ZenFone 7 Proのどちらもデザインは共通。カラバリはオーロラブラックとパステルホワイトの2色から選べる

 

ZenFone 7と7 Proの違いは3つ

両モデルのデザインは共通で、見ただけでは違いはわかりません。まずは、両モデルの差分を抑えておきましょう。

 

・ZenFone 7のCPUはSnapdragon 865(最大2.84GHz)だが、ZenFone 7 Proは、さらに処理速度が速いSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)を搭載。

・ZenFone 7の内部ストレージは128GBだが、ZenFone 7 Proは256GB。ちなみに、どちらもmicroSD(最大2TB)を装着してストレージを拡張できる。

・カメラの基本スペックは共通だが、ZenFone 7 Proは広角+超広角+望遠のトリプルカメラのうち、広角と望遠が光学式手ブレ補正に対応。

 

以上です。違いは、この3つだけです。実は、バッテリー持続時間が微妙に異なるのですが、バッテリー容量はどちらも5000mAhなので、電池持ちは同等と捉えるべきでしょう。

 

どちらを選ぶべきかは、そんなに難しくはありません。どちらも現行機種ではトップクラスのハイエンドモデルなので、相当なヘヴィーユーザーでなければ、ZenFone 7で十分に満足できるはずです。撮影画質を重視し、光学式手ブレ補正が欠かせないという人はZenFone 7 Proを検討するべきでしょう。

 

自称 “標準的ユーザー” の筆者は、ZenFone 7をいち早く使ってみる機会を得ました。気になるフリップカメラの使い勝手を中心に、本音でレビューさせていただきたいと思います。

 

自分撮りしなくても役立ちそうなフリップカメラ

ZenFone 7の最大の特徴はフリップカメラ。前モデルのZenFone 6は2眼(広角+超広角)でしたが、ZenFone 7は広角(6400万画素)+超広角(1200万画素)+望遠(800万画素)の3眼カメラへと進化しています。

↑左から超広角、広角(メイン)、望遠の順に並ぶ

 

↑回転式のフリップカメラ。各レンズは横並びになっている

 

↑フリップカメラを回転させた様子

 

メインの広角カメラにはF値1.8の明るいレンズを採用し、撮像センサーにはソニー製の「IMX686」という最新のセンサーを採用。超広角カメラは115度の視野角を撮影でき、マクロ撮影にも使用。望遠カメラは光学3倍ズーム、デジタル12倍ズーム撮影に対応しています。

 

実際にいろいろな被写体を撮影してみたところ、薄暗い状況でも明るく撮影でき、ナチュラルな色で撮影される印象。AIによる被写体・シーン認識に対応していますが、過度に鮮やかになったりすることなく、適切な補正が得られるように感じました。

↑超広角で撮影した。明るくシャープな画質で撮れる

 

↑メイン(広角)で撮影した。レンズが変わっても同じような明るさで撮れるのは利点

 

↑望遠(光学3倍ズーム)で撮影。レンガの模様まで鮮明に写った

 

↑花壇の花を撮影。後方がナチュラルにボケる

 

↑屋内で料理も撮影。美味しそうな色合いで撮れた

 

↑夜景もきらびやかに撮れる

 

たとえ回転させずとも、画質には満足できそうなカメラですが、くるりと180度回転させて自分撮りにも使えることが大きなメリット。あいにく筆者はセルフィーを楽しむ趣味は持っていませんが、超広角カメラで自撮りができるので、旅先で家族や友人と一緒に写したりするときに重宝するように思いました。

↑115度の視野角を撮影できる超広角カメラでは、手持ちでもここまで広く写せる

 

フリップカメラのメリットを存分に生かせるのがオートパノラマ撮影。一般的に、パノラマ写真はスマホをゆっくり水平に動かして撮影しますが、ZenFone 7なら、自分で動く必要はありません。カメラが自動的に向きを変えて撮影し、自然なパノラマ写真が合成される仕組みです。

↑カメラを自分で動かす必要がないので、繋ぎ目が気にならないパノラマ写真が合成される。自分も写ってしまうが、不要であれば「ギャラリー」の編集機能でトリミングできる

 

フリップカメラをしばらく使ってから感じたのは、どんなアングルの写真も無理のない姿勢で撮れるメリット。レンズの向きを自在に変えられるので、例えば、高いところにある被写体にズームアップする場合も、スマホを上向きに構える必要はなし。楽な姿勢でスマホを手にして撮影できます。例えば、料理を見下ろすようなアングルで撮影したり、植物をローアングルで捉えてみたりというときも、レンズの向きを変えることで、スマホや自分自身が陰になるのを避けられるメリットも感じられました。

↑レンズの向きを変えることで、無理のない姿勢で撮影可能

 

↑自在に角度を変えられるほか、お気に入りのアングルを最大3つまで登録しておける

 

ビデオ撮影中にカメラを動かすこともできます。カメラを外向きに撮影し、自分のほうに向けて、撮影レポートを話すといったことも可能。最近、人気を集めているVlog(Video Blog)をしている人は、効率よく撮影できて、編集の手間が軽減されるかもしれません。

↑動画は8K(30fps)での撮影に対応。フルHD、4Kは60fpsで撮影することも可能

 

↑ZenFone 7には光学式手ブレ補正機能は付いていないので、デジタルでの手ブレ補正は可能

 

撮った動画を編集できる機能も充実しています。本格的なビデオを撮る気はなくても、「Instagram」の「ストーリーズ」や「TikTok」など、気軽にショートムービーを共有して楽しみたい人も満足できそうです。

↑「ギャラリー」で多彩な編集機能があり、スマホだけで個性的なオリジナルビデオを編集できる

 

ノッチすらない大画面ディスプレイも魅力

フリップカメラを採用しているため、ZenFone 7のディスプレイにはノッチもパンチホールもありません。6.67インチの有機ELディスプレイは、すべてをスクリーンとして使えることが利点。

↑6.67インチの有機ELディスプレイは、四方のベゼルが細く、約92%の画面占有率を実現している

 

解像度はフルHD+(2400×1080ドット)で、HDR10+にも対応。明るく、メリハリが感じられる画質で、動画を楽しみたい人にも適している印象。リフレッシュレートは最大90Hzなので、素早いタッチ操作が求められるゲームを楽しみたい人にもおすすめ。ですが、唯一気になったのはボディの重さ。性能の高さに加えて、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、重さは約235gもあります。

↑デフォルトでも鮮やかな色で表示されるが、好みの色調に変更することも可能

 

↑リフレッシュレートは自動、90Hz、60Hzのいずれかに設定可能

 

スマホとしては最重量級の重さで、今まで軽いスマホを使っていた人は、手にずっしりと感じられる重さに慣れるまでに時間がかかるかもしれません。

 

5G対応&デュアルSIMがアドバンテージ

本体の右側に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを兼ねていて、さらに、2回押して「Googleアシスタント」を起動するなどのショートカットを設定可能。なお、フリップカメラによる顔認証にも対応していますが、画面を点灯させるたびにカメラが立ちがって自分のほうに向くのは、最初は楽しく感じられても、使っているうちにじれったく感じられるかもしれません。底部にはUSB Type-Cポートを搭載し、3.5mm穴のイヤホンジャックは搭載されていません。

↑右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載。電源ボタンは指紋センサーを内蔵し、さらによく使う機能の呼び出しなどを設定できる「スマートキー」となっている

 

↑「スマートキー」で呼び出す機能はユーザーがカスタマイズ可能

 

↑底部にUSB Type-Cポートを搭載。マイクとスピーカーも搭載されている

 

長く使い続けていくうえでメリットとなりそうなのが、5G対応と、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応していること。まだ、5Gのエリアは狭く、5Gサービスを提供しているMVNOも少ないですが、これから1〜2年の間に5Gが急速に普及していくのは確実。まずは4GのSIMで利用して、エリアが広がってから5Gにアップグレードするのが現実的でしょう。

↑左側面のSIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSDを装着できる

 

↑5Gを使わない場合はオフにして、電池消耗をセーブできる

 

SIMスロットには2枚のSIMと1枚のmicroSD(最大2TB)を装着でき、5G回線と既存の4G/3G回線を同時に利用することができます。つまり、通常は4G回線を利用して、5Gの高速通信を利用できる場所でのみ5Gを使うといったことも可能。キャリアが販売する5Gスマホは、たとえSIMロックを解除しても、SIMは1枚しか挿せません。これはZenFone 7の大きなメリットと言っていいでしょう。

 

8万5800円(税別)は決して高くはない!?

ZenFoneと言えば、2014年に発売された「ZenFone 5」以降、格安スマホの代表格として人気を集めていますが、ここ数年は性能を向上させて、ハイエンドモデルにシフトしています。

 

今回発売されたZenFone 7シリーズは、基本性能もカメラもディスプレイも、現行機種ではトップクラスのスペックを実現し、ZenFone史上の最強モデルと言って差し支えないでしょう。「ZenFoneなのに8〜9万円台なの?」と思う人は、ぜひ店頭などで触れてみることをおすすめします。逆に「これで10万円以下なの?」と驚くかもしれませんよ。

↑ZenFone 7の内容物一式。スマホケースは2つ同梱されている

 

 

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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携帯市場のニューノーマルを作り出す――楽天モバイルが「ZERO宣言」「eKYC導入」を発表

楽天モバイルは11月4日、オンラインのプレスカンファレンスを開催。手数料0円の「ZERO宣言」と、国内キャリアでは初の「eKYC」サービス導入を発表しました。

 

同社は9月30日に5Gサービスを開始し、名前を新たにしたプランも発表しています。第四のキャリアとして突き進む楽天モバイル。今回の発表内容を詳しく見ていきましょう。

 

ユーザーの負担を軽くするための「ZERO」

楽天モバイルが目指すのは、「携帯の常識を覆す」こと。コロナ禍で生活様式が変わったように、携帯業界においても“ニューノーマル”を生み出そうとしています。月額2980円のRakuten UN-LIMIT Vプランも、単一プランにすることでユーザーにとってわかりやすくし、どのキャリアよりも安い価格を売りにしています。

 

↑Rakuten UN-LIMIT Vが打ち破るとする携帯料金の常識

 

そこで今回発表されたのが、ZERO宣言。具体的には、「契約事務手数料」と「MNP転出手数料」を0円にすることを11月4日よりスタートします。三木谷CEOが言うように、「楽天モバイルなら入るのも出るのも0円」ということになります。

 

↑楽天モバイルが挑戦する新常識

 

そもそも楽天モバイルは以前から「0円」をアピールしてきました。契約から1年間はプラン料金がかからず、5G利用に対する追加料金もなし。自社アプリRakuten Linkを使えば国内通話も無料。そして今回、契約事務手数料とMNP転出手数料もZEROに加わりました。ユーザーにとっては、楽天モバイルの新規契約(および他社への移動)の価格面でのハードルが少し低くなったといえます。

 

↑楽天モバイルがアピールするZEROの数々

 

契約から利用までをよりスピーディーに

楽天モバイルが変えようとするもう1つの携帯市場の常識が、乗り換えにかかる手続きです。携帯ショップでの待ち時間、利用前に行う本人確認など、乗り換えにはとにかく手間がかかるもの。そこで楽天モバイルはeKYCというサービスを開始します。

 

↑国内キャリアでは初

 

まずeKYCが何なのかを簡単に説明しましょう。たとえば、銀行口座の開設やクレジットカードの発行などには本人確認を行う必要がありますよね。ただし身分証明書の写しを郵送したり、書類の受け取りに数日待ったりと、本人確認には何かと時間がかかります。

 

↑スマホの契約時にもこのような手間がかかる

 

この本人確認をオンライン上ですべて行えるのがeKYC。身分証明書などと一緒に自分の顔写真を登録することで、本人確認をオンライン上で完結できます。オークションサイトやスマホ決済アプリなどで導入されていますが、キャリアで導入するのは楽天モバイルが国内初。MVNOではY!mobileが導入しています。

 

具体的な手順はというと、専用アプリで運転免許証を撮影しアップロード。続けて自分の顔(横顔や目を閉じた状態など複数パターン)を撮影し登録すると、すぐにAIが2つの画像を見て本人かどうか確認を行う仕組み(AIの確認後、人の目による確認も行われるとのこと)。

 

↑楽天モバイルのeKYCサービス「AIかんたん本人確認」

 

通常のeKYCはオンラインで手続きできるものの、人が確認を行うために即座にサービスの利用開始できるわけではありませんでした。しかし、AIが確認を行うためにすぐに本人確認を完了することができます。今後はマイナンバーカードにも対応予定とのこと。サービスは11月9日より開始予定です。

 

また、楽天モバイルはeSIM(スマホに機能として組み込まれたSIM)も提供しています。オンライン上で契約するだけでモバイル通信を設定できるのがメリットで、物理的なSIMカードのように配送を待つ必要がなく、端末にSIMカードを挿し込む手間も要りません。

 

eKYCとeSIMを合わせれば、本人確認が即日完了し、モバイル通信もすぐに利用が可能に。従来のオンライン契約にかかる手順を大幅に短縮することができるとしています。

 

↑契約したその日に開通できるとしている

 

プレスカンファレンスに登壇した楽天モバイルの三木谷CEOは、ZERO宣言やeKYC導入について、何よりもユーザーの利便性を高めて負担を軽くすることが目的であると述べていました。ユーザーにとってのあらゆる障害を取り払い、利用のハードルを低くすることが、楽天モバイルの目指すニューノーマルなのでしょう。

 

また、Rakuten UN-LIMIT Vプランに申しむと8000円相当のポイント還元が受けられる新たなキャンペーンも発表されました。さらに端末購入者には最大2万円相当(機種によって異なる)のポイントを還元するとのことです。

 

↑期限は12月1日(火)まで

【西田宗千佳連載】「オールアップル」で攻めるからできたAirPods Proのアップデート

Vol.96-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「AirPods Proのアップデート」。毎年恒例のOSアップデートに隠れて起きていた要注目の動きとは?

 

前回の連載で解説したように、アップルは「AirPods Pro」のファームウエアをアップデートし、「空間オーディオ」やBluetoothの接続先自動切り替えといった機能を追加した。どの機能も非常に素晴らしいもので、AirPods Proの価値を高めるものだ。

 

他社もヘッドホンについてはファームウエアアップデートやスマホアプリのアップデートで機能アップ&音質改善などを行っている。よくあるのは、Bluetoothの接続性向上やノイズ減少といったものだろう。だが、これまでアップルほど大胆で大規模なアップデートを行ったところはなかった。

 

アップルはなぜここまで大規模なアップデートを行えたのだろうか? 理由は2つある。

 

1つは、OSを自分たちで作っている、ということ。汎用OSの場合、自社のヘッドホンに特化した機能をOS側に入れることは難しい。だが、アップルのヘッドホンはアップル製品、すなわちiPhoneやiPad、Macで利用することを前提としている。だから、接続先自動切り替えのようなOS連動が必須の機能を、ヘッドホンとの組み合わせとして入れることができたのだ。

 

 

Apple AirPods Pro/実売価格3万580円

 

もう1つは、ヘッドホンのコアになる半導体とソフトも、自社で開発しているという点だ。あまり意識されないが、ワイヤレスヘッドホンもまた一種のコンピューターで、ほとんどのヘッドホンは、半導体メーカーが開発したパーツをそのまま導入している。メーカーによってはソフトを色々工夫するところもあるが、自社のためだけに開発できるわけではない。アップルの場合は、自社製品で使う主要半導体を、ほぼ自社内で設計する。そこに連携する機能も、自社で選択して組み込めるわけだ。そうすると、ヘッドホンのファームウエアの奥底まで検討を加え、搭載センサーを活用し、面白い機能を追加していきやすくなるわけだ。

 

さらに、1つのヘッドホンを何年も売る、という点も他社との違いといえる。多くのメーカーは毎年、もしくは長くても2年程度で新製品を出す。ソフト開発はアップデートだけでなく、次の製品に向けても行う必要がある。そうすると、アップデートに新しい機能をどんどん入れていくよりも、次の製品に盛り込むことが優先になりやすい。一方、アップルは同じヘッドホンを長く売る。AirPodsの初代は3年販売された。そう考えると、AirPods Proも3、4年売られる可能性がある。ヘッドホン自体をプラットフォームとしてできるだけ長く売るためにも、ソフトのアップデートによって価値を高める……という戦略に出られる。

 

そういうことができるのも、自社製品利用者に自社製ヘッドホンの利用を推進する、という一体型のビジネスを展開しているがゆえだ。ある意味閉じたビジネスであるが、他社との差別化という点では有利である。

 

では、他社はこうした「ヘッドホンのモダン化」をどう考えているのだろうか? その点は次回のウェブ版で解説する。

 

 

 

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

 

今こそ大人にも「TikTok」が楽しい! ITジャーナリストが語る「TikTokの進化と魅力」

Twitter、Instagram、LINE、Facebookーー皆さんはどのSNSを使っていますか? 全部、という人も珍しくないでしょう。ではTikTokはどうでしょうか。「インストールしてみたけどよくわからなかった」「女子高生が踊ってる動画に興味はない」などの理由で利用していない人が多いのでは。でも、TikTokはこの数年で大きく進化を遂げていて、大人でもとても魅力的なSNSに進化しています。本記事では、そんなTikTokの「今」とその魅力についてお伝えします。

 

世代が拡がっているTikTok

「TikTok(ティックトック)」は、最大15秒(一部のユーザーは60秒)の短尺動画を共有するサービスです。国内では2017年にスタート、2018年にはマイナビティーンズの「2018年10代女子が選ぶトレンドランキング」に入賞したことで、「TikTokはダンス好きの女子高生が大好きなアプリ」というイメージが付きました。

 

しかし、その後ユーザー層は広がり、30~40代の人もTikTokを楽しむように。国内では2019年にMAU(月間アクティブユーザー)が950万を越えています。

 

ユーザー層の拡がりに伴って、投稿されるコンテンツも変わってきました。2018年は自撮りが中心で若い女性のダンスがメインでしたが、2019年からお笑いやエンタメ、動物、赤ちゃんに関する動画も投稿されるようになり、2020年にはHOWTOや日常の一コマ、生活情報の動画が人気となっています。つまり、ジャンル的には何でもあり。「あるある」動画を見てクスッと笑いたいとき、かわいい猫を見たいとき、おいしいハイボールの作り方を知りたいとき、スポーツの凄技を見たいとき、TikTokを開けばすぐに楽しめるのです。

↑TikTokの「トレンド」には楽しそうな動画がいっぱい

 

ハッシュタグチャレンジでいつも新鮮

そしてTikTokには、ユーザーを飽きさせない仕掛けがあります。そのひとつが、「ハッシュタグチャレンジ」。常にTikTokがイベントを企画しているため、新たな動画がユーザーによってどんどん生まれます。

 

2020年9月に行われたハッシュタグチャレンジ「#ポップコーンデュエット」は、ブルーノ・マーズやセイレム・イリース、ナオト・インティライミなどの人気ミュージシャンとデュエットする企画で、開始一か月で2億再生を突破しました。これは、人気ミュージシャンがあえて歌詞の一部を歌わずに歌唱動画を投稿し、ユーザーがTikTokのデュエット機能を使って空白部分を歌って動画を作成できる企画です。チャレンジ名の由来は、ポップコーンのように歌詞の一部がはじけ飛んでいることだそう。

 

デュエットしたい動画を再生して、「デュエット」ボタンをタップするだけで相手と自分が一緒になった動画を作成できるなら、試してみたくなりますよね。こうしたTikTokの技術の高さがユーザーを飽きさせないもうひとつの理由なのです。

↑「#ポップコーンデュエット」はミュージシャンとデュエットできる

 

気の利いた「おすすめ」とアプリの使いやすさ

TikTokを運営するバイトダンス(北京字節跳動科技)は、世界最大のユニコーン企業とも言われる企業です。評価の高さはテクノロジー分野における技術力の高さ。ユーザーがエンタテインメントに没入できるサービスを実現しているのです。

 

TikTokを起動するとすぐに動画の再生が始まります。再生される動画は、TikTokがあなたに「おすすめ」する投稿。TikTokはそのユーザーの好みを判別して、大量に投稿されている動画の中からおすすめ動画を表示してくれるのです。

 

おそらく使い始めはピンと来ない動画も表示されるでしょう。でも、ある動画は気になって繰り返し見てしまったり、投稿主のプロフィールが気になってタップしてみたりーーといった行為を繰り返しているうちに、TikTokはあなたの好みを学習していきます。再生時間、検索キーワード、いいね、フォロー、閲覧したプロフィールなどが判断材料です。おすすめには誰もが楽しめる人気動画も表示されますが、ユーザーに合わせた動画が表示されるため、他の人と比較してもまったく違う動画が出てくるのです。

 

もしTikTokはいまいち面白くないと思った人がいたら、ちょっと我慢して見続けてみてください。視聴時間が1時間ほど超える頃には、きっとあなた好みの動画ばかりが表示されるようになります。

 

テクノロジーのすごさはそれだけではなく、アプリの使いやすさにも表れています。TikTokは、誰かの動画を真似して投稿する「meme(ミーム)」がよく行われます。オリジナルの動画を作ることは大変ですが、アレンジなら気軽にできるため、気軽に友人と試してみることができます。そして動画を作りたいと思ったとき、元となる動画の楽曲名をタップすればすぐに同じ曲で動画が作成できます。再生速度の変更や編集作業もアプリで簡単にできます。

 

また、「エフェクト」機能を使えば、タップするだけで顔をゆがませたり、顔だけアップにしたりといった面白い動きの動画も撮影できます。TikTokへの投稿にハードルの高さを感じる人は、TikTokで動画を作り、見せたい友達に共有するだけでも十分楽しめますよ。

↑簡単に面白動画が作れるTikTokの動画制作画面

 

ライブ配信「TikTok LIVE」スタート

そしてTikTokは2020年7月に、ライブストリーミング機能「TikTok LIVE」も始めました。コロナ禍でコンサートや劇場に足を運ぶことが難しい今、ライブでエンタテインメントを楽しめるなんて嬉しいですね。有名なミュージシャンが演奏を生配信したり、お笑い芸人が日替わりでネタを披露したりと、楽しいコンテンツが配信されてきました。

↑9月5日から一週間、TikTok LIVEで行われた「よしもとTikTok LIVE」

 

今はハロウィンやスポーツの秋に関連したハッシュタグチャレンジが行われています。大きく世代を問わず進化を続けるTikTok――ちょっとした空き時間や寝る前のリラックスタイムに最適なので、この機に眺めてみてはいかがでしょうか。

価格、性能も肉薄するiPhone 12とiPhone 12 Proーー「あえてPro」を選ぶべき理由を探った

iPhone 12シリーズ4機種のラインナップの中でも、特に迷いそうなのが「iPhone 12にするか、iPhone 12 Proにするか」の選択です。小型のiPhoneがほしいならiPhone 12 miniが最有力候補になり、大画面や最高峰の性能を重視するなら、iPhone 12 Pro Maxを選ぶことになるでしょう。

↑iPhone 12 Pro

 

今回のiPhone 12は性能上はProとほとんど差がない、これまででもっともProラインに肉薄したモデルです。その中であえて「Proを選ぶ理由」があるのかにフォーカスしてiPhone 12 Proを観察してみました。

↑背面はマット仕上げ

 

仕上げ:渋さとともにギラギラ感も

iPhone 12 ProはiPhone 12と共通のボディ形状を採用しつつ、カラーバリエーションで大きく変化を付けて、差を出しています。ボディはiPhone 4世代のような角張った形状となり、画面枠は若干細くなりました。画面サイズは6.1インチでiPhone 11と同じサイズ。iPhone 11 Proと比べると若干、大型化したことになります。

↑左から、iPhone 11、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 11 Pro

 

カラーラインナップはiPhone 12が11シリーズを、12 Proは11 Proシリーズを踏襲しています。iPhone 12 Proのカラバリの1つ「グラファイト」は、磨りガラス調の背面仕上げが象徴的な渋いデザインです。iPhone 11 Proのミッドナイトグリーンを引き継いだカラーと言えるでしょう。

↑上が、iPhone 12 Pro グラファイト、下はiPhone 11 Pro ミッドナイトグリーン

 

デザインは、iPhone 12にするかそれともProを選ぶか決める上で、重要な要素になりそうです。側面の光沢のギラギラ感が増したことで、iPhone 12 Proのデザインには、角張った形状になったことから光沢処理がより引き立ち、渋みとともに独特のアクの強さも際だつようになりました。

↑MagSafe対応のシリコンケース。iPhone 12/12 Proの両方で使えます

 

ちなみに今回、iPhone 12とProはカメラユニットを除いて同じ形状になっています。そのため、ケースや保護フィルムは両機種で共通のものが使えます。

 

【iPhone 12 Proのデザインをフォトギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSでは表示できません。

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ディスプレイの特徴:HDR 10+Dolby Vision対応

今回のiPhone 12シリーズは、4モデルすべてが有機ELディスプレイ搭載となりました。iPhone 12とiPhone 12 Proは同じ6.1インチの「Super Retina XDRディスプレイ」を搭載します。

 

有機ELディスプレイは従来のiPhoneで多く採用されている液晶ディスプレイよりも、画面を明るくできます。黒色表示が美しいことから、ダークモードとの相性も良好です。

↑明瞭に表示するディスプレイ

 

有機ELディスプレイは、以前はiPhone Xのような上位モデルのみの採用でしたが、今回はスタンダードモデルのiPhone 12もサポートしています。iPhone 11 Proと見比べてもあまり違いを感じませんが、iPhone 11からの買い替えなら画面の明るさは印象的に思えることでしょう。

 

ただし、通常使用時の最大輝度が異なり、iPhone 12では最大625ニト、iPhone 12 Proは最大800ニトで表示できます。

 

実際に見比べて見ると、iPhone 12の最大輝度でも、屋内や日陰なら十分すぎるほど明るく感じます。屋外で直射日光に照らされるような環境なら、iPhone 12 Proの最大輝度も必要になってくるでしょう。

 

HDR動画の再生時は、最大1200ニトで表示されます。明るい部分の白飛びや暗い部分の黒潰れを防げるため、特にダークな描写が多い海外ドラマのような映像をくっきりはっきり表示できます。

 

MagSafeワイヤレス充電:カシャとはめて簡単充電

iPhone 12シリーズは新たなワイヤレス充電機構「MagSafe」に対応しました。背面に磁力でくっつくワイヤレス充電器で、高速なワイヤレス充電が可能なiPhone専用アイテムです。MagSafeはMacBookの充電器でお馴染みの名前ですが、iPhoneのMagSafeはそれとは全くの別物。磁石でくっつくという仕組みが同じだけで、互換性はありません。

 

iPhoneの背面にカシャとくっつけてそのまま充電が始まる使い心地は実に軽快でした。脱着の操作はケーブルをつなぐよりも快適に感じます。

 

ただし、アップル純正のMagSafe充電器は税込4950円と高価で、しかも急速充電器は別売となっています。その性能をフルに発揮するには20WのUSB Type-C充電器をつなぐ必要があるため、きちんとした充電環境を揃えるために、iPhone本体代に加えて、ある程度の支出は覚悟しておいた方が良いでしょう。

 

今回のiPhone 12シリーズからイヤホンと充電器の同梱もなくなりました。同時に同梱ケーブルの端子がLightning~USB Type-Cに変更されたため、MagSafeを使わないにしても、持っていないなら新たにUSB Type-C充電器を購入する必要があります。

 

カメラ:動画撮影が劇的に進化。Pro限定の機能も

iPhone 12と共通の進化ポイントですが、iPhone 12 Proでは動画撮影の性能が劇的に強化されています。最大で4K 60fpsのHDR動画を撮影できるようになりました。このHDR撮影では、「Dolby Vision」という映画業界で広く用いられている規格に準拠しています。

↑街中でテストショットしてみました

 

実際に撮影してみても、暗所でのビデオ撮影性能の劇的な向上は確認できました。iPhone 11 Proでは歯が立たなかった夜の街中を撮ってみても、iPhone 12シリーズなら暗い道路や街路樹の色が明確に分かるほどくっきり写ります。日常的に動画を撮る人なら、これだけでもiPhone 12に買い替える価値があるのではないかと思ったほど、HDR撮影機能は印象的でした。

 

iPhone 12 Proで撮影した4K動画。ズーム時のカメラの切り替えも前世代モデルよりスムーズになっています

 

もちろん、静止画撮影の品質も向上しています。動画撮影ほど劇的な進化ではありませんが、特に暗所撮影では明確に進歩しています。たとえば夜景や夕方のシーンでは細部のディテールを潰さず描写します。暗めの室内で食事を取るときも、iPhone 12シリーズの方がシズル感のある写りになります。

 

iPhoneではここ数年、AI技術をカメラに取り入れた「計算写真」のアプローチで写真の画質改善を続けてきました。数世代前のiPhoneから買い替えるなら、「数年でここまで進化したのか」と性能向上を実感できるでしょう。

 

ここまではiPhone 12/12 Pro共通の進化について紹介しました。ここからは、Proのみの機能について見ていきましょう。iPhone 12 Proでは11 Proに引き続き、広角、超広角、望遠の3眼仕様となっています。iPhone 12にはない望遠カメラが差別化のポイントです。

 

35mm換算で、標準画角は焦点距離26mm相当。超広角は0.5倍の13mm相当です。iPhone 12 Proではさらに望遠レンズとして2倍相当の52mmが追加されています。Proラインではデジタルズームも最大倍率が向上しています。iPhone 12が5倍の130mm相当が最大倍率となっているのに対して、iPhone 12 Proは10倍(260mm相当)までズーム可能です。

 

Androidでは“100倍ズーム”を謳うスマホまで存在するのに対して、iPhone 12 Proの10倍は物足りないようにも見えますが、デジタルズームでは画質の劣化が著しいことを踏まえれば、実用性を考えても10倍程度に抑えた方が賢明かもしれません。

 

筆者としては望遠はそこまで重要ではないように思えます。普段良く使う「ちょっとズームしたい」という程度の用途なら3倍くらいまでのズームで十分賄えます。望遠カメラがないiPhone 12でも鑑賞に堪える写真は撮れるでしょう。そうした意味で望遠カメラは、あくまでカメラにこだわりたい人向けの追加要素と言えます。

 

さらに今回、ProラインにはiPhoneで初めて「LiDARスキャナ」を搭載しました。これはiPhone 12 Pro/Pro Max限定の新機能です。LiDARはレーザー光を用いるセンサーで、自動運転車などにも使われています。周囲にあるものの立体的な形状を瞬間的に把握するには欠かせない技術です。LiDARの恩恵は、2つの形で生かされています。ひとつはオートフォーカスの精度向上。周囲が暗い状況下で、フォーカス速度が最大6倍まで改善されるとしています。

 

試用した際には、室内で小物を撮るときにiPhone 12 Proのピント合わせの速さが実感できました。小さなものにピントを当てると、iPhone 12がピント合わせに迷って1〜2秒かかるような状況で、iPhone 12 Proは迷わずキリッとピントを合わせてきます。

↑LiDARはARアプリを動かす際に活躍します

 

LiDARの性能がより求められるのは、ARアプリを使うときです。周囲の空間を正確に認識して、3Dモデルを表示する際に、立体的な空間把握は欠かせません。現在ではARアプリは多くはありませんが、「ポケモンGO」や「マインクラフト Earth」のようなAR対応ゲームや、3Dモデルを作成できるアプリが登場しています。iPhone 12 ProのLiDAR対応によって、ARアプリはより充実していくことになるでしょう。

 

また、2020年末までにはProライン限定の新機能として「Apple ProRAW」が提供されます。ProRAWは写真家にはお馴染み「RAW(ロウ)」と呼ばれるデータ形式です。JPEG写真の前段階の情報量が多いデータを直接編集できることから、レタッチの腕さえあれば自動で生成されるJPEGよりも意図した写真表現にマッチした写真が作れます。以下、iPhone 12 Proの写真作例をご覧ください。※無加工のものになります。

 

【iPhone 12 Proの写真作例をフォトギャラリーで見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSでは表示できません。

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パフォーマンス:iPhone 12とメモリ容量が違うが、体感は変わらない

iPhone 12は、これまでで最も「Pro」に近いiPhoneです。中核となるチップセットはシリーズ全4モデルで共通の「Apple A14 Bionic」を搭載しています。iPhone 12とiPhone 12 Proを使い比べたとしても、たとえばブラウザーでのWebサイト表示や、動画再生など一般的な使い方で差を感じることはないでしょう。

 

ただし、ベンチマークアプリを使うと、処理性能に差があることが分かります。筆者が試用したiPhone 12/12 Proではマルチコア処理の性能でProの方が秀でているという結果がでました。

↑ベンチマークアプリ「Geekbench 5」ではiPhone 12 Pro(右)がiPhone 12よりもやや高性能という結果に

 

この結果はメモリ容量の差が反映されているものと思われます。アップルはiPhoneのメモリ容量についての情報を公開していませんが、ベンチマークアプリ「Geekbench 5」の表示をみると、筆者が試用したiPhone 12 Pro 512GB版はメモリ6GB、iPhone 12 256GB版はメモリ4GBを搭載していることが分かります。

 

数字上はiPhone 12と12 Proの間で処理性能の差がありますが、実用上はあまり関係ありません。試用した範囲では、高負荷な3Dゲームを同時に遊んでみても、表示性能は同等程度と感じました。

 

差が出るとすれば、マルチコア処理が重要となる動画編集で待ち時間が変わる程度でしょう。とはいえ、iMovieで1分ほどの4K動画をつなげて書き出し処理したところ、iPhone 12 Proの方が数秒程度高速に処理できた程度にとどまっており、Proの性能が必須と感じるには至りません。

 

5G対応:実感するのはまだまだこれから

5G対応については、「今後に期待」というしかありません。iPhoneを発売する大手3キャリアは、現時点では揃ってきわめて限定された5Gエリアしか持っていません。東京・山手線内に限ってみても、エリアマップ上でも「点」として表示されるような範囲でしか展開していない上、実際にエリアに行っても数メートルずれるとつながらないといったような貧弱な展開状況となっています。

 

5GエリアはiPhone発売を契機に拡大が加速していくものと思われますが、全国どこでも使えるという状況に至るまでには、1年半から2年はかかるものと見ておくのが良いでしょう。

↑5Gスポットを確認

 

なお今回、日本で発売されるiPhone 12シリーズは5Gの中でも「ミリ波」には対応していません。ただミリ波に対応していないことの影響は、そこまで深刻ではありません。ミリ波は高速な通信が期待できる周波数帯ですが、つながる範囲がより狭くなりがちという性質も併せ持っています。5Gがつながらない、という現状は、日本版iPhone 12が対応しているサブ6周波数帯でも同じです。ミリ波の方がよりつながりにくい性質を持つため、対応していたとしても実用に影響するほど改善されるかは疑問が残るところです。

 

いずれにせよ、全国で4G LTEが使えるため、5Gを求めてiPhone 12シリーズを買うという視点は現状必要はありませんが、iPhone 12シリーズでは4G LTEの速度も向上しています。また、大手キャリアが用意する5G向けの料金プランは無制限に近いプランが多く、iPhone 12 Proをバリバリ使いこなすのにも適していますので、そういった点でiPhone 12 Proには優位性があるでしょう。

 

ちなみに、4G LTE契約のSIMでも原則としてiPhone 12シリーズを利用できます。その場合は5Gを利用できず、4G LTEスマホと同様のネットワークで通信可能です。MVNOでもIIJmioやmineoなどがSIMフリー版で動作確認したことを報告しています。ただし、auの4G LTE契約の場合は利用不可で、au 5Gへの契約変更が必要となります。

 

まとめ:あえて「Pro」を選ぶなら…やはりカメラ性能を吟味すべし

iPhone 12と12 Proは、ほとんどの仕様が共通しています。その一方で、価格設定はiPhone 12 Proの方が割高となっています。この2機種の違いはデザイン、カメラ性能や一部の処理のパフォーマンスなど、わずかな差に留まっています。この必要な機能に応じて、選ぶと良いでしょう。

 

【iPhone 12と12 Proで共通の主な特徴】

・高速なA14 Bionicチップセット

・明るいDolby Vision対応のディスプレイ

・四角いボディにリニューアルされた新デザイン

・高速なワイヤレス充電機構MagSafe

・5G網(サブ6周波数帯)の高速通信

・広角カメラと超広角カメラ

・劇的に進化した動画撮影機能

・Apple Pay

・防水、防じん

 

【iPhone 12 Proだけの主な特徴】

・側面がきらめく渋いカラーのボディ

・望遠カメラ

・Apple ProRAW(年内提供)

・LiDARによる高速オートフォーカスと高速AR処理

・マルチコア処理がやや性能高め

 

これらの特徴の中でも、12と12 Proの性能差を確実に感じることができるのは、カメラ関連です。望遠カメラはiPhoneで写真撮影にこだわる人なら有って損はない機能ですし、Apple ProRAWも写真家には期待の機能と言えます。また、ARアプリを使いこなせるならLiDAR搭載のProラインをおすすめします。パフォーマンスの差は大きくはありませんが、特に動画をたくさん撮影する人で、編集もiPhoneでするなら容量大きめで動画処理の性能の高さも期待できるiPhone 12 Proをおすすめします。

 

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世界最軽量モバイルPC「UH-X」と「QUADERNO(クアデルノ)」で仕事環境が激変! 新しい働き方をレポート

第11世代のインテル(R) Core(TM) i7-1165G7 プロセッサーを搭載し、世界最軽量の約634g(※)という軽さを実現した新「UH-X」が登場した。本機は、目に優しく、バッテリー性能に優れた電子ペーパー「クアデルノ」と一緒に持ち歩いても、その重さは1㎏以下。このコンビネーションが仕事を変える!

※:13.3型ワイド液晶搭載ノートPCとして世界最軽量。2020年9月1日時点、富士通クライアントコンピューティング調べ

 

世界最軽量ボディにパワフルCPUを搭載

富士通クライアントコンピューティング

FMV「LIFEBOOK UH-X/E3」

実売予想価格22万円前後

狭ベゼル化や、フットプリントの縮小、部材の見直しなどを実施することで、約634gという世界最軽量ボディを実現したモバイルノート。グラフィック性能が大幅に向上した第11世代Core i7プロセッサーを搭載する。

SPEC●OS:Windows10 Pro●CPU:インテル(R) Core(TM) i7-1165G7 プロセッサー●メモリ:8GB●ストレージ:約1TB SSD●バッテリー駆動時間:約11時間●サイズ/質量:約W307×H15.5×D197mm /約634g

★商品の詳細はコチラ!

 

↑天板には新たにカーボン素材を採用。発表時は世界最軽量だった前機種の約698gから約64gという大幅な軽量化を実現している

 

↑キーピッチ約19mmのフルサイズで、ストロークも約1.5mmと十分な深さを確保したキーボード。独立配置のカーソルキーも快適だ

 

↑USB Type-C端子とUSBType-A端子は各2基を搭載。端子類はキーボードの両脇に、左右に分けてバランス良く配置されている

 

↑ディスプレイ上部の狭いベゼル幅にウェブカメラを搭載。しかも、物理的なシャッターを備えており、突然のテレビ会議でも安心だ

 

膨大な資料を手軽に持ち歩き、直感的に書き込みできる!

 

富士通クライアントコンピューティング

QUADERNO(クアデルノ)

実売価格3万9800円(A5)、5万9800円(A4)

紙のような書き味を実現した薄さ約5.9mmの電子ペーパー。A5サイズで約251g、A4サイズで約350gという軽さを誇る。1回の充電で最長約3週間の利用が可能(※)で、内蔵メモリに約1万ファイルのPDFを保管できる(ファイルあたり約1MBとした場合)。

SPEC●ディスプレイ:10.3型1404×1872ドット(A5)、13.3型1650×2200ドット(A4)●内蔵メモリ:約16GB●対応無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n/ac●充電時間:約5.5時間●サイズ/質量:約W174.2×H243.5×D5.9mm/約251g(A5)、約W224×H302.6×D5.9mm/約350g(A4)

※:Wi-Fi機能およびBluetooth(R)機能オフの状態で、PDFドキュメントを1日60分間/30ページを閲覧し、閲覧中にペンによる書き込みを計1分間行った場合(使用時以外、本体はスリープモードに入れる)

★商品の詳細はコチラ!

 

↑ペン先にフェルトを使用した書き味の秀逸な専用ペン。消しゴムボタンとハイライトボタンを備え、手元で機能を切り替えられる

 

↑書き手の癖に合わせてペン先の位置を調整可能で、 違和感なく線を引ける。バックライトのないディスプレイなので目も疲れにくい

 

<QUADERNO×新UH-Xは「だから」働き方改革に強い!>

資料にペンで直接、直感的に書込める!

在宅勤務時は、なるべくペーパーレスで済ませたいもの。そんなとき、PDFに直接書き込めるクアデルノがあれば、印刷やスキャンといった手間ナシで、PC単体ではやりにくいチェック作業やコメント付けなどを快適に行える。

 

↑クアデルノは16階調グレースケールだが、 データ上は「青/赤」または「黒/赤」の2色のペンの色を使用できる。太さなども選択可能だ

 

PCとの連携性に優れ、オールデジタル化も容易

PC用アプリ「Digital Paper PC App」を用いることで、UH-Xとクアデルノの連携性は格段に向上する。初期設定を済ませれば、PC内のフォルダとクアデルノの同期が可能で、データのやり取りも一瞬。スマホ用アプリも用意されている。

 

↑アプリを使って、クアデルノと同期したいPC内のフォルダを指定。するとフォルダ内のPDFを、クアデルノで自由に読み書き可能

 

大量の資料を収納可能でフリーアドレスに強い!

クアデルノの利点は「書く」ことだけではない。16GBのメモリを内蔵しており、PDF化した紙資料を大量に保管し、持ち歩けるのも大きなメリットだ。フリーアドレスのオフィスでも資料確認時などに重宝する。

 

↑クアデルノ上ではファイルをサムネイル表示やリスト表示などで管理可能。検索にも対応しており、大量のファイルも扱いやすい

 

【開発チームに聞く「新UH-Xのココを見て」】

「軽さ」の価値がますます高く

働き方改革により、PCを持ち運ぶ機会が増加。昨今では、PCを使うシーンも多様化し、軽さの価値はますます上がっていると考えています。新UH-Xでは、天板にカーボンを採用したほか、筐体サイズを縮小。さらにユニット類や基板類などのぜい肉をそぎ落とし、世界最軽量の更新を実現しました。また、新UH-Xではキーボードの打鍵時の自然な打ち抜き感や「押した感」、Enterキーの静音性などもさらに進化しています。

 

↑新UH-Xでは、ディスプレイまわりを狭額縁化。筐体サイズを低減することで、さらなる軽量化を果たした

 

 

★「UH-X」の詳細はコチラ!

★「QUADERNO(クアデルノ)」の詳細はコチラ!

 

撮影/高原マサキ(TK.c) イラスト/勝間田しげる

(PRODUCT)REDとパシフィックブルーを隅まで眺める! iPhone 12と12 Proのさくっとインプレ&フォトギャラリー

10/23(金)に発売されたiPhone 12/12 Pro。みなさんはもうゲットしましたか? 編集部では発売日に早速インプレッションをSNSでお見せしました。

 

 

 

↑手前がiPhone 12、奥がiPhone 12 Proになります

 

本記事では、実機を触ってみた感想のまとめとSNSではお見せしていない写真の数々を展開していきたいと思います!

 

iPhone 12 (PRODUCT)REDは鮮やかな色合い! 12 Proは「持ってる感」高め

触ったiPhone 12は(PRODUCT)RED! 12では発色が良くかなりポップな印象でしたね。発表時点から「5シリーズを思い出す!」と話題だったエッジ部のデザインですが、実際に触ってみると手にすっと馴染む感覚がしました。

 

 

12 Proの新色・パシフィックブルーは、実物は画像で見るよりも深い色合いで高級感高し! 12よりもほんのわずかに「ずっ…」とくる重量感があるんですが、重いのではなく「持ってる感」って表現がしっくりきます。12との違いは、ステンレスのエッジとマットな背面の手触り。見比べると最上位モデルにふさわしい品格がありました。

 

【iPhone 12/12 Proのデザインを写真で見る】

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iPhone 12と12 Proのカメラも撮り比べました!

実機のテストもかねて軽く撮影もしてみました。両機はカメラに大きな差があり、特に12 Proは望遠も備えてスマホカメラとしては抜群のスペック・機能性を持ったモデルとして進化しています。

 

iPhone 12だとポートレート、料理写真でその実力が発揮された印象です。高い解像度で木々の細かな描写を実現し、料理と夜景のコントラストもくっきり描かれていました。12 Proは望遠との使い分けが楽しかったです。特徴としては、iPhone 12よりもぼけがくっきりしているのが印象的でした。撮っている楽しさはやはり12 Proでしょう。

 

【iPhone 12/12 Proのフォトギャラリー】

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーを見る

 

カンタンなインプレッションでしたが、iPhone 12/12 Proを迷われている方はぜひ写真を眺めつつ検討してみてください。

 

FCCLのPCがついにiPad Proより軽く! 「LIFEBOOK UH-X/E3」の「634g」はモバイルしない人にすら価値がある

今や13.3型クラスの製品でも重量1kg以下が当たり前となっている軽量モバイルノートPC。正直、多くの人が「もうこれで十分」と思っているのではないでしょうか? そこからさらにもう一声で800g前後なら文句なしですよね。実際、ここ数年は多くのメーカーのモバイルノートPCが重量800g~1kg前後に収まっています。

 

そんな中、他社がどうあろうと徹底的に軽量化追求を突き詰めているのが富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)です。同社の誇る軽量モバイルノート「LIFEBOOK UH-X」シリーズは2017年10月発売の初代モデルで重量777gを実現してPCユーザーを驚かせましたが、そこからさらに軽量化を押し進め、この10月に発表された最新モデル「LIFEBOOK UH-X/E3」では、先代モデルから一挙に64gもの軽量化に成功! まさかの重量634gを実現してしまいました。

↑LIFEBOOK UH-X/E3の価格は富士通ウェブマートで24万1780円(税込)となる。発売時期は11月下旬を予定

 

カーボン天板&スリムベゼル採用などによって劇的に小型軽量化!

では具体的にどのようにしてここまでの劇的な軽量化に成功したのでしょうか? FCCL曰く「細かな軽量化の積み重ね」とのことですが、今回に関して特に大きかったのは天板を従来のマグネシウムリチウム合金製からより軽量・強靱な(でも高価な)カーボン製に変えたことだそうです。

↑天板はカーボンを採用

 

これで一気に数十gの軽量化に成功。そこから新規設計の軽量キーボードなどさまざまな工夫を積み重ねていくことで、重量は約634gという驚異的な軽さを実現しました。

↑試作機のため実測では636g。しかし、驚異的な軽さには変わりなし

 

さらに今回は軽量化だけでなく小型化も追求。ディスプレイを流行りのスリムベゼルタイプ(左右は約6mm幅に)とすることで、フットプリントも一回り小さくなっています。具体的には左右幅が約2mm、奥行が約15mmも小さくなりました(薄さは約15.5mmをキープ)。

↑計量モデルとはいえ、最大限の没入感を叶える狭額ベゼル

 

↑実測で薄さは16~17mmほど

 

これ、サラッと簡単に書いてしまいましたが、実は大変なこと。フットプリントが小さくなるということは、本体内部のスペースも減るということなので、ほぼ全面的な設計変更が必要になります。また、フレームが細くなるためボディ剛性が落ちるという問題も。ディスプレイ上部に配置されているWebカメラもスリムベゼルに合わせた小さなものを用意しなければなりません。

 

「LIFEBOOK UH-X/E3」では、こうした弊害を一つひとつ丁寧に解決。たとえばWebカメラは超小型のものを新開発し、これまで通りディスプレイ上部に収めました。他社製スリムベゼルモデルではカメラをスペース的に余裕のあるディスプレイ下部に移動していることが多いのですが、これはビデオ会議時に鼻の穴が映り込んでイヤなんですよね。しかもその上でWebカメラには物理シャッターも追加。使わない時にはカメラを塞いでおくことができるようになりました。これは素晴らしい!

↑左画像が物理シャッターを開いた状態、右が閉じた状態

 

それと外観からは分かりませんが、Wi-Fiのアンテナもこれまで通りディスプレイ上部に配置。アンテナを高いところに配置することで安定した通信を行えるようにしています。

 

なお、今回の新モデルではインターフェイス回りにも若干の修正が。大きなところではACアダプターを接続する電源端子が廃止され、USB Type-C端子に接続するようになりました。もちろんUSB PowerDelivery対応なので、既存のモバイルバッテリーから充電することも可能です。なお、バッテリー駆動時間はスペック値で約11時間。一般的なオフィスワークであれば、丸1日、充電せずに持ち歩けます。

↑USB-Type C接続でより気軽に充電しやすく

 

さらに従来モデルでは引き出し式だった有線LAN端子の形状がフリップ式に変更されています。金属製のフリップを上に跳ね上げることでLANケーブルを挿せるようになります。引き出し式は強度的にやや不安があったので、これもうれしい変更と言えるでしょう。

↑フリップ式で取り回しの簡便さも向上

 

もちろんその上でしっかりと剛性は確保。スペック的に先代モデルと同等の数字を確保し、落下試験で約76cm、一点加圧試験で約35kgf、全面加圧試験で約200kgfなどという充分な堅牢性を実現しています。

 

パフォーマンスから細かな使い勝手まで隙の無い作り込み

大事な使い勝手についても検証してみました。まず、気になるパフォーマンスに関しては、最新世代(第11世代)のインテル Core i7-1165G7 プロセッサー搭載と文句なし。このCPUはグラフィックパフォーマンスが大きく向上していることが特長。実際にいろいろ試してみましたが、フォトレタッチやちょっとした3Dゲームなど、映像回りの処理が改善されているのを実感できました。より多くの人に関係しそうなところではビデオ会議時(特に背景ぼかし機能をオンにしたとき)のもたつきが軽減されています。

 

さらにストレージはなんと約1TBの大容量・高速SSDを搭載。近年、「メインマシンとしても使える」ことを謳うモバイルノートが増えていますが、実際に使ってみるとストレージが足りなくて難儀することが多かったんですよね。でも、1TBもあれば本当にメインマシンとして使えてしまいそうです。

 

キーボードは、本体が小型化したにもかかわらず従来モデル同様フルピッチ(19mm)を確保。キー配列も無理なくきれいに収まっています。軽量化されたことの弊害としてタイプ感が損なわれているのではないかと危惧していたのですが、しっかりしたストローク感があり不満は全く感じませんでした。従来モデルではEnterキー、Shiftキーなどの周辺ボタンがややカチャカチャと耳障りな音を立てがちだったのですが、本機ではその辺りも改善されています。

↑キーボード全体はやや凹み、打鍵しやすく設計されている

 

↑実測でもキーピッチは約19mmとなった

 

ただし、キーボードバックライトは非搭載。これはちょっと残念でした。次世代モデルではぜひ実現してほしいところですね。

 

細かなところでは、ディスプレイを開くとキーボード面に傾斜が付く構造も◎。わずかな角度ですがタイピングしやすさがグッと高まります。

↑開くとキーボードが少し傾斜付く

 

トラックパッドは2ボタン式。最近のモダンなモデルではボタンレスが流行りですが、個人的には物理ボタン付きは歓迎。ボタンの押し心地も軽めで長時間使っていても指先が痛くなったりすることはありませんでした。

↑ここまで大幅に軽量化しても2ボタン式を残してくれたのはうれしい

 

軽量モバイルノートながらインターフェイスが充実しているのも「LIFEBOOK UH-X/E3」の良いところ。左側面にUSB 3.2端子が3つ(うち2つはType-C端子)とHDMI端子が、右側面にUSB 3.2端子(Type-A端子)、有線LAN端子、SDメモリーカードスロットが搭載されています。2つあるUSB Type-C端子はどちらもUSB PowerDelivery、DisplayPort Alt Modeに対応しているので、充電したり、外部ディスプレイに繋いだりできます。

↑左側面にはイヤホンジャックなども備える

 

↑前モデルからこだわるLANポートとSDメモリーカードスロットは今回も完備

 

さらに「ウィズコロナ」な新機能として、指紋センサーによるロック解除にも対応。キーボード右上の電源ボタンに指紋センサーを内蔵することで、電源オンと同時にログイン処理を完了できるようになりました。代わりに顔認証機能がオミットされてしまったのですが、オフィスでもマスク着用が求められる昨今、指紋認証のほうが実用的のように感じます(本当は両方載っていて、使い分けられるのがベストだとは思いますが)。

 

モバイルしない人にもこの軽さには“価値”がある!!

実は、実際に触らせてもらうまで、「600g台はすごいけど、800gで充分軽いし、そこまでメリットは感じないんじゃない?」と思っていました。でも、実際に触ってみたら感想がガラッと変わりました。この軽さはすごい!

 

冷静になって考えてみると、「LIFEBOOK UH-X/E3」の重量634gって「iPad Pro 12.9インチモデル」(重量641g)より軽いんですよね。本体サイズがグッと小さくなったことも合わせ、カバンに入れて持ち歩くときはもちろん、自宅でのちょっとした移動でも負担感がびっくりするほど軽減されます。新型コロナ流行以降、モバイルへのニーズは急増していますが、モバイルしない人にもこの軽さの恩恵はあると感じました。

 

軽量モバイルノートにありがちな、使い勝手にまつわる細かな不満がほとんどないことにも感心しました。せいぜいキーボードバックライトがないことくらい。本当によく作り込まれたマシンです。文句なし。

 

同クラスの海外メーカー製品と比べて高価格ではあるのですが、けっして割高ではありません。軽さから使い勝手まで文字通りワンランク上の製品に仕上がっているので、ウィズコロナ時代の在宅マシンを検討している人にはぜひとも検討してもらいたいですね。

 

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どっちが買い? Google初の5Gスマホ「Pixel 5」と「Pixel 4a(5G)」をじっくり比べた

Googleが初めての5Gスマホ「Google Pixel 5」と「Google Pixel 4a(5G)」の販売を開始しました。Google PlayストアではSIMフリーモデルを取り扱い、Pixel 5はauとソフトバンク、Pixel 4a(5G)はソフトバンクも取り扱います。販売価格は下記の通り。

 

Google Pixel 5
SIMフリー版:7万4800円
au:7万9935円(「かえトクプログラム」利用時は4万3815円)
ソフトバンク:8万7840円(「トクするサポート+」利用時は4万3920円)

Google Pixel 4a(5G)
SIMフリー版:6万500円
ソフトバンク:6万5520円(「トクするサポート+」利用時は3万2760円)

↑左がPixel 4a(5G)、右がPixel 5

 

両モデルともに、物理SIMに加えてeSIMが使えるデュアルSIM仕様ですが、キャリア版は購入時にはSIMロックがかかっているので注意が必要です。

↑SIMは1枚しか挿せないが、SIMフリー版またはSIMロックを解除した端末であればeSIMを追加でき、2回線を併用できる

 

↑ただし、デュアルSIMを使う場合は4Gしか利用できず、5Gに接続したい場合は、どちらかのSIMをオフにする必要がある

 

Pixel 5は、昨年10月に発売されたPixel 4の後継にあたるフラッグシップモデル。Pixel 4a(5G)は、そのPixel 4の廉価版として今年8月に発売されたPixel 4aの5G対応モデルです。ということは、Pixel 5がハイエンドで、Pixel 4a(5G)はミッドレンジと考えてよさそうなんですが、そうではないんです。

 

Pixel 4は、Snapdragon 855(最大2.84GHz)を採用する正真正銘のハイエンドモデルでしたが、Pixel 5はひとつグレードを下げたSnapdragon 765G(最大2.4GHz)を採用しています。Pixel 4の目玉機能だった「Motion Sense」という、画面に触れずに操作できる機能も省かれています。一方、Pixel 4a(5G)もただ単にPixel 4に5Gのアンテナやチップを追加しただけではありません。Pixel 5と同じSnapdragon 765Gを搭載し、Pixel 4aではシングルレンズだったアウトカメラも、Pixel 5と同じデュアルカメラへと機能を拡張しています。つまり、どっちも「ミドルハイ」なんですよ。

 

どちらを選ぶべきか? 筆者がいち早く使い比べたインプレッションを参考にしていただけると幸いです。

 

まずはPixel 5とPixel 4a(5G)の違いをチェック!

まず、両モデルの大きな差分を抑えておきましょう。

 

Google Pixel 5
ディスプレイ:6.0インチ(432ppi)
リフレッシュレート:60Hz/90Hz
メモリー(RAM):8GB
バッテリー:4080mAh
ワイヤレス充電:対応
イヤホンジャック:なし
防水・防塵:対応
カラー:Just Black、Sorta Sage
サイズ/質量:70.4×144.7×8.0mm/151g

Google Pixel 4a(5G)
ディスプレイ:6.2インチ(413ppi)
リフレッシュレート:60Hz
メモリー(RAM):6GB
バッテリー:3885mAh
ワイヤレス充電:非対応
イヤホンジャック:あり
防水・防塵:非対応
カラー:Just Black
サイズ/質量:74×153.9×8.2mm/168g

 

Pixel 5のほうがひと回り小さくて、片手での操作性を重視する人には適している印象。残影感を抑えた90Hzの「スムーズディスプレイ」に対応し、ワイヤレス充電と防水・防塵に対応していることも大きなメリットです。

 

↑Pixel 5はボディ幅が70.4mmとスリムで、片手で操作しやすいことが利点。画質にはほとんど差はないが、Pixel 5は最大90Hzのなめらかな表示を得られる

 

一方、Pixel 4a(5G)ならではのメリットといえば、3.5mm穴のイヤホンジャックを備えていること。イヤホンは同梱されませんが、有線イヤホンを使いたい人には、充電しながら音声を聴くことができるので便利です。

↑Pixel 4a(5G)は底部のUSB Type-Cポートとは別に、上部に独立したイヤホンジャックを搭載。充電しながら、有線イヤホンで音楽やゲームの音声を聴くことが可能

 

手にしたときの質感は、それぞれ異なる

前面のデザインは両モデル共通で、パンチホールにインカメラを搭載することで、高い画面占有率を実現しています。ただし、Pixel 5のほうがベゼル(画面縁)が狭く、先進的な印象。横幅が70.4mmに抑えられているので、ほとんどの操作を片手でこなせそうです。

↑Pixel 5は左右のベゼルのみならず、上下のベゼルが細いことも特徴。片手操作で画面のほとんどの場所に指先が届く

 

Pixel 4a(5G)の横幅は74mmで、決して太くはないのですが、スマホケースに入れて持つと、いまどきの大画面スマホという印象で、片手での操作には制約が生じそうです。

↑Pixel 4a(5G)にGoogle純正のケース(Pixel 5用、Pixel 4a(5G)用のどちらも5280円)を付けた状態

 

背面パネルは、それぞれ素材と触感が異なります。Pixel 5は、100%リサイクルのアルミニウム素材を使っていて、サンドブラスト加工のようなザラザラとした手触り。滑りにくく、指紋が付きにくいことが利点です。

↑Pixel 5の筐体にはリサイクルしたアルミニウムが用いられているが、硬質な印象はなく、特殊な塗装を施したような質感に仕上がっている

 

Pixel 4a(5G)は、従来モデルでも採用されていたソフトタッチポリカーボネートを使い、すりガラスのようなサラサラとした質感です。Pixel 5に比べると、指の脂が付着しやすいかもしれません。

↑Pixel 4a(5G)は、光沢を抑えたマットな質感

 

背面には指紋センサーが搭載されています。Pixel 4には指紋センサーはなく、顔認証だけだったのですが、Pixel 5で復活しました。新型コロナウイルスの感染防止のためにマスクを着用することが多い時世なので、顔認証よりは指紋認証のほうが便利でしょう。反応が良く、スピーディーにアンロックできます。

 

指紋センサーには、なぞって通知パネルを表示する機能を割り当てることもできます。Pixel 5はコンパクトとはいえ、片手で画面上端からスワイプするには難しいので、非常に便利な機能だと感じました。

 

↑指紋センサーで通知を表示できるほか、電源ボタンを2回押してカメラを起動できるなど、搭載されているジェスチャー機能は役立ちそうなものばかり

 

カメラの性能は共通。超広角レンズを搭載し、動画機能も着実に進化

Pixel 4はメイン+望遠のデュアルカメラを搭載していましたが、Pixel 5はメイン+超広角になりました。メインカメラは12.2メガピクセルで、1つの画素に2つのフォトダイオードを持つ「デュアルピクセル」を採用し、ピント合わせが速く、明るく撮れることが特徴。新たに搭載された超広角カメラは16メガピクセルです。なお、Pixel 4a(5G)のカメラのスペックも共通です。

↑Pixel 4a(5G)のアウトカメラ。スペックはPixel 5と共通

 

これまでのPixelでは撮影できなかった超広角で撮れるようになったことは、素直に喜びたい進化点。望遠カメラはなくなりましたが、超解像ズームで7倍程度くらいまでなら、画質劣化がさほど気にならずに撮影できます。

↑超広角(視野107°)で撮影した作例

 

↑メイン(視野77°)で撮影した作例

 

↑デジタル2倍ズームで撮影。画質はほとんど劣化しない

 

↑デジタルズームは最大7倍にできるが、7倍でもかなり鮮明な画質が得られる

 

撮影した日があいにくの曇り空だったので、どんよりとした雰囲気の写真になってしまいましたが、ナチュラルな色合いで、細部までくっきり写ることを確認できました。

↑超広角で夜景を撮影した作例

 

↑メインで夜景を撮影した作例

 

↑料理もナチュラルな色で、美味しそうに撮れた

 

↑ポートレートモードで撮影すると、背景をぼかした写真とぼかさない写真の両方が保存される

 

↑明るさとコントラストを別々に調整できる「デュアル露出補正」機能も健在

 

2モデルでいろいろな被写体を撮り比べてみましたが、画質に差はなかったので、カメラについては、どちらを選ぶかを迷う必要はないでしょう。

 

動画は撮り慣れておらず、公開できるような作例は撮れませんでしたが、手ブレ補正が有効で、音声をクリアに録音できることを確認しました。4Kビデオのフレームレートは60fpsを選択できるようになり、撮影シーンに応じた手ブレ補正を設定できるなど、動画撮影機能は、かなり進化している印象を受けました。「YouTube」などの動画を撮る人は、選択肢の1つとして考えてもいいかもしれません。

↑フルHDでは最大240fps、4Kでは最大60fpsで撮影可能

 

↑パン動作を遅くする「シネマティック撮影」など、新しい機能も追加された

 

Pixel 5に向く人、Pixel 4a(5G)に向く人

Pixel 5とPixel 4a(5G)のどちらを買うべきか? 短い期間ながら、2台を使い比べた筆者の意見を述べさせてください。

 

Pixel 5は片手での操作性を重視し、なおかつ「ワイヤレス充電は必須」と考える人に適していると思います。手にしただけでコンパクトさと軽さを実感できることがこの端末の最大の魅力。されど、画面サイズは6.0インチで、決して小さくはないんですよね。ワイヤレス充電は、Qi対応のワイヤレスチャージャーから充電できるだけでなく、Pixel 5からQi対応デバイスに給電できる「リバースワイヤレス充電」にも初対応しました。Pixel Budsなど、Qi対応のワイヤレスイヤホンを持っている人には非常に便利な機能だと思います。

 

↑Pixel 5には、Qi対応のデバイスに給電できる「電池の共有」機能が追加された

 

Pixel 4a(5G)のアドバンテージは価格にあります。Pixel 5に近いスペックを供えつつ、6万500円という価格は、いま日本で買える5Gスマホの中では、かなりお買い得です。ワイヤレス充電が不要で、画面の大きさを重視するなら、Pixel 4a(5G)を選ぶのが得策でしょう。ボディがひと回り大きいからでしょうか、内蔵のステレオスピーカーの音質もPixel 5よりも若干良いように感じました。

↑左がPixel 4a(5G)で、右がPixel 5。画面が大きく、1画面に多くの情報を表示できることは、シンプルにPixel 4a(5G)のメリットと言えよう

 

さて、あなたならどちらを選びますか? それとも、Pixel 5よりもさらに小さいiPhone 12 miniを待ちますか?

 

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iPhone 12にぴったりなアクセサリーが多数! オウルテックが秋の新作を発表

オウルテックは、10月14日にオンライン上で「秋の製品展示会」を開催しました。紹介するジャンルごとに3部構成で行われ、第1部ではスマホ関連のデジタルガジェットやアクセサリー、第2部ではアウトドア関連製品、第3部ではオーディオ製品の新製品が登場しました。本記事では、14日深夜に発表されたばかりのiPhone 12シリーズ向けの商品を中心に、発表会の内容を振り返ります。

↑発表会には、スマホアクセサリー専門家・弓月ひろみさん(右)も登壇

 

高価なスマホを確実に保護するケース・ガラス製品

冒頭では、iPhoneを中心とする近年のスマートフォンについてオウルテックがどう考えているのか、同社・企画部の安藤省吾さんから発表がありました。

 

AppleによるiPhone 12の発表を見ていてもわかるように、現行のスマートフォンはホームボタンがないシンプルな外見ながら、カメラが複数基ついているものが中心です。それと同時に、画面部分だけでなく本体の背面までガラスが覆っているものがトレンドになっています。また最新のスマートフォンは、高機能化と同時に、価格がパソコンと変わらないレベルにまで高くなっているのも特徴。そんなスマホに万が一のことがあり修理に出せば、修理代も当然高くなってしまいますから、その保護に関するユーザーの関心は高くなっています。

↑Appleから発表されたiPhone 12

 

そんな市場環境から「耐衝撃性の高い商品を求める声が高まっている」と述べる安藤さんが最初に紹介した新商品が「OWL-CVIC5407シリーズ」(5.4インチ用:3380円)でした。背面を硬質素材のポリカーボネートで保護しつつ、スマホの外枠をシリコンでがっちりグリップする、ハイブリッド素材を採用したスマホケースです。シンプルなスマホリングも付属しており、ケース背面のお好みの箇所に装着が可能。カラーバリエーションはブラック・クリア・ネイビー・レッドの4色です。

↑外縁はメタリックカラーで高級感があります

 

続いて、ケースに加え画面を覆うガラスカバーがセットになったフルカバーハードケース「OWL-CVIC5410シリーズ」(5.4インチ用:2380円)も発表。ケースはカメラ部分もばっちり保護するので、ユーザーは十分な安心感を持って最新機を使えます。ガラスカバーの表面硬度は最高レベルの9H強化。耐衝撃性はもちろんキズにも強く頑丈です。

↑360°ハードケースは、背面と外縁の部品を分離できる設計

 

「かんたん貼付けキット」を使えば、ガラスカバーを30秒でノーミス貼り付け

また、ガラスカバー単独の商品もラインナップされています。表面硬度9Hのガラスを使用した 「OWL-GSIC61シリーズ」(6.1インチ、光沢タイプ:1780円)にはありがたい気配りが施されています。

 

光沢の強いもの、ブルーライトを防ぐもの、のぞき見防止機構を備えたものなど多彩なバリエーションがある本品。画面のふちまでぴったり保護するタイプと、ケースに干渉するよう画面より一回り小さいタイプ、2つのサイズを取り揃え、「表面ガラスを張ってみたらケースの外枠に干渉してしまった!」というユーザーの悲しみが起きるのを防いでくれます。

 

しかも、本品には「かんたん貼付けキット」も付属しています。ホームボタンがないスマートフォンは、表面ガラスカバーの貼り付けが難しいことが多いので、このキットがうれしい存在となることは間違いありません。発表会では、スマホにガラスカバーを貼り付ける作業の様子も公開されましたが、その時間はわずか30秒前後。これなら、カバーの貼り付けに苦戦をする心配もなさそうです。

↑ガラスカバーを貼り付けるデモの様子

 

もちろんですが、こちらのガラスの強度はばっちり。64gの鉄球を3mの高さから落としても割れない、高い耐衝撃性を誇ります。使い勝手とパフォーマンス、両方を兼ね備えたガラスカバーです。

↑公開された耐衝撃実験の様子。鉄球がドンと音を立てて直撃しても無傷です

 

充電アクセサリーには、スマホの利便性を拡げる工夫が満載

続いて、同社技術部の川本さんが登壇し充電関連のアクセサリーを紹介しました。まず出てきたのが、スタンド型Qi充電器「スタンチー」。スタンドと、ワイヤレス充電規格「Qi(チー)」をあわせたオリジナルのネーミングがユニークです。このスタンドは、縦置き・横置き、さらに角度調整にも対応しており、オンラインミーティングに使うなら縦置き、動画鑑賞なら横置きといったように幅広い使い方ができます。給電はUSB-Cで行い、iPhoneの7.5W急速充電にも対応。カラバリはホワイトとグレーの2色があり、価格は4380円となっています。

↑スタンチーのスタンド部分は、角度を自由に調整でき、直角に近い傾斜にも対応

 

スタンチーの次には、業界最小クラスの10000mAhモバイルバッテリー(価格未発表)が登場。小柄な女性の手にもすっぽり入る小型ボディで重さもわずか172gのこのバッテリーは、入出力用USB-Aと出力専用のUSB-Cの2ポートを搭載します。USB-Cポートからの出力はUSB Power Deliveryに対応し、最大18Wの超速充電が可能です。iPhone 12に付属する充電ケーブルはUSB-Cを使用しているため、本品はちょうどいいパートナーといえます。

↑モバイルバッテリーは女性の手にもすっぽり収まる小ささ

 

25万回の屈曲に耐えるLightningケーブルには業界一の自信アリ!?

第1部で紹介された最後の商品群が、同社が高い技術力を誇るケーブルシリーズです。まずは、25万回の屈曲試験にも耐えるという「Lightning超タフケーブル」(2480円~)。新型強化メッシュとスパイラル構造を採用し、従来製品の5倍の耐久性を誇ります。断線が起きやすい根元部分も丈夫に作られており、発表会で公開された屈曲試験のムービーでは、この根元部分を何度も折り曲げて試験をしていました。このシリーズには3年保証が付属しており、オウルテックの自信のほどがうかがえます。

↑25万回屈曲試験の様子。機械が唸りながら、ケーブルを左右に繰り返し曲げています

 

また、「超タフストロング3in1巻き取りケーブル」(2580円~)は、巻き取り機構の強さにこだわりがあります。発表会では、伸縮を繰り返す試験の様子が公開されました。このケーブルは、Lightning、USB-C、microUSBの3つのコネクタに1本で対応するので、複数端末を使いこなすユーザーにとっては利便性の高いアイテムです。

↑超タフストロング3in1巻き取りケーブルのケーブル部分は薄型形状

 

量販店などの他社プライベートブランドの製造も担当しているというオウルテック。同社の信頼性の高いアイテムたちは、高性能化するスマホとの生活をより快適で安心できるものにしてくれそうです。

 

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【西田宗千佳連載】CPU性能だけでなく「AIによる高速処理」がインテルとクアルコムの競争を加熱する

Vol.95-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「モダンPC」。実態のつかみにくい概念だった「モダンPC」が、ついにその姿を現しつつある。

 

PCの立ち位置は、新型コロナウィルス感染症の流行以降、少し変わり始めている。ビデオ会議の増加によって、コミュニケーション・デバイスとしての価値が高まったことがその代表例だ。

 

従来から、PCが内蔵するカメラやマイクの質は良いに越したことはなかったが、それらはスマートフォンほど重視されていたわけではない。さらには、そこで得た映像・音声を加工し、相手に伝わりやすいようにする技術も重要になってきた。こうした場合、必要になるのが、いわゆるAIの処理を高速化するための機構である。iPhoneなどのハイエンドスマートフォン向けプロセッサーには「カメラの高画質化用」などの形でそうした機能が増え、SoC(System-on-a-Chip)のなかで、CPUやGPUと並ぶ大きな要素になっている。

 

インテルやクアルコムのPC用プロセッサーも同様だ。PCでは慣例的につい「CPU」と呼んでしまいがちだが、いまの「CPU」と言われるものは、従来のCPUにGPUやその他の機構を組み合わせたSoCである。性能・機能は異なるものの、実態はスマホ用プロセッサーと同様の「SoC」なのだ。そのため、特に最新のものでは、いかにAIを生かしてCPUやGPUの性能以外の部分で差別化するか、が重要になっている。

 

クアルコムはスマホ由来の技術をそのまま拡大転用し、AI処理を高速化する道を選んだ。一方、あまり注目されないが、インテルも2019年発売の「第10世代Core iプロセッサー」や2020年発売の「第11世代Core iプロセッサー」に、AI処理を高速化する「Intel Gaussian & Neural Accelerator(GNA)」という仕組みを搭載している。

 

現在、市場には、ビデオ会議などのマイク入力音声から、キーボードの音やファンノイズなどを除去する「ボイスエンハンスソフト」がいくつか出ている。そのなかには、日本ではブイキューブが代理店を務めている「Krisp」のように、GNAに対応したものがある。GNAを備えたCPUだと、CPU負荷と電力消費が大幅に軽減され、バッテリーでもより長く動作する。Krispは筆者も使っているが、本当にスッキリとタイプ音が消える、オススメのソフトだ。

 

また、マイクロソフトは、クアルコムと共同開発したプロセッサー「Microsoft SQ」を搭載した「Surface Pro X」シリーズに新しい要素を追加した。ビデオ通話では、画面の位置とカメラの位置がずれているため、どうしても目線が下にずれる。この違和感を、AIの力で「動画の視線の位置だけを自動補正する」機能で解消しているのだ。これももちろん、クアルコムが開発したプロセッサーの中にある、AI処理高速化機能の賜物だ。

 

今後はいわゆるCPU性能だけでなく、こうした付加機能が製品の価値を決めていくと、筆者は予測している。PCのカメラも、スマホと同じように、高性能イメージセンサー+AI補正で高画質化する可能性が高い。

 

だとすると、PC選びは単に「どのCPUを積んでいるか」だけでなく、「どのような最適化機能が搭載されているのか」という点がカギになってくる可能性も高い。

 

インテルとクアルコムが競争し、そこへさらにAMDやNVIDIAも巻き込まれていくことになれば、クロック周波数やコア数以上に「このプロセッサーではどんなことができるのか」が問われる時代になる。それはすなわち競争がより激化していくということでもあり、消費者にとってはうれしくも悩ましい時代になりそうだ。

 

 

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「iPhone 12」が加わった、新たな全iPhoneシリーズをスペック比較してみました

10月14日深夜に発表された、4種類のiPhone。本記事では、Appleの発表をもとに、最新機種に従来機種も含めて、現行発売機種のスペックを比較していきます。

 

一目で違いがわかるiPhone 12/12 Pro/12 mini/12 Pro Maxのスペック表

iPhone 12 12 Pro 12 mini 12 Pro Max
容量 64GB/128GB/256GB 128GB/256GB/512GB 64GB/128GB/256GB 128GB/256GB/512GB
サイズ W71.5×H146.7×D7.4mm
W71.5×H146.7×D7.4mm
W64.2×H131.5×D7.4mm
W78.1×H160.8×D7.4mm
重量 162g 187g 133g 226g
ディスプレイ 6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi) 6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi) 5.4インチ(2340×1080ピクセル、476ppi) 6.7インチ(2778×1284ピクセル、458ppi)
耐水、防塵性能 IP68等級 IP68等級 IP68等級 IP68等級
チップセット A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
カメラ 超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
望遠:f/2.0絞り値
2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、4倍の光学ズームレンジ
最大10倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
望遠:f/2.2絞り値
2.5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、5倍の光学ズームレンジ
最大12倍のデジタルズーム
バッテリー ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大11時間
オーディオ再生:最大65時間
ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大11時間
オーディオ再生:最大65時間
ビデオ再生:最大15時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大10時間
オーディオ再生:最大50時間
ビデオ再生:最大20時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大12時間
オーディオ再生:最大80時間
認証 Face ID Face ID Face ID Face ID

 

以下、現在発売中のiPhone SE/iPhone 11/iPhone XRのスペックも掲載します。

iPhone SE iPhone 11 iPhone XR
容量 64GB/128GB/256GB 64GB/128GB/256GB 64GB/128GB
サイズ W67.3×H138.4×D7.3mm
W75.7×H150.9×D8.3mm
W75.7×H150.9×D8.3mm
重量 148g 194g 194g
ディスプレイ 4.7インチ(1334×750ピクセル、326ppi 6.1インチ(1792×828ピクセル、326ppi) 6.1インチ(1792×828ピクセル、326ppi)
耐水、防塵性能 IP67等級 IP68等級 IP67等級
チップセット A13 Bionicチップ
A13 Bionicチップ
A12 Bionicチップ
カメラ 12MP広角カメラ
f/1.8絞り値
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.8絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
12MPカメラ(広角)
f/1.8絞り値
最大5倍のデジタルズーム
バッテリー ビデオ再生:最大13時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大8時間
オーディオ再生: 最大40時間
ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大10時間
オーディオ再生:最大65時間
連続通話時間(ワイヤレス):最大25時間
インターネット利用:最大15時間
ビデオ再生(ワイヤレス):最大16時間
オーディオ再生(ワイヤレス):最大65時間
認証 Touch ID Face ID Face ID

 

 

 

サイズ感が嬉しい12 mini、クリエイターに心強い12 Pro Max

本体サイズを抑えつつ、画面を拡大し、性能もアップさせたiPhone 12シリーズ。特に、12 miniは現行の第2世代iPhone SEよりも小型で、サイズ感の問題から、買い替えを躊躇していたユーザーからは支持を集める存在となりそうです。また、写真・動画の撮影・編集機能がプロレベルに進化した12 Pro Maxは、まさにクリエイターを助ける1台となるでしょう。

 

従来製品とあわせ、スペックはもちろん、広い価格帯の商品が揃ったiPhone。これからも世界のスマホ業界をけん引していきそうです。

iPhone 12、カメラが進化したらしいけど何がすごいの? カメラマンに聞いてみた

10月14日深夜に発表されたiPhone 12シリーズ。今シリーズでは初の7枚レンズカメラを採用するなど、画像・映像の撮影機能が向上しました。でも、実際どういうメリットがあるのかは一般ユーザーには分かりにくい部分があるでしょう。そこで、嬉しい進化ポイントを編集部のカメラマンに聞いてみました。

 

①物理的な良さ

まずは、ハード面の性能向上について。カメラは、iPhone 12、12 mini が広角・望遠の2基、12 Pro、12 Pro Maxは広角・超広角の3台に加えてLiDERスキャナも搭載しています。広角レンズの集光力は従来より27%アップ(12、12 mini、12 Pro、12 Pro MAXは暗所での画質が87%上昇)しており、光が少ないシーンでも明るい写真を撮れるようになりました。

 

 

 

「iPhone 12の性能を見てナイトモードの強化も含めて、暗所での撮影に力を注いでいるようで、どんどん夜の撮影に強くなっている印象があります。たとえば、夜景を撮れば、美しい画を引き出してくれると思います。望遠レンズが更に望遠かつ、センサーサイズが大きくなったうえ、LiDERスキャナで深度を正確に測れるようになったので、本格的にポートレートらしい絵が撮れそうです」(編集部カメラマン)

 

また、進化したのはレンズだけではありません。外装が角型のデザインになったことで、写真撮影に嬉しいポイントがあるそうで……

 

「実をいうと、僕がiPhoneで撮影したときに手ブレしたこといままでないんです。が、iPhone 12ではセンサーシフトの手ブレ補正が搭載されたので、さらにブレに強くなっていますね。また、外側が四角くなったためグリップしやすく、写真撮影でブレに悩まされることはないと思います」(編集部カメラマン)

 

②ソフト的な良さ

iPhone 12 Pro、12 Pro Maxでは、RAWでの撮影・データ編集機能が搭載されることがアナウンスされました。動画の精彩さが向上したこととあわせて、クリエイターにとっては心強い味方になるようです。

 

 

「写真をRawデータで撮れるようになったので、iPadに登場したPhotoshopと組み合わせれば、写真撮影の仕事がモバイル装備のみで解決しそうです。動画はHDRで10ビットで撮れるし、カラコレ(色彩補正)が出来ると本格的に映画っぽいムービーが作れるでしょう。動画で色の調整するのは、一眼でやるととても面倒な作業なので、これは本当にありがたいと思います。YouTuberや個人制作レベルなら、場合によっては編集までiPhoneで完結できる時代がきたのではないでしょうか」(弊社カメラマン)

 

 

発表会では、ドローンにiPhoneを装備し、ムービーを撮影するシーンも公開されました。新しいiPhoneは、一般用途はもちろん、プロのクリエイティビティをも支える存在になりそうです。

 

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「iPhone 12 Pro/Pro Max」を検討する上で、絶対に知っておきたい3つの「違い」

2020年10月14日深夜2時(日本時間)から開催されたAppleの発表会。そこでアナウンスされた注目の新製品について、GetNavi webでは速報をお送りします。本記事では、iPhone 12の上位モデルあたる、12 Pro、12 Pro Maxの詳細を振り返ります。この2機種がiPhone 12と主に異なっているのは、画面のサイズ、外装、カメラ性能です。

 

【違いその1】画面サイズ

画面サイズは12 Proが6.1インチ、12 Pro Maxが6.7インチ。11 Proは5.8インチ、11 Pro Maxは6.5インチだったので、それぞれ大型化していることがわかります。

 

 

【違いその2】外観デザイン

一方で、ベゼルを極力小さくまた厚みを従来機種より薄くしたことで、大型化を防いでいます。重量にいたっては、全機種と同等レベルに抑えました。外装にはステンレススチールを採用しており、iPhone 12のアルミニウムとは異なっています。カラーバリエーションはゴールド・シルバー・グラファイト・ブルーの4種が用意されており、どれもiPhone 12とは異なった風合いです。

 

 

 

【違いその3】カメラ性能

11 Pro登場時に話題となった”タピオカカメラ”は健在で、性能がさらにアップ。しかも広角・超広角・望遠の3つに加えて、LiDERスキャナも搭載しました。このスキャナは空間の深度を正確に測定し、ピント調整を高速化、ポートレート写真のクオリティを上げ、一眼レフレベルの写真を撮影できます。おまけにRAWにまで対応し、写真の詳細情報を閲覧しながら微妙な調整をできるようになりました。

 

 

 

加えて、12 Pro Maxでは12 Proよりも高性能なカメラを搭載しており、集光性能などが上昇しています。画面が大型であり、画像・映像の編集が行いやすいことまで考慮すると、クリエイター向けの色が強いモデルとなりそうです。

 

映像撮影では、10ビットのダイナミックレンジで撮影できる、HDR撮影を初めて搭載。映画スタジオで使われている映像規格・Dolby Visionにも初めて対応し、アプリケーション上から動画の編集が可能です。また、12 Pro Maxでは暗い場所でビデオの画質が87%向上しており、色彩・明暗により豊んだ映像を撮れるようになっています。

 

 

なお、処理速度が大幅向上したA14 Bionicチップ、iPhone 11の2倍のピクセル数を誇るSuper Retina XDRディスプレイ、耐落下性能がiPhone 11の4倍になった表面ガラス「セラミックシールド」、背面に内蔵した磁石「MagSafe」といったiPhone 12シリーズの目玉装備はiPhone 12と同様に搭載し、5G通信にももちろん対応しています。

 

 

価格は12 Proが11万7480円、12 Pro Maxが12万9580円(すべて税込)。発売日については、12 Proが10月16日予約開始・10月23日発売、12 Pro Maxが11月6日予約開始、11月13日発売とそれぞれ発表されています。

 

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「iPhone 12」は11と比べて何が進化した? 9つのポイントで読み解く

2020年10月14日深夜2時(日本時間)から開催されたAppleの発表会。そこでアナウンスされた注目の新製品について、GetNavi webでは速報をお送りします。この記事では、デザインが一新され、ハード面で格段の進化を遂げた「iPhone 12」の詳細を振り返ります。

 

 

【その1】サイズと重さ

今回発売されるiPhone 12のディスプレイは、iPhone 11と同様の6.1インチ。しかし、iPhone 11よりも格段に小型化しています。厚みを11%、体積を15%それぞれ削減し、重さも16%軽くなりました。形状は、iPhone 5以来となる、角ばったデザインです。

 

【その2】ディスプレイ性能

小型化の一方で、ディスプレイの性能は大きくアップしました。iPhone 12は有機ELディスプレイであるSuper Retina XDRディスプレイを搭載。200万:1のコントラスト比を実現するこの画面は、画像の明暗をより鮮明にし、画素数はiPhone 11の2倍になりました。高品質の映像形式である、Dolby Vision、HDR10、HLGといったHDRビデオにももちろん対応しています。

 

 

【その3】耐久性

ガラスの丈夫さも追求。iPhone 11と比べて4倍もの耐落下性能を誇る「セラミックシールド」が、スマホユーザーの大きな恐怖である画面割れを防ぎます。

 

 

【その4】5G対応

本機は、iPhoneシリーズでは初の、高速通信規格・5G対応機種です。高速・低遅延の5G通信により、ゲームのリアルタイム対戦や画像・ムービーの即時共有など、スマートフォンを介した大容量通信が格段に快適化します。なお、国内大手キャリアであるau、docomo、SoftBankの3社が、iPhone 12による5G通信に対応することが発表されています。

 

 

【その5】グラフィック&処理性能

チップには、競合機種より最大で50%高速だというA14 Bionicを採用。6コアのCPU、4コアのGPU、16コアのニューラルエンジンが、グラフィック性能を50%、機械学習処理性能を80%、競合機種よりもそれぞれ高速化させていると発表がありました。

 

5Gへの対応と処理性能の向上は、iPhoneのゲーミングデバイスとしてのポテンシャルをよりアップさせています。世界的人気タイトルである「リーグ・オブ・レジェンド」のiOS向けタイトル「リーグ・オブ・レジェンド;ワイルドリフト」の開発も併せて発表されました。

 

【その6】カメラ性能

さらにiPhone 12ではカメラも大幅進化。iPhone史上初となる7枚レンズを採用し、集光力を27%アップしました。これにより、暗いシーンでも高品質な写真が撮影できます。暗所での写真撮影といえば、ナイトモードも見逃せません。iPhone 11で新搭載されたこの機能も順当に進化し、光を取り込む力が向上。しかも、フロントカメラを含むすべてのカメラでナイトモードが使えるようになり、タイムラプスまで対応するようになりました。

 

 

 

【その7】接続端子

充電には非接触充電とLightningによる接続を採用。同梱されるLightningケーブルは、従来のUSB-B接続から、USB-C接続に変更され、充電速度が向上しています。

 

【その8】非接触充電の安定性

また、非接触充電をより安定させる機構として「MagSafe」を新たに装備。iPhoneの背面に磁石を内蔵したことで、非接触充電時の安定性が増すほか、背面にカード入れを装着しての使用など、新たな活用バリエーションが提案されています。MagSafeの対応アクセサリも多数、新発売されました。

 

 

 

【その9】5.4インチの小型モデル

そして今回登場したiPhone 12には、小型モデルのiPhone 12 miniもラインナップされました。こちらは5.4インチの画面サイズで、性能はiPhone 12と全く変わりません。iPhone SE(現行モデル)より小さいので、持ちにくさを気にしていたユーザーにはありがたい存在になりそうです。

 

カラーバリエーションはブラック・ホワイト・レッド・グリーン・ブルーの全5色で、価格はiPhone 12が9万4380円、12 miniが8万2280円(すべて税込)。発売日については、iPhone 12が10月16日予約開始・10月23日発売、12 miniが11月6日予約開始・11月13日発売とそれぞれ発表されています。

 

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Appleのちっこいスマートスピーカー「HomePod mini」誕生! 手のひらサイズ、Siri連携強化で暮らしに溶け込む

Appleは10月14日2時(日本時間)、スマートスピーカー「HomePod mini」を発表しました。カラーバリエーションはホワイトとスペースグレイの2色で、税別価格は1万800円です。

 

 

同製品は、高さ8.5cmを下回るコンパクトサイズで、継ぎ目のないメッシュ生地で覆われており、上部に、音量の調整や再生・一時停止が行なえる、バックライトのTouchサーフェスを備え、Siriを呼び出すと光ります。

 

同製品に搭載されたApple S5チップにより、複雑なチューニングモデルを適用して音量を最適化し、ダイナミックレンジの調整を行ない、ドライバーとパッシブラジエーターの動きをリアルタイムで制御。同社設計のフルレンジドライバーは、ネオジム磁石と一対のフォースキャンセリングパッシブラジエーターを備え、深い低音域とクリアな高音域を実現します。同社設計のアコースティックウェーブガイドで、音の流れをスピーカーの底部に導き、底部から音を響かせることで、360度の臨場感あふれるオーディオ体験を実現。部屋のどこに置いても一貫したサウンドを聴くことができます。

 

複数のHomePod miniスピーカーを使用すると、家中で完璧に同期した状態で、音楽やPodcastを複数の部屋にストリーミングすることが可能。1つの部屋に2台のHomePod miniを置くと、ステレオペアを作ります。

 

Apple MusicとPodcast、そしてiHeartRadioやradio.com、TuneInなどのラジオステーションに対応しており、PandoraやAmazon Musicなどの人気の音楽配信サービスにも今後数か月の間に対応する予定です。

 

同製品は、iPhoneなど同社のデバイスと自在につながるので、電話に出たり、Macで再生している音楽を聴いたり、Apple TVのサウンドを次のレベルに引き上げてテレビの体験を進化させたりといったことができます。

 

Siriの知能により、誰が話しているのかを認識し、音楽やPodcastを好みに合わせて調整したり、メッセージ、リマインダー、メモ、カレンダーの予定へのアクセス、電話の発信や応答などのパーソナルなリクエストに対応可能。Siriに「今日はどんな日?」と一言リクエストするだけで、最新のニュース、天気、渋滞情報、リマインダー、カレンダーの予定を聞くことができます。

 

同製品にiPhoneを近づけるだけで、iPhoneで音楽を聴いているときは、途切れることなくシームレスに音楽を引き継ぐことができたり、好みに合わせたリスニング提案が自動的にiPhoneの画面に表示されるようになり、iPhoneのロックを解除せずにコントロールできます。

 

Siriへの簡単な音声コマンドだけで、消灯、室温の調整、ドアの施錠、シーンの設定など、スマートホームアクセサリをより簡単にコントロールできます。また、インターコム機能を使うと、家族同士が1台のHomePodから別のHomePodに、またはiPhone、iPad、Apple Watch、AirPods、CarPlayとの間ですばやく簡単にメッセージを送ることができます。

 

同製品は、iOS 14を搭載したiPhone SE、iPhone 6s以降、iPod touch(第7世代)、およびiPadOS 14を搭載したiPad Pro、iPad(第5世代以降)、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降に対応。日本では11月6日から注文可能で、11月16日の週から出荷開始となります。

 

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待望の「iPhone 12」シリーズ発表! 5G対応、カメラ進化などユーザー期待の進化点多し

10月14日午前2時(日本時間)に開催されたAppleの発表会で発表されたiPhone 12シリーズ。初の5G通信対応など、本品の概要を速報でお届けします。

 

新たに発売されるのは、iPhone 12(6.1インチ)、iPhone 12 mini(5.4インチ)、性能上位モデルとなるiPhone 12 Pro(6.1インチ)、iPhone 12 Pro Max(6.7インチ)の全4種です。

 

 

まず目を引くのがそのデザイン。iPhone 11で採用されていた曲線型のものから、iPhone 5以前に採用されていた角型のものにフォルムチェンジしました。従来モデルより軽量化し、より持ち運びやすくなっています。背面には磁石を内蔵し、非接触充電時の安定性が向上したほか、カード入れをiPhoneの背面に貼り付けるなど、新しい活用法が提案されています。

 

 

本シリーズ全機種が採用しているA14 BionicチップはCPUが6コア、GPUは4コア、ニューラルエンジンは16コア。競合機種と比較して、最大値で、CPUの処理性能が50%、グラフィック性能を50%、機械学習性能を80%、それぞれ高速であるとAppleは発表しています。コンソールレベルのゲームをプレイできるようになり、世界的な人気ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」のiOS向けタイトル「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」でシームレスにゲームを楽しむ様子も公開されました。

 

 

ディスプレイは、全機種で有機ELディスプレイを採用。200万:1のコントラスト比でiPhone 11の2倍のピクセル数を誇る、Super Retina XDRディスプレイに進化しました。Appleが「ガラスを超えた存在」というセラミックシールドを使用した画面はiPhone 11以上に強靭です。

 

 

 

 

カメラは12、12 mini が広角・望遠の2台、12 Pro、12 Pro Maxは広角・超広角の3台に加えてLiDERスキャナも搭載します。

 

LiDERスキャナは深度情報をより正確に取得することを可能にし、一眼レフカメラレベルのポートレート写真を撮ることができます。さらに、光を取り込める量が増えたレンズが暗所撮影性能を27%アップさせ、11から搭載されたナイトモードも性能が進化。フロントカメラも新たにナイトモードに対応しました。上位モデルのProでは、手ぶれ補正機能をより強化し、RAWデータの処理、HDRビデオ撮影にも対応。なお、12 Pro Maxは、12 Proに比べ、レンズの性能がさらに上がっています。まさにクリエイター向けの1台です。

 

カメラ性能がアップしたことでデータ容量も増大しますが、高速通信規格・5Gに対応したことで、インターネット回線を通した瞬時の共有が可能です。高速・低遅延通信を可能にする5Gによって、リアルタイムで進行するゲームのプレイングもより快適になりました。また、バッテリー消費を抑えるため、5GとLTEを自動で切り替える機能も搭載。国内大手キャリアのau、docomo、Softbank3社とも、サポートが発表されています。

 

カラーバリエーションはiPhone 12と12 miniがブラック・ホワイト・レッド・グリーン・ブルーの5種、iPhone 12 Proシリーズがゴールド・シルバー・グラファイト・ブルーの4種。

 

 

価格はiPhone 12が9万4380円、12 miniが8万2280円、12 Proが11万7480円、12 Pro Maxが12万9580円(すべて税込)。発売日については、iPhone 12と12 Proが10月16日予約開始・10月23日発売、12 miniと12 Pro Maxが11月6日予約開始、11月13日発売とそれぞれ発表されています。

「ツムツム」でも現役最強スペックのゲーミングスマホは生きる? 「ROG Phone 3」でいろいろなゲームをしてみました!

ASUS JAPANが9月26日に「ROG Phone 3」を発売しました。ゲームに特化したスマホの第3弾モデルで、現行機種では最強と呼べるパワフルなスペックが注目を集めています。

 

↑ROG Phone 3はRAMの容量違いの2モデルを用意。16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)

 

まず、ざっくりと紹介すると、ROG Phone 3のプロセッサーはSnapdragon 865 Plus(最大3.1GHz)。現行機種向けでは最高グレードのチップです。メモリ(RAM)が異なる2モデルが用意され、16GBモデルが12万9800円(税別)、12GBモデルが11万9800円(税別)。筆者が借りたのは16GBモデルですが、12GBでも十分すぎる容量ですよね。ストレージ(ROM)は512GBで、バッテリー容量は、なんと6000mAh。6.59インチの大画面ディスプレイは144Hz駆動で、タッチサンプリングレートは270Hz。トリプルカメラも搭載。さらに、5Gにも対応しています。

 

もはやフツーの人にはオーバースペックとも思える超ハイスペックモデルですが、誰でもハイスペックの恩恵を受けられるのか? 「ツムツム」や「ポケモンGO」など、お馴染みのゲームでもスコアは上がるのか? ゲーマーではないが、スマホは結構ヘヴィに使う筆者が1週間ほど使ってみました。

 

どんなゲームも簡単に感じられる!?

ROG Phone 3を買ったら、まず試してみたいのがゲームですよね。そこで、筆者がほかの機種でプレイしたことがある、いくつかのゲームをROG Phone 3で試してみました。

 

ゲームアプリをインストールすると、アプリをダイレクトに起動する以外に、「Armoury Crate」というプラットフォームからも起動できるようになります。「Armoury Crate」では、パフォーマンスモードやリフレッシュレートを変更したり、プレイ中の着信拒否も設定したりできるなど、ゲームを快適に楽しむためのカスタマイズが行えます。また、ROG Phone 3のポテンシャルを生かせるゲームを探してダウンロードできるようにもなっています。

↑インストールしたゲームは「Armoury Crate」から起動できる

 

↑ゲームごとの細かい設定が可能

 

↑高リフレッシュレートで遊べるゲームを検索できるが、まだ日本ではダウンロードできないタイトルも

 

筆者が最初に入れてみたのは「LINE ディズニー ツムツム」。画面をなぞってプレイするゲームですが、タッチレスポンスが速いので、非常に滑らかに、心地よくプレイできました。普段使っているアカウントとは異なるアカウントを作成してプレイしたので、ゲームの初期段階しか試していませんが、上級に進むと求められるテクニックにおいても有利ではないかと思えました。

↑「ツムツム」も「Armoury Crate」から起動でき、ユーザー任意の設定が可能

 

次に、「Pokemon GO」を試してみました。機種によってはGPSの測位が遅れたり、ずれたり、モンスターボールを投げるときにタイムラグが生じたりしがちですが、ROG Phone 3ではストレスフリー。快適にプレイできました。とは言え、「Pokemon GO」はそもそもスピーディーな操作はさほど必要ではありません。使用感としては、一般的なハイエンドスマホと同等という印象です。ただし、6000mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池残量を気にせずに楽しめることはアドバンテージと言えるでしょう。

↑「Pokemon GO」の使い勝手は、他社のハイエンドスマホと同等だが、電池残量を気にせずに遊べるのは魅力

 

「フリックテニス 3D」というテニスゲームも試してみました。筆者が今までに使ったスマホよりも圧倒的にプレイしやすく、高スコアを狙えるように思えました。タップ&フリックのサーブやレシーブが直感的に行えて、画面が大きいので臨場感もアップしました。ROG Phone 3は、特に横向きで両手でプレイするゲームに適しているように感じます。

↑テニスゲームはワイド画面でスムーズにプレイでき、没入できた。同じように「卓球チャンピオン」という卓球ゲームもプレイしやすかった

 

「アスファルト9」は、普段はそんなにプレイすることはないのですが、ゲームの操作感を比較するために、よく使うゲームです。さすがに、レースゲームはゲーミングフォンとの相性が抜群にいいですね。スマホではなく、ゲーム専用機でプレイしているような臨場感を味わえました。ほかのスマホでプレイするときよりも高スコアが出て、自分がうまくなったように思えました。

↑いくつか試した中では、レースゲームが一番楽しくプレイできた。ROG Phone 3を買ったらハマるような気がする

 

ROG Phone 3は、積極的にゲームを楽しみたい人だけでなく、暇つぶし程度にゲームをする人や、流行っているゲームは試してみたいという人も満足できそうです。スマホのゲームってこんなに楽しかったか! とハマるきっかけになるかもしれません。

 

サブスクの映画を楽しみたい人にも最適!

ゲームを快適に楽しむために設計されたハードウェアは、ほかの用途にも役立ちます。

 

6.59インチの有機ELディスプレイは、動画を見るには最適。筆者は普段、YouTubeやNetflixを見る際、スマホからテレビにキャストして観ることが多いのですが、ROG Phone 3の画面では、十分に没入感を味わえました。大容量バッテリーのおかげで、電池残量を気にせずに済みますし、内蔵スピーカーの音質が良く、音量もかなり大きくできるので、自宅ではイヤホンなしで楽しめます。

↑6.59インチの大画面スクリーンは動画視聴に最適

 

↑解像度はフルHD+(2340×1080ドット)。メリハリのある画質が得られ、ウェブの小さな文字も見やすい

 

↑リフレッシュレートは4段階または自動から選べる

 

↑画面内に指紋センサーを搭載。認識速度もスピーディーだった

 

ROG Phone 3には「AeroActive Cooler 3」という冷却用アダプターも付属しています。ファンによって放熱できるほか、下部にUSBコネクトとイヤホンジャックを備え、充電しながら、音声を聴きながら、ゲームがしやすくなっています。写真を撮り忘れたのですが、このAeroActive Cooler 3にはキックスタンドが付いていて、卓上にスマホを立てて、動画を観るときにも役立ちました。

↑付属のAeroActive Cooler 3は、このように本体に取り付けられる

 

↑AeroActive Cooler 3の下部にUSB Type-Cポートと3.5mmのイヤホンジャックがある。本体にある接続口を使うと、ゲームがしづらくなるが、ここにケーブルを挿すことで、プレイの邪魔にならない仕組み

 

ボディの右側面の上下、つまり横向きにした状態での右上と左上には、触れた強さを感知するセンサーが内蔵されていて、「AirTrigger 3」という機能が実装されています。ゲームの操作に生かせる機能ですが、よく使う機能をワンタッチで起動するショーカットを割り当てることもできます。

↑AirTrigger 3は、対応するゲームの操作に使える

 

↑「短く握る」「長く握る」それぞれによく使う機能などを割り当てることが可能

 

↑例えば、ギュッと握るだけでGoogleアシスタントを起動したりできる

 

↑ASUSのZenFoneでお馴染みのジェスチャー機能も備えている

 

トリプルカメラの撮影画質も満足できる水準

アウトカメラは、メイン(6400万画素)+広角(1300万画素)+マクロ(500万画素)という3眼構成。屋外では明るく自然な色で撮れて、望遠カメラは搭載していないものの、デジタルズームを使っても、さほど画質劣化は目立ちませんでした。夜景もきれいに撮れて、「マクロ」モードもピントが合わせやすく使いやすい印象。動画の画質や音質も満足できるレベル。フロントカメラも2400万画素なので、自分撮りも高画質で楽しめます。

↑ゲーム関連機能にばかり注目が集まりがちだが、トリプルカメラも高性能。メインカメラにはソニーの「IMX686」という新しいセンサーを採用している

 

↑広角で撮影した作例

 

↑標準(メイン)で撮影した作例

 

↑夜景を撮影した作例。明るくなりすぎず、ナチュラルな色調で撮影できた

 

↑マクロモードは、花を撮影するときなどに重宝

 

5Gに対応しているので、長期的に使いたい人も安心

試用期間中に試せなかったのは「5G」。まだ、5Gのサービスエリアが限定的で、5G対応の格安SIMも少ない状況ですが、これから2年くらいの間に急速に普及するであろうことを考えると、ハイスペックモデルは5Gに対応していると安心です。ちなみに、Wi-Fiは最新のWi-Fi 6にも対応していますが、筆者がまだ対応ルーターを導入していないこともあり、実際に試すことはできませんでした。

↑2枚のSIMを挿して同時に待ち受けができるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応。5G(Sub6)にも対応しているので、長く使い続けたい人にも安心

 

ROG Phone 3はハイスペックモデルの中でも頭ひとつ抜き出る仕様なので、価格は11万9800円(税別)〜とそれなりですが、パッケージからこだわっています。開封して初めて起動したときには結構驚くかもしれません。うまく説明できなくて恐縮ですが、チュートリアル的な画面で、ほかのスマホでは見られない画面アクションなどが見られる趣向になっています。

↑ROG Phone 3の同梱品一式。スマホケースは熱がこもらない仕様になっている。SIMピンの形状もオリジナル

 

ゲーミングフォンは派手で尖ったデザインが多いのですが、ROG Phone 3は黒を基調に、わりとシンプルですっきりとした印象。派手さよりも高級感を強調したデザインと言えるでしょう。背面のライトは「Aura RGB ライトニング」と呼び、光り方はカスタマイズできます。

↑背面のライトは色や点滅の仕方をカスタマイズできる。ゲームプレイ時以外にも光る

 

スペックと使い勝手をチェックしていくと、10万円超えは当たり前。金額に見合った満足度が得られそうなモデルなんですよね。スマホのスペックをリードしていくであろうゲーミングスマホ。ゲームがメインではないヘヴィユーザーも要チェックですよ!

 

 

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なくしてしまったAirPodsの充電ケース、ネットで買える非純正品で代用できる?

アップルの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」はケーブルのない左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンです。ケーブルがないと装着が簡単にできる完全ワイヤレスイヤホンとして不動の人気を誇る反面、落としてなくしてしまったという人の声は筆者のまわりでも後を絶ちません。

 

もちろん、他の完全ワイヤレスイヤホンでも同じ問題は起きますのでAirPodsだけの困りごとではないのですが、GetNavi web編集部のデジタル担当氏から本記事執筆にあたって下記の思いを吐露されました。

 

・iPhoneユーザーとしては、接続の簡便さと直感的に操作する便利さからやはり「AirPods」を使いたい

・飲食店やカフェに寄った際にケースだけ置き忘れてしまう現象が多発している

・ケースだけ買い換えようと思っても、いつも値段を見て躊躇する

 

「きちんと管理しなさい」の一言で口をつぐませることもできるのですが、対応策はないものか今さらながら改めて考えてみました。特に3点目のケース購入については、サードパーティー製ケースを購入し試用してみた感想をお届けしたいと思います。

 

↑購入したサードパーティー製ケース。はたしてちゃんと使えるのでしょうか?

 

まず「修理サービス」を検討してほしい

本題に入る前に、紛失した際のアップルのケアサービスについて触れておきます。アップルの「探す」アプリをあらかじめ設定しておけば、ケースから出してあるAirPodsのイヤホン本体ならば探索ができます。ところがワイヤレス充電ケースはこの対象ではありません。

 

アップルではAirPodsシリーズのワイヤレス充電ケースを紛失してしまったユーザーのために「修理サービス」として、充電ケースを有償で交換できるサービスを用意しています。第2世代のAirPodsに対応するワイヤレス充電ケースは8800円、ワイヤレス充電なしのケースは6800円。いずれも税別価格です。

 

デジタル担当氏のように、この値段に躊躇するというのもわからなくはないですが、ここで割り切れる人はぜひこちらのサービスを利用していただければと思います。

↑AppleではAirPodsのユーザーのために、有償で必要なイヤホン(片側から)、充電ケースを販売する修理サービスを提供しています

 

サードパーティー製のケース、その実力のほどは?

デジタル担当氏の気持ちを汲むと「AirPodsが充電できないと音楽再生などが楽しめなくなるから困る、けれど不意に発生した出費はなるべく少額に抑えたいと考えてしまう」というものでしょう。アップルの「修理サービス」の価格に躊躇してしまうなら、もう純正品以外に手を出すしかありません。

 

オンラインサイトを検索してみると、アップルの純正品ではないサードパーティが商品化しているAirPodsのワイヤレス充電ケースで、3500円前後で販売されているものが見つかりました。純正品と使い勝手などは大きく違うのでしょうか。Qi規格によるワイヤレス充電サポートをうたっていた中国メーカー製のAirPods用充電ケースを、ひとつ自腹で買って確かめてみました。HIAというブランドの製品です。

 

↑今回購入したHIAというブランドの製品。評価レビューはそこそこの数でした

 

↑オンラインで購入したサードパーティ製のAirPods対応充電ケースは使い物になるのでしょうか?

 

届いた製品はケースの表側に「For Airpods Charging」というテキストと、ケースのイメージが少し斜めに傾いた状態でプリントされていました。見るからに純正品ではない雰囲気を漂わせています。

 

箱を開けると、姿形は純正のAirPods用のWireless Charging Caseによく似た充電ケースが入っています。サイズはほとんど同じですが、ケースだけを比べるとわずか数グラムほど純正品のケースが重いようです。

↑左側がアップル純正品の「Wireless Charging Case」。右側のサードパーティの製品は設定ボタンが正面側に搭載されています

 

↑ケースの背面。純正品はこちら側に設定ボタンが配置されていますが、サードパーティの製品にはワイヤレス充電に対応していることをアピールするためのマークがプリントされています

 

ペアリング時に使う設定ボタンの位置は、純正品が背面に付いているのに対してサードパーティの製品は正面側に付いています。ケースの充電用端子は同じLightningですが、サードパーティの製品は口の箇所にメタルのパーツが配置されていません。

↑左側がアップル純正品、右側がサードパーティーのもの。同じLightning端子を装備していますが、端子の堅牢性はサードパーティーの製品が若干甘めです

 

背面を見るとサードパーティの製品にはワイヤレス充電に対応していることを明示するために記号がプリントされています。

↑AirPods(第2世代機)がピタリとフィット。ふつうに充電もできました

 

純正品の充電ケースはフタのヒンジがメタル製です。片手でスムーズに開閉できる小気味よさが純正品の特長ですが、サードパーティの製品はヒンジもプラスチックで作られているためか、開閉の途中でつかえてしまったり動きが不安定。

↑ケースのフタをつなぐヒンジは純正品がメタル製。サードパーティの製品は若干立て付けが緩いため、カチッと一息に閉まらない場合があります

 

LEDランプでバッテリー残量を知らせる機能が、意外と便利だった

最大の違いがLEDランプです。LEDランプはどちらの充電ケースも本体正面側に付いていますが、サードパーティの製品はケースの充電中、残量に合わせて様々な色に点滅します。今回試した製品は0〜32%の時はオレンジ、33〜65%の時にはブルー、66%〜99%の場合はグリーンに光るようになっているようです。

↑純正品ではLEDライトがブルーに光ることがありません。LEDのランプの状態で充電ステータスを表しています

 

ケースに入れてイヤホンの充電を始めると、やはりバッテリーの残量によってLEDライトの色が3色に切り替わります。オレンジ色の点滅はイヤホンの充電残量が10%を切っていることを知らせるアラートです。光のステータスでバッテリーのおおよその残量がわかる点は、純正にはないため役立つ機能でしょう。

 

充電ケースとAirPodsの充電は、筆者が試用した2週間程度では目に見える問題はなく行えました。ケースを充電すると純正品よりも少し熱を持つようですが、Qi規格のワイヤレス充電に対応する完全ワイヤレスイヤホンの中にはもっと熱くなる製品も存在するので、筆者としては許容範囲。

↑Qi規格によるワイヤレス充電にも対応

 

ペアリングはiPhone 11 Proで試しましたが、純正の充電ケースと変わらない手順でスムーズに完了。設定ボタンを長押ししてペアリングモードに入れば、あとはアニメーションのガイダンスに従って純正品と同じ手順で接続します。Androidスマホで接続する場合も、設定ボタンの長押しでペアリングモードに入り、スマホ側のBluetooth設定から設定する流れです。Google Pixel 4aで試したところ、接続が成立する前に何度かエラーになって失敗することがありました。iPhoneに比べるとペアリングの使い勝手は不安定のようです。

↑純正品の充電ケースと同様に、設定ボタンを長押しして初期セットアップを進められます

 

↑Google Pixel 4aとの接続はエラーが表示され繋がらないことも多くあり、不安定な感じがします

 

iPhoneの場合はペアリングが完了すれば、iOSの「バッテリー」ウィジェットにAirPodsのイヤホンだけでなくサードパーティの充電ケースが出現し、電池残量が表示されます。ちなみに他社製イヤホンの場合はイヤホン本体の残量だけがウィジェットに表示される仕様です。

 

口コミではシリアスなトラブル報告も。安心して使うならやはり純正品がおすすめ

今回のサードパーティ製ケースを約2週間使いましたが、取り立てて大きな不具合は今のところ発生していません。しかし、サイトで同種のサードパーティ製AirPods充電ケースを購入した方々のレビューを見てみると、例えば「チャージしたはずなのにAirPodsのバッテリーがどんどん減っていく」「AirPodsとペアリングが出来なくなった」等のシリアスなトラブルが生じている場合もあるようです。方々のレビューを読むと製品ごとに安定感の個体差もありそうなので、もしかすると筆者が買ってみた製品が幸運にも現時点まで安定して使えているだけなのかもしれません。

 

ワイヤレス充電に対応するケースの場合、アップルの純正品とサードパーティの製品との間にはおよそ5000円ほど価格差があります。AirPodsに限らず、どんな製品もやはりメーカーが動作の確認・保証をしていないサードパーティのものを使う場合には、多少のリスクが伴うことを覚悟する必要があります。

 

筆者の主張としては、「やはりお気に入りのAirPodsのイヤホンを長く安全に使い続けるためには、純正品のケースが安全」が大前提。その上ですぐにアップル純正品を買い換えるのを保留したい人は、いったんEarPodsなどいままでに使っていたイヤホンで不在の期間を凌いでほしいです。それでも、さらにコストカットを考える人には、本記事で試用したサードパーティ製ケースのレビューを参考にして検討していただきたいと思います。

 

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【西田宗千佳連載】「ARM化」は簡単に進まない。x86系の強みとは何か?

Vol.95-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「モダンPC」。実態のつかみにくい概念だった「モダンPC」が、ついにその姿を現しつつある。

 

インテルやAMDの「x86系」CPUと、アップルやクアルコムの「ARM系」CPUとでは何が違うのだろうか? 技術的な詳細はともかくシンプルに言えば、前者は「性能重視」であり、後者は「消費電力とのバランス重視」と方向性が異なる。前回のウェブ版でも解説したように、全体的な性能向上により、現在では、一般的な用途においてはARM系でも十分な性能を発揮できるようになった。というよりも、単純なベンチマークテストならば、アップルやクアルコムのプロセッサーが、同価格帯のインテルCPUを超えるようになってきている。

 

では、もうx86系CPUが不要なのか、というとそうではない。高性能が必要な領域に向けた機器を作るなら、まだまだx86系のほうが有利なのだ。

 

こうした機器の典型例がゲーミングPCやクリエイター向けPCだ。こうしたPCは、NVIDIAやAMDのハイエンドGPUを使い、メモリも大量に搭載することを前提としている。そのためのエコシステムは現状、x86系PCにのみ存在する。アップルが自社開発の「Appleシリコン」への移行を発表しているが、最大の課題であり疑問点は、クリエイターが求めるハイエンド環境を本当に自社プロセッサーで用意できるのか、という点にある。クアルコムのPC向けプロセッサーは現状、ゲーミングPCやクリエイター向けPCを想定しておらず、明確な棲み分けが存在する。少なくともあと2、3年は、「ハイエンドPCはx86系」という流れは変わりそうにない。

 

とはいえ、そうした状況が変わる可能性もある。

 

非常に気になるのは、先日、ARM社をNVIDIAが買収したことだ。「他社との関係は継続する」という声明を出しているが、NVIDIAの最新GPUをARM系プロセッサーで使う準備のためのハードルは下がる。そもそも、NVIDIA自身がそれを望むだろう。もうひとつのGPUの雄、AMDもARM・サムスンと共同でプロセッサーを開発中で、こちらも「GPUを強化したARM系プロセッサー」として世に出る可能性が高い。

 

また、個人向けPCとは関係ないが、サーバー向けのプロセッサーとしてはARM系の需要も増えている。これらは大量に集積して使うのが一般的で、消費電力と発熱の低減が、個人向けPC以上に重要だからだ。

 

一方、見落としがちなのが「コスト」だ。2020年までに発売された「クアルコム製プロセッサー採用PC」はヒットしていない。コストが意外と高く、x86系を使った普通のモバイルPCと価格が変わらなかったからだ。劇的な違いがないなら、価格的にこなれていて安心できるものを買う人が多いのは当然のこと。それだけ、大量生産に伴う「x86系PCの製造エコシステム」は強い、ということだ。よほど性能や消費電力、コストの面で傑出したものにならないと、切り替えは進みにくいだろう。

 

ここで注目すべきはプロセッサーの切り替えを自社の判断で、ある意味「無理矢理」すすめられるアップルだ。iPhoneやiPadなども展開する同社では、ARM系への切り替えはコスト的にもインテルに依存するより安くなる可能性が高い。そういう意味では、Windows PCとMacでは、置かれた状況が大きく異なっている。

 

とはいえ、今後、x86が主流である現状をARM系がひっくり返すには、クアルコムがいかにPCメーカーとの関係を強化するかが重要だ……ということは間違いない。

 

そのなかで、いままではあまり注目されてこなかったが、コロナ禍のいまだからこそ大切な要素もある。それが何かについては、次回のウェブ版で解説しよう。

 

 

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ウェブ会議のカメラを「一眼」にしてぼかす! PCにつなぐだけで使えるUSB-HDMI変換アダプタ

すっかり普及した感のあるネット会議やウェビナー(オンラインセミナー)ですが、PC内蔵のカメラでは画質が物足りない、製品などを見せるときにフレキシブルにカメラの向きを変えられず不便、と感じている方も多いのではないでしょうか?

 

そんなときは、サンワサプライから発売されたUSB-HDMIカメラアダプタ「USB-CVHDUVC1」を使って、手持ちのデジタルカメラやビデオカメラをwebカメラとして活用してみてはいかがでしょうか。

↑USB-HDMIカメラアダプタ「USB-CVHDUVC1」(2万6400円)

 

この「USB-CVHDUVC1」は、HDMIで出力される映像をパソコンに取り込むことができるUSB-HDMI変換アダプタ。アダプタを介してデジカメやビデオカメラとPCをつなぐだけで、webカメラとして使用できるようにしてくれます。USB Type-Cアダプタも同梱しているので、MacBookなどでの使用もOK。USBから給電するので、別途電源を用意しなくても使え、どこでも手軽に利用できる点もポイントです。

↑デジカメやビデオカメラをwebカメラとして利用できます

 

↑USB Type-Cアダプタを同梱しているので、MacBookなどのUSB Aポートを持たないモデルでも使用できます

 

ノートパソコン内蔵のカメラは低画質で、写るアングルが悪かったり、写したい人や物をすぐに写せず、ズームや細かい調整もできません。高画質なビデオカメラやデジカメをwebカメラとして使えば、一般的なwebカメラより高精細な映像を見せることができ、また、ズーム・チルト・パン機能も使えるので、発言者や見せたい物にすぐレンズを向けたり、拡大・縮小の映し出しも可能になります。

↑デジカメやビデオカメラを使うことで、画質の向上だけでなく、見せたい方向を変えたりズームしたり、より自由度の高い映像を送信することができます

 

このほか、HDMIで出力されるゲーム機なども接続できるため、プレイ映像を簡単にパソコンに取り込むこともできます。ゲーム動画を配信したいとお考えの方にピッタリですね。

 

ネットを活用したオンライン会議やウェビナーなどは、今後ますます機会が増えていくと見られていますので、デジタルカメラを活用できるUSB-HDMI変換アダプタをぜひビジネスに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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