【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜夜景編〜

ハイエンドスマホで搭載が増えているデュアルカメラ。2つのレンズやセンサーの組み合わせは機種によって異なりますが、今夏のスマホ商戦で、新しいトレンドとなっているのが「高感度」です。

 

 

明るい場所でキレイに撮れるのは、もはや当たり前。暗い場所でもノイズを抑えて、鮮明な画質で撮れることをアピールするモデルが続々とリリースされました。

 

本企画では、筆者がとりわけ「3強」と独断で思う3スマホを、様々なシチュエーションで撮り比べています。

 

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【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

 

ドコモから発売中の「HUAWEI P20 Pro」は、老舗カメラメーカー・ライカの監修を受けたトリプルカメラを搭載し、光学3倍ズームにも対応しています。独自の「夜景モード」を搭載し、三脚を使わずに、鮮明な夜景を撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ファーウェイ製の「HUAWEI P20 Pro」は、4000万画素(カラー/F値1.8)+2000万画素(モノクロ/F値1.6)に800万画素のズームレンズカメラ(F値2.0)を加えたトリプルカメラを搭載。AIによるシーン自動選択や手ブレ補正にも対応

 

ドコモとauから発売中の「Galaxy S9+」は、撮影シチュエーションによって、レンズのF値が1.5と2.4に切り替わる「デュアルアパチャー」機能を備えていることが特徴。暗い場所では、自動でF値1.5となり、効率よく光を取り込み、クリアな夜景写真が撮れる仕組みです。

 

↑サムスン「Galaxy S9+」は、1220万画素(広角)+1220万画素(望遠)という構成。メインカメラとして使われる広角カメラが、F値1.5とF値2.4の切り替えに対応

 

同じくドコモとauから発売中の「Xperia XZ2 Premium」は、Xperiaシリーズ初のデュアルカメラ搭載モデル。静止画は最高ISO感度51200、動画は最高ISO感度12800で撮影でき、夜景を低ノイズで撮影できることをセールスポイントとしています。

 

↑ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia XZ2 Premium」は、1920万画素(カラー/F値1.8)+1220万画素(モノクロ/F値1.6)という構成。ソニー独自の画像融合処理プロセッサー「AUBE」で、2つのセンサーで捉えた画像データを融合する仕組み

 

今回は、3強スマホで撮影能力の真価が問われる「夜景」を撮り比べてみました。

 

比較1●東京駅丸の内駅舎を撮ってみた!

まずは、夜景の撮影スポットとしても人気が高い、東京駅の丸の内駅舎を撮り比べてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「夜景」モードで撮影。約4秒間に連続で撮影された画像から、明るくバランスが撮れた画像が合成される仕組み。ISOは640に設定された。細部までクッキリと、多くの人に好まれるであろう鮮明な色で撮影できた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。自動的にF値1.5に切り替わり、ISOは400に設定されて、非常に明るく撮影できた。肉眼で見えるよりも明るく撮れて、色調もナチュラルな印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「夜景」と認識された。ISOは640に設定された。空の暗さは最もリアル。ピントを合わせる個所によって写真全体の明るさが変わり、オートでも撮影者の意図を反映しやすい印象を受けた

 

比較2●賑やかな渋谷の夜景を撮ってみた!

次に、夜になっても街頭や広告ディスプレイなどが明るい、渋谷のスクランブル交差点で撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「夜景」モードで撮影。明るく撮影でき、看板の文字などもはっきり読み取れた。ISOは160で、「夜景」モードでの画像処理により、歩いている人もさほどブレずに撮影できた

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真になった。ISOは320で、シャッタースピードは1/100秒。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは200で、シャッタースピードは1/50秒。他の2機種に比べると、全体的に暗い写真に。逆に、最も肉眼で見る明るさ・色に近いバランスで撮れるともいえる

 

比較3●暗い場所で人物を撮ってみた!

最後に、夜道で人物スナップを撮影してみました。近くに照明があり、肉眼でも顔の表情などが判別できる場所で撮りました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑「写真」モードで撮影。AIによる「ポートレート」と認識され、顔が明るく撮れた。ISOは640に設定された

 

Galaxy S9+

↑「自動」で撮影。夜の空の暗さと、繁華街の派手な照明とのコントラスが際立つ写真に。手持ちでの撮影だが、細部までブレずに撮影できた。ISOは400に設定された

 

↑「プレミアムおまかせオート」で撮影。ISOは800に設定されて最も明るく撮れたが、若干画質が粗くなった

 

結論●一般受けがよさそうなのはHUAWEI P20 ProとGalaxy S9+

どの機種も、「夜景は苦手」という、これまでのスマホカメラの常識をくつがえす明るい画質で撮影できました。しかし、色調や明暗バランスは機種によって、かなり差があるように感じられました。

 

SNSなどに公開した時に、多くの人に「いいね!」と言ってもらえそうなのは、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+でしょう。ですが、実際に自分の目で見た明るさや色調に近いトーンで撮れるXperia XZ2 Premiumを好む人も多いでしょう。なお、Xperia XZ2 Premiumは、撮影者による露出補正などがしやすい反面、撮影シチュエーションによってはピント合わせが難しいようにも感じました。

 

スマホのカメラが活躍するのは夜間だけではないですよね? 次回は意外と撮影機会の多い、室内での撮り比べレポートです!

子どもの発明力を育てる! カシオの夏休み体験教室が大人も意外と楽しめた

子どもの頃、楽しみにしていた夏休みも、いざ自分が親になってみると結構悩みのタネになっているという親御さんも少なくないのではないでしょうか? かくいう筆者もそのひとり。我が家にも2人の小学生がいるのですが、夏休みということはずっと家にいるわけで、どこかに連れていかないと色々とうるさかったりします。

 

 

そんな時に見つけたのが、「樫尾俊雄発明記念館」で夏休みの間に開催されている特別展示と体験教室です。この記念館は世界初の小型純電気式計算機など、数多くの革新的な製品を開発し、発明家として知られるカシオ計算機設立者・樫尾俊雄氏の功績を伝えるために設立された施設。これは面白そうと思い、第1回の体験教室を取材してきました。

 

↑東京の世田谷区にある樫尾俊雄発明記念館は、樫尾俊雄氏の自宅を施設化したもの。そのため、成城の歴史ある住宅街の中にあります。立派な家の多い中、ひときわ目立つおしゃれな建物が記念館。早速足を踏み入れてみました

 

↑玄関ホールの高い天井を見上げるとシャンデリアが。そして、ステンドグラスには樫尾俊雄氏が好きだったという鳥が描かれています

 

まずは参加者の親子連れと一緒に館内を見学させてもらいます。夏休み中は、小学生向けの特別展示となっているので、子どもたちもかなり興味深そうに見学しています。

 

↑こちらは世界初の小型純電気式計算機「14-A」。小型とはいえ、今から見るとかなり大きいです。卓上に乗っている部分だけでなく、机全体が計算機

 

↑背面に回ると、こんな感じでリレー素子が並んでいます。実際に計算をすると、このリレーが一斉に動き出す様は圧巻

 

そのほかにも時計や楽器など、数々の開発に携わった製品が展示されています。

 

↑小学生向けのパネルも用意されているのでわかりやすい

館内の見学後は落ち着いた雰囲気の和室に移動して体験教室が始まります。今回のテーマは「発明家になろう」。G-SHOCKの開発秘話を聞きながら発明のきっかけや楽しさを体感できるワークショップです。

 

 

小型計算機は「計算する人たちを楽にしたい」という思いから生み出されたのだとか。G-SHOCKが誕生したのも、開発者の伊部菊雄氏が親からもらった大切な時計を壊してしまったことをきっかけに、落としても壊れない時計を開発したいという思いから開発されました。発明のポイントは「誰かが困っていることに気づくこと」。そこで、参加者の子どもたちがそれぞれ”誰かの役に立つ時計”を考えてみることに。

 

 

みんな、真剣に考え、アイディアを文章と絵で紙に描いていきます。”困っていることに気づく”、”誰かの役に立つ”というイメージしやすいきっかけを与えられて、子どもたちの創造力が刺激されたようです。

 

↑できあがったら、希望者からみんなの前で発表。「電子マネーを使える」という内容が、今の子っぽいですね

 

お母さんの役に立ちたいという思いから、夕飯に何が食べたいかを聞ける時計を考えた子もいました。お母さんのリアルな悩みを理解しています。

 

 

↑終了後は”発明家のタマゴ”としての認定証が手渡されます。この中から、未来の発明家が生まれるかも

 

実際に製品化された発明の数々を目にしたあと、その発明が生まれたきっかけを説明してもらって、子どもたちのイメージはかなり刺激された様子。そこで「誰かの役に立つ」というポイントを教わると、自分を含めて周囲の人たちの困りごとをリアルに想像できるのでしょうね。

 

こういうきっかけを与えられると、自分の子どもならどういう発想をするのか、楽しみなところです。元は地域の小学校で夏休みの出張授業として行われていた内容らしく、今までにも多くの子どもたちによって、様々なアイディアが生み出されています。

 

 

この体験教室は8月31日まで特別展示が行われており、その間に3回の体験教室が行われる予定。

 

8月8日(水):「はなうた作曲教室」

8月21日(火):「新聞記事をよみとこう ~電子辞書で楽しく学ぶ~」

8月24日(金):「電卓分解組立教室」

 

残りはあと2回になりますが、どちらも面白そう。8月後半だと親も子どもを連れ出す先のネタがなくなってくるので、親子で訪れるのには良さそうです。「うちの子を連れてくるなら、どの回がいいかな……」と真剣に考えてしまいました。

 

 

 

【2018夏の3強スマホ】Xperia XZ2 Premium、Galaxy S9+、HUAWEI P20 Proで撮り比べ!〜昼間編〜

ここ1〜2年の進化が著しいスマホのカメラ。ハイエンドモデルではデュアルカメラ搭載が当たり前になり、トリプルカメラを登場するモデルも登場しました。

 

 

今夏、進化が著しいスマホカメラのなかでも、筆者がとりわけ「3強」と独断で思っているモデル「HUAWEI P20 Pro」「Galaxy S9+」「Xperia XZ2 Premium」。

 

↑4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載するHUAWEI P20 Pro(左)。1200万画素(広角)+1200万画素(望遠)のデュアルカメラを搭載するGalaxy S9+(右)。1920万画素(カラー)+1220万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載するXperia XZ2 Premium(上)

 

その3強モデルの撮影力を徹底的に見極めるため、「昼間」「夜景」「室内」という3シチュエーションで撮り比べてみました。今回は、昼間の撮影画質を比較。景色や建物、人物などを撮ってみました。旅行やお出かけの際に写真を撮ることが多い人にとっては、最も重視すべき撮影シチュエーションといえるでしょう。

 

比較1●空や緑を撮ってみた!

東京・六本木の東京ミッドタウンの公園エリアで撮影しました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。空はより青く、木の葉はより濃い緑に、補色される印象を受けた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。全体的に明るく写真が撮れた。空の青や葉の緑は比較的肉眼で見える色に近く、落ち着いた色調になった

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。樹木ごとの葉の色の違いまできっちりと描写され、空や雲の色もナチュラルに撮れた

 

比較2●国立新美術館を撮ってみた!

続いて、黒川紀章氏が設計を手掛けた国立新美術館へ。その独特な姿をフレームに収めてみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」モードで撮影。曇り空だったが、建物の色やガラスの質感が伝わる鮮明な写真が撮れた

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。HUAWEI P20 Proに比べると、やや青みを抑えた落ち着いた色に。また、全体的に色味が薄くなったためか、露出がアンダー寄りになり、実際に見えるよりも暗めに写った

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。落ち着いた色で明るく撮れたが、もう少しコントラストが強く出てほしい気もした。ほかのの2機種に比べると、画角が若干狭いため、建物の撮影では苦労することがありそうだ

 

比較3●花を撮ってみた!

晴天の日に、花壇で咲き誇る花を撮ってみました。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「花」と認識され、鮮やかな色で撮影できた。人によっては、やや眩しく感じるほどの明るさだ

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。明るくナチュラルな色で撮れた。多くの人に好まれる色で撮影できる印象

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。晴天での撮影だったが、3モデルの中では、最も落ち着いた色調で、光が当たる部分が飛び気味になることもなかった

 

比較4●人物を撮ってみた!

最後に、ポートレート写真も撮ってみました。どの機種も「写真」「自動」などのオートで撮影したところ、HUAWEI P20 Proは「ポートレート」モードに切り替わり、背景をぼかした写真が撮れました。なお。Galaxy S9+も「ライブフォーカス」という機能で背景をぼかした写真が撮れます。Xperia XZ2 Premiumも今後のアップデートで、背景ぼかし撮影に対応することが予告されています(2018年8月6日時点)。

 

HUAWEI P20 Pro

↑HUAWEI P20 Proの「写真」で撮影。AIによって「ポートレート」と認識され、背景が自然にぼけた。肌の色・明るさなども適切な印象

 

Galaxy S9+

↑Galaxy S9+の「自動」で撮影。美肌モードなどを設定したわけではないが、明るく健康的な肌色で撮影できた

 

Xperia XZ2 Premium

↑Xperia XZ2 Premiumの「プレミアムおまかせオート」で撮影。「ソフトスナップ」と認識された。3モデルの中では、最も実際に見える色に近い色で撮影できたが、人物の肌はもう少し明るく写ったほうがうれしいかも……

 

結論●どれも優秀で決め手は好みの色となる! 望遠用途とディスプレイも考慮に入れよう。

個人的な印象としては、どの機種もコンパクトデジカメに匹敵する撮影画質を実現していると感じました。空の青、木々の緑、鮮やかな花の色……、機種によって色の表現には若干差があります。ある程度、補正することはできますが、好みの色で撮れる機種を選ぶとよいでしょう。

 

Xperia XZ2 Premiumは、ほかの2モデルに比べると画角が狭いことに弱点を感じました。景色を広く捉える写真を撮りたい人には、HUAWEI P20 ProとGalaxy S9+のほうが有利でしょう。また、望遠でも撮りたい人は、ズームレンズを搭載したHUAWEI P20 Proがおすすめです。

 

だたし、比較項目には入れませんでしたが、3モデルはディスプレイの解像度がそれぞれ異なります。HUAWEI P20 Proは2240×1080ドット、Galaxy S9+は2960×1440ドット、Xperia XZ2 Premiumは3840×2160ドットです。撮った写真を高精細生まで楽しめるという意味では、Xperia XZ2 Premiumに軍配が上がります。

 

次回はさらにカメラの真価が問われる「夜景編」! ぜひチェックしてくださいね。

流暢な会話で必要なのは、会話のテンポ感とスムーズさ。「ポケトーク W」はどちらも叶えます!

ソースネクストは、「POCKETALK W(ポケトーク W)」を9月7日に発売します。ポケトークは、手のひらに収まる小型の音声翻訳・通訳機。話しかけるだけで世界各国の言語に翻訳する手軽さが特徴で、新型は翻訳スピードが向上し、設定もさらに簡単になりました。旅行好き、しかも先日シンガポールに渡航したばかりの筆者が試してまいりました。

 

↑eSIM(海外通信SIM)機能付きは3万2270円、eSIM非搭載モデルは2万6870円

 

日本語や英語、中国語、スペイン語など74言語に対応。二言語を選んで双方向で翻訳できます。使い方は、ボタンを押しながら話しかけるだけ。日本語と英語を選んだ場合、日本語のボタンを押しながら話すと英語に翻訳され、英語のボタンを押しながら話すと日本語に翻訳されます。

 

片手に収まるコンパクトさはそのままで、画面サイズは2.4インチに大型化。スマホのようなタッチ操作に対応し、使い勝手も改善されました。1.5Wの大音量スピーカーを2基搭載し、人混みの中でも聴き取りやすくなりました。

 

↑画面が大きくなり、翻訳前と翻訳後のフレーズを同時に表示できるように

 

↑カラーはブラック、ホワイト、ゴールドの3色

 

前のモデルから大きく向上したのはその翻訳スピード。旧モデルと比べて平均7.4倍高速になりました(Wi-Fi接続時)。英語の場合、話し終わってから翻訳された音声が再生されるまでの待ち時間は平均0.5~1秒としています。

 

↑翻訳はボタンを押しながら話すだけの簡単操作

 

翻訳精度も向上。特にアジア圏の言語ではNICT(情報通信研究機構)の音声翻訳エンジンを採用したことで、翻訳の適切さや流暢さが改善されました。また、言語の聴き取りでは、インド英語や南米のスペイン語などに対応。なまりの強い言語でもちゃんと聴き取れるように。

 

翻訳する言語を声で選択する機能が搭載されたのもポイント。長~い言語一覧画面をスクロールして選択する手間が省けます。言語選択画面で「スワヒリ語」などと話せば、言語の設定も可能。

 

↑言語選択も声で

 

モバイル通信では新たに4G LTEをサポート。Wi-Fiがない環境でも平均で2.5倍、翻訳スピードが向上しています。待ち時間が短くなったことで、テンポが良くなり、よりスムーズに会話できるようになりました。

 

eSIM搭載モデルでは、世界105の国と地域のモバイル通信をサポート。面倒な初期設定もなく、箱から出してそのままの状態で、海外に持っていって使うことができます。通信費用などは発生せず、購入から2年間は使い放題で利用できます(2年後経過の料金プランは今後発表予定)。

 

↑100以上の国と地域で使えるeSIMを内蔵(2年間は通信費無料)

 

また、eSIMとは別にnanoSIMスロットを搭載。ユーザーの自己責任のもと、現地のSIMカードなどを挿して使うこともできます。なお、オフライン翻訳機能は搭載しておらず、利用するためにはWi-Fiかモバイル通信を利用する必要があります。

 

このほか、語学学習に活用するユーザーに向けて、同社の語学学習プログラム「ロゼッタストーン」との連携機能も搭載。海外で話した会話の履歴をロゼッタストーンに転送して学習に活用する機能などが追加される予定です。

 

翻訳した内容をスマートフォンやパソコンのブラウザー上で表示する機能も追加。タブレット端末やプロジェクターなどに表示すれば、翻訳した内容を見せながらプレゼンテーションをすることもできます。Bluetooth搭載で、外部のスピーカーでの再生も対応します。

 

↑翻訳したフレーズの履歴をスマホなどで確認できる

 

連続利用で最大6時間程度の利用が可能。使っていないときは自動でスリープするので、海外旅行中の利用ならほぼ丸一日は使えそうです。充電端子はUSB Type-Cで、最近のAndroidスマートフォンのACアダプターを流用できます。

 

流暢な会話で必要なのは、会話のテンポ感とスムーズさ。展示機を試してみましたが、話し終わってから1秒前後で翻訳音声が再生されるなど、レスポンス面では問題なし。面倒なSIMも設定がなく、わかりやすい操作で機械に慣れていない人でもすぐに使いこなせそう。ユーザーの声を取り入れて、さらに便利に進化したポケトーク Wを持っていけば、海外旅行もより充実したものになりそうです。

整理整頓の第一手! iPhone3台同時に“置くだけ充電”でさらばタコ足

ただでさえ、家電やPCのケーブルでタコ足配線になっているのに、夫婦ふたりでスマホの充電をすると、リビングがごちゃごちゃして見栄えが悪いんだよなぁ。使い勝手を考えると、充電する場所を分散させるわけにもいかないし……。最近はワイヤレスの充電器も増えてきているみたいだけど、結局その配線が必要だから、見栄えも変わらないだろうな〜。できればスマホをまとめて充電できるとうれしいんだけど、そんな都合のいいものはない?

 

給電台の上に置いておくだけで、急速充電スタート!

 

そんな人におすすめしたいのが、ワイヤレス充電器の「preforza(プレフォルツァ)」。給電台に置くだけで、iPhoneなら3台、iPadなら1台をワイヤレスで充電できます。ワイヤレス充電システムを組み込んだiPhone7以降の機種は、置くだけで充電がスタート。それ以前のiPhoneを使用していても、専用の受電ケースを装着すれば使用できるので、ワイヤレス充電を諦めていた人もご安心を。「preforza」を1個購入すると、受電ケースが1種類サービスでついてくるので、お財布にも優しいのがうれしいポイント。Apple純正アクセサリの証「MFi」を取得しているから、純正ケーブルよりも早くフル充電できるんです。

 

STEP1
土台パーツを給電台に設置する

まず、土台となる2個のプラスチックパーツを給電台の両端に差し込みます
↑まず、土台となる2個のプラスチックパーツを給電台の両端に差し込みます

 

STEP2
プレートをかぶせるように装着

↑スマホを置く台となるプレートを、給電台の上から被せるようにして、はめ込みます

 

STEP3
受電ケースを装着

↑「iPhone6」、「iPhone6s」、「iPhone 6Plus」、「iPhone 6sPlus」、「iPad Air 2」、「iPad mini 2」「iPad mini 3」を使っている場合は、スマホ本体に受電ケースを装着します。このとき、ライトニングコネクタを差し込んでから、ケースにはめ込むようにしましょう

 

STEP4
給電台の上に端末を乗せれば、充電スタート

↑給電台の上に対応端末を置けば、ワイヤレス充電がスタート。「iPhone」は3台まで同時に、「iPad Air 2」、「iPad mini 2」、「iPad mini 3」は1台の充電が可能です

 

まとめ

iPhoneやiPadを置いておくだけで急速に充電ができる「preforza」。カラーは赤、黒、白の3色を展開するので、家のインテリアと合わせて購入すれば、よりおしゃれに見えますよ! 専用の受電ケースも公式ページから3240円で購入できるので、家電量販店まで探しに出かけなくてもOK。受電ケースも本体と同様に3色展開なので、家族で色違いを使用するのもおすすめです。快適に素早く充電ができる「preforza」で、デスクやテーブル周りをすっきりさせてみませんか?

 

【商品情報】

シスラボ「preforza(プレフォルツァ)」
1万800円

 

参田家の人々とは?

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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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“見杉田玄白”と学ぶ! 「放題サービス」のよくある7つの勘違い

すっかり定番化した “放題”サービスですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。本特集のキャラクター「見杉田玄白」とともに、“放題”サービスにありがちな疑問を解決しましょう。

 

 

【一緒に学ぶ人】

見杉田玄白

江戸時代から現代にタイムスリップして“放題”サービスに出会う。未来のテクノロジーに驚きながら、使いこなすべく勉強中。

 

Q1:最新テレビじゃないと対応していない?

A.セットトップボックスを使えば対応テレビに変身する

現在店頭に並んでいる最新テレビは、はじめから“放題”サービスに対応している製品も多いです。しかし、そういった機能のない古いテレビでも、セットトップボックス(STB)を使えば対応させることができます。STBは、HDMI端子に接続することで動画サービスやゲームなどのコンテンツが利用できるようになる機器です。

 

なお、製品によって利用可能なサービスが異なるので、自分が利用したいサービスが対応しているものを選びましょう。

↑STBのひとつである「Fire TV Stick」。4980円と低価格ながら、幅広い動画配信サービスに対応している点が魅力です

 

Q2:視聴にはWi-Fi環境が必須?

A.必須ではないがWi-Fiがあればより快適

Wi-Fi環境がない場合でも、スマホのデータ通信を使ってネットに接続すればSVOD(放題サービス)を楽しむことができます。大容量のデータ通信を利用できるスマホのプランを契約している場合などは、この方法でも問題ないでしょう。

 

とはいっても、Wi-Fi環境があったほうがより快適にSVODを利用できます。Wi-Fiには利用できる通信量の上限といった制約がないので、長時間の視聴でも安心。話題のドラマのイッキ見なども心おきなく楽しめます。

 

 

Q3:家族で見るには人数分の契約が必要?

A.家族向けのアカウントを作成できるサービスもある

サービスによっては、1つの契約に対して複数のユーザーを登録できる「家族アカウント」が作成できる場合もあります。家族それぞれのプロフィールを設定しておくと、マイリストや視聴履歴に基づくオススメ作品の表示といった機能は個別に利用できます。

 

例えばNetflixは、いずれのプランも契約者を含め5人のアカウントを作成できます。Spotifyは、「ファミリープラン」で同じ住所に住む人に限り、6人まで登録が可能です。

 

 

Q4:クレジットカードがないと契約できない?

A.アプリストアでの支払いやキャリア決済を使えばカードなしでも契約できる

多くのサービスでカード以外の支払い方法も用意されています。iTunesやGoogle Playの決済に対応していれば、スマホアプリから登録することで各ストアでの決済が可能。また、携帯電話のキャリア決済に対応したサービスもあります。

 

そのほかの方法として、Spotifyはコンビニなどでの支払いに対応。Netflixはプリペイドカードの「Netflixギフトカード」を利用できます。

 

↑Netflixの場合、iPhoneアプリから会員登録すればiTunesの「定期購読」として契約可能

 

Q5:スマホで見ると通信制限がかかる?

A.Wi-Fi接続なら大丈夫。オフライン視聴も活用しよう

動画コンテンツの視聴で消費するデータ通信量の目安は、標準画質の場合で1時間あたり0.5〜1GB程度です。Wi-Fi接続ではなく、モバイル通信モードのスマホで視聴すれば、気づいたら通信制限……という事態にもなりかねません。Wi-Fiが使える場所ではスマホがWi-Fi接続になっていることを確認してから視聴を開始しましょう。

 

Wi-Fiが利用できない場所では、事前にコンテンツをダウンロードしておき、オフラインで視聴するといいです。

 

↑NetflixやAmazon Prime Videoの一部作品は、作品詳細画面の「ダウンロード」ボタンでダウンロードをしておけます

 

Q6:複数のサービスに入ってもあまり意味はない?

A.オリジナル作品や独占配信に違いがある

“放題”サービスはどれも同じというわけではありません。多くのサービスで配信されているコンテンツが存在する一方で、特定のサービスだけで独占配信されている作品もあります。また、各社のオリジナル作品にも魅力的なものが揃っている。複数のサービスに入れば、それぞれの独占配信やオリジナル作品を楽しめるので、視聴できる作品の幅が大きく広がります。

 

ほとんどのサービスで無料期間が設けられているので、色々なサービスを試してみましょう。

 

 

Q7:見たい番組がなければあきらめるしかない?

 

A.配信コンテンツのリクエストを受け付けている場合もある

Netflixの場合、ヘルプセンターの「映画やドラマをリクエスト」から、配信してほしい作品をリクエストできます。多くのユーザーからリクエストが集まればその作品が配信される可能性もあるので、あきらめる前にチャレンジしてみましょう。

 

すぐに見たいなら、配信されている別のサービスを探すのもひとつの方法。多くのサービスは1か月単位で契約できるので、目的の作品を見るために一時的に契約する手もあります。

 

↑Netflixには作品のリクエスト受付フォームが用意されています。Netflixユーザーでなくてもリクエストは可能

 

文/酒井麻里子、西田宗千佳、油納将志 イラスト/もりいくすお

たった2ワード理解すれば節約実現!? キャリアスマホで格安SIMを使う方法

「月々のスマホ代を抑えたいなら格安SIMがおすすめ!」「○○プランにするとスマホ代がこんなにおトクに!」…スマホ代を安くしたいと考えている人なら、こんなフレーズに見覚えがあるはず。

 

 

試しに調べてみると、どうやら格安SIMを使えばスマホ代をかなり安くできるらしいことはわかった。でも、「MVNO」や「SIMロック解除」といった言葉が出てきて、全然ピンと来ない……。こんな経験ありませんか? 格安なのは魅力だけど、なんだか難しそうですよね。

 

でも大丈夫。今回は、今まで格安スマホを知らなかった人にもわかるように、どうすればキャリアのスマホで格安SIMが利用できるのかを説明していきます。

 

その前に、まずは「MVNO」と「SIMロック解除」の2つのキーワードを押さえておきましょう。この2つを理解しておけば、格安SIMの利用方法や、その際の注意点がはっきりと見えてきます。

 

押さえておきたいキーワード①:「MVNO」

ひとつ目のキーワードは「MVNO」。「スマホ代 節約」などで検索すると、ほぼ必ず目にする言葉です。「MVNO」とは、格安SIMを提供する通信事業者のこと。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から回線を借り受けて、スマホやタブレット端末を格安で利用できるサービスを展開しています。

 

主なMVNOがどのキャリアから回線を借り受けているか(どのキャリアに対応しているか)を表にまとめました。

 

・MVNOごとの借り受けている回線一覧

 

ドコモ回線を借り受けているMVNOが多いですね。以前はほとんどがドコモ回線でしたが、au回線のMVNOも増えました。最近では、ソフトバンク回線のMVNOも少しずつ出てきています。

 

複数のキャリアの回線を使ったサービスを提供しているMVNOもありますね。3キャリアすべてに対応しているのは、LINEモバイルとmineo(ソフトバンク回線は9月4日から)だけです。

 

いま使っているキャリアスマホで格安SIMを利用する場合、MVNOのキャリアに対応しているのかが非常に重要になってきます。その理由は、次のキーワードから見ていきましょう。

押さえておきたいキーワード②:「SIMロック解除」

 

 

2つ目のキーワードは「SIMロック解除」。格安SIMを利用するうえで一番わかりづらい言葉かもしれません。ここを乗り越えるための前提として知っておきたい、「SIMカード」と「SIMロック」についても簡単に説明していきます。

 

まず、「SIMカード」とは、電話番号を特定するための固有のIDや契約情報などが記録されているカードのこと。端末を識別する身分証のようなものですね。

 

↑スマホ本体の上部や側面などにSIMカードの挿し込み口がある

 

キャリアスマホには、他社のSIMカードを読み込めないように制限がかけられています。これが「SIMロック」です。SIMカードは、同じキャリアのスマホにしか挿せず、他社のSIMカードを使うには、ロックを解除しなければなりません。

 

これはMVNOの格安SIMでも同じです。MVNOはいずれかの大手キャリア系に属すことはすでに触れました。つまり、たとえばドコモのスマホで、auもしくはソフトバンク回線のMVNOの格安SIMを利用したいときには、「SIMロック解除」が必要になります。

 

ただし機種によっては、特定のキャリアの通信方式に対応していないことがあります。その場合、ロックを解除しても使えないことがあるので注意しましょう。

 

iPhoneは3キャリア共通なのでSIMロック解除なしで使える

なお、iPhoneは3キャリア共通の仕様になっているので、ロックを解除すれば、基本的にどのMVNOでも格安SIMを利用できます。ただし、SIMロック解除ができるのはiPhone 6s以降のiPhoneになります。

 

ここまでの要点を簡単にまとめます。覚えておきたいのは以下の2点です。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、ソフトバンク系の3つのグループがある

②他のキャリア回線の格安SIMを利用する場合は、「SIMロック解除」が必要になる

 

MVNOのなかには、サービスを利用することでポイントがもらえ、そのポイントを月々の支払いやネットショッピングで利用できるなど、付加サービスを提供しているところもあります。

 

わざわざロック解除をするのは面倒かもしれませんが、MVNOのそういったプランやサービスを確認したうえで、他のキャリア回線の格安SIMを利用したいという場合は、SIMロック解除という選択肢も覚えておいてください。

 

キャリアのスマホで格安SIMを利用するには

ここまできたら、あとは「SIMロック解除をする必要があるのかどうか」を確認するだけです。以下、キャリア別にSIMロック解除をする必要があるかどうかを表にまとめました。

 

ドコモスマホの場合

 

ドコモAndroidスマホの場合はとてもシンプルです。同じドコモ系の格安SIMであれば、SIMロック解除の必要はありません。格安SIMの大多数はドコモ回線を利用しているので、ドコモスマホは最も選択肢が豊富といえるでしょう。

 

au系、ソフトバンク系の格安SIMを利用する場合に、解除が必要になります。

 

auスマホの場合

 

auは他の2キャリアとは違い、やや複雑になっています。VoLTE(※)に対応している機種は、au系の格安SIMであってもロック解除が必要になります。ただし、2017年8月以降に発売された機種は、解除せずに使用できます。(※VoLTE…4G LTEを活用した高音質な音声通話ができる機能)

 

VoLTE非対応の機種(2014年秋までに発売された機種)は、au系の格安SIMを利用する際に解除は不要です。ただし、これらの機種はそもそもSIMロック解除ができない仕様になっているため、ドコモ系、ソフトバンク系の格安SIMは利用できません。

 

ソフトバンクスマホの場合

 

ソフトバンクもドコモと同じように、ソフトバンク系の格安SIMであれば、基本的には解除は必要ありません。ドコモ系、au系の格安SIMを利用する場合に解除が必要です。

 

1つ注意したいのは、ソフトバンク系のMVNOが提供しているプランはiPhone向けのものが多いこと。ソフトバンクのAndroidでソフトバンク系の格安SIMを利用したい場合は、きちんとそのMVNOのプランを確認しましょう。

 

先述のとおり、機種によってはあるキャリアの通信方式に対応していないものもあります。対応していない機種のSIMロックを解除しても格安SIMは利用できません。

 

MVNOのホームページには、格安SIMが利用できる端末を自社で確認した「動作確認済み端末一覧」などが掲載されています。プランを検討する前に、まずは自分のスマホがそのMVNOの格安SIMを利用できるかを必ず確認しましょう。

 

まとめ

お疲れ様でした。「MVNO」「SIMロック」などのやっかいなキーワードを噛み砕きつつ、格安SIMを利用する条件や注意点などを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後に、改めてポイントを確認しましょう。

 

①MVNOにはドコモ系、au系、SoftBank系の3つのグループがある

②異なるキャリアの格安SIMを利用するには、SIMロック解除が必要

③MVNO各社のホームページで「動作確認済み端末一覧」を見て、自分のスマホが使えるか確認する

④自分の利用状況に合ったプランを選ぶ

 

この4つを念頭に格安SIM選びをすれば、購入後に通信できないといった問題はなく、手持ちのキャリアスマホで格安SIMが利用できるはずです。本記事を参考に、ぜひ格安SIM生活を始めてみてください。

 

※本記事は2018年8月上旬時点の情報を元にしています。

生活へのハマりかたエグイ。画面付きスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」の真価

年初から大きな注目を集めている「スマスピ」ですが、今回ついに「スマートディスプレイ」が登場しました。従来のスマスピでは不可能だったいろんなことができるようになった本モデルの特徴を探り尽くします。

 

生活にスポッとハマる置き時計風スマスピ

Amazon.co.jp

Amazon Echo Spot

1万4980円

音声アシスタントAlexaに対応し、丸型2.5インチ液晶を搭載したスクリーン付きスマートスピーカー。スピーカー部には1.4インチ径のシングルドライバーを装備。Bluetoothや3.5㎜ステレオ端子経由で、外部スピーカーへの出力も可能です。

SPEC●対応OS:iOS、Android、Fire OS●Wi-Fi:802.11a/b/g/n●Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP●出力端子:3.5㎜ステレオミニ●サイズ/質量:W104×H97×D91㎜/419g

 

 

アシスタント端末として次のステージに踏み出した

年初から注目を集めていた画面付きスマスピ、すなわち「スマートディスプレイ」が日本にもついに上陸します。米国では、より大型のAmazon Echo Showという端末も展開しているのですが、同社が国内スマートディスプレイ第1弾として選んだのは、置き時計風のEcho Spot。丸っこい可愛らしいデザインが特徴の端末です。

 

画面が小さいからといってあなどるなかれ。タッチ対応の画面がひとつあるだけで、情報端末としての有用性は格段に向上します。Echo Spotは、発売開始時から食べログやJTBといった企業が専用スキル(アプリのようなもの)をリリースしており、声によってグルメスポットや宿泊施設などを検索可能。その結果を、ビジュアルでスムーズに確認できるのです。これは従来のスマスピでは不可能だった利用法。Amazon Echoシリーズは、アシスタント端末として次のステージへと踏み出したといえるのです。

 

↑ディスプレイ部分が少し斜めに傾いた、置き時計のような形状が特徴。カラーバリエーションとして、ホワイトとブラックの2種類をラインナップしています

 

↑Amazon Music内の楽曲なら、再生時に楽曲名やアルバムアートを表示してくれます。100万曲以上が聴き放題のPrime Musicにも対応

 

↑待機状態では、時計を表示しておくことが可能。時計の表示方法もデジタル表示やアナログ表示など、様々なデザインから選択できます

近隣店舗の特売商品を声で探して表示できる

↑チラシ・特売情報提供サービス「トクバイ」もEcho Spotに対応。特売情報を尋ねると、近隣店舗の特売品の画像や価格を表示してくれます

 

声だけのハンズフリーでレシピ動画を再生&操作

↑動画メディア「DELISH KITCHEN」が提供するスキルを導入すれば、人気のレシピ動画の再生が可能に。一時停止などの操作も声で行えます

 

今後はビデオ通話や見守り機能も利用可能に

↑Echo Spotは、本体上部にカメラを搭載。現状、日本では未対応ですが、今後、Echo Spot同士のビデオ通話や見守り機能などが利用可能になります

 

ディスプレイ上のリストから楽曲を選んで歌詞付き動画再生

↑「カラオケJOYSOUND」が提供するスキルを使うと、簡易的なカラオケを楽しめます。画面に表示されるリストからタッチ操作で選曲可能です

 

音声アシスタントサービスを展開するLINEもスマートディスプレイ市場への参入を表明。今冬発売予定の「Clova Desk」を発表しました。Clova WAVEで好評を博した赤外線リモコン機能も搭載しており、こちらも要注目です。

 

 

【2018年版】arrowsとMONOとLG styleとAQUOS徹底比較! docomo withスマホさくっと総まとめ

docomo withは、NTTドコモのスマートフォン向け料金プランです。このプランに対応する機種を購入すると、毎月1500円の割引を受けられます。

 

 

特定のスマートフォンを購入すると、1500円引きになるというお得なプランで、対象機種には3万円~4万円前後の安価な機種が揃っています。これまで筆者は、2018年のdocomo withスマホ全機種のインプレッションを執筆してきました。そのなかで感じた良し悪しを、本記事ではまとめたいと思います。

 

 

 

まずはあらためて4機種のご紹介から。

 

MONO MO-01K

 

↑機能を絞りこんで、2万円台半ばという低価格を実現した。キッチンタイルのようなシンプルなデザインで、どんなファッションにも馴染みやすい

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

AQUOS sense SH-01K

 

↑AQUOSシリーズの廉価モデル。発色と消費電力に優れたIGZOディスプレイを採用し、濡れた手でも操作できるといった特徴も備える。丸みを帯びたデザインで、手へのフィット感は◎

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

arrows Be F-04K

 

↑コンクリートへの落下試験などをクリアした、タフネス性能が自慢。右側面の電源ボタンをスクロール操作に使える「Exlider(エクスライダー)」という独自機能を搭載する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

 

LG Style L-03K

 

↑docomo with随一の性能を誇る。チップセットこそミドルレンジ向けだが、メモリーやストレージ容量はフラッグシップモデルにも迫る。トレンドのノッチ付き大画面ディスプレイを採用。オーディオでは専用DACを搭載し、イヤホン接続時の高音質再生に対応する

 

【レビュー記事】

さくっとdocomo with「LG Style L-03K」編

ひと目で分かる「ここがGood!」

今回レビューした4つの機種の、良かった点、イマイチな点を一覧表にまとめました。レビューとあわせて参考としてご活用ください。

 

 

持ちやすさ、ディスプレイ、カメラ性能の3点は私が触った上での評価になります。やはり、お値段との兼ね合いで端末にどこまで求めるか、が選びのポイントとなるでしょう。ぜひ各レビュー記事とあわせて参考にしてください。

【2018年版】Xperia XZ2シリーズ、XZ2とCompactとPremiumは何が違う? 比べてわかった3モデルの「デザイン&サイズ」の意外な差

人気のスマホ、ソニーのXperiaシリーズの2018年夏モデルが出揃いました。中核モデルの「Xperia XZ2」と片手に収まるコンパクトサイズが魅力の「Xperia XZ2 Compact」は約半年ぶりに、高精細4Kディスプレイを搭載する「Xperia XZ2 Premium」は約1年を経て入れ替わります。

 

↑2018年にソニーが発売するXperiaの新製品、「Xperia XZ2 Premium」(右)「Xperia XZ2」(中央)「Xperia XZ2 Compact」(左)の3機種の実力をチェックしてみた

 

前のモデルからどこが進化したのか、差分をチェックしながらそれぞれの実力を全3回のレポートに分けて明らかにしていきましょう。最新Xperia XZ2シリーズの中であなたにオススメのモデルはどれでしょうか? 今回は簡単な基本スペックに触りつつ、外観とデザインを中心に紹介していきたいと思います。

 

【基本スペック】最新のSnapdragon搭載やワイヤレス充電対応などが押さえどころ

3つの新しいXperiaはともにクアルコムのモバイルデバイス向けハイエンドSoC(システム化されたICチップ)である「Snapdragon 845」を搭載しています。CPUやモデムの処理性能が高く、受信時最大1Gbpsに迫る通信速度を叩き出せる実力を備えています。XZ2 PremiumとXZ2 Compactはメインメモリが前のモデルよりも強化されているので、アプリの動作やマルチタスク処理のサクサク感も高まっています。

 

XZ2 PremiumとXZ2はワイヤレス充電に対応しました。iPhone X/8/8 Plusと同じQi規格に対応したワイヤレス充電ができます。もし家族が最新のiPhoneユーザーならワイヤレス充電器をシェアして使えます。

 

生体認証によるセキュリティロックは、3機種とも今では一般的になった指紋認証に対応です。虹彩認証や顔認証が搭載されていないのは少し物足りない感じもしますが、そこは堅実な進化を一歩ずつ辿ってきたXperiaらしくもあります。本体はIPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応です。内蔵バッテリーは3機種ともに前モデルよりも容量がアップしています。

 

↑XZ2は4色のカラバリが登場

 

↑XZ2 Compactもカラバリは4色

 

【画面サイズ】3機種ともに前モデルからサイズアップ。なのに本体はスリムなまま

ソニーのXperiaはこれまでにも基本的に3つのサイズに分かれてそれぞれが進化してきました。2015年の秋まで展開してきたフラグシップの「Xperia Z」シリーズを受け継いだXperia XZ2は画面のサイズが約5.2インチから約5.7インチに大型化。

 

↑約5.7インチ、アスペクト比18対9と縦長にして持ちやすくなったXZ2

 

↑中核モデルのXZ2とXZ1(左側)のサイズ感などを比べてみた。やはりXZ2は縦長になっていることが見た目にもよくわかる

 

↑本体のサイズもXZ2はやや縦方向に伸びている

 

↑その分横幅はXZ2の方がややスリムに

 

コンパクトサイズのXZ2 Compactも従来の約4.6インチから約5.0インチにサイズアップ。とりわけXZ2 Compactは画面が5.0インチにサイズアップしたとはいえ、前モデルのXZ1 Compactから本体サイズをキープしています。最近では女性も片手で持って操作しやすいコンパクトなスマホが少なくなっているので、良い選択肢の一つになりそうです。

 

↑コンパクトサイズのXZ2 Compact。ポリカーボネート素材によるさらっとした手触りのリアパネルとしている

 

最上位機のXZ2 Premiumも、前機種「XZ Premium」の約5.5インチに比べて、約5.8インチにひと回り大きくなっています。

 

↑XZ2 PremiumとXZ Premium(右側)を比較。画面のサイズは約5.5インチから約5.8インチへ大型化

 

全機種ともにいま流行りの「ベゼルレス=全画面ディスプレイ」は採用しなかったものの、ベゼル(=ディスプレイ周囲の縁)のサイズをギリギリまで狭くして、さらにディスプレイのアスペクト比を縦長な18対9としました。XZ2、XZ2 Compactは解像度も従来モデルより高くなり、スクリーンサイズの大型化と本体のスリム化を同時に実現した格好です。

使い込むと実感がわいてくる、大きく変わったデザイン

XZ2シリーズは新しく「アンビエントフロー」と呼ぶデザインの基本コンセプトを採用しました。“流れるようなシームレスなかたち”を表現したというボディは、背面側にかまぼこ型のアールがついています。手のヒラをお椀型に構えながら持つとぴったりとハマる感じです。

 

↑背面は両端から中央に向かった緩やかに全面がカーブした3D曲面ガラスを採用した「かまぼこ型」としています

 

アンビエントフローは本体のカラーリングや素材にも関係しています。上位のXZ2 PremiumとXZ2はリアパネルに3Dカーブドガラスを使って、受けた光を反射(XZ2 Premium)、または透過(XZ2)させてリアパネルのカラーに深みを持たせています。

 

XZ2 Compactのメイン素材はポリカーボネートですが、ザラメのフロスト仕上げの手触りが心地よく、光を拡散させる淡い色合いが個性も引き立てます。側面のアルミフレームはアンテナパターンが目立たないように配置されているので、全体にスキのない高級感があります。ただ、リアパネルはとてもサラサラとした手触りなので、特に片手持ちの時は滑り落ちそうになることもあったので、何かしらのケースは用意したいところです。

 

XZ2 PremiumとXZ2は本体の素材にガラスを使っているので、XZ1とXZ Premiumと手に持った時に感じる重みを比べると、やはりずっしりとくるものがあります。そしてリアパネルがかまぼこ型なので、平置きのワイヤレス充電台に置くと本体が左右に揺れます。さらにテーブルの上に置いたままパネルをタッチして操作しようとするとグラグラっとします。指紋の付着を抑えたいことも考えると、こちらもまた何かしら置き方も改善できるケースが見つけられたらベターだと思いました。ケースを探すときには素材など、ワイヤレス充電対応のものであるかを確認しながら選びましょう。

 

↑背面のデザインが一新されたXZ2 Premium。使い込むほどに違いを実感する

 

指紋センサーがリアパネルにあるスマホも少なくないので、慣れればさほど気にならないと思いますが、デュアルレンズユニットを持つXZ2 Premiumは、本体を縦に構えた時にセンサーの位置が少し低く感じられました。ロック解除の反応はとても良いです。

 

従来のXperiaから乗り換えると、特に使い始めの頃はデザインやハンドリングが実はけっこう大きく変わった実感がわいてくるでしょう。だからこそ新しいスマホに買い換えた変わった手応えがしっかりと得られるのだと言い換えることもできそうです。

 

次回は新しいXZ2シリーズのカメラ性能に深く切り込んでみたいと思います。

 

【西田宗千佳連載】ハイセンス傘下で活性化する「REGZA」のブランド

「週刊GetNavi」Vol.69-3

この原稿を書いているのは、2018年の7月末である。夏の段階では、2018年12月1日からスタートする「新4K8K衛星放送」に標準対応したテレビは、東芝のREGZAシリーズしかない。対応チューナーを内蔵しているのがREGZAだけだからだ。初回に書いたように、「新4K8K衛星放送」で利用する著作権保護の仕組みは、策定が遅れた。対応できる機器の開発と量産には時間がかかり、今夏までに商品を出荷するのはリスクが大きくなった。そこで他のテレビメーカーは、「チューナー内蔵モデル」の投入は年末以降とし、「必要な方には、秋に発売される外付けチューナーを購入いただく」という形を採ったのだ。過去に販売された4Kテレビで新4K8K衛星放送を見るためにも外付けチューナーは必要なので、この対応は妥当なものといえる。東芝は他社よりリスクを採ったのだ。

↑東芝レグザ「65X920」

 

東芝がリスクを採った理由は、同社のテレビ事業がおかれた状況と無関係ではない。東芝は、社内の不祥事が続き、経営難が続いていた。テレビ事業は不振ではなく、ブランド認知も高かったのだが、利益率では苦しんでいた。なにより厳しかったのは、経営難から、積極的な営業活動が難しかったことにある。2016年・2017年には、商品性こそ他社に劣らなかったのに、広告や店頭でのマーケティングが後手に回り、シェアを大きく落としていた。一時は国内シェア20%を誇ったが、2015年以降、10%前後に近づいてしまっていた。

 

そして、東芝本社は業績回復を目論見、テレビ事業を、中国・ハイセンスへと売却する。売却後も、テレビ事業での「東芝」、「REGZA」のブランドと開発・営業部隊の陣容は維持されたため、「東芝のREGZA」はそのまま維持されている。だが、数年間の落ち込みに加え、「事業売却された」というニュースの印象は、販売的にプラスの要素にはならないだろう。

 

そこで、彼らは積極策を採ることにした。新4K8K衛星放送は、多くの人にとって気になる要素。テレビ業界にとっては、10年に一度の大きな変化である。ここでリスクをとって積極策を採り、他社に先駆けた営業施策を仕掛けた……と言える。

 

こうしたことができたのは、REGZAチームに開発陣と企画・営業チームがそのまま残っていたからであり、「東芝」ではできなかった積極策を「ハイセンス」が支えた、という部分が大きい。ハイセンスは日本において、主に低価格テレビのビジネスを行っているが、東芝・REGZAとのダブルブランドによって、トータルシェアの獲得を狙っている。ハイセンスは、世界規模ではすでに家電業界での巨人であり、中国市場で得た資金もある。「東芝」でフラストレーションを抱えていたREGZAチームと、日本市場での地位拡大をもくろむハイセンスの思惑は一致した。日本のテレビ市場は「大きいが成長市場ではない」ため、他のメーカーは「利益率重視」「冒険はしない」保守的な戦い方を選びがちだが、REGZAはそうではなかったのである。

 

では、本当のところ、テレビにおいて「新4K8K衛星放送」はどういう意味を持つのだろうか? その辺は次回のVol.69-4で解説する。

 

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さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「LG Style L-03K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる、個性的なdocomo withのスマートフォンをご紹介。今回は、docomo withきってのハイスペックモデルのLG Style L-03K。

 

 

【関連記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

さくっとdocomo with「arrows Be F-04K」編

さくっとdocomo with「AQUOS sense SH-01K」編

 

docomo withのなかではミドルクラスさながらの大画面ディスプレイを備えるなど、ワンランク上の性能を備えています。価格も頭ひとつ抜けており4万176円。しかし、docomo with対象外の端末と比べて安価なのは変わりありません。

 

デザイン・持ち心地

5.5インチの大画面ディスプレイを搭載しながら、横幅は5インチディスプレイとほぼ同じくらいの狭額縁を実現。背面にはなめらかな傾斜を持たせ、手にスポッと収まるような形状になっています。

 

↑ひと回り大きめの5.5インチディスプレイを搭載しながらも、手に収まる大きさになっている

 

↑背面に指紋センサーを搭載。やや上にあり、人によっては押しづらいと感じるかもしれません

 

↑側面フレームに近づくにつれて薄くなっていくデザインで、スペックの数値よりも薄く感じられます

 

コンパクトな設計ながら防水・防塵もしっかり対応し、タフネス性能も備えています。耐衝撃、耐振動、高温動作、低温動作など14項目について、MILスペックに準拠した試験で確認されています。

 

ディスプレイ・操作性

2018年のトレンドとなっている縦長ディスプレイを搭載。縦横比18:9で、Webサイトの記事やSNSのタイムラインを一度に多く表示できます。解像度はフルHD+となっています。

 

音にこだわっているのもこのスマホの特徴のひとつ。ハイレゾ音源の再生にも対応し、オーディオ出力用に高品質な「Hi-Fi Quad DAC」を搭載しており、大音量でも音割れしにくくクリアな音で再生できます。さらに「DTS:X 3D Surround」にも対応。ライブ音源や動画を臨場感のあるサラウンド音質で楽しめます。

 

↑ソフト面でもオーディオ機能が充実している

 

そのほか、ワンセグチューナーも搭載。ワンセグを視聴するためにはイヤホンや付属のケーブルを接続する必要があるので、実用性は今ひとつかもしれません。さらに、おサイフケータイもサポートしており、日本向けの独自機能を一通り備えていることになります。

 

チップセットこそミドルレンジ向けの「Snapdragon 450」ですが、メモリーは4GB、ストレージは64GBと、ハイエンドモデルに近い容量を搭載。軽量な3Dゲームならプレイできるスペックを備えます。ゲームプレイ時には「ゲームツール」を利用可能。画質を制限して動作を安定させたり、プレイ中の通知をオフにしたりすることで、さらに快適にプレイできます。

 

LTEの通信速度は下り最大262.5Mbpsに対応。この数値は規格上の最大速度ですが、実測値でも下り最大150Mbpsの他機種よりも安定して通信できます。

 

カメラ

背面カメラは1620万画素、インカメラは800万画素。撮影中に彩度をコントロールできる「食べ物」モードや、2~4枚撮影した写真を1枚にまとめる「グリッドショット」など、ちょっと珍しい撮影機能を搭載します。

 

↑陰影が強めに出て、荘厳な印象に仕上がっています

 

↑夜景は全体に明るく撮れますが、明るい看板は色飛びしていまっています

 

若干黄色に引っ張られている印象ですが、明るめに写っています

ハイエンド機と同等に長く愛用したい人&音楽再生を楽しむ人!

LG Style L-03Kは、docomo withの中では高価格なモデルになりますが、それに見合ったスペックや性能はしっかり備えています。スマートフォンを物持ちのいい人はこの機種を選ぶと、より長く使うことができるはずです。

 

また、オーディオ再生機能はLGのフラッグシップモデルとも共通で強みとするところ。他社のハイエンドモデルにも匹敵するポテンシャルを備えているので、音楽を楽しみたい人にも適しているでしょう。

【西田宗千佳連載】2018年は「有機ELか液晶か」を判断しやすく、お買い得な年に

「週刊GetNavi」Vol.69-2

テレビの画質は複数の要素で決まる。わかりやすいのは「ディスプレイパネル(バックライトシステム含む)の画質」だろう。液晶か有機ELか、液晶でもバックライト分割駆動に対応しているか否かなど、カタログに違いが明確に書いてあるので、誰の目にも明らかだ。

 

だが先にも述べたように、画質は「複数の要素」で決まるもので、ディスプレイパネルの種類や質だけでは判断できない。映像を処理し、パネルに受け渡す「画像処理エンジンとソフトウエア」でも大きく変わるし、メーカーによる設定の調整方法でも変わる。カタログ上は同じようなパネルに見えても、実際にはパネルメーカー側の技術進化により、微妙な変化が生まれている場合もある。

 

その辺をすべてカタログから読み解くのは不可能だし、店頭で確認するのも難しい。そういう意味では、評論家やライターの書く意見は、比較的参考になるだろう。

 

今年の夏までに発売された製品に関していうならば、ソフト・パネル技術ともに極端に大きな変化はない。そういう意味では、特に「カタログからは読み解きづらい」年である。逆の言い方をすれば、パネルや制御などの技術は「昨年の改良版」であり、確実に昨年モデルより良くなっているものの「メーカーごとの特徴や差が、いきなり大きく変化しているわけではない」ともいえる。

 

個別にいうと、有機EL採用製品は、各社ともに同じLGディスプレイが製造したパネル、それもかなり近い特性のものを使っている。唯一東芝の「REGZA X920」のみ、画素構造が異なり、「赤の画素が大きくなり、青の画素が小さくなる」という変化を遂げた。結果として、画質的には若干暖色の表現が良くなっているが、ソフト的な画質チューニングでも変わるような部分なので、パネルの変化が劇的な影響を及ぼしているというわけではない。

↑55X920

 

液晶のほうは、すでにある程度進化がいきついて、落ちついた状況にある。もちろん、HDR実現のため、主にバックライトの進化はまだ続いており、直下型バックライトを使ったハイエンドモデルと、そうでないモデルの差は大きい。だが、各社とも「フラッグシップは液晶より有機EL」という路線を明確にしているため、液晶はどちらかといえばコスパ重視、という傾向がある。

 

そもそも、液晶が有機ELに対して大きく劣っているか、というと、筆者は「そんなことはない」と思っている。もちろん、有機ELならではの、コントラストの強さ・発色の良さはある。特に映画、それもUltra HD Blu-rayや映像配信の「4K×HDR対応」作品を見る場合、有機ELは強い。一方で、液晶であっても、特にハイエンドモデルであれば、4K×HDRの良さは存分に楽しめる。それでいて、現状、有機ELと液晶の価格差は大きい。55型のテレビの場合だと、有機ELモデルの実売価格は35万円以上であるのに対し、液晶はハイエンドモデルで20万円台、安価なものは10万円台前半である。

 

「とにかくお金を出してこだわる」とか、「10年使うつもりでいいものを買う」といった心構えで有機ELモデルを買うのは良い判断だが、一方で、「液晶にしておくが、予算の余裕次第でワンランク上、もしくはワンサイズ上のモデルを選ぶ」という選択肢もあっていいのだ。2018年は、そういう選び方がしやすい時期であるようにも思う。

 

では、画質以外の要素はどうなっているのか? その点を次回のVol.69-3以降解説する。

 

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【西田宗千佳連載】2018年のテレビは「コスパ」で勝負する

「週刊GetNavi」Vol.69-1

各社スタンスの分かれた4Kチューナーへの対応

2018年のテレビ製品が出揃った。テレビの買い替えを考えている人は、「どれを選ぶべきか」で迷っているタイミングではないだろうか。

↑東芝レグザの有機ELテレビ「65X920」

 

では、今年のテレビ市場は、どんなトレンドがあるのか? それは一言でいうと「コストパフォーマンスの良さ」となる。

 

テレビのトレンドは、「技術」と「製造」と「コンテンツ」の掛け合わせで変わる。今年は、「コンテンツ」に大きな動きがある。12月1日より、「新4K8K衛星放送」がスタートするのだ。これを見られるテレビ、というニーズは当然大きい。ただし、2018年の春から夏にかけての製品を眺めてみると、ここを争点にしてきたのは東芝だけだった。ほとんどのメーカーは、新4K8K衛星放送向けのチューナーを搭載せず、年末までに外付けチューナーを販売する形で対応する。内蔵製品が出るのもそのころだろう。

 

理由は、著作権保護ルールの決定に時間がかかり、チューナーの開発にかかれるタイミングが遅れたことにある。生産・開発のリスクを承知で先行する東芝と、そうでない他社という形で姿勢が分かれているのだ。

 

なら内蔵モデルを選んだほうが……と言いたいところだが、そこは個人の選択。確かに新4K放送は魅力的だが、地上波が4K化されるわけではない。全チャンネルが出揃うのは2020年で、有料放送系では新しいアンテナ設備が必要になる場合もある。いち早く視聴できることを選ぶか、様子見するかは判断が分かれるところだろう。

 

今期買うべきテレビはコスパに優れた「液晶」

むしろ、今期のテレビは「コストパフォーマンス」に注目してほしい。有機EL製品も含め、高画質モデルの価格がこなれてきているからだ。テレビに使われるディスプレイパネル技術は、昨年と今年で大きく世代が変わらない。一方、映像を表示するための加工技術は進化している。パネルの価格が落ち着き、表示技術が進化したことで、昨年のモデルに比べ、お買い得感のある製品が増えているのだ。逆にいえば、昨年一挙に登場してきた有機ELテレビのような「わかりやすい初物」はない、ということである。

 

確かに、来年・再来年まで待てば新世代のパネルが出てくるだろうし、そのころには新放送用のチューナーも内蔵されているだろう。ただ、そうした見通しに伴う買い控えはメーカー側も織り込み済み。そのため、今年は無理をせずに「コストと品質」の両立を目指した、比較的落ち着いた年になっているのだ。

 

なお、コストパフォーマンスを考えるならば、筆者は「液晶」に注目している。数年前なら非常に高価なハイエンドモデルに相当していた性能のものが、55型・20万円前後という価格帯に入ってきているからだ。ミドルクラスであれば実売で20万円を大きく切る。ハイエンドを買うほどの予算は用意できないが、4K+HDRという現世代の画質を体験したい人にとっては、非常にお買い得といえる。

 

では、各メーカーは自社のテレビのどこに注力しているのか? 東芝だけがチューナー内蔵に踏み切ったのはなぜか? 画質以外のポイントはどうなっているのか? そうした部分は次回のVol.69-2以降で触れることにしたい。

 

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さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「AQUOS sense SH-01K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、多機能性が特徴的な「AQUOS sense SH-01K」です。

 

 

AQUOS sense SH-01Kは、シャープが製造するAndroidスマートフォンです。ドコモオンラインショップでの価格は3万456円。防水やおサイフケータイといった機能を備えながら、鮮やかなディスプレイを搭載している点が特徴です。

 

デザイン・持ち心地

手に持った時のフィット感で選ぶなら、AQUOS sense SH-01Kは有望な選択肢になるでしょう。背面の角に丸みを持たせて、女性の小さな手でも持ちやすいデザインになっています。

 

↑マットな質感の背面。丸みを帯びた持ちやすい形状です

 

↑側面の出っ張った部分が手のくぼみにうまくフィットします

 

レビューで使用したカラー「Velvet Black」は、前面にラメ装飾を施した黒系色で性別問わず抵抗感なく使えそうです。ディスプレイの下には指紋センサーを配置。親指でロック解除ができるこの配置なら、指紋認証を利き手にかかわらず便利に使えます。

 

↑前面に指紋センサーを搭載。親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチで、高画質で消費電力が少ないIGZO液晶ディスプレイを採用。解像度は上位機種と同じフルHDで、きめ細やかに表示します。色再現性では、デジタルシネマ規格に準拠した実物に近い色味で映し出すとしています。

 

↑docomo with4機種の中でも、AQUOS senseは写真を映した時の発色が鮮やかで、特に赤色が鮮明に表現されているという印象を受けました

 

タッチ操作の応答性にも力を入れており、多少の水滴がついていても問題なくタッチ操作が行えます。一方で、検証中の操作ではややもたつきを感じるシーンもありました。ディスプレイがフルHDと高解像度なためか、ホーム画面のページ送りなどは、「MONO MO-01K」などと比較してワンテンポ遅れて表示される印象です。

 

シャープ独自の機能として、「エモパー」を搭載しています。エモパーは、スマートフォンが“語りかけて”ニュースや天気などを教えてくれる、ユーモラスなAIアシスタントです。このほか、横からの覗き見を見えづらくする「のぞき見ブロック」機能を備えています。

 

 

なお、このモデルは発売日(2017年11月10日)から2年間のソフトウェア更新と、最大2回のOSバージョンアップが保証されている端末でもあります。最新のOSやセキュリティーで長く使えるというのも魅力の1つでしょう。

 

カメラ

メインカメラは約1310万画素、インカメラは約500万画素。オートモードのほか、花火に特化した撮影モードやタイムラプス撮影モードなどを搭載します。撮れた写真は見た目に近い色味になっています。プリントしても違和感が少ない、オーソドックスな画作りと言えるでしょう。

 

↑自然な色みで、目で見た色に近い仕上がりになっています

 

↑夜景だと全体的に暗めな写りだが、手前右側の看板が白飛びせずはっきり写っているのが好印象です

 

↑照明の影響で暖色によっているが、ディテールはくっきり映している

写真や動画を観ることが多い人に!

AQUOS sense SH-01Kは、鮮やかなディスプレイで写真や動画を楽しみたい人にはピッタリなスマートフォンです。水滴に対する誤操作が少ないので、お風呂や炊事中に動画を観ることが多い人にも適しています。

 

手の小さな人でも持ちやすいデザインに、カラーも男女ともに似合いそうな4色をラインナップ。スマートフォンは見た目や持ち心地で選ぶという人にもおすすめできます。

利用規約、ちゃんと読んでる? 「泣き寝入り」を避ける最低限のポイント

インターネット社会になり、日々様々な場面で触れる機会が多くなった「利用規約」。多くのウェブサービスやアプリ、ソーシャルメディア(SNS)は利用規約に同意してからでないと使うことができません。が、この利用規約は長文であるうえ、難解な法律用語が並んでいるため、読むのが面倒くさくなり、読まぬまま同意している人が多いように思います。

しかし、読まなかった利用規約には意外な罠があり、ユーザーとサービス提供者側との間でトラブルが生じた際、前者が不利益を被るということが近年起きています。今回は弁護士の渡邉祐介さんに利用規約の概念と現状、向き合い方をお聞きしました。

↑弁護士法人ベンチャーサポート法律事務所代表の渡邉祐介さん。個人でのインターネットでのトラブル、企業の事業に伴う契約など、幅広い分野の弁護や法律相談を行っている

 

サービス提供者側が用意した利用規約に何の疑いもなく同意するユーザーたち

−−そもそも「利用規約」とは何でしょうか?

 

渡邉祐介さん(以下、渡邉):利用規約とは、あるサービスを使う際、その提供者とユーザーの間を拘束する契約をいいます。一般的に契約というものは、提供側と利用者側の双方で持ち寄って作るケースもあれば、どちらかの当事者が作って「これでいいですか? サインしてください」といった形で結ばれることもあります。ですが、インターネット上の世界では当事者双方で「こうしましょうか?」と持ち寄ることはほとんどなく、サービスを提供する事業者が用意した利用規約をユーザーが確認して同意するというやり取りが一般的です。

 

−−しかし、あの長い利用規約をきちんと確認して「同意」としている人は少ないように思います。

 

渡邉:そうですね。細かく確認する人は少ないでしょう。2012年に行われたある調査会社の国内調査では、サービスを利用する前に利用規約を読む人は、回答者1000人のうちわずか15%しかいないことが分かったそうです。17年にはイギリスで2万人以上の人たちが、無料Wi-Fiの利用規約に公衆トイレの掃除といった社会奉仕活動を行うことが含まれていることを知らずに同意していたなどという話もあります。サービスを利用しようとする人たちは、サービス提供者が用意した利用規約を見もせずに同意しているのが大半でしょう。

 

しかし、利用規約の内容を読んでみると、中身がとても一方的であり、後に何かトラブルが起こった際、利用者にとって不利益になるようなことが書かれていることもあります。例えば、近年だと「ポケモンGO」をインストールする際の利用規約などが話題になりました。ユーザーは何気なく利用規約に同意していたわけですが、実はそこには「当事者同士で紛争が起きた際は、カリフォルニア州法に準拠する」といった文言が入っていたのです。

 

こうなると、万一トラブルになり、裁判を行うとなった場合は日本法による裁判ができないのではないかということになってくるのです。利用規約通りカリフォルニア州法で争うこととなるわけですから、そうなると、日本人にとっては裁判を起こすにしてもハードルが高くなります。

 

つまり、利用者はサービス提供者側の土俵に引き寄せられているわけですね。

 

−−利用者側に引き寄せることはできないのでしょうか?

 

渡邉:個別の契約の場合とは違って、利用規約のように一律に公表・提示されるケースの場合、利用者側からは利用規約の内容を修正提案するなどは現実的ではありませんから、利用者側に引き寄せるというのは難しいところです。リスクをとらない、ということを一番に考えるのであれば、アプリを利用しないということになってしまいます。しかし、そもそもユーザーはポケモンGOのアプリを使いたくて利用規約に同意するわけですから、どうしても事業者が用意した利用規約に従わざるを得ないのが現状です。

 

あなたの作品は誰のもの?

−−他のアプリなどで注意すべき利用規約にはどんなものがありますか?

 

渡邉:トラブルになりやすいのが知的財産の帰属です。特に、クリエイターがSNSを使って作品を公開する際には注意が必要です。例えば、自分が撮った写真をInstagramに投稿する場合、その著作権がどこに帰属されるのかは注意深く確認しておいたほうがよいでしょう。Instagramは英語の利用規約で「We do not claim ownership of your content, but you grant us a license to use it(意訳:ユーザーのコンテンツは私たちのものではありませんが、ユーザーは私たちにそれを使わせてくれます)」と述べています。

 

しかし、他のサービスで「アプリ上の写真や文章はすべてサービス提供側に帰属する」と利用規約に書いてあった場合は、せっかく自分で撮ったり、書いたりしたものであっても、すべてサービス提供者のものになってしまうことがあり得ます。

 

また、利用規約のなかには個人情報保護を盛り込んでいるものがあります。GoogleやFacebook、Amazon、Appleなど多くの大手サービス事業者は、ユーザーのメールアドレスやID(指紋)、位置情報、デバイス情報、個人情報やデータを収集しています。そしてこれらの情報を第3者と“共有”する可能性があるのです。このようなことを「気持ち悪い」と感じたり、個人情報の悪用を心配されたりする方は、プライバシーポリシーもチェックしておきましょう。

利用規約と法的効力は別次元!?

−−多くの人たちにきちんと読んでもらえるように、利用規約は簡略化できないものでしょうか?

 

渡邉:利用規約は、事業者によってサービスが異なり、それに合わせて内容もそれぞれ作られるため、簡単なものに統一することは難しいでしょう。ただし、仮に利用規約にとんでもない文言が入っていたとしても、消費者契約法などの特別法というものによりユーザーの権利が守られることもあります。

 

例えば、一般の方には理解し難い文章で、提供側にとって一方的に有益なことが利用規約に記載されていたとします。しかし、そんなものを理解してサービスを利用する人はほとんどいません。そういった利用規約を巡ってトラブルが起きた場合は、裁判所の判断で「利用規約には書いてあるけど、それは認められせんよ」となる場合があります。

 

また、SNSを運営する企業側が、「企業側の故意過失により利用者に損害が生じたとしても一切の責任を負わない」という趣旨の文言を利用規約に入れていた場合などで、その企業の社員が利用者の個人情報を抜いて悪用して損害を出したとしましょう。

 

利用規約上でいえばこのようなケースも免責されてしまいそうです。しかし、このような結果は明らかに不当でしょう。こういった場合も利用規約の文言から離れて、法的に守ってもらえることがあります。

 

つまり、利用規約に書いてあることがすべて法的にまかり通るわけではないということです。「利用規約に書いてあること」と「裁判所による法的な判断」というのは、必ずしもイコールではなく、次元が異なるものになります。

 

泣き寝入りする前にやるべきこと

−−そうなると、利用規約にともなう万一のトラブルが起きた際は、法的な判断に委ねることも視野に入れるのが得策となりますね。

 

渡邉:そうですね。不安な方はまず弁護士、またはその問題に詳しい人に相談するというのがよいと思います。重要なのはトラブルになってしまったときには、専門家の力も借りながら、法的に争える条項なのかどうかを見極めることです。

 

そういった行動を起こさないと、裁判で争いうる条項であるにも関わらず、「利用規約を最初によく見ず、こんな文言が入っていたことに後で気付いた。書かれている以上は見落として同意した自分が悪いので規約に従うしかない」などと泣き寝入りして終わってしまいます。

 

よく街中の駐車場で「無断駐車は罰金10万円いただきます」と書かれている看板を見かけますよね。ですが、あのような看板は、法的にみれば「事前にそう書いてあって、それを守らずに駐車したのだから10万円払わないといけない」という話にはなりません。私人が勝手に罰則や罰金といったものを決めることはできず、これには法的根拠がないからです。それでもあのような看板がなぜあるかといえば、具体的に10万円を回収しようと考えているからではなく、ある種の抑止的効果を期待しているからなのです。

 

インターネットの利用規約でも、このような考え方に基づいて無茶な条項が盛り込まれていることは少なくありません。利用規約にとんでもない文言が入っていたとしても、それは法的には無効の可能性があります。利用規約にかかわってトラブルに発展した場合は、まず法的な専門家に相談するのがよいと思います。

 

インターネットでの利用規約はすべての文言をきちんと読んで、理解したうえで同意するに越したことはありません。ただ、日々これだけ新しいアプリやサービスが生まれていっている現状で、利用規約を隅から隅まできちんと読んでからアプリやサービスを利用するなどというのは、現実的には難しいでしょう。

 

ですので、事前の対策として利用規約を読んでみようというときは、準拠法と管轄、著作権の帰属、責任の所在と範囲等といったあたりを最低限確認しておくことをおすすめします。そして、実際にトラブルが起きてしまった場合には、事後的な対応としては弁護士に相談してみることをおすすめします。そうすることで法的手段を検討して泣き寝入りを避けることもできるのです。

利用規約をきちんと読まなくても同意してしまうことができますが、そこには個人情報/データの悪用や、知的財産の所有権に関するリスクがあります。インターネットのサービスの多くは無料ですが、このような利用規約は「タダほど怖いものはない」ということを物語っているようにも見えます。利用規約はポイントを押さえて読み、できる限り事前にトラブルを防ぐように日ごろから意識しておくことが賢明かもしれません。

 

Skype、Googleハングアウト、チャットワークを超えるか? 1クリックでオンライン会議ができる「Zoom」

ビジネスに欠かせない会議。グローバル化やワークスタイルの多様化によって、スタッフやクライアントが同じ場所に集まれない状況が増えるなか、活躍しているのがオンライン会議です。現在、Skype、Googleハングアウト、チャットワークなど様々なWeb会議ツールがありますが、事前のセットアップやアカウント取得や承認といった作業も伴います。

 

しかし、アメリカ生まれの「Zoom」ではホスト(主催者)のアカウントだけあれば、参加者は送られてきた会議の「招待リンク」をクリックするだけ。使い勝手の良さや手軽さが受けて、北米を中心に世界各国で愛用者が急増しています。今回はZoomの5つの特徴を取り上げることで、それが他のWeb会議ツールよりも圧倒的にオススメな理由をご説明します。

 

1:「本当に」1クリック操作で簡単につながる!

Zoomは多数の参加者を想定したオンライン会議システムで、ゲスト側でアカウントを取得しなくても簡単に接続できるよう設計されています。初回はZoomのアプリをインストールして会議IDを入力、またはメール内の招待リンクをクリックするだけ。

 

2安定した通信で素早い動作

ZOOMは通信量が非常に少ないため、通信環境が安定しています。ちなみにパソコンを使用した場合の通常1時間あたりの通信データ量は、Skypeの場合2000MB前後(1分間約36MB、30分で約1GB、1時間で約2GB(2000MB)という換算)。それに比べZoomは200~300MBと1/10程度の通信データ量と少なく、ネット接続の通信環境やタイムラグなどの影響を受けにくくスムーズな会議を可能にしています。

 

3:多様なアクセス方法

スマホやタブレット向けの無料アプリも公開されており、PCと同様に招待された側はURLをクリックするとアプリが自動的に起動し、オンライン会議が開始されます。また、ネット接続の脆弱な地点にいる参加者には、各国の専用ダイアルイン番号が用意されているので電話から音声で会議への出席が可能です。

 

4:見逃せない超便利な機能が満載

Zoomは一度に50人まで招待可能。大人数の場合は「ブレイクアウトルーム」機能というものを利用すると、参加者を一時的に複数のサブグループに分割できます。その間、グループ別の個別ルームができ、ほかのグループの画像や音声は聞こえないようになっています。ホストは各グループへ出入り可能なので、進行状況も把握できます。

デスクトップ上からスライドや動画、ファイルなどを画面共有できることに加え、共同注釈やホワイトボード機能を利用すれば、スクリーン上でシェアされた画像やグラフなどを見ながら注釈を加えたり、ホワイトボードにフリーハンドで文字や絵を書きながら説明することも可能になります。

 

無料プランも有料プランもボタン一つで会議の録画が可能で、会議の議事録やウエビナー(ウェブ+セミナー)向けにも便利な機能です。無料版ではホストのローカルPCに録画が保存され、有料プランはボタン一つでクラウド上にも保存できるのです。

 

GoogleやOutlook、さらにYahoo!の各カレンダーともリンクしており、それぞれの参加者が利用するカレンダーに組み込まれるので、リマインダーとしての役割も果たしてくれます。

 

会議中に話したWebサイトのURLや数字を正確に文字で共有、会議中に特定の参加者とのチャット、そして、パソコン・スマホ・タブレット上のファイル・画像ファイル・音声ファイルも送受信可能なので、ネット上での共同作業も簡単にできます。

5:無料プランや、有料でも格安な利用料もうれしい

Zoomは基本的に無料プランで充実した機能が使え、無料版でも1対1の通話なら基本的に時間制限なしの通話が可能です。しかしグループ通話の場合、40分の時間制限があります。時間制限の心配なく、ウエビナーなど複数の人数を招待する場合には有料プランがおすすめ。しかも、月額1400円前後(14.99ドル)~というお手ごろ価格です。

 

良いこと尽くしのように見えるZoomですが、1点マイナーな弱点として会議開始前にテキストメッセージを送ることができません。遅刻の恐れや緊急時の連絡方法をあらかじめ決めておくとよいでしょう。また、現時点(2018年6月末)で日本語版は正式に存在していないため、日本語表記のない部分は英語と併用して利用することになります。

 

テレビ会議はもちろん、セミナーやウエビナーなど大人数に対応しやすく、多彩な機能を備えているうえ、操作や管理が簡単。多様な端末からのアクセスにも対応しており、しかも優れたコストパフォーマンスというのが大きな魅力のZoom。日本でもじわじわと人気が高まってきているこのツールを次回のWeb会議で使ってみてはいかがでしょうか?

「ごちゃごちゃ充電コード」をスッキリ解決! 中国発の先進的な充電ステーション

中国深センを拠点とする「Fenergy(明能)」という会社がクラウドファンディングで開発を進める「XPro」。iPhone Xなど、計5台のデバイスをスタイリッシュに充電できるチャージステーションとして注目されています。獲得資金はすでに目標金額を超えており、iPad、iPhone、Apple Watch、Android端末、モバイルバッテリーなど、様々なデバイスを一度に高速チャージできるのが特徴。ワイヤレスチャージもできる先進的なプロダクトです。

 

4台のUSBケーブルチャージ+1台のワイヤレスチャージを一度に行える

所有するデバイスが増えてくると、それを管理するのも大変です。充電の際、机の上がコード類でごった返してしまうのは日常風景かもしれません。

 

XProは1度に5台ものデバイスを同時に充電できるうえ、これから増えてくるであろうワイヤレス充電デバイスも使えます。クイックチャージQC3.0にも対応しており、それによって通常の4倍速で充電が完了するのも特徴。XProとデバイス本体が接する部分はシリコンで覆われているため、大切なデバイスを傷つけることはありません。ワイヤレス充電は10Wで、一般的な5Wのワイヤレス充電器より高速で充電が完了します。

注目すべきは、ワイヤレス充電器が本体から着脱可能であるという点。ワイヤレス充電器を本体から取り外して好きな場所でスマホ1台を充電することができるんですね。枕元に置くだけでワイヤレス充電できるため、薄暗い部屋で充電口を探す必要もありません。

シリコンでできているデバイススタンドは、iPadやスマホを縦置きで充電できるようになっており、机上の省スペース化に貢献します。USBポートには、モバイルバッテリーや卓上のミニ扇風機なども接続可能。

クラウドファンディングでの支持率がすでに100%超え


Fenergyが面白い商品を開発しようとしているのは、中国最大のBtoCで、アリババ傘下の”タオバオ”が行うクラウドファンディング(淘宝众筹)です。XProの獲得資金は目標金額の109%に到達。1000人近くの支持者がおり、21万元(350万円)を超える資金が集まっています。

 

個人的な用途で使うのはもちろん、オフィスの共用タブレットやスマホの充電ステーションとしても使用できます。カフェやバーなどで充電サービスを提供する際にもよいでしょう。

 

XProの開発に携わるFenergyは2009年にスタートした企業で、モバイルバッテリーや充電器を専門に製造するメーカーです。生産工場は国際標準の検査をクリアしているため、品質にも信頼が置けるかもしれません。

AI研究者にも衝撃! サルや鳥に続いてミツバチも「ゼロ」を理解していた

何もないことを意味する「ゼロ」という概念。これは、モノの数を数える以上に高度なことで、幼い子どもは「ゼロ」について理解することは難しいそうです。そんな「ゼロ」をミツバチが理解していることが最新の研究で判明しました。今後のAI技術にも転用できる可能性があるというミツバチの能力とは、どんなものなのでしょうか?

 

「ゼロ」の概念を持つのはヒトだけではない

「ゼロ」には、2つの概念があると考えられています。ひとつは「存在が何もない」という意味。もうひとつが、「0、1、2、3…」という順列としてのゼロです。「ゼロ」の考え方は古代インドで生まれたといわれ、これによって位取りや計算が飛躍的に進歩しました。

 

しかし、目に見えるモノを数えることと違って、何もないことを「ゼロ」と捉えることは、人間の子どもであっても理解することは簡単ではありません。そのため、動物などにはできない、人間ならではの概念であると長く考えられていました。

 

しかし、2015年に東北大学の研究チームが、サルの脳に「ゼロ」に強く反応する細胞があること世界で初めて発見。言葉や数字記号がなくても、「ゼロ」を認識できる可能性が示唆されたのです。

 

ミツバチが「何もない=ゼロ」と認識

サルの他に、鳥についても、「ゼロ」を認識することがわかっていましたが、今回の研究者たちが注目したのはミツバチでした。ミツバチは、他のミツバチの複雑な技術を学んだり、一致するモノと異なるモノがわかったり、高度な知能を持っている昆虫だと知られています。

 

科学誌「サイエンス」に発表された内容によると、研究者はまずミツバチに数を教えるところからスタート。四角や三角のマークが複数描かれたカードを用意して、マークの数が少ないカードの方を選ぶように訓練しました。たとえば、四角いマークが4つ描かれたカードと、3つ描かれたカードを見せた場合、3のカードを選ぶという具合です。

 

そして、何もマークが描かれていないカードと、1つ以上のマークが描かれたカードを見せたとき、ミツバチは真っ白なカードの方を選んだというのです。白いカードを見せたことはなかったのに、「何もない」ということが、他の数字よりも少ないものだと理解していたとわかります。

AI研究に応用

今回の発見は、AI研究に転用が期待されると言われています。たとえば、人が道を横断するとき、車もバイクも自転クルマも何も来ていないと確認して、渡っても大丈夫だと判断します。しかし、同じことをAIが行う場合、クルマ以外にも家や街頭など様々なものが存在する複雑な環境下で、「道を渡るのに危険なモノがゼロである」とジャッジすることは簡単なことではありません。

 

ヒトの脳には860億のニューロン(神経細胞)があるのに対して、ミツバチのニューロンはわずか100万足らず。そのため、ミツバチがなぜこれだけ少ないニューロンで「ゼロ」を理解できたのか、注目されているんです。ミツバチの脳を研究することで、もし「ゼロ」を認識するシンプルなメカニズムが判明したら、AIに転用できるのではないかと期待されているのです。

 

小さな脳しかないミツバチが「ゼロ」を理解するとは、驚くべき発見だと、神経科学などの専門家の間では受け止められています。もしかしたら、ミツバチと同じ能力を持つ動物や虫がもっと存在するのかもしれません。

【裏ワザあり】スマホのバッテリーが切れそう! 街中で充電する方法まとめ

スマホの電池がそろそろ切れそう! しかし、そんな日に限ってモバイルバッテリーは持っていない、なんてよくありますよね。もし、そのあと誰かと重要な待ち合わせをしていたら、大変なことに。

 

しかーしご安心を。都市部ならバッテリーを充電する方法って結構いっぱいあるんです。定番なやつから、ちょっと変化球な方法まで、バッテリー回復の手段をチェックしておきましょう。

【その1】モバイルバッテリーを探す

モバイルバッテリーがないなら、近くで買っちゃえばいい。充電しながら動き周りたいならば、手っ取り早い方法です。家電量販店に立ち寄れる状況なら、モバイルバッテリーを購入して使うことを検討してみましょう。

 

注意点は2つ。1つ目は、購入後にすぐ使える製品を選ぶこと。必ず既に充電済みで即使用できる製品を買いましょう。モバイルバッテリー自体の充電が必要となってしまっては意味がありません。

 

↑量販店では、購入後に即使えることを明示するシールが貼ってあることが多い(表記がない製品でも、一般的にはある程度充電してあるというが、電池残量は外見ではわからない)

 

2つ目は、コストがかかること。容量にもよりますが、相場は4000円~5000円くらいします。1回の充電で使うだけなら勿体ないです。その後も繰り返し使う前提で考えましょう。

 

ちなみに、乾電池式を入れて使う簡易型の充電器もあります。こちらは比較的割安に購入できるのがメリット。相場は1000~2000円くらい。家電量販店だけでなく、コンビニでも置いてある店舗は多いです。ただし、取り扱っていない店舗ももちろんあります。それに販売している店舗でも売り切れている可能性もあります。

 

↑セブンイレブンで購入した「乾電池式充電器」の例(TOPLAND SV-20)。単三形の乾電池4本をセットして使い、1400mAh分の充電が行える。ただし、出力は1Aなので充電速度は期待できない

 

例えば、セブンイレブンでは、乾電池式充電器と充電ケーブルのセットを販売しています。ケーブルによって価格は異なり、Lightningケーブルなら2037円、マイクロUSB Type-Cなら1382円、マイクロUSBなら1134円という具合です。

 

【その2】カフェでくつろぎながらゆったり充電する

充電ケーブルさえあれば使える定番ワザ。ノマドワーカーがカタカタ仕事しているようなカフェに入って充電しましょう。ついでにカフェオレの一杯でも飲みながら、ゆったりと時間を過ごせます。ちなみに、筆者の職場の近くでは、インドカレー店やハンバーガーショップなど、カフェ以外にも充電できる飲食店もちらほら。

 

↑無料で充電できる店舗はまさにオアシス

 

しかし、土地勘のない場所で「そんな店舗知らない」というときもありますよね。そんなときは電源のあるカフェを検索できるアプリが便利です。

 

↑例えば「電源カフェ」(無料)というアプリなら、電源やWi-Fiのあるカフェを検索できる

 

注意点は、充電NGのお店で無断に充電するのは厳禁ということ。法律的にアウトなのでやめましょう。必ず許可を取ってください。

 

一方、繁華街なら「カフェが混んでてコンセントのある席に座れない」というケースも想定されます。そんなときにオススメなのが、「マンガ喫茶」です。多くの店舗では充電用のケーブルを貸し出しているので、手持ちのケーブルがない場合でも助かります。30分ほどコミックを読みながら、お茶を飲み、充電できて1000円もかかりません。なお、初回利用時に会員登録が必要になることが多いので、その点は留意しておきましょう。

 

変わったところでは、パチンコの台にも充電用のUSB挿入口が備わっているものが結構存在します。騒音やタバコなど、ハードルは高いですが、普段パチンコなんて行かない人にとっても、緊急時に充電できるスポットとして活躍するでしょう。

【その3】買い物や移動ついでに充電する

コインを投入して利用する「充電ステーション」型の充電器を活用するという手もあります。量販店などで見かけることが多いですね。この手の充電器は、暗証番号でカギをかけるので、スマホを充電台に設置したままその場を離れられるのが特徴。店内で買い物をして、終わったころには、充電完了というわけです。有名どころだと「ドン・キホーテ」がこうした充電サービスを導入しています。もちろん全店舗ではないので注意が必要です。

 

↑店舗設置型の代表的な商品である「街角充電屋さん」の使い方は代理店のホームページでチェックできる

 

カフェ探しのケースと同様、土地勘がない場所でこうした充電スポットを探すのは結構大変ですが、アプリを使えば手軽に探せます。

 

 

↑充電スポットを探せるアプリ「まち充ナビ(無料)」が便利。街角充電屋さんを導入している店舗などが表示された

 

そのほか、スマホを販売するショップでも充電サービスをしていることもあります。ただし、全てのショップが対応してくれるとは限らず、断られることもありますので、ご了承ください。充電しながら、新機種や新しい通信プラン・サービスをチェックして時間をつぶしましょう。

 

↑充電サービスを謳うケータイショップもある

 

また、タクシーで充電できる車両もあります。急いで移動する必要があるときには、一石二鳥。ただし、こちらも場合によって非搭載のクルマである可能性も高いので、「必ずできる」とは思わないように。乗り込む前にドライバーさんに確認するとよいかもしれませんね。

 

おまけ(裏ワザ)

 

都内の観光スポットなどには、ソーラー発電スタンドが設置されていることもあります。たまたま近くにあれば使ってみるのもありかも……。

 

↑東京タワーや遊園地の「としまえん」などは、シャープ製の「CITY CHARGE」が設置されたことでちょっど話題になった

 

また、お台場エリアでは、モバイルバッテリーをレンタルで貸し出すという実証実験も行われています。

 

↑東京電力エナジーパートナーとゆりかもめが、ゆりかもめ沿線で実証実験中のサービス「充レン(ジュウレン)」も興味深い

 

もし普及したら便利そうですね。なお、同サービスの詳細は下記の記事にて紹介しています。

 

お台場エリアで「充電」に困ったら、このスタンドを探してみてください

 

「INFOBAR xv」が発表されたので、会社の机から出てきた「INFOBAR 2」と比べてみた。

このカラーリングとこのフォルムに見覚えはありませんか? KDDIから先日発表された携帯電話「INFOBAR xv」です。

 

↑カラーは「NISHIKIGOI」「NASUKON」「CHERRY BERRY」の3種類

 

「INFOBAR」は「au Design project」の第1弾として2003年に発表された携帯電話。初代の発売以降はシリーズとして、「INFOBAR 2」やスマートフォンタイプの「INFOBAR A01」が発売され、2015年の「INFOBAR A03」が直近の発表になりました。

 

今回発表された「INFOBAR xv」は、初代「INFOBAR」の発売から15周年を記念したもの。初代と同じく深澤直人氏がプロダクトデザイナーを務め、当時のカラーとデザインを受け継いだモデルになっています。

 

筆者が初めて携帯電話を持ったのは今から約10年前、中学生の頃。携帯電話のカタログでINFOBARを見て、「かっこいい!」と思ったのを思い出しました。このデザインは今見ても新しい感じがします。

 

↑大きさは横48×縦138×厚さ14mm。このサイズ感が懐かしい…

 

INFOBAR xvには、歴代のINFOBARでは実現できなかった、キーの周りにフレームがない「フレームレステンキー」が搭載されています。スマホが一般的になった今だからこそ、物理的にボタンを押す感覚が新しいですね。

 

↑中央の「clear」ボタンが懐かしくないですか?

ちなみにこのINFOBAR xv、冒頭でサラッと触れましたが、スマホではなく「携帯電話」です。いわゆる「ガラケー」。4G LTEに対応し、3.1インチWVGA(480×800)のディスプレイ、約800万画素のカメラを搭載しています。

 

↑裏面はなめらかな質感のデザイン

 

バッテリー容量は1500mAh、内蔵メモリ8GB、外部メモリはmicroSDカード(最大32GB)。Bluetooth、Wi-Fiに対応。テザリング機能も備わっています。LINE、+メッセージ、PCメールも利用可能。

 

また独自機能として、スマホ音声アシスタント呼出機能も新たに搭載。スマホと連携して、電話で話すスタイルで、INFOBAR xvから「Googleアシスタント」や「Siri」を操作できます。

 

↑スマホを鞄などに入れたまま、音声アシスタントを利用できる

 

筆者はスマホのカメラに強くこだわりがあるわけではなく、インターネットもタブレットを使って利用しているので、アプリの追加はできなくても、電話やメール、LINEが使えるならそれなりに満足できる気がします。

 

スマホを買ったはいいけど、結局使っているのは電話とメールとたまにLINEといった人や、通話は携帯で、インターネットなどはスマホかタブレット、という2台持ちの人にはおすすめかもしれません。

 

無駄に大きくないサイズとおしゃれなデザインも、大画面のスマホが当たり前になっている若い人にも2台目として需要があるかもしれません。

 

↑現時点でのUIのイメージ

 

発売に先駆けて、7月12日から8月30日(木)18時までクラウドファンディングを実施しています。INFOBAR xv専用のケースや、原寸大のオブジェがもらえたり、INFOBAR xv本体のクレジットタイトル画面に名前を記銘できたりと、さまざまな特典が用意されており、INFOBARのファンに向けたサービスも行っています。

 

↑INFOBAR xvの専用ケース

 

会社の引き出しを探してみたところ、なんと11年前に発売された「INFOBAR 2」を発見!当時、筆者は中学1年生。まだケータイは持っていませんでした。

 

↑INFOBAR xvと似たデザインのUI

 

さすがにもう使えないのかなと思いきや、充電して電源を入れると、おもしろいほどサクサク動きます。

 

標準サイズのSIMが手元になかったので、通信はできませんでしたが、まだまだ現役としても活躍しそうな様子。デザイン的にはアリなので、サブ端末として使ってもよさそうです。

 

↑激しく劣化した背面。どうしたらこんなにボロボロになるのか……。「鍵と一緒にポケットに入れていたからです」(かつての所有者(35)談)

 

ついでにINFOBAR xvとINFOBAR 2のスペックを比べてみました。三洋電機って携帯電話を製造していたのですね、初めて知りました!(三洋電機は、2008年に京セラに携帯電話事業を売却)。

 

ディスプレイやカメラのスペックには、さすがに古さを感じますが、意外にもINFOBAR xvには搭載されていない、ワンセグやFeliCaに対応していたりします。まあ、2.6インチ(!)の小さい画面でワンセグを見ることはなさそうですが……。

 

↑INFOBAR 2には、ワンセグやFeliCaが搭載されている

 

懐かしすぎて余談が過ぎましたが、スマホは機能が豊富すぎて手に余るという人はINFOBAR xvを検討してみてはいかがでしょうか。発売は2018年秋とまだ先ですので、まずは名前をしっかり覚えておきましょう。

自宅でテレビゲームができないと嘆くお父さんたちへ――手軽に使えるモバイルディスプレイはいかが?

アイ・オー・データ機器が7月下旬より発売するモバイルディスプレイ「LCD-MF161XP」は、その名の通り持ち運んで使える15.6型ワイド液晶ディスプレイ。商談時のセカンドディスプレイとして、また簡易的なデジタルサイネージとして活用できるアイテムです。

↑「LCD-MF161XP」(実売予想価格3万5424円)

 

ディスプレイ解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、非光沢のIPSパネルを採用しており、広視野角で照明の反射なども気になりません。映像のぼやけを改善し、解像感を向上させる「超解像技術」を採用。また、色彩を鮮やかに表現する「エンハンストカラー」機能も搭載。いずれも10段階で効果を調整できます。

 

また、用途に応じて画質を自動調整する4つの画面モード(Web、標準、ゲーム、あざやか)を搭載。目の疲れを軽減する「ブルーライトリダクション」機能(5段階調整可能)も備えています。

 

本体は薄さ約9.8mm、重さ約900gの薄型軽量ボディで、3段階の角度調整ができるスタンドとしても使えるキャリングケースが標準で付属。これ1つでどこでも映像を表示できます。

↑スタンドとして使えるキャリングケースが付属

 

入力端子はUSB Type-C、HDMI(ミニ)端子を搭載しており、USB Type-Cなら映像出力と給電をケーブル1本で行うことができコンセントが不要。HDMI接続する場合は、付属のACアダプタを使用します。

 

モバイルディスプレイが日本のお父さんたちを救う……?

本来はビジネスシーンを想定して作られているアイテムですが、この「LCD-MF161XP」を見たとき、編集部・一條の脳裏には山田編集長のことが思い浮かんだのでした。

 

山田編集長は現在、PS4版の「フォートナイト」というバトルロイヤルゲームにハマっており、夜寝る時間を削ってまでやりこんでいるとのこと。本当はもっともっと遊びたいのですが、家庭にはテレビが1台しかなく、家族が起きている時間帯は嫁や子どもがテレビを見るからプレイできないんだ……と嘆いていたことを思い出したのです。

※イメージ

 

このモバイルディスプレイはもしかすると、家庭で自由にテレビゲームができない日本のお父さんたちにピッタリのアイテムではなかろうか……? ということで、アイ・オー・データ機器さんにお願いして発売前の実機をお借りし、山田編集長に使ってもらいました。

 

山田編集長の日記

○月×日

我が家は自宅の寝室兼書斎にデスクトップPCを置いたデスクがある。だが、最近はノートPCで各種作業をすることがほとんどなので、デッドスペースになっていた。こざこざした細かいものが置かれて、物置っぽくなっていてもったいなかったので、そこを片付けて「LCD-MF161XP」を導入した。

 

まず、付属のHDMIケーブルを使ってPS4を接続し、オンラインゲームをプレイした。まず気付いたことは、このディスプレイにはスピーカーがなく音を再生できないということ。Bluetoothなどのワイヤレス出力も備えていないので、基本的に音は出せない。しかしPS4は、コントローラーに音声出力端子が備わっており、設定を変更すればチャット音声以外の音もヘッドホンで聴けるようにできるのだ。そういう意味で、PS4との相性はかなりイイといえる。

 

これでまったく問題なくプレイできたが、あとになってカタログを見て「あ、そっか」と思ったのが、映り込み。普段、リビングのテレビでプレイしているときは、ライトの映り込みがあってチラチラして集中力が削がれることもあった。だけど、それを忘れるぐらい映り込みがなかった。カタログ見て「非光沢」仕様と、気づいたけど、これ超重要。特に僕のやっている「フォートナイト」なんかは敵をいかに早く見つけるかが問われるゲームで、豆粒みたいな状態からでも敵を見つけたいんだけど、映りこんでいると見落としがち。じゃあ、キル数がアップしたかっていうと、そうでもなくて、それは腕の問題ですね……。

 

○月△日

今日も帰宅するなり書斎に駆け込み「フォートナイト」をやりまくった。この「LCD-MF161XP」のいいところは、「フォートナイト」のようにボイスチャットを行いながらプレイするゲームの場合、どうしてもケーブル類が多くなりがちなのだが、本機だとPS4とミニHMDIつないで、本体に電源ケーブルを挿すだけなのでとてもシンプル。机の上がごちゃつかなくて気持ちよくプレイできる。

 

また、15.6型という画面サイズも絶妙だ。タブレットによくある10型程度のサイズは机に置いてテレビゲームをするには小さいし、PCモニターになると20型以上が多く場所を取ってしまう。このサイズはひとりで集中してゲームをするのにピッタリのサイズといえる。

 

家族が机を使いたいと言ってきても、ほぼ一瞬で片付けられるのも◎。我が家では最近、デコパッチブームが来ていて、箱やボタンや皿など色々なものにパッチワークするのが流行中。広く使える机に早変わりするので、「片づけ面倒だなぁ」と思って諦めてしまうということがなくなった。

 

○月□日

今日は趣向を変えて、PS4で動画配信サービスのドラマを見てみた。付属のキャリングケース兼スタンドは、立ち上げるストッパーの位置を変えるだけで簡単に画面角度を調整できるので、いろんな姿勢で見ることができる。

 

また、本機には「エンハンストカラー」という映像設定モードがあるのだが、これを使わなくても十分キレイ。映すものの用途に合わせて画面モードを変えればいいって程度かなと。机にほとんどモノがないから作品に集中できる。以前のPCもテレビを見られるようにしていたけど、机に、キーボードありHDDあり、SDカードケース入れありでなんか没入感が少なかったのはそのせいか。

 

○月☆日

誰にも邪魔されずゲームに集中できるので、眠くなるまで永遠にゲームができる。会社に行きたくなくなるレベル。本機で最もいいなと感じたのが、とにかくシンプルであること。箱から取り出して、ケーブル1本(PCでUSBタイプC接続の場合)、もしくはケーブル2本をつなぐだけで使える。AV・PCまわりっていうのはとかくケーブルがごちゃつきやすいので、これはとても大進化!

 

リビングのテレビの争奪戦から解放されるというポイントも大きい。ゲームをするためだけに自分用テレビを購入するというのは、家庭を持っているとかなりハードルが高いが、このモバイルディスプレイなら奥さんの許可も得やすいだろう。私自身、仕事用といって購入したい気持ちでいっぱいだ。

 

個人的には、泊まり出張が多いビジネスマンにオススメ。スーツケースに入れて、日中は資料表示用ディスプレイとして活躍してもらい、ホテルに戻ってからはPS4とつないでいつも環境で映画やドラマやゲームを堪能。出張にPS4って正気? と思われるかもしれないが、結構、出張でハメはずしすぎて散財しちゃう人が多いと聞く。この「LCD-MF161XP」ならホテルに閉じこもれるから散財をしなくて済むので、“書斎の出張所”を簡単に作れるという感覚で使ってもらいたい。(山田)

 

以上、山田編集長が2週間ほどじっくり使った感想をまとめると、「ビジネス用としてはもちろん、テレビゲーム専用機としても十分使える!」とのことでした。音声を再生できない点は要注意ですが、PS4ならゲーム機からコントローラーを経由して音声をヘッドホンやイヤホンなどで聴くことができるので、問題なくプレイできます。自宅で家族に気兼ねなくテレビゲームをしたいけど、テレビがリビングにしか無くて……という方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【西田宗千佳連載】「画質」「設定」から見えるスマホメーカーの方向性

「週刊GetNavi」Vol.68-4

スマートフォンにおいて、カメラの画質は商品を差別化する大きな要因だ。とはいえ、センサーの活用方法やソフトウエアのチューニングは各社まちまちであり、スペックだけでは語りづらいのが今の状況である。

 

高画質カメラ、という意味で話題の中心にいるファーウェイの「P20 Pro」は、確かに優れた画質を実現している。特に静止画で、風景や食事を撮影したときの「印象深さ」はトップクラスだ。その理由は2つある。静止画で彩度を撮影するために使っているメインセンサーが1/1.7インチと一般的なスマホ用カメラより大きく、画像処理も「しっかりかける」のが基本だからだ。大きなセンサーは光量の少ない、暗いシーンでの撮影に向いている。さらに、いわゆる「AI処理」として搭載されている機能も優秀で、シーンを的確に分類してくれる。最適な処理を重ねていくことができ、これも画質向上に一役買っている。

↑ファーウェイ「P20 Pro」

 

一方で、動画は静止画ほど暗い場所に強いわけではない。画質が悪いというわけではないが、静止画で実現されている「印象的で精彩な絵作り」とはちょっと違ってしまう。

 

また、静止画もAIによるシーン検出を使うと、どうにも「印象的になりすぎる」のが気にかかる。確かに印象的な夕焼けや青空が撮れるのだが、実景はそこまでいつも印象的なわけではない。ガッツリ&ハッキリとした補正のため、「ちょっとこれ、違う」と感じる写真になることも多い。マニュアル設定を駆使して撮影すれば、カメラの素性の良さが引き出せるのだが、そうした作業は多くの人にとって荷が重いと感じるだろう。

 

iPhoneはそれと対照的である。カメラのセッティングがほとんど必要なく、誰が撮っても同じような写真になる。一方で、無理に印象的な加工を施すことは少なく、P20 Proに比べておとなしい。実際には、アップルもソフトでの加工をかなりやっており、「スマホの写真らしい」派手さに強調されている。一方で、それをやりすぎないことで、万人向けの画質に仕上げているという印象がある。iPhoneのカメラアプリは極端なくらいシンプルだが、それは、「カメラの設定や操作ができる人は限られている」という判断に基づく。複雑な設定や印象的な撮影は、サードパーティ製のアプリを入れてやれば良い……という棲み分けになっている。Android端末だと「カメラの機能をすべて出せるのは自社アプリだけ」と考え、アプリを作り込むメーカーも少なくないのだが、アップルは考え方が違うのだ。

 

ソニーモバイルやシャープは、今季の差別化点を「動画」に置いた。同じ「暗さに強い」カメラでも、ファーウェイのP20 Proは静止画に、ソニーは動画に特化しており、シャープは動画・静止画を同時に最適画質で撮影できることに注力した。画質について詳細なチェックができる状況にないので、それぞれの評価は省くが、このあたりは、スマホでの動画撮影が国内で重視されつつあることを反映した動きといえそうだ。一方で、ファーウェイが「SNS映え」する写真画質になっているのは、中国を含めたアジアの「写真の好みに対するトレンド」を反映しているように思える。

 

カメラの画質にも、市場の要請やその企業が支持されやすい地域の好みが反映される。そして、時代によってもそのテイストは変わる。技術だけでなく、文化の面から「スマホのカメラ画質」を考えてみるのも面白そうだ。

 

●次回Vol.69-1は「ゲットナビ」9月号(7月24日発売)に掲載されます。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

故障した家電、自分で直してみませんか? 修理サイト「iFixit」が自己責任ではあるけど、使える

電子機器は、落下や水没、または部品の劣化など様々な理由で壊れます。そんなとき、私たちユーザーは販売元や修理専門プロへ修理費を払うか、新たに購入するしか選択肢はないのでしょうか? わかりやすい修理マニュアルがあれば、自分で修理できることもあるはず。今回は無料で修理方法を教えてくれる「iFixit(アイフィックスイット)」の活用法をご紹介します。

 

「誰でも書ける、作れる」無料のリペアガイド

カリフォルニア州、サンルイスオビスポを本拠地とする「iFixit(アイフィクスイット)」は、世界の電子機器ユーザーが修理・分解情報を無料で提供するコミュニティを運営し、修理に必要な専用パーツと修理キットを販売するベンチャー企業です。最新のデジタルガジェットも分析しており、写真や動画をふんだんに使って分解レポートを公開すると同時に、修理しやすさを10段階で評価していることでも話題となっています。

 

日本のサイトからひらめいた

創業は2003年。創始者のカイル・ウィーンズ氏とルーク・ソウルズ氏が工科大学の学生時代に、落下し故障させてしまった「iBook」の修理を試み、発売元のメーカーが修理マニュアルを提供していないことに気づいたことがきっかけでした。試行錯誤の末、修理に成功したウィーンズ氏は、同様の問題を抱える人々のために「分解・修理方法の共有」と「マニュアル化」を思いついたのです。

 

また、創業初期の分解画像・修理マニュアル公開については、日本で運営されている「KODAWARISAN」というサイトからひらめきを得たそう。ウィーンズ氏は「KODAWARISAN」の運営者とも交流を続けており、2010年には表敬訪問もしています。日本とのつながりがあったとは意外ですね。

購入したモノを自分で修理できるということは長く使えるだけではなく、製品や販売企業への愛着がより深まり、環境保護にも役立つという信念を元に運営され、現在(2018年6月末時点)12か国語に翻訳されるまでに成長しました。

 

iFixitのサイトでは、修理したい製品名やモデル機種を入力すると、これまで投稿された修理や分解のマニュアルが一覧表示されます。ユーザーによって作られたガイドのなかには、文字や写真、動画による説明はもちろんのこと、難易度や、手順、所要時間も書かれており、分解や修理に慣れていない人でも失敗しにくい工夫がなされています。修理に関する疑問があれば、アンサーフォーラムに相談することも可能。

 

修理工具・パーツも揃うストア

修理ガイドページには、必要な工具と部品が一緒に表示され、オンラインストアで注文ができます。工具や部品をどこに使うかも解説されているうえ、購入した工具はサイト上のマニュアル通りの色・形状なので、作業時の間違い防止にも役立っています。修理工具の多くが生涯保証の対象で、検査・整理整頓ツールも充実しており、世界中の一般ユーザーからプロの修理業者まで、多くの人たちから高い信頼を得ています。

コミュニティメンバーとして世界の仲間と”切磋琢磨”も可能!

アカウント登録を行うと、修理分解マニュアルを投稿できるようになります。修理ガイドの書き方や写真の撮り方についてもガイドラインがあるので、要領よく、読み手にとって分かりやすいマニュアルが作成可能。他のメンバーが作ったマニュアルを修正したり加筆したりすることもできるので、世界中のメンバーたちと切磋琢磨しながら、よりレベルの高い所を目指すというのもよいかもしれません。

 

しかし、気を付けておくこともあります。日本からの修理工具やパーツの注文は、現在カルフォルニア州からの国際便のため、現時点では、商品到着まで10日以上かかること、日本においてはユーザー自らが行う分解修理は「メーカー保証対象外」のため、完全に自己責任であることに注意してください。

 

近年、テクノロジーの進化でモノを自分で修理したり、町の修理屋に頼んだりすることが難しくなっています。使っているモノが故障などを起こしたら、製品メーカーに出すほかない現在の状況。それに対して、欧米では修理屋を中心に反対の声が上がっており、「修理する権利」を求める声が高まっています。そのような背景を考えると、iFixitが画期的な存在であることが分かりますよね。同サイトは世の中を変える1つのきっかけになるかもしれません。

「育児日記」が新時代へ! 「スマートスピーカー」を使うとストレスが減って夫婦円満に

赤ちゃんが生まれると、多くのパパママは育児日記を始めます。授乳時間や量、排泄、沐浴、睡眠、体温など、赤ちゃんの様々な行動や日々の変化を記録しておくこの日記帳は、出産した病院からもらって書き始めることが一般的ですが、実はこの作業を続けるのが結構大変。

 

最初(特に第一子のとき)は楽しみながらできるのですが、人によっては、赤ちゃんのお世話や家事、仕事で忙しいため、段々と億劫になってきてしまうケースもあります。昨今ではアナログ式ではなく、スマートフォンやアプリを使ったデジタル式のものも出回っていますが、使いやすさには課題が残ります。

そんななか、大手ベビー用品メーカーのピジョンが運営する情報サイトのコモドライフは、駅すぱあとを開発した株式会社ヴァル研究所と組み、スマートスピーカーを使って音声で入力する育児日記を開発しています。このテクノロジーはどのようにして育児日記をラクにするのか? また、どのような効果を夫婦に与えるのでしょうか? 開発者と、モニターとしてこのプロジェクトに協力したご家族に取材してきました。

 

もう手を動かす必要はない

従来の育児日記は手を動かすことを前提としていました。アナログの日記帳は手でページを開いて、ペンで書き込みます。デジタルになっても手を動かす行為は消えません。スマホは指を使ってロックを解除し、アプリを探して起動するまで待ち、タップしたりスワイプしたりして文字を打ち込みます。便利になった部分もありますが、抱っこや授乳などをしているときは赤ちゃんから手が離せません。このような状況では、その場ですぐに書くこともスマホを操作することも簡単にはできないのです。

 

音声入力はこの前提を覆します。開発中のテクノロジーはGoogle Home miniとClova Friendsを使用(前者は「助手」、後者は「博士」と呼ばれている)。「OK Google」の一言で助手の音声コマンドが起動し、授乳をしたりオムツを変えたりしながらでも、「授乳開始」「おしっこ」などと言うだけで、その場で記録が取れるのです。そして、音声入力した情報はメッセージアプリのLINEを通してスマホに届く一方、IFTTTと呼ばれるwebサービスを通してGoogleスプレッドシートにデータとして保管される仕組み。手でなく、口を動かすという一見単純な変化のように見えますが、乳児期の子どもを育てるパパママにとっては手を動かす手間が省けるだけで御の字でしょう(このテクノロジーはスマートスピーカーがない場所でも使えます)。

↑博士(右)と助手

 

「そもそも育児日記が大変なら、やめてしまえばいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、赤ちゃんを病院に連れて行くとき、育児日記を読むと医者に赤ちゃんの体温や行動を正確に伝えられます。育児日記で赤ちゃんが最後にミルクを飲んだ時間や量を見ると、次のミルクの時間や飲む量を予測できます。1か月前の記録を見ると、赤ちゃんがどれほど成長したかが確認できるうえに自己肯定にもつながります。

 

このように、育児日記を付けることによって好循環が生まれます。また、インターネットを検索すると、育児日記を付けてこなかったことを後悔するパパママもいるそう。将来後悔することを回避するために、育児日記を書くということもあるでしょう。

 

さらに、育児日記がデジタルになって、夫婦間または祖父母などを含めた身内のグループと情報を簡単に共有できるようになりました。ピジョンとヴァル研究所が開発しているテクノロジーは、助手に伝えた情報をLINEを使ってグループメンバーに送ります。

 

モニターとして参加した松本さんご夫婦によると、平日は仕事で外出しているパパの岬さん(28歳)のスマホに、育児休暇中で家にいるママの愛子さん(29歳)から届いた通知の数は1日に40回前後。それに加えて、毎朝8時には博士がまとめた前日の記録も2人に送られます。このような方法で情報を共有することで、夫婦(今回の場合はご主人)が自発的に育児に参加するようになる。このように設計されていることに、このテクノロジーの意義があります。

実際にこのテクノロジーを10日間テストしてみて、被験者にはどのような効果があったのでしょうか? 岬さんは奥さまと生後4か月の侑君が何をしているのかをLINEを通して逐一知ることができるようになりました。「育児の大変さに気づくきっかけになった」とご主人は言います。「これまでは奥さんが育児でいかに苦労しているのかが見えていませんでしたが、このシステムによってそれらが見えるようになりました」

↑(左から)松本岬さん、侑君、愛子さん

 

この変化は行動にも現れ、岬さんは侑君が夜中に泣くと自発的に起きるようになり、奥さまに量を聞かなくてもミルクを自分一人で作るようになったそう。愛子さんは「夫にとって育児が他人事から自分事になりました。私のストレスも減りましたね」と言います。機械の認識ミスがあったり、薬や離乳食も記録できるようになればよいといった要望も出ていたりしましたが、ご夫婦はモニター期間終了後もこのテクノロジーを継続して使いたいと話していました。

データをどう活用する?

このテクノロジーはまだ開発段階です。「現状では、デバイスを使って育児を他人事から自分事にするということに主眼を置いている」と今回の育児共有化計画のディレクターを務める豊田博樹さんは言いますが、次の段階に進めば、課題はデータの活用でしょう。データからパターンを割り出し、赤ちゃんの行動を予測。さらに、パパとママに「何をすべきか」というアドバイスも示唆する。豊田さんは次の段階でこのようなことも視野に入ってくるだろうと述べていました。赤ちゃんの行動の予測は機械を使わなくともできますが、このような機能は夫婦の育児生活をサポートしてくれるかもしれません。

 

現在、育児日記はテクノロジーによって変わりつつあります。田中祐介、土屋宗一、阿曽歩著「近代日本の日記帳 : 故福田秀一氏蒐集の日記資料コレクションより」によると、育児日記は1930年代には日本にありました。「育児日記は、母子健康手帳が1930年第後半から40年代前半にかけて制度化されたときに徐々に使われるようになりましたが、その後、皇后美智子さまが『ナルちゃん憲法』を作りご自身で子育てをされたときに急速に広がったと聞いたことがあります」と助産師の浅井貴子さんは言います。ナルちゃん憲法が全国のママたちに大きな影響を与えたのが1960年代。それからもうすぐ60年が経とうとしています。育児日記は新たな時代に入ったのかもしれません。

あなたはまだ保護シート? いまどきは「ガラスコーティング」で割れない、汚れない!

突然だが、自分のスマホをドライバーでガンガンとつつく、ちょっとアレな動画を見てほしい。

ストレスで破壊行為に出ているのではない。

 

ゾウが乗っても壊れない筆箱があったように、100人乗っても大丈夫な物置があったように、このスマホはドライバーでガンガンつついても画面が割れないのである(もちろん、程度によるが)。

 

それはなぜか……?

 

その前に、少し考えてみたい。

 

スマホの画面問題というのは、大なり小なりあるものだ。

 

小さいところから言うと、指紋や顔脂で汚れること。女性の場合は電話のあとにファンデーションが画面に付いたりする。

 

大きいところで言うと、もちろん落としたり投げたりして、割れること。買い取り価格がグッと下がるし、何より使いづらい。筆者も買い替え1週間前に画面をパリンパリンにしたときには、どこに向けたらいいかわからない怒りでいっぱいだったものだ。

 

それ以降、スマホを買ってすぐに保護シートを貼ることにしているが、これが上手く貼れない。気泡が入ったり、端から割れたり剥がれてきたり。ファンデーションが入り込んで汚くなったり。この保護シート問題も、画面問題のひとつだろう。

 

しかし、これら大なり小なりな画面問題が一挙に解決する技術が発表された。XECO(キセコ)というガラスコーティングサービスだ。

 

冒頭のドライバーでガンガン動画は、このXECOコーティングをしたスマホの強度を証明するもの。このコーティングは、物体の表面にある凹凸の隙間を埋め、そのうえで薄い平らな膜を張って強度を高めるという。

 

「XECOでコーティングすると、画面が汚れなくなるんです」という話を聞いたときには「またまた~」と思っていた。

 

しかし実際に使ってみると、驚いたことに本当に汚れない……!

 

夏の暑いさなか、電話をしたら、いままでだったらドロドロにファンデーションが画面に付いたはずだ。しかし、いまはそんな汚れもなく、たまにサラリと拭くだけでピカピカ。

 

安い保護シートを貼ったときは、分厚くて反応が少し悪くなったり、画面が暗くなって光量を上げなければいけなくなったりしたが、XECOはナノコーティングなのでそんな不具合もない。

 

あまりに褒めすぎるとウソっぽいから、デメリットを書いたほうがいいかもしれない。しかし、まるで思いつかないのである。強いて挙げるなら「存在が罪」みたいな!?

 

コーティングの時間も、たった10〜15分程度。参考までに、その行程を紹介しよう。

↑保護シートも傷だらけの無残な筆者iPhone

 

↑チョンチョンとコーティング剤を画面にのせていく

 

↑画面上の白い点がコーティング剤。こんなちょっとでOKなのだ

 

↑電動ブラシのようなものでコーティング剤を伸ばしていく

 

↑霧吹きで水分を与えたあと、布で拭き取る

 

上記の作業を3回繰り返して終了だ。

↑ノートパソコン、iPhone、メガネをコーティングしてもらった

 

↑ピッカピカ!!

 

多少の傷なら、コーティングすることで補修されてしまうという。メガネも重さは変わらないのに強度は増して汚れにくくなった。

 

気になるお値段は、スマホの画面で4000円、ノートパソコンで6000円。画面が割れてしまったら、買取価格が何分の一にも下がってしまう。そのリスクを考えたら、保障をつけたようなものだろう。

 

■XECOの詳細についてはコチラ

XECO~奇跡のコーティング~

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

アップデートで人工知能技術「ThinQ AI」に対応!LG V30+ L-01Kとプロのワザでスマホでもココまで撮れる!

今年1月に発売されたドコモV30+ L-01Kがアップデートを行い、人工知能「ThinQ AI」に対応。カメラに新たな頭脳が加わったことで、どんな写真が撮れるのか。プロカメラマンの永山昌克さんに試してもらった。

 

カメラマン・永山昌克さん
撮影業のほか、カメラに関する記事を執筆。近ごろ進化が目覚ましいスマホカメラにも興味津々。

 

V30+ L-01Kのオフィシャルサイトはこちら

 

カメラマンの仕事が減る!? 超実践的AI性能を実感

「V30+ L-01K」のAIカメラの賢さには驚かされました」と語るのは、プロカメラマンの永山さん。

 

「子どもや料理、風景、花などを撮ってみましたが、いずれもAIが被写体を自動的に認識&分析。押すだけのフルオートにもかかわらず、被写体の存在感を高めるような色と明るさに仕上げてくれます。露出や色の設定といった、従来は撮影者が判断しなければならなかった部分をAIに任せることで、そのぶん構図やシャッターチャンスに意識を集中できますね」

 

操作面ではAIが何を認識したかが画面に文字表示される点が気に入ったという。「確実に分析しているという安心感と、未来のカメラのようなワクワク感が味わえます」

 

 

【シチュエーション 1】

屋外の人物撮影

一般的なスマホでは、木陰で人物を撮ると肌が緑かぶりしたり、顔が暗く写ったりしがち。だがV30+のAIカメラなら心配無用。顔を認識したうえで、健康的で生き生きとした肌の色に仕上げてくれた。しかもレンズが明るいのでブレもない。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】人物の顔を認識して生き生きした色に!

 

【プロのワザ!】

色と明るさはAIカメラが自動で最適にしてくれる。そこで、アングルをレンズ前に葉っぱが入るよう調整。前ボケが生じて写真に奥行きが出た。

 

 

【シチュエーション 2】

室内の料理撮影

料理や食材の撮影が難しいのは、室内照明の影響で色がくすんだり濁ったりやすいため。だが、V30+のAIカメラは「果物」や「黒バック」といった細かいシーンや状況まで自動で認識。果物をクリアで鮮やかな色合いで撮影できている。

 

●一般的なスマホで撮影

 

●V30+ L-01Kで撮影 

【V30+ L-01Kのココがポイント!】室内照明に影響されずクリアな色味で再現!

 

【プロのワザ!】

V30+の優れた接写性能を生かし、さらに近寄ることでボリューム感を出した。また霧吹きで水滴をつけて、果物のみずみずしさを強調している。

 

 

人工知能技術「ThinQ AI」対応でなにが変わった?

1.被写体をAIが自動で分析する進化系オート

画面内の被写体をAIが分析し、「人」や「食べ物」「都市」など8つのカテゴリーに適したモードが自動選択される。さらに、シーンに応じて各種設定を最適化してくれる。

 

 

2.商品の類似画像を即座に検索できる!

Qカメラの「フォト検索」機能を使うと、撮った直後に画像サイトPinterestへつながって、類似画像の検索を行うことができる。名前のわからない商品の判別などに役立つ。

 

 

3.暗い場面も明るく撮れるモードが追加!

新機能ブライトモードでは、4つの画素を1つとして処理するセンサービニング技術を駆使。受光面積が広がり、暗所でもフラッシュなしで低ノイズの写真を撮影できる。

 

 

NTTドコモ
V30+ L-01K
LG製

F1.6という明るさを誇る標準レンズに加え、画角120度という超広角レンズを搭載したAndroidスマホ。約6インチの大画面ながら手になじむ薄型軽量デザインも魅力だ。

インスタだけじゃない! 絶対知っておいて損しない流行のショートムービーSNS3選

「若者のFacebook離れ」、空港にいるアピールをする「エアポート投稿Facebookおじさん」、「InstagramはもはやおばさんのSNS」など、SNSは日々、若く感度の高い人々によって移り変わりが起きています。

 

 

めまぐるしく流行は変わっていきますが、実はいま知っておくと「おっ!」と思われるSNSは、たったひとつの特徴をおさえておくだけで把握できます。

 

人気急上昇のリップシンク動画SNS「Tik Tok」

10代を中心に今もっとも注目を集めているSNSが「Tik Tok(ティックトック)」。最長15秒の動画を投稿できるサービスで、楽曲に合わせて口パクを行う「リップシンク動画」SNSです。

 

↑「Tik Tok」は縦長動画。ハッシュタグで応募できるオーディションを開催している

 

Tik Tokを起動すると、いきなり動画の再生が始まります。音楽に合わせて口パクしたり、ダンスをしたりしている様子が、画面を上にフリックするだけで次々に閲覧できます。動画は自動的にループする方式で、早送りやスローなどの演出を簡単に入れられます。顔には動物の耳などをあしらったフィルターや美顔効果を施すこともできます。

 

リップシンク動画といえば、2014年にスタートした「musical.ly」をご存じでしょうか。アメリカのティーンエイジャーを中心に爆発的な人気があり、日本でも女子高生を中心に流行っていたのです。2016年にサービスを開始したTik Tokは後発にあたるのですが、2017年Bytedanceにより買収され、今後2つのサービスは統合されていく予定です。

 

↑こちらは買収された「musical.ly」。アップデートでほぼ同じUIになった

 

調査データを見ていきましょう。GMOメディアが運営する「プリキャンティーンズラボ」が2018年5月に発表した「女子中高生と動画サービスに関する調査」によると、「動画を視聴したことのあるSNS」として、中学生の46.8%、高校生の25.5%がTik Tokを挙げています。これは、LINEのタイムライン、Twitter、Instagramに次いで第4位の割合です。

 

Tik Tokでは、流行っている曲とダンスを「やってみた」感じで投稿されていることが多く、自宅や学校などで気軽にチャレンジしている様子が見受けられます。撮影した動画には、その名前をハッシュタグで付けます。2018年7月現在で流行している「#いい波乗ってんね~」は、ファッキングラビッツの「イイ波のってん☆Night」という楽曲のサビの部分に合わせて手を波のようにゆらゆらと動かすダンスです。その派生で生まれた「#いいアゴ乗ってんね」など、少しずつアレンジをしてオリジナル性を出すことで「いいね」が集められています。

 

10代ばかりが出演しているかと思いきや、そのお母さんやおじいちゃんが登場して一緒に踊っていることもあります。短いダンスですぐ覚えられること、基本的には真似すればいいという手軽さが投稿のハードルを下げているのでしょう。SNSは人気が高くなると若者以外のユーザーへ浸透していくのですが、まさにその過渡期にさしかかっている印象です。

 

さらに、芸能人の投稿も増え始め、流行りのダンスに楽しく挑戦している姿を見ることができます。短い音楽に合わせたダンスは、以前流行ったパラパラダンスなどを思い起こさせるのですが、「ぽいぽいぽいぽぽいぽいぽぴー」で有名な「あやまんJAPAN」もTik Tokへ投稿していました。

 

双子ダンスを生み出した日本発の動画コミュニティ「MixChannel」

「MixChannel」は、ミクチャと呼ばれる動画SNSです。そっくりな服装で同じ振り付けをする「双子ダンス」や、お祝い用オリジナル動画の作成など、様々なカルチャーを生み出しています。

 

↑MixChannelはムービーの投稿とライブ配信サービスを提供している

 

MixChannnelの動画は10秒。Tik Tok同様、「いい波乗ってんね~」などのリップシンク動画も多数投稿されています。「ムービー」カテゴリは「顔出し」、「おもしろ」、「ツインズ」などジャンルに分かれていて、プリクラやSNOWの写真を音楽と歌詞付きで動画にしているパターンが多く見られます。最近では、ライブ配信にも力を入れており、人気の「ライバー」には「ファン」が付き、ポイントの交換でレベルが上がる仕組みになっています。

 

いち早くショートムービーに目を付けた「Instagram」

「インスタ映え」ですっかり有名になった「Instagram」は、画像から動画のSNSへと進化しています。2016年にスタートしたInstagramのショートムービー機能「ストーリー」は、24時間で自動消滅する気軽さ、そして顔に動物のフィルターを施せるなど、写真共有アプリ「Snapchat」で人気の機能をサポートしました。その後、Snapchatのユーザー数を超え、現在では世界におけるDAU(一日あたりのアクティブユーザー数)が4億人と、快進撃を続けています。

 

↑写真や動画を気軽に投稿できるInstagramのストーリーは大人気

 

国内でも、芸能人の渡辺直美さんを初めとし、積極的に活用されています。取材で会う女子高生たちも「わざわざ盛らなくてもいいし、写真を投稿してもそのうち消えるから便利。コメントからそのままメッセージを交わせるのもいい」と、写真共有とは異なる新たな使い方をしているようです。前述の「女子中高生と動画サービスに関する調査」でも、「最も頻繁に動画を投稿するSNS」として、高校生の41.7%、中学生の21.2%がInstagramを挙げています。

 

また、Instagramは2018年6月に新たなサービス「IGTV」をリリースしました。もともと投稿では1分、ストーリーでは15秒という時間制限がありましたが、IGTVは最大60分の動画を共有できます。つまり、YouTubeの対抗となり得るわけです。

 

↑縦長の動画をスワイプして見る「IGTV」

 

とはいえ、検索して動画を見るのではなく、フォローしているユーザーが投稿したムービーをスワイプして次々に見ていく点は、ショートムービーアプリの使い勝手と同じです。10代はYouTubeが大好きで、音楽やメイク動画、ゲーム実況などを見ていますが、YouTubeほどの長い動画となると投稿ではなく閲覧がメインになります。IGTVはどう受け入れられていくのか、これからが楽しみですね。

 

「ロマンがあるなぁ…」 世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom」にガジェット好き大興奮!

世界最小4Gタフネススマートフォン「Atom(アトム)」が、クラウドファンディングサイトCAMPFIREに登場。SNSなどで「こういうガジェット大好き」「ロマンがあるなぁ…」と話題になっている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

超小型タフネススマホに興奮の声続出!

手のひらに収まる96mm×45mm×18mmサイズの「Atom」は、サブスマホにも使える小型ガジェット。超小型ながら約1600万画素カメラ、指紋認証、防水、防塵、耐衝撃、NFC、ゴリラガラスといったあらゆる機能を兼ね備えている。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

もちろんデュアルSIMカード&ユニバーサル4Gバンドにも対応。デュアルSIMカードはAndroid携帯電話の標準機能だが、2枚目のカードは少し低速のGSMのネットワークで作動する。しかし、「Atom」はデュアル4Gネットワークで両方のSIMカードをサポート(SIMが4Gに対応していない場合は3G)。技術的にすべての4Gネットワークをサポートしていて、主要なモバイルキャリアのネットワークにおいてテスト済み。もちろん国内主要3キャリアでも使用可能だ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

さらに、プログラマブルキー機能も。お好みの機能を割り当てられるボタンが端末側面に搭載されているので、お気に入りのアプリをワンボタンで起動可能。カメラ機能を割り当てれば、液晶に触れなくても写真を撮ることができる。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

USB OTGにも対応済みで、データや写真を他のデバイスに転送できる「Atom」。SNSなどからは「玩具みたいな小ささでこの機能は本当なの? このスマホはガジェット好きにはたまらん!」「めっちゃ欲しい。でも新しい携帯とかいらない。しかしめっちゃ欲しい。迷う…」「Atomが来れば初めての小型端末。Jelly Pro買わずに耐えたけど、Atomは無理だった」「小型スマホと聞いて、ググって5分でポチった」といった興奮の声が。

 

7月19日現在、CAMPFIREでの支援総額はおよそ870万円(目標金額の870%)の大盛況ぶり。ガジェット好きならチェックしておくべき機種かもしれない。

 

アウトドアにも大活躍!

CAMPFIREには3種類のリターンコースがあり、割引で「Atom」を購入できる。残念ながら「19990円」のコースは売り切れてしまったのだが、「22290円」と「24490円」のコースは支援可能。さらにプラス料金を支払えば、アウトドアに大活躍するアクセサリーを追加できる。

 

アクセサリーは、バッグなどに取りつけられる「クリップ」(1399円)、ランニング時などに活躍する「アームバンド」(1499円)、サイクリング時に嬉しい「自転車マウント」(1699円)の3つ。

出典画像:「~小さいは正義~世界最小4Gタフネススマートフォン『Atom』いよいよ日本上陸!」CAMPFIREより

 

ポータブルでパワフルな「Atom」は日常使いだけでなく、アウトドアにも大活躍すること間違いなしだろう。

スマスピの可能性を大いに拡張するガジェット「GHKit Plus」が期待高

ITベンチャーの「てとてとて」は、スマートスピーカーの拡張キット「GHKit Plus」を発売しました。

 

↑Raspberry Piが付属する標準構成で1万9440円。Raspberry Piを別途用意する人向けにmicroSDカードのみ(1万800円)でも販売される

 

GHKit Plusは、Google Home、Amazon Echo、LINE Clovaといったスマートスピーカーを拡張するキット。さらに、一般的なBluetoothスピーカーに、スマートスピーカーのような機能を持たせることもできます。その機能は、音声で「通知」すること。具体的には、サービス間連携プラットフォームの「myThings」や「IFTTT」から得られた情報をスピーカーで再生するのです。

 

myThingsやIFTTTは、無料で使えるWebサービスで、複数のサービスを連携させて、「●●したら(条件)」→「●●する(動作)」といった一連の動作を自動で行うよう設定できます。GHKit Plusは、この「動作」側のデバイスとして利用できます。

 

例えば、天気予報サービスと連携して「雨が降りそうだったら、スピーカーでお知らせする」といった設定や、「●●さんがツイートしたら、スピーカーで読み上げる」といったように活用できます。

 

↑IFTTTやmyThingsを通じて、さまざまなサービスの情報を読み上げ可能

 

また、ソニーの「Mesh」など、IFTTTやmyThingsに連携できるIoTデバイスとも組み合わせ可能。例えば、Meshの人感センサーと組みあわせて、「家の玄関に人が来たときにリビングでお知らせする」といった使い方もできます。myThingsとIFTTTに登録されているすべてのサービス(トリガー)を利用できるので、発想しだいでさまざまな使い方ができます。

 

GHKit Plus用のスマートフォンアプリも用意。アプリのボタンを押して、定型メッセージを自動で再生する機能なども用意されています。

 

↑アプリに話しかけた内容を伝言メモのように再生も

 

GHKit Plusはミニコンピューター「Raspberry Pi」上で動作するサービスで、利用には有線LAN接続できる環境とBluetoothスピーカーまたはスマートスピーカーが必要です。

 

普通のBluetoothスピーカーもスマートに使える上、スマートスピーカーでは通知機能を持たせてより便利に使えるGHKit Plus。便利に使えるように工夫する過程も楽しめそうですね。家のスマート化に興味があるなら、試してみてはいかがでしょうか。

やっぱり「LTE搭載PC」は便利すぎる! 選び方の決め手は「入力方法」にあり

パソコン本体だけでインターネット通信が可能なLTE搭載パソコンの代表的なモデル「ThinkPad X280」と「Surface Pro」について2回に渡ってご紹介してきました。完結編となる本編では、どちらを選ぶべきかなどのポイントをまとめてみたいと思います。

↑レノボ「ThinkPad X280」(左)、マイクロソフト「Surface Pro」(右)

 

無難なのはクラムシェル型の「ThinkPad X280」

ThinkPad X280は、皆さんがイメージしているとおり、ノートパソコン然としたクラムシェル型。使用時にはディスプレイ部を開いて使用します。特に、パソコンとタブレットを兼用して使うなどのシチュエーションがなければ、クラムシェル型は無難な選択といえます。

↑ThinkPad X280

 

最大の特徴は、ThinkPadシリーズのウリである“キーボード”です。しっかりとした打鍵感があるのはもちろん、マウスなしでもカーソルを自在に動かせる「トラックポイント」により抜群の操作性を誇っています。

↑多くのユーザーに支持されているThinkPadのキーボード。赤いボタンのようなものが「トラックポイント」

 

また、USB Type-Cだけでなく、USB3.0やHDMIなどのコネクタ類を本体に搭載しているため、拡張性にも優れています。この辺りは、純然たるノートパソコンといえるので、特にこだわりがない人でも問題なく使えると思います。

 

主な購入先は、公式オンラインショップから。10万円強で最廉価のベースモデルが購入できるほか、各種仕様を自分流にカスタマイズして発注することが可能です。CPUはCore i3、i5、i7から、メモリは4/8/16GBから、SSDは128~512GBから選択が可能となっています。LTEの有無もカスタマイズ可能ですが、せっかくThinkPadを購入するのですから、ここはぜひLTEを選んで欲しいところ。LTEを搭載すると、価格が1万6200円ほど上乗せされますが、LTE搭載の恩恵は計り知れず、コストパフォーマンスは間違いなく高いと感じるはずです。

↑公式オンラインストアでカスタムすると+1万6200円でLTE対応に

 

手書き入力派には「Surface Pro」

Surface Proのメリットといえば、なんといっても専用ペンによる手書き入力。筆者のようにイラストを描く人はもちろんのこと、そこまで本格的に絵なんて描かないという人でも、手書き文字でメモを取ったり、アイディアを手書きでまとめるような使い方をする人には適しています。

↑マイクロソフト「Surface Pro」

 

↑別売のSurfaceダイヤル(左)とSurfaceペン(右)

 

↑紙と同等とまではいきませんが、なかなかの描き味

 

ペーパーレスはもちろんですが、手書きしたメモがそのままデジタルデータとしてクラウドに保存され、後でスマホやタブレットで読み返すなど、データの機動性はピカイチ。OneNoteなどのノートアプリが真に活躍するシチュエーションでもあるといえるでしょう。もちろん、手書き入力だけでなく2736×1825ドットの超高解像度ディスプレイや顔認証など、作業用パソコンとしても十分な威力を発揮します。

 

さらにSurface Proは、キーボードを外すことによってタブレットとしても機能する2-in-1パソコンでもあります。WEB閲覧や電子書籍など、キーボードを必要としない作業にはタブレットモードをオンにして、手に持ったまま使用するスタイルも可能。スマホの他にタブレットとPCを別々に所有するのではなく、1台で済ませたい人に適しているのが2-in-1パソコンのメリットです。

↑縦ポジションでWEBページや電子書籍の閲覧もGood

 

ただし、Surface Proはキックスタンドを採用しているため、クラムシェルに比べてデスク上の面積を多く占有します。オフィスや会議室であれば問題ありませんが、カフェや旅客機などの狭いテーブルだと少々窮屈。加えて、ヒザ上で作業するには不安定な体勢になるため、注意が必要です。

↑キーボード + キックスタンドの面積を要します

 

↑かなり手前に寄せないとキックスタンドが滑落する恐れも

 

Surface Proは、Core m3~i7のモデルがラインナップされていますが、LTE搭載モデルはCore i5、メモリ8GB、SSD256GBで仕様が固定されており、実勢価格は17万4744円となっています。

 

どちらを選ぶかは使い方次第

ThikPad X280とSurface Proのどちらを選ぶかは、先述した双方のメリット・デメリットを考慮した上で、決めるのが妥当でしょう。加えて、本企画の骨子でもある「LTE搭載はマスト」という考えも、自宅やオフィスなどのWi-Fiが届く場所以外では絶対に使わないのであれば、実はマストではありません。

 

ただ、そうはいっても軽量なモバイルPCだけあって、ちょっと気分を変えるためにカフェやレストランで作業することもあるかもしれません。そんな時、LTE機能は心強い味方となってくれます。ふと思い立ったら、パソコンの本体”だけ”を小脇に抱えて、オフィスの近くにある公園のベンチへGOなんていうことも、もちろん可能になります。

↑Surface PROLTEモデルに搭載されるSIMトレイ

 

筆者的には、この2台は甲乙つけがたい性能だと感じますが、キーボードの打鍵感とクラムシェル型を採用している点で、もし、どちらかを購入するとしたらThinkPad X280を選択すると思います。Surface Proでイラストを描くことも捨てがたいのですが、ガチで記事を書くような際は、やはり打鍵感がものをいいますので、キーボードが秀逸なThinkPad X280に個人的には軍配を上げたいですね。

センサーで明らかになる「これまで見えなかった知」-- 最新おもしろIoT3選

毎日の生活を便利に、快適にしてくれる、さまざまなIoT製品。今回は直近3か月間に発表されたばかりの製品のなかから、ユーモアのセンスを感じさせてくれる面白IoTをピックアップしてご紹介します。センサー内蔵野球ボールからお風呂の見守り家電、育児デバイスまで、苦しい練習や大変な日常生活を楽しくしてくれるアイテムが登場していますよ。

 

投げるだけで投球データが解析できる「IoT野球ボール」

球の速度や軌道、回転具合といった投球に関する情報は、これまでキャッチャーの感覚値に頼っていた部分が大きく、投球フォームについては、ビデオに撮影して研究していました。しかし、それらの投球データが、ボールを投げるだけで自動的にスマホに転送され、解析できるというのが「SSK i・Ball」です。

 

アクロメディアと、スポーツ用品老舗メーカーの株式会社エスエスケイが協同開発した本製品は、ボールの中心部に9軸センサーが内蔵されているため、ボールを投げるだけで、球速や回転数、回転軸、球種、ボールの上下左右の変化量、腕の降りの強さを自動で計測が可能。「キレのある球」、「伸びのあるフォーム」など、感覚的に表現されていた投手のピッチングを数値化して、データで解析していくことができます。

素材も重量も固さも、すべて硬式野球と同じとは言え、さすがに試合中には使用できません。敵チームの投手にこのボールを使って投げてもらうわけにもいかないけれど、チーム内での練習で気軽に活躍するでしょう。販売価格は2万7500円と決して高額ではないことから、草野球や少年野球など導入するチームが出てきそうです。

 

体調と嗜好にあわせて入浴環境を知らせる「お風呂ロボット」

「ダイエットを目的に入浴を有効に活用したい」「潤いのあるきれいな肌になりたい」−−。そんな思いを持ってお風呂に入っているのに、なぜか思うような結果が得られないと思っている方も少なくないはず。そんなときにピッタリなのが、湯温を計測して、目的にあわせて最適な入浴時間を知らせてくれるIoT「fuuron(フーロン)」。株式会社博報堂が開発したもので、小型ロボットを湯船に浮かべて使います。

 

新陳代謝を高めて効率的にダイエットしやすい身体へ導いてくれる「ダイエットモード」、肌のセラミドが流出してしまわないよう、最適な入浴温度と時間を教えてくれる「美肌モード」のほか、「花粉症モード」などをセレクト可能。温度センサーとタイマーセンサーを搭載したfuuronを湯船に浮かべると自動で電源が入り、湯温と入浴時間を計測。事前に選択したモードにあわせて、湯温が高過ぎたり低過ぎると内蔵のLEDが点灯し、お風呂を出る時間についてもLEDが点滅してお知らせしてくれるんです。

また、長時間ロボットが湯船に浮かんだ状態が続くと、遠隔で近親者のスマホに警告が届く「見守り機能」も搭載。高齢者の健康や安全確認を行う「見守り家電」として、電気ポットの使用状況やテレビの消費電力を家族や友人、知人などが確認できるものが商品化されています。高齢者の突発的な事故が起こりやすい風呂場で使えるという点で、遠く離れて暮らす家族の安心度は高まりそうですね。

排泄記録で赤ちゃんの健康管理「うんこボタン」

クラウドファンディングで資金調達に成功し、今年の春に見事商品化が実現したのが「うんこボタン」。直球過ぎるネーミングですが、使い方も超シンプル。赤ちゃんがうんち、おしっこをしたら、ボタンをプッシュするだけで、日付と時刻がウェブアプリに自動的に記録されます。

 

このうんこボタンの特徴は、記録されたデータの情報を、指定したLINEのグループに通知で知らせることができる点。スマホを使って簡単に情報共有ができるので、育児意識もより一層高まることが期待されます。

 

産後クライシスや産後うつなど、出産を終えたばかりの女性は、過酷なママ業で精神的にも社会的にも孤立してしまうことが少なくありません。ワンオペ育児問題解消への期待感も、クラウドファンディングでこのうんこボタンが注目を集めた理由かもしれませんね。

 

ちなみに、うんこボタンは排泄以外に、授乳や睡眠などの記録をとることも可能です。

「こんな機能があったらいいのに……」と多くの人が感じたような、“かゆいところに手が届く”機能を搭載したIoT製品。これらを利用したら、明日からの生活がもっと充実していきそうですね。

渋谷の街で不可能なミッションに挑戦! 「新感覚ARイベント」に参加してみた

7月13日って、ミッション:インポッシブルの主人公である「イーサン・ハントの日」って知っていました? 13だからイーサンって語呂合わせなんですけど、これって日本でしか通用しませんよね。まあ、そんなことは些細なことで、そのイーサン・ハントの日に、渋谷で「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(8月3日全国ロードショー)の公開を記念した大規模なイベント“渋谷フォールアウト”が催されました。

 

渋谷フォールアウトは、約150人の参加者が、イーサン・ハントが所属する米国諜報機関の特殊作戦部IMF極東支部の諜報員の一員となって、渋谷の街に仕掛けられた時限装置の解除を行うイベントです。11時、14時、17時開始の3回の公演が用意されており、それぞれの回で150名もの諜報員が参加しました。

↑各回150人が参加

 

参加者はスマートフォンと専用イヤホン、サングラス、ベストが貸し出され、スマホから聞こえる指令に沿って行動します。イヤホンは、音楽を聴きながら周囲の音も聴くことができる“ながら聴き”に適したambieのワイヤードイヤホンを使用。装着しながら街中を歩いても危なくありません。

↑IMF極東支部の諜報員となるべく、某有名スマホにそっくりな専用端末とサングラス、イヤホン、ベストが渡されました

 

↑端末に諜報員の情報として顔写真とコードネームを入力します。これで晴れて諜報員になれました

 

渋谷の街に仕掛けられた時限装置を解除せよ

渋谷の街には100箇所以上に時限装置が仕掛けられており、スマホを近づけることで解除することができるという設定。複数のスマホをかざすことで、解除速度があがるので、仲間との協力が指令クリアの鍵となります。

↑参加した女性諜報員の方も意気揚々です

 

↑ちなみに筆者も参加しました。黒い帽子かぶってくればよかったなぁ

 

↑時限装置の解除に向かう諜報員たち。イーサン・ハントとは似ても似つかぬ目立ちっぷりです。同じエージェントでも、「マトリックス」のエージェント・スミス的な印象

 

街を歩いていると、イーサン・ハントと一緒に活動しているベンジー・ダンから絶えず指令が届きます。近くに時限装置があるとか、傭兵が近づいてくるとか。これはスマホの位置情報からさまさまな音声が届くようになっており、いわゆる音声によるARといえるシステムです。

 

↑アドアーズのデジタルサイネージには、ベンジー・ダンによるメッセージが流れていました

 

また、敵であるテロリストもただ黙って、時限装置を解除されるのを見ているのではなく、諜報員の邪魔をする傭兵も存在します。傭兵に捕まってしまうと、イベントの参加資格が剥奪されてしまうので、傭兵に捕まらないように気をつけながら、時間内に時限装置を解除しなくてはならないわけです。

↑傭兵が近くにいると、ベンジーの警告の知らせとともに、スマホが一時的に時限装置の解除ができなくなってしまいます

 

↑傭兵が辺りを徘徊しています。捕まってしまうとそこでゲーム終了です

さらに制限時間も設定されており、1時間以内にクリアしないと、ミッションは失敗となってしまいます。「ミッション・インポッシブル」にふさわしい内容なのではないでしょうか。

 

仲間と協力しながらミッションを攻略

さっそく自動販売機の下に時限装置を仲間の諜報員が発見。すでに解除が終わりそうなので、ほかの解除装置へ向かいます。

 

すぐ近くに別の時限装置を発見しました。仲間と協力して解除に当たります。スマホを近づけると解除モードに入るので、画面をタップして解除開始。

↑時限装置の解除を開始

 

↑見事に成功しました!

 

その後、傭兵が近くにいるという連絡に警戒しつつ移動していましたが、いきなり画面が「MISSION FAILED」に。なんと、傭兵に捕まってしまいました。残念ながらここでゲーム終了。あとは他の仲間に託します。

↑傭兵に捕まってしまうとそこで終了です

 

最後の時限装置は他の時限装置すべてを解除しないと解除できないようになっています。最後の時限装置のある場所に諜報員が続々集まります。

↑最後の次元装置に集結する諜報員たち

 

無事解除に成功! ミッション・コンプリート!11時の回は残念ながら、ミッションクリアとなりませんでしたが、14時の回と17時の回では、見事ミッションクリア。

↑無事すべての時限装置を解除してミッション・コンプリート

 

↑ミッションを達成して記念撮影。みなさまお疲れさまでした

 

筆者が参加した17時の回には、「ポケモンGO」や「Ingress」などARゲームアプリを開発したナイアンティックのスタッフも参加していました。暑いなかお疲れ様でした!

↑ナイアンティックのスタッフの方々

 

渋谷の街を広域に使って、150人もの大人数で行ったイベントは、思いのほか楽しめ、ほぼ初顔合わせの参加者もゲームに参加しているという共通項により、気軽に話をしながら、協力しあっていたのも、良い体験ではないでしょうか。

 

渋谷のような雑多な街でやったからこその面白さがありましたけど、定期的に行うには許可とかいろいろ大変そうな感じではあります。でも、ARイベントとしては完成度が高く、かなり楽しめたので、また開催して欲しいところです。

 

世紀末かつ近未来ーーこんなキーボードがかつて存在しただろうか?

パソコンやスマホなどにおける文字の入力方法が変わりつつあります。従来は物理キーボードを打って文字や数字を入力していましたが、近年では、特にスマホにおいて仮想キーボードが主流となりました。そのうえ現在では音声入力が発展中。そんななかアメリカでは、また一つ新しいタイプのタイピング製品が誕生しました。指を動かすだけで文字が入力できる「TAP」です。今回は、キーボードをウェアラブルに進化させたこの斬新かつ近未来的なデバイスをご紹介します。

 

壁やテーブル、身体中がキーボード!

本製品は5つの輪がつながっている、まるでメリケンサックのようなストラップ型のウェアラブル端末です。そのシステムは、Bluetoothでスマホやパソコンなどのデバイスと接続し、指をタップすると、内蔵センサーがその指の動きを感知。これによって、文字が入力される仕組みです。

 

タイピングのみならずマウス機能も備えており、コンピューターを”TAPのみ”で操ることも可能。サイズはSmallとLargeがあり、自分に合ったサイズが選べます。上下をひっくり返せば右手でも左手でも使えます。TAPの購入はTAPホームページ、またはアマゾンから購入可能。本体とケースのセットで価格は179ドルです。

 

プロモーション動画では実際のタップする様子が写っており、壁やテーブル、膝や頭でテキストを入力していて、ただただ驚くばかりです。

ケースはスタイリッシュなデザインで、場所を取らず持ち運びも簡単。さらに、このケース自体が370mAhの充電機能を携え、最大64時間分の充電を行うことが可能(マイクロUSB経由で充電)。TAPは1回2時間の充電で最大8時間使うことができるので、持ち運び用の入力デバイスとしては十分のバッテリー量ではないでしょうか。

 

独自のタイピング方法

さて気になる入力方法ですが、当然これまでの入力とはまったく異なり、5本指を使ったタップの組み合わせで行うものです。

 

基本となる母音(AEIOU)は親指から小指までそれぞれの指に割り当てられ、親指で1度タップすれば「A」、人差し指なら「E」となります。子音は指の組み合わせで作るようになっていて、例えば、人差し指と中指を2本同時にタップすると「T」に。このようなやり方で26文字のアルファベットを入力することができます。

 

さらに、このタイピングを習得するための無料専用アプリ「TapGenius™」と「TapAloud」を使うと、平均1~2時間でこのタイピング方法を習得することができるそうです(現在はアルファベットのみの対応)。

TAPの可能性

現在、AppleのSiriやGoogle Assistant、AmazonのAlexaといった音声入力が徐々に普及してきています。アメリカでは、ヘッドセットで通話している人や音声でテキスト入力をしている人をよく見かけますが、個人的には、人前でスマホに話しかけるのはちょっと気が引けてしまいます。しかしTAPであれば、話しかける必要もキーボードのタイプ音もせず、静かに入力することができます。

 

また、片手で手のタップさえできればよいので、場所も使う人も関係なく、視覚や身体にハンディキャップがある方も使うことができるではないだろうかと筆者は感じました。

 

軽くてスタイリッシュな見た目はまさに近未来的な印象。大きなキーボードを持ち運ぶ必要もなく、スマホの小さなスクリーンキーボードを使わずとも、さらには、ベッドで寝そべり目をつぶったままでもテキストを送れるのが最大の魅力。音声入力とは違い、周囲に内容を知られることもなく安心です。現在は話題になっている程度ですが、近い将来、TAPも町なかでよく見かけるようになるかもしれません。

新MacBook Proの圧倒的性能で、PC初級の編集者を説きふせたい!

アップルから、「MacBook Pro」の新モデルが発売されました。13インチと15インチの2種類を用意し、まさにプロ仕様と言える性能を詰め込んでいます。

 

↑突如発表されたMacBook Pro新モデル。その性能は?

 

今回はいかにその性能がすごいかを説明したいところなのですが、GetNavi webの担当編集が「そんなスペックいるの?」という疑問を持っているそうなので、合間に茶々を入れてくるかもしれませんが、大目に見てやってください。

 

第8世代のIntel Coreプロセッサーを搭載。15インチモデルは6コアのCore i7/i9プロセッサーに対応し、従来よりも最大70%の高速化が図られています。メモリーは最大32GBまでサポート。内蔵GPUとしてRadeon Proを選択でき、外部GPUを最大4基まで接続できるという内容で、ノートブックとしては過剰とも言えそうなスペックを備えています。

 

編:つまり、めちゃくちゃ処理が速いってことですよね…? 数年前からMacbook Airを使ってますが、ウェブをみるのと書類や表作成をするくらいですが、そこまで速度に不満はないかなー…。ただウェブでもとにかく動画を観ることが増えていて、ほぼテレビいらずになっています。良いテレビは欲しいと思えるので、そう考えるとアリだと思え…ます?

 

これにより、例えば開発者ならコードのコンパイルをより迅速に実行でき、複数の仮想マシンを立ち上げた状態でのテストも簡単に実行できるようになります。内蔵GPUを選択すれば、動画のエンコードや写真の編集なども操作もサクサクと動作します。13インチモデルはクアッドコアのCore i5/i7プロセッサーを選択でき、従来の最大2倍の処理能力を備えるとしています。

 

↑複数の仮想OSを立ち上げてコンパイルしても余裕のスペック

 

編:仮想OS…? コンパイル?? 動画のエンコード…しないなあ。写真の編集がサクサクというのも、カメラマンやデザイナーのようなクリエイター職のレベルで、日常的に行うのならアリなのかも。知り合いのカメラマンによると、「サクサクになったからといってソフトが落ちたりしないわけではないしなあという気持ちもあります」とのことです。

ディスプレイは新たに、「True Toneテクノロジー」に対応。これはiPad Proで先行して搭載されていたもので、日光や蛍光灯などの環境光にあわせて自然な色味で表現するという技術です。

 

↑出先で画像編集するデザイナーやフォトグラファーにも嬉しいTrue Toneサポート

 

編:これはありがたい! もし買い換えるとしたら、持ち運びもするメインPCになる予定なんですが、私とにかくやたらと電子書籍を読むんです。特にマンガを深夜のファミレスでひとり、延々とMacbook Airで読むこともあります。ファミレスの鈍い光でも最適化してくれるなら…。

 

また、iMac Proで搭載されていたセキュリティチップ「Apple T2チップ」も搭載。ストレージの暗号化機能が強化されたほか、音声アシスタントのSiriを「Hey Siri」と呼びかけて起動できるようになりました。

 

従来通り、アプリなどを表示するサブディスプレイ「Touch Bar」に対応。指紋認証「Touch ID」も変わらず対応します。もちろん、今秋登場する新OS「macOS Mojave」へのアップデートも可能です。

 

↑13インチの上位モデルと15インチの全モデルは「Touch Bar」を搭載

編:Touch Barは以前からすごく気になってました。写真の一覧やらはシンプルに使ってみたい気持ちです。動画の早送り、巻き戻しとかは直感的にやれそう。ショートカットも基本的なものしか覚えてないので、けっこう自分には合いそうです。

 

気になるお値段ですが、13インチモデルは21万4704円から。15インチモデルは27万9504円からとなっています。オンラインストアではパーツを選んで購入するBTOにも対応。15インチMacBook Proをフル構成で購入した場合、Core i9プ‍ロセッサー、32GBメモリー、4TBストレージとなり、価格は79万344円となります。

 

編:!

 

↑別売でレザー製のスリーブケースも用意(13インチ用:2万4624円、15インチ用:2万6784円)

 

 

前モデル(2017年モデル)は13インチ版が継続して販売されています。ほとんどのユーザーには、安くなった前モデルでも十分なスペックを備えていると言えるでしょう。「我こそはこのスペックを使いこなせる」という自信があるプロユーザーには、夏のボーナスで新モデルの購入をおすすめします。

 

編:79万…。最低構成なら現実的だけど、このスペックで13インチってどうなんですかー? 違う意味でスペックの凄さを理解してしまったかも…。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「arrows Be F-04K」編

ドコモのお得な新プラン「docomo with」の対象となる個性的なスマートフォンをご紹介。今回は、タフネスボディが特徴の富士通製「arrows Be F-04K」です。

 

 

【関連記事】

さくっとdocomo with「MONO MO-01K」編

 

arrows Be F-04Kは、富士通製のAndroid 8.1搭載スマートフォン。ドコモオンラインショップでの価格は3万3696円となっています。タフネス性能が最大の特徴で、防水、おサイフケータイやワンセグといった機能も一通り備えています。「Exslider(エクスライダー)」という縦スクロール操作を快適にする独自機能も用意されています。

 

デザイン・持ち心地

バンパーのようなフレームで囲われたデザインで、一定の厚みがあることから、手の小さな人には若干持ちづらく感じられるかもしれません。

 

↑側面フレームに多少のふくらみはありますが、四角に近い形状です

 

スリムなボディですが、タフネス性能を備えています。落下や耐衝撃、防水、防塵、高温や低温時の動作など、23項目に渡って、米国国防総省の物資調達基準「MILスペック」に準拠した試験を実施。高い耐久性を実現しています。

 

↑その防水性能の高さから、食器用洗剤や泡ハンドソープで洗えるようになっており、手軽に洗って清潔な状態で使えます

 

右側中央に配置された電源ボタンが指紋センサーになっており、右利きなら親指でロック解除ができます。左下にストラップホールを装備。右上には伸縮式のワンセグ用アンテナが用意されています。

 

↑右側面に指紋センサーを搭載。右利きなら親指で使いやすい位置です

 

ディスプレイ・操作性

ディスプレイは5インチで、HD解像度のIPS液晶を搭載。ユニークなのは「Exlider」と呼ばれる指紋センサーを使った機能。指紋センサーを上下になぞることで、画面をスクロールできます。SNSのタイムラインなど、縦長の画面で指先の動きだけで高速に表示できます。右利きなら親指で快適に使える一方で、左手の人差し指で操作しようとすると持ちづらくなるので、左利きの方は購入前に確認した方が良いでしょう。

 

↑Exslider。スクロールを速度が5段階で変化する設定を選べば、Webサイトをサクサク閲覧できます

 

プリインストールアプリは少なめですが、ハイレゾ音声対応の音楽プレイヤー「HF Player」やヘルスケアアプリ「ララしあコール」、写真を高速に表示できるアルバム「Scene」など、一通りのアプリが揃っています。

 

↑ワンセグ用に伸縮式のアンテナを搭載しているのもポイント。イヤホンを持ち歩かずに使えて便利です

 

カメラ

カメラはオート撮影に特化した造りで、設定項目はほとんどありません。どんな状況でもシャッターボタンを押すだけでそこそこの出来の写真が撮れるようになっており、スマホの操作に不慣れな人でも、すぐ馴染めるでしょう。

 

↑やや落ち着いた彩色。手前の木の葉の緑が色飛びせずしっかり出ています

 

↑照明につられて暖色に寄り気味ですが、鶏肉のみずみずしさがよく表現されています

なるべく機種変せずに長く使いたい人に

arrows Be F-04Kは、docomo withの中でももっとも頑丈なスマートフォンです。落として割れるスマホはイヤだと考えるなら、この機種を選ぶのが正解でしょう。ハンドソープで水洗いにも対応するので、衛生面を気にする人にもおすすめ。あまり最新機にこだわらず、なるべく機種変せずに使いたい人には最適だと思います。

 

最低限必要なアプリはひとり通りプリインストールされているため、アプリを追加する手間が少なくて済むのも特徴といえます。初めてのスマートフォンにも適しているでしょう。

どうせPC持ち歩く毎日だしアリ! Surface Goはあんま考えず「初タブ」したい人向け?

日本マイクロソフトは、Windowsタブレット「Surface Go」の予約受付を7月12日に開始、Wi-Fiモデルを8月28日に発売します。2018年内にはLTE対応モデルの発売も予定。

 

 

Microsoft Office 2016をプリインストールした一般向けモデルの価格は6万9984円~で、2種類の構成が用意されています。

 

Surface Goのディスプレイはシリーズで最も小さい10インチ。ずっとMacbook Air(カバー付きでたぶん約1.7~1.8kg)をバッグに入れている筆者的には、正直めちゃくちゃ惹かれるサイズ感! いつかはiPadかなーなんて、総重量3kgか4kgありそうなバッグを背負う日々を過ごしていましたが、今日の発表会でSurface goを見てきて少し考えが変わりました…。

 

↑背面には定番のキックスタンドを装備。見やすい角度に固定してどこでも作業ができます

 

 

別売でコンパクトなキーボード付きカバー「タイプカバー」を用意。マグネットで装着して、ノートパソコンのようなスタイルで使えます。触ってみた印象は、きちんと打鍵感もありつつ、キーピッチも19mmと総じて打ちやすく感じました。多くのPCを触ってきてはいませんが、パタパタとした打ち心地も新鮮で、なかなか気持ちよかったです。

 

続いてスペックを見てまいりましょう!

Surface Goは、メモリーとストレージの容量の違いで2種類のモデルを用意。下位モデルに当たるメモリー4GB、ストレージ64GBのモデルは6万9984円です。上位モデルはメモリーが8GB、ストレージは128GBとなり、価格は8万9424円となります。

 

iPadと比較すると、ちょっとお高いね…という意見もありますが、本音を言ってしまうと機能を絞ったiPadで後から「あれもこれもできない…」って思うよりは、最初からOfficeが入ってオールインワンで使えそうなところはとてもポイント高いです! 個人的にですが!

 

だって、なんたって重さが約522g。タイプカバー付けたって約765gですから! なんにせよ荷物を軽くしたい欲が強い私的には、機能が変わらず(むしろ出来ること増える)、約2kg近くのPC背負う毎日から解放されるならすぐ予約したい。

 

↑Surface Proと並べた。もちろん左がGoです。大きさは約245×175×8.3mm

 

↑アクセサリー類は4色のカラバリを用意。ペンもきちんと踏襲してます

 

ディスプレイは10インチで、解像度は1800×1200ドット。縦横比はA4用紙に近い3:2となっています。CPUはインテルの第7世代プロセッサー「Pentium Gold 4415Y」を搭載。これは省電力タイプのCPUで、ビデオ再生で9時間という電池持ちを実現しています。

 

外部端子はUSB Type-C端子が1つと3.5mmイヤホンジャックを用意。microSDXCスロットも装備します。フロントカメラは5メガピクセルで、8メガピクセルの背面カメラも搭載します。ストレージは64GBの下位モデルがeMMCドライブで、128GBの上位モデルはより高速なSSDを搭載。より快適に使いたいなら上位モデルという選択もありですね。

 

↑新幹線車内で据え置きで使えるし、なんならかなり狭いスペースでも置けそうですよ

 

いやもう十分でしょー! 私、どうせ初めてのタブレットですし、PCも変えたいし本当欲しい…。タブレット未経験、PCをなんだかんだ外でも使う、そして何より「あんまり考えず何でも出来るPCが欲しい」という私みたいな方、実は少なくないんじゃないですか? 自分だ!と思った方は、ちょっと奮発して予約しちゃいましょうよ。

 

 

再入荷待ちのドンキ超格安PCが売れた由縁、触って考えてみる。

スマホが便利に進化している昨今。日々のデスクワークはまだまだPCでの作業がメインだと思いますが、多くのことがスマホで事足りるようになってきています。そうなると、PCを使い慣れている方や、外での作業の多い人がこれまでよく使っていたサブPCを求める声が少なくなるのも頷けます。ネットやメール、簡単な書類処理だけであっても数万円の出費となると、やはりスマホが選択肢に入ってきてしまいますから。

 

 

しかし、今回レビューするドン・キホーテの「ジブン専用PC&タブレット3」は、1万9800円(税別)という超低価格を打ち出した格安PC。執筆現在、すでに品切れ中の店舗が続出しているよう(8月下旬より再入荷予定)ですが、こんなに安くて本当に使い物になるのでしょうか? 実際に試してみました。

 

“価格なり”な部分は目立つものの、きちんとした2 in 1 PC

まずは本機の形状から見ていきましょう。いわゆる「2 in 1(デタッチャブル)」タイプで、本体であるディスプレイ部分と、キーボード部分に分離させることができます。合体させた状態では一般的なクラムシェルノートPCとして、分離した状態ではタブレットPCとして使えます。利用シーンに応じて形状を自在に変形できるのは、わかりやすいメリットのひとつと言えるでしょう。

 

 

ちなみにこのタイプのPCは分離時に重めのレバーを操作しなければならないことが多いのですが、本機はディスプレイ部とキーボード部の固定にマグネットを使用。少し力を入れて引っ張るだけで分離できるのはなかなかスマートです。もちろん、マグネットはそれなりに強力なので、ディスプレイ部分を掴んで持ち上げても、キーボードが落下するということはありません。その状態で少し振ってみましたが、びくともしませんでした。

 

なお、キーボード合体時の重量は約1.135kgと、10.1型のモバイルノートPCとしてはやや重めですが、ディスプレイ部分だけなら約595g。この軽さなら、ベッドに寝転がりながら電子書籍を読んだりといった使い方もできそうです。タッチの感触も滑らかで、悪くありませんでした。

 

 

キーボードのキーピッチは約16mm。フルピッチ(19mm)ではありませんが、充分にタッチタイピングできるサイズです。ただし、キー配列は右側が特殊な配置になっており、具体的には「む/」」「ろ/_」の位置にクセがあります。特にかな入力を使う人は使いにくいと思うかも知れません。また、全体的にキーボード部は構造がヤワで、使っていてミシミシいうのは気になりました。

 

 

タッチパッドは最近のトレンドと比してやや小さめ。パッド全体がボタンになっているタイプで、一本指で強くタップすると左クリック、二本指でタップすると右クリックになります。ただ、タップした際のクリック音はかなり大きく、耳障り。タップ操作にも対応しているので、こちらで操作するのがストレスが溜まらなさそうです。

 

 

ヘビーな用途に使わないのであれば充分な基本機能&拡張性

続いて基本スペック面を見ていきましょう。まずCPUですが、このクラスの2 in 1 PCで多く採用されているIntelの「Atom X5-Z8350」。正直、速いとは言いがたいのですが、本機では4GBメモリを搭載することで、この点をフォロー。低価格PCでよく見かける2GBメモリ搭載機と比べて、複数のウィンドウを開いた状態での安定性(ウィンドウ切り替えの速さなど)が高まっているように感じました。

 

↑速いとは言いがたいと書きましたが、もっさり感はあるものの、Web閲覧やワープロ作業程度なら十分に実用的。YouTubeの動画もコマ落ちなく楽しめました。

 

なお、ストレージは32GBと最低限ギリギリ。初期起動時には、約12GBの空きしかありませんでした。ここに使いたいアプリなどをインストールしていったら、残りはごくわずか。もし、写真データなどを多く保存したいと考えているのなら、microSDカードスロットを活用して、大容量カードを増設してあげましょう。

 

↑本機は128GBまでのカードに対応。カードスロットは抜き差しがしにくいトレー式となっているのですが、これは当初からストレージの増設用を想定していたからでしょう。ちなみに128GBのmicroSDメモリーカードはネット通販で約4000円弱となっています

 

ディスプレイは10.1型タッチパネルで解像度は1280×800ドット。正直、1~2世代前のスペックですが、価格から考えればこんなものでしょう。ディスプレイガラス表面から液晶面までの距離もやや大きめ。映り込みに弱く、タッチ時のズレ感が大きくなります。ただし液晶パネルはIPS方式となっており、このクラスの製品としてはかなり視野角が広めとなっています。これは少しうれしい誤算でした。

 

 

拡張性については、ディスプレイ部(本体)にUSB Type-C端子とmicroHDMI端子が1つずつ。USB Type-C端子は充電端子も兼ねています。さらにキーボード部には一般的なUSB端子を2系統用意。左右に1つずつ振り分けられているので、周辺機器の接続時にケーブルをグルッと回したりする必要がなく便利です。

 

↑ディスプレイ部の端子類

 

↑USBポートは左右1基ずつ

 

バッテリー駆動時間は公称で約5.5時間。今回のレビューでは、約2時間30分の使用(YouTubeを見たり、ワードパッドで文字入力したり)で残量50%強となったので、おおむね額面通りの駆動時間と考えて良さそうです。

 

↑また、CPUにAtomを採用した恩恵として、モバイルバッテリーからの充電も可能に。まるでスマホのように出先でも手軽に充電を行うことができます。

 

まとめ

近年、ドン・キホーテは「情熱価格」という名称のプライベートブランドも展開しており、本機はその目玉商品のひとつです。確かにコスパ面では驚くべきものがあり、細々とした不満点は、1万9800円という価格設定で吹っ飛んでしまいます。中国製ながら国内企業の製品なので、いざと言う時のサポートがしっかりしているのも好印象。フリーダイヤルのカスタマーサポートのほか、「家電ソムリエ」という使い方相談窓口も用意しています。

 

それでも正直言って、毎日使うメインのノートPCとしては強くおすすめできない面はあります。しかし、たまに、自宅でワープロ作業、表計算作業をしたい(簡易版のMicrosoft Office Mobileを無料ダウンロード可能)、YouTubeや電子書籍をスマホよりも大きな画面で楽しみたい、でもそのために6~10万円もするPCは買いたくないという人にはぴったりの選択肢と言えるでしょう。これ以上コスパの高いノートPCは、ちょっと思い付きません。さすがはドンキ、と唸らされました。

 

※2018年7月現在、店舗により品薄状態となっています。次回、8月下旬に追加導入予定とのことです。

まるで自動ドア。ハンズフリー&オートロック機能搭載の「Qrio Lock」

スマートフォンなどから自宅のドアの施錠や解錠が行える「スマートロック」。セキュリティ対策などの面から、近年注目されています。

 

↑専用アプリで施錠・解錠ができる。画面中央をタップすると解錠する「Qrio Rock」

 

Qrioは7月5日、スマートロックの新商品「Qrio Lock(キュリオロック)」を発表しました。Qrio Store直販価格は2万4840円で、発売は7月19日(木)を予定しています。Qrio Lockは、2015年8月に発売された「Qrio Smart Lock」の次世代機。専用アプリをインストールしたスマホとBluetooth接続することで、スマホで施錠・解錠ができるスマートロック製品です。

 

本体が軽量化、反応速度は平均0.3秒に短縮

そもそも、Qrioは今回発表したQrio Lockのほかにも、家や車の鍵にタグをつけておけばその場所をスマホに知らせてくれる「Qrio Smart Tag」や、子どもの帰りをスマホに知らせる「Qrio ただいまキット」など、生活に新提案を加えるホームIoT製品を生み出してきたメーカー。Qrio Lockは、既存アイテムのシリーズになりますが何が変わったのか?

 

↑サイズは高さ115.5mm×幅57mm×奥行77mm。重さは240g(電池2本含む)

まず現行モデルと比較すると、施錠・解錠までの反応速度が8分の1(平均0.3秒)に短縮されました。また、取り付け可能なサムターン(鍵のツマミの部分)の種類も増加、約10%の小型化によりドアとの干渉を軽減し、通信距離も約3倍になるなど改善されています。

 

専用アプリの対応OSはiOS10.3以上、Android5.0以上です。現行モデルのアプリとの互換性はありません。どんなドアにも馴染むよう、カラーはマットブラックを採用。電池持ちはリチウム電池2本で約180日となっています。

近づくだけで鍵が開く。新搭載のハンズフリー機能

新機能も追加されました。まずはハンズフリー機能。専用アプリのインストール後、Qrio Lockの位置情報とユーザーの住宅エリア(半径100m)が登録されます。住宅エリア圏内に入ると、Qrio Lockがユーザーの帰宅を感知し、ドアに近づくと自動で解錠。GPSとiBEACON(Bluetoothを使った近接検知技術)を用いることで、スマホをポケットや鞄に入れたまま解錠することが可能です。

 

↑荷物で手が塞がっていても、ポケットや鞄から鍵を取り出す手間がなくなる

ハンズフリー機能は、一度住宅エリア圏外に離れないと作動しない仕組みになっているので、家の中でスマホを持ってドアに近づいても、鍵が開いてしまう心配はありません。もちろん、スマホの操作による施錠・解錠も可能です。

 

ドアが閉まると自動で施錠

オートロック機能も新たに備わっています。Qrio Lockでは、ドア枠に取り付けるマグネットセンサーがドアの開閉状態を記憶することで、ドアが閉まるとすぐに自動施錠されます。

 

現行機では、ドアが閉まってから一定時間経過すると自動で施錠される仕様でしたが、自動施錠までの時間が短縮されました。自宅のドアを「オートロック化」することで、締め忘れも防止できます。

 

↑実際の鍵に取り付けたQrio Lock。手前に取り付けられているのがマグネットセンサー

 

新機能のほかに、アプリ間で合鍵を発行して家族や親しい人とシェアできる機能や、施錠・解錠の履歴表示、ネットワーク経由で外出先から鍵の操作ができ、家族の帰宅確認もできる「Qrio Hub」との連携など、現行モデルの機能はそのまま維持されています。

 

施錠・解錠はリモコンキーでも

まだスマホを持たない子どもでもQrio Lockの操作ができるリモコンキー「Qrio Key(キュリオキー)」も発表されました。仮にQrio Keyを紛失した場合でも、登録者のスマホから鍵の権限をリセットできるので安心です。価格は4860円で、発売は8月16日(木)を予定しています。

 

↑サイズは高さ61/5mm×幅57mm×奥行77mm、重さは12.5g

 

Qrio StoreとAmazon.co.jpでは、現在Qrio Lockの予約販売も受付中。また、Qrio Storeで予約申し込みをした先着500名に、Qrio Keyの無料プレゼントも実施されます。Qrio Lockで、鍵のいらないスマートエントランスを体験してみてはいかがでしょうか。

良い音は良い仕事を生む! ヤマハ「YVC-200」は働き力を底上げするスピーカーフォン

ヤマハは、Web会議用のスピーカーフォン「YVC-200」を9月下旬に発売します。

 

↑YVC-200。想定実売価格は3万2400円。カラーはブラックとホワイトの2色展開

 

オーディオ製品を手がけるヤマハが2014年から展開している製品が、Web会議用スピーカーフォンの「Yamaha Voice Communication」シリーズ。会議通話に特化したスピーカーフォンです。

 

今回のYVC-200は、シリーズでもっとも小型のモデル。バッテリーを内蔵して持ち運びに対応。いま社会的な課題として多くの企業が取り組んでいる、時間や場所にとらわれない「リモートワーク」に活用できるアイテムです。

 

↑10時間駆動のバッテリ-を搭載

 

音声をクリアに伝える技術として、適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、オートゲインコントロールなどを搭載。人の声を強調してノイズを低減することで、まるでオフィスで隣にいる人と会議をするかのような、クリアな会議通話を実現します。マイクは周囲360度の集音に対応し、周りにいる人全員の声を拾えます。

 

↑周囲の人の声を拾える360度対応マイク

 

パソコンではドライバーなしのUSB接続と、Bluetoothのワイヤレス接続の2つの接続方法を用意。Bluetoothではスマートフォンでも利用可能で、NFC対応機種なら、本体内蔵のNFCチップにタッチするだけで接続できます。

 

リモートワークで困りがちなのは、意思疎通が取りづらいこと。高品質なWeb会議が実現できれば、より充実したコミュニケーションが図れるかもしれません。「働き方改革」を実現したいと考えている人には注目の製品ですね。

仕事用にも趣味用にも! LTE対応モデル登場でより軽快に使えるようになった「Surface Pro」の魅力に迫る

2018年のモバイルPC選びは“LTE対応”が理想的ということで、前回はクラムシェルタイプのオススメモデルとしてレノボ「ThinkPad X280」について紹介しました。今回はタブレットにもなる2-in-1パソコンの代表格「Surface Pro」を使ってみたいと思います。

 

キックスタンドを採用したタブレット型パソコン市場の開拓者

Surfaceシリーズはキックスタンドを採用した2-in-1パソコンの代表格で、そのスタイリッシュさから2012年の発売以来、人気を維持続けています。専用キーボードは別売りとなっており、あくまでもタブレットとしての使用を想定しているデザインを採用しているのが最大の特徴です。

↑マイクロソフト「Surface Pro」(キーボードは別売)

 

最新となる第5世代は、前モデルである「Surface Pro 4」の後継にあたり、製品名からナンバリングがなくなり、「Surface Pro」として2017年に発売されました。本モデルからLTE対応モデルがラインナップに加わり、モバイルシーンでの機動力が大幅にアップしています。

↑LTEモデルに搭載されるSIMトレイ

 

作業用パソコンとしての使い勝手は一長一短

まず、専用のキーボードの使い勝手ですが、Surface本体とは物理的に接続するため、電源はSurface Pro本体から供給されます。つまり、キーボードへの充電は不要となり、バッテリー残量を気にする煩わしさから解放されるわけです。この仕様は、一般的なBluetoothキーボードに比べて優位性があるといえます。

 

打鍵感ですが、柔らかいストロークの割にはしっかりとしたクリック感があり、小気味良くタイピングできます。キートップの形状や大きさも違和感がなく、この手の外付けキーボードにしては、かなり優秀な打鍵感といえます。ただし、キーボード本体の軽量化のせいか剛性が足りないため、ハードにタイピングすると筐体がたわむこともあるのがウィークポイントです。

 

また、Surface Pro本体はキックスタンドを立てることで自立するため、キーボードを接続して使用するとなると、机上にかなりの面積を必要とする点もデメリットの1つ。新幹線や旅客機など、狭い場所での使用は少々ツラいものがあります。

↑キーボード + キックスタンドの面積を要します

 

このキックスタンドですが、公園のベンチなどの机がない場所でヒザ上作業をするのにも苦戦します。ぶっちゃけてしまうと、ヒザ上作業は出来なくはないが、明らかにクラムシェルとは使い勝手が違ってきます。

↑かなり手前に寄せないとキックスタンドが滑落する恐れも

 

しかし、このキックスタンド仕様はデメリットばかりではありません。キーボードを取り外せる軽快性はクラムシェルのノートパソコンでは味わえません。例えば、取引先との商談の際に、さっと相手に画面を見せるのもスマートですし、プロジェクターを使ったプレゼンなどでも活躍します。また、個人で使用する際も、自立するタブレットとして動画視聴やWEB閲覧などライトに使う場合はキーボードの煩わしさから解放されるのもメリットの1つでしょう。

↑まさに自立するタブレット

 

↑縦ポジションでWEBページや電子書籍の閲覧もGood

 

Surfade Proの醍醐味は「ペン入力」にアリ

ここまで、タブレットにもなる2-in-1パソコンとしてSurface Proの特徴をご紹介しましたが、本モデルにはもうひとつ大きな特徴があります。それはペン入力に対応しているということ。現在ではそれほど珍しい機能ではありませんが、Surfaceシリーズは早くから専用ペンによる手書き入力に対応しており、長い期間をかけて書き味を熟成してきた経緯があります。ペン入力対応の液晶画面だけではなく、ソフトウェアやペン自体にも様々なチューニングが施され、その完成度はかなりの高次元といっても過言ではないでしょう。

 

また、クリエイター向けに発売されたSurfaceダイヤルという入力デバイスもSurface Proで使用可能です。Sufaceダイヤルは文字通りダイヤルを回すことで、様々な入力が行える周辺機器。イラストを描くペイントソフトでは、画像の回転や拡大縮小、ブラシサイズの変更などをSurfaceダイヤルに割り当てることができます。

↑Surfaceダイヤル(左)とSurfaceペン(右)

 

そこで、Surface Proとペン、ダイヤルを使用してイラストを描いてみました。ソフトはWindows版の「CLIP PAINT PRO」を使用。ペン先が多少滑りすぎな気がしますが、ペン先を変更したり液晶保護フィルムなどで調整することもできます。

↑紙と同等とまではいきませんが、なかなかの描き味

 

↑Surfaceダイヤルを使って、画像を回転しながら描きやすい角度で作画できます

 

↑細かい線などは、Surfaceダイヤルで拡大して描くことが可能。もとの縮尺に戻すには、Surfaceダイヤルを上からクリックすれば一発で戻ります

 

なお、回転や拡大縮小は画面を指でタッチ操作しても可能なので、Surfaceダイヤルは必ずしも使用なくてもOK。ただ、Surfaceダイヤルを使用するとより手軽に操作できるので、予算に余裕がある人にはオススメできるアクセサリといえます。

 

肝心の描き味ですが、Surface ProとSurfaceペンは本モデルより傾き検知にも対応したため、よりアーティスティックな描写ができるようになりました。

 

また、Surface Proの機動力を生かして、屋外でスケッチを嗜むのもアリでしょう。絵の具も色鉛筆も不要で、消費するのはバッテリーのみ。デジタルなのでいくら描いても場所を取らないですし、LTE対応モデルなら描き上げたその場でSNSに投稿することもできるので、ストレスなく使えそうです。

↑このスタイルでスケッチできるのはタブレットならでは!

 

↑下手クソだっていいんです

 

仕事用PCとしても十分使える

さて、ペン入力推しに終始してしましたが、前述のデメリット以外は作業用パソコンとしても秀逸な使い心地のSurface Pro。特に、外出先でメールやWEBなど、軽作業をするぶんには最適ではないでしょうか。やはり、パソコンという機器はスマホやタブレットと違って、キーボード入力が作業の中心になることを考えると、打鍵感の優れているモデルに軍配があがるのは間違いありません。そういった意味では、Surface Proは2-in-1パソコンという形態ですが、作業用パソコンとしても合格といえるのではないでしょうか。

 

【西田宗千佳連載】スマホのカメラ機能はなぜ「AI」とセットで語られるのか

「週刊GetNavi」Vol.68-3

筆者は先日、ファーウェイの「P20 Pro」を購入した。カメラの画質に定評があり、非常に挑戦的な製品になっているので、じっくり使わねばならないと思ったからだ。

↑ファーウェイ「P20 Pro」

 

というわけで日々使っているが、確かにこの機種はすごい。シャッターを切ると、驚くほど印象的な写真が撮れる。特に少し暗いシーン、彩りが豊かなシーンでの画質に優れており、満足度も高い。

 

では、P20 Proが高画質な写真を作れる背後にはなにがあるのか? 使ってみると、秘密はすぐわかる。撮影しようとすると、どんなシーンを撮ろうとしているのか、細かく判別しているのだ。ラーメンを撮影しようとすれば「フード」、夕方のビル街なら「日の出/日の入り」、植え込みなら「花」、街角の猫なら「猫」といったように、細かく撮影モードが自動で変更される。こうしたシーンの判別には画像認識技術が使われている。宣伝などで「AI」と言われているのはこの機能だ。

 

なぜ画像認識によるシーン判別が行われているかというと、シーンに合わせて画像処理のパラメータを変えるためだ。デジカメでは、シーンに合わせてシャッタスピードや絞りといったカメラ側のパラメータを変更するだけでなく、同時に画像処理のパラメータも変えたほうが良い結果が得られる。デジカメが非常に多くのシーンモードを備えているのはそのためだ。だが、それらの選択をいちいち人間が行うのは面倒なので、「自動化」するのが基本となっており、オートモードが進化してきた。デジカメで使われているこうしたオートモードとP20 ProのAI処理は、要は同じ考え方に基づいたものなのだ。

 

ただ、これは筆者の推測も含まれるが、P20 Proが調節しているパラメータは、一般的なデジカメよりもずっと多いだろう。スマートフォンはレンズもセンサーも小さい。P20 Proは輝度・彩度で別のセンサーを使っており、両方の情報を合わせて初めて写真になる。だから、より細かく画像調整を加えたほうが画質が上がりやすい。髪の毛の精細さの再現や光沢部分の「白飛び」の防止などは、そうした繊細なパラメータ調整が利いている。一方で、「見栄えの良い写真」にしようとする傾向が強いためか、青空はとにかく澄み切った青になり、夕焼けはとにかくビビッドカラーになる。P20 Proのこうした「派手さ」が好みではない場合、ある程度自分で設定を調整するようにしたほうがいいだろう。

 

どちらしろ、こうした処理には相応の負荷がかかる。ファーウェイは自社のスマホ用CPUにAI処理を軽減する機能を組み込んでおり、それを生かしているのだと推定できる。

 

カメラの画質向上・処理負荷軽減のために専用のハードウエアを使うのは、ハイエンドスマホの定番となっている。iPhoneのプロセッサーにもAI処理を軽減する機構があるし、夏に発売を予定しているソニーモバイルの新フラッグシップ「Xperia XZ2 Premium」も、デュアルカメラの搭載に合わせ、処理をするためのプロセッサーである「AUBE」が搭載されている。残念ながら、Xperia XZ2 Premiumは発売がまだ先で、画質評価をできるタイミングにないが、相応に高い画質になることは間違いないだろう。

 

では、各社のカメラ機能の「違い」「テイスト」はどのような形になっているのか? そこは次回のVol.68-4で触れることにしたい。

 

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2018年のモバイルPCは“SIMフリー”がイチオシ! 待望のLTE対応モデル「ThinkPad X280」を試した

ライターという仕事では、ノートパソコンを使用して外出先で原稿を書くことがよくあります。ノートパソコンなんて皆同じでは? とおもうかも知れませんが、ことモバイルで使用する場合はモデルによって使い勝手が大きく違います。

 

モバイルパソコンはLTE対応モデルが断然オススメ

特に筆者が重要だと思うスペックが、SIMスロットを搭載したLTE対応モデルであるということ。ノートパソコン単体でネットに接続できる恩恵は計り知れません。例えば、ほんの5分の空き時間があった際に、ノートパソコンを開いてモバイルルーターのスリープを解除して、ネットに接続するまでに1分前後も要してしまいます。これでは、「空き時間が5分しかないんじゃ作業してもね……」となってしまいますよね。

 

一方、LTE対応モデルであれば数秒でネットに接続可能。5分もあればメールの一本ぐらいは送ることができるので、空き時間を有効に活用できます。また、別途モバイルルーターを持ち歩くとなると、重量増の原因になるばかりか、持ってくるのを忘れてネットに接続できないという悲しい事態にもつながってしまいます。

↑パソコン本体にSIMスロットを備えているモデルなら、Wi-Fiに接続しなくてもネットに接続できる(写真はマイクロソフトSurface Pro)

 

やはり、12~13インチの画面を搭載し、持ち運んで使うモバイルノートパソコンはLTE対応モデルを選びたいところ。そこで、今回はタイプの違うLTE対応ノートとして、一般的なクラムシェル型のレノボ「ThinkPad X280」とタブレットPCにもなる2-in-1モデルのマイクロソフト「Surface Pro」の2機種を紹介します。両モデルとも、LTE対応モデルがラインナップされており、モバイルシーンで大活躍すること間違いなし。

↑レノボ「ThinkPad X280」(左)、マイクロソフト「Surface Pro」(右)

 

 

今回は「ThinkPad X280」を筆者が実際に使ってみた感想を交えてご紹介したいと思います。

 

2018年に発売され話題を呼んだ待望の純モバイルノート

これまでのThinkPad X2xx(200番台)シリーズは、ビジネスユースを意識して拡張性の高さを重視していたため、重量や厚みがありモバイル機にしては少々ポッチャリな体型でした。他メーカーが軽量・薄型のモバイルノートPCを続々とリリースするなか、ThinkPad勢はフラグシップの「ThinkPad X1 Carbon」のみで対抗するという情勢。

 

かねてから、もう1サイズ小さいThinkPadを、という声はあがっており、「X270」の後継モデルとして今年発表された「X280」は大幅に薄型化・軽量化し、結果にコミットされたフォルムで発売されました。

↑ThinkPad X280

 

現在、公式オンラインショップでは「WWANモジュール(LTE対応)」の搭載を選択できるようになっており、X280単体で通信が可能なモバイルパソコンとして入手可能となっています。

↑公式オンラインストアでカスタムすると+1万6200円でLTE対応に

 

ThinkPadといえば打ちやすいキーボード

X280に限らず、ThinkPadといえば打ちやすいキーボードが最大の特徴でしょう。長年、多くのファンを魅了してきたThinkPadのキーボードはX280にも踏襲されており、筆者のように日々大量の文字入力をする人にとっては、至高のキーボードといっても過言ではありません。

↑多くのユーザーに支持されているThinkPadのキーボード

 

ThinkPadのキーボードがどれだけスゴいかというと、押下圧(キーを押すときの力)は軽めで、ストローク(キーが沈む深さ)も浅め。それでいてしっかりとしたクリック感があり、キーが入力された感触が指先を伝わってユーザーに伝わってきます。筆者などは、イマイチやる気がでなかった仕事をX280で作業すると、マッハで原稿が進むぐらいです。

 

唯一無二のポインティングデバイス「トラックポイント」

また、ThinkPadには「トラックポイント」と呼ばれる、ThinkPadだけに許されたポインティングデバイスが搭載されています。一般的なノートパソコンは、タッチパッドでマウス操作を行います。ThinkPadにもタッチパッドは搭載されているのですが、キーボードの中央部に赤いポッチ、これがThinkPadを象徴するトラックポイントです。

↑ThinkPadを象徴するポインティングデバイス「トラックポイント」

 

トラックポイントは、左右どちらかの人差し指で操作することで、マウスカーソルを動かすことができるデバイス。使いこなすには慣れが必要かも知れませんが、ホームポジションから人差し指以外の指が離れないため、マウス操作に煩わされることなく高速タイピングを続けることができる珠玉のポインティングデバイスなのです。

↑マウスカーソルの移動は人差し指、クリック操作は親指で行うのが一般的

 

よく、ノートパソコンと一緒にマウスを持ち歩いている人を見かけますが、これはノートパソコンに搭載されているタッチパッドがイマイチ使いづらいのが理由のひとつ。その点、トラックポイントはマウス要らず。究極に慣れると、マウスより早く快適に操作することが可能になります。

 

キーボードとトラックポイント、この2つの快適性のより、例えば公園のベンチや電車内などのテーブルがない場所でも、ヒザ上での作業がラクにできるので、前述の5分の空き時間で、サッと開いてササッとネットに接続、サササッと入力して、ササササッと送信するなんてこともお手の物。

 

現役のThinkPadユーザーの多くは、キーボードとトラックポイントの存在があるからこそThinkPadを選んでいるといっても過言ではないでしょう。

 

女性のバッグにも余裕ではいるコンパクト設計

ここまではThinkPad Xシリーズ全般に通じる話をしましたが、そのなかでもX280が特にモバイルパソコンとして優れている部分をご紹介します。

 

ThinkPadのモバイルパソコンといえばX1 Carbonがフラグシップの座に君臨していますが、こちら14インチサイズ。一方、X280は12.5インチなので、X1 Carbonよりも一回りコンパクトなのです。ただし、重量は双方とも1.13kg。重量が同じだとしても、外寸の小ささは携帯性に大きく影響します。特に女性が持つバッグなどでは、この一回りのサイズ違いが大きく影響するので、小ささは正義といったところでしょうか。

 

12.5インチの画面は小さすぎるイメージがありますが、実際に使ってみるとフルHDの解像度でジャストサイズな印象です。WEBで資料をみながら原稿を執筆したり、撮影した画像のレタッチもストレスを感じませんでした。

 

1.13kgの重量は、モバイルパソコンとしては決して軽量とはいえませんが、モバイルルーターやマウスと相殺と考えると、軽快に持ち歩けるリミットだと筆者は感じます。むしろ、ThinkPadの快適な入力環境を考えれば、十分に妥協できる重量でしょう。

 

クラムシェル型のノートパソコンを選ぶなら最有力候補に

もし、クラムシェル型のノートパソコンを購入するのであれば、ThinkPad X280を最有力候補に挙げてもいいでしょう。キーボード、トラックポイント、LTE対応のスペックは、あらゆるモバイルシーンで大活躍してくれることは間違いありません。もし、予算に余裕があれば、フラグシップのX1 Carbonという選択肢もありますが、X280でも入力の快適性は同等ですし、十分にThihkPad感が味わえますのでオススメです。

 

次回は、タブレットにもなる2-in-1パソコンの代表格であるマイクロソフトの「Surface Pro」についてご紹介します。発売は2017年ですが、今もな多くの支持を得ている理由や、ThinkPadとは一味違った入力環境について迫ってみたいと思います。

 

価格かサイズか手書き感か? 今さら聞けないiPadの選び方

2010年に初代iPadが登場してから、はや8年---。今年2018年には、第6世代となるiPad(9.7インチ)が発売されました。

 

最大のトピックは、従来「iPad Pro」シリーズのみが対応していたスタイラスペン「Apple Pencil」をサポートしたこと。久しく買い替えを検討していなかったiPadユーザーも、もしかすると今までタブレットPC自体を敬遠していた人も、今回ばかりは興味が湧いたのではないでしょうか?

 

とはいえ、第6世代になりラインナップも増えており、現在iPadは何モデルが展開されているのか、把握していない人も多いでしょう。そこで「いま買うべきiPadはどれか?」と悩む人に、各機の選び方を解説していきます。

 

「価格」を重視するなら新しいiPad一択!

現在Apple Storeで販売されているiPadは、4モデルあります。小さい方から順に、7.9インチの「iPad mini 4」、9.7インチの「iPad(第6世代)」、10.5インチの「iPad Pro」、12.9インチの「iPad Pro」です。

 

基本的には、大きくなるほど高性能になると思っていいでしょう(2つのiPad Proの違いは、画面サイズくらいです)。

 

↑4モデルのサイズを比較。左から「iPad mini 4」「iPad」「iPad Pro(10.5)」「iPad Pro (12.9)」(※以下同順)。9.7インチiPadと10.5インチiPad Proは、画面サイズは大きく違うが、本体サイズの差はわずかだ

 

発売時期を比較してみると、最も長寿なのが、2015年9月に発売されたiPad mini 4。次に、2017年6月発売のiPad Proの10.5インチ、12.9インチと続きます。そして、最新モデルが2018年3月に登場した新しいiPadです。

 

↑背面カメラはiPad Proシリーズが1200万画素、他2機種が800万画素。よく見ると、レンズのサイズも違い、iPad Proではレンズが少しだけ飛び出ている

 

この時点で、「iPad mini 4が一番安いのかな?」と思われるでしょうが、実は最新のiPadがお得です。オンラインのApple Storeで、各機の最安価格を比較すると、iPad mini・128GBモデルが4万5800円(税別、以下同)、iPad・32GBモデルが3万7800円となっています。ストレージの量にさえこだわらなければ、新しいiPadを買う方が安くあがります。

 

ちなみに、iPad Proは10.5インチ・64GBモデルが6万9800円~、12.9インチ・64GBモデルが8万6800円~となります。

 

小回りが利くのは10.5インチまで

どういったシーンで利用するのかも重要です。特に、屋外に持ち出す場合には、なるべく片手で持ちやすいモデルがよいでしょう。

↑筆者の手(ぐっと広げると親指先端から中指先端までが約22cm)で各機を支えてみた

 

筆者の場合、iPad mini 4は片手でガシッとホールドできました。iPadとiPad Pro(10.5)は、両側面を握ることこそできませんが、片手で支えることは可能です。電車など、「移動中にiPadを使ってコンテンツを視聴したい」という人には、これらのモデルが良いでしょう。

 

一方、iPad Pro(12.9)は、頑張れば片手で支えられるものの、長時間の維持はできません。コンテンツを視聴する際などには、机上に設置するか、両手でホールドするのが現実的です。

 

ペンでメモを取る人はiPad Pro 10.5がベスト

Apple Pencilの対応にも差があります。Apple Pencilを使いたい場合には、iPadあるいは、iPad Proを選択しましょう。iPad mini 4では利用できません。

 

なお、Apple Pencilは本体に付属しないので、別途購入する必要があります。

 

↑Apple PencilはiPad mini 4以外で利用できる。キャップを外すとLightning端子が現れるので、iPad側のコネクタに差し込めば、本体とペンをペアリングできる

 

Apple Pencilがあると、手書きのメモを取ったり、アプリで繊細なイラストを描画したりできます。Apple Pencilは筆圧感知に対応しており、ペン先の角度も認識できるので、リアルな鉛筆を用いて描くようなリアルなスケッチが可能。また、iPadで写真の加工を行いたい人は、細かい部分のレタッチをする際に、この細いペン先が活躍するでしょう。

↑iPad Proは“ピタッ”と線が筆先に付いてくる

 

iPadとiPad Proには、Apple Pencilの使い心地に若干の差があります。これは画面の「リフレッシュレート」(1秒当たりに画面を更新する頻度)に差があるからです。

 

難しいことを抜きにして結論を言うと、iPad Proの方が、書いた線が表示されるまでの遅延を感じることなく使えます。

↑手書きメモを書く人にとってはApple Pencil×iPad Proの組み合わせが至極

 

筆者の経験上では、iPad上で絵を描くとき、筆先の速さはさほど早くなりません。とりあえずイラストを描きたいという人は新しいiPadを選択しても問題ないでしょう。もちろん、大画面を広く使って細かい描写をしたいという人はiPad Pro(12.5)を選んでもOKです。

 

一方、遅延の影響をもろに感じやすいのが、文字を素早く書いているとき。新しいiPadだと、微妙な遅延があるので、文字を書いている手元では筆跡が見えていない状況になります。これでメモが取れなくなることはありませんが、文字の綺麗さに多少影響します。

 

これがiPad Proになると、リアルな紙に書いているかのように、筆跡が筆先に一致します。ビジネスシーンなど、手書きのメモを大量に取ろうと目論んでいる人は、iPad Pro(10.5)を選択するのがオススメです。

 

↑Apple Pencilを持ち運ぶには収納機能のあるアクセサリを活用するといい。写真はApple Storeサイトでも販売しているiPad Pro用の「レザースリーブ」(別売)

 

キーボードの充電が面倒ならiPad Proにしておこう

iPad Proにのみ許された特権のひとつが、「Smart Connector(スマートコネクター)」という側面に付いている端子です。これにより対応のキーボードケースを活用できます。

↑小さな丸が3つ並んでいるのが「Smart Connector」だ。iPad Proシリーズのみに備わっている

 

Smart Connectorで接続する場合、キーボードとのペアリング操作は要りません。マグネットでカチャッと接続した瞬間に、自動でキーボードが認識されます。Bluetoothキーボードのように「キーボードの電源を入れて、設定をオンにして…」のような煩雑な操作が不要なので、使い勝手はかなり良いです。

 

また、Smart Connectorを通じてiPad Proから対応キーボード側へ給電されます。これにより、キーボードの充電切れという不安も解消。うっかりBluetoothキーボードの充電を忘れたために、いざというときに使えない! という最悪の事態を防げます。

 

文字入力を仕事で頻繁に使用するという人は、iPad Proを選択するといいでしょう。また「Smart Keyboard」のような、キーボード付きのカバーを利用する際には、iPadのサイズによってキーボードの幅も変わることに留意してください。例えば、12.9インチのiPad Proを選択すると、より幅の広いキーボードを使えます。

 

本体のスピーカーで聴くならiPad Proの圧勝!

最後に、iPad Proシリーズを選択するメリットをもうひとつ紹介しておきましょう。それは、スピーカーの性能が段違いだということです。

↑赤丸がスピーカーから発する音のイメージ。iPad Proは4隅に大音量のスピーカーを搭載する

 

iPadは2個のスピーカーを搭載しますが、iPad Proは4隅に1個ずつスピーカーを搭載します。また、iPad Proは横向き、縦向きによって、高音と低音の出るスピーカーを調整する機能も搭載。音量もかなり大きいので、これで映画をみるとかなりの迫力を感じられます。正直、一度iPad Proの音響に慣れてしまうと、iPadには戻れません。

 

「Apple Music」はもちろん、「Netflix」や「Hulu」などの定額制動画配信サービスを使い倒そう、と考えている人は、iPad Proを選択した方がいいです。

 

以上のように、最新のiPadを選ぶには、具体的な活用シーンを想定し、それによってどんな機能を重視するかが大切になってきます。バリエーション豊かに4種類が揃った今は、まさに買い替え時。なんとなく「iPadが欲しい」と考えていた人は、予算や使い道を絞り込んで、じっくり検討してみましょう。

 

【プロフィール】


ITライター/井上 晃

スマートフォン・スマートウォッチを中心に最新製品を追いかけて国内外を取材。情報誌やウェブメディアで記事を執筆している。モノを実際に見て・触って確かめた生の情報を届けるのがモットー。運動が好きで、ヘルスケア関連デバイスのレビューも多い。

 

GetNavi webがプロデュースするライフスタイルウェブメディア「@Living」(アットリビング)でくわしく読む

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格安スマホで契約数No.1の「楽天モバイル」は何がスゴイのか?(提供:楽天モバイル)

 

契約数1000万を突破し、今ではお馴染みとなった「格安スマホ/格安SIM」。多くの会社からサービスが提供されていますが、どれが良いのかよく分からないあなたには、契約数No.1※ で話題の「楽天モバイル」をご紹介します!

※出展:MM総研国内MVNO市場規模の推移(2018年3月末)

 

楽天モバイル「スーパーホーダイ」にすべし

毎月の携帯料金は安くしたいが、毎日動画やSNSをたっぷり利用したい、通話時間も気にせずに使用したいと思うなら、7月1日から新しくなった楽天モバイルの「スーパーホーダイ」をおすすめします!

 

まずはスーパーホーダイの料金体系、サービス概要について表でまとめましたのでご確認ください。

 

 

【ここがスゴイ! 1】長期契約なら月額料金が「1480円~」!

先述の表からわかる通り、楽天モバイルのスーパーホーダイプランSを3年契約すると「2年間ずっと1480円(月/税抜)」という破格の料金になります。月額1480円は業界でもトップクラスの価格になります。

 

↑スーパーホーダイのプラン概要。楽天ダイヤモンド会員なら、さらに1年間500円の割り引きとなり月額980円から!

 

【ここがスゴイ! 2】データが使い放題!

データ容量を使い切って速度制限がかかり、スマホが遅くて使えないという経験はありませんか? 使い切ると、通信速度を128〜300kbpsに制限されるのが一般的。しかし、スーパーホーダイの場合は、最大1Mbpsで通信できます(※12~13時、18~19時の混雑時を除く)。データ容量を使い切っても、YouTubeなど動画視聴が問題なくできるレベルで使い続けることができるのです。

 

【ここがスゴイ!3】業界最長クラスの10分かけ放題!

格安スマホだとなんとなく「自由に通話できないんじゃ…」という心配はありませんか?しかし、「スーパーホーダイ」は、通話サービスにおいても「10分かけ放題」をきちんとおさえています。10分以内の国内通話なら何度かけても無料で通話できます。

※「楽天でんわアプリ」を使用、もしくは「003768」を通話番号の先頭に付けて発信した場合。10分以降は30秒10円。楽天でんわ未使用時は30秒20円。

 

【ここがスゴイ!4】iPhoneなど多くの機種をラインナップ

楽天モバイルは、全30機種にも上る豊富なラインナップを揃えています(※2018年7月1日時点)。しかも、iPhone SE(海外販売モデル)の選択も可能。Android端末では最新のHUAWEI P20やP20 liteも購入ができます。

 

↑ずば抜けたカメラ性能が高評価の「HUAWEI P20/P20lite」など、数多くのAndroid端末を揃える。iPhoneに関してはiPhone SE(16/64GB)のみ海外販売モデルで、iPhone 6s Plus(64/128GB)はメーカー認定整備済となる

 

もちろん、現在使用中のキャリアスマホをそのまま使うこともできます。基本的にNTTドコモのスマホはそのまま使用可能。auやソフトバンクのスマホは、SIMロックを解除すれば使えます。対応機種は楽天モバイルのホームページで確認してみてください。

 

【ここがスゴイ!5】全国に250店舗以上ある楽天モバイルショップ

格安スマホ会社の中では珍しく、楽天モバイルは気軽に相談から契約までできる専門ショップが全国に250店舗以上あり、今もぞくぞくと拡大中です。楽天モバイルのホームページで、自宅近くの店舗情報が確認できます。

 

楽天モバイルまとめ

契約数No1の楽天モバイル。スーパーホーダイプランSは、「データ使い放題」「10分以内の国内通話かけ放題」で「2年間ずっと1480円」が特徴です。毎月の携帯料金は安くしたいが、毎日動画やSNSをたっぷり利用したい、通話時間も気にせずに使用したいと思うユーザーへ、スーパーホーダイをおすすめします。

 

 

※1:楽天モバイルは楽天会員割適用時の価格。Y!mobileは「ワンキュッパ割」適用時の価格。UQ mobileは「スマトク割/長期利用割引」「イチキュッパ割」適用時の価格。
※2:Y!mobileのデータ容量2倍(2年間)は新規・MNP(番号移行含む)・機種変更・契約変更時が対象(オプション加入必須)。UQ mobileは高速通信容量が最大25か月間2倍となります。
※3:通信が混み合う時間帯(12:00~13:00、18:00~19:00)は最大300kbps。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度は通信環境・混雑状況により変動します。
※4:当月内で余った高速通信容量は翌月利用分に繰り越し可能。ただし、繰り越しできるのは翌月まで。
※5:余った月間データ容量は翌月に繰り越し可能。繰り越し上限は「おしゃべりプランS」または「ぴったりプランS」の場合最大1GB、「おしゃべりプランM」または「ぴったりプランM」の場合最大3GB、「おしゃべりプランL」または「ぴったりプランL」の場合最大7GB。
※6:月額基本料100円の「データシェア」オプション。高速通信容量の前月繰越分を、翌月に契約者間でシェア可能。
※7:親回線がスマホプランSの場合、月額基本料980円で親回線の1GBを子回線でシェア可能。同様にスマホプランMの場合は月額基本料490円で3GB、スマホプランLの場合は月額基本料0円で7GBをシェア可能。
※8:スーパーホーダイの最低利用期間は開通月を1カ月目とし、12カ月、24カ月、36カ月から選択可能。選択した期間内に楽天モバイルを解約した場合、契約解除料9,800円が発生。
※9:契約期間中に解約した場合、契約解除料9,500円が発生。

 

●本記事における料金、サービス内容は全て2018年7月時点のものです


格安スマホで契約数No.1の「楽天モバイル」は何がスゴイのか?(提供:楽天モバイル)

 

契約数1000万を突破し、今ではお馴染みとなった「格安スマホ/格安SIM」。多くの会社からサービスが提供されていますが、どれが良いのかよく分からないあなたには、契約数No.1※ で話題の「楽天モバイル」をご紹介します!

※出展:MM総研国内MVNO市場規模の推移(2018年3月末)

 

楽天モバイル「スーパーホーダイ」にすべし

毎月の携帯料金は安くしたいが、毎日動画やSNSをたっぷり利用したい、通話時間も気にせずに使用したいと思うなら、7月1日から新しくなった楽天モバイルの「スーパーホーダイ」をおすすめします!

 

まずはスーパーホーダイの料金体系、サービス概要について表でまとめましたのでご確認ください。

 

 

【ここがスゴイ! 1】長期契約なら月額料金が「1480円~」!

先述の表からわかる通り、楽天モバイルのスーパーホーダイプランSを3年契約すると「2年間ずっと1480円(月/税抜)」という破格の料金になります。月額1480円は業界でもトップクラスの価格になります。

 

↑スーパーホーダイのプラン概要。楽天ダイヤモンド会員なら、さらに1年間500円の割り引きとなり月額980円から!

 

【ここがスゴイ! 2】データが使い放題!

データ容量を使い切って速度制限がかかり、スマホが遅くて使えないという経験はありませんか? 使い切ると、通信速度を128〜300kbpsに制限されるのが一般的。しかし、スーパーホーダイの場合は、最大1Mbpsで通信できます(※12~13時、18~19時の混雑時を除く)。データ容量を使い切っても、YouTubeなど動画視聴が問題なくできるレベルで使い続けることができるのです。

 

【ここがスゴイ!3】業界最長クラスの10分かけ放題!

格安スマホだとなんとなく「自由に通話できないんじゃ…」という心配はありませんか?しかし、「スーパーホーダイ」は、通話サービスにおいても「10分かけ放題」をきちんとおさえています。10分以内の国内通話なら何度かけても無料で通話できます。

※「楽天でんわアプリ」を使用、もしくは「003768」を通話番号の先頭に付けて発信した場合。10分以降は30秒10円。楽天でんわ未使用時は30秒20円。

 

【ここがスゴイ!4】iPhoneなど多くの機種をラインナップ

楽天モバイルは、全30機種にも上る豊富なラインナップを揃えています(※2018年7月1日時点)。しかも、iPhone SE(海外販売モデル)の選択も可能。Android端末では最新のHUAWEI P20やP20 liteも購入ができます。

 

↑ずば抜けたカメラ性能が高評価の「HUAWEI P20/P20lite」など、数多くのAndroid端末を揃える。iPhoneに関してはiPhone SE(16/64GB)のみ海外販売モデルで、iPhone 6s Plus(64/128GB)はメーカー認定整備済となる

 

もちろん、現在使用中のキャリアスマホをそのまま使うこともできます。基本的にNTTドコモのスマホはそのまま使用可能。auやソフトバンクのスマホは、SIMロックを解除すれば使えます。対応機種は楽天モバイルのホームページで確認してみてください。

 

【ここがスゴイ!5】全国に250店舗以上ある楽天モバイルショップ

格安スマホ会社の中では珍しく、楽天モバイルは気軽に相談から契約までできる専門ショップが全国に250店舗以上あり、今もぞくぞくと拡大中です。楽天モバイルのホームページで、自宅近くの店舗情報が確認できます。

 

楽天モバイルまとめ

契約数No1の楽天モバイル。スーパーホーダイプランSは、「データ使い放題」「10分以内の国内通話かけ放題」で「2年間ずっと1480円」が特徴です。毎月の携帯料金は安くしたいが、毎日動画やSNSをたっぷり利用したい、通話時間も気にせずに使用したいと思うユーザーへ、スーパーホーダイをおすすめします。

 

 

※1:楽天モバイルは楽天会員割適用時の価格。Y!mobileは「ワンキュッパ割」適用時の価格。UQ mobileは「スマトク割/長期利用割引」「イチキュッパ割」適用時の価格。
※2:Y!mobileのデータ容量2倍(2年間)は新規・MNP(番号移行含む)・機種変更・契約変更時が対象(オプション加入必須)。UQ mobileは高速通信容量が最大25か月間2倍となります。
※3:通信が混み合う時間帯(12:00~13:00、18:00~19:00)は最大300kbps。通信速度はベストエフォート(規格上の最大速度)であり、実効速度は通信環境・混雑状況により変動します。
※4:当月内で余った高速通信容量は翌月利用分に繰り越し可能。ただし、繰り越しできるのは翌月まで。
※5:余った月間データ容量は翌月に繰り越し可能。繰り越し上限は「おしゃべりプランS」または「ぴったりプランS」の場合最大1GB、「おしゃべりプランM」または「ぴったりプランM」の場合最大3GB、「おしゃべりプランL」または「ぴったりプランL」の場合最大7GB。
※6:月額基本料100円の「データシェア」オプション。高速通信容量の前月繰越分を、翌月に契約者間でシェア可能。
※7:親回線がスマホプランSの場合、月額基本料980円で親回線の1GBを子回線でシェア可能。同様にスマホプランMの場合は月額基本料490円で3GB、スマホプランLの場合は月額基本料0円で7GBをシェア可能。
※8:スーパーホーダイの最低利用期間は開通月を1カ月目とし、12カ月、24カ月、36カ月から選択可能。選択した期間内に楽天モバイルを解約した場合、契約解除料9,800円が発生。
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●本記事における料金、サービス内容は全て2018年7月時点のものです


ビズリーチのエンジニアは「iMac Pro」を選んだ――会社に300台を一斉導入した理由

TVCMでもお馴染みのビズリーチは2009年4月の創立以来、多種多様な“転職サービス”を提供する伸び盛りの企業です。インターネットの力を活用して「即戦力」になる人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」が絶好調。そんなビズリーチでは今春、社内に在籍する優秀なエンジニアとデザイナーの開発環境に、アップルの最新デスクトップPC「iMac Pro」を一斉導入しました。

 

↑ビズリーチが展開している多彩なサービスはすべて社内のエンジニアとデザイナーが開発しています。開発チームにベストな仕事環境を整えるためiMac Proを300台揃えました

 

メインマシンをiMac Proにしたことによってビズリーチの仕事環境がどのように変わり、作業効率を高めることに結びついたのでしょうか。そして同社の改革には、ほかの多くの企業が学ぶべき「生産性向上」のためのヒントが隠されているのでしょうか?その真相を探るため、ビズリーチを訪ねてきました。

 

プロダクト開発のアイドルタイムが大きく改善できた

今回は株式会社ビズリーチ取締役の竹内真氏にインタビューしながら、iMac Proが一斉導入された背景をうかがいました。

 

↑ビズリーチがiMac Proを一斉導入する理由を取締役の竹内 真氏にインタビューしました

 

ビズリーチには現在エンジニアとデザイナーが約300名在籍しており、転職サイトのビズリーチ以外にも20代向けの転職サービス「キャリトレ」や、戦略人事クラウドサービス「ハーモス」、M&Aプラットフォーム「ビズリーチ・サクシード」など幅広いプロダクトを開発しています。

 

竹内氏によると、iMac Proの導入はスタッフの希望をヒアリングしながら先行136台から用意して、最終的には約300名のスタッフが全員、最新のマシンを標準機として使える環境を整えるのだといいます。

 

竹内氏はiMac Proを「自作PCを除けば、現在手に入るコンシューマー向けオールインワンPCの中では世界最高水準のマシン」と高く評価しています。確かにその通りですが、1台あたりの導入コストも高くつくはず。なぜ製品開発のチーム全員に支給する必要があったのでしょうか。竹内氏は「スタッフの作業効率を最大限まで高めるためには、仕事のメインツールになるPCに由来するアイドルタイムを減らすことが肝要だと考えたから」であると説明しています。

 

「ある時に、当社のエンジニアが自分の席でぼんやりとPCのモニターを眺めていたことがあって、声を掛けてみました。すると『いま“ビルド”の時間に時間を取られているのだ」という答えが返ってきました。ビルドとは、エンジニアがプロブラミングしたソースコードをコンパイルした後から、最終的に実行可能なファイル形式にまで落とし込む作業のことです。ハイスペックなマシンを導入することでビルドにかかる時間が短縮できて、エンジニアたちの作業効率も上がるのであれば、iMac Proの導入は十分に費用対効果があると判断しました」と竹内氏。

 

↑ビズリーチではひとつのコアあたりのスペックが高い方が作業効率もアップするという理由から標準スペックに近いiMac Proを選択しました

 

↑ビズリーチ本社、開発チームのフロアはオープンな雰囲気

 

ビルドが完了したソフトウェアをユーザーの実環境に近い“たたき台”にして、エンジニアやデザイナーはバグのチェックや改善点を見つけるための動作確認を行います。ところがここでも、例えばたった1文字を直すだけの小さなプログラム修正箇所が見つかると「ソースコードを直して>ビルドして>テストする」という作業の繰り返しが発生します。その1件ずつが数十秒~数分単位の作業だったとしても、毎日・1年間と積み重なってくればスタッフの作業を妨げる要因になることは明白です。

 

竹内氏は、思い切ってiMac Proを導入したところ、以前の作業環境と比べてビルドのための待機時間短縮に大幅な違いが現れたと強調しています。例えば同社プロダクトのひとつである「ビズリーチ・サクシード」のWebフロントのクリーンビルドでは、待機時間が100秒から15秒に、つまり約6.7倍も短くなったそうです。ほかにも「キャリトレ」のプラットフォームに公開するために、長さ約3分間の1080/60p画質の動画をレンダリング/エクスポートするために必要なアイドルタイムが、およそ3時間から10分へ劇的な“時短”を達成したというから驚きです。

 

↑iMac Proが東京・本社のビズリーチのオフィスに到着したときの様子。壮観な眺めです

 

「近頃はエンジニアやデザイナーなど技術職の優秀な人材を確保することが難しくなっています。ヒューマン・リソースが入れ替え可能であるという昔ながらの考え方が、今はもう通用する時代ではありません。自社に在籍する大事な人材を育てて、個人の能力を最大限に引き出せる環境を整えることが会社に求められています。これを実現することはまた企業経営の成功にもつながっていると考えます。当社は今回、iMac Proを一斉導入するために合計2億円前後になる投資を行いました。その負担は絶えず新たな人材を確保するための人的投資に比べれば軽微であると判断しました。」

 

↑まるで屋外のゴルフコースのようなビズリーチ本社のレセプションエリア。伸び伸びとしたスペースのそこかしこでミーティングが行われていました

 

現場のエンジニアもiMac Proの可能性を実感していた

では実際にビズリーチのプロダクト開発の最前線で働くエンジニアの方々は、自身の新しいメインマシンになったiMac Proをどのように使っているのでしょうか。「ビズリーチ」のプロダクト開発のチームで、Webフロントエンド デザイナーとして活躍している小枝氏に訊いてみました。

 

↑「ビズリーチ」のサービス開発に携わる小枝氏にiMac Proの手応えを訊ねました

 

「iMac Proで仕事をするようになってから、作業中に随所で発生していたアイドルタイムが解消されました。おかげで細かなストレスを感じることもありません。私は画像処理系にブラウザ、エディタなど複数のアプリケーションを立ち上げてマルチタスクを走らせることも多いのですが、それぞれのスピードと安定感がまるで違います」

 

マシンスペックの数値だけでは計れない“作業の健全性”が高まることが、エンジニアの満足感を引き出しているのかもしれません。小枝氏はまたiMac Proのディスプレイが大型、かつ高精細であるおかげで作業がはかどる手応えもあると語ってくれました。

 

ビズリーチの竹内氏は、現在はmacOSとLINUXサーバーの組み合わせによる開発環境が業界のグローバルスタンダードになっていることも、iMac Proを選んだ理由のひとつであると説いています。Windows PCによる開発環境の構築は難易度が高く、動作保証やウィルス対策の面でもリスクが高いといいます。社内には一部、営業・管理部門のスタッフが仕事にWindows PCを使っていますが、Macとそれぞれに互換性のあるディレクトリサービスによって一元管理しているので、スムーズに運用ができているそうです。このあたりの知見についてはこれからiMac Proの導入を検討している企業、あるいはクリエイターの方々にも参考になるのでは。

 

↑開発チームのフロアにはセミナーなどが開催されるイベントスペースも設けられています

 

iMac Proによる開発環境の大型強化を実現したビズリーチが、これからも一段と独創的なアイデアを形にしていくことを期待したいと思います。

さくっとdocomo withスマホの真実を教えます。「MONO MO-01K」編

ドコモの新プラン「docomo with」。特定のスマートフォンを購入すると、毎月の料金が1500円引きになるというお得なプランです。対象機種には3万円~4万円前後と安価なモデルが揃っています。個性があるdocomo withのスマートフォンから、4機種をチョイスしてレビューしたいと思います。1機種目は「MONO MO-01K」です。

 

↑MONO MO-01Kは、一括端末料金は2万5272円で低価格なdocomo withの端末中でもっとも安価なモデル

 

この価格を実現した理由のひとつは、同時期に発売された他の機種よりも低いグレードのチップセットを搭載し、性能を抑えたこと。そして、ワンセグ、おサイフケータイといった機能が大胆に省かれています。とはいえ、製品からは、ただ機能を抑えて“格安”にしただけではない工夫も見てとれます。

 

デザイン・持ち心地

両面にガラスを使った筐体に安っぽさは感じません。白や黒でシンプルにまとめたデザインは、どんなコーディネートにも合うでしょう。この価格のモデルながら、防水にはしっかり対応。本体の側面にはマナーモードへの切り替えスイッチを備えていたり、底部にはストラップホールを用意していたりと、普段使いを意識した細やかな配慮がみられます。

 

↑赤い部分はマナーモードの切り替えスイッチ

 

↑ストラップホールが用意されている

 

ツヤツヤした背面はタイルのようで手触り良好。ただし、箱型の形状のため、手に包むように持つと手のひらに角が当たってしまいます。持ち方は工夫した方がよさそうです。

 

↑背面は至ってシンプル。タイルのようなツヤ感があります

 

ディスプレイ・操作性

画面は5インチと、最近の主流のサイズを搭載。ディスプレイの解像度はHDと、ハイエンドモデルに比べると抑えめ。画質も若干青みが強く、荒さが目立つ印象ですが普段使いでは気にならない程度でしょう。

 

メモリは3GBと、安価なモデルにしては大容量を搭載しているので、Webサイトの閲覧や、動画の再生など、一般的な操作でひっかかりを感じることはなさそうです。性能が低いとはいえ、電話やメール、SNSといった機能には十分こなせます。

 

docomo withシリーズで共通のドコモ製アプリのほか、電卓や時計、ノート、レコーダーといった単機能のツール系アプリをひと通り搭載。32GBの内蔵ストレージのうち約23GBが空き領域となっており、アプリや写真の追加には十分対応できそうです。なお、おサイフケータイ、ワンセグは搭載していません。

 

カメラ

メインカメラは約1320万画素、インカメラは約500万画素。オートでの撮影のほか、シャッタースピードなどを設定できるマニュアルモードも利用できます。また、複数枚の写真から合成写真を作れる「オーバーレイ」モードなど、ひと癖ある機能も備えています。

 

↑カメラのマニュアルモード。露出やシャッタースピードなどを細かく設定できる

 

↑東京駅で撮影。細部を拡大すると、のっぺりした印象を受ける箇所はあるものの、レンガもきちんと描写されている。画角は広めで、景色を大胆に切り取ることも可能

 

↑秋葉原の夜景。全体に明るく描写されていますが、拡大するとほぼ潰れており、明るい看板の白飛びも目立つ

 

↑食事の写真。青がやや強く写りがちなので、美味しそうに撮るにはホワイトバランスを手動で調整した方がよさそう

初心者に最適、2台目スマホという選択肢もアリ!

MONO MO-01Kは、docomo withシリーズでの中ももっとも安価な機種です。ただし、操作性やカメラの品質は価格以上といって良く、まさに“格安”という言葉がふさわしいモデルに仕上がっています。特にコストパフォーマンスを重視する人には、間違いなくおすすめできるモデルです。シンプルなデザインで、必要十分な機能を備えているため、初めてスマートフォンを使う人にも使いやすいでしょう。

 

また、スマートフォンをバリバリ活用している人が、2台目スマホに選ぶにもいい選択肢となるでしょう。ドコモのシェアプランを活用すると毎月の料金も安く維持できます。

設定が簡単・通信品質も満足!Y!mobileのクラウドSIM対応Wi-Fiルーターを試す

今年の春にドイツへ出かけた時に、現地でデータ通信に活用するつもりでSIMカードを購入しました。ところがホテルに着いてから、説明書に書かれている通りに開通設定をしてもまったく通信ができず。

 

 

滞在地から離れている空港近くのショップでSIMを買ってしまったので、文句を言いに行く時間の余裕もなく…。仕方がないので日本から持参したスマホで国際ローミングサービスを使って対処しましたが、海外パケットし放題のエリア内で4日間使っただけで、最終的には結構な出費になっていました。そして先日、アメリカまで出張する用事があったので同じ失敗を繰り返すまいと策を講じていたところ、Y!mobileから発売されている「Pocket WiFi海外データ定額」のサービスと、専用モバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 701UC」を試す機会と巡り会うことに。

 

本機の大きな特徴は世界100以上の国と地域を対象に、セットアップも簡単なクラウドSIMが使えることです。仕組みとしては、海外用のSIMカードを調達したり、Wi-Fiルーターをレンタルするよりも楽になるはずですが、実際のところはどうだったかをレポートしたいと思います。

 

現地通信用のSIMカードが要らない。「クラウドSIM」に対応するWi-Fiルーター

Pocket WiFi 701UC(以下:701UC)は、最先端の“クラウドSIM”のサービスに対応するWi-Fiルーターです。クラウドSIMとは、通信端末に埋め込まれたSIMカードをクラウドサーバーから認証・制御して通信を行う技術です。1台の端末に対して複数のSIMを割り当てることができるので、例えばユーザーが通信サービスのエリアや方式が異なる地域を頻繁に移動する旅行や出張の機会に真価を発揮します。現在クラウドSIMのサービスを提供する事業者はいくつかありますが、今回テストした701UCはuCloudlinkの「CloudSIM Platform」に対応しています。

 

701UCのWi-Fiルーター端末もuCloudlinkが開発したものです。FDD/TDD/AXGPによる高速4Gデータ通信だけでなく、3G/2Gのネットワークまで幅広くカバーしています。端末が対応する最高通信速度は下りが72Mbps、上りが37.5Mbps。筆者が今回旅するアメリカではスペック上問題なく使える速度です。Wi-Fi通信はIEEE802.11b/g/nをサポート。最大5台までのデバイスを同時につなげられます。

 

本体にはクラウドSIMのほか、2つのnano SIMカードスロットを搭載しています。片方のスロットにはY!mobileのSIMカードを装着して、日本国内で毎月7GBを上限とするデータ通信が使えます。そしてもう片方のスロットもSIMロックフリーなので、現地で調達したSIMカードを装着してクラウドSIMによる通信との併用もできます。

 

↑内蔵されているクラウドSIM機能のほかに、国内通信用のY!mobileのSIMともう一つの空きスロットがあります

 

やや大柄なのは5350mAhの大容量バッテリーが内蔵されていて、一緒に持ち歩くスマホを充電できるモバイルバッテリーにもなるからです。海外出張の時にはどうせモバイルバッテリーを最低1台は持ち歩くことになるので、その負担がWi-Fiルーターとまとめられるのはありがたいと言えます。

 

↑USB-A端子はスマホなど外部機器への充電用として設けています

 

毎月のランニングコストはどれぐらいかかるのでしょうか。Y!mobileが用意している、3年単位の契約になるプラン「Pocket WiFi海外データ定額(さんねん)」のサービスは月額基本料金が3980円。これに海外データ定額の月額基本料金307円を足すと、毎月の支払額は4298円になります。機種代金4万824円のルーターを36回分割払いで支払った場合、賦払金については割引・キャンペーンの対象になる場合があるので、契約時にご確認ください。

 

加えて本機を海外に持っていくと、1日90円の海外利用料金を追加で支払うことになりますが、国内利用分とは別に毎月7GBのデータ通信量が世界100以上の国と地域で使えるので魅力的です。

 

年に1・2回ほど、短い期間の海外旅行に出る機会ぐらいしかないという方には、701UCは割高な通信手段になってしまうでしょう。しかし。海外に出かける頻度が高い方、1回の滞在がそこそこ長期に及ぶため、月に7GBぐらいのデータ通信量は確保しておきたいという方にはおすすめできそうです。

 

ネットワーク品質はとても安定していた

では実際に筆者が「Pocket WiFi海外データ定額」のサービスと701UCを試した成果を報告しましょう。

 

今回の旅先はニューヨークでした。日本からJALの飛行機に乗ってジョン・F・ケネディ国際空港の第1ターミナルに到着後、わりとスムーズに出国できたのですが、途中で拾えた空港の無料Wi-Fiスポットにうまくつながらず。そのまま時間の都合でタクシーに急ぎ乗り込んでしまいました。とりあえず無事アメリカに到着したことを家族にメールで知らせたかったので、701UCを起動しました。

 

701UCの設定はとてもシンプルで迷うところがありません。海外に到着したら本体の設定メニューを開いて「その他」から「SIM管理」を選択。「クラウドSIM」をタップして少し待つと、ホーム画面のアンテナが全て立って4Gアイコンも表示されました。あとはスマホのWi-Fi設定からホーム画面に常時表示されているアクセスポイントとパスワードを入力するだけ。ネットブラウジングやメールの送受信がサクサクとできて快適でした。

 

↑設定メニューは非常にシンプル

 

↑海外に到着したら「SIM管理」のメニューから「クラウドSIM」をタップします

 

ホテルに着いてから、仕事はじめまでに時間の余裕があったので、ニューヨークの街を散策することにしました。筆者は最近、ガイドブックも持たずに海外に出てしまうことが多くなりました。滞在期間が短い出張ばかりだからということもあるのですが、Googleマップがあれば行きたい場所へのルートが電車やバスを乗り継ぐ方法まで込みで簡単に検索できてしまうからです。ということで頼みの綱であるGoogleマップと701UCを携えて、滞在初日はニューヨーク散歩を満喫しました。

 

↑iPhoneから701UCに接続。ニューヨークでは4Gの安定した接続環境が得られました

 

↑市内観光のお供に欠かせないGoogleマップも快適に表示

 

701UCは接続方法を「クラウドSIM」に設定しておくと、最も安定しているネットワークを自動で拾って切り替えてくれるので、通信品質はいつでも安定していました。筆者は今回も大勢のプレスが集まる海外の展示会を取材したのですが、プレスルームに用意されているWi-Fiは大勢の関係者が同時にアクセスするため、不安定で使えないことがよくあります。今回は接続品質が安定している701UCを携帯していたため、仕事がとてもはかどりました。

 

↑通信が混み合いがちなプレスルームでもひとりサクサクと仕事ができました

 

ビジネス旅行とはいえ、ホテルの部屋に戻った後は自由に過ごせる時間もあったので、自宅のBDレコーダーにWi-Fi経由でアクセスして、サッカーW杯の放送を視聴しました。レコーダーのリモート視聴機能を使うと、大事なスポーツの試合などもリアルタイムにチェックできるので便利です。大勢の滞在客がシェアしながら使うホテルのWi-Fiだと、映像が途切れたり盛大にノイズが入ってテレビの映像が満足に見られないことも多いのですが、701UCのネットワークはとても品質が良く安定していました。

 

↑最大5台までの端末に同時接続が可能。ホテルのWi-Fiが使い物にならなくても心配なし

 

↑仕事の合間に日本の自宅に置いてあるレコーダーのリモート視聴機能を活用して日本のテレビを楽しむことができました

 

ただしパケット通信量はそれなりに使うので、あまり頻繁に使いすぎると7GBはあっという間に消費してしまうかもしれません。Y!mobileの「Pocket WiFi海外データ定額」サービスは毎月7GBのデータ通信量を超えてしまうと、海外の場合は月末まで64kbpsの低速モードに切り替わってしまい、翌月まで通常速度に戻せないので注意が必要です。

 

海外旅行の通信確保が、これでもう心配不要

クラウドSIMのサービスに対応する701UCを使ってみると、海外に出てからSIMカードの買い出しや、面倒な端末の設定が要らず、すぐにインターネットに接続できる環境が確保できる頼もしさを強く感じました。「設定が簡単」「通信品質が良い」ことも本機の大きな魅力です。不慣れな土地で、通信インフラを確保するためにやきもきする時間が要らないので、ビジネスユースには大変心強いアイテムになります。

 

今回は滞在先が1か所で、飛行機の乗り継ぎもアメリカ国内だったので、クラウドSIMの接続先切り替えを特に意識することもなかったのですが、例えばヨーロッパ内の複数の国をまたがって移動する旅行に出かける時には701UCが大活躍してくれると思います。毎月4300円前後のランニングコストもかかりますが、日本国内にいるときにも使えるので、海外に出る機会の多い方は、総合力で701UCの導入を検討してみる価値がありそうです。

 

 

 

この秋、macが変わります!「macOS Mojave」、9大アップデートをおさらい

6月上旬のWWDC 2018で発表された「macOS Mojave(モハベ)」。砂漠の名を冠した新バージョンでは、どんな機能が使えるようになるのでしょうか。速報を見逃した人のために、今回は秋に控える9つの更新について、概要をおさらいしていきたいと思います。

 

1)黒を基調にした画面デザインも選べる

macOS Mojaveでは、デスクトップを暗い色調にする「ダークモード」が登場します。標準のアプリケーションもすべてこのモードに対応。ツールバーとメニューが目立たなくなり、表示されるコンテンツに集中できます。

 

↑「ダークモード」ではUIが暗くなる。「システム環境設定」でオンにすればよい

 

また、時刻に合わせてデスクトップ画像を変更する「ダイナミックデスクトップ」機能も実装。砂漠の昼から夜への移ろいが再現されます。

 

2)ごちゃごちゃした画面とおさらば

しばらく使っているうちにデスクトップがごっちゃごちゃ―—。そんな経験をお持ちなら、新搭載の「スタック」機能が大活躍するかもしれません。

 

↑デスクトップ画面がすっきり。カーソルでスタックの上をなぞるとスタック中のファイルをチェックできる。クリックでスタックが拡大する

 

スタック機能を活用すると、自動的にファイルがフォルダに振り分けられます。どのように振り分けるのかというルールは、ユーザーがカスタマイズ可能。日付やタグなどのファイル属性に基づいて、ファイルを分類できます。例えば、種類ごとに分類した場合、画像や、書類、スプレッドシート、PDFなどで仕分けが実行されます。

 

3)ファイル管理や編集はスムーズに

Finderには、新たに「ギャラリー表示」が追加されます。プレビュー表示の視認性が高まり、ファイルのメタデータをすべて表示可能に。

 

↑4つある表示形式のうち、右端を選択

 

クイックアクションでは、画像の回転やパスワードによる書類保護などを素早く行えます。また、ファイルを指定してスペースバーをタップすると起動する「クイックルック」では、トリミング編集やマークアップ操作などをその場で実行可能。

 

4)iOSでおなじみのアプリケーションが登場

iOSで提供されていた「News」「株価」「ボイスメモ」「ホーム」などのアプリが使えるようになります。インタビューを録音したり、家電のコントローラーとして活用したりするなど、より便利になる予感。

 

↑「ボイスメモ」などのアプリがMacのアプリケーションとして登場

 

なお、2019年後半には、こうしたフレームワークがデベロッパ向けにも提供されます。iOSのサードパーティ製アプリがMac上でも動くようになる日は近そうです。

 

5)「Group FaceTime」に対応

iOS 12のアップデートでも紹介された「Group FaceTime」をサポート。最大32人でビデオ通話を行えます。話している人が大きく表示されるなど、画面は動的に変化します。

 

↑「Group FaceTime」では、複数人でビデオチャットが可能

 

ちなみに、iPhoneやiPadを使う相手とも通話可能。Apple Watchはオーディオのみの対応となります。

 

6)Mac App Storeのアップデート

App Storeのデザインが刷新されます。 左端にタブが表示され、目的にあったアプリケーションを検索できるように。タブは、「Discover」 「クリエイティブ」 「仕事効率化」 「ゲーム」 「開発」などに大別されます。

 

↑「Work(仕事効率化)」タブのイメージ

 

また、ビデオによる紹介も掲載されるので、ダウンロード前の動作のチェックも可能になります。

 

7)「いいね」ボタンを表示しない

safariのプライバシーとセキュリティ対策が強化されます。許可なくユーザを追跡するソーシャルメディアの「いいね」ボタンや「シェア」ボタン、コメントウィジェットをブロックできるようになるのがトピックです。

 

↑Facebookのトラッキングについての承認画面

 

また、システム構成に基づく追跡防止や、パスワードの自動作成、パスワードの使い回し警告機能なども搭載。さらにカメラやマイクの使用や、メールやメッセージなどへのアクセスには、ユーザの許可が必要になります。

 

8)動画で画面を録画しやすくなる

スクリーンショットのオプションも充実します。例えば、画面上の一部分を動画で記録できるように。

 

↑選択した領域を動画として記録できる選択肢がある

 

スクリーンショットを撮ると、サムネイルが画面の隅に表示されるようになります。そこをクリックするとメニューが表示される仕組みです。

 

9)iPhone・iPadのカメラを連携

iPhoneのカメラを連携する機能も登場します。「連携カメラ(Continuity Camera)」と表現された同機能では、Macの近くにあるiPhone・iPadのカメラを利用して、撮影やPDFスキャンを実行可能。

 

↑iPhoneでデータを撮影するとMac上の画面(人型になっている部分)に即時に反映される流れ

 

なお、連係カメラは、「メール」「メモ」「Pages」「Keynote」「Numbers」などに対応します。利用するには「編集」メニューで「写真を挿入」を選択すればOKです。

 

以上、macOS Majaveで注目したい9つのアップデートでした。ちなみに、メールで絵文字の追加が簡単に行えるようになり、日本語発音による英単語入力の対応など、その他の改良もありますので、リリースされたら一通り試してみてくださいね。

お台場エリアで「充電」に困ったら、このスタンドを探してみてください

スマホのモバイル端末が普及した現代社会において、外出時におけるモバイル端末の充電ニーズは非常に高まっています。そこで、東京電力エナジーパートナーとゆりかもめは、ゆりかもめ沿線を中心としたお台場エリアを対象にモバイルバッテリーのレンタルサービス「充レン(ジュウレン)」の実証実験を開始しました。期間は12月31日まで。

ゆりかもめ沿線を中心としたお台場エリアにはイベント会場や商業施設が多数存在し、モバイル端末の充電を必要とするユーザーが多いと想定されます。そこで実証実験では、モバイルバッテリーの貸出・返却手続きを簡単に行うことができるレンタル機器を本エリア内に複数設置しました。

レンタル機器は、ゆりかもめの各駅(新橋駅、汐留駅、お台場海浜公園駅、台場駅、テレコムセンター駅、 青海駅、国際展示場正門駅)と、東京臨海高速鉄道りんかい線(東京テレポート駅)、アクアシティお台場、カレッタ汐留、グランドニッコー東京 台場、ダイバーシティ東京プラザ、デックス東京ビーチ、東京ビッグサイト、日本テレビ、フジテレビの計16か所に20台を設置。1台のレンタルスタンドには30個のモバイルバッテリーを設置できます。

 

利用するにはまず、レンタル機器の液晶画面(タッチパネル)にてスマホ充電コネクタを選択し、メールアドレスを入力します。そして、あとはクレジットカードによる簡易的な決済手続きのみでモバイルバッテリーを借りることが可能。しかも、レンタル機器が設置されている場所であれば、どこへでも返却することができます。

 

貸し出されるモバイルバッテリーはケーブル一体型で、充電したい機器に合わせて、Lightning、micro-USB、USB Type-Cの3種類の端子形状から選べます。容量は4200mAh。

 

価格はレンタル当日から翌日24時までの利用で、1台300円(税別)。レンタル当日から3日目以降は24時間毎に追加料金300円(税別)が発生します。4日目の24時以降も利用する場合は、ユーザーの買い取りとなり3000円(税別)の代金がかかります。

 

駅や商業施設などに設置されたレンタルスタンドで充電済みのモバイルバッテリーを借りられるサービス。12月31日までの期間限定ですが、ゆりかもめ沿線を中心としたお台場エリアで展開されているので、もしスマホの充電が必要な場合は活用してみてはいかがでしょうか。

 

【西田宗千佳連載】スマホの「マルチカメラ」、使い方は千差万別

「週刊GetNavi」Vol.68-2

1台のスマートフォンに搭載されるカメラの数は増え続けている。最初に「多カメラスマホ」が出たのは、意外と古い。2014年に米Amazonが発売した「Fire Phone」は、フロントカメラを4つも搭載していた。といっても、カメラの画質を上げるためではない。4つのカメラによって傾きや人が画面を見ている状況を検出し、立体感のある画像表現をもたらす「ダイナミックパースペクティブ」という機能を実現するためのものだった。

↑Amazon「Fire Phone」

 

現在、一般的になりつつある「2眼のスマホカメラ」は、当初、使用するレンズの画角と焦点距離を変え、いわゆる「望遠」を実現するために登場した。こうした2眼の特性は、写真の背景をぼかす「ポートレートモード」などにも生かされている。2014年9月に登場した「iPhone 6 Plus」以降のiPhoneを筆頭に、いまもほとんどの「2眼スマホカメラ」はこの手法を採用している。なかにはLGエレクトロニクスのフラッグシップ製品(現行機種であれば「V30+」)のように、「標準」と「広角」をセットにして、より広角を重視した製品もあるが、「標準」レンズと「望遠」レンズを組み合わせて使う機種がほとんどである。

 

そこに、デュアルカメラをまったく違うアプローチで使ったメーカーが出てくる。「P20 Pro」を作ったファーウェイだ。2016年に発売した「P9」では、すでに輝度用のモノクロセンサーと、彩度用のRGBセンサーの2つを組み合わせて写真を作る、という手法が採用されていた。それから2年、ファーウェイはこのやり方を磨き、「P20 Pro」を生み出した。そして、ソニーも新型「Xperia XZ2 Premium」で、輝度+彩度でカメラを分けるデュアルカメラアプローチを採ってきた。

 

画角・焦点距離でレンズとセンサーを分けるのはもはや当然のアプローチであり、次の展開が輝度・彩度でセンサーを分けるやり方、という感じだろうか。

 

と思いきや、そこでまた別のアプローチを採用してきたのがシャープだ。シャープは「AQUOS R2」で、動画用と静止画用でセンサーを分けた。

↑シャープ「AQUOS R2」

 

いまとなっては意外に思われるだろうが、昔のデジカメは動画機能が弱かった。実は、動画に求められる機能と静止画に求められる機能とでは、微妙に要件が異なるのである。そのため初期には、デジカメとビデオカメラは別の商品であり、使っているセンサーも別だった。いまや十分共用は可能だが、それでも、画質を突き詰めるのであれば、静止画と動画はセンサーを分けた方がいい。しかも、両方のセンサーがあれば、動画と静止画を、高画質な形で同時に撮影ができる。単純な画質とは違う軸で戦いに挑んできたわけで、いかにもシャープらしいやり方といえる。

 

では、センサーの使い分けはどう画質に影響し、どのように高画質化を果たしているのだろうか? そのあたりは次回Vol.68-3にて。

 

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LINE「Clova」は日本人に最も合うAIアシスタント? 家からクルマへと広がるその世界観に思うこと。

LINEが6月28日に事業戦略説明会を開催しました。イベントで特に注目されたのは独自のAIアシスタント「Clova(クローバ)」周辺の新しい取り組み。

 

【関連記事】

LINEの「AIスピーカー」が増えるらしい――“ディスプレイ付き”やミニオンズとのコラボなど見てきました!

 

今後は自動車でもClovaが使えるようになったり、AIアシスタントの声がカスタマイズできたりするようになるそうです。これって実は、みんなが期待していた”理想的なAIのカタチ“なのでは?LINEがClovaについて発表した新しい戦略を振り返りながら、それぞれの期待値を評価してみましょう。

 

スタートから1年。着実に成長するClova

説明会の壇上でClovaのプレゼンテーションを担当したのは同社取締役CSMOの舛田淳氏でした。舛田氏は「2017年10月にClova初のデバイスであるスマートスピーカー『WAVE』を発売して以来、ユーザー皆様からのフィードバックを得てAIはますます賢くなっています」と切り出しました。

 

↑LINEの事業戦略説明会に登壇して、Clovaのプレゼンテーションを担当した舛田淳氏

 

舛田氏によると、実はClovaの音声認識の「正確さ」についてはもともと高いレベルにあったのだとか。実際に筆者もWAVEを自宅で使っていますが、音声コマンドへの応答のスピード感はイマイチでも、日本語のコマンドに対する返答の精度はGoogleアシスタントに引けを取らないように感じます。反応速度についても舛田氏は「発売時に比べると、ずっと速くなっている」とアピールしています。

 

「対応するスマートスピーカーや、ソニーの「Xperia Ear Duo」のようなスマートイヤホンも増えて、Clovaのユーザーは昨年10月に比べて、現在は10倍近くにまで増えています。キャラクター性の強いClova Friendsシリーズのおかげで、ユーザー層も女性や高齢者の方やお子様も多く、いわゆるガジェット好きの男性ばかりではありません。Clovaは”家族のパートナー・アシスタント“として成長しています。」(舛田氏)

 

↑昨年の秋から順調なペースで増えているClova対応のスマートオーディオ機器。ソニーからClova搭載のイヤホンXperia Ear Duoも今年の春に発売されている

 

もしClovaが好きなキャラクターの声で反応してくれたら?

舛田氏は「これからClovaのここを強くしたい」ポイントとして、「音声認識・キャラクター・スキル」の3つを掲げました。スマートスピーカーは呼びかけてもいないのに起動すると、なんだかシラけてしまうどころか不気味ですよね。そんな誤反応が起きないように、音声認識のチューンアップを地道に鍛えてきて、現在は「ウェイクワードの誤認識率が発売時から1/3程度に減っています」と舛田氏は胸を張ります。スマートスピーカーでClovaを起動するときに声をかけるウェイクワードは「クローバ」のほかに「ねえ、クローバ」も追加されています。

 

↑Clovaをユーザーにもっと愛されるAIアシスタントにするために、LINEでは「音声認識率」「キャラクター性」「スキルの拡充」を3大強化ポイントに掲げている

 

↑ClovaはWAVEの発売以来、音声認識の精度やディープラーニングによる知識が着実にアップしていると説明

 

LINEではClovaに「キャラクター性」を持たせていくことで、AIアシスタントに対する親しみやすさを高めていくことも戦略のひとつとしています。なぜかといえば「シンプルで無機質、画一的なAIアシスタントがキャラクター性を持てば、よりユーザーの生活に溶け込めるから」だと舛田氏が考えを説いています。

 

6月にはClova Friends miniのドラえもんコラボモデルが数量限定で発売されて、速攻で売り切れたことがLINEの仮説を証明しています。反響に気を良くしたのか、秋には「ミニオンズ」とのコラボモデルも追加されるそうです。舛田氏はこれからもキャラクターとのコラボ販売は積極的にやっていきたいとしています。

 

AIアシスタントやスマートスピーカーをキャラクター化できる要素は外観だけではありません。LINEが目をつけたのはAIアシスタントの「声」でした。「もし将来、好きなアイドルや声優、恋人や家族の声がスマートスピーカーにセットできたら愛着が湧いてきませんか?」という舛田氏の問いかけに、筆者も妙に納得させられました。もし自分が好きな声優の潘めぐみや桑島法子の声で話しかけてくれるスマートスピーカーがあったら迷わず買います。

 

Clovaの声はプロの声優を起用して、生声からの音声合成により膨大な声のデータベースを数百時間以上をかけて制作したそうです。毎度そんな手間がかかるようでは、もう他の声優を使って1から作り直してもきっとビジネス的にも割が合いません。そこでLINEは最新の「DNN TTS(ディープ・ニューラル・ネットワーク テキストtoスピーチ)」という技術を使って、夢を実現しようとしています。

 

↑Clovaの声を好きなアニメキャラやアイドルの声に変えられるようになるかも

 

簡単に言うと、今あるClovaに“声まね”をしてもらうための音声合成技術なのだとか。

 

↑ある人物の声紋を認識して、Clovaがその人の“声まね”ができるようになる「DNN TTS」の技術が活かされるそうです

 

その成果は、舛田氏が自分の声から「DNN TS」の技術を使って作ったという「マスダ・クローバ(仮称)」のデモンストレーションを撮影した動画をぜひ見て下さい。

 

 

AIアシスタントの「声で遊べる」ようになったらと思うと筆者もワクワクしてきました。スマートスピーカーがいよいよブレイクする引き金になると思います。

 

Clovaに“スキル”と呼ばれるプログラムを追加すると、例えば同じホームネットワークに接続されているスマート家電を声で操作できるようになります。今は連携できるスマート家電も少ないため、Clovaのスキルが目立たないところもありますが、いよいよLINEでは外部パートナーがスキルをつくるためのソフトウェア開発キット「Clova Extensions Kit(CEK)」を公開予定。

 

↑外部のエンジニアがClova向けのスキルを開発しやすいように開発キット「CEK」が公開される

 

ローソンや東急ハンズ、大手証券会社などパートナーはCEKを使った連携サービスの開発を始めています。またパナソニック、東芝にシャープ、三菱など大手家電メーカーもClovaと連携するスマート家電の開発に乗り出しているようです。

 

Clovaを搭載するデバイスのユーザーは、今年の夏にオープンを予定する「スキルマーケット」から、使いたい機能をWAVEなどスマートスピーカーにインストールして楽しめるようになります。

 

↑夏にはユーザー向けのClovaスキルマーケットがオープンする

 

どうせなら役に立ったり、楽しいスキルの登場に期待したいですよね。LINEではCEKの公開に合わせて、開発者を後押しするためのコンテスト「LINE Boot Awards」を立ち上げます。賞金はなんと1000万円。

LINEはトヨタやフォードなど、大手自動車メーカーがコネクテッドカーのための共通プラットフォームとして立ち上げた「SDL(Smart Device Link)コンソーシアム」のメンバーです。Clovaを搭載するコネクテッドカーのコンセプトは、昨秋の東京モーターショーや今春のMWC2018でも紹介されていましたが、今後は「Clova Auto」と名付けて、冬のローンチに向けて開発を加速させます。

 

↑車載用Clovaはあらためて「Clova Auto」として今年の冬にデビュー

 

舛田氏は「ハンドルを握る手が離せないクルマの中でこそ、ClovaのようなAIアシスタントや音声入力インターフェースが活きる」と述べています。筆者もそう思います。でも車内にスマートスピーカーやスマホを置いてClovaを立ち上げておく感じだと見栄えもしないし、かえって危ないと思います。車内空間とより一体になったClova対応機器が欲しいですよね。LINEの事業説明会にはトヨタ自動車の常務役員 長田准氏がゲストとして登壇して、今年のクラウン、カローラ スポーツ、プリウスPHVなど新車両に搭載するナビゲーションシステムにClova Autoがビルトインされると発表しました。

 

さらに「LINE My Car Account」というサービスも立ち上げて、LINEとの連携も高めます。クルマに乗る前に自宅でナビの目的地を検索・設定したり、残燃料のチェックなどがスマホとLINEからできるようになります。

 

↑車に乗る前に、スマホのLINEからClova Autoにコネクトして、ナビのマップ登録やガソリン残量、エアコンの温度設定などができるように

 

車載通信機(DCM)を搭載していないクルマにも後付けでClova対応にできるナビゲーションシステムも、クラリオンなどSDLコンソーシアムに加盟する専業メーカーから年末以降に出揃いそうです。

 

↑Clova HomeとClova Autoに、ユーザーのスマホにインストールされているLINEがつながってAIを便利に活用できる環境を整えていく

 

舛田氏はプレゼンテーションの結びとして、「家庭から自動車、スマホのLINEアプリまでシームレスにつながる “Clova Everywhere=どこでもクローバ”」というテーマを壇上で掲げました。

 

スマートスピーカーやコネクテッドカーなど、AIアシスタント搭載のハード機器が充実するだけで普及が進むのだろうかと疑わしく思うかもしれません。実は今回のLINEの事業戦略発表の中には音楽配信サービスのLINE MUSICに音楽ビデオコンテンツを追加することや、LINEショッピングには欲しい商品をAIを使った画像検索で探せる新機能「ショッピングレンズ」などが発表されました。これらの新機能が、同時発表されたディスプレイ付のClova搭載スマートスピーカー「Clova Desk」に連携すれば、視覚的な体験が充実していよいよAIが私たちの生活に浸透してくるかもしれません。

 

↑LINE MUSICにはミュージックビデオのコンテンツが拡充される。スマホやタブレット、ディスプレイ付のClova Deskで楽しめるようになりそう

 

↑LINEショッピングには、画像認識AIを活かした「ショッピングレンズ」の機能が追加。アイテム画像をたよりに、商品を取り扱っているショップが探せる

 

Clovaは日本人の感性に一番マッチするAIアシスタントになれるのでは?という期待がわいてくる発表内容でした。

 

 

ホテルの無料貸し出しスマホ「handy」、テザリング機能で国内旅行者にもメリットアップ?

ソフトバンクとhandy japanは7月2日、都内で共同発表会を実施。資本・業務提携を締結したことを明かしました。「handy」は、ホテル宿泊者が無料で利用できるスマホの貸出しサービスとして知られていますが、ソフトバンクと提携して今後どういったことを実現していくのでしょうか?

 

※過去のhandyの取り組みについては下記の記事を参照。

(1)これぞ新時代のアメニティ! 無料・無制限で使える「客室備え付けスマホ」がついに日本上陸!

(2)「客室スマホ・handy」が理にかなった次の一手。激増する訪日外国人の悩みを「スマートパンフレット」は解決するか?

 

今回、「handy」とソフトバンクが共同開発する領域は「Hotel IoT」「Travel Agent」「Media」の3領域に大別されます。

 

ルームキー替わりになる「Hotel IoT」として

既存のホテルの客室管理システムと連携し、スマートロックや無人チェックアウト、清算業務の自動化などを実現するといいます。handyそのものにルームキーの機能を搭載することで、鍵の紛失や再発行、民泊での鍵の受け渡しといった、鍵の管理を容易にすることを目指します。フロントの行列を解消する効果も見込めるとのこと。

 

↑無料スマホ「handy」がカギとして活用できるように。チェックアウトもフロントに並ばずに、オンラインで完結する

 

支払いもまとめられる「Travel Agent」に

宅配、配車サービスとの連携や、決済サービスを拡充させるといいます。最大のポイントは、「handy」のスマホを通して、すべての支払いを宿泊料金と一括清算できるようにすること。外出時の支払いも、ホテルの客室に紐づけて行えるようにする方針です。

 

また、インルームダイニングのオーダーなどもhandyから可能に。さらに、すべてのhandy端末で、テザリングオプションが無料で利用できるようになるといいます(※ホテル側の要望があった場合に限る)。手持ちのスマホがある人にとっても利用メリットがあるサービスとなりそうです。

 

↑外出時の支払いをホテルの宿泊費用と併せて清算できるように

 

「Media」として活用も検討

VRコンテンツ配信プラットフォームを構築し、スポーツ観戦やアニメ、ホテル施設案内、その他のオプショナルツアーを体験できるようにするといいます。また、handyから取得したビッグデータは、ソフトバンクのIoTプラットフォームに蓄積されたデータと合わせて分析され、宿泊施設内の案内、提携店舗のクーポン、地域観光や防災などの情報提供を実施するとのこと。

 

↑handy Japanの勝瀬 博則 代表取締役社長は「取得したビッグデータを解析し、自動化に繋げて、戦略的にマーケットデータを提供して、日本のために貢献したい」と述べる

 

handyは、1年前に国内向けにサービスインしてから約24万客室に設置されました。handy曰く、これは国内ホテルの客室の3割弱に相当する数だとのこと。勝瀬氏は、handyについて「年間で8600万人の宿泊者向けメディアへ成長した」といい、「端末の利用率は宿泊者の約6割で、訪日旅行者の利用率はさらに高い」とも述べています。つまり、年間で5000万人強がhandyを手にしていることに。その影響力は未知数ですが、興味深い試みです。

 

↑説明書きと共に設置されているので、見かけたらぜひ触ってみよう

 

さて、筆者も宿泊先でhandyに触れたことがあるのですが、正直なところ普段スマホを持ち歩いている日本人なら、敢えて利用する必要はないかな、と感じていました。大抵のことって、手持ちのスマホで済んでしまうんですよね。

 

しかし、今後はホテルによってテザリング機能が利用できるようになるといいます。国内旅行でも、もしモバイルWi-Fiルーター替わりに使えるのならば、手持ちのスマホと併せて使ってみても良いかも、という気になりました。

月額300円に1Mbps死守!? LINEモバイルがソフトバンク回線を使って格安スマホの限界に挑む

LINEモバイルは7月2日、ソフトバンク回線を利用したサービスの提供開始を発表しました。また「スマホ代 月300円キャンペーン」などのサービスもあわせて発表されました。

 

↑ゲストとして登場した女優・のんさん。新CMにも引き続き出演が決まっている

 

ソフトバンク回線では、ドコモ回線で提供されてきたものと同じ料金プランが用意されます。SIMフリー端末のほかに、ソフトバンクが販売したスマホでは、iPhone 5s以降のiPhone、iPad(第6世代)、2017年8月以降に発売されたAndroid端末などがSIMロック解除なしで利用可能です。

 

↑新料金プランの概要

 

スマホ代がたったのスリーコイン

これからLINEモバイルを利用する際に魅力的なのが、月額基本料が6か月間ずっと300円になる「スマホ代 月300円キャンペーン」。たとえば、通常月額1200円の「LINEフリープラン」は月額300円、月額1690円の「コミュニケーションフリープラン3GB」は月額790円というように、900円の割引が半年間続く仕組みです。

 

 

キャンペーンは、7月2日(月)から8月31日(金)の期間中に音声通話SIMを契約、利用開始した人を対象とし、ドコモとソフトバンク両回線の全プランに適用されます。また同じ期間内であれば、ドコモとソフトバンクの両回線間でのキャリア変更にかかる手数料も無料です(回線変更の申し込みは7月6日正午から)。

新たにソフトバンク回線を契約する人には、「データ容量2倍キャンペーン」も魅力です。月300円キャンペーンと同じ期間中に、ソフトバンク回線の新規契約、またはソフトバンク回線への変更をすると、全プランで1か月に利用できるデータ容量が2倍に増量されます。

 

 

増量期間は7月と8月の2か月間で、利用開始日が7月中の場合は7月と8月、開始日が8月中の場合は8月の容量が2倍となります。なお、増量したデータ容量を翌月に繰り越すことはできません。

 

ソフトバンク回線における「データフリー機能(旧『カウントフリー』機能。「LINE」や「Twitter」などのSNSを利用した際のデータ通信量がカウントされない)」への対応は、2018年秋頃を予定しているため、このキャンペーンはそれまでのデータ容量を補うものといえます。

 

速度重視ならソフトバンク回線

 

ソフトバンク回線の通信速度を定点観測し、LINEモバイルの公式サイト上に公開する「格安スマホ最速チャレンジ」も発表されました。月に1度でも測定結果が1Mbpsを下回った場合は、ソフトバンク回線のユーザー全員に1GBのデータ容量をプレゼントするという思い切った企画です。測定の開始は7月末を予定しています。

 

↑「スマホそのままコンシェルジュ」は、現在使用しているスマホをSIMだけ差し替えてそのまま使いたいユーザーに向けて、オンライン/オフラインともに契約などの相談が気軽にできる接点を増やす取り組み。現在、全国に69店舗を展開しているが、今夏中に100店舗にまで拡大していくとのこと

 

ソフトバンクとの提携によって、強力な新サービスを投入したLINEモバイル。格安スマホデビューを検討している方は、今こそこの機に始めてみてはいかがでしょうか?

 

【西田宗千佳連載】「3つ目」に増えるスマホカメラの意味

「週刊GetNavi」Vol.68-1

 

トリプルカメラで高感度&ズームを実現

NTTドコモが取り扱うファーウェイの最新スマートフォン「P20 Pro」が早くも人気を博している。その理由は、カメラの画質にある。このP20 Pro、暗いところに圧倒的に強いのだ。ISO感度は、静止画撮影時で「102400」と一眼レフ並になっている。また、光学3倍のズームにも対応しており、こちらもスマホとしてはかなりのもの。こうした特性を生かして、ノイズの少ない写真が撮影できるようになっている。

↑ファーウェイ「P20 Pro」

 

そもそもP20 Proの写真画質が良い理由は、センサーの使い方にある。P20 Proは背面にあるメインカメラが「3つ」になっており、各カメラの特性がすべて異なっているのだ。

 

ファーウェイ製スマホのカメラ機能の最大の特徴は、色情報を撮影するカメラと、輝度情報を撮影するモノクロのカメラを分けていることにある。これは、以前から同社が採っていたアプローチで、P20 Proでは色情報用のRGBカメラとして、4000万画素で1/1.7インチのものと、800万画素のものを使っている。ちなみに800万画素のカメラは望遠用なので、ほとんどのシーンでは、センサーサイズが大きく、光をよりたくさん取り込める4000万画素のセンサーが使われている。こうして色情報と輝度情報を別のカメラで撮影し、合成することで、色々なシーンに合わせた画像を作り出すわけだ。

 

さらに、P20 Proで大きく改善されたのがズームだ。一般的にスマホのズームは、画像を拡大する「デジタルズーム」と、画角・倍率の異なるレンズとカメラを2つセットにし、それを切り替えることによる「光学ズーム」の両方が使われる。ただし、後者の「切り替え式光学ズーム」も、ズームレンズを装備した一般的なデジカメとは異なる点に留意していただきたい。従来は、スマホのカメラは多くて2つで、ファーウェイも同様だった。同社は「色情報と輝度情報」でカメラを分ける方式を採用していたので、ズーム用のカメラは使っていなかったのだ。だが、P20 Proではズーム用にもカメラが用意されており、結果的に「3つ」のカメラが背面に並ぶことになった。

 

複数カメラの搭載はスマホメーカーならでは

このように、カメラとレンズを複数並べることで、カメラの画質や機能を充実させていく方法は、スマホのカメラならではのものといえる。なぜなら、スマホメーカーは、撮影した映像はソフトウエア的に加工することで、初めて「写真」や「動画」になると考える傾向が強いからだ。そもそもスマホカメラは、小さなレンズによる不利をカバーするため、ソフトウエア処理の比率が高い。ファーウェイのカメラにしても「色情報と輝度情報」を分けている時点で、合成しないと映像はできない。この方式で自然な絵を作るには、シーンを認識したうえでのソフト処理が欠かせず、だからこそ同社はカメラの「AI処理」もウリにしているのだ。

 

このようにスマホのカメラを2つ、3つと増やしていくのは、昨今のハイエンドスマホの流行そのものである。では、他社はどのように画像を処理しているのか? 画質の傾向はどうなっているのか? そのへんは次回のVol.68-2以降で解説していく。

 

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LINEの「AIスピーカー」が増えるらしい――“ディスプレイ付き”やミニオンズとのコラボなど見てきました!

「声」で操作ができて、AIアシスタントを内蔵するスマートスピーカーといえばグーグルの「Google Home」シリーズやアマゾンの「Echo」シリーズが有名ですが、LINEも独自のAIアシスタント「Clova(クローバ)」を搭載するスマートスピーカーを発売していることをご存知ですか?そのLINEが本体にディスプレイを合体させた「Clova Desk」など、秋以降の発売を予定するスマートスピーカーの新製品を発表しました。

 

LINEのAIアシスタント「Clova」は日本語の音声コマンドの認識力に優れていて、昨年10月の発売後もソフトウェアのアップデートにより定期的に操作性を改善。そのClovaを搭載するスマートスピーカーには現在、初代モデルの「WAVE」のほか、LINEによる音声通話が楽しめる「Clova Friends」とこちらをコンパクトにした「Clova Friends mini」があります。そしてClova Friends miniには数量限定で“ドラえもん”とのスペシャルコラボモデルがあります。

 

28日に開催されたLINEの事業説明会に登壇した取締役CSMOの舛田淳氏は、今後もClovaのAIをますますブラッシュアップして賢く鍛え上げていくと宣言していました。そしてAIの強化だけでなくハードウェア、つまりスマートスピーカーの商品ラインナップも積極的に増やしていく方針を発表。その一つが液晶ディスプレイ付きのスマートスピーカー「Clova Desk」です。

 

↑タッチ液晶付きのスマートスピーカー「Clova Desk」

 

今回の新製品は小型のポータブルテレビのような形をしています。なぜスマートスピーカーにディスプレイが必要なのでしょうか?理由はスマートスピーカーをもう使ったことのある方ならすぐピンときますよね。音声コマンドに対して帰ってくる答えが、音声だけだと心もとないことってありませんか?例えば「あしたの天気」や「ペンネアラビアータのレシピ」をスマートスピーカーに聞いて、帰ってくる答えがぜんぶ「音声だけ」だと、特に後者についてはまったくイメージがわいてきません。音楽配信サービスで“リラックスできる音楽”のプレイリストを再生中に、「おっ、この曲いいな!」と思った時に、画面にタイトルやジャケ写のイメージがすぐ画像やテキストで視覚的にも確認できたら最高ですよね。

 

そんなわけで、今年の冬にLINEが発売を予定する“画面付きスマートスピーカー”が「Clova Desk」です。本体には7インチ・カラー表示のタッチ液晶を搭載。カラバリは白とブラックが準備されています。

 

↑音声で検索した天気や交通情報などが目で見てもわかるので便利そう

 

フロント側にカメラが内蔵されていて、ビデオ通話に使ったり、ユーザーの顔を認識してユーザーのお気に入りのコンテンツを表示するというような使い方ができるようになりそうです。ホームネットワークにつながっているスマート家電をWi-Fi経由で操作して、操作の結果が音声+映像情報でわかるようになるのでとても安心です。またWAVEと同じように、赤外線信号を使ってテレビやエアコンなどを操作できる機能も搭載します。本体にバッテリーが内蔵されるので、家の中を持ち歩きながら使うこともできそうです。先日アマゾンもディスプレイを搭載したスマートスピーカー「Echo Spot」を日本で発売することを明らかにしたばかり。ディスプレイ付きスマートスピーカーでもまた、「Echo対Clova」による対決の火蓋が切られます。

 

↑本体はなかなかスリム。ディスプレイの角度は変えられない

 

↑ディスプレイのトップに操作ボタンと2つのマイクが乗っている

 

 

あとはClova Friendsと小さいminiに、アメリカの人気アニメキャラ「ミニオンズ」のコラボモデルが加わります。

 

↑左がミニオンズのClova Friends mini、先日発表されたドラえもん版も

 

基本機能はブラウン&サリーのモデルと一緒。発売は今年の秋を予定しています。ミニオンズ・ラバーには必携のアイテム!? 将来ITのエキスパートを目指す、お子様の情操教育にもぴったりな贈り物になりそうです。

 

↑ミニオンズとコラボしたClova Friendsは秋発売を予定

前面カメラもデュアルなスマホ「HTC U12+」、10万超の価値を知るべく握った

HTC 日本は6月27日、同社スマホの新フラグシップモデルとなる「HTC U12+」を国内向けに発表しました。背面・前面それぞれにデュアルカメラを搭載し、端末を握って操作できる「エッジセンス」機能もパワーアップ。早速その詳細をチェックしましょう。

 

楽天モバイルなどのMVNOが取り扱い

HTC U12+は、5月23日にグローバル版が発表済み。今回は改めて国内向けに発表されました。想定実売価格は10万2600円で、既にオンラインの予約が開始されています。出荷開始は7月20日以降となる予定。なお、予約購入では先着500名に5000円クーポンが提供されます。

 

↑HTC U12+の背面は角度によって色合いが変化する

 

オンラインでは、HTC e-Shopのほか、Amaozon.co.jpでも販売。また、楽天モバイル、IIJmioなど数社のMVNOでも取り扱われます。

 

ボタンレスデザインを採用

HTC U12+は、約6インチのクアッドHDディスプレイを搭載。縦横比は18:9となり、従来機U11に比べて2.1mmほどスリムになっています。物理キーがなく、感圧センサーを駆使したボタンレスデザインを採用している点も特徴です。

 

IP68の防水・防塵性能やFeliCaチップもしっかり備えます。RAMは6GB、ROMは128GB、CPUにはSnapdragon 845を搭載。バッテリーは3500mAhです。

 

↑カラーバリエーションはグローバル版と同じ3色となる。左から「セラミックブラック」「フレームレッド」「トランスルーセントブルー」。トランスルーセントブルーは背面がやや透けている

 

前面・背面ともにデュアルカメラ

背面カメラは1200万画素(広角)+1600万画素(望遠2倍)というデュアル構成。望遠レンズとデジタルズームを合わせてシームレスな10倍ズームを実現します。

 

↑カメラボタン右横のアイコンをタップして、背景ぼかしの機能を切り替えられる。自動と手動の2種類を選択可能だ。

 

一方の前面カメラも、800万画素+800万画素というデュアル構成に。背面と同様に背景ぼかしを実行できます。

 

↑ARステッカー機能も搭載

 

動画撮影は音にもこだわります。動画撮影時にズームすると録音もその方向にフォーカスする「音声フォーカス」機能は、従来機より踏襲。音量は60%増加し、フォーカスは33%向上しているとのこと。また、正面方向の音を強調して録画する「オーディオブースト」も搭載します。

 

↑ズームしやすいUIも採用

 

オーディオに関しては、ウーファ+ツィータという構成のデュアルスピーカーを搭載。「aptX HD」や「LDAC」もサポートするので、ワイヤレスでも高音質を楽しめます。

エッジセンスが進化

同Uシリーズでは、端末の側面を握って操作する「エッジセンス」が採用されていました。U12+では、同機能が「エッジセンス2」にアップデートされています。

 

具体的には、握るだけでなく、「持つ」「ダブルタップ」といった操作にも対応。

 

↑端末下部側面を握る。設定しておいた機能が起動する。長押しにも対応

 

↑持っていることも認識。「スマート回転」を選択すると、端末下部側面を握ったまま横に倒しても画面が勝手に回転しない

 

↑側面をダブルタップ。小さな半円の印が表示される。デフォルトでは片手操作用の画面が起動

 

SIMフリーモデルとしては高額だが、カメラ性能には期待

前モデルに相当するHTC U11は、当初au・ソフトバンクで発売され、後日SIMフリーモデルも発売されました。しかし、今回はまずSIMフリーモデルとして登場しています。となると端末代金のサポートがあまり期待できません。10万円オーバーの価格はおサイフとの相談が必須でしょう。

 

一方で、カメラ機能には期待大。特に同機が搭載する「HDRブースト2」機能では、明るすぎるシーンやコントラストの差が大きいシーンでノイズを軽減可能。逆光でもクリアな撮影が行えます。

 

↑「HDRブースト」機能も改良された

 

じっくり検証したわけではないですが、従来から逆光撮影のクオリティが高いHTCだけに、同機でも日中や夕刻の描写で力を発揮してくれるのではないかと期待できます。また、フォーカスについても、フルセンサーPDAFに加え、レーザーAFにも対応したということで、従来よりも幅広いシーンで活用してくれるはずです。

全シチュに対応! スマホをなくした時のスムーズな探し方総まとめ

スマホをなくした。そんなとき、どうしたらよいでしょうか。必ずやっておきたい行動は2つあります。1つはスマホの位置を確認すること。もう1つは機能をストップさせることです。「なくしたスマホに電話を掛ける」「立ち寄ったお店に電話する」など一般的な対応と合わせて実行することをおすすめします。

 

(1)スマホがどこにあるのか調べよう

スマホを探すのに便利なサービスがあります。iPhoneなら「iPhoneを探す」、Androidなら「端末を探す」という機能です。なお、どちらも遠隔操作で強制的にスマホからサウンドを鳴らせます。外出先で紛失した場合はもちろん、部屋の中で見失った際にも捜索に活用できるでしょう。ただし、スマホ側で設定をオフにしている場合には、これらのサービスは利用できなくなるので注意が必要です。

 

iPhoneを探す(アプリから)

まず「iPhoneを探す」を使うには、失くした端末以外にiPadなど別のiOSデバイスがあると便利。アプリとしてプリインストールされているので、これを起動して、Apple IDでサインインします。

 

↑iPadで「iPhoneを探す」を起動し、サインイン

 

↑デバイスを選択すると場所が表示される。地図下部にある「アクション」をタップすると「サウンドを鳴らす」「紛失モード」「iPhoneを消去」などの遠隔操作を実行可能

 

iPhoneを探す(ブラウザから)

手元にパソコンしかない、という状況では、ブラウザからiCloud.comにアクセスし、同機能を活用しましょう。ただし、端末を利用した二段階認証が有効になっていると、サインインできないこともあります。

 

↑ブラウザからアクセスする場合には、「iCloud.com」にアクセスし、Apple IDでサインインしてから「iPhoneを探す」機能を選択

 

↑デバイスを選択すると場所が表示される。こちらもアプリと同様の遠隔操作を実行可能だ

 

Androidを探す(アプリから)

続いて、Androidを探すには「端末を探す」を使います。Android端末が手元にある場合には、「Google Playストア」から「Find My Device」というアプリをインストールして利用しましょう。

 

↑「Find My Device」をインストールし、Googleアカウントでログイン

 

↑デバイスを選択すると、位置が表示された。「音を鳴らす」や「端末の保護とデータ消去を設定」という遠隔操作を実行できる

 

Androidを探す(ブラウザから)

一方、Android端末が手元にない場合には、ブラウザ版の「端末を探す」を利用します。こちらも二段階認証には注意が必要。

 

↑ブラウザで「端末を探す」にアクセスする

 

↑デバイスを選択すると位置が表示された。こちらもアプリと同様の遠隔操作が可能

 

(2)機能を停止しよう

前述したサービスを使って、遠隔で端末を保護してみましょう。ロックを設定していなかった場合でも、遠隔で新たにロックを設定可能。勝手に端末を使われて、情報流出や、金銭的被害に繋がることを避けられます。

 

iPhoneにロックを掛ける

まずは「iPhoneを探す」にある「紛失モード」を利用します。同機能では、単に画面ロックを掛けられるだけでなく、ロック画面にメッセージや電話番号を表示できます。「拾ったらここに電話して~」って伝えられるわけです。なお、端末機能を端末のロックを解除すると、「紛失モード」は自然にオフになります。

 

↑画面はiPadのアプリより。アクションの一覧から「紛失モード」をタップし、「紛失モードをオンにする」をタップ

 

↑6桁のパスコードを入力。既にロックが設定されている場合には、この手順は省かれる

 

↑ロック画面に表示させる電話番号を入力し、「次へ」をタップ

 

↑ロック画面に表示されるメッセージが表示される。修正も可能だ。問題なければ「完了」をタップ

 

↑iPhoneのロック画面にはこのように表示される

 

そのほか、Apple のサポートページによると、紛失モードを有効にしている際には下記のような状態になると記載があります。

 

・メッセージや通知の受信時や、アラームの作動時には、デバイスでアラートの表示やサウンドの再生は行われません。

・電話やFaceTime通話が着信した場合も引き続き受けることが可能です。

・デバイス上でApple Pay用に設定されたクレジットカードやデビットカードは、デバイスがオフラインでも停止されます。そのデバイスではApple Payも無効となります。ロックを解除してiCloudにサインインすると、停止したカードをデバイス上で再度使用できるようになります。

 

Androidにロックを掛ける

Androidは、「端末を探す」の操作で遠隔でロックを掛けられます。「端末の保護とデータ消去を設定」をクリックすると、「端末を保護」と「端末データを消去」という2つの選択肢が現れます。

 

↑画面は「端末を探す」のブラウザ版より。「端末の保護とデータ消去を設定」をクリックし、続けて「端末を保護」をクリック

 

↑パスワードを入力し、「端末を保護」をクリックしよう

 

↑ロック画面にパスワード入力が求められるようになった

 

なお、一応Googleのヘルプページを参照すると「端末を探す」機能から「端末を発見した人から返却してもらえるよう、メッセージや連絡先電話番号をロック画面に追加できます」と記載されていますが、今回の手順では表示されませんでした(※Android 8.0のGalaxy S8を使用)。

 

ちなみに、おサイフケータイを使用していた場合には、別途キャリアに連絡して、下記のようなサービスで遠隔ロックを適用してもらえるので覚えておきましょう。

 

NTTドコモ(事前申し込み不要):おまかせロック

au(要事前申し込み、有料):位置検索サポート

ソフトバンク(事前申し込み不要):安心遠隔ロック

 

キャリアに連絡して利用を中断する

スマホが盗難されていた場合には、通話機能が勝手に利用される恐れもあります。通話放題でない場合に高額請求が来たら困りますね。海外で紛失した場合はそのリスクも高まります。

 

端末の位置情報を検索して、手元に戻らない可能性が高いと判断したら、キャリアに連絡して利用中断をお願いしましょう。また、「iPhoneを探す」や「端末を探す」からデータをリセットすることもできるので、情報を守るため事前にこちらを併用しておくと良いかもしれません。

 

ただし、これらの作業を行うと、その端末への連絡が取れなくなったり、位置情報がつかめなくなったりします。あくまでも最終手段として考えておいてください。

 

↑キャリアごとに緊急時の連絡先が用意されている

 

NTTドコモ:盗難・紛失したときは

au:盗難・紛失でお困りのとき

ソフトバンク:紛失・盗難にあったとき

 

なお、格安SIMでも、基本的にはこうした対応をとってくれる窓口が用意されていますので、紛失時には連絡を取りましょう。

ソニー「wena wrist」からみるスマートウォッチの最新デザイン

スマートウォッチもApple watchをはじめ、ずいぶんと数が増えました。なかには、普通の時計と変わらないデザイン性を持ったものも少なくありません。今回は、ソニー製スマートウォッチの最新ニュースから、そのデザイン性の高さを感じて頂けたらうれしいです。

 

ソニーは、ベルト型スマートウォッチ「wena wrist」シリーズの発売2周年を記念し、限定ヘッド『「wena × beams」Chronograph Solar』を7月26日に発売します。wena wristシリーズは、おサイフケータイや活動ログの計測に対応した腕時計バンド型のスマートウォッチ。ヘッド(文字盤)には好みの文字盤を組み合わせられます。

 

↑「wena × beams」Chronograph Solar、想定実売価格は4万9550円

 

2周年限定モデルはwenaの人気ヘッド「Chronograph Solar」をベースに、BEAMSのデザインアレンジを加えてブラッシュアップ。普段使いにもスポーツシーンにも似合うスタイリッシュなモデルに仕上げられました。

 

「wena wrist」シリーズのどのバンドと組み合わせても似合うデザインになっており、シーンにあわせてバンドを使い分けられます。なお、wena wristシリーズのバンドは別売りです。

 

↑wena wrist proにマッチする精密な造形

 

↑wena wrist leatherと組み合わせてカジュアルシーンにも

 

文字盤の秒針・時針とインデックスは蓄光仕様となっており、暗いところでも時刻をはっきり確認できます。ソーラームーブメントを搭載し、電池交換が不要で半永久的に動作します。

 

↑暗闇でも時刻が分かる蓄光仕様

 

↑背面には「wena × beams」のロゴ入り。パッケージも限定仕様に

 

さらに、「wena × beams」Chronograph Solarの購入者から先着222名に、「wena × beams」特製のレザーブレスレットが当たるキャンペーンも実施。自分好みのデザインを腕元にあしらえるスマートウォッチ、この機にぜひ手にしてみてください。

画質・音・使い勝手を総チェック! docomo withきっての高性能スマホ「LG style」を使い倒した!

NTTドコモが6月22日に発売したLGエレクトロニクス製の「LG style L-03K(以下、LG style)」をいち早く使ってみた。

 

LG styleは「docomo with」対象機種として発売される。「docomo with」とは、対象機種を購入すると、その機種を使っている限り、毎月の利用料から1500円割引されるサービスだ。ほとんどのプランが対象となるため、例えば、シンプルプラン(980円)+ベーシックパック(2900円〜)+spモード(300円)で利用する場合は、月額2680円〜でドコモのスマホを使えることになる。その代わり、「月々サポート」は適用されないが、端末代金も4万176円と、お手ごろな価格設定となっている。

 

従来のdomoco with対象機種は、主に初めてスマホを使う人に向けたエントリーモデルが中心だった。しかし、LG styleは約5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載し、CPUは1.8GHzのオクタコア、メモリ(RAM)は4GBという、かなり使いこなしている人でも満足できるスペックを備えている。

 

↑今年のトレンドともいえる5.5インチの縦長ディスプレイを搭載

 

↑背面には約1620万画素カメラと指紋センサーを搭載

 

5.5インチの大画面と持ちやすさを両立

LG styleは、画面アスペクト比が18:9の「FullVision」ディスプレイを搭載。画面サイズは約5.5インチで、解像度はフルHD+(1080×2160ドット)。これは、ハイエンドモデルを中心に、スマホの新しいトレンドとなっているスタイルだ。画面が縦に長く、しかも左右のベゼルが細いので、持ちやすいことが利点。LG styleの横幅は約69mmなので、電話をかけたり、メールをチェックしたりといった基本操作は片手で行えるはずだ。

 

↑手に持つと「5.5インチモデルとは思えないほどコンパクト」という印象

 

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑左側面にあるスロットには、nanoSIMとmicroSD(最大400GB)をセットできる。なお、内蔵ストレージは64GB

 

↑底部にUSB Type-Cのポートとイヤフォンジャック

 

カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、ホワイトの3色。筆者の手元にあるのはブラックとブルーの2台だが、ブラックは背面パネルが光沢仕上げでリッチな手触り。ブルーはサラサラとした手触りで、背面と側面で微妙に色を変え、落ち着いた上品なデザインになっている。

 

↑左からブラック、ブルー、ホワイト

 

この機種に限らず、LGエレクトロニクス製のスマホは、ディスプレイの画質には定評がある。そのうえ、LG styleは表示領域が広いため、ウェブやSNSなどが見やすいことはもちろん、写真や動画を見る際の迫力もワンランクアップするだろう。

 

↑写真や動画を見る迫力がアップ

 

↑ワンセグにも対応。ワンタッチでフルスクリーン再生に切り替えられる

 

カメラは外側が約1620万画素、内側が約800万画素と、ミドルクラスのスマホとして標準的なスペック。起動もオートフォーカスも速いので、ストレスなく撮影を楽しめる。画面が大きいので、撮影時に構図を決めやすく、撮影した写真や動画を見る迫力が増す。現在使っている機種のカメラの性能にもよるが、機種変更することで、撮影することが楽しくなる人も多いだろう。

 

↑外側カメラで撮った作例。非常に鮮やかな色で撮影でき、被写体に近づいて撮影した場合は、背景は適度にぼける

 

↑外側カメラで撮った作例。ワイドな画角で撮れることも利点

 

↑内側カメラで撮った作例。ポートレートモードにして、美肌効果を「1」と「10」にした結果。ナチュラルな補正が行われるようだ

 

LG styleのカメラはソフトウェア面での独自機能が充実している。ここ1〜2年、SNSでシェアするために写真を撮る人が増えているが、いわゆる “インスタ映え” する写真を撮りやすい機能が充実。例えば、自分が見本としたい写真をガイドとし、同じ構図の写真が撮れる「ガイドショット」。正方形の写真を撮影できる「スナップショット」は、撮った写真を画面下半分にプレビューした状態で、それを見ながら次の写真が撮れる。さらに、画面を上下に2分割し、外側と内側の両方のカメラで撮影できる「マッチショット」も楽しめる。また、撮影した写真を、すぐにSNSで共有することもできるのも便利だ。

 

↑撮影モードの選択画面

 

↑理想とする写真を半透過させて構図を決められる「ガイドショット」

 

↑「マッチショット」は、上下それぞれで外側カメラか内側カメラを選択でき、上下の入れ替えも可能

 

↑4枚を連続で撮って1枚の正方形写真が作れる「グリッドショット」も、さまざまな楽しみ方ができそう

 

↑撮った写真をすぐにSNSやメールで共有できる機能も搭載

 

実用向きの独自機能も備えている。「Qレンズ」という機能で、撮った写真からビジュアル中心のSNS「Pinterest」を検索でき、QRコードリーダーとしても使える。

 

↑「Qレンズ」を起動して、自分のカメラを撮影した結果

LG styleは、IPX5/8の防水とIP6Xの防塵に対応していることに加えて、耐衝撃、耐振動、耐日射など、米国国防総省が定めるMIL規格の14項目もクリアしている。長く使い続けたい人にも安心だ。

 

このクラスではなかなか大容量な2890mAhバッテリーを搭載していることに加えて、約35分の充電で約50%をチャージできる急速充電にも対応している。筆者が実際に使った感覚としては、標準的な使い方であれば、1日は余裕で持つが、2日は厳しいという印象。フル充電から1日使って、夜に充電をし忘れたとしても、電池がある程度残っているはずで、そこから急いで充電しても、その日に必要な充電はあっという間に行えるのではないかと思う。

 

↑省電力モードも備えている

 

セキュリティ面では、背面に指紋センサーを搭載している。加えて、顔認証にも対応しており、両方を登録して、状況に応じて使い分けることができる。なお、顔認識は、いろいろな角度から顔を捉えて登録することで精度を上げることも可能。Androidの標準的な顔認識から一歩リードしている印象だ。

 

↑指紋センサーは人差し指で触れやすい位置に配置

 

↑顔の登録時に、顔を左右上下に動かして、認証の精度を上げる機能も備えている

 

なお、指紋センサーには、なぞることで通知パネルを表示/非表示したり、2回タッチしてスクリーンショットが撮れるといったショートカット機能も備えている。内側カメラで自撮りする際にシャッターとして使う設定もできる。

 

↑ショートカットは初期設定ではオフになっていて、必要なものだけをオンにする仕組み

LG styleは、外観だけでなく、画面のデザインにもこだわりが感じられる。読みやすいフォントで表示され、機能を説明する文章もわかりやすい。ユーザービリティに優れたスマホと言っても差し支えないだろう。

 

↑「設定」のメニューに表示される項目がわかりやすい

 

↑動作が鈍くと感じたときに、簡単にチェックして改善できる「スマートドクター」は重宝しそう

 

↑スクリーンショットに手書き文字を記入したりもできる

 

ホーム画面は、ドコモ独自の「docomo LIVE UX」がプリセットされているが、LG独自のホーム画面にも変更できる。すべてのアプリをホーム画面に表示するか、標準的なAndroid端末と同じようにホーム画面とアプリ一覧画面を分けるタイプにするかを選択可能。さらに、ホーム画面に表示するアイコン数や、アイコンの形を変更することもできる。ある程度、使い慣れた段階で、自分なりのカスタマイズを行うと、より愛着が湧き、使い勝手も向上するだろう。

 

↑ホーム画面が3タイプから選べる

 

↑テーマの変更にも対応

 

LG styleを1週間ほど使ってみて、個人的に、期待していた以上に満足度が高かったのが「Hi-Fi Quad DAC」によって音質が向上することだ。この機能は「V30+」など、LGエレクトロニクス製の上位モデルにも搭載されているのだが、イヤフォン使用時、デジタル音源のノイズや歪み低減し、オリジナルの音に近づけられるというもの。ハイレゾ音源など、そもそも高音質の音源でのみ有効な機能だと思っていたのでが、「Google Play Music」を再生しても、ボリュームがアップし、音に厚みが増し、広い音域で音質がクリアになることを体感できた。

 

↑自分好みの音質に調整できる機能が充実。「DTS:X 3D Surrond」は内蔵スピーカーに有効

 

↑クイック設定パネルで素早くオン/オフができる

 

大事なことなので、もう一度書いておくが、LG styleは「docomo with」対象機種だ。これに機種変更するだけで、スマホ利用料が毎月1500円も安くなるのだ。防水・防塵・耐衝撃で、ワンセグ、おサイフケータイにも対応。妥協せずに節約できるモデルと言っていいだろう。

【水中ドローンの秘密・後編】 話題先行の「水中ドローン」。そのリアルな性能はどうなのか? 水中映像を沢山撮ってきた

機械を水中を潜らせ、水中を探索する水中ドローン。前回は、その実体を水中ドローン社の土生修平さんにお聞きしましたが、後編の今回は、実際の水中ドローンを多摩川の水中に入れた様子を動画でご紹介します。

 

↑水中ドローン社代表の土生修平さん。趣味の釣りを通して水中ドローンに出会い、その素晴らしさに感動して、事業を興されたという、まさにミスター・水中ドローン

 

↑水中ドローン社の城市啓太さん。技術面での解説だけでなく、多摩川での実地体験にも協力してくださいました

 

 

実際に水中ドローンを水中に入れてみた!

水中ドローン社がある渋谷でのインタビューを終え「実際に動いてるところも見たいですね」と土生さんに言うと、「じゃあ、川に行ってみますか」とありがたいお返事。さっそく多摩川へと向かいました。

 

現場に着き、土生さんのクルマのハッチバックから出されたのは先ほど説明を受けた水中ドローン。コンパクトで大人1人で十分持てる約10kgという重量も、扱いやすそうに映りました。

 

わずか5分ほどの手際良いセッティングを終え、城市さんの手で、水中ドローンは素早く水中へと沈んでいきます。

 

 

 

水中ドローンを操作してみよう!

どんどん沈んでいく水中ドローン。頭ではわかってはいるものの、高価な水中ドローンが沈んでいく様子にやや不安を覚えながらも、土生さん、城市さんは淡々と操作。

 

モニタリングは専用パソコンと、操作はXboxのコントローラ。まるでゲームのようですが、これが一番便宜的とのこと。パソコンのモニタを見ると、川の中を動く水中ドローンとそこで暮らす魚たちの姿がありました。

 

 

水中ドローンが撮った動画がこれ

実際に水中ドローンが撮った動画がこれ。まるで自分自身が水中にいるかのようです。ときどき水中の壁にぶつかったりしながらも、すぐに軌道修正できるのも水中ドローンの魅力のように思いました。

 

モニタ動画中の右上にあるのが機械の水平状態を表示するグラフで、これを参考に水中ドローンを操作していきます。

 

 

水中ドローンを引き上げよう!

ひと通りモニタリングを試した後、水中ドローンを引き上げることに。水中の壁や地面に結構ガツガツぶつかっていた水中ドローンですが、無事に帰還することは出来るのでしょうか?

 

命綱兼データ通信用のケーブルを巻き上げ、水中ドローンを陸に持ち上げると、やはり城市さんはまず水中ドローンの損傷を細かくチェック。今回は特に何の問題もなく、帰還となりました。そして、濡れた水中ドローンを拭き、そのまままたクルマに詰め込み取材を終えました。

 

 

まだ市場規模は小さい水中ドローンですが、この機能を使って広がる未来は果てしなく大きいと感じました。興味のある方、ぜひ水中ドローン社のサイトもチェックしてみてください!

 

水中ドローン社公式ストア

https://underwaterdrone.stores.jp/

 

 

撮影:我妻慶一

登山事故を防ぐために…アウトドアのプロが教える「山のスマホ徹底活用術」

山でスマホは使えない……。そう思い込んでいる読者の方も多いでしょう。でも今や、登山・アウトドアはスマホアプリで快適になる時代。位置情報を確認できる地図アプリ、山の天候をチェックするお天気アプリなど、「山で使えるアプリ」が増えてきました。安全で楽しい登山のため、事前に準備しておきたいアプリをご紹介しましょう。

■「道迷い」にはこのアプリ

毎年、GWやお盆休みになると登山事故のニュースが後をたちません。先日も、新潟県の五頭連峰で親子が亡くなりました。遭難事故の原因として一番多いのは「道迷い」。登山道から外れず地図やコンパスを持ち歩くなど、登山の基本をしっかり守っていても迷うときは迷うものです。

 

そんなとき、GPS機能付きの地図アプリは重宝します。GPSと聞くと、バッテリーの消耗が心配なりますが、安心してください。オフラインで使えるものが増えています。紙の地図と地図アプリを併用し、「道迷い」に備えましょう。

 

◎山と高原地図アプリ

登山地図といえば、おなじみ「山と高原地図」(マップル)。全61エリア、約1500の登山地図を有料で閲覧できます(1エリアにつき500円)。GPS機能に対応しており、現在地確認はもちろん、登ったルートの記録も登山専用サイト「ヤマレコ」で簡単にシェア可能。オフラインでも使えますので、機内モードに切り替えバッテリーを節約しましょう。

 

◎山と高原地図ホーダイ

「山と高原地図アプリの別バージョン。月額400円で全エリアの地図が見放題になります。機能は上記のアプリと同様。さまざまなエリアの山へ行くなら、こちらの方がおトクです

 

◎YAMAP

登山以外だけでなく、スキー、トレイルランニング、渓流釣り、自転車などアウトドア全般に対応しているGPSアプリ。山ごとに詳細な地図が載っています。オフラインでも使えることと、登山ログを記録する機能が便利。しかも無料。

 

◎ジオグラフィカ

無料の登山地図アプリ。登山を予定している山の地図を事前にチェックすると、地図のキャッシュが保存されます。音声でルートを案内したり、スマホを振るとしゃべったりと多機能です。

 

こうして便利なアプリはどんどん出てきていますが、やはり登山の際は紙の地図を必ず持参しましょう。スマホのバッテリーが切れてしまえばアプリは使えません。ちなみに私はバッテリーを消耗させないよう、使用時間を必要最低限に抑えています。標高が高く、気温の低いところではあっという間に消耗してしまいます。現在地の確認、緊急時の連絡手段としてうまく活用すればスマホは登山者の力強い味方。ただ、電池が切れたり壊れたりする可能性があるので万全とは言えません。その点、やっぱり紙の地図が安心です。

 

■地図以外で役立つアプリと、スマホの便利機能

地図アプリ以外の便利なアプリをご紹介しましょう。

 

◎雨かしら? 

2時間前から1時間先までの雨雲の動きを、日本地図に重ねて見られるアプリ。便利なのが、雨雲の色で雨足の強さがわかるところ。登山前に雨雲の様子を確認し、無理のない山行プランを立てましょう。

 

◎山カメラ

登山で見つけた遠くの山にカメラを向けると、その山の名前が表示されるというアプリ。「あの山は何だろう?」という素朴な疑問が解決するだけでなく、正しい登山ルートにいるかどうかを確認できます。なお、「東京スカイツリー」などのランドマークも教えてくれます。

 

◎フラッシュライト 

スマホにあらかじめ搭載してあるライト機能を本物の懐中電灯のように使えるアプリ。オンオフでつけたり消したりできるうえ、ストロボや点滅モードがあり、点滅の速さの調整も可能です。

 

◎星座表

夜空にスマホをかざすと、その場所に輝いている星座の名前を教えてくれるアプリ。ただ見ているだけでも飽きません。曇天時でも、かざさなくても使えます。

 

アプリ以外にも、スマホのこんな機能が使えるかもしれません。たとえばストップウォッチ。最初にポイント間のタイムを計り、地図の目安と比べて自分の歩行が早いか遅いか確認すると、その後の行動の目安時間が導き出せます。また、時計やコンパスの機能は、実物を忘れたときに重宝します。カメラ機能は、登山中の美しい風景を写すだけでなく、帰りのバスの時刻表や、登山道入り口の案内図、登山中の掲示物をメモ代わりに写すのに便利。熊鈴のかわりに、スマホで音楽を流しながら歩くこともあります。バッテリーの残量をしっかり確認しながら、賢く便利に使いたいものです。

 

【著者プロフィール】

アウトドアナビゲーター 渡部郁子

アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ。JFNラジオ「JOYFUL LIFE」ほか、山と温泉と音楽をテーマに「人生を豊かにする情報」を様々なメディアで発信中。子どもにやさ しい温泉や山、フェス情報など、子どもといっしょに楽しむアウトドアスタイルを提案している。

【急げー!】Amazonの液晶搭載スマートスピーカー「Echo Spot」を予約するなら6月24日までに必ず…!

Amazon.co.jpは、円形のディスプレイを備えたスマートスピーカー「Amazon Echo Spot」の予約販売を開始しました。7月26日より出荷される予定です。

 

↑Amazon Echo Spot。実売価格1万4980円

 

Echo SpotはAmazonのスマートスピーカーで初めてディスプレイを搭載したモデル。動画ニュースの再生やネットワークカメラの表示など、画面表示を生かした機能を利用できます。

 

例えば、Echo Spotに「今日の天気は」と質問すると、音声で応答するだけでなく、画面に天気のアニメーションが表示されるので、ひと目で分かります。

 

↑天気予報もアニメーションでわかりやすく表示

 

Alexaスキルでは、画面に現れたAIアナウンサーがニュースを読み上げる「NHKニュースのヨミ子」や、画面でレシピを確認できる「DELISH KITCHENの簡単レシピ検索」、歌詞を見ながらカラオケの練習ができる「カラオケJOYSOUND」などの新スキルが登場。ネットギア製のネットワークカメラ「Arlo」と組み合わせて使えば、Echo Spotで宅内外に設置したカメラの映像を確認できます。

 

フロントカメラを搭載しており、今後、Echo Spot同士やスマートフォンとのビデオ通話機能が追加されます。また、Echoシリーズ同士で、音声メッセージを送ったり、別の部屋にあるスピーカーを通じて会話する「呼びかけ機能」なども提供される予定です。

 

部屋に馴染むスタイリッシュなキューブ型デザインで、カラーはブラックとホワイトの2色。普段は時計を表示させて、目覚まし時計としても使えます。

 

↑使わない時は時計を表示しておくことができる

 

従来のAmazon Echoシリーズと同様に、声で呼びかけて音声で応答する機能はもちろん利用可能。内蔵スピーカーのほか、Bluetooth出力機能や3.5mmオーディオ端子を搭載するので、音楽再生などを外部スピーカーで楽しむこともできます。

 

6月24日まで、Echo Spotを2台同時に購入すると、2台目が半額で購入できるキャンペーンを実施中。Echo SpotとAlroのネットワークカメラを同時購入すると15%オフになるキャンペーンも実施されています。ビデオ通話や動画ニュースの表示など、まるでテレビと電話機が一体になったような新機能も含めて、要注目のスマートスピーカーです。

【watchOS 5の10大進化ポイント】プロが断言、この秋「Apple Watch」が熟します!

iPhoneやMacのOSがアップデートするたび、新機能の登場に胸躍る。Apple Watchだって同じです。どうやら今秋に大きく進化するようです。6月上旬のWWDC 2018では、Apple Watch用の次期OSである「watchOS 5」が発表されました。今回は秋に進化を控える10個のポイントについて、おさらいしたいと思います。

 

↑WWDC 2018で「watchOS 5」が発表された

 

1)友達とのダイエット競争が白熱へ

Apple Watchといえば、やっぱりヘルスケアですよね。watchOS 5では、運動量をリングで表示する「アクティビティ」アプリについて、新機能が登場します。

 

↑目標値の達成率を元に算出したポイントで競い合う

 

その名もずばり「競争」。1週間単位で、運動量を競い合えるようになりました。リアルタイムの順位や、勝負が明確に通知されて、しかも勝った方はトロフィーをゲットできるって……。運動好きの友達がいれば楽しくなりそうです。

 

2)「ヨガ」も「ハイキング」も計測できる

「ワークアウト」は、ランニングやウォーキングをするときに、タイムや消費カロリーなどを計測するのに使うアプリです。

 

↑「Hiking(ハイキング)」の測定ができる

 

watchOS 5では、新しい測定可能種目として「ヨガ」と「ハイキング」が登場します。従来は「その他」という項目で「まあいっか…」と思いながら計測してきた人も多いはず。各種目の愛好者には嬉しい知らせです。そうそう、Apple WatchはSeries 3になって「高度」も測定できるようになっていましたよね。ってことは、「ハイキング」で高低差のログとかとれるのかな。

 

3)ガチのランナーでも嬉しい計測機能が

ランニングを「ワークアウト」で計測するときって、「計測時間」や「平均のペース」「心拍数」「移動距離」が表示されます。日頃のジョギングで使うくらいならこれで十分なんですけれど、「タイム狙うぞ!」ってトレーニングしている人の中には、少しだけ物足りないと感じる人もいたのかも。

 

↑「ROLLOING MILE」が直前のペース、「AVG. MILE」が平均ペースの意味

 

watchOS 5では、表示される項目が増えます。「1分間あたりのステップ数」や「直前の走行ペース」などが確認できるように。こうした項目を重視するランナーには朗報ですね。あとは屋外ランニングの際に、目標ペースより遅いか早いかを通知してくれる機能も追加されます。筆者はこれがありがたいな。

 

4)「あっ…測り忘れた」も予防してくれるって

たまーにやっちゃいます。本当にたまーに。せっかく5キロとか10キロ走ったのに、計測アプリのスタートを忘れていて、走り終わってからショックを受けること。あとは、走り終わったのにストップし忘れて、気づいたらタイムと電池残量が大変なことになっていること。

 

↑測定し忘れのまま走り出したらこんな通知が表示される

 

watchOS 5だと、こういう凡ミス減りそうです。走り出しと走り終わりを自動で検知して、「スタート/ストップしますか?」ってレコメンドしてくれるから。

 

5)ラジオだってストリーミングで聴ける

watchOS 5では、「Podcast」アプリが新登場。普段から聴いているお気に入りの配信がある人は、Apple Watchでも聴けるようになります。聴くときには、AirPodsみたいなワイヤレスイヤホンを接続してくださいね。

 

↑英語表記だと複数形になって「Podcasts」。ストリーミング再生にも対応

 

ちなみに、従来もApple Watchには「Radio」というアプリが表示されていましたが、これはApple Musicの中の「Radio」タブをピックアップしたものでした。

 

6)新機能「トランシーバー」が登場

そもそもApple Watchって「電話」も「メッセージ」も使えるんですけど、新たな選択肢として「トランシーバー」という機能が登場します。

 

↑「トランシーバー」はいわゆるボイスメッセージ機能だ

 

内容は至ってシンプル。「TALK」と書かれたアイコンをタップして話すと、それがボイスメッセージとして相手に送信されるっていうもの。なんだか純粋に楽しそう。ちなみに、受信側は「いまはトランシーバー受けません」っていう設定も可能。会議中とかに急なボイスメッセージが鳴っちゃうかも……という心配は要りません。

 

7)もう“Hey Siri”って言わないで

「Hey Siri、今日の天気は?」とはもう言いません。「今日の天気は?」だけでOKになります。watchOS 5では、Apple Watchを口元に近づけるだけで、Siriが起動するんです。すごく魅力的。

 

↑冒頭に「Hey Siri」って付けずに質問してOK

 

どうやら、文字盤を確認する動作もちゃんと識別するらしい。だから、パッと画面を見て、うっかりSiriが起動しちゃったなんて事態はあまりなさそう。

 

8)iPhoneで作成したSiri Shortcutsも使える

「iOS 12」では、Siriにオリジナルのボイスコマンドを登録できる「Siri Shortcuts」機能が登場します。作成したコマンドは、Apple Watchでも使えるんです。「watchOS 5で進化するポイント」って表現しちゃうと少しだけ語弊があるかもしれませんが、そこはご愛嬌。

 

↑「Siri Shortcuts」が連携すると便利だ

 

例えば、「家に帰るよ」って言うと、地図でナビゲーションが起動して、家族にメッセージが送信されます。iPhoneで一度設定しておけば、Apple Watchからでも使用可能に。既に書きましたが、Apple Watchでは「Hey Siri」も言わなくてよくなるので、上手く連携させたらとても便利になりそうな予感がします。

 

9)文字盤から起動できるアプリが増える

Siri関連でもう一つ。Siriの文字盤も、パワーアップします。表示されるショートカットが増えて、「スポーツの試合結果」や「通勤時間の目安」なんかも表示されるようになるんだって。

 

↑サードパーティ製アプリもSiri文字盤に表示される

 

「Nike+ Run Club」や「Mobile」など、サードパーティ製のアプリを操作するカードも使えるようになるそうです。今後どんなアプリが対応していくのか楽しみですね。

 

10)通知から直で操作できるように

通知の役割が大きく変わるかもしれません。基調講演では「インタラクティブな通知」として説明されましたが、要は通知内に操作用のボタンが表示されるようになります。

 

↑「インタラクティブ」って直接操作できるみたいな意味だと思っておけばいい

 

例えば、「Yelp」アプリからの通知なら、予約の時刻や人数を変更できるようになるとのこと。これは筆者の妄想を含みますが、「そろそろいつもの時間だよ。走りますか?」→「Yes/No」みたいな通知とか、増えるのかもしれません。

 

最後に、watchOS 5をサポートするモデルは、Apple Watch Series 1以降。初代Apple Watchでは利用できません。また、iOS 12のiPhone 5s以降とセットで利用する必要があります。そして繰り返しとなりますが、watchOS 5は今秋にリリースされる予定。もうしばらく首を長くして待ちましょう。

【水中ドローンの秘密・前編】 一般向けに作ったら、なんと企業にヒット! 「水中ドローン」をめぐるストーリー

空を飛ぶドローンが一般に認知されるようになって数年が経ちますが、最近新たに話題になっているのが「水中ドローン」。機械を水中を潜らせ、水中を探索するためのものですが、市場はまだ小さく、その実体もイマイチ掴みきれません。今回は日本で唯一の水中ドローン専門業者、その名も水中ドローン社の土生修平さんに、水中ドローンのすべてを聞きました。

 

↑水中ドローン社代表の土生修平さん。趣味の釣りを通して水中ドローンに出合い、その素晴らしさに感動して、事業を興されたという、まさにミスター・水中ドローン

 

 

日本は遅すぎた水中ドローン開発

――最近よく耳にする水中ドローンですが、空中を舞う、いわゆるドローンが登場してから開発されたものなのでしょうか?

 

土生修平さん(以下:土生) いえ、実は水中ドローンは歴史のある製品で、1960年代からアメリカ、イギリス、それとノルウェーの3か国で開発が進んでいたものです。ですからもう50年以上の歴史がある製品なんです。

 

これら先進国では、国がお金を投資して、水中を探索するロボットの開発を推進していたわけですが、日本では確かに耳慣れないですよね。弊社で本格的に水中ドローンの事業を始めたのもまだ1年くらい前です。

 

私は趣味で釣りをやっていたんですけど、なかなか下手クソでウマく釣れないわけです。そこで「水中にカメラを入れて、魚がいるところが見つけられないものだろうか」と思い、色々と調べていったところ、シリコンバレーで、水中ドローンの開発キットが売られているのを見つけまして。さっそく輸入して自分で組み立ててみたわけですが、これがすごかったんです。

 

作りやすく性能も良く、魚も沢山見られると(笑)。そこに感動しまして、「これは日本人にももっと知られるべきだし、きっと喜ばれるはずだ」と思い、弊社で取り扱いを始めるようになったんです。

 

↑水中ドローン社で取り扱ういくつかの製品のうち、代表的ハイスペックモデル。機能を最優先した無骨とも言える外観がヤケにカッコ良い

 

 

これまでの水中ドローンは1点ごとの特注が主流だった

――では、日本で水中ドローンを開発、販売されているところはそれまでになかったんですか?

 

土生 一般消費者に向けて販売されているところはありませんでした。

 

ただし、例えばNHKが水中映像を撮影するために特注で水中ドローンを作るとか、防衛関係や資源開発機関などでは、あくまでもワンオフ、一点モノとして水中ドローンを作り、採用してきたという例は多数ありました。

 

ただ、こういったプロ向けの特注水中ドローンというものは非常に高額なんです。1台で4ケタ万円することもザラで、一般消費者が購入するのは現実的でなかった。

 

そんななかで、私が出合った前述の水中ドローンの開発キットは、50万円前後と、その20分の1、10分の1くらいの値段で買うことができます。また、オープンソースで設計情報も公開されているので、直しやすく、メインテナンスも楽で使いやすい。そこも、これを広めたいと思った理由でした。

 

↑水中ドローン社の製品は、いずれも設計情報が公開されたものばかりで、メンテナンスやカスタムもしやすく、比較的安価なのが魅力です。価格帯は100万円前後と、それまでに比べればかなりの低価格を実現

 

 

 

水深300メートルまで潜れるモデルもある

――水中ドローン社で扱いを始めた製品は、水中何mまで潜り、操ることが出来るのでしょうか?

 

土生 弊社で扱っている水中ドローンでも、いくつかのグレードがありますが、だいたい水深30m~100mくらいは潜れます。さらに、5月にリリースした商品は300mまで潜ることができます。

 

――すごい潜りますね。それでもやはり一般消費者をユーザーに想定されているんですか?

 

土生 そうなのですが、釣り人を想定して販売を始めたところ、蓋を開けてみたら、ご購入いただく方の9割以上が企業ユーザーでした。

 

造船、漁業関係、建設コンサルタント、国の研究所など。これは想定外だったのですが、一方で「やはり水中ドローンのプロからの需要はかなり強いのだな」と思いました。同時に、水中ドローンが一般消費者に広まれば、例えば釣りだけでなく、様々な場面で活躍するかもしれないなと思いました。

 

↑技術面では、水中ドローン社のスタッフ、城市啓太さんが案内してくれました。大学で工学技術を学んだという城市さんもまた、水中ドローンの進化に魅せられたひとり

 

 

独特のスラスター配置で、ほぼ90度のカクカクした機敏な旋回も可能

――この水中ドローンですが、いわゆる空飛ぶドローンとは何が共通するんですか?

 

土生 空飛ぶドローンと動作原理的には同じです。実際、空飛ぶドローンを水中に入れても、しばらくの間は動きます。

 

ただ、水が入ると、やがて壊れてしまいますから、そのためにモーターにはブラシレスタイプを採用し、必要な部分のみ防水加工して作られたのが水中ドローンということになります。

 

――どうやって左右、前進後進などを操作するのでしょうか?

 

土生 スラスターという推進機が6つ付いているのですが、このスラスターを使って動作させます。

 

普通の船や潜水艦ですと、例えば左に曲がろうとしたときに、ある程度ゆったり旋回して左方向に行きます。しかし、水中ドローンの場合は、このスラスターのおかげで、左に曲がろうとしたときは、いきなりほぼ90度くらいでガクンと左に方向転換することができます。この機敏なところはウリの一つです。

 

――ライトやカメラは、もちろん水中専用のものですよね?

 

土生 もちろん、そうです。水中ドローンは前述の通り、基本の製作キットを組み立てれば、各ユーザーが様々なカスタマイズをすることが可能なので、一概には「これ!」と言い切れませんが、いま見ていただいているこの水中ドローンの場合、ライトが4基付いており、1基で1500ルーメンの明るさを実現します。

 

また、自動で明るさを調整するカメラが付いており、それを有線でつないだパソコンなどでモニタリングするというシステムになっています。

 

――それだけの機能を持って、重量的にはどれくらいですか?

 

土生 ケーブルなど諸部品込みで20kgくらいです。一般的に使うにあたっても無理のない重量ですから、より親しんでいただけると思います。

 

↑スラスターと呼ばれる推進機。このおかげで機敏な動きを実現

 

↑中央に搭載されているフルHDカメラ。レンズは小さいが、水中での撮影に十分力を発揮する

 

↑様々な機能を搭載しながら、総重量約20キロと扱いやすいのも魅力

 

 

水中ドローンに秘める様々な可能性

――素朴な疑問として、水中で水中ドローンがどこかにいなくなったり、あるいはサメか何かにかじられるようなことはないんですか?

 

土生 まず、命綱兼データ通信用ケーブルで繋いで水中に投入しますので、これがいなくなるということはないです。切れることも考えられなくはないですが、ケーブルにはケブラー繊維とツイストペアケーブルが4対入っていて切れにくく、さらにその4対のうち1対には水中GPSが入っているので、視覚で見失ったとしても、データで現在位置を確認することができます。

 

また、サメ問題ですが(笑)、海外のメーカーさんの動画で確かにかじられたのを見たことがあります。でも、その動画の絵的には「これは人間の手持ちカメラでは撮れない」というもので、なかなか迫力がありました。人間がサメにかじられたら大変ですが、あくまでも水中ドローンは機械ですからね。

 

そういった意味でも人間がこれまでできなかった水中探索、水中撮影を実現させるのが水中ドローンです。もっと様々なシーンで活躍する可能性を秘めた製品だと思います。人間のパートナーとして、これからもっともっと浸透していくと良いなと思っています。

 

↑横から見た水中ドローン。水中での様々な障害から、できる限り機械を守る構造になっています

 

 

↑ライトスペックモデル(参考商品)の水中ドローン。販売は未定だそうですが、これまで紹介したモデルよりも、さらに低価格を実現できそうだとのことです

 

 

ここまで話をうかがい「実際に水中で動くところを見たいですね~」と申し出たところ、なんとそのまま「川まで行ってやってみますか」と、土生さん。なんという太っ腹! というわけで次回は、実際に水中ドローンを川で動かした様子を動画でお届けいたします。お楽しみに!

【本日発売】SIMフリーでしか買えない「AQUOS sense plus」 、IGZO大画面に防水おサイフ対応

シャープから、SIMロックフリーのAndroidスマートフォン「AQUOS sense plus」が本日発売されました。これまでのシャープのSIMフリースマホは、大手キャリア向けスマホと共通のハードウェアを採用し、一部の仕様を変えて提供されていました。今回のAQUOS sense plusは「シャープ初のSIMフリー専用モデル」とうたう、SIMフリー市場で提供するためだけに設計されたモデルです。

 

↑AQUOS sense plus。カラーはホワイト、ベージュ、ブラックの3色。MVNOの「BIGLOBEモバイル」では、ドコモ網/au網の両方に対応する端末として販売。BIGLOBEモバイルでの価格は月額1650円の24回払い(総額4万2768円)となる

 

シャープが強みとするIGZO液晶を採用した5.5インチのフルHD+のディスプレイを搭載。縦横比18:9と縦長になっています。テレビのAQUOSで培った技術などを活用し、色の表現力を高めています。動画を色鮮やかに再生する「バーチャルHDR」機能も搭載しています。メインカメラは1640万画素で、ペットなどに素早くフォーカスを合わせるAF性能の高さを特徴としています。インカメラは800万画素で、自分撮り用をきれいに撮れるフラッシュを搭載します。

国内モデルの個性をいかした機能性

SIMフリーモデルでは希少な防水・防塵性能を備え、おサイフケータイにも対応。おサイフケータイはモバイルSuicaや楽天Edy、iDなどに対応し、Google Payも使えます。

 

ホームボタンには指紋認証センサーを備え、素早く安全にロックを解除できます。緊急警報に対応し、緊急地震速報やJアラートなども受信可能です。OSはAndroid 8.0で、発売から2年間のアップデートと、その間の最大2回までのOSバージョンアップを保証するとしており、最新OSで長く使えます。

 

チップセットはミドルレンジモデル向けの「Snapdragon 660」(オクタコア)を搭載。メモリーは3GB、ストレージは32GBで、最大400GBのmicroSDXCをサポートします。AQUOS sense plusは、SIMフリー専用として開発されながらも、キャリアスマホと遜色ない機能を搭載するモデルです。「防水・おサイフケータイは外せない」と考える格安SIMユーザーにとって、有力な選択肢となるでしょう。

浴室での動画視聴も捗る!Amazon.co.jpのデジタルガジェット6選

スマートフォン周辺機器を中心に、暮らしが少し便利になるアイテムをピックアップ。よく見かけるようなモノでも、使ってみると実はユニークな機能を備える傑作がAmazon内で多く発見されました。本誌AV担当の編集部員・川内がレビューします。

 

 

【レビューした人】

GetNavi本誌AV担当/川内一史

音質や画質だけでなく、日々の視聴でストレスがかからないよう使用感にこだわります。コスパも重視。

 

 

【01】表面に備えた極小の吸盤で壁にピタッと貼り付けられる!

WAYLLY

WAYLLY iPhoneケース

2980円

極小の吸盤でできた新素材「ナノサクション」を採用。平面に押し当てることで真空状態となり、ピタッと貼り付けられます。金属やガラスのほか、滑らかな素材なら自然に剥がれることはまずないので、浴室のタイルに貼り付けての動画鑑賞も安心して行えました。

●スマホの落下を完全に防止するものではありません

 

↑ある程度滑らかな素材ならピタッと貼り付きます。落下の心配なくスマホで動画を楽しめました

 

 

【02】USB出力ポートを3基備え、アウトドアでの非常事態に対応

RuiPu

モバイルバッテリー ソーラーチャージ

2888

24000mAhの大容量で、iPhone 6なら8回フル充電可能。USB出力ポートを3基(2A×2、1A×1)備え、3台同時に急速充電できるのが魅力です。ソーラーパネルを搭載するためアウトドアでも活躍しますが、給電速度は落ちます。あくまで非常用として考えたいです。

 

↑3台同時でも十分な給電パワーを誇ります。LEDライトを2つ搭載し、アウトドアで便利に使えます

 

 

【03】日本語→英語/中国語/韓国語の翻訳がネット接続不要で約0.2秒!

ログバー

ili(イリー)音声翻訳機

2万1384

日本語で話しかけると、英語、中国語、韓国語のいずれかに翻訳できるデバイス。「ワンフレーズの旅行会話」に特化することで高い精度を実現しました。ネット接続不要で、通信環境が不安定な海外でも使えるうえ、最速約0.2秒の高速翻訳を実現。スムーズな会話が行えます。

 

↑驚きの速さで翻訳。短い旅行会話に特化しているため、本当に「使える」訳を学べます

 

 

【04】落とし物の位置をスマホに通知するだけでなくTileからスマホを探すこともできる!

Tile

Tile Mate

1941

落とし物に取り付けた本機をスマホから鳴らすだけでなく、本機からスマホを鳴らして探せるため、自宅などで有効に使えます。全世界のユーザーがクラウドでつながるコミュニティを用意するのも特徴。他のユーザーの落とし物を発見した際に場所を通知することができます。

 

↑サイズは約W34.0×H4.7×D34.0㎜、質量6.1gでキーホルダーにつけてもOK。スマホと最大30mまで通信可能です。IP57防塵・防水対応

 

 

【05】「置くだけ」充電しながらの動画視聴に最適!

NANAMI

Quick Charge 2.0

2000

最新のiPhoneをはじめとする「Qi」対応スマホを「置くだけ」で充電可。2つのコイルを内蔵するため充電面積が広く、スマホを横に置いても問題ありません。ヨットをイメージしたスタンドの傾きにより安定性が高く、スマホを置いたときの角度は絶妙。動画視聴に最適でした。

 

↑デスクトップで使用すると、画面のアングルがちょうど目線と合います。充電中の操作も快適です

 

 

【06】赤外線LEDライトを6個備え動体検知&アラーム通知機能を搭載

PECHAM

ネットワークカメラ

4999

留守の間の部屋の様子を、接続したスマホでモニタリングできる。赤外線LEDライトを搭載するうえ、自動で切り替え可能な暗視モードを備え、夜間の見守りにも最適。動体を検知すると、アラームと撮影した静止画の送信でスマホへと知らせる機能が便利です。

 

↑外出時に不審者が侵入した際は、録画しつつスマホに通知。“鉢合わせ”のリスクも低減します

 

 

●実売価格やサービス内容、ランキングは、2018年6月13日現在、編集部調べの情報です。最新の価格やサービス内容はAmazon.co.jpでご確認ください

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新ZenBook Proはタッチパッド内蔵で新次元のPCへ! ASUSの新PC群をチェック!

ASUS JAPANは、2018年夏秋モデルのPC新モデルを6月22日より順次発売します。新モデルは「ASUS」「ROG」の両ブランドをあわせて全17製品33モデルのラインナップ。なかでもASUSブランドのフラッグシップモデル「ZenBook Pro 15 UX580」は、タッチパッドに画面を備えた「ScreenPad」を初めて搭載します。

 

ScreenPadは、一般的なタッチパッドのように操作できるのはもちろん、専用のミニアプリを起動できます。また、サブディスプレイとして、ブラウザーの画面や動画などを表示できます。

 

↑ZenBook Pro 15 UX580。7月中旬発売。想定実売価格はCore i9搭載の「UX580GE」が37万7784円、Core i7搭載の「UX580GD」は26万9784円

 

ミニアプリには、ランチャーや音楽再生、カレンダー、テンキーなどを用意。スマートフォンのホーム画面からアプリを表示するときのように、タッチパッドから登録したソフトウェアを起動できます。

 

PC内の音楽やSpotifyを再生する音楽プレイヤーも搭載。YouTubeを再生する機能も備え、メインのディスプレイで書類を書きながら、音楽や動画を再生するといった使い方もできます。

 

↑スマートフォンのホーム画面のようにアプリを起動できるランチャー

 

↑音楽プレイヤーアプリ

 

テンキーはタッチパッド全体に大きく表示可能。Microsoft Officeとの連携機能も用意し、アプリに応じたツールが自動で起動します。例えば、Excelでは数字を入力できるテンキーが表示され、PowerPointではプレゼンテーションモードへの切り替えなどのショートカットボタンが現れます。

 

↑テンキーを表示

 

↑Excelの起動中は、数字入力やセルの色設定などのショートカットを表示

 

ScreenPadは、5.5インチのフルHDとスマートフォンと同じくらいの小さなディスプレイですが、サブディスプレイとしても利用できます。もちろん、サブディスプレイの表示中もタッチパッドのスクロールやマルチタッチでの操作も可能です。また、タッチパッドのミニアプリが必要ないときは、画面表示をオフにすることもできます。

 

なお、ScreenPadは今後、開発者向けのSDK(開発キット)が公開される予定で、オリジナルアプリを開発して配布できるようになります。

 

↑タッチパッドの表示は専用キーで切り替えられる

 

↑仕事をするふりして動画やSNSをチェックする使い方も……?

 

ZenBook Pro 15シリーズは、タッチパッド以外もフラッグシップモデルにふさわしいスペックを備えています。ディスプレイは15.6型で、ScreenPadに加えて、4台までの外部モニターを接続可能。別売りのスタイラスペンを用意すればペン操作にも対応します。

 

↑夜明け前をイメージしたカラー「ディープダイブブルー」

 

「ZenBook Pro 15 UX580GE」は、4K液晶を装備する最上位構成。CPUに第8世代のCore i9-8950Kプロセッサーを搭載し、単体GPUのNVIDIA GeForce GTX 1050 Tiを装備。メモリーは16GB、ストレージは1TBのSSDとゲーミングPCにも匹敵するハイスペック構成となっています。一方で、重さは約2.01kgに抑え、厚さも18.9mmと、薄く仕上げられています。

 

「ZenBook Pro 15 UX580GD」は、ScreenPadや4K液晶ディスプレイなどを備えつつ、CPUをCore i7-8750Hに、GPUをGeForce GTX 1050に、SSDを512GBにそれぞれグレードダウンし、価格を抑えたモデルです。

 

タッチパッドを搭載しないモデル「ZenBook Pro 15 UX550GD」もラインナップ。第8世代Corei7プロセッサーやGeForce GTX 1050などは搭載しつつ、「UX580GD」からScreenPadを省略。ディスプレイもフルHD解像度に抑えて、実売希望価格は21万5784円に。低価格に重さも約1.86kgと軽量化しています。

そのほか、ASUSの夏秋モデルでは、ラインナップが一新。薄型軽量が特徴の「ZenBook S」やディスプレイを回転させてタブレットのように使える「ZenBook Flip S」などは、CPUが第8世代Coreプロセッサーに更新されるなど、スペックの強化が図られています。

 

↑薄型軽量の「ZenBook S UX391UA-8550」。13.3型ディスプレイにCore i7 8550Uを搭載。価格は24万8184円
↑ディスプレイを回転させてタブレットのように使える「ZenBook Flip 14」も登場。CPUはCore i5-8250Uで、GPUとしてGeForce MX150を装備。価格は14万184円

 

そのほか、OSにWindows 10 Sを搭載して4万円切りの低価格を実現した「VivoBook Flip」など、低価格ノート「VivoBook」シリーズの新製品も登場。モニター一体型の「Zen AiO」シリーズの新製品も発表されています。

 

↑3万9744円のWindows 10 S搭載ノート「VivoBook Flip」。タブレットのように変形する機構も装備

 

↑モニター一体型の「Zen AiO ZN242GDK-I58300H」、価格は15万984円

 

ゲーミングブランドの「ROG(Republic of Gamers)」からは、ゲーミングノートながら普段使いも意識した薄型ノート「ROG ZEOHYRUS M GM501GS」が発表されました。ROG ZEOHYRUS Mは、第8世代のCorei7プロセッサーやGPUのGeForce GTX 1050などを装備。「GPUモード」を切り替えられるのが特徴で、普段使いでは内蔵GPUメインで省電力に動作させつつ、ゲームプレイ時はGeForce GTX 1050をフル稼働してパフォーマンスを確保できます。天板を開いて給気口を展開する、独特な冷却機構も搭載しています。

 

↑スタイリッシュなデザインに高性能を詰め込んだ「ROG ZEOHYRUS M」。価格は31万2984円

 

ROGブランドでは、そのほか、オーバークロック対応のタワー型デスクトップPC「ROG STRIX GL12」など、計3製品8モデルが発表されています。

 

多くのモデルが発表されたASUSの夏秋モデルですが、やはり注目はScreenPad搭載の「ZenBook Pro 15 UX580」でしょう。スマートフォンサイズのディスプレイをタッチパッドに置くという斬新なアイデアですが、使い方次第で他にはない快適さが得られそうです。

なじみ力の高いデザイン! ベルキンのワイヤレス充電器に洒落たアップルストア限定版

ベルキン(Belkin)は、iPhone用のワイヤレス充電器「BOOST↑UP Special Edition ワイヤレス充電パッド」を発売しました。Apple Store各店とApple Online Storeだけの限定販売となる製品です。

 

↑BOOST↑UP Special Edition ワイヤレス充電パッド、実売価格8618円

 

従来製品よりひと回り小さくなり、充電パッドの基部にはステンレススチールで装飾。スタイリッシュな雰囲気で、iPhone Xにも似合います。パッドの表面はシリコン製のマット素材を配置し、iPhoneを置いても滑らないようになっています。

↑カラーはホワイトとブラックの2色

iPhone 8/8 Plus/Xでは、最大7.5Wの高速ワイヤレス充電をサポート。一般的なQi充電器よりも短い時間で充電できます。厚さ3mmまでのケースを装着していても、そのまま充電できるのも特徴です。

 

↑給電の状況は側面のインジケーターに表示される

 

なお、Galaxy S9やXperia XZ2など、Qi規格に対応している機種なら、iPhone以外のスマートフォンでも充電できます。

 

高速充電はもちろんのこと、シックなデザインでどこに置いても使えそうですね。iPhoneのデザインに合うワイヤレス充電器を探しているなら、Apple Storeをのぞいてみると良さそうです。

スポーツから買い物まで腕元で管理! ガーミンの新GPSウォッチ「fenix 5 Plus」

ガーミンジャパンは、スマートウォッチ「fenix 5 Plusシリーズ」を6月28日に発売します。

 

↑fenix 5 Plusシリーズ。大きさやバッテリー容量が異なる3タイプの展開で、小型版のfenix 5S Plus(写真左)、標準サイズのfenix 5 Plus(写真中央右、写真右)、大型のfenix 5X Plus(写真中央左)というラインナップ。価格は9万6984円~14万184円

 

アウトドア系のGPSデバイスに強いガーミンだけに、スマートウォッチもGPS搭載。日本のみちびきやロシアのGLONASS、欧州のGalileoといった各国の位置情報衛星の電波の受信も対応し、世界中で位置情報を取得できます。

 

地図機能では、日本の道路地図と地形図や登山地図を搭載。GPSと併用することで、オフライン環境でもナビを利用できます。

 

↑日本地図をプリインストール。オフラインでもナビが使える

 

心拍計や加速度センサーなどを内蔵しており、さまざまなスポーツのアクティビティログ機能を搭載。運動時のパフォーマンスを記録して、スマートフォンアプリなどで振り返ることができます。

 

fēnix 5 Plusシリーズは、「Garmin Pay」という決済機能を搭載。三菱UFJ-VISAデビッドカードを登録して、時計をかざすだけで支払いが可能です。Visaのタッチ決済の加盟店にはマクドナルドやTSUTAYAなどの店舗が名を連ねています。

 

↑Garmin Payとして、Visaのタッチ決済(Visa payWave)に対応

 

そのほか、本体のストレージに搭載した音楽の再生、スマートフォンの通知表示や音楽のコントロールなど、スマートウォッチとして機能を一通り揃えています。

 

ディスプレイは1.2インチの円形で、直径は30.5mm。10気圧防水に対応。稼働時間は計測モードやバリエーションにより幅があり、時計表示のみのウォッチモードでは最大6~18日間、GPSと光学心拍計を動作させた状態で最大10~30時間となっています。

 

強みとしている多くのスポーツに対応したログ計測機能はそのままに、決済や音楽再生機能も追加されたfenix 5 Plusシリーズ。毎日のトレーニングなら、スマートフォンを持ち歩かずに使えるようになりました。スマートウォッチとしては高級機ですが、日々のトレーニングから本格的なトレッキングやツーリングまで記録したいという方にはピッタリな製品です。

今夏最注目スマホ「HUAWEI P20シリーズ」3機種を撮り比べてみました!

今夏のスマホ市場において台風の目になりそうな「HUAWEI」。3大キャリアから、それぞれ異なる端末を発売し、SIMフリーのハイエンドモデルとミドルレンジモデルもリリース。これからスマホを買う人は、どこに行っても「HUAWEI」というロゴを冠した端末を見かけることになると思います。各モデルについては以下の記事でも紹介しています。

 

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スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

 

とりわけ注目されているのが、日本ではNTTドコモが独占販売する「HUAWEI P20 Pro」。ライカが監修したトリプルカメラを搭載するハイエンドモデルで、大型のイメージセンサーを搭載し、デジタル一眼レフカメラ並みの高感度撮影もできるというモデルです。AI専用のプロセッサを内蔵するチップセット「HUAWEI Kirin970」を搭載し、AIによる最適な設定や手ブレ補正が行われることも特徴です。

 

↑約6.1インチの有機ELディスプレイ(1080×2240ドット)を搭載するHUAWEI P20 Pro

 

↑背面には4000万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)+800万画素(ズーム)のトリプルカメラを搭載。一括価格10万3680円で、機種変更時の実質価格は5万7024円

 

グローバル市場でP20 Proと並んで、フラッグシップモデルとして人気を集めているのが「HUAWEI P20」。こちらはP20 Proより、ひと回りコンパクトで、ライカ監修のデュアルカメラを搭載。カメラのスペックもP20 Proに比べると若干低いものの、AI内蔵のチップセットを搭載し、P20 Proとほぼ同じ機能を楽しめます。このP20は日本ではSIMフリーで、量販店、オンラインストア、MVNOで購入できます。

 

↑約5.8インチの液晶ディスプレイ(1080×2244ドット)を搭載するHUAWEI P20

 

↑背面には1200万画素(カラー)+2000万画素(モノクロ)のデュアルカメラを搭載。市場想定価格は7万5384円

 

そして、もう1台、「HUAWEI P20 lite」というモデルも発売されました。このモデルは、国・地域によっては機種名が異なる戦略的な商品。日本では、昨年6月の発売以来、ロングヒットを続ける「HUAWEI P10 lite」の後継機種という位置付けです。「P lite」としては初めてデュアルカメラを搭載していますが、ライカの技術を用いられていません。なによりもコストパフォーマンスを重視するモデルで、ストレージ容量が64GBのau(KDDI)版と、32GBのSIMフリー版が販売されています。

 

↑約5.84インチの液晶ディスプレイ(1080×2280ドット)を搭載するHUAWEI P20 lite

 

↑背面には1600万画素+200万画素のデュアルカメラを搭載。au版の一括価格は3万2400円で、機種変更時の実質価格は1万6200円。SIMフリー版の市場想定価格は3万4538円

 

HUAWEI P20シリーズ3機種の最も大きな違いはカメラです。そこで、3機種で同じ被写体・シーンを撮影して比べてみました。上位モデルのほうがキレイな画質で撮れることは言うまでもありませんが、写真の画質にも好みってありますね。P20 ProとP20の画質に大きな差を感じないのであれば、格安SIMで使えるP20を選ぶのが得策でしょう。また、お手頃なP20 liteの画質で満足できそうなら、P20 liteを選ぶのが賢明です。

比較1■部屋の窓から青空を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。肉眼で見る以上に空が青く写った

 

↑P20で撮影。わりとナチュラルな色味で明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルと比べても遜色がないかも?

 

比較2■東京駅の夜景を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。手持ちで撮った手ブレを抑え、鮮明でシャープな写真が撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proのメリハリある発色には及ばないものの、十分明るく撮れた

 

↑P20 liteで撮影。やや暗く、ディテールも粗くなった。しかし、実際の明るさはこの程度だった

 

比較3■そこいら辺に咲いている花を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。花の色も葉の色も鮮やかに撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proに比べると、やや落ち着いた色味になった

 

↑P20 liteで撮影。ある意味リアルなのだが、上位モデルに比べると、もうちょっと鮮やかに撮れたらいいのになぁと

 

比較4■照明が暗めのレストランで料理を撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。やや暗めの室内だったが、ソースの光沢もしっかり表現できた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同じ画質で撮れた

 

↑P20 liteで撮影。上位モデルに比べると、赤みが弱い印象

 

比較5■職場で何気ないスナップを撮ってみた!

 

↑P20 Proで撮影。比較的ナチュラルな画質で撮れた

 

↑P20で撮影。P20 Proとほぼ同等の明るさで撮れた

 

↑P20 liteで撮影。肌の色の補正がやや不自然かも?

 

どうですか? HUAWEI P20 Proの画質は、他メーカーのハイエンドモデルと比べても、頭ひとつ抜きん出ているように思います。実際、カメラの性能を評価したスコアを公開する「DxOMark」というサイトで、スマートフォン部門で1位に選ばれています。ですが、HUAWEI P20も、その「DxOMark」で総合3位(写真画質では2位)という評価を受けています。

 

HUAWEI P20 Pro/P20ともに、AIにより、カメラまかせで最適な設定が行われます。これはプロが撮影した1億枚以上の写真を分析して作られたアルゴリズムによるもので、19の被写体・撮影シーンの認識されるとのこと。しかし、たとえば「花」と認識された場合でも、花の色や、その場の明るさなど、諸条件によって細かい設定は異なるそうです。

 

↑デフォルトの「写真」モードで被写体にレンズを向けるだけで、AIが認識したモードが表示

 

ライカではないHUAWEI P20 liteも、3万円台のスマホにしてはキレイに撮れると思いませんか? 今回は比較しませんでしたが、P20 liteは1600万画素のインカメラを搭載し、セルフィーの機能にも力が入っています。

 

↑顔を認識してエフェクトを付けられる「ARレンズ」は、P20 Pro/P20にはない機能

 

もちろん、カメラの性能だけではスマホを選べませんよね? 最後に、HUAWEI P20シリーズ3機種の基本スペックの違いも掲げておきます。参考にしてくださいね。

 

 

【追記】

初出時、「DxOMark」でのランクに基づき、記していた文言を変更させて頂きました。具体的には、「写真画質限定のランクにおいてはHUAWEI P20が2位である」ことを追記し、他機種の総合ランクについての文言は削除致しました。

【使い込みレビュー】3階一戸建てで検証! Google Wifi3台セットの実力は?

去る4月、Googleから新しいハードウエアが登場しました。「Google Wifi」は家庭内などでWI-Fi環境を作り出せる無線機能付きルーターです。固定回線に接続することで、WI-Fi経由でインターネット接続が可能になります。実売価格は1万6200円/4万2120円(1機/3機セット)。製品の概要については以下の記事も参考にしてみてください。

 

【関連記事】

極めてストレスフリーなネット環境をもたらす「Google Wifi」、プロは優秀なアプリ管理も注目!

 

↑GoogleブランドのWi-Fiルーター。設定にはスマホが必須。通信速度は5GHzで最大867Mbps、2.4GHzでは最大300Mbps。暗号化技術としてWPA2-PSKを採用しており、512MBメモリと4GBのストレージを内蔵している。本体サイズは直径106.12mm、高さ68.75mm、重さは約340g

 

Google Wifiの特徴は複数の本体を利用することで、家庭内のどこからでも安定的にWi-Fi接続ができるようになる「メッシュネットワーク」を構築できることです。例えば一戸建てで、1階にWi-Fiのアクセスポイントを設置している場合、2階や3階などの、離れた部屋からは接続できなかったり、速度が低下したりしていました。しかし、Google Wifiでは複数の本体を宅内の様々な場所に置くことで自動的に最も安定的に通信できる本体を選んで通信します。

 

このため、本体を各階に設置しておけば、スマートフォンを持って1階から3階に移動しても、何か操作することなく、自動的に切り替えて通信を続けることができるのです。

 

↑最大の特徴であるメッシュネットワークを使うためには3台セットがおすすめ。この3台で、大規模な住宅でも対応できるとしている。ただし、それでも足りない場合、メッシュネットワークには最大32台まで接続できる

 

3台の端末が相互に接続して自動切り替え

さらに一般的なWi-Fiルーターでは2.4GHzと5.0GHzの2つの周波数が利用されていて、接続する機器によって接続するSSIDを選ぶ必要があります。ちなみに、PCやスマホなどはより高速な5GHzが使えますが、IoT機器などは2.4GHzのみ対応であることが多いです。

 

しかし、Google Wifiでは「ネットワークアシスト」機能を搭載、2.4GHzと5.0GHzを意識することなく自動的に選んで接続します。さらにWi-Fiの電波は複数のチャンネルを選択できますが、これも自動選択が可能。近いエリアにあるアクセスポイントが使っていない、空いているチャンネルを選んで通信してくれるのです。特にこちらが選択することなく、いつでも快適なネットワーク環境を保てるわけです。

 

設定はスマートフォンから

では早速設定してみましょう。利用するには最初にスマートフォンに「GoogleWifi」アプリをインストールします。これはAndroid用だけでなく、iOS用も用意されています。あとはスマートフォンのBluetooth機能をオンにしておくだけ。アプリの指示に従って進めて行くだけ。プロバイダーの接続設定やWi-Fiの名称やパスワードは入力する必要がありますが、それらも全てスマートフォン上でできるのでスムーズです。

 

↑「Google Wifi」アプリを起動してセットアップを開始

 

↑固定回線のログイン情報などを入力する

 

↑スマホとの接続には本体背面のQRコードを利用する

 

スマートフォンとGoogle Wifi本体はBluetoothで接続したあと、背面にあるQRコードを撮影するだけで、自動的に認識できる仕組み。アプリ上で入力した各種設定が本体側に転送されて自動的に設定できます。

 

↑設定が進んだところ。スマホで入力した設定が本体に転送される仕組み

 

1台目の設定が完了すると、アプリから追加機器設定をするか確認が表示されます。ここで残りの台数を選択すると、メッシュネットワークの設定が行われます。2台目以降は、スマートフォンとの接続ができると、あとは自動的に設定できます。

 

↑2階のダイニングにメッシュ用の本体を1台設置

 

↑3階の階段上にも1台設置。Wi-Fiが届いている場所に置く必要がある

 

3階建ての筆者宅ではインターネット回線のある一階にメインのWifiポイントを設置し、2階と3階にメッシュポイントを配置した。設定が終わると自動的にネットワーク接続のテストなどが行われ、必要に応じてファームウェアのアップデートなども適用されます。それらが完了したら接続は終了。これまでは電波が弱く、Wi-Fiの利用が厳しかったかった3階でもメッシュネットワークの効果により通信速度がしっかり出ていました。

 

↑2台目、3台目で設定が終わるとネットワークの構築は完了

 

さらにこれまでは一階にWi-Fiルーターを設置していたものの、2階では電波の届きが悪かったので、別のWi-Fiアクセスポイントを設置していました。このため、2階に上がったときは、自分でアクセスポイントを切り替える必要がありましたが、Google Wifiならアクセスポイントを意識することなく、自動的に切り替えてくれます。これは非常に便利でした。

 

また、端末がある場所を狙って電波を送るTXビームフォーミング機能も搭載しているため、より安定して通信できます。

 

↑アプリのテスト機能で通信速度や接続性が確認できる

 

↑これまでほとんど繋がらなかった3階でも100Mbpsを超える通信速度が出た

Google Wifiは機能が充実しているのも魅力です。例えば、ゲストWi-Fi機能を用意。様々な機器が繋がっている、自宅のWi-Fiとは別のSSIDを来客に伝えられるため、セキュリティやプライバシーを気にすることなく、Wi-Fiを提供できます。

 

↑不特定多数に提供できるゲスト用のSSIDを別途用意できる

 

また、子どものインターネット接続を制限できる「ファミリーWi-Fi」機能を搭載。深夜のインターネット接続などを時間で禁止したり、子どもに見せたくないサイトなどをブロックすることができます。さらにアプリの詳細設定からはポート転送などの、より高度な設定も可能です。

 

↑就寝時間に元付いた利用可能時間の設定やアダルトコンテンツなどを制御できる

 

↑よりきめ細かい設定もスマホから行える

 

Google WifiはWi-Fiルーターとしては決して安くありませんが、メッシュネットワークやスマートフォンアプリから各種設定ができる点などは非常に便利だと感じました。特に1台のWi-Fiルーターではなかなか全部屋をフォローできない一戸建てでは、メッシュネットワークが有効です。各階に設置することで、家の中を自由に動き回ってもWi-Fiを切り替える必要がありません。子どものネット利用にも気遣った機能性など、Google WifiはWi-Fiやネット、スマホなどに詳しくない家族でも安心して使えそうな一品です。

Qiと大容量を使った細かくて便利すぎるオウルテックのバッテリー

オウルテックは、スマートフォン周辺機器を2製品発表しました。モバイルバッテリーや充電器など、多くのメーカーが販売している製品ですが、今回の製品は細かな工夫が施されているひとひねりあるアイテムです。

 

厚さ10mm、USBで使えるワイヤレス充電器

「Qi ワイヤレス充電器 CS-QI5W」は、iPhone 8やGalaxy S9などをワイヤレス充電できる充電器です。USB電源からの給電で動作するため、パソコンやモバイルバッテリー、USB充電器などを電源に使えます。コースターと同じくらいの大きさの本体で、重さも約70gと軽く、持ち運びにも便利です。

 

↑Qi ワイヤレス充電器 CS-QI5W、6月22日発売、直販価格は2322円

 

電源につないで、スマホを載せるだけで給電が可能。充電の状態を知らせるLEDインジケーターも備えています。95×95×10mm、重さは約70g。ワイヤレス充電の出力は5W/1Aです。

 

3台同時に充電できる薄型モバイルバッテリー

「大容量10,000mAhで3台同時にかしこく充電できるモバイルバッテリー OWL-LPB10006」は、その名の通り3台同時に給電できるモバイルバッテリー。USB Aポート2基とUSB Type-Cポート1基を同時に稼働して、3台の機器へ合計3.1A出力で給電できます。厚さ16mmの薄型ながら、スマートフォンを4回、満充電にできる1万mAhの大容量があります。

 

給電端子としてUSB Type-CポートまたはmicroUSBポートを利用可能。大きさは約68×16×144mm、重さは約216gです。なお、2月からモバイルバッテリーも対象となった国の安全基準「PSE規格」に適合しています。

 

↑大容量10,000mAhで3台同時にかしこく充電できるモバイルバッテリー OWL-LPB10006、6月25日発売、直販価格は4238円、カラーはブラックとホワイトの2色

 

今回の製品でできることは今までの周辺機器とそれほど変わりませんが、かゆいところに手が届くような細かい“便利さ”が揃っています。今使っている機器に不満があるなら、試してみてはいかがでしょうか。

超得すぎる楽天モバイル「スーパーホーダイ」の細かい変更点まとめ

楽天モバイルが6月14日、新製品・新サービスの発表会を開催しました。新たなラインナップとして発表されたのは、ファーウェイ製の「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」。どちらもファーウェイが6月11日に発表済みのモデルですが、楽天モバイルで購入すると特典があります。

 

Webで購入した場合は、HUAWEI P20購入者に200個限定で「HUAWEI アクティブ ノイズキャンリング イヤホン」、HUAWEI P20 lite購入者には数量限定で「オリジナル手帳型ケース」と「オリジナル液晶保護フィルム」がプレゼントされます。

 

また、すでに楽天モバイルを使っていて、Webで機種変更する場合は、どちらのモデルも端末代金が10%割引され、ファーウェイ製品を使っている場合は、さらに1000円割引されます。

 

↑ライカのダブルレンズカメラを搭載する「HUAWEI P20」。ショップ価格は7万5384円だが、Webで機種変更+1000円割引適用後は6万6765円。

 

↑AI専用プロセッサーを内蔵し、被写体にレンズを向けるだけで、最適な設定が行われることが特徴

 

↑19:9の縦長ディスプレイ&デュアルカメラを搭載するミドルレンジモデル「HUAWEI P20 lite」。ショップ価格は3万4452円で、Webで機種変更+1000円割引適用後は3万4円

 

どちらも6月14日(木曜)20時からWebでの受付を開始。6月15日(金曜)からショップで発売されます。

 

好評の料金プラン「スーパーホーダイ」のリニューアルも発表されました。

 

新しい「スーパーホーダイ」は、最低利用期間を1年、2年、3年から選べて、3年を選んだ場合は、「長期割」として、月額基本料が毎月1000円×2年間割引されます。また、選択する最低利用期間に関係なく、楽天会員は「楽天会員割」として月額500円×2年間割引されます。

 

↑新「スーパーホーダイ」の割り引きの仕組み。おそらく全員が「楽天会員」にはなるはずなので、誰でも月額500円の割り引きは適用され、さらに、2年継続利用もしくは3年継続利用を選んだ場合は、割り引きが追加される。なお、契約した最低利用期間内に契約を解除した場合は、1万584円の契約解除料が発生する

 

たとえば、月に2GBまでの高速通信を使える「プランS」の場合、そもそもの月額基本料は2980円ですが、2年間は1480円で使えます。しかも、追加料金なしで10分以内の国内通話はかけ放題で、2GBを超過しても、最大1Mbpsで通信できます。

 

さらに、楽天の「ダイヤモンド会員」に達している人は、1年間だけですが月額500円の割引も追加されます。つまり、プランSなら月額980円から利用できるわけです。

 

↑従来は5分以内の国内通話がかけ放題だったが、7月からは「10分以内」に拡張される。これは、現行の「スーパーホーダイ」加入者も対象となる

 

従来の「スーパーホーダイ」は、プランS(2GB)、プランM(6GB)、プランL(14GB)の3つでしたが、月に24GBまで使える「プランLL」が追加されました。

 

「スーパーホーダイ」は、同じく国内通話のかけ放題を含むプランを提供するY!mobileとUQ mobileに対抗するプランと言っても差し支えないでしょうが、今日のプレゼンテーションでは、その競合2社に対する優位性を力説する一幕もありました。

 

↑楽天モバイルと同じく、順調に加入者を増やしているY!mobileとUQ mobileのプランに対するアドバンテージをアピール

 

さらに、複数回線を契約する人にお得な「プラス割キャンペーン」も始まります。2回線目以降は事務手数料と月額基本料が3か月無料になる割り引き施策は引き続き提供し、期間限定でスマホ本体が1円〜になります。もちろん、どの機種でも1円で買えるわけではなく、1万円未満の端末が1円になり、1万円を超える端末の場合は1万円が割引されるとのこと。家族で格安スマホに乗り替えようかなぁ〜と検討している人には絶好のタイミングかもしれませんね。

 

↑機種によっては、1円でスマホをもう1台買える

 

最新「自動翻訳デバイス」を現地出身の人はどう評価する? スマホで使える「Google翻訳」編

海外旅行で役に立つ翻訳ツールを検証する本企画。オフラインで利用できる「ili(イリー)」や、双方向翻訳に対応する「POCKETALK(ポケトーク)」を取り上げてきましたが、最後のシメは「Google翻訳」です。実際に英語・中国語・韓国語を母国語とする立場の人に協力していただき、使用感について伺いました。

 

ili編はこちら/POCKETALK編はこちら

 

↑左から順に、検証に協力してくれた、リンさん(中国語)、コリンさん(英語)、イムさん(韓国語)の3名

 

さて、「Google翻訳」は皆さんご存知の通り、Googleが提供しているオンラインの翻訳サービスです。無料で使えますし、スマホのアプリも提供されています。翻訳したい言語のデータを予めダウンロードしておけば、オフライン環境でも使用できます。

 

スマホアプリを対話形式で使用する場合には、中央にあるマイクのアイコンをタップすればOK。下部の「日本語」をタップして喋れば、翻訳語のテキストを音声で発話してくれます。

 

――皆さんは、Google翻訳を既に使ったことあると思います。そもそも、Google翻訳の良いところって何でしょうか?

 

↑イムさんは、外国語を学習するという観点で「Google翻訳」を気に入っているようだ

 

「iliやPOCKETALKと違うのは、翻訳したテキストの履歴まで表示されることですよね。あとで見返して自分で言えるようにできる。発音もわかるようになります」(イムさん)

 

――ふむふむ。

 

「海外に行くときって、いくつかの単語やフレーズが分かれば何とかなっちゃうじゃないですか。例えば“すみません”とか“ありがとうございます”とか。そういう言葉の読み方をGoogle翻訳で見れば、覚えやすいし、実際に使いやすかったですね。もちろん、長い文になると読み方が全部表示されなかったりしますけど」(イムさん)

 

――確かに、そうですね。リンさんはどうですか?

 

「Google翻訳は、やっぱり辞書的な使い方をしますね。会話的に使ったことも何度かありますが、音を出して聞かせるというより、画面に表示させた文字を見せるようなイメージ。旅行でカジュアルに使うならiliの方が良いかな」(リンさん)

 

ちなみに、中国では、「グレート・ファイヤーフォール」と呼ばれる検閲システムがあるので、一部地域を除き、オンラインでGoogle翻訳をそのまま使おうとすると弾かれてしまいます。渡航時に使用したい場合はあらかじめ言語データをダウンロードしておくなどの準備が必要です。

 

――コリンさんは?

 

「スマホのカメラに写したテキストを翻訳できる機能も便利だよね」(イムさん)

 

↑やはり英語圏ではメジャーなツールらしい

 

「カメラで撮った場合、自分が知りたい部分だけなぞれば、その部分だけ訳すこともできますからね」(イムさん)

 

Google翻訳では、テキスト入力のほか、音声、撮影、手書きなど、様々な入力方法があります。この点がほかの翻訳ツールとは異なるメリットと言えるでしょう。

 

例えば、読み方が分からない漢字やハングルなどは、読み方を調べるよるも、カメラで読み取ったり、手書きで入力した方が素早く検索できます。音声入力だけのツールと比較すると自由度が高くなります。

 

――普段はどういった方法で入力していますか?

 

「いつもはタイピングして翻訳して、結果を見せたり、スピーカーのボタンを押して音声で聴かせたりしてるよ」(コリンさん)

 

――初対面の人に対してGoogle翻訳を介して会話したことがありますか?

 

「あるある。よく間違っていることもあるけどね。一応会話はできると思う」(コリンさん)

 

「んー、ないですね」(リンさん)

 

↑Google翻訳の経験談を語るイムさん

 

「僕は、たまたま友達になった人とお酒を飲みに行くことになっちゃったことがあって(笑)。とは言え、自分は英語があまり得意ではなかったので、Google翻訳使って会話したことありましたよ」(イムさん)

 

――え、イムさん凄いっすね。ちなみにどのくらいの時間?

 

「たぶん30分くらいでした」(イムさん)

 

――なんと。

 

「やっぱりたまにおかしい訳になるんですけど、それでも言いたいことは大抵伝わるから、なんとかなりました」(イムさん)

 

さて、3人の結論は?

 

――はい、今回皆さんには、「ili」や「POCKETALK」も触っていただきました。この2つと比較すると「Google翻訳」ってどうでしょう? 実際どのツールに一番魅力を感じましたか?

 

↑それでは順にどうぞ

 

コリンさんの結論 → 「やっぱり、イエスとかノーで質問できるときはiliが便利だよね。でもそれ以外のときなら、POCKETALKかGoogle翻訳を選ぶべきだと思う。その2つなら僕はGoogle翻訳の方が使いやすいな。まぁ、極論言うと全部持っているのが一番良いかも(笑)」

 

なんて完璧な回答。企業の広報の方かと一瞬疑ってしまいました(笑)。

 

リンさんの結論 → 「iliは意思を伝えるのが一方通行になってしまうので、私はコミュニケーションを取るという意味ではPOCKETALKが良いかな。Google翻訳は“辞書”という認識なので、ちょっと違うんです」

 

筆者も感じましたが、相手の懐に入り込んで会話したいなら、POCKETALKが魅力的ですね。きっと目新しいデバイスもアイスブレイクになるはず。

 

イムさんの結論 → 「僕は、言語が異なる人と話そうとするのだったらGoogle翻訳を選びます。自分の口で実際に話したいんですよね。翻訳して表示した文を読んで、実際に喋りながら会話を続けたいんです」

 

なるほど、イムさんの意見もわかります。簡単な文法を理解している言語だったら、これがベストかもしれませんね。

 

iliやPOCKETALKは空港のレンタルで利用できるようになりましたし、営業ツールとして企業に採用されることも増えているようです。そして、Google翻訳ならスマホでも使えます。今後海外旅行に行く際、これらの翻訳ツールを携帯することを検討してみてはいかがでしょうか? コミュニケーションを積極的に取れれば、ちょっと楽しく旅できるかもしれませんね。

 

あらためてili編を読みたい人はこちら

あらためてPOCKETALK編を読みたい人はこちら

スマホを触らず操作できる時代まもなく! スマートリング「ORII」が可能にすること

スマートフォンをハンズフリーで使いたいけれど、ヘッドホンを常に耳にかけておくのは面倒なものです。眼鏡をかけている人ならなおさらのことでしょう。またスマートフォンのAIアシスタントを呼び出すときに、ポケットから端末を取り出すのも面倒なものです。

 

香港のスタートアップ「Origami Labs」が開発したスマートリング「ORII」は、通話したいときだけ指先を耳元に当てて通話ができる指先に取り付けるスマートリングです。マイクも内蔵されているので音声通話はもちろんのこと、SiriやGoogleアシスタントを呼び出すこともできるのです。

 

↑骨伝導を利用するスマートリング・ORII

 

ORIIは切手をひと回り小さくした程度の本体にリングがついており、そのまま指先に取り付けて利用します。充電は専用の充電台を利用。バッテリー容量は50mAhで連続通話1時間、スタンバイ45時間、またテキストメッセージの読み上げ200通以上が可能とのこと。充電時間1時間なので、外出先で万が一電池がなくなってもすぐに充電可能です。

 

本体はちょっとエレガントなデザインにも感じられます。それもそのはずで、イタリアのプロダクトデザイナーで日本でもグッドデザイン賞を受賞した経歴を持つAndrea Ponti氏がデザインを手がけているそうです。IPX7の防水にも対応しているので屋外での利用も安心です。

 

↑切手大の本体にリングがついている

 

スマートフォンとORIIはBluetoothで接続して使います。専用アプリでは個別に通知の設定が可能。ORIIはスマートフォンの着信、SMS受信、SNSのメッセージ受信の通知に対応。しかも通知だけではなく、届いたメッセージの読み上げ機能も持っているのです。

 

↑色は2色を展示。本体ボタンは左右どちらにもある

 

ORIIを指にはめておき、スマートフォンに電話がかかってくればORII本体のLEDライトが知らせてくれます。ORII本体のボタンを押しはめた指先を耳元にタッチすると、ORII本体が振動し骨伝導を通じて耳に音を伝えてくれるのです。ヘッドホンとは異なり直接耳に振動を伝えるので、騒音の激しい場所でも相手の声をしっかりと聞くことができます。

 

↑耳の下に指をあてれば骨伝導で音が伝わる

 

またSMSやSNSのメッセージが通知すると。それを音声で読み上げてくれる機能も搭載しています。対応するアプリはFacebook、Facebookメッセンジャー、WhatsApp、WeChatなど。スマートフォンの画面を見なくとも、指先を耳に当てるだけでメッセージを確認できるわけです。

 

↑専用の充電台

 

さらにORII内蔵のマイクを使って音声通話ができるほか、Siri、Googleアシスタントを呼び出すこともできます。そして「メッセージを送って」「予定を教えて」「タイマーをセットして」といったスマートフォンの操作をORIIから行うことができるのです。もちろんスマートフォンはポケットやカバンの中に入れたままこれらの操作が行えます。

 

↑指先でも邪魔にならないサイズ。スマートフォンをポケットから取り出す頻度が減るだろう

 

Origami Labsの共同創業者のWong氏の父親は視覚障害を持っており、スマートフォンの画面を見ずに操作できるデバイスを考えた結果、ORIIの開発に至ったとのこと。またOrigamiという社名の由来は日本の折り紙からつけられたもの。ORIIの可能性は1枚の紙から様々なものを生み出す折り紙に通じるものがあります。

 

ORIIは2018年6月に台湾・台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEI2018で製品化目前の試作品の展示を行っていました。骨伝導による音声の聞き取りはクリアで、使う時だけ耳に当てればよい操作も便利に感じられました。すでにクラウドファンディングで資金調達に成功しており、定価は129ドルになるとのこと。

 

↑発売は6月からの予定。日本登場も期待したい

 

順調に開発が進めば6月にも最初の製品が出荷されるそうです。日本展開も考えているとのことで、スマートフォンのヘビーユーザーのみならず、年配の方がスマートフォンを簡単に使うことができるようになるかもしれません。製品の登場が期待されます。

「Xperia Hello!」を無料で2か月レンタルできる、体験モニター募集中!

ソニーモバイルは、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!」のモニターキャンペーンを開始しました。抽選で25名のモニターに、約2か月間、無料でレンタルされます。キャンペーンページにて、7月1日23時59分まで応募を受け付けています。

 

Xperia Hello!は、ニュースや天気予報を聞いたり、LINEやSkypeで通話したりできる家庭用コミュニケーションロボットです。声での操作に対応し、スマートフォンの操作に慣れていなくても利用できます。

 

↑Xperia Hello!、直販価格16万1870円

 

ニュースや天気、LINEなどの新着情報は自発的に読み上げて通知。表情やしぐさで感情を表すこともできるので、まるでペットのように親しめるロボットになっています。

 

キャンペーンにあわせて、ソニーは「Xperia Hello!」をテーマにしたムービー「離れて暮らす家族をつなぐ Xperia Hello! 篇」を公開しました。田舎で暮らすおじいさんにプレゼントされたXperia Hello!が少年に変身。Xperia Hello!を通じて都会にいる家族との交流していく様子を描くなかで、Xperia Hello!の機能を紹介しています。

 

 

Xperia Hello!が気になるけど購入検討で踏みとどまっていた方、この機会にぜひキャンペーンに応募してみてください!

【西田宗千佳連載】似て非なる「3DoF」と「6DoF」、VRらしいアプリの開拓はこれから

「週刊GetNavi」Vol.67-4

現状、スタンドアローンVR機器のビジネスにおいて、「Oculus Go」は、ライバルに一歩先んじているのは間違いない。理由は、「低価格」を実現し、そのうえで「この価格で実現できる新しい体験をすばやく提供する」ことに知恵を絞った作りになっているからだ。「ごろ寝VRシアター」で映像を見たり、VR空間で友人とチャットをしたり、ちょっとしたゲームを楽しんだりするのであれば、Oculus Goは十二分な性能を備えている。

↑Oculus Go

 

だが、低価格を実現し、映像体験に軸を絞ったがゆえに、Oculus Goは、スマホVRからあまり大きくジャンプしなかった。それに対し、レノボとGoogleがタッグを組んで開発した「Mirage Solo」は、スマートフォン用のVR技術を使いつつも、より本格的なVR体験を目指した技術が搭載されている。

↑「Mirage Solo」

 

違いは「ポジショントラッキング」にある。

 

Oculus GoもMirage Soloも、そして、ほとんどのスマホ用VRも、自分を中心に「向いた方向の映像が見える」点に変わりはない。頭を中心に360度、どちらを向いても位置は把握できる。これを「3 Degree of Freedam(3DoF)」と呼ぶ。これだけでも、かなりリアルなことは間違いない。

 

だが、3DoFでは「頭やからだの位置」は把握していない。部屋の中を自由に歩き回るには、頭の位置を正確に把握すること、すなわち「ポジショントラッキング」が必要になる。3DoFにポジショントラッキングを追加した状態を「6 Degree of Freedom(6DoF)」と呼ぶ。PC用のハイエンドVRやPlayStation VRは、この6DoFに対応している。そして、Mirage Goも、6DoFに対応する「WorldSence」という技術が使われている。

 

といっても、Mirage Soloの場合、HMDをつけていると外の様子は見えない。だから部屋を歩き回ると、現実問題として危険だ。そのため、自分を中心に半径75cmの距離しか移動できないようになっている。

 

「そんな狭いんじゃ意味がない」

 

そう思われそうだ。確かに、映像を見るだけなら、こんなに移動範囲の狭い6DoFはあまり意味がない。

 

しかし、冷静に考えてみてほしい。座ったまま「手前にあるものをのぞき込む」動作をする時、頭はどう動くだろうか? 頭が前に動くはずだ。椅子に座って上半身しか動かないような場合であっても、人間の自然な動きとしては、「頭の位置に沿った視界」が再現されるほうが望ましい。すなわち、より自然でリアルな体験を実現するなら、6DoFは「あるほうが望ましい」のである。

 

いまはまだ、Mirage Solo向けのアプリが少ない。しかし、今後6DoF対応のアプリが増えていくのであれば、「自然なVR体験」としては、Oculus GoよりもMirage Soloのほうが有利になる。PC用のハイエンドVRの代わりに使うなら、Mirage Soloのほうが機能差が少なく、アプリ開発は容易である。そのため、個人向けとしてはOculus Goが有利だが、企業で専用アプリケーションを作ったり、アトラクション用に大量導入したりするならば、Mirage Soloのほうが向いているのでは……という分析もある。

 

現在VR用HMDを開発している企業の間では、6DoF対応のものを作るのが主流だ。それがVRとしてはより望ましいからである。今年後半から来年にかけて出てくる機器では、Mirage Solo以外にも「スタンドアローン型で6DoF」のものが増えてくる。2年もすれば、6DoF搭載型が主流になっているだろう。

 

だが、Oculusもそれは十分わかっている。それでもOculus Goが3DoFであるのは、「完璧ではないが、それでも体験に足る製品を、とにかく低価格で出して広げること」が重要だ、と判断したからであり、そこに向けて商品を磨いたからである。

 

Mirage Soloはここからの成長によって、大きく化ける可能性がある。その過程を楽しむのもまた魅力だと思う。一方で、価格はOculus Goより高い。両者を分けたのは、「いまを採る」か「明日を採るか」なのだ。

 

●次回Vol.68-1は「ゲットナビ」8月号(6月23日発売)に掲載予定です。

 

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美しき素材「クラリーノ」のiPhone Xケース「折り鶴/ ORIZURU」、折り紙の如く自在に変形する手帳型

クラレは、iPhone X用ケース「折り鶴/ ORIZURU」の販売をクラウドファンディングサイト「Kibidango」にて開始しました。「折り鶴/ ORIZURU」は、人工皮革「クラリーノ」を使った手帳型ケース。折り紙のように変形してスタンドになるという機能性も取り入れられています。

 

↑「折り鶴/ ORIZURU」。想定価格は5980円。Kibidangoでは2980円~3500円で販売

 

折り鶴/ ORIZURUが採用するクラリーノは、本革に近い質感を備えたクラレの看板商品。なめらかな手触りと耐久性、ケースにピッタリな特徴を備えています。

 

ケースのデザインはプロダクトデザイナーの吉田茂氏が担当。iPhoneに装着するケース本体と、手帳の”表紙”に相当するカバー部分を別のパーツにすることで、さまざまな機能を持たせています。

 

↑ケース本体とマグネットで装着できるカバーの組み合わせ

 

ケース本体にカバー装着すると、縦開きの手帳型ケースに。接続はマグネットで簡単に脱着もでき、、カメラを使いたいときなども手軽で、ケース部だけをホワイトボードなどに装着することできます。

 

カバーをその表面にある凹凸模様に沿って折りたたんで、iPhoneスタンドに変形することも可能。置いたまま操作しやすい角度から、立てて動画を見る角度まで、折り方によってさまざまな形にさまざまな角度で固定できます。

 

↑折り方を変えて自由自在の角度で固定。まさに折り紙

 

カバー裏側にはマイクロファイバーを採用しているため、iPhoneを優しく保護しつつ画面拭きとしても使えます。繊維素材を長年手がけてきたクラレの素材に、プロダクトデザイナー吉田氏による機能美が加わった「折り鶴/ ORIZURU」。質感も機能もこだわるユーザーは要注目です。

 

↑質感と機能美もこだわるならピッタリ

 

最新「自動翻訳デバイス」を現地出身の人はどう評価する? 互いに意思疎通できる「POCKETALK」編

海外旅行で役に立つ翻訳ツールを検証する本企画。前回はオフラインで利用できる「ili(イリー)」についてご紹介しましたが、今回は「POCKETALK(ポケトーク)」を取り上げます。実際に英語・中国語・韓国語を母国語とする立場から、使用感について聞いてきました。

 

「ili」編はこちら

 

↑左から順に、検証に協力してくれた、リンさん(中国語)、コリンさん(英語)、イムさん(韓国語)の3名

 

POCKETALKは、63言語で使える手のひらサイズの通訳デバイスです(※2018年1月時点)。見た目は小型のモバイルWi-Fiルーターくらいといった印象。英語だけでなく、中国語、韓国語、フランス語、タイ語、ベトナム語などを用いて双方向のコミュニケーションができます。

 

翻訳機能を使うには、言語を指定してからボタンを押したあとに、デバイスに向かって喋りかけます。すると翻訳されたテキストが発話されます(※一部言語を除く)。搭載されているディスプレイには、文字でも表示される仕様。なお、画面には履歴が20件まで表示されるので、それを選択して再生することも可能です。連続使用は公称値で約6時間となっています。

 

↑「POCKETALK」のカラーは白と黒の2種類。価格はPOCKETALK単体で2万6784円、本体+専用グローバルSIM(2年有効)のセットで3万2184円、専用グローバルSIM(2年有効)のみで1万800円

 

さて、POCKETALKを目にするのは、皆さん初めてだったようで、早速質問が出てきました。

 

「ディスプレイを触って操作するのですか?」(リンさん)

 

――いいえ。下のボタンを使って操作します。

 

↑矢印の部分で操作する。表面を軽くタップして操作する

 

「左に表示されているのが入力する言語で、右に表示されるのが翻訳される言葉ですか?」(イムさん)

 

――いいえ、入力も翻訳も双方向です。入力したい言語側のボタンをタップします。言語を変更するときにはダブルタップします。

 

↑日本語から韓国語に翻訳したい場合には、左の矢印(<)をタップ。翻訳語の言語を変更したいときには、変更したい言語の側の矢印をダブルタップする

 

↑同機の「操作方法」

 

筆者もそうでしたが、初めて見た人は「これどうやって使うんだろう?」と感じますね。デザインそのものは、シンプルだとは思いますが、誰もが初見で操作を理解できるほどではありません。つまり、海外旅行先で初めて使う相手に渡すと、その度に操作説明が必要になるわけですね。これはちょっと面倒な部分かも。

 

また、ネットワークに関しての質問もでました。

 

「使うときはWi-Fiが必要なの?」(コリンさん)

 

――Wi-Fiでも使えます。SIMカードもセットできます。

 

入力した音声はクラウド上で翻訳するため、使用時にはネットワークに接続している必要があります。Wi-Fiに接続するか、あるいはSIMカードをセットした状態で利用しましょう。専用グローバルSIMを挿入すれば79の国と地域で通信できます。

 

「そっかぁ。それじゃ僕は、その点はiliの方が好きだな。場所によって使えなくなる心配もなさそうだし」(コリンさん)

 

言語数にこだわらなければ、ネットワーク接続が不要で、翻訳スピードが速い「ili」に好印象を抱く人もいました。

 

さて、実際に日本語をそれぞれの言語で訳してみて、意思疎通が取れるか確認してもらいました。検証したテキストは前回と同じく、[料金はいくらですか?][禁煙席はありますか?][試着してもよいですか?][日本語を話せるひとはいますか?]など。

 

――英語の翻訳はどうでしたか?

 

「問題ないと思う。語彙の数はiliよりも多いね。双方向だからお互いに意思疎通できる点も良い。会話したいならこっちですね」(コリンさん)

 

――道や駅で突然知らない人に渡されても抵抗感ない?

 

「うん、大丈夫。ボタン押して話すだけだからね」(コリンさん)

 

↑リンさんがPOCKETALKを検証

 

――中国語の翻訳はどうですか?

 

「うん“中国語”は大丈夫。発音はiliもPOCKETALKも明瞭でしたけど、こっちの方が人間的ですね。iliはロボットっぽかった」(リンさん)

 

――ちょっとお二人で会話してみてもらえますか?

 

コリンさん&リンさん
「ゴニョゴニョ……」
「ゴニョゴニョ……」

 

「……大丈夫でした」(リンさん)

 

――ちょっ、完全に置いてかれた(笑)。どんな流れだったのか教えてください!

 

「えっと、一部抜粋すると(コリン「日本が好きですか?」)→(私「好きですよ、あなたは?」)→(コリン「ええ、日本人の人柄が好きです」)みたいな感じでした」

 

ちょっと何回か通じない場面もあったようでしたが、言い方を選択することで、最終的には意思疎通が取れたようです。ただし、これはお二人とも国際的な理解を持った人物だからこそかもしれません。

 

使う際には、なるべくシンプルなフレーズで、短文で分かりやすく。これはどの翻訳ツールを使うときも共通する基本のようです。

 

――韓国語の翻訳はどうでしたか?

 

「んー……韓国語の声、めちゃめちゃ声低いですね(笑)。モソモソ喋るのであまり聞き取りやすくないです」(イムさん)

 

↑イムさん曰く、韓国語の音声が低すぎるとのこと

 

「特に語尾を伸ばすような印象を受けました。日本語だと“喫煙席ありますかぁ~”みたいな。この人疲れてんのかなぁ?って思いますね(笑)。意味は合ってましたよ」(イムさん)

 

「iliの方はロボット的でテンション高過ぎましたけど、POCKETALKは低すぎますね(笑)。あと、やはり発音的には、POCKETALKの方が人間に近いです」(イムさん)

 

――翻訳の質はどうでしたか?

 

「“試着してみて良いですか?”は、iliだと“試着”の変換が上手くいきませんでした。でも、こちらは自然にできていました」(イムさん)

 

言語によっては、こうした差があるようです。試してみると色々と分かるもんですね。

 

深くコミュニケーションするのに適している

POCKETALKのメリットはやはり、双方向のコミュニケーションができること。注意点は通信環境が必要となることでしょう。検証した人の認識も、ある程度共通していました。

 

↑リンさんはPOCKETALKに好印象を抱いたようだった

 

「人とコミュニケーションするなら、POCKETALK選びますね。前回のiliは片方向のツールなので、最低限の意志を伝えるには良いけど、“コミュニケーション”はとれないですもん。使われる側だとしたら、相手の言う事だけわかって、こちらの意思が伝えられないのはちょっと困る。ちなみに、Google翻訳は“辞書”と認識しているから、私はこういう場面だと使わないかも」(リンさん)

 

前回紹介した「ili」は「海外旅行先で自分の要望を最低限伝える」ためのツールでした。だからこそ、片方向の翻訳のみに対応し、オフラインで使えるという仕様だったわけです。

 

一方のPOCKETALKは、通信が必要になる代わりに、多くの言語に対応し、双方向の翻訳ができます。じっくりと腰を据えて意思疎通をするには、利用価値が高い製品です。文字での表示がある点もポイント。公式サイトで「観光、ビジネス、語学学習などで使える」と謳っているように、観光以外でも使えることに注目したいですね。

 

同企画の3回目は、Google翻訳について。後日改めて紹介します。

 

あらためてili編を読みたい方はこちら

ファーウェイの新SIMフリースマホ「P20/P20 lite」登場! F値1.6デュアルライカレンズで手持ち夜景撮影!

ファーウェイ・ジャパンは6月11日、「P」シリーズの最新機種「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」をSIMフリーモデルとして発表しました。両機とも11日より予約を開始しており、15日(金)に発売されます。販路は、ファーウェイ・オンラインストアのほか、MVNO、家電量販店、ECサイトなどを予定します。

 

手持ちで夜景撮影できるP20

「HUAWEI P20」は、約5.8インチのフルHD+ディスプレイを搭載。画面の縦横比は18.7:9となり、やや縦長です。チップセットにはAIプロセッサーを内蔵したKirin 970を備え、急速充電にも対応します。

 

↑画面上部にはノッチがある。設定で目立たなくすることも可能

 

背面には、F値1.6のライカレンズのデュアルカメラ(約2000万画素モノクロセンサー+約1200万画素RGBセンサー)を搭載。同社お馴染みの「ポートレートモード」や、「ワイドアパーチャ」機能を使用できます。また、「猫」や「フード」など、19種類のシーンや被写体を自動で認識することもポイント。

 

最大の注目点は、1/2.3インチの大型イメージセンサーにより、薄暗い環境でも明るく撮れること。加えて、手ブレ補正機能「HUAWEI AIS(AI Image Stabilization)」の効果により、三脚を使用せずに夜間モードで撮影できます。

 

↑発表会に登壇した写真家の内田 ユキオ氏は「夜景は黒で再現されると美しくないが、P20ではしっかり濃紺に表現にされる」、と述べる。スライドにはP20による作例

 

一方、インカメラは2400万画素。ポートレートモードでは、ビューティー補正機能に加え、陰影を強調できる「3Dライティング」機能もサポート。

 

また、オーディオに関しては、「Dolby Atmos」をサポート。対応コンテンツを視聴する際に、臨場感のあるサウンドを楽しめます。また、Bluetooth ヘッドフォン(※同梱はされない)を介してハイレゾ音源を再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは「ミッドナイトブルー」「ブラック」「ピンクゴールド」の3色を展開

 

同機の想定実売価格は7万5384円。なお、購入から90日以内に発生した画面破損は、1回限り無償修理の対象となります。

 

P20 liteはインカメラのピクセル活用に技あり

キャリアの今夏モデルで発表されている「HUAWEI P20 lite」が、SIMフリーモデルとしても発売されます。同機は、約5.84インチのフルHD+ディスプレイを搭載。こちらはアスペクト比19:9となり、P20 Proとやや比率が異なります。プロセッサーは、Kirin 659となります。

 

↑同機もノッチを備える

 

アウトカメラは約1600万画素+約200万画素。こちらも「ポートレート」や「ワイドアパーチャ」機能をサポート。一方、インカメラは約1600万画素で、4つのピクセルを1つのピクセルとして活用して受光感度を4倍に高める「ライトフュージョン」技術を採用します。

 

↑「ARレンズ」では、アニメーションのスタンプを被写体に重ねて表示できる

 

同機の想定質バイ価格は、3万4538円。なお、同機はauVoLTEをサポートするため、KDDI回線のサービスでも運用可能です。

 

↑カラーバリエーションは「クラインブルー」「サクラピンク」「ミッドナイトブラック」の3色展開となる

 

夜景カメラ戦国時代に、SIMフリーはP20の無双か

今夏のキャリアスマホは、夜景撮影を強化しているものが多い印象。例えば、「Galaxy S9/S9+」はF値1.5のレンズや、複数枚の写真を合成してノイズを抑える技術により、暗所でも明るい撮影を可能にします。また、「Xperia XZ2 Premium」は、超高感度で暗所の動画を撮れるようになります。

 

一方、「HUAWEAI P20」は、この流れに「手持ちで綺麗に夜景が撮れる」というアプローチを取りました。三脚なしで使えるというのが、プロのカメラマンではない一般ユーザーとしては嬉しいところ。実機を使い込んでいないので精確な評価は避けたいですが、会場のデモを見た限りでは、かなり鮮明な写真が撮れている印象を受けました。

 

↑実機が触れるイベントも開催される。気になる細部はぜひ触って確かめてほしい

 

前述の通り、同機はSIMフリーモデルとして展開します。格安SIMユーザーや、二台目のスマホをちょっとプレミアムにしたい人におすすめですね。というか、もしAndroidのSIMフリースマホで夜景撮影を狙うなら、これ一択になるのかな。

 

富士通「はじめての『じぶん』パソコン」はプログラミング教育の”お道具箱”? 安心機能が満載の小学生専用パソコン

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は12日、子ども向けのノートパソコン「はじめての『じぶん』パソコン」と銘打つ、「LIFE BOOK LHシリーズ」など、ノートパソコンの新製品を発表しました。

 

小学校でのプログラミング教育の導入が進むこの時代、はじめての「じぶん」パソコンは小学生が最初に使うノートパソコンとして開発されました。頑丈さ、有害サイトからの保護機能、学習教材など、子どが安心して使える機能を搭載しています。

 

↑「はじめての『じぶん』パソコン」、LIFEBOOK LHシリーズ。クラムシェル型の「LH35/C2」(想定価格:8万円強)と、2 in 1コンバーチブル型の「LH55/C2」(想定価格:10万円強)がラインナップ。発売日はともに7月26日予定。

 

子どもが画面に近づき過ぎずに作業できるよう、画面サイズは大きめの14型。ノートパソコンタイプのほか、2in1タイプもラインナップ。2in1タイプはディスプレイを回転させてタブレットのような形で使える上、タッチペンでの操作にも対応します。

 

 

上位モデルの想定価格は10万円強とですが、製品発表会ではFCCL社長の齋藤邦彰氏から「10万円を切る価格を目指したい」と言及されました。

 

まるでパソコンのお道具箱、持ち歩けるケースが付属

持ち運びが多い小学生のために、お道具箱型のケースが付属するのも特徴です。本体と一緒にACアダプターやマウスなどの付属品や、授業配られたプリントが入るスペースを用意しており、使い終わったらパソコン関連の道具をすべてまとめて収納できます。

 

 

子どもが荒っぽく扱っても壊れないよう耐加圧設計になっており、天板の周囲には落下や衝撃に備え、本体も子どもも傷つけないようにラバー素材を配置しています。本体は無塗装で仕上げ、シールを貼っても塗装が剥がれる心配がありません。

 

パソコン学習もできる「FMVまなびナビ」

はじめての「じぶん」パソコンの発表とあわせて、月額制の新サービス「FMVまなびナビ」もスタートします。FMVまなびナビは、子ども向けの学習サービスをセットにしたパッケージ。教科学習から英会話、プログラミングなどを、学びたい内容にあわせて選べるコース形式で提供されます。

 

 

小学校の勉強をサポートするサービスとして、教科学習サービス「スマートドリル」や、マンツーマンのオンライン英会話サービス「Kimini英会話」に対応。プログラミングサービス学習ではビジュアルプログラミング言語「Scratch」や、ゲーム「マインクラフト」を活用した学習サービスを用意。また、競い合ってタイピングを学習できる「ふくまろタイピング」も利用できます。

 

 

契約者には、FMVブランドのパソコンの修理代金サポートや、新PC購入時に使えるクーポンなどが用意されています。

 

プリインアプリも充実

プリインストールアプリでは、子ども向けの専用メニューアプリ「@メニュー」やプログラミング教育ソフト「プログラミングゼミ」を搭載。パソコンの基礎的なスキルを養う教材が揃っています。

 

 

そのほか、ふくろうのキャラクター「ふくまろ」がパソコンの正しい使い方をアドバイスする「みまもりユーティリティ」や、フィルタリング、SNSなどの制限機能、利用状況の確認に対応した見守りアプリも搭載されています。

 

 

LIFEBOOK LH35/C2は、14型のHDディスプレイ搭載のノートパソコン。CPUにCeleron 3865U、メモリーは4GB、ストレージは128GBのSSDです。

 

インターフェースにはUSB A端子×3、有線LAN、HDMI 2.0、オーディオ端子、SDカードスロットなどを搭載。キーピッチは19mmで、キーストロークは1.5mmです。

 

バッテリー起動時間は7時間程度。大きさは338×247×24.7mm。重さは1.5kg程度。お道具箱型のケースで周辺機器と一緒に持ち歩けます。なお、オフィスソフトは非搭載となっています。

 

↑2 in 1型のLH55/C2

 

共通のスペックで2in1のコンバーチブルタイプの筐体を採用したモデル「LIFEBOOK LH55/C2」も用意されています。同モデルはキーボード部を回転させて、タブレットのように使えます。タッチパネルを搭載し、アクティブペンが付属しています。

はじめての「じぶん」パソコンのほか、FCCLは2種類のノートPCを発表しています。

 

↑顔認証対応モデルが追加された「AHシリーズ」。MR、128GB SSD対応の上位機「AH77/C2」(想定価格:22万円強)、SSD非対応の「AH53/C2」(想定価格:20万円強)が7月26日発売予定。フルHDディスプレイ搭載のエントリー機「AH45/C2」(想定価格:17万円前後)が7月12日発売予定、フルHD非対応の「AH42/C2」(想定価格:14万円強)が6月21日発売予定となる。

 

プレミアムノート「AHシリーズ」の新モデルでは、新たに「Windows Hello」対応の顔認証カメラを搭載した構成を追加。電源ボタンを押すだけで簡単にログインできるようになりました。AHシリーズのうち2製品では、CPUが最新の第8世代Core i7プロセッサーに変更されています。

 

「AHシリーズ」は15.6型の液晶ディスプレイを搭載。狭額縁の液晶ディスプレイで迫力のある映像を楽しめます。上位構成ではBlu-rayドライブを搭載するほか、「Windows MR」もサポート。メインのパソコンとして十分に活用できる充実したスペックを備えています。

 

↑よりスタイリッシュなデザインになった「FHシリーズ」。チューナー、HDMI出力対応の上位機「FH77/C2」(想定価格:22万円前後)が6月21日発売予定。チューナー非対応以外は同スペックの「FH70/C2」(想定価格:20万円強)、HDMI出力が非対応となるエントリー機「FH52/C2」(想定価格:16万円強)が7月12日発売予定となる

 

また、4辺狭額縁の一体型PC「FHシリーズ」では、付属のキーボードとマウスがリニューアル。より省スペースになり、打ち心地も改善されています。

 

「FHシリーズ」は、リビングにおいても違和感がないスタイリッシュなデザインのディスプレイ一体型モデル。CPUは第7世代のCore i7またはCeleronで、用途にあわせて選べる多様な構成が魅力です。27型の大画面やテレビチューナー搭載モデルも選べます。

 

今回の新製品の中でも、子ども向けの「はじめての『じぶん』パソコン」は今までに無いジャンルの製品と言え、注目に値します。プログラミング学習や英会話など、新しい教育が求められている時代、保護者も付いていくのは大変です。「じぶん」パソコンはそんな新しい学習スタイルを1台で用意してくれる、小学生のお父さん、お母さん方には要注目の製品です。

【全方位レビュー】+1万円以上の価値を確信! モトローラのSIMフリースマホ「moto g6 plus」は使うほど良さに気付く

モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)が、6月8日にSIMフリースマホの新機種3モデルを発売した。1万9980円のエントリーモデル「moto e5」、3万1104円のミドルレンジ「moto g6」、そして4万1904円のミドルハイモデル「moto g6 plus」という、価格で勝負するラインナップだ。そのなかの最上位モデル「moto g6 plus」をいち早く使わせてもらえる機会を得た。1週間ほど使った、率直なレビューをお届けしたい。

 

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モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

 

縦長ディスプレイを搭載し、持ちやすさも実現

moto g6 plusは、CPUはクアルコムのSnapdragon 630(2.2GHzオクタコア)、RAMは4GBで、ストレージは64GB(最大128GBのmicroSDで拡張可能)。ミドルクラスの上位に位置付けられる仕様で、日常的な用途においては、さらに性能が高いCPUを搭載するハイエンドモデルと比べても、使用感に遜色はないはずだ。実際に、アプリの起動やウェブページのスクロールなど、キビキビと操作でき、今のところ、ストレスを感じることはない。

 

ディスプレイは5.94インチ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)を縦方向に拡張した「フルHD+(1920×1080ドット)」で、画面アスペクト比はハイエンドスマホのトレンドとなっている18:9だ。そのため、横幅は持ちやすい75.5mmに押さえられている。ちなみに、5.5インチ画面であるiPhone 8 Plusの横幅は78.1mmなので、「画面サイズのわりにスリム」と言って差し支えないだろう。ちなみ上部にノッチ(切り欠き)はなく、ベーシックなデザイン。大きめの受話口を備えているが、受話口がスピーカーも兼ねている。

 

↑5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載。IPS方式の液晶を採用し、発色がよく、視野角も広い

 

↑メリハリ感のある画質で、文字の視認性も高い

 

moto g6 plusは、前面だけでなく、背面パネルにもガラスを用いている。背面は一見ブラックに見えるが、光があたると鏡のように反射し、濃いブルーに見えたりもする。カラー名は「ディープインディゴ」。この1色しかなく、ほかの色は選べないが、多くの人に好まれる色だと思う。

 

↑多層コーティングのガラスを用いた背面。左右にカーブを施す3Dガラスを採用

 

背面パネルは両サイドにカーブが施されている。このため、手にフィットしやすく、持ちやすさに貢献している。ただし、ガラスということもあり、ツルツルとした手触りなので、うっかり落としてしまいそうになることも。落下防止用のリングを付けたり、スマホケースに入れて使うのが無難だろう。SIMフリースマホは、ケースの種類が少ない機種もあるが、モトローラの「Moto G」シリーズは、グローバルでの売れ筋商品ということもあり、Amazon.co.jpなどで購入できるケースの種類は比較的多い。

 

↑右サイドに電源ボタンと音量ボタンを搭載

 

↑底部のUSB Type-cの接続口。3.5mm穴のイヤフォンジャックも搭載

 

自然なボケ味を出せるデュアルカメラ。夜景もキレイに撮れる

背面にはデュアルカメラを搭載。レンズがF1.7で1200万画素センサーのカメラと、レンズがF2.2で500万画素のカメラの組み合わせだ。2つのレンズにより、被写界深度をコントロールでき、一眼レフで撮ったかのような、背景を美しくぼかした写真も撮影できる。

 

昨年発売された「Moto G5S Plus」や「Moto X4」もデュアルカメラを搭載しているが、moto g6/g6 plusでは、「カメラ」アプリがより使いやすく進化している。従来モデルではメニューから「深度の有効化」を選択して撮影することで、背景をぼかすことができた。新モデルでは、撮影モードから「ポートレート」を選択すると、背景をぼかして撮影できる。できることに変わりはないが、初めてデュアルカメラを使う人でも、迷わずに使いこなせるように思う。なお、撮影モードには、従来モデルから引き続き「スポットカラー」「フェイスフィルター」という機能があり、「スローモーション」や「タイムラプス」も追加されている。

 

↑撮影モードの選択画面。人物を際立たせる「ポートレート」、主要被写体を切り抜いて他の写真と合成する「カットアウト」を選択すると、デュアルカメラが有効になる

 

↑カメラアプリの設定画面。自撮りした写真の左右反転のオン・オフを設定したり、シャッター音をオフにできるなど、ユーザーの使い方に合わせた細かい設定が可能

 

↑「ポートレート」で撮影すると、手前の人にピントに合わせて、背景をぼかした写真が撮れる

 

↑撮影後に、後方にいる人にピントを合わせて、手前をぼかす写真も編集できる

 

↑「ポートレート」は、人物写真でなくても、背景をぼかしたいときに使える

 

↑「カットアウト」は、人物など撮影して切り抜ける機能

 

↑切り抜ける被写体を他の背景に合成できる

 

moto g6 plusは、暗所での撮影性能が強化されたこともセールスポイント。ここは下位モデルのmoto g6に対するアドバンテージでもある。実際、夜景を撮影しても、画質がさほど粗くならず、手ブレも抑えられるように感じた。

 

↑夜景を撮った作例

 

↑もちろん昼間は、さらに鮮明な画質で撮れる

 

↑被写体を認識して情報を検索するスマートカメラ機能も搭載。QRコードの読み取りにも対応

 

↑物体を認証した結果画面の例

 

インカメラにも高画質カメラを採用している。レンズはF2.2で、有効画素数は1600万画素。「フェイスビューティ」という補正機能も備えていて、自動、手動、オフから選択できる。実際に撮ってみて感じたのは、美肌補正がやり過ぎず、盛り過ぎず、ちょうどいいこと。肌荒れや老化が気になる男性にも重宝するのではないかと思う。なお、前面にもLEDフラッシュを搭載しているのだが、その光量もちょうどよく思えた。白飛びを嫌ってフラッシュを使わないようにしている人も試してみる価値があると思う。

 

↑「フェイスビューティー自動」で、女性が自撮りした作例

 

↑同じく「フェイスビューティー自動」で、男性が自撮りした作例

 

↑夜間にフラッシュなしで自撮りした作例

 

↑フラッシュを点灯させても、顔が白くなり過ぎたり、背景が暗くなり過ぎたりしない

 

モトローラは「Pure Android」を採用するメーカーだ。Pure Androidとは、メーカー独自のカスタマイズを施さない、本来のAndroid OSを意味する。ホーム画面、アプリ一覧画面、クイック設定パネルは、Googleが設定したユーザーインターフェイスをそのまま生かしている。Googleは、かつて自社ブランドで「Nexus」シリーズを販売し、現在は海外で「Pixcel」を展開しているが、それらと同じ操作性で使えるというわけだ。ちなみに、ワイモバイルが販売している「Android One」シリーズも、機種によってメーカーは異なるが、いずれもPure Androidだ。

 

Pure Androidのメリットは、まず、操作性がわかりやすいこと。同じ用途の複数のアプリが入っていて、どちらを使えばいいかと迷うこともない。また、OSのアップデートがあった場合に、比較的早く対応してくれることも期待できる。

 

↑ホーム画面

 

↑アプリ一覧画面

 

↑クイック設定パネル

 

↑「設定」画面

 

Pure Androidを採用した上で、モトローラのスマホには独自機能も追加している。moto g6 plusは、それらの独自機能にフル対応している。たとえば、本体を2回振り下ろすとフラッシュライトを点灯でき、手首を素早く2回ひねるとカメラが起動し、続けて同じ動作をするとインカメラに切り替わる。また、3本の指で画面を長押しするだけでスクリーンショットを撮れる機能も搭載。これらの機能は「Motoアクション」というが、なくても困らないが、一度使うと手放せなくなる機能だ。

 

↑moto g6 plusに搭載されているモトローラの独自機能。ただし、音声で操作する「Motoボイス」は日本語に対応していない

 

↑「Motoアクション」は使う機能だけをオンにできるが、どれも使う価値アリ

 

↑片手で操作しやすい画面表示にも切り替えられる

 

顔認証と指紋認証を併用できるのも便利。2つを使い比べると、顔認証のほうがスピーディーにアンロックできて便利だと感じたが、暗い場所、あるいはマスクを着けていたりして、顔が認証されない場合に指紋を使えるのは非常に便利だ。

 

↑顔認証は、スクリーンショットを撮るのに苦労するほど一瞬で登録が完了する。つまり、顔を立体的に認識するのではなく、平面での認証なので、精度としてはiPhone Xの「Face ID」より低いだろう。

 

↑ディスプレイの下に指紋センサーを搭載。この指紋センサーにナビゲーションキー(戻る/ホーム/履歴)の機能を割り当てることも可能

 

LTEの対応周波数も多く、ドコモ、au、ソフトバンクのプラチナバンドにも対応しているので、好きな回線で利用可能。nanoSIMを2枚セットでき、同時に待ち受けする「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応している。2枚のnanoSIMを挿して、なおかつmicroSDも装着できることも、このmoto g6 plusの大きな魅力。

 

バッテリーは標準的な使い方であれば1日は余裕で持つであろう3200mAh。15Wのターボパワー充電器も同梱している。moto g6 plusは一見、スタンダードなAndroid端末に見えるが、実際に使ってみると、徐々に便利さに気づく。個人的な感想ではあるが、噛めば噛むほど味が出るスルメのような端末ではないかと。4万1904円だが、実売価格が5万円台でもおかしくない仕上がりだ。

 

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愛猫家に朗報! シャープがネコを大病から守る「IoTトイレ」を開発

シャープといえば家電やテレビ、スマートフォンのメーカーですが、新たにペット事業に乗り出しました。第1弾としてネコの健康管理をIoT技術でサポートする「システムトイレ型 ペットケアモニター」を発表しました。ネコの尿や回数などを分析することで、ネコがかかりやすい病気の早期発見に役立つのだそうです。

 

↑ネコのトイレ型の健康管理ツール「ペットケアモニター」。直販価格は2万6784円

 

ネコの祖先を辿っていくと、もともと砂漠の生き物だそう。腎臓が小さいため、泌尿器系の病気にかかりやすいといいます。ネコの平均寿命が延びているなかで、腎不全はガンに次いで2番目に大きな死因となっています。獣医師の間では、「腎不全を早期発見できれば、ネコの寿命はあと5年伸ばせる」と言われているのだとか。一方で、ネコは獣医師の診察を受けるのを嫌がることが多く、飼い主による普段の観察が重要とされています。

 

本製品は、そんな普段の観察をサポートし、病気をいち早く発見するためのツールなのです。トイレとして使うことで、ネコの尿の量や回数、体重などを記録できます。取得したデータを元に、アプリでネコの健康状態を表示。病気につながる兆候があれば、いち早く知らせます。

 

↑ネコの診断状態をアプリで表示

ペットケアモニター単体では、1匹のネコの健康状態を記録できます。多頭飼いの飼い主は、別売の「個体識別バッジ」をネコの首輪につけることで、それぞれのネコを区別して記録できます。

 

↑「個体識別バッジ」を取り付ければ、3匹まで識別可能

 

当面は、シャープが7月末にオープン予定の直販サイト「COCORO STORE」でのみ取り扱われることになります。なお、ペットケアモニターを利用するためには、月額315円クラウドサービス「COCORO PET」への加入が必要です。

 

↑ペットケアモニターの仕組み

ネコのおしっこを毎日チェックするのはなかなか難しいことですが、実は命を左右する情報の手がかりが含まれています。それをアプリで手軽に確認して、万一の病気を防ぐことができたなら、3万円弱という価格以上の価値がありそうですね。

驚きの本体価格7744円! 格安中の格安スマホ「FLEAZ BEAT」は初SIMフリーの最適解!

コヴィア(covia)は、SIMフリースマホの新機種「FLEAZ BEAT」を発売しました。実売価格は1万9224円ですが、SIMカードとセットで契約すると本体価格が7344円で購入できます。

 

↑FLEAZ BEAT。カラーはブラックとインディゴブルーの2色。大きさは約146×71.8×8.9mm、重さは約161g

 

まさに格安スマホですが、OSは最新のAndroid 8.0で、5インチHDディスプレイを装備するなど、現代の標準的な装備は備えています。MediaTek製のオクタコアCPUを搭載し、メモリーは3GB、ストレージは32GBという構成です。

 

最近のスマートフォンにしては珍しく、電池パックの交換に対応。ガラケーのように、予備の電池パックを持ち歩いて入れ替えるといった使い方もできます。

 

通信機能では、2枚のSIMの同時待受に対応。1台のスマートフォンで2つの回線を利用できます。今までフィーチャーフォン(ガラケー)を使っていたユーザーなら、今まで使っていた回線を待受専用で使い、もう片方に格安SIMの回線を挿すことで、通信料を抑えるといった使い方もできますね。

 

FLEAZ BEATを7344円で購入できるのは、NTTレゾナントが運営する「gooSimseller」で格SIMカード付きの「らくらくセット」を申し込んだ場合です。月額1728円~で利用できる格安SIM「OCN モバイル ONE」の音声通話SIMが付属します。なお、SIMカードは契約から6カ月以内に解約した場合は解約金がかかる点に注意が必要です。

 

↑インディゴブルーはgooSimsellerの限定カラー

 

大手キャリアで販売されているようなスマートフォンと比べると機能が劣る部分はありますが、新品のスマートフォンとしては破格の値段です。すでにスマートフォンを使っている方も、2台目の端末として使い分けるのも便利かもしれません。

【西田宗千佳連載】「シアター」から「コミュニケーション」へ広がるVRの可能性

「週刊GetNavi」Vol.67-3

スタンドアローンVR機器において、最初の重要なコンテンツはなにか、といわれれば、筆者は「ごろ寝シアター」だ、と答える。VR機器は、視界のすべてを映像で置き換えるものだ。そこに「自分しかいない映画館」を作り、数百インチの大画面で映画を観るのは快適で新鮮な体験だ。特にOculus Goは、頭に機器を固定するためのバンドがゴム製で、寝転がってもゴツゴツとした感触がない。だから、ベッドやソファに寝転がれば、手軽に「天井方向に映画館のスクリーンがある」ような体験ができる。

↑Oculus Go

 

こうしたパーソナルホームシアターは、1996年に発売されたソニーの「グラストロン」が目指していた方向性であり、2013年にOculus Riftが登場するまで、「頭につけるディスプレイ」全般が目指していた未来そのものである。実際、これまでにもスマホ用VRがある程度人気を博し、「映像を見る」用途で広がったが、こうした市場はアダルトコンテンツが中心。結局のところ、さほど大きなビジネスには成長していない。

 

スタンドアローンVR機器が拓く「ごろ寝シアター」であれば、あらゆる映像をシアターの中で楽しめる。映像配信サービスの普及により、ネットにさえつながっていれば映像が楽しめるようになったことが、こうした機器の可能性を広げているのだ。そういう意味では、「今の世の中だから可能になった」、スタンドアローンVRならではの使い方と言えるだろう。

 

とはいえ、ごろ寝シアターだけがスタンドアローンVRの価値ではない。次に大きな価値となるのが「コミュニケーション」だ。Oculus Goには純正アプリとして「Oculus Rooms」というものが用意されている。これは、友人同士がバーチャル空間内に作った部屋に集まり、音声でのコミュニケーションを行う、というものだ。部屋の中では、写真や動画を一緒に見ることもできる。

 

バーチャル空間でのコミュニケーションは、これまでのビデオ会議よりも「一緒にいる感覚」が高い。バーチャル空間での自分は、簡素化された3Dのキャラクターになる。映像のほうがリアルだろう……と思えるが、実はそうではない。話に合わせて顔が動いて視線があったり、手を動かしたりできると、とたんに「実在感」が高まる。人間の脳が「そこにいる」と感じる際には、映像のリアルさよりも、会話に合わせて身振り・手振りがあるといった、非言語的なコミュニケーションが成立することのほうが重要なのだろう。

 

気軽にバーチャル空間で会えるようになると、コミュニケーションのあり方は変わる。ビジネス的な視点だけで見ても、「ミーティングの形の変化」は、大きな金銭的価値を持っているはずだ。

 

バーチャル空間でのコミュニケーション要素を持ったアプリは意外と多く、「一緒に映画を見る」「一緒にライブ中継を見る」といったアプリも登場し始めている。ただ、Oculusが標準でこうしたコミュニケーション系サービスを複数用意した一方、Mirage Soloのプラットフォームを提供するGoogleは、それらを用意していない。OculusのほうがVRビジネスの将来について、明確なビジョンを持っているため、こうした差が生まれているのではないか……と思える。

 

では、Mirage SoloはOculus Goに対して一方的に劣っているのだろうか? 実際には、そうではない。両者の違いについては、次回のVol.67-4で解説する。

 

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ベルリンの壁と関係!? 旧東ベルリンの人気地区が「シリコンアレー」となったワケ

ベルリンの壁の崩壊以降、空洞化していたベルリン経済にミラクルを引き起こしたのが、実はスタートアップ企業たちでした。2017年のベルリンGDPは1366億ユーロと崩壊後の約3倍を記録し、ベルリンは「貧しい首都」のイメージを変えつつあります。そのスタートアップ企業の立地ですが、一体ベルリンのどこに位置しているのでしょうか? 本稿では「シリコンアレー」「ベルリンバレー」と呼ばれる、ベルリンのスタートアップ密集地を紹介し、ベルリンの壁との関係について考察してみます。

 

ベルリンの東側に集中するスタートアップ

ドイツ経済になくてはならない存在となったスタートアップ企業。約1800のスタートアップがベルリンで活動しているといわれます。ジョブプラットフォームを提供する「Honeypot」では、そのなかで成功している約10%を抽出して企業のロケーションを調査。その結果を見ると、多くはベルリンの東側に集中しています。

 

特に多いのが旧東ベルリンのプレンツラウアーベルク地区で、「Zalando」や「Wooga」など成功したスタートアップ企業もこの地域にあります。そのなかで最も集中しているのが、地下鉄駅「ローザ・ルクセンブルク・プラッツ(Rosa-Luxemburg-Platz)」の近くにある「トール通り(Tor Straße) 」沿い。ベルリンのシリコンバレー、通称「シリコンアレー」と呼ばれているのがこの通りです。

エコノミストのクリストファー・モラー氏は、トール通りが「シリコンアレー」になった理由として、クールなカフェやバー、映画館などが多く、ファウンダー(会社の創始者)がクリエィティブで都会的な雰囲気を好むためだと言います。また、周辺にファウンダーの居住地が多いことも理由に挙げています。

↑トール通りの位置。南に1.4キロ(or電車で6分)行くとベルリンの中心街になる。

 

ベルリン・コワーキングスペースの先駆けの1つとしてすっかり有名になった「ザンクト・オーバーホルツ(St.Oberholz)」もトール通り沿いに位置しています。

また、ベルリンの東側にあるものの、旧西ベルリンに属していたクロイツベルク地区にもスタートアップ企業が集まっています。この地域とプレンツラウアーベルク地区はかつて壁があった場所に近く、多くのカフェやレストラン、クラブがあるベルリン市民に人気のエリアです。

↑クロイツベルク地区の位置。北に約3.2キロ(or電車で約20分)行くとベルリンの中心街になる。

ベルリンの壁と関係があった? ベルリンの歴史的魅力

さて、そもそもなぜベルリンがスタートアップの聖地となったのでしょうか? まず、他国の大都市と比べて、当時はベルリンの家賃や生活費が安かったこと、カフェやレストラン、クラブ、映画館やコンサートホールなどの文化施設、そして魅力的なイベントが多いこと、英語が話せる人が多く、ドイツ語が必要ないことなどの理由が挙げられます。

 

しかし、ここでは、ベルリンの壁が与えた影響について考えてみたいと思います。ベルリンが辿ってきた特殊な歴史が起因する一種独特の自由な雰囲気は、スタートアップのロケーションにも影響を与えていると言えるでしょう。

壁の建設で、西ベルリンは四方を壁で取り囲まれた街――「東ドイツに浮かぶ孤島」――となりました。西ドイツの他都市に行くためには東ドイツを経由する必要があり、当時西ベルリンにあった企業は、地の利が悪いことから西ドイツの他の都市に移転。ベルリン経済は深刻な影響を受けました。

 

そこで政府は、西ベルリンを魅力的な都市にするために様々な特典を与えました。そのなかでも特に若者に魅力的だったのが、兵役の免除とカフェやクラブなどの閉店時間がないこと。壁で囲まれ孤立した西ベルリンは自由かつ一種変わった空間を提供していたようで、アナーキストや左翼のほか、海外からもデビッド・ボウイを始めとする多くのミュージシャンやアーティストたちが集まり、ナイトライフが盛んになっていました。

壁が崩壊すると、西ベルリンのバーやクラブはこぞって家賃の安い東ベルリンに移動。かつて壁があったエリアはしばらくアナーキーな無法地帯になりましたが、そこにある自由で前衛的な雰囲気からベルリン特有のテクノ文化やクラブが生まれました。

 

現在ファウンダーに人気のある場所はまさに、旧東ベルリンや元壁があった近くのカフェやクラブがあるエリア。いまはなき西ベルリンの文化や壁が崩壊した後のアナーキーな時代の名残を残す場所なのです。既存の企業に迎合せず、自分を信じ新しい生き方を作るスタートアップのファウンダーたちは、アナーキーな時代に「存在していた何か」に魅力を感じているのかもしれません。

【西田宗千佳連載】VRはスマホの隆盛から生まれた

「週刊GetNavi」Vol.67-2

5月に相次いで登場した「スタンドアローンVR機器」である「Oculus Go」と「Mirage Solo」には、共通の技術的特徴がある。それは、スマートフォン由来の技術が使われている、ということだ。両機種とも使っているプロセッサーはQualcommのSnapdragonシリーズ。OSのコアとしてはAndroidを採用しており、そこからカスタマイズしたものになっている。そもそも、Mirage SoloはGoogleがスマホ向けVRプラットフォームとして作った「Daydream」を使っているし、Oculus Goの元になったのは、サムスンのGalaxy向けに開発されたデバイスである「Gear VR」である。

↑Oculus Go

 

コンパクトでそれなりにパワフルな機器を作るには、現状、PCのアーキテクチャでは無理があり、スマートフォン由来のものを使うのが理に適っているというわけだ。

 

だがそもそも、VRの技術進化はスマートフォンと大きく関係しており、今回のスタンドアローンVRの登場も、その流れのなかにある。

 

現在のVRは、2012年に初期の開発者向けバージョンが公開された「Oculus Rift」が源泉だ。1990年代のVR機器との最大の違いは、とても「安い」ことだった。理由は、スマホの普及によって、ディスプレイパネルやモーションセンサーの価格が落ち、それらを流用してVR機器が作れるようになったことにある。その後、スマホを差し込む簡易型の「スマホVR」が登場したが、これも、Oculus Riftが実現した仕組みが「スマホそのものでも実現可能なものであった」ことに起因している。

 

一方で、現在のハイエンドVR機器やスタンドアローンVRは、スマホの部品をあまり流用していない。モーションセンサーやプロセッサーは共通のものを使うが、肝心のディスプレイパネルは「VR専用開発」のものが主流である。

 

なお、技術的な素性は似ているが、スマホに最適なディスプレイとVRに最適なディスプレイは異なる。その背景には、VRはこれから数が増えると想定されており、ディスプレイメーカーがVR専用パネルの製造を行うようになっていることがある。しかも、それらは、スマホ向けの需要を見込んで用意したが、技術の進化で時代遅れとなった設備や、生産量の関係で余剰となった製造ラインを流用する形で作られている。Oculus GoもMirage Soloも、ジャパンディスプレイの同じVR用液晶を採用しているとみられているが、これはまさに、古い世代のスマホ向け液晶ディスプレイのラインを大幅に改修し、VR用液晶のラインに転用したもので作られている。

 

スマートフォンの増加によって、様々な最先端部品の製造コストが変化した。スマホ以降に登場したデジタルガジェットは、その影響を受けて作られているのだが、VR機器は特に直接的な関係があり、「VRはスマホの子ども」的な部分があるのだ。

 

では、「スマホの子ども」であるVRの先端に位置するスタンドアローンVRは、どんなコンテンツやサービスを我々にもたらすのだろうか? その点は次回のVol.67-3以降で解説していきたい。

 

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物理キーボードを極めきる!「BlackBerry KEY2」は”ショートカット”がさらに便利に

FOXは、物理キーボード搭載のAndroidスマートフォン「BlackBerry KEY2」を今夏発売します。「BlackBerry」は、かつてはRIM社(現BlackBerry社)が製造していたスマートフォンの先駆けともいえるデバイスです。現在は中国のTCLコミュニケーション社が設計・製造を引き継ぎ、Androidスマートフォンとして開発されています。

 

↑BlackBerry KEY2、実売価格はSilverモデルが7万9800円、Blackモデルは8万9800円

 

新モデルのBlackBerry KEY2は、物理キーボードが前モデルから21.6%も拡大。より打ちやすくなりました。キーボードをなぞってカーソル移動やスクロールといった操作に対応します。もちろん、画面もタッチパネルとなっています。

 

さらに、BlackBerry独自の”ショートカット機能”が改良されました。この機能はキーボタンを押すことと設定したアプリを起動できるというものですが、これまではホーム画面だけで利用できる機能でした。

 

今回、ショートカット機能を起動するための「スピードキー」が追加され、キーを組み合わせて押すことででどの画面からでも利用できるようになりました。

 

↑「スピードキー」搭載で、どの画面でもキーボードショートカットに対応

 

SIMロックフリー端末として販売。今回から新たにauのネットワークをサポートし、国内の3大キャリアで利用できるようになりました。最大225Mbpsの高速で通信できるキャリアアグリゲーションも対応しています。

 

OSはAndroid 8.1 Oreoを搭載。プライバシーやセキュリティを確保する「DTEK by BlackBerry」や、メールやSNSを一元管理する「BlackBerry Hub」、メッセンジャーの「BBM」など、BlackBerry製のアプリがプリインストールされています。日本語入力アプリはバイドゥ製の「Simeji」を搭載し、日本語変換の性能を向上させています。

 

背面カメラはデュアルカメラで、ぼかし撮影などに対応。クアルコム製のオクタコアチップセットは「Snapdragon 660」を搭載し、メモリは6GBとなっています。

 

↑1200万画素+1300万画素のデュアルカメラを搭載

 

カラーはSilverとBlackの2色で、一部の仕様と価格が異なります。SilverはデュアルSIM(LTEと3Gの2回線同時待受)をサポートし、ストレージ容量が64GBという構成。BlackはシングルSIMで、ストレージ容量は128GBとなっています。

 

↑カラーによって一部の構成が異なる

 

タッチ操作のスマートフォンが主流となるなかでも、根強い人気を誇る物理キーボード搭載スマートフォン。慣れてしまうとキーボードなしでは物足りないと思えてくるほど独自の魅力があります。最新スペックも加わった貴重なモデルを、試してみてはいかがでしょうか。

モトローラの1万円台でも満足な「moto e5」や上位機「g6/g6 plus」など超コスパスマホを触った!

6月7日に、モトローラがSIMフリースマホの最新モデルを発表しました。ラインナップは、実売価格1万9980円の「moto e5」、3万1104円の「moto g6」、4万9104円の「moto g6 plus」の3機種です。先に価格を挙げたのは、どのモデルも超お買い得だから。それぞれ+1万円の価格設定でもおかしくはない高コスパモデルです。6月8日から、量販店、eコマース、一部のMVNOで販売されます。

 

↑左からmoto g6 plus、moto g6、moto e5

 

1万円台で18:9ディスプレイ、指紋センサーを搭載「moto e5」

「moto e5」は、モトローラが初めて日本市場に投入する「Eシリーズ」の製品です。これまで、日本向けには、ハイエンドの「Zシリーズ」、ミドルハイの「Xシリーズ」、ミドルレンジの「Gシリーズ」を展開していますが、Eシリーズは、想定価格が200ドル以下のエントリークラスを扱うシリーズです。

 

エントリーモデルとはいえ、moto e5は、見た目には微塵もチープさはありません。トレンドともいえる画面アスペクト比が18:9の縦長ディスプレイを搭載し、背面には指紋センサーも備え、さらに4000mAhの大容量バッテリーも内蔵しています。メインカメラはシングルレンズですが1300万画素で、フロントカメラは1500万画素。2枚のSIMを挿して、同時に待ち受けられる「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」にも対応しています。

 

↑5.7インチのHD+(1440×720)ディスプレイを搭載するmoto e5

 

↑カラバリはファインゴールド(左)とフラッシュグレー(右)の2色

 

CPUは1.4GHz×クアッドコアで、RAMは2GB。動画編集や3Dゲームなど、負荷の大きい操作には不安がありますが、普段づかいでパフォーマンスに不満を感じることはないはずです。

 

デュアルカメラを搭載する「moto g6」「moto g6 plus」

「moto g6」と「moto g6 plus」は、デザインと基本機能が共通する兄弟モデルです。moto g6は、CPUがSnapdragon 450(1.8GHz×8コア)、RAMが3GBで、5.7インチのフルHD+(2160×1080)ディスプレイを搭載。moto g6 plusは、CPUがSnapdragon 630(2.2GHz×8コア)、RAMが4GBで、5.94インチのフルHD+ディスプレイを搭載しています。

 

↑moto g6 plus(左)がmoto g6(右)よりも、ひとまわり大きい

 

背面のメインカメラは、どちらも1200万画素+500万画素のデュアルカメラですが、1200万画素カメラのレンズのF値は、g6がF2.0で、g6 plusがF1.7。g6 plusのほうが暗い場所での撮影に強く、また、オートフォーカスが速いこともアドバンテージとしています。

 

↑いち早く借りたモデルで夜景を撮った作例

 

デュアルカメラは、深度センサーによって背景をぼかして撮影できることが特徴。しかも、撮影後にピントを合わせる位置をかけたり、ボケの度合いを調整したりといった編集もできます。タップした色だけを残して、ほかはモノクロで写す「スポットカラー」での撮影もでき、あとから編集もできます。

↑ポートレートモードで撮影。撮影後にぼかしを調整できるのが便利

 

フロントカメラは1600万画素で、自動でも手動でも設定できる「フェイスビューティ」も搭載しています。このフェイスビューティは、“盛り過ぎない” ナチュラルな補正が特徴。実際に自動補正を試してみたところ、女性はもちろん、男性も納得できる画質で撮れました。

 

↑フロントカメラでの自撮り作例。フェイスビューティは自動にした

 

↑自然な補正なので、自撮り男子にも重宝しそうだ

 

指紋認証&顔認証で、セキュリティも万全

moto g6/moto g6 plusは、どちらも背面にもガラスを用いた高級感のある質感に仕上がっています。18:9の縦長ディスプレイを採用しているので、大画面のわりには横幅が細いことに加え、背面のエッジに3Dカーブが施されているため、手にしっくりと馴染みます。

 

↑デザインのクオリティーはハイエンドモデル並み。カラーはディープインディゴのみ

 

ディスプレイの下には指紋センサーを搭載。さらに、フロントカメラを用いた顔認証にも対応しています。どちらか1つを選ぶのではなく、両方を使うことができるので、普段は指紋でロックを解除して、手袋を着けている時は顔で、あるいは普段は顔認証を使って、マスクを着けているときは指紋で、という使い分けができます。

 

どちらも国内3キャリアのネットワークに対応し、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)にも対応。しかも、2枚のSIMとmicroSDを同時にセットできる3スロットを備えています。

 

国内のSIMフリースマホ市場は、幅広いラインナップを展開するファーウェイとASUSの “2強” 状態が続いています。今夏の購入を検討しているのなら、価格以上の機能・品質で2強に勝負を挑むモトローラも見逃せませんよ。 moto g6 plusをいち早く使い倒したレビューも近日中に公開します。参考にしてくださいね。

目標金額の6700%達成!! 格安なためにかえって怪しいポケットサイズ高性能PC「Mi MINI PC」

Windows 95の発売から20年以上が経ち、コンピューターの主役はデスクトップからラップトップ、そしてスマートフォンやタブレットへと移りました。しかし、あらゆるデバイスが高性能になり、人々のワークスタイルも多様になるなかで、どんどんマーケットに出てきている新種のデバイスがあります。それは、タブレットやスマートフォンの利便性を持ちながらも、外付けスクリーンに接続することで従来のデスクトップの快適さも味わえる「ミニPC」です。

 

そんなガジェットの代表格が昨年オランダの会社Ockelによって開発されたミニPC「Sirius A」です。GetNaviでも「ポケットに入るほど小さいサイズでありながら、6インチのタッチスクリーンを持つWindows 10搭載の立派なコンピューター」として紹介させて頂きました。

 

移動中やちょっとした隙間時間にはタッチスクリーンで作業をし、オフィスや自宅ではディスプレイとキーボードに接続する。こんなスタイルが新しいスタンダードになるかも、と紹介させて頂きましたが、その後も続々とミニPCが新しく発表されています。特に低価格で話題沸騰中なのがIndiegogoで1億5000万円弱の資金を集めているポケットサイズのミニPC、「Mi Mini PC」です。

 

128GBの容量、8GBのRAM、Windows 10で2万円以下

基本コンセプトはOckelによるSirius Aと同じです。128GB、8GBのRAM、そしてWindows10搭載、タッチスクリーン付でHDMIやUSB-Cといった各種ポートがついているポケットサイズのミニPC。しかし、驚きなのは破格の約1万7500円で早期予約を受け付けていることです(配送料別)。

 

最終的に一般販売された時の価格は約3万3000円を予定しているとのことですが、それでもSirius Aが7万円を越えていることを考えるとかなり格安なことが分かります。

 

CPUは2.56GHz Intel Atom x7、ポートはHDMI、USB、USB-C、イーサネットポートを備えているようです。Bluetooth接続、Wifi(デュアルバンド)はもちろん、折りたたみ式のキーボードまで付いてくるとのこと。ディスプレイに接続して作業もできれば、5インチのタッチスクリーンでそのまま操作もできます。OSはWindows 10の他にもAndroid 5.1 OSを選ぶことも可能。バッテリー持続時間は6時間です。

スピーカーもイヤフォンジャックもついているので移動中の映画やドラマ視聴にも最適。もちろんゲームにも使えます。ゲーム用のコントローラーアドオンは20ドル追加で購入可能。

ビジネスシーンでも、従来ではラップトップやタブレットで行っていたプレゼンのスライドコントロールといった作業もこれでできます。

 

さらに、50ドルの追加料金を払うだけでストレージを512GBにアップグレードすることも可能。

こんな価格がなぜ実現できるのか?

高スペックに対してあまりに価格が安いので、コメント欄には「本当にこんな価格が実現できるの?」「現状のマーケットで見つけられる最安値の中国性のSSDでも512GBは168ドルはするけど」といった疑問の声が殺到しています。キャンペーン元である香港のチームは、パーツを大量に一度に仕入れることでこの価格を実現すると説明。SSDの製造元はどこなのかという質問に対しては「Kingstonです」と回答し、RAMの製造元(Hynix)やLCD(5ポイントのマルチタッチ)などに関する懐疑的なユーザーたちからの質問にもきちんと答えています。それでも「こんな価格が実現できるなんて信じられない」というコメントはいまでも書き込まれているので、実際にプロダクトがユーザーたちに届き、実際の感想がネットに登場するまでは疑問の声を集め続けるのでしょう。

記事執筆時点でキャンペーン終了まであと3日ほどとなっていますが、すでに目標金額の6700%となる1億5000万円近くの資金を集めています。タブレットでもなく、スマホでもない、汎用性の高いミニPCに対する需要が高いことがよく分かりますね。

 

現代ビジネスマンの自由な働き方を応援! 最新スペックの14型モバイルノートLet’s note「LV7」シリーズ

パナソニックは、モバイルPC「Let’s note(レッツノート)」シリーズの2018年夏モデルとして「LV7」、「SV7」、「XZ6」、「RZ6」の4モデルを6月15日から発売します。

 

新たに登場した「LV7」シリーズは、14型の大画面ディスプレイと高速CPUの第8世代インテル Coreプロセッサーを搭載したモバイルノートPC。デスクワーク主体の使い方をされる14型ノートPCの処理性能を高速化することで、従来はデスクトップPCで行われてきた処理を、モバイルPCに置き換えることを提案。仕事の場所や時間に縛られることなく、高負荷な作業も可能にし、業務の生産性向上や働き方改革を支援するとしています。

↑レッツノート LV7シリーズ

 

モバイルPCを高性能化する場合、CPUの発熱に対応する必要がありますが、LV7シリーズは優れた冷却性能により高負荷時の処理性能を落とさず、高速性能を長時間持続します。

 

また、出張時などにも安心して使用できるよう、省電力化と大容量バッテリーで約19.5時間の長時間駆動を実現。クアッドコア(4コア)を搭載した14.0型以上の光学式ドライブ内蔵パソコンとして、世界最軽量約1.25kgを実現しています。

 

このほか、高速伝送が行えるThunderbolt 3とUSB Power Deliveryに対応したUSB3.1 Type-Cポートを搭載。汎用性のあるUSB3.0ポートやHDMI出力のほか、プロジェクターなどに接続するVGA端子も装備しています。

 

最新CPUを搭載したLV7シリーズは、新しい働き方を求められる現代のビジネスマンの心強い味方になってくれそうですね。

Appleが認めた最新のスマホアプリってどんな作品? 開発者3人をWWDCで直撃

Appleは6月4日(米国現地時間)、WWDC 2018の会期中に「Apple Design Awards 2018」の受賞者を発表しました。同賞は、優れたディベロッパーの才能・技能・創造性を表彰するもので、計10組のチームに授与されました。今回は、3名の受賞者にインタビューをする機会を得たので、彼らにWWDC 2018で発表された技術で、最も気になったもの」について尋ねてみました。

 

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WWDC 2018でリアルに実感! iOS 12の大型アップデートでiPhone/iPadは別次元の使い勝手に

 

翻訳アプリに、「画面を見なくてよい」というユーザー体験を。

1人目は、翻訳アプリ「iTranslate Converse」を開発したKrasimir Hristovさん。オーストリアのグラッツという街に拠点を置く、20名のチームで、同アプリを開発しました。受賞については、「“やったぞ!”という気持ちがありましたよ。これは、我々にとって画期的なことでした」と語ります。

 

↑iTranslateのプロジェクトリーダーであるKrasimir Hristovさん

 

同アプリの最大の特徴は、UIが非常にシンプルなこと。まずは、アプリを起動して、言語を指定します。画面上を3Dタッチしながら話すと、話しかけた言葉を設定した2言語のどちらかで認識して、もう片方へと翻訳します。対応言語は、日本語を含む38言語。7日間は無料で試せますが、その後は4,99USD/月などの料金を支払うサブスクリプション制へと移ります。

 

↑3Dタッチをしながら話す。使い方はそれだけだ

 

Hristovさんは、同アプリを開発した動機について、「翻訳アプリには操作が煩雑なものが多いんです。そこで、より“会話”そのものに集中できるように、シンプルなデザインを追求しました。他者がテクノロジーにフォーカスするなかで、我々はユーザーエクスペリエンスに焦点を当てたんです」と語ります。また、開発のポイントについては「最も重要だったのは、画面を見なくてよくするということ。3Dタッチを利用することで、画面上に表示されたボタンを確認しなくて済むようにしました。ただスマホを持っていればよいので、相手の顔を見て会話できるようになります」と述べています。

 

ちなみに、同アプリにはApple Watch版もリリースされています。同じように画面をタップして話すだけで使えるほか、腕の角度によって、文字表示の向きが手前と奥で入れ替わるので、相手とコミュニケーションが取りやすいデザインになっています。実はこちらも2017年に「App of the year」のApple  Watch部門を授賞しています。

 

Q)今回のWWDCで発表されたなかで、最も気になったものは何ですか?

A)最も気になっているのは、「自然言語」を認識する新しいAPIです。自然言語の認識というのが、私たちが興味を持っているところ。ぜひ使ってみたいと思います。また、「ARKit 2」も今後の開発に活かせるかどうか、チェックしてみたいと思っています。

 

子どもとスマホの関係を改めて考える

2人目は、子ども向け音楽アプリ「BANDIMAL」を開発したYAYATOYのディベロッパーであるILARI NIITAMOさん。フィンランドのヘルシンキに拠点を置きます。社員は4名ですが、内3名でこのアプリを開発したとのこと。受賞については、「ちょっと衝撃的でした。一瞬“え…”ってなりましたよ(笑)。ステージに登ったときはドキドキしちゃいました。でもとにかく、とても幸せです」と驚きを隠せない様子でした。

 

↑「BANDIMAL」を開発したディベロッパーのILARI NIITAMOさん

 

同アプリの名前は、「バンド」と「アニマル」を掛け合わせた造語。その名の通り、動物たちを選択して、バンドを構成していきます。まず、動物を選び(これが楽器を選ぶのに相当する)、その動物の演奏パターンを指定します。3匹の動物に、それぞれ演奏指示を出したら、パーカッションのエフェクトを追加して、作曲は完了します。画面に文字は一つもなく、キュートなイラストで作られているのが特徴。小さな子どもでも、直感的な作曲体験ができます。同アプリの価格は480円。

 

↑画面内に文字の説明が一つもなく、触っているうちにルールに気づく。下部にある点々を触ることで、演奏パターンを変更できる

 

NITAMOさんは、同アプリの開発動機について「元々は2015年に“LOOPIMAL”というアプリを作ったのが始まり。こちらは一つのシークエンスしかありませんでした。BANDIMALでは、より本来の作曲に近いことが行える。少し複雑になったんです」と語ります。また、開発のポイントについては「インターフェースを限りなく洞察的なものにする、という一つのルールに基づいて作っています。ただ、デバイスによって表示領域が異なるので、いろいろと試行錯誤を繰り返した部分もあります」と述べています。

 

Q)今回のWWDCで発表されたなかで、最も気になったものは何ですか?

A)「Screen Time」ですね。子ども向けのアプリを作る身としては、やはり「スマホ依存」について気にしています。しかし、これだけデジタルデバイスが普及した世の中で、どうやって子どもを切り離すか、という部分はよくわかりませんでした。なので、Screen Timeのような機能が登場したのは、とても喜ばしいことです。私たちは、「制限」について一旦忘れて、良いアプリを開発することに注力できそうです。

ゲームは経験を共有し、アートとの接点にも存在する

3人目は、ゲームアプリ「Florence」を開発したMountainsのクリエイティブディレクター、KEN WONGさん。オーストリアのメルボルンに拠点のスタジオを構えており、このアプリは4人で製作したといいます。受賞については「名誉なことだと思います。Appleのデザインとは、私たちにいつもインスピレーションを与えてくれるものです。ですから、Appleが私のこと、私たちの作品のことを認めてくれたというのは、とてつもなく嬉しいことでした」と冷静ながらも、喜びを表現していました。

 

↑MountainsのクリエイティブディレクターであるKEN WONGさん。アプリ製作にはUnityのエンジンを使っているが、デザインはまず紙におこし、そこからワコムのタブレットと、フォトショップでデジタル化しているという

 

同アプリは、何の変哲もない一般女性「フローレンス・ヨー」の日常に寄り添う形で進行していきます。朝起きて、歯磨きして、母親と電話で話して…。一コマ一コマが、何気ない日常のシーンで演出されています。そして、それぞれに小さなパズル(あえて「パズル」と言うほど小難しいものではないが)が構成されていて、それをクリアしながら物語を進めていきます。その魅力は、じわじわとクセになる、あるいは琴線にふれてくるような、優しい描写にあります。なお、アプリの価格は360円です。

 

↑主人公の日常を、まるで小説をめくるように、課題をクリアして読み進める。文字表現は少なく、直感的な操作がポイントとなる

 

WONGさんは、元々コンセプトアーティストで、その後アートディレクターの経験を経て、ゲームデザイナーとなったという経歴の持ち主。数年前に数々の賞を受賞したアプリ「Monument Vally」のデザインにも携わった人物です。同氏は、Florenceを開発したきっかけについて、以下のように語ります。ーー「Monument Vallyを作ったときに、素晴らしい体験をしました。いろんな人とのつながりができたんです。そこから新しいチームを作り、こういった体験ができるアプリを作りたいと思いました。普段ゲームをしない人にも響くような形で……。誰でも共感できるテーマってなんだろうと考え、恋愛を中心とした人間関係について扱うことにしました」。

 

「元々ゲームが大好きだったんです。任天堂もCAPCOMも大好きなんです」とWONGさんは述べます。「ゲームとは、アートになり得ります。一番重要なのは、お互いの経験を共有できる、そして美しいものをつくるということです。このアプリでは、キャラクターの体験を通して、自身との共通点を見つけてほしい。例えば、愛とか男女の恋愛について、私が思っていることをゲームに反映できますよね。ゲームをした人には、私の考えを分かってもらえるでしょう。ゲームというのは、常にアートとの接点に存在するのです」

 

Q)今回のWWDCで発表されたなかで、最も気になったものは何ですか?

A)「ARKit 2」がすごく面白いですね。アプリのデモをみる限り、Appleの古典的な非常に良いデザインだなぁと感じます。つまり「魔法的」なんだけれど、ちゃんと「現実的」に動くということです。我々の次回作に使うかどうかは、正直まだわからないですけどね。

 

筆者のようなユーザー目線からみると、機能に着目してしまうので、「Siri Shortcuts」や「Group FaceTime」が気になるものです。しかし、やはりディべロッパー視点で注目するポイントは異なりますね。三者三様な回答ではありましたが、トップディベロッパーが注目する「自然言語認識のAPI」や、「ScreenTime」、「ARKit 2」は、今後のアプリケーション製作に関して、大きな役割を担いそうです。

 

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ソニーの学習リモコン「HUIS」をフォトフレームに! お気に入り待受機能に対応

電子ペーパーの学習リモコン「HUIS REMOTE CONTROLLER」が、お洒落なフォトフレームに変身するアップデートの提供が開始されました。

 

ソニーが発売した「HUIS」は、ディスプレイに電子ペーパーを搭載して、ボタンのレイアウトを自由にデザインできる学習リモコン。今回、ソフトウェアバージョン4.6へのアップデートにより、「お気に入り待受画面」の機能が追加されました。

 

↑HUIS REMOTE CONTROLLER、実売価格2万7950円

 

お気に入りの待受画面機能は、待機状態のHUISに好きな壁紙を表示する機能。イラストや写真、カレンダーなど好きな画像をディスプレイに表示できます。HUISのディスプレイは電子ペーパーを採用しているので、同じ画像を表示している間はディスプレイに電力を消費しません。いざ使いたいときに電池切れ、という心配もなく利用できます。

 

↑どんな待受画面にするかはアイデア次第

 

待受状態のHUISを手に取ると自動でリモコン画面に切り替わり、置いてから1~2分程度で待受状態に戻るようになっており、リモコンとしてもスムーズに使えます。待受画面はWindows/Macのアプリから設定できます。

 

このほか、ソフトウェア バージョン4.6のアップデートでは、アイリスオーヤマや東芝、ドウシシャ、日立、三菱電機、山善などの家電のプリセット設定も追加されています。

 

↑飾れる学習リモコンで部屋をすっきり整理しよう

 

複数の家電のリモコンをまとめて便利に使うだけでなく、置いておくとインテリアにもなる学習リモコン「HUIS」。たくさんのリモコンが転がっているリビングに1台導入すると、部屋がすっきりまとまりそうですね。

 

振って”応燕”! 野球ウェアラブル「funband」に東京ヤクルトスワローズモデル

野球応援を楽しくするウェアラブル端末「funband(ファンバンド)」に、東京ヤクルトスワローズモデルが仲間入りしました。

 

funbandは、スマートフォンと連携してつかる、腕時計型のウェアラブル端末。普段は球団ロゴ入りのデジタル腕時計として使えます。試合中には、スコアや打席の状況を振動やLEDの光でも通知、速報をディスプレイ上でチェックできます。

 

↑「funband」東京ヤクルトスワローズモデル、実売予想価格は1万800円

 

試合中に端末を振ると、その動作を「応援アクション」としてカウント。funbandを着用したスワローズファンの応援アクションの合計が「応援パワー」として表示され、”応燕”の盛り上がりを感じられます。

 

球団や選手に関連する情報配信機能も搭載。シーズン中もオフ期間も、スワローズの最新情報が毎日配信されます。

 

スマートフォンとはBluetoothで連携。スマートフォン側に専用アプリをインストールする必要があります。funbandのサービスは、月額120円の利用料がかかりますが、購入から1年間は無料で利用できます。

 

なお、今回のスワローズモデル以外にも、funbandには日本ハム、楽天、ロッテ、ソフトバンク、巨人、DeNA、中日、阪神、広島の各球団のモデルが販売されています。

 

今日は球場に行けないという日でも、オフィスから速報をチェックしつつ”応燕”もできるfunband。熱い燕党には必携のデバイスかもしれません。

22世紀になったかと思った…!! LINEのスマスピ「Clova Friends mini」にドラえもんモデル

LINEは、ドラえもんとコラボしたスマートスピーカー「Clova Friends mini(ドラえもん)」を6月1日に発売しました。実売価格は5400円。全国の量販店やLINE Clova公式サイトなどで数量限定で販売されます。

 

見た目にも愛らしいドラえもんの形をしたスマートスピーカー。ドラえもんと会話できる「ドラえもんトーク(Clova)」を搭載しています。

 

↑ドラえもんがスマートスピーカーに

 

↑大きさは約72×72×109.7mmと小ぶり。2000mAhのバッテリー搭載で外でも使える

 

「ねぇClova、ドラえもんにかわって」と話しかけると、スピーカーが「僕ドラえもんです。君と話せて嬉しいよ。」とドラえもんの声で応答。ドラえもんとの会話ではおなじみ「ひみつ道具」も登場。例えば「お腹すいたー」と話しかけると、「グルメテーブルかけがあれば、どんな料理でもすぐに出せるよ」と、ひみつ道具を紹介してくれます。

 

ドラえもんの応答の中に隠されたひみつ道具は51種類。ほかにも、大好物のドラ焼きや、弱点のネズミに関する話をすると、ドラえもんらしい反応を見せてくれます。会話の内容は、今後アップデートで順次追加される見込みです。

 

このほか、「Clova Friends」の通常の機能も、もちろん使えます。LINEのスマートスピーカーならではと言えるのがLINEアプリとの連携機能。スピーカーに話しかけて、LINEアプリのメッセージを聞いたり、メッセージを送ったり、無料通話をかけたりできます。他にも、ニュースや天気といった情報の読み上げ、音楽再生、翻訳などに対応しています。

 

また、3月に公開された「映画ドラえもん のび太の宝島」ともコラボ。作中に登場したキャプテン衣装が「Clova Friends mini(ドラえもん)」の着せ替えグッズとして発売されました。こちら限定200着の限定販売で、販売場所も藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市)と楽天ブックスだけというレアものです。

 

↑キャプテンドラえもんの特注着せ替えグッズ、実売価格は1万9872円

 

使ってみると便利な機能が満載のスマートスピーカー。見た目もかわいらしいドラえもんとなると、ますます話しかけたくなりそうですね。数量限定とされているので、気になる方は早めのチェックをおすすめします。

スマホ対応でめちゃ便利に! 従来機ユーザーがソニーの電子ペーパー新サイズ「DPT-CP1」を試した

以前に本誌で筆者がレビューしましたソニーのデジタルペーパータブレットに、新しいA5版サイズの「DPT-CP1」が6月5日より発売されます。従来のA4版「DPT-RP1」との違いや、本機の発売に合わせて追加したPCアプリの新機能をレポートしたいと思います。

↑左が新しいA5版のDPT-CP1。右側のA4版DPT-RP1に比べるとサイズが一段と小さくなったことがよくわかります

 

デジタルペーパーの特徴は書かれた文字の視認性が高く、消費電力がとても少ないこと。液晶タブレットのように表示のためのバックライトを必要としないため、薄型の製品が開発できます。ソニーは以前にデジタルペーパーを搭載した電子書籍「Reader」を商品として販売していたこともありますが、当時と比べて今のデジタルペーパーは描画応答速度も格段に速く安定しています。iPadのようにカラー表示はできませんが、液晶の画面にスタイラスペンがコツコツと当たる書き味が苦手という方には、このソニーのデジタルペーパーのサラサラとした、鉛筆で紙に文字や絵を描くのに近い感覚をぜひ一度は体験してみることをおすすめします。

 

筆者はいま、昨年発売されたA4版デジタルペーパーのDPT-RP1を仕事用として愛用しています。これまでは原稿のアイデアを書きとめたり取材のメモを取るときは紙のノートと、“こすると消えるフリクション”を使っていましたが、DPT-RP1を使うようになってから、ノートとフリクションの替え芯を買う機会がめっきりと減りました。ノートに書いたメモはしばらくすると書き込んだところがわからなくなりがちですし、ノート自体が場所を取るようになってやがては捨ててしまいます。DPT-RP1のドキュメントはPDFファイルとして電子化して保存できるので、例えば半年以上前に発売された製品をレビューする依頼が急に舞い込んできた時にも、当時の取材メモをすぐに参照できるのが頼もしいところ。

 

さらにDPT-RP1は重さが約358gと下手な紙のノートや手帳よりも軽く、ページめくりは左右スワイプでOKなので、展示会やイベントを取材している時に落ち着いてメモが取れるようになりました。

 

それから、ニュースリリースや製品のプレゼンテーション資料のデータファイルをPDFにして、DPT-RP1に読み込んでから移動中にチェックするという使い方も便利。電子ペーパーディスプレイの解像感が高いので、文字がとても読みやすいですし、取材の時に撮影した写真をコンタクトシートファイルにしてDPT-RP1に読み込んでから、使えそうな写真をピックアップするときの時短にも役立ってます。

↑デジタルペーパーの解像度が高いので、PCで作成したドキュメントのビューワー用途にももってこい。読み込めるのがPDFファイルのみなのがやや残念。電子書籍やPPT、DOC、JPEGファイルなどもダイレクトに読めるようになればうれしいのですが

 

A5版のDPT-CP1はA4版モデルから基本的な機能を踏襲して、デザインもそのまま小さくなったといっていいほど。では、変わった点はどこでしょうか。

 

ひとつは当然ながら小さく・軽くなっています。ディスプレイのサイズは10.3型。A5と言えば、わが家にある比較対象的なデジモノではiPad Pro 9.7インチのサイズ感が比較的近かったので、参考までに写真を撮ってみました。

↑10.3インチのCP1を9.7インチのiPad Proとサイズを比較するとだいたいこんな感じ

 

↑A4変型のGet Navi誌とサイズを比較

 

質量は約240gと、A4サイズのDPT-RP1よりも118gほど軽くなっています。本体の厚みは5.9mmと変わりません。サラサラとしたリアパネルの触り心地、カラーはA4版と一緒です。

 

16階調グレースケール表示のディスプレイはE-ink社の電子ペーパー「Carta」を採用。解像度は1404×1872ドット(220dpi)。ディスプレイがより小さくなったぶん、DPT-RP1よりも約10%の精細な表示が可能になっています。

↑PhotoshopのコンタクトシートをPDFにして送っていただいたファイルをRP1でチェック。記事で使う写真をザッと確認する作業が捗ります

専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)はDPT-RP1に付属するものとまったく一緒。サイズまで一緒なので、A5版のDPT-CP1の側面に装着すると、本体がペンに“だっこされてる感”がDPT-RP1よりも少し強いです。

↑専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)

 

↑専用のスタイラスペンを装着したところ

 

このスタイラスペンは鉛筆やボールペンのように“替え芯”が必要で、フェルトタイプとポリアセタール樹脂素材の2種類が用意されています。筆者は筆圧が強いので、RP1をほぼ毎日使っていて、だいたい3~4週間で交換時になります。替え芯のランニングコストがかかるところがiPad Pro×Apple Pencilとのひとつの違いにもなります。

↑替え芯が必要な点が特徴

 

何はともあれ、DPT-RP1よりも圧倒的に小さくなったA5版モデル。まわりによく「ブラックジャック(間 黒男)が往診の時に持ってるカバンみたいだね」と言われるほど大きなバッグを持ち歩く筆者のようなノマドワーカーにはA4版のサイズ感も気にならないものですが、実はデジタルペーパーの購入をためらっていた理由はサイズ感だったという、女性のビジネスパーソンの皆さんにはDPT-CP1をぜひ手にとってみてほしいです。これなら普段から持ち歩けそうですね。

 

筆者も使ってみて、展示会のイベント取材に出かける機会には、片手でよりいっそう持ちやすくなったA5版のDPT-CP1のほうがベターだと感じました。ただ、原稿のアイデア出しの時には画面を大きく使えるA4版のほうが、なぜか伸び伸びと頭が働いている手応えがあります。懐に余裕があれば両方ほしいです。RP1を持っている人はCP1を安く買える優待サービスみたいなのはアリでしょうか、ソニーさん?

 

スマホアプリ対応で使い勝手が大幅アップ

DPT-CP1の発売に合わせて、先行発売のDPT-RP1でも使える便利な「モバイルアプリ」のローンチと、PC用アプリ「Digital Paper App」の機能強化が実施されています。筆者もそれぞれを試してみました。

 

まずモバイルアプリの「Digital Paper App for mobile」は、Andorid版とiOS版がどちらも無償でダウンロードできます。当初アプリが対応するモバイル端末は“スマホだけ”で、タブレット向けにネイティブ化はされていないのでご注意下さい。

↑モバイルアプリ「Digital Paper App for mobile」。デジタルペーパーのドキュメントをスマホでチェック、送信ができるようになりました

 

モバイルアプリはデジタルペーパーとスマホを同じWi-Fiネットワーク、またはNFCなどでペアリングしてWi-Fiダイレクト接続で使用します。PC用アプリに比べるとできることはシンプルですが、デジタルペーパーで作成したPDFファイルをスマホにワイヤレスで送って閲覧したり、外出先から共有することが可能になるのは便利。クラウドストレージへの保存も楽々。スマホ→デジタルペーパーの方向へPDFファイルの取り込みもできるので、会議やプレゼンに必要なファイルをクラウドに入れておけば、外出先にいてもデジタルペーパーでピックアップできます。

↑デジタルペーパーを直接Wi-Fiにつなぐことができなかったので、スマホにインストールされているアプリを使ってPCレス環境でも共有が可能になるのは大歓迎です

 

読み込んだPDFを、別途PDFファイルの編集に対応するアプリがスマホにインストールされていれば、簡単なコメントを付けて仕事仲間に送ることもできそうです。ただPDFファイル編集などについてはやはりPCに読み込んだ方が何かと楽でしょう。

↑Adobe Acrobatアプリで開いて簡単なコメントを付けてから送ることもできました

 

PC用アプリに追加された機能の数々は何気にとても画期的です。まず今回は取材のために借りたDPT-CP1をPC用アプリ「Digital Paper App」に接続するときに、筆者がいつも使っているDPT-RP1とのペアリングが接続するたびに解除されるのは面倒だなと思ったのですが、アップデートによって複数台のソニーのデジタルペーパーをペアリングしておいて、切り替えながら使えるようになりました。メニューの「Digital Paper App」のプルダウンメニューに「デジタルペーパーの切り替え」が項目として加わっています。

↑PC用「Digital Paper App」もバージョンアップにより機能を追加。複数台のデジタルペーパーのペアリングが切り替え可能になります

 

デジタルペーパーをPC用アプリに接続している最中に、スクリーンに表示されている内容をプロジェクターなど外部の映像機器に出力(スクリーンキャプチャー)できるようになりました。アプリの右上メニューから「スクリーンキャプチャー」を選択します。

 

複数ページにまたがるファイルは、ツールバーを表示してから選択できるようになる「ページ一覧」を選択するとページ数が表示されるようになっています。任意のページに一発で移動できるダイレクトページジャンプも新機能。ほかにもドキュメント表示をページの向きに合わせて自動で回転させる機能が乗ったり、Adobe Acrobatで作成したPDFフォームも読み込めるようになっています。

 

A4版のRP1でびっしり詰めて書いたファイルを、A5版のCP1に読み込んでみても読みやすく最適化して表示してくれます。スマホやタブレットほど万人に受けるアイテムではないかもしれませんが、ハマる人にはピッタリハマる電子ペーパーといえるでしょう。2種類のサイズ使いこなせば、最強のライターになれそうな気がしてきます。今回のレビューで試用してすっかり物欲を刺激されてしまいました。

 

WWDC 2018でリアルに実感! iOS 12の大型アップデートでiPhone/iPadは別次元の使い勝手に

Appleは6月4日の午前10時より(米国現地時間)、開発者向けイベント「WWDC 2018」(ワールドワイド・ディベロッパーズ・カンファレンス)を開催しました。ネット上で密かに噂されていたようなハードウェアこそ発表されませんでしたが、純粋に次期OSのアップデートについて、多くのことが発表されました。本記事では、多くのiPhoneユーザーにとって重要になりそうなポイントをピックアップ、「すこ〜し先の未来はこうなる」ということを、伝えたいと思います。

 

iPhone/iPadを使って、あちこちでテレビ電話会議が始まる

皆さん、「FaceTime」は使ったことありますか? iPhoneやiPadに標準搭載されているビデオ通話アプリです。ビデオ通話を使っているかどうかは人それぞれでしょうが、遠く離れた家族や、友人、恋人と連絡を取るのに、使える有効な手段です。

 

iOS 12では、このFaceTimeが進化します。紹介された新機能の名は、「Group FaceTime」。最大32人でのビデオ通話を可能にします。通話中の画面では、大きさの不揃いな正方形が左右交互に並び、それぞれの正方形の中に通話相手の顔が表示されます。この画面は常に動的で、誰かが言葉を発すると、その人物の枠がポンッと大きくなる仕組みです。

 

↑ダブルタップすることで特定の人物を大きく表示することも可能

 

5〜6人の友人や同僚が集まって「ちょっとやってみようぜ」と、この機能を試す日も近いでしょう。ITに親しい会社なら、これを使ってちょっとした社内会議を行うこともあるかもしれませんね。同機能は、MacやiOSデバイスで利用可能。Apple Watchではオーディオのみ利用できます。

 

「いやいや、顔を出して話すとか恥ずかしい」という人もいるでしょう。そんなとき、iPhone Xなら「アニ文字」機能が使えます。前面カメラ(TrueDepthカメラ)を利用して、自分の顔をキャラクターに変換できるのです。このアニ文字機能もちょっと進化します。まず、選べるキャラクターが少し増え、おばけ、コアラ、トラ、Tレックスが使えるようになります。そして、新たに舌の動きも反映されるようになります。

 

↑「アニ文字」と「Memoji」でGroup FaceTimeをしている様子

 

また、「Memoji(ミー文字)」という自分自身の顔をスタンプで再現する機能も新登場。こちらは顔を自動で読み取ってスタンプに……、という機能ではなく、パーツをカスタムしていき、自身の好みのキャラクターを再現できるというもの。手動で手間はかかるものの、どうせ最初の一回だけでよいので、さほどストレスはないでしょう。むしろ好みに応じて自由に調整できる分、実用的です。

 

子どもの「使いすぎ」を予防するため、家族ルールが定められる

iPhoneやiPadは非常に便利なツールですが、そこに時間を取られすぎてしまうのはよくありませんよね。子どもが使う場合には、なおさらでしょう。今回発表された「Screen Time」という新機能では、こうしたリスクを軽減する工夫が施されました。

 

↑Screen Timeの画面イメージ

 

Screen Timeを活用すると、毎日どのくらいの時間、アプリやウェブサイトを使っていたのかがわかります。どのくらいの通知が届き、何回iPhoneやiPadを手に取ったのか……。自身の使い方を振り返り、改善するヒントが得られるわけです。

 

また、子どもがファミリーシェア機能を使っている場合には、親は子どものScreen Timeのレポートを見ることができます。そして、「どのくらいの時間までiPhoneやiPadを使っていいよ」という制限をかけられるようになります。使ってはいけない時間、常に使っても良いアプリなどを細かくカスタマイズ可能。子どもを持つ家庭では、改めてiPhoneやiPadの使い方について考える場が設けられることでしょう。

 

ちなみに、より快適性を高める機能としては、「おやすみモード」や「通知」の改良も告知されました。特に、通知はカスタマイズがロック画面から行えるようになります。また、スレッド単位で通知がまとめて表示されるため、一括削除もできるようにより、快適な操作性が実現しそうです。

 

Siriを一生懸命カスタマイズして、ベストな組み合わせを探りたくなる

iOS 12では「Siri」を強化する「Shortcuts」アプリが登場します。ここからクイックアクションをカスタマイズすることで、複数の操作をまとめて行えるようになります。これはかなり便利になりそうです。

 

Shortcutsアプリでは、特定のタスクを処理するためのコマンドを設定できます。これをタップやボイスコマンドで呼び出せるわけです。キーノートでは、「家に向かうよ(Heading Home)」といって、スマートホーム関連の連携機器を一度に起動する例が印象的でした。iPhoneの画面には、マップアプリが起動し、自宅へのナビゲーションが表示され、ラジオでお気に入りのチャンネルが再生され、家族に通知のメールが送られ、家ではエアコンが起動して……。嗚呼、なんて未来感。何をどう使うかは使い手のカスタマイズ次第ですからね。

 

↑ショートカットの使用例。周辺機器と連動したり、買い物をしたりするなどなど

作成したShortcutsに関しては、HomePodやApple Watchからでも利用できるそうです。ふむふむ。つまり、iPhoneのショートカットで「走るよ」とコマンドを作っておけば、Apple WatchでSiriを起動し「走るよ」と指示することで、家の鍵が自動で閉まり、音楽が再生され、ワークアウトが起動し、帰ってきたときのためにエアコンがオンになり、外出中の家族にSMSで連絡が届くというわけですね。筆者の妄想がどこまで実現可能なのかは、現段階ではまだわかりませんが、夢は膨らみます。

iPadを持ってみんなでテーブルを囲む、対戦ゲームが始まる

すでにARを活用したアプリが大分増えてきましたよね。ゲームや、学習、道案内など、いろんなことに活用されています。今回も「ARKit 2」が発表されました。今後登場するARアプリにも変化が生まれそうです。

 

ARKitで一番印象的だったのは、AR空間を人と共有できるという機能。特定の場所にARが紐づけられることで、複数人で同じARを同時に楽しめます。会場では、テーブルの上にARで積み木が表示され、パチンコを打ち合うというゲームのデモが実施されていました。ルールはよくわからなかったのですが、見るからに楽しそうでした。

 

従来、iPhoneやiPadで使えるARアプリといえば、自分一人の画面で完結するものがほとんどでしたが、今後は「他人と共有する」ことをウリにしたアプリが増えてくるでしょう。また、ARの状態が保存されるようになるのも特徴です。「ちょっと休んで続きから……」なんてことは、いままでのARアプリではできませんでしたが、今後はそういったアプリも登場するはず。

 

↑LEGOを認識してARが作成される。その空間を2人で同時に楽しめる

 

また、実際のモノに対して、ARの描写を重ねることも可能になります。キーノートのデモでは、レゴで作成した建物を認識して、周囲に建物や道を拡張。そこに動くキャラクターを設置して複数人で操作していました。

 

ちなみに、新しいオープンファイルフォーマットとして「USDZ」が採用されます。これは映画制作スタジオの「Pixer」とコラボして作られたもの。同フォーマットを利用することで、何ができるようになるかというと、メッセージやSafari、メール、ファイルといったアプリで、3Dのオブジェクトを表示できるようになります。

 

↑鯉が3Dで表示される

 

例えば、デモでは記事中の鯉のイメージが3Dとなって表示されている様子が紹介されました。つまり、この記事に写真が挿入されているように、3Dのデータを挿入して、iPhoneで表示できるようになるわけですね。多くのウェブサイトが新しい表現にチャレンジするきっかけになるかもしれません。

 

そのほかいろいろ改良される

iOS 12になることで、機器のパフォーマンスが向上します。例えば、カメラ起動は70%高速化し、キーボード表示も50%高速化します。iPhone 5s(2013年発売)以降のデバイスをサポートするので、旧機種をお使いの人も忘れずにアップデートするようにしましょう。

 

また、本記事で取り上げた機能以外にも、さまざまなアップデートが施されています。例えば、「写真」アプリの検索機能が強化。また、アルバムをiCloud上で友達と共有しやすくなった点も忘れてはいけません。

 

プライバシーに関しては、Safari上でサイトの「共有」ボタンを非表示にできるようになり、トラッキング防止が強化されています。「ボイスメモ」もリニューアルされるし、iBooksは「Apple Book」に名称を変えます。「株価」のニュース連携に、Siriの翻訳が40言語以上に拡大されるなど、細かく挙げていくとキリがありません。

 

WWDCでの発表は、開発者向けのもの。一般ユーザーの手に届くまでは、もう少々かかります。新しい機能にワクワクが止まりませんが、夏が終わるまで、首を長くして待ちましょう。