ゲーミングモニター選びのポイントは!? プロが教える初心者にオススメなPCモニター4選

海外だけでなく国内でも盛り上がりを見せ始めているe-Sports市場。前回紹介したゲーミングPCに引き続き、今回はゲーミングモニターをライターの岡安 学さんにセレクトして頂きました。

↑岡安 学さん

 

ゲーミングモニターは“速度”が命

「ゲーミングPCよりもある意味重要なのが、ゲーミングモニターです。応答速度が重要なゲームにとって、遅延が大きかったりリフレッシュレートが低かったりするモニターはストレスに直結します」と語る岡安さん。

 

「ゲーミングモニターを選ぶ上で重要なポイントは、1.応答速度2.リフレッシュレート3.画面サイズの3点です。応答速度はPCから出力したゲーム映像が画面に表示されるまでの速度。これが短いほど、時間のロスが少なく速く反応できるわけです。リフレッシュレートは1秒間に何回画面を書き換えられるかの数値。この数値が高いと残像感がなく、解像感が高く感じられます。またサイズですが、通常モニターはテレビを含め、大型サイズが推奨されますが、あまり大きすぎると、画面の情報を一気に見られなくなってしまい、視線が大きく動き、ゲームをするにはロスになることもあります。なので、近距離でも視野に入れやすい24インチくらいがオススメです。またテレビでは広視野角のIPSパネルが重用されていますが、応答速度が最優先のゲーミングモニターではTNパネルの方がベストです」(岡安さん)

 

初心者にオススメのゲーミングモニターはコレ

1.お手ごろ価格のエントリーモデル

ASUS
VG245H

実売価格2万2840円

VG245Hは24型フルHD液晶モニター。応答速度は1msでリフレッシュレートは75Hzと、フルHD60fpsのゲームであれば問題なく使えます。画面ちらつきを防ぐフリッカーフリー技術も搭載しており、画面が見やすく、疲れにくい仕様。手頃な価格ということもあり、初めてのゲーミングモニターとしては最適です。

 

2.高機能なハイスペック機

Acer
XF250Qbmidprx

実売価格4万2984円

XF250は24.5型フルHD液晶モニター。1msの応答速度と240Hzのリフレッシュレートで、動き速いのゲームにも対応したハイスペック機。その分、価格も高めですが、240Hzのリフレッシュレートのモデルのなかでは比較的お手ごろ。ディスプレイ回転機能のほか、専用メガネが必要となりますが3Dの表示もできます。2画面表示ができるPiP/PBPやブルーライトカット機能も搭載。

 

3.バランスの取れたスタンダードモデル

アイ・オー・データ機器
GigaCrysta EX-LDGC241HTB

実売価格3万55円

ゲーミングモニターの基本となる1msと144Hzのリフレッシュレートはしっかりと押さえた24型のフルHDモニター。HDMI端子が3つ用意されており、ゲーミングPC以外にもコンソールゲーム機やHDDレコーダーなどの同時接続をすることもできます。フリッカーレスやブルーライトを低減させるブルーリダクションも搭載。

 

4.ゲームに合わせた画面調整が可能

iiyama
GB2488HSU-B3

実売価格3万7560円

1ms、144Hzの24型フルHDゲーミングモニター。HDMI RGBレンジ調節や黒レベル調整で、暗い場所の色つぶれなどを軽減します。オリジナルのi-Style Color機能により、スポーツゲームやシューティングゲーム、シミュレーションゲームなどゲームの種類に合わせた画面調整を選択可能。ゲーム以外にも標準やテキストなどのモードも用意されています。モニターが90度回転するので、縦シューティングもフルサイズで楽しめます。

 

エントリー機からハイスペック機まで幅広いモデルを選んで頂きましたが、ぜひお手持ちのゲーミングPCと組み合わせてe-Sportsを楽しんで下さい!

e-Sportsブーム到来! これからPCゲーム始める人にオススメなゲーミングPC4選

ゲームがスポーツのように競技化され、プロゲーマーが活躍する「eスポーツ」が近年話題となっています。海外ではすでに大規模な大会も開かれており、日本国内でも団体が立ち上がるなど、今後ますます盛り上がりを見せると予想されています。

 

eスポーツでは、アーケードゲーム機や家庭用据え置き型ゲーム機、スマホゲームなど様々なゲームが使われますが、主流はPCゲーム。とくに高性能なグラフィックボードを搭載した「ゲーミングPC」が一般的に使用されます。そこで今回は、これからPCゲームを始める方にオススメなゲーミングPCを、eスポーツに詳しいライターの岡安 学さんにセレクトして頂きました。

↑岡安 学さん

 

選ぶポイントは「どのゲームタイトルをやりたいか」

岡安さんいわく、「ゲーミングPCを購入するときに重要なのが、どのゲームタイトルで遊ぶかということ」とのこと。「例えば『マインクラフト』のようなゲームであれば、それほどのスペックは必要ありません。いま人気のサバイバルゲーム『PUBG』など、高い処理性能が要求されるゲームを遊ぶには、快適に遊べるだけのスペックが必要となります」(岡安さん)

↑PUBG

 

また、どれくらいのスペックが必要なのかについては、「CPUはゲームによりますが、インテルであればCore i 3かCore i 5で十分。GPUは『PUBG』でもGTX 1060まであれば十分で、それ以下でも動かすことはできます。『ストリートファイターV』や『フォートナイト』であればGTX 670くらいでもOKです。メモリは8GBあれば問題ないかと。最初の1台として購入するなら、そこまで高スペックなものを選ばず、遊んでいるうちに不満を感じたら買い換える、くらいの気持ちで検討してもよいでしょう」(岡安さん)

 

初心者にオススメのゲーミングPCはコレ

1.AMD Ryzen搭載モデル

パソコン工房
LEVEL-M0B3-R72-RNJ

直販価格11万2980円(基本構成/税別)

CPUはAMDの「Ryzen 7 2700」を使用。8コア16スレッドとCore i7並の性能です。GPUは「GTX 1060」と基本的にはどのゲームでも快適に遊べます。税込で13万円を切るので、ミドルクラスの価格で、それより一段階上の性能を持っている印象。通常のゲームだけでなく、4KのゲームやVRも十分に楽しめますよ。

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:AMD Ryzen 7 2700/AMD B350 ●GPU:GeForce GTX 1060 (3GB) ●メモリ:8GB ●ストレージ:HDD 1TB  ●インターフェイス:USB 3.1×2(背面)、USB 3.0×6(側面2、背面4)、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI、VGA、DVI-D、DVDマルチドライブ ●電源:500W ●サイズ:W190×H356×D410mm

 

2.小型モデルをお探しならコレ

ASUS
ROG GR8 II(GR8 II-T085Z)

直販価格16万1784円

大型なボディの多いゲーミングPCにおいては、比較的小型なモデル。しかしながらCPUはCore i5、GPUは「GTX 1060」を搭載しており、ゲームをするには十分なスペックです。縦置きした時の上部に向かって先細りとなっているのデザインも特徴的です。

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i5-7400 ●GPU:GeForce GTX 1060 (3GB) ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 128GB、HDD 1TB  ●インターフェイス:HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4 with G-Sync×1
、USB 3.1 type C ×1、USB 3.1 type A×1、USB 3.0×4(正面×2、背面×2)  ●サイズ:W88×H281.3×D299mm

 

3.GTX 1060搭載で10万切る高コスパ機

マウスコンピュータ G-TUNE
NEXTGEAR-MICRO im600SA1

直販価格9万9800円(基本構成/税別)

GPUにGTX 1060を搭載したモデルとしては、最安値となるゲーミングPCです。その分、いろいろ省いているので、光学ドライブやカードリーダなどはBTOオプションで設置する必要があり、その場合は価格もアップします。ただ、ゲームマシンとして特化するのであれば、そのあたりは無くても問題ありません。

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i5-8400 ●GPU:GeForce GTX 1060 (3GB) ●メモリ:8GB ●ストレージ:HDD 1TB  ●インターフェイス:DisplayPort ×3、DVI-D×1、USB 3.1 ×4、USB 3.0×1、USB 2.0×4 ●電源:500W ●サイズ:W196×H417×D430mm

 

4.最初の1台にオススメなGTX 1050 Ti搭載モデル

レノボ
Legion Y520 Tower Core i5

直販価格9万9684円

GPUはGTX 1050 Tiです。プレイするゲームによっては、GTX 1060と差を感じてしまいますが、最初の1台として考えれば十分でもあります。ストレージは1TBのHDDと128GBのSSDを搭載。基本的にゲーム専用機として使うのであれば、SSDによる高速起動の恩恵を得られるので快適です。

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i5-8400 ●GPU:GeForce GTX 1050 Ti (4GB) ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 128GB、HDD 1TB  ●インターフェイス:DisplayPort ×1、DVI-D×1、、HDMI×1、USB 3.0 ×6、USB 2.0×2 ●電源:450W ●サイズ:W182×H402×D468mm

 

次回はゲーミングPCと組み合わせたいPCディスプレイを紹介します。お楽しみに!

今なら1200円お得! ワイヤレス充電器なのに防水な「F305W」は水中に1分沈めても壊れません

iPhone 8が対応して身近になったQi規格のワイヤレス充電。スマートフォンを充電パッドに置くだけという手軽さが魅力です。そんな中、Spigenから防水性能を持つワイヤレス充電器「F305W」が発売されました。

 

従来機から対応機種も増えており、iPhone X、iPhone 8、iPhone 8 Plus、Galaxy S9/S9+、Galaxy Note 8、Galaxy S8/S8+、LG V30+などさまざまなスマートフォンで利用できるようになっています。

↑直販価格は5990円。Amazon.co.jpの同社ストアでは発売記念セールとして20%オフの4790円で販売されている

 

↑カラーはブラックとホワイトの2色

 

多くの製品が登場するようになったワイヤレス充電器ですが、今回のF305Wには、防水対応という他にはない特徴があります。IP6X/IPX7相当の防水・防塵性能を持ち、机の上で水などをこぼしても壊れない設計になっています。

 

↑水中に1分沈めても壊れないIPX7相当の防水性能

 

また、厚さ4.7mmと、マグカップ用のコースターと同じくらいの薄い形状もポイント。持ち運びも苦になりません。スマートフォンを載せる面と底部には滑り止めのゴムパッドが付いており、しっかりと固定することができます。コンパクトな上に主張しないシックなデザインなので、会社のデスクに置くための1台にはピッタリかもしれません。

 

使い慣れると手放せなくなる便利さのワイヤレス充電。対応スマホを持っている人ならF305Wは要チェックです。

月に約100時間見放題のau×Netflix新プランは、月25GBと動画配信がセットで5500円~!

auは、動画配信サービスのNetflixと提携を発表。スマートフォンの新プラン「auフラットプラン25 Netflixパック」を2018年夏以降に提供します。

 

↑スマートフォンで観られる動画サービスNetflixと大容量の料金プランがセットに

 

新プランは、スマートフォンの大容量通信サービスと動画配信サービス「Netflix(ベーシックプラン)」と「ビデオパス」がセットになったパッケージプラン。毎月25GBという大容量の通信で、動画サービスを思う存分楽しめます。

 

基本プランに「スーパーカケホ」を選んだ場合、料金は月額5940円~(割引適用後の1年間)。これまで毎月20GBのプランを利用していた人なら、差額はプラス1080円。その分だけ毎月プラス5GBの通信容量と、通常なら月額1309円かかるNetflixとビデオパスが利用できるというイメージです。

 

↑料金プランのイメージ(画像内の金額は税別)

 

新プランは、「月間25GB」の大容量プラン1種類。他の容量は選べません。実は、この25GBという容量には意味があります。新プランの発表会ではその理由が語られました。

 

「25GBあれば毎月100時間の動画配信を視聴できる。100時間というと、動画配信が普及する前のテレビの視聴時間と同じくらいです」(KDDI ライフデザイン事業本部 新規ビジネス推進本部 エンターテイメントビジネス推進部長 宮地悟史氏)。

 

つまり、スマートフォンの動画配信がかつてのテレビと同じくらい視聴されていくようになると見込んで、大容量のプランをセットにした、という意図なのです。

 

もちろん、auが自前で展開するビデオパスに加え、米国発の“黒船”Netflixと提携したのもポイント。Netflixが全世界に向けて提供している膨大な動画アーカイブを、ビデオパスの持つ日本向けコンテンツで補完して、さらに充実したラインナップを提供することが狙いです。

 

↑新プランにはauが元々展開していた「ビデオパス」の月額料金も含まれる

 

現在、他キャリアも海外発の動画配信サービスとの提携を展開。以前からソフトバンクはKDDIと同じくNetflixと、またNTTドコモはスポーツ動画配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」との提携をスタートしています。

 

スマートフォンは今後、次世代の通信サービス「5G」の時代に入っていきます。5G導入予定の2020年以降には、より高速な通信回線を安価に使えるようになるとされています。5G時代が到来すれば、KDDIが打ち出したように今後はさらに動画配信サービスが、かつてのテレビのように多くの人にとって身近なものになるでしょう。

最厚部で約1.8cm! サンワの超薄マウスはポッケに入れても膨らまない

サンワサプライは5月29日、ポケットに入れて持ち運べるマウス2製品を発売しました。最厚部で約1.8cm、重さは約50gと超薄型・軽量な製品ですが、それ以上の工夫が施されています。

 

↑バッグの外ポケットに入れても気にならない薄さ

 

発売されたのは、Bluetoothで接続するタイプと専用レシーバーを使うタイプの2種類。BluetoothタイプはiOSやAndroidとの接続も対応で、PC、スマートフォンやタブレットを2台同時に接続し、切り替えながら使えます。

 

専用レシーバータイプは電波障害に強い2.4GHzを使用。パソコンに取り付けるUSBレシーバーは超小型で、マウス本体に収納して持ち運ぶこともできます。

 

 

↑写真左のBluetoothタイプ(MA-BTIR116BK)は実売価格4644円、右の専用レシーバータイプ(MA-WIR117BK)は実売価格4104円

 

一般的なマウスは手に馴染むよう、横から見たら半円を描くような形状になっています。しかし、円形のものは持ち運びには適しません。そこで、このマウスでは「く」の字型に山折りする機構を搭載。持ち運び時はポケットにすっきり収納できるカード状になり、使う時は折り曲げて手に馴染む形状に変化させることができます。

 

「く」の字型に山折りすると電源が入り、板状にたたむと電源がオフに。バッグにしまうだけで電源をオフにできるので、電力消費のムダもありません。

 

 

また、低消費電力の赤外線センサーを搭載し、充電後約1か月間ほど電池が持続するので、外への持ち出しが続いても安心して使えます。マウスの課題だった持ち運びの不便さを解決した本製品。ノートパソコンだけでなく、薄型タブレットと組み合わせるのも合いそうです。

【今なら千円お得】45W出力で急速充電できる、Cheeroの大容量モバイルバッテリー「Power Delivery 45W」

ダンボー型モバイルバッテリーなどで知られる「cheero」から、Macbookも充電できる大容量のモバイルバッテリーが発売されました。今回発売された「Power Delivery 45W」は、2万100mAhという大容量が特徴。さらに、USB Power Delivery(USB PD)という充電規格に準拠し、USB PD対応のパソコンやスマートフォンを高速に給電できます。

 

↑Power Delivery 45W、実売価格5480円。Amazon.co.jpのcheero直販ストアでは、販売記念開始価格として4480円で提供されている(期間限定)

 

USB PDでの出力は最大45Wで、これは一般的なUSB給電(5V/1A)の9倍という高出力。同社が手掛けるモバイルバッテリーの中では過去最大の出力になっています。

 

USB PDによる急速充電を利用するには、充電する機器側もUSB PDに対応している必要があります。Type-C端子を搭載するMacbook、NINTENDO SwitchなどがUSB PDをサポートしているほか、USB Type-C端子搭載のAndroidスマートフォンでも対応製品が増えています。

 

↑USB PD機器への充電に使える両端Type-C端子のケーブルが付属するため、別途ケーブルを購入する必要はない

また、iPhone Xなど最新のiPhoneでも、USB Type-C-Lightning変換ケーブルを利用すればUSB PDによる急速充電を利用できます。そのほか、USB-Aポートも備えており、microUSB端子搭載のスマートフォンなど、USB PDに対応しない機器でも、最大5V/3Aの急速充電で利用できます。

 

↑本体の充電はUSB PD対応のType-C端子か、microUSB端子のどちらかを選んで利用可能。USB PD対応のACアダプターで充電すれば、2万100mAhの大容量を約3時間で満充電にできる

 

大きさは約162×79×23mm、重さは約368gと、モバイルバッテリーとしては大きめ。大容量だけに仕方ない部分ではありますが、それなりの重さがあることは事前に理解してから購入した方が良いでしょう。

 

USB PDの急速充電は、MacbookやiPhoneもサポートするなど、スマートフォンやノートパソコンでは対応機器が増えてきています。そうした機器を外出先で存分に活用するためのパートナーとして、Power Delivery 45Wは最適でしょう。

シールだからさりげないよ! 2.4×3.6cmの極小忘れ物防止デバイス「MAMORIO FUDA」

忘れ物防止デバイス「MAMORIO」のラインナップに、シールで貼るタイプの「MAMORIO FUDA(マモリオ フューダ)」が加わります。6月1日発売で、実売予想価格は2980円です。

 

 

MAMORIOは、スマートフォンのアプリと連携して、忘れ物を防ぐデバイス。大切なものに取り付けておくと、置き忘れたときに、スマートフォン宛にいつ、どこで失くしたかを通知します。

 

置き忘れた場所がわからないときにも、他のユーザーのMAMORIOアプリに検知されたときに通知が届く「クラウドトラッキング機能」を搭載。首都圏の鉄道のお忘れ物センターなどでは、MAMORIOが届けられたときに自動で通知するサービスも提供されています。

 

従来のMAMORIOは、キーホルダーなどに取り付けられるタグ型のデバイスでした。一方、今回のMAMORIO FUDAは、背面のシールで大切なものに貼りつけて利用するデバイス。チェーンなどがないノートパソコンやポータブルゲーム機、手帳などでも利用できます。

 

 

↑カラーはブラックとホワイトの2色で、レザー風のふっくらとしたデザイン。大きさは約24×36.2×3.4mm

 

内蔵の電池は交換不可の使い切りタイプで、購入から約1年間利用可能で180日経過後に、交換品を半額で購入できる”電池交換プログラム”も用意されています。

 

ありそうで無かったシール型の忘れ物防止デバイス。シンプルなデザインで高級なノートパソコンにも違和感なくなじみそうです。高価なゲーム機や重要な書類ケースなど、あなたの”大切なもの”を守る保険として導入してみてはいかがでしょうか。

PCだってオシャレに使いたい! コンパクト&スタイリッシュな「液晶一体型PC」4選

自宅で使えるデスクトップPCが欲しいけど、黒い箱のようなタワー型は邪魔になるし部屋の雰囲気に合わない……とお悩みの方にオススメなのが、液晶ディスプレイとPCが一体化した「液晶一体型PC」。ディスプレイの背面にPCパーツを搭載したデザインにより、サイズがコンパクトで設置場所も省スペースで済むのが特徴。従来のデスクトップPCのイメージを覆すスタイリッシュなデザインの機種も増えています。

↑液晶一体型PCは奥行きが短く省スペースで置けるのが特徴(写真はNEC LAVIE DA370/HA)

 

そこで今回は、インテリアにこだわる方にもオススメな一体型PCを4モデル紹介します。

 

1.スタイリッシュなメタルデザインの一体型PC

日本HP
22-b200jp
実売価格10万4220円

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i3-7100U(2.40GHz)/インテル HD Graphics 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:HDD 1TB ●ディスプレイ:21.5型フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×2、USB 2.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力コンボ、DVDマルチドライブ ●サイズ/重量:W540×H402×D187mm/4.8kg

省スペースで使える奥行18.7cmの液晶画面一体型PC。ディスプレイ下部のスピーカーおよび本体スタンド部分は金属加工のデザインを施しており、高級感と安定感のあるデザインに仕上げています。ディスプレイは広視野角なIPSパネルの非光沢パネルを採用。フルHD解像度で細部まで解像度の高い映像が楽しめます。電源コネクタやUSBポートなどの端子類はすべて背面に備えており、デスク周りをスッキリ見せることが可能です。

 

2.テレビも楽しめる大画面モデル

NEC
LAVIE DA370/HA
実売価格10万2800円

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Celeron プロセッサー 3865U(1.80GHz)/インテル HD Graphics 610 ●メモリ:4GB ●ストレージ:HDD 1TB ●ディスプレイ:23.8型フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×3、USB 2.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力コンボ、DVDマルチドライブ、アンテナ入力端子、miniB-CASカードスロット ●サイズ/重量:W546×H391×D190mm/8.6kg

大画面23.8型のフルHD液晶ディスプレイを備えた一体型PC。地デジ/BS/CSチューナー(1基)を搭載しており、アンテナ線をつないでテレビの視聴が可能。テレビを見ながらネットをチェックしたり、SNS投稿をしたりと複数の作業もラクラク行えます。ワイヤレスのキーボードとマウスが付属。キーボードは本体下に収納できるので、デスクを広々と使えます。

 

3.浮遊感のある映像が楽しめる4辺狭額フレームディスプレイ

富士通
FMV ESPRIMO FH70/B3
実売価格15万284円

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i7-7700HQ プロセッサー(2.80GHz)/インテル HD Graphics 630 ●メモリ:4GB ●ストレージ:HDD 1TB ●ディスプレイ:23.8型フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×4、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン出力/マイク入力コンボ、DVDマルチドライブ ●サイズ/重量:W558×H370×D167mm/6.5kg

空間になじむ4辺狭額フレームの23.8型フルHDディスプレイを搭載。映像が空間に浮かんでいるような感覚を楽しめます。CPUには第7世代 インテルクアッドコアCPUを採用し、重い画像の処理などもサクサク行うことが可能。ビジネスでもプライベートでもパワフルに使えます。パイオニア製のスピーカーを内蔵し、オーディオ補正にはWaves社MaxxAudioを採用。192kHz/24bitのハイレゾ音源も再生可能です。

 

4.映像も音質も高品質なエンタメPC

 

ASUS
Vivo AiO V241ICUK(I37100U)
実売価格7万2200円

●OS:Windows 10 Home(64bit) ●CPU:インテル Core i3-7100U(2.40GHz)/インテル HD Graphics 620 ●メモリ:4GB ●ストレージ:HDD 500GB ●ディスプレイ:23.8型フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×4、USB 2.0×1、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI、ヘッドホン出力/マイク入力コンボ ●サイズ/重量:W540×H409×D165mm/5.1kg

7mm幅の狭額ベゼルの23.8型フルHDディスプレイを搭載した一体型PC。独自のSplendid機能やASUS Tru2Lifeテクノロジーにより、クリアで精細な画質を実現しています。従来モデル比2.7倍の容積になったバスレフ型スピーカーには、独自のSonicMasterテクノロジーを組み合わせ豊かな低音が楽しめます。ミュージックモードや映画モードなど5つのサウンドモードを選択できる「AudioWizard」機能も搭載。

 

インテリアにこだわる人にオススメな部屋をスッキリ見せてくれる一体型PCを、ぜひチェックしてみて下さい。

「エドテック」で変わる勉強法――大学受験の地方格差解消に高まる期待

テクノロジーの進化によって環境が目まぐるしく変化する昨今、教育業界もその例外ではありません。今回は「エドテック(EdTech)」をキーワードに、注目を集める新たな教育サービスについて、自らもオンライン家庭教師事業を手掛ける株式会社シンドバッド・インターナショナル代表取締役社長、山田博史さんに解説してもらいました。

 

【この方に聞きました!】

株式会社シンドバッド・インターナショナル
代表取締役社長
山田博史さん

 

大学受験における地域格差をなくしていく可能性を秘めている

「エドテック(EdTech)」というキーワードを聞いたことがあるだろうか? 話題の「フィンテック(Fintech)」とも似ているが、エドテックは金融ではなく、教育(エデュケーション)とテクノロジーを掛け合わせた言葉だ。いま、教育、受験勉強の場においてエドテックの活用が広がっている。

 

たとえば、インターネットを利用してパソコンやスマートフォン上で、授業を受けたり、個人指導を受けることができる。これでまでの塾通いや、紙による通信教育といったスタイルとは異なり、自宅にいながら塾を体験できるなど、新たな勉強法が浸透してきている。大学受験では、地方の高校が不利と言われ続けてきたが、エドテックは、その格差をなくしていく可能性も秘めている。

 

今春、都市部の大学合格者たちに話を聞く機会があった。合格した地方出身の現役生や浪人生たちから出てきた受験時代の悩みが、「都市部の受験生たちとの情報格差が大きい。こんなに情報量が違うとは思わなかった」「地元にはそもそも塾が少ない、選択肢がない」「難関大学を受験するにも、学校の先生があまり指導し慣れていない」といったものだった。

 

東京にいれば、ある程度の高校であれば、学校の大学受験の指導は行き届いているだろう。また、学校以外にも、大手の塾や予備校が無数にあり、個人塾、東大や医学部の専門塾まである。そのなかから自分にあった指導をしてくれる塾、あるいは進学希望先に合わせて選ぶことができる。しかし、地方にいる受験生はそうもいかない。そもそも塾も少ない。学校の先生頼みになってしまうが、それだけではどうも心もとない。

 

そんな現状を変えつつあるのがエドテックだ。エドテックを活用した、新たな教育サービスが続々と登場し、受験生たちの助けとなっている。

 

スマホ普及やYouTubeが追い風に!? エドテック事例集

エドテックの普及が急速に広がっている理由は、やはりスマートフォンだろう。中高生のスマホ普及率が高くなったことで、エドテックが身近になった。

 

エドテックを利用した教育で1番最初に話題になったのは、YouTubeでの授業動画の投稿だろう。2010年ごろから授業動画が増え始めた。個人で授業動画を投稿し、評判が良かった一部講師は、ある意味人気“ユーチューバー”となっている。また、代々木ゼミナールや東進ハイスクールなどの塾もYouTube内でチャンネルを持ち、無料で授業動画を見ることができる。

 

スマホを利用した家庭教師サービス「manabo(マナボ)」では、スマホのカメラでわからない箇所や問題を撮影して送信すると、東京大学、早稲田大学、慶應大学といった大学の学生講師が約3分でアドバイスを返してくれる。公式ホームページによると、約3000名の講師が在籍し、24時間対応できるという。月額3000円(税抜)で毎月60分まで何回も質問ができる。

 

講師の無料変更も可能で、自分にあった先生を選びやすいかもしれない。60分を使い切った場合は、60分追加購入することで利用できる。じっくり教えてもらうというよりは、ちょっとしたヒント、解決法を知りたいときに使うのにちょうど良いかもしれない。

 

教育サービス大手もエドテックに取り組む。通信教育でおなじみのZ会は「Z会オンライン個別指導」を展開する。難関大に合格したZ会のOB・OGの大学生講師を採用し、1対1でオンライン個別指導が受けられる。Z会の通信添削教材や映像講座と組み合わせて受講するスタイルが特徴だ。

 

例えば、Z会の通信教育と組み合わせたコース「サイクルズ」、Z会の映像講座とセットの「Z会の映像サポートコース」、大学入試直前の志望校対策をサポートする「過去問特訓コース」など様々なコースを用意できるのも大手ならでは。事前にZ会の教材を解いたり映像授業を受講したうえで、わからないところ、わかったつもりで終わっているところを、オンラインの個別指導で講師が確認して教えてくれる。Z会の資源をうまく活用したサービスだ。

 

最後に、僭越ながら弊社の取り組み「私大受験専門・家庭教師メガスタディオンライン」を紹介する。エドテックを思う存分活用した、より本格的な家庭教師サービスで、学生講師ではなく、プロの家庭教師がインターネットを介して指導してくれる。講師採用率が3%と厳選され、早慶上智MARCHなど難関大の合格実績豊富な講師を紹介することができる。

 

メガスタディオンライン最大の特徴は、パソコンに専用カメラを接続することで、講師が「生徒の顔」と「問題を解く手元」の両方同時に見られるシステムを利用していることだ。やはり、直接対面指導と違って、インターネットでの指導は、生徒の表情がわからず、本当に理解しているのかどうか講師が掴みづらい。この2画面同時システムを介すことで、生徒の理解度を把握しやすくなる。特に、地方に住んでいる受験生にとっては、首都圏の経験豊富な講師の授業を受けられるというメリットがあるだろう。

 

【番外編】アメリカで急成長中のエドテック

最後に番外編として、海外の事例で、アメリカで急成長中のオンラインレッスンサービス「Varsity Tutors(米ミズーリ州セントルイス)」を紹介する。Facebook社のCEOマーク・ザッカーバーグが設立した財団から5000万ドル(約53億円)投資を受けたことでも話題となり、注目を集めている。

 

アメリカでもオンラインレッスンサービスは利用者が急増中で、特に日本のセンター試験に相当する「SAT」の対策コースを提供するサービスは人気となっている。

 

このVarsity Tutorsの特徴は、下記のとおりだ。

・米国最大級のオンライン個人指導のマッチングプラットフォーム
・最短で15秒で自分にぴったりの教師が見つけられる
・約4万人の講師が登録
・1000以上のコースを提供
・プログラミングからアカデミックな学問領域まで幅広くカバー
・授業料は1時間あたり約50ドル(6000円前後)

 

さらに、大型調達資金を実現した Varsity Tutorsは、2017年に欧州最大の個人指導プラットフォームの「First Tutors」を傘下に収めるなど、海外展開も積極的に進めている。調査企業「Global Industry Analysts」では、世界の個人レッスン産業は2020年までに2000億ドル市場(約21兆円)に成長すると予測している。(ちなみに世界の教育産業の市場規模は約400兆円)。

 

この様に、受験生に向けた多種多様なエドテックサービスが世界で広がっている。日本でも、地方だから大学受験で不利という時代は、今や昔というふうになっていく可能性があると思う。

最新「自動翻訳デバイス」の語学力を現地出身の人はどう評価する? 安くて軽い「ili」編

海外旅行に行ったとき、やはり心配になるのが、現地でのコミュニケーションです。ツアーでガイドさんが付いているなら安心ですが、自由度が高い旅行だと、意思疎通は自力で行わなければいけません。

 

自身が学んだ経験のある言語なら、さほど問題ないでしょう。しかし、全く知らない言語を使う必要がある場合、事前の準備は必須となります。そんな時に活用したいのが、最近話題の翻訳ツール。伝えたい日本語を話したり、入力したりするだけで、現地の言語に変換してくれます。

 

用意したツールは「ili(イリー)」「POCKETALK(ポケトーク)」「Google翻訳(スマホのアプリ)」の3つ。

 

180306tama02
↑海外旅行向け翻訳機「ili」

 

iliは2018年2月に一般向けの発売が開始された海外旅行向けの翻訳機。オフラインでの翻訳が行えるのが特徴で、iliに向かって話し掛けた日本語を英語、韓国語、中国語の3か国後に変換して発話します。価格は2万1384円。

 

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↑双方向で会話翻訳が可能なPOCKETALK

 

POCKETALKは50か国語を双方向に翻訳できる通訳デバイス。こちらも音声入力したテキストを翻訳して発話します。小さいディスプレイも備わっていて、テキスト表示も確認できるのが特徴です。ただし、使用時にはWi-Fi接続または専用SIMカードでの通信が必要となります。直販価格は2万4800円~。

 

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↑定番の翻訳アプリ、Google翻訳

 

Google翻訳は翻訳において定番中の定番とも言えるアプリ。オンラインなら、音声入力したテキストを翻訳し、音声で発話できます。カメラで文章を読み取れるのも同アプリならではのメリット。また、オフライン翻訳も限定的に可能です。指定の言語のファイルをあらかじめダウンロードしておけば、キーボードで入力したテキストのみ変換できます。スマホがあれば、無料で利用可能なのもポイント。

 

本記事では、まずiliをピックアップし、実際に英語・中国語・韓国語を母国語とする海外の人に試していただき、使用感について聞いてきました。

 

↑左から順に、検証に協力してくれた、リンさん(中国語圏)、コリンさん(英語圏)、イムさん(韓国語圏)の3名

 

iliは、棒状のデザインをしており、3つのボタンがあります。正面にある丸いボタンを長押しして、ピッと音がしたら、翻訳したい文章をなるべく簡潔に標準語で述べます。話し終わったあと一呼吸おいて指を離すと、認識したテキストを翻訳し、音声で発してくれます。

 

↑サイズはW33xH121.8xD13.0mm、重量は42g。内蔵型リチウムイオンバッテリーで通常使用時間は3日間となる

 

↑言語の切り替えは右サイドにある下側のボタンを長押しすればOK。切り替えには多少の時間がかかる

 

なお、一度翻訳した言語は、前面のメインボタンを押すと翻訳後の言語、サイド下ボタンを押すと翻訳前の言語で再生されます。相手が聴き取れなかった場合や、繰り返し使う場合に便利です。

 

ーー第一印象はどうでしょうか?
「とてもよいデザインをしてるね。ポケットにサッと入れられて持ち運ぶのに便利そうだ」(コリンさん)
「すごい軽い!」(リンさん)

 

デザインについては、皆さんとても良い印象でした。

 

多少カタコトになることがあっても、言いたいことは伝わった

さて、実際に日本語をそれぞれの言語で訳してみて、意思疎通が取れるか確認してもらいました。検証したテキストは[料金はいくらですか?][禁煙席はありますか?][試着してもよいですか?][日本語を話せるひとはいますか?]など。

 

↑ひとりずつ順番に翻訳を試してみた

 

ーーまず、中国語はどうでしょうか?
「完璧ですね。何を言っているのか充分伝わりました」(リンさん)

 

ーー続いて、韓国語は?
「ほぼ完璧です。でも[試着しても良いですか?]について、[試着]が直訳されると韓国語では、ちょっと不自然な感じになりました。口語だとあまり使わないので」(イムさん)

 

その後、[これを着てみても良いですか?]など、聴き方を工夫すると、より自然に翻訳された。

 

ーー最後に、英語は?
「うん、分かったよ。ただ[料金はいくらですか?]と尋ねると、英語の場合、それがfeeなのかpriceなのか場面で異なるから、気をつけた方が良いね」(コリンさん)

 

なるほど、[このチケットの料金はいくらですか?]のように、聴き方を工夫すると良さそうです。

 

このように、その言語でどういう表現がより自然なのかということ。そして同じ単語でも複数の表現に分かれることがあるということ。これらの影響で100点の翻訳ができないこともありました。しかし、「とりあえず伝わればOK」という観光旅行向けのツールなので、多少の誤差は気にせずに使って大丈夫そうです。

 

もし、翻訳した音声を聴いて、相手が変な顔をしていたら、日本語の言い回しを変えて、何度か試してみると良いでしょう。

ーーちなみに音声はどうでしたか?
「機械的ですねー。ロボットが喋っている感じ」(リンさん)
「僕もそう思います。でも、デパートの放送とかでよく耳にする音に似ているから、日本に来ている中国や韓国の人にとっては、不自然に感じないでしょうね」(イムさん)

 

筆者としては、機械的な音声だが、いわゆるボーカロイドの声まで機械的ではない、という印象を抱きました。小さな子ども向けのオモチャが声を出したら、きっとこんな音になるのかな。

 

オフラインのスピード感ある片方向翻訳が特徴

さて、数ある翻訳ツールのなかで、iliがユニークなのは、オフラインで音声翻訳ができること。機内や地下、都市部ではない地域など、通信環境が整っていない場所でも使用できます。SIMカードなどを契約して、通信費が発生することもありません。機種代金を支払って購入すれば、そのまま持ち運んで利用できます。こうした小回りが効くのは同機ならではのメリットですね。

 

また、自分が話した言語を、現地の言葉に翻訳するだけ、というのも同機の特徴。つまり「伝えるだけ」です。反対に現地の人の言葉を日本語に直すことはできません。これは、そもそも「海外旅行では、相手に翻訳機を渡すシーンが少ない」という前提で開発されているから。むしろスマホを取り出す手間や、見知らぬ相手に手渡すリスクを減らす意味があります。

 

↑コリンさんはiliに好印象を抱いたようだった

 

ーー片方向の翻訳について、どう思いましたか?
「Wi-FiやSIMカードが要らなくて、オフラインで使えるのは、とても便利だよね。片方向の翻訳しかできないなら、なるべくYes/Noで答えられる質問に活用すると良いのかも」(コリンさん)

 

一見不便に見える仕様ですが、海外旅行という限られたシーンでは、最低限の意思を伝えられれば充分乗り越えられることも多々。例えば、レストランに入って「おすすめはどれですか」と伝えられれば、それ以上のコミュニケーションは不要だったりするわけです。また、コリンさんが仰ったように、質問の仕方を工夫すれば、片方向翻訳のデメリットも克服できそうです。

 

↑iliの実売価格は2万1384円。販売店はこちら。なお、店舗では、海外向けモデル(英→日・中・西/中→日・英)も販売されている。

 

次回は、POCKETALKについて紹介します。特徴や使い勝手において、どんな違いがあるのでしょうか。

自然な会話ができるリアルタイム通訳イヤホンが「まさに最先端の翻訳機!」と話題沸騰

リアルタイムで自然な会話ができる通訳イヤホン「WT2」を支援するプロジェクトが、クラウドファンディングサービスMakuakeでスタート。ハンズフリーのイヤホン型翻訳機に熱い視線が注がれている。

出典画像:「異なる言語でもリアルタイムで会話可能!ワイアレスイヤホン型翻訳機『WT2』」Makuake より

 

イヤホン型翻訳機「WT2」とは?

「WT2」は専用のイヤホンとアプリを連携して、自分の言語を話しながらリアルタイムに翻訳することでシームレスな会話を可能にするアイテム。一つひとつの単語を調べる電子辞書や翻訳アプリ・通訳ツールと異なり、「1つのアプリ・2つのイヤホン」でお互いの言語による会話がサポートされる仕組みだ。

 

「WT2」には使用状況に応じた3つのモードを搭載。会議室や喫茶店など静かな環境で使用する「自動モード」、あまり静かではない環境や長文など複雑な会話に適した「人工モード」、ルートや価格の確認など簡単なやりとりに使う「質問モード」を使い分けることができる。

 

イヤホンの充電は、持ち運びにも便利なコンパクトサイズの充電ケースを使用。充電したケースを持ち歩けば、外出先で電源に接続しなくてもイヤホンを収納しておくだけで充電が行われる。ちなみに、イヤホンはフル充電で2時間のサポートが可能。

出典画像:「異なる言語でもリアルタイムで会話可能!ワイアレスイヤホン型翻訳機『WT2』」Makuake より

 

KICKSTARTERでも大成功を収めたプロジェクト

「WT2」は、これまでにクラウドファンディングサイトKICKSTARTERでも支援プロジェクトを展開。日本円換算で約3000万円を調達する成功を収めてきた。今回の支援プロジェクトは早期割り引きを適用した1万9900円コースなどを用意。残り28日(5月18日現在)で目標金額を大きく上回る、600万円以上の支援が集まっている。

 

イヤホン型の“リアルタイム翻訳機”という未来的なアイテムに、ネット上では「すごい便利アイテムが誕生したな」「まさに最先端の翻訳機。発売に向けて開発頑張って!」「ちょうど海外移住の話が出ているので期待を込めて支援します!」「海外の人と交流する機会が多いので役立ってくれそう」「がんばって語学勉強もしてるけど、これでもう一歩踏み込んだコミュニケーションができる!」といった声が溢れ返った。

 

現在の対応言語は、日本語・中国語・英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポルトガル語・アラビア語・ロシア語の9言語。7月~9月にかけて韓国語やイタリア語が追加され、2021年までに41カ国語に拡大されるという。よりディープな交流体験のためにも支援を検討してみては?

お値段据え置きで弱点を克服? ドンキの新2万円PCはどこが進化した?

ドン・キホーテがプライベートブランド「情熱価格」で販売している、2万円弱で買えるタブレットPC「ジブン専用 PC&タブレット」。今回、更にグレードアップした第3弾モデル「ジブン専用 PC&タブレット3」が6月8日に発売されます。

 

↑ジブン専用 PC&タブレット3。価格は従来品と変わらず実売2万1384円となっている

 

ジブン専用 PC&タブレットは、Windows 10 Homeを搭載したタブレットPC。付属のキーボードを取り付けて、ノートパソコンのように使うこともできます。

↑ノートパソコンとタブレットの2Wayで使える

今回のジブン専用 PC&タブレット3では、メモリの容量が2GB→4GBへ増量されました。メモリが増えたことによって、web表示など前モデルからぐっと捗るようになるでしょう。microSDカードスロットは最大128GBのmicroSDXCに対応し、大容量のデータを保存できるようになっています。あわせて、10.1インチのディスプレイはを強化ガラスに変更したことで、タッチ操作の感度が向上しました。

 

CPUはIntel Atom X5-Z8350、ストレージは32GBと据え置きではりますが、Office文書の編集や動画サイトの閲覧程度なら活躍しそうなモデルへと進化しました。特にメモリの増量によって、これまでよりも余裕を持って動くようになっているでしょう。2台目にノートパソコンがほしい方は、要注目の製品です。

iPhone Xを初代iPhoneに変身させるケース「Classic One」に、Appleファンは思わず見惚れるはず

Spigen JAPANは、初代iPhoneをイメージしたiPhone X用ケース「Classic One」の予約販売を開始しました。日本で発売された最初のiPhoneは、ソフトバンクから登場した2台目モデルの「iPhone 3G」ですが、Classic Oneは日本では発売されなかった初代「iPhone」をモチーフとしています。

 

↑初代iPhoneがモチーフの「Classic One」。実売価格は2690円

 

初代iPhoneのデザインは背面がクロームシルバーとブラックのツートンカラーになっているのが特徴。Classic Oneでもそれを忠実に再現しており、アップルロゴの部分はiPhone Xのデザインを生かすよう穴あきになっています。

 

↑丸みを帯びた側面をケースで再現

 

前面の縁までカバーするデザインを採用。柔らかいTPU素材と堅いポリカーボネート素材の2層で、落下時の衝撃を吸収する構造になっています。また、米軍が定めるMIL規格に準拠した耐衝撃試験を実施し、耐久性を確保しています。iPhoneを全面的に保護しながらも、装着状態でもワイヤレス充電を行えるようになっています。

 

なお、Spigenは米国のクラウドファンディングサイト「Indiegogo」で展開するプロジェクトでは、今回のClassic Oneに加え、初代iMacをイメージしたiPhoneケース「Classic C1」も発表されています。

 

↑初代iMacの特徴的なカラー「ボンダイブルー」を再現

 

↑すでに発表済みの米国では5色を展開

 

 

Classic C1は日本での発売が公表されていませんが、Spigenに問い合わせたところ、「時期は未定だが発売予定」というコメントを得られました。iPhoneシリーズの10年分の進化を取り入れたiPhone Xを、初代iPhoneのデザインで楽しめるClassic One、そして根強い支持を誇る“iMac”をモチーフとしたClassic C1。アップルファンならぜひチェックしておきましょう。

ポケットに入る大容量SSD「サンディスク エクストリーム ポータブルSSD」で、データからも手荷物からも身軽に!

サンディスクは、ノートパソコンやタブレットPCと組み合わせて使えるストレージ「サンディスク エクストリーム ポータブルSSD」を5月下旬に発売します。

 

↑サンディスク エクストリーム ポータブルSSD。ラインナップは、250GB(想定実売価格:1万6000円前後)、500GB(想定実売価格:2万3000円前後)、1TB(想定実売価格:4万6000円前後)、2TB(想定実売価格:8万8000円前後)となる

 

最近では4K動画の撮影に対応したカメラも増え、ノートパソコンでも写真編集や簡単な動画編集作業が手軽に行えるようになり、以前は敷居が高かった動画撮影も身近になってきています。

 

しかし一方で、ストレージの容量は圧迫されがち。最高の1枚を求めて数多くの写真を撮っていたら、ノートパソコンの小さいストレージが埋め尽くされていたという事態になりかねません。サンディスク エクストリーム ポータブルSSDは、そうした用途に応える製品となっています。

サンディスク エクストリーム ポータブルSSDは、携帯性と大容量を両立させたストレージです。スマートフォンよりも小さなサイズで、最大2TBまでの容量をラインナップ。耐衝撃性・耐振動に加え、防滴・防塵にも対応。、雨や水しぶき、ホコリなどに耐性があり、屋外で使うのにも適しています。

 

↑SSDの読み出し速度は550MB/秒と高速で、USB 3.1 Type-C規格もサポート。

 

良い写真が撮れたら、その場で編集まで仕上げてしまいたくなるもの。そうした時にこのストレージさえあれば、パソコンの保存領域を気にすることなく作業できますね。通信回線で送るには大きすぎる動画の受け渡しにも活躍するでしょう。

航空法規制外ってこんなに手軽なん!? 「Tello」こと革新的ミニドローンで空撮を知ろう

手軽に楽しめる入門用として最適なトイドローンが、じわじわとその数を増やしていってます。その中でも直近でひときわ注目を集めたのが、Ryze Techがドローン大手であるDJIと共同開発した、超小型ドローン「Tello」です。早々にその実機が手に入ったので、実力を検証してみたいと思います。Telloは質量が約80gと、航空法適用外の200g未満を遥かに下回る超軽量ボディが特徴です。実売価格は1万2800円。

 

↑Telloの本体。折りたたみ式ではないので、この状態のまま飛ばしたり、しまったりする。サイズ的には手のひらからはみ出る程度

 

航空法適用外となると、飛行禁止区域でも申請なしで飛行させることができるので、飛ばせる範囲が一気に広がります。もちろん、人混みや空港の近くなどでは飛ばせませんが、それでも規制適用のドローンに比べれば、飛ばす場所を厳選しなくても、ドローンを使った楽しみが広がります。

 

ただ軽いだけのトイドローンであれば、他にもたくさん発売していますが、Telloの特徴として、空中で操作していない時に安定してその場に居続けられること、つまりホバリングがあげられます。Telloは2つのビジョンセンサーと気圧センサーを搭載しているため、安定して空中でホバリングすることができるのです。ドローンの良さのひとつは、操縦している時に操作を誤ってしまっても、指を話せばその場に居続けるという安心感ですが、トイドローンのサイズ感で実現しているのはすごい。

 

↑本体底面にある2つのビジョンセンサー。これが地面との距離を測り、安定したホバリングを実現する

 

↑本体とほとんど同じサイズのバッテリー。質量の大半を占める

 

ドローンと言えば空撮です。小型ボディながら720p/30fpsの高解像度動画と、500万画素の静止画が撮影できるカメラを搭載しています。技術協力元のDJIと言えば、単品でも売られるほどの高性能ジンバルを思い浮かべる人もいると思いますが、Telloのカメラは小型なので固定式です。しかし、電子式映像ブレ補正を搭載しており、滑らかな映像で撮影できます。

 

充電は本体とUSB充電器をmicroUSBケーブルで接続するだけです。予備を購入し、いっぺんに充電したいのであれば、別売りの充電器の購入をオススメします。

 

↑720pの動画が撮影できる固定式カメラを搭載

 

↑本体にはmicroUSB端子がついており、直接充電ができる

 

↑小型ながらプロペラガードを備えている

 

操作はスマートフォンの専用アプリを使い、ソフトコントローラーを使います。ゲーム機のコントローラーでも代用可能です。離陸は専用ボタンを押して表示されるレバーをスライドさせれば自動的に離陸。一定の高さまで飛ぶとその場でホバリングしてくれます。筆者が操作してみた印象としては、非常にシンプルな離陸操作のため、初めての人でもすぐに操作できると感じました。

 

↑デフォルトでは、左側のコントローラーの上が上昇、下が下降、左右が旋回、右側のコントローラーの上が前進、下が後退、左右が左右の移動となる

 

↑画面左上の上矢印のアイコンをタップすると、離陸のポップアップが表示される

 

操縦してみた感覚としては、ちょっとセンシティブな印象でした。ドローンを操縦した経験があればなおのことそれがわかり、慣れるまでは丁寧に少しずつ動かさないと、一気に移動してしまう感じです。狭めの部屋だとあっという間に壁に到達してしまうので、どの程度の操作がTelloに反映するかをしっかり身体に叩き込んでおく必要があります。

 

スマホの画面には絶えず、Telloが撮影した映像が表示されます。たまに映像がストップしたりしましたが、基本的にはリアルタイムで表示してくれます。TelloにはストレージやmicroSDカードスロットがないので、撮影したデータはすべてスマホに記録されるので、このデータの伝送がうまくいかないと、ちゃんと撮影できない仕組みですが、そこは特に問題はありませんでした。

 

↑庭から離陸。狭いので障害物に当たらないよう、慎重に操作した

 

カメラには電子手ブレ補正機能も入っているため、ホバリングの安定性も作用して、簡単に自撮り撮影も行えました。手を伸ばしてスマホをかざすこともなく、自撮り棒よりも自由に角度、距離調整もできるので、自撮りマシンとしてもかなり優秀だと感じました。

 

せっかく航空法適用外機なので、外でも飛ばしてみました。以前、ドローン関連の取材で、屋根の点検をするサービスについて伺っていたことを思い出し、ドローンを操作して屋根の様子を確認してみることに。2階建ての民家とは言え、屋根まで飛ばすとなると、なかなかの高さになります。

 

そして高さが増すごとに風も強くなって煽られるわけですが、Tello最大の弱点と言えるのが、この風なのです。機体が軽いからこそ、航空法適用外なのですが、風に流されやすいのです。なので、ちょっと目を離した隙に風に流されて視認できなくなってしまいがちなので、十分確認を怠らず操縦しましょう。また、住宅街だとWi-Fiが混線してしまう可能性もあるので、あまり遠くに飛ばさないようにするのも大事です。

 

↑屋根の上まで到達。普段見ることができない場所が見られた

 

↑さらにもう少し高度をとって、屋根の向こう側の景色も撮影

 

Telloは、DJIのMavicシリーズなどで採用されているフライトモードを備えています。その場で1回転旋回して撮影したり、1点を中心にして周囲を1周しながら撮影したりという、自動操縦から撮影まで行うモードです。画面をスワイプした方向にフリップ(宙返り)をしたり、手のひらからトスして離陸、後方に上昇しながら撮影、バウンスしながら飛行など、様々な動作が設定されています。特に周囲を1周しながらの撮影は、自操では難易度が高いので、自動だとありがたいです。

 

↑フライトモードは全部で6パターンの動作を用意

 

イメージがわきにくいかもしれないので、実際にフライトモードで撮影した動画を2種類ご覧ください。

 

筆者を中心に360度回転しながら撮影するCircle。途中からスマホから手を離しており、自動で飛んでいるのがわかります。

 

機体の場所はそのままに360度回転しながら撮影する360°。多少、画面がぐらつくところもありましたが、基本、キレイに撮れています。

 

手軽で、操縦が簡単で、キレイな動画や写真が撮れるTello。しかも1万円ちょっとで買えてしまう価格帯となれば、もはや買わない理由は見当たりません。もし、購入するのであれば、専用ケースと予備のバッテリーも一緒に買うことをオススメします。

 

ドローンを試してみたいけど、高価であったり、安価なのは操縦しにくかったりすることが多いですが、Telloはその懸念を払拭してくれるほどの出来栄え。単純にラジコン感覚で飛ばすのも面白いですし、空撮で撮ったことのない写真を撮影する楽しみを味わってみるのも、ドローンならではの楽しみ方です。特に空撮をちょっと試してみたいという方には、かなりノーリスクでトライできる魅力的な製品と言えるでしょう。

ジェイソンの襲撃も防ぐ!? フォーカルポイントから断線知らずな「Fuse Chicken」のUSBケーブル登場

フォーカルポイントは、Fuse Chickenの「チェーンソーでも切れない」というタフなLightningケーブル8製品を発売しました。Fuse Chickenブランドのケーブルは、金属素材を編み込んで作られており、頑丈さが最大の特徴です。

 

 

ラインナップの中で最も頑丈なケーブルが「Fuse Chicken Titan Lightning to USB」(1m/1.5m)。ケーブル部には2層構造の高強度スチールを採用し、たとえチェーンソーを使って切断しようとしても切れないという強度を確保しています。さらに、ケーブルとコネクターは直接溶接されており、断線の不安もありません。

 

↑Fuse Chicken Titan Lightning to USB(1m)、実売価格4838円。1.5mタイプは実売価格5918円

 

「Fuse Chicken Bobine Flex Lightning to USB」(60cm)は、ケーブル型のiPhone用ドッグ。タフなケーブルを自由に曲げて、iPhoneを好みの角度で固定できます。スペースを取らないので、パソコンのディスプレイの横に固定したり、カーチャージャーにつなげて車の中で使ったりしても便利でしょう。

 

↑「Fuse Chicken Bobine Flex Lightning to USB」(60㎝)、実売価格4838円

 

そのほか、アルミとステンレススチール鎖を編み上げた「Fuse Chicken Armour Charge Lightning to USB」(1m/2m)などを用意。1mタイプで重さは約34gと、強度を保ちながらも軽く仕上げています。

 

「Armour」シリーズにはAndoridスマートフォンなどに対応するUSB Type-Cコネクター搭載の「Fuse Chicken Armour Charge C」(1m)もラインナップされています。

 

↑「Fuse Chicken Armour Charge Lightning to USB」(1m)、実売価格4838円。2mタイプは実売価格6134円、Type-C端子の「Fuse Chicken Armour Charge C」は実売価格4298円

 

なお、Lightning端子を備えた製品はいずれもアップルの認証制度「MFi」を取得済み。iPhoneのOSアップデートにも対応するため、安心して利用できます。

 

他社製品と比べるとやや高価なものの、強度に対する信頼感は折り紙付き。ケーブルの断線の何度も悩まされているなら、Fuse Chickenブランドを試してみてもいいかもしれません。

もう断線に悩まない! サンワサプライから1480円の高耐久Lightningケーブル登場

サンワサプライは、コネクタ部に樹脂で強化された曲げに強い高耐久仕様の断線しにくいLightningケーブル「500-IPLM021」を発売しました。直販サイト・サンワダイレクト(本店・楽天市場店・Yahoo!ショッピング店・Amazonマーケットプレイス店・Mac Supply Store)のみの限定販売で、価格は1480円。

 

本製品は、iPhone、iPad Pro、iPad、iPad mini、iPod touch(第6世代)などのLightning端子搭載機器に対応した、Apple社 MFi認証(Made For iPhone/iPad/iPod)のLightning USBケーブル。iPhone・iPadなどをPCと接続してデータの通信や充電(対応機種のみ)ができます。 また、iPhone・iPadなどをUSB-ACアダプタやUSBカーチャージャーなどと接続しても充電が可能。 Lightningコネクタ部は約4.3cmと長く持ちやすいので、抜き差ししやすくなっています。サイズは、ケーブル長が約1mで、ケーブル径は約3.5mm。

 

 

ケーブル内部には防弾チョッキの素材としても使用されるケブラー繊維を採用しています。また、ケーブル表面にはナイロンメッシュを採用し、断線に強く、引っ張りによる負荷からケーブルを守ります。

 

コネクタは樹脂で強化された高耐久コネクタ採用で、ねじれや屈曲、抜き差しによる負荷からコネクタ部を守ります。コネクタカバーはアルミ製コネクタ採用で、見た目も美しく高級感があります。

 

引っ張りなどの負荷から守るケブラー素材採用で断線しにくいLightningケーブル。寝転んでの操作やゲーム時、スタンドに置いたまま充電など、断線しやすいシーンでも本製品なら安心して使えそうですね。

毎週月曜に自分だけのプレイリストが届く! Spotifyが新パーソナライズ機能「Discover Weekly」をスタート

音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、ユーザーが聴いたことのないオススメの曲を集めたプレイリストを毎週配信するパーソナライズ機能「Discover Weekly(ディスカバー・ウィークリー)」を5月21日より提供開始しました。

 

このディスカバー・ウィークリーは、ユーザーが日ごろ聴いている曲や、音楽の好みが似ているほかのユーザーが聴いている曲をベースに、そのユーザーがSpotify上で聴いたことがないけど、気に入ってくれそうなオススメの曲だけを30曲集めたプレイリストを自動で生成し、毎週月曜日の朝に配信する機能。ユーザーの好みを知り尽くした友人が毎週自分だけのミックステープをつくってくれているような気分になるSpotify独自の機能です。海外ではすでに提供され人気を集めていましたが、日本でも提供が開始されました。

 

ディスカバー・ウィークリーは、Spotifyで音楽を聴けば聴くほどこれを学習し、より好みに合った精度の高いおすすめをしてくれるように進化していきます。また、プレイリストに収録される曲は、毎週すべて新しいものに更新されます。

 

ちなみに、昭和歌謡が大好きなGetNavi web編集部の一條部員の初ディスカバー・ウィークリーには、西川峰子「あなたにあげる」やリンリン・ランラン「恋のインディアン人形」など激シブ曲がラインナップ。そのほか、Mr.ChildrenやDef Techなど知ってはいてもこれまであまり聴いてこなかった曲も用意され、聴きごたえのある内容となっていました。

 

いままでに聴いたことがない新たな曲やアーティストとの出会いをサポートしてくれる新機能の登場で、音楽の楽しみ方の幅を広げてくれそうです。Spotifyユーザーはぜひチェックしてみて下さい。

レノボ傘下で心機一転! 新生・富士通が今後の事業展開を発表

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、5月16日に“DAY1”と銘打った発表会を開催し、レノボ傘下入りしたFCCLの今後に活動について言及しました。

↑登壇した富士通クライアントコンピューティングの齋藤邦彰 代表取締役社長

 

FCCLは1981年のFM-8を皮切りに、富士通を支えるパーソナルコンピュータをリリース。1993年に登場したFMVシリーズは、現在でも販売されている人気シリーズとなっています。

↑FM-8から37年間、日本のPCを支えてきたFCCL

 

現在多くのPCメーカーが台湾などで製造しているのに対して、FCCLは川崎で開発し、島根で生産する国内生産一貫体制となっています。そのため、顧客のニーズに即座に応えることができ、さまざまな要望にも対応できるわけです。

 

なかでもビジネスや教育の分野でのBtoB市場に強く、保険セールスでは74%、小学校・中学校では66%のシェアがあり、どちらも業界シェアNo.1となっています。

↑保険セールスや小学校、中学校でのシェアNo.1。すぐに契約できるよう即時起動ができたり、子供たちがうっかり落としても大丈夫なように堅牢性を担保するなど、国内生産だからこそのフレキシブルさが結果に繋がっている

 

一方で、BtoCのPCは年々縮小傾向にありますが、15万円以上の高価格帯のPCは伸びており、そこには注力していくとのこと。高価格帯のPCといえばゲーミングPCを真っ先に思い浮かべる筆者ですが、eスポーツが注目されている今、FCCLにもゲーミングPCを出して欲しいところです。

 

そんなFCCLが今後目指していくのは、エッジコンピューティングやAIの分野の強化。今年の1月にはパソコンにAIアシスタントの「ふくまろ」を導入し、これまでのPCとの向き合い方を変えてきています。

↑AIアシスタントのふくまろ

 

今回の発表会では、Edge AIプラットフォーム「Infini-Brain」を公開。複数のAIソフトを同時に動かして、1台で様々なデータを処理することが可能です。ワークステーション10台分に匹敵する性能を持ち合わせながら、省電力も実現しています。

↑Edge AIプラットフォームInfini-Brain

 

↑Infini-Brainによるデモ画面。カメラで撮影した人物の動きを骨格表示し、解析しています

 

最後に、今回の発表会DAY1が同社の誓いの日と位置づけ、振り返った時に起点となった日にしたいと語り、DAY1000、つまり約3年後にはさらなる進化を伝えたいと締めくくりました。

 

ITや家電の発表会としては新商品のお披露目であったり、新サービスの解説であったりすることが多いですが、会社としての理念や今後展開のみを発表するというのは、それだけ意気込みがあることが伝わってきます。

 

ZenFone 5が日本にもカムバック! AIづくしの機能群で使い勝手は新たな領域に?

ASUS JAPANは、SIMフリースマホ「ZenFone」シリーズの新モデルを発表しました。フラッグシップモデルの「ZenFone 5」をはじめとした3モデルが5月18日から順次発売されます。

 

↑ZenFone 5。実売価格5万7020円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

ZenFone 5という名を聞けば、2014年に発売されたスマートフォンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。2014年版は画面サイズが5インチだったことからその名がつけられていましたが、今回の2018年版ZenFone 5は「ZenFone 3」→「ZenFone 4」に続くモデルということで、その名がつけられています。4年の時を経て大きく進歩したZenFone 5シリーズを紹介します。

 

ボディサイズはほぼ変わらず大画面化

ZenFone 5は、上部に切り欠きがあるフルHD+ディスプレイを採用し、上部のギリギリまでディスプレイが占める超狭額縁デザインへと進化。前世代のZenFone 4から大きさはほとんど変わらず、画面サイズは5.5インチから6.2インチへと大型化しています。

 

今回、ポイントとなるのがAIを売りにした機能を多数搭載していること。カメラや充電、着信音量の調整などの機能で、AIが取り入れられており、スマートフォンがユーザーの操作や周囲の環境を判断し、様々な設定を最適に動作させるとしています。

 

例えば、ディスプレイの明るさやカラーは「AI Display」機能が動作し、どのような環境でもディスプレイがクリアに見えるよう調節されます。「AI着信音」によって騒音の多い環境下では着信音が大きく、静かな部屋では音量を小さくといったように自動調整されます。

 

↑AIを使ったコミュニケーション機能「ZeniMoji」。表情や目線の動きをカメラが読み取り、マスコットキャラクター「禅太郎」を喋らせられる

 

「AIデュアルレンズカメラ」と名付けられたカメラは、撮りたいものに応じて標準画角(1200万画素)と広角120度(800万画素)の2つのカメラを切り替えながら使えます。被写体を判別する機能「AIシーン分析」があり、人やペット、風景など、16のシーンに応じて撮影モードが自動で切り替わります。

 

↑被写体を認識して最適な撮影モードを自動で選択

 

チップセットは1.8GHz駆動でオクタコアCPUのSnapdragon 636を搭載し、メモリは6GB。ストレージは64GBです。SIMカードはNTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアに対応し、2枚刺しが可能。両方のSIMカードで、高音質なVoLTEでの通話を待受できます(LTEの同時利用は不可)。

キャリアスマホの上級機に並ぶスペックの「ZenFone 5Z」

同時発表された「ZenFone 5Z」は、見た目こそZenFone 5 と共通だが、中身はキャリアスマホのハイクラス並みにグレードアップさせた上位機種。

 

↑ZenFone 5Z。6月下旬発売、実売価格7万5380円。カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色

 

チップセットはSnapdragonシリーズの最上位モデル「Snapdragon 845」を(2.8GHz駆動・オクタコア)を搭載。ストレージも128GBにアップしています。

 

ZenFone 5Zだけの機能として、「AIブースト」という機能も備えています。使っている状況に応じてスマホの動作を最適化することで、パフォーマンスを最大15%程度向上するとのことです。

 

 

両面デュアルカメラの「ZenFone 5Q」

「ZenFone 5Q」は、他の2機種よりややグレードを落としたモデル。しかし、他の2機種には無い特長を備えています。

 

↑ZenFone 5Q。実売価格4万2980円。カラーはルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラックの3色

 

他のラインナップにない特徴とは、「クアッドレンズカメラ」と銘打った、前面と背面の両方に搭載されたデュアルカメラのことです。インカメラでも広角カメラに切り替えて、周りの風景も写しこんだセルフィーを手軽に撮影できるという、なかなか使い勝手の良さそうな新機能。

 

↑メインカメラと広角カメラを切り替えながら撮影できる。ZenFone 5Qはインカメラもデュアルカメラ仕様に

 

6インチのHD+ディスプレイを備え、チップセットはオクタコアCPUのSnapdragon 630(2.2GHz駆動)とミドルクラスには十分な性能を持っています。メモリは4GB、ストレージは64GB。NTTドコモ、au、ワイモバイル(ソフトバンク)の3キャリアをサポート。ZenFone 5などが対応する”AI”を冠した各機能には対応しません。

 

バランスの取れたスペックでどんな注文にもそつなく応えそうなZenFone 5、キャリアスマホに比肩する高性能を誇る5Z、両面デュアルカメラという新機軸を盛り込んだZenFone 5Q。それぞれに見どころのあるシリーズですので、予算と使い方にあわせて検討してみてください。

アニメーションで後続車に意思疎通!? スムーズなコミュニケーションを図るカーディスプレイが話題

ドライバー間のコミュニケーションをスムーズに行うカーデバイス「CarWink」の支援プロジェクトが、クラウドファンディングサービスCAMPFIREでスタート。“世界初”となるコンパクトアイテムに熱い視線が注がれている。

出典画像:「CarWinkドライバー同士のコミュニケーションをスムーズにするカーディスプレイ」CAMPFIRE より

 

カーデバイス「CarWink」とは?

「CarWink」(以下・カーウィンク)は、スマートフォンの音声機能と連動してデバイス本体にアニメーションを表示。後方のドライバーに向けて、バラエティー豊かな絵文字を通じてコミュニケーションを図る。

 

例えば前方で横断しようとする人を発見して減速・停止する場合、後続車には歩行者が見えず無理な追い越しをして事故につながりかねない。そこで、専用アプリを起動したスマホに「歩行者が通行中」と声をかければ、歩行者マークがグラフィックアニメーションで表示される仕組みだ。

出典画像:「CarWinkドライバー同士のコミュニケーションをスムーズにするカーディスプレイ」CAMPFIRE より

 

多彩な絵文字が表示可能!

ほかにも、車線を譲られた際に感謝を伝える“サムズアップ”マークや減速を促す“SLOW”マークなど、多彩な絵文字を表示。これまでハザードランプやハンドサインに頼っていたコミュニケーションが、より分かりやすく後方のドライバーに伝えられることになった。ちなみに、デバイスは音声操作だけでなくリモコンを操作する感覚でワンタッチ入力も可能。デバイスにはUSB電源に加えて、バッテリーチャージに役立つソーラーパネルも搭載されている。

出典画像:「CarWinkドライバー同士のコミュニケーションをスムーズにするカーディスプレイ」CAMPFIRE より

 

同プロジェクトのリターンには、カーウィンク本体・デコレーションシール・キャリングポーチ・マイクロUSBケーブルがセットになった1万2000円コースなどを用意。プロジェクトの終了まで残り40日(5月9日現在)という段階で、既に目標達成率は202%をマークするなど高い関心を集めている。ネット上にも「すごい便利そうじゃない? 検討リストに入れよう」「これはぜひとも自動車メーカーに推奨してほしい!」「運転中にもどかしさを感じる場面もあったから、こういうアイテムを待ってました」「絵文字が可愛いし自分の好きな文字列とか出せたらもっと楽しく使えそう」といった声が相次いだ。

 

シンプルかつキュートなコミュニケーション手法によって、ドライバー同士の意思疎通をサポートする「CarWink」。プロジェクト終了までまだ時間はあるので、じっくりと支援を検討してみては?

「これは…推せる!」 ドコモの夏スマホでプロが確信を得たのは、まさかのdocomo with!?

NTTドコモは5月16日、スマホ10機種、タブレット1機種を夏モデルとして発表しました。他キャリアと共通する主要メーカーのフラグシップモデルのほか、トリプルカメラを搭載する「HUAWEI P20 Pro」や、docomo with対応の2機種にも注目です。それでは早速機種の概要を見ていきましょう。

 

縦長画面とカメラで遊べ、「Galaxy S9/S9+」

Galaxyの新シリーズは、18.5:9の縦長なディスプレイが印象的。背面カメラは、F値1.5と2.4を機械的に切り替えられるのがポイント。機能としては、新たに960fpsのスーパースローモーションに対応しました。上位機種のS9+は、デュアルカメラを採用しています。

 

↑Galaxy S9+SC–03K(5月18日発売)、実質価格6万4800円(※新規・一括で各種割引を適用した際の実質負担額を記載。税込、以下同)

 

↑Galaxy S9 SC–02K(5月18日発売)、実質価格4万6656円

 

4K HDR動画を撮ろう、「Xperia XZ2」シリーズ

Xperiaシリーズは、デザインを大きく刷新し、背面はラウンドしています。カメラはどれも4K HDR動画撮影に対応。スーパースローモーション撮影は、フルHD画質で撮れるようになりました。上位機種のXZ2 Premiumはデュアルカメラを採用し、暗所撮影の性能を向上させています。

 

↑Xperia XZ2 Premium SO–04K(今夏発売予定)、実質価格6万7392円

 

↑Xperia XZ2 Compact SO–05K(6月下旬発売予定)、実質価格3万2400円

 

なお、写真は省略しますが、Xperia XZ2 SO–03Kは5月下旬発売予定。実質価格4万7952円となります。

 

動画中にパシャと撮れる、「AQUOS R2」

AQUOS Rシリーズとしては初めて背面に2眼カメラを搭載。片方のカメラが動画専用となっていて、広角の映像が残せます。また、動画撮影中にもう片方のカメラを使って静止画も撮影可能。

 

↑AQUOS R2 SH–03K(6月上旬発売予定)、実質価格:4万9248円

 

3眼カメラで登場、「HUAWEI P20 Pro」

「HUAWEI P20 Pro」は、背面にトリプルカメラを搭載。4000万画素のカラーセンサーとモノクロセンサーで色鮮やかでボカしのある写真を撮影できます。ズーム専用レンズで5倍の光学ズームが可能。

 

↑HUAWEI P20 Pro HW–01K(6月下旬発売予定)、実質価格は5万7024円

 

元々SIMフリーモデルとして人気だった「P」シリーズ。しかし、同機はNTTドコモ限定での取り扱いとなります。

 

長く使うほどお得、「docomo with」対応の新2機種

「docomo with」とは、端末サポートがない対象機種で運用することで、毎月1500円の割引が適用される料金プランです。対象の機種はミドルレンジのモデルが中心になります。1機種目は「LG style」。18:9の縦長な5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載。4GB RAMと64GB ROMを備え、外部メモリも400GBに対応します。おサイフケータイやワンセグもしっかりサポート。

 

↑LG style L-03K(6月下旬発売予定)、実質価格は4万176円

 

2機種目は「arrows Be」。防水・防塵に加え、MIL規格(米国国防総省が定める物資調達基準)の23項目に準拠します。1.5mの高さからコンクリートへ落下させる独自試験もクリア。キッチンなどの水回りやアウトドアシーンでも利用しやすいでしょう。ちなみに、ハンドソープなどの泡で洗えます。

 

↑arrow Be F-04K(5月下旬発売予定)、実質価格は3万3696円

 

落としても割れない、「TOUGHBOOK」

法人向けに紹介されたのが、落下に強いタフネスモデル。エッジを立たせたフレームや強化ガラス(Dragontrail Pro)などを採用し、1.8mの高さからの過酷な落下試験をクリア。こちらもMIL規格17項目に準拠します。よく使う機能を素早く呼び起こすショートカットキーも搭載。

 

↑TOUGHBOOK P–01K(今夏発売予定)

 

タブレットでも2眼、「dtab Compact d-02K」

8インチのコンパクトなタブレットで、持ち運び用途に適しています。背面にはデュアルレンズを搭載し、焦点やボカしを自由に調整できます。ジェスチャー操作でポインタを扱えるので、料理中に手を触れずに扱える点も魅力。

 

↑dtab Compact d–02K(今夏発売予定)。価格は未定

 

ハイエンドに目が行きがちだが、「docomo with」も忘れずに!

魅力的なハイエンドモデルが並びました。しかし、今回注目したいのは、先月200万契約を突破したという「docomo with」は、長く使えば使うほど、お得に利用できるということで、利用者が急増中。

 

↑前述の通り、今回は対象機種に新たに2機種が登場。計6機種が選択できるようになった

 

新登場の「LG style」は内蔵ストレージ64GBに加え、最大400GBのmicroSDXCにも対応するので、長く使っても容量不足を回避できそるはず。また、「arrow Be」はMIL規格に準拠するタフネスモデルで、壊れにくいのがウリの一つです。

 

「docomo with」×「長く使える端末」はオススメしやすい組み合わせ。既存の「AQUOS sense」や「MONO」と比べると価格が若干上がっていますが、長期使用を前提にした場合には、敢えて新機種を選んで、快適に使い続けることも英断と言えるでしょう。

ビッグうんこも当たる! ソフトバンクセレクション10周年記念の「うんこ漢字ドリル」スマホケース

ソフトバンク コマース&サービスは、スマホアクセサリーのトータルブランドである「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」のブランド設立10周年記念商品として、子どもに大人気の「うんこ漢字ドリル」とコラボしたiPhone X用ケースを5月18日に発売します。価格は2952円。SoftBank SELECTION 取扱店(一部店舗を除く)およびSoftBank SELECTION オンラインショップで販売されます。

 

「うんこ漢字ドリル うんこ先生ケース for iPhone X」は、「うんこ先生」が立体的にデザインされたシリコーン製iPhoneケース。漢字検定1級レベルの難読漢字を使用し、大人でも楽しめるSoftBank SELECTIONオリジナルの例文を収録した「ミニうんこ漢字ドリル10年生」(全3種類のうち1つ)が付属します。この付属の「ミニうんこ漢字ドリル10年生」はiPhoneケースの内側に収納することが可能です。

 

また、「うんこ漢字ドリル うんこ先生ケースfor iPhone X」を購入した人のうち、当たり券が入っている15人と、SoftBank SELECTION公式Twitterアカウントをフォローして、対象のツイートをリツイートした人のなかから抽選で85人の合計100人に、高さ約158mm、幅約182mm、重さ約1.3kgでSNS映えする撮影アイテムに最適な「ビッグうんこ先生ケース for iPhone X」をプレゼントするキャンペーンも展開されます。期間は6月17日まで。

 

そして、世界最重量を目指した重さ約10kgの鉄アレイ型iPhoneケース「10kg ウルトラスーパーマッチョケース for iPhone X」も同時発売されます。SoftBank SELECTION オンラインショップのみで販売で、10個限定。対応機種はiPhone Xで、価格は1万800円。

 

「10kg ウルトラスーパーマッチョケース for iPhone X」は、SoftBank SELECTIONが製作してきた薄型で軽量なケースとは正反対のコンセプトである「世界最重量」を目指したiPhoneケースです。ケースに装着したiPhone Xで正しいトレーニングフォームを動画などで確認しながらトレーニングすることが可能。装着面の角度にもこだわっており、トレーニング中だけでなく、机などに置いた際でも画面が見やすい約25度の傾斜角度を採用しています。

 

日本一楽しい漢字ドリルのiPhoneケースや重量10kg鉄アレイ型iPhoneケースがSoftBank SELECTION10周年記念商品として登場。どちらもインパクトのあるiPhoneケースですね。iPhone Xユーザーはぜひチェックしてみてください。

プレミアム版と無料版どこが違う? もっと音楽を楽しめる「Spotify」の使いこなしテクニック7選

2016年9月に日本でサービスを開始した音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」。4000万曲以上が無料で楽しめるということもあり、サービス開始時に使ってみた人も多いのではないでしょうか?

 

広告なしで使えるPremiumプランは月額980円と、Apple MusicやAWAといったほかの音楽ストリーミングサービスとほぼ同額。そこで無料のまま使い続けているという人もいれば、なんとなく使うのをやめてしまっている人もいるでしょう。でも、いまこそSpotifyは使うべきサービスなんです!

 

これまでいろんな音楽ストリーミングサービスを使ってきた筆者も、最近はSpotifyのPremiumプランに加入して愛用しています。この1年半でSpotifyはどのように進化したのでしょうか? 今回は、Spotifyをもっと楽しめる7つの使いこなしテクニックを紹介します。

 

聴けば聴くほど自分好みに進化するプレイリストがスゴい

Spotifyは、無料のFreeプランでもすべての楽曲をフル尺で楽しめます。しかも時間は無制限。ただし、Freeプランではシャッフル再生のみとなっており、楽曲の検索などはできません。より使い勝手を良くしたいなら、Premiumプランへの加入は必須。広告なしで聴けるうえに、オフライン再生や楽曲のスキップ再生、高音質設定などができるようになります。

 

1.まずチェックしたい「My Daily Mix」

Spotifyを使い続けていくと、「Home」画面上に「Daily Mix」というプレイリストが複数表示されます。これは、ユーザーの利用履歴に基づき、Spotifyが自動作成するプレイリストで、最大6個作成されます。

↑「Home」にAyamiスペシャルとして、自分のために作成されたプレイリストが表示されている(写真=左)。プレイリストごとにジャンルや特徴が異なる(写真=右)

 

筆者がSpotifyを使っている最大の理由が、このプレイリスト。出てくる楽曲が本当にドンピシャなんです! 実はこのプレイリストはAIによって作成されており、ユーザーが聴いている曲のアルゴリズムを解析し、それに近い曲を提示してくれているのだとか。

↑プレイリストの中身は日々のリスニング傾向で変化していく(写真=左)。Daily Mix内の楽曲は評価できるようになっており、聴かない曲やアーティストは除外できる(写真=右)

 

プレイリスト内の好みでない楽曲やアーティストを報告すれば、より自分に合ったプレイリストに進化していきます。Daily Mixで新たに知ったアーティストなどもたくさんあり、新たな音楽に出会うための窓口といっても過言ではありません。

 

2.好みの新曲だけ聴ける「Release Radar」

Spotifyには「Release Radar」というプレイリストもあります。ただ最新曲が聴けるだけなのかと思いきや、実はユーザーの履歴に基づいた新曲だけがまとめられるんです。

↑「Browse」で最新曲やランキングをチェックできる(写真=左)。Release RadarはSpotifyならではのレコメンド機能。「Home」画面にも表示される(写真=右)

 

フォローしていたり、よく聴いていたりするアーティストの新譜を毎週金曜に随時更新してくれるプレイリストで、いちいち最新情報を追わなくても自然と新譜が知ることができるのが特徴。

 

海外では、ユーザーが好むであろう楽曲を集めた2時間分のプレイリストが毎週月曜の朝に届く「Discover Weekly」という機能も開始しており、現在日本でも準備中なのだそう。知らない楽曲との出会いを求めている人にとっては、期待度の高い機能ですね。

 

3.青春時代の曲が聴ける「Your Time Capsule」

ほかにユニークなのは、ユーザーが10代から20代前半だった頃に聴いていたであろう楽曲をベースにした「Your Time Capsule」というプレイリスト。登録時やアカウント連携したSNSのプロフィール情報を元に年齢を割り出し、青春時代に聴いたであろう曲を自動でピックアップしてくれます。作成されたプレイリストをSNSなどで共有すると盛り上がりそうですよね。

 

このほか、野外フェスに登場するアーティストだけを集めたものや、劇場公開作品やNetflix配信作にちなんだものなど、プレイリストの充実こそがSpotifyの強みだといえます。

↑Your Time Capsuleでは、青春時代に聴いていたであろう楽曲をレコメンドする(写真=左)。夏フェスのプレイリストは人気コンテンツ。今年はフジロックのホームページ上で、ユーザーの試聴傾向を元にオリジナルのプレイリストを作成する機能があり、プレイリストはSpotify上に保存できる(写真=右)

 

4.リラックスしたいときにオススメな「Sleep」

個人的にイチオシしたいのは、「Sleep」というカテゴリのプレイリスト。「眠れぬ夜の音楽」や「MidnightChill」といった、寝るときに最適な音楽が集められており、寝付きが悪いときにはぜひ試してほしいんです。波の音や森の音などの自然音もあるので、心身ともにリラックスできますよ。

↑「Sleep」は国内外で人気のカテゴリ。ほかにも、朝やコーヒータイムなど時間やシチュエーションに合わせたプレイリストが多数用意されている

 

Spotifyでは全世界でおよそ70〜80人のキュレーターがプレイリストを作成しているそうですが、そのバリエーションの多さに驚かされます。

 

5.いまのヒット曲とこれからくる曲がわかる2つの「チャート」

レコメンドされる音楽だけでは物足りないなら、「Brows」の「チャート」内にある「トップ50」と「バイラルトップ50」を見てみるのがおすすめ。「トップ50」は純粋に再生回数を元にしたランキングとなっており、少し懐かしい楽曲でも長期的に聴かれるとランクインしているそう。

 

それに対し「バイラルトップ50」はSNSにシェアされた回数などをランキングに反映しており、旬のアーティストを知りたいときに便利。実際に、クラブでプレイするDJの人たちは海外のバイラルチャートを参照して、楽曲を選んでいるという話も聞きます。ファンがシェアすることでランキングが上がるので、新しいカタチでのアーティストへの応援にもなっているようです。

↑それぞれのランキングは日本のものとグルーバルのものが用意されている。また、国別のチャートを見ることもできる(写真=左)ランキングは毎日更新されるので、こまめにチェックしよう(写真=右)

 

最近ではInstagramのストーリーに視聴中の楽曲のプレビューを投稿できるようになり、手軽に気になった曲を共有できるのもSpotifyならでは。Instagramだけでなく、Twitter、Facebook、LINE、Messenger、メッセージなどのいろんな方法で友だちに広めてみましょう。

↑楽曲の再生中にメニューを開き、「シェアする」をタップすると共有画面が表示される(写真=左)。シェアすると、Spotifyアプリを使っていない人でも30秒のプレビューが試聴可能(写真=右)

 

6.自分のこだわりの選曲も公開できる

Spotifyといえば用意されたプレイリストを聴くだけのイメージが強いですが、Premiumプランでは自分で作成したプレイリストを他のユーザーに公開することもできます。

↑Spotifyが作成したプレイリストだけでなく、アーティストや一般ユーザーが公開しているものもある(写真=左)。「コラボするに設定」をタップすると、ほかのユーザーと一緒にプレイリストが作成できる(写真=右)

 

7.みんなでプレイリストを作れる「コラボ」機能

さらに、プレイリストを「コラボ」に設定すると、曲の追加や削除、曲順の変更が友だちとできるようになるんです。友だちと使うのもいいですし、家族でドライブ用のプレイリストを作るのも楽しそう。ただ”聴く”だけじゃない楽しみもSpotifyには隠されていたんです。

 

以上、意外と知られていない7つの便利機能を紹介してみました。SpotifyのPremiumプランは月額980円といいましたが、現在は最初の3か月だけ月額100円で利用可能。スマホはもちろん、パソコン、タブレット、スマートスピーカー、テレビなどさまざまなデバイスにSpotifyは対応しています。音楽の楽しみ方がマンネリ化しているそこのあなた、いまSpotifyを使わない手はないですね!

“骨伝導方式”を採用した最新型補聴器に3000%超えの支援殺到!

骨伝導方式を採用した聴覚補助器「ETEREO N60」の支援プロジェクトが、クラウドファンディングサービス「Makuake」でスタート。斬新なアイテムに、支援者からは「こういうのを探してました!」「まさに最高のアイテム。期待しています」と熱い視線が注がれている。

出典画像:「骨伝導で広音域と高音質を実現!カスタマイズ可能な聴覚補助器ETEREO N60」Makuake より

 

「ETEREO N60」が採用した“骨伝導方式”とは?

「ETEREO N60」で利用する“骨伝導”とは、文字通り「頭蓋骨の骨を通じて音を伝達する」という方法。従来のイヤホンは耳の中の空気を介して鼓膜を刺激・伝達するため耳を塞いでしまう形になるが、それに対して同アイテムは耳がオープンな状態に。圧迫感や閉塞感を感じないだけでなく、音が鼓膜を迂回するため鼓膜に影響を与えず、聴覚保護と聴力のさらなる損失を防ぐ仕組みだ。

 

同アイテムは、スマートフォンアプリを利用して左右の音のバランスをカスタマイズできるのが特徴。低音・高音・全体的な加減がユーザーの好みに応じて調節可能で、“お気に入り設定”に登録すれば次回以降は再設定の必要がなくなる。

 

機能だけではない魅力

出典画像:「骨伝導で広音域と高音質を実現!カスタマイズ可能な聴覚補助器ETEREO N60」Makuake より

 

ヘッドセットのようなデザインながら、わずか50gという重量で安定したフィット感を実現している同アイテム。一見しただけでは「補聴器」とわからない外観で、“補聴器をつける”ことに抵抗のあった人も心的負担が軽減されるという。また生活防水機能つきなので、「補聴器を濡らしてしまって使えなくなった」という人もひと安心。

 

日常生活だけでなく音楽鑑賞や通話時にも活用できるなど、幅広い場面で活躍するとあって興味を持つ人が続出。ネット上では「これで難聴者の未来が明るくなりましたね」「最近耳の聞こえが悪くなってきているので早く使ってみたい!」「見た目もカッコいいし性能もいいし、手元に届くのが楽しみ」「自分用にも欲しいくらいだけどまずは両親にプレゼントしようかな」「従来の補聴器を超える性能で期待大!!」といった声が溢れ返っている。

 

支援コースは先着割引を適用した「39900円」コースからと少し高額の設定だが、既に支援者が殺到。プロジェクト終了まで79日を残して、目標達成率は驚異の3301%をマークしている(5月11日現在)。39900円コースを含め2つのコースが早くも「在庫切れ」となっているので、気になる人は残り日数に関わらず検討を急いだほうがいいかも?

整理整頓の第一歩に最適!フルカラーのラベルプリンター「P-touch Color VC-500W」

身の回りの小物の整理に便利なラベルプリンター。その可能性を広げる製品が発表されました。ブラザーが6月上旬に発売予定の「P-touch Color VC-500W」は、家庭向けラベルプリンターP-touch(ピータッチ)シリーズで初めて、フルカラーのラベルを印刷できる製品です。

 

↑「P-touch Color VC-500W」。実売価格は2万390円。サイズは約W113×H116×D96㎜で、電源はACアダプターを使用。アプリのほか、USB接続したパソコンからも利用できる

 

P-touch Color VC-500Wは、P-touch(ピータッチ)シリーズで初めて、フルカラーのラベルを印刷できるようになったモデルです。

 

↑交換用カセットはラベル幅が9mm~50mmの5種類をラインナップ。50mm幅はシリーズで最大幅のラベルで、写真入りラベルもより分かりやすく表示できる

 

これまでの家庭向けラベルプリンターでは、インク1色と台紙の組み合わせを選ぶ方式が主流で、多くの色を表現する手段がありませんでした。しかし、今回のP-touch Colorでは、シアン・マゼンタ・イエローの3原色を1枚に重ねた特殊な感熱式ロールカセットを採用。手軽に扱えるカセット式でフルカラー印刷を実現しました。

 

↑インク不要の特殊な構造のロールカセット

 

フルカラーに対応したことで、写真やイラストを入れたラベルも鮮やかに表示できるように。スマートフォンアプリでラベルを作成して、Wi-Fiで接続したP-touch Colorから手軽に印刷できます。

 

↑専用のスマホアプリ「Color Label Editor」や、パソコン用ラベル作成ソフト「P-touch Editor」でラベルを作成できる

 

↑フルカラー印刷できるようになったことで、多種多様な使い方ができるように

 

フルカラー対応で表現力が大幅にアップしたP-touch Color、発想次第でさまざまな場所で活躍できるポテンシャルを秘めた製品です。

ワイヤレス化が進むスマホ市場で注目の「Qualcomm aptX HD」とは? 高音質の理由をクアルコムに聞いた

スマートフォンを中心に、従来のヘッドホン端子を廃止してワイヤレスオーディオに切り替える動きが活発になってきている。それに伴い、Bluetoothオーディオでも高音質化を求める声が強まっている。そのなかで注目を集めているのがクアルコムが展開するBluetoothコーデック「aptX HD」だ。ハイレゾを楽しむためのコーデックがほかにも登場しているが、それらとの違いをaptX HDを担当するクアルコム マーケティングマネージャー 大島 勉氏に伺った。

 

ヘッドホンのワイヤレス化が進んだきっかけとなったのは、Hi-Fiオーディオ向けプロファイル「A2DP」が登場したことによる。このA2DPの仕組みは、音声データを符号化(エンコード)した状態でデバイスへと送信し、受信した側はそのデータを復号化(デコード)することで音を出すというもの。そのソフトウェアがいわゆる「コーデック」で、A2DPでは「SBC」と呼ばれるコーデックを必須としている。これによりiPhoneやAndroid端末を含めたすべてのデバイスで対応可能となり、音楽をワイヤレスで楽しむリスニングスタイルが普及したのだ。

 

ただ、ワイヤレスでHi-Fi再生するとなると、伝送帯域が限られたSBCでは音質や遅延といった面で限界が生じる。そこでA2DP対応機器では、圧縮効果が高く音質的にも有利なオプションのコーデックを備えることとなった。それが「AAC」や「LDAC」に代表される高音質コーデックである。今回、採り上げるのはこれとは別にクアルコムが展開するコーデック「aptX」をベースとして、大幅な高音質・低遅延を実現した「aptX HD」についてだ。

 

大島氏によると、そもそもaptXのアルゴリズム原理は1980年代にイギリスで発明され、低ビットレートで伝送できる近距離の伝送技術として映画や放送などのプロの現場で使われてきたものだったという。特にエンドユーザーがaptXに直接触れたのは映画の世界だった。1990年に公開された映画「ジュラシックパーク」ではDTSによる5.1chデジタルシアターシステムが採用されたが、実はこの圧縮するスキームそのものがaptXだったのだ。この上映にあたって全米約2万4000シアターがこれに対応。これを契機に映画界でaptXが広く知られるようになった。

 

一方、aptXの名称が一般に広まったのは、やはりスマートフォンで使うBluetoothに採用されてからだ。Bluetoothは2000年代前半に登場しているが、この時に使われていたコーデックはSBCだった。この時、ヘッドホンでも知られるゼンハイザーから、「Bluetoothの音を何とかして良くできないか」との問い合わせがあったという。この問い合わせにaptXの技術者はaptXのエンコードスキームをBluetoothに使えば面白いんじゃないかとなった。ゼンハイザーはこれを機にaptXを採用したアイテムを商品化。これがコンシューマオーディオでaptXを使われ始めるきっかけとなったのだという。

 

aptX HDが高音質なワケ

ではaptX HDはなぜ音が良いのか。Bluetoothで送信できるのはビットレートで1Mbpsが限度。その限られた“土管”をどう効率よく使っているのか、ハイレゾを聴くにあたって、ここは最も気になるポイントである。

 

まず、音声圧縮の方法には、データを間引かないロスレス方式と人間が認識しにくい成分を間引くロッシー方式の2つに大別できる。aptX HDは後者のロッシー方式を採用するものの、その圧縮の方法にはいわゆる「聴覚心理」は用いず、データ量を本来のPCMの約1/4に圧縮。これは従来のaptXから踏襲したものだ。ビットレートは1/4圧縮の固定として最大576kbpsにとどめており、その意味では可変ビットレートで最大990kbpsを採用したソニーの「LDAC」と対極の位置にあるわけだ。

 

大島氏はこれについて、「実はやろうと思えばアルゴリズムを変更してビットレートをもっと上げることもできる。しかし、ビットレートに余裕を持たせることでWi-Fiが飛び交う環境でも途切れにくいメリットを生み出せた」という。確かにいくら音が良くても、音の途切れが頻発するようでは音楽を楽しむどころではなくなる。さらに大島氏は、「ビットレートが固定とすることで、処理を行うチップの要求スペックを抑えられるというメリットも生まれた」とも話す。

 

これはコンシューマ製品で展開するにあたってはとても重要なことで、ハイスペックなチップの搭載を要求すればその分だけコストは上がって採用は広まらない。高音質で安定したワイヤレス再生と、搭載するハードルを低くすることで、aptX HDは多くのユーザーに使ってもらえる環境を提供したのだ。ここへ来て受信側でもaptX HD対応機種が徐々に増え、そのロゴマークが目にするようになってきた理由にはこうした背景があったというわけだ。

↑aptX HDを採用したスマホやDAPの一例

 

ここで気になるのは、ハイレゾを楽しむユーザーがこの仕様で満足できるのだろうかということだ。実はクアルコムでは、音響工学を学ぶイギリスの大学生30人を集めて、ハイレゾ音源を96kHz/24bitのPCM音源と48kHz/24bitのaptX HDで聴き比べを実施している。その結果、「両者の差を訴える学生はほとんどなかった」(大島氏)という。また、ユーザー調査でも同様の傾向が得られたようで、「我々が選んだというよりもユーザー側の判断もあり、48kHz/24bitの採用に至った」(大島氏)わけだ。

 

遅延に対してもaptXには優位性がある。大島氏によれば、「SBCでは遅延が270msほどあったが、aptXでも100msほどとなり、低遅延に特化したaptX low latencyでは遅延を40ms未満にまで遅延を抑えられる」とのこと。これは「聴覚心理」を用いないaptXならではの効果とも言える。聴覚心理に基づいて音を間引くにはどうしても一定期間、音を分析しなければならず、その過程で遅延は避けられないからだ。

 

ちなみに大島氏の説明によれば「aptX HDが発揮するS/N比は129dBという驚異的な数値」に達しているとし、これは世の中に存在しているA/DコンバーターやD/Aコンバーターでこの値を超えるスペックを持つものはごく一部というのが現状だ。aptX HDが充分な音質を発揮している根拠のひとつといえるだろう。

 

AndroidやWindowsなどで標準搭載に

現在、ベースとなる「aptX」に加え、低遅延の「aptX low latency」とハイレゾ対応の「aptX HD」を含む計3つのプロファイルが用意されており、「aptX+aptX HD」と「aptX+aptX low latency」の2つのグループに分けてパッケージ化して展開されている。どちらもaptXを標準で備えているので、仮にイヤホンやスピーカーなどの受信側でaptX HDやaptX low latencyに対応していなくても、自動的にaptXで再生される仕様となっている。

 

大島氏によると、aptXとaptX HDのエンコーダーの実装環境はオープンソース化されており、「Android O(Android 8.0)」でこれが利用可能となった。処理に負荷がかかる聴覚心理を用いずに圧縮を行うaptX HDはエンコードの処理も比較的軽い。あくまで搭載する側の戦略にもよるが、今後登場してくるAndroid端末の多くがこの特徴を活かしてaptX HDに対応する可能性は高いものと思われる。

 

すでに450ブランドがaptXの利用契約を締結。送り出し側はAndroid端末を中心に採用する機種数が300モデル以上となり、その世に販売された対応機種総数は約25億台にまでなっているという。このなかには、世界的にシェアの高いLGや、AV系周辺機器を数多く揃えるソニーのXperiaも含まれる。オーディオプレーヤーとしては、ハイレゾ時代で人気急上昇中のAstell&Kernをはじめ、ソニー製Walkmanの最新モデルもこれをサポートする。PCについては、Windows10のOSにaptXが標準搭載されており、対応ヘッドホンをWin10のPCでBluetooth接続すればaptXでの再生となるわけだ。

 

一応、受信側はaptX HDをデコードするにはクアルコムが開発したSOC「CSR8675」を使うことが前提となり、いまのところは普及台数もそれほど多くなく、まだこれからという状況。大島氏もその辺りの事情については認めており「今後採用に向けて働きかけを強めていきたい」とする。

↑aptX HDを採用するオーディオ機器の一例

 

実際にaptX HDを体験

ここで、aptX HDをいち早く採用したハイレゾ対応DAPのAstell & Kernシリーズからエントリーモデル「AK70 MkII」と、オーディオテクニカのフルデジタル伝送ワイヤレスイヤホン「ATH-DSR5BT」を組み合わせてaptX HDのサウンドを聴いてみた。

 

AK70 MKIIは片手持ちで操作できるそのサイズ感が実に心地良く、とても扱いやすい。はじめにBluetoothのペアリングを行うのだが、両機ともaptX HDに対応している場合、接続時にaptX HDを使用しているメッセージが表示される。通常のBluetoothペアリングとまったく同じ手順で簡単に高音質再生が楽しめるのだから、今後はaptX HD対応機器かどうかもDAPやスマホ、Bluetoothイヤホン・ヘッドホンを選ぶ基準となっていくだろう。

 

試聴に際して聞いた女性ボーカルは、高音がきれいに抜けて、余韻がきめ細かく広がる感じがよく分かる。ローエンドの締まりも良好で、何よりレスポンスの良さが際立った。音質については共に新世代モデルとして見事なステップアップを遂げていることを実感できたといっていいだろう。

 

現段階ではaptX HD対応機はまだ多いとはいえないが、少なくともaptX HDが発揮する音の良さと高い安定性はも一定の評価は獲得しているわけで、今後は上位機種を中心に採用が進むことでいずれクリアされていく問題と思われる。気付いたらaptX HD対応機器を多くのユーザーが愛用していたという状況になっていくのではないだろうか。

 

キャラものと侮るなかれ! 「LINE FRIENDS」のブラウンやサリーがキュートなiPhoneケース登場

モバイル周辺機器を取り扱うロア・インターナショナルから、LINEでお馴染みのキャラクター、「LINE FRENDS」のiPhoneケースが登場しました。ケース背面には、クマの「ブラウン」やウサギの「サリー」、ヒヨコの「コニー」などをかわいらしくあしらわれています。

 

 

↑最新のiPhoneシリーズにも対応

 

 

今回発売されたケースのなかでも「ライトアップケース」シリーズは、iPhoneの通知が届くとケース全体が光る仕掛けがポイント。ただのキャラものと思いきや、意外にも便利な機能を備えているのです。

 

そのほか、キャラクターの顔を大きくあしらった「フェイス」シリーズ、理容師になったブラウンなどを描く「テーマ」シリーズ、動物に扮したブラウンがかわいらしい「ジャングルブラウン」シリーズの全4種類で、合計17パターンがラインナップされています。

 

↑さまざまなコンセプトを持った4シリーズ。「テーマ」シリーズのみ5種類、ほかケースは各4種類を用意している

 

対応機種はiPhone X/8/7/8 Plus/7 Plusの5モデル。実売価格は「ライトアップケース」が3888円、それ以外のケースは2970円です。LINEアプリでもお馴染みのあのキャラクターたちで、iPhoneの外側もトータルコーディネートしてみると、楽しい気分になれそうですね。

auの夏スマホは「デュアルカメラ」がトレンドに! そのなかでもプロが驚いた一機は?

auは5月14日、2018年夏モデルを発表しました。スマホの新機種としては、6モデルが登場。注目したいのは、デュアルカメラを搭載する機種の多さです。各メーカーのアプローチの違いに着目しながら、概要を追ってみましょう。

 

↑auの2018年夏モデル。AQUOS senseは新色が登場。かんたんケータイは本記事では割愛

ソニーモバイルは暗所撮影に注力、インカメラで3Dモデリングが可能に

ソニーモバイルの「Xperia XZ2」シリーズは、デザインを大幅に刷新。上位モデルの「Xperia XZ2 Premium」は、背面にデュアルカメラを搭載し、超暗所撮影を可能にしました。ちなみに、イヤホンジャックが廃止されたことには留意が必要。

 

↑Xperia XZ2 Premium SOV38(8月中旬以降発売予定)。サイズは5.8型で、幅はやや広めの80mm(暫定値)カメラの構成は1920万画素(カラー)+1320万画素(モノクロ)となっており、ISO51200での静止画撮影、ISO12800での動画撮影を実現する

 

↑Xperia XZ2 SOV37(5月下旬以降発売予定)。サイズは5.7型で、Premiumよりも縦長でコンパクト。セルフィーでの3D撮影や、フルHDでのスーパースローモーション撮影にも対応した

 

シャープは動画専用カメラを搭載、静止画もAIが同時に撮影

また、新たに2眼カメラを搭載したシャープの「AQUOS R2」も、2眼カメラを搭載。2つのカメラのうち、片方が動画専用カメラになっているのが特徴です。動画撮影中に、自動で静止画を捉える「AIライブシャッター」機能がユニークです。

 

↑AQUOS R2 SHV42(6月上旬以降発売予定)。サイズは6.0型。2260万画素の標準カメラと、1630万画素の動画専用カメラを備える

 

GalaxyはF値1.5の超明るいレンズを採用、スーパースローもサポート

Galaxy S9/S9+のメインカメラには、F値を1.5と2.4で機械的に切り替えるレンズを採用。暗いシーンでは、F値1.5で明るく撮影でき、明るいシーンではF値2.4に自動で切り替わる仕組みとなっています。そのほか、ステレオスピーカーになったこともポイント。

 

↑Galaxy S9+ SCV39(5月18日発売予定)。サイズは6.2型で縦長。1220万画素の広角カメラと1220万画素の望遠カメラを搭載する。960fpsのスーパースローモーション撮影も新たにサポート

 

↑Galaxy S9 SCV38(5月18日発売予定)。サイズは5.8型で縦長。S9+のメインカメラと同じ1220万画素の広角カメラを搭載する

 

ファーウェイはデュアルレンズ搭載の高コスパモデルを投入

ファーウェイからは、「HUAWEI P20 lite」が登場しました。デュアルカメラを活用し、被写体の背景をぼかせる「ポートレート」撮影が可能。撮影後に焦点位置やぼけ具合を調整できる「ワイドアパーチャー」にも対応します。

 

↑HUAWEI P20 lite HWV32(6月上旬以降発売予定)。5.8型の高コスパなミッドレンジモデルだ。カメラは1600万画素のメインカメラと約200万画素のサブカメラを搭載。インカメラの美顔撮影もユニーク

 

昨年はiPhoneやGalaxyを筆頭に、デュアルカメラ化が進んだキャリアスマホ。今夏モデルからは、ソニーやシャープのフラグシップも、ついにデュアルカメラ搭載スマホとなりました。それぞれ個性的な機能を搭載し、「使ってみたい!」と思える楽しさがありますね。

 

例えば、Xperia XZ2 Premiumは、暗所でも明るく”動画が撮れる”というアプローチに。会場では、実機のカメラを使ったデモが設置されていましたが、非常に明るい映り具合に驚きました。同機の発売は8月中旬以降とのこと。秋からはSNS上に夜景動画が増えるかもしれませんね。

 

とは言え、やはりフラッグシップ機は「お値段」も気になるところ。派手な最新機能・性能にこだわらずコストパフォーマンスを優先させるなら、ミッドレンジの「HUAWEI P20 lite」や、新色ノーブルレッドが登場した「AQUOS sense」なども、忘れずにチェックしておきましょう。

【西田宗千佳連載】年率約15%で減少、ネットの3分の1になったアメリカの「映像ディスク」市場

「週刊GetNavi」Vol.66-4

OPPOがハイエンドAV事業から撤退することに決めた理由は、同社の主戦場であるアメリカにおいて、「ディスクのビジネス」が急速に縮小していることが大きい。

 

筆者は2か月に一度はアメリカに取材に行くが、近年、量販店の「映像・音楽ソフト売り場」の縮小ぶりは目を覆わんばかりだった。アメリカの家電量販店は、日本の家電量販店の数倍の面積がある。10年前には、そのなかでかなりの領域をDVD売り場が占めていた。数千種類のDVDが棚に並んでいるのは壮観ですらあり、その頃には筆者も、日本では発売されていないDVDやBlu-rayを買い込んだものだ。

 

だが、いまや量販店において、ソフト売り場は主役ではない。面積では携帯電話やその周辺機器のほうがずっと広くなっている。

 

アメリカの映像関連業界団体であるDEG(Digital Entertainmet Group)の調べでは、2017年の映像ディスクメディアの売り上げは約47億ドル。大きな金額に見えるが、同時期のデジタル配信の累計は約136億ドルとずっと大きく、ディスク販売は年率で14%も低下している。2016年も9.55%の減少であり、減少率は拡大中だ。アメリカ市場においては、デジタルがディスクの3倍の売上になっていて、しかも、デジタルは年率15%で成長している。

 

ディスクを主軸にしたビジネスにもはや成長はなく、「どのレベルの数を維持しうるか」という世界になっている。これが海外の趨勢なのだ。

 

前回までの連載で述べたように、OPPOはハイエンドという狭い市場をターゲットにしつつも、そこで「数」を出すことで価値を担保してきた。数の担保が難しくなっていくと、彼らのビジネスモデルは崩壊してしまう。だから、業績が本格的に悪くなる前に事業からの撤退を決めたのである。

↑OPPOのUHD BDプレーヤー「UDP-205」

 

大手家電メーカーにとっても、ディスク関連のビジネスは苦しくなっていくだろう。だが、ここが重要なのだが、ディスクメディアには価値がないわけではない。Ultra HD Blu-rayもあり、品質の面でも、「所有できる」という面でも、ディスクメディアには固有の価値がある。なくなると、AVファンだけでなく映画業界も困ってしまう。

 

そのため、ディスク関連ビジネスは「しぼむが、ある程度の少ない量は維持される」形になる、と予想される。問題はその量がどのくらいになるのか、そして、日本ではどうなるのか、ということだろう。

 

正確な数字を予測するのはなかなか難しい。しかし、日本においては、そもそもディスクメディアを購入するのは、多くの場合、「こだわるファン」だけ……という状況がある。だから、アメリカほどドラスティックに落ちていくことはないのではないか、と筆者は思っている。売れ行きは下がるが、いまの半分という世界にはならないだろう。

 

というより、そもそも「日本でのディスクのビジネスは、アメリカほど伸びなかった」のだ。ディスクビジネスがもっとも成功したアメリカで、そのビジネスが急速にしぼんでいるからこそ、OPPOは撤退を決めたのである。

 

●次回Vol.67-1は「ゲットナビ」7月号(5月24日発売)に掲載予定です。

 

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極細ベゼルで良音だと!? エンタメ向け最強ノートPCなど、ファーウェイの新モデルがずらり

ファーウェイ・ジャパンは5月10日、ノート2機種、タブレット2機種のPC新製品について発表しました。それぞれの機種の特徴及び、筆者的に気になるモデルについて触れようと思います。

 

ハイエンドのノートは同社初となるタッチディスプレイ搭載

HUAWEI MateBook X Proは、第8世代インテルCore i7/i5プロセッサーを搭載する13.9インチのクラムシェル型PC。画面占有率91%の3Kタッチディスプレイを備え、持ち運びに適したサイズ感と大画面を両立。OSには、Windows 10 Home 64 ビットを採用します。電源ボタンは指紋センサーを兼ねており、ワンタッチでログイン可能です。

 

↑3000×2000ピクセルの高精細なディスプレイを搭載。カラーは「スペースグレー」のみ

 

「Dolby Atmos」をサポートし、立体的なサウンドを再現可能。クアッドスピーカー(ツイーター2基、ウーハー2基)を備え、臨場感のある音響を実現します。バッテリー持ちは、ローカル保存された動画を連続再生した場合、約12時間。コネクタには、USB Type-C×2、USB Type-A×1、ヘッドフォンジャックを備えます。

 

↑カメラがキーボードに収納されている。キーボードは防滴性能を備える

 

同機の想定実売価格は16万1784円〜。5月10日より先行予約開始、6月15日よりファーウェイ・オンラインストアや、家電量販店、ECサイトで発売されます。

 

薄型コンパクトで手頃な大画面モデルも

続いて、HUAWEI MateBook D(2018年モデル)は、第8世代インテルCore i7/i5プロセッサーを搭載する15.6インチモデル。ディスプレイ解像度はフルHDとなります。カラーバリエーションは「ミスティックシルバー」と「オーロラブルー」の2色展開。

 

↑厚さ約16.9mm、重さ約1.9kgのスリムボディだが、外出時に持ち運ぶには少々大きい。同機のディスプレイはタッチ操作不可

 

バッテリー持ちは、ローカル保存された動画を連続再生した場合、約8.5時間。コネクタには、USB3.0 Type-C×2、USB2.0 Type-A、HDMI、ヘッドフォンジャックを備えます。

 

同機の想定実売価格は9万4824円〜、5月10日より先行予約開始、5月18日よりファーウェイ・オンラインストアや、家電量販店で発売されます。

 

10.8型はWi-Fiのみ、8.4型はLTEも選択可能

Androidタブレットも2機種を展開。HUAWEI MediaPad M5 Proは、10.8インチのタブレットで、Wi-Fiモデルのみ(5万9184円〜)。一方、HUAWEI MediaPad M5は8.4インチのややコンパクトな機種となり、LTEモデル(4万9464円)とWi-Fiモデル(4万824円)を選択できます。

 

↑HUAWEI MediaPad M5 Proのカラーは「シャンパンゴールド」のみ

 

↑HUAWEI MediaPad M5 Proには、4096段階の筆圧感知をサポートするデジタルペン「HUAWEI M−Pen」が同梱される。描画時には、ペン先からレスポンスまでに若干の遅延を感じたものの、適度な摩擦感があり、書き心地は悪くなかった

 

↑HUAWEI MediaPad M5(左)とHUAWEI MediaPad M5 Pro(右)。前者は片手でホールドできるサイズ感。カラーは「スペースグレー」のみとなる。両機ともに背面は緩やかにラウンドしており、手に馴染む

 

両機は2016年に発売されたHUAWEI MediaPad M3シリーズの後継に相当。米ハーマン社によるサウンドチューニングと、ファーウェイ独自のサラウンド技術により、臨場感あるサウンドを楽しめます。特に、HUAWEI MediaPad M5 Proは、4基の高出力スピーカーを搭載。

 

両機ともに5月10日より先行予約開始、5月18日よりファーウェイ・オンラインストアや、家電量販店、ECサイトで発売されます。なお、LTEモデルについては、イオンモバイルやDMM mobileといったMVNOブランドでも取り扱われます。

 

SIMフリースマホ市場や、タブレット市場では、カメラの質感やコストパフォーマンスの高さを武器に、すでに大きな存在感を放つHUAWEI。参入から比較的日の浅いノートPC市場においても、早くも完成度の高い製品を展開してきました。

 

MateBook X Proは、大画面と音響を両立させ、エンタメ用途に最適な一台。これからノートPCの購入を検討する人にとって、有力な候補の一つとなりそうです。ただし、キーボードは、ストロークがやや深めの印象。文字入力を主体とした使い方を想定する場合には、購入前に店頭で打鍵感のチェックをおすすめします。

ディスプレイ型の照明? 写真・イラストが浮かび上がる「TURN ON THE ART」

見た目はただの透明な板、そこに明かりを灯すと……イラストが浮かび上がる! アート照明「TURN ON THE ART(ターン・オン・ザ・アート)」の製品化を目指すプロジェクトがクラウドファンディングサイトのMakuakeにて5月9日に開始されました。

 

 

プロジェクトを実施しているミヤカワは、産業用の照明機器などを扱う商社・開発メーカー。TURN ON THE ARTは、同社が液晶テレビや車載メーターなどの部品として扱っている導光板の技術をいかした製品として開発されています。

 

ガラス板にイラストが浮き出す仕組みは、「光学透明レンズインク」という特殊なインクで実現。微細なインクがLEDの光を反射してイラストを光らせる仕組みです。

 

 

Makuakeでの支援者には、好みの写真・イラストを印刷したTURN ON THE ARTが提供されます。絵柄を片面に印刷したバージョンは、実売価格3万2400円で限定90台の提供。両面に絵柄を施したバージョンも限定5台で用意されていましたが、プロジェクト開始から約1日で早くも完売となっています。

 

↑画面サイズはA3相当の約425×302mmで、厚さは18.3mm

 

↑AC電源には武具などに用いられる組紐の編み技術を応用した、白色の電源コードが使用されている

 

なお、このプロジェクトは「All or Nothing方式」で実施されています。目標金額の285万円に到達しない場合はプロジェクトが不成立となり、支援金は全額が返金されます。

 

最先端の技術を応用した幻想的なアートフレーム。部屋を彩るインテリアにしても、人の目を引き付けるディスプレイとしても活躍するでしょう。あなたならどんな写真・イラストをプリントしますか?

スマホが音声入力デバイスやプレゼンリモコンに変身する「400-SCN056」

ここ数年で飛躍的に精度が向上してきた「音声認識」技術。スマートフォンでSiriやGoogle アシスタントなどを日常的に使うようになった方も多いのではないでしょうか。

 

そんな音声入力を、パソコンで手軽に使えるようになる製品がサンワサプライの「400-SCN056」。ノートPCなどに専用のアダプターを挿すと、スマートフォンを音声入力デバイスやマウスなど、多機能な周辺機器として使うことができる製品です。実売価格は6480円。

 

 

400-SCN056の音声入力では、スマートフォンに向かって話しかけた音声をテキスト化、そのままメモ帳やオフィスソフトなどに入力できます。スマートフォンでフリック入力した文章をPC上にペーストすることも可能。音声入力した文章の翻訳にも対応します。

 

 

他にも、スマートフォンの画面をPCのタッチパッドや、プレゼンテーション用のリモコンとして使う機能も搭載。スマートフォンで手書きしたサインをパソコン上の書類に貼り付けられる電子署名機能も備えています。

 

 

 

スマホアプリはiOS 10以降のiPhoneとAndroid 4.3以降のAndroidスマートフォンに対応。パソコンはWindows 10/8.1/8/7/Vista/XPをサポートします。パソコンに取り付けるレシーバーは約59×18×9mm、重さは約9gと持ち運びも手軽。

 

小さいレシーバーを取り付けるだけでモバイルノートパソコンをより便利に活用できるこの製品、カバンの中身を減らしたいビジネスパーソンにはぴったりではないでしょうか。

「AQUOS R2」などシャープの新スマホをプロがジャッジ! 2眼は動画で使え?

シャープは5月8日、2018年夏モデルとして、背面に2つのカメラを搭載する「AQUOS R2」と、SIMフリー専用モデル「AQUOS sense plus」を発表しました。なお、両機ともに、本記事執筆時点では発売時期や販路、価格などが明らかにされていません。

 

2つ目の背面カメラは「動画」で活躍へ

「AQUOS R2」は、6.0型のWQHD+ディスプレイを搭載する新フラグシップモデル。背面には2つのカメラを備えますが、画角135度の動画専用カメラと、2260万画素のカメラを使い分ける点が、同機ならではの特徴です。

 

↑従来機のAQUOS R(5.3型)と同じ本体幅をキープしつつ、AQUOS R2は6.0型に大画面化。AQUOS R Compact(2017年10月発表)と同様に、インカメラがディスプレイ内に食い込むデザインを採用。ディスプレイの応答速度も25%向上した。指紋センサーはディスプレイ下部に配置

 

動画撮影中にシャッターボタンを押すことで、動画データのキャプチャ画像よりも、精細な写真を撮影できます。また、シャッターボタンを押さなくてもAIが最適な構図を判断して撮影する「AIライブシャッター」機能を備えます。撮影した動画と写真はセットで再生可能です。

 

↑カラーバリエーションは5種類を用意。背面カメラは縦に2つ並ぶ

 

動画撮影では、広い画角を撮影するニーズがあり、被写体を追う際に大きな手ブレが発生しやすい、背景がボケにくい方が都合が良いなどの特徴もあります。静止画撮影と比べて、ハードウェアに求められる条件が異なるために2つのカメラを分けた、とシャープは説明します。

 

↑動画撮影中にシャッターボタンをタップすると静止画を撮影できる。上記写真は静止画を撮影した瞬間の様子。ちなみに、動画撮影に使うカメラは、カメラアプリの設定から広角か標準かを選択できた

 

また、HDR映像方式の「Dolby Vision(ドルビービジョン)」と、立体音響技術の「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」に両対応したこともポイント。加えて、オーディオコーデックの「Dolby AC−4」もサポートしています。「COCORO VIDEO」や「ひかりTV」「UーNEXT」などで、配信される対応コンテンツを再生すれば、リアルな映像と没入感のあるサウンドを楽しめます。
 

SIMフリーモデルは大画面化して「lite」から「plus」に

一方の「AQUOS sense plus」は、SIMフリー専用モデルとして販売するミッドレンジモデル。「AQUOS sense liteより、もう少しの余裕が欲しい」という人に向けた機種になっているとのこと。

 

↑AQUOS sense plusはディスプレイが縦長に

 

↑背面カメラはシングルレンズ

 

同機は、縦横比18:9の5.5型フルHD+ディスプレイを搭載し、アプリの表示領域は約23%UPしました。また、背面カメラは約1640万画素で、2眼ではありません。IPX5/IPX8相当の防水性能を備え、おサイフケータイをサポートする点も、SIMフリーモデルとしては重要なポイントです。

 

↑カラーバリエーションは3色

 

さて、シャープは、過去に“ツインカメラ”を搭載する機種をリリースしていましたが、改めて2眼に回帰したカタチとなりました。今回のAQUOS R2では、広角の動画撮影に注力。さらに「AIライブシャッター」を搭載するなど、既存の他社機種とは異なるアプローチが面白いですね。

 

しかし、慣れない購入者からしてみると「2眼レンズならどれも同じことができる」と思いがち。メーカーや機種によって使える機能が異なることには、改めて注意して欲しいと思います。

ソフトバンク夏スマホはXperia、AQUOS、HUAWEIのスリートップ! 三者三様のカメラに注目

ソフトバンクは5月10日、2018年夏モデル6機種を発表しました。注目はフラッグシップモデルの「Xperia XZ2」「AQUOS R2」「HUAWEI Mate 10 Pro」。この3機種はそれぞれ違った特徴のあるカメラを備えています。

 

スマホ初、4K/HDR撮影対応の「Xperia XZ2」

↑「Xperia XZ2」5月下旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。 実質予想価格○○円

 

Xperiaシリーズの新モデル「Xperia XZ2」。注目のカメラは動画撮影を大幅に強化。スマートフォンでは初となる4K/HDR撮影に対応し、高精細で高画質な映像を手軽に撮れるようになりました。960fpsのスーパースローモーション撮影もアップグレード。フルHDの高画質で記録できます。

 

このほか、最近のトレンドを取り込み、縦横比18:9の縦長ディスプレイを搭載。置くだけ充電の「Qi」もサポートしています。ボディは前モデルまでのフラットなデザインから一新。背面は山型の3Dガラスを採用し、なめらかなカーブ形状になりました。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.8GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:1920万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:3060mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:約2010分/約620時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

 

写真と動画を同時に撮れる「AQUOS R2」

↑「AQUOS R2」6月上旬以降発売予定(5月18日予約受付開始)。実質予想価格○○円

 

シャープの「AQUOS R2」は、背面に2つのカメラを搭載。「ドラマチックワイドカメラ」と名付けられた動画撮影専用のカメラでは、画角135度の超広角で、ダイナミックな映像を残せます。もう片方のカメラは写真(静止画)専用で、こちらは90度の広角仕様。「AIライブシャッター」機能では、動画を撮るだけでの操作で、おすすめのシーンをAIが自動で選んで写真も残せます。

 

ディスプレイは上部のフチをギリギリまで切り詰めて縦長の6インチに。スクロール表示などをなめらかに表現する「ハイスピードIGZO」に対応。Dolbyの高画質・高音質で再生技術も新たにサポートしました。カラーは定番のブラック系とホワイト系のほか、深い赤みの「ローズレッド」をラインナップしています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ ワイドクアッドHD+
●CPU:2.6GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1630万画素(背面・動画用)+2260万画素(背面・静止画用)/1630万画素(前面)
●バッテリー:3130mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:1830分/585時間(FDD-LTE接続時)
●RAM/ROM:4GB/64GB
●サイズ/質量:約W74×H156×D9.0mm/約181g

 

ライカカメラ搭載のファーウェイ旗艦モデル「Mate 10 Pro」

↑「HUAWEI Mate 10 Pro」5月18日発売予定(5月11日予約受付開始)

 

「HUAWEI Mate 10 Pro」は、SIMフリースマホで支持を獲得してきたファーウェイのフラッグシップモデルです。Leicaブランドを冠したダブルレンズカメラ(デュアルカメラ)が特徴。モノクロ専用の高解像度カメラとカラーのカメラの組み合わせで、色味を際立たせた写真が撮影できます。

 

「Mate 10 Pro」の、もう一つの特徴はAIを活用した独自機能。カメラでは、被写体をAIが判別して、最適な設定で撮影します。さらに4000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、ユーザーの利用状況をAIが把握して無駄な電力消費をカットする機能も備えています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約6インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.8GHz オクタコア
●カメラ:2000万画素+1200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:4000mAh

●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:950分/435時間
●RAM/ROM:6GB/128GB
●サイズ/質量:約W72×H153×D11.1mm/約198g

SIMフリーの定番「nova lite 2」がソフトバンクに

↑「HUAWEI nova lite 2」7月上旬以降発売予定

 

SIMフリースマホで定評のある「HUAWEI nova lite 2」がソフトバンクからも登場。ダブルレンズカメラにより、F値0.95~16の幅広い写真表現に対応します。フラッグシップモデルと同じ縦横比18:9の縦長ディスプレイ、厚さ7.5mmの薄型ボディなど魅力十分な普及モデルです。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5.7インチ フルHD+
●CPU:2.36GHz+1.7GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素+200万画素(背面)/800万画素(前面)
●バッテリー:3000mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H150×D7.5mm/約143g

 

頑丈でバッテリー長持ち、スマホビギナーも安心の「DIGNO J」

↑「DIGNO J」7月上旬以降発売予定

 

DIGNO Jは、フィーチャーフォンからスマホに乗り換えるユーザーにも使いやすい機能を備えた端末です。スマホ初心者向けのアイコンが大きいホーム画面、フィーチャーフォン風の文字入力機能、赤外線通信機能などを備えています。

 

MILスペックの耐衝撃性能や防水・防塵も対応し、耐久性もしっかり確保。バッテリーは2600mAhとそれほど大きくはないものの、3日以上の電池持ちを実現した省電力性も魅力です。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ フルHD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1300万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2600mAh
●OS:Android 8.1
●連続通話時間/連続待受時間:1010分/640時間
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W72×H145×D8.4mm/約130g

 

サポートのプロの意見を取り入れ開発「シンプルスマホ4」

↑「シンプルスマホ4」7月下旬以降発売予定

 

「シンプルスマホ4」は、シニアユーザーなど、スマートフォンの操作に不慣れな人でも使えるような工夫を取り入れた機種。ソフトバンクショップでスマートフォンの使い方をサポートするスタッフ「スマホアドバイザー」の意見を取り入れて開発されました。例えば、スマホ初心者にも好評という音声検索は、専用ボタンを押して一発で起動できます。

 

屋外でもはっきり見えるIGZO液晶ディスプレイを採用。輝度や彩度などを調整することで、眼に負担がかからない表示をするモードも搭載しています。

 

【SPEC】

●ディスプレイ:約5インチ HD
●CPU:1.4GHz+1.1GHz オクタコア
●カメラ:1310万画素(背面)/500万画素(前面)
●バッテリー:2800mAh
●OS:Android 8.0
●連続通話時間/連続待受時間:測定中/測定中
●RAM/ROM:3GB/32GB
●サイズ/質量:約W71×H143×D9.4mm/約150g

 

乗るだけ自動測定、手間いらずの「スマート体組成計」

↑「スマート体組成計2」7月下旬以降発売予定

 

「スマート体組成計2」は、モバイル通信機能を備えた体組成計です。測定は体組成計に乗るだけ。データは自動でクラウドに保存。スマートフォンから日々の健康状態を確認できます。測定忘れを防止するアラーム機能を搭載。体組成計に乗るとキャラクターが育つ「いきもの育成ゲーム」も用意されており、楽しみながら気軽に気軽に健康管理に取り組めます。

 

Xperia、AQUOSという定番ブランドに、SIMフリーで人気を博したファーウェイのMateシリーズも加わり、充実した布陣となったソフトバンクの夏モデル。どのメーカーも力を入れるカメラでは、各社が工夫を凝らした新機能を投入しています。この夏は最新のスマホのカメラを撮り比べてみてはいかがでしょうか。

【西田宗千佳連載】OPPO人気の秘密は「量産」効果、ゆえに撤退理由も「量産」問題

「週刊GetNavi」Vol.66-3

OPPOは2018年春より、経営資源をスマートフォンビジネスに集中し、ハイエンドAV機器向けのビジネスを終息する。正確には、過去に売った製品のサポートやアップデートは継続するものの、新規製品の開発と生産を行わない。

 

ビジネスを止めると聞くと、我々はどうしても「そのビジネスが不振だから止める」と考えがちだ。だが、OPPOのハイエンドAV機器事業が不振だったかというと、そうではない。日本でもアメリカでも販売状況は好調であり、「赤字事業だから止めねば大変なことになる」状況ではなかったようだ。

↑OPPOのUHD BDプレーヤー「UDP-205」

 

ではなぜ止めたのか。

 

問題は今年の話ではない。この先、OPPOのやり方では「ハイエンドAV機器事業の優位性を保てない」、そして「優位を保つと事業として将来問題が出てくることが容易に想像しうる」状況になったから、早めに止めて、社内の資源(主に生産ライン)をスマートフォンに振り向けることになったのだ。

 

背景にあるのは、アメリカ市場でディスクプレイヤービジネスが急速に縮小している、という点だ。その状況についてはまた次回解説する。ここで重要なのは、「ビジネスが縮小していることと、ハイエンドAV事業を維持すること」の関係性だ。そもそもハイエンドAV事業は、マス事業に比べて数が少ない。そして、ハイエンドAVファンはマスよりもディスクにこだわりがあり、一般的な市場のシュリンク速度よりも「遅くなる」可能性が高い。ならば、好調な事業はゆっくりと規模を縮小しつつ、好調さを維持していくのが常道に思える。

 

だが、OPPOのビジネス手法は、それを許さなかった。

 

OPPOがハイエンドAV機器で他社より有利な地位に立てたのは、同社が「他社よりもハイエンド製品を一気に、多く生産する」と決めてビジネスに臨んだからだ。製品のコストは生産量が決める。少数しか作らないものはどうしても高くつく。一方で、多くの数を作ることはそれだけ費用もかかるため、経営上のリスクになる。しかしOPPOはそれを選んだ。数は定かではないが、一般的にハイエンドAV製品は、年間数万台出荷すれば多いほうで、数千・数百といった台数のものもある。そのぶん、「高くても高品質だからいい」という顧客を捕まえるのがポイントだった。だがOPPOは、一般的なハイエンドAV製品の生産数の数倍を作り、コストパフォーマンスを維持したうえで、一気に市場を制圧する戦略を採っていた。だから「品質がいいものがお手軽」になり、ファンの人気を集めたのである。

 

だが逆にいえば、「生産量を担保できない」のであれば、他社に対する優位性を失う。今後売上が下がると、品質を保つために必要な生産量を割り込む可能性が出てくる。だからといって価格を上げられるほど、市場は甘くない。

 

ならば、赤字を出す前に一気にビジネスを畳み、手元に余る量産能力は、勝負をかけているスマホ事業にまわしたい……。これが、OPPOの判断だったのである。

 

逆にいえば、「好調」と言われるOPPOも数年先をみるとギリギリな数しか売れていかないのがハイエンドAV市場の難しさを示している。

 

OPPOの判断の源泉となったのは、「アメリカでのディスクビジネス」の減速だ。アメリカでは本当にディスクは売れなくなったのか? アメリカのAV市場はどう動いているのか? 次回のVol.66-4では、そのあたりを解説しよう。

 

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ソファでのMacbookの作業が快適に! バンブー素材の膝置きデスク「Slate 2.0」

美しいアルミデザインからファンの多いMacbookシリーズですが、膝の上で使うと発熱が気になりがち。そうした悩みに答えるのが“Macbook専用”をうたう、米iSkelter社の膝置きデスク「Slate 2.0」。クラウドファンディングサイト「Makuake」にて先行販売が開始されています。

 

 

「Slate 2.0」は、膝の上に置いて使える持ち運び用のデスク。MacBookを置くスペースには通気口を用意し、放熱にも配慮されています。素材には軽量で耐久性に優れたバンブー(竹)を採用。仕上げ工程では職人による手作業で研磨を行っているとしています。

さらに、デスク右側にはマウスなどを置けるスペースを確保。このスペースにマウスパッドやホワイトボードを備えたバリエーションも用意されています。

 

↑デスクスペースモデル

 

↑マウスパッドモデル

 

↑ホワイトボードモデル

 

スマートフォンを設置するための切り込みも備え、iPhoneやAndroidスマートフォン、9.7インチまでのiPadなどを立てかけることができます。

 

 

11~13インチMacBook対応モデルの大きさは52×28×2cm、重さは約1.08kg。15インチMacBook対応モデルは約57×29×2cmで、重さは約1.36kg。ビジネスバッグに入れるは大きすぎますが、自宅のソファで使ったり、車に乗せて持ち運ぶには邪魔にならないサイズでしょう。

 

 

「Slate2.0」の実売価格は1万5800円。Makuakeでは10~30%オフの先行販売価格で提供されています。暑くなるこれからの時期、ソファなどで快適にMacBookを使いたいという方にいかがでしょうか。

教師がiPadを使えば環境が変わる、熊谷特別支援学校で見たICT教育の実際

「これから美術をはじめます――。気をつけ、礼。」 高等部の教室には元気のよい号令が響き、新学期を迎えて初となる「美術」の授業が始まった。教室の中央には、長方形に整えられた大きな白い紙が敷かれている。その四辺には、同じく白い紙で作った壁が設置され、まるでビニールプールのようだ。車いすに座った生徒がその周りを囲む。クラスを担当する内田先生はおもむろにiPadと球状のロボットを手に取り、こう言う。――“今日は体育祭のポスターを描きます”。iPadを駆使した授業の「実際」を目にした。

 

内田先生が働く学校へ

舞台は埼玉県熊谷市。猛暑が訪れるたびに、ニュースでよく耳にする地名だ。熊谷市は、同県の北側に位置し、平成30年4月時点で8万5696世帯が暮らす地区。主要な駅から離れると、ちょっとした田園風景が望める、自然豊かな場所でもある。

 

そんな熊谷市の中央には、荒川に沿うようにして、秩父鉄道が東西に走る。熊谷駅から、西に数駅。市内の西端に位置するエリアに、「埼玉県立熊谷特別支援学校」がある。

 

↑埼玉県立熊谷特別支援学校は、昭和42年5月に開校した特別支援教育のための学校。昨年には創立50周年を迎えた。取材日の天候は曇りのち雨だった

 

同校は「肢体不自由特別支援学校」と呼ばれる。児童・生徒たちは、立位や歩行に困難があるが、教員のサポートを受けつつ努力できる。校内は、小学部、中学部、高等部に分かれており、小中高一貫教育で学べる仕組みが整う。

 

通学している児童・生徒数は計126名で、16の市町村からスクールバスなどで通う。寄宿舎も設置されており、集団生活を経験する場も用意されている。また、入院しながら学べる「訪問教育部」もあり、こちらの児童・生徒数を合わせると、総計151名に上る。特別支援学校としては、大規模な部類だ。

 

一方、教員は131名おり、おおよそではあるが、児童生徒1名に対し、教員が1名いることになる。手厚いサポートを行える体制が整っているわけだ。この学校に、iPadを駆使して授業を行う内田先生が勤めていると聞き、授業の様子を取材させてもらった。

 

iPadで行う、「美術」の授業

学期始めの美術の授業――。教室の中央には、白い紙が敷かれている。その周囲を8名の生徒が囲む。今回見学させてもらった「ミッキーグループ」のクラスは、歩行および認知に困難があるが努力している生徒が対象となる「重複学級」のクラスだ。今回の授業では、生徒一人に対し、教員一名が付き添い、生徒の能力に応じて適切な補助がついた。

 

↑教室ではICT機器を利用。モニターが配置され、校内用のiPad数台が用意された

 

正面には、黒板の半分ほどのサイズのディスプレイが設置され、内田先生が手に持ったiPadの画面が投影される。

 

↑「○○さん、この作品について、覚えていますか?」と語りかける内田先生。「〇〇さん」と敬称をつけて、生徒を呼ぶのが印象的だった。補助の先生方も同じで、どの先生も非常に優しく、丁寧だった

 

楽しかった昨年度の授業の思い出を、豊富な写真で振り返りながら、場の空気を和ませていく――。見慣れない報道関係者がいるせいで、緊張感が漂っていた教室に、少しずつ笑い声が響いていく。なるほど、これは黒板ではできないな、とICT機器の活用のメリットを実感した。こんなアイスブレイクがあれば、授業は楽しくなる。

 

場が和んできたところで、本題に入る。内田先生によれば、2コマで文化祭のポスターを製作するそうだ。1コマ目は、iPadとロボットを使った下絵づくり。そして2コマ目では、その下絵からインスピレーションを受けて絵を描こうというもの。今回は1コマ目の授業だった。

 

しかも、単にiPadを使ってロボットを操作するだけではない。ここから「的当てを楽しもう!」とゲーム化するのがこの授業のユニークなところだ。

 

↑まず、白い画用紙を2枚ずつ生徒に配り、それぞれの名前を書いておく。床に敷いた紙の上に、名前を書いた白い画用紙をばらまく

 

↑iPadを球状のロボットとペアリングし、ロボットに青と黄色の絵の具をたっぷりつける

 

↑床に置かれたコーンのような的に、ロボットを当てていく。生徒はiPadに表示されたUIをタッチ操作して、ロボットをコントロールする。的は10点~最大40点までの4種類が用意された

 

↑ロボットについた絵具が薄くなると「絵具おねがいしまーす!」という掛け声で、先生がすかさず塗料を追加する。先生方の手は次第に絵具まみれになっていった

 

↑得点を記録するのは生徒の役割。1ゲーム2人ずつ、5分交代で進んでいった

 

↑ゲーム形式でチャレンジするうちに、生徒は自然と笑顔に

 

↑下絵が完成。2枚のうち、どちらを採用するか、生徒自身が選択する。これで今回の授業は終了した

 

授業が終わる頃には、白い画用紙の上にカラフルな模様が完成していた。もちろん、生徒は得点で勝てたら誇らしい。そして、たとえ0点で負けてしまっても、先生は綺麗な線をたくさん描けたことをちゃんと見てくれていて、そこを褒めてくれる。――そう、これは美術の授業なのだ。

 

なぜ、下絵を描くのか?

そもそも、内田先生とは、何者か。彼は、元々施設職員として福祉の仕事をしていた。しかし、教員になりたいという想いがあり、通信教育で資格を取得。まず臨時職員という形で3年間を過ごした。その後、小学校教員の試験に合格し、初任で同校に配属された。それからもう10年が経つという。中高の美術教員としての資格も持つ。

 

↑内田考洋氏、群馬県出身。取材時点で38歳。笑顔が素敵で、情熱的な先生という印象を受けた

 

内田先生に、なぜiPadで下絵を描くのか、ということを尋ねてみたところ、興味深い答えが返ってきた。――“もっと大胆に描いて欲しいから”という理由だ。

 

下絵無しで生徒に絵を描かせると、どうしてもこじんまりした作品になってしまうそうだ。もっと大胆な色や構図で絵を描いて欲しい。そういう想いで下絵を使う工夫を始めたという。

 

“下絵を使うと、「気づき」が生まれるんです。例えば、「この線は羽に見える」とか。実際、画面からはみ出るくらいに描けるようになるので、見ごたえのある絵になっていきます。” (内田先生)

 

↑下絵を活用して描いた昨年度の作品(作者:島田亜有美さん、作品名:HAND in HAND)。こちらは画用紙ではなくキャンパスを使って躍動感のある絵が描かれている

 

一方で、こうした下絵づくりは、必ずしもiPadとロボットで行う必要はない。内田先生は、“例えば、夏に水着を着て、裸足になって足に絵の具をつけて歩いてもよい。それでも楽しめるはずです”と述べる。iPadを活用することは一つの選択肢なのだ。“授業そのものの目的が大事なので、そこは意識してやっています”、とのこと。

 

“iPadを使い始めて、自由度が広がった――”。内田先生の発する言葉からは、ICT機器活用のリアルが伝わってくる。

 

iPadを活用することで成長するチャンスが生まれる

特別支援学校では、iPadのようなツールを活用するための準備段階も重要だ。先生がプレゼンする内容を、見られるか・聞けるか、それ自体が学習内容になる場合があるからだ。何か刺激があったときに、生徒が拒否反応を示してしまうと、それは“学習”にならなくなってしまう。iPadのような機器を導入するには、生徒の段階にあわせたアセスメントが必要になる。この生徒はiPadを使って大丈夫、という段階になって、初めて授業で活用できる。

 

一方で、実際にiPadを活用できる条件が整うと、(担当の先生にもよるが)ほぼ全ての教科で使われることになるという。内田先生曰く、“iPadという教科がないので、一つの「教具」という位置づけになる”からだ。例えば、理科で災害について調べるのに使う。国語なら作文を書くときに使う、といった具合である。 手の可動域が限られてしまう場合でも、スワイプやタップで操作するiOSのUIなら、いろんなことに活用しやすい。

 

↑動画編集アプリClipsを活用した自己紹介動画の作品(作者:新井春樹さん)。AppleのEveryone Can Createのカリキュラムでも紹介されている課題だ。 “手軽で、スタンプやアニメーションで楽しくアイデアを形にできるところが、自己表現の練習にもなる”と内田先生

 

印象的だったのは、音声入力を使って、発音の練習を試みることもあるということだ。“専門家からは怒られちゃうかもしれないですけれど”――なんて笑いながら、内田先生は説明する。“例えば、Siriを使った発音の練習で、「キ・リ・ン」と分けて発音すれば認識される。そういうことに気づくことが大切なんです。もちろん、たまに誤変換されることもありますが、その生徒の場合は誤変換される内容を楽しめるから、学習のモチベーションにもなっています。”

 

iPadを活用することは、生徒が成長するチャンスを生むことにもつながるという。内田先生は、“障がいのある子にとって、刺激が少なくなってしまうことが良くない。障がいそのものではなく、障がいから起こる環境によって、成長するチャンスを逃してしまう”と指摘する。こうしたチャンスを逃さないのが、教師の腕の見せ所だ。

 

↑教室で生徒が使うiPadには、グリップ付きのケースが装着されていた

 

例えば、月曜の朝に開かれる「合同朝の会」で、気管切開をしている生徒が、「DropTalk」というアプリを使って作文を発表をした。他の生徒の前で話す貴重な機会だが、iPadというツールを活用することで、こうした機会を逃さずに、課題に挑戦できる。そして、何より、他人と繋がるきっかけにもなる。ICT機器の活用には、一言では語りつくせない魅力がある。

 

“一人一人、クリエイティブであってほしい”と内田先生は述べる。“作品をアウトプットすることをイメージしますが、そうではありません。例えば、iPadに触れると、音で聴いたり、映像や写真で見たりすることができます。そういったことに生徒が自分から手を伸ばしていければよい。友達に聞かせたり見せたり、テレビに写したりする。その子の動きがダイレクトに環境を変える。それも表現の一つなんです。そういうことを丁寧に見ていきたいですね。実際に子ども達は1年くらいかけて、着実に成長します”(内田先生)

 

行政面の課題が残っている部分も

埼玉県立熊谷特別支援学校では、多くの職員が興味を持ったため、iPadをスムーズに導入できたそうだ。校内では研修会が開催され、iPadを使った授業の「実践集」作りが行われたりした。この授業では・どんな目的で・どんなことをやりました、といった形式で、50の事例が集まったという。

 

↑「iPadを導入するのに、うちの学校ではさほど苦労しなかった」と内田先生。特別支援学校では、元々ICT機器を積極的に活用する取り組みがあった。また、そもそも教材選びに悩むことが多かった。そういった背景が関係しているという

 

現在、同校では校内の貸し出し用として20台以上のiPadを用意する。また、高等部の生徒は、就学奨励費の補助を活用して、自身のiPadを購入するケースもあるようだ。個人で所有するiPadも申請することで、持ち込める仕組みになっている。ICT機器を活用するための環境は、着実に整ってきている印象を受けた。

 

一方、行政面での課題は残っているとも、内田先生は指摘する。同校の高等部では、iPadをインターネットに無線接続するために、Wi-Fiルーターを設置しているが、生徒が校内に持ち込む端末は接続できないようになっている。これは、“情報セキュリティに関する埼玉県の条例で定まっている”(内田先生)とのことで、同校ではどうしようもない。

 

そのため、生徒や職員としては、iPadを自費購入する際にモバイル通信が可能なWi-Fi+Cellularモデルを選択する、またはWi-Fiモデルでは自身のスマホからテザリングを行うなどの工夫が必要になる。セキュリティが関わる問題ゆえに繊細ではあるが、利便性の面で改善を求める声も多いようだ。

↑iPadは目的によって、どのようにでも活用できる

 

“教員がiPadを使うことで、環境は変えられる――”、内田先生はこう断言する。iPadを実際に使う現場から、私たちが学べるものは多い。

「iPadで簡単に絵が描ける」ことを、本当にあなたは子どもに教えられますか?

日本時間で3月28日、Apple Pencilに対応した新しいiPadが発表された。機能は抑えつつ低価格を実現しApple Pencilにも対応したことで、すでに発売から一ヶ月経った現在もさらに多くの人々から注目されているモデルだ。

 

話を3月28日の発表日に戻すが、このiPadのお披露目以外にも大きなトピックがあったことを忘れてはいけない。それは、先の発表会を兼ねたスペシャルイベントがシカゴの高校で開催されたことだ。

 

本記事で注目したいのは、そのスペシャルイベントで設定されたテーマの方だ。シカゴの「高校」で開催された――の文言からもわかるように、実は同イベントは「教育」にフォーカスしたものだった。

 

↑米国イリノイ州シカゴにあるLane Tech College Prep High Schoolがスペシャルイベントの会場として使用された

 

これを聞くと、教師でもない限り、大抵の大人は「自分には関係ない」と心理的に距離を置きたくなるかもしれない。しかし、日本の教育現場にも関係してくる話なので、基本的な背景情報は知っておいて損はないはずだ。少し長くなるが、その概要を伝えたい。

 

現代日本の教育市場におけるタブレットデバイスの需要

Appleの製品展開について話す前に、まず日本の話をしたい。知っておきたいのは文部科学省が提示する「第2期教育振興基本計画」のことだ。これは平成25年の6月14日に閣議決定された計画で、2020年までに教育方法の革新を推進させ、現状の課題の解決を図る内容となっている。

 

なかでも注目しておきたいのが、ICT(情報通信技術)の活用だ。同計画では、ICT機器を取り入れるための環境づくりが目標の一つとなっている。簡単に言うと「教室に設置する機械、生徒が持ち歩くための機械はそれぞれ何台にしましょう」という目標が定められた。なお、ここでいうICT機器は、単なるパソコンだけでなく、タブレットや電子黒板なども含まれる。

 

↑従来のiPadも既にICTデバイスとして授業に利用されてきた。国内では、関西大学高等部での活用事例がAppleの公式サイト上で紹介されている

具体的には、1つの学校に対して、「コンピュータ教室に40台(大画面のPC)」「各普通教室に1台」「特別教室に6台」「設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台」を整備するという数字が掲げられている。そして、これを元に計算した「児童生徒数3.6人あたりに教室用コンピュータ1台を用意する」という目標が、目安値としてよく語られる。また、こうした環境整備を実現するために、平成29年度までの4年間で総額6,712億円の地方財政措置が講じられる(※「教育のIT化に向けた環境整備4か年計画(平成26~29年度)」に基づく)。

 

また、同じく総務省の「学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果(平成28年度)」によれば、教育用コンピュータ当たりの児童生徒数は、小学校の場合で6.7人に1台が普及しているという。なお、小学校児童生徒が使う教育用コンピュータの台数は95万5323台あり、そのうちの30万1284台がクラス用コンピュータとなる。そして、そのうちの20万3156台をタブレットデバイスが占める。つまり、小学校において、クラス用コンピュータの約67.4%がタブレットデバイスを採用していることになる。

 

そして、この割合は中学校でも約65.3%、高等学校で約60.9%、特別支援学校で64.9%となっている。年代を問わず、クラス用のコンピュータにおける約6割がタブレット型コンピュータを採用しているわけだ。以下は筆者の推測を含むが、電源を確保しづらい環境下では、バッテリー持ちのよいタブレットデバイスの方が重宝するのかもしれない。また、最近のタブレットデバイスは、物理キーボードを利用できるタイプも多いため、レポート作成のようなテキスト入力作業にも対応できると想像できる。

 

ここまでの背景をまとめると、「日本の教育市場は、政府から自治体に財政措置が図られているタイミングである。そして、教室で使うICTデバイスは、タブレット型がやや多く選ばれる傾向がある」ということになる。

 

つまり、ノートPCやタブレットデバイスを取り扱うメーカーにとって、「設置場所を限定しない可動式コンピュータ40台」という部分は、無視できない市場なわけだ。ここに安いiPadが最新のチップセットを搭載して現れた。しかもApple Pencilが使える状態で登場した。今後の市場動向は、非常に興味深い。

 

ちなみに、同市場には、Appleのほかにも、GoogleがChrome OSを搭載する「Chromebook」を展開している。同社はAppleの発表会に合わせるかのように、Chrome OSを搭載するタブレットデバイスを直前に発表した。また、マイクロソフトのWindowsももちろんある。国内メーカーでは、例えば富士通なら「School Tablet」といった商品を展開していたりする。ライバルは少なくない。

 

9.7インチiPadは一般人だけでなく、教育市場に向けてもプレゼンされた

ここからはAppleが提示する教育関係の施策をかみ砕きたいと思う。これは「①学ぶための製品」「②教えるためのツール」「③カリキュラム」の3つで見ていくとわかりやすい。

 

↑スペシャルイベントの際に、ARアプリを体験した。ダムを建設して、河川の氾濫を抑えるなど、治水について学べる

 

まず、「①学ぶための製品」は、まさに新しいiPadのことを意味している。電池持ちがよく、ARのような高負荷のアプリも実行できる。Apple Pencilも使える。教育機関向けの割引も用意し(国内事情は不明だが)、値段も現実的となった。ちなみに、教職員と生徒には、無料で200GBのiCloudストレージが提供されるという特典も用意されている。

 

特に日本の場合、初等教育以外でも、画面タッチで直観的に操作できるiOSは力を発揮するだろう。iPhoneの普及率は高く、家庭で親や兄弟、あるいは自身がiPhoneを操作する環境がある。そういった意味でiOSの操作方法は親しみやすく、限られた時間のなかで課題を行わなくてはならない日本式の授業とも相性がよいはずだ。

 

要は、授業中にそもそもICTデバイスの使い方で生徒や児童が躓いてはいけない。もちろん“先生”もだ。解説映像を視聴する、資料を作成するなどの「学習のために利用する」ためのICTデバイスとしては、iOSは最適だ。もちろん「パソコンの操作を覚える」ための授業には、キーボード付きのパソコンを使えばよい。そして、その際にはデスクトップ型が並ぶコンピュータルームへ行けばよい。

 

ちなみにスペシャルイベントでは、Apple Pencilよりも安く機能が限定されたスタイラスペン「Crayon(クレヨン)」や、Bluetoothキーボード付きケース「Rugged Combo」もグローバル向けに発表された(どちらもロジテック製)。これらも教育市場での利用を考慮した際に、活用が見込まれるアクセサリーだ。ただし、現状では、日本でこれらの商品が取り扱われるかどうか、一切わからない。

 

授業中にiPadで遊ぼうとしてもできない仕組みづくり

次に「②教えるためのツール」は、教師がiPadを運用するためのシステムを意味している。まず大本の設定は、IT担当者が「Apple School Manager」を使って行う。そして、各教室の先生は、生徒を管理する「クラスルーム」アプリや、「スクールワーク」アプリを活用する。なお、Apple School Managerについては本記事では割愛する。

 

↑「クラスルーム」アプリケーションはiPadだけでなくMacでも使える

 

共有のiPadに、生徒のアカウントが一覧表示される。生徒は、自身のアカウントを選択し、パスワードや4桁のパスコードを入力して、利用を開始する。例えば、前回の授業で閉じてしまった画面があるとして、次回の授業ではその画面から起動できる。

 

教師側が「スクールワーク」アプリを活用すると、生徒全員のiPadの画面をコントロールできる。スペシャルイベントの際に、特設された模擬授業の場で筆者も生徒側として体験したが、これが興味深かった。

 

例えば、先生が「これを見てみましょう」と言いながら、特定のウェブページやPDFファイルを表示する。「このアプリで作業しましょう」と言いながら、特定のアプリの画面を表示できる。この際、使用できるアプリが1つだけにロックされるので、授業中にいたずらっ子が「ゲームアプリで遊んじゃおう」「YouTube観よう」なんて考えたとしても、そういった操作は行えない。生徒側がホームボタンを押しても反応しないのだ。

 

また、先生のデバイスには、生徒全員の画面が映っているので、どの生徒がどのくらい作業を進めているのかが、瞬時に把握できる。ちょっと進みが遅い生徒に対しては、すぐに先生が駆けつける。

 

小学校プログラミング必修化にベストマッチするカリキュラムが強み

続いて、「③カリキュラム」については、大きく2つ用意されている。まず、従来からある「Everyone Can Code」だ。これはプログラミングを教えるカリキュラムで、最終的にはAppleが用いているプログラミング言語「Swift(スウィフト)」を習得できるようになっている。

 

大まかな流れはこうだ。まずはICT機器を利用する前に、ゲームのようなアクティビティを行う。例えば「機械には事細かに指示しないといけない」ということを理解してもらう。

 

そこからiPadを活用し、「Swift Playgrounds(スウィフト・プレイグラウンド)」アプリを介して、コーディングの概念を学んでいく。キーボードで直接コードをタイプすることはないが、ゲーム感覚で、画面内のキャラクターを操作し、「関数」や「ループ」「条件文」について理解することができる。主な対象は、小学校高学年以上だ。

 

次の段階では、同じくSwift Playgroundsを用いるが、今度は現実世界のロボットを操作する。原理は同じだが、これを通じてコーディングが現実世界に関与していることに理解が深まっていく。

 

↑スペシャルイベントでは、ロボットを動かせる体験コーナーもあった。球状のロボットをプログラムで指定した通りに動かして、街の模型の中を走らせる

 

そして最終的には、Macで「Xcode」(アップル製品のアプリを開発するためのツール)を使い、プロのディベロッパーと同じ環境でコーディングにチャレンジするのをサポートする。

 

さて、日本においては、2020年度から実施される新小学校学習指導要領において、プログラミング教育が必修化する。3月30日に文部科学省から公表された「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」では、その目的が「プログラム的思考を育む」ことにあるとしており、「プログラミングに取り組むことを通じて、児童がおのずとプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられますが、それ自体をねらいとしているのではない」とも明記されている。

 

これはまさにSwift Playgroundsがカバーしている部分であり、相性は非常に良いだろう。もちろん定められた学習指導要領と完全一致する、というわけではないだろうが、クラブ活動や教育課程外の学習活動として、教育現場で運用するメリットは充分にある。

 

一方、「Everyone Can Create」は今回新たに発表されたカリキュラムで、この秋に登場する。ビデオ、写真、音楽、スケッチという4つのジャンルにおいて、レッスンが用意される。生徒側は、iPadを活用して、製作手順や創造性を学んでいける。

 

日本の教育事情を踏まえると、こうした創作活動との相性がどこまでよいのかわからない。しかし、動画編集の仕方、写真のレタッチやスライドの作り方、簡易的なDTMの考え方、いわゆる“デジ絵”の書き方など、筆者としては「どれももっと早く学ぶ機会が欲しかったなぁ」と思える内容ばかりだ。

 

要は、iPhoneやiPadで使える「GarrageBand」アプリを使えば、簡単に作曲が行えるが、「そうした手順を正確に把握している大人はどのくらいいるだろうか?」ということではないだろうか。どことなくプログラミング教育に通ずるものを感じる。スマホを持つことが当たり前になったいまでこそ、子どもに「こんなことは簡単にできる」と知らせる機会を与えるのは意義深い。

 

余談だが、教師側にもラーニングプログラムが用意されている。こちらは「Apple Teacher」という名称で、iPadやMacの利用方法について学べるようになっている。もし上記のような内容に興味が出てきたら、調べてみるとよい。

 

最後に

現行の9.7インチiPadは、高いコストパフォーマンスを誇る。そのため、一般市場で注目を浴びているわけだが、一方で前述のような、教育市場における役割・立ち位置についても非常に興味深くはないだろうか。

 

「ICTを活用した教育」というテーマは既に学校を卒業した大人にとって、馴染みのない部分ではある。しかし、日本がどう変わっていくのか、というテーマは少なからず面白い。

 

今回、筆者が紹介できた事例や予想は限定的なものだが、これを通じてアレコレと考え、議論してもらうきっかけになれば嬉しい限りである。

消臭命! アメリカ人の興味深いトイレ観が見えてくる「Loo Loo」

アメリカ人が日本に旅行に来てウォシュレットに感動する――。そんな話を聞いたことがある人も多いでしょう。最近では少しずつアメリカでも温水洗浄便座を導入するホテルやレストラン、家庭も増えてきました。しかしアメリカでも日本では見られないトイレのデバイスがたくさん発売されています。

 

先日Kickstarterでキャンペーンを開始し、既に目標金額の5倍近くにもなる515万円を集めているデバイス「LooLoo」はアメリカのトイレ事情を象徴するような、分かりやすいプロダクトになっています。

 

エッセンシャルオイルを自動的に水面に噴射!

数年前からアメリカでジワジワと普及し始めているプロダクトに「Poo-pourri(ププリ)」があります。これはトイレで用を足す前にトイレの水にエッセンシャルオイルを吹きかけるというスプレー。用を足してもエッセンシャルオイルが水面に膜を張るので臭いを閉じ込めてくれるというプロダクトです。

日本でも多く市販されている消臭剤とは違って、物理的に水面にオイルの膜を貼って臭いを閉じ込めるというのがそのポイント。ただ良い香りを振りまくだけではないんですね。

 

LooLooはそのスプレー作業を自動で行ってくれます。便座に座った人の体温を検知して、便器に設置されたデバイスがエッセンシャルオイルを水面に噴射してくれる仕組み。

Poo-Pourriの場合は用を足す前に自分で便器の中に噴射する必要がありますが、LooLooは何も気にせず、いつも通りにしているだけで匂いがちゃんと閉じ込められるわけですね。

 

取り付けもハンドル部分で便座を挟み込むだけなので色々なデザインやサイズのトイレに対応でき、清掃も簡単。オイルと電池がセットでついてくるのでプロダクトが到着したその日から使用開始できます。

センサーがユーザーを検知するとLEDライトが光るので夜中でも安心。夜中に用を足すためにトイレに行って、蛍光灯を付けて突然の眩しさに目が痛くなることもありません。本体とオイルの充填パックが2個ついたセットが約3900円ほど(日本への発送料は約1200円)で、発送は2018年10月を予定しているとのことです。

洋式と和式の融合!?

アメリカのトイレ用品といえば、日本でも話題になった「Squatty Potty(スクワッティ・ポッティ)」があります。ユニコーンが虹色のアイスクリームをひねり出すユーモア溢れるコマーシャルで話題になりましたが、実際は医学的な研究に基づいた、快便をサポートする人気プロダクトなのです。

洋式便所でも、和式便所のような態勢で用を足すことで、痔や便秘、骨盤臓器脱、過敏性腸症候群などを防ぐ助けになるとのこと。こうして見ると、和式は素晴らしいんですね。本製品は日本のAmazonでも3000円ほどで入手が可能。「和式でしているような感覚でとても出やすく感じました。手放せない品です」「便器を壊す心配がなくスムーズに排便でき、トイレの時間も短くなりました。これがあるのとないのとでは大違い」と絶賛のコメントが書き込まれています。

 

このように、アメリカで発明されるトイレ用品には日本と異なる点があって面白いですよね。特にアメリカでは消臭デバイスがさらに便利で効果的になろうとしているのが興味深い点だと思います。アメリカの家庭ではトイレとシャワーが一緒になっていることがほとんどですので、アメリカ人は日本人よりも臭いが気になるのかもしれません。トイレの消臭デバイスがこれからどのように進化していくのか、楽しみですね。

超絶没入感を『どこでもVR』で体験! 「Lenovo Mirage Solo with Daydream」の実機をとことんレビュー

今回レビューする「Lenovo Mirage Solo with Daydream」は、「Oculus Go」、「Vive Focus」に先んじて登場したスタンドアローン型VRデバイス。スマホ、外部センサー、PCとの接続を必要としないスタンドアローン型のGoogle Daydream VRヘッドセットとして世界初の製品です。4月24日に発表、予約が開始され、5月11日に販売が開始される本製品で、実際のVR体験まで踏み込んだレビューをお届けします。

 

なお、Mirage Soloと同時に、YouTubeの新VRフォーマット「VR180」に対応し、左右180度×上下180度の立体写真や動画を撮影可能なカメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」も発売されます。こちらのレビューも合わせてお伝えしましょう。

 

↑「Lenovo Mirage Solo with Daydream」実売価格は5万5296円

 

↑「Lenovo Mirage Camera with Daydream」3万8664円

 

スタンドアローン型のVRデバイスであるMirage Soloは、スクリーンレス型VRビューワーのようにわざわざスマホを装着する必要はなく、またケーブル接続型VRデバイスのようにケーブルに縛られることも、ハイスペックなPCやゲーム機を用意する必要もありません。屋外も含めたどんな場所でも、電源を入れて頭に装着すれば、すぐVRコンテンツを体験できるのが最大のメリットです。

 

そしてMirage Soloの売りが「6DoF(6自由度)」への対応。3DoFの3次元回転に3次元移動が加わるので、仮想空間を自由に歩き回れます。

 

↑3DoF(3自由度)のVRでは頭の位置が固定されるが、6DoF(6自由度)のVRでは歩く、ジャンプする、しゃがむ、のけぞるなど、VR空間の中で自由に動き回れる。ただしMirage Soloは安全性に考慮して移動できる範囲が約1.5mに制限されている

 

↑Mirage Solo本体

 

↑右側面にはmicroSDカードスロット、USB Type-C端子が用意されている

 

↑左側面には電源ボタン、ボリュームボタン、イヤフォン端子が配置されている

 

↑本体底面。左にあるボタンでゴーグルの前後の距離を調整する

 

↑付属するコントローラー。上面にはクリック可能なタッチパッド、アプリボタン(-)、ホーム(Daydream)ボタン(○)、右側面にはボリュームボタン、手前には充電用のUSB Type-C端子が用意されている

 

↑Mirage Soloには、本体、コントローラー、充電器、USBケーブル(Type-C)、専用イヤフォン、マニュアルなどが同梱される

 

OSは「Daydream 2.0」、プロセッサーは「Snapdragon 835(APQ8098)」、メモリーは4GB、ストレージは64GBを搭載。5.5インチのQHD(2560×1440ドット)IPS液晶ディスプレイを内蔵し、通信機能としてはIEEE 802.11 ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0を備えています。LTE(4G)通信モジュールなどによるモバイルデータ通信機能は備えていませんが、ハードウェア構成的にはスマートフォンに非常に近いです。

 

Mirage Soloで「6DoF(6自由度)」を可能にしているのが、本体前面にあるふたつのセンサー(RGBカメラ)。このふたつのセンサーにより空間内の動きを把握する「WorldSense」という技術を実現しています。

 

セットアップはAndroidスマートフォンとほとんど同じです。言語設定、Wi-Fi接続、Googleアカウントの登録……とおなじみの手順で進み、最後にチュートリアルが始まります。チュートリアルはミニゲームも盛り込まれているので、遊び感覚でコントローラーの使い方をマスターできるはずです。

 

↑VR空間の中にセットアップ画面が表示される。まるで目の前に大きなスマホの画面が表示されているよう

 

↑チュートリアルでは、主にコントローラーの使い方が解説される

 

↑チュートリアルが終わると、ホーム画面が表示される

 

さて肝心の使用感です。筆者はこれまでさまざまなVRデバイスを体験してきましたが、装着感はかなりよいです。重さは645gとそれなりにあるのですが、額のクッションで支えられているので、Mirage Solo全体が前につんのめるようなアンバランスさがありません。またフェイスクッションもアジア人の鼻の高さを考慮しているのか、外界の光が侵入してくることはなかったです。

 

↑額のクッションが功を奏し、ゴーグル全体が前にずり落ちていくことはない

 

↑ダイヤル式の調整機構で素早く脱着可能

 

VR体験は、3DoFのスクリーンレス型VRビューワーとは段違いですね。頭の動き、身体の動きがそのままVR空間に反映されるので没入感が深いです。一度6DoFのVRコンテンツを味わったら、3DoFのVR体験には戻れないほどの差がありますね。

 

しかし記事執筆時点で、6DoF対応コンテンツを見つけるのは非常に困難でした。Mirage Soloの発表会では、WorldSense対応アプリは320本以上、6DoF対応アプリは50本以上、日本語対応アプリは40本以上と発表されましたが、Playストアの製品情報には6DoFと3DoFのどちらに対応しているのか表示がありません。Mirage Solo発売までにPlayストアに6DoF対応コーナーを設けるアップデートを、Googleには強く求めたいところです

 

また、Gugenka from CS-REPORTERS.INCのVR添い寝アプリ「このすば!めぐみんとおやすみVR」(960円、秋予定)、スクウェア・エニックスのVRマンガ「PROJECT HIKARI」(価格未定、2018年予定)など日本初の6DoF対応VRコンテンツの発売にも期待しましょう。

 

↑Playストアには6DoF対応、3DoF対応などの表示はない。ちなみにこの「VR Karts:Sprint」は3DoF対応ゲーム

 

↑不時着した惑星の遺跡を探検する「Eclipse:光のエッジ」(980円)というタイトルは冒頭で6DoFに対応しておりしゃがむことができたが、ゲーム本編は3DoFに変わってしまった

 

5月1日に更新された「Blade Runner: Revelations(980円)は6DoF対応だが、記事執筆時点ではMirage SoloのPlayストアには表示されなかった。音声は英語のままだが、コマンドや字幕は日本語化されている。Mirage Soloを入手したら真っ先に購入するべきタイトル

 

↑レノボがMirage Solo用に作ったチュートリアルアプリ「VRを学ぶ」は6DoF対応。ホテルのテラスから町並みを覗き込むことも可能

 

Mirage Soloと一緒に発売されるMirage Cameraは、VRデバイスで鑑賞可能な左右180度×上下180度の写真や動画を撮影可能なデジタルカメラ。全天球の写真や動画を撮影できないかわりに、デュアルカメラにより臨場感ある3D撮影が可能です。またライブストリーミング機能も搭載しています。

 

画素数は1300万画素×2、F値は2.1、フォーカス方式は固定フォーカス。動画は3840×2160ドット/30fps、2560×1440ドット/30fps、1920×1080ドット/30fps、静止画は3016×3016ドット、2320×2320ドットで撮影可能です。

 

↑本体サイズは約105×55×22mm、重量は約139g

 

↑背面には液晶パネルが付いていないので本体だけでプレビューや、撮影した写真や動画の再生はできない。上面には、ファンクションボタン、パワーボタン、シャッターボタンが配置されている。ファンクションボタンでは撮影モードを切り替える

 

↑底面には三脚固定用のネジ穴が用意されている

 

↑左側面のカバーを開けると、microSDカードスロットと充電用のUSB Type-C端子が現われる

 

↑Mirage Cameraには、本体、バッテリー×2、キャリングポーチ、ACアダプター、USBケーブルが同梱される

 

↑スマホと接続すればプレビュー、撮影写真/動画の再生が可能なほか、GoogleフォトやYouTubeにアップロードできる

 

Mirage Cameraで撮影した写真、動画をGoogleフォトやYouTubeにアップロードすれば、Mirage SoloなどのVRデバイスで立体的なVR写真、動画として鑑賞できます。実際にMirage Cameraで撮影した写真、画像をいくつか下記に掲載しているので、ぜひご覧ください。

 

サンプル写真(1)

https://photos.app.goo.gl/VsbBJ0Dzf47MZBXR2

サンプル写真(2)

https://photos.app.goo.gl/ckVPwmim5TrIsaxn1

サンプル動画(3)

https://photos.app.goo.gl/ECCSN9bxPHWdbnwb9

 

Mirage Soloの6DoFに対応したコンテンツはまだ少ないですが、今後Oculus Go(6DoF非対応)やVive Focusが発売されることにより市場が拡大し、アプリが充実していくことは間違いありません。また手軽に立体的なVR写真、動画を撮影できるMirage Cameraなどにより、Mirage Soloで鑑賞できるコンテンツも増えていくでしょう。

 

Mirage Solo本体が6DoF対応なのに、コントローラーが3DoF対応に留まっている点は残念ですが、コストを考えれば納得はできます。Mirage Soloは本格的なVR体験を身近なものにしてくれるガジェットとしてオススメできる一台です。

 

↑どこででもVR! でも周囲の安全にはご注意を!!!

とうとう完成してしまった “リアルトランスフォーマー” 乗り込んで操縦&変形できる人型ロボ「J-deite RIDE」を見てきた

AIとロボットが花ざかりの2018年。SFやアニメの世界が現実に……と言われることも多いですが、これまで意外にも「トランスフォーマーっぽい」巨大変形ロボって実現できてなかったんですよね。あ、トランスフォーマーを知らない人に一応説明すると、アニメや実写映画化もされている「乗り物や動物の姿から人型ロボットに変形する」というアレです。

 

実際に人が乗り込んで変形できる巨大ロボット

 

「ロボットといえば、人が乗り込んで操縦できたり変形したりするものだ!」というクリエイターの熱い思いとともに、このたび試作機として公開されたのが「J-deite RIDE」(ジェイダイト・ライド)なる一体です。

 

「J-deite RIDE」は、二足歩行で移動可能な人型(ロボットモード)から、車輪走行で移動可能なクルマ型(ビークルモード)に変形できるという全高約4メートルのロボット。

 

↑これが…

 

↑こうなります。大人の身長の2倍以上というデカさ!

 

かつて、ホビー商品を中心にさまざまな変形ロボットが世に生み出されてきましたが……これはひと味違うスゴさがある。何がスゴイって、この大きさで、クルマとして走る・人型で歩くことが前提の変形システムがあり、かつ運転席に人が乗り込んで操縦ができること。

 

今回は、「J-deite RIDE」に人が乗り込み変形させる様子をカメラに収めることができました。

 

 

ビークルモードからロボットモードに変形させるときには、「ジャッキ・アップ!」というかけ声を入れるのがお約束だそうです。変形の最後には頭部が立ち上がり、胸部が閉じて目がピカッ!と光る。このあたりも、なんというか、“憧れの変形ロボらしさ”があってすばらしいですね。

 

自律思考するAIとかはないし、動きもまだモッサリしているけれど、「人が作りだした本物のトランスフォーマー第1号」という意味では大変なものが作られてしまった感じです。

 

↑顔がかなりアニメのヒーローロボ寄りにデザインされているのがポイント

 

↑ビークルモード

 

↑2人乗りのコックピット。乗り込んだときの右側席に、二足歩行ロボとして&自動車としての操作系があり、ここに座って歩行や走行、さらに変形の操作もできるようになっている

 

<「J-deite RIDE」のおもな仕様 (2018年4月時点)>

サイズ(W×D×H)ロボットモード時:4.2×2.5×3.7(m)、ビークルモード時:1.9×4.0×1.4(m)

車輪最高速度(ビークルモード):60km/h(理論値)

歩行速度(ロボットモード)100m/h(足上げ高さ 80mm)

本体重量:1,695kg

乗車定員:2人

操縦方法:内部コックピットからの有人操縦 または無線・有線による無人遠隔操縦

フレーム材質:アルミニウム合金など

外装材質:FRPなど

動力源:リチウム系バッテリー

関節数:49(腰 1、脚 4×2、腕 4×2、手先 8×2、頭 3、その他 13)

あの大河原邦男もデザインに協力。ガンダム…というか、“勇者”なロボ

「J-deite RIDE」プロジェクトには、自動変形ロボットの開発・製造を専門に行う株式会社BRAVE ROBOTICS、ソフトバンクグループでロボット・ソフトウエア事業を行うアスラテック株式会社、そこに加わったパートナーである三精テクノロジーズ株式会社の3社が参加しました。

 

その上で特筆すべきは、メカニックデザイナーとして、「タイムボカン」シリーズや「機動戦士ガンダム」を筆頭に、日本で愛され続けるアニメロボットを数多くデザインしてきた大河原邦男さんが参加していること。

 

↑大河原邦男氏によるデザインイメージ(ロボットモード)

 

↑同じく大河原氏によるデザインイメージ(ビークルモード)

 

大河原デザイン…ということもあり、その風貌はトランスフォーマーというよりは、大河原氏デザインによる1990年代のTVアニメ “勇者シリーズ”(「勇者エクスカイザー」、「太陽の勇者ファイバード」など)のロボに近い印象になっています。

 

↑「J-deite RIDE」のロゴ。こちらも“ロボットアニメっぽい”感じがたまらない

 

操縦・変形の次は「合体と飛行をやりたい」

「J-deite RIDE」の変形デモが行われたのは、東京近郊某所にある秘密工場。ここに集まった記者たちに対し、クリエイターたちがコンセプトや開発経緯を紹介しました。

 

↑「J-deite RIDE」の設計・開発を手がけたBRAVE ROBOTICS 代表取締役の石田賢司さん

 

↑「J-deite RIDE」の制御用ソフトウエアを手がけたアスラテック チーフロボットクリエイターの吉崎航さん

 

今回、「J-deite RIDE」試作機がお披露目になりましたが、実はこれに先がけて数年前に作られていたのが全高約1.3メートルの「J-deite Quarter」(ジェイダイト・クォーター)。このときには、トランスフォーマーのおもちゃメーカーであるタカラトミーもプロジェクトに参画していました。

 

そして、クルマ型から人型に変形するコンセプト、“勇者”感のあるデザインなどは継承しつつ、さらに人が乗り込める4メートルものサイズに進化させたのが「J-deite RIDE」というわけです。プロジェクトの中心人物であるBRAVE ROBOTICS 石田さんの作りたいモノ、コンセプトのブレなさはまさに称賛に値するレベル。

 

またBRAVE ROBOTICSでは、「ロボットといえば人が乗って変形・合体・飛行をするもの。自動車から人型への変形を土台に、今後は合体と飛行を模索します」とさらなる目標も掲げており、彼らの夢とロマンはとどまることを知りません。

 

 

 

 

アミューズメントパークでの事業化に向け開発が進行中!

ロボ好きの夢とロマンの塊である「J-deite RIDE」。しかし当面はもちろん一般ユーザーの手に渡るようなシロモノではないので、このコンセプトをどう実用化するのかについても語られました。

 

プロジェクトに参加しているもうひとつの企業・三精テクノロジーズは、遊園地の乗り物、劇場などの動く舞台などを手がけている会社。同社では「J-deite RIDE」の開発で培ったロボット変形テクノロジーを活用し、「今後はアミューズメントパーク向けに変形ロボット型遊戯機械の事業化に向けた開発を進めていく」という構想を明らかにしています。

 

↑三精テクノロジーズ 代表取締役副社長の大志万公博さん

 

↑アミューズメントパーク向けの量産展開イメージ(変形するゴーカート)

 

↑アミューズメントパーク向けの量産展開イメージ(パレードでの変形デモンストレーション)

 

「J-deite RIDE」は、ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で現在開催中のイベント「ゴールデンウィーク ドキドキフェスタ ~働くクルマ大集合~」にて、5月5日(土・祝)に世界初の一般公開を予定(デモンストレーションは11:00~/13:00~の2回)。ひと目見てみたい!という方はぜひこの機会をチェックしてみてください。

 

タブレットの軽快さとノートPCの使いやすさを両立! ビジネスで使える「2in1 PC」3選

近年、ノートPCのトレンドとなっているのが、タブレットとしても使える「2in1」タイプ。この2in1には、ディスプレイを360度回転してキーボード部と背中あわせにくっつけることでタブレットのように使える“回転型”と、ディスプレイ部分をキーボード部と切り離して使える“着脱型”の2種類があります。いずれも、キーボード入力の利便性と、タブレットの軽快さを両立することを目指しており、出張や外回りの多いビジネスマンに適しています。

 

そこで今回は、最新の2in1 PC3モデルを紹介します。

 

1.軽快に持ち運べる2in1 PC

マイクロソフト
Surface Pro(Intel Core m3搭載モデル/HGG-00019)
実売価格12万1100円

●OS:Windows 10 Pro ●CPU:インテル Core m3(7th Generation)/インテル HD グラフィックス 615 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 128GB ●ディスプレイ:タッチ対応12.3型(2736×1824ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×1、マイクロSDカードリーダー、Mini DisplayPort、Surface Connect、3.5mmヘッドセット端子 ●バッテリー:約13.5時間(Wi-Fi) ●サイズ/重量:W292×D201×H8.5mm/約768g(本体)、310g(タイプカバー)

カバーにもなる別売のキーボードを取り外せば、タブレットとしても使用できる2in1 PC。インテルの第7世代のCPUを搭載し、モバイルながらパワフルな性能を実現。前モデル比でバッテリー駆動時間も長くなっており、モバイルシーンでの使い勝手がより向上しています。別売の筆圧検知対応のタッチペン「Surfaceペン」(1万2744円)を使えば、精細なイラストなども描くことができます。

 

【キーボード】

タイプカバー(別売)は、表面にイタリア製の高級素材「アルカンターラ」を使用しており、なめらかな肌触りと高い耐久性を両立しています。キーストロークは1.3mmを確保し、薄型ながら良好な打鍵感を実現。LEDバックライトを備えているので、暗い場所でも使用できます。

 

【こんな人にオススメ】

重いノートPCは持ち歩きたくないけど、タブレットは仕事用として使いにくい……とお悩みの人にぴったりな2in1モデル。カバー兼用のキーボードは軽快に持ち運べ、使い心地も良好です。また、モバイル通信に対応したLTE Advancedモデルも選択できるので、自分の使い方にあった最適なモデルを選べます。

 

2.360度回転するディスプレイで4つのスタイルに変形

日本HP
Pavilion X360 14
実売価格10万7784円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Core i5-8250U(1.6GHz)/インテル UHD グラフィックス 620 ●メモリ:12GB ●ストレージ:SSD 256GB ●ディスプレイ:タッチ対応14型 フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.1×2、HDMI、SDカードリーダー、マイク/ヘッドホン ●バッテリー:約9時間 ●サイズ/重量:W335×D227×H19.5~22mm/約1.68kg

360度回転するディスプレイにより、「ノートブックモード」や「タブレットモード」など4つのスタイルで使える2in1 PC。最新の第8世代インテル Core プロセッサーを搭載し、パワフルな処理性能を実現。質感の高いアルミボディには、人気のオーディオブランド「B&O Play」 のテクノロジーを採用したデュアルスピーカーを搭載しており、ビジネスでもプライベートでも活躍してくれます。

↑キーボードを回転させるとタブレットのように使うことも可能

 

【キーボード】

一般的なノートPCと同等のフルサイズキーボードを搭載。脱着はできませんが、360回転させて様々なスタイルで使用できます。ヒンジ部はメタル製でスムーズに回転させることが可能。

 

【こんな人にオススメ】

2in1 PCのなかでもノートPC寄りの立ち位置のモデル。ビジネス用のノートPCとしての使い方がメインで、たまにはタブレットのように手軽にエンターテインメントも楽しみたい、という人に向いています。14型で約1.68kgというモバイルとして使うにはギリギリのサイズ・重量感。据え置きで使うことが多い人に適したモデルです。

 

3.シーンに応じて使い分けられる脱着式2in1

パナソニック
Let’s note XZ6(CF-XZ6LDAPR)
実売価格21万4010円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Core i5-7200U(2.5GHz)/インテル HD グラフィックス 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 128GB ●ディスプレイ:タッチ対応12型 QHD(2160×1440ドット) ●インターフェイス:(キーボードベース)USB 3.0×3、HDMI、VGA、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードリーダー (タブレット部)USB Type-C×1、ヘッドセット端子 ●バッテリー:本体 約9時間、タブレット部 約4.5時間 ●サイズ/重量:W288.5×D223.7×H22mm/約1.019kg(タブレット部0.55kg)

しっかりとした作りのキーボードベースと、タブレットのようにも使えるデタッチャブルなディスプレイ部がセットになった2in1モデル。それぞれにバッテリーを搭載しており、合体させるとさらに長時間使用できる。CPUは第7世代インテル Core プロセッサーを採用し、表計算やスライドの作成などもスムーズに行える。ビジネスシーンで信頼の厚いLet’s noteシリーズだけに、堅牢性も十分。

 

 

【キーボード】

キーボードは使いやすい縦16mm横19mmのキーピッチ。シリーズ独自のホイールパッドも備えているので、マウスがなくてもスムーズに入力が行えます。オプションの専用アクティブペン「CF-VNP024U」(1万584円)を用意すれば、精密なペン入力も可能。

 

【こんな人にオススメ】

資料作成時などはクラムシェルスタイルのノートPCとして使い、外出時にはタブレット部のみを持ち運んでプレゼンなどをこなす、といった柔軟な使い方が可能。外回りの多い営業マンにオススメです。

 

ノートPCとタブレットの2台持ちをしている方は、1台で両方のメリットを兼ね備えた2in1タイプを検討してみてはいかがでしょうか。

 

電卓はスマホに食われるか? 名作とともに振り返るカシオが考える「電卓の未来」

前回は、すべてのカシオ製品のルーツとも言える電卓の歴史について聞きましたが、近年スマートフォンなどのデバイスにあらゆるツールが集約されているなかで、電卓には影響がないのか、そして、カシオが考える電卓の未来について、前回に続きカシオ計算機、尾澤慶子さん、松本 学さんにうかがいます。

 

↑カシオ計算機の尾澤慶子さん(右)、松本 学さん(左)。電卓、そしてカシオ計算機の歴史について、詳しく教えてくださいました!

 

 

【うかがったのはコチラ!】
樫尾俊雄発明記念館

カシオ計算機相談役で発明家の樫尾俊雄さん(故人)の功績、同社の歴史が見学可能。予約制で、見学を受け付けています

 

電卓で培った技術はやがて、電子辞書にも!

――電卓の薄型化競争と前後しますが、カシオ計算機では複合型電卓もいくつか発売されています。

 

はい。0.8mmの薄型電卓SL-800以前から並行し、薄型とは別の道も開拓しようと考えていました。電卓への新機能付加によって、電卓の市場をより拡大させようという試みで、まず1975年に、当時話題となっていたバイオリズムを算出できる電卓として、バイオレーターを発売します。

 

これを皮切りに翌1976年には、時計付き電卓でんクロ、さらに1979年にはメロディーを奏でるカシオメロディーなどを発売。続く1980年にはゲーム電卓のMG-880を発売し、ソフトウェアによる付加価値向上を明確にしました。

 

また、メモリー容量の増加、そしてドット表示液晶などの登場を背景に、電卓で使った技術をもとに1983年には電子手帳のPF-3000を発売しました。これは今日の電子辞書の礎となった商品でした。

 

↑1983年、当時の技術革新と、カシオ計算機が電卓で培った技術をもとに発売された電子手帳。初号機のPF-3000はアルファベットと数字のみでしたが、後の機種では漢字も扱えるようになりました
↑1980年に発売された複合電卓の発展系、ゲーム電卓の「MG-880」。右側から攻めてくる数字の標的を、左側にある同じ数字で撃ち落とすシンプルなシューティングゲームでした。後にゲーム電卓は、ボクシングやベースボールなどのゲームをテーマにした機種も加わったそうです
↑「MG-880」と同じゲーム内容を搭載し、今年復活を果たし話題となっている「SL-880」

 

「SL-880」のゲーム機能。数字の標的とUFO(ボーナス標的)を、3基のビーム砲台から撃ち落とす仕組み

 

 

関数電卓は教育にも大きく貢献!

――また、前後しますが、1970年代からカシオ計算機では関数電卓の開発も熱心にされていたようですね。

 

1959年に発売した、√計算機能を備えた14-Bというリレー計算機を起点に、エンジニア向け計算機というジャンルを確立しました。ですから、電卓の時代になって、当社が関数電卓にも積極的に取り組んでいったのは当然のことでした。

 

1972年に国産初の関数電卓fx-1を発売し、さらに2年後の1974年にハンディサイズのfx-10を発売。技術計算や統計分析などを関数電卓で行えるようになると、より複雑な計算を処理する機能が望まれるようになり、計算手順をプログラム化できるFX-502Pという関数電卓を手帳サイズで発売しました。

 

さらに関数への理解促進にはグラフ描画が有効ということで、世界初のグラフ関数電卓fx-7000Gを1985年に発売します。fx-7000Gはアメリカの数学教育に貢献した電卓として教育界で知られた機種で、スミソニアン博物館に収蔵されています。

 

↑16種類の関数キーを搭載し、1972年に発売された「fx-1」。国産初の関数電卓となった商品です。

 

↑「fx-1」からわずか2年でハンディ化されたという1974年発売のパーソナル関数電卓「fx10」

 

↑おもにエンジニア向けとして、1979年に発売された手帳サイズのプログラム関数電卓「FX-502P」

 

↑1985年に発売され、アメリカの数学教育に貢献したという世界初のグラフ関数電卓「fx7000G」

 

↑2004年発売の「fx-82ES」。分数の分母と分子を上下2段で表示し、教科書通りの表記を実現したシリーズ第一弾

 

↑2012年には、噴水の軌跡など、身の回りの事象をグラフ化できる新機能を搭載した関数電卓「fx-CG20」を発売

 

↑世界の各エリアごとの最適化を計った関数電卓の新シリーズ「ClassWiz」。「fx-JP900」は、2014年に発売された日本向けモデルで日本語表示に対応

 

↑2017年には、立体図形への理解を促す、3Dグラフ関数電卓「fx-CG50」を発売

 

↑カラー液晶で3Dグラフが表現されます

「誰にどう使ってもらうか」にこだわり抜いた多彩なカシオの電卓

――今日まで紆余曲折や時代ごとの挑戦があり、複合機、関数計算にも派生していったカシオの電卓ですが、現在の電卓にはどんなラインナップがありますか?

 

一般企業の経理、財務、簿記や金融機関をはじめとするプロのニーズを追求した電卓から、画面の角度を自由に調節できるチルト画面を採用したタイプ、個人のセンスで好きなボディカラーを選べるカラフル電卓など様々です。いずれも、買い替え需要を考慮してキー配置の大幅な変化は行わずに、細部にこだわって進化させています。

 

弊社は「誰にどう使っていただく電卓か」「誰がどの場面で使う電卓なのか」ということには徹底的にこだわり続けてきたメーカーだと自負しています。「売れている要素と、別の何かを兼ね備えさせれば良い」という考えではなく、あくまでも使う方にどういったメリットがあるかを重視して開発しています。特に経理や簿記など電卓のプロとも言える方のニーズに応える実務電卓の開発にあたっては、従来製品から継承するべき点と、進化させる点を明確にした上で、新製品開発にあたる必要があります。

 

――実務電卓の定番というと、どのモデルになりますか?

 

1983年から現在まで、モデルチェンジを繰り返しながら販売し続けているJS-20シリーズは、桁下げ、四捨五入などの実務に役立つ計算機能を初号機から一貫して搭載していて、まさに定番シリーズと言えます。太陽電池が遮られた際には内蔵電池がバックアップする機能、使い込んでも数字が消えない2色成型樹脂キー、指の動きを考えたキー形状の最適化、操作音をできるだけ抑えたキー、早打ち対応など、モデルチェンジを行いながら細部を進化させてきました。

 

2004年からは、桁数やサイズの異なる機種も含めて、これらの条件を全て満たした電卓を「本格実務電卓」と命名し、同年発売のJS-20WKはその一員となりました。

 

2015年には、本格実務電卓とは別の新シリーズをたちあげました。新シリーズは、従来機種の継承にこだわらない新デザインへのチャレンジを出発点に「電卓としての正当進化」を追求し、プレミアム電卓S100として発売しました。本格実務電卓がプロの方からご支持いただいている一方、プレミアム電卓は贈答用としても好評を博しております。

↑1983年発売の「JS-20」。カシオの実務電卓としてソーラーパワーを初採用したモデルで、その実務性によって信頼を獲得し、今日まで続く「JS-20」シリーズの源流となりました
↑「JS-20」をさらに進化させ本格実務電卓と位置づけた、2004年発売の「JS-20WK」

 

↑2015年には「JS-20」シリーズで培った実務電卓の要素を昇華させ、アルミ削りだしボディの採用など高い質感やデザイン性を追求したプレミアム電卓「S100」を発売。高価格でありながら、高い質感で人気を得ています

 

↑定番「JS-20」シリーズ用の皮ケースも登場。こちらは、本年4月24日に発売されました

 

 

ワリカン計算機の需要は減ったものの、根強い電卓支持の理由とは?

――どれだけスマートフォンで様々なことが出来ると言っても、やはり電卓は電卓として持っておきたい人が圧倒的に多いと思います。この理由はなんだと思いますか?

 

前編でお話した薄型、小型で発売したカードサイズの電卓というのは、わかりやすい用途例で言うと、「ワリカン計算」などで使われていたと思います。財布の中に入れておいて、飲食をした後に取り出して皆さんでワリカンの計算をする……というような。こういったケースではもちろん、スマートフォンで出来ますし、これくらいの機能でしたら、ガラケーの時代から電話にありましたよね。

 

ワリカン用として電卓を携帯するケースはレアになりましたが、これまで申したプロユースの分野、教育の分野においては、やはり電卓の需要はまだまだ強いですし、特に教育分野は今後も伸長の余地があると見ています。

 

世界的には、まだ関数電卓ご活用いただいていないエリアもありますので、こういったところを視野に、現場の方々の声を密にお聞きしながら、今後もより一層、電卓開発に力を注いでいきたいと考えています。

 

↑これら電卓の深く、アツい歴史は、ここ樫尾俊雄発明記念館で、実際に見学することができます

 

リレー式計算機からスタートし、電卓戦争を経て、今日まで電卓市場をリードし続けるカシオ計算機。足早ではありましたが、その深い歴史、本当に学びになりました。読んでくださった方が今使っている電卓に対する思いもまた変わるかも?

 

 

撮影/我妻慶一

【西田宗千佳連載】OPPO、ハイエンドAV機器ビジネス撤退の衝撃

「週刊GetNavi」Vol.66-1

ハイエンドAV機器の注目メーカーが突如撤退

4月3日、ハイエンドAV機器を開発・販売するOPPO Digitalは、突如、今後新製品の開発と製造を止める、と発表した。同社はコアなAVファン向けの高画質UHD BDプレイヤーである「UDP-205」や、ハイレゾオーディオ向けのUSB DAC「Sonica DAC」などの製品で知られており、AVファンの人気を集めていた企業だ。ソニーやパナソニックなどの大手家電メーカーほど身近ではないものの、ホームシアターなどの構築にこだわるファンに特化し、2010年代に入ってから、着実に業績を伸ばしてきた。直近の販売状況も決して悪いものではなく、「UDP-205」と「Sonica DAC」を軸に、ハイエンドファンから指名買いされるような状況にあった。

↑「UDP-205」

 

それが突如、今後のAV関連ビジネスを止める、と発表したことで、業界には衝撃が走った。現在販売されている商品の販売とソフトウエア改善、そしてサポートは継続されるものの、事実上、同社はAV市場から撤退することになった。これを受けて、前述の「UDP-205」は撤退発表直後から注文が殺到。日本法人には撤退発表後2日で2か月待ちという受注が発生しており、4月6日には、当面の新規受注が中止される事態となった。記事を執筆している4月上旬の段階では、今後の受注再開があるか、完全に停止されるかも明言されていない。

 

ディスクから配信への流れが米国では決定的に

同社がなぜ、好調だったAV事業を閉じるのか? 考えられる理由は2つある。

 

ひとつは、主力市場であるアメリカでのディスクビジネスが急速に悪化している、ということだ。すぐに引用可能な統計が手元にないため、印象論となって恐縮なのだが、ここ数年、アメリカの家電量販店に行くと、ディスク売り場が急速な勢いで縮小しているのが目に付いた。10年前にはDVDとブルーレイが数千種類売られていたものだが、今は店舗の片隅に、ブルーレイとUHD BDがあるだけだ。どこで話を聞いても「ネット配信」の話しか出てこない。4K・HDRによる高画質配信も実現しており、UHD BDほどではないにしろ、画質の要求にも応えている。縮小したとはいえ、日本での映像ビジネスはまだディスク抜きに成り立たないが、米国ではそうではない。

 

もうひとつは、OPPOという会社の軸足が変わってしまった、ということだ。OPPOというと、多くのゲットナビ読者の方は「スマホメーカー」だと思うのではないだろうか。両者は同じ流れを汲む会社であり、元々AV機器で成長した同社が、次に狙いを定めたのが「カメラを軸にしたハイエンドスマホ」だったのである。同社はこれまで、主にアジア市場を軸に戦ってきた。だが、今年は日本市場にも参入し、先進国市場へのビジネス拡大を進めている。そこではより多くのリソースが必要であり、「好調だが先行きは明るくない」AV事業を今のうちに閉じて、資産の有効活用を狙ったのでは……と見られている。

↑OPPO「R11s」

 

OPPOはなぜハイエンドAV事業を継続できないのか? そして、ディスクビジネスは今後どうなるのか? そのへんは次回のVol.66-2以降で解説する。

 

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Vtuberとは? それを支えるVRMとは? ドワンゴの本格展開で次なる「配信」の時代がやってくる

昨年末から、爆発的にネット界隈でトレンド化している「バーチャルYouTuber」、通称「Vtuber」をご存知でしょうか? かわいいキャラクターなど独自のアバターを使って実況や雑談を配信する配信者のことでして、引き続き注目を集め続けています。AI(という設定?)のキズナアイを皮切りに、現在も次々とVtuberが誕生していますが、ちょっと自分も興味あるなーなんて人もいるんじゃないですか?

 

そんな最中、4月16日にドワンゴが誰でも簡単にVtuberになれる「バーチャルキャスト」のサービスを発表しました。発表会ではさまざまなアプリケーションで動かせるVR向け3Dアバターファイル形式「VRM」やニコニコ本社生放送スタジオに「Vtuberパーソナリティバーチャル機能」も公開。

 

正直わからない方だとなんのこっちゃだと思います。そこで今回は、そんなVtuberに興味ありな方も、特に興味ない人にも、Vtuberがこれからの配信コンテンツを変えていく可能性があることを、バーチャルキャストの機能と共に解説したいと思います。

 

↑Vtuberを操って、他のVtuberとコミュニケーションがとれるバーチャルキャストを体験!

 

バーチャルキャストは、HTCのVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」を使用することで、好きな3Dキャラクターになりきって動画配信ができるサービスです。操作するキャラクターは配信中に切り替えることができます。

 

また、他のVtuberが配信している部屋に遊びに行く機能があり、同時に複数のVtuberを表示させることもできます。セカンドライフやPS Homeのような感じで、遊びに行きたいVtuberのところまで一気に移動できるのです。相手の配信時には、自分のアバターを追いかけて配信するので、遊びにいった先での配信画面と同じものが、自分のアカウントでも配信されるようになっています。

 

↑Vtuberの世界に入り込み、簡単に参加することができる「バーチャルキャスト」

 

↑ニコ動らしく生配信ではコメントも立体的に表示され、Vtuberがそれを持ったりすることができる

 

操作する側はHTC Viveを通して遊びに行った先のアバターが見えているため、実際に遊びに行った感覚になります。これまでVtuberは基本的にひとりで配信していましたが、バーチャルキャストによって複数のVtuberが集って、対話しながら配信することができるのです。当然、それぞれのVtuberは各配信先で操作しているので、実際に集合することはなく簡単に複数人での配信が行えます。

 

さらにバーチャルキャストで使える3Dモデルは、VR向け3Dアバターファイル形式「VRM」によって、さまざまなアプリケーションでも使えます。作ったモデルを3Dモデル投稿サービス「ニコニ立体」に投稿し、バーチャルキャストと連携し誰でも使えるように。もし3Dモデルを作れなくても、すぐにVtuberとしての活動が始められるのです。

 

↑さまざまな3Dモデル作成アプリで作ったモデルを統一のファイル形式で共有できる「VRM」を展開。写真のJpegファイルがパソコンでもデジカメでもスマホでも見られるような感じで、どの端末、ソフトでも共通して3Dモデルが見られる

 

そして3Dモデルを使った新たなサービスとして、生放送スタジオにVtuberを表示させ、実際に生放送の出演者のひとりとして、配信できるバーチャル機能がニコニコ本社のサテライトスタジオに追加されました。

 

透過型の有機ディスプレイを使いVtuberを映し出すことで、実際にそこにいるかのように、会話しながら配信することができます。このシステムは外に持ち出すことも可能とのことです。表示するVtuberのキャラクターは、自分で作ったキャラクターなどを持ち込むこともできます。基本的に上半身やバストアップの表示となるので、動く範囲も少なく、操作する人のブースもかなりコンパクト。外で利用する場合は、このブースサイズと同等のサイズを用意すれば、Vtuberを操作できるわけです。

 

↑透過型の有機ELディスプレイにVtuberを表示。このVtuberと目を合わせながら話をし、動画の配信を行う。いわば、ラジオブースでゲストとパーソナリティが話をする感じ

 

↑操作ブースは、手と顔の動きのみを検知するだけなので、このサイズでも十分だとか。顔の表情を変えるには違う操作が必要なので、手元をみせなくするか、もうひとりが操作するとのこと

 

↑実際にバーチャルキャストの体験中。HTC ViveでVtuberの世界に入り込んだ

 

↑他の配信に遊びに行っているところ。右側の女の子の顔がモザイクになっているのもバーチャルキャストの機能。真ん中の女の子は画面内にあるペンを拾って、後ろにあるホワイトボードに文字を書いている。左の女の子は視聴者のコメントの吹き出しを持っている。この画面も、それぞれの配信画面で同じものが流れている

 

Vtuber入門のハードルとなっていたであろう3Dモデル、そして3Dモデルを動かすシステムまで手軽に提供するバーチャルキャスト。簡単に説明させて頂きましたが、ただ配信を鑑賞するだけでなく自分が配信側に回る楽しみをイメージできたのではないでしょうか? Vtuber同士がひとつの画面でコミュニケーションとれるのも第2ステージに入った感じですし、Vtuberに少しでも興味ある人はものは試し。ここは一発、Vtuberはじめてみては?

PCも“SIMフリー”の時代! Wi-Fiルーターを持ち歩かなくてもOKなモバイルノートPC3選

出先や出張先でモバイルノートPCからインターネットに接続する場合、これまではモバイルWi-Fiルーターを活用するのが一般的でした。モバイルWi-Fiルーターは月額3000円程度で契約でき、高速・大容量通信ができるのが特徴。しかし、ルーターを常に持ち歩かねばならず、バッテリーの充電などにも気を配る必要があります。

 

最近ではスマートフォンを介してネットに接続する「テザリング」が人気となっていますが、こちらもスマホのバッテリーに気を配ったり、契約プランの通信制限を超えないように気を使わねばならず、手軽な反面、常用するにはやや不自由なところも。

 

そんななか、国内外のPCメーカーからは直接SIMカードを挿入してモバイル通信が行えるLTE対応のノートPCが登場しています。スマホで普及しているMVNOのように、手ごろな料金で利用できる格安SIMを使えば、月1000円程度からモバイル通信が可能。ノートPCだけで通信できるので、ルーターやスマホのバッテリーを気にする必要もありません。

 

今回はLTE対応の最新モバイルノートPC3モデルを紹介します。

 

1.キーボードに定評のあるモバイル機

レノボ
ThinkPad X280(20KFA01RJP)
実売価格27万5507円

●OS:Windows 10 Pro ●CPU:インテル Core i5-8250U(1.6GHz)/インテル UHD グラフィックス 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 256GB ●ディスプレイ:ノングレア12.5型 フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×2、USB 3.0×2、HDMI、マイクロSDカードリーダー、マイク/ヘッドホン ●バッテリー:約15.4時間 ●サイズ/重量:W307.7×D209.8×H17.8mm/約1.13kg

ビジネス用ノートPCとして定評のあるThinkPadシリーズの最新モバイルモデル。前モデル「X270」よりも薄型・軽量化を果たし、より持ち歩きやすく進化しました。また、堅牢性も高く、米国国防総省が定める調達基準「MIL-SPEC」にも準拠。LTEモジュールを内蔵し、nano SIMカードを挿すだけでモバイル通信が利用できます。第8世代インテル Core プロセッサー(Coffee Lake-S) 搭載。

 

【SIM/LTE】

nano SIM対応(対応LTEバンド:1/3/8/18/19/26/28/41)

主要キャリアのネットワークに対応しているので、ほとんどの国内SIMフリーサービスで安心して使用可能。SIMカードスロットは本体の背面にあり、手軽に抜き挿しできます(マイクロSDカードリーダー兼用)。複数の端末でSIMカードを使い回している人には便利です。

 

【こんな人にオススメ】

ThinkPadシリーズの特徴であるタイピングしやすいアイソレーションタイプキーボードを搭載。ディスプレイも目が疲れにくいノングレア(非光沢)仕様で、長時間の文字入力作業に最適です。書類作成やテキスト入力をメイン用途で考えている人にオススメ。

↑ThinkPad独自のトラックポイントを備えたキーボード

 

2.珍しいDVDマルチドライブ搭載モバイル機

パナソニック
Let’s note SV7(CF-SV7LFGQR)
実売価格23万40円

●OS:Windows 10 Pro ●CPU:インテル Core i5-8250U(1.6GHz)/インテル UHD グラフィックス 620 ●メモリ:8GB ●ストレージ:SSD 256GB ●ディスプレイ:ノングレア 12.1型 WUXGA(1920×1200ドット) ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×3、HDMI、VGA、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードリーダー ●バッテリー:約14時間 ●サイズ/重量:W283.5×D203.8×H24.5mm/約1.024kg

12.1型のコンパクトボディにDVDマルチドライブを搭載したビジネス向けモバイルノートPC。シリーズ伝統のシルバーボディと天板のボンネット構造を採用し、高い堅牢性を実現。最新の第8世代インテル Core プロセッサー(Coffee Lake-S) 搭載により、高い処理性能と省エネルギー性を両立しています。USB Type-CはUSB PD(Power Delivery)に対応しており、USBコネクタからの給電が可能。USB PD対応の大容量モバイルバッテリーを使って充電することもできます。

 

【SIM/LTE】

nano SIM対応(対応LTEバンド:1/3/8/18/19/21/28/41)

主要キャリアのネットワークに対応しているので、ほとんどの国内SIMフリーサービスで安心して使用可能。SIMカードスロットはバッテリーパックスペースにあり、基本的にはSIMカードを挿したまま使うことになります。本体にはワイヤレス通信を簡単にON/OFF切り替えられる「無線切り替えスイッチ」を搭載。省電力化にも役立ちます。

↑スイッチの切り替えで簡単にワイヤレス通信をON/OFFできる

 

【こんな人にオススメ】

モバイルノートPCとしては貴重なDVDマルチドライブ搭載モデル。CD-RやDVD-Rなどを使ったデータの受け渡しやディスクメディアの読み・書きが必要なビジネスマンに最適です。

 

3.海外でも使えるグローバルな1台

VAIO
VAIO S13(VJS13290111B)
実売価格19万2013円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Core i5-7200U(2.5GHz)/インテル HD グラフィックス 620 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 128GB ●ディスプレイ:ノングレア13.3型 フルHD(1920×1080ドット) ●インターフェイス:USB 3.0×3、HDMI、VGA、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードリーダー ●バッテリー:約12時間 ●サイズ/重量:W320.4×D216.6×H15~17.9mm/約1.06kg

VAIO S13シリーズで初めてLTEに対応。第7世代インテル Core プロセッサー(Kaby Lake)を搭載し、モバイルノートPCでもパワフルな性能を実現しています。Windows 10のストアアプリからデータプランを購入して通信できる「Windows 10データプラン」対応SIMを同梱。必要な時に必要な分だけ購入できるプリペイド型なので、無駄なくデータ通信が行えます。本体のカラーはブラックとシルバーを用意。

↑カラーはシルバーとラックの2色から選べる

 

【SIM/LTE】

micro SIM対応(対応LTEバンド:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/38/39/40/41/66)

豊富なLTEバンドに対応しており、国内のキャリアのほか海外キャリアにも対応。キャリアアグリゲーションに対応しているので、下り最大450Mbpsの高速通信も行えます。ほかのモデルと異なりmicro SIMなので注意が必要。SIMカードスロットは底面に備えています。

 

【こんな人にオススメ】

LTEバンドは幅広い帯域に対応。海外で現地のSIMカードを購入して使用するなど、世界各地でモバイル通信が利用できます。また、同梱されるSIMカードで「Windows 10データプラン」を利用すれば、SIMカードを入れ替えることなく世界各地のキャリアのデータプランを購入可能。海外出張が多いビジネスマンにオススメのモデルです。

 

社外や出張時にノートPCでネット通信をよく利用する方は、LTE対応のモバイルノートPCを検討してみてはいかがでしょうか。

 

いまこそマウスを見直すべきだ!! 画期的なアイデアが詰まったイチ押しマウス4選

パソコン操作に欠かせないアイテムといえばマウス。最近では、体に負担をかけない最新鋭のマウスが続々と登場しています。そこで今回は、画期的な新機能が搭載されたマウス4選をご紹介。手首に負担をかけないマウスや空中操作を可能にしたレシーバータイプなど、イチ押しのアイテムをピックアップしました。この機会にチェックしてみては?

出典画像:プレスリリースより

 

[その1]

“人間工学”デザインを採用したニュータイプマウス

サンワサプライ

有線ブルーLEDエルゴマウス MA-ERG12
サンワサプライの「MA-ERG12」は、“人間工学”を取り入れたエルゴマウスです。人間工学(エルゴノミクス)とは、人間の自然な動きや体勢を元にモノをデザイン・設計すること。同商品には従来の“マウスの上から手を乗せる方式”ではなく、“横から手を添える方式”を採用しています。自然な角度でマウスを握れるため“手首のひねり”が軽減。マウス操作を長時間行っても手首に負担がかからないので、腱鞘炎の予防になります。

 

<注目ポイント>
・人間工学デザインを採用した「エルゴマウス」
・手首の負担を軽減して腱鞘炎の予防に
・有線タイプとワイヤレスタイプの2種類を用意
マウス側面には「戻る」と「進む」ボタンがついており、webブラウザ上の操作が快適に行えます。また「カウント切り替えボタン」付きで、用途に合わせて素早くポインター速度の変更が可能。有線タイプ「MA-ERG12」のほかにワイヤレスの「MA-ERGW13」もあるので、好みの方を選んでください。

 

[その2]

ユニークな形状のオンリーワン・マウス

Contour Design

UNIMOUSE
ユニークな形状をしたマウス「UNIMOUSE」は、「クリックボタン」が傾くように設計されています。また傾斜の角度は最大35度まで調節可能。手の形やサイズに関係なく指がフィットするので、手首に負担をかけない快適なマウス操作を実感できます。

 

<注目ポイント>
・「クリックボタン」が傾くユニークなデザイン
・自由に調節できる「親指サポート部」
・人差し指の負担を減らす「ミドルクリックボタン」
親指を置く箇所「親指サポート部」は、前後に移動したり角度を自由に調節できます。さらに左右のクリックボタンは人差し指・薬指にジャストフィット。クリック1回で“ダブルクリック”してくれる「ミドルクリックボタン」も備わっているので、人差し指の負担が軽減されるはず。

 

[その3]

横になりながら使用できる“空中操作”を実現

サンワサプライ

プレゼンテーショントラックボール 400-MA089
「400-MA089」は、空中のマウス操作を可能にした画期的なアイテムです。使い方はUSBタイプのレシーバーをパソコンに装着し、マウスを向けるだけ。球状の「トラックボール」を操作すればカーソルを的確に動かせます。横になりながらでもパソコンが使えるので、リラックスしてインターネットを満喫しましょう。

 

<注目ポイント>
・空中のマウス操作を実現した“プレゼンテーションマウス”
・手の平サイズの小型タイプ
・手が疲れない“トリガー形状”のクリックボタン
同商品は小型サイズで、重量はたったの約69g。カバンに入れても邪魔にならず、外出先でも手軽に使用できます。クリックボタンには、長時間握っていても疲れにくい“トリガー形状”を採用。他にもwebの「戻る・進む」やスライドショーの「開始・終了」など、計6種類のボタンを搭載しています。

 

[その4]

世界で活躍するゲーマーを参考にして作られた“ゲーミングマウス”

ASUS

ROG Gladius Ⅱ Origin
ゲーミングマウスの「ROG Gladius Ⅱ Origin」は、PCのゲーム操作に特化しています。同商品には5000万クリックを保証する「オムロン製マウススイッチ」を採用し、高い耐久性を実現。「光学センサー」の性能は「最大読み取り解像度12000DPI」や「最大認識速度250IPS」とマウスの中でもトップクラスで、高速かつ精密な操作性を体感できます。

 

<注目ポイント>
・耐久性に優れたゲーミングマウス
・高速&精密な反応をする「光学センサー」
・「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」の3種類に対応
世界で活躍するトッププロゲーマーは、「かぶせ持ち」や「つかみ持ち」、「つまみ持ち」といった独特なマウスの使い方をします。「ROG Gladius Ⅱ Origin」はこの3種類の持ち方に対応し、ハイレベルなプレイが可能に。マウスにはLEDイルミネーションが埋め込まれていて、稼働させるとマウスが赤色や紫色などに光ります。周りと差をつけるワンランク上のマウスをゲームプレイに活用しましょう!

約50年前の「電卓戦争」をカシオとともに振り返るーーなぜカシオは生き残ったのか?

言うまでもなく、世界中の様々なシーンで使われている電卓。現在、日本国内での電卓は主にカシオ、キヤノン、シャープの3社製に集約されますが、その歴史はバラバラであり、そして各社とも異なる思いが隠されているようです。今回は、独自に開発した計算機の事業化を目的に樫尾四兄弟によって興され、ご存知の通り今日は巨大な電子機器メーカーとなったカシオ計算機の、尾澤慶子さん、松本 学さんにうかがいます。

 

↑カシオ計算機の尾澤慶子さん(右)、松本 学さん(左)。電卓、そしてカシオ計算機の歴史について、詳しく教えてくださいました!

 

 

 

【うかがったのはコチラ!】

樫尾俊雄発明記念館

カシオ計算機は、樫尾忠雄(故人)・樫尾俊雄(故人)・樫尾和雄(現 会長)・樫尾幸雄(現 特別顧問)の樫尾四兄弟が中心となって設立。樫尾俊雄発明記念館は、多くの発明を考案した俊雄さんの自宅の一部を一般公開しているもので、俊雄さんの功績、同社の歴史が見学できます。見学は予約制となっています。

 

 

そろばんVS計算機の日米試合を見た樫尾俊雄が、計算機開発に一念発起!

――カシオ計算機は、世界的な電子機器メーカーですが、現在はどんな商品があるのでしょうか?

 

時計、電子辞書、楽器、デジタルカメラ、レジスター、データプロジェクターなど様々な商品を開発しています。こういった多様な商品の礎となったのはやはり計算機、いまの電卓の開発でした。

 

――計算機開発にも長い歴史があるようですが、ご説明ください。

 

6歳の時、エジソンに感動して発明家を志した樫尾俊雄は、1946年に逓信省を退官し、樫尾四兄弟の長兄が営む樫尾製作所に参加しました。あるとき、そろばんと当時の計算機による日米対抗試算試合の新聞記事を見ます。そのとき、樫尾俊雄は「そろばんは神経、されど計算機は技術なり」というメモを残しました。

 

やがて、俊雄は1949年に開催された「第1回ビジネスショウ」を訪れ、モーターで歯車を動かす電動計算機を見て、計算機の将来性を確信し、長兄の忠雄に事業化を持ちかけます。

 

電動計算機は、歯車を高速で回転させながら計算していくため、騒音の問題がありました。また、歯車は摩耗に対する耐久性の高い素材で製作する必要があり、さらに高度な加工技術が必要でした。そこで俊雄は、歯車をまったく用いない純電気式の計算機を開発することにし、先ずはソレノイドを用いた計算機を1954年に試作します。続く、1956年にはリレー(継電器)を用いた計算機の開発を始めました。

 

――このリレー式計算機は翌年1957年に発売され、後のカシオ計算機の母体となった商品ですね。

 

そうです。弊社の礎であることはもちろん、電卓(電子式卓上計算機)のルーツと呼ぶにふさわしい計算機です。四則演算の機能、操作法、表示方法は現代の電卓とまったく同じですが、電卓との大きな違いは演算素子が電子ではなく電気部品のリレーを使っており、卓上型ではなく事務机くらいの大きさだったところです。

 

↑樫尾俊雄発明記念館のほか、国立科学博物館にも収蔵されているカシオ計算機製計算機第1号(14-A型)

 

↑当時は珍しかったテンキーを搭載

 

【実際に動かしてもらってみた!】

リレーの電磁石スイッチによって計算中。これは割り算をしている最中で、計算し終えるまでに何秒もかかりましたが、音はパタパタというリレーの動作音のみで、思ったより静かでした。

 

 

シャープ、キヤノンに遅れを取ったカシオ計算機

――このリレー式計算機は発売後、ヒットしたと聞いています。

 

大手企業や研究機関を中心に普及していきました。しかし、1962年にイギリスのサムロック・コンプトメーターさんが、真空管を使った初の電子式卓上計算機(電卓)を発売します。国内では1964年にシャープさん、そしてキヤノンさんがトランジスタを用いた電卓を発売するなど、電子化で弊社はやや遅れを取るカタチとなってしまいました。

 

――技術革新の波が押し寄せた時代ですね。

 

そうです。

弊社はリレー式計算機の新製品開発を継続しながら、トランジスタを用いた電卓の試作も進めていました。1965年5月に弊社が開催した流通向けの内覧会では、リレー式計算機の新製品よりも、まだ試作段階だった電卓への期待が圧倒的に高かったことをきっかけに、弊社もリレーからトランジスタへの全面転換を決意します。

 

その後たった3か月でトランジスタを使った弊社初の電卓を完成させ、同年9月に発売するに至りました。これが001というモデルです。「後発となるからこそ革新的な機能がないといけない」という思いのもと、電卓初のメモリー機能を搭載していました。

 

↑1965年に発売となったカシオ計算機初の電卓、001。「001」の名称には、加減算の速度が0.01秒と速かったことと、電子時代のゼロ地点から再スタートをする同社の気構えが込められていたそうです

市場参入メーカーは40~50社にも至った電卓戦争

――やがて電卓は一般に広まっていきます。

 

1960年代後半~1970年代初頭のマーケットは、大手電機メーカー、事務機メーカー、計測器メーカーなどが続々と電卓市場に参入するようになりました。

 

――それだけ多くの企業が参入した理由はなんだったのですか?

 

一つは電卓の機能、演算素子の進化が挙げられます。それまでの演算素子は、電子回路を1チップに納めたICが主流でしたが、やがてICよりも集積度の高いLSIに移っていったからです。

 

初のLSI電卓は1969年にシャープさんが発売し、1971年には単3電池で駆動するハンディサイズのLSI電卓をビジコンさんが発売しました。そして、同じ1971年には、アメリカのテキサス・インスツルメンツさんが外販を目的とした電卓用のLSIを開発し、日本に供給し始めます。これによって、電卓の開発実績に乏しい企業でも参入が容易となりました。

 

これらの経緯で、電卓市場へは一時期40~50社が参入したと言われ、各社入り乱れての熾烈な戦いが強いられました。実際、市場は驚異的なスピードで成長し、生産量は毎年2倍以上のペースで伸び続け、1970年には1000億円市場に。この時代の市場争いは「電卓戦争」とも呼ばれました。

 

――やがて、その電卓戦争の雌雄を決した製品はナンだったのですか?

 

1972年、弊社が開発した、世界初のパーソナル電卓、カシオミニでした。当時、電卓の最普及価格帯は4万円程度まで下がっていましたが、これらはあくまでも事務用のものです。

 

それを「一家に一台」普及を掲げ、それまでの3分の1以下となる1万2800円の価格を実現し、発売後10か月で100万台ものヒットに至りました。

 

↑1960年代後半から続いた電卓戦争に決着をつけたカシオミニ(1972年)。あまりのヒットで、業界では「カシオミニショック」とも呼ばれたほどだそうです

 

 

なぜ、カシオミニは3分の1の価格を実現できたのか?

――しかし、何故そこまでの低価格を実現できたのでしょうか?

 

確かにいくら技術の進展があったとしても、4万円だった商品をいきなり3分の1の価格に落とすことは困難です。しかし、そこで弊社はある決断をしました。

 

それまでの計算機は事務用ですので、10桁表示が主流でした。当時の技術では、この桁数は回路と表示の複雑さ、つまりコストに非常に影響するものでした。そこで「個人向け」「家庭向け」ということを想定し、表示を6桁に抑え、かけ算の答えについては桁送り方式で12桁まで判る方式を考案しました。つまり、個人用ならば99万9999円まで表示できれば充分だと判断したのです。この6桁仕様のLSIを弊社で独自設計し、用途を伏せてLSIメーカーに大量発注することで大幅なコストダウンを実現させたのです。

 

――「用途を伏せて」というのがすごいですね。

 

新世代の電卓用だと判ってしまうと、有望市場向けということで、価格交渉の難易度が高まる可能性がありました。また、LSI発注の段階で半導体業界に知れ渡ってしまうと、電卓他社が追随する要因にもなり得ることから、用途を伏せて発注するのが得策と判断したのです。

 

これらによってカシオミニは大幅なコストダウンを実現したわけですが、かつて40~50社あった市場参入メーカーは、撤退が相次ぎました。特に「多角化」「品揃え」のうちの一つとして電卓を手掛けていた企業にとっては「全社のリソースを電卓に集中する」という決断は出来なかったのです。

 

↑カシオミニの当時のフライヤー。シリーズ機も合わせた累計で1000万台を突破した大ヒット商品だったそうです

 

 

0.1mm単位の薄型化をめぐって続いた電卓戦争・第二幕

――これらのことで電卓市場のメーカーはカシオ計算機、キヤノン、シャープの3社に集約されます。

 

はい。ただし、この後も、言わば「電卓戦争・第二幕」のような競争が繰り広げられるようになります。まず、1973年にシャープさんが表示に液晶を採用した電卓を、さらに1977年には厚さわずか5mmというボタンレスの手帳サイズ電卓を発売します。

 

つまり薄型化による差別化が盛んになっていったわけですが、弊社では1978年に厚さ3.9mmの名刺サイズ電卓、LC-78を発売しました。以降、しばらくの間はシャープさんと当社の間で0.1mm単位で競い合う薄型化競争が続くようになります。

 

そして、1983年にはクレジットカードサイズの電卓、SL-800を発売します。これは厚さわずか0.8mmという極薄のもので、以降は、これよりも薄い電卓は出現していません。結果的に、このSL-800をもって、薄型化競争は収束したと言って良いかもしれません。

 

↑いち早く液晶・薄型電卓を手掛けたシャープに遅れを取りながらも1978年、カシオ計算機が満を持して発売したLC-78。厚さ3.9mm、名刺サイズで発売された実現

 

↑1970年代後半から続いた薄型化による電卓戦争・第二幕に終止符を打ったカシオ計算機の「SL-800」。この開発は、後のカシオ製品の小型化、高性能化にも寄与したそうです

 

深過ぎます、カシオ計算機と電卓の歴史……。ですが、この後もまだまだ続きます。次回は、複合型電卓、そして現在に至るまでのカシオの電卓について、さらにお聞きします。お楽しみに!

 

 

撮影/我妻慶一

小さくて超安定するドローン「Mavic Air」で遊べ! 空飛ぶ高級カメラと言いたくなる画質に感動するよ

小型ドローンのMavicシリーズのなかで、さらに小型部類に入るMavic Airは、携帯ゲーム機並のサイズながら3軸ジンバルと4Kカメラを搭載し、本格的な空撮を楽しめる折りたたみ式ドローンです。

 

3方向検知やGPSなどさまざまなセンサーを搭載しており、操作も至極簡単に行えます。既存の製品で言うと、最上位機のMavic Proと入門機SPARKのちょうど中間に位置する製品です。後ろ側にもセンサーがついているので、実はMavic Proよりも高機能な部分もあったりします。
けれども、3軸メカニカルジンバルでブレの無い動画の撮影ができ、最大4K30fpsの高解像度の映像の記録もできるため、機能面はMavic Pro同等と言っても過言ではありません。最大伝送距離もMavic Proと同じく80mなので、ほぼ同じ画質、距離での空撮ができるわけです。

 

打って変わって重さは430gとSPARKに近い感じのいいとこ取りです。最大飛行時間も21分とSPARKの16分、Mavic Proの30分の間です。前置きが長くなりましたが、早速ウキウキで飛ばしてみました。

 

 

Mavic Airには専用のケースがついており、一見するとニンテンドー3DSかな?と思うほどの小ささです。ここに折りたたまれたMavic Airが入っています。プロペラを展開してみても、サイズ感はあまり変わらない感じです。付属のプロペラガードを取り付けてみて、ちょっと大きくなった感じです。同梱されているコントローラーも小型サイズ。スマホを装着することで空撮した映像をライブで見ながら操作することもできます。手に持った第一印象としては、とにかく軽いってことですね。本体とコントローラーを持ち歩いてもまったく苦にならない重さで邪魔にはなりません。

 

↑専用ケースにすっぽりと入り、持ち運びやすくなっている。ケースはハードケースで鞄の中に入れても衝撃などで破損する心配は少ない

 

↑プロペラを展開した状態

 

↑プロペラガードを装着。ガードはアタッチメント式で簡単に取り外しができる

 

↑コントローラーにスマホを装着したところ

 

起動する前に、スマホに専用アプリを入れてペアリング、手順に合わせて進めていきます。ローカライズされていないのでちょっと戸惑うかも知れませんが、そんなに複雑ではないので、たぶんすぐに扱えると思います。ペアリングには本体のQRコードをアプリのカメラ機能で読み込むのですが、ちょっとQRコードの位置がプロペラの影になりがちで、室内だと読み込みづらい印象でした。

 

さて、いざフライトです。

 

本体とコントローラーをリンクさせたらフライトを開始します。スマホアプリには自動離陸ボタンがあるので、自動的に離陸し、一定の高さ(1メートルちょっとくらい)まで上がると、ホバリングして滞空し続けてくれます。このホバリングこそドローンの真骨頂なわけですが、Mavic Airは小型ながら、かなり安定したホバリングをみせてくれます。

 

↑何も動かしていないと滞空状態になるので、操作にパニクってしまったら、操作レバーから手を離すのが基本

 

今度は高度を取ってみようかと上昇してみます。みるみるMavic Airの大きさが小さくなっていき、目を離すと視認できなくなるかも知れないくらいまで飛ばしてみました。スマホの画面では40~50メートルくらい。一応、最大伝送距離が80メートルなので、まだまだ飛ばせそうですが、視認できる範囲での飛行となるとこれくらいが限度なのかも。まあ、40メートルと言うとビルの13階くらいに相当するので、結構な高さですよ。

上空に上がれば、それだけ風も強くなり、スマホの画面では強風注意の表示が出ました。その状態でもホバリングは安定しており、流されることはありませんでした。このあたりは本当に安心感がありますね。

 

↑20メートル過ぎあたりで、目視だとかなり小さくなっていく

 

↑40メートルくらいからの撮影。良い感じで空撮感が出ている!

 

他の小型ドローンだと、安定性もさることながら、バッテリー持ちが悪く少し飛ばしただけで、すぐにバッテリー残量の低下を示すアラートが出たりすることが多いです。しかしMavic Airの場合、最大21分飛ばすことができ、実質10分以上は楽しめます。

 

10分楽しめれば、結構満足できるので、やはりこの位のバッテリーは欲しいところです。もちろん、何回も飛ばしたくなりますし、何人かで飛ばす場合は、その人数分の予備バッテリーは用意したいところですが。

 

プロペラの動作音、風切り音も微小です。格段に静音というわけではないので、室内で飛ばしたりするときには音が気になったりしますが、もちろん外では気にならないのでこのあたりもありがたいところです。

飛ばしたあと、撮影した写真もみてみましょう。

 

↑撮影当時、咲き誇っていた満開の桜を上空から撮影

 

↑自撮りもバッチリ!

画質的には満足がいくものでした。解像感は高いですし、奥行き感も感じられます。高度から撮影できるドローンならではの画角はこれまでになく魅力的です。超望遠デジカメや360度カメラ、水中デジカメなど、機能特化のカメラを使った時と同様の感動がありますね。ある意味、特殊なデジカメと言っても良いかも知れません。

そういう意味では鞄の中にいつでも忍ばせておけるサイズはありがたいです。あとは飛ばす場所がもっとあれば良いのですけどね。

 

極めてストレスフリーなネット環境をもたらす「Google Wifi」、プロは優秀なアプリ管理も注目!

Googleは4月25日、新しいWi-Fiルーター「Google Wifi」を発表。4月26日よりGoogleストアおよび対象店舗にて発売しています。価格は1台で1万6200円。3台パックも用意され、こちらは4万2120円となります。

 

Google WifiはコンパクトなWi-Fiルーターです。カラーは白で、プラスティック製。サイズはお茶碗くらいあります。側面の真ん中には、横にラインが一本入っています。

 

↑Google Wifi。サイズは直径106.12 x 高さ68.75mm、重量340g。プロセッサはクアッドコアのARM CPU(各コア最大710MHz)、メモリは512MB RAMと4GB eMMC flashを搭載

 

 

特徴は、新たに搭載する「Network Assist」技術により、空いている最適なチャンネルをスキャン可能なこと。帯域については、2.4GHz(低速だが通信距離が長い)と5GHz(高速だが通信距離が短い)の2種類が存在しますが、端末の位置によって最適な方へと接続できます。

 

ハードウェアとしては、電波をより強力で広範囲に広げることができる増幅器と長距離アンテナを内蔵しています。形状を丸くしたため、360度をカバーしやすいのも特徴です。

 

↑底面にはギガビットイーサネットポートx2と、micro USB Type-C

 

メッシュWi-Fi機能もサポートし、複数のGoogle Wifiを連携して、通信エリアを拡大できることもポイント。さまざまな間取りの住宅に対応できます。

 

↑3台セットでも販売。同社が提示する例では、約85㎡のマンションや中規模住宅だと1台、85~170㎡の大きめの住宅なら2台、170~255㎡のさらに大きな住宅や、複雑な構造の住宅では3台が必要となるという

 

複数のGoogle Wi-Fiを設置した場合は、Network Assistにより、最寄りの最速なWi-Fiポイントに自動的に接続されます。

 

設定はスマホなどから「Google Wifi」アプリを介して行います。同アプリはAndroid(4.0以上)のほか、iOS(8以上)でも利用可能です。セットアップは3ステップで可能。アプリをインストールし、Google Wifiを電源とモデムに接続、そして、ネットワークに接続したスマホでアプリの指示に従って操作を行えばOKです。セットアップには、Googleアカウントを使用します。

 

同アプリからは、動画をストリーミング視聴する端末の通信を優先させる設定が可能。また、「Famaily Wi-Fi」機能では、使用できる時間帯をあらかじめ定めておくことで、例えば子どもが使っているデバイスの接続を管理できます。

 

↑同発表会には、ハードウェア部門のプロダクトマネージャーであるALEX KING氏が登壇。Google Wifiは、3年ほど前から開発に着手してきたという

 

セキュリティ対策については、ソフトウェアの自動更新を行うようになっています。また、セキュアブートにより同社が認証したソフトウェアのみが作動する仕様になっています。

 

機能面を見て思ったのは、家庭用Wi-Fiルーターとしてはやや高額ですが、3台セットで購入でき、アプリから管理しやすいのは魅力的だなという点。「こんな製品待っていた!」とビビッと来た人は、Googleストアで詳細をチェックしてみてください。

ドンキで見つけた「驚安ガジェット」5選! 流行アイテムをコスパ重視で実現していた

ドン・キホーテのデジタル製品は、Bluetoothスピーカーやアクションカメラなどの流行を取り入れ、家電量販店に負けない品揃えを実現しています。ここでは、コスパにも優れた製品の数々を一挙紹介します!

 

【その1】アウトドアにも適した防滴機能と携帯性

URBAN NOTES
ポータブルワイヤレススピーカー M300
3980円

オリジナルのブランドライン「URBAN NOTES」シリーズのラウンド型ポータブルスピーカー。Bluetooth、AUXに対応し、カラビナ付きで携帯性に優れています。防水等級IPX5なので、アウトドアやホームパーティにも最適。本体カラーは5色展開。

操作スイッチは、すべて本体前面に配置。直感的に操作できるデザインになっています。

 

入力端子は充電用USB端子、AUX端子、microSDカードスロットに対応しています。

 

【コチラも注目】

このほかにも、防水等級IPX4~6でBluetooth、AUXに対応したおすすめのポータブルスピーカーを紹介。シンプルで飽きのこないデザインです。

ポータブルワイヤレススピーカー M200
2980円

防水等級IPX4でBluetooth、AUX対応のスピーカー。スクエア型のデザインは、インテリアやデスク周りのアクセントに。小さいながら実用最大出力は4W。

 

 

ポータブルワイヤレススピーカー M400
4980円

防水等級IPX6でBluetooth、AUX対応のスピーカー。パッシブラジエーター搭載で低音の厚みを増強します。実用最大出力4W+4Wのキレのある中高域サウンドが◎。

 

【その2】270°旋回する首振り角度でどんな場所でも視聴が快適

情熱価格
7型液晶ポータブルDVDプレーヤー
5980円

DVD視聴以外にUSB、SDカード再生機能付きのコンパクトなポータブルDVDプレーヤー。オーディオCDをUSB、SDカードに録音することも可能です。270°の首振り角度とリモコンによって、置き場所を選びません。SPEC●サイズ/質量:W205×H40×D164㎜/約700g

首振り角度は、右回り180°、左回り90°の270°旋回。見やすい角度に調節できます。

 

画面を表向きに畳んでの再生も可能。電車の移動中など、手持ちでDVD鑑賞を楽しめます。

 

【その3】動画に適した映像美ながら市場最安値を実現!

情熱価格
MUGA ストイックPC
1万9800円

市場最安値にこだわったブランド初のノートパソコン。1920×1080ピクセルの高解像度フルHD画面に加え、視野角が広い高精細IPSパネルを搭載。動画再生時、どの角度からでも美しく臨場感ある映像が楽しめます。SPEC●OS:Windows 10 HOME 64bit ●システムメモリ:2GB ●ディスプレイ:14.1インチ ●サイズ/質量:約W329×H20×D219㎜/約1.2㎏

 

【その4】プロが選んだ音域を光とともに体感せよ!

DJKOO プロデュース
2.1chワイヤレススピーカー
「SENSATION」
9980円

DJ KOO氏がプロデュースする2.1chワイヤレススピーカー。音質へのこだわりはもちろん、LEDライトによるド派手なイルミネーションによって、室内をクラブのように演出します。本体背面にあるつまみで、低音を自分好みで調整可。

サテライトスピーカー、サブウーファー、コントローラーが青く光る。明るさの調節も可能です。

 

【その5】アクティブシーン対応のアクセサリが満載

ACTIVEGEAR
フルHDカメラ
4980円

アクティブシーンでの活用を追求したブランドライン「ACTIVEGEAR」のフルHDカメラ。水深約30mまで使える防水ケースのほか、自撮り棒、自転車やバイク、 ヘルメットに装着できるマウントといった10点のアクセサリが付属し、臨場感あふれる撮影ができます。

防水ケースが付属。

最大動画解像度は1080p、最大静止画解像度12MPとなっています。本体カラーは5色展開。

 

流行のガジェットをコスパ重視で手に入れる

本稿で紹介しているポータブルワイヤレススピーカー M300の本体に配置されたスイッチは、「電源」、「再生(一時停止)」、「音量減」、「音量増」のわずか4つ。Bluetooth接続にも対応し、持ち運びにも便利な充電式ですが、ディスプレイ表示は付いていません。多機能化著しいデジタル家電において、潔いまでの簡素さ。

 

しかし、このシンプルさこそ驚安の秘密。機能を絞ることによってコスト削減を実現しているのです。ワイヤレススピーカーやパソコン、アクションカメラなど、出費を抑えて、流行の製品、ガジェットを手に入れたい人には、ドンキのデジタル製品はきっと魅力的に映るでしょう。

※本記事の商品情報は、2018年3月時点のものです。商品や価格は予告なく変更されたり、店舗によってはお取り扱いがなかったりする場合があります。

 

【もっと詳しく知りたい方はコチラ!】

ドン・キホーテ&業務スーパー 殿堂入りベストバイ
680円+税/学研プラス

ドン・キホーテの激安テレビ&家電から業務スーパーで大人気の大容量食品まで、おトクなアイテムだけを集めた1冊。紹介している商品はすべて専門家のお墨付きを得たものばかり。注目度が高いホームセンターの逸品もピックアップ!

【傑作電卓10選】54年間の電卓開発の歴史で、キヤノンがやってきた結構なチャレンジ

どれだけスマホが進化したとしても、何かを計算する際には、やっぱり電卓が一番。特に計算ミスが許されないお金の計算などでは、電卓はこれ以上にない計算機と言って良いでしょう。現在、日本国内での電卓は主にキヤノン、カシオ、シャープの3社に集約されますが、その歴史はバラバラであり、そして各社とも異なる思いが隠されています。ここではシリーズで電卓の歴史を辿ります。第1回目の今回は、当時カメラが主要な商品だったキヤノンの電卓参入の歴史を、キヤノンマーケティングジャパン・濱田真司さんにうかがいます。

 

↑キヤノンマーケティングジャパン・電卓・ポインタ商品企画課の濱田真司さん。同社製電卓だけでなく、電卓カテゴリーのあらゆる歴史に詳しいお方です

 

 

198年分の曜日がわかる電卓!?

――キヤノンの長い電卓の歴史のなかでは、実験的な商品も数多く登場したようですね。

 

濱田真司さん(以下:濱田) はい。いまあったら売れるんじゃないかと思うような、結構チャレンジしている商品を出していました。1901年~2099年までの198年分の曜日を搭載したオートカレンダー付計算機。そして、ラジオを搭載した計算機。職業別の換算ができる電卓……。

 

――職業別の換算ってどんなことですか?

 

濱田 職種によって用いる単位が違う場合がありますよね。例えば大工さんなら尺や貫などを用いるので、これをメートル法にワンタッチで変換出来るように開発された電卓を出している時期がありました。

また、億、万、千の単位キーを搭載したモデル。これは現在も後継機種が販売されており、弊社の電卓のベストセラーとなっています。

 

【傑作電卓01】オートカレンダー付計算機「QC-1」

↑198年分のカレンダーと曜日がわかる電卓、「QC-1」。ボディのシルバーメタリックと合わせて、当時考えられた近未来的な印象

 

【傑作電卓02】ラジオつき電卓「RQ-1」

↑電卓とラジオと時計が合体した「RQ-1」。「衝撃のデビュー」とありますが、確かに電卓とラジオの融合は当時の市場では衝撃だったに違いありません

 

【傑作電卓03】職業別計算機「FC-4」

↑職業別計算機、「FC-4」。日本古来の尺貫法だけでなく、ヤード・ポンド法のほか、海里まで変換できます

 

【傑作電卓04】億万単位電卓「LC-40U」

↑キー配列に億、万、千を配列することで簡単に億万単位を計算できた「LC-40U」。現在もキヤノンの電卓の代表的な機能です

パソコンからマウス電卓も

――さらに電卓から派生したパソコンもあったようですね。

 

濱田 はい。弊社では一時パソコンを作っていた時期がありますが、これも電卓の技術から派生したものですね。オプションとしてタブレットが商品化されていたり、当時としては先進的だったようです。

 

――電卓そのものでも色々なチャレンジがあったのですか?

 

濱田 パソコンのキーボードの横に置くテンキーに電卓の機能を加えたものや、マウスと電卓が一体になったものも発売しました。テンキー電卓は販売店の要望を商品化したものです。マウス電卓は当時の新入社員のアイデアを採用して商品化したものですが、あまり売れなかったようですね(苦笑)。でも、お客さまはじめ、いろいろな方の声を商品化につなげるという気概はこれからも持ち続けていきたいです。

 

【傑作電卓05】テンキー電卓

↑一見、普通の電卓にも見えますが、これ実はパソコン用のテンキーボードに電卓機能を搭載させたもの

 

 

【傑作電卓06】マウス型電卓

↑普通のマウスかと思ってパカっと開けると、電卓になるというモデル。斬新なアイデアでしたが、支持は得られなかったそうです

 

 

 

日本人が使いやすい「千万単位」電卓

――斬新な開発も数多く行ってきたキヤノンの電卓商品ですが、以降、ヒットとなったり定番化した商品はどんなものですか?

 

濱田 近年、弊社の代表的電卓となっているのが千万単位機能がついた商品ですね。主に経理などビジネスで大きな金額を計算される方に重宝されています。

これは千、万などの大きな単位を一発で入力、表示できるもので、数字の後に単位ボタンを押せば簡単に大きな単位の数字が入力でき、さらにディスプレイに単位を表示して見やすくしたものです。銀行のATMでお馴染みの方式ですが、このタイプの電卓は他社さんではほとんど見かけないものです。

また、アパレルショップや飲食店などでは、抗菌仕様と清潔感あるデザインの抗菌シリーズが人気です。そして、ビジネスシーンで使いやすい機能とデザイン性を両立したビジネス電卓や、シニアの方向けに機能を絞り込んで開発したくっきりはっきり電卓など、様々なタイプの商品があります。

 

【傑作電卓07】千万単位電卓

↑キヤノンの定番電卓であり、千万単位が計算しやすいモデル「HS-1220TUG」。ATMと同じ入力方式ですが、他社にはほぼないものだそうです

 

 

【傑作電卓08】抗菌シリーズ

↑抗菌シリーズ「HS-1201T」。フラットで清潔感あるデザインです

 

 

【傑作電卓09】くっきりはっきり電卓

↑大型液晶を搭載し、数字を読みやすくしたくっきりはっきり電卓「LF-80」。電池交換しやすい単4電池を採用

 

【傑作電卓10】ビジネス電卓

↑スタイリッシュなビジネス電卓「KS-1220TU」。カラーバリエーションは4色

 

 

いまも根強く支持される電卓市場

――どれだけスマホが進化しても電卓は電卓として、絶対に必要だと思っています。やはり、大事な計算には使い慣れているものでないと不安……というのが大きいのだと思うのですが。

 

濱田 そうですね。使い手だけでなく、特に店舗での接遇やビジネスシーンなどでは電卓を使うことが、お客様の安心感や信頼につながると思いますし、そういった意味でも電卓の存在価値はなくならないと思っています。

 

――実際、現在の電卓市場はどうなっているのでしょうか?

 

濱田 電卓市場は一般的に500万台前後と言われていますが、これだけスマートフォンやパソコンが普及している状況と合わせて見ても、奮闘していると考えていますし、この先も電卓の市場が急激に縮小することはないと考えています。

 

一方で、今後電卓の機能が飛躍的に発展することは考えにくい。それよりはこれまで培ってきた経験やお客様の声を、時代のニーズに合わせて少しづつ変化させていくことで、これからもお客さまにご支持をいただける商品を提供し続けていきたいと考えています。

 

 

いつも身近にあり、親しんでいる電卓の裏側ではこんなに深い話があったとは想像できませんでした。これを知って改めて電卓を使ってみると、ちょっと感動ですよ。

 

 

撮影/我妻慶一

 

 

 

カメラ、電卓、プリンター。キヤノンの歴史を繋ぐ「電卓」という特殊なプロダクト

どれだけスマホが進化したとしても、何かを計算する際には、やっぱり電卓が一番。特に計算ミスが許されないお金の計算などでは、正確でより使いやすい電卓はこれ以上にない計算機と言って良いでしょう。現在、日本国内での電卓市場は主にキヤノン、カシオ、シャープの3社に集約されますが、その歴史はバラバラであり、そして各社とも異なる思いが隠されています。ここではシリーズで電卓の歴史を辿ります。今回は、当時カメラが主要な商品だったキヤノンの電卓参入の歴史を、キヤノンマーケティングジャパン・濱田真司さんにうかがいました。

 

↑キヤノンマーケティングジャパン・電卓・ポインタ商品企画課の濱田真司さん。同社製電卓だけでなく、電卓カテゴリのあらゆる歴史に詳しいお方です

 

 

カメラ用に考えていたブランド名が電卓に

――キヤノンさんが電卓市場に参入されたのは1960年代ですね。

 

濱田真司さん(以下:濱田) はい。1950年代にはカメラメーカーとしての「キヤノン」というブランドは認知していただけるようになっていました。しかし、カメラだけではこれ以上の成長は厳しいかもしれないと考え、新分野への挑戦として、エレクトロニクスの分野で新しい商品を作っていこうと考えたのが、1960年代の序盤の時期だったようです。

 

――そのうちのひとつが電卓だったのでしょうか?

 

濱田 そうです。きっかけはやはりカメラでした。カメラのレンズを作るときは、緻密な計算が不可欠で、実際に開発時には機械式計算機を大量に使っていました。しかし、この時代はまだ電子式でなく、歯車を組み込んで計算していくという機械式で、騒音も激しく複雑。操作するためだけの計算員というオペレーターが必要なほどでした。

これを電子化することで、より便利で手軽なものは出来ないだろうかと考え、企業向けに電子式の卓上計算機を開発したんですね。これがキヤノン電卓の原点となった、「キヤノーラ130」というモデルです。ちなみに、「キヤノーラ」というブランド名は、当初、カメラの名称候補のひとつだったようです。

 

キヤノーラ130

 

 

世界初のテンキーを搭載したキヤノン製電卓

――定価はいくらくらいだったのですか?

 

濱田 当時の正価で39万5千円ですので、相当な高額商品だったと思います。ただ、当時の国家予算の単位だった兆を表現できる桁数だったことと、世界初の10キー式電卓ということで好評を得たようです。

 

――10キー配列はそれまでになかったのですか?

 

濱田 ありませんでした。それまではフルキーと言って、例えば1の桁で0~9、そして10の桁でも0~9と桁ごとに10個のボタンが配列されているものでした。それをテンキーに集約し、いまの電卓にも継承されていることを考えれば、画期的な開発だったと思います。

しかし、これは弊社に限ったことではないのですが、1960年代後半から1970年代にかけては、トランジスタの価格が安くなったことで参入企業も増え、一般の個人にも電卓が広まっていきました。反面、価格競争が起きるようになり、どのメーカーもかなり厳しい状況だったようです。そのなかで生き残るための戦略商品として、プリンター電卓を開発しました。

 

――まさに卓上レジスターのようなモデルですね。

 

濱田 電卓で計算したものを、紙で残しておくためのもので、主に金融機関で使われることが多いものでした。いまもその後継モデルは多くの金融機関様でご利用いただいています。

 

プリンター電卓

↑1973年に初代が発売され、45年経ったいまも大きなモデルチェンジをせず販売され続けているプリンター電卓「MP1215」シリーズ。現在は8代目として「MP1215-D Ⅶ」がラインナップされています

電卓は変化させてはいけない商品!?

――当時といまのモデルを見比べても、40年ほど経つというのにさほど変化がありませんね。

 

濱田 このプリンター電卓は現在までに8代のモデルチェンジをしているのですが、実はあまり大きな変化は加えていないんです。何故かと言うと、これは電卓という商品特有の理由があるからなんです。

 

――どういうことでしょうか?

 

濱田 それまでの操作性を変えてしまうと、毎日のように電卓を活用される職業の方にとってみれば、些細なキー配列や打感の違いも大きなストレスやパフォーマンスの低下につながりかねません。そういった意味では「変えない」こともお客様の満足度を高めるひとつの要素になる場合もあります。

 

↑キー配列はもちろん、キー個々のくぼみ一つとってみても、「こだわっています」と濱田さん

 

 

電卓開発が、キヤノンのその後の多くの商品に影響を与えた

――「変わらない」商品がある一方で、1980年代には電卓をベースにしたまったく新しいモデルも登場しますね。

 

濱田 電子英語辞典、電子漢字辞典、そしてワープロですね。デジタル技術を応用した新しい商品開発にも熱心に取り組んでいました。電子辞典にしてもワープロにしても、当時の最先端のデジタル技術を投入したものでした。いまの弊社には、カメラやプリンター、複写機というイメージがあると思いますが、電卓開発で培われた多くの技術や人材がその後のカメラの電子化やプリンター、複写機などの開発に貢献したんです。

 

↑慣れた手つきで電卓を押す濱田さん。キヤノン製電卓には細やかな配慮がなされていると自負されていました

 

 

一見シンプルに見える電卓ですが、知れば知るほど奥が深い世界です。後編の次回は、電卓から派生したさらなるチャレンジ商品、そして現在のキヤノン製電卓の秘密についてお聞きします。お楽しみに!

 

 

撮影/我妻慶一

【GW開催】人気ゲームで本格プログラミングを体験!! キッズ向けワークショップが銀座の老舗百貨店で開催

2020年に小中学校でも必修化される、プログラミング教育。「子どもに習わせたい習い事」を調べたランキングでは上位にランクインするなど、注目を集めています。また小・中学生向けのプログラム教室も人気で、特にGWや夏休みなどはすでに教室の予約が満員のところも。

 

ただ、プログラミングと聞くと難しそうなイメージがあり、いきなり教室に定期的に通わせる……というのは、少しハードルが高いと感じるパパ・ママも多いようです。

そこでぜひおすすめしたいのが、1回限りでのイベントで体験できるワークショップ。特に、人気ゲームの教材を使ったワークショップなら、子どもが興味をもちやすいでしょう。このGWに東京・銀座の老舗百貨店「松屋銀座」で初めて開催されるプログラミング教室もその1つです。

このイベントは、親子や3世代で銀座を楽しめる取り組みのひとつとして、松屋銀座と学研プラスがコラボして開催するもの。

 

ワークショップでは、「Hour of Codeマインクラフト」(https://code.org/minecraft)という学習ツールを使って、大人気ゲーム「マインクラフト」のキャラクターを、プログラミングで動かしながら課題をクリアしていくという内容です。タブレットで学習するので、パソコンやプログラミングに慣れていない子どもでも、安心して参加でき、プログラミングの楽しさを体験できます。

また、タブレットを触る前に「プログラミングって何?」がわかるレクチャーからスタートするのも、このワークショップならでは。「Hour of Codeマインクラフト」のキャラクターの動作を、設置されたマス目の上で行うミニゲームは、子どもたちにも大人気です。ワークショップの最後には、オリジナルのプログラミングを完成させる課題も用意。論理的に物事を考える力や、問題を1人で解決する力が身につきます。

 

1日2回開催で各回20名の少人数で行うこのワークショップ。専用サイトからの事前申し込み制なので、受講希望の方はお急ぎを!

 

《「Hour of Codeマインクラフト」ワークショップ開催概要》

○開催日時:4月29日(日・祝)11:00〜/14:00〜(ワークショップは約2時間を予定)

○会場:松屋銀座 8階バンケットルーム(東京都中央区銀座3-6-1)

○対象:小学1年生〜中学3年生

○定員: 各回先着20名様

○参加費:2700円(税込)

※ささやかなお土産付き

 

◇学研テックプログラムとは

学研テックプログラムは、70年の教育の歴史を持つ学研が新たに取り組む小・中学生向けのプログラミングスクールです。物事を論理的に考える力や、学校では学べないプレゼンテーション力、自分のアイデアを形にするまでの苦労と喜びを、たくさんの子どもたちと一緒に学んでいきます。

 

世界初のスタンドアローン型! 仮想世界を自由に歩き回れるVRデバイス「Mirage Solo」が国内発売

「Gear VR」などスマホを装着して使用する「スクリーンレス型VRビューワー」は、ケーブル接続型VRデバイスと比べて手軽に体験できるという利点がある一方で「3DoF(3自由度)」という仕様から「頭を動かせる」VR体験に留まっていました。

 

レノボ・ジャパンから4月24日に発表および予約受付開始、5月11日より店頭で発売される「Lenovo Mirage Solo with Daydream」は、スタンドアローンVRとして世界で初めて「6DoF(6自由度)」に対応。3DoFの3次元回転に3次元移動を加えた、仮想空間を自由に歩き回れる真のVR体験を可能にします。

↑中央が「Lenovo Mirage Solo with Daydream」(5万1200円)。左が同時に発表されたVR180対応カメラ「Lenovo Mirage Camera with Daydream」(3万5800円)

 

↑ケーブルなどの物理的制約がないので自由度が高い

 

単体でVRが楽しめるスタンドアローン型の「Mirage Solo」

Mirage Soloは、グーグルの「WorldSense」技術を採用したスタンドアローンVRデバイスです。前面にふたつのカメラを搭載し、インサイドアウト方式のモーショントラッキングを実現。アウトサイドイン方式のケーブル接続型VRデバイスのように外部センサーを設置することなく、Mirage Soloだけでどこでも手軽にVRコンテンツを楽しめる手ごろさがウリ。

↑Lenovo Mirage Solo with Daydream。手前は同梱されるモーショントラッキングコントローラー

 

ゴーグル内には、SoC「Snapdragon 835」、4GBメモリー(RAM)、64GBストレージ(ROM)を内蔵。WQHD解像度(2560×1440ドット)の液晶パネルディスプレイも備えており、スマホを装着する「Gear VR」などとは異なり単体で動作します。視野角は110度です。プラットフォームとしては「Daydream」を採用し、これまでGoogleのスクリーンレス型VRビューワー「Daydream View」用にリリースされてきたVRコンテンツがそのまま動きます。

 

本体サイズは269.5×204.0×179.9mm、重量は645g。4000mAhのバッテリーが内蔵されており、約2.5時間連続で駆動します。

↑本体カラーはムーンライトホワイト一色。額部にクッション、頬部にゴム素材が使われており、片手で調整可能なストラップ機構が用意されています。装着感は良好です

 

↑本体にはUSB Type-C端子やmicroSDカードスロットを備えており、メディアに収録されたコンテンツを直接再生できる

 

VR180対応のデュアルカメラ「Mirage Camera」

同時に発表された「Lenovo Mirage Camera with Daydream」は、YouTubeの新ビデオフォーマット「VR180」に対応したVRカメラ。1300万画素のデュアル魚眼カメラが搭載されており、左右180度×上下180度の視野角で4K解像度(3840×2160ドット)の動画を撮影可能です。YouTubeの電子式6軸手ぶれ補正技術が採用されており、ブレの少ないVR映像を楽しめます。

↑Lenovo Mirage Camera with Daydream

 

記録媒体は本体内の16GBストレージ(ROM)またはmicroSDカード(最大128GB)。IEEE820.11b/g/n/ac、Bluetooth 4.2の通信機能を備えており、YouTubeやGoogleフォトに直接アップロードしたのち、すぐにMirage Soloで鑑賞可能です。

↑Mirage Cameraのサイズは105×55×22mm、重量は139g。2200mAhのバッテリーを内蔵しており、連続で2時間撮影できます

 

Mirage SoloはこれまでリリースされたDaydreamのコンテンツを動作させられますが、従来のソフトは当然3DoFで動作します。そこで6DoF対応コンテンツの充実が期待されるところですが、4月24日の発表会ではグリー、スクエア・エニックスから6DoF対応コンテンツのリリースが発表されました。

↑グリーが発表した6DoF対応VRコンテンツ「釣り★スタ VR」は最大6人まで同時対戦可能

 

↑スクウェア・エニックスが発表した6DoF対応VRコンテンツ「PROJECT HIKARI」はマンガの世界に入り込めるような体験ができる

 

3DoFのVRコンテンツではMirage Solo本来のVR体験を味わえません。従来のDaydream対応コンテンツの6DoF化、ケーブル接続型VRデバイスからのDaydreamプラットフォームへの移植を強く期待したいところです。

 

GW中のエンゼルスチケットが4ドル! アメリカ在住者が教える「チケットアプリ」がコチラ!

日本では、チケット購入・入場の確認強化や転売サイトのサービス停止など、チケット販売は厳しく管理・規制されています。その一方、アメリカでは「手に入らないチケットはない」と言われるほど様々な販売・転売サービスが存在。そこで、今回は簡単にイベントを検索できて、しかもチケットを安く購入できるアプリサービス「Gametime」をご紹介します。オンライン完結なのでチケットの受け取りも簡単。これまでアメリカでスポーツの試合やエンターテインメントを見ることを諦めていた方は必見です。

 

「Gametime」とは?

英語が分からなくても、簡単にチケットを検索・購入できるモバイル特化のチケットアプリ「Gametime」。アメリカへの旅行・出張が決まれば、まずこのアプリをダウンロードしましょう(アメリカのアプリストアからダウンロードがでない方は同社のウェブサイトで利用可能)。

アプリを開き、全米60都市のなかから滞在先のエリアを選択すると、スポーツ、音楽、舞台の3つに分類された、各都市で開催されるイベントがズラリと並びます。目ぼしいイベントをタップし「滞在中の日付」と「人数」を選択すると、購入できる座席の一覧が表示されます。

GameTimeのウリは表示の見やすさとバリエーションです。スタジアムの座席表から購入可能な座席が俯瞰的に見られることに加え、座席から見た光景がVRの様に表示され、スポーツ競技やコンサートのステージの臨場感を確認することができます。

アメリカのチケット事情は日本と異なり、二次流通やお客さん同士の売買も一般的に行われるため、驚くような価格でスポーツやエンタメを堪能できるときがあります。例えば、NBAのクリッパーズの試合は3ドル(手数料込みで8ドル/取り扱いない場合もあり)で買えたり、テレビ中継に映りそうな前から数列目の座席でも70~80ドルで購入できたりします。

また、大谷選手が入団したアナハイムに拠点を置くロサンゼルス・エンゼルスの試合は、日本のゴールデンウィーク期間中の試合も1枚4ドル(ただし2席セット販売のため8ドルで、手数料は別途10ドル)から観戦できたり、ロサンゼルス・エンゼルスのベンチに近い3塁側の席も73ドルから購入したりすることができます(2018年4月24日現在)。

 

そもそも米国ではチケットに定価という概念が存在しないため、このようなことが可能なのですが、チケットがいつも安くなるとは限りません。この逆も起こります。アメフトのスーパーボウルや各スポーツのオールスターゲームなどのチケットは高騰することが必至。数十万円の値段で取引されることもあります。

 

このように、チケット価格はものによって変動しますが、チケットの受け取りはいつでも簡単です。このアプリで取引されるほとんどのチケットは購入完了後、メールで電子チケットが送られてくる仕組み。つまり、会場でスマホの画面を見せるだけで入場できるため、郵送や会場などでの複雑なやり取りもなく、短期滞在や英語が苦手な方も安心して利用できるのです。

 

アメリカでの行き先が決まったら、このGametimeで情報を確認して、チケットと予定を確保することをオススメします。または先にイベントとチケットの情報を確認して、そこから旅のスケジュールを決定されてもよいかもしれませんね。いずれにしても、Gametimeはアメリカ旅行の必需品。このアプリであなたの旅をもっと楽しくしてみませんか?

 

企業キャラクターの「AI化」加速するか? 「gooのAI」の新たな試みに対するプロの見解

NTTレゾナントは4月19日、自社で独自開発する「gooのAI」について、企業向けとなるセミオーダーソリューションの販売を開始しました。また、5月からはニュースアプリにgooのAIを利用した新機能を搭載することも発表されました。

 

企業のキャラクターを生かしたAIチャットが作れるように

まず、「gooのAI」について概要を紹介しておきましょう。gooのAIは、NTTレゾナントが独自に開発した技術です。ポータルサイト「goo」を通じて蓄積したインターネットに関わる技術やノウハウと、NTTグループのAI関連技術「cerevo」を活用して開発されています。

 

そもそも自然でスムーズな対話を実現するには、膨大な量の対話に関するデータと、文脈理解が必要。gooのAIでは、約3000万件の「教えて! goo」のデータを活用。そして、ディープラーニングを用いて、文脈理解の精度を高めています。世界初(※同社調べ)となる「長文回答生成」技術が行えることもポイントです。

 

導入実績としては、恋愛相談を行う「教えて!goo 恋愛相談オシエル」(2016)や、旅行プランを提案する「goo旅行AI」(2017)といった自社サービス、そして日本テレビ放送網が提供したTVドラマ連動型AI会話サービス「AIカホコ」(2017)や、ANAが提供する「#hawaii24」のAIチャットサービス(2018)などが挙げられます。

 

↑教えて!goo恋愛相談オシエルでは、人生相談といった明確な答えのない質問に対し、複数の文を組み合わせ、自然な回答を生成できる

 

↑AIカホコは、TVドラマと連動して作中のキャラクターを模したAIと対話できるサービスだった

 

今回発表された「goo AI ×Design(グー・エーアイ・クロスデザイン)」は、このgooのAIを活用した自然対話型AIのセミオーダーソリューションとなります。コンサルティングからAIサービスの創出までを一貫して支援し、企業の持つキャラクターを生かした「キャラクターAI」を生み出せることがメリット。

 

↑「goo AI ×Design」という名称で、ニーズに合わせたコミュニケーションチャネルを製作できるサービスを提供へ

 

ECサイトにおける商品レコメンドや、旅行分野での観光プロモーション、ゲーム分野におけるユーザーロイヤリティ向上施策などで運用できると想定でき、それぞれのニーズに合わせたチューニングを行えます。

 

ニュースアプリが進化し、情報感度を見直すツールへ

「gooのニュースアプリ」は2018年1月に提供を開始したサービスです。コンセプトは「大好きをもっとそばに」となっており、知りたい事柄に関するキーワードを利用者が自らフォローする仕様を採用していました。同サービスにAIが導入し、機能をアップデートします。

 

今回の発表では、AIを活用し、日頃の行動履歴からAIが自動的に判断して、利用者に適した専用のカテゴリを自動的に生成するようになると明かされました。例えば、SNSや動画サイトなどからも情報を収集してきて、自動でカテゴリを生成します。

 

また、位置情報に応じて、沿線のイベント情報や、近所のお店などの情報を発信。配信に関しても、利用者に適したタイミングで行います。例えば、朝はビジネス、夜はエンタメを中心に、といった具合です。

 

↑gooのニュースアプリに新搭載される「インフォグラフ」機能

 

さらに、AIが興味関心を分析してグラフ化する「インフォグラフ」機能も搭載されます。編集部が設定した職種ごとのモデルケースと比較して、自身の情報感度を見直すことができます。

 

AIを活用したカテゴリーの自動追加やインフォグラフのような分析機能に関しては、ユニークな試みではありますが、どこまで消費者ニーズがあるのかという疑問が残ります。行動履歴を分析されることには抵抗を感じる人もいるでしょうし、情報感度の指標はどこまで実用的なものなのか現時点で判断がつきません。

 

果たしてこれらの新機能はユーザーに受け入れられるのか。実際に同サービスが提供されるまで、評価は保留しておきたいと思います。

iPhone Xと実は違う! SIMフリースマホ 5機種の「デュアルカメラ」画質&機能比較

デュアルカメラはミドルクラス以上のSIMフリースマホでは、もはや当たり前になってきました。ここではデュアルカメラを搭載する代表的なモデルのカメラのスペックと特徴を比較。デュアルカメラならではの背景ぼかし写真も撮り比べてみました。なかにはデジカメ並みの画質を実現するものも!

 

【解説する人】

ITライター 村元正剛さん

モバイルを専門分野とするライター。スマホの活用術を教えるムックの編集も手がけています。

 

カメラの組み合わせは機種によって異なる

ファーウェイがライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載したスマホが注目を集めて以降、デュアルカメラを採用するSIMフリースマホが続々とリリースされています。ひと口に「デュアル」と言っても、その組み合わせは機種によって異なります。「標準+望遠」「標準+広角」といったレンズの組み合わせのほか、「モノクロ+カラー」「昼間用+夜間用」という2種類の画像センサーを併用するモデルもあるのです。

 

デュアルカメラには背景をぼかせるという利点もありますが、ボケを実現する仕組みやボケ味の調整方法にも差があります。ボケを多用する人は、その違いを見極めて、自分好みの表現ができる機種を選びましょう。

 

iPhone Xのデュアルカメラは標準+望遠の組み合わせ

iPhone Xのカメラはワンタッチで望遠に切り替え可能。背景を美しくぼかせる「ポートレート」モードには望遠側のレンズが使われます。

 

【その1】ライカレンズとAIの力でデジカメ並みの画質を実現

ファーウェイ

HUAWEI Mate 10 Pro

実売価格 8万9974円

老舗カメラメーカー・ライカと共同開発したダブルレンズを搭載し、ライカが認めた画質で撮影できることが魅力。AIによるリアルタイムの被写体認識や、自然な背景ぼかし効果も特徴です。【最大2.36GHz オクタコア】【6GB RAM/128GB ROM】【6.0インチ/2160×1080】【リアカメラ1200万画素+2000万画素】

 

実写作例

ライカのダブルレンズとカラー+モノクロのセンサーを搭載

開口部F1.6のダブルレンズを搭載し、2000万画素モノクロと1200万画素RGBのダブルセンサーを搭載。800万画素のインカメラのF2.0レンズもライカ製です。

 

 

↑「ワイドアパーチャ」を有効にすると、F値を0.95〜16で設定して撮影可能。撮影後のボケ味の調整もできます

 

【評価&デュアルカメラでできること】

いま買えるスマホのなかで最高峰のスペックを実現

AI専用のプロセッサーを内蔵した先進的チップを搭載。電池は4000mAh。耐水・防塵にも対応しています。デュアルカメラの切り替え:△ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

【その2】ポートレートも風景写真も思いのままに撮れる!

ASUS

ZenFone 4(ZE554KL

実売価格 6万1344円

メインカメラにはF1.8の明るいレンズを採用し、ピクセルサイズが1.4μmの大型センサーを搭載。120°の広角カメラにワンタッチで切り替えられることも魅力。デュアルスピーカーも搭載。【2.2GHzオクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

【実写作例】

標準レンズと広角レンズをワンタッチで切り替えられる

1200万画素の標準カメラ+800万画素の広角カメラという組み合わせで、標準カメラでは背景を多少ぼかせるポートレート撮影も可能です。前面カメラは800万画素。

↑標準側&「ポートレート」モードで撮影。全体的にやや暗めに写りました。大きくはありませんが、背景ボケはナチュラルでした

 

 

↑標準または広角をワンタッチで切り替え可能。標準側で「ポートレート」を選択すると、背景を若干ぼかせます

【評価&デュアルカメラでできること】

6GBメモリを備え実用上は十分

CPUやバッテリーで最上位に及ばず。ただ、6GBメモリを搭載するなど、ミドルハイ機としては十分です。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その3】高画質カメラと広角カメラが合体

モトローラ

Moto X4

実売価格 5万8104円

ダブルレンズで撮影した画像は、撮影後に背景ボケを調整できることはもちろん、背景をモノクロにしたり、差し替えたりといったことも可能。ガラスを用いた質感の高いデザインも魅力です。【2.2GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1200万画素+800万画素】

 

実写作例

撮影時も撮影後もボケを自在にコントロール

1200万画素デュアルピクセルAFカメラと800万画素広角カメラの組み合わせで、深度を有効にして、背景をぼかすことも可能。前面カメラは1600万画素。

↑「深度の有効化」で、背景ボケの度合いを最大に設定して撮影。手前の被写体の一部までぼけてしまいました

 

↑標準側で「深度の有効化」を選択すると、背景ボケの度合いを7段階から選べます。広角側では深度を有効にできません

 

評価&デュアルカメラでできること

スペック以上に満足度が高い多才モデル

カメラ以外は減点があり、ミドルハイスペックという結果に。防水にも対応するなど、使い勝手は◎。デュアルカメラの切り替え:○ 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

【その4】アジアで大人気のカメラフォン

OPPO

R11s

実売価格 6万2510円

世界第4位のシェアを誇るOPPOの日本進出第1弾。背面のデュアルカメラは撮影シーンを選ばず、明るく撮れることが特徴。2000万画素の前面カメラは独自のAIビューティー機能を備えます。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【6.01インチ/2160×1080】【リアカメラ2000万画素+1600万画素】

 

【実写作例】

暗い場所では、受光面積が広いセンサーに自動切り替え

F1.7のダブルレンズを搭載し、昼間撮影では1600万画素カメラを使用。夜間撮影には、センサーの有効面積を4倍にする2000万画素カメラを使用します。

↑「ポートレート」モードで撮影。非常に明るく鮮明な画質。背景ボケはさほど大きくないが、自然な仕上がりです

 

↑「ポートレート」モードを選択すると、背景をぼかした写真を撮影できますが、ボケの調整には非対応

 

評価&デュアルカメラでできること

普段使いのスマホに十分なスペック

セールスポイントのカメラとディスプレイはとても優秀です。CPUやメモリなどでやや点を落としました。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:× 撮影後のボケ調整:×

【その5】新生フリーテルのフラッグシップモデル

フリーテル

REI 2 Dual

実売価格 3万9744円

MAYA SYSTEMという会社が端末開発・販売事業を引き継いだフリーテルの最新フラッグシップ。1300万画素のデュアルカメラに加えて、1600万画素で広角のフロントカメラも搭載しています。【2.0GHzオクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/1920×1080】【リアカメラ1300万画素+1300万画素】

 

【実写作例】

カラー+モノクロのWセンサーでボケの調整も自由自在

1300万画素RGBセンサー+1300万画素モノクロセンサーの組み合わせ、レンズのF値は2.2。2つのカメラで深度を測定し、任意のボケ味に調整できます。

↑ピントを合わせた部分は鮮明に映りましたが、近くにある物までぼけてしまうなど、ボケ方は不自然でした

 

↑「ボカシ」というメニューがあり、絞り値をF0.9〜F16の範囲で設定可能。撮影後にボケ具合を変更することも可能です

 

評価&デュアルカメラでできること

幅広いユーザーが満足のミドルハイスペック機

カメラ以外尖ったところがない、バランスのよいチャートに。価格を考えれば十分に健闘しています。デュアルカメラの切り替え:× 撮影時のボケ調整:○ 撮影後のボケ調整:○

 

何が違うの、スマートウォッチ!初心者が選ぶべき4選を徹底比較

「スマートウォッチ」という言葉は皆さんご存知でしょうが、どんな商品があるかは分からないという人も多いのでは? 今回はディスプレイをタッチして操作する4種類の代表的なモデルをご紹介。各機の概要と、健康管理という側面にフォーカスして、それぞれの特徴を解説します。

 

おなじみのApple Watch Series 3の実力は?

Apple Watchは、Appleが販売するスマートウォッチ。「watchOS」を採用しており、iPhoneとペアリングして利用します。2014年に初代「Apple Watch」が発表されてから3年以上が経過。いまでは、第3世代に相当する「Apple Watch Series 3」が最新モデルとなります。

 

↑「Apple Watch Series 3」の38mm・Nike+モデル。

 

 

同製品には、LTE通信が可能なモデルも選択でき、iPhoneを大手通信会社で契約している場合、専用のオプションプランを契約すれば、Apple Watch単体でモバイル通信を利用可能。iPhoneの電源を切った状態でも、あるいは屋内にiPhoneを置いて外出してしまった場面でも、ウォッチから電話を掛けられます。Apple Musicのストリーミング再生も可能です。Siriを用いた音声操作もできます。

 

↑Nike+モデルのバンドは通気性に優れており、丸一日装着していても蒸れにくい。ランニングなど、汗をかくワークアウトで活躍する

 

↑背面には光学式の心拍センサーを搭載。リアルタイムに心拍数をチェックできる

 

ケースは38mmと42mmの2種類。ケースおよびバンドも複数の組み合わせを展開しており、素材・種類によって価格が異なります。

 

↑アプリ一覧の画面

 

防水・防塵性能を備えるので、腕時計OKのプールや海水浴場でも使用可能。屋外のランニング中に雨が降ってきても故障を心配せずに使用し続けられます。そのほか、Apple Payが利用できることもメリット。Suicaを登録して、公共交通機関の利用やコンビニの決済に利用できるので、ちょっとした外出やワークアウトの際に、サイフを持ち歩く必要がなくなります。

 

↑ワークアウトの際の画面。ディスプレイサイズはコンパクトながら、文字表示がはっきりと見えるので、視認性もよい。GPSで経路のログも残る

 

運動の測定については、「アクティビティ」と「ワークアウト」の2種類のアプリを標準搭載。前者は日常生活で、どのくらいのカロリーを消費したのかモニターできます。後者はランニングなどの運動中のデータを測定できるアプリです。

 

↑Nike+モデル(38mmケース)では、総重量が50g台前半となる。マラソンなどの長距離を走る場合でも、使い勝手はよい

 

【Apple Watch Series 3(Nike+)の5項目評価】

使いやすさ:       ★★★★★

拡張性:              ★★★★★

電池持ち:           ★★★★

見やすさ:           ★★★★

運動利用:           ★★★★★

 

【ここが良い】

  • iPhoneとの連携がしやすい&初期設定が分かりやすい
  • 軽くてかつ文字盤も見やすいので運動利用に最適
  • 運動しながらApple Musicを単体でストリーミング再生できる

 

【ここはやや注意】

  • Androidでは利用できない
  • LTEモデルは固定費が発生する
  • 画面がずっと点灯しているわけではない

 

AndroidユーザーならWear OS by Googleを検討しよう

一方、Android搭載のスマホを使っている場合には、「Wear OS by Google(旧Android Wear)」というOSを搭載したスマートウォッチを検討するとよいでしょう。多くのブランドからこうしたデバイスが登場しているので、一概にどれが良いかは判断しかねますが、自身の好きなデザインやブランドで選択するのがよいと思います。ネットで購入する場合には、Wear OS by Googleをサポートしている比較的新しい機種を選びましょう。

 

初期設定時には、Wear OS by Googleアプリからペアリングを行います。実はiOS版の同アプリも存在するので、iPhoneでも利用可能。ただし、このアプリを常に起動していないと接続が途切れますし、利用できる機能は限定されます。

 

↑「Diesel On」。ディスプレイが常に点灯しており、使用時以外にはアンビエント表示に切り替わる。時針らしいデザインというメリットがあるが、バッテリー消費量は多い

 

また、完全に円形のディスプレイを搭載しているモデルがオススメです。比較的古いモデルでは、ディスプレイが円形でも下端に切れ込みが入っていて、デザイン的に美しくありません。

 

本記事では、例として「ディーゼル」ブランドのスマートウォッチ「Diesel On」を取り上げます。

 

↑同モデルのバンドは革製で運動利用には適さない。ケースは防水対応だが、バンドはあまり濡らしたくない

 

 

↑同機のケースには心拍計が付いていない。リアルタイムに心拍数を計測したい場合には、心拍計が搭載された別ブランドのWear OS by Googleを選択したほうがよい

 

同機は、先述のWear OS by Googleを搭載。ディスプレイは完全に丸く、サイドにはリューズのほかに2つのボタンがあります。Wear OS by Googleのスマートウォッチは基本的な構成がほぼ一緒ですが、こうしたボタンの有無は機種によって異なるので、チェックしたいポイントです。

 

また、「OK Google」で音声操作が行えたり、手首をひねって操作するジェスチャー操作も利用できるのも特徴です。

 

↑「Step Goals」アプリから、1日の目標歩数を設定できる(200~30000歩)

 

 

↑Wear OS by Googleでは、筋力トレーニングの回数測定ができる

 

運動利用に関して、Wear OS by Googleでは、「Fitエクササイズ」というアプリが基本となります。ランニングやウォーキングの測定のほか、筋力トレーニングを測定できるのがポイントです。例えば、ベンチプレスやラットプルダウンなどを行った際に、腕の動きを検出して、候補の種目を提示。レップ数も自動で入力してくれます。重さは手動で入力する必要があります。

 

↑ただし、同機は重量が100g近いため、運動利用には向かない

 

 

【Diesel Onの5項目評価】

使いやすさ:       ★★★★

拡張性:              ★★★★★

電池持ち:           ★★★

見やすさ:           ★★★★★

運動利用:           ★

 

【ここが良い】

  • AndroidでもiPhoneでも利用できる
  • アナログ腕時計に引けをとらないケースの重厚感
  • 非使用時にもディスプレイが省電力で点灯する

 

【ここはやや注意】

  • 重い&心拍計非搭載なので本格的な運動には不向き
  • ディスプレイ常時点灯のためバッテリー消費は早い
  • Wear OS by Googleの初期設定は、初心者にはやや難しい

 

 

 

Galaxyユーザーなら迷わず「Gear S」シリーズを選ぶべし

Androidのなかでも、サムスンのGalaxyシリーズを使っているなら、「Gear S」シリーズがオススメ。同シリーズは「Tizen(タイゼン)」をベースにしたウェアラブルOSを搭載しています。日本で入手できる現状の最新モデルは「Gear S3」で、「Frontier(樹脂バンド)」と「Classic(革バンド)」の2モデルを展開中。

 

ちなみに、Galaxy以外のAndroidや、iPhoneもペアリング可能。前者は「Gear Manager」、後者は「Gear S」アプリを通じて設定します。ただし、Galaxy以外では、一部の機能が利用できません。

 

↑「Gear S3 Frontier」のディスプレイサイズは約1.3インチ

 

最大の特徴は、ベゼルをくるくるっと回して操作できること。まるでダイバーズウォッチを触っているような感覚で、最小限の画面タッチで操作を行えます。ちなみに、右サイドにはバックキー(上)とホームキー(下)という物理ボタンも搭載。

 

↑ベゼルをくるくると回して操作できる。そのため、UIも円を意識したものになっている

 

 

↑Frontierのバンドは樹脂製。ただし、ちょっと脱着しづらい

 

 

↑背面には、光学式の心拍センサーが搭載されているが、LEDの数が少ないため精度は低め

 

 

運動に関しては、目標の歩数を設定できたり、ワークアウト時のデータを記録できたりするなど、基本をしっかり押さえている印象。

 

↑ランニング記録時の画面

 

 

↑心拍ゾーンの推移をグラフで確認できる

 

 

特徴的なのは、スマートウォッチ単体でもデータを後から見返しやすいということでしょう。なお、GPSもサポートするので、経路の情報も保存されます。

 

↑重量は軽くもなく、重すぎもせずといったところ。運動でも利用できるギリギリの範囲。ただし、マラソンなど、長距離走で使うには、不向きだ

 

 

【Gear S3 Frontierの5項目評価】

使いやすさ:       ★★★★★

拡張性:              ★★★

電池持ち:           ★★★★

見やすさ:           ★★★★★

運動利用:           ★★★★

 

【ここが良い】

  • ベゼルを回す操作感が良い
  • GPSや防水をサポートし、運動測定にも適する
  • ワイヤレス充電用のドッグが付属する

 

【ここはやや注意】

  • 樹脂バンドの着脱がスムーズにしづらい
  • 細かい機能をフル活用するにはGalaxyで使う必要がある
  • マラソンなどの長距離走で使うには少しずっしり感じることも

 

拡張性にこだわらないなら「Fitbit Ionic」もあり

 

最後に紹介するのは、ウェアラブル健康デバイスで有名な「Fitbit(フィットビット)」が展開するスマートウォッチです。従来は、ディスプレイのないアクセサリータイプのデバイスを中心に展開してきましたが、スマートウォッチ黎明期に話題となった「Pebble(ぺブル)」を買収。その技術を取り込み、タッチディスプレイを搭載するスマートウォッチを発売するに至りました。

 

「Fitbit Ionic(フィットビット・アイオニック)」は、そんな同社が発売した新モデル。OSには独自のFitbit OSを採用。カラーディスプレイを搭載していて、タッチ操作が可能です。また、防水性能を備えるほか、本体に音楽を保存しておきワイヤレスイヤホンから再生できるなど、同社のラインナップのなかでは、ハイエンドに相当する仕様となっています。

 

↑「Fitbit Ionic」(写真はスレートブルー&バーントオレンジ)は、スクエア型の角張ったディスプレイがユニーク。バンド表面には凹凸で模様が描かれ、樹脂製だがチープさを感じないデザインになっている

 

ケースの側面には、左側にひとつ、右側にふたつの物理ボタンを備えます。左側のボタンは、ホームボタンのように機能。右上のボタンは短く押すと当日のログを、長く押すと音楽プレイヤーを起動します。右下のボタンは短く押すとエクササイズアプリをクイック起動、長押しすると通知一覧を確認できます。

 

↑バンド(「クラシック」タイプ)は樹脂製で、形状を維持できる程度に堅い。先端にピンがついていて、固定する仕様になっている。内側は滑らかで肌ざわりも良いが、滑らかな表面は汗をかくと蒸れやすい。付け替えも可能

 

 

↑背面には心拍センサーを搭載。GPSも内蔵する

 

 

運動に関しては、「エクササイズ」と「Coach」アプリの2つがメインとなるでしょう。前者はランニングなどの7種目の測定が可能。後者では、3つのワークアウトプログラムを実行できます。

 

↑「Coach」アプリでは、短いアニメーションで運動の解説があり、その後運動するための時間が表示される

 

 

また、ランニングの動作を検知し、自動でランニングモードに移行する機能も備わっています。

 

↑軽量さは4モデルのうち随一。普段使いでも軽やかに使用できるだろう

 

 

ちなみに「Fitbit Pay」機能にも対応していますが、日本ではFitbit Payがまだ使えません。

 

【Fitbit Ionicの5項目評価】

使いやすさ:       ★★★★

拡張性:              ★★

電池持ち:           ★★★★★

見やすさ:           ★★★★★

運動利用:           ★★★★

 

【ここが良い】

  • スクエア型のユニークかつ見やすいディスプレイ
  • iPhoneでもAndroidでも利用可能
  • 質量が非常に軽い

 

【ここはやや注意】

  • ケースがステンレス製なので肌ざわりはやや冷たい
  • 提携しているアプリは限定的
  • 充電端子(マグネット式)があり充電に少し手間がかかる

 

春はスマートウォッチデビューに最適な季節です。使い慣れれば、どれも面白い端末ですので、自身の環境や目的、好みにあった機種があれば、ぜひ挑戦してみてください。

※本記事の内容は2018年3月時点にレビューした情報を元にしています。ソフトウェアの詳細はアップデートで更新される可能性がありますので、ご留意ください。

シリコンバレー御用達! アメリカの医療に革命を起こしている「One Medical」

「インフルエンザかな?」と寒気がしても、10日先まで予約が取れないってどういうこと――?

 

「体調不良は自力で薬局行って直せ」と言われたらどうしますか? アメリカ生活で一番恐れていたのがこの医療事情。高熱でフラフラしているときに自ら対処法を考え、薬剤師さんと優雅に相談し、陳列棚にずらりと並ぶ同じ効用の薬からとっさに判断し最適な薬を見つける……なんてことはできません。

 

「医療もビジネス」の自由診療の国、アメリカ。医者単位に患者がつくシステムで、風邪をこじらせても簡単には医療サービスにはたどりつけません。予約は必須ですが、下手すると10日間先まで予約が取れないことも。近所にあるクリニックに飛び込みで診療してもらえるような自由度は極めて低いのです。そのお医者さんが旅行中だったりすれば待たされるのが普通。急患で電話しても「命に別状があれば911で救急車を呼んで。そうでなければ5日先ね」となるのも珍しくありません。

 

しかし最近、この不便なアメリカの医療サービスを改善するべく、デジタル医療のオンデマンドサービスが登場。「One Medical(ワンメディカル)」といい、医療コンシェルジュサービスとカテゴリされて、全米でトレンドになっています。年間利用料(2018年2月現在、149ドル)を支払うと、One Medicalのクリニックになら、どこでも行けるというものです。

 

山手線内ほど広いサンフランシスコ市内でもクリニックが30か所ありますが、One Medicalを使うとユーザー目線で空いている時間を選んで、オンデマンド診療が受けられます。訪問予約診療はもちろん、オンラインビデオ診療や、軽度のアレルギー症状対処ならメールでの診療サービスも受けられます。ちなみにシリコンバレー全域(サンノゼやクパチーノなど)にも多数あり、テクノロジー企業の従業員御用達ブランドとして定着しています。

おしゃれで合理的なオンデマンドサービス

One Medicalの最大の特徴は、クリニックがおしゃれなこと。デザイナー家具でモダンに彩られていてホテルのロビーのようです。「医療コンシェルジュ」と謳っているだけあって、アポの時間になると医者がわざわざ出迎えて「今日はどうしましたか?」と握手を求めてくるのです。

 

合理的な予約システムも人気の理由でしょう。病院検索はスマホのアプリを使って簡単にでき、今いる場所、クリニック単位、医者指定、どこでも誰でもいいから空いているところなど色々選べます。アレルギー関連や皮膚荒れなど、軽度のものであればビデオ診療も便利。訪問診療も30分単位できっちり区切られていて、必ずその時間で終わるのも嬉しい限りです。

 

また、夜中や休日もアプリのメール機能などを使い24時間対応してくれます。筆者も元日深夜にアレルギー症状をこじらせて、気管支炎になってしまい焦ってしまいました。しかし、このオンデマンド・メールサービスにより最適な薬の処方箋が2時間ほどで手に入り、翌日の夜にはすっかり心身ともに回復した経験があります。日本ではとうの昔から当たり前のことですが、アメリカで「風邪をこじらせても安心」な医療環境ができたというのは非常に画期的なことなのです。

5段分の手ブレ補正を内蔵した中判ミラーレスGFX用望遠レンズ「フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR」

富士フイルムが、中判ミラーレスカメラGFXシリーズ用の望遠レンズ「フジノンレンズ GF250mmF4 R LM OIS WR」を発表した。35mm判換算で198mm相当をカバーし、5.0段分の手ブレ補正機構を内蔵している。2018年5月下旬発売予定。希望小売価格 443,500円(税別)。

解像力と豊かなボケ味を生かして、被写体を強調した風景撮影やポートレート撮影などが楽しめる

 

■テレマクロ的な撮影も楽しめる
10群16枚のレンズ構成のうちEDレンズ2枚とスーパーEDレンズ1枚を採用し、色収差を徹底的に抑制。撮影距離による色収差の変動を抑制して、最短1.4mまでの近接撮影を可能とした。最大撮影倍率は0.22倍で、大きなボケを生かしたテレマクロ的な撮影も楽しめる。

 

■AF性能
高速・高精度で静かなリニアモーターを採用。電源オフ時や再生時には、リニアモーターを固定して不要な振動を抑えることができる。あらかじめ設定した位置に素早くピントを移動できるフォーカスプリセット機能、フォーカス範囲を制限してAF速度を高速化するフォーカスリミッターを搭載。鏡筒の先端部にはフォーカスコントロールボタンを配置し、AFやフォーカスロックなど好みの機能を割り当てることができる。

 

■防塵・防滴構造
軽量で堅牢性に優れたマグネシウム合金を採用。18か所にシーリングを施した防塵・防滴構造と、-10℃までの耐低温構造を備えている。最前面のレンズには、撥水・防汚効果があるフッ素コーティングも施した。

GFX 50SにGF250mmF4 R LM OIS WR を装着したところ

 

■アクセサリー
焦点距離を1.4倍に拡大する「フジノン テレコンバーター GF1.4X TC WR」も同時発売予定。「GF250mmF4 R LM OIS WR」と組み合わせれば、画質を劣化させることなく350mm(35mm判換算 277mm相当)までの望遠撮影が可能になる。希望小売価格は110,500円(税別)。F値は1段暗くなる。

GF1.4X TC WR(左)と、GFX 50S + GF250mmF4 R LM OIS WR + GF1.4X TC WR の組み合わせ(右)

 

さらに、マクロ撮影領域を拡大するマクロエクステンションチューブ「MCEX-18G WR」(全長約18mm)と「MCEX-45G WR」(全長約45mm)も同時発売予定。希望小売価格は、いずれも49,500円(税別)。

MCEX-18G WR(左)とMCEX-45G WR(右)

 

■GF250mmF4 R LM OIS WR の主な仕様

●マウント FUJIFILM Gマウント ●焦点距離 250mm(35mm判換算 198mm相当) ●レンズ構成 10群16枚(EDレンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚) ●絞り羽根枚数 9枚(円形絞り) ●画角 12.5° ●開放絞り F4 ●最小絞り F32 ●最短撮影距離 1.4m ●最大撮影倍率 0.22倍 ●フィルター径 φ82mm ●サイズ(最大径×全長) φ108×203.5mm ●質量 1,425g ●付属品 レンズフロントキャップ FLCP-82、レンズリアキャップ、LCP-002、レンズフード、三脚座、レンズポーチ

ライカSL用の広角ズームレンズ「ライカ スーパー・バリオ・エルマーSL f3.5-4.5/16-35mm ASPH.」

ライカカメラが、フルサイズミラーレスカメラ「ライカ SL」用の広角ズームレンズ「ライカ スーパー・バリオ・エルマーSL f3.5-4.5/16-35mm ASPH.」を発表した。日本国内の発売日は2018年5月予定、価格は777,600円(税込)。

「ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPH.」「ライカ アポ・バリオ・エルマリートSL f2.8-4/90-280mm ASPH.」に続く3本目のライカSL用ズームレンズ。堅牢性に優れ、アウトドアでの過酷な状況下を含めた幅広い撮影シーンで活用できる。

 

■光学性能
非球面レンズや異常部分分散ガラスを採用し、諸収差を補正。また、マウント形状の改良とレンズ表面のコーティングにより、フレアやゴーストを防止。絞り開放からズーム全域で卓越した描写性能を発揮する。

 

■AF性能
AF駆動にはステッピングモーターを採用。ほぼ無音の高速オートフォーカスを実現する。

 

ライカSL装着時。本レンズの発売に合わせてライカSLのファームウェア Version 3.2も公開予定

 

■主な仕様

マウント ライカLバヨネットマウント(35mmフルサイズ) ●焦点距離 16〜35mm ●レンズ構成 12群18枚(非球面レンズ2枚) ●画角(対角線/水平/垂直) [16mm時]105.6°/ 95.3°/ 72° [24mm時]84.7°/ 74.4°/ 53.7° [35mm時]64.6°/ 55.5°/ 38.7° ●開放絞り [16mm時]F3.5 [35mm時]F4.5  ●最小絞り F22  ●最短撮影距離 25cm  ●最大撮影倍率 [16mm時]1:7.7 [35mm時]1:3.7  ●フィルターサイズ E82  ●サイズ(最大径×長さ) φ88×123mm ●質量 990g

【西田宗千佳連載】デジタル市場に欠けている「新人発掘」の能力

「週刊GetNavi」Vol.65-4

日本の電子書籍ストアは、その性質上、旧作のまとめ買いが大きな収益源になっている。まとめ買いは客単価の上昇につながるし、まとめ買いした顧客はそのストアを利用し続ける「固定客」になる可能性が高い。だから、電子書籍ストアは「まとめ買い」を推進することについては積極的である。

↑Amazon「Kindle Oasis」

 

一方、旧作重視の方針は、出版界全体の成長を考えるとプラスとは言い難い。過去の作品は重要だが、出版の世界は、常に新しいものが生まれることで成長してきた部分がある。新しいものが売れづらいということは新人を発掘しづらいということであり、将来の可能性を狭める結果になりかねない。

 

紙の書籍の世界でも、「新人発掘の困難さ」は大きな課題だ。過去には雑誌がその役割を担っていたのだが、雑誌の市場が急速にシュリンクしたため、雑誌だけでは新人を発掘して育てる役割を担えなくなりつつある。

 

代わりにその役割を果たしているのがウェブだ。ウェブの無料コミック誌や小説投稿サイトは、新人の登竜門となってきている。しかし、これも十分な役割を担えていない。無料メディアであるがゆえに、新人に十分な報酬を与えることができないからだ。現状、ウェブメディアからのマネタイズは「単行本化」で行われるのが一般的である。しかし、電子書籍の市場は旧作が中心であり、新人の単行本を発掘して売る機能が弱い。紙の市場でのビジネスのほうがまだ大きいのだが、書店の力も弱っており、結果、新人の著作の販売量は落ちてきている。

 

紙と電子書籍を比較し、電子書籍のコミックの市場が伸びてきたのは良いことだ。だが、両者の市場特性が異なり、電子書籍が「新人発掘の場」になっていないことは、出版業界全体にとってはプラスとは言い難い。雑誌のもっていた「新人発掘」の機能をどう電子書籍やウェブで実現するかが、喫緊の課題である。

 

旧作の電子書籍(特にコミックス)の販売手法では、日本が他国に先駆けて、販売数量を増やす売り方を見つけ、市場を活性化した。そのバイタリティを、新作の販売増加と新人発掘の機能に活かして欲しいと思う。当然、各電子書籍ストアの人々は、その方法論を考え続けているはずだ。

 

まったく同じ問題は、一足先に物理メディアからネット配信へと移行が進んでいた音楽でも起きていた。そんな音楽市場も、この新人発掘問題については完全な解決策を見いだせていない状況だ。

 

ただ、YouTubeのような広告による無料メディアからの収入確保の方法が見えてきたことや、SNSを介したマーケティング手法によってネット配信の視聴につなげる方法論が見えてきたこともあって、「新人がネットからヒットを生み出す」例が、アメリカなどでも見られるようになってはきた。アメリカの音楽市場は、一時停滞したものの、今はネット配信が牽引する形で大きな成長期を迎えている。そのなかで、新人をいかにネットから生み出すか、というテーマに取り組んで、成果がすこしずつだが出始めたところだ。

 

日本の電子書籍市場も、「コミックで紙を抜いた」ことを良しとせず、「新人発掘を含めた健全な成長」を目指さなくてはいけない。それが出来たとき、初めて出版は「紙かデジタルか」で迷う必要のない市場になるだろう。

 

●次回Vol.66-1は「ゲットナビ」6月号(4月24日発売)に掲載予定です。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

「聴く読書」は普及するか――「FeBe」から「audiobook.jp」にリニューアルした最大手創業者の話で見えてきた未来

2007年から10年もの間「FeBe」(フィービー)として親しまれてきたオトバンクのオーディオブックサービスがリニューアルした。新名称は「audiobook.jp」(オーディオブックドットジェーピー)。

 

なぜこのタイミングなのか、リニューアルして何が変わったのか、どのような狙いがあるのか、などをオトバンク創業者であり代表取締役会長でもある上田 渉氏に聞いた。

 

 

「聴く読書」オーディオブックの認知度を上げ、ハードルを下げたい

――2007年にサービスを開始して、日本最大のオーディオブックサービスに成長し、親しまれてきた「FeBe」ですが、なぜ「audiobook.jp」としてリニューアルすることにしたのでしょうか。

 

↑オトバンク代表取締役会長 上田 渉氏

 

オトバンク代表取締役会長 上田 渉氏(以下、上田):ありがたいことに、サービス立ち上げからずっとユーザー数が増え続けており、2017年度では、年間登録者数は前年比3倍という勢いで新規ユーザーが増えています。恐らく、スマートフォンの普及率が上がったことと、スマートスピーカーの登場が影響しているのかもしれません。

 

とはいえ、オーディオブックというコンテンツの需要はあっても認知度はまだまだです。そこで、コンテンツとしての一般名称とサービス名称を一緒にすれば、オーディオブックの普及や認知度アップにもっと拍車がかかるのではないか――そう考えて、よりわかりやすい名称に変更したんです。

 

――変わったのは名称だけなのでしょうか?

 

上田:いえ、これまでアラカルト販売(1コンテンツごとの売り切り)だけでしたが、聴き放題サービスも提供できるようになりました。現在、オトバンクでは2万3000点以上のコンテンツを有していますが、聴き放題ではそのうち1万点を月額750円で楽しんでいただくことができます。

 

↑「audiobook.jp」アプリの聴き放題サービス画面(左)。約1万点が対象になるという(右)

 

――他社のオーディオブック聴き放題サービスの月額1500円などと比較すると、その半額で本の聴き放題がかなうということになりますね。

 

上田:オーディオブックをまずは試していただきやすく、気軽に導入しやすい価格帯を意識しました。とはいえ現状最新作は含まれていませんので、欲しい場合はアラカルト販売で購入いただくことになります。聴き放題では、落語、文芸、ビジネス書、語学学習などさまざまなジャンルの有名タイトルを楽しんでいただければ、と。

 

オーディオブックって、1冊1500円ぐらいするものもあるんですが、試したことのない人や、これから聴いてみようかな、と思っている人がいきなりその金額を出すのって難しいですよね。いちおうサンプル版を作品ごとにご用意していますが、それだけでは良さがわかりづらい。

 

また、ファーストコンタクトであれば、できれば良質なオーディオブックに触れていただきたい。それなら、まるまる一冊、いや、それ以上聴いていただき、オーディオブックならではの読書の良さを知っていただければと思い、この価格設定にしました。

 

最初の登録から30日間は無料ですので、オーディオブックへのハードルはかなり下がったんじゃないかな、と思います。

 

注)audiobook.jpの聴き放題では、月ごとではなく、登録日を起点に月額料金が発生する。初回30日間無料なので、4月18日に登録すれば、翌月5月17日までは無料期間、18日に初回の課金が発生、以降は毎月同日に課金が行われる。

 

――聴き放題に登録した人でも、audiobook.jpのWebサイトを見ていて欲しい新作があれば、同じアカウントで単品購入できるんですか?

 

上田:できます。気になるコンテンツの「商品情報を見る」から、「購入手続きへ」と進んでいただくと購入画面が出てきます。購入後はユーザーアカウントのライブラリに自動的に登録されますから、そのままアプリでお聴きいただけます。

ユーザーの要望を取り入れながら成長するaudiobook.jpサービス

――audiobook.jpアプリの特徴を教えてもらえますか?

 

上田:ライブラリに追加した本はダウンロードできるので、通信環境のないところや飛行機の中などでご利用いただけます。また、ちょっとだけ戻りたい、進みたいという場合には30秒ぶん“戻る”“進む”がワンタップでできるようになっていたり、スリープタイマーも搭載しています。また、人気機能である再生速度の変更は、0.5倍速から4倍速までスライダーを使って行えます。

 

オーディオブックのヘビーユーザーならではの要望を取り入れて改良したところもあります。ライブラリーを整理したいというニーズがあったので、新たに「お気に入り」フォルダを追加。「最近追加した項目」「最近再生した項目」に埋もれることなく、いつでもお気に入りの本にアクセスできるようになりました。

↑アプリのコンテンツタイトル画面。30秒「戻る」「進む」ボタンなどが見える(左)。再生速度を微調整するスライダー。一気に倍速を変えることも可能(中央)。スリープタイマーや「お気に入りに追加」機能も(右)

 

――要望があれば、どんどん取り入れて改良していく?

 

上田:ユーザビリティーはどんどん高めていきたいので、ご要望はどんどん寄せていただきたいですね。真剣に検討して、機能を追加していきたいと考えています。

 

また、不定期ではありますが、アラカルト販売の作品を期間限定で聴き放題として配信するというキャンペーンも行います。例えば、4月6日~5月3日は、小野大輔さんが主演・朗読された「世界から猫が消えたなら」(川村元気著・マガジンハウス刊)や、大川 透さんがゾウの姿をした神様を演じる「夢をかなえるゾウ」を聴き放題で楽しんでいただけます。

 

――audiobook.jpは、ユーザーと一緒に成長していくだけでなく、驚きも提供してくれそうですね。

 

「ながら読書」がオーディオブックの可能性を広げていく

音楽を聴くように、気軽に読書体験ができるのがオーディオブックの良さ

 

 

上田:忙しい日常生活の中で本を読むのは大変という方もいらっしゃると思います。読書って、目を使う能動的な行為ですから。でも、オーディオブックなら、流しておけば自動的に耳に入ってくる、受動的な読書がかないます。気軽に取り掛かることができる。

 

もちろん目で読む読書の良さもありますが、オーディオブックは耳さえ空いていればできる読書なので、耳が暇なときに使ってもらえたらうれしいですよね。

↑オーディオブックの利用シーン。ほぼ「ながら」で読書を楽しんでいる様子が見て取れる

 

――車で移動中にも良さそうですよね。

 

上田:手はハンドル操作に使っていますし、目は周りを注意して見るのに使っていますから、相性はいいですよね。最近の自動車のオーディオは、スマートフォンと連動できるものが多いですしね。

そのほか、ランニングや家事のお供に、またお風呂などでも耳で読書ができます。農作業のときに聴いている、という声もいただいています。日々、忙しくしていると、それだけにかかりきりになってしまいますが、世界を広げてくれる読書を、作業を中断することなく可能にするオーディオブックは、現代人にもってこいのコンテンツなのではないかな、と感じています。

聴いてみて面白かったら、今度は目で読む本も買って、受ける印象の違いを楽しんでいただく、というのもいいですよね。受動的に楽しめるオーディオブックをぜひ読書の入り口にしていただければと思っています。

 

筆者も「聴く読書」を楽しむひとりで多種サービスの聴き放題で「聴く読書」を楽しんできたのだが、月額利用料が1000円を超えると、動画や音楽ストリーミング配信サービスなどでよく見かける980円(3桁!)に比べて高いと感じてしまう層がいることも理解できる。

 

しかしそれが、わずか750円で、国内オーディオブックのパイオニア オトバンクの制作した上質なコンテンツが(1万点とはいえ)聴き放題になるという。これからスマートフォンを利用する人が減ることはないだろうし、スマートスピーカーも多くの家庭で使われることだろう。それらと相性の良い「聴く読書」オーディオブックは、audiobook.jpの開始で、普及に弾みがつくに違いない、と上田氏の話を聞きながら感じた。

 

どう思う? 賛否両論の「脳を冷凍保存して意識をアップロードする」プロジェクト

シード投資とビジネス育成で大胆なスタートアップを世に出してきたシリコンバレーのベンチャー・キャピタル「Yコンビネータ−」。これまでの投資先にはDropboxやAirbnbと現代のテック・スタートアップの最先端を走る大ビジネスが並んでいます。

 

そんなYコンビネーターがサポートする「Nectome」がいま大きな話題を呼んでいます。なんと生きた状態の脳に特別な薬品を流し込み、冷凍保存することでニューロンのつながりを何百年も保存してしまうというもの。テクノロジーが発展した未来で、この状態からコンピューターに脳の持ち主の意識をアップロードできることを想定したサービスです。

公式サイトでは「意識をアーカイブするというゴールに取り組みます」と大宣言しています。現時点で開発を進めているのは上記の「脳の神経細胞の接続を保存したまま冷凍保存する」という技術。しかし、そこからコンピューターに意識をアップロードするという技術の開発はまだまだ遠い未来の話のようです。

 

公式ウェブサイトのタイムラインでは2021年までにはネズミの保存された脳から、ハイレベルの記憶を抽出に成功する予定とのこと。

 

「そんなSFみたいな話は、どうせすぐに消えてしまうでしょ」と思ってしまいそうになりますが、Nectomeにはトップレベルの神経科学者であるMITのEdward Boyden氏も参加し、政府からの助成金も獲得しているのです。

 

既に豚の脳では、電子顕微鏡ですべてシナプスが見ることができるほど良い状態で保存するということに成功しているとのこと。さらにMIT Reviewのレポートによると、今年2月には人間の女性の死後2.5時間経った後の脳を「アルデヒド安定化冷凍保存(ASC)」と呼ばれる方法で保存したとのこと。女性の死因、年齢、彼女が支払った金額については公開されていませんが、この研究はもうそこまで進んでいるのです。

 

こちらはNectomeが紹介する、ASCによって保存されたウサギの神経細胞を電子顕微鏡で捉えた様子です。

まだ技術は完成はしていないものの、1万ドルを払えば、ウェイティングリストに登録することができるそうです。既に希望者は25人。そのなかにはYコンビネーターのプログラムを創始した投資家の一人である32歳のSam Altman氏も含まれており、彼は自分が生きている間に「意識のデジタル化はきっと実現するだろう」とMIT Reviewの取材に答えています。

この方法で脳の神経接続を保存するためには脳が”新鮮な状態”であることが重要だとのこと。メインのユーザーとして想定しているのは何らかの疾患が末期に達した患者となっています。患者を人工心肺につなぎ、全身麻酔をし、防腐処理のための薬品を頸動脈から脳へと流し込む。もちろんこの処置をすることで患者の身体は死んでしまいますが、この少し恐ろしいプロセスによって、もしかしたら将来的に自分の意識が生き返るかもしれません。

 

MIT Reviewを含め、海外メディアでは「既に終末期を迎えた患者にとっては希望を与えるサービスかもしれない」「もし自分が末期の病気に苦しんでいれば、この方法で安楽死を選ぶ可能性は高い」といった声を紹介しています。

 

ちなみにカリフォルニア州では終末期の患者に対する安楽死は合法のため、Nectomeは「このビジネスも問題がないはずだ」と弁護士の見解を述べています。

 

これまではSF映画やアニメーションの世界の話だった「意識のデジタル化」ですが、「この技術がいずれ実現する」ことを前提として、こうして現実社会に登場してきたわけです。しかし、「実現しない可能性の高いものに対して誤った期待を持たせている」「自殺を促してしまう危険性がある」といった専門家たちから批判の声も多く上がってきているようです。

 

それでも、「この世界にいつか戻って来れるかもしれない」という希望が持つパワーは非常に大きいもの。今後も希望者の数は増えることが予想されます。はたしてこれが「生きることの意味」を変えてしまうのか、大きな議論の幕が開けられたのではないでしょうか。

障がい者支援の最前線――アメリカで見た最先端テクノロジーと社会の仕組みに思うこと

CSUN2018(障がい者のための支援技術会議)は、主に視覚と聴覚の障がいを扱った展示会兼講座発表の場だ。第33回目となる今年は、アメリカはサン・ディエゴで開催。展示会場には世界中から障がい者向けの商品やサービスが並んだ。

 

音で、振動で、レーザーで――視覚障がい者の自立を支援するさまざまなアプローチ

会場には、盲導犬を連れた方や、白杖を持った方が、来場者の半数近くいた。1人で歩いている方も多く、世界では障がい者の自立がかなり進んでいることを実感する。白杖を使った歩行訓練を受けなければ、視覚障がい者が自立歩行をするのは難しいというが、その意識はアメリカではかなり高そうだ。

実際に、視覚障がい者の自立歩行を補助する商品がいくつもあった。

 

その1つが、RightHear(https://www.right-hear.com/)だ。施設の要所要所に卵ほどの大きさの機器を取り付ける。使用者はスマホやiPhoneにアプリを入れるだけだ。すると自分がいまどこにいて、その先に何があるのかをソフトが音声で説明してくれる。同行者がいなくても、1人で不自由なく歩くことを目的として作られたという。

 

予想もつかない方法でサポートを行う製品もあった。

 

BrainPort V100(https://www.wicab.com/)は、ヘッドバンドを装着し、四角い板を口に入れる。するとカメラに映った映像の情報が振動によって舌に伝わるという。暗い・明るいを検知することで、自分が歩くべき道や、取るべきものが認識できるとのこと。10時間ほどの訓練で使えるようになるそうだ。

 

サンプル映像では、使用者がトラックを走ったり、地面に置いてあるボールを蹴ったりと、かなりアクティブに動いていた。商品を口に含まなければいけないため、会場で試すことはできなかったこともあり、画期的ではあるが想像を超えたところにある製品だ。

また、メガネ型の映像装置がいくつか発表されていた。これらは、カメラが捉えた映像をメガネで視るというもの。その際、ズームイン・ズームアウトや色調変更、明暗などが自在に変更できる。

特に興味深かったのは、ロービジョン(全盲ではないが、見えにくさによって日常生活に不自由さを感じている人)の方のための商品を多数開発しているZOOMAX(http://www.zoomax.co/)の新作だ。メガネタイプのカメラを装着するところはほかの商品と変わらない。しかし特筆すべきは視野欠損のある方のために、画像をカスタマイズできるところ。例えば中央が欠損しているなら、その部分にある画像を別の箇所に表示することができる。個人的には画像はほかのどの商品よりもクリアに感じた。メガネはもはや近視や遠視を矯正するだけのものではないようだ。

また、QD LASER(http://www.qdlaser.com/)のRETISSA Displayは、網膜に直接レーザーを当てて画像を映すというもの。そう聞くと恐ろしげだが、身体にはまったく問題がないという。装着してみると、目の前に見える風景の手前にデジタルの画像が現れ、SFで観る世界のようだ。このシステムは網膜が生きていれば使えるとのことで、白内障など角膜の病気で視野が濁っている人に効果が高いという。

Googleからは、肢体障がいの方に向けたスプーンが発表された。マヒなどで手が震えたり、思うように手が動かせない人でも、簡単にスプーンでものがすくえる。手が震えていてもさじの部分には振動が伝わりにくく、またすくったあとにどんなに傾けても、さじの部分は水平を保っているため、すくったものがこぼれない。

こちらは動画で見ていただくとわかりやすいかもしれない。

 

アメリカで感じた日本との違いと障がい者の自立を促す社会の仕組み

冒頭でも書いたが、驚いたのは、会場には1人で歩いている視覚障がい者がたくさんいたこと。白杖をついている人、盲導犬を連れている人……気を抜いていると白杖や盲導犬に足が当たってしまいそうだった。歩きながら、周囲に意識をめぐらさずにはいられない。

 

しかし考えてみれば、これは当たり前のことだ。日本では視覚障がい者からも車いすユーザーからも「歩きスマホが恐い」と聞く。それだけ私たちは普段から彼らに気を遣わせているのだ。

 

「ポケモンGO」が流行ったとき、歩きスマホが特に問題視されたが、その際知人が「車いすの人なんて周りにいないし」と言っていたことが印象的だった。こうした意識がますます彼らを外出させにくくしていることに気づくべきだろう。

 

新橋駅で、エレベータを探して駅員に道を尋ねている外国人車いすユーザーを見かけたことがある。多くの車いすユーザーは、外出前に行き先の経路をチェックし、エレベータの場所や段差の有無を調べるという。日本の街は、まだまだ「誰もがフラリと出かけて楽しめる」場所ではないのだ。

 

一方、今回訪れたアメリカでは、エレベータの場所を表示してあるなど、小さな気遣いがあちこちに見られた。例えば、ミッドウェイミュージアム(https://www.midway.org/)は、航空母艦であるにもかかわらず、船内のほとんどすべての場所で車いすが利用できた。アクセスできないエリアについては展示スペースで体験が可能だ。手話と音声解説ツアーも対応している。こうした配慮は法律で定められているという。同国において障がい者は「守るべきもの」ではなく、彼らの自立を促す社会の仕組みが整っていることを強く感じる旅だった。

 

2020年に東京パラリンピックがやってくる。海外からさまざまな障がいのある方が来日するだろう。そのときに、世界に恥じないユニバーサルなインフラや意識を持っていることを私たちはアピールすることができるのだろうか。まだまだ道のりは遠いように思う。

最新テクノロジーは障がい者をどう支援する? 世界最大級のカンファレンスに参加してきた

先日、世界中から5000人以上が参加する世界最大級の支援技術やユニバーサルデザイン、アクセシビリティのカンファレンス「CSUN2018」(障がい者のための支援技術会議)に参加してきた。第33回目となる今年は、アメリカはサン・ディエゴで3日間にわたって開催。その会場で展示されていたアイテムを紹介していきたい。

 

障がい者雇用のバリアを取り払うビジネス関連ツール

日本では2018年4月から、障がい者の法定雇用率が段階的に引き上げられる。東京パラリンピックを控え、パラスポーツ選手は売り手市場が続くというが、狭き門だ。多くの企業は、現場での雇用を検討することになるだろう。展示会場ではビジネス関連ツールが多く並び、世界的にも障がい者雇用に関して積極的な姿勢がうかがえた。

 

まずはそのなかの1つ、聴覚障がい者向けの電話CaptioCall(https://captioncall.com/)をご紹介しよう。

 

こちらは、相手が話した言葉をAIが即座に文字化してパネルに表示することができる電話機器。話者はそれを読めばいい。ただしこちらからの発信は音声になるので、口頭での会話能力は必要だ。テレフォンオペレーターはどちらかというと視覚障がい者の雇用が多いイメージがあるが、こうした機器によってそのバリアが取り払われていくのだろう。

視覚障がい者向けとしては、ポータブルなスキャナー各種が出展されていた。

 

こちらの機器はiPad程度の大きさで、カメラで読み込ませた画像から文字を取り込むことができる。文字の拡大、コントラストの変更が可能で、弱視や色弱の人が個別に読みやすい表示に変更することが可能だ。OCRで取り込んだ文字を音読することもできる。

こうしたスキャナー&OCR&音読のシステムは、主に教育現場で使用されているという。障がいのある子どものなかには、言葉を覚えることは問題がなくても、文字を読むことが不得手な場合もあるそうで、その不得手をこうした機器でサポートしようというわけだ。

 

こうしたサポート機能のついた機器は、対応している言語が英語やスペイン語といった話者の多い言語が中心で、日本語対応のものはまだまだ少ない。こうした海外の製品が日本に上陸するまでには時間がかかりそうだ。日本で独自の商品を開発するか、日本語対応を待つことになるだろう。

 

通常のレジュメと点字を手軽に印刷できるプリンターが画期的!

続いてご紹介するのは、点字プリンターとしても使えるEasyTactix(http://www.sinka.co.jp/#/)。

使用するのは特殊加工されたペーパー。プリンターで加熱することで表面が膨らむ仕組みだ。展示会場では大音量で展示物をプリントしている機器がいくつかあったが、このEasyTactixは従来のように紙に物理的に凹凸を加えて印刷するわけではないので、大きさも、音も、比較にならないほど小さい。

そのうえ、ワードやエクセルで作ったファイルを、アドオンソフトを入れることでワンクリックで点字に変換できるため、通常のレジュメと点字の両方を準備しなければならない書類などを作成する際に便利だ。すでに公共施設などでの引き合いがあるという。

 

また、インクジェットプリンターとあわせて使うと、凹凸のついた立体画像がプリントできる。視覚障がい者向けだけではなく、手軽に立体デザインを印刷できるのだ。サンプルで置いてあった畳みやメロンのプリントは、触って見ると驚くほど実物に近かった。

 

海外で進むWEBのアクセシビリティの徹底ぶりに驚き

CSUNでは展示のほかに、朝8時~17時まで、20もの会場で同時に講義が開催される。そちらのほうがむしろメインとも言えそうだ。そこでは最新の研究発表や製品紹介、各種事例などの発表がある。当然、すべての講義を見ることは不可能(しかも言語はすべて英語)だが、気になるものをピックアップして聴講してみた。

 

自分が理解できそうなテーマを選んだこともあるが、驚いたのは、海外(主にアメリカ)ではWEBのアクセシビリティがかなり徹底されているということ。「Web Accessibility Testing 101: A Checklist for Beginners」という講義を聴講してみたが、そのリストの多さに驚いた。項目も多岐にわたり、これが初心者向けかと思うほどの量だ。

 

また基本的に、弱視、色弱などの人のための色選びや表示の仕方などの気遣いがなされている。例えば、人によっては黄緑と黄色の区別がつきにくい。そのため、色のピースを組み合わせるゲームなどでは、色だけではなくピースのデザインも変えるなどの配慮がなされている。円グラフは、色を分けるだけではなく、各区分けの間に白い線を入れるだけで、見やすくなる。こうした配慮は今後、デザイナーとして当然持つべき知識になっていくのだろう。

ほかの講義を聴講した人によると、アメリカでは障がい者が閲覧しにくいデザインのWEBサイトを構築した場合、多額の賠償金を請求されることもあるという。日本ではまだそのような訴訟を耳にしたことはなく、まだまだ健常者主体の社会なのだと実感させられた。

携帯大手3社による新SMSサービス「+メッセージ」を5月から提供へ。モバイル専門家はどう見る?

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は4月10日、新サービス「+メッセージ(プラスメッセージ)」の提供開始について合同で記者会見を開催しました。同サービスは、3社のスマホ・タブレットを利用するユーザーが使用可能となり、2018年5月9日から提供される予定です。なお、MVNO(格安SIMを運営する事業者)などへの提供は、導入希望に応じて検討するとのこと。

 

要はSMSが進化して文字数制限撤廃&スタンプ対応へ

「+メッセージ」は、3社のユーザーであれば、文字数を気にすることなくチャット形式でメッセージやスタンプ、写真・動画(最大100MB)を送受信できるサービスです。スタンプは専用の「スタンプストア」からダウンロードする仕様で、サービス開始時で500点の無料スタンプが提供されます。

 

↑+メッセージの画面。携帯電話番号がわかれば誰にでもメッセージを送信できる

 

最大のメリットは従来のSMSと同様、IDとパスワードを登録することなく、携帯電話番号を使用してメッセージがやりとりできること。

 

複数人でグループを作成してメッセージをやりとりすることも可能。また、受け手がメッセージを開封したことが把握できる機能として「既読」の表示も用意され、設定でオン・オフを切り替えられます。

 

従来のSMSでは他社携帯電話番号宛ての場合、「最大全角70文字のテキストと絵文字」のように送受信の制限がありました。これと比較すると、+メッセージはより使いやすいサービスになっているのがわかります。

 

↑+メッセージで採用するRCS(リッチコミュニケーションサービス)は、SMSの後継として標準化された規格。39カ国、50キャリアで商用サービスとして提供されている

 

一方で、連絡先に登録していない不明な差し出し人からメッセージが届くと「未登録」というアイコンが表示されます。セキュリティ面でもメリットあることがアピールされました。

 

OSに関しては、iOS 9.0以上、Android 4.4以上をサポート。なお、auではSMS(Cメール)、ソフトバンクでは「SoftBankメール」のアプリに関してバージョンアップが必要となる場合があります。

 

利用料金は基本的にパケット通信料のみ。有料スタンプの販売などについては、検討段階ということで詳細は明かされていません。

 

↑株式会社NTTドコモ、スマートライフビジネス本部スマートライフ推進部コミュニケーションサービス担当部長の藤間良樹さんは「お客様からは他社にメッセージを送れない、この絵文字が送れないなど、多くの不満が送られて来ている。こういった過去の経験を踏まえて今回のサービスでは、提供前からキャリア間で仕様を統一した」と述べる

 

↑KDDI株式会社、商品・CS統括本部商品企画本部サービス企画部部長 金山由美子さんは「ユニバーサルサービスとして、UI面でも安心して使える部分にこだわってつくってきた」と述べた

 

↑ソフトバンク株式会社、テクノロジーユニット モバイル技術統括IoT事業推進本部 事業開発統括部 AIデータコンサルティング部 部長千葉芳紀さんはメインターゲットについて「SMSを使っている人に使ってもらいたい。そういった人から周りに普及していけばよい」と述べた

 

将来的には企業とユーザーをつなぐプラットフォームへ

+メッセージは企業からユーザーへのお知らせや各種手続きなどを送信するためにも利用されるとのこと。「総合的なコミュニケーションプラットフォーム」を目指すといい、まさに「LINE」を想起させます。

 

NTTドコモ藤間氏はこうした利用について「単に広告を送るのではなく、必要な情報を送っていく。例えば、カスタマーセンターの申し込みなど、チャット形式で実現したい」と述べています。

 

↑アプリの配信については各社、およびOSごとに異なる

 

アプリの提供方法については、キャリアやOSによって異なります。5月以降に各社が発売するAndroidスマホについては、同アプリがプリインストールされる形で提供されます。また、既存機種についてはアプリダウンロードや既存のアプリのバージョンアップで提供される予定です。

一方、iOSではAppStoreからアプリをインストールして使うことになります。その他の詳細については、各社のホームページで確認してみてください。

LINEに置き換わるサービスとなるのか?

従来のSMSが+メッセージへと進化し、キャリアを問わずに、そして従来の制限を気にせずに使えるようになるのは喜ばしいことです。しかし、LINEのユーザーがそのまま移行するということはまずないでしょう。今後もLINEはLINEとして従来通り機能するはずです。

 

例えば、親しい相手や家族とのプライベートな連絡はLINEを使う。仕事関係の知り合いなど、電話番号しか知らない相手に、緊急で確認をとるときには、+メッセンジャーを使う。しばらくは、個人個人でこういった使い分けがされるでしょう。おそらくSMSの使い道とほぼ同じになるのかな、と想像できます。

 

一方で、筆者としては+メッセンジャーのシンプルさに魅力を感じました。LINEは既に機能が追加されすぎていて、画面がごっちゃごちゃ。ニュースや広告でアプリも重くなってしまっています。良心的な言い方をすればプラットフォームとして充実してきたわけですが、ユーザーからしてみれば全容を把握しづらくなったとも言えます。

 

こうした煩わしさを解消する目的で、思い切ってシンプルな+メッセージに移行するのも良いでしょう。特に、子どもやご年配の両親に新しくスマホを持たせる際には、(ごっちゃごちゃな画面の)LINEの使い方を教えるより「みんなで+メッセンジャーを使おう」と割り切った家族ルールを作るのも一つの手。こんな事例が繰り返されていけば、少しずつ利用率も上がっていくのかなと思います。

 

+メッセージも将来的にLINE化を目指すようですが、ぜひともシンプルである魅力も忘れずに開発して欲しいところです。なにはともあれ提供開始は5月9日から。実際に使えるようになるまで、もう少し待ちましょう。

 

注目の資格「ドローン管制士」とは?「ドローン ザ ワールドクラブ」が新たなビジネス展開を発表

ドローンに関するコンテンツの開発や運営を行うドローンネットは、4月4日よりドローンビジネスの活用を支援する「ドローン ザ ワールドクラブ」のスカイビジネス会員の展開を開始しました。

 

ドローン ザ ワールドクラブは、ドローンの写真の売買ができるフォトストックサイトの「SKYSTOCK(スカイストック)」、遠隔でドローンの様子がわかるシステムの「DRONE SCOPE(ドローンスコープ)」、ドローン操縦者とドローンを使った業務を委託したい会社をマッチングさせる「SKYCLOUD(スカイクラウド)」、ドローンスコープの管制官の育成や登録を行う「ドローン管制士」の4つの業務で展開しています。

↑ドローンネット 執行役員 営業本部長 野尻 孝さん

 

↑ドローンネット 執行役員 営業管理本部長 北野圭一さん

 

 

スカイビジネス会員になるための入会金などはかかりませんが、月額費用として7980円(税別)が必要となります。会員になると4つのコンテンツの48のオリジナル商品とサービスを受けられることができます。また、サービスや商品は今後も増えて行く予定です。

↑スカイビジネス会員になると、48のコンテンツの恩恵を受けられるようになります

 

↑ドローン空撮素材専門のマーケットプレイス「SKYSTOCK」。写真や動画の販売は会員のみとなっているが、購入は誰でも可能

 

注目の資格「ドローン管制士」とは?

4つの業務のなかで特に注目したいのが、ドローン管制士です。今年の夏に解禁されると目されているドローンの遠隔操作(目視外飛行)をする上でも重要な資格となります。このドローン管制士は、現場にいるドローンパイロットにドローンスコープを使って遠隔から指示を出すことができ、現場の映像などをリアルタイムで確認することができるようになっています。

↑今夏の解禁が見込まれている目視外飛行。将来的には山間部のみならず、都市部での荷物輸送にも展開される予定

 

ドローン管制士になるには、「ドローン管制士4級」の資格が必要で、ドローン ザ ワールドの会員が受講することができます。この「ドローン管制士4級」は、5月18日よりドローン ザ ワールド東京麹町DN店と仙台フォーラス店にて開講するとのこと。さらに6月1日より各店舗でも順次開講する予定です。

 

↑ドローン管制士4級の講習の開始に先駆け、すでに資格を保有しているドローンネットの管制士。女性の活躍が見込める職業としても注目されている

 

「ドローン管制士4級」は公的な資格ではない民間資格ですが、スカイクラウドでドローン業務を委託したい企業にとってのひとつの指針にはなりそうです。

 

店舗運営も拡大。アイドルユニットも

ドローン ザ ワールドはドローン製品の販売やドローンサービスの情報発信の場として、実店舗の展開もしています。先のドローン管制士4級の講習なども受けられるようになっており、各都道府県に最低でも3店舗を設置するとのことで、2021年には300店舗に拡大する計画です。それにともないスカイビジネス会員の登録者数も2021年に3万登録を目指すとのこと。

↑各店舗にはドローンの体験場なども用意され、さまざまなドローンに関する相談ができる

 

また、ドローンネットは、2017年11月に芸能事務所のホリプロとのタイアップにより、歌って踊れて飛ばせるドローンアイドルユニット「DRONE VENUS(ドローンビーナス)」も結成。航空法の知識や操縦技能をドローンビーナス全員が身に付けて発信していくことで、ドローンを安全に、楽しく使えることをアピールしていくそうです。

↑ドローンネットは、ホリプロとタイアップし、日本初となる女性タレント限定の「ドローンビーナス」を結成するなど、エンタメ&情報サービスのコンテンツを事業展開

 

ドローンの商用利用が間近に迫ってきているのは確実で、ドローン管制士はまさに新しい職業として定着する可能性を秘めています。気になる人は、いまのうちにドローン ザ ワールドの店舗に話を聞きに行ってもいいかもしれませんよ。

 

2画面スマホで変わる暮らしーー『M Z-01K』が提案するミニマムライフ(提供元:ZTE ジャパン)

先月、NTTドコモから発売されたZTE製スマホ『M』。ユニークな画面のスマホということで、今期のNTTドコモラインナップでもひときわ異彩を放ち、多くの注目を集めている端末ですが、みなさんはどんな印象を持ちましたか?

 

大画面そのものに興味を持った方もいるでしょう。変形するというギークなルックスが刺さった方もいるでしょう。なかには使うのが難しそうで、ちょっと自分には合わないかも…なんて思った人もいるのでは? 独特なスタイルですものね。

 

ペンのように生活必需品となったスマホは、毎日気負うことなく使えそうと感じるものを選びたいですよね。その観点でいくと、『M』の独創性はちょっと抵抗があるかもと感じるかもしれません。でも違うんですよ。『M』の画面という個性は、あなたの生活をスマートに演出してくれる機能性の表れなのです。

 

ドコモオンラインショップ 『M』特集ページはコチラ

 

 

洗練されたデスクでシームレスに仕事ができる

私たちが普段使っている情報端末を見てみましょう。電話やメッセンジャー、チャットツールとして使うスマートフォンに、大画面なタブレット。またオフィスや自宅のデスクにはパソコンを置いているという方が多いでしょう。

 

ファイルやデータはクラウドサービスを使ってオンラインで共有するから、ひと安心。これこそデジタル時代の生き方…と言ってもいいのですが、実際にはモバイル回線へのアクセス機能を持たないタブレットやパソコンを使っていると、インターネットアクセスの手間がかかりがちです。

 

ならばこそ、どこにいてもネットが使えるスマートフォンで多くの作業をしたいもの。「でも画面が小さいからなー。ブラウザとメッセンジャーの同時利用とかしにくいもんなーという悩みは『M』で解決しましょう。

 

 

『M』は2つの画面をつなげて1つの大画面としても使えるスマホ、というだけではありません。2つのアプリを同時に表示して使うことができるマルチな性能を持っているのです。2つのアプリを同時に表示できる画面モードはシームレスなビジネスワークをこなすのにピッタリ。予定の確認、データや文章の入力も思いのまま。ブラウザでネットにアクセスして、そこから得た情報を元に書類を作るといった作業も得意です。

 

2画面モードは、学生や資格試験を目指す社会人など勉強をする時も便利です。『M』の2画面を使って、片画面で授業動画を見ながら、もう片画面で電子化されたテキストや単語帳アプリ、ほかWeb画面を開くといった使い方が可能です。紙のテキストを持ち歩かないといけないという考え方は、『M』で変わる可能性があります。

 

プレゼン用のファイルなどを作り込みたいときは、大画面モードにチェンジしましょう。タブレット級の大画面で全体を見渡しやすくなるから、生産性が大幅にアップします。もし『M』をデスクワーク用に使うとしたら。パソコンにマウス、キーボードなどを断捨離しちゃいましょう。そしてデスクの上にのせるのは『M』と充電用ケーブルのみ。ダウンサイジングここに極まれり。限り在るスペースを有効活用できますよ。

 

リラックスタイムに大画面で映画&電子書籍三昧

ディスプレイを開いたときの画面サイズは約6.8インチ。スマ―トフォンとは思えないほどの大画面さは、動画視聴にピッタリです。クリアで色鮮やかな発色だから、ダイナミックさも一段と増すものです。

 

 

画面サイズから考えると226gという軽さもキーポイントです。手に持ったときにさほど重さを感じないんですよね。ディスプレイを開いた状態で持ちやすい形状となっているのも見逃せません。指をひっかける段差があるため、グリップ性も高い。こんなに大画面で、こんなに持ちやすくていいの? と驚きますよ。

 

だからソファに沈み込みながら、またはベッドに潜り込みながら『M』を持ち上げて動画を見るのもラクラク。ストレスフリーなのに高い充実感を得られます。読書派の方もリアルに本を開いてページをめくっているかのように読み進められますから。マンガも小説もビジネス書も見やすさ抜群。また、同じリラックスしたシチュエーションということで言えば、写真のように先述の語学学習も同様にできるのもメリットですね。

 

また、ちょっとした気分転換にスマホゲームをしたいときにも、『M』は便利。コンテンツによりますが、大画面で見やすさと迫力が増して、ゲームの楽しさを再発見したという声もあるようです。

 

タブレットもいいのですが、サイズのせいもあってビジネスバッグに入れっぱなしのことが多いですよね。だからリラックスしたいとき、わざわざ取り出しにいくのが面倒くさい。『M』ならそんなことはありません。常に一緒にいるスマートフォンなのに、大画面動画ビューワーとしても使えるモデルなのです。

 

どんな場所もたった一台でエンタメ空間になる

映画などの動画を楽しむとなると、画面の大きさだけではなくスピーカーの品質も重視しなければなりません。音が小さい、音が軽いとなると、せっかくの映像の迫力もスポイルされてしまうもの。

 

映像の世界への没入感を強めてくれるサウンドに関しても、『M』は実力派です。外付けスピーカークラスの大音量なデュアルスピーカーは意外なほどにドスっとくる低音も得意。EDM(エレクロニック・ダンス・ミュージック)のような曲を再生しても、しなやかで輪郭がピッと立ったベースラインが飛び出てきます。また、映画館などでも導入されているドルビーアトモスを採用しているので、広い空間でも立体的なサウンドを体感できるでしょう。

 

ディスプレイを少し開き、卓上に立たせてみましょう。映像が見やすくなりますし、音の粒立ちもよくなります。これでデスクの上だけではなく、キッチンもリビングもベランダでさえもエンタメ空間に早変わり。場所を選ばずに、コンテンツに思う存分ハマれます。

 

 

外観がシンプルなデザインというのも魅力ですね。そしてスタンドいらずでビューイング&リスニングなスタイルとなるのも『M』のいいところ。手のひらサイズのスペースがあればどこでもエンタメを楽しめます。

 

高級コンデジ並のカメラを手のひらに

『M』は2030万画素という、高画質なカメラを搭載しています。隅々までシャープに描く実力をもっており、スナップ写真も本気の撮影も得意です。手軽にSNS投稿ができるだけでなく、より人の目を惹く高品位な写真が撮影できるのです。わざわざ高級コンデジを持ち歩かなくても、『M』があればキレイな一枚がいつでも撮れるメリットは大きいでしょう。

 

 

またディスプレイをL字型に開いて立たせると、三脚いらずで撮影できるのもいいところ。どこでも固定で撮影できるので、夜景などの暗所でも仕上がりの良い一枚が撮れます。

 

手に馴染む1画面スタイルでも使いたい

2画面にばかり注目してしまいますが、ディスプレイを畳んでおけばスタンダードな1画面のスマートフォンとしても使えます。5.2インチのディスプレイサイズに激細ベゼル。想像をはるかにこえて握りやすいボディに仕上がっています。

 

電話やLINEをするときなど、ストレートなコミュニケーションをするならむしろ1画面のほうがいい。多機能でガジェット感あふれる2画面スタイルと、シンプルisベストな1画面スタイル。両方をいつでも使い分けられるからこそ、『M』の万能っぷりがキラっと光ります。

 

 

ヒンジ部分が出っ張っていますが、これが指の第一関節にちょうどひっかかるんです。これ、普通のスマートフォンより持ちやすくない? 思ってたよりも軽いし。と、驚きながら、細部までしっかりと作り込まれたことがわかります。

 

2画面を活用して着実なコミュニケーションを

仕事が終わったのに、急に「打ち合わせがしたい」というオーダーが入っても焦る必要はありません。パソコンがない、タブレットがない、そんなシーンでも『M』があれば大丈夫。1つのアプリの画面を2画面で表示するミラーモードを使いましょう。二人で同じ画面を見ることができるから、ストレートに、そして端的にビジョンの共有ができます。このプレゼンテーション力の高さも『M』の魅力ですね。

 

実は、パーティのときにもミラーモードが欠かせないんです。話題にあがったネット上のコンテンツをミラーモードで映し出せば、より多くの人に見てもらえるでしょう。反対側に座っている人から、逆さに見えちゃってよくわからない、なんてクレームもありません。むしろ「もっと見せて!いろいろ見せて!」と頼まれることになるでしょう。

 

 

資料をコピーして配る。なんてフローはもうおしまいにしましょう。2つの画面それぞれに同じアプリ・コンテンツを表示できる『M』なら、資料の内容をダイレクトにシェアできるのですから。

 

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大人も納得のスタイリッシュデザイン

 

 

“変形可能”な2画面スマートフォンという珍しさに目がいきますが、無駄な装飾がないスタイリッシュなデザインを身にまとっていることも『M』の特長。ディスプレイを開いた状態でもその装いはとてもシックです。

 

 

サイドパネルに備わるボタンも、スマート。電源ボタンには指紋認証センサーが組み込まれており、合理的な構成となっています。電源ボタンの下にある「ファンクションキー」を長押しすれば、カメラアプリを起動できますし、すばやく2回続けて押せばスクリーンショットも撮れます。

 

 

両画面ともになだらかなラウンドスタイルの2.5Dガラスを採用。握ったときにしっとりと手に馴染みます。プライベートだけではない。ビジネスシーンでもフル活用できるスマートフォンだからこそ、この大人っぽさが大事なのです。

 

特殊な仕様のスマートフォンはユーザーを選びがち。しかし『M』は違います。1画面で使えばスタンダード。さらに2画面&大画面を活かし、スマートフォンとは思えないほどの生産性の高さを誇りますし、動画や電子書籍などのコンテンツも心ゆくまで楽しめます。

 

最後に、本記事をつくるにあたり実際にプロのモデル、スタイリストに『M』を使ったインプレッションをインタビューした動画を、本機が提案する暮らしのイメージと共にお届けしたいと思います。どういった暮らしを過ごせるのか、文字だけでは伝わりきらないその空気感を感じていただけたら幸いです。

 

 

ミニマルを極めたい。しかし機能性も高くあってほしい。そんな贅沢なお願いを叶えてくれるのが『M』。あなたの生活を支えてくれる相棒として注目すべき存在です。

 

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スチール撮影/篠田麦也 動画制作/Funusual Inc. スタイリング/大井慎弥 モデル/関根洸太(HEADS)
撮影協力/Journal standard Furniture渋谷店/TEL:03-6419-1350 SEMPRE HONTEN/TEL:03-6407-9081 Felisi 青山店/03-3498-6912 芽の巣山

 

※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

4つの画面モードをアクティブに切り替えよう!2画面スマホ『M Z-01K』の使いこなし術(提供元:ZTE ジャパン)

5.2インチ×2枚という、独特なディスプレイを持っている個性派スマホの『M』。開いたときはタブレット級の広大な画面となるのが最大の特徴であり、魅力です。

 

しかも大画面に変身するだけではありません。ディスプレイの表示モードが複数用意されているんです。

 

2画面で1つのアプリの画面を表示する「大画面モード」、それぞれのディスプレイに2つのアプリを同時に表示する「2画面モード」、メインディスプレイとサブディスプレイに同じアプリの画面を表示する「ミラーモード」があり、さらに1つのディスプレイのみ表示する「通常モード」が選べます。折りたたんだときは「通常モード」となります。

 

本記事では、実際に端末を使ってみてわかった、なかなかすぐに理解しづらい各表示モードの使いこなし術を伝授したいと思います。

 

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切り替えはカンタン。ディスプレイを開いた状態で、ナビゲーションバーの『M』アイコンをタップして使いたいモードを選択するだけ。希望のモードを表示するまで、ポンポンと2タップでOKなんです。このお手軽感のあるUIだからこそ、『M』のディスプレイモードを積極的に切り替えて使いたくなります。

 

4つの画面モードを使いこなそう

 

【その1:大画面モード】

 

まず「大画面モード」からご覧ください。ほぼ正方形の画面となり、見通せる範囲がグッと広がります。キーボード表示時も、メインの画面の大半を覆うことはなくスッキリ。実際の液晶で目にしても、メインディスプレイとサブディスプレイの間はベゼルがあるために完全なシームレスとはなりませんが、それでも2mmほどと極細なので、あまり気にならないんですよね。

 

【その2:2画面モード】

 

メインディスプレイとサブディスプレイそれぞれで異なる機能やアプリを操作できるのが2画面モードです。マルチタスクのときに大活躍するモードです。ちなみに、画面下部のナビゲーションバーは、各画面の下部をタップすれば瞬時に移動します。

 

【その3:ミラーモード】

 

「ミラーモード」は縦持ちだと同じ画面がそのまま表示されますが、横持ちにすると上下反転表示となります。サブディスプレイを90度くらいに開き、『M』をテーブルの上に置くことで、同じコンテンツを真向かいにいる人といっしょに楽しめます。

 

【その4:通常モード】

 

一つの画面のみ使用するのが「通常モード」です。アウトカメラでの使用時は通常モードとなります。ちなみに、アウトカメラ選択時は、パノラマ、長時間露光、スーパーナイトなど、撮影での各種効果も選べます。

 

画面モードについて理解いただいたところで、ここからは筆者が実機を使ってわかった使いこなし術を具体的に紹介していきましょう。


【使いこなし術01】
コンテンツをフルに楽しむなら大画面モード

 

大画面ならではの楽しみといったら、やはり動画再生でしょう。動画コンテンツは16:9のアスペクト比のものが大半ですが、最近はスマホを縦持ちしたときでも見られるようにと、正方形の動画も増えつつあります。そういった動画を見るのに、「大画面モード」の画面の大きさとアスペクト比が、効く!

 

2画面モードでは1つのディスプレイで動画を全画面表示、もう1つのディスプレイにコンテンツの情報を表示することもできます。いいね!をしたり、コメントを書いたり、シェアをしたいという願いを叶えてくれる2画面ディスプレイでもあるんです。

 

↑全画面表示で動画を再生しない場合でも、1画面のフルサイズで再生しながら関連動画など別情報をながめられる

 

個人的におっ!と思ったのが、音楽系アプリです。コントロール部が2画面いっぱいに広がるので操作しやすい! 演奏も作曲も、直感のままに楽しめます。

 

↑パッドを使うシーケンサーアプリを全画面表示すれば、より直感的に音楽制作ができる

 

もちろんマンガなどの電子書籍もGOOD。メインディスプレイ側とサブディスプレイ側は厚みが違うのですが、その差がちょうどいいグリップとなるんですね。だから持ちやすいし見やすい。これは読書がはかどります。

 

↑もちろん全画面表示ならタブレットいらずの視認性を誇る

 

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【使いこなし術02】
大画面モードは移動中のマップ確認もラクラク

 

 

Googleマップなどの地図アプリの見やすさにも感動します。普通のスマホと比べて表示領域が広いから、周囲に何があるかの確認がしやすい。やはり大画面って正義なんだな、と染み入ります。

 

またテキストや表、プレゼン用のデータなど、オフィスワークなデータの確認や編集も「大画面モード」が生きるシーン。前述しましたが、キーボードを表示した状態でも各種データを大きく見取れるんですよね。ちょっとの修正だったらノートパソコンやタブレットを使わなくていいや。そう思わせてくれます。

 

↑ファイル管理は一覧性が高く効率的に行える

 


【使いこなし術03】
積極的に実況したくなる2画面モード

 

 

1台のスマホで動画再生と、SNSチェックができるようになる時代がくるなんて…。生配信のチャンネルならSNSでの盛り上がりも一緒に楽しめるという贅沢も。『M』、素晴らしすぎます。

 

いや、むしろ自分から実況しちゃうのも手ですね。自宅でも、カフェでも、電車の中でも盛り上がっている番組のことをポスト&ポスト。同じように実況しているユーザーとも仲良くなれるかもしれません。

 


【使いこなし術04】
PCいらずのマルチタスク作業も2画面モードでカバー

 

 

カレンダーを見ながらメールをする、WEBで情報を検索しながらレポートを書く、画像や動画を選びながらコンテンツを作る…といった、マルチタスクな作業も『M』があれば1台で難なくこなせます。いままでだったらパソコンを使わなくちゃ、テーブルのある場所探さなくちゃ、といったビジネスワークなシーンでも、『M』のディスプレイを開いて2つのアプリを平行して使うことでカバー! 立ちながらでも作業できますよ。

 

↑ライターとしては、1台で取材の音声データを写真と合わせて整理していけるのが便利だった

 

個人的に大ヒットだったのが、画像編集アプリとブログ投稿アプリやSNSアプリの並列利用ですね。キャッチーなビジュアルを作り込んでのニュースの投稿がサクサクと行えます。

 

↑FacebookとTwitterなど異なる性質のSNSを同時閲覧できる

 


【使いこなし術05】
同じ動画を見て同じ時間を共有できるミラーモード

 

 

すごく面白い or ためになる動画をみつけた! 眼の前にいる友達にも教えたい! といったときは「ミラーモード」の出番です。『M』のディスプレイをちょっとだけ開いてテーブルに置けばセッティング完了。同じ動画を見て、ここのシーンがいい、あそこのシーンが凄いと話が盛り上がること間違いありません。


【使いこなし術05】
プレゼン時にも使いたいミラーモード

 

 

向かい合わせに座った人と同じ画面を見ることができる。ということは、プレゼンにも活用できますね。こちらが画面をスクロールして間違いなく相手に内容を伝えられますし、「さっきのところ、もう一度見せて」という要望にもすぐに応えることができます。いま流行しているWEB上のコンテンツなどを伝えるのにもピッタリ。取引先の相手だけではなく、上司や部下とのランチ時にも活用しちゃいましょう。

 


【使いこなし術06】
自撮りで使おう通常モード

 

 

カメラ系のアプリを使う際は、「通常モード」にしましょう。眼の前の景色を撮る際にも、自撮りするときにも、ディスプレイを閉じて「通常モード」にしちゃえば便利です。カメラアプリを起動するファンクションキーも押しやすくなりますよ。なお『M』には、ほかのスマホのようなインカメラはありません。でもこれはむしろメリット。高解像なカメラを使っての自撮りができるということですから。

 


【使いこなし術07】
片手で持ちやすい5.2インチのスマホとして使える通常モード

 

急ぎで調べ物をしなければならないとき、電話をするとき、音楽を聴くとき、また大きな画面を必要としないアプリを使う際も、「通常モード」で使いましょう。ポケットからさっと取り出して、普通の5.2インチスマホとして活用できます。また「通常モード」はエコでもあるんですよね。バッテリーの消費を抑えて、長時間使い続けられますから。

 

スマホとタブレットのいいとこどりな『M』

閉じれば5.2インチ、開けば7インチ級の画面に一変する『M』は、エンタメによしビジネスによしなスマホです。ディスプレイが開く仕様って飛び道具感があるかなと思いきや、トータルでの使い勝手のよさが格別なんですよ。

 

大画面を生かしてタブレット的にも使えますから、スマホとタブレットの両方を持ち歩かなくてもいいやという人も増えるでしょう。また、大画面モードでキーボードを大きく表示してノートパソコン的にも使えるマルチタレントでもあります。効率重視な人にとっても、エンタメコンテンツを思う存分楽しみたい人にとってもマストなモデルといえるでしょう。おすすめです。

 

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※4つの表示モードは、アプリによっては一部利用できないものがあります。

※2画面モードは、アプリによっては起動した際、大画面モードに切り替わる場合があります。

今年はブラックパネルで登場! 真っ赤なボディが目を引く「iPhone 8/8 Plus (PRODUCT)RED Special Edition」

アップルは、iPhone 8/8 Plusの新色として「iPhone 8/8 Plus (PRODUCT)RED Special Edition」を4月9日に発表しました。4月10日21時30分より予約を受け付け、4月13日から販売が開始されます。

 

(PRODUCT)REDは、購入することでアフリカのエイズ対策プログラムを支援することができる取り組み。製品の売上から生み出された資金が、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)」に直接寄付されます。

 

今回発表された「iPhone 8/8 Plus (PRODUCT)RED Special Edition」は、販売中のiPhone 8/8 Plusとスペックや価格、ストレージ容量(64GB、256GB)は変わらないものの、外装に真っ赤なカラーを採用。また、「iPhone 7/7 Plus (PRODUCT)RED Special Edition」ではホワイトのフロントパネルでしたが、今回はクールなブラックパネルが採用されています。

 

iPhone Xでは(PRODUCT)REDモデルは発売されませんが、(PRODUCT)RED製品としてiPhone X用レザーフォリオが同じく4月10日21時30分より受付開始となります。

 

この春、スマホの機種変を検討している方は、ひときわ目立つ鮮やかなレッドカラーが人気の(PRODUCT)REDモデルをぜひチェックしてみて下さい。

あなたは新iPad派、それともiPad Pro派? どちらを買うべきか分かる10個のチェックポイント

Apple Pencilに対応したiPad(9.7インチ)が登場しましたが、既存のiPad Pro(10.5インチ)も魅力的です。いざ買うとなるとどちらにすべきか悩ましい!  そこで、両者を比較しながら10個のチェックポイントを設定しました。どちらを購入するべきか、自分に合ったモデルが分かります。

 

~Yes/Noで答えてYesの数をチェックしてみよう~

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

【2】スマホを持っているからあまりiPadでは撮影しない

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

【5】使う場所は自宅内がメイン

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

 

YESとNOどっちの数が多かったでしょうか? それでは早速解説を始めたいと思います!

 

~解答~

Yesが多いほど、あなたは新しいiPad(9.7インチ)向き。特にYesが6~10個ついた人なら、今すぐ同モデルを購入しても不満なく使えるでしょう。一方で、Noが多いほどiPad Pro(10.5インチ)向きの可能性大です。Apple Storeなど、実機が展示してある店舗を訪れて、実際に触って確かめてみた方が良いかもしれません。

 

それでは各項目の解説をしていきます。なお、本記事で以下「iPad Pro」と呼称するモデルは「10.5インチモデル」のことを指しています。12.9インチモデルでは価格やスペック値に差がありますので、ご留意ください。

 

【1】できれば予算は5~6万円以下に抑えたい

ペン付きで新iPadなら約5万円! コストパフォーマンスで選ぶなら絶対的に新iPad

↑新しいiPad(左)と10.5インチiPad Pro(右)。後者の方がベゼルが細い。※特に記載がない場合、写真は以下同順

 

 

新しいiPadの最大の魅力はそのコストパフォーマンスです。Apple Storeで購入する場合、Wi-Fiモデルでよいなら、32GBモデルで4万824円~で入手可能です。これがiPad Proだと64GBで7万5384円~となります。さらにApple Pencilを付けると別途1万1664円かかるので、新しいiPadでは計5万2488円となります。iPad Proだと8万7048円。

 

たとえば初めてiPadを使う人、これから自分の中でタブレットの細かい用途を見極めたいという人なら、絶対的に新iPadをおすすめします。やはり、予算に見合うかどうかは重要です。無理せずお得なモデルを買うのか、ちょっと奮発して長く使える良いモデルを買うのか。まずはここを検討しましょう。

 

【2】スマホを持っているからiPadではあまり撮影しない

iPadはインカメラの写りがやや粗い。iPad Proなら問題なし

↑iPadのカメラは一回り小さい。上部のアンテナもデザインが異なる

 

 

 

 

 

両機のカメラには違いがあります。画素数を比較すると、新iPadは背面800万/前面120万、iPad Proは背面1200万/前面700万です。

 

最近のiPhoneに慣れてしまっている人では、前面120万画素だと、画質が少し粗く感じてしまうはず。iPadを旅行に持ち歩いてインカメラで記念撮影をしたいなら、この点も考慮に入れておくとよいでしょう。撮影した写真を大画面に表示したり、大きく印刷したい場合はなおさらです。

↑背面カメラで撮影した写真を比較。iPad(左)のデータを引き伸ばしてサイズを揃えているが、粗さはそこまで気にならない。iPad Pro(右)がやや暗い印象があるが、自然光で撮影したため雲の動きで光量の差が出てしまったようだ。ここはあまり気にしないで欲しい

 

↑同じく前面カメラで画質を比較。この程度のサイズなら差はそこまで気にならない

 

↑iPad(120万画素)とiPad Pro(700万画素)の写真は、引き延ばすと精細感に差がでる。髪の毛の写り具合を比べると分かりやすい

とは言え、画質にこだわらなければこのくらいでも十分。「スマホを持っていなくて、初めてタブレットを持つ」という年配の両親にプレゼントする――といった場合には、120万画素のインカメラでも十分楽しめるでしょう。

 

【3】音楽を聴くときにはイヤホンを使うことが多い

スピーカー性能はiPad Proが優れるが、イヤホンを使うなら差はなし

↑青い丸がサウンドのイメージ。iPad Proは4か所のスピーカーで高音質を実現

 

スピーカーの数に違いがあります。新iPadにはスピーカーが下部側面に2基搭載されています。一方のiPad Proには四隅にそれぞれ搭載されているので、計4基のスピーカーから音が出ます。iPad Proはスピーカーのサウンドがかなり良いです。気になる人は店頭で試してみるといいかもしれません。

 

リビングルームに立てかけてApple Musicを再生すれば、もはやBluetoothスピーカーとか不要です。一方で新iPadだとそこまでの満足感はありません。しかし、AirPodsみたいなお気に入りのイヤホンがあって、そもそもスピーカーを使わないというのであれば、このデメリットはあまり気にしなくてもOKです。

 

【4】お気に入りのゲームアプリは縦画面だ

新iPadの音も縦向き&手持ちならそんなに悪くない

 

前述の通り、ハイエンドモデルと比べたら新iPadのスピーカーはやはりiPad Proと比べると少し見劣りします。スピーカーも、2基が両方下側面に配置されているので、横向きで持つと片側からしか音がでません。でも縦向きで再生するならiPadでも結構良い音します。手で持って扱うときには、音量も充分です。

 

例えばYouTubeを視聴するとき、ゲームアプリを楽しむとき、iPadの向きはどうなりますか? もし、縦画面が多いという人なら新しいiPadでも不満なく使えるかもしれません。一方で、「横画面で視聴することが多い」「横画面のゲームアプリを楽しみたい」と言う場合には、4基のスピーカーで左右の偏りがないから立体的なサウンドが楽しめるiPad Proを選んだ方がよいでしょう。

 

【5】使う場所は自宅内がメイン

新iPadのディスプレイは明るい場所だと見えづらいことがある。iPad Proは反射が低減される

 

↑暗所での見え方はさほど変わらない

 

↑窓際だと新iPadが白く反射してほとんど見えなくなっている。ガラス表面も全体的に白くぼんやりしている。一方のiPad Proは比較的反射が抑えられていて、かろうじて表示している写真内の空や花の色も視認できる

 

新iPadは9.7インチのRetinaディスプレイ(2048×1536ピクセル)を搭載します。一方、iPad Proは10.5インチのRetinaディスプレイ(2224×1668ピクセル)を搭載します。どちらも画素密度は264ppiで、両者に差はありません。しかし、iPad Proにしか採用されていない性能がいくつかあります。まずは「フルラミネーションディスプレイ」「反射防止コーディング」の2点に注目しましょう。

 

「フルラミネーションディスプレイ」は、要するに映像が表示されているディスプレイと、表面にあるカバーガラスの間に隙間がないことを意味します。さらにかみ砕けば、新iPadではタッチするガラスと映像の間に隙間がありますが、iPad Proではこの隙間がなく、映像そのものをタッチしている感覚で使えます。また、隙間が無くなることで光の反射も抑えられます。iPad Proでは、さらに反射防止コーティングも施されているわけです。

 

夜間の室内などで使う分には、新iPadでも視認性に問題はありません。一方で、太陽光のような強い光源のある場所――つまり屋外や窓際など――で使うならばiPad Proの方が見やすく表示されます。

 

【6】電子書籍はあまり読まない方だ

iPad Proには「紙の白さ」を再現する機能があるが、新iPadは非対応

前項とも関連してきますが、「True Toneディスプレイ」という機能もiPadは非搭載です。iPad Proなら利用できます。こちらは「白」の表現がよりアナログの紙に近くなるという機能です。周囲の光源に合わせて、白の表現が変化します。やや赤みを帯びた暖かみのある色味になります。

 

電子書籍を読む場合には、長時間余白部分の白さと対面することになります。機械的な青みの強い白よりも、より自然な紙の白さが再現された方が、目が疲れにくくなるはず。長時間のブラウジングをする場合も同様です。しかし、「電子書籍は読みません」あるいは「長時間のブラウジングはしません」という人は、この機能の有無にそれほどこだわる必要はないでしょう。

 

【7】Apple Pencilは使いたいが、そこまで描き味にはこだわらない

Apple Pencilの書き心地の差は絵描きくらいしかわからない微々たるもの。でも、こだわるならiPadよりiPad Proの方が良い

 

↑「Adobe Photoshop Sketch」で実際にそれぞれの機種で絵を描き、筆の反応と書き心地を比較した

 

両機ともApple Pencilが使えます。しかし、使い心地が完璧に一致するというわけではありません。スペック上では、ディスプレイの「リフレッシュレート」が異なります。これは「画面が更新される速さ」のようなもの。iPadが60Hzで、iPad Proが120Hzとなります。つまり、iPad Proの方が2倍の頻度で画面を書き換えているというわけです。

 

普段のタッチ操作では、どちらでもあまり問題ありません。しかし、Apple Pencilを活用する場合には、iPad Proの方が滑らかな操作感を味わえます。実際に使用した上で、筆者は「iPadには書き出し時の微妙なタイムラグがあるのに対し、iPad Proにはほとんどない」と感じました。

 

また、「摩擦」というか「硬さ」と言うか――。書き心地についても、若干の差がありました(主観的な評価であり、筆者の推察を含みます)。例えば、濃い線を描こうとしてペンを強めに引くときに、iPad Proのディスプレイは少したわむようで、引っかかりが強くなるんです。一方、iPadは画面が堅くて、強く書いても摩擦が変わらない。こうした理由から、長く描いて疲れないのはiPad Proの方かな、と思いました。

 

メモ書きや、写真のレタッチ、書類の修正指示などに使うなら、こうした部分は無視できます。しかし、細かい描画を目的にするならiPad Proの方が心地よく使えるはず。

 

【8】常にスマホやPCの充電を怠らない

iPadでBluetoothキーボードを使うと、キーボードも充電しなくてはいけなくなることも。iPad Proはスマートコネクター対応キーボードが使えてこちらは充電不要

 

↑iPadでソフトウェアキーボードを表示している様子と、iPad ProでSmart Keyboardを装着している様子

 

両機の大きな差として、「Smart Connector(スマートコネクター)」の有無があります。新iPadは非搭載ですが、iPad Proには搭載されています。

 

つまり、外付けの物理キーボードを使いたいと思った場合に、新iPadではBluetooth接続のキーボードを使う必要があります。そして、そういったキーボードは充電が必要というケースも多いのです。キーボードの充電を毎日欠かさずにできる、もしくは急な充電に対応できる周辺機器の用意があるなら問題ありませんが、ちょっとズボラな人だと、いざ使いたい場面でキーボードが電池切れ……、なんてことも起こりがち。その際にはソフトウェアキーボードで入力しなくてはいけません。

 

↑「Smart Keyboard」にある「Smart Connector」という端子。ここをiPad Pro側の端子に、磁石でカチッと接続する。それだけで、自動的に接続が完了し、キーボード側への給電も行われる

 

一方、iPad ProではSmart Connector対応のキーボードが使えます。こちらは同端子から給電もできるので、キーボード側の充電作業が不要。つまり、キーボードのバッテリーが切れて使えなくなるというケースが一切ありません。ビジネスシーンで使いたいならiPad Proの方が安心です。

 

【9】海外で通信手段を安く確保する方法を知っている

新iPadは別売りのApple SIM対応。iPad ProはApple SIM内蔵。でもプリペイドSIMを購入して使う場合に差はない

 

↑iPad ProはApple SIMが内蔵されているので、SIMカードを挿さなくても「モバイルデータ通信」の設定項目からプリペイドの通信プランを購入できる

 

前提知識として、本体価格が少し高くなりますが、Wi-Fi+Cellularモデルを選択すれば、SIMカードをセットすることでモバイル通信を利用できます。また、Apple Storeで購入したモデルや、SIMロックを解除したモデルなら、海外で現地の通信が行えるプリペイドSIMをセットして利用することも可能です。

 

加えて注目したいのが、「Apple SIM」の存在。iPad Pro(Wi-Fi+Cellularモデル)には、これが内蔵されています。言い換えると、「設定」アプリ内の操作でプリペイドの通信プランを購入できるようになっています。海外旅行ではプリペイドSIMを購入する手間が省けます。また、国内でも通信プランの長期契約をしたくない場合――例えば、年に1・2回だけモバイル通信を利用したいなど――に都合がよいです。

 

とは言え、実は新iPadでもカード状で販売されている「Apple SIM」を購入してセットすれば同じことができます。また、プリペイドSIMの購入方法を知っていれば、より安い通信プランを選択できることもあります。ちょっとした知識があれば、新iPadでも使い勝手の差を埋められるはずです。

 

【10】子どもに持たせるためにiPadの購入を考えている

新iPadのチップセットはiPhone 7と同様。学習向けのARアプリも使えるし、プログラミングの勉強にも使える

 

「教育」をテーマに発表された端末ですからね。子どもに持たせようかな、なんて考える人も多いのではないでしょうか。価格を考慮すると、「iPad mini 4」(128GB・Wi-Fiモデルで4万9464円)よりも安い。つまり、iPadシリーズで一番安いですので、必然的に選びやすいですね。

 

新しいiPadはiPhone 7と同じ「A10 Fusion」チップを搭載します。iPad Proが搭載する「A10X Fusion」チップには劣りますが、それでも性能は充分です。処理の重いアプリもサクサク動きます。

 

例えば、ARアプリをサポートしているので、学習向けのARコンテンツが出てきたらすぐに試せます。また、プログラミングを覚えさせたければ、「Swift Playgrounds」アプリを活用できます。もちろん前述の通り、Apple Pencilもサポートするので、お絵描きにも使えますね。子どもに持たせるならコレで十分です。

 

終わりに……

以上、10個のチェックポイントでした。もし「自分はiPad Proの方が良いかも?」と思った人は、一回り大きい12.9インチというサイズも選択できるので、こちらも忘れずに。

「家具組み立て代行」を始めたIKEAから見えてくる「派遣サービス」の次世代トレンドとは?

約半年前、IKEAが、日常生活の掃除や配達、引っ越しなどを代行してくれる労働力を手配するスタートアップ・サービス「TaskRabbit」を買収して話題になりました。

 

IKEAの家具組み立て代行サービスに使うのではないか」と多くの人が推測していたわけですが、先日IKEAが公式に「組み立て&取り付けサービス」の開始を発表。TaskRabbitを使ったこのサービスは、IKEAで購入した家具の組み立て代行を注文できるというもので、なんと購入の24時間後からの予約が可能となっています。IKEAのウェブサイトにも既に特設ページができていますが、まずはニューヨークとサンフランシスコの合計6つの店舗で始めるとのこと。

価格はアイテム毎に設定されたフラット料金。事前にいくらかかるかも把握でき、課金はちゃんと家具が完成したときに行われるという点も安心です。最低価格は36ドルとのこと。下の写真はウェブサイトに掲示されているソファーの組み立て代行の料金表です。

 

ソファーの価格が300ドル未満であれば組み立て料金は89ドル、3000ドル以上になると779ドルかかります。アメリカで気になるのは、これにチップが含まれるかどうか。恐らくシステム上はチップを払う必要はないけれども、慣習で現場に来てくれたスタッフにチップを払う人は多いように思います。

 

本サービスではテレビを壁に設置するといった作業もできる一方、サービス対象外の商品もあります。主にキッチン家具やバス家具がそれに当たり、電気の配線や水道管回りなどの工事が必要な家具は専門の業者に頼んでくださいということのようです。

 

どのアイテムが組み立てサービスに対応しているかはウェブ上で確認できます。商品のページ上に「assembly」の表示があれば対応可。本サービスの開始により、オンラインで購入し、自宅まで持って来てもらい、TaskRabbitで組み立ててもらうという贅沢なことも可能になりましたね。ちなみにIKEAARVRを素早く取り入れて、自宅における商品シミュレーションも発展させつつあるので、将来的にはお店に行かずに家具を購入することも一般的になるかもしれません。

AIを活用した「代行サービス」が主流へ

 

 IKEAのように店舗で家具を販売している企業が組み立てや設置のスタッフを手配するというサービスは最近のトレンドでもあります。今回のIKEAの発表に合わせたかのように、WalmartHandy.comを利用してテレビを壁に設置したり、本棚などの家具を組み立てたりするスタッフを派遣するサービスを始めました。

 

ウォールストリート・ジャーナルでTaskRabbitCEOが語ったところによると、タスカー(作業を代行する労働力)とタスク内容のマッチング作業も、いずれは人ではなくAI主導にしようとしているようです。現在マシーンラーニングでそのアルゴリズムを開発中とのこと。

 

既にTaskRabbitはAmazonエコーの音声コマンドでタスク代行を注文できるようにシステムを開発しているとのこと。最終的にAIによって自動的にタスクの振り分けが可能になれば、仲介部分を完全にマシーンに任せて、音声アシスタントに「部屋の掃除をしてほしい」と注文すればスタッフが現れるなんてことが可能になるわけです。

 

このような適材適所の人材派遣には、これまでは経験と知識を持った派遣会社の社員たちの協力が必要だったわけですが、マシーンラーニングの成果でそれもどんどんと効率化されつつあるようです。IKEAの家具組み立て代行サービスにもその片鱗が感じられますね。

「遺伝子診断」で睡眠をサポート!? 世界中が興味津々の「Dreamlight」

睡眠をサポートするデバイスは色々なものが世に出ています。温度を調節するマットレス、光で起床を誘導するアイマスク、睡眠パターンをモニタリングしてくれる枕、枕元でホワイトノイズや波の音を出して睡眠を誘導してくれるサウンドデバイスなど。しかし、そんな競争の激しい睡眠ガジェット市場で一際注目を集めているのが「Dreamlight」です。現在Indiegogoで予約受付中のこの製品は既に13万ドルを超える資金を獲得しているのです。

 

遺伝子テストとシワ取り機能

とにかく機能がてんこ盛りのハイクオリティ睡眠ガジェットになっているDreamlight。そんななかでも特に注目を集めているのが「遺伝子テストの結果と組み合わせてユーザーの睡眠パターンに最適な睡眠・起床リズムを提案」してくれる機能と「寝ている間に赤外線によって目元のシワ取り治療をしてくれる」というものです。遺伝子テストとシワ取りの機能が付いた睡眠ガジェットはこれまでなかったのではないでしょうか。

 

アメリカで人気の「23andMe」といった遺伝子テストでは既に「レム睡眠を長くする遺伝子傾向の人は朝型である」といった結果が出ています。Dreamlightは、これと実際にモニタリングしたユーザーの睡眠パターンを組み合わせて、「最善の睡眠と目覚めについてのアドバイスを行い、『カフェインの摂取は控えた方がよい』などの事実に基づいたアドバイスをユーザーに合わせて行う」とのこと。これは次世代の睡眠ガジェットの感がありますね。

 

赤外線美容治療についても「Dreamlightの赤外線光治療は睡眠中に目の周りの血流を促進させ、肌のキメと健康を改善します。赤外線光はすでに幅広く使われている治療法で、2014年のUS National Library of Medicineの研究によると肌のダメージを良くするという結果も出ています」と説明しています。

 

Indiegogoのコメント欄では「妻と娘のために買った」「バレンタインデーに妻に贈るために買う」といった声もたくさん書き込まれています。健康な睡眠と美容のためになる本製品は確かに多くの人に喜ばれそうなプレゼントですね。

もちろん、睡眠をサポートするデバイスとしてもよく考えられたプロダクトとなっています。マスク全体にプレッシャーがかかるのではなく、目の周りなど圧力を不快に感じるところは圧迫されないようにデザインされているとのこと。それでいてマスクには心拍数モニター、起床と睡眠を誘導するためのライト、そしてヘッドフォンといった睡眠をサポートするための技術がしっかりと装着されているわけです。

 

寝返りや心拍数をモニターして睡眠パターンを分析し、最適な起床時間を設定することで、アラームではなく光や心地よい音楽や環境音で徐々に目を覚ましてくれるそうです。アラームの音で突然叩き起こされるよりもずっとリラックスした状態で起きられそうですね。

 

睡眠する時にはオレンジ色の光によって深呼吸を誘導してくれます。埋め込まれているヘッドフォンからはホワイトノイズや雨の音、音楽といったリラックスできる音を出すことが可能ですが、どんな音が心地よいかはユーザーによって違いますよね。そこで、Dreamlightはアプリで音の性質を細かく調整できる仕組みになっています。自分にとってベストな音を作ることができるわけですね。

また、飛行機での移動が多い方はアプリ上で目的地と次の移動の時刻などを入力することで、少しずつ目的地の時刻に合わせた睡眠パターンへとシフトさせてくれます。これで時差ボケも防げるかもしれません。

マスクの生地部分は取り外せるようになっており、洗濯が可能。毎日使うものだからこそ、清潔に保てるのは嬉しいです。またUSB充電に対応しているのでどこでも気軽に充電が可能です。

「Dreamlightはユニークかつ実際的な機能を持っており、睡眠もさらに良質な休息となります。試したけれどたしかに効き目がありました」と海外メディアにも多く取り上げられています。特に遺伝子データとの組み合わせは多くの人の興味を集めており、コメント欄にも「これは素晴らしいアイデア!」と多くの声が書き込まれています。

 

私たちが生きていくうえで欠かせない睡眠には、光や音、時間、体質など色々な要素が組み合わさっています。Dreamlightはそれらを網羅しているので、多くの人たちが使いたくなるのも納得。遺伝子テストもセットになったパッケージが約2万8400円(発送料別)となっており、発送は今年の4月となっています。

スマホ写真のクオリティUPが劇的! スマホカメラの機能を拡張するイチ押しグッズ4選

最近はスマートフォンの機能をグレードアップさせる便利グッズが数多く登場しています。そこで今回は、カメラ機能を拡張するイチ押しスマホグッズ4選をご紹介。その場でインスタント写真がプリントできるミニプリンターや本格撮影を可能にするグッズなど便利アイテムを集めたので、ビビッときたら早速使ってみましょう!

出典画像:「エム・エス・シー」公式サイトより

 

その場でインスタント写真をプリント

Prynt

PRYNT POCKET

iPhoneがインスタントカメラに早変わりするアイテム「PRYNT POCKET」。ポケットサイズの同商品をiPhoneにセットしてから撮影すると、その場でインスタント写真がプリントできます。友人との集合写真や特別なイベントの時などに活用して、家族や友だちと思い出の1枚を共有しましょう。

 

<注目ポイント>
・取りつけるだけでインスタントカメラに早変わり
・動画にも対応した「拡張現実(AR)」機能
・カラーバリエーションは3色用意

写真だけでなく動画にも対応した「拡張現実」機能。「PRYNT」の専用アプリをインストールしてからiPhoneとドッキングすれば、10秒のAR動画が撮影できます。録画後にプリントした写真をアプリでスキャンすると、AR動画が自動で再生。写真をプレゼントする際に「サプライズメッセージ」としてAR機能を使ってみては?

 

スマートフォンなのに一眼カメラの機能が楽しめる

miggo

PICTAR ONE

「PICTAR ONE」は、一眼カメラ的機能や操作性が楽しめるiPhone用カメラグリップです。本体には「シャッターボタン」や「ズームリング」、「露出補正ホイール」など一眼カメラと同様のコントロールボタンを設置。スマートフォンで本格的な撮影をしたい方は必見です。

 

<注目ポイント>
・一眼カメラの機能や操作性を再現したiPhone用カメラグリップ
・本格的な撮影を実現する9種類の「プリセット」機能
・スマートフォンと同期する新機能「超音波システム」

本体と併用するアプリには、マニュアルフォーカスやISO優先などが設定できる9種類の「プリセット」を内蔵。またバッテリー消費が少ない「超音波システム」は、Wi-FiやBluetoothを使わずにスマートフォンと同期できます。スマートフォンの落下を防ぐ「ネックストラップ」や「ハンドストラップ」などの付属品も充実しています。

 

3つのスマホ用レンズでさまざまな撮影が可能に

AUKEY

3in1スマホレンズ(0.63倍広角+15倍マクロ+198°魚眼) PL-A3

3つのスマホ用レンズがセットになった「PL-A3」。撮影範囲が広い「広角レンズ」やアーティスティックな写真が撮れる「マクロレンズ」、“魚が水中から空を見上げたときに見える視界”のような写真が撮れる「魚眼レンズ」の3種類を揃えています。何気ない風景をオシャレに撮影して、オンリーワンの写真を残しましょう。

 

<注目ポイント>
・「広角」「マクロ」「魚眼」の3種類のスマホ用レンズ
・“ケラレ”を最小に抑えた「3重レンズ構造」
・iPhoneやAndroid、タブレットに対応

同商品は、レンズフードが写り込んでしまう“ケラレ”を最小にした3重レンズ構造を採用。使用できる機種は幅広く、iPhoneやAndroidスマートフォン、iPadなどのタブレットにも対応しています。取りつけ方はクリップを挟むだけなので脱着がラクチン。

 

ズーム機能に特化したスマホ用望遠レンズ

サンワサプライ

iPhone・スマホ望遠レンズキット

スマートフォンのズーム機能はデジタルズームの場合が多く画質が悪くなりがちですが、「スマホ望遠レンズキット」を使用すればキレイな写真が撮影できます。遠くの被写体を12倍まで拡大する「ズーム機能」や、画質が落ちない「光学ズーム」を搭載。子どもの運動会や動物園など、望遠撮影する際に役立つ機能が目白押しです。

 

<注目ポイント>
・望遠撮影しても画質が落ちない「光学ズーム」
・被写体を12倍まで拡大可能
・長時間の撮影に便利な「三脚」

「スマホ望遠レンズ」の先端についた“フォーカスリング”を回せばピント調整が可能。また手ブレを抑えてくれる「三脚」も付属しているので、長時間の撮影をする時に役立つはず。使い慣れたスマートフォンで撮影したい人は、ズーム機能に特化した同商品を活用してみては?

【最新スマホ5機種・プロ評価】キャリア系Androidスマホはハイスペックの個性派が狙い目

基本的な性能は横並びになりつつあるキャリアのハイエンドモデル。しかし、唯一無二の独自機能を備える機種が増えてきて、それがiPhoneとの差別化にもなっています。使う人によっては、ぐ〜んと満足度が高まりそうな “ハイスペック+α” の個性派スマホを紹介します。

※実質価格は、新規契約もしくは機種変更時の端末価格から、月々サポート(NTTドコモ)やアップグレードプログラムEX(au)の割引分を引いたものです

 

【解説する人】

ITライター 井上 晃さん

スマホやスマートウォッチに精通するライター。海外に出向いて最新トレンドを取材することも。

 

【採点項目】

操作性:本体のサイズ感は適正か? ホーム画面は迷わずスムーズに操作できるか? を評価しました。

パフォーマンス:「Antutu Benchmark」というアプリでパフォーマンスをテスト。実際の使用感も加味しました。

カメラ:背面カメラのスペックと画質を評価。使える独自機能がある場合は加点要素としました。

独自機能:その機種ならではの独自機能の役立ち度をチェック。レア度と汎用性を重視して評価しました。

 

個性派の筆頭は「M」と「Note8」

日本ではiPhone Xも好調で、iPhoneはますますユーザーの裾野を広げています。しかし、スマホの使い方は人それぞれ。自分なりの満足度を追求するなら、必要十分なスペックを備えつつ、さらに “一芸” も備えた個性派モデルも検討したいところ。最注目は2画面スマホ・M。

 

「1画面を2分割するマルチウィンドウでは満足できなかった人に最適な1台です」(井上さん)

 

ほかにもペンで操作できるGalaxy Note8は、実はアナログ派も重宝するといいます。

 

「ちょっとしたメモを書くために手帳を手放せない人でも、Note8があれば、手帳を持ち歩く必要はなくなるかも」(井上さん)

 

 

【その1】2つのディスプレイを自在に使い分けられる

NTTドコモ/ZTE

M Z-01K

実質価格 4万2768円

2面ディスプレイを搭載し、2つのアプリを同時に利用したり、画面を連結させて大きな画面でウェブや動画を見たりできることがメリット。「dマガジン」など電子雑誌の閲覧にも最適です。【最大2.2GHzクアッドコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080 ×2】【リアカメラ2030万画素】

 

操作性:★×5

フツーのスマホとしての使い勝手も上々

折りたたみ時の横幅を約72㎜に抑え、一般的なスマホと同じ感覚で操作できる。2画面ゆえの厚さや重さはありますが、使い勝手は良いです。

 

パフォーマンス:★×4

ハイエンドらしい処理能力を有する

CPUはSnapdragon 821で、RAMは4GB。ベンチマークのスコアは、ライバルより少し劣りましたが、実用上の差はあまりありません。

 

カメラ:★×4

20メガピクセルカメラは自撮りがラク

折りたたみ構造を生かし、約2030万画素カメラを1基搭載。高画質セルフィーを撮れるのは◎。ただし、使いこなすには慣れが必要です。

 

独自機能:★×5

2画面をフレキシブルに使い分け可能

目的・用途に合わせて、2つの画面を使い分けられるのが最大の魅力。「大画面」「2画面」「ミラー」「通常」の4モードを利用可能です。

 

【ここが個性派】タブレットのようにも使える

スマホの画面ではウェブや地図が見づらいという人には、2画面を連結する大画面モードが最適。このほか、2人で向き合って同じ画面を見ることもできます。

↑約6.8インチの大画面で地図やウェブ、動画を見ることができます

 

↑半開きにして立てて、2つの画面で同じ動画を再生することも可能です

 

 

【その2】便利な「Sペン」がさまざまな場面で活躍!

 

NTTドコモ・au/サムスン電子製

Galaxy Note8

実質価格 7万6464円(NTTドコモ)

大画面とペンで操作できることが特徴のハイエンドモデル。録音しながらメモを書いたり、撮った写真に説明を入れたりと、使い方は人それぞれ。デュアルカメラも備えています。【最大2.35GHz オクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【6.3インチ/2960×1440】【リアカメラ1220万画素+1220万画素】

 

操作性:★×5

安定したホールド感で快適に操作可能

大画面ですが、画面比率は18.5:9で縦に長い。横幅は約75㎜で、ホールド感は良好。画面を分割するマルチウィンドウ機能も使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

アプリの切り替えも圧倒的にスピーディ

今回紹介した5機種のなかで最高スコアを記録。6GBメモリの恩恵で、マルチタスクなど負荷の大きい作業もキビキビとこなせます。

 

カメラ:★×5

広角+望遠のデュアルカメラが◎

デュアルカメラは広角+望遠の組み合わせです。広角カメラはF1.7のレンズで、光を効率よく取り込む「デュアルピクセルセンサー」を採用。

 

独自機能:★×5

Sペンがスマホの用途を広げてくれる

本体から抜き出せるSペンを装備。とっさにメモを書いたり、写真を切り抜いたり、動くメッセージを送ったり、多彩に使用できます。

 

【ここが個性派】Sペンで翻訳することも可能!

Sペンのペン先はわずか0.7㎜で、4096段階もの筆圧を検知。ただ文字を書けるだけでなく、ペン先をかざした部分を拡大したり、翻訳したりもできます。

↑Sペンで大きく書いた文字を、罫線上にきれいに並べて記録できる機能もあります

 

↑外国語のサイトを見ている際、Sペンをかざした部分を素早く翻訳できます

 

【その3】先進的なカメラ機能とデザインが魅力 

NTTドコモ・au・ソフトバンク

 ソニーモバイルコミュニケーションズ製

 Xperia XZ1

 実質価格 3万1104円(NTTドコモ)

シャッターを押した直前の画像も記録される「先読み撮影」など、先進的なカメラ機能を搭載。ディスプレイ画質の美しさや音楽再生機能の充実度にも定評があります。 【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1920万画素】

 

操作性:★×5

美しいデザインとスマートな操作性を両立

画面の大きさと持ちやすさを両立するちょうどいいサイズ感。側面の電源ボタン兼指紋センサーも使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

キビキビと動作して快適に操作できる

 Snapdragon 835という高性能CPUを採用しており、ベンチマークテストの結果も最高クラスでした。

 

カメラ:★×5

高画質はもちろん、遊べる機能も搭載

メモリ一体型の「Motion Eye」カメラシステムを搭載。先読み撮影やスーパースローモーション撮影が可能です。

 

独自機能:★×4

人の顔や立体物を3Dで撮影できる

「3Dクリエーター」に対応し、人物の顔をスキャンして3Dデータを作成・活用できます。用途の広がりに期待。

 

【ここが個性派】

作った3D画像はARで遊べる

「3Dクリエーター」で作成した3D画像は、「ARエフェクト」として撮影時に表示したり、オリジナルフィギュアを注文したりできます。

 

↑自分自身の3Dアバターを作成して、AR世界で遊べるのがユニーク

 

【その4】アウトドアで安心して使えるタフネス仕様

 

au/京セラ製

TORQUE G03

実質価格 3万9960円

米国国防総省が定める耐久試験19項目と、京セラ独自の耐海水・耐荷重試験をクリアした頑強モデル。昨夏からロングヒットを続け、3月に新色レッドが追加されました。【2GHzオクタコア】【3GB RAM/32GB ROM】【4.6インチ/1280×720】【リアカメラ1300万画素+200万画素】

 

操作性:★×3

濡れた指先でもタッチ操作が可能

本体サイズのわりに画面が小さく、視認性はやや悪い。濡れた手や、手袋をしていてもタッチ操作できるのは◎。

 

パフォーマンス:★×3

ミドルクラスとして標準的な動作性

スコアは振るいませんが、基本的な操作はサクサクとこなせます。動画編集など、負荷が大きい用途には不向き。

 

独自機能:★×5

ダイレクトボタンの設定が自由自在

左側面にダイレクトボタンを搭載。よく使うアプリをワンタッチで起動したり、簡易ライトを点灯したりできます。

 

カメラ:★×4

“アクションカメラ”としても使える

1300万画素カメラと200万画素の広角カメラを搭載。ランニング等の活動データを画像に重ねて記録できます。

 

【ここが個性派】アウトドアで役立つアプリが◎

 電子コンパスや日の出・日の入り時間がわかるアプリを標準搭載。気圧、潮の満ち引き、スキー場の積雪情報なども素早く調べられます。

 

↑気圧や高度がわかる「Barometer」アプリもプリインストール

 

 

【その5】トレンド機能が全部入りの欲張りモデル

 

au・ソフトバンク/HTC製

HTC U11

実質価格 4万3200円(au)

F1.7のレンズと高感度センサーを搭載したカメラ、ノイズキャンセリング付きイヤホンなど、先進装備が満載のハイエンドスマホ。握って操作する独自機能も魅力です。【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/2560×1440】【リアカメラ1200万画素】

 

操作性:★×4

持ちやすさは△でもアプリが秀逸

感圧センサーの採用ゆえか、約5.5型で幅76㎜と、少し大きめです。ただ、独自のホームアプリの使い勝手は◎。

 

 

パフォーマンス:★×4

ゲームや動画視聴も快適に楽しめる

昨年夏発売モデルですが、性能は依然トップクラス。スコアでわずかにトップに劣りましたが、十分優秀です。

 

カメラ:★×5

シンプルな操作性でキレイに撮れる

一般的なスマホのカメラよりも画素が大きい撮像センサーを搭載。画質の良さは海外の評価機関のお墨付きです。

 

独自機能:★×4

よく使うアプリを握るだけで素早く起動

両側面の下部に感圧センサーを搭載。握るだけで様々なアプリを起動できる「エッジ・センス」は便利です。

 

【ここが個性派】楽しく活用できる「エッジセンス」

「エッジセンス」の初期設定では背面カメラが起動します。Googleアシスタントを素早く起動できるように設定するのもオススメ。

↑握るだけでカメラが起動し、もう1度握るとシャッターが切れます

 

 

【西田宗千佳連載】日本の電子書籍ストアは「旧作を多数売る仕組み」で世界をリードする

「週刊GetNavi」Vol.65-3

前回解説したように、電子書籍には在庫のリスクが基本的に存在しない。そのため、紙の書籍とは本質的に異なるビジネスが展開されている。

 

もっとも大きな違いは「まとめ買い」を推進していることだ。紙の書籍は、書店で在庫しにくいだけでなく、個人の視点でいえば場所を取る。特に巻数の多いコミックは、家に置いておくことさえ難しく、購入に対する心理的なハードルになっている。電子書籍は場所を取らないため、そうした問題が起きない。だから、「費用ではなく場所がハードルになっている」顧客に対して売るためには、電子書籍が適しているわけだ。そもそも、コミックを含め、毎月大量に本を買う、という人は少数派だ。文字物の本については、年間1、2冊買えばいいところ……という人がほとんどであり、出版市場は「大量に本を買う少数の人々」に支えられている構造、といっていいほどだ。

 

一方、電子書籍ストアは、書店に対して圧倒的に不利な点がある。それは「本が売っているかどうか、検索しないとわかりづらい」ことだ。画面の上は案外狭い。比較的情報量を増やせるPCの画面であっても、同時に表示できるのは数十冊程度だ。だが、書店の棚は、一気に数百・数千冊を展示できる。書店を一回りする方が、電子書籍ストアを一生懸命見るより、簡単に多数の書籍と出会える。だからそもそも、「まだ知らない本」と出会うには、電子書籍ストアより、書店の方が有利なのである。

↑Amazon「Kindle Oasis」

 

そのため電子書籍ストアでは、頻繁にセールを開き、注目を集めて購入につなげる施策が採られている。特に多いのは、全巻まとめて買うとポイントが多く還元される、といったパターンだ。また、割り引きキャンペーンも数多く行われている。コミックや小説が原作のドラマや映画は多く、それらとの連動キャンペーンも多い。

 

なにかにつけてキャンペーンを行い、販売サイトのトップページやSNSで告知をし、それを販売の機会につなげる、という手法が、現在の電子書籍ストアを支えている。こういうやり方だと、評価の定まっていない新作よりも、ある程度知名度のある旧作の方がプロモーションしやすい。このことが、電子書籍における「新作と旧作の比率」を決める大きな要因であることは間違いない。

 

意外に思われるかもしれないが、このような「電子書籍の売り方」の面で、日本は世界の最先端を行っている。他国では、日本のように積極的なキャンペーンも、割り引き施策も行われてはいない。紙の書籍と同列にプロモーションされるだけで、「電子書籍ならではの売り方」の開拓について、日本の電子書籍ストアは非常に積極的だ。Amazonも、他の電子書籍ストアに引きずられる形でビジネスを行っている部分があるくらいだ。

 

一方で、こうしたやり方が出版業界を救う形になっているかというと、そうでもないのが問題となっている。なにが問題なのか? そのあたりのことは次回のVol.65-4で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

電球に埋め込むとは天晴れ……アメリカ人が脱帽したセキュリティーカメラ「LightCam」

カメラの小型化が進んで、屋内にも屋外にも様々な目的のセキュリティーカメラの設置が可能になりました。子ども部屋で寝ている赤ちゃんをリモートで確認できたり、裏庭に誰かが侵入していないかをモーションセンサー付のカメラで監視できたり、様々な場所で活躍しています。

 

しかし、セキュリティーカメラとして使う場合、パッと見て設置しているのが分かってしまうと元も子もありませんよね。カメラに撮影されていると分かっていて空き巣や窃盗を行う人はいないでしょう。そうかと言って、隠れた場所に電源を引いて、ちょうど良い角度でカメラを設置するとなると、かなり本格的な工事が必要になったり。そんな悩みを簡単に解決してくれるスマートなプロダクトがいま、Indiegogoで注目を集めています。

 

電球として設置できるセキュリティーカメラ「LightCam」

アメリカには売れそうなプロダクトを有名な一流投資家たちにプレゼンテーションする人気テレビ番組「シャーク・タンク」がありますが、Indiegogoで「シャーク・タンクに出演するべき!そしたら歴史を作れるよ」と大絶賛のコメントを受け取っているのが「LightCam」です。こちらの紹介ビデオを見ていただくとそのスマートさが一目瞭然。

本製品は、電球のソケットに差し込む形で電灯としても機能するセキュリティーカメラになっているのです。電源はソケットから供給されるので、追加の電源をひっぱる必要はなし。

 

電球部分は縦に伸ばしたり縮めたりすることができるので、使いたい場所やランプの形状に合わせて自然な大きさに調整することができます。

 

そして、ランプの下の部分には小さなHDカメラ(1080p)が備わっています。こちらのビデオではカメラがよく分かるように本体とは違う色が使われていますが、最終プロダクトではもっと目立たないデザインと色使いになるとのこと。

もちろん、カメラ部分は360度回転させることができ、伸ばして角度を変えることもできます。

 

人の視線の高さの電灯に忍ばせることも、天井から通常の電灯として吊るすことも可能。

電源を延長コードで持ってこないといけない場所でも、ランプの中の電灯につながっていれば、カメラのための電源だとは気付かれないでしょう。

本製品は既に存在するソケットに挿入するだけなので、屋内の部屋はもちろん、雨にも耐えられるので庭やベランダなど屋内、ガレージなどにも気軽に設置できます。

 

カメラを隠すという点でも優れていますが、インテリアやエクステリアの邪魔にならないという点でも有り難いですよね。

 

メモリを内蔵しており、最長で7日間の撮影を記録することができるそうです。もちろん、自分が利用しているクラウドサービスとつなげれば半永久的に撮影を続けることも可能。

 

モーションセンサーも備わっているので、カメラが動きを検知すればスマートフォンに通知を送ることもできます。また、赤外線ライトによる夜間撮影も可能なので、暗い場所や夜間でも大丈夫。セキュリティーデバイスとしての実用度が高そうですよね。

さらに、スピーカーとマイクも内蔵されています。玄関先に設置すれば訪問客とマイクを通して会話できるように設計されているのですね。「名案!」と絶賛される理由が分かります。

 

本製品に対するコメントには「このプロダクトの応用方法は数え切れないよ!」という声もあり、予約購入者たちがいかに興奮しているのかが伝わってきます。

 

料金は1つ1万1600円、2つセットで2万1000円ほどとなっています(発送料別)。発送は今年8月の予定。セキュリティを強化したいけど、大きな予算はないというご家庭には最適なデバイスです。

 

4~6万円台のお手ごろノートPCはどこを見て選ぶべき? あなたに合った1台はコレだ

春から進学や就職でパソコンが必要になったけど、どの製品を買っていいのかわからない、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。出来れば安く済ませたいけど、目的に合ってないと困る……という方のために、お手ごろな4~6万円台のモデルを厳選してセレクト。スペックやサイズ、デザインなどをチェックして、自分の使い方にあった1台を見つけて下さい。

 

1.モバイルにも使える14型ノート

Acer
Aspire 1(A114-31-A14P)
実売価格4万2380円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3350(1.10GHz)/インテル HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:64GBフラッシュドライブ ●インターフェイス:USB 3.0×1、USB 2.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI ●バッテリー:約9時間

最大180度まで画面が開く14型HD(1366×768ドット)フルフラットディスプレイ(タッチ非対応)を採用。使用環境に合わせて最適な角度で作業ができます。ブルーライトを抑制する「Acer BluelightShield」機能により、長時間のパソコン作業時にも目の負担を軽減します。また、タッチパッドの精度向上により、様々な機能を直感的に操作可能。誤操作タッチ無効機能も搭載し、ミスタッチを防ぎ効率よく作業することができます。

 

【デザイン】

カラーはシンプルな「オブシディアンブラック」のみ。180度開く「フルフラットディスプレイ」搭載で、見やすい角度に調整できます。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3350(1.10GHz)/メモリ:4GB

CPUは省電力タイプですが、複雑な処理や編集などを行わないのであれば十分。メモリは標準クラスです。

 

【サイズ/重量】

W343×D245×H17.95mm/約1.7kg

14型で1.7kgとやや重めで、日常的に持ち歩くのは厳しいでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

約1.7kgという重量は持ち歩くには少し重め。基本的には自宅用として使い、たまに持ち歩くこともある、という人にオススメです。まったく外には持ち出さないというのであれば、画面がより大きな15型や17型の製品も候補に入ってきます。低価格ノートPCとしては標準的なスペックですので、ネットの閲覧やメール・文章作成などで困ることは少ないでしょう。ストレージは最低限なので、クラウドやSDカード、USBメモリなどを活用する必要があります。

 

2.タブレットのように使える11.6型ノート

日本HP
x360(ベーシックモデル)
実売価格6万1020円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3060(1.60GHz)/インテル HD Graphics 400 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 128GB ●インターフェイス:USB 3.1×1、USB 2.0×2、SDカードスロット、HDMI、ヘッドホン/マイク ●バッテリー:約9時間

360度回転する11.6型HD(1366×768ドット)ブライトビューディスプレイ(タッチ対応)により、タブレットのように使うことも可能。使用用途に合わせて4つのモードで使うことができます。ディスプレイは光沢のあるタイプなので、動画や写真を鑑賞するのに最適。128GBのSSDを標準装備しており、PCの立ち上げやデータの読み込みも高速に行えます。

 

【デザイン】

さわやかな「スノーホワイト」の本体は、天板部に立体的なストライプテクスチャーを採用。画面のタッチ操作にも対応しているので、スマホやタブレットのように使えます。

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3060(1.60GHz)/メモリ:4GB

CPUはN3350よりも一世代古いBraswell世代で、処理性能は低め。ただし、低価格モデルとしては珍しく、ストレージにSSDを採用しておりPCの起動などはクイックに行えます。

 

【サイズ/重量】

W300×D205×H18.5mm/約1.4kg

モバイルとして使えるサイズ・重量なので、持ち歩きも苦になりません。

 

【こんな人にオススメ】

コンパクトな11.6型で、持ち歩くことが前提の人にオススメ。CPUの処理性能はやや低めなので、複雑な表計算や動画の編集などに使いたい人には向きません。タッチパネル操作に対応している低価格モデルは多くないので、タッチ操作を求めている人にも◎。

 

3.ビジネスマンに人気のThinkPad

レノボ
ThinkPad L570(20JQ000RJP)
実売価格5万7900円

●OS:Windows 7 Professional 32bit SP1 (日本語版)※Windows 10 Pro 64bit ダウングレード権行使 ●CPU:インテル Celeron 3955U(2.00GHz)/インテル HD Graphics 510 ●メモリ:4GB ●ストレージ:HDD 500GB ●インターフェイス:USB 3.0×4、VGA、Mini DisplayPort、イーサーネット (RJ-45) ポート、SDカードスロット、ヘッドホン/マイク ●バッテリー:約8.8時間

ビジネス用ノートPCとして定評のあるThinkPadシリーズの15.6型メインストリームモデル(解像度は1366×768ドット)。プロジェクター接続に使われることが多いVGAや豊富なUSBポートなど、ビジネス用途に欠かせない端子類が充実しています。また、キーボードのホームポジションに指を置いたまま、指先で素早く操作できるThinkPad独自のトラックポイントに加え、マルチ・ジェスチャーに対応したトラックパッドを採用。タッチパネル操作には対応していないものの、高い操作性を有しています。

 

【デザイン】

ブラックに赤を効かせたThinkPadらしいデザイン。キーボードに定評があるブランドだけに、キータッチにこだわる人にオススメ。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron 3955U(2.00GHz)/メモリ:4GB

CPUはノートPCのための省電力モデルですが、N3350などのNシリーズよりも性能は高め。ストレージはHDDで、SSDやフラッシュメモリよりも読み取り速度が遅めですが、その分大容量となっています。

 

【サイズ/重量】

W377×D255×H27.6mm/約2.38kg

15.6型は据え置き用ですので、サイズや重量はそれほど気にならないでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

文章作成や表計算ソフトなど、とにかくキーボードをよく使う人にオススメ。ディスプレイはHD解像度の非光沢(ノングレア)なので、動画や写真を鑑賞するのには不向きです。

 

4.同価格帯でワンランク上のスペック

マウスコンピューター
m-Book B504E
実売価格5万7024円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:インテル Celeron N3450(1.10GHz)/インテル HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 240GB ●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×1、USB 2.0×2、VGA、HDMI、SDカードスロット、ヘッドホン、マイク ●バッテリー:約5.4時間

今回の4機種のなかでは唯一のフルHD(1920×1080ドット)モデル。光沢(グレア)タイプの15.6型ディスプレイを搭載しているので、動画や写真鑑賞にも最適。液晶を持ち上げるとキーボード部に傾斜が生まれるリフトアップ構造により、タイピングがしやすくなっています。USBやVGAなど端子類も充実しており、ビジネスでもプライベートでも使える1台です。

 

【デザイン】

ホワイトを基調に黒を合わせたバイカラーのボディを採用。背面にはマウスのロゴをあしらっています。

 

【CPU/メモリ】

CPU:インテル Celeron N3450(1.10GHz)/メモリ:4GB

CPUは、処理性能の優れたクアッドコアモデルを搭載。SSDストレージとあいまって、キビキビと快適に使用できます。ヘビーユースを考えている方は、メモリを8GBに増設してもよいでしょう。

 

【サイズ/重量】

W377×D259×H22.8mm/約2.0kg

据え置きタイプながら薄型デザインを採用。バッテリー持続時間は約5.5時間とほかの機種に比べて短いので、基本的には電源コードを挿したまま使うと考えたほうがよいでしょう。

 

【こんな人にオススメ】

価格は抑えたいけど、スペックは妥協したくないという人にオススメ。コストを抑えるためにバッテリー性能がトレードオフになっていますので、モバイル用には不向きです。

 

この春、進学や就職などでノートPCの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

ネオン輝く世界一の繁華街・新宿にリンゴマークが! 4年ぶりの新店舗「Apple新宿」が7日オープンへ

Appleは4月7日(土)、同社直営店舗の「Apple新宿」をオープンします。ドアオープンは午前10時です。これに先立ち、5日(木)に報道機関向けの内覧会が開催されました。新店の開業は、2014年に「Apple表参道」がオープンしてから4年ぶりのこととなります。

 

なお、オープン当日には、店舗オリジナルのTシャツとピンバッチが特典として用意されるようです。展示・販売されるわけではないようなので、特典をゲットしたい人は早めに訪れるのがよいかもしれませんよ。

 

6KディスプレイにネオンサインっぽいApple新宿ロゴが

さて、同イベント冒頭には、Appleシニアマーケットディレクターのデニー・トゥーザ氏が登壇。Apple新宿の開業について、以下のように述べました。

↑Appleシニアマーケットディレクターのデニー・トゥーザ氏

 

「新宿は独創性と自己表現の伝統を持つ、活気に満ちたエリアです。エンターテインメント、ビジネス、そして文化の中心地であります。私たちはこのストアを、そんな新宿の中心にある、“タウンスクエア”――つまり街の広場にしたいと考えています。コミュニティにとっての集まる場所。みなさんに集まっていただき、お互いに繋がりを築いてもらう。学ぶためのインスピレーションを得て、自らの“クリエイティビティ(広い意味での創造性)”を解き放ってもらう。そういう場所です。そして、私たちのストアは、そのような場に命を吹き込むようにデザインされています」

 

Apple 新宿は、新宿三丁目駅からすぐ、伊勢丹 新宿店の真ん前に位置する「新宿マルイ本館」の1階に入居します。通りに面した店舗正面は、長さ37mの開放的な全面ガラスで覆われ、同社の建築物に共通する見通しの良いデザインが採用されています。

 

 

店舗に入ると、正面には大型6Kのビデオウォールが設置されており、その前には膝の高さほどのイスが並びます。このスペースは「フォーラム」と呼ばれ、Apple製品の活用法などを学べるプログラム「Today at Apple」を実施する際にも使用されます。

↑店舗内に入ると、正面奥の壁にディスプレイがあり、その手前に椅子が並ぶ。そして両脇に製品展示の机が広がる

 

店舗内には、実際に製品を体験できるよう、iPhoneやiPad、Macなど、90以上の製品がインターネットに接続しています。また、壁にはアクセサリーや関連商品も展示されます。そのほか、製品修理やテクニカルサポートなどを行う「Genius Bar」も設けられます。無料のパーソナルセットアップにも対応するとのこと。

 

同店舗には160名以上のスタッフが勤務し、その平均在勤年数は6年。国内または海外の他のストアでの勤務経験があるスタッフが大部分を占めるそうです。

 

体験型プログラム「Today at Apple」をチェックしよう

先ほども触れましたが、Apple新宿では、iPhoneやiPadなどの活用法などを学べる「Today at Apple」というプログラムが実施されます。これは既存の他店舗と同様。

↑内覧会にて筆者もClipsを用いて動画を撮影・編集する方法を学べるプログラムを体験した

 

こうしたプログラムは「How To」「Music Lab」「Studio Hours」「Quick Start」「Basics」「Photo Walks」などのジャンルに分類されます。そして、こうしたジャンルごとにも様々なテーマが用意されます。公式サイト(https://www.apple.com/jp/today/)にアクセスすると、日程ごとにどんなプログラムが実施予定か分かるので、ここから予約すれば参加できます。例えば、すでに予約で満員ではありますが、4月7日には「How To:iPhoneで写真を撮ろう」というプログラムが実施されることがわかります。

↑iPadやApple Pencilを活用したプログラムも用意される

 

なお、Apple新宿のオープンを契機に、iPad&Apple Pencilを使い、「Procreate」アプリを用いてオリジナルの家紋をデザインするプログラムが始動します。ちなみに、「家紋」がテーマになるのは、日本オリジナルの試みのようです。

 

日本一の乗降客数を誇る新宿だけに、新店舗のオープンで利便性が高まる人も多いのではないでしょうか。新宿に立ち寄った際は、ぜひApple新宿に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

Uberと同じくらい改革的! アメリカ人の心を捉えた買い物代行アプリ「Instacart」

仕事で忙しいときや体調が悪くなったときに、誰かに買い物を頼みたくなることがありますよね。休日を家でゆっくり過ごしたいときは外に出掛けるのも億劫。でも、スーパーに行かないと今夜食べる物がないというジレンマに陥ることがあります。

 

そこで便利なのが、米サンフランシスコで急成長を遂げる話題の「Instacart (インスタカート)」です。

 

インスタカートは、アメリカで人気急上昇中のオンデマンド型買物代行サービスです。ユーザーはスマホ上で同サービスに登録されている小売店から好きなものを好きなときに注文。すると、あなたの好きな時間に品物が届きます。

 

驚くべきは配達時間の速さ。荷物は最短1~2時間という早さで手元に全部届くのです。時間の節約になるのは確実。

 

インスタカートは、生鮮食品の即時配達からはじまり、いまではホールフーズ(オーガニックで有名な高級スーパー)、コストコ、セーフウェイ(割と一般的なスーパーマーケット)、ペットショップ、酒屋チェーンのBevmo、ドラッグストアチェーンのCVS、おしゃれな料理器具を扱うSur La Tableなど計135もの小売店と提携しています。シリコンバレーの投資家たちの間でも何かと話題の企業です。

 

年間利用料149ドルのエクスプレスメンバーになると、1回35ドル以上の買物であれば、最短1時間以内の即時配達が無料になります。日時指定も1時間単位で設定可能。シリコンバレーではもう当たり前のクラウドソーシングを利用し、ショッパー(実際に店舗で買物代行する人)が買ったものを、別の配達人が届けてくれるというモデルです。店舗側にもインスタカート専用のレジ列や保管ロッカーがあったりします。

 

お目当ての商品がない場合には注文の変更や返金もできます。代行人が買物をはじめると合図がきて、電話やチャットでリアルタイムにコミュニケーションできるので安心。代行人はちゃんと顔がみえるので、まさにテクノロジー時代の御用聞き「三河屋さん」といったところでしょうか。さらに、定期的に利用しているとAIのおかげか、必需品の一覧やおすすめ商品、クーポン、代替品なども表示されます。

インスタカートは、アメリカ人にとってUber(オンデマンド配車サービス)と同じくらい革命的でした。日本では国土も狭いので郵便局も配達網も十分に発達し、十分なサービスを受けられます。しかし、アメリカはともかく大きて広いので「配達は遅い。遅れる。時間指定なんて夢のまた夢!」というのが現実(Amazonですら翌日配送が限界で、数日遅延もざらにあります)。アメリカ人もそれに慣れていたわけです。しかし、それがスマホやクラウドソーシング、シェアリングエコノミーで変わり、「今すぐ、ここにほしい」が実現されたわけです。ちなみに、インスタカートの創業者はAmazon出身とのこと。

 

また、アメリカは売っている商品も店舗も大き過ぎます。牛乳1本にしても4リットルという量(重いです)。売り場は一般的に東京ドームの半分くらいあり、レジでも延々と並びます。この不便な買い物を誰かが代わりにやってくれたら……というニーズに答えているのがインスタカートなのです。また、ほとんどのお店が店頭で買うのと同じ価格を設定していることも、このインスタカートの良い所といえるでしょう。

 

【西田宗千佳連載】「在庫リスク」が電子書籍の売れ方を決める

「週刊GetNavi」Vol.65-2

↑Amazon「Kindle Oasis」

 

電子書籍ストアにおいては、新作と旧作を比べると旧作の販売数のほうが多いのだという。正確な統計があるわけではないが、電子書籍ストアへのヒアリングに基づく筆者の推計では、おおむね新作2に対して旧作8、といった割合であるようだ。

 

それに対して、一般的な書店では新作書籍のほうがずっと売れる。店内を見回しても、旧作の姿は意外と目立たない。

 

なぜこのような違いが生まれるのか? もっとも大きく影響しているのは「在庫」に対するリスクである。

 

どんなベストセラーでも、ヒットコミックでも、売れやすいのは「新しい」もので、過去のものは時間の経過とともに売れにくくなる。これはすべてのものに共通する法則であり、電子書籍であろうが紙であろうが違いはない。だが、在庫リスクに対する考え方が根本的に違うため、紙と電子書籍ではビジネスの手法が大きく変わる。

 

在庫は、紙の書籍に関するビジネスにおいて、もっとも大きなリスクである。紙の本は「生産」して「仕入れ」て「在庫」しないと売れない。製造したものを備蓄して販売するという意味では、食料品や家電製品とまったく変わらないのだ。

 

書店にも出版社にも無限の倉庫があるわけではないし、持っていると「資産」として計上されるため、経営上のリスクになる。だから本は自然と、「売れる可能性のあるものは店頭を含めた流通内に置く」「売れなくなって来ると出版社の倉庫に戻り、倉庫が埋まりきる前に、古いものから断裁処分していく」ことになる。出版流通の制度は複雑で、説明しようとすると本連載の趣旨から外れていくのでざっくりと状況だけを述べるが、現状書店は「売れるものだけを在庫し、売れなくなるとすぐに出版社へ返品する」形になっている。だから、よほどの巨大書店でない限り、「比較的新しい本しか在庫がない」のが基本で、その結果、新しい本しか売れない。当然といえば当然の話だ。

 

だが、電子書籍ストアはまったくビジネス構造が異なる。在庫をいくらもっても、リスクはまったくない。売れる本でもそうでない本でも、同じ「データベース上の情報」でしかない。書籍のデータは出版社から仕入れるが、電子書籍ストアは「原本のデータをコピーして顧客に売るビジネス」であり、在庫という考え方がないのだ。

 

だから、いくら古い書籍を在庫してもリスクは小さい。販売手数料の問題もあり、永続的に販売リストに載り続けるわけではないが、それでも、よほどのことがない限り、一度販売リストに載れば、ずっと販売が続く。

 

そうなると、過去に人気だった作品、定評のある作品を売っていくことは、非常に効率の良いビジネスになる。だから「過去の作品をまとめ読み」するビジネスが、電子書籍ストアでは重要になるのだ。結果的に、すべての新刊は過去の名作と横並びで競争することになる。そうすると、新刊の販売比率は自然と落ちていき、旧作との併存になっていく。

 

新作と旧作が競い合うという現象は、音楽や映画など、すべてのコンテンツの「デジタルストア」で同様に起きている。過去の作品を売ることはコンテンツ提供側にとってもメリットが大きく、重要なビジネスモデルである。

 

では、そんななかで、電子書籍ストアはどうやって販売促進をしているのか? そのあたりは次回のVol.65-3以降で解説しよう。

 

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【西田宗千佳連載】「デジタルコミックが紙を抜いた」インパクトは本物か

「週刊GetNavi」Vol.65-1

日本の電子書籍市場は当初からコミックが中心

2月26日、出版科学研究所は2017年のコミック市場規模を発表した。その発表のなかで注目を集めたのが、コミック単行本の売上に関して、電子版(1711億円)が紙の書籍(1666億円)を上回った、というニュースだ。

 

このことは、出版業界を超え、世間一般に広くインパクトをもって受け止められた。「電子書籍なんてまだまだ」と思っている人が多いなかで、紙を超えた、という数字にはやはり驚きがある。実のところ、電子書籍を長く取材している筆者にとっても、少々意外な出来事であった。

 

日本の電子書籍の市場は、2011年頃からプラットフォーマーが増えはじめ、2012年秋に、アマゾンが日本でも「Kindle」をスタートしたことで、本格的に加速しはじめた。市場を牽引している。日本の場合、もともと出版市場を牽引しているのは雑誌とコミックであり、特にコミック市場は質・量ともに、世界に類を見ないほど充実したものになっている。だから、コミックが電子書籍市場を牽引するのも当然のことだ。

 

インプレス総合研究所が2017年7月に公開した調査によれば、2016年度の日本の電子書籍市場は1976億円で、そのうち8割をコミックが占める。だから、出版科学研究所による調査の2017年のデジタルコミック市場が1711億円、という数字は、多少大きめではあるが、不可能なものではない。

 

電子版のコミックの好調は「まとめ買い」が支える

このような好調さの背景には、電子書籍版のコミックを出版するのが珍しいものではなくなったことがある。いまだ紙でしか発売されていないタイトルももちろんあるが、メジャーなタイトルは、紙版の発売と同時(あるいは若干の遅れ)で電子書籍版が登場するようになっている。また、過去の作品であっても、販売が見込める人気作は、随時電子書籍化されている。

 

また、コミック特有の動きでり、市場の牽引に寄与しているのが「まとめ買い」だ。コミックは小説と異なり、人気作品の巻数が多い。だが、紙版だと、20巻・50巻・100巻を超えるような人気作品を、歯抜けなくすべて在庫している書店は非常に少なく、さらに購入後、自宅に置こうとすると場所の制約が大きい。これが電子書籍であれば、そうした問題はないのだ。そのため、電子書籍ストアはヒット作の「まとめ買い」キャンペーンを積極的にしかけている。ストアを工夫して1クリックで全巻が買えるようにしたり、全巻を買うと割引やポイント還元などの形でおトクになるようにしたり、といった施策を用意して、大人がコミックをまとめ買いしやすい環境を作っているのである。

 

こうした事情もあり、デジタルコミック市場では過去作と新作の販売割合が、紙の市場とは大きく異なる……と言われている。正確な統計はないが、筆者が電子書籍ストアから聞いている話だと、新作2割対過去作8割、という状況だそうだ。紙では新作のほうが圧倒的に売れるため、様相はまったく違う。やはり電子書籍の強みは「売れるタイトルの多彩さ」なのだ。

 

では、なぜこのような違いがあるのだろうか? そのあたりのことは次回のVol.65-2以降で解説する。

 

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戦闘機・高級車で使われてきたヘッドアップディスプレイを愛車に搭載! ワイヤレスHUD「Hudly Wireless」が話題

ワイヤレス・ヘッドアップディスプレイ「Hudly Wireless」が、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」に登場。戦闘機や高級車などに用いられているHUD(ヘッドアップディスプレイ)に憧れる人は多いようで、目標金額を大きく上回る支援が寄せられた。

出典画像:ワイヤレス・ヘッドアップディスプレイ『Hudly Wireless』上陸!!」CAMPFIRE より

 

憧れのHUDを愛車に搭載!

HUDとは、視界を遮らない透明なディスプレイに情報を映す装置のこと。例えば車でカーナビの情報や速度計などを見るときはフロントガラスから視線を落とさなくてはいけないが、HUDがあれば視線を上げたままドライブに必要な情報が得られる。

出典画像:「ワイヤレス・ヘッドアップディスプレイ『Hudly Wireless』上陸!!」CAMPFIRE より

 

HUDは以前から戦闘機や一部の航空機などで使用されており、また1988年には自動車に初めて搭載された。以降高級車を中心にHUDが自動車業界でも採用されてきたが、一般自動車のユーザーにとってはまだまだ馴染みのない装置だろう。

 

そんなHUDをどの自動車にも搭載できるのが、今回注目を集めた「Hudly Wireless」。このディスプレイはiOSやAndroidとワイヤレスで接続でき、ドライバーのために最適化された専用のアプリを表示させることが可能。もちろんGoogle MapやWazeといった既存のナビアプリなどにも対応している。

出典画像:「ワイヤレス・ヘッドアップディスプレイ『Hudly Wireless』上陸!!」CAMPFIRE より

 

ディスプレイの解像度は「800×480」で、同クラウドファンディングの特設サイトによると「市販されたHUDの中で屈指の解像度」なのだそう。また30度の視野角をもつ1:1ディスプレイを採用しているので、どの角度からでもディスプレイの情報を確認できる。

 

さらにスマホの音声操作に対応させることで、ハンズフリーの操作性も実現。多機能なHUDを自分の車に搭載できるとあって、SNSなどでは「これは未来すぎる!」「ひたすら格好良い! 欲しい!」「ドラゴンボールのスカウターみたい」といった声が相次いだ。

 

24時間以内に支援金額が300%突破!?

気になるリターンは、「Hudly Wireless」本体や電源ケーブルなどのワンセットが割引価格で手に入るというもの。例えば2万8500円のコースでは、31%OFFの値段で同商品を購入できる。

 

そんな同クラウドファンディングは、募集開始から24時間以内に支援金額が目標金額の300%を突破。3月28日現在では目標金額50万円に対し、781%にあたる390万9500円もの金額が集まっていた。視界を遮らずに“頭を上げたまま”情報を確認できるヘッドアップディスプレイ。気になった人は、自分の愛車にも取り付けてみてはいかが?

リピート率85%以上! 米国で話題のAIスタイリスト「Stitch Fix」を使ってみた

2017年11月、34歳の女性が社長を務めるスタートアップが、ニューヨーク市場で上場を果たし話題を集めました。その会社は、AIスタイリストによる商品提案型のサービスを提供する「Stitch Fix」です。売上1000億円、時価総額は2000億を超え、人々の「洋服を買う」という体験をまったく新しいものにしてくれています。本当に通常のネットショッピングよりも満足する購入体験ができるのか? 実際にそのサービスを利用して検証してみました。

 

Stitch Fixってどんなサービス?

Stitch Fixとは、通常のネットや実店舗でのショッピングとは異なり、自分で商品を選ぶのではなくAIとスタイリストが自分に合った商品を提案してくれるサービスです。同社の3500人のスタイリストと80人以上のデータサイエンティストのチームが、独自のアンケートとSNSの分析で顧客の好みに合ったアイテムを選んで届けてくれる仕組み。手順は以下の通りです。

 

①独自のアンケートに回答(サイズ・好み・ライフスタイル・予算など。10~15分程度を要する質問)

 

②到着日を選択すると、洋服や小物類が5点自宅に届く。この段階でスタイリング料20ドルが課金される(混雑状況にもよるが早い場合は3日〜5日程で到着)

 

③気に入ったものは購入、それ以外は無料で返品可。同封されている袋に入れて郵便局で送るだけ(すべて購入の場合は全品25%オフ)

 

④選んだ服と選ばなかった服の理由をアンケートに記入しフィードバックを送る(次回の購入につなげる)

 

では、実際に使ってみましょう。

実際に答えた質問は50問程度。「ゆったりとした服が好き」「これは嫌」といったデザインの好みなどを細かいところまで聞かれました。さらに、実際の服の絵を見せて4段階で好きか嫌いかを聞く質問もあり、好みを捉えてくれた気がしました。

 

アンケートに回答し、最速の発送日を選択しました。荷物は5日後に到着。箱もかわいく、自分用にカスタマイズされた福袋を開けるような非日常体験にワクワクしました。

届いた5点は紺のサンダル、チェックのシャツ、リゾート風のロングドレス、デニムジャケット、そしてストレートジーンズです。

 

気に入ったのはサンダルとジーンズ。私は足の形に合う靴をなかなか見つけられないのですが、このサンダルはぴったりで履き心地も抜群。デザインも気に入ったので値段を見る前から買うことを即決していました。ジーンズは、ウエスト、長さ、履き心地がすべてパーフェクト。欲しかった色でもあったのでこちらも購入しました。他の商品は日常使いできるイメージが湧かずに返却することにしましたが、サイズはぴったりでした。

 

最後はフィードバックアンケートに回答。また春になったときに注文をしたいと思ったので、今回選ばなかった理由や次はどんなものが欲しいかを丁寧に書きました。返品するアイテムも指定の袋に入れて、郵便局に行くだけなのでとても簡単でした。

今回試してみて、私はStitch Fixをまた利用したいと思いました。理由は3つあります。一つ目は、実際に商品が届くまで何が送られてくるかわからないワクワク感。2つ目の理由は、細かなアンケート回答とスタイリストの存在によって、送られてくる商品提案の質が高いからです。私の好みもある程度捉えていました。

 

3つ目の理由は、毎回フィードバックを送るため、次回の満足度はもっと上がるという期待感があるから。回数を重ねていく度に、AIとスタイリストが身体のサイズや自分の好みを学習してくれるので、次はより良い提案が来るだろうと思ってしまいます。

Stitch Fixには、他にも顧客を魅了する仕掛けがあります。届いた5点の洋服それぞれに合わせたコーディネート案を提案してくれるため、着用したイメージが湧きやすいです(上の写真の右側)。また、スタイリング料の20ドルは、どれか1着でも買えばその購入に充てられる仕組みなので、「最低1着は買わないと損」という気持ちにさせられます(上の写真の左側は価格表)。

 

テクノロジーとビジネスモデルで注目を集めるStitch Fixは、昨年の冬の時点で250万人のアクティブユーザーを獲得しています。さらに、リピート率は85%以上。ここからはユーザーの満足度が高いということが分かります。

 

「オンラインで洋服を買う」という手軽さだけでなく、品質も良く、服を選ぶ楽しさもあるStitch Fix。初回の利用は紹介やプロモーションコードを利用すると、20ドルのスタイリング料が無料になるので、アメリカに行く際はぜひ試されてみてはいかがでしょうか。

 

IoTライフはレオパレス21のLeo-LINK「三種の神器」で手軽に始めよう!

モノのIoT化が進むいま、スマホなどで家じゅうのアイテムを管理できるスマートホームが注目を集めている。レオパレス21の賃貸住宅では、先進のIoT住環境を備えたLeo-LINKを新築物件に導入。手軽にスマートホームシステムを実現している! そこで、スマートホームに関心を持つGetNaviデジタル担当の川内一史が実際に体感してみた。

 

 

IoT初心者はもちろん上級者も楽しみ方は無限に

IoTやスマートホームに興味はあるものの、導入に二の足を踏んでいる人は多い。ユーザーの高いハードルとなっているのが、機器選びとセッティングの難しさだ。

 

レオパレス21の賃貸住宅で導入されている「Leo-LINK」は、そんなハードルを軽やかに飛び越える。スマホで家電を操作できるLeo Remoconや、テレビでネットコンテンツを楽しめるLife Stick、スマホをカギの代わりに使えるLeo Lockなど先進のIoT住環境を、新築を中心に備えているためだ。これらのデバイスは初期設定の手順も非常にシンプルで、〝情弱〟でもすぐ使い始められる。一度その便利さを体感したら、離れられなくなることうけあいだ。

 

IoT上級者であれば、スマートスピーカーを組み込んで家じゅうの家電を音声操作できるようカスタマイズするのも楽しい。また、「Leo Lockが施錠されたら、照明とエアコンをオンにする」などと任意でルールを設定して連携させるのも可能となる。Leo-LINKなら、つながる楽しさを無限に広げられるのだ。

 

 

【Leo-LINK三種の神器1】

Life Stick

テレビに接続するだけで膨大なコンテンツを視聴!

Android TV対応のセットトップボックスデバイス。テレビに接続して、L MOVIE powered by U-NEXTやYouTubeなどのネットコンテンツを楽しめる。暮らしをサポートする「マイルーム」へのアクセスも可能。

 

↑音声操作に対応。リモコンのマイクボタンを押して話せば、コンテンツの検索などが行える

 

【Life Stickでできること】

・CSやネットのコンテンツを思う存分テレビで堪能

・Wi-Fiルーターとして最大8台の機器を接続

・入居内容やゴミ出しなど管理に関する情報を確認

 

●IMPRESSION

本格ゲームも楽しめるからエンタメはコレ一台でOK

「動画だけでなく、L GAME powered by G-clusterで本格的なゲームを楽しめるのがうれしい点。コレ一台あれば自宅でエンタメは十分です。小型デバイスなので、邪魔になりません」

 

 

【Leo-LINK三種の神器2】

Leo Remocon

部屋じゅうの家電を操作できる高機能な学習リモコン

Wi-Fiと赤外線通信機能を搭載する学習リモコン。スマホやタブレットを使って、テレビやエアコン、照明などを操作可能だ。温度・湿度・照度センサーを内蔵し、外出先からスマホなどを介して部屋の環境を確認できる。

 

↑背面にLAN端子などを搭載する。赤外線で家電を操作するため、遮蔽物を置かないよう注意

 

【Leo Remoconでできること】

・テレビ、エアコン、照明など部屋じゅうの家電を操作

・内蔵する各種センサーで部屋の状態を外から確認

・スマートスピーカーと連携して音声だけで家電を操作

 

●IMPRESSION

セッティングが簡単で1、2分で使えるようになる

「アプリをインストールすれば、部屋じゅうの家電のデータが自動で更新。1、2分で使えるようになります。IoTのセッティングの煩雑さにハードルを感じている人へオススメです!」

 

 

【Leo-LINK三種の神器3】

Leo Lock

スマホをかざすだけでドアの施錠・解錠ができる

スマホをかざすことで施錠・解錠ができる、ドア用スマートロックデバイス。交通系ICカードをカギとして使えるほか、暗証番号を手で入力しての施錠・解錠も行える。外出時に締め忘れた際は、遠隔施錠にも対応する。

 

↑タッチ式のカードキーが配布される。スマホを持っていない人でも利用できるのはうれしい

 

【Leo Lockでできること】

・スマホやICカードでドアを手軽に施錠・解錠

・カギをかけ忘れた際はスマホで遠隔から施錠

・緊急時にはワンタイムで暗証番号を発行

 

●IMPRESSION

鍵のつまみを手で回すので施錠し忘れを防げる

「スマホをかざしたあとに、鍵のつまみを手動で回すことで施錠・解錠するシステムを採用。これにより、カギのかけ忘れを防げるだけでなく、節電できるというメリットもあります」

 

 

 

IoT住環境「Leo-LINK」 http://www.leopalace21.jp/land/apartment/brand/IoT.html

そっと忍ばせるだけ。手帳やPCの居場所を追跡する“カード”

【「毎日、文房具。」が●●な人にすすめたい文房具】大事な手帳に潜ませるカード式トラッカー

アナログの手軽さや安心感から、まだまだ手帳を使う人も多いと思います。私自身も、アナログの手帳やノートを愛用し続けているひとりです。

大切な予定、あるいは大切な記録が書き込まれた手帳は、時にお金よりも価値が高い存在になります。少し大げさに言うと、手帳は一文字書き始めた瞬間から、あなただけの世界にひとつだけの一冊になり、けっして代わりのきかない存在になるということです。実際に「財布は落としてもいいけれど、手帳は絶対に失いたくない」という人もいるくらいです。

 

私も手帳を愛用して毎日を暮らしていますから、もし手帳を失うと、さまざまな計画やアイデアメモ、また出会った人たちとの記録や思い出が失くなることになります。当然、生活に及ぼすダメージはお金を失うことよりも大きいです。財布をなくしたとしてもお金はまた稼げばいいし、クレジットカードなどは再発行ができますからね。

 

さて今日は私が、手帳を失くさないために、また万が一失くしても見つけることができるように手帳に忍ばせている、あるアイテムをご紹介します。それがこちらです。

↑「Tile Slim」3650円/ソフトバンクセレクション

 

これは「Tile」という落し物を探すためのスマートトラッカーの「Slim」というもっとも薄いタイプのものです。大きさは54mm×54mmで、厚さは2.4mmとクレジットカード約2枚分。

 

手帳のカードポケットにも難なく収まるサイズです。

 

【使い方】

Tile Slimは、スマートフォンなどとあらかじめBluetoothでペアリングさせて使います。ペアリングができれば準備は完了。

 

これでアプリを立ち上げれば「近くにあります」と表示され、近くに手帳があることがわかります。

 

「近くにあるのに、見つからない、どこにあるかわからない!」というときはアプリの「探す」を押せば、手帳に入れておいたTile Slimからメロディーが鳴りますので、簡単に見つけることができます。

 

万が一手帳を落としてしまった場合には、この接続(ペアリング)が切れてしまった場所がわかります。例えば、その場所がさっきまでいたカフェを指し示していたら。まずはカフェに連絡をすればよいですね。

 

もし接続が切れたところからさらに手帳が移動してしまった場合、たとえば電車で紛失した場合や誰かがその手帳や荷物を違う場所に移動させてしまった場合でも、「Tileコミュニティー」を使ってさらに追跡することも可能です。

 

Tileコミュニティーとは、世界中にいるTileアプリユーザーがコミュニティーとなって協力し合い、みんなで落し物を探すことができるシステムです。落し物をした人のTileから発信されている電波をTileアプリユーザーが受信すると、その位置情報を保有者のアプリに通知し、落し物場所が確認できる仕組みです。ちなみにデータの送信はバックグラウンドで行われるため、他人に情報が知られることはありません。

 

大切な大切な手帳や、仕事の記録を残したノートなどに「Tile Slim」を入れておけば、万が一の場合でも安心ですね!

 

こんなあなたにオススメ

・手帳をなくして慌てたことがある人
・落としもの、探しものをよくする人
・手帳に大切な記録を残している人

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

もうアプリで“盛る”必要ナシ! アドビ「飲むフォトショップ」でレタッチ効果を実感

アドビ システムズは、飲むだけで画像を盛ることができる「飲むフォトショップ」を4月1日より発売します。

 

飲むフォトショップは、撮影後のレタッチ作業を物理的にカットすることができる、まったく新しいフォトショップ。飲むだけで面倒なレタッチの必要が無くなります。

 

アドビが独自開発した “フォトショップロテイン” は、Adobe Sensei を二アレストネイバー法で成分圧縮し、世界で初めてナノマシンに配合することに成功。それにより最適なソリューションで身体を物理レタッチすることができます。体内に取り入れられたナノマシンは、スマートオブジェクト化され増殖し、血管を通して全身をまわり、被写体選択機能で指定された、ピクセル細胞を抽出します。そのデータをAdobe Sensei が解析し、細胞レベルで身体をレタッチします。すべてのピクセルを最適化することにより、アンチエイリアスの効いた美しい筋肉が出力されます。これにより、PC上でレタッチ作業を行わなくても、理想の身体を表現できます。

 

その驚くべき効果は?

GetNavi web編集部では、発売前の飲むフォトショップを入手し、その効果を試してみました。実験台となったのは、最近ますます体重の増加が止まらないという30代の一條編集部員。

 

飲むフォトショップを水に溶かして一気に飲み干してもらいます。フォトショップらしい鮮やかなブルーの液色が食欲を減退させる効果も期待できそうですね。気になるお味は、「さっぱりフルーティーで、普通のプロテインよりも飲みやすいです」とのこと。

 

飲み干すと、すぐにレタッチ効果が現れます。運動不足でたるんだ身体はみるみる引き締まり、自然なシェイプに。簡易的なレタッチアプリにありがちな不自然な空間のゆがみなども見られません。「飲むだけですぐに憧れのマッスルボディにレタッチできるのがうれしい! これならもう厳しいダイエットやトレーニングも不要ですね」と喜ぶ一條部員。

 

ダイエットやトレーニングが続かない、忙しくでジムに通う時間がないという方は、ぜひ「飲むフォトショップ」を試してみて下さい。

最新ゲーミングPCでeスポーツを始めよう! 初心者にオススメしたいノートPC4選

近年注目を集めているeスポーツは、ゲームで競う新時代の競技。日本でも大会が開催され、将来的にはオリンピック競技としても採用が検討されるなど話題となっています。そんなeスポーツを本格的に始めてみたいなら、ゲーム用に設計された“ゲーミングPC”がオススメ。一般的な据え置き型ゲーム機よりもカスタマイズの自由度が高く、周辺機器も充実しています。

 

ゲーミングPCを選ぶポイントは、「CPU/メモリ」、「GPU」、「排熱機構」の3点。最新のPCゲームは高い映像処理能力を必要としており、そのためにはGPUと呼ばれる映像処理チップの性能が重要となります。一般的なPCではGPUはCPUと統合されていますが、高度な映像処理を必要とするゲームを動かすためには単体のGPUが求められます。GPUが非力だと、映像の解像度が落ちたり動きがガタガタになってしまうことも。お財布と相談しながら、できるだけ性能の高いGPUが搭載されているモデルを選びましょう。

 

また、高性能なGPUは多くの電力を消費し、大量の熱を発します。そのためGPUを冷やす排熱機構が重要となります。とくにスペースに余裕のないノートPCタイプは、排熱がスムーズにいかないとオーバーヒートして電源が落ちてしまうことも。ファンやヒートパイプなどを備えたモデルを選びましょう。

 

今回は、初めてゲーミングPCを選ぶ人におすすめなエントリーモデル4機種をご紹介します。

 

1.初めての1台にオススメなエントリーモデル

Acer
Aspire VX15
実売価格13万3034円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約6時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×2、USB 2.0×1、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、ヘッドホン、SDカードスロット●サイズ/重量:W389×D265.5×H28.9mm/約2.5kg

背面にデザインされた排熱孔が印象的なゲーミングノートPCのエントリーモデル。入門機ながらCore i5やGeForce GTX 1050を搭載するなど、PCゲームをプレイするために最低限必要なスペックはクリアしています。次世代型802.11ac 2×2 MIMO技術を搭載しており、Wi-Fi接続でも高速通信が可能。持ち運んでどこでもPCゲームが楽しめます。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPU、メモリともゲーミングノートPCとしては及第点。ほとんどのゲームでスムーズにプレイできるでしょう。メモリの増設および変更はできないので、ゲームをしながら生配信などを考えている人は注意!

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)

GTX 10シリーズのなかでもコスパに優れた「GTX 1050」を搭載。最新の3Dゲームなどはやや荷が重いものの、エントリーモデルとしては十分な性能を持っています。

 

【排熱機構】

リア部に2つのファンと排熱孔を搭載。実用的でデザインにもこだわっており、効率的にPC内部を冷やすことができます。

 

 

2.ハイブリッドストレージでスピード+大容量を実現

ASUS
R.O.G. STRIX GL703VM-EE062T
実売価格13万円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB+HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア17.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約3.1時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.0×4、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、Mini DisplayPort、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W415×D280×H24mm/約3.0kg

高速なSSDと大容量のHDDを組み合わせたハイブリッドストレージを採用。OSの立ち上げなどは高速なSSDで、データの保存はHDDと使い分けることで効率よく動作させることができます。Wi-Fiは802.11ac 2×2 MIMO対応。液晶画面のリフレッシュレートは最大120Hzで、よりなめらかに映像を映し出します。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスの標準的なスペックとなっています。ほとんどのゲームは問題なくプレイできるでしょう。

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)

VRゲームにも対応する「GTX 1060」を搭載していますので、将来的にVRゲームでも遊びたいと考えている人にオススメ。

 

【排熱機構】

高い冷却効果を発揮する2つのファンを搭載したデュアルクーリングシステムを採用。ゲームに熱中しているときも、PCをクールに保ちます。

 

3.ワンランク上の性能を備えたハイエントリー機

日本HP
OMEN by HP 15-ce015TX(パフォーマンスモデル)
実売価格18万8773円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB+HDD 1TB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約5時間●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 3.1×3、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 2.0、Mini DisplayPort 、ヘッドホン/マイク、マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W388×D275×H24.8mm/約2.63kg

CPUやGPU、メモリなどエントリークラスよりもワンランク上のスペックに仕上げられたハイエントリーモデル。注目はノートPC用にデザインされた最新GPU「Max-Q Design」シリーズを搭載していること。こちらは電力を効率よく使えるよう最適化されており、処理能力のほか、静音性や放熱性も向上しています。PCを長く使いたいのであれば、最初から高めのスペックを選んでおくのも手です。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i7-7700HQ(2.8GHz/TB時3.8GHz)/メモリ:16GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスよりもワンランク上の仕様。ゲームしながらネット動画を再生するなど、同時に複数のことを行うことができます。

 

【GPU】

NVIDIA GTX 1060 with Max-Q Design(6GB)

ノートPC用にデザインされた最新GPUを採用。ノートPCでもより美しいグラフィックが楽しめます。

 

【排熱機構】

2つの大型ファン、ヒートパイプのカバー面積拡大、エアフローの改善により高い冷却性能を実現。ゲームプレイ時もしっかり内部を冷やしてくれます。

 

 

4.余裕のあるグラフィックス性能が決め手

DELL
Inspiron 15 7000 ゲーミング(スタンダード)
実売価格12万6144円

●OS:Windows10 Home(64bit)●ストレージ:SSD 256GB●ディスプレイ:ノングレア15.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:駆動時間非公表●インターフェイス:USB 3.0×3、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 2.0 、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット●サイズ/重量:W384.9×D274.73×H25.44mm/約2.65kg

真っ赤なボディが目を引くエントリーモデル。GPUに性能とコストパフォーマンスのバランスがとれた「GeForce GTX 1050 Ti」を採用し、余裕のあるグラフィック処理を行えます。Wi-FiはMIMO非対応(1×1)なのでワイヤレス通信は遅め。有線LAN接続できる環境がオススメです。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Intel Core i5-7300HQ(2.5GHz/TB時3.5GHz)/メモリ:8GB(DDR4)

CPUおよびメモリはエントリークラスの標準的なスペックとなります。上位のプラチナモデルを選択すればメモリが16GBになるので、自分の用途と照らし合わせて選びましょう。

 

【GPU】

NVIDIA GeForce GTX 1050 Ti(4GB)

「GTX1050」より処理性能をやや高めた「GTX 1050 Ti」を搭載。少しでもグラフィック性能を上げたいけど、コスパも重視したいという人に人気のGPUです。

 

【排熱機構】

背面の冷却用通気孔と大型のデュアル冷却ファンの配置を最適化し、冷却効果を最大化。効率的に排熱できます。

 

 

ゲーミングPCを手に入れて、今後ますます盛り上がっていくと見られるeスポーツをいち早く体験してみてはいかがでしょうか。

すべてが桁違いな「auひかりホームX(テン) 10ギガ」、実際のメリットは? 専門家に活用シーンを聞いてみた

最近、ネット動画の表示が重い、ダウンロードが以前より遅くなった……と感じることはないでしょうか。これは何も気のせいではなく、家庭のネット環境はそのままなのに、配信される動画が4K対応になるなどコンテンツのほうが日に日にリッチになっているから、という理由が考えられます。

 

そんななか、3月1日から受付が始まったKDDIの新サービス「auひかりホームX(テン) 10ギガ」が大きな注目を集めています。なんとこちら、個人宅向けとしては“世界最速”(*)を謳う、上り/下り最大10Gbpsを提供するサービスなのです!

*個人宅向けFTTHサービス市場 (月額100ドル未満) で上り下り速度が共に10ギガのサービス。【2018年1月付けOvum調査報告に基づく】

 

■サービスの詳細・提供エリア・申込みはコチラ↓
https://www.au.com/cmp/hikari_kousoku/

 

頭ひとつ抜きん出た速さ! 無線LAN利用でも超高速

“世界最速”や“10ギガ”と言われてもピンとこないかもしれませんが、現在の家庭(ホーム)向けに提供されている光回線の主流は1Gbps。これが一気に10Gbpsというのは衝撃的! これだけでも飛び抜けて高速だということがわかります。

 

しかも、提供される新ホームゲートウェイ「BL1000HW」(ルーター的役割の機器)も高性能で、最新の無線LAN規格「Draft IEEE 802.11ax」に対応し、無線LANの速度は最大2.4Gbpsとこちらも超高速。無線LAN利用でも頭ひとつ抜きん出た高速データ通信が可能です。

 

では、この「auひかりホームX(テン) 10ギガ」を実際に家庭に導入した場合、日常生活にどのようなメリットや変化があるのでしょうか。今回は2人の専門家に話をうかがいました。

 

【専門家に聞きました!①】

家族間での“帯域幅”争奪戦に終止符! さまざまなシーンで活躍

まずはPC/デジタルライターの後藤 宏さんに、世界最速「auひかりホームX(テン) 10ギガ」のメリットについて、わかりやすく説明していただきました。

【Profile】

後藤 宏さん

“パソコンはともだち”が口癖のPC好きデジタル系ライター。機器のスペックはもちろん、通信速度やオンラインサービスにも、オタク特有のツッコミを入れる、めんどうな人。

 

――まず、「auひかりホームX(テン) 10ギガ」の注目ポイントはどこになりますでしょうか?

後藤 宏さん(以下、後藤):本サービスで注目すべきは10Gbpsまでのデータ伝送に耐えられる“帯域幅”です。4K動画のストリーミング視聴も、オンラインゲームの対戦も、1つのサービスを利用するだけなら「auひかりホーム 1ギガ」でも、レスポンスはあまり変わらないでしょう。

 

しかし、それらを同時に利用した場合、従来の環境ではデータの伝送が間に合わず、タイムラグが発生してしまいます。例えるなら、「華厳滝」と「ナイアガラ」の違いですね。水が落ちる速度自体の違いというよりも、水の“量”が変わるイメージです。

 

近年では動画をはじめ、ほとんどのコンテンツが大容量化していますし、ネットサービスが浸透している現在では、快適に生活するために欠かせない要素と言えます。

 

――確かに、家族と一緒に生活していると、休日などはちょうどネットを利用する時間が重なってしまうことって多いですよね。具体的にはどういった人におすすめですか?

後藤:先に挙げたとおり、「auひかりホームX(テン) 10ギガ」最大のメリットは、同時にたくさんのデータを伝送できること。これまでは、複数の端末から同時にネットサービスを使おうとすると、速度が遅くなっていました。

 

例えば、動画配信サイトで4K動画を視聴していると、それだけで多くの帯域幅を占有してしまいます。なので、家族の誰かが同じタイミングでネットショッピングを利用しようとすると、お互いに影響しあって動画のバッファが追いつかずに再生が止まってしまったり、買いたい商品の画像がなかなか表示されなかったりする場合があります。家族で帯域幅の争奪戦になっていたんですね「auひかりホームX(テン) 10ギガ」なら、従来の「auひかりホーム1ギガ」から帯域幅がかなり増えるので、そういった状況でも快適に利用できるようになります。

 

このことから考えて、「auひかりホームX(テン) 10ギガ」は、家族がそれぞれパソコンを利用していて、高品位なネット動画やネットショッピング、ストリーミング形式の音楽サービスを存分に楽しみたいといった家庭にイチオシ。無線LANも高速なので、スマホ利用でも快適です。

 

――動画配信サービスやネットショッピングの話が出ましたが、それ以外のシチュエーションで「auひかりホームX(テン) 10ギガ」を導入するメリットはありますか?

後藤:アプリやOSのアップデートにも効果絶大です。OSやアプリのアップデートはデータ量が大きい場合がありますが、予期せぬときに処理が始まってしまっても、10Gbpsなら超快速に処理が完了するはずです。ほかにも、動画のダウンロード時間の短縮にもつながります

 

――それでは、後藤さんご自身が「auひかりホームX(テン) 10ギガ」を導入したら、どのような使い道を考えていますか?

後藤:音楽ストリーミング配信サービスで音楽を流しっぱなしにしながら、ネット動画を観たり、ネットショッピングを楽しんだりといった使い方をしたいですね。

 

また、個人的にビジネス用として1TBのオンラインストレージを利用しているのですが、家で仕事をしているようなケースで動画や画像といった大容量データをオンラインストレージを介してスタッフ間で共有する場合などにも活用したいです。

 

――ここまでは現状でのメリットをうかがってきましたが、今後普及する可能性のあるテクノロジーで、通信速度の速い「auひかりホームX(テン) 10ギガ」が活躍しそうなものがあれば教えてください。

後藤:スマートスピーカーをはじめ、今後はネットにつながり、AIの活用を前提としたIoT家電がますます増えて、データのやりとりも大きくなってくると予測されます 。たとえば、家具を買う前に部屋にマッチするかどうかを調べられるよう、家庭内にダイレクトに3Dデジタルデータを投影するなど、AR(拡張現実)・MR(複合現実)を利用する場面も今後は広がってくると思います。

 

そういった環境になったとき、不可欠となるのが大容量データの同時伝送に耐えられるネット回線です。大容量な帯域幅を確保できる「auひかりホームX(テン) 10ギガ」が活躍するでしょう。

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【専門家に聞きました!②】

「ここまで必要か!?」というほど衝撃! 動画を見る側も配信する側にもメリット

続いてゲーム/デジタルライターの岡安 学さんにも話をうかがいました。

【Profile】

岡安 学さん

ゲーム雑誌の編集者を経て、フリーライターとしてウェブや雑誌などで活躍中。近年は、デジタル機器を中心に家電からeスポーツまで幅広いジャンルで執筆を行なう。

 

――最初に「auひかりホームX(テン) 10ギガ」の発表を聞いたとき、どのように思われましたか?

岡安 学さん(以下、岡安):正直、「ここまで必要か?」という思いが頭をよぎるほど速いなという印象でした。10Gbpsですから、これまでとは単位がいきなり変わってしまいましたよね。

 

――実際に「auひかりホームX(テン) 10ギガ」を家庭に導入すると、どのようなメリットが考えられるでしょうか?

岡安:例えばVR(仮想現実)ですね。VRの映像は最近、4Kや8Kに対応するなど大容量化しています。安定して通信ができると、高画質のまま滑らかな映像が体験できます。VRは没入感が高いので、途中で止まったり動きが悪くなったりすると興醒めしてしまうんですよね。いまはまだ10Gbpsレベルの回線が必要なほど高ビットレートのVR動画はあまりないと思いますが、将来的には必要になると思います。

 

ほかには、オンラインゲームの配信にもいいですね。オンラインゲームをしながら、その動画を配信するイメージです。ゲーム画面をストリーミングで流すとともに、本人のプレイ映像をワイプで送信すると、両方のデータ量がかかるので、高画質で配信するにはデータ量が高いほうが途切れずに安定します。

 

――もし、岡安さんが「auひかりホームX(テン) 10ギガ」を導入したら、どのように利用してみたいですか?

岡安:ストリーミング動画をいくつも平行して観る、というのも楽しいかもしれません。例えば東京オリンピックで8K配信があるかはまだわかりませんが、4台のモニタにそれぞれの競技を映して、同時に楽しむとか。もちろん再生機器などいろいろ必要なんですけど、こうすればいい場面を見逃すこともありません。

 

――最後に、「auひかりホームX(テン) 10ギガ」が始まったことで、今後どういったサービスが普及していきそうでしょうか?

岡安:オンラインストレージの容量がテラ単位になってきていますが、それがもう少し安価に使えるようになれば、10Gbpsの高速が生きてきます。自分のPCのHDDからデータを読み込むが如く、オンラインストレージからデータを読み込めるようになり、自分の手元にストレージを用意しなくて済むようになるでしょう。

 

ここまで専門家2名にメリットや具体的な利用方法についてお話をうかがいましたが、VR体験や動画視聴、ストリーミング再生・配信など、さまざまなシーンで活躍することがわかりました。もちろん、通信する相手側の状況によっても通信状態は変化しますが、この超高速の10Gbps回線の登場・普及は、近い将来、IoT化が当たり前となった暮らしやオンラインストレージを活用した仕事スタイルなど、日々の生活に大きな変化もたらしそうです。

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気になる月額料金や対象エリアは?

「auひかりホームX(テン) 10ギガ」は、まだサービス開始当初ということもあって、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部に提供エリアが限定されています。気になるお値段は、「auひかりホーム 1ギガ」の利用料にプラスして、高速サービス利用料として月額1280円の追加で利用可能。この金額で“世界最速”(* ※)を実感できるとしたら、現状に不満のある人にとってはかなり有力な選択肢となりそうです。詳しい料金体系については次の表をご覧ください(表記の金額はすべて税抜です)。

*個人宅向けFTTHサービス市場(月額100ドル未満)で上り下り速度が共に10ギガのサービス。【20181月付けOvum調査報告に基づく

ベストエフォート型サービスです/速度は通信環境により大幅に低下します。

★1:本サービスはベストエフォート型サービスです。記載の速度は技術規格上の概ねの最大値であり、実使用速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。ホームゲートウェイ内蔵の無線LANご利用(有料)時の通信速度は、最大2.4Gbps(Draft IEEE802.11ax)または1.7Gbps(IEEE802.11ac)です。接続先までの通信速度は機器の能力に依存します。<推奨パソコンスペック>●LANポート10GBASE-T以上●LANケーブルカテゴリ6a以上 ★2:3年単位で自動更新されます。解約・プラン変更された場合、契約解除料15,000円がかかります(更新期間を除く)。 ★3:au one netで「口座振替・クレジットカード割引」適用時。 ★4:4年目以降はauスマートバリュー加入限定の割引適用時。auスマートバリューへのご加入が無い場合は割引はありません。【高速サービスの最低利用期間について】高速サービス利用から12ヶ月以内に解除された場合、高速サービス解除料2500円がかかります。【解約時の回線撤去について】解約時には光ケーブル撤去工事(工事費28,800円)が必要です。 ★5:高速サービス利用料が日割の場合、割引額も日割です。 ★6:auスマートバリューによるauスマートフォンなどへの割引があった場合、その翌月に高速サービス利用料を割引します 。

 

【速度変更について】1ギガ、5ギガ、10ギガサービス間の速度変更のお申込みも可能です(対象エリア内に限ります)。1ギガサービスからの速度変更につきましては、機器の交換のみでお使いいただけます(一部工事が必要な場合もございます)。なお、機器交換手数料は無料です。今後変更になる場合は、事前にお知らせします。
*1:光回線の引込み工事後にお客さまのご都合で課金開始日前にお申込みを取り消される場合は、キャンセル料として初期費用相当額を請求します。 *2●開通月の翌月から割引します。●本割引に期限はありません。割引条件や割引金額が変更となる場合があります。変更となる場合は事前にお知らせいたします。

10Gbpsのスピードを最大限に享受するためには、ある程度のPC環境などが整っていないと活かせませんが、今後、動画などのコンテンツがますますリッチになっていくなかで「10ギガプラン」の必要性が高まっていくのは確実。

 

新作映画やスポーツ配信を美しい映像で堪能したい、4Kや8Kの臨場感抜群のVRをスムーズに体験してみたい、OSやアプリのアップデートにいつもイライラさせられている、ネット動画やストリーミング形式の音楽サービスなどを快適に楽しみたい……といった方は、検討の価値が大いにありますよ!

※提供エリアは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部です。

 

■サービスの詳細・提供エリア・申込みはコチラ↓
https://www.au.com/cmp/hikari_kousoku/

 

提供:KDDI

持ち歩き楽々なビジネス向けノートPCはどれ? デザイン/メモリ/サイズ/UIでチェック

この春、高校や大学を卒業して社会人になるという方も多いのではないでしょうか。いままではスマホやタブレットでよかったけれど、社会人になると書類を作成したり表計算アプリを使ったりと、どうしてもキーボードがついたノートパソコンが欲しくなります。そこで今回は、ビジネスに最適なノートPC4機種をご紹介します。

 

ビジネスでノートPCを使うなら、最初にチェックしておきたいのが「ディスプレイの大きさ」と「サイズ/重量」。外出や出張などで持ち運ぶことが多いビジネスPCは、画面の大きさが11~13型までのものを選びましょう。15型以上のものは持ち運んで使うには不向きです。また、毎日カバンに入れて持ち歩くなら厚さや重さも重要。持ち歩くのが苦にならないように、できるだけ薄くて軽いモデルを選びましょう。厚さは20mm以内、重さは最大でも1.5kg以内が目安です。

 

また、PCの性能を左右するCPUは価格に直結する要素。ネットやメールのチェック、簡単なオフィスソフトの使用であればCeleronクラスでも十分ですが、イラストや画像を多用したパワーポイントの作成や複雑な表計算なども行うのなら、Core iシリーズを搭載したモデルを選んだほうがいいでしょう。メモリは4GBが標準ですが、同時に多くのアプリを立ち上げることが多いなら8GBに増設することをオススメします(機種によっては増設できない場合もあります)。

 

1.クラス最軽量で持ち歩き楽々

富士通
LIFEBOOK UH75/B1
実売価格14万6800円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i5-7200U(2.5GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 128GB●ディスプレイ:ノングレア13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約8.3時間

13.3インチのフルHD液晶を搭載しながらも、超軽量と超薄型を両立して実現しているのが特徴。重さはわずか約761gと、13.3型クラスでは世界最軽量を実現しています。また、薄型でありながら有線LANコネクタやSDカードリーダーなど、ビジネスシーンでも使い勝手を損なわない拡張性もポイント。出張や社外での打ち合わせなど、PCを持ち運ぶことが多いビジネスマンにぴったりの1台です。

 

【デザイン】

カラーは「ピクトブラック」と「サテンレッド」の2色。ビジネスシーンで使いやすいシンプルデザインです。

 

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i5-7200U(2.5GHz)/メモリ:4GB

Core i5シリーズを搭載しており、複雑な表計算やパワーポイントなどのアプリもサクサク快適に使えます。メモリは4GBと標準クラスですが、複数のアプリを同時に立ち上げたり、ブラウザのタブをたくさん開いたりといったヘビーユースにはやや物足りないかも。

 

【サイズ/重量】

W309×D212.5×H15.5mm(突起部含まず)/約761g(ピクトブラック)、約764g(サテンレッド)※バッテリー含む

とにかく薄く軽いのが特徴。バッテリー込みで800gを切っているので、毎日持ち運んでも苦になりません。また、ただ軽いだけでなくタフネス性も兼ね備えています。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×1、USB 3.0×2、イーサーネット (RJ-45) ポート、HDMI 、ヘッドホン/マイク、SDカードスロット

薄型ボディなのに、インターフェイスは充実。有線LANもアダプターなしで接続できるので、オフィスで使う際に便利です。

 

2.大容量バッテリで長時間使用もOK

 

LGエレクトロニクス
LG gram(13Z980)
実売価格13万2300円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i5-8250U(1.6GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 128GB●ディスプレイ:グレア13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約27時間

重量わずか965gと軽量ながら、72Whの大容量バッテリーを搭載することで、約27時間の連続使用が可能。急速充電に対応しており、20分の充電で約4時間30分駆動します。さらに、USB Type-Cをはじめ、USB3.0、HDMI、ヘッドホンなど各種端子と、microSDスロットを搭載。マグネシウム合金を使用したフルメタルボディを採用し、米国国防総省の耐久試験もクリアしています。13.3型のほか、14型、15.6型もラインナップしています。

 

【デザイン】

カラーは「ホワイト」と「ダークシルバー」の2色。マグネシウム合金を使ったボディは、薄くても高い堅牢度を誇ります。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i5-8250U(1.6GHz)/メモリ:4GB

第8世代のCore i5シリーズを搭載しており、インテル ターボ・ブースト・テクノロジー適用時は最大3.40GHzまで高速動作することが可能。普段の消費電力を抑えながら、パワーが必要なときにもしっかり対応できます。メモリは4GBで標準クラス。

 

【サイズ/重量】

W305.9×D211.8×H15.5mm/約965g ※バッテリー含む

15.5mmの薄型ボディながら、大容量バッテリーを搭載したことにより約27時間という長時間使用が可能。泊まりの出張でも安心して使えるが、そのぶん重量はやや重め。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×1、USB 3.0×2、HDMI 、ヘッドホン、microSDカードスロット

こちらもインターフェイスはビジネス用として十分。DTS Headphone:Xを搭載しており、ヘッドホンをつないで迫力の音声を楽しむことができます。

 

3.ペン入力ができるタブレットライクな1台

Acer
Spin 1(SP111-32N-A14P)
実売価格5万9000円

●OS:Windows 10 Home ●CPU:Celeron N3350(1.1GHz)●GPU:​Intel HD Graphics 500 ●メモリ:4GB ●ストレージ:64GBフラッシュドライブ●ディスプレイ:11.6型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約8時間

360度回転する11.6型ディスプレイを搭載し、ノートPCとしてもタブレットライクにもシーンに合わせて4つのモードで使用可能。Windows Ink対応のAcerアクティブスタイラスペンが標準で付属し、1024段階の筆圧検知で、手書きメモや高精細な描写にも対応します。

 

【デザイン】

クロスブラシのヘアライン仕上げにより、サラサラな手触りのテキスタイルタッチを実現。カラーはビジネスで使いやすいブラック系のみ。360度回転するキーボードにより、4つのモードで使用できる。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Celeron N3350(1.1GHz)/メモリ:4GB

Celeron N3350はネットやメール、簡単なオフィスソフトを使うなら十分ですが、Core iシリーズと比べるとパワーは落ちます。また、メモリは一世代前のDDR3Lのため、スピードは遅め。価格を取るのか、性能を重視するのか検討しておきましょう。

 

【サイズ/重量】

W290×D200×H14.1mm/約1.3kg

厚さ14.1mmと、まるでタブレットのようにも使える薄型ボディが特徴。重さは1.3kgとやや重めですが、持ち歩きできる許容範囲です。

 

【インターフェイス】

USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI、microSDカードスロット

USBは計2口とやや少なめ。特筆すべきは、Windows Ink対応のスタイラスペンが付属し、手書きが手軽にできること。ペンタブ的に使うことができるので、キーボードもペン入力も両方欲しいという方にオススメです。

 

4.アルミボディのスタイリッシュモデル

 

日本HP
Envy 13(ベーシックモデル)
実売価格9万7800円

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Core i3-7100U(2.4GHz)●GPU:Intel HD Graphics 620●メモリ:4GB●ストレージ:SSD 256GB●ディスプレイ:13.3型フルHD (1920×1080ドット)●バッテリー:連続使用約14時間

高級感のあるアルミニウム製のメタリックボディを採用したスタイリッシュなモバイルノートPC。画面の左右の縁が目立たないナローベゼルにより、コンパクトながら大画面を実現しています。90分で90%の充電を行えるファストチャージ機能により、忙しい朝や仕事の合間にサッと充電することが可能。Bang & Olufsenと共同開発されたクアッド・スピーカーにより、高音質で音楽や動画を楽しめます。

 

【デザイン】

カラーは「シルクゴールド」のほか、楽天市場限定として「ナチュラルシルバー」も用意。光沢のあるエッジやタッチパッド部のダイヤモンドカットなど、メタルの質感を生かしたデザインは女性にもオススメ。

 

【CPU/メモリ】

CPU:Core i3-7100U(2.4GHz)/メモリ:4GB

Core i3シリーズを搭載しており、モバイルとして使うなら十分なパワーを発揮します。メモリは4GBで標準クラス。

 

【サイズ/重量】

W305×D215×H14mm/約1.24kg

今回の4機種では最も薄い14mm。ボディはアルミ製で、堅牢度が高いぶんやや重め。

 

【インターフェイス】

USB Type-C×2、USB 3.1×2、マイク/ヘッドホン、microSDカードスロット

USBは4口と多めに搭載。HDMIは搭載していませんが、USB Type-CがDisplay Portに対応しています。

 

この春、進学や就職などでノートPCの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

歴代機を知り尽くした上で断言! ファーウェイ新スマホ「P20 Pro」は予約必至です。

ファーウェイが、3月27日(現地時間)にフランス・パリで開催した新製品発表会で、スマートフォンの最新フラッグシップ「HUAWEI P20」シリーズを発表しました。

 

↑1900年に建てられたという「グラン・パレ」で発表会を開催

 

HUAWEI Pシリーズは、2年前に発売されたHUAWEI P9で初めてライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載し、撮影画質には徹底的にこだわってきたシリーズです。今回発表された「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 Pro」も、もちろんライカレンズを搭載したハイエンドモデル。ですが、もはやセールスポイントはライカだけじゃないんです。センサーの改良により、画質が飛躍的に向上し、AIによる撮影シーン判別がさらに賢くなり、しかも手持ちでもシャープな画質で夜景が撮れちゃったり……。

 

↑自社開発のAIプロセッサーを内蔵している優位性をアピール

 

↑カラバリは2モデル共通の4色のほか、P20には「Champagne Gold」もある

 

発表会の直後に、上位モデル・HUAWEI P20 Proのサンプル機が配られたので、そのすごさをいち早く体感することができました。実際の作例も交えながら、新モデルの特徴を紹介していきますね。

夜景の撮りやすさはスマホ史上No.1かも!

HUAWEI P20 Proは、6.1インチ(1080×2440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。画面占有率を高めるために、フロントカメラの部分に切り欠き(ノッチ)を設けたデザインで、一見iPhone Xに似ています。が、比べてみるとiPhone Xよりノッチの面積はかなり狭いです。また、ノッチの左右を黒く表示して、ノッチが目立たない画面表示に切り替えることもできます。

 

↑6.1インチの大画面を搭載しつつも「意外に持ちやすい」という印象

 

最大の特長は背面のトリプルレンズカメラ。本体を横向きにした状態の右からF2.4レンズで8メガピクルセルの3倍望遠カメラ、F1.8レンズで40メガピクセルのRGB(カラー)センサーのメインカメラ、そしてF1.6レンズで20メガピクセルのモノクロセンサーのカメラという構成になっています。

 

↑背面パネルは美しい。特に「Twilight」が美しい

 

↑右から望遠、カラー、モノクロという並び

 

スマホのカメラとしては最大級の1/1.7インチの画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現していることもセールスポイント。望遠カメラが追加されたため、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、さらに、5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」にも対応しています。

 

↑iPhone XやGalaxy S9+よりも圧倒的に大きい画像センサーを搭載

 

↑「写真」モードで「1×」で撮影

 

↑「3×」に切り替えて撮影

 

↑「5×」にしても、画質を劣化させずにズームアップできる

 

AI処理に特化したプロセッサーを内蔵するCPUを搭載していることもHUAWEI P20シリーズの大きな利点です。その恩恵で、500以上の撮影シチュエーションを素早く判別し、最適な設定が行われます。もちろん、それをオフにしたり、手動の「PRO」モードで自分なりの設定で撮ることもできます。

 

AIを利用する「AIイメージスタビライゼーション」も搭載。手持ちでも夜景を鮮明に撮れる「夜間」モードを搭載し、ビデオの画質も向上しているようです。さらに、これは他社への追随ではありますが、最大960fpsで撮影するスーパースローモーションにも対応しました。

 

↑自分のカメラとHUAWEI P20 Pro(右)のビデオ撮影時のブレ補正を比較するデモも実施

では、実際にHUAWEI P20 Proで撮った写真をご覧ください。発表会の直後、わずかな時間に撮った写真です。まだ使いこなしていないなのに、ここまで撮れるのは、すごいと思いませんか? 筆者はHUAWEI P9でライカ画質に魅せられて、その後、2年弱の間に、P10 Plus、Mate 10 Proと新機種に乗り換えているのですが、このP20 Proも日本で発売されたら即買いします。まだ発売は決まっていませんが、予約したいです(笑)。

 

↑会場にいたモデルさんを撮影。背景を自然にぼかせる

 

↑曇り空の夕暮れ時だったが、明るく撮れた

 

↑料理も自然な色のままで、美味しそうに撮れた

 

↑夜景写真の画質は圧巻

 

↑シャッタースピードが長くなるが、手ブレは補正される「夜間」モードで撮影

 

↑モノクロで撮っても、いい感じに

 

フロントカメラもライカレンズでF2.0。24メガピクセルなので、自撮りも高画質で楽しめます。背景をぼかせる「ポートレート」モードを搭載し、顔を立体的に認識してライティング効果を加える「3Dポートレートライティング」という新機能も備えています。「ビューティモード」も試してみましたが、補正が自然で、男でも使えるじゃん!という印象でした。

 

↑普段自撮りをしないで、構図も表情もイマイチですが、肌は「ビューティレベル2」でほどよく補正された

 

↑夜景をバックにすると、やや白飛び気味に

 

もちろんHUAWEI P20 Proの魅力はカメラだけでに限りません。4000mAhの大容量バッテリーを搭載していて、IP67等級の防水・防塵にも対応。指紋認証に加えて、顔認証にも対応し、約0.6秒でロックを解除できます。安全性については、もう少し使い込んでみないとなんとも言えませんが、指紋か顔か、使いやすいアンロック手段を選べるのはいいですよね。HUAWEI P20 Proはヨーロッパでは4月6日発売で、899ユーロ(約11万7800円)です。

 

スタンダードモデルP20のカメラ性能も侮れない!

スタンダードモデルに位置付けられるHUAWEI P20は、5.8インチ(1088×2244ドット)の液晶ディスプレイを搭載。P20 Proよりも、ひと回り小さいですが、そのぶん持ちやすいサイズ感と言えます。

 

↑HUAWEI P20は、P20 Proを若干小さく、片手操作がしやすそう

 

↑背面にはデュアルカメラ

 

機能面でのP20 Proとの大きな差分はカメラ。P20の背面カメラは、F1.8レンズ&12メガピクセルのRGBセンサー+F1.6レンズ&20メガピクセルのモノクロセンサーという組み合わせです。前モデルのHUAWEI P10も12メガピクセルRGB+20メガピクセルモノクロという組み合わせでしたが、レンズのF値は2.2でした。P20はレンズから光を取り込む効率が大きく向上したことに加え、画素サイズが1.55µmと大きく、センサーサイズは1/2.3インチとなり、光を感じ取る効率もアップしています。

 

P20 Proと同じように「夜間」モードを搭載し、スーパースローモーションも楽しめます。フロントカメラはP20 Proと同じスペックで、「3Dポートレートライティング」にも対応しています。

 

HUAWEI P20は、ヨーロッパでは3月27日発売で649ドル(約8万5000円)なので、「3倍ズーム」「5倍ハイブリッドズーム」が必須でなければ、P20 ProよりもP20のほうがコスパは高いでしょう。

 

日本でも売ってほしい! ポルシェデザインの3眼モデル

なお、発表会の最後に、ポルシェデザインとコラボした「HUAWEI Mate RS」も発表されました。筆者の記憶が正しければ、ポルシェデザインモデルはMate 9、Mate 10に続く第3弾。従来は高級志向のデザインが特長でしたが、今回のHUAWEI Mate RSはリッチな輝きを放つ本体デザインはもちろん、HUAWEI P20 Proと同じ仕様の3眼カメラを搭載。さらに、HUAWEI初となるディスプレイ内蔵型の指紋センサーも搭載しています。背面にも指紋センサーがあるので、利用シーンに応じて、どっちに触れてもアンロックできるという仕組みです。

 

↑HUAWEI Mate RSのRedモデル

 

↑背面パネルは見た目が美しいだけでなく、手触り感もリッチだった

 

↑Blackモデルの背面パネルは、とことん光沢を極めた黒で、鏡のような輝きだった

 

HUAWEI Mate RSは4月12日発売で、6GB RAM/256GBモデルが1695ユーロ(約22万2000円)。6GB RAM/512GBモデルが2095ユーロ(約27万4400円)と、ターゲットを絞ったモデルです。

 

なお、どのモデルも日本での展開は「検討中」とのこと。されど、前モデルHUAWEI P10シリーズに引き続き、HUAWEI P20シリーズが日本で発売される可能性は高いでしょう。日本では、MVNO(格安SIM事業者)向けに「HUAWEI P20 lite」といった機種も登場しそうな気がします。ポルシェデザインのHUAWEI Mate RSは、従来の同モデルの展開(中国とヨーロッパの一部でのみ販売しているらしい)を考えると、日本で発売される可能性が低いかも……。

OPPOスマホの急成長ぶりには理由があった! OPPO本社&工場で目撃した徹底した良品作り

今年2月に日本市場に参入したスマホメーカー・OPPOが、日本のメディアに本社と工場の一部を公開するプレスツアーを実施しました。OPPOは中国で2004年に設立され、2011年に初のスマートフォンを発売。それから、わずか5年後の2016年には年間出荷台数が中国で1位に、そして2017年にはアジアで1位、世界で4位にランクインするなど、急成長を続けているメーカーです。

 

とは言え、日本での知名度は、まだゼロに近い状態。店頭で手にして気になっても、「OPPOって何? 大丈夫なの?」と購入を躊躇する人もいるのでは……。今回のプレスツアーの主旨は、新製品のアピールではなく、「OPPOがどんな会社かを知らせたい」というところにあったようです。

 

日本に参入しているアジアのメーカーがこうしたプレスツアーを開催することは時々あり、筆者も何度か取材しているのですが、今回のOPPOほど、いろいろ見せて、撮影させてくたメーカーは記憶にありません。それくらい “本気” なんだと思います。

 

約1万人が勤務する巨大工場に潜入

では、中国広東省東莞にあるOPPO本社の様子を、写真を中心にレポートしたいと思います。ちなみに、写真はすべて日本でも発売中の「R11s」というスマホで撮影しました。

 

↑中国・深圳から車で1時間ほどでOPPO東莞本部に到着。普通のオフィスビルに見えるが、ここが工場

 

今回、見学させてもらったのは、SMTセンターと、完成した製品の品質をチェックする工程。撮影NGの条件で組み立て工程を見学させてもらえる予定もあったのですが、残念ながら、それは中止になりました。筆者の推測ですが、4月に発売する新製品の組み立てがフル稼働していて、社外の人は入れない状況だったのではないかと。

 

↑ロビーに展示されていたジオラマ。手前の建物は現在建設中で、左側にある建物がわれわれ取材陣が見学した工場

 

↑約22万平米の広大な敷地内には、社員住宅も。中国全土で約3万人が勤務していて、ここ東莞本部には約1万人。社員のほとんどが、ここまたは近隣にある社員住宅に住んでいるそう

 

スマホの基盤の生産ラインを大胆公開!

まず、見せてもらったのはSMTセンター。SMT(Surface mount technology)とは直訳すると「表面実装」。プリント基盤に細かい電子部品を取り付ける工程で、完全にオートメーション化されていて、最終的に人の目によるチェックが入るという流れでした。

 

↑SMTセンターでは、写真のような基盤が作られている

 

↑1シートに4枚の基盤があり、あとで切り離されるとのこと

 

↑部品が実装されるライン

 

↑近づいて見ると、ホイールに部品のシートが巻かれていて、それらがひとつずつ貼り付けられていくよう

 

↑ラインの最終工程では、エプソン製のアームロボットも活躍していた

 

↑モニターに表示される情報および、人の目でミスがないかをチェック

 

品質チェックテストは約150種類に及ぶ

続いて案内されたのは、QE(Quality Engineering)という品質試験する部門です。ここで行われる試験は、大きく電気性能試験、構造試験、環境劣化試験に分けられ、全部で150以上に及ぶそうです。

 

↑例えば、この機械では、スマホを10cmの高さから裏表それぞれ1万回落下させ、その他の4面からも各2000回落下させ、合計28000回の落下実験後に、内部構造に損傷の兆候がないかを確認している

 

↑スマホに圧力をかけたり、ねじったりという、ユーザーの様々な使用状況を想定したテストも実施

 

↑静電気を発生させた状況での動作性もチェック。乾燥する気候の地域では重要らしい

 

↑工場内のあちこちにスローガンが。奥の2人の男性は、スマホを最大1.8mの高さから大理石の平板に自由落下させるテストを行っている

 

↑試験後のスマホをチェックする社員たち

 

ちなみに、OPPOの社員の平均年齢は29.5歳。そもそも会社の歴史が浅いということもありますが、積極的に若い世代を起用し、早くからチャンスを与えて、育成するシステムも作っているそうです。また、若い世代が働きたくなる環境も作っているようです。

 

↑敷地内にある食堂で美味しい料理をいただいた。OPPOのスマホは、料理もきれいに撮影できる

 

深圳オフィスも快適そうな雰囲気

工場見学の翌日、深圳市内にあるオフィスにも行ってきました。ビルの4フロアを占めていて、CEOの部屋があったり、管理部門、デザイン部門などがあるそうです。

 

↑深圳オフィスはデスクワーク中心。部門によっては、席を固定しないフリーアドレスになっていた。「どこから来たのですか?」と話しかけられて、他愛のない会話を楽しんだり、カジュアルな雰囲気が感じられた

 

↑ランニングマシンなどが設置されたジムは、昼休みや終業後に使い放題

 

↑ヨガやダンスのレッスンが行えるスタジオも

最新モデル「R15」がまもなく発売!

OPPOは専売店が多く、それもアジア地域で成功を収めた要因になっているようです。深圳市内にあるお店に行ってみました。そこで4月1日発売予定の最新モデル「OPPO R15」の実機に触れることができました。

 

OPPOのスマホは、ユーザーインターフェイスがiPhoneに似ていることも指摘されていますが、最新のR15は、iPhone Xと同じように、ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)があり、ますます “似ている感” が強まっていました。もっとも、ノッチは多くのメーカーが採用していて、今年のブームになりそうな気配ですが(笑)。日本発売は未定です。

 

↑中国だけでなく、東南アジアでも増えてきたOPPOショップ

 

↑画面アスペクト比が19:9で、6.28インチの有機ELディスプレイを搭載したR15

 

↑背面にはデュアルカメラの指紋センサーを搭載。左が「夢鏡版(ドリームミラーエディション)」という上位モデルで、艶やかなグラデーションのデザインに仕上がっているほか、一部のスペックが右の「通常版」を上回る

 

↑R15は3月31日に発表会が開催され、4月1日からは発売開始。それを告知する広告のキャッチコピーは「年軽造未来(若者が未来を作る)」

 

先にも書きましたが、スマホメーカーが本社や工場の内部をここまで公開するのは異例のこと。その理由についてたずねたところ、「隠す必要がないことはすべてお見せしますし、話しますよ」といった回答でした。比較的新しいメーカーながら、すべて自社で開発・製造し、品質管理まで行っていることの自信の表れと言えるかもしれません。

 

筆者も、今回の取材を通してOPPOのスマホがますます好きになりました。工場がすごかったとか、働いている人が感じがよかったとか、そういう理由ではありません。いや、それもあるんですが、それ以上に、OPPOのカメラの実力を再認識させられました。ここまで撮れたら、もはや取材にはデジカメは要らないのではないかと!

 

(撮影/村元正剛)

新iPadがiPad Proより3万円以上安いけど、もしかして”神タブ”ですか?

先日発表された9.7インチiPadの新モデルは、新たに「Apple Pencil」をサポートしました。Apple Pencilは従来、「iPad Pro」シリーズでしか対応していなかったので、「興味はあるけどまだ使っていない」という人も多いはず。新iPadの登場で、改めてApple Pencilが欲しくなる人が続出するかもしれません。

 

とはいえiPad Proではできるけど、新iPadではできないこともあります。ここをしっかり見極めて、自身に最適なモデルをチェックしましょう。

 

ペンは使えるけど物理キーボードはワイヤレス接続のみ対応

今回アップデートされたのは、9.7インチの「iPad」。従来モデルとスペック上の情報を比べると、チップセットが「A9チップ+M9モーションコプロセッサ」から「A10 Fusion+M10コプロセッサ」へと変更されています。また先述の通り、新たにApple Pencilをサポートした点がトピックです。

 

↑現在展開しているモデルは、「iPad Pro」が12.9と10.5インチで、「iPad」が9.7インチ、「iPad mini 4」が7.9インチとなる

 

今回のアップデートで、iPadの新モデルでもApple Pencilが使えるようになったわけですが、iPad Proとの機能・性能差は残っています。例えば、iPad Proでは「Smart Connecter」の端子が側面に備わっていて、対応のキーボードを接続して利用できます。この利点は、iPad Proからキーボード側に給電を行いながら利用できるため、充電が不要ということ。

 

一方、新しい9.7インチiPadには、このSmart Connecterは搭載されていないため、物理キーボードを活用したい場合には、Bluetooth経由で接続するアクセサリーを選択しなくてはなりません。つまり、キーボードの充電も必要となるわけです。

 

↑各モデルのアクセサリーの対応状況

 

そのほか、自然な紙の白色を再現する「True Toneディスプレイ」機能や、カメラの「4Kビデオ撮影」および「光学手ぶれ補正」機能などは、iPad Proのみが対応しています。新しいiPadではサポートしていません。ほかにもカメラの性能には細かい差があります。

 

また、スピーカーの数についても、iPad Proが4基である一方、新しいiPadは2基となります。Touch IDもiPad Proでは第2世代が用いられますが、iPadでは第1世代のままです。

 

LTEモデルの場合、Apple SIMのサポートも気になるところ。iPad Proでは端末に内臓されていますが、iPadでは別途購入したカードを挿入する必要があります。

 

↑各モデルの価格をみると、新しいiPadのWi-Fiモデル(32GB)が一番安いのがわかる

 

一方、価格を比較すると、iPad Proの10.5インチ・Wi-Fiモデル(64GB)は実売価格が7万5384円。片や、新iPadのWi-Fiモデル(32GB)は4万824円で前モデルから据え置き。先述のような機能差はあれど、コストパフォーマンスを考えるとiPadが有力な選択肢となることがわかりますね。

 

特に別売のApple Pencilの1万800円も合わせると、iPad Proなら約8万6000円〜、iPadなら約4万1600円〜となります。つまり3万円以上も安くApple Pencilが使える環境を整えられるわけですから、従来コスト面で購入を躊躇してきた人にとって、間違いなく魅力的なモデルになります。

 

なお、新iPadについては、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社でも取り扱われることが明らかになっています。こちらの価格にも注目ですね。

 

教育市場を見据えての発表

さて、今回のスペシャルイベントはアメリカ・イリノイ州シカゴにある高校の講堂で開催されました。背景にあるテーマは「教育」。実は、前述の「iPad」のアップデートは、同社の教育への取り組みのアップデートへ直結するんです。

 

↑今回のAppleスペシャルイベントが開催された「Lane Tech College Prep High School」の講堂

 

例えば、iPadが新しいチップセットを搭載したことで、処理の重いARアプリもスムーズに使えるようになります。画面上に立体的な情報が表示されるので、視覚的な理解を深めることにつながります。

 

具体的には、美術館や博物館の展示をディスプレイ越しに再現したり、カエルの成長過程を学びつつ解剖を擬似的に体験したりするアプリのデモなどが行われました。また、教科書の表紙自体がARのマーカーとなっていて、カメラを向けると関連した立体映像が表示されるという展示もありました。

 

↑タッチアンドトライ会場がないという異例の構成。端末が展示される代わりに、いろんな側面からの学習を体験できた

 

もう一つ注目しておきたいのが、新たに対応したApple Pencilを使って、「iWork」アプリへ書き込みが行えるようになること。作成したスライドや資料に手書きのイラストや注釈が加えられるわけです。同機能はアプリのアップデートにより実現します。

 

↑「Pages」「Numbers」「Keynote」に対してApple Pencilで直接描き込めるように

 

体系的な学習はプログラミングだけでなくクリエイティブにも広がる

iPadを利用する「学び」には、能動的に取り組まなくてはいけない課題が多く用意されています。例えば、同社では以前より「Everyone Can Code」という体系的な学習プログラムを用意していました。「Swift」というAppleの用いるプログラミング言語について、コーディングの基礎から順を追って学べるカリキュラムです。

 

↑今回の会場ではロボットやドローンを操作する体験ができた

 

例えば、「Swift Playgrounds」アプリを使って、プログラミングの概念を体系的に学べます。キーボードで直接コードを入力するわけではないので、実践的な書き方を覚えられるわけではありませんが、ゲーム感覚で子どもに「プログラムとはなんぞや」という部分を概念的に理解させるには非常に有効です。最終的には、ロボットやドローンを操作することにつながり、コーディングの実用性を理解させることにつながります。

 

今回のスペシャルイベントでは、こうした学習プログラムとして新たに「Everyone Can Create」掲げられました。こちらは「Clips」を用いて動画作品を製作したり、「GarageBand」を使って作曲を行ったりするものです。写真やスケッチも含まれます。まさにiPadが強みとする領域ですね。

 

↑「GarageBand」で作曲を行う画面

 

会場では、テーマを工夫してほかの学習と結びつけることがアピールされました。例えば、何かを覚えさせるための替え歌を使ったり、韻を踏んだ詩をテーマにした動画を作成したりするといった具合です。

 

クレヨンも教育市場向けに登場

最後になりましたが、新しいiPadは教育機関向けに、いくつかの特典が付与されることが明らかになっています。発表時のスライドに表示された価格では、一般向けが329USドル〜であるのに対し、教育機関向けが299USドル〜。つまり30USドルほど割引になると説明されました。日本国内向けに展開する場合もおそらくこうした特典が用意される可能性が高いですが、具体的な割引額などは明かされていません。

 

また、教育機関向けのiPadには、iCloudのストレージが200GB提供されます。通常が5GBなので、195GB分増量されます。

 

↑ロジテックのCrayon(クレヨン)も登場

 

アクセサリーとしてはロジテックから「Crayon(クレヨン)」というスタイラスペンが用意されました。Apple Pencilのように筆圧検知はないものの、ペン先の角度検知はサポート。Lightningコネクタ経由で充電を行います。

 

クレヨンの価格は、Apple Pencilの約半額。そしてペン自体の形状が角ばっているので、Apple Pencilのように机の上を転がりづらいという点もメリットでしょう。

 

↑同社からは「Lagged Combo」というキーボード付きケースも登場した

 

ただし、こうしたアクセサリーは教育機関向けの販売を想定していると思われます。一般向けに取り扱われるかどうかは不明です。

 

こうした教育市場への取り組みが背景にあると分かれば、iPadがApple Pencilに対応した理由も納得できますね。とは言え、やはり一般向けの商品として、一段と魅力的な製品になったと感じてしまうのは筆者だけではないはず。もし「キーボードは要らないんだ。ペンが使いたいんだ」と思うなら、買いです。ただ、ディスプレイやスピーカーにもこだわりたいなら、iPad Proも併せてチェックしておくことをお勧めします。

Apple Watchでジム活が捗っちゃうなあ! 日本上陸した「GymKit」でジム通いへの意識がさらに高く

Apple Watchについて、watchOS 4で導入されたテクノロジー「GymKit(ジムキット)」をご存知でしょうか? これは2017年6月のApple 世界開発者会議 (WWDC)で発表されたもので、ジムに設置された対応フィットネスマシンとApple Watchを連携できるようにするためのプラットフォームのこと。実は、オーストラリア、米国、ヨーロッパ、中国、香港に続き、3月15日から日本でも利用できるようになりました。

 

 

Gymkitについては、「テクノジム」「ライフ・フィットネス」「シュウィン」など、世界シェアトップクラスの7メーカーとパートナーシップが結ばれています。今回はまず、ライフ・フィットネス社製のマシンが日本に導入されたということで、筆者も早速体験しにいってきました。なお、同社が提供するマシンでは、「トレッドミル」「エリプティカル」「インドアバイク」「ステッパー」で対応しています。

 

LifeFitness社PresidentのJaime Irickさんは、「LifeFitnessでは、世界中のフィットネス愛好家の方、フィットネスクラブ、そしてパートナーにとって最適なプラットフォームであることを目指している。その3者にとってGymKitのテクノロジーは最高の成果を提供してくれるだろうと考えている」といった旨をコメント。また、「LifeFitness のマシンでは年間約10億のワークアウトが行われている。将来的にこの大部分がApple GymKitで使われるだろう」とも述べています。

 

↑GymKit対応マシンの例。リカベントタイプのインドアバイクで、Apple Watchを連携できる

 

今回訪れたのは、24時間年中無休で使えるフィットネスジム「エニタイムフィットネス」の恵比寿店。同ジムでは、ひとつのキーを用いて国内および海外にある3500以上のジムすべてを利用できるのが特徴です。店舗により異なり、利用頻度の高い店舗の価格が適用される仕組み。なお、恵比寿店の場合には、9180円/月となります。

 

そもそも、ジムでトレッドミル(ランニングマシン)などを利用すると、Apple Watchに表示される心拍数や消費カロリーと、マシン側に表示されるデータが異なってしまうという課題がありました。さらにトレーニングが終了した際に、せっかくマシン側で測定したデータを、持ち帰ることができませんでした。GymKit対応のフィットネスマシンが普及すると、こうした状況の改善が期待されます。

 

国内のANYTIME FITNESSのメインフランチャイザーであるFast Fitness Japan 代表取締役社長COOの土屋 敦之さんは 「GymKit導入は、利用者にとっての快適さをさらに高めるサービスであり、ジム・日常生活問わずApple Watchを通じて運動や健康状態をモニタリングできるようになれば多くのお客様に喜んでもらえるのではないかと思う」とコメントしています。

 

フィットネスマシンを実際に使ってみた

まず、Apple Watchを対応マシンに近づけるとNFCが反応して、両者がBluetooth経由で接続されます。NFCとBluetoothの2段階になっているので、不要な自動接続を防げます。

 

初回は確認画面が表示されるので、「続ける」をタップ。トレッドミルの場合、その後「室内ランニング」か「室内ウォーキング」を選択。Apple Watchではワークアウトアプリが起動し、マシン側には集約された情報が表示されます。

 

↑マシンにある「NFC」のマークにApple Watchを近づけてから、ウォッチ画面上で確認操作を行う。するとワークアウトアプリが起動し、マシン画面にデータが共有される

 

Apple Watchからトレッドミルへは身長・体重、心拍数などのデータが送られます。一方、トレッドミルからApple Watchへは、ランニングのペースや傾斜などの情報が送られます。Apple Watch側では、消費カロリーが計算され、それがトレッドミルへと送り返されてモニターに表示される仕組みです。

 

↑ワークアウト中に表示されるマシン側の画面。「時間」「距離」「カロリー」「心拍数」「ペース」「メッツ」「傾斜率」「速度(KPH=km/時)」「経過時間」「アクティブカロリー」「合計カロリー」が確認できる

 

マシンの画面左下にある停止ボタンをタップすると、一時停止状態に。そのまま終了を選択すれば、測定が終わり、サマリー画面が表示されます。この状態で、Apple Watchにもデータが共有されていることがわかりました。

 

接続を解除するとトレッドミルにある個人情報は消去されるようになっています。また、測定データはiPhoneの「ヘルスケア」アプリや「アクティビティ」アプリで管理できます。

 

↑iPhoneの「アクティビティ」アプリからワークアウトの結果が確認できる。LifeFitnessのマシンを使ったことも記録されていた

 

ついに日本上陸を果たしたGymKitですが、連携具合はとても滑らかでした。使い勝手もよく、筆者の通うジムにも早く導入されれば良いのに、と願うばかり(笑)。今後も普及が進めば、多くのジムで見かけるようになると思うので、Apple Watchをお使いの皆さんは、ぜひ試してみてくださいね。

安いのは魅力だけど、不便はないの? “格安スマホへのハードル”を飛び越えろ!

「格安スマホに乗り換えて通信費を節約したいけど、不便はないか、ちょっと不安……」 そんな“格安スマホへのハードル”=よくあるギモンについて、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換えたGetNavi編集部・小林が答えます!

 

本誌編集部・小林利行

通信費を節約すべく、半年前にBIGLOBEモバイルに乗り換え。決め手は「エンタメフリー・オプション」!

 

 

【Before】端末代を入れると月額1万円超え!

ストリーミング音楽サービスやYouTubeを利用し、毎月の通信容量は7~8GBで20GBは使い切れていなかった。下記に端末代金1620円/月を加え、毎月1万円以上かかっていた。

 

 

格安スマホへのハードル①

Q.通信速度が遅かったり、つながりにくかったりする?

A.動画も途切れず再生できています!

「電車移動中にYouTubeの動画を見る機会が多いのですが、再生中に途切れてしまったり、解像度が低かったりしたことはありません。通信速度は場所や時間帯によって大きく変動するものですが、実用上は問題なしです」(小林)

 

●マルチキャリアに対応

BIGLOBEモバイルの場合2種類の回線から選べ、それぞれのキャリアの端末を引き続き使用可能(※1)。タイプDは下り最大788Mbps/上り最大50Mbps、タイプAは下り最大708Mbps/上り最大50Mbpsと、2種類ともスピーディー(数値はすべて理論値)。

 

 

※1:au端末については、2017年8月以降に発売されたスマホはタイプAのSIMカードをSIMロック解除なしで利用できます。(それ以前に発売された端末はSIMロック解除が必要です)
※2:au 4G LTE回線を利用

 

 

格安スマホへのハードル②

Q.アフターケアは大丈夫?

A.故障や破損に備えるオプションがあります!

●BIGLOBEモバイルの場合、保証サービスは2種類!

「水没や破損でスマホが使えなくなると困りますね。『BIGLOBE SIM端末保証サービス』は、月額500円(税別)で4万円までの修理・交換費用を年2回まで保証してくれるAndroid端末向けのサービス。『BIGLOBE端末あんしんサービス』ではBIGLOBEで購入した端末が動作不能になった際に交換機を届けてくれます。また、BIGLOBEモバイルが販売するiPhone 6s/SEはAppleの保証サービス『AppleCare+ for iPhone』に申し込めます」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル③

Q.格安SIMは会社の合併などのニュースを聞くけど……

A.BIGLOBEならプロバイダーとして有名だし30年以上の実績がある会社だから安心です

「格安SIMは競争の激しい業界だけに、会社が合併や吸収されることも。しかし、老舗大手プロバイダーであるBIGLOBEは30年以上の実績があり、安心して使い続けられます」(小林)

↑昨年9月にロゴを刷新。モバイル事業に注力し、各種サービスを提供中だ

 

 

格安スマホへのハードル④

Q.選べる端末が少ないんじゃないの?

A.BIGLOBEモバイルは15機種以上を用意!

「乗り換えと同時に端末も変えたい場合、格安SIMキャリアの端末ラインナップが気になるもの。その点、BIGLOBEモバイルは最新のAndroid端末に加え、人気のiPhone 6s/SEも用意。15機種以上から選べます」(小林)

シャープ製 AQUOS R compact SH-M06:液晶を自由な形状で設計できる新技術を生かし、本体は小型ながら約4.9インチを実現

 

ASUS製 ZenFone 4 Max(ZC520KL)
HUAWEI製 HUAWEI nova lite 2

 

ASUS製 ZenFone Max Plus(M1)

 

 

格安スマホへのハードル⑤

Q.基本使用料に通話が含まれていないと通話料が高くなってしまうのでは?

A.“通話料別で思わぬ請求”を防ぐ“選べる通話オプション”を用意

「多くの格安SIMは基本使用料に通話料が含まれていません。BIGLOBEモバイルは国内通話料が20円(税別)/30秒ですが、基本料無料の専用電話アプリ『BIGLOBEでんわ』を使ってかけると10円(不課税)/30秒と半額に。『BIGLOBEでんわ』のオプションには最大60分通話可能な『通話パック60』や、3分以内の通話が何度でも可能な『3分かけ放題』が用意されています(ともに月額650円[不課税])。さらに、4月2日からは最大90分通話可能な『通話パック90』、10分以内の通話が何度でも可能な『10分かけ放題』(ともに月額830円[税別])がスタート。これらを上手に使えば通話料も節約できます!」(小林)

 

 

格安スマホへのハードル⑥

Q.スマホ+タブレットの2台持ちや家族のスマホとデータ容量をシェアできる?

A.BIGLOBEモバイルなら最大4枚のシェアSIMを追加可能!

「BIGLOBEモバイルでは、3GB以上のプランで容量のシェアが可能。シェアSIMカード(データ200円/月・税別[タイプDのみ]、音声900円/月・税別)を最大4枚まで追加し、複数の端末で分け合えます」(小林)

 

●シェアSIMで容量を分け合える

↑4枚SIMを追加し、5人で分け合える。容量を無駄なく使うことが可能だ

●上記は初期費用別。利用内容に応じて音声通話料、SMS送信料がかかります。

 

 

格安スマホへのハードル⑦

Q.動画を見たり、音楽を聴いたりしていると、容量が不足して結局節約できないのでは?

A.「エンタメフリー・オプション」をつければ対象のサービスを通信容量に制限なく楽しめます!

「私の通信容量消費の大半はYouTubeの動画とSpotifyの音楽。2つともBIGLOBEモバイルの『エンタメフリー・オプション』の対象なので、気兼ねなく楽しめるし、容量不足に悩まされることもないし、大満足です!」(小林)

エンタメフリー・オプション対象サービス
月額480円~[税別]

●YouTube●YouTube Kids●U-NEXT●AbemaTV●Google Play Music●Apple Music●Spotify●AWA●Amazon Music●radiko.jp

(2018年2月1日現在)

 

 

格安スマホへのハードル⑧

Q.iPhoneでは使えない?

A.SIMを差し替えるだけで使えるしBIGLOBEモバイルでは「6s」と「SE」の取扱いも

「私は2年前に購入したiPhone 6sにBIGLOBEモバイルのSIMを挿して使用中。SIMフリーモデルだけでなく、NTTドコモ回線、au回線(※1 ※2)に対応したモデルならば、各タイプのSIMを申し込めばOKです。6sやSEも購入できます!」(小林)

 

Apple製 iPhone 6s :4.7インチの人気モデル。30fpsの4Kビデオが撮れる12メガピクセルカメラを搭載する

 

Apple製 iPhone SE:4インチのコンパクトモデル。搭載チップは「6s」と同じ「A9」でキビキビと動作する

 

 

【After】ハードルを越えて乗り換え!

端末はこれまで使っていたiPhone 6sのままBIGLOBEモバイルに乗り換え。「エンタメフリー・オプション」で動画・音楽を楽しみ、通話は1200円分(最大60分)利用できる「通話パック60」でカバー。月額3000円弱とかなり節約できた!

【月額約-5600円で年間約6万7200円分も節約!】

 

 

いま乗り換えると1万800円をキャッシュバック!

BIGLOBEモバイルでは、4月1日までに音声通話SIMで3GB以上の対象プランに申し込み、13か月以上利用すると1万800円もキャッシュバックされる。月額の通信費に換算すると、1年目は700円~(税別)と激安で使用できることになる!(初期費用が別途かかります)

 

 

 

 

Nintendo Switch関連最強のアイテムか? 外遊びの夢が広がる「OJOプロジェクター」に大注目!

ゲーム機対応型のマルチプロジェクターが、クラウドファンディングサイト「Makuake」に登場。大画面と迫力のサウンドでゲームをプレイできるとあって、ゲーム好きからは「是非これでゲームしてみたい!」といった声が上がっている。

出典画像:「120インチの大画面でプレイ!世界初!?のゲーム機対応マルチプロジェクター登場!」Makuake より

 

野外でもゲームができる「OJOプロジェクター」

今回注目を集めたのは「OJOプロジェクター」というマルチプロジェクター。なんといっても特徴的なのは、Nintendo Switchをプロジェクターにセットすることで、簡単に大画面でプレイできるところだ。

出典画像:「120インチの大画面でプレイ!世界初!?のゲーム機対応マルチプロジェクター登場!」Makuake より

 

またプロジェクターは「30~120インチ」まで映すことができ、4Kの高解像度にも対応。さらに5Wスピーカーが搭載されているので、深みのある重低音がゲームプレイを盛り上げてくれる。

出典画像:「120インチの大画面でプレイ!世界初!?のゲーム機対応マルチプロジェクター登場!」Makuake より

 

屋外での使用も想定されており、20400mAhのバッテリーを内蔵しているため1回の充電で連続4時間のプレイが可能。Nintendo Switchと「OJOプロジェクター」をキャンプやバーベキューなどにもっていき、みんなで対戦しても面白いかもしれない。

出典画像:「120インチの大画面でプレイ!世界初!?のゲーム機対応マルチプロジェクター登場!」Makuake より

 

ちなみにHDMI端子もついているので、Nintendo Switch以外のゲーム機やスマートフォンなどを繋ぐことも可能。同クラウドファンディングには、支援者から「これは欲しい!」「実際にプレイするのが楽しみ」といった声が相次ぎ、目標金額30万円に対して155万2600円(3月23日時点)もの金額が集まっている。

 

ゲーム“ガチ勢”がプロジェクターに求めることとは?

同クラウドファンディングの特設サイトでは言及されていなかったが、ゲームのプロジェクターの中には「出力遅延」に重きを置いた商品もある。これはディスプレイ内で発生する、コントローラーの入力が映像として表示されるまでの遅延のこと。1秒にも満たない遅延がほとんどなのだが、いわゆる“ガチ勢”と呼ばれる人々にとっては致命傷なのだそうだ。

 

以前Twitterでは、光の速さでも日本からブラジルまでの所要時間が3F(1F=1/60秒)かかるという事実が話題に。つまり日本とブラジルでネット対戦をするとどんな回線でも3Fの遅延が生じてしまうため、「光が遅すぎる」との名言が生まれた。これには元陸上選手の為末大も、Twitterで「すごい世界」と驚きを露わにしている。

 

そのためゲームプレイを想定した各種出力デバイスは、日々“低遅延”を目指して進化している模様。例えば「HT2150ST」というプロジェクターは、一般のモードとは別に「ゲームモード」を搭載。マイクロ秒単位の応答速度と低遅延を実現させた。そしてプロジェクターではないが、「GigaCrysta」というディスプレイは、「0.05フレーム」の低遅延モードを搭載。一般的な人からは「1Fの違いなんてわかるの?」という声も聞こえてくるが、それほどゲーマーには「出力遅延」が重要視されているということだ。

 

一言でゲーマーといっても、ゲームプレイに臨む姿勢や好きなゲームのジャンルは様々。今後ゲーム用のプロジェクターはどのように進化していくのだろうか。

えっ、NASAが雲の写真を募集中? スマホから送るだけで解析に協力できる

アメリカ航空宇宙局(NASA)というと、世界トップクラスの秀才が集まり、一般人には到底理解しがたい難解な問題に取り組んでいる……と思われるかもしれませんが、現在、一般人でも気軽にNASAのプロジェクトに参加できるものがあるんです。それが、スマートフォンで雲の写真を撮って、NASAに送るというもの。

 

人工衛星だけでは認識しにくい雲の形状を把握

現在NASAが一般市民に広く協力を呼びかけているのが、スマートフォンで雲の写真を撮影し、送信する「Citizen Science Cloud Observation Challenge」。NASAでは、「雲及び地球放射エネルギー観測装置(CERES)」という人工衛星を利用した機器を使って、地球規模で雲の観察を行っています。しかし、最新テクノロジーを駆使していても、CERESですべての雲のタイプを認識していくのは簡単ではないのだとか。特に冬から春に季節が移り変わる今の時期は、雲の形状も大きく変化するシーズンなのだそう。

 

そこで、市民に雲の写真を送信してもらい、CERESから送られる衛星画像と、地上から撮影した画像が合致するか解析し、CERESの精度を確認する等研究に利用されるのです。

 

ちなみに、現在あるCERESは全部で6台で、最新のものは2017年11月18日に打ち上げられ、2018年1月5日からデータの測定を開始したばかりです。

 

市民参加型プロジェクト

このプロジェクトはNASAが呼びかけているものですが、「GLOBE(グローブ)」と呼ばれるプログラムの一貫です。GLOBEは、一般市民や学生たちにデータ収集に参加する機会を作り、地球環境や地球のシステムについて理解を深めることを目的に1995年に発足したプログラムで、日本を含めた世界120か国が参加しています。

 

今回の雲の観察のような気候に関するものの他にも、このプログラムは水質や土壌など様々なものを調査しています。2017年には、ジカ熱やテング熱などの媒介となる蚊について、蚊がいる場所や蚊の幼虫の有無などを世界で一斉に調べるプロジェクトも実施。市民が参加することで、研究者だけでは限界があった広範囲のデータ収集が可能になり、地球環境や生活環境改善などに生かされているのです。

 

NASAへ雲の写真を送る方法は?

では、「Citizen Science Cloud Observation Challenge」に参加し、雲の写真をNASAに送るにはどうしたらいいでしょうか。方法はいくつかありますが、専用アプリ「GLOBE Observer」を利用するのがとても簡単。アプリを起動して「GLOBE clouds」を選択し、指示に従って一日最大10枚の写真をアップロード。雲の形状や撮影日時、場所などを入力するだけです。

 

NASAでは「雲を観察する専門家である必要はありません。とにかく外に出てみてください。雲を観察すればするほど、データ収集も気軽にできるようになるでしょう」と呼びかけています。

 

このプロジェクトによる雲の写真の応募期間は2018年4月15日まで。参加者の年齢制限はありません。アプリは英語での表示になりますが、NASAの世界規模のプロジェクトに参加してみたい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。