さらなる通信費節約の兆し? IIJが始める「フルMVNO」をわかりやすく解説!

IIJ(インターネットイニシアティブ)が、3月15日から日本初の「フルMVNO」という新サービスを開始しました。

 

MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、大手キャリアの通信回線設備を借りて、自社ブランドで通信サービスを提供する仮想移動体通信事業者のことです。IIJはMVNOとして、法人向けに「IIJモバイル」、コンシューマー向けに「IIJmio」というサービスを提供しています。そこに “フル” の新サービスが追加されたわけです。

 

“フル” とは、どういう意味なのか?  どんなメリットがあるのか? できるだけ、わかりやすく説明したいと思います。

 

フルMVNOとは、端的に言えば「基地局以外のすべてをコントロールするMVNO」です。これまでのMVNOは、たとえばNTTドコモのネットワークを使うサービスの場合、ドコモから借りたSIMを使用し、それをスマホに挿すと「NTT DOCOMO」というピクトが表示されました。一方、フルMVNOでは、IIJが作ったSIMを使います。IIJがオリジナルのデザインで製造・販売でき、そのSIMをスマホに挿すと「NTT DOCOMO」ではなく「IIJ」というピクトが表示されます。

 

↑IIJがフルMVNOサービスで用いるSIMカード

 

↑筆者のDSDS(2枚のSIMを挿せる)対応のスマホに挿してみた。2枚目のSIMの事業者名として「IIJ」が表示された

 

加入者を管理する機能が持てることもフルMVNOの特長です。具体的には、SIMの利用を開始したり、一時停止したりといったコントロールが、IIJ独自で行えるようになります。例えば、通信を使わない時期は一時的に利用停止にして、通信費をセーブしたりもできるわけです。万一、紛失したり、盗難に遭ったりした場合に、即利用停止の措置を講じらえるという安心感も高まります。

 

↑MVNOにとって「HLR/HSS」という加入者管理機能を持てることが大きなメリット

 

従来のMVNOでは、海外ローミングサービスは、大手キャリアが提供するサービスに依存する必要がありました。ドコモ回線を使うMVNOの場合は、通話はドコモの「WORLD WING」という国際ローミングサービスが適用されますが、通話料は決して安くありません。また、データ通信の国際ローミングは適用されず、別途モバイルルーターを借りたりする手間が生じました。一方、フルMVNOでは、IIJが独自に提携した海外のMVNOとの接続も実現する見通しです。

 

↑バックアップ回線の提供や、独自の海外ネットワーク接続など、各種オプションサービスが大手キャリアよりも安く提供される可能性も

 

フルMVNOは、大手キャリアの通信設備は利用するものの、ユーザー側には、そのキャリアの名前も特徴もほとんど見えません。要するに、日本国内はもちろん、国際的にも独立した移動体通信事業者となるわけです。

 

↑従来のMVNOを「ライトMVNO」と呼んだ場合の、フルMVNOとの比較

 

↑従来型のSIMだけでなく、IoT向けのチップSIMも提供予定

 

最大の特徴は「SIMライフサイクル管理」

フルMVNOは3月15日、まず法人向けサービスから開始されました。最大の特徴は、SIMを利用しない期間はサスペンド(中断)できる「SIMライフサイクル管理」。使い方によっては、通信費を大幅に節約できそうです。多彩なプランが用意され、契約の規模によっては、オリジナルのデザインやピクト表示も依頼できるそうです。

 

↑「SIMライフサイクル管理」イメージ。使わない期間の利用費を節約できる

 

4月2日からは訪日外国人向けの「Japan Travel SIM」も発売。IIJが自ら開通作業を行えることなどから、回線維持費用を軽減でき、マルチサイズSIM(標準、micro、nanoに対応)が提供されるので、利用者の利便性も向上するはずです。

 

↑訪日外国人向けのSIMもフルMVNOに。価格はオープンだが、ビックカメラでは1.5GBが1998円、3GBが3024円と案内している

 

2018年度の早い時期に、コンシューマー向けのIIJmioでも、「タイプI」という名称でフルMVNOサービスを開始することが予告されています。具体的なプラン内容や料金は発表されていませんが、従来よりも多様なプランやオプションが実現することを期待できます。

 

↑一般向けの格安SIM「IIJmio」のフルMVNOサービスは今年の夏までに開始予定。将来的には、大手キャリアの海外ローミングよりも安価な海外渡航時向けサービスの導入される見通し

 

↑フルMVNOは、あらゆる物がネットワークにつながる時代に向けてIIJが戦略的に取り組んでいる事業

 

フルMVNOも、従来通り、SIMフリーのスマホやタブレットで利用できます。筆者はいち早く試してみましたが、SIMを認識させるために2度の再起動が必要だったことを除けば、従来のMVNOと違いはありませんでした。ただし、従来のドコモ回線を使う「タイプD」は、ドコモのスマホであればSIMがロックされていても使えましたが、フルMVNOの「タイプI」は、ドコモ回線を利用するものの、ドコモのスマホをそのままで使うことはできません。事前にSIMロックを解除しなければならないので注意しましょう。

スマホのAIって何ができるの?LG「V30S ThinQ」からトレンドの一端を探る

いまのスマホのトレンドってなんだろうか――。背面に2つのカメラがあり、縦長のディスプレイで大画面だけど幅が広すぎずに持ちやすい。インカメラには美肌加工が標準搭載されている。こうした特徴をもつ機種がずらっと市場に並ぶ。そして、もう1つポイントを挙げるならAI機能は外せない。

 

去る2月下旬から3月初旬にかけて、スペイン・バルセロナではモバイルの祭典「MWC(モバイルワールドコングレス)」が開催されていた。業界的には、様々なメーカーがグローバルに新製品をお披露目する注目のイベントだ。同会場に展示された機種のなかには、やはりAI機能をウリにした製品も見受けられた。

 

 

LG「V30S ThinQ」の概要について

本記事でフォーカスしたいのは、LG Electronicsだ。同社は、大規模な発表会は設けず、グローバル向けに新モデルの情報をひっそりと発表した。新端末の名称は「V30S ThinQ(シンキュー)」。国内でも販売されている「V30」シリーズの最新モデルで、本年1月に米ラスベガスで開催されたCESで同社が発表した新開発のAIプラットフォーム「ThinQ」と連携する。まずは3月ごろに韓国で発売される予定だ。

 

↑「V30S ThinQ」。見た目は「V30+」と近い

 

端末の外観は、従来機「V30+」とほぼ同じ。スペック面でも大きな違いはない。6.0型のアスペクト比18:9となる有機ELディスプレイを搭載。サイズはD75.4×H151.7×D7.3mm、質量は158gとなる。

 

↑背面カメラは、1600万画素/F1.6/画角71度の標準レンズと、1300万画素/F1.9/画角120度の広角レンズを搭載するデュアル仕様。前面カメラは、500万画素/F2.2/画角90度の広角レンズを搭載する

 

チップセットにはSnapdragon 835を採用。6GB RAM+128GB ROMが基本となり、上位モデルも展開する。外部メモリは最大2TBまでのmicroSDをサポート。オーディオに関しては、Quad DACを搭載し、高音質再生を楽しめる。

 

↑カラーバリエーションは、「New Moroccan Blue」と「New Platinum Gray」の2色に絞られた

 

AI関連機能はカメラと音声コマンド

さて、V30S ThinQでは、AI関連機能が追加されている。カメラアプリと「OK Google」を起点とする音声コマンドの2種類だ。カメラアプリに関連するAI機能には、「QLens」と「AI CAM」の2つがある。

 

↑「QLens」で被写体を画像検索

 

まず「QLens」は、被写体をカメラで認識し、インターネット上で画像検索する機能だ。主に「ビジュアルショッピング」「ビジョンサーチ」という2つの機能が重要になる。前者では、「Amazon.co.jp」などと連携し、オンラインショッピングが行える。後者では「Pinterest」などと連携し、画像検索が可能だ。

 

こうした画像検索機能は、Googleの画像検索などでは既に広く認知されているが、最近はスマホのカメラで撮影してそこから直接検索できるようになってきている。例えば、GoogleがPixelに限定して提供していた「Google Lens」は、Android端末向けに公開される(英語限定?)という話も出てきている。

 

また、サムスン電子のGalaxyシリーズでは「Bixby(ビクスビー)」というAI関連機能が既に搭載されている。こちらはカメラで読み込んだ画像を翻訳できる「Google翻訳」的な機能も新搭載すると発表しており、LGよりも先行して開発が進んでいる印象だ。

 

一方の「AI CAM」は、被写体を8つのカテゴリで認識し、最適なパラメータを自動で適用するというもの。HUAWEIの端末などにも、既にAIを活用した類似機能を搭載した端末が登場している。利用者側の感覚でいうと、デジタルカメラでいう「おまかせモード」のような撮影機能に近い。しかし、そもそもスマホは「おまかせ」で撮るのが基本だ。シーンをオートで認識する機能自体にユーザーが新鮮味を感じることはないだろう。

 

とは言え、AI CAMについては、画面上に映し出されるオブジェクトに対し、リアルタイムに認識した文字を表示する工夫が施されており、これがユニークでもある。「人」や「建物」「飲み物」など、被写体をリアルタイムに認識していると分かるので、「なるほど、いまAIが頑張ってくれているのか」、と利用者は想像しやすい。利便性の面でメリットがあるかどうかは分からないが、カメラを色んな被写体に向けて見たくなる楽しさがあった。

 

ちなみに、AIの名を冠したカメラ機能としては、ASUSのZenFoneシリーズが搭載を予告している「AIフォトラーニング」などもある。これは、好みの補正具合を学習するというもの。ユーザーの選択が蓄積されることで、利便性が向上するタイプの機能だ。今後こうした機能を搭載する機種が、続々と現れるのではないかと予想できる。

 

 

音声コマンドは「OK Google」を起点に

V30S ThinQの話に戻ろう。音声コマンドについては、Googleアシスタントと密に連携をとり、LG製の家電などを操作できる機能が追加された。「ThinQ」との連携はここで行われるようだ。

 

例えば、OK Googleを基点に、「エアコンをつけて」「オーブンの状態は?」など、直接的な操作コマンドが利用可能となる。LG家電との連携操作も実行でき、「OK Google, Ask LG to search stretching video on USB on TV.(意:オーケーグーグル、LGにテレビのUSBからストレッチのビデオを探して)」といった言い回しも使える。

 

↑MWC会場で実施されていたプレゼンテーションの様子

 

残念なのは、「LG ThinQ」が、まだ発表されてから日が浅く、まだ詳細が明らかになっていないということだ。特に日本のように対応家電が普及していない国もある。まずは韓国内での対応が優先される段階である。とは言え、家電メーカーとして強いボックボーンを持つLGだからこそ、こうしたAI連携の開発はアピールすべきポイントであることも理解できる。

 

家電連携の分野では、「Google Home」を始めとするスマートスピーカー勢も無視できないが、LGとしては「スピーカーよりもスマホのほうがよりパーソナルなデバイスである」と考えている。スマホのAI関連機能を強化することで、将来的により活用しやすい家電連携のプラットフォームを構築していく狙いだ。この点は、家電を取り扱うスマホメーカー各社の戦略に共通する部分だろう。

 

↑音声コマンドでスマホと連携できる家電は、今後もじわじわと増えるだろう

 

「AI(人工知能)」「機械学習」などのキーワードを聴くと、まるでSF作品に登場するような大それた機能を想像してしまう。しかし、カメラの例のように、実際にはインターネットブラウザやアプリなど、ほかのツールを通じて今まででも実行できる機能が多いことが分かる。それをスマホに標準搭載し、素早く行えるようにしていくのが、現状のスマホに搭載されるAI機能の実態だ。今後もこうした機能が増えていくと思うが、我々も身構えずに使っていけば、すぐに当たり前の機能として自然と受け入れられるはずだ。

ZTEの次期エース機となるか? MWCにて「Blade V9」タッチ&トライ! 2つ折り端末「M」後継機のニュースも

ZTEはスペイン・バルセロナで開催されるMWC(モバイルワールドコングレス)の会期に併せて、「Blade」シリーズの新モデル「Blade V9」「Blade V9 Vita」を発表しました。MWC会場にて同製品に触れることができたので、その概要をご紹介します。なお、両機ともに3月からグローバル向けに出荷されますが、ファーストローンチの対象国に日本は含まれません。

 

また、同社Senior Vice OresidentのJacky Zhang氏は、会期中に設けられたグループインタビューにて、次期フラグシップについても言及しました。

 

そもそも同社はスマホを複数のブランドで展開しています。「Blade」シリーズでは、エントリー帯の「E」シリーズと、ミッドレンジ帯の「V」シリーズをラインナップ。今回発表されたBlade V9の価格も、299ユーロ(執筆時で約3.9万円)、Blade V9 Vitaでは269ユーロ(約3.5万円)となり、どちらもミッドレンジ帯に属します。

Bladeシリーズは正当進化へ

Blade V9は、5.7インチのフルHDディスプレイを搭載。アスペクト比は18:9となり、やや縦長。側面はメタルフレームで、背面には角度によって見え方が変化する「オーロラガラス」を使用。また、指紋センサーは、背面に備わっています。

 

180228tama30
↑Blade V9。サイズはW70.6xH151.4xD7.6mmで、質量は140g。バッテリーは3200mAh

 

180228tama31
↑指紋センサーは、背面に備わる。中央にはZTEのロゴ

 

OSはAndroid 8.0、プロセッサーにはSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)を搭載します。3GB RAM + 32GB ROMまたは4GB RAM + 64GB ROMの2モデルを展開し、どちらも外部メモリは最大256GBのmicroSDをサポート。背面カメラはデュアル方式を採用。1600万画素のメインカメラに加え、500万画素のサブカメラで距離情報を取得します。これにより撮影した写真の背景のボケ具合を後から調整可能。一方の前面カメラは1300万画素となります。

 

180228tama32
↑「AR」モードでは、画面上にアニメーションを表示して撮影できる

 

対応する通信帯域は下記の通り。なお、SIMカードスロットは、nano SIMを2枚セットでき、片方がmicroSDカードと兼用です。

・4G – LTE FDD:700/800/850/900/1800/2100/2600
・3G – UMTS:850/900/2100
・2G – GSM:850/900/1800/1900

Blade V9 Vitaは樹脂製ボディに

一方、廉価モデルとなるBlade V9 Vitaは、5.45インチのHD+ディスプレイを搭載。18:9のアスペクト比は上位モデルと同じです。背面は樹脂製となります。

 

180228tama33
↑Blade V9 Vitaは、V9と比べると若干ディスプレイが小さくなる

 

180228tama34
↑こちらも背面に指紋センサーを搭載

 

OSは同じくAndroid 8.0ですが、チップセットはSnapdragon 435を搭載。2GB RAM+16GB ROMまたは3GB RAM+ 32GB ROMの2モデルを展開します。

 

背面カメラはこちらもデュアル式で、1300万画素のメインレンズに200万画素のサブレンズを合わせて使用。前面カメラは800万画素となり、スペック上の数値でV9よりも劣ります。

新フラグシップ「AXON M2」を開発中!

 

今回のMWC 2018では、ZTEのSenior Vice PresidentであるJacky Zhang氏にグループインタビューする機会を得ました。同氏は「AXON M」(日本ではNTTドコモより「M Z-01K」として発売)について、いくつかコメント。

 

↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国で発売された
↑AXON Mは2つのディスプレイを搭載する、2つ折りの端末だ。今年1月に米国にて開催された「CES 2018」ではイノベーションアワードを受賞。1月20日には中国でも発売された

 

180228tama36
↑ZTE Senior Vice PresidentのJacky Zhang氏

 

「AXON Mについては、発売後たくさんのフィードバックが得られている。一部の人しか興味がないかと思いきや、当初想定していなかった利用方法が次々に提案されることもあった。また、女性のユーザーが多いことにも驚いている。新しいカテゴリーの商品として、UI・UXを改善させていきたい」(同氏)

 

また、AXON Mがシリーズ化するかどうかについては「“AXON”というハイエンドシリーズを残した上で、その中で“AXON M”というシリーズを展開したい」とのこと。「得られたフィードバックや、蓄積した開発経験を生かして“AXON M2”という次の製品の開発を始めている」(同氏)とのこと。もちろんまだ発売時期などの詳細な情報は、一切出ていません。

 

インタビューの詳細については、後日改めてお届けいたします。

初代から雲泥の進化を遂げた、ワコムの新型液晶タブレット「Cintiq Pro」予約開始直前レビュー!

ワコムは同社の液晶タブレット「Cintiq」シリーズの最新モデル2機種と、液晶タブレットがPC不要で単独起動できるユニット「Wacom Ciniq Pro Engine」を発表しました。まもなく予約が開始するとのことで、実機レポートを行いたいと思います。

 

大画面にペンでそのまま描ける液晶タブレット

今回発表されたモデルは23.6型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 24」と32型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 27」の2モデルです。

↑「Wacom Cintiq Pro 24」

 

Cintiq Pro 24は解像度が4K(3840×2160ドット)の24インチモニターを搭載した高精細液晶ペンタブレットで、ハードウェアキャリブレーション(モニターの色味を調節する機能)にも対応した、まさにプロ仕様。ワコムと言えば、ハリウッドを始め、世界中のクリエイターがプロの現場で使用されているほど支持を得ているペンタブレットメーカーです。Cintiq  Pro 24もそんなクリエイターのニーズに応えたモデルと言えるでしょう。

 

Cintiq Pro 24には、「Wacom Pro Pen 2」によるペン入力に対応した「ペンモデル」とタッチ操作も可能な「ペン&タッチモデル」の2つのバリエーションがあり、直販価格はそれぞれ25万7040円(税込)と31万1040円(税込)となっております。双方とも3月20日から予約開始、3月29日発売予定。

 

また、32型の4Kモニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 32」も年内には発売予定であることが明かされました。

 

↑「Wacom Cintiq Pro 32」

 

Cintiq Pro 24、32の双方に共通する特徴として、4Kの高精細なモニターに特殊なアンチグレア加工を施し、周囲の映り込みやペンの描き味などを紙に近づけています。また、8192段階の筆圧や、ペン先の位置と描画位置のズレ(遅延)を軽減させることに成功。最前線で活躍するプロのニーズに応えた仕様となっています。

 

↑サイドにはUSB3.0ポートも搭載

 

↑「Wacom Pro Pen 2」。ペン先は標準とフェルトの2種類

 

↑タッチホイールを搭載した「Express Key Remote」。ワイヤレス仕様なので左右どちらにも配置可能で利き腕を問わない

 

ドッキングさせるだけで液タブがパソコンと化す「Wacom Cintiq Pro Engine」

 

Cintiq Pro 24/32の背面には、今回新発売されるPCモジュール「Wacom Cintiq Pro Engine」をドッキングさせることが可能なスロットが搭載されています。通常、液晶タブレットはパソコンに接続して使いますが、Cintiq Pro Engineは、CPUやメモリを搭載したパソコンの本体のようなもので、これをCintiq Proにドッキングさせることで、液タブがオールインパソコンとして単独で動作するようになります。

 

Cintiq Pro EngineはCPUにIntel Core i5HQを搭載したモデルと、Intel XEONを搭載したモデルの2ラインナップ。直販価格は、Core i5HQモデルが31万1040円(税込)で、XEONモデルが39万7440円となっており、3月20日から予約が開始され、発売は3月29日の予定となっています。

 

 

↑Cintiq Proの背面にはこのようなスロットが……

 

↑ココにCintiq Pro Engineをドッキングさせます

 

また、液タブの高さや角度の調節が可能な「Wacom Ergo Stand」の発売も予定されています。このスタンドは、液タブをパソコンモニターとして使うときなどは立てたり、回転させて使用することも可能で、まさにスケッチブックやマンガの原稿用紙を回して作画するニーズにピッタリなスタンドとなっています。

 


↑「Wacom Ergo Stand」、発売日や価格などの詳細は未定

 

では、そのプロスペックとやらの描き味はいかに?

筆者は長年のWacomの板タブ(液晶がついていないペンタブレット)ユーザーでして、いつかは液晶タブレットに移行したいと考えていました。しかし、初代Cintiqが発売された当時、試し書きしたところ、とても動作がモッサリしており、描くペン先に描画が追いついてこないのです。ペン先が通り過ぎた後、送れて線が描画されるといった動作で、とても紙に描いている感覚とは言えませんでした。また、描いた線がペン先とズレて描画されてしまう、俗にいう「視差」と言うヤツにも残念な気持ちに。そんなこともあり、現在でも板タブを使用しております。

 

では、進化を果たしたという今回の新型Cintiqはどうでしょうか。

 

↑ペン入力デバイスのデモ機には必ずラクガキを描き逃げする筆者

 

まず、前述の「視差」はほぼナシと考えてOKです。これは、精密なイラストを描いたり、3DCGのデザイナーにはウエルカムな性能でしょう。次に、描画の遅延ですが多少あるものの初代に比べれば大幅に改善されていると感じました。初めて液晶タブレットを使う人には、多少違和感があるかもしれませんが、従来のCintiqユーザーであれば十分許容できるレベルに達したと言えます。

 

肝心の描き味ですが、標準のペン先は多少スベる気がします。最も、一日中ペンを握って描く職種の人にとっては、これぐらいのスベリのほうが疲労が低減するかもしれません。一方、フェルトペン先は、紙にサインペンで書いている感覚という先入観があったのですが、それほどひっかりもなく、こちらもスベリが良い感触。例えるなら、ホワイトボードにマーカーで描く感触に似ていると感じました。可能であれば、もう一段階、引っかかりが強めなペン先があると幅広いニーズに対応できると思います。

 

しかし、今回の新型Cintiq Proですが正直欲しくなりました。特に32インチモデルは、眼前一杯に広がるキャンバスのようで、素人な筆者でもプロ気分が味わえます。ただし、これをデスクに置いてしまうと、他の仕事ができなくなるので、イラスト専用のデスクを用意するか、Wacom Ergo Standのリリース待ちと言ったところでしょうか。ま、高額なので買えないんですけどね!

 

↑ゲットナビ非公式キャラクター「ナビ夫」

 

【西田宗千佳連載】ソニーに残る「モバイル」の課題

「週刊GetNavi」Vol.64-4

2018年4月1日より、ソニーの社長は平井一夫氏から、吉田憲一郎氏へと交代する。吉田氏は平井ソニーでCFO(最高財務責任者)を務めた人物であり、平井氏の片腕と言っていい。吉田氏の意見は平井氏の舵取りに大きく影響していたといわれており、今後の吉田氏によるソニーの運営も、基本的には平井路線の継承……というより、平井・吉田路線を継承し、自らの企業運営をしていくことになるのだろうと予想できる。

 

そのなかで、吉田氏はどこに注力するのか?  吉田氏は「バランスシート(経営上の収支状況)の改善は緒についたばかり」としており、基本的には各事業の収益性改善と評価に力を注ぐであろうと思われる。

 

そこで気になるのは「モバイル」事業だ。前回解説したように、モバイルはソニーのなかでも問題の多い部門である。日本ではXperiaは人気のスマホだが、世界全体で見ればシェアは低い。中国メーカーとの競争が激しい一方、ハイエンド市場はごく少数の企業で寡占されており、そこに割って入るのは難しい。そのため、平井ソニー時代には、すでに「規模を追わない」姿勢になっている。それでも、売上規模は2017年度予測値で7400億円と大きい。儲からないのに売上は大きく、ちょっとした市況変化で容易に赤字に転落しうることがモバイル事業の問題点で、本来は、さらに抜本的な「高付加価値型へのシフト」もしくは「事業の刈り込み」が必須である。ただ、スマートフォンは、今後出てくる新たな技術の礎となるもので、事業を止めてしまうと次の時代への足がかりがなくなる。こうしたジレンマが、今、ソニーのモバイル事業の流れを不透明なものにしている。

↑Xperia XZ1

 

モバイル市場の先行きに左右されるという意味では、好調であるはずの半導体事業も例外ではない。スマートフォンは普及期から定着期を迎えた。毎年のようにハイエンドスマートフォンがどんどん売れる、という状況ではなくなりつつある。これまでも、スマートフォン向けイメージセンサーは、各地のスマホ市場の売れ行きに左右され、ソニーの収益に影響を与えてきた。この先、スマートフォン向けイメージセンサーの売上が安定的に伸びるとは考えづらく、「ハイエンドスマホ向け一本足打法」からの脱却は必須なのだ。そのため、自動車などの新しいジャンルにも目を向けてはいるものの、これが大きく収益に貢献するのは2020年より先になりそうだ。

 

堅調に見えるゲームも、数年のうちにはプラットフォーム更新の時期が来る。「PS5」が出るのかどうかはわからないが、PlayStation 4事業も、あと1、2年のうちに「次」を見据えた収益構造に変化する必要がある。

 

こうしたことを、吉田新社長は当然考えているはず。だから、どこかひとつが上手くいかないだけで全体が崩れるようなビジネスモデルではなく、トラブル・変動に強い体質を目指すだろう……というのが、筆者の読みだ。特に、半導体を含めた技術投資がどの方向へ向かうのか、慎重に見極めたいと思っている。

 

●次回Vol.65-1は「ゲットナビ」5月号(3月24日発売)に掲載予定です。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

ついに最強の夜景カメラに!グローバル版Galaxy S9/S9+の実力を早速試してみました

Galaxyシリーズの最新モデル「Galaxy S9」「Galaxy S9+」が3月16日にグローバル向けの発売を迎えます。今回、発売に先駆けてこれらのグローバル仕様の実機を1週間ほど手にする機会を得ましたので、先行レビューをお届けします。なお、同機の国内での発売予定については、未だ明らかになっていません。

 

なお、既に速報記事でも同機の概要をお伝えしていますが、今回は速報で伝えきれなかった「カメラ」と「セキュリティ」のレビューを中心にご紹介しましょう。まず、Galaxy S8とS9の背面を比べてみると、アウトカメラの周辺にあった指紋センサーの位置が、カメラの真下に移動しましたことが分かります。

 

↑左手にS8、右手にS9。どちらも縦横比18.5:9の「インフィニティディスプレイ」を搭載するのが特徴で、ホームボタンはない点は共通する

 

両機種を手に持ってみると「あれ、ちょっとだけ重くなったかな?」という印象を受けました。微妙な差異があるようです。若干ですが、S9の方が高密度に感じました。

 

実は、Galaxy S8が150gであるのに対し、Galaxy S9は163gあります。約13g増となりました。サイズを見てみると、[(S8国内仕様)約W68×H149×D8.0 mm]→[(S9グローバル仕様)W68.7×H147.7×D8.5mm]ですね。幅が増し、高さが減り、厚みが増えています。

 

そのほか、ディスプレイの上端にあるセンサー・カメラ類が目立たなくなりました。細かく見ると、下側面のスピーカーの形状も変わっています。

 

「S8」→「S9」で何が新しくなったのか?

勘の鋭い方は、「重くなったからには、性能がアップしているはず!」と思ったことでしょう。速報でもお伝えしたところではありますが、何が変わったのか、注目したいポイントをまとめてみました。

 

↑基本スペックを中心に新旧機種の情報を比較。黄色いマス目が変わったところだ

 

カメラが明るさに応じてF値を切り替える

さて、多くの方が一番気になるところは、やはりアウトカメラが進化したということでしょう。

 

↑S9(左)はシングルレンズ、S9+(右)はデュアルレンズを搭載する

 

S8ではF値が1.7でしたが、S9では1.5となっています。そして、S9では、このレンズが機械的に絞りを2段階で調整できる機構を備えていることもポイント。暗い場所ではF1.5で撮影しますが、明るい場所での撮影では、F2.4へと切り替わります。

 

一方、Galaxy S9+は、デュアルレンズ化を果たしました。S9と同じくF1.5またはF2.4の広角レンズを搭載し、加えてF2.4の望遠レンズも備えます。

 

今回は、実際にGalaxy S9+のアウトカメラを用いて、いくつか写真を撮影してみました。どのくらい写り方が変化したのか、旧機種のS8と出来栄えを比較してみましょう。

 

↑バルセロナの夜の街並み。F1.7のS8(左)とF値1.5のS9+(右)で撮影した。手前に広がる建物の屋上など、後者の方が明らかに明るく撮れていることがわかる

 

↑バルセロナの朝日を望む。F1.7のS8(左)と、S9+(右)で撮影した。太陽周辺の白飛びが少ないことから、S9+のレンズが明るさに応じてF値が2.4に切り替わったと推定できる

 

カメラの綺麗さは文句なしですね。F1.7でも十分明るいカメラでしたが、F1.5になったことで、より夜景に強くなっています。また、F2.4への切り替えがあるおかげで、明るいシーンで影響なく撮れている点もよい。カメラについては文句なしですね。

 

なお、S9/S9+の「自動」モードでは、F値は自動で切り替わります。もし、狙ったF値で撮影したいならば、「プロ」モード」を使うことで、F値を手動で切り替え可能です。

 

S9とS9+のカメラで使える撮影機能はここが違う

ちなみに、S9とS9+のカメラには、シングル・デュアルレンズという違いがありますが、機能として何が異なるのでしょうか。Galaxy Note8の情報を追いかけていた人ならわかると思いますが、そうでない人も多いと思うので、改めてご紹介しておきます。

 

結論から言うと、S9+では2つのレンズを切り替えて撮影できます。光学2倍相当の望遠レンズに切り替えることで、画質を落とさずに、少し遠くにある写真を撮影できます。

 

しかし、差はそれだけではありません。実は、どちらも撮影した写真の背景ぼかしを調整する機能を搭載しますが、実は両者で少し異なる部分があるんです。

 

↑S9で使える「選択フォーカス」(左)とS9+で使える「ライブフォーカス」(右)の背景調整の違い

 

S9では「選択フォーカス」という撮影モードが備わっています。このモードで撮影した写真は、撮影後に焦点を選択可能。ただし、焦点の合わせ方が「単焦点(遠くがボケる)」「遠焦点(手前がボケる)」「パンフォーカス(手前も奥もくっきり)」の3種類しかありません。

 

一方、S9+では、「ライブフォーカス」という撮影モードが使えます。「背景ぼかし」というスライダが表示されるので、度合いを調整することで、被写体の背景をふんわりとボカせます。ちなみに、「選択フォーカス」はこちらでは使えません。

 

また、S9+のデュアルレンズでは、「デュアルキャプチャ」機能が利用可能。望遠レンズで背景ボカし撮影をしながら、同時に広角レンズで背景をボカさない撮影が行えます。被写体を強調する撮影と、背景を活かした記念撮影を同時に実行できるというわけです。

 

↑S9+の「ライブフォーカス」で撮影した写真(左)と、同じく「デュアルキャプチャ」で自動保存された広角レンズの撮影写真(右)。背景のボケかたと画角に違いがある

 

スローモーションも撮影できるようになった。

S9/S9+では、960fpsのスーパースローモーションも撮影できるようになりました。ソニーのXperiaなどでは既にお馴染みなので、機能としてはさほどインパクトはありません。

 

しかし、Galaxyのユニークなところは、簡単な操作によって、これにBGMを付加したり、逆再生データをGIFファイルとして出力できたりすること。単なるスローモーションでは使い道は少ないですが、よりシェアしやすい素材として加工できます。

 

こちらもS9+で実際に撮影してみました。

 

 

Galaxy S9+で「スーパースローモーション」を使って撮影した、バルセロナの「Sant Medir祭り」で参加者がキャンディを投げる瞬間です。

 

スーパースローモーションには、自動と手動の2種類の撮影があります。「自動」の場合、スマホをしっかりと固定し、画面に表示された黄色い枠の中で狙った被写体が動くのを待ち構えよう。動きが検出されたら、そのタイミングがスーパースローになります。

 

一方、手動では、スーパースローにしたい場面を狙ってボタンを手動でタップします。自動で検知しづらい被写体では、こちらの方が撮影しやすいでしょう。

 

ちなみに、編集を行うことで、トリミング操作やスーパースローモーションで捉えた各場面を有効にするかどうかの選択が可能です。BGMの選択も行えます。最後に「保存」をタップすることで、編集内容が保存されます。

 

↑ギャラリーの編集で、スローモーションを有効にする部分と長さを選択(左)。そしてBGMを選択して保存する(右)

 

また、「ムーブ(繰り返し再生)」「リバース(逆再生)」「スウィング(折り返し再生)」の3種類のエフェクトを追加できます。これらは「ギャラリー」アプリで、スーパースローモーションの動画を開き、画面右上のメニューから「詳細」を選択。「スーパースロークリップ」の欄に表示される一覧から選択できます。スローのシーンは各エフェクトを選択した後に、選べます。保存するとGIFファイルとして出力されます。BGMを付けることはできません。

 

 

スーパースローモーションで撮影した素材をGIFファイルに出力してみました。個人的には、リバースやスウィングでの編集が気に入りました。気軽に面白い映像を作成できるので、多くの人にとって楽しみやすいのではないでしょうか。

 

顔認証と虹彩認証を合わせて使えるのは便利

セキュリティに関して、顔認証と虹彩認証を併用する「インテリジェントスキャン(Intelligent Scan)」も、S9/S9+で新たに搭載された機能の一つです。これを有効にすると、ロック画面上に目のアイコンと顔のアイコンが順に表示されます。指紋認証と顔認証が順に行われているのでしょうね。認証自体は素早く完了し、ロックが解除されます。

 

↑認証中は左上の赤いライトが光る。顔から20cm以上離れた距離で端末をまっすぐ持とう

 

発表会での説明では、周辺の光量やマスク装着の有無で、2つの認証の比率を調整しているとのことでした。実際に筆者が試したところ、口元を手で隠しているときにも、画面が解除されました。また、周囲が真っ暗な場所でも、画面が解除できました。

 

明るい環境では、顔認証で素早くロックが解除可能。そして、先述の通り、顔認証が使えないような場面でも、虹彩認証が活躍して、不便なくロックが解除できました。使い勝手は非常に良好です。とくにマスクを着けていても解除できるのが良いですね。

 

また、目を閉じた状態では、ロックは解除されませんでした。寝ているときに第三者にロックを破られる心配もなさそうです(一方、通常の顔認証だとロックが解除されてしまいます)。

 

加えて、同機には指紋センサーも搭載されています。インテリジェントスキャンと指紋認証を両方登録しておき、シーンに合わせて使いやすい方を選択するという使い方もよいでしょう。

 

↑Galaxy S9+のバリエーション

 

Galaxy S9/S9+はS8/S8+の正統進化モデルとして、カメラ性能、および使い勝手の面で、確実に向上させています。繰り返しとなりますが、国内販売は未定。ただし、S9/S9+の国内販売が決まれば、Galaxyファンをうならせること間違いありません。

 

ファーウェイは日本市場をどう見ているのか? 日本のPC&タブレット市場への展望を聞く

HUAWEI(ファーウェイ)は、2月26日から3月1日(現地時間)にて開催されたMWC(モバイルワールドコングレス)にて、ノートPCやタブレットデバイスを発表しました。これらの新モデルは、日本でも発売されるのか。同会期中にファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏にグループインタビューする機会を得ましたので、その様子をお伝えいたします。

 

↑ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏

 

――MWCで発表された新製品について、日本国内での発売は決まっていますか?

「日本は、ファーストローンチの範囲に入っています。発売時期は第2四半期となります。“MateBook X Pro”、“MediaPad M5”シリーズは間違いなく発売されるでしょう」(呉波氏、以下同)

 

↑「MateBook X Pro」は、クラムシェルタイプのWindows 10搭載ノートPC。現行の「MateBook X」の上位機種に相当する。13.9インチかつ、画面占有率91%のベゼルレスなディスプレイと、キーボードに潜んだWebカメラが特徴的だ

 

↑「MediaPad M5」は8.4インチと10.8インチの2モデルを展開。「M5 Pro」は筆圧感知のスタイラスペンをサポートする

 

「2月24日には、ヨドバシカメラにて初のHUAWEIショップを開設いたしました。こちらのショップでは、パソコン、タブレット、スマートウフォン、Wi-Fiルーター、さらにウェアラブル製品が展示されます」

 

――ショップの出店についてはいつ頃から計画がありましたか?

「2016年の下期、確か8月ごろだったと思いますが、そのころから出店計画がスタートしていました。当時は出店するにあたって、ROIを試算したのですが、その結果がなかなか満足する数値にはならなかったんです。候補地としては、銀座の八丁目に100平米くらいのお店が上がっていました。ほかには、表参道の原宿との大きな十字路で、いまはアディダスがはいったところも候補でした。

 

しかし、そういった場所に出店すると、大きな赤字になってしまうことがわかったので、“出店するために出店する”のではなく、しっかりとした目的意識を持つことが重要だという考えに至りました。

 

今回、ヨドバシカメラのマルチメディアAkibaへ出店することになりましたが、いい機会になりました。もちろん今後新しく出店する際も、ROIを基準としていくことに変わりはありません。弊社としては、性急に大量のショップを展開して、最終的に採算が合わなくなる局面を避けたいと思っています。中国や日本以外の話ですが、他の中国メーカーで、一気に店舗を開設して、同年末に大量に店舗を閉鎖したところがありました。こういったことになるとブランディングという意味では失敗だと考えています」

 

―― MateBook X Proは競争力がある商品だと思いますが、どういう人に売っていきたいですか?

「今回のMateBook X Proでは、初めて本格的なPC市場に入り込んでいくと考えています。

 

MWCでも、たくさんの日本人のお客様を迎えたのですが、ご覧になったお客様たちの多くから、“自分も一台欲しい”という言葉を頂いています。各部材も選りすぐりのものを使っていますので、ぜひ“そろそろパソコンを買い換えたい”という人たちに手に取ってもらいたいです。

 

実はこのPC市場に参入して2年経ちますが、弊社はいままで保守的な販売戦略を取ってきました。まずはPC業界の関連企業――例えば、ディストリビューターや、リテーラー、サービスプロバイダーなど――との関係づくりに努めてきました。ここから徐々により市場にマッチした製品を提供していきたいと考えています。ですので、弊社のPC製品に関しては、短期間でどのくらいのシェアを取りたいとか、どのくらいの台数を売りたいとか、そういった目標を達成する段階ではないと認識しています。しばらくは様子を見ながら、販売戦略を決めていきたいと思います」

 

――2年間PCを投入してきて、手応えはどう?

「そうですね。過去2年間にわたり、業者およびユーザーから非常に良いフィードバックを頂いています。PC製品に対して、日本の消費者の皆さんからSNSに上がってきた意見などは、弊社の方で集めて、次世代にしっかり反映されるようにしています。

 

先ほど申し上げた通り、数値目標は定めていないのですが、自分なりに日本のPC市場について、いろいろ理解はしてきています。特徴的なのは、2つの“60%”という数値です。1つ目は15インチ以上のPCが全体の60%を占めているということ。そして、2つ目は全体の60%がBtoBの販路を通して販売されているということです。

 

しかし、弊社はいまでも14インチ以下の商品を集中して出していますし、BtoCの市場に注力しています。ですので、今後シェアを上げていくためには、どうしても主流となる15インチ以上のもの、そしてBtoB販路のものに寄せていかないといけないでしょう。とは言え、今の段階では、消費者のニーズの理解、そして業界との関係づくりに専念していきたいと思っています。

 

ちなみに、販売台数に関して言いますと、2017年の1月と比べた場合、30倍くらいに増えました。ですので、まずやるべきこと――例えば、ちゃんとした製品作り、販路の構築、企業との関係作り――を行って、そして口コミが着実に増えていくようにしておけば、自然と販売台数が増えていくのだと思っています」

 

――2 in 1パソコンとタブレット、今後どちらを重視していきますか?

「2 in 1というスタイルは、将来的に欠かせないものだと思っています。これはAndroidでもタブレットでも共通することです。既に展開している製品シリーズを、途絶えさせることは考えていません。2 in 1については、最も消費者の使用習慣にふさわしいものを探っていきたいと思っています。

 

こうした製品に関しては2つの用途があると考えています。1つは仕事用途、1つはエンタメ用途です。ですので、今後もこの2つの用途を中心に製品を展開していきます」

 

――「MediaPad M5」シリーズは2サイズを展開しますが、日本ではどちらにニーズがあると考えていますか?

「やはり、買う人と使う人によって決まると思いますね。実は、いまタブレットを購入しているエンドユーザーには“スマホを使っていない人”が多いことが分かっています。実際、フィーチャーフォンのユーザーが、Androidタブレットを自身にとっての初めてのスマート端末として購入されることが多くいらっしゃいます。

 

タブレットを買う消費者は50歳以上の人が多くて、ここはたまたまフィーチャーフォンを使っているユーザー層でもあります。この方たちは、タブレットをスマートフォンみたいに使われます。例えば、公園に行くと、こうしたユーザー層の方々が、タブレットをスマホの代わりにして写真を撮る光景を目にするでしょう。

 

こうした傾向とニーズを把握して、そのニーズにあったタブレットを弊社から出してきました。弊社のタブレットはiPadよりもカメラ機能が優れていると自負しています。こうしたことによって、日本市場に認めていただき、早いスピードで受け入れられてきたのだと思っています」

 

――Pシリーズの最新機「P20」の予告がありましたが、現行の「P10」ではどういう反響がありましたか?

「P10シリーズを昨年6月に発売して以来、その売れ行きは我々の予想を上回りました。販売数量に限らず、顧客満足度や人気度が多くのランキングで上位に入っています。中でも“P10 lite”が一番よく売れています。発売してから8か月が立ちましたが、今年に入ってから第二の盛況を迎えていて、最後のピークに達していると考えています。

 

Pシリーズが日本でこうした実績を出せたことは、われわれとしても非常に満足しています。ですので、今後も同シリーズについては、継続的に後継機種を展開していきたいと考えています。おかげさまで“~lite”というブランドが、代表的なセグメントとして普及してきて、他社様の製品にも“~lite”という名前を見かけるようになりました」

 

――「P20」シリーズも日本で発売されると期待していいですか?

「はい、必ず日本で発売します。第一次の販売国に含まれています」

 

↑バルセロナで見かけた「P20/P20 Pro」の広告

 

筆者が、MWC2018が開催されたバルセロナの街中を歩いている間にも、P20/P20 Proを予告する広告を各所で頻繁に見かけました。こちらは3月18日に改めて発表される予定。近い未来、ノートパソコン、タブレットと合わせて、日本で話題になりそう

Google Homeユーザーが「買ってよかった!」と思った3つのポイント

「スマートスピーカー」が日本で発売されて、ようやく半年が経ちます。便利だとはよく耳にするものの、具体的にどんなことができるのかわからない、という人は多いでしょう。

筆者も会社では「Google Home」を、自宅では「Amazon Echo」を愛用しているのですが、本当はもっと便利に使えるのではないかと目下、模索中。すでに使っている人でも、筆者と同じく試行錯誤を続けている人がほとんどではないでしょうか?

 

そこで、生活に取り入れてさまざまな使いこなしを試している人を直撃。『iPadバカ』の著者でもあり、新しいガジェットやデバイスはひととおり試すのが信条、「Google Home」も発売と同時に入手したという商品開発コンサルタントの美崎栄一郎さんに、愛用中のGoogle Homeの魅力について聞きました。

 

1. スイッチを探らずに照明を点けられる

「Amazon Echo」や「Clova WAVE」など、現在いくつものスマートスピーカーが日本でも発売されています。そのなかから美崎さんがGoogle Homeを選んだのは、今後対応機器が増えそうだったからだといいます。それは、美崎さんが使い始めて一番便利になったと感じているのが“家電の操作”だからなのです。

 

Google Homeはスマートスピーカー、つまりインターネットにつながるスピーカーなので、同じインターネット回線上にある対応家電を声で操作することができます。この対応家電が発売時から多いのが、Google Homeの強みのひとつです。

 

「Google Homeを導入して一番ありがたいと思ったのが、連携している照明のオン/オフを声でできることです。1階から2階に移動するときに両手が塞がっていても、『OK Google、電気を点けて』というだけで照明が点くんです」

↑フィリップスの「Hue」など、Google Homeに対応した電球を連携させれば、声での操作が可能になる。

 

これまでは照明を点けるために、両手に持っていたものがあればいったん置いてから、また夜真っ暗な家に帰ってきた場合は壁を手で探ってスイッチを探し、電気を点けるというひと手間がありましたが、これがなくなったのは美崎さんの生活においてささやかなようでいて、実際は大きな変化だったのだとか。

 

美崎さんはエアコンのオン/オフや温度調整、加湿器のオン/オフ、ロボット掃除機の操作などにもGoogle Homeを活用していて、これらもすべて声で操作しているそうです。

 

「Suicaがここまで普及したのは、“切符を買う”という動作をなくして、本来の目的である“電車に乗る”という行為がスムーズにできるようになったから。エアコンを操作するときも、目的はリモコンを触ることではなく、オン/オフや温度調整をすることです。これまでは誰かに“エアコンをつけて”とお願いしていたのを、その“誰か”がGoogle Homeに交代してやってくれている感じですね」。

 

ロボット掃除機があらぬ方向に行ったときには、「止まって」と言ってストップさせるシーンもあるそうで、まるで犬に「待て」と言っているような気分になるのだとか。こう聞くと、Google Homeを導入すると、まるで家族が増えたように感じるようになるのかもしれません。

 

2. 文字入力のストレスから解放される

Google Homeが家電と連携できるとはいえ、家電を対応モデルに買い替えなければ、その利便性の恩恵には預かれません。ならばと、美崎さんがGoogle Homeをおすすめする理由はほかにもあります。

 

それは「スマホでの文字入力をしなくて済む」こと。

 

たとえば、スマホやタブレットで表示した対応コンテンツを、Wi-Fiを介してテレビに表示できるデバイス「Chromecast」。これをテレビに接続してGoogle Homeと連携すると、「OK Google、かわいい猫の動画を見せて」と話すだけで、YouTubeで“かわいい猫の動画”を検索し、テレビで再生してくれるのです。

↑Google Homeは「YouTube」や「Netflix」などの動画の検索、早送りなどの音声操作に対応する

 

「話しかけるだけでいいというのは、圧倒的にラク。“書く”という動作に比べ、“話す”というのは原始的ですよね。スマホでの文字入力は一定の学習が必要ですが、音声入力なら文字入力ができなくてもいいんです。老眼が始まった人にとっても、これは大きな強みになります」

 

また、仕事中は「OK Google、タイマーを15分後にセット」と話して時間を区切って作業をしたり、「OK Google、ニュースを教えて」と話してニュースを聴いたりしているそうです。とくに、好きなタイミングでニュースを聴けるのは、放送時間を待たなければいけないテレビのニュース番組を見るよりも便利ですね。

 

すでにiPhoneでは「Siri」、Androidでは「Googleアシスタント」がスマホの操作をサポートしてくれていますが、出先でいきなり話しかけるのはためらわれる人が多いはずです。しかし、Google Homeは室内での使用を前提としたものなので、操作時の恥ずかしさを感じることはありません。

 

さて3つめの「できること」とは? スマートスピーカーの本領発揮! といえる機能がありました。

3. 音楽再生時こそスマートスピーカーの本領発揮

Google Homeは、スマホとBluetoothで接続して単なるスピーカーとして使うこともできますが、せっかくなのでスマートスピーカーならではの機能も活用したいところ。なかでも美崎さんが気に入っているのが、楽曲の再生中にアーティスト名や曲名を教えてくれる機能だといいます。

 

「Google Homeを使い始めて『Google Play Music』を使うようになりました。普通のBluetoothスピーカーと違い、楽曲の再生中に『OK Google、この曲は何?』と聞くだけで、アーティスト名と曲名を教えてくれるんです。また、学習を重ねれば自分が好きな曲だけを再生してくれるようになるのも、スマートスピーカーならではですね」

↑「OK Google」や「ねぇGoogle」と話しかけるとライトが点灯し、音声の聞き取りモードになる。対応している音楽アプリは「Google Play Music」だけでなく、「Spotify」や「うたパス」なども

 

美崎さんがGoogle Homeを使い始めて、唯一気になっているのが、ディスプレイがないことだとか。

 

たとえば、「OK Google、明日の天気は?」と尋ねたときに、耳と目で確認できると安心です。今年の後半には、JBL、Lenovo、LG Electronics、ソニーがディスプレイ搭載モデルを発売するそうなので、今後の進化にも期待したいところです。

↑写真は今年発表されたLenovoのスマートディスプレイ。10インチモデルは249ドル、8インチは199ドルで、アメリカでは今夏発売予定。日本での発売は未定

 

日々のくらしのなかで「ちょっと面倒かも」と思っていたことが、もしくは面倒なことすら気づいていなかったことが、話しかけるだけで解決するスマートスピーカー。こんなに便利なアイテムを使わない手はありませんよ。

 

【プロフィール】

商品開発コンサルタント / 美崎栄一郎

1971年、横浜生まれ大阪育ち。大阪府立大学大学院工学研究科を卒業後、花王で約15年勤務し、「アタック」「ニュービーズ」「ワイドハイター」などの日用品から、化粧品のブランドである「レイシャス」「ファインフィット」まで幅広く手がける。その後独立し、現在は商品開発コンサルタント、ビジネス書作家、講演家として活動中。

 

取材・文=今西絢美

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

at-living_logo_wada

 

iPad Proがあればこれだけできる――出張でも使えるiPad Pro実践テクニック7選

果たして仕事に使えるのか――。iPad Proの購入を検討するとき、どんな操作が行えるのか、悩む人も多いでしょう。

 

筆者は初代iPad Pro 12.9インチモデルを使い、実際に取材業務を行っています。取材および原稿の執筆はもちろん、写真の編集までする必要がありますが、そうした作業はすべてiPad Proで行えます。職業によって目的となる作業は異なりますが、今回は筆者の利用経験を参考に、iPad Proを用いた実践的なテクニックをいくつかご紹介します。

 

【1】まずアクセサリーを揃えよう

iPad Proの機能を最大限に活用するためには、必ず周辺機器を揃えましょう。ビジネスシーンで活用するには、キーボードは必須。Apple Pencilも写真編集や、PDFへの書き込みに役立つので揃えた方が良いです。また、Apple Pencilのホルダーがないキーボードやカバーの場合には、1000円弱くらいで適当なホルダーを買えば持ち運びやすくなります。

 

↑筆者は初代iPad Proにロジクール製のキーボードを合わせて使っている。「Smart Connector」対応なので、キーボード自体の充電は不要。同製品はバックライトが付いているので、暗い発表会場でも文字を打ちやすい

 

Appleの公式サイトでは、純正アクセサリーも販売中。キーボードのバックライトなどにこだわらなければ、こちらのほうがデザインの統一感が出ますので、併せて検討してみてください。そのほか、SDカードからのデータ取り込むためには、専用のアダプタが必要となります。スクリーン上に画面を転送する機会が多い人は、HDMIケーブルのアダプタも用意しておくとよいでしょう。

 

【2】2つのアプリを同時に表示すべし

iPad Proを活用する際に必須となるのが、アプリ画面を2つ同時に表示する操作です。まず、通常通りにアプリを起動したら、画面下部をスワイプアップ。「ドッグ」と呼ばれる画面が表示されます。

 

↑画面下部に表示される「ドッグ」。使用頻度が高いものを配置しておこう。別のアプリを起動している際には、画面下部をスワイプアップすると表示される

 

ここからアプリアイコンをドラッグ&ドロップ。すると、画面の手前に2つ目のアプリが小さく表示されました。この画面は左右の端のどちらかに表示できます。移動方法は、上部のバー部分をタッチして、そのまま左右に移動させるだけ。なお、一時的に非表示にするには、画面右端でさらに右へ移動させればOK。再表示するには、画面右端を左へとスワイプします。

 

↑2つ目のアプリが浮いた状態で仮表示される。ここではメモアプリをメインに、写真アプリをサブに表示した

 

さて、2つのアプリをじっくりと使いまわすには、さらに別の表示方法を活用しましょう。先ほどの浮いた画面の上側にあるバーを下向きに軽くスワイプして手を離します。すると、完全に画面が2つのアプリで分割されました。

 

↑2つのアプリを同時に使うには、このスタイルがおすすめ

 

切れ目の部分には、中央にバーが表示されています。ここをタッチして左右に移動させると、画面表示の割合を変更可能。大体4分割されているので、[1:3][1:1][3:1]のなかから、使いやすい比率で選択しましょう。

 

屋根の上には危険がいっぱい――ドローンで日本の屋根を安全に管理する「日本屋根ドローン協会」が発足

先日、都内にて「日本屋根ドローン協会」の設立発表会が開催されました。日本屋根ドローン協会は、ドローンを使って屋根の点検を円滑に行えるように、屋根の点検補修をするリフォーム業者や瓦業者など屋根事業のスペシャリストとドローンアプリ開発会社、大学、弁護士などドローン技術に関わる有識者が理事を務める団体です。

 

日本屋根ドローン協会発足の理由としては、点検の安全性と人員不足の解消が挙げられています。一般に、屋根の点検は職人が屋根にハシゴをかけ屋根にのぼり、目視で確認します。このとき、命綱などを付ける慣習はなく、屋根から転落する事故が起きているとのことです。その数、年間846件もあり、そのうち40件が死亡事故となっています。

↑屋根点検は命綱や足場もなく屋根を歩いて点検をしなくてはならない

 

さらに職人の数は1997年をピークに右肩下がりで減っており、現在はピーク時から28%も減ってしまっています。

↑年間40件もの死亡事故が発生。また、職人のなり手も少なくなっています

 

そこでドローンの出番というわけです。実際にドローンで屋根の点検をすると屋根にのぼる必要がないので、安全に点検ができるようになります。また、点検作業もこれまで2時間近くの時間がかかっていましたが、ドローンであれば約10分で完了することもあるそう。さらに屋根から人が撮影したよりも上空から撮れるので、屋根全体を撮影することができ、側面などさまざまな角度から撮影でき、より細かい点検作業ができるようになるわけです。お客さん側からしても、すべての点検場所が確認できるので、ちゃんと点検できているか、余計な場所の補修まで見積もりに入っていないかといった確認もできます。

↑屋根の点検を行うドローン。カメラの性能やドローンの安定性などを考慮し、DJIのファントムが推奨されています

 

↑アプリはドローン専用のものではなく、屋根の点検のために新たに作成されたもの。今後は映像から屋根のサイズが測れるような機能も搭載していくとのこと

 

小さっ! ゴルフシミュレーターの常識を覆す「スーパーデバイス」が日本上陸!

クラウドファンディングサービス「Makuake」に、ゴルフシミュレーターの「ファイゴルフ」が登場。ゴルフ愛好家の強い味方になるだけでなく、ゴルフ未経験でも楽しめるとあって注目を集めている。

 

 

ゴルフシミュレーター「ファイゴルフ」とは?

出典画像:「スイング分析とゲームを同時に。未経験者も楽しめるゴルフシミュレーターファイゴルフ」Makuake より

 

ヤベツジャパンがクラウドファンディングを展開する同商品は、2017年5月に「キックスターター」で成功を収めたプロジェクトとしても話題に。「Makuake」でも3月初頭の段階で30万円の目標額をはるかに超える約250万円が集まっており、改めて注目度の高さを伺わせた。

 

ゴルフクラブや練習器に取りつけるセンサーデバイスの重量はたった10g。あとはスマートフォンアプリを実行すれば、スイングにパッティング、クラブヘッドの速度などを難なく分析。高価なスクリーン型ゴルフトレーニングセットを購入しなくても、スマホをテレビにつなげればさらに大きな画面で楽しむこともできる。さらに、アプリには世界的に有名なゴルフ場を3Dマップで実装。継続的なアップデートが行われるということで、さまざまな“ゴルフ場体験”ができそうだ。

出典画像:「スイング分析とゲームを同時に。未経験者も楽しめるゴルフシミュレーターファイゴルフ」Makuake より

 

最大4人まで楽しめるゲームモードでは、初心者や女性、上級者別のレベルに応じて難易度の調節が可能。2018年後半には、オンラインマルチゲームやイベント大会がオープンする予定になっている。

出典画像:「スイング分析とゲームを同時に。未経験者も楽しめるゴルフシミュレーターファイゴルフ」Makuake より

 

 

低価格のゴルフシミュレーターが実現!

気になるアイテムのお値段だが、「Makuake」で選択できるコースを見てみると、ゴルフクラブを模した「スイング練習器」が税込みで1936円。センサーデバイスは予定販売価格が2万2700円となっているが、支援コース用に早割り設定があるほか練習器とセットになった1万6460円のコースもある。

 

家庭内の限られた空間でもトレーニングができるとあって、ゴルフファンからは喜びの声が続出。ネット上には「インドアゴルフがこの値段で実現するのは素晴らしいですね」「アイテムの発送が待ち遠しい!」「これからは練習場に行けなくても楽しくトレーニングできそう」「これを機会にゴルフの練習始めてみようかな」といった声が相次いだ。

 

ちなみに、プロジェクトページではQ&Aも公開中。コンパクト設計のアイテムながら、「お部屋やリビングで練習をする際には天井の高さや周りの障害物など必ず安全を確認してから練習してください」という注意喚起も。周囲に注意しつつ、自分のフルスイングを確認してみては?

午前注文、午後配達では遅い!! 中国で大人気のアプリ「盒马」の配達時間は驚異の最速30分

みなさんは毎日の食材の買い物はどうしていますか? 会社帰りのコンビニは便利だけれど、お弁当にビール、おつまみと買っていたらいつの間にか重い荷物に。しかも、ビニール袋を下げて帰宅しなければなりません。家庭がある方なら、週末にスーパーで買いだめするのがパターンになりがち。せっかくの休みには自分の好きなことをしたり、家族で遊んだりする時間をもっと取りたいと思いませんか?

 

今回ご紹介するのは、思い立ったらすぐに注文ができて、自分の希望する指定時間が細かく設定できる中国のアプリスーパー「盒马」(「カバ」と読む)。帰りの電車のなかでポチっとして、帰宅する頃に自宅で受け取ることだってできるのです。これぞまさに上海のスピード感です。

 

ネットスーパーは日本にも中国にもたくさんありますが、パソコンで注文しなければならないお店が多いですよね。一方、今回ご紹介する盒马は完全スマホ対応。専門のアプリをダウンロードすれば、商品の注文から支払いまですべて手のひら上で完結できてしまいます。中国のアプリなので中国語が必須なのですが、幸い日本人は漢字を理解できますし、商品の写真が見やすい上に注文もしやすく、日本人が好むメーカーの商品も取り扱っているので、上海在住の日本人の利用者も少なくありません。

20180226_kubo03

ただ「サクッと注文できてしまう手軽さ」なら、きっと他のネットスーパーでも可能なことだと思います。“盒马”はなぜ「絶対的人気」を誇っているのでしょうか?

 

その理由は「スピード」です。友人の最速記録では、注文から自宅に届けられるまでの時間がたったの30分だったそう。注文してちょっと一服していたらすぐに商品が届いたと言うのですから、これには驚かされました。配達エリアギリギリのところに住む私の経験では、注文から到着までおおよそ1時間くらいです。一度配送指定時間を過ぎてしまったことがありますが、指定時間が過ぎる10分前にきちんと電話をくれて、どれくらい遅れそうなのかを教えてくれたので、困ることはありませんでした。配達員の時間意識やお客さんに対する態度も比較的好感を持てました。

 

では、この会社はどのようなシステムでこんなスピーディーな配送を実現しているのでしょうか? とても気になったので実店舗に視察に行って来ました。

20180226_kubo02

上の写真は、お店の青果売り場と調味料売り場の様子です。どうでしょうか? 商品がとても見やすく、整然と陳列されていますね。これは来店客のためのみならず、従業員が作業をしやすくするために考慮したものなのです。店内数か所にこうした保冷バッグが掛かっている場所があるのですが、注文が入ると店内にいる従業員がスマホとスキャナーを手に、注文を受けた商品を保冷バッグに詰め込み、配送部門に届けるシステムになっています。店内から配送部門への移動は、天井に設置されたレールを通じた画期的なシステムになっており、店内を回っている時に商品たちが頭上を移動する姿を何度も見かけました。

 

店内だけでなく店外もスムーズな配送を考慮した設計になっています。配送部門に届けられた商品は、検品と同時に専用の発泡スチロールケースに移し替えられ、配達員の電動バイクに乗せられます。入居するビルと何度も交渉したのではと見受けられる、専用の出入りスロープが設けられていて、交差点で信号待ちをしている間だけでも、7台のバイクが商品を乗せてスロープから上がって来ていました。

20180226_kubo04

実店舗の視察では、これまでのスーパーでは見ることがなかった様々な工夫が店内外のあちらこちらで垣間見ることができました。そのような創意工夫と最新ネットワーク技術の組み合わせで、最速30分で届けられるシステムが実現しているのですね。盒马があれば前日に注文を忘れてしまっても大丈夫ですし、早く食事の支度に取りかかりたいときに、いつ商品が届くのか待ちぼうけになることもありません。

 

これから盒马は小売革命を起こしていくのでしょうか? 中国各地にどんどん広がりつつあるこのサービスから目が離せません。

【西田宗千佳連載】「エレクトロニクス復権」を掲げた平井ソニーの戦略

「週刊GetNavi」Vol.64-2

平井一夫氏がソニーの社長になったのは、2012年4月のこと。前任はテレビ局CBSの社長も務めたハワード・ストリンガー氏だった。平井氏の社長就任はストリンガー氏の後押しがあってのものだ。「2世代続いて、エレクトロニクスと縁遠い、エンターテインメント系事業を推す社長の就任」と見られ、「エレクトロニクスのソニー」という印象が薄れるのでは……との観測もあった。平井氏が社長に就任した当時、ソニーの業績回復に期待する声はそれほど大きくなかったのだ。平井氏がまずリストラと構造改革に手をつけた時にも、「エレクトロニクスの領域はこのまま減り、ソニーはもっともっと小さい会社になる」と思った人も多いようだ。

20170404_y-koba2 (7)↑ソニーの平井一夫社長

 

だが、結論からいえば、平井氏の戦略は「エレクトロニクスそのものの復権でソニーの業績を立て直すこと」だった。平井氏はかなり意識的に「ソニーの本業はエレクトロニクスである」と強くアピールしていった。

 

では、どんな手法を使ったのか? 簡単に言えば「止血と利益率改善」である。

 

まず、ソニーのなかでは成長が難しいPC事業の「VAIO」を切り離し、投資ファンドに売却したのち、ソニーからは独立した「VAIO株式会社」とした。テレビやカメラの事業も本社から切り出したものの、こちらは完全子会社としてソニーの傘下に置き、独立採算制として利益率を高める手法を採る。

 

これらの措置は、ソニーの収益に悪影響を及ぼす赤字構造を解消するためのものだ。2000年度後半から2013年頃まで、ソニーのエレクトロニクス事業を蝕んでいたのは、「低価格製品の大量生産・大量販売」というモデルだった。技術の進化によってデバイスのコストが下がり、他社と似たスペックのものを安く作ることが容易になった。かといっていたずらに販売数量を増やせば売上が上がる一方で、利益率は下がる。特に昨今は、中国・韓国メーカーとの価格競争も厳しい。もはや「デバイスを調達して組み上げる」力では、他国と日本メーカーの間の差は小さく、大量に利益率の薄い製品を売っていくというモデルではうまくいかないのだ。だが、目の前で「売上」は立っているだけに、こうしたモデルを止めづらいのも事実である。

 

だが、平井氏はまずこのモデルからの脱却を徹底した。一時的に売上は落ちるだろうが、価格勝負からは一斉に引き、価格の安さでしか戦えない商品ジャンルを減らし、高付加価値型の製品のみを残す形にしたのである。高付加価値製品であればソニーの独自性を出せるし、利益率も高い。「売上より利益率」を明確化することが、平井氏のエレクトロニクス事業復活の軸足だった。とてもシンプルな戦略だが、これを徹底したことが、2014年頃から明確に実を結び、エレクトロニクス事業の復権に結びついたのだ。

↑↑画面を振動させて音を出す独自技術「アコースティック サーフェス」を搭載した有機ELテレビ「ブラビア A1シリーズ」

 

高付加価値型製品を作るということは、デザインや機能で工夫しないと生き残れないということでもある。そのことは、ユニークだったり高性能だったりする製品への注力を生み、ブランド力の点でもプラスに働いている。昨今のソニー製品は、5年前のものに比べ面白くなったと思うが、その背景にあるのは間違いなく「高付加価値型へのシフト」なのだ。

 

ただし、これらの施策がうまくいったとしても、エレクトロニクスとは異なる2つの収益軸がなければ、「エレキのソニー」復権はなかった。その一方で、計算とは違って、うまくいかずに終わった「3本目の柱」も存在している。それらがなんなのかは、次回のVol.64-3以降で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

米保険会社が「プロスペクト理論」を使った健康アプリを開発! 「アメとムチ」でAmazonのギフト券と交換できる「Go365」

新年の抱負で「今年こそはダイエット!」と決めたものの、年末年始で増えた体重を戻すのは至難の業。2月に入ってもう脱落、ダイエットを諦めかけているという方も多いのでは?

 

ここアメリカでは肥満が大問題。保険会社もあの手この手で健康促進につながるサービスを提供しています。そこで今回は、筆者が加入している保険会社を例に、運動を頑張りたくなるように設計されている健康アプリを紹介します。

 

健康に関するあらゆる取り組みを可視化してポイントに換算

筆者は家族で「Humana」という保険会社に加入しています。同社は「Go365」という健康アプリと提携しており、健康に関する取り組みをポイントとして貯めることが可能。例えば、歯科検診や眼科検診などの検診に行くと500ポイント、何も問題がなければさらに50ポイント、ジムへの入会で100ポイント付与されます。また、FitbitやApple watchなどのウェラブル端末と連携していて、日々の歩数100歩で1ポイントが加算されたり、睡眠時間や運動した時間など健康に関するあらゆる取り組みをポイントとして換算したりします。

20180220_kubo15

ポイント数はアプリで常に確認できます。自分の日々の頑張りがポイントとしてたまっていくのが見えると嬉しくなるのが人間の心理。さらに、家族でポイントを合算できるので、休みの日には「ポイント稼ぎにみんなで散歩行こう」などということも増えました。

 

ポイントを貯めても、カタログブックや決められた商品だけではやる気も出ないもの。そこでGo365では、ポイントの使い道としていろいろな特典が選べるようになっていて、ためたポイントはギフト券やレストランやカフェの食事券、映画のチケット、慈善団体への寄付、Fitbitなどのウェアラブル端末などラインアップは様々です。

20180220_kubo16

筆者がいつも選ぶのはAmazonで使えるギフト券。有効期限もなく、一度に使い切る必要もありません。夫婦でためたポイントは半年でアマゾンギフトカード約$75にもなりました。お小遣い感覚でちょっと得した気分になります。

 

本アプリでは他の加入者の取り組みやコメント、ポイント数を見ることも可能。他の人の頑張りを見て「自分もやらなきゃ!」と刺激を受けることもあります。

 

また、FitbitやApple watchで一日の歩数やカロリー、心拍数などから運動した時間を常に見ることができます。平日は仕事で歩き回ったり、休日は息子と公園に行ったりと自分の成果を常に確認できることが励みになりました。逆に目標歩数やカロリーを達成できないと損していると考えるようになり、ちょっとした時間でも室内で腹筋をしたりスクワットをしたりと、目標達成のために隙間時間にも体を動かす習慣がつきました。

 

Go365は「インセンティブ」を与えることで、ユーザーの行動を変えることに成功しています。運動して得たポイントをモノなどに交換できることが刺激となり、運動する意欲が向上。その一方、心理的なインセンティブも考慮されており、例えばアプリを通して他の加入者と励まし合うことができるなど、継続的に健康増進を行っていけるように設計されています。

 

さらに、本アプリにはもう一つ「プロスペクト理論」というものが適用されています。これは「人は利益を得るときは確実性を優先し、損失を被るときはリスクを負ってでも最大限に回避したい」という考え方で、簡単にいうと「得する以上に損をしたくない」ということです。ウェラブル端末で目標達成のためのゴールが常に可視化されているので、仮に疲れるなどのリスクがあったとしても、ユーザーは目標を達成できないことで生じる損失(例えば、ポイントが付与されない、消費カロリーがゼロ)を回避するために行動するわけです。

 

つまり、Go365はアメとムチを効果的に使ってユーザーのモチベーションを維持しているのですね。

 

このように、アメリカの保険会社にはスマホと行動経済学の理論を使って、お客様のやる気を継続させるための施策を行っているところがあります。ダイエットで成功したい方はぜひ類似の仕組みを見つけて、トライしてみてはいかがでしょうか。

カシオ「プロトレック・スマート」で、できる最新連携アプリ9選! 登山/釣りなどアウトドアをほぼ網羅

カシオは先日、スマート・アウトドアウォッチ「プロトレック・スマート」に関して、海外アプリ9社とのパートナーシップ契約を発表しました。筆者はゴルフと登山が趣味で、かつデジタルガジェットが大好きなため、少し前からプロトレック・スマートを実際に使用しています。自分が使っているギアがどのように進化するのか、非常に興味があります。

 

先日行われた発表会の冒頭で、あいさつに立ったカシオ計算機の伊藤重典取締役専務執行役員は、「当社の時計事業は全世界的に非常に好調に推移している」と語りました。好調さの要因はそのポジショニングにあります。

 

カシオによると、2017年のリスト型ウエアラブルデバイスの世界市場規模は約1兆3,000億円ほど。その内訳は、Apple Watch等のスマートフォン連携型スマートウォッチが約8,000億円、活動量計機能を搭載したアクティビティトラッカーが約3,000億円、そして、「プロトレック」をはじめとしたGPSを搭載した独自OSのスポーツウォッチが約2,000億円。スポーツウォッチの市場規模は最も少ないが、ユーザーの目的明確化が進んでおり、自分が求める使用シーンに合ったスポーツウォッチのニーズが高まっているとのことです。

 

↑カシオ計算機の伊藤重典取締役専務執行役員↑カシオ計算機の伊藤重典取締役専務執行役員

 

カシオでは、GPS搭載スポーツウォッチ市場は今後さらに拡大していくと見ており、その中でシェアを獲得していくために3つの戦略を進めていくとしています。1つ目は、登山やウインタースポーツなどタフな環境下でも使用できるデザイン。「G-SHOCK」の性能を受け継いでいるプロトレックは、米国防省のMIL規格準拠の耐久性能を有しています。2つ目はマップ機能。スマホに繋がっていなくても、時計の画面に表示された地図で自分の位置を確認でき、それまでの軌跡も表示できます。3つ目が充実したアプリラインアップ。その第一歩として、今回9社のパートナー契約を進めました。

 

↑GPS搭載スポーツウォッチの市場シェアは、全体の15%ほどですが、カシオでは今後の成長率が最も高いカテゴリーと予測している↑GPS搭載スポーツウォッチの市場シェアは全体の15%ほどだが、カシオでは今後の成長率が最も高いカテゴリと予測している

登山ルートを外れるとバイブで警告する「ViewRanger」

では、提携9社のアプリを詳しく見ていきましょう。まずは、トレッキングアプリの「ViewRanger」。現在、全世界370万人が登録し、毎日誰かがアドベンチャーを計画し、実行しているという人気のアプリです。また、世界的にプロのレスキューチームによる救助活動にも活用されているそうです。

 

ViewRangerは、登山を楽しむユーザー向けにオフラインでも利用できる山岳地図を提供しており、現在22カ国のトレッキングマップと、山岳ガイドや旅行代理店、一般ユーザーが作った15万ものトレッキングルートが登録されています。ユーザーがこの登録ルートを利用すれば、時計に表示されるマップに沿って歩いてゆくことで道に迷う心配がありません。時計を見ていない場合でも、道の分岐点でバイブにより注意を促し、ルートを外れた場合にもバイブでアラートしてくれるので安心。自分が歩いた時間、距離、高度のログも記録できます。

 

↑「ViewRanger」は世界中の山岳地図がオフライン環境でも使え、GPS機能で常に自分の位置を把握できる↑「ViewRanger」は世界中の山岳地図がオフライン環境でも使え、GPS機能で常に自分の位置を把握できる

GPSを使ってゴルファーをサポートする「HOLE19」

「HOLE19」はゴルフナビゲーションアプリです。GPS機能で自動的に近くのゴルフ場を検索し、プレイするコースを選べばショットごとにグリーンまでの位置が分かる仕組みです。ホールの切り替えは自動的に行われるので、ユーザーは一度スタートすればほぼ時計に触る必要がありません。将来的には、コースマップの表示やスコアカンター機能も搭載する計画です。

 

↑「HOLE19」はGPS機能により、コース上で自分の位置からグリーンまでの距離が分かります(写真中央)。表示は、上からグリーンの奥、中央、グリーンの手前↑「HOLE19」はGPS機能により、コース上で自分の位置からグリーンまでの距離が分かる(写真中央)。表示は、上からグリーンの奥、中央、グリーンの手前

ユーザー同士のデータがマリンスポーツの楽しみを増幅させる「Glassy Pro」

サーフィンやスタンドアップパドル、カイトサーフィンなど、マリンスポーツを楽しむためのソーシャルアプリが「Glassy Pro」。世界25万人のユーザーによって、世界1万5,000カ所のサーフィン・スポットのデータが登録されています。プロトレックユーザーはサーフィンした日時と、1回ごとのライドのスピード・距離といったパフォーマンスを自動登録でき、同アプリを利用している友人同士でデータの共有もできます。天気情報から、7日間の波・うねりを予測する機能も搭載。

 

↑世界で25万ダウンロードされている「Glassy Pro」。カラー地図でサーフィンスポットが見られ、各地の波・うねり予想もあるのでライドの計画を立てやすい↑世界で25万ダウンロードされている「Glassy Pro」。カラー地図でサーフィンスポットが見られ、各地の波・うねり予想もあるのでライドの計画を立てやすい

 

AI解析で釣れる魚の種類、時間帯、仕掛けが分かる「FISHBRAIN」

「FISHBRAIN」は、世界最大規模のスポーツフィッシングアプリです。現在、世界500万ユーザーによって釣った魚の種類、サイズ、釣れたスポット、時間帯・餌・仕掛けといった、釣果が360万匹分登録されています。そのデータをAI解析し、それぞれのスポットでどの時間帯に、何が最も釣れるかという情報が確認できるのです。「釣りの最中は餌などを触って手が汚れているのでスマホを操作したくない。ボートフィッシングでは、海にスマホを落とすリスクがあるので取り出すことも避けたいだろう。プロトレックは手首上で素早く確認できるので、まさにFISHBRAINに最適のギアだ」(CEOのJohan Attby氏)。

 

↑「FISHBRAIN」のJohan Attby氏↑「FISHBRAIN」のJohan Attby氏

 

↑500万ユーザーによる360万の釣果データにより、どこで、いつ、何が、どんな餌・仕掛けで釣れたかが分かる↑500万ユーザーによる360万の釣果データにより、どこで、いつ、何が、どんな餌・仕掛けで釣れたかが分かる

 

運動を検知してトレーニングできるアプリ群も

スイミングを楽しんでいる人には「MySwimPro」。あらかじめ作ったトレーニングメニューに沿って時計がリアルタイムにコーチングし、自分のスイミングの分析もしてくれます。変わり種としては、乗馬アプリの「Equilab」がラインアップされています。

 

乗馬中の動きをセンサーで計測し、ライドの軌跡、馬の歩容、馬の体力消耗度をデータ化、チーム内で情報共有できます。体を鍛えたい人向けにはシンプルな「Exercise Timer」を用意。自分でプログラムを作成、時計の指示に従いトレーニングをするだけで効果的なエクササイズができます。

 

↑「MySwimPro」はスイミングのトレーニングに最適なアプリ。予めプログラムした練習メニューに沿って時計がコーチングする↑「MySwimPro」はスイミングのトレーニングに最適なアプリ。予めプログラムした練習メニューに沿って時計がコーチングする

 

↑乗馬アプリの「Equilab」はライドの軌跡や時間・速度、馬の消費カロリーなどのログを記録↑乗馬アプリの「Equilab」はライドの軌跡や時間・速度、馬の消費カロリーなどのログを記録

 

ジムトレーニングに最適な「Exercise Timer」。自分のペースでスタート・一時停止ができ、トレーニング内容のログも記録できるジムトレーニングに最適な「Exercise Timer」。自分のペースでスタート・一時停止ができ、トレーニング内容のログも記録できる

ゾンビに捕まらないように走れ!

今回、代表者は来日しませんでしたが、「Ski Tracks」と「Zombies,Run!」の2つのアプリもパートナー契約しました。「Ski Tracks」はスキーやスノーボードの滑走データを記録するアプリ。滑走ごとに時間、距離、スピードを測定・記録し、GPSによりどのゲレンデを滑ったかも記録します。1日の合計、平均、高度差も分かります。また、あらかじめ特定の地点をマークしておけば、ゲレンデから外れて迷った場合でも、マーク地点に誘導してくれる機能もあります。今年はバブル世代がゲレンデに戻り始めていますが、自分のスピードを測り、友人と競うなんて、当時にはとても考えられない楽しみ方です。

 

↑「Ski Tracks」で自分の滑走スピードが見られるのは、これまでにないスキー・スノボの新しい楽しみ方。友人と競い合うのも面白そう↑「Ski Tracks」で自分の滑走スピードが見られるのは、これまでにないスキー・スノボの新しい楽しみ方。友人と競い合うのも面白そう

 

「Zombies,Run!」はランナー向けのアプリですが、走った距離、時間、スピードを測定・記録できるだけでなく、小説家が作ったストーリーの中で走ることができるというユニークな仕組みです。名前の通り、ゾンビに追いかけられるというストーリーですが、ユーザーが走ることによってストーリーが展開していく、ハラハラドキドキのアプリです。ただモクモクと走るだけでなく、ゾンビに捕まらないように走るのは、マラソントレーニングや健康のためのランに、新しい楽しみを提供してくれそうです。

 

↑「Zombies,Run!」でゾンビに追いかけられるタイミングはインターバルトレーニングを考慮したもの。↑「Zombies,Run!」でゾンビに追いかけられるタイミングはインターバルトレーニングを考慮したもの。

 

これら9つのアプリの総ダウンロード数は全世界で約2,000万(スマートフォンベース)。カシオとしては、この提携により、世界2,000万人にプロトレック・スマートが認知され、販売拡大へとつながることを期待しています。カシオの中村寛取締役副社長執行役員は、「本日のパートナーシップ契約発表は、カシオが本気でスマートウォッチ事業に取り組んでいくという意思表明。スポーツやアウトドアアクティビティ時にスマートフォンを使用するは難しい。自分のパフォーマンスやログを記録するにはウエアラブルは最適であり、今後、この市場は必ず拡大する。カシオはアウトドアを楽しむ人に新たな楽しみ方を提供していきたい」と力説しました。今後さらにほかのアウトドアスポーツアプリとの提携を進めていく計画です。

 

カシオ計算機の中村寛取締役副社長執行役員 カシオ計算機の中村寛取締役副社長執行役員

 

自然の中で行うアウトドアスポーツは時に、命にかかわる危険と隣り合わせの場合もあります。単純にログをとるだけならば、それぞれのスポーツに最適化した専用デバイスがありますが、GPSで自分の位置が分かり、同時に地形データ、気象データなどを見られるのは非常に便利で、かつ安心感があります。自分でもトレッキングで使ってみて分かったのですが、紙の地図とプロトレック・スマートのGPS地図機能を併せて利用することで、道に迷うことなく安心して山登りが楽しめました。今、シニア世代で軽登山を楽しむ人が増え、さらに山ガール・森ガールも引き続きブームとなっています。2,000メートル級だけでなく、低山でも入念な準備をしないと遭難する危険は高いのです。読図(地形図を読み解くこと)ができない初級者にこそ、プロトレック・スマートのようなデジタルギアが必須ではないでしょうか。

 

↑3月16日に世界限定1,500個を販売する限定色「フローライトホワイト」バージョン↑3月16日に世界限定1,500個を販売する限定色「フローライトホワイト」バージョン

 

↑昨年11月に発売したWSD-F20X。バンド部分が取り外し可能で、スキーウエアなど厚手の冬装備の上からでも装着できるロングタイプのクロスバンドを付属する↑昨年11月に発売したWSD-F20X。バンド部分が取り外し可能で、スキーウエアなど厚手の冬装備の上からでも装着できるロングタイプのクロスバンドを付属する

 

また、サイクリングやスキューバダイビング、スカイダイビングなど、プロトレック・スマートにアプリ対応していないアウトドアスポーツはまだまだたくさんあります。圧力センサー・加速度センサー・ジャイロセンサー・磁気センサーといったプロトレック・スマートに搭載されている各種センサーがどのように各種スポーツアプリと連携し、新しい楽しみ方を提供してくれるか、とても楽しみです。

【CP+2018/リコー】フルサイズ一眼レフ「PENTAX K-1 Mark II」と参考出品レンズの体験コーナーが大人気!

リコーブースでは、2月に発表された「PENTAX K-1 Mark II」と参考出品の35mmフルサイズフォーマット対応単焦点レンズ「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW(仮称)」を実際に試せるカウンターが大人気。また、触ることはできないがAPS-Cフォーマット用の超広角ズームレンズ「HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW(仮称)」も参考出品され、こちらにも人だかりができていた。リアルレゾリューションシステムなどで超高解像度化したペンタックスKマウントのカメラに対応できる新レンズからは目が離せない。

 

20180303_y-koba1 (1)

カウンターには4月下旬発売予定の「PENTAX K-1 Mark II」がずらりと並んでおり、手に取って操作感などを試すことができる。エンブレム以外の外観は従来機「K-1」とほぼ同じで操作感もほぼ変わらないが、最高ISO819200を誇る高感度性能や5軸5段手ブレ補正、手持ちでも使えるようになったリアルレゾリューションシステムIIなど、その中身は大幅に進化している。

 

また、従来機「PENTAX K-1」にもアップグレードサービスが発表された。こちらはメイン基板を交換し「K-1」を「K-1 Mark II」相当にアップグレードするというサービス、2018年5月21日~2018年9月30日までの期間限定サービスだが、従来機ユーザーをサポートする同社の姿勢はユーザーにとってありがたい。

 

20180303_y-koba1 (2)

参考出展の「HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW(仮称)」は実際に触って試すことができる。本レンズは、リアルレゾリューションシステムで超高画素化する写真に対応するために、新基準で設計・製作された高画質スターレンズシリーズ初の製品だ。高解像度なレンズに仕上がっているが、ただシャープなだけではなく、ボケ味にもこだわっているという。レンズ構成は焦点距離50mm前後のレンズでよくある逆ガウス形ではなく、前群に補正レンズを持ったガウス形という珍しい形。実際手にしてみると、光学性能を重視しているためか標準50mmレンズにしてはサイズが少し大きいが、妥協のない絵作りを感じさせてくれるレンズだ。

 

20180303_y-koba1 (3)

新基準で設計・製作された2代目のスターレンズとなる「HD PENTAX-DA★11-18mmF2.8ED DC AW(仮称)」。APS-Cフォーマットに対応した大口径の超広角レンズだ。

 

20180303_y-koba1 (4)

F2.8という明るさを生かして天体写真や暗い場所での風景写真などで使われることを想定しており、任意の位置でピントを固定できるフォーカスクランプ機能や、レンズヒーター(天体撮影時の結露防止用品)を巻くための溝が設けられている。

 

20180303_y-koba1 (5)

また、レンズマウントは絞りレバーの付いたKAF3マウントで、初期のAPS-Cフォーマットのカメラにも対応している。

 

20180303_y-koba1 (6)

ブース前方の華やかなスペースでは、2017年9月に発売された360°カメラのハイエンドモデル「RICOH THETA V」のデモンストレーションが行われ、人だかりができていた。興味はあってもなかなか体験したことのない方にはぜひ試してみてもらいたい。体験コーナーはVR(バーチャルリアリティ)に対応、視聴者が見ている方向にあわせて音が変化するのも再現できるというシステムを体験することができる。実際に体験してみたが、飛行機が着陸する場面は迫力満点。見る方向を変えるのにあわせて音も変化、まさにその場にいるようなリアリティだった。

 

20180303_y-koba1 (7)

360°カメラ「RICOH THETA V」のファームウェアがアップデートされ、OTGケーブルを使うことで本体からUSBメモリーに直接データが転送できるようになった、会場ではデモを体験できる。

 

20180303_y-koba1 (8)

THETAの心臓部であるメインプロセッサー「Snapdragon」やレンズ内部など、各パーツのサイズや位置関係がはっきり見られる技術展示。メカファンにはとっても楽しいCP+名物のカットモデル展示だ。

 

〈写真・文〉青柳敏史

なんとキズを自己修復! クールなデザインで機能的なスマホケース4選

現在ではさまざまな種類が販売されている「スマホケース」。長い間同じケースを使っていると、「新しいモノに買い替えようかな」と悩んでしまうこともありますよね。そこで今回はクールなデザインで機能的なスマホケース4選をご紹介。頑丈で壊れにくいケースやインパクト抜群のイラストなど、イチ押し商品をピックアップしているのでこの機会に買い替えてみては?

 

シンプルなビジュアルなのに機能性抜群!

出典画像:「AndMesh」公式サイトより出典画像:「AndMesh」公式サイトより

AndMesh
iPhone Xケース Mesh Case

硬すぎず・柔らかすぎず・ベタつかない新素材の「エラストマー」を採用した「iPhone Xケース Mesh Case」。握った時に心地よい「ラウンド構造」や、米軍MIL規格準拠のドロップテストをクリアした「耐衝撃性&保護性」が備わっています。デザインはシンプルですが、見た目からは想像できないほどの頑丈さと使い心地は必見。

 

<注目ポイント>

・硬すぎず・柔らかすぎず・ベタつかない新素材「エラストマー」

・米軍MIL規格準拠のドロップテストをクリアした「耐衝撃性&保護性」

・握った時に心地よい「ラウンド構造」

「iPhone X」に搭載されている“Qi充電”にも対応しています。ケースを装着したままワイヤレス充電ができるので、充電器のコードが邪魔になる心配がありません。ケースカラーは、「ブラック」「グレー」「ネイビー」「レッド」の計4色とバリエーションが豊富です。ケースをつけるとiPhone側面のボタンが隠れてしまいますが、軽く押せば反応する設計になっているのでご安心を。

 

大人気シリーズの「STAR WARS」を描いた「基板アート」

出典画像:「PCB ART moeco」公式サイトより出典画像:「PCB ART moeco」公式サイトより

PCB ART moeco
FLASH DEATH STAR 基板アート iPhone Xケース 黒

世界中で大人気の映画「STAR WARS」に出てくる“デス・スター”が描かれた「FLASH DEATH STAR」。ケース裏面には「基板アート」が施されており、インパクトがあるデザインが特徴的です。スーパーレーザー部に埋め込まれた「LED」は赤色に発光。他にない作り込まれたビジュアルの同商品をお見逃しなく!

 

<注目ポイント>

・インパクト絶大の「基板アート」

・ ケースが割れにくい「TPU素材」を採用

・ スーパーレーザー部に埋め込まれた「赤色LED」

ケースにはTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材を採用。TPUとは、しなやかな弾力性と硬質プラスチックのような強靭さを持った高分子化合物です。「脱着しやすい」「ケースが割れにくい」などさまざまなメリットがあり、デザイン性だけでなく機能性も充実しているのが魅力的。

 

世界中から人気を集める南カリフォルニア発「耐衝撃ケース」

出典画像:「プリンストン」公式サイトより出典画像:「プリンストン」公式サイトより

URBAN ARMOR GEAR
UAG Galaxy Note8用ケース

南カリフォルニア発URBAN ARMOR GEAR社の耐衝撃ケース、Galaxy Note8用ケースが登場しました。独自の耐衝撃設計が、あらゆる方向からの衝撃を緩和。危険が多い自然の中でも安心してスマートフォンを操作できるので、アウトドア好きの人は必見のアイテムです。

 

<注目ポイント>

・アメリカが定めた試験法規格をクリアした高い「耐衝撃性」

・アウトドアにぴったりの機能が満載

・特徴がそれぞれ違う3タイプのケース

同商品は、それぞれ特徴が違う3タイプのケースを用意。高い耐衝撃性と軽量デザインを実現した「Monarch Case」や、快適な操作性の「Plasma Case」、透明ボディを採用した「PLYO Case」があります。どれも高い耐衝撃性を備えており、アメリカ国防総省が定めた試験法規格をクリア。世界中から愛されている「UAG」の最新版を試してみましょう。

 

iPhoneのビジュアルを活かすスマホケース

出典画像:「My Case Shop」公式サイトより出典画像:「My Case Shop」公式サイトより

Just Mobile
iPhone X TENC

美しいフォルムが特徴の「iPhone X TENC」。ケースに“耐衝撃性弾性素材”を使用しており、細かな傷がつきにくい「自己修復機能」を実現しています。ケースは、iPhoneの見た目を損なわないように高透明度の素材を採用。スリムでコンパクトなデザインなので、iPhoneの色やロゴなども隠れる心配がありません。

 

<注目ポイント>

・細かい傷を目立たなくする「自己修復機能」搭載

・iPhoneの外見を損なわない高透明度のケース

・保護性・防塵性が高いデザイン

ケースの背面には「ポリカーボネート」、フレーム部分は「TPU」をとり入れているので着脱がラクチン。また保護性・防塵性が高い設計になっており、スマホが壊れる原因を漏れなく解消しています。シンプルなデザインが好きな人にはぴったりのアイテムなので、ぜひチェックしてみて。

新生「ZenFone 5」誕生! ASUSの新たな3モデルは、再びSIMフリースマホの名機となれるか?

スペイン・バルセロナで開催中のMWC(モバイルワールドコングレス)の会期中に、ASUSから新「ZenFone 5」シリーズ3モデルが発表されました。「ZenFone 5」という商品名は、日本でもSIMフリースマホの黎明期に話題となったため、記憶に残っている人も多いでしょう。同シリーズのナンバリングは「5→2→3→4→?」と続いてきましたが、ここに来て改めて「ZenFone 5」という名称で新モデルが登場しました。

 

今回発表されたのは、「ZenFone 5z」「ZenFone 5」「ZenFone 5 Lite」の3モデル。発売時期については、まず3月に「5 Lite」が、続いて4月に「5」、6月に「5z」が予定されます。なお、日本国内での取り扱いについては詳細が明らかになっていません。

 

↑ZenFone 5と5zは同じ筐体となり、チップセットなどが異なる↑ZenFone 5と5zは同じ筐体となり、チップセットなどが異なる

 

ZenFone 5 Liteは4つのカメラを搭載

発表会場では、まずZenFone 5 Liteについて紹介されました。発売時期は3月、価格は明らかになっていません。カラーバリエーションは「Moonlight White」「Rouge Red」「Midnight Black」の3色を展開。

 

↑ZenFone 5 Liteは6インチのフルHD+(2160x1080ピクセル)ディスプレイを搭載↑ZenFone 5 Liteは6インチのフルHD+(2160×1080ピクセル)ディスプレイを搭載。アスペクト比は18:9で、画面占有率80.3%

 

同機は背面・前面合わせて計4つのカメラが搭載されます。背面には1600万画素カメラと画角120度の広角カメラが、前面には2000万画素カメラと画角120度の広角カメラが備わります。

 

↑カメラは背面中央に位置し、2つのレンズが縦に並ぶ↑カメラは背面中央に位置し、2つのレンズが縦に並ぶ

 

↑インカメラを2つ搭載↑インカメラを2つ搭載

 

↑前面・背面を問わず、広角撮影が可能↑前面・背面を問わず、広角撮影が可能

 

カメラアプリ画面に表示される人のアイコンを選択して、レンズを切り替え広角レンズ使用時に、動画を撮影することも可能。幅広いシーンで活用できそうです。その他スペックについて、チップセットはSnapdragonの630または430の2種類を採用。バッテリーは3330mAhとなります。SIMカードスロットは2つで、兼用ではないmicroSDカードスロットも備えます。また、NFCに対応し、Google Payを使用可能。

 

ZenFone 5/5zはあの端末にそっくり

ZenFone 5および5zには、アスペクト比19:9の縦長ディスプレイが搭載されます。上部には凹型のくぼみ(ノッチ)があり、iPhone Xそっくり。発表会では、「ノッチがiPhone Xよりも小さいぞ!」とアピールされており、むしろ潔さを感じます。ただし、iPhone Xのようにノッチ部分に高度なカメラシステムが搭載されている訳ではありません。

 

180301tama06↑ZenFone 5(5zも同じ筐体となる)。ディスプレイは6.2インチフルHDで画面占有率は90%

 

180301tama07↑カラーは「Midnight Blue」「Meteor Silver」の2種類。質量は155g

 

180301tama08↑背面カメラのみデュアル仕様。ZenFone 5 Liteとは異なり、左上部分に位置する。メインカメラは1200万画素でF値1.8。サブカメラは画角120度の広角となる。なお前面カメラは1つのみで800万画素・F値1.2

 

デザイン以外で、ZenFone 5 Liteと異なるポイントはチップセットです。「5」はSnapdragon 636、「5z」はSnapdragon 845を搭載。AI機能を含む「ZenUI 5」を採用します。例えば、カメラアプリでは、16の撮影シーンを認識して、撮影条件を自動的に最適化可能。カメラのUIには、画面右上にシーンのアイコンが表示されます。例えば雪や夕日などのシーンを認識します。また、画像加工について、ユーザーの好みを反映していく「Photo Learning」機能も備えます。

 

180301tama09↑インカメラの撮影で「人」を認証。画面右上に人型のアイコンが表示されているのがわかる

 

そのほか、アプリ起動が早くなったり、バッテリー寿命が伸びる「AI Boost」機能も搭載します。

 

180301tama10↑「ZeniMoji(ゼニ文字)」では、ライブストリーミングで通話しながら禅太郎(ZenFoneシリーズのキャラクター)になれる

 

展示機にはまだ実装されておらず、会場では試すことができなかった。最後にスペックについて、「5」はRAM 4GB+ROM 64GBまたはRAM 6GB+ROM 64GB。一方、「5z」はRAM 6GM +ROM 64GBまたはRAM 8GB+ROM 128GB or 256GBとなります。 通信速度は前者が降り最大600Mbps、後者が1.2Gbpsをサポート。バッテリーは共通して3300mAhを搭載します。

 

180301tama11↑5zの価格は479ユーロ(執筆時点で約6.2万円)

 

価格については、「ZenFone 5z」が約6.2万円程度であると明かされましたが、ほかの2機種は未定のまま。どうやらSnapdragon 845を搭載する他者製品と比べて、まずは同機の安さをアピールする意図があったようです。かつて、日本のSIMフリースマホ市場に火をつけた「ZenFone 5」。同名の新モデルは再び日本に上陸し、SIMフリーを盛り上げてくれるのでしょうか。

ラッピングはラベルライターで。ブラザー「ピータッチキューブ」ならキュートなアレンジが自在

ラベルライターといえば、オフィスで使うビジネス用途のイメージが強いですよね。私も職場でファイルや備品に貼るシールを作成するくらいしか使ったことがなく、普段使うイメージはありませんでした。

 

しかし、最近は女性ユーザーも多く、ラベルライターがおしゃれなものになりつつあるんです。その代表的なモデルが、ブラザー工業の「P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)」。ラベルライターをどのように普段使いするのか気になるところ。そこで今回は、ピータッチキューブを使ったワークショップがあると聞いたので、潜入してきました。

 

ピータッチキューブならスマホで簡単に操作できる

事務用品として使われるラベルライターは、本体についた小さなキーボードを打って操作するのが一般的ですが、このピータッチキューブは、スマホでデザインを決定、文字を挿入、印刷までできます。小さなキーボードで画面を操作しなくていいので時短にもなり、幅広いデザインが選べるので自分好みのラベルが作れます。

↑最新モデルの「PT-P710BT」。サイズは、幅約128㎜×奥行き67㎜×高さ128㎜。実売価格は、1万3910円。対応するラベルの太さは3.5mm~24mm幅↑最新モデルの「PT-P710BT」。サイズは、幅約128㎜×奥行き67㎜×高さ128㎜。実売価格は、1万3910円。対応するラベルの太さは3.5mm~24mm幅

 

↑ギフト用や収納用などさまざまなテンプレートを用意。自分だけのオリジナルラベルも作成できる↑スマホアプリにはギフト用や収納用などさまざまなテンプレートを用意。自分だけのオリジナルラベルも作成できる

 

実際に使ってみて驚いたのは、‟テープの種類の豊富さ“です。本体にセットするテープの種類によって、完成したラベルの雰囲気もガラリと変わります。「マスキングテープ」は無地や柄などが20種類以上、「おしゃれテープ」は8種類あります。シールのほかにも、リボンとして使える「りぼんテープ」や、アイロンで衣類などに貼り付けられる「布テープ」など、さまざまな場面で活用できるテープがたくさん揃っているんです。

 

プレゼントボックスを作ってみよう

今回のワークショップは、「お世話になったあの人に『ありがとう』を贈ろう!」と題した、ブラザーとユーハイムのコラボイベントです。バウムクーヘンで有名なユーハイムがオンライン限定で販売する「やさしいバームクーヘン」のパッケージに、ブラザーの「ピータッチキューブ」とカッティングマシン「スキャンカット」を使ってラッピングしていきます。

 

ワークショップの参加者は女性が中心で、和やかな雰囲気。テーブルの中央に置かれた、ピータッチキューブで作ったラベルとリボンを使って箱をラッピングしていきます。

↑講師は、ピータッチキューブの監修にも携わったラッピングデザイナーの山田てるみさん(正面)↑講師は、ピータッチキューブの監修にも携わったラッピングデザイナーの山田てるみさん(正面)

 

まずはバウムクーヘンの白い箱に、花柄の厚紙を貼ります。リボンを選び、箱に貼った厚紙の端に乗せるようにセットします。

↑白いリボンとピンクゴールド系のリボンを選択。ラッピングするときは、右下に「Juchheim」の文字が来るように包むのがラッピングのルールとのこと↑白いリボンとピンクゴールド系のリボンを選択。ラッピングするときは、右下に「Juchheim」の文字が来るように包むのがラッピングのルールとのこと

 

同じように、ピンクゴールドのリボンを縦に貼り付け、短くカットしたリボンを交差する場所に置きます。ここで、ピータッチキューブのラベルが登場。

↑「HEARTFUL PRESENT Thank you」と書かれている。左から、プレミアムシルバー、プレミアムホワイト、マットブラック。プレミアムシルバーとプレミアムホワイトは、ラメでキラキラしているので贈り物にもぴったり。ブラックを使えば印象が引き締まる↑「HEARTFUL PRESENT Thank you」と書かれている。左から、プレミアムシルバー、プレミアムホワイト、マットブラック。プレミアムシルバーとプレミアムホワイトは、ラメでキラキラしているので贈り物にもぴったり。ブラックを使えば印象が引き締まる

 

私はプレミアムホワイトのラベルをチョイスしてみました。

↑交差したリボンの上にラベルを貼ることで、すべてをまとめて接着できる↑交差したリボンの上にラベルを貼ることで、すべてをまとめて接着できる

 

紙とリボンを切って貼って、ラベルを添えただけで、より気持ちのこもったプレゼントに仕上がりました。ひと手間を掛けるって大事ですね。上品な仕上がりにも大満足です。

 

プチギフト用のラッピングにも使える

もうひとつ、プチギフト用に使えるちょっとしたアレンジ術も教えてもらいました。こちらはとても簡単で、すぐにでも真似できちゃいそうです。

↑プレミアムシルバーのラベルを選択。クッキーのプレゼント用なので、「sweets」と書かれたデザインを使用。双葉の形に切り抜かれた緑の紙は、カッティングマシンの「スキャンカット」で切り抜いたもの↑プレミアムシルバーのラベルを選択。クッキーのプレゼント用なので、「sweets」と書かれたデザインを使用。双葉の形に切り抜かれた緑の紙は、カッティングマシンの「スキャンカット」で切り抜いたもの

 

やり方は、双葉の紙を封筒の上部にセットして、上からラベルを貼ったら完成。10分とかからず出来上がるのに、かわいい仕上がりなので受け取った方はうれしくなっちゃいますよね。

↑完成したラッピング。クッキーや飴などのプチギフト用(左)、バウムクーヘンなど大きなギフト用(右)

 

実際に2種類のラッピングをしてみて、簡単に楽しく、かつおしゃれにプレゼントを飾ることができました。これなら塩コショウなどのキッチン小物をかわいく見せたり、パーティーに出す紙コップにひと工夫できたりと、ビジネス用途だけでなく普段使いで活躍すること間違いなしですね。

 

ほかにも参考にしたいラッピングのサンプルが展示されていたのでご紹介します。リボンテープを使ったラッピングは、見た目も華やかでプレゼントにピッタリ。また、お祝い袋には透明ラベルを貼ることで、簡単にアレンジできます。

↑粘着面のないリボンテープに文字や柄を印刷することも可能。リボンテープは、ネイビーブルー(左)とワインレッド(右)の2種類↑粘着面のないリボンテープに文字や柄を印刷することも可能。リボンテープは、ネイビーブルー(左)とワインレッド(右)の2種類

 

 

↑透明テープを使えば、お祝い袋にかわいいイラストや文字を入れられる↑透明ラベルを使えば、お祝い袋にかわいいイラストや文字を入れられる

 

手ではできない複雑なデザインも「スキャンカット」ならおまかせ

今回のラッピングで使用した「スキャンカット」は、切り抜きたい模様をスキャンして、外形をそのままくり抜いて模様をカットしてくれるアイテム。手では作れない複雑な模様も、スキャンカットを使えば簡単に作れるんです。

↑価格は約8万円。カッティングマットにセット。紙以外にも、布やプラスチック、ステッカーなどが切れる↑「スキャンカット」の価格は約8万円。紙以外にも、布やプラスチック、ステッカーなどが切れる

 

使い方はシンプルで、ディスプレイをタッチして内蔵されている模様や自分で作成したデータを選ぶだけ。1000以上の模様と、15種類のフォントが内蔵されています。

↑ピータッチキューブのラベルとスキャンカットでくり抜いた紙でアレンジ。裏に写真を貼って、メッセージカードとしてプレゼントするのもよさそう↑ピータッチキューブのラベルとスキャンカットでくり抜いた紙でアレンジ。裏に写真を貼って、メッセージカードとしてプレゼントするのもよさそう

 

1台持っていれば活躍すること間違いなしの「ピータッチキューブ」。お誕生日やお祝いごとのプレゼントで、ピータッチキューブを使ってラッピングをしてみてはいかがでしょうか。

大幅に価格安! HPが「メーカー」の鍵を握る業務用3Dプリンター「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」を発表

米国で話題となった書籍「MAKERS」において、著者のクリス・アンダーソンは、「アイデアがあれば、製造に関する専門知識や大がかりな設備がなくても誰もが1人メーカーになれる」時代がやって来ていると述べています。これがいわゆる「パーソナルファブリケーション(個人が自宅の机やガレージでものづくりを行うこと)」という考え方です。

 

その「1人メーカー」にとって重要な役割を果たすのが3Dプリンターです。この機器によって、デジタルデータを基にして立体物を簡単に造形することができるようになりました。この技術革新が、家内制手工業(生産者が道具や原材料を自ら調達し、家において手作業で生産し、販売する生産形式の一形態)ならぬ「家内制“機械”工業」の実現を後押ししています。

 

そんな3Dプリンターを開発しているのがアメリカのHP(ヒューレット・パッカード)です。ロサンゼルスで開催された「SOLIDWORKS World 2018」で同社は業務用3Dプリンターシステム「HP Jet Fusion」を新発表しました。

20180223_kubo14↑ HP 3Dプリンティング部門プレジデントStephen Nigro氏

 

HPは既に3Dプリンターをリリースしていますが、現行モデルでは価格は数千万円台と個人やベンチャー企業には手が届かないものでした。

 

今回発表された「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」の価格は5万ドル(日本円換算約543万円)からとなっており、個人で購入するのは厳しいかもしれませんが、中小規模の企業には手の届く価格帯となりました。

20180223_kubo15

「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」には造形色が白黒の「HP Jet Fusion 340/540」と、フルカラーの「HP Jet Fusion 380/580」が存在します。

 

従来、新製品のプロトタイプを作るには金型から作成する必要がありました。当然ながらそれには時間とコストがかかります。しかし、「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」のような3Dプリンターを利用することで、金型を作ることなしにプロトタイプを簡単に作ることができるわけです。

 

プロトタイプが作れると、ユーザーテストを実施することもでき、市場に受け入れられそうかどうか高い精度で判断することも可能となります。

20180223_kubo17

HPのプレスリリースによると「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」は同価格帯の競合他社の3Dプリンターと比べてもだいたい数倍速いとのこと。プロダクト設計→プロトタイプ製作→ユーザテスト→改良→製造のプロセスをグッと短縮できそうです。中小企業に重宝されそうですね。

 

「HP Jet Fusion 300/500シリーズ」はすでに受注を開始しており、2018年後半に出荷を始める計画とのことです。

 

(取材協力:ダッソー・システムズ)

「保育園の連絡帳」はスマホの時代へ! 子どもの1日の活動を見える化する「Brightwheel」

毎日の保育園の連絡帳は共働き家庭ではちょっと重荷ですよね。細かなお願いごとも、朝のバタバタで先生に伝えるのを忘れてしまうこともよくあります。日本の保育園では連絡帳をスマホで管理する動きが広がっているということもあり、「このデジタル時代に手書きで記入しなきゃならないの?」とついつい思ってしまいます。

 

でも親が一番気になるのは、保育園で一日のほとんどを過ごしている子どもの様子。そこで、アメリカのデイケア(保育園)はあるテクノロジーを導入しています。

 

「Brightwheel」というアプリがあれば、先生とのやりとりをスマホのメッセージで送ったり、おやつやお弁当を食べた量、お昼寝の時間、トイレに行った回数まで、保育園での様子が全部分かるのです。

 

便利な機能を搭載した「Brightwheel」

本アプリには便利な機能がいくつかあります。まずは「デイリーアップデート」。入園から退園まで子どもが何をしていたのかがリアルタイムに分かります。例えば、朝のスナックや昼のランチはどのぐらい食べたか、オムツを替えた時間、お昼寝の時間などです。筆者の息子はちょうどオムツ外しの時期なので、オムツ替えとトイレに行ったときとの違いが見られるのが嬉しいところ。

20180220_kubo09

「写真が届く」機能もあり、日常の様子が写真でも送られてきます。イースターでエッグハントをしたときやサンクスギビング、クリスマスパーティー、粘土遊びなど、様々な写真を見ることが可能。以前通っていたデイケアでは、息子に「今日は何したの?」と聞いてもまだ上手く話せないこともあり、なかなかデイケアでの様子を知ることはできませんでしたが、スマホで写真を見せながら、「今日はこんなことをしたんだね。水遊びはどうだった?」と具体的に聞くことで、感想を教えてくれるようになりました。

 

「先生とのコミュニケーション」も役に立ちます。朝、連絡帳で伝え忘れてしまったことや気になることなど、ほんの些細なことでも先生とスマホで気軽に連絡が取れます。デイケアに通い始めの頃、いつも涙なしにはお別れできなかった息子ですが、10分後には先生から「もう泣き止んでお友達と楽しそうに過ごしているので安心してくださいね」と写真付きで送られてきたのでとても安心できました。「お昼寝中に咳が出ていた」「明日はプールの日だから用意を忘れずに」など細かな連絡がスマホでいつでも確認できるので便利です。

20180220_kubo11

「離れた親とシェア」も私のお気に入り。これを使えば、祖父母が日本にいながらアメリカに住む孫の様子が毎日分かるのです。息子がデイケアに通うようになってから私も仕事を始めたので、日本に住む両親には息子の写真や様子を毎日事細かに伝えるのはなかなかできなくなりました。

 

しかし、このアプリはログイン情報を共有すれば、離れて住む家族も見ることができます。両親からは「今日のパーティーは楽しそうだったね」「トイレトレーニング頑張っているね」など、アプリを見て連絡が来るようになりました。

20180220_kubo10

「デイケアの保育料もアプリで管理」という機能(オプション)もあります。クレジットカードを事前に登録すれば、保育料を自動的に支払うことができ、そのお知らせと明細がアプリを通して見ることができます。

 

アメリカでは、2月に「Tax back」といって日本でいう確定申告のようなものがあります。保育料はこのtax backでほぼ全額戻ってきますが、その申請には保育料を支払った明細が必要となります。アプリで送られてきた明細をこれに使うことができるので、デイケアも親も時間と手間の節約に役立っています。

 

ヘリコプターペアレントにとっては鬼に金棒

子どものデイケアでの様子を、保育士や子ども、家族、離れて住む両親といつでも「シェア」できることが「Brightwheel」の一番便利なところ。すべての情報をスマホで管理できるので、いつでもどこでも簡単に確認することができます。また、病気や災害などの緊急時の連絡も取りやすく、保育士と親の関係を深めるというメリットも付け加えておくべきでしょう。

 

その反面、「子どもを監視しているようで気持ち悪い」「手書きの連絡帳やお便りのほうが温かみがあって良い」などと思う方もいるでしょう。しかし、とにかく手間を省いて時間を節約したいと思う親や、子どもの教育に過剰なほど介入する「ヘリコプターペアレント」がたくさんいることを考えると、現代のアメリカでは「Brightwheel」のようなデジタルが選ばれるのかもしれません。

 

「ベスト・オブ・ちょっと良いスマホ」 を狙う、Wikoの次期モデル「VIEW 2 Pro」はデュアルカメラでイメチェン!

フランス発祥の新興スマホメーカー「Wiko(ウイコウ)」は2月26日(スペイン現地時間)、バルセロナで開催されるMWCの会期に併せ、新モデルを発表しました。今回発表されたのは「VIEW 2」および「VIEW 2 Pro」の2モデルです。

 

そもそもWikoといえば、日本国内でもSIMフリー市場で数機種のスマホを発売しています。今回の「VIEW」シリーズも既に上陸済みということもあり、今回発表された2機種にも国内導入の期待が高まります。

 

「VIEW 2」および「VIEW 2 Pro」はサイズを含め、外観はほぼ同一。ただし、カメラモジュールをよく見ると、前者がレンズ1つなのに対し、後者がデュアルレンズ仕様になっています。

 

180228tama02↑VIEW 2(右)の価格は199ユーロ。VIEW 2 Pro(左)は299ユーロとなる。日本円に直すと、執筆時のレートでそれぞれ約2.6万、約3.9万円

 

ディスプレイは両者で共通。サイズは6インチで、解像度はHD+となります。また、アスペクト比は19:9となり、上部にはインカメラを避けるように凹型のくぼみが配置されました。背面には指紋センサーが配置されます。

 

180228tama03↑流行りの縦長ディスプレイを採用

 

カラーバリエーションはVIEW 2が「Gold」「Anthracite」「Grey」の3色。VIEW 2 Proが「Gold」「Anthracite」の2色となります。OSはAndroid 8.0でピュアなAndroidを搭載。CPUには、VIEW 2がSnapdragon 435(オクタコア、1.4GHz)、VIEW 2 ProがSnapdragon 450(オクタコア、1.8GHz)を搭載します。メモリは前者が3GB、後者が4GB。ストレージは前者が32GB、後者が64GBを積みます。バッテリーは共通して3000mAhです。

 

カメラの違いは広角レンズのサブカメラがあるかどうか

VIEW 2/2 Proの大きな違いは、先述の通り、背面カメラにあります。VIEW 2は1300万画素カメラを1つ、VIEW 2 Proは1600万画素のデュアルカメラを搭載。フルHD画質の動画撮影で、手ぶれ補正をサポートします。

 

180228tama04↑VIEW 2(左)とVIEW 2 Pro(右)のカメラを比較

 

また、後者はカメラアプリ上のボタンをタップすることで、画角120度の広角撮影が可能に。デュアルカメラの活用はメーカーによって数種類ありますが、VIEW 2シリーズは、LGのV30シリーズに近い路線となりました。加えてスローモーション撮影が行えるのも、Proだけの機能です。

 

180228tama05180228tama06
↑通常と広角撮影を切り替え可能(VIEW 2 Proのみ)

 

1600万画素のインカメラを搭載した点もポイント。両機の背面・前面カメラはともに、被写体の背景をぼかせます。エフェクトは0〜100まで1刻みで調整可能。

 

180228tama07↑インカメラでは背景をぼかしたり、美肌加工を施せる

 

撮影後もボカシ具合を調整できますが、こちらはVIEW 2 Proの背面カメラでぼかし撮影を行ったときに限られます。実機で検証したところ、背景だけでなく、手前に存在する被写体をぼかすことも可能でした。また自動で被写体を追う「Live Auto Zoom」も搭載。

 

180228tama08↑背景をボカした写真で、ピント位置とボケ度合い再編集(VIEW 2 Proのみ)

 

低価格なモデルが目立つWikoですが、「VIEW 2」「VIEW Pro」は2〜4万円に収まるミッドレンジ帯。日本市場にも、「ちょっと良い端末」を狙って登場してくるのか否か、今後も注目です。

Android派も納得! iPhoneデビューこそ“X”を選ぶべき5つの絶対的理由!

バルセロナでは現在、年に一度開催されるモバイルの祭典、MWC(モバイル・ワールド・コングレス)で賑わっています。刺激的な新たなスマホや技術の発表に触発されている人も多いはず。そんななか、ケータイ・スマホの購入を検討する人もいるのではないでしょうか。

 

新端末が続々姿を表していますが、まず検討に入るモデルといえば、やはりiPhoneでしょう。特に最新端末である「iPhone X」は、発売からしばらく経ちますが、いまから購入しても決して遅くないと言える魅力のあるモデルです。そこで、本記事では「初めてiPhoneを使う人」にとって、iPhone Xが最もオススメできると断言できる、5つの絶対的理由をご紹介します。

 

【絶対的理由1】iPhone同士の連携がうれしい

きっと皆さんの周りにもiPhoneを使っている人がいるでしょう。そもそも、iPhoneを使っている人が身近にいれば、操作が分からなくなったときに「ちょっとこれどーするの?」と訊けます。そして大抵の場合、そうした疑問を解消してくれるはずです。身近にこうした“iPhoneのベテラン”が多いのが、初心者にとって一番のメリットかもしれません。

 

また、iPhone同士で使える便利な機能があります。例えば、「AirDrop(エアードロップ)」が良い例です。これはすぐ近くにいるiPhoneユーザーに写真や動画を素早く共有できる機能のこと。機能をオンにして、送信先を指定するだけで、写真を渡せます。無線通信を利用するので、ケーブルなどで接続する必要はありません。

 

↑「AirDrop」を活用すると、近くのiPhoneに写真などのデータを素早く共有できる。iPhoneだけでなく、iPadなどのApple製デバイスにも共有可能だ↑「AirDrop」を活用すると、近くのiPhoneに写真などのデータを素早く共有できる。iPhoneだけでなく、iPadなどのApple製デバイスにも共有可能だ

 

iPhoneを使う理由については、「直観的に分かりやすいから」「使いやすいから」といったことをよく耳にしますが、こうした部分は人によっても異なることがあるでしょう。しかし、「iPhoneを使っている人がたくさんいて、そうした人に質問できる。そして連携も取りやすい」というのは、iPhoneを使おうとする誰しもに共通するメリットです。

 

【絶対的理由2】Androidからもすんなりと移行できる

では、なぜiPhoneのなかでも「X」に注目するのか。その一つの理由は、操作性でAndroidに共通する部分があるから。例えば、iPhone Xには、ホーム画面に戻るための物理ボタンがありません。いままでAndroidのスマホをずっと使ってきた人にとって、端末側面にあるボタンと、画面上のボタンで操作するのは、きっと朝飯前でしょう。

 

180228tama11↑iPhone Xには、ほかのiPhoneシリーズと違い画面下部に「ホームボタン」がない

 

また、機内モードやWi-Fiのオン・オフを切り替えるためのスイッチも画面の上端から現れます。この点もAndroidを使ってきた人なら違和感なく使える部分です。ちなみに、Androidと違うのは、画面上端がスッキリしていること。特に設定をカスタマイズしなくとも、通知を知らせるアイコンがバンバンと表示されたりしません。

 

180228tama12↑画面上端の右端を下へスワイプすると、Wi-Fiなどをオン・オフできるスイッチの画面「コントロールセンター」が表示される。反対にほかのiPhoneでは、画面下から上へスワイプする

 

なお、データ移行については「Move to iOS」というAndroid向けアプリが提供されていますので、参考にしてみてください。ちなみに、初めてスマホデビューするという人にとっては、ホームボタンがない最新の操作方法に慣れておけるというメリットがありますよ。

 

【絶対的理由3】バッテリー関連の管理が気楽である

ほかのiPhoneに比べて、バッテリー持ちが良いというのもiPhone Xならではの特徴です。これはディスプレイに有機ELを採用している点が大きいでしょう。

 

ざっくり原理を説明すると、液晶ディスプレイでは、バックライトが常に点灯しています。黒を再現するには、シャッターでその光を遮るんです。一方、有機ELディスプレイでは、明るいところがピンポイントで光る仕組みのため、バックライトが不要。つまり、真っ黒なところは、何も光りません。これが節電につながり、さらに黒の表現が美しくなる理由です。

 

180228tama13↑iPhone Xのディスプレイには有機EL(OLED)が採用されている。有機ELを使ったスマホの特徴は、電池持ちがよいこと。そして、黒に深みが出てコントラストが美しくなることだ

 

また、最新のiPhone Xおよび8/8 Plusならワイヤレス充電にも対応します。「Qi(チー)」という規格に対応した充電パッドを購入すれば、ケーブルを接続せずに充電できます。

 

180228tama14↑Qi対応のワイヤレス充電パッドにiPhone Xを置くだけで小まめに充電できる

 

例えば、会社のデスク――。または、自宅の書斎、キッチンの棚、ベッドサイド――。普段スマホを置いている場所に、こうしたチャージャーを設置することで、小まめに充電が可能になります。充電コードを接続し忘れて困った、なんて事態はもう起こりません。

 

【絶対的理由4】画面が大きいから見やすい。でも持ちづらくない

iPhone Xのディスプレイは、対角線で5.8インチという大型。数字だけ見ればiPhone 8 Plus(5.5インチ)より画面がデカい。それなのに、端末の横幅はそれぞれ70.9mmと78.1mm。つまりiPhone Xのほうがスリムなのに画面は大きいということになります。

 

180228tama15↑動画コンテンツを視聴するには最適だ。動画再生中にピンチアウト(2本の指で拡大するような操作のこと)すれば、最大表示に切り替わる

 

また、水滴で誤動作を起こしづらくなっていることも、ほかのiPhoneに比べるとメリットと言えます。半身浴をしながらのんびり動画を視聴したい、といったシーンで、画面に水が付いてもiPhone Xならへっちゃら。軽く画面の水気を拭きとれば、それほどイライラせずに操作できちゃいます。

 

180228tama16↑水滴がついた状態でも、ある程度は画面タッチで操作できる。ちなみに、言うまでもないが、充電しながら浴槽で使用するのは危険なので絶対に控えよう

 

【絶対的理由5】2つのカメラを使い分ける流行りの機能が体験できる

スマホを使う理由の半分が、「電話」そのものより「カメラ」である、という人も多いのではないでしょうか。やはり新しいスマホを買うなら、最先端の機能を試せる方ほうがワクワクしますよね。スマホのカメラの性能はここ数年で大きく進化しました。画素数が大きくなり、レンズが明るくなり――、そしてついには、カメラのレンズが2つ付くようになりました。

 

180228tama17↑iPhone XやiPhone 8 Plusにもカメラが2つ付いている

 

この2眼カメラが搭載されているおかげで、iPhone Xでは背景をボカして、雰囲気の良いポートレート写真を撮れます。「ちょっと古いコンパクトデジカメより綺麗なのかも?」と感じる人も多いでしょう。

 

180228tama18↑2倍の光学ズームを使えば、手元の影や周囲のモノが邪魔になる構図でも、綺麗に撮影できる

 

180228tama19↑iPhone Xで「ポートレートライティング」を活用した作例。背景がボケている

 

また、iPhone Xと8 Plusを比較すると、前面カメラに違いがあります。iPhone Xは前面カメラでもポートレート撮影が可能。また、顔認証機能「Face ID(フェイスアイディ)」によって、ロック解除やアプリ購入時の認証を行うことができます。

 

180228tama20↑iPhone Xでは前面に「TrueDepthカメラ」というシステムを採用している。ちょうどディスプレイの凹型のくぼみ部分にこのカメラのシステムが配置されている画面は「アニ文字」というiPhone Xオリジナルの機能

 

180228tama21↑iPhone Xの前面カメラでは「ポートレート」モードで背景をボカし、ライティングが悪い場所でも顔を明るく調整できる

 

iPhone Xだけでしか使えない撮影機能があると、記念撮影のときにはきっと大活躍。「せっかくならiPhone Xのカメラで撮ろうよ」なんて依頼で、盛り上がれると良いですね。最後になりましたが、iPhone Xの価格は11万2800円~。小さくない買い物になるかもしれませんが、いま初めて使うiPhoneなら、長く大切に使う前提で、絶対に後悔しないものを選んでください。

“自前ハイレゾ”はじめました――スタジオにオリンパスLS-P4を持ち込めばプロレベルのクオリティで録れる!

ICレコーダーの用途は、会議や商談の録音などといったビジネスシーンだけのものではない。高音質なハイレゾフォーマットで録音できるオリンパスのリニアPCMレコーダーLSーP4なら、趣味の音楽活動にも活用できる。試用してその実力をチェックした!

20180221_recorder

 

 

高音質録音だけでなく編集の多機能ぶりにも驚き

日本の楽器演奏人口は500万人以上いると言われている。せっかくなら演奏を高音質で録って残したいし、上達にも生かしたい。そう考える人も少なくない。とはいえ、レコーディングなどというと予算も手間もかかり、趣味で気軽に行うにはハードルが高い……。そんな悩めるミュージシャンにオススメなのがLSーP4だ。

 

ハイレゾフォーマットによる高音質録音もさることながら、本機の特徴は編集における多機能ぶり。既存の音楽データにオリジナルの演奏や歌を重ね録りできる「オーバーダビング」や、入力が小さいときにPCレスで適正音量に変換できる「ノーマライズ機能」などには、プロミュージシャンも舌を巻くほどだ。コンパクトなICレコーダーで、手軽にプロ品質の“自前ハイレゾ”をはじめよう。

 

 

【バンドマンがLS-P4を使って実感!】

原音さながらのフラットな良音でノイズも少ないのがスゴすぎです!

LS-P4の性能を、メジャーデビュー経験もあるミュージシャンが実際に使用して体感。本機の音質と使い勝手について、マニアックな視点も交えながらリアルに語ってくれた!

 

【使った人】

20180220実99_A
雑誌編集者・高橋真之介さん
2000年にtokyo-mirai名義でメジャーデビュー。バンド解散後に編集者へ転身も、自宅にスタジオを設置するなど音楽活動は継続

 

【使えるPoint 01】

3つの高性能マイクで立体的な音が録れる!

20180220実99_C↑カバーで隠れているが、2基のマイクのセンターに低域用の無指向性マイクを1基搭載する。オフにすることも可能

 

指向性を変えられるため楽器に合わせて録音可能

ステレオ感を際立たせる90°設計のマイク2基のセンターに、低域に強い無指向性マイクを搭載するシステム「TRESMIC」を採用。この内蔵マイク使用時で20Hz~20kHzの広帯域をカバーする。「マイクは指向性を変えられるため、ボーカルや楽器に合わせて録音できるのが素晴らしいです」(高橋さん)

 

 

【使えるPoint 02】

FLAC96kHz/24bitのハイレゾ音源で録れる!

20180220実99_D↑録音する形式や、サンプリング周波数/量子化ビット数を設定可能。ハイレゾからMP3フォーマットまで対応する

 

フラットかつ低ノイズな音でそのままサンプリングにも!

最大96kHz/24bitのFLAC形式で録音可能。CD音質を超えるハイレゾ音源ながらコンパクトなサイズとなるため、長時間のレコーディングに対応する。「音が良すぎて怖いほど。原音さながらの音で録れて、ノイズも少ないです。生ドラムのサンプリングなどもそのままで使えそう」(高橋さん)

 

 

【使えるPoint 03】

PCに接続しなくても本体のみで編集できる!

携帯用とは思えないほどの高度な編集機能を搭載

20180220実99_E↑リニアPCMレコーダーとして初めて「フェードイン・フェードアウト」機能を搭載。曲と曲との間を自然につなげる

 

音源データをPCに移さなくても、本体内で編集できるのもメリット。通常なら専用ソフトを必要とするような高度な編集にも対応する。「『オーバーダビング』は、使いこなせればハンパなく素晴らしい。携帯用レコーダーに『ノーマライズ』を搭載するのも驚きました」(高橋さん)

 

高橋さんの結論

音質・機能性・携帯性が高くミュージシャンの強い味方に!

20180220実99_F

下手なオーディオインターフェースをかませるよりも、LS-P4だけで良い音が録れることにビックリしました。このままでDAW(※1)に入れても十分なクオリティ。編集機能は多彩で携帯性も高いので、ミュージシャンにとっては本当に“使える”相棒になりますよ!

 

※1:Digital Audio Workstationの略。コンピュータを使用する音楽制作ソフトウェアで、デジタルの音源データを自在に編集できる

 

 

高音質&多機能なLS-P4は用途が多彩!こんなシュミレコも楽しめる!

LS-P4は楽器演奏の録音だけでなく、様々な趣味のレコーディング(=シュミレコ)にも高音質で対応。機能をフル活用して満喫しよう。

 

①語学学習

シーンをセレクトして最適な録音ができる!

20180220実99_J

シーンを選んで最適な録音設定に。「講義」ならズームマイク機能が働いて話者の声を捉える。

 

繰り返し聴くことで正しい発音を身に付ける

20180220実99_I

外国語のリスニングやスピーキングをマスターするには、反復練習が欠かせない。ネイティブ講師の声を録音して繰り返し聴くことで、正しい発音が身に付くはずだ。

 

②音鉄

イヤなウインドノイズも効果的にカット

20180220実99_kae

屋外では風の騒音は意外に気になるもの。ウインドシールド WJ2(※2)で効果的に低減しよう。
※2:別売品。希望小売価格5118円

 

発車メロディや走行音など様々な楽しみ方がある

20180220実99_G

鉄道ファンのなかでも、各種の「音」を収録して楽しむ層を指す音鉄。発車メロディや車内・ホームのアナウンス、踏切の音や列車の走行音など、様々な楽しみ方がある。

 

【製品情報】

オリンパス
リニアPCMレコーダー
LS-P4
オープン価格(実売価格2万1600円前後/オリンパス オンラインショップ参考)

 

高音質のままファイルサイズをコンパクトにできるFLAC形式に対応し、最大96kHz/24bitのハイレゾ録音が行えるICレコーダー。独自の3マイクシステムで広範囲の周波数特性をカバーする。Bluetooth対応デバイスとの無線接続も可能。

 

SPEC●記録形式:リニアPCM、FLAC、MP3●内蔵メモリー:8GB(microSDカードスロット1基搭載)●電源:単4形乾電池1本またはオリンパス製ニッケル水素充電池1本●サイズ/質量:W39.6×H108.9×D14.4mm/75g(電池含む)

20180220_実98_B↑USB端子を搭載し、PCにそのまま接続して音声データを移動できる。使用しないときは本体内に格納しておける

20180220実98_C↑電池の脇にmicroSDカードスロットを1基備える。メモリーを最大で32GB拡張できるため、高音質録音時も安心だ

20180220実98_D↑片手に収まるほどのコンパクトサイズ。バッグやポケットに入れていつでも気軽に持ち歩けるので、使い勝手が良い

 

 

撮影:高原マサキ(TK.c)

 

【リニアPCMレコーダーLS-P4について詳しくはコチラ】

https://olympus-imaging.jp/product/audio/lsp4/

究極の撮影機能を片手に集約! ソニー「Xperia XZ2/XZ2 Compact」をバルセロナで試してみた

ソニーモバイルコミュニケーションズは2月26日(スペイン現地時間)、バルセロナで開催されているMWC(モバイル・ワールド・コングレス)にて、Xperiaの新モデル「Xperia XZ2」「Xperia XZ2 Compact」を発表。また、スマートプロダクトの新商品として、「Xperia Ear Duo(エクスペリア イヤー デュオ)」も出展しました。

 

Xperia XZ2はデザインを一新

「Xperia  XZ2」は従来のデザインを一新。3Dグラスを使用し、自然のなかの光をイメージした「Ambient Flow(直訳:周囲を取り巻く流れ)」という新コンセプトで設計されています。サイズはW72xH153xD11.1mm。質量は197g。IP65/IP68の防水防塵性能を備えます。

 

↑5.7インチのディスプレイはアスペクト比18:9でHDRをサポート。解像度はフルHD+となる。表面には、対傷性に優れるCorningのGorilla Glass 5を使用↑5.7インチのディスプレイはアスペクト比18:9でHDRをサポート。解像度はフルHD+となる。表面には、対傷性に優れるCorningのGorilla Glass 5を使用

 

外観の大きな変化は3つ。背面が緩やかにラウンドしていること、指紋センサーとカメラが背面中央に配置されたこと、そしてイヤホンジャックが廃止されていることです。

 

↑Xperia XZ2(背面)。カメラと指紋センサーが中央に位置する。カラーバリエーションは「リキッドブラック」「リキッドシルバー」「ディープグリーン」「アッシュピンク」の4種類↑Xperia XZ2(背面)。カメラと指紋センサーが中央に位置する。カラーバリエーションは「リキッドブラック」「リキッドシルバー」「ディープグリーン」「アッシュピンク」の4種類

 

CPUはSnapdragon 845を搭載。RAMは4GB、ROMは64GBで、外部メモリは最大400GBのmicroSDXCをサポートします。

 

XZ2限定の機能はワイヤレス充電と「振動」

さて、上位モデルであるXZ2限定の機能は2つ。まず、Qi規格のワイヤレスチャージに対応しました。また、「ダイナミックバイブレーション」という新機能を搭載。音楽や動画を視聴中に、端末がブルブルと震えます。

 

↑ダイナミックバイブレーションでは、音の波形に合わせてアクチエーターが振動する。設定から機能をオフにすることも可能だ↑ダイナミックバイブレーションでは、音の波形に合わせてアクチエーターが振動する。設定から機能をオフにすることも可能だ

 

ちなみに、フロントステレオスピーカーは、音圧も向上。より臨場感のあるサウンドを楽しめるようになりました。

 

↑対応コンテンツを再生中、音量を調整するスライダの下部に、振動を4段階で調節するバーが表示される↑対応コンテンツを再生中、音量を調整するスライダの下部に、振動を4段階で調節するバーが表示される

 

また、動画コンテンツの視聴時には、HDR対応コンテンツでなくても高精細・高コントラストな状態にアップコンバートされます。これは高画質エンジンのX-Realtity for mobileの進化によるものです。

 

↑従来機(左)とZX2(右)のディスプレイ表示を比較。新モデルの方がコントラストが高いのがわかる↑従来機(左)とZX2(右)のディスプレイ表示を比較。新モデルの方がコントラストが高いのがわかる

 

カメラ機能は正当進化

続いてカメラについて。背面カメラは、1920万画素。スマホとして世界初となる4K HDRの動画撮影をサポートしています。これにより、動画撮影中も、背景の白飛びを防げたり、夜景を美しく撮影できたりするとのこと。

 

↑カメラのUI上に、「HDR」をオンにできるスイッチが表示される。機能をオンにすると画面が少し暗くなるような印象を受けた↑カメラのUI上に、「HDR」をオンにできるスイッチが表示される。機能をオンにすると画面が少し暗くなるような印象を受けた

 

また、960fpsのスーパースローモーションを選択する際に、フルHD解像度での撮影が可能となりました。

 

↑スーパースローモーションの撮影時に、フルHD解像度を選択できる↑スーパースローモーションの撮影時に、フルHD解像度を選択できる

 

3Dのイメージをスキャンできる「3Dクリエーター」機能もアップデート。従来は背面カメラでしか利用できませんでしたが、インカメラでもこれをサポート。自撮りで使えるようになりました。

 

↑3Dクリエーターは自分で撮影できるように↑3Dクリエーターは自分で撮影できるように

 

「Xperia  XZ2 Compact」は性能面での差は少ない

Xperia XZ2 Compactは、一回り小さい5.0インチのディスプレイを搭載。サイズはW65xH135xD12.1mmとなり、一般的な男性の手なら片手でしっかりと握れるでしょう。168gという質量は、大きさの割には、若干重みを感じました。

 

↑Xperia XZ2 Compactは片手で扱えるサイズ感。カラーは「ブラック」「ホワイトシルバー」「モスグリーン」「コーラルピンク」の4種類↑Xperia XZ2 Compactは片手で扱えるサイズ感。カラーは「ブラック」「ホワイトシルバー」「モスグリーン」「コーラルピンク」の4種類

 

こちらも背面がラウンド。表面はフロストガラスのような質感で、サラッとしています。

 

↑こちらも指紋センサーが背面にある。XZ2に比べると、カメラはやや上端部に位置↑こちらも指紋センサーが背面にある。XZ2に比べると、カメラはやや上端部に位置

 

そのほか、先述のXZ2独自機能を除けば、ネットワーク対応に微妙な違いがある以外は、特にスペック上の大きな違いはさほどありません。

 

Xperia Duoは首を横に振って操作できる

タッチ操作できるプロジェクター「Xperia Touch」などでお馴染みの「スマートプロダクト」という商品群からは、フルワイヤレスイヤホンの「Xperia Ear Duo」が登場しました。カラーは「ブラック」と「ゴールド」の2種類。

 

↑Xperia Ear Duo。重さはそれぞれ10.6g。連続駆動時間は4時間↑Xperia Ear Duo。重さはそれぞれ10.6g。連続駆動時間は4時間

 

↑充電ケース(直径89mm、厚み25mm、質量76g)にセットすると3回フル充電できる。7分充電すれば、1時間利用可能。なお、ケースそのものはUSB Type-Cで充電↑充電ケース(直径89mm、厚み25mm、質量76g)にセットすると3回フル充電できる。7分充電すれば、1時間利用可能。なお、ケースそのものはUSB Type-Cで充電

 

同機は耳の穴を塞がない「デュアルリスニング」を提案するデザインがユニークです。ヘッドジェスチャー操作では、たとえば首を左右に振って、曲送りが可能。右側のデバイス表面をゆっくりとスワイプすることで、音量の調整も行えます。そのほか、ソニーエージェントテクノロジーによる音声コミュニケーションにも対応。

 

↑耳に装着するとこんな感じに↑耳に装着するとこんな感じに

 

最後になりましたが、Xperia XZ2シリーズの出荷時期は3月とのこと。国内販売についての詳細は不明ですが、久しぶりにデザインを一新したXperiaに注目です。

 

ちなみに、会場では将来的に搭載が見込まれるデュアルカメラについても予告されました。各社デュアルカメラの活用方法には差がありますが、ソニーはどうやら暗所撮影に特化する模様。近い将来の登場に、期待が高まります。

早速、Galaxyの最新モデル「S9/S9+」をレビュー! 新機軸カメラ&新認証機能の使い勝手は?

サムスン電子は2月25日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催される見本市「MWC(モバイル・ワールド・コングレス)」に先立ち、「Galaxy S」シリーズの新モデル、Galaxy S9/S9+を発表しました。グローバル向けには、3月16日から出荷される予定です。

 

同機はF値1.5となるレンズを採用し、夜景撮影に強くなるなど、カメラ機能を強化。オーディオも、新たにドルビーサウンドにも対応するなど、従来機より進化を遂げています。また、アクセサリーとしては、「DeX Station」の後継に当たる「DeX Pad(デックスパッド)」も発表されました。日本国内での取り扱いについては、まだ不明ですが、一足先にその詳細について確認しておきましょう。

 

【デザイン】従来機を踏襲しつつ若干変わった部分も

Galaxy S9/S9+のディスプレイ面については、基本的に従来モデル(Galaxy S8/S8+)のデザインが踏襲されていますが、細かい改良も加えられています。5.8インチまたは6.2インチの縦長な有機ELディスプレイ(インフィニティディスプレイ)を搭載するのは従来機通り。インカメラ部分にある一部センサーが目立たなくなり、よりシンプルな外観になっています。同社はこれを「Deep-Black Screen」と表現。

 

↑「Galaxy S9」(左)と「Galaxy S9+」(右)のディスプレイ面。比率は縦18.5:横9となる。解像度は1440x2960ピクセルで、HDRコンテンツにも対応する↑「Galaxy S9」(左)と「Galaxy S9+」(右)のディスプレイ面。比率は縦18.5:横9となる。解像度は1440×2960ピクセルで、HDRコンテンツにも対応する

 

↑同じくS9/S9+の背面。後者にはカメラが2つ付いている↑同じくS9/S9+の背面。後者にはカメラが2つ付いている

 

一方、背面のデザインは指紋センサーなどの配置が変わりました。従来はカメラの横に位置しましたが、本機ではカメラの下へと移っています。また、S9+では、背面にデュアルカメラを搭載しました。2つのカメラは縦に並びます。

 

↑S8(日本販売モデル、左)とS9の背面カメラ周辺を比較↑S8(日本販売モデル、左)とS9の背面カメラ周辺を比較

 

【スペック】スペックはほぼ前機種を継承

スペックについて、OSにはAndroid 8.0を搭載。CPUは販売国によって異なりますが、Exynos 9801(2.0GHz+1.9GHz、オクタコア)または、Snapdragon 845(2.6GHz+1.7GHz、オクタコア)の2種類から選択されます。RAMはS9が4GB、S9+が6GBを搭載。ROMは両機とも64GBが標準となり、外部メモリとして最大400GBのmicroSDカードをサポートします。

 

↑カラーバリエーションはS9/S9+共に、右から「Midnight Black」「Lilac Purple」「Titanium Grey」「Coral Blue」の4種類。写真はS9+↑カラーバリエーションはS9/S9+共に、右から「Midnight Black」「Lilac Purple」「Titanium Grey」「Coral Blue」の4種類。写真はS9+

 

そのほか、バッテリーはS9が3000mAh、S9+が3500mAhを搭載。IP68相当の防水防塵性能も備えます。サイズ/質量は、S9がW68.7xH147.7xD8.5mm/163g、S9+がW73.8xH158.1xD8.5mm/189gとなります。
 

【カメラ01】背面カメラはF値1.5の明るいレンズを搭載

背面カメラの構成は、S9が1200万画素・F値1.5のメインカメラを搭載。S9+が1200万画素・F値1.5のメインカメラと、1200万画素・F値2.4のサブカメラを搭載します。

 

さらに、両機で共通するF値1.5のメインカメラでは、機械的な「絞り」の機能が備わっており、F値が1.5と2.4で調整される仕組みになっています。

 

↑S9+の背面カメラ。上のレンズには、よく見ると絞りらしき機構が……↑S9+の背面カメラ。上のレンズには、よく見ると絞りらしき機構が……

 

こうした明るいレンズにより、より夜景を鮮明に捉えることができるようになりました。また、明るい環境下では、F値を2.4に調整することで、不要な光の取り込みを制限し、ノイズを抑えられるとのこと。

 

【カメラ02】新機能にスーパースローモーション撮影を採用

機能としては、スーパースローモーション撮影を新たにサポート。機能自体はさほど珍しくありませんが、被写体の動きを検知して自動で有効になることや、35種類のプリインストールされたBGMを当てはめられること、そして「ムーブ」「リバース」「スウィング」という3種類の動きを選択して、GIFファイルに変換できることなどがユニークです。

 

↑960fpsのスーパースローモーションにも対応。写真はBGMを選択する画面↑960fpsのスーパースローモーションにも対応。写真はBGMを選択する画面

 

なお、スーパースローモーションで撮影した画像は、ロック画面の壁紙にも設定できます。

 

そのほか、「Bixby Vision」という同社のAIを活用したカメラ機能では、新たに画面内のテキストのリアルタイム翻訳に対応。また、食事のカロリーを表示する機能も紹介されました。

 

↑プレゼンテーション時のスライドより。Bixby Visionでカロリー計算している画面例↑プレゼンテーション時のスライドより。Bixby Visionでカロリー計算している画面例

 

【カメラ03】インカメラは顔認証と虹彩認証を合わせたセキュリティシステムに対応

インカメラは800万画素・F値1.7となります。AFをサポートし、リアルタイムの背景ボカシ撮影も可能です。新機能としては、「AR Emoji」が搭載されます。どことなくiPhone Xの「アニ文字」を意識した機能ですね。

 

↑AR Emojiでアバターを作成してみた。アバターが妙にリアルだ。えっ、コレ似てるのか? 似てないのか? 自分だと分からん↑AR Emojiでアバターを作成してみた。アバターが妙にリアルだ。えっ、コレ似てるのか? 似てないのか? 自分だと分からん

 

同機能では、自身の顔をアバターとして登録し、それを元に54種類のスタンプを作成できます。

 

↑メッセージアプリで顔のアイコンをタップすると、作成したスタンプを選択して送信できる↑メッセージアプリで顔のアイコンをタップすると、作成したスタンプを選択して送信できる

 

また、セキュリティに関しては、顔認証と虹彩認証を組み合わせた「Intelligent Scan」機能を新搭載。同機能では、周囲の光量や、マスク装着の有無など、シーンによって顔認証と虹彩認証の比率を調整。セキュリティを担保しつつ、より利便性の高い認証を実現しています。

 

↑赤外線センサーとRGBセンサーを連携し、認証を行う仕組み↑赤外線センサーとRGBセンサーを連携し、認証を行う仕組み

 

【オリジナル機能】「App Pair」をホーム画面に設置できるようになった

昨年の「Galaxy Note8」の発表時に搭載された「App Pair」機能は、Androidの2つのアプリを同じ画面上に表示できる機能を有効活用できるというものでした。エッジスクリーンに表示されるアイコンにあらかじめ2つのアプリを指定しておくことで、地図と音楽再生、メッセージとYouTubeのように、決まったセットでマルチタスク画面を起動可能。縦長画面を活かせる重要な機能です。

 

今回発表された内容によると、この「App Pair」のアイコンがエッジスクリーンだけでなく、ホーム画面上にも設置できるようになります。

 

↑ホーム画面上にあるApp Pairのアイコンをタップするとアプリが2画面同時に起動する。作製方法は、マルチタスク画面で境界をタップし、五角形に+のアイコンをタップというもの↑ホーム画面上にあるApp Pairのアイコンをタップするとアプリが2画面同時に起動する。作製方法は、マルチタスク画面で境界をタップし、五角形に+のアイコンをタップというもの

 

↑2アプリを同時に起動した画面↑2アプリを同時に起動した画面

 

【オーディオ性能】Dolby Atmosをサポートしスピーカー音量が1.4倍に

スピーカーの音量は従来機と比較して、約1.4倍になりました。チューニングはAKGが行い、新たに「Dolby Atmos」に対応。対応の音源を再生する場合に、より臨場感のあるサラウンドを体験できます。

 

↑ステレオサウンドが楽しめる。さらにDolby Atomos対応音源では、映画館の音響のように、音の動く方向がわかる。鳥が飛んでいく方向や、車の走る向きなどが伝わりやすい↑ステレオサウンドが楽しめる。さらにDolby Atomos対応音源では、映画館の音響のように、音の動く方向がわかる。鳥が飛んでいく方向や、車の走る向きなどが伝わりやすい

 

DeX StationはよりコンパクトなDeX Padに進化

Galaxy S8/S8+/Note8では、「DeX Station」という専用のドッグに装着することで、ディスプレイ上にパソコン風の画面を表示できました。

 

今回そのDeX Stationの後継に相当する「DeX Pad」が発表されました。従来はドッグに設置した端末を直接操作することはありませんでしたが、DeX Padに装着したGalaxyはタッチパッドとして活用できます。また、構造上イヤホンジャックにケーブルを繋げたままでも、ドッグに装着できるようになりました。

 

↑今回発表された「DeX Pad」。より薄くなり、デザインが一新された。純正のカバーをそうちゃくしたままGalaxyを設置できる↑今回発表された「DeX Pad」。より薄くなり、デザインが一新された。純正のカバーをそうちゃくしたままGalaxyを設置できる

 

最後に、繰り返しとなりますが、Galaxy S9/S9+の日本発売については現時点では未定。とは言え、2018年の夏モデルに登場すれば、主要なモデルの一つになるのは間違いありません。DeX Padの国内販売があるのかどうかも含め、今後の動向に注目です。

“3種の高速化”で時間を生み出す魅惑の進化を遂げた! 新レッツノートCF-SV7は時短力が違う!

写真や音楽、動画などコンテンツが大容量化した昨今、データ編集はもちろん、移動やバックアップといった管理でも時間を取られがちになってきた。そこで求められるのが“時短力”だ。「レッツノート CF-SV7」なら余計な待ち時間をカットできる!

 

 

12.1型のモバイル機に新世代の“時短力”を凝縮

新世代CPUの搭載が進み、基本性能が大きく向上した冬春モデルPC。なかでも一際目を引くのが、軽量でありながら、十分な頑丈さと処理能力を合わせ持ったモバイルPC・レッツノート CFーSV7だ。本機の“時短力”は、日常のあらゆる場面で、ストレスを軽減してくれる。

 

アプリケーションが多機能化し、扱うデータが大容量化している現在では、貧弱なスペックのPCでは、処理時間が肥大化しがち。また、セキュリティが重要なビジネスシーンで使うなら、ID認証は必須だが、いちいちパスワードなどを入力する時間と手間の積み重ねは、無視できないロスとなる。

 

そんななかCFーSV7は、CPUに第8世代のインテルR Core(TM)プロセッサーを搭載し、新世代のインターフェース規格“Thunderbolt(TM) 3”対応することで、高速処理・高速転送を実現。また、顔認証でのサインインにも対応しており、様々なシーンで“時短”が可能だ。

 

 

CF-SV7の「時短力」、ヒミツはこの“3種の高速化”にアリ!

●高速化1
クアッドコアCPU&新型ファンによる高負荷でも安定した〔高速処理〕

処理性能アップに重要なのは、やはり“CPU”。本機は、従来の同クラス製品に比べてコア数が増加したクアッドコア仕様のインテルR Core(TM)プロセッサーを採用。5年前のモデルと比べて処理性能が約2.4倍(※1)になっている。また、新開発の冷却ファンを搭載することで、高負荷でも高い処理性能を維持できる設計を採用した点も見逃せない。

 

キャプチャ

CPUは高温になると処理性能が低下する。本機は、冷却効率が高いファンを備え、高いパフォーマンスを維持できる。

 

20180220letsnote_36-37実36-4↑ブレードの枚数増加や放熱フィン形状の最適化で、CPUを効率的に冷却できるファンを新開発

 

【こんな場面で時短!】
クアッドコアCPUでサクサク動画編集
20180220letsnote_36-37実1

各種作業のなかで、特にCPU性能がモノを言うのは動画編集だ。エンコードする時間は、CPUのコア数と動作周波数が大きく影響する。クアッドコアCPUの本機なら動画編集も超快適だ。

 

 

●高速化2
Windows Hello対応の顔認証でパスワード不要の〔高速サインイン〕

ビジネスシーンで、意外に時間を浪費しているのがパスワード認証だ。一度ならわずかな時間も、積み重なると膨大になる。そこで重宝するのがWindows Hello対応の顔認証。いちいちパスワードを入力する手間と時間を省くことができる。

 

①初期登録

20180220letsnote_36-37実37-2
パスワードロックを顔認証で解除するため、まずはユーザーの顔を登録する。

 

②認証

20180220letsnote_36-37実37-3
ロックされた状態でも、カメラがユーザーの顔を捉えれば顔認証を即実行。

 

③即復帰!

20180220letsnote_36-37実37-4
ロックが解除され、デスクトップ画面が表示される。即座に作業を再開可能だ。

 

20180220letsnote_36-37実37-5↑ディスプレイ上部にフルHDカメラを内蔵。映し出されたユーザーの顔で素早く認証する

 

【こんな場面で時短!】
面倒な入力の手間を省いて時短化

20180220letsnote_36-37実2

ビジネスユースではセキュリティを高めるため、ちょっとした離席でもパスワードによるロックが必須。顔認証でロックを解除できる本機なら、1日何十回とあるこうした場面を省略可能だ。

 

 

●高速化3
新世代インターフェースThunderbolt(TM) 3の対応で可能になった〔高速転送〕

ストレージの大容量化に伴い、扱うデータサイズも肥大。特に動画や音楽、写真などは高画質・高音質化が進み、データのバックアップ作業なども長時間に及びがちだ。本機は、最高40Gbpsに対応する最新規格Thunderbolt(TM) 3に対応しており、USB3.0の約8倍(※2)でデータを転送可能。待ち時間を大幅にカットできる。

キャプチャ

 

20180220letsnote_36-37実37-6↑左側面の手前にThunderbolt(TM) 3対応USB3.1 Type-Cポートを装備。対応機器であればデータ伝送は超高速だ

 

【こんな場面で時短!】
ケーブル1本で多彩な機器を接続可能

20180220letsnote_36-37実3

Thunderbolt(TM) 3の魅力は、高速転送で映像出力などにも対応し、様々な機器を接続可能なこと。ケーブル1本で外部モニターなど各種周辺機器をスムーズに接続でき、時短につながる。

 

 

CF-SV7はレッツノートならではの「軽量&頑丈」「長時間駆動」「使いやすさ」が◎

最新の技術を投入して“時短力”にこだわったCF-SV7は、従来モデルで培ってきたモバイルPCのノウハウもしっかり継承。“レッツノートならでは”の使いやすさが凝縮されている。

【使いやすさ】快適に打てるキーボード

20180220letsnote_36-37実36-5
タイプミスを抑える「リーフ型キーボード」を採用。キーストロークが深く、しっかりとした打鍵感も◎。

 

【長時間駆動】軽くてもバッテリーは長持ち

20180220letsnote_36-37実36-6
脱着&交換可能なバッテリーを採用。バッテリーパック(S)でも、約14時間駆動(SSDモデル)を実現した。

 

【軽量&頑丈】おなじみの頑丈設計を継承

20180220letsnote_36-37実36-7
ボンネット構造の天板で頑丈さを確保。76cm落下試験や100kgf加圧振動試験なども、クリアしている。

 

 

レッツノートらしく端子類も超充実!

プレゼンテーション1

 

ステレオスピーカー搭載でビデオ会議もより快適に!

20180220letsnote_36-37実37-10

キーボードの奥にステレオスピーカーを配置。音声が聴き取りやすく、Skypeを利用した会議も快適だ。

 

 

レッツノートを愛用するライターはCF-SV7をこう見た!

性能も拡張性も魅力十分!

第8世代インテルR Core(TM) プロセッサーと独自の放熱設計によってモバイルPCとは思えないほど、安定した高性能が得られます。PCオタク的にも、周辺機器と組み合わせてさらなる時短を実現できる拡張性は魅力大。メインマシンとして使える能力は十分にあります。

20180220letsnote_36-37実37-11↑モバイルバッテリーなどから手軽に充電できるUSB PD対応はうれしい。バッテリー切れになっても、即対処可能だ

 

20180220letsnote_36-37実37-12↑Thunderbolt(TM) 3は外付けGPUボックスを接続可能で、グラフィック処理を高速化できる。4K映像の出力なども余裕!

 

【こんなふうに使いたい!】
Thunderbolt(TM) 3とUSB PDでさらに時短!

第8世代インテルR Core(TM) プロセッサーと独自の放熱設計によってモバイルPCとは思えないほど、安定した高性能が得られます。PCオタク的にも、周辺機器と組み合わせてさらなる時短を実現できる拡張性は魅力大。メインマシンとして使える能力は十分にあります。

 

 

20180220letsnote_実P37-Akiri
PCライター・後藤 宏
パソコンを斜め上に使うオタクライター。薄軽だけにこだわらず、質実剛健さを優先するレッツノートが大のお気に入り。

 

 

パナソニック
レッツノート CF-SV7
オープン価格

12.1型モバイルノート。クアッドコアCPUを搭載するなど、パワフルなスペックが魅力だ。

 

 

新レッツノート春モデルはラインナップも充実!

脱着式2 in 1モデルや14型の大画面タイプなど、あらゆるシーンに対応できるラインナップを用意。使い方に合わせて、最適なモデルを選べる。

モビリティをとことん追求したデタッチャブルPC

20180220letsnote_36-37実36-8

パナソニック
レッツノート CF-XZ6
オープン価格

ディスプレイ側(タブレット部)が分離して、タブレットPCとしても使える2 in 1モデル。タブレット部だけなら約550g(※6)と軽量で、持ち歩きやすさは抜群。

 

コンパクト設計を実現しながら実用性も兼ね備えた名機

20180220letsnote_36-37実36-9

パナソニック
レッツノート CF-RZ6
オープン価格

ディスプレイを回転させるだけでタブレットPCになる2 in 1モデル。10.1型クラスのコンパクト設計だが充実のインターフェースで、実用性に優れる。

 

大画面設計で作業しやすいモバイル機

20180220letsnote_36-37実36-10

パナソニック
レッツノート CF-LX6
オープン価格

14型ディスプレイを採用した大きめモバイル。画面が大きく、文字が見やすいため、書類作成などの作業も快適。質量は約1.275㎏(※7)と大画面でも軽量だ。

 

 

※1:目安であり、測定条件の違いにより異なる場合があります※2:USB3.0との比較。転送速度は規格上の理論値であり、実際の転送速度を示すものではありません。実際の転送速度は、使用環境などにより変わります。Thunderbolt(TM) 3を使用するときのケーブルは、Thunderbolt(TM) 3対応の正規認証品をご使用ください。ケーブルによっては、適正なデータ転送ができない場合があります ※3:USB3.1(Gen1/2)、USB Power Delivery、Thunderbolt(TM) 3、DisplayPort(TM) Alternate Modeに対応しています。USB Type-C(TM)対応のすべての周辺機器の動作を保証するものではありません ※4:3840×2160ドット(30Hz/60Hz)、4096×2160ドット(30Hz/60Hz)表示可能 ※5:容量2GBまでのパナソニック製SDメモリーカード、容量32GBまでのパナソニック製SDHCメモリーカード、容量64GBまでのパナソニック製のSDXCメモリーカードの動作を確認済み。すべてのSD機器との動作を保証するものではありません ※6:CF-XZ6LDAPRタブレット部:内蔵バッテリー(S)の場合。質量は平均値につき、各製品で質量が異なる場合があります ※7:CF-LX6LDGQR:バッテリーパック(S)装着時。質量は平均値につき、各製品で質量が異なる場合があります

 

撮影:高原マサキ(TK.c)

 

 

商品に関する問い合わせ先

パナソニック https://panasonic.jp/cns/pc/index.html

パナソニックストアでも好評発売中(jp.store.panasonic.com/pc/

 

 

仙台高専の在校生がInstagram超えのSNSを開発!? CAMPFIREの「Hello world project」が斬新

高等専門学校生の“ものづくり”を支援する「CAMPFIRE」のクラウドファンディングサービス「Hello world project」が、第2弾となるプロジェクトをスタート。「仙台高等専門学校」(以下、「仙台高専」)が開発を進める新しい「コミュニケーションアプリ」の支援を募った。

出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より

 

グループSNS「Plink」とは?

出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より

 

今回プロジェクトに挑戦するのは、「仙台高専」の在校生トリオ。生産システムデザイン工学専攻1年の山崎泰晴をチームリーダーに据え、筋肉系プログラマー・鈴木公章、英語に堪能な翻訳者・渡邊友章といった面子が揃った。

 

彼らが開発しようとしているアプリは、グループSNS「Plink」。「People link, Plus link(人の繋がりをもっと大切に)」というコンセプトのもとで開発されるアプリで、SNSに画像を投稿する際の「撮る・作る・投稿する」という工程をグループで共有できる。

 

しかしなぜ彼らは「Plink」の開発に乗り出したのだろうか。「CAMPFIRE」の特設サイトによると、近年はSNSの進歩によりネット上のコミュニケーションが促進されているが、友達やカップルといった“小さなコミュニティ”の繋がりは薄れているという。例えば画像の撮影や加工を個人で行うInstagramなどのSNSでは、デート中でもカップルが各々のSNSに写真を投稿することに没頭して会話が少なくなりがちに。

出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より

 

そこに目をつけた「仙台高専」トリオは、写真を投稿するまでの過程を“狭いコミュニティで”共有できる「Plink」を作ることに。同クラウドファンディングでは、「東京進出するための資金」と「会社登記のための費用」に利用するスタートアップ費用として、50万円の目標金額を設定した。

 

2月21日時点では目標金額の10%にあたる5万3000円しか支援が寄せられていないが、募集終了までは残り18日あるので、今後の展開にも注目していきたい。

 

過去の「Hello world project」

ちなみに「Hello world project」の第1弾には、イノシシ狩りを超効率化する「IoT罠」が登場。「木更津工業高等専門学校」の3年生が中心となって進められたプロジェクトだが、SNSなどでは「面白い発想だと思う。実際に田舎の農家にとってイノシシの存在は死活問題」「色々とツッコミ所はあるけど、学生が問題解決に向けて頑張ってるのは素敵だと思う」との声が。目標金額を20万円に設定し、見事50万3000円もの金額を集めた。

 

“モノづくり”に関しては国内最高峰の教育機関である高等専門学校。そんな彼らの技術を発信している「Hello world project」は、これからも多くの斬新なプロジェクトを見せてくれるかもしれない。

この春ユーチューバ―デビューしたい人にピッタリ! TASCAM「MiNiSTUDIO」に限定スペシャルパッケージ登場

インターネット上での動画配信を盛り上げるTASCAM(タスカム)のオーディオインターフェイス「MiNiSTUDIO」シリーズから、マイクとヘッドホンを同梱したスペシャルパッケージが数量限定で登場しました。直販価格は、「MiNiSTUDIO CREATOR US-32-SP」が1万7280円、「MiNiSTUDIO CREATOR US-42-SP」が1万9440円。

 

MiNiSTUDIO シリーズは、動画配信を面白くするためのテクニックのひとつ、「音声演出」ができるオーディオインターフェースです。拍手や歓声などの効果音を、「PONボタン」を押すだけで瞬時に呼び出し、放送を盛り上げることが可能。また、司会者やゲストの声を変化させるボイスエフェクトやリバーブも搭載。ワンアクションで声に変化を加えることで、番組がさらに盛り上がります。本体には高音質回路を搭載し、マイクをつなぐだけでクリアなサウンドを得られます。

gn160427-04 (1)

 

ラインナップは、1台で手軽に配信をスタートできるマイク内蔵のエントリーモデル「MiNiSTUDIO PERSONAL」と、 音楽制作にも利用できる本格モデル「MiNiSTUDIO CREATOR」の2モデル。

gn160427-04 (6)↑MiNiSTUDIO CREATOR

 

gn160427-04 (3)↑MiNiSTUDIO PERSONAL

 

スペシャルパッケージでは、同社のコンデンサーマイク「TM-80」とヘッドホン「TH-02」がセットになっており、高音質なインターネットライブ配信や音楽制作をすぐに始めることができます。

20180226-i01 (2)↑コンデンサーマイク「TM-80」

 

↑ヘッドホン「TH-02」↑ヘッドホン「TH-02」

 

「この春からYouTubeやニコニコ生放送などで動画配信を始めたい」、「音質の良い動画を作りたい」、「本格的にパソコンで作曲を始めたい」という方は、マイクとヘッドホンがセットになったスペシャルパッケージを、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【西田宗千佳連載】社長交代でソニーはどうなるか

「週刊GetNavi」Vol.64-1

 

過去20年来トップの業績で復活を果たした

その発表は突然のことだった。

 

2月2日、ソニーは、4月1日付けで、現社長兼CEO(最高経営責任者)の平井一夫氏が代表権のない会長に、現CFO(最高財務責任者)の吉田憲一郎氏が社長になると発表した。

↑aiboを抱いて発表会の舞台に立つソニーの平井一夫社長↑新生aiboの発表会に登壇したソニーの平井一夫社長

 

同日には、平井氏・吉田氏同席での記者会見も行われており、4月以降の新しい経営体制についても説明された。

 

こうした企業のトップ交代というと、すぐに「引責」という言葉が思い浮かんでしまうが、今回のケースは決してそういうものではない。むしろ、ソニーの業績はここ20年で最高の状態にあるのだ。2017年度第3四半期(2017年10月~12月)の営業利益は、前年同期比の279.8%増となる3508億円。2017年度通期予測では、売上高が8兆5000億円、営業利益が7200億円となっている。この結果は過去20年来トップの実績であり、苦境を伝えられ続けたソニーの「復活」を印象づけるものだった。

↑PlayStasion 4 Pro(グレイシャー・ホワイト)↑PlayStasion 4 Pro(グレイシャー・ホワイト)

 

そんな状況でなぜ平井氏が社長を辞めるのか? それは、ひとことで言えばいまが「良い区切り」であるからだ。ソニーの中期経営計画は3年単位で立案される。2017年度は平井ソニーにとって2度目の中期経営計画の最終年にあたり、業績の改善は、中期経営計画の達成を意味する。中期経営計画を節目とするならば、平井氏が次に辞める機会はさらに3年後となる。しかし、「ソニーの体質変化」という責務を実現したいま、経営計画も次の段階に移行する必要がある。だから、平井氏は「いま辞める」と決めたのである。平井氏はあまり自分のポジションに拘泥する人物ではない。社長交代に関する会見でも、「企業にトップが複数いてはいけない。これからのトップは吉田さん」と明確に語り、会長になるも代表権は持たず、経営トップは完全に吉田氏に移譲する考えを示した。

 

ソニーのトップになる吉田氏とは何者か?

新しくソニーのトップになる吉田憲一郎氏は、これまで平井氏の右腕としてソニーの改革を率いてきた人物であり、特に、財務体質の健全化・自己資本比率の見直しといった戦略の中核を担ってきた。以前より、「平井氏が社長を退くのであれば、後を継ぐのは吉田氏」との下馬評はあり、その人事自体に意外性はなかったと言える。吉田氏はソニーに入社以降、主に財務畑を歩いてきたが、2000年以降は「So-net」ことソニーネットワークコミュニケーションズへ出向。ネットワークサービスと新規事業開拓に手腕を振るってきた。財務面での知見とスピード感のある経営、という面ではソニー随一の人材で、平井氏も三顧の礼でソニーネットワークコミュニケーションズから本社に迎え、自らの右腕とした経緯がある。

 

そんなこともあり、吉田氏によるソニーの舵取りは、まずは平井路線の継承であり、さらなる企業体質の強化が主軸になると思われる。

 

では、そんな新しい体制となるソニーから、どんな製品が出てくるのか? 平井ソニーは過去のソニーとどう違っていて、吉田ソニーはそこからさらになにが変わるのか?

 

そのあたりのことは次回のVol.64-2以降で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

「ドローンそろそろ派」に朗報! 入門ドローンの筆頭・KUDORNE「4K Nano Drone」を飛ばしてみた

空撮映像が手軽に撮れるアイテムとして、すっかり定着したドローン。ただ、実際に飛ばそうとすると、航空法で飛行禁止区域が定められていたりと多くの規制が存在し、なかなかハードルが高いのが実情です。そんな中、注目を集めているのが“トイ・ドローン”などと呼ばれる軽量なドローンです。200g以下の機体は航空法の飛行許可申請の対象外となるので、 比較的自由に飛ばせるのがその理由になります。

 

こうしたトイ・ドローンはカメラが付いていても、低解像度であることが多いのですが、KUDRONEの「4K Nano Drone」(実売価格:2万7400円)という製品は、その名の通り4K解像度での撮影が可能。どんな感じで使えるのか、試してみました。

 

180213tama09

 

クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で瞬く間に目標金額を突破し、製品化された4K Nano Drone。こんな感じのケースに入っているので、アウトドアに持ち出して飛ばすのにも便利です。

 

↑ケースも片手で持ち運びできるサイズ感で便利↑ケースも片手で持ち運びできるサイズ感で便利

 

早速飛ばすための準備をします。本体にバッテリーとmicroSDカードを挿し込みます。バッテリー込みでの本体重量は86gと軽量。USBで接続するコンパクトな充電機も付属しているので、モバイルバッテリーでも充電できます。この種のトイ・ドローンはバッテリーの持続時間が短く(このモデルは最長8分)、撮影しながら飛ばしているとすぐにバッテリーが切れてしまうため、手軽に充電できる機能は必須です。

 

↑文字通り手のひらサイズ。目のように光る青色LEDがカッコいい↑文字通り手のひらサイズ。目のように光る青色LEDがカッコいい

 

↑スマホで本体を操作する。「Kudrone」のアプリをダウンロードし、Wi-Fiでドローン本体と接続しておけばOK。2回目からは、アプリを起動すると自動接続する↑スマホで本体を操作する。「Kudrone」のアプリをダウンロードし、Wi-Fiでドローン本体と接続しておけばOK。2回目からは、アプリを起動すると自動接続する

 

↑アプリを起動して、画面の右上にある自動離陸ボタンをタッチするとプロペラが作動。画面上のバーをスワイプすると離陸が始まる。勝手に離陸してしまわないように配慮されている↑アプリを起動して、画面の右上にある自動離陸ボタンをタッチするとプロペラが作動。画面上のバーをスワイプすると離陸が始まる。勝手に離陸してしまわないように配慮されている

 

↑飛んだ飛んだ!↑飛んだ飛んだ!

 

↑小さな機体ですが、GPSとジャイロセンサーを搭載しているので、機体は精密に自動制御される。ただ、なにぶん軽量なので風の影響は受ける様子。↑小さな機体ですが、GPSとジャイロセンサーを搭載しているので、機体は精密に自動制御される。ただ、なにぶん軽量なので風の影響は受ける様子。

 

ソニー製の4K対応カメラを搭載しているだけあって、映像はなかなかキレイです。以下の動画を観てもらえればわかりますが、飛ばしながら撮影しても映像がブレることもなく、遊具の色も精細に再現されています。速度が上がると、周辺部にややブロックノイズが入っているように感じられますが、気になるレベルではありません。このクオリティであれば、手軽に空撮体験ができそう。ただ、感度はあまり高くないようで、日が暮れてくると撮影は厳しい感じでした。

 

 

動画だけでなく、静止画を撮影することもできます。ただ、静止画を撮影する際は、ドローンを動かしながらだとブレてしまうため、一度動きを止めてから撮影したほうが良さそう。機体が静止していれば、きちんとピンの合った写真が撮れます。カメラの映像は、スマホの画面に常に表示されているので、それを確認しながら画角が決められるのも便利でした。

 

↑撮影した静止画。草木も明瞭に撮影できている↑撮影した静止画。草木も解像度高く明瞭に撮影できている

 

本当は趣味の自転車で走っているところなどを撮影したかったのですが、動くものを追従しながら撮影するには、機体のコントロールをきちんと練習したほうが良さそう。基本的な動きを身に付けるには、風の影響を受けない屋内で練習するのが良さそうです。屋内でも飛ばしてみましたが、風に流されることがないので、とても安定していて、コントローラーから手を離せばその場に静止してくれるので、初心者でも安心して飛ばすことができます。

 

空撮用のドローンとしては、DJIの「Phantom」シリーズや「Mavic」シリーズが有名ですが、導入には初期投資が大きいのが悩みどころ。冒頭に触れたように飛ばす場所が限られてしまうのもデメリットです。手軽に飛ばせてそれでいて高画質の撮影が楽しめる、4K Nano Droneのようなモデルはドローン入門用にはうれしい存在になりそうです。

 

実際に空撮を手がけている本職のドローン・パイロットの人たちに聞いても、軽量なトイ・ドローンは機体をコントロールするテクニックを練習するには適しているとのこと。「Phantom」シリーズなどの高級機には多くのセンサーが付いていて、風の中でも機体を制御してくれますが、ドローンを自由に操る技術を身に付けるには、そうした制御がないモデルで練習しておく必要があるようです。手軽に空撮を楽しみながらテクニックを身に付ける。そんな使い方がマッチしているように感じました。

スマホで“カワイイ”は作れる! OPPO「R11s」で1週間の自撮り生活

みなさん、OPPO(オッポ)という名前をご存知ですか? 私はつい最近知ったのですが、初めてOPPOの名前を聞いたとき、「なにそれカワイイ」という印象でした。しかし、よくよく聞いてみると、“アジアでNo.1”、そして“グローバルでNO.4”のシェアを誇る、中国のスマホメーカーでした。

 

早速、“カメラフォン”とも呼ばれるOPPOスマホの真骨頂であるカメラ機能をメインに、R11sを1週間使ってみた様子をご紹介します。結論から言うと、「とりあえず、R11sを持ってれば、自撮りもインスタ映えもバッチリ」の1台でした。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑OPPO R11s

 

ビューティモードで自然に“盛れる”

R11sの1番の魅力は、2000万画素のインカメラ。しかも、R11sは、「A.I.ビューティセンサー」という美顔技術を搭載しており、被写体の性別や年齢、肌の色などを分析して、200万以上のデータからその人にとっていちばん良い補正をしてくれるんです。

↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる

 

このビューティモードでは、ナチュラルに、肌がつるんときれいに撮れました。すっぴんでもこわくない、とさえ思える補正具合です。よくある美顔アプリのように、加工や補正によってまわりの空間がゆがんだりすることなく、肌や目がきれいに補正されるのはうれしいところ。“自然”な仕上がりというのも高ポイントです。

 

もちろん、このビューティーモードは男性にもオススメ。一般的な美顔アプリでは、男性も女性と同じように補正するので仕上がりが不自然になってしまいますが、R11sの場合は、肌はなめらかにしつつも、男らしさの象徴でもある眉毛やヒゲはあえて活かして処理が施してくれます。ただし、補正具合は3以上になるとやりすぎ感が出るので、1~2あたりがおすすめ。

20180220-i04 (3)↑男性をビューティモードで撮影

 

日中の自撮りの仕上がりには満足ですが、夜間の場合はどうでしょうか。夜間や暗い室内で撮影すると、顔のあたりが暗くなりがちですよね。しかし、ビューティモードで撮影すると、夜でも顔はしっかり明るくきれいに撮れました。

↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ

 

おしゃれな背景ぼけでインスタ映えを狙う

R11sの背面にあるメインカメラは、1600万画素と2000万画素の2つのカメラによる“デュアルカメラ”を搭載。デュアルカメラは、機種やメーカーによってどのように活用するのかが異なりますが、R11sの場合は撮影する場所の明るさによって使い分けるというパターンを採用しています。日中や明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを、夜景や暗い室内などの暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを自動で切り替わる仕組み。

 

個人的にとくに気に入ったのが、「ポートレートモード」。背景をぼかして被写体を際立たせることができ、インスタ映えするおしゃれな写真が撮れるんです。

↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる

 

 ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ

 

↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える

 

↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった

 

ワンタッチで2倍にズーム撮影できる機能も便利です。スマホでズーム撮影をすると画質が粗くなることが多いのですが、R11sはきれいな画質のままでぐっと近づけます。

 

とことんインスタ映えを狙いたい! おしゃれに写真を加工したい! という人におすすめな機能が、「エキスパートモード」です。このモードでは、デジタル一眼カメラのようにホワイトバランスやシャッター速度などを自由に調整できます。使いこなすにはカメラの知識が必要ですが、より凝った写真を撮影できるようになりますよ。

↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる

 

真っ赤なかわいいカバーが付属でついてくる!

普段iPhoneを使っていると、どうしてもAndroidスマホの使い方に戸惑うのですが、R11sは下からスクロールすると操作パネルが表示されるなど、iPhoneに似ている点があって使い勝手がいいと感じました。

 

次に注目したいのが、付属の真っ赤なスマホカバー。一般的に、スマホの付属品といえば充電ケーブルくらいしかありませんよね。しかしこのR11sには、なんと初めから本体のカラーに合わせたスマホカバーがついてくるんです。

↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー

 

正直、第一印象は、「赤が強すぎじゃない?」と思いましたが、見慣れるとさほど気にならず、むしろ愛着が沸いてきました。道を歩いていて、真っ赤なスマホカバーを付けている人もあまり見かけないので、個性的でいいかもしれません。カバーの手触りはぴたっとしていて、すべらずに手にフィットします。ちなみに、赤はちょっと……という人には、ほかにもブラックとゴールドの2色があるので、ご安心を。

 

ふたつ目は、「顔認証」でのロック解除です。最近、iPhone Xの顔認証搭載が話題になりましたが、なんとこのR11sにも搭載されているんです。普段iPhone 8を使用している私は指紋認証で満足していましたが、いざ顔認証でのロック解除を体験してみると……早い! 便利! ラク! と、すっかり気に入ってしまいました。スマホをチラ見するだけで、瞬時に画面が開く。顔認証のスピードに驚きました。

↑円の中に顔を入れて登録する↑円の中に顔を入れて登録する

 

なお、自分の顔写真を使ってロックが解除されるか試してみましたが、解除はされませんでした。しかし、顔が似ている人や写真で解除できてしまう可能性もあるそうなので、その点はご留意ください。

 

カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)ブラック、レッドの3色展開で、価格は5万7980円(税抜)。ビックカメラとヨドバシカメラで発売中です。

20180220-i04 (14)

 

安価な端末が多いSIMフリースマホのなかではややお値段が張りますが、インスタ映えや自撮りというキーワードが気になる人にはとくにおすすめな1台。この価格に見合うかどうか、ぜひ一度、店頭でカメラ性能に触れてみてはいかがでしょうか。

 

NASAの特殊繊維と防弾チョッキ素材を採用!? 車もけん引できる充電ケーブルが話題

クラウドファンディングサイト「Makuake」に、とにかく頑丈な充電ケーブル「ウルトラケーブル」が登場。驚きの頑丈さに注目が集まり、多額の支援が寄せられている。

出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より

 

NASAの「特殊繊維」と「防弾チョッキ素材」で頑丈さを追求!

 

出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より

 

「ウルトラケーブル」は、これまで様々な“頑丈すぎる”スマートフォン用アクセサリを世に送り出し、世界中を驚かせてきたX-ONEブランドの製品。今回、X-ONEはスマートフォンを充電するためのケーブルに、なぜかNASAで使用している“ベクトラン繊維”や“防弾チョッキ素材”を採用。そのほか超耐久性の金網など数多くの素材を折り重ね、より強固なケーブルを目指した。

出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より出典画像:「『軍用素材』+『防弾チョッキ素材』= 車も余裕で引っ張れる急速充電ケーブル登場!」Makuake より

 

その結果、“車”をけん引できるほどの充電ケーブル「ウルトラケーブル」が完成。「Makuake」の特設サイトには様々な実験動画が掲載されているのだが、これによると車に「ウルトラケーブル」を繋いで手で引っ張ったり、車と車を繋いで引っ張ることもできるそうだ。

 

また頑丈さに余程自信があるのか、同製品にはもれなく「製品2年保証」が付与されるとのこと。万が一「ウルトラケーブル」が断線してしまった場合でも、購入から2年以内であれば無償で新品と取り替えてもらえる。

 

ひたすら頑丈さを追求した充電ケーブルの登場に、ネット上では「やっぱ充電ケーブルは強度が大事だよね! いざという時は車も引っ張らなくちゃいけないし」「まさに漢(おとこ)」と面白がる声が続出。なかには「これまで数多くのケーブルを切ってきたからこれは助かる!」「これで年に一回の恒例行事になってたケーブル交換からようやく解放されるのか」と喜ぶ人も。

 

ちなみに“充電機能”のほうも優れているようで、通常の2倍速い「高速充電」にも対応。さらに「Apple」が定める性能基準を満たした「MFi認証」も取得しており、「iPod」や「iPhone」、「iPad」といった商品との完全な互換性を備えている。

 

募集開始からたった5時間で目標金額をクリア!

「Apple」製品だけでなく、「Micro USB」や「Type-C」といった規格にも対応している「ウルトラケーブル」。そんな同商品には様々なスマホユーザーから支援が寄せられ、募集開始からたった5時間で目標金額の30万円を達成した。その後も支援者が殺到し、2月16日現在では目標金額の227%に当たる68万2178円もの支援金額が。募集終了まではまだ69日も残されているので、今後もさらに金額を伸ばしていきそうだ。

 

同クラウドファンディングのリターンは、「ウルトラケーブル」を割引価格で購入できるというもの。ケーブルの長さは「1.5m」「2m」「3m」の中から選べるほか、カラーバリエーションも「ブラック」「シルバー」「ピンク」「ゴールド」などが用意されている。あまり無茶な使い方は避けた方が良さそうだが、気になった人は一度その頑丈さを体感してみてはいかが?

【徹底検証】LINE、Amazon、Appleのスマートスピーカーで“買い”はどれだ!?

国内では先んじて発売されたLINEの「Clova WAVE」や、世界トップシェアの大本命「Amazon Echo」、2018年発売といわれるもいまだ謎の多いApple「HomePod」の3モデルが、着々とGoogle Home包囲網を張っています。それぞれの“切り札”となる機能をチェックしました。

 

私が比較しました:ジャーナリスト西田宗千佳さん

西田

スマートスピーカー市場の動向に精通。成功のカギは「パートナーデバイス」にあると見ている。

 

パートナー戦略でリードするAmazon Echoが優位

Google アシスタント搭載スピーカーが賑わう一方で、その他の音声アシスタント搭載モデルも盛り上がりを見せています。

 

国内メーカーとしてひとり気を吐いているLINEのClova Waveが10月に発売されると、およそ1か月後には米国市場で約70%のシェアを誇る大本命Amazon Echoが上陸。スマートスピーカー市場はまさに群雄割拠です。ジャーナリストの西田宗千佳さんは、Amazonの「連携力」が躍進の切り札になると語ります。

 

「AmazonはLINE、Googleからひと足遅れて11月に日本市場へ参入しましたが、パートナー戦略で他社を一歩も二歩もリード。盤石の体制を整えつつあります。LINEは、少なくとも現段階では音声認識の完成度で劣っており、早期改善が必須です」

 

また、日本での発売は未定ながら、2月にアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売開始となったAppleのHomePodも、大注目のスマートスピーカー。実機のデモは行われておらず、西田さんはこれについての明言を避けましたが、今後の動向が注目されます。

 

ついに日本に上陸した世界一のスマートスピーカー

20171219_suzuki17

Amazon

Amazon Echo

実売価格1万1980円

音声アシスタントAlexaを搭載。「スキル」と呼ばれるコマンドを呼びかけて、天気予報やニュースの読み上げやスマート家電の操作、飲食店でのテイクアウト予約注文といったサービスを利用できます。カラバリは3色を用意。

 

「Alexa」搭載スピーカーでできること

・Amazon Musicを利用して音楽を再生

・スポーツ試合の結果や次の予定を知る

・スマートホームをコントロール

・ショッピングリストやTo-Doリストの管理

・飲食店のテイクアウト注文

20171219_suzuki20↑上位モデルのAmazon Echo Plus(1万7980円)もラインナップ。スマートホームの操作が容易に行えるハブを内蔵しています

 

Amazon Echoの切り札! 連携サービスが多彩で気軽に始められる

国内での発表時点で100社以上の提携パートナーが存在し、265もの「スキル」を用意。スマート家電の操作やニュースの読み上げほか、娯楽やお役立ち情報などのサービスが満載で、誰でも気軽に始められます。

20171219_suzuki19↑エントリー機のAmazon Echo Dot(5980円)。機能は上位機と共通します

 

音質・機能ともにスタンダードで無難なセレクト

「音質・機能ともに、まさに“スタンダード”。本機かGoogle Homeのどちらかを選べば、まず失敗しないでしょう。価格も抑えられています。メッシュ部の交換が難しいのは欠点かも」

 

音声でメッセージも送れる日本メーカー希望の星

20171219_suzuki22

LINE

Clova WAVE

1万4000円

AIアシスタントClovaを搭載。音楽再生や天気予報の案内、スマート家電の操作のほか、音声でLINEメッセージの送信もできます。バッテリー駆動にも対応し、宅内の好きな場所に持ち出して使用可能。

 

「Clova」搭載スピーカーでできること

・音声でLINEのメッセージ送信

・LINE MUSICを利用して音楽鑑賞

・スマート家電のコントロール

・天気予報や運勢などの案内

・BTスピーカーとして音楽を再生

 

Clova WAVEの切り札! LINE MUSICを聴き放題で1万2800円の格安価格に

同社が手がける音楽ストリーミングサービスLINE MUSICの利用(12か月間聴き放題)と本体がセットで1万2800円に。キャンペーンは2018年1月31日まで実施中です。4000万曲以上が聴き放題で楽しめる。通常料金は月額540円〜です。

20171219_suzuki24↑LINE MUSIC

 

20171219_suzuki25↑4つのマイクに加えて、ノイズキャンセリング機能を搭載。あらゆる方向からの音声を高精度で認識できます

 

音質は上々だが、アシスタントの完成度に疑問

「現状では音声アシスタントの完成度はいまひとつで、操作性には不満があります。他モデルと比べてサイズが大きく場所を取るのもネックですが、そのぶん音質は良好です」

 

国内発売が待望されるAppleの秘密兵器

20171219_suzuki26

Apple

HomePod

349米ドル(未発売)

音声アシスタントSiriを搭載。Apple Musicと連動して音楽を手軽に楽しめるよう、アーティストやレーベルなど固有名詞の学習を強化しました。カスタムA8チップによる低音の管理をはじめ、音質に注力します。

 

「Siri」搭載スピーカーでできること

・部屋の中でどこに置かれているのか認識

・Apple Musicと連動して音楽鑑賞

・スマート家電のコントロール

・最新ニュースや天気予報のチェック

・iOS「ホーム」アプリと連動

20171219_suzuki29↑iPhoneなどと同じように、「Hey Siri」と話しかけてからリクエスト。本体に6個のマイクを搭載し、高精度での音声認識を実現します

 

HomePodの切り札! オーディオ機能を強化して最強のホームスピーカーに

それぞれにアンプを搭載した7個のビームフォーミングツイーターのカスタムアレイなど、オーディオ機能を強化。Apple Musicとの連携により、快適なリスニングを実現します。

20171219_suzuki28↑Apple Musicとの連携を強化。音楽・アーティスト関連の音声認識や検索の精度を高め快適に使えるように

 

「HomePodは、現時点ではまだ実機デモが行われておらず、詳細はベールに包まれています。日本での発売は未定ですが、2018年以降になるといわれています」

 

 

電車に乗ったらなんか混んでる……を事前に予測! 「Yahoo!乗換案内」アプリにイベントなど一時的な混雑まで予測する新機能

ヤフーが提供するモバイル向け乗換検索アプリ「Yahoo!乗換案内」(iOS/Android)は、ビッグデータを活用し、AI(機械学習)で当日から5日分の電車内や駅の混雑を予測する新機能「異常混雑予報」の提供を開始しました。これは、イベントなどによる一時的な混雑を予測するもので、事前に混雑を避けて迂回ルートを計画することをサポートします。

20180219-i01 (4)↑Yahoo!乗換案内アプリの路線検索結果画面

 

「Yahoo!乗換案内」は、すべての機能を無料で利用できるスマートフォン向け乗換検索アプリ。新たに追加された「異常混雑予報」は、首都圏の主要26路線において、スポーツ行事やコンサートなどのイベント開催で混雑が予測される場合、当日から5日分の未来の車内や駅の混雑度を3段階・10分単位で表示する機能。同時に、混雑が予測される駅名も表示します。

20180219-i01 (1)↑運行情報画面

 

さらにその沿線に関するつぶやきをTwitterから抽出し、混雑の理由を推測できます。また、検索結果に混雑が予測されるルートが含まれる場合、検索結果画面に3段階(いつもよりやや混雑、いつもよりかなり混雑、いつもよりはげしい混雑)の混雑度アイコンを表示します。

20180219-i01 (3)

 

「異常混雑予報」を利用することで、「今日は渋谷でライブかな? 30分くらい早く家を出よう。」「帰りはいつもと違う路線で帰ろう」など、時間をずらしたり迂回ルートの利用を考慮できるので、混雑のピークを避けイライラを解消しスムーズな移動ができます。

 

なお「異常混雑予報」は、ユビキタス領域において最も権威ある国際会議「UbiComp 2016」にて、論文として採択された研究成果をもとに実用化されたもの。月間約4000万人の利用者を誇るスマートフォン・パソコン向け乗換案内サービス「Yahoo!路線情報」で集積した膨大なデータを活用し、これらの経路や日時などのビッグデータを組み合わせ、AIを利用して「どの路線でいつ、異常な混雑が起こるのか」の予測を行うことが可能となっています。

 

【対象路線(26路線)】

・東京メトロ
半蔵門線、南北線、東西線、銀座線、丸ノ内線、千代田線、有楽町線、副都心線

・JR東日本
山手線、中央総武線(各停)、総武線(快速)、埼京川越線、京葉線、京浜東北根岸線、湘南新宿ライン、中央線、横浜線

・都営地下鉄
大江戸線、三田線、新宿線

・その他
京王線、東急田園都市線、東急東横線、小田急小田原線、りんかい線、ゆりかもめ線

 

イベントやライブなどによる混雑が起こりやすい沿線をよく利用する方は、便利な予測機能を新たに備えたヤフーの乗換案内アプリを試してみてはいかがですか?

「21世紀の産業革命」はすぐそこに! 世界中の”モノづくりギーク”が熱狂する「SOLIDWORKS World 2018」レポート

「SOLIDWORKS World」というイベントをご存知でしょうか?

 

世界最大の家電見本市「CES」ほど有名ではありませんが、SOLIDWORKS Worldは、世界中のメイカーが製作した最新プロダクトを並べ、3Dプリンターなど製造業における最先端テクノロジーを紹介する大規模なイベントです。20回目となる今年は2月4~7日まで米国ロサンゼルスで開催。今回、筆者も初めて取材してきました。

 

SOLIDWORKSはダッソー・システムズが開催

20180216_kubo06

SOLIDWORKS  Worldは、過去に紹介した「バーチャル・シンガポール」プロジェクトを運営するフランスのダッソー・システムズが開催しています。同社はバーチャル世界に特化しており、製品設計用「3Dモデリング(スマート製品などの分野で使われるシステムエンジニアリングの1つ)」というコンセプトをもとに様々なソフトウェアを開発し、航空宇宙、防衛、ハイテク、建築、エネルギー、自動車など幅広い産業に提供しています。顧客は140か国に22万社以上いるとのこと。

 

同社が展開する様々なブランドのなかに、3D設計やデータ管理、シミュレーションなどの機能を提供する3D-CADソフトの「SOLIDWORKS」があります。同製品は直感的に製品設計でき、部品同士の干渉や強度検討なども可能。世界中に数百万人のユーザーがいます。SOLIDWORKS  Worldは主にそのユーザーイベントとなっており、世界各国から5000人以上の人たちが集まり、新開発または開発中のテクノロジーやアイデアに触れ、刺激を受けていきます。このイベントは一言で言えば、「モノづくりのエンタメパーク」です。

 

SOLIDWORKS World 2018では、その「SOLIDWORKS」を利用して少人数でプロダクトを設計し、短期間でプロトタイプを製作して改良を重ね、精度の高いプロダクトをリリースしている企業を数多く見かけました。それらのプロダクトが世の中に送り出されるプロセスは、数年前に読んだ元Wired編集長クリス・アンダーソン氏の著書「MAKERS」の内容を彷彿させるものでした。

20180216_kubo01

同書では、CADなどのデジタル設計ツールの性能向上や3Dプリンターの登場によってプロトタイプの製造が容易になったこと。Webの製造受託サービスが普及したことで製造のインフラが容易に利用できるようになり、それによって製造業が大企業から個人の手に渡る世界がより現実味を帯びてきていると述べられていました。

 

クリス氏はこれを「メイカーズ革命」と呼びましたが、SOLIDWORKS  Worldはそれが強く実感できる場でもありました。

 

イベントではその3D-CADソフト「SOLIDWORKS」を活用してデザインしたプロダクトが数多く紹介されました。以下に紹介します。

20180216_kubo03↑ プロダクトのジャンルは幅広く、バットマンが乗る「バットモービル」をプレゼンする会社も

 

20180216_kubo04↑ 歩行アシストロボット

 

20180216_kubo02↑ エンジン付きのサーフボード

 

20180216_kubo08↑ 東京とサンフランシスコ間を5時間半で飛行する超音速旅客機(既に設計済みで近々テスト飛行予定)

 

すべてのプロダクト設計に共通していたのが、SOLIDWORKSを活用することでプロダクト設計が容易になったという点。このソフトウェアは強度不足な部分や熱がたまりやすい部分、振動に弱い部分を自動でシミュレーションし、条件に耐えうる設計へ変更することができます。

 

また、3Dでプロダクトを分かりやすく表現できるため、設計者と生産現場との情報共有を捗らせます。これが迅速で精度の高いプロダクト製造につながっているのです。

 

このような機能がベンチャー企業や個人の製造業への参入を容易にしているとも言えそうですが、幅広いジャンルのプロダクトの設計や製造を、インターネットにつながったコンピューター上のデジタルツールでシームレスに行えるようになったというのは驚くべきことではないでしょうか。

20180216_kubo07↑ 会場に走って駆け込んでいくイベント参加者たち

 

「SOLIDWORKS World」には世界中からまさに「モノづくりギーク」ともいえる人たちが集結しており、会場は熱気で溢れ、さらに一種のモノづくり仲間意識のような不思議な空気さえ漂っていました。

 

次回以降よりSOLIDWORKS Worldで取材した世界中のメイカーたちのプロダクトについて順次ご紹介していきます。

 

(取材協力:ダッソー・システムズ)

360度動画もヌルヌル再生! 世界最速の光回線「NURO 光」が爆速過ぎた件

いまやテレビもネットに接続する時代。料金の安いIP電話やスマホのWi-Fi接続の利用もあり、多くの世帯で固定回線を導入しています。それも高速をうたう光回線が常識となりました。

 

でも、自宅のネットが遅いと思ったことはありませんか? スマホやパソコンで動画配信を視聴しているとカクついたり、Webサイトの反応が悪かったり。特に夕方から夜に掛けて人々が帰宅してネットを始める時間帯は回線混雑が顕著になり、速度が一気に低下してしまいます。これは、動画サイトやネット配信によるストリーミング視聴が一般的になってきたことに加え、最近では4K動画などのリッチコンテンツも増えてきたため、通信回線がひっ迫しているのが一因ともいわれています。せっかくの光回線なのに通信速度が遅かったら意味がありませんね。

 

そこで、今回は速いと評判の光回線を体験してきました。どの通信事業者も光回線は「速い」ことを強調していますが、今回、ご紹介する回線は“世界最速”をうたっているほどの自信を持っているよう。いったいどれくらい速いのか、どうかご覧あれ。

 

実測値で驚愕の600Mbpsオーバーの光回線とは?

その高速光回線のサービスは、皆さんも一度は耳にしたことがあるであろうソニーネットワークコミュニケーションズが運営する「NURO 光」です。

 

取材で訪れた同社のデモルームでは、NURO 光について詳しい説明を受ける前に、まずはこれを見ろ! といわんばかりにいきなり目の前でPCによる通信速度の測定テストが実施されました。平日の日中で、ピークのランチタイムは過ぎた直後。果たしてどれくらいの速度が出るのか、と期待していたところ、なんと下りで689.7Mbps、上りで489.6Mbpsものハイスピードが叩き出されました(有線LAN接続)。

↑下りで700Mbps弱、上りも500Mbpsほど出ています↑下りで700Mbps弱、上りも500Mbps弱ほど出ています

 

NURO 光では、通信速度をより高速化できる「G-PON」という規格を採用することで、下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsの高速光通信を実現しているとのこと。回線はNTTの光ファイバーを借りて利用していますが、ほかの通信サービスと混在しない独立したケーブルを使用しているため、混雑も少なくいつでも快適な速度でインターネットへのアクセスが可能となっているそうです。

 

20180214-i01 (10)

 

ちなみに、取材に同行したGetNavi web編集部・一條氏の自宅のマンションタイプの光回線(下り最大200Mbps、上り最大100Mbps)の速度(有線LAN接続)を計測してもらった結果は以下の通り。平日日中という空いている時間帯ですので、規格値に対して速度は出ているほうですが、それでも下りの速度は10倍以上違います。

↑有線LAN接続時↑NURO 光と比べると下りで10倍以上の差

 

さすがにコレだけの速度差があれば、鈍感な人でも体感できるレベル。昨今ではキャリア回線のLTEなら100Mbpsオーバーになる場合もありますが、100Mbps以下は遅いといわざるを得ません。

 

NURO 光のデモルームで、4K動画やPlayStation VRを使った360度映像のストリーミング視聴も体験させてもらいましたが、読み込みに待たされたり再生中に処理落ちによるカクツキが起こることもなく、極めてスムーズに視聴することができました。Netflixをはじめとする動画配信サービスでは、4Kの高画質コンテンツのストリーミングも開始されていますので、そのようなリッチコンテンツを楽しみたい人には特におススメです。

20180214-i01 (12)↑PlayStation VRで360度動画を視聴。読み込みで待たされることもなくスムーズに見ることができた

 

ちなみにNUROから貸与されるONU(ホームゲートウェイ)というネットワーク機器にはWi-Fi親機の機能も搭載されていて、スマホやNintedo Switchなどでワイヤレス通信するときも高速でデータをダウンロードできます。自前のiPhone Xで速度を計測させてもらったところ、下りで356Mbps、上りで455Mbpsというすさまじいスピードに。ゲームアプリなど重いデータのダウンロードも、この速度ならあっという間に完了しそうです。

↑NURO光ににWi-Fiで接続したiPhone Xの通信測度↑NURO 光にWi-Fiで接続したiPhone Xの通信速度

 

でも、お高いんでしょう?

コレだけ高速だと料金もさぞかし高いのでは? と思いますが、実は思いのほか高額ではなく、キャンペーンを利用するとお得になることも。2GbpsのNURO 光の月額料金は、回線利用料金やプロバイダ料金、無線LAN、セキュリティサービス込みで4743円(税別)。このほかに、初期費用として初回のみ契約事務手数料として3000円と工事費用4万円がかかりますが、工事費用は30分割することで毎月の割引額と相殺され、30カ月の利用で実質無料となる仕組みです。

 

下記は、2月入会のキャンペーンを利用し、2年間の継続利用契約で工事費を30分割した場合の料金。最初の1年間は月額料金が2980円(税抜)になります。

 

20180214-i01 (8)

 

思ったほど高額ではありませんよね? 5000円前後で携帯キャリアが提供しているスマホとのセット割と比較しても大差ないことが解ります。また、ソフトバンクのスマホユーザーであれば、NURO 光を契約することで、スマホの料金が最大1000円(税抜)割引になるのも魅力の1つ。さらに、IP電話やひかりTVなどのオプションサービスも充実しています。

 

ただし、このNURO 光は現在の時点で提供エリアが、関東、東海、関西エリアに限られていることに注意が必要です。住まいが対象エリア内にあるかは公式サイトで調べることが可能なので、気になる方はまずチェックしてみましょう。

 

さらに超爆速の回線も

NURO 光には、前出の最大2Gbpsよりもさらに高速な10Gbpsのプランも提供されています。10Gbpsは世界最速とのことで、ネットワーク対戦をするプロゲーマーやサーバーを提供している個人にも愛用されているとのこと。月額料金は6480円。最初の1年間は3980円で利用できるキャンペーンも実施されています。

 

この10Gbps回線で速度を計測してもらったところ、なんと下りは4Gbps弱を記録。一般家庭の用途としてはいささかトゥーマッチな気もしますが、来たるべきIoT社会に備えて、いまのうちに超高速回線を契約しておくのも悪くありません。

20180214-i01 (9)↑NURO 光 10Gの実測値

 

筆者的には、混雑時でも下りで100Mbpsを下回らなければ、速度的には問題ないと考えますが、例えば格闘ゲームをネット対戦していて、回線が遅いせいで負けたと言い訳しないために、「心の保険」として、2Gbpsや10Gbpsの回線を敷設するのもありでしょう。また、回線品質の高さに対して料金は良心的といえるので、たとえば格安SIMでスマホを使っている人は、携帯キャリアのセット割り引きが適用されないことを考えると、NURO 光は有力候補な選択肢。また、オフィスなどに敷設している回線では、多くのパソコンやタブレットを接続することを考えると高速であることに越したことはありませんね。

 

最近、自宅のネットが遅いなあ……と感じている方は、NURO 光への乗り換えを検討してみてはいかが?

 

 

安室奈美恵のライブをスマホで体感せよ! NTTドコモから2つの無料アプリが登場

NTTドコモは、デビュー25周年を迎える安室奈美恵さんのライブパフォーマンスを体感できる8KVRアプリ「namie amuro×docomo VR stage」を本日2月16日より配信します。期間は9月16日まで。

20180216-i02 (1)

 

本アプリは、スマホで楽しめる8KVR(※)ミュージックビデオとして、無料で高精細な視聴体験ができるもの。「namie amuro×docomo VR stage」では、2017年11月よりOAを開始した安室奈美恵さん出演のTVCMで使用されている楽曲「How do you feel now?」のスペシャルパフォーマンスが観られます。スマホで観ることのできる高精細8KVRのミュージックビデオは世界初で、360°VR映像向けにオリジナルの振付を準備し、自由な視点でパフォーマンスが楽しめます。

※:8KVRは水平方向に一周約8000ピクセルで撮影した映像を360°全天周パノラマ映像に加工したVR動画

 

「namie amuro×docomo VR stageアプリ」詳細

20180216-i02 (3)
■提供期間:2018年2月16日(金)~2018年9月16日(日)
■推奨環境:①Android 5.0~8.0(RAM2GB以上)②iOS 10.0~11.2
■動作確認端末:①SO-04J/SO-03H/SO-01G/DM-01H/L-01K/MO-01J/SC-04J/SH-04H
②iPhone X/iPhone 8/iPhone 7 Plus/iPhone SE/iPhone 6/iPhone 5s
■利用方法:アプリダウンロード ①Google Play ②AppStore 「vrstage」で検索
■アプリ使用料:無料(アプリケーションダウンロードや情報取得時の通信料は有料)

 

また、2月17日よりスタートする安室奈美恵さん全国ツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」をさらに楽しくスペシャルなライブ体験ができるアプリ「ENJOY LIVE APP」を6月4日まで配信しています。本アプリでは、ライブ会場内で非可聴音に反応してコンテンツを見ることができるスペシャルな体験やライブに向けて安室奈美恵さんにメッセージを送ることができるコンテンツなど、ライブ体験をより楽しめる仕掛けになっています。

 

「namie amuro×docomo ENJOY LIVE APP」詳細

20180216-i02 (4)
■提供期間:2018年2月8日(木)~2018年6月4日(月)
■推奨環境:①Android 5.0~8.0②iOS 10.0~11.2
■動作確認端末:①SO-01J/SO-02J/SO-03J/SO-04J/SO-01H/SO-02H/SO-04H/SO-01G/SO-02G/SO-03G/SO-04G/SC-04J/SC-02H/SC-05G/SC-04F/SH-04G
②iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone 7/iPhone SE/iPhone 6s/iPhone 6/iPhone 6 Plus
■利用方法:アプリダウンロード①Google Play ②AppStore  「enjoylive」で検索
■アプリ使用料:無料(アプリケーションダウンロードや情報取得時の通信料は有料)

 

2018年9月16日付けで芸能界を引退する安室奈美恵さん。世の中を常にリードし続けてきた彼女のライブパフォーマンスと、ハイクオリティな8KVR映像をスマホで体験してみてはいかがでしょうか。

【イライラするワード】図形内にうまく文字をレイアウトする3つの方法

ワードで図形内に文字を入れる際、「文字の位置が思うように調整できない……」なんてことはないでしょうか。特に上部の空きが気になりますよね。図形内で文字を上に移動するには、行間隔を狭めるのがコツです。あるいは、内部余白を小さくしても上に移動します。また、図形と文字を別々に作り、重ねて位置を調整することも可能。それでは1つ1つ詳しく解説していきましょう。

116-01↑文字が一部隠れています。文字サイズを小さくすれば回避できますが、上に移動すれば表示できそうです

 

【方法①】

行間隔を狭める

行間隔を狭めるには、行間を「固定値」に設定し、間隔を指定します。

116-02↑図形内の文字をクリックし、カーソルを表示します

 

116-03↑「ホーム」タブで「段落の設定」ボタンをクリックします

 

「段落」画面が表示されます。

116-04↑「行間」で「固定値」を選択し、「間隔」で行間隔を指定します。行間隔は文字サイズより大きい数字を指定します。最後に「OK」ボタンをクリックします

 

行間隔が変わり、文字が上に移動します。

116-05↑文字が上に移動します

 

【方法②】

図形内の上余白を小さくする

図形内の上余白を小さくするには、「図形の書式設定」画面でテキストボックスの上余白を指定します。

116-06↑図形を選択したら、「書式」タブで「図形の書式設定ボタンをクリックします

 

「図形の書式設定」画面が表示されます。

116-07↑「レイアウトとプロパティ」タブをクリックし、「テキストボックス」の「上余白」欄で余白を指定します。ワード2010では、「テキストボックス」タブをクリックし、「内部の余白」の「上」欄で変更します

 

図形内部の上余白が小さくなり、文字が上に移動します。

116-08↑文字が上に移動します

 

【方法③】

別々に作った図形と文字を重ねる

図形と文字を重ねるには、テキストボックスに文字を入力し、透過に設定します。透過は、テキストボックスを選択し、図形の塗りつぶしと図形の枠線をそれぞれ「なし」に指定。図形と文字の位置は、上下中央揃えを使うと上下のセンターに調整できます。

116-09↑図形を描き、テキストボックスを作成し文字を入力したら、テキストボックスを選択します

 

116-10↑「書式」タブで「図形の塗りつぶし」の「▼」ボタンをクリックし、メニューから「塗りつぶしなし」を選択します

 

図形の背景が透明になります。

116-11↑「書式」タブで「図形の枠線」の「▼」ボタンをクリックし、メニューから「枠線なし」を選択します

 

図形の枠線が透明になります。

116-12↑図形を選択し、Ctrlキーを押したままテキストボックスをクリックして2つの図形を選択します

 

116-13↑「書式」タブで「配置」ボタンをクリックし、メニューから「上下中央揃え」を選択します

 

図形と文字が上下中央揃えになります。

116-14↑図形と文字が上下のセンターで揃います

 

図形内で文字を上に移動するテクニックはいかがでしょうか。試してレイアウトを整えてみましょう。

【西田宗千佳連載】日本での「スマートスピーカー」市場の勝者はどこか

「週刊GetNavi」Vol.63-4

スマートスピーカー市場も、アメリカでは「第二フェーズ」に入った感がある。それに対して日本は、製品の市場投入が英語圏に比べて1年以上遅くなり、ようやく去年秋に商品が出たばかりである。

 

日本でも、現状の2トップがAmazonとGoogleであるのは間違いない。LINEは、音声アシスタントの完成度の点でまだキャッチアップしきれていない。一方、アメリカと日本で大きく異なるのは、AmazonとGoogleのシェアの差である。アメリカでは圧倒的な強さを誇るAmazonだが、日本では1月末現在でもEchoが「限定的な販売」に留まっていることもあって、シェアを伸ばせていない。一方でGoogleは家電量販店などで積極的な販売を行っており、販売の中心はGoogle Homeになっている。

↑Google Home(左)とAmazon Echo(右)↑Google Home(左)とAmazon Echo(右)

 

こうした結果、日本でのシェアではGoogleがAmazonを凌駕しており、世界的にも珍しい状況になっている。今後、Amazonが販売を全面解禁した時、シェアがどう推移するかは興味深いところだ。とはいえ、いずれにせよ、日本では海外ほどAmazonとGoogleの間にシェアの差が生まれず、激しい競争を繰り広げることになりそうだ。

 

筆者は、日本における競争のポイントが2つある、と思っている。

 

ひとつはやはり家電連携、特にテレビだ。

 

日本のテレビは特に複雑な商品で、音声アシスタントによって操作が簡便化されるなら、消費者にとってもプラスになる。4Kテレビへの買い換えは進んでおり、その時に音声アシスタント内蔵であることは、魅力のひとつになるはずだ。現状、テレビへの食い込みではGoogleが先行しており、有利な要素のひとつと考えられる。

 

AmazonのAlexaについては、海外から「Alexa対応家電」がもっとたくさん上陸すると、状況が変わってくるのではないか、と感じる。日本での家電連携ではGoogleアシスタントの方が充実している印象だが、世界に目を向けると、非常に多くの種類の家電があり、Googleアシスタントよりも分厚い市場を構成している。そうした「海外からの影響」がどのくらい日本にもやってくるか、という点の評価が、Amazon陣営の日本での評価を大きく分けるのではないだろうか。

 

LINEは現状、こうした争いに入っていくには実力が不足している。しかし、市場はまだ成長期にも入っていない。市場が本格的な成長期に入る前にソフトを進化させることができれば、マスへの訴求力・知名度の点ではかなり優位であり、巻き返しも不可能ではない。といっても、猶予は数か月もないと思われるので、改善は待ったなしだ。

 

そういう風に考えると、海外と日本では市場環境がかなり異なっているのが見えてくる。海外と日本でシェアトップが異なる可能性もあるし、市場を分け合う可能性もある。「日本語」という特殊事情に加え、市場のスタートが1年遅かった、という点が、大きく影響しているわけだ。
消費者としては、ここで「勝ち馬」を見抜かなければいけない状況を強いられるのではなく、「どれを買っても損をしない」のが理想なのだが、なかなかそうはいかない。現状、AmazonとGoogleのどちらを買っても大きく損はしないと思うが、海外ほどシェアトップの行方がはっきりしていない、ということは理解しておいた方がいいだろう。

 

●次回Vol.64-1は「ゲットナビ」4月号(2月24日発売)に掲載予定です。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

マウスの握り方って1つじゃないの!? 3通りの握り方に対応したLEDマウス「NEO FIT」

バッファローは、新デザインのBlueLEDマウス「NEO FIT(ネオ・フィット)」を3月上旬に発売します。種類は2.4GHz無線タイプと有線タイプで、それぞれS・Mサイズの2種類。カラーはブラック、レッド、ホワイトの3色展開で、全12製品をラインナップします。直販価格は2030円~3218円。

20180215-i02 (1)

 

「NEO FIT」は、誰もが握りやすい形状を追い求めた新デザイン「3Wayホールド」を採用したマウス。マウスの持ち方には「かぶせ持ち」「つめたて持ち」「つまみ持ち」の3種類があります。従来の人間工学に基づいてデザインされたマウスは、一般的に「かぶせ持ち」と呼ばれる握り方で握りやすいよう設計されており、そのほかの握り方は考慮されていないものがほとんどです。

20180215-i02 (3)

 

本製品では、これら3種類どの持ち方でも握りやすいよう設計された「3Wayホールド」形状のほか、マウス上部を尖らせることで、「かぶせ持ち」の際に掌の中央に当たって安定感・フィット感を高める「バックボーンフォルム」形状を採用しています。「つめたて持ち」「つまみ持ち」の場合に親指で保持することを意識し、親指グリップ部を広く設計されており、外側に傾けた形状が手首への負担を軽減します。

20180215-i02 (2)

 

また、2つのサイドボタン、ホイールボタンに各種機能を呼び出せるショートカットキーを割り当てられるほか、任意のキーの組み合わせでオリジナルのショートカットキーを作成できます。さらに、上部中央に配置された「カーソル速度変更ボタン」を押すだけで、1000dpiと1600dpiの2種類のカーソル速度を切り替え可能。解像度の違うディスプレイ間を移動する際や、細かな作業を必要とするアプリケーションを使用する際に役立ちます。

 

マウスの動きを読み取る光学センサーには高感度BlueLEDセンサーを採用。また、すべてのボタンに音圧レベルを抑えクリック時のカチカチ音を低減する「静音スイッチ」のため、図書館やカフェなど静かな場所でも周囲を気にせず使用できます。

 

種類は2.4GHz無線タイプと有線タイプの2種類。2.4GHz無線タイプは、省電力性に優れており、単3形アルカリ乾電池1本で約3年使用可能。しかも電池残量が少なくなると「カーソル速度変更ボタン」上部に搭載されているLEDの点滅で知らせてくれるため、突然の電池切れを防ぎます。

 

誰もが握りやすい新しいマウスを目指した無線・有線BlueLEDマウス「NEO FIT」。ぜひその使いやすさを試してみてはいかがでしょうか。

「メールが届いたよ」E-Mailのように、「リアルの郵便物」が届いてもスマホ通知してくれるデバイスは期待半分不安半分

郵便物や宅配便の受け取りは、せっかちな現代人にとって悩みの1つ。「今日届くはずなんだけど、届いてるかな……」と期待しながら郵便箱を覗きに行くという経験は誰にでもありますよね。玄関に郵便物が入れられる人は簡単にチェックできますが、マンションなどの集合住宅や郵便箱が外にある家はポストを見に行くだけでもちょっと面倒。何度も見に行くのは億劫です。「郵便物がポストに届いたらスマホに通知してくれたらラクなのに。そんなガジェットはないかな……」

 

そんなガジェットはKickstareterにありました。その名も「Mynder」です。スマートフォンがあれば誰でも簡単に使えるこの製品は現在、同クラウドファンディングでキャンペーンを行っています。いまのところ一部の人にはウケているようですが、資金を調達できるかどうかは分かりません。

 

本製品の仕組みは簡単です。まず、センサーが付いた小さなデバイスを自分の郵便箱の中に設置します。そのデバイスは郵便物が箱の中に入れられる瞬間を検知して、ユーザーのスマートフォンにメッセージまたはメールで通知してくれます。

180214_kubo06

誰でも簡単に使えて、「日常の面倒な郵便物の確認を減らす」という目的にフォーカスしているMynder。ハードウェア自体にはプリペイドのSIMカードを装着するようになっており、携帯電話の電波が届く所であれば、どこでも機能します。細かいWi-Fi設定や面倒な年間契約などは一切必要なし。アプリをダウンロードする必要もなく、プリペイドの残額が足りなくなれば金額を追加するだけです。そうすれば、世界中どこにいても通知を受け取ることができるのです。

メッセージ形式だけでなく、電話をかけて音声メッセージでの通知も行ってくれるので、機械が苦手な家族のために購入してあげても良いかもしれません。

 

バッテリーは1回の充電でなんと1年間も持続するとのことなので、ありがたいですね。

 

開発したJames Mallettさんはカナダ在住。冬になると軒先に雪が大量に積もるそうです。雪のなか少し離れた郵便箱を見に行くために雪の山を一生懸命ショベルでどかして、ふたを開けたのに郵便物はなし。そんな虚しいことが毎週のように続くのに疲れて、このプロダクトを思いついたとか。

 

 

Jamesさんのような場合でなくても、「郵便箱を見に行ったけど、すでに家族が取りに行っていた」ということは私たちにもよくありますよね。Mynderは複数のユーザーに通知を送ることもできるので、そのようなことも防げそうです。

180214_kubo07

現在キックスターター上で資金獲得キャンペーンを実施中。いまなら1つ6800円ほどで予約購入可能(日本への発送は約1700円の発送料が必要)。今年10月に発送予定となっています。

 

キャンペーン終了まではまだ1か月以上ありますが、資金獲得は苦戦している模様。コメント欄には「私は郊外によくある郵便箱を使っているけど、これは長い間悩まされてきた問題を解決してくれる良いプロダクト!」といった声が書き込まれています。確かにテクノロジーが発達した現代において、何度もポストを見に行くということはアナログかもしれません。

 

ただし、都市部では必要のないチラシが多かったり、あまり興味を惹かないキャンペーンハガキがガンガン入ってきたりと、本当に必要な手紙や書類よりもジャンクメールが多いのも実情。両者を区別できる、もう一歩進んだ機能がないと、E-Mailのように迷惑メールだらけになってしまうかも。そのあたり、上手い活用方法ができれば、便利なガジェットとして普及していくかもしれません。

【西田宗千佳連載】スマートスピーカーはもう古い!? どこにでも入り込む音声アシスタント

「週刊GetNavi」Vol.63-3

今年のCESで話題だったのが、「スマートディスプレイ」と呼ばれる製品だ。Googleは自社ブースに、レノボ/JBL/LGの製品を展示したほか、ソニーも2018年中に製品化を予定している。

 

スマートディスプレイとは「タッチ画面付きスマートスピーカー」のことだ。認識結果が画面に出て、検索した情報が音声だけでなくテキストや画像でも表示される。もちろん、動画や音楽の再生も可能だ。Googleはスマートディスプレイと呼んでいるが、こうした商品を出すのは、なにもGoogleが最初ではない。Amazonはアメリカ市場では「Echo Show」という製品を発売中で、こちらでもGoogleに先んじている。というよりも、Echo Showが切り開いた方向性に「スマートディスプレイ」という名前をつけて拡大路線に入ろう、というのがGoogleの狙いである。

↑Amazonが発売している「Amazon Echo Show」↑Amazonが発売している「Amazon Echo Show」

 

そもそもスマートスピーカーは、スマートフォンから画面を取り去ったようなもの、という側面がある。日時や情報などを見るためにちょっとしたディスプレイがあれば、確かに便利ではあるだろう。実のところ、ディスプレイ付きスマートスピーカー(スマートディスプレイ)の正体は、「固定して使うタブレット」に近い。目覚まし時計やキッチンタイマーの代わりにタブレットを使う人はけっこういるが、そうした用途のためだけにタブレットを用意する人はあまりいない。しかし、タブレットほど複雑なアプリを動かさないまでも、ちょっとした情報が表示される「ネット専用端末」があれば、それはそれで便利ではある。従来は、そういうものを作ってもヒットする可能性は薄かったが、スマートスピーカーが「音声アシスタントを使った、音声による操作」という方向性を切り開いたことによって、「ちょっとしたネット専用端末」にもニーズが生まれた……と考えればいいだろう。

 

では、今後、スマートスピーカー的なものはすべてスマートディスプレイ的な製品に置き換わるのか……というと、おそらくそうではない。ディスプレイがいらないシーンは多いし、価格的にもずいぶん差がある。200ドル近いデバイスだとディスプレイ付きが中心になるかも知れないが、購入される大半はより安い製品になるだろう。

 

そして、もっと別の可能性がある。

 

すでにある様々なジャンルの家電に、音声アシスタントの機能が搭載されてしまう世界だ。例えばテレビ。ソニーやLGエレクトロニクスの2018年モデルには、Googleアシスタントの機能が内蔵される。テレビがスマートスピーカーと同じ役割を果たすだけでなく、テレビ内の機能を音声で動作させることもできるようになる。同じように、冷蔵庫や洗濯機、洗面台やトイレなどに音声アシスタントが搭載される可能性は高い。

 

そうなると、家の各所にスマートスピーカーを置く必要はなくなり、家電連携と音声アシスタントの機能を、家のどこにいても使うことができるようになるのだ。

 

各社はそうした世界をすでに想定しており、新しいデバイスよりも、音声アシスタント自身をアピールする戦略に切り換えつつある。GoogleがCESでアピールしたのも、あくまで音声アシスタントのコマンドワードである「Hey Google」であり、スマートディスプレイではなかったというのもその現れだ。

 

では、こうしたトレンドがどのように日本へ影響してくるだろうか? そのへんは次回のVol.63-4で解説していこう。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

【JK専用】女子高生による女子高生のためのスマホケース「Pécotto Speaker Case for iPhone 8/7」

ソフトバンク コマース&サービスは、「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」ブランドから、女子高生の「欲しい!」をカタチにしたiPhone 8/iPhone 7向けケース「Pécotto Speaker Case for iPhone 8/7」を2月16日に発売します。カラーはストロベリーピンク、ライラックパープル、ミントブルーの3色展開で、価格は2448円。

20180214-i03 (1)

 

「Pécotto Speaker Case for iPhone 8 / 7」は、全国に約6万人の会員を持つ日本最大級の10代女子メディア「マイナビティーンズ」に所属する現役女子高生と共同開発した女子高生のためのiPhoneケース。

20180214-i03 (2)

 

「友達との動画視聴」「自撮りなど写真撮影へのこだわり」「スマホの落下によるストレス」「イヤホンが絡まる」など、グループインタビューでのキーワードをもとに、デザインの好みやカラー、普段の使い方、不満に感じることなど、女子高生のリアルな意見を盛り込んで作られています。

 

特徴はスマホの音量を拡大させる「スピーカー」。教室で友だちと一緒に動画を見たり、ダンスの授業で音楽を流したり、「友達と動画や音楽を楽しむときに、周りの音がうるさくて音が聞こえない」「スピーカーは荷物になるので持ち歩きたくない。いっそケースにスピーカーが付いていれば便利!」というアイデアをカタチにし、意識せずに持ち歩けて、すぐに使えるスピーカー機能をケース背面に搭載してあります。

20180214-i03 (3)

 

次に動画視聴や自撮りに便利な「スタンド」。スマホの利用シーンとして多く挙がった「動画視聴」と「写真撮影」。2つの利用シーンで便利なスタンド機能を搭載しています。動画視聴時に見やすい角度に立てられるだけでなく、ナイトプールやテーマパークなど自撮り棒を使用できない場所でも、スマホを立てて離れて撮影できるので、大人数での自撮りや他撮り風の写真を楽しめます。

20180214-i03 (7)

 

そのほか、手が小さい人でもしっかりとホールドできるよう、背面のスピーカー部分に指をかけると、スマホの落下を防止できます。また、イヤホンの絡まりや断線を防止する「イヤホン巻き取り」機能も搭載。スピーカー部分にイヤホンを巻き付ければ、かばんの中で絡まりがちなケーブルをすっきり収納できるコードホルダーとしても利用できます。巻き取った後もスピーカーがコードに覆いかぶさるような設計で、すっきりと収納でき、ケーブルの断線などリスクも抑えることが可能です。

20180214-i03 (4)

 

本ケースは、ケース上下のパーツを交換することでバイカラーのケースに変更可能で、友だちとお揃いで色違いのケースを持つことができます。なお、今回販売する3色のケースを組み合わせると全9パターンの色合いを楽しめます。

20180214-i03 (6)

 

女子高生のために開発されたケースですが、動画視聴などを楽しむ人には、スタンドやスピーカー機能があるのでオススメのケースといえそうですね。

「ここまで進化してるの?」 3Dプリント、レーザー彫刻、CNC彫刻がオールインワンになったコンパクト工房「MOOZ」に大注目

3Dプリント、レーザー彫刻、CNC彫刻がオールインワンになった「MOOZ(ムーズ)」のクラウドファンディングがMakuakeに登場。自宅が工房になる画期的なプロダクトに支援者が続出している。

出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより

 

自宅が工房になる「MOOZ」!

高品質なアルミニウム合金を使用した筐体がカッコいい「MOOZ」の外形寸法は、285×285×318mm。コンパクトサイズのため、デスクにも置くことができる。またヘッドを交換するだけで機能を切り替えられるので、様々なツールを購入するより手軽にアイデアを形にすることが可能。本体はモジュール型デザインなので、簡単に組み立てられるのもうれしいポイントだ。

出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより

 

肝心の機能面も充実。高水準の工業用リニアガイドウェイが搭載されているため、印刷時の振動を最小限に抑えられる。また高精度モーターも搭載されており、最大0.005mmの精度で様々なプリントが可能に。3Dプリンティングのヘッドはレイヤー精度0.05~0.3mmを誇り、CNC彫刻は木材やプラスチック、PCBボードなど非金属製品であれば対応できる。さらに、パワフルなレーザー彫刻ヘッドは文字のプリントだけでなく、ロゴの彫りつけや食品彫刻もできるという。

出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより

 

世界で最も権威のあるデザイン賞の一つ“iF DESIGN AWARD”を受賞したスタイリッシュな「MOOZ」に、SNSなどからは「とても夢があるな!」「はっ? えっ? なにこれめっちゃ欲しい」「よくわからないけどすごい! 昨今のプライベートな3Dプリンターってここまで進化してるの?」といった声が上がっている。

 

お買い得に買える今が狙い目!?

「MOOZ」のクラウドファンディングには多くの支援金が寄せられており、残り49日(2月8日時点)を残して目標金額50万円の209%である約105万円の支援金額が寄せられている。

出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより

 

リターンは「MOOZ」を安く手に入れられるというもので、「Mooz-1本体」「3Dプリンティングヘッド」「レーザー彫刻ヘッド」「CNC彫刻ヘッド」「コントロールパネル」「フィラメント」がセットになった“MOOZ-2Z”は7万9800円ほど。すこし高いと思うかもしれないが、一般販売予定価格は9万9336円、各種ヘッドだけでも1万9800円なのですべて揃うセットはおトクかもしれない。

出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより出典画像:「3Dプリント、レーザ彫刻、CNC彫刻がオールインワン! コンパクト工房『MOOZ』」Makuakeより

 

ほかにも「シングルZ軸セット(本体)」「3Dプリンティングヘッド」「コントロールパネル」「フィラメント」がセットになった“MOOZ-1Z 基本セット”5万9800円(一般販売予定価格7万5384円)などが用意されている。

 

価格帯には「フルセットでナナキュッパとか安すぎ」「価格とメタル感に魅力を感じた」「買うかめっちゃ迷ってるわ」といった驚きの声が続出中。安く手に入るこの機会にチェックしてみてはいかが?

新生FREETELが新機種「REI 2 Dual」「Priori 5」を発表! 今後はeSIMスマホへの展開も?

2月9日、SIMフリースマホや格安SIMのブランドとして知られる「FREETEL(フリーテル)」から、新製品が発表されました。SIMフリースマホとして「REI 2 Dual」「Priori 5」の2機種が登場。どちらも同日15時より予約申し込みが開始されています。

 

そもそも、FREETELといえば、元々プラスワン・マーケティング社が運営していたブランド。格安SIMを取り扱うMVNOという側面と、自社ブランドのSIMフリー端末を販売するスマホメーカーの2面性を持っていました。しかし、プラスワン・マーケティングは昨年12月に民事再生法を申請。現在、MVNO事業は楽天に、端末開発部門は「MAYA SYSTEM」へと事業譲渡されています。

 

↑発表会には、MAYA SYSTEMの吉田利一 代表取締役が登壇。同社は2007年に設立し、事業内容はITソリューション事業、コールセンター業務・人材派遣、IoT事業など。同氏は「FREETELブランドの端末は、国内に加え、ベトナムを拠点に東南アジアでも展開したい」との旨を述べていた↑発表会には、MAYA SYSTEMの吉田利一 代表取締役が登壇。同社は2007年に設立し、事業内容はITソリューション事業、コールセンター業務・人材派遣、IoT事業など。同氏は「FREETELブランドの端末は、国内に加え、ベトナムを拠点に東南アジアでも展開したい」との旨を述べていた

 

今回発表された2つの新機種は、MAYA SYSTEMに事業譲渡されてから、新体制下で初めて発表・発売するモデルとなります。

2眼カメラを搭載する「REI 2 Dual」

「REI」シリーズの新モデル「REI 2 Dual」は、同ブランド初となる背面デュアルカメラを搭載しました。ディスプレイは5.5インチのフルHD。2.5Dガラスを採用しています。ディスプレイ下部には、物理ホームボタンはなく、画面上にナビゲーションバーが表示される仕様。また、背面には指紋センサーを搭載し、ワンタッチでロック解除などが可能です。

 

↑REI 2。背面は3Dガラスを採用。光沢が美しい。カラーはWHITE、BLUE、BLACKの3色展開↑REI 2。背面は3Dガラスを採用。光沢が美しい。カラーはWHITE、BLUE、BLACKの3色展開

 

↑ホーム画面。アイコンのデザインなどは、オリジナルとなっている↑ホーム画面。アイコンのデザインなどは、オリジナルとなっている

 

カメラは1300万画素のRGBカメラとモノクロカメラを搭載。なお、センサーにはソニーのIMX258を採用します。撮影機能としては、背景をぼかす「ボカシモード」や、夜景でも色をしっかりと残せる「夜景モード」を搭載。なお、4K動画撮影もサポートします。

 

↑ボカシモードを選択した画面。撮影後でも焦点を調整できる↑ボカシモードを選択した画面。撮影後でも焦点を調整できる

 

そのほか、フォーカス速度をアップし、AE/AFロックに対応。指紋センサーはシャッターとしても使えるようになりました(工場出荷時はオフになっている)。前面カメラは、1600万画素。美肌加工機能「ナチュラル美顔モード」を実装します。開発担当曰く、メイクの厚塗り感がでないのがウリ。

 

↑「ナチュラル美顔モード」では、0〜5の6段階で補正具合を調整できる↑「ナチュラル美顔モード」では、0〜5の6段階で補正具合を調整できる

 

なお、CPUは新たにSnapdragon 625(8コア、2.0GHz)を採用。これによりワイヤレスオーディオ規格の「aptX」をサポートします。また、バッテリーは3300mAh搭載で、連続待受時間は25日間。

 

↑下り通信速度は最高300Mbps。対応バンドは、海外使用も意識したという。Wi-Fiは11acにも対応↑下り通信速度は最高300Mbps。対応バンドは、海外使用も意識したという。Wi-Fiは11acにも対応

 

↑ホーム画面は「らくらくモード」「安全キッズモード」「親指モード」を選択可能に↑ホーム画面は「らくらくモード」「安全キッズモード」「親指モード」を選択可能に

 

同機の実売価格は、3万9744円。2月9日15時から既に予約開始となっており、同月16日に発売されます。

7色カバー同梱の「Priori 5」

エントリーモデルとして展開する「Priori 5」には、7色のバックカバーを同梱。好みに合わせてカバーを付け替えられるのが特徴です。カメラは、シンプルな機能のみを実装。6段階の「ナチュラル美顔モード」はREI 2 Dual同様に利用できます。

 

↑Priori5の画面サイズは5.0インチで重さは135g。背面カバーは全7色↑Priori5の画面サイズは5.0インチで重さは135g。背面カバーは全7色

 

↑背面はさらさらした触り心地。手のひらに収まるサイズ感は従来シリーズを踏襲した↑背面はさらさらした触り心地。手のひらに収まるサイズ感は従来シリーズを踏襲した

 

CPUには、Snapdragon 210を搭載。RAMは2GB、ROMは16GBとなります。また、ローエンドモデルながらDSDSに対応。

 

↑バッテリーは2300mAhで、背面カバーを外した状態で取り外し可能。バッテリーパックには「プラスワン・マーケティング」の社名がチラリ↑バッテリーは2300mAhで、背面カバーを外した状態で取り外し可能。バッテリーパックには「プラスワン・マーケティング」の社名がチラリ

 

同機の実売価格は1万8144円。こちらも2月9日15時から既に予約開始中、同月23日より発売となります。

 

プラスワン・マーケティング時代から協業開発してきた「jetfi」は3月から翻訳機能も導入へ

モバイルWi-Fiルーターの「jetfi(ジェットファイ)」は、MAYA SYSTEMが従来より販売していた製品。SIMカードの差し替え不要で100か国以上での通信に対応。4G LTEをサポートします。有料オプションにより、IP電話網を利用した通話もでき、海外から国内に通話し放題となります。

 

↑jetfi。ナノSIMスロットも備え、国内通信網もサポート↑jetfi。ナノSIMスロットも備え、国内通信網もサポート

 

また、バッテリー容量は5350mAh。スマホを2〜3回充電できるモバイルバッテリーとしても機能します。加えて3月から有料オプションとして、新たに翻訳機能が追加される予定。同機のレンタル価格は680円/日(税抜、以下同)。300MB/日を利用できます。また、販売価格は2万4800円となります。

 

180211tama35

 

「FREETELと手を繋ぎたいと思ったのは、eSIMを使ったWi-Fiルーターを出したかったから」と吉田氏は語ります。昨年6月から海外eSIMソリューションを中心として協業に向けた検討開始したことがプラスワン・マーケティングとの出逢いのきっかけだったとのこと。

 

同氏は「今年はeSIMスマホの元年でいろんなものが出てくるのではないだろうか。また、今後は海外eSIMスマートフォンを開発していきたい」といった趣旨も述べていました。そのうち、海外利用に適したミッドレンジ帯のSIMフリースマホが、同ブランドから登場してくるかもしれません。

これで2万円代って太っ腹! 「lite」じゃない性能の「HUAWEI nova lite 2」の衝撃をプロがレビュー

ファーウェイは2月9日、「nova」シリーズの最新モデル「HUAWEI nova lite 2」の販売を開始しました。MVNO(格安SIM事業者)向けのSIMフリーモデルで、楽天モバイル、NTTコムストア by gooSimseller(OCN モバイル ONE)、IIJmio、mineo、BIGLOBE モバイルなど14社が取り扱っています。

 

↑MVNO専用モデルとして発売されたHUAWEI nova lite 2。カラバリはゴールド、ブルー、ブラックの3色↑MVNO専用モデルとして発売されたHUAWEI nova lite 2。カラバリはゴールド、ブルー、ブラックの3色

 

「nova」シリーズといえば、1月26日にauが「HUAWEI nova 2」というモデルを発売したばかり。1200万画素と800万画素のデュアルカメラと2000万画素のフロントカメラを搭載しつつ、実売価格が1万6200円(「auピタットプラン」で「アップグレードプログラムEX」加入時)というコスパの高さで注目を集めています。

 

nova 2とnova lite 2は、モデル名は似ていますが、仕様はかなり異なります。とはいえ、デュアルカメラを搭載し、コスパが高いことは共通しています。

 

HUAWEI nova lite 2は、昨今のトレンドとも言える18:9の縦長ディスプレイを搭載。背面には1300万画素+200万画素のデュアルカメラと指紋センサーを備えています。CPUは最大2.36GHzのオクタコアで、RAMは3GBと、スペック的には「ミドルレンジ」と呼べる仕様。ですが、想定実売価格は2万8000円前後。しかも、MVNOによっては、SIMとセットでさらに安く買えるんです。格安SIMで使えるから、ランニングコストが安いことは言うまでもありません。

↑約5.96インチの縦長ディスプレイを搭載↑約5.96インチの縦長ディスプレイを搭載

 

↑背面にはダブルレンズカメラと指紋センサーを搭載↑背面にはデュアルカメラと指紋センサーを搭載

 

2万円台とは思えない快適な使用感

そんなHUAWEI nova lite 2をいち早く使ってみました。ディスプレイは約5.96インチで、解像度は2160×1080ドット。大画面ですが、左右のベゼルが細く、手に収まりやすい印象。本体の底面のUSB接続口はType-Cではなく、従前のMicro-B形状。その右側にはイヤフォンジャックを備えています。

 

↑サイズは約H150.1×W72.05×D7.45mmで、片手でも持ちやすい↑サイズは約H150.1×W72.05×D7.45mmで、片手でも持ちやすい

 

↑右側面に電源ボタンと音量ボタン↑右側面に電源ボタンと音量ボタン

 

↑底部にUSB接続口とイヤフォンジャック↑底部にUSB接続口とイヤフォンジャック

 

左側にはSIMスロットを搭載。SIMフリースマホは、2枚のSIMを挿して同時に待ち受けられるDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応する機種が増えているのですが、HUAWEI nova lite 2は残念ながら非対応。SIMは2枚挿せますが、1枚はGSM(海外の2G)用なので、日本国内では使えません。と言っても無用の長物になるわけではありません。2枚目のSIMの代わりにmicroSD(最大256GB)を挿して、ストレージを拡張できます。

 

↑nano SIMを2枚セットできるが、DSDSには非対応。microSDスロットも兼ねる↑nano SIMを2枚セットできるが、DSDSには非対応。microSDスロットも兼ねる

 

SIMフリースマホで2万円台は、一般的にはエントリーモデルの価格。タッチパネルの反応や、アプリの起動速度のレベルが気になりますよね? でも、筆者が1週間ほど使ってみたところ、その心配はなさそうです。筆者は、今ファーウェイの最新フラグシップ「HUAWEI Mate 10 Pro」を愛用しているので、さすがにnova lite 2の動作性について「サクサク」「快適」とまでは言えませんが、「この価格で、ここまでスムーズに操作できれば上々」というのが率直な感想。日常使いで不便を感じることはなさそうです。

 

3000mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、よほど動画を見まくったり、ゲームに熱中したりしない限り、フルに充電した日に電池残量がピンチになる心配もないでしょう。

カメラの満足度は“お値段以上”

デュアルカメラの画質も気になりますよね? いろいろ撮ってみました。フツーにきれいに取れます。空の青、木々の緑など、色がわりと強めに、はっきり出る印象です。

 

↑撮影モードの選択画面↑撮影モードの選択画面

 

↑背面カメラの設定画面↑背面カメラの設定画面

 

↑背面カメラで撮影した作例↑背面カメラで撮影した作例

 

↑カメラまかせでも鮮明な画質で撮れる↑カメラまかせでも鮮明な画質で撮れる

 

ファーウェイといえば、ライカとコラボしたHUAWEI P10/Mate 10 Proをはじめ、カメラの性能には定評があります。上位モデルには、フィルムを選ぶようにカラーモードを変えられる機能があるのですが、nova lite 2には付いていません。アーティスティックな写真が撮れる「モノクロ」モードもありません。でも、デュアルレンズによって被写界深度を測り、デジタル処理で背景をぼかす「ワイドアパーチャ」という機能は搭載されています。最近は、ほかのメーカーのスマホにも同様の機能がありますが、ファーウェイは先駆者でもあり、ボケ具合がナチュラルなんですよ。その技術は、2万円台のnova lite 2にも、しっかり受け継がれています。

 

↑「ワイドアパーチャ」をオンにして撮った作例↑「ワイドアパーチャ」をオンにして撮った作例

 

↑「ワイドアパーチャ」で撮った写真は、あとからボケ効果を調整できる↑「ワイドアパーチャ」で撮った写真は、あとからボケ効果を調整できる

 

↑後方の被写体にピントを合わせて、手前をぼかすことも可能↑後方の被写体にピントを合わせて、手前をぼかすことも可能

 

セルフィー用のフロントカメラは800万画素。Androidスマホとしては標準的なスペックですが、HUAWEI nova lite 2には「ポートレートモード」というアドバンテージがあります。文字通り、人物(つまり自分)を見栄えよく撮るためのモードですが、特長が2つあります。ひとつは、シングルレンズなのに背景を美しくぼかせること。もうひとつは10段階の設定ができる「ビューティーエフェクト」。盛りすぎないナチュラルな美肌補正ができるので、女性はもちろん、最近増えているという “自撮りおじさん” にも役立ちそうです。

 

↑フロントカメラで「ポートレートモード」で撮影する際は、10段階の「ビューティーレベル」と、「芸術的ボケ味」のオン・オフを設定できる↑フロントカメラで「ポートレートモード」で撮影する際は、10段階の「ビューティーレベル」と、「芸術的ボケ味」のオン・オフを設定できる

 

↑フルオートで撮影した作例↑フルオートで撮影した作例

 

↑「ポートレートモード」で「ビューティーレベル」を「5」に設定して撮影↑「ポートレートモード」で「ビューティーレベル」を「5」に設定して撮影

 

↑さらに「芸術的ボケ味」をオンにして撮影↑さらに「芸術的ボケ味」をオンにして撮影

 

なお、自撮りの際は、背面の指紋センサーをシャッターとして使うことも可能。さらに、カメラに向けて手をかざすと3秒のセルフタイマーが起動する機能も備えています。

 

必要とする人にはありがたい便利機能も充実

OSはAndroid 8.0で、ファーウェイ独自の「EMUI」というユーザーインターフェイスが採用されています。ホーム画面にすべてのアイコンが表示され、ウィジェットも配置できるという“AndroidとiPhoneのいいとこ取り” のような画面構成です。

 

↑ベーシックで使いやすいホーム画面↑ベーシックで使いやすいホーム画面

 

ユーザーにやさしいというか、気が利いているなぁ〜と思える便利機能も充実しています。たとえば、スクリーンショットは、画面を3本の指でなぞるだけで撮れます。画面オフの状態からダブルタップで画面を点灯し、ダブルタップで画面を消灯するといったこともできます。簡単に文字や画像を見やすい表示に変えられる機能や、目の疲れの原因になるとされるブルーライトを軽減する機能も備えています。さらに、今後のアップデートで、顔認証機能が追加されることも予告されています。

 

↑文字がちょうど読みやすいサイズに変更できる「表示モード」↑文字がちょうど読みやすいサイズに変更できる「表示モード」

 

↑ブルーライトをカットする「視力保護」は、時間を設定して自動でオンにできる↑ブルーライトをカットする「視力保護」は、時間を設定して自動でオンにできる

 

↑メモリを解放して動作性を改善したり、ウィルスをチェックしたりできる機能も搭載↑メモリを解放して動作性を改善したり、ウィルスをチェックしたりできる機能も搭載

 

これまで、エントリークラスのSIMフリースマホは “安いけれど使い勝手はそれなり” というモデルが多かったのですが、HUAWEI nova lite 2は “安いけれど、かなり高性能だし、使い勝手もいいよね” という仕上がり。スペックや価格帯では区切れない新しいカテゴリーに属する端末かもしれません。今春のSIMフリースマホ市場に大きなインパクトを与えそうですよ!

自宅のセキュリティーカメラの映像までもシェア!! 「Streety」がコミュニティーの安全対策を変える

アメリカではUberやLyftといった、自家用車を使ってタクシーのように人々を運搬するシステムが爆発的に普及しました。日本でもAirbnbなどの民泊システムは本格化しつつありますよね。このように一般ユーザー同士が提供できるモノやサービスをニーズとマッチングさせるシェアリングエコノミーは今後ますます拡大することが予想されます。

 

そんななか、近隣コミュニティー内でセキュリティーの映像をシェアすることができるようになる無料アプリ「Streety」が新しい発想で注目を集めています。

 

小型で安価なカメラとセキュリティーアプリのおかげで、自宅の玄関先や庭先を録画している一般家庭が増えてきました。今年のCESで発表されたStreetyを使うと、自分が設置したカメラの映像だけでなく、近所の家が設置したカメラの映像を簡単にリクエストできるのです。

20180206_kubo16

もちろん、自分のカメラの映像が勝手に他人によって見られるわけではありません。アプリを利用するためには、自分の住所を証明して登録する必要があります。それが承認されて初めて近所でStreetyを使っているユーザーのカメラが撮影した映像をリクエストできるようになるわけです。

 

本アプリは同じ地域に住んでいる人だけが使えて、共有する映像には毎回承認が必要となっています。下のビデオでは「うちの前の郵便ポストが倒れているんだけど、道路側の映像をチェックさせて」という具合に自宅周辺のユーザーにリクエストを送る様子が見られます。そうすると、何が起きて郵便ポストが倒れたのかが確認できるわけです。

デフォルトではユーザー同士は匿名表示になっており、持ち主の名前や住所といった個人情報は公開されません。アプリ上で「ハンドシェイク」と呼ばれる挨拶をお互いに交わせば、コミュニケーションを取ることができます。SNSで友達申請をするのと同じ仕組みですね。

 

そこから必要な時に「『公園で遊んでくる』と言っていた子どもがいまどこにいるか分からないんだけど、お宅のカメラから公園が見える映像を2時間分チェックさせてくれない?」とリクエストを送るわけです。見られても困らないものだけ他のユーザーに見せられるので安心ですね。

20180206_kubo18

子どもがいる家庭が多い地域で本アプリを使えば、協力して不審者等を見張ることができる一方、日中は家を空けている家庭が多い地域では、空き巣対策の強化にも繋がりそうです。「別の角度からの映像があれば空き巣犯の顔がわかったのに」「子どもに声をかけているこの不審者は、自分のカメラだけだとどこから現れたのかが分からない」といったこともなくなるかもしれません。

 

今年3月からダウンロードが開始されるStreetyは、最初は北米のみで利用可能とのこと。スマートホームメーカーのVivint Smart Homeによる開発ですが、同社のサービス利用者でなくても利用できるそうです。

 

同社は、本アプリによって公園で遊ぶ子どもたちのチェックや宅配便の窃盗、車による塀や郵便ポストなどの破損など、近隣コミュニティ全体でセキュリティを強化できると述べています。

20180206_kubo17

Streetyはコミュニティーの強化を目標としています。テクノロジーの発展で人と人との関係が薄れてしまうということがよく指摘されますが、このアプリはプライバシーを守りつつ、逆にコミュニティー内でのコラボレーションを助けてくれそうです。

 

セキュリティーカメラの映像を近隣住民でシェアするという斬新な発想がどこまで広がるのか。今後の展開を注視しましょう。

家探しのアテンドは人からロボットへ! 物件見学に新風を巻き起こす「ZENPLACE」のメリット&デメリット

買うにしても借りるにしても、自分が住みたいと思う物件を見つけるのは大変ですよね。いろいろな物件を見て回って、自分の条件を満たしているかどうか冷静に考えることが大事ということは分かっていても、忙しい日々のなかでは下見の予約を入れるだけでも一苦労です。特に東京やニューヨーク、サンフランシスコといった人口が密集している大都市では物件も不動産業者も多種多様で、いったいどこから始めればいいのか困ってしまう人も多いのではないでしょうか。

 

そんななか、アメリカではロボットを使って物件の下見を行っている不動産業界のスタートアップ「ZENPLACE」が注目を集めています。利用者が候補の物件を訪れると、人間ではなくスクリーンのついたロボットが迎えてくれるというシステム。スクリーンには不動産業者の担当者が映し出され、ビデオでつながっているので、質問があれば、いつでもコミュニケーションが取れるのですね。

20180206_kubo10

不動産業者からすると、本製品を使えば担当者が物件見学に同行しなくても済むので、アポイントメントもフレキシブルに受け付けることができます。

 

夫婦やカップルで下見をしたことがある人は予約を取るだけでも何回もやりとりを繰り返す、と言う苦い思いを経験したことがあるのではないでしょうか。ちょうど両方の時間の都合がつく時でも不動産側の都合がつかなかったり、不動産会社から提案された時間帯だと1人しか行けなかったり……考えるだけで頭が痛くなります。

 

ZENPLACEはすでにベイエリアで数百台のロボットを運用しているとのこと。これによって担当者たちのスケジュール管理が大幅に効率化されたそうです。CEOのメワワーラさんは海外メディアに対し、「物件購入や賃貸は、Uberでタクシーの予約をするのと同じくらい簡単になるべきだ」と語っています。地元メディアMercury NewsにZENPLACEが語ったところによると、このロボットの導入によって、担当者1人で1日に15〜20件の下見対応ができるようになったそうです。

上のビデオをご覧いただければ分かるように、物件検討のいろいろなプロセスが効率化されていることがわかります。訪問時には近辺の平均家賃や間取り、近所の公園の写真などをスクリーンで確認することができるとのこと。物件が気にいった場合、その場で申し込み手続きをしてしまうこともできます。

20180206_kubo12

不動産業者の担当者が現地に来るわけではないので、じっくりと時間をかけて見学したり、一度見た場所をもう一度見たりすることも気軽にできるようになります。アポイントメントの取りやすさや気軽さという点で、消費者にとってもありがたいサービスではないでしょうか。

 

もちろん担当者と実際に会って話さないと信頼できないという方もいるでしょう。そういう方にとって、このロボットの対応は不満かもしれません。ロボットはモーターで動いているようなので、2階建ての物件の場合はもしかしたら訪問者がロボットを持ち上げないといけないのではないかという疑問も浮かびます。

20180206_kubo11

自分が借りる側ではなく物件のオーナーとして貸す側になったと想像してみると、やはり不安は大きいかもしれません。入居者が本当に信頼できる人物かどうか、仲介業者にしっかり確かめてほしいと思う方は多いでしょう。このシステムを使うことで対面コミュニケーションが減ってしまうことには、そういったデメリットが存在しているかもしれません。

 

ZENPLACEはマシーンラーニングを使って、AIが建物や設備のメンテナンス、故障を予測するというサービスも管理者に提供しています。「この物件の食器洗い機は数か月以内に修理が必要になります」といった通知を受け取ることができるようです。トラブルが起きる前に設備修理などを行うことで、問題を未然に防ぐことができるわけですね。

 

さらには専用のアプリやAmazon Echo、Google Homeを使って、家賃の支払いや光熱費の管理、問題の報告をすることもできるそう。こういう観点でのスマートホームは新しいですね。

 

ロボットによる下見対応は、確かに物件見学のスケジューリングに関する問題を解決してくれそうです。ロボット大国日本にも導入できそうですが、はたしてサンフランシスコ以外の大都市にもこういったサービスは広がるのでしょうか。注目です。

親指の爪に付いているこれは何だ!? ロレアルが生み出した最新紫外線センサー「UV Sense」

頭脳に直接ケーブルをつないだり、皮膚に埋め込まれた半導体にアクセスをしたり、SF映画では人体とコンピューターが限りなく融合された姿が描かれてきました。そんな近未来のファンタジーにどんどん現実が近づいていると実感させられるプロダクトがロレアルによって発表されました。

 

それは親指の爪の上に乗るサイズの極薄の紫外線センサー「UV Sense」です。

 

画像を見ていただくとわかりますが、厚さはなんと2ミリ以下。直径9ミリのUVセンスは装着していることを忘れてしまいそうなウェアラブルになっています。バッテリーを持たないからこそ可能な脅威のサイズです。

20180206_kubo04

テクノロジーの小型化でウェアラブルはかなり小さなものになってきましたが、身に付けていることを忘れさせてくれるものはなかなかありませんよね。

 

ユーザーの皮膚が浴びている紫外線量データを3か月分保存できる性能を持っているとのこと。爪の上にマニキュアのように装着し、2週間連続して使用することができるそうです。

20180206_kubo02

紫外線のデータは近距離無線通信(NFC)によってユーザーのスマートフォンに常に送信されます。アプリを通して紫外線量をチェックすることはもちろん、紫外線から自分の皮膚を守るためのアドバイスや豆知識なども提供されます。

 

紫外線が人体に与えるダメージについては広く知られるようになりましたが、実際に自分の生活圏や旅行先でどれほど紫外線を浴びているかはあまり分かっていませんよね。UV Senseはスマホに取り付けるデバイスではないので、わざわざ太陽光にさらすといった手間も必要なし。気軽に使えるので、とりあえず装着してみるかという気になります。

 

よりカジュアルなMy UV Patch

一方、ロレアルは2年前に発表した紫外線センサー「My UV Patch」の新バージョンも発表しました。UV Senseよりもさらにカジュアルに使えるデザインになっています。

本製品は従来のハート型から幾何学模様になっており、日常の服装にもうまくブレンドしそうです。大人のユーザーにとってはありがたい改善ではないでしょうか。

 

My UV Patchは紫外線に反応して色を変えるため、気になった時にパッチを見るだけで紫外線の強さを確認できます。パッチを装着したまま寝たりシャワーを浴びたり水泳をしたりしても大丈夫。おまけに日焼け止めを上から塗ることも可能ですが、UV Senseと違って、数日間しかもちません。

 

専用のアプリを使ってパッチをスキャンすれば、皮膚のタイプやロケーション、紫外線量を読み取ってくれます。そのデータが特別なアルゴリズムによって分析され、日焼け止めをいつ塗るべきか、どのような日差し対策をするべきかといったアドバイスを教えてくれるそうです。

 

My UV Patchのユーザーが参加した研究によると、利用者の34%はMy UV Patchのおかげで日焼け止めをより頻繁に塗るようになった一方、37%は直射日光ではなく日陰の中に入るようになったと報告しています。こういったデータを知ると、本製品は良い習慣を身に付けるきっかけになりそうですね。

 

さらに、この研究によって消費者がより小さく、より長く装着できて、その上リアルタイムでデータをチェックできるウェアラブルを求めていることも分かったそうです。これを受けてUV Senseは開発されたわけですね。納得です。

 

自分の日常生活における紫外線量をチェックするためにはUV Senseを、スマートフォンをあまりチェックしたくない短期の旅行先ではMy UV Patchといった具合に使い分けることができそうです。

 

発売時期や価格はどちらも未発表ですが、2018年後半にはマーケットに送り出される予定とのこと。2019年の夏からはデータに基づいた賢い紫外線対策ができそうですね。

AIが新たなマンガのペンになる!? 白泉社からAIが自動着色したカラーマンガが配信スタート!

技術が進化すれば人の手は必要なくなる。そんな声が聞こえるようになり、近年ではスマートスピーカーなど、生活レベルでAIが活躍する状況が続いています。アート、モノ作りの世界でも、例えば定型的な文書作成は自動作成されるようになるなど、さまざまな発展を見せています。そんななか、日本が誇る文化「マンガ」で、AIを用いた新たな展開が開かれました。白泉社と博報堂DYデジタルが、深層学習技術による線画自動着色サービス「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」 を活用したカラー版マンガ作品の配信を開始したのです。

 

180208tama20

 

ペインツチェイナーは、Preferred Networks(PFN)が提供する線画自動着色サービスで、白黒などで描かれた線画ファイルや写真画像をアップロードするだけで、深層学習の技術を使って完全自動着色または色指定による自動着色してくれるWebサービスです。今回ペインツチェイナーを、マンガを着色するためにカスタマイズし、深層学習による自動着色ならではのグラデーションなど、独特の味わいが楽しめます。

 

第1弾配信タイトルは「結婚×レンアイ。」(著:萩尾彬)と「私達××しました」(著:空あすか)で、1月24 日より白泉社e-net ほか主要電子書店サイトにて配信を開始しています。今回の第1弾配信を皮切りに、今後も他作品の自動着色によるカラー版の制作、配信も行なうそうです。細かなニュアンスの表現などは、まだまだ人間のイマジネーションには届かないとは思いますが、もし今後より細かな着色が可能になったら、マンガ家にとっての新たな表現ツールにもなり得そうですね。

モバイルPCとして大進化を遂げた「X280」に注目! ThinkPadの2018年モデル登場

レノボ・ジャパンは、同社の主力ノートパソコンであるThinkPadシリーズの2018年モデル14機種を発表しました。2018年モデルのおもな特徴は、最新の第8世代インテルCoreプロセッサー(Coffe Lake)を搭載し、すべてのモデルでUSB Type-Cを電源コネクタとして採用していること。これによりモバイルPCとしての利便性が大幅にアップしています。

 

フラグシップ機「X1 Carbon」はデザインにプチ変更あり

ThinkPadがモデルチェンジするたびに注目を浴びるのが、筐体にカーボン素材を採用し、高剛性と軽量化を実現したモバイルPCのフラグシップ機「X1 Carbon」です。

 ↑ThinkPad X1 Carbon 2018年モデル
↑ThinkPad X1 Carbon 2018年モデル

 

↑2017年に続きシルバーモデルもラインナップ↑2017年に続きシルバーモデルもラインナップ

 

X1 Carbonは14型液晶を搭載しつつも13型クラスのサイズ感で、重量は1.13kg。2017年モデルで採用されたUSB Type-C電源を今回も踏襲し、SIMカードを挿して直接モバイル通信が行えるLTEモデルも健在です。14型の液晶は、高輝度化され画面の見やすさが向上しました。

 

2018年モデルでは、ThinkPadのロゴがクロームメッキ仕様となり、電源ボタンやヒンジもブラックで統一されました。また、天板には「X1」のロゴが追加され、フラグシップ機の名に恥じないプレミアム感が感じられます。

↑鈍く光るクロームメッキ仕様のThinkPadロゴ↑鈍く光るクロームメッキ仕様のThinkPadロゴ

 

↑今回から新たに追加されたX1ロゴ↑今回から新たに追加されたX1ロゴ

 

↑電源ボタンやヒンジもブラックで統一↑電源ボタンやヒンジもブラックで統一

 

2017年モデルに引き続き採用されているUSB Type-Cの電源コネクタ。これまで多くのノートPCでは純正のACアダプタしか利用できませんでしたが、標準規格のUSB Type-Cでは他社製のACアダプタも使用可能となります。例えば手持ちのノートPCのACアダプタを自宅などに置き忘れてしまった場合、これまでは充電をあきらめるか、運よく同じメーカーの機種を使っている人に遭遇してACアダプタを借りるかしか方法はありませんでした。しかし、USB Type-Cを採用している機種なら、ほかのメーカーの機種のACアダプタも利用できるほか、入手しやすい汎用のUSB Type-C ACアダプタも使用可能です。

 

また、スマホのモバイルバッテリーのように、高出力なUSB PD(Power Delivery)に対応したモバイルバッテリーを利用して、コンセントのない場所でも手軽に充電可能。モバイル機器としての使い勝手が格段に向上しています。

↑↑USB Type-C電源を採用(左)↑USB Type-C電源を採用(左)

 

進化を遂げた「ThinkPad X280」

今回発表された2018年モデルのなかでも、最注目なのが「X280」です。前身となるX270に搭載されていたLANコネクタやカードリーダーを廃止し、天板にカーボン素材を採用して薄型軽量化を実現したことで、X1 Carbonの姉妹機的な位置づけになりました。X270と比較して、厚さは20.3mmから17.4mmに、重量は約1.43kgから約1.13kgに薄型軽量化しているので、より気軽に持ち運べるようになっているのがうれしいですね。

↑ThinkPad X280↑ThinkPad X280

 

X1 Carbonは14型のディスプレイを搭載していますが、X280は12.5型のディスプレイを採用。画面は小さいですが、そのぶん本体のサイズもわずかにコンパクトな設計に。重量は双方とも約1.13kgで同等となっています。

↑X1 Carbon(左)とX280(右)↑X1 Carbon(左)とX280(右)

 

↑X1 Carbonシルバーモデルの上にX280を重ねてみました。幅は15.8mm、上下は7.3mmほどX280のほうが小さい↑X1 Carbonシルバーモデルの上にX280を重ねてみました。幅は15.8mm、上下は7.3mmほどX280のほうが小さい

 

↑X280(上)とX1 Carbon(下)。厚みはX280のほうが2mmほど厚い↑X280(上)とX1 Carbon(下)。厚みはX280のほうが2mmほど厚い

 

X1 CarbonとX280どちらを買うべきか?

この2モデルは重さは互角、サイズはX280のほうが若干コンパクト。しかし、液晶サイズに1.5インチの差がありX1 Carbonのほうが視認性は良好です。価格差は最小構成時で4万円ほどX280のほうが安価となっており、X280はまさしく廉価版X1 Carbonといっても過言ではありません。

↑X1 Carbonの廉価版という位置づけのX280(手前)↑X1 Carbon(奥)とX280(手前)

 

では、どちらを選ぶべきか。まずサイズ感に注目。厚みはともかく横幅の15.8mm差は持ち運び時に地味に効いてきます。A4サイズが入るバッグであれば、双方とも問題なく収納できますが、女性が持つ小型のバッグなどに入れる際は外寸は小さい方が理想的。

 

次に、画面サイズの差。1.5インチ程度の差ですが実際に見てみるとかなりのサイズ差を感じます。画面の広さは作業性に直結するため、作業内容によっては大画面が有利となります。

 

どちらを買うべきかの解答としては、ノートPCをメインマシンとして使用しつつ、モバイルでも使用するのであればX1 Carbon。メインはデスクトップPCを使用しており、モバイル時にはノートPCを持ち出すのであればX280というのが最適解でしょう。

 

ただし、X280はX1 Carbonと同等性能を有しているので、小さい画面でも作業性に影響でないのであればX280をメインとして使用するのもありでしょう。また、4万円の価格差をどう考えるかにもよりますが、コストをなるべく抑えたいのであればX280を選択することで出費を抑えられます。

 

レノボが推進する働き方改革に合わせたその他のモデルも刷新

レノボはユーザーの働き方に合わせたモデルをラインナップしており、それぞれが2018年モデルへと刷新されました。ディスプレイが回転しタブレットとしても使用可能な「X1 Yoga」、ディスプレイが切り離し可能な2-in-1モデル「X1 Tablet」、モバイルワークステーション的な位置づけの「T480s」や「T580」など、従来からラインナップされているモデルもUSB Type-C電源を搭載した最新版が発表されました。

↑ThinkPad X1 Tablet 2018年モデル↑ThinkPad X1 Tablet 2018年モデル

 

セキュリティ対策の一環として、液晶上面に搭載されている前面カメラがハッキングなどにより盗撮されてしまうことを防止する機構「ThinkShutter」も搭載。これは、文字通り前面カメラをシャッターで物理的に閉じてしまう機構です。(顔認証カメラが搭載されていないモデルのみ搭載)。

↑「ThinkShutter」を閉じた状態。シャッターを左右にスライドして開閉する↑「ThinkShutter」を閉じた状態。シャッターを左右にスライドして開閉する

 

また、各種コネクタを備えたドッキングステーションは、従来のモデルはThinkPadの底面から接続する使用でしたが、2018年モデルからは、左側面から接続するように仕様変更されました。これにより、Thinkpad本体の薄型化が実現したとのこと。

↑ThinkPadベーシックドッキングステーション 予定価格2万円(税抜)↑ThinkPadベーシックドッキングステーション 予定価格2万円(税抜)

 

ThinkPad2018年モデルはX1 Tabletのみ3月中旬発売予定、そのほかのモデルは2月中旬発売予定。最小構成時の予定価格は以下の通り(すべて税抜)。

20180207-i03 (17)

あの「BlackBerry」はいま? 来るコネクテッドカーの時代に向けセキュリティーソフト企業へ変身していた

巷は自動運転車やコネクテッドカーの話題で持ちきり。一方でインターネットにつながっているがゆえセキュリティーリスクが懸念されています。仮に自動車がハッキングされて暴走すれば命に関わる惨事となりかねません。自動車メーカーは自動運転車やコネクテッドカーがハッキングされることを防止するためのセキュリティーリスク対策に力を入れ始めています。

 

そのキープレイヤーとして意外な企業の活躍が見られます。それは「BlackBerry」です。

 

同社はスマホ黎明期に多くの人が使用していたBlackBerryの製造・販売メーカー。2011年以降、スマホ市場の競争激化によりシェアを失い、2016年9月、BlackBerryはスマホの製造から撤退することを発表していました(BlacKBerryブランドのOEM提供は現在も実施)。

20180206_kubo22

そのBlackBerryが現在どうなっているかと言うと、同社の強みを生かしながらソフトウェア・セキュリティー対策事業に力を注いでいます。今年1月17日に東京で開催された自動車業界の最新技術の展示会「オートモーティブワールド2018」に登壇。自動運転車やコネクテッドカー向けサイバーセキュリティーソフト「Jarvis(ジャービス)」を日本で初公開しました。

 

自動車業界で高まるセキュリティーリスクに対する懸念に応える形です。

20180206_kubo20

 

実際、2015年にセキュリティー対策エンジニアのチャーリー・ミラー(Charlie Miller)氏とクリス・ヴァラセク(Chris Valasek)氏が実験で走行中のジープ「チェロキー」をハッキングし遠隔操作することに成功しています。これは、「チェロキー」のスマートフォンとWi-Fi接続し、リモートでエンジンの始動、車両追跡ができる機能の脆弱性を狙ったもの。外部からWi-Fi接続し不正プログラムを車両に送り込むことでハッキングしたのです。

 

このハッキング事例は自動運転車やコネクテッドカーの脆弱性を示しています。

20180206_kubo21

BlackBerryのジャービスは自動運転車やコネクテッドカー時代にどのような役割を果たすのでしょうか。自動車メーカーの製造段階からハッカーが不正プログラムを車両に送り込むことを画策することすら考えられます。そこで、まずジャービスは自動車メーカーがソフトウェアを車両に組み込む前のソフトウェアに欠陥がないか診断。メーカーはジャービスをクラウドベースで使用できるそうです。

 

既にジャガー・ランドローバーをはじめ複数の自動車メーカーで使用テストを実施中。ジャガー・ランドローバーCEOのDr Ralf Speth氏によると、30日間かかっていたセキュリティー診断が7分まで短縮されたそうです。

 

もともとBlackBerryのスマホはビジネスパーソンの間で「ウイルス感染しない」と言われ、セキュリティーの高さに定評がありました。BlackBerryは長年培ってきた汎用性あるセキュリティー対策技術を、自動車のみならず輸送や医療などの人命に関わる領域に活かしていく予定です。

【iPhone】iOS 11なら「ドラッグ&ドロップ」でテキスト移動できるって知ってた?

iPhoneでメールを作成しているとき、文章の位置を移動したいケースがあります。従来では文章を選択して、「コピー」や「切り取り」をして貼り付けるしかありませんでしたが、iOS 11では選択範囲をドラッグ&ドロップで移動できるようになりました。今回は便利なテキスト移動の方法をご紹介します。

 

選択したテキストを移動する

テキストを選択する方法は従来までと同様に、ロングタッチから「選択」で行います。選択状態になったら、あとはドラッグ&ドロップで好きな位置まで動かせばOKです。

20180205_y-koba6 (1)↑新規メール画面上でロングタッチし、表示されたメニューで「選択」をタップします

 

20180205_y-koba6 (2)↑左右のバーをドラッグして、移動したいテキストを選択状態にします。この状態で選択範囲をドラッグしてみます

 

20180205_y-koba6 (3)↑このように選択したテキスト部分が浮き上がるように動きます。あとは、そのまま任意の位置まで動かしてドロップしましょう

 

20180205_y-koba6 (4)↑このように選択したテキストを移動できました

 

20180205_y-koba6 (5)↑このテキストの移動は、メールだけでなく「メモ」など、ほかのアプリの一部でも利用できます

 

コピーや切り取りを利用する方法と比較すると、貼り付ける手間が省け、よりスピーディーに移動ができます。長い文章を作成するシーンではかなり重宝しますので、ぜひお試しください!

【aibo動画まとめ】ソニー「aibo(アイボ)」を愛せるかな? リアルだけど不気味さは皆無!!

昨年11 月1日、“ワン・ワン・ワン”の日に電撃的な復活が発表された、ソニーの自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」。リアルになった見た目やAIエンジンの搭載などで大きな注目を集めましたが、正直なところ、「話題先行じゃない?」という疑念もありました。

20180204_y-koba1 (1)↑こちらが新生aibo。全体に丸みを帯びたフォルムで、以前のモデルとはかなりイメージが異なります。「かわいくなった!」と評される一方で、「リアルすぎて不気味に感じるのでは?」という声もちらほら……。実際どうなんでしょうか?

 

ただ、製品発表会に参加した人はみな、口を揃えて「これはスゴい!」と語ります。そこまで言うなら……ということで、実際にaiboに会ってきました。何はともあれ、まずは次の動画をご覧ください。約1分間の動画のなかに、aiboの魅力が凝縮されています。特に、18秒あたりの上目づかいがたまりません!

どうですか、このその愛くるしさ!! ここからはさらに詳しくその魅力について見ていきましょう。

 

この愛くるしいふるまいとフォルム、惚れない理由はない!

今回、aiboに会うべく訪れたのは、渋谷モディ1階にあるソニーの情報発信拠点「ソニースクエア渋谷プロジェクト」。ここでは現在、「aibo room」というイベントが開催中で、誰でも予約不要かつ無料でaiboと触れ合うことができます(3月中旬まで開催予定)。aiboの愛らしさは冒頭の動画で十分おわかりいただけたと思うのですが、特に驚いたのが「自然なふるまい」と「豊かな表情」です。

 

新たなaiboは全身に22か所の可動部を備えており、とにかく動きが細かくて滑らか。起き上がった際に頭をブルブルと左右に振ったり、ゴローンとお腹を見せるように寝そべったりと、犬がよく行うふるまいを愛嬌たっぷりに表現しています。こちらもぜひ動画でご確認ください。

■動画①起動(動画は25秒です)

 

■動画②寝そべり(動画は22秒です)

有機ELを採用した瞳も、クリっとしていて愛嬌たっぷり。最初に写真で見たときは「ちょっとリアルすぎません?」と思いましたが、実際に触れ合ってみればかわいいの一言。頭やあご、背中などをなでてあげると目を細めて喜ぶのですのが、その表情がたまりません!

■動画③表情(動画は43秒です)

 

リアルさを加速させる「気分」と「成長」

さらに、aiboはさまざま“芸”を持っています。歌を歌ったりダンスを踊ったり、さらには新しいボーズを覚えたりといったこともできるようです。ただ今回、いろいろ話しかけてその芸を引き出そうとしたのですが、なかなか反応してくれません。

 

てっきり声が届いていないのかと思いましたが、解説員の方によれば、「いまは気分じゃないのかもしれません」とのこと。どうやらaiboには「気分」という概念があり、機嫌が良いとき・悪いとき、テンションが高いとき・低いときなどがあるそう。しかも、育て方によって甘えん坊だったりワイルドだったりと性格まで変わるのだとか。これはなんともリアル! 成長によってこうした個体差が生まれることで、ロボットであるという感覚が薄れ、よりリアルさを感じさせてくれるはずです。

 

「気分じゃないなら仕方ないか……」と帰りかけたとき、aiboがまさかの行動を! そう、「ハイタッチ」です。これにまたギュッと心をつかまれ、なかなかその場から立ち去ることができませんでした。

■動画④ハイタッチ(動画は15秒です)

成長という意味で言えば、aiboの学習能力についても語らずにはいられません。aiboにはカメラや各種センサーが組み込まれており、人の顔や部屋の形を認識可能。例えば、いつも優しくしてくれる人の顔を覚えて近寄ってきます。今回小一時間触れ合った際も、何度か離れたところまで追いかけてきてくれました。こんな愛くるしい表情で迫られたら、惚れないはずはありません。

 

aiboと記念写真が撮れるフォトスポットも用意

今回訪れたaibo roomでは、aiboと触れ合えるスペースのほか、フォトスポットも用意。しかも、ここで撮影した写真を「#SonySSP」を付けてSNSに投稿すると、限定オリジナルaiboステッカーがその場でもらえるんです!

20180204_y-koba1 (2)↑お手をしているaiboと一緒に写真を撮ることができます。また、aiboのロゴをモチーフにユニークな写真が撮れるフォトスポットも用意

 

20180204_y-koba1 (5)↑限定オリジナルaiboステッカーは2週間ごとにデザインが変わります

 

自然なふるまいに表情、さらには成長・学習による個体差。愛らしさとリアルさを絶妙なバランスで体現するaiboに、そもそも「話題先行じゃない?」と疑っていたことなど完全に忘れ、すっかり癒されてしまいました。この魅力を文字と動画だけでお伝えするのは到底不可能ですので、気になった方はぜひご自身の目でお確かめください!

カーネルおじさんもバブルに乗った! ケンタッキーがビットコイン決済可のフライドチキンセットを販売

世の中はビットコインの話題で持ちきり。

 

企業サイドにもビットコインの影響が及び始めています。去年、ビックカメラ店舗でビットコイン決済が可能になったのが話題となりましたが、そのほかにも企業は自社の商品・サービス代の決済にビットコインを徐々に使用し始めている模様。そして、今年1月にはあのケンタッキーもビットコインでの決済を導入したというニュースが飛び込んできました。

 

ケンタッキーカナダが自社ECサイトでビットコインで購入できるセットの「ビットコインバケット(The Bitcoin Bucket)」を販売しました(現在売り切れ中)。

20180206_kubo24

「ビットコインバケット」には20カナダドル相当の10個のチキン、ワッフルフライ、ミディアムサイド、グレイビーソース、2つのディップが詰められているとのこと。ECサイトで購入すると、1月12~19日の間で好きな日にちと時間を選び、配達してもらえるというものでした。

 

ビットコインでの決済はケンタッキーが提携しているビットコインウォレット「Bitpay」を通して可能です。決済にはビットコインのリアルタイムのレートが反映されます。

 

しかし、ECサイトには「ビットコインの値段は変動するけれど、カーネルサンダーの秘伝のレシピはずっと一緒」という言葉も。

 

ケンタッキーカナダのTwitterアカウントではこんなツイートが。

 

「ケンタッキーカナダがビットコインバケットを発表します。私たちはビットコインが一体何なのか、どんな役割を果たすのか正確には把握できていません。でも、ビットコインはチキンの油がついた指をなめたくなるほど美味しいチキンを食べるのを邪魔したりしませんよ」と親近感の湧くツイートです。

20180206_kubo27

人々の反応はどうでしょうか。Twitter上では多くの人がこのビットコインバケットについてツイートしています。

 

「KFCにビットコインを渡さないとね。トレンドにうまく乗ったマーケティング施策だね」

 

その一方、「ジャンクフードがジャンクマネーに出会った」と少しネガティブな意見も出ています。

 

一番目のツイートの通り、今回の「ビットコインバケット」は決済としてのビットコインよりもビットコインを話題にしたマーケティング施策としての色が強そうです。いずれにしても、ビットコインはますます盛り上がっていきそうなことを予感させます。ケンタッキーカナダのような取り組みは今後もあちこちで見られるでしょう。

寸法付き画像で売り上げアップ! 「ハカルノ」はフリマアプリやオークションアプリ利用者の救世主になるの?

フリマアプリやオークションアプリで服を出品するときに、少しでも早く売れるための裏ワザを知っていますか? それは、サイズ表記をわかりやすくすること。たしかに買い手側からしても、サイズ感がわかりやすいほうが購入する気になりますよね。

 

そんなフリマ・オークションアプリの利用者におすすめなのが、IoTメジャーと、スマホアプリを組み合わせた「hakaruno」(ハカルノ)です。一体普通のメジャーとは何が違うのでしょうか。

採寸データがスマホ上に反映されるから便利

ハカルノは、富士通デザイン、プライムキャスト、富士通コンポーネントの3社によって、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にて出資者を募集しているプロダクトです。先行予約はすでに開始しており、支援価格は1万5750円からで、目標額は1050万円。配送予定は11月となっています。

 

使い方はシンプルで、まずはスマホで服を撮影します。次に、アプリ上で画像を指でなぞり、計測したい部分を決めたらその場所をメジャーで測定するだけ。すると、アプリ上の画像に採寸データがBluetooth経由で反映される仕組みです。

 

↑一見すると普通のメジャー。計測し終えたら、本体のボタンを押す。電源はDC3.0Vのボタン電池1個で、半年から1年間利用できるとしている↑一見すると普通のメジャー。計測し終えたら、本体のボタンを押す。電源はDC3.0Vのボタン電池1個で、半年から1年間利用できるとしている

 

↑計測結果が画像上に表示される。この画像を出品画像として使用できるのがこの製品の最大の特長↑計測結果が画像上に表示される。この画像を出品画像として使用できるのがこの製品の最大の特長

 

どうやって長さを認識しているのかというと、その秘密はメジャーの裏に印字されたコードにあります。メジャーの本体のボタンを押すとこのコードを読み取り、そこから長さとしてアプリに表示するんです。

 

↑こちらが実際に製品化予定の本体。メジャーの裏面にはコードが表示されており、これもデザインのように見える。長さは150cmまで対応↑こちらが実際に製品化予定の本体。メジャーの裏面にはコードが表示されており、これもデザインのように見える。長さは150cmまで対応

 

実際に寸法付きの画像がどれだけ効果的なのかを試してみたところ、出品から2日目に値下げをしても売れなかった服が、3日目に寸法付き画像に変更したところ、翌日の4日目には販売が完了したそうです。このテストからもわかるように、やはり寸法付き画像はフリマアプリやオークションアプリにおいて、有効な手段なんですね。

↑紹介文にサイズを書いても売れにくかった服が、寸法付きの画像に変更しただけで売れたという結果に。やはり見やすさは大事な要素であることを実証している↑紹介文にサイズを書いても売れにくかった服が、寸法付きの画像に変更しただけで売れたという結果に。やはり見やすさは大事な要素であることを実証している

 

アパレル店舗での伝票記入のミスも減る

ハカルノのもうひとつの用途として提案されているのが、アパレル店舗でのお直しやオーダーメイドに使われる伝票の半自動化です。実際、この採寸の記入時にミスが起こりやすく、ハカルノを使うことで伝票の書き間違えや読み間違えのリスクを低減できます。

 

↑最近はカスタムオーダーやオーダーメイドが広まりつつある。アパレルメーカーやセレクトショップでは、伝票の書き間違えや読み間違えによるお直しのミスが15~20%あるそうだ↑最近はカスタムオーダーやオーダーメイドが広まりつつある。アパレルメーカーやセレクトショップでは、伝票の書き間違えや読み間違えによるお直しのミスが15~20%あるそうだ

 

伝票登録は4ステップで、まずは伝票を撮影し、入植したい項目をタップします。あとは、ハカルノで採寸し、プリンターで印刷するだけ。メジャーはアパレル仕様の5mm刻みで、デザインなどはアパレル業界に人たちの声を反映して決められたのだとか。

 

↑採寸したデータはスマホからWi-Fi対応のプリンターに出力できる↑採寸したデータはスマホからWi-Fi対応のプリンターに出力できる

 

ほかにも、赤ちゃんの成長記録やDIYへの活用、植物の観察日記としての利用など、ユーザーのライフスタイルに合わせた使い方が可能です。毎日ウエストを計測して、ダイエットに役立てるなんてこともできそうですね。

 

↑現状は服を採寸することを前提に考えられているが、ユーザー自身が新たな使い方を見つけてくれることにも期待を寄せている↑現状は服を採寸することを前提に考えられているが、ユーザー自身が新たな使い方を見つけてくれることにも期待を寄せている

 

もともとは富士通デザインと富士通研究所の自主研究プロジェクトからスタートし、アプリのデザインと制作を富士通デザインとプライムキャストが行い、IoTメジャーの開発は富士通コンポーネントが担当します。2年前から温めてきた企画がようやく形になりつつあるというこのプロジェクト、製品化すればいろんな分野で活躍するアイテムになるかもしれません。

ビジネスシーンで使いたいシルバーモデルが追加! 持ち歩きたくなるノートPC「LG gram」2018年モデル登場

LGエレクトロニクス・ジャパンは、軽量ノートPC「LG gram(エルジー・グラム)」シリーズの新モデルを2月23日に発売します。ラインナップは、13.3インチ、14.0インチ、15.6インチの3サイズ9モデル。

20180206-i02 (4)

 

「LG gram」は、軽量&スリムなコンパクトデザインが特徴のノートPC。2018モデルでは、第8世代インテルCoreプロセッサー(※)とDDR4メモリの採用により、処理能力が大幅に向上しています。また、カラーバリエーションに従来の「ホワイト」に加え、新たに「ダークシルバー」を追加。さらに、べゼルのスリム化やファンの改善によるノイズ低減のほか、大容量バッテリーの搭載により連続使用時間の向上が図られています。

※:13Z980-MR33Jを除く

20180206-i02 (1)

 

13.3インチモデルでは、重量わずか965gと軽量ながら、72Whの大容量バッテリーを搭載することで、約27時間の連続使用が可能。急速充電に対応しており、20分の充電で約4時間30分駆動します。さらに、USB Type-Cをはじめ、USB3.0、HDMI、ヘッドホンなど各種端子と、microSDスロットを搭載。外部モニターやマウスなど、さまざまな機器をアダプターを使わずに接続できます。

 

すべてのモデルでマグネシウム合金を使用したフルメタルボディを採用し、米国国防総省の耐久試験もクリア。どこでも自由に持ち歩いて、タフに使うことができます。ディスプレイの解像度は、いずれもフルHD(1920×1080ドット)。

 

【15.6インチモデル】

20180206-i02 (5)

【14インチモデル】

20180206-i02 (6)

【13.3インチモデル】

20180206-i02 (7)

 

ノートPCを入れたカバンが重くて持ち歩くのが辛い、とお悩みの方は、軽量ノートPC「LG gram」をぜひチェックしてみて下さい。

【iPhone】ロングタッチはもう古い! リンクを新規タブで開く最も簡単な方法

リンクを新しいタブで開きたいときは、従来はロングタッチから操作メニューを経由する必要がありました。でも、そのやり方はもう古いかも……。なんとiOS 11からは、メニューを経由せずにダイレクトに開けるようになったんです!

 

従来の方法をおさらい

従来の方法でリンクを新規タブで表示する場合は、リンクをロングタッチして「新規タブで開く」を選択します。

20180205_y-koba8 (1)↑新規タブで開きたいリンクをロングタッチします

 

20180205_y-koba8 (2)↑操作メニューの一覧が表示されるので「新規タブで開く」をタップすれば、新しく追加されたタブでリンクが開かれます

 

iOS 11なら2本の指でタップするだけでOK!

iOS 11からはリンクを2本の指でタップするだけで、新しいタブで開くことができます。メニューを経由する必要がないので非常に簡単です。

20180205_y-koba8 (3)↑新規タブで開きたいリンクを2本の指でタップします

 

20180205_y-koba8 (4)↑新しいタブが追加され、このようにリンクのWebページが表示されます

 

2本の指の間隔を1~2㎝空けて、「トン」っと軽快にタップするのがポイントです。間隔が近すぎると指を1本と認識しまい、逆に間隔が広すぎても認識しません。画面サイズの小さいiPhoneだと少しやりづらいかもしれませんが、iPadでは押しやすくてオススメです。

 

ただ、編集部のiPad mini4ユーザーからは、右手だけで「持つ」「スクロールする」「タップ」するを行うので使いづらいとの声も。一方、左手でiPadを持って右手で操作するという人にはピッタリです。機種や普段の使い方にもよりますが、慣れれば使いやすい操作だと思うので、積極的に取りいれてみてはいかがでしょう。

「客室スマホ・handy」が理にかなった次の一手。激増する訪日外国人の悩みを「スマートパンフレット」は解決するか?

去る1月30日、無料レンタルスマホ「handy」を展開するhandy Japanは、神奈川県内にある5か所の観光案内所にて、訪日観光客へのhandyの無料レンタルを開始すると発表しました。まずは実証実験として、2月中旬から3月末にかけて実施される予定。なお、こうした試みは、国内の自治体としては初となります。

 

客室スマホ「handy」とは?

そもそも「handy」は、ホテルを中心に展開するサービス。アメニティのように客室に設置されたスマホを、宿泊客が滞在中に自由に利用できる「客室スマートフォン」として事業展開を進めてきました。

 

20180205_handy002↑無料でレンタルできる「handy」の端末。充電端子はマグネットになっており、専用の台座に置いて充電する

 

宿泊者は、無償貸与された端末を介して、無料かつ無制限でインターネットを利用でき、IP電話を利用した仕組みで国内通話・国際通話も無制限にかけられます。なお、端末には、オリジナルのホーム画面が表示されており、旅先に関する情報が表示される仕組み。「外出先コンシェルジュ」としてホテルフロントに電話をかけることもできます。

 

ちなみに、「handy」は2012年に香港でスタートしたサービス。現在、香港・シンガポールを中心に、Mango International Group Limitedが提供しています。国内ではシャープとMangoの合弁会社であるhandy Japanが2017年7月からサービスイン。そのため国内の端末はシャープ製となっています。

 

グローバルでは60万客室にhandyが設置され、シンガポールではホテル客室の約6割に導入されているとのこと。日本ではサービスインから半年ほどしか経過していませんが、既に23万客室に設置されていて、導入スピードの速さが伺えます。なお、そのうち東京は7万客室に達しています。

 

自治体側のメリットは観光事業に生かせるデータの収集

このhandyが、1月30日付けで神奈川県と協定を結びました。まずは実証実験として、県内5か所の観光案内所にてレンタルされることになります。1か所の案内所において1日あたり10台までが無償貸与可能。貸与期間は3日間となります。実証実験段階では台数が限られるため、大々的なプロモーションは実施されません。

 

20180205_handy003↑handy Japanの勝瀬 博則 代表取締役社長(写真左)と、神奈川県知事の黒岩祐治氏(写真右)。写真は1月30日の協定締結式にて

 

なお、貸与対象は訪日外国人旅行客となり、スマホ自体の表示言語は15か国語を選択できる仕組み。ただし、観光情報など、表示されるコンテンツによっては現在のところ日本語と英語の2択のみとなっていました。

 

20180205_handy004↑handyを用いた実証実験の全体像

 

20180205_handy005↑handyを貸与する観光案内所の一覧と、神奈川県、handy Japanの役割について

 

神奈川県知事の黒岩祐治氏は「外国人観光客は激増を続けているが、通信環境に対する不満もあると聞いている、そこを改善できれば良いと思っている」、と導入についての期待を述べています。一方、handy Japanの勝瀬 博則 代表取締役社長は、handyを観光案内所で配布する場合の具体的な3つのメリットについて説明。

 

20180205_handy006↑handy Japanが主張するhandyを自治体が導入する3つのメリット

 

1つ目は、観光プロモーションに利用できること。都心部以外の観光地においてWi-Fiスポットが整備されていない場合もあります。観光客側にとって、こうしたエリアでも無料でモバイル通信を利用できるのはありがたい。オススメの観光スポット検索や、地図アプリを利用できることもメリットです。

 

20180205_handy007↑シンプルなグルメ情報を紹介する記事画面の例

 

2つ目は、観光ビッグデータ分析への利用が挙げられました。これは主に自治体側のメリットとなります。自治体側としては、観光客がどのように周遊しているのか、把握できていない現状があり、handyによって観光誘致に活用できる統計情報が入手できるのは、非常に有用です。また、デジタル画面でアンケートを実施することで、コストを掛けずに趣向の調査も行えます。

 

3つ目は、災害対策です。緊急時に何が起きているのか、どう対処すればよいのかをリアルタイムに伝えることが可能。また避難場所への誘導にも利用できるといいます。

 

勝瀬社長は、こうした特徴を元に、handyが新たに「スマートパンフレット」という役割を担うことになる主張しました。同氏曰く、「現状の紙のパンフレットには、読まれているのか、読んだあと本当に観光スポットへ訪れているのか、を把握できない問題点がある。また、読まれても読まれなくても最終的にゴミとなってしまう」とのこと。一方、handyではこうした問題を解消でき、「デジタル化することで情報の更新がリアルタイムに行える」というメリットもあります。

 

20180205_handy008

 

4月以降の実施は実証実験の結果次第。自治体による無料レンタルスマホの試みは、果たして定着するのでしょうか。

 

TP-Linkの力作新作3選! 注目はプロeスポーツ選手驚きの「タイムラグ・ゼロ無線LANルーター」

ゲームとスマートホーム。両者の共通点って何だと思いますか? 答えは「インターネット環境」。どちらもインターネットなくしては語れないものとなっています。

 

そんなインターネット環境において、欠かせない存在なのがティーピーリンクジャパン(TP-Link)。同社は無線LAN製品の開発、製造、販売で世界ナンバーワンのシェアを誇るメーカーです。そんな同社から、ゲーマー向けの無線LANルーターとIoT製品という、まったくコンセプトの異なる製品群が発表されました。さっそくどんな製品なのかをご紹介したいと思います。

 

無線LANルーター「Archer C5400X」はゲーマー必見

ゲーミング無線LANルーター「Archer C5400X」は、トライバンド接続に対応したモデルです。「トライバンド」とは、「3つの帯域」のことで、2つの5GHz帯(各2167Mbps)と2.4GHz帯(1000Mbps)の計3つのWi-Fiバンドが利用できます。

 

20180205_tplink002↑IEEE 802.11ac/n/a/g/bとトライバンドに対応する同社の最上位モデル。スマホとBluetoothで接続し、専用アプリ「Tether」による設定が行える

 

これまでの一般的なWi-Fiルーターは2つのバンドしかなかったので、混雑するとどうしても通信速度が低下してしまいました。それを解消できるのがトライバンドのいいところ。たとえば、1つのバンドをゲーム専用にし、残った2つのバンドを他の用途で使うことで、通信速度を落とさずに効率良くインターネット回線が使えるようになります。

 

↑背面にはギガビット対応の有線LANポートを8基装備。回線が安定しているので、ゲーミングだけでなく、SOHOなどでの利用にもオススメ↑背面にはギガビット対応の有線LANポートを8基装備。回線が安定しているので、ゲーミングだけでなく、SOHOなどでの利用にもオススメ

 

また、プロセッサとしてクアッドコアプロセッサと3基のコプロセッサを搭載。大きな負荷がかかる機能をバックグラウンドで動かしていても、オンラインゲームのプレイ中にラグが生まれにくいのが魅力です。

 

ほかにも、「レンジブースト」機能で端末の送受信感度を高くし、ビームフォーミング機能でルーターの送信能力を高めているのだとか。これによりWi-Fiの対象範囲が広くなり、無線LANルーターの近くに置かれたパソコンやゲーム機器だけでなく、家のさまざまな場所でスマホゲームをプレイする人でも安心して使えるようになっています。

 

20180205_tplink004↑本体には、大型の外部アンテナ8本を搭載。一般的な無線LANルーターはアンテナをネジで固定することが多いが、Archer C5400Xでは差し込み式になっている

 

古いデバイスが混在した場合にも通信のバランスを保ってパフォーマンスの低下を防止できる「エアタイム フェアネス」機能も備えています。ファイルサーバー機能、16GBの内蔵ストレージ、さらには外付けストレージを増設できるUSB 3.0ポート×2の搭載など、盛りだくさんな無線LANルーターとなっています。

 

 

プロのゲーマーも大満足のデザインと安定感

同社の無線LANルーターは、著名なデザイナーの起用や北欧風の仕上げなど、機能だけでなくデザインにもこだわっているのが特徴です。発表会に登壇したプロeスポーツチームのDustelBox選手、tatuki217選手も、ゲーム製品らしいデザインや赤と黒のカラーリングがお気に入りのよう。

 

20180205_tplink005↑左からDustelBox選手、ティーピーリンクジャパン支社長の李 超毀氏、プロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」CEOの梅崎 伸幸氏、tatuki217選手

 

使い勝手についてDustelBox選手は、「普段はPCでゲームをプレイするのでWi-Fiを使うことはないのですが、Archer C5400Xは有線LANを使うときと遜色ないスピードだった」と驚かれていました。tatuki217選手は「スマホゲームをするので普段からWi-Fiを使っているのですが、普通のWi-Fiだとタイムラグが生じて、その一瞬の差で負けてしまうこともある」とスマホゲームの厳しさを語り、Archer C5400Xはラグが生じないと感じたそうです。

 

Archer C5400Xの想定実売価格は5万円前後で、発売時期は4月上旬予定。PCやスマホでゲームをする人にとっては、要注目の無線LANルーターとなりそうです。

 

 

手持ちの家電をスマート家電化できるWi-Fiプラグ「HS105」

TP-Linkとしては初となるIoT製品が、Wi-Fiプラグの「HS105」です。HS105は、スマホアプリ「Kasa」で、プラグに接続した出力14Aまでの家電のオン/オフ切り替えや、タイマー設定ができるスマートプラグです。

20180205_tplink006↑HS105は、66×40×42mm、重さ85gとコンパクト。対応スマホのOSはAndroid 4.1、iOS 9.0以上となっている

 

このスマートプラグのいいところは、フィリップスの「Hue」など多くのIoT製品で必要となるコントロールハブなどの追加機材がいらないところです。また、コンセント口を塞がないコンパクトなサイズ感も特徴です。

 

20180205_tplink007

 

最近話題の「Amazon Alexa」や「Googleアシスタント」に対応しており、これらを搭載したスマートスピーカーによる音声操作も行えます。各スマートプラグに名前を設定できたり、たとえば「寝室」や「リビング」といったように、複数のスマートデバイスを1つのグループとしてまとめて操作できたりもするなど、既存のIoT製品と同じような使い方ができます。

 

20180205_tplink008↑スマートプラグに接続した家電の操作を音声で行えるのが最大の魅力

 

「お出かけモード」を使用すれば、HS105につながっている家電のオン/オフを無作為に切り替えられ、旅行や出張で長期間自宅を不在にする際も、常に自宅に誰かがいるように見せることも可能。Kasaアプリで消費電力をリアルタイムで確認できる機能もあります。

 

HS105の想定実売価格は4500円前後、発売時期は3月下旬予定。初期投資のコストを抑えながら自宅を手軽にスマートホーム化できるので、「スマートホームってなんぞや?」と思っている人にとってのいいきっかけになりそうです。

 

また、今回の発表会では、Wi-Fiに直接接続可能なスマート電球「LB110」「LB130」もお披露目されました。

20180205_tplink009↑左がLB110、右がLB130。いずれも口金はE26で、消費電力は11Wとなっている

 

20180205_tplink010↑多くのスマート電球と同様、LB110には調光機能を搭載。日の出や日没に合わせて光の強さを調整できる

 

20180205_tplink011↑LB130は、明るさだけでなく光の色合いを1600万色のなかから設定可能。用途や気分に合わせて細かく調整できるのがスマート電球の醍醐味だ

 

HS105と同様、Kasaアプリからの操作が行え、スマートスピーカーによる音声コントロールにも対応しています。実売価格は未定、発売時期は2018年夏頃を予定。こちらも発売が待ち遠しいですね。

 

同社の開発力をふんだんに盛り込んだ最強ルーターと同時に、初のIoT製品まで投入するなんて驚きましたが、トライバンドも備えているしArcher C5400Xこそスマートホーム化の母艦としてピッタリなのかもしれません。ゲーミングとIoTという一見別ジャンルに見える今回の新製品群は、全部揃った時にとても快適な生活をみせてくれるかも。

視覚障がい者目線のiPhoneとMac――ブラインドライターがApple製品を使って変化したこと

視覚障がいを持つ人にとって、iPhoneやMacは使いやすいものなのか?

 

本稿は、iPhoneの持つユニバーサル性を掘り下げるべく、ブラインドライター(※1)として活躍する松田昌美さんにインタビューした記事だ。前回は、iPhoneの「アクセシビリティ」機能の解説および、松田さんにふだんのiPhoneの使い方を聞いた。

 

アクセシビリティとは、画面の文字を読み上げる「ボイスオーバー」やSiriのタイプ入力機能など、視覚や聴覚、身体に障がいを持つ人をサポートをしてくれる機能。iOSのそのほかの機能と同様、こちらもOSアップデートごとに進化を遂げている。

 

今回は、アクセシビリティの新しい機能を松田さんに使ってもらい、実際の使い勝手を聞いてみた。記事の後半では、iPhoneに限らずMacを含めた、松田さんのApple生活を紹介。こうしたテクノロジーの登場によって、松田さんの生活がどのように変化してきたのか、という点にもフォーカスしたい。

 

※1:視覚に障がいを持っているが、聴力を生かして音声をテキスト化する「テープ起こし」のプロ。テープ起こしとは、インタビュー・講演などの発話内容をテキストデータにすること。取材者が記事執筆前に行うのが一般的だが、時間と手間がかかる作業といわれている

 

ボイスオーバーが画像の内容を説明できるようになった

iOS 11では、ボイスオーバーの画像認識が進化した。写真の被写体がなんであるのかを判別し、音声で伝えてくれる。同機能を試すには、同機能をオンにしている状態で写真アプリを起動し、写真を指定した状態で「3本指」でタップを行えばよい。

 

筆者が試したところ、「ハンバーガー」や「太陽」「レシート」などが映った写真をズバリ判別できた。一方で、飲料水の写真を「ヨーグルト」と誤認識する場面も。また、現段階では判別できない被写体も多く、はっきりと認識できる対象は限られている印象だ。

002↑ボイスオーバーで、「ハンバーガー」と判定された写真

 

――松田さんは「ボイスオーバー」の画像認識を使ったことはありますか?

 

ありますよ。以前から「何人写っています」「明るいです」といった情報は教えてくれました。判別できる対象が増えると便利ですね。

003↑松田昌美さん。東京都内在住の31歳。静岡県内の盲学校を卒業後、上京。26歳のときに目の病気が進行して、現在の視力は目の前に出された指の数がわかる程度。ブラインドライターとしてテープ起こし業を行っている。メディア出演はNHK「ハートネットTV」、ウェブメディア「ログミー」など多数。https://peraichi.com/landing_pages/view/blindwriter

 

希望としては、もっと具体的なことを教えてくれるとうれしいです。例えば、手書き文字などを読み上げてくれると便利だなって。そうすると郵便物などもiPhoneで読めて日常生活がラクになります。

 

ちなみに筆者は手持ちの「iPhone X」でボイスオーバーを試したが、同モデルではスワイプアップ操作が別の操作に割り当てられるため、iPhone Xの一部操作が行えなくなってしまった。視覚障がいを持つ人には、ホームボタンがある機種(iPhone 8/8 Plusなど)をオススメしたい。

 

「色を反転」に「スマート」モードが非常にいい

iOSでは、色覚異常をはじめとした視覚障がいに対するサポートとして、ディスプレイの調整が行えるよう。こちらもアクセシビリティの設定項目から、カスタマイズ可能。具体的には、ホワイトポイントを下げたり、グレースケールを有効にしたり、カラーフィルタを選択したりすることができる。なかでも、「色を反転(スマート)」という設定が追加された点には注目したい。

 

006↑「色を反転(クラシック)」(左)と「色を反転(スマート)」(右)の違い

 

――そもそも「色を反転」させるのはどういったメリットがありますか?

 

ウェブサイトなどで、白地の背景が広いと眩しすぎると感じてしまう人がいるんです。私も視力があったときは、そうでした。例えるなら、フラッシュをずっと直視している感じでしょうか、目で文字を追えなくなるんですよ。かといって、バックライトを暗くしてしまうと見えなくなってしまいます。「色を反転」を有効にすると、白と黒が入れ替わるので、文字の背景が黒地になって、反対に文字が白くなる。これで、まぶしさを低減できるわけです。

 

――「色を反転(スマート)」だと、色を反転させても「画像」や「メディア」などの色が変わらないようになりました。

 

それは良いですね! いままでの「色を反転」だと、画像がすべて“レントゲン写真”みたいになっていましたから。写真が“ガーン”って感じになっていて気持ち悪くて……(笑)。あとは、ピンクのハートの絵文字を黒にしないで欲しい、と思うこともありましたから。

 

筆者が検証したところ、新設定だとテキストなどの色を反転しつつ、写真などは自然な色味に保てた。こうした特徴は、「写真」などの標準アプリに加え、「YouTube」などの動画コンテンツでも対応。しかし、Googleの画像検索画面などでは反映されなかった。どうやら、アプリによってまだ差があるようだ。

 

松田さんはどうやって「ブラインドライター」をしているのか?

取材の内容を録音した音源データから、発言をテキストに起こしていく「テープ起こし」という作業。ブラインドライターである松田さんはApple製品を活用しながら、こうした作業をこなしている。

 

――文字起こしではApple製品を使っているんですか?

 

PCでは、もともとWindowsを使っていて、最近Macに変えたんです。実は、テープ起こしの作業は、マシンを酷使してしまうんです。壊れたときに「あっ、依頼の納期が間に合わない!」といった経験も。いまからWindows 10のPCを買って専用ソフトを用意してると、間に合わないし、金額もかかるし……そんなときにAppleの店員さんが「ボイスオーバー」が使えるよって勧めてくれたんです。

 

――実際にMacにしたときはどうでしたか?

 

手に持った時に、「なんじゃこりゃ」と思いました。当時使っていた旧マシンよりもすごく軽くて、これならどこにでも持っていけるな、と。すごい衝撃でした。キーボードの配置が違ったので最初は動揺しましたが、カスタマイズしてもらってなんとかなりました。キーボードタッチが軽いので、肩が凝らなくなったのは良い点ですね。打鍵音も良くて、Mac好きだな、ってなりましたよ。オシャレなのは大事だなって。

 

あとはMacのサポートがとても丁寧でした。普段ボイスオーバーを使っていることを伝えて、「こういうことがしたい」と伝えて。設定などはリモート操作で助けてもらったりしました。

 

――Macの改善して欲しいところはありますか?

 

テープ起こしが快適にできるアプリケーションが欲しいですね。いまある不便な部分を解消しようと、現状では、色々ジェスチャー機能(※2)を駆使して、なんとか使っています。そもそも、Macを操作している盲人ってあまりいないんですよ。だから各所でアピールしてます。「Macとボイスオーバーをつかうと、こういうことができるんだぜ!」って。

※2:Macのトラックパッドはタップ、スワイプ、ピンチしたり、1 本指または 2 本指を広げたりして、便利な操作(拡大・縮小・ウェブページの遷移など様々)が可能。

 

――iPhone、Macと、Apple製品ファンなんですね。

 

使い勝手とは別で、どうしてもMacを使いたい理由があるんです。私、「tenbo」という障がい者ファッションのデザイナーの鶴田能史(つるた たかふみ)さんと友だちで、鶴田さんがMac用のスキンシートを出していて、とてもオシャレなんです。「せっかくだったら、そのシートを貼って、よりスタリッシュ&かわいくなったMacでカフェで仕事したい!」と思って(笑)。プロダクトのデザインが優れているというのは、人の行動を変えようとするパワーがありますよね。

 

あとひとつ言えるのは、Appleから変える気はないので、「お願いだからもうちょっと安くして欲しいー!」ってことですかね(笑)。WindowsのPCに、音声ソフトを別途購入して追加することを考えたら同じぐらいの金額なんですけれども。加えて、ボイスオーバーがもう少しだけ賢くなってくれたら言うことなしです。

 

――そう言えば、Windowsも同時に使っているんですか?

 

いいえ。例えば「ガラケー」と「iPhone」と2台持ちすると、つい慣れているガラケーを使ってしまいますよね。それと同じことをしてしまいそうだったので、あえてWindowsは片づけてしまいました。Macだけにしてしまえば、Macでやらざるを得ない。覚えてしまえば大丈夫です。そこまでしてカフェで仕事したいか!って話ですけどね(笑)。

 

テクノロジーで松田さんの生活はどう変わったか?

――iPhoneやMacと出会ったことで、生活はどんな風に変化がありましたか?

 

パソコンを外に持ち出せることになったことは大きいですね。そもそもリンゴが好きなので、あのマークを持ち歩けるのも良い。スタイリッシュでかわいいです。あとこれはAppleさんでは推奨していないと思いますが、カメラ性能がよいので、「拡大読書機」を買わずとも、ある程度iPhoneで済んでしまうんですよ。それが凄く助かるなと――。

 

――「拡大読書機」ってなんですか?

 

簡単に言うと、虫眼鏡のテレビバージョンですかね。iPhoneで撮影して写真をズームすれば、ちょっとしたものなら、小さい文字でも読めてしまうというわけです。

 

――ほかにはどんなことがありますか?

 

ブログもかけるようになりました。HTMLなので、だいたいボイスオーバーで読み上げてくれます。これも助かっています。あとは、ウェブ版のKindleとか、気軽に本を買って読めるようになりました。これはうれしかったですね。それまでは、高田馬場にある「日本点字図書館」というところに申請しないといけなかったので。雑誌みたいに文字組が複雑だと、なかなか追いかけられないですけれどね。でも、そういったときも、拡大鏡機能を使ってiPhoneから読んでいます。

008↑慣れた手つきでiPhoneの「写真」アプリを操作する松田さん

 

いまは、iPhoneでマップが音声ナビゲーションしてくれれば、視覚障がい者だからといって知らないところにだって行けなくもない。もし住所がわかれば、どこそこのコーヒーショップにだって行けるようになった。そのうち視覚障がい者でも安全にクルマに乗れるような社会が実現するんじゃないかって、いまから期待してしまう――、松田さんはこう述べる。

 

もちろんテクノロジーは完全ではない。困ったら人に尋ねる必要はまだあるだろう。しかし、じゃあ「点字ブロックあったら、どこでもいけるのか?」というとそうでもない。それと同じだ。

 

松田さんはiPhoneやMacに出会って、いままで制約があってできなかったことができるようになった。そして、挑戦しようとする姿勢も芽生えた。テクノロジーの発展は、私たちを便利にしてくれるのはもちろん、新しい一歩を踏み出す後押しをしてくれるのだ。

 

【西田宗千佳連載】圧倒的トップシェアのAmazonは「横綱相撲」

「週刊GetNavi」Vol.63-2

スマートスピーカーへの注目度は、昨年2017年のCESで加熱した。Amazonのスマートスピーカーである「Echo」のヒットが確実になり、Amazonが採用する音声アシスタントである「Alexa」に対応した機器が多数展示されていたからだ。Amazon自身は大きなブースを出しておらず、存在感はそこまで大きくなかったものの、Alexa対応機器は700点以上展示されており、とにかく2017年のCESは「Alexa旋風」に見舞われていた。

↑Amazon Echo↑Amazon Echo

 

それから1年が経過した今年2018年のCESでは、今度はGoogleによる「Googleアシスタント旋風」が吹き荒れていたわけだ。

↑CES2018ではGoogleアシスタント専用ブースが展開された↑CES2018ではGoogleアシスタント専用ブースが展開された

 

そんななか、Amazonの存在感はどうだったのかというと、実は、会場ではほとんど「Amazon」という企業を意識することがなかった。昨年同様、今年も大規模なブースを構えなかったからだ。Amazon自身によるAlexaのアピールは、会場数か所にひっそりと垂れ幕が掲げられていた程度であり、目立ち方だけを見ると、AmazonとGoogleではGoogleの圧勝、という状況だった。

 

だが、これをもって、世界市場でGoogleが勝ち始めている……と考えるのは正しくない。むしろ、アメリカ市場の状況を知っている人から見ると、「Googleはかなり危機感を感じて勝負に出た」と感じるはずだ。

 

調査によって数値は違うものの、アメリカのスマートスピーカー市場のトップはAmazon。しかも、2位のGoogleに圧倒的な差を付けた「独占市場」の趣すらある。シェアは最低でも60%、調査によっては70%近い値も出ており、20%弱とみられるGoogleの値を大きく上回る。音声アシスタントはまだまだこれから普及が始まる技術ではあるが、現時点で大きな差を付けられていることは、Googleにとって好ましい状況ではない。

 

そこでGoogleは、家電に関する話題が集中するCESにターゲットを絞り、強いアピールをすることによって、Amazonに負けているというイメージを覆す作戦に出たのである。

 

対するAmazonは、少なくともCESでは無理なプロモーションは行わなかった。今後の出方は気になるが、筆者の目にはどちらかというと、「すでに強いので、パートナーを含めて落ち着いて戦う」つもりなのでは、と見えた。すなわち「横綱相撲」に入ったのだ。

 

一方で気になることもある。

 

今回のCESにおいてGoogleは、スマートスピーカーにディスプレイを内蔵した「スマートディスプレイ」を発表した。また、テレビや自動車などの中に音声アシスタントとして組み込まれることもアピールした。これらによって、勝負の軸をスマートスピーカー単体から「音声アシスタント全体」に切り換えようとしているのだ。この点はAmazonも同様の構えで、パナソニックが自動車向けにAlexaの搭載を決めたという発表には、担当副社長を登壇させている。今後、スマートスピーカーという単体製品から、より広い世界へ競争が拡大するのは間違いなく、Googleはその新しいフェイズで、スマートスピーカーでの不利をひっくり返そうとしている。

 

スマートスピーカーから音声アシスタント全体へという戦いの構図の変化は、どのような意味を持っているのだろうか? そのへんは次回のVol.63-3で解説していこう。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

アジアNo.1スマホメーカー「OPPO」が日本上陸! かわいく撮れるカメラフォン「R11s」で“自撮り女子”を狙い撃ち

アジアNo.1シェアのスマホメーカーOPPO(オッポ)は、日本市場参入を発表し、その第1弾としてSIMフリースマホ「R11s」を2月9日よりビックカメラおよびヨドバシカメラで発売します。価格は5万7980円(税抜)。

 

世界的に高いシェアを誇る同社が、満を持して日本市場に投入する「R11s」とはどのような特徴を持つ端末なのか、じっくり紹介します。

 

そもそもOPPOって?

OPPOという名前を聞くのが初めてという人も多いことでしょう。OPPOとは、2004年に中国で設立したスマホメーカーで、2009年からは30か国におよぶグローバル展開をしており、現在はアジアNo.1、世界No.4のシェアを誇ります。

「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏↑「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏

 

現在では珍しくないカメラの“ビューティーモード機能”は、2012年にOPPOが世界で最初に取り入れたとしており、自社端末を“カメラフォン”と評するほど、カメラ性能を追求しています。

 

R11sはカメラ性能の高さが1番の魅力

日本市場参入第1弾となるAndroidスマホ「R11s」の1番の特徴は、なんといってもカメラ性能の高さにあります。背面にあるメインカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラを搭載。明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを使い、夜景や暗い店内など暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを使うように自動で切り替わる仕様になっています。

↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開

 

インカメラも2000万画素を搭載し、「AIビューティー」という美顔技術を採用しているのが特徴です。これは、被写体の性別や年齢、国籍や肌の色など個人の特徴を分析して、200万以上の肌データからもっとも良い補正をするというもの。

↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる

 

ビューティーモードで撮影すると、女性なら肌のトーンを明るく、シミを薄くしてきれいに見せながら目や鼻などははっきり見せ、男性では肌の色白処理を抑えてヒゲが消えないようにするなど、被写体に合った処理をします。それにより、不自然な補正がかからず、ナチュラルな自撮りが実現します。

 

自分で調整することなく、オートで自然な肌の質感できれいになるのは、自撮りをする機会が多い女性にとってうれしい機能ですね。写真に写った自分の姿を見るのが楽しくなって、自撮りが好きになりそうです。

 

発表会では、写真家の角田修一氏も登壇し、実際にR11sを使ってモデルを撮影した写真を公開しました。角田氏は、「ぼけ味がすごくきれいで、デュアルカメラによってシャープとぼけ味をうまく表現している」と評価。また、自身が飼っているハリネズミを撮影するときも、「小さいものを、暗い場所や逆光でもきれいに撮れる」と語りました。

↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)

 

会場でR11sを使って撮影した写真をいくつかご紹介しましょう。

↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている

 

↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている

 

↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている

 

実際にR11sのカメラを使ってみると、うれしくなるほどきれいな映りで、苦手な自撮りも楽しくなりました。自撮りをすることが多い女性に人気が出そうです。詳しくは、後日レビューで紹介したいと思います。

 

6インチ有機ELディスプレイ搭載

R11sは、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、ホームボタンのないフルスクリーンをコンセプトにデザインされています。背面には指紋センサーを搭載し、さらに顔認証でのロック解除にも対応します。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい

 

プロセッサは、QualcommのSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージが64GB。バッテリー容量は3205mAhで、OPPO独自の急速充電技術「VOOC」の搭載により、たった5分の充電で2時間の通話ができます。OSはAndroid 7.1ベースの独自OS「Color 3.2」を採用しています。

↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏

 

SIMカードはnanoSIMが2枚使える仕様で、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。なお、防水やFelica/NFCには対応していません。

 

まだまだ日本での知名度が低いOPPO。1番の売りとなるカメラ機能がカギとなるでしょう。ポートレートモードやビューティーモードなど、人物の撮影や自撮りをするのが好きな人にはとくにオススメなので、まずは店頭でカメラ性能をチェックしてみて下さい。

 

ラベルライターのイメージを覆し大ヒット! ブラザー「ピータッチキューブ」新モデルは“一家に一台”レベルに進化

ブラザー工業は、専用のスマホアプリでラベルが作成できるラベルライター「P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)」の新モデル「PT-P710BT」を2月中旬に発売します。従来モデルが対応する最大テープ幅12mmに、太めの24mm幅が新たに加わることで、デザインの幅がさらに広がっていることが特徴。実売予想価格は1万2500円(税抜)です。

 

スマホで接続して簡単に印刷

P-TOUCH CUBE(ピータッチキューブ)は、おしゃれなラベルシールを作れるラベルライター。ラベルライターといえば、小さなキーボードが付いた事務用品のイメージが強いですが、ピータッチキューブにはキーボードがありません。

↑新モデル「PT-P710BT」(左)と従来モデル「PT-P300BT」(右)。ぱっと見ではラベルライターには見えないシンプルでかわいらしい見た目↑新モデル「PT-P710BT」(左)と従来モデル「PT-P300BT」(右)。ぱっと見ではラベルライターには見えないシンプルでかわいらしい見た目

 

今回発表されたPT-P710BTは、2016年10月より販売しているPT-P300BTの上位モデルとなります。本体サイズは128×67×128mmで、重さは約640g。従来モデルよりひとまわり大きくなりました。カラバリはホワイトのみです。

↑対応テープ幅は、3.5、6、9、12、18、24mm↑P710BTの対応テープ幅は、3.5、6、9、12、18、24mm

 

使い方は簡単で、印刷したいラベルを本体にセットして、スマホで専用アプリを開きます。Bluetoothで本体に接続すれば準備完了。テンプレートから印刷したいデザインを選び、文字を入力して「印刷」をタップすると印刷が開始されます。

 

最大24mm幅だから文字が見やすい

「PT-P710BT」のいちばんの進化点は、対応するテープの太さが12mmに加えて、24mmにも対応したことです。

↑新たに加わった24mm幅↑新たに加わった24mm幅

 

従来の12mm幅では、ラベルの文字が見づらいなど、デザインや文字の見やすさに課題がありましたが、ラベル幅が太くなったことで、文字がぐっと見やすくなっています。

20180131-i01 (12)

 

さらに、従来は「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフトラッピング」の4つのカテゴリのテンプレートに加え、ロゴや画像などを挿入できる「ショップラベル」と、QRコードを添付できる「シェアラベル」のカテゴリが追加されました。「ショップラベル」では、家庭だけでなく小売店でも活用しやすくなり、「シェアラベル」では、画像や動画を友人や家族と共有して楽しむことができるようになります。

↑ラベルの幅が倍になり、その分文字も大きく見やすくなった↑テンプレートも追加された

 

QRコードに対応でいつでも簡単にシェアが可能

新しく対応した「シェアラベル」とは、印刷されたQRコードを読み込むことで、紐づけされているURLや画像、動画をスマホで見られるラベルです。

↑「Dropbox」にデータをアップするだけで、作成したQRコードから誰でもデータを確認できる↑「Dropbox」にデータをアップするだけで、作成したQRコードから誰でもデータを確認できる

 

例えば、結婚式のあとに、その日に撮影した写真や動画を紐づけたQRコードを新郎新婦に渡すのもよさそうです。作る手間はそこそこに、もらうとうれしいちょっとしたプレゼントになります。

↑QRコードを読み取ると、QRコードが貼られた写真と同じ状況でこどもが遊ぶ動画が再生された↑QRコードを読み取ると、QRコードが貼られた写真と同じ状況でこどもが遊ぶ動画が再生された

 

おしゃれラベルの活用方法を紹介

続いて、“収納”“カフェ”“美容系サロン”などジャンルの異なる4人のプロが登壇し、実際にピータッチキューブを使用した活用例を紹介しました。衣装ケースや調味料、お菓子のラッピングにラベルを貼るなど、ラベルひとつにこだわるだけで、インスタ映えにも繋がりそうです。

20180131-i01 (9)

 

登壇したのは、整理収納アドバイザーの小林尚子さん、佐奈栄学園カフェズ・キッチン 学園長の富田佐奈栄さん、uka 恵比寿三越店 リードヘアスタイリストの宮城亜耶乃さん、ブラザー工業 ラベリング&モバイルソリューションズ事業 事業企画部商品企画グループ 伊藤みずえさんの4人。

↑お菓子の袋に貼ればお店のラッピングのようになる↑お菓子の袋に貼ればお店のラッピングのようになる

 

↑マスキングを貼ったような、手書き文字ではないおしゃれ感がでる↑マスキングテープを貼ったような、手書き文字ではないおしゃれ感が出せます

 

↑ゴールドのラベルに印刷。かわいい仕上がりで早速使いたくなる↑ゴールドのラベルに印刷。かわいい仕上がりで早速使いたくなる

 

↑テンプレートからデザインを選択↑テンプレートからデザインを選択するだけでOK

 

市場としては年々減少傾向にあるラベルライターですが、従来のイメージを覆したオシャレなラベルが作成できる「ピータッチキューブ」は、これまでにない新たな市場を開拓してヒットしました。24mmの太ラベルに対応した新モデルの登場で、さらに活躍の場が広がりそうです。

 

【西田宗千佳連載】音声アシスタント戦争、GoogleはCESで勝負に出る

「週刊GetNavi」Vol.63-1

20180110_bln1_03↑Google Home

 

Googleが本気でCESに注力した理由

2018年1月9日から12日まで、米ラスベガスにて、毎年恒例のテクノロジーイベント「CES2018」が開催された。筆者も例年通り、年初からこのイベントの取材のために現地を訪れていた。

 

現地入りしてまず驚いた。ラスベガスの交通広告が「Hey Google」に占拠されているのだ。ラスベガスを走るモノレールまで「Hey Google」でラッピングされている。「Hey Google」とは、スマートスピーカーの「Google Home」などで使われている「Googleアシスタント」に、命令を呼びかける際に使うコマンドワードだ。これまで広告などでは「OK Google」や「ねぇGoogle」が使われてきたが、これから英語圏では「Hey Google」が基本となるようだ。

 

その後、CES会場に着いても、至るところに「Hey Google」とGoogleアシスタントのマークをモチーフにした看板があった。その看板は、ソニーのような大企業から、小さなネット連携スイッチを作るベンチャー企業まで、様々な場所にある。これは、Googleが各企業に対し、共同プロモーションを持ちかけているからだ。さらに、メイン会場の外にも、Googleは臨時の建物を作っており、GoogleアシスタントをはじめとしたGoogleのサービスと連携するハードウエアを多数展示。印象的なデモも行われていた。

 

そもそもCESはテクノロジーイベントだが、その中核はあくまでハードウエア。だから、Googleのようなネット企業は、これまで大きなアピールを行なってこなかった。しかし今年、GoogleはCESを占領するような勢いで、宣伝戦略・アピール戦術を繰り広げた。

 

その様子を見て、筆者は次のような思いを強くした。「あぁ、Googleは、音声アシスタントの領域で、Amazonに対して圧倒的な焦りを感じているのだな」と。

 

みなさんもご存知の通り、AmazonとGoogleは、スマートスピーカーの分野で戦いを繰り広げている。アメリカ市場では、2016年後半にAmazonが低価格な「Amazon Echo Dot」を発売して以降、スマートスピーカーが急速に普及。CESの主催者であるCTA(全米民生技術協会)の予測によれば、スマートスピーカーは2018年だけで4360万台が売れ、前年比で60%もの成長を果たす、とされている。現在、2社はスマートスピーカーの販売に加え、連携機器の獲得においても熾烈な競争に直面しているのだ。

 

だからこそGoogleは、膨大な宣伝費をつぎ込んでも、家電に注目が集まるイベントで、Googleアシスタントの存在感を強調したかったのだろう。

 

では、迎え撃つAmazonはどうするのか? 両社の戦いはどうなるのか? 気になる日本での状況にどんな影響があるのか? そうした部分は、次回のVol.63-2以降で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

劇的に薄いくせに「タイプ感」は神! LIFEBOOK UH75/B3、最強モバイル説を検証

筆者は、富士通の「LIFEBOOK UH75/B1」を約1年使っていた。このモデル、売りはなんといってもその軽量性。実測値で761g(!)ということで、親指と人差し指でつまんで持てるほどの世界最軽量ウルトラライトボディが特徴だった。極限まで薄型化されたボディながら、有線LANの Ethernetのポートまで用意しているうえ、そのほかの各ポートもすべて標準仕様。別途アダプタなどなくとも使えてしまう、「軽量性徹底追求の割には機能性も妥協してないよ」的優秀モデルだった。今回ここで紹介するのは、その後継機種「LIFEBOOK UH75/B3」。1年を経て、満を持しての登場である。

20180130_y-koba2 (6)

翻ってもう一度UH75/B1。こちらについては、実際仕事でも多用していたが、鞄に入れて持ち歩くのもまったく苦にならない軽量性は言うまでもなく、それでいて満員電車の圧力なんかも軽やかに“いなす”堅牢性も備えているのがうれしかった。バッテリーの持続時間だけは、そのコンパクトボディに搭載できる容量に限界があるため、実測値でもやや物足りない面があったが、まあ同梱のアダプタも小さいので携行すれば問題なし。大きな不満点には至らなかった。

 

んが! どうしても1つだけ改善してほしい点があったのだ。それはキータッチである。本体薄型化の影響で、どうしても十分なキーストロークが確保できておらず(1.2mm)、それが原因でミスタイプにつながっていたのだ。しかし今度のUH75/B3は違う。公称748gとさらなる軽量化を実現していながらも、キータッチが劇的に改善、いや、もう別物に進化しているのである!

 

まずもってキーストロークが1.2mmから1.5mmへと0.3mm深くなっている。これはもう両者を触ってみれば一瞬でわかるレベルで、まったく打鍵感が違う。堅さも妥当で、ミスタイプは劇的に減った。タイプのうまい人ならミスタイプはまず起きないんじゃないだろうか。そしてもう1つ、このキーボードはキー入力を感知するポイントが、少し手前に設定される新技術を採用しているのだ。この点、意識的に体感するのは難しいが、結果としてはとにかく文字入力が軽快。私のように、 原稿含め、頻繁に文章を入力する仕事をする人間にとってこの違いは大きい。この点だけでUH75/B3の魅力は倍増する。

20180130_y-koba2 (3)↑見ての通りのキーの高さ。まったく違和感のないタイピングが可能

 

20180130_y-koba2 (2)↑キーピッチも十分に確保されている。タイプ時の静音性も優秀だ

 

20180130_y-koba2 (5)↑アダプタ。非常に小さなボディなので、やはり本体と一緒に携行しておくのが吉だ

 

モバイルとして気になる外部ポートは、基本的に充実していた従来機を踏襲。HDMI、USB3.0にSDカードスロット、USB 3.0対応USB Type-Cなどをしっかりと装備している。出色なのは、最初に触れた有線LANポートだ。これだけの薄さ(15.5mm!)の筐体なので、普通に搭載することはできないはずなのだが、「引き出し型」を採用してこれを解決。この無線LAN時代、有線を諦めない姿勢に拍手を送りたい!

20180130_y-koba2 (4)↑ニョキっとポートが飛び出すメカニカルな仕様。まさしく「どこでも使えるモバイル」たらしめるポイントだ

 

基本スペックを見渡すと、第8世代CoreプロセッサとなるCore i5-8250Uを採用しているのが進化点。従来機(市販モデル)はCore i5-7200Uだったため、処理能力の向上は間違いなし。モバイルユース中心とはいえ、画像を扱う機会も多い昨今である、このスペックアップは非常にうれしい。ちなみにメモリはDDR4-2400を標準で4GB搭載、ストレージは128GB SSDを内蔵。メモリ8GBでよりサクサクした性能を求めるなら、上位モデルのUH90/B3かカスタムメイドモデルという手もある。ただ、それほど負荷の大きい作業を想定していないなら、UH75/B3でまったく不満はないだろう。

 

使ってまだ2週間程度だが、これは、正直素晴らしい。UH75/B1でほぼ唯一と感じていたストレスポイントのキータッチが劇的に改善された時点で、明らかに隙がなくなった印象である。これまで複数のモバイルを買っては、結局「持ち歩くのめんどくせ」となっていた自分だが、本機は毎日持ち歩きたくなる。本当だ。

 

ということで、こちら今回の説「LIFEBOOK UH75/B3、最強モバイル説」は立証とさせていただきたい。もう一度言う。こんだけ軽くてこんだけキー入力が快適。それだけでものすごいこと。実際本稿もLIFEBOOK UH75/B3で書いているが、超快適だもの!

 

最後に、インプレスさんのPC WATCH(https://pc.watch.impress.co.jp/)編集長であり、4K修行僧としても著名な若杉紀彦氏に、本機種に対するコメントをいただいた。PCのプロの声である!

 

「世界最軽量を維持しつつ、いち早く第8世代Coreプロセッサーを搭載した攻めの姿勢を感じる名機!」(若杉)

 

【SPEC】

20180130_y-koba2 (1)

富士通
LIFEBOOK UH75/B3
オープン価格(実売価格19万円前後)
http://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui3811.jsp

●OS:Windows 10 Home 64ビット版 ●CPU:インテル® Core™ i5-8250U ●メモリ:4GB ●ストレージ:SSD 約128GB ●光学ドライブ:なし ●ディスプレイ:13.3型(1920×1080)ノングレア ●カラー:ピクトブラック、サテンレッド ●Office:Office Home and Business Premium ●駆動時間:約8.3時間(JEITA2.0) ●サイズ:309×212.5×15.5mm(突起部含まず) ●質量:約748~751g

空き容量の不足はこれで解消! スマホの写真整理&管理術

“インスタ映え”という言葉が流行語になるほど、インスタグラムをはじめとしたソーシャルネットワークシステム(SNS)は、私たちの生活と深いかかわりをもつツールとなっています。そんなSNSでのコミュニケーションに欠かせないのが写真。スマートフォンの進化に伴って、カメラ機能も格段に向上しており、「いいね!」を求めてプロ顔負けのインスタ映えショットを撮りまくっている、という方も多いのでは?

 

料理に風景、子供の成長……。気づけば、スマホのストレージに写真は溜まる一方。手軽に撮影できるようになったのはありがたいことですが、一方で困るのが、この写真の保存です。スマートフォンの容量が大きくなってきたとはいえ、撮影する写真の枚数も増えているので、結果的にスマホがパンク状態に。

 

そこで活用したいのが、データを外部で保存してくれるクラウドサービスです。

 

スマホ本体ではなく外部のクラウドに保存。
無料で使えるサービスを積極的に活用しよう

そもそも、容量が足りない という問題は、スマートフォン本体の中に写真を保存しようとした場合に起こるもの。ならば、スマートフォン以外の場所にデータを移してしまえば、容量に関係なく、写真を保存しておくことが可能です。しかも、一定の容量までなら無料で使えます! 代表的なクラウドサービスと無料枠は以下のとおり。

・Dropbox/2Gまで無料
・One Drive/5Gまで無料
・Google Drive/15Gまで無料
・Amazon Drive/5Gまで無料

なかでも利用者数が多いのが、「Dropbox」です。写真に限らず、あらゆるデータを集約できるため、必要なものがすぐに見つかるのでとても便利! しかも、すべてのデバイスで安全に同期されるため、いつでもどこでも簡単にアクセス可能。ただ写真を外部保存するだけではなく、整理もできるので、ファイル探しで時間を無駄にすることもなくなります。

 

スマートフォンは、パソコンで言えばデスクトップのようなもの。デスクトップとは、読んで字のごとく“机の上”。つまり、スマートフォンに写真データ、つまり画像を保存しておくということは、机上に写真を出しっぱなしにしておくのと同じことです。そこで、溜まった画像を専用の“フォルダ”に入れて棚にしまいましょうというのが、クラウドサービスなのです。クラウドサービスに写真を移してスマートフォン内のデータを削除していけば、容量オーバーの心配はなくなります。

 

最近、保存している画像が増えてきたなぁとお考えの方は、まず無料で使えるクラウドサービスを利用されてみてはいかがでしょう?

アカウントひとつで、複数のデバイスからアクセス可能になる「Dropbox」。写真やムービー以外にも、あらゆるファイルの保存ができます。アプリを開いてプラスボタンをタップ。「写真をアップロード」で画像データを保存することができます。ちなみに、無料の容量をオーバーすると有料のアップグレードを要求されます↑アカウントひとつで、複数のデバイスからアクセス可能になる「Dropbox」。写真やムービー以外にも、あらゆるファイルの保存ができます。アプリを開いてプラスボタンをタップ。「写真をアップロード」で画像データを保存することができます。ちなみに、無料の容量をオーバーすると有料のアップグレードを要求されます

 

LINEでグループを作れば写真の共有にも便利

無料と言えば、とてもタダとは思えないクオリティーのコミュニケーションツールとして、すっかり定着している無料通信アプリ「LINE」にも、写真の保存に便利な機能が備わっています。

 

たとえば「LINE」のkeep機能。このフォルダに保存すれば、クラウドサービスと同じかたちで外部に写真の保存が可能です。

 

そのほか、「LINE」ならではの使い方として、アルバムの活用があります。「LINE」には、特定のグループでメッセージを共有できるシステムが備わっているのですが、たとえば、そのグループでパーティーを開いたり旅行に行ったりしたときの写真を、グループ「LINE」のアルバムにアップロードすれば、グループ全員で写真を共有できます。グループそれぞれが写真をアップロードすれば、ほかのメンバーが撮影したショットもとっておくことができるので、楽しさも倍増! 容量を気にせず、気の向くまま撮影を楽しめるわけです。

メンバー全員が「LINE」アカウントを持っているなら、LINEグループを作ってトーク上にアルバムを作成すれば、写真を共有できます。グループメンバーにも各自のスマホで撮影した画像をこのアルバムに追加してもらえば、みんなで写真が共有できるのです↑メンバー全員が「LINE」アカウントを持っているなら、LINEグループを作ってトーク上にアルバムを作成すれば、写真を共有できます。グループメンバーにも各自のスマホで撮影した画像をこのアルバムに追加してもらえば、みんなで写真が共有できるのです

 

家族専用SNSや自動でアルバムになるアプリも

ほかにも、写真の保存にうってつけのアプリとして、とくに小さな子どもを持つパパ&ママから絶大な支持を集めているのが、「wellnote」。家族のメンバーだけで写真やムービーを共有し、残していくことができる無料サービスです。

 

「Facebook」をはじめとしたSNSは、情報発信という点で非常に便利なツールですが、いろいろな人に情報が晒されるリスクがあるため、写真のアップロードをためらっている人も少なくないでしょう。一方、「wellnote」を共有できるのは家族のみなので安心です。

 

使い方はカンタン。ログイン後、右上の「家族招待ボタン」をクリックし、「家族の追加」を実行。「家族一覧」に家族が追加されるので、追加した家族の右にある「wellnote」に招待する」ボタンをクリックし、家族にメールで招待するだけ。アプリの場合、右上の黄緑のボタンを押し、家族の招待画面より招待すればOKです。

 

「かわいいこどもの成長を家族に見せたい」「スマートフォンにたまった成長の記録、動画や写真をスッキリ残したい」「SNSで子供の写真を共有するのは抵抗がある」といった方にオススメのアプリです。

「wellnote」は動画も無料でシェアし放題の家族専用SNS。ほかの人に公開することなくメンバーだけで子どもの成長を見守ることができるので安心。スマートフォンはもちろん、タブレットやパソコンでも管理が可能。スマートフォンをお持ちではないシニア世代の方でも利用できます↑「wellnote」は動画も無料でシェアし放題の家族専用SNS。ほかの人に公開することなくメンバーだけで子どもの成長を見守ることができるので安心。スマートフォンはもちろん、タブレットやパソコンでも管理が可能。スマートフォンをお持ちではないシニア世代の方でも利用できます

 

また家族の画像保存に便利なアプリとしては、「Famm」も注目を集めています。

 

最大50枚の画像を超高速でアップロード。さらに、子どもの写真を撮影するときなど、写真1枚ごとに自動で子供の年齢も自動表示されるので、何歳のときの画像なのかが、すぐわかります。保存する画像には、お気に入りやコメントもできます。もちろん、家族で共有できるので両親や親戚にも簡単にシェア可能。外部保存のため、スマートフォンを紛失しても、データが消えることはないので、大切な画像をいつまでも保存することができます。

 

また、普段のやりとりに「Famm」を使えば、チャットのやり取りで送った写真も自動でアルバムに整理されます。そして、最大の特徴は、写真を盛り込んだオリジナルのフォトカレンダーを作成してくれるサービス。しかも、毎月無料でもらえるんです。送られてきたフォトアルバムを会社に持って行ってデスクに置くというお父さんも急増中とか。

 

有料ではありますが、「TOLOT」というサービスを使えば、ベストショットのフォトブックやカレンダーを作成することができます。

「Famm」は写真を選択して住所登録するだけで、フォトカレンダーを毎月1枚無料で作ることができます。容量無制限で画像データを保存することも可能です↑「Famm」は写真を選択して住所登録するだけで、フォトカレンダーを毎月1枚無料で作ることができます。容量無制限で画像データを保存することも可能です

 

撮影はデジタルカメラからスマートフォン。そして、画像は本体保存から外部保存の時代へ。クラウドサービスやアプリの機能を上手に使って、容量を心配せずにどんどん画像を撮影し、サクサク保存、整理しましょう!

 

構成/n.プロジェクト 取材・文/松田高宏

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

at-living_logo_wada

スマートじゃない家電を声で操作するためのスマートスピーカー用周辺機器「スマート家電コントローラ RS-WFIREX3」レビュー

スマートスピーカーの売りのひとつが家電製品をコントロールできること。しかし、現在家庭にある家電製品の多くは無線LANなどによる通信機能を備えていないので、スマートスピーカーから操作できません。そこで数社から販売されているのが「スマート赤外線リモコン」。これをスマートスピーカーと連携させることで、声で従来の赤外線リモコン対応家電製品をコントロールできるようになります。今回はラトックシステムから発売された「スマート家電コントローラ RS-WFIREX3」のレビューをお届けします。

 

↑ラトックシステム「スマート家電コントローラ RS-WFIREX3」。実勢価格は7560円↑ラトックシステム「スマート家電コントローラ RS-WFIREX3」。実勢価格は7560円

 

RS-WFIREX3は、赤外線リモコン機能を備えたワイヤレスコントローラーです。スマートスピーカーと連携利用するために開発された製品ですが、スマートフォンだけでも利用可能。RS-WFIREX3を家庭内に設置していれば、外出先からでもテレビ、照明、エアコンなどの家電を遠隔操作できます。

 

↑天面の丸いパーツは照度センサー。左側面にはWPSボタンとmicroUSB端子が並んでいます↑天面の丸いパーツは照度センサー。左側面にはWPSボタンとmicroUSB端子が並んでいます

 

現在はAmazon Alexaにのみ対応していますが、今後のファームウェアアップデートでGoogle Homeもサポートする予定です。

 

↑冬の寒い日に屋外から暖房をつけて、帰宅前に部屋を暖めておくことも可能↑冬の寒い日に屋外から暖房をつけて、帰宅前に部屋を暖めておくことも可能

 

製品の内容物は非常にシンプル。製品本体以外には、USBケーブル、クイックスタートガイド、保証書しか入っていません。いまどき分厚いマニュアルが入っていないのには納得ですが、USB-ACアダプターぐらいは同梱してほしかったところです。

 

↑USBケーブルの長さは実測約150cm。USB-ACアダプターは同梱されておらず、別途5V1A以上のUSB-ACアダプターを用意する必要がある↑USBケーブルの長さは実測約150cm。USB-ACアダプターは同梱されておらず、別途5V1A以上のUSB-ACアダプターを用意する必要がある

 

RS-WFIREX3のセットアップは、(1)スマートフォンにアプリ「スマート家電コントローラ」をインストール、(2) RS-WFIREX3を無線LANルーターに接続、(3)家電製品のリモコンを登録、Amazon Alexaにスキル「スマート家電コントローラ」を登録……という流れになります。

 

↑まず専用アプリ「スマート家電コントローラ」をスマートフォンにインストール。今回はiPhoneで試したが、Androidスマートフォンにも対応している↑まず専用アプリ「スマート家電コントローラ」をスマートフォンにインストール。今回はiPhoneで試したが、Androidスマートフォンにも対応している

 

↑再接続のために、USB端子の左横にある「WPSボタン」を押すようにと画面に指示が出たが、説明どおり約10秒間押してもファクトリーリセットは実行されなかった↑製品底面にはQRコードが印刷されている。アプリで「カンタンWi-Fi接続」を選べば、MACアドレスなどを入力しなくても、無線LANルーターのパスワードを打ち込むだけで、無線LANへの接続は完了する

 

セットアップは非常にカンタン! ……と言いたいところですが、筆者が今回試したときにはちょっとトラブルが起きました。原因は不明ですが無線LANルーターへの接続が完了せず、アプリからRS-WFIREX3の初期化(ファクトリーリセット)を指示されたのです。さらに初期化もなぜかできなかったので、いったんUSBケーブルを抜いてしまいました。USBケーブルを挿し直したら初期化できましたが、完全にフリーズしてしまっていたようですね。

 

↑再接続のために、USB端子の左横にある「WPSボタン」を押すようにと画面に指示が出たが、説明どおり約10秒間押してもファクトリーリセットは実行されなかった↑再接続のために、USB端子の左横にある「WPSボタン」を押すようにと画面に指示が出たが、説明どおり約10秒間押してもファクトリーリセットは実行されなかった

 

家電製品のリモコン登録は多少の試行錯誤が必要です。というのもメーカーや製品によりますが、必ずしも自分が所有している家電製品のリモコンのプリセットが登録されているとは限らないからです。ちなみに今回、東芝製テレビ、パナソニック製照明、ダイキン製エアコンを登録しましたが、製品名、シリーズ名がピッタリ合うものはありませんでした。とは言え型番が違うプリセットをいくつか試せば使えるものは見つかりますし、いざとなれば学習機能も利用可能です。

 

↑リモコンのプリセットは、TV/セットトップボックス、ブルーレイ/DVDレコーダー、エアコン、照明、AV機器/ホームシアター、扇風機、掃除機、電源スイッチ、ディスプレイ分配器、加湿器、おもちゃ、その他の機器(加湿空気清浄機、NASなど)など多くの製品向けが用意されている↑リモコンのプリセットは、TV/セットトップボックス、ブルーレイ/DVDレコーダー、エアコン、照明、AV機器/ホームシアター、扇風機、掃除機、電源スイッチ、ディスプレイ分配器、加湿器、おもちゃ、その他の機器(加湿空気清浄機、NASなど)など多くの製品向けが用意されている

 

Amazon Alexaと連携するための設定はわかりやすいですね。もちろん事前に「Amazon Alexa」アプリをセットアップしている必要がありますが、Amazon Alexaの登録、変更はRS-WFIREX3のアプリから呼び出されます。Amazon AlexaアプリでRS-WFIREX3用のスキルを探す必要はなく、ほぼシームレスにセットアップが完了します。

 

↑まずは右上のメニューアイコンから「Amazon Alexaの登録/変更」を選択↑まずは右上のメニューアイコンから「Amazon Alexaの登録/変更」を選択

 

↑次に、利用する家電リモコンのアイコンをタップすると、この画面が開かれる。ここで「スキルの登録ページを開く」をタップすると、リモコンIDがクリップボードにコピーされたのち、「スマート家電コントローラ」のスキル登録ページに移行↑次に、利用する家電リモコンのアイコンをタップすると、この画面が開かれる。ここで「スキルの登録ページを開く」をタップすると、リモコンIDがクリップボードにコピーされたのち、「スマート家電コントローラ」のスキル登録ページに移行

 

↑初回設定時はこのまま「有効にする」をタップ。もし利用するリモコンが変わったり、増えたりして、改めて設定する際には「再登録(無効化&有効化)」を行う↑初回設定時はこのまま「有効にする」をタップ。もし利用するリモコンが変わったり、増えたりして、改めて設定する際には「再登録(無効化&有効化)」を行う

 

↑自動的にコピーされたリモコンIDをペーストして「登録」ボタンを押せばスキルの登録は完了↑自動的にコピーされたリモコンIDをペーストして「登録」ボタンを押せばスキルの登録は完了

 

↑Amazon Alexaアプリで「スマート家電コントローラが正常にリンクされました」と表示されたら、手動でRS-WFIREX3のアプリに戻り、Amazon Alexaと連携するリモコンを選択し、「登録」ボタンをタップ。これですべての設定は完了となる↑Amazon Alexaアプリで「スマート家電コントローラが正常にリンクされました」と表示されたら、手動でRS-WFIREX3のアプリに戻り、Amazon Alexaと連携するリモコンを選択し、「登録」ボタンをタップ。これですべての設定は完了となる

 

さて肝心の音声指示の使い勝手ですが、RS-WFIREX3にはひとつ大事な決まりごとがあります。それは、Amazon Alexaに呼びかける際には「家電リモコンで」または「家電リモコンを使って」という前置きが必要ということ。つまり、テレビをつける場合には「アレクサ、家電リモコンでテレビを8チャンネルに切り替えて」などと命令が少し長くなります。

 

これはRS-WFIREX3が、Amazon標準のスマートホームスキルではなく、メーカー独自開発のカスタムスキルを使っているためです。そのぶんRS-WFIREX3は単純な電源オン/オフだけでなく、テレビのオン/オフ、チャンネルの切り替え、ボリュームの変更、エアコンのオン/オフ、冷房/暖房/除湿/自動のモード切り替えと温度設定、照明のオン/オフ、明るさの変更などきめ細かな音声指示が可能です。

 

なお、「アレクサ、家電リモコンを実行して」と話しかけると、対話形式で操作することが可能です。対話形式のぶん即座にコマンドを実行できませんが、音声コマンドを覚えていないうちは重宝する機能ですね。

 

↑便利なスマート赤外線リモコンだが、スマートスピーカーと別に設置しなければならないのが難点。個人的には多少値上がりしたとしても、「Clova WAVE」のようにAmazon AlexaにもGoogle Homeにも赤外線リモコンを内蔵してほしいところ↑便利なスマート赤外線リモコンだが、スマートスピーカーと別に設置しなければならないのが難点。個人的には多少値上がりしたとしても、「Clova WAVE」のようにAmazon AlexaにもGoogle Homeにも赤外線リモコンを内蔵してほしいところ

 

「家電リモコンで」という前置きが少々億劫ですが、RS-WFIREX3はそのぶん細かな音声指示が可能。セットアップも他社製スマート赤外線リモコンより容易です。まだAmazon Alexaもスマート赤外線リモコンも発展途上の感は否めませんが、現時点でも家電コントロールを快適にしてくれることは間違いありません。どちらもファームウェアアップデートに対応しているので、より自然な会話でのコントロールは将来のアップデートに期待しましょう。

異色だけど便利なiPhoneケースをためしてみた! フリップケース派も安心なバッテリーケース「INVOL Ceramic Battery Flip Set」

新しいiPhoneに乗り換えるとき、いつも悩むことがあります。それは「バッテリーケース」をどうしようか、ということ。バッテリーケースとは、その名の通りモバイルバッテリーを搭載したスマホケースのことです。カバンからLightningケーブルを伸ばして接続する必要がなく、ケースから直接充電できるので、持ち運びの際の非常用バッテリーとして小回りが利きます。

 

特に「iPhone X」には、Apple純正のバッテリーケースが存在しないため、サードパーティ製のアクセサリーから選ぶ必要が出てきます。そこで、今回はフリップ型の「INVOL Ceramic Battery Flip Set for iPhone X」を紹介したいと思います。バッテリーケース選びの参考にしてください。

フリップカバー側にバッテリーがあるのはユニーク

「INVOL(インヴォル)」とは、「SoftBank SELECTION」で提供されているiPhone向けケースのオリジナルブランドです。同ブランドのケースは、デザインにこだわるだけではなく、ユニークな機能を搭載しており、実用面でも役に立つのが特徴であります。

 

今回紹介する「INVOL Ceramic Battery Flip Set for iPhone X」も、一見するとレザー製のシンプルなフリップ型ケースに思えるが、実は1500mAhのモバイルバッテリーを内蔵していて、ちょっとした充電が行えます。

 

↑カバー素材には、牛本革を使用。表面の右下端には「INVOL」のロゴマークが控えめに刻印されている↑カバー素材には、牛本革を使用。表面の右下端には「INVOL」のロゴマークが控えめに刻印されている

 

「セラミックバッテリー」は、電解質に固体であるリチウムセラミックを利用するバッテリーのことです。一般的なリチウムイオンバッテリーと比べると、折り曲げや衝撃にも強く、経年劣化による発火や液漏れを起こすリスクもありません。

 

↑カバーを開いた図。左側にあるカードポケットには、交通系ICカードなどがピッタリ収まる↑カバーを開いた図。左側にあるカードポケットには、交通系ICカードなどがピッタリ収まる

 

カバーを開くと、左側にバッテリーが備わっていて、右側にはケースに装着したiPhone Xを固定するためのゲルパッドがあります。

 

↑パッケージに同梱されているケース部分↑パッケージに同梱されているケース部分

 

まずは、iPhone Xをパッケージに同梱されているケースに装着。左側面および、上下、ボタン周りは解放されていて、四隅はガードされていますね。

 

↑パッケージに同梱されているケース部分↑ゲルパッド表面から保護フィルムを取り外してケースを装着する

 

そして、ケースごとカバーに装着しました。カメラ部分の切込みを合わせるようにするとピッタリ収まるようになっています。カバー素材は背の部分が最初は硬く、カバーが少し浮いてしまいました。しっかり閉じるには、iPhone 画面側を下にしておく必要があります。

 

↑閉じてもちょっと浮いてしまう。とは言え、素材は牛革なので、使い込んでいくうちに柔らかくなっていくだろう↑閉じてもちょっと浮いてしまう。とは言え、素材は牛革なので、使い込んでいくうちに柔らかくなっていくだろう

 

革が傷む可能性もあるので、メーカー推奨ではありませんが、反転して折りたたむこともできます。

 

↑電話するときにカバーが邪魔ならこうやって持つこともできそうだ↑電話するときにカバーが邪魔ならこうやって持つこともできそうだ

 

一般的なバッテリーケースは、端末の背面側にバッテリーを備えていることがほとんど。同製品のようにフリップカバーのカバー側にバッテリーがあるのは珍しいと思います。

 

↑筆者が使っているバッテリーケースの例。背面側にバッテリーを搭載し、カバー自体にLightningのプラグがあり、ボタンで充電のオンオフを切り替える仕組み↑筆者が使っているバッテリーケースの例。背面側にバッテリーを搭載し、カバー自体にLightningのプラグがあり、ボタンで充電のオンオフを切り替える仕組み

 

また、サードパーティ製のiPhone用バッテリーケースでは、背面側のみが覆われており、画面側、あるいは側面も、傷や衝撃から保護されないものも多いです。それを考えると、iPhone Xの画面側もしっかりと保護できる構造は、フリップ型ならではのメリットでしょう。

 

しかし、そのカバー側にバッテリーがあるため、カバーを開いたときに重みを感じるというデメリットもあります。ここはどちらを選択しても一長一短となるでしょう。

充電ケーブルが内蔵されている

実際に充電を行う際には、バッテリーの右上端にある端子を引き抜き、そのままiPhone Xに装着すればオーケー。

 

↑この部分にひっかかりがあるので、爪の先などを使って引き抜く。するとLightningケーブルが現れる↑この部分にひっかかりがあるので、爪の先などを使って引き抜く。するとLightningケーブルが現れる

 

なお、端子を引き抜いた際に、3つのLEDライトが光るので、バッテリー残量の大まかな目安を把握できます。

 

↑iPhone Xにつなげると充電が始まる。X以外のiPhoneシリーズもLightningコネクタを使用する最近のモデルなら充電可能。つまり、友人のiPhoneを充電するモバイルバッテリーとしても活躍できる↑iPhone Xにつなげると充電が始まる。X以外のiPhoneシリーズもLightningコネクタを使用する最近のモデルなら充電可能。つまり、友人のiPhoneを充電するモバイルバッテリーとしても活躍できる

 

ケース自体の充電はmicro USB経由で行います。充電時と同様、ケースからLightningケーブルを引き抜いた状態にすると、micro USB用の端子が。ここにケーブルを接続すると、充電ができます。

 

↑バッテリーケースを充電するには、この部分にmicroUSBを接続する。さらにケースのLightningケーブルをiPhoneに接続すれば、ケースを充電しながら、同時にケースからiPhoneを充電できる↑バッテリーケースを充電するには、この部分にmicroUSBを接続する。さらにケースのLightningケーブルをiPhoneに接続すれば、ケースを充電しながら、同時にケースからiPhoneを充電できる

 

同ケースのバッテリー容量は1500mAh。一般的なスマホのバッテリー容量が3000mAh前後であることを考えると、何度もiPhoneを満充電させられるほどの容量はないでしょう。実際に検証として、LEDライトが3つの状態で充電をスタートしてみた結果としては、約1時間でiPhone Xのバッテリーが25~30%分回復。この時点で、点灯しているLEDライトは既に2つに減っていました。

 

とは言え、iPhone X自体の電池持ちは良いです。通常使用なら、朝から晩まで電池がもたないというケースも少ないはず。また、ワイヤレス充電スタンドなどを自宅やオフィスに用意しておけば、充電をし忘れるという事態もあまりないでしょう。バッテリーケースの役目としては、「Apple Pay」のSuicaで電車に乗る人などが、電池切れスレスレのピンチを防ぐために予備として携帯する程度になるかと思います。

 

最後になりますが、同ケースは「ブラック」「レッド」「ブルー」の3色を展開。実売価格は、どれも1万800円(税込)となります。オンラインショップであるSoftBank SELECTIONのアクセサリーは、ソフトバンクユーザー以外でも購入できるので、気になる人はチェックしてみてください。

Amazon VS Google激化の兆し!? CES 2018で連呼された「OK Google」ではなく「Hey Google」

1月9日〜12日に米ラスベガスで開催された世界最大のコンシューマー向け家電の見本市「CES 2018」。今年のCESで、ひときわ存在感を示していたがGoogleです。会場のあちこちに「Hey Google」というキーワードを掲げ、ラスベガスの中心部から会場に向かうモノレールの外装も車内も「Hey Google」一色に塗り尽くされていました。

 

↑会場のあちこちに「Hey Google」と掲げ、Google Homeなどが当たるアトラクションには行列がでてきいた↑会場のあちこちに「Hey Google」と掲げ、Google Homeなどが当たるアトラクションには行列がでてきいた

 

↑CESの会場に向かうモノレールもGoogle仕様に↑CESの会場に向かうモノレールもGoogle仕様に

 

この「Hey Google」は、英語圏でのGoogleアシスタントの呼び出し語。広く「OK Google」が定着していますが、今は「Hey Google」を普及させたいようです。日本ではGoogle Homeなどを起動する際に、「OK Google」のほかに「ねぇ、Google」が使えますが、「Hey Google」も同じ位置付けのようです。

 

「Hey Google」で起動するスマートディスプレイを発表

GoogleがCES2018の開幕に合わせて発表したのが、Googleアシスタント搭載のスマートディスプレイです。ディスプレイ付きのスマートスピーカーといったもので、Amazonは昨年6月から「Amazon Echo Show」を発売していますが(日本未発売)、その対抗モデルと言ってもいいでしょう。

 

↑Amazonが発売している「Amazon Echo Show」↑Amazonが発売している「Amazon Echo Show」

 

↑レノボがCES 2018で発表した「Lenovo Smart Display」↑レノボがCES 2018で発表した「Lenovo Smart Display」

 

Googleは、スマートスピーカーにおいては自社ブランドの「Google Home」を展開していますが、スマートディスプレイは自ら製品をリリースするのではなく、提携するメーカーから発売されます。その第1弾として発表されたのが、レノボの「Lenovo Smart Display」です。

 

Lenovo Smart Displayは、画面サイズが8型と10型の2モデルを用意。縦置き・横置きのどちらでも使えます。Googleアシスタント内蔵のタッチディスプレイ&スピーカーといった仕様ですが、ハンズフリーでの音声操作を前提とした設計になっていること。しかし、調べたいことをディスプレイに表示させて、そこからタッチで選択するなど、タッチ操作も併用できます。

 

↑8型モデル(写真左)は199.99ドル、10型モデル(写真右)は249.99ドルで、今年の第2四半期に発売予定↑8型モデル(写真左)は199.99ドル、10型モデル(写真右)は249.99ドルで、今年の第2四半期に発売予定

 

↑8型モデルの背面は木目調、10型モデルの背面はホワイトグレイで、どちらもインテリアに合わせやすい印象。ネットにはWi-Fiで接続し、モバイル回線には対応していない↑8型モデルの背面は木目調、10型モデルの背面はホワイトグレイで、どちらもインテリアに合わせやすい印象。ネットにはWi-Fiで接続し、モバイル回線には対応していない

 

Google Homeなどのスマートスピーカーとの違いは、「Googleマップ」「Googleフォト」などが見られること。Google HomeでもテレビにChromecastを接続して連携すると、Googleフォトが見られますが、スマートディスプレイでは、単体で見たい写真を表示でき、声で操作するデジタルフォトフレームのような感覚でも使えます。

 

↑レノボのブースでは、Googleの担当者がLenovo Smart Displayのデモンストレーションを行うコーナーが設けられていた↑レノボのブースでは、Googleの担当者がLenovo Smart Displayのデモンストレーションを行うコーナーが設けられていた

 

↑クアルコムのブースでも、Lenovo Smart Displayのデモンストレーションが行われていた↑クアルコムのブースでも、Lenovo Smart Displayのデモンストレーションが行われていた

 

Google Homeで「ニュースを聞かせて」と話すと、音声ニュースが流れますが、スマートディスプレイなら動画のニュースも見られます。料理のレシピを調べた時に、作り方がわかるYoutube動画を再生することもできます。Googleのビデオ通話アプリ「Duo」にも対応し、ハンズフリーで発信し、離れて住む家族や友達とビデオ通話を楽しむこともできます。…と聞くと、“もはやタブレットと同じでは?”と思うかもしれませんが、スマートディスプレイにはキーボードは表示できません。あくまでも声で操作する端末であり、タブレット向けのGoogleアシスタントとは異なるとのこと。

 

ディスプレイには現在時刻を表示できるので、アラーム時計としても重宝。音楽を再生している際は、楽曲情報が表示されるので、「ねぇ、Google この曲名は?」と聞いたりする必要もありません。スマートスピーカーに比べると「OK Google」「ねぇ、Google」と話しかける回数は大幅に減らせそうです。

 

なお、Googleアシスタント内蔵のスマートディスプレイは、LGエレクトロニクス、JBL、ソニーなどからも発売される見通しで、一部の製品は、CESに出展されていました。

↑LGエレクトロニクスが2018年内に発売予定の「LG ThinQ View」。8型のディスプレイを搭載↑LGエレクトロニクスが2018年内に発売予定の「LG ThinQ View」。8型のディスプレイを搭載

 

↑JBLが発表した「JBL Link View」。8型のディスプレイの左右に10Wスピーカーを搭載し、背面にはパッシブラジエーターを備える↑JBLが発表した「JBL Link View」。8型のディスプレイの左右に10Wスピーカーを搭載し、背面にはパッシブラジエーターを備える

 

Googleの説明員が各社ブースに出向いて「Hey Google」

CESに出展する企業のブースの中には、Googleアシスタント内蔵の製品を展示し、そのデモンストレーションを行うブースもたくさんありました。Googleの担当者が各社のブースに出向して説明にあたっており、GoogleがこのCESを機に、Googleアシスタントを積極的にアピールする“本気”を感じました。

 

↑Googleアシスタントのデモルームが会場のあちこちに↑Googleアシスタントのデモルームが会場のあちこちに

 

例えば、昨年12月から日本でも発売が開始された、落し物トラッカー「TILE」もGoogleアシスタントに対応。TILEは、貴重品などに取り付けておけば、紛失した場合にスマホアプリで探せて、また、TILEにあるボタンを押して、スマホを鳴らして探しすこともできます。Googleアシスタントに対応したことにより、TILEを付けた貴重品もスマホも、どちらも見当たらないといった場合に、「ねぇ、Google  TILEを探して」や「ねぇ、Google  スマホを探して」と話しかけて、見つけ出せるというメリットがあるそうです。

 

↑Googleアシスタントでの「Tile」の使い方をマンツーマンで解説してくれたGoogleの説明員↑GoogleアシスタントでのTILEの使い方をマンツーマンで解説してくれたGoogleの説明員

 

ほかにも、Googleアシスタントに対応するAndroid TVを用いたデモンストレーションが行われたり、Googleアシスタント内蔵の調理家電を用いた料理の実演に人だかりができていたりと、あちこちで「Hey Google」という呼びかけを耳にしました。

 

↑調理家電メーカーのGoumiaもGoogleアシスタント対応をアピール↑調理家電メーカーのGoumiaもGoogleアシスタント対応をアピール

 

↑中国の新興メーカーのブースでも、Googleアシスタントを用いたスマート家電を展示↑中国の新興メーカーのブースでも、Googleアシスタントを用いたスマート家電を展示

 

↑ソニーのブースでもGoogleが存在感をアピール。Google ExPressとは、アメリカで提供されているGoogleの即日宅配サービス↑ソニーのブースでもGoogleが存在感をアピール。Google ExPressとは、アメリカで提供されているGoogleの即日宅配サービス

 

アメリカのスマートスピーカー市場では、先に発売されたAmazon Alexaが圧倒的なシェアを占めていますが、CESでは、Googleアシスタントが巻き返しに躍起になっているようにも見えました。総合家電メーカーのLGエレクトロニクスが自社のAIプラットフォームにGoogleアシスタントを連携させることを発表するなど、Googleアシスタントで操作できるデバイスも一気に増やしていく構え。Amazon vs Googleの競争は、今年さらに激化しそうですよ。

CES 2018でみてきたスゴすぎ“AI”で確信! AI抜きの生活があり得なくなるワケ

1月9日〜12日に米ラスベガスで開催されたCES 2018。出展する多くの企業が「AI」というキーワードを掲げていました。AI(Artificial Intelligence=人工知能)は、クルマ、ロボットのみならずスマートデバイスや家電にも欠かせない技術に。しかし、形としては見えにくいものなので、何がどう便利になるのかがわかりにくいですよね。それを、わかりやすい形で展示し、来場者の注目を集めていたのがオムロンです。

 

進化した卓球コーチロボットは、反射神経抜群

初めてCESに出展したオムロンが、目玉として展示したのが「フォルフェウス(FORPHEUS)」。AIを搭載する卓球コーチロボットで、プレイヤー(人間)のレベルに合わせて、卓球のラリーが続くように、自動でラケットを操作するというもの。

 

↑来場者の注目を集めたAI搭載卓球ロボット「フォルフェウス」↑来場者の注目を集めたAI搭載卓球ロボット「フォルフェウス」

 

このフォルフェウスは、2013年10月に中国・北京で開催されたイベントで初公開され、その後、日本、インド、ドイツなどで公開。北米では今回が初公開で、性能を向上させた4号機が披露されました。

 

フォルフェウスはピン球の動きを検知する2つのカメラと、人の動きを検知するカメラを搭載し、対戦相手のレベルや球速、軌道などを予測。そして、ロボットアームに固定されたラケットで打ち返し、ラリーが続くように導くというものです。

 

↑卓球台の上にあるロボット本体の左右に搭載されたカメラで球の動きを3Dで捉えて、中央のカメラで人の動きを捉えて分析する↑卓球台の上にあるロボット本体の左右に搭載されたカメラで球の動きを3Dで捉えて、中央のカメラで人の動きを捉えて分析する

 

ポイントは、人に勝つことを目的とするロボットではないこと。対戦相手のレベルに合わせて反応するため、卓球初心者が相手の場合は、速度が遅い球を、相手が打ち返しやすい位置にレシーブ。実は、卓球がうまい人よりも苦手な人が相手の場合のほうが、予期せぬ方向に返球されるので、難しいアルゴリズムが用いられるそうです。

 

CESのオムロンブースでは、同社の開発メンバーがプレイヤーとなってデモンストレーションを披露したほか、来場者もフォルフェウスに対戦でき、その反応の速さに歓声が沸いていました。

 

↑ゲームが終わると、ゲームの分析がモニターに表示されていた↑ゲームが終わると、ゲームの分析がモニターに表示されていた

 

↑フォルフェイスは若い世代が中心となって開発している。開発チームの1人である小泉昌之氏↑フォルフェイスは若い世代が中心となって開発している。開発チームの1人である小泉昌之氏

 

なお、フォルフェウスは、オムロンが工業用ロボットの技術をアピールするために展示するもので、これ自体の販売は予定していないそうですが、「卓球コーチとして売ってほしい!」といった反響もあったようです。

 

↑2015年にアメリカの産業用ロボットメーカー・アデプト テクノロジー社を買収したオムロン。これは、ベルトコンベヤーにランダムに流れたきた製品をアームで反対側のベルトに運ぶロボット。こうした工業用ロボットも関心を集めていた↑2015年にアメリカの産業用ロボットメーカー・アデプト テクノロジー社を買収したオムロン。これは、ベルトコンベアにランダムに流れてきた製品をアームで反対側のベルトに運ぶロボット。こうした工業用ロボットも関心を集めていた

 

自動運転時代に向けた安全システムに業界が注目

オムロンは、さらに“眠気の予知システム”を発表し、注目を集めていました。ドライバーの眠気を感知する技術はすでに開発済みですが、今回の発表では、眠気を自覚する数分前に、その予兆を検知できることがポイント。運転中のクルマが微振動を続けており、それによってドライバーの頭が動くと、それとは反対方向に瞳孔が向き、バランスが保持されます。これを「前庭動眼反射」と言いますが、この反射がなくなる現象を見つける技術が開発されました。

 

↑眠気の予兆を検出するシステムを搭載してシミュレーター↑眠気の予兆を検出するシステムを搭載してシミュレーター

 

↑1台のカメラでドライバーの目の部分をマッピングし、居眠り運転を未然に防ぐように導く↑1台のカメラでドライバーの目の部分をマッピングし、居眠り運転を未然に防ぐように導く

 

今回のCESでは、自動車メーカーを中心に自動運転に関する展示も目立ちましたが、オムロンが開発したこの技術には、自動車メーカーや車載メーカーからのひっきりなしの問い合わせがあり、対応に追われたとのこと。眠気の予兆を感知した場合の対策として、冷気をあてる、シートを動かすなど、複数の方法が考えられるようですが、自動運転時代に向けて、大いに役立つ機能になりそうです。

 

オムロンの展示を見て感じたのは、どちらの技術も「AI」と呼べるが、そのベースとして「ディープ・ラーニング(充分なデータ量に基づく機械学習)」があるということ。最近、あちこちで「AI」という言葉を耳にしますが、“AIは一日にして成らず”ですね。

 

LGエレクトロニクスは新しいAIプラットフォームを導入

総合家電メーカー・LGエレクトロニクスも「AI」で注目を集めていました。同社は、CES 2018の開幕に合わせて「ThinQ(シンキュー)」という新しいAIプラットフォームを発表しました。

 

↑CES 2018に合わせて開催したプレスカンファレンスで「ThinQ」を発表↑CES 2018に合わせて開催したプレスカンファレンスで「ThinQ」を発表

 

LGエレクトロニクスは従来から独自のディープ・ラーニング技術を取り入れたスマート家電を手がけていますが、今回発表した「ThinQ」は、それをより発展させて、テレビを含め、あらゆる製品を音声操作に対応させていこうというもの。ThinQに対応する製品は、現段階ではLG製品だけですが、プラットフォームをオープンにすることで、他社製品と連携させていく計画があることも発表されました。

 

↑ThinQをコントロールできるスマートロボット「CLOi(クロイ)」↑ThinQをコントロールできるスマートロボット「CLOi(クロイ)」

 

↑二層式の洗濯機・乾燥機もAI対応↑二層式の洗濯機・乾燥機もAI対応

 

↑おなじみのディスプレイ付き冷蔵庫は、ディプスプレイから料理の情報を得られたり、家族との連絡にも使える↑おなじみのディスプレイ付き冷蔵庫は、ディプスプレイから料理の情報を得られたり、家族との連絡にも使えたりする

 

↑有機ELテレビの最新モデルも発表された。これは77インチの壁掛けタイプ↑有機ELテレビの最新モデルも発表された。これは77インチの壁掛けタイプ

 

↑液晶テレビの画質を向上させるための新しいプロセッサ「α9」も発表↑液晶テレビの画質を向上させるための新しいプロセッサ「α9」も発表

 

↑「α9」により、斜めから見ても色の歪みがなくなり、鮮明な画質が得られるという↑「α9」により、斜めから見ても色の歪みがなくなり、鮮明な画質が得られるという

 

ThinQだけでは世界的な広がりを見込みにくいためか、GoogleアシスタントやAmazon Alexaと連携することもアピールされました。LGブースで展示されていた製品には、Googleアシスタントを搭載する製品も多く、日本のユーザーにとっては、そちらのほうが、わかりやすく導入できそうです。

 

↑Googleアシスタントを内蔵するスマートスピーカー「LG ThinQ Speaker」も発売予定↑Googleアシスタントを内蔵するスマートスピーカー「LG ThinQ Speaker」も発売予定

 

↑ディスプレイ付きのスマートスピーカー「LG ThinQ View」も出店↑ディスプレイ付きのスマートスピーカー「LG ThinQ View」も出展

 

高額にもかかわらずヒットしたホームクリーニング機「LG Styler」など、日本でも注目度が高まっているLG製品。ThinQによる、さらなる使い勝手の向上に注目しましょう。

 

↑説明員が質問攻めにあっていた「LG styler」↑説明員が質問攻めにあっていた「LG Styler」

 

↑空港などでの導入が見込まれる業務用の運搬ロボットも出展されていた↑空港などでの導入が見込まれる業務用の運搬ロボットも出展されていた

 

↑ひときわ注目を集めていた、有機ELの曲面ディスプレイを用いた展示↑ひときわ注目を集めていた、有機ELの曲面ディスプレイを用いた展示

 

AI同士の連携も含めて、生活にさらなる広がりを予見させられたCES 2018。AIは日本国内でも、昨年に引き続き必ず注目されるキーワードになると思われます。これだけの発展を見せているAIは、もう生活に欠かせない存在になるのかもしれませんね。

コスパNo.1映像サービス「dTV×dTVチャンネル」がハンパない!

映画・ドラマ・アニメなど、激増する魅力的な作品を豊富に、かつ安価で見られるのが「dTV×dTVチャンネル」の組み合わせ。視聴スタイルも自由に選べ、いつでもどこでも映像を楽しめる!

 

 

2つのサービスを組み合わせ最強の視聴環境を手に入れる

NTTドコモの映像配信サービス「dTV」は、国内外の映画・ドラマ・アニメ・音楽など、約12万作品以上を月額500円で見放題という驚きのコスパを誇る。スマホでも大画面テレビでも視聴可能なスタイルの多様さと、ハイクオリティなオリジナル作品も魅力で、その会員数は、国内最大規模だ。

 

そんなNTTドコモが新サービス「dTVチャンネル」を1月30日に開始する。これは、BS/CSの有料放送のように、30以上の専門チャンネルを自由に視聴できるというもの。

 

好きなときに見たい作品を選んで視聴できる「dTV」と、見たい作品がないときでも適当にザッピングすれば魅力ある作品に出会える「dTVチャンネル」。これら2つの映像配信サービスは、組み合わせて利用することでいっそう楽しむことができるようになる。それが今回提案する「dTV×dTVチャンネル」なのだ。その魅力とお得さを紹介しよう。

 

 

そもそもdTVとdTVチャンネルって何?

見たい作品を選択するもよしザッピングで気ままに見るもよし
インターネット経由で作品を選び、再生できる「dTV」と、CSなどで放送されている専門チャンネルを視聴できる「dTVチャンネル」の組み合わせ。ネット配信とテレビ受信の「いいとこどり」ができる最強コンビなのだ。

 

膨大な作品数を月額500円で!

20180119_dtv03

dTV

月額: 500円
作品数:12万本以上

スマホ・タブレット・PCなどからインターネット経由で、作品を視聴できる映像配信サービス。その場で再生するストリーミング配信と、端末に保存してから視聴するダウンロード再生の2通りが可能。別料金だが、新作のレンタル視聴もできる。

主なオリジナル作品:●ドラマ「花にけだもの」●ドラマ「パパ活」●ドラマ「望郷」●ドラマ「銀魂-ミツバ篇-」ほか

 

テレビ感覚で専門チャンネルを楽しめる!

20180119_dtv08

dTVチャンネル(1月サービス開始予定)

月額:780円※
作品数:30ch以上

ジャンルごとに特化した専門チャンネルの作品を、テレビのようにリアルタイム視聴できるサービス。ネットに接続したスマホやタブレット、専用機器などから利用する。放送中や放送後に、作品を最初から視聴できる「見逃し視聴」も可能だ。

主な専門チャンネル●映画ザンマイ!●ディズニージュニア ライト●MTV MIX●将棋プラス●BOOMERANGほか

 

 

【一緒に使うとココがハンパない!01】

dTV×dTVチャンネルは配信作品が充実しすぎ!

【dTV】12万作品×【dTVチャンネル】30チャンネル超でボリュームもジャンルの多彩さも完璧!
オンデマンド型映像配信サービスのdTVとリアルタイム型映像配信サービスのdTVチャンネルを組み合わせることで、楽しめる作品数は膨大な数に! 完全オリジナルドラマからバラエティまで、dTVでしか見られない作品も豊富で、新作も続々追加されている。

 

 

【dTV】ドラマもバラエティも音楽も!話題作が満載!

18ジャンルにわたって12万作品以上をラインナップするdTVには、ココでしか見られないオリジナルドラマや話題の映画、海外ドラマなど必見の作品が山盛り。さらに、地上波にはできないバラエティや、ファン必見のライブ映像なども揃う!

20180119_dtv07

<バラエティ>「トゥルルさまぁ~ず」

視聴者から届いた「気持ちいいこと」を、さまぁ?ずとあびる優が実際に体験。結果を5段階で評価するバラエティ。
©BeeTV

 

 

TWD S8後半_ヨコ

<海外ドラマ>「ウォーキング・デッド」シーズン8

全世界で大ヒットしている海外ドラマの最新シーズン。ウォーカーが蔓延る世界で生きる人間たちの運命を描く。

●「ウォーキング・デッド」シーズン8 後半(第9話)は、2018年2月26日(月)22時~ FOXチャンネルで日本最速配信スタート!

© 2018 AMC Network Entertainment LLC.  All Rights Reserved.

 

 

20180119_dtv04

<dTVオリジナルドラマ>「不能犯」

マインドコントロールなどを駆使する、法で裁けない殺し屋と彼に翻弄されるターゲットの悲惨な末路を描く。

©宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会 ©2017 dTV

 

 

170609_GT_dtv_ol

<dTVオリジナルドラマ>「銀魂-ミツバ篇-」

「銀魂」屈指の泣けるエピソードを実写化したオリジナルドラマ。江戸の治安を守る真選組隊士たちの絆と活躍を描く。

©空知英秋/集英社 ©2017映画「銀魂」製作委員会
©2017 dTV

 

 

20180119_dtv02

<音楽ライブ>「AAA DOME TOUR 2017 -WAY OF GLORY- 東京ドーム公演(Digest)」

6人体制となったAAAによるグループ初の4大ドームツアーを収録。圧巻のパフォーマンスはファンならずとも必見!

 

 

【dTVチャンネル】映画やアニメチャンネルからドキュメンタリー、釣りや将棋などマニアックなチャンネルまで

日本初提供の「ソニー・チャンネル」や、キッズアニメの「ディズニージュニア ライト」、エンタメの「MEN’S NECO」、音楽の「MTV MIX」など30以上のチャンネルが揃う!

●おもなチャンネル

「ソニー・チャンネル」
ソニー・ピクチャーズの海外ドラマ・映画をお届け。

 

「Boomerang」
世界で大人気のファミリー向けアニメチャンネル。

 

「Kchan! 韓流TV」
韓国のチャン!(最高)なK-POPエンタメチャンネル。

 

「Discovery TURBO
クルマやバイクを愛する人のためのエンタメチャンネル。

 

「ニコロデオン」
グローバルなキッズ向けエンターテインメントチャンネル。

 

「ナショナルジオグラフィック」
世界最高峰のドキュメンタリーチャンネル。

 

 

【一緒に使うとココがハンパない!02】

dTV×dTVチャンネルなら視聴スタイルを問わず使える!

dTV×dTVチャンネルは、視聴できる機器の豊富さも魅力。外出先ではスマホやタブレット、リビングでは大画面テレビなど、シチュエーションに合わせて、いつでもどこでも見たい作品を再生できるのだ。ひとつのIDで最大5台までの再生機器を登録可能なのも便利。

 

プライベートタイムにこころゆくまで名画鑑賞

家族は見ないような古い名画や、マニアックな作品などは、タブレットで視聴。誰にも邪魔されず、一人でゆっくり鑑賞できる。家族が寝静まったらリビングに移動して大画面テレビで鑑賞なども自由自在。

 

リビングに集まって家族向け作品を楽しむ

対応テレビや専用機器を使えば、リビングの大画面テレビでも視聴可能。食事をしながら、あるいはティータイムに、家族みんなで楽しめる。dTVチャンネルなら、テレビ感覚でザッピングも可能だ。

 

dTVモバイルアプリは機能が超充実!

20180119_dtv05

画面上部のタブで作品ジャンルを切り替え可能。「あなたにオススメ」では好みに合った作品がリストアップされるので、思わぬ作品に出会えるかも。

 

dTV×dTVチャンネルはテレビで見るのも簡単!

20180119_dtv09↑NTTドコモ /ドコモテレビターミナル/価格未定/1月発売予定

 

新登場の「ドコモテレビターミナル」を使えば、インターネット回線に繋ぐだけでdTV、dTVチャンネルが大画面テレビで手軽に視聴可能。ほかにも、DAZN for docomoやdアニメストアといったドコモの映像サービス、さらにはYouTubeなども再生できる。4K HDRやDolbyVisionの映像にも対応。またリモコン内蔵マイクを使って、音声によるコンテンツ検索も行える。

 

 

【一緒に使うとココがハンパない!03】

これだけできてdTV×dTVチャンネルは月額980円!(※)

dTVとdTVチャンネルは個別で利用することもできるが、一緒に申し込むと「お得パック」が適用され、なんと月額300円も安く。得意ジャンルや利用シーンの異なる2つのサービスを生かすためにも、セットでの利用がオススメだ。以下、GetNavi関係者の生の声をお届けしよう。

 

月額980円なのに専門チャンネル見放題はスゴい!

月額500円のお得さが際立っていたdTV。そこに専門チャンネル見放題のdTVチャンネルをプラスしても他のVODサービス並みの料金で済むのはスゴい! CS放送などと違ってアンテナ等の設置費用が不要なのもイイ。(ゲットナビ編集部:森 有史)

 

月額980円なのに4KやVRまで楽しめる!

最新テクノロジーの導入に積極的なのもdTVのよいところ。追加料金なしに、4KやVRなどの作品も楽しめるのはうれしい限りです。現時点では、まだ対応機器も作品も限られていますが、今後の展開に期待!(ライター:湯浅顕人)

 

月額980円なのにライブ映像&MV見放題!

dTVは、ライブ映像や生配信など、音楽関係の作品が充実しています! 私の母はEXILEが好きなので、家族全員でdTVを活用中。dTVチャンネルにはMTVもあるし、音楽好きにとっても魅力的なサービスです。(ゲットナビ編集部:保谷恵那)

 

※:ドコモ以外の方は、dTVチャンネル月額1280円、dTVお得パック月額1480円でご利用になれます
価格はすべて税抜き表記になっています。対応機種・ご利用条件・キャンペーン詳細など、詳しくは「dTVサイト」「dTVチャンネルサイト」でご確認ください

 

dTV公式サイトはコチラ
https://pc.video.dmkt-sp.jp/

 

 

 

求む! 世界を変えるアイデア――若きエンジニアを応援する「ジェームズダイソンアワード」に集まった度肝を抜く製品ベスト5

吸引力の落ちない掃除機、羽根のない扇風機、熱くないドライヤー。数々の革新的な家電を開発しているダイソン。そのダイソンの創始者であるジェームズ・ダイソン氏が、若いエンジニアを支援する目的で設立されたのが「ジェームズダイソン財団」だ。

 

ジェームズダイソン財団では、若いエンジニアのための国際的なアワード「ジェームズダイソンアワード」を主催。応募資格は、プロダクトデザインやエンジニアリングを学んでいる学生、および過去4年以内に卒業した人。チームでの応募も可能だ。

 

第12回目となる2017年は、世界23か国、1027の作品の応募があった。そのなかから、日本国内での審査を通過した5作品が国際最終審査へ進出。そして、うち3作品が国際最終審査のTOP20へ入賞した。この記事では、昨年12月に行われた国内受賞作品表彰式セレモニーの様子と、国際TOP20に選ばれた3作品の受賞者へのインタビューをお届けする。

20180125-i03 (1)

 

授賞式には国内審査通過5作品が登場

ジェームスダイソンアワードのテーマは、一貫している。そのテーマとは「問題を解決するアイデア」。日常生活におけるあらゆる問題を、テクノロジーで解決しようというのがテーマ。決まったジャンルがなく、毎年のテーマ設定もない。それだけに、応募するエンジニアは長い時間をかけて作品の開発に当たることも可能だ。

 

今年のセレモニーでは、まず国内審査員と過去の受賞者、そして今年の受賞者のパネルディスカッションからスタート。パネラーは、国内審査員を務めるジャーナリスト・コンサルタントの林 信行氏、2015年、2016年と国内受賞をしている山田泰之氏、そして2017年の国内最優秀賞を受賞した孫 小軍(そんしょうぐん)氏が登壇。

20180125-i03 (2)

 

↑林 信行氏↑林 信行氏

 

↑山田泰之氏↑山田泰之氏

 

↑孫 小軍氏↑孫 小軍氏

 

それぞれ、このアワードの魅力や受賞後の変化、そして審査員から見たアワードの成長などについて語った後、これからのデザイナーやエンジニアに求められる資質や、今後のアワードへの期待などを述べていた。

 

続いて国内審査員である林 信行氏と、デザインエンジニアでありTakramディレクターの緒方壽人氏による講評があった。

↑↑Takramの緒方壽人氏(左)と林 信行氏↑↑Takramの緒方壽人氏(左)と林 信行氏

 

林氏は「歴史的にジェームズダイソンアワードは福祉や医療関係の作品が多いが、今年は幅広いバリエーションの応募がありました。必ずしも深刻な課題だけではなく、視野を広げて審査をしました」とコメント。緒方氏は「発見した問題に対する問いの立て方と、それをどのように解決していくかという過程、そしてものづくりをしてプロトタイピングをしていくプロセス。この3つのポイントを重視して評価を行いました」と、評価のポイントを説明していた。

 

今回の国内応募は、過去最高の50作品。審査には5時間を費やしたという。そして選ばれたのが次の5作品だ。

 

国内第5位 ReverseCAVE: VRデバイドを解決するためのパースペクティブ共有技術

製作者:石井 晃氏(筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻)、
鶴田真也氏(筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻)、
鈴木一平氏(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類)、
中前秀太氏(筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻)、
皆川達也氏(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類)

概要:VRゲームなどの仮想空間を楽しむには専用のヘッドマウントディスプレイ(HDM)が必要となるため、プレーヤー以外にはVRで何が行われているのかがわからない。そこで、空間を覆う半透明スクリーンと多数のプロジェクター等で構築される “ReverseCAVE”システムを開発。VR空間がスクリーンに映し出されることで、VRプレーヤーと観客が同時にVR空間を楽しめる。

 

国内第4位 Telewheelchair

製作者:橋爪 智氏(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科 図書館情報メディア専攻)、
鈴木一平氏(筑波大学 情報学群 情報メディア創成学類)、
髙澤和希氏(筑波大学大学院 図書館情報メディア研究科 図書館情報メディア専攻)

概要:遠隔からの操作が行える電動車いす。遠隔操作技術と360度カメラ、そしてAI技術を組み合わせることで、障害物検知や環境認識を実現。介助者がいなくても安全な走行を行うことができる。

 

国内第3位 ~Cuboard~クローラユニットシステムを用いた雪上にて走行可能な小型モビリティ

製作者:寺嶋瑞仁氏(長岡技術科学大学大学院 工学研究科 機械創造工学専攻 兼 ㈱CuboRex 代表取締役社長)、
上脇優人氏(長岡技術科学大学 工学部 電気電子情報工学課程 兼 ㈱CuboRex 勤務)、
冨田 青氏(長岡技術科学大学 工学部 電気電子情報工学課程 兼 ㈱CuboRex 勤務)、
パドロン ファン氏(長岡技術科学大学大学院 工学研究科 電気電子情報工学専攻 兼 ㈱CuboRex 勤務)

概要:雪深い地域では自転車やバイクといった交通手段が使えない。必然的に自動車に依存することになるが、渋滞などを引き起こし移動に時間がかかる。そこで、手軽に雪上を移動できるモビリティを開発。片手で持てる重量で、雪国での冬場の移動を快適にする。

 

国内準優秀賞 Digital Garden

製作者:ベン バーウィック氏(東京大学大学院工学系研究科 建築学専攻 修了、現 オーストラリア在住)

概要:太陽光発電などが注目されるなか、集合住宅ではソーラーパネルの設置がしづらいため、なかなか普及していない。そこで、折り紙工学によりデザインされたソーラーパネルを開発。太陽光による発電ができるほか、パネルの照り返しで部屋の内部も明るくする。

 

国内最優秀賞 SuKnee -障害者のモビリティを高めるロボット義足

製作者:孫 小軍氏 (東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻)、
菅井文仁氏 (東北大学大学院 工学研究科 修了、現 東京大学大学院 情報理工学系研究科 創造情報学専攻 特任助教)、
佐藤翔一氏 (慶應義塾大学 環境情報学部 卒業、現 東京大学 生産技術研究所 研究員)

概要:既存の義足は動力を持たないものが多く、歩行中に転びやすい。そこで、生態メカニズムに基づいてロボット技術と人間の筋肉を模倣する独自のアクチュエータを開発し、軽量コンパクトな電動アシスト付き義足をデザイン。疲れにくく自然な歩行が行える。

 

以上5作品が国内最終審査を通過。このうち3作品が、国際審査のTOP20に入賞した。日本のエンジニアリングのレベルが高い証拠と言えるだろう。

 

国際TOP20受賞者にインタビュー

ここからは、国内受賞作品のうち、国際TOP20に入賞した3組の受賞者のインタビューをお届けする。開発の経緯やアワードへの応募動機、そして今後の展開などを伺った。

 

SuKnee -障害者のモビリティを高めるロボット義足 開発チームリーダー孫小軍氏

↑現在は東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻。一度社会人を経験し、再度大学で義足の開発・研究を行っている↑現在は東京大学大学院 情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻。一度社会人を経験し、再度大学で義足の開発・研究を行っている

 

――開発のきっかけは?

私は右足が義足です。義足で生活をしていると、現在普及しているタイプでは動きづらいということを実感していました。大学卒業後、いったんは大手メーカーに勤めていましたが、いまの義足よりももっといいものを作りたいという思いから退社し、現在は大学で義足開発をしています。

↑手前が現在のプロトタイプ。後ろにあるのが次期プロトタイプ。デザインをさらに追求し、足首も稼働するようにするという↑手前が現在のプロトタイプ。後ろにあるのが次期プロトタイプ。デザインをさらに追求し、足首も稼働するようにするという

 

――いままでの義足と大きく違うところは?

動力がついているところです。現在の義足は動力がなく、ユーザーが自分で動かさなければいけません。SuKneeには、バッテリー、モーター、制御のためのボード、電気基板、角度センサー、力センサーなどを内蔵しており、ユーザーが動かそうとするとその状態を検知して、義足自体が動きます。

↑義足の中には基板や配線、モーターやセンサーなどが組み込まれている。今後はこれらをもっとすっきりさせ、さらなる軽量化を目指す。素材もカーボン製にしたいとのこと↑義足の中には基板や配線、モーターやセンサーなどが組み込まれている。今後はこれらをもっとすっきりさせ、さらなる軽量化を目指す。素材もカーボン製にしたいとのこと

 

――義足は結構身体に負担がかかるものなのですか?

歩行中、義足とつながっている残った足の部分を自分で振り出さないといけません。その部分は疲れやすいですね。長期的には腰などにも負担がかかります。

 

――歩行時の疲労を軽減してくれるんですね。

もうひとつは、イスから立ち上がるときに必要な力も軽減されます。義足をしていると、立ち上がるときに反対側の足の力で立ち上がる必要があります。若いうちはいいのですが、高齢者になるとそれも難しくなり、寝たきりになってしまうこともあります。SuKneeならば、義足自体が立ち上がるときにサポートしてくれるので、楽になります。

 

――ジェームズダイソンアワード参加のきっかけは?

義手義足という福祉分野は、現在ヨーロッパの2社が世界70%というシェアを持っている寡占的な市場になっているため、新規参入が厳しい状態です。しかし、2014年にイクシーという義手を作ったチームが国際準優秀賞を受賞して、その後広がりがあったのを見て、我々も国際的な広がりの期待ができるこのアワードを目指そうと思いました。

 

――今後はどのような展開を考えていますか?

今年の秋には大学を卒業するので、その後はベンチャー企業を立ち上げて商品化を進めていきます。2020年に東京でパラリンピックが開催されるので、まずはそこで競技者の方たちの日常生活で使っていただけるよう、2019年の商品化を目指しています。

↑新しいプロトタイプはまだモックの状態だが、デザインがスマートになっている。足首が動く義足というのはこれまでにあまりないそうなので、その点にも期待したい↑新しいプロトタイプはまだモックの状態だが、デザインがスマートになっている。足首が動く義足というのはこれまでにあまりないそうなので、その点にも期待したい

 

~Cuboard~クローラユニットシステムを用いた雪上にて走行可能な小型モビリティ 開発チームリーダー寺嶋瑞仁氏

↑長岡芸術大学大学院の学生であり、株式会社CuboRexの代表取締役社長でもある寺嶋氏↑長岡芸術大学大学院の学生であり、株式会社CuboRexの代表取締役社長でもある寺嶋氏

 

――なぜ雪上を移動するためのモビリティを開発しようと思ったのですか?

私は和歌山出身なのですが、大学入学のために新潟県長岡市で一人暮らしを始めました。すると冬の積雪がすごく、冬場はほぼ家から出られないんです。当初はクルマを持っていなかったですし、クルマを持つと維持費もかかる。そこで、手軽に雪上を移動できるものを作ろうと思いました。

↑↑あえて使用感のあるものを展示。上部のスケートボード部分は市販品を利用している↑あえて使用感のあるものを展示。上部のスケートボード部分は市販品を利用している

 

――雪上を走るために工夫されている点は?

防水機構には気を遣いました。動力部分に水が入ってはいけないので、中身をパッケージングしたり、ケーブルを防水にしたり。また、外部からの負荷を逃がすための工夫もしています。

↑雪上での運用を考慮し動力部分やバッテリーなどの防水加工には気を遣っているという↑雪上での運用を考慮し動力部分やバッテリーなどの防水加工には気を遣っているという

 

――新しい技術は搭載されていますか?

クローラーベルトの構造が新しいですね。本来ならば金属を連結させたり、ゴムで作ったりするのですが、これはプラスチックを採用しています。構造はお風呂のふたと同じなんです。戦車のようなクローラーでは重たくなってしまいます。また製作にも特殊な機械が必要になったりするのですが、我々の構造ならば比較的安価で作れます。ここに関しては特許も取得しています。

↑特許を取得しているクローラーベスト。構造的にはお風呂のふたと同じ。プラスチック製で軽量↑特許を取得しているクローラーベスト。構造的にはお風呂のふたと同じ。プラスチック製で軽量

 

――ジェームズダイソンアワードに参加しようと思ったきっかけは?

これまで、ビジネスコンテストには何回は出たことがあるのですが、私はエンジニアなので、ビジネスモデルが描けないんです。でもジェームズダイソンアワードは、課題とその解決方法、そしてプロトタイプがあれば評価してもらえるので、ビジネスモデルを描かなくていいという点が非常によかったなと思います。

 

――すでに起業してビジネスにされていると思いますが、今後はどういう展開を考えていますか?

当初は雪上移動のための乗り物と考えていたのですが、展示会などでの反応を見ると、レジャーの側面での需要が大きそうなんです。なので、レジャー施設やテーマパークにレンタルという形で卸して、メンテナンスなどで収益を上げていくというビジネスモデルを考えています。あとは、量産できるよう我々の体制を整えることが課題ですね。

 

Telewheelchair 開発者 橋爪智氏、鈴木一平氏、髙澤和希氏

↑左から高澤氏、橋爪氏、鈴木氏。鈴木氏は国内第5位のReverseCAVE開発にも参加↑左から高澤氏、橋爪氏、鈴木氏。鈴木氏は国内第5位のReverseCAVE開発にも参加

 

――車いすで遠隔操作というのは珍しいと思うのですが、なぜそこにスポットを当てたのですか?

橋爪:一番の目的は、高齢化社会といわれるなかで、介護者の負担を減らしたいというものです。

 

高澤:これまでの車いすは、1台に1人付いていなければいけなかった。しかしTelewheelchairならば、遠隔地に1人いて、複数の車いすを管理できるので、人件費の削減にもつながると思います。

↑ベースとなるのは市販の車いすのデザインを改良してもらったもの。電動車いすなので自走も可能↑ベースとなるのは市販の車いすのデザインを改良してもらったもの。電動車いすなので自走も可能

 

――VRはどういうところに使われているのですか?

高澤:車いすの上、ちょうど介護者の目線に360度カメラがありまして、そこからの映像を見ながら遠隔地のパソコンで車いすを操作します。360度カメラなので、後ろを向いたり横を向いたりすることが可能です。

 

――AIはどのような効果があるのですか?

高澤:映像のなかの物体認識をしています。もし人が近づいてきたら判断し、距離が近ければ危険と判断してアニメーションを出したり、車いすをストップします。

 

――どのような現場で使われることを想定していますか?

橋爪:介護施設ですね。一番車いすを使う場面は、介護施設だと思うので、まずはそこにフォーカスしていきたいと思っています。

↑操作系とは別に画像は放送用のHDMI送信機を使用。車いすを含め、全部Amazonで購入できるという。手軽にアップデートできるのもメリットのひとつ↑操作系とは別に画像は放送用のHDMI送信機を使用。車いすを含め、全部Amazonで購入できるという。手軽にアップデートできるのもメリットのひとつ

 

――介護者の負担が減る以外のメリットはありますか?

橋爪:心理的な面のメリットがあります。車いすに乗られる方というのは高齢者が多いのですが、介護の方に車いすを押してもらったりするということに申し訳なさを感じ手いることが多いんです。しかし、自動運転の車いすならばその罪悪感も軽くなるようなんです。実際に介護現場でテストをしたときに、そのような声が上がってきました。

 

――今回国際TOP20に入賞したことについての感想はありますか?

橋爪:これまで国内のコンペで賞を取ったことはあるのですが、国際的なアワードでの受賞は初めてだったので、すごくうれしいですね。国内だけでなく世界的に知っていただけるというコンペはなかなかないので。受賞してからいろいろと取材依頼などもいただいております。ロシアのメディアにも載っていたんですが、内容が読めないんですよ(笑)。

 

アイデアと技術がある若きエンジニアの登竜門

ジェームズダイソンアワードは、学生および若いエンジニアが参加できるアワードだ。冒頭でも記したが、テーマは「問題を解決するアイデア」だ。このテーマが変わることはない。今回の受賞作品を見ればわかるとおり、私たちの生活のなかにはさまざまな問題がある。そのような問題を見つけられる着眼点と、解決するためのアイデア。そして課題解決のための技術力。この3つを備えていれば参加できる。

 

ジェームズダイソンアワード2018の応募開始は3月、締め切りは7月。1人でもよいし、チームでもよい。エンジニアのための国際的なアワードは数少ない。技術で世界を変えたいという想いがある人は、ぜひ応募してみてはいかがだろう。

 

2018年は電子決済がブームになる! ドコモが新サービス「d払い」をスタート

アプリやECサイトでの購入代金を、月々の携帯電話料金と一緒に支払えるケータイ払いサービス。ドコモは「dケータイ払い+」という名称で提供していますが、4月からバーコード/QRコードを利用した新たな支払い方法「d払い」が始まります。

↑発表会で「d払い」についてプレゼンテーションしたNTTドコモ スマートライフビジネス本部 執行役員 プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏(右)とローソン 執行役員 マーケティング本部長 野辺一也氏(左)。ローソンはd払いに今夏以降対応予定↑発表会で「d払い」についてプレゼンテーションしたNTTドコモ スマートライフビジネス本部 執行役員 プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏(右)とローソン執行役員 マーケティング本部長 野辺一也氏(左)。ローソンはd払いに今夏以降対応予定

 

ドコモは、iモードケータイの時代である1999年に、iモードのコンテンツ料金をケータイ料金と一緒に支払える電話料金合算払いを開始しました。2005年には、iD、DCMX(現dカード)といったおサイフケータイを活用した決済サービスも開始。現在、電話料金合算払いは月間で1500万人が利用、dカードと合わせた取扱高規模は、2000年度の300億円から2016度には2.6兆円まで拡大し、iモード提供から19年で90倍にまで大きくなっています。

↑ドコモのキャッシュレス決済サービスは順調に拡大してきた↑ドコモのキャッシュレス決済サービスは順調に拡大してきた

 

電話料金合算払いは、スマホのアプリ内課金など、ネットのデジタルコンテンツを中心に拡大しました。2005年には「ドコモケータイ払い」でネットショッピングでの支払いにも対応。2015年12月にはdポイントが貯まって使える現在のdケータイ払い+となり、2016年度の取扱高はiモード全盛期のピークを上回る4000億円にも上っているそうです。

 

↑電話料金合算払いは4000億円の取扱高に↑電話料金合算払いは4000億円の取扱高に

 

こうしたサービスでドコモはキャッシュレス化を進めてきているわけですが、日本のキャッシュレス決済は2割に満たない状態で、海外の半分程度の水準に留まっています。中国では「Alipay」「Wechat Pay」などのバーコード決済が最近になって急速に普及し、韓国、中国ではキャッシュレス決済が5割を超えているのにです。ただ、日本でもインバウンドの増加で、バーコード決済を導入する店舗は急拡大しています。

 

今回、ドコモが始める新決済サービスは、電話料金合算払いとバーコードを組み合わせたスマホ決済サービスで、すでに電話料金合算払いを利用しているユーザーや、クレジットカードの登録や利用に抵抗を感じる人を対象にしたもの。d払いという新名称は、dポイントやドコモが他社とコラボしてサービスを展開する「+d」とケータイ払いを組み合わせています。お店で支払い方法を指定するときにも分かりやすいですね。

↑新しい決済サービスの名称は「d払い」↑新しい決済サービスの名称は「d払い」

 

d払いの特徴は「かんたん」「べんり」「おトク」の3つ。店頭ではアプリを起動し、バーコードを見せるだけ。代金はケータイ料金と一緒に支払われることになります。さらに、dポイントが貯まるほか、持っているdポイントを利用して買い物もできます。利用にあたって、ドコモのスマホユーザーなら申し込みは不要です。また、ドコモユーザー以外でもクレジットカードを登録するなどしてd払いを利用することができます。

↑d払いはとにかく簡単なのが特徴↑d払いはとにかく簡単なのが特徴

 

支払う方法は、コンビニなどのPOSレジの場合、お金を支払う際にユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコード/QRコードを読み取るだけ。バーコード/QRコードは支払いの都度、異なるものが表示されます。

↑POSレジの場合。ユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコードを読み取る↑POSレジの場合。ユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコードを読み取る

 

リクルートが提供している「モバイル決済 for AirREGI」などを導入している店舗の場合は、タブレットのカメラでアプリ画面のQRコードを読み取ります。

20180124-i02 (8)↑POSレジのない店舗でも対応したタブレットなどを使って読み取りが可能

 

サービス開始当初、d払いが使える店舗は以下の10社。もちろん、順次拡大予定です。身近なお店でもd払いを利用できるように、加盟店拡大を進めていくとのことでした。なお、ネットで提供しているdケータイ払い+の名称もd払いに変わり、ドコモの電話料金合算払いはすべてd払いとなります。d払いで支払える上限金額は、dケータイ払い+と同様、1万円から最大10万円まで設定できます。子どもは最大1万円まで。もちろん、使わせない設定にもできます。

↑この10社から対応。対応店舗は順次拡大予定↑この10社から対応。対応店舗は順次拡大予定

 

d払いは、電話料金合算払いを利用している1500万ユーザーが利用する可能性があるので、ドコモの前田氏は「この新決済方法を店舗が導入することで顧客獲得につながる」とアピール。iPadなど市販のタブレットでも利用できるので、「FeliCaのリーダー/ライターを導入するよりも簡単で安価にできる」(前田氏)というメリットもあります。

 

また、ローソンの野辺氏は、「非現金決済は、明らかにレジの通過スピードが違う。非現金で買い物をしてもらうことは、ローソンにとってお客さんの数が増えたり、購買喚起につながったりというメリットがある。また、日々、小銭を紙幣に変えて口座に入れるという業務がコンビニオーナーの負担になっている。24時間営業なので、現金が多いと防犯上のリスクも高い。非現金率を高めることはコンビニにとって大きな意味がある」と期待を寄せました。

 

バーコード決済というと、中国などでは露天のお店や個人間送金でも使われています。d払いでの具体的な対応予定は示されませんでしたが、「中小のお店とともにニーズはあると思うので、検討してはいる。キャッシュレス化推進の中で検討を進めていきたい」と前田氏は語りました。

20180124-i02 (7)↑バーコード決済は店舗側にとってもメリットが多い

 

また、訪日外国人が日本でd払いを使う、あるいは日本人が海外でd払いを使う、ということも、現時点で予定はないということでした。ただ、2020年には東京オリンピックが開催され、多くの外国人が訪日します。今後、そうした人たちも利用できるサービスに成長することが期待されます。

 

ちなみに、おサイフケータイやApple PayなどでiDを利用している人が、無理にd払いのバーコード決済に変える必要は特にありません。おサイフケータイの方が素早く支払えますし、dポイントについては、iDの方が有利な部分もあります(d払いの場合は、リアル店舗で使うと200円につき1ポイント。iDは100円につき1ポイント)。

 

現時点では、クレジットカードを敬遠する人がキャッシュレスで支払いができること、ケータイ料金と一緒に支払えることがメリットです。ともあれ、いま注目のバーコード/QRコード決済は簡単・便利なサービスであることは間違いありません。

 

「スマートIC」でかしこく充電! USBポート付き電源タップ「OWL-OTA2U2S」

オウルテックは、ACコンセントと充電用USBポートを2口ずつ備えた電源タップ「OWL-OTA2U2S」シリーズを1月下旬より発売します。カラーはブラックとホワイトの2色で、ケーブル長は1mと2mの2種類。価格は1mが2138円、2mが2462円。

20180124-i01 (1)

 

OWL-OTA2U2Sシリーズは、ACコンセント2口を備えた電源タップに、スマホやタブレットの充電に便利なUSBポートを2ポートを加え、最大4台までの機器を同時に充電可能なOAタップ。USBポートは最大5V/2.4A出力に対応し、急速充電も可能。機器に最適な電流を流してくれる「スマートIC」により、安全に充電することができます。

20180124-i01 (4)↑ACコンセントとUSBポートを2口ずつ搭載

 

 

また、ACコンセントには、落雷によって瞬間的に発生する有害な過電圧や過電流を軽減し、コンセントに接続された家電・電子機器の破損・故障を防ぐ「雷サージ保護回路」を搭載。コンセントとプラグの隙間にたまったホコリにより発火が起こることを防ぐ「耐トラッキングカバー」も備えています。

 

↑ブラックも用意↑ブラックも用意

 

ケーブル部には、180度に向きを変えることができ取り回しやすい「180度スイングプラグ」を採用。二重の保護被ふくを施したケーブルは高い耐久性を誇ります。

 

USBポート付きの電源タップは、デスクまわりにひとつ置いておくと便利なアイテム。この機会にオフィスや自宅のデスクまわりに導入してみてはいかがですか?

 

必修化まであと2年。始めるなら今年から! 小・中学生向けプログラミング1DAYキャンプ

2020年プログラミング教育必修化まであと2年。始めるなら今年から! ということで、手軽かつ子どもが楽しみながら学べる。Gakken Tech Programの小・中学生向けのプログラミング1DAYキャンプ(短期集中講座)を紹介します。

 

◆プログラミングが、子どもに習わせたい習い事ランキング上位に!

2020年の必修化に向けて、プログラミング教育に注目が集まっています。「子どもに習わせたい習い事」を調べた各所のランキングではのきなみ上位にランクイン。プログラミング教育の必修化がはじまる2020年まであと2年となり、ますます注目を集めていることがうかがえます。

 

一方で、「プログラミングをやらせてみたい」と思っても、何から教えればよいのかわからないという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか? Gakken Tech Programの1DAYキャンプは、プログラミングの基礎からプレゼンテーションまで、1日で体験できる充実のカリキュラムです。

 

◆1DAYキャンプのカリキュラムを写真で解説!

最初に、1日かけて学習する内容を詳しく説明し、子どもたちに目的意識を持ってもらいます。緑色のポロシャツのお兄さん・お姉さんはプログラミングを教えてくれる講師。

20180122_y-koba9 (2)

授業で使用するテキストには、たくさんの参考書を作ってきた学研の編集ノウハウが詰まっています。ただキーボードを打つだけでなく、書き込み式のテキストを使用することで、物事を筋道立てて考える論理的思考力や問題解決力が身につくようになっています。

20180122_y-koba9 (3)

いくつかある学習コースで、特に人気なのが「プログラミング基礎 マインクラフトコース」。プログラミングと聞くと難しそうなイメージがありますが、子どもたちに大人気のマインクラフトを使った学習からスタートすれば、楽しみながら親しめます。好評につき、マインクラフトコースの「VOL.02」も新設しました。

20180122_y-koba9 (4)

パソコンやプログラミングの経験がなくても大丈夫。2~4人の子どもに対して1人以上の講師がつく少人数制で実施します。万全のサポートで子どもたちの成長をフォロー。

20180122_y-koba9 (5)

昼食は、同じグループの子どもたちと講師と一緒にとります。保護者の方がいなくても大丈夫。お子様を1日安心して預けていただくことができます。

20180122_y-koba9 (6)

最後は1日の学習の成果を発表するプレゼンテーションタイム。プログラミングでつくった作品について子どもたち自身が、工夫したところ、どこが大変だったかなどを発表します。

20180122_y-koba9 (7)

 

実際の1DAYキャンプの様子はこちらの動画でチェック!

 

こんな作品を子どもたちが作り上げます!

これまでの1DAYキャンプで、子どもたちが作った作品の一部をご紹介します。

20180122_y-koba10 (1)

「プログラミング入門 スクラッチでゲームを作ろう」コースで完成したゲーム。使用テキストに掲載されている「ブロックくずし」ゲームをもとに作りました。ドラゴンが星に当たると音を出して消えます。ドラゴンは子どもがスクラッチ上で描いたものです。

20180122_y-koba10 (3)

「プログラミング基礎 マインクラフトコースVOL.01」では、マインクラフトの敵キャラ「クリーパー」の顔をプログラミングで作ることが目標です。

20180122_y-koba10 (4)

「プログラミング基礎 マインクラフトコースVOL.02」では、プログラミングで家を作ります。家具の配置や壁の色など、子どもたちがこだわって作った家が完成します。

20180122_y-koba10 (2)

「プログラミング実践 ホームページとWebアプリを作ろう」では、タイピングゲームを作ります。難易度は高めですが、オリジナルのゲームが完成したときの喜びはプログラミングへの自信となります。

 

これまでの1DAYキャンプに参加くださった保護者のアンケートでは、ほとんどの方が「とても満足」や「満足」と回答。学校やご家庭では身につけられないプログラミングスキルを学習できる貴重な機会とご評価いただいています。

 

★参加者へのインタビューはこちらの動画でチェック!

 

《好きやレベルで選べる4つの学習コース》

◇プログラミング入門1DAY スクラッチでゲームを作ろう
「ブロック崩し」や「じゃんけんゲーム」を作りながらプログラミングに挑戦します。はじめてのプログラミングに不安を感じるなら、コード入力を行わずに学習できる「スクラッチ」を使った本コースがオススメです。
難易度:★ 対象:小学1年生~小学6年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01
大人気ゲーム「マインクラフト」を使って、自動でモノづくりをするプログラミングに挑戦します。1DAYのコースでは、人気キャラクター「クリーパー」の顔をプログラミングで作ることを目指します。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.02
プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01の続きとなるコースです。VOL.01を受講された方はこちらのコースで、壁や床、塔などを作りながら、FORやIFといったさらに高度なプログラミングを学習しましょう。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング実践1DAY ホームページとWebアプリを作ろう
「Webでの情報発信」という強力なスキルを身につけるコースです。はじめに自己紹介ホームページを作りながら、Web制作の基本となる「HTML」を学びます。さらに、タイピングゲーム作りを通して「JavaScript」を学びます。
難易度:★★★ 対象:小学3年生~中学3年生

《お申し込み》
http://gakken-tech.jp/camp/?utm_source=prtimes171226-01
※サイト上で詳細をご確認のうえお申し込みください。

《プログラミング1DAYキャンプ開催概要》
◇日時: 2018年1月~4月
◇会場:学研ビル、有隣堂営業本部ビル、三省堂池袋店、池袋コミュニティ・カレッジ、クランテテ三田(開催日程により異なります)
◇定員:10名~100名(コースや開催日程により異なります)
◇参加費:1DAY/1万5,000円(税別)※各種割引あり

レンズ装着も可能! iPhoneをカメラに変えるスマホケース「bitplay SNAP! X」

コペックジャパンは、物理シャッターボタンを搭載したiPhone X用ケース「bitplay SNAP! X」を発売しました。カラーはブラック、ホワイト、ネイビー、カーキの4色展開で、価格は5940円です。

20180123-i01 (1)

 

bitplay SNAP! Xは、ケースにシャッターボタンが組み込まれており、まるでデジタルカメラのように簡単にかつ直感的にスナップショットが行えるiPhone X用カメラケース。

20180123-i01 (3)

 

別売の交換レンズを装着することで、iPhone Xのカメラ性能をさらに高められることが特徴です。

20180123-i01 (6)

 

別売のレンズはワイド、フィッシュアイ、マクロ、望遠をはじめ、新しいCPLフィルターなど多彩なバリエーションをラインナップしています。

20180123-i01 (5)

 

シリコングリップは交換も可能で、水洗いすることで粘着力が復活。本体にはシリコングリップが2つ同梱されています。

20180123-i01 (4)

 

ダブルレンズマウントを取り入れたSNAP!シリーズで初めてのケースで、本格的な写真撮影を楽しんでみてはいかがですか?

 

NY在住の共働き夫婦が実践!「Google Calendar & Keep」で仕事も家事も子育ても時短&時短

「とにかく時間がない!」

 

子どものいる共働き夫婦は、自分の仕事や食事の準備のほか、子どもの宿題の手伝いなどで日々追われ、ゆっくりと夫婦で座って話をすることもままならないもの。ニューヨークで暮らす私の家庭も共働きで、青息吐息で毎日を送っています。

 

共働き家庭では何よりもチームワークが大切ですが、チームワークを上げるために肝心なのはスケジュール管理です。ところが子どもの学校行事や習い事、お誕生日会やプレイデート(子ども同士の遊ぶ約束)のスケジュールは細かくて煩雑。さらに、日用品の買い出しなどもあり、夫婦間でのコミュニケーションなしには共働きは成り立ちません。

 

そこで役に立つのが「Google Calendar」と「Google Keep」。今回は私たちがこの2つをどのように使っているのかをご紹介します。

 

夫婦共有「Google Calendar」で子どものイベントを乗り切る

20180110_kubo16

夫は自分の仕事やプライベートの予定はほぼ完璧に把握していますが、子どもの学校行事や習い事、お誕生日会などの予定となるとすべて妻に任せっきり。これでは困ってしまいます。

 

そこで活躍するのが定番サービス「Google Calendar」。わが家では、私が子どもの友達からの誕生日会のお誘いなどのメールを読んで、予定を確認し、参加か不参加の返事をしています。子どもが2人いるので、パーティー会場へ子どもを連れて行くのは夫の役割で、もう1人の子どもと家に残るのは私です(そして平日用の食事の作り置きや洗濯、掃除をします)。

 

このような誕生日会のシーンでは、招待メールに記載されたパーティー会場の住所をカレンダーに入力しておけば、「住所はどこだったっけ?」と出発間際に確認しなくてもOK。カレンダーを開けて、入力してある住所をタップしてグーグルマップで開けば、会場へすぐに向かうことができます。

20180110_kubo13

また、アラートを「Time to leave」に設定しておけば、Googleがスマートフォンの位置情報から目的地までどれくらいかかるかを計算し、出発しなければいけない時間になると自然とアラームがなるように設定することもできます。

 

Google Calendarは複数作成してスケジュール管理を分かりやすく

20180110_kubo12

ピンクは私個人の予定、緑は仕事関係、オレンジは夫婦共有と、一度に複数のカレンダーを表示することが可能。そのため、例えば筆者の友人の誕生日や仕事のスケジュールなど、夫に関係のない予定は彼のカレンダーには表示されないように設定でき、不要なリマインダーを受け取ることもありません。

 

Google Keepで家事分担をスムーズに

20180110_kubo14

Google Calendarはすでに広く知られたサービスですでに活用されていることも多いでしょう。そこで、私たちが重宝しているもう1つのアプリ「Google Keep」を紹介します。Google Keepはメモアプリで、簡単にリストを作れるなど、使い勝手に優れているのが特徴です。

 

私は料理担当なので、買い足さなくてはいけない食料品を把握しているのですが、実際に買い物に行くのは帰宅時間が早い夫。そこで、料理をしながら「あ、パスタがもうすぐなくなる」と気がついたら、Google Keepにさっとメモします。仕事が早く終わった日を見計らって買い物に行く夫は、いちいち筆者に何を買ったらよいかを確認せずに、Google Keepの買い物リストを見ながらショッピングをすることができます。

 

 

思いついた時にいつでもGoogle Keepでメモ

20180110_kubo15

食料品のショッピングリストだけでなく、「観たい映画のリスト」や「家の中でリノベーションしたいところのリスト」など、夫婦でやりたいことは夫婦共有リストとしてメモしてあります。ペーパータオルが最後の1ロールとなればスマートフォンからGoogle Keepにメモ。ちょっとした会話の中に出てきた面白そうな映画のタイトルも、次に夫婦そろって一緒に映画鑑賞するなんて贅沢な時間を取れるのは何週間先の話か分かりませんが、忘れてしまわないようにメモ。そして夫婦で映画を観られそうという日には、2人共有の「映画リスト」から何を観るかを選びます。

 

仕事、家事、子育てとお互いの顔を見ながらゆっくりと話をする時間もままならないような多忙な共働き家族だからこそ、少し時間に余裕があるときは、仕事でやりがいを感じていることやストレスに感じていること、子どものことなど、気の向くままに会話をする時間を設けたいものです。Googleの多彩な機能さえあれば、家庭内の連絡は効率的に済ませることもできます。

 

共働き家庭で最も貴重なリソースは「時間」です。Googleのような無料で便利なツールをうまく活用して、夫婦や家族で楽しめる時間を増やし、ストレスの少ない共働きライフを送ってみてはいかがでしょうか。

    

高性能なカメラがウリ! 中国市場シェアNo.1のスマホメーカー「OPPO」がまもなく日本上陸!?

いま中国で最も売れていて、世界シェア4位にまで伸し上がったスマホメーカー・OPPO(オッポ)が満を持して日本に上陸します。

 

OPPOは、中国の大手電子機器メーカー・歩歩高(BBK)傘下のメーカーで、スマホ市場に参入したのは2011年。当初からカメラ性能に注力し、レオナルド・ディカプリオをCMに起用するなど、積極的な販売戦略も話題になりました。

 

「OPPO」という名前は聞いたことはなくても、アジアの主要都市でグリーンに白抜きのロゴを掲げた広告を「見たことがある!」っていう人は少なくないのでは? ちなみに歩歩高グループ傘下にはVivo(ビボ)というスマホメーカーもあり、Vivoも世界シェア5位にまで成長しています。

↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている↑昨年6月に上海で開催された「Mobile World Congress Shanghai」では、OPPOとVivoが並んで出展し、来場者の注目を集めていた。OPPOは、2016年に中国市場での年間出荷台数で1位を獲得し、2017年第3四半期のスマホの出荷台数調査報告でアジアで1位、グローバルで4位にランクインしている

 

↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた↑昨年6月に発表した「R11」は、2000万画素のフロントカメラを搭載し、世界的な人気を集めた

 

↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い↑中国の主要都市では数多くの専売店を展開。20〜30代の若い世代に人気が高い

 

日本市場への参入は、昨年11月にOPPOの日本法人が転職サイトで営業職を募集したことで発覚しました。それがニュースになるほど、モバイル業界では大きな出来事なんです。はい、筆者としても「待ってました!」と叫びたい気持ちです(笑)。

 

年が明けて1月17日からはTwitterとFacebookに公式アカウントが開設され、「はじまして、OPPOです。(中略)この度、日本で活動を開始させていただくこととなりました」というメッセージが公開されました。

↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした↑1月17日にTwitterとFacebookの公式アカウントを開設し、日本発売に向けて準備を進めていることを明かした

 

日本市場ではフラッグシップ機を投入?

日本市場向けの第1弾として発売されるモデルは、グローバルでは昨年11月に発表された「OPPO R11s」になりそうです。縦長ディスプレイで狭額縁、背面にはデュアルカメラという、最新トレンドを押さえたフラッグシップモデル。日本向けモデルの詳細については、後日開催される発表会を待つ必要がありますが、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラ、2000画素のフロントカメラといった主要スペックは、グローバルモデルを踏襲していると思われます。

↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった↑日本で発売される見通しの「R11s」。前モデル・R11はディスプレイの下に指紋センサーを搭載していたが、R11sは指紋センサーを背面に移し、ディスプレイがより広くなった

 

↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ↑鮮やかなレッドは、日本でも人気を集めそうだ

 

↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった↑R11sはグローバル向けのフラッグシップモデル。中国向けのECサイトをチェックしたところ、販売価格は2999人民元(約5万1500円)〜だった

 

筆者は、いち早く「R11s」に触れることができたのですが、メーカー自ら「カメラフォン」と称するだけあって、カメラ性能はかなり高い印象。シチュエーションを問わず、カメラまかせでキレイな画質で撮影できそうです。以下、R11sのデュアルカメラで撮影した作例となります。

【作例】

20180122-i01 (8)

 

20180122-i01 (9)

 

20180122-i01 (10)

 

20180122-i01 (11)

 

日本では、OPPOと同じ中国メーカーで世界シェア3位のファーウェイが、SIMフリー市場で人気集め、じわじわとシェアを拡大しています。そんな “中国メーカーの雄” ファーウェイをも脅かす勢いがあるメーカーがOPPOです。

↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた↑昨年の春にスペイン・バルセロナで開催された世界最大級のモバイル展示会「Mobile World Congress 2017」では、デュアル5倍光学ズームカメラを搭載したプロトタイプを出展し、技術の先進性をアピールしていた

 

アジアを席巻したOPPOの勢いは日本にも波及するのか? それとも多くの海外メーカーと同様に市場で受け入れられるまでには時間を要するのか? 今後の動向に注目しましょう。GetNavi webでは、日本向けのR11sが正式に発表されたら、注目のカメラ性能を掘り下げたレビューも公開する予定にしております。お楽しみに!!

ニューヨーカーは食料品をどこで買う? 複数の「ネットスーパー」を使いこなすNY流買い物術

仕事に遊びに毎日多忙なニューヨーカー。「スーパーマーケットに食料品の買い出しに行く時間がもったいない!」「重い食料品を持ち歩くのはイヤ!」と、なかなかワガママです。それでいてベジタリアンやビーガン、オーガニック派など、健康的な食生活を心掛けている人が多いのも事実。そんなニューヨーカーたちはどのようにして食料品の買い物を効率的に済ませているのでしょうか。

 

ここで欠かせないのはオンラインスーパーです。ニューヨーカーたちは複数のオンラインスーパーを組み合わせながら、賢く使いこなしているのです。

 

オンラインスーパーの大御所「FreshDirect」

20180112_kubo04

FreshDirectは1999年に設立されたオンラインスーパーの老舗です。スーパーでよく見かける有名ブランドの商品はもちろん、オーガニックやローカル食材も豊富に取りそろえています。

 

「Just FreshDirect」というストアブランドも展開しており、高品質でありながら大手ブランド商品に比べると低価格なため、筆者もよく購入します。1回あたりのデリバリー料金はニューヨーク市内で6ドル。私は週に1度は利用するため、年会費129ドルを支払って、1年間デリバリーが使い放題になるデリバリーパスを利用しています。

 

また、ニューヨーク州内であればアルコールもオーダー可能。重いワインボトルやビールを家まで配達してもらえるのは、クルマを持たないニューヨーカーにとっては大変便利です。

 

FreshDirectのライバルとされる 「Amazonフレッシュ」

20180112_kubo07

日本でも関東の一部のエリアでサービスが始まった「Amazonフレッシュ」。2007年にシアトルでテストとして始まったAmazon.comの生鮮食品配達サービスで、現在ではニューヨーク市内でも展開しています。

 

Amazonフレッシュを利用するためには、年間99ドルのプライム会員メンバーシップが必要で、それに加えAmazonフレッシュ会員料として月に14.99ドルを支払う必要があります。1回のオーダーが50ドル以下の場合には、さらに9.99ドルの配達料がかかります。少々割高に感じられる会員料と配送料ですが、買い物はすべてオンラインで済ませたいというオンラインショッピング派にとっては、慣れ親しんだAmazonのプラットフォームで食料品の買い物も済ませることができるので、大変人気のあるサービスです。

 

20180112_kubo08

また、AmazonがWholeFoods(ホールフーズ)を買収したことにより、WholeFoodsのストアブランド、「365 Everyday Value」が使えるようになったことも大きな魅力。マンハッタン内のWholeFoodsは、どこもレジでの待ち時間が長く足を運ぶのをためらいますが、オンラインで買えるならと、ナッツ類やクラッカー、シリアルなどの「オフィス用スナック」を直接オフィスへ配達して受け取る人も少なくありません。

 

AmazonのWholeFoods買収により、WholeFoodsの一部の商品が値下げされたことも事実です。また、店舗を持たないAmazonはWholeFoodsを利用して、Amazonエコー、Fire TV、Kindleなどの商品を実際に手にとって試すことができるように、Amazonポップアップストアを一部の地域のWholeFoods内に設置し始めました。ニューヨークの店舗では現在、Amazonエコーが店頭に並んでいるのを見かけるのみですが、自然派である店内で、その対極にあるようなデジタル商品は不思議な存在感を放っています。

 

質、便利さ、サービスはリアルなディスカウントスーパーよりも上

20180112_kubo10

FreshDirectはローカル食材を多く取り扱い、農場から消費者へ届けられるまでの時間を最短に抑えることに力を入れています。そのため、大手スーパーで買うよりも野菜や果物の日持ちがいいことも事実。また、需要が少ないせいか、ディスカウントスーパーではオーガニック食品が割高なことが多く、コープなどで買い物ができない限り、オーガニック派はオンラインスーパーを利用した方が安上がりになる場合も少なくありません。

 

そして、FreshDirectのもう1つの強みは携帯アプリ。よくデザインされたこのアプリはウェブブラウザで買い物をするよりも整理されていて使いやすいと感じるほどです。私も食料品の買い物はもっぱらFreshDirectの携帯アプリを使い、通勤時間中に済ませています。

 

もちろんカスタマーサービスも優れています。例えば配達された卵が割れていたり、何らかの不具合があったりした場合、メールまたは電話をすれば、すぐにストアクレジットの形で返金してくれます。配達は2時間の枠の中から選ぶのですが、10年以上使用していて予定の時間より遅れたことはほんの数回しかありません。何かの都合で遅れた場合でもカスタマーサービスからあらかじめ遅れる旨の電話があるか、ドライバーと連絡を取り、あとどれくらいで到着予定かを知らせてくれるなど、サービスが悪いことで知られるアメリカでは驚きのサービスの良さです。

 

オンラインショッピングはオーダーしてから届くまでに時間がかかるのでは、なんていう心配の必要もありません。Amazonフレッシュは朝6時までにオーダーすれば当日の夜10時までに配達、夜10時までのオーダーは翌朝6時までに配達可能です。

 

FreshDirectもサンクスギビングやクリスマス、スーパーボールといった大型イベントの日を除いては、大抵、翌日の配達指定ができます。それでも不十分という人には、FreshDirectの兄弟会社である「FoodKick」が便利。FoodKickのデリバリーエリアはまだ狭いものの(現段階ではマンハッタン、ブルックリン、クィーンズのみ)オーダーから最短で1時間以内に配達も可能。デリバリー料金は通常3.99ドルで、1時間以内にデリバリーして欲しい場合は5.99ドルと「それくらいなら払ってもいいかな」と思わせる値段に設定されているのも魅力です。

 

時間と労力を惜しまなければ、地元のスーパーを数件めぐりつつ、もっと安く食材を買いそろえることも可能でしょう。ただ、質、便利さ、カスタマーサービスのすべてを考慮して、「少し高くてもオンラインスーパーで」という結論に至るニューヨーカーが数多くいるのも事実です。

 

平日は仕事、週末は家の掃除に洗濯、それに少しでも子どもや家族との貴重な時間を過ごしたいと常に時間を作り出すことに苦労する私も、オンラインスーパーなしでの生活はもう考えられません。

 

【エクセル】グラフの項目名がナゼか斜めに!? あるあるトラブル対処法

エクセルでグラフを作成した際、横軸の項目名が斜めになってしまったことはないでしょうか。これは文字数が多くて横書きで表示できないためなのですが、ちょっとした工夫で読みやすくできます。今回は、グラフの横軸の項目名が斜めになってしまった場合の対処法を4つご紹介します。

142-01↑グラフを作成すると項目名が斜めになり、読みづらくなることがあります。

 

【方法1】

グラフエリアの幅を広げる

グラフエリアの幅を広げるには、右中央の○をドラッグします。グラフエリアが横長になり、横書きで表示されます。

142-02↑右中央の○にポインターを合わせドラッグして幅を広げます

 

文字が横書きになります。

142-03↑文字が横書きになります

 

【方法2】

文字サイズを小さくする

文字サイズを小さくするには、項目名を選択し「フォントサイズ」ボタンを使います。

142-04↑項目名を選択し、「ホーム」タブの「フォントサイズ」ボタンで小さいサイズを指定します。直接入力することもできます

 

文字が小さくなり、横書きで表示されます。

142-05↑文字が縮小され、横書きになります

 

【方法3】

縦書きに変える

縦書きに変えるには、項目名を選択し、「方向」ボタンから「縦書き」を選択します。

142-06↑項目名を選択し、「ホーム」タブの「方向」ボタンをクリックし、「縦書き」を選択します

 

項目名が縦書きに変わります。

142-07↑項目名が縦書きに変わります

 

【方法4】

セル内で改行する

表のセル内で改行して複数行にすると、横書きで表示されます。

142-08↑表のセル内でAlt+Enterキーで改行します

 

項目名が改行され、横書きで表示されます。

142-09↑項目名が改行され、横書きで表示されます

 

項目名の斜めを解消するワザ、ぜひお試しください!

宅配便問題で米国Amazonが次の一手! 配達員が宅配先に入れる「Amazon Key」が注目を集める背景

宅配便の問題は日本でも大きな議論を呼んでいますが、アメリカで宅配便問題と言うとその不便さが話題になります。筆者もアメリカ生活が長いのですが、驚いてしまうのは郵便制度のいい加減さで、特に配達物を玄関先に置いていってしまうのには頭を悩まされます。Amazonで買った物が不在時に玄関先に置かれて盗まれてしまうというのは多くのニューヨーカーが経験することです。

 

年末にはAmazonの配達物を次々に盗まれてしまった女性が、ペットの猫の糞をAmazonの段ボールに入れて何段にも玄関先に積み上げておいたところ全部持って行かれたというニュースが話題になっていました。「これは良いアイデア!」とTwitter上でもたくさんリツイートされていることから、実に多くの人が被害にあっていることが分かります。

 

「不在時訪問の知らせ」の紙を持って郵便局に行ってもそこになかったり、間違った住所に配達されたり、オンラインで番号トラッキングをしても郊外の集配施設に何週間も留まっていたりとトラブルを挙げるとキリがありません。しかし郵便で紛失してしまった商品に関しては、米Amazonは割と気軽に新しい商品を送ってくれることもあるので、同社はどんどん利用者を増やしています。

 

そんなAmazonが配達の問題を根本から解決しようと開始したのが「Amazon Key」です。屋内設置のセキュリティカメラ「Cloud Cam」と一度限りのコマンドで配達者が鍵を開けられるスマートロックを組み合わせることで配達物を家の中に置いて行ってくれるというこのサービスは、昨年11月からアメリカの一部の都市で始まりました。

日本の消費者からすると「自分がいない間に知らない人が家に入ってくるなんて絶対にイヤ」と不安に思う人も多いかもしれません。しかし、ここに来てAmazonがさらにこのサービスを進化させようとしているのではないかというニュースが話題になっております。それが昨年12月下旬に発表されたワイヤレス防犯カメラのスタートアップ「Blink」の買収です。

もともとBlinkはKickstarterのプロダクトとして始まったもの。100万ドルの開発資金を調達し、大成功を収めたスタートアップなのです。Blinkのセキュリティカメラの優れている点はバッテリー(2年間交換不要)で動くワイヤレスであるという点。セキュリティカメラを玄関口など屋外に設置するにはケーブルや電源など技術的な課題が多かったのですが、それをバッテリー稼働かつワイヤレスにすることで一気に気軽に設置できるようにしました。

20180116_kubo14

現状のAmazon Keyは屋内用のCloud Camというカメラを使ったものでしたが、Blinkを買収したことで屋外向けのセキュリティカメラを組み込んだサービスへと発展する可能性があります。配達する人の顔や荷物を持っていることなど、様々な情報を玄関の外のカメラで確認してから遠隔でドアの解錠を承認し、家のなかに入った後もちゃんとカメラで変なことをしていないか録画する。このように屋外と屋内の監視カメラを組み合わせることで安心感が高まるのは容易に想像できます。

20180116_kubo12

海外メディアも「ますますAmazonがマーケットの仕組みを変えていくだろう」と報じています。Amazonはアメリカの大手スーパーマーケット「ホールフーズ」も買収して話題になりましたが、リアルでの販売店舗を獲得し、さらには消費者の自宅の中にもアクセスを得て、Alexaというスマートアシスタントで人々のデバイスにも入り込む。Amazonのエコシステムは既成概念を壊し、プライバシーを脅かしつつ、便利さを盾にあらゆる領域に広がっています。

究極の「完全防水バックパック」だ! 温度と湿度をモニタリングしてカビにとどめを刺す「Inrigo」

便利なデバイスがどんどん登場し、誰しもカバンのなかに最低1つはタブレットやカメラ、ラップトップコンピュータなどが入っているのが普通になりました。それに合わせて完全防水のリュックへのニーズも高まり、たくさんの製品が市場に出されてきました。

 

そんななかKickstarterで開発資金を募り始めたのが、「雨に打たれて川を渡るような熱帯雨林の移動でも安心な完全防水スマートバックパック」の「Inrigo」です。

20180116_kubo02

 

Inrigoが他の完全防水リュックと大きく違うのはスマートフォンとBluetoothで接続できる点です。カバンのなかの湿度と温度をモニタリングして、カバンの外側のディスプレイに常時表示。設定した湿度や温度を越えたり下回ったりするとスマホに通知してくれる仕組みです。

20180116_kubo08

 

精密な機械にとっては湿度や温度は最大の敵。特にカメラのレンズにはカビが生えてしまう危険性があり写真家は細心の注意を払っています。防水リュックはデザイン上熱や湿気がこもってしまいがちですので、カメラやレンズを守るための機能のせいでレンズがダメになってしまうという皮肉な事態もあり得るわけです。

20180116_kubo09

そうかと言って乾燥しすぎてもゴム部分の劣化などにつながるので、「最適な湿度・温度域をキープ」することが大事になります。Inrigoのスマホ通知機能があれば、高温多湿な地域で撮影に熱中していてもアプリを通して気づかせてくれるので、ありがたいですよね。

 

Bluetoothで通知してくれるのは湿度と温度だけではありません。本製品から一定の距離以上離れたときもスマホに通知が送られます。なので、被写体を追いかけているうちにカバンを置き忘れるという失敗も未然に防止。撮影中でなくても高価な機材が入っているカバンのモニタリングという意味でも安心です。

20180116_kubo10

内部に入れるカメラケースも付いた「ProPak」は約2万円(日本への発送料は約3900円)で乾燥剤200グラムが2つ付いてきます。自分がすでに使っているカメラケースをカバンに入れたいという人向けの「LitePak」は通常約1万7600円(日本への発送料は約2200円)となっています(どちらも2018年5月の配送予定)。

20180116_kubo03

もちろんスマートなだけがセールスポイントではありません。カメラ2台、レンズ5つを収納できる35リットル容量のカバンとなるとかなりの重量になりますが、腰の部分をしっかりと巻いてくれるランバーサポート・ストラップで重い機材の腰への負担を軽減してくれます。カバンの外側にはフックとして使えるストラップがついているのでドローンや寝袋、三脚などを取り付けるのも簡単です。

 

20180116_kubo06

そして、完全防水(保護等級はIP78であり、継続的に水のなかに沈んでも内部に浸水しません)でありながらパッと開くことができるジッパー構造も非常に魅力的です。防水バッグというと、二つ折りにしてフタを付けるという複雑なデザインのために開閉が面倒なものも多いですが、Inrigoの場合はそれがありません。一番上を全開にできて簡単に中身を取り出すことができるため、シャッターチャンスを逃すこともなさそうです。

 

さらに空気をなかに送りこむためのバルブもついています。ポンプを使ってカバンを膨らませておくことで、予想外の衝撃からカメラを守ってくれます。これは賢いデザインですよね。

 

Kickstarterでは目標金額の144万円を上回る資金を獲得。従来の防水リュックを越えるInrigoは高い期待を集めながら、多くのバッカーに届きます。

iOS 11では「手書きメール」が送れる!? ぬくもり伝わるiPhoneの新機能

家族や友達など親しい相手にメールを送るとき、「手書き文字が使えたら……」なんて思ったことはありませんか? iPhoneのメールで使える文章は、従来は通常の入力文字しかありませんでした。しかし、iOS 11からは何と手書き文字でメールを作成できるようになったんです。今回は、手書き文字を使ったメールの作成方法をご紹介します。

 

手書き入力でメールを送信する

iOS 11から使えるようになったメールの手書き機能ですが、使い方はいたって簡単。入力モードを「描画を挿入」に切り替えるだけで、手書き入力ができるようになります。手書き文字はPNG形式の画像として添付される仕組みです。

20180115_y-koba2_iOS11 (1)↑新規メール画面の本文入力欄でロングタッチ、もしくはダブルタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (2)↑メニューが表示されるので、右端の矢印をタップし、次のメニューでも再び右端の矢印をタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (3)↑表示された項目の中から、「描画の挿入」をタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (4)↑手書き入力モードになるので、画面上をタッチして文字を書きましょう。書き終わったら、左上の「完了」をタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (5)↑ダイアログが表示されるので、「描画を挿入」をタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (6)↑メール本文に手書き文字が添付されるので、通常のメールと同様に宛先と件名を指定して、右上の「送信」をタップします

 

20180115_y-koba2_iOS11 (7)↑手書き文字はPNG形式の画像になっています。受信側では添付ファイルをタップして表示できます

 

手書き文字のメールは、手書きならではのぬくもりが伝わるのがいいところ。ビジネスシーンなどには不向きですが、家族や友人などへのメッセージにはピッタリ。お祝いや感謝の言葉を伝えたいときは、ぜひ活用してみてください!

時代を先取りし過ぎたか!? 持ち運びできるセキュリティシステム「nōmad」はクラウドファンディングで不調のワケ

玄関先のセキュリティカメラだけでなく、自宅内のカメラやモーションセンサーなど、セキュリティ面でのスマートホームもどんどんと進歩しています。GetNavi webでは自宅内を飛行して外出先から家の様子を確認できるドローン「Aire」も紹介しました。

 

こうした自宅用のセキュリティデバイスは普及してきていますが、これをポータブルにして持ち運べるプロダクトはまだ多くありません。そんななかいま海外メディアで話題を集めているのが「nōmad」。クラウドファンディングサイト「Crowd Supply」で資金募集中の「nōmad」はカメラ、モーション、サウンドセンサー、ライブ通知などが組み合わさった「ポータブルセキュリティガジェット」となっています。

 

本製品の紹介ビデオでは、「まるで自分専用の警備員が常にあなたを守ってくれるよう」と演出されています。確かにこんなふうに守られてみたいものです。

20180112_kubo12

「nōmad」の仕組みは簡単。メインとなるスティック型のデバイスに付属でついている小型のポッドを外出時に持っておき、ホテルの部屋やロッカーのなか、オフィスの自分のデスクやクルマのなかなど、自分以外が入らない場所やセキュリティ的に気になるスペースに小型ポッドを設置します。

 

それぞれの小型ポッドは音やモーション、振動や照明の変化、さらには煙も検知し、スマートフォンに通知を送ってくれるのです。最近はAirbnbなどの民泊も普及してきて、宿泊先も多様化してきましたが、オンラインでは大丈夫そうに見えた場所も、実際に着いてみると「ここ大丈夫かな……」と不安になることもあります。煙探知器がついていなかったりしても、nōmadのポッドがそれをカバーしてくれます。

20180112_kubo16

小型ポッドは複数使えるので、スーツケースのなかやナイトスタンドの上、洗面所と複数の場所をモニタリングすることも可能。

 

スティック型のデバイスにはカメラも付いているため、こちらも部屋やクルマのなかに設置しておけば、異変があったときにアプリを使ってリアルタイムで何が起きているかを確認することができます。

 

役に立つのはホテルや車から離れたときだけではありません。移動中は小型ポッドを手荷物やスーツケースのなかに入れておけば、一定の距離を離れたときに知らせてくれます。荷物の置き忘れや盗難の防止にも使えるわけです。

20180112_kubo17

nōmadにはLTE通信機能が内蔵されているので、外出先のホテルやオフィスなどのWi-Fiを使う必要がありません。ユーザーとの通信も完全に独立しているので、その面でのセキュリティも確保されているというわけ。海外メディアも「外部のWi-Fiや有線ネットワークに頼らなくてよいnōmadは独立性を非常に真剣にとらえている。これはとっても素晴らしい」「移動をしなくてはいけない、かつセキュリティに真剣なユーザーたちにアピールするはず」とセキュリティ面の強さを評価しています。

昨年末にキャンペーンを開始したばかりのnōmadですが、開発資金の獲得は芳しくありません。本稿執筆時点で残り20日間を切っていますが、目標金額(約1700万円)の2%しかお金が集まっていません。原因の1つは価格が少し高いからかもしれません。小型ポッドなしのメインのスティックデバイスだけで約2万8000円、小型ポッドが2つついたセットが約4万5000円となっています。

 

または、まだニーズがないからかもしれません。自宅用のセキュリティシステムはたくさん登場してきましたが、こうやって持ち運びができるデバイスはまだまだ珍しいのが現状。旅行や出張先でもセキュリティを確保してくれるデバイスへのニーズはこれから生み出されるのか――。まずはnōmadが目標金額を獲得できるかどうかに注目です。

【iPhone】重要なメモが一目瞭然! iOS 11の「ピンで固定」が見逃しを防止に大活躍

iOS 11ではさまざまな機能が強化されましたが、標準搭載されている「メモ」アプリもそのひとつ。新たに、特定のメモをピン留めできるようになったんです。ピン留めすることで、メモをに表示できるので、見逃したくない大切なメモを固定しましょう。

 

重要なメモをピン留めする

「メモ」アプリでは、通常は編集日時が新しいメモが上から順番に表示されます。しかし、ピン留めを実行することで、編集日時に関わらず最上段に固定することができるのです。

20180115_y-koba1 (1)↑「メモ」を起動して、作成済みのメモの一覧画面で最上段に表示したいメモのタイトルを右へスワイプします

 

20180115_y-koba1 (2)↑左側にピン留めアイコンが表示されるので、これをタップします

 

20180115_y-koba1 (3)↑最上段に「ピンで固定」というリストが追加され、ここにピン留めしたメモのタイトルが表示されるようになります

 

20180115_y-koba1 (4)↑ピン留めを解除したい場合は、「ピンで固定」リストでメモを右へスワイプ。表示された解除アイコンタップすれば元の一覧に戻ります

 

メモの数が多くなると、大事なメモが目に付きにくくなるものです。今回ご紹介したピン留め機能を上手に使って、見逃しを防止してくださいね。

アームバンド型よりも使いやすい! 仕事にもスポーツにも使えるリストバンド型スマホホルダー

サンワサプライは、直販サイト「サンワダイレクト」において、スマホを手首に巻き付けて装着できるリストバンド型ホルダー「200-SPC025」を発売しました。価格は2780円。

20180115-i03 (1)

 

本製品は、手首にスマホを固定できるリストバンドタイプのホルダー。従来のアームバンドタイプの場合、画面が見づらい、腕を曲げ伸ばしでズレる、スマートフォン操作がしにくいといったことがありました。しかし本製品は手首にリストバンドを装着できるので、画面が見やすく、手首に固定できるのでズレにくく、また腕を曲げればすぐにスマートフォン操作が可能になるので今までの悩みを解消することができます。

20180115-i03 (3)

 

20180115-i03 (4)

 

また、バンドは付けたままスマートフォンを取り外しすることができるので、急な電話などにも対応しやすくなっています。

20180115-i03 (8)

 

ホルダー部分は180°回転し、スマートフォンを縦、横どちらの向きでも使用することが可能。

20180115-i03 (6)

 

ゴム製の固定バンドで挟み込むので、4.7インチ~5.5インチのスマートフォンに対応します。

20180115-i03 (7)

 

様々な用途に活用でき、ウォーキングやランニングなどのスポーツ、屋外作業などのビジネスシーンにも最適です。

20180115-i03 (5)

 

仕事でもプライベートでも、もはやスマホはなくてはならない必需品。スマホを身に付けて使用できるリストバンドタイプのホルダーなら、様々なシーンで活躍してくれそうですね。

 

あなたが欲しい服をAIが作る!? 加速するファッションの「デジタル化」と「パーソナル化」

ECサイトを開くとポップアップが出現。「あなたが欲しい服はこちらでしょうか?」そこにはECサイトがまるで自分の好みを知っているかのようなどストライクなデザインの服が表示されています。しかも期間限定値引き中ときているので、オーダーボタンを押すしかありません。

 

これは将来想定されるシナリオですが、こんな世界が本当に実現しそうなのです。

 

ユーザー好みの服の特徴をデータ化し、画像を生成

20180112_kubo01

カリフォルニア大学、サンディエゴ大学、Adobeの研究チームはAIがユーザーの購買データを分析し、ユーザーの好みにマッチしたデザインの服の画像を生成するAIシステムを開発し、その報告レポート「Visually-Aware Fashion Recommendation and Design with Generative Image Models」を公表しています。

 

AIがECサイト上の購買データからユーザーの好みの服の特徴量(特徴をデータ化したもの)を抽出。特徴量に基づきユーザー好みのデザインの服の画像を瞬時に生成するという内容です。

 

同研究チームは2つのアルゴリズムを活用。1つ目は「CNN(畳み込みニューラルネットワーク)」です。これは従来のリコメンド機能に活用されているアルゴリズムで、Amazonの6つのカテゴリー(男女の靴、トップス、パンツ)における購買データを基にユーザーの好みのスタイルの特徴量を抽出します。

 

もう1つのアルゴリズム「GAN」は特徴量を基にユーザーの好みの服の画像を生成します。GANはAI研究の第一人者であるイアン・グッドフェロー(Ian Goodfellow)氏が2014年に発表したモデル。GANは正式には「Generative Adversarial Networks(敵対的生成ネットワーク)」と呼びます。

 

GANは「貨幣偽造犯」と「警察」の間でしばしば起きる、貨幣偽造と偽造貨幣識別のいたちごっこの競争原理をAIに応用したもの。ジェネレーター(生成者)とディスクリミネイター(識別者)の2つのネットワークを活用しており、前者は貨幣偽造犯のように画像を生成し、後者がその画像を警察のように本物に近いかどうか識別します。

 

さらに、ジェネレーターは識別されないような画像を生成ディスクリミネイターは再度、画像が本物かどうか識別しようとします。このように両者が競争することで、本物に近い画像が生成される方向へと向かうのです。

 

このシステムは消費者と小売業者にも影響を与えそうです。消費者にとってはテーラーメードの洋服がより簡単に手に入るかもしれません。小売業者はユーザー好みの「売れる」確率が高いデザインの服の画像を生成し、それを広告表示したりレコメンドしたりして、オーダーが入った分だけ生産する。売れ残りの服は発生しません。

 

もしかすると、将来のECサイトではそんなようなことが可能になるかもしれません。このAIシステムはまだ商業化には程遠い状態ですが、着実に前進している様子。AIが今後の小売業のあり方に大きく影響することが予測されます。

睡魔に勝つなら、このウェアラブルを使え!! クラウドファンディング史上最高傑作の1つ「AYO」

これまでGetNavi webでは画期的なアイデアで話題を呼ぶクラウドファンディングのプロダクトをたくさん紹介してきました。しかし最終的なプロダクトをちゃんと届けて、さらにその後も継続的に人気商品となった物となると数は一気に少なくなります。

 

2015年にIndiegogoで見事に4000万円以上の開発資金を集めたデバイス「AYO」はそんな数少ない人気プロダクトの1つです。

 

人工の「太陽光」で体内時計をリセット

20180110_kubo01

本製品は、「太陽からの自然なブルーライト(青色光線)を模した光」を目に当てることで朝、太陽を浴びたときのように身体にエネルギーを与えてくれるというもの。最長で20分ほど使用することで内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)が刺激され、概日リズムを修正してくれる仕組みになっています。

 

仕事中に眠気に襲われたときにエナジードリンクや昼寝の代わりに使用したり、時差ボケをリセットするために使ったりすることができるようです。

20180110_kubo02

海外メディアにも「光のセラピーを提供するAYOのグラスは人生を変えてくれるかも」「“太陽を着る”ことで睡眠を改善し、エネルギーをチャージしてくれるアイウェアデバイス」と取り上げられ、現在はIndiegogo Marketで1つ約3万3500円で販売されています(海外発送は発送料別)。

20180110_kubo03

仕事で忙殺されたときに私も1日に4杯も5杯もコーヒーを飲んでしまい、夜眠れなくなってしまうことがあります。エナジードリンクには砂糖がたくさん含まれているし、職場ではそうそう簡単に昼寝はできません。なので、このデバイスは確かにありがたいですよね。これをオフィスで付けるのはちょっと勇気がいるかもしれませんが、逆になんだかスゴイ集中しているように見えるかもしれません。

 

AYOの光は太陽の光を模した仕組みになっており、有害な紫外線や赤外線を含まないため安全であると説明されています。臨床試験を通過し科学的に照明された光セラピーに基づいたテクノロジーを使っており、分析のためのセッションは1万回以上に及ぶとのこと。アメリカ連邦通信委員会やEUのCEマーク(安全認証)にも準拠しているそうです。

20180110_kubo05

専用のアプリを使って自分の睡眠・起床サイクル、エネルギーブーストのタイミング、時差ボケなどをプログラムに入力することで、AYOを使う最適なタイミングを知らせてくれるそう。

20180110_kubo06

私も日中デスクに向かって作業をすることが多いのですが、どうしても昼ごはんを食べた後に眠気に襲われて、14時や15時の生産性が低下してしまいます。17時くらいになってやっとエンジンがかかってきた……というタイミングで終業という情けない生産性パターンを繰り返しています。AYOでこの問題を解決できるかもと考えると真剣に購入を考えてしまいます。

Indiegogoには「素晴らしいプロダクト! 待ったかいがあった!」というコメントも多く書き込まれており、実用性は多くの場面で認められているようです。AYOの人気はどんどん広まっており、なんとKLMオランダ航空が機上販売を開始したとのこと。確かに出張で時差ボケを常に抱えているような人たちにとっては非常に有り難いですよね。

 

スマートグラスも今後トレンドになりそうですし、睡眠やメディテーションをガイドするためのアイウェアもこれまで紹介してきました。頭まわりに装着するデバイスの進化は留まる所を知りません。

【ワード便利術】文字の挿入で図形が動く謎を解決! 錨マークが重要だった

ワードで文字を挿入して図形がずれた、といった経験はないでしょうか。これはアンカーが移動したためです。「アンカー」とは、図形の挿入位置を示す錨マークのこと。図形を選択すると、左余白に現れます。

 

通常、図形上端のある段落に表示され、その段落が上下に移動するとそれに合わせてアンカーも移動し、図形がずれてしまいます。ページ上の決まった位置に固定すればずれませんが、段落が大きく移動したりすれば図形の位置を変える必要があります。

 

また、見出しなど前の段落との位置を固定したい場合は、アンカーを段落に固定します。前の段落にアンカーを固定してから図形の位置を決めるのがポイントです。

115-01↑このように、本文2行目を上端に図形をレイアウトしたいのだが……

115-02↑本文1行目に文字を挿入すると、図形も下に移動してしまいます

 

図形をページ上の決まった位置に固定する

図形をページ上の決まった位置に固定する場合は、「ページ上で位置を固定する」に設定します。

115-03↑図形をクリックします

 

図形が枠で囲まれ選択されます。

115-04↑「書式」タブ → 「文字列の折り返し」ボタンをクリックし、メニューから「ページ上の位置を固定する」を選択します

 

図形がページ上の決まった位置に固定されます。アンカーのある段落の上(前)に文字を挿入しても図形の位置は変わりません。

115-05↑文字を挿入しても図形の位置は変わりません

 

図形を段落から決まった位置に固定する

図形を段落から決まった位置に固定する場合は、アンカーを段落に固定します。図形を移動してアンカーを指定したい段落に移してから固定します。このあと、図形を固定したい位置に移動します。

115-06↑図形を移動し、指定したい段落にアンカーを表示します

 

ここでは、本文1行目にアンカーを表示します。

115-07↑「書式」タブ → 「文字列の折り返し」ボタンをクリックし、メニューから「その他のレイアウトオプション」を選択します

 

「レイアウト」画面が表示されます。

115-08↑「位置」タブで「アンカーを段落に固定する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします

 

左余白のアンカーに鍵マークが付き、図形のアンカーが本文1行目に固定されます。

115-09↑図形を固定したい位置に移動します

 

このあと文字を挿入しても図形の位置は変わりません。アンカーのある段落が移動すると、図形も移動します。

115-10↑文字を挿入しても図形の位置は変わりません

 

図形の位置を固定する方法は、いかがでしょうか。図形のレイアウトに合わせて指定してみましょう。

【西田宗千佳連載】Arm版Windows 10は「VR機器」に使われる!?

「週刊GetNavi」Vol.62-4

↑HP Envy x2(国内発売未定)↑HP Envy x2(国内発売未定)

 

Snapdragonを搭載したPCは、まずは「ノートPC」の形で登場する。正確にいえば、シンプルなクラムシェル型ではなく、タブレットとしても使える「2 in 1」タイプが多くなるようだ。Arm版Windows 10が登場する背景として、インテルが低消費電力・低価格なCPUである「Atom」シリーズの開発を中止した、ということがある。Atomは低価格かつ低消費電力が求められるタブレットや2 in 1に使われることが多く、2018年以降、このゾーンの製品を作るためのプロセッサーに空白が生まれる可能性があった。そこで、似た特質を持ち、生産面で不安のないSnapdragonを採用することで、問題を解決したい……という目論見があったのは間違いないだろう。

 

また、これまでの連載で解説した通り、現状、PCはスマホのように「常時通信を使う」ことを前提とした製品が少ない。そうした特性を持つ製品が今後求められるという点でもSnapdragonの採用が必要になったのだ。 では、Snapdragonは、2-in-1やタブレットだけに使われるのだろうか?

 

筆者は「違う」と予想している。とはいえ、デスクトップPCにSnapdragonが使われると思っているわけではない。性能的に劣る上に、そこまで消費電力を下げる必要がないからだ。むしろ、演算力やグラフィック性能を求められるデスクトップPCこそ、従来通りのPCアーキテクチャの生きる道だ。

 

筆者は、Snapdragon版PCの用途のひとつとして、「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)一体型のVR向け機器」を想定している。現在のVR機器の欠点は、ケーブルによってPCと接続する必要があることだ。PCと接続することでリッチなグラフィックスを実現できる、というメリットはあるものの、部屋の中を歩き回ったり、外出時に屋外で使ったりするにはやはり不便だ。

 

そうした部分を解決するには、コンパクトなPCをHMDに組み込み、HMDそのものだけで成り立つVR機器にするのがベストだ。Oculusは2018年上期に「Oculus Go」という一体型VR機器を市場に投入する。またレノボは、Googleと共同で開発した「Daydream」規格準拠の一体型VR機器を「近々」市場に投入する、とアナウンスしている。

 

こうした機器に共通しているのは、アーキテクチャとしてPCのそれではなく、スマホと同じものを採用している、ということだ。小型で消費電力の小さな機器を作るには、スマホの設計を流用するのがベストであるからだ。

 

ここで思い出してほしい。Snapdragon版のPCのアーキテクチャは、ほぼスマホと同じである。OSはWindowsだが、一体型HMDを作れるだけの小型さ、そして低消費電力を実現できる。

 

では、そういう機器はどこから出てくるか? 筆者は、マイクロソフト自身が開発しているのでは……と予想している。

 

2016年に開発者向けに発売された「Microsoft HoloLens」は、CPUにAtomを採用していた。そして、現在マイクロソフトは、個人向け市場を想定した次世代HoloLensを開発中である。ということは……? あとは今後のお楽しみとしよう。

 

●次回Vol.63-1は「ゲットナビ」3月号(1月24日発売)に掲載予定です。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

スマホで細かい字が読みづらい! iPhoneの機能で何とかならない?

iPhoneには「拡大鏡」という機能が搭載されていて、カメラ画面を利用して小さな文字を拡大表示できます。拡大鏡はiOS 10でもトリプルクリックで呼び出すことができましたが、トリプルクリック自体が使いにくいという人も多かったと思います。しかし、iOS 11からはその不便さが解消! 何とコントロールセンターから簡単に呼び出せるようになったんです!

 

コントロールセンターに「拡大鏡」を追加する

コントールセンターから拡大鏡を利用できるようにするには、「コントロールセンターをカスタマイズ」から設定を行います。

20180109_y-koba1 (1)↑「設定」→「コントロールセンター」を開いて、「コントロールセンターをカスタマイズ」をタップします

 

20180109_y-koba1 (2)↑「コントロールを追加」フィールドにある項目の一覧から、「拡大鏡」の「+」ボタンをタップします

 

20180109_y-koba1 (3)↑「含める」フィールドに「拡大鏡」が追加されていれば設定は完了です

 

拡大鏡を利用する

コントロールセンターからアイコンをタップするだけで拡大鏡を起動できます。カメラ画面が表示され、画面上に映った部分の拡大や縮小、固定表示などが可能です。

20180109_y-koba1 (4)↑画面下部を上にスワイプしてコントロールセンターを表示。虫眼鏡のアイコンをタップします

 

20180109_y-koba1 (5)↑拡大したい書面などをカメラ内に映し、ピンチアウトもしくは画面下部のスライダーを右へドラッグすると拡大表示できます。ちなみに、ロックボタンをタップするとピントを固定でき、シャッターボタンをタップすると画面を固定できます

 

家電製品の取扱説明書や契約約款など、細かい字の書面を読む機会は意外と多いもの。そんなとき、この「拡大鏡」を使えば、大きな文字で快適に読むことができます。ぜひ活用してみてください。

「グラフが小さい!」こんなとき、どうする? いまさら聞けないエクセル基本テク

エクセルでグラフを作ると、自動でグラフの大きさが決まりますよね。少し小さいと感じたら、プロットエリアやグラフエリアを拡大してみましょう。あるいは、凡例を消したり、グラフの下から右に移動したりしても大きさは変わります。今回はグラフの大きさを変えるワザを紹介します。

 

【方法1】

プロットエリアを拡大する

グラフの大きさを変えるには、プロットエリアを拡大します。

141-01↑グラフ周囲で何もない場所をクリックし、プロットエリアを選択します

 

グラフが枠で囲まれます。

141-02↑四隅の○をドラッグします

 

プロットエリアが拡大します。

141-03↑グラフの大きさが変わります

 

【方法2】

グラフエリアを拡大する

グラフの大きさは、グラフエリアを拡大しても変わります。

141-04↑グラフエリアの○をドラッグします

 

グラフエリアが拡大し、グラフも拡大します。

141-05↑グラフエリアとグラフが拡大します

 

【方法3】

凡例を消す

凡例を消したり、グラフの下から右に移動したりすると、グラフの大きさが変わることがあります。

141-06↑グラフを選択し、「デザイン」タブ → 「グラフ要素を追加」ボタンをクリックし、メニューから「凡例」 → 「なし」を選択します

 

グラフから凡例が消えます。グラフによっては、大きさが変わります。

141-07↑凡例が消え、グラフの大きさが変わります

 

グラフの大きさを変えるワザは、いかがでしょうか。自動で作成されるグラフが小さいとき、ぜひお試しください。

iPhoneの「手書きメモ」に革命!? iOS 11から背景に罫線や方眼紙が設定可能に!

iOS 11では、「メモ」アプリの機能が大幅にアップデートされました。そのひとつが、手書きメモ作成時の背景機能。なんと手書きの画面背景に、罫線や方眼紙を設定できるようになったのです。罫線や方眼紙を表示すれば、文字の曲がりや比率に注意しながら書くことができます。今回は、「メモ」の罫線や方眼紙の使い方をご紹介します。

 

メモ作成時に背景を設定する

手書きメモの背景は初期状態では無地の白色ですが、設定を変更して、罫線3種類、方眼紙3種類から選択できます。種類によって罫線は段の間隔が、方眼紙はマス目のサイズが異なります。iPhoneやiPadなど、お使いのデバイスに最適なものを指定するといいでしょう。

20170109_y-koba2 (1)↑「メモ」を起動して、新規メモの画面を開きます。右上の「共有」アイコンをタップします

 

20170109_y-koba2 (2)↑表示されたダイアログで「罫線と方眼」をタップします

 

20170109_y-koba2 (3)↑罫線と方眼の一覧が表示されるので、好きなものをタップしましょう

 

20170109_y-koba2 (4)↑ここでは、もっともマス目のサイズが大きいものを選択しました。マス目があることで、文字の大きさを均等かつ真っ直ぐに書きやすくなります

 

初期設定の画面背景を罫線や方眼にする

「メモ」の背景は、初期設定で罫線や方眼を指定することもできます。事前に設定しておけば、手書きメモの作成時に自動的に同じ種類の罫線や方眼が表示されるようになります。

20170109_y-koba2 (5)↑「設定」→「メモ」をタップします

 

20170109_y-koba2 (6)↑表示された画面で「罫線と方眼」をタップします

 

20170109_y-koba2 (7)↑使用したい背景をタップします。指定した背景が手書きメモの作成時に自動的に表示されます

 

罫線や方眼は、iPhoneはもちろん、入力スペースの大きいiPadでの手書きではさらにお役立ち度がアップします。曲がらず、まっすぐに文字を手書きしたいときはぜひ活用してみてください。

デザイン自在のスマートウォッチ「FES Watch U」でオリジナルの文字盤を作ってみた

ソニーの社内ベンチャー「Fashion Entertainments」が販売している「FES Watch U」は文字盤とベルトが電子ペーパーになっている腕時計。ボタン一つで自由にデザインを変えられるのが特徴で、“ディスプレイウォッチ”と呼称されています。クリエーターとのコラボによって生まれたデザインをダウンロードできるキャンペーンも実施中。2017年6月に発売されて半年が経過しますが、改めてその使い勝手を検証してみました。

 

電子ペーパーを使った腕時計

まずはFES Watch Uの外観をチェック。ケースサイズは43.0mm、厚み12mmで、一般的な円形筐体を採用しています。ディスプレイは先述の通り電子ペーパーになっていて、それがバンド部分にもつながっている仕様。

 

↑FES Watch Uの文字盤とバンドには「アクティブマトリクス方式フレキシブル電子ペーパー」が使われている↑FES Watch Uの文字盤とバンドには「アクティブマトリクス方式フレキシブル電子ペーパー」が使われている

 

バックルはシンプルなシングルロックタイプとなっていますが、バンドとバックルに厚みを感じます。シャツの袖口に引っかかるので、合う服装は限られそうです。

 

↑重量は75gで、装着時には割と存在感がある。IPX5/7相当の防水性能を備える↑重量は75gで、装着時には割と存在感がある。IPX5/7相当の防水性能を備える

 

リューズ部分がボタンになっていて、ここを1度押すと時刻表示ありのモードに切り替わります。時刻表示がオンの状態でもう一度押すと、デザインが切り替わる仕組みです。デザインはあらかじめ専用アプリで設定しておくことが可能。

 

↑リチウムイオン電池を内蔵していて、連続動作時間は約2週間。専用の充電台にセットすることで、約2.5時間で充電できる↑リチウムイオン電池を内蔵していて、連続動作時間は約2週間。専用の充電台にセットすることで、約2.5時間で充電できる

 

気になるのは、なぜかリューズが通常の時計と逆の位置にあること。左手に装着すると、肩型にリューズがくるので腕時計に慣れている自分には違和感がありました。

 

専用アプリで初期設定を行う

さて、同機は専用アプリを介して、スマホと連携します。対応OSはiOS 9以上またはAndroid 5.0以上。まずはスマホで「FES Closet」アプリをインストール。なお、今回のレビューではiPhone Xを使用。

 

↑「FES Closet」アプリから初期設定を行おう↑「FES Closet」アプリから初期設定を行おう

 

スマホと通信するには、その都度ウォッチ側のBluetoothをオンにしなくてはなりません。その際はリューズを長押しして、オンにします。「スマホの日時表示を同期するか否か」、「時刻表示を常時/ボタンを押したときのみにするか」、などを選択。基本的に、画面表示に従ってペアリングを進めれば初期設定は完了します。

 

文字盤を追加しよう

「FES Closet」アプリから文字盤を追加できます。アプリの基本画面は、クリエーターが提供するデザインをダウンロードできる「STORE」と、同期したデザインが確認できる「CLOSET」の2つ。

 

STOREには、ダウンロードできるデザインが並びます。発売記念キャンペーンとして「TOKYO MONOCHLOME」という企画が実施されており、計10名のクリエーターとコラボしたデザインも展開されてきました。また、同コラボのほかにも国内外の個性豊かなクリエーターによるオリジナルデザインが製作・配布されており、無料でダウンロードできます。

 

↑昨年12月には、TOKYO MONOCHLOMEのコラボクリエーターとしてラスト2名となるTOWA TEI氏、および加賀美 健氏のコラボデザインが発表された↑昨年12月には、TOKYO MONOCHLOMEのコラボクリエーターとしてラスト2名となるTOWA TEI氏、および加賀美 健氏のコラボデザインが発表された

 

CLOSETには、ダウンロードおよびペアリングしたデザインの一覧が並びます。画面右上の「+」をタップすると、「CREATE」画面に切り替わり、オリジナルのデザインを作成できます。

 

↑オリジナルのデザイン作成は簡単に実行できる。「CREATE」画面で、撮影した写真などを型に重ねるだけだ↑オリジナルのデザイン作成は簡単に実行できる。「CREATE」画面で、撮影した写真などを型に重ねるだけだ

 

デザインを作成したら、ウォッチ側に同期して完了となる。以下、筆者が作ってみたデザインの例です。

 

↑パソコンのキーボードを撮影した写真を組み込んでみた↑パソコンのキーボードを撮影した写真を組み込んでみた

 

↑iPad Proで作成したイラストを使用した例↑iPad Proで作成したイラストを使用した例

 

↑iPad Proのアプリ「Zen Brush 2」で筆跡を書き、文字盤にしてみた↑iPad Proのアプリ「Zen Brush 2」で筆跡を書き、文字盤にしてみた

 

いわゆるスマートウォッチ的な機能は搭載されていませんが、電子ペーパーを採用したデザインはユニーク。カラーバリエーションとしては「ホワイト」「シルバー」「プレミアムブラック」の3色を展開し、直販価格4万9680円~。

 

昨年末から各地で展示即売会が実施されており、現在も阪急メンズ大阪(大阪府、1/4-1/9)で開催中、今後は大丸神戸店(兵庫県1/15-2/14)、岩田屋本店(福岡県2/21-2/26)で実施される予定。好みがハッキリと分かれそうな商品なので、近くにお住まいの方は実物を触って確認してみるのをオススメします。