1月5日より放送が開始されたアニメ「DEVILMAN crybaby」の公式サイトに、永井 豪原作の「デビルマン」に影響を受けた作品群を網羅した系譜図が登場。「デビルマンの影響すごすぎるな」と絶賛される一方で、系譜図に掲載された作品の作者からは疑問の声が上がっている。
出典画像:「DEVILMAN crybaby」公式サイトより
名作ばかりが名を連ねる「デビルマン」の系譜図
話題になった系譜図は、漫画家・海老原 優の監修のもとで製作されたもの。「他作家によるデビルマン」「ファンタジー的な世界観」「現実の延長的にある異能」「聖書や神話、黙示録的なモチーフ」「盟友・石川 賢による作品群」の5つのカテゴリに分けて、「デビルマン」の系譜を受け継ぐ作品を紹介している。
例えば「現実の延長的にある異能」には、「血界戦線」や「最終兵器彼女」、「ジョジョの奇妙な冒険」「セーラームーン」などが該当。そして「ファンタジー的な世界観」には「GANTZ」や「黒執事」、「聖書や神話、黙示録的なモチーフ」には「HELLSING」や「新世紀エヴァンゲリオン」が名を連ねた。
これにSNSなどでは「えっ、セーラームーンもそうなの?」「『銀魂』とか『聖 おにいさん』も系譜図に入ってるのちょっと笑う」「ちゃんと『ARMS』が入ってるのは評価高い」「系譜図に名を連ねている作品が好きなものしかない」といった声が上がっている。
まさかの系譜入りにびっくりする漫画家たち
同系譜図には、掲載されている作品の作者からもTwitter上で様々な反応が。「HELLSING」の作者、平野耕太は1月4日に「あっヘルシングあるじゃなーい。うれしいー」と喜びのツイートを寄せていた。
一方で疑問を呈する漫画家もおり、「GANTZ」の奥 浩哉は「GANTZもデビルマンの影響を受けてたんだ?!」と驚きのコメントをTwitterに投稿。これにはファンの間で「あの系譜図作者に許可とってないのかよ」と話題になった。しかし奥は続けて「でも、永井豪先生には影響受けてる。GANTZと言わずとも作品全般において。子供の頃、先生のアニメ浴びるようにして育ったからなあ」とツイートしており、永井作品からの影響は認めている。
また「血界戦線」の内藤泰弘も、「デビルマンの系譜の予告に血界戦線が入ってるのを今さっき知って驚愕してるんだが、そうか技名を叫んでから攻撃してるトコかなデビルカッター!!」とコメント。さらに「まあデビルマンは高校生の時に読んで人生の根幹を揺るがすぐらいのショックを受けているし、孫うけひ孫うけの可能性も含めれば影響ゼロなんてとんと思いませんが、そこまで広げるならもう人類の大半はデーモン族」とも語っていた。
そして「黒執事」の枢やなは、「デビルマン、じつは実写しか見たことないのでこれを機に見ます! 楽しみ~」とツイート。一体どこからどこまでが「デビルマン」の系譜に含まれるのかわからないが、ひょっとしたら全人類が“デーモン族”なのかも?