新型フォルクスワーゲン・トゥアレグがデビュー

フォルクスワーゲンは3月23日、中国・北京でフルモデルチェンジを受けた新型「トゥアレグ」を発表した。

3代目となったトゥアレグのボディサイズは全長4878×全幅1984×全高1702mm、ホイールベースは2894mm。従来型と比べて全長は約60mm、全幅が約40mm拡大されたことに伴い、キャビン空間が広くなった。一方でホイールベースは約10mm縮小し、全高は約40mm低くなっている。拡大されたボディは荷室スペースの拡大にも充てられた。荷室容量は後席使用時で従来型の697Lから810Lとなった。

ボディはアルミとスチールのハイブリッドで、従来型より最大で106kgの軽量化を実施。アルミはボディ全体の48%を占めるという。

エンジンは231ps仕様と286ps仕様の2種類のV6ディーゼルを皮切りに、追って340psのV6ガソリンと、421psのV8ディーゼルが搭載される。さらにシステム出力367psのプラグインハイブリッドも搭載される見通しだ。後輪操舵システムの採用もニュースのひとつだ。

ワイド&ローフォルムとなった新型のエクステリアは、大型化されたフロントグリルを装着するマスクが特徴的。前後のLEDライトはシャープな造形で、先進的なイメージを強調。イノベーション・コックピットと呼ぶデジタル化の進んだインパネは上質感が高く、高い快適性を予感させるデザインでまとめられている。

ナイトビジョンアシスタンスシステムや、半自動でステアリング操作をサポートするロードワークレーンアシストといった運転支援システムや、インフォテイメントシステムはVW最新の機能や技術が用いられた。

新型フォルクスワーゲン・トゥアレグのテスト模様が公開

3月23日に開幕する北京モーターショーで新型トゥアレグのワールドプレミアを予告しているフォルクスワーゲンは、3月1日、新型トゥアレグのテスト走行の模様を公開した。

 

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公開されたのはスペイン・サラゴサで行われたテスト走行の様子。公開された写真は、荒れた路面からオンロードでのテスト走行が収められている。発表前のため、ボディには一部カムフラージュが施されている。

 

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フォルクスワーゲンではすでに、極寒から猛暑までのあらゆる場所で、これまで延べ300万km以上にわたってテストを重ねてきたという。新型には前後アクスルにスタビライザーを装着したほか、後輪操舵システムを搭載しているとのこと。これらによって、大柄なボディながら高い取り回し性と走行安定性を両立させているという。

 

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インテリアではデジタルコックピットの採用がニュース。12インチと15インチのふたつのディスプレイが装備され、インフォテイメントやナビゲーション、空調制御などをコントロールできる。

 

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フルモデルチェンジを受けて3代目に進化したトゥアレグの登場は、目前に迫っている。