そのままでも、スープのベースに使ってもおいしいトマトジュース。食塩無添加のタイプや、高機能トマトでつくられたものなどさまざまな種類があり、体調や用途によって選べるのもありがたいですよね。どうせ飲むなら栄養素をアップさせる飲み方で、トマトジュースの栄養をあますところなくいただきましょう。
免疫アップジュースで風邪予防
12月5日放送の「あさイチ」(NHK)ではトマトジュースについて取り上げました。日本獣医生命科学大学客員教授の佐藤秀美先生によると、トマトには美肌効果、老化予防、免疫力アップが期待できる「リコピン」が豊富。リコピンを効率よく摂取するためには、生のトマトよりもすりつぶして細胞がない状態のトマトジュースの方がよいとのことです。
番組では、佐藤先生が「免疫アップジュース」と呼ぶ特製トマトジュースを作成することに。トマトジュースに野菜と調味料を加えるだけなので、料理初心者の人もぜひつくってみましょう。材料は、トマトジュース、水菜、えのきだけ、オリーブオイルの4品。トマトに不足している「ビタミンC」が豊富な水菜は、えのきだけに含まれている「鉄」の吸収を助けます。また、えのきだけなどのきのこ類は免疫力を上げる効果が期待でき、風邪の予防に役立つそう。さらに、油に溶けやすい性質を持つリコピンの吸収率を上げるためオリーブオイルをプラスします。
ジュースを作る時はまず、水菜とえのきだけを濡らしたキッチンペーパーに包み、電子レンジで1分加熱しておきます。熱を入れると水菜の青臭さやきのこの独特のニオイがカットできるので、忘れずに行ってくださいね。あとはジューサーにすべての材料を入れ、液状になったら完成です。司会の井ノ原快彦さんは出来上がったジュースを一口飲むなり、「おいしい! 味わい深いですねぇ」と絶賛。ゲストの徳永えりさんや六角精児さんも、「スープのような味わい」「さっぱりしていて喉ごしが柔らか」と堪能していました。
毎朝飲みたい特製トマトジュース
佐藤先生が特製ジュースを作るきっかけとなったのは、インフルエンザにかかった経験から。免疫力の低下を感じたため、免疫力を上げるための食材を論文から探したそうです。そしてトマトジュースにビタミンCを足すことを思いつき、特製ジュースが誕生しました。今では毎朝飲み、体調管理に努めているとのこと。
また最近では、「世界一受けたい授業」でもトマトジュースの健康効果に注目。トマトジュースに含まれるリコピンは、「βカロテン」の2倍、「ビタミンE」の100倍もの抗酸化力を持ち、活性酵素を退治してくれます。その結果免疫力を高め、インフルエンザを予防する効果も。流行の兆しを見せるインフルエンザにかからないためにも、積極的に飲んでいきたいですね。
味も栄養価もワンランクアップさせたトマトジュースで、年末年始を元気に乗り切りましょう。
文/プリマ・ドンナ