ウイスキー・ジン・ラム・テキーラにも!”原酒のソーダ割り”ブームの背景とおすすめ銘柄18

ウイスキー消費を若年化・大衆化した立役者といえばサントリーの「角ハイボール」ですが、この「ハイボール」、すなわち「ソーダ割り」がジンやラム、テキーラなどさまざまなお酒に急速に拡大。“原酒+ソーダ”という飲み方がお酒トレンドを席巻しています。

 

この流れは2025年以降も続く見込み。そこで原酒ソーダにおすすめの銘柄から、好みの炭酸強度・味わいで自宅で手作りできるレシピまでを紹介しましょう。

 

 

ハイボールの次は?
「原酒ソーダ」トレンドの流れをおさらい

今回お話をうかがったのは、東京・丸の内ビルディングにある立ち飲みバー併設型のリカーショップ「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS(サケ コレクティブ アンドスピリッツ)」。同店はロンドン最大級の日本酒専門店と、東京最大級の蒸留酒専門店のコラボレーションストア。代表の黒田亜衣さんにトレンドなどを教えていただきました。まずは昨今人気となっている背景から。なぜ近年、原酒ソーダが盛り上がっているのでしょうか?

 

「理由はいくつかあります。振り返ると、ルーツは2008年ごろに始まった、『角』を起点とするウイスキーのハイボールブーム。これは近年の日本におけるウイスキーブームのきっかけにもなりました。飲食店で飲まれていたハイボールが徐々に家庭にも浸透。いまや、大定番酒のひとつとなりました」(アンドスピリッツ株式会社 代表・黒田亜衣さん、以下同)

 

インタビューに答えてくれた黒田亜衣さん。2024年には日本人初となるウイスキーの国際資格「MASTER OF SCOTCH」を取得しています。

 

ハイボールをはじめとする原酒ソーダ人気の理由のひとつは、ベースとして使われるウイスキーやジンといった蒸留酒が、ビールやワインなどの醸造酒よりも糖質が低いというヘルシーさ。こうした認知が広がるなかでウイスキーやハイボールが市民権を獲得し、その後、「レモンサワー」ブームへと続きました。

 

 

「代表的な商品は、『檸檬堂』『こだわり酒場のレモンサワー』。EXILEが監修した『レモンサワースクワッド』も話題でした。街にもレモンサワーの専門店や、テーブルにレモンサワーが出る蛇口を取り付け、それを飲み放題で楽しめるようにしたお店などが続々とオープンしましたよね」

 

このトレンドを後押ししたのが、2018年ごろに起きた「強炭酸水」ブームです。

 

このころに、「カナダドライ」ブランドの「 ザ・タンサン・ストロング」や、サントリーとスノーピークがコラボした「サントリー 南アルプススパークリング」などがデビューしました(ともに現在は終売したものの、そのDNAは最新ブランドに引き継がれています)。

 

 

『こだわり酒場のレモンサワー』は、RTD(Ready to Drinkの略。缶や瓶など、フタを開けてそのまま飲める飲料のこと)よりも前に、『こだわり酒場のレモンサワーの素』を発売していました。これは、いわばアルコール入りの割り材。強炭酸水ブームとの親和性の高さもあり、自宅などでハイボールやレモンサワーを飲む人が増えていきました

 

ジン人気の理由と現在地。
火付け役のブランドは?

その裏で、ジワジワと勢力を拡大させていたのが「ジン」です。特にお酒好きやバー業界のあいだでは、小規模蒸留所による個性的な味わいのクラフトジンが注目を集めていました。

 

そのムーブメントの世界的なパイオニアである「シップスミス」は2009年に英国ロンドンで誕生。日本初のクラフトジンは、京都蒸溜所の「季の美」で、2016年にデビューしました。

 

ジンの蒸留所は首都圏にも多く、蔵前、八王子、虎ノ門、深川、田園調布、みなとみらいなどにあります。

 

「ジンはジュニパーベリーというスパイスを使うこと以外は定義がゆるく、異なる多彩なボタニカルが生み出すフレーバーが魅力です。ウイスキーのように必ずしも樽で長期間熟成させる必要がないので、比較的早く出荷できるというメーカー側の利点もあります」

 

トニックウォーターで割ると色素が変化を起こし、青色がピンクに変わるジンなど、個性的な商品も増えています。

 

ジンのヒットを決定づけたのは、サントリーの「翠(SUI)」。2020年にデビューし、2022年にはRTD「翠ジンソーダ缶」が発売され、ともに大ヒット。ハイボールのように家飲みの新定番として定着しました。

 

コロナ禍によって家飲み需要が増したことも大きかったと思います。蒸留酒の魅力に目覚める人も多く、ウイスキーやジン以外に、ラムやテキーラ、焼酎なども脚光を浴びるようになり、いまの原酒ソーダブームにつながりました」

 

志村けんさんが愛飲していたことで知られる、鹿児島の芋焼酎「伊七郎」。同店は、都内屈指のラインナップを誇ります。

 

仕事柄、海外のつくり手やバーテンダーとの情報交換を頻繁にするという黒田さんですが、原酒ソーダは日本独自のカルチャーだとか。ほかの国では、カクテルのほうが人気が高く、原酒をソーダで割って飲む文化はあまり根付いていないといいます。

 

日本でソーダ割りが人気なのは、料理に合わせてお酒を楽しむ文化があるからだと思います。ソーダで割るとアルコール度数が高いお酒でも飲みやすくなりますし、爽快で食事にも合わせやすい。また、日本人は欧米人にくらべてお酒に弱いので、お酒を覚えたてのころにストレートのまま飲むという人はあまりいません。
東京の下町では、ウイスキーハイボールから転じた焼酎ハイボールが戦後から大衆酒場で親しまれていますし、日本人はDNA的にもソーダ割りが好きなんだと思います」

 

「冷やすこと」を意識するとおいしく仕上がる

では、自宅などで原酒ソーダを楽しむ際、どうやって作るとお店のようにおいしく仕上がるのでしょうか?

 

「まずは、できるだけ冷やすことです。炭酸ガスには、水の温度が低いほうが溶け込みやすいという性質があるので、冷たくしたほうが爽快感を得られます」

 

 

「また、氷が溶けると水っぽくなり風味が変化してしまうので、それを可能な限り防ぐという意味でも冷たいほうがいいですね。そういった意味では、製氷機で作った氷よりもお店で売っているような溶けにくい氷を使うのがおすすめです」

 

お店の味を再現!
おいしい原酒ソーダの作り方

なるほど! とはいえ論より証拠。同店バーテンダーさんの実践を交えつつ、黒田さんに解説していただきました。

 

「まずはグラスに氷を入れ、バースプーンやマドラーでかき混ぜてグラスをしっかり冷やします。次にスピリッツを注入。アルコール度数が40%なら、スピリッツ1:ソーダ4で約8%、1:5なら約6.6%になりますが、比率はお好みでご調整ください」

 

原酒もマドラーなどを使い、氷としっかり混ぜましょう。そうすることで、凝縮されている香りが開き、さらにこのあと注ぐソーダとも混ざりやすくなります。

 

「ソーダは、炭酸ガスが抜けないようにできるだけやさしく注ぎます。注ぎ終わったらマドラーなどで氷を上に4〜5回持ち上げ、全体をなじませれば完成です」

 

同店では、グラスの形に合わせてバーテンダーがカットした氷柱を使用しています。

 

ウイスキーからカシャッサ、メスカルまで
原酒ソーダに合うおすすめ銘柄

「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」は、嗜好性の高い品ぞろえが特徴で、個性的なブランドがずらり。今回はそのなかから、原酒ソーダにオススメの銘柄をピックアップしてもらいました。

 

ウイスキー

左から「キルホーマン マキヤーベイ」7150円、「アバフォールズ シングルモルトウイスキー」2970円、「ミクターズ US★1バーボン」8140円(すべてSAKE COLLECTIVE &SPIRITSでの税込価格、以下同)。

 

・スコッチウイスキー(シングルモルト)
「スコットランドのアイラ島でつくられるアイラモルトはスモーキーな香りが魅力。ストレートやロックなどもオススメですが、ぜひハイボールも楽しんでみてください。なかでもキルホーマンは、たくましい燻香と甘やかなコクがたまりません」

 

・ウェルシュウイスキー
「個人的に推したいのは、英国南西部のウェールズでつくられているウェルシュウイスキーのシングルモルト『アバフォールズ』。現地でも、100%ウェールズ産の麦芽を使用している蒸留所であり、ほんのりとしたスパイス感と果実味、甘味が絶妙。ハイボールには特にオススメです」

 

・アメリカン(バーボン)ウイスキー
「アメリカンウイスキーからはミクターズを。米国最古のウイスキー蒸留所をルーツに持つブランドで、少量生産のクラフトディスティラリーとしても屈指の人気。樽由来のバニラ香や、濃厚な果実味がハイボールとも好相性です」

 

「クロナキルティ ギャレーヘッド シングルモルト」6490円、「ザ グラッドストンアクス ブラックアクス」3960円。

 

・アイリッシュウイスキー
「近年人気急上昇中のアイリッシュからはクロナキルティを。カカオや完熟フルーツのリッチな果実味がおいしいです」

 

・スコッチウイスキー(ブレンデッド)
「スコッチのブレンデッドウイスキーからはザ グラッドストンアクスのブラックアクス。アイラモルトとハイランドモルト(ハイランド地方のモルトウイスキー)のブレンドで、スモーキーかつリッチな味わいが特徴です」

 

ジン

「野沢温泉蒸留所 シソジン」4950円、「ウィットリーニール ディスティラーズカット ロンドンドライジン」3300円、「マーシャル ロンドンドライジン」6600円。

 

・ジャパニーズジン
「野沢温泉蒸留所のシソジンは、赤紫蘇のやさしい甘味が特徴で、ジンソーダの新たな魅力に気づかせてくれるはずです」

 

・ロンドンドライジン
「正統派のロンドンドライジンからは、3年連続で“英国で最も愛されているプレミアムジン”に選ばれているウィットリーニール。柑橘の風味と土っぽいスパイス感、苦味や甘味のバランスが心地よいおいしさです。
そして、音楽好きに有名な英国のアンプメーカーマーシャルブランドのジンも、意外なおいしさでオススメ。ジュニパーベリーのビター感に、コリアンダーシードのハーバルや柑橘の香りが加わった、爽やかな飲み心地が魅力です。音楽好きの方へのプレゼントにもぜひ」

 

ラム・カシャッサ

「ラオディ ホワイト56」8250円、「セルバレイ チョコレート」5610円、「イピオカ レゼルヴァ プラタ」3190円。

 

・ホワイトラム
「ラムは、樽熟成やスパイスの添加の有無、主原料となるサトウキビの甘味などで、味わいが多彩に変化します。イチオシは、日本人醸造家の井上育三さんがラオス人と共創したラオディ。ピュアで濃厚なホワイトラムです」

 

・ダークラム
「スイーツ好きの方へのおすすめは、ブルーノ・マーズがプロデュースするセルバレイのチョコレートラム。パナマのジャングルで作り出されるリッチな風味と、奥深いカカオのフレーバーが心地よく、それでいて甘すぎない繊細な味です」

 

・カシャッサ(ピンガ)

「ブラジルには、同じサトウキビが原料でも、製法などがラムとは若干異なる『カシャッサ(ピンガ)』という伝統酒があり、そこで推したい銘柄がイピオカです。栗の樽で6か月以上熟成させていて、独特のコクや甘味が特徴の魅惑的な味です。ヤシの葉で巻かれたボトルもかわいいですよ」

 

テキーラ・メスカル

「オルメカ シルバー」3080円、「メスカル アハル」5500円、「サン コスメ」5830円。

 

・テキーラ
「ブルーアガベからつくられるテキーラも、リッチな甘味や熟成の有無などで個性が異なり面白いです。オルメカのシルバーは、ハーバルかつスパイシーで柑橘香も感じられ、ソーダ割り入門に最適なバランスのいい一本ですね」

 

・メスカル
「テキーラは、メキシコのハリスコ州や周辺地域産であることなど細かな定義があるお酒。それに対し、同じくメキシコで自由な発想でつくられているのが、より伝統的な『メスカル』です。スモーキーかつ個性的な味わいや、おしゃれなデザインが注目されていて、近年人気が高まっています。
例えばメスカル アハルは、燻製の香りのなかにオレンジ、ピーチ、アップルのような果実味があって絶品!
よりエントリー向けなら、燻製香がおだやかで上品な味わいのサン コスメ。メキシコ屈指の有名なバーで、ハウスワインならぬ“ハウスメスカル”としても使われている由緒正しき銘柄です」

 

チャチャ・アップルブランデー・シンガニ

最後に、カシャッサやメスカルのように、日本ではまだあまり知られていない世界の蒸留酒からソーダ割りに合うお酒も紹介していただきました。

 

「ダクラッツェ チャチャ クラシック」4950円、「アプルヴァル グランドリザーブ」6380円、「ロス パラレス アニバーサリーリザーブ」5500円。

 

・チャチャ
「まずはジョージアの伝統酒の『チャチャ』。世界最古の蒸留酒のひとつと言われるぶどうのスピリッツです。なかでもこの『ダクラッツェ』は優良栽培地域のぶどう園を所有するワイナリーがつくったチャチャで、ブーケのような華やかな香りが素晴らしいです」

 

・アップルブランデー
「ぶどうで作られることの多いブランデー(果実を主原料とした蒸留酒)のなかで、りんごでつくれらたブランデーを『アップルブランデー』といいます。アップルブランデーで有名な商品は『カルヴァドス』が、今回おすすめしたいのはソーダ割りに最適なアプルヴァル。やわらかな口当たりと、ふんわり香るりんごの余韻がたまらないおいしさですよ」

 

・シンガニ
「 そして3つめは、ボリビア伝統のマスカットの蒸留酒、『シンガニ』からロス パラレス。マスカット・オブ・アレキサンドリアのリッチな甘やかさ、爽やかな香りが調和して、ソーダ割りにも好相性だと思います」

 

手軽に入手できる新作ジンソーダのRTDは
味も意匠も個性的

続けて、嗜好性がありつつも比較的入手しやすいRTDのおすすめを聞きました。すると黒田さんは、2024年11月に発売されたばかりのジンソーダLASTジンソーダ缶をレコメンド。こちらは東京・蔵前にある「エシカル・スピリッツ」初のRTDで、首都圏を中心にスーパーなどでも販売されているそうです。

 

左が「LASTジンソーダ缶」308円。右はそのベースに使われているジン「LAST ELEGANT」2530円。

 

「ジュニパーベリーのニュアンスにラベンダーの華やかさが重なり、さらにリコリスや酒粕を思わせる甘やかさ、まろやかなニュアンスが楽しめる個性派です。アルコール度数5%と、ジンのRTDとしては飲みやすいのも魅力。250mlの手ごろなサイズや、おしゃれなデザインもお気に入りです!」

 

世界には多様な美酒が数多。
ソーダ割りでどんどん試そう!

原酒ソーダのトレンドは2025年以降も拡大していきそうですが、黒田さんはこのムーブメントをどう見ているのでしょうか?

 

「今年は大手のキリンからRTDの『KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香』が新発売されるなど、ジンのソーダ割のラインナップが充実しましたし、しばらく話題性が続くスピリッツといえばジンかなと思います。付随するトピックスとしては、ジントニックでしょうね。こちらも、コンビニなどで買える缶入りの商品が続々と登場しています」

 

また、ラムやテキーラを筆頭に、メスカルやカシャッサなどのアナザースピリッツも徐々に浸透していくはずだと予想。「大手メーカーさんがどこまでPRをするかで、市場拡大のスピードや広がる規模感が変わるとは思いますが」と前置きしつつ、次のように語りました。

 

「ここ数年を振り返ると、グローバル化やSNSの発達もトレンドに大きく影響してきたと思います。特に若い世代は顕著で、20~30代でもお酒好きの方のなかにはマニアックな銘柄に詳しい方がたくさんいます。それでいて、酔い潰れるなどはせず、スマートに嗜む方が多い印象です。若い世代という意味では、若いつくり手もどんどん増えているんですよ」

 

先ほどご紹介したエシカル・スピリッツや、Whiskey&Co.(写真左端の「Teen Spirits」や「On Spring」などをラインナップ)などで活躍するつくり手、山口歩夢さんは1995年生まれです。

 

黒田さんはあらためて、アルコール度数が高いお酒をソーダ割りで飲みやすくするという日本独自の嗜み方に言及。「この文化が多彩な原酒を試すハードルを下げる好習慣となっていて、銘柄の認知拡大にもひと役買っているのでは」と推察します。

 

バー業界でも、年々ソーダ割りのオーダー率が増えているという話を聞きます。もちろん当店も同様ですね。私としては、チャチャやシンガニなどの知名度が低い美酒も、ソーダ割りを入口にして知っていただけるよう、よりプッシュしていきたいです」

 

Profile

アンドスピリッツ株式会社 代表 / 黒田亜衣

2021年に「&SPIRITS」の事業責任者として同店を立ち上げ、2022年に独立し、アンドスピリッツ株式会社を創業。2023年に「SAKE COLLECTIVE &SPIRITS」をオープンし、これら2店舗の運営ほか、輸入卸売業、オリジナル商品の開発、イベントの企画・運営などを行っている。
アンドスピリッツ株式会社

ジンジャー、クローブ、ブラックペッパー…専門家が教える体を温めるスパイスとホットドリンクレシピ

寒さが本格化するなか、飲み物もお茶やコーヒーなど温かいドリンクを欲するもの。とくにスパイスを使ったホットドリンクは、体の内側からぽかぽかに温めてくれます。とはいえ「スパイス」というと専門的で種類も多く、何をどう選べばいいかわからない人も多いはず。

 

自宅で手軽に作れて、おいしくて、体が温まるスパイスドリンクとは? 家に常備したいスパイスから店頭での選び方、そしてドリンクレシピまでを、東京・中野に店を構える「東京スパイスハウス」の川久保美希店長に教えていただきました。

 

スパイスの定義とは?

国内では珍しいという、生のグリーンペッパー。

 

スパイスというと辛いもの、香りや刺激の強いものというイメージがあります。そもそもスパイスとはどのようなもののことをいうのでしょうか?

 

「私の考えるスパイスの定義は“自然界にある、お料理をワンランクアップさせるもの”。植物の実や樹液、根、葉、花などはすべてスパイスだと考えています。そのため、塩もいうなればスパイスですし、日本の食卓でよく使う乾燥シイタケもスパイス。香りがよく、食欲増進など漢方としての役割も果たしてくれます。漢方ほど難しくないので、日々の食事や生活に取り入れやすいですよ」(東京スパイスハウス・川久保美希さん、以下同)

川久保美希さんが営む東京スパイスハウスには、ご主人とともに長年かけて作ってきた世界各国の人との繋がりによって、世界中の良質なスパイスが集まっています。

 

そのスパイスには、世界中に何千、何万もの種類があるといいます。インターネットでさまざまな情報が手に入るようになったことで、日本に輸入されるスパイスの種類も日々増えているのだとか。

 

「昔は海外へ買い付けに行ってスパイスを仕入れていましたが、今はインターネットがあればネット販売で手に入るし、情報も手軽に得ることができます。そのため、今までなかったスパイスの情報がどんどん入ってきているんです。最近では、ブータンからスパイスが仕入れられるようになりました。でも、私はブータンに行ったことがないですし身近にブータン人の知り合いがいないので、現地でどういう使い方をしているかがわからない。そこで独自の使い方を研究しています。つぶしたり、かじったり、香ったり、煮たり、炒めたり……。そうすることで、『あの料理に入れるとおいしいかも』とか、『魚の匂い消しに使えるかも』とか、使い方のアイデアが浮かんできます。現地と違う使い方をしているかもしれませんが、そうした日々の研究により使えるスパイスの種類は増えています」

 

冬に使うと効果的な
体が温まるスパイスは?

スパイスの効果は、千差万別。体を温めるものもあれば冷やすものもあるので、それぞれの特徴を知っておくことが大切だそう。まずは、体を温めるために取り入れたい代表的なスパイスを教えていただきました。

 

・ジンジャー

ジンジャーパウダー。柑橘系の爽やかな香り。

 

「おすすめしたいのは、血行をよくして体を温めてくれる『ジンジャー』です。ただ注意したいのは、生のジンジャーは体を冷やしてしまうということ。例えば夏に、冷ややっこに生姜(しょうが)を刻んでのせますが、あれは体を冷やすためなんです。
体を温めたい冬は、蒸してから天日干しにしたジンジャーを取り入れるといいですね。ジンジャーは、加熱や乾燥させることで体を温めるスパイスに変化します。天日干しにしたあと粉末状にしたジンジャーパウダーだと使い勝手がいいですよ。白湯に溶いて飲むだけで体の内側からぽかぽかしてきます」

 

体を温めるスパイスは、ほかにもこんなものがあります。

 

カシア…シナモンに近い、常緑樹の皮のスパイス。甘くて清涼感のある香りがします。
クローブ…花が咲く前のつぼみを乾燥したもの。カレーやチャイに使われます。
ブラックペッパー…日本でもなじみ深い、コショウ科のスパイス。
スターアニス…別名は八角(はっかく)。中華料理に欠かせません。

 

カシア(右)。左隣のシナモンのように、くるっと丸めて棒状にして販売しているものも。

 

「体が冷えるときは、これらのスパイスを積極的にとり入れてみましょう。まずは使い勝手の良いジンジャーパウダーやブラックペッパーがおすすめです」

 

日常的にとり入れたい
身近にあるスパイスは?

体を温める以外にも、日常的にとり入れることでうれしい効果が期待できるスパイスがたくさんあります。川久保さんにおすすめとその効果を聞いてみました。

 

・ターメリック

「日本では『ウコン』とも呼び、古くから親しまれているスパイスです。ターメリックは抗酸化作用や免疫力を高める効果が期待できます。人間は空気を吸っているだけで体が酸化していくので、抗酸化作用のあるターメリックを日常的に取り入れることで、アンチエイジングなども期待できます。
使い方もさまざまで、白湯に混ぜて飲むだけでもいいですし、炒め物やみそ汁を作るときに加えたり、ごはんを炊くときに入れるのも手軽にできておすすめ。
体への効果だけでなく、入れることで料理のまとめ役にもなります。ちょっと苦みのあるスパイスなので、味を引き締めてくれるんですね。料理も鮮やかな色に変えてくれますし、毎日使いたいスパイスです」

 

・クミン

「クミンはカレーに欠かせないスパイスですが、炒め物にも合います。キャロットラペにも入っていますよね。普段ご家庭で作るカレーでも、玉ねぎを炒めるときにクミンを入れてみてください。このひと工夫だけでおいしさが変わりますよ。胃を元気にしてくれる健胃作用も期待できるので、胃もたれに効果的です。食欲をそそる香りも特徴です」

 

・コリアンダー

「コリアンダーとはパクチーの実のこと。カレーのスパイスというと、香りが強いクミンをイメージしがちですが、実はコリアンダーがカレーの主成分です。鎮静作用が期待でき、軽く熱が出たときや、頭痛が起こりそうな天気の日にとり入れてみるとよいですよ。こちらも白湯に溶いて飲むだけでOK。頭痛薬までは飲まなくてよいけれど、ちょっと気になるときに試してみてください。爽やかな香りも特徴的です」

パウダー状のコリアンダー(左)とクミン(右)

 

・フェンネル

胃が弱っているときはフェンネルを食べてみてください。インド料理店に行くと、レジ横にカラフルなチョコレートでコーティングされたフェンネルが置いてあることがありますが、あれは消化をよくするためなんです。日本でも、漢方胃腸薬の主成分になっていたりします。そのまま食べてもいいですが、ココナッツシュガーなどでコーティングすると食べやすいですよ」

東京スパイスハウスでは、ココナッツシュガーでコーティングされたフェンネルを持ち運びしやすい缶とセットで販売。

 

知っておきたい
スパイス選びのポイント

販売されているスパイスには、形状にもホール状やパウダー状や棒状などがあり、メーカーもさまざまです。何を重視して選べばいいでしょうか?

 

「当店のようなスパイス専門店だと、香りをかいだり店員さん聞いたりしながら選べますが、スーパーなどの小売店だとそうもいきませんよね。見た目でいえば色がきれいなものは新鮮なものが多いので、選ぶときには意識してみてください。例えばカルダモンは茶色くなると時間が経っている可能性があるので、鮮やかな緑色を選ぶといいと思います。
スパイスの形状は、ホール状のものを選ぶのがおすすめ。スパイスは植物の種からできているものが多いので、殻からとり出してパウダー状にしてしまうと、時間の経過で香りが飛んでしまうのです。できればホール状で購入し、使うときに家にあるコーヒーミルなどで粉にして使うのがおすすめです」

大量摂取はNG!
スパイスを使うときの注意点

体に良い効果をもたらすスパイスですが、使い方には注意点も。「組み合わせてはいけないスパイスはありません。ただ、とりすぎてはいけないものはあります。代表的なのは、『サフラン』や『フェンネル』。また、『カルダモン』にも注意点があります」

 

サフラン……ホルモンバランスを整えるとされていますが、妊娠中の方は控えるようにしてください。逆にホルモンバランスを整えたい方や、更年期の方がお茶にして飲むといいスパイスです。

 

・フェンネル……とりすぎてしまうと精神的に不安定になることも。とはいえ一度に大さじ一杯分を口にするなど、たくさんとらなければ問題ありません。

 

カルダモン……発汗作用があり、体を冷やす効果があるので、体を温めたいときはとりすぎない方がいいでしょう。

 

「暑い国の人たちは汗をかくことで体を冷やしています。発汗作用のあるスパイスは体を冷やすために使っている、ということですね。勘違いしやすいところだと、日本でも人気のマサラチャイ。本場インドでは汗をかいて涼しくするため、チャイにカルダモンを入れて飲んでいます。そのため日本でチャイを作るときは、カルダモンの入れすぎに注意を。香りを楽しむ程度にしておくといいでしょう。
スパイスをたっぷりと入れる火鍋は、韓国では夏の食べ物として人気になりました。同じく発汗作用で体を冷やし、夏を乗り切るためなんですよ」

体が芯から温まる!
ホットスパイスドリンク 3

スパイスは料理に使ってもそのまま食べてもいいですが、ホットドリンクにすると体を温めてくれるだけでなく、気持ちもほぐれます。また、数種類のスパイスを入れることでさまざまな成分を一度にとり入れられる点もメリット。誰でも簡単にできて体が温まる、スパイスドリンクのレシピ3品を川久保さんに教わりました。

1.「シナモン」と「カシア」が香るホットリンゴジュース

【スパイシー度 ★☆☆】
やさしいスパイスの香りと、温かなリンゴジュースに癒される一杯。比較的手に入りやすいスパイスを使うので、どなたでもチャレンジしやすいレシピです。「風邪のときにおすすめのドリンクです。消化促進の効果も期待できます」

 

【材料】

・リンゴジュース……150cc程度
・水……150cc程度
・シナモン……3cm程度
・カシア……小サイズ1~2かけ
・スターアニス……2かけ
・ブラックペッパー……少々
※スパイスの量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.鍋に水を注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、シナモン・カシア・スターアニスを入れ、5分程煮出す。

シナモンはちぎって入れると香りが立ちます。

 

3.リンゴジュースを入れてひと煮立ちしたら、濾しながらカップに注ぐ。

4.ブラックペッパーを入れて完成。

 

2.やさしい甘さに癒される「ジンジャー・オーツミルク」

【スパイシー度 ★★☆】
使うスパイスは5種類。オーツミルクはクセが少なく比較的あっさりしているので、牛乳が苦手な方にもおすすめです。「消化を促進させるために作ったレシピです。胃腸が弱っているときに飲んでいただくとよいですね。免疫力も高めてくれますよ」

 

【材料】

・オーツミルク……200~250cc程度(多めでOK。必要量に応じて調整してください)
・水……150cc程度
・きび糖……小さじ1程度
・コリアンダーシード……30粒程度
・ジンジャーパウダー……小さじ1/2
・クローブ……2個
・アニスシード……小さじ1/3
・フェンネル……小さじ1/3
※スパイス・きび糖の量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.鍋に水を注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、すべてのスパイスを入れ、5分程煮出す。

3.オーツミルクを入れ、沸騰したらきび糖を加える。

4.再び沸騰したら一度火から降ろし、沸騰が落ち着いたら火にかける。これを何度か繰り返したら濾しながらカップに注ぐ。

何度か火にかけて温めます。煮詰めすぎないのがポイント。

 

3.たっぷり入れて煮出すだけ! 川久保流スパイスチャイ

【スパイシー度 ★★★】
たっぷりと7種類のスパイスを使います。加えてローズを入れて香り高くさせるのが川久保流スパイスチャイのポイント。必要量を購入できるスパイス専門店だと調達しやすいです。「チャイというと、通常は紅茶を煮出してミルクを入れて作りますが、ミルクや紅茶を入れなくてもおいしいので、私はスパイスのみで作ります。スパイスは濾さずに飲むのと香りも見た目も楽しめますが、少し飲みにくいので濾しながらカップに注いでください」

 

【材料】

・水……250cc程度
・きび糖……小さじ1と1/2程度
・カシア……5~6かけ
・クローブ……1個
・スターアニス……2かけ
・キャラウェイ……小さじ1/4~1/3
・ジュニパーベリー……2個 ※潰して使用します。
・ジンジャー……小さじ1個
・ローズ(ドライハーブ)……小さじ1/2
・カルダモン……1個
※スパイス・きび糖の量はお好みで調整してください。

【作り方】

1.水を鍋に注ぎ、沸騰するまで温める。

2.沸騰したら、すべてのスパイスを入れ、5~6分程煮出す。

色が出るまで煮出すことで、スパイスの香りと味がしっかりと出てきます。

 

3.紅茶のような色が付いたらきび糖を加える。

4.濾しながらカップに注ぐ。

 

体も心も幸せになる
スパイスの魅力

結婚を機にご主人の家業を手伝ったことから、スパイスの世界に足を踏み入れたという川久保さん。現在は料理教室も主宰していますが、意外にももともと料理は得意ではなかったのだとか。そんな川久保さんが感じる“スパイスの魅力”とは?

 

「料理が好きではなかった私にとって、店を継いだときは試行錯誤の連続でした。でもスパイスを調理しているときのアロマのような香りに癒されて、次第に料理も楽しくなりました。『こういう色味の料理にしたいな』と思いスパイスを加えるとそうなってくれるし、食後も体が軽くなる。料理中も食事中も、食事のあとさえも幸せな気持ちになれる。それがスパイスの魅力なんです」

 

今の川久保さんに、スパイスは欠かせないものになっているそう。

 

「『今日は少し疲れているから、このスパイスを入れたお茶を飲もう』とか、体の調子を整えるのにも役立ちます。これから日本はますます高齢化社会になっていきますし、それにしたがって体の不調を感じる人も多くなるでしょう。スパイスの知識を伝えることで、皆さんが健康的に年齢を重ねていくことができたらと願っています」

 

Profile

東京スパイスハウス オーナー / 川久保美希

夫の家業の手伝いからスパイスの世界へ。現在は40年以上の歴史を持つスパイス専門店「東京スパイスハウス」を東京・中野で営む。スパイスのプロフェッショナルとしてレストランシェフ等へのアドバイスを行うほか、スパイスを使った料理教室やワークショップ、講座等を開催し、スパイスの魅力を日々伝えている。毎週土・日曜は青山ファーマーズマーケットに出店。そのほか百貨店の催事にも度々出店している。
「東京スパイスハウス」HP
Instagram

夏はやっぱり爽快ドリンク! 個性あふれる5つのドリンクをプロがレコメン

夏に最盛期を迎えるリフレッシュドリンクカテゴリは、ソバーキュリアスやスパイシーさを意識したトレンド系と、一方で昔ながらのシンプルで心地良い風味の飲料との二極化が顕著。個性あふれる商品が目立つのも特徴。そんななかから今回は5種類をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

味わいはよりフレッシュにパッケージも缶になって進化

アサヒ
ウィルキンソン タンサン #sober
レモン&ジンジャ アップル&トニック

各148円(350ml)

ソバーキュリアス志向の高い層を中心に人気だったシリーズが、中味とパッケージを刷新。刺激や爽快感がアップし、ペットボトルから350ml缶になったことで、よりフレッシュなおいしさや高揚感が楽しめるようになった。【1缶あたり31.5kcal】

 

■それぞれの個性際立つ刺激的な新炭酸飲料
「無糖のレモン&ジンジャは、やさしいスパイス感とクールで大人な香りが絶品。アップル&トニックはほんのり甘く、フルーティーさとビターな味が秀逸です。本家ウィルキンソン譲りのバチバチと刺激的な炭酸も気持ちイイ!」(中山さん)

■味も見た目も華やか!ドリンク界の盛り上げ役
「フルーツの爽やかな香りと、強炭酸で飲みごたえバツグン。無糖なので、味の濃い料理と合わせても相性が良さそうです。パッケージも遊び心満載のオシャレなデザインで、パーティーなど華やかな席でも映えること間違いなし!」(菅原さん)

 

コーヒー×炭酸で新感覚グラスに注げば泡も豊かに

伊藤園
タリーズコーヒー ブラック&ソーダ ガッサータ

176円(370ml)

高品質なアラビカ種コーヒー豆100%のエスプレッソと、ソーダをブレンド。炭酸がコーヒーのコクを引き立て、すっきり爽快な味に。グラスに注ぐと、さながら黒ビールのようにクリーミーな泡を楽しめるのが特徴だ。【1缶あたり0kcal】

 

■黒ビール感覚で飲めるノンアル飲料のホープ
「甘やかなコクはまるでロースト麦芽、ドライな苦味はホップを思わせます。黒ビール感覚で楽しめる、ノンアルの新たな選択肢ですね!」(中山さん)

■実は飲みやすい!まずは一度トライしてほしい
「コーヒー×炭酸という意外な組み合わせですが、予想よりずっと飲みやすくてビックリ。泡までおいしいのも新感覚で、クセになりそう」(中山さん)

 

社内投票1位に輝き復刻した昭和〜平成のレトロな味わい

ダイドードリンコ
はちみつれもん

151円(350g)

1989〜1992年に販売されていた名作が、社内企画「第1回 思い出商品総選挙」でノミネートされた52品中第1位に輝いたことで復刻。当時の味わいだけでなくパッケージデザインも再現された、レトロ感満点の商品だ。【1缶あたり154kcal】

 

■やさしい甘酸っぱさでこれこそが青春の味!?
「はちみつの香りがまろやかなニュアンスを醸し出していて、レモンの酸味もやわらか。やさしく甘酸っぱい青春の味という印象です!」(中山さん)

■ホッとひと息つける癒やし系飲料です
「フレッシュなレモンの香りとはちみつのやさしい甘みが、夏のブレイクタイムに最適。イラストもかわいくて、癒やされます」(菅原さん)

 

エナジードリンクの罪悪感を覆す甘味料&カフェインゼロ

ポッカサッポロ
SPICE FACTORY クラフトエナジーN1

194円(250ml)

エナジードリンクに罪悪感を抱く人が多い点に着目し、そのイメージを払拭すべく開発。しょうが科の「ガランガル」をキーに、9種のスパイスを絶妙なブレンドでエキス化。甘味料を使わず、ノンカフェインで仕上げた。【1缶あたり85kcal】

 

■重くなくすっきりした親しみやすい味わい
「手作りのジンジャーエールやクラフトコーラを思わせる、親しみやすい味。パンチがありつつ重くなく、余韻もすっきりしています」(中山さん)

■スパイスのチカラでおいしく元気注入♪
「絶妙に配合されたスパイスの刺激的な風味で、シャキッと爽快な気分に! エナジードリンクなのに、ヘルシーなのが魅力的です」(菅原さん)

 

ファンの投稿も話題になったロングセラーのうめぇ梅

ダイドードリンコ
梅よろし

145円(280ml)

梅の果汁に濃縮梅エキスを合わせ、米由来の黒酢やクエン酸などを加えた上品な風味が特徴。2004年の発売以来リピート率が高く、今春はとあるファンのツイートがきっかけで16.6万件以上の「いいね」を記録した。【1缶あたり104kcal】

 

■艶やかな味でコク深くやさしい飲み口もイイ
「梅酒からアルコールを抜いたような、独特な妖艶さとコク深さが最高! 冬には温めて飲んだらホッとしそう、そんなやさしい味わい」(中山さん)

■夏の身体をいたわる愛され定番商品
根強いファンも多いロングセラー商品。黒酢やクエン酸など、夏バテ対策にもぴったりの素材が使用されているところがうれしいです」(中山さん)

この夏、要注目! 進化を続ける「おうちカフェ」ドリンクをプロがレコメン

コロナ禍により、おうちカフェを充実させるべくドリンク類も進化。有名コーヒーブランドがハイクオリティな商品を発売するなどして本格感が高まったが、その勢いはまだまだ止まらず、今夏も要注目の飲料をプロがピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

展開拡大が待ち遠しい冷涼なコーヒーデザート

ローソン
MACHI café+エスプレッソフロート

480円 一部店舗限定発売中

練乳と生クリームを加えたアイススムージーに、店舗で抽出したビターなエスプレッソを加えて作る、シャリッとしたデザートドリンク。現在は首都圏9店舗での提供だが、2025年度中に500店舗で展開予定

 

■甘みと苦味のメリハリが絶品な夏コーヒーの新たな選択肢!
「甘くミルキーなスムージーに、苦みのアクセントをプラスするエスプレッソ。このメリハリと、冷涼なシャリシャリ食感がたまらない! 進化したコーヒーフロートといえるおいしさで、夏コーヒー界の大型ルーキーですね」(中山さん)

■この味がコンビニで楽しめるとは!!驚きと感動の一杯です
「本格抽出されたエスプレッソの苦味と、練乳・生クリームのまろやかな甘みのバランスが絶妙で、口にした瞬間思わず笑顔になってしまいます。ミルクのコクや、スムージーの食感も楽しめて、まさにカフェクオリティの逸品です」(菅原さん)

 

【コレもオススメ!】

ローソン
MACHI café+水出しコーヒー

280円 一部店舗限定発売中

MACHI café+の水出しコーヒーは、お湯を使わず水で8時間かけてじっくりと仕込んだ本格的なコールドブリューコーヒー。苦味が少なくスッキリとした味わいが魅力だ。

 

人気のシリーズが進化してミルクのコクと濃厚さが向上

味の素AGF
ブレンディ スティック クリーミーアイスカフェオレ

オープン価格

2020年から発売中の、人気のシリーズがリニューアル。冷たい牛乳に溶かすだけで、さらにミルクのコクと濃厚な味が楽しめるように。ほかにアイスキャラメルオレ、アイスココア・オレ、アイス抹茶オレの全4種を展開。【1杯あたり31kcal】

 

■溶けやすいのはさすがクリーミーな味もイイ
「冷たくても簡単にとけるのは、さすがブレンディ品質! 混ぜるとコーヒー感だけでなくクリーミーさもアップし、満足度が高いです」(中山さん)

■手軽で驚くほどおいしい冷たいカフェオレの定番
「濃厚なミルクの味わいは、まさに本格派カフェオレ。これが冷たい牛乳を注いで混ぜるだけで味わえるとはスゴいです!」(菅原さん)

 

ブランド初の抹茶フレーバー国産茶葉100%の上品な味

コカ・コーラ
コスタコーヒー 抹茶エスプレッソラテ

195円(260ml)

ヨーロッパで50年以上愛され続けるカフェブランド「コスタコーヒー」の、ボトル製品では初となる抹茶フレーバー。独自の高圧抽出でコク深いエスプレッソを抽出し、国産抹茶100%を合わせた上品な味わいが特徴だ。【1本あたり130kcal】

 

■全体の濃縮感が抜群でワンランク上の完成度
「抹茶の渋味を豊かに感じますが、ミルキーな甘さやエスプレッソのビター感もパワフル。全体の濃縮感が抜群で、格上な完成度です」(中山さん)

■おやつタイムにぴったり大人な味わいが◎
「抹茶の香り高さ、キレのあるエスプレッソのコクが感じられます。甘すぎないので、クッキーなどのお茶うけとしても重宝しそう」(菅原さん)

 

人気キャラの好物をヒントに甘香ばしいカフェオレを開発

サントリー
ボス とろけるカフェオレ 幸せ香るピーナッツ

151円(185g)

マンガ原作のアニメ『SPY×FAMILY』に登場する「アーニャ」の好物、ピーナッツに着想。カフェオレにピーナッツフレーバーを合わせることで、口いっぱいに甘香ばしい風味がふわっと広がるおいしさに仕立てた。【1本あたり90kcal】

 

■ピーナッツバター的な香りの飲むスイーツ
「パン用のピーナッツバターを思わせる、コク深い甘みが印象的。苦味は控えめですがカフェオレ感もあり、新感覚の飲むスイーツですね」(中山さん)

■包容力がスゴいので疲れたときに飲みたい
「包み込むような甘さと、ピーナッツの香ばしさで幸せな気分に。これぞ、仕事や勉強の合間に飲む“ごほうびドリンク”です!」(菅原さん)

 

集中したいシーンを支える気分をアゲる缶コーヒー

サントリー
スターバックス(R)RALLY ME ミルキーリフト

172円前後(245g)

ロースト香とミルクのやさしい甘さが調和した味わいが魅力の缶コーヒー。深煎り豆の爽やかな明るい香りを生かした「フォーカスブラック」も発売中。セブン&アイグループ限定。【1本あたり88kcal】

 

■凛々しく好バランスでプレミアムな味わいです
「味のベースに凛々しいビター感があり、それでいて重すぎない好バランスな仕上がり。プレミアム感豊かな缶コーヒーです」(中山さん)

■芳醇な香りが魅力気分を上げる缶コーヒー
「開封した瞬間、豊かなコーヒー香に心が躍ります! 昼食後、午後からのお仕事に向けて、気分転換したいときにオススメです」(菅原さん)

 

注目株は無糖茶とフルーツティー! この夏、絶対飲むべき「王道TEA」をプロがレコメン!!

夏のノドをうるおすには冷たい飲料が欠かせない。今回は、進化が著しい「王道TEA」の注目商品5品をプロがピックアップ! 注目株は無糖茶とフルーツティー。緑茶は有名ブランドが台頭するなか、アサヒ飲料は香りに着目した新作を発売し好調に売れている。加えて同社は国産茶葉で差別化した紅茶も画期的。フルーツティーは多様化に注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【私たちがチェックしました!】

フードアナリスト・中山秀明さん
飲料のトレンドに詳しく、取材執筆も多数。ソフトドリンクは、ライフスタイルや文化的背景を含めた市場拡大に注目している。

 

GetNaviフード担当・菅原史稀
在宅作業のお供になる一杯を探して、新商品のチェックに余念なし。暑いのがニガテなので、心も爽やかになるドリンクを求めている。

 

華やかな香りに仕上げられた最新緑茶の大ヒットブランド

【微発酵茶葉使用】

アサヒ
颯(そう)

173円(620ml)

日本最高位となる、茶師十段の酢田恭行氏が監修。微発酵茶葉の「萎凋緑茶」を一部使用し、かつてない華やかな香り立ちを実現した。4月4日の発売初週で2350万本の販売数量を突破し、同月予定の約8割を達成。

 

■ぜひグラスに注ぐなどして優雅な香りをより楽しんで
「新緑のような清々しさの奥に、フラワリーで上品なアロマも感じられるのが魅力です。凛とした香味が甘みや旨味を引き立てており、優雅で上品なおいしさが強いのが高ポイントです」(中山さん)

■緑茶の新たな魅力に出会える王道カテゴリのルーキー
「ふわっと華やかな香りと、スッキリとした味わいが斬新。暑い日や、喉が乾いたときに、ゴクゴク飲みたくなる新感覚な緑茶です。この王道カテゴリにフレッシュさを感じるとは驚き!」(菅原さん)

 

新採用したブレンド茶葉が上品で甘い香りを豊かに

【国産茶葉使用】

アサヒ
和紅茶無糖ストレート

173円(500ml)

今春リニューアルし、前頁「アサヒ 颯」同様に名茶師の酢田恭行氏に監修を依頼。発酵により香り成分を引き出した国産茶葉を、揉み込む工程で調合した。同商品の持ち味である、上品で甘い香りがさらに高まった。

 

■後味がすっきりしていて料理にもよく合いそう
「味の濃さが十分ありながら、渋味が上品かつ後味すっきりしていて料理と合いそう。花を思わせる優美な余韻も心地良いです」(中山さん)

■深みとまろやかさが◎ 絶妙な風味と旨味です
「食事の邪魔にならない口当たりのなかに、まろやかで深い旨味も。茶葉本来の風味豊かな香りが広がり、後味も爽やかです」(菅原さん)

 

独自の技術でとろとろを実現したデザート感覚のピーチティー

【セイロン茶葉使用】

コカ・コーラ
紅茶花伝 デザート とろけるピーチティー

170円(280ml)

日常のごほうびニーズに合わせて誕生。手摘みセイロン茶葉に山梨白桃エキスをふんだんにブレンドし、さらに独自技術でゼリー仕立ての新食感を実現した。とろみのあるテクスチャーが、デザート気分を演出する。

 

■甘ったるくはない大人も楽しめる味です
「白桃の香りがふくよかで甘みもありますが、紅茶のエレガントな渋味も豊かなので甘ったるさは皆無。とろとろ感も心地良い!」(中山さん)

■これはもはやデザート!! とてもリッチな味わい♡
「ゼリーのような新食感で、お茶としてもデザートとしても楽しめます。桃のジューシーさが口いっぱいに広がって贅沢な気分に」(菅原さん)

 

南国調の高揚感が華やぐ斬新なフレーバーティー

【ウバ茶葉使用】

伊藤園
TULLY’S &TEA LEMONTEA&モヒート

172円(450ml)

柑橘とハーブを軽く潰し、砂糖とともに漬け込んだシロップを紅茶とともに抽出。レモン、ライム、ベルガモット、ミントなど、数種の果実とハーブの爽快さや高揚感が華やぐ、斬新なフレーバーティーに仕上がった。

 

■ミントがクールに演出やっぱり夏にオススメ
「ガチなモヒートに入っているラム酒は使われていませんが、アッパーなクールさがしっかり表現。特にミントが良い仕事してます!」(中山さん)

■レモン&ライムの爽快感に気分もリフレッシュ
「レモンとライムのみずみずしさ、ミントのほど良い清涼感が、世界三大紅茶ウバ茶葉との相性抜群で、まるでモヒートのような飲み心地!」(菅原さん)

 

3種の果実と日本茶の邂逅新感覚のフルーツティー

【緑茶ほうじ茶葉使用】

伊藤園
晴れのち曇り時々お茶

172円(500ml)

日本茶がベースの新感覚フルーツティー。果実にはりんご、レモン、桃を使い、さらに植物由来の乳酸菌を配合した。ベースには清涼感豊かな緑茶や、やさしい焙煎香のほうじ茶を使用。

 

■香り豊かで甘さ控えめ日本茶ベースなのも◎
「フルーツの甘い香りが豊かに広がるものの、甘すぎなくてすっきりした飲み心地。やさしい渋味と清涼感は、日本茶ならではですね」(中山さん)

■ほっこりしたいときに最適な癒やしをくれる新感覚TEA
「『晴れの日も曇りの日も一杯のお茶が私を前向きにする』というコンセプトがまず素敵。果実の甘みとお茶の香りがどちらもやさしく、癒やし」(菅原さん)

「見かけたら即買い」ファミマに登場した「パインアメ」の新味が話題に!

毎週たくさんの新商品が並ぶコンビニ。しかし、数が多すぎて全てを試してみることはなかなか難しい。そこでこの記事では、「加工食品」新商品の中からTwitterで反響が多かった商品をランキング形式にして紹介! 注目の商品を食らいつくそう!

 

【第3位】

ダブルチョコレートバウム/ファミリーマート(160円)

出典画像:ファミリーマート公式サイトより出典画像:ファミリーマート公式サイトより

 

ファミリーマートから「ダブルチョコレートバウム」が登場した。同商品はチョコレート味のバウムクーヘンにチョコレートをかけるというチョコ好きにはたまらない一品。

 

つぶやき数こそ少なかったものの、チョコレートファンにもバウムクーヘンファンにも好評のようで、購入者からも「ファミマのチョコバウムが美味しすぎて3個まとめて買ってしまった」「チョコ三昧で良い感じです」「めちゃくちゃウマいから止まらないわ」「ファミマバウムクーヘンに力入れすぎじゃない?」との声が。

【ツイート数】
火曜:1、水曜:1、木曜:2、金曜:3、土曜:0、日曜:0/計:7(1日平均:1.1ツイート)

 

【第2位】

パイン ユズアメ/ファミリーマート(178円)

出典画像:パイン株式会社公式Twitterより出典画像:パイン株式会社公式Twitterより

 

パインの形をしたアメで有名な「パインアメ」の、新味「ユズアメ」がファミリーマート・サークルK・サンクスから数量限定で発売された。通常の「パインアメ」と同様に中心に穴が開いたフォルムで、JA土佐れいほくの高知県産ゆず果汁を配合したほどよい酸味が特徴。

 

パインの公式Twitterによると、アメのパッケージは全4種類で、そのうち3種類がシークレットとなっているらしい。

 

購入者からは「ネットで知って気になってた『ユズアメ』を食べてみたけど、これはおススメです!」「柚子の香りと甘酸っぱさが美味しいよ!」「買えるお店限られてるからなかなかレアだよ。見かけたら即買いしましょう」「近所のファミマで最後の1個を買えた! さすが人気だね」という声が上がっている。

【ツイート数】
火曜:3、水曜:8、木曜:11、金曜:4、土曜:5、日曜:2/計:33(1日平均:5.5ツイート)

 

【第1位】

鬼火ハイボール 350ml/ローソン(198円)

出典画像:ローソン公式サイトより出典画像:ローソン公式サイトより

 

ローソンの限定商品「鬼火ハイボール」が話題になっている。同商品は炭火でじっくり焼き上げた「焼き芋」の焼酎で、甘くて芳醇な香りが特徴的な一品。

 

12月15日にローソンの公式Twitterで同商品が紹介されると、1000件以上リツイートされて興味を持った人が続出したようす。ネット上でも「仕事終わりに買って帰ろう」「これすごいウマいよ! 最近芋焼酎のハイボールが浸透してきて嬉しい」「飲みやすいし、晩酌にめちゃくちゃいいですね」といった声が溢れていた。

【ツイート数】
火曜:6、水曜:3、木曜:5、金曜:20、土曜:47、日曜:42/計:123(1日平均:20.5ツイート)

 

ランキングは以上の通り。今回はあまりつぶやき数が振るわなかったが、ネット上では「近所のコンビニでは売り切れてたよ」という声も見られたので、気になる商品があれば注意しておこう。

 

※ランキングの対象となるのは、2017年12月第3週に発売された「セブン-イレブン(関東)」「ファミリーマート」「ローソン」の新商品です。本稿では、商品名のつぶやかれた回数を集計(期間:12月12日~12月17日)し、独自にランキングを作成しています。

「飲んでみたいと思ってた!」話題沸騰中の「バターコーヒー」がファミマに登場!

毎週たくさんの新商品が並ぶコンビニ。しかし、数が多すぎて全てを試してみることはなかなか難しい。そこでこの記事では、「加工食品」新商品の中からTwitterで反響が多かった商品をランキング形式にして紹介! 注目の商品を食らいつくそう!

出典画像:ファミリーマート公式Twitterより出典画像:ファミリーマート公式Twitterより

 

【第3位】

暴君ハバネロ ウマ辛ラーメン/ローソン(216円)

出典画像:ローソン公式サイトより出典画像:ローソン公式サイトより

 

激辛商品の代表「暴君ハバネロ」のカップラーメンがローソン限定で新発売。「暴君ハバネロ」の味わいをそのままに、辛さの中にもチキンやポテトのうまみが感じられるラーメンにアレンジされている。

 

「暴君ハバネロ」の「スープ春雨」「ウマ辛焼そば」も同時発売されており、激辛ファンからは「マジでウマかったけど、これ明日ヤバいことになるやつだ(笑)」「めっちゃ辛いけどやっぱりこれだよね」「汗と涙が止まらない! お腹がびっくりしてる!」「晩ご飯でハバネロのラーメン食べたら刺激的な夜になりました」と大好評。

 

ちなみに同商品のパッケージには「スナック『帰ってきた暴君ハバネロ』を砕いてまぶすとさらに絶叫じゃ!」と記載されているので、更なる辛さを追求したい人は試してみては?

【ツイート数】

火曜:19、水曜:23、木曜:20、金曜:17、土曜:24、日曜:27/計:130(1日平均:21.6ツイート)

 

【第2位】

バターコーヒー/ファミリーマート(198円)

出典画像:ファミリーマート公式サイトより出典画像:ファミリーマート公式サイトより

 

ファミリーマートから「バターコーヒー」が新発売され、大きな話題を呼んでいる。100%中鎖脂肪酸でできている「MCTオイル」を使用した同商品はダイエットにおススメ。

 

シリコンバレーの起業家であるデイヴ・アスプリー氏が、食とダイエットを研究しつくし、食事法をまとめた本「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」(デイヴ・アスプリー・著/ダイヤモンド社・刊/1728円)で紹介され、「バターコーヒー」は一躍有名になった。ブームを受けて2017年6月には「バターコーヒー」の専門店、「最強のバターコーヒー」が東京・代々木にオープンしている。

 

今回ファミリーマートからの発売を受けて、「飲んでみたいと思ってたの! さすがファミマだよ!」「ファミマに『バターコーヒー』きたね。近所のは買い占めてやった」「ダイエット関係なく味が好みだ。すごく美味しい」「とうとうコンビニに『バターコーヒー』がきたね」とネット上には歓喜の声が続出した。

【ツイート数】

火曜:49、水曜:34、木曜:60、金曜:28、土曜:35、日曜:25/計:231(1日平均:38.5ツイート)

 

【第1位】

グランドキリン 梟の森/ファミリーマート(297円)

出典画像:ファミリーマート公式サイトより出典画像:ファミリーマート公式サイトより

 

「グランドキリン」シリーズから「グランドキリン 梟の森」が、ファミリーマート・サークルK・サンクスにて数量限定で新発売された。アルコール度数の高いエールビール(7.5%)で、小麦麦芽によるなめらかさと華やかな香り、高アルコールの飲み応えが特徴。

 

ネット上では「凄い独特な味がしてハマりそう」「ステキなパッケージだったから買っちゃいました。とても美味しいです」「これはホントにウマい! フルーティーな香りがするね」「あっという間に1本空けてしまう… ファミマが近くにあってホントに良かった!」といった声が。

【ツイート数】

火曜:178、水曜:204、木曜:175、金曜:92、土曜:5、日曜:4/計:658(1日平均:109.6ツイート)

 

今回のランキングではコンビニ限定商品に大きく注目が集まった。数量や期間限定商品は売り切れるのも早いため、気になる商品があったら注意しておこう。

 

※ランキングの対象となるのは、2017年12月第2週に発売された「セブン-イレブン(関東)」「ファミリーマート」「ローソン」の新商品です。本稿では、商品名のつぶやかれた回数を集計(期間:12月5日~12月10日)し、独自にランキングを作成しています。

ハロウィンの水分補給にはコレ! 持ち歩くだけで雰囲気が出る“点滴ドリンク”を試してみた

今年もいよいよハロウィンの季節がやってきましたね。ここ数年、すっかり日本でも定着し、各地でイベントが開かれたり、関連グッズが幅広いジャンルで展開されたりしています。当日ともなれば、渋谷の街は仮装した人々で大賑わい。今回はどんな仮装で繰り出そう、と思案している方も多いのではないでしょうか? 本稿では、そんなハロウィンを演出する仮装アイテムとして、フォトジェニック? な“点滴ドリンク”をご紹介します。

20171027_y-koba1 (3)

 

妙なリアリティを醸し出すこの色の正体は……?

この点適ドリンクこと「ANTLER DNA TEA」を販売するのは、台湾発の本格ティースタンド「THE ALLEY LUJIAOXIANG(ジ アレイ ルージャオシャン)」。看板商品のミルクティーをはじめ、香り高い一杯をリーズナブルに味わえると人気を集め、今年7月に日本上陸を果たしたばかりにも関わらず、早くも表山道店、渋谷店、ルミネ新宿店、恵比寿店にサナギ 新宿テイクアウトブースを加えた5拠点を構えています。

20171027_y-koba1 (4)↑人気のタピオカミルクティー。タピオカはすべて手作りにこだわった特製のものなんだとか!

 

そんなTHE ALLEY LUJIAOXIANGから数量&期間限定で発売されるのが、この点滴パックに封入された「ANTLER DNA TEA」。見た目は紫色に近く、真っ赤ではないところが逆に妙なリアリティを感じさせます……。いったいどんな味なのでしょうか? ひと足先に入手して、実際に試してみました。

20171027_y-koba1 (2)↑見た目は紫色。ここでは色がわかりやすいようコップに注いでいますが、実際は長いほうのチューブをストローのように使って飲みます

 

口を近づけるとフッとお茶の良い香りがします。口に含んでみると、真っ先に感じたのは、まさかの「ブドウ」。自慢のお茶とブドウを組み合わせてこの色味を出していたんですね。しかし、そのほのかな甘みもすぐに消え、後味は完全に上等なお茶のそれです。このさっぱりとした味わいがうれしいですね。奇をてらった商品化と思いきや、本格ティースタンドだけあって中身の完成度もかなり高いと感じました。

 

こちらの商品は10月27日(金)~31日(火)の5日限定で、毎日18時から販売予定(価格は税別500円 ※ルミネ新宿店は取り扱いなし)。ハロウィンには参加したいけれど仮装の用意がない、という方も、これを持ち歩けば雰囲気は出せるはず。本格的な仮装のアクセントとして、白衣などと組み合わせるのもありですよ。

20171027_y-koba1 (1)