曇天の日にも大活躍する旅行用サングラス。日常の景色も鮮やかに見える「SuperTONE TOUR」がすごかった!

パソコンを立ち上げると、GetNavi web編集部から一通のメールが届いていた。その内容は「話題のサングラスがあるので、使った印象をレポートせよ」という指令……。数日後、自宅に届いた段ボールを開けてみると、そこには景色を鮮やかにみせることが特徴だという「SuperTONE TOUR」と名付けられたサングラスが梱包されていたのである。

 

我が家にやってきたサングラスは、クリアのセルフレームにグレーのレンズを組み合わせたもので、極めてオーソドックスなデザインに仕上がっている。玉型はトラッドなボストンとクラシカルなウエリントンの中間、最近では「ボスリントン」と呼ばれるデザインは顔が平面的な日本人にマッチするはずだ。

↑オーソドックスなボスリントンは、性別年代を問わないデザインだ

 

各部を観察してみると、フレームは程よい厚みがあり存在感をもたせている。フロント部分は緩やかな曲線を描き、フェイスラインに対して違和感なく装着することができる。テンプル部分にはしっかりとスチール製の芯が挿入され、ねじれ剛性に優れた5枚蝶番を使ってフロント部分に接続されているのも高評価だ。

 

同モデルにはレポートに使用したクリアフレームのほかにオーソドックスなブラックも用意され、両モデル共にフロントの左右長が138mmとなる。ただし、ブリッジとテンプル部分に違いがありクリアフレームのブリッジが22mm、ブラックが23mm。テンプルは、前者が145mmで後者が143mmだ。重量は共に37gなので、好みによってチョイスすると良いだろう。

 

また、特筆すべきはノーズパッドの形状だ。通常、セルフレームの場合にはフレームと一体化したノーズパッドが多いが、同モデルはあえてクリングスタイプと呼ばれる形状を採用している。欧米人に比べて鼻が低いアジア人の場合、フレームの高さが稼げるクリングスタイプのノーズパッドは快適なフィッティングを提供してくれる。

 

笑った時に頬が眼鏡に当たることを避け、マスクをしていてもレンズが曇りにくい。しっかりとノーズパッドを調整(眼鏡店で調整をしてもらうことも可能)しておけば、パッドが当たる鼻側部分が痛くなることも防止できる。

 

さて、ここからが本題だ。このサングラスの主役はフレームのデザインではない。最近のファション雑誌ではフレームのデザインばかりがフューチャーされるが、サングラスにおいての主役は「レンズ」なのである。名機とされるサングラスはフレームのデザインだけでなく、レンズにこだわることで高い機能性を発揮する。

 

同モデルは日本が誇る眼鏡レンズメーカーである「東海光学」が手掛けたもので、開発にはバスツアーやパック旅行でおなじみの「クラブツーリズム」がアドバイザーとして関わっている。美しい絶景や旧跡名所を巡るプロの添乗員から参考意見をヒヤリングし、「天気が悪い時には景色が見えにくい」「眩しすぎて絶景が楽しめない」「サングラスをすると景色が暗くなってしまう」など、旅行客からの意見もレンズ開発に活かされている。

↑「SuperTONE TOUR」を手掛けたレンズ専門メーカー 東海光学は創業80年を超える老舗眼鏡レンズメーカーだ

 

東海光学という会社は、日本だけでなく東南アジアやヨーロッパ、北米などで愛用される眼鏡用のレンズを供給するトップ企業であり、実は、読者の多くが目にしている雑誌の写真や広告写真を撮影するプロカメラマンが愛用するカメラ用のレンズフィルターでも名を馳せる。

 

今回の「SuperTONE TOUR」にもカメラ用フィルターの技術が応用され、美しい写真を撮影するために余分な光をカットすると共に、被写体を精緻に写し出すレンズが採用されている。細かなスペックを解説すると、使用されるレンズは紫外線を99%カットし、色の三原色であるR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)を際立たせる。三原色の彩度を上げてコントラストを大きくすることで色の境界線をはっきりと描写し、対象物の輪郭をシャープに見せることで景色をクッキリと見えることができるのだ。

 

実際に使用した感想は、旅行用サングラスのキャッチコピーを裏付けるかの如く「景色が鮮明に見えた」ことだ。少し緑がかったグレーのレンズを通して見ると、木々の葉が鮮明に見え、太陽光で白く反射する部分をしっかりと再現することで奥行きを感じることができた。また、晴れた日だけでなく薄曇りの日にも、コントラストが鮮明になることで景色の再現性は格段に向上する。

 

雨が降る前のキャンプ場でも使ってみたが、咲き誇る菜の花、鉛色の空を映す湖面、曇り空に溶け込む淡い桜の花が鮮明さを増し、肉眼で見るよりもダイナミックさを感じることができた。サングラスを通すことで暗くなってしまうと思われがちだが野外での使用では違和感を覚えることはなかった。

↑視界が暗くならない「SuperTONE TOUR」なら、装着したままアウトドアも楽しめる

 

屋内や日没近い時間では暗さを感じるものの、その時間にサングラスを掛ける人は少ないはず。明るい時間帯であれば「SuperTONE TOUR」はたしかにアウトドアや旅先での最高のパートナーになるはずだ。また、一流メーカーが手掛けた歪みのないレンズのおかげで、長時間の使用でも眼の疲れを感じず、サングラスを掛け続けていても頭が痛くならずにもすんだ。

 

この鮮やかさをぜひ日常的にも楽しみたい!と思ったのだが、レンズの特性上、信号機が認識しにくくなってしまうのでクルマなどの運転や路上での使用はNGとのこと。残念だが、安全には変えられないので、日常使いなら公園内などの公道ではない場所で散歩や自然散策のときに使用すると良いだろう。

 

これから本格的な春を迎え、最高の旅行シーズンが開幕する。コロナの規制緩和により自由に旅行ができるようになった今、その感動を「SuperTONE TOUR」を通して最大限に楽しんで欲しい。

 

この商品はテレビ東京が運営するクラウドファンディングサイト「ナナ福神」のみでの販売となるので、欲しいと思った人は同サイトへアクセスするべし。残念ながら当初の早期価格は終わってしまったが、今なら50名の限定で1万472円(税込)というリーズナブルな価格で手に入れることができる。

 

【関連リンク】絶景ツアー添乗員がおススメ!!眩しさをブロックしつつ、景色を鮮やかに見せる旅行用サングラス「SuperTONE TOUR」

「色鮮やかに見えるサングラス」で旅行の楽しさが倍増! レンズメーカーが本気で作った「SuperTONE TOUR」を徹底解説

新型コロナの規制緩和により、プライベートでの旅行需要も回復しつつある。さてそうした中、旅行や観光など特別なイベントのときには、サングラスをコーデに取り入れるという人も多いのではないだろうか。ファッション的な要素はもちろん、サングラスは眩しい陽射しや紫外線から目を守ってくれるため、特に野外では欠かせないアイテム。しかし、一方でサングラスはレンズの特性上、かけると視界が暗くなってしまうもの。そのため、旅先での絶景も鮮やかさに欠けてしまうところが難点だった。

 

眩しさに悩まされず、鮮やかな絶景を楽しみたい……そんな願いを叶えてくれるのが、今回紹介する旅行用サングラス「SuperTONE TOUR」だ。

 

レンズ専門メーカーが開発。光の三原色をコントロールした特殊レンズ

 

 

SuperTONE TOUR」は、こうした「眩しくて景色がよく見えない」「サングラスをしてしまうと景色が暗くなってしまう」という二つの悩みを解消するために、レンズ専門メーカーの東海光学株式会社が開発した新サングラス。眩しさ+紫外線ブロックの機能のほか、さらに「SuperTONE TOUR」は、景色の色彩を鮮やかに見せる機能を持っている。

↑光の三原色をコントロールすることで鮮やかな視界をかなえる特殊レンズ

 

同商品に使用されている特殊レンズは、当初、眩しさで日常生活の色彩を感じにくい人のために東海光学が独自の技術を用いて開発したもの。一体、どのようなレンズなのか。同社のプロジェクト担当者、武田弘史さんにお話をうかがってみた。

 

「当社が開発した特殊レンズは、光の三原色(赤、青、緑)を際立たせることで、裸眼時と比べてさまざまな対象物の彩度が上がり、隣接する物との色差が大きくなります。そのため色のコントラストが上がって、輪郭が強調されたように感じられるのです。これが旅先などで景色を見るときにも役立つのではないかと思ったことから『SuperTONE TOUR』の開発へとつながりました。

 

この三原色をコントロールして最適な波長を出すためには、繊細な技術が必要となります。そのため、幾度も試作を繰り返しました」(東海光学・武田弘史さん、以下同)

↑東海光学の武田弘史さん。「『SuperTONE TOUR』で見える赤、青、緑の鮮やかさを実感してほしい」と想いを語ってくれた

 

完成した特殊レンズの性能を東海光学が行ったシミュレーションで見てみると、その効果は一目瞭然だ。コントラストが上がったことにより、まるで風景画を描いたかのように、建物や木、クルマなどの輪郭がはっきりと浮かび上がっていることが確認できる(下図)。つまり、実際にレンズを通して見ると、これまでは日光によって白く飛んで見えなくなっていた葉や花の重なりもはっきり見えるというわけだ。

↑東海光学が行った彩度向上効果シミュレーション結果

 

実際に筆者も「SuperTONE TOUR」のレンズを通して景色を見てみたが、その鮮やかさは驚くほどであった。木々の緑、そして花弁の一枚一枚までを「SuperTONE TOUR」は美しく描写してくれたのだ。

 

空と木のコントラストも、くっきりと鮮やか。木々が立ち並ぶ小道でも、視界が曇ることなく鮮やかな緑のなかで散歩を楽しめそうだ。

 

SuperTONETOUR」は、紫外線99.9%ブロック、可視光線透過率25%の性能を備えており、眩しさ対策にも余念がない。散策中に見上げるシーンがあったが、そのときも眩しさを感じることなく景色を堪能することができた。

↑編集部員も「SuperTONETOUR」を装着してみた。眩しさを感じることがなく、景色を楽しむことができた。性別年代を問わないデザインなのもうれしい

 

この「SuperTONE TOUR」を通して見れば、曇りの日でも緑がくっきりと見える。梅雨の季節にアジサイ鑑賞をするときなども、天候を問わず活躍してくれそうだ。日常の散歩で見る景色も鮮やかで、一風変わった印象になってくれるのではないだろうか。

長時間のウォーキングにも適した軽量+安定設計

さらに、「SuperTONE TOUR」は開発の過程で登山やハイキングを熟知する旅行会社クラブツーリズムへのヒアリングを行い、付け心地の良さにもこだわった。

 

たとえば、鼻あてにはクリングスタイプを採用することで、鼻の幅や高さに応じて自然と調整されフィット感を高めてくれる。

 

「実は、フレームのなかで最もこだわった箇所が鼻あての仕様なんです。登山や野外のアクティビティにつきものの山道や階段の昇り降りでもしっかりフィットしてくれるよう、クリングスタイプ(鼻パッド独立型)を採用しました。試作段階から私自身が『SuperTONE TOUR』を掛けて体験することで、利用者にとって使い心地のよいものを提供できるようこだわりました」

↑フィット感を重視したクリングスタイプが採用されている鼻あて

 

実際、歩きながら景色を眺めている間も、顔の上げ下げでサングラスがずれることもなく、自然な着用感でストレスなく景色を楽しむことも出来た。

 

武田さんは「お出かけするときに持って行ってほしいサングラス。鮮やかに見えるサングラスは珍しいので、ぜひ体感していただきたい。新しいサングラスの発見になるんじゃないかと思います」と、「SuperTONE TOUR」への想いを語ってくれた。

 

ナナ福神」の公式サイトでは、クラブツーリズムとの共同企画ということで添乗員がおすすめする使い方も紹介されているので、ぜひ参考にしてみてほしい。価格は超早期割引で9724円から。「SuperTONE TOUR」専用のフェルト製ケース付きで手に入れることができる。

 

お得な割引価格はクラウドファンディング実施中のみとなるので、ぜひ「ナナ福神」をチェックして、これからの新緑溢れる景色を「SuperTONE TOUR」で楽しんでみてはいかがだろうか。

↑「SuperTONE TOUR」とセットのフェルト製ケース

 

↑「SuperTONE TOUR」のカラー展開はクリア(左)とブラック(右)の2色。いずれもフレーム全体の横幅は138mm、高さは44mm。レンズ幅とブリッジ幅とテンプルの長さはそれぞれ異なるサイズなので、自分に合ったサイズを選べる

 

【関連リンク】絶景ツアー添乗員がおススメ!!眩しさをブロックしつつ、景色を鮮やかに見せる旅行用サングラス「SuperTONETOUR」

コレさえあれば「中国茶が趣味」と言える。中国茶ソムリエが選んだ6種類の茶葉セットを飲み比べ!

近年はコンビニでもよく見かけるようになった中国茶。その種類はきわめて多彩で、味や香りはもちろん、茶葉の形やお茶の色味も千差万別。料理やお菓子とのマリアージュも楽しめるので、趣味として深堀りするにはもってこいの品なんです。

 

そんな中国茶の奥深い魅力を、プロの目利きにより選ばれた茶葉セットで楽しめるのが、今回紹介する6種飲み比べセット「趣華茶-syukacha-」です。

↑「趣華茶-syukacha-」。テレビ東京のクラウドファンディングサイト「ナナ福神」で6384円~販売されています

 

本稿では中国茶の魅力や本商品の茶葉6種を詳しく紹介。加えて、飲み方やペアリングのレポートも行います。

 

発酵によって味や香りの種類が多彩に広がる

まずは中国茶の基本からお伝えしましょう。中国茶には6大分類があり、「緑茶」「白茶」「黄茶」「青茶」「紅茶」「黒茶」となっています。そして、そのうち「黄茶」以外の5種をカバーしつつ、6大茶に匹敵する人気カテゴリーである「花茶」を追加した計6種類を飲み比べで楽しめるのが「趣華茶-syukacha-」。

 

↑中国茶の種類を箇条書きすると、その数は実に多彩。あまたあるなかから、発酵度合いによって大きく6種に分類されます

 

発酵度合いは、不発酵で清々しい「緑茶」から、後発酵でふくよかな深みをもった「黒茶」まであり、「趣華茶-syukacha-」はそこに香り高い「花茶」を加えた6種類で展開されています。なお、同商品ではブレンド茶である「花茶」を除きシングルオリジン(単一産地/単一品種)で用意しているため、種類や産地の違いによる味や香りの違いといった個性をストレートに体感できます。

↑発酵の違いで異なる中国茶の奥深い魅力を、飲み比べで楽しめるのが「趣華茶-syukacha-」の特徴です

 

そんな「趣華茶-syukacha-」を監修したのは、中国に専用茶園(有機JAS認定)を有し、有機茶葉を中心に製造から販売している海東ブラザース。一流ホテルへの卸販売、有名ブランドのOEM、タニタ食堂とのコラボ商品開発(丸の内タニタ食堂×海東銘茶/販売中)などの実績があり、日本人向けの茶葉セレクトも得意としています。

 

今回のプロジェクトは、「『趣華茶-syukacha-』をきっかけに、ワインや日本酒のように趣味にしてほしい」という考えから生まれたそう。同社の中国政府公認の評茶師(中国茶ソムリエ)が選別した、中国茶の味や香り、特徴の違いを気軽に楽しんでもらい、好みの種類を見つけたら、どんどん別の茶葉にも興味を持ってほしい。その想いを反映したのが、6種の茶葉というわけです。

 

6種の茶葉の特徴と味わいをレポート

では「趣華茶-syukacha-」の6種類はそれぞれどんな特徴なのか。ひとつずつ紹介していきます。まずは「緑茶」から。

 

緑茶:西湖龍井(せいころんじん)茶

日本茶でもおなじみですが、中国の緑茶は釜で炒ることで加工され、日本の緑茶に比べると、コクよりもキレやさっぱり感が際立っているのが特徴です。

↑「趣華茶-syukacha-」の「緑茶」は「西湖龍井茶」が正式名称

 

「四絶」(鮮やかな緑色、ふくよかな香り、さわやかな甘み、美しい形)をもつとされ、「中国十代銘茶」に挙げられる代表的な緑茶が「西湖龍井茶」。お湯を入れると栗や豆のようなコクのある独特の香りが広がり、個性も感じられるおいしさです。

↑「西湖龍井茶」は、やや低めの75~80℃で淹れるのがオススメ。各茶葉の適正温度は、同梱の解説書にわかりやすく載っています

 

飲んだ感想は、上品でやさしいタッチとリッチな香りが印象的。渋味はマイルドで清々しく、春の訪れのようなグリーンの爽やかさを感じました。繊細な和食によく合う味だと思います。

 

白茶:嶺南(れいなん)白茶

「嶺南白茶」は弱発酵茶と呼ばれる、発酵工程を少しだけ通したお茶のこと。6大茶のなかでも最もシンプルに作られており、「揉捻(じゅうねん)」という茶をもむ工程が入りません。

↑「嶺南白茶」は生産量が少ないうえ、多くが現地で消費されるため日本ではきわめて希少

 

抽出すると色味は濃いめに出て、紅茶のような風味も。生育条件がスリランカのファーストフラッシュダージリンに似ており、そのため洋菓子にもよく合うのが特徴です。

↑「白茶」のなかでも色が濃いめ。これも「嶺南白茶」の特徴です

 

タッチはまろやかで、ほのかな渋味とやさしい酸味が上品。あたたかみのあるハーブやスパイスのニュアンスもあり、余韻はすっきりしています。洋菓子のほか、和の生菓子にも合うと思いました。

 

青茶:武夷岩(ぶいがん)茶

「青茶」は、日本でも最もなじみ深い中国茶である「烏龍茶」をあらわす部分発酵茶のこと。こちらも前述した「西湖龍井茶」同様、「中国十代銘茶」に挙げられます。

↑「武夷岩茶」は日本でも有名な「鉄観音」とも並ぶハイクオリティな烏龍茶で、現地でも愛されている茶葉のひとつ

 

「武夷岩茶」は通称黒烏龍茶とも呼ばれ、脂っこい食事の際に口の中や胃をさっぱりさせてくれる特徴を持っています。中華料理店でも愛される種類であり、日本人にもポピュラーであるといえるでしょう。

↑「黒」という呼び名ながら「武夷岩茶」はそこまで黒くなく、黄金色の美しさが特徴です

 

味わいも、想像以上に洗練された心地よさがあり、強い渋味やえぐみは皆無。一方で香りはフラワリーで、エレガントな芳香を放ちます。すっきりしたキレが特徴で、濃厚な料理のほか、お菓子もゴマ団子や月餅といったボディの強いタイプが合うと思います。

 

紅茶:祁門(キーマン)紅茶

お次は、世界的にも有名な「紅茶」。こちらは茶葉を100%発酵させる全発酵茶で、中国が起源とする説もあるほど、現地でもポピュラーです。もともとは輸出用に生産されていましたが、いまでは人気の高い茶葉となりました。「趣華茶-syukacha-」では「祁門紅茶」が採用されています。

↑「祁門」は、スリランカの「ダージリン」、インドの「ウバ」と並び世界3大紅茶にも数えられる名品種です

 

茶葉の色は濃い赤黒で艶があり、お湯を注ぐとやさしく甘い香りが開きます。濁りが少ないクリアな茶の色は高品質の証で、飲む前からエレガントな気分に。

↑紅茶らしい、甘みのあるフラワリーな香りが印象的

 

酸味をはらんだくっきり明確な渋味があり、華やかさも十分。オリエンタルなニュアンスは「祁門」ならではの香味でしょうか。余韻の長い贅沢な味わいで、洋菓子はカヌレやフィナンシェなどの焼き菓子がよく合いそう。中華菓子ならパイナップルケーキやエッグタルトがオススメです。

 

黒茶:金花プーアール茶

青茶や紅茶などの酸化による発酵とは異なり、温度と湿度の調整で生まれた麹菌の一種によって生成される後発酵茶が黒茶。アミノ酸が豊富で、野菜の育たない高山や栄養補給の難しい砂漠地帯で、栄養食として消費されてきました。「趣華茶-syukacha-」では「金花プーアール茶」が選ばれています。

↑熟成によって丸く固められた「緊圧茶(きんあつちゃ)」という状態になっています

 

品質や種類によって味や香りのクセが強いものも多く好みも分かれますが、この「金花プーアール茶」は有名な雲南省のプーアール茶よりもクセが少なく、飲みやすいのが特徴。スッキリとした味わいで、食事にも合います。

↑「金花プーアール茶」はカフェインの含有量が青茶や緑茶に比べて少ないため、夜に飲むのもオススメ

 

熱湯は、90~100℃の高温で抽出しましょう。ふくよかな渋味とほのかなハーバル感があり、コクやうまみもしっかり。すっきりクリアなキレは、口の中をさっぱりさせるウォッシュアウト効果も。こってり濃厚な料理でも、非常によく合います。

 

花茶:ジャスミン茶

ラストの「花茶」は、日本でもファンが多い「ジャスミン茶」。中国では主に北京で好まれている茶葉で、ベースとなる緑茶や白茶の茶葉に「イン」と呼ばれる香り付けの工程を経て完成します。

↑「趣華茶-syukacha-」では、香りが強く長持ちする高品質な「ジャスミン茶」が採用されています

 

ベースとなる春摘みの緑茶に、摘み立ての新鮮なジャスミン花の香りを付与。その工程は生花1回あたり8時間、4回取り換えるため計32時間もの長さとなります。その圧倒的な香り高さは、飲む前から違いがわかるといわれるほどなのだとか。

↑春の訪れを感じさせるような、多幸感のある花の香りが印象的です

 

エレガントな香りと、すっきりとしたやさしいうまみが心地よく、全体の味わいはマイルド。冷やしても飲みたくなる清々しさがあり、朝昼夜と時間を問わず飲みたい万能感をもったお茶だと思います。

 

寿司、スイーツ、ピザに合う茶葉でペアリング

上記では各茶葉でオススメのペアリングも一部解説しましたが、ここでは実際に料理と合わせて相性をレポートしたいと思います。試したのは、全6種のうち3品。まずは緑茶(西湖龍井茶)と江戸前寿司を合わせてみました。

↑渋味はやさしく、口当たりのまろやかな「西湖龍井茶」は、日本の寿司とも相性抜群

 

寿司に緑茶というのは定番の組み合わせですが、中国緑茶の「西湖龍井茶」との相性も良好。渋味が爽やかなので、繊細な寿司だねとも実によく合います。

 

次は、白茶(嶺南白茶)と洋菓子とを組み合わせ。スフレチーズケーキを用意しました。

↑チーズケーキは、レアとベイクの中間でもあるスフレタイプをセレクト

 

「嶺南白茶」は上品な渋味とやさしい酸味が特徴的で、ケーキの濃厚さをほどよく打ち消しつつ甘みに寄り添います。チーズのコクやミルキーさの奥にある酸味と絶妙に調和し、風味に紅茶のような華やかさがあるのもナイス。これは実にアリです。

 

3品目は濃厚なフードとのペアリングということで、スモーキーな具材のピザに黒茶(金花プーアール茶)を合わせてみました。

↑一見意外に思える組み合わせですが、試してみるとかなり好相性。しっかり発酵された「金花プーアール茶」なら、濃厚なピザにも負けません

 

生地の香ばしさや、燻香漂う具材のパンチを、キレのある渋味とすっきりとした爽快感で中和しながらしっかりマッチ。ジューシーな肉汁やとろけるチーズのオイル感とも、非常によく合います。

↑購入した際には、様々な料理に合わせてみてください

 

クラウドファンディングサイト「ナナ福神」に出品される「趣華茶-syukacha-」は、上記で紹介した6種の茶葉が豪華なギフトケース入りで手に入ります。価格は、早期限定割で6384円(限定10セット)から。本来、この内容量ではなかなか販売できない価格に抑えられているのは、中国茶の魅力にハマって欲しいからというプロジェクト実行者の願いが込められているからだそう。加えて、各茶葉専用の解説書がセットになるということで、より中国茶について学べること間違いなし。

 

サイトではお得な早期限定割や茶器も付く限定セットもあるので、ぜひ「ナナ福神」をチェックしてこの機会に中国茶の魅力を最大限に楽しんでみてください。

 

【関連リンク】イチから始める趣味の中国茶 厳選茶葉6種飲み比べセット「趣華茶-syukacha-」

「ねぶた+灯りの新発想。青森ねぶた祭優秀制作者賞で自宅を静かに照らす優越感

東北四大祭りのひとつである「青森ねぶた祭」。青森市内を舞台に毎年8月2日から7日にかけて行われる夏祭りは、夜空を照らす巨大な人形灯籠が登場して観客を魅了する。今回紹介するのは、実際にねぶた祭りで使用された灯籠の一部を使用したランプであり、東北の夏を熱狂させた余韻が漂う美しき逸品だ。

 

唯一無二のデザインは優秀制作者賞「毘沙門天と吉祥天」を使用

国の重要無形民俗文化財として指定される「青森ねぶた祭」は巨大な人形灯籠が青森市内を練り歩き、跳人(ハネト)と呼ばれる踊り手によって盛り上がる東北屈指のお祭りだ。伝統衣装である花笠と浴衣、草履を身に付ければ誰でも参加することができ、跳人が発する「ラッセラー」の掛け声がお祭りを盛り上げる。開催期間中には国内外から約300万人を集める東北地方最大級のイベントとして知られるものの、ここ数年はコロナの影響もあり中止が続いていた。しかし、2022年には「withコロナ」を掲げ、3年振りに開催された。青森の夜空を照らす人形灯籠は最大で幅約9m、高さ約5mを越える巨大さと美しさを競い合い、祭りの終了後には審査によって「ねぶた大賞」の栄誉が贈られる。

 

今回紹介するアイテムは、2022年の青森ねぶた祭で栄誉ある優秀制作者賞を受賞した「毘沙門天と吉祥天」の一部をリサイクルしたランプ「蕾‐Tsubomi。青森の夜空を照らしたねぶたの余韻を漂わせる当該ランプの制作は、ねぶた師として活躍する北村春一氏によるもので、限定120個という希少な作品だ。

↑「青森ねぶた祭」で披露された本物のねぶたの一部を再利用して作られた「蕾‐Tsubomi

 

この作品を作るきっかけとなったのは環境問題へのアプローチなのだという。一年の歳月を掛けて製作した巨大灯籠が祭りの翌日には廃棄されてしまうため、少しでも環境問題を解決しようと発想から誕生したそうだ。北村氏は「この作品は『青森ねぶた祭り』や『ねぶた』という文化、ならびに製作に携わる私たちの活動認知度の向上を目指しながら未来のねぶた祭りを守るための第一歩でもあるのです」と語っている。

↑2022年「青森ねぶた祭」優秀制作者賞を受賞した「毘沙門天と吉祥天」

 

↑「毘沙門天と吉祥天」を制作した、ねぶた師・北村春一氏

 

目の前に置かれた「蕾‐Tsubomi」は、その名の通り開花を待つ蕾を思わせるデザインが秀逸だ。その姿は未来への希望であり、これから華を咲かせようという将来への夢を感じさせる。

 

さらに、ねぶた祭で披露する巨大灯篭(大型ねぶた)の制作時に用いる針金を使用し、シェード部分には青森ひばを練り込んだ和紙と大型ねぶたの一部を組み合わせているというこわだりもある。実は、この作品の話を聞いた時には観光地で売られているお土産的な「小さなねぶた」をイメージしたのだが、実物を見てその考えは一変した。和紙の質感が漂う小さな蕾は凛としながらもお祭りの熱狂を伝える強さがあり、シンプルなデザインは和室、洋室を問うことなくマッチする美しさを纏っていた。灯した時の余韻も、熱く燃えた東北の夜を連想させてくれる。

↑青森ひばが練り込まれた白い和紙

 

紹介するランプには、「毘沙門天と吉祥天」から切り出された青、緑、蒼、橙、黒のストライプを持つデザインが与えられていたが、実際にねぶた祭りで使われた灯籠から切り出されたパーツだけに同じものは二つと存在しない。この唯一無二の表情が作品としての価値を高めているのは間違いないといえよう。サイズは全高が約180㎜、全幅、奥行きが共に約150㎜とコンパクトに設計されており、作品の背面には製作者である北村春一氏の落款が押されている。

↑北村春一氏の落款

 

↑電源はUSB(Type-A)での給電方式となっているので、パソコンやポータブル電源に接続してベランダやバルコニーでのひと時に使用することも可能だ

 

深くあたたかな灯が、心のONとOFFを切り替えてくれる

ここ数年、コロナの影響を受けて自宅でのリモートワークが増えている人も多いことだろう。最初は “通勤しなくてすむ” と浮かれていたが、この状態が長く続くにつれ仕事と生活が同居する生活ではONとOFFの切り替えが付けられずにストレスが溜まっている人が増えていると思う。この原稿を書いているボクもそのひとりであり、色々と試した結果、遂に “仕事” と “プライベート” に区切りを着ける方法を編み出した。その方法とはスイッチの切り替えである。切り替え…と言っても精神的なものではなく、本当にスイッチを切り替えると言う作業である。仕事では明るさを重視した蛍光灯色のシーリングライトを使用しているのだが、仕事が終わると同時に室内の電気を消し、小さな間接照明のランプを灯す。明るさと光色が変わった瞬間、仕事モードからプライベートへとスイッチを切り替えることができ、心穏やかに過ごせるようになったのである。

↑素材にもこだわった「蕾‐Tsubomi」の灯りが心までを柔らかく照らしてくれる

 

蕾‐Tsubomi」を灯した瞬間、和紙を通した柔らかな光が心までを照らしてくれた。日本ならではの美意識である “侘び寂び“ と本物の “ねぶた” ならではの濃厚な物語を思わせる雰囲気が琴線を刺激する。静かな部屋を照らすこの優しい灯りを見つめていると、青森の夜空を照らす巨大な人形灯籠の勇姿と威勢の良い跳人の掛け声が聞こえてくるようだ。

 

ねぶたランプ「蕾‐Tsubomi」はねぶたファンだけではなく、たんなる照明に収まらない生活の質を向上してくれるようなサイドランプを探している人にもぜひおすすめしたい。ちなみにこの作品は、テレビ東京の公式クラウドファンディングサイト「ナナ福神でも取り上げられており、支援という形で購入することができる。価格は、1万7000円と少々高価ではあるが、手に入れた人だけが堪能できる唯一無二の灯りには、その価値があると思えた。灯りの動き、流線形にもこだわりがあるという「蕾‐Tsubomi」で、心穏やかなひと時をぜひ過ごしてみてはいかがだろうか。

 

【関連リンク】「青森ねぶた祭」で運行されたねぶたを使用! 唯一無二のねぶたランプ『蕾-Tsubomi-』

最強なのでは? 「覇鐵鉄板【嗜】」なる調理鉄板を発見。肉が覇気をまとう旨さに

空前のキャンプブームが吹き荒れる昨今、世の中には数多くのキャンプ道具が登場しフリークたちを喜ばせている。今回、ここで紹介する「覇鐵鉄板【嗜】」もキャンプ関連のアイテムではあるものの、自宅でも楽しめる注目の逸品だ。

 

金属加工のエキスパートが手がけたギミックの数々

アウトドアは非日常を体験する場所であり、雄大な自然の中でノンビリと過ごす時間も格別だ。特にここ数年はコロナ禍の影響もあり、閉鎖された空間から抜け出したいという欲望から解放してくれるキャンプが爆発的な人気を博している。YouTubeでも数多くの芸能人がキャンプ動画をアップしたことで、ブームに拍車をかけ、キャンプ産業は右肩上がりの売り上げを記録。そのなかでも注目を集めているのが「鉄板」と呼ばれるアイテムで、最近は100円ショップまでもが独自の商品をリリースしているほどだ。

 

この鉄板とはその名の通り “鉄の板” であり、キャンプ料理には欠かせない調理器具なのだが、シンプルな構造ゆえに全てが同じように見えてしまう。しかし、そこには細かな工夫と共に素材の善し悪しが大きく影響し、蓄熱性や熱伝導率が重要になることはあまり知られていない。

 

今回紹介する「覇鐵鉄板【嗜】」は、福井県鯖江市に拠点を構える金属加工のエキスパート「大成精工株式会社」が製作したものだ。周知の通り福井県鯖江市は日本における眼鏡生産地として知られ、それだけに金属加工に長けた企業も多い。同社も精密金属加工を専門に行う企業であり、「覇鐵鉄板【嗜】」には緻密な加工技術と金属の特性を利用したギミックが満載されている。

 

商品の構成はメインの鉄板と鉄板を支える五徳、スクレーパーを兼ねた2本のハンドル、収納袋がセットとなる。鉄板には橋や船にも使用される一般構造用圧延鋼材のSS400が用いられ、組み立て式の五徳には耐熱性、耐腐食性に優れ、熱伝導率の低いステンレス素材であるSUS304を使用。パーツにより最適な金属素材を使い分けているのは金属加工のプロならではの設計だ。

↑セット内容は鉄板、スクレーバー、五徳、収納袋

 

鉄板サイズは210×148㎜とコンパクトだが、6㎜の厚みを確保しているのは特筆すべきポイント。重量は約1.4キログラムと決して軽量ではないが携帯性に劣るほどではない。厚さ2㎜の組み立て式のステンレス製五徳は組み立て寸法が207.3×148㎜となり、鉄板を乗せた状態でも高い安定感を発揮する。鉄板の形状を表現するならば、B6サイズのタブレットをイメージしてもらえば分かりやすいと思う。

 

実際に「覇鐵鉄板【嗜】」を手にして感じたことは、ソロキャンプに最適なサイズ感であることだ。ファミリーキャンプで活躍する大きさではないが、孤独を楽しむソロキャンパーには嬉しい限り。また、鉄板には金属加工メーカーとしての技術が盛り込まれ、鉄板の表面は1㎜の深さで切削することで額縁のような形状を実現。この耳の部分が絶妙で、肉汁や脂が鉄板の外へと流れ出すことを防ぎ、ハンドルを固定する部分に切られた片側の溝からは余分な脂を排出できるように設計されている。

↑上画像左にある溝からは余分な脂が排出される

 

また、裏側には同梱の専用五徳だけでなく、他社のバーナーやコンロの五徳をくわえ込むために16本の溝が刻まれている。緻密にして考えられた構造は金属加工のエキスパートならではの技術力であり、その恩恵はアウトドアでありがちな “肉を裏返そうと思ったら五徳から鉄板が滑り落ちてしまい焼いた肉が台無し…” という大惨事を防いでくれそうだ。

↑大成精工が誇る切削技術により、16本の溝には、さまざまな種類のカセットコンロやアウトドア用バーナーもぴったりはまる

 

実焼! そして実食! コンパクトながらも本格派、「覇鐵鉄板【嗜】」の実力とは?

 さて、ここからがいよいよ本番。アウトドアで重宝することは理解できたのだが、この「覇鐵鉄板【嗜】」は「自宅でも楽しめる」というのが大きな売りにもなっている。実際、室内ではアウトドア用のシングルバーナーは使用できないため、今回はアルストことアルコールストーブを使って肉を焼いてみることにした。まずは、鉄板を使う前にはシーズニングと呼ばれるお手入れが必要となり、鉄板を良く洗ってから乾燥させ、亜麻仁油やえごま油などの食用油を薄く塗り、その後に鉄板全体に熱を加える。この工程を2~3ほど繰り返せばシーズニングは完了だ。作業を終えた鉄板は漆黒へと変化を遂げ、まさにクロガネ(鉄)へと姿を変える。少しばかり面倒な作業ではあるが、自分だけの鉄板を育てると思えば面倒な作業も楽しみに変わるはずだ。シーズニング方法については、ナナ福神公式Webサイトにて動画で確認することもできるので、ぜひ参考にしてみてほしい。

 

使用の際には、まずステンレス製の五徳を組み立てて鉄板を乗せる。アルコールストーブは通常のシングルバーナーなどと比べて火力が弱いと言われるが、果たして肉は美味しく焼けるのだろうか……。

 

早速アルコールストーブを設置し、鉄板に熱が加わった状況で牛脂を乗せて肉を焼いて行く。すると、火力が弱いというアルストの弱点をカバーするように、蓄熱性に優れた鉄板は常温の肉を乗せても温度が急激に下がることは無く “ジュー” という魅惑的な音を立ててくれた。あふれ出る肉汁や脂は片側に彫られた溝から流れ出し、その真下に油受けとしてお皿やカップを置けばテーブルを汚すことはない。五徳部分が絶妙にカーブを描いて設計されていることもあり、油受けの皿やカップの設置を邪魔しないのも嬉しい気遣いだ。

↑立ち上る肉の香ばい匂いと溢れる肉汁が食欲を増幅させてくれる

 

↑五徳部分の絶妙なカーブが、油受けの皿やカップの設置を邪魔しない設計になっている

 

肉を焼いた感想は不思議な事にフライパンなどと比べて油の跳ねが少ないように感じられ、テーブルが思ったよりも油だらけにならなかったのは嬉しい誤算。これならば自宅のテーブルでステーキを焼いても問題は無いだろう。ただし、ステーキソースを大量にかけてしまえば、その限りではないが……。ちなみに、今回使用した肉はスーパーで購入した一般的なものではあったが、鉄板特有の蓄熱効果により熱が均一に入ったことで柔らかに焼き上がり、普通の肉がワンランクアップしたような美味しさを感じることができた。特別な鉄板で焼いたという思い込みもあるのだろうが、そのイメージも同製品ならではのプラシーボ効果として評価したい。

↑コンパクトサイズだからこそ、ダイニングテーブル上でも気軽に本格鉄板での調理を楽しむことができる。週末などの贅沢なひとときを、ぜひ「「覇鐵鉄板【嗜】」とともに過ごしてみてほしい

 

実際に「覇鐵鉄板【嗜】」を使用した感想は、ソロキャンプまたは贅沢な孤独のグルメを味わうには最高の鉄板であることだ。サイズ的には小さいながらも一人前のステーキや焼き肉を味わうだけの領域を確保しており、室内の使用では100均のアルコールストーブや固形燃料でも十分に楽しめる蓄熱性を保持している。そして、何よりも一般量販品ではなく精密金属部品の加工メーカーが作ったという “特別感” はコダワリを重んじる趣味人たちの琴線を刺激し、同製品を選ぶ大きな理由になりそうだ。

 

同商品はテレビ東京の公式クラウドファンディングサイト「ナナ福神」でも紹介中。価格は、五徳セットの早期割が1万3200円、1万4850円(各20セット)、1万6500円(60セット)。通常価格は1万8700円だが、「覇鐵鉄板【嗜】」本体のみも展開しており、こちらは早期割だと9780円(50枚)と一万円以内で購入可能だ。

 

金属加工の達人が手掛けた「覇鐵鉄板【嗜】」が気になるという貴兄は、ナナ福神のサイトを介してクラウドファウンディングに支援してみてはいかがだろうか。蓄熱性をはじめ、細部にまでこだわった本格鉄板がきっと、ひと味違った贅沢な時間を与えてくれるはずだ。

 

【関連リンク】めがねの街鯖江発!精密金属部品加工メーカーこだわりの鉄板ブランド新モデル、野外&屋内使用の二刀流『覇鐵鉄板【嗜】』

履き潰したくなる快感のスニーカー!脱「かかと潰れ」!もかなう履きやすさ抜群のスニーカーを徹底紹介

今回はテレビ東京の公式クラウドファンディングサイト「ナナ福神」での展開が初となるスニーカーS-PO(エスポ)プロトタイプ(以下、S-PO)を紹介したい。この商品は日用品製造販売メーカー、NEO FRONTIERが手掛けたもので、手を使わない、つまり「ハンズフリー」で履けるという機能を兼ね備えているのが大きな魅力となっている。

 

スリッパ級の履きやすさの秘訣は「ヒールカウンター」にあり

日本におけるスニーカー人気は衰えることを知らず、ファッション文化にとってもスニーカーは大きな存在であり、多くの人々を魅了するアイテムであることは間違いない。一方で、最近はブランドやキャラクターなどが重視され、その結果、最も重要な機能性が疎かになっているのではないかと感じることがある。スニーカーは日常を支えてくれる「道具」で、そこには快適性が介在しなければ意味を成さないのではないだろうか。

 

ここで紹介するS-POはスニーカーとしての機能を徹底的に追及した快適性が大きな魅力だ。その機能性とは「手を使わずに履ける」というもの。スニーカーを選ぶ時に「履き心地」を求める人も多いはずだが、毎回シューレースを緩めて履いている人は少数派だと思う。本来なら自分の足にフィットさせるために、都度シューレースを締め直すことが正解なのだろうが、多くのユーザーはスニーカーに足を入れて爪先を “トントン” と床に打ちつけるか、指もしくはシューホーンを使って履いているはず。しかし、こうした履き方を続けた結果、ヒール部分が潰れてしまったり、タンが押し込まれてしまったり……と、不快な思いをしたことはないだろうか? 些細なことだが、この2つがスニーカーを履く度に感じるストレスになっていることは間違いないといえよう。

 

そんなストレスを解消する機能が「S-POには搭載されている。それは、『ヒールカウンター』と呼ばれる樹脂性のパーツ。これを踵部分に備えることで、足を入れた時の荷重でヒールカウンターが外側に広がっていき、すぽっと滑りながらかかとまでが収まる。そして、その後は自動的にヒール部分が元の状態へと復元するのだ。メーカーのキャッチコピーでは「ハンズフリーで履ける」と表現され、スリップオンタイプのスニーカーのように履くことが可能だ。

↑ヒールカウンターは外側に広がりやすく、内側には折れにくい構造。指で思い切り押してもしっかりとその形を保っていた

 

実際に何度も試し履きをしてみたが、その快適性は驚くべきものであった。爪先を入れ、踵に体重を乗せながら足を滑り込ませると自動的にヒール部分が立ちあがってくれるので、指もシューホーンも不要であった。

↑滑るように足がスニーカーの中へと入っていき、かかと部分を踏んでしまってもすぐに戻の形へと戻る

 

また、履くときに押し込まれてしまうタンはアッパーの両サイドに縫製されており、足を入れた時に巻き込むことは無い。

↑タンは両端がしっかりと縫い付けられている

 

S-PO」を履く動作やヒールカウンターの反発素材の様子については、ナナ福神公式Webサイト内の動画でもさらに詳しく確認することが可能だ。

 

試作とテストを繰り返し実現した快適性

ヒールカウンターは、履きやすさを追求し、何度も試作とテストを繰り返して開発されたという。その結果、樹脂性のパーツは上下2段の2ピース構造が採用され、柔軟性と履きやすさ、耐久性を実現。また、アッパー部分はポリエステルを使ったメッシュ素材となり、長時間履いても足がムレずに使用できそうだ。

 

厚めのヒールは母指球(親指の付け根の骨)に向かって薄くなるテーパー形状となり、ランニングやウォーキングの際にも踏み込み易く非常に快適であった。この形状は自転車でのペダリングやクルマを運転する時のペダル操作にも向いている。先にも記したようにメッシュ素材のアッパーとの組み合わせは通気性に優れていることもあり、ドライビングシューズとしても高い性能を発揮するはずだ。

↑運動を前提に設計/開発された強度の高いかかとなので、ドライブ時にも安定して操作することができる

 

シンプルで軽量、だからこそさまざまなシーンに活用できる

この「S-PO」は、ブランドのロゴやマークを持たないシンプルなデザインを採用しているが、そのシンプルさも大きな魅力だ。外回りの営業担当者であれば快適なビジネスシューズとしても使え、スーツスタイルで使用しても違和感はない。もちろん、アメカジやキレカジなどカジュアルな服装にもマッチし、性別を問わず幅広い層が快適に使うことができそうだ。今後は「ヒールカウンター」を活用して、子ども用運動靴や婦人用靴の開発も目指していきたいという。

↑シンプルなスニーカーだからこそ、さまざまな服装にもマッチする

 

その話を聞いて、運動はもちろん、学校での上履きへの履き替えなどで靴を酷使する子ども用としてはまさにうってつけだと思ったが、今回の実体験で特に感じたのは高齢者にも向いているのではないか、ということだ。高齢者が靴を履くときに前かがみになると、どうしても転倒のリスクが高くなりがちである。そんな時にハンズフリーで履くことができ、クッション性能に優れた同製品があれば、きっと大きな味方になってくれることだろう。片足で約250gと言う軽量さと共に、母指球を動かしやすいことも爪先が路面に引っ掛かり転倒するリスクを下げてくれそうだ。

 

昨今のブランドやデザイン優先のスニーカー選びを否定する気は更々ないが、足を入れる度に感じていたストレスを解消してくれる優れた機能性に目から鱗が落ちた思いがした。老若男女におすすめできるマルチユースのS-POは、新たな時代のデイリースニーカーとして幅広いユーザーを満足させるはずだ。現段階での、同商品のサイズ展開は23、24、24.5、25、25.5、26、26.5、27、27.5cmカラーはブラックのみの展開で、価格は各サイズ先着100名が9800円(税込)、先着割引終了後は14800円

 

正直、値段が気になるという人もいるかもしれないが、生活において「歩く」ことは必至である。だからこそ、快適な足元を提供してくれるS-POには、値段以上の価値があると思っている。

 

履き潰すよりも前にかかとがダメになって残念な思いをしたことがある人も、ぜひナナ福神を介してクラウドファウンディングに支援してみてはいかがだろうか。足を入れる時のストレスを霧散させ、快適な履き心地を実現した新時代のスニーカーが、きっとあなたの生活をより過ごしやすくしてくれるはずだ。

 

【関連リンク】

スリッパ級の履きやすさ!秒で履けるスニーカー「S-PO(エスポ)」プロトタイプ

 

5ヤードも飛距離が伸びて真っ直ぐ飛んだよ! 芹澤信雄プロデュース「ゴルフ練習キット」は新品クラブ買うより身になる力になる

新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、「ゴルフは屋外で密集せずに楽しめるスポーツ」として、今改めて世界的なブームになっています。一方で、ゴルフを楽しむために真面目に練習しても、なかなか上達しないという悩ましい声もよく耳にします。今回は、そんな悩みを解消してくれる、練習器具なのに実際に打てるという画期的なゴルフ練習器具「LAGトレーナー by SERIZAWA」をご紹介します!

 

そもそもの話、“手打ち”スイングになりがちなワケ

ゴルフクラブはグリップ(手で握る場所)とフェース(ボールが当たる場所)が延長線上に位置してないため、ボールを真っすぐ打つのがとても難しいものです。また、ゴルフクラブと自分の体の接点がグリップと手のひらのみなので、どうしても手の動きと腕の動きだけでクラブを振ろうとしてしまいます。これは俗に言う “手打ち” という現象で、ボールを真っすぐ遠くに飛ばすのが難しくなります。

 

本来は、下半身の大きな筋肉の力を使ってボディターンで打つのが正しいスイングなのですが、実際にその動きを習得できないゴルファーが大半だといえます。そんなゴルファーに向けて開発されたのが、「LAGトレーナー by SERIZAWA」。さっそくその画期的な練習器具を試してみました。

 

ボディターンスイングを4種類のアイテムで習得

「LAGトレーナー by SERIZAWA」が名称に冠している「LAG」とは、上半身と下半身のねじれのこと。このねじれを作ることによって手打ちスイングになることを防ぎ、理想的なボディターンスイングを身につけられます。

 

「by SERIZAWA」は、その名の通りプロゴルファーの芹澤信雄がプロデュースしている証です。芹澤氏は、これまでに男子ツアーで5勝を挙げているトッププロであり、また教え上手なことでも知られています。

そんな芹澤氏が率いる「TEAM SERIZAWA」のスイングポリシーをアマチュアゴルファーに伝授するため、ゴルフ練習器具の製作に定評があるTabata(株式会社タバタ)とコンビを組んで開発された最新ゴルフ練習器具が、この「LAGトレーナー by SERIZAWA」なのです。

 

中身を開けてみると、シャフトが短い(約65センチ)素振り用のクラブ(以下、ポジションチェッカー)、ピッチングウェッジと同じくらいの長さ(約91センチ)の練習用クラブ(以下、マスターアイアン#10)、水色のプラスチック器具(以下、ベンディングアーム)、黒色のゴム状の器具(以下、エクステンドコード)という4つのアイテムが入っていました。ポジションチェッカーとマスターアイアン#10はいずれも、グリップエンドに器具が装着できるようにねじ穴がついています。

↑「LAGトレーナー by SERIZAWA」一式  ※ボールは別売り

 

ポジションチェッカーは室内でもフルスイングできる素振り用クラブ

ポジションチェッカーは、室内でもフルスイングできるコンパクトな設計。シャフトにリング状のサウンドマグネットがついており、このリングがスイング中に上下動します。その際にカチッと音が鳴るタイミングで、スイングの良し悪しを判断することができるのだそう。

 

マスターアイアン#10は、なんと実際に練習場などでボールを打つことができる設計です。これらに、ベンディングアームやエクステンドコードを装着した状態でボールを打つことで、スイングの悪いクセを実感することができ、理想的なスイングが体にしみこみ、その会得につながりやすくなるという機能を備えているのです。

↑ポジションチェッカーのシャフトに付いているリング状のサウンドマグネット

 

ベンディングアームで方向性のよいスイングが身につく

今回は室内での撮影でしたが、マスターアイアン#10も十分に振れるスペースだったので、さっそくベンディングアームから装着して体験してみることにしました。

 

ベンディングアームは、アドレスの際にアームが左手の内側に当たるようにグリップエンドに装着し、正しく手首を動かすとクラブを振り上げたときにアームの先端が左手の外側に移動する仕組みです。逆に、フォームが正しくないとアームの先端は左手の内側に残ってしまうので、すぐに気づくことができます。

↑ベンディングアーム装着の流れ。アドレスの際には、アームが左手の内側に当たるようにグリップエンドに装着する

 

その性能を確かめるために、クラブをインサイドに上げる、オンプレーン(正しい軌道)に上げる、そしてアウトサイドに上げるの3パターンを試してみました。すると、確かにクラブをオンプレーンに上げたときのみ、アームの先端が左腕の外側に移動しないようになっていたことには感心しました。

↑クラブをオンプレーンに上げると、アームの先端が左腕の外側(手前側)に移動する

↑クラブをインサイドやアウトサイドへ上げると、アームの先端は左腕の内側(奥側)に残る

 

エクステンドコードで飛距離アップが実現できる

次に試したのは、エクステンドコード。こちらも、グリップエンドに装着してから使用します。装着後は、コードを右肩に引っかけ、背中側から左脇に回してアドレスします。

↑エクステンドコードもグリップエンドにねじで装着できる
↑エクステンドコードを右肩にかけ背中側から左脇に回したら準備完了だ

 

左脇から背中にコードの張りを感じながら深いねじれを作ることで、コードが伸縮する勢いを利用し、フィニッシュまで一気に振り抜くことができる仕組みです。

要するに、ゴムの伸び縮みを利用することでボディターンスイングが自然発生する器具だということです。エクステンドコードを使用することで、普段のスイングでは出せない加速感を楽しめる上に、手打ちスイングも矯正されるのが嬉しいですね。

 

ベンディングアームとエクステンドコードの同時装着も可能

さらに、ベンディングアームとエクステンドコードは同時に装着することも可能。ベンディングアームのねじを外し、エクステンドコードのねじを差し込んでグリップエンドに同時に装着すれば、方向性と飛距離を同時に強化することができるのです。

↑ベンディングアームとエクステンドコード装着の流れ。方向性と飛距離をあわせて矯正したいときには、この使用方法がおすすめだ

 

器具を装着したまま、実際にボールを打てる画期的アイテム

↑画像はナナ福神公式サイトのドリル動画から。ポジションチェッカーとエクステンドコードを合わせて使うことで方向性と飛距離が改善される

 

器具の使い方が分かれば、器具を装着した状態で実際にボールを打ってみたくなるのがゴルファーの性です。とはいえ、屋外の開放的なゴルフ練習場で、いきなりこの器具を装着した状態でボールがちゃんと打てるかどうかも、まずやってみなければ分かりません。ということで、今回は個室に区切られているインドアゴルフスタジオに、マスターアイアン#10を持ち込んで試打してみることにしました!

 

さて、まずはベンディングアームを装着して試し打ち。クラブを振り上げたときにアームの先端が左手の外側に移動するかどうかに意識が向くので、クラブを振り抜く動きが少しおろそかになってしまい、ボールがやや右方向に飛び出しました。慣れてくればフォロースルー側の動きもスムーズになるのですが、テークバックの方向性を整えるだけではボールは真っすぐに飛んでくれないことを実感する結果となりました。

 

次に、エクステンドコードを装着して打ってみました。すると、ダウンスイングからフォロースルーにかけてヘッドが普段よりも加速するので、ボールがやや左方向に飛び出してしまいました。こちらもコツをつかむと、スイング軸を安定させて真っすぐ打つことができるようになるのですが、軸がブレてしまうと左に引っかかります。ただし、さすがというべきか、ヘッドスピードは器具装着前よりもアップし、飛距離も5ヤード程伸びる効果を実感することができました。

 

最後にベンディングアームとエクステンドコードを同時に装着して打つと、テークバックとフォロースルーのバランスがよくなったことで、前述の通り方向性と飛距離の改善が両立していることが実感として得られました。これらの練習のコツは、ナナ福神の公式サイト内で、ドリル1~7として紹介されており、動画でも確認することができるので、ぜひ参考にしてみてください。

 

器具なしの状態でボールを打ったとき、個人的により効果を感じられたのはヘッドの加速感。体が覚えていたようで、飛距離が5ヤード程伸びた状態をキープすることが出来たのです。例えば、陸上競技の短距離走のトレーニングで、チューブの力で体を前方に牽引してもらうことで走者が自力で走る以上の速さを出すという練習方法があると思います。エクステンドコードは、それのゴルフスイングバージョンのようなイメージだと思いました。

 

このように、ゴルフレベルの向上に「LAGトレーナー by SERIZAWA」は実に効果的ですが、実際にボールを打ってみた印象として、初心者がいきなり当該商品を使ってボールを打つのは難しいとも感じました。ボールを打つ練習をするのであれば、普通のクラブで10球のうち8~9球はそれなりに当たる人が使うとより効果的でしょう。初心者の場合は、素振り練習であれば十分に「LAGトレーナー by SERIZAWA」の良さを体感することができると思います。

 

LAGトレーナー by SERIZAWA」は、テレビ東京が運営する公式クラウドファウンディングサイト「ナナ福神」でプロジェクト支援の募集が始まったばかりのアイテム。価格は、先着50セット限定特別先行割引が1万5800円、先行割引がこちらも50セット限りで1万7800円、通常販売が1万9800円です。正直、この価格を見た人のなかには、「新品のクラブが1本買えるじゃん」と感じた人もいると思います。しかし、ゴルフクラブは新品であろうが、性能が優れていようが、フェースにボールがしっかり当たらなければ真っすぐ飛びません。それらを左右するのはゴルファー自身がどのように体を動かし、またどのようにゴルフクラブが動くのかを知ることが重要なのです。

 

そのために、「LAGトレーナー by SERIZAWA」は効果的かつ効率的な練習器具であるといえるでしょう。「独学で練習してもなかなか上達しない」「レッスンに通っているけどスイングのコツが今イチつかめない」という人は、正しいスイングを身につけるための投資としてぜひ「LAGトレーナー by SERIZAWA」を活用してみてはいかがでしょうか。

 

【関連リンク】

芹澤信雄プロデュース「LAGトレーナー by SERIZAWA」

革の魔術師・後藤惠一郎が生み出す革財布「DEVIL」。その未発表モデルに迫る

レッドムーンの「DEVIL」は、上質なサドルレザーを使用したショートウォレット(2つ折り財布)である。縫製という概念に囚われない構造が与えられているのが最大の見どころだが、同モデルには「未発表モデル」が存在するのをご存知だろうか?

 

 

日本が誇るレザーブランド「レッドムーン」の功績

ここ数年、レザーアイテムが大きなブームを呼んでいる。数多くの著名人が自らのYouTubeチャンネルでライダースジャケットやレザーブーツ、ウォレットなどを取り上げるなどしたことをきっかけに、これまではバイカーと呼ばれるモーターサイクルを愛する一部の趣味人の嗜好品であったレザーアイテムが、多くの人から注目を集めることになったのだ。

 

その火付け役とも言えるのがレザーアイテムブランドとして名を馳せる「レッドムーン」。日本のみならず、世界各国に多くの熱狂的なファンを持つ人気ブランドだ。同社の創業は1993年、創始者である後藤惠一郎氏が自宅の3畳のアトリエからスタートさせた。

 

個性的なデザインと卓越したレザークラフト技術、そして「革」にこだわった上質な風合いは多くのレザーファンを魅了し、瞬く間にトップブランドとして認知されたのである。初期モデルであるHR-01は現在も同社の代表作として人気を博しており、使い込むほどに風合いを増すレザーの風合いは格別なものだ。

 

一枚革のレザーを折り紙のように折り畳む

そんなレッドムーンが新たなる提案としてリリースしたDEVILは、縫製糸を使わず上質な一枚革のサドルレザーを折り紙のように組み立てて構造を成す作品だ。「革財布=縫製」と言う概念を覆した同モデルは一枚革を折り畳むことで縫製とは違った柔らかな表情を見せる。その佇まいはハードなバイカーズファッションのみならず、キレイ目のカジュアルスタイルやビジネスシーンのスーツスタイルにもマッチし、数多くのファンを獲得している。

↑一枚のサドルレザーによって形を成す斬新な設計。それだけに美しい銀面を持つ革選びが必要となり、レザークラフトの技術力がモノを言う。(写真は今回紹介する未発表モデル)

 

もちろん、構造的な魅力も大きい同モデルだが、そこには「革」の素晴らしさが存在する。使用されるサドルレザーは兵庫県姫路市の老舗製革所がレッドムーンのために手掛けたものであり、ステアハイドを数か月の時間を掛けて植物性のタンニンで鞣したものだ。レッドムーンの革への強いこだわりにはレザーブランドとしての矜持が窺え、日本が誇るクラフトマンシップが込められている。

↑職人が手間と時間を掛けて上質なステアハイドを植物タンニンで鞣していく。加脂により「多脂革」として完成されたサドルレザーは、レッドムーンの世界観を支える重要な素材となる

 

特別仕様として誕生した未発表DEVILとは?

通常のウォレットは大きな革からそれぞれのパーツを裁断し、ダブルステッチなどの縫製によって縫い上げるのだが、同モデルはB4サイズほどの一枚革によって構成される。精緻な折り紙のように革を折り畳み、取り付けられたホックを留めることで札入れ、小銭入れ、カードケースという実用的な姿を構築している。

 

今回、テレビ東京が運営するクラウドファンディングサイトとのコラボとして誕生した未発表モデルのDEVILは、レッドムーン創始者の後藤惠一郎が実際に愛用している私物を製品化したもので、通常モデルとの差別化が図られている。基本的な構造や上質なレザーは既存モデルを踏襲するものの、一番の違いは2つ折財布のボディを繋ぐストラップが追加されていることだ。今回、実際に実物をお借りしてその魅力に触れてみたのだが、既存の概念を打ち破る縫製糸を使用することのない構造は見事の一言に尽きる。

 

クラウドファンディングで展開されるモデルは、その構造にストラップを追加しているため、正確には一枚革ではないのだが、基本構造は既存のDEVILに準ずる。ストラップには開閉を固定できる留め金が2つ用意され、ウォレットの厚みに合わせて調整できるのも考え抜かれたデザインと言えるだろう。

↑未発表モデルにはストラップが取り付けられ、2つ折財布が広がるのを防止。ストラップには2つのホックが設けられ、内容物の増減に合わせて調整することができる

 

実際に使用した印象は、新品の状態でもしっかりと手に馴染む上質なレザーの触感と、サドルレザーを折り畳んでいるにもかかわらず固さを感じさせないことだ。また、コバと呼ばれる裁断面の処理も美しく、使用時にフラップが反り返ることがなく美しいフォルムを形成している。

 

紙幣を入れてみると、ドメスティックブランドだけのことはあり、世界の紙幣の中でも大きいサイズである一万円札も違和感なく入れることができた。海外ブランドの場合にはユーロやドル紙幣を意識した作りとなり、大きな一万円札が入りにくいアイテムも存在するため、これは嬉しい。そして、小銭入れ部分のフラップはカーブを描く山型、カードポケットのラップはスクエアにデザインされ開け間違えることがないように配慮されている。

一万円札もすっぽりと収納できるドメスティックブランドならではの心遣い。まさに、メイドインジャパンの成せる技だ

 

↑左右はそれぞれ小銭入れとカードケースとしてデザインされている。フラップの形状が異なるので間違えることはない

 

何度も分解、組み立てをしながら観察して見るとその実用性の高さに驚かされた。さらに、カードポケットのギャザー部分には駐車券を挟んでおくことができ、ウォレットを開けることなく取り出すことができる。

↑折り畳んだ状態でもカードケースのギャザーの間に駐車券を挟んでおくことができる。ちょっとしたアイデアだが実用性は高い

 

今回、紹介したナチュラルカラーのモデルは育てる楽しさも味わえるのも大きな魅力だ。自分の手の脂や使用環境により、独特の艶や風合いへと変化を遂げて行く。このように、時間と共に育って行くサドルレザーは革好きには堪らないアイテムになるだろう。

↑サドルレザーは使い方や時間によって味わいを変えていく。経年変化をとげたDEVILの色艶は気品を感じさせてくれるものだ

 

また、同製品はホック金具によって簡単に展開できるのでメンテナンスの苦労も少ない。縫製されたアイテムでは内部や縫い目、マチ部分にホコリや汚れが溜まりがちだが、DEVILは一枚革へと戻してクリーニングを行うことができる。銀面の汚れをブラシで落とし、保湿クリームやオイルを与える作業も、楽しい趣味のひと時になるはずだ。

↑ショートタイプのウォレットはヒップポケットに収まるジャストサイズ。2つ折りでありながらも厚みを感じさせないので使い勝手は抜群だ

 

ちなみに、同製品はナチュラルとブラックの2色で展開されているほか、デビルのイラストをエンボス加工したアイテムも用意されている。日本が誇るレザークラフトの鬼才、後藤惠一郎氏の魂が込められた新たなる革の世界に興味があるのなら、ぜひとも今回のクラウドファンディングに支援することをおすすめする。何故なら、クラファンでしか手にすることができないプレミアムとレッドムーンらしい上質なレザーワークを手にするチャンスは今しかないのだから。

↑今回のクラウドファンディングにはナチュラルとブラックが用意される

 

↑デビルのキャラクターを全面にエンボス加工したモデルも存在する

 

【関連リンク】

「REDMOON」DEVIL 後藤愛用未発表モデル ナチュラル・ブラック

0.0009%以下の希少性はホンモノでした。53年の熟成を経た古酒「あまてらす」の美しさ、美味しさよ

長期的かつグローバルなフードトレンドのひとつに「高級SAKE」があります。これは1本2~3万円(もしくはそれ以上)クラスの日本酒カテゴリーのことで、素材や製法を徹底追求した贅沢な味わいであることも特徴。なかには数年以上寝かせて深みをもたせる熟成酒もあり、今回紹介するのはその一本。もうすぐ創業300年を迎える千葉県御宿の老舗、岩瀬酒造の「あまてらす」です。

↑岩瀬酒造の銘柄・岩の井の「あまてらす」。テレビ東京のクラウドファンディングサイト「ナナ福神」で2万5000円です

 

本稿では高級SAKEのトレンドや同商品の特徴解説のほか、飲み比べて味わいをレポート。好相性なペアリングも紹介します。

 

10年以上の熟成日本酒は0.0009%しか存在しない

高級SAKEトレンドの背景には、日本酒の新価値創造と海外ニーズの掘り起こしが深く関係しています。

 

日本酒は海外で「ライスワイン」と称されますが、ぶどうのワインに比べて高級な銘柄はそこまで多くありません。また、高級銘柄といってもその多くは既存ブランドの最上位品といった位置付けでした。その状況下で近年増えているのが、ラグジュアリー日本酒「SAKE HUNDRED」など、高級SAKEの専門ブランドです。

 

一方、世界では和食の人気が年々高まっていて、やはりそこに合うお酒といえば日本酒=SAKE。希少かつ贅沢な味とラグジュアリーな世界観で、国内外の富裕層を中心に高級SAKEが支持されているのです。

 

高級SAKEの味わい特徴は高精白(極限までお米を磨く)で超フルーティだったり、貴醸酒(水ではなくお酒で仕込む)のように凝縮感のある甘みがあったりと、いくつかの方向性がありますが、そのひとつが長期熟成。熟成酒自体は珍しくありませんが、10年以上寝かせるなどして圧倒的なまろやかさや奥深い香りをもった長期熟成日本酒が、高級SAKEのいちカテゴリーとして存在します。

↑特に10年以上の熟成酒は超希少。全国の日本酒生産量のうち0.0009%しか存在しないと言われています

 

日本屈指の超硬水で醸される濃醇な熟成酒

今回紹介する「あまてらす」は、昭和44(1969)年度製の古酒を使っているのが大きなポイント。10年以上でも珍しいのに、53年も熟成され続けたとはきわめてレアです。しかもこの古酒は、大吟醸酒をベースとした贅沢品。

 

そして、そもそも造り手の岩瀬酒造は享保八(1723)年創業の老舗であり、2018年の「ブリュッセル国際コンクール」熟成酒部門に出品した「秘蔵古酒20年」がプラチナ賞に輝いた、熟成酒の名手です

↑恵まれた自然環境であることもポイント。それが、軟水国の日本では非常に珍しい超硬水が沸いていること

 

岩の井で知られる岩瀬酒造が芳醇な熟成酒を造れる背景には、技術だけでなく水も関係しています。それは、仕込みに使われる房総半島の貝殻層を通った、硬度約240度という国内屈指の超硬水。そのため、岩の井ならではの力強い味わいと豊富なミネラル感を実現でき、そんな日本酒が熟成を経ることによって、さらに濃醇な味わいへと深化するのです。

 

昭和30年代より古酒の貯蔵を始めていた岩瀬酒造では、こうした熟成酒を大切に貯蔵しており、「あまてらす」では前述の53年もののほかにうまみの豊かな7種類の古酒をブレンド。では、その味わいはいかなるものなのでしょうか。

↑緊張しつつ箱から出してお猪口へ。円熟感のある琥珀色は、まさに熟成酒ならではの美しさです

 

明るく清らかな妖艶さ、朗らかな美しさを感じる

まずは香りから。おお、これは……熟成酒ならではの甘やかな芳香があり、その奥から穀物由来の上品な香ばしさ、繊細な果実味、やわらかな酸味などが上り立ってきます。

↑アルコール度数は16%。堂々としたボディ感を楽しめます

 

そしてひと口。第一印象では、「これぞ熟成酒!」的なふくよかな甘みやまろやかな酸味を感じますが、その飲み口はきわめてクリア。このきれいな味わいは、ブレンド技術によるものでしょう。

↑温めてもこれまた美味。独特のまろみがいっそう華やぎます

 

果実味を表現するなら、焼いた完熟りんご、あんず、干し柿、きんかんといったところでしょうか。そのうえ枯れた感じはなく、瑞々しさすら感じるほど。明るく清らかな妖艶さ、年月を経たからこそにじみ出る、朗らかな美しさを感じます。

 

この味わいに、太陽を司る女神にちなんだ「あまてらす」という銘柄名にも納得。では、飲む際にはどんな料理と合うのでしょうか。いくつか、筆者がオススメだと思うフードペアリングを紹介します。

 

まずは焼鳥で、塩よりもタレがオススメ。ジューシーな肉と甘じょっぱいタレの味、こちらが「あまてらす」のやわらかく甘やかな味わいと実にマッチします。

↑焼鳥と合わせる際は、お酒を少々温めてもいいと思います

 

熊本では「山うにとうふ」として親しまれていますが、味も口どけも濃厚な豆腐の味噌漬けがベストマッチ。クリームチーズの味噌漬けもナイスです。醤油漬けよりも、甘みと凝縮感が豊かな味噌漬けのほうがオススメ。どっしりとした味噌漬けのうまみを、「あまてらす」の酸味やアルコールが流しつつも調和します。

↑珍味としては豆腐の味噌漬けや、クリームチーズの味噌漬けがオススメ

 

普通の日本酒には、あんこ系の和菓子やクリームチーズを使った洋菓子などがよく合うでしょう。ただ、「あまてらす」にはほんのり焼いたニュアンスや酸味があるスイーツがオススメです。特に「あまてらす」がもつ焼きりんごのようなニュアンスに通じる、アップルパイは激推し。また、ほっこりやさしい甘みをもったさつまいもとも好相性なので、スイートポテトや大学芋なども合うと思います。

↑スイーツには、アップルパイはいかがでしょうか。スイートポテトを使ったアップルパイは、なおよしです

 

販売は、冒頭でお伝えしたテレビ東京のクラウドファンディングサイト「ナナ福神」で、2022年10月19日の15時まで。10月下旬までには配送されるとのことで、年末年始にも間に合います。もう二度とないかもしれないチャンス、この機会にいかがでしょうか!

↑「あまてらす」は375mlで2万5000円となかなか高価ですが、だからこそ記念日や贈り物などには最適。1969年生まれの人は特に要注目です!

 

【関連リンク】

岩の井オリジナルブレンド熟成古酒「あまてらす」

「シンク直結生ゴミ処理機」が後付けできるだと!しかも戸建もいけるだと!生ゴミのストレスとサラバできる新家電の詳細

ディスポーザーと生ゴミ処理機をいいとこ取り

生ゴミをとてつもなく簡単に処理してくれる家電(住宅設備)として人気なのが「ディスポーザー」である。これは、シンクに生ゴミを入れると遠心力で粉砕してくれて、そのまま流してくれるというもの。「聞けば欲しい家電」のひとつである。

↑一般的なディスポーザー。生ゴミを排水口に入れてスイッチの役割を果たすフタをすると、本体が回転してゴミを処理してくれる

 

ただ、設置が煩雑なのだ。最新マンションでは標準装備されているケースも増えてきているが、後付けする場合、設置場所や対応機種選定などが面倒。さらに戸建ての場合は、下水管詰まりの原因となるのを避けるため自治体への届出が必要となるケースが多く、適切な維持管理まで求められ絶望に打ちひしがれる。

 

別の解決策として「生ゴミ処理機」がある。こちらは、生ゴミをボックスに入れて処理を行うことで生ゴミの片付けを軽減できるというもの。「生ゴミ版ゴミ箱」と捉えてもらえればよい。こちらは住宅設備と連結しないので届出も不要だ(※ごみ減量機器設置への補助金制度がある地域では、補助金申請のために届出が必要)。

 

ただし、「生ゴミ処理機」は結局、ゴミをボックスに入れる手間が発生するのでシンクから三角コーナーが消えることはない。できるならシンクにそのままゴミを捨てたいのである。

 

そんな「ディスポーザー」と「生ゴミ処理機」の良いところを融合したものがあれば最高なのだが――と思っていたら、あったのだ。「シンク直結型生ゴミ処理機」という夢のようなデバイスが! 家庭用生ゴミ処理機の研究・製造・販売を行っている鳥取県の会社「アースウェイ」が開発した新家電「シンク直結型生ゴミ処理機」を本記事で詳しく紹介していこう。

 

生ゴミを砕いて乾かして清潔に処理

シンク直結型生ゴミ処理機」は、現在、テレビ東京が運営するクラウドファンディングサイト「ナナ福神」で公開されている。シンク下に設置する本体内部に搭載された破砕刃が、安全蓋スイッチをセットすると毎分30回転の低速で回転。生ゴミを約10mm程度に破砕する。

↑破砕された生ゴミは本体下部のボックスに溜まる

 

仮にナイフやフォークを誤って落としてしまっても、破砕刃が「ロック」され、モーターが停止する安全設計なので手を入れて簡単に取り出せる。

 

砕かれた生ゴミはシンク下のゴミBOXへ移動し、内部ヒーターで乾燥され、体積はなんと約10分の1以下に! 電気代は1日分の生ゴミ処理を700gとする場合、月額たったの130円とコスパも抜群なのである。

 

うるさい騒音やイヤなニオイも軽減

自治体への届出がいらないのがディスポーザーとの大きな違いだが、それ以外にも数多くのメリットがある。まず、通常のディスポーザーでは難しい骨や貝殻の破砕が可能だ。ディスポーザーがゴミを遠心分離機で「粉砕」するのに対し、本機は刃で「破砕」し、固形物と液体を分離して処理できる仕組みになっている。


通常のディスポーザーは本体内部のパーツが高速回転して遠心力で粉砕する関係上、かなり騒音が発生するが、こちらは低速回転でそこまで大きな音が出ないのもポイント。

 

一方で生ゴミ処理機で気になるニオイはヒーターで乾燥させる効果に加え、排気ファンによって下水管を通じて屋外に排出されるので気にならない。また、ゴミ捨ての頻度は4人家族の場合は月1~2回だけで済むので、手間もほぼかからない。

↑乾燥されたゴミは肥料としても再利用可能で環境保存の観点でも優秀だ

 

エコといえばディスポーザーは使用時、水を流す必要があるが、本製品は水は流さなくても使用できる。特に大がかりなメンテナンス作業は不要で、市販の下水パイプ洗浄剤を月に1回程度、就寝前に排水口に流し込めばOKなのも嬉しいところだ。

 

33年かけて開発を続けた夢の機械

シンク下のスペースに設置する本体は幅280×高さ290×奥行280mmと十分に設置できるサイズ。だが、設置には「ステンレス製のシンクであること」などいくつかの条件がある。自宅のキッチンに設置できるか疑問点がある場合は、クラウドファンディングの支援前でもキッチン・シンクの写真をアースウェイ社へ送付して問い合わせれば、設置の可否を確認してくれる。支援後でも設置が不可能なことが判明した場合は、支援額は全額返金されるので安心だ。

↑設置条件の一部

 

設置の施工は、特別なディスポーザー取扱業者でなくても一般的な工務店で対応可能。今回のプロジェクト実施モデルと類似のものを購入者がDIYで設置するケースも複数あったという。

 

GetNavi web的に胸アツなのが、三洋電機出身の社長が33年かけて改良に改良を重ね開発したというヒストリー。そのあたりの詳細は「ナナ福神」のプロジェクトページにまとまっているのでぜひご覧いただきたい!

↑本機を開発した有限会社アースウェイの新矢 楢夫社長の若かりしころ。開発ストーリーも胸アツだ

 

本製品のプロジェクト終了日は11月3日で価格は17万9800円(税込・送料込/※)となっている。「シンク直結型生ゴミ処理機」は、生ゴミ処理のストレスを大幅に減らし、生ゴミ処理の常識を大きく変える存在である。

 

アースウェイ

シンク直結型生ゴミ処理機

17万9800円(税込・送料込)●サイズ:幅280×高さ290×奥行280mm●重量:約18kg

※:設置費用は含まれておりません

 

【関連リンク】

アースウェイ シンク直結型生ゴミ処理機(「ナナ福神」サイト)

https://nanafukujin.com/projects/view/87

牛革&真鍮の「別注がま口」が超セクシー。小銭入れにでも名刺入れにもどうぞ。

世はまさに、大キャッシュレス時代&大名刺レス時代ーーコンビニやスーパーの支払いはPay系サービスで事足りてしまうし、オンライン主体で名刺交換の機会は確実に減っている。

 

とはいっても、現金や名刺が登場する場面は一定数あるし、レスな時代への移行期だからこそ気の利いたアクセサリーで差でつけたいという人は多いはず。そんな人にうってつけなのが、こちらの牛革&真鍮を使ったがま口ケース「TOKYO GA-MA」の別注品だ。

 

野暮ったさゼロ、むしろ洗練極めてセクシー

TOKYO GA-MA」は東京・墨田区にある革工房・サクラワクスが手がける一品。2008年創業と比較的歴史は浅いが、墨田区のものづくりを発信するグループ「すみだ東京ものづくり計画」の会長を務め、国際的なデザインアワードでの受賞経験もある気鋭の工房である。

↑サクラワクスの工房

 

本商品、なんといっても魅力は「がま口」。がま口というと、ボリューム感を生かした厚みとシルエットの印象を持つかもしれないが、本商品に限ってはまったくそんなことはない。

 

金具に使われる真鍮と姫路産の牛革の対比がクール&セクシーな仕上がり。特に、開閉部となる「らっきょう玉」の部分の作りは精巧で、「パチン」と心地よい音を奏でてくれる。

↑金具も本製品だけの特注品

 

優れた薄漉きの技術により裏芯材を使わずスリムかつ軽量。マチがほぼないのに、10円玉硬貨が最大80枚入る懐の深さもマジカルだ。大きさは名刺サイズで約30枚を収納可能。

↑名刺がピッタリ入るサイズだが、上下に余裕があるので取り出しやすい

 

というわけで、名刺入れとして使ってもいいし、小銭&カード入れとして使ってもいい。内部には革製の仕切り板が入っており、カード部とコイン部を分けることもできて、機能美も十分。

 

機能美という意味では、表面に施されたテトラデザインも見ものだ。ここが別注ポイントであり、ピラミッド型の凹凸があることで滑りにくく掴みやすく、デザイン的にもシンプルになりすぎないスパイスとなっている。

↑カラーは紺と黒の2色をラインナップ

 

本商品はテレビ東京のクラウドファンディング「ナナ福神」のプロジェクトで扱っている商品で価格は早割の最安で9800円〜。プロジェクト終了は11月16日で、2023年1月ごろの到着予定となっている。

 

小銭入れ、カード入れとしての側面を強調してきたが、その他小物類を入れるのも最適。オンライン会議のトラブル時用に有線イヤホンケーブルを入れてもいいし、ピルケース的な使い方もできるだろう。

 

なお、同構造を活用した別注のクラッチバッグもプロジェクトを実施している。そちらは編集長・山田がポエミーなレビューをお届けしているので、そちらも併せてご覧いただきたい。

 

【関連リンク】

サクラワクス「TOKYO GA-MA」(「ナナ福神」サイト)

「音」で惚れた牛革クラッチバッグ。パチンと奏でる「がま口」が尊い

 

撮影/鈴木謙介