ホテルのような自宅を目指す人が採り入れるべき「面妖なコーヒーメーカー」【愛用品コラム2-4】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-4: ネスカフェ「ドルチェ グスト エクリプス」】

●起

長らく活躍した「ドルチェ グスト ジュニオ アイ」が勇退し、現在我が家のコーヒーライフを支えてくれているのがエクリプスだ。すでにネスカフェのサイトには掲出がなく、市中在庫限りの製品かと思われる。

 

●承

まず言及すべきはこのデザインだろう。日蝕をモチーフにしたドーナツ型をしており、コーヒーを淹れるときは、本体上部が手前側に自動でスライドして抽出口が現れる。抽出時の出立ちもまた唯一無二である。

もう少し掘り下げていこう。エクリプスを使っていると「妖しさ」を感じるときがある。夜中、リビングの光量を落としたときに、輪郭が艶やかに色を放つ。リビングを移動すると、光の当たる角度も変わって、艶やかさが追いかけてくる感覚に陥る。エロスを感じる、とまではいかないが、面妖なのだ。

 

●展

だから、家から生活感をなくしたい人、ホテルのような自宅を目指している人、わかりやすくいえばモテを演出したい人には、これほど似合う家電もない。リビングだけでなく、自宅のキャラクターを決定づけるほど強烈だ。

 

ちなみに、ファミリー世帯バリバリの我が家との食い合わせは悪かったのかもしれない。ここのところ、お湯がぬるい現象が続いていて、ご機嫌ナナメだ。普通の家電だったら信頼度を損ねるところだが、そんな不具合も許せるほどの、個性を持ち併せていると言っておこう(近々修理に出す予定)。

 

●結

ミステリアスな形状の一方で、使い方はドルチェ グストだ。専用のカートリッジを設置してボタンを押すだけ。ボタンレスでタッチパネルで容量を選べる。水のタンク容量も「ジュニオ アイ」より多いから、コーヒー党の人も給水の手間が少ない。なお、現行ラインナップには、デザイン性を高めたモデルとして「エスペルタ」がある。こちらは未来を強く感じさせる一品で、エクリプスに惹かれる人はそちらもオススメだ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週2回程度公開しています。

ネスカフェの新旧モデルを比較してわかった「美味しさ」と「使いやすさ」

だんだん気温が寒くなり、ホットコーヒーがおいしいシーズンがやってきました。それに合わせるように、秋は1年で最もコーヒーが盛り上がる季節です。そんななか、国民的コーヒーブランド「ネスカフェ ゴールドブレンド」が50周年を迎えるとともに進化を遂げたのをご存知でしょうか? 今回は、これまた”ネスカフェアンバサダー”で超有名なコーヒーマシン「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ」の新モデルを使って、ハードとソフトの両面から実用性をチェックしてみました。

 

本体がスタイリッシュになってIoTの機能で使う楽しみも向上

筆者は現在「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ TAMA」というモデルを使っていますが、今回のテストでは9月1日に発売された「ネスカフェ ゴールドブレンド バリスタ 50[Fifty]」のレッドをレンタル。並べて置くことでデザインや機能などを比較してみました。

↑右が新型。大きく変わったのは操作ボタンの部分です↑右が新型。大きく変わったのは操作ボタンの部分です

↑ボタンは大きくなり、配置も横並びに。リンス(すすぎ)ボタンが追加され、Bluetooth®にも対応↑ボタンは大きくなり、配置も横並びに。リンス(すすぎ)ボタンが追加され、Bluetooth®にも対応

 

ボディの幅がスリムになるなど、スタイリッシュさが増した新型。さらにはリンスボタンが追加され、より簡単に洗浄のメンテナンスができるようになったことも特徴です。そしてシステム的な進化が、IoTとしての機能。スマホにアプリを入れることで、コーヒー、水、泡立ちの各量をカスタマイズできるほか、ユーザー感でつながったり、タイマーで電源を自動にオンできたり、ポイントを貯めて詰め替えパックと交換したり、トラブル発生を通知したりといったことができるようになりました。

↑背面はこんな感じ。手前が新型です↑背面はこんな感じ。手前が新型です

↑フタが実装され、ここの開閉だけで給水できるようになったのも隠れた進化↑フタが実装され、ここの開閉だけで給水できるようになったのも隠れた進化

 

味わいはよりコーヒー感がアップしつつも飲みやすくなった!

それでは、いよいよコーヒーを飲んでみようと思います。試したのは、9月1日に発売となった2つの商品。新作の「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」と、定番の「ネスカフェ ゴールドブレンド」です。どちらもバリスタ用の「エコ&システムパック」というタイプでテストしました。

↑左がネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック エコ&システムパック(55g/税込853円)、右がネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(105g/税込1019円)↑左がネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック エコ&システムパック(55g/税込853円)、右がネスカフェ ゴールドブレンド エコ&システムパック(105g/税込1019円)

 

まずは定番の商品から。冒頭で述べたように、ゴールドブレンドは1967年に誕生したので今年で50周年。そんなアニバーサリーもあって、実はパッケージも味もリニューアルを遂げての新発売となりました。具体的には、独自の「挽き豆包み製法」による淹れたての上質な香りをさらに豊かにさせ、マイルドな味わいはそのままに、奥行きと雑味のないすっきりした余韻を際立たせとのこと。

↑バリスタのコーヒータンクに、ゴールドブレンドをセット。逆さにして一気にバサっと充填するのも、このシステムの特徴です↑バリスタのコーヒータンクに、ゴールドブレンドをセット。逆さにして一気にバサっと充填するのも、このシステムの特徴です

↑初期洗浄を行ったあとは、いよいよ抽出。ブラックコーヒーボタンを押してスタンダードな一杯を飲んでみることに↑初期洗浄を行ったあとは、いよいよ抽出。ブラックコーヒーボタンを押してスタンダードな一杯を飲んでみることに

↑クレマ(上層の泡)やカスケード(抽出時に生まれるコーヒーのグラデーション)も、しっかりと抽出されています↑クレマ(上層の泡)やカスケード(抽出時に生まれるコーヒーのグラデーション)も、しっかりと抽出しています

 

味は酸味がやさしくなり、そのぶんコク深さは豊かになった印象。また、マシンで淹れると豊かなクレマが生まれるので、よりマイルドな風味を感じられます。そして、次は同じく定番のゴールドブレンドでカプチーノを作ってみました。

↑グラスに少量の牛乳(またはネスレブライトなどのクリームパウダー)を入れてからボタンを押します。すると、ジェットノズルから細かくお湯が出てきて、見る見るうちにふわふわのフォームドミルクが……↑グラスに少量の牛乳(またはネスレブライトなどのクリームパウダー)を入れてからボタンを押します。すると、ジェットノズルから細かくお湯が出てきて、見る見るうちにふわふわのフォームドミルクが……

↑そのあとはコーヒーが抽出。やはりグラデーションが美しい↑そのあとはコーヒーが抽出。やはりグラデーションが美しい

↑あっという間にカプチーノが完成! ただ、牛乳をお湯で泡立てるのでミルク感は薄めです。これは旧モデルでも感じていた惜しい部分ですが、さらに濃厚な味を楽しめるようレシピ自体を改良したそうです↑あっという間にカプチーノが完成! ただ、牛乳をお湯で泡立てるのでミルク感は薄めです。これは旧モデルでも感じていた惜しい部分ですが、さらに濃厚な味を楽しめるようレシピ自体を改良したそうです

↑なにはともあれ、気軽にカプチーノが飲めるのはうれしいですね。↑なにはともあれ、気軽にカプチーノが飲めるのはうれしいですね。

 

そして最後は、中身を緑色のパッケージの「ネスカフェ ゴールドブレンド オーガニック」に変えて味をチェックしてみました。こちらは、食の安心や安全とともに有機への関心が高まる現代に向けて開発されたもの。市場で見ると、2016年のオーガニックコーヒーは2012年対比で約1.8倍になっており、年平均10%以上の伸び率で成長しているそうです。

↑最初に試したブラックコーヒーで抽出。やはり、瓶とスプーンで淹れる方法ではなかなか生まれない、豊かなクレマがいいですね↑最初に試したブラックコーヒーで抽出。やはり、瓶とスプーンで淹れる方法ではなかなか生まれない、豊かなクレマがいいですね

↑飲んでみると、定番のゴールドブレンドよりさらにやさしく酸味も控えめ。全体的にクリアな味わいですが、決して安っぽくなく香りが芳醇でおいしいです。苦みも抑えられており、上品で体にもやさしい感じも。これがオーガニック豆由来のテイストと言えるでしょう↑飲んでみると、定番のゴールドブレンドよりさらにやさしく酸味も控えめ。全体的にクリアな味わいですが、決して安っぽくなく香りが芳醇でおいしいです。苦みも抑えられており、上品で体にもやさしい感じも。これがオーガニック豆由来のテイストと言えるでしょう

 

以上がマシンと新商品のお試しチェックでした。ハードはIoTで楽しみ方にバリーエーションが増加。ソフトでは酸味を抑えてコクやスッキリ感はアップさせるなど、よりコーヒーらしさが向上した、というのが感想です。また、どちらもたくさん飲まれている一大ブランドなだけあって、「さすがにユーザーサイドのことを深く考えて作っているな~」と思いました。

 

特にマシンのほうは、アプリを活用して好みの味に仕上げられるというのが面白い部分です。外食では定額制サービス、小売りではペットボトルコーヒーなど、昨今のコーヒー業界でも新しいトレンドが生まれていますが、家庭用のコーヒーマシンもIoTを導入し、新時代を迎えたと感じました。今後のさらなる発展にも注目ですね!