アイデア出しが捗りそう!思考整理と創造が同時に叶う、コクヨの不思議なノート「EMBRACE NOTE」

文具メーカーのコクヨは、使う人の創造性を刺激してくれそうな、ユニークなノート「EMBRACE NOTE(エンブレイスノート)」を3月19日に発売します。罫線と無地部分が曖昧につながっている、不思議なデザインです。

 

記事のポイント

コクヨ主催「コクヨデザインアワード2023」で優秀賞を受賞した、中国のデザイナーGuo Chenkai(カク・シンガイ)氏の作品を製品化したものです。情報を混ぜすぎず、分けすぎもしない絶妙なデザインで、さまざまな考えが捗りそうです。

「EMBRACE NOTE」は、罫線の色が左から右にかけて徐々に薄くなるグラデーションデザインが特徴です。これにより、罫線に縛られすぎず、自由な発想を書き留められるとしています。

 

コクヨによると、ノートの中紙は波打ち際をイメージしており、罫線と無地部分が混ざりあっています。例えば左側に文字、右側に図やイラストを描いたり、左側で思考の整理、右側でアイデアを発散させたりと、多様な使い方が可能です。使う人の論理的な思考と、直感的な感受性を緩やかに融合させることを目指しているそう。

 

A5サイズで持ち運びやすく、見開きにするとA4サイズになります。見開き性のよい製本仕様なので、綴じ部分までページを広く使えます。

 

コクヨ直営店舗などで購入可能。

 

コクヨ
EMBRACE NOTE(エンブレイスノート)
メーカー希望小売価格(消費税抜):900円

猫好き必見「ねこハラ」文具!学研ステイフルから、じゃれつく猫たちの付箋、ノート、メモなどが登場

飼い主のパソコンに乗る、ビデオ会議に乱入する、卓上の書類を落とす……。「ねこ」が飼い主の仕事や家事の邪魔をする「ハラスメント」、通称「ねこハラ」。

 

その「ねこハラ」をテーマにした思わずクスッとしてしまう文具シリーズが、日本出版販売のグループ会社・学研ステイフルから登場しました。2月13日発売です。

 

記事のポイント

「いつでもねこハラを受けたい!」「リアルなねこハラは困るけど、気分を味わいたい!」という人のニーズを満たしてくれそうな実用性のある文具です。イラストレーターは、「猫のマチカ」というオリジナルキャラクターを中心に、絵本のような温かいイラストを描く霜田有沙さん。どの猫も憎めない表情をしており、見ているだけで癒やされます。

ラインナップは、ダイカットステッカーや付箋、シール、ファイル、ノート、メモ、ブックマーカーなど。いつでも「ねこハラ」気分を味わえます。

↑防水+UV加工を施したダイカットステッカー

 

大小セットになったダイカット付箋は、ちょっとしたメモやメッセージに最適。猫のお茶目ないたずら姿に癒されたい人におすすめです。

 

常に「ねこハラ」を受けているような状態を再現できる特大シールもあります。厚みのあるウレタンシールで、ぷっくりとした触り心地も楽しめます。

2ポケット式のA4ファイルやB6ノートなど、実用的なアイテムも充実しています。

↑1枚目がダイカットになっている、2ポケット式のA4ファイル。猫が書類の上に寝転がったり、座ったり、今にもいたずらを仕掛けてきそうな表情を浮かべていたり……。

 

学研ステイフル
ねこハラ ダイカットステッカー:全6種類、385円
ねこハラ ダイカット付箋:全4種類、528円
ねこハラ 特大シール:全2種類、1078円
ねこハラ A4ポケットファイル:全4種類、660円
ねこハラ B6ノート:全3種類、550円
ねこハラ ダイカットメモ:全4種類、583円
ねこハラ ブックマーカー:全4種類、330円
ねこハラ ブックカバー:全2種類、1540円
※価格は全て税込

コクヨ「Sooofa(スーファ)」でメモは全部賄える!机上でも携行時も絶妙にハマる新サイズとソフトリングのなせる技とは?

以前、この連載で「高機能な小型ノート」として、コクヨ「Sooofa」のB6変形サイズを紹介した。ノートとしてはコンパクトで携帯性に優れ、かつワイドサイズだから紙面がほどよく広くつかえ、さらにソフトリングだからリングに手が乗っても痛くない。それ以外にも細かな工夫があちこちに盛り込まれており、使い勝手はかなり高め。筆者もお気に入りのミニノートとして、常にカバンの中に放り込んでいるほどである。 

 

その「Sooofa」に、この秋新たに新サイズ2種がラインナップされた。 より小ぶりなA6変形とA7変形ということで、“適度に紙面が広いミニノート”という従来の使い方にはちょっとコンパクト過ぎるが、しかしあらためて関わり方を変えてみると、想像していた以上に便利に使えるように感じたのだ。

 

変形判ということでやや特殊なサイズではあるが、だからこそ「こうやって使うと実用性高いぞ!」という辺りを提案してみたい。 

 

ソフトリングとサイズ感で輝く快適メモ 

コクヨお馴染みの樹脂製ソフトリングを採用した「Sooofa」といえば、もともとは2021年に発売されたA5変形/B6変形判のミニノートのシリーズ。 定型よりもそれぞれ1mmほどワイドサイズで、ミニノートにありがちな「もうちょっと書くスペースが欲しい」という欲求をうまく昇華したのが、最大のポイントと言える。 

 

で、そのワイド判という特徴は残しつつサイズをよりコンパクトにしたのが、今回の「SooofaA6変形/A7変形判というわけだ。  

コクヨ
ソフトリングノート<Sooofa(スーファ)> A7変形判
ソフトリングノート<Sooofa(スーファ)> A6変形判
400円/640円(税別)

 

区分としては、A6はソフトリングノート、A7はソフトリングメモということになっているが、使ってみた体感としては、A6サイズもノートというには少し面積が足りない感じ。どちらかというと大きめのメモとして考えた方が、扱いやすいのではないだろうか。

 

実際、A6変形という正方形に近い判型は、“卓上メモ”としてかなり輝くと思うのだ。 

 

↑普通の卓上メモより大きめ、小型ノートより小さめ、という絶妙のサイズ感。仕事のメモをがっつり取るのにちょうどいい

 

仕事で卓上メモを使う場合、ToDo管理をしたり、電話で受けた伝言を書き留めたり、というのが一般的だろう。筆者はそれに加えて、製品の単価や紙面に入る文字数など、ちょっとした計算をすることが多い。 

 

これらの計算はあとから確認・参照する可能性が高いが、とはいえパッと見にはなんの数字か分かりづらい。そういうのがToDoや伝言メモに混じってしまうと、あとあと混乱の元になってしまうのだ。 

 

↑ワイド判だけあって、左右にも情報が分割できるのがポイント

 

だが横幅の広いワイド判であれば、紙面の端の方で計算することで、他の情報とのコンタミネーションを防ぎやすい。 また、ちょっとした空き時間にメモにいたずら書きをすることもあるだろうが、普通の卓上メモより広めの紙面のおかげで、そういった無駄書き込みにも使えるマージンは大きい。 

 

デスクの面積は食ってしまうが、しかし気軽なメモとして使うのに、このサイズ感はかなり面白かったのだ。 

 

↑見開きにしたA7サイズをでキーボード下の隙間に納めれば、空きスペースの有効活用に

 

そしてA7サイズの方も、もちろん卓上に置くべき。見開きで横長にすれば、最近すっかり定番化した“キーボード下の空き地”にジャストフィットである。 

 

この手の横長メモはどうしても真ん中に手が乗り上げてしまうので、無線綴じが一般的。リングメモでは使いにくかったのだが、ソフトリングであればそんな心配は無用というわけ。 

 

↑マイクロミシン入りで、軽い力でピリリッとページ切り取りが可能

 

また、A6A7とも用紙のリング脇にミシン目が入っているため、伝言メモを切り取って相手に渡す、といった使い方も可能。 この辺りも卓上メモとしては定番の使い方なので、ありがたい機能と言えるだろう。 

 

デスクと手元を自由に行き来する“どこでもメモ”が便利! 

とはいえ、卓上メモとして使うだけであれば、こういったリング綴じはそもそも不要。 A6/A7「Sooofa」が最も輝くのは、卓上メモとハンドメモを兼用する“どこでもメモ”としてなのだ。 

 

↑PP製の表紙はしっかり厚みがあるため、手持ちの安定感も十分

 

営業職など外に出る前提の仕事なら、情報の集約は手帳で行うのが便利。しかしオフィス内または在宅ワークがメインの場合は、卓上メモ+カレンダーアプリでスケジュール管理までまるっと賄えてしまう場合もある。 であれば、たまに外に出る必要があった場合の情報ツールは、卓上メモをそのまま外まで持ち出せた方が無駄もなく、確実に使いやすいはずだ。 

 

↑表紙の切り欠きはペンクリップを挿しておくためのもの。これのおかげでペンが表紙からズレ落ちにくいので、地味にありがたい

 

そもそもA6サイズは、「Sooofa」定番の表紙ゴムとペンホルダー切り欠きが付いており、最初から携帯する前提の仕様である。 切り欠きにペンのクリップを引っ掛けてしまえば、後付けのペンループなどは使わずともペンとセットで持ち運びが可能。ソフトリングにはペンをぶら下げておきづらいので、これはマストな装備と言える。 

 

表紙のゴムバンドは、携帯時にカバンの中で勝手に開かないようにするためのもの。ページの破れ・折れ曲がりを防ぐためには、これも無いと困るレベルの必須装備なのだ。 

 

↑ページが汚れたり折れないように保護する、表紙固定用ゴムバンド

 

もうひとつ、外で使うのときにありがたいのが、裏表紙(表3)に備えたクリアポケットである。 レシート・領収書や名刺といった細かな紙片を紛失しないよう保管できるため、これがかなり重宝する。 

 

このポケットのフチは少し折れて浮き上がっており、ポケットの端をめくり上げずとも、横から紙片を挿し込むだけでスッと簡単に収納できるという加工が施されている。地味で気付きにくいが、実際に使うと思わず「わー、助かる!」と声が出るほどの使いやすさだ。 

 

↑A7のポケットは、名刺やちょっとした紙片の携帯に重宝する

 

このように、メモとして一冊で内・外どちらでも使いやすい工夫がされていれば、便利なのは間違いなし。 何より手帳代わりのハンドメモと卓上メモが分かれないことで、情報が分散せずまとまってくれるというのも大きなメリットである。 

 

手帳ほど使いこなしの技術が必要なわけでもなし、内勤・在宅メインで卓上メモを使う習慣のある人なら、おそらく導入するだけで情報の整理がぐっとラクになるので、一度使ってみてほしい。 

 

ファスナー付きクリアポケットの表紙でおなじみ「ストレージイット」からもついに横型登場!

スライドジッパー付きのデザインでおなじみの「ストレージイット」から、省スペースでスリムな横型ノートが新発売。近年PC前のスペースに置ける横長のノートが存在感を増しているが、ストレージイットからも満を持しての登場となった。

 

「ストレージイット」とは?

2005年に手帳としてデビューした、スライドジッパー付きポケット仕様を特徴とするステーショナリーブランド。文房具メーカー、マークスのオリジナルステーショナリーとして手帳やノートを展開し、日本をはじめ、ヨーロッパを中心とした海外でもリピーターの多いロングセラー商品です。

 

その「ストレージイット」から従来のスライドジッパー付きポケット仕様の利便性はそのままに、パソコンの前の狭いデスクスペースに置いてメモが書ける、出社とテレワークのハイブリットワークにも最適な「横型ノート」が登場しました。使いやすいスタイリッシュなカラーから、差し色として目を惹くポップなカラーまで10色の豊富なカラーリングで展開。

 

デジタルデバイスといっしょに持ち歩くペンや付箋をミニマムにまとめられます。

 

スリムな横型設計で軽くポータブル!

近年の働き方や小型ノートのニーズに合わせた、コンパクトなA6サイズの横型タイプ。狭いデスク上やノートパソコンの前など、奥行きのない場所でも活用できます。ペンや付箋など、手帳といっしょに持ち歩きたい小物を入れておける利便性の高さもポイント。

 

ビジネスシーンでも使いやすい「ブラック」や「ネイビー」などのベーシックなカラーリングに加え、ポップで鮮やかな「ネオ・シトロン」と「サーモンピンク」、見る角度や光の当たり方で表情が変わる「ホログラム」など豊富な10色のカラーがラインナップします。

 

薄くて軽い、なめらかな書き心地のオリジナル手帳用紙

ノート用紙には、手帳ユーザーから定評のあるFSC認証紙のマークスオリジナル手帳本文用紙「NEO AGENDA(ネオ・アジェンダ)」を採用。「NEO AGENDA」は、ゲルインクや油性ボールペンなどとの相性もよく、重いデジタルデバイスといっしょに持つノートとして、通常のノート用紙に比べて、“薄くて軽い”、そして“なめらかな書き心地”の手帳用紙です。

 

中面は、イラストや図形はもちろん、頭の中にあるアイデアや情報を自由に書き出しやすいガイド機能のある5mmドット方眼。また、180度フラットに開く製本のため、パソコン作業をしながらメモがとりやすく、よりスマートに、ストレスなく記入できます。

 

マークス
ストレージイット ノート・横型 A6
1250円(税込)
全10色展開

スペースを有効活用!細長いメモパッド「プロジェクトペーパーB5ハーフ」を縦置きしてみたら目からウロコの便利さだった!

ノートやメモ帳などにも、トレンドというものがある。単に紙を綴じただけのものにトレンドとかあるの!? と思われるかもしれないが、明確に “流行っているもの” は存在するのだ。例えば最近だと、いわゆる “細長タイプ” がそれに当たるだろう。

 

大まかに言うと、普通のノートをバッサリ両断したような感じで、文字通り細長いサイズになっているもの。一般的には元の用紙のハーフサイズ(A4ハーフなど)と呼ばれることも多い。言うまでもなく設置面積もハーフなので、狭い机でも作業しやすいのがメリット。在宅ワーク下で注目されたのをきっかけに現在も人気となっているのだ。今回はそんな細長サイズなレポートパッドを紹介しよう。

 

スリム&サイズがちょうどいい! B5ハーフのレポートパッド

それが、オキナの「プロジェクトペーパーB5ハーフ」である。実のところ、細長いノートや手帳はすでに各社から発売されているのだが、レポートパッド(天のりで用紙を一枚ずつ剥がすことができるもの)の細長タイプはわりとレア。レポートパッド好きはもちろん、細長ノートは気になるけど、もうちょいラフに書けるのが欲しいという人にも刺さりそうなのだ。

オキナ
プロジェクトペーパーB5ハーフ
330円(税別)
4色展開

 

↑紙自体は40年以上のロングセラーレポート用紙「プロジェクトペーパー」なので、とても安定した書き味が味わえる

 

こういった細長サイズの定番の使い方といえば、狭い机などで作業する際に、ノートPCの手前側や机端の隙間に横置きするという方法。これらのスペースは、他に置けるものがなくデッドスペースになりがちなので、そこを有効活用しようという寸法である。

 

とはいえ、これだけ横長アスペクト比の紙面に横書きすると、どうしても長さを持て余しがち。なので、適度なところを線で区切って分割すれば、グンと使いやすくなるはず。細長ノートで一般的なA4ハーフだとまだ広すぎると感じることもあるので、それより一回りコンパクトなB5ハーフのレポートパッドは、かなり程よい印象だ。

↑横長紙面は分割が使いこなしのコツ。写真は1日のToDoを3分割(全日/午前/午後)にしている

 

さらに「おっ、これいいじゃん!」と感じたのが、パッドの縦使いだ。ノートPCの隣に縦にして置くと、奥行きはやや出てしまうものの、ぜんぜん許容範囲。なにより利き手側に配置することで、手前に置くよりもかなり自然に書くことができるのである。それでいてスリムだから場所も取らないうえ、普通のデスクメモよりも書く面積がたっぷり取れる。つまり、縦使いで使ってみると、これがとても快適だったのだ。

↑縦使いなら区切らずに延々と書き連ねることも可能。省スペースでたっぷり書けるのが嬉しい

 

筆者の場合、1時間ほどのオンライン会議ではA6サイズのデスクメモを2~3枚は確実に使う。対して、「プロジェクトペーパーB5ハーフ」ならまず1枚で充分。いちいちめくる手間もないし、文言同士を矢印でつなぐなど広々と使えるのも便利だ。要件が終わればピリッと天のりから剥がして捨てられる、という気軽な使い方ができるのも、運用上のありがたいポイントである。

↑不要なページはどんどん切り取って捨てられるので、雑なメモ取りに最適なのだ

 

地味に重要な全方向デザイン

先ほどからこの製品を縦にも横にも自由に置いているが、そもそも用紙は5mm方眼なので、どう置いても問題なし。なにより面白いのが、表紙も縦・横どころか上下左右もほぼ関係ないデザインになっているところだ。

↑天のりが上下左右どこに向いても違和感がない。横置き・縦置きどちらでも便利なパッドには必要なデザインだ

 

例えば、表紙が横方向のデザインになっていた場合、それを縦にして使うのをストレスに感じる人もいるだろう。ストレスというのは大げさにしても、「なんだかしっくりこないなー」ぐらいの軽い気持ち悪さは感じるかもしれない。本当にちょっとしたことではあるが、普段使いをする上でデザイン的にどうとでも置けるのは、意外と大事な要素なのだ。

 

ちなみに表紙カラーはグレー系の「ムーンストーン」、グリーン系の「エメラルド」、ブルー系の「タンザナイト」、レッド系の「インカローズ」という4色がラインアップ。さらに用紙の罫線も、それぞれ表紙カラーを淡くしたカラー罫になっている。

↑表紙カラーは宝石カラー4色展開

 

↑表紙が「タンザナイト」だと、方眼罫の色は「淡タンザナイト」となる

 

罫線の色や濃さというのも好みが出やすい要素なので、こういう選択肢を提供してもらえるのは、なかなかありがたいところだ。製品としてはかなり地味なジャンルと言えるが、実際に使ってみるとハマる要素が多いレポートパッドなので、ぜひ試してみてほしい。

 

新年の幕開けにふさわしい新色! ロルバーン「Cap-Martin」イエローが2024年1月に発売

「DELFONICS」「Smith」「DELFONICS WEB SHOP」を展開するデルフォニックスは、ロルバーン ポケット付メモ「Cap-Martin(カップ・マルタン)」の新色「イエロー」を、2024年1月に発売します。

 

カップ・マルタンは、布生地のような手になじむ質感の表紙で、ポイントに黒の箔押しロゴを施し、シックな印象に仕上げたポケット付メモ。

 

2022年7月に、グレージュ、ダークブルー、ブルー、グリーンの、4つのカラーで発売を開始。地中海を臨む小さな村の名前で、隠れ家のような南仏のリゾート地に思いを寄せ、同社デザインディレクターの佐藤達郎氏が監修を務めています。

 

今回新たに登場するイエローは、地中海に輝く太陽にインスピレーションを得ており、落ち着いた雰囲気を持ちながらも、明るく華やかな印象を与える一冊です。

 

価格は1150円(税別)。DELFONICS WEB SHOPでは2024年1月1日11時30分から、デルフォニックス大阪、スミス各店では2024年1月初売りから発売を開始します。

 

DELFONICS WEB SHOPでは、同製品を購入すると、先着でノベルティプレゼントを実施。ノベルティは、Cap-Martinのロゴが入ったコットン素材の巾着で、同製品がちょうど入る大きさです。プレゼントは数量限定です。

“薄くて軽い”手帳の紙を使ったノート! なめらかな書き心地が味わえる、マークス「EDiT 手帳用紙を使った方眼ノート」発売

マークスは、手帳&ノートブランド「EDiT(エディット)」より、「手帳用紙を使った方眼ノート・A5/B6」、「手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・PVCカバー付き」を、12月中旬より発売。マークス公式オンラインストア、MARK’STYLE 麻布台ヒルズでは、先行発売を開始しています。

 

同製品は、同社のオリジナル手帳用紙「NEO AGENDA for EDiT(ネオ・アジェンダ・フォー・エディット)」を、“ノート用紙”として採用しています。NEO AGENDA for EDiTは、ページ数が多い「1日1ページ手帳」のために開発し、“薄さと軽さ”や、インクの色が映える“白さ”を重視し、裏抜けしにくい上質な書き心地が特徴。「320ページ」のページ数ながら、持ち運びしやすい重さとなっています。

 

ノートページの方眼フォーマットは、視界や思考を広げるときに邪魔にならないグレーの5mm方眼を採用。上部と左右に区切りの罫線を入れ、タイトルやページナンバーが書けるので、検索性を向上させることもできます。B7サイズはタテ方向にもヨコ方向にも使うことができ、持ちやすさや書き込む内容によって、使いやすい方を選べます。

 

用紙から製本まで日本製で、180度フラットに開き、書きやすい製本に仕上げています。

 

A5正寸・B6変型・B7変型の全3サイズを用意。昨年発売したB7変型サイズに続き、新たにB6変型・A5正寸サイズが加わりました。例えばA5は思考整理に、持ち運びしやすく適度な大きさのB6は仕事の打ち合わせ用に、B7はひらめきを書き留めたりやタスク管理に使用するなど、用途に合わせて選ぶことができます。手に馴染む触り心地のPU素材にゴム付きのシンプルなルックスで、「ミッドナイトブラック」「ライトラテ」「ロイヤルブルー」など、シックなカラーで展開します。

 

B7変型サイズには、“PVCカバー付きタイプ”も登場。ポップなカラーリングのPVCカバーは、ネオンカラーを含めた全9色の色鮮やかなカラーバリエーションです。スライドジッパー付きのポケット仕様で、名刺や付せんなどの小物を入れることができます。

 

同製品とセット使いにおすすめの「油性ボールペン・極細0.5」も同時発売。PVCカバーのペンホルダーにぴったりフィットするサイズなので、「小さなノートといっしょに持ち歩けるペンがない」「ノートとペンを別々に持つのが面倒だ」といった困りごとを解消します。油性ボールペンはパイロット社製で、水性に近いなめらかな書き心地の「アクロインキ」を使用。PVCカバーのカラーと同じ9色展開で、ノートと合わせてコーディネートを楽しむことができます。

 

価格は、EDiT手帳用紙を使った方眼ノート・A5が3080~3300円(税込)、EDiT手帳用紙を使った方眼ノート・B6が2640~2860円(税込)、EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・PVCカバー付きが1100~1540円 (税込)、手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・リフィルが660円(税込)、油性ボールペン・極細0.5が495円(税込)。

荷物を軽量化! ペンを挟める新設計ノート「Penott(ペノット)」がビジネスパーソンにおすすめな理由

ビジネスシーンにおいて手書きをする機会は、いまだにゼロにはなっていないはずだ。例えば、スケジュールの変更を一時的に書き留めたり、思いついたアイデアを説明するのにポンチ絵を描いたり。これらの用途にPCやスマホ、タブレットなどのデジタル端末は意外と使いづらく、シンプルに紙とペンの組み合わせが便利なのである。

 

小さなメモパッドや手帳も良いが、適度なサイズのノートが手元にあればより使いやすいだろう。この場合、ペンはどのように携行すべきだろうか? 文房具に詳しい人なら「ペンホルダー付きのノートカバーを装着する」といった解決策も出るだろう。でも、「とりあえず、ペンのクリップをノートの表紙に差し挟むだけ」など、あまりスマートじゃない手段を選んでしまう人も多いのではないだろうか。

 

ペンをクルッと巻いて持ち歩けるノート

日頃からペンケースを携帯していれば、「ペンをどう持ち歩くか?」という悩みもないだろう。しかし多くの社会人のカバンには、今さら新たにペンケースを詰め込むような隙間は存在しない。そもそも、メモをするだけならノートにペンを1本つけておくだけで十分なのだ。そこで使ってみて欲しいのが、ペンをセットにする機能の付いたノートである。

コクヨ
Penott(ペノット)
スリムA5 680円/スリムB6 630円(税別)
3色展開

 

コクヨの「Penott(ペノット)」は、ほんのちょっとした工夫で、ペンをセットにして携帯しやすくしたノートだ。仕組みは簡単で、表紙を固定しておくためのゴムバンドでペンを巻き込むように取り付けておく、というもの。まず、ノートの小口にペンを乗せてセット。次に、ゴムを裏表紙側から巻き付け、表紙の切り欠きに挟み込む。これでホールド完了だ。

↑まずはペンを小口に乗せる。感覚的には、表紙と裏表紙で挟み込むイメージだ

 

↑裏表紙側から回してきたゴムでペンをクルッと巻いて固定する

 

↑これだけでペンをまとめて携帯できるのは、実は結構便利だと思う

 

ゴムを挟むときは、切り欠き先端のちょっと浮いた部分にゴムを押さえた指ごとすべり込ませるのがコツ。使う前に一度、切り欠きの先端を折り線沿いに軽く折っておくと使いやすい。一度挟み込んでしまえば、ペンがポロ落ちする心配はほぼゼロ。かつ、ペンホルダー(ペンループ)のように「ペンが太すぎて入らない」といったことがないので、好きなペンを自由にセットして使えるのもメリットのひとつである。

↑使う前に切り欠き先端を少し谷折りしておくと、ゴムがかけやすくなる

 

ノートとしての性能ももちろん超優秀

さて、このようにペンをセットで携帯できる機能はもちろん便利なのだが、その代わりにノートとしての性能がイマイチ……というのでは困ったことになる。その点「Penott」は、もともとベースとなっているのがコクヨの定番「ソフトリングノート」なので安心だ。リングもぷにぷにの樹脂リングで、手が乗っても痛くない。ノートとしての使いやすさはお墨付きと言えるだろう。

↑罫線は5mm方眼で、用紙70枚。たっぷりページでがっつり使い込めるノートという印象だ

 

↑リングはお馴染みの “手が乗り上げても痛くない” 樹脂製ソフトリング。一度この柔らかな手触りに慣れてしまうと、もうワイヤーリングには戻れなくなる

 

サイズはA5・B6ともに幅が約20mmの短いスリム版なので、手持ちで携帯しやすい。特にスリムB6は程よいコンパクトさで、大きめハンドメモとしても運用できそうだ。また、裏表紙はソフトリングノートシリーズ最厚とのことで、テーブルのないところなどで手持ち書きをしても安定感がある。

↑一般的なA5ノート(左)との比較。見た目はさほど違わないが、実際に手に持ってみると20mmの差はかなり大きい

 

↑裏表紙は550g/m2という極厚紙で、下敷きとしても充分な強度がある

 

あえて気になる部分を挙げるとしたら、ゴムバンドを裏表紙に留めるための金具の厚みがわずかに主張してくるところ。右ページ右端側にわずかに凹凸が出てしまい、ノートの終盤には若干の書きづらさを感じた。とはいえ、裏表紙と中紙の間に厚紙が一枚挟まれており、これがクッションとして機能するため、文字がガタつくほどではないのだが。少しの凹凸でも気になるタイプの方は、購入前に実物を触って確認してみたほうがいいだろう。

↑裏表紙の金具と中紙の間に追加された厚紙が、それなりに金具の膨らみを打ち消してくれる。とはいえこれでも手当たりや書き心地が気になる人はいるかも?

 

ただ、どんなペンでもスパッと合わせて携帯できる機能は、従来のノートにはない大きなポイント。そもそもノートとしての性能が端的に高いので、ペンがセットにできるというオマケがかなりお得! という感じだ。特に仕事で “頻繁にメモなどの書き物が発生する” という人には、かなりメリットが出るのではないだろうか。

 

出社+リモートワークの「ハイブリッドワーク」をサポート! キングジム「EMILy」第3弾は、様々な場所で働く現代人に寄り添う3製品

キングジムは、ライフスタイルグッズ「EMILy(エミリー)」シリーズの新ラインナップ「横長ノート」「ふせん」「ワークポーチ」を、12月8日に発売します

 

今回発売となる3製品は、シリーズ第3弾として、昨今の働き方に合わせ、出社とテレワークのハイブリットワークに役立つ機能を詰め込んだアイテム。カラーは差し色となるオレンジやペールグリーンのほか、ネイビーやシロなどの落ち着いたカラーを追加し、より使いやすくトレンドをおさえたデザインへリニューアルしています。

 

横長ノートは、PCの前に開いて置けるスマートサイズのノートです。フラットに開ける製本で、PC前に置いてもタイピングの妨げになりにくい構造です。

 

フォーマットには横に4分割、上下に2分割できるガイドがついており、週間スケジュールやTODOリストなども簡単に作成しやすくなっています。

 

軽くて薄いので、案件ごとにノートを分けてもかさばらずに持ち運べます。不要となったページは中央のミシン目で切り取ることができ、必要なページのみを残すことができます。

 

価格は680円(税別)。カラーはオレンジ、ペールグリーン、ブルーグレー、チャイロ、ネイビー、シロの6色展開で、用途や案件ごとにカラーを使い分けることもできます。

 

ふせんは、効率的な仕事をサポートする便利なフォーマットを1冊に詰め込んでいます。台紙は2way仕様で、デスクにスタンドさせたり、持ち運ぶ際にカバーにしたりすることができます。

 

フォーマットは、インデックスや仕事メモなど、幅広い用途で使いやすい「Assort(アソート)」、タスク管理や一言メモなど、仕事の効率化に役立つ「Memo(メモ)」、タイムスケジュールとタスクの管理が合わせてできる「Schedule(スケジュール)」の3種類で、仕事のスタイルに合わせて選べます。カラーは各2色展開です。

 

価格はいずれも630円(税別)。

 

ワークポーチは、ノートや名刺など、仕事ツールを仕分けて持ち運べるショルダー付きのポーチです。軽量で、イベントや立ち仕事などのビジネスシーンをサポートします。ショルダー紐を背面ポケットにしまえるので、バッグに収納してもかさばりません。

 

サイズ展開はA6サイズ、A5サイズの2種類で、カラーはオフィスカジュアルにも馴染みやすいオレンジ、ペールグリーン、ネイビー、シロの4色展開です。 

 

価格はA6サイズが2700円(税別)、A5サイズが2900円(税別)。

↑A6サイズ

 

↑A5サイズ

出社+リモートワークの「ハイブリッドワーク」をサポート! キングジム「EMILy」第3弾は、様々な場所で働く現代人に寄り添う3製品

キングジムは、ライフスタイルグッズ「EMILy(エミリー)」シリーズの新ラインナップ「横長ノート」「ふせん」「ワークポーチ」を、12月8日に発売します

 

今回発売となる3製品は、シリーズ第3弾として、昨今の働き方に合わせ、出社とテレワークのハイブリットワークに役立つ機能を詰め込んだアイテム。カラーは差し色となるオレンジやペールグリーンのほか、ネイビーやシロなどの落ち着いたカラーを追加し、より使いやすくトレンドをおさえたデザインへリニューアルしています。

 

横長ノートは、PCの前に開いて置けるスマートサイズのノートです。フラットに開ける製本で、PC前に置いてもタイピングの妨げになりにくい構造です。

 

フォーマットには横に4分割、上下に2分割できるガイドがついており、週間スケジュールやTODOリストなども簡単に作成しやすくなっています。

 

軽くて薄いので、案件ごとにノートを分けてもかさばらずに持ち運べます。不要となったページは中央のミシン目で切り取ることができ、必要なページのみを残すことができます。

 

価格は680円(税別)。カラーはオレンジ、ペールグリーン、ブルーグレー、チャイロ、ネイビー、シロの6色展開で、用途や案件ごとにカラーを使い分けることもできます。

 

ふせんは、効率的な仕事をサポートする便利なフォーマットを1冊に詰め込んでいます。台紙は2way仕様で、デスクにスタンドさせたり、持ち運ぶ際にカバーにしたりすることができます。

 

フォーマットは、インデックスや仕事メモなど、幅広い用途で使いやすい「Assort(アソート)」、タスク管理や一言メモなど、仕事の効率化に役立つ「Memo(メモ)」、タイムスケジュールとタスクの管理が合わせてできる「Schedule(スケジュール)」の3種類で、仕事のスタイルに合わせて選べます。カラーは各2色展開です。

 

価格はいずれも630円(税別)。

 

ワークポーチは、ノートや名刺など、仕事ツールを仕分けて持ち運べるショルダー付きのポーチです。軽量で、イベントや立ち仕事などのビジネスシーンをサポートします。ショルダー紐を背面ポケットにしまえるので、バッグに収納してもかさばりません。

 

サイズ展開はA6サイズ、A5サイズの2種類で、カラーはオフィスカジュアルにも馴染みやすいオレンジ、ペールグリーン、ネイビー、シロの4色展開です。 

 

価格はA6サイズが2700円(税別)、A5サイズが2900円(税別)。

↑A6サイズ

 

↑A5サイズ

ホリデーギフトにピッタリ。自分へのご褒美にも! 限定アイテムも詰め込んだ「ロルバーン ホリデー缶 2023」

デルフォニックスは、「ロルバーン ホリデー缶 2023」を発売します。価格は4800円(税別)。

 

発売日は店舗によって異なり、デルフォニックス 大阪とスミス各店、DELFONICS WEB SHOPは11月10日(WEB SHOPは11時30分)、スミス 札幌ステラプレイス、エキエ広島、JR博多シティは11月11日。全国の取扱店にて順次発売を予定しています。

 

同製品は、Lサイズのロルバーンがぴったり入る缶と、特別なデザインのロルバーン ポケット付メモや、この缶でしか手に入らないオリジナルデザインの文房具を詰め合わせたセットです。

 

缶は紺色の地にゴールドのカリグラフィのメッセージと、アンティークの雰囲気を感じさせるデザイン。文様のモチーフは「アカンサス模様」というヨーロッパの装飾をもとに、ユニセックスな印象に仕上げています。表面は高級感のあるマットな質感、光沢のあるゴールドで、華やかさを演出しています。

 

ロルバーン ポケット付メモ Lは、手作業で表紙に一枚ずつ丁寧に活版印刷を施した特別仕様。箔押しで華やかに仕上げた、ロルバーン Lサイズ用の下敷きと合わせて使用できます。缶にあしらった文様に、繊細ながらも見ごたえのあるユリのモチーフをあしらい、大人の雰囲気を感じさせるデザインが特徴です。

 

2023年に発売したロルバーンの表紙をデザインしたデスクカレンダーは、各月をイメージしたイラストをじっくりと見ることができ、1枚ずつ切り離してポストカードとしても使用可能。ホリデー缶に合わせたオリジナルデザインの「サラサクリップ」のほか、ロルバーン 修正テープもセットになっています。

スマホやタブレットを傷つけずジャストフィット! まとめ持ち専用メモパッド「プロジェクトガジェットメモ」がこんなに気持ちいいなんて

筆者が取材する場合、だいたいはメモは手書きがメインで、状況が許せば録音をしながら写真も撮る、という感じだ。その録音や撮影は、今のところスマートフォンで行うことが多い。1台でどちらも同時にできるからラクなのだ。つまり取材中は、メモ帳とスマホと筆記具を持っているわけだが、このとき筆記具は利き手で握るとして、スマホとメモ帳はもう片方の手でまとめて持つことになる。

 

これが実に収まりが悪かったりする。例えば、両方を重ねて持った場合、スマホよりもメモ帳の方が小さいと、メモ帳がスルッと手から滑り落ちるトラブルが発生しがち。逆にメモ帳の方が大きいと、今度はスマホがズリ落ちる危険性がある。落ちるのを警戒して強く握りすぎると手が疲れるし、メモ帳がヨレヨレになることも……と、スマホとメモ帳をセットで携帯する場合、この“サイズ差”は意外と困った問題なのである。

↑サイズの違うメモ帳とスマホを重ねた状態。持ちづらいし、落とす危険性も高い

 

スマホとセットで持ち歩くための新発想メモ

この問題の解決方法は、実にシンプル。メモ帳のサイズがスマホのサイズに合っていればいいのだ。まさにその発想で作られたのが、オキナ「プロジェクトガジェットメモ」である。

オキナ
プロジェクトガジェットメモ
8.3インチ:800円/6.1インチ:550円(いずれも税別)
各4色展開

 

↑用紙はシンプルな5mm方眼罫

 

まず面白いのは、表紙隅に印刷されたサイズ表記。一般的には「B6」「A7」などの定型や「75×128mm」といった数値表記がほとんどだが、同商品は紙面の対角線サイズで「6.1 inch」「8.3 inch」と表記されている。このサイズ表記に見覚えがあるという人もいるだろう。そう、スマホやタブレットの画面サイズそのものだ。

↑メモ帳としてはおそらく唯一の、紙面対角線を表したサイズ表記

 

「6.1 inch」はドンピシャで現行のiPhone(iPhone 15含む)と同サイズ。そして、「8.3 inch」はiPad miniサイズだ。握った際にメモ帳とスマホの幅がピタッと揃うので、これならズリ落ちる心配はまずないだろう。

 

ちなみに筆者が使っているのは少し大きいiPhone Pro Maxモデル(6.7 inch)なので、ジャストフィット! というほどの感動はないが、それでも十分にまとめ持ちがしやすい。アスペクト比が揃っているため上下もほぼ差がなく、スッキリと手に収まっている印象だ。

↑少し大きいiPhone 12 Pro Maxと重ねた状態。スマホの方が少し大きいが、それでもフィット感は高い

 

もうひとつ、綴じリングが表紙/裏表紙でくるまれている構造も、スマホと一緒に持ち歩くための工夫のひとつだ。これにより、重ねて持った際に金属リングがスマホに直接触れないので、スマホが傷つきにくいというわけだ。画面のガラスは硬度が高いとはいえ、やはり金属と強く擦り合わせれば細かな傷がつく可能性は十分にある。そこに衝撃が加わると割れてしまうこともあるので、この傷がつきにくい仕様はありがたい。

↑金属リングがスマホに触れにくい仕様なので、ひっかき傷をつける心配も少ない

 

携帯して良し・デスクメモに良しの万能っぷり

用紙は、オキナの定番ノートパッド「プロジェクトペーパー」と同じもので、薄くてコシがあり、サラサラとした書き味が気持ち良い。水性ボールペンや万年筆のようなつゆだく気味な筆記具でも裏抜けせず、フリクションインクを消してもヨレづらい、かなり高品質な紙といえるだろう。

 

5mm方眼罫は全4色の表紙色を、それぞれ淡くしたカラーで印刷されている。例えばラベンダー表紙の用紙は淡ラベンダー罫だし、ライラック表紙なら淡ライラック罫という感じだ。表紙を好みの色で選べば中も同系色になるので統一感もあるし、なかなかにオシャレだと思う。

↑表紙と色合わせされている方眼罫。表紙と用紙の統一感がスタイリッシュ

 

表紙には少し珍しい、毛羽立ったベルベットのような質感の厚紙が使われている。この手触りがなかなかに気持ちいいのだが、それだけではなくここにもユニークな機能が備わっている。表紙で摩擦が働いて滑りにくくなるので、机に置いてデスクメモとして使うときに、メモ自体を手で押さえなくてもワンハンドで書くことができるのだ。この安定感はデスクメモにはとても重要な要素なので、表紙/裏表紙に滑り止め機能が施されているのは、それだけでも便利。ただし、表紙の毛羽が机の汚れを拾いやすいので、そこは要注意だ。

↑ベルベットのような柔らかなタッチの表紙

 

↑メモを手で押さえなくても滑らないので、電話を受けつつメモる、という用途にも役立つ

 

↑用紙はマイクロミシン目入り。切り取れば伝言メモとしても使いやすい

 

手で持って良し・置いて良し・書いて良し……ということで、幅広い場で活躍してくれそうだ。特に、今までスマホとメモ帳を重ねて持ち歩いたことがある人なら、この良さはピンと来るはず。実際にスマホとメモ帳がジャストフィットすると、なかなかに感動的な持ち心地なので、ぜひ体感してみてほしい。

 

くすみカラーのペン色引き立つ! マルマンルーズリーフ「くすみカラーアソート」全国の文具店で発売

マルマンは、「マルマンルーズリーフ」シリーズから、「書きやすいルーズリーフ くすみカラーアソート」と「書きやすいルーズリーフ 3mm方眼罫」を、7月21日に発売します。

↑書きやすいルーズリーフ くすみカラーアソート

 

↑書きやすいルーズリーフ 3mm方眼罫

 

くすみカラーアソートは、バインダーの中の紙も合わせてコーディネートできる、くすみカラーのルーズリーフ。カラーは、グレージュ、ライトグリーン、アイスグリーン、ブルーラベンダー、モーヴパープルの5色を用意。

 

罫線は、本文の色を引き立たせる白色の方眼罫を採用。シャーペンやくすみカラーのペンと組み合わせて使うことで、色のニュアンスをより引き立てます。価格はB5が440円(税込)、A5が407円(税込)、ミニが352円(税込)。

↑くすみカラーのペンで書いたときの色の比較(左:5mm方眼罫/右:くすみカラー グレージュ)

 

3mm方眼罫は、小さな文字を書く人に最適な、3mm方眼罫のルーズリーフ。罫線は、細字のボールペンでもインクが読みやすい、細めで薄いグレーを採用。罫線が目立ちにくく、見返したときに書いた文字の邪魔になりません。価格はA4が396円(税込)、B5が275円(税込)、A5が253円(税込)、ミニが297円(税込)。

筆記具をゴムバンドにはさんでスマートに持ち運べる! ソフトリングノート「Penott(ペノット)」

コクヨは、ソフトリングノート「Penott(ペノット)」を7月12日に発売。現在、ハンズ新宿店で先行販売を行なっています。

 

同製品は、PEN(ペン)とNOTE(ノート)を組み合わせた造語を由来とした、名前のとおりペンとノートを一体にして持ち運べる新設計ノートです。様々な筆記具をしっかりホールドできるように、筆記具全体をゴムバンドで巻き込んで留められる新しい取付方法を採用しています。ゴムでしっかりホールドするので、カバンの中で筆記具が行方不明になることを防げます。

 

サイズは、コンパクトに持ち運べる大きさながら、しっかり書く派向けのスリムA5サイズと、メモ書き派向けのスリムB6サイズの2種類。使う時はPCの手前で折り返して省スペースに使えます。ウラ表紙は厚手でコシのある板紙で、折り返したときも書きやすくなっています。

 

リング部分は、手に当たっても痛くなりにくい、同社独自のやわらかなソフトリングを採用しています。

 

カラーはシーンを選ばず使いやすいベーシックなブルー、ブラック、ホワイトの3色をラインナップ。表紙にあしらわれた同系色のゴムバンドがアクセントとなり、引き締まった印象を与えるデザインです。

 

税別価格は、スリムA5サイズが680円、スリムB6サイズが630円です。

筆跡がよりくっきりになった磁性メモパッド「クリーンノートKaite」が真の無限メモと言える理由

ひとつの面に、何度でも繰り返し書き消しができるメモツールがある。例えばノート型のホワイトボードがそうだし、キングジム「ブギーボード」シリーズを始めとする感圧液晶ボードもそう。紙のメモのように、書くことでページを消費することがないので、“無限メモ”とも呼ばれるジャンルだ。

 

ただ、書き消しをする上でどうしても消耗する部分はあって、ホワイトボードはマーカーのインクが無くなるし、感圧液晶ボードは画面リセットに電池を使う。つまり、「無限はちょっと言い過ぎかな?」と感じる。

 

そんななかにあって、消耗品がいっさい無く、まさに“無限”に近いのが、磁性体を使うタイプのメモパッドだ。

 

コンパクトになって使いやすさアップのシン・無限メモ

プラスから2019年に発売された磁性メモパッド「クリーンノート Kaite(カイテ)」は、磁性シートの上を磁石ペンでなぞると、シート内部に封入された鉄粉入りマイクロカプセルが吸い付けられて筆跡となる、という仕組み。古くからの磁性メモパッドよりも大幅に解像度がアップしていることで人気となった製品だ。

 

そして2022年末、Kiateシリーズから新たに登場したのが、「クリーンノート Kaite メモタイプ」と、同「貼れるタイプ」である。

プラス
クリーンノート Kaite メモタイプ
A4 1/3:1600円
90×90mm:1000円(ともに税別)

 

プラス
クリーンノート Kaite 貼れるタイプ
A4:2500円
B5:1900円
A4 1/3:1300円
ふせんサイズ:800円(全て税別)

 

初代「Kaite」が硬質ボードだったのに対して、「メモタイプ」は薄くて軽い磁性シートをゴム製のフレームにはめ込んだもの。携帯しやすく、ハンドメモや卓上メモとして運用するのに向いている。

↑磁性シートを磁石ペンでなぞることで筆跡が残る。おおもとは、子ども用玩具のお絵描きボードと同じ仕組みだ

 

「貼れるタイプ」はフレームがない代わりに、裏面の吸着シートで何度も貼り剥がしができるので、いろいろな場所に貼って、伝言ボードやふせんのような使い方が可能。

↑ゴムフレームの「メモタイプ」。ペラッとつまんで持ち上げられるソフトさだ

 

↑机の空きスペースを有効利用できる、“ちょうどいいメモ”という感じ

 

個人的には、この新Kaiteからラインナップされた「A4 1/3サイズ」が、とても興味深い。

 

これは、PCのキーボードと自分の間の隙間に置けて、机上のスペースを有効利用できるということから、近年ノートやメモ帳で人気のサイズ。ノートの場合は厚みがあるため、キータイプするときに手元が気になることもあるが、薄いKaiteならそんな煩わしさもなし。

↑「貼れるタイプ」の裏面はマイクロ吸盤シートなので、平滑面なら何度でも貼り剥がしできる

 

一時的なワンタイムパスワードなどを手早く書きとめておくなど、「メモタイプ」と「貼れるタイプ」、どちらでもかなり便利に使えるはずだ。また「貼れるタイプ」のふせんサイズはノートPCのパームレストにもジャスト。こちらも、とっさのメモに最適だろう。

 

コントラスト比アップで使いやすさもアップ!

実際に使ってみたところ、まず文字の視認性がかなり良くなっていることに驚かされた。というのも、シートとペン先の改良によって従来のKaiteよりも確実に筆跡がくっきり濃く見えるのである(コントラスト比はメーカー公称で約35%アップ)。

 

従来が2Hの鉛筆だとしたら、新版はHB~Bになった程度の差はあるはずで、これだけでも「新しいKaite、めっちゃ良くなった!」と言い切れる根拠になるだろう。

↑初代「Kaite」(左)と比べると、「メモタイプ」(右)のほうが濃くて視認性が高い

 

もうひとつ、シートの表面加工も変わっており、光沢の少ないマットな見た目になったのも大きなポイントだ。

 

Kiateは専用のスマホアプリ「Kaite」で撮影して書き込み情報を残しておけるのだが、このときに光沢のある従来のシートは表面がテカりやすく、文字が白飛びして読み取れなくなることもしばしばあった。それが、マットなシートならテカりもかなり減らせて、撮影もしやすい。これなら専用アプリを起動する機会も増えそうだ。

↑並べてリングライトを当ててみたところ。「メモタイプ」の表面はテカっていないのが分かる

 

↑アプリから適当に撮影しただけで、自動補正で読みやすいデータにしてくれる。テカらない新Kaiteのとの相性も良好だ

 

対して、少し残念……というか、従来から変わっていないのが、ピンポイント消去のしにくさだ。誤字があった場合、幅広の消去用磁石(ペン軸後端)をあてることで消すことができるが、どうしてもその消去用磁石の倍以上の面積がじわーっと消えてしまうのである。

 

これは構造上なかなか改善しにくい部分だというのは理解できるものの、解消を待望していたネガティブでもある。できれば次バージョンには期待したいところだ。

↑消去磁石を当てると、周囲までじわーっと消えてしまう。メモとしてはやはり使いづらいポイントではある

 

とはいっても、書き味が良くなったり、コントラストが上がったりといったことで、新しいKaiteは使い勝手が上がった印象の方が圧倒的に強い。さらに、消耗品が不要かつ消しクズなどが発生しない、というメリットは変わらずあるのだから、これは便利なのに決まっている。

 

これから“無限メモ”の類をどれか選ぶのなら、まずKaite「メモタイプ」か「貼れるタイプ」を候補に挙げて間違いないだろう。

 

リングノートの常識を変える! 極薄なソフトリングの「ソフィーチェノート」と裏表紙がリムーバー化する「ココチィ」を使い比べ

ノートは判型が大きくて分厚いものがいい、というタイプの人がいる。

 

自分の思考を書き出してまとめるような使い方であれば、ガーッと書き殴る面積が欲しい。作業中にページが尽きると興ざめなので、たっぷり分厚いものがいいというわけ。対して自由度の高い手帳兼用ノートが欲しいのであれば、軽快さが最優先。つまり薄くてコンパクトなノートが求められるはずだ。

 

つまりノートはユーザーの用途によってそれぞれ選ぶ必要があって、単に値段だけで5冊パックノートを選んでいると「いまいち満足できない…」ということになりかねない(もちろん、パックノートならではの使い勝手が必要なケースだってある)。そこで今回は、手帳兼用ノートにかなり良さげなノートを紹介したい。最近発売された「薄くてコンパクト型の最右翼」とも言える、かなりピーキーなリングノートだ。

 

1.リングが薄くてやわらかいスマートな「ソフィーチェノート」

そもそも「薄くてコンパクト」という要素を求められた場合、リングノートは比較的不利だ。金属製のリングが全体的な厚みのボトルネックとなってしまうから、どうしたって綴じノートほど薄くはならない。ただ、リングによって表紙から360度折り返せるから、狭いスペースでササッとメモるのには使いやすい。痛し痒しなのである。

 

それなら、リングを極限まで薄くしたリングノートがあれば最高なのでは?

リヒトラブ
ソフィーチェノート
セミB5  330円/A5 310円(ともに税別)

※他にA6とハンドメモサイズがラインナップ

 

リヒトラブの「ソフィーチェノート」は、リングを極限まで薄くすることによって “リングノートの使い勝手” と “綴じノートの薄さ” を両立した、まったく新しいリングノートなのだ。見ただけでも従来のリングノートとの違いは感じられると思うが、それでも実物を手にした時の「うっす!」というインパクトはかなり大きい。なんせ用紙30枚のノートなのに厚み約5mmだから、ほぼ綴じノートと同じ。同程度の用紙を綴じたリングノートのリング径がだいたい10mmなので、これはかなり薄く感じられる。

↑リングは一般的なクリアホルダーと同じ素材(PP)で作られている

 

↑ワイヤーのダブルリングと比較。これだけ径に差があると、取り回しも全く違ってくる

 

そもそも「ソフィーチェノート」は、リング自体が金属ではなく、柔らかなポリプロピレン0.2mmのシートを輪にしたもの。柔軟性があるから、束ねた紙厚より少し大きなだけのリング径で綴じられる=綴じノート並みに薄くできるというわけだ。そしてこの柔軟性と薄さによってもう一つ、リングに手が乗り上げても痛くない! という大きなメリットも生まれる。

↑手が乗り上げてもほぼ違和感のないソフトなリング。これなら左ページも無駄にせず書けそう

 

筆者はリングノート好きなのだが、右手がリングを乗り上げる感触にどうして耐えられない。なので、基本的にノート左ページはないものとして扱う、という贅沢極まりない無駄な使い方になってしまうのだ。これまではその対策としてコクヨの「ソフトリングノート」(プニプニとして柔らかな樹脂リングで、手が乗り上げても痛くない)を使っていたんだけど、ようやくもう一つの選択肢として、「ソフィーチェノート」が選べるようになったわけ。実際、乗り上げても痛くないどころか、ほぼリングの存在を感じないレベルで、これはとても書きやすい。

↑最終ページには1枚ものの資料やふせんなどを収納できるオープンポケット付き。これも地味に便利だ

 

↑ノートを分解するときはハサミでチョキチョキ。同社の「ツイストノート」に綴じ直すのも簡単だ

 

ハサミでリングを切って分解することができるため、バラした用紙は同じくリヒトラブのツイストリングなどに綴じなおすのが簡単、というのもメリットとして挙げられる。持ち歩きノートは軽快な「ソフィーチェノート」で、情報は「ツイストノート」にまとめなおす、という使い方はなかなか便利だと思う。ちなみにノート自体を廃棄するときは、(自治体にもよるが)だいたいはそのまま燃やせるゴミとして出してOKだ。

 

2.裏表紙を使ってリングをバラせるエコな「ココチィ」

ノートを廃棄する、という話が出たついでに、もう一つ新しいノートを紹介しておこう。こちらは金属リングをバラす特殊機能を搭載したリングノート、マルマン「COCOCHY」(ココチィ)だ。

マルマン
COCOCHY(ココチィ)
B5 270円/A5 220円(ともに税別)

 

リングノートは、基本的にそのまま廃棄することはできない。金属のワイヤーリングと紙類(表紙と用紙)に分別する必要があるからだ。しかし、リングを分解する専用のリムーバーは市販されているとはいえ、一般的なものとは言い難い。というか、持っていたらそこそこ文房具マニアだなー、というレベル。

↑ちなみにこれがそのリングノート用リムーバー(リヒトラブ)。単純な道具だけど、まず普通のご家庭には無いはず

 

↑でもご安心。「COCOCHY」には、裏表紙に同様のリムーバー機能が備わっているのだ

 

「COCOCHY」を廃棄する際には、まず裏表紙部分からミシン目に沿って、四つ葉のクローバーのような形状のパーツを切り出す。これを説明書(1ページめに付属)の通りに数回折ることで、紙製のリング分解ツールが出来上がる、という仕組みだ。

↑まずはパーツの切り出し。表紙はかなり頑丈な紙なので、ミシン目で切るにしてもわりと力が必要だ

 

↑説明通りに折ると、こんな感じに。これがリムーバーとして機能するのだ

 

↑グイッと差し込んでいくと、リングが合わせ目から押し広げられていく

 

あとは先端をリングの合わせ目に差し込んでグググッと引き進めると、きれいにリングが開いて、表紙と用紙を取り出すことができる。リングは燃やせないゴミ、紙は燃やせるゴミとして分別完了だ。(もちろん、紙はツイストリングに綴じなおしても良し)

↑作業自体は5分もせずにあっさり完了。これで不要となったリングノートも分別廃棄できる

 

SDGs的な話としては、表紙・用紙ともにFSC認証材(植林などを管理された森林の木材)や再生資源から作られているため、サステナブルさに関しては文句なし。さらに表紙はプラ代替素材である「FSエリプラ+」で、耐水性・耐油性も充分。紙なのに手汗で湿ってもうねりにくく、多少の汚れはサッと拭き取ることができる。

↑かなり頑丈な「FSエリプラ+」紙の表紙。水しぶきぐらいならサッと拭き取るだけでOK

 

そもそも用紙の紙質自体はマルマンクオリティということで、やや薄めながらコシがあり、裏抜けもしにくい。書きやすい良いノートで、かつ意識高めに使えるというのは、今後のノート選びのポイントになりえるだろう。SDGsが強く謳われる今、紙製品は使った後のことまで考える必要があるのだ。

 

「学び」の多様性をサポート! 子どもの書字訓練をアシストする「合理的配慮のためのノート」順次発売

日本ノートは、学びの多様性をサポートする新ブランドライン「スクールラインプラス」シリーズをスタート。第一弾として「合理的配慮のためのノート」を順次発売します。

 

合理的配慮のためのノートは、発達が気になる子どもの書字訓練をサポートするために生まれたノート。同社と専門作業療法士の鴨下賢一氏が実際に書字訓練中の子どもたちへの使用テストとアンケートを行い、共同開発をしています。

 

従来の学習帳よりも、文字を大きく書けるように設計されているのが特徴で、罫線を太く筆記部分を白抜きにすることで、一目見てどこに文字を書くのかが分かるよう工夫しており、まだしっかり鉛筆を握れない子どもの“はじめての文字練習のノート”としても利用できます。手先が器用でない子どもでも使えるような、ユニバーサルデザインの学習ノートとして作られています。

 

今回発売となるのは、「LGG01 マス目 大 書字練習用50mmマス」「LGG01R マス目 大 書字練習用50mmマス 中心リーダー入」「LGG02 マス目 小 書字練習用25mmマス」「LGG02R マス目 小 書字練習用25mmマス 中心リーダー入」「LGG03R 漢字練習 大 35mmマス 中心リーダー入」「LGG04R 漢字練習 小 24mmマス 中心リーダー入」「LGG05 横開マス目 22mmマス タテ方向あみかけ」「LGG06 マス目 15mmマス タテ方向あみかけ」「LGG07 れんらくちょう タテ9行マス目 中心リーダー入」「LGGF4 英習罫 4段 あみかけ 小文字が大きく書ける」の10種類で、価格はいずれも230円(税別)です。

 

上記アイテムのほかにも、白い紙のまぶしさが気になる子どものために全体にあみかけをしたものや、拗音の練習のためのガイド線が入ったものなど、罫線のバリエーションを用意。同社サイトからダウンロード可能です。

 

また、「誰でも見分けやすいカラーシール」も同時発売。子どもたちが書字に取り組む前に、空間認知のトレーニングに利用可能なシールです。シールを使って貼り絵感覚で楽しみながら空間認知力を鍛えることができる、鴨下氏監修のワークシートも用意しており、ワークシートは製品特設サイトからダウンロード可能です。

 

同製品は色覚の多様性に配慮し、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構の協力を得て「カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット制作委員会」の色彩値を反映しています。色覚のタイプを問わず、誰もが公平に見える配色のアソートのシールで、教室や事務室、図書館など、様々な場所で“識別用のカラーラベル”としても使用できます。

 

バリエーションは「STS01 直径25mm 6色アソート」「STS02 直径12mm 6色アソート」「STS03 直径9mm 6色アソート」の3種類。価格はいずれも200円(税別)です。

新しい時代の「清潔」はどうあるべき?パナソニック ナノイーXとnoteが「#清潔のマイルール」で大規模コラボ

生活様式にさまざまな変化のあったこの3年。大きく変化したことのひとつは「清潔」に対する考え方ではないでしょうか。手洗い・うがいが当たり前になり、こまめな換気・消毒が日常になり、他人との距離感にも変化がありました。

 

一方で、清潔への向き合い方は人それぞれ、家族でそれぞれ。職場でもさまざま。人の数だけアプローチがある状態になっています。

 

そこで、パナソニックのクリーンテクノロジー「ナノイーX」とnoteがコラボし、「清潔」への価値観にどんな変化があったかのエピソードや、これからその価値観にどう向き合っていくかといった考えを広く公募するコンテスト「#清潔のマイルール」を開催。一般の方から記事を募集すると同時に、有名クリエイターも寄稿する大規模なコラボレーションを実施します(記事の最後にはアンケートもありますので、ぜひご協力お願いいたします!)

■特設サイト

https://panasonic.jp/nanoe/contents/note2301.html

 

【本題に入る前に】「ナノイーX」とは?

「ナノイーX」は、結露させて集めた空気中の水分に高電圧を加え生成される清潔イオン。パナソニック独自のクリーンテクノロジーです。一般的な空気イオンに比べ、1000倍以上(※1)の水分を含み、空気中の有害物質を抑制する(※2)OHラジカル(高反応成分)を水で包んだ構造になっています。

※1:一般的な空気イオン(代表的な粒子径:1.3nm)とナノイー(代表的な粒子径:13nm)との比較(パナソニック調べ)2:カビ〈浮遊カビ〉約6畳空間での約1時間後の効果〈付着カビ〉約6畳空間での約8時間後の効果/花粉 約6畳空間での約24時間後の効果/生活臭 約6畳空間での約2時間後の効果/PM2.5 6畳空間での約8時間後(芳香族カルボン酸)、約16時間後(アルカン)の効果/アレル物質 約6畳空間での約24時間後の効果/菌・ウイルス 〈浮遊菌〉約6畳空間での約4時間後の効果〈付着菌〉約6畳空間での約8時間後の効果〈浮遊ウイルス〉約6畳空間での約6時間後の効果〈付着ウイルス〉約6畳空間での約8時間後の効果
★ナノイーデバイスでの検証結果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。

 

【関連サイト:ナノイーXの特長や新着情報が掲載されています】

https://panasonic.jp/nanoe/

 

どのような家電に「ナノイーX」が搭載されているの?

「ナノイーX」は、さまざまなパナソニックの家電に搭載されています。代表的な製品を見てみましょう。

 

<代表商品>

ルームエアコン

エオリア

冷暖房しながら、ナノイーX+換気でお部屋の空気を清潔にするエアコン。お手入れが難しい内部のクリーニングにも「ナノイーX」を使用。熱交換器の油汚れを低減しホコリの付着を防ぐだけでなく、内部のカビ菌を除菌します(生えてしまったカビを除去する機能ではありません)。

 

【関連サイト:パナソニックのエアコン製品の特長やラインナップ、新着情報が充実しています】

https://panasonic.jp/aircon/

 

<こんなところにも!>

「ナノイーX」は家電だけでなく、クルマや公共空間でも活躍。病院や老人ホーム、幼稚園や商業施設など人の出入りが多い場所でも採用されている事例が数多くあります。家の中はもちろん、わたしたちの生活に「ナノイーX」が溶け込んでいるといって過言ではないでしょう。

 

【さて本題】ナノイーX ×note「#清潔のマイルール」投稿コンテストの詳細!

ナノイーX ×noteの特設ページでは、「清潔」に対しての考え方・生活・価値観にどのような変化があったか、一般の投稿者から幅広く記事を募集すると同時に、noteクリエイターの谷尻直子さん、あつたゆかさん、伊佐知美さんの作品も公開されます。テーマは「#清潔のマイルール」です。投稿は文章のほか、イラストや漫画、動画でもOK。清潔に対する変化をアナタらしい表現で発信できます。

 

<テーマ>「#清潔のマイルール」

・「清潔」に対する意識が変わったと感じたこと

・自分や家族のために気をつけている清潔上のルール

・これから「清潔」についてどう向き合っていくか

 

ちなみに、僭越ながらGetNaviチームも本取り組みに参加。プロデューサー松井謙介と、GetNavi web編集長の山田佑樹が寄稿します。日々忙しく働き、家族との時間も大切にする2人の「清潔のマイルール」をお楽しみに!

 

コンテスト詳細

■コンテストスケジュール

応募期間:2023年2月9日(木)23:59まで

発表:2023年3月下旬予定

■募集作品

「#清潔のマイルール」というテーマで、noteの投稿をお待ちしています。マンガやエッセイ、イラスト、小説など、自由にお書きください。形式は問いません。

■応募方法

①noteアカウントで会員登録(ログイン)

パナソニック_ソウゾウノートのnoteアカウントをフォローする

③ハッシュタグに「#清潔のマイルール」を設定して記事を投稿

・応募の際は「無料公開」で設定(記事下にバナー画像が表示されていれば参加完了)

・既に同じようなテーマで投稿した記事でも、このハッシュタグをつけて編集・公開すれば応募可能

・一人で複数の作品投稿も可能

・投稿内容は、パナソニックのホームページやnote公式ページ、公式SNS、イベント、広告などで紹介する可能性あり

・コンテストの参加にあたっての注意点などはコチラを参照

■賞
・グランプリ:1名(ギフトカード 10万円分)

・審査員特別賞:5名(ギフトカード 各3万円分)

・企業賞:2名(ギフトカード 各3万円分)

・入賞:5名(ギフトカード 各2万円分)

■特設サイト

https://panasonic.jp/nanoe/contents/note2301.html

 

MONO×Campus×Dr.Grip/FRIXION……文房具4ブランドがコラボ! ゆるかわ大人カラーの「シアーストーン」リンクコーデを提案

コクヨは、2023年春の「限定キャンパスノート」にて、トンボ鉛筆「MONO(モノ)」、パイロットコーポレーション「Dr. Grip(ドクターグリップ)」「FRIXION(フリクション)」と、学びアイテムを通じたコラボレーションを実施。コラボ製品を含めた3種の限定デザインのパックノート5冊を12月8日に、限定ソフトリングノートを12月26日に、それぞれ数量限定で発売します。

 

“書くもの(筆記具)”、“書かれるもの(ノート)”、“消すもの(消しゴムなど)”を通じて、学生の学びの時間を総合的に応援したいという思いから、2022年に初めて実施された、キャンパスノート、MONO、Dr. Gripのコラボ。第2弾ではFRIXIONを加えた4ブランドでの実施となります。それぞれのアイテムで、淡いカラーの洗練されたストーン柄「シアーストーン」のおそろいデザインを採用し、色や柄を組み合わせることができるので、さらに幅の広がるリンクコーデを楽しめます。

↑「限定スマートキャンパスノート <シアーストーン> 5色パック(ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

今回のコラボでは、ドット入り罫線のキャンパスノートから、「スマートキャンパス」と、やわらかいソフトリングを採用した「キャンパス ソフトリングノート」の2種類が登場。

↑「限定キャンパス ソフトリングノート <シアーストーン> (ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

コラボ限定柄のほか、こんがりと焼いたような色の「ベイクドカラー」と、グミやガム、ポテトチップなどの菓子をモチーフにした「スナックモチーフ」の2種類も用意。それぞれ教科別に使いやすい5色パックで、ドット入り罫線の仕様となっています。

↑「限定キャンパスノート <ベイクドカラー> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

税別価格は、スマートキャンパス(限定パックノート)がオープン価格、限定キャンパス ソフトリングノートが300円です。

↑「限定キャンパスノート <スナックモチーフ> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

MONOの6アイテムは2023年2月中旬に、ドクターグリップとフリクションは2023年2月16日に発売を予定しています。製品画像は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

手帳用紙を使用した、薄さと軽さが特徴! スタイリッシュな手のひらサイズノート「EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7」

マークスは、手帳&ノートブランド「EDiT(エディット)」から、「手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7」を、2023年1月中旬より発売します。税込価格は1320円~1540円。マークス公式オンラインストア「オンライン・マークス」、マークス直営店では、現在先行発売中です。

 

同製品は、2012年にグッドデザイン賞を受賞した、1日1ページ手帳のB7サイズ「スープル」をベースとした、手のひらサイズのB7ノート。

 

同社オリジナルの、“薄さと軽さ”が特徴の手帳用紙「NEO AGENDA for EDiT(ネオ・アジェンダ・フォー・エディット)」を、EDiTのノート用紙として初めて採用。320ページで約90gの軽量仕様で、適切に管理された森林の木材を使用した、森林認証紙です。

 

フォーマットは、グレーの5mmドット方眼で、上部左右に区切りのラインがあり、タテ方向にもヨコ方向にも使用可能。ビジネスシーンでのアイデアメモやレビューに使用したり、プライベートではデイリーログ、食べものや旅行の日記など、様々な使い方ができます。

 

表紙は上質な質感のPU素材にゴム付きのシンプルなルックスで、「ミッドナイトブラック」、「オリエンタルレッド」、「ライトラテ」、「ボトルグリーン」など全12色のカラーバリエーションを用意(小口がゴールド仕上げの「シャンパンゴールド」「アンティークゴールド」は、オンライン・マークスおよびマークス直営店限定カラー)。

 

発売を記念してInstagramとTwitterにて、「EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート 発売記念SNSキャンペーン」を開催中。同社公式アカウントをフォローし、Instagramから応募する場合は「いいね」を、Twitterから応募する場合は「リツイート」をすれば応募完了。応募者の中から、限定色を含む全12色セットを3名にプレゼント。応募締め切りは12月7日まで。

 

 

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ワイド判・柔らかリング・ページ数…すべてが好バランスなソフトリングノート「Sooofa(スーファ)」は買い一択だ!

先日、知人のお子さんが就職したという話から、「新社会人が持っていると便利な文房具とは?」という話に及んだ。知人はどうやら「最新のボールペンとかペンケースとか……」の話を期待していたようだが、そういうのは個人の好みで買うべきもの。筆者がまずオススメしたのは、「機能性の高い小型ノート」だ。

 

初めての環境において何が必要かといえば、それは当然、情報収集に決まっている。仕事の基本的な進め方、業界内の基礎知識、社食の利用方法、先輩社員のお子さんの名前などなど……新入社員として知っておくべき情報はたっぷりあって、そういうのは聞いたら忘れないうちに即、メモらねばならない。

 

であれば、机だけでなく立った姿勢で書く機会も多いはず。携帯性も重要だし、でもある程度のサイズ(最低限、A6以上)があったほうが見返しやすいし……。

 

つまるところ、そういう便利で書きやすいノートはまず持っておいて損はないよ、という話なのである。

 

“ソフトリング+変形ワイド判”が使いやすいノートのキーワード

その条件内でいま紹介するとしたら、コクヨの「Sooofa B6」だろう。もはやお馴染みとなった、ぷにぷに樹脂製のソフトリングでまとめられた小型ノートである。

 

ラインナップにはA5判もあるが、携帯性の点で今回はB6判をオススメしたい。

コクヨ
ソフトリングノート Sooofa(スーファ) B6変形
680円(税別)

 

サイズは正確に言うと、B6より幅広なワイド変形判。携帯性で言えば当然ながら、通常判型よりはレベルダウンするが、こと新入社員用ノートとなれば「社内の効率的な移動ルート」やら「オフィスの配置図」やら、図として書き込むこともけっこう多い。そういうケースでは、ワイド判の方が使いやすいってこともあるのだ。

 

↑細かく書き込むのに向いた4mm方眼用紙で、判型はB6より12mm幅広な182×140mm

 

ページ端にはマイクロミシン目が施してあるため、きれいに切り取ることもできる。伝言メモとして書いた内容をページごと切って人に渡す際は、リングからビリッと破り取るよりも、ミシン目でまっすぐ切れていたほうが印象が良さそうだし。

 

また、裏表紙の裏には、切り取ったページや名刺などを挟んでおける透明ポケットが付いているのも、使いやすいポイントの一つだ。

 

↑リングの根元に入ったマイクロミシンで、スパッときれいにページを切り離せる

 

↑こまごまとした紙類を挟んでおけるクリアポケットは、かなり重宝する

 

立ったまま筆記をする場合、まず360度折り返せるリングノートというのが必須要素。加えて、表紙が少し厚めのPP製+用紙枚数80枚のボリュームが効いてくる。がっつりハードな安定感とまではいかないが、片手持ちでもノート自体がクタッとならないレベルでは支えてくれるので、これで充分だろう。

 

↑右手を紙面に乗せての立ったまま筆記もこなせる安定感がある

 

普通に机で書くにしたって、手がリングに乗り上げても痛くないソフトリングなのは非常にありがたい。なにしろ一度ソフトリングに慣れてしまうと、もう普通のリングノートが使えなくなるレベルで快適なのだ。

 

また、普通のワイヤーリングよりも狭いリング径で綴じられるので、厚いノートのわりにコンパクトなのもメリットと言える。

 

↑机での筆記も、ぷにぷにのソフトリングで手が痛くない! これがとても快適だ

 

携帯性に関しては、表紙を固定できるゴムバンドが便利。カバンに放り込んでおいても、勝手に開いて用紙がグシャグシャになる心配がないわけで、これは持ち運び時の安心感に直結する部分だ。

 

さらにボールペンを引っかけておける切り欠きが表紙に施されているのも、ありがたい。

 

↑ソフトリングはペンを引っかけておけないが、表紙の切り欠きがあれば問題なし

 

小型のノートというだけなら他にも選択肢がいろいろあるが、これだけ機能盛り盛りな製品は、今のところ他にないだろう。用紙もCampus原紙を採用しているので、書きやすくて当たり前。あらゆる面で優秀な1冊なので、ひとまず「持ち歩く用のノート」に迷っているなら、試してみて欲しい。

 

 

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やっと汚文字を克服できる!? 専用ボールペンとメモ帳のセットで筆圧コントロールを学べる「ビモア」で美文字への第一歩!

当連載でも過去に何度か告白しているし、ボールペン記事の作例写真なんかでもご覧の通り、筆者は本当に字が汚い。これは、文房具を使いこなして紹介する仕事の上では、ある意味致命的ともいえる欠点だろう。書いたものを自分で見ても「小学生みたいな字だな」という印象で、なんともお恥ずかしい限りである。

 

さすがに「使うだけで字がきれいになる魔法の筆記具」なんて存在しない!という結論にはたどり着いている。であれば、やはりなんらかの修練は必要かもしれない。

 

そこで今回は、特殊なボールペンと専用メモを使って「1日3分×7日間で手軽に学び、自分らしい美しい文字が身に付く」(※個人差はあります)という美文字練習キットを試してみたい。いかに面倒くさがりといっても、1日3分ぐらいなら練習を続けられるんじゃないだろうか。また、特殊なボールペンというのも気にかかる。

 

筆圧コントロールを学べば美文字になる!?

その美文字練習キットというのが、ゼブラの「ビモア」。メモ帳タイプの練習帳と、美文字練習に特化したゲルインクボールペンとがセットとなった製品である。

 

このセットと合わせて用意された練習動画を見ながら筆圧コントロールを学ぶことで、短時間(1日3分×7日間)の美文字習得が可能になるらしいのだ。

 

ゼブラ
bimore(ビモア)(ビモアボールペン+ビモア練習帳)
1000円(税別)

 

従来の美文字練習帳は、だいたい1日10~20分×30日をかけて、字の形やバランスを反復練習することに主眼を置いているものが多い。対して「ビモア」は、3分×7日という破格の短時間練習なのだが、そこで学ぶのが筆圧のコントロールだ。例えば横線を1本引くにしても、ストンと真っ直ぐ棒のように書くのではなく、グッと強く筆圧をかける→中央で力を抜く→最後はまたグッとかける。

 

つまり「線に筆文字のようなメリハリが出れば、字は上手く見える」という考え方である。なるほど、これならおぼえるべきことははるかに少なく済むし、効率的かもしれない。

↑筆圧コントロールは後軸をねじってオン/オフ

 

そこで使われるのが、筆圧がコントロールできるビモアボールペンだ。筆圧練習モード(軸をねじることでオン/オフ可能)中は、ペン先を強く紙に押しつけるとペン先端の黒いパーツがわずかに飛び出し、圧を抜くとスッと軸内に戻る。この動作によって、ペン先に擬似的な“しなり”が生じて、筆圧コントロールがやりやすくなる仕組みだ。

 

↑筆圧練習モードをオンにすると、メリハリのくっきり出た線が引きやすい

 

↑筆圧を強くかけると、黒いパーツが軸先からわずかに露出し、弱めるとひっこむ。この動きが“しなり”に近い感覚となる

 

この先端から飛び出す黒パーツにはどうも既視感があるぞ? と思ったが、どうやらゼブラ製の芯が折れないシャープペンシル「デルガード」の芯ガードパーツとほぼ同じもののようだ。

 

「デルガード」とは、強い筆圧に対して芯を守るためにパーツが飛び出すのが重要。対して「ビモアペン」は、筆圧を抜いたときにペン先ごと軸に戻ることで、線の変化を産むように機能する。どちらも筆圧がポイントになってはいるが、働きはまったくの別物。これはなかなかユニークなアイデアだと思う。

↑筆圧をかけると芯を守ろうと飛び出すデルガードの先端パーツ。素材は金属と樹脂で違うが、形状はビモアペンとそっくりだ

 

ではメモ帳では何ができる?

もう一方のメモ帳タイプ練習帳は、筆圧を意識しつつなぞり書きをする、というのがメイン。7日分に分割された課題ごとにQRコードが印刷されており、スマホで読むことで、書家・美文字研究家である青山浩之氏監修の練習動画が観られるようになっている。

 

言葉で説明するだけでは分かりづらい「筆圧の加減」も、動画ならたしかに分かりやすい。筆圧のかかり具合が先端パーツの動きで可視化されているのも、大きなポイントだ。

 

ちなみに、動画は再生時間だけでも各4分間以上。途中で動画を止めて練習するタイミングもあるので、1日の練習時間はだいたい7〜8分といったところ。3分というのは、ペンを動かしている実質的な時間を指しているのだろうか。

↑ビモア練習帳では、筆圧を意識したなぞり書きで反復練習をこなす

 

↑動画では「筆圧をどれぐらいかけるか」がゲージでも表示されるので、加減がつかみやすい

 

1日の練習前には、まず筆圧オフモードで課題文字を書くのだが、それを筆圧コントロールして書いた練習後の文字と比較すると、なかなか面白い。

 

見比べてみると、たしかに「おっ、ちょっと上手くなったかも?」という気になるのだ。誰でも筆や万年筆を使う際は、自然と筆圧をコントロールしていても、ボールペンで意識したことはあまりないだろう。その分、効果が実感しやすくなっているのかもしれない。

 

↑「目に見えて上達した」とは言いにくいが、少なくともマシにはなった気がする

 

さて、実際に7日間の練習を完遂した結果が、これだ。うーん、やはり文字の形やバランスの取り方を学んだわけではないので、胸を張って「美文字になりました!」とは言いづらい。

 

筆圧にばかり意識を向けると文字のバランスまで気が回らず、また逆も同じ。やはり、たかだか7日やったぐらいでは、無意識に筆圧をコントロールできる域にまで達するのは難しい。もうちょっと練習を繰り返す必要はありそうだ。

 

とはいえ、慎重にゆっくり書くことで線の強弱が出せるようなったため、雰囲気はそこそこマシになったように思う。自画自賛で恐縮だが。筆者のような根深い悪筆にはやや効果が薄いかもしれないが、元からある程度整った字が書ける人なら、この雰囲気アップは強い武器になるだろう。

 

ちなみに、インクフローの良い水性インクのペン(パイロット「Vコーン」、OHTO「筆ボール」など)ならば、ビモアペン同様に筆圧の強弱を活かせるので、練習の後にはこれらも試してみると面白そうだ。

 

 

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“現代のピカソ”ロメロ・ブリットのアートをまとったコラボノートが限定発売! 「ロメロ ブリット展」にて先行発売中

コクヨは、ポップ・アーティスト、ロメロ・ブリット氏のアートを表紙にあしらったコラボレーションモデルのキャンパスノートとソフトリングノートを、一部店舗にて1月下旬から数量限定で発売します。

 

バリエーションは、B6サイズの無線とじノートと、同社独自のやわらかリングを採用したソフトリングノートの2アイテムで、それぞれに6柄の計12品番を用意。発売に先がけ、1月8日より、テレビ朝日本社1F 六本木けやき坂スペースで開催中の「ロメロ ブリット展~The Pop Art World~」会場にて、先行発売を実施しています。

 

「ROMERO BRITTO キャンパスノート」は、6mm幅の罫線で、枚数は70枚。タイトル欄も同色のグレーに統一し、表紙だけではなく、裏表紙、表紙裏にもパターンがプリントされています。税抜価格は600円。

↑左から、「01 はな」「02 はあと」「03 あいす」「04 いぬ」「05 ひと」「06 がら」

 

「ROMERO BRITTO ソフトリングノート」は、B6サイズで、必要なページだけをきれいに切り離せるミシン目入り。ノートの枚数は80枚です。 罫線は、オン・オフを問わず多用途に使える5mmの方眼ドット罫を採用。前述のキャンパスノート同様、表紙だけではなく、裏表紙、表紙裏にもパターンがプリントされています。税抜価格は900円。

↑左から、「01 カップルカオ」「02 フィギュア」「03 カップピンク」「04 ブーケ」「05 ハイヒール」「06 ハートブルー」

緑色の中紙に、75色の罫線!? このノート、キワモノと思いきや意外と使い道があった

ノートを選ぶとき、大抵の人は「判型」と「罫線」で検討するのではないだろうか。そして、それ以外のことは、まず考えないような気がする。

 

もちろん、それが間違いだという話ではない。判型と罫線のタイプを自分の用途に合わせて選ぶのであれば、それで必要充分に役には立つはずだし。(逆に、そこを考えずにノートを選ぶなとも思う)

 

実のところ、ノートを選ぶのにもうひとつ、考えてみてもいい要素というのがあるのだ。それが「色」。

 

ただし「色」といっても、表紙の色のことではない。例えば、用紙の色は白でいいのか? とか、罫線の色はグレーでいいのか? とか、そういう部分である。今回は、それらの色が違うことで何が変わってくるのかを、実際の製品を見ながら考えてみよう。

 

“緑色のノート”で筆記ストレスが軽減!?

まずは、用紙の色について。そもそも紙と言えば白、というイメージは強い。ではなぜ白なのか? と言えば、鉛筆などのカーボンブラックと対極にある色なので、書いた文字や線が最もくっきり見えるから、というのが大きな理由だろう。

 

ただ、白というのは光が乱反射して見えている色である。つまり目への入射光量が大きいわけで、端的に言えば「白=まぶしい」のである。夏の日差しを思い出してもらえば分かると思うが、まぶしすぎる光は、目の疲れに直結する。

 

それなら紙は白くなくてもいいんじゃないか、ということで提案したいのが、緑色の用紙を採用したアックスコーポレーションの「グリーンノート」だ。

アックスコーポレーション
グリーンノート(無線綴じタイプ)
ドット入り罫5mm方眼
各170円(税別

 

↑ノートは白いもの、という固定概念を打ち破る緑色の紙面。罫線は黄緑色で印刷されている

 

人間の目は、だいたい380~780nm(ナノメートル)の波長範囲の光を見ることができる。いわゆる可視光という領域だ。

 

その中でももっとも見やすいのが、波長507~555nm。色でいうと、明るい緑や黄緑色にあたる。これが人間の目にもっとも負担の少ない色というわけ。

 

長々と面倒くさい話をしたけれど、要するに「緑色は目に優しい」とだけ理解してもらえればOKだ。

 

↑目に負担が少ないため、長時間筆記でも疲労感が少なめ。勉強用には効果がありそうだ

 

「グリーンノート」は、白い用紙と比較して光の反射を14%カット、と謳っている(メーカー公称値)。この14%がどれほどの数値かは、体感で推し量るしかない。

 

しかし実際に30分ほど筆記していると、確かに目の疲労は少ない。というより、集中力が途切れず長続きするような気がする。実は正直なところ、それほどの期待はしていなかったのだが……予想していた以上に、効果があると感じられた。

 

↑グリーンノートと従来の白いノートの見え方比較

 

↑筆記具による見え方の差。肉眼だと、鉛筆はややぼんやりして見えた

 

筆跡の見え方については、上の通り。もちろん白い用紙に書いた場合ほどパッキリとするわけではないが、それでも見づらさを感じるほどではない。この高すぎず低すぎずの適度なコントラストも、目に優しいのだ。

 

ただ、鉛筆・シャープペンシルの薄い芯(~HBぐらい)だと、中高年の目にはうっすらして見えるので、逆に目が疲れるかもしれない。なので、筆記具は自分の読みやすさに合わせたものを選んだ方が良さそうだ。

 

カラフルすぎる73色の方眼ノート

紙色の次は、罫線の色について考えてみよう。5mm方眼の色は、何色がいいんだろうか?

 

基本的には、罫線といえば薄い青やグレーがお馴染みだ。うっすらして筆跡の邪魔にならず、かといって書くガイドにならないほど視認性が悪いのも困る。そういった部分でノートを選ぶ人もいるだろう。

 

しかし、それはだいたい彩度の高低だけの話で、罫線色そのもの(色相)にこだわったことって、あまりないのでは。

 

kaku souvenir
73色の風景を包んだノート
1760
紙色は白・淡クリーム・ホワイトクリームの3タイプがある。

 

kaku souvenirの「73色の風景を包んだノート」は、その名の通り73色の方眼罫を印刷した特殊なノートだ。めくっていくと、用紙1枚ごとに違うカラーで印刷された方眼が現れる。それも、蛍光色や金・銀・銅色あり、もはや無地なのでは? ってぐらい視認できない薄い色ありで、かなり驚かされる。

↑ページごとに異なる色の方眼罫が現れるのは、なかなかのインパクト

 

ちなみに色のタイプは、

1. マンセル表色系
色相・明度・彩度に基づくマンセル表色系の基本5色相(赤・黄・緑・青・紫)をベースに20色

2. 蛍光色
蛍光グリーン・オレンジ・イエロー・ピンクの4色

3. プロセスカラー
色の3原色(シアン・マゼンタ・イエロー)+黒×極薄・薄・標準の3種で12色

4. ゴールド・シルバー・ブロンズ
金・銀・銅の3色

5. 適正8色
ノート罫線として適正と思われる8色×薄濃3種で24色

6. 黒と白
黒にシアン・マゼンタ・イエローを混ぜた深みのある黒を、配合を変えて9色+黒い紙に白罫線1色

……で、合計73色という構成になっている。

 

↑色や濃淡でずいぶんと方眼に対する印象が変わる。これまで罫線に使われていない色でも、使ってみると「これアリだな」と思うものはあるかもしれない

 

蛍光色ははなから罫線向きではないのは分かるし、視認できない極薄罫線が役に立たないことだって、おそらく見るまでもないだろう。

 

そこへ予想外に、暗めの紫色やオリーブドラブの罫線、使いやすいかも! みたいな発見もちょくちょくあったりするから、油断がならない。色に関しては好みの問題も大きいが、その自分の好みを確認するためにも、使ってみると楽しいのだ。

 

また、色によって「累日の睡蓮」や「傲慢なるマジェンタ」「純真無垢な好奇心」といったリリカルな色名が付けられているのもユニーク。ちなみに蛍光オレンジの色名は「24.5561の電磁」。24.5561Kはネオンの温度定点だな、というように、色名の元ネタをいちいち探っていくのも面白い。

↑蛍光色や金銀など、あきらかに罫線向きではないものも含まれていて、それはそれで楽しい

 

先にも述べたとおり、用紙1枚ごとに罫線色が違うので、もし気に入った罫線があったとしても、それをずっと使い続けることはできない。そういう意味で、このノートに「グリーンノート」のような実用性はないと言える。あくまでもさまざまな色の罫線を試して楽しむだけの、ファンツールとして捉えるのが正解だろう。

 

しかし、できればこの73色罫線から気に入った色を1つ選んでノートが作れたらいいなー、とも思うのだ。(個人的には「深雪に恋息吹」色で1冊作りたい。)「73色の風景を包んだノート」が罫線の色見本として使えるようになれば、より楽しめるんじゃないだろうか。

 

 

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一番気持ち良いのはどれだ?コクヨ「ペルパネプ」でペンとノートのマッチングを堪能した結果

“紙と筆記具の組み合わせ”を考えるようになったら、文房具好きとしてもなかなかの上級者と言えるだろう。そして、組み合わせについては2つの面がある。“実利”と“官能”だ。

 

実利とは「この手帳にこのペンだと裏抜けするから」だとか、「あのノートは水性ペンがやたらと滲む」といった、性能的な相性のこと。要するに、単純に使いやすい組み合わせか否か、という部分である。

 

対して官能は、「ツルツルした紙に濃いめの鉛筆を走らせるのが気持ちいい」など、感覚的な相性の話だ。

 

例えば、筆者の知人には「画用紙に『Vコーン』(つゆだく系の水性ボールペン)のインクがダバーッと滲んでいく感触がエロい」と断言する者もいるほど。個人の感覚や嗜好によるものだけに、一度この官能性にハマると、抜け出し難いほどに魅力がある。実のところ、先の“画用紙にVコーン”のように、実利に反してでも気持ちよさを優先するケースだってあり得るのだ。

 

……と、話だけ聞いたところで、まだピンとこない人もいるだろう。“紙とペンが気持ちいい”ってなんの話かと。であれば、試してみるのが一番早いのではないだろうか。

 

紙と筆記具の組み合わせを堪能できるノート&ペン

その“紙と筆記具の官能性”を味わうために作られたのが、コクヨの文具シリーズ「PERPANEP(ペルパネプ)」である。

 

3種類のA5サイズノートと3種類のペンがラインナップされており、互いを組み合わせることで書き味の違いを楽しめるというから、まさに官能性を確かめるために作られた製品と言える。

コクヨ
ノートブック<PERPANEP
TSURU TSURUSARA SARAZARA ZARA
各900円(税

 

↑罫線は5種類。A5の紙面だと、4mm方眼とドット方眼がほどよいサイズ感でいい

 

まずノートは、「TSURU TSURU」「SARA SARA」「ZARA ZARA」という、まったく紙質の異なる紙が3種。

 

どのような違いかというと、まさに名前そのまま、紙の表面がツルツル、サラサラ、ザラザラとした紙質になっている。紙質が違えば、当然ながら筆記具の走り方や、書いた時の感触が全く違ってくるというわけで、いろいろと組み合わせを探して楽しむことができるのだ。

↑紙の表面を顕微鏡で拡大。こうして見ると、紙繊維の密度がまったく異なることが分かる

 

そして筆記具の方はというと、水性の極細サインペン「ファインライター」、ゲルインクの「サラサクリップ」、コスパ最強の万年筆として知られる「プレピー」の3種類。

↑筆記具は、上から「ファインライター」「サラサクリップ」「プレピー」の3種。白軸にグレーのロゴがオシャレだ

 

ファインライターPERPANEP
200円(税別)

サラサクリップPERPANEP
130円(税別)

プレピーPERPANEP
400円(税別)

 

この中で、ファインライターはコクヨのオリジナルだが、それ以外はご存知の通り、サラサクリップはゼブラ、プレピーはプラチナ万年筆の製品。特別な白軸仕様でPERPANEPブランドとして発売されている。

 

なかなかに珍しい展開の仕方ではあるが、ノートへの書き味を比べるための“基準筆記具”として納得のチョイスではあるし、なかなか面白いやり方だと思う。

 

●TSURU TSURU×ファインライター

↑ツルツルした紙の上をなめらかにペン先がすべる感覚は、うっとりする気持ちよさだ

 

TSURU TSURUはまさに高平滑度のツルツルスベスベ紙。手で触れても毛羽立つ感触はゼロだ。紙の繊維密度が非常に高く、コシも強め。よほど筆圧をかけないと、ペン先が沈み込まない。

 

これに、コクヨ推奨の組み合わせであるファインライターで書いてみると、ツルツルツルーッ! とどこまでもペン先が走るのだ。そもそもサインペンは筆圧を必要としない筆記具なので、このツルツル感を楽しむにはうってつけと言えるだろう。

 

個人的には、このスケートリンクの如きツルツル感は、コントロールしにくくて苦手なのだが、気持ちよさだけに焦点を当てれば、納得の組み合わせだ。とても気持ちいい。

 

●SARA SARA×サラサクリップ

↑かすかな摩擦感はありつつ、サラッと軽い書き味も魅力的

 

SARA SARAはそこまでピーキーな特性はないが、普通に“書きやすい紙”という印象だ。実際、コクヨのキャンパスルーズリーフ(「さらさら書ける」タイプ)と同質の紙とのことで、つまりは“間違いのないヤツ”である。

 

手触りも確かにサラッとしており、同じくサラサラした書き味でお馴染みのサラサクリップと組み合わせるのが、コクヨ推奨ということになっている。慣れ親しんだ感触なので、特段の官能性を感じることはないかもしれないが、安定感は抜群だ。

 

●ZARA ZARA×プレピー

↑ザックリとした感触が独特で、慣れるとこれはクセになりそう

 

今回の3種のノートの中で、最もユニークなのがZARA ZARA。なにせ表面を撫でるとハッキリと凹凸がわかるほどのザラザラ具合である。透かして見るとムラが視認できるほどに繊維の密度も低く、厚みがある分だけ、筆圧をかけるとペン先の沈み込みが体感できるほど。

 

とは言っても、ノートとしての使いにくさを感じるほどではないので、そのあたりのバランスはうまく取れているように思う。

 

ちなみに組み合わせとして推奨されているプレピーで書いてみると、ニブが凹凸を乗り越えるザリザリというかすかな振動が指先に伝わってきて、非常に心地よい。

 

↑特殊なフラット製本により、どこで開いても中央に段差が発生しにくく、書きやすいのも特徴だ

 

メーカー推奨の組み合わせはもちろんイイのだが、せっかくなら自分だけの組み合わせを見つけてみたいもの。次では、そんなチャレンジを敢行してみたい。

“気持ちいいノート&筆記具”探しチャレンジ

メーカー推奨の組み合わせはもちろんイイのだが、しかし、せっかくなら自分にとって書き味の官能性が高い組み合わせというのも確認してみたい。ということで、ひとまず目の前にあった筆記具を、3タイプのノートにあれこれ組み合わせて使ってみた。

 

●「TSURU TSURU」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑TSURU TSURUオススメは、ダクダク系の「Vコーンノック」。まさに官能的と言いたくなるしっとりツルツル感がたまらない!

 

すべりが良いTSURU TSURUは、やはり筆圧少なく書けてツルツル感を堪能できるものが楽しい。

 

ファインライターに加えて、インクフロー良好なダクダク系の「Vコーンノック」(パイロット)や「サラサR」(ゼブラ)は、確実にテンションの上がる書き味だ。ただし、平滑度の高い紙はインクを吸いにくいので、ダクダク系は乾くまでにかなり時間がかかる、というのは憶えておいたほうがいいだろう。

 

また、元からすべりの良さがポイントの低粘度油性インクとの組み合わせは、さすがに行き過ぎだなという感じ。

 

●「SARA SARA」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑SARA SARAは、なめらかさよりもむしろシャリ感のある書き味が似合うような気がする

 

平均的に良くできている優等生タイプのSARA SARAは、割と何でも上手く受け入れてポテンシャルを発揮させる傾向にある。なので、個人的な筆記具の好みというのがダイレクトに出るようだ。

 

筆者が最も愛用している「ユニボール シグノ RT1」(三菱鉛筆)の書き味も、細めのペン先がショリショリと走る感じがとても気持ちいい。しっかり書き比べることで、あらためて「惚れ直したな」という気分である。

 

●「ZARA ZARA」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑思わず「うわー、これ気持ちいいわ」と声が出たZARA ZARAと「モノグラフライト」のコンビ。これはしばらく使い続けてみたい

 

そして、実は今回の書き比べで最も気持ち良かったのが、まったく予想外だったZARA ZARA×「モノグラフライト」(トンボ鉛筆)の組み合わせである。

 

低粘度油性インクのなめらかさと、ザラザラした紙質がいい感じに噛み合って、好みの安定したコントロール感になるのもいいし、ニードルチップが、繊維密度の低いフカッとした表面を彫るように進む振動も気持ちいい。筆圧をかけやすいグリップも、この気持ちよさを味わうのに関与しているような気がした。

 

どれくらい良かったかというと、「しばらく手書きはZARA ZARA×モノグラフライトの組み合わせでいこう!」と決心したほど。

 

ともあれ、自分が気持ち良く書ける組み合わせを探るのはかなり楽しいので、機会があればぜひ試してみて欲しい。

 

 

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第三のノート誕生! 入れ替え可能な“綴じ”ノート「SlideNote」は“アイデア出しは手書き”派の最適解!?

一般的に“ノート”として扱われているものには、超大きくざっくり分けて2つある。紙束を綴じた、いわゆる「ノート」と、開閉可能なリングで専用の用紙を綴じた「ルーズリーフ」だ。

 

もちろん前者のノートと言うだけでも、糊や糸で綴じたもの、リング綴じのものといろいろあるし、細かく分類していったら面倒くさいことになる。とりあえずここは、ノートとルーズリーフの2つだ、と思ってもらいたい。

↑左がノート、右がルーズリーフ

 

この2つにはそれぞれ、使う上でメリットとデメリットがある。(今さら! と言う人は、この段落は読み飛ばしてOK)

 

ノートは、軽くスリムなので携帯しやすい。また、基本的に価格が安い。一方デメリットは、ページの編集(入れ替え)ができないので、基本的に1つの系列順にしか記入しづらい(これがメリットになるケースもあるが、今回は述べない)。

 

対してルーズリーフは、ページ編集ができるのが最大のメリット。インデックスを使えば1冊で複数の系列が扱えるのも便利だし、横罫・方眼などタイプの違う用紙の混在も可能。その代わり、開閉リングを備えたバインダーは分厚くて重い。

 

あくまでも個人の考え方や好みで選ぶものなので、どっちがベストという話ではない。だが、それだけに「自分に合ったノート選び」というのは難しいのである。しかも昨年末には、“ノート”にもう一つ選択肢が加わり、さらにどれを使うべきか悩ましいことになったのだ。

 

第三のノート、誕生!
———PageBase「SlideNote」

ノートでもルーズリーフでもない、新しい第三の選択肢というのが、印刷会社を母体とした新ブランドPageBaseの「SlideNote」だ。

 

製品名で自らノートを名乗っているものの、使い方はルーズリーフっぽくページ編集が可能で、そのくせ用紙にリング穴は不要というのだから、かなり異質な存在と言える。

PageBase
SlideNote A4サイズ
2020円(税別)

 

↑表紙を開いた印象は、ほとんど綴じノートのよう。この状態では「ルーズリーフ感覚で使える」と言われてもピンとこないかもしれない

 

初手からタネを明かしてしまうと、これ、“ノートっぽく使えるファイルバインダー”なのである。

 

ただ、中に綴じリングやクリアポケットはない。表紙を開けばページが始まっているので、意識しなければ、まったく普通にノートとして使うことができる。だが、このページは自由に取り外したり、差し替えたりが可能となっているのだ。

↑ページをバインダー本体から抜いた様子。上質紙で最大30枚ほどがセットできる

 

どういうことかというと、実は背の部分に2か所、スライド式の金属クリップが埋め込まれているのだ。

 

背の部分をつまんで外向きに引っ張ると、クリップがオープン。適当に紙を差し込んだら、背を再びスライドさせて戻す。するとクリップが紙を挟んで固定する。これで元通り、ノートとして使える状態になるという仕組みだ。

 

実のところ、既存のレールファイルを使えば似たような使い方もできるのだが、背を少しスライドさせるだけで開閉できるのは、圧倒的にラク。

↑本体の背パーツをつまんで……

 

↑軽く引っぱるだけ。これでクリップ(写真内の金属部)が開放され、自由にページ編集ができるようになる

 

ノートのページとして使う用紙は、専用サイト「Paper&Print」から購入できる。先に述べた通り、発売元のPageBaseは母体が印刷会社なので、紙と罫線タイプを自由に組み合わせての注文が可能だ。

 

紙は、一般的な上質紙から、高級ノート用の「OKフールス」、手帳で人気の「トモエリバー」、銀行業務用の「バンクペーパー」など12種類。罫線は横罫や方眼から五線譜、400字詰原稿用紙を含む8種類。罫線に関しては希望を伝えてのカスタムも可能なので、まぁ好き放題という感じだ。

 

これなら、紙にうるさい文房具好きも黙るだろ、という揃えとなっている。

↑「Paper&Print」で選べる罫線は、現時点で8種類。試合の記録などに使えるスポーツフォーマットがユニークだ

 

↑筆者はお気に入りのレターペーパー「コンケラーレイド」×5mm方眼を購入してみた。ザラッとした紙質は、鉛筆で書くと気持ちがいい

 

しかし、勘のいい人ならとっくにお気づきだろう。「ん? そもそもこれ、専用用紙とか要らなくない?」

 

そう、ある意味ではそれも正解かも。紙と印刷精度にこだわらなければ、例えば上質紙に普通のプリンターで罫線を裏表印刷したヤツでも、挟んでしまえば自由に使える。どころか、無罫線でよければコピー用紙の束をそのままガチャッと入れちゃっても問題なし!

 

当然ながら、穴の空いたルーズリーフ用紙だってそのまま挟み込みOK。要するに、A4の紙ならもうなんだって挟んで持ち歩けるわけだ。

 

とはいえ、紙質や罫線を気にしたいなら、やっぱり専用紙を注文したほうが幸せになれるとは思うけど。

↑端をクリップで挟むだけの固定なので、サイズや穴の有無は関係なし。どんな紙でも、挟めばノート綴じになるワイルドさが面白い

 

さらに、ファイルバインダー要素を強めに考えれば、ノート用紙以外にも、プリントアウトした資料や小冊子も挟んでファイリングが可能だ。議事録をとったノートページの次に、もらった資料を挟む、といった使い方をすれば、一冊で仕事内容を集約した業務ノートだって簡単に作れるのである。

 

世の中的に“紙”と言えば、ほとんどがA4サイズを基準に動いている。つまりA4サイズの「SlideNote」があれば、だいたいの紙モノは自由にノートっぽく使えるということだ。

↑家電マニュアルのような小冊子だって、このとおり綴じ込めてしまう

 

ここまでの話だと「すげー、もうこれ一択じゃん!」って気分にもなるが、もちろん、実際に使ってみるといくつか良くない部分も見受けられた。

 

まず、クリップを背パーツで押さえる構造のため、表紙の開閉がかなり硬い。机に置いて180度開くだけでも、手でグイッと押さえる必要があるのだ。そのため、ノド側(ページを見開いた際の中央付近)への書き込みがかなりやりづらい。もしかしたら、筆記時は紙をバラして使って、書き終わったものを閲覧用に再クリップする、というのがラクなのかも。

 

もうひとつ、背パーツにロック機構がないので、カバンから取り出すときにうっかりスライドさせてしまい、中の紙がまとめてバサッと落ちてしまうこともあった。これはちょっと困る。

↑クリップの“くわえ”が約20mm(写真の赤い部分)とかなり大きいのも不満のひとつ。印刷物を挟むと端の文字が読めないこともある

 

……などの不満はいくつかあるが、とはいえ第三のノートとして期待するだけのポテンシャルは十分にあると思う。

 

ファイルバインダーなんだけど、クリアホルダーぐらいの手軽さで紙を持ち運べて、ノートにもなる。これは紙の運用を考える上でかなり面白い選択肢になり得るのではないだろうか。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

“文具ソムリエール”菅未里が振り返る2020年に自腹買いしたベスト文房具5選

2020年は、社会が試された1年でした。言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。海外旅行もできず、外出や会食も難しくなり、“新しい生活様式”下での不安やストレスに苛まされた方も少なくないでしょう。

 

しかし、文房具は元気でした。ひとりで、お家で楽しめる“趣味”であることも幸いしたと思いますし、自宅勤務をする方が増えた影響もありそうです。

 

その結果、いい文房具が、2020年もたくさん登場しました。

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

1.“りくちのいきもの”のホッチキス

動物たちがかわいい、MAX(マックス)の「シリコンカバーホッチキス」は、2019年の文具女子博で1200個を超える売り上げを叩き出した注目作ですが、その第3弾ですね。私は2020年11月にあった「文具女子博2020」で先行販売されていたものを買いました。

 

ひと言で言うなら、ホッチキスに動物のかわいいシリコンカバーをつけたもの、なのですが、この第3弾では、ホッチキス本体だけでなく、ホッチキスの針にもカラフルなシリコンカバーがつくようになりました。失くしがちなホッチキスの針が目立つのはありがたいですね。

 

【商品情報】
マックス
シリコンカバーホッチキス Vol.1 みずべのいきもの
サメ/ワニ/ビーバー
各1200円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.2 つめたいうみのいきもの
ペンギン/シロクマ/セイウチ
各1500円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.3 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各1500円(税別)

シリコン針ケース付きカラー針 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各750円(税別)

 

2. ディズニーのカモフラージュホルダー

「カモフラージュホルダー」とは、中に入れた書類の文章が見えないクリアホルダーのことです。情報を守るためのものですが、細かい文字は見えないようにしつつ、タイトルや見出しなど、大きな文字は見えるのもポイントです。中の書類を出さなくても、持ち主にはどういう書類かわかるからです。

 

そのカモフラージュホルダーの限定版です。ディズニーのおなじみのキャラクターたちがあしらわれています。

 

↑挟んだ書類の文字をカモフラージュする柄も、よく見ればディズニーキャラクターという凝りよう

 

↑裏側

 

実は、この商品はサンプルを送って頂いたのですが、あまりの愛らしさに「保存用」を別に購入しました。したがって、「自腹買い文具」に含めてもいいのです。

 

【商品情報】
プラス
カモフラージュホルダー 限定ディズニーデザイン
各300円(税別)

 

3. 段違いに色が濃いゲルインクボールペン

ユニボールワンはごくシンプルなゲルインキボールペンなのですが、色が鮮やかで、黒も濃いことが特徴だと、メーカーは言っています。私は最初、黒以外の色はともかく、「黒が濃い」ということがどういうことなのかピンと来ていなかったのですが、いろいろなボールペンの黒を書き比べたところ、よくわかりました。

 

圧倒的に黒いのです。黒インクが黒いのは当然なのですが、その黒さが段違いというべきでしょうか。試す価値は大きいです。

 

ちなみに、今風の“くすみカラー”の限定色も出ていますので、そちらもおすすめです。

 

【商品情報】
三菱鉛筆
ゲルインクボールペン ユニボール ワン
120円(税別)

※写真は、数量限定モデル(各360円・税別)

 

4.“日本の色見本帖”が付箋に

このシリーズではシールが人気で、今年のISOTの「日本文具大賞デザイン部門」にも選ばれていましたが、私はあえて付箋を推しましょう。

 

デザインや色の素敵さは言うに及ばず、色が「●●系」と、系統でまとめられているのがいいですね。同系統なら異なる色でも統一された印象を与えられますから、たとえば手帳に異なる色のふせんを使っても、全体としてまとまりが出るのです。ガチャガチャしません。色味も落ち着いていてすばらしいです。

 

↑手帳に。全く異なる色のようで、不思議とまとまりが出る

 

【商品情報】
カミオジャパン
日本の色見本帖付箋短冊
各400円(税別)

日本の色見本帖マスキングテープは文房具総選挙2020の準大賞に輝いた
https://getnavi.jp/stationery/496518/

 

5. 定番ノートの専用修正テープ

以前、連載でも取り上げましたが、かなり黄色が強いロルバーンの紙に合わせた修正テープが出たことは、本当に画期的でした。「合う修正テープがないから」という理由でロルバーンを敬遠していた人も、これからはロルバーンを選択肢に入れられるでしょう。

 

ロルバーンは限定柄が多いのが特徴なのですが、修正テープがあれば、コレクションするだけではなく、どんどん使えますね。

 

【商品情報】
デルフォニックス
ロルバーン 修正テープ
330円(税別)

【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由
https://getnavi.jp/stationery/553186/

 

文房具業界も新型コロナによるダメージは受けました。しかし、ユーザーは自宅にいる時間が長くなったので、お手元の文房具を整理したり、しまい込員でいたものを引っ張り出したりと、自分なりのしかたで文房具と向かい合えた一年だったのではないでしょうか。

 

メーカー側も変わった一年でした。特に、SNSやインターネットの力が再認識されたのが大きいですね。子育て中でなかなか文房具店に行けない方や、地方の方にとってはプラスもある一年だったはずです。

 

まだまだ新型コロナの収束は見えず、2021年も厳しい時期が続くはずです。でも、文房具は今までのように、いえ今まで以上に、みなさんを助けてくれるでしょう。どんな一年が待っているのでしょうか。

無限のアイデア出しツール、ホワイトボードノート「Write White」は細部まで隙なしの完成度

ノートといえば、書いたらあとで見返す“ストック”型のツール。でも、アイデア出しや思考を整理する際など、書いたり消したりを自在に繰り返せるホワイトボードの機能を、ノートタイプに落とし込んだ「ノート型ホワイトボード」が近年注目されており、「NUboard」や「バタフライボード」「ノーツ・ホワイト」など、選択肢が増えています。

 

会議やブレストなど複数のメンバーが集って使うホワイトボードなら、参加者が同時に確認できるサイズが便利ですが、思考を整理するなど自分ひとりでのブレストには、持ち運びも容易なノート程度のコンパクトサイズで十分。さらに、まさにノートとして綴じられていれば、ページを繰っても使える上、広げればサイズアップもできて重宝しますよね。

 

2020年11月に、新たなノート型ホワイトボードが発売されたので紹介しましょう。

 

学研ステイフル
ホワイトボードノート「Write White(ライトホワイト)」
B5/B6
1200円/800円(税別)

学習帳サイズのB5と、手帳サイズのB6の2種。カラーはネイビー、ブルー、イエロー、レッドの4色がラインナップ。ページをホールドするゴムを備えています。

 

Write Whiteのポイントは?

1. 8面が使えるリングノートタイプ

表紙裏の見返しも含めれば、8面が使えます。書いたあと次のページを繰れば、消す手間をかけることなく、また新たに書き始められます。

 

2. 便利な透明シートを装備

各ページ間には、硬さのある透明シートを備えており、書いた文字の保護カバーに。複合機などでスキャンする際に、投影面を汚さずに済みます。また、透明シート自体にも筆記が可能なので、資料への追記などにも活用が可能。

 

3. 付属のマーカーは0.8mmの極細タイプ

付属のペンは、0.8mmの極細マーカーを採用しており、詳細な書き込みや図表の作成にもぴったり。本体サイドのペンホルダーに挿しておけるので、落としたり失くしたりする心配はありません。キャップのトップにイレーサーが付いています。

 

4. B6版には滑り止め付き

B6サイズは、表紙と裏表紙の小口(ページの断面側)に滑り止めが付いています。開いた状態で立てておきたい場合に、デスクの上で姿勢を固定してくれます。

 

5. 用途に応じて選べる2サイズ

本体サイズは、B5とB6の2種をラインナップ。B5は、アイデアを書き出したり思考を整理したりしたいときなどに、思う存分たっぷりと書ける学習帳サイズ。また、B6はバッグやドキュメントホルダーなどに挟んでの持ち運びがしやすく、狭いデスクにも立てかけやすい手帳サイズです。

 

6. シーンやファッションに合わせて選べる4色

ひらめきやアイデアを書き留め、煮詰める作業に最適で、まさに表紙に書かれた「light up your idea」を体現するツールと言えそうです。

【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

大人気の定番リングノート「ロルバーン」への苦手意識を克服できたワケ

みなさんご存知のノートブランド、「ロルバーン」。デザインステーショナリーのメーカーであり、全国、そしてフランス・パリにも直営店をもつ、デルフォニックスの大ヒット作で、すでにお使いの方も多いと思います。

 

いきなり話の腰を折るようで恐縮なのですが、私は、このロルバーンがあまり好きではありませんでした。

 

まず、リングノートがあまり得意ではありません。リングが手に当たるのが、気になってしまうんですね。もちろん、人によっては使い勝手がいいと感じることはよく理解しているのですが……。

 

もう一点の苦手ポイントは、表紙の角がむき出しであること。私は割とノートの扱いが雑なので、角がカバーされていないと折れてしまうことがあるのです。

 

デルフォニックス
ロルバーンポケット付メモ
275円〜(税込)

 

↑巻末にはクリアポケットを備えている

 

限定版がかわいくて使わないのに買ってしまう

そんなロルバーンですが、実は私は、大量にストックを持っていました。なぜ使わないロルバーンを買い込むのかというと、たまに出る限定版が実に可愛いからです。過去には、タカノフルーツパーラーの表紙のもの(上写真)が出ていましたが、たまりませんね。

 

というわけで、私の手元には使い道のないロルバーンが溜まっていきました。

 

そんなある日のことです。私はチーズが好きなのですが、ワイン好きの方がワインのラベルと感想をまとめたノートを作るように、「チーズノート」を作ろうと思い立ちました。そして、そのベースとして、しまい込まれていたロルバーンを選んだのです。

↑左が“料理ノート”、右が“チーズノート”

 

長年の悩みはカバーで解決!

使いはじめてすぐ、私はふと、ロルバーン用のクリアカバー(「ロルバーンポケット付メモカバー」)の存在を思い出しました。ノートが汚れるのも嫌ですし、一応つけておこうと思い装着すると、これが実にすばらしい。ダメージを負いやすい角を守ってくれますし、もちろん表紙が汚れることも防げます。

↑透明カバーは、ロルバーン専用なのでもちろんサイズもぴったり

 

↑透明カバーをつければ付箋やシールをまとめていれておくこともできる

 

さらには、つい最近ですが、ロルバーン専用の修正テープも作られました。黄色がかかったロルバーンの紙には、真っ白なテープが目立ってしまっていたのですが、これで綺麗に修正できるようになったのです。

↑ロルバーンノートに修正テープを引いたところ。上が一般的な白い修正テープ、真ん中がロルバーンノート専用、下はクリーム色の修正テープ

 

リングノートは面積をとらない

これらのアクセサリーによって、一気に使いやすくなったロルバーンですが、苦手意識があった“リングノート”という点にも、良いところが見えてきました。ノートががばっと180°開きますから、半ページだけ開いて机の上に置けるのです。つまり半ページしか使わない場面で、場所をとらないのです。

 

そんなわけで、今の私はロルバーンを2冊、それぞれチーズ記録帖と料理のレシピメモに使っています。どちらの用途でも片方のページだけでまとまるため、折り返せるからです。

↑レシピ1品を1ページにまとめれば、料理中も見やすい

 

もともとロルバーンが好きだった方はそのままで問題ありませんが、私のように表紙の汚れが気になる方、あるいは紙色に合った修正テープがないことで購入を控えていた方は、ぜひカバーと修正テープと一緒に使ってみてください。定番ノートが、さらに使いやすくなりますよ。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

ビジネスマンこそ使うべき!「ルーズリーフバインダー」はスマートな大人のノートだった

【きだてたく文房具レビュー】大人こそ使いたいスマートなルーズリーフバインダー

文房具は、小学生から高校生時代と社会人以降で大きくラインナップが変わる、という傾向にある。

 

例えば筆記具でいえば、それまで鉛筆・シャープペンシルしか使わなかったのに、社会人になった途端にボールペン生活に切り替わった、とか。それ以外にも諸々と例はあるが、筆記具並に顕著なのが、ノート類ではないだろうか。

 

もっと端的に言うと「社会人になってからルーズリーフ使わなくなってない?」という話である。

↑筆記用ノート各種。社会人にはなぜかルーズリーフは不人気だ

 

紙の入れ替えや追加が容易だし、作業に合わせて罫線の有無や方眼を混在させるなど応用も利く。ルーズリーフは大人にとっても、なかなか優秀な存在なのである。

 

以前もこの連載で使いやすいルーズリーフ用紙とバインダーをおすすめしたことがあったが、今回はあらためて、社会人向けのルーズリーフバインダーを紹介したい。

 

「360度折り返せる」が社会人向けルーズリーフに欲しい機能

従来のルーズリーフバインダーが社会人にとって使いにくい存在だった理由のひとつに、折り返して使えない、ということがある。

 

他のクライアントとの打ち合わせ内容など、目の前のクライアントに見せたくない情報が前ページに書かれていたりすると、まさかドーンと見開いたまま、机に広げることもできないだろう。

 

そこで便利なのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「コンパクトバインダー」だ。

↑LIHIT LAB.「コンパクトバインダー」B5サイズ 40枚綴じタイプ(左)410円/100枚綴じタイプ(右)540円

 

↑360度折り返せる珍しいバインダー。表紙がワイドなので、ふせんやインデックスを貼っても外にはみ出しにくい

 

このコンパクトバインダーの最も大きな特徴が、360度折り返せる、ということ。

 

従来製品は背表紙側にベタ付けされたリングが干渉して折り返しができなかったところ、コンパクトバインダーは裏表紙側の中央に1軸で可動するリングを配置。これにより何の違和感もなく360度の折り返しが可能になっているのだ。

 

先に述べたような「見開きで机に置きたくない」という以外でも、カフェの狭い机でちょっと仕事をするといったシーンで360度折り返しは役に立つだろう。

↑一般的なバインダー(左)とコンパクトバインダー(右)のリング比較

 

リングは、底部のプッシュレバーをクイっと押し上げるだけできれいに開く。スリムなプラ製リング+中央の小さなバネ1本だけで、このオープン機構が実現されているのは、なかなか感心させられる。

 

これは、同社お得意の“ツイストリング機構”(開閉自在のリングノート用リング)がベースにあっての技術だと思う。

↑レバーを軽く押し上げると、リングが開く

 

↑つまんだまま指を滑らせて閉めると、パチパチとリングが噛み合っていく。ジップ袋を閉じる感覚とよく似ている

 

逆にリングを閉じる時は、リングを端からつまむようにして指を滑らせていく。従来の金属リング+板バネ機構のように、一気にバカッと閉じることはできないが、やり方に慣れれば特に面倒はないはず。

 

なにより、100枚綴じタイプでも本体重量は100g以下と、金属リングバインダーの1/3以下という軽さである。ただでさえ重くなりがちな社会人のカバン事情において、この軽さはかなりのアドバンテージになるのではないか。

もはやリングノート感覚のルーズリーフバインダー

いや、それでもまだ重い、というのであれば、もうこれしかない。コクヨ「スマートリングBiz」だ。

↑コクヨ「スマートリング Biz」B5サイズ 810円/A5サイズ788円

 

↑使い勝手もほぼ“リングノート”と同様なので、当然のように360度折り返しが可能

 

背表紙なしで、表紙・裏表紙とプラ製リングのみ、という思い切った構成は、もはやルーズリーフバインダーの最小構成限度だろう。見た目はほぼリングノートといった感じ。使い勝手もリングノート感覚で、当然のように360度折り返しが可能となっている。

↑レバーを押すとリングが開く。ちょっと強めに押し込むのがコツ

 

リングを開ける時は上部のプッシュレバーを押し込み、閉じる時はリングをどこか一か所をつまむだけで、全体が閉まるようになっている。

 

ただ、リング自体のかみ合わせがやや弱いのか、実際に使っているとカバンの中でごくたまにリングが外れていたり、紙が抜けていたりということがあった。この辺りは、リングが常に露出しているという構造上の問題もありそうだ。

↑閉じるときは、リングをどこか一か所つまむと全体が閉じる。クリック感が少なく、慣れないうちは「ちゃんと閉じたかな?」と不安になる

 

表紙は、書いた内容が外から透けて見えない不透明仕様。また裏表紙には、クリアホルダーのような書類ポケットと、名刺が挿し込んでおけるミニポケット付きになっている。この辺りの細かな作りは、「Biz」(コクヨ製品のビジネスモデルシリーズ)ならでは、といったところだろう。

↑裏表紙側には書類などが一時保管できる全面ポケットと、名刺用ポケット付き。あれば重宝する

 

本体重量は25枚収納タイプで約86g。収納枚数は「コンパクトバインダー」よりも少ないが、学生のように毎日がっつり板書を取るわけでもなし、これで充分ということもあり得る。むしろこの軽さの方が重要、ということならば、こちらを選んで間違いないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

機能追求型と遊び追求型。多様化する最新ノートの振り幅が凄い!

【きだてたく文房具レビュー】機能性か遊び心か、両極端な2冊のノート

今年の春、『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)という書籍を出させてもらった。タイトルそのまま、この10年のうちに発売された文房具の中で、最も社会的に影響力のあった文房具は何か? を考える、ちょっと変わった内容の文房具本である。文房具に興味がある方なら興味深く読める本なので、ぜひご覧いただきたい。

 

で、そういった重要度とは別で、この10年でいちばん“多様化した文房具”ってなんだろう? と考えた時、まず思い浮かんだのは、紙のノートだ。

↑ノート多様進化のさきがけ、コクヨ「ドット入り罫線ノート」

 

ただ何かを書き留めるだけの紙を束ねた冊子として、長年使われていたノートだが、2000年代後半に東大合格者のノートを分析して作られた「ドット入り罫線ノート」(コクヨ)以降、ただ書くだけでなく、勉強しやすい・デジタル化しやすい・暗記しやすいなど、さまざまな局面に特化して使いやすくしたノートが、数多く生まれてきた。

 

まさにこの10年は、ノートにおけるカンブリア爆発の時代だったのだ。

 

……と、やたら大げさな書き出しになってしまったが、本稿でそんなマクロな話をするつもりはない。もうちょっとシュルシュルと視点を縮めて、その多様化したノートの最新アイテム2点を紹介したいだけなのである。

 

快適+検索性アップのソフトリングノート

2015年にコクヨから発売された「ソフトリングノート」は、リングノート最大の欠点である“筆記時に手がリングに乗り上げると痛い”という不快感を、ぷよぷよした柔らかな樹脂製リングで解決した、画期的な製品だった。

 

そのソフトリングノートがさらに進化し、紙面の検索性をアップさせたのが、発売されたばかりの最新版「ソフトリングノート Biz エッジタイトル」だ。

↑コクヨ「ソフトリングノート Biz エッジタイトル A5」横罫・5㎜方眼・ドット入り罫 各356円

 

「エッジタイトル」とは、コクヨが2009年に発売した特殊な罫線のこと。紙面をよく見ると、一般的なノートの上部にあるタイトル・日付記入用スペースが、紙面両サイドの縦方向に配置されている。つまり、ページのエッジ部分にタイトル欄があるから、エッジタイトルというわけだ。

↑ノート端(エッジ)のタイトル欄は、横罫とドット入り罫が7行ごとの区切りに入り、方眼はフリーとなっている。使いやすいほうをお好みで!

 

ノートに書き込みをする際に、1案件がきっちり1ページ単位で書ききれる、というのは実はかなりのレアケースである。逆に、会議の議事録をとろうとしたのに無駄話ばかりで、書き込んだのは結局数行だった、なんてことはよくあること。で、もったいないからそのページの続きにクライアントとの打ち合わせの内容をメモする、というのもよくあるだろう。

 

しかし、そのページのタイトル欄に「○月○日 営業会議議事録」なんて書き込んであったら、もう大変だ。打ち合わせの内容を思い出そうとページを繰っても、なかなか見つからない。

 

そこで便利なのが、エッジタイトルなのである。わずか数行の議事録のエッジ部分に「○月○日 営業会議議事録」、その直下から始まる打ち合わせメモの横には「▲月▲日 打ち合わせ」というように記入する。

↑タイトルの横には、蛍光マーカーをインデックス代わりに塗るスペースも。これでより検索性アップ

 

内容ごとのタイトルと日付がインデックスのように書き込めるわけで、これならページをペラペラめくるだけで、探している内容にすぐアクセスできるという仕組みだ。

 

快適さですでにファンの多いソフトリングノートに、検索性が高く使いやすいエッジタイトル罫がプラス。仕事用ノートはもはやこれ一択でOK、というレベルに進化した、究極にオススメのビジネスリングノートである。

 

インスタ映え抜群! 写真がメッセージカードにもなるSNS向けリングノート

対して、スガイワールドから発売された「吹き出しノート」は、仕事に便利とは口が曲がっても言えない特殊なノートだ。

 

なにが特殊かって、一目瞭然だろう。マンガの吹き出し型のダイカット紙を小さなリングで束ねた、特殊形状のリングノートなのだ。

↑スガイワールド「吹き出しノート」648円

 

このノートに何かメッセージを書き込んだら顔の横に構え、自撮りでパシャリ。すると、いかにも吹き出しでしゃべっているかのように見える写真の出来上がり。動画でもない限り、撮影時の音声は画像に記録できないが、この吹き出しノートならそれが目に見える写真として残せる、という寸法だ。

 

文章+画像が基本のTwitterやFacebookと違い、画像一発勝負の感があるInstagramなど写真系SNSでは、これがかなり強い。ザ・インスタ映えノートである。

↑人物に使うときは、吹き出しをややレンズ寄りに近づけるとサイズが合いやすい

 

もちろん人物だけでなく、犬や猫、はては無生物だろうとしゃべっている風に撮れるということで、これがまたInstagram向きのかわいい写真になるのだ。誕生日を祝うメッセージなどを書いて、可愛い猫なんかと一緒に撮ってプリントすれば、メッセージカードも自作できる。

↑我が家の愛猫、ジムさん。たまに、本当にこんなことを思っていそうで怖い

 

実際にあれこれ被写体を変えて撮ったことで気付いたのだが、とにかくノートのサイズ(ほぼB5サイズ)が絶妙だ。

 

人物がしゃべっている風に撮るにはやや小さいが、顔の少し前にノートを出してやれば、遠近法でいい感じに映る。対して雑貨などの小物の横に置くなどには大きすぎず、ベストなサイズ。つまり、吹き出しの遠近をつけにくい、置いた状態での撮影にちょうどいい。

 

どんな被写体と撮っても違和感がないのは、かなりよく考えられているなと驚いた。

↑これぐらいの小物と一緒に置いて撮るとベストマッチ。メルカリなど、ネットオークションとも相性がよさそうだ

 

ほぼ同時期に発売された2冊のノートだが、仕事に超便利なもの、仕事には使えないがコミュ力はやたら高まるもの、とまったく別方向の進化を遂げているのがお分かりいただけただろうか。

 

やたらと大きく広がった進化系統樹が、今後さらにどう分岐していくのか? ノートの多様進化は、たぶんまだまだ止まらないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

これは盲点! 「壁の汚れ隠しテープ」が文具としても活躍するとは!

【「毎日、文房具。」が●●な人にすすめたい文房具】黄みのあるノートにぴったりの“修正テープ”

最近、真っ白ではなく少し黄みがかったクリーム色の本文用紙を使った手帳やノートが、ずいぶん増えたと思いませんか?

 

手帳では、ロングセラーの「能率手帳ゴールド」や人気の「ほぼ日手帳weeks」にはクリーム色の本文用紙が使われていますし、ノートではLIFEの「ノーブルノート」やプラスの「Ca.Crea」などがそれ。かくいう私も、愛用している「ワタシメイド手帳」の用紙がクリーム色。感覚的には出回っている市販の手帳やノートの半数程度には、クリーム色の本文用紙が使われていると思います。

 

ですが、そんなクリーム色の用紙に関しては、かなり深刻な問題があります。世の中にはこんなにもたくさんクリーム色の手帳やノートを愛用している人がいるのに、なぜか「クリーム色」の修正ペンや修正テープが存在しないのです。

 

かつてはクリーム色の修正ペンや修正テープが販売されていたこともあるそうですが、現在では白よりは黄みがかっているものの、ほぼ白に近い「はがき用」、もしくは茶封筒などに近い色合いのものしか出回っていません。

 

この問題には私もずっと悩まされていて、上記のように何度もSNSでその悩みをつぶやいていました。

するとあの、消しゴムと修正テープで有名な「SEED(シード)」の公式Twitterさんが、こんなリプライをくださったのです!

 

なんと、シードから発売されているDIY用製品「壁の汚れ隠し(アイボリー)」が、クリーム色の用紙の修正にぴったりだと言うのです!

 

シードさんといえば、「修正テープ」を世界で初めて開発したことでも知られています。これは期待大です。

 

早速購入してみたところ、外見はまるで修正テープのような「壁の汚れ消し」。いや、むしろシードから発売されている修正テープ「てーぷっち」と全く同じ形状です。壁の汚れ隠しというより、修正テープそのものです。

 

早速、愛用の手帳で試してみました。

上が従来の白い修正テープで修正したもの、下が「壁の汚れ隠し(アイボリー)」で修正したものです。これはなかなか用紙の色に近い色です!

 

“クリーム色”とひと言で言っても、手帳やノートの種類によって色合いが微妙に異なってくるので、一概に「ぴったり」ということはできませんが、白よりもずっとしっくりくる色合いです。

 

もちろん使い勝手は修正テープと全く同じなので、手軽に持ち運んで使うことができ、上から文字を書くこともできますよ。

 

とにかく、「壁の汚れ隠し」とは盲点でした。文具好きの友人やインターネット上でも、私と同じような悩みを抱えている人たちをたくさん見てきましたが、そんなみなさんの救世主とも言える製品なのではないでしょうか。

 

クリーム色の手帳やノートを愛用している方は、ぜひ一度試してみてくださいね。

 

【商品情報】
シード「壁の汚れ隠し ベージュ(IVORY)」
オープン価格(実勢500円前後)
幅5㎜・長さ6m

 

【筆者プロフィール】

毎日、文房具。

2014年9月に創刊した文房具の魅力を紹介するウェブマガジン。文房具が大好きなライターたちが、良いと感じた文房具を厳選して紹介するほか、最近では文房具売り場のプロデュースやメーカーとのコラボ企画の運営など、活躍の幅を広げている。

暇つぶしかストレス解消か冒涜か!? 合法的に凶行に走れるクレイジーなノート

【きだてたく文房具レビュー】誰にも怒られることなく破壊行為を行えるノート

以前に、この連載で「いたずら書き専用ノート」というのを紹介したことがある。

 

要するに最初からちょっとしたモチーフが印刷されているため、真っ白い紙にゼロから落書きするよりもスタートの勢いがつけやすい(余計なお節介の含まれた)ノートである。

 

そもそも人間の脳というのは、退屈な状態に置かれると白昼夢(非現実的な空想)を見るようになる。そしてこれが脳の処理能力をかなり無駄に消費するらしいのだ。退屈だなと思った時は、いたずら書き程度の軽い作業を脳にさせておいた方がリソースを消費せず、結果的に集中力を発揮しやすくなるという脳科学の研究結果も出ているそうだ。

↑ただただいたずら書きを積み重ねる専用の、Discover 21「大人のための落書き帳」1296円

 

なるほど、落書きが脳にいいのはなんとなく分かった。じゃあもっといろいろとやれば、さらにいいんじゃないか? と考える人もいるだろう。

 

そういう人におすすめしたいのが、「WRECK THIS JOURNAL」(レック ディス ジャーナル:破壊日記)。その“いろいろやる”がちょっと行き過ぎというか、いたずら書きどころじゃない凶行を好き放題にやっていいノートなのである。

↑グラフィック社「 WRECK THIS JOUNAL 日本語版」1296円

 

なにがどう“行き過ぎ”かというと、このノートを開いてすぐのところにある「注意」の項目に、
・本書で遊ぶと体が汚れる。
・塗料や、その他のさまざまな異物まみれになる可能性がある。
・びしょぬれになることもあるし、大丈夫かな?と思うようなことをやるよう指示されたりもする。
……とあるぐらいだ。

 

まぁ、生半可なことではないだろうとは、お分かりいただけるだろう。

 

「WRECK THIS JOURNAL」は、各ページに行うべき凶行のテーマが指示されている。どのページから始めても良いとのことなので、まずランダムにめくって出たのが、これ。

↑「えんぴつで穴をあけろ!」……えっ、そんなことやっていいんすか

 

いきなりの物理破壊指令。

 

言われたとおりに鉛筆でグサグサと穴を開けるのだが、これがかなり気持ちがいい。単なる紙ではなく、きちんと製本されたノートに穴を開ける背徳感と爽快感はかなりのもの。そして恐ろしいことに、この背徳感すらもやがて完全に麻痺していく。

↑「線にそってビリビリ切ろう!」あっ、すごいやっちゃいけないことやってる!

 

↑「この本と一緒にシャワーを浴びよう」。浴びたあとにドライヤーで乾かすと、当然のようにゴワゴワに

 

「いっしょにシャワーを浴びろ」の指示あたりから、自分の中で数十年ずっと無意識のうちに持っていた、「本は大事に読もう」という規範が音を立てて崩れたように思う。

 

このノートは大事にしなくていいし、むしろ壊すためのものなのだから何をやってもOKなのだ。

↑「このページをゴシゴシこすろう」。はい喜んでー! 指でこするだけでは物足りないので、フリクションボールのラバーでゴリゴリと

 

↑「ページを縫おう」。濡れてゴワゴワの紙を縫うのは、かなり難易度が高いという経験を得た

 

↑「口にくわえたペンで文字を書け!!」が、意外と難しくて面白い。自分でも解読不能

 

これらの指示は「意味が分からない」と言われるかも知れないが、でもまだ比較的理解しやすい方なのだ。

 

例えばこれなんか、最初に見たときに内容が頭に全く入ってこなかったので、何度か読み返したくらい。

↑「この日記にひもをくくりつけ引きずりながらお散歩してね」……お前は何を言っているのだ

 

↑外は雨なんだけど、「晴れの日を選んで実行せよ」とも書いてなかったし

 

他にも、「このページを堆肥にしよう。朽ち果てる様子を観察!!」や「このページを無くそう(捨てるとかね)そして、その喪失感を受け止めよう」など、もはやノートに対する所行として考え得るレベルを超えた指示が満載。

↑開始から数日(濡れたのを乾燥させる時間も含む)の結果。まだまだこれから!

 

最終的に、10ページほど指示を実行しただけでこの有様。自分としては、これでもまだ破壊し足りないぐらいの心持ちである。

 

いたずら書きが脳にほど良い軽作業であるとしたら、これは明らかに破壊のための破壊であり、脳は「もっとひどいことしたい!」という思いで集中し続けている状態と言えよう。

 

ちなみにTwitterで「#wreckthisjournal」のタグを検索すると、世界中の破壊者の“WRECK THIS JOURNALいじめ”を確認することができる。こうやって公開するには、クリエイティビティの高い創造的破壊をカッコよくキメたいところではあるが、しかし自分の心の赴くままに、残虐かつ衝動的に破壊してしまうのも気持ちが良いもの。

 

とにかく好き放題にやっちゃうのが楽しいので、ぜひ破壊しまくってみてほしい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

これはクリエイティブなまな板だ! 自由な発想が広がる横置きノート

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.070

コクヨ「ソフトリングノート<ビジネス>」
378円(A7)、432円(A6)、540円(B6)、648円(A5)、702円(セミB5)

手に当たっても気にならないソフトリングを採用。A7、A6、B6は5mm方眼罫のみ、A5とセミB5は5mm方眼罫と横罫の2タイプ。切り取れるミシン目入りの用紙は70枚入り。

 

ビジネスの場で使える横書き対応ノートで自由に書きながらモテる

「カジュアルビジネスノート」と筆者が勝手に命名しているジャンルがあります。モレスキンのような高級ノートではなく、かといって大学ノートほどカジュアルでもなく、仕事の場でも浮かないルックスを持ち、そして何より重要なのは、縦向きでも横向きでも自由に使えるよう無罫または方眼罫であること。その心は、文字でも絵でも図表でも、任意の場所から自由に書き始めたいから。つまり、時系列順に情報を整理するのではなく、横長の広い面で自在に発想を膨らませる「創造的まな板」としてのノートが「カジュアルビジネスノート」なのです。

このジャンルの嚆矢(こうし)となったマルマンの「ニーモシネ」発売から12年。最近、目を引く新製品が誕生しました。今年6月に発売されたコクヨの「ソフトリングノート<ビジネス>」は、リングが樹脂製で手当たり柔らかな同シリーズのビジネス版。5mm方眼罫にミシン目付きなので、1枚ごとに切り離して簡単にスキャンもできます。見た目もシンプルで良い。アピカの「ベイシス」も表紙からして横向き筆記を想定しており、こちらも発想ノート向き。PC・スマホ時代のノートとして、アイデア出しに煮詰まったらぜひ使ってみて下さい。

 

アピカ「ベイシス」
194円(セミB 5 )、151円(ハーフサイズ)

セミB5と、その横半分のハーフサイズの2サイズ展開。横罫、5mm方眼罫、無罫(ハーフサイズのみ)を揃える。罫線色はやさしい印象の薄いブルー。各30枚入り。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中

まるでスパイグッズ! さりげなく持ち歩きサッとメモれる“手ぶらメモセット”

【きだてたく文房具レビュー】IDフォルダさりげなく持ち歩けるメモセット

メモを取らなきゃ!という事態はそこかしこで起きうることなのに、常に備えをしている人は意外と少ない。

 

例えばトイレに行く途中で、すれ違った上司に呼び止められて「○○のミーティング、ちょっと別件入っちゃったんだけどさ。▲△日にリスケできるか先方に確認してみて」とか言われたとする。こんな時、取れる選択肢は、

1.自分の記憶力を信じてまずトイレにかけこむ
2.自分の膀胱力を信じてメモを取りに自席へ戻る

のふたつとなる。しかし、自分の記憶と膀胱、どちらも信頼しきれないという人もいるだろう。

 

そこでスマホでメモを取るという選択肢もあるが、いちいちメモアプリを起動して入力して、という手間を考えると、手書きの方が圧倒的に解決は早い。

 

要するに、普段から常にペンとメモを携帯してさえいれば、そんなあやふやな賭けに出ずに、

3.その場ですかさずメモを取ってからトイレに行く

という確実な行動が取れるのである。

 

普段の装備にペンとメモを紛れ込ませる

ペンとメモのセットを常時携帯する、ということはつまり、普段からずっと身に付けているものにペンとメモをくっ付けておけばいいということ。ゼブラ「ペモ アイディー」は、その解決方法として「IDカードホルダーにペンとメモを内蔵すればいいんじゃない?」という提案である。

↑ゼブラ「ペモ アイディー」1080円

 

↑見た目はまったく普通の、首から提げるIDカードホルダー

 

普段着がスーツであれば、ジャケットにペンとメモを入れておくぐらいは可能。ただ、女性や私服系の男性はそうもいかない。また、いつどこでペンとメモが必要になるかは分からないので、とにかくいつも身に付けている必要がある。であれば、会社にいる間は基本的に首から下げているであろうIDカードホルダーを使うのは、悪くないアイデアだ。

↑常にペンとメモが手元にあれば、生活内のリスクは減らせるのだ

 

ホルダーをパカッと開くと、中はこのとおり。

↑ペンとメモを内蔵しているから「ペモ」。製品名の脱力具合はすごいが、機能は必要充分

 

カードサイズに収まるような平らな形の油性ボールペン(赤・黒)と付箋(大・小)がセットされている。ケースの端からペンを引き抜き、付箋にメモを取る、という作業がこれひとつで完了するわけだ。カードホルダーを台にして書けるので、場所も選ばない。

↑慣れるまでは握り方にちょっと違和感のある扁平ボールペン。とはいえ、ちょっとしたメモ書き程度なら問題なく書ける

 

大付箋が貼られたシートは、インデックスのついた仕切りになっている。ここはメモをとった付箋を一時的に収納しておくのにもいいし、名刺なら予備を2~3枚ストックしておくことも可能。いつもランチに使っているお店のサービス券などを入れておく、なんてのもアリだ。

 

ちょっとした紙片を紛失することなく確実にとっておけるのは、日常生活の上で意外と便利なのである。

↑急な来客にも便利な、予備名刺ストッカー

 

実はこのペモ アイディー、元々は1980年代にゼブラから発売されたカード型ペンセット「カーディー」がベースになっている。’80年代といえばシステム手帳がブームになったタイミングであり、そのシステム手帳のカードポケットに収納しておけるカード型文具も一緒にブームになった、という経歴がある。

↑’80年代に各メーカーから発売されていたカード型文具の数々。中央がゼブラ「カーディー」

 

残念ながら、システム手帳ブームの終焉とともにカード型文具の存在も消えてしまったのだが、そこから30年以上経った今、IDカードホルダーという新たな居場所を見つけ、カード型文具が実用ツールとして再評価されるようになったのは、面白いものだと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

3つの文房具を合体したら出来た。俺的最強ノートはこれだ!

【きだてたく文房具レビュー】お気に入りを半ば力技で合体した俺ノート

 

ここ数年で、ノートにこだわりを持つ人がグッと増えてきたように思う。

 

「デジタル全盛の時代にあえてアナログ筆記にこだわる」とか「やっぱり紙の手触りが好き」とか、理由はそれぞれあるようで、そのこだわりに応えるべく、メーカーも次々とサイズや紙質、綴じ方にこだわりのあるノートを発売してきた。

 

が、それでも「違う! 俺の欲しいノートはそうじゃないんだ!」という人がいる。メーカーも万人の欲求に応えられるわけではないので、そういうことも当然ありうるだろう。実は筆者も「俺の欲しいノートが市販されてない」というクチなのだけど、特に困ってはいない。だって、自分の欲しいノートを自分で作っちゃっているからだ。

 

ノートの自作と言っても、そんな大げさな話ではない。筆者の要求を満たすノートは、市販のツールと紙を組み合わせてしまえば、それなりに簡単に作れてしまうのだ。まず、その要求スペックを書き出してみよう。

・サイズ:A5サイズ
・綴じ方:タテ開きリング綴じ(紙の上辺をリングで束ねたもの)
・紙質:ペラい紙は好みではないので、ちょい厚手がいい
・紙面:5㎜方眼+日付欄があるとベター
・その他:軽いこと(100g以内がうれしい)

 

そんなに難しいことを言ってるつもりはないのに、これを市販品から探すと、見つからないのである。ただ、目安として、紙に関しては「まさにピッタリ」というものがある。

↑マルマン「ニーモシネ A5ノートパッド」594円

 

マルマン「ニーモシネ A5ノートパッド」は、まず紙面が特殊5㎜方眼罫。ページ内に日付+タイトル欄が入っており、これが日々のアイデア出し帳としてなかなか好ましい。

 

紙質もまさにほど良く厚手で、たまに万年筆など使っても裏抜けが少なく書きやすい。そして最もありがたいのが、パッド上辺のミシン目。ここから切り離すと、紙がちょうどA5正寸になるのである。

↑細かなミシン目が入っており、必要な分だけちぎり取れる

 

じゃあ、この切り離したA5の紙を自分で好きなように綴じ直せば、好みのノートができあがるのではないか、ということ。ということで次に出番となるのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「ワンサード 34穴パンチ」だ。

↑LIHIT LAB.「ワンサード 34穴パンチ」1万584円

 

これは「ワンサード」……つまりリングノートの国際基準である1/3インチ(8.47㎜)ピッチで、最大A4長辺34穴まで、連続する綴じ穴を開けてくれるパンチである。

↑A5紙の上辺をはさんでバン! と押せば、一気にリングノート用の17穴が開けられる

 

↑リングノートは穴のピッチが違うので、ルーズリーフバインダーでは使用できない

 

ただし、穴が多い分だけ同時穿孔枚数は5枚までと少なめ。必要なページ数分の穴を開けるため、ここだけちょっとチマチマとした作業が必要になる。

 

紙の準備ができたら、あとはリングで綴じるだけ。そこで最後に登場するのは、LIHIT LAB.「ツイストノート A6」だ。

↑LIHIT LAB.「ツイストノート A6」248円

 

A5短辺=A6長辺なので、このA6用の17リングが、先ほど開けた穴にぴたりとハマるという寸法である。

↑左ページを左上に、右ページを右下に同時に引くことでリングが開く。リーフの差し替え・追加が可能でしかも軽量と、言うことのないシステムだ

 

自由に開閉できるプラ製ツイストリングを使って、欲しいだけ紙を綴じてしまえば理想のノートが完成する。ノート自体の重量も、綴じるページ枚数で調整すれば良し。

 

ちなみに元々A6ノートに使われていた紙は、卓上用メモとして再利用している。

↑パンチで17穴を開けた用紙をリングでまとめる。表紙・裏表紙はニーモシネのものを切り取って、こちらもパンチ

 

そもそもこのツイストリングは、市販のリングノートを分解して綴じ直すこともできるため、応用力が非常に高い。今まで使っていたノートから必要なページを抜き出して再利用するなど、リングノートがルーズリーフ感覚で使えるようになるのだ。金属製のダブルリングより軽量なのもありがたい。

↑俺のニーモシネツイスト、略して「俺モシネ・ツイスト」の完成形。ページ数を調整して重量も100g以内に収めた

 

筆者の場合、リングノートのリングに手が乗り上げる感じが嫌い=タテ開きが理想、2冊タイプのノートカバーに収納するので、できるだけ軽い方がいい=ツイストリングで枚数調整可能、というポイントが、これで解決できたというわけだ。

↑ノートカバーに収めた状態。2冊使いだと片側がタテ開きの方が使いやすい

 

ノートの好み・使い方は人それぞれなので、なかなか“理想の一冊”に出会うのは難しいもの。ならば、あるものを組み合わせて好みの環境を作るのも文房具の楽しみ方のひとつだ。

 

「暗いと不平をいうよりも、すすんで明かりをつけましょう」(マザー・テレサ愛の言葉 より)の精神である。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

文房具を駆使してインフルエンサー!? “インスタ映え”に効力を発揮するノートがあったとは

【きだてたく文房具レビュー】いいね!がもらえる名脇役ノート

 

今年の新語・流行語大賞は「インスタ映え」だそうで、たしかに去年から今年にかけて、どこに行ってもよく耳にしていた気はする。

 

「Instagram(インスタグラム)」と聞くと、おっさんは「若い女子のすることだろう」と避けがちかもしれないが、要するに“スマホで写真を撮ってSNSにアップする”というだけの話である。ラテアートやらふわふわなパンケーキの写真をインスタに載せるか、飲み会で出た豪華刺し盛りの写真をFacebookに投稿するか、ぐらいの話であって、やってることに大差はない。

 

今やスマホ(ガラケーでも)を持っていながら写真を撮らない人なんて、かなり少数派に属するはずで、だいたいはなんだかんだで1日1枚ぐらいは撮っているんではなかろうか。で、どうせ撮るならちょっとでも、人に見せた時に「いい写真だね」と言ってもらえるような見栄えの良い写真を撮りたい、というのが人情だろう。そんな人間の欲求にピンポイントで応えるノートというのがあるので、紹介したい。

 

つまり今回は、ノートの紙質とかそういうのは一切抜きで、撮影に便利なパーツだけの話である。

 

影を飛ばしてくっきり明るい写真を撮れるノート

↑M-PLAN「レフ板のついたリングノート」A5サイズ 540円↑M-PLAN「レフ板のついたリングノート」A5サイズ 540円

 

M-PLANから12月に発売される「レフ板のついたリングノート」は、A5サイズの5㎜方眼リングノートに、名前の通りレフ板を備えたもの。

 

写真に興味のない人にはピンとこないかも知れないが、実はこの“レフ板”というのが、写真をきれいに見栄え良く撮るのに必須といっていいほど重要なのだ。

↑ノートの後ろに銀色のレフ板が見開きで付属している↑ノートの後ろに銀色のレフ板が見開きで付属している

 

このノート、後ろ側に銀色のメタリックボードが付いており、これが簡易的ながらレフ板として機能する。

 

ノートにレフ板が付いている意味というのは、特にない。ただ、スマホでちょっとした写真を撮るためにわざわざレフ板を持ち歩くよりは、いつものノートについでにレフ板が付いている、という方がお得でうれしいというものだろう。

 

↑こちらがレフ板なしの写真(iPhone7のカメラで撮影)↑こちらがレフ板なしの写真(iPhone7のカメラで撮影)

 

↑こちらはレフ板ありの写真。トレーラー側面がくっきり明るくなっているのが分かる↑こちらはレフ板ありの写真。トレーラー側面がくっきり明るくなっているのが分かる

 

これを被写体のそば、上から見て影ができている側に置いてやることで、光を反射して明るく撮影することができる、というわけ。(この辺の理屈は、説明し始めるとキリがないので、興味のある方はレフ板・ライティングなどのワードで検索してください)

↑実際の撮影風景。照明の反対側に置いて影を消すのが基本的な使い方だ↑実際の撮影風景。照明の反対側に置いて影を消すのが基本的な使い方だ

 

レフ板を使う時は見開き状態にして立ててもいいし、ノートの裏表紙台紙がスタンドになっているので、これで支えて立ててもいい。スマホは両手で支えつつシャッターボタンを押すのが安定した撮影姿勢なので、いちいちレフ板に片手をふさがれないのはありがたい。

↑台紙はこのようにスタンドとして使用できる↑台紙はこのようにスタンドとして使用できる

 

実際には「がっつり実用」というレベルには満たない、オマケ程度の性能だ。しかし、あれば便利なレフ板がノートのオマケとしてついていると考えれば、それだけでも常備する価値はあるかも知れない。

 

知る人ぞ知る使い方、黒背景のノート

もうひとつ、オフィシャルでは「写真撮影に便利」とはひと言も謳われていないが、実は知る人ぞ知る小物撮影にちょっと便利なノート、というのも存在する。

 

マルマンの『Mnemosyne(ニーモシネ)』リングノートがそれだ。

↑マルマン「Mnemosyne(ニーモシネ)」A5リングノート(方眼/無地/7㎜罫)594円↑マルマン「Mnemosyne(ニーモシネ)」A5リングノート(方眼/無地/7㎜罫)594円

 

ニーモシネといえば、文房具好きの間では書き味の良い高品質紙を使ったノートとして有名だ。しかし、今回のような撮影用途で便利なのは、紙の方ではない。リングノートの表紙裏面が、背景の黒バックとしてなかなか有能なのだ。

↑表紙裏面は何の印刷もない、ただ黒一色のボードとして使える↑表紙裏面は何の印刷もない、ただ黒一色のボードとして使える

 

表紙板の裏面は何の装飾もない黒一色。プラ製なのでアップで撮影しても紙の繊維が目立つことはない。しかもうっすらと梨地になっているので、周りの光がペカペカと極端に反射することもない。

↑撮影時は上に被写体を置いて撮るだけ↑撮影時は上に被写体を置いて撮るだけ

 

↑黒バックは被写体がくっきりと浮かび上がるので、見せたい部分をしっかり見せられる↑黒バックは被写体がくっきりと浮かび上がるので、見せたい部分をしっかり見せられる

 

↑A5サイズは、これぐらいの小物の撮影にちょうど良いサイズ感↑A5サイズは、これぐらいの小物の撮影にちょうど良いサイズ感

 

例えば文房具など小物の写真を撮ってSNSにアップする時など、この程よい黒バックが重宝するのである。

 

机の上にダイレクトに置いて撮ると、気付かぬうちに埃や汚れが写り込んでしまったり、変な反射光でみっともない写真になってしまうこともままあること。そういう時に、サッとニーモシネの表紙裏を敷いてやるだけで、グッと締まったいい写真になったりするのである。

 

ニーモシネ、そもそもノートとしても優秀であることだし、いざという時に備えてこちらも1冊、どうだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。

書く・見る・綴じる・持ち歩くがシームレスにつながる。断言、「PLOTTER」はノートの完成形である

大人がもつべきノートとは、いったいどんなものだろう?

 

学生時代、学習帳から罫線の細い綴じノート、あるいはルーズリーフへ移行した私たちは、社会人になってまた綴じノートを使っている。しかし、綴じノートは選択肢が豊富だがページの入れ替えも追加もできないし、とはいえルーズリーフでは、ページの入れ替えは自在でもバラバラに散逸する可能性が高い。

 

「そういった観点から、1985年に日本に上陸した“システム手帳”は90年代を席巻し、バブル期の象徴ともされました。便利なため、今でもそのまま使い続けている方はたくさんいらっしゃいます」と話すのは、システム手帳の代表的なブランド「ノックスブレイン」を手がけてきた斎藤崇之さん。ただし、システム手帳はツールが多く煩雑になりがちで、以降新たなユーザーはそれほど増えていない。

 

そこで、ノート、ルーズリーフ、システム手帳が持つそれぞれのいいとこ取りをすることで、システム手帳の「ノックスブレイン」とは異なる、まったく新しい価値をもつツールとして今秋登場したのが、「PLOTTER(プロッター)」である。「なにかに邪魔をされることなく思考を巡らせ、AIにはできない“ひらめき”を大切にできる。そんなツールを目指しました」(斎藤さん)

 

「PLOTTER」も一見システム手帳のように、バインダーを軸にツールを自由にピックアップし構築していく。ではなにが違うのか? ラインナップから確認してみよう。

シンプルに徹しながら機能を凝縮したツール

まずは、バインダー。2015年、「ノックスブレイン」から「ルフト」というレザーバインダーが登場した。本体の一枚革、リフィルを綴じるリング、それを固定するバックプレートというわずか3パーツからできており、平らに開き綴じると薄く、真鍮製のバックプレートが背表紙にデザイン性を与えた「ルフト」は、従来のシステム手帳にないコンセプトが支持され、大ヒットとなった。今回の「PLOTTER」は、バインダーにこの「ルフト」を継承し、革の種類やサイズを増やして、あらためて軸に据えている。“ナローサイズ”と名付けられた細長い独自サイズも「PLOTTER」のラインナップに加えられた。

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6穴リングレザーバインダー

プエブロ 1万800円〜1万9440円/ホースヘアー 8640円〜1万4040円/シュリンク 7560円〜1万2960

皮革はイタリアンショルダーレザーの「プエブロ」、タンニンレザーに微細なエンボス加工を施した「ホースヘアー」、シボを施した「シュリンク」の3種類。とくに「プエブロ」は秀逸。ハイブランドにも卸しているイタリアの名門タンナーによる革で、ショルダーレザーを微細な針を植えた剣山のような金属タワシで丁寧にこすることで、やや起毛した状態に仕上げてあり、使い込むほどに色濃くつやが増していく。もっともエイジングを楽しめる革だ。それぞれA5、バイブル、ナロー、ミニの4サイズをそろえ、カラーは「プエブロ」が4色、「ホースヘアー」が3色、「シュリンク」が5色をラインナップする。

 

続いて、“ノート”部分となるリフィル。

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リフィルメモパッド

無地 518円〜691円/2mm方眼 518円〜691円/6mm罫線 518円〜691円/ToDoリスト 453円〜648

ドローイングペーパー 604円〜712円(A5・バイブルサイズのみ)

“ルーズリーフ”特有のバラバラになりがちなページを天ノリで固め、必要な分だけ切り離せるパッドタイプで、バインダーに挟むほか、ノートのように単体でも持ち出せるのが特徴だ。「ドローイングペーパー」を除いて、「PLOTTER」のために開発されたオリジナル用紙を採用しており、クリームがかった紙色が目にやさしく、薄いが万年筆で書き込んでも裏抜けしにくい。

 

またリフィルには、スケジュール管理のシリーズも用意されている。

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リフィル2018年版月間ブロック 561円〜972

リフィル2018年版週間レフト式 1080円〜1944

「2mm方眼」をベースに、見開きでブロックタイプのマンスリー/レフト式のウィークリーをレイアウト。ムーンフェイズや六曜を表示するほか、バイオリズムなどを記入できる欄も盛り込むなど、限られたスペースに日々の情報を最大限効率的にまとめられるよう、綿密に計算されている。こちらもオリジナル用紙を採用。1枚ずつ単ページで構成されているので、必要な期間の分だけ持ち歩ける。

 

20171030wadafumiko005↑「リフィルメモパッド」は角を丸くトリミング。これによってルーズリーフでありながら単体の“ノート”としての顔が現れた

 

書き込まれ、パッドから切り離されたこれらのリフィルをまとめるのが「プロジェクトマネージャー」だ。

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プロジェクトマネージャー 453円〜648

オレンジやマスタードといった鮮やかな色と、ホワイトやグレーなどシックな色をアソートしたペーパーフォルダーのリフィル。表側にはタイトルやメモ、メンバー名を書ける欄が、内側にはプロジェクトの進捗を管理できるガントチャートがプリントされている。

 

さらにこの「プロジェクトマネージャー」やリフィルをストックできるのが、「リフィルストレージ」。

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リフィルストレージ 2160円〜2808

2本の留め具にリフィルの穴を差し込み固定。リフィルなら約300枚が綴じられる収納量をもっている。スナップボタンで留められ、リフィルの出し入れが簡単でありながら、リフィルをしっかりホールドしてくれる。

 

また、リフィルのラインナップとして、便利なアクセサリーツールがある。その一部を紹介する。

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アクセサリーツール

バンドリフター 1188円〜1296円/本革ペンホルダーリフター 1188円〜1296円/スケール下敷 432円〜496

バインダー機能をサポートし、ユーザーのクリエイティビティを刺激するツール。バインダーをホールドするバンドが付いた「バンドリフター」には世界時差表と度量衡表を、ペンを留められる「本革ペンホルダーリフター」にはカリグラフィーの見本と偉人の名言を使った文字級数表を、「スケール下敷」にはスケールや分度器を凝縮してレイアウトした。

 

※価格はすべて税込

 

PLOTTERオフィシャルホームページ
www.plotter-japan.com

PLOTTERオンラインストア
www.plotter-japan.net

 

あらゆる瞬間に“クリエイティビティ”は訪れる

ブランドコンセプトは「創造力で未来を切り拓く人のために」。「PLOTTER」というブランド名自体が、PLOT+ERで“計画する人・主催する人・構想する人”を示している。このツールが、ユーザーのクリエイティブワークをアシストするという意味だ。

 

「この“クリエイティブワーク”とは、いわゆる“クリエーター”だけのものではありません」と前出の斎藤さんは説明する。デザイナーや建築家などはもちろんだが、例えば会社員や主婦の仕事にも、“クリエイティビティ”は必要であり、あくまですべてのひとを対象としたツールであるというのが趣旨だという。

 

そこで一例として、GetNavi webの編集部員ならどんなシーンで活用できるのかを探るべく、早速使ってみた。

 

【オフィスで……】

ミーティング中にタスクをピックアップする

↑参加者が多くてスペースが限られたミーティングルーム。「To Do List」をメモパッドのようにリフィルだけ単体で持ち込み、メモを取ったりタスクを書き出したり。0%〜100%まで進捗を示す記入欄には、報告された進行状況に応じてチェックを入れられる

参加者が多くてスペースが限られたミーティングルーム。「ToDoリスト」をメモパッドのようにリフィルだけ単体で持ち込み、メモを取ったりタスクを書き出したり。0%〜100%まで進捗を示す記入欄には、報告された進行状況に応じてチェックを入れられる。

 

デスクでプロジェクトごとにメモをまとめる

↑今週のタスクを書き出した「To Do List」と企画のラフスケッチを描いた「2mm Grid」などをプロジェクトやジャンルごとにまとめられるのが「プロジェクトマネージャー」。言わば“キュレーションツール”だ。進行中の企画はバインダーに綴じて管理すれば、メモのまとめ、追加、閲覧が自在だ

今週のタスクを書き出した「ToDoリスト」と企画のラフスケッチを描いた「2mm罫線」などをプロジェクトやジャンルごとにまとめられるのが「プロジェクトマネージャー」。言わば“キュレーションツール”だ。進行中の企画はバインダーに綴じて管理すれば、メモのまとめ、追加、閲覧が自在だ。

 

まとめたノートを資料としてファイルする

↑完了したプロジェクトは、「プロジェクトマネージャー」に挟んだままの状態で、まとめて「リフィルストレージ」へ。ただストックするだけでなく、閲覧もしやすいため、次の企画のアイデアソースとしても活用できる

完了したプロジェクトは、「プロジェクトマネージャー」に挟んだままの状態で、まとめて「リフィルストレージ」へ。ただストックするだけでなく、閲覧もしやすいため、次の企画のアイデアソースとしても活用できる。

 

バインダーごと持って外出する

↑素材、デザイン、つくり、どれをとっても上質なバインダー。いつも持ち歩くことで、革が徐々に色や質感を変え、手に馴染んでくるようなエイジングを楽しめるのも贅沢な体験だ

素材、デザイン、つくり、どれをとっても上質なバインダー。いつも持ち歩くことで、革が徐々に色や質感を変え、手に馴染んでくるようなエイジングを楽しめるのも贅沢な体験だ。

 

取引先の会議室でスケジュールを書き込む

↑ウィークリーは横向きの時間軸でスケジュールを管理するので、そのまま右ページのメモ欄に視線を移動しやすい。ちなみに右ページの端には縦に、その週を起点とした40日分の日付が記載されている。このように昨日は凝縮されているものの、一見するとシンプルな印象なので、オフィスのデスクやミーティングの際にさっと開いて誰かの目に入っても、恥ずかしくないのもうれしい

ウィークリーは横向きの時間軸でスケジュールを管理するので、そのまま右ページのメモ欄に視線を移動しやすい。ちなみに右ページの端には縦に、その週を起点とした40日分の日付が記載されている。このように機能は凝縮されているものの、一見するとシンプルな印象なので、オフィスのデスクやミーティングの際にさっと開いて誰かの目に入っても、印象が良いのがうれしい。

 

【休日に……】

家でアイデアのソースを書き留める

↑注目のローカーボメニューについて、レシピの情報を収集したり思いついたアイデアをストックしたり。新しいアイデアは即、リフィルメモパッドを開いて書き込み。特に「2mm Grid」は、薄めの方眼罫が書く時は目安に、見返すときは目立たず、と適度な存在感を保っていて使いやすい。万年筆でも裏抜けしにくいので、気分よく書き進められる

注目のローカーボメニューについて、レシピの情報を収集したり思いついたアイデアをストックしたり。新しいアイデアは即、リフィルメモパッドを開いて書き込み。特に「2mm方眼」は、薄めの方眼罫が書く時は目安に、見返すときは目立たず、と適度な存在感を保っていて使いやすい。万年筆でも裏抜けしにくいので、気分よく書き進められる。

 

レシピやアイデアを閲覧しやすくまとめる

↑仕事と同様、メモは散らばらないよう目的別に「プロジェクトマネージャー」でまとめる。写真やイラストの入ったプライベートのメモも、これで“カバー”することで、ビジネスシーンでバインダーを開いた時に周囲の目に触れることなく携行できる

仕事と同様、メモは散らばらないよう目的別に「プロジェクトマネージャー」でまとめる。写真やイラストの入ったプライベートのメモも、これで“カバー”することで、ビジネスシーンでバインダーを開いた時に周囲の目に触れることなく携行できる。

 

メモがある程度溜まったらストレージへ移動する

↑アイデアは一定量溜まったら“倉庫”へいったん収納。溜めたアイデアはいつでも気になった時に見返すために側に置いておきたいのだが、「リフィルストレージ」なら見た目もシックなので、本棚にさりげなく立てかけておけるのがうれしい

アイデアは一定量溜まったら“倉庫”へいったん収納。溜めたアイデアはいつでも気になった時に見返すために側に置いておきたい。「リフィルストレージ」なら見た目もシックなので、本棚にさりげなく立てかけておけるのがうれしい。

 

家やカフェでくつろぎながらメモをチェックする

↑出かける際に持ち歩いて恥ずかしくない上質さ。シンプルながら、背表紙部分のバックプレートが「プエブロ」ならマットゴールド、「ホースヘアー」ならマットブラック、「シュリンク」は無垢の真鍮で適度な存在感を主張する。手に触れる革のしなやかさが心地よく、所有する喜びももたらしてくれる

出かける際にいつも持ち歩きたくなる上質さ。シンプルながら、背表紙部分のバックプレートが「プエブロ」ならマットゴールド、「ホースヘアー」ならマットブラック、「シュリンク」はアンティークゴールドで適度な存在感を主張する。手に触れる革のしなやかさが心地よく、所有する喜びももたらしてくれる。

 

このようにビジネスシーンで、プライベート空間で、使い道は違っても「PLOTTER」の同じアイテムが、それぞれの思考を巡らすシーンにフィットした。ひらめきをそのまま書き留めたい、情報をすぐに確認したい、しかもスマートに使いこなしたい。これらをシームレスにつなぐことで、さらに新たな創造性が刺激される。そんなモノ発信の好循環が生まれそうだ。

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ちなみに、レザーバインダーに始まりリフィル、プロジェクトマネージャーへとつながっていくラインナップは、あくまで今回のローンチ時のベースとなるもの。レザーバインダーを起点として、あらゆる“PLOTTER”のためのクリエイティブツールが今後、さまざま創られていくというから楽しみだ。

 

昨今、“大人の”とか“プレミアム”とか、そんな耳障りのいい形容詞を冠しただけの“ちょっとオシャレな”文房具があふれている。そんななかで「PLOTTER」は、シンプルだが品質の良さ、使い勝手の良さを随所に感じさせる本質的なデザインと作りをもっている。

 

見ればわかるし、使えば実感できるはずだ。ノートでありルーズリーフでもあり、またシステム手帳でもある。「PLOTTER」とは、いわば究極の“道具”なのだ。

 

撮影/湯浅立志(Y2)