100均で全材料を調達!親子で工作するハロウィンインテリア

ハロウィン発祥の地であるアイルランドでは、世界中から多くの人が集まる大規模なパレードが開催される一方で、伝統的な食事を食べたり、ゲームをしたりと自宅でのハロウィンパーティも楽しみます。その楽しみの1つが家を飾り付けること。

 

今年のハロウィンは、本場アイルランドのように、ちょっぴり不気味なモチーフや、オレンジや黒のインテリアで、ハロウィン気分を盛り上げましょう。

 

絵画・造形教室「ART LABORATORY」を運営する、画家でアイアン作家の甲斐荘暁子先生に、100円ショップで手に入る材料だけで作った親子で楽しめるハロウィン工作を教えていただきました。

 

 

ハロウィンをおさらい。
死者の魂がこの世に帰る1年に1度の日

アイルランドのハロウィン。

 

ハロウィンは、古代アイルランドのお祭り『サウィン(Samhain)』が起源です。サウィンは、『夏の終わり』を意味する言葉で、古代アイルランドで暮らすケルト人の暦では10月31日が夏の終わりの日であり、1年の終わりの日でもあります。このサウィンの時期は、現世と来世を分ける境界が弱まる時期と捉え、死者の魂が蘇ると考えられてきました。蘇った死者の魂を迎えるため、家を飾り付け、ご馳走を用意し親しい人たちと宴を開き祝ってきたのです。

 

ハロウィンは一年の中でも特別な行事のひとつで、毎年ハロウィンの時期にはすべての学校がお休みになるのだそう。子どもたちは何週間も前から仮装やゲームの準備をし、ハロウィンの工作や飾り付けを楽しみます。当日の夕食では、伝統的なドライフルーツが入ったパン「バーンブラック」を切り分けて食べます。バーンブラックのなかには、ドライフルーツや指輪や硬貨、ボタンなどが仕込まれていて、それによって運勢を占う楽しみもあるのだそう。そして、死者は悪霊とともに蘇って来ると考えられ、暗くなると多くのコミュニティでは魔よけのための焚火をします。

 

ハロウィンの背景をおさらいしたところで、ここからは甲斐荘先生に工夫と遊び心、そしてプロ考案ならではのセンスあふれるデコレーションの方法を教えていただきましょう。

 

あっと驚く仕掛けや温もりのあるライト…
手作りならではの工夫で楽しむ

小学生や小さな子どもがいる家庭でのハロウィンといえば、仮装して、友だちとお菓子交換をするのが定番。そのほかには、どんな楽しみ方があるのでしょうか?

 

「ぜひハロウィンにちなんだ工作を楽しんで欲しいです。親子で工作を楽しめば、1つのものを一緒につくる達成感を味わえますし、おしゃべりも増えます。会話しながらすすめることで新しいアイディアが生まれ、よりよいものができることもあるでしょう。また、ハロウィンの由来や意味を話せば、より一層思い出に残る作品になるはずです。作った作品で飾り付けを楽しめば、準備から当日までハロウィンをたっぷり楽しめます」

 

今回教えていただく工作は、4点。

 

「材料は100円ショップですべて揃い、手順が簡単で、ちょっとした失敗があったとしてもそれが素敵な味になる工作です。また、ライトを使って温もりのある雰囲気楽しんだり、目玉が入った棺桶ボックスで誰かを驚かせたり、そんなプラスアルファの楽しみもあります。
アイルランドでは、当日は友人や家族と食卓を囲むそうです。自分たちで飾り付けたお部屋とテーブルコーディネートで、ぜひ家族との楽しい時間を楽しんでください」(画家・アイアン作家の甲斐荘暁子先生、以下同)

 

■ まだらな色合いにほっこり! 張子のジャックオーランタン

「生のかぼちゃの代わりに、『芯材にひっつくねんど』と風船を使って作るジャックオーランタンです。芯材にひっつくねんどは、のびが良く、手にくっつきにくいので、お子さんでも扱いやすいんですよ。最近ではろうそくのようにゆらゆらと揺れるLEDライトが100円ショップで売られているため、雰囲気のある灯りを気軽に楽しめます」

 

【材料】

・芯材にひっつくねんど
・風船
・LEDキャンドルライト
・絵の具
・ペーパークラフトバンド
・すずらんテープ
・木工ボンド

 

【作り方】

1.風船を好きな大きさに膨らませたら、かぼちゃのもりっと膨らんだ形を表現するために、すずらんテープで縛る。

 

2.芯材にひっつくねんどに水彩絵の具を練りこみ、かぼちゃ色や好きな色で色づける。

 

3.目と鼻、口を空けてねんどを貼り付けるために、風船にマジックで目と鼻、口の形を描き、穴を避けながらねんどを風船に薄く伸ばしていく。ねんどを貼り付けたら、一晩置いて乾かす。

 

4.ねんどが乾燥したら風船を割り、持ち手となるペーパークラフトバンドを木工ボンドでくっつける。ぺーパークラフトバンドがボンドから剥がれやすい場合には、マスキングテープなどで仮止めをして安定させる。完成したランタンの中に、LEDキャンドルライトを入れる。

 

「写真にあるようなあたかかみのあるランタンにするには、オレンジに少しの黄色とピンク、紫をランダムに混ぜながら、練るといいでしょう。粘土に練り込んでいくことで、まだら模様になり、温もりを感じる色合いになります。色づきが濃かったり薄かったりすることが味になるので、お子さんでも失敗しません。かぼちゃの色はお好みで、お子さんの好きなピンクや水色で作ってもいいですね。暗くなってきたら、ぜひあかりを灯して、ちらちらと揺れる光を楽しんでください」

 

イケアやニトリのクリスマスグッズも活用! ハロウィンの飾り付けを手軽にシックに仕上げる方法

 

■ かわいくて個性的!お手軽ガーランドライト

「切ったり、貼り付けるだけで簡単に作れるガーランドです。100円ショップで販売されているガーランドライトは、あたたかみのある光。丸い飾りから漏れる光もやさしくて素敵です。蜘蛛の丸い部分にはおかしが入っているので、ハロウィンが終わってからみんなで食べる楽しみもあります」

 

【材料】

・ガーランドライト
・黒いビニール袋
・丸いお菓子
・キョロ目シール
・ラッピングバック
・タイ
・丸いお菓子

 

【作り方】

1.ラッピング袋に、おばけやかぼちゃなど好きな絵を描く。ハロウィンにちなんだ絵柄でも、関係ない絵柄でもお子さんが好きな絵柄でOK。

 

2.黒いゴミ袋の角に、ポスカで三角形に切り取る線と三角形の頂点に5センチほどの、切り込み線を書き、ハサミで切る。

 

3.頂点に切り込みを入れて2つに分かれた山を、それぞれぎりぎりのところでひと結びし、おばけの角にする。

 

4.黒いゴミ袋を約15センチ四方の正方形に切り、少し大きめの丸いお菓子を入れ、てるてる坊主の形になるように包み、1本のモールでねじって止める。残りのモールをバランスを見ながら、蜘蛛の足になるように巻きつけ、キョロ目をつける。

 

5.蜘蛛は、ガーランドの好きな場所に吊るして、黒いおばけは、角の間から照明を入れて、テープで止める。ラッピングは、付属のタイを使って止める。壁に画鋲で、バランスを見ながら飾る。

 

「ハサミでビニール袋をカットをするときに、きれいに作ろうしなくても大丈夫です。ぜひお子さんに切らせてあげてください。ビニール袋がライトにふんわりとかかるので、線がゆがんでも気になりません。キョロ目が付けば、かわいさもアップし、どんな形でもかわいらしいおばけが完成します。ジグザグに切れるはさみを利用してもよいでしょう。蜘蛛やおばけ、ラッピング袋以外にも、折り紙などでおばけを作ったり、写真を飾ったり、好きにデコレーションするのもおすすめです」

 

今年の「ハロウィン」は家で楽しむ! ドリンクに壁デコ、フェイスペイント…楽しむコツ&レシピ

 

■ ゆらゆら揺れるおばけがかわいいおばけのモビール

「ガーランドライトで作った黒いおばけと蜘蛛を使ったモビールです。白いビニール袋を使って、ゆらゆら揺れる白いおばけも加えました。くるくる回る姿がまるで動いているみたいで楽しい工作です」

 

【材料】

・竹ひご
・白いビニール袋
・たわし用ヤーン(アイボリー)
・キョロ目シール

 

【作り方】

1.直径15cmほどの円を書き、はさみで切り取る。

 


2.ビニール袋を4つ折りにし、中心にヤーンが通るほどの小さな穴を開ける。

 


3.穴にヤーンを通し、ヤーンが動かないよう、セロハンテープで止める。

 


4.表にキョロ目を付ける。

 


5.竹ひごにお好みで色を付ける。

 


6.バランスを見ながら、黒いおばけ、白いおばけ、蜘蛛をヤーンを使って結びつける。※黒いおばけ、蜘蛛の作り方は、灯のガーランドを参考にする。

 

「ポリエステルのたわし用ヤーンが、揺れるたびにキラキラと光ります。ヤーンは色の種類が豊富なのでお好きな色を選び、それに合わせて竹ひごに色をぬってオリジナルの組み合わせを楽しむのもいいですね」

 

■ 開けてびっくり!棺桶おやつボックス

「蓋を開けると、あらびっくり。目玉や蜘蛛がつまった棺桶おやつボックスです。中味はおやつでできているので、人をびっくりさせながらも楽しませる、ハロウィンにぴったりの工作です。食卓に飾って、楽しいハロウィンを演出しましょう」

 

【材料】

・蓋付空き箱
・太めのマスキングテープ
・細めのマスキングテープ
・絵の具
・赤い紙パッキン
・黒いビニール袋
・白いビニール袋
・お菓子
・黒いモール
・タイ
・キョロ目

 

【作り方】

1.箱に太いマスキングテープを十字架に貼り、細いマスキングテープで周りを囲う。マスキングテープの上から、蓋全体を黒く塗る。絵具が乾いてからマスキングテープを剥がす。

 


2.おばけのガーランドの作り方の1を参考に、白いビニール袋を直径10cmほどの円に切り抜き、お菓子を包み、タイで止める。白の丸シールに目の瞳孔を描き、白丸に貼る。赤ペンで充血をかく。黒い蜘蛛の作り方は「灯のガーランド」を参考にして作る。

 


3.赤い紙パッキンを敷き、目玉、蜘蛛、お菓子を詰め合わせる。

 

「黒い絵具を水で溶きすぎると、マスキングテープに染みてしまうので、普段より硬めで塗ります。真っ黒に厚塗りすることで棺桶らしさを作れます。目玉の中に、ハズレのお菓子を隠してロシアンお菓子ルーレットなどのゲームに利用しても楽しいですね」

 

ハロウィンに親子工作を楽しめば、親子の会話も弾み、行事の理解も深まるきっかけになると話してくださった甲斐荘さん。誰でも簡単にチャレンジできるように、100円ショップで手に入れられる材料を使った作品をご紹介いただきました。ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。

 

Profile

画家・アイアン作家 / 甲斐荘暁子(かいのしょう・あきこ)

東京都表参道と駒沢PREETY THINGS、神奈川県川崎市で3つの子ども向け、絵画・造形教室「ART LABORATORY」を運営する。武蔵野美術大学卒業。10年にわたり児童向け絵画教室を主宰。アートセラピーを取り入れた絵と工作の教室、マクラーレン南青山などでのワークショップを開催。
「ART LABORATORY 表参道」HP
Instagram

イケアやニトリのクリスマスグッズも活用! ハロウィンの飾り付けを手軽にシックに仕上げる方法

ハロウィンといえば、仮装したりパーティを催したり、お菓子を配ったりなど、非日常感を味える“イベント”としてのイメージが定着しています。とはいえ、今年も昨年に続き、大々的なパーティを企画したり仮装に力を入れたりするのは難しいかもしれません。そこで、ハロウィンを日常に取り入れシーズンの到来を楽しむ方法として、インテリアをハロウィン調にアレンジしてみては?

 

新たに買わなくても家にあるものやクリスマス用のアイテムを活用し、コストを抑えて楽しめるテクニックを、スタイリストの鈴石真紀子さんに教えていただきました。ひとり暮らしからファミリー世帯まで気軽に取り入れられる、おしゃれなハロウィンアレンジは必見です。

 

専用グッズにこだわらなくてOK!
手軽に楽しむハロウィンインテリアのポイント

ハロウィングッズは例年、9月上旬頃からインテリアショップや100円ショップのイベントコーナーで見かけるようになります。モノトーンにオレンジやパープルの配色が目を引くガーランドや、ディスプレイ用のかぼちゃモチーフ、クモの巣オーナメントに仮装衣装など、さまざまなアイテムが並びますが、10月上旬には激減します。

 

「イベントグッズが店頭に並ぶ時期は、年々早まっているように感じます。これからハロウィンの準備を始める方は、専用アイテムが手に入らないこともあると思いますが、ちょっとした工夫でハロウィンの雰囲気を出すことができるんです。

インテリアにハロウィンを取り入れる際、まず考えるべきは、なにを買うのかではなく、どこをアレンジするのか。リビングの一角やソファ周り、玄関の棚上などに絞り込むことで、イメージがしやすく準備や片付けも簡単になります。シンプルな木箱があるなら、その箱をディスプレイスペースとしてアレンジするのもいいですね。木箱を黒系のマスキングテープで縁取り、黒×白柄のペーパーを貼り付けて、ミニかぼちゃを置くだけでもハロウィンらしさが出てきます」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

ハロウィンインテリアを手軽に楽しむポイント3

1.市販のハロウィングッズに頼り過ぎない
2.アレンジするのは部屋のワンコーナーに絞る
3.モノトーンの雑貨、空き箱やガラス器など、使えそうなものをピックアップする

 

わかりやすいオレンジじゃなくていい!
くすみカラーでハロウィンらしさを演出

モノトーンとオレンジ色の組み合わせは、それだけでハロウィンを連想させるインパクトのある色合わせです。

 

「1日だけのパーティや子ども部屋ならばいいのですが、リラックスしたいリビングや大人のひとり暮らしの空間には、オレンジ色の代わりにサーモンピンクやラベンダーなど、くすみ系の色味を加えるのもおすすめです。ハロウィンのアレンジは少し雑なぐらいでも、どこか味のある仕上がりになるもの。大小さまざまな瓶にハロウィンカラーのキャンドルをセットしたり、布やレースをラフに巻き付けたりして、リズムのあるディスプレイにしましょう。

クモやドクロモチーフの小物やガーランド、キャンドルなどは、100円ショップや雑貨店で購入できるシンプルなものをストックしておくと便利です。今の時期ならば、セールになっている可能性も高いのでチェックしてみましょう」

ハロウィンインテリアのクオリティを上げるポイント3

1.モノトーンをベースに、ハロウィンカラーに捉われず、差し色を加える。サーモンピンクやラベンダーがおすすめ
2.大小さまざまなサイズのものをランダムに配置。キレイにつくり込むというよりもラフな感じでゴーストタウンを演出する
3.クモやコウモリ、ドクロなどのモチーフは、アレンジの効くシンプルなものをストックしておく

 

手作りハロウィンインテリア 実践編

1. クリスマスグッズを活用したハロウィンインテリア

クリスマスアイテムを活用したアレンジから見ていきましょう。白樺のシンプルなツリーに飾っているのは、クリスマス用のボール型オーナメント。マスキングテープを貼って顔をつくるだけで、あっという間にハロウィン仕様になるのが驚きです。壁の右上には、クリスマスリースに白いメッシュの布と糸を巻き付けた、クモの巣リースを飾っています。かわいらしい雰囲気がありながらも、落ち着きのある空間になりました。

 

「シンプルな丸いオーナメントに三角形をベースにした顔を付けるだけで、ジャックオーランタンになります。お子さんと一緒につくるのも楽しいですよ」

 

「クリスマスリースを覆うように巻きつけたメッシュの布は、シフォンやレース、チュール、オーガンジーなど透け感のあるお好みのもので。布がない場合は、ストッキングや水切り用ネットを使ってもいいでしょう。糸やリボンをランダムに巻きつけて、クモやコウモリなどの小物を貼り付ければ完成です」

 

【使ったアイテム】

ニトリ「LEDツリー(40cm・シラカバウッド iBF)
1990円(税込)

 

ニトリ「ナチュラルリース(ゴールドモール iAN)
1490円(税込)

 

ニトリ「ボール10P(ホワイトシルバーミックス iKR)
499円(税込)

 

フライング タイガー コペンハーゲン「スパイダー冠
220円(税込)

※パーツを切り離して使っています。

※商品はいずれも季節商品のため、販売終了の可能性があります。

 

続いて、リビングのソファ周辺など、くつろぎスペースに取り入れるハロウィンインテリアを提案していただきます。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

2. くつろぎスペースに取り入れるハロウィンインテリア

人が集うリビングのソファ周りは、ファブリック類をチェンジしたり壁にハロウィンアイテムをさりげなくプラスしたり。

 

黒やグレーのクッションの中に、サーモンピンクの太いストライプ柄クッションを投入することで、落ち着いた中にもハロウィンらしいポップなニュアンスが加わります。流木タペストリーにフェルトのコウモリをあしらった、生成りの布地がミイラを感じさせるアレンジは、上級テクに見えますが簡単に作れるそう。

 

「黒いフレームは100円ショップやIKEA(イケア)などで購入できます。中に入れているハロウィンポスターは、フリーのイラスト素材をプリントしたものです」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

 

「このタペストリーは、以前娘のハロウィン仮装用に作った、ミイラコスチュームの巻きスカートのリユースなんです。平ゴムに紅茶染めした包帯や、チュールやリボン、細長くカットしたさまざまな素材の布をランダムに結びつけています。切りっぱなしのほつれた状態がミイラの雰囲気を出すので、ザクザクとハサミで切ったり、手で裂いたり、ミシンや針を一切使わずにつくれます。この巻きスカートを流木に結びつけ、コウモリの形にカットした黒いフェルトを両面テープで貼り付けました」

 

【使ったアイテム】

ニトリ「クッションカバー(シンプレBK)
399円(税込)

※ニトリのオンラインサイトのみ2点セットで販売しています

 

イケア「FISKBO フィスクボー フレーム ブラック21×30cm
299円(税込)

 

続いて、思わずインスタグラムなどSNSに投稿したくなるような壁面のアレンジを解説していただきます。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

3. フォトスペースとしてつくり込むハロウィンインテリア

思わずインスタグラムなどSNSに投稿したくなるような壁アレンジ。マスキングテープでつくったクモの巣や、ハロウィンガーランドをかけることで、にぎやかな壁面になりました。

棚の上には、空き瓶を再利用したキャンドルスタンドとアクリル絵具を塗ったカボチャが並びます。カボチャの下に敷いたクモの巣マットは100円ショップのもの。仮装した子どもたちには、紙ストローにハロウィンイラストを貼り付けたフォトプロップスを持って、ポーズを決めてもらいましょう。

 

「黒やグレー、シルバーなどのマスキングテープを使って、壁にクモの巣をつくります。少々いびつなぐらいがかわいらしく仕上がります。マスキングテープを放射線状に貼るところから始めると形作りやすいですよ。すべてフリーハンドでOK!」(スタイリスト・鈴石真紀子さん、以下同)

 

「ジュースやワインなどの空き瓶を洗ってラベルを剥がし、包帯や白いリボンを巻いて目玉シールをつけたり英字新聞の切れ端を貼ったりして、好みのアレンジに仕上げて並べます。瓶の口にハロウィンカラーのキャンドルをセットして火を灯しましょう。時間の経過とともに溶けた蝋が流れ、雰囲気のあるキャンドルスタンドに仕上がります。カッターナイフでキャンドルの底面の周囲を削って調整すると、瓶の口にさしやすくなります。キャンドルの火は必ず壁から離し、上のガーランドや横に置く小物類に引火しないように十分注意してください」

 

【使ったアイテム】

フライング タイガー コペンハーゲン「ガーランド
330円(税込)

※季節商品のため、販売終了の可能性があります。

 

フライング タイガー コペンハーゲン「ロングキャンドル」2本
110円(税込)

※カラーバリエーションは時期により変わります

 

ハロウィンインテリアは仮装と同じように、毎年違う雰囲気を楽しみたいもの。クリスマスアイテムを少し早めに出してハロウィン仕様にアレンジしたり、家にある布や箱などを有効に活用したりすることで、コストをかけずに楽しめるといいですね。今回紹介したアイデアを参考に、ハロウィンコーナーを作ってみませんか?

 

【プロフィール】

スタイリスト / 鈴石真紀子

スタイリスト。10歳と13歳の女の子のママ。雑誌や広告などで衣食住に関わるライフスタイル全般のスタイリングで幅広く活躍。フードコーディネーターとして、またフードユニット「coton.(コトン)」として、ワークショップややイベント出店、ケータリングなどの活動にも力を注ぐ。
Instagram
@marsuzu https://www.instagram.com/marsuzu/?hl=ja
@cotonfood https://www.instagram.com/cotonfood/?hl=ja

 

意外と知らない「ハロウィン」の意味・成り立ちと、楽しむコツ

秋のお楽しみイベントといえば、ハロウィン。2018年には、東京・渋谷のスクランブル交差点やセンター街を中心に、10万人超がごった返す様子が大きな話題になりました。いまだ新型コロナウイルスの影響下にある今年は、仮装して大勢がひしめくパーティーへ繰り出すよりも、“おうちハロウィン”が主流となりそう。そこで、大人数で集えなくても、手の込んだ料理を作らなくても、自宅でハロウィンパーティーを楽しめるテクニックを、造形教室の講師であり、イラストレーターの佐々木千絵さんに教えていただきました。

 

ハロウィンっていつ? 本来の意味は?

Halloween(ハロウィン、ハローウィン)とは、本来は「聖夜」の意味。古くはケルト人の祭りで、秋の収穫を祝い、悪い自然霊や魔女などを追い払うために行われていたものです。

 

ケルト人の暦では、11月1日が元旦。10月31日は大晦日にあたり、悪霊をすべて動物に取り憑かせて追い出すことができる夜とされていました。10月31日の夜、カボチャなどのウリをくり抜いてランタンを作り、仮装行列を行って広場の焚き火の周りに集まり、藁人形や麦の穂で作った動物を燃やす、という一連の行事を行います。

 

この習俗がキリスト教文化に取り入れられ、11月1日の万聖節「Hallowmass」の前夜祭とされました。やがてアメリカに取り入れられるとイベント的要素が色濃くなり、現代ではおもに子どもの祭りとして、10月31日の夜ににぎやかに騒ぎ、ごちそうを食べる民間行事となっています。子どもたちが近所を巡って「Trick or Treat!」と言ってはお菓子をもらう様子は有名ですね。

※参考=ニッポニカ

 

ハロウィンパーティーの醍醐味は非日常感を味わえること

赤ちゃんから大人まで幅広い年代を対象にした、不定期開催の造形教室「アトリエゴーゴー」の講師をしている佐々木さんは、毎年、生徒さんと一緒にハロウィンパーティーを楽しんでいるそう。

 

「ハロウィンといえば、変身や装飾! サプライズ要素がお楽しみポイントになります。家にあるものをベースに100円グッズなどを少し買い足すだけで、ハロウィンらしい世界観はつくれますよ。フェイスペイントをしたり、普段は飲まないような見た目&味わいのドリンクに挑戦したりして、ワクワクドキドキする時間を過ごしましょう!」(イラストレーター・佐々木千絵さん、以下同)

 

さっそく、佐々木千絵さんプロデュースの手軽に楽しめる”おうちハロウィン“テクを紹介します。

 

1. 好きなドリンクをハロウィン仕様にしてみよう

ハロウィンの食卓を彩る「コウモリモンスター」

おうちにある無柄のコップに、100円ショップなどで手に入る目玉シールとコウモリの羽を付け、カラフルなドリンクを注ぐだけ。目玉の数や位置やドリンクの色で、何通りものユニークなモンスターが並びます。

 

「黒ビールを注ぐだけでもいいし、トマトジュース&ビールのレッドアイ、ラム&コーク、カシス&オレンジなどの定番カクテルから、オリジナルアレンジの毒色カクテルまで、モンスターグラスの色味を変身させて、幅広い味わいで盛り上がりましょう。もちろん、ジュース類でもOK。星や丸型にしたゼリーを浮かべるのもいいですね」

 

【材料・道具(4人分)】


・画用紙(黒・A4サイズ)…1枚
・ハサミ
・色えんぴつ(白)
・マスキングテープ…1~2本
・目玉シール(100円グッズ)…1~2袋
・お好みのドリンク…4種類
・紙ストロー…4本

 

【手順】

1. 画用紙を半分に折り、コウモリの羽の形にハサミで切る

「羽を広げたコウモリが飛んでいる姿になるように、左上上がりのカーブから、下側をギザギザになるようにフリーハンドでカットします。大きさや形はお好みのサイズでOK。形がいびつになってもかわいいので、ご心配なく!」

 

2. 色えんぴつ(白)で名前を書く

「グラスの持ち主がわかるように、名前を書きましょう。金や銀のカラーペンやキラキラ光るペンで書くのもいいですね」

 

3. コウモリの羽と目玉シールをグラスに貼る

「コウモリの羽をマスキングテープでグラスに貼ります。このとき、コウモリの羽を少し傾けた状態で貼ると、パタパタと飛んでいるようでかわいい雰囲気になります。目玉シールの位置や数も自由にアレンジしてくださいね。透明なグラスがなければ、プラスチックカップでもOK。コウモリの羽は紙皿に付けるのもオススメです」

 

【アレンジテク】


「チョコシロップをグラスの内側上部分に垂らしてから、牛乳を注げば、チョコレートドリンクに。お子さんや、アルコールが飲めない方にどうぞ!」

 

次に佐々木千絵さんに教えていただくのは、家のなかにイベント気分を高める“フォトブース”を作るテクニック。

 

2. フォトスペースを作ってみよう

イベント気分を高める「ぷっくりモンスターとクモの巣の壁」

マスキングテープとコーヒーフィルターを使った、フォトスペースにもなる壁のデコレーションです。モンスターに見立てたコーヒーフィルターの中にはお菓子が入っているのも、うれしいサプライズポイントに。「ハロウィン専用のガーランドや装飾アイテムを買い足さなくてもできます。マスキングテープは黒系だけではなく、ピンクやイエローなど、ビビットなカラーを加えるのがポイント。フォトスペースをつくっておけば、うっかり写真を撮り忘れることがなくなるし、撮影回数が自然と増えます。ハロウィン気分も盛り上がりますよね」(イラストレーター・佐々木千絵さん、以下同)

 

【材料・道具】


・マスキングテープ…数種類
・コーヒーフィルター…数枚
・目玉シール(100円グッズ)…1~2袋
・ハロウィンのお菓子…適量

 

【手順】

1.マスキングテープでクモの巣と文字をつくる

「描きたいクモの巣の大きさを決め、その大きさになるように色柄違いのマスキングテープ2〜3種類を使って、4本の線が中央でクロスするように貼ります。線と線の間をつなげるように、マスキングテープを横に貼り、クモの巣を完成させます。『HALLOWEEN!!』の文字も同時につくっていきましょう」

 

2. コーヒーフィルターに目玉シールを貼る

「コーヒーフィルターに、目玉シールを1~3個程度、貼り付けてモンスターの顔にします。中にお好みのお菓子を詰め、開封部分が上になるように、クモの巣をつくった壁部分にマスキングテープで貼り付けましょう」

 

最後に佐々木千絵さんに教えていただくのは、家のなかにイベント気分を高める“フォトブース”を作るテクニック。

 

3. フェイスペイントに挑戦してみよう

【クール編】目元で魅せる「スパイダーウーマン」

普段使いのアイラインや赤系リップですぐにできるフェイスペイント。「片方の目元に細いラインでクモの巣を、反対側の頬に赤いハートを描きました。ハートを頬ではなく、クモの巣横に小さく描いて片側にアレンジを寄せれば、控えめで大人っぽい雰囲気に。クールな表情で撮影をしてインスタにアップすれば、いいね! がいっぱいつきそうです」(イラストレーター・佐々木千絵さん、以下同)

【道具】

・口紅(赤)
・アイライン(黒)

 

【手順】

1.口紅で片方の頬にハートを描く

「口元に塗った口紅と同じ色で、鼻横くらいの位置に3cm程のハートを描きます。右利きの方は右目側の方がクモの巣を描きやすいので、ハートは左頬にしましょう。ハートが口元になったり大きすぎたりすると、笑いジワで崩れやすくなるので、ご注意を!」

 

2.口紅で上まぶたにラインを描く

「目尻側1/3くらいの位置から、目尻に沿って口紅を動かし、そのままややつり目になるように約1cm伸ばし、反対側にも同様のラインを引きます。口紅がクレヨンのような形状ならそのまま描けますが、そうでないタイプは、リップペンシルを使いましょう」

 

3.アイラインで片方の目元にクモの巣を描く

「ハートとは反対側の目元下に、中央から目尻までの横幅の間で4本のアイラインを引きます。下にいくほど広がるような放射線状に描きましょう。それら4本の縦線の間をつなげるように、アイラインで3本の横線を引けば、クモの巣の完成です」

 

【キュート編】笑顔が可愛い!?「口裂け吸血鬼」

口紅とアイラインに、アイシャドウとフェイスペイントキットを加えたアレンジです。「ハロウィンが近づくと、100円ショップや雑貨を扱うショップにはフェイスペイントキットが並ぶので、そういったものを活用するのも楽しいですよ。ここでは、フェイスペイントキットを使って頬に星を描きました。口元にしたたる血が、ニコッと笑うといい感じです(笑)」

 

【道具】


・口紅(赤)
・アイシャドウ(オレンジ系)
・アイライン(黒)
・フェイスペイントキット(ハロウィン用)

 

【手順】

1.口紅で口元に血を描く

「口元に塗った口紅を使って、口びる右側に数本の縦線を描き、血のしたたりを演出します。口紅の形状によっては、直接描きにくいことがありますので、リップペンシルを使うのがオススメです」

 

2.アイラインで口横に縫い目を描く

「目元にアイシャドウを塗ります。次に、左の口角から、笑ったときに口角の上がるラインに沿うように3cmほど横ラインを引き、4〜5か所、均等幅の短い縦ラインを描きましょう」

 

3.アイラインで目尻に縫い目を描く

「左の目尻からやや上カーブになるようにアイラインで2cmほどの横ラインを引きます。次に、3ヵ所ほど均等幅で短い縦ラインを描きます」

 

4.フェイスペイントキットの黄と白で右頬に星を描く

「フェイスペイントキットのチップで黄、白の星をやや重なり合うように左頬に描けば完成です。フェイスペイントは、お好みの色味とデザインで自由に描いてくださいね」

 

赤リップやアイシャドウ、目玉シールやマスキングテープなど、すべて100円ショップで手に入るので、オリジナルのアレンジにも気軽に挑戦してみましょう。オンラインでのハロウィンパーティーやSNSなどを通じて、おうちハロウィンのアイデアを共有するのも楽しいですよ!

 

【プロフィール】

イラストレーター / 佐々木千絵

イラスト旅エッセイスト。独特のタッチと鋭い視点で描くイラストやエッセイが人気で、雑誌やweb、書籍などで活躍。著書に『LOVE台南 台湾の京都で食べ遊び』、『ジジ連れ冥土のみやげ旅inパリ』、『子連れソウル』(すべて祥伝社)などがある。高校生と中学生姉妹のママ。
Instagram=@chie_sasa

 

もうハロウィン? 今年はどうなる? SNSとハロウィン「祭り」と「盛り」の関係性――『シェアしたがる心理』

街中に広がるハロウィングッズ。もうすぐハロウィンか〜と思いながら、まだひと月半も先じゃんっ! 日本のお正月ですら、11月からは準備しないのに、2か月前からイベントの準備が始まるイベントってほとんどないですよね。

 

一般社団法人日本記念日協会の調査によると、2016年ハロウィンの経済効果は1345億円でバレンタインの経済効果を超えたそうですが、2017年には約1305億円と約3%減少したそうです。とは言っても、2011年には約560億円、年々経済効果は右肩上がりに推移しています。

 

さぁ今年はどうなる? ハロウィン商戦! ということで、『シェアしたがる心理』(天野彬・著/宣伝会議・刊)より、ハロウィンとSNSの関係を読み取りながら、今年のハロウィンに思いをはせてみようと思います。

 

 

ハロウィンは、「祭り」と「盛り」のニーズがミックスされたイベント

みなさんは「ハロウィン」関連のイベントに参加したことはありますか?

 

私は人生で一度だけ、某テーマパークでの仮装デーで、ピーターパンに出てくるMr.スミーの仮装をし、全く知らない同じ仮装をした集団に仲間入りし、写真を撮るなど楽しみました。この「楽しかった」理由はどこにあるのでしょうか?

 

祭りという一つの「言い訳できる機会」をてこにして、普段とは違う自分に変身するということ。翻ってみれば、そのこと自体は「祭り」が持っている伝統的な社会的機能に違いない。しかし、現代版ハロウィンが異なるのは、ユーザーが普段よりも自分をどうより良く演出するか--すなわち、どう「盛る」かという視点が強くなっていることであるように思われる。

(『シェアしたがる心理』より引用)

 

なるほど!

 

確かに、祭り感はめっちゃあった!!  キャラクター的にはおじさんになるので「盛り」とは遠く感じますが、異性のおじさんに変身するというのは私にとっては究極の盛り!  演出という面から考えれば「これはウケる」と心の中で思っていたのは否めません(恥ずかしい)。

 

私は当時、この祭りをシェアしませんでしたが、若い子たちはその場で「シェア」する人が多数。その背景にはどんな思いがあるのでしょうか?

 

もう「いいね!」がない時代には戻れない

「盛り」や「インスタ映え」などのワードを聞くと、「『いいね!』をもらうために写真撮りに行ってるんでしょ?  別にパンケーキ食べたくないわけでしょ?」と思う方も多いかもしれません。

 

2017年に流行語となった「インスタ映え」ですが、2018年の現在でも廃れることなく健在。流行というかむしろ「インスタ映えして当たり前」な風潮があるようにも感じます。『シェアしたがる心理』では、「そこで食べるパンケーキというモノ」というより、「SNS映えする流行りのパンケーキを食べているコト」のシェアをしていると語られます。

 

時代が「モノからコトへ」移行しているということはよく耳にすると思います。飲食店でもこれまでの時代は「美味しいモノ」を提供していれば顧客満足度は高かったのですが、これからの時代それだけでは繁盛しなくなってきているということがよくわかりますね!

 

 

なぜ「盛る」の?

最近ではアナログカメラのように、ザラザラとした質感の写真も増えてきますが、なぜそのままの写真や動画ではなく、加工し盛った写真や動画をシェアするのでしょうか?

 

私たちにとって一番の関心の源泉は、多くの場合「自分自身」のことであるが、自分というもには確固たる「答え」がないものではないだろうか。何者にでもなれることの軽やかさとそれゆえの不安や悩ましさが同居する中で、私たちは遊ぶ時間にこそ、そのアイデンティティの不確かさを楽しさへと転換できる。

(『シェアしたがる心理』より引用)

 

ちょっと難しく書かれていますが、自分をネタにいつもと違う自分になることが「盛り」とのこと。私がハロウィンイベントに参加した時も、おじさんに扮すること=盛りだったので、「祭り」と「盛り」の要素をどちらも満たしていたということが改めてわかりますね。単に可愛くする、キレイにする、かっこよくするというプラスの盛りだけでなく、自分をネタに面白がることも「盛り」なのだと理解しました!  なるほどなぁ〜。

 

 

どこもかしこもハロウィン一色

今年のハロウィンは、10月31日(水曜日)。

 

国内最大級のハロウィンイベントである「カワサキ ハロウィン」はなんと今年22回目の開催。10月28日(日曜日)に開催される仮装コンテストでは賞金50万円ももらえるんだとか(知らなかった……!)。

 

他にも渋谷、スカイツリー、お台場、夢の島などなど都内ではどこもかしこもハロウィンイベントが開催され、東京や大阪のテーマパークでも仮装OKとなり、例年にも増して盛り上がって過ごせそう。去年の経済効果が減少したので、その反動で大きく跳ね上がるのか、それとも衰退となるのか、私個人としてはハロウィン限定の美味しいお菓子を食べられるならいいか!  と思うのでした。

 

あなたの今年のハロウィンはどのように過ごしますか?

 

盛って祭り気分な自分をSNSでシェアする?  いいねを押す?  それとも何もしない?

 

 

【書籍紹介】

シェアしたがる心理

著者:天野彬
発行:宣伝会議

情報との出会いは「ググる」から「#タグる」へ。宣伝会議人気講義「インスタグラムマーケティング基礎講座」を書籍化。全ての人が、何かをシェアし、誰かのシェアに触れている。シェアがトレンドを生み出すSNS時代のいまとこれからを、新進気鋭の若手メディアリサーチャーが分析。

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今年も大盛り上がりのJ2!大分のマスコットが「ハロウィン仕様」で可愛すぎる

今年の明治安田生命Jリーグも終盤戦。トップリーグであるJ1はもちろん2部のJ2も例年どおり、大きな盛り上がりを見せている。

先週末には、湘南ベルマーレのJ2優勝と自動昇格が決定。2位には「ジャパネットたかた」の創業者、高田明氏が社長を務めるV・ファーレン長崎がつけ、J1降格組の名古屋グランパス、アビスパ福岡が勝点2差でそれを追っている。残りは3節だ。

 

そのJ2でも週末はハロウィンムードが一気に高まった。現在8位とJ1昇降格プレーオフ圏内を狙う大分トリニータの試合では、チームマスコットがこんな姿で登場している。

トリニータが誇るマスコットのニータンが、見事な“ハロウィン仕様”に。その愛らしい姿にさらに磨きがかかり、移動のために使用しているお馴染みの台車も相まって、とにかく可愛い!

 

カメらしく「おつかめさまです」が合言葉のニータン。コスプレは元々お手の物である。

カッパ姿すらもカワイイ……。現在8位の大分。昇降格プレーオフ圏内の6位とは勝点4差があるが、ニータンとともにJ1復帰を勝ち取るため、残りの3試合の戦いに臨む。

「かぼちゃ」は英語で “パンプキン(pumpkin)”…… ではないって本当?

ハロウィンの季節がやってきましたね。ハロウィンと言えば、先日放送された『林先生が驚く初耳学』でこんな問題が取り上げられていました。

 

「日本人が普段食べているカボチャは、英語で “pumpkin” とは言わない」

 

みなさんご存知でしたか? 林先生は初耳だったようですが、実は私もこれは初耳でした。そこで今回は「かぼちゃ」にまつわるお話です。

 

“pumpkin” は皮がオレンジのかぼちゃだけ?

Pumpkins

番組の解説はだいたいこんなものだったかと思います。

 

【pumpkin】とは、ハロウィンで使うような皮がオレンジ色のかぼちゃのこと。皮が緑色の日本のかぼちゃは英語で【squash】と呼ぶ

 

そして、街で海外の人に日本の緑色のかぼちゃを見せて「これは英語でなんて言う?」とインタビューすると、みんな “squash” だと答えていました。(発音はスカッシュではなく [/skwɒʃ/])

 

これにはスタジオの芸能人もビックリ、私もビックリしました。

 

だって、ニュージーランドでは緑のかぼちゃも “pumpkin” と呼ぶんです。スーパーでも日本のような緑色のかぼちゃが “pumpkin” として売られています。

 

では、”pumpkin” と “squash” の違いって一体何なのでしょうか?

 

“pumpkin” と “squash” の違いは?

KABOCHA SQUASH

気になったので、いろいろと調べてみました。

 

まずはオックスフォード現代英英辞典で “pumpkin” を引いてみると、こう書いてあります。

 

a large round vegetable with thick orange skin.

 

えー?本当に “pumpkin” は皮がオレンジ色のものなんですね…。

 

では、続いて “squash” を引いてみると、こんなことが書いてありました。

 

a type of vegetable that grows on the ground. Winter squash have hard skin and orange flesh. Summer squash have soft yellow or green skin and white flesh.

 

もっと詳しく調べてみると、ウリ科カボチャ属のものを “squash” と呼び、皮が硬いかぼちゃ系のものを “winter squash”、皮が薄いズッキーニなどを “summer squash” と分類するようです。(ズッキーニはカボチャ属なんだそうですよ!)

 

なので、皮がオレンジ色のかぼちゃも緑色のかぼちゃも “winter squash” に含まれるんですね。そして、”winter squash” にはどんな種類のものがあるのか少しだけ挙げてみると、

 

●Butternut squash

●Buttercup squash

●Acorn squash

●Banana squash

●Spaghetti squash

●Delicata squash

●Kabocha (squash)

●Pumpkin

 

つまり、”pumpkin” というのは “squash” という大きなくくりの中にある種類の名前なんですね。そしてまた、”pumpkin” の中にも様々な品種がいろいろあって、ハロウィンで使うオレンジ色の皮のかぼちゃもその1つだということです。

 

それに対して、日本のスーパーでよく売られている緑色のかぼちゃは、同じ大きな “squash” というくくりですが “pumpkin” とは別の種類なので “squash” と呼ばれるそうです。国によっては “Kabocha” や “”Kabocha squash” と呼ばれているそうですよ。

これがテレビ番組で「日本で食べている緑色のカボチャは “pumpkin” ではない」と紹介された理由だと思います。

 

でも、これは主に北米やイギリスでの話なんです。

 

ニュージーランドとオーストラリアの “pumpkin”

ニュージーランドやオーストラリアでは先ほども紹介したとおり、緑色のかぼちゃも “pumpkin” と呼ばれています。

 

ニュージーランドで栽培されている野菜が紹介されているウェブサイトvegetable.co.nzには、こんなことが書かれてあります。

 

The terms pumpkin and squash are often used interchangeably

 

つまり、”pumpkin” と “squash” という言葉は同じように使われるのだそうです。

 

私がニュージーランドでよく見かける種類は、

 

●Buttercup

●Butternut

●Crown

●Spaghetti squash

 

などです。セイヨウカボチャの種類の1つ “Buttercup” が日本で食べているかぼちゃと見た目も味も同じで、”pumpkin” として売られています。

Buttercup

ちなみに、お隣の国オーストラリアでは日本のようなかぼちゃは “Kent” や “Jap/Japanese pumpkin” という名前で売られているそうですよ。

 

かぼちゃの呼び方まとめ

日本で食べているような緑色のかぼちゃを “pumpkin” と呼ばないのは北米やイギリスの話で、ニュージーランドやオーストラリアでは “pumpkin” と呼んでいます。

 

野菜や果物は国や地域によって呼び方が違うこともあるので、ちょっとややこしいですね。

 

また、日本におけるかぼちゃの輸入先第1位はニュージーランドだそうです。私も日本に帰国中にニュージーランド産かぼちゃを買ったことがありますが(笑)、もしスーパーでニュージーランド産かぼちゃを見かけたら、ぜひ一度手にとってみてくださいね!

 

【URL】
活きた英語のちょっとした使い方や覚え方などを紹介する日刊のウェブマガジン
「日刊英語ライフ」 https://kiwi-english.net/

ハロウィンの水分補給にはコレ! 持ち歩くだけで雰囲気が出る“点滴ドリンク”を試してみた

今年もいよいよハロウィンの季節がやってきましたね。ここ数年、すっかり日本でも定着し、各地でイベントが開かれたり、関連グッズが幅広いジャンルで展開されたりしています。当日ともなれば、渋谷の街は仮装した人々で大賑わい。今回はどんな仮装で繰り出そう、と思案している方も多いのではないでしょうか? 本稿では、そんなハロウィンを演出する仮装アイテムとして、フォトジェニック? な“点滴ドリンク”をご紹介します。

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妙なリアリティを醸し出すこの色の正体は……?

この点適ドリンクこと「ANTLER DNA TEA」を販売するのは、台湾発の本格ティースタンド「THE ALLEY LUJIAOXIANG(ジ アレイ ルージャオシャン)」。看板商品のミルクティーをはじめ、香り高い一杯をリーズナブルに味わえると人気を集め、今年7月に日本上陸を果たしたばかりにも関わらず、早くも表山道店、渋谷店、ルミネ新宿店、恵比寿店にサナギ 新宿テイクアウトブースを加えた5拠点を構えています。

20171027_y-koba1 (4)↑人気のタピオカミルクティー。タピオカはすべて手作りにこだわった特製のものなんだとか!

 

そんなTHE ALLEY LUJIAOXIANGから数量&期間限定で発売されるのが、この点滴パックに封入された「ANTLER DNA TEA」。見た目は紫色に近く、真っ赤ではないところが逆に妙なリアリティを感じさせます……。いったいどんな味なのでしょうか? ひと足先に入手して、実際に試してみました。

20171027_y-koba1 (2)↑見た目は紫色。ここでは色がわかりやすいようコップに注いでいますが、実際は長いほうのチューブをストローのように使って飲みます

 

口を近づけるとフッとお茶の良い香りがします。口に含んでみると、真っ先に感じたのは、まさかの「ブドウ」。自慢のお茶とブドウを組み合わせてこの色味を出していたんですね。しかし、そのほのかな甘みもすぐに消え、後味は完全に上等なお茶のそれです。このさっぱりとした味わいがうれしいですね。奇をてらった商品化と思いきや、本格ティースタンドだけあって中身の完成度もかなり高いと感じました。

 

こちらの商品は10月27日(金)~31日(火)の5日限定で、毎日18時から販売予定(価格は税別500円 ※ルミネ新宿店は取り扱いなし)。ハロウィンには参加したいけれど仮装の用意がない、という方も、これを持ち歩けば雰囲気は出せるはず。本格的な仮装のアクセントとして、白衣などと組み合わせるのもありですよ。

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