高級食材てんこ盛り!定番とはひと味違う”プレミアム”なハンバーガーがコレだ!

プレミアム食品といえばビールが代表的だったが、ハンバーガーやインスタント食品などにも裾野が拡大。今回は定番品とはまた違うリッチなハンバーガー3種類を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2024年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

黒毛和牛の高級部位とトリュフ香るソースが絶妙にマッチ!

モスバーガー
一頭買い 黒毛和牛バーガー
シャリアピンソース
〜トリュフ風味〜
860円

2022年末に限定販売し大ヒットした「一頭買い 黒毛和牛バーガー」が、ソースを新たにして再登場。炒めたまねぎと醤油がベースのシャリアピンソースに、香り高いトリュフの風味が重なり、口に入れる前から贅沢感を味わえる。

 

【ココがプレミアム!】

一頭買いした国産の黒毛和牛を使ったパティと、燻製された香ばしいオリジナルベーコンをサンド。通常はハンバーガーに使用しない、サーロインやヒレといった高級部位まで使われている。

 

3タイプのにんにくを使ったリッチでインパクト大な味を創出

バーガーキング
にんにく・ガーリック バーガー
ダブルラージ
1040円

ガーリック好きの欲望を満たす、インパクト大の期間限定バーガー。ただパンチのある味に仕上げているのではなく、甘味や旨み、鮮烈な香りといった、ガーリックがもつおいしさを最大限まで引き出し、クセになる味わいのソースに仕上げている。

 

【ココがプレミアム!】

おいしさの秘密は、ソースに3タイプのガーリックを使っていること。ガーリックペーストが新鮮な香りや加熱した際の甘い風味を生み出し、フライドガーリックは香ばしさをプラス。ガーリックパウダーは、旨みとともにジャンキーなおいしさを演出している。

 

白黒2種類のトリュフと2枚のパティを使い食べ応えも抜群

ウェンディーズ・ファーストキッチン
トリュフ&マッシュルームメルトバーガーダブル
2350円

トリュフのエレガントな香りとボリューム感にこだわった本品は、同店がこの秋立ち上げた、セット価格2000円以上の高級バーガーシリーズの第1弾。東京、大阪、京都の12店舗限定で発売している。

 

【ココがプレミアム!】

スライスマッシュルームととろけるチェダーチーズが絡み合う、同店オリジナルの「マッシュルームメルトソース」に、刻んだ黒トリュフソースと白トリュフオイルをドッキング。パティを2枚挟み、高級感だけでなく食べ応えにもこだわった。

脱ジャンクフードの「日本のハンバーガー」70年超の変遷と最新名店のイチオシバーガー

ハンバーガーは、かつて「安価だけど、体に必要な栄養素はほとんど含まれていないもの」「高カロリーで、ダイエットの大敵」としてジャンクフードの代名詞でした。ところがこの10年ほどの間に、1個1000円を超えるプレミアム価格で素材や調理工程にまでこだわった “グルメバーガー” の人気が不動のものになりました。さらに健康志向の高まりに応じて “完全栄養食” としてのバーガーや、ヴィーガン対応のバーガーも注目を浴びるように。存在感を増し続けているのです。

 

時代の変遷とともに、調理工程や素材も多様に変化し、新しい展開を迎えているハンバーガーの最新事情に迫ります。国内外のハンバーガーを17年間で1万種類も食べ歩き、ハンバーガーカルチャーの発展にも詳しい、ハンバーガー女子 えりさんにお話を伺いました。

 

起源は70年以上前。日本最古のハンバーガーは?

戦後、GHQの支配下にあった1945〜52年の日本。この時期に、進駐軍の基地内で販売されていたハンバーガーが日本のハンバーガーカルチャーの起源になっていると言われています。

 

「もっとも古い発祥店を挙げるのなら、1949年に在日中国人のオーナーがGHQの兵士たちのためにオープンした日比谷・三信ビルの『ニューワールドサービス』(2007年閉店)があります。進駐軍の基地内で仕事をしていたオーナーが作るハンバーガーの味が評判になり、このお店こそ最初のハンバーガー店、と言われることがあります。ただ、現存するなかでもっとも古いとされているのは、1950年代にオープンした宮城県仙台市の『ほそやのサンド』です。ほそやのサンドは、進駐軍が作ったハンバーガーを食べた1代目店主が感銘を受け、 “自分もビーフ100%でハンバーガーを作ろう!” とスタートしたお店です。同年、アメリカ人オーナーが神谷町にオープンした『ザ・ハンバーガーイン』というお店も発祥のお店として名前が挙がるのですが、残念ながら現存はしていません。ほかにも、ご当地バーガーとしての印象が強い『佐世保バーガー』も、この頃にお店をスタートさせました。熱海のボンネットという喫茶店のハンバーガーも人気を集めていたようです。これらのお店は、基本的にはどのお店も、進駐軍の基地で提供されていたハンバーガーからインスピレーションを受けて作られたものでした」(ハンバーガー女子えりさん、以下同)

 

当時はシンプルなハンバーガーが主流だったそう。

 

「バンズに挟む当時のパティは、どちらかというとハンバーグに近いもので、そこにオニオン、トマトを挟んだくらいのものです。日本はもともと、稲荷寿司やおにぎりのような、手軽に片手で食べられるものが定着していますよね。ハンバーガーもそれに近い食べ方ができるものとして、人気を集めていきました」

 

第一次ハンバーガーブーム到来! 一般的になった1970年代

進駐軍の基地内で販売されていたアメリカの味が、日本人の手で調理・販売されるようになり、しだいにその存在が認知されていったハンバーガー。その後、どのような道をたどったのでしょうか?

 

「当時、経済復興を目指していた日本には豊かさと憧れの象徴としてアメリカ文化が次々と流入し、人々の生活がアメリカ様式に変化した時代でもありました。そのなかで、ハンバーガー人気が高まったのはごく自然な流れだったと言えます。日本で1番最初のハンバーガーチェーン店としては1970年にオープンした『ドムドムバーガー』が挙げられます。その後1971年に『マクドナルド』1号店が銀座三越に華々しくオープン。以後『ロッテリア』『モスバーガー』と続き、いわゆる第一次ハンバーガーブームが到来します。

 

マクドナルドのオープン自体が、当時すごくセンセーショナルでした。高度経済成長期の後半に突入した日本では、憧れの象徴としてアメリカの文化がどんどん入ってきて、パンが朝食になるとか、アメリカが自分たちの生活のすぐ近くにあるような状況でした」

 

ファーストフードとしてのハンバーガーの台頭

「この50年ぐらいの歴史を見ていても、 “ハンバーガーといえばマクドナルド” というイメージがやっぱり強いですよね。注文してから出てくるまでのスピード面もそうですし、バーガー1個59円で販売されていた時期もありますから、そういったコストパフォーマンスの高さもあります。きっと多くの日本人は自分の住んでいる町の、そこかしこにマクドナルドがある、というイメージを持っているのではないでしょうか。ハンバーガーチェーン店としては今も店舗数日本一を誇るマクドナルド。家族連れでいつでも行ける、私たちの生活圏のすぐ近くにあるハンバーガー店、という意識を定着させていきました」

 

誰もがおいしいと思える味を、最短スピードで提供するシステムが確立されていることは、当時からマクドナルドの強み、とえりさんは言います。とはいえ満足度や人気ランキングで言えば他店が開発したオリジナルバーガーが当時のハンバーガー人気を牽引していた状況もあったのだとか。

 

「1970年代〜80年代頃は、差別化を意識して日本ならではのハンバーガーメニューもいろいろ登場してきますね。マクドナルド一強という時代だったので、そこに対抗して何か違うことをしようという企業努力が各社で行われました。例えば1973年販売の『モステリヤキバーガー』は、日本人に馴染み深い蒲焼きの甘じょっぱさを再現した味で、今も人気が衰えないヒットメニュー。また、1977年に販売されたロッテリアの『えびバーガー』、1984年販売のモスの『ライスバーガー』は和風素材バーガーの代表格。今でこそ定番メニューになりましたが、マクドナルド一強時代の日本において、大きなインパクトをもって迎えられました」

 

マクドナルドの圧倒的人気の中で、各企業が切磋琢磨しながら開発した日本人好みのバーガーの登場が、国内のハンバーガー人気をたしかなものにする礎になっていったのです。

 

1990年代後半からのグルメバーガーの登場

その後90年代を迎え、グルメバーガーと呼ばれる新しいハンバーガーの時代が幕を開けます。

 

「1990年代後半〜2000年代前半に、現在では “ハンバーガー御三家” と呼ばれているお店が立て続けにオープンします。いずれも東京の、本郷三丁目『ファイアーハウス』と三宿『ファンゴー』、日本橋人形町『ブラザーズ』です。これらのお店がオープンした背景には、 “ハンバーガー=ファストフード” という時代に、海外留学で本場の味に慣れ親しんだ店主たちが、低価格でお腹いっぱいにおいしいハンバーガーを提供するには個人スケールでは困難だ、という思いに至った状況があります。手作りや素材にこだわり、ファストフードとの差別化に留意しながら、日本人ならではの要素として、外国牛に和牛脂を入れたパティや、パン屋さんにオリジナルでハンバーガーのためのバンズの開発を依頼したことが今のグルメバーガーの発展につながっていきました。

 

ファイアーハウスは人材育成とオペレーションの構築、ブラザーズは見た目の美しさや高級感の浸透、ファンゴーは自由な発想のメニュー作り、というように、この3店舗がこの後のグルメバーガーの基礎になるスタイルを築いていったんです。こういったお店で修行して、自分の地元に帰り、今や有名なハンバーガー店の店主となる人をたくさん輩出し、グルメバーガー店が日本各地に広がっていきました」

 

ハンドチョップパティが主流。「ハンバーガー=肉料理」の認識が広まる

その後、2008年〜2010年にかけ、大人向けのアメリカンカルチャーマガジン『Lightning』(当時枻出版社・現在ヘリテージ)が『ハンバーガーの本』『ハンバーガーブック』『グルメバーガー大図鑑』を立て続けに発刊。

 

「アメリカの古き良きダイナーを彷彿とさせるおしゃれな店舗と本場さながらのボリュームあるハンバーガーが数多く紹介され、最新のカルチャーに敏感な人々の心をとらえます。Lightningの特集が大きな反響を呼び、ハンバーガーブームの隆盛を後押していったといいます。やがて2015年前後から、本場アメリカの味を踏襲しつつも、日本独自の技術を融合させた新たなグルメバーガーが登場していきます。職人の繊細な考え方をもつ日本人ならではの食べ物としてグルメバーガーは誕生したと言えます。とくに2015年前後は、ハンドチョップという技法の認知が広がっていきました」

 

ハンドチョップとは、塊肉の状態から無数の筋や脂身をすべて手で取り除き、食感に合わせて部位ごとに配慮した切り方でパティを成型する、日本だけに見られる技法です。2000年代前半頃からこのスタイルの技術は存在していたものの、「ハンドチョップ」という名称が定着したのはこの頃からだそう。

 

「ハンドチョップという技術の認知を広めたのは池袋の『NO.18』というバーガーショップです。もっとも注目を浴びたのはアボガドチーズバーガー。野菜、パンのすべては、ハンバーガーの円周に合わせて積み重ねられています。アボカドはプリーツのように細かく並び、総合芸術のように美しい外観のバーガーです。ハンドチョップされた肉の旨みに加え、見た目の美しさにこだわったバーガーが登場したことで、 “ハンバーガー=肉料理” という認識が浸透していきました。ミシュランが囁かれるようになったのもこのお店からです」

 

SDGsの広まりの影響も大きい、健康志向のハンバーガーの登場

2020年以降は、ヴィーガンや健康志向のハンバーガーが登場し、ハンバーガーの多様化が進みます。これには東京オリンピックの開催を機に外国人旅行客向けの選択肢を増加させるとともに、国際社会としての意識が高まり、SDGsの概念が浸透した側面が大きい、とえりさんは話します。

 

「カフェやレストランなどでも、オーガニックを意識したメニューを見かけることが多くなりました。『フレッシュネスバーガー』や『バーガーキング』などでも、プラントベースのバーガーが登場しています。『ザ・グレートバーガー』では、植物性の天然酵母バンズにプラントベースのパティ、植物性のヒッコリーマヨネーズ、植物性のチーズを使用したプラントベースのハンバーガーが販売されたり、『バーガーマニア』では、オプションとしてバンズをBASE BREAD(糖質35%Off完全栄養食パン)や、FUSBON(糖質6%の超低糖質バンズ)、レタスラップ(バンズの代わりにたっぷりのレタスで挟む)に変更できたり、サンドのフレンチフライをサラダに変更できるなど、健康やライフスタイルに合わせたニーズに対応するフレキシブルなオプションが豊富に出てきたんです。

 

NY発、アメリカで大人気のヴィーガンバーガー専門店スペリオリティバーガーの上陸、ヴィーガンバーガー専門のフードトラック・ルナバーガーや、グレートレイクスなどヴィーガン専門のハンバーガー店がオープンしたタイミングでもあります」

 

健康志向のバーガーが登場したことで、かつてのジャンクなイメージは薄れ、ダイエットに敏感な女性にも歓迎される食文化のひとつとして受け入れられるようになったのです。

 

日本のグルメバーガーとアメリカのハンバーガーとの違い

日本のグルメバーガーの発展を見ると、アメリカのハンバーガーとの顕著な違いも見えてくると言います。

 

「アメリカの場合は、1000〜2000円ぐらいの価格帯のバーガーを出すお店でも、バンズ自体はすごくドライで、主役はあくまでお肉なんです。食べ方としても、卓上にケチャップやマスタード、ソルト、ペッパーなどが並んでいて、カスタマイズして好きに食べてね、という考え方のお店が今も多いです。あとアメリカは、基本的にオーストラリア産やアメリカ産のお肉を使い、ミンチにして使っているところが多いですね。

 

それに対して日本のグルメバーガーはとても繊細。肉とバンズの調和にかなりこだわります。例えば “バランス系” と呼ばれるグルメバーガーがあります。日本ではヒール(ハンバーガーのバンズの下部分)のすぐ上にくる最初の素材が、そのお店の主張したいものという考えがあるんです。ヒールの上にきれいに畳んだレタスがあって、その上にパティ、ソース、オニオン、のように、味のバランス全体を考えて作る。かぶりついた時の全体の食感もこだわっている。全体を調和させ、ストーリー性を持たせるのが日本のグルメバーガーの特徴です」

 

ハンバーガー女子えりさんおすすめ! グルメバーガー店7選

日本各地のハンバーガーを食べ歩いてきたえりさんが、今おすすめするグルメバーガー店を教えていただきました。

 

50種類以上の豊富なメニュー! お気に入りのバーガーが見つかる「バーガーファクトリー」

「お店の外観や内装はポップで見た目にも楽しいのですが、味は本格派。ハンドチョップではないのに、ステーキのような食感のパティは革新的な味です。イチオシは、甘さとしょっぱさのバランスが素晴らしいメロンパンベーコンチーズバーガー。熱々のチェダー&モッツァレラチーズが溢れたチーズモンスターバーガーも魅力です。自家製ベーコンジャムをトッピングするとさらに味わいが深くなります」

 

「メロンパンベーコンチーズバーガー」1800円

 

「チーズモンスターバーガー(期間限定メニュー)」1800円

 

所在地=東京都目黒区上目黒2-43-11 小川ビル 1F
TEL=03-5724-3330
営業時間=平日11:30〜15:30、17:30〜21:00/土日祝11:00〜21:00 ※ハンバーガーがなくなり次第終了
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牛肉100%のパティが自慢。松島で味わうこだわりの本格派バーガー「ハリーズジャンクション」

「東京で磨き抜いた腕とおいしさを、オーナーの生まれ故郷である、日本三景のひとつ・松島で形にしたお店がこちら。新鮮なご当地の食材を用いて表現した味もメニューも唯一無二のお店です。おすすめは、まるでステーキのような牛肉の旨味が楽しめるハリーズバーガーと、自家製の牡蠣ジャムが自慢の牡蠣ジャムバーガー。牡蠣ジャムバーガーは松島名物の牡蠣の甘味がパティと見事に調和した絶品のバーガーです」

 

「ハリーズバーガー」1950円

 

「松島牡蠣ジャムバーガー」1850円

 

所在地=宮城県宮城郡松島町高城字町195-1 コセキビル1階
TEL=022-290-6827
営業時間=平日11:00〜20:00/土日祝17:00〜20:00
定休日=火曜(臨時休業あり)
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圧巻のボリューミーなハンバーガーが人気。季節ごとのデザートも!「エースバーガーカフェ」

「伊勢市民からも愛されているエースバーガーカフェ。甘めのバンズに対比するよう、ピリッと効いた塩胡椒の肉肉しいパティとそれを中和するたっぷりの野菜、更にキャラメリゼされたオニオンが入ることでワンランク上の美味しさを感じることができます。おすすめは、濃厚チェダーチーズと自家製ベーコンの組み合わせが大満足のベーコンチーズバーガー、スパイシーに煮込んだチリビーンズとチェダーチーズの絶妙な味わいを楽しめるチリチーズバーガー。本格的なハンバーガーに加え、ケーキやパフェなど季節ごとに専門店顔負けのスイーツが楽しめるのも魅力的なハンバーガー店です」

 

「ベーコンチーズバーガー」1350円

 

「チリチーズバーガー」1380円

 

所在地=三重県伊勢市御薗町新開725−7
TEL=0596−65−6224
営業時間=日曜〜木曜 10:00〜16:00
定休日=金曜・土曜(他不定休有)
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肉の旨みを堪能できる本場アメリカの味「Sun2Diner」

「ハンドチョップの肉肉しいパティとプルドポーク、チリマック、マカロニチーズ、ベーコンジャムなどアメリカンカルチャーを表現したハンバーガーが絶品のキッチンカーです。野菜が入ってないので、肉の旨味をダイレクトに味わえるのが最大の魅力。おすすめは、半日かけて焼いたプルドポークのジューシーさを楽しめるメープルプルドチーズバーガー、そしてチーズの風味とマカロニの食感がアクセントになったスモーキーキャメルマカロニチーズバーガー。期間限定で通信販売もしているので、なかなか食べに行くチャンスがない方でも気軽に本場の味が自宅で楽しめるうれしいお店です」

 

「メープルプルドポークチーズバーガー」2200円(税別)

 

「スモーキーキャメルマカロニチーズバーガー」2200円(税別)

 

固定店舗はなく、フードトラックのみの販売
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すべてが手作りのクラフトハンバーガー店「ボカロス」

「スペインバルを営んでいたオーナーがハンバーガーをメインにリスタートしたボカロス。ハンバーガーメニューはスタンダードとユニークの2つに分かれているのが特徴的です。パティは国産牛100%、塊肉を捌いてから自家挽きしています。カレーバーガーは肉肉しい自慢のパティにスパイシーで旨味が詰まった牛すじカレーとともに食べるぜひおすすめしたい逸品。カルニータスバーガーは豚肩ロースの塊肉をスパイスやオレンジ果汁で煮込んだメキシコ風の味が新鮮です。マヨネーズを始め、ハンバーガーやその他料理に合わせる全てのソースもバンズも手作り。自然志向の、体にも美味しいハンバーガー店です」

 

「カレーバーガー(期間限定)」1850円

 

「カルニータスバーガー」1780円

 

所在地=奈良県奈良市花芝町17第二丸谷ビル1階
TEL=0742-27-1477
営業日=平日 11:30〜15:00、17:00〜21:00/土日祝 11:30〜21:00
定休日=月曜(月曜が祝日の場合は営業で翌平日振替休)
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オーナーが丁寧に仕上げる職人気質の本格バーガー「デリボーイブロス」

「うきは市出身のオーナーがこだわり抜いた味を提供している大人気のバーガー店です。食感を楽しめるようハンドチョップで成型されたパティはジューシーで旨味が凝縮されています。バンズは地元のベーカリー「ぱんのもっか」の特注品。人形町の銘店ブラザーズ出身だけあり、ハンバーガーのフォルムも美しくこだわりを感じます。香り豊かで歯切れの良い自家製ベーコンを使用したベーコンエッグバーガーとベーコンチーズバーガーは特に人気の高いおすすめメニューです」

 

「ベーコンエッグバーガー」1485円

 

「ベーコンチーズバーガー」1485円

 

所在地=福岡県うきは市浮羽町山北1758−21
TEL=0943-77-8101
営業日=火曜 11:00〜15:00/火曜以外 11:00〜18:00
定休日=月曜(不定休あり)
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アメリカをこよなく愛するオーナが作り上げた絶品バーガー「ホットバニーダイナー」

「ホットバニーダイナーは、オーナーのアメリカ愛が溢れた本格的なアメリカンダイナー。テリヤキバーガーにはデフォルトでパイナップルとエッグが入っていますが、これは本場アメリカ式。テリヤキソースは自家製です。甘辛いソースに甘酸っぱいパイン、それを中和してくれるエッグの相性バツグンのオリジナルメニューはイチオシです。もうひとつのおすすめは、プルドポーク+。ほろほろになるまで煮込んだ旨味たっぷりのプルドポークにサクサクのオニオンリング、食感のアクセントが効いています。アメリカンな店内でジャンクなハンバーガーをシェイクで流し込む最高の空間です」

 

「TERIYAKIバーガー」1391円

 

「プルドポーク+」 1633円

 

所在地=愛知県豊田市丸山町3−7
TEL=0565-28-4959
営業日=火曜〜金曜 11:30〜14:30、17:00〜21:30/土曜〜日曜 11:30〜21:30
定休日=月曜(臨時休業有り)
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「ハンバーガーの味や素材の変遷を辿ることは、日本の経済史でもあり、世界的な食文化の変遷そのものの反映」と、えりさん。今や “第三の国民食” とも言われるハンバーガー。年代や性別を問わず、誰もが親しめる味として、日本人の繊細な感性や技術とも融合しながら、その魅力を増し続けています。

 

プロフィール

歴17年のハンバーガーマニア/ハンバーガー女子 えり

高校時代に食べた代官山・ワンズダイナーのハンバーガーとシェイクの味に感動して以来、アメリカのハンバーガーカルチャーへの関心を深める。ハンバーガー留学も経験し、国内外で食べ歩いたハンバーガーの種類は1万種以上。「ハンバーガー界の伊能忠敬」を目指し、世界中のハンバーガーを自分の足で探し歩く。それぞれのお店の手作りの努力を伝えることに全精力を捧げ、ハンバーガー世界地図を作ることが人生の目標。世界大会への出場権をかけ国内のハンバーガー店がしのぎを削った「Japan burger championship 2023」では日本予選審査員を務める。
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ロッテリアでお得にハワイ気分! テイクアウト限定「ハワイアンオールスターズ☆ポテからパック」 期間限定で販売

ロッテリアは、「ハワイアンオールスター☆ポテからパック」を2023年 7月20日(木)から8月15日(火)までの期間限定で、全国のロッテリア(一部店舗を除く)で販売します。

 

ロッテリアでは、日本にいながら気軽にハワイ旅行気分を楽しめる「ハワイアンスタイルカフェ」をコンセプトにした新商品を7月20日(木)から期間限定で販売。そして今回、新商品がお得に買える「ハワイアンオールスターズ☆ポテからパック」を同日から期間限定で販売します。

 

「ハワイアンオールスターズ☆ポテからパック」は、「ロコモコ絶品チーズバーガー」、「BBQパイン絶品チーズバーガー」、「ハワイアン風アボカドエビバーガー」の各単品に「フレンチフライポテトS」と「チキンからあげっと(3本入り)」が付いたテイクアウトパック。対象クーポンをレジで提示すると、「ロコモコ」パックを840円(通常価格953円)で、「BBQパイン」パック、「ハワイアン風エビ」パックを各740円(通常価格各855円)のお得な価格で提供します。

 

ぜひこの機会に、ロッテリアの商品をテイクアウトでもお得に楽しんでみては! 詳しい商品概要は以下をチェック!

【テイクアウト限定!「ハワイアンオールスターズ☆ポテからパック」概要】

「BBQパイン」パック
(「BBQパイン絶品チーズバーガー」、「フレンチフライポテト S」、「チキンからあげっと(3本入り)」)

740円(通常価格 855円)
絶品チーズハンバーグパティに焼きパインをトッピングし、ロッテリアオリジナル「BBQ ソース」を合わせ、ふんわり、もっちり食感が特長のバンズで挟みました。

 

「ロコモコ」パック
(「ロコモコ絶品チーズバーガー」、「フレンチフライポテト S」、「チキンからあげっと(3本入り)」)

840円(通常価格 953円)
最大約 8mmの牛粗挽き肉を塩・胡椒・オレガノでシンプルに味付けし、とろける2種類のナチュラルチーズ(ゴーダ、レッドチェダー)をのせて焼き上げた絶品チーズハンバーグパティ。そこに、とろっとした黄身が特長のロッテリアオリジナル「半熟タマゴ」と、チャツネやマスタードを隠し味に数種類ブレンドしたスパイスを効かせ、ヒッコリーと呼ばれるクルミ科の広葉樹でスモークしたスモーキーな香りで仕上げた本格的なロッテリアオリジナル「BBQ ソース」を合わせました。

 

「ハワイアン風エビ」パック
(「ハワイアン風アボカドエビバーガー」、「フレンチフライポテト S」、「チキンからあげっと(3本入り)」)

740円(通常価格 855円)
プリプリ食感が特長のバナメイエビを使用し、約12mmの粗めに挽いたパン粉でサクサク食感に仕上げたエビパティ。そこに、じっくり炒めたにんにくとしょうが、数種類のスパイス、トマト、ヨーグルトと、隠し味に醤油を加えた本格的な辛味の「スパイシーカリーソース」、4種類のチーズ(カマンベール・チェダー・クリーム・マスカルポーネ)をブレンドしたとろ~り「北海道産チーズソース」、濃厚でクリーミーな「アボカドソース」を合わせ、レタスとともにふっくらバンズで挟みました。

バーガーキング直火焼きパティ入りの辛口バーガー登場! 「ディアブロ Ⅳ」とコラボ

バーガーキングは6月9日から、人気アクションRPG「ディアブロ」シリーズの最新作「ディアブロ Ⅳ」とのコラボバーガー「リリス・スパイシートマトダブルワッパー チーズ」「ディアブロ・ガーリックダブルチーズバーガー」を期間限定で発売します。

 

リリス・スパイシートマトダブルワッパー チーズは、直火焼きの100%ビーフパティ2枚に、コクのあるチェダーチーズ2枚と、まろやかな味わいのゴーダチーズ2枚をプラス。唐辛子のほどよい辛さとガーリックの旨みがあふれる「トマトホットソース」で味を整えています。また、新鮮なレタス、トマト、オニオンなどの野菜に、ピクルスを重ね、トーストしたセサミバンズでサンド。本格派の大型バーガーです。

↑リリス・スパイシートマトダブルワッパー チーズ

 

ディアブロ・ガーリックダブルチーズバーガーは、直火焼きの100%ビーフパティ2枚に、「燻製辛口ガーリックフレーク」と特製スパイシーソースを合わせ、チェダーチーズスライス4枚をプラス。刺激的な辛さと豊かな香りがたまらない、食べ応え抜群の期間限定バーガーです。

↑ディアブロ・ガーリックダブルチーズバーガー

 

なお、「ディアブロ Ⅳ」とのコラボバーガー発売を記念して、リリス・スパイシートマトダブルワッパー チーズまたはディアブロ・ガーリックダブルチーズバーガーのセットいずれかを購入するごとに、「ディアブロ Ⅳ」ゲーム内のアイテムがもらえる「シリアルコード入りカード」を数量限定(なくなり次第終了)で提供します。

 

商品名 :リリス・スパイシートマトダブルワッパー チーズ
発売期間:6月9日(金)~
価格  :単品1460円、セット1760円
特典  :「シリアルコード入りカード」付き※セットのみ対象

 

商品名 :ディアブロ・ガーリックダブルチーズバーガー
発売期間:6月9日(金)~
価格  :単品1430円、セット1730円
特典  :「シリアルコード入りカード」付き※セットのみ対象

 

海とサーフィンとハンバーガーと。大磯「BESNUG」はハワイの風が吹く「ハンバーガーショップ」だ!

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」~「BESNUG」 [神奈川・大磯]

 

とんでもなく暑かった平成最後の夏の締めに、今回は海の店、湘南・大磯の「BESNUG(ビースナッグ)」をご紹介。

 

 

波乗りも納得! USビーフのマッチョなバーガー!

かつての東海道、現在の国道1号線が目の前を走る同店。ちょうど店の前に「日本橋から68km」という距離標が立っている。海水浴場発祥の地のひとつである「照ヶ崎海岸」まで歩いて3分。歴史ある景勝地のバーガー店だ。

 

店主柏原さんは日本サーフィン連盟湘南西支部長を務める波乗り。店の名を冠した「BESNUG CUP」を毎年開催している。店内ではTシャツやキャップと並んで、オリジナルのサーフボードやウェットスーツも販売。BGMはもちろんサーフミュージックだ。

 

↑ランチセット(324円~)に付いてくるビースナッグ名物、自家製「ハウピア」。ハンバーガーでお腹パンパンになった後でも食べたい、大人気スイーツ!

 

波乗り一家の柏原さん。ハワイへ行くたびにハンバーガーを食べるのがいつしか楽しみになり、経営していた雑貨屋をついにハンバーガー屋に変えたのが2007年のこと。そんな海と波と、そしてハワイをイメージした同店。ランチセットにはココナッツミルクで作ったハワイのデザート「ハウピア」が付いてくる。

 

↑店の名を冠した「ビースナッグバーガー」(1188円)。サルサにクリームチーズ、チェダーチーズ、フライドエッグが入った、「好きなもの全部乗せました」的なマッチョな一品!

 

バーガーメニューは22品。店名の焼印が押されたバンズは添加物不使用の全粒粉バンズ。パティはUSビーフ100パーセント、つなぎなしの130グラム。そこへケチャップとマスタードをかけて食べるのが基本だが、一方で、トッピングや野菜の量が豊富で、どのバーガーもボリューミー。モリモリのパンパンに具材が挟まったバーガーばかりだ。トマトとグリルドオニオンはパティとほぼ同じ厚みに切られ、きれいな層をなしている。その下のフリルレタスもフリッフリの大量。満腹になること請け合い!

 

海とバーガー、そしてサーフィンとバーガーの相性の好さを実感できる、海の近くのハンバーガーショップ。”Be snug”……意味は「心地よく過ごして」。

 

― shop data ―

所在地: 神奈川県中郡大磯町大磯1093

アクセス: JR東海道本線 大磯駅歩10分

オープン: 2007年4月10日

営業時間: 11:00~18:00

定休日: 火曜日(※要確認)

ヴィレヴァンダイナーを起ち上げた店主が作る「メキシカン」なバーガーにしびれろ!――「PANTRY COYOTE」

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」PANTRY COYOTE [千葉市・千葉中央]

 

この店も日本のハンバーガーの歴史に大きな影響を与えた店のひとつだ。千葉市にある「PANTRY COYOTE (パントリーコヨーテ)」はこの夏で9周年。店主福永さんは、あの「ヴィレッジヴァンガードダイナー」を起ち上げた人である。

 

香辛料なしで作る自家製サルサと古代小麦のバンズ

世のハンバーガーブームに先駆けて登場したヴィレヴァンダイナー。その企画が社内で通るまでに「5年かかった」と福永さんは振り返る。念願叶って2003年、阿佐ヶ谷に1号店がオープンしたのを皮切りに計6店の起ち上げに携わった後、ヴィレヴァンを離れ、09年にパントリーコヨーテをオープンさせた。

 

ヴィレヴァンにも通じるウッディな店内には「パントリー(貯蔵庫)」を思わせる梯子段の中2階。福永さんがその”ワールド”に絶大な影響を受けたという日本を代表するジャグバンド「バンバンバザール」のライヴが、同店の毎年秋の恒例行事になっている。

 

↑チェダーとゴーダのダブルチーズでコーティングしたパリッパリのトルティーヤチップに3種のディップ

 

福永さんはメキシカンの使い手でもある。”本来”の製法に則り、ササルサやチリを”本来”の製法に則り、香辛料を使わず、塩と唐辛子、野菜の旨味のみで作る。そうしてできたチリコンカン、サルサメヒカーナ、ワカモレの3種類の自家製ディップが乗った「ナチョス」は同店を代表する人気メニューだ。

↑バーガーは現在20品。「エル・コヨーテバーガー」(1390円)はサボテン入りのザワークラウトを乗せた一品。バンズは通常の胚芽バンズとスペルト小麦バンズの2種類あり

 

ハンバーガーにもメキシコ色が濃厚。サルサやチリのバーガーには”古代小麦”を使った専用バンズ、「スペルト小麦バンズ」が今年から登場した。パティはカナダ産の牛肩肉に和牛脂を混ぜた113グラム。注文を受けてから計量・成形する。野菜の一部は奥さんの地元、千葉の長生産。生野菜はじめ各種具材は鉄板の上で組み上げ。ここでしか食べられない、福永さん独自の“ワールド”が炸裂する。常時14~15種類を揃えるクラフトビールも人気。夫婦二人で営む、千葉県が誇る伝説の食糧倉庫!

 

 

― shop data ―

所在地: 千葉県千葉市中央区中央3-11-11 ニュー豊田ビル1F

アクセス: 京成電鉄 千葉中央駅歩8分

オープン: 2009年8月1日

営業時間: 11:30~22:30

定休日: 水曜日・第3火曜日(要確認)

10年越しの友情が叶えたハンバーガー店、潮見「Skippers’」は夜も楽しい!

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」「Skippers’」 [潮見]

 

京葉線の潮見にあるハンバーガー店「Skippers'(スキッパーズ)」は味はもちろん、眺めも良好。窓の外に運河を臨む「キャナルビュー」な店だ。

 

自家製バンズで作る全19種類のスライダーが魅力!

店内はゴージャス。通りから奥まった店舗は、入るとさらに奥に深く、長いカウンターの横を抜けてホールまで進むと、その先にキラキラと光る汐見運河が見える。何とも贅沢な空間が広がる。

 

店主東條さんら起ち上げメンバー3人は、潮見駅前のマクドナルド(現在は閉店)で働いていたバイト仲間。バイトを辞める際に「またハンバーガー屋やろうよ」「この潮見でやろう」と誓い合い、10年かけてその夢を叶えた――というのが同店誕生のストーリーだ。リーダーだった東條さんは千葉の「PANTRY COYOTE」でハンバーガー専門店の存在を知り、夢の実現のため、人形町「BROZERS’」に4年勤めてハンバーガーの基礎を学んだ。

 

↑全19品あるスライダーより、左から「豊田屋チャンプルー」「バルサミコ しいたけ」「マルゲリータ」(各540円)

 

看板メニューは全19品ある「スライダー」。パティの上に「しいたけ」を乗せたり、揚げた豆腐を使ったりなど、料理人の自由な発想から生まれたミニサイズのバーガー&サンドが1個540円で食べられるというので、「飲みの締め」ないし「一日の締め」に頼む客が多い人気メニューだ。

 

↑「スキッパーズバーガー」(1026円)にチェダーチーズ(162円)のトッピング。バンズは自家製。緑の葉はルッコラ。そのゴマのような風味がビーフパティと非常によく合う

 

通常サイズのハンバーガーはその上を行く完成度。パティは豪州牛の肩ロースを粗挽き肉半分、店でカットした角切り肉半分の割で合わせた120グラム。バンズは早朝5時半から焼いている自家製で、今では都内8店に卸してもいる。その裏にハニーマスタード、間に自家製のオニオンソースを挟み、にぎやかな味わいの中にもよく計算された、まとまりのよいバーガーだ。

 

国内外の「クラフトジン」を40種類以上揃えており、その飲み比べもできるという夜も楽しいバーガー店。暑い夏の夜におすすめ!

 

― shop data ―
所在地: 東京都江東区潮見2-1-10 メゾンデラメール1F
アクセス: JR京葉線 潮見駅歩2分
オープン: 2017年4月13日
営業時間: 7:00~23:00(LO22:00)
定休日: なし(要確認)

豚の「脂」で巻いた新宿御苑前「CHATTY CHATTY」のハンバーガーがフランス人観光客に大人気だという

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」CHATTY CHATTY [新宿御苑前]

 

新宿御苑前に外国人客7割のハンバーガー店がある。その多くが新宿御苑を訪れる観光客だ。花見シーズンのテイクアウト率は実に8割。みんな苑内でハンバーガーを食べるという。

 

フランス人YouTuber絶賛の「クレピネット」パティとは?

その店「CHATTY CHATTY(チャッティチャッティ)」の店主宇川さんは古着好き。下北沢の古着屋で働いていた時、ハンバーガーの名店「FIRE HOUSE」を雑誌で知り、食べてみたら「メチャクチャおいしくて」、就職。約4年勤め、デリバリー店の店長などを歴任した。そして14年の夏に独立。しかし開業後しばらくは不振続き。転機が訪れたのは昨年はじめ、フランス人向けに日本を紹介する旅行情報サイトに外国人YouTuberが同店をレポートしたことがきっかけだった。以来フランス人が続々押し寄せるようになる。

 

同店のバーガー最大の特徴は、ビーフパティを豚の”網脂”で巻いた「クレピネット」という調理法のパティである。牛挽肉の旨味に豚の脂の風味が混ざり、しっかりと焼き込んだ食べ口と相まって、ベーコンバーガーとも違う、独特の味わいを生んでいる。

 

↑クレピネットパティを2枚重ねた「ダブルチーズバーガー」(1580円)。食べごたえ十分! ハンバーガーとがっぷり四つに組み合って格闘しているかのような迫力の一品!

 

そこへ塩胡椒による大胆な味付け。レリッシュの酸味も「ぎゅるっ」と強く利いている。それらを「レタスサンドか」というぐらい大量に挟んだレタスが中和。なかなかクセの強いバーガーだ。いや、ハンバーガーでない、何か新しい食べ物を食べているようでもある。白いバンズは板橋「鈴木ベーカリー」製。パティは豪州牛の極粗挽き100グラム。豚は国産。バーガーメニューは全35品。

 

カクテルも種類豊富でお値段安め。平日は15時からハッピーアワー。店名はジャマイカの音楽「スカ」の古典的名曲より。アンティークな店内にゴキゲンなスカやレゲエが終日流れる、ちょっとオールドタイミーなハンバーガーショップだ。

↑サンドイッチも7品。トーストした胚芽パンにピーナッツバターとグレープジャムをサンドした「ピーナッツバタージャムサンド」(630円)は隠れた人気メニューだ

 

 

 

― shop data ―

所在地: 東京都新宿区新宿1-12-1 サンサーラ第三御苑1F

アクセス: 東京メトロ丸の内線 新宿御苑前駅歩2分

オープン: 2014年7月4日

営業時間: 1:00~23:00(フードLO22:00、ドリンクLO22:30)

定休日: 月曜日(要確認)

 

「うちの店はまだまだ旨くなる」――果てなき研究を続ける「CRUZ BURGERS」で最先端のバーガーを堪能せよ!

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」CRUZ BURGERS [四ツ谷]

 

「CRUZ BURGERS(クルズバーガーズ)」は都内でも最新・最先端を行くハンバーガー店のひとつだ。場所は東京・四ツ谷。新宿通りから2本入った、静かな三栄通りのなかほどにある。ハンバーガーとクラフトビールという大注目・大人気のフード&ドリンクをメインに据えた、まさに最先端の店だ。

 

トースト地のバンズと溶岩石で焼いたパティが奏でる重厚な味わい!

店内入って右手には大きな冷蔵庫。生ビールを注ぐタップが8本付いており、国内外のおいしいクラフトビールの樽生が常時4~6種類つながっている。店主野本さんのお気に入りは米国サンディエゴの醸造所「BALLAST POINT」の「SCULPIN」という、”India Pale Ale”というスタイルのビールだ。

野本さんのバーガー歴は長い。中野と高円寺の「フレッシュネスバーガー」に4年。さらに本郷の名店「FIRE HOUSE」に6年勤めて、店長や統括マネージャーとして活躍。クルズが2015年11月の開業だから、職人歴はもう12年を数える。そんな野本さんを一言で言うなら「研究熱心」。バンズから、肉から、その焼き方から、細かな工夫を重ね、果てなき研究を続けている。「うちの店はまだまだ旨くなる」と野本さん。

 

↑低温で8時間ローストして作る「BBQプルドポーク」(734円)。ソフトなトルティーヤにコールスローとともに巻いて食べると、やわらかな甘味が出て美味!

 

そんなクルズの”現在”のバーガーを紹介しよう。バーガーメニューは全14品。パティは豪州牛120グラム。いわゆる「ザブトン」と呼ばれる部位のカット肉が6割、別な部位の挽肉4割の配合。これを溶岩石のグリルで焼いている。バンズは名店「峰屋」作。フランス粉入りのトースト種を甘酒酵母で発酵させた110グラム。持つとズシリと重い。ヒール(下バンズ)にタルタル風のスプレッド。自家製BBQソースの甘味がしっかり硬めのパティに絡んで、なかなか重厚な味わいだ。

 

自家製のプルドポークもおすすめ。手間暇かけたアメリカ料理の数々が楽しめる、ハンバーガーとクラフトビールの名店!

 

↑絶品「ゴルゴンゾーラ・セロリ」(1490円)。歯応えが軽快なリンゴ酢漬けのセロリにゴルゴンゾーラチーズがクリーミーに絡んで、摩訶不思議な奥行きのある味わいに

 

 

 

 

― shop data ―

所在地: 東京都新宿区三栄町6 小椋ビル1F

アクセス: JR・東京メトロ 四ツ谷駅歩5分

オープン: 2015年11月25日

営業時間:
平日: 11:00~23:00(LO22:30)
土日祝: 11:00~21:00(LO20:30)
定休日: 火曜日(要確認)

肉じゃない肉? ハンバーガー大国で話題沸騰中の「IMPOSSIBLE BURGER」を食べてみた

アメリカの代表食といえばハンバーガーですが、いまこのハンバーガー大国に新しい波が押し寄せています。その名も「IMPOSSIBLE BURGER(インポッシブルバーガー)」。ヘルシー志向の人が多いカリフォルニアで静かなブームが到来しています。一体何が「IMPOSSIBLE(有り得ない)」なのか? 私たち日本人の舌に合うのか? そのアンビリーバブルな実体に迫ります。

 

インポッシブルバーガーって何?

インポッシブルバーガーは、牛や豚といった動物性のお肉を一切使わず、ヘルシーで環境に優しい100%植物由来の人工肉バーガーです。このバーガーを作ったのは「Impossible Foods」というシリコンバレーのベンチャー企業で、環境保護を目的として開発しました。この会社はビルゲイツが100億円超出資するほど注目されている企業で、CEOであるスタンフォード大学教授のパットブラウン氏は「すべての存在する肉を植物肉に変え、地球環境保護を実現しよう」というビジョンを掲げて全米で広く展開しています。著者が住むサンフランシスコ周辺のハンバーガー店ではそのほとんどで食べることが可能。

 

気になる具体的な原料は、小麦たんぱく質、じゃがいもたんぱく質、大豆たんぱく質、そして脂身にはココナッツオイルが使われています。最も重要なのは「ヘム」と呼ばれるマメ科の根っこにある血液に似ている鉄成分で、これが肉の風味や食感を生み出しています。すべて植物成分のため、通常のお肉を使ったパテよりもコレストロールが少なく健康に良いことが最近のヘルシー志向のアメリカで支持されています。

 

また、環境に優しい食材であることもポイントです。牛肉を使うと、飼育する過程で大量の水や肥料が必要になりますが、植物肉の場合、20分の1の土地、4分の1の水、そして温室効果ガスも8分の1で済みます。

 

インポッシブルバーガーを食べた人からは「見た目や味が通常のバーガーと変わらない」という声をよく聞きます。これが本当に美味しく、値段も普通のバーガーと変わらないのであれば、1度は食べてみたくなりますよね。

というわけで、今回訪れたのはサンフランシスコ・シリコンバレーエリアにある、私が一番好きな地元のハンバーガー店「Jack’s Prime Burgers and Shakes」。正面玄関には「The Impossible Burger Try it Now!」の看板。筆者はインポッシブルバーガーと通常のバーガーを食べ比べてみました。

 

店内の至る所に宣伝ポスターやポップがあり、今とても話題になっているのが分かります。このお店だけでなく、近所にある他の店でも目玉商品のような位置付けで販売されていました。

 

注文方法は、「ハンバーガーのパテをインポッシブルバーガーにしてください」と頼むだけ。値段は通常のハンバーガーより3ドル程高くなり、サイドのポテトも付いて15ドルです。

お肉の見た目はほぼ変わらず、何も知らずに出されたら植物肉だとは気付かなさそうです。しかし、よく見てみると、植物肉の方はなんとなくパサパサしてそうなのが見た目から分かります。切ってみると違いはより明らか。写真左の植物肉の方はミディアムレアで注文したにも関わらず、赤い部分がなく肉汁も出てきません。一方、写真右のお肉の方は、肉汁もあり赤い部分も見えて食欲がそそられます。

まず、植物肉から一口食べてみました。決して不味くはないけれど美味しくもありません。例えるならツナか豆腐ハンバーグで、やはり少しパサつきます。一方、通常のお肉は食べると肉汁がジュワーっと出てきて、お肉の香りや味がしっかり付いています。やっぱり、美味しいのは普通のお肉のほう。他店でも試してみましたが、やはり同じ感想です。

 

また注文したい?

ハンバーガー好きの著者にとってはNOです。ハンバーガーの醍醐味であるジュワッとした肉汁が口のなかで広がる感覚が私は大好き。その点、インポッシブルバーガーがいくらヘルシーであっても私は通常のお肉を選ぶでしょう。今回訪問したお店にどれくらいインポッシブルバーガーが売れているかと聞いたところ、ハンバーガーを注文するお客さんの15%程度とのこと。アメリカで流行する理由として考えられるのは、ビーガンやベジタリアンの方に宗教的な理由で受け入れられているのではないかと思います。

 

ヘルシー志向で、インパクトの強いものが好きな日本人にも最初はウケるかもしれませんが、人気が継続するかどうかは今後の味の開発次第でしょう。残念ながら私の舌には合いませんでしたが、これが好きな方も多いので、アメリカを訪れる際はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?

与野から南浦和へ。自家挽きアンガスビーフパティが絶品の「I-FIVE」で米西海岸の風を感じろ!

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 Burgers Cafe I-FIVE (埼玉・南浦和)

「バーガーズカフェ アイファイブ」というこの店、最初は同じさいたま市内の与野にあった。オープンは2010年。住居付きの店舗で、呼ぶと奥から店の人が出て来るような、駄菓子屋的な風情もあって評判だったが、16年秋にいまの南浦和に移転した。

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自家挽きアンガスビーフパティの噛み締めるおいしさ!

「店内で食べて欲しくて」というのが、同店が移転した理由である。その結果、持ち帰りがメインだった小さな店から、店内30数席の大きなカフェに大変身した。メニューもステーキやガーリックシュリンプ、ランチにはライスプレートも出す「イートイン」中心の構成に一新。ちょっと変わったスイーツもある――。

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店主岡田さんの奥さん・公美子さんは米国オレゴンへの留学経験があり、以来30年にわたり、ほぼ毎年のようにオレゴンを訪ねて、ステイ先の家族と交流を続けている。与野の頃からのメニュー「ファンネルケーキ」は、そんな公美子さんにとってなじみ深い一品で、遊園地へ行くとよく屋台で売っているアチラでは定番のお菓子だ。

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↑日本ではめずらしい「ファンネルケーキ」(540円)。小麦粉の生地を漏斗から絞り出して揚げたドーナツのようなお菓子で、つい食べる手が止まらなくなるおいしさ

 

バーガーメニューは25品。パティは店内で自家挽きしている。USアンガスビーフをブロック肉で仕入れ、中挽き肉と賽の目に切ったカット肉、さらに和牛脂を加えた100グラムパティに成形。噛むと「みしっ」と歯ごたえがあっておいしい。その下にグリルしたオニオンが細長くほぐして敷いてあり、この食感も美味。「サンフレッセ」製のバンズはしっかり焼き込んでカリッとサクサクの焼き加減。一個食べるとお腹いっぱいの、ボリューミーなバーガーだ。

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↑「アボカドベーコンチーズバーガー」(1360円)。USアンガスビーフの自家挽きパティにサックサクに焼いたバンズ。チェダーチーズがアボカドに絡んでまったりマイルド!

 

「I-5」とは、米国西海岸を縦断する高速道路の略称。途中、オレゴンも走り抜ける。そんな道の名が店名の、今年8年目を迎える実力店。マスコットは93インチ(236センチ)の巨大テディベア!

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― shop data ―
所在地: 埼玉県さいたま市南区文蔵2-29-25
アクセス: JR南浦和駅歩9分
オープン: 2010年6月12日
営業時間:
月~金: 11:30~15:00, 17:00~22:00
土曜日: 11:30~22:00
日・祝: 11:30~21:00
定休日: 木曜日(要確認)

さいたま市職員の胃袋を掴むアメリカンダイナー「URaWA BASE」はイタリアンシェフの技がバーガーに凝縮!

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 URaWA BASE(埼玉・浦和)

 

リニューアル工事が進むJR浦和駅。今春ますますにぎやかになる駅前エリアからひとしきり離れた、さいたま市役所前のアメリカンが「ウラワベース」だ。2012年にオープンして、もう6年になる。

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超粗挽きパティに自家製トマトソースのライトな旨味が冴える

“base”とは「基地」のこと。アメリカ大好き・バイク大好きな店主相馬さんが、ミリタリー趣味全開に「戦艦の中の食堂」をイメージして造った店だ。壁の青い塗料は所ジョージの「世田谷ベース」と同じもの。白と黒の市松模様のフロアに、赤いギンガムチェックのテーブルクロス。筋金入りのダイナーだ。

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店長の相馬翔太さんは店主のご子息。県内・越谷の人気イタリアンで腕をふるっていたところを呼び戻され、店を任された。本当は和食志望だった翔太さん。作ったことのないアメリカ料理に初めは戸惑いつつも、いまやすっかり地元の人気店になるまでに同店を押し上げた。

 

Exif_JPEG_PICTURE↑名物「タコライス」(994円)。ソースなし。スパイシーなタコミートに細切りのレタス、トマトサルサ。上からシュレッドチーズ。ライス大盛り無料!

 

料理はがっつりボリューミーなメニューが多数。ランチに詰めかけるさいたま市職員のため、ごはんものも9品用意する。一番人気は「タコライス」。本場沖縄まで行って味を確かめてきて作ったという本格的な一品だ。だが、それを凌ぐ人気は、やはりバーガー。全部で29品ある。

 

Exif_JPEG_PICTURE↑「チーズバーガー」(1026円)。サクッと軽快なバンズに、ゴロゴロと粒の大きな超粗挽きパティの組み合わせ。ソースはBBQソースかトマトソースから選択

 

パティは超粗挽きの豪州牛に和牛脂を加えた130グラム。大粒の肉がゴロゴロ、グリグリと歯に当たる食べ口。2種類から選べるソースはどちらも完全自家製。フレッシュトマトを潰してイチから作るトマトソースは、さすがイタリアンシェフの腕前、旨味を出しつつ重くならない、絶妙な軽さ。水分を飛ばすようカリッカリに焼き上げたオリジナルバンズで挟み、ライトなバーガーに仕上げている。

 

7割が女性客という浦和を代表するアメリカンダイナー。土日は市役所の駐車場が一般開放されるので、車も便利!

 

 

【shop data 】

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所在地: 埼玉県さいたま市浦和区仲町4-10-13
アクセス: JR浦和駅歩17分
オープン: 2012年12月2日
営業時間:火~金: 11:00~15:00(14:30LO), 17:00~21:00LO、土日祝: 11:00~21:00LO
定休日: 月曜日(祝日の場合翌火曜休、要確認)

グルメバーガー「クア・アイナ」とカルビーのコラボチップスが爆誕! 定番の塩味ポテチとの違いを比較してみた

リッチな素材や調理法によって作られる“グルメバーガー”は、いまや人気の食カテゴリーのひとつ。そのトップランナーである「クア・アイナ」が、日本進出20周年を記念して、カルビーとのコラボ商品「ポテトチップス 厚切りモッツァレラアボカドバーガー味」を11月27日に発売しました。有名ブランドがタッグを組んだ、期間限定スナックとはどんなものなのでしょうか? 実際に試食してレビューしたいと思います!

 

ハワイ発のこだわりバーガー店「クア・アイナ」とは?

まずは、ご存知でない方のために「クア・アイナ」の紹介から。1975年にハワイ・オアフ島で誕生したグルメバーガー店「クア・アイナ」は、日本国内では現在29店舗を展開。溶岩石で焼き上げるパティや秘伝のスパイス、徹底的に品質管理された完熟アボカドなど、食材にこだわったおいしさが世界中で支持されています。世界的なレストランガイド「ザガットサーベイ」のハンバーガー部門でNo.1に輝いたこともあるほどなのです。

 

人気バーガーを厚切りポテチで再現!

そんな「クア・アイナ」とコラボした今回の商品は、その名のとおり、同店の人気メニュー「厚切りモッツァレラアボカドバーガー」をポテトチップスで再現したもの。「クア・アイナ」としては、ポテト系スナックとコラボするのは初の試みです。

↑こちらが「厚切りモッツァレラアボカドバーガー」↑こちらが「厚切りモッツァレラアボカドバーガー」

↑それをポテチにすると……このようになります↑それをポテチにすると……このようになります

 

ハンバーガーのお供といえばフライドポテトなので、個人的には“ポテチよりも「Jagabee」のほうが良かったのでは?”とはじめは思いましたが……。なるほど、ポテチの方がメジャーだし、意外性やインパクトも大きいので、これはこれでアリですね。「厚切りモッツァレラアボカドバーガー」が選ばれたのは、人気商品をいくつか選定して実際にポテチ化し、食べ比べてみた結果、最も完成度が高かったからだそうです。

 

カルビーの担当者によると、特にアボカドの再現が最も注力した部分で、そのために50回以上も試作を繰り返したとのこと。また、普通のポテチの形ではなく波型の厚切りにしたのは、「クア・アイナ」らしいパンチのある味を表現するはこの形がベストだったからだそうです。

↑たしかに一般的なポテトチップスよりも厚切りです↑たしかに一般的なポテトチップスよりも厚切りです

 

実際に食べてみたところ、まず感じるのは香ばしさ。そして、肉やソースのグレイビー感がしっかり主張してきます。そこにアボカドやチーズのマイルドなコクが加わり、濃厚な旨味がありながらジャンクになりすぎないおいしさになっています。

 

普通のポテチと食べ比べてみた!

最後に「ポテトチップス うすしお味」を用意し、実際に食べ比べてみました。すると、それぞれの特徴が際立ってよくわかります。

↑永遠の定番「うすしお味」とはどう違うのでしょうか?↑永遠の定番「うすしお味」とはどう違うのでしょうか?

 

うすしお味は、どちらかといえば食感はライト。「パリっ」としていて、ジャガイモのおいしさをシンプルに感じられます。対して「厚切りモッツァレラアボカドバーガー味」は、よりクリスピーで「バリっ」という食感。味が濃厚なので、普通のポテチの薄さだとフレーバー(味付け)が勝ってしまいそうですが、厚切りだからそのあたりが絶妙にマッチしています。また、豊かな食感と食べごたえも十分。

↑違いのキーポイントは、その“厚さ”にありそうです↑違いのキーポイントは、その“厚さ”にありそうです

 

ちなみに、商品の発売にともない、「クア・アイナ」の店舗では20周年記念コラボセットの販売も行われました。全29店で実施され、開店前から行列ができてオープン直後に即完売したそうです。注目度の高さがうかがえますね。

↑こちらが即完売したコラボセット↑こちらが即完売したコラボセット

 

「ポテトチップス 厚切りモッツァレラアボカドバーガー味」は、12月下旬に終売予定とのこと。人気のグルメバーガーということもあり、ネタ的にも盛り上がることは必至。いまのうちにゲットして、クリスマスパーティの乾き物などにしても良さそうですね!

現在進行形で進化を続ける「UMAMI BURGER®」ーーリニューアルした「サムライ」と「カリ」に注目!

「NYのあの店が日本初上陸」といった見出しをニュースでよく見る。オープン当初はメディアもこぞって取り上げて、何時間待ちという長い行列が店の前にできたものだが、問題は「その後」だ。当初の華々しさに比べると、その後の動きはどうもよくわからない。情報が更新されぬまま、「きっといまも混んでいるんだろう」と決め込んで、足を運ばずにいる人も少なくないのではないだろうか。

 

そこで、2015年以降に日本に上陸し、世間をにぎわせたアメリカのハンバーガーチェーン5店について、「その後」を追ってみた。話題のあの店は、その後どうなっているのだろうーー。

 

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世間を騒がせた「初上陸系バーガー」のその後――好調「Carl’s Jr.®」の絶品「サンタフェソース」とは?

 

初上陸系バーガーのその後 第3回「UMAMI BURGER®」

この店の上陸も大きな話題となったーー米国ロサンゼルスのハンバーガーレストラン「ウマミバーガー」。甘味・酸味・塩味・苦味に次ぐ第五の味(the fifth taste)「うま味」に着目した米国人が独自のうま味研究の末、2009年に開業。現在、全米に24店を展開する。日本上陸は今年の春、17年3月24日。日本1号店であると同時に、これが記念すべき海外初出店だ。

↑日本1号店、青山店↑日本1号店、青山店

 

インスタ映え間違いなしのシェイクが新登場

日本1号店の場所は表参道。週末を中心にちょっとした行列ができることがいまも少なくない。平日は一人ゆっくりランチを楽しむ昼休み中の会社員や近所のショップ店員などでにぎわっている。おすすめの時間帯は平日午後3時から。「ソーシャルアワーセット」という、スライダー(ミニバーガー)とサイド、デザート、ドリンクが1000円(以下:すべて税抜)で食べられるお得なセットが平日の3時から6時限定で販売されていて、これがなかなかの盛況だ。

 

オープンから半年経った9月半ばに、同店はメニューのリニューアルをおこなった。スライダー3個のセット「スライダートリオ」1680円の内容が月替わりで変わる「マンスリースライダーセット」1680円が新たに加わるなどしたが、なんと言っても目玉はシェイクの登場だろう。これが強烈にフォトジェニック! インスタ映えすること間違いなし!!

↑話題の新メニュー「ミルクシェイク」(各680円)と「ファンシーミルクシェイク」(各1480円)。ダントツの一番人気は綿菓子を乗せた「ザ キャンディー ショップ」↑話題の新メニュー「ミルクシェイク」(各680円)と「ファンシーミルクシェイク」(各1480円)。ダントツの一番人気は綿菓子を乗せた「ザ キャンディー ショップ」(一番左)

 

フレーバーは全8種類。なかでも人気は左の4つ、「ファンシーミルクシェイク」各1480円。綿菓子が乗ったり、グラスにクッキーが引っついたりと、とにかくド派手なシェイクなのだが(パフェではない)、登場以来大好評で、シェイク専用の”小屋”を店内に建て、ほぼ終日引っ切りなしに作り続けているという。この「ファンシーミルクシェイク」や「スライダートリオ」を頼んでSNSに写真をアップする人が、若い女性を中心に目下急増中だ。

 

海を渡った「サムライ」

バーガーメニューも一部が刷新。新たな日本限定メニュー「ウマミバーベキュー」1480円が登場し、同じく日本限定だった「サムライ」がリニューアルして「テリヤキサムライ」1580円に生まれ変わった。その経緯が面白い。当初、日本向けのメニューとして開発された「サムライ」が米本国でも売られ、かつ「日本らしさ」を強調する改良を受けて再び日本に戻ってきた。それがこの「テリヤキサムライ」。太平洋を一往復してできたバーガーだ。

↑新メニュー「テリヤキサムライ」(1580円)。米国風に甘めに作ったテリヤキソースに相性最高の目玉焼き(フライドエッグ)、下にアボカドの天ぷら、ミソメイプルに漬け込んだベーコンという盛りだくさん↑新メニュー「テリヤキサムライ」(1580円)。米国風に甘めに作ったテリヤキソースに相性最高の目玉焼き(フライドエッグ)、下にアボカドの天ぷら、ミソメイプルに漬け込んだベーコンという盛りだくさん

 

「日本らしさ」とは、すなわちテリヤキソースのこと。この「サムライ」がきっかけで、米国のUMAMI はテリヤキソースのバーガーを初めて作った。そんな変化が米本国にも見られる。太平洋を挟んでのこうした試行錯誤・アイデアの出し合いによって、ウマミバーガーはいまも進行形で大きな進化を続けているのである。

 

ダブルパティの絶品「カリ」

一方、異彩を放っていた密かな人気メニュー「スローバック」がなくなり、代わりに「カリ(Cali)」1480円がそのスタイルを引き継いで、ダブルパティのバーガーにリニューアルされた。3オンス(約85グラム)パティ2枚とアメリカンチーズ2枚を挟んだ、ダブルパティ&ダブルチーズのバーガー。これが強烈においしい!

↑やわらかな食べ口がクセになるダブルチーズバーガー「カリ」(1480円)↑やわらかな食べ口がクセになるダブルチーズバーガー「カリ」(1480円)

 

自家製のUSアンガスビーフパティ2枚が、口当たり実にやわらか。甘味の強いブリオッシュバンズも食べ口ソフトで、ウマミ独特のしっとりジューシーな味わいがある。サウザンアイランドに似た軽い酸味のソースはハウススプレッド。ヒール(下バンズ)にミソマスタード。ディルピクルスも挟まって、誰もがよく知る「ハンバーガー」をウマミバーガーの技術でウンとクオリティ高く仕上げた、そんなオールドスクールな一品だ。全バーガーメニューの中でも数少ない、生野菜が入ったバーガーでもある。

 

17種類あるソースはすべて店の手作り。パティはその日の分を毎朝店で挽いている。仕込みの量は膨大だ。太平洋を股にかけたハンバーガー「チェーン」ではあるが、その手間のかけ方はまさに「レストラン」そのもの。国内外8種類の樽生ビールやカリフォルニアワインなどとともにじっくり・ゆっくり味わいたい、ハンバーガーという「食事」を楽しむためのレストラン。それがウマミバーガー。「黒船」と呼ばれるほどのセンセーショナルな日本上陸を果たしたその余勢を駆って、国内ハンバーガーシーンの牽引役となるか。今後の展開・動向に注目だ。

 

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所在地:東京都港区北青山3-15-5 Portofino内

アクセス:東京メトロ 表参道駅B5出口から歩3分

オープン:2017年3月24日

営業時間:11:00~22:00(LO21:30)

定休日:無休