バルミューダは、2024年2月に発売したリベイクトースター「ReBaker(リベイカー)」の限定カラー「ウーロングレー」を発表しました。バルミューダオンラインストア、 BALMUDA The Store Aoyamaをはじめとするブランドショップ各店だけの限定モデルとして販売されます。2024年9月6日より予約受付を開始し、9月12日より順次発売。実売価格は2万5300円(税込)。
最高な状態の「まるごとソーセージ」を食べたい――。そんな願いを叶えるべく、開発したのが「ReBaker」。現行の「BALMUDA The Toaster」でも「フランスパンモード」や「クロワッサンモード」など、リベイクに適したモードはありますが、このリベイクに特化したのが「ReBaker」。「リベイクモード」を搭載し、ソーセージのパンやクロワッサンも表面は焦がさずにパリッと、中はふんわりアツアツに仕上げるといいます。
さらに、「トーストモード」「チーズトーストモード」のほか、予熱なしで庫内が240℃に保たれる「オーブンモード」も搭載。こちらはグラタンなどのオーブン料理や餅など様々な調理に役立つ機能で、「BALMUDA The Toaster」や「BALMUDA The Toaster Pro」のクラシックモードのひとつ「230℃」に近いものといえるでしょう。
スチーム機能をなくしてリーズナブルな価格を実現
このほか、「ReBaker」と「BALMUDA The Toaster」との大きな違いはスチーム機能がないこと。そのため、しっとりさせつつサクッとさせることに関しては、「BALMUDA The Toaster」のほうが得意。ただし、パンのリベイクや揚げ物の再加熱などに関しては「ReBaker」に軍配が上がるそうです。
↑左が「BALMUDA The Toaster」で、右が「ReBaker」。サイズやデザインにも微妙な違いがあり、スチーム機能がない「ReBaker」には注水口やボイラー機構もありません
「ReBaker」はスチーム機能こそないものの、「トーストモード」や「チーズトーストモード」は実装されており、「トーストモード」によるトーストも試食させてもらいました。あくまでも筆者の記憶との比較ですが、「BALMUDA The Toaster」の「トーストモード」のようなしっとりさっくり感はないものの、ドライで美味しいサクサクの食感で、これはこれで十分美味しいと感じました。
↑「ReBaker」の「トーストモード」で焼いた食パン。「BALMUDA The Toaster」のスチームなしで調理すると、このように仕上がるんだろうなと想像できる食感でした
「BALMUDA The Toaster」のスチーム機能は、パンをしっとりサクサクに温めてくれる独自性のある機能ですが、調理前に水を補給する作業を手間と感じる人もいるでしょう。「ReBaker」はそんなズボラ派にオススメ。また、食パンはあまり食べない、スチーム機能をほぼ使わない、というハード系パンの愛好家にもオススメです。
↑「ReBaker」が得意とするリベイクメニューは多彩
というわけで、機能がシンプルかつ「BALMUDA The Toaster」より価格が5500円安いこちらのほうが刺さるという方もいるでしょう。特に新生活を始める方は、ぜひチェックしてみてください。
インテリアとして出しっぱなしにできるような、見栄えの良いホットプレートは今では当たり前。そこへ、高級トースターで家電業界を席巻したバルミューダから新たな価値を提案するホットプレートが発売され、話題になりつつあります。今回はこの「BALMUDA The Plate Pro」を起点として、さまざまな“見せるホットプレート”をピックアップ。家電ライターの田中真紀子さんに解説していただきたました。
■ 家族との時間を大切にするようになった現在 「コロナ禍が落ち着き、日常生活が取り戻されつつある中で、以前よりも『家族との時間を大切にしたい』という意識が高まりを見せています。家族との食事を楽しむためのツールとして、ホットプレートは位置付けられてきていると感じますね。 今では、出しっぱなしにしてすぐに使える見栄えの良いホットプレートがすっかり定着しました。また、ホットプレートの楽しみ方もさまざまに広がり、商品にも個性が生まれています。その一角をなす存在として、『BALMUDA The Plate Pro』があります」
ここが新しい!
『BALMUDA The Plate Pro』の独自性
「『BALMUDA The Plate Pro』のコンセプトは、”調理をエンターテイメントとして楽しむ”こと。新型コロナウイルス流行の際、外食ができなくなったことで、バルミューダの寺尾玄社長は自宅で、家族のためにお寿司を握ったそうです。キッチンカウンターに立ってお寿司を握ってみたところ、家で振る舞うことの楽しさを実感したのだとか。この経験により、調理をエンターテイメントとして楽しむホットプレートというコンセプトができたのだとお聞きしました」
左が一般的なホットプレートのサーモカメラ画像、右が「BALMUDA The Plate Pro」のもの。高い蓄熱性能により隅々まで熱量が行き渡らせることができる仕組み。(※画像提供=バルミューダ)
4.温度の揺らぎを最小限に抑えた正確なプログラミング
「温まり過ぎて温度を下げたり、下がりすぎてまた上げたりということはホットプレートを使う際にはよくありますよね。『BALMUDA The Plate Pro』は設定したい温度を一定に保ってくれます。温度の揺らぎがあると、お肉が煮えたようになりおいしく焼けないのですが、一定の温度でしっかりと焼けるため、ステーキは外側がカリッと、中はほどよく熱が通っておいしく仕上がります」
・きれいな焼き色のクレープ
「安定して160℃設定にしてくれるため、自宅では難しいクレープの皮も、焦がすことなくきれいな焼き目をつけて焼くことができます。また、クレープは、サイドからヘラを差し込んで返しますが、フライパンですとフチが当たってしまうところ、『BALMUDA The Plate Pro』はフラットなため、ヘラの差し込みも自由自在です。温度管理の難しいホットケーキもおいしく焼けますよ」
昨年12月にバルミューダから、5年ぶりとなる炊飯器「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ・ゴハン)」の新モデルがリリースされました。内釜と外釜からなる独自の二重釜構造で、外釜に入れた水を加熱して蒸気の力で炊飯。お米を動かさず、じっくりと丁寧に炊きあげるので、表面が傷つかず粒立ちがよいご飯に仕上がるといいます。
新モデルは庫内構造を見直すことによって、レンジ・オーブン機能とも加熱性能が向上したとのこと。旧モデルでは、レンジ機能で温めた際、食材の温度ムラを指摘されることもあったそうですが、新モデルでは庫内中心部が正確に加熱されることにより、より均一な温めが可能になりました。また、オーブン機能は、ヒーター管を1本から2本に増やして庫内上部に内蔵することにより、均一な焼き上がりになるそうです。そのため、パンやお菓子類などを作るのにも適しているとのこと。開発者は、BALMUDA The Rangeによってオーブン料理をシンプルでハードルの低いものにしていきたいそうで、その言葉通りの設計となっています。
↑説明会では、実際にBALMUDA The Rangeで作られたフォカッチャが提供されました。しっとりモチモチした食感に仕上がり、焼き目もムラがありません。
続いて、ほら見てみて、少しのお湯が出て今コーヒーを蒸らしてる感じかな。『BALMUDA The Brew』は、まるで自分でドリップするときみたいに、淹れてる様子が見えるのと、香りがどんどん出てくるところがいいんですよね! あと、円錐形のドリッパーは割と早くにお湯が落ちるので、ハンドドリップでも入れるタイミングが難しいんですけど、ここをものすごく細かい制御で淹れてくれます」
2017年に誕生し、2022年12月に新モデルが発売となったバルミューダの蒸気炊飯器「BALMUDA The Gohan」。蒸気で炊く現行の炊飯器では希少な製品であり、旧モデルも独自の機能とデザインで話題となりましたが、今回の新作では何が進化し、ご飯の味がどうなのかが気になるところ。そこで本稿では、実際に白米や玄米など数種のモードで炊き分け、味の特徴をレポートしていきます!
↑新モデルの「BALMUDA The Gohan」。直販価格は4万9500円で、写真のブラックほか、ホワイトも用意されています
いざ実食! といきたいところですが、せっかくなのでレンジで調理するパックご飯と食べ比べてみることに。それは「BALMUDA The Gohan」で炊きたてのほうがおいしいのは決まっているので、通常の食べ方と、冷ましておにぎりにしたものとで比べてみました。
↑左が「BALMUDA The Gohan」、右がパックご飯。どちらもコシヒカリです
まずは炊き立てのご飯と比較。炊いてからの時間差もあるでしょうが、以下写真の通り、「BALMUDA The Gohan」のほうが透明感があり、粒立ちのよさも一目瞭然。
↑左が「BALMUDA The Gohan」です。このツヤとハリと透明感、一目瞭然といっていいでしょう
この違いは食べ比べてもはっきりわかるレベルで、「BALMUDA The Gohan」で炊いたご飯にはピンッとした弾力があります。硬くはないのに噛み応えがあり、噛む回数も多いような。例えるなら、端正な見た目と引き締まった筋肉を併せ持つ「細マッチョ」のようなイメージです。一方のパックご飯を食べると、どこかふにゃっとほわっとした食感で、甘みの凝縮度も薄く感じました。
とはいえ、炊きたてと比べるのはハンデがありすぎるので、冷まして作り、約3時間置いたおにぎりでも食べ比べを実施。ただこちらでも「BALMUDA The Gohan」はハリや豊かなうまみがほぼ損なわれておらず、時間が経ってもおいしいことを実感しました。
↑左の「BALMUDA The Gohan」はおにぎりにしてもハリやうまみを実感! 右のパックご飯おにぎりはうまみがややぼんやりしていました
親子丼はふわとろ感が引き立ち上品な味わいに
次は、先ほど白米モードで炊いたご飯とおかずの相性をチェック。まずは、オンラインストアで「BALMUDA The Gohan」を買うと付いてくる、オリジナルレシピブック(別途購入の場合1650円)を参考に「The 親子丼」を作ってみました。
↑粒立ちのいいご飯ならではの料理がたくさん載ったこの一冊から、「The 親子丼」を調理
↑いい感じに完成です!
食べてみると、ご飯がしゃっきりしているため具材のふわとろ感が引き立って、手前味噌ながら激ウマ! ご飯が汁を吸ってベチャッとする感じがなく、上品な味わいになるのも「BALMUDA The Gohan」ならではだと思いました。
↑汁気の多い丼のほか、サラサラ系のカレーもよく合います。パラパラチャーハンを作りたいときも「BALMUDA The Gohan」がよき相棒になってくれます
「BALMUDA The Gohan」は一度の炊飯が最大3合で、あえて保温機能を付けていないなど、使う人を選ぶ点もありますが、家族が多くない家庭や、炊いたらすぐに冷凍する派の方にはむしろ歓迎でしょう。玄米や炊き込みご飯もおいしく炊けるのも魅力です。何より、おかずを引き立てるしゃっきりご飯がお好みの方、ぜひ本機をチェックしてみてください。
まさに「床上を滑る」異次元の操作感が話題を集めた従来モデル・BALMUDA The Cleanerの弱点だった重さ(約3.1kg)を改善。約0.9kg軽量化することで、その快適な操作感を実際の掃除で体感できるようになりました。独自のホバーテクノロジーと下重心構造、手のひらにすっぽり収まる棒状のハンドルにより、フロアワイパーのようにストレスなくヘッドを操作でき、長時間掃除しても手首や腕が疲れません。まさに「掃除するのが楽しくなる掃除機」で、新しい掃除体験を求める人には激推しのモデルです。
今から5年前の2017年、バルミューダが初めての炊飯器「BALMUDA The Gohan」を発表しました。二重構造の内釜に水を入れ、蒸気の力で米を炊き上げる蒸気炊飯という聞き慣れない方式で話題となりましたが、蓋を開けてみれば大ヒットには遠く及ばずの結果。トースターで一世を風靡したバルミューダが作った炊飯器だけに、市場は大きな期待を抱いていたのですが、舌の肥えた日本人の評価はなかなかに厳しいものがあったのです。
「今度こそは」の想いを込めてリニューアル
そんな苦い思い出がある「BALMUDA The Gohan」が5年の時を経て大リニューアル。「今度こそは」という想いを込めて12月に新発売しました。価格は4万9500円(税込)と前モデル(4万1500円)からは8000円ほど値上げされています。
↑新しい「BALMUDA The Gohan」。本体寸法:幅242×奥行266×高さ219mm、本体質量:約4.6kg、定格消費電力:670W、3合炊き。カラバリはブラック(左)とホワイト(右)
さらに特筆すべきが玄米。水っぽさも芯残りもない、ちょうどよい柔らかさで、ぬかの臭いが一切ありません。ツヤツヤして舌触りがよく甘みも出ており、玄米好きや健康志向の人にオススメです。筆者は玄米のモキュモキュした食感とぬか臭さが好きではないのですが、BALMUDA The Gohanで炊いた玄米はそれが一切なく、毎日食べられる美味しさでした。
「BALMUDA The Toaster」(バルミューダ ザ・トースター)といえば、「スチームテクノロジーと完璧な温度制御によって誰でも簡単に、驚くほどおいしいトーストを作ることができる」とされるバルミューダの看板商品。その新モデル「BALMUDA The Toaster Pro」(バルミューダ ザ・トースター プロ)が9月15日に発売され、編集者から筆者にインプレッション依頼が舞い込んできました。しかも、ちょっと変わった方向性で。
↑「BALMUDA The Toaster Pro」は実売価格3万5200円。プロ仕上げの火入れを実現する「サラマンダーモード」が最大の特徴です
編集者いわく、「中山さん、レビュー記事でよく“メイラード反応”という言葉を使いますよね。正直、なんだよメイラードって。誰もが知っていると思うなよ……と苦々しく思っていたんですが、バルミューダの新作トースターがまさにメイラードなトースターなんですよ。発表会のプレゼンで、社長がその言葉を口にしていまして。そこで、ぜひ中山さんに『メイラードおじさん』として『BALMUDA The Toaster Pro』のメイラードっぷりを試してほしいんです」とのこと。
そして、このメイラード反応を存分に楽しめるのが「BALMUDA The Toaster Pro」の新機能「サラマンダーモード」。火力を上火に一極集中させることで、数秒のうちにこれまでの1.4倍もの熱エネルギーを食材に届けます。これにより、短時間で食材の表層に強い焼き目をつける=メイラード反応を起こして美味しくしながら、本来の食感や風味を活かした調理が可能となるのです。
今回、メイラード反応にアツく焦がれる「メイラードおじさん」として「BALMUDA The Toaster Pro」をインプレッションしてきましたが、どの料理もナイスメイラード! おじさん納得の仕上がりでした。サラマンダーモードで表面をサッと炙るだけで、料理の風味だけでなく、シズル感も大幅アップ。表面がカリっと焼けていく視覚効果も相まって、料理がより楽しく、美味しくなりました。みなさんもぜひご自宅で、極上のメイラード体験を味わってみてはいかがでしょうか。
バルミューダ躍進のきっかけとなっただけでなく、日本国内に高級トースターブームを巻き起こすきっかけともなった「BALMUDA The Toaster」(現行モデル2万7940円・税込)。現在までに累計150万台を販売した日本一有名なトースターです。実は、2015年の発売以降は安全性を高めたり、カラーバリエーションを増やしたりと細かなマイナーチェンジは重ねてきたものの、機能・性能に大きな進化はありませんでした。
そんなバルミューダが今回、7年目にして初めて新機能を搭載した「BALMUDA The Toaster Pro」(バルミューダ ザ・トースター プロ)を9月15日に発売します。価格は3万5200円(税込)。新機能「サラマンダーモード」を搭載したProモデルはどこまで美味しくなったのか、試食会付きのプレス発表会に参加してきたので、その様子をレポートします。
↑9月15日に発売する「BALMUDA The Toaster Pro」。実売価格は3万5200円(税込)。カラーはブラックのみだが、従来モデルよりも濃い黒色で高級感を醸し出す。取っ手とダイヤル、モードサインにプロの調理器具をイメージしたアクセントカラーを採用
あるシェフとの出会いが生んだ新機能「サラマンダーモード」
「2015年のBALMUDA The Toasterの発売に向けて、我々は5000枚ものトーストを焼きました。そうして作り込んだBALMUDA The Toasterに対しては、『もうやることはないだろう』と思っていました」と、バルミューダの寺尾 玄社長は振り返ります。ところが、そんな考えを覆したのが、ある一人のシェフとの出会いだったのだとか。
岡嶋シェフは現在、バルミューダでキッチン製品のおいしさ体験の品質担保責任者として製品に携わる一方で、レシピの開発も担当しています。その岡嶋シェフが提案してきたのが、BALMUDA The Toasterにサラマンダーモードを搭載するというアイデア。「サラマンダー」とは、高温で料理の表面に焼き目・焦げ目をつける業務用の調理器具で、レストランなどでグラタンや焼き魚の仕上げに使われています。
「“命がけ”というには大げさかもしれないが、BALMUDA The Toasterはそれほどこだわり抜いて作った渾身の製品だったので、最初、話を聞いた時は全く魅力を感じませんでした。しかし、実際に岡嶋シェフがサラマンダーモードで作った料理を試食したら、衝撃を受けたのです」(寺尾社長)
また、「BALMUDA The Toaster Pro」は岡嶋シェフ考案によるものでしたが、同じく岡嶋シェフ主導による新製品を来年にも発売すべく開発を進めているとのこと。「それ作るの? って最初は驚いたのですが、美味しさが半端ない。岡崎シェフによって、“The作る喜び”という企画が育っています」と寺尾社長は自信をうかがわせます。一体何が出てくるのか、そちらも楽しみですね。
3.1kgという「重さ」を理由に、バルミューダのコードレススティック掃除機「BALMUDA The Cleaner」の購入を躊躇していた人に朗報がある。約900gの軽量化を果たした「BALMUDA The Cleaner Lite」が発売されたのだ。あたかもヘッドが浮遊しているかのような操作感や、スタイリッシュなデザインはそのままに、「軽さ」も手に入れたバルミューダの意欲作だが、さて、その実力はいかに? 実際に使って確かめていこう。
ヘッドの「浮遊感」はそのままに、約900gの軽量化を実現
2010年に発表した扇風機「GreenFan」で「DCモーター扇風機」というジャンルを、2015年に発表したキッチン家電スチームトースター「BALMUDA The Toaster」で「高級トースター」というジャンルを確立したバルミューダ。2020年10月には同社初のクリーナー「BALMUDA The Cleaner」を発売して新ジャンルの開拓を目指したが、思いのほか苦戦を強いられたという。原因は、本体の重さ。最新コードレススティック掃除機の多くが2kgを切り、1kgに満たない超軽量モデルも続々と発売されるなか、やはり約3.1kgという重さは消費者の目にウィークポイントに映ってしまったのだろう。たとえそれが、「ひとたび掃除を始めると、まるで浮遊しているかのように軽々と掃除できる」としてもだ。
今回レビューするのは、そんな消費者の声に応えた「BALMUDA The Cleaner」の進化モデル、「BALMUDA The Cleaner Lite」である。ヘッドが前後左右360°可動する独自の「ホバーテクノロジー」や、リビングに置きっぱなしにしておけるスマートなデザインはそのままに、約900gの軽量化と、42%の集じん性能の向上を実現。ヘッドの厚みも5cmから4cmへと薄くなったほか、ヘッドの倒れ角も拡大され、狭い家具下の掃除がしやすくなった。
↑2022年5月に発売された「BALMUDA The Cleaner Lite」。カラーは「ブラック」と「ホワイト」の2色展開で、実売価格は6万4900円(税込)
【ヘッドの動きを動画でチェック!】
↑エアーホッケーのような浮遊感と、360°自在に回転する独自のヘッド。軽やかな操作性は「BALMUDA The Cleaner Lite」でも健在だ
【ヘッドのディテールをギャラリーでチェック】
掃除中以外も「重さ」を感じさせない軽量ボディ
「ホバーテクノロジー」によって重さを感じさせない「BALMUDA The Cleaner Lite」。従来モデルでは掃除機を充電スタンドに乗せる時や、電源を切って移動する時など、掃除中以外のシーンで重さを感じる場面があったが、約2.2kgに軽量化された「BALMUDA The Cleaner Lite」ではそれがない。ヒョイッと片手で持ち上げられるので、ちょっとした移動はもちろん、階段掃除なども苦にならなかった。
余計な装飾を排したミニマルなデザインは「BALMUDA The Cleaner」を踏襲しており、バルミューダ製品らしい洗練された雰囲気が漂う。本体を充電スタンドにセットすると、本体がわずかに後傾する点も従来モデルと同様。使わない時間の方が長いクリーナーだからこそ、立てかけている姿も美しくなるよう設計されている。
まるで氷の上を滑らせているような浮遊感、手首を返せばクルッとヘッドが回転する抜群の追従性、そして、優雅ささえ感じる洗練されたデザイン。こうした従来モデルの強みはしっかりと踏襲しつつ、ボディを軽量化することで、掃除中以外のちょっとしたシーンでも「重さ」を感じさせなくなった「BALMUDA The Cleaner Lite」。なるほどこれなら、「重さ」を理由に購入をためらっていたユーザーも振り向かせることができそうだ。コードレススティック掃除機市場において、予想外の苦戦を強いられていたバルミューダだが、捲土重来(※)、「BALMUDA The Cleaner Lite」の登場で潮目が変わるのではないだろうか。今後の躍進に、大いに期待したい。
突然ですがみなさん、掃除機がけはお好きですか? 部屋を清潔に保つために、こまめに掃除するべきとは思うけれど、やっぱり疲れるし面倒……といったジレンマを抱えている人も多いはず。そんなお悩みを解決してくれるクリーナーが今年の5月、バルミューダから登場しました。「BALMUDA The Cleaner Lite( バルミューダ ザ・クリーナー ライト )」です。
↑バルミューダの最新クリーナー「BALMUDA The Cleaner Lite」。サイズは幅275×奥行150×高さ1170mm、重量は約2.2kg(フィルター含む)。充電時間は約4時間で、運転時間は標準モード約30分、強モード約10分
この「BALMUDA The Cleaner Lite」を、掃除に不満を感じているGetNavi編集部の女性編集部員3人に使ってもらったところ、「いままでの掃除機とは全然違う」「これなら毎日使いたくなる」と大絶賛! では、ほかの掃除機とどこがどう違うのか、家電ライターの筆者によるガイドを交えて見ていきましょう!
ちなみに、先ほどGetNavi編集部の松山さんが「クイックルワイパーみたい」と言ったのは、実はメーカーにとってうれしい反応かも。何しろ、同社の寺尾 玄社長自身が「既存の掃除機は使いづらい」という理由で、長年クイックルワイパー派であり、2020年発売の初代モデル「BALMUDA The Cleaner」も「クイックルワイパーのように軽やかに掃除できる掃除機」を目指して開発されたのですから。
約900gも軽くなったのに、集じん力が42%アップしたワケ
このほか、「BALMUDA The Cleaner Lite」は先述の初代モデル「BALMUDA The Cleaner」から大きく進化しています。まず重さが約900gも軽量化し、本体の重さは約2.2kgになっています。「軽量化」と聞くと、集じん性能は下がっちゃったのかな? と思う人もいるかもしれませんね。しかし、「BALMUDA The Cleaner Lite」は、軽量化しつつ集じん性能も42%アップしているんです。
コメントにある通り、実際に編集部の3人が掃除機がけをする姿を見ると、とにかく自由で軽やか。掃除機といえば、前後に動かすのがふつうですが、「BALMUDA The Cleaner Lite」は好きな持ち方ができ、前後左右斜めに自在に動かせるので、「人が掃除機に合わせて動く」のではなく、「人に合わせて掃除機を動かす」といったイメージです。「掃除をしている」という感覚も半減するので、もはや掃除はイヤイヤ行う家事ではなく、むしろ楽しさを感じるひとときに変わっていくのかもしれません。
とはいえこの不思議な感覚は、実際に使ってみないとわからないのも事実。気になった方は、ぜひ家電量販店やバルミューダのブランドショップなどで試してみてくださいね。ちなみに、バルミューダでは7月末まで「BALMUDA The Cleaner Lite」の「30日間返金保証」を実施中。店頭またはオンラインで購入し、30日間使ってみて合わないと感じた場合でも全額返金してもらえるので安心です。「まさか、こんな動きをするとは」と編集部員が驚いた「BALMUDA The Cleaner Lite」。みなさんもぜひ体験してみてください!
バルミューダが同社初となるコードレス掃除機「BALMUDA The Cleaner」(バルミューダ ザ・クリーナー)を発売したのは、2020年11月のこと。空間になじむスマートなデザインに加え、まるでヘッドが浮いているような軽いかけ心地、さらに前後左右斜めの自在な動きは今までになく、衝撃を受けたものでした。あまりに軽やかに動くので、一度かけ始めたら、あっちもこっちもスイスイ掃除したくなる、そんな今までにない体験が味わえる掃除機でした。
↑従来の掃除機の常識を覆し、ヘッドがくるくる回り、自由自在に動かせる「BALMUDA The Cleaner」
そして今回、掃除機の新製品発表会があるとのことで、期待を胸に、会場である東京・南青山のBALMUDA The Storeに足を運んだところ……やっぱり軽量化していました! スマートなデザインはそのままに、明らかにコンパクトになっている。バルミューダいわく「ただの軽量化ではなく進化」だそう。新モデルの名前は「BALMUDA The Cleaner Lite」(バルミューダ ザ・クリーナー ライト) 。価格は6万4900円(税込)です。
↑従来モデルから大幅に進化した「BALMUDA The Cleaner Lite」。本体寸法は幅275×奥行150×高さ1170mm、質量は約2.2㎏。運転時間は標準モード約30分、強モード約10分、充電時間は約4時間。ダストボックス容量は約0.10L。カラーはホワイトとブラックの2色
クイックルワイパーを目指して開発された従来機
新製品の紹介をする前に、まずは従来モデルBALMUDA The Cleanerがどのような掃除機なのか、おさらいしてみましょう。BALMUDA The Cleanerは、同社の寺尾 玄社長が「掃除機は前後にしか動かないし使いづらい。自由自在に動かせるクイックルワイパーのほうが便利」と感じたことから、クイックルワイパーのように軽やかに掃除できるコードレス掃除機を目指して開発されました。
「この新しいコンセプトの掃除機が完成したとき、私たちはこれが掃除機の新たなジャンルを切り開くことを期待していました。BALMUDA The Toasterが高級トースターという新たなジャンルを確立し、The Green FanがDCモーター扇風機という新たなジャンルを確立したように。ところが掃除機はそこに至らず、とても悔しい思いをしました」(原賀氏)
2021年の10月に発売され、家電業界とコーヒー業界ともにザワつかせているバルミューダのコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」。コーヒーの抽出過程を楽しめるデザインを採用したほか、雑味を極限まで取り除き、「ストロング&クリア」な味わいを目指したとのこと。発表会の取材で試飲して、その味わいに筆者も納得しました。ただし、そこでふと気になったのが、「コーヒーのプロは本機をどう評価するのか?」という点です。
↑発表会で展示されていた「BALMUDA The Brew」(実売価格5万9400円・税込)。緻密な温度制御、コーヒー豆の個性を引き出す0.2ml単位の正確なドリップ、クリアな後味を生むためのバイパス注湯といった技術を組み合わせた「クリア ブリューイング メソッド」により、「ストロング&クリア」な味わいを実現します
そこで、東京・渋谷の有名喫茶店「茶亭 羽當(ちゃてい はとう)」のバリスタ・天野 大(だい)さんに協力を得て、実際に本機を使ってもらいました。その評価を中心に、「BALMUDA The Brew」の特徴をいっそう深掘りしていこうと思います!
↑サードウェーブコーヒーの旗手として知られるブルーボトルコーヒーに影響を与えた名店「茶亭 羽當」のバリスタを務める天野さん。バリスタ歴は20年以上で「茶亭 羽當」での勤務は15年目となっており、コーヒーの味わいを見極める目は確か。THE OMEN 666という、パワーパンクバンドのドラマーという顔も持っています
「苦みと酸味のバランスが良くなるので、個人的には『シティロースト』ぐらいの中深煎りの豆がイチオシ。それ以上の深煎り(フルシティ、フレンチ、イタリアン)になると苦みが出すぎてしまうかも。シングルオリジン(単一品種豆)か、ブレンド豆かという点はあまり関係がなく、それよりも焙煎の度合いが重要です。あえてオススメの豆を挙げるなら、酸味が強すぎずフルーティな香りもある『マンデリン(インドネシア)』や『ブラジル』。『BALMUDA The Brew』は、ナッティな(ナッツのような)香りやウッディな香りが強調される傾向があるため、あえてフルーティな豆を使うことでバランスが整うと思います」(天野さん)
コーヒーのプロも太鼓判を押す「BALMUDA The Brew」。今回、各モードの傾向やベストな豆などを教えてもらったことで、より具体的に味わいや使い方をイメージできた方も多いはず。ドリッパーが露出するオープン式の採用で、視覚と嗅覚で楽しめるのも魅力です。本機があれば、コーヒータイム、ならびにおうち時間が充実することは間違いありませんね。以前に紹介した「スタバモデル」とともに、検討してみてはいかがでしょうか。
協業は今回が2度目。過去には2019年に発売された電気ケトル「BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ・ポット)」のスターバックス リザーブ限定モデルがあります。その企画と並行して今回のコラボモデル開発も進めていたとか。江嵜さん曰く、長年、スターバックスジャパンとしてもオリジナルのコーヒーメーカーを作りたいという思いがあり、今回のモデルは悲願だったそうです。
というわけで、個人的にはコーヒービギナーや、色々なコーヒー豆を試したい人は通常モデルの「BALMUDA The Brew」。スタバ好きの人や、高品質なスペシャルティコーヒーにこだわっているような愛好家には「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」がオススメです。
10月1日が「国際コーヒーの日」ということもあって、本格的な秋の到来とともにコーヒー業界がザワついている今日このごろ。コーヒーといえば、今年は家電業界もかなりアツいのです。なぜなら、あのバルミューダがコーヒーメーカーを発表したから。その名も「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」! 価格は5万9400円(税込)で、2021年9月8日からバルミューダのオンラインストアで予約受付が開始されています(※)。
※10月2日時点では11月中旬出荷予定
↑「BALMUDA The Brew」のサイズは幅140×奥行297mm×高さ379mm(取っ手含む)、質量は約3.4kg。サーバー容量は約500ml、水タンク容量は約490ml
レギュラーで抽出した一杯を飲んでみると、ボディはこっくりしていて余韻はスムーズ。華やかな香りもしっかり感じられます。確かに「ストロング&クリア」というのも納得。今回使用した豆はスターバックスコーヒーの「TOKYO ロースト」とのこと。この豆はコクやまろやかさに特徴があるタイプで、「BALMUDA The Brew」はその個性をまっすぐ届けてくれたのではないかと思います。
「ドリッパーの形は、一般的に台形か円錐形の2つ。前者はお湯を溜めつつ出すのでゆっくり、後者は溜めずに出すので速いという特徴があり、『BALMUDA The Brew』は後者ですね。遅いか速いかは一長一短で、台形は雑味が出にくいのですが、豆本来のおいしさも出にくいんです。一方、円錐形はおいしさをダイレクトに出しやすいぶん、雑味も出てしまいがち。
「『BALMUDA The Brew』は豆の種類も焙煎の浅深も選びません。なぜなら、コーヒー豆のおいしい部分を抽出し、ネガティブなえぐみや雑味を排除するのが『Clear Brewing Method』だからです。酸味の豊かな浅煎りのタイプは、より繊細かつエレガントな味で抽出してくれますよ」(太田さん)
「もともとコーヒーメーカーの構想は2015年発売の『BALMUDA The Toaster』のときにはすでにありましたが、難航をきわめて時間がかかりました。ということで、コーヒー関連では先に『BALMUDA The Pot』が世に出たんです。今回の『BALMUDA The Brew』が本格始動したのは2019年ごろ。約2年半かかりました」(太田さん)
高級トースターの代名詞ともいえるのが、バルミューダの「BALMUDA The Toaster(バルミューダ ザ・トースター)」です。BALMUDA The Toasterは2015年に初代モデルが発売され、「トースターが変わるだけでパンがここまで美味しくなるのか!」と多くのユーザーに衝撃を与えました。そんなBALMUDA The Toasterですが、実は昨年2020年にひっそりとリニューアルしています。そこで、ここでは新BALMUDA The Toasterのどこが進化したのか、味や使い勝手をじっくり試してみました。
↑BALMUDA The Toaster(直販価格2万5850円・税込)【SPEC】本体サイズ:幅357×奥行き321×高さ209mm、質量:約4.4kg、定格消費電力:1300W、付属品:5ccカップ、取扱説明書(保証書付き)、ガイドブック
そもそもBALMUDA The Toasterはどこがすごいの?
BALMUDA The Toasterが登場したのは2015年。それまでトースターといえば、上下にヒーターがあり、設定した時間加熱するという単純な構造でした。そんななか、BALMUDA The Toasterは「水蒸気による熱制御」「食材に合わせた細かな加熱コントロール」という新しい機能を追加。本体上部の給水口から5ccの水を入れ、庫内にスチームを充満させることで素早くパン表面に熱を伝えます。これにより、従来のトースターよりも外側は薄くカリカリ、中はしっかり水分が残ってモチモチとしたトーストが焼けるのです。個人的に、この「水を入れる」という一手間が「面倒」と感じるか「(美味しいパンが食べられる準備として)ワクワクする」と感じるかが、BALMUDA The Toasterを購入する判断ポイントのひとつです。
もうひとつの革新的機能が「細かな温度コントロール」。BALMUDA The Toasterには食パンを焼く「トーストモード」のほか「チーズトーストモード」「フランスパンモード」「クロワッサンモード」があり、それぞれの食材に合わせて1秒単位で細かく温度制御をします。たとえば、トーストモードでは60℃前後でパンの中のデンプンをアルファ化させてモチモチ感を蘇らせ、160℃で表面をカリッと焼き締め、最後に220℃で焦げ目をつけて香ばしさを演出します。一方、チーズトーストはパンの上の食材にしっかりと火を通すために上面ヒーターを強めに設定。チーズ以外でさまざまな具材をのせて焼く場合にも適したモードです。
ちなみに、バルミューダの公式ホームページには多くのBALMUDA The Toasterを使用したオリジナルレシピを用意。時間があるときに、オリジナルレシピを試してみるのも楽しみのひとつです。
↑あらかじめフライパンで肉に焼き色をつけ、BALMUDA The Toasterで仕上げるローストビーフ
↑ローストビーフはフランスパンモードで10分焼くことで、中まで美しいピンク色に仕上がりました
↑個人的に大ヒットだったのが食パンに焼きのり、バター、しょうゆで作る「のりトースト」
新モデルで何が変わったのか?
BALMUDA The Toasterがリニューアルしたと先述しましたが、実は見た目はほとんど変わっていません。このため、新旧モデルを並べても、カラー以外はパッと見ても違いに気付かない人が多いと思います。ただし、よくみると給水カバーが小さくなっていたり、ドアの窓部分が従来よりも少しだけ奥まっていたりするなど、両モデルを並べるとわかる違いはあります。
一目でわかる違いは操作部。モード切替表示が「どのモードを選んでいるか」がひと目でわかるデザインになり、主操作部はボタン中央に「電源ON/OFF」のボタンが付きました。BALMUDA The Toasterは旧モデルの完成度が高く、現在も旧モデルを売っている店がありますが、新旧の違いはダイヤルに電源ボタンがついているかどうかでチェックすると間違いありません。
このほか、さまざまな細かな違いはあるのですが、個人的にデザイン面で一番うれしい進化が「焼き網」のデザイン変更。従来は焼き網にフックがついており、このフックを本体に引っかける必要がありました。一方、新モデルの焼き網のセットは本体のフレームに「のせるだけ」。脱着が簡単なので洗うのも簡単です。またBALMUDA The Toasterには金属トレイが付属しないため、網にアルミホイルなどを巻き付けて調理することもあるのですが、ホイルを焼き網にぐるっと巻き付けて、ポンとフレームに乗せられるのも手軽です。
ところで、BALMUDA The Toasterでは水を使わない170/200/230℃のオーブン機能(クラシックモード)もありますが、こちらは従来モデルとほぼ変わりなし。試しに170℃モードでクッキーを焼いてみたところ、庫内奥側が強く焼けてしまいました。オーブン機能に関してはコンベクションオーブンには勝てません。ただし、グラタン等の「焼き色をつけるだけ」程度の調理なら問題なくこなせます。
美味しいパンが食べたいならBALMUDA The Toasterは買い!
BALMUDA The Toaster発売以降、各メーカーが高機能トースターの開発をスタート。いまではフランスパンモードやクロワッサンモードを搭載した、食材に最適な加熱コントロールができる製品も続々と増えています。しかし、今回のレビューでBALMUDA The Toasterはそういった後発製品と比較しても、新旧モデルともにトップクラスの美味しさだと実感しました。
デュアルブラシ掃除機の国内での先駆けとなったのが、2020年11月に発売されたバルミューダの「BALMUDA The Cleaner」。独自の「ホバーテクノロジー」により、浮遊感のあるかけ心地を実現しています。
「『BALMUDA The Cleaner』は、2つのブラシを内側に回転させることで床との摩擦を減らし、浮いているかのような感覚で掃除できるのが最大の魅力です。さらに、ヘッドが360度くるくると回転するため、操作は自由自在。いろいろな方向に動かすことができるので、これまでの“押して引く”掃除スタイルよりも、短時間でササッと掃除することが可能になりました」
韓国で2020年7月に先行発売され、好評を博していた「Dyson omni-glide」。2021年4月に満を持して、日本でも発売となりました。「BALMUDA The Cleaner」と同様、2つのブラシを搭載することで“浮遊感”と“自由自在な操作性”を実現した、ダイソンの掃除機のなかでもより操作性に特化したモデルです。
「バルミューダの『BALMUDA The Cleaner』と同じように、2本のブラシの効果で床を滑るような、なめらかなかけ心地を実感できる掃除機です。縦にも横にも動かすことができるので、障害物の周りもストレスなく掃除することができます。従来モデルと比べると吸引力が弱いと感じる人もいるかもしれませんが、押しても引いても大小のごみをよく吸い取ってくれるので、より効果的に掃除できます」
バルミューダが2020年の11月に発売したホバー式クリーナー「BALMUDA The Cleaner」(バルミューダ ザ・クリーナー 直販価格税込5万9400円)は、独自の「ホバーテクノロジー」による浮いているような操作感と360°全方向に動かせる自在な動きで注目を浴びました。
↑BALMUDA The Cleaner。ホワイト(左)とブラック(右)のカラバリがあります。サイズは幅300×奥行165×高さ1240mm、質量は約3.1kg(フィルター含む)。運転時間は標準モード30分、強モード10分、充電時間は約4時間
さらに今年4月にはダイソンが同様のコンセプトの製品を日本でも発売し、再度話題に上っています。そこで今回、「BALMUDA The Cleaner」開発のキーマンであるプロダクトデザインチームの比嘉一真さんに改めて開発の現場で起こっていたことを、プロダクトマーケティングチームの原賀健史さんに今後の方針をうかがいました。
↑開発当初のラフデザイン。ジョイント部が自在に動き、2本のブラシでスティックの軸に電源スイッチがあるなど、この時点ですでにBALMUDA The Cleanerの原型ができていたのがわかります。右下のスケッチのように、当初はダブルブラシのうち、カーペット用のブラシとフローリング用のブラシを分けることを想定していました(現行製品は2本とも同一のブラシを使用)
↑ダブルブラシを搭載するDyson Omni-glide。BALMUDA The Cleanerと同様、自在に動くジョイント部を持ち、ヘッドの底部にキャスターホイールを配置することで、全方向へスライドさせることができます
――2年の開発期間を経て、BALMUDA The Cleanerは2020年の11月に発売されるわけですが、それ以前の2020年7月、ダイソンは、同じ様にダブルブラシを持つ製品「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)」を韓国で発売しています(日本での発売は2021年の4月)。これについて、どのように感じましたか?
原賀 市場ではスティッククリーナーが主流の中、「自由自在に動く掃除機」として、一つのカテゴリとして認識いただけたと思います。バルミューダは扇風機で「DC扇風機」、トースターで「スチームトースター」というカテゴリを作りました。実は今回、BALMUDA The Cleanerでも同様に市場のカテゴリを作ることも目指していたため、同様のコンセプトの製品が出ることで、お客様にも「こういう選択肢もあるんだ」と感じていただけたのではないかなと思います。今回、掃除機を担当して研究しましたが、各社それぞれいいところがあると思います。もちろん、僕はこれ(BALMUDA The Cleaner)が一番好きですが(笑)。
今後もクリーナーはラインナップの拡充や製品の改良を行う
――原賀さんがおっしゃるように、「BALMUDA The Cleaner」は2本のブラシを持つ掃除機の市場を作り出す可能性がありますよね。御社は高級扇風機や高級トースターの市場を作った例もありますし。
原賀 そうですね。特に、これまで積極的に掃除をしていなかった方に対して訴求するパワーは大きいかと。寺尾が試作機を家に持って帰って使ったところ、「掃除が楽しいんだよ」と言っていました。また、体験会や量販店の店頭でお客様が初めて手に取って使ったとき、みなさん、必ず驚きの表情をされるんです。その意味で、「BALMUDA The Cleaner」は新しい体験のもと、掃除に対する意識を変えることができると自負しています。ただ、一方で購入者アンケートやユーザーレビューを見ると、必ずしも良さが伝わってきているわけではありません。多くの人に素晴らしい体験をしてもらうためには、もっと製品を磨き上げていかねばならないと思っています。
バルミューダといえば、代表作の「BALMUDA The Toaster」をはじめ、「BALMUDA The Pure」「BALMUDA The Speaker」など、「音」にこだわる家電メーカーとしても知られています。高音質なプレイヤー機能を持たせたり、スマホに何らかの音のギミックを仕込んだりと、様々な期待ができそう。続報が楽しみなところです。
バルミューダは、社長が元ミュージシャンだけあって、常に「新しいモノを生み出そう」というロックな気概に満ちたメーカー。2020年の11月、満を持して発売した「BALMUDA The Cleaner」も、やっぱりただものではありません。まず動きが違う。掃除機なのに、ほうきのようにヨコにスライドして往復できるし、壁にぴったり当ててそのままスライドも可能。スティックを軸に回すとヘッドが連動してぐりんぐりん回るから、ヘッドをタテにしてすき間にねじこむ動きも自在です。
バルミューダ「BALMUDA The Light」 価格=3万7000円(税別) カラー=ブラック、ベージュ、ホワイト
2つ目に紹介するのは話題の家電ベンチャー、バルミューダの「BALMUDA The Light」。子どもたちの目を守ることを考えてつくられたこのライトには、さまざまな工夫が施されています。
「『BALMUDA The Light』の大きな特徴は、目線の先に影ができないことです。一般的なデスクライトは、ライトの光が頭部でさえぎられ、手元に影が落ちてしまうこともあります。しかし医療用の手術灯をヒントにつくられたこのライトは、離れた場所からでも広く手元を照らすことができる構造になっています。そのため、ライトの下で本を広げても影ができにくく、読書の邪魔をしません。
有機ELパネルの輝度性能を最大限に引き出す独自制御技術「Sparkling Drive」をはじめ、様々な映像を臨場感豊かに再現する「4K Master アップコンバートプロ」、音声の聞き取りやすさと広がり感を高める「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」などにより高画質・高音質を堪能できた。シャープの新たなる挑戦を感じられるモデルといえよう。
バルミューダ待望の掃除機「BALMUDA The Cleaner」(バルミューダ ザ・クリーナー)が11月17日に発売されました。同社は自然界の風を再現する扇風機「The GreenFan」や、美味しさを追求したトースター「BALMUDA The Toaster」をはじめ、イノベーティブな商品を開発し、家電業界に大きなインパクトを与えてきた会社。今回発売となった「BALMUDA The Cleaner」でもそのDNAは受け継がれており、「ホバーテクノロジー」といういままでにない技術を投入して、まったく新しい掃除体験を提案しています。
同社社長が語ったところによると、この「BALMUDA The Cleaner」は「社員モニターを行ったところ、家族のなかでいままで掃除しなかった層にも刺さった」とのこと。果たしてそれは本当なのか? 実際に試してみて、お掃除が嫌いな人もついつい動かしてみたくなる理由を探ってみました!
↑バルミューダ初の掃除機「BALMUDA The Cleaner」。カラバリはホワイト(写真)のほかブラックも用意。本体サイズはW300×D165×H1240mm、本体質量は約3.1kg(フィルタ―含む)。運転時間は標準モードで30分、強モードで10分
そんな、寺尾社長が愛してやまないクイックルワイパーの手軽さを、掃除機で実現しよう! というコンセプトのもとに開発されたのが、「BALMUDA The Cleaner」です。本機の特徴は何といっても、ホバークラフトから想起したという「ホバーテクノロジー」。浮いているような軽い操作感と自由自在な動きを実現するとのことですが、百聞は一見にしかず。まずは以下の動画をご覧ください。
上の動画を見てわかる通り、「BALMUDA The Cleaner」は、前後左右斜めと自由自在に動かすことができます。他のスティッククリーナーも手首を返してヘッドを曲げれば横に動くことができますが、手首に負担がかかってそう何度もできるものではありません。一方、本機は動かしたい方向に軽く振るだけで、スーッと滑るように動きます。その感覚はまさにホバークラフト! 異次元の操作感です。
ちなみに、実際のホバークラフトは大量の風を下方向に吹き出すことでわずかに浮き上がり、地上との摩擦を減らすことで自在に動けるようにしています。ところが、掃除機は逆に空気を吸い込むものなので、ホバークラフトの原理をそのまま応用することはできません。ではなぜ「BALMUDA The Cleaner」はこんなに自由自在に動けるのでしょうか。秘密は新開発の「デュアルブラシヘッド」にありました。
また、一般的な掃除機は押すときに吸引力が弱まりますが、「BALMUDA The Cleaner」の「デュアルブラシヘッド」は押すときも引くときも吸引力は同じ。しかも、一般的な掃除機は引くときにローラーの抵抗で手に負担がかかりますが、「BALMUDA The Cleaner」のヘッドは引くときも力を要さずスピードが落ちないので、一定のリズムで軽やかに掃除ができます。
本機はモーター部が下部にある低重心設計で、手首への負担が少ないのがうれしいポイント。本体重量は約3.1kgですが、実際に手首にかかる重量は340g程度と格段に軽くなっています。さらに「ホバーテクノロジー」により、電源OFF時の時の動かす力を100%とした場合、電源ON時には最大29%まで減らすことが可能。つまり、71%の力を節約できるわけですね。その数値が示す通り、実際の操作もラクラク。これまでは、ヘッドが床に吸い付いたり、思い通りに動かなかったりしてストレスがたまったものですが、「BALMUDA The Cleaner」は、スルスルと快適に動かせるので本当に気持ちいい! ハンドルは握りやすいスティック型で、順手、逆手、両手と自分が持ちやすいように自由に持つことができます。くるくる、スイスイ、その快適な操作感を楽しんでいるうちに、気が付けば掃除が終わっていた……なんてことも。ああ、もっと掃除したかったのに! と物足りなく思う人もいるのでは?
壁際の掃除も、本機だとまったくストレスがありません。いままでは、掃除機のヘッドを何回も壁に当てるか、当てながら無理やり横に滑らせていたわけですが、これだと時間がかかるし、手首への負担が大きい。それが「BALMUDA The Cleaner」だと、ヘッドを壁に当てながらヨコにスーッと滑らせるだけ。これは「ホバーテクノロジー」の恩恵に加え、ミニ四駆から着想を得たという小型ローラーがヘッドの四隅に搭載され、壁際でのスムーズな走行をサポートするため。さらに、ヘッドの横には2か所の切れ込みがあり、壁に当てながら滑らせてもここから壁際の細かいチリを吸い込むことが可能。もう、何度も壁にヘッドを押し付けたり、力づくでヘッドを滑らせる必要はありません。ああ、この壁際をスーッとひとなでする快感もクセになる!
↑ヘッドの四隅に搭載した角ローラーにより、壁際も抵抗なく移動できます
↑力を入れずにヨコ移動できるから、壁際の掃除も気持ちいい!
【掃除嫌いに刺さったポイントその3】
家具のすき間にヘッドがうまく入るから、隅々まで掃除できる
いままでは、家具のすき間にヘッドがうまく入らず、イライラが募ることも。かといってアタッチメントを付け替えたり、家具をどかしたりする手間を思うとうんざりしたものです。その点、「BALMUDA The Cleaner」は「360°スワイプ構造」でヘッドが自在に可動するため、それらの手間が不要。家具の隙間にはヘッドをタテにすればすんなり入りますし、ホコリがたまりがちなテーブルやベッドの脚周りも、自在に動くヘッドのおかげでキワまで丁寧に掃除できます。これなら、家具のすき間や家具の脚周りも見て見ぬフリをしなくてOK。隅々まで掃除できた! という爽快感が味わえます。
↑ヘッドをタテにすれば狭い隙間も掃除可能。これも「360°スワイプ構造」だからできるワザ
↑ヘッドを回転させながら動かせば、テーブルの脚の奥にもヘッドが届き、キレイに掃除できます
【掃除嫌いに刺さったポイントその4】
手が届く位置に出しておけるから、掃除がしたくなる
いままで我が家で使っていたスティック掃除機は存在感が強く、リビングに置くとどうにも掃除を強制されているイメージがあって落ち着かないため、廊下に設置していました。一方、「BALMUDA The Cleaner」は、「一本のほうきのように自然であること」を目指したというデザインが特徴。バルミューダらしいモノトーンのシンプルなデザインで、リビングに置いてもまったく違和感がありません。
「BALMUDA The Cleaner」を実際に使った体験を振り返ってみると、やはり本機は「まったく新しい掃除機」なのだと実感しました。滑るような独特の感触を楽しみ、自在に動くヘッドを楽しんでいるうちに、知らず知らずに掃除が終わっている。しかも、いままでより格段に短い時間で。掃除って、こんなに素早くラクに終わるものなんだ……と、ちょっと信じられないような気持ちになりました。
家で過ごすことが増えてきたこのご時世、家の中をいかに気持ちよく保つかが重要になっています。必然的に掃除の機会も増えてきますが、どうせならイヤイヤ掃除するのではなく、楽しんで掃除したいとは思いませんか。そのためのツールとして、「BALMUDA The Cleaner」はうってつけ。ストレスを感じることもなく、1日の空いた時間で楽しく気軽に掃除できるでしょう。特に在宅ワークの方は、気分転換も兼ねて本機を使うのがオススメ。家がキレイになって身体もほぐれて、さらに家族にも感謝されて、まさに一石三鳥ですね。掃除を時短して家族との時間を増やし、おうち時間を気持ちよく過ごすためにも、ぜひ「BALMUDA The Cleaner」に注目してみてください!
自然界の風を生み出す扇風機「The GreenFan」の発売を皮切りに、高級トースター「BALMUDA The Toaster」を大ヒットさせるなど、斬新な発想で洗練されたデザインの家電を生み出し続けるバルミューダ。先日、同社初となるコードレススティッククリーナーが発表されました。その名も「BALMUDA The Cleaner(バルミューダ ザ・クリーナー)」。発売は11月17日で、実売予想価格は5万9400円です。本稿では、その発表会で触ることができた同モデルのインプレッションに加え、囲み取材で聞くことができたバルミューダ社長・寺尾 玄(てらお・げん)氏の思いをお届けします。
↑BALMUDA The Cleanerは「ホバークラフトとミニ四駆から着想を得た」(寺尾 玄社長)という、少年の夢が実現したかのような掃除機です。カラーはホワイトとブラックの2色。本体サイズはW300×D165×H1240mm、本体質量は約3.1kg(フィルタ―含む)で、運転時間は標準モード30分、強モード10分
加えて、十分な集じん力を持ち、デザインも美しく、運転音も静か。このBALMUDA The Cleaner、単なるアイデア先行のモデルではなく、総合力が高いモデルに仕上がっているように思えます。新規参入ながら、群雄割拠の掃除機市場で新たな価値を創り出すかも……そんな期待が持てるクリーナーだと感じました。
バルミューダといえば、デザインに優れた扇風機などの空調家電や、トースターや電気ポットといったオシャレなキッチン家電で有名。ところが、9月6日、バルミューダが発表したのはなんとデスクライト。その名は「BALMUDA The Light(以下、The Light)」で、「子どもが使いやすいこと」を念頭に開発されたといいます。そして、価格はなんと3万7000円(税別)とかなり高価。当初はいったい誰が買うのか……と思うのですが、製品を見てから考えてみると、個人的には「価格は問題にならない」という結論になりました。以下でその理由をお伝えしていきましょう。
The Lightは、「光の質」も一般的なLED照明とは異なっています。実は、我々の多くが目にしているLED照明は「白色LED」と呼ばれるもの。その点、The Lightは「太陽光LED」と呼ばれるLEDを採用しています。白色LEDと太陽光LEDの違いは、ズバリ「光の波長」。一般的な白色LEDは「青色LED」の光を「蛍光体」に通すことで白く見せています。このため、光の波長を調べると「青」の波長がダントツに多いのがわかります。
シンプルでスタイリッシュなデザインの「BALMUDA The Range」。その美しい佇まいは、来客時に思わず自慢したくなるかも。操作音がギターやドラムなど楽器の音で構成されているのも魅力です。本体の操作部は、わかりやすく設計されていて、複雑な機能は一切ナシ。しかし「おまかせ自動あたためモード」「ほっとひといき飲み物モード」など、手間を軽減してくれる設定はしっかり備えられています。
「ものより体験」。この仮説をもとに開発した商品が、「BALMUDA The Toaster」でした。このトースターは、デザインも音も焼き具合の制御もすべて、パンを口に入れる瞬間のために作ったんです。つまり、体験のためだけ。お客さんが「BALMUDA The Toaster」を使って食べるトーストの素晴らしさを作っているんだという想いで商品を作ったら、すごく上手くいきました。現在も「ものより体験」というポリシーで商品企画をしていますし、今のところそれが上手くいってるんだと思います。
↑バルミューダが初のキッチン家電として発売し2度目のブレイクスルーをもたらした「BALMUDA The Toaster」(実売価格2万4732円)。最初に注入する5ccの水が焼き始めにパンを蒸気で包み込み、焼き上がりまで細かく温度制御を行うことで、中はふわふわ外はカリッとおいしさが閉じ込められたトーストを焼ける。同製品の大ヒットは、大手家電メーカーが次々と高級トースターを発売するムーヴメントを作り出した
——その「BALMUDA The Toaster」は2015年に発売されましたが、今までにどれくらい売れているんですか?
「BALMUDA The Range」の話に戻りますが、電子レンジって便利の象徴ですよね。火を使わず、お湯も沸かさずに、あんなに短時間で簡単に温かい食べ物が出来上がってくる。そんな魔法のような製品は、マイクロウェーブの発明以前は存在しませんでした。もう、そもそも電子レンジというもの自体が素晴らしいですよね。でも、電子レンジが当たり前の家電になって、そのことを忘れてしまっている。箱の中で何かが起きている、そのワクワク。それをどう表現するかが、「BALMUDA The Range」の企画の始まりでした。
↑2017年12月に新発売された電子レンジ「BALMUDA The Range」(実売価格4万6980円(ホワイト、ブラック)/5万8860円(ステンレス))。バルミューダが送り出す4作目のキッチン家電。搭載されているのはレンジの「温め」「解凍」、オーブン機能とシンプルで、ユーザーを惑わせない。出来上がりには“チン”の代わりにギターの音がモードごとに音階を変えて流れてくる遊び心も
以降は加湿器、ヒーター、空気清浄機など優れたデザインの空調家電で定評を得て、2015年、オーブントースター「BALMUDA The Toaster」で調理家電に進出。「BALMUDA The Toaster」は2万円台という高額ながら、累計20万台以上を販売する大ヒットに。続いて「BALMUDA The Pot」(電気ケトル)、「BALMUDA The Gohan」(炊飯器)を次々と発売し、今回、同社4番目の調理家電「BALMUDA The Range」の発売に至りました。
↑バルミューダのキッチンシリーズ。左からBALMUDA The Pot、BALMUDA The Gohan、BALMUDA The Range、BALMUDA The Toaster
寺尾氏がプロデュースする同社の製品は、とにかくデザインがいい。「BALMUDA The Toaster」は、「世界一うまいトーストが焼ける」との謳い文句でしたが、筆者からすると、機能以上にトータルのデザインが印象的。外観、質感から操作音、ツマミのアイコンひとつとっても従来の品とは一線を画していて、このチューニングが絶妙なのです。そして、今回の「The Range」のコンセプトは、「キッチンを楽しくするオーブンレンジ」。外観のイメージは「レストラン」とのこと。さて実物はいかなるものか? 期待が高まります。