春の苦行“名前書き”を快適化する油性マーカーペン・パイロット「おなまえ上手」が布にもなめらかに書ける理由

幼稚園〜小学生の子どもがいる家庭で、春先によく発生する“やっかいなタスク”が「おなまえ書き」である。つまり、学校や幼稚園に持っていく持ち物のひとつひとつに、子どもの名前を記入する作業のこと。幼いころの記憶として、「そういえば体操服に親が名前を書いてくれたなあ」と覚えている人も多いだろう。

 

だが、である。子どもにとっては「親が書いてくれるもの」で済む話だが、親の側からすれば話は別だ。大量かつサイズもバラバラの学用品すべてに、ミスなく名前を記入していくというのは、端的に言って“苦行”でしかない。さらに悩ましいのが、いわゆる「名前ペン」(布製品に対応した油性マーカー)の書きにくさだ。

↑各社から発売されている「名前ペン」。性能に違いはあれど、布に書くとペン先が引っかかりがちで、扱いにくさは共通している。

 

一般的な名前ペンは、アクリル繊維を圧縮して成形したチップを採用しているのだが、これがクセモノ。チップ表面の微細な繊維の毛羽立ちが、布の繊維に引っかかって線がガタついたり、書き損じたりしやすいのだ。基本的に“やり直しのきかない”おなまえ書きにおいて、「また引っかかって失敗するかも…」というストレスは非常に大きい。

 

ならば求められるのは、“ペン先が引っかからず、スラスラと書ける名前ペン”ということになる。

 

書き味なめらか! 新発想の名前書きペンが登場

名前ペンのストレスはペン先の引っかかりだけにとどまらない。インクがにじむ、洗濯するとすぐ褪せる、など地味に不満は多い。名前ペンというジャンルは昔から存在しているものの、次々と新製品が登場するわけでもなく、こうした課題が長らく放置されてきた印象すらある。

 

そうした中で、「そのあたりの不満、まとめて改善しました!」と打ち出してきたのが、パイロットから登場した油性マーカー「おなまえ上手」だ。

パイロット
おなまえ上手 ツインタイプ
150円(税別)

 

↑極細字0.4mm/細字0.6mmのツインタイプで、名前ペンとしては標準的な仕様だ。

 

この製品は、油性染料マーカーの極細字(0.4mm)と細字(0.6mm)のツインチップ仕様。実際に使ってみると、驚くほど布への引っかかりが少なく、ペンがサラサラと走ってくれる。

 

たとえば、体操服などに貼る「なまえゼッケン」に書いてみたところ、コピー用紙に書いているのとまでは言わないが、それに近いくらい快適だった。従来の名前ペンと比べれば、明らかにストレスが少ない。

↑書いてみると「あれ?名前ペンってこんなにスムーズだったっけ?」と思うほど、書き味がなめらか。

 

快適さの理由は、ペン先の素材と構造にある

一般的な細字チップはアクリル繊維製だが、「おなまえ上手」はポリエステル繊維を採用している。ポリエステルは繊維が細かく、柔らかいため、布目に引っかかるリスクが格段に減る。

 

感覚的には、アクリル繊維チップが“亀の子たわし”だとすれば、ポリエステル繊維チップは“ナイロンスポンジ”のような差。実際、布の上で書いたときの「シャリッ」「ジャリッ」とした擦れる感じが大幅に軽減されている。

↑上が従来型アクリル繊維チップ、下が「おなまえ上手」のポリエステル繊維チップ。表面のなめらかさの違いは一目瞭然。

 

極細字チップの構造もポイントだ。従来の極細字チップは、POM樹脂製の丸い先端にインク穴が多数開いており、そのフチが布に引っかかりやすかった。一方「おなまえ上手」は、フラットな先端にインク穴を設けた構造。これにより、穴のフチが布目に触れにくく、引っかかりが起こりにくくなっている。

↑従来の極細字チップは、丸く飛び出した先端が布目に引っかかりやすい構造。

 

↑「おなまえ上手」の極細字チップ。先端が平らで、インク穴のフチも布に触れにくい。

 

この構造は摩擦も軽減するので、書き心地がよりスムーズになる。ひとつひとつは小さな改良だが、全体としては確かな効果を発揮している。「地味に良くできている」とはまさにこのことだ。

 

にじみにくく洗濯にも強い……小さな場所への名前書きも安心

もうひとつ注目すべきは、新開発の油性インクだ。速乾性に優れ、なおかつにじみにくい。布は紙よりも繊維の隙間が大きく、インクが広がりやすいため、にじみにくさは非常に重要な要素となる。

↑他社製品との比較。にじみによって文字が潰れているものもある。

 

「おなまえ上手」のインクは、ペンを布に置いた瞬間からインクがじわっと広がるあの感じが少ない。結果として、文字が太らず、小さなスペースにも読みやすく書ける。これも名前ペンとしてはかなり重要なポイントなのである。

 

さらにこのインクは、洗濯への耐性も高い。

↑洗剤を使い、ぬるま湯で手洗い3回後のテスト結果。インクの残り具合に注目。

 

体操服のゼッケンなどは何度も洗濯されるため、耐水性・耐洗濯性は絶対に外せない条件。「おなまえ上手」はその点でもしっかり対応している。

 

まとめ

スムーズに書けて、文字が読みやすく、洗っても落ちにくい。国内外の10種類以上の名前ペンと比較してみたが、現時点で「おなまえ上手」が間違いなくベストの一本と言えそうだ。

 

消せるボールペン「フリクション」が人気キャラとコラボした「FRIXION×Skater JOHN」数量限定発売

パイロットコーポレーションは、消せるボールペン「フリクション」シリーズと、スケートボードやストリートカルチャーをテーマにしたキャラクター「Skater JOHN(スケータージョン)」とのコラボレーション企画として「フリクションボールノックゾーン×スケータージョン」(税込1100円)と「フリクションシナジーノック×スケータージョン」(税込385円)を、2025年3月27日(木)より数量限定で発売します。

「FRIXION×Skater JOHN」シリーズ

 

記事のポイント

人気の消せるボールペン「フリクション」と、世界で人気の「スケータージョン」がコラボしたボールペンは、カジュアルなデザインで普段使いにピッタリ。ワンポイントで入ったイラストも◎!

 

今回「フリクション」シリーズがコラボレーションする「スケータージョン」は、日本のイラストレーター「シバチャン」により、2018年に生み出されたオリジナルキャラクターです。スケートボードやHIPHOPが大好きで、なぜ自分が犬なのかも考えず、自由気ままに趣味を楽しむ「スケータージョン」。そんな性別や年代を問わず親しみやすい「スケータージョン」と、「フリクション」の書いて消せる気軽さや自由さのイメージが重なり、今回のコラボレーションが実現したそう。

 

「フリクションボールノックゾーン×スケータージョン」は、より濃く、長く書けることが特徴の消せるボールペンです。ラインナップはシルバーとネイビーの2色で、光沢感のあるマット仕上げを施し、上品でシンプルなデザインに仕上げられています。ボディには「スケータージョン」のイラストをワンポイントであしらわれています。ボール径はどちらも0.5mmで、シルバーボディは黒インキ、ネイビーボディは青インキを採用しています。また、ペンケースやポーチとして利用できるビニール製のスライドペンケースに入れて販売されます。

「フリクションボールノックゾーン×スケータージョン」

 

「フリクションシナジーノック×スケータージョン」は、独自開発のペン先「シナジーチップ」により、細書きでありながら、なめらかな書き味が特徴のボールペンです。ボール径のバリエーションは0.3mm、0.4mmの2種類で、すべて黒インキを採用しています。ボール径それぞれに3タイプのデザイン、計6デザインを揃え、「スケータージョン」が趣味であるスケートボードやバスケットボール、音楽などを楽しむ様子のイラストがデザインされています。

「フリクションシナジーノック×スケータージョン」

 

さらに、「スケータージョン」のイラストが3枚入った「スケータージョン ダイカットステッカー3枚セット」(税込605円)も数量限定で同時発売されます。

「スケータージョン ダイカットステッカー3枚セット」

 

パイロットコーポレーション
「フリクションボールノックゾーン×スケータージョン」「フリクションシナジーノック×スケータージョン」
2025年3月27日発売
実売価格:1100円/385円(税込)

ニューレトロなテイストがかわいい! 激細ボールペン「ハイテックC」の80’sシリーズが限定発売

パイロットは、細書きタイプのゲルインキボールペン「ハイテックC」の発売30周年を記念し、「ハイテックC 80’s シリーズ(ハイテックC エイティーズシリーズ)」を2025年2月28日(金)より数量限定で発売します。

商品ラインナップは、ゲルインキボールペン「ハイテックC 04 レトロ」(実売価格275円)、多機能筆記具「ハイテックCコレト 3色 レトロ」(同605円)、およびレフィル「ハイテックCコレト専用レフィル 6色セット レトロ」(同660円)の3種類です。

 

記事のポイント

80年代をイメージしたイラストやカラーラインナップなど、懐かしくも新鮮な印象のアイテムが登場。トレンドのニューレトロテイストで文房具を揃えてたい人は必携です。

 

「ハイテックC」は、1994年の発売当時、世界で最も小さい直径0.3mmのボールを搭載したゲルインキボールペンです。細書きに適した4種類のボール径をラインナップしています(超激細0.25mm、激細0.3mm、超極細0.4mm、極細0.5mm)。

 

今回発売される「ハイテックC 80’sシリーズ」は、「80’sレトロ」をコンセプトに80年代を彷彿とさせる色鮮やかでスタイリッシュな「ニューレトロ」をイメージ。「ハイテックC」のレトロ感あるデザインやゴシック体のロゴを活かしながら、鮮やかな色味のバイカラーデザインに仕上げられています。ボディーカラーのラインナップは、「三日月ブルー」「ダンシングオレンジ」「夢見るライトブルー」「勉強家グリーン」「おてんばイエロー」の5色となっています。

 

ゲルインキボールペン「ハイテックC 04 レトロ」は、透明ボディを活かし、レフィルにも色を付けた鮮やかなデザインを採用。クリップ印刷をバイカラーにすることで、「ハイテックCコレト」と揃えています。インキ色は黒色を採用しています。

「ハイテックC 04 レトロ」

 

「ハイテックCコレト」は、2005年に発売され、“カスタマイズペン”というカテゴリーを創出した多機能筆記具。66種類のレフィル(ゲルインキボールペン0.3・0.4・0.5mm、シャープユニット、消しゴムユニット)のなかから自由に組み合わせ、本体ボディに装填できる“カスタムメイド感覚”の多色・多機能ペンです。今回発売される「ハイテックC コレト 3色 レトロ」は、通常品と異なり、初めて「ハイテックC コレト」を使う人でも手軽に使えるように、あらかじめ黒・赤・青のレフィルを装填した状態で発売されます。また、本企画限定で、「ハイテックC」に合わせたゴシック体のロゴを採用しています。

「ハイテックC コレト 3色 レトロ」

 

「ハイテックCコレト専用レフィル 6色セット レトロ」

 

パイロット
「ハイテックC 80’s シリーズ」
2025年2月28日発売
実売価格:275円~(税込)

持ち歩くのが楽しくなる! ポルジョ×フリクションコラボのペンが限定発売

パイロットコーポレーションは、消せるペン「フリクション」シリーズとフランスのファッションブランド「PAUL & JOE」のステーショナリーライン「PAUL & JOE La Papeterie (ポール & ジョー ラ・パペトリー)」とのコラボレーション企画として、「フリクションシナジーノック PAUL & JOE La Papeterieコラボ」とオリジナルノート「ミニノート・B7変型 PAUL & JOE La Papeterie コラボ」を11月29日より数量限定で発売します。実売価格はペンが385円、ノートが1100円(いずれも税込)。

 

記事のポイント

人気ブランド「PAUL & JOE」のステーショナリーラインとのコラボ商品は、ブランド独自の世界観を表現した多幸感のあるデザインに仕上がっています。見て、書いて、持ち歩いて楽しいをテーマにしたペンとノートは、使うたびにちょっと幸せな気分にしてくれそう。数量限定発売なので、気になる方はお早めにチェックしてみてください。

 

今回の「PAUL & JOE La Papeterie」とのコラボレーションでは「見て楽しい、書いて楽しい、持っていることが幸せ」をコンセプトに、「PAUL & JOE」のアイコニックなモチーフである“クリザンテーム(西洋菊の一種)”やパリジェンヌスタイルの猫“ヌネット・イン・パリス”、ふわふわの雲の上で夢見心地な猫“ドリーミング・ジプシー”をボディにデザインしています。

 

「フリクションシナジーノック」は、細書きでありながらペン先の強度が高く、かつ、ペン先への安定したインキ供給が可能なパイロット独自開発のペン先「シナジーチップ」を採用した「フリクション」シリーズの最新モデルです。書き出しが良く、なめらかに書ける特徴を持ち、授業のノートやメモ・手帳など細かい箇所への筆記に適しています。今回のコラボ商品では、「フリクション」シリーズ最細となるボール径0.3mmと、0.4mmの2タイプを展開します。

 

0.3mmでは“クリザンテーム”をデザインしたアイボリー、ピンク、セラドングリーンの計3種のボディを展開します。0.4mmでは、“クリザンテーム”のアイボリー、レモンイエロー、バイオレットの3種と、フランスのトリコロールカラーをイメージしたブルーのボディに“ヌネット・イン・パリス”をデザインしたものと、雲の上をイメージしたスカイブルーに“ドリーミング・ジプシー” をデザインした計5種のボディを展開します。

「フリクションシナジーノック PAUL & JOE La Papeterieコラボ」

 

また同時発売のB7サイズのミニノートは、“クリザンテーム”のアイボリー、セラドングリーンとブルーの“ヌネット・イン・パリス”の3柄で展開します。ノート中面には、なめらかで上質な書き心地と書いた文字が見やすく、インキの色が美しく映える“白さ”を特徴としたデザインステーショナリーメーカー、マークスのオリジナル手帳用紙「NEO AGENDA(ネオ・アジェンダ)」を使用しています。

「ミニノート・B7変型 PAUL & JOE La Papeterie コラボ」

 

パイロット
「フリクションシナジーノック PAUL & JOE La Papeterieコラボ」
2024年11月29日発売
実売価格:ペン385円、ノート1100円(いずれも税込)

クリスマスの華やかな雰囲気をイメージしたパイロット「アクロ クリスマスマーケット」

パイロットコーポレーションは、ヨーロッパ各地で愛され続ける伝統的なクリスマスのイベント「クリスマスマーケット」をテーマにした油性ボールペン「アクロ クリスマスマーケット」を11月より順次発売します。実売価格は550円(税込)。

 

記事のポイント

“クリスマスマーケット”と“ビンテージアイテム”をテーマにしており、クリスマスならではの華やかさがありつつもクラシックな雰囲気のデザインに仕上がっています。いずれも数量限定なので、お気に入りの柄を見つけた方はお早めに!

 

クリスマスマーケットは、ドイツやオーストリアを中心にヨーロッパの各地で11月末頃から開催される伝統的なお祭りで、2000年代に入ってからは日本でも各地で開催されるようになりました。街の中心にある広場には、クリスマスグッズや料理を扱う屋台や店舗が多数集まり、その周囲にはクリスマスツリーやイルミネーションも飾られ、華やかな雰囲気が広がります。

 

今回パイロットが発売する「アクロ クリスマスマーケット」では、クリスマスマーケットで売られているビンテージアイテムをイメージし、描き下ろしたオリジナルデザインを展開。デザインは「ドレスの端切れ」、「星のイヤリング」、「マグカップのかけら」、「チェックの靴下」、「忘れ物のハンカチ」、「燕のブローチ」の6柄をラインナップします。

「アクロ クリスマスマーケット」全6柄

 

それぞれのデザインに物語性が付与されており、「忘れ物のハンカチ」は「別れ際に誰かがふったチェック模様のハンカチ」、「ドレスの端切れ」は「遠い昔の誰かが着ていたクリスマスローズの模様のドレスのひとかけ」など、デザインに秘められた物語を想像して楽しむことができます。

 

「アクロ」シリーズは、濃くクリアな筆跡となめらかな書き味、カスレのない書き出しの特徴を持つ油性ボールペンです。一般的な油性インキに比べてインキの粘度を約1/5に抑えた低粘度油性インキを採用。また、潤滑剤の配合によりペン先でのボールの摩擦抵抗を低減することで回転がスムーズになり、なめらかな筆記とカスレのない濃い筆跡を実現するとともに、油性インキならではの優れた耐水性も兼ね備えています。

 

インキ色は黒で、ボール径は手帳やメモ書きなどに最適な極細0.5mmを採用しています。

 

パイロット
「アクロ クリスマスマーケット」
2024年11月発売
実売価格:550円(税込)

【文房具総選挙2024】集中力がアップする暗記シートや文字が読みやすい下敷きなど大人でも見逃せない「キッズの勉強がはかどる」文房具15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされた文房具15点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる全15点がノミネートしました。

 

No.59

クツワ
エアピタファスナー
1980円

置くだけで机にピタッとくっつく倒れないペンケースの軽量タイプ

底面に備えた吸盤が机にくっつき、揺らしても倒れない立つペンケースの新型。布製で90gと従来品の約半分に軽量化している。内側上部にポケットがあり、消しゴムや付箋などの小物が取り出しやすい。

 

No.60

クツワ
カクシート
638円(スリム)、748円(A5)

繰り返し書いて覚えるメモスペース付きの赤シート

繰り返し書き消しできるメモスペースを備えた暗記用の赤シート。黄色いメモスペースは、ペンのキャップや指先などで書き込め、シートをめくると文字が消える。A5サイズとスリムサイズの2種。

 

No.61

コクヨ
キャンパス 青色シートで覚える 暗記用ペンセット
308円

集中に効く(※) “青色” を採用した暗記専用ツール

集中力維持が期待できる青色を採用したシートと、オレンジマーカー、水色ペンのセット。マーカーは、重要な箇所を目立たせながらも可読性を下げない明るいオレンジ。シートを重ねるとマークした文字が隠れる。

 

※:青色の効果は心理評価によるものであり、個人差や環境により効果は異なります

 

No.62

KYOKUTO
X-ZONE『付箋』
各550円

学びを深める問いや見出しが書かれた勉強用付箋

「どうして間違えたの?」「間違えない方法は?」などの問いや、「ここは覚える!!」「余談だけど……」といった見出しが書かれた付箋。書き込むことでミスの対策を考えたり、学びを深堀りしたりできる。

 

No.63

パイロット
ザ・ドクターグリップ(0.3mm)
各990円

芯出し機構にロックがかかる静音設計の細書きシャープペン

ボディを振ると芯が出る人気シャープの0.3mmタイプ。芯を繰り出すときの操作音を従来品の約半分に抑える静音設計で、移動中の衝撃などで芯が出るのを防ぐ「フレフレロック」機構も搭載している。

 

No.64

ソニック
速暗! 2色で書いて覚える 暗記用ペン&4枚シートセット
660円

書き込み内容を2段階で隠して暗記効率アップ!

2色のシートとペンのセット。答えをオレンジ、ヒントをピンクのペンで書き、オレンジシート(答えのみが隠れる)を使って問題が解けるようになったら、次に赤シート(答えとヒントが隠れる)を使う。

 

No.65

レイメイ藤井
超観察スコープ
2310円 (3月下旬発売)

シーンに合わせて変形する水陸両用の拡大鏡

レンズフードを拡張できるシリコン製の拡大鏡。観察物に近づけて観察できる「ルーペスコープ」、観察物の上からかぶせて使う「虫かごスコープ」、水中を観察できる「アクアスコープ」の3つに変形する。

 

No.66

クツワ
ノートぴったりに切れる定規
418円

プリントをノートサイズに切れるガイド付き定規

学習プリントをノートサイズに切るためのガイドが付いた定規。目盛り側の側面に45度の傾斜が付いており、定規で押さえた紙を手前に引くときれいにカットできる。折り畳み式で、伸ばすと30cm定規に。

 

No.67

ソニック
ポジットペンシル
各935円

指を入れて書くだけで正しい握り方が身につく

握り方トレーニング用のシャープ。リングに指を入れると、自然と正しいポジションで握れる。シャープペンのため、削るたびに外すという手間がない。芯は0.7mmと1.3mmの2種で、右手用と左手用がある。

 

No.68

サンスター文具
metacil school
各330円

削らずに書き続けられる新感覚の鉛筆が学生仕様に!

芯の摩耗が少ない「特殊黒鉛」を使った鉛筆の学生向けモデル。芯の濃さはF鉛筆相当で、削らずに約5km、漢字練習帳約18冊ぶん書き続けられる。軸には成長が早いサステナブルな竹を使用し、約3gと軽い。

 

No.69

クツワ
モジサシ下じき
286円

文章がスラスラ読めるリーディングマーカーにもなる!

教科書などに書かれた文章の1行分だけ色が異なり、読んでいる行を強調してスラスラ読めるようにするリーディングマーカー付きの下敷き。上と左の側面には目盛りがあり定規としても使える。

 

No.70

ヤマト
ヤマト糊 タピコ
319円

ロングセラー糊が手を汚さずに塗れるチューブタイプに

手を汚さずに容器から直接塗れるチューブタイプのでんぷん糊。小さな穴が開いたキャップと、子どもでも握りやすい柔らかな容器を採用。原料は、ロングセラーの「ヤマト糊」と同じタピオカでんぷん。

 

No.71

三菱鉛筆
uni タブレット授業えんぴつ
924円(1ダース)

新開発の特殊な芯で濃く書けて反射もしにくい

従来品より濃くはっきりとした文字を書ける2B鉛筆。黒鉛筆芯特有の反射を抑え、明るい照明の下でも視認性が高い。書き込んだノートを写真に撮ったときに反射せず、撮影者の影が写っても見やすい。

 

No.72

サンスター文具
ヨコピタ ギガテクト
各2200円

ランドセルの隙間にも入れられる耐衝撃型の筆箱

柔軟性のあるエラストマーフレームとリブ構造で、従来品よりも耐衝撃性や歪み強度を高めた筆箱。コンパクトサイズで、教科書を入れたランドセルの上部に横向きでピッタリ収まる。鉛筆削りも付属。

 

No.73

サクラクレパス
ライトルシャープ
各550円

視認性の高い細いペン先を完全収納できる新機構を搭載

ペン先を完全に収納できる「ダブルノック機構」を搭載。細いパイプ型のペン先は、視認性が高い一方でペン先を収納できないタイプが多く、携行時に折れや曲がりが生じやすい。その点本品なら安心だ。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950177/

 

【文房具総選挙2024】常識を覆す構造のボールペンから修正ペンの進化形など「書く&消す」文房具15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具15点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

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【「書く&消す」部門】

人気ブランドの多色・多機能ペンを中心に、15商品がラインナップ。 ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目。 “くすみカラー”のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い結果となりました。

 

No.01

レイメイ藤井
大人の魔法のザラザラ下じき
1045円(B6)〜1210円(A4)

ザラザラとした手触りが美文字をサポート

表面に施した細かいドット加工が、筆記時にザラザラと指に伝わることで、頭の中でイメージした通りの文字が書けるようになる下敷き。流れ文字や雑文字、字形の不揃いなどの改善効果を期待できる。

 

No.02

ゼブラ
クリックブライト
各132円

小さな文字もきれいにマークできる細字蛍光ペン

従来の蛍光ペンの約半分にあたる2mmの線幅のペン先、「ハーフラインチップ」を搭載。小さな文字や注釈もきれいにマーキングできる。ノック式で、キャップなしでも乾かない独自インクを採用している。

 

No.03

エポックケミカル
ゴツ盛りインクの蛍光ペン
各374円

超大容量インクで長く使える高コスパペン

一般的な蛍光ペンの約6倍(同社商品比)ものインクを搭載しながら、価格を3倍程度に押さえた高コスパペン。筆記距離は約570m。インク残量が見えるため、買い替えのタイミングがわかりやすい。

 

No.04

ゼブラ
サラサクリップ3C
各440円

インク量はそのままに軸をスリムにした多色ゲルボールペン

軸径が従来品より8%細い多色ゲルボールペン。従来のスプリングを各インク芯に巻きつける構造ではなく、芯の隣に配置する「サイドスプリング機構」を採用し、インク量はそのままでスリム化を実現。

 

No.05

コクヨ
WPシリーズ
各4400円

「書くこと」が 特別な体験になるペンシリーズ

「キャンパスノート」をはじめ紙にこだわってきた同社が提案する、特別な書き心地のペンシリーズ。表情豊かな線が書ける「ファインライター」と、浮遊感のある書き味の「ローラーボール」の2種展開。

 

No.06

サンスター文具
topull B(トプルB)
各396円

押すのではなく引く! 常識を覆すボールペン

握ったまま2本の指で引いてペン先を出す「トッププル機構」を備えたボールペン。ノック時に持ち替える手間が省ける。ノック機構が先端にあることで、頭部をフラットにしたシンプルなデザインが可能に。

 

No.07

ゼブラ
ピタン
各1320円

ノートにピタッとくっつきサッと書き出せる

ノートに装着できる専用ホルダーと、そこに磁力で固定できるペンのセット。まるでノートの一部のように持ち歩け、書きたいときにサッと外せる。ミニマルなデザインはどんなノートにもマッチ。

 

No.08

パイロット
フリクションシナジーノック03
各275円

滑らかな書き味の激細フリクション

消せるボールペン「フリクション」シリーズで最も細いボール径0.3mmのペン先を搭載。同社独自のペン先「シナジーチップ」が、細書きとは思えない書き出しの良さと滑らかな書き味を実現している。

 

No.09

ゼブラ
ブレン4+S
各1100円

ストレスフリーなペンの5機能搭載モデル

筆記時のペン先のブレをなくしたボールペン、「ブレン」の多機能モデル。4色ボールペンとシャープを搭載しながらもコンパクトで握りやすい。厚手の紙も挟みやすいバインダークリップと消しゴム付き。

 

No.10

サクラクレパス
ボールサインiD 3C
各935円

さりげなく個性を表現できる黒にこだわった3色ペン

6色の黒を揃えたボールペン「ボールサインiD」シリーズの3色ボールペン。基本の黒・赤・青の組み合わせだけでなく、「青味のある黒・黒・赤」や「緑がかった黒・黒・赤」の組み合わせがある。

 

No.11

ぺんてる
ホワイトスピード
440円

幅広ペン先と速乾インクで修正時間を短縮!

ひと塗りで広範囲を修正できる線幅4.5mmのペン先を搭載した修正ペン。同社の従来品に比べ半分の時間で乾く超速乾インクを採用している。修正面が凸凹のないマットな仕上がりで、再筆記しやすい。

 

No.12

ぺんてる
マットホップ
各220円

高発色インクが写真の上でも存在感を発揮!

一般的な顔料ペンよりも大きな顔料をたくさん使った新開発インクが、マットな筆跡を実現。塗りつぶすだけで、シールを貼ったかのような存在感を生み出せる。濃い色の紙や写真の上でも鮮やかに発色。

 

No.13

サンスター文具
mute-on
各264円

カチカチ音を気にせずに堂々とノックできる

ノック音を同社従来品比で33%カットした静音設計のペン。ノック中はクリップが収納されて使えなくなるため、ペン先を出したまま胸ポケットに挿すという失敗が起きにくい。握りやすい三角軸を採用。

 

No.14

トンボ鉛筆
モノグラフ ファイン 0.5/0.3mm
各1210円

快適に書き消しできるハイクラスなシャープペン

ノック部に繰り出し式の消しゴムを備えたモノグラフのハイクラスモデル。ペン先がシェイプアップされており、書くときにペン先が見やすい。消しゴムを使うときは、自動でノックが固定される。

 

No.15

コクヨ
リサーチラボペン
各396円

研究の現場に適したアルコールに強いペン

理化学系の研究所でも使えるよう、アルコールが付着しても消えにくいインクを採用。水と混ざりにくいインクのため、結露した容器や凍結面にも筆記できる。ペン先が細く小さい容器にも書きやすい。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950177/

 

文具ソムリエール 菅未里が2024年度に注目する文房具トレンドベスト3と注目アイテム7選

2024年もすでに大量の良品がリリースされている文房具ジャンル。「自腹買い文房具」連載でおなじみの文具ソムリエール・菅未里(かん・みさと)さんに、2024年度に注目すべき、もしくは現在進行形でトレンドとなっているキーワードをピックアップしてもらった。

 

文房具トレンドとトレンドを代表する注目商品は?

もうすぐ2024年度が始まります。身の周りの文房具は揃ってきたでしょうか? 身近な存在である文房具のトレンドは気になるところ。引き続き文房具業界を席巻しそうなトレンドをチェックしていきましょう。

 

1.ニュアンスカラーブームが継続

ここ数年来、継続しているのがニュアンスカラーブーム。やわらかな色合いでプライベートシーンでも堅くなりすぎず、一方ビジネスシーンではカジュアルになりすぎない好バランスで、使い勝手の良さを発揮します。

 

・ミニクリップココフセン

フィルム付箋のさまざまなスタイルを提案し続ける、カンミ堂の「ココフセン」シリーズ。2023年11月に発売された最新作ミニクリップココフセンは、小さなクリップとココフセンが一体となったアイテムです。

↑くすみのやわらかなカラーでビジネスでも浮かない

 

カンミ堂
ミニクリップココフセン
各440円(税別)

 

これまでもパステルカラーなど優しい色合いのアイテムが多かった、同社のフィルム付箋。ニュアンスカラーはかわいくなりすぎず、とはいえやっぱりかわいらしい、という絶妙なバランス。

↑短めで小ぶりのフィルム付箋2色がセットされている

 

クリップ付きなので簡単に移動させられ、付箋を紛失しにくいので探し物が減るメリットもありますね。

 

・Waai

世界累計41億本を売り上げる消せるボールペン「フリクション」シリーズ。2023年11月に、最新シリーズの「Waai(ワーイ)」が発売されました。フリクションといえばビジネスパーソンがメインユーザーとなっているシリーズですが、Waaiは大学生をターゲットにした事務用品感のないおしゃれなビジュアルに注目。

↑従来品よりも細身のボディでやわらかな色合い

 

パイロットコーポレーション
Waai
各230円(税別)

 

また、インク色は赤、青といった一般的なカラーではなく、「ベルベットレッド」「ターコイズ」「チークピンク」などおしゃれなニュアンスカラーのラインナップ。発売当初は売り切れの店舗も出るほどの人気で、2024年も注目が続きそうです。

 

・awaii marker

2024年2月に発売されたばかりの新作。名前の通り「淡い」カラーのパッケージとニュアンスカラー8色展開のマーカー。

↑乳白色のボディ。インクごとに色が違うロゴもアクセントになっている

 

サンスター文具
awaii marker
各円(税別)

 

韓国コスメのような見た目がかわいらしく、ペン先がしなるタイプのマーカーで、分厚い参考書など曲面にもぴたっとフィットするペン先が特長です。

 

2.ノートや手帳は手のひらサイズが今らしさ

デジタルか? アナログか? と選択する時代は終わり、「デジタルもアナログも」どちらも上手く取り入れるのが、今の使い方。スマホの機能も使いながらアナログも上手に使うため、文房具のサイズにも変化が現れています。

 

・EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート

人気の手帳、EDiTシリーズは手帳だけでなくノートタイプも人気。特に今年の注目はB7サイズでしょう。

マークス
EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート B7変型
各1200円(税別)

 

タブレットやスマートフォンのスケジュール管理・メモ機能を使う人が増えるなか、必要最小限だけ紙の手帳やノートに記録したい人に人気です。

↑コンパクトで持ち運びやすい

 

・ポケットログ・ダイアリー(ラコニック)

今シーズンから発売が開始された日付フリーのダイアリー。日付がないので、年始だけでなくいつからでも日記や手帳として使用できます。小ぶりなポケットサイズのみの展開でメモ帳のようにさっと取り出してメモできる気軽さがいいですね。

↑左バンド付、右バンドなし

 

ラコニック
ポケットログ・ダイアリー
各1400円〜2500円(税別)

 

チェキの写真が入るポケットがついたものなど全14種類で、趣味別で記録を分けることもできます。チェキタイプは推し活にもぴったりなのだとか。

 

3.文房具メーカーがつくる防災グッズ

文房具という身近にあるアイテムを手がけてきた文房具メーカーは、コンパクトで使いやすい製品、縫製品が得意。オフィス用品とも相性がよく、文房具メーカーが作る防災グッズに注目が集まっています。

 

・災害常備ポーチ

「スーパードッチファイル」や「テプラ」などオフィスで使う文房具を手がけるキングジムからは、オフィスに備える防災用品の他、日常的に持ち運べるポーチタイプも販売。

↑バッグに入れられるサイズのポーチに非常時に使えるグッズがおさまる

 

キングジム
災害常備ポーチ
1900円(税別)

 

東日本大震災の後、防災意識が高まりオフィス用、車載用、個人用などシーンにあった防災グッズが揃っています。

 

・防災サコッシュ

オフィスのラベル用品で有名なヒサゴからは、サコッシュタイプの防災アイテムが販売されています。

↑サコッシュタイプは肩からかけられるので便利

 

ヒサゴ
防災サコッシュ
2850円(税別)

 

サコッシュの肩紐は光を反射し暗い場所でも目立ち、取り外してロープとしても活用できる優れもの。防寒アルシートや携帯トイレ、ホイッスル、マスク(大人用)など非常時に必要なものがコンパクトに入っていて安心です。

 

2024年度も文房具豊作の予感!

新型コロナウイルスの感染拡大防止のためオンライン授業やオンライン会議などデジタルツールが広い世代で活用されるようになりました。アナログの文房具は使わなくなるのでは? という声も聞かれるなか、トレンドは「デジタルとアナログ、どちらも使う!」です。

 

膨大な情報をコンパクトに持ち運べるデジタルの強みと、自由度が高く電源がない場所でも使えるアナログの強み。どちらもかしこく使い分け、2024年度も快適な文房具ライフを送りましょう。

 

フリクション史上最細の0.3mmが登場!「シナジーノック」に新搭載した“シナジーチップ”の正体とは?

“消せるボールペン” の代名詞、パイロット「フリクションボール」シリーズ。2007年の発売以降、世界中でシリーズ累計30億本以上が売れている大人気シリーズなので、もはや知らない人はいない、と言っても過言ではないだろう。

 

フリクションシリーズのスタンダードと言えば、初代がキャップ式「フリクションボール」(2007年〜)、2代目が現在でもお馴染みのノック式「フリクションボールノック」(2010年〜)である。そして、新たに3代目のザ・フリクションボールとなるのが、2024年3月に発売したばかりの「フリクションシナジーノック」だ。

↑2010年の発売以来、長きにわたってシリーズの中心だった「フリクションボールノック」

 

今回は、そんな超メジャーなボールペンのスタンダードモデルがついに代替わりする! ということをお伝えしつつ、その新スタンダードモデルの使い勝手を紹介していこう。

 

新スタンダードはフリクション×シナジーチップ

フリクションシナジーノック(以下、シナジーノック)は、シンプルなグレーの軸が外見的に目立つポイントとなっている。従来のフリクションは基本的に軸色=インク色だったが、今回からはインク色は半透明のクリップノック部で表示されることになるようだ。端的に言えば、共通部品を増やすことで生産コストを下げようという試みだろう。

パイロット
フリクションシナジーノック
各250円(税別)
全8色

 

カラーラインナップは、既存の全8色(ブラック・ブルーブラック・ブルー・ライトブルー・グリーン・オレンジ・ピンク・レッド)。個人的には、2023年発売の「フリクションWaai」から登場したベルベットレッドなどの新色もスタンダード化して欲しかったのだが、それはまた今後に期待したい。

 

何より注目なのが、その名の通り、ペン先に「シナジーチップ」を搭載していること。シナジーチップとは、同社のゲルボールペン「ジュースアップ」にも搭載されている、コーンチップとパイプチップを融合させたような、言わば “いいとこ取り” の高機能チップだ。インクフローが良好で、とにかくサラサラとなめらかな筆記感が特徴。これまでのフリクションシリーズでは、シリーズの傑作として名高い「フリクションポイントノック04」(以下、ポイントノック04)にも搭載されていた。

↑先端視界の良さと、たっぷりしたインクフロー性能を併せ持つ「シナジーチップ」

 

↑シリーズで初めてシナジーチップを搭載した、「フリクションポイントノック04」(写真左)と基本的な性能は近い

 

実際に書き比べて見ても、ポイントノック04とシナジーノックの書き味に違いは感じられない。いずれもたっぷりインクが出て、妙なクセもなく素直に書きやすい、といった印象である。インクがたっぷり吐出されるため、従来のフリクションボールノックより描線がやや濃い色に見える点も、一般的に発色が薄いフリクションインクだからこそありがたい。

↑近年のトレンドでもある “たっぷりめのインクフローでサラサラ書ける” タイプの書き味で、快適性は高い

 

なお、シナジーノックの登場によって、ポイントノック04は終売となるようだが、少なくとも書き味に限って言えばシナジーノックに不安を感じる必要はないだろう。ちなみに、ポイントノック04のデザインが好きという人は、軸だけ残しておけばリフィル交換で対応可能だ。

 

フリクション初の極細0.3mmが登場!

もう一つ大きなポイントとなるのが、ローンチ時点で0.5mm、0.4mm、0.3mmのボール径が揃うということ。なかでも、フリクションシリーズとして初となる激細0.3mmは、大注目株と言えるだろう。

↑画像左から、ボール径0.5mm、0.4mm、0.3mmの3種類がラインナップされる

 

そもそも、フリクションボールペンは、書き消しが可能ということで、手帳と組み合わせているユーザーが多い。加えて、昨今はM5などの小型手帳が人気ということもあり、より細書きできる性能が求められているのは間違いない。つまり「0.3mmは間違いなく売れるよね」という話である。

↑0.3mmは驚きの細さ。これなら手帳の3mm方眼にも書きやすそうだ

 

実のところ、フリクションのインクは粒子が大きいため、これまでは高フローのシナジーチップであってもここまで細いボールには対応できなかったという。そこで、パイロットは快適な書き心地を実現するために、0.3mm専用のシナジーチップを新たに開発した。

 

試しに0.3mmで書いてみると、こんなに細い線がフリクションで書けるのか! と驚愕したほど。シナジーチップらしいインクリッチな書き味……とまでは言いづらいが、それでも一般的な0.3mmゲルインクと書き比べると、明らかになめらかだと感じられるはず。ただし、筆記角度はわりとシビアで、意識して紙に対してほぼ垂直に立てないと、すぐにガリガリとした引っかかりを感じてしまうので、そこは要注意だ。

↑激細0.3mmだが、思ったよりもサラサラと気持ち良く書くことができる

 

ボール径の数値は軸に記載されているが、グレー地に白印刷なので、慣れないうちはパッと視認しづらいかもしれない。それであれば、軸後端のイレイザーが、0.3mm(白)、0.4mm(グレー)、0.5mm(濃いめのグレー)と色分けされているので、これに慣れるほうが良さそうだ。ちなみに、従来のフリクションボールノックでは、0.5mmが白イレイザー、0.7mmがインク色イレイザー、1.0mmはグレーのイレイザー+クリップノックがインク色、と表示パターンがバラバラだったので、シナジーノックのように、最初からパターンを統一してくれるのはありがたい。

↑ボール径は軸の印字か、イレイザーの色で判断する。ひとまず「色が薄いほうが細い」と、覚えておくといいだろう

 

↑リフィルは従来と共通。ボール径の数字の後に記載された「S」(synergy)が、シナジーリフィルの目印となる

 

個人的にも、ボールポイント04やジュースアップなどでシナジーチップの良さを体感していたので、今回のフリクション×シナジーチップのスタンダード化には、「パイロット、よくやった!」という思いが大きい。それに加えて、0.3mmという超極細フリクションは、筆者以外にも待ち望んでいたユーザーが多いはず。

 

とにかく、フリクションでカリカリと小さな字が書けて消せるというだけでもかなりのインパクトがあるので、店頭で見かけたらまずは手にとって試してみて欲しい。

 

シリーズ史上最細のボール径0.3mm。パイロットの消せるボールペン「フリクションシナジーノック」新登場!

パイロットは、世界累計販売本数44億本以上の「フリクション」シリーズの新製品として、消せるボールペン「フリクションシナジーノック」を3月4日(月)から発売します。

 

「フリクションシナジーノック」は、「フリクション」シリーズの中で最も細いボール径となる、0.3mmのペン先を新たにラインアップに加えた新モデル。ペン先の強度が高いうえ、ペン先へのインキの供給がスムーズな、従来の「コーンチップ」「パイプチップ」双方のペン先の美点を併せ持った独自開発のペン先「シナジーチップ」を採用。細書きながら書き出しのよい、滑らかな書き心地を実現しており、手帳やメモ、ノートなどへの細かな文字やデザインの描画に適しています。

 

ボディカラーはグレーで統一され、クリップの色でインキ色を表現。落ち着いたデザインと、先進的かつ都会的なスタイリッシュさを両立しています。後部にある消去用ラバーの色がボール径によって異なるため、複数のボール径のペンを持ち歩いても簡単に見分けられるのもうれしいポイント。インキ色は、ブラック、レッド、ブルー、グリーン、ブルーブラック、オレンジ、ピンク、ライトブルーの全8色を用意。なお、「フリクションシナジーノック」の発売に合わせて、0.3mm、0.4mm、0.5mmそれぞれのボール径の8色セットも発売されます。

 

■日本初の試し書き専用ブース「試書室(ししょしつ)」

日本初(パイロット調べ)の試し書き専用の個室ボックス「試書室」を、3月18日(月)から東京・代官山と大阪・梅田の蔦屋書店に設置。「フリクションシナジーノック」全種類と、さまざまな種類の紙を備え付けた試し書き専用ブースで、内装は、文具好きとしても知られる放送作家の小山薫堂氏と、ラッパーのKREVA氏それぞれの書斎をイメージ。小山氏とKREVA氏のこだわりを詰め込みつつ、「フリクションシナジーノック」の書き味を体感できるブースが展開されます。

 

■製品名:消せるボールペン「フリクションシナジーノック」
■価格:250円(税別)
■主な仕様:
方式……クリップスライドノック式
ボール径……0.3mm(激細)、0.4mm(超極細)、0.5mm(極細)
消去用ラバー……エラストマー
インキ……フリクションインキ(水性ゲルインキ) ※完全消色温度/65℃前後
インキ色……ブラック、レッド、ブルー、グリーン、ブルーブラック、オレンジ、ピンク、ライトブルー
サイズ……全長142mm、最大径10.5mm

“薄くて軽い”手帳の紙を使ったノート! なめらかな書き心地が味わえる、マークス「EDiT 手帳用紙を使った方眼ノート」発売

マークスは、手帳&ノートブランド「EDiT(エディット)」より、「手帳用紙を使った方眼ノート・A5/B6」、「手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・PVCカバー付き」を、12月中旬より発売。マークス公式オンラインストア、MARK’STYLE 麻布台ヒルズでは、先行発売を開始しています。

 

同製品は、同社のオリジナル手帳用紙「NEO AGENDA for EDiT(ネオ・アジェンダ・フォー・エディット)」を、“ノート用紙”として採用しています。NEO AGENDA for EDiTは、ページ数が多い「1日1ページ手帳」のために開発し、“薄さと軽さ”や、インクの色が映える“白さ”を重視し、裏抜けしにくい上質な書き心地が特徴。「320ページ」のページ数ながら、持ち運びしやすい重さとなっています。

 

ノートページの方眼フォーマットは、視界や思考を広げるときに邪魔にならないグレーの5mm方眼を採用。上部と左右に区切りの罫線を入れ、タイトルやページナンバーが書けるので、検索性を向上させることもできます。B7サイズはタテ方向にもヨコ方向にも使うことができ、持ちやすさや書き込む内容によって、使いやすい方を選べます。

 

用紙から製本まで日本製で、180度フラットに開き、書きやすい製本に仕上げています。

 

A5正寸・B6変型・B7変型の全3サイズを用意。昨年発売したB7変型サイズに続き、新たにB6変型・A5正寸サイズが加わりました。例えばA5は思考整理に、持ち運びしやすく適度な大きさのB6は仕事の打ち合わせ用に、B7はひらめきを書き留めたりやタスク管理に使用するなど、用途に合わせて選ぶことができます。手に馴染む触り心地のPU素材にゴム付きのシンプルなルックスで、「ミッドナイトブラック」「ライトラテ」「ロイヤルブルー」など、シックなカラーで展開します。

 

B7変型サイズには、“PVCカバー付きタイプ”も登場。ポップなカラーリングのPVCカバーは、ネオンカラーを含めた全9色の色鮮やかなカラーバリエーションです。スライドジッパー付きのポケット仕様で、名刺や付せんなどの小物を入れることができます。

 

同製品とセット使いにおすすめの「油性ボールペン・極細0.5」も同時発売。PVCカバーのペンホルダーにぴったりフィットするサイズなので、「小さなノートといっしょに持ち歩けるペンがない」「ノートとペンを別々に持つのが面倒だ」といった困りごとを解消します。油性ボールペンはパイロット社製で、水性に近いなめらかな書き心地の「アクロインキ」を使用。PVCカバーのカラーと同じ9色展開で、ノートと合わせてコーディネートを楽しむことができます。

 

価格は、EDiT手帳用紙を使った方眼ノート・A5が3080~3300円(税込)、EDiT手帳用紙を使った方眼ノート・B6が2640~2860円(税込)、EDiT 手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・PVCカバー付きが1100~1540円 (税込)、手帳用紙を使った小さな方眼ノート・B7・リフィルが660円(税込)、油性ボールペン・極細0.5が495円(税込)。

人気文房具ブランド夢のコラボ! トンボ鉛筆「モノ」×パイロット「フリクション」が4色の“グレースケール”で限定登場

トンボ鉛筆の文房具ブランド「モノ(MONO)」と、パイロットコーポレーションの消せる筆記具シリーズ「フリクション」とコラボレーションした、「書く、消す」が楽しめる文房具を「グレースケール(GRAYSCALE)」で展開した「モノ×フリクション グレースケールシリーズ」を、数量限定で11月15日より順次発売します。

 

同シリーズは、モノブランドからシャープペンシル、ボールペンなど5品種、フリクションブランドから消せるボールペンやラインマーカーなど4品種で構成。あらゆるシーンに調和するモノトーンカラーのグレースケールは、「ホワイト」「ライトグレー」「ダークグレー」「ブラック」の4色。単に黒(100%)を淡くしたグレーなどと違い、各色にニュアンスのあるカラーを選定し、シンプルで長く使える上質なデザインに仕上げています。

↑「グレースケール」モノ

 

↑「グレースケール」フリクション

 

トンボ鉛筆(モノ)のラインナップは、シャープペンシル「モノグラフ」0.5mm芯、油性ボールペン「モノグラフライト」0.5ミリボール、消しゴム「モノ」PE-04、シャープ芯「モノグラフMG」0.5mm芯/HB、修正テープ「モノエアーペンタイプ」5mmテープ/6m巻。価格はモノグラフが450円(税別)、モノグラフライトが230円(税別)、モノが150円(税別)、モノグラフMGが240円(税別)、モノエアーペンタイプが330円(税別)。

 

パイロット(フリクション)のラインナップは、消せるボールペン「フリクションボールノックゾーン 05 グレースケール」、消せる3色ボールペン「フリクションボール3スリム 038 グレースケール」、消せるラインマーカー「フリクションライト グレースケール」、フリクションシリーズ専用イレーザー「フリクションイレーザー グレースケール」。価格はフリクションボールノックゾーン 05 グレースケールが600円(税別)、フリクションボール3スリム 038 グレースケールが700円(税別)、フリクションライト グレースケールが150円(税別)、フリクションイレーザー グレースケールが150円(税別)。

赤インクが一押し! 学生向けと侮れない「フリクション Waai」を社会人も愛用したくなるワケとは?

手帳やメモ書きといった日常筆記にフリクションボールが手放せない、という人は多いだろう。うっかり誤字を書いてしまってもすぐに修正できるし、「間違って書いても消せる」という安心感の下で書けるのは、精神的にもラクなもの。一度この安心感を味わってしまうと、他のボールペンを使って長文を書くのが怖くさえなる。その結果、「フリクションが手放せなくなる」というわけだ。

 

そうした便利さから、高校生や大学生が板書用の筆記具にフリクションを使うことも増えているらしい。たしかに、文字が消せるのならシャープペンである必然性はないわけで、メーカーであるパイロットとしても、そういった層を早くから取り込み “フリクションが手放せないユーザー” を増やしたいと考えるのは、ある意味当然と言えるだろう。

 

ノート筆記に特化したフリクション新色

パイロットから11月に発売される「フリクション Waai(ワーイ)」は、ノート筆記に使いやすいように開発された新しいフリクションシリーズである。ラインナップは0.5mmのボールペン8色とラインマーカー6色。新規造形されたシンプルなオフホワイトの軸が特徴的だ。発売に先駆けて試すことができたので、今回は新色がラインナップされたボールペンをメインに紹介していこう。

パイロット
消せるボールペン「フリクション Waai(ワーイ)」
各230円(税別)
8色展開

 

パイロット
消せるマーカー「フリクション Waai(ワーイ) マーカー」※数量限定
各150円(税別)
6色展開

 

「フリクション Waai」は、ブラックを除いた7色が全てフリクションボールとして新色となる。視認性が良いのはもちろんアクセントカラーにもなるので、重要なポイントを色分けしてノートを作る際に便利だ。フリクションインクは、消せるという特性上、どうしてもやや薄めの発色になってしまいがちだったが、Waaiの新色は白地の紙に書いてもきちんと目立つ色になっている。

↑消せるボールペン「フリクション Waai」は、ブラック以外が全て新色インクとなっている

 

↑フリクションだから、もちろん文字をこすればきれいに消せる

 

実際に書いてみた印象では、筆記色として使いやすいのがブラック・ミニグレー・サンドベージュの3色で、どれもペーパーホワイトの上でもしっかり映えていた。ミニグレーはシャープペンシルのHB~B芯に近いグラファイトっぽさのある色で、シャープペンシルでノートを取るのに慣れた層にもばっちりハマりそうだ。

 

サンドベージュは褐色系ながら優しさのある色味で、これをメインの筆記色にすると、ノート全体がおしゃれな雰囲気になった。黒以外でメイン筆記色を選ぶ場合は、赤黒や青黒など濃いカラーブラックが中心だったが、このサンドベージュはブラック系統じゃない新しい筆記色として今後人気が高まりそうだ。

↑サンドベージュをメイン筆記にしても充分に読みやすい。さらに、紙面がちょっとおしゃれになるので気分も上がりそう

 

もうひとつ注目したい色が、ベルベッドレッド。従来のフリクションの赤はかなりアッサリとした色だが、新色のベルベットレッドはこってりと濃厚で深みのある赤になっており、視認性も上々。筆者は校正などの作業でフリクションの赤を長年愛用し続けていたが、今後はこのベルベットレッドに切り替えてもいいな……と考えているぐらいにはお気に入りの色である。

↑従来の赤(写真上)と比べて、濃く深みのあるベルベットレッドも注目カラーのひとつ

 

筆記色と組み合わせたいアクセントカラーにも、素敵な色が揃っている。特に爽快感のあるターコイズやチリーブルー、温かみのあるドライピーチなどは、確実にこの色を狙って買うファンが出てくるのではないだろうか。

 

色を組み合わせて使いたいけれど、失敗してチグハグしたノートになるのが心配……という人もご安心を。筆記色とアクセントカラーのボールペン各1色+マーカー計3本がセットになった『フリクション Waai マーカー 3本セット』(610円、税別)も数量限定で発売される。この3本はカラーコーディネートされているパックなので、ただ組み合わせて使うだけで見映えがするようになっているのだ。これなら、いちいち組み合わせを考える必要もないので、使ってみたい色があるなら、まずはその色が含まれている3本セットから試してみることをおすすめしたい。

↑限定の3本パックはカラーコーディネートされているため、失敗のない組み合わせとなっている。買うならまずここからがおすすめ

 

軸も優秀だが、使い慣れた「フリクションボール」軸に入れ替えも可!

「フリクション Waai」で注目すべきは、新色だけではない。スリムで握りやすい軸や、細かなところまで消しやすいイレイザーなど、軸もいろいろとブラッシュアップされているところも魅力のひとつだ。

↑軸径は従来のフリクションボールノックより6mmほどスリムになっている

 

↑コーン先端までカバーしたロンググリップで、握る場所を選ばない

 

とはいえ、従来のフリクションがどちらかというと、ビジネスパーソン向けを意識したようなソリッドなデザインが多かったので、オフホワイトの柔らかなデザインは馴染みづらいなぁ……という人もいるかもしれない。そんな場合は、リフィルが従来のフリクションボールと共通サイズなので、好みのデザインの軸に入れ換えて使ってもいいだろう。

↑後端のイレイザーは「フリクションボール ポイントノック04」(写真右)と同じスリムタイプで、細かなところも消しやすい

 

シンプルボディに7色のトレンドカラーインキ! 「大学生」をターゲットにした消せるボールペン「フリクション Waai」

パイロットコーポレーションは、消せる筆記具「フリクション」シリーズの新製品として、消せるボールペン「フリクション Waai」を、11月2日から発売します。価格は230円(税別)。「フリクション Waai ボールペン8色セット」も同時発売し、価格は1840円(税別)です。

 

同製品は、トレンドを取り入れた新しいインキ色と、丸みのある新形状のシンプルなボディデザインが特徴。コンセプトは“いつもの毎日に ちいさな よろこび をくれる新しいフリクション”で、大学生をメインターゲットとしています。製品名の「Waai」は、喜びを表すときの言葉「わーい」が由来。

 

インキ色は定番の黒と“おしゃれにひとくせ。”をコンセプトにした、日常使いしやすく、アクセントカラーにもなる新色の7色(ベルベットレッド、ターコイズ、サンドベージュ、ドライピーチ、チークピンク、チリーブルー、ミニグレー)を加えた計8色で展開。ノートを書くことが多い中高生の場合には、シャープペンシルの代わりに「フリクション Waai」のミニグレーを使うことで、1本で書き消しが可能です。

 

ボディは新形状の握りやすい細軸で、ペン先や軸後部などに丸みのあるデザインに仕上げています。ボディカラーは、シンプルなオフホワイトをベースとしており、ボール径はノートや講義で配布された資料への書き込みに最適な極細タイプの0.5mmです。

 

また、消せるマーカー「フリクション Waai マーカー」と3本セット「フリクション Waai 3本セット」も、数量限定で同時発売。3本セットには、ブラックまたはサンドベージュのボールペンに、目立たせたい箇所に使う同系色のアクセントカラーのボールペンとマーカーがセットされ、3本で垢抜けた印象のノートに仕上げることができます。フリクション Waai マーカーの価格は150円(税別)で、3本セットが610円(税別)です。

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

自分の字から“可能性”を見つけられる!? 猿田彦珈琲×PILOT「じぶんの字がきらいな人のための文具店」期間限定開催

猿田彦珈琲は、同社が運営するスペシャルティコーヒー専門店「猿田彦珈琲」と、パイロットコーポレーション(PILOT)とのコラボレーションプロジェクトを、8月3日~10月25日の期間限定で実施しています。

 

猿田彦珈琲×PILOT「じぶんの字がきらいな人のための文具店」コラボレーション企画のテーマは「手書き文字とコーヒーで、自分らしさを好きになる」。「AI筆跡&猿田彦珈琲診断」で手書きの文字から個性をAIが診断し、その結果内容からおすすめの猿田彦珈琲メニューを提案します。参加者には、数量限定でオリジナルドリップバッグのプレゼントも用意しています。

 

店内には、美術家のイチハラヒロコさん、現代短歌歌人の木下龍也さん、ヒップホップアーティストのKREVAさんの、「言葉を扱う人たち」が書いた詩、短歌、文章を展示。専用のオリジナルノートとペンを使って、その言葉を自分の文字で書き写してみることで、自分自身の表現の可能性に気付くことができます。ノートには、原稿用紙仕様のページや、毎日飲んだコーヒーを記録できるページなどを用意。ボールペンは、細書きながらなめらかな書き心地を味わえる、PILOT独自のシナジーチップが搭載されています。

 

実施店舗によって開催期間が異なり、「The Bridge 原宿駅店」が8月3日~8月16日、「アクアイグニス仙台」が8月24日~9月6日、「調布焙煎ホール」9月14日~9月27日、「奈良 鹿猿狐ビルヂング店」が10月12日~10月25日です。

 

【文房具総選挙2023】結果発表! 文房具のプロたちが80商品から選んだイチオシの文房具は?

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

ここでは、選考委員特別賞を発表。文房具のプロである8名の選考委員それぞれが「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を各自1点ずつ、特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。

 

■菅 未里 賞

クツワ「スタッド ワンハンド単語カード」

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造により、片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用できる。330円~385円

「片手で使えてページがバラつかず、単語帳の不便さを解消。元々シンプルな作りの単語帳も工夫を凝らせば機能が向上するとわかり、文房具はこれからもまだまだ進化するのではないかと期待が高まります」(文具ソムリエール・菅 未里さん)

 

■きだてたく 賞

オキナ「プロジェクトガジェットメモ 6.1inch / 8.3inch」

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。605円(6.1inch )/ 880円(8.3inch)

「スマホやタブレットとサイズを揃えるだけで、メモ帳の携帯性が大幅にアップするというのは発明。金属リングカバーや、机に置くと滑り止めになる表紙などの工夫も良くできているので、今後のブレイクに期待」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■古川 耕 賞

クツワ「スタッド 削り付シンロケット鉛筆」

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。各385円

「『これで良かったんだ……マジで?』といまだ半信半疑になってしまうほど、 “短くなった鉛筆問題” を明快に解決する冴えたアイデア。ロケット鉛筆という “枯れた” プロダクトと組み合わせたのも心憎い」(放送作家 / ライター・古川 耕さん)

 

■イオンバイヤー 賞

パイロット「フリクションボール ノックゾーン」

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。550~3300円

「魅力はなんと言っても、その書きやすさでしょう。フリクションシリーズは、発売当時から個人的にもずっと使い続けていますが、進化したインク色・グリップも含め満足度が高く、皆さんにも推薦しています!」(イオンリテール・山田真弘さん)

 

■未来屋書店バイヤー 賞

コクヨ「キャンパス ノートのように使えるバインダー(2×2リング)」

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。616円~748円

「ルーズリーフとノートのデメリットを吹き飛ばしてくれたバインダー。リングの開閉をつまむだけという手軽さもイチオシのポイントです。学生の方にはもちろん、ビジネスシーンでも大活躍間違いなしでしょう」(未来屋書店・竹内洋平さん)

 

■学研キッズネット 賞

ナカバヤシ「ハウスタディ 学習パーティション」

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。各3410円

 

「“収納箱” でありながら、パーテーションを広げれば “即席勉強スペース” に! テーブルの上が散らかりがちなリビング学習の悩みを解消してくれます」(学研キッズネット編集部・清水優香子)

 

■GetNavi 賞

サクラクレパス「ミックスライン」

太字側に、色の異なるラインマーカーと細字のペン先を並べた設計。強調したい箇所に、同時に2種のラインを引ける。細字は水性顔料インキで耐水性・耐光性に優れる。色の組み合わせは全6種。各242円

 

「マーカーと細字ペンを一つに集約させているだけでなく、美しい発色のインクで視認性が高いところも便利。滑らかな書き心地が心地良く、勉強や仕事もはかどりそうです!」(GetNavi編集部・松村広行)

 

■GetNavi web 賞

ミドリ「スローコンベックスメジャー〈2m〉」

早すぎず遅すぎず、テープの巻き戻る速度にこだわった。引き出したテープは本体を指で押さえて止め、指を離して戻す仕組み。目盛は10cmごとに色分けされ、磁石付きで保管もラクなど、随所に工夫が見られる。1518円

 

「金属製メジャーがシュルシュルと巻き戻る際の恐怖感にスポットを当てた商品。あくまでコンシューマー向けに振り切った、カユいところに手が届くような機能の数々と割り切りとの、バランスも素晴らしい」(GetNavi web編集部・和田史子)

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表! 書く・消す部門の頂点は話題の“削らない鉛筆”が制す!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「書く・消す」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「書く・消す」部門の部門賞と上位商品は?

発売前からSNSを中心に話題を集め、発売後も入手困難が続いた削らない鉛筆「メタシル」が第1位に。従来品よりインクを増量したペンや、詰め替え式で長く使える修正テープなど、サステナブルな商品が票を集めた。

 

■第1位

削らずに16kmも書き続けられる次世代筆記具

サンスター文具
メタシル
各990円

芯を削らず16kmも書き続けられるという新しい筆記具。黒鉛と金属が含まれた特殊芯で、摩耗が著しく少ないので、実用性が高い。芯が硬いため、筆圧が強い人にもオススメだ。

 

【ココがはかどる!】

芯の減りが気にならないため、長時間書きたいときにぴったり。2H鉛筆相当の濃さで、消しゴムで消せる。上から水や水性マーカーを塗ってもにじまず、絵の下書きなどにも適している。

 

↑芯がすり減ったときや、線の太さにこだわりたいときの使い分け用に、「替芯」(440円)もラインナップしている

 

↑ノック式で芯をしまえる「メタシル ライト ノック」(各385円)も登場。8gと軽量で、約5㎞筆記できる

 

選考委員はこう見た!

「“削る”という行為からの解放。鉛筆のような質感を持ちながら、削る必要がなく書くことに没頭できる、筆記用具の革命です。にじまないからスケッチのお供にもぴったり」(未来屋書店 バイヤー・竹内洋平さん)

 

■第2位

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

サンスター文具
デコット
各220円

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、白抜き文字になるデコレーションペン。イラストやToDoリストの記入にも活躍する。

 

■第3位

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

コクヨ
キャンパス ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが仲間入りした。

 

■第4位

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550〜3300円

待望の濃く長く書ける「フリクション」。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載している。

 

■第5位

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

サンスター文具
タンク
各165円

本体すべてをインクタンクにし、そこへ大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙」特集ページ

【入れ替え用】【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ ミニ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】やる気を後押し! 大人も欲しいキッズの勉強がはかどる文房具14点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「キッズの勉強がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム14点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「キッズの勉強がはかどる文房具」部門】

児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14点がノミネートしました。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目です。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能です。

 

「学研キッズネット」とは?
小中学生と保護者、教員のためのポータルサイト。自由研究ネタが豊富なほか、学習に役立つ1万8000項目超の用語辞典も人気。

 

No.67

ソニック
うかサポ両面筆入 スリムタイプ ひと目でえんぴつチェック
1870円

鉛筆の削り忘れ・入れ忘れを防止

筆入を開けたら、鉛筆が全部削れてない……あの絶望感を防止する、先端だけが透明になった筆入。ひと目で削り忘れや入れ忘れのチェックができ、取り外せる鉛筆削りも付属する。全5色。

 

No.68

ぺんてる
オレンズAT デュアルグリップタイプ
2200円

自動芯出しで集中力を妨げない

ノック1回で書き続けられる自動芯出し機構、ペン先のパイプで芯を守る「オレンズシステム」を搭載。握りやすいラバーに金属製デュアルグリップの安定感が加わって疲れにくい。芯径0.5mm。全4色。

 

No.69

マルマン
書きやすいルーズリーフミニ スマートレビュー
220円〜275円

スキマを駆使して効率良く学べる

外枠の色が目立つ「要点チェック罫」。1枚で最大48語記入できる「単語罫」。A4、A5のバインダーにも挟める「暗記シート」。持ち運びやすい片手サイズのルーズリーフでスキマ時間を活用できる。

 

No.70

ナカバヤシ
ハウスタディ 学習パーティション
3410円

自分だけのスペースで集中!

ダイニングテーブル等に広げて自分だけの学習スペースが作れる、気軽に導入しやすい紙製パーテーション。ペンやノートを収納、時間割なども貼り付け可能。片付けるときは閉じるだけ。全2色。

 

No.71

三菱鉛筆
クルトガ KSモデル
605円

ペン先が安定して疲れにくい

芯が回ってトガり続ける「クルトガエンジン」が待望のアップデート。筆記中に芯が回転することで生じていたペン先のブレを軽減し、新たなグリップで長時間筆記しやすくなった。芯径は0.3mmと0.5mm。各4色。

 

No.72

三菱鉛筆
クルトガ ダイブ(KURUTOGA DIVE)
5500円

筆記にのめり込ませるシャープ

ノック不要、繰り出し量を5段階調節できる機能を搭載した「クルトガ」シャープの最高峰。書き始めから書き終わりまで思考の流れを止めず、好みの筆記感で学習に没入させる。芯径0.5mm。全3色。

 

No.73

クツワ
スタッド 削り付シンロケット鉛筆
385円

短くなった鉛筆をムダなく使える

短くなって使えない鉛筆を3本ほど連ねてムダなく使える、押し出し式の鉛筆ホルダー。短い鉛筆に使える鉛筆削りも付属する。正しい持ち方もきちんと身に付けられ、最後まで使い切る心を養うという。全3色。

 

No.74

パイロット
ザ・ドクターグリップ
990円

フレフレ機構がより便利に進化!

振って芯を送り出す独自の「フレフレ」機構に、持ち運び時の芯出しを抑えるロック機構を新たに追加。従来品に比べノック音も約50%軽減し、静かな場所でも快適に使える。芯径0.5mm。全5色。

 

No.75

トンボ鉛筆
シャープペンシル モノグラフライト
各242円

ペン先周りが見やすい高精度シャープ

回転繰り出し式のモノ消しゴム付き、高視界ロングパイプによる高精度で狙った位置へ確実に筆記。滑りにくい高密度テクスチャーグリップも、ベタつきを抑えた快適な握り心地。芯径0.5mm。全7色。

 

No.76

ソニック
スーパーコンパス くるんパス デル・クル シャープ用
各880円

大小の円がスムーズに描ける

つまんで・くるんと・まわすだけ。描きたい円のサイズに合わせて自動伸縮し、360度スムーズに回転する特許技術「デル・クルヘッド」搭載。コンパスが苦手なキッズでも、円の大小に関わらずきれいに描けるはず。全2色。

 

No.77

サンスター文具
ニニピー暗記用
単品242円、暗記用セット330円

ペンの持ち替え不要で暗記が楽!

細字のペンとマーカーをひとつのペン先に集約、指先で半回転して切り替えられる「ニニピー」の暗記用ペン。オレンジのペンと緑のマーカーを付属の赤シートで隠しながら、効率良く勉強できる。

 

No.78

ぺんてる
Pentel Ain(ぺんてるアイン)
220円

カッコ良く取り出せる替芯

原材料に特殊なオイルを使用、なめらかさと折れにくさ、汚れにくさを備えたシャープペン替芯。上向きのまま片手でスマートに取り出せるケースは、見た目のカッコ良さからも満足感を得られる。

 

No.79

共栄プラスチック
オリオンズ よいこの交通フアイル
440円

交通ルール博士になれるかも!

レトロな配色に交通標識をデザインした3ポケットのクリアファイル。透け感があって見やすいポケットは使用感も上々。毎日プリントを出し入れしていれば、交通ルールにも詳しくなれそうだ。大人も復習すべし。全4種。

 

No.80

クツワ
スタッド ワンハンド単語カード
小330円、大385円

片手でサクサクめくれる単語カード

表紙ポケットに人差し指を入れ、切り欠きに親指を入れてめくる独自の構造によって片手で使える単語カード。右手・左手どちらでも使用でき、電車やバスで吊り革につかまりながら暗記ができる。大小各4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】ハイコスパな大容量ペンなど「書く&消す」文房具13点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具13点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「書く・消す」部門】

インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具も加わった全13アイテムに注目!

 

No.01

コスモテック
wemoペン
450円

スパイ道具!? 「wemo」に装着する専用ペン

ボールペンで書いて消せるウエアラブルメモ「wemo(ウェモ)」の、リストバンドタイプ専用小型油性ボールペン。装着時には自動的にペン先が収納され、袖を汚してしまう心配がない。替え芯1本入り。

 

No.02

ミドリ
紙製ケースの修正テープ
396円

環境にやさしい紙製ケース入り

ケースや剥離フィルムなど、全プラスチックパーツをバイオマス素材(紙パウダー入りの合成樹脂)に置き換え。テープの色は紙に合わせて白とクリーム、テープ幅は横罫ノートの罫に合わせた5mmと6mm。

 

No.03

ビック
クリスタル Re’New 1.0mm
715円

世界的定番ボールペンが替芯式に!

「ビック・クリスタル」で初となるリフィラブルモデル。本体とセットの替芯は、取り外し装置をスライドさせワンタッチで交換可能。キャップ部分には96%リサイクルのプラスチックを使用している。

 

No.04

ゼブラ
サラサナノ スモークカラー
各220円

主張しすぎない淡くてやさしい色

極細ペンながらサラサラとした書き心地を実現した「サラサナノ」に、スモークカラーが数量限定で登場。淡い色合いで、人目を気にせず手帳などにプライベートな内容を書き込める。全4色。

 

No.05

サンスター文具
タンク
各165円

大容量インクを充填し筆記距離は約5倍に

本体すべてをインクタンクにし大容量のゲルインクを搭載。筆記距離は同社従来のゲルインクペンの約5倍に達する。ゲルインクは油性インクに比べて速乾性に優れ、指を汚さないメリットも。全6色。

 

No.06

ペノン
タッチミー! アートペン
1500円

世界の名画を指先でグリップ!

昨年SDGs部門にノミネートした「ペノン」に登場した、世界の名画をデザインしたシリーズ。特殊印刷により軸に立体的に再現しており精緻さに驚かされる。見た目の美しさに加え、滑り止めという副次的効果も。

 

No.07

サンスター文具
デコット
各220円

白抜きデコが簡単に楽しめるマーカーペン

マーカーで下地を塗り、その上から逆側の細字消しペンで書き込むと、書いた部分が白抜き文字になるデコレーションペン。イラストのほか、To Doなどチェックボックスにも活用できる。パステルカラー8色。

 

No.08

サンスター文具
ドット・エ・ペン
各220円

レトロなドット絵がスタンプ感覚で描ける

四角形のペン芯が備えられ、スタンプのように捺すと “8bit” を思わせるレトロなドット絵を描けるマーカーペン。逆側には細字を搭載するツインペンで、文字や細かい線を書くことも可能だ。全16色。

 

No.09

トンボ鉛筆
ノック式超低粘油性ボールペン ZOOM C1
7700円

安定したインク吐出量と線幅を保つ

ノック部がボディから3.5mm浮遊してみえるコンテンポラリー・デザインペン。リフィルはチップ内部のボール座を102%拡大したことで、安定した筆記線幅となめらかな書き心地を実現した。ボール径は0.5と0.7mm。

 

No.10

コクヨ
キャンパス
ノートのための修正テープ(つめ替えタイプ)
275円

つめ替えでプラの廃棄量を大幅カット

「キャンパスノート」の用紙の色とテープの色、罫線の幅とテープの幅を揃えることで修正部分を目立たせない同商品に、つめ替えタイプが登場。業界最小クラスのコンパクトさで、場所をとらない。

 

No.11

パイロット
フリクションボール ノックゾーン
550~3300円

濃く長く。ニーズに応えた最上のフリクション

消せるボールペンの代名詞「フリクション」の最新モデル。インク色の濃度をブラックで30%、レッドとブルーで15%も高めた新インクを搭載、インク容量も70%増量。濃く長く書ける待望のフリクションだ。

 

No.12

プラス
ホワイパーPL
253円

ペンのように握って修正できる

握りやすく引きやすいスリムなペン型修正テープ。テープを引く力を制御することで軽く引ける機構と、紙面への密着性を高める機構の、2種の独自機構を搭載し、快適な使い心地を追求している。

 

No.13

サンスター文具
メタシル
990円

削る手間いらずの “無限鉛筆”

削らずに16kmも書き続けられると話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。12月にはノック式の「メタシル ライト ノック」(H相当)も仲間入り。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

地味でも実は凄かった! 2022年発売の忘れられない文房具5選

この連載では例年、年末年始に「今年の文房具トレンドは●●で、その流れから来年は■■が流行るかも!?」というような振り返りと予想をしてきたのだが……正直、今回は難しい! なにが難しいかといえば、2022年の文房具シーンは全体的に“凪ぎ”傾向。ドカン! と注目される製品も少なく、結果として、トレンドと呼べるほど大きなムーブメントもほぼなかったと言えるのだ。

 

つまり、全体的な印象としては「地味な1年だった」のだが、けっしてそれが駄目という話ではない。例えば「えっ、ココが進化するの?」という地味ながら堅実なアップデートがあったり、地味なジャンルの製品が改良されていたり。派手ではないもののそれなりに面白い製品もいろいろと発売されていたのである。

 

■もっと目立っていいはず! の注目文房具

とはいえ、やはりインパクトが小さいせいで、ユーザーから忘れ去られがちという傾向がある。そこで今回は、トレンドとして1年をまとめるのは早々に諦め、あらためて筆者レコメンドの「2022年、あの文房具買い忘れてない?」を紹介しようと思う。地味な年だったからこそ、地味に進化した優秀な文房具を見逃さないで褒めておきたいのである。

 

黒インクが濃くなった新世代フリクション「フリクションボールノックゾーン」

その中での最注目案件といえば、発売から15年を経てついに超進化した「フリクションボール」だろう。発売1か月前から「フリクション 3.0」などとメチャクチャ気になるティーザー広告を展開し、我々ファンの期待を大いに高めてくれたパイロット「フリクションボールノックゾーン」は、まさに2022年の筆記具の目玉アイテム!

 

……のはずだったのに、2021年後半のボールペン発売ラッシュに比べると、業界全体の熱気が欠けているせいか、思ったよりも盛り上がり不足のような気が。気のせいかもしれないが。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
500円(税別)

 

↑フローも良好で、書き味もサラサラと気持ちがいい

 

性能自体は、“新世代フリクション”と呼ぶに相応しいハイスペックぶり。ブレ防止や静音ノックといった便利機能ももちろん注目だが、なんといっても、従来よりもはるかにクッキリと発色する「プレミアムフリクションインキ」がスゴい。

 

実際のところ、フリクションは黒が薄いから使いたくない、という勢力も今まで一定数あったはずで、そこへ向けて「もうちゃんと黒いですよ?」と言えるようになったのは、大きいと思う。

↑比較すると、ノックゾーンはあきらかに黒の濃さがアップしているのが分かる

 

↑個人的に最もバランスが良く感じられたウッドグリップモデル

 

ラインアップは軸種によって、ラバーグリップ(500円+税)、ウッドグリップ(2000円+税)、マーブル調グリップ(3000円+税)の3種がある。個人的には、金属化したレフィルの重さを打ち消せる重量感と握りやすさを備えたウッドグリップモデルが、一番のオススメだ。そういえばまだ買ってなかったな、という人はぜひ試してみてほしい。

 

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キャップから見直したハイコスパなテープのり「ドットライナーフリック」

コクヨ
ドットライナーフリック
290円(税別)

 

テープのりの新製品と言えば、基本的にはテープの粘着力やヘッド周りなど、貼るための性能アップを謳うものがほとんど。しかし今年のテープのりの目玉は、テープを埃やゴミから守るためのキャップという、なんとも地味な部分で進化したのが面白かった。

 

コクヨ「ドットライナーフリック」が搭載しているフリックキャップは、ヘッド部分をすっぽり包む形のフルカバーキャップを、片手で簡単に開閉できる機構が最大の特徴だ。

↑横方向に90度倒れて開く、まったく新しいフリックキャップ

 

↑ヘッド周りの視界が開けており、作業もかなりやりやすい

 

親指で弾く(フリック)ことでキャップが本体の裏面に回り込むため、開閉のしやすさだけでなく、ヘッド周りの視界を広く確保する効果もある。まさかキャップひとつでテープのりが使いやすくなるとは想像もしていなかった。これもまた地味な進化ながら、万人に試してほしい傑作だ。

 

ちなみに、コンパクトだが詰め替えタイプなのもポイント。筆者はペンケースに入れて常時携帯するテープのりを、このフリックに切り替えた。それぐらいのお気に入りである。

 

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キャップの動きが斬新! コクヨの最新「テープのり」はコスパを極めた隙なしモデルだった

 

これまで気にしたことのなかった!? そんなジャンル自体も“地味”な文房具が、意外にも超進化を遂げたことも見逃せない。

■これまで気にしたことのなかった!? 地味ジャンルも超進化

「えっ、こんな地味なやつを進化させたの!?」という案件も、例年より多かったように思う。例えば「プラスチックの下敷きが2022年の日本文具大賞で機能部門グランプリを獲る」なんて、昨年の今頃の自分に告げても、おそらく信じなかったんじゃないだろうか。しかもそれ、5月の時点で文房具総選挙でも地味に入賞を果たしている

 

大人も子どもも使いたくなる「魔法のザラザラ下じき」

レイメイ藤井
魔法のザラザラ下じき 0.3mmドット
A4・B5サイズ 各750円(税別)

 

レイメイ藤井「魔法のザラザラ下じき」は、学童向けに開発された、ノートに敷くだけで字がキレイになるという下敷きだ。表面には細かな凹凸のシボ調加工が一面に施されており、鉛筆などで上から書くとザラザラという手応えがある。

 

このザラザラ感が雑な走り書きを抑制し、さらには鉛筆を運ぶ動作を意識的に行える=丁寧な字が書けるようになる、という仕組み。

↑0.3mmの細かな突起が全面に広がり、ザラザラとした手触りになっている

 

↑凹凸のタッチを意識することで、ペン先の走りすぎを防いで丁寧な筆記ができる

 

正直なところ、プラスチック下敷きなんて小学生が使うもんだろ? そんなイメージが強いが、これは意外と大人が使っても面白い製品ではないだろうか。

 

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目からウロコの機構で“雪崩”を防ぐ「1冊でも倒れないブックスタンド」

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

ブックスタンドという、普段ほとんど意識することのない地味ジャンルも、着実に進化していた。LIHIT LAB.の「1冊でも倒れないブックスタンド」は、まさに名前の通り、たとえ本1冊を立てても横倒しにならず安定する、稀有な機能を持つスタンドだ。

 

特殊なストッパーが上面に並んでおり、これがスタンドに立てた本を左右から挟んで支えるという仕組みである。

↑並びから本を抜き出しても、空きスペースに隣の本が倒れ込んでこない

 

↑秘密は、本の幅だけ立ち上がる上部のストッパー。これが本を支えている

 

ズラリと並んだ中から本を抜き出すと、その空いた空間に目がけて両隣の本が倒れてくるのはよくある光景。しかしこのストッパー構造なら、本を抜いて空いた空間はずっとキープされるのだ。

 

つまり、本を抜き取った跡がずっと可視化されているため、本を元の位置に戻しやすいというのもメリット。デスク上でよく使う参考資料を立てておくのに用いれば、机上の整理に間違いなく役立つ、地味優秀製品と言えるだろう。個人的にも間違いなく「買って良かった」と断言できる傑作だ。

 

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手でちぎるのは2022年で終わらせたくなる「クラフトテープカッター」

ミドリ(デザインフィル)
クラフトテープカッター
900円(税別)

 

クラフトテープ(ガムテープ)を切るための“ギザギザ刃カッター”すら進化していたのには、驚かされた。正直、今年一番「マジかよ……」という思いが強かったのが、コレだ。

 

ミドリ「クラフトテープカッター」は、テープ芯に取り付けることで、安全かつスパッと軽くテープを切ることができる最新カッターである。

↑テープを切ろうとする動きによってカバーが開き、鋭い金属刃でフラットカット

 

なにより、刃のカバー機構がとても優秀。あえて指で刃に触れようとすると触れられず、テープを当てて切る動作にだけ反応して刃が露出するよう設計されているのだ。この機構を考えた人、すげぇ頭イイなー! と感心してしまうほど。地味ながら、とても良い仕事を見せてもらった気がする。

 

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さて、やはり最後に「来年はどうなる?」という予測も添えておきたい。

 

2022年の文房具シーンが地味になってしまった最大の要因は、身もフタもないことを言えば、戦争+円安による部材価格の高騰だろう。この部材価格がいきなりストンと落ちることはしばらくないはずで、2023年も引き続きやや地味な感じになりそうだ。

 

ただ、近年まれなレベルで地味だった2022年ですら、よく見ればこれほど面白い製品が出ていたわけだ。2023年も隅から隅まで見逃さないよう、文房具をチェックしていきたいところだ。

 

ジェットストリームにフリクション…2022年にリピート買いしたボールペンを文具ソムリエールが厳選

文房具に関するイベントやメディアへの出演、新商品のプロデュースなど、年を追うごとに活躍の幅を広げる文具ソムリエールの菅未里(かんみさと)さん。新作からロングセラーまで文房具を知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具を1点ずつ紹介する連載「文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具」を、毎月お届けしています。

 

2022年最後の回では、この1年で自腹買いしたボールペンの中から、リピート買いするほど気に入ったものをピックアップ。

 

2022年にリピート買いしたボールペン5選

日常的に最もよく使う文房具といえば筆記具でしょう。なかでも、社会人にとってボールペンは必須アイテム。筆者が2022年にリピート買いした、間違いないお気に入りボールペンを紹介します。

 

1.グロッシーなブラックが魅力「ジュースアップ クラシックグロッシーカラー」

「ジュースアップ」とは、細書きでも滑らかで心地よい書き味を実現したゲルインキボールペン。“シナジーチップ”という、一般的な三角錐形のコーンチップとも細長いパイプチップとも違う、特殊なペン先を搭載していることが特徴です。

 

自宅に専用の引出しを作り絶対に切らさないようにしているほどの愛用ボールペンで、過去にブラックやレッドなどの通常カラーについて記事にしたことがあります

 

その「クラシックグロッシーカラー」は、書き心地のよさはそのままに、ツヤ感のあるちょっと大人なダークカラーなインク色のシリーズです。

↑ボール径は0.4mmと0.5mmがある

 

ただの黒に飽きた大人がビジネスでも使える“黒っぽいカラー”は、筆記具業界のトレンドですが、ジュースアップのダークカラーも見逃せません。

↑黒っぽいカラー展開は手帳にも使いやすい

 

↑ブラックと比較するとやや濃く見えるグロッシーブラック

 

ツヤ感があるためリッチな気分にもなるこのシリーズは、セットでダークカラー好きの知人にプレゼントしたこともあり、いつでも使えるように自宅には2セット用意しています。普段の色に飽きたけれどカラフルすぎる色は使いづらい、という人におすすめです。

 

パイロット
ジュースアップ04/05 クラシックグロッシーカラー
200円(税別)

 

2.押し間違いを防ぐ多色ペン「ジェットストリーム新3色ボールペン」

2021年12月に発売された「ジェットストリーム」の多色バージョンに登場した新シリーズで、一時は完売するお店も出るほど注目されました。

↑ベーシックな黒からベリー色、アイスブルーなど絶妙なカラー展開が人気

 

見た目のよさで複数買いをする方もいますが、多色ボールペンを使う際に、誰もが一度は経験したことがある“押し間違い”を防いでくれる機能に魅了されるユーザーが後を絶ちません。

 

一般的なボールペンは、黒・赤・青の3色すべて、ボールペンの側面についたスライドバーを下ろすようにしてペン先を出しますが、このボールペンは黒のみノック、赤と青は側面のスライドバーを下ろすように設計されています。

↑黒のみ後端部をノックする仕組みになっている

 

黒は“押す”、赤と青は“スライドさせる”という動作が違うため、「黒だと思って出したインクが青だった」という事故が起こりにくいのです。

 

リピート買いのきっかけは使い勝手が格段にいいこと、さらにボディーカラーの展開が絶妙でどれも欲しくなってしまったことです。機能と見た目、どちらもパーフェクトなボールペンと言っていいでしょう。

 

uni/三菱鉛筆
ジェットストリーム 新3色ボールペン SXE3-507 0.5/0.7
500円(税別)

 

【文房具総選挙2022】結果発表! 筆記具の頂点はジェットストリームの最新多色ペンが奪取

 

3.「フリクション」にも書き味のよさを求めたい!

最近、台本への書き込みに欠かせないのが「フリクションポイントノック04」。書き消しができるボールペン「フリクション」シリーズの0.4mmタイプです。

↑ブラック・ブルーブラック・レッドの3色を愛用

 

先に紹介した「ジュースアップ」でも使われているシナジーチップを搭載したフリクションペンで、0.4mmの細書きでもひっかかりなく滑らかに文字を書けます。

 

もともと「フリクションボールペンはあまり筆記感がよくない」というイメージを持っている人も少なくないのですが、そんなイメージは吹き飛ぶほどの書き心地のよさです。

↑一般的なコーンチップとは違う特殊なペン先になっていることがわかる

 

私はフリクションボールペンの書き心地があまり得意ではなかったのですが、シナジーチップペン先バージョンのフリクションが出たと購入してみると、あまりの書き心地のよさに、フリクションといえばこれしか使えなくなりました。

↑インクの供給量の影響か、見やすい筆記線もポイント

 

フリクションに苦手意識があるなら、店頭で試し書きしてみてください。そのままレジへ直行すること間違いなしです。

 

パイロット
フリクションポイントノック04
250円(税別)

 

4.細書きと言えばこれ!「ハイテックC」

1994年に発売され、一世を風靡した「ハイテックC」。2000年代には俳優の相武紗季さんが白衣を着て出演していたテレビCMを記憶している人もいるかもしれません。

 

激細ボールペンといえば「ハイテックC」ですが、私は実は、これを長らく使っていませんでした。

↑0.25mmのハイテックC025。現在はブラック・レッド・ブルー・ブルーブラックの4色展開

 

再びリピート買いするようになったきっかけは、「ジブン手帳」という約3mmの方眼罫が印刷された手帳でした。

 

あまりに細かいので、書き込むには細書きのボールペンでなければ文字が潰れてしまいます。そこであれこれボールペンを試した結果、最も文字が潰れにくく綺麗に書くことができたペンが「ハイテックC025」だったのです。

↑約3mmの方眼罫でも文字をしっかり書き込める

 

学生時代に流行った「ハイテックC」を大人になってこんなにもヘビーユースすることになるとは思いもしませんでしたが、今ではこれなしには生活できません。

 

パイロット
ハイテックC025
200円(税別)

 

5.36色を贅沢使い「サラサナノ」

2021年11月に発売されたゼブラの人気ボールペン「サラサ」シリーズの新ライン。0.3mmという細書きですが、ペン内部にスプリングを入れることで、筆記時のガリガリした感触を緩和したゲルインキボールペンです。

↑インキカラーとボディーカラーがリンクしていてカラフル

 

私はGetNavi web以外にもいくつか連載をもっているため、毎月連載のネタ出しをしたり構成を考えたりする必要があります。黒ではなんだか飽きてしまうので黒以外のカラフルなペンを使うのですが、そこで活躍するのが「サラサナノ」です。

↑筆者のネタ・スケジュール帳。毎月テーマカラーを選んでマンスリーページに書き込む

 

企画ごとに色を変えて書き込むため、カラフルで賑やかなネタ帳になり、仕事のノートに飽きません。

 

色展開の多さだけではなく、水性顔料インキで水がかかってもインクが滲んで読めなくなることがないため、キッチンや洗面所、お風呂などどこにネタ帳を持ち込んでも心配いらないところも魅力です。

 

読者の皆さんは、さすがにお風呂に持ち込むことはないかもしれませんが、雨天の屋外や川の近くなど、水濡れの心配がある場所でも文字が流れる心配をせずに使えるカラフルなボールペンだと聞いたら、使ってみたくなりませんか?

 

ゼブラ
サラサナノ
200円(税別)

 

ボールペンを1本に絞らない

多くの人が、使うボールペンは1本、または1種類と決めているでしょう。私はノートや手帳、資料など書くものによってボールペンを使い分けるため、普段使いするボールペンがいくつもあります。1本使いの人からすると面倒くさそうに見えるかもしれませんが、日常生活で出会う紙やメモ、ノートはそれぞれに特徴があり、ペンとの相性も違います。

 

毎日使うボールペンだからこそ書くものにあったものに変えるだけで気分良く書き物ができるのです。ボールペン数百円で快適な仕事環境に近づくと考えれば、とてもお得ですよね。

 

今使っているボールペンで満足していても、新しいシリーズが出ていたり、インクがバージョンアップしていることもありますから、2023年はぜひたくさんのボールペンを試してみてください。

 

パイロット「ジュース」発売10周年! 限定「クラシックカラー」第1弾は「ナチュラルスムージー」をイメージした6色

パイロットコーポレーションは、 ゲルインキボールペン「Juice(ジュース)」の発売10周年を記念したゲルインキボールペン「ジュース クラシックカラー」を、12月22日から数量限定で発売します。税別価格は100円。

 

今回発売される同製品は、おしゃれなカフェのメニューをイメージさせる「Juice10周年 ANNIVERSARY MENU」がコンセプト。第1弾は「ナチュラルスムージー」をテーマに、果物をイメージした落ち着いた色味のストロベリー、オレンジ、バナナ、キウイ、ミント、ブルーベリーの6色をラインナップしています。ボディカラーにアイボリーを採用した、シンプルで温かみのあるデザインが特徴です。ペン先はノートや手帳に最適な0.5mm(極細)です。

 

同時に6色セットの「ナチュラルスムージーセット」、3色セットの2種「グッドモーニング!セット」、「グッドアフターヌーン!セット」も発売します。グッドモーニング!セットは、平日の朝に飲みたいスムージーをイメージした、キウイ、バナナ、ブルーベリーの3色がセットになっており、グッドアフターヌーン!セットは、平日の放課後に飲みたくなるようなスムージーをイメージした、オレンジ、ストロベリー、ミントの3色がセットになっています。税別価格は、ナチュラルスムージーセットが600円、グッドモーニング!セットとグッドアフターヌーン!セットが、それぞれ300円です。

振動で芯が出るのを防ぐ「フレフレロック」搭載! 静音設計シャープペンシル「THE Dr.Grip」

パイロットコーポレーションは、「ドクターグリップ」シリーズの新モデルとして、12月16日に「THE Dr.GRIP(ザ・ドクターグリップ)」を発売します。税別価格は900円。

 

「ドクターグリップ」は、人間工学に基づいた、握りやすさを追求した太い軸径と弾力性のあるラバーグリップにより“疲れにくい”のが特徴の筆記具シリーズ。シャープペンシルには、ペンを振るだけで簡単に芯を送り出せる、同社独自のフレフレ機構を搭載しています。

↑左から、ネイビー、ダークグレー、オリーブ、ボルドー、シルバー

 

今回発売する同製品は、移動中の衝撃などで、フレフレ機構により芯が出てしまうことを防止する「フレフレロック」機構を搭載。フレフレロックをオンにすると、フレフレ機構が作動せず、ペンを振っても芯が出ることがありません。ロックをオンにしたままでも、ノックすることでの芯の繰り出しは可能です。フレフレロックは、グリップ部分を回すことでオン・オフを切り替え可能。同機構により、携帯時の振動により誤って芯が出てしまい、ペンケース内やバッグの中を汚してしまうことを防げます。

 

従来品と比べ、芯の繰り出しにおけるノック音とフレフレ機構の操作音をそれぞれ約50%低減した静音設計を採用。ノック音は部品の形状を見直し、フレフレ機構の音はボディ内部のスプリングの強度を調整して、部品同士の接触を抑えることで、操作音を低減させています。

 

デザインは、マット調のメタリック塗装のボディに合わせて、金属パーツには光沢を抑えたパールブライトメッキを採用し、ドクターグリップシリーズ上位モデルとしての上質な質感を表現。芯径は0.5mmです。

MONO×Campus×Dr.Grip/FRIXION……文房具4ブランドがコラボ! ゆるかわ大人カラーの「シアーストーン」リンクコーデを提案

コクヨは、2023年春の「限定キャンパスノート」にて、トンボ鉛筆「MONO(モノ)」、パイロットコーポレーション「Dr. Grip(ドクターグリップ)」「FRIXION(フリクション)」と、学びアイテムを通じたコラボレーションを実施。コラボ製品を含めた3種の限定デザインのパックノート5冊を12月8日に、限定ソフトリングノートを12月26日に、それぞれ数量限定で発売します。

 

“書くもの(筆記具)”、“書かれるもの(ノート)”、“消すもの(消しゴムなど)”を通じて、学生の学びの時間を総合的に応援したいという思いから、2022年に初めて実施された、キャンパスノート、MONO、Dr. Gripのコラボ。第2弾ではFRIXIONを加えた4ブランドでの実施となります。それぞれのアイテムで、淡いカラーの洗練されたストーン柄「シアーストーン」のおそろいデザインを採用し、色や柄を組み合わせることができるので、さらに幅の広がるリンクコーデを楽しめます。

↑「限定スマートキャンパスノート <シアーストーン> 5色パック(ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

今回のコラボでは、ドット入り罫線のキャンパスノートから、「スマートキャンパス」と、やわらかいソフトリングを採用した「キャンパス ソフトリングノート」の2種類が登場。

↑「限定キャンパス ソフトリングノート <シアーストーン> (ドット入り罫線)」パウダーブルー、ピンクベージュ、アッシュグレー、ミストグリーン、ペールパープル

 

コラボ限定柄のほか、こんがりと焼いたような色の「ベイクドカラー」と、グミやガム、ポテトチップなどの菓子をモチーフにした「スナックモチーフ」の2種類も用意。それぞれ教科別に使いやすい5色パックで、ドット入り罫線の仕様となっています。

↑「限定キャンパスノート <ベイクドカラー> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

税別価格は、スマートキャンパス(限定パックノート)がオープン価格、限定キャンパス ソフトリングノートが300円です。

↑「限定キャンパスノート <スナックモチーフ> 5色パック(ドット入り罫線)」

 

MONOの6アイテムは2023年2月中旬に、ドクターグリップとフリクションは2023年2月16日に発売を予定しています。製品画像は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

パイロットの定番万年筆「カスタム74」に数量限定モデル! 発売30周年を記念して登場

パイロットコーポレーションは、同社の定番万年筆「カスタム74」の発売30周年を記念して、万年筆「「カスタム74」 30周年記念モデル」を、数量限定で発売中。税別価格は2万8000円です。

 

カスタム74は1992年に発売。当時はボールペンの普及により強い筆圧が一般化し、硬いタッチの書き味へと変化した日本人の好みに合わせて開発された万年筆で、なめらかな書き味と、用途や好みに合わせて選べる豊富なペン種を特徴としています。

 

現在発売中の30周年記念モデルは、カスタムシリーズのこれまでの“歴史”と、定番としての“普遍性”をテーマに、これからも永く愛用してもらいたいいう思いから誕生。ネーミングの“カスタム(注文品)”の由来通り「使う人の様々な“書く”に応える」というシリーズコンセプトに基づき、気分やシーンに合わせてカスタマイズが可能な、3色の本体軸をセットしています。

 

軸色のアンバーは「過去」、コバルトブルーは「現在」、ターコイズグリーンは「未来」を表現しており、14金・ロジウム仕上げのペン先には、30年の歴史を表す30枚の月桂樹の葉をデザインしています。ペン種はF(細字)、FM(中細字)、M(中字)と、サインに最適なS(シグネチャー)をラインナップし、キャップのリングには「PILOT CUSTOM 74 30th ANNIVERSARY JAPAN」の文字を刻印。清々しい鮮やかな青色の限定色インキ「Anniversary Blue」が付属し、カスタムシリーズの歴史と品質へのこだわりを紹介した「CUSTOM74 30th Anniversaryブックレット」とともに、専用箱に収められています。

人気の機能を全部のせ!? 新「フリクション」が2022年の最注目ボールペンと断言する理由

2022年10月、文房具界隈にちょっとしたザワつきが起きた。というのも、YouTubeのパイロット公式チャンネルで「FRIXION 3.0 デビュー!」という旨のティザームービーが公開され、そこで新型の「フリクションボールノック」を11月に発売する、と発表されたのである。

 

2007年に発売された初代フリクションボールが“FRIXION 1.0”だとして、ノック式のフリクションボールノックが2.0になるのか、あるいは画期的なシナジーチップ搭載の「フリクションポイントノック04」を2.0とするのか、そこは分からない。

 

ただ、なににせよそれぐらいのインパクトがないと、ステージを一段上げた3.0などという表現はしないはず。つまり、とにかくすごい新フリクションが登場するに違いないのである!

 

新型フリクションボールは注目機能を全部のせ!?

……と、そこまで発売前にハードルをガン上げしてきた3.0こと「フリクションボールノックゾーン」(以下、ノックゾーン)が、いよいよ11月18日に発売となった。

 

昨年に比べてボールペンの話題がやや盛り上がりに欠けた2022年だが、このタイミングでいよいよビッグタイトル来たか! という感じである。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
ボール径0.5mm(左)・0.7mm径(右)
各500円(税別)

 

ラインナップは、税別3000円のマーブル調樹脂グリップモデル税別2000円の木製グリップモデルと、写真のラバーグリップモデル(税別500円)があるが、今回は上位2モデルの用意が間に合わず、ラバーグリップモデルのみのレビューとなる。

 

とはいっても、主な違いはグリップと口金の素材だけであり、基本機能は共通だ。

↑全体的な雰囲気は従来のフリクションボールノックに近いが、細部にはあれこれ違いも見える

 

まずビジュアルだが、従来のフリクションボールノックと比較して分かりやすいのが、全長の違いと金属リングだろう。

 

長さはノックゾーンが4mmほど長くなっており、その分だけスマートに感じられる。加えて、最近のパイロットが「アクロ1000」「ILMILY油性ボールペン」など1000円前後のやや高額なシリーズに導入している軸中央の金属リングが、落ち着いた高級感を演出している。

 

つまり、パイロットとしては「ノックゾーンは高級フリクションですよ」とアピールしているようだ。最も安いモデルですら従来の2倍以上の価格なので、実際高級フリクションと言って、間違いはないだろう。

↑ノックゾーン(上)と従来のボールノック(下)の比較。ロゴも薄く落ち着いた雰囲気だ

 

↑後端の消去ラバーも、ノックゾーン(左)は先端から丸みが無くなり台形に

 

↑新型ラバーは先端カドを使って消せるので、コントロールしやすい

 

1.新インキ「プレミアムフリクションインキ」を充填した金属製レフィル

ノックゾーンに搭載された目玉機能は3つ。まず「プレミアムフリクションインキ」なる新インキを搭載した、金属製の「Ver.2レフィル」。これまでフリクションのインクは、「黒が灰色に見える」と言われてきたほどアッサリしたものだったが、プレミアムフリクションインキは従来よりもくっきり濃い発色に。

 

なるほど、黒で書き比べてみると、かなり濃くくっきりとした黒さが見て取れる。インクの薄さが苦手でフリクションを嫌うユーザーというのは意外と多かったようだが、これなら納得してもらえるのではないか。

 

シナジーチップの潤沢なインクフローによって、クッキリとした濃さを表現していたポイントノック04と比較しても、確実に黒くて濃い。

↑比べてみると、確実に濃いプレミアムフリクションインキ。メーカー公称で黒の濃度は30%アップしているという

 

しかも、その濃いインクを搭載したリフィルは、金属化によってパイプの肉厚を薄くすることで、インク容量を従来比70%増量。筆記継続距離も40%アップとなっている。

 

ただ、このリフィルはかなりずっしりとした重量があり、結果としてペン全体の重心がやや後ろ気味に来ているのは気になるところだ。

 

ちなみにこれは、ラバーグリップモデルの場合。サンプルを試してみた感じでは、木製グリップとマーブル調グリップなら、グリップ重量と相殺されて、ほどよいバランスとなっているように感じた。重心が気になるタイプの人は、高級グリップモデルの方を試してみると良いだろう。

↑金属製の Ver.2レフィルはインクたっぷり。ただし単体で500円(税別)ということで、単純なコスパは落ちている

 

↑従来の樹脂リフィルと比べると、重量はほぼ倍

 

ノック時の衝撃を吸収する「ノイズカットノック」

ノックノブを押し下げると、その手応えが柔らかいことに気付くかも知れない。それが静音性を高めた「ノイズカットノック」機能である。ノックパーツ内部にバネを追加することでノック時の衝撃を吸収。ノック音を従来比78%カットしたとのこと。

 

個人的な体感として、78%カットという数値的な部分はピンと来ないが、とはいえノックの高音域がバッサリとカットされて響きにくくなっているのは、聞けばすぐに分かると思う。

 

また、押し込んだ状態のノックノブを内蔵バネのテンションで固定することで、ペン自体を振ったときにノブがカチャカチャ鳴らないようになっている。これも地味に嬉しい効果だ。

 

 

↑ノック機構の中にバネを内蔵することで、衝撃を吸収してノック音を低減 ※画像はイメージ

 

3.ペン先のブレを抑える「チップホールドシステム」

3つめの機能が、ノック式特有のペン先のブレを抑制する「チップホールドシステム」。口金の中に三又形状の「チップホルダー」という新パーツを搭載し、これがノックON時のリフィル先端を、ギュッとホールドする仕組みである。

 

書いてみると、確かに先端ブレはほぼ完全に抑えられているようで、筆記感はスムーズ。特に細かな文字を密度高く書こうとすると、ブレはない方がありがたい。

↑特に30分以上の長時間筆記になると、ブレ抑制の安定感が手の疲労低減に効いてくる

 

↑透明口金の中に透けて見えるのが、新パーツの「チップホルダー」。これによってペン先がカチャカチャせず快適だ

 

2022年の最強ボールペンかもしれない

ところでこの3つの機能、なにか聞き覚えがある人もいるのではないだろうか? 例えば「Ver.2レフィル」のインク容量70%アップは、三菱鉛筆「ジェットストリーム 新3色ボールペン」に搭載された「長持ちリフィル」を思い出すし、「ノイズカットノック」もノックの静音性を高めるという方向性はぺんてる「Calm」と同じ(機構は別物だが)。もちろんペン先がブレない「チップホールドシステム」だって、ペン先がブレないゼブラ「ブレン」とよく似ているような……。

↑近年話題の機能を全盛り+フリクションインキは、まさに最強!?

 

つまり「ノックゾーン」は、ここ数年で注目された“強いボールペン”の機能を取り込んで合成した、いわば、特撮番組の最終回に登場する合体ラスボス怪獣のようなものなのだ。そこへ加えて、消せるフリクションインクという他の追随を許さない必殺ワザまで持ち合わせているわけで……これはシンプルに「ぼくがかんがえた最強ボールペン」そのものなんじゃないか?

 

文房具好きなら、なにはさておき入手しておくべき1本だと思うし、そうでなくとも「すごいフリクション」というだけで、ひとまず試す価値は充分にあるだろう。

 

「NOLTY 能率手帳ゴールド」60周年記念アイテム第二弾は万年筆! パイロットの特別協力で誕生した「能率手帳ゴールド 60th キャップレス万年筆」

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)は、「NOLTY 能率手帳ゴールド」が2023年版で誕生から60周年を迎えることを記念した限定製品第二弾として、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーション特別協力のもと、「キャップレス」シリーズの能率手帳ゴールドオリジナルバージョンの万年筆「能率手帳ゴールド 60th キャップレス万年筆」を、本数限定で12月1日から順次発売します。税込価格は3万6300円。

 

「キャップレス」シリーズは、パイロット社が1963年から販売を開始した、キャップの無い万年筆シリーズ。1962年に誕生した能率手帳ゴールドと同世代であり、ともに約60年間「書く」という普遍的な価値を提供してきたブランドということから、今回の限定製品が誕生。能率手帳ゴールドとあわせて使うことで、一人ひとりが内面に持つ柔らかさと強さが引き出されるような包容力のある「黒」を表現した万年筆です。

 

ボディ部分は「エンジンターン」という技法で幾何学模様が刻み込まれたマットブラック、ペン先やグリップペン、クリップなどの部分パーツは無地のマットブラックで立体感を演出。ペン先とボディの中央にあるリングにはアクセントとなるゴールドを配置し、リング部分には、「NOLTY GOLD 60th Limited Edition」のスミ入り刻印を施し、シリアルナンバーが入ります。ノック式ボールペンのようにワンノックで素早く書くことができます。

 

能率手帳ゴールドを模したオリジナルボックスに入っており、1段目には万年筆とカートリッジインク、2段目にはノートがセットされた特別パッケージを用意。付属の羊革(ヤンピー)ノートは、万年筆と相性が良いと評判のオリジナル手帳専用紙・ゴールド用紙を採用した、全174ページの無地ノートです。

プロが唸ったオンリーワンでヤバい文房具! パイロット キャップレスLS

文房具業界で著名なブンボーグA(エース)他故壁氏さんが、思わず呆れるほどに感心したアイテムを紹介。そのヤバさを余すことなく紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

美しくて上品なデザインと静音性にときめき

パイロット

キャップレスLS

3万8500円

半世紀以上におよぶロングセラー「キャップレス万年筆」の旗艦モデル。ワンノックで書ける利便性はそのままに、高い静音性と滑らかな操作性を実現。ほど良い重量感とともに、やさしい書き味に。

 

この文房具プロがセレクトしました!

ブンボーグA(エース)

他故壁氏さん

775ライブラリーFM「他故となおみのブンボーグ大作戦!」のラジオパーソナリティ。筆記具とノートを中心としたパーソナル文具全般に興味がある。

 

ノックして書き出せる軽快さが人気を博した従来のキャップレスは、ノックするときにどうしても“ガチッ”と鳴り、“ガチッ”と大きな音を出して戻る仕様でした。そこを見直し、アップデートしたのが「キャップレスLS」。

↑気密性の高いシャッター機構を内蔵。未使用時は、密閉した空間にペン先を収納してインクの乾燥を防ぐ。筆記時は、ノックでシャッターが開き、ペン先が出る仕組みだ

 

新機構「ノック&ツイスト式」を搭載したことで、ノック音を出さず静かにペン先を繰り出すことができます。また、ペン先を戻すときはノックではなく尾冠の突起を回すため、完全無音でスムーズに収納可能。このアクションを体験してしまうと後戻りできないほど。例えるなら、高級乗用車に乗った際のドア開閉の気持ち良さです(笑)。18金のペン先は柔らかなタッチで、ふせんのような紙でもスラスラと書けて心地良いです。

 

キャップレスLSの「LS」は〝ラグジュアリー&サイレント〟の頭文字。その名前の通り、高級感のあるデザインと、最高峰の内部機構技術による静音性を兼ね備えた、最強のキャップレス万年筆です!

 

↑ボディの中央部には、パイロットの宝飾加工技術を生かしたカットリングを施しました。手にするたびに輝き、ラグジュアリー感を格上げしてくれるワンポイント

 

<ここが使える!>驚異的な滑らかさを叶えたほかにはない逸品

従来品よりも静かなノック音に加えて、尾冠ノブを軽くひねると、ゆっくりペン先が収納される機構も見事。ミニマルながら機能性とデザイン性を両立した珠玉の1本。

 

「どうせいいんでしょ?」を超えてきた! 極細ボールペン「ジュースアップ」3色タイプが欠点ナシの超進化形だった

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第20回となる今回は?

 

第20話

パイロット
ジュースアップ3
500円(税別)

滑らかに細書きできるゲルインキボールペン「ジュースアップ」の3色タイプ。先端部分に金属を使用した低重心設計とラバーグリップで、しっかり握れて安定した筆記を実現している。手帳のペン挿しにも収まりやすい、細身ボディだ。

 

5年の歳月を経て現役最強モデルは完成形に至った

現役最強の極細ゲルインクボールペン、パイロットの「ジュースアップ」。とにかくペン先のシナジーチップが優秀で、激細らしい「引っかき感」(こう書くと悪いように聞こえますが、激細ペンにはむしろ必要なものだと思っています)を残しつつ、インクフローは潤沢で滑らか。そんな唯一無二の書き味に加え、スクエアでミニマルな飽きの来ないデザイン。これは今後末永く愛されるペンになるだろうと、2016年の発売当時から予想していたものです。

 

ゆえに、2021年暮れに多色タイプが発売されたときには、「そりゃどうせいいんでしょ?」とタカをくくってスルーしておりました。迂闊でした。実は最近、立ち寄った文具店でたまたま試し書きをして、衝撃を受けたのです。「これ、ジュースアップの完成形じゃん!」と。

 

まず唸ったのは軸の仕様。特に3色モデルは単色モデルとほぼ変わらぬ太さで、重さも単色モデル11.6gに対して3色モデルは12.2gとその違いはわずか。さらに単色モデルでは押し込んだときにカチャカチャと揺れていたノックパーツが、こちらではしっかり固定され、筆記感が引き締まってより快適になりました。つまりジュースアップの魅力はそのままに、欠点を補い、しかも多色へと進化したのです。発売から5年経ち、ようやく発売となったその歳月の重みにちゃんと気付いておくべきでした。

 

繰り返します。これが現役最強のジュースアップの、進化形にして完成形なのです。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第18話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第19話】シャーペン界に“Dr.”が登場して30年! パイロット「ドクターグリップ」から初代モデルベースの30色が限定販売

https://getnavi.jp/stationery/712165/

日本の美しい情景を色のモチーフにした万年筆インキがカートリッジタイプになって登場! パイロット「色彩雫カートリッジインキ」

パイロットコーポレーションは、日本の美しい情景をモチーフにした万年筆インキ「色彩雫(いろしずく)」の新製品として、カートリッジタイプの「色彩雫カートリッジインキ」を5月16日に発売します。税込価格は990円。

 

「色彩雫」は、2007年に販売を開始した、日本の美しい情景が色のモチーフになっている万年筆専用インキ。より手軽に同製品を使いたいという利用者の要望を受け、携帯に便利でインキの補充が手軽にできるカートリッジタイプが、新たに発売となります。

 

24色のラインナップの中から、「朝顔」「紺碧」「天色」「月夜」「孔雀」「深緑」「竹炭」「冬将軍」「深海」「紫式部」「山葡萄」「紅葉」の12色を展開。紙製のパッケージはボトルインキの色彩雫の世界観を踏襲した、シンプルで上質なデザインが特徴。カートリッジ本体にも色名が印刷されており、インキ色をひと目で識別することができます。

プロが注目する「文房具」のベストバイ商品を大調査!

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。また、スティック掃除機や自動調理鍋、完全ワイヤレスイヤホンなど人気カテゴリの注目製品を独自の視点で番付してもらった。本誌読者にも“買って良かったモノ”をアンケート取材。新生活のお買い物計画に役立てていただきたい!! スペースを有効活用できるアイデア商品や、高品位な万年筆を紹介。効率やモチベーションをアップしたい在宅ワーカー必見のアイテムが揃い踏みだ。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 必要なときに必要な場所で使える時代が求めたデスク(窪川)

インテリアスタイリスト窪川勝哉さんの買い物リスト

テレビや雑誌などのスタイリングを多く手掛ける。インテリアや家具に加え、文房具などプロダクト全般に詳しい。

 

【壁掛け折りたたみ机】

Sense Of Fun

タナプラスS

4万6200円

壁に取り付けられる折りたたみ机。天板を閉じれば、薄さはたった4cm。高い位置に設置してスタンディングデスクにしたり、 低い位置に取り付けて子どもの学習机にしたり、設置場所を変えるだけで多彩に使える。耐荷重は約20kg。

 

↑北海道の間伐材が原材料のECOシラ合板を使用。強度が高く、一般的な合板よりも断面が美しい。長く使っても飽きのこないシンプルで上品な佇まいが魅力だ

 

↑固定用の金物はステープラーで取り付ける。画鋲よりも小さい穴で済み、 原状回復が必要な家に住む人や、壁を傷つけることに抵抗がある人でも使いやすい

 

インテリアスタイリストの窪川勝哉さんは、雑貨や家具、文房具などあらゆるプロダクトに造詣が深い。デッドスペースを活用できるアイデア家具も得意分野で、本品の発想は彼にとっても理想的なものだと言う。

「日々膨大な量のアイテムをリサーチするなかで、目に留まった商品です。学生時代に“壁から必要なときにだけ出てくるテーブルがあったら”と考えたことがあったので、痒いところに手が届く製品が出たなと感じました」

さらに、最近の需要にマッチしている点も見逃せない。

「withコロナ生活のなかで、ホームデスクの需要がかなり伸びています。コレは必要なときにデスクとして使えるだけではなく、ステープラーで取り付けられるので賃貸住宅にも設置できる。まさにいま必要としている人が多いのではないでしょうか。在宅ワークになり家の中の空間は限られているけれど、どうしても作業スペースが必要、そんな人にピッタリのアイテムですよね」

 

【私はこう使う】 テレワーク用デスクはもちろんサブのデスクとしても活躍

仕事以外のときはコンパクトにしまえるので、テレワークに最適。メインデスクとしてはもちろん、ちょっとした作業やブレイクタイムのときに使うサブデスクとしても重宝します。

 

≪コレも欲しい!≫

【ポータブル照明】

Ambientec

hymn Gold

2万9700円

“動き”を感じられないインテリア雑貨が多いなか、光にゆらぎを伴うコレは部屋のアクセントとしてちょうど良い。間接照明としても美しく、マイルームをグンと格上げしてくれます!

 

↑独自のレンズ形状と職人が作るガラスシェードで、炎のようなゆらぎを再現。温かみのあるLED電球が、空間をやさしく照らしてくれる

 

その2 ナイスアイデアでポケットを増設できるリュック派の救世主(きだて)

文房具ライターきだてたくさんの買い物リスト

最新の機能系からファンシーな雑貨系まで、文房具ならなんでも使い倒してレビューする。GetNavi webで連載中。

 

【バッグインバッグ】

クツワ

ハサンド

実売予想価格2750円

リュック内の仕切りに引っ掛けてセットする、ボード型のバッグインバッグ。手軽にポケットを増設でき、リュックの底に収納物が溜まるのを防ぐ。机の上などに立てられるスタンドタイプと、軽量化タイプがある。2月17日まで特典付きでクラウドファンディング実施中。

 

数々の文房具をレビューしてきたきだてたくさんが、いま目を付けているのは、リュックに挟むだけで収納が増え、中身を整理しやすくなるアイデア商品だ。

「歩き取材が多いのでリュックを多用していますが、ポイポイと雑に放り込んでしまうため、奥底に沈んだ小物を取り出すのが困難。そんな悩みを、リュック内部の仕切りに挟んでポケットを増設できる本品が解決してくれるはず。移動中に外れてしまわないように、磁石で固定できるようにしたのは、ナイスアイデア。コンパクトデジタルカメラくらいなら入りそうな、伸縮性のある大きめのポケットも良いですね。また、取り出して裏板を折り曲げると自立する機能も便利そう。クラウドファンディング中のいまがチャンス。数量限定セットもあるので、気になる人は早めの購入が吉です!」

 

↑スタンドタイプは、ふたつ折りにしたときに内側にくる面に付いた金属パーツとマグネットをくっつけるだけで自立する

 

【私はこう使う】 ポーチに入れていた小物を取り出しやすく入れられる

消毒用アルコールなど、これまでポーチに入れていたアイテムを直で入れれば、サッと取り出せて便利。リュック内の視認性を上げられるよう、センサー式ミニLEDライトも入れておきたいです。

 

その3 やり過ぎなくらいがイイ!心を奪われた究極の筆記具(古川)

文房具ライター古川 耕さんの買い物リスト

文房具をこよなく愛する放送作家、ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当している。

 

【大型万年筆】

パイロット

カスタム URUSHI

9万6800円

日本語を書くのに適した金製のペン先が特徴の万年筆、「カスタム」シリーズの最高峰。エボナイトに蝋色漆仕上げを施した艶やかなボディは、しっとりと手になじむ。よくしなる30号の大型ペン先がソフトな書き味を生み出している。

 

手書きを、文房具を愛する古川 耕さんは、知り合い数人から立て続けに自慢されたという本品の魅力を、うらやましいと少し唇を噛みながら語ってくれた。

「軸もペン先もやり過ぎなくらい大ぶりで、この極端さに惹かれました。やり過ぎ感も含めて、ある意味、究極の筆記具ではないでしょうか。日常使いにはオーバーで、宝の持ち腐れになってしまうかも、でも欲しい……というスパイラルに陥っています。普段から万年筆を使っている人ほど、メーカーがこの一本に懸けたこだわりっぷりと、そのスゴさがよくわかるはずです。普段から日記を付けている人、日常的に大量にメモを取る人にも、ぜひ本品の良さを味わってほしい。あ、筆記具に必要以上のお金を出す人に『で、それで何を書いているの?』とか聞くのはご法度ですよ!」

 

↑本シリーズはペン先からボディまで国内で一貫して製造。日本語のトメ・ハネに対応できるように、ペンポイントを丁寧に研磨している

 

【私はこう使う】 存在感を放つ一本だが気取らず普段使いしたい

しょっちゅうメモを取るわけではないし、手帳用に使うには明らかにオーバーサイズ。ですが、あえて日常のメモ取りに使いたい。それくらい気軽に使うほうがかっこいいと思うのです。

プロが心を奪われた究極の筆記具「パイロット・カスタム URUSHI」

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。今回は文房具ライター古川 耕さんのおすすめするアイテムを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

やり過ぎなくらいがイイ!心を奪われた究極の筆記具(古川)

文房具ライター古川 耕さんの買い物リスト

文房具をこよなく愛する放送作家、ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」などを担当している。

 

【大型万年筆】

パイロット

カスタム URUSHI

9万6800円

日本語を書くのに適した金製のペン先が特徴の万年筆、「カスタム」シリーズの最高峰。エボナイトに蝋色漆仕上げを施した艶やかなボディは、しっとりと手になじむ。よくしなる30号の大型ペン先がソフトな書き味を生み出している。

 

手書きを、文房具を愛する古川 耕さんは、知り合い数人から立て続けに自慢されたという本品の魅力を、うらやましいと少し唇を噛みながら語ってくれた。

「軸もペン先もやり過ぎなくらい大ぶりで、この極端さに惹かれました。やり過ぎ感も含めて、ある意味、究極の筆記具ではないでしょうか。日常使いにはオーバーで、宝の持ち腐れになってしまうかも、でも欲しい……というスパイラルに陥っています。普段から万年筆を使っている人ほど、メーカーがこの一本に懸けたこだわりっぷりと、そのスゴさがよくわかるはずです。普段から日記を付けている人、日常的に大量にメモを取る人にも、ぜひ本品の良さを味わってほしい。あ、筆記具に必要以上のお金を出す人に『で、それで何を書いているの?』とか聞くのはご法度ですよ!」

 

↑本シリーズはペン先からボディまで国内で一貫して製造。日本語のトメ・ハネに対応できるように、ペンポイントを丁寧に研磨している

 

【私はこう使う】 存在感を放つ一本だが気取らず普段使いしたい

しょっちゅうメモを取るわけではないし、手帳用に使うには明らかにオーバーサイズ。ですが、あえて日常のメモ取りに使いたい。それくらい気軽に使うほうがかっこいいと思うのです。

シャーペン界に“Dr.”が登場して30年! パイロット「ドクターグリップ」から初代モデルベースの30色が限定販売

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第19回となる今回は?

 

第19話

パイロット
ドクターグリップ 30カラーズ
500円〜(税別)

“疲れにくい筆記具”として登場した人気シャープペンの30周年記念モデル。初代モデルをベースに、発売当初の復刻カラーや1999年前後に流行したスケルトンカラー、新色のネオンカラーなど30色を揃える。振ると芯が出る「フレフレ機構」を搭載。

●2021年10月より数量限定販売中のため、すでに在庫切れの店舗もあります 

 

駆け出し時代から変わらず信頼を置く相棒

1991年に発売された、パイロットのボールペン&シャープペンシリーズ「ドクターグリップ」。2021年には発売30周年を記念した歴代カラーモデルが発売され、そのなかには懐かしい初代モデルもラインナップされていました。当時画期的だった「人間工学に基づいた軸径」──その効果もさることながら、そもそもこうしたうんちくを筆記具に持ち込んだこと自体が画期的だった──を強調するためだったという、医療用品をイメージしたカラーリング。当時もいまも、なんぞ? という印象そのまま、しかしいまとなっては時代を超えた貫禄さえ感じさせます。

 

個人的にドクターグリップと言えば、初代シャープペンが発売された当時(92年!)から愛用していた思い入れの深い一本。学生生活の終わりからライターの駆け出し時代、つまり最も不安で最も期待に満ちた時期、常に身近にいてくれた頼もしい仕事仲間でありました。握り込んで飴色に光るグリップから、「文房具へ愛着を持つこと」の歓びを学んだと言っても過言ではありません。

 

今回、10数年ぶりに初代モデルを使ってみたのですが、あまりの現役ぶりに驚き、そしてうれしくなりました。旧モデルならではの、硬いゴム製グリップの安定感たるや! これまで何度もお勧めのペンを尋ねられては、「量を書くならまずはドクターグリップを」と答えてきたのは間違いじゃなかった。これからもずっと、迷える若者の頼れる相棒であり続けてください。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第17話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第18話】珍奇な「回転繰り出し式の高級太軸マーカー」が予想外! ゼブラ「フィラーレ ディレクション」が常備したくなる使い勝手だった

https://getnavi.jp/stationery/703519/

 

【文房具総選挙2022】書類と一緒に小物もインできる便利な「収納する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた12商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「収納する」部門】

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。

 

No.28

パイロット
オトバコ
2200円

文房具とスマホをまとめられるペンケース。机の上に広げれば、ペン立て、ペントレイ、スマホスタンドとして活躍する。ワークスペースをすっきり片付けることが可能だ。

 

No.29

キングジム
クリアーファイル チャックタイプ
726円〜

中身を水や汚れから保護し、収納物の落下を防げるチャック付きのファイル。雨の日や屋外での仕事でも安心して活用できる。開口部がサイドにあるため、大きな書類や冊子を収納しやすい。

 

No.30

コクヨ
クリップノート〈BIZRACK〉
605円

穴を開けずにコピー用紙や書類を綴じられる、開閉式クリップが付いたファイル。ノートのように、綴じたままでもページをめくったり書き込んだりできる。薄型で持ち運びしやすい。

 

No.31

キングジム
チアーズ ツインペンケース
1375円

中身を分類しやすい2部屋構造のペンケース。部屋ごとに開口部の形が異なり、小物を入れやすいファスナータイプと、ペンを出し入れしやすいオープンタイプがある。ポップなカラーも人気。

 

No.32

キングジム
ナナメクリ
330円(ホルダー5P アソート)、418円(ファイル)

ホチキス留めした資料のように、書類を斜めにめくりながら閲覧できるファイル。書類を角にあるストッパーに挿し込んで固定するタイプと、クリップで固定するタイプの2種類展開だ。

 

No.33

サンスター文具
ファイルバッグ PAAT
1100円(A5サイズ)、1320円(A4サイズ)

マグネット製のダブルフラップを備え、“パッと”一瞬で開くことができるファイル。収納口が大きく開き、中身の出し入れがしやすい。芯材入りで、紙類を折ることなく持ち歩ける。

 

No.34

コクヨ
2つ折りクリヤーブック〈BIZRACK〉
660円

A4サイズの書類をA5サイズで持ち歩ける、2つ折りタイプのファイル。開くとA4サイズに広がり、書類を閲覧しやすい。書類の入れ口がサイドにあり、口が広いため出し入れがスムーズだ。

 

No.35

コクヨ
2つ折りドキュメントファイル〈BIZRACK〉
770円

A4サイズの書類と小物が入る、2つ折りのファイル。書類を3つに分類できるインデックス付きファイルと、小物を入れられるポケット、名刺などを挿し込めるスリットが付いている。

 

No.36

ミドリ
ペン&ツールポーチ マチ付
968円

色とサイズが異なる2つの内ポケットを備えたマチ付きポーチ。内ポケットの開口部が斜めになっており、中に入れた小物にも指が届きやすい。メッシュ素材で中が見えるのもうれしい。

 

No.37

キングジム
ホルサック クリアーホルダーファイル
550円(6枚収納タイプ)、726円(12枚収納タイプ)

市販のクリアーホルダーを冊子状に綴じられるファイル。綴じるときはホルダーをストッパーに挿し込むだけ。ホルダーの開口部を塞がない設計のため、綴じたままでも中の書類を取り出せる。

 

No.38

LIHIT LAB.
マグネットフレーム
275円

A4サイズの書類や写真をスチール面などに掲示できるマグネット式のフレーム。3辺にマグネットを搭載し、空いている辺から書類を出し入れする。書類を水や汚れから守れる。

 

No.39

キングジム
「ロッツ」フルオープンケース
1870円(A5サイズ)、2585円(A4サイズ)

小物と書類をまとめて持ち運べる薄型の収納ケース。開口部が大きく開き、中身を一覧できる。背面には、面ファスナーで開閉する書類入れも搭載。丈夫で軽いクラフトペーパー製だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

【文房具総選挙2022】ボールペンが群雄割拠状態! 付加価値がついた高品質な筆記具16点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「書く」部門にノミネートされた筆記具16点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「書く」部門】

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。

 

No.01

ぺんてる
カルム 単色ボールペン/3色ボールペン/多機能ペン
165円(単色)、440円(3色)、550円(多機能)

ペン先を出し入れするときのノック音を従来製品に比べて66%低減。ノックをするときに手に感じる衝撃も和らげている。従来品の油性ボールペンに多い“ボテ”が出にくいインクを搭載。

 

No.02

ゼブラ
サラサナノ
220円

カラーボールペン「サラサ」の極細タイプ。ペン上部にスプリングを加えた「うるふわクッション」が、ペン先の紙への引っ掛かりを抑え、滑らかな書き味を叶えている。ボール径は0.3㎜。

 

No.03

三菱鉛筆
ジェットストリーム新3色ボールペン
550円

使用頻度の高い黒インクのノック部を軸のサイドではなく後端に設置し、直感的な操作を可能に。黒インクには、通常品に比べインクを70%増量した「長持ちリフィル」を使っている。

 

No.04

パイロット
ジュースアップ3/ジュースアップ4
550円(ジュースアップ3)、660円(ジュースアップ4)

滑らかに細書きできるゲルインクボールペン「ジュースアップ」の多色タイプ。先端部分に金属を使用した低重心設計とラバーグリップで、安定した筆記を実現している。ボール径は0.4㎜だ。

 

No.05

パイロット
瞬筆 二役 顔料インキ
385円

筆跡が1秒で乾く速乾筆ペンの顔料インクモデル。墨汁に近い黒色で、くっきりとした文字が書け、耐水性、耐光性にも優れる。「やわらかめ」と「かため」のペン先を備えたツインタイプだ。

 

No.06

ぺんてる
速乾ぺんてる筆
660円

発売45年を超えるロングセラー筆ペンに、速乾タイプが登場。従来品よりも5倍早く乾く顔料インクを搭載している。まとまりの良いナイロン製の穂先が、本物の筆のような書き味を実現。

 

No.07

パイロット
ドクターグリップ CL プレイバランス
770円

好みの重さと重心バランスにカスタマイズできるシャープペン。重量と素材の異なる2種類の「内グリップ」を組み替えて使う。「フレフレ機構」を搭載し、ペンを振るだけで芯を繰り出せる。

 

No.08

サンスター文具
2色線ペン twiink
198円

ひとつのペン先に、色の異なる2本のペン先チップを搭載した水性ペン。ペン軸を傾ければ単色で、紙に垂直に立てれば2色同時に線を引ける。二度書きやペンを2本持ち歩く手間が省ける。

 

No.09

ゼブラ
ビモア
1100円

筆ペンのようにペン先がしなる美文字練習に最適なボールペンと、練習帳のセット。筆運びのコツがわかるオンライン動画を見ながら練習する。プログラムは1日3分、7日で完了。

 

No.10

ゼブラ
フィラーレ ディレクション
2200円

キャップなしでも乾かない「モイストキープインク」を搭載した、高級感のあるツイスト式サインペン。伝えたいポイントを指し示したときに、指した箇所が目立つよう、先端が金色になっている。

 

No.11

サクラクレパス
ボールサイン iD プラス
385円

3色の黒インクから自分好みの黒を選び、個性を表現できるボールペン。削り出しの金属ペン先が、低重心で安定した書き心地を生んでいる。光沢感のあるシルバークリップが、上質感をプラス。

 

No.12

寺西化学工業
マジックインキ大型 キャップホルダー
440円

油性ペン「マジックインキ大型」のキャップの紛失や落下を防ぐホルダー。シリコン性で、キャップを開けるときに手が滑るのも防ぐ。目立って見つけやすい鮮やかなカラーを採用。

 

No.13

エポックケミカル
KOBARU MARU liner ツインズ
352円

ぷにぷにの感触の丸いペン先を採用した蛍光ペン。ペンの角度を気にせずにラインが引けて、力加減で線幅を変えられる。専用キャップで2本連結されており、持ち替える手間をカット。

 

No.14

セーラー万年筆
万年筆ペン先のつけペンhocoro
1485円(ペン先+ペン軸)、
2420円(ペン先2種+ペン軸1本)

万年筆のペン先を備えたつけペン。インクの種類や色を変えたいときに、洗浄やインクを入れ替える必要がなく、ペン先を軽く水で洗い流すだけ。ペン先を本体に逆向きに差し込んで持ち歩ける。

 

No.15

三菱鉛筆
ユニボール ワン F
330円

「スタビライザー機構」で、低重心で安定した書き味を叶えたゲルインクボールペン。軸に日常で目にする身近な色を採用し、「葉雫」や「霜柱」など情緒を感じる名前が付けられている。

 

No.16

パイロット
ライティブ
2200円

軽量ボディで持ち運びがしやすく、気軽に使えるカジュアルなデザインの万年筆。気密性の高い新仕様のインナーキャップがインクの乾きを防ぎ、スムーズな書き出しを実現している。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

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大人にふさわしいデザインでハイコスパ!「ライティブ」はビギナー万年筆の新本命だ

文房具ライターという仕事柄、「万年筆について語ってほしい」という依頼を受けることがある。特に「初心者におすすめの万年筆を教えて」という要望が多いのだが、その場合これまでは「パイロットの『カクノ』がいいですよ」と答えてきた。

↑コスパの良さで初心者に最適な万年筆「カクノ」(パイロット)

 

なにしろ、1000円+税という低価格ながら3000円級のニブ(ペン先)を搭載し、コスパは言うことなし。軸も握りやすく、字幅もEF(極細)・F(細字)・M(中字)と使いやすいところが揃っている。

 

逆にもう「スターターとしてこれ以外になに使うの?」というレベルの優秀さなので、本当に「カクノ」が発売されて以降、ずっとオススメしてきた次第。

 

そこへ昨年末、同パイロットが新たに、初心者に良さそうな万年筆の新製品を発売してきたのだが……お値段は「カクノ」の倍=2000円+税。果たして、1000円の価格差を払ってまで「カクノじゃない万年筆で始める」価値はあるのか? 今回はそこのあたりを検討してみようと思う。

 

シン・初心者用万年筆!?「ライティブ」登場

そのウワサの新しい万年筆というのが、パイロット「ライティブ」である。正直これまで、万年筆ビギナーの皆さんは1000円の「カクノ」でだいたい満足していたはずだし、ハマッた人はここを起点に5000円オーバー、1万円オーバーの万年筆へとステップアップしていたと思う。

 

そこをあえて「2000円+税って、どうでしょ?」と問いかける意味は、どこにあるのか?

パイロット
ライティブ
F(細字)・M(中字)
各2200円(税込)

 

まずポイントとなるのは、ビジュアルだろう。「カクノ」は鉛筆モチーフの太め六角軸で握りやすさを優先したデザイン。結果、雰囲気はどうしてもチャイルディッシュ寄りになる。

 

対して「ライティブ」は、メーカーリリースで「30~40代をメインターゲットに、ビジネスパーソンが初めて手にするアイテム」と謳っているぐらいで、なるほど、大人が握っていてもまったく違和感のないビジュアルと言える。

↑きちんと“万年筆感”のある書き味で、初心者の「最初の1本」としても間違いのない性能だ

 

樹脂軸ながらメタリック塗装やマット加工のものをラインナップしており、さほどチープには感じない仕上がりだ。それでいて、重量は約12.4gと非常に軽い。見た目もあって「茶碗を陶器だと思って持ち上げたら樹脂製だった」的な、うわっと驚くような軽さを感じてしまう。

 

そもそも万年筆は筆圧を必要としない筆記具なので、単純に軸重量が軽いと手が動かしやすく、書くのがラクなのだ。逆に、金属軸のずっしりした万年筆に慣れている人は、少し違和感と書きづらさを感じるかもしれない。

 

ちなみにニブは「カクノ」と同様、3000円帯の万年筆「コクーン」用のものを搭載。鉄ペンのほどよいカリカリ感はありつつも、充分に万年筆らしい書き味は味わえる。

↑「ライティブ」(左)と「カクノ」(右)のニブ。大人が使うには、カクノの笑顔マークがやはりちょっと邪魔かなー、と思っていた

 

焦点になるのはここでもビジュアルで、「カクノ」ニブに刻印されたスマイリーな顔がカワイイと取るか、子どもっぽ過ぎて恥ずかしいと取るか、ということだろう。

 

↑インクはもちろんカートリッジ・コンバーター両用式。大容量で吸い上げがラクなCON-70コンバーターも搭載可能だ

 

そしてなにより「ライティブ」最大のポイントにして、「カクノ」にないメリットが、本体キャップの性能だ。

 

キャップ内部に新仕様のインナーキャップを採用しているのだが、メーカーリリース曰く「ネジ式キャップとほぼ同等」という気密性なのである。(おそらく、プラチナ万年筆の「スリップシール機構」に似たものではないか?)

↑キャップ内部に見える半透明のものが、新しいインナーキャップ。パッチン嵌合(かんごう)なのに高い気密性がポイントだ

 

なにしろ万年筆ビギナーにもっとも多いトラブルが、筆記せずにしばらく放置したことでインクがドライアップして書けなくなる、というもの。であれば、メンテナンスの頻度を減らしてくれる高気密性構造は、初心者にとって非常にありがたい……というより、もはや必須の機能なのだ。

 

現時点ではまだインクを入れて1か月ほどなので、この新インナーキャップの性能を実感するまでには至っていないが、それでも「カクノより乾きにくいかも……」とは感じている。

 

↑カジュアルかつスタイリッシュな雰囲気。これで税込2200円なら充分に「価値あり」かも

 

これはあくまでも筆者個人の感覚だが、高気密の新インナーキャップだけでも充分に+1000円の価値はあると思う。

 

なにより、「カクノは子どもっぽ過ぎるから、もうちょいスタイリッシュかつコスパの良い万年筆が欲しい」という要望がパイロットに寄せられていたであろうことは想像に難くないし、「ライティブ」はまさにそのものズバリの回答と言えるだろう。

 

 

筆者・きだてたく文房具レビューのバックナンバーはこちら

インクもラメも潤沢フロー! パイロット「ジュースアップ」のカラーブラックは黒が濃い&ギラっと輝く

この連載でも、「いま、ボールペンのインク色はカラーブラックが人気ですよ」という話を何度かさせてもらっている。ここであらためて、カラーブラックとは何か……と説明しておくと、ざっくり言えば「黒のようで黒でない、でも黒に見えなくもないダークカラー」のこと。

 

ブルーブラックやグリーンブラック、レッドブラックといった暗色を、いかにも「普通の黒ボールペンですけど?」みたいな感じでシレッと日常筆記に使うのが、文房具好きの間で流行っているという次第。

 

カラーブラックばかり6色揃えたサクラクレパス「ボールサイン iD」から人気に火が付いた印象だが、それ以外にもゼブラ「サラサクリップ」のビンテージカラーや、ぺんてる「エナージェル ブラックカラーズコレクション」といった選択肢も揃っている。

 

だが、逆にここまで揃うと、どれを選べばいいのか迷ってしまうのも事実。ならばいっそ、「ギラッと光るカラーブラック」という新しい選択肢を試してみるというのはどうだろうか?

 

ダークでラメ入り!? グロッシーなカラーブラックペン

パイロットのゲルボールペン「ジュースアップ」に新たにラインアップされたのが、ラメ入りカラーブラックインクを搭載した「クラシックグロッシーカラー」シリーズだ。

 

正直、筆者も話を聞いたときは「カラーブラックにラメ? それ効果あんの?」とちょっと困惑したのだが、使ってみると想像したよりずっと美しくて、ハマッてしまったのである。

パイロット
ジュースアップ クラシックグロッシー
0.5/0.4mm
各220円(税込)

 

シリーズは全6色で、クラシックグロッシー・ブラック/レッド/ブルー/グリーン/バイオレット/ブラウンというラインナップ。クラシックグロッシー・レッドだけ少し明るいが、それ以外は他ブランドのカラーブラックと比較しても暗めの色合いで、ブラック感はかなり強い。そこに粒子の細かなラメがほどよく混ざって、光の加減や見る角度によってギラッと光る、という寸法だ。

↑遠目で見る分には単なるカラーブラックだが……

 

↑筆跡には細かなラメがきれいに散らばっている。これがほどよいツヤを生んで美しいのだ

 

実は、ボールペンとラメの組み合わせは、構造的にあまり相性がよろしくない。というのも、ペン先にはインクが通り抜けるのがやっとという細かな隙間しかないので、基本的にラメの粒子が詰まってしまいがちなのだ。

 

ところが「ジュースアップ」に採用されているシナジーチップは、インクをたっぷりと流すことができるため、0.5mm/0.4mm径という極細ボール径でも詰まらずにラメを通せる、という仕組みだ。

↑インクフロー抜群のシナジーチップからは、インクとラメがたっぷりと供給される

 

あらためてカラーブラックとラメの組み合わせだが、先にも述べた通り、これが非常に美しい。常にギラギラする感じではなく、暗い中にたまにキラリと輝くのが上品なのである。

 

個人的にはクラシックグロッシー・ブラックが、まるでガンメタリックのような雰囲気で、非常にシブい。これまでは、カラーブラックのシリーズであえてシンプルなブラックを選ぶ意味なんてないよなー、と思っていたのだが、クラシックグロッシーの中ではブラックが断然オススメだ。

↑ジュースアップのブラックインクと比較。ラメの有無だけでなく、そもそものインク色自体も輝きに合うようチューニングされているようだ

 

もちろん、他のカラーブラックもラメが入ることで深みが出るようチューニングされているわけで、もっとも定番で見飽きた感のあるブルーブラックですら、グッと斬新な雰囲気になるのだ。従来のラメペンといえば、どうしてもファンシーなお子さまアイテムという認識だったのが、これは間違いなく大人向け。むしろ、ある程度の年齢を過ぎた人が使っている方が、ハイセンスに見えるラメペンなんじゃないだろうか。

 

 

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パーツを組み替えて最適化! お馴染みのシャーペン「Dr.グリップ」の重心と重量をカスタムできる新モデルが快適

「低重心」が、2021年下半期の文房具トレンドワードだった。これまで、文房具マニアしか気にしてこなかった“筆記具の重心バランス”が、ここまでフィーチャーされるとは。300円帯ボールペンをはじめ、重心バランスをポイントにした製品が立て続けにここまで発売されるとは。なんとも驚かされたものである。

 

2022年を占う! 2021年「文房具」業界を席巻した二大トレンドのおさらい

 

正直なところ、見た目のデザインやインク色と違って、筆記具のバランスというのは実際に手に持って書いてみないと分からない。体感的というかフィジカルな部分であるため、作り手であるメーカーや我々のような紹介記事を書く側も、その利点を伝えるのがなかなか難しいのだ。

 

……というのは、単に文房具ライターとしての愚痴であって。一人の文房具好きとしては、重心バランスが筆記具の良さを語る論点としてあらためて持ち出されたことは、素直に嬉しいのである。書き味を構成する上で、とても重要なパラメータなのだし。

 

そこで今回は、そんな重心バランスがテーマの新しいシャープペンシルを紹介したい。

 

重心のポイントと重量を自分で決められる「ドクターグリップ CL プレイバランス」

パイロット「Dr.Grip(ドクターグリップ)」は、2021年に発売から30周年を迎えた。人間工学に基づいた握りやすい太軸+疲労を軽減するシリコングリップの組み合わせで、発売当時から現在までずっと高い人気を誇るシリーズだ。

 

ここで新たに登場したのが、グリップに重心位置変更ギミックを搭載したシャープペンシルモデル「ドクターグリップ CL プレイバランス」である。

パイロット
ドクターグリップ CL プレイバランス
0.3mm/0.5mm
各770円(税込)

 

基本的には、筆記具は低重心の方が安定して書きやすい。確かに、高重心(ペン後端に重みが片寄っている)では、ペン先がふらついてコントロールしにくかったり、長時間筆記で疲労が出やすかったりというデメリットはある。

 

とはいえ、低重心でも先端だけが重すぎるようだと、これはこれでコントロール性が下がるし、疲れも出る。また、個人それぞれのペンを持つ好みの位置というのもあって、これが重心的にバランスの良いところと一致するとは限らない……こういう部分が難しいのだ。

 

「だったらもう各々が好きに調整すればいいじゃん」というのが、重心位置変更ギミックというわけ。

 

グリップの内部構造とカスタマイズの仕組みは?

↑重心位置変更ギミックの核となる金属パーツ×3とシリコンパーツ×3。これを本体に3つ組み合わせて装着する

 

「ドクターグリップ CL プレイバランス」は、グリップが二重構造になっている。まず表面にあるのがシリコン製の外グリップで、これはペン先を外して下に引っ張ると、簡単にスポッと抜ける。その際に外グリップの中に残っているのが、内グリップパーツ。購入時はシリコンパーツ×1と金属パーツ×2の構成になっているはず。

 

この計3つの内グリップパーツの順番と組み合わせを変更することで、重心位置がカスタムできる仕組みなのだ。

 

↑シャープペンシルは重心が低すぎないほうが好みの筆者は、前にシリコン×1、後ろに金属×2の構成がお気に入り

 

最初から軸に搭載されているのに加えて、パッケージ内にはシリコンパーツ×2と金属パーツ×1も同梱されている。つまり各素材とも3つずつパーツが揃っているので、これを組み合わせてみよう。

 

まず、最も重くなるのが、当然ながら金属×3の組み合わせ。金属パーツは1つあたり約2.9gでシリコンパーツが約0.4gだから、シリコン×3の組み合わせよりも全体重量が約7.5g重くなる、という計算だ。

 

↑設定次第で重心位置・全体重量ともにかなり変わる。体感的にかなりの差を感じられるので、いろいろ試してみると楽しい

 

普通にずっしりしたペンが好き、という人であれば、シンプルに金属×3で解決だろう。重心位置も60mm以下で、この状態がもっとも低重心になっている。これでは全体的に重すぎるが、重心位置は低い方がいいというのであれば、前側に金属×1か2が良さそう。重心位置は1mmほど上がるが、かなり軽く動かせるようになるはずだ。

 

パーツ交換の手順は?

↑パーツ交換は、まず口金を外すところから。下向きに作業しないとタンク内の芯が軸内に落ちるので、そこは注意だ

 

↑あとは外グリップごとスポッと抜く。中のパーツはトントンと衝撃を加えれば取れる

 

↑装着時は先にパーツを軸に通してから、外グリップ・口金の順で戻す

 

パーツ交換は、まず口金をねじって芯タンクごと引き抜く。あとは外グリップを引き抜けば、内グリップパーツもそれについて抜けるはずだ。外グリップ内に残ったパーツは、口を下に向けて何度か軽くトントンと机に落とせば、順番に落ちてくる。奥の方にあるシリコンは摩擦でなかなか取れないかもしれないが、無理せず根気よくトントンするのがコツ。

 

装着する際は順番に軸側にパーツを差し込んで、外グリップを被せればOKだ。

 

グリップの重心と重量を変えるとどんな変化があるのか

↑重心が移動すると、筆記角も変わる。まずは自分がどういう握りで、どういう角度で書くのがラクか、を考えたい

 

重心位置が変わると、握りやすい位置も変わる。であれば当然の話、筆記角度も変わってくる。低重心で低い位置を握ればより紙に対して立った状態に。高重心で高い位置を握れば寝た状態になるというわけ。つまり重心位置は「自分はどういう角度で筆記するのが快適か」を考えながら調整すると、目安が付けやすい。

 

ちなみに、一般的にシャープペンシルは50~60度で書くのが正しいとされているが、それも絶対的な正解と言うわけではない。あくまでも、自分の書きやすさを中心に考えるべきだろう。

↑上下に振ると内蔵のオモリが移動することによって芯を出す“フレフレ機構”。ノックするたびに集中力が途切れる、という人にもおすすめ

 

シャープペンシルそのものの機能としては、やはりパイロット自慢のフレフレ機構がとてもありがたい。ノックノブを押さずに軸を上下に振るだけで芯が出るため、筆記時の芯の継ぎ足しが一瞬で済み、快適。一度これに慣れてしまうと、もうフレフレ機構のないシャープペンシルを使う気になれないほどに便利なのである。

 

自分にベストな重心バランスさえ確定できれば、このフレフレ機構の快適さと相まって、長時間の筆記もかなりスムーズにできるはずだ。

 

 

筆者・きだてたく文房具レビューのバックナンバーはこちら

 

手帳用ボールペンは“激細油性”で決まり! パイロット「アクロインキ」採用の細軸&多機能ボールペン

すでに、この連載では繰り返し言っていることだが、とにかく今は、ボールペンが多様化していて面白い。なかでも注目すべきは、「低粘度油性インク」を使った「激細ボールペン」だろう。

 

そして今、“激細油性”を選ぶとしたら、代表的なものは2点。三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ」か、パイロット「アクロボール」シリーズの0.3mmとなる。

 

そこで気になるのが、両社の細さに対する考え方の違いだ。

↑激細(ボール径が0.3mm以下)の油性ボールペンを代表する存在が、三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ」(左)と、パイロット「アクロボール 0.3mm」(右)

 

そもそも激細油性ムーブメントの先駆けとなったのが、「ジェットストリーム エッジ」。世界初となる油性0.28mmで、しかも世界最細という自負もあるのか、三菱鉛筆はエッジをかなり特別な「超細く書ける凄いペン」として定義しているように感じられる。

 

それは、単色1000円、多色2500円という高めの価格設定からも、明らかだ。(リフィルサイズは今までのジェットストリームと同じなので、150円のプラ軸に装備もできるが。)

 

対してライバルのパイロットは、0.3mmを初手から150円の軸に搭載し、「普通に売っているボールペンの、一番細いやつ」程度の“身近”に置いてきた。ブランドとしても、単に従来からあるアクロボールの0.3mm、というだけの立ち位置。完全にアットホーム路線だ。

※価格は全て税別

 

当然ながら、どちらが正しいというわけではない。両方アリ。なんだけど、発展性があるのはやはり「普通の細いやつ」の方じゃないかなー、と。

 

そこで今回は、そんなアクロインキを採用した0.3mmの新製品2点を紹介したい。どちらも普通なのだが、なかなか面白いコンセプトをもっているのだ。

 

単色なのに“多色用リフィル”を搭載した、超スリムな「アクロ500」

激細油性の使い道を挙げるとしたら、やはりまずは手帳だろう。最近は、システム手帳の小型化ムーブメントもあって、ほぼ名刺サイズの紙面にあれこれ書く、なんていうことも増えてきた。であればそりゃ、激細の方が使いやすいよね、という話。

 

そんな小さな手帳にマッチするのが、パイロット「アクロ500」である。


パイロット
アクロ500
ボール径 0.3mm/0.5mm
各500円(税別)

 

シンプルだがチープさがなく品の良いルックスで、なかなか“お高そうなペン”の香りがする。でも500円(税別)。うーん、これは単純にお得っぽいな。

 

そして何より特筆すべきは、全長128mm/最大軸径9.6mmと、かなりスリム&ショートなボディサイズ。同シリーズの「アクロ1000」「アクロ300」はややスリムながら一般的なサイズなので、500だけが完全に別物といった印象である。

 

↑M5サイズの手帳カバーとセットにすると、こんな感じ。いいマッチ感と言える

 

手の小さな女性が握っても間違いなく細いし、今のところ最小のM5(マイクロ5)サイズのシステム手帳と合わせても、ほんの少しカバーからはみ出す程度。これなら充分に適正サイズだ。M5手帳は小さすぎて、ペンを合わせて携帯するのがなかなか難しいので、非常にありがたい。

 

実はこれ、リフィルに多色用の細くて短いものを搭載することで実現したサイズ感なのだ。

↑アクロ500が搭載するのは多色の「BVRF」リフィル。そしてノックバネの中に、何やら見慣れぬパーツが……?

 

とはいっても、単色ボディに多色リフィルを挿しただけで、はいスリムなペンができました! とはいかない。ノック用バネの位置が、単色と多色で異なるのが、問題なのである。

 

単色ボディはリフィルの前(口金の中)に、多色ボディはリフィルの後ろにバネがある。そのため、単色リフィルは前方にバネを受け止めるための段差や出っ張りが必要となる。つまり、バネ受けの段差や出っ張りがない多色リフィル(構造上、多色ボディは口金にバネが内蔵できない)は、よしんばサイズが合ったとしても、単色ボディには使えないのが常識なのである。

 

じゃあアクロ500はどうやってんだよ? というと、もちろん秘密がある。

↑この真鍮パーツ(バネ受け座)が、リフィル先端を受け止める構造になっている

 

口金を外すと、バネの先に真鍮(しんちゅう)製の見たことのないパーツがあるのが分かるだろうか? この“バネ受け座”と呼ばれるパーツが、リフィルの先を受け止め、バネの力を伝える役割を果たしているのだ。

 

こんな小さなパーツひとつで、単色ボディに多色リフィルが使えるようになるわけで、これはなかなかの発明と言える。

 

↑ブレのない安定感のある細さで、漢字も潰れず読める文章が5mm角に納まる!

 

ついでの話で、副次的に「このバネ受け座がリフィルを固定することで“ペン先のブレ”を抑制する効果もあるんじゃない?」というのも、ユーザーの中で話題となっている。

 

書いてみると、確かにペン先がぐらつかずピタッと固定されて、細かい字を書くのがかなりラク。筆記時の精度が欲しい激細だけに、この効果はけっこう大きい。ただしこのブレ抑制を、メーカーは公式には謳っていない。あくまでも、使ってみた印象の話である、念のため。

 

激細と激細と激細と激細と、そして激細が書ける多機能「ドクターグリップ」

激細油性の使い道を挙げるなら、やはりまずは手帳……とはすでにさきほど語ったが、さらに、手帳へスケジュールを書き込むのに多色を使いたい、という人も多いはずだ。できれば“リスケ”対策にシャープペンシルもあるといい。

 

となれば、パイロット「ドクターグリップ4+1」がオススメだ。


パイロット
ドクターグリップ 4+1
0.3mm
1000円(税別)

 

「ドクターグリップ4+1」はもちろん以前から発売されていたのだが、なんとこのほど、アクロインキの激細0.3mm多色リフィル(アクロ500と同じもの)を搭載した、激細×4色モデルがラインナップに追加されたのである。

 

しかも+1のシャープユニットまで芯径0.3mmというのだから、どこをノックしても必ず激細。もはや“激細の要塞”とでも言うべき存在なのだ。

↑どれをノックしても激細で書けるのが凄い!

 

激細多色といえばすでに「ジェットストリーム エッジ3」があるが、多機能となるとこれが初。シャープペンシルも欲しい層には、現時点では唯一の選択肢となっている。

 

ただし、激細ボールペンは筆記対応角(ペン先が紙に当たる角度)が他よりも狭いという問題がある。この角度がだいたい50度より小さくなると、ボールが紙に当たらずインクスキップなどの筆記不良が発生しやすい。つまり、ペン先が軸に対して垂直に出てこない多色ペンは、激細化するのにハンデがあるのだ。

 

ジェットストリーム エッジ3は、特殊な繰り出し機構でこれを克服しているが、ドクターグリップ4+1の構造は残念ながら、既存モデルと変わらない。手帳を立ったまま書くなどの場合は筆記角が変わりがちなので、そこは注意しておく必要はあるかもしれない。

↑判型が小さな手帳は、やはり0.3mmぐらいの細さがないと書き込みづらい

 

とはいっても、先に述べた通り、0.3mm全通しの多機能ペンは今のところこれだけである。やや特殊な性能ではあるが、使いこなせれば唯一無二の「手帳最強ペン」になる可能性も高いと思うのだ。

 

 

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なめらか筆記はもう常識! 最新ボールペンが「モノグラフライト」「イルミリー」で遂げたさらなる進化とは?

ボールペン史を語る上で重要な出来事はいくつもあるが、その中でも特筆すべきは、2006年の「ジェットストリーム」(三菱鉛筆)発売だろう。

 

それまで、“ただ書ければそれで良し”だったボールペンに、なめらか低粘度油性インクによる“書き味の良さ”という新たな価値基準を生み出したわけで、これは間違いなく、大きなパラダイムシフトだった。

 

実際、ジェットストリームの爆発的ヒット以降に発売されたボールペンは、ほぼすべて(油性・ゲル・水性問わず)、書き味についてなんらかのアピールをすることを強いられる傾向にあったと思う。ある意味、業界全体にかけられた“書き味の呪い”とでもいうべきものだ。

 

しかし、ジェットストリーム発売から15年目を迎えた今、この呪いが徐々に解け始めているようなのだ。書き味の良くないレガシーなボールペンが駆逐され、集団の中でより注目を集めるためにはさらなるアピールが必要になった、というのもあるだろう。社会全体におけるボールペンリテラシーが上がったため、ユーザーが書き味競争に飽きてきた、というのもありそう。

 

ともあれ、2021年のボールペンは書き味が良いのが大前提だから、そこはもはやあえて語ることではない、というムードになってきているのは、間違いない。

 

パイプチップを長く伸ばした極細油性「モノグラフライト」

それなら、今のボールペンはどこをアピールするの? というと、これが面白いことに、油性インクとゲルインクでそれぞれ違う。

 

油性インクがいま進んでいるルートのひとつは、“極細化”だ。手帳筆記に向いた0.3~0.28mmという超々極細(激細)ボール径でもなめらかに書ける、というのが最近の主なトレンドで、三菱鉛筆とパイロットがここで争っている。

 

しかし、トンボ鉛筆が3月に発売した精密筆記ボールペン「モノグラフライト」は、細字傾向を追いつつも、ちょっと違う方向にハンドルを切ってきた。

トンボ鉛筆
モノグラフライト
0.3mm/0.5mm
各180円(税別)

 

その最大の特徴は「ニードルチップの長さ」である。針(ニードル)のように伸びた細いペン先は、業界最長の5.2mm。実物を握ってみると「おお、確かに長いな」と実感できるはずだ。

 

ニードルチップの利点としては、ペン先視界の広さが挙げられる。つまり、一般的な三角錐のコーンチップよりも、細いニードルチップの方が文字を書いている周辺が見やすいということ。そのニードルが長くなれば、視界を邪魔する口金からペン軸にかけての部分が上にずれるため、さらに視界は良くなるというわけだ。

↑中央が「モノグラフライト」の5.2mmロングニードルチップ。コーンチップや他のニードルチップと比較すると、1mmほど長い

 

↑絞った形状の口金とロングニードルチップ(写真右)により、文字周りの視界は従来よりも大きく広がっている

 

ボール径のラインナップは0.5mmと0.38mmなので、いま注目の激細というほどではない。が、この視界の良さは、それをフォローするに充分な性能だと感じた。

 

激細ペンで書くと当然ながら文字も小さくなるわけで、視界が悪いと、狙った位置に思ったような線を引くのは難しい。逆に、ペン先周辺がよく見えれば、細かな文字はグッと書きやすくなる。なるほど、精密筆記ボールペンとはよくいったものだ。

 

手帳に粒のような字をびっしり書くには0.38mmだとやや太いが、ノートを細かめの字で埋めるような書き方には最適だと思う。

↑0.38mmでもカリカリ感はなく、非常になめらか

 

0.4mm以下になると、全体的にややカリッとした筆記感になりがちだが、事前に想像していたよりもかなりなめらか。トンボ鉛筆独自の低粘度油性インクで、スルスルっと書くことができる。

 

これは、新開発の“スプリングレスチップ”(ボールを後ろから押すバネをなくした先端構造)と、ボール座面を真球に近付けることによって、筆記時の摩擦抵抗を従来比10%低くした結果とのこと。

 

また、インクのボテ汚れが、筆記テスト中にまったく発生しなかったことにも驚いた。実は、これまでのトンボの低粘度油性ボールペンは、ボテが出やすい傾向があり、ちょっと苦手に感じていたのだ。

ボテが出ないことで快適性はずいぶん上がるので、この進化は大歓迎である。

↑サラッとしつつ、指にしっかり食い付く新グリップ。手触りは硬めだ

 

また、個人的にいいなと感じたのが、グリップ部分だ。ディテールまで作り込まれたゴムグリップで、指への食いつきが非常に良い。それでいて、手汗をかいた状態でもしっかり握れるサラッとした感触もあり、かなりレベルが高い。

 

本来、ニードルチップは曲がりやすいため、強く握って筆圧をかけるのはNG行為。だが「モノグラフライト」の細長ニードルは切削加工で作られているため、強度は充分にあるようだ。ならば、がっちり握れるグリップでも問題はないのだろう。

ペールトーンオンリーのうっとりゲルインク「イルミリー」

さて、一方のゲルインクだが、こちらは油性にはない“発色性”を武器に、より斬新なカラー展開が主戦場となっている。ゲルインクボールペンの“インク沼化”とも呼ばれる現象だ。

 

昨年末にも、サクラクレパス「ボールサインiD」が全6色カラーブラックという、特殊すぎるラインナップで注目されていたが、対して3月発売のパイロット「イルミリー ゲルインキボールペン」は、ラインナップ12色がすべてペールトーン(高明度・低彩度の淡色)である。うーん、極端!

パイロット
イルミリー ゲルインキボールペン
全12色
各150円(税別)※期間限定販売

 

ペールトーンといえば、それこそ数十色のラインナップ中にちょっとだけ混じっている程度のカラーである。まさか、ペールトーンオンリーなシリーズが出るなんて、さすがに予想外だ。

 

ちなみに色名は「夢に見たブルーローズ(ペールトーンブルー)」や「しとやかなスミレ(ペールトーンバイオレット)」など、うっとり成分が非常に強くなっている。ただでさえすべて頭に「ペールトーン」と付くために色表記が長くなるのに、そこに加えてこのうっとり成分配合。正直、ライターという立場としては「勘弁してくれ」とも思うのだが。

↑色見本を作ってみたが、あまりに淡過ぎてきれいにスキャンできなかった!

 

そんな思いをしてまで、なぜ取り上げているかというと。「イルミリー」、すごくいい色が揃っていて……めちゃくちゃ好みなのだ。筆者の心の奥に潜む野生の乙女がキュゥゥゥゥン! と遠吠えしちゃうぐらい、好き。

 

淡い色をしっかり発色させるのは難度が高いのだが、それでも白みを含んだ美しい色合いに仕上がっている。方向性としては、1990年代にヒットしたぺんてる「Hybrid ミルキー」に近いが、より淡く、儚い色合いと言えるだろう。

↑インクの隠蔽力は強くないので、黒地での発色はいまひとつ

 

なにより色名がいい。いや、ライターとしては勘弁して欲しいけど、乙女おじさんとしては好きなのである。

 

カラーを想起させるワードとうっとり成分が濃厚に混ざりあって、ドラマチック。色名を見るだけで、なにかうっとりしたシーンを夢想するほどのパワーを感じてしまうのだ。だってほら、ペールトーンマゼンタが「真夜中のハーブティ」だぞ。しかも、実際の色もまさにイメージ通りで、ブレのない「真夜中のハーブティ」色なのも、お見事。

 

パイロットという生真面目なメーカーが、ここまでのうっとり力(うっとりりょく)を発揮するとは……申し訳ないが、予想外だった。

↑軸の印刷もほんのりと夢々しくて、うっとりする

 

実際のところ、筆記色としては淡すぎて使いづらいところもあるのだが、それはもう放っておいてかまわないと思う。

 

例えば手帳用の赤字として「ごきげんチーク(ペールトーンコーラルピンク)」を使えば、うっとりとテンションが上がりそうだし。多少は読みづらいかもだが、気にしない。さらに言えば、ただ色と雰囲気が素敵だからまとめて買っちゃう! なにに使うかは想定してないけど! という買い方でも、たぶんまったく問題ない。

 

 

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どれが一番書きやすい!? 手帳に使いたい0.3mm以下の「超極細字ボールペン」7モデルを使い比べ!

ボールペンを選ぶ際の基準にはさまざまあるが、手帳へ小さな字を書き込む機会が多いのであれば、“超極細字”が書ける0.3mm以下のボール径が便利だ。

 

小さな字も潰れにくいので可読性が高いし、狭い面積に密度を高く情報が書き込めるのは、超極細字ならではと言えるだろう。なにしろ“ボール径0.3mm”といえば、筆記線の幅は0.15~0.2mm程度。0.5mm径の線幅が0.3mm台なので、ほぼ倍は違うことになる。

 

最近はシステム手帳界隈でも、名刺より一回り大きいくらいの“M5サイズ”が人気。小さな紙面に太いペンでは、とても書いていられないのだ。

↑コクヨ「ジブン手帳」も、紙面に3.5mm方眼を採用している関係で、細いペンとの相性が良い。小さな3.5mm方眼にみっちりと字を詰め込みたいなら、やはり超極細がいいだろう

 

もうひとつ、字が汚い人でも丁寧な文字を書きやすい、というメリットもある。

 

近年のボールペンは、書き味の良さを高めるために、全体的になめらか筆記優先のチューニングがされている。しかし、悪筆の人間にとってなめらか過ぎるペンは制御しにくく、ついつい雑な走り書きになりがち。

 

0.4-0.3mm以下のボール径は、細い分だけペン先が紙にカリッとひっかかりやすいが、その抵抗感がほど良いコントロール性を生むことがあるのだ(壮絶な悪筆でお馴染みの筆者は、0.38mmを愛用)。もちろん悪筆の原因はいくつもあるので、一概に「細字ならOK!」とも言えないが、字の汚さに悩んでいるなら、試してみる価値はあると思う。

 

ということで今回は、今のところ市場で最も細い「ボール径0.3mm以下」の製品を書き比べてみたい。

 

0.3mm以下の超極細ノック式ボールペンで、一番細い線が書けるのはどれだ?

今回揃えたペンは、筆者の使用頻度が高いというシンプルな理由で、ノック式に限定。ノック式、かつ0.3mm以下で、現時点で市場入手可能なものといえば、だいたいこの7本になるだろう。

【ゲルインク】

・ゼブラ「サラサクリップ 0.3」100円

・パイロット「ジュース アップ 0.3」200円

・ぺんてる「エナージェル 0.3」200円

・三菱鉛筆「シグノ RT1 0.28」150円

※写真左から。すべて税別

 

【低粘度油性インク】

・OHTO「スリムライン 0.3」500円

・パイロット「アクロボール Tシリーズ 03」150円

・三菱鉛筆「ジェットストリームエッジ 0.28」1000円

※写真左から。すべて税別

 

実のところ、従来の油性インクは粘度の高さなどが問題で、ボール径を小さくするのが技術的に難しい。そのため、細い字が書けるボールペンといえば、長らくゲルインクの独壇場だったのだ。

 

キャップ式であれば、現在ゲルの最細は「ハイテックC 0.25」(パイロット)。過去には「シグノビット0.18」(三菱鉛筆)なんていうものもあった。

 

油性では、手帳用ボールペンとして「スリムライン0.3」が以前からあったが、2019年に三菱鉛筆が低粘度油性で世界最細径となる「ジェットストリームエッジ0.28」(以下、エッジ0.28)を発売。ライバルであるパイロットも、2020年末には「アクロボール0.3」を発売し、ようやく油性でも超極細を選んで使えるという時代が到来した、という流れである。

↑0.3mm径ボールペンとしては最新鋭となる、パイロット「アクロボール Tシリーズ 03」

 

滲み・かすれはどうか?

前置きはここまでとして、まずは実際に細さを体感するため、シンプルに直線を引いてみよう。

 

ここで感じるのは、油性グループの線の細さだ。水性インクの一種であるゲルは、どうしても紙に染み込むため、その滲み分だけ線がわずかに太る傾向がある。対して油性はその滲みが少ないため、こういった差が出てしまうわけだ。

↑5mm方眼に0.3mm径ボールペンの名前と線を詰め込んでみた(右下はサンプル用の0.5mm径)。超極細字ならではのマイクロ試し書きである

 

なかでも圧倒的細さを誇るのが、スリムラインである。今回の7製品の中ではダントツに細い!

 

店頭でもあまり見かけない製品だけに、実は筆者もあまり意識して触ったことがなかったのだが、「こんなに細かったっけ!?」と驚かされた。OHTOお得意のニードルポイントはペン先周辺の見通しも良く、ついつい、どこまで小さい字が書けるか? 的なトライアルをしたくなるヤツ。ただし、けっこう頻繁にかすれが発生してしまうのは、気になった。

↑最細の線が書けるOHTO「スリムライン」。金属軸もとてもスリムで、手帳と持ち歩くには良さそうだ

 

逆に「ちょっと太いな?」と思ったのはサラサで、続いてエナージェルあたり。

 

もちろん線幅で0.1~0.2mm台というミクロな世界での話なので、比較用に併せた0.5 mm径の線と比べれば、どれでも充分に「細い!」という感じなのだが。

 

正直言えば、米粒に般若心経を書くのでもない限り、大した差じゃない。どれを使っても、方眼1マスに10文字以上書き込める性能はあるのだから。……ここまで書いておいて急にハシゴを外すな! という話だが、だってどれも問題なく細いのだ。

 

だから、それよりも気になるのは“書き味の差”なのである。

 

書きやすい超極細字は、カリカリとなめらかのバランスがポイント

そもそも0.3㎜径以下の極細字というのは、それだけでボールペンにとって非常にハードな環境だ。ボールが小さい分だけ、わずかにペン先の角度が変わるだけで書けなくなったりするし、紙の粉(繊維)が詰まるようなトラブルも、一般的な0.5mm径と比べると発生しやすい。

 

そういったハードモードで、なおかつ書きやすいものこそが、優れた超極細字だと思うのだ。

 

↑書きやすさではダントツのジュース アップ。その秘密はパイプチップとコーンチップの長所を併せ持つ特殊なシナジーチップにある

 

あくまでも筆者の体感ではあるが、飛び抜けて「書きやすい!」と感じたのが、ジュース アップだ。

 

超極細字の問題の一つに、細いパイプを通すことでインクフローが不十分になり、かすれや引っかかりが発生する、というものがある。しかし、ジュース アップのペン先(シナジーチップ)は、極細でも充分なインクフローが得られる。これはかなり大きなアドバンテージで、0.3mm径とは信じられないような快適さ。

 

ゲルの超極細字としては引っかかりも少なく、なめらかさ側に振られたチューニングは、万人受けしそうな印象だ。

↑シグノRT1(写真右)は、ここまで筆記角を寝かせてもスムーズに書ける。これは超極細ジャンルとしてはかなりレア

 

また、シグノRT1は先端のカドを削ったエッジレスチップの効能か、角度の変化にやたら強い。他社の製品では筆記不能になるほど寝かせた状態でも普通に書けてしまうのは、なかなか面白い。筆記感はややカリカリ感強めで、個人的には好きなタイプだ。

 

油性に関しては、個人的にはアクロボールの筆記角の狭さが少し気になった。ペンの“最適筆記角”と言われる60°で書いていれば、何の問題もなくなめらかなのだが、これを傾けて50°をきったあたりから、いきなりガリガリと強く引っかかり、筆記不能になる。

 

このリニア過ぎる書き味は、もしかしたら、合う人と合わない人がパッキリと別れるタイプなのかもしれない。

↑ジェットストリームエッジ0.28のリフィルは、0.5mm径などと同じシリーズ。お馴染みジェットストリームスタンダードの軸に入れて使うことも可能だ

 

対して、エッジはかなりオールマイティ。カリカリとなめらかのバランス、筆記可能角度の広さともにクオリティの高さを感じた。超極細の不快な要素(引っかかり・かすれ・トラブルの発生率)を極力減らすことに注力して作られているようなイメージだ。

 

今回準備した中で唯一の1000円超えだし、価格分の良さはあるのかな? と一瞬思ったが、冷静に考えればエッジもリフィルだけなら税込220円とお安いもの。となれば、シンプルに「お得」という結論しかないかもしれない。

 

超極細ボールペン選びの注意点

ただ実際問題として、例えば同じジェットストリームでも、0.5mm径と0.28mm径では筆記感が大きく違う。そのため、「書き慣れた0.5mmと同じペンで、細いヤツを買う」という選び方をすると、なんとなくしっくりこない感じを引きずることもありそうだ。

 

超極細ボールペンはあくまでも別物の筆記具と考えて、ゼロベースで試筆をして選ぶのが良いと思う。

 

 

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2021年に続く、2020年「文房具」二大トレンドをきだてたくが見立てる!

2020年を何かひと言で表せと言われたら、もう「予想外」しかないだろう。誰がこんな状況を、去年の今頃に予想できただろうか?

 

実際のところ、筆者も昨年末から今年初めにかけての文房具トレンド予想では「東京オリンピックを機会としたテレワーク文房具の普及」とか、呑気な話をしていたわけで。結果として、テレワークが便利になる文房具の普及、という部分だけは当たったことになるが、いやはや、それがオリンピックが中止になるほどの世界的なコロナ禍が要因だとか、想像がつくはずもない。

【関連記事】
世相を占う!? 2020年へ続く、2019年文房具の三大トレンド
https://getnavi.jp/stationery/460500/

 

コロナは収まるのか? ワクチンは効くのか? 経済は立ち直るのか? などといった不確定要素盛り盛りの現状では、2021年にどのような文房具が流行るか? のトレンド予測なんて無理中の無理! というのが、本音だ。

 

だから今回はひとまず、結局のところ今年はどういったジャンルの文房具が人気だったのか、を振り返ってみよう。一応の可能性として、文房具業界ではこの2020年トレンドがもう少し続くような気もしているのだ。いや、断言はできないけれど……(弱気)

 

1. テレワーク文具は、より在宅ワーク仕様へ!

ひとつ確実性が高いのが、冒頭で述べた「テレワークが便利になる文房具」というジャンルがさらに普及しそう、ということ。

 

その中でも今年とくに注目されたのが、自宅でもオフィスに近い作業効率性が得られるペンケースやバッグ。通称“携帯型オフィス”とよばれるものだ。

 

↑携帯型オフィスの代表格

 

LIHIT LAB.
HINEMO スタンドポーチ Lサイズ
3950円(税別)
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2020年に発売されたものは、東京オリンピック含みのテレワーク需要増を見越して作られていたはずだが、それがタイミング良く(というのも言葉が悪いが)コロナ禍にハマッたという次第である。

 

基本的には「展開すれば場所を選ばずどこでも仕事が始められる」という機能が主軸。発売当時、その「場所を選ばずどこでも」にはカフェやコワーキングスペース成分が多く含まれていたはずだが、コロナ禍によってテレワークで働ける場所は、ほぼ自宅一択となってしまった。

 

↑一見するとビジネストート風のバッグが、ジッパーで3辺フルオープンして自立

 

↑作業空間に“壁”を作ることで、周囲に「いま仕事中」をアピール。自宅テレワーカーには必須の機能かもしれない

 

自宅と、その他のオフィス外ワークスペースでなにが違うか? というと、大きいのは「子どもを含めた家族が常時いること」と「机・椅子など設備の有無」だろう。一人暮らしであればさほど関係ないが、特に子どものいる世帯で家族の問題はかなり重要だ。自分以外の人間が仕事と関係なく動くだけでも集中力が落ちるし、仕事オン/オフの切り替えも難しくなる。

 

そういう場合に有効なのが「HINEMO スタンドポーチ」(LIHIT LAB.)のように、バッグが変形してパーテーションになる製品だ。視界を制限して集中力を高め、さらに子どもにも「これが机にあるときはお父さん/お母さんは大事な仕事中だから」と説明しやすい。

 

今後もおそらく“携帯型オフィス”は、オンオフを物理的に区切る方向で進化するのではないだろうか。

 

また、自宅仕事において「自宅の狭い机や硬い椅子で、長時間働くのはしんどい!」ということは、多くの人が体感しているはず。オフィスにある仕事専用の机や座り心地の良い椅子は、実は当たり前のものじゃなかった、という話である。そこで必要になるのが、そういった環境を改善するツール類だ。

 

文房具ではないが、カウネット「ワークサポートクッション エアーイン」は、エアで前傾姿勢に調整できるクッションで、硬いリビングの椅子をオフィスの機能性チェアに変えてしまう。テレワークで腰痛を患ったという人にとっては、天恵とも言える製品である。

↑仕事向きではないダイニングチェアを、機能的なオフィスチェアに変身させる

 

カウネット
ワークサポートクッション エアーイン 座用/ワークサポートクッション 背用
8789円/5489円(ともに税込)

 

↑クッションで前傾姿勢を作ることによって背筋が伸び、腰痛予防に効果を発揮する

 

おそらくコロナが収まったあとも、一度動き出したテレワークへの流れは進むはず。であれば、自宅をオフィスに近づける動きもまた止まらないと思うのだ。

 

テレワーク・在宅ワークに最適な文房具&雑貨

【文房具総選挙2020】テレワーク&フリーアドレスに便利な文房具10選
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出勤も在宅勤務もこれひとつで乗り切る! パーテーションとバッグインバッグに変形自在な「スタンドポーチ」
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この容量がちょうどいい! マイデスクにセットできる「1日分のゴミ袋」レビュー
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ボールペンは先鋭化とインク沼化がさらに進むかも?

コロナ禍とは特に関連性がないが、今年はボールペンにちょっとした動きがあった。油性ボールペンの先鋭化と、ゲルボールペンの“インク沼”化である。

 

まず、油性ボールペンの先鋭化だが、これは2019年末に発売された世界最細0.28㎜径の油性ボールペン「ジェットストリーム エッジ」(三菱鉛筆)に端を発するムーブメントだ。

 

昨今は、ゲルボールペンも0.4㎜以下の極細字が好まれる傾向だが、インクにじみがない油性ボールペンは、同じボール径でもゲルよりはるかにシャープな線を書くことができる。もちろん、細字になるほど紙への筆記抵抗は増してカリカリと引っかかるのだが、それをなめらかな低粘度油性インクで打ち消した、というのがポイントである。

↑油性インク世界最細0.28㎜を多色化

 

三菱鉛筆
JETSTREAM EDGE 3(ジェットストリーム エッジ 3)
2500円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/551511/

 

↑多色ペンなのにリフィルがまっすぐ出る、画期的な機構を搭載

 

2020年は、多色化した「ジェットストリーム エッジ3」(三菱鉛筆)に加え、同じく低粘度油性インクのライバルであるアクロインクを搭載した0.3㎜径の「アクロボール Tシリーズ 03」(パイロット)も登場。

 

極細字の多色でもリフィルが傾かず安定した書き味のエッジ3、本体価格が税別150円と安価なアクロ0.3と、選択肢が増えたことで、ユーザーの注目度はさらに高まるはずだ。

 

いま手帳業界では、名刺の大きさに近いコンパクトなミニ5サイズの人気が高まりつつある。小さな紙面に細かく書き込みをしたい需要に対しても、先鋭化した油性ボールペンはリーチするはずだ。

 

↑低価格で極限の細さを体感できるのが嬉しい

 

パイロット
アクロボール Tシリーズ03
150円(税別)

 

対してゲルボールペンは、インクカラーに注目が集まった。

 

例えば、1月発売の三菱鉛筆「ユニボール ワン」は、ローンチ時点で早くも全20色(0.38㎜のみ)と揃えの良いゲルボールペン。しかも特殊な顔料を配合することで、これまでにないクッキリとした発色を可能としているのが、最大のポイントだ。

 

黒インクはテカりもなく非常に黒々としており、ボールペン史上最も黒い! とすら言えるし、黄色やピンクといった淡い色でさえ筆記色としてしっかり視認できるクッキリさを持っている。

↑これまでにないクッキリ発色

 

三菱鉛筆
uni-ball one(ユニボール ワン)
0.38㎜(全20色)/0.5㎜(全10色)
各120円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/485229/

 

↑ピンク系やブルー系など人気の高いカラーに重点を置いてきたな、というカラーラインアップ

 

11月には数量限定ながら追加で9色が発売されたし、今後もおそらく次々と色を増やしていくことは予想できる。

↑「ユニボール ワン」に登場した、朝・昼・夜にマッチした3色、という限定カラー。どれも良い色揃いなので、定番化して欲しいほど(https://getnavi.jp/stationery/557305/

 

ゲルボールペンのカラーといえば、現時点ではゼブラ「サラサクリップ」の全56色が最強。だが、「ユニボール ワン」はクッキリ発色を武器に、間違いなくゲル最強王座を狙ってくるはずだ。

 

また、いま文房具マニアを中心にじわじわとユーザーが増えているのが、一見すると黒だがよく見ると違うダークカラー、通称「カラーブラック」である。

 

既存のゲルボールペンに、次々とラインアップ入りすることからも注目度合いは伺えるが、なんと全6色カラーブラック! というピーキーな「ボールサインiD」(サクラクレパス)が登場するに至っては、もはや人気は本物だろう。

 

ニュアンスのある絶妙なカラーブラックは、ビジネスシーンでも使える大人の遊びカラーとして、より広まっていきそうな気配である。

↑ラインアップ全部がカラーブラック、という珍しさ

 

サクラクレパス
ボールサインiD
ライトグレー軸(0.4mm)/ダークグレー軸(0.5mm)
各200円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/557305/2/

 

↑6色の黒はどれも深みがあり、大人の余裕をイメージさせる。高級金属軸に入れて使ってみたいと感じる人も多いのではないか

 

実はここ十数年、ボールペンといえば「書き味の良さ」が価値観の基準となっていた感が強い。ただ、最近の「先鋭化」や「インク沼化」は、もちろん書き味の良さは大前提にあるとしても、それ以外の新たな価値観の模索の結果にあるように思う。

 

他にない線の細さや特殊なカラーなど、そういった部分でボールペンを選ぶ、新しい時代にもう差し掛かっているのかもしれない。

 

“先鋭化”“インク沼化”したボールペン

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会議やブレストを快適化するのはどれ!? ホワイトボードマーカーと最新ホワイトボードノートを比較レビュー

Zoomなどのツールを使ったオンライン会議をしている最中、「あぁ、今、ホワイトボードがあれば」と思うことがけっこうある。というより、今までの“会議におけるホワイトボードの重要性”を軽く見過ぎていたということかもしれない。出てきた意見を列記するだけでも、会議の参加者が「どこに話を着地させればいいのか」の目安にもできるので、話がまとまるまでにかかる時間が短いように思うのだ。

 

そういうときに意外と重宝するのが、ノート型の携帯用ホワイトボード。ノートのように綴じた紙に特殊加工を施し、ホワイトボードマーカーで書き消しができる、というものである。これは、すでにいくつかのメーカーから発売されており、A4からB6、小さいもので新書版サイズまで、幅広く展開している。

 

多くは、個人でアイデアをまとめるアウトプットツールとして作られたものだが、オンライン会議にも実は重宝する。書記役の人が手元で書きとめて、必要な時にカメラに向けて見せれば、それなりに従来のホワイトボードに近い使い方ができるのだ。

 

ここで気にしたいのが、まずはホワイトボードマーカー。なにしろ、ボードがノートサイズなので、従来のマーカーのような太さでは、あっという間に紙面が埋まってしまうし、そもそも書きづらい。できれば、線幅1mm以下の極細を使いたいところ。

 

そして、もうひとつ重要なのがイレイザー(イレーザー、イレーサーとも呼ぶ)だ。手元でチマチマと書く関係上、大きなイレイザーは邪魔。持ち歩く可能性も考えれば、マーカーのキャップに小さなイレイザーがくっついたタイプがベストだろう。

 

ということで今回は、各社から発売されているイレイザー付き極細ホワイトボードマーカーをあれこれ試してみたい。

 

極細ホワイトボードマーカー3種を比較

ノート型ホワイトボードに使いやすい条件である「線幅1mm以下」「イレイザー付き」を満たすものとして適当だろう、という3本をピックアップしてみた。

※上から
欧文印刷「nu board ホワイトボードマーカー」3本1000円
パイロット「ボードマスターS 極細」150円
コクヨ「ホワイトボード用マーカー(PM-B100D)」100円(すべて税別)

 

まず確認したいのは線幅と書き味、ということで書き比べてみよう。

 

線幅は一目瞭然、公称値で線幅0.6mmの「nu board ホワイトボードマーカー」(以下「nu boardマーカー」)が細い。次に細いのが、線幅0.8mmの「ボードマスターS」で、最も太いのが線幅0.7~1mmの「PM-B100D」となった。ここはそのまま、メーカーの公称値通りの結果と言える。

 

もちろん細い方がより優秀というわけではなく、ボードのサイズや使い方でそれぞれマッチする線幅がある。ここはあくまでも参考まで。

↑線の濃さ、細さは圧倒的にnu boardマーカーが優秀。書き味はすべり過ぎず、比較的紙に書いているのに近い感覚がある

 

書き味に関しては、ペン先に細字サインペンと同様のプラチップを使っている「nu boardマーカー」が快適だ。細くカリッとした書き味で、ボードに対してツルツルすべらず安定しやすい。「ボードマスターS」と「PM-B100D」は、マーカー系の太い繊維チップなので、やはり早書きするとすべりを感じてしまうのだ。

 

ただし「nu boardマーカー」はチップが硬いため、紙製のボードに筆圧をかけて書くと表面を掘ってしまう(消しても筆跡が溝になって残る)ことがある。そこは要注意だ。

↑コクヨ「PM-B100D」はチップが柔らかいのか、文字を書くとかなり太くなる気がする

 

純粋に書くだけなら「nu boardマーカー」がいいような気もするが、イレイザーで消してみると、また印象が変わってくる。

↑イレイザーを並べてみた写真(左からnu boardマーカー、ボードマスターS、PM-B100D)。nu boardマーカーのイレイザーはかなり硬く、密度が高い。他2つはフワッとした感触で消し感もソフト

 

「nu boardマーカー」は乾燥がやたらと早く、一度乾いてしまうと筆跡の皮膜がカリッと硬くなる。そのため、イレイザーでこすって消そうとしてもなかなか消えないし、黒いカスも発生しやすいのだ。

 

「ボードマスターS」と「PM-B100D」はどちらもスルッと消えて快適。書き消しを頻繁に行うなら、やはりこれくらい軽く消えてくれないと使いづらいかもしれない。

↑nu boardマーカーはやたらとボードに固着して、軽くこすったぐらいではなかなか消えない。硬いイレイザーでこすり取る、という感覚に近い

 

とはいえ、先にも述べた通り、ホワイトボードマーカーは自分の使い方にマッチしたものを選ぶのが最重要。ノート型ホワイトボードをまさにノート的に使うなら、細かく書き込めて、こすったぐらいでは消えない「nu boardマーカー」がベストだろうし、会議用ホワイトボードとして使うなら「ボードマスターS」と「PM-B100D」の消しやすさが生きてくる。

 

ちなみに全体的なバランスで言うなら、「ボードマスターS」が、シーンをあまり選ばず使いやすそうに思った。

 

さて続いては、今回のマーカー比べで試筆用に使った、ノート型ホワイトボードも紹介しておこう。実はこれに付属したホワイトボードマーカーが“大穴”ともいえる出来だったのだ。ノートの特色と合わせてチェックしてほしい。

ノート型ホワイトボードの注目商品も要チェック!

今回のマーカー比べで試筆用に使った、ノート型ホワイトボードも合わせて紹介しておこう。学研ステイフルから、2020年11月に発売された「Write White」だ。

学研ステイフル
Write White(ライトホワイト)
B5サイズ 1200円/B6サイズ 800円(すべて税別)

 

↑一見すると普通のリングノートだが、ホワイトボードマーカーで書いて消すことができる

 

サイズがB5とB6の2種類がラインアップされているが、意外にもこれまでなかったのがB6サイズ。さすがに「書き消しが手軽なアイデアまとめノート」という用途には小さ過ぎるのだが、実はこれ、目の前にあるウェブカメラに向けて写すのに、ちょうどいい感じのサイズなのである。

 

カメラからわざわざ身体を引くといった気も遣わず、ホイと見せればそれでボード面全体がフレームに収まって、自分の顔が写る隙間もちょっと残るくらい。これがオンライン会議にはとても使いやすいのだ。

↑B6サイズをヒョイとノートPCの内蔵カメラに向けると……

 

↑フレームに丁度いい感じに収まる。文字も充分に読み取れるので、しっかり実用に足るだろう

 

B6サイズは、表紙端に滑り止めが付いているのもポイント。表紙を折り返して立てれば自立するので、卓上の常時表示ボードとしても使いやすい。

 

今日のToDoやスケジュールを書き出しておくと便利だし、電話受けの卓上メモとしても機能する。個人的には、このB6サイズが大きすぎず小さすぎずのほど良さで使いやすく、お気に入りだ。

↑山型に折り返して置けばきちんと自立。個人用の常時掲示のボードとしてもいいサイズだ

 

このホワイトボードマーカーがベストかも!?

もうひとつ見逃せないのが、付属のマーカーである。見た目からは、さきほど紹介したコクヨ「PM-B100D」のマグネット抜きバージョンかな? と思ったものの、キャップを開けてびっくり。ペン先チップが、より細いものになっているのだ。

 

これ、探してもコクヨ製品としては販売されていないようなので、おそらく「Write White」用に別注されたカスタム品だろう。書いてみると、線の細さは「nu boardホワイトボードマーカー」に近いもの(表示スペックは0.8mm)で安定した書き味があり、かつインクはコクヨ製なので消しやすくクズも少ない。

 

正直なところ、筆者の好みとしてはこれがノート型ホワイトボード用のマーカーとしてベスト! というレベル。このマーカー目当てで「Write White」を買うのすらアリという気がするし、できれば別売してほしいぐらいだ。

↑外見的には、軸の印刷とイレイザー裏のマグネットがないだけが「PM-B100D」との違い。ただしキャップを開けると、まったく別もののチップが現れる

 

↑線幅も非常にシャープで細かく書き込める。nu boardマーカーよりも黒が薄いが、そのぶんきれいに消せるのはメリット

 

他の仕様はB5、B6ともにボード4枚(8ページ)+各ボード間に透明シートと、ノート型ホワイトボードとしては一般的。ペンホルダーには先述のナイスなマーカーが付属している。

 

ホワイトボードとしての性能は先行の製品とさして変わらないが、オンライン会議に使いやすいサイズ感とマーカーは優秀。もし現時点でノート型ホワイトボードを探しているなら、候補として確実にアリだろう。

 

 

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フリクション由来の特殊部材搭載! 史上初のラメまで“消せる”ボールペン「ケセラメ」の消字性能は?

ボールペンとは、基本的に文字を書くための道具である。文字を書くことで、情報を後から読める形で残したり、他人に伝達することができるわけで……あらためて考えると、びっくりするくらい便利な道具なのだ。今さら驚くことでもないのだが。

 

情報として文字を残すためだけであれば、黒や青、赤といった視認性の良い色だけで事足りる。実際、昭和時代のボールペンは黒・青・赤の3色のみ! というラインナップがごく当たり前だった。

 

それが、発色の難しい油性インクでさえ、今や8色とか作れるようになっているうえ、インク内に大きな粒子を入れることが可能なゲルインクなら、白だのパステルだのラメ入りだの、まぁ好き放題、という感じ。

 

つまり現在のボールペンは、ただ文字情報を書き残すだけでなく、色や輝きといった、さらにリッチなデータも一緒に伝えられるようになっているのだ。

 

などと、やや面倒くさい調子の書き出しで始めてみたが、実のところは「また面白いラメインクのボールペンが出たから、紹介したいんですよ」と言いたいだけなのだ。なにが面白いって、フリクションボールのラメインクなのだから。

 

史上初! 消せる“ラメインク”ボールペン

この連載をいつも読んでくださっている皆さんには、もはや説明するまでもないことだろうが、「フリクションボール」というのは、パイロットのいわゆる“消せるボールペン”のこと。

 

65℃以上の熱で透明化する特殊なインクを搭載しているので、描線をこすって摩擦熱を加えると消えたように見える、という仕組みだ。

 

そして、2020年11月に数量限定で発売されたのが、“ラメフリクションボール”こと「ケセラメ」。名前通り、摩擦熱で消せるフリクションの技術を活用したラメインク搭載ボールペンなのである。

パイロット
ケセラメ
各230円(税別・全6色)

 

書いてみると、0.7mmの筆跡はたしかにラメだ。もちろん光の当たり方によって変化はあるが、ギラギラ光るというよりは、全体的に細かく光っている印象。ラメの粒子が小さいのだろうか? 正直、昨今のラメボールペンと比べると、ややおとなしいように感じた。

 

ついでにベース色も発色がやや薄い気もするが、とはいえその淡さと細かなラメの輝きは、うまくマッチしている。

↑しっかりとラメ感があって、テンションが上がる! 拡大して見ると、細かなラメがみっしりと入っているのが分かる

 

とはいえ、実際にラメの筆跡を見ると「本当にこれが消えるのか?」と疑問に思うが、ペン軸後端のラバーで擦ってみると……おお、消えた! まさに従来のフリクションボールの消す感覚と同じで、きちんと線が見えなくなっている。

 

それにしても、インクが消えるのはもはや当たり前として、あのラメも一緒に透明化したのだろうか? なかなか不思議な感じだ。

↑消す時の感触も従来のフリクションと変わらない。ラメはいったいどこへいった?

 

そこであらためてよく観察してみると、消えたはずのラメが、ペン軸後端のラバーにくっついているのを発見した。なるほど、インクは透明化させて消し、ラメ粒子は物理的にラバーでこすり取るという方式なのだ。いわば化学+物理攻撃の二段構えである。

 

分かってみれば単純かつ豪快な解決法だが、実際に消えているのだから文句はない。ただ、紙にも多少はラメ粒子が残るし、消した後のラバーを触ると指もキラキラする。これはまぁ、しょうがないところだろうが。

↑拡大撮影したラバー。表面にキラキラとした細かなラメがこびりついている

 

↑「ケセラメ」のラバーは従来より柔らかく粘りを感じるし、消しカスも少し発生する。どうやらラメをこすり取る用に作られた、専用ラバーのようだ

 

ちなみに今回発売されたカラーは、ラメゴールド、ラメシルバー、ラメピンク、ラメバイオレット、ラメブルー、ラメグリーンの6色。

 

パッと見の印象では、ゴールド、ピンク、ブルー、グリーンといった明るめの色と、ラメの輝きが相性良さそうだ。逆にシルバーとバイオレットはベースがやや暗めな分、輝きがちょっと目立ちにくい。

↑「ケセラメ」の6色ラインナップ。個人的にはピンクとブルーのトロッとした発色が好き

 

フリクションインク自体が、隠蔽力(いんぺいりょく。下地の色を隠す発色の強さのこと)が弱めなので、ラメインクの楽しみのひとつである「黒の紙に書いてキラキラさせる」のはダメかも? と思っていたのだが、やってみると思ったよりも輝いている。

 

インク色よりもラメの輝きが優勢になるためか、雰囲気はややパール寄りに白っぽくなるが、これはこれできれいだ。

↑予想していたよりも黒地にしっかりアピールできるラメ。可読性も充分だ

 

なによりラメインクが消せるというのは、他には絶対にないユニークな能力である。これからのクリスマスシーズンなど、失敗したくないカード作りなどにバリバリ効果を発揮するはず。なにしろミスっても消せるのだ。

 

なにより売り切りの限定製品ということなので、気になるという人は見つけたら即ゲットをおすすめする。

 

 

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知る人ぞ知る200円の傑作! パイロット「Vペン」は“無骨な書き味”が気持ちまで文字に反映する

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す放送作家の古川耕氏による、「手書き」をテーマとした連載がスタートした。デジタル時代の今だからこそ、見直される手書きツール。いったいどんな文房具の数々が披露されるだろうか。第3回となる今回は?

 

第3話

パイロット
Vペン
200円(税別)

万年筆の書き味とサインペンの手軽さを両立した、使い捨てタイプの筆記具。ペン先は細字と中字の2種類から選べ、インクはブラック、レッド、ブルーを揃える。水性染料インクを採用している。

 

心の声を書き記すのに合う”無骨さ”

見た目はいかにも廉価版の万年筆。しかしメーカーサイトには「サインペン」と分類されており、でもキャップを取ってみるとスチール製のニブがあり、書けば無愛想ながら万年筆らしいしなりがわずかにある。どっちなんだ。最近の安い万年筆にある優等生らしさは微塵もない、カリカリとつっけんどんな書き味である。

 

パイロットの「Vペン」を知ったのは、フラッシュアニメ「秘密結社 鷹の爪」の作者FROGMAN氏が“台詞を書くのにこのペンを愛用している”と本で紹介しているのを読んだときだ。あの小気味良い会話はこのペンから生まれているのかと、文房具店に行くたびに気にするようにしていたら、大抵のペンコーナーの脇にひっそりと置かれていることに気が付いた。実は固定ファンの多い、玄人受けするペンだったのである。

 

台詞、歌詞、ラジオのCM台本など、〝声〟になる言葉はいまも手で書く、というクリエイターが実は少なくない。フィジカルな表現に息を吹き込むために、よりフィジカルな道具を選ぶというのは何やら意味がありそうだ。キーボードや予測変換機能は、ときに頼りない心の声を先回りして太字に書き換えてしまう。けれど身体で鳴らす言葉はもっと未整理で、キーボードの隙間によくぽろぽろと落ちている。それを拾い上げ、紙面に並べようとするとき、“洗練”とは言いがたいこの無骨なペンは、妙に合っている気がするのだ。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話】久米宏氏の美学を見た! 扱いにくくも書くのが楽しい、懐かしの“赤青鉛筆”
【第2話】“細筆”感覚の軽快なタッチが心地良い! ジェットストリーム誕生の伏線となった三菱鉛筆「ユニボール5」

 

 

【菅未里の自腹買い文房具】カスタムボールペン「ハイテックCコレト」が実はビジネスパーソンにふさわしい理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

ビジネスシーンでも使える大人っぽいカスタムボールペン

最近、“カスタマイズペン”と呼ばれる、自身でボディとリフィルを選んで組み合わせられるペンが、種類豊富になり注目しています。

↑空のボディと、リフィル。リフィルは、インクカラーだけでなくペン先のサイズも種類豊富で、シャープペンなどのユニットもラインナップする

 

多色ボールペンの空のボディと、リフィルが独立して売られているので、ユーザーは好きなボディとリフィルを買い、自分で組み合わせて楽しめるというわけです。

 

私は複数のメーカーが販売しているカスタマイズペンをひと通り持っていますが、なかでももっとも使用頻度が高いのがこれ。パイロットの「ハイテックCコレト」です。

パイロット
ハイテックCコレト
本体ボディ2色用/3色用/4色用/5色用
:100円/150円/200円/250円(すべて税別)
レフィル
:100円〜280円(税別)

 

まず何といっても、大人っぽいデザインが素敵です。多色ボールペンは、どうしても実用性が前面に出がちですが、ハイテックCコレトはシンプルな透明樹脂のボディもクール。

 

落ち着いた金属軸(「ハイテックCコレト 500/1000」500円/1000円・ともに税別)も用意されていますから、ビジネスの場で使っても違和感がありません。

↑空のボディ。クリアで美しい

 

↑空のボディに選んだリフィルを入れていく

 

実用性も素晴らしいですよ。リフィルには、ボールペンだけではなくシャープペンや消しゴムも用意されていますから、自分で作り上げたこのカスタマイズペン1本だけで、相当のことができてしまいます。

↑シャープペン用リフィルにカラー芯を入れれば、1本で色鉛筆セットにもなります

 

シナジーチップのリフィルが加わった!

以上だけでも、ハイテックCコレトを推す理由としては十分ですが、去年、さらにハイテックCコレトがカスタマイズペンとして一歩抜きん出るアップデートがありました。

 

それは、最新のペン先「シナジーチップ」を採用した0.4mmのリフィルが18色も加わったことです。

↑シナジーチップタイプは、リフィルパッケージに「シナジーチップ搭載!」の表記があります

 

パイロットのヒット作「ジュースアップ」に採用されて話題になったシナジーチップは、きわめて細いにも関わらず、書いた際に引っ掛かりがないペン先として好評を博しました。お持ちの方は分かると思いますが、今までにないなめらかな書き味です。

【菅未里の自腹買い文房具】常時20本ストックする溺愛ボールペン「ジュースアップ」
https://getnavi.jp/stationery/465624/

 

それがハイテックCコレトでも選べるようになったのです。細書きなのでメモに最適のシナジーチップは、仕事にも最適でしょう。

 

↑パステルカラーは黒い紙にもくっきりと発色します

 

↑リフィルには蛍光カラーも。好きな色を見つけてカスタマイズできます

 

ペンケースに1本入れておけば、ほとんどの需要をまかなえてしまえるハイテックCコレト。自分だけの1本を作ってみてください。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

水性ボールペンにようやく脚光!? 油性やゲルにない書き味がパイロット「Vコーンノック」

ボールペンのインクは、ざっくりと「油性」「水性」「ゲル」の3つに分類される、ということはご存知だろうか?(実は、厳密にはゲルも水性インクに含まれるのだが、ここではあえて別に分類しておく。)

 

ただ現状では、なめらかな低粘度油性インクを擁する「油性」派と、若年層に人気でサラサラとした書き味の「ゲル」派に人気が二分されているのが実情。「水性」は人気がない……というか、一般的には認知している人の方が少ないのではないかというほど落ち込んでいるのである。

 

もちろん、それには理由がある。まず、液体状の水性インクは乾燥に弱いため、キャップ式にならざるをえないというのは大きい。日本人はノック式が大好きなので、キャップ式というだけで避けられてしまうのだ。また、インクがだくだくと出るため、紙によっては染みてにじんだり裏抜けしたり、というのも避けられがちな要因のひとつだろう。

 

しかし、だ。水性ボールペン、そういうことで嫌っちゃうにはもったいないように思うのだ。まず、インク粘度が低いため、筆記中のかすれがほぼゼロなのは魅力だ。ペン先が紙に触れている限り、インクは紙に出続けるため、走り書きなどをする場合は最強の確実性を発揮する。

 

だくだくとインクが出るというのも、欠点になる反面、筆圧をかけなくともサラサラと書ける、気持ちの良い書き味につながっていると言える。この書き味の特殊性は、もはや官能的ともいえるほどで、実のところ、水性ボールペンしか愛せないという熱烈な水性信者も存在するほどだ。

 

そこで今回は、うっとりする書き心地を持つ水性ボールペンの新作を紹介しようと思う。

 

名筆「Vコーン」の流れを汲むノック式水性ボールペン「Vコーンノック」

水性ボールペンのなかでも、特に最高傑作と名高いのが、パイロット「Vコーン」。液体インクがダイレクトに封入された直液式で、たっぷり過ぎるインクフローは、水性ボールペンの魅力を堪能するのにベストな1本と言える。

 

とはいえ、構造的にキャップ式なのはいかんともしがたく、今や知る人ぞ知るボールペン、的な地位に甘んじているのは残念だ。

 

そこで、その現状を覆すべく発売されたのが、なんとノック式構造に生まれ変わった最新作「Vコーンノック」である。

パイロット
Vコーンノック
(0.5・0.7㎜ 黒・青・赤)
各150円(税別)

 

Vコーンの名を冠するからには、当然のようにリフィルは直液式。たっぷりと充填された濃く鮮やかなインクが、ペン先から嬉しいほどにだくだくと紙へと供給される。どれほど早書きしようが、かすれやスキップが起きることが想像できないつゆだくっぷりだ。

 

もちろん、紙によっては当たり前ににじむし、描線もボール径からすれば太くなる。だが、そんなのは水面をすべるが如きサラサラサラァァァァ……という爽快な書き味の前には、「だからなに?」って感じ。にじむのが嫌なら、油性でもゲルでも使ってればいいじゃん、という話なのだ。

↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ
↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ

 

この書き味がワンノックで味わえるというのが、Vコーンノックの最大のポイント。内蔵したバネでボールを押し上げることで、先端にフタをして非筆記時の乾燥を防ぐ構造で、ノック式でもドライアップしない水性ボールペンを実現しているのだ。

 

ちなみに、見た目が同社の「フリクションボールノック」によく似ているため、筆者は最初、うっかりクリップ部を押しそうになってしまった。ノックノブは軸後端にあるので、お間違いなく。

↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ
↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ

 

インクも、Vコーンとは異なる、ノック式専用に開発されたものとなっている。

 

実はVコーンは、水性染料インクながら、一度乾くと強固な耐水性を持っていた。だが、Vコーンノックは「うーん、水性染料だからこんなもんだよね」レベルで水濡れに弱い。Vコーンの耐水性は大きなポイントだっただけに、そこはちょっと残念なところだ。

↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる
↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる

 

……と、ここまで読んで「ノック式のVコーンでインクに耐水性がないペンって、今までになかった?」と気づいた人がいただろうか? いたとしたら、かなりの水性マニアだろう。

 

そう、あったのだ。最初の方で水性ボールペンの最新作なんて書いたけど、実はこのVコーンノック、2008年に発売されたノック式水性ボールペン「VボールRT」のリニューアル版なのである。

↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ
↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ

 

分解してみると、上の写真のようにリフィルも「LVKRF-10」となっており、VボールRTと同型。つまり、見た目と名前を変えただけ、ということになる。

 

VボールRTは、日本初のノック式水性ボールペンとして発売されたのだが、折悪いことにその頃のボールペン業界は、「ジェットストリーム」と「フリクションボール」が大ブームとなっていたのだ。

 

結局のところ、低粘度油性インクと消せるゲルインクの快進撃に巻き込まれるかたちで、VボールRTは認知されないまま存在感を薄くしていった……という感じだろうか。なんともタイミングの悪いことである。

 

ひるがえって2020年。いまや、低粘度油性インクもフリクションインクもすっかり一般化し、それに合わせてユーザーの筆記具リテラシーも大きく上がった。水性ボールペンを改めて再評価する下地もできてきたように思う。そこでパイロットも「今こそVボールRT(改めVコーンノック)にもう一度チャンスを!」と判断をしたのではないか。

 

12年前に発売されたものとはいえ、油性やゲルに慣れきった手には、かなり斬新な書き味が体験できるはずだ。速乾性や耐水性ではかなわないが、水性ならではの早書きへの追随性といったメリットもある。

 

とくに「今まで水性ボールペンって使ったことないわ」という人には、新たな選択肢として試してみてもらいたい。だくだくとインクが染みるあの感じにハマる可能性、それなりにありそうだぞ。

 

↑サラサラとしたインクがたっぷりと紙に染み込んで書ける感じは、ゲルや油性にはない気持ちよさだ ↑こちらが元となった、キャップ式のVコーン。約30年前に発売されて以降、いまだに固定ファンが離れない魅力を持つ水性ボールペンだ ↑Vコーンとノックの筆跡に水を垂らした比較。おなじ水性染料インクながら、確実に別ものということは分かる ↑2008年に発売されていた“ノック式Vコーン”こと、「VボールRT」(写真左)。リフィルは新しいVコーンノックと共通だ

 

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書き殴り系待望の「極太フリクションの快感」をアルミ武装でさらに高めてみた

【きだてたく文房具レビュー】ビジネスマンが待ちに待った極太フリクション

“こすると字が消える”ボールペンと言えば、パイロットの「フリクションボール」。その“ノック”タイプとして、発売から10年の間に、もはや知らない人はいないレベルで普及したのが「フリクションボールノック」だ。もはやこれでないと仕事が出来ない、というほどに依存している人も多いのではないだろうか。

 

そのフリクションボールノックが、つい先日、新製品を出してきた。しかも、一部のユーザーが待ち望んでいたタイプのものということで、その登場に文房具好きが軽くザワついているのだ。

 

ということで今回は、そのフリクション待望の新アイテムを紹介したい。

 

ごんぶと! フリクションボール最太1.0

この4月に発売されたばかりのフリクションシリーズ最新版が、「フリクションボールノック 1.0」……つまり、ボール径1㎜のがっつり太字タイプである。

↑パイロット「フリクションボールノック 1.0」黒・青・赤・ブルーブラック 各248円

 

日本でいちばん普通に使われているボール径が細字の0.5㎜ということで、描線を比べてみるとまぁ確かに太い。筆者は基本的に0.38㎜の極細字を愛用しているもので、こういう機会に1.0㎜を使うと、その差にギョッとするぐらい。

↑もともとフリクションの黒はやや薄いが、1.0まで太くなると、やや薄さは気になる

 

漢字という面積当たりの情報密度が高い文字を使う日本では、先にも書いたとおり細字が好まれるのは道理。それでも太字でガシガシと書き殴りたいという需要は、多い……と言わないまでも存在する。

 

実際のところ、なにか適当に思いついたことを大きめのノートにフリクションボールノック1.0でガシガシと書いて、直したいところはザクザク消す、という使い方はかなり快適だ。細字で手帳などに書き込んだ内容を細かく修正する、というのがこれまでのフリクションの主な使い道だったはずだが、ここまでの太字が消せるとなると、また違う使い方が見えてくる。

↑現在発売されているフリクションボールノックの比較。すべての太さで後端のラバー色が違う(1.0はグレー)のに加えて、1.0のみクリップノックがインクと同系色クリアに

 

さらに、ここ数年で中高生がノートを取るのにボールペンを使うケースが徐々に増えているようで、そういう時に欲しくなるのが、強調文字を書くための太字なのである。

 

0.5㎜では目立たせ具合が物足りないアンダーラインや線囲いなんかも、1.0㎜ならハッキリと目に付くようになる。

↑1.0㎜はノートに使うとかなり目立つ。アンダーラインや太字には最適だ

 

ただし、問題もなくはない。

 

フリクションのインクは、“摩擦などで60度以上の熱を加えると透明化する”という特性を持っている。つまり消え去ってしまうのではなく、単にインクが透明になって見えなくなるだけなのだ。だから、0.5mmだとあまり気にならなかったのに、1.0mmの描線は透明化してもなんとなく消した跡が見えてしまうのである。

↑ここまで線が太いと、どうしても消し跡がうっすらと残る

 

とはいえこればかりは個人の感覚なので、この消し跡が気になるという人もいれば、大丈夫という人もいるだろう。

 

ともあれ「フリクションの太字を待ち望んでいた!」という人であれば、ひとまずは飛びついて試してみてもいいのではないか。

 

フリクションボールをアルミパーツでカスタム!

もう一点、フリクション関連商品を紹介したい。こちらは、フリクションボールノックを使いやすく、かつ見た目のグレードを大きく上げる専用カスタムグリップ『SMART-GRIP for frixionball knock』だ。

↑UNUS PRODUCT SERVICE「SMART-GRIP for frixionball knock」シルバー・ブラック・レッド・グレー・ブルー 各1050円

 

専用といってもパイロットの純正品ではなく、UNUS PRODUCTというプロダクトレーベルが発売しているもの(もちろんパイロットには認可済み)。医療器械などの精密部品を加工する工作機械で、アルミを削り出して作られたグリップである。

↑フリクションボールノックに装着した状態。これだけでかなり引き締まった印象になる

 

フリクションボールノックのゴムグリップをねじって外したら、SMART-GRIPに同梱のノックバネごとまるまる付け替えるだけ。交換には1分もかからないが、従来のぽってりと丸みを帯びた口金がスパッと真っ直ぐになるなど、全体的に見た目の印象はわりとスマートに変わる。

↑色を自由に差し替えられるのも楽しい。1.0㎜のグレーのラバーとグレーのグリップが良い感じにマッチ
↑口金の形状の違い。全体的な形状はそのまま、先端だけ直線的でシャープな印象になる

 

アルミ製で、ペン本体よりも高価なSMART-GRIPにわざわざ交換する理由は、見た目以外にもいくつかあるが、なにより最も大きいのはグリップ力の向上だろう。

 

もともとフリクションに搭載されているシリコンゴムグリップは滑りにくく書きやすいものだが、それでも素材の性質上、長らく使用していると加水分解など劣化は避けられない。対して削り出しのアルミ素材はそのような劣化がない。さらに表面の繊細なローレット加工が指にがっちり食い込むので、多少の手汗などではびくともしない安定感がある。

↑ローレットグリップは多少の手汗でも滑るような感じはゼロ。夏場でも安定したグリップ力が得られるのはうれしい

 

また、交換によって低重心化による書きやすさアップも見込める。

 

もともとのゴムグリップの重量が3g(ノックバネ含む)で、SMART-GRIPは7g。わずかな差と思われるかもしれないが、そもそもフリクションノックボールの全体重量が12gなので、それが4g増えるというのはなかなかの変化だろう。

 

その重量変化がペン先端に集中するので、取り付けるだけで重心は大きく下がることになる。使ってみても、グリップ力の向上と相まってかなりどっしりとした書き味が感じられるはずだ。

↑SMART-GRIPには、フリクションボールノック以外にも、フリクションボール4・3と三菱ジェットストリーム4&1の共用タイプ(1350円)と、フリクションボール2用(1050円)がある

 

数百円のペンに、1000円以上するグリップをつけるのは馬鹿らしいと思うかもしれないが、そもそも国産のボールペンは性能のわりに元の値段が安すぎるのだ。

 

ならば、たかだか1000円ぐらいのカスタムパーツをつけてやってもバチは当たらないと思うのだが、どうだろう。普段使いのペンにちょっとだけ贅沢させてやれば、愛着も増すし、書きやすさもアップするしでまったく損はしないと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

価格は安いが書き心地はリッチだった! 高級路線の逆をいく100円台ボールペン

【きだてたく文房具レビュー】書き心地もグリップ感もリッチなボールペン

 

一昨年ぐらいからの流れなのだが、筆記具がちょっと高級化路線にいきつつあるようだ。

 

例えば、ゼブラの「サラサクリップ」が金属軸化して1000円の「サラサグランド」になったり、サクラクレパスが新しく出した大人のためのボールペン「Craft_lab 001」が5000円もしたり。

 

最近だと、お馴染みの三菱鉛筆「ジェットストリーム」に回転式の「ジェットストリームプライム回転式シングル」が出たが、これは本体3000円に加えて交換用のリフィルもパーカータイプ(海外ブランドのペンが多く適合する規格)で600円だというから、なかなかの“お高さ”である。

↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン↑近年流行になりつつある、高級めのボールペン

 

ところが、こうして高級路線に流れた一方で、まるでバランスを取るかのように、低価格帯のボールペンにもオススメしたい良いものがいくつか登場している。特に、無意識に適当なものを買いがちな100円ちょっとのボールペンから、いまわりと目が離せないのである。

 

100円油性ボールの大ベテランがリニューアル

「スーパーグリップ」、と言えばパイロットの100円油性ボールペンとして永らく活躍した大ベテランだが、これが昨年末に「スーパーグリップG」と名を改めリニューアルされた。

↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円↑パイロット「スーパーグリップG」ノック式(左)・キャップ式(右)各108円

 

まず、大きく変わったのはインクだ。前モデルはいかにも昔ながらの油性! といったボッテリと重めのものだったのが、新しいスーパーグリップGは、いま主流のスルスルと軽い書き心地に大変身。

 

個人的な体感だが、スーパーグリップGの新インクは、同社の低粘度油性インク「アクロインク」の書き心地に近い気がする。

↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク↑スルスルと、かなりなめらか系に寄せてきた新油性インク

 

もちろん150円でアクロインク搭載の「アクロボール」を売っている現状では、メーカーとしては、100円のスーパーグリップGにアクロインクを使うことはないだろう。だがこれでも、充分に軽くてなめらかで、書きやすいのだ。

 

以前のぼってりとしたザ・オールド油性インクにも固定ファンはいたはずで、そういう意味では「なんでもかんでも低粘度化すんなや」という意見はあるだろう。しかし、100円でこの書き心地が得られるのは、やはりスゴいことだとも思うのである。

 

↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ↑タイヤのグリッドパターンのようなグリップ

 

また、個人的にとても良かったのが新しいグリップ。

 

ゴム製のグリップに格子状の刻みをいれたグリッドグリップが、中指の側面に乗せるとシトッと気持ちいい吸い付き方をして、かなりのグリップ力を発揮する。多少の手汗程度では滑ることはないだろう。

↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する↑先端までグリッドパターンでカバーしてあるので、どこを持っても安定する

 

そしてなにより、このグリッドグリップがペン先ギリギリのところまでカバーしてあるのがとても良いのだ。筆者は、長時間筆記をする時などはペンのかなり先端のあたりを握ってしまうクセがあるのだが、そんな良くない手癖にも対応してくれるのはとてもありがたい。

 

ドバドバ系の液体ボールペン

100円台のオススメボールペンでもう一点挙げるとするなら、これも昨年秋に発売されたセーラー万年筆の「ICリキッドボールペン」だろう。

↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円↑セーラー万年筆「ICリキッドボールペン」130円

 

リキッド……つまり液体ボールペンを名乗るこのペンは、従来のゲルインクよりも低粘度でサラサラとした書き味がある。というか、インクがもうめちゃくちゃドバドバと出るのだ。

 

インクがドバッと出てサラッと書ける感覚は、どちらかというと万年筆に近いほど。

↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒↑ドバドバとインクが出て、しかもかなりの濃黒

 

特に1.0㎜はちょっと笑えてくるぐらいのドバドバっぷり。これが本当に書いていて気持ちがいいのだ。税込み130円という価格でここまでリッチな書き味が楽しめると、スーパーグリップGと同様に、体感的なコスパはかなり高くなる。

↑指当たりが強めのフィングリップ↑指当たりが強めのフィングリップ

 

さらに、こちらもグリップに特徴がある。

 

フィン状のかなり独特なゴムグリップは、きつめに握ると指に跡がつくほど食い込む力が強く、指に乗せるだけでしっかり安定する。(形状的には好き嫌いがあるかもしれないが)グリップ径自体もすこし太めなので、握力が弱い人でもかなり握りやすいはずだ。

 

インクフロー、グリップともかなりクセの強いペンだが、ハマる人なら「数千円のペンよりこっち」と言うぐらいには価値のある130円だろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が3月2日発売。

 

目肩腰の疲れに効く!? やさしく真っ直ぐピシッと引ける蛍光マーカー3選

【きだてたく文房具レビュー】疲れ目にも、ヨロヨロした手にも、あわてんぼうにもぴったりの蛍光マーカー

 

この年末に、インフルエンザに感染してしまった。とはいえ、かかってしまったものはしょうがなく、仕事関係の各方面にメールで詫びを入れたら、あとはベッドに入って薬が効くのを待つだけである。

 

どちらかというと問題は熱が下がってからで、せっかくの正月休みだというのに、体内にウイルスが残った生ける生物テロ兵器状態では、出歩くわけにもいかない。熱も無く咳も治まっているが、外には出られず。とはいえ年末の忙しい時期に寝て過ごした焦燥感だけはあるので、ぼんやり休む気にもなれない。

 

こういうときこそ……ということで今年は元旦から、しばらく溜め込んでいた資料を読み込んで、目に付いたポイントを蛍光マーカーで次々とチェックする、という作業に勤しんでいた。

 

で、せっかくの機会なので、各メーカーの蛍光マーカーをとっかえひっかえしていると、「やっぱりこのマーカーはいいな」「おっ、新製品の、悪くないぞ」などといくつか光るものがあったのである。そこで今回は、新旧取り混ぜて、おすすめの蛍光マーカーをいくつか紹介したい。

 

疲れた目にも優しいソフトカラー

使っていてまず感じたのが、前日まで39℃台の熱が出ていた目には、蛍光マーカーのパキッとした発色はけっこうキツい、ということ。もちろん目立たせるための製品だからそれでもいいのだけど、とりあえずもうちょっと柔らかい色でも問題ないだろう。

 

そこでほど良かったのが、パイロットの「フリクションライト ソフトカラー」だ。

↑パイロット「フリクションライト ソフトカラー」全6色 各108円↑パイロット「フリクションライト ソフトカラー」全6色 各108円

 

お馴染み、こすって消せるフリクションシリーズの蛍光マーカーだが、このソフトカラーシリーズは名前の通り、発色がソフト。従来のシリーズと比べるとぼんやりと淡い色合いで、つまり紙の白とのコントラスト差が小さくなるので、目が疲れにくいということだ。

↑通常の蛍光色(左)とソフトカラー(右)。ひと目見ただけで淡さと柔らかさが分かる↑通常の蛍光色(左)とソフトカラー(右)。ひと目見ただけで淡さと柔らかさが分かる

 

病み上がりの目にも優しい=仕事で疲れた目にも同じく優しいわけで、長時間紙面を見ていても確かに負担が少なく感じた。特にソフトイエロー、ソフトグリーンあたりは穏やかな色調で、目がチカチカせず心地よい。

 

とはいえ色はきちんと付いているので、後から見直しても自分のチェックした部分ははっきりと見分けられるし、使いにくさを感じない。

↑こすって消せるフリクションインクは、ラインの引き間違いをしても安心↑こすって消せるフリクションインクは、ラインの引き間違いをしても安心

 

もちろん他メーカーからも同様のソフトカラーマーカーが発売されてはいるが、フリクションということで「間違ったら消せる」アドバンテージは非常に大きい。

 

どうせ後で消せるから、と思えばこそ、大胆にズバズバとラインを引いていけるのは気分的にもかなりラクなものだ。

 

窓付き&紙を選ばない万能マーカー

蛍光マーカーはチップが大きいため、自分がいま文章のどこまでラインを引いたのかが分かりにくい。そのため、ついついはみ出し・引き足らずが出てしまう。

 

そういうときに便利なのが、先端チップに透明な窓が付いた三菱鉛筆「プロパス・ウインドウ クイックドライ」だ。

↑三菱鉛筆「プロパス・ウインドウ クイックドライ」全10色 各140円↑三菱鉛筆「プロパス・ウインドウ クイックドライ」全10色 各140円

 

この透明窓からチップの下が見えるので、いま自分がどこまでラインを引いたのかがはっきりと視認できる。

 

これは非常に便利な機能で、しばらくプロパス・ウインドウを使ってから別のマーカーに切り替えると「なんでチップの向こう側が見えないんだよ!」と不条理な怒りまで感じてしまう。一度この便利さになれてしまうと、もう戻れないのである。

↑プロパス・ウインドウシリーズならでは窓付きチップは一度慣れるともう手放せない↑プロパス・ウインドウシリーズならでは窓付きチップは一度慣れるともう手放せない

 

もうひとつ便利なのが、速乾性の高いクイックドライインク。紙面のあちこちにラインを引いていると、気づかぬ間にまだ乾いていないインクの上をこすってしまい、手にインクが付着することがある。

 

クイックドライインクは、乾燥時間を従来の1/3にまで短縮できるため、そういったトラブルが少ない。

↑上が一般的な蛍光マーカー、下がクイックドライ。書いて数秒後に指でこすってみると、クイックドライインクはしっかり定着している↑上が一般的な蛍光マーカー、下がクイックドライ。書いて数秒後に指でこすってみると、クイックドライインクはしっかり定着している

 

インクがあまり染み込まないコート紙などにラインを引いても、驚くほど早く乾くので、こすってしまったときの「あっ、しまった!」という焦りを感じずに済む。写真の多い企業パンフやカタログなどはコート紙が多いので、これは非常に助かるのだ。

 

蛍光マーカーが下手、という人にも安心

蛍光マーカーでラインを引くのが下手、という人は意外と多い。ヘラのような平たいチップだと、少し手元が狂っただけでガタガタとした線になってしまうのだ。

 

筆ペンタイプの蛍光マーカーならガタガタ線のリスクは減らせるが、今度は筆圧が変わると線の太い細いが変わってしまう。なんにせよ難しいのである。

 

そういう蛍光マーカー下手に優しいのが、ぺんてるから昨年末に発売されたばかりの「フィットライン」だ。

↑ぺんてる「フィットライン」全5色 各108円↑ぺんてる「フィットライン」全5色 各108円

 

↑太字チップの先端。この溝からぐにっと曲がることでクッション効果を発揮する↑太字チップの先端。この溝からぐにっと曲がることでクッション効果を発揮する

 

ツインマーカーの太字(ラインを引く方)チップに爪楊枝の後端のような溝が刻まれており、ここからぐにっと曲がるようになっている。これにより、不要な筆圧をクッションのように吸収し、安定した線が引けるのだ。

↑チップが折れ曲がって不要な筆圧を吸収するので、安定したまっすぐなラインが引きやすい↑チップが折れ曲がって不要な筆圧を吸収するので、安定したまっすぐなラインが引きやすい

 

チップの硬さ自体は従来品と変わらないので、筆圧をかけても筆ペンのように線が太ることはない。一方で、クッション効果によって手元の傾きもある程度吸収するので、線のガタツキも減らせるのである。

 

病み上がりで手元がふらつく状態でも、実際にかなり安定した線を引くことができた。これなら、だいたいどんなシーンで線を引いても、きれいな線が引きやすいはずだ。

↑特殊チップが最も実力を発揮するのが、分厚い書籍への曲面マーキング↑特殊チップが最も実力を発揮するのが、分厚い書籍への曲面マーキング

 

クッションチップのさらに大きなメリットとして、辞書など厚いページ物の曲がった紙面にもきれいに線が引きやすい。曲面を意識して、なぞるように線を引いていくことで、ページののど側のようなマーキングしにくい部分にもスパッとラインを引いていくことができるのだ。

 

不器用な人でも確実に効果が出るという意味で、かなり使いやすい蛍光マーカーと言えるだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。

 

授業や会議で指されたくない人へ! 悪目立ちを防ぐパイロットの縦横無尽ペンケースをレビュー

【きだてたく文房具レビュー】悪目立ちしないペンケース

 

仕事柄、友人知人からの文房具の相談に乗ることが多い。この間も、仕事関係では先輩に当たるライターの方から「なんか使いやすいペンケースってない?」という非常にザックリとした相談を受けた。

 

「なんか使いやすい」も何も、アンタが今どんなペンケースを使ってて、どこが不満なのか分からない以上は、何も言えねぇよ! という言葉は社会人として飲み込んで、「そうですね、最近は立つペンケース系がすごい流行ってますねえ」と、当たり障りのない回答をすると、あちらが「うーん……」と妙に渋い反応をする。

 

あれ? 想定外の反応に「どうしたんですか?」と聞くと、「立つペンケース、使ったことあるんだけど、会議とか打ち合わせの時に使うと変に目立ってイヤなんだよね」とのこと。

 

なるほど。考えたこともなかったが、たしかにテーブルの上に自分のペンケースだけがにょっきり立っている状態を、“悪目立ち”と受け取る人はいるのかも知れない。そして、そういうことならこちらにも解決案がないことはない。

↑パイロット「Tatemo」全9色 各1296円↑パイロット「Tatemo」全9色 各1296円

 

“立つペンケース”系は、立たせて使うことで中の筆記具を取り出しやすい、さらに狭い机でも省スペースで展開できる、という大きなメリットがあるが、今回の先輩ライター氏は、場合によっては立たせたくないこともあるという。

 

ならぱ、立たせても寝かせても便利なものがあれば良いのだろう。ということでオススメしてみたのが、パイロットの立つペンケース「Tatemo」である。

↑フタを開いて自立させた状態。これだけで充分に安定して立つ↑フタを開いて自立させた状態。これだけで充分に安定して立つ

 

使用時は、斜めに切られた前面の開口部をファスナーで開けてガバッと展開させる。するとフタと本体がマグネットで固定され、三角のくさびのような形に変形するので、これでペンスタンドのように立たせることができるようになる、というもの。

 

変形によって底面積は1.5倍ほどに増えるので、使っていてもまず安定して自立する。これならカフェのテーブルなど狭い机で作業をする時も、場所が広くスッキリ使えるというわけである。

↑立てた状態なら、狭い机でも仕事がしやすい↑立てた状態なら、狭い机でも仕事がしやすい

 

Tatemoの面白いところは、この三角のくさび型の状態で立たせるだけでなく、寝かせてペントレーのように平らに使うこともできる、というところ。といっても、さほど特殊な仕掛けがあるわけではない。単に、背面もフラットになっているから寝かせても安定している、というだけの話である。

 

しかし、実は立つペンケース系の中でこれは意外にレアな特性なのだ。基本的に立たせて使うことを前提としているので、他の製品は寝かせた状態ではペンが取り出しにくかったり、広い開口部がキープできなかったりするものが多い。

↑寝かせた状態でも中の文房具へのアクセスはスムーズ↑寝かせた状態でも中の文房具へのアクセスはスムーズ

 

対してTatemoは、寝かせたトレー形態でも開口が充分に大きく、ペンが取り出しやすくなっているのがポイントだ。また、ファスナー周りに少しフチが残るようになっているので、トレーとして寝かせた時もザラッと中からペンが出てくる心配もない。

 

縦・横どちらにしても安定するので、自分の使用環境に合わせて置けば快適に使うことができるだろう。

↑会議中に立てた状態。確かにちょっと悪目立ちするかも?↑会議中に立てた状態。確かにちょっと悪目立ちするかも?

 

↑寝かせた状態。これなら注目も受けずにやりすごせるはず↑寝かせた状態。これなら注目も受けずにやりすごせるはず

 

フタには、立つペンケース系ではすっかり定番になった面ファスナー付きポケットが付いており、消しゴムやふせんなどの小物はここに収納可能。立たせたとき底に沈まないように、という工夫である。

↑フタ側についたメッシュポケット。決して使いやすいわけではないので、あまり使わない類のものを収納する方がいい↑フタ側についたメッシュポケット。決して使いやすいわけではないので、あまり使わない類のものを収納する方がいい

 

ただ、このポケットは口が狭く、決して使いやすいわけではない。使用頻度の高い消しゴムなどはペン型のものを使うなどして、ここにはボールペンの替えリフィルのような、いざという時の備品を収納するのがベターだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。