【2018春版】スポーツタイプの「電動アシスト自転車」はどれがベスト? プロがe-Bikeを代表5モデルを辛口格付け

“e-Bike”と呼ばれる電動アシスト車が、欧州におけるスポーツバイク市場を席巻。そのブームの波がいよいよ日本にも押し寄せてきました。ここでは、続々と発表されるニューモデルの実力をチェックしました。

 

【解説する人】

フリーライター TRIJETさん

街乗りタイプからスポーツタイプまであらゆるジャンルの自転車を所有。e-Bike購入を検討しています。

 

国内規制に準拠した最新ユニット投入で新型続々

ヤマハがPASを世に送り出して早25年。日本のお家芸であったはずの電動アシスト車は、道路交通法に記載されたその独自規制(アシスト比率及び速度制限)の影響もあり、ことスポーツバイクに関して欧米からは周回遅れといえる状態にありました。

 

しかし、昨秋にパナソニックがXM1を発売すると、これまで海外向けにアシストユニットを供給していたボッシュとシマノが立て続けに国内向けの新ユニットを発表。YPJシリーズで独自路線を切り拓いてきたヤマハも、新型車を発表するなど、その差を一気に詰める展開となりました。

 

海外でe-BikeといえばMTBが主流ですが、日本ではトレックやターンのようにクロスバイクやミニベロなど街乗り用途の新作が続々登場する見込み。各社の本格的なデリバリーはGW明けですが、ここではそれら新型車をいち早くチェック。いずれも一長一短あるが、長らく海外勢に差をつけられていた国内e-Bikeの完成度、その成長ぶりは特筆に値します!!

 

【モデル紹介の前に:e-Bike選びの3つのキモ】

その1:取り回しの重さは購入前に要チェック

車両自体の質量や取り回しの重さは、購入前に要確認。室内持ち込みまたは駐車スペースへの移動は保管方法に合わせて無理のないものを選びましょう。

 

その2:利用シーンや使用頻度を考慮

走行シーンや目的に合致したモデルを選ぶのが基本。市内移動ならミニベロ、10㎞未満の街乗りならクロスバイク。林道ならMTBを選択しましょう。

 

その3:大容量バッテリーは長期的に見てコスパ◎

リチウムイオンバッテリーは充電回数が増えるにつれて劣化も早くなります。バッテリー容量が大きければ航続距離が延びるだけでなく、コスト面にもメリットあり。

 

【街乗りバイク編】

通勤・通学や週末のサイクリングなどに対応するマルチな走行性能を備えた万能スポーツ車から、性質の異なる2台をセレクトしました。

 

【その1】スポーツ性能と街乗り用途で一挙両得の選択

トレック

ヴァーヴ+

23万40円

本格派クロスバイクとしてバランスに優れた一台。航続距離は最大100㎞以上、アシストモードは計5段階から設定できます。ディスクブレーキやリア9段変速、一体型ライトなどアシストなしでも充実した装備が魅力。【タイヤサイズ:700x42c】【質量:非公開】【航続距離:最大100㎞以上】【充電時間:約2.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8.2Ah●シフト段数:外装9段●全長×全幅:非公開●カラー:ディープダークブルー

 

ボッシュが国内向けに新開発した“心臓部”。走る&止まるが多い街中では自然な加速を、上り坂では脚力をカバーします。

 

【5点満点評価】デザイン:3/走行性能:3.5/実用性:5/趣味性:2/コスパ:5

最大手ブランドだから可能な低価格設定を実現

魅力的な装備内容でありながらこの価格を実現。最大出力の「ターボモード」で感じた強力アシストは好みが分かれますが、日常使い派は買って損ナシ!

 

 

【その2】アシスト機能を使わなくても快適走行できる折りたたみ式

ターン

ヴェクトロン S10

32万1840円(5月発売予定)

ボッシュ製電動ユニットを搭載した折りたたみ自転車。2段階式シートポストにより、幅広い身長に対応します。規制上e-Bikeは時速24㎞までの介入となりますが、10段変速採用でアシストがなくても高い走行性能を発揮。【タイヤサイズ:20インチ(406)】【質量:19.8㎏】【航続距離:最大100㎞】【充電時間:約2.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8.4Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:非公開●カラー:マットブラック/ブラック(写真)

 

独自のフォールディングシステムを採用。安全性・耐久性・固定力を考えて設計されたロック機構を搭載。

 

【5点満点評価】デザイン:5/走行性能:3/実用性:4.5/趣味性:4.5/コスパ:4

様々なライフスタイルに対応する万能モデル

長時間の高速巡航には向きませんが、クルマに積んで遠出するなど使い方は自在。質量が増加しがちな折りたたみ車にして、20㎏を切る軽さもポイントが高いです。

 

 

【こちらも注目】

最古の自転車メーカー、伊ビアンキも小径e-Bike「Lecco-E」を今春発売

ビアンキからはボッシュのモーターユニットを搭載したミニベロタイプのe-Bikeが登場。日本人の体型に合わせた設計で売れ筋の「Minivelo」がベースとなっています。5月発売(30万240円)の予定です。

街に出かけたくなるデザイン性に優れたチェレステ色が魅力

「ビアンキを象徴するミントグリーン系のフレームがファッショナブル。汗をかかずに買い物に出かけたい伊達者に最適です!」(TRIJETさん)

 

 

【MTB編】

MTBはペダリングの負荷が大きい未舗装路の走行を前提とします。購入前は電動アシスト量やペダリングロス、取り回しの重さを確認しましょう。

 

【その3】オンロードからオフロードまで楽しめるスポーティモデル

パナソニック

XM1

35万6400

シティモデルとは一線を画す自社開発の電動ユニットを搭載。高速域でもストレスなく、スポーツバイクらしい人馬一体な走りを満喫できます。フレーム一体型バッテリー搭載のスマートな意匠も特徴的。【タイヤサイズ:27.5×2.2 HE】【質量:21.8㎏】【航続距離:最大78㎞】【充電時間:約3時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:1835×590㎜●カラー:マットバーニングリーブス(写真)/マットチャコールブラック

 

ダウンチューブとバッテリーは一体感を持たせたスタイリッシュデザインで統一。電動アシストモデルであることを感じさせない体躯に。

 

【5点満点評価】デザイン:3/走行性能:3.5/実用性2.5/趣味性:4/コスパ:3

オフロードデビューに最適なフレンドリーさが魅力

小ぶりな車体はスポーツバイク初心者にも安心感を与えるはず。自社製パワーユニットは十分パワフルですが、見た目的にはもっとトガってほしいかも。

【その4】「エクストラパワーモード」が鋭い加速を実現する!

ヤマハ

YPJ-XC

37万8000円(7月18日発売)

欧州で人気のe-MTBに搭載される高性能ユニット「PW-X」を国内基準に適合させ実装。走行モードは計6段階、アシスト最強位の「エクストラパワー」ではほとんど力をかけずに“ロケットスタート”が堪能できます。【タイヤサイズ:27.5×2.25】【質量:21.3㎏】【航続距離:最大225㎞】【充電時間:約3.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-13.3Ah●シフト段数:外装11段●全長×全幅:1865×740㎜[Lサイズ]●カラー:マットピュアシルバー

 

小型マルチファンクション計器を搭載。速度やペダリングパワー、消費カロリーなど多彩な情報を表示します。

 

【5点満点評価】デザイン:2.5/走行性能:5/実用性:2/趣味性:4.5/コスパ3.5

オフロード走行を前提とした本格指向を求める人に

3つのサイズ展開によりフィッティングの高さは秀逸。専用設計ユニットは悪路での操作性が高く、スポーツ性を求める人も満足できる仕上がりとなっています。

 

【その5】往年の名車MTBが電アシモデルとして復活

ミヤタ

リッジランナー

38万8520円

90年代初頭にMTBブームを牽引した名車の名が与えられたミヤタの意欲作。シマノが日本仕様として新開発したユニット「STEPS E8080」を搭載。ミッドファットタイヤほか、MTBの最新トレンドも押さえています。【タイヤサイズ:27.5×2.8】【質量:21.3㎏】【航続距離:最大140㎞】【充電時間:約4時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-14Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:1860×750㎜●カラー:クリアブラック

 

36V-14Ahの大容量リチウムバッテリーを搭載。トレイルを介したロングライドにも対応する航続距離を実現しました

 

【5点満点評価】デザイン:2/走行性能:4.5/実用性:1/趣味性:5/コスパ:4

MTB のトレンドを押さえたおトク感のあるスペック

滑りやすい未舗装路における電動アシストとグリップ力の高いミッドファットタイヤとの相性は◎。MTBの最新規格を盛り込んだ分、常用面での利便性は欠けます。

入門機でも実力は折り紙つき!! 「はじめてのカメラ」におすすめなミラーレス一眼【パナソニック/富士フイルム】

ミラーレス一眼のなかでも、入門機は特に豊富な選択肢があり、各社とも1〜2年ごとにモデルチェンジを行っています。本記事では、パナソニックと富士フイルムの現行モデルをご紹介しましょう!

※「画質」は、ISO感度と絞り値、焦点距離を揃え、露出とホワイトバランスはオートで撮影して評価。「AF」は、カメラに向かって走るオモチャの電車をAF-Cモードで連写して評価。「電子シャッター」は、高速な扇風機を撮影することで、動体歪みの発生具合をテストしました。スジが多く写るものほど歪みが生じがちです

 

【私が評価しました!】

カメラマン 永山昌克さん

雑誌やWEBで撮影と執筆を行います。休日は、父としてミラーレス一眼で息子たちの成長記録を撮影。

 

【その1】

さらに自分撮りを強化した極小マイクロミラーレス

 

パナソニック
LUMIX GF10/GF90
実売価格9万5130円(ダブルレンズキット)

昨年発売のGF9の後継機。180°反転するチルト式タッチパネル液晶などを受け継ぎつつ、自分撮り機能を強化。夜景をバックにした自分撮りに対応するモードやスリム効果などが利用可能になりました。ボディは、オレンジのほか、ホワイトやブラックも用意します。

【SPEC】
●撮像素子:4/3型、有効1600万画素MOSセンサー ●常用最高感度:ISO25600 ●レンズマウント:マイクロフォーサーズ ●モニター:3.0型、約104万ドット、チルト、タッチ対応 ●EVF:非対応 ●大きさ・重さ:W106.5×H64.6×D33.3㎜・約270g

↑ボタン類は最小限。多くの操作はタッチで行います

 

↑ボディの内側にリセットボタンを搭載。様々な設定をいじったあとでも、素早く初期状態に戻せます

 

画質:★×3

画素数こそ少なめだが発色や階調は良好

クリアな発色と滑らかな階調性、低ノイズな高感度画質を実感。少なめの画素数が惜しいです。

 

AF:★×5

コントラストAFでも良好なテスト結果

合焦率は96%と優秀。コントラストAFで、顔・瞳認識AFや追尾AFにも対応します。

 

電子シャッター:★×4

歪みはやや見られるものの、用途に応じて切り替え可能

動体歪みの度合いは普通。撮影メニューから、メカ/電子シャッターの切り替えができます。

 

【プロのイチ押し機能!】

スマホ感覚の美肌モード

顔認識と連動した美肌モードやスリムモードを搭載。自分撮りをいっそう際立たせられます。

↑美肌補正の画面。プレビューを見ながら補正の度合いを調整できます

【その2】

クラシカルデザインで4K動画撮影にも対応

富士フイルム
X-A5
実売価格7万2080円(レンズキット)

APS-C型センサーを搭載するXシリーズ最廉価機。レトロな雰囲気漂うデザインを受け継ぎながら、新たに像面位相差AFに対応。発色や高感度画質なども進化している。タッチ操作もサポートするほか、4K動画撮影機能やBluetoohでのスマホ連携機能も備えます。

【SPEC】
●撮像素子:APS-Cサイズ、有効2424万画素CMOSセンサー ●常用最高感度:ISO12800 ●レンズマウント:Xマウント ●モニター:3.0型、約104万ドット、チルト、タッチ対応 ●EVF:非対応 ●大きさ・重さ:W116.9×H67.7×D40.4㎜・約361g

↑液晶モニターは上側に180°回転。自分撮り時は、背面のダイヤルでズーム操作などが可能です

 

↑コマンドダイヤルは、回しやすい角度で配置

 

画質:★×4

大きな印刷にも適した高解像と鮮やかな色

彩度とシャープネスを適度に高めた見栄え重視の画質。A3印刷に耐える解像感もあります。

 

AF:★×3

瞳AFを使えるが動体追尾はもの足りない

AFは位相差を併用するハイブリッド式。今回の条件では合焦率75%とあまり振るわず。

 

電子シャッター:★×2

 

歪みがやや目立っており高速で動く被写体は不向き

 歪みが大きめなので、高速で動く被写体には注意。その場合はメカシャッターを使いましょう。

 

【プロのイチ押し機能!】

 光量調整に長けたフラッシュ

 内蔵ストロボは、スーパーiフラッシュ対応。シーンに応じて自然な光量に調整されます。

↑小型軽量ながら内蔵ストロボと外部ストロボの両方に対応する点も◎

 

第1号機の発売から10周年でますます勢いにのるミラーレス一眼。機能の進化も著しく、目が離せませんね! 今回紹介したエントリーモデルよりもワンランク上のミドルクラスをお探しであれば、こちらの記事をチェックしてみてください。

お父さん、お口くさ〜い! を回避するには30通りの磨き方を選べる「ドルツ」が最終手段

 

朝起きて娘に「おはよう」と挨拶したら、「お父さん、口クサイ!」と言われてショック! そう言えば、この前も妻から「歯磨きちゃんとしているの?」って言われちゃったんだよなぁ……。

 

歳をとるにつれて、口臭が気になるようになってきたし、歯の黄ばみも目立つような気が。毎日飲んでいるコーヒーが原因なのかな? とはいえ、平日の朝は念入りに歯みがきをする時間が取れない。朝のわずかな時間で、口臭や歯のケアがしっかりできる歯ブラシってあるのかな?

 

(参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお父さんがなにやら困っているようです)

参田家の人々とは?

maitake_family
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

6種のブラシと5つのモードを組み合わせて、お口の中を美しく!

そんな涙目になっているお父さんには、音波振動ハブラシのドルツ「EW-DP51」がおすすめ。

 

ブラシが同時に横と縦に動く「W音波振動」を採用。歯垢を除去する力が、従来モデルより大幅にアップしました。手磨きでは到底及ばない毎分約3万1000ブラシストロークの横振動で、歯周ポケットにひそむ歯周病の原因菌を除去。さらに、毎分約1万2000ブラシストロークで動く縦振動で、歯間部の汚れに働きかけ歯垢をも取り除いてくれます。

 

目的によって使い分けができる5つのモードが搭載され、用途別の6種のブラシが付属。「EW-DP51」は、そのときどきの口の悩みに的確なアプローチをしてくれる、新しい形の音波振動ハブラシなんです!

 

STEP1
6種のブラシから目的に合わせたブラシを選び装着

付属している6種類のブラシを、用途に合わせて付け替えましょう。歯面や噛み合わせ面をしっかり磨きたいときは、歯面ケア用の「マルチフィットブラシ」、歯周病の原因菌を歯周ポケットからかき出したいときは「密集極細毛ブラシ」、着色汚れを取り除きたいときは、ゴム製の「ステインオフブラシ」など、目的別に選べます。

 

STEP2
口の中の状態にあったモードをセレクト

ケアの内容によって、ボタンひとつでモードを変更できます。W音波振動で歯垢を強力に除去したいときは「Wクリーンモード」、歯周病菌が気になるときは「ノーマルモード」、歯ぐきをケアしたいときは「ガムケアモード」など、モードによって動きが異なるため、歯や歯ぐきの状態によって5つのモードを使いこなしましょう!

 

STEP3
職場にも持っていってデンタルケア

朝の歯磨きが終わったら、同梱の携帯ケースに入れて外出のおともに。ケースにはブラシを2本収納できるので、異なる機能をもつブラシを持ち運んで、出先でも手軽にケアできます。

 

なお、1時間の充電で約90分間磨けるため、1週間程度の宿泊であれば充電は不要。また、2分間の充電で1回(約2分間)磨ける「クイックチャージ機能」も付いているので、充電をし忘れてしまった朝も安心です。

 

まとめ

6種のブラシと5つのモードで、あらゆるお口の中の悩みを解決に導いてくれる、ドルツの「EW-DP51」。「W音波振動」が持つ、確かな歯垢除去力はさることながら、強い力で押し付けて磨いてしまった場合もブラシ振動を抑制し、歯ぐきを守ってくれる制御機能まで搭載されています。

スタイリッシュなデザインや、手にフィットする握りやすいグリップ形状も魅力的。充電スタンドに差し込んでいる間は、本体の底が宙に浮いた状態で充電されているので、水が溜まらずお掃除がラクラクなのもうれしいポイント。ぜひ、ドルツの「EW-DP51」を使ってクリーンなお口をキープして!

 

【商品情報】

パナソニック「ドルツ EW-DP51」オープン価格 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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サウンドバー入門機はどれが買い? 人気の2万円台4機種をプロが徹底レビュー

ホームシアターといえば、AVアンプに5.1chスピーカーをつないで……というのは、ひと昔前のお話。近年人気なのは、テレビの前に置いて手軽に迫力のサウンドが楽しめるバータイプのスピーカーです。なかでも売れ筋は、初めてのサウンドバーに最適な2万円台のエントリーモデル。

 

そこで今回は、人気メーカーのエントリーモデル4機種を実際に設置、試聴して、その使い勝手を徹底レビューしました。これからサウンドバーを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にして下さい。

 

【レビュアー】

なお、試聴に使用した液晶テレビは43型サイズ。テレビとテレビ台のサイズによってサウンドバーを設置できるかどうかが左右されますので、製品サイズはしっかりチェックしておきましょう。

 

1.これなら置けるコンパクトな1台

パナソニック
SC-HTB200

実売予想価格:2万円前後(2018年5月18日発売予定)

高さ5.1cmの低背設計で、テレビの足元に置いても邪魔にならず省スペースで設置しやすい小型のサウンドバー。新搭載のダイナミックエアロポートにより、気軽に臨場感のある低音サウンドを楽しめます。サウンドモードは、スタンダード、ミュージック、シネマの3種類を搭載。普段のテレビ視聴から映画鑑賞や音楽再生まで、幅広いシーンで活躍します。ワイヤレスサブウーファーをセットにした上位モデル「SC-HTB250」(実売予想価格3万円前後)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:80W(40W+40W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 ●サイズ/重量:W450×H51×D135mm/1.6kg

 

【設置性】

今回の4機種のなかでは最もコンパクトなモデル。テレビの足元にスッと収まる薄型デザインで、視聴の置き場所に困りません。

 

 

【レビュー評価】

 

2.サブウーファーを内蔵した2.1chスピーカー

ソニー
HT-S200F

実売価格:2万5310円

サブウーファーを内蔵した2.1chのサウンドバー。小型で電力効率に優れたソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、原音に忠実なサウンドを再現します。バーチャルサラウンド技術「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載し、前方のスピーカーだけで臨場感のあるサラウンド音声を楽しめます。シネマ、ミュージック、スタンダードなど6つのサウンドモードのほか、人の声を強調してセリフなどを聴きとりやすくするボイスモードも備えています。カラーはチャコールブラックのほか、クリームホワイトもラインナップします。

【SPEC】●出力:80W(フロント25W+25W、サブウーファー30W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W580×H64×D95mm/2.3kg

 

【設置性】

4機種のなかではJBLのBAR STUDIOに近いサイズ。やや長めのボディですが、置き場所に困ることはないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

3.低音が魅力のサウンドバー

 

JBL
BAR STUDIO

実売価格:1万8220円

低音を増強するデュアルバスポートを搭載した、同ブランドのエントリークラスのサウンドバー。迫力と臨場感を実現する独自のサラウンドモードに加え、スタンダード、ムービー、ミュージック、ボイス、スポーツの5種類のサウンドモードを搭載しており、ジャンルやソースに応じてお好みのサウンドを選ぶことができます。付属の壁掛け用ブラケットを使えば壁面への設置も可能。

【SPEC】●出力:30W ●Bluetooth:対応 ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W614×H58×D86mm/1.4kg

 

【設置性】

ソニーHT-S200Fより若干長めですが、サイズ感は似ています。こちらも設置性は問題ないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

4.クラスを超えたシアターサウンド

ヤマハ
YAS-107

実売価格:2万6740円

最新バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応したサウンドバー。前方・左右・後方に加え、高さ方向の音場も再現する3Dサラウンド技術により、映像に音声が一体化し、映画や音楽での没入感がより向上します。不足しがちな低音を増強する機能「バスエクステンション」で重低音再生も可能。専用のスマホアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」により、設定や操作などが簡単に行なえます。ワイヤレスサブウーファーがセットになった「YAS-207」(実売価格4万1750円)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:120W(フロント30W+30W、サブウーファー60W) ●Bluetooth:対応(SBC、AAC) ●端子:HDMI入力(4K/HDCP2.2対応)×1、光デジタル入力×1、アナログ入力(ステレオミニ)×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、 マイクロUSB×1、サブウーファー出力×1 ●サイズ/重量:W890×H53×D131mm/3.4kg

 

【設置性】

長さが最もコンパクトなパナソニックHTB200の2倍近くあるため、事前に設置場所の確認が必要でしょう。高さは抑えられているため、画面の邪魔にはなりません。

 

 

【レビュー評価】

 

テレビの音声を手軽にパワーアップさせることができるサウンドバー。まずは気軽に試しやすい2万円台のエントリーモデルを店頭などでチェックしてみて下さい。

 

テレビのデッドスペースを有効活用! 隙間に絶妙なパナソニックの小型サウンドバー「SC-HTB250」

パナソニックは、テレビの前に置いても邪魔にならないコンパクトデザインが特徴のシアターバー「SC-HTB250」と「SC-HTB200」の2機種を、5月18日より発売します。実売予想価格はHTB250が3万円前後、HTB200が2万円前後(いずれも税抜)。

↑SC-HTB250

 

HTB250/HTB200は、高さ5.1cmの低背設計で、テレビの足元に置いても邪魔にならず省スペースで設置しやすい小型のサウンドバー。HTB200はサウンドバーのみ、HTB250はサウンドバーとワイヤレスサブウーファーがセットになっています。

 

サウンドバーは80Wの高出力で、コンパクトながらパワフルなサウンドを実現。また、新搭載のダイナミックエアロポートにより、気軽に臨場感のある低音サウンドを楽しめます。さらに、キャビットを台形型にすることで定在波の反射を抑え、共振も低減しています。

 

HTB250のサブウーファーは、面倒な本体とのケーブル接続が不要なワイヤレスタイプ。縦置き・横置き両対応なので、インテリアなどの配置に合わせて自由に設置することができます。

 

 

HDMI-CEC対応によりテレビに連動し、テレビリモコンの操作で本製品の電源オン/オフや音量調節が可能。Bluetoothにも対応しているので、スマホやポータブル音楽プレーヤーから音楽を送信して、サウンドバーで音楽を楽しむこともできます。

 

サウンドモードは、スタンダード、ミュージック、シネマの3種類を備えており、普段のテレビ視聴から映画鑑賞やライブ映像の視聴まで、幅広いシーンで活躍します。

 

テレビの音声を向上させたいけど、大きいスピーカーを置くのはちょっと……とお考えの方は、コンパクトなパナソニックのサウンドバーをぜひ検討してみて下さい。

レコーダーなのに録画の話がない? 「テレビ録画機」卒業を目指す「ディーガ」の風変わりな発表会

ビデオレコーダーはテレビ番組を録画する機械。それはVHSの時代から変わっていません。これまで、テレビの放送をいかにキレイに録画して便利に観るか、ということにメーカー各社は心血を注ぎ、機能・性能を進化させてきました。ところが、4月3日に都内で開催されたパナソニックのブルーレイディスクレコーダー「ディーガ」の新製品発表会のプレゼンでは、録画機能の説明を一切しない、という一風変わったものでした。その背景には、ユーザーの変化を見越したパナソニックの明確な狙いがありました。以下で、その発表会をレポートしていきましょう。

 

DEWKs層をターゲットとした新たなテーマが「家族をつなぐ」

パナソニックは今年創業100周年を迎えるにあたり、昨年秋から「Creative! 毎日を、ちょっとクリエイティブに。」をスローガンとした新しいプロモーションを展開中。その中心となる「Creativeセレクション」商品群に、今回発表したブルーレイディスクレコーダー「おうちクラウドディーガ」6機種が加わることとなりました。

↑創業100周年の新スローガン「Creative!」と同社執行役員 コンシューマーマーケティング ジャパン本部 河野 明本部長

 

「Creative!」の旗印のもと同社は、「提供価値の革新」と「顧客とのつながり強化」という2つの面でのチェンジを進めています。「提供価値の革新」については、4つのくらしの役立ち、すなわち「家事シェア」「おいしい7days」「健康なわが家」「どこでも楽しむAVライフ」について、それぞれに具体的に製品を当てはめ、ユーザーに新しい家電ライフを提案します。

 

ユーザーターゲットとして考えているのは、近年の消費文化の中心となっているDEWKs層(※)。いわゆる、共働き子どもあり世帯です。執行役員コンシューマーマーケティングジャパン本部長の河野 明氏は、同ターゲット世帯に向けた新製品のコンセプトを次のように語ります。「DEWKs層の人々は、忙しくても夫婦や家族との時間を大切にしたいと思っている。しかし、実際にはなかなか時間が取れません。あと少しだけ、家族とのコミュニケーションを充実させたい、そんな願いから生まれた『Creative!』の新たなテーマが『家族をつなぐ』です」。

※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと

↑DEWKs層の9割が家族との時間が大切だと思っているものの、実際に時間が取れているのは半数以下。そのため、あと1時間だけでも家族と一緒にいたいと願っています

 

離れて暮らす家族、同じ空間で別のことをする家族をディーガでつなげたい

同社AVC商品部の梶恵理華さんも、現代の家族の状況が今回の新製品につながったと説明します。

↑同社のAVC商品部の梶恵理華さん

 

「離れて暮らしている親と会うのは月に1回以下が62.7%と多く、加えて、週に1回以上電話などで連絡する人もそう多くはありません。同居家族においても、全員がリビングにいながら別々の行動をとっている割合が高い。それでも、家族とのつながりを今よりもっと大切にしたいと考えている人が多いんです。そこで、同居家族、同居していない家族とほんの少しでも会話やコミュニケーションができたら素敵だな、と考え、『おうちクラウドディーガ』を提案しました」

↑離れて暮らす親と会うのは月1回以下が62.7%と多いものの、電話などで週1回以上、親と連絡とる子世帯は24.2%と少ないです

 

↑同居世帯でも家族全員がリビングで過ごす時間は長いものの、過ごし方はてんでバラバラ

 

ディーガと専用アプリを介して祖父母と写真や動画が共有できる

おうちクラウドディーガは、放送番組だけでなく、自分で撮影した写真や動画、CD音楽も楽しめるのが特徴。例えば、公園で子どもと遊んでいる最中にスマートフォンで撮った写真、動画をその場からインターネットを通じて自宅のディーガに送ることができます。自宅だけでなく、専用アプリに登録した祖父母の家のディーガにもスマホから直接送信可能。祖父母宅では、視聴中のテレビ画面に写真・動画を受信したことがポップアップ表示されるので、そのままリモコンで実行すれば、送られてきた写真・動画を簡単に見ることができるのです。「これまでは写真をプリントしたり、動画をDVDに焼いたりして郵送していましたが、ディーガならばその手間は不要。そのときの感動をすぐに共有できる良さがあります」と梶さんは説明します。

↑おうちクラウドディーガ機能により、スマホで撮影した写真・動画をそのままディーガに送信・保存ができ、リビングの大画面で楽しめます

 

↑離れて暮らす祖父母宅のディーガにも写真を送信できます

 

録画に言及しないのは、「録画需要が減っても使ってもらえる価値」を強調するため

さて、今回発表されたのは、11チューナー・HDD7TB搭載機など全自動録画モデル3機種と、 6チューナーモデル1機種、2チューナーモデル2機種の合計6機種。なかでも、全自動モデルの11チューナー搭載機「DMR-UBX7050」(実売予想価格23万円前後・税抜)は、ユーザーが自分で録画予約をすることなく最大10チャンネルを28日分丸々録画できるので、見たかった番組の取り逃しが防げます。

↑ブルーレイディスクレコーダー DMR-UBX7050

 

…と、録画機能も充実しているのですが、実は、今回の発表会では録画に関する言及が一切ありませんでした。その理由を河野本部長は次のように説明します。

 

「早晩、録画機市場は頭打ちになる。観たいときにビデオ・オン・デマンド・サービスで観ればいいと、テレビ番組は録画しないユーザーが増えていくでしょう。『ユーザーの行動が変化しても、ディーガを使ってもらう価値とはなにか』という点を考えた結果、それが、おうちクラウドによる『家族をつなぐ』という提案になりました」

 

なるほど、確かに「レコーダーの録画以外の価値」に焦点を当てたのは納得です。筆者の家庭でも家族4人全員がスマホを持ち、デジカメ・デジタルビデオを数台保有しているなかで、撮影した写真・動画が家の中でバラバラに存在していることに頭を悩ませていました。その点、今回登場したディーガのように、レコーダーを「テレビ録画機」ととらえるのではなく、「ホームサーバー」として位置づければ、こうした悩みが一気に解決します。スマホの「ひとり1台」が当たり前となったいま、家電がネットワークでつながることで、その役割は大きな転換期を迎えているわけですね。

 

音を家族で共有できるシーリングライト搭載スピーカーも紹介

発表会では、ディーガ以外の「家族をつなぐ」群として2月に発売したスピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」と、参考出品として今年度内発売予定の短焦点プロジェクターも紹介されました。

↑「家族をつなぐ」ではディーガ、スピーカー搭載LEDシーリングライト、短焦点プロジェクターを商品群として提案

 

「AIR PANEL LED THE SOUND」は、テレビのヘッドホン端子に付属のワイヤレス送信機をつなぐことで、音声をテレビと天井のシーリングライト搭載スピーカー両方から流すことができるもの。映画やスポーツ観戦で使えば、部屋が音で包まれ、臨場感溢れる映像が楽しめるのです。つられて自然と家族がリビングに集まり、同じ空間で同じ楽しみを共有できる、という寸法ですね。

 

スマホの音楽を飛ばすこともできるので、環境音楽をかければ、カフェのような落ち着いた空間になりそう。子どもは勉強、お母さんは読書、お父さんは昼寝がはかどるでしょうね。ディーガも含め、家族で楽しめる未来のビジョンが見えた発表会でした。

↑スピーカー搭載LEDシーリングライト「AIR PANEL LED THE SOUND」。センターのLED本体と左右のパネルにより様々なパターンの調光調色ができます

 

↑映画を観るときはテレビ側を明るくして、画面と壁の明るさの違いを和らげ、目の負担を軽くすることも可能です

 

↑短焦点プロジェクターは、発売時期、価格、仕様はすべて非公表。すべてが謎のベール包まれていますが、「それほど高くはない。誰でも手が届く価格」(河野本部長)とのこと

 

 

タテ型洗濯機の逆襲が始まった! 「白物」のイメージを覆し「温水洗浄」も追加したパナソニックの新モデル

一時は一世を風靡したドラム式洗濯乾燥機の人気は一段落。一方で、旧来の縦型洗濯乾燥機が、使い勝手の良さで見直され、ジリジリと人気を取り戻してきています。そんななか、パナソニックが6月1日に発売する新しい縦型全自動洗濯機と縦型洗濯乾燥機を発表。従来と大きく変わった新製品の機能をレポートします!

 

デザイン性を高め、洗濯機をハッピーライフの印象に変える

フルモデルチェンジでデザインを一新した、縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」(実売予想価格26万円・税抜)と全自動洗濯機「NA-FA120V1」(実売予想価格20万円・税抜)。新しいデザインは明度や彩度を抑え、高級感を漂わせながらサニタリー空間と調和するシルバーボディを採用しています。

↑本体はメタリック調を採用。欧州の流行なども意識し、従来の白一辺倒のカラーとは一線を画しています

 

「洗濯機は、取り出しやすさや分かりやすい操作部などの“使いやすさ”を高めるデザイン、水平/垂直や段差レスなどの“空間の質”を高めるデザインを経て、新たに“ひとの気持ち”を高めるデザインにたどり着きました」

 

そう語るのは、パナソニックのメジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課の阿部 彩さん。見た目が美しく、お手入れもしやすく、機能性にも優れたデザインは、洗濯する人の気持ちを高め、汚れた洗濯物と格闘する洗濯のネガティブな印象を、ポジティブなハッピーライフの印象に変えるといいます。

↑メジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課 阿部 彩さん

 

そんな同社の取り組みを象徴するのが、同社がテクノポップユニット「Perfume」とコラボして公開している泡洗浄のオリジナルムービー「AWA DANCE」。こちらも明るくポップな仕上がりとなっています。

↑パナソニックの泡洗浄のサイトで、Perfumeの「AWA DANCE」の360°VR映像バージョンが公開されています。まるでPerfumeが自分の周りで歌って踊っているみたい!

 

フルモデルチェンジを機に、縦型でも温水洗浄を実現

フルモデルチェンジで外観を大きく変えるのに伴い、ダイナミックな機能強化も行われました。NA-FW120V1とNA-FA120V1で共通する強化ポイントは、洗濯容量が業界最大クラスの12kgに対応したこと。大量の衣類や毛布などが一度に洗濯でき、家族の多い家庭や週末にまとめ洗いしたい家庭には見逃せない仕様になっています。

↑両機種とも、「温水泡洗浄W」を搭載し、洗濯容量12kgを実現。NA-FA120V1は、業界最大の「ビッグサークル投入口」を搭載。NA-FW120V1は、ダニバスターコースを搭載しています

 

業界初となる温水専用ヒーター式の温水洗浄も新搭載。ドラム式のVXシリーズやCubleシリーズで好評の「温水泡洗浄W」が縦型にも対応しました。洗濯前の予洗いなしでも皮脂汚れや油汚れをしっかり落とせるうえ、最強の「約40℃つけおきコース」だと、諦めていたガンコな黄ばみも落とせるというから驚きです。

↑温水洗浄コースは洗濯物の種類や洗濯の内容によって、運転時間が約140~約228分で変わります
↑約40℃つけおきコースなら、頑固な泥汚れも真っ白に

 

「これまでも縦型で温水洗浄を使いたいというニーズはありましたが、縦型は内部の空間に余裕が少なく、ヒーターを組み込むスペースを確保できずにいました。今回のフルモデルチェンジの機会は逃せないと考え、なんとかスペースをやり繰りして、洗濯槽の下にドラム式で採用しているものと同じ温水専用ヒーターを搭載しました」(阿部さん)

↑カットモデルの写真。フルモデルチェンジによって洗濯槽の下にドラム式と同じ温水専用ヒーターを搭載

 

ちなみにドラム式の最上位機種「NA-VX9800」で採用する、洗剤の自動投入機能も大変な人気で、本機も実装を期待したいところ。ところが、機構が必要とするスペースがかなり大きいため、今回のフルモデルチェンジのタイミングでは搭載を見送らざるを得なかったそう。今後のリニューアルに期待したいですね。

食べこぼし汚れを落とすコースや進化した槽洗浄コースも搭載

乾燥機能付きのNA-FW120V1には、ダニを高温加熱して死骸やフンなどのアレル物質と共に洗い流す「ダニバスターコース」を搭載。一方、乾燥機能なしのNA-FA120V1では、業界最大となる幅437mm、奥行き400mmの「ビッグサークル投入口」を採用し、衣類を今までよりさらにラクに取り出せるようになっています。

↑従来モデルに比べて洗濯槽の投入口の径を広くして、洗濯物の出し入れがしやすくなりました

 

さらに、NA-FW120V1、NA-FA120V1ともケチャップなどの食べこぼし汚れを大水流シャワーで落とす「パワフル滝洗いコース」も搭載。洗濯槽のクリーニング機能である「槽洗浄コース」は、槽回転の稼働率を向上させて洗浄時間を従来の約半分の約6時間に短縮しました。

↑洗濯槽の洗浄に必要な時間を従来の約半分に短縮。毎朝の洗濯に影響しないことをアピールします

 

↑左が槽洗浄の前、右が槽洗浄の後の洗濯槽を切って貼り合わせたもの

 

スタイリストが洗剤のオシャレな置き方をアドバイス

発表会では、同社デザインセンター リビングデザイン部 LA2課 課長の村上浩司氏と、スタイリストの石井佳苗さんによるトークセッションも行われ、デザインの観点から新製品の魅力や、オシャレな運用方法などが語られました。

 

CMのイメージカット用の室内装飾を担当した石井さんは「洗濯機のCMでは必ず白いタオルが出てきます。しかし、今回はあえて使いませんでした。グレーのタオルを提案したところ、意図をすぐに理解してもらえて、新製品の魅力にぴったりなシックなセットが作れました」とコメント。

 

また、「新製品は上のフタが折り曲げられるので、洗濯機の上に洗剤や柔軟剤などの収納場所が作れます。その際は、同じデザインの容器を2つくらいずつ並べると統一感が出てオシャレ。ワインの空き瓶や100円ショップで買った容器などがオシャレな容器になるし、自分や家族が見て分かるよう、『柔軟剤』などのラベルを作って貼るといいですよ」とアドバイスしてくれました。

↑洗剤などの収納についてアドバイスする石井さん

 

「隠す家電」から「人に見せられる家電」へ

同社デザインセンター リビングデザイン部の村上浩司氏によると、モデルチェンジした新機種をデザインするにあたり、「白物家電には独特の『白の文化』があり、各社がなかなかこの文化を脱却できずにいます。当社では縦型洗濯機の白の文化の殻を破って、新しい空間価値を創造したいと考え、30~40代のDEWKs(※)デュークスがターゲットならシルバーを採用しようと判断しました」と語ります。そのコンセプトはズバリ「ケからハレの空間へ!」。家の奥に隠す家電から、他人に見せられる家電へ昇華しようというメッセージです。

※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと

↑コンセプトの「ケからハレの空間へ!」を提示する村上浩司氏

 

本体幅を抑えながら投入口を広げるデザインにもこだわった

また、村上氏がデザインする際に一番苦労したポイントは、「投入口のデザイン」だといいます。「全自動洗濯機のNA-FA120V1では、サークルをいかに大きく使いやすくするかに苦労しました。新しいバランサーを開発チームが頑張って作ったので、なんとか活かしたいと考えたのですが、本体幅を抑えながら投入口を劇的に広げるのは簡単ではありません。最終的に投入口を正円に近い楕円にして、奥行きのせめぎあいに折り合いを付けました」と村上氏。

 

このほか、操作パネルを奥に配置した構造「すっきりフロント」では、形状にわずかなラウンドを付け、水の表面張力のようなイメージを表現することにこだわったそうです。

↑すっきりフロントの上部は緩やかなラウンドがついています。段差を抑えたフラットなフェイスには、洗濯中の様子が見えるビッグクリアウィンドウを採用

 

4年ぶりとなるフルモデルチェンジで、大容量化と強力な洗浄力、そしてスタイリッシュなデザインへと進化したパナソニックの縦型洗濯機。毎日の洗濯が難しい共働き世帯や、泥汚れや食べこぼしが多い小さな子どものいる家庭には、見逃せないモデルとなりそうです。

 

パナソニック

全自動洗濯乾燥機「NA-FW120V1」

●サイズ/質量:W643×D672×H1073mm/約58kg●定格容量:洗濯12kg/乾燥6kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約37dB/乾燥時約46dB●消費電力量:洗濯時98Wh/洗濯乾燥時(20℃時)2550Wh●本体色:シルバー(-S)●発売日:6月1日●実売予想価格:26万円(税抜)

 

全自動洗濯機「NA-FA120V1」

●サイズ/質量:W643×D672×H1056mm/約53kg●定格容量:洗濯12kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約39dB●消費電力量:洗濯時98Wh●本体色:シルバー(-S)、ホワイト(-W)
●発売日:6月1日●実売予想価格:20万円(税抜)I

“NOレフ”時代のカメラ選び。中級ミラーレス購入前に確認すべきポイント

第1号機の発売から10周年を迎えたミラーレス一眼は、その進化のスピードを一層加速。今春発売のモデルの多くは一眼レフを超える高速連写と多点AFを実現しています。ここではそのなかでも、機能と携帯性、価格のバランスが取れたミドルクラスモデルの性能をチェックしました。

 

※「画質」は、ISO感度と絞り値、焦点距離を揃え、露出とホワイトバランスはオートで撮影して評価。「AF」は、カメラに向かって走るオモチャの電車をAF-Cモードで連写して評価。「電子シャッター」は、高速な扇風機を撮影することで、動体歪みの発生具合をテストしました。スジが多く写るものほど歪みが生じがちです。

 

【解説する人】

カメラマン 永山昌克さん

雑誌やWEBで撮影と執筆を行っています。休日は、父としてミラーレス一眼で息子たちの成長記録を撮影。

 

「一眼レフ」から主役を奪う「ミラーレス一眼」の急成長

本格的なカメラといえば、従来は一眼レフでしたが、最近ではミラーレス一眼が取って代わりつつあります。販売ランキングを見ても、市場の主役がもはやミラーレス一眼なのは明らか。世界シェアではまだ一眼レフが優勢とはいえ、逆転するのも時間の問題でしょう。

 

そんな主役交代を象徴するような製品がキヤノン「EOS Kiss M」です。Kissシリーズといえば、フィルムの時代からデジタルの時代まで、ファミリー向け一眼の定番として人気を集めているロングセラー機。それがついにミラーレス化したのです。

 

Kissの特徴である初級者でも迷わずに扱える操作性と安定感ある画質を継承しつつ、小さなボディに中級機に迫る高機能を凝縮。ミラーレス機にKissブランドを冠したことは、時代の流れと同社の意気込みの表れと言えます。

 

それを迎え撃つライバルは、ミラーレスの実績ではキヤノンを上回るパナソニックとオリンパスの新作。センサーサイズや画素数といったスペックではKiss Mに及びませんが、機能の豊富さや交換レンズの充実度では勝っています。

 

【その1】一眼の雄“Kiss”がついにミラーレスに出陣

キヤノン

EOS Kiss M

実売価格9万5580円(15-45キット)、12万420円(ダブルズームキット)

EOS Kissブランドを冠する初のミラーレス一眼。外観は既存モデルのEOS M5と似ていますが、モニターがチルト式からバリアングル式に変更されたほか、操作部のレイアウトを初級者にも扱いやすいように一新。瞳AFや4K動画などにも対応し、撮影機能が大幅に強化されています。

SPEC●レンズマウント:EF-Mマウント●モニター:3.0型約104万ドット、バリアングル、タッチ対応●EVF:約236万ドット●2410万画素●秒約7.4コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ:W116.3×H88.1×D58.7㎜/約387g

 

 

樹脂製ボディで、上級機ほど高級感はありません。EVFを内蔵しながら小型軽量ボディを実現したのは魅力大。

 

画質:未評価(※)

APS-Cセンサーと新開発エンジンを搭載

APS-Cサイズの有効2410万画素センサーと新エンジンDIGIC 8によってクリアで色ノリのいい発色を実現。押すだけのフルオートでも見栄えのいい画質が得られそうです。

 

AF:未評価(※)

センサーの全画素がAFと撮像の働きを兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」によってスピーディなAF駆動を達成。動きのある被写体にもサクサクとピントが合います。

 

電子シャッター:未評価(※)

シーンモードから「静音撮影」を選択することで、電子シャッターによる無音撮影ができます。ただし、その際は絞りや感度の選択、連写などはできず、カメラまかせになります。

 

【プロのイチ押し機能!】

シビアにピントを合わせる瞳AFに対応

人物の顔を検出した状態であれば瞳の部分にピンポイントでフォーカスを合わせる「瞳AF」に対応。同社ミラーレスでは初の搭載で、ポートレート撮影が快適になりました。

↑2瞳AF使用時は、モニターに顔検出の枠と瞳検出の枠の両方が表示されます

 

※:EOS Kiss Mの作例はすべて試作機で撮影したものです。そのため、評価を行っていません

 

 

【その2】独自のチルト式EVFで自在にスナップを楽しめる

 

パナソニック ルミックス

GX7 Mark

実売価格11万9750円(レンズキット)

2016年に発売されたGX7 MarkⅡの後継機。チルト式EVFを内蔵しつつ、センサーの高画素化や撮影機能の強化を実現。手ブレ補正は、ボディ内5軸+レンズ内2軸で強力。グリップには手触りの良いシボ素材が張られ、ホールド感も良好です。

SPEC●レンズマウント:マイクロフォーサーズ●モニター:3.0型約124万ドット、チルト、タッチ対応●EVF:約276万ドット●2030万画素●秒約6コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ/質量:W124×H72.1×D46.8㎜/約450g

 

このクラスとしてはボタン類が多めで、直感的に操作できます。柔軟なカスタマイズに対応する点も魅力。

 

前機種で省かれたEVFのチルト機構が復活。最大90度可動でローアングル撮影がしやすいです。現状、GX7特有の機構となります。

 

画質:★×4

新センサーで細部まで解像!自然な発色も◎

前モデルよりも高画素化された有効2030万画素の4/3型Live MOS センサーによって、細部まで比較的くっきりと描写できた。発色にクセはなく、素直で自然な色再現。ISO3200くらいまでなら気になるノイズも見られませんでした。

 

AF:★×5

位相差AF非対応も動体予測に優れた高精度なAFを搭載

AFテストの合焦率は93%と好成績を記録。独自の空間認識技術を用いたコントラストAFを採用し、動体予測や顔・瞳認識にも対応。好きな測距点を登録できるカスタムマルチAFも便利です。

 

電子シャッター:★×4

撮影シーンに応じてメカ/電子シャッターの自動切り替えも可能

撮影メニューのシャッター方式では「自動切り替え/メカシャッター/電子シャッター」の3種類が選択できます。動体歪みの度合いは少なめ。歪みが気になる場合はメカシャッターを使うといいでしょう。

 

【プロのイチ押し機能!】

モノクロ撮影をとことん楽しめる

発色傾向をカスタマイズする「フォトスタイル」の新モードとして「L.モノクロームD」に対応。ハイライトとシャドウを強調しつつ、階調豊かなモノクロ表現が楽しめます。

↑「L.モノクロームD」では、フィルム風になる粒状感も調節可能です

 

【その3】高品位なデザインと豊富なアクセが魅力

オリンパス

PEN E-PL9

実売価格10万5840円(ダブルズームキット)

女性や若年層から絶大な支持を得ているPENの最新作。2016年発売のE-PL8から撮影機能が強化されたほか、よりビギナーに親しみやすいように操作系を改良。SNSとの連携機能や4K動画への対応、多彩なアクセサリー群も魅力です。

SPEC●レンズマウント:マイクロフォーサーズ●モニター:3.0型約104万ドット、チルト、タッチ対応●EVF:非搭載●1605万画素●秒約4.8コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ/質量:W117.1×H68×D39㎜/約380g

 

EVFは非搭載。チルト式の液晶は下方向に最大180度まで可動し、自分撮りもスムーズに楽しめます。

 

E-PL8ではストロボを外付けとしていましたが、本機は天面にポップアップ式ストロボを内蔵。使い勝手がよくなりました。

 

画質:★×3

低ノイズな高感度画質とクリアな発色は好印象も控えめな画素数が惜しい

最新モデルにしては画素数が有効1605万画素と控えめに感じられます。わずかな差とはいえ、2000万画素クラスに比べて細部表現はやや劣ります。クリアで抜けのいい発色は好印象で、高感度画質についてもISO3200くらいまでは十分実用的。

 

AF:★×5

コントラストAFながら優秀な合焦率を記録し瞳AF機能にも対応

AFテストでは、合焦率92%と優秀な成績を記録しました。AFは121点の測距点を持つコントラストAFで、顔優先AFや瞳優先AF、9点のグループターゲットAFなどにも対応しています。

 

電子シャッター:★×4

通常モードでは電子シャッターは使えませんが、アドバンスフォトモードの「静音撮影」を選ぶと、作動音がしない電子シャッターによる撮影が可能になります。動体歪みの度合いは合格レベルです。

 

【プロのイチ押し機能!】

さらに充実した16種類のアートフィルター

特殊効果によって雰囲気のある写真を手軽に撮れるアートフィルターに「ネオノスタルジー」が追加。ノスタルジックな雰囲気と現代性が融合したユニークな効果です。

 

↑アートフィルターの設定画面では、効果を確認しながら選べます

 

スチーマーはファッションショーの準備に欠かせない!? パナソニックが「ランバン オン ブルー」とコラボイベントを実施

パナソニックの衣類スチーマーと、ファッションブランド 「ランバン オン ブルー」がコラボしたイベント「Esprit de LANVIN en Bleu “Runway Performance“‐Supported by Panasonic Fashion Steamer‐」が、東京・寺田倉庫にて開催されました。

 

 

このイベントでは、ランバン オン ブルーが約8年ぶりとなるランウェイパフォーマンスを実施。スタイリストSHUN WATANABE氏とヘアメイクアーティスト カモ・カツヤ氏がタッグを組み、2018年春夏のメンズおよびウィメンズコレクションのアイテムを用いて、ブランドのコンセプトにもある“CHIC et GAVROCHE”(シックで生意気)を表現しました。

 

 

ショーの開始前には、パナソニックの衣類スチーマーを使ったインスタレーション 「The “steam work” moments」が披露され、白衣を着たメンズモデルたちが「ランバン オン ブルー」の服にスチームをあててシワを整え、それらが空中のレールをつたってバックステージへと運ばれるというパフォーマンスを行ないました。会場内に漂うスチームや次々運び込まれる衣装が、ショー本番へと刻一刻と近づいていく高揚感を醸し出し、幻想的かつドラマチックに演出。ショーまでの待ち時間を多いに盛り上げていました。

 

 

ショー終了後には、実際に衣類スチーマーを試すことができるタッチ&トライコーナーも開設。新モデルの「NI-FS540」に搭載された「3倍パワフルスチーム」を体験することができました。

 

 

ゲットナビの野村編集長もトライ。「衣類スチーマーは衣服をハンガーにかけたまま手軽にシワを伸ばすことができるので、忙しい朝にもピッタリ」と話していました。

 

今回試すことができたパナソニックの衣類スチーマー新モデルの「NI-FS540」は、4月20日発売予定とのこと。衣類のシワやニオイにお悩みの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

パナソニック

衣類スチーマー「NI-FS540」

4月20日発売

カラー:ダークブルー、ピンクゴールド調

4Kテレビ本当の「お買い得度」チェック! 大手の入門モデルが使い勝手抜群だった

12月の4K・8K本放送開始に向け、4Kテレビは低価格帯モデルが充実してきました。そこで今回は、機能が充実した大手メーカーのエントリーモデルを3機種ピックアップ。プロが性能やリモコンの使い勝手などを検証し、本当にお買い得かを見極めます。

※テレビのサイズ/質量はスタンドを含む数値

 

【解説する人】

テクニカルライター 湯浅顕人さん

PC&AVのライター。様々な音楽コンテンツをよく視聴するため、4Kテレビの音質にもこだわっています。

 

大手メーカー製の入門機は高コスパ

4Kテレビは低価格帯モデルのラインナップが充実してきました。ここで取り上げたのは、大手メーカー製の入門機モデル。テクニカルライターの湯浅顕人さんによれば、これらのモデルは高い技術を搭載しているといいます。

 

「大手メーカーのエントリーモデルは上位機に使われる高画質技術を踏襲していることが多く、高コスパです。東芝のレグザ C310Xは、同社のミドルクラス・M510Xと性能がほぼ変わりません」

 

<採点項目チェック>

1.操作性

リモコンの使い勝手を中心にチェック。ボタンの配置やレスポンスのスピードを検証しました。

2.ネット機能

ネットコンテンツの充実度をチェック。検索のしやすさやアクセス時のラグも検証しました。

3.画質

地デジ放送の4Kアップコンバート性能に注目。ワイプ画面などでの微細な描写も評価しました。

4.音質

人の声の聴き取りやすさを中心に検証しました。重低音強化など音声モードの多彩さも評価。

 

【その1】新回路の搭載により鮮やかで自然な色を再現!

パナソニック

ビエラ TH-49FX600

実売価格16万4220円

多くの補正ポイントを持つ色忠実補正回路を搭載し、鮮やかかつ自然に再現。よく見るチャンネルやアプリなどを登録すると、「かんたんホーム」画面からすぐアクセスできます。●サイズ/質量:W1102×H699×D232㎜/約15㎏4Kチューナー:非搭載4K VOD対応数:7地デジ/BS・110度CS:各2HDMI入力端子:3

 

操作性:★×5

リモコン上部左によく使うボタンを配置

「アプリ一覧を表示する『マイアプリ』や、録画&VODコンテンツを一覧できる『アレコレ』など使用頻度の高いボタンを集約し、押しやすい設計。起動のレスポンスも早く、快適でした」

 

ネット機能:★×4.5

ウェブプラウザがプリインストールされてすぐページ閲覧可能

「VODやアプリは購入時から非常に豊富で、さらにマーケットでアプリを追加可能。初めからウェブブラウザが利用でき、ネットをつないですぐにページの閲覧ができるのも便利です」

 

画質::★×5

ワイプ内に映った小さな顔も柔らかくキレイに描写

「地デジの4Kアップコンバートは、自然な色合い。ワイプ内の人の顔では輪郭こそキリッとしていないものの、柔らかく表現されキレイでした。4Kネイティブ映像は、艶やかな鮮やかさです」

 

音質:★×5

内蔵スピーカーとは思えないほどの重厚な音質を実現

「スピーカーを外付けしているかと思うほどの美音で、小音量でも人の声がクリアに聴こえました。映画鑑賞では『低音強調』をオンにすれば、より迫力のあるサウンドが楽しめます」

 

【その2】明るさセンサーを内蔵し部屋の明るさに即マッチ!

シャープ

AQUOS LC-50US5

実売価格15万4630円

新開発エンジンを搭載したことで、従来モデルよりも精細感を高め、臨場感豊かな映像を再現。「明るさセンサー」によりバックライトを自動調整でき、見やすい映像を実現します。●サイズ/質量:W1126×H719×D271㎜/約22.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:3●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

テレビとネットの操作ボタンエリアを視覚的に区分

「リモコンの上半分は『テレビ操作ゾーン』で黒色に、下半分が『ネットコンテンツ操作ゾーン』で白く塗り分けられて見やすいです。音声操作の認識精度は抜群で、自然に話せばOK」

 

ネット機能:★×5

視聴履歴を基にオススメの番組やネットコンテンツを表示

「AIoT技術を生かしたクラウドサービス『COCORO VISION』が秀逸。テレビの前に座るだけで電源が入り、ユーザーの視聴履歴などを基にオススメの番組やネットコンテンツを表示します」

 

画質:★×4

肌の質感を滑らかに仕上げ色合いも自然

「地デジの4Kアップコンは髪の毛や肌の質感が滑らかで、色合いも自然。4Kネイティブに迫るほどの精細な映像を楽しめます。ワイプ内の人の小さい顔も、自然に表現されていました」

 

音質:★×4

定位感があり楽器や人の位置を確かに感じられる

「定位感があり、楽器の位置や話している人の移動を鮮明に感じられます。特に高音に優れ、映画内の金属音などは、大きな音は歪まず、小さな音は埋もれずにしっかりと聞こえました」

 

【その3】ノイズを効果的に除去して地デジ放送もクリアな画質に

東芝

レグザ 49C310X

実売価格10万円

「地デジビューティ」で地デジ放送の映像ノイズを効果的に除去し鮮明な映像に仕上げます。「みるコレ」機能を使えば「SFアニメ」などテーマを登録するだけで一年中自動で録画。●サイズ/質量:W1110×H695×D248㎜/12.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:6●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

録画・再生に使うボタンが集約されて使い勝手良好

「録画予約や録画番組の再生に必要な『番組表』『録画リスト』『十字ボタン+決定ボタン』といったボタンを集約しているため、快適に操作可能。数字ボタンは大きくて押しやすいです」

 

ネット機能:★×5

好きなタレントやジャンルの映像を手軽に探して見られる

「『みるコレ』ではタレントやジャンルで検索すると、テレビ番組とVOD全体から探し出します。加入していないVODのコンテンツからも検索可能。テレビCMも検索対象となるのは秀逸です」

 

画質:★×4

動きの速いシーンでも滑らかに描写し輪郭も際立つ

「残像が少なく、動きの速いシーンでも滑らか。地デジではわずかに輪郭がぼやけますが、ネイティブ4K動画なら問題ありません。色再現も忠実で、鮮やかかつ自然に濃淡を表現できます」

 

音質:★×4

「クリア音声」をオンにすれば人の音声がハッキリ!

「デフォルトでは音がややこもるものの、『クリア音声』をオンにすると、人の声が際立ちます。効果音やBGMとの相性も良く、ニュース番組のほかドラマや映画でも不自然さがありません」

予想以上の進化だ! パナ「Wおどり炊き」「ビストロ」の新作がDEWKs層に刺さるワケ

春になり、暖かくなってくるとお腹が空きますね。家で美味しい料理を作って家族でワイワイ楽しんでもいいし、お弁当を作ってピクニックに行くのにもよい季節になりました。そんな折、パナソニックが6月1日に発売する高級炊飯器「Wおどり炊き」と、高級スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」の新製品セミナーを開催するとのこと。どちらもその性能には定評のあるモデルです。今回はいったい何がどう進化したのか、楽しみにしてセミナーに参加しました。

↑上写真左が「スチーム&可変圧力IH炊飯ジャー Wおどり炊き SR-VSX108」、右がスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1500」

 

今度の「Wおどり炊き」は鮮度の落ちた「乾燥米」も美味しく炊く!

まずは炊飯器のほうから見ていきましょう。今回発表された「スチーム&可変圧力IH炊飯ジャー Wおどり炊き SR-VSX8」シリーズの最大の特徴は、鮮度の落ちた乾燥米(※)を新米のようにみずみずしく炊き上げる「鮮度センシング機能」を搭載したことです。

※乾燥米……精米後に常温で2週間経過し、含水率が12%以下に落ちたお米

↑「Wおどり炊き SR-VSX8」はブラックとホワイトの2色展開で、実売予想価格(税別)は5.5合炊き「SR-VSX108」(写真)が11万円、1升炊き「SR-VSX188」が11万5000円。5.5合炊きのサイズは、幅約275×奥行き361×高さ234mm、質量約7.8kg

 

ここで重要なのは、“乾燥米”であって“古米”ではないこと。イベントにゲスト登壇した5つ星お米マイスターで、自身も米店を経営する澁谷梨絵さんは次のように説明します。

↑澁谷梨絵さんは「5星お米マイスター」や「ごはんソムリエ」など、食に関する6大資格を方。全国200箇所以上の田んぼに通い、厳選したお米を松屋銀座などの百貨店で販売します

 

「JAS法上、12月31日までに精米したお米が新米、1月1日以降の精米が古米と定義づけられている。1日違いで味に差はなく、古米でも低温でしっかり鮮度管理された貯蔵であれば、美味しく食べられます。家庭でも、できれば1-2kgで買ってきて冷蔵庫で保管し、2週間以内で食べ切るようにすれば、いつでも美味しご飯が食べられるのです」。

↑新米と古米の差は精米時期だけ。古米が美味しくないのではなく、精米後の保存状態が悪くてお米が乾燥してしまって美味しくなくなるのです

 

冷蔵庫に保管スペースがないため、どうしてもお米の乾燥が進む

しかし、共働き家庭ではそう頻繁にスーパーに行けるわけでもなく、週末にまとめ買いするため、5kg、10kgで買ってしまい、冷蔵庫に入らないからほとんどが常温保存になってしまいます。パナソニックで炊飯器の開発している女性グループ、ライスレディの塚原知里さんも、「DEWKs層(※)へのアンケートでは、9割が常温で保存しており、そうした人たちの9割が冷蔵庫にお米の保管スペースがないと回答しています」と説明します。

※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと

↑お米の鮮度保持には冷蔵庫保管が有効だが、そのようなスペースがないのが現状

 

↑パナソニックのライスレディの塚原知里さん。現在、ライスレディは6人いて、炊飯器を1機種開発するのに3トンのお米を炊くといいます

 

減圧の速度を圧力センサーが検知し、乾燥米か否かを見分けて調整

塚原さんによると、精米直後のお米は約14%の水分を含んでいますが、常温で2週間保存すると約12%程度まで減少し、乾燥が進んでしまうそうです。とはいえ、冷蔵庫にはお米を入れるスペースがないのが実情……。これを解決するために開発したのが、「鮮度センシング機能」です。もともと、Wおどり炊きIH炊飯ジャーには圧力をかけて高温でお米を炊き上げる機能があり、加圧・減圧を繰り返して炊飯しています。

 

その減圧するときに、新搭載の圧力センサーが減圧スピードを検知するのがポイント。新米は水分量が多く、おねばが多いので減圧速度が遅く、逆に乾燥米は水分量が少ないので減圧速度が速いという傾向があります。これを検知して「乾燥米」と判断した場合、圧力をかける時間を長くし、高温で炊き上げる時間を増やして水分の浸透を促す仕組み。これにより、パサツつきを抑え、甘みの低下を改善して、乾燥米でも新米のような美味しいご飯を炊き上げることができるのです。

↑新搭載した「鮮度センシング」の仕組み

 

↑内ぶたの中に新たに搭載した圧力センサー

 

実際に試食してみましたが、新米を標準コースで炊いたものより、乾燥米を鮮度センシングコースで炊いたご飯のほうが甘みが増しているように感じられました(筆者個人の感想です)。

↑写真では違いは分かりませんが、見た目でも①(左)の乾燥米は水気が若干なく、食感もぱさついています。②③はみずみずしく、食感もしっとりもちもちしていました。③の鮮度センシングありは、ほんのり甘みが立ち、美味しいです

 

食感炊き分けメニューが増加し、銘柄炊き分けに新ブランドが加わった

炊き分けメニューも増えました。新圧力センサーの搭載で、自在に圧力を調整できるようになったため、食感の微妙な違いを再現できるようになり、従来9通りだった「食感自在炊き分け」メニューを13通りまで増やすことができました。

↑「食感自在炊き分け」メニューが9通りから13通りに増加

 

また、50銘柄のブランド米をその特徴に適した炊き方に自動調整する「銘柄炊き分けコンシェルジュ」に、今年デビューする新ブランド2種が加わりました。宮城県の「だて正夢」と福井県の「いちほまれ」です。前出のライスレディ、塚原さんは「2銘柄を加えるために、私達ライスレディは何度も福井県と宮城県の農業試験場に赴き、開発者の方にダメ出しされながらも、一緒に炊飯コースの設計をしました。自信のコースです」と胸を張りました。

↑「銘柄炊き分けコンシェルジュ」が対応する銘柄

 

前出のお米のプロ、澁谷さんの評価も高いようです。

 

「最近のお米は水分量が多く、粘りが強いので炊くのが難しい。お米の袋には“水の量を1割ほど減らして”と書いてある銘柄もあるが、毎回同じ分量を減らすことは不可能です。その点、今回の炊き分けメニューでは、どんなお米でも水の量を変えずに誰でも美味しく炊き上げられる。この機能は非常にありがたいですね」

↑新たに銘柄炊き分けメニューに食わった宮城の「だて正夢」と仙台しそ巻、福井の「いちほまれ」と若狭湾産小鯛のささ漬け。「だて正夢」はさっぱりしてご飯ほぐれがよく、みずみずしい食感。「いちほまれ」はもちもちしていて甘みが強いです。どちらもとても美味しいお米でした

 

新「ビストロ」は「両面グリル機能」で時短を実現

次に、もうひとつの主役、スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1500」を紹介していきましょう。パナソニックの調査によると、共働きの女性は、家事の中で料理にもっともやりがいを感じながら、最も時間を短縮したいと思っていることがわかりました。メニューのレパートリーが少ないことも悩みの種です。5年ぶりにフルモデルチェンジした新ビストロでは、こうしたDEWKs層の悩みを解決すべく、短い時間で本格的な料理が作れる機能を盛り込みました。それが、上火と下火のW火力がアップした「両面グリル機能」です。

↑「3つ星ビストロ NE-BS1500」の外形寸法は、幅約494×奥行き435×高さ370mm、庫内容量約30L、質量約19.6kg。ブラックとホワイトの2色展開で、実売想定価格は17万円(税別)。6月1日の発売です

 

↑料理にはやりがいがある、ただし時間をかけずにもっとレパートリーを増やしたいというのが共働き世帯のホンネ

 

新開発の「チタンコートグリル皿」でエネルギーを効率よく増幅

これまでオーブンで焼いていた時間がかかる料理を、グリルを使うことで短い時間でできるようになったものです。これを可能にしたのが、新開発の「チタンコートグリル皿」です。高反射のチタンコートによって、上ヒーターのエネルギー反射率が約2倍となり赤外線量がアップ。裏面には新素材のニッケル系フェライトを塗布することでマイクロ波の熱の吸収が高められ、グリル皿の温度を従来より30℃アップの約270℃まで高温化することができました。

↑新開発チタンコートグリル皿により上火はがアップし、裏面は高温化

 

↑手間がかかっているグリル皿の塗装行程。左から、地のアルシター鋼板→裏面の耐熱塗装→プライマー塗装→チタンコーティング→裏面にフィライトゴム貼り付け

 

さらに、マイクロ波の制御方法も改良し、調理メニューに応じて14のアンテナ回転パターンを使い分ける機能も搭載。これにより、オーブンに比べてラムチョップなら6分、ミートローフなら8分も短縮し、実に20%以上の時短を実現したのです。

↑マイクロ波制御パターンを14に増やし、食材と料理に合わせてむらなく加熱

 

これらにより、オーブン調理がグリル機能で調理できるようになり、大幅な時短が実現しました

 

「カフェスイーツコース」と「酒のつまみコース」追加で趣味性もアップ

なお、セミナー会場ではチタンコートグリル皿で調理したスペアリブを味わうことができました。作り方は簡単、下味をつけた骨付き肉をグリル皿に並べ、メニューでグリル両面焼きを選択すればOK。20分弱でジューシーなスペアリブができあがり。とても簡単ですし、17分で作れるならば、スペアリブも定番メニューに加えられますね。

↑ビストロで調理したスペアリブは実にジューシー!

 

また、本体液晶画面に材料と作り方を表示する「みんなの料理教室」に新たに「カフェスイーツコース」と「酒のつまみコース」が加わりました。カフェスイーツコースでは、ガトーショコラやスコーンなどのオーブンメニューが自動で手軽に作ることができ、酒のつまみコースでは、枝豆や豚肉の黒こしょう焼き、焼き手羽先など家飲みが楽しめるメニューが満載です。このほか、「乾物を戻すコース」と「離乳食用ゆで野菜コース」といった生活に便利な自動メニューも追加されています。

 

従来モデルより4cm高さを抑えてより設置しやすくなった

また、新ビストロは水タンクやドア下部の薄型化により高さを従来より2cm下げることに成功し、さらに天面の断熱性アップと排気口面積のアップにより、上部空間を2cm削減することにも成功しました。これにより、庫内容量を維持しながら高さ方向の設置スペースを4cm縮小。より多くの家庭で導入しやすくしました。

↑容量はそのままに高さを抑えたことで、スペースの限られた場所にも置けるようになりました

 

「Wおどり炊き」と「ビストロ」上手に使えば周囲の評価が上がるはず

今や、料理は女性がするもの、という考えは過去のもの。共働き家庭が当たり前の状況では、男性も積極的に料理に関わっていくべきでしょう。ただし、男にとって特に料理のハードルが高いのもまた事実……。特に、水加減や火加減というものは、毎日の経験の積み重ねで覚えていくもので、一朝一夕には身につけられるものではありません。

 

そんな不器用な男性諸氏にとって、今回の「Wおどり炊き」と「ビストロ」は強い味方になってくれるはず。カンタンに美味しいお米を炊き、レストランで出てきそうなオシャレな料理を手早く作ることができたら……奥さんやお子さん、恋人や友人をはじめ、間違いなく周囲の評価は上がりますね!

高くなくても、いい冷蔵庫あります! 家電のプロが教える「本当に高コスパな冷蔵庫」3選

新生活がスタートする春。新たに冷蔵庫を購入する必要があっても、メーカーが推す高いモデルには手が出ない……そんな人にぜひ見てほしいのがこちら。家電のプロ、戸井田園子さんにお願いし、「本当に高コスパなモデル」を教えてもらいました。「一人暮らし向け」「夫婦世帯向け」「ファミリー向け」の3つのカテゴリでオススメをうかがいながら、コスパ重視のモデルを選ぶ際に、注意すべきポイントを聞いていきます!

 

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【戸井田さんが教える! 「コスパ重視」モデル選び方のポイント】

省エネ性と冷却方式(ファン式)は最低限死守を!

本体価格の安さだけでなく、消費電力量も要チェック。消費電力量が高い機種を選んでしまうと、電気代がかさむので、長い目でみてかかる費用が多くなることも。年間の電気代と使用する予定年数で、必要なトータル費用を把握しましょう。年間電気代の算出方法は、消費電力量(kWh)×27円が目安。仮に1年の消費電力量が300kWhだと300×27年=8100円、400kWhだと400×27=1万800円が目安となります。そのほか、小型で低価格なモデルの場合、冷却器で直接庫内を冷やす『直冷式』の製品もありますが、霜取りが自動ではないため、手間がかかります。その点を考えて、霜取り不要の『ファン式』を選ぶのがオススメ。ちなみに、今回選んだ以下3モデルはすべてファン式です」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

底値に近い価格ながらデザイン性と省エネ性能も良好!

ハイアール

JR-GNF148E

実売価格4万4110円

透明感あるガラストップドアで、デザイン性が高いユーロスタイルの2ドア小型冷蔵庫。54L大容量ボトムフリーザーには、目的の品がすぐ取り出せる引き出し式3段ケース「区っ切り棚冷凍室」を採用し、冷凍食品の買いだめに便利です。独立したバスケットで冷気が出にくく食品が外気にさらされにくいのもポイント。コンパクトに収納できる「すっきりポケット」には、2Lペットボトル3本が収納可能です。

●サイズ/質量:W502×H1275×D594mm/約45kg●容量:148L(冷蔵室 94L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:232kWh

↑庫内の様子。冷凍室が3段引き出し式なのがポイント

 

戸井田さんのレコメンド

「小型冷蔵庫では底値に近い価格ですが、ガラストップドアでグレード感があります。冷凍室は54Lと収納量があり、3段引き出し式で冷気が逃げにくく省エネです。耐熱の天板で電子レンジが置けるので、ひとり暮らしには便利! 省エネ基準達成率131%、年間消費電力量232kWhと省エネ性も高く優秀で、運転音25dBというのも魅力です。ワンルームにあってもうるさくないレベルです」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

「どっちもドア」など必要な機能を網羅しているお得なモデル

シャープ

SJ-W351D-S

実売価格7万4430円

ひとつのドアが右にも左にも開き、キッチンの動線がスムーズになる「どっちもドア」を採用した冷蔵庫。女性の身長に合わせたローウエスト設計で、高さは169cmサイズと少し低めになっており、最上段まで楽に手が届きます。気になるニオイ・雑菌・カビを抑える「ナノ低温脱臭触媒」、冷蔵庫の使用状況を判断して各家庭の生活パターンに合わせて通常運転よりさらに約5~7%節電できる「節電モード」も搭載しています。

●サイズ/質量:W600×H1690×D660mm/約62kg●容量:350L(冷蔵室 183L/野菜室 68L/冷凍室 99L)●ドア開閉タイプ:左右フリー●ドア数:3ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:430kWh

↑ローウエスト設計で女性でも使いやすいです

 

戸井田さんのレコメンド

「中型サイズでは底値で、コスパが高いモデルです。『どっちもドア』なので、引越しで冷蔵庫への動線が変わっても使いにくくなることがありません。チルドルームは高さ15cmと十分な収納力あり。野菜室には深さの違うケースがあり、整理しやすく使いやすいですね。年間消費電力量430kWhとやや高いものの、『節電モード』で、5~7%の節電が可能になっています。基本的な性能を網羅しつつ本体価格も安い、おトクなモデルと言えるでしょう」(戸井田さん)

 

【ファミリーにオススメ】

「ワンダフルオープン」搭載かつ省エネ性能が高く、この価格はお見事!

パナソニック

NR-FVF453

実売価格12万1300円

キッチンにすっきり納まる、奥行き約63cmの薄型6ドア冷蔵庫。冷蔵庫も野菜室も100%全開する「ワンダフルオープン」を搭載。野菜室は買い物カゴ約4個分、冷凍室は買い物カゴ約3.5個分とたっぷり収納できます。コンプレッサーを最上段奥に設置するパナソニック独自の「トップユニット方式」で、収納力はさらにアップ。各家庭の生活に合わせて自動で節電する「エコナビ」によって、省エネ性も高いモデルです。

●サイズ/質量:W685×H1828×D633mm/約82kg●容量:451L(冷蔵室 232L/野菜室 95L/製氷室 14L/新鮮凍結ルーム 26L/冷凍室 84L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:390kWh

 

↑野菜室は100%全開する「ワンダフルオープン」採用で、奥まで取り出しやすいです。ベアリング式なので、片手でラクに取り出せます

 

戸井田さんのレコメンド

「450L超えの低価格帯は、消費電力量が高くなりがちです。しかしこのモデルは、年間消費電力量400kWh以下で、しかも価格がリーズナブル。パナソニックの特徴である、引き出しが最後までしっかり引き出せる『ワンダフルオープン』で、出し入れしやすいのもいい点ですね。生活リズムや収納量、曜日ごとのパターンに合わせて節電運転する『エコナビ』も搭載し、さらなる省エネが見込めます。基本の機能を搭載しつつ、この価格を実現したのはお見事!」(戸井田さん)

 

必要十分な機能を備えながら、リーズナブルな価格がうれしい今回の3モデル。何かとお金のかかる新生活の強い味方になりそうです。

とにかくウマい、簡単、楽しい。なのに「本格派」! 土田晃之さんがパナソニックのホームベーカリーを体験してみたら

雑誌版GetNaviで連載「土田晃之の白物家電考察 “ここ”が“ああ”なりゃもっといい!」を持ち、家電好きとして本質を突く分析を連発している土田晃之さん。GetNavi web編集部では今回、パナソニックのホームベーカリーと最新モデル「SD-MDX100」を土田さん目線で解説してもらい、3本の動画にまとめてみました。本記事では動画とともに、その内容をダイジェストでお届けしていきましょう。

 

 

 

【今回取り上げる製品】

ホームベーカリー30周年を迎えて投入した、「パン作り」を無限に広げる最新モデル

↑写真をクリックすると製品サイトにジャンプします

パナソニック SD-MDX100

オープン価格

41種類のオートメニューを用意し、材料を投入するだけで誰でも簡単に焼きたてのおいしいパンが食べられる、パナソニック ホームベーカリーの最新モデル。最上位機種となる本モデルでは、「ねり」「発酵」「焼成」をそれぞれ4段階に設定できるようになりました。一次発酵まではホームベーカリーにお任せして、成形からは自分好みのこだわったパン作りができるのが特徴。また、パン生地も全4種類から選べるため、パンの種類に応じた生地作りもできます。

 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

家族がドハマり! パナソニック ホームベーカリーの美味しさを食レポ

1本目の動画は、土田さんがパン・ド・ミとマーブルパンを食べて、「食レポ」する内容。あまりの美味しさに土田さんのテンションも上がっています! というのも、土田さんはこれまで、ホームベーカリーを「一番いらない家電」と思っていたそう。ところが、今回の取材にあたって事前に試してもらったところ、あまりにも手軽に美味しいパンが焼けることにビックリ! 奥さんをはじめ家族全員がドハマりしたそうです。

それもそのはず。パナソニックのホームベーカリーには、美味しく焼くための独自技術が満載なのです。30年以上もホームベーカリーと向き合ってきた同社ならではのテクノロジーを補足します。

 

【技術解説01】インバーターモーターを搭載し生地を最高の状態にしてくれる

2014年のモデルから搭載された機能が「インバーターモーター」。ねり速度が無段階で自動変更できる内容で、生地の状態に合わせて最適な速度で練ってくれるので、しっかりと材料がまざった、もっちもちの生地を作ってくれます。

 

【技術解説02】2つの温度センサーを搭載し最適プログラムを自動で

パンの焼き上がりを左右するもののひとつが温度。日本には四季があるため季節によって適温が変わります。そうした条件も当たり前のようにクリアしてくるのがパナソニック ホームベーカリーです。室温と庫内に、計2つのセンサーを搭載し、季節や運転時の温度変化を検知。100以上のプログラムから最適なものを選んで自動で調整してくれます。

 

美味しく焼ける秘密はほかにもあります。そのひとつが、イーストを自動投入する「中麺法」を採用する点。グルテンが十分に生成されてからドライイーストを投入するので、一年中安定して美味しいパンを焼き上げることができるのです。もうひとつは本体内部とパンケース。本体内部には熱反射ミラーを搭載し、パンの天面までしっかり焼き上げられます。パンケースは遠赤フッ素式。熱伝導の効率をアップさせることで、パンをしっかりと美味しく焼き上げてくれます。

 

技術解説はここまでにして、土田さんの動画を見れば美味しさは一目瞭然。「ふわっふわ!」「皮も香ばしくて美味しい!」といった感想が飛び出しました。スタッフに薦めるなど、ノリノリで試食していく土田さんが必見です!

 


 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

あまりの手軽さに、「非パン派」の土田さんもパン生活に突入!?

2本目の動画では、パナソニック SD-MDX100を使い、オートメニューの「パン・ド・ミ」を作るする実演動画。パナソニックのホームベーカリーは使い方も簡単で、「パン・ド・ミ」であれば、それぞれの材料と水を入れて、最後にドライイーストを本体上部から入れてメニューをセットしスタートするだけ。約4時間50分もすれば、ふわふわでアツアツの焼き立てパンができ上がります。夜、就寝前までにタイマーセットしておけば、翌朝、パンの香りで目覚めることができて、実に幸せな気分に。

 

なお、パナソニックでは材料が小分けされ、より簡単にパン作りができるパンミックスも販売しています。こちらはパリ発の世界のトップブーランジェリー「メゾンカイザー」がプロデュースしたもので、こちらの味も絶品。もっと手軽に作りたい人はコチラもオススメです。

 

 

土田さんは「簡単にできた!」と驚きつつ、焼きたてのパンを毎日食べられる生活を「贅沢」という表現で説明してくれました。さらに、ホームベーカリーのメリットはほかにも。自ら用意した材料で作るので、何が入っているかがわかって安心なのです。小さなお子さんがいる家庭には特にオススメといえるでしょう。

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

街のパン店を心配してしまうほどのクオリティのパンができてしまう!

動画の3本目では、ふだん料理をしないという土田さんがパナソニック ホームベーカリーを使って本格パン作りに挑戦します。最新モデルの「SD-MDX100」では、マニュアル機能を搭載し、「ねり」「発酵」「焼成」を自分好みに設定できるモードがあります。これによって、一次発酵まではホームベーカリーで、そこからは自分で成形してこだわりのオリジナルパンが作れるようになったのです。同時に、様々なパン生地を作れるようになっています。

パン作りというと、発酵やベンチタイムの管理も大変。さらに、テーブルが粉だらけになって汚れてしまうという片づけの問題もありましたが、本機があればお手軽。パン作りを趣味にしたいと考えている人や、子どもと一緒にパン作りを楽しみたいファミリー層にはうってつけの製品になったといえます。三日月形状のクレセントロールを楽しそう作る土田さん。この進化に土田さんは「パンの専門店にとって脅威なのでは?」と心配する部分も。

 

動画の見所は生地のモチモチ感! 料理番組のような雰囲気と併せてお楽しみください。

 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

「ウマくて」「簡単で」「楽しい」、でも「こだわれる度もMAX」。それがパナソニックのホームベーカリー

以上、土田晃之さんの解説によるパナソニックのホームベーカリーをお届けしました。ホームベーカリーは毎年、春から新緑に季節にかけて最も売れる商品です。新しい生活を始めた人、新しい趣味を始めたい人にはピッタリの製品。親子でパン作りしたいなぁとか、少し生活に彩りがほしいなぁという層にも最適です。

 

なお、パナソニックでは多彩なこだわりパンを作れる「“週末ブーランジュリー”100レシピ」を公開しており、何を作ればいいかわからない人でも安心! この春から、ホームベーカリー・ライフを始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

監修/戸井田園子(家電コーディネーター)

スタイリスト/湯浅悦子、阿部沙耶 ヘアメイク/氏川千尋

シャツ/イッカ(株式会社コックス) :https://www.cox-online.co.jp/brand/ikka/

 

提供:パナソニック

パナソニックの男性美容家電がもはやサロンクオリティ!! 「濃密泡ブラシ」と「ラムダッシュ」ではじめる極上スキンケア

ここ数年、スキンケア意識の高い2、30代を中心に男性用化粧品の売り上げは年々拡大していると言われており、昨今では身だしなみを整える「メンズビューティ家電」も大きな注目を集めています。例えば昨年、パナソニックがアンダーヘアーケアもできるボディトリマーを発売したところ、あっという間に売り切れて数か月の入荷待ち状態になりました。ヒゲの形を整えるヒゲトリマーの売れ行きも順調に推移しており、メンズビューティ家電はすでに1つの市場を形成していると言えます。

 

そんな、身だしなみとスキンケアにこだわりたい男性にぴったりな製品が、再びパナソニックから登場します。それが、「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」。今回新発売されるこの2製品は「泡でスキンケアシェービング」をテーマに、サロンのような極上泡シェービングと、ディープ洗顔などのスキンケアができるモデルとなっています。

↑5月1日発売予定の「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」(右)。ES-ST8Qは写真の青に加え、カラバリとしてゴールド調を用意。価格はどちらもオープン

 

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

ここからはそれぞれの製品の魅力や使い方を詳しく見ていきましょう。

 

サロンクオリティの“濃密泡”にうっとり! 自宅で極上プレシェービング&洗顔

「濃密泡ブラシ ES-MC31」には、2種類のブラシが付属しています。

 

1つ目は、プレシェービング時に活躍する「サロンシェービングブラシ」。男なら誰しも、理髪店でヒゲを剃ってもらう際の滑らかなブラシと泡の心地良さにはうっとりしてしまいますよね。なかには、知らず知らずのうちに眠りに落ちた経験のある人もいるでしょう。サロンシェービングブラシは、その理髪店が使用している「アナグマブラシ」から着想を得て作られています。

↑サロンシェービングブラシに使用されている毛は、根元が太くコシがあるため、ヒゲにまとわりついた皮脂と汚れをかき出しつつ、シェービングしやすいようヒゲを立たせてくれます。一方、毛先は極細になっており、毛穴につまった汚れをしっかり落とします

 

使い方はとっても簡単。背面の注入口に洗顔フォームを入れてフタをし、付属の計量カップを使ってブラシ中央に約4mlの水を注入。そして「WASH」ボタンを押せば、ブラシが回転してクリーミーな泡がモコモコと湧き上がってきます。

↑まずは、注入口から普段使っている泡立つタイプの洗顔剤を入れます。ただし、手作りの洗顔料やスクラブ入りのもの、またはピーリング(角質除去)作用のある洗顔料は使用できませんのでご注意を

 

↑続いて、付属の計量カップで水をはかり、アタッチメントの中央部から注ぎます

 

↑「WASH」ボタンを押すと、約5秒で見るからにクリーミーなキメの細かい泡が完成! 公式サイトでは使い方と特徴が動画でわかりやすくまとめられているので、そちらもぜひご覧ください(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

泡ができあがったら、あとはゆっくりと肌に沿って思うがまま塗布するだけ。濃密泡とサロンシェービングブラシが理髪店での極上体験を自宅で見事に再現してくれます。

↑ゆっくりと円を描くように滑らせれば、その感覚はまさに理髪店でのあの感覚! ブラシの動きの強弱は「ノーマル」と「ソフト」の2段階から選べます

 

このあと、後述の「ラムダッシュ ES-ST8Q」でヒゲを剃るわけですが、濃密でクリーミーな泡がシェーバーの滑りをよくしてくれるうえ、ブラシでヒゲが立っているので無理せず深剃りできるのが嬉しいところ。濃密泡と極細毛先が1日の汚れをしっかり落としてくれるので、肌はすべすべです。

 

ヒゲを剃り終ったら、もう1つのブラシ「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」に付け替えて、ヒゲ剃りをした部位以外を洗顔します。使い方はサロンシェービングブラシと同じで、5秒ほどで濃密泡が作れます。

 

2つのブラシで生成する濃密泡は、100円玉を乗せても浮くぐらいの高いクッション性で肌に優しく、またキメが細かいので毛穴の奥まで石鹸成分が入り込み、汚れを落とすことができます。額と鼻の横は特に皮脂汚れが多いところですが、濃密泡洗顔により手洗いよりも汚れ落ちがよく、洗顔後には心地よい爽快感が得られます。

↑濃密泡と極細毛で皮脂汚れをしっかり落とし、気になる肌のテカリ感を抑制。手洗いのようにゴシゴシこすらず、ブラシを撫でるように動かすだけなので、肌に優しいのもポイントです

 

「濃密泡ブラシ ES-MC31」はさらに、底部に「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などのスキンケア用品を塗ったあと、この温感パターで温めることでスキンケア用品を肌になじませやすくします。夏でもエアコンの冷房風によって肌が乾燥するため保湿剤を使う男性が増えており、1年を通して活躍できる機能と言えるでしょう。

↑「WARM」スイッチを押し、約30秒で使用可能な温度になります。温度は「低」(約43℃)と「高」(約48℃)の2段階に切り替え可能

 

1本でプレシェービングから洗顔、そしてシェービング後のスキンケアまで活躍する「濃密泡ブラシ ES-MC31」。これを導入するだけで、これまでのスキンケアが大きく変わるはずです。

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

泡メイキングモードで優しくヒゲ剃り! T字カミソリからの乗り換えにも最適

続いてご紹介する「ラムダッシュ ES-ST8Q」は、肌にやさしいヒゲ剃りができるメンズシェーバーです。ドライ剃りはもちろん、防水設計なので、お風呂で石鹸やシェービングジェルを使うことで摩擦抵抗を減らし、肌に優しくヒゲを剃ることができます。

↑防水仕様のため、洗顔剤やシェービングジェルを使ったお風呂剃りに対応します

 

↑もちろん、忙しい朝にはそのままドライ剃りも可能

 

最大の特徴は、「泡メイキングモード」を搭載していること。手のひらに洗顔剤やボディソープなどをとって少量の湯を加えたのち、本製品の電源ボタンを2秒以上長押しして同モードに切り替え、刃を上下に動かしてかき混ぜれば見る見るうちに泡立ってきます。

※泡メイキングモードは15秒で終了
↑「泡メイキングモード」を使えば手軽に泡が作れるため、時間がない朝などにも重宝します

 

これを顔に塗ってそのままシェービング。泡を外刃に届けるスムースローラーと、シェーバーが泡をすべて掻き取らず適度に残すことで繰り返しシェービングできるよう特殊な形状をした泡スルーヘッドの採用により、肌への摩擦を減らしてスムーズなシェービングができるのです。

↑軽い使用感で逆手持ちもしやすく、T字カミソリユーザーでも違和感なく扱うことができます

 

本製品から新たに搭載された機能として、「ヒゲ起こしフィン」が挙げられます。外刃の手前にラバーのフィンがついており、ヘッドを肌の上で滑らせることでフィンが寝たヒゲを根元から立ち上がらせ、シェーバーで剃りやすい状態を作ります。また、ヘッドは左右に30°可動するスイングするので、喉から顎にかけての曲線にもぴったりフィットして剃り残しを抑えます。

※ヒゲ起こしフィンの機能はES-ST8Qのみ
↑“小回りがきかない”という電気シェーバーのイメージに反し、左右に30°可動するスイングヘッドによって刃が顔の凹凸にしっかり密着します ※密着スイングヘッドの機能はES-ST8Q/ES-ST6Qのみ

 

↑丸みを帯びた刃面が、肌に無理なく密着。刃の下側に見えるのが本モデルで新たに搭載された「ヒゲ起こしフィン」です。このほかにも多くの機能を備えており、公式サイトではそれが動画で紹介されています(画像をクリックすると公式ページに飛びます)

 

秀逸なのが、手入れの簡単さ。電気シェーバーでは、お風呂で石鹸などを使ってヒゲ剃りをすると、剃ったヒゲくずがヘッドの中で石鹸カスと水によってべったりくっついてしまい、いちいちヘッドを外して水洗いする面倒さがありました。その点、本製品には「洗浄切り替えシャッター」がついており、これを押し下げることでヘッドの下に入水口が現れ、そのまま水道から水を注げばヘッドを外すことなく内部をきれいに洗浄できます。簡単に水洗いできるため、刃が皮脂でベトベトになることもなく、いつも清潔に使用できるのはうれしいですね。

↑T字カミソリに比べて手入れが面倒なイメージのある電気シェーバーですが、本製品はヘッドの中までサッと水洗い可能

 

T字カミソリ派が電気シェーバーに抱きがちな“手入れが面倒”“深剃りができない”“扱いにくい”といったマイナスイメージを見事に払拭する「ラムダッシュ ES-ST8Q」。この機会にぜひ導入してみては?

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

組み合わせて使えばまさにスキなし! 話題のボディトリマー新製品も登場

個々でも魅力的な「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」ですが、これらを組み合わせることで、生活シーンに合わせた洗顔・シェービングが可能です。例えば、平日は夜にお風呂で洗顔ブラシを使って濃密泡で汗やホコリなど1日の汚れをしっかり落とし、朝はラムダッシュで泡立ててヒゲを剃る、週末にはサロンシェービングブラシを使ってプレシェービングをして、1週間の疲れを癒す、という使い方が考えられます。お風呂シェービング派と朝シェービング派、そのどちらにも両製品の組み合わせはおすすめです。

「何から始めればいいのかわからない!」という人も、この2製品を揃えるだけで手軽にスキンケア&身だしなみを整えることが可能。さらに、パナソニックではあわせて揃えたいメンズケア製品の新製品2モデルを同じく5月1日に発売します。

 

1つは、「マユ & フェイスシェーバー ER-GM30」。マユの形が整えやすい「マユ用刃」、マユの長さそろえが簡単にできる「マユコーム」2種に加え、新たにウブ毛用刃が付属しました。厚みが薄く幅広の刃でやわらかいウブ毛を確実にとらえてカット。刃先が丸いので肌に優しくシェーブできます。

↑マユ&フェイスシェーバー ER-GM30。価格はオープン。「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」とあわせれば、フェイスケアはスキなしです(写真をクリックすると公式サイトに飛びます)

 

もう1つが、昨年発売して大ヒットとなったあの製品の第2弾、「ボディトリマー ER-GK70」。ボディトリマーは購入者の実に99.6%が男性という、まさに男性のための美容製品で、購入者のほとんどがアンダーヘアのお手入れに利用しているそうです。特にビキニゾーンのお手入れニーズが高いのですが、前モデルに付属していた長さそろえアタッチメントは最長でも6mmだったため、「もっと長いものを」というユーザーの要望がありました。そこで新製品では新たに9mmのアタッチメントを追加付属することにしたものです。

↑ボディトリマー ER-GK70。価格はオープン。公式サイトでは、より具体的な用途や特徴が解説されています(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

これからどんどん暖かくなり、紫外線も強くなって汗をかくことが多くなります。肌トラブルを避けるためにも、汗やホコリをしっかり取り除き、ケアをしておきたいもの。男性も若いうちからケアを続けることで、年齢を重ねたあとでも若々しい肌を保てるのです。身だしなみと清潔感、「デキる男」に不可欠なこれらを手軽に実践できるメンズビューティ家電に、今後はますます注目が集まりそうです!

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

撮影/高原マサキ  モデル/山谷宣博(HEADS)

 

提供:パナソニック

「銭湯」で家電の体験会!? 「泡」と「謎」に包まれたパナソニック新製品とは?

夜の銀座を眼下に見下ろしながら、むさ苦しい男たちがアンダーヘアを剃るという、パナソニックの衝撃的なイベントからちょうど1年(詳細はコチラの記事をご覧ください)。再びパナソニックから1枚の案内状が編集部に届きました。今回はなんと、東京・鶯谷の「銭湯」で新製品の体験会を行うとのこと。こんなイベントは前代未聞、どんな製品なのか? 果たして写真は記事で使えるのか? といった諸々の不安と妙なワクワク感を胸に、今回も怖いもの見たさで参加してきました。

↑今回の舞台は、鶯谷の駅から徒歩5分、昨年リニューアルオープンした銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」。暖簾にはパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ」のマークが!

 

会場となる銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」を訪れると、入り口にはパナソニックのメンズシェーバ「ラムダッシュ」マークがプリントされた暖簾がかかっていました。暖簾をくぐると、銭湯の定番・富士山とラムダッシュがコラボした絵が! しかも、よーく見ると、頂上の白い部分は雪ではなく、「泡」。その泡をラムダッシュで剃っているイメージです。ははあ、なるほど。今日の体験会の内容が少し見えてきました。

↑ラムダッシュマークが入った銭湯の暖簾と泡を被った富士山の絵をこの日のためだけに用意したそう。パナソニック、気合が入ってます

 

高まる「男のスキンケア」ニーズに「泡」という回答

発表会場の席に着くと、参加者ごとに体験セットが置かれていました。中央に鎮座するのは、ボディトリマーの新モデル「ER-GK70」。その両脇にはメンズシェーバーのラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」と、新しいコンセプトで開発された濃密泡ブラシ「ES-MC31」が並んでいます。今日は、この3製品がメインのようです。

↑写真左から、ラムダッシュ「ES-ST8Q」、ボディトリマー「ER-GK70」、濃密泡ブラシ「ES-MC31」。すべて5月1日発売予定

 

パナソニックによると、国内のメンズシェーバー市場は年間770万台で横ばい傾向にあるそうです。パナソニックはそのなかでも大きなシェアを持っていますが、さらなるシェアアップ・売り上げ拡大を狙うためには、単純な剃り味の追求だけでなく、新たな切り口で市場自体を活性化すべき、という考えに至ったとのこと。そのなかで同社が注目したのが、「スキンケアシェービング」という視点です。

↑シェーバーというと「深剃りできるかどうか」が重視されがちなイメージですが、近年ではスキンケア意識の高まりとともに「肌へのやさしさ」というニーズが高まっています

 

上のデータからもわかるように、最近の男性はシェービングに対して、剃り残しが少ないことや深剃りができることと同じくらいに「肌にやさしい」ことを求めているんですね。保湿美容液など男性用スキンケア商品の市場も年々増加しており、肌環境を気にする男性は増えているようです。

 

今回のイベントには、人気の理容室「THE BARBER」を都内7店舗で運営しているヒロ・マツダ氏がゲストとして登壇。最近のリアルな男性理容事情について、「THE BARBERの客層は意外に若く25-40歳が中心。最近の男性は髪型だけなく肌の状態にも非常に気をつかっている。特に、働き盛りの30代男性が最も見た目を気にしており、週1回必ずフェイスケアに来るお客さまもいる」と語りました。

 

この流れを受けて掲げられた今回の新製品のテーマが「泡でスキンケアシェービング」です。

“濃密泡”でサロンクオリティの洗顔&シェービングを!

今回発表された濃密泡ブラシ「ES-MC31」は、その名のとおり自動でクリーミーな“濃密泡”を約5秒ほどで作ることができ、洗顔およびプレシェービングに使用します。

↑ES-MC31のサイズは高さ約18.4×幅5.5×奥行き約7.2cm、質量約220g、約2時間の充電で約1週間の使用が可能。5月1日発売予定で、市場想定価格は2万円前後(税別)となっています。

 

付属するブラシは2種類。1つは、理髪店が使用しているアナグマブラシから着想を得た「サロンシェービングブラシ」。根元が太くコシがあるのでヒゲにまとわりついた皮脂と汚れを掻き出し、剃りやすいようにヒゲを立たせます。そして、極細の先端が毛穴の汚れをしっかり取り除きます。毛足が長く、コシがありながらも柔らかさもあるので、まるで床屋やサロンのヒゲ剃りのような気持ちよさを自宅で体験することができます。

 

もう1つが「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」。こちらは毛足が短めなので、鼻の横や額など脂ぎった男の肌汚れをしっかり落とす役目を果たします。サロンシェービングブラシ同様、キメの細かい濃密泡を簡単に生成し、毛穴の汚れまでディープ洗顔できます。さらに、本体下部には「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などを顔に塗ったあとに温感パターで顔全体を温めれば、保湿剤などを肌になじませやすくする効果があります。

 

ラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」はお風呂場でも使える防水設計のメンズシェーバーです。新たに外刃の横に搭載された「ヒゲ起こしフィン」により、あご下のクセ毛や寝たヒゲを根元から立たせ、肌に負担をかけずに深剃りしやすくなりました。

↑ES-ST8Qも5月1日の発売予定で、市場想定価格は1万9000円前後。急速1時間充電で約14日間の使用が可能。サイズは高さ16.5×幅6.5×奥行き5.5cm、質量約155g

 

また、本製品も泡に関連した機能として「泡メイキングモード」を搭載。この機能を使えば、手にとった洗顔料に水を少し垂らし、ラムダッシュのヘッドを当ててスイッチを入れれば、みるみるうちに泡ができてきます。これを顔に塗ってそのままシェービングするのですが、「泡スルーヘッド」により泡が適度に抜けていき顔に残っていくので、何度でも泡シェービングができる点がミソ。

 

パナソニックは、この濃密泡ブラシ「ES-MC31」とラムダッシュ「ES-ST8Q」の組み合わせによる「スキンケアしながら肌に優しい深剃り」を提案し、メンズグルーミング市場の活性化を狙っていく考えです。

↑この2製品を揃えれば、洗顔・プレシェービングからアフターシェービングまで一通り対応可能。昨今のスキンケア意識の高まりから「何か始めなきゃ、でもどこから……?」と漠然と考えている人にもぴったりです

 

ゲストのヒロ・マツダ氏も今回の濃密泡ブラシを使ったシェービングについて、ユーザーのニーズにしっかり合っているとしつつ、「1日働いたあとの肌は汗やホコリ、排出ガスなどでかなり汚れている。ブラシによる洗顔は、その汚れを毛穴レベルでしっかり落として肌コンディションを整えるとともに、泡で滑りやすくなっているため、肌を傷めずにシェービングできる。ES-MC31のブラシは店で使っているシェービングブラシ同様、柔らかくて泡がなめらかで気持ちが良い。いつまでも泡で肌を撫でていたいぐらい」と語りました。

 

昨年大ヒット、でも思わぬ要望が――ボディトリマー新モデルの進化点とは?

スキンケアに対応した上記2製品に加え、新たな男の身だしなみアイテムとして昨年大きな話題となったボディトリマーの新モデル「ER-GK70」が登場。初代「ER-GK60」は発売当初から注目を集め、たびたび品切れを起こし、ネットではプレミア価格で売られる例も発生するほどの人気ぶりでした。同製品は目標の2倍の売り上げを達成し、このおかげでパナソニックのメンズグルーミング事業は前年比1.5倍の規模に成長できたとのことです。

↑購入者アンケートで想定外だったのが、「スポーツのために体毛処理する」と答えた人が5割近くいたこと。パナソニックとしては、「この波に乗って、スポーツするなら体毛処理は当たり前という時代を作っていきたい」という野望に燃えています

 

そんなER-GK60の購入者は20~40歳までが61.4%と若く、購入者の8割以上がアンダーヘアのお手入れに使用と、パナソニックの想定通りの結果となりました。しかし、毛の長さをそろえる付属アタッチメントが最大6mmであったため、購入者からは「アンダーヘアのカットにはもう少し長いものが欲しい」と強い要望があったそうです。そこで新製品のER-GK70では新たに9mmのアタッチメントを追加することとしました。

↑こちらが9mmのアタッチメント。発表会後の体験会では、実際にアンダーヘアを剃るスペースも用意されていました

異様な光景も忘れさせる、あまりの気持ちよさにうっとり!

さて、このあとは洗い場に移動してお楽しみの濃密泡体験タイム。今回はGetNaviの野村編集長にモデルになってもらいました。まずは、濃密泡ブラシで「泡」を作っていきます。

↑濃密泡ブラシ「ES-MC31」の本体背面のフタを開け、洗顔剤を注入。専用のものはなく、泡立つタイプなら普段使っているものをそのまま利用できます

 

↑次に、ブラシの真ん中に、付属のキャップを使って適量の水を注ぎます

 

↑あとはスイッチを入れるだけ。ほんの数秒でモコモコとした泡が!

 

繰り返しになりますが、ここは銭湯。むさい男たちが裸に近い格好(水着は着用)でひしめき合うという異様な光景が広がっているのですが、野村編集長はあまりの気持ちよさからかそんなことは全く意に介さず、うっとりとした表情で濃密泡を塗りたくっていました。

↑理髪店のシェービングフォームのような、なめらかで弾力のある泡をヒゲに塗りたくります。「洗顔ネットを使って作る泡より断然細かくて気持ちイイ! ブラシ中央から泡がどばーっと出てくるビジュアルも◎」(野村)

 

↑あとはラムダッシュ「ES-ST8Q」でいつものようにシェービングするだけ。「泡剃りしても、泡が全部もっていかれない(泡が肌に残っている)のが相変わらず素晴らしい! ヒゲ起こしフィンのおかげで、あご下のクセ毛がきっちり剃れるのもありがたい」(野村)

 

続いて、ラムダッシュの泡メイキングモードも試してみました。洗顔フォームを手のひらにとって、水をかけてラムダッシュのヘッドでムニュムニュ動かすとクリーミーな泡が作れます。濃密泡ブラシのような弾力性のあるモコモコ泡でありませんが、いちいち自分の手で泡立てるよりも手軽で、しかも手で泡立てたものよりキメが細かいのでシェーバー滑りも良好。朝剃りなど、泡ブラシを使う時間がないときは、こちらを利用するのがおすすめです。

↑ドライ剃りももちろん可能ですが、泡を使うだけでシェービング後の肌のヒリツキをグッと抑えられます。本機に搭載された泡メイキングモードなら忙しい朝にもサッと泡シェービングができますね

 

筆者はこれまで、洗顔の際も身体を洗う石鹸を使って手でゴシゴシ洗っていました。しかし今回、濃密泡ブラシを使ってみたところ、サロンシェービングブラシの気持ちよさにうっとりするとともに、洗いあがりのスッキリ感が手洗いとまるで違うことに驚きました。これからムレる季節がやってくるので、ボディトリマーでムダ毛を剃って汗をかきにくくし、テカりが気になる額と鼻は、濃密泡ブラシでしっかり油分と皮脂汚れを落として清潔感を演出したいと思います。

プライベート・ビエラ 19Z1を丸裸にする8つの証言――世代も属性も様々なテスターたちが本音で語る!

迫力の映像と音を楽しめる“ひとり贅沢”テレビ、パナソニック プライベート・ビエラ 19Z1を、様々な嗜好を持つ8人のテスターが視聴。自身の視聴スタイルと合わせて、製品の性能や使い勝手のリアルなインプレッションをお届けする!

 

 

【CASE1:50代・マンガ家 鈴木みそさんの証言】

CSのスポーツ専門チャンネルや、ネットコンテンツを中心に視聴する。GetNavi本誌にて「おひろめ」連載中。

 

ネットコンテンツの画質が思っていた以上に良かった

19V型のコンパクトなテレビということでそこまで期待していなかったのですが、Netflixなどのネットコンテンツの再生画質が、思っていた以上に良かったです。音質にも注力しているため、映画鑑賞時の没入感がありました。ブルートゥーススピーカーとして使えるのも面白い機能ですね。

 

●ココが使える!

環境に応じて選べる5つの画質モードを用意

暗い部屋での使用に適した「ナイト」や明暗をはっきりさせる「ダイナミック」など、5つの画質モードを用意。ユーザーの好みに応じてカスタマイズできる「画質の詳細設定」モードもある。

19Z1便利機能http://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/convenient.html

 

【CASE2:30代・企業広報 菊池紗矢香さん】

主にBSのDlifeでドラマ、映画、音楽番組を楽しむ。ネット動画も大画面で見たいと思っていた。

 

外出先からでもLINEで録画予約できるのが最高!

Club PanasonicのLINE公式アカウントを友だちに追加すると、外からLINEで番組検索&録画予約できるのはありがたい! 録画予約を忘れたことで、それ以降見なくなった番組がいくつもあるので……。部屋が広くないため、ブルートゥーススピーカーやブルーレイ/DVDプレーヤー機能を備えるのもうれしいです。

 

●ココが使える!

検索結果はすぐ返信され録画予約もワンタップで

キーワードのほか「予約ランキング教えて」などと入力すると、すぐに検索結果が返信される。モニターのリモート接続をONにしておけば、画面をタップするだけで録画予約ができる。

LINEでもっとテレビを楽しもうhttps://club.panasonic.jp/guideinfo/linetv/

 

【CASE3:20代・ライター 園田菜々さんの証言】

YouTubeやAmazonプライム・ビデオなどのネット動画を楽しむ。好きなジャンルはバラエティ。

 

デジタル機器に疎い私でも簡単にセッティングできた

リビングにあるテレビは知り合いにセッティングを頼んだほどデジタル機器に疎いのですが、これは画面の案内に従いひとりでできました。このサイズにも関わらず画質と音質が良く、お笑いのネタ番組を臨場感たっぷりに楽しめます。当然ながらスマホで見るより手や目が疲れないのも◎。

 

●ココが使える!

画面の案内に従うだけで誰でも迷わず視聴できる

地デジ放送を受信するための初期設定は、郵便番号を入力するだけでOK。その他、ネット動画を視聴するためのセッティングなども、画面の案内に従って行うだけなので迷わず行える。

19Z1持ち運びhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/portable.html

 

【CASE4:50代・カメラマン 福永仲秋さんの証言】

地デジ放送のほか、Netflixなどのネット動画を視聴。スポーツ、バラエティ、報道番組がメイン。

 

作業中のBGMとしてラジオを流しておけるのが◎

地味な機能かもしれませんが、radiko.jpに対応しているのは、ラジオファンにとって重宝します。音質が良いので、作業中のBGMとして流しておくのに最適です。YouTubeは、PCやスマホと同様に再生しているコンテンツの関連動画が表示されるので、コンテンツの幅が広がりますね。

 

●ココが使える!

アプリ一覧のアイコンからアクセスしてすぐ聴ける

インターネットに接続すれば、radiko.jpを利用してラジオ放送を高音質で楽しめる。アプリ一覧のアイコンからアクセスできる。エリアフリー聴取など一部の機能は利用できないので注意。

19Z1見る/聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/view.html

【CASE5:30代・営業マン 河森博紀さんの証言】

スポーツやビジネス、ドキュメンタリー番組などを好んで見る。テレビ視聴は録画がメイン。

 

アニメのブルーレイ/DVDを手軽に見られて子どもも大満足

小さな子どもがいるので、アニメや教育番組などのブルーレイ/DVDを手軽に再生できるのは非常に便利です。モニター部にバッテリーを内蔵しており、家の中で持ち運んで一緒に見られるのもうれしいですね。Huluなどのネットコンテンツにも幅広く対応し、個人的にも楽しめました。

 

ココが使える!

リビングのテレビにつないでブルーレイ/DVD鑑賞もできる

チューナー部にブルーレイ/DVDドライブを搭載。映像はモニター部に無線で転送されるので、離れた部屋で視聴できる。チューナー部をリビングのテレビにつないで、ブルーレイプレーヤーとしても使える(※)。

※:ディスク再生は、モニター部とテレビ(HDMI接続)で同時に視聴することはできません

ブルーレイ/DVD再生:http://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/blu-ray_dvd.html

 

【CASE6:30代・スタイリスト 宮崎 司さんの証言】

視聴は地デジ放送やネットがメイン。ドラマや映画から、スポーツ、バラエティまで幅広く楽しむ。

ブルートゥーススピーカーとしてスマホの音楽を高音質再生

モニター部とスピーカー部がセパレートできるのは、何気ないようで使ってみると実は便利でした。特に、ディスクメディアを好きな場所で見られるのはストレスがなくて良いです。単体で高性能なブルートゥーススピーカーとして使えるのもポイントで、スマホの音楽を高音質で流して楽しんでいます。

 

●ココが使える!

モニター部と切り離して単体で音楽を楽しめる

スピーカー部はBluetooth接続に対応しており、スマホなどの音楽を転送して良音で楽しめる。モニター部で映像を流しているときでも、スピーカー部単体で音楽を再生できるのも便利だ。

19Z1高音質で聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/speaker.html

 

CASE7:40代・GetNavi web編集部 小林史於の証言

地デジのほかAbemaTVを頻繁に視聴。本機を導入してNetflixにハマり、寝不足の日々を送る。

 

身体まで響くほどの重厚なサウンドを堪能

低音から中高音まで良く鳴り、解像感も高いです。「エクストリーム シネマ」モードで映画を鑑賞すると特に顕著で、Netflixで「パシフィック・リム」を見ると、爆発音などが身体に響いてくるほどの迫力でした。映画を見るなら、リビングのテレビを見るよりもこちらのほうが良かったほど。

 

●ココが使える!

充実の音響ユニットで迫力のサウンドを楽しめる

左右4つのフルレンジスピーカーと中央のサブウーハーで、広がりのある音と迫力の重低音を実現。映画向けの「エクストリーム シネマ」のほか、音楽向け、夜間視聴向けのモードがある。

19Z1高音質で聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/speaker.html

 

【CASE8:30代・本誌編集部 鈴木翔子さんの証言】

テレビ放送よりもネットコンテンツの視聴がメイン。ドラマや映画などを楽しむことが多い。

 

NetflixやHuluなど多彩なネット動画を空き時間に視聴

時間が決まっているテレビ放送よりも、空いている時間にYouTubeなどのネット動画を見ることが多いです。NetflixやHuluなど多くのコンテンツに対応しているのがうれしいですね。ルームシェアしている友人(女性)はDAZNでスポーツ中継を楽しんでいて、満足しています。

 

●ココが使える!

ドラマや映画だけでなくスポーツや音楽も一台で

ネットコンテンツは、YouTubeやNetflix、DAZN、Hulu、dTVなどに対応。ドラマや映画だけでなく、スポーツ、音楽などあらゆるジャンルを一台で楽しめるので、満足度が高い。

19Z1見る/聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/view.html

 

テレビ放送に加えてブルーレイ/DVDやネット動画も一台で堪能できる!

パナソニック
プライベート・ビエラ UN-19Z1
オープン価格

19V型モニター、ドックスピーカー、500GB HDD内蔵のチューナーのセット。チューナー部からの映像・音声転送はワイヤレスのため、バッテリー内蔵のモニター部だけを家じゅう(※)に持ち歩いて視聴できる。スピーカー部はBluetooth再生に対応し、単体でも使用可能だ。

SPEC●バッテリー持続時間:最長約3時間30分(モニター部)●サイズ/質量:W316×H46×D180㎜/約1.5㎏(チューナー部)、W446×H
294×D29.5㎜/約2.2㎏(モニター部)、W606×H251×D119㎜/約2.9㎏(スピーカー部)

 

※建物の構造や周囲の環境によって電波が届かない場合があります。

 

商品の問い合わせ先:パナソニック panansonic.jp/privateviera

プロが全力レコメンド! 3万円以下の「高コスパ生活家電」ベスト5

高級モデルではないが、「これで十分」と思える安くていいモノを紹介するコーナー。今回は、3万円以下で買える生活家電のおすすめ製品をピックアップ。家電のプロのオススメコメントとともに紹介します!

 

その1 コードレス掃除機

吸引口にブラシはないがヘッド設計に工夫あり!軽い使い心地でスリムなデザインもうれしい

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アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー

KIC-SLDC4-R

実売価格2万6784円

業界最軽量クラスの軽さを誇るコードレススティック掃除機。本体のスリム化や内部構造の見直しで質量約1.2㎏を実現し、高い場所もラクに掃除できます。ホコリセンサーでゴミの量を感知し、吸引パワーを自動調節可能。紙パック式なのでゴミ捨て簡単。ダストカップの掃除も不要です。専用紙パックは抗菌・防臭加工済み。

SPEC●使用時間:標準モード約20分、ターボモード約9分、自動モード約30分 ●充電時間:約3時間 ●集じん容積:0.3リットル ●サイズ/質量:W236×H1003×D162mm/約1.2kg

 

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壁置きパーツを使って壁際にスマートに収納。パーツは壁に両面テープで取り付けできる。本体とパーツは磁石で固定。

 

【ココがポイント】

回転する気流で床上のホコリを99%集じん

ヘッド内に回転気流を発生させる独自構造でダストピックアップ率99%を実現。ヘッドと床の隙間が狭く、大きなゴミは上からヘッドを被せて吸引するなど使い方のコツは必要です。

 

ライター・平島憲一郎のレコメンド

掃除・メンテ・収納の手間を軽減する工夫が満載

「ヘッドのブラシを省略しつつ、吸い付きが強い設計で集じん力は高い。デザインもスリムで、部屋置きしても部屋になじみます。本体裏に磁石があり、掃除の途中に冷蔵庫などに立てかけられるのも便利。しかも、メンテの手間が少ない紙パック式で、ユーザーの負担を極力減らしてこの価格はエライ!」(平島さん)

 

その2 シェーバー

ツイスト式のふたがギミック的に面白く、剃り味も携帯用・旅行用としては十分!

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ブラウン

モバイルシェーブ M-90

実売価格2260円

オフィスや出張先などで手軽に使える携帯型シェーバー。上位機種も採用するマルチパターン網刃が様々な方向に生えたひげを確実に捕らえます。キワゾリ刃装備で、口ひげやもみあげも手入れ可能。シェービング後にそのまま本体ごと水洗いできます。外出先でも出張先でも手間をかけずに手入れできます。

SPEC●刃の枚数:1枚刃 ●駆動方式:往復式 ●電源:乾電池式(単3形乾電池2本)●キャップ:ツイスト式 ●サイズ/質量:W57×H118×D23mm/120g

 

【ココがポイント】

浮き沈みする網刃である程度快適な深剃りが可能

一枚刃ながら網刃にはクッション性もあり、時間をかければまずまず深剃りができます。スライド式のふたを開けないと電源が入らず、誤作動を防げるのも◎。

 

【編集部家電担当・青木宏彰のレコメンド】

替刃を買うよりも安価でサブ機としては十分な剃り味

「深剃りでは1万円超えの機種に負けますが、サブとしては十分な剃り味。ひげが薄い人でこれをメイン使いする人も。替刃は販売していないですが、本体2000円強だし、替刃を買うより手ごろ!」(青木)

 

シェーバーならこちらもオススメ!

独立して沈む2枚刃で肌にやさしく深剃り

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パナソニック

メンズシェーバーツインエクス ES4815P

実売価格2790円

2枚刃がそれぞれ独立して沈み、肌にやさしいシェービングができる携帯シェーバー。「60°鋭角内刃」を採用し、濃いヒゲもスムーズに剃れます。水洗いで清潔さを保ち、切れ味も回復。

SPEC●刃の枚数:2枚刃 ●電源:乾電池式(単3形電池2本) ●キワゾリ刃:非搭載 ●サイズ/質量:W58×H101×D31mm/100g(乾電池除く)

 

その3 コーヒーメーカー

豆から挽いて抽出まで1台で叶う! 全自動で1万円台はおトクすぎ

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siroca

全自動コーヒーメーカーSC-A121

実売価格1万1200円

小型ながらミルを内蔵し、挽きから抽出まで全自動。ステンレスメッシュフィルターがコーヒー豆の油分まで抽出、蒸らし工程も入れ、コクのある味に仕上げてくれます。洗う部分は丸ごと取り外し可。

SPEC●抽出方式:ドリップ式 ●最大使用水量:0.58リットル ●消費電力:600W ●保温機能:30分 ●ミル段階:1〜4杯用(すべて中細挽き) ●サイズ/質量:W173×H270×D220mm/約2.2kg

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淹れる杯数に応じて「中細挽き」の挽き方を適切にチューニング。これにより、いつでも安定したおいしさになります。

 

【ココがポイント】

「蒸らし」の工程により味に深みが増す!

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抽出時に「蒸らし」を入れると、コーヒー粉の油脂分と水分がなじみ、お湯が全体に浸透しやすくなります。この“ひと手間”をプログラムしたことで、コーヒーが一気に深みを増しています。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

コンパクトで場所を取らずボタンひとつで本格派の味に

「抽出されるコーヒーは中細挽きで、ややワイルドな味わい。一度に4杯まで淹れられるので、ファミリーでも使えます。設置場所を取らず、デザインもシンプル。これが1万円そこそことはお買い得です」(戸井田さん)

 

その4 炊飯器

象印お得意の圧力技術は非搭載ながら内釜とIHで十分おいしく炊き上がる!

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象印

IH炊飯ジャー 極め炊き NP-VJ10

実売価格1万9220円

IHの高火力と米が対流しやすい丸底の内釜でごはんをふっくら炊き上げます。吸水時間を長くし、お米の甘みを引き出す「熟成炊き」機能を搭載。白米の食感を「ふつう」・「やわらか」・「かため」の3種から選択可。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯1回の消費電力量:156Wh ●保温1時間の時消費電力量:15.0Wh ●サイズ/質量:約W255×H205×D375mm/約4.0kg

 

【ココがポイント】

同社の基本的炊飯技術だけでもかなりウマい

 

圧力炊飯や南部鉄器なしでも、象印が長年蓄積してきた高いレベルの炊き上がりを実現できると証明。多彩な炊飯機能はありませんが、厚さ1.7mmで丸い形状の羽釜とIHの高火力により実においしく炊き上がります!

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

象印のIH炊飯の技術で上位機に迫る味わい

「象印お得意の圧力炊飯は非搭載ですが、厚さ1.7mmで丸い形状の内釜と、IHの高火力により、上位機種に迫るおいしさです。再加熱して炊きたて感を蘇らせる『あったか再加熱』も実用性の高い便利機能です」(戸井田さん)

 

その5 ドライヤー

ダブルファンによるパワフルな風でより早く美しく髪をブローできる!

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コイズミ

モンスターダブルファンドライヤーKHD-W720

実売価格8610円

2つのファンを搭載し、2.0㎥/分の大風量で素早く髪を乾かせるヘアドライヤー。短時間で乾かすことで髪へのダメージも軽減できます。4か所からマイナスイオンをたっぷり放出し、髪に広く行き渡ります。

SPEC●消費電力(100V):1200W ●風量切換:ターボ/ハイ/ロー/クール ●マイナスイオン発生部:4か所 ●コード長:約1.7m ●サイズ/質量:約W270×H280×D100mm/約685g

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押している間だけ冷風ドライになる「クールショットスイッチ」を搭載。デジタルスイッチ式で操作性も高め。

 

【ココがポイント】

形の異なる2つのファンでパワフルに風を押し出す!

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実売価格8000円台で毎分約2.0㎥の大風量を実現できたのがスゴいところ。形状の異なる2つのファンで風を強く押し出し、より多くの風をより早く髪に届けます。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

運転音は結構大きいけれどとにかく早く乾く!!

「内部に送風ファンが2つあり、ダイソンに迫る風量。マイナスイオンも大量に出るようで、髪が早く美しく乾くと高評価を得ています。運転音が大きいのが玉に瑕ですが、早く乾くので許容範囲!!ボディカラーが3色あり、老若男女問わず選びやすいのも魅力です」(戸井田さん)

パナソニックのシステムキッチン「PaPaPaシンク」はママにもパパにも強い味方!

パナソニックでは、キッチンやバスなどの住宅設備事業に注力中。生産工場とショウルームを巡る見学ツアーに参加して、システムキッチン「PaPaPaシンク」の真価を体感してきました!

 

独自の一体成型シンクで料理のマルチタスクを実現

たまにキッチンへ入ると必ず感じるのが、料理は究極のマルチタスクということ。調理しながら別の仕込みを行い、同時に洗い物もこなします。様々な作業を並行して効率良く捌ける人こそが、真の料理上手なのです。ちなみに筆者が料理をすると、シンクに野菜の皮が散らかり、包丁やまな板を洗うタイミングを逸して放置、コンロ回りには鍋から飛び出した具材や汁が飛び散った状態。見かねた妻がサッと片づけてくれ、筆者はキッチンの隅で所在なく立ち尽くします——。

 

そんな日ごろの負い目があるためか、PaPaPaシンクには大いに興味を惹かれました。同製品は、業界で初めてカウンターとシンクの一体成型を実現したシステムキッチン。独自の配合で作られた人造大理石(特殊アクリル系樹脂)素材を用いるのも特徴です。ゆとりのあるスペースで「パッ」と調理でき、大きな器具も「パッ」と置いて洗いやすく、手軽に「パッ」と掃除できる——というのがネーミングの由来ですが、これはまさに料理におけるマルチタスク。開発にあたって主婦の声を多く取り入れたというのも納得です。

 

妻に聞くと、やはり水回りで最重視するのはメンテナンス性とのこと。PaPaPaシンクを我が家に導入する日を夢見つつ、洗い物やキッチンの掃除くらいはやらなきゃな、と決意した次第です。

 

調理のしやすさやメンテナンス性を極めたストレスフリーキッチン

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パナソニック
PaPaPaシンク
72万7300円〜(Ⅰ型2550 ウォールユニット付)

特殊アクリル系樹脂を金型に流し込むことで、シンクの一体成型を実現。汚れやすいシンク後ろのカウンター部や排水口まわりのすき間を排し、メンテナンス性を格段に向上させました。調理する際にもシンクを広々と使えるため、毎日の家事でストレスを感じにくい点が嬉しいですね。

 

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↑シンクの上をワイドに移動させられるスライドネットを搭載。洗った野菜の仮置きなど、調理時に役立ちます

 

パナソニック北九州工場の見学ツアーに参加!

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福岡県北九州市にある、同社システムキッチンの生産工場。独自の材料配合による人造大理石(アクリル系樹脂)素材を用いた一体成型技術を備え、他社にはない価値の製品を生み出しています。

 

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一体成型されたPaPaPaシンクを加工。幅は数メートルで重さもあるため、大型の機械を用います。

 

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大がかりな作業は機械が行いますが、人の目によるチェックも重要。品質管理のカギを握る工程です。

 

パナソニック リビング ショウルーム福岡

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キッチンや浴室のほか、照明や収納などあらゆる住宅向け商品を展示。スタッフが丁寧にガイドしてくれます。女性客の声を運営に生かすべく、「ファン倶楽部」などの取り組みを行うのも特徴です。

 

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PaPaPaシンクの展示。POPなどにも女性客の声が反映され、製品の魅力をより身近に感じられます。

 

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専属スタッフによる丁寧なガイド。商品知識が豊富なだけでなく、接客技術も日々研鑽しています。

 

【私がツアーに参加しました】

本誌編集部員  川内一史

料理はたまにする程度で基本は妻に任せきり。見学ツアーを通じて、これを導入したくなりました!

100年目は「低速」通信技術でIoT化を加速する! パナソニック、家電ビジョンに基づく3つの提携を発表

パナソニックは、2018年3月で創業100年。これを機に、同社は今後の家電の方向性と新たな取り組みについて発表しました。発表会の冒頭では、同社の専務執行役員で、パナソニック アプライアンス社の社長・本間哲朗氏がプレゼンテーションを行いました。

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新たな「HOME」に寄り添いながら、くらしに憧れを届けたい

20180305-s1-(1-1)↑パナソニック アプライアンス社の社長・本間哲朗氏

 

「『ASPIRE TO MORE』(くらしにもっと憧れを)――2015年に私たちが掲げた企業理念です。もし、世界で『アプライアンス社は何を作っているところですか?』と問われたら『憧れを作っている会社です』と答えたい。家電事業を通じて、これからも暮らしの憧れを作りだし、世界の人々に届けていこうと。それが、私たちの変わることのない未来に向けた仕事だと信じています」

 

また、本間氏は、市場の変化とユーザーのライフスタイルの変化に対応し、ネットワークを通じて、個人りが心地よいと思える場所=「HOME」の範囲を拡大していきたいと語りました。

 

「これまで、私たちは壁と屋根に囲まれた家をHOMEと考えてきました。しかし、これからは、コミュニティ(共同体・仲間)、ソサエティ(社会)と繋がっていくことで、暮らしや人生に新しい喜びをもたらす存在にHOMEは進化していきます。たとえそれが家の中でなくても、心が安らげる、大切な人と過ごすことができる場所、それを私たちはHOMEと定義しています。このHOMEの世界に寄り添いながら、ひとりひとりにくらしの憧れを届けていくこと。それが、私たちが次に目指す姿です」(本間氏)

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そのビジョンを実現するためには、家電の連携による新たなサービスと、幅広いアライアンス(提携)が必要であると同社は考えているようです。

 

「今後は、個別に機能を提供する家電のみにとどまらず、個々の家電が連携しながら、それぞれの生活シーン、空間に合わせた新たな体験を提供する必要がある。その実現のために、幅広い領域のパートナーのみなさまと手を組み、イノベーションを加速させていきます」(本間氏)

 

新たな3つの提携のなかではLPWAの実証実験に注目

このビジョンに基づいて、今回発表されたのが、以下の3つの提携・取り組みです。

①寝具メーカー大手の東京西川と連携。睡眠環境サポートサービスを共同開発。

 

②無線通信サービス大手のNTTドコモと連携。省電力広域無線通信技術「LPWA(Low Power Wide Area)」を活用したIoT家電の実用化を目指す実証実験を共同で行う。

 

③スタートアップ企業に投資を行う米国・サンフランシスコ(シリコンバレー)の日系ベンチャーキャピタル、Scrum Ventures(スクラムベンチャーズ)と提携。新規事業の創出促進を目的とした新会社「株式会社BeeEdge(ビーエッジ)」を設立。

↑今回発表された提携↑今回、提携を発表した企業の代表者。左から、東京西川の代表取締役社長・西川八一行(やすゆき)氏、パナソニックの本間哲朗氏、NTTドコモ 取締役常務執行役員・古川浩司氏、BeeEdge 代表取締役社長・春田 真氏

 

①東京西川との提携は、「眠り」に関するノウハウを持つ東京西川と組んで、快眠アルゴリズムを開発し、様々なサービスを提供するというもの。もともと空調や音響、ネットワーク制御の技術を持つ同社だけに、東京西川の支援でソフト面が強化されれば、より精度の高いサポートが可能になります。

 

②NTTドコモと共同で行うLPWAの実証実験は、今回の提携で最大の注目ポイント。2018年秋をめどに、東京、大阪、滋賀の三地域で合計1000台規模のLPWA通信機能対応家電を用いた実験を順次開始する予定です。全国規模、かつ大量の家電へLPWA通信技術の導入を想定した実証実験は、国内初の取り組みとなるとのこと。

↑基地局↑LPWAの基地局

 

このLPWAは、IoT(※)の起爆剤になると注目されている無線通信技術で、欧米ではすでに実用化が進んでいます。その技術は、あえて通信速度を抑え、広域にデータを送ることができるというもの。最大で数十km前後もの広範囲をカバーでき、3Gや4Gでは電波が届かない場所も網羅するのがメリットです。低速ということで時代に逆行する技術に思えますが、もともと、家電の制御や監視にはそれほど多くのデータは不要。逆にデータ量や消費電力が少ないため、低コストでIoT環境を整えることが可能になります。実用化が実現したら、インターネット回線が無い家庭でも電源を入れるだけでクラウドサービスが利用可能になり、一気に家電のIoT化のハードルを下げるのは確実。本間氏が言う「HOME」の拡大に大きく貢献する可能性があります。

※IoT……Internet of Thingsの略。モノがインターネットを介してサーバーやクラウドと接続され、相互に情報をやりとりできること

 

③スクラムベンチャーズとの提携は、優秀な人材や新事業に対するスピード感を確保する、といった意図でしょう。急速に変化する時代とユーザーに対応するための施策といえます。

 

展示会では、新ビジョンに基づく未来の生活を提示

また、発表会と合わせて、新ビジョンに基づく製品の展示会も行われました。ここでは、パナソニックが考える未来の家庭を示したデモンストレーションが行われ、食事から睡眠まで、IoT家電が生活をトータルにサポートする様子が提案されました。

20180305-s1 (11)↑冷蔵宅配ボックスに配達されたミールを自動調理している間に、夫婦仲良く次の料理の食材を選ぶシーン

 

↑睡眠↑東京西川との提携で目指していく睡眠サポートのデモ。空調や音楽、照明などで個人それぞれに快適な睡眠環境を提供します。写真は、二人の起床時間が違っても個別に対応するシーン

 

このほか、千葉工業大学と共同で開発したロボット掃除機や、地味ながら実はすごいオゾン水デバイスや水素発電機などがズラリ。同社の新規事業創出プロジェクト「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャーカタパルト)」が提案する新家電、同社デザインセンターのコンセプト家電など、ユニークな製品も数多く展示されていました。100周年を迎えて新たなスタートを切ったパナソニック、今後も様々なシーンでワクワクさせてくれそうです。

20180305-s1 (20)↑ロボット技術で定評のある千葉工業大学と共同開発した 「furo ロボット掃除機プロトタイプ」。2019年の実用化を目指しているとのこと

 

↑独自のSLAM技術(自己位置推定と地図作成技術)を採用し、新たにモノが置かれても瞬時に対応。ラグがあっても段差を検出して本体を持ち上げ、乗り越えます。ホームへの帰還もめっちゃ速かった!↑ 「furo ロボット掃除機プロトタイプ」は独自のSLAM技術(自己位置推定と地図作成技術)を採用し、新たにモノが置かれても瞬時に対応。ラグがあっても段差を検出して本体を持ち上げ、乗り越えます。ホームへの帰還も信じられないほど速かった!

 

↑地味にすごい↑オゾン水デバイス。水道水を通すだけで、除菌・防カビ・脱臭効果があるオゾン水を生成可能。生活用水に使うだけで、掃除や除菌の手間が大幅に減りそうです。近々にデバイスの技術を用いた画期的な製品も発売予定とのこと

 

↑Game Changer Catapultに選出された機能性インテリア「AMP」。キュレーションされた音と映像と音を提供します↑中央のディスプレイ状のものが、Game Changer Catapultに選出された機能性インテリア「AMP」。キュレーションされた音と映像と音を提供します

 

【CP+2018/パナソニック】新レンズ「LEICA DG 50-200mm F2.8-4.0」に注目! LUMIX Gシリーズのラインナップが充実

パナソニックブースでは、2月27日に発表されたばかりのLUMIX Gシリーズ新レンズ「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.」を展示。マイクロフォーサーズ規格では35mm判換算100-400mmとなる望遠ズームに、来場者の関心が集まっていた。もちろん、同社のミラーレス一眼 LUMIX Gシリーズもフラッグシップ機の「G9 PRO」をはじめ、新製品の「GX7 Mark III」など6機種をラインナップ。ハイエンドからエントリーまで、棲み分けが充実した多様なモデルを展示していた。

 

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今年のパナソニックブースいちばんの目玉は、ズーム全域で美しいボケと高画質を実現した「LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.」。2018年5月24日発売で、メーカー希望小売価格は255,000円(税別)を予定している。特徴は、何といっても手ブレ補正を制御するDual I.S.2に対応した、35mm判換算で400mmという超望遠撮影が可能という点。これ1本でスナップから動物、スポーツ撮影など、あらゆるシーンに対応できるのは大きな強みとなる。

 

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プロユースを想定した「LUMIX G9 PRO」。注目の機能は、やはり空間認識(DFD)AFと人体認識技術(Human Detection)。多くのシーンで高度なAF撮影を可能にしてくれる。

 

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空間認識AFのデモでは、前後に動き続ける人形にピントが追従する実演を展示。パナソニックのAFキーテクノロジーをアピールしていた。

 

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人体認識技術のデモでは、不規則に移動する人形の顔に、常にピントが合っていることを実演。モニター展示に映し出されるAF追従シーンに来場者も驚きの声をあげるシーンも見られた。

 

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主力であるLUMIX Gシリーズの最新機種「LUMIX GX7 Mark III」も展示。同モデルにはボディ5軸とレンズ2軸の「Dual I.S.」が搭載され、ストリートフォト撮影に無類の強さを発揮する。

 

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エントリーモデル「GF10/GF90」の展示は、若い女性を意識した華やかなスペースで行われていた。

 

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新色として登場したホワイト×ローズゴールドのボディは、実際に見ると高級感のあるエレガントなカラーリングとなっている。

 

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パナソニックブースの写真家セミナーには、『CAPA』でもおなじみの写真家・森脇章彦さんが登壇。「LUMIX G9 PRO」やLEICAレンズの魅力とカスタムセッティングについての解説を行っていた。このほか、新美敬子さんやコムロミホさんなども登壇予定なので、興味のある人はぜひパナソニックのCP+専用サイトをチェックしてほしい。

 

〈写真・文〉水澤 敬

これ見ないでテレビ買っちゃダメ! 国内メーカー5社のオススメモデルを一挙紹介

2018年は、2月の冬季五輪平昌大会を皮切りに、夏にはサッカーW杯ロシア大会が開催されるなど、大型スポーツイベントが目白押し。この機会に古くなったテレビを買い替えようとお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、価格が下がったとはいえ、まだまだテレビは高額なアイテム。買い替え前には各社の製品を見比べながら選ぶことをオススメします。

 

そこで今回は、国内メーカー5社のオススメモデルをピックアップして紹介します。

 

パナソニック「ビエラ」はコレがオススメ!

パナソニックのVIERA(ビエラ)は、自発光型のプラズマテレビで培った技術を生かし、有機ELテレビをフラッグシップモデルとして位置づけています。ラインナップは、プレミアムモデルの「EZ1000」シリーズと、スタンダードモデルの「EZ950」シリーズの2モデルを用意。

 

2モデルの最も大きな違いはサウンド性能。EZ1000はサウンドバー型のアンダースピーカーが同梱されており、テクニクスによる音質調整が施された「Tuned by Technics」仕様となっています。

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4K有機ELビエラ EZ1000シリーズ

サイズ:77型(受注生産品)、65型

実売価格73万7500円(65型)

↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱

 

EZ1000/950共通の仕様としては、プラズマテレビで培われた自発光方式のチューニングを生かした新・映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載していることや、高品位なHDR映像を楽しめる国際認証「ULTRA HD PREMIUM」を取得していること、映画館の質感を再現する「THX 4Kディスプレイ規格」を取得していることが挙げられます。

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4K有機ELビエラ EZ950シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格44万500円(65型)

 

2月下旬に発売されたばかりの「FX750」シリーズは、4K液晶テレビのスタンダードモデル。地震などによりテレビが設置面から離れる力が働くとテレビ台に吸着する新開発「転倒防止スタンド」を備えているほか、上位モデルと同じく映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」を搭載しています。

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4K液晶ビエラ FX750シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売予想価格23万4740円前後(49型)

↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます

 

→ビエラ全モデルを紹介した記事はこちら

 

ソニー「ブラビア」はコレがオススメ!

ソニーのBRAVIA(ブラビア)は、有機ELテレビと液晶テレビのそれぞれにフラッグシップモデルを用意。どちらもソニー独自の技術が投入されたオリジナリティあふれるモデルとなっています。

 

4K液晶テレビのフラッグシップ機「Z9D」シリーズは、高密度に配置されたすべてのLEDバックライトをひとつずつ完全に独立駆動させ、細かい範囲で明暗を緻密にコントロールする「バックライト マスタードライブ」を搭載。細かく配置されたLEDがまるで自発光パネルのように見え、有機ELテレビに肉薄する美しいグラデーションや暗部表現を実現しています。

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4K液晶ブラビア Z9Dシリーズ

サイズ:100型(受注生産品)、75型、65型

実売価格59万8000円(65型)

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有機ELテレビ「A1」シリーズは、画面を直接振動させることで音を再生する「アコースティック サーフェス」という技術を搭載。これまでガラス管を振動板としたスピーカーシステムを開発してきた同社ならではの技術により、テレビの画面自体を振動させ、映像と音がリンクした臨場感のあるサウンドを体感できます。ベゼルを極限まで薄くし、スタンドが正面から見えないようにすることで映像だけが浮かんでいるような感覚を引き起こす独特のデザインも特徴です。

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有機ELブラビア A1シリーズ

サイズ:77型、65型、55型

実売価格59万5000円(65型)

20180130-i03 (3)↑画面を振動させて音を出す「アコースティック サーフェス」技術

 

4K液晶テレビのスタンダードモデル「X8500E」は、超解像エンジン「4K X-Reality PRO」や広色域を実現する「トリルミナスディスプレイ」、さらなる高画質を実現する4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。リアリティー豊かな映像美を再現します。

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4K液晶ブラビア X8500Eシリーズ

サイズ:75型、65型、55型

実売価格14万6800円(55型)

 

→ブラビア全モデルを紹介した記事はコチラ

 

シャープ「アクオス」のオススメはコレ!

シャープのAQUOS(アクオス)は、業界初の民生用8Kテレビをラインナップしていますが、その8Kテレビと平行して開発を進めているのが、4K解像度のディスプレイで8K相当の画質を実現する「4K NEXT」シリーズ。これは、独自の「4原色技術」と「超解像技術」を融合することで、疑似的に縦横2倍の解像度を得るというもの。4Kディスプレイを使用するので、8Kテレビと比べて比較的安価に8K相当の高解像度を実現することが可能となります。

 

アクオス4K NEXTの「XG35」ラインは、地デジ放送も8K情報量で映像を再構成する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載し、細部まで美しい映像を実現しています。また、「高演色リッチカラーテクノロジー」により自然でなめらかな色を表現。画面両サイドに独立型スピーカー(2.1ch 3ウェイ10スピーカー)を備えた「AROUND SPEAKER SYSTEM」により、広がりのあるサウンドを再生します。

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アクオス4K NEXT XG35ライン

サイズ:70型

実売価格:41万2500円

20180226-i06 (15)↑画素を分割駆動することで8K相当の画質を実現

 

4K NEXTと並び、同社の独自の技術が光るのが、AI(人工知能)技術の「COCORO VISION」。ユーザーがよく見る番組や時間帯をどんどん学習し、好きなジャンルの番組やよく見るタレントが出演する作品を音声で知らせてくれるなど、使い続けることで自分好みの提案をしてくれるようになります。

 

COCORO VISION対応モデルの「US5」ラインは、「4K-Master アップコンバート」機能やコントラストを高める「メガコントラスト(ダイナミックレンジ拡張)」機能を備えた「AQUOS 4K Smart Engine」により、精細で美しい映像を再生。広がりのあるサウンドを奏でる「AROUND SPEAKER SYSTEM」も備えています。

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アクオス4K US5ライン

サイズ:60型、55型、50型

実売価格:24万1800円(60型)

20180226-i06 (16)↑「COCORO VISION」は音声コミュニケーション機能も備える

 

同社の4Kテレビのハイグレードモデルとして位置づけられている「US45」ラインは、「AQUOS 4K-Master Engine PROⅡ」や「N-Blackパネル」などの高画質化技術を搭載。視聴位置に合わせて、画面角度を水平方向にを左右計約30度調節できる便利なスイーベルスタンドを採用しています。

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アクオス4K U45ライン

サイズ:60型、55型、50型、40型

実売価格:16万2000円(60型)

 

→アクオス4K全モデルを紹介した記事はコチラ

 

東芝「レグザ」のオススメはコレ!

東芝REGZA(レグザ)は、複数のチャンネルを24時間連続録画できる「タイムシフトマシン」機能を搭載していることが特徴(上位機種のみ)。地デジ最大6chを約80時間まるごと録画できるので(2TBのタイムシフトマシン対応HDDを利用した場合)、個々の番組の録画予約をしなくとも、過去の番組欄から見たい番組を選ぶように視聴できます。

20180228-i02 (10)↑最大6ch分の番組を連続録画できる「タイムシフトマシン」機能

 

4K有機ELモデル「X910」シリーズは、有機ELテレビ専用に新たに開発した高画質処理エンジン「OLEDレグザエンジン Beauty PRO」を搭載。有機ELパネルの特徴である深い黒を生かしながら、HDR復元やローカルコントラスト復元により高輝度なきらめきを再現しています。ドラマや映画などをじっくり見たい人にオススメです。

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4K有機ELレグザ X910シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格:49万9880円(65型)

 

4K液晶テレビ「BZ710X」は、「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」を搭載した高音質モデル。臨場感のある重低音を再生する「バズーカウーファー」により、テレビのスピーカーとは思えない迫力のサウンドが楽しめます。さらに、付属のリモコンには専用の「重低音」ボタンを用意。好みのレベルに重低音を調整することができます。音にこだわる方にオススメのモデルです。

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4Kレグザ BZ710Xシリーズ

サイズ:55型、49型

実売価格:16万1000円(55型)

20180228-i02 (12)↑「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」搭載

 

4K液晶テレビのスタンダードモデル「M510X」は、テレビの正面にスピーカーを設置し、音が聴き取りやすい「クリアダイレクトスピーカー」を採用。タイムシフトマシン機能は備えていませんが、「タイムシフトリンク」機能により、レグザサーバーやタイムシフトマシン搭載レグザとLANケーブルでつなぐだけで録画した番組を視聴できます。搭載チューナー数は地デジ・BS/CSとも各3つで、別売のUSB HDDを接続することでW録画も可能です。

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4Kレグザ M510Xシリーズ

サイズ:58型、50型、40型

実売価格:12万5800円(58型)

20180228-i02 (15)↑音が聴き取りやすい「クリアダイレクトスピーカー」搭載

 

→レグザ全モデルを紹介した記事はコチラ

 

三菱電機「リアル」はコレがオススメ!

三菱電機のREAL(リアル)は、全モデルで録画用のHDDを内蔵していることが特徴。別途、レコーダーやUSB HDDを用意しなくても、テレビだけで録画が可能です。また、4K対応の「LS3」シリーズ以外は、すべてブルーレイレコーダーも内蔵。BDソフトの視聴や、HDDに録り貯めた番組のダビングまで1台で行えるという多機能ぶりです。

 

最上位モデル「LS3」シリーズは、4K液晶パネルを採用。また、バックライトには業界で唯一、色純度の高い赤色レーザーとシアン色LEDを採用。一般的な白色LEDバックライトには真似できない豊かな色彩となめらかな諧調を実現しており、最新のHDR映像においても高い輝度表現を可能にしています。

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4K液晶テレビ REAL LS3シリーズ

サイズ:65型、58型

実売価格34万2800円(58型)

20180131-i03 (10)↑業界唯一の「赤色レーザーバックライト」を採用

 

フルHDモデルの「MD9」シリーズは、内蔵HDDに加え、ブルーレイレコーダーも搭載。カーボンナノチューブ配合のDIATONE NCVスピーカーを搭載しており、クリアなサウンドが楽しめます。

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液晶テレビ REAL MD9シリーズ

サイズ:40型(フルHD)

実売価格12万5000円

20180131-i03 (5)↑BDレコーダーを内蔵する

 

スタンダードモデルの「BHR9」シリーズは、上位モデルにも採用される映像処理エンジン「DIAMOND Engine」や、鮮明で引き締まった映像を実現する「DIAMOND Panel」を搭載。また、リモコンでテレビの向きを調整できる「オートターン」機能も備えています。

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液晶テレビ REAL BHR9シリーズ

サイズ:40型(フルHD)、32型(HD)

実売価格9万5500円(40型)

↑オートターン機能↑オートターン機能

 

→リアル全モデルを紹介した記事はコチラ

 

このようにメーカー各社のテレビを比較すると、それぞれに個性的な機能を備えていることがわかります。特徴やスペックを確認して、自分の使い方にあったテレビを探してみて下さい。

 

パナソニック 目もとエステは一定温度のスチームでポカポカ集中保湿! 頑張る目もとにあったかうるおいチャージ

現代人はPC・スマホ作業に追われ、目もとを酷使している。そんな目もとにうるおいを補給し、癒してくれるのが「目もとエステ」だ。今回は、本誌編集部・青木のお試しコメントも交えつつ、この魅力を紹介していく。

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PCやスマホが不可欠な生活は目もとに負担がかかる!

仕事でもプライベートでも、いまやPC・スマホは手放せない必需品。会社で一日中モニター画面を眺めて仕事し、家でも眠る直前までスマホをずっといじっている人も多い。そんな生活で、私たちは無意識に目もとを酷使している。

 

そんな目もとにうるおい補給できるのが「目もとエステ」だ。2012年の発売以来、ビジネスマンに大人気の同シリーズは、じんわり温める温感ヒーターとスチームで、目もとを集中保湿。最新モデルEHーSW66は目もとに届くスチーム量が下位モデルの約2倍(※)になった。リズムタッチの心地良さも格別だ。

 

最長12分、クイックコースは6分だから、自宅のほかオフィスでも休憩中に気軽に使える。頑張る「目もと」を労ってあげよう。

 

※:使用後の水分付着量を人体モデルで測定。2018年発売EH-SW56 22mgとEH-SW66 63mgとの比較(パナソニック調べ)

 

 

働き盛り世代は目もとに悩みがある! 目もとエステを使った結果は……?

一都三県在住25~59歳の目をよく使う職業に就いている男女(n=116)に聞くと、目もとの乾燥により「仕事の効率が落ちる」と9割の人が回答。さらに「目つきが悪くなっている」が7割、「疲れた表情になっている」が9割を占めた。そして、「目もとエステ」を使った結果、8割以上の人が使用感の良さに満足している。(パナソニック調べ)

 

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長時間のPC・スマホ作業の後は目もとをスチームで労わる!

【point 01 たっぷりスチーム】
スチームを一気に放出し目もとを隅々まで保湿

20180220_57実_スチーム循環イメージ

温熱スチームを給水プレート内に一度貯めてから本体内の小型ファンで一気に放出。これにより、目もとにたっぷりスチームが届き、目もと付近の温かさも維持する。

20180220_56-57実Bar108052↑給水プレートにまんべんなく水道水を含ませ本体にセット。従来より厚みがあり、内部にスチームをより多く貯められる

 

20180220_56-57実Bar108017↑眉間の位置に極小のファンを装備。ここから発生する風が給水プレートを通過する際に大量のスチームを送り出す

 

【point 02 温感ヒーター&リズムタッチ】
一定温度で温めつつ絶妙タッチでトントン♪

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本体の頬骨が当たる部分に温感ヒーターを搭載。40℃と38℃の2つの温度を選べ、目もとを一定温度で温める。プロのエステティシャンに学んだリズムタッチも搭載。

 

 

【編集部員のお試しレポート】

頑張るビジネスパーソンを極楽のリフレッシュ空間へ誘う

編集者は日ごろから細かい作業が多く、目もとを酷使しがち。特に、校了期間は目がかすんでPCモニターの文字が見えにくくなることも……。長時間のPC作業からくるヒドい肩こりも悩みの種だ。

 

そんな校了時期に本機を試してみたら、抜群の気持ち良さに感動。リフレッシュコースを選び、本体を目もとにのせて目を閉じると、ソフトなスチームの時間帯と、もわっと温かなスチームが間欠的に出る時間帯が交互に訪れる。特に、もわっとスチームが◎。リズムタッチのトントンとくる感覚も快適だ。

 

12分後に本体を目もとから外すと、目もとが明らかにしっとりうるおった感があった。なんとなく視界もクリアになった気がして、その後、PCやスマホを見る際も、目もとがラクな気がした。これなら、仕事の効率アップはもちろん、目の下のクマなど疲れた表情の改善も期待できそうだ。

 

また、非接触タイプなのも安心感あり。目もとに余計な圧がかからないのがうれしい。ぜひ、この癒しソリューションを、現代の全ビジネスパーソンに激推ししたい!!

 

 

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パナソニック
目もとエステ EH-SW66
オープン価格

 

スチームと温感ヒーターで目もとを集中保湿できるアイテム。内蔵の小型ファンを制御することでスチームを貯めてたっぷり放出し、目もとにうるおいを与える。自宅でのくつろぎ中、就寝前、オフィスなどシーンに合わせて3つのリズム(コース)が選べる。

 

SPEC●充電時間:約1時間●連続使用時間:フル充電で約2回(1回約12分)使用可能●消費電力:約6W(充電時)●サイズ/質量:W141×H63×D110mm/約195g

 

 

撮影:島本一男(BAARL)

 

問い合わせ:パナソニック http://panasonic.jp/face/eye_esthe/products/EH-SW66.html

空気清浄機は「高いヤツ」以外もオススメ! 家電のプロがパナ、シャープの最新モデルをユーザー目線でガイドした

いよいよ本格的な花粉の季節が近づいてきました。ぜひ花粉除去に効果的な空気清浄機を導入して、せめて室内だけでも快適に過ごしたいですよね。前編ではIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に空気清浄機の選択の最重要ポイント「邪魔に感じないこと」を教えてもらいました。第2回となる今回は、より花粉対策に重点を置いた製品や、環境に合わせて選びたいユニークな製品などを紹介していきます!

 

教えてくれるのはこの人!

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

とにかく花粉を取るなら、吸引口が床に近いパナソニックのF-VXP90が優位

――これからの季節、やはり気になるのは花粉です。「とにかく花粉を取ること」にこだわった場合、気になる製品は何でしょうか。

 

安蔵 甲乙付けがたい部分ではありますが、花粉除去でいえば、パナソニックの加湿空気清浄機 F-VXP90が優位な印象を受けますね。本機は空気の吸引口(吸い込み口)が本体下部にあるため、花粉対策には有利に働きます。なぜなら、花粉は空気中の粒子ではかなり重たい部類。あまりふわふわ舞い続けず、床に落ちやすいため、吸引口が床に近ければ、それだけ花粉を吸い込みやすいというわけです。

 

さらに、F-VXP90は2方向に風を吹き出す「ダブルフローツインルーバー」を搭載。その名も「ダブルフロー 花粉撃退気流」を室内に作って、床上の花粉を効率よく吸引してくれます。床上の花粉を取るなら掃除機でもいいですが、毎日何度も掃除機を掛けられる人はいない。そう考えると、「ダブルフロー 花粉撃退気流」は、やはり魅力的な機能です。

 

――F-VXP90は適用畳数も~40畳とかなり広いです。

 

安蔵 8畳を浄化する目安時間は約7分、最大加湿量は1時間あたり870mlと、かなり優秀です。ただ、一般家庭には少々オーバースペック気味なので、価格と性能のバランスを見て、適用畳数~31畳の「F-VXP70」や~25畳の「F-PXP55」を選んでみても良いでしょう。

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パナソニック
加湿空気清浄機 F-VXP90
実売価格6万8610円

 

 

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP70
実売価格5万8270円

 

 

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP55
実売価格4万8483円

F-VXP90とF-VXP70は、「ナノイー」の10倍の量のOHラジカルを生成する微粒子イオン「ナノイーX」を搭載。花粉だけでなく、アレル物質やPM2.5などの有害物質、さらにはタバコ臭やペット臭といったニオイ対策にも効果があります。下部吸い込み口が大きく開口し、床上30cmを強力吸引するメガキャッチフォルムも採用。「ナノイー」搭載モデルのF-VXP55には、就寝前と起床前にしっかり運転して、就寝中は静音運転する「寝室モード」を装備しています。各モデルともスマホ連携には非対応。

 

【パナソニック機のスペック比較】

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シャープは環境や目的に合わせたバリエーションの豊富さが魅力

――パナソニックのナノイーが出てくると、シャープのプラズマクラスターはどうなんだろう……と感じてしまいますが、こちらはいかがですか?

 

安蔵 シャープはラインナップが豊富なのが魅力ですね。家庭環境や部屋の構造などに合った適切なソリューションが選べます。プラズマクラスター濃度が従来の倍になった「プラズマクラスターNEXT」を搭載する最上位の「KI-HP100」は、機能は最強クラスです。ただ、本体はやや大きいですし、適用畳数~46畳で価格は約12万円と、いささか大仰な製品ですね。今年はプラズマクラスターNEXTをもう少し下位のモデルにまで広げて小型化した製品の登場を期待したいです。

 

――となると、狙い目はそれ以下の機種ということになるでしょうか。

 

安蔵 はい。価格と性能のバランスから見ると、オススメは「KI-HX75」(適用畳数~約34畳)か「KI-HS50」(適用畳数~23畳・実売価格4万7400円)ですね。また、最初の10分間を最大風量で自動運転して、室内の空気を急速に浄化する「効果実感モード」に対応しており、帰宅直後の花粉除去にも有効です。前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターを放出する「プラズマクラスターパワフルショット」も搭載しており、ソファやカーペットなど、ピンポイントでニオイまで取れるのは良いですね。

 

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シャープ
KI-HP100
実売価格11万9760円

 

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シャープ
KI-HX75
実売価格7万8710円

KI-HX75とKI-HS50は「プラズマクラスター25000」、KI-HP100はその2倍の濃度を放出する「プラズマクラスターNEXT」を搭載。「プラズマクラスターNEXT」は、「ストレスがたまりにくい」「集中を維持しやすい」環境を作ることを実証しました。各モデルとも、使い方を学習して成長するAIoTクラウドサービス「COCORO AIR」対応。KI-HP100とKI-HX75は、自動掃除パワーユニットに対応しています。

 

――シャープは、クラウドのAI(人工知能)と連携する機能、「COCORO AIR」(ココロエアー)を搭載するのもユニークですね。

 

安蔵 こちらはWi-Fi機能を標準搭載するKI-HP100およびKI-HX75とKI-HS50が対応しています。COCORO AIRで注目したいのは、「空気情報モニター」「おうちフィット」「消耗品モニター」という、使い勝手の良い機能が利用できる点です。

 

――こうして見ると、スマホ連携の面でシャープは充実していますね。

 

安蔵 今後、こうした情報の「見える化」は、必ず主流になってきます。国内メーカーとしては、この分野の先駆者となっている点は、大いに評価したいですね。

↑シャープの「COCORO Air」には、空気清浄機の搭載するセンサーとWi-Fi機能を利用して、スマートフォンで室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」などの機能を備えています↑室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」

 

特殊なニーズに応える「天井空清」「蚊取空清」も用意

――シャープは、1月にLEDシーリング一体型の「天井空清」を発売して話題となりました。

 

安蔵 こうしたユニークな製品を開発する点は、実にシャープらしいですね。ただ、こちらは加湿機能が付いておらず、対応畳数~14畳で、8畳の清浄目安時間が19分と空気清浄能力はそれほど高くない。2台めとして、あるいは床にモノを置きたくないといった、特殊なニーズに応えるものだと考えています。とはいえ、床の上に場所を取らず、置き場所を考えなくても良いのはメリット。電源が照明用のコンセントから取れるのは便利ですし、ロボット掃除機でこまめに掃除する人にはいいかもしれません。

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シャープ

天井空清 FP-AT3
実売価格9万7070円

業界初のLEDシーリングライト一体型空気清浄機。ペットや小さな子供のいたずらが気になる家庭でも安心して導入できます。部屋に温かさを演出するさくら色のLED照明も業界唯一です。

 

――シャープの変り種といえば、「蚊取空清」もありますね。

 

安蔵 蚊取空清 FU-GK50は、文字通り蚊が取れるのが最大の特徴。蚊の好む灯りと蚊取りシートで捕まえるので、赤ちゃんやペットがいるなど、殺虫剤を利用したくない環境でも安心して使えます。発売が2016年4月の製品なので、そろそろ次世代機の発表も期待したいところですね。

 

次回はお手入れのしやすさや、デザインにこだわった製品などを見ていきます!

 

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シャープ
蚊取空清 FU-GK50
実売価格2万8660円

黒いボディやUVライト、蚊が隠れたがる小窓で蚊やコバエを誘い、空気清浄機の吸引力と強力な蚊取りシートでキャッチ。空気の汚れと一緒にうっとおしい蚊やコバエを取り除けます。

 

【シャープ機のスペック比較】

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【保存版】パナソニックのミラーレス一眼「LUMIX(ルミックス)」をイチから解説! 初級機/中級機/上級機の違いは? 独自機能は?

パナソニックは、2008年に世界初のミラーレスカメラを発売したメーカーだ。以来、数多く製品を発売し、現在では上級機から初級機まで豊富なラインナップを誇る。特徴は、現行のほとんどの製品が4K撮影に対応するなど、静止画に加えて動画を重視していること。レンズマウントにマイクロフォーサーズマウントを採用し、レンズの種類が非常に豊富な点にも注目だ。ここでは、そうしたパナソニックのミラーレス一眼を代表機種を上級、中級、初級にわけて紹介。それらの特徴について解説する。

 

【上級機】プロの愛用者も多い、動画に強い高機能機

最上位GHシリーズ「LUMIX GH5」は、クロップなしで撮影できる4K/60pの動画撮影機能や、4:2:2 10bitの4K記録、6Kフォト対応など、他社がまだ実現できていない本機独自の魅力を多数有する。手ブレ補正にはボディ側とレンズ側が連動するDual I.S.2を採用。このほか、GH5には画素数をあえて下げて、高感度撮影能力を強化した派生モデル「LUMIX GH5S」も用意されている。

↑●撮像素子:4/3型、有効約2033万画素LiveMOS センサー ● 背面モニター:3.2 型約162 万ドット、バリアングル式タッチパネル ●シャッター速度:1/8000 ~ 60秒、バルブ ●サイズ:138.5×98.1×87.4㎜ ●質量:約725g ●参考価格/21万7300円(ボディ)●撮像素子:4/3型、有効約2033万画素LiveMOS センサー ● 背面モニター:3.2 型約162 万ドット、バリアングル式タッチパネル ●シャッター速度:1/8000 ~ 60秒、バルブ ●サイズ:138.5×98.1×87.4㎜ ●質量:約725g ●実売価格/24万560円(ボディ)

 

↑防塵防滴に加え、耐低温性を備えたマグネシウムボディ。サイズと重量は一眼レフ並に大きくて重め。グリップは深く、ホールド性は良好だ

防塵防滴に加え、耐低温性を備えたマグネシウムボディ。サイズと重量は一眼レフ並に大きくて重め。グリップは深く、ホールド性は良好だ。

 

↑同社では最多となる有効2033万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載。高速読み出しにより、ローリングシャッター現象を抑えている

同社では最多となる有効2033万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載。高速読み出しにより、ローリングシャッター現象を抑えている。

 

↑ボタン類が多く、多機能を素早く操作可能。右手親指の部分には、測距点を動かせるジョイスティックやフォーカスモードレバーがある

ボタン類が多く、多機能を素早く操作可能。右手親指の部分には、測距点を動かせるジョイスティックやフォーカスモードレバーがある。

 

【こちらもおすすめ】①静止画フラッグシップ機「LUMIX G9 PRO」

↑動画に特化した印象のあるGH5に対し、静止画のフラッグシップとなるのが「ルミックスG9 PRO」。AF追従での20コマ/秒連写や「6K PHOTO」、約6.5段分のボディ内手ブレ補正など静止画に求められる最新の機能を装備する

動画に特化した印象のあるGH5に対し、静止画のフラッグシップとなるのが「LUMIX G9 PRO」。AF追従での20コマ/秒連写や「6K PHOTO」、約6.5段分のボディ内手ブレ補正など、静止画に求められる最新の機能を装備する。実売価格は22万6670円(ボディ)。

 

【こちらもおすすめ】②高感度撮影モデル「LUMIX GH5S」

 

↑画素数を有効1028万画素に抑えるなどにより、ルミックス史上最高の高感度性能を実現。常用感度で最高ISO51200、感度拡張でISO204800(静止画、動画共)を達成している。加えて、CINEMA 4K撮影に対応するなど、動画撮影で特に威力を発揮する

画素数を有効1028万画素に抑えるなどにより、LUMIX史上最高の高感度性能を実現。常用感度で最高ISO51200、感度拡張でISO204800(静止画、動画ともに)を達成している。加えて、CINEMA 4K撮影に対応するなど、動画撮影で特に威力を発揮する。実売価格は32万3870円(ボディ)。

 

【中級機】機能と携帯性、高速性のバランスが抜群!

3月15日に発売される同社の中級機最新モデル「LUMIX GX7 Mark III」は、46.8㎜の薄型ボディに約4段分の効果のあるDual I.S.やチルト式モニターとチルト式EVFなどを装備した有効2030万画素機。Dual I.S.は、兄弟機のGX8では実現できていなかった、動画撮影時にも有効で写真も動画もブレなく楽しめる。フォーカスモードレバーや露出補正ダイヤルが新設されるなど、操作性も向上している。4Kフォトに対応するほか、メカシャッターでの約9コマ/秒の連写も可能だ。

↑●撮像素子:4/3型、有効約2030万画素LiveMOSセンサー ●背面モニター:3型約124万ドット、チルト式タッチパネル ●シャッター速度:1/4000~60秒(電子シャッター使用時は1/16000~1秒)、バルブ ●サイズ:124×72.1×46.8㎜ ●質量:約450g ●発売/2018年3月15日予定 ●参考価格/10万7870円(ボディ)●撮像素子:4/3型、有効約2030万画素LiveMOSセンサー ●背面モニター:3型約124万ドット、チルト式タッチパネル ●シャッター速度:1/4000~60秒(電子シャッター使用時は1/16000~1秒)、バルブ ●サイズ:124×72.1×46.8㎜ ●質量:約450g ●発売/2018年3月15日予定 ●実売価格/10万7870円(ボディ)

 

↑3型の124万ドットチルト可動液晶モニターを搭載。静電容量式のタッチパネルに対応し、AF測距点の選択やコマ送りがスムーズに行える。EVFもチルト式でローポジション撮影などに対応しやすい

3型の124万ドットチルト可動液晶モニターを搭載。静電容量式のタッチパネルに対応し、AF測距点の選択やコマ送りがスムーズに行える。EVFもチルト式でローポジション撮影などに対応しやすい。

 

【こちらもおすすめ】約2030万画素の兄弟機「LUMIX GX8」

↑GX7マークIIの兄弟機といえるルミックスGX8。バリアングル背面モニターやDual I.S.を備えた2030万画素機だ

GX7 Mark IIIの兄弟機といえるLUMIX GX8。バリアングル背面モニターやDual I.S.を備えた2030万画素機だ。

 

↑GX8は、チルト可動式のLCDファインダーを搭載。液晶はバリアングル式で、カメラの縦横を問わず自由なアングルで撮影しやすい

GX8も、チルト式のLCDファインダーを搭載。液晶はバリアングル式で、カメラの縦横を問わず自由なアングルで撮影しやすい仕様だ。

 

【初級機】チルト液晶や4K動画対応の薄型軽量機

同社の入門機は「LUMIX GF10/GF90」。奥行き33.3㎜、重量270gの薄型軽量ボディながら、チルト可動液晶や4Kフォト機能を搭載した入門機。EVFは非搭載だが、ローパスフィルターレスの1600万画素 Live MOSセンサーの採用などにより高画質&高速AFを実現した。チルト可動式の液晶モニターを跳ね上げることで、セルフィー撮影が行いやすく、新機能の「夜景&自分撮りモード」の搭載により、夜景を背景にしたセルフィー撮影も失敗なく撮れる。

↑●撮像素子:4/3型、有効約1600万画素LiveMOSセンサー ●背面モニター:3型約104万ドット、チルト式タッチパネル ●シャッター速度:1/16000~60秒、バルブ ●サイズ:106.5×64.6×33.3㎜ ●質量:約270g ●参考価格/9万7070円(ダブルレンズキット)●撮像素子:4/3型、有効約1600万画素LiveMOSセンサー ●背面モニター:3型約104万ドット、チルト式タッチパネル ●シャッター速度:1/16000~60秒、バルブ ●サイズ:106.5×64.6×33.3㎜ ●質量:約270g ●実売価格/9万7070円(ダブルレンズキット)

 

↑チルト可動式の液晶モニターを跳ね上げることでセルフィーが容易に撮れる。ボディ正面向かって右側上面にファンクションボタンを配置し、このボタンにシャッターボタン機能を割り当てることで、右手でのセルフィー撮影が行える

チルト可動式の液晶モニターを跳ね上げることでセルフィーが容易に撮れる。ボディ正面向かって右側上面にファンクションボタンが配置され、このボタンにシャッターボタン機能を割り当てることで、右手でのセルフィー撮影が行える。

 

【パナソニック一眼の5つの特徴】最先端技術満載で動画・静止画ともに強い

高精細な動画から静止画を切り出せる4K/6Kフォトは、LUMIX(ルミックス)シリーズの目玉ともいえる機能。事実上、プロ向け一眼レフに勝る30~60コマ/秒の超高速連写ができる。AFについては、独自の空間認識技術によって、コントラスト検出方式ながらストレスのない速度を実現。手ブレ補正は、初期はレンズ側補正だったが、最近はボディ側補正に対応した製品が増加中だ。

 

【特徴1】4K⁄ 6Kフォト

4Kまたは6Kサイズで動画を撮影したうえで、あとからその動画を再生し、好きなコマを静止画として保存できる機能。画素数は制限されるが、30~60コマ/秒の高速連写を行っているのと同じであり、動体の決定的瞬間を捉えられる。

↑GX7マークⅢは、ボディ背面にある十字キーの下ボタンで「4Kフォトモード」を素早く呼び出せる↑GX7 Mark IIIは、ボディ背面にある十字キーの下ボタンで「4Kフォトモード」を素早く呼び出せる

 

↑4Kフォトモードは、シャッターボタンを押している間連写する4K連写、1度押すと連写開始、次に押すと終了する4K連写(S/S)、押した前後が記録される4Kプリ連写の3つが選べる↑4Kフォトモードは、シャッターボタンを押している間連写する4K連写、1度押すと連写開始、次に押すと終了する4K連写(S/S)、押した前後が記録される4Kプリ連写の3つが選べる

 

↑飛び立つ瞬間を6Kフォトで撮影し、大きく翼を広げた1コマを採用。1800万画素相当の画素数があるので、細部までシャープに描写できている。24mm相当 シャッター優先オート(F4 1/2000秒)-0.3補正 ISO200 WB:太陽光↑一部モデルが対応する6Kフォト。こちらの作例では、飛び立つ瞬間を6Kフォトで撮影し、大きく翼を広げた1コマを採用。1800万画素相当の画素数があるので、細部までシャープに描写できている。24mm相当 シャッター優先オート(F4 1/2000秒)-0.3補正 ISO200 WB:太陽光

 

【特徴2】空間認識AF

LUMIXは、AFに独自の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」を採用。複数のライブ画像から空間を認識し、レンズの光学データを参照しながら、被写体距離を瞬時に算出する仕組みだ。これによって他社ミラーレス上位機で一般的な像面位相差AFを採用せず、コントラストAFのみにもかかわらず、スピーディなAF駆動を可能にしている。

 ↑遠方から向かってくる電車を高速連写+AF-Cモードで撮影。AFはしっかり追従し、約20コマの全カットで正確なピントを確認できた。120mm相当 シャッター優先オート(F7.1 1/500秒)ISO200 WB:オート↑遠方から向かってくる電車を高速連写+AF-Cモードで撮影。AFはしっかり追従し、約20コマの全カットで正確なピントを確認できた。120mm相当 シャッター優先オート(F7.1 1/500秒)ISO200 WB:オート

 

【特徴3】サイレントモード

LUMIXのミラーレスカメラは、現行の全製品がサイレントモードを搭載。これをONにすると、電子シャッターを用いた完全な無音撮影ができる。演奏会やイベントのほか、ゴルフなどのスポーツ、赤ちゃんの寝顔などシャッター音を出したくないときに重宝する機能だ。

↑サイレントモードは撮影メニューからON/OFFの選択ができる。シャッター音だけでなく、合焦音やセルフタイマーの音も鳴らなくなる↑サイレントモードは撮影メニューからON/OFFの選択ができる。シャッター音だけでなく、合焦音やセルフタイマーの音も鳴らなくなる

 

【特徴4】手ブレ補正

最近のLUMIXシリーズ中級機以上はレンズ内とボディ内の両方で補正する「Dual I.S.」に対応。ボディ内で5軸の補正を行ったうえで、角度ブレの細かいブレはレンズ内補正が連動して処理する仕組みだ。静止画だけでなく動画や4K/6Kフォトでも作動する。

↑GH5では、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)にレンズ内補正(O.I.S.)を連動制御させ、中望遠~望遠域では5段分の補正性能を誇る↑GH5では、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)にレンズ内補正(O.I.S.)を連動制御させ、中望遠~望遠域では5段分の補正性能を誇る

 

↑手前から奥までをシャープに見せるため絞りをF11に設定。シャッター速度は1/2秒まで落ちたが、手持ちで問題なく撮影できた。24ミリ相当 シャッター優先オート(F11 1/2秒)ISO200 WB:太陽光↑手前から奥までをシャープに見せるため絞りをF11に設定。シャッター速度は1/2秒まで落ちたが、手持ちで問題なく撮影できた。24mm相当 シャッター優先オート(F11 1/2秒)ISO200 WB:太陽光

 

【特徴5】シーン認識

ビギナー向け機能として、全機種が「おまかせiAモード」を搭載。ヴィーナスエンジンの認識機能によって自動的にシーンが判別され、各種設定を最適化してくれる。例えば接写の場合、近づいてもピントが合わせやすくなる。

↑「おまかせiA」で自動撮影。シーン認識により、自動で被写体や撮影条件に応じた最適なカメラ設定となる。この写真でも、色鮮やかに花を撮ることができた↑「おまかせiA」で自動撮影。シーン認識により、自動で被写体や撮影条件に応じた最適なカメラ設定となる。この写真でも、色鮮やかに花を撮ることができた

“3種の高速化”で時間を生み出す魅惑の進化を遂げた! 新レッツノートCF-SV7は時短力が違う!

写真や音楽、動画などコンテンツが大容量化した昨今、データ編集はもちろん、移動やバックアップといった管理でも時間を取られがちになってきた。そこで求められるのが“時短力”だ。「レッツノート CF-SV7」なら余計な待ち時間をカットできる!

 

 

12.1型のモバイル機に新世代の“時短力”を凝縮

新世代CPUの搭載が進み、基本性能が大きく向上した冬春モデルPC。なかでも一際目を引くのが、軽量でありながら、十分な頑丈さと処理能力を合わせ持ったモバイルPC・レッツノート CFーSV7だ。本機の“時短力”は、日常のあらゆる場面で、ストレスを軽減してくれる。

 

アプリケーションが多機能化し、扱うデータが大容量化している現在では、貧弱なスペックのPCでは、処理時間が肥大化しがち。また、セキュリティが重要なビジネスシーンで使うなら、ID認証は必須だが、いちいちパスワードなどを入力する時間と手間の積み重ねは、無視できないロスとなる。

 

そんななかCFーSV7は、CPUに第8世代のインテルR Core(TM)プロセッサーを搭載し、新世代のインターフェース規格“Thunderbolt(TM) 3”対応することで、高速処理・高速転送を実現。また、顔認証でのサインインにも対応しており、様々なシーンで“時短”が可能だ。

 

 

CF-SV7の「時短力」、ヒミツはこの“3種の高速化”にアリ!

●高速化1
クアッドコアCPU&新型ファンによる高負荷でも安定した〔高速処理〕

処理性能アップに重要なのは、やはり“CPU”。本機は、従来の同クラス製品に比べてコア数が増加したクアッドコア仕様のインテルR Core(TM)プロセッサーを採用。5年前のモデルと比べて処理性能が約2.4倍(※1)になっている。また、新開発の冷却ファンを搭載することで、高負荷でも高い処理性能を維持できる設計を採用した点も見逃せない。

 

キャプチャ

CPUは高温になると処理性能が低下する。本機は、冷却効率が高いファンを備え、高いパフォーマンスを維持できる。

 

20180220letsnote_36-37実36-4↑ブレードの枚数増加や放熱フィン形状の最適化で、CPUを効率的に冷却できるファンを新開発

 

【こんな場面で時短!】
クアッドコアCPUでサクサク動画編集
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各種作業のなかで、特にCPU性能がモノを言うのは動画編集だ。エンコードする時間は、CPUのコア数と動作周波数が大きく影響する。クアッドコアCPUの本機なら動画編集も超快適だ。

 

 

●高速化2
Windows Hello対応の顔認証でパスワード不要の〔高速サインイン〕

ビジネスシーンで、意外に時間を浪費しているのがパスワード認証だ。一度ならわずかな時間も、積み重なると膨大になる。そこで重宝するのがWindows Hello対応の顔認証。いちいちパスワードを入力する手間と時間を省くことができる。

 

①初期登録

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パスワードロックを顔認証で解除するため、まずはユーザーの顔を登録する。

 

②認証

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ロックされた状態でも、カメラがユーザーの顔を捉えれば顔認証を即実行。

 

③即復帰!

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ロックが解除され、デスクトップ画面が表示される。即座に作業を再開可能だ。

 

20180220letsnote_36-37実37-5↑ディスプレイ上部にフルHDカメラを内蔵。映し出されたユーザーの顔で素早く認証する

 

【こんな場面で時短!】
面倒な入力の手間を省いて時短化

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ビジネスユースではセキュリティを高めるため、ちょっとした離席でもパスワードによるロックが必須。顔認証でロックを解除できる本機なら、1日何十回とあるこうした場面を省略可能だ。

 

 

●高速化3
新世代インターフェースThunderbolt(TM) 3の対応で可能になった〔高速転送〕

ストレージの大容量化に伴い、扱うデータサイズも肥大。特に動画や音楽、写真などは高画質・高音質化が進み、データのバックアップ作業なども長時間に及びがちだ。本機は、最高40Gbpsに対応する最新規格Thunderbolt(TM) 3に対応しており、USB3.0の約8倍(※2)でデータを転送可能。待ち時間を大幅にカットできる。

キャプチャ

 

20180220letsnote_36-37実37-6↑左側面の手前にThunderbolt(TM) 3対応USB3.1 Type-Cポートを装備。対応機器であればデータ伝送は超高速だ

 

【こんな場面で時短!】
ケーブル1本で多彩な機器を接続可能

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Thunderbolt(TM) 3の魅力は、高速転送で映像出力などにも対応し、様々な機器を接続可能なこと。ケーブル1本で外部モニターなど各種周辺機器をスムーズに接続でき、時短につながる。

 

 

CF-SV7はレッツノートならではの「軽量&頑丈」「長時間駆動」「使いやすさ」が◎

最新の技術を投入して“時短力”にこだわったCF-SV7は、従来モデルで培ってきたモバイルPCのノウハウもしっかり継承。“レッツノートならでは”の使いやすさが凝縮されている。

【使いやすさ】快適に打てるキーボード

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タイプミスを抑える「リーフ型キーボード」を採用。キーストロークが深く、しっかりとした打鍵感も◎。

 

【長時間駆動】軽くてもバッテリーは長持ち

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脱着&交換可能なバッテリーを採用。バッテリーパック(S)でも、約14時間駆動(SSDモデル)を実現した。

 

【軽量&頑丈】おなじみの頑丈設計を継承

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ボンネット構造の天板で頑丈さを確保。76cm落下試験や100kgf加圧振動試験なども、クリアしている。

 

 

レッツノートらしく端子類も超充実!

プレゼンテーション1

 

ステレオスピーカー搭載でビデオ会議もより快適に!

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キーボードの奥にステレオスピーカーを配置。音声が聴き取りやすく、Skypeを利用した会議も快適だ。

 

 

レッツノートを愛用するライターはCF-SV7をこう見た!

性能も拡張性も魅力十分!

第8世代インテルR Core(TM) プロセッサーと独自の放熱設計によってモバイルPCとは思えないほど、安定した高性能が得られます。PCオタク的にも、周辺機器と組み合わせてさらなる時短を実現できる拡張性は魅力大。メインマシンとして使える能力は十分にあります。

20180220letsnote_36-37実37-11↑モバイルバッテリーなどから手軽に充電できるUSB PD対応はうれしい。バッテリー切れになっても、即対処可能だ

 

20180220letsnote_36-37実37-12↑Thunderbolt(TM) 3は外付けGPUボックスを接続可能で、グラフィック処理を高速化できる。4K映像の出力なども余裕!

 

【こんなふうに使いたい!】
Thunderbolt(TM) 3とUSB PDでさらに時短!

第8世代インテルR Core(TM) プロセッサーと独自の放熱設計によってモバイルPCとは思えないほど、安定した高性能が得られます。PCオタク的にも、周辺機器と組み合わせてさらなる時短を実現できる拡張性は魅力大。メインマシンとして使える能力は十分にあります。

 

 

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PCライター・後藤 宏
パソコンを斜め上に使うオタクライター。薄軽だけにこだわらず、質実剛健さを優先するレッツノートが大のお気に入り。

 

 

パナソニック
レッツノート CF-SV7
オープン価格

12.1型モバイルノート。クアッドコアCPUを搭載するなど、パワフルなスペックが魅力だ。

 

 

新レッツノート春モデルはラインナップも充実!

脱着式2 in 1モデルや14型の大画面タイプなど、あらゆるシーンに対応できるラインナップを用意。使い方に合わせて、最適なモデルを選べる。

モビリティをとことん追求したデタッチャブルPC

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パナソニック
レッツノート CF-XZ6
オープン価格

ディスプレイ側(タブレット部)が分離して、タブレットPCとしても使える2 in 1モデル。タブレット部だけなら約550g(※6)と軽量で、持ち歩きやすさは抜群。

 

コンパクト設計を実現しながら実用性も兼ね備えた名機

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パナソニック
レッツノート CF-RZ6
オープン価格

ディスプレイを回転させるだけでタブレットPCになる2 in 1モデル。10.1型クラスのコンパクト設計だが充実のインターフェースで、実用性に優れる。

 

大画面設計で作業しやすいモバイル機

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パナソニック
レッツノート CF-LX6
オープン価格

14型ディスプレイを採用した大きめモバイル。画面が大きく、文字が見やすいため、書類作成などの作業も快適。質量は約1.275㎏(※7)と大画面でも軽量だ。

 

 

※1:目安であり、測定条件の違いにより異なる場合があります※2:USB3.0との比較。転送速度は規格上の理論値であり、実際の転送速度を示すものではありません。実際の転送速度は、使用環境などにより変わります。Thunderbolt(TM) 3を使用するときのケーブルは、Thunderbolt(TM) 3対応の正規認証品をご使用ください。ケーブルによっては、適正なデータ転送ができない場合があります ※3:USB3.1(Gen1/2)、USB Power Delivery、Thunderbolt(TM) 3、DisplayPort(TM) Alternate Modeに対応しています。USB Type-C(TM)対応のすべての周辺機器の動作を保証するものではありません ※4:3840×2160ドット(30Hz/60Hz)、4096×2160ドット(30Hz/60Hz)表示可能 ※5:容量2GBまでのパナソニック製SDメモリーカード、容量32GBまでのパナソニック製SDHCメモリーカード、容量64GBまでのパナソニック製のSDXCメモリーカードの動作を確認済み。すべてのSD機器との動作を保証するものではありません ※6:CF-XZ6LDAPRタブレット部:内蔵バッテリー(S)の場合。質量は平均値につき、各製品で質量が異なる場合があります ※7:CF-LX6LDGQR:バッテリーパック(S)装着時。質量は平均値につき、各製品で質量が異なる場合があります

 

撮影:高原マサキ(TK.c)

 

 

商品に関する問い合わせ先

パナソニック https://panasonic.jp/cns/pc/index.html

パナソニックストアでも好評発売中(jp.store.panasonic.com/pc/

 

 

就活/新生活を前にAmazonランキングに変動アリ! 「身だしなみ家電」の定番アイテムが続々と急上昇中

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホーム&キッチン」のランキング(集計日:2月21日、午前)を紹介していこう。

 

アスリートの美しい肌に大注目!?

●1位「フィリップス メンズシェーバー 5000シリーズ S5212/12」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

フィリップスの電気シェーバーが急上昇。10位にはパナソニックのフェイスシェーバーもランクインしており、髭そり関連のグッズが人気を集めている。新生活や就活が始まるこの時期には、こうしたアイテムは上昇傾向になるが、今年も本格化してきたようだ。

 

髭のケアといえば、平昌五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート選手・羽生結弦の肌が綺麗すぎるとネット上で話題に。テレビのインタビューでアップになった羽生選手の顔を見て、「肌が綺麗すぎる… 髭とか生えるのかな」「羽生選手が何で髭をそっているのか凄い気になる」「羽生結弦くんは清潔感が魅力的だなぁ」と興奮する声が相次いだ。

 

羽生選手の美肌に刺激を受け、シェーバーの購入に走ったファンも多いのかも?

 

●2位「正規品 グリニーズ プラス エイジングケア 60本入り(30本×2) 超小型犬(体重2から7kg)/高齢犬(7歳以上) ボックス」

●3位「シャープ 加湿空気清浄機 プラズマクラスター ~13畳/空気清浄 ~23畳 ホワイト KC-F50-W」

●4位「京セラ ダイヤモンドシャープナー DS-20S」

●5位「サーモス 水筒 真空断熱 ストローボトル 400ml スカイブルー FHL-400F SKY 保冷」

●6位「京セラ 【シャープな切れ味でざくざくおろす】セラミック 大根 おろし器 CD-18」

●7位「スコッチブライト ふきん セルロースクロス 2枚 CCL-PB」

●8位「Bengoo はかり 電子秤 デジタルスケール 皿はかり クッキングスケール 精密 計量秤 超小型 キッチン用 0.1gから3000gまで計量可能 風袋機能 オートオフ機能」

 

パワフルスチームが洋服のシワを綺麗に!

●9位「パナソニック 衣類スチーマー ピンクゴールド調 NI-FS530-PN」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

洋服のシワが簡単にとれる衣類スチーマーの注目度がアップ。ハンガーにかかったシャツに蒸気を吹きかければ、短時間でパリッと整った状態に戻せる。さらに同アイテムは蒸気の噴射面がフラットなので、アイロンのように直接プレスする仕上げも可能。

 

購入者からは「冬はニットにも使えるから助かる」「焼肉の匂いが移ったカーディガンに使ったら匂いがとれた!」「お出かけ前にササッとシワとりできて便利」と好評の声が相次いだ。

 

洋服のケア特集をした、2月14日放送の「ヒルナンデス!」もネット上で注目を集めている。同日の放送では、白洋舎のクリーニング工場の業務を紹介。「家でもできるシミ抜き簡単ワザ」や「毛皮はトウモロコシの粉で洗う」といった、視聴者驚きのテクニックが多数登場した。アイロンがけ日本一という従業員がその腕前を披露するシーンもあり、「アイロンかけたくなってきた!」「今回のヒルナンデスは勉強になるな」と視聴者からは大好評。

 

●10位「パナソニック フェイスシェーバー フェリエ 緑 ES-WF40-G」

 

シェーバーやスチーマーなど、様々なアイテムに注目が集まった今回のランキング。次回は一体どんなアイテムが急上昇するのだろうか。

確かに、90年前のランプとそっくり! パナが「経営の神様」の「特別な角型ランプ」を超マルチ化して復刻

パナソニックは、同社の単3形電池ライトで史上No.1の明るさを実現した「乾電池エボルタNEO付き 強力マルチライト 角型ランプ BF-MK10」(以下BF-MK10)を6月20日に発売します。実売予想価格は4000円前後(税抜)。

20180221-s4-(6)↑乾電池エボルタNEO付き 強力マルチライト 角型ランプ BF-MK10

 

最新LEDライトとそのモデルとなった90年前の品を並べてみた

こちらの大きな特徴はレトロなデザイン。約90年前の1927年(昭和2年)に発売した「角型ランプ」のデザインを採用したといいます。今回、その発売に際し、新製品のBF-MK10、およびそのモデルとなった90年前の「角型ランプ」をメーカーさんに見せて頂くことができました。

20180221-s4 (4)

上の写真の左が「角型ランプ」、右が新製品のBF-MK10。おお、確かにそっくりです! 元祖「角型ランプ」のほうは、わざわざミュージアムから出してきて頂いたそうで、反射板のくすんだ色やランプを囲むワクのゆがみ、取っ手の渋~い質感に歴史を感じます。

 

貴重な品だけあって、触るときもメーカーの方が白い手袋をしていたのが印象的。聞けば、こちらは初めて「ナショナル」(パナソニックの家電ブランドの前身)の名を冠した記念すべき品で、通称「ナショナルランプ」と呼ばれたそう。しかも、その新聞広告は同社の創業者、松下幸之助が三日三晩考えて作ったといいます。のちに「経営の神様」と呼ばれる松下氏にとって、特別なアイテムだったわけですね。

20180221-s4 (3)↑新製品のパッケージもレトロ。よく見ると、側面には松下幸之助氏の新聞広告がプリントされています

 

正面と底面にLEDを搭載し、前方と足元のダブル照射が可能

さて、そんな大切な製品をリスペクトして生まれた最新モデルBF-MK10は本体正面と底面の2箇所にLEDを搭載。正面に搭載した強力ライトの明るさは、同社史上No.1の400lmを実現しました。また、底面のLEDを点灯し、上に向けることで、ランタンとしても使用可能。さらに正面の強力ライトと、底面のランタンを同時点灯させることで、前方と足元のダブル照射も可能です。

20180221-s4 (1)↑前方と足元の2方向を照らす「ダブル照射」の状態。土台にあたる部分がオレンジ色の光を発しています。ハンドルは取り外すことが可能で、側面に装着することもできます

 

面白いのは、ランタンのフード部分が電源スイッチになっていること。ランタンで使用する際は目覚まし時計の要領で押せばOKですし、上写真のようにフード部が下にあるときは、全体をグッと床に押し下げれば大丈夫。テーブルの上に置けば、気軽な常夜灯として使えそうです。小雨の中でも使える防滴構造になっているので、アウトドアで使用する際も安心ですね。また、本体の2箇所にはカメラネジ穴付き(カメラネジ1/4-20UNC採用)を装備。三脚やクリップ(別売)に取り付ければ、さまざまな場所に固定できるはず。三脚に立てて写真撮影の光源に使っても良さそうです。

 

ちなみに、90年前の「角型ランプ」で松下幸之助がひねり出したというキャッチコピーは、「買って安心、使って徳用、ナショナルランプ」。いざというときに安心でき、多くの用途に使えておトク、という意味では“ナショナルランプの生まれ変わり”BF-MK10にもぴったりのコピーといえそうですね。

20180221-s4 (2)↑側面には照射モードの切替ボタン(上)と調光ボタン(下)が。調光ボタンでは6段階で光量を調節できるほか、長押しすれば無段階で調光が可能です

 

【総まとめ】9万円以下で買える「高級コンデジ」7モデルの良い点・惜しい点

昨今、コンパクトカメラ市場では特に小型軽量ながら高画質と高機能を兼ね備えた“高級コンデジ”と呼ばれるモデルが人気を集めています。なかでも9万円以下で購入できる比較的リーズナブルな高級コンパクトカメラを比較する本企画。最終回となる今回はその撮影機能をチェックしながら、各モデルの特徴をまとめてみました。

第1回(概要&基本スペック編):掘り出し物の宝庫!! アンダー9万円の高級コンパクトカメラおすすめ7選

第2回(サイズ感・操作性編):画質は折り紙付き、では使い勝手は? 「実売9万円以下」の高級コンデジ7モデルの「サイズ感」と「操作性」を比較レビュー

第3回(画質編):高級コンデジ自慢の「画質」はホンモノ!? 「実売9万円以下」7モデルで実際に検証してみた

20180215_y-koba5_0108_R↑上段左から、パナソニック「LUMIX TX1」、キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」、キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」、パナソニック「LUMIX LX9」、ソニー「Cyber-shot RX100M3」、リコー「GR II」、キヤノン「PowerShot G5 X」

 

【エントリー①】

キヤノン「PowerShot G5 X」

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左右のバランスが取れた一眼風デザインを採用した1型センサー機。レンズは開放値F1.8-2.8の光学4.2倍ズームで、撮像素子には有効2020万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 6」で、感度はISO125~12800に対応しています。実売価格は8万5030円(2018年2月時点)。

20180215_y-koba5_0110_R↑天面に露出補正ダイヤル、背面にコントローラーホイールを装備

 

20180215_y-koba5_0111_R↑バリアングル液晶を備え、カメラの横/縦位置を問わず自由なアングルで撮影できます

 

20180215_y-koba5_0112_R↑前面や背面のダイヤル、ボタン類のカスタマイズができます

 

【連写性能】

1コマ目でピントが固定されるワンショットAF時で約5.9コマ/秒、ピントが連続的に合うサーボAF時で約4.4コマ/秒。最近の1型センサー機に比べて数値的にはやや見劣りしますが、特に遅いというほどではありません。ただし、記録ファイル形式にRAWまたはRAW+JPEGを選んだ場合は、連写速度は大幅に低下します。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は1920×1080/60pのフルHD記録に対応。動画撮影時の5軸手ブレ補正やマニュアル露出、自動水平補正なども可能です。そのほか、カメラ内で自動的に比較明合成が行える「星空」モードや、オートNDフィルター、MFピーキング、最短5cmのマクロモードなどの機能を搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・EVFを搭載しつつ、バリアングル液晶も備えている
・キヤノンの一眼カメラ「EOSシリーズ」用の外部ストロボやリモートスイッチが使える

●ココが惜しい
・撮影可能枚数が約210枚と少ない
・ピクチャースタイルが非搭載

●こんな人にオススメ!
・縦位置でのロー/ハイアングル撮影を多用する人
・外部ストロボを使いたい人

 

 

【エントリー②】

キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」

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キヤノンの高級コンパクト「PowerShot G」シリーズの中位に位置する1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、感度はISO125~12800に対応。光学4.2倍ズームを継承しながら画質とスピード、機能がさらに向上しています。実売価格は7万8580円(2018年2月時点)。

20180215_y-koba5_0114_R↑天面に露出補正ダイヤル、背面にコントローラーホイールを装備

 

20180215_y-koba5_0115_R↑液晶モニターを180度回転した状態。上方向だけでなく下方向にも動き、ロー/ハイアングル撮影時に役立ちます

 

20180215_y-koba5_0116_R↑レンズ鏡胴部のコントローラーリングや背面のボタンは、割り当てる機能を選択できます

 

【連写性能】

ワンショットAF時で最高約8コマ/秒。ピントが連続的に合うサーボAF時は、最高約5.4コマ/秒となります。JPEG/RAWを問わず、スピーディな連写が楽しめます。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は1920×1080/60pのフルHD記録に対応。静止画をつなぎ合わせて動画に仕上げるタイムラプス動画や、5軸手ブレ補正、動画撮影時のマニュアル露出、自動水平補正なども可能です。

 

そのほか、被写体やカメラの動きを検知して最適なシャッター速度に自動設定できる「流し撮り」モードや、星の光跡が撮れる「星空」モード、オートNDフィルター、MFピーキング、カメラ内RAW現像、最短5cmのマクロモードなどの機能を搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・明るい光学4.2倍ズームと、薄型軽量ボディを両立
・EOSと共通したメニューUIと発色傾向

●ココが惜しい
・EVFは非搭載
・外部ストロボには非対応

●こんな人にオススメ!
・サブカメラとして使いたいEOSユーザー
・薄型ボディでもテレ端(望遠端)100mm相当は欲しい人

 

 

【エントリー③】

キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」

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胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディの1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、感度はISO125~12800に対応しています。光学3倍ズームや外観デザインを前モデルから受け継ぎつつ、画質や手ブレ補正の性能を高めています。実売価格は5万5610円(2018年2月時点)。

20180215_y-koba5_0118_R↑ボタンやダイヤルは最小限で、多くの操作は液晶タッチパネルで行います。慣れるまでやや違和感がありますが、スマホ世代のビギナーには取っ付きやすいかもしれません

 

20180215_y-koba5_0119_R↑鏡胴部のコントローラーリングは、割り当て機能のカスタマイズができます

 

20180215_y-koba5_0120_R↑今回のモデルのなかでは唯一、Bluetoothを内蔵。スマホやタブレットと常時接続ができ、Wi-Fiにも素早く切り替えられます

 

【連写性能】

ワンショットAF時は最高約8.1コマ/秒、さらにRAW撮影なら最高約8.2コマ/秒の連写が可能。ピントが連続的に合うサーボAF時では最高約5.3コマ/秒となります。JPEG/RAWを問わず、スピーディな連写が楽しめます。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は1920×1080/60pのフルHD記録に対応。静止画をつなぎ合わせて動画に仕上げるタイムラプス動画や、5軸手ブレ補正、動画撮影時のマニュアル露出、自動水平補正なども行えます。

 

そのほか、被写体やカメラの動きを検知して最適なシャッター速度に自動設定できる「流し撮り」モードや、簡単に星の光跡が撮れる「星空」モード、オートNDフィルター、MFピーキング、カメラ内RAW現像、最短5cmのマクロモードなどを搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・圧倒的な薄さと軽さ
・実売5万円台で購入できる価格

●ココが惜しい
・十字キーがなく、タッチパネル主体の操作
・ワイド端は24mmではなく28mm相当

●こんな人にオススメ!
・携帯性を最優先する人
・タッチパネルで操作したい人

 

 

【エントリー④】

ソニー「Cyber-shot RX100M3」

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人気機種「RX100」シリーズの3代目として2014年に発売された1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「BIONZ X」で、感度はISO125~12800に対応。レンズは開放値F1.8-2.8の光学2.9倍ズームを装備します。実売価格は7万7330円(2018年2月時点)。

20180215_y-koba5_0122_R↑天面にモードダイヤル、背面にコントローラーホイールなどを装備

 

20180215_y-koba5_0123_R↑ポップアップ式の有機ELビューファインダーを搭載。側面のスイッチを押すと上にはね上がり、さらに接眼部をつまんで少し引き出して使用します

 

20180215_y-koba5_0124_R↑同社製品でおなじみの「PlayMemories Camera Apps」を搭載。同社サイトにアクセスし、さまざまな機能を追加できます

 

【連写性能】

ピントと露出が1コマめで固定される速度優先連続撮影モード時で最高約10コマ/秒。通常の連写モードの場合は約2.9コマ/秒となります。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は最高で1920×1080/60pのフルHD記録に対応。電子補正を併用した強力な動画手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」や、XAVC S形式とMP4形式の同時記録、120pのハイフレームHD撮影、全画素超解像ズームなども利用できます。

 

そのほか、光量を抑えて明るい屋外でも開放絞りでの撮影を可能にするオートNDフィルターや、自分撮りセルフタイマー、スイングパノラマ、ステップズーム、瞳AF、最短5cmのマクロなどの機能を搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・小型のEVFと上下に動くチルト液晶を両立
・軽量ながら24mmスタートの明るいレンズを搭載

●ココが惜しい
・タッチパネルは非搭載
・テレ端70mm相当はもの足りない

●こんな人にオススメ!
・薄型軽量ボディでもEVFが欠かせない人
・アプリを入れて機能拡張を楽しみたい人

 

 

【エントリー⑤】

パナソニック「LUMIX LX9」

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明るいレンズを搭載した高級コンパクト「LUMIX LX」シリーズの新モデルとして2016年に発売。レンズには開放値F1.4-2.8の光学3倍ズームを、撮像素子に1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジン」で、感度はISO125~12800に対応します。実売価格は8万2480円(2018年2月現在)。

20180215_y-koba5_0126_R↑天面にモードダイヤルや動画ボタン、後ダイヤルを搭載

 

20180215_y-koba5_0127_R↑鏡胴部には絞りリングを備え、絞り値をダイレクトに調整できます

 

20180215_y-koba5_0128_R↑30コマ/秒の高速連写に相当する4Kフォト機能を搭載。被写体の動きに応じて、3種類の4Kフォトモードが選べます

 

【連写性能】

1コマめでピントが固定されるAFSモード時で最高約10コマ/秒、ピントを合わせ続けるAFCモード時で最高約6コマ/秒に対応。電子シャッター使用時は、約50コマ/秒の超高速連写が使用できます。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は最高で3840×2160/30pの4K記録に対応。カメラを動かさずに映像に動きを与える「4Kライブクロップ」や、フルHDでのスローモーション撮影、5軸ハイブリッド手ブレ補正などの機能も利用できます。

 

そのほか、AF測距点を自由に設定できるカスタムマルチAFや、星空AF、顔・瞳認識AF、最高1/16000秒の電子シャッター、最短3cmのマクロなどの機能を搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・ワイド端F1.4を誇るレンズ開放値の明るさ
・薄型軽量ながら4K動画に対応

●ココが惜しい
・EVFは非搭載
・テレ端72mm相当はもの足りない

●こんな人にオススメ!
・レンズの明るさを重視する人
・4K動画が撮れるチルト液晶搭載機を求める人

 

 

【エントリー⑥】

パナソニック「LUMIX TX1」

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高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズと同等の薄型軽量を維持しながら、センサーの大型化を図った「LUMIX TX」シリーズの第1弾。撮像素子に1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジン」で、感度はISO125~12800に対応します。レンズは光学10倍ズームを装備。実売価格は6万6560円(2018年2月現在)。

20180215_y-koba5_0130_R↑天面にモードダイヤルや動画ボタン、後ダイヤルを搭載

 

20180215_y-koba5_0131_R↑背面の左上に0.2型のライブビューファインダーを装備。アイセンサーによって液晶モニターとの自動切り替えができます

 

20180215_y-koba5_0132_R↑本体に4か所、タッチ画面上に5か所のファンクションボタンを搭載。好きな機能を割り当てられます

 

【連写性能】

連写性能はLUMIX LX9とほぼ同等で、1コマめでピントが固定されるAFSモード時で最高約10コマ/秒、ピントを合わせ続けるAFCモード時で最高約6コマ/秒に対応。電子シャッター使用時に約50コマ/秒の超高速連写が使用できる点も同様です。

 

【動画/そのほかの機能】

動画は最高で3840×2160/30pの4K記録に対応。4Kで撮影しながらフルHD動画に切り出し、パンやズームイン/アウトの効果を加える「4Kライブクロップ」や、フルHDでのスローモーション撮影、5軸ハイブリッド手ブレ補正などの機能も利用できます。

 

そのほか、EVF使用時に液晶をなぞって測距点を動かすタッチパッドAFや、カスタムマルチAF、星空AF、顔・瞳認識AF、最高1/16000秒の電子シャッター、最短5cmのマクロなどの機能を搭載しています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・テレ端250mm相当になる光学10倍ズーム
・高倍率ズーム+EVF搭載ながら小型軽量ボディ

●ココが惜しい
・液晶モニターは固定式
・視度調整ダイヤルが不用意に動きやすい

●こんな人にオススメ!
・広角だけでなく望遠でも撮影したい人
・4K動画が撮れるEVF搭載機を求める人

 

 

【エントリー⑦】

リコー「GR II」

20180215_y-koba5_0133_R

28mm相当の単焦点レンズを搭載したAPS-Cセンサー機。撮像素子にAPS-Cサイズの有効1620万画素CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「GR ENGINE V」で、感度はISO100~25600に対応。レンズやセンサー、薄型ボディを前モデルから継承しつつ、Wi-Fiの内蔵など撮影機能の強化を図っています。実売価格は7万3800円(2018年2月時点)。

20180215_y-koba5_0134_R↑背面には、各種機能を呼び出すためのADJ.レバーや、AFファンクション切り替えレバーを搭載

 

20180215_y-koba5_0135_R↑フルプレススナップの設定画面。ピント位置を事前に設定した「スナップ時フォーカス距離」に瞬時にセットできます

 

20180215_y-koba5_0136_R↑マイセッティング登録機能では、カメラの各種設定の状態を登録し、必要に応じて素早く呼び出せます。マイセッティングに名前を付けたり、SDカードに書き出したりもできます

 

【連写性能】

連写は約4コマ/秒に対応。JPEGで999コマまで、RAWで10コマまで続けて撮影できます。今回取り上げた他機に比べてやや弱いという印象はぬぐえません。

 

【動画/そのほかの機能】

動画については最高で1920×1080/30pのフルHD記録に対応。連写や動画のスペックは他機に比べて少々見劣りしますが、そもそも「GR」シリーズでは連写や動画の機能はあまり重視されていません。

 

それよりも、薄型ボディと単焦点レンズを生かして軽やかにスナップ写真を撮るための機能が充実しています。例えば、フルプレススナップ機能では、シャッターボタンを一気に押し込むと、AF作動がキャンセルされ、事前に設定した距離で素早く撮影ができます。また自分の撮影スタイルに応じて、ボタンやダイヤルの割り当て機能を細かくカスタマイズすることも可能です。

 

そのほか、カメラ内で比較明合成ができるインターバル合成機能や、最大5枚の画像を重ねて記録する多重露光、最短10cmのマクロ、オプションの外部ストロボによるワイヤレス発光などの機能を備えています。

 

【まとめ】

●ココがうれしい
・APS-Cセンサー&単焦点レンズが生み出す高画質
・外部ストロボや外部ファインダー、ワイコンなどに対応

●ココが惜しい
・手ブレ補正は非搭載
・暗所ではAFが合いにくい

●こんな人にオススメ!
・単焦点レンズによるストリートスナップを楽しみたい人
・四隅までのシャープでクリアな描写を求める人

ハイブリッドミラーレス一眼は仕事カメラの最適解!? 「LUMIX GH5」導入1か月レポ

ウェブ界隈では昨今、動画の需要が急速に拡大しています。浮き沈みの激しいこの業界、我々ゲットナビウェブも早急に取り組まねば……ということで、新しい編集部カメラを導入することになりました。それが、動画撮影機能に定評のあるパナソニックのハイブリッド一眼「LUMIX GH5」です。

 

パナソニックといえば、昨年11月に静止画のフラッグシップモデル「LUMIX G9 PRO」を、そして今年1月には動画機能と高感度性能を強化した「LUMIX GH5S」を立て続けに発表し、急速にミラーレス一眼のハイエンドラインナップを充実させています。その原点とも言うべき存在が本モデル。せっかくこれだけの名機を導入したからには、レビューしないわけにはいきません!

 

【今回紹介するアイテム】

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パナソニック
LUMIX GH5
実売価格24万5520円(ボディ/2018年2月時点)

有効約2033万画素のローパスフィルターレスセンサーを搭載し、写真画質と動画記録を高い次元で両立するハイブリッド一眼。ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内2軸手ブレ補正を組み合わせる「Dual I . S . 2」や4K60pの動画記録、約18メガ・秒間30コマ高速連写が可能な「6Kフォト」など、ハイレベルな機能を多数搭載しています。

SPEC●撮像素子:有効約2033万画素4/3型センサー ●レンズマウント:マイクロフォーサーズ ●モニター:3.2型、約162万ドット ●サイズ/本体質量:W138.5×H98.1×D87.4㎜/約725g

20180206_y-koba10 (4)↑背面モニターは従来機・GH4から視認性の向上と省電力化の両方を実現。バリアングル式のため、ロー/ハイアングル撮影が手軽に行えます

 

20180206_y-koba10 (3)↑背面のファインダー横に搭載されたジョイスティックで、直感的にフォーカスエリアの選択が可能。ファインダーも約368万ドットと高精細で、視認性は抜群!

 

取材カメラとしての実用度は? 撮影条件の厳しい「発表会」を想定して試してみた

まず気になるのは、編集部カメラとして取材撮影で実用的か、という点。もちろん、GH5の性能の高さは疑うべくもないのですが、主な使用場面として想定される発表会などは光量の少ない屋内であることが多く、通常撮影で高性能だからといって手放しで受け入れるわけにはいきません。

 

そこで、昨年末よりゲットナビチームに加わった我妻カメラマンに実際に使ってもらうことにしました。舞台は1月某日に開催された、ゲットナビの新年会。新年会ということで開催はもちろん夜、しかも会場の照明が控えめな落ち着いた雰囲気です。大勢の参加者の手前、ライティングの自由はきかず、カメラの実写にはなかなかに厳しい条件。ここで十分な結果が得られれば、たいていの取材現場で実用的だと証明できるでしょう。

20180206_y-koba7_1_2↑こちらが会場となったカフェ。雰囲気は申し分なしなのですが、カメラ的にはやや厳しい条件です

 

実際、ブレないよう撮影するために、カメラの感度をノイズが心配になるISO1600まで上げる必要がありました。しかしながら、製品発表時に「LUMIX史上最高画質」を謳った実力はダテではありません! ISO1600ともなると、さすがにノイズも見られますが、それが目立ちすぎず自然な仕上がりとなっています。マイクロフォーサーズ機としては十分以上に健闘していると言えるでしょう。

20180206_y-koba7_2_2↑ISO1600という高感度ながら、ワインボトルのラベルの細かな文字を拡大しても問題ないレベルで精細に描写。「GH5の場合は高感度ノイズを無理に抑え込むのではなく、破綻のない自然な描写に近づけている印象です」(我妻)

 

20180206_y-koba7_3_2↑会場のテーブルには美味しそうな料理がずらり。「立食形式の人ごみのなかでも、バリアングル液晶を活用することで、邪魔にならないよう自然な体勢で撮影できました」(我妻)

 

人が入れ替わり立ち替わり登壇した会場前方のプロジェクター付近では、シャッター速度5段分を誇るボディ内手ブレ補正と高速AFが真価を発揮。特にAFはスポーツや電車といった動きモノ撮影で話題にされがちですが、こうした暗所での反応も重要な評価ポイントです。

20180206_y-koba7_4_2↑「ベストなアングルを探して動き回りながらの撮影となったので、ピタッと止まる手ブレ補正と、AFのレスポンスの速さに助けられました」(我妻)という言葉どおり、輝かしい未来を見据える(?)我らがゲットナビウェブ編集長の横顔をきっちり捉えています

 

GH5の使い勝手について我妻カメラマンに聞いたところ、ファインダーを覗きながら親指の操作だけでフォーカスエリアの選択ができるジョイスティックの操作性が想像以上に便利だったとのこと。加えて、RAWデータのクセのなさも気に入ったようで、「例えば色をもちあげても破綻が少なく、後処理を前提に撮影することの多い職業カメラマンにとっては非常にありがたい」と語ります。

 

そのほか、SDカードのダブルスロットや防塵防滴ボディ、ホールドしやすい大きなグリップなど、ハイエンド機ならではの信頼性の高さも本モデルのウリ。本格的な趣味撮影はもちろん、仕事機としても納得の1台と言えそうです。

 

4Kだけじゃない! 基本仕様が充実しすぎな動画機能

新年会では試せませんでしたが、ここからは肝心の動画機能についても少し触れておきたいと思います。

 

GH5の動画機能といえば、高品位かつ滑らかな「4K/60p記録」や、圧倒的な階調表現を誇る「4K HDR撮影」、多くの色情報を持つ「4:2:2 10bit記録」などがまっさきに挙げられるでしょう。

 

……が、こうした記録形式の話に終始してしまうのはもったいない! GH5は動画を脇役ではなく主役の1つに備えたという点で、「基本機能」こそ注目すべきカメラなのです。ということで、ここからは動画カメラマンとしての実務経験もある我妻カメラマンに、実際に使ってわかったGH5の“地味スゴ”動画機能をピックアップしてもらいました。

 

①クイックメニューから簡単に撮影設定が行える!

一般的な一眼カメラは静止画メインにつくられているため、動画の設定が深い階層に埋もれがち。その点、GH5は各種設定が静止画同様クイックメニューからすばやく行えるうえ、動画記録中の設定変更にも対応します。地味なようで、普通はいちいちメニュー画面から設定する手間を考えると撮影時の利便性は雲泥の差です。

20180206_y-koba10 (10)↑記録形式やフォトスタイルなどをクイックメニューからすぐに呼び出すことが可能。フォトスタイルで、映像制作のスタンダード「709ライク」に対応した点も動画経験者にはうれしいトピック

 

②ハイスピード撮影が楽しい!

記録フレームレートを手軽に変更できるVFR(バリアブルフレームレート)機能を搭載。記録フレームレートを基準より高くすることで、ドラマッチなスローモーション映像になり、逆に基準より低くすることでコミカルなクイックモーション映像を得ることができます。同様の機能を備えたカメラはほかにもありますが、本機はメニューの比較的浅い階層にこの設定が用意されているというのもポイント。

 

③動画版ISO感度を設定できる!

ちょっとユニークところでは、静止画とは別に動画の感度設定が可能な点が挙げられます。静止画メインでたまに動画も撮る、という人にとっては「ふ~ん」という感じですが、動画カメラをメインで使っている人には地味にありがたい仕様なんだとか。

20180206_y-koba10 (9)↑こちらは静止画でのISO感度設定画面ですが、動画の設定と区別するため、わざわざ「(写真)」という表示が。これは珍しい!

 

そのほか、映画でよく使われる「アナモフィックレンズ」という特殊なレンズにも対応。動画カメラマンであれば、これまでのレンズ資産を有効活用することができます。

 

一方、気になった点としては、我妻カメラマン曰く「動画撮影時にバッテリー消費が激しいところ」だそう。高機能なぶん致し方ないところかもしれませんが、予備のバッテリーは複数本用意したほうがよさそうです。

 

やっぱり自分でも使ってみたい! 気になる独自機能も試してみた

ここまでいろいろと我妻カメラマンに試してもらいましたが、編集部カメラということは自分たち編集部員も使いこなす必要があります。そこで、僭越ながら編集部を代表して筆者が実際に使ってみることに。……とはいえ、GH5はハイエンド機。意気揚々と撮影に出かけたものの、「操作がわかりませんでしたッ!!」ではシャレにならんぞ……という不安にかられます。

 

ところが、そんな心配はどこへやら、GH5は極めて直感的に操作ができました。メニューのUIもシンプルでとってもわかりやすい!

20180206_y-koba7_05↑ボディがガッチリしているとはいえ、同クラスの一眼レフカメラに比べると圧倒的に小型・軽量。歩き疲れしにくいので、街スナップにもぴったりです

 

20180206_y-koba10 (6)↑メニュー画面上でDISP.ボタンを押すと、その項目の解説を表示可能。このクラスのカメラを使う人であれば使用頻度は少ないかもしれませんが、こうした親切仕様はなんだかうれしくなります

 

さて、操作に慣れてきたところで、ここからはGH5の独自機能を試してみたいと思います。

 

まずは、パナソニックが誇る超高速連写「4Kフォト」をさらにパワーアップさせた「6Kフォト」機能です。秒間30コマの高速連写はそのままに、約18メガ(4Kフォト比で約2.25倍)の高品質画像を切り出せるよう進化。解像度がアップしたことで、これまでは難しかったA1相当サイズでの印刷や、大胆なトリミングにも耐えられるようになりました。

20180206_y-koba7_11_2↑6Kフォト機能で、物陰から現れた電車を狙いどおりのタイミングで捉えることに成功。やや離れた位置からの撮影だったので、編集時に不要な背景部分除去すべくトリミングしましたが、解像度に問題は見られません

 

通常撮影から6Kフォトへは、天面のドライブモードダイヤルですばやく切り替え可能。再生画面でも、1回の6Kフォトで撮影された画像はひとまとめに表示されるので、再生画面が膨大な数の似た画像で埋まってしまうということはありません。

20180206_y-koba10 (2)↑6Kフォトや連写、後述の「フォーカスセレクト」機能は、天面のドライブモードダイヤルで設定可能。「ここは6Kフォトで!」と思った瞬間に切り替え可能なので、シャッターチャンスを逃しません!

 

続いて、とてもユニークな「フォーカスセレクト」機能を使った撮影に挑戦。これは、「撮影したあとにフォーカス位置(ピントが合っている位置)を選べる」という、なんとも不思議な機能です。何はともあれ、次の3枚の写真をご覧ください。

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20180206_y-koba15 (3)↑上から、手前の白い花、ピンクの花、背景にそれぞれにピントが合っています。しかし、シャッターを切ったのは一度だけ!

 

このように、ピント位置の違う写真を一度のシャッターで撮影できるのが、フォーカスセレクト機能なのです! フォーカスポイントに迷ったときも、とりあえずこの機能で撮影しておけば、あとからじっくり選ぶことが可能。また、ピント位置の異なる複数の写真を合成してピントの合った範囲を広げる「フォーカス合成」という機能にも対応します。

 

導入したばかりなのでまだまだこれから、というところですが、ここ数日使っただけでもそのポテンシャルの高さを身をもって知ることができました。写真も静止画もワンランク上の機能を持つこのGH5とともに、このウェブ業界の荒波を乗り越えていく所存です!

 

 

「忙しい人にオススメ」と小塚崇彦さんも絶賛! 自宅で体幹トレーニングができる「コアトレチェア」とは!?

パナソニックは、元フィギュアスケート選手の小塚崇彦さんがフィットネスマシン「コアトレチェア」を体験したレポート「コアトレチェアMagazine ~フィギュアスケート編~」を同社のWebサイトで公開しました。

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コアトレチェアは、V字に揺れる座面に対して身体がバランスをとることで、体幹の筋肉を鍛えられるトレーニングチェア。プロトレーナーの木場克己氏が監修した自動コースには、音声ガイド機能も搭載しています。

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パナソニック
コアトレチェア EU-JC70-R

実売価格29万2240円

SPEC●消費電力90W ●適応体重:約100㎏以下 ●サイズ/質量:約W700×H880×D860㎜(背もたれを完全に起こした状態)/約50㎏

 

レポートでは、小塚さんが初めてコアトレチェアを体験したときの感想や、フィギュアスケートと体幹との意外な関係、オススメの使い方などを紹介。小塚さん自身は、夕食前に「全身コアトレ」コースで体幹のトレーニングを行ったり、スケートの練習のあとに「ストレッチ」コースで身体のメンテナンスを行っているそうです。

 

コアトレチェアには、小塚さんオススメの全身コアトレコースやストレッチコースのほか、ぽっこりお腹が気になる人に最適な「おなか・ウエスト」コースや、下半身のスタイルアップのための「下腹・骨盤底筋」コースも用意されています。

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いずれのコースも最大15分(5分、10分に調整も可)に設定されており、忙しくて運動する時間やジムに通う時間が作れない人でも継続しやすいのが特徴。自宅で手軽に体幹トレーニングを行うことができます。

 

これまでダイエットのための運動や、健康増進のための自宅トレーニングを挫折してしまった経験のある方は、コアトレチェアをチェックしてみてはいかがですか?

 

コアトレチェアMagazine http://panasonic.jp/fitness/coretra/magazine/03.html

 

高級コンデジ自慢の「画質」はホンモノ!? 「実売9万円以下」7モデルで実際に検証してみた

高級コンパクトカメラとは、1型以上の大きなセンサーを搭載しつつ、小型軽量で高品位なボディと、多彩な撮影機能を備えたカメラのこと。なかでも9万円以下で購入できる比較的リーズナブルな高級コンパクトカメラを比較する本企画。第3回となる本稿では、描写性能をチェックしてみましょう。

第1回(概要&基本スペック編):掘り出し物の宝庫!! アンダー9万円の高級コンパクトカメラおすすめ7選

第2回(サイズ感・操作性編):画質は折り紙付き、では使い勝手は? 「実売9万円以下」の高級コンデジ7モデルの「サイズ感」と「操作性」を比較レビュー

20180130_y-koba5_0066_R↑上段左から、パナソニック「LUMIX TX1」、キヤノン「PowerShot G5 X」、キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」、ソニー「Cyber-shot RX100M3」、キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」、リコー「GR II」、パナソニック「LUMIX LX9」

 

【エントリー①】

キヤノン「PowerShot G5 X」

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左右のバランスが取れた一眼風デザインを採用した1型センサー機。レンズは開放値F1.8-2.8の光学4.2倍ズームで、撮像素子には有効2020万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 6」で、感度はISO125~12800に対応しています。実売価格は8万9510円(2018年2月時点)。

 

[描写傾向]

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実写では、彩度とシャープネスがほどよく強調されたクリアな描写を確認できました。青空がややマゼンタ寄りになる、見栄え重視の傾向です。解像性能は、ズームワイド端の周辺がわずかに甘めですが、中央部ではシャープネスの高い写りが得られます。

20180130_y-koba5_0069↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

発色の調整機能としては「マイカラー」を搭載。より濃厚な色になる「くっきりカラー」や落ち着いた色合いの「すっきりカラー」など12種類の色調が選べます。今回の写真は、初期設定である「マイカラー:切」で撮影しました。レンズは広角24mm相当から中望遠100mm相当まで一般用途に使いやすいズーム域をカバーしています。

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20180130_y-koba5_0071_R↑上写真はワイド端(広角端)の24mm相当で、下写真はテレ端(望遠端)の100mm相当で撮影

 

最後は高感度画質をチェック。ISO800くらいまでは十分に実用的。ISO3200以上ではノイズ低減処理によって解像感が低下します。

20180130_y-koba5_0072↑高感度の画質。左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー②】

キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」

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キヤノンの高級コンパクト「PowerShot G」シリーズの中位に位置する1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、感度はISO125~12800に対応。光学4.2倍ズームを継承しながら画質とスピード、機能がさらに向上しています。実売価格は7万8850円(2018年2月時点)。

 

[描写傾向]

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実写では、適度に鮮やかで見栄えのいい描写を実感できました。解像性能は、ズームワイド端の周辺がわずかに甘めですが、中央部ではシャープネスの高い写りが得られます。

20180130_y-koba5_0075↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

発色の調整機能としては「ピクチャースタイル」を搭載。オートやスタンダード、ポートレートなど8種類以上の色調が選べます。今回の写真は、初期設定である「オート」で撮影しました。本機のレンズもG5 X同様、広角から中望遠まで一般用途に使いやすいズーム域をカバーしています

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20180130_y-koba5_0077_R↑ワイド端(上写真/24mm相当)とテレ端(下写真/100mm相当)

 

高感度画質は、ISO800くらいまでは十分に実用的。ISO3200ではノイジーになりますが、シャープ感はあまり損なわれません。

20180130_y-koba5_0078↑左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー③】

キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」

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胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディの1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「DIGIC 7」で、感度はISO125~12800に対応しています。光学3倍ズームや外観デザインを前モデルから受け継ぎつつ、画質や手ブレ補正の性能を高めています。実売価格は5万8540円(2018年2月時点)。

 

[描写傾向]

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実写では、彩度とシャープネスが高められた、見栄え重視の写りを確認できました。今回テストした7製品のなかでは最も高彩度な色合いです。調整機能である「ピクチャースタイル」を使って、自分好みの発色にカスタマイズすることも可能です。

20180130_y-koba5_0081↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

ピクチャースタイルは、オートやスタンダード、ポートレートなど8種類以上に対応。今回の写真は、初期設定である「オート」で撮影しました。レンズの焦点距離は28~84mm相当。薄型軽量ボディ優先のため、上のキヤノン機2モデルに比べるとズーム倍率が控えめとなっています。

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20180130_y-koba5_0083_R↑ワイド端(上写真/28mm相当)とテレ端(下写真/84mm相当)

 

高感度画質は、ISO800くらいまでは十分に実用的。ISO3200ではノイジーになりますが、シャープ感はあまり損なわれません。

20180130_y-koba5_0084↑左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー④】

ソニー「Cyber-shot RX100M3」

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人気機種「RX100」シリーズの3代目として2014年に発売された1型センサー機。撮像素子に1.0型有効2010万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「BIONZ X」で、感度はISO125~12800に対応。レンズは開放値F1.8-2.8の光学2.9倍ズームを装備します。実売価格は8万4390円(2018年2月時点)。

 

[描写傾向]

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実写では、クセのない澄んだ色合いと四隅までのシャープネスの高い描写を確認できました。発色の調整機能「クリエイティブスタイル」を利用して、自分好みの色合いにカスタマイズすることも可能です。

20180130_y-koba5_0087↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

クリエイティブスタイルでは、スタンダードやビビッド、ニュートラルなど14種類の色を選択できます。今回の写真は、初期設定である「スタンダード」で撮影しました。レンズは24~70mm相当をカバー。標準的なズーム倍率といえます。

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20180130_y-koba5_0089_R↑ワイド端(上写真/24mm相当)とテレ端(下写真/70mm相当)

 

高感度画質は、ISO800くらいまでは十分実用的。それ以上でも色ノイズは比較的少なめです。

20180130_y-koba5_0090↑左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー⑤】

パナソニック「LUMIX LX9」

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明るいレンズを搭載した高級コンパクト「LUMIX LX」シリーズの新モデルとして2016年に発売。レンズには開放値F1.4-2.8の光学3倍ズームを、撮像素子に1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジン」で、感度はISO125~12800に対応します。実売価格は8万3330円(2018年2月現在)。

 

[描写傾向]

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実写では、ナチュラルな色合いとズーム全域でのシャープな写りを確認できました。初期設定では、彩度強調を抑えた落ち着きのある色合いが得られます。

20180130_y-koba5_0093↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

発色の調整機能としては「フォトスタイル」を搭載。スタンダードやヴィヴィッド、ナチュラルなど7種類以上の色を選択できます。今回の写真は、初期設定である「スタンダード」で撮影しました。レンズは24~72mm相当をカバー。

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20180130_y-koba5_0095_R↑ワイド端(上写真/24mm相当)とテレ端(下写真/72mm相当)

 

高感度画質では、ISO800くらいまでは十分実用的。それ以上でも細部がつぶれず、解像感を維持している点には好印象です

20180130_y-koba5_0096↑高感度の画質。左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー⑥】

パナソニック「LUMIX TX1」

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高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズと同等の薄型軽量を維持しながら、センサーの大型化を図った「LUMIX TX」シリーズの第1弾。撮像素子に1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「ヴィーナスエンジン」で、感度はISO125~12800に対応します。レンズは光学10倍ズームを装備。実売価格は6万7850円(2018年2月現在)。

 

[描写傾向]

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実写では、ほどよく彩度を高めた見栄えのいい画質を確認できました。解像性能は、ズームテレ端で周辺がややソフトになる傾向がありますが、中央部はシャープな写り。また、レンズの焦点距離が長いので、滑らかで美しいボケの描写も楽しめます。

20180130_y-koba5_0099↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

発色の調整機能としては「フォトスタイル」を搭載。スタンダードやヴィヴィッド、ナチュラルなど7種類以上の色を選択できます。今回の写真は、初期設定である「スタンダード」で撮影しました。レンズの焦点距離は25~250mm相当と、このクラスの製品では抜群のズーム倍率を誇ります。

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20180130_y-koba5_0101_R↑ワイド端(上写真/25mm相当)とテレ端(下写真/250mm相当)

 

高感度画質は、ISO800くらいまでは十分実用的。それ以上でも細部がつぶれず、解像感を維持している点には好印象です。

20180130_y-koba5_0102↑左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【エントリー⑦】

リコー「GR II」

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28mm相当の単焦点レンズを搭載したAPS-Cセンサー機。撮像素子にAPS-Cサイズの有効1620万画素CMOSセンサーを搭載。画像処理エンジンは「GR ENGINE V」で、感度はISO100~25600に対応。レンズやセンサー、薄型ボディを前モデルから継承しつつ、Wi-Fiの内蔵など撮影機能の強化を図っています。実売価格は7万3800円(2018年2月時点)。

 

[描写性能]

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実写では、画像周辺部から中央部までシャープに解像するワンランク上の写りを実感できました。今回テストしたほかの6製品に比べると、画素数が約2割少ない1620万画素ですが、その代わりにセンサーサイズが大きいうえ、レンズの光学性能でも勝るため、結果として得られる細部描写力は一歩抜きん出たレベルといえます。発色は比較的鮮やかめ。青空はマゼンタ寄りになる傾向があります。

20180130_y-koba5_0105↑上の写真の周辺部(左)と中央付近(右)を100%で表示

 

発色の調整機能としては「画像設定」などを搭載。スタンダードとビビッドを選択できます。今回の写真は、初期設定である「スタンダード」で撮影しました。今回取り上げたなかでは唯一の単焦点レンズを搭載します(28mm相当)。

20180130_y-koba5_0106_R↑ワイド端(28mm相当)

 

1型センサー機に比べると、高感度ノイズは少なめ。ISO3200でも汚い印象は受けません。

20180130_y-koba5_0107↑左上から右下にISO200、800、3200、12800

 

【まとめ】画質はわずかな差、焦点距離に個性が出る

以上7モデルの実写を比較した率直な感想は、どのモデルでも撮影時にイメージした通りの美しい描写が得られ、その差はあまり大きくないということ。センサーサイズの大きいGR IIが細部描写力や高感度画質で一歩リードするものの、1.0型センサーを搭載した残り6製品の写りは、発色やノイズの傾向に若干の違いはあるものの、特に優劣はつけられません。

 

一方でレンズの焦点距離については、実写と数値を見てわかるように大きな違いがあります。ワイド端がやや弱い25mm相当のF2.8とはいえ、テレ端が250mm相当をカバーする「LUMIX TX1」はレンズの利便性で一歩リードした存在といえます。ただ、あえて28mm単焦点にこだわった「GR II」も非常に面白いカメラ。利便性を重視するか、面白さで選ぶか、あるいはその中間を取るか。悩ましいところです。

 

コードレス掃除機、どれが買い?――GetNaviが贈るお悩み解決バラエティ番組「クラベスト」第2回放送中!!

GetNaviと、アクトオンTV(J:COM 701ch.などで放送中)がタッグを組んだモノクラベ番組「クラベスト!」(毎月24日更新)。第2回目の今回、目利きたちがプレゼンするのは「コードレス掃除機」です!!

 

クラベスト第2回「コードレス掃除機」はコチラでご覧いただけます!

 

 

1227_MG_0416g
MCはこの人
タレント ホリさん

木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、テリー伊藤などのネタでおなじみのモノマネ芸人。家電好き。

 

 

【今回のお悩み】コードレス掃除機、どれが買い?

 

20180122_kurabest11g
茶々元真央さん
「コンバットマガジン」などで活躍中のサバゲーアイドル。都内の学校で家庭科を教える現役の教師でもある。

 

 

【3人の目利きがコードレス掃除機をプレゼン】

 

1227_MG_0473g
タレント 井上咲楽さん
太い眉毛がトレードマークの現役JKタレント。本企画にはSNSなどの情報を元に一般ユーザー代表として参戦。

【咲楽イチオシ】
吸引力が15%アップし最大運転時間も2倍に!!

ダイソン
Dyson
V8 Fluffy
実売価格5万8860円

新開発のモーターを搭載したことで、従来機のV6に比べて運転音が1/2になりながら吸引力は15%も向上! また、新型バッテリーの採用により、最大40分の長時間運転も可能となった。

20180122_kurabest01

 

 

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女優・タレント 奈津子さん
芸能活動のかたわら、家電アドバイザー(エグゼクティブ等級)の資格を取得。家電の品評・執筆もしている。

【奈津子イチオシ】
女性も操作しやすい1.5㎏の超軽量モデル

シャープ
RACTIVE Air
プレミアムパッケージモデル
EC-A1RX
実売価格6万5530円

 

業界最軽量の標準質量1.5Kgを実現した「ラクティブ エア」の特別仕様モデル。着脱式の大容量バッテリーが2個付属するほか、ふとん掃除用ヘッドや隙間を掃除しやすい新開発ノズルも同梱される。

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GetNavi編集長 野村純也
生活家電やデジタル製品の最新トレンド・新作情報に精通。GetNaviのプライドをかけて熱烈プレゼンを行う!

【野村イチオシ】
T字⇔I字に変化するノズルが面白い紙パック式

パナソニック
iT(イット)紙パック式
MC-PBU510J
実売価格6万2440円

 

手首をひねるだけで家具と壁などの隙間を容易に掃除できる「くるっとパワーノズル」を搭載。紙パック式ながら効率的に空気を通す独自の風路設計により、サイクロン式と同等の吸引力を誇る。

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パナソニックのiTは手入れ不要の紙パック式

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ホリ さぁ、始まりました「クラベスト!」。この番組では、欲しいモノがあるんだけど何を買えばいいのかわからない、そんな方のために最強の目利きたちがイチオシの逸品をプレゼンします。今回の相談者は、サバゲーアイドルとして活動する一方、現役の教師でもある、茶々元真央さん!

 

茶々元 よろしくお願いします。

 

ホリ さて、茶々元さんはコードレス掃除機を探しているそうで。

 

茶々元 はい。いま使っているのが10年選手なので、そろそろ最新のものに買い替えたいと思って。

 

ホリ 最新モデルは、10年前からかなり進化してそうですね。では早速、プレゼンしてもらいましょう。まずは、野村編集長!!

 

野村 私がオススメするのは、パナソニックのiTです。最大の特徴は名前の由来でもあるノズルの形状でして。手首をひねるとT字型からI字型に変形するんです。

 

ホリ なんと! 先端のノズルを替えずに隙間を掃除できるんだ!

 

野村 はい。もうひとつの推し機能が、「ハウスダスト発見センサー」です。約20μmの微細なゴミまで検知して手元のランプで知らせてくれるので、キレイになったことがひと目でわかります。

 

茶々元 私、ハウスダストアレルギーなので、その機能にはすごく惹かれますね。

 

ホリ あと、よく見たら、コードレスなのに紙パック式なんだ。紙パックだと使っているうちに吸引力が落ちるんじゃないの?

 

野村 ご心配なく。iTはパナソニックがキャニスター掃除機で培った独自の風路技術により、高い吸引力をキープ。しかもゴミを効率的に圧縮するので、ゴミ捨ては月1回程度で済むんです。

 

茶々元 紙パック式はゴミ捨てが手軽なのがいいですね!

 

ホリ さすがは野村編集長、いきなり勝負あったか!?

 

 

軽さで選ぶならシャープ優勢。ダイソンはさらに吸引力UP

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ホリ 続いては、奈津子さん!

 

奈津子 私のイチオシは、シャープのRACTIVE Airです。実はこれ、私が実際に自宅で使っている機種なんですよ。

 

ホリ  それは強い! 毎日使って便利さを実感しているわけですから、説得力ありますよ?。

 

奈津子 一番の推薦理由は、何と言ってもその軽さ! たったの1.5kgなので、例えばエアコンの掃除だってラクにできちゃいます。ぜひ持ってみてください。

 

茶々元 ホントだ! すっごく軽い! 長物の銃より軽いかも。

 

ホリ 比較対象が独特すぎ(笑)。

 

奈津子 そして、もうひとつのポイントが、着脱式のバッテリーが2個付属している点です。掃除中ももう1個のバッテリーを充電しておけるので、トータルで60分使用することができます。

 

茶々元 お客さんが来るときとか、しっかり掃除したいときはそれくらい連続して使えると便利かも。

 

ホリ おっと、こちらもなかなかの高評価。咲楽ちゃん、大丈夫?

 

咲楽 お任せください! 掃除機といえば、やっぱりこれを外すことはできません。ダイソンのV8 Fluffyです!

 

ホリ 出ましたッ! いま、掃除機を買おうというとき、真っ先に候補に挙がりやすいブランドだね。

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咲楽 人気の秘密は、おなじみのパワフルな吸引力。しかもこのV8は、運転音が半分になったのに吸引力は15%も向上してます。その証拠に、ホラ、この通り。マットレスにベビーパウダーを撒いてその上にシーツをかけて、V8で吸うと……シーツ越しでもこんなにたくさん吸い取れるんです!

 

ホリ (木村拓哉のモノマネで)ちょ、マジかよ!!

 

咲楽 先端のソフトローラークリーナーヘッドにもご注目を。前部が大きく開いた独自形状により、大小のゴミを一度に吸い込むことができるんです。

 

ホリ すげー! 大きさの違うゴミを全部一気に吸い込んでる!

 

咲楽 さらに、排気がニオわないのも大きなポイントで。実は、吸った空気よりも、本体から出る排気のほうがキレイなんです。

 

茶々元 ホントだ。全然イヤなニオイがしない!

 

ホリ いやー、今回も甲乙つけがたい逸品ぞろいだ。さて、ジャッジは!?

 

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【結論】
相談者・茶々元さんが選んだのはコチラ

ダイソン
Dyson V8 Fluffy

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「それぞれ魅力的でしたが、やっぱりダイソンの、コードレスとは思えない吸引力の強さが決め手になりました。想像していたよりも運転音がずっと静かなことにも驚きました。欲しいです!」(茶々元さん)

 

 

information

ビックカメラ 新宿西口店では「クラベスト!」コーナーを展開中!!

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ビックカメラ 新宿西口店(東京)では、「クラベスト!」の特設コーナーを展開中。番組内で紹介された製品が展示されており、自由にじっくりお試しできます!

ビックカメラ新宿西口店

http://www.biccamera.co.jp/shoplist/shop-016.html

ビックカメラのネットショップ「ビックカメラ.com」はコチラ!

https://www.biccamera.com/bc/main/

「この味でこの価格はおトク」と評価された炊飯器は? 最新8モデルを2人の家電のプロが食べ比べ! 

各メーカーから、数多くの炊飯器が登場していますが、いったいどんな炊き上がりになるのか、実際に炊いてみないとわからないのは困ったものですよね。ここでは、2017年下半期に発売された最新の炊飯器8モデルを一堂に集め、大試食会を決行。家電のプロの二人が炊き上がりを徹底チェックしました!

 

試食したのはこの人

家電コーディネーター 戸井田園子さん

戸井田

幅広い媒体で活躍する家電のプロ。

 

家電ライター 平島憲一郎さん

平島

生活家電中心に性能検証記事などを執筆。

 

【調理ルール】

千葉産のコシヒカリを「白米・標準」モードで炊飯。3.5合炊き以下は2合、それ以外は3合ずつ炊きました。

 

その1

新素材配合の土鍋でより旨み濃厚に炊き上げ

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タイガー魔法瓶

土鍋圧力IH炊飯ジャー 〈THE 炊きたて〉JPG-X100

実売価格13万4520円

土鍋釜に「炭化ケイ素」を新配合し熱伝導が約2.5倍に。かまどと土鍋の熱を米にしっかり伝え、甘みと香り濃厚なごはんに仕上げます。音声ガイド機能で操作も快適。●サイズ/質量:約W261×H220×D325㎜/約7.3kg●炊飯容量:1~5.5合

20180124_yamauchi_21↑内釜の「プレミアム本土鍋」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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十分なツヤと強い粘りが、米粒の表面から見て取れます。おこげもしっかり存在!

「炊き上がった瞬間のみずみずしさが印象的。粘りよりも弾力がある感じです。本格派の土鍋ごはんですね」(戸田井)

「米の甘みとおこげの豊かな香りは他の追随を許しません。おこげのパリパリ感も従来よりアップした印象」(平島)

 

【総評】

おこげの香り高い、甘み濃厚なごはんに仕上げます。内釜が土鍋で、やや取り扱い注意。人感センサーの使い勝手は賛否がわかれそうです。

 

その2

加圧追い炊き機能採用でごはんの甘みがさらに向上

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パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「Wおどり炊き」SR-SPX107

実売価格9万1110円

IH通電の高速切り替えと可変圧力での2つのおどり炊き技術「Wおどり炊き」を搭載。炊飯終盤さらに加圧する「加圧追い炊き」を新採用し、ごはんの甘みともちもち感が向上しました。●サイズ/質量:W266×H233×D338㎜/7.0kg●炊飯容量:0.5~5.5合

20180124_yamauchi_17↑内釜の「ダイヤモンド竃釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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米一粒一粒が白色のおねばをまとっており、炊き上がりツヤやか。粘りも十分にありました。

「粘り・硬さなど含め、バランスが良い炊き上がりですね。万人受けするタイプのごはんだと思います」(戸田井)

「炊き上がりの食感は柔らかめで程良いモチモチ感。味も甘みの中にコシヒカリの風味が感じられました」(平島)

【総評】

やや柔らかめでモチモチの炊き上がり。ツヤ、甘み、香りも十分。軽い内釜など手入れもしやすく、高度にバランスが取れています。

 

その3

炭釜による大火力で粒立ちよくふっくら炊飯!

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三菱電機

本炭釜 KAMADO NJ-AW108

実売価格12万9600円

発熱効率が高い炭釜を採用し、粒立ちの良いふっくらごはんに炊き上げます。新搭載の密封弁でごはんの潤いを保ちます。15通りの食感炊き分け、35種類の銘柄炊き分けが可能です。●サイズ/質量:W285×H249×D320㎜/約5.7kg●炊飯容量:0.5~5.5合

20180124_yamauchi_29↑内釜の「本炭釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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米一粒一粒の内部に水分を保持。ハリとツヤがあり、口の中でほどける食感が特徴です。

「非圧力らしいしっかりとした歯ごたえがあります。炊いた直後の香りや粒感が良いです。和食と相性◎」(戸田井)

「香りは鮮烈かつ濃厚で、食べると甘みの中に米本来の味が感じられます。ハリと弾力のある食感も魅力」(平島)

 

【総評】

単なる甘みや香りでなく、米の持つ風味まで感じさせる炊き上がりは圧巻。炭釜は洗う際に割れたりしないよう、注意が必要です。

 

その4

南部鉄器の羽釜が生む熱対流で絶品の炊き上がり

 

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ZOJIRUSHI

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』NP-QT06

実売価格10万7760円

南部鉄器の羽釜を採用。大火力と高圧力で米を豪快にかき回す独自の技術で、少量炊きでも甘み満点に仕上げます。自動で好みの食感に炊ける「わが家炊き」機能も搭載。●サイズ/質量:約W265×H225×D320㎜/約6.0kg●0.5~3.5合

20180124_yamauchi_25↑内釜の「南部鉄器 極め羽釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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炊き上がったごはんには、しっとりしたツヤ感がありました。ツヤ自体はやや控え目な印象。

「一粒一粒がしっかり膨らみ、ごはんの粒が大きく感じます。もちもちした炊き上がりは象印ならではです」(戸田井)

「蓋を開けると新米の瑞々しい香りが広がりました。程良く柔らかで、モチモチ感の強い炊き上がりです」(平島)

 

【総評】

象印の5.5合炊きの最上位機種に比べると甘みもモチモチ感も控えめ。内釜は南部鉄器だが、小型なのでそこまで重さを感じません。

 

その5

鋳物ホーロー技術と火力調整で極上ご飯を実現

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バーミキュラ

バーミキュラ ライスポット

実売価格8万6184円

高気密の鋳物ホーロー鍋技術とIHの火加減調節技術を融合。3層コートのホーローの遠赤効果などで、米本来の旨みを引き出します。無水調理鍋としても利用可能です。●サイズ/質量:約W311×H208×D296㎜/約6.9kg●炊飯容量:1~5.5合

20180124_yamauchi_08↑同社製の鋳物ホーロー鍋を内釜に使用

 

【炊き上がりはコチラ!】

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ハリとツヤのある炊き上がり。やや冷めてくると、食感に締まりが出た印象がありました。

「米がぎゅっとした感じの、しっかりとした炊き上がりです。噛むと甘みもしっかり感じられます」(戸田井)

「新米のせいか、やや柔らかめの食感。甘みもほどよくほのかにおこげの香りがあり、食べ飽きない味です」(平島)

 

【総評】

ツヤ、甘み、香りともに奥深さが感じられます。炊飯設定は極シンプル。鍋と蓋が重いのと、米粒がこびりつきやすいのが難点です。

 

その6

独自の真空・圧力技術でごはんの甘みと粘りがUP

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東芝

真空圧力IHジャー炊飯器備長炭かまど本羽釜 RC-10ZWL

実売価格9万4220円

独自の真空ひたし・圧力炊飯技術で、ごはんの甘みと粘りを引き出す炊飯器。11通りの食感炊き分けに加え、ごはんの甘みがアップする「甘み炊き」コースも搭載。●サイズ/質量:W245×H228×D328㎜/約7.2kg●炊飯容量:0.5~5.5合

↑内釜の「備長炭かまど本羽釜」↑内釜の「備長炭かまど本羽釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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ごはんのツヤは文句なしの美しさ。炊飯後、少し時間が経つと米粒にハリも出てきました。

「強い個性は主張しない、食べやすい炊き上がり。真空で米の芯まで吸水させるので早炊きでもおいしい」(戸田井)

「強い粘りがあり、食感は柔らかめな食べ応えのあるごはんです。炊きたてごはんの濃厚な香りも魅力」(平島)

 

【総評】

炊きたてごはんの香り、甘みともに濃厚。圧力式で内蓋の手入れがやや大変です。タッチパネルの文字が小さく、操作はコツがいりそうです。

 

その7

銘柄ごとに給水量を計算最適な炊き上がりに!

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アイリスオーヤマ

銘柄量り炊きIHジャー炊飯器 KRC-ID30-R

実売価格3万5424円

米の銘柄ごとに最適な水量を計算するモデル。各銘柄で火力と加熱時間も自動調整し、米の特徴を引き出す炊飯が可能です。よそったごはんのカロリー表示機能も新搭載。●サイズ/質量:W226×H220×D280㎜/4.3kg●炊飯容量:0.5~3合

内釜の「極厚銅釜」↑内釜の「極厚銅釜」

 

【炊き上がりはコチラ!】

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白く透明感のあるツヤが特徴。食感は適度にしゃっきりしています。冷えてもおいしく食べられます。

「甘み・香り・もちもち感はやや控えめ。ですが、価格を踏まえれば、この炊き上がりは文句なしです!」(戸田井)

「もちもち感がありつつ、やや硬めの炊き上がりで、甘みの余韻も良い。この味でこの価格はおトク!」(平島)

 

【総評】

ツヤは控えめだが透明感のある仕上がりで甘み十分。内蓋も内釜も手入れしやすいです。コスパで考えると超優秀です。

 

その8

高温浸しと圧力スチームでふっくらツヤやかに炊飯!

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日立

IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-AW3000M」

実売価格7万7720円

高めの水温で浸し米の吸水を高めるとともに、独自の圧力スチーム技術でふっくらツヤやかなごはんに炊き上げます。0.5合もおいしく炊く「少量炊き」機能を搭載します。●サイズ/質量:W268×H237×D352㎜/約6.6kg●炊飯容量:0.5~5.5合

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【炊き上がりはコチラ!】

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しっかりと保水した米は、ツヤも上々。口に入れると適度にほどけて食感が良いです。

「甘みもふっくら感もあり、標準的。もちもちとしゃっきりの炊き分けがしっかりできています」(戸田井)

「ほどよい粘りがありつつ、やや硬めの食感。最初は甘み弱めに感じましたが、食べるうちに甘みが増幅」(平島)

 

【総評】

モチモチとしゃっきりの中庸的な食感が特徴。大型縦長の液晶パネルはメニューの視認性が高いです。「戻る」ボタンがないのは惜しいところ。

電動ハブラシで後悔しない「買いのポイント」がわかったぞ! 最新3大モデル「6項目徹底比較」を総まとめ

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、ぜひ電動歯ブラシを検討すべき。歯垢除去やステイン(着色汚れ)のケアに高い効果を発揮し、時短にも役立ちます。本稿は電動歯ブラシの主要メーカー3社(ブラウン オーラルB、フィリップス ソニッケアー、パナソニック ドルツ)の最上位モデルを徹底検証した連載企画の第3回。第1回では「歯垢除去力」「磨き心地」「ブラッシングモードのバリエーション」をチェックし、第2回では、「サポート機能」「充電のしやすさ」「設置性」の6項目をチェックしてきました。今回はそれらの検証を踏まえたうえで、項目ごとに各モデルがどんなユーザーにおすすめか、考察していきたいと思います。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

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ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万4800円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(回転式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

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フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してくれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間●使用時間:約56分(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

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パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【検証のまとめ】

[歯垢除去力]

歯並びが悪い人にはヘッドが小さいブラウン、パナソニック

「歯垢除去力」については、今回は各モデルでブラッシングしたあと歯垢染色剤を塗って磨き残しをチェック。筆者が行ったテスト結果では、僅差ながら最も磨き残しが少なかったのがパナソニック。次いでブラウン オーラルB、フィリップスの順番でした。

↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです↑パナソニックのヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです

 

パナソニックとブラウン オーラルBはヘッドが小さく、歯の一個一個を、歯間と歯ぐきのキワを意識しながら磨きやすいこと、裏側の歯間など磨きにくい場所をピンポイントで狙いやすいことが好結果につながったようです。一方、フィリップスはヘッドが大きめで、意識しないでブラッシングすると歯磨きがやや雑になるのと、犬歯の隣の前歯の裏など大きなヘッドだと届きにくい場所があったために、やや磨き残しが多くなりました。ただし、これは歯並びが悪い筆者の場合です。

↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します↑ブラウン オーラルBの「やわらか極細毛ブラシ」。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します

 

歯並びがキレイで歯ぐきに負担をかけたくない人はフィリップス

この結果を踏まえると、女性など歯が小さめな人や、歯並びが良くない人はパナソニックやブラウン オーラルBがおすすめ。歯並びが比較的キレイな人、また、大きなブラシだと圧力が分散されるので、歯ぐきに負担をかけたくない人にはフィリップスがおすすめといえます。

 

ただ、これらの差はブラッシングのちょっとしたテクニックで十分補えるもの。実際筆者は、磨き残しをしがちな部分を特に意識して磨くようにした結果、フィリップスでもすぐに他機種と遜色ない歯垢除去を実現できました。磨き残しをしがちな部分を知るには、後述するアプリが有効です。

↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です↑フィリップスのプレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です

 

[磨き心地]

総合的な振動の強さはブラウン、パナソニック、フィリップスの順

ブラッシングの歯や歯ぐきにかかる圧力でいうと、最も強力だったのはブラウン オーラルBの「プロクリーン」モード。回転運動に上下振動も加わり、歯垢を力強く除去している印象でした。次に強力だったのはパナソニックの「Wクリーンモード」で、これもヨコ振動に上下振動(タタキ振動)が加わったモードですが、ブラウン オーラルBよりヨコ振動が強く、上下振動が弱い印象でした。一方フィリップスはヨコ振動のみで、総合的な振動強度は一番弱めですが、ヨコ振動のみの強さでは最も強力でした。

↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました ↑ブラウン オーラルBでのブラッシング

 

ちなみに、どの機種も基本の歯垢除去用モードでは3段階の強度が選べます。つまり、通常の歯垢除去をメインに考えるならどのモデルも弱く調整できるので、強い刺激が苦手な人でも安心です。

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

フィリップスはブラッシングが自動で切り替わるモードが便利

歯磨きモードのバリエーションは、どのモデルも基本的には同じ。基本の「歯垢除去」モードがあるほか、ホワイトニング、歯ぐきケア用モード、舌磨きモードなどを搭載しています。ブラウン オーラルBは「プロクリーン」など強さが3段階の歯垢除去モードに加え、「ホワイトニング」「歯ぐきケア」「舌クリーニング」の3モードを搭載。

 

一方、フィリップスは歯垢除去用の「クリーンモード」のほか、ステイン除去力の強い「ホワイトプラスモード」、歯垢除去運転と歯ぐきケアがセットになった「ガムヘルスモード」、歯と歯ぐきの間のケアに適した「ディープクリーンプラスモード」、「舌磨きモード」を搭載しています。付属のヘッド(4種類を用意)をハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、ヘッドに応じた最適なモードに自動設定する機能も便利です。「ホワイトプラスモード」と「ガムヘルスモード」は、2種類のブラッシングが組み合わされ、一定時間が経つと自動で切り替わるのが特徴。自分で切り替える手間が不要なのがメリットです。

↑フィリップスのモード↑フィリップスのホワイトプラスモード選択時。ホワイトプラスモードは、ステイン除去の動作のあと、歯を磨き上げるモードです

 

パナソニックは、歯垢除去用に「Wクリーン/ノーマル/ソフト」の3モードを搭載。さらに歯ぐきケアに適した「ガムケア」モードと歯の着色が気になる人向けの「ステインオフ」モードも搭載しています。なお、パナソニックはボタンが1つで、他の2モデルと違い、電源ボタンがモード選択ボタンを兼ねています。その1つのボタンが運転開始後、約5秒までは操作モードの切り替えボタンになり、5秒後からはOFFボタンに変わります。そのため、運転スタート後にすぐ止めたいとき、何度か連続でボタンを押す必要があるのです。停止した状態でモードが変えられないのもやや不便。ただし、そのぶん本体の重さは約110gと3モデルの中では最も軽く(ブラウン オーラルBは本体約133g、フィリップスは本体約144g)、ハンドル部分も細身で扱いやすいです。

 

パナソニックは多彩なブラシできめ細かいケアが可能

ブラウン オーラルBに同梱の歯ブラシは「マルチアクションブラシ」と「やわらか極細毛ブラシ」の2種類ですが、別売で歯間用ブラシやホワイトニングブラシも用意、よりきめ細かなオーラルケアに対応できます。一方、フィリップスは最初から「歯垢除去用」「歯ぐきケア用」「ホワイトニング用」「舌磨き用」の4種類のブラシを付属しています。

 

パナソニックは6種類の多彩なブラシを標準搭載。通常の歯垢除去から歯周ポケットケア、磨き残しの多い歯と歯のすき間を専用のブラシでより丁寧に手入れすることができます。さらにステインケアも歯垢除去と同時にできるブラシのほか、専用ペーストを使った集中ケアができるアタッチメントも付属。なお、歯ぐきケアは「シリコンブラシ」で、舌のケアはステインオフブラシの背面を使い、「ソフト」モードで行います。

↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています↑パナソニックの付属ブラシ。写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています

 

これら各モデルの違いを考えると、ブラウン オーラルBは手動でモードを切り替えて、歯垢除去もホワイトニング、歯ぐきケアもある程度自分のペースで行いたい人向き。フィリップスは電動歯ブラシまかせで効率的よくオーラルケアしたい人に最適です。一方パナソニックは、多彩なアタッチメントを使って、歯科医院でやってもらうようなしっかりしたケアを自宅でやりたい人におすすめと言えます。

 

[サポート機能]

時間経過の通知機能、押し付け防止機能は全モデルが装備

より磨き残しの少ない効率的なブラッシングをサポートする機能としては、歯磨きの時間経過を知らせる機能は各モデルが搭載。ブラウン オーラルBとパナソニックは30秒ごと、フィリップスは20秒ごとに音や振動の停止、ライトの点滅で通知します。口内を2分で歯磨きする場合、口の中を4分割して30秒ずつ、あるいは6分割して20秒ずつ丁寧に磨くことを意識しやすいメリットがあります。

 

また、歯や歯ぐきへの過度の負担を減らすブラシの押し付け防止機能も、3モデルすべて採用。ブラウン オーラルBとフィリップスはライトによる注意喚起型、パナソニックは自動で振動を弱めるタイプです。パナソニックに関しては、歯磨きのスタート時は弱い振動からスタートし、約2秒かけて設定の振動まで強める「ソフトスタート機能」を採用しているのがユニークです。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑ブラウン オーラルBの押し付け防止機能。手の甲にブラシをギュッと押し当ててみると、センサーが反応して本体のスマートリング(ブラシの根元のランプ)が赤く光ります

 

ブラウン、フィリップスはアプリで磨き残しやすい部分を推定できる

さらに、ブラッシングをサポートするうえで有効なのが専用アプリとの連携機能。ブラウン オーラルBとフィリップスがアプリ連携に対応し、歯磨きの達成度のおおまかな把握ができます。歯ブラシの位置情報による判定であり、実際に歯垢の取れ具合をチェックしているわけではないのですが、歯垢染色剤などを塗布する手間も不要で、どこに磨き残しが多いかを推定できるのが便利です。

↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です↑フィリップスのアプリ画面。センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です

 

また両機種とも、ブラッシング後にはデンタルフロスなどを行ったかまでリマインドしてくれます。電動歯ブラシの高級モデルは歯垢除去力が高いとはいえ、歯垢を完全に除去できるわけではありません。特に歯間には磨き残しが残りがちで、デンタルフロスを使った“仕上げ掃除”は重要。そういうことを理解はしていてもついつい面倒臭がる人に、リマインド機能は有効です。

↑メニューの設定画面。↑ブラウン オーラルBの設定画面。集中ケアの設定やデンタルフロス、舌クリーニングなどのリマインドも設定できます

 

一方、パナソニックはアプリとの連携はできません。ただ、アタッチメント豊富な同製品を使いたいという人は、オーラルケアへの意識が高いはず。電動歯ブラシのアプリには、丁寧な歯磨きへのモチベーションを喚起するため、という目的が多分にあるので、そうしたモチベーションをすでに持っている人には、アプリは特に必要ないともいえます。

 

以上のことから、よりきめ細かいオーラルケアを心がけたいと思いつつ、モチベーションを常に高く持ち続ける自信のない人はブラウン オーラルBやフィリップスがオススメ。多彩なアタッチメントを駆使してオーラルケアしたいというやる気が十分ある人にはパナソニックがオススメといえます。

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電機能ではパナソニックが最も優秀

充電時間を比較すると、最も優秀なのは約1時間で満充電できるパナソニック。ブラウン オーラルBが12時間、フィリップスが24時間かかることを考えると、その差は歴然です。また、パナソニックは完全にバッテリー切れした状態から2分充電するだけで1回の歯磨きができるクイックチャージ機能を持ち、「充電忘れた!」というトラブルがあっても即座に対応できます。

↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます。ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます↑パナソニックの充電中の状態。充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます

なお、今回の3モデルはどれもリチウムイオン電池を採用し、継ぎ足し充電してもバッテリー性能が劣化しにくいのが特徴。常にコンセントを挿している状態なら、特に充電時間を気にする必要はないでしょう。

 

フィリップスのグラス型充電器は見た目がオシャレ

充電の仕方で特徴的なのはフィリップスとパナソニック。フィリップスはハンドル収納用のグラスを充電器台の上に設置し、グラスにハンドルを入れるだけで充電が始まって見た目にもオシャレです。パナソニックは充電台のリングにハンドルを挿すフロート型(浮いている状態)でこれまたオシャレ。突起のある充電台と比べ、水滴や汚れをサッと一拭きできれいにできるのも魅力です。一方、ブラウン オーラルBは、ハンドル底部を充電台の突起に挿して立てるオーソドックスなスタイル。他の2モデルに比べるとオシャレ度は低めですが、「充電しやすさ」ではほとんど差はありません。

↑フィリップスのグラス型充電機↑フィリップスのグラス型充電器

 

ブラウンは充電器にブラシホルダーを一体化できる

充電台の設置性はどれも優秀。ブラシホルダー一体型のブラウン オーラルBはややスペースを取ります(約14×9cm)が、ブラシホルダーを外して使うなら充電台が約6.3×4.6cmと省スペース。また、フィリップスのハンドル収納用グラスは設置スペースは約8×8cm、パナソニックの充電台は直径約7cmとなります。なお、パナソニックはブラシスタンドと充電台が分かれており、ブラシスタンドは軽いので、安定感はいまひとつ。フィリップスはブラシホルダーが付属しないので、自分で用意する必要があります(ブラシホルダー付属モデルもあり)。

↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです↑ブラシホルダーと組み合わせた上体のブラウン オーラルBの充電器。ブラシホルダーを外して使うことも可能です

 

↑スタンドにブラシをセット。スタンドが軽量な割には安定していました↑8本のブラシが収納できるパナソニックのブラシスタンド

 

ブラウンはトラベルケースにスマホ充電用のUSB端子を装備

ちなみに、出張や旅行に持って行く場合、ブラウン オーラルBとフィリップスに付属するトラベルケースに充電機能がついていますが、パナソニックにはついていません。ただ、パナソニックもフル充電すればWクリーンモードで45分(1日2回2分の使用で約11日間)、その他のモードで90分(1日2回2分の使用で約22日間)使えるので、よほどの長旅でなければ心配なさそう。それでも心配な人は(充電台も持って行くか)ブラウン オーラルBかフィリップスを選ぶのがいいでしょう。なお、ブラウン オーラルBは、トラベルケースにスマホ充電用のUSB端子を装備しているのが便利です。

↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込んでスマホホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます↑ブラウン オーラルBのトラベルケース。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込むと、スマホのホルダーに。これを洗面台に置けば、アプリ機能も使いやすいです

 

【結論】3モデルの主なポイントまとめ

主なポイントをまとめると、ブラウン オーラルBは、歯が1本ずつ磨けるイメージの小さめのヘッドが好みで、より強い振動を求める人。オーソドックスなモードを手動で切り替えてじっくり磨きたい人。また、専用アプリで磨きのクセなどをチェックしつつ、ハブラシのモチベーションを高めたい人。安定感のあるブラシホルダーが付いたシンプルな充電器を好む人。充電機能付き&USB端子付きでスマホ充電もできるトラベルケースが欲しい人などにおすすめといえます。

 

続いて、フィリップスは、ブラシが大きめなので、歯並びが比較的キレイで、ブラシ圧力が弱めが好み、かつそこまで強い振動が必要ない人。モード切り替えはブラシのセットだけで自動設定できるほか、2種類のブラッシングを組み合わせたモードもあるので、ある程度モード切り替えの手間を省いてブラッシングしたい人。専用アプリで磨きのクセなどをチェックでき、充電器にもオシャレを求める人、USBで充電できるトラベルケースが必要な人などにおすすめです。

 

一方、パナソニックは、歯が1本ずつ磨けるイメージの小さめのヘッドが好みで、ある程度強めの振動が好みの人。オーソドックスなモードを手動で切り替えてじっくり磨きたい人。アプリは必要ないが、6種類の多彩なブラシで歯科医のようなしっかりしたケアをしたい人。オシャレで手入れのしやすい充電器を求めており、細身でコンパクトなボディが好み。かつ携帯ケースもなによりコンパクトさを重視する(充電機能は不要)という人などにおすすめとなります。

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歯は食べ物の味を左右し、見た目にも大きな影響を与える大事な部分。いったん傷めてしまうと、元通りに治すことはできないだけに、何よりも日ごろのケアが大事です。ぜひ本稿を参考として最適なケア・パートナーを選び、健康な歯を長くキープしてくださいね。

最新電動ハブラシの「アプリ連携」って実際どう? 「充電」の違いは? 3大ブランドの「磨き性能以外」徹底比較を8000字でレポート!

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、電動歯ブラシを検討してみてはいかがでしょうか。本稿は、なかでも人気の3ブランドであるブラウン オーラルB、フィリップス ソニッケアー、パナソニック  ドルツの最上位モデルを取り上げ、その実力を比較・検証する連載企画の第2回。前回は各モデルの「歯垢除去力」と「磨き心地」、さらに「ブラッシングモードのバリエーション」をチェックしましたが、今回は「磨き」以外の部分を検証。より効率的で快適なブラッシングを実現する「サポート機能」と、各モデルの「充電のしやすさ」「設置性」について見ていきましょう。

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

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ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万4800円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(回転式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

20180129-s1 (5)

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●使用時間:約56分●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

20180129-s1 (9)

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【テストの内容はコチラ】

「サポート機能」はブラッシング/オーラルケアをより快適かつ適切に行えるようガイドしてくれる機能をチェック。特にスマホアプリとの連携機能については、詳しく見ていきます。

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「充電のしやすさ」については、充電時間や充電までの手順をチェックします。さらに「設置性」は本体と替えブラシの収納のしやすさ、設置場所がコンパクトに収まるかを吟味します。合わせて、収納ケースの機能もチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

[サポート機能]

「プロフェッショナルタイマー」が30秒ごとに時間経過を知らせる

本製品は口内を上下・左右に4分割、各30秒ずつ磨いて合計2分でブラッシングを終了するスタイルを推奨。そのために、30秒ごとに一瞬回転速度を緩め、ハンドル上部ライトを点滅させて、時間経過を知らせる「プロフェッショナルタイマー」を搭載しています。このほか、推奨ブラッシング時間の2分が経過すると、回転速度の変化とライト点滅で知らせる「2分間タイマー」に切り替えることも可能です。

 

また、本製品には歯や歯ぐきへのブラシの押し付けすぎを防止する「押し付け防止センサー」も装備。ブラシを強く押し付けるとライトが赤く点滅すると同時に回転速度に一瞬ブレーキがかかります。押し付ける強さは、かなり強めに押し当てないとライトが赤く光りませんでした。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑手の甲にブラシをギュッと押し当ててみると、センサーが反応して本体のスマートリング(ブラシの根元のランプ)が赤く光ります

 

アプリとの連携で歯の磨き残しや同じ場所の磨きすぎを防止

そして本製品最大の注目ポイントといえるのが、専用アプリとの連携機能。「Oral-B」アプリ内に歯磨き中のブラシのポジション検知機能を搭載し、本体に内蔵のモーションセンサーとスマホのカメラ機能を使って「いまどこを磨いているか」を検知。歯の磨き残しや同じ場所の磨きすぎが防げます。

↑メニューの設定画面。↑設定画面。集中ケアの設定やデンタルフロス、舌クリーニングなどのリマインドも設定できます

 

↑ブラッシング時には、洗面所の鏡にスマホ用ホルダーを取り付けます。吸盤式でしっかり貼り付き、安定感があります↑ブラッシング時には、洗面所の鏡にスマホ用ホルダーを取り付けます。吸盤式でしっかり貼り付き、安定感があります

 

また、ブラッシング終了後にデンタルフロスは行ったか、舌クリーニングはしたか、マウスウォッシュは行ったか、と聞かれるので、自然と口の中をトータルケアするようになります。すべての行程が終了した後には、歯の磨き方を採点してくれるので、毎日の歯磨きのモチベーションもアップ。ブラッシング時間の確認もできます。

↑アプリ上で「ポジション検知機能」を起動し、「カメラの設定」を押したあと、画面中央の円の中に顔が入るように顔の位置を調整します。設定後に磨き始めると、口内を6分割した青の円形表示が徐々に白く変化します。ときにはブラシの位置と白くなっている位置が微妙にずれることも↑アプリ上で「ポジション検知機能」を起動し、「カメラの設定」を押したあと、画面中央の円の中に顔が入るように顔の位置を調整します。設定後に磨き始めると、口内を6分割した青の円形表示が徐々に白く変化します。まれにブラシの位置と白くなっている位置が微妙にずれることも

 

↑アドバイスも↑ブラッシング時間のほか、「これらの場所は、もっとやさしくブラッシングしてください」などのアドバイスも表示してくれます

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電方法はシンプルでトラベルケースが充実

充電は歯磨き終了後に、ハンドルを充電器の突起にセットするというシンプルな方法。約12時間で満充電になり、そこから約48分運転できます。毎日2回、2分ずつ使った場合、約12日間使えることになります。充電器は、単体だと約6.3×4.6cm(編集部実測値)。ブラシホルダーと一体化して設置することができます。その場合、設置スペースは約14×9cmです。

↑充電器。本体の根元を↑充電器の突起に本体の底を差し込む形で充電します

 

↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。写真のように、充電器と組み合わせることも可能です。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです

 

また、本製品には充電ができるトラベルケースも同梱。USBポートも装備しており、同時にスマホの充電も可能です。旅先で電源が限られているときは便利ですね。また、ふた部分にスマホが挟めるので、旅先でもアプリと連携してオーラルケアができます。

↑高級感のあるトラベルケース↑高級感のあるトラベルケースが付属。大きさは幅約7cm×長さ23.4cm×高さ3.9cm(編集部実測値)

 

↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込んでスマホホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込むと、スマホのホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます

 

エントリーその2

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

[サポート機能]

初めて使う人にうれしい「イージースタート機能」を搭載

本製品もブラッシングの時間経過を知らせる「ブラシペーサー機能」を搭載。20秒経つごとに運転が一瞬止まり、ビープ音が鳴ります。これにより、口内全体を同じペースで歯磨きすることが可能です。また、各モードごとにブラッシング時間が設定されていて、設定時間がくると自動停止するのも特徴。磨きすぎを防止するのが目的かもしれませんが、筆者のように設定時間よりやや長めにブラッシングしたいユーザーはいちいちボタンを押して運転再開しなければいけないのが面倒でした。「自動停止する」「しない」を選択できればよかったです。

 

さらに本製品は過圧防止センサーを搭載し、ブラッシング中に歯や歯ぐきに圧力をかけすぎると、ランプの点滅で知らせてくれます。手の甲に当てて確認したときは強めに押し付けないとランプが点滅しませんでしたが、実際に歯を磨いていると、ふとしたときにランプが点滅することが2~3度ありました。歯磨き中は、意外に力が入る瞬間があるようです。

↑過圧防止センサーが働くと、ハンドル底部のランプが紫色に点滅。同時にブラッシングの振動が変化します↑過圧防止センサーが働くと、ハンドル底部のランプが紫色に点滅。同時にブラッシングの振動が変化します

 

本製品は歯磨き時の振動の強さを3段階で調節できますが、そのほかに電動歯ブラシを初めて使う人で強い振動に慣れていない人のための「イージースタート機能」も搭載されています。この機能は使い始めは、最初の14回まで通常より弱い振動で歯磨きし、段階的に通常の振動まで強めていく機能です。

 

アプリ連携で磨き残しを減らし、より負担のないブラッシングに導く

また、本製品は「Philips Sonicare」アプリと連携し、より丁寧なオーラルケアをすることが可能。ハンドル部に内蔵されたセンサーが歯磨き中にどこを磨いているか検知するほか、ブラシの押し付けすぎや動かしすぎも記録して、より高精度で負担のないブラッシングに導いてくれます。

↑アプリの画面上で、磨くべき場所を白く囲って表示。ブラシを押し付けすぎるとアプリ内に注意喚起の赤いマークが現れます↑アプリの画面上で、磨くべき場所を白く囲って表示。ブラシを押し付けすぎるとアプリ内に「弱めてください」と注意喚起の赤いマークが現れます

 

ちなみにこのアプリでは、口内を6分割し、時間ごとに磨くべき場所を示すやり方を取っています。本製品が設定したペースに合わせて時間内に終了しなかった場合、リスタートしても「磨き残し」の判定がまたイチからになるので注意しましょう。

↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です

 

アプリではこのほか、歯磨き終了後にデンタルフロスやマウスウォッシュ、舌磨きのリマインドも可能。また「爽やかな息」「健康な歯ぐき」「ホワイトニング」など、ユーザーごとに目標を設定すると、それに適したメニューを提示してくれます。

 

[充電のしやすさ/設置性]

スタイリッシュなグラス型充電器で設置スペースも少ない

本製品の収納・充電はとても手軽。充電器台の上に専用グラスをセットし、歯磨き終了後にハンドルを中に入れれば、自動的に充電が始まります。満充電までは約24時間かかり、約56分使用可能。1日2回、2分ずつ使うと、約14日間使えることになります。バッテリー切れから満充電まで丸一日かかるので、電源プラグはコンセントに挿したままにして、こまめに充電するほうが便利そうです。設置スペースは見た目にはグラス1個分と、とてもコンパクトです。ちなみに、グラスに水を汲んで口をすすぐ用途に使ってもOK。

↑専用グラスの底に窪みがあって、充電器台にぴったり装着可能。歯ブラシをグラスにただ入れているだけに見えるのに、しっかり充電もできるのがオシャレです↑一見するとただのグラスですが、専用グラスの底に窪みがあって、充電器台にぴったり装着可能。歯ブラシをグラスにただ入れているだけに見えるのに、しっかり充電できるのがオシャレです

 

設置スペースは充電器台が直径約6.6cmで、ハンドル収納用グラスが約8×8cm(編集部実測値)。ブラシホルダーは付属していなため、自分で収納用具を用意する必要があります。ちなみに「ダイヤモンドクリーン スマート」にはブラシホルダーが付属されている機種(HX9964/55など)もあるので、自分で用意するのが面倒な人はそちらを選んでもいいでしょう。

 

同梱のトラベルケースハンドルのほか、ブラシ2本が入ります。トラベルケースはUSB充電タイプで、パソコンなどの端子に繋いで充電が可能です。

↑トラベルケース。長さは約23×幅7×高さ5cm↑トラベルケース。幅約7cm×高さ約5cm×長さは約23cm(編集部実測値)

 

↑トラベルケースの底のフタを開けると給電用のUSBケーブルが↑トラベルケースの底のフタを開けると給電用のUSBケーブルが

 

エントリーその3

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

[サポート機能]

スタート時に振動を抑える「ソフトスタート機能」が面白い

歯の磨きすぎ防止については、本製品は注意喚起でなく、パワーを自動で弱める機能を採用。歯磨き中にブラシに強い圧力がかかると自動で振幅を抑制するため、普段はパワフルにブラッシングしつつ、歯や歯ぐきに過度な負担がかかることは回避できます。

 

歯磨き時間の通知は、30秒ごとに行います。運転開始後30秒経つと振動が一瞬停止してすぐ再開、これを2分まで続け、2分後には2回停止して、再び運転を続けます。筆者は口内を4分割して歯の表側、裏側、噛み合わせ部とブラッシングしますが、自分が30秒でどれくらい磨けるか、2分でどれくらい磨けるかがわかるのは便利でした。

 

そのほか、本製品で面白いのが「ソフトスタート機能」。これは歯磨きのスタート時は弱い振動からスタートし、約2秒かけて設定の振動まで強める機能。歯磨きが必ず弱い刺激から始められるので、適正なポジションを探るのに便利ですし、強い振動に慣れていない人でも使いやすいと感じました。また、この機能には歯磨き開始時の歯磨き粉の飛び散りを防ぐ目的もあります。

↑スタート時は↑「ソフトスタート機能」でスタート時に強く押し付けすぎる心配もありません

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電時間の短さは圧倒的! 携帯ケースの携帯性はNo.1

本製品の充電台は直径約7cmの円形でとてもコンパクト。ハンドルを充電台のリングに挿すだけで充電を開始します。さらに驚くのは充電時間で、なんと1時間で急速充電でき、使用時間も「Wクリーン」モードで約45分、その他のモードで約90分と十分なスタミナです。万が一バッテリーがなくなっていても、2分充電すれば約2分間の使用(クイックチャージ)が可能です。

↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます。ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます

 

ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れますハンドルの底が浮いているので水アカがつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます

 

ブラシスタンドは4本をセットできるものが2個付属しています。充電台と一体型でないため置き場所は自由が、軽量ですぐ動いてしまうのは気になります。ただし、見た目より倒れにくい作りになっているのが特徴です。

↑スタンドにブラシをセット。スタンドが軽量な割には安定していました↑スタンドにブラシをセットした状態

 

携帯ケースは充電機能がないので、旅行に持って行くときは充電台も持ち歩くか、家でしっかり充電しておく必要があります。素材はプラスチック製で高級感には欠けますが、軽量なうえ長さが18cm台と他の2機種に比べてコンパクト。携帯性を第一に考えるならこの大きさはメリットです。

↑携帯ケースにはハンドル(本体)のほかブラシを2本収納できます。↑携帯ケースにはハンドル(本体)のほかブラシを2本収納できます。幅約5.7cm×高さ3.8cm×長さ18.4cm(編集部実測値)

 

今回の検証のまとめ】

時間経過を知らせる機能、押し付けすぎ防止機能は全機種が装備

サポート機能に関しては、いくつか共通する機能がありました。まず、ブラッシング時間の経過を知らせる機能は全機種が搭載。ブラウン オーラルBとパナソニックは30秒ごと、フィリップスは20秒ごとにライト点灯や振動の変化などで知らせてくれます。特にパナソニックは30秒ごとの経過と2分経過を識別しやすいのが便利でした。また、フィリップスは各モードごとの時間が経つと強制的に運転終了。筆者のように自分のペースで磨きたい場合はやや不便に感じますが、できるだけムダなく短時間で歯を磨きたい人には、便利です。

 

ブラシの押し付けすぎ防止機能は全機種搭載。ブラウン オーラルBとフィリップスはライトと音(振動)で注意を喚起、パナソニックは注意喚起でなく自動でパワーダンすることで、歯や歯ぐきへの負担を減らします。どちらのタイプを選ぶかは、刺激が強いのが好みか否かの問題でしょう。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑ブラウン オーラルBを強く押し当てると、スマートリングが赤く光ります

 

そのほか、パナソニックは「ソフトスタート機能」が優秀。振動自体が3機種の中で最も控えめなうえ、同機能の採用で、電動歯ブラシ主審者でも多くの人が導入しやすいと思います。

 

アプリ対応のブラウンとフィリップスは自分のクセを把握するのに便利

アプリ連携はブラウン オーラルBとフィリップスが対応。歯磨きの達成度については、歯垢自体の取れ具合をチェックしているのでなく、ブラシの位置から磨いた時間を判断しているので、あくまで「参考」であり、歯垢染色剤によるチェックには及びません。ただ、大まかな歯磨きの達成度やユーザーごとの“クセ”は把握でき、面倒な手間も不要なので、利用価値は高いと思います。デンタルフロスなど歯磨き以外のケアもリマインドしてくれるので、ズボラな性格だけどアプリに指摘されたらケアする、という人には最適でしょう。

↑ブラウン オーラルBの↑ブラウン オーラルBの「集中ケア」設定画面

 

↑フィリップスの↑フィリップスのアプリ画面

 

パナソニックは今回の中では唯一アプリ連携に非対応。ただ、本体だけで歯磨きペースの確認はできますし、前回紹介したように、ポイント磨きブラシなど、豊富なアタッチメントが揃っています。トータルなオーラルケアを意識的に行える人は、アプリなしでも問題ないのかもしれません。

 

充電時間の短さはパナソニックがダントツで優秀

一方、充電に関してはパナソニックがダントツで優秀。充電時間1時間はブラウン オーラルBの12分の1、フィリップスの24分の1時間で、バッテリーが完全に切れていても2分充電すれば1回磨けるというのも安心です。付属のトラベルケースに充電機能がついていないのが気になりますが、1時間のフル充電で「Wクリーン」モードで約11日、その他のモードで約22日(1日2回、各2分で使用するとき)使えるので、1週間程度の出張にはまったく差し支えないといえるでしょう。

↑↑パナソニックの充電台

 

充電の手軽さではグラスに立てかけるだけのフィリップス

充電のしやすさではフィリップスが特に優秀。グラスに立てかけておくだけで充電開始してくれるのがスマートです。他機種もリングに挿したりスタンドに立てるだけで、手間なく充電できます。また、全機種ともリチウムイオン電池を使っていて、こまめに充電しても充電容量が落ちにくいのもうれしい点。ということで、歯ブラシ使用後は常に充電させておく状態で使うなら、満充電に時間のかかるブラウン オーラルBやフィリップスも、それほど問題にはならないとも言えます。

 

充電台の設置性について見ると、3モデルともほぼ問題なし。ブラシホルダー一体型のブラウン オーラルBのみややスペースを取ります(約14×9cm)が、ブラシを頻繁に替えないなら、ブラシホルダーを外してもOK。その場合はブラウン オーラルBの充電台が約6.3×4.6cmです。また、フィリップスのハンドル収納用グラスは約8×8cm、パナソニックの充電台は直径約7cmとなります。

↑フィリップスのグラス型充電機↑フィリップスのグラス型充電器

 

ブラシの収納に関しては、「ブラウン オーラルBは充電台とブラシホルダー一体型にするとやや場所を取る」「フィリップスはホルダー非搭載で別途用意する必要あり」「パナソニックはブラシスタンドが独立しているが、軽量で動きやすい」という特徴があるので、家族で共用したい家庭はこの点を考慮しましょう。

 

次回は第1回、第2回のまとめとして、各モデルがどんな人に適しているかを考えていきたいと思います。

通勤時間を音楽鑑賞タイムに変える! ハイレゾ/ノイキャン対応のBluetoothヘッドホン「RP-HD600N」

パナソニックは、高音質ワイヤレス伝送に対応したBluetoothヘッドホンを2月22日より発売します。ラインナップは、ノイズキャンセル機能付きの「RP-HD600N」(実売予想価格3万3000円前後)と、ハイレゾ相当の再生が可能な「RP-HD500B」(同2万6000円前後)の2モデル(価格はいずれも税抜)。

↑↑RP-HD600N(左からブラック、オリーブグリーン、マルーンブラウン)

 

↑↑RP-HD500B(ブラックのみ)

 

RP-HD600N/HD500Bは、SBC/AAC/aptXのほか、LDACやaptX HDといった高音質コーデックに対応したBluetoothヘッドホン。対応したプレーヤーと組み合わせることで、ワイヤレスでもハイレゾ相当の高品位なサウンドを再生できます。

 

2機種の違いは、ノイズキャンセル機能の有無。上位モデルのRP-HD600Nのみノイズキャンセル機能を搭載しており、周囲の騒音状況に応じて3つのモードからノイズキャンセリング強度を選択できます。また、ヘッドホンを装着したままアナウンスや会話に対応できるよう、右側のハウジングに触れるだけで音量が低くなり、ノイズキャンセル機能もオフになる「ボイススルー機能」を搭載しています。

↑右のハウジングにタッチするだけで外の音を録りこめる「ボイススルー機能」を搭載↑右のハウジングにタッチするだけで外の音を取りこめる「ボイススルー機能」を搭載

 

ハイレゾ音源の忠実に再生するHDドライバーには、玉虫色光沢のMLF(Multi Layer Film)を採用。数百層にも積層された超多層フィルムが不要な残響を残さず、高い応答性、広帯域・高解像度再生を実現します。さらに、新開発の「制振フレーム」により不要な振動を抑え、広がりのある音場を実現しています。

↑ハイレゾ再生に対応するMLFを振動板に採用↑ハイレゾ再生に対応するMLFを振動板に採用

 

装着感を高めるために、人間工学に基づき頭や耳の位置にフィットさせる「3Dボールジョイント機構」と「3Dイヤーパッド」を採用。優れた密閉性・遮音性と、快適な着け心地を実現しています。持ち運びに便利なスイーベル&折りたたみ機構も備えています。

 

連続再生時間は、RP-HD600Nが約20時間(ノイズキャンセリングオン時)、RP-HD500Bが約35時間(いずれもSBC再生)。

 

これまでワイヤレスは有線タイプに比べて音質が劣るとされていましたが、最近では高音質なワイヤレス伝送に対応したモデルが続々登場しています。ワイヤレスの快適性を保持しながら、高音質も楽しめるパナソニックのRP-HD600N/HD500Bで、通勤・通学や移動中にハイレゾ再生を楽しんでみてはいかがですか?

 

【SPEC】(RP-HD600N/HD500B共通)
再生周波数帯域:4Hz~40kHz
インピーダンス:38Ω
出力音圧レベル:99dB
最大入力:1000mW

最新電動ハブラシを「汚れ落ち」と「刺激」順に並べてみたら? 3大ブランドの「磨きの違い」が劇的にわかる9000字レポート

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、電動歯ブラシを検討してみては? 高速振動や音波振動で、歯垢を効率的に除去できる電動歯ブラシは、正しく使えばオーラルケアの強力なツールになります。なかでも、各メーカーがその技術を惜しみなく投入した最上位機種は、歯垢除去だけでなく歯ぐきケアや歯のホワイトニング、舌ケアなどお口全体のケアに対応し、時短にも効果的です。

 

そこで今回は、電動歯ブラシ業界の3大ブランドとして知られるブラウン、フィリップス、パナソニックの最上位モデルを取り上げて徹底的に比較・検証。磨き心地や歯垢の除去具合、搭載モードのバリエーションやスマホアプリとの連携機能、操作性や設置性などを2回に分けてチェックしていきたいと思います。第1回となる今回は、基本の歯垢除去能力や磨き心地の違い、ブラッシングモードのバリエーションを見ていきましょう!

20180129-s1 (16)

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

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ブラウン

オーラルB ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万7860円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(音波式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

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フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●使用時間:約56分●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

20180129-s1 (9)

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【テストの内容はコチラ】

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歯垢除去に最も適したブラシでの歯垢除去力と磨き心地をチェック。「歯垢除去力」は歯磨き後、市販の歯垢染色剤を歯に塗布してうがいし、磨き残しをチェック。磨き時間は、筆者の通常の歯磨き時間と同様、すべて約3分で比較しています。磨き方は、すべての歯を表側、裏側、噛み合わせ部の3方向から磨きました。

 

磨き心地」は、奥歯や歯の隙間、前歯の裏側など磨きにくい部位の磨きやすさのほか、電動歯ブラシの振動の強さ、ハンドルの扱いやすさも吟味しました。

 

ブラッシングモードのバリエーション」は、内蔵するモードの種類と特徴を検証。付属する歯ブラシの種類と使い心地も合わせて見てみました。

 

【テストの結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

オーラルB ジーニアス9000 D7015256XCTBK

[歯垢除去力/磨き心地]

3機種中で唯一の回転式で、歯と歯ぐきの間、歯間を同時に磨ける安心感あり

本製品には「やわらか極細毛ブラシ」と「マルチアクションブラシ」が同梱されています。「やわらか極細毛ブラシ」は約0.01mmの極細毛が歯のすき間や歯と歯ぐきの間に入り、歯垢を除去できるそう。一方「マルチアクションブラシ」は、ブラシ毛を16度に傾けて植毛しており、この角度により歯ぐきのキワまでブラシ毛が届いて歯垢を取り除けるとのこと。毛の硬さはマルチアクションブラシのほうが硬めです。

 

ともにメインブラシとして使える両ブラシですが、ブラウンは「やわらか極細毛ブラシ」をメインと考えているそうで、まずはこちらを使用。ブラッシングモードは回転力が最も速く、しっかり磨ける「プロクリーン」モードを選びました。

↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します

 

ブラウンの歯ブラシの特徴はサイズが小さく丸いことです。上下計28本の歯を表側、裏側、噛み合わせ部と各約1秒ずつ、計約3分ブラッシング。ブラシがちょうど歯1本分のサイズ感なので、それぞれの歯を意識しつつ磨けました。

↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました ↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました

 

歯磨きは歯のすき間と歯ぐきのキワを磨くことを意識して、ブラシを歯に軽く当てつつ磨き進めました。ブラウンの電動歯ブラシは、「ガッガッ」という感じで、たたくような振動を強く感じますが、これは回転(左右反転)振動だけでなく、上下振動が加わっているため。ただし、ブラシ毛が柔らかいため、歯ぐきなどへの負担はそれほど感じられません。

 

歯磨き後に歯垢染色剤を塗ったところ、上の歯は表も裏も、ほぼ歯垢が取れていました。一方下の歯は、筆者の歯並びがかなり悪いせいもあり、犬歯の歯のすき間と犬歯の隣の前歯の裏、前歯の先端が赤く染まりました。

 

本製品は3機種中唯一の回転式で、ひとつの角度で歯に当てるだけで歯と歯ぐきの間、歯と歯の間を同時に磨ける安心感があります。また、前歯の裏を磨く際にブラシを立てても、回転運動なので歯ぐきや歯間に入り込む角度が同じなのもメリットだと感じました。

 

ブラシが小さいので奥歯の奥にもスムーズに入り込みます。重さは133gで、手に持った感じはパナソニックよりやや重めですが、比較しなければ重く感じることはまずないと思います。何より手磨きと違い、ブラシを細かく動かす必要がないので、3分使ってもまったく疲れはなく、もう少し磨き続けたいと感じるほどでした。

20180129-s1 (34)↑手に持ったイメージ。重く感じることはありませんでした

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

「ホワイトニング」「舌クリーニング」なども含む合計6つのモードを用意

本製品は計6つのモードを搭載。先述の回転速度が速く上下振動も強い「プロクリーン」のほか、歯垢除去用では日常の歯磨きにオススメの「クリーン」モード、回転と振動がソフトな「やわらかクリーン」の3モードが選べます。また、ステイン除去に効果的な「ホワイトニング」モード、歯磨きしながら歯ぐきもマッサージできる「歯ぐきケア」、「舌クリーニング」モードも搭載しています。「ホワイトニング」モードは回転数を周期的に変化させて、汚れを除去しやすくしているのが特徴。「歯ぐきケア」モードも回転数を少なくしたうえに周期的に強弱をつけ、歯ぐきに心地いい刺激を与えてくれます。

↑各モードは起動ボタンの下の「∨」ボタンを押して切り替えます。モード表示は上から「プロクリーン/やわらかクリーン/ホワイトニング/歯ぐきケア/舌クリーニング」。何も表示がないときは「クリーン」モードです↑各モードは起動ボタンの下の「∨」ボタンを押して切り替えます。モード表示は上から「プロクリーン/やわらかクリーン/ホワイトニング/歯ぐきケア/舌クリーニング」。何も表示がないときは「クリーン」モードです

 

ちなみに、本製品に同梱の「マルチアクションブラシ」は、「やわらか極細毛ブラシ」と比べるとやや当たりが強く感じます。気になる人は、振動が弱めの「やわらかクリーン」モードを使ったほうがいいでしょう。筆者は歯に当てる圧力を弱めることで調整しましたが、歯ぐきへの負担はそれなりに大きくなったと感じました。なお、歯垢除去能力については、両者にそれほどの差は感じませんでした。

↑マルチアクションブラシ。ブラシの中央部は外側よりやや毛の長さが短めです。また、歯ぐきに当たりやすい外側のブラシ毛は比較的柔らかく、中央に行くほど硬めの毛になっています↑マルチアクションブラシ。ブラシの中央部は外側よりやや毛の長さが短めです。また、歯ぐきに当たりやすい外側のブラシ毛は比較的柔らかく、中央に行くほど硬めの毛になっています

 

エントリーその2

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

[歯垢除去力/磨き心地]

ブラシがやや大きく、強めの振動を感じる

独自の「音波水流」技術を採用した本製品は、歯と歯の間など毛先が届かない場所もこの水流で磨けるのが特徴。歯垢除去に最適な「プレミアムクリーンブラシヘッド」はブラウンのオーラルBやパナソニックのドルツと比べると、やや大きめです。ブラシの毛もブラウンの「やわらか極細毛ブラシ」に比べるとやや硬めでした。

↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です

 

本製品はブラシをハンドルにセットすると、そのブラシの種類を自動認識し、最適な振動数にセットされます。「プレミアムクリーンブラシヘッド」を挿してみると「クリーンモード」が選択され、振動強度は3段階の「強」になりました(強さの調整は可能です)。そのまま実際に磨いてみると、ブラウンのような「ガッガッ」と当たる感覚はありませんが、かなり強めに振動する印象。ただ、歯ぐきに負担を感じるほどの強さは筆者は感じませんでした。ちなみに、この振動を強すぎると感じる場合は、手動で「中」「弱」に振動強度を調整することもできます。

↑「プレミアムクリーンブラシヘッド」をハンドル部に装着すると、自動で「clean」表示が点灯し、振動強度が3段階の「3」に設定されました。ON/OFFスイッチの下にはモード切り替えスイッチを装備。停止中に押すと「clean」モード以外を選択することも可能です。また、運転中に押すと、振動強度が切り替えられます↑「プレミアムクリーンブラシヘッド」をハンドル部に装着すると、自動で「clean」表示が点灯し、振動強度が3段階の「3」に設定されました。ON/OFFスイッチの下にはモード切り替えスイッチを装備。停止中に押すと「clean」モード以外を選択することも可能です。また、運転中に押すと、振動強度が切り替えられます

 

歯の表側と裏側には歯と歯ぐきの間に45°の角度でブラシを当て、噛み合わせ部は垂直に、前歯の裏は歯ブラシを縦にして磨きました。取扱説明書には「ひとつの場所を約2秒ずつブラッシングして」と書かれているので、ブラシが大きめなこともあり、2本をまとめて磨きました。

↑ブラシがやや大きめなので、2本をまとめて磨くイメージです↑ブラシがやや大きめなので、2本をまとめて磨くイメージです

 

ブラッシング後に歯垢染色剤を使うと、ブラウン同様、犬歯と前歯のすき間に磨き残しが目立つ結果に。また、歯の裏側もブラウンに比べると磨き残しがやや多かったです。やはりブラシが大きめなため、細かい場所にブラシ毛が届きにくかったのではないかと推測します。重さは144gですが、ブラウン同様、手に持って重いと感じることはありません。磨いている間に疲れを感じることもまったくありませんでした。

↑握ったイメージ。ハンドルの太さはブラウンとほぼ同じながら、長さはソニッケアーがひと回り大きくなっています↑握ったイメージ。ハンドルの太さはブラウンとほぼ同じながら、長さはソニッケアーがひと回り大きくなっています

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

5種類のモードを用意し、ヘッドの交換で設定が自動で切り替わる

本製品には歯垢除去用の「クリーンモード」のほか、ステイン除去力の強い「ホワイトプラスモード」、歯垢除去運転と歯ぐきケアがセットになった「ガムヘルスモード」、歯と歯ぐきの間のケアに適した「ディープクリーンプラスモード」、「舌磨きモード」を搭載しています。

↑モードを切り替えてすぐは選択したモードのみ点灯。その後2秒ほど経つと全モードがうっすら点灯し、手動でモードを切り替える際に確認がしやすいです↑モードを切り替えてすぐは選択したモードのみ点灯。その後2秒ほど経つと全モードがうっすら点灯し、手動でモードを切り替える際に確認がしやすいです

 

「ホワイトプラス」モードは最初の2分間で2種類の振動が2秒ずつ切り替わりながらステインを落とし、その後振動数が細かく上下する運転モードが40秒続きます。最後に現れる運転モードにより、歯を磨き上げて光沢を与えるのだそうです。

 

「ガムヘルスモード」は、最初の2分間は「クリーンモード」と同じ運転が続き、その後2つの振動が重なった波打つような振動が1分20秒続きます。この“波打つ振動”で、歯と歯ぐきの境目に刺激を与えます。なお、その“波打つ振動”で初めからブラッシングできるのが「ディープクリーンプラスモード」。「ガムヘルスモード」では2分経つと自動的に“波打つ振動”に変わるので、自分のペースで歯を磨きたい人は、最初「クリーンモード」で歯を磨いてから「ディープクリーンプラスモード」に切り替えて歯ぐきケアしてもよいでしょう。

 

歯ブラシの種類は先に紹介した「プレミアムクリーンブラシヘッド」のほか、「プレミアムガムケアブラシヘッド」「プレミアムホワイトブラシヘッド」「舌磨きブラシヘッド」を同梱。どれもハンドルに挿すだけでブラシに合ったモードに自動的に切り替わるので便利です。

↑ヘッドはハンドルに挿すと専用モードに切り替わるのでヘッドの種類がわかりますが、ヘッドの根元にクリーンブラシは「C3」、ガムケアブラシは「G3」、ホワイトブラシは「W3」とイニシャルが書いてあり、これで識別することができます↑付属の4種類のブラシ。ヘッドの根元にあるアルファベットと数字の組み合わせは、ブラシ名と推奨の強さを示しています。クリーンブラシは「C3」、ガムケアブラシは「G3」、ホワイトブラシは「W3」、舌磨きブラシヘッドは「T1」(※Tはtongue=舌の意味)

 

↑舌磨きブラシヘッド。凹凸部分を水で濡らし、舌に当てて前後に動かして汚れを除去します↑舌磨きブラシヘッド。凹凸部分を水で濡らし、舌に当てて前後に動かして汚れを除去します

 

エントリーその3

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

[歯垢除去力/磨き心地]

「ノーマル」の刺激はソフト。ハンドル部は細身で扱いやすい

本製品は、これまでの横振動に加え、ブラシが上下に動くタタキ振動が可能になったのが特徴。タタキ振動により、これまで以上に歯間部の汚れを除去しやすくなったようです。ヘッドも日本人の歯に合わせて小さめに作られています。

↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです

 

歯垢除去用には歯面、歯間の汚れを取りやすい「マルチフィットブラシ」と歯周ポケットの汚れ除去ができる「密集極細毛ブラシ」の2種類が付属。今回は「Wクリーン」モードで推奨される「マルチフィットブラシ」を選び、同モードで使用しました。

↑「マルチフィットブラシ」(左)と「密集極細毛ブラシ」(右)。どちらもブラシ毛の毛質は柔らかですが、「密集極細毛ブラシ」は先端に3mmの段差毛が採用されていて、歯と歯ぐきへの当たりがよりソフトになっています。また、段差毛は先端が細く尖っていて、歯周ポケット内により入り込みやすいそうです。↑「マルチフィットブラシ」(左)と「密集極細毛ブラシ」(右)。どちらもブラシ毛の毛質は柔らかですが、「密集極細毛ブラシ」は先端に3mmの段差毛が採用されていて、歯と歯ぐきへの当たりがよりソフトになっています。また、段差毛は先端が細く尖っていて、歯周ポケット内により入り込みやすいそうです。

 

「Wクリーン」モードは、「W音波振動」を使ったパワフルモードで、スタートから約2.5秒後にブラウンと同様のたたくような振動が始まります。ブラシの刺激の強さは3機種の中ではブラウンに次ぐ程度。フィリップス同様の磨き方で約3分磨いたあと、歯垢染色剤を塗布。下の前歯の噛み合わせ部の磨き残しはブラウン、フィリップスと同じ程度でしたが、犬歯周りの磨き残しは、3モデルの中では最も少なかったです。また、犬歯の隣の前歯の裏側も比較的きれいに磨けていました。

 

また、最初の1~2秒は弱い振動で運転スタートするので、電動歯ブラシに慣れていない人も比較的抵抗なく使い始められると思います。重さは約110gと3モデルの中では最も軽く、ハンドル部分も細身で扱いやすいと感じました。

↑ハンドルは持ち手の部分が細くデザインされ、手にすっぽりとなじみます↑ハンドルは持ち手の部分が細くデザインされ、手にすっぽりとなじみます

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

強い振動の「Wクリーン」など5つのモードを搭載

本製品は、歯垢除去用に「Wクリーン/ノーマル/ソフト」の3モードを搭載。さらに歯ぐきケアに適した「ガムケア」モードと歯の着色が気になる人向けの「ステインオフ」モードも搭載。「ガムケア」モードは2種類の振動切り替えが反復して、歯ぐきを心地よく刺激してくれます。

 

少々気になったのは、ブラウン、フィリップスが電源のON/OFFとモード切り替えボタンが独立しているのに対し、パナソニックのみボタンが1個だったこと。パナソニックは、その1つのボタンが運転開始後、約5秒までは操作モードの切り替えボタンに。5秒後からはOFFボタンに変わります。そのため、運転開始してすぐに止めたいとき、何度か連続でボタンを押す必要があるのです。停止した状態でモードが変えられないのもやや不便。やはりボタン2個のほうが使いやすいと感じました。

↑運転中にボタンを押すたびにモードがチェンジ。ただし5秒以上経ってボタンを押すと運転終了になります↑運転中にボタンを押すたびにモードがチェンジ。ただし5秒以上経ってボタンを押すと運転終了になります

 

歯ブラシは6種類を付属し、3モデルの中では最も豊富。前述の「マルチフィットブラシ」「密集極細毛ブラシ」のほか、磨きにくい歯間用の「ポイント磨きブラシ」、歯ぐきケア用の「シリコンブラシ」、ステインケア用の「ステインオフブラシ」、ステイン集中ケア用の「ステインオフアタッチメント」が同梱されています。舌のケアはステインオフブラシの背面を使い、「ソフト」モードで行います。

↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています

 

【今回の検証のまとめ】

刺激はブラウンが最も強く、パナ、フィリップスが続く

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歯垢除去力に関しては、今回の検証で最も優秀だったのはパナソニック。次いでブラウン、フィリップスの順番でした。ただし、その差は小さく、また磨く人のクセによって、磨き残しの程度も変わってきます。逆に言えば、自分のクセを把握して、磨きにくい場所を念入りにブラッシングするよう意識するだけで、今回試した3モデルであれば、どれを使ってもほぼ汚れを除去できるでしょう。

 

磨き心地に関しては、最も刺激が強かったのがブラウン。次いでパナソニック、フィリップスといった順番。なお、パナソニックの「Wクリーン」モードは、たたくような振動があるぶん、性質としてはブラウンに似ています。また、どの機種も歯垢除去に関しては磨き強度を3段階で変えられます。

↑刺激が強めが好みなら、ブラウンがオススメ↑刺激が強めが好みなら、ブラウンがオススメ

 

1本ずつ磨く感覚が好みならブラウンかパナソニック

電動歯ブラシの扱いやすさに関しては、パナソニックが最も軽く、デザインもスリムで、より手にしっくりと収まる感覚がありました。とはいえ、他の2モデルも「扱いにくい」ということはありません。そもそも電動歯ブラシは手磨き用のブラシのように細かく動かす必要がないので、ブラウンやフィリップスの重さやサイズ感がそれほど問題になることはないと思います。

 

ただし、歯ブラシのサイズに関してはフィリップスが大きめで、初心者にはやや扱いづらい印象を持ちました。特に女性など歯が小さめの人は、歯の1本1本を意識しながらブラッシングしやすい丸型ヘッドのブラウンや小型ヘッドのパナソニックのほうが、使いやすいのではないかと思います。

 

ブラッシングモードはフィリップスが最も豊富

ブラッシングモードのバリエーションに関しては、その種類が最も豊富なのはフィリップス。表示されるモードは5種類と、ブラウンの6種類より少ないですが、ブラウンはそのうち3モードが「クリーンモード」の強度違いなのに対し、フィリップスは歯の部位と汚れの種類に応じたまったく異なる5モードを採用しています。さらにクリーンモードだけでなく、ホワイトプラスモードやガムヘルスモードなどすべてのモードで強度を3段階で変えられるのもメリットです。

↑フィリップスのモード↑フィリップスのモード選択時

 

パナソニックは多彩な付属ブラシが魅力

一方、パナソニックは、モードの数が5種類で、先述した通り、他の2機種と違って1つのボタンが電源のON/OFFとモード切り替えを兼ねており、やや不便を感じることも。ちなみに、5種類のモードのうち、「Wクリーン」モードがブラウンとよく似た刺激を実現しているのが特徴。刺激の種類としては、フィリップスとブラウンのどちらのタイプも搭載しているという見方もできるでしょう。また、歯ブラシの種類も豊富で、歯医者でやってもらうような丁寧な歯垢除去に対応できるのも魅力です。

 

次回は快適な歯磨きをサポートする機能、充電のしやすさや設置性、メンテナンス性について見ていきたいと思います。

↑パナソニックには6種類のブラシが付属↑パナソニックには6種類のブラシが付属

 

最新薄型テレビはここを見て選べ! メーカー別全モデル比較【パナソニック編】

2018年は、2月の冬季五輪平昌大会を皮切りに、夏にはサッカーW杯ロシア大会が開催されるなど、大型スポーツイベントが目白押し。この機会に古くなったテレビを買い替えようとお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、価格が下がったとはいえ、まだまだテレビは高額なアイテム。買い替え前には各社の製品を見比べながら選ぶことをオススメします。

 

そこで今回は、自分に合った1台を選ぶのに役立つよう、メーカー各社のラインナップをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介します。第1回目はパナソニックのVIERA(ビエラ)です。

 

パナソニックは有機ELがフラッグシップ

パナソニックの薄型テレビは、大きく分けると「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」の2ラインがあり、さらに液晶テレビは「4Kモデル」と「フルHD/HDモデル」に分かれています。実売価格から考えると、有機ELテレビが同社のハイエンドとして位置付けられており、これまで液晶テレビの最上位機種で使われていた950の型番も、2017年モデルより有機ELテレビに移されています。ちなみに、現在の液晶テレビの最上位機は850シリーズです。

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この有機ELテレビを頂点とするラインナップ構成は、有機ELテレビと液晶テレビのそれぞれにフラッグシップモデルを持つソニーBRAVIA(ブラビア)とは異なる構成ですね。

 

プラズマで培った技術を有機ELへ継承

それではビエラのラインナップを見ていきましょう。ハイエンドに位置づけられている有機ELテレビは2モデル用意されており、それぞれプレミアムモデルの「EZ1000」シリーズと、スタンダードモデルの「EZ950」シリーズとなっています。解像度はいずれも4K(3840×2160ドット)です。

 

2モデルの最も大きな違いはサウンド性能。EZ1000はサウンドバー型のアンダースピーカーが同梱されており、テクニクスによる音質調整が施された「Tuned by Technics」仕様となっています。

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4K有機ELビエラ EZ1000シリーズ

サイズ:77型(受注生産品)、65型

実売価格73万7500円(65型)

↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱↑EZ1000はテクニクスのチューニングによるアンダースピーカーを同梱

 

また、搭載する有機ELパネルは同等ながら、EZ1000のみ画面の反射を抑え深みのある黒を実現する「ブラックフィルター」や、暗部の諧調をなめらかにする「暗部階調スムーサー」を搭載。どちらのモデルを選ぶかは、このあたりの差異を考慮する必要があります。

 

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4K有機ELビエラ EZ950シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格44万500円(65型)

 

EZ1000/950共通の仕様としては、プラズマテレビで培われた自発光方式のチューニングを生かした新・映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載していることや、高品位なHDR映像を楽しめる国際認証「ULTRA HD PREMIUM」を取得していること、映画館の質感を再現する「THX 4Kディスプレイ規格」を取得していることが挙げられます。

↑ヘキサ↑映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載。入力映像に忠実な色彩や諧調を再現する

 

パナソニックがプラズマテレビで培ってきた技術を投入した有機ELテレビは、ハイクラスな高画質/高音質を求める方や、映画ファンにオススメです。

 

高画質映像エンジンを搭載する4K液晶テレビ

4K液晶テレビは、2018年2月下旬発売予定の「FX750」「FX600」が発表され、2017年モデルの「EX850」「EX780」を含め、全4モデルのラインナップとなっています。

 

EX850はスピーカーにこだわった高音質モデル、EX780はメタリックなフレーム&スタンドを採用したスタイリッシュモデル。FX750、FX600は、それぞれEX750、EX600の後継機で、FX750がスタンダードモデル、FX600がシンプルモデルと位置付けられています。

 

EX850は、映像と一体化した臨場感あふれるサウンド「ダイナミックサウンドシステム・ハイレゾ」を採用。3ウェイ/出力100Wの内蔵スピーカーにより、ホームシアターのような迫力の音声が楽しめます。

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4K液晶ビエラ EX850シリーズ

サイズ:60型、55型、49型

実売価格24万5800円(55型)

 

20180129-i02 (14)↑EX850の「ダイナミックサウンドシステム」

 

EX780は、リビングになじむシルバーのフレーム&スタンドが特徴。まるで画面が宙に浮いているような浮遊感を演出します。

20180129-i02 (4)

4K液晶ビエラ EX780シリーズ

サイズ:65型

実売価格31万6000円(65型)

 

FX750とFX600の大きな違いは3つ。FX750は地震などによりテレビが設置面から離れる力が働くとテレビ台に吸着する新開発「転倒防止スタンド」を備えているほか、上位モデルと同じく映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」を搭載しています(FX600はカラーマネジメント回路「色忠実補正回路」を搭載)。また、チューナー数やHDMI端子、USB端子の数などもFX750のほうがFX600よりも多く備えています。

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4K液晶ビエラ FX750シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売予想価格23万4740円前後(49型)

 

20180129-i02 (13)↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます

 

FX600は、部屋の明るさに応じて自動調節される「明るさ連動HDR」や、コントラスト感を高める「エリアコントラスト制御」などの機能を搭載。手軽に4K/HDR映像を楽しめるシンプルモデルです。

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4K液晶ビエラ FX600シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売価格17万円前後(49型)

 

4Kテレビが欲しいけど、それほど予算がかけられないという方には4K液晶テレビがオススメ。外付けチューナーを利用することで、今後始まる4K本放送にも対応できるので、いま購入しても長く使えます。

 

サブ機として使いたいフルHD/HD液晶テレビ

フルHD/HD液晶テレビは、2色のカラーから選べる「ES500」と、部屋に応じて様々なサイズをラインナップする「E300」の2モデル。

 

ES500は、ダークシルバーとホワイトの2色を用意し、ひとり暮らしの部屋や子ども部屋などに置きやすい32型/24型の小さめサイズをラインナップ。解像度はいずれもHD(1366×768ドット)ですが、32型はIPSパネル、24型はVAパネルとなっています。

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液晶ビエラ ES500シリーズ

サイズ:32型、24型

実売価格5万8200円(32型)

 

E300は、19型~49型まで5サイズをラインナップし、寝室や子ども部屋など様々な部屋に応じたサイズを選べます。解像度は49型/43型がフルHD(1920×1080ドット)、32型/24型/19型がHD(1366×768ドット)。パネルは24型のみVAパネルで、それ以外はIPSパネルとなっています。

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4K液晶ビエラ E300シリーズ

サイズ:49型、43型、32型、24型、19型

実売価格7万980円(43型)

 

フルHD/HDモデルは、4Kモデルと比べて手ごろな価格となっているので、寝室や子ども部屋といったリビング以外の部屋に置くサブ機として活用してもいいでしょう。

 

各モデルの特徴や仕様をチェックして、自分の用途に合った1台を選んでみて下さい。

 

こんなシンプルで最強の転倒防止対策があったか! 「どでか吸盤」でピタっと固定する4Kビエラ「FXシリーズ」

パナソニックは、大画面で4K高画質を楽しめる、倍速パネルを搭載した地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「4Kビエラ」FX750シリーズ3機種(55V型、49V型、43V型)を2月23日に発売します。この新シリーズ、どうやら画質向上以外にもスペシャルな進化がありそう…。

 

↑写真上のTH-55FX750が実売価格28万670円、写真左のTH-49FX750が実売価格23万4740円、写真右のTH-43FX750が実売価格20万5070円。↑写真上のTH-55FX750が実売価格28万670円、写真左のTH-49FX750が実売価格23万4740円、写真右のTH-43FX750が実売価格20万5070円。

 

本シリーズは、明るいリビングでコントラスト感ある映像を様々な視聴位置から楽しむため、「4K高輝度IPSパネル」と「Wエリア制御」を搭載しています。さらに画像解析が進化した独自の高画質処理技術「ヘキサクロマドライブ」により、映像本来の「質感」「色」「コントラスト」を楽しめます。加えて、地上デジタル放送やブルーレイ、ネットコンテンツなどのあらゆる映像を4Kアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」により、解像感が高く、ノイズを抑えたクオリティの高い4K映像で楽しめます。

 

↑画像解析が進化したヘキサクロマドライブ↑画像解析が進化したヘキサクロマドライブ

 

また、ヘキサクロマドライブの心臓部である3次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)がさらに進化し、補正ポイントを従来モデル(EX750シリーズ)比の約1.6倍に増加させ、暗部の色の忠実再現性を飛躍的に向上。また「高輝度対応色補正処理」により、明部の色も鮮やかに再現します。

 

↑輝度制御により白飛びを抑えた明るさ感のある映像を実現↑輝度制御により白飛びを抑えた明るさ感のある映像を実現

 

さらにコンテンツのHDR化が進む現状をふまえ2方式のHDR規格に対応。Ultra HDブルーレイの標準規格「HDR10」、新4K8K衛星放送での採用が予定されている「HLG」に対応し、HDRならではの高コントラストの映像により高い臨場感を体感できます。また、「明るさ連動HDR」により、部屋の明るさに合わせてHDR画質を自動で適切に調整するので、明るい部屋でも暗い部屋でも適切な画質で楽しめます。

 

↑あらゆる映像を4K映像にアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」↑あらゆる映像を4K映像にアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」

 

画質面に加えて、FXシリーズの大きな特徴となるのが、新たに開発された地震に強く倒れにくい吸着機能付きの「転倒防止スタンド」。スタンド底面が設置面から離れる力が働くと、テレビ台にしっかり吸着し倒れにくくなるというもの。移動時は「吸着操作スイッチ」を押すと簡単に解除できます。

 

※転倒防止スタンドは、いかなる条件においても転倒・落下しないことを保証するものではありません。

 

 

↑新開発の転倒防止スタンド↑新開発の転倒防止スタンド

 

日本ではテレビを外光や照明などによる明るいリビングに設置される事が多く、またテレビおよび家具の配置により、テレビの正面以外から視聴される場合もあります。視聴環境の再考という新たなアプローチも兼ね備えた、新たな「4Kビエラ」をぜひチェックしてみてください。

プロも納得! 「写真」も「動画」も最上位レベルのハイブリッド一眼「パナソニック GH5」のスゴさ

一般的に、一眼カメラといえば写真(静止画)を撮ることがメイン。しかし、なかには写真も動画もプロが納得するレベルまで極めたカメラも存在します。ここではその代表格である、動画性能がスゴすぎるミラーレス機「GH5」をご紹介しましょう!

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パナソニック
DC-GH5
実売価格24万8000円(ボディ)

2014年発売「LUMIX GH4」の後継機。2033万画素の4/3型撮像センサーを搭載し、ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内2軸手ブレ補正を組み合わせる「Dual I . S . 2」に対応。空間認識AFの進化により、高速AFと正確性も両立しています。

SPEC●撮像素子:有効約2万画素4/3型センサー ●レンズマウント:マイクロフォーサーズ ●モニター:3.2型、約162万ドット ●サイズ/本体質量:W138.5×H98.1×D87.4㎜/約725g

※上記の製品写真は、GH5に別売のバッテリーグリップとステレオマイクロホンを装着したものです

 

単なる4K対応ではない、ワンランク上の動画仕様

最近は4K動画に対応したカメラが増えています。ただし、その多くは、解像度こそ4Kですが、フレームレートは30pどまり。連続撮影時間にも30分未満という制約があります。プロユースでは、より滑らかな4K60p対応や時間制限のない長時間記録が欠かせません。それができるのがパナソニック「GH5」です。

20180123_y-koba5 (1)↑ミラーレスカメラで初めて60p記録に対応。全画素読み出しにより画角が狭くならない点も便利

 

20180123_y-koba5 (6)↑UHS-I/II対応のダブルカードスロットを搭載。リレー記録やバック アップ記録などが可能です

 

加えて、GH5は、多くの色情報を持つ4:2:2 10bit記録や4K HDR撮影に対応。小型軽量ボディに手ブレ補正を内蔵しつつ、XLRマイクも装着できるなど、本格的な動画撮影に十分耐えます。特に小規模な映画やPVを撮るプロにはありがたい逸品なのです。

20180123_y-koba5 (7)↑ハイブリッドログガンマ方式の4K HDR動画に新対応。暗部から明部まで広階調で記録できます

 

20180123_y-koba5 (3)↑6Kフォト機能に対応。H.265/HEVC圧縮の6K動画データから、目当てのコマを切り出せます

 

20180123_y-koba5 (4)↑撮影中に定速でピントを移動させる「フォーカストランジション」にも対応。動画機能が多彩です

 

【プロ納得エピソード】日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」のお供に!

先日、冒険家の荻田泰永さんが実現した日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」。その持参カメラとしてGH5が選ばれていました。想像を絶する過酷な条件下でもトラブルなく駆動し、貴重な映像を残せたといいます。

20180119_y-koba6 (2)↑GH5は、防塵・防滴・耐低温設計のマグネシウム合金ボディ。南極で も大活躍だったようです

 

■こちらのチャレンジの詳細は次の記事をご覧ください

冒険家・荻田泰永氏、南極冒険で日本人初の偉業! 中間地点ではまさかの出会いも

 

文/永山昌克  撮影/高原マサキ(TK.c)

LUMIX史上最高の高感度でシネマ4K動画も撮影できるミラーレス一眼「パナソニック LUMIX GH5S」

高感度性能と動画性能を強化したミラーレス一眼カメラ。静止画・動画とも常用でISO 51200、拡張でISO 204800に対応し、LUMIX史上最高の高感度画質を謳っている。動画撮影機能はシネマ4K/60p記録が可能。2018年1月25日発売。オープン価格(直販価格:ボディ 税別 299,880円)

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■デュアルネイティブISOテクノロジー

常用でISO 160〜51200、拡張でISO 80〜204800の幅広い感度域に対応。一般的なイメージセンサーは高感度になるほどノイズも増幅されてしまうという課題があったが、低ISO感度用と、低ノイズ・高ISO感度用の2系統の専用回路を切り換える「デュアルネイティブISOテクノロジー」により、高感度撮影でもノイズを抑えることができる。

 

■画素数を抑えて低ノイズ化

1028万画素のLiveMOSセンサーは、画素数をあえて抑えることで、センサー表面に埋め込まれた撮像素子のセルサイズを約1.96倍(GH5比)まで拡大。これによって撮像素子1つあたりの受光能力が高められ、ノイズ耐性を測る指標といわれるS/N比を約1.5段アップ(GH5比)し、感度特性を約2.4倍(GH5比)に向上させた。

 

■動画撮影機能

GH5と同じく、すべての記録方式で時間無制限*の動画記録が可能。映画製作で用いられるシネマ4K(4096×2160)サイズでの60p動画記録や4:2:2 10bit記録にも対応するなど、映像制作現場のニーズに応えるさまざまな動画撮影機能を搭載し、「GH5 プロフェッショナル動画エディション」と位置づけられている。

 

* バッテリーとSDカードの容量に依存。周囲温度40℃を超えると自動停止する場合がある。

 

■その他の機能

約8メガ・秒間60コマの高速連写で決定的瞬間を捉える「4Kフォト」、AF追従で約8コマ/秒の高速連写性能、焦点距離を変えずにアスペクト比を変更できる「マルチアスペクト」、−5EVまでの低照度環境でのピント合わせをサポートする「ローライトAF」などを搭載。Wi-FiとBluetoothに対応し、スマートフォンやタブレットからのリモート操作が可能。

GH5との比較GH5との比較

 

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■主な仕様

●品番 DC-GH5S(ボディ)
●有効画素数 1028万画素 ●撮像素子 4/3型 Live MOSセンサー ●マウント マイクロフォーサーズマウント ●ISO感度 ISO 80(拡張)~204800(拡張) ●シャッター速度 メカシャッター 60~1/8000秒(バルブ 最大約30分)、電子シャッター 1~1/16000秒、動画 1/25~1/16000秒 ●ファインダー 0.5型 約368万ドット 有機ELライブビューファインダー ●画像モニター  3.2型 約162万ドット フリーアングルモニター(静電容量方式タッチパネル) ●記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(ビデオスピードクラス60対応) ●サイズ(幅×高さ×奥行き) 約138.5×98.1×87.4mm(突起部を除く) ●質量 約580g(本体のみ)/約660g(バッテリー、メモリーカードを含む) ●付属品 ボディキャップ、ホットシューカバー、アイカップ、フラッシュシンクロ端子キャップ、バッテリーグリップ接点カバー、ショルダーストラップ、バッテリーパック(7.2V)、バッテリーチャージャー、ACアダプター、USB接続ケーブル2本(バッテリーチャージャー専用、カメラ接続用)、BNC変換ケーブル、ケーブルホルダー
付属ソフト PHOTOfunSTUDIO 10.0XE、LUMIX Tether、SILKYPIX Developer Studio SE、LoiLoScope 体験版(いずれもダウンロード版)

画質は折り紙付き、では使い勝手は? 「実売9万円以下」の高級コンデジ7モデルの「サイズ感」と「操作性」を比較レビュー

高級コンパクトカメラと聞くと「価格が高い」と考えがちですが、最新モデルにこだわらなければ、比較的リーズナブルに購入できる製品もあります。そんな財布に優しい高級コンパクトカメラ7製品を選りすぐり、その性能を比較する本企画。第2回となる今回は外観をチェックしてみましょう。

第1回(概要&基本スペック編):掘り出し物の宝庫!! アンダー9万円の高級コンパクトカメラおすすめ7選

20180112_y-koba7 (1)↑上段左から、パナソニック「LUMIX DMC-TX1」、キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」、ソニー「Cyber-shot DSC-RX100M3」、リコー「GR II」、キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」、パナソニック「LUMIX DMC-LX9」、キヤノン「PowerShot G5 X」

 

※記事内の価格は2018年1月現在の、編集部調べによるものです

 

【エントリー①】

キヤノン「PowerShot G5 X」

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左右のバランスが取れた一眼風デザインを採用した1型センサー機。レンズは開放値F1.8-2.8の光学4.2倍ズームで、撮像素子には有効2020万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。発売は2015年。参考価格は7万4800円。

 

外形寸法は幅112.4×高さ76.4×奥行き44.2mm。質量は約377g。今回のモデルのなかでは最も重量があり、サイズもやや大きめ。胸ポケットに入れるのは困難です。とはいえ、EVFとバリアングル液晶を装備していることを考えれば、十分に小型軽量といえます。

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前面には、電源に連動したレンズバリアや電子ダイヤルなどを装備。前面に縦向きで電子ダイヤルを備えるのは希少です。適度なクリック感があり、操作感は悪くありません。

 

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背面には、EVFと液晶モニター、動画ボタンなどを搭載。液晶モニターの視認性は良好です。

 

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天面には、モードダイヤルやホットシュー、露出補正ダイヤルなどを搭載。電源オフでも露出補正の状態がひと目でわかるのは便利です。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。外装には高品位な質感があります。

 

【エントリー②】

キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」

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キヤノンの高級コンパクト「PowerShot G」シリーズの中位に位置する1型センサー機。2014年に発売された「PowerShot G7」の後継として2016年に登場しました。光学4.2倍ズームを継承しながら画質とスピード、機能がさらに向上しています。参考価格は6万7000円。

 

外形寸法は幅105.5×高さ60.9奥行き42.2mm。質量約319g。今回のモデルのなかでは平均的なサイズと重量です。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやセルフタイマーランプなどを搭載。グリップには突起があり、しっかりとボディを支えられます。

 

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背面には、液晶モニター、動画ボタン、RING FUNC.ボタンなどを搭載。ボタン類は大きめで押しやすいといえます。

 

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天面には、モードダイヤルや露出補正ダイヤルなどを搭載。鏡胴部のリングでは絞りやシャッター速度を素早く調整できます。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。起動は約1.2秒と素早く、ストレスを感じません。

 

【エントリー③】

キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」

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胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディの1型センサー機。2015年に発売された「PowerShot G9 X」の後継として2017年に登場。光学3倍ズームや外観デザインを受け継ぎつつ、画質や手ブレ補正の性能を高めています。参考価格は5万9140円。

 

外形寸法は幅98×高さ57.9×奥行き31.3mm。質量は約206g。今回選んだモデルのなかでは最も薄くて軽い製品です。胸ポケットにすんなりと収まり、長時間入れたままで歩きまわっても苦になりません。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやセルフタイマーランプなどを搭載。両サイドには滑り止めの素材が張られており、小型ながらしっかりとホールドできます。

 

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背面には、液晶モニターや動画ボタンなどを搭載。ボタン類の数は今回のモデルのなかで最も少なくシンプルで、ビギナーにも取っ付きやすいといえます。

 

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天面には、再生ボタンやモードダイヤルなどを搭載。再生ボタンが背面ではなく天面にある仕様は珍しく、慣れるまではやや戸惑うかもしれません。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。側面のボタンによって素早くWi-Fi 接続ができるのが便利です。

 

【エントリー④】

ソニー「Cyber-shot DSC-RX100M3」

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人気機種「DSC-RX100」シリーズの3代目として2014年に発売された1型センサー機。レンズには開放値F1.8-2.8の光学2.9倍ズームを、撮像素子には1型の裏面照射型CMOSセンサーをそれぞれ搭載しています。参考価格は8万2780円。

 

外形寸法は幅101.6×高さ58.1×奥行き41mm。質量は約290g。「PowerShot G9 X Mark II」の薄さと軽さには一歩及びませんが、EVFとチルト液晶を備えた1型センサー機としてはかなりの薄型軽量ボディです。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやセルフタイマーランプなどを搭載。外観デザインの面では歴代のRX100シリーズで大きな差はなく、ひと目で見分けるのは難しいでしょう。

 

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背面には、液晶モニター、動画ボタン、Fnボタンなどを搭載。ボタン類は小さめで、手の大きな人はやや窮屈に感じることもあるでしょう。

 

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天面には、ポップアップ式のEVFやモードダイヤルなどを搭載。天面の後方には段差があり、ボディの薄さを際立たせています。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。側面のFINDERボタンを押すとファインダーがポップアップするギミックは、RX100シリーズのなかでもこのMark 3から採用されています。

 

【エントリー⑤】

パナソニック「LUMIX DMC-LX9」

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明るいレンズを搭載した高級コンパクト「LUMIX LX」シリーズの新モデルとして2016年に発売。レンズには開放値F1.4-2.8の光学3倍ズームを、撮像素子には1型の高感度MOSセンサーをそれぞれ採用しています。参考価格は8万8020円。

 

外形寸法は幅105.5×高さ60×奥行き約42mm。質量は約310g。今回のモデルのなかでは平均的なサイズと重量です。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやセルフタイマーランプなどを搭載。グリップが薄くホールド性は少々もの足りなく感じますが、デザイン的にはオシャレです。

 

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背面には、液晶モニターや4Kフォトボタンなどを搭載。カスタマイズ可能なFnボタンの多さも、本機のメリットのひとつです。

 

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天面には、モードダイヤルや動画ボタンなどを搭載。電源は他社とは異なり、レバー式です。電源スイッチの形状はボタン派とレバー派で好みがわかれますが、個人的にはレンズ交換式カメラと共通の仕様であるレバー式が好みです。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。精悍な雰囲気が漂うフルブラックの外装です。

 

【エントリー⑥】

パナソニック「LUMIX DMC-TX1」

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高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズと同等の薄型軽量を維持しながら、センサーの大型化を図った「LUMIX TX」シリーズの第1弾。レンズは光学10倍ズームで、撮像素子には1型MOSセンサーを搭載。発売は2016年。参考価格は6万9430円。

 

外形寸法は幅110.5×高さ64.5×奥行き44.3mm。質量は約310g。今回のモデルのなかでは質量は2番めに重く、サイズも大きめです。胸ポケットに入れるのは厳しいでしょう。ただ、光学10倍ズームという抜きん出たズーム倍率を持つ1型センサー機としては、画期的な小型軽量ボディであることは確かです。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやセルフタイマーランプなどを搭載。DMC-LX9と同じく前面や天面に製品名が記されておらず、底面に小さく書かれているだけ。デザイナーのこだわりを感じます。

 

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背面には、EVFと液晶モニター、4Kフォトボタンなどを搭載。EVFと液晶モニターはアイセンサーによる自動切り替えに対応。便利ですが、やや敏感すぎるのは気になりました。

 

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天面には、モードダイヤル、動画ボタン。後ダイヤルなどを搭載。電源は他社とは異なり、レバー式です。動画ボタンの位置に関しては、背面派と天面派にわかれますが、個人的には録画スタート/ストップの際にボディがブレにくい天面が好みです。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。望遠端までズームアップすると、レンズの前玉部分はさらに数センチせり出しますが、そもそも小型軽量なので特にアンバランスには感じません。

 

【エントリー⑦】

リコー「GR II」

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28mm相当の単焦点レンズを搭載したAPS-Cセンサー機。2013年に発売された「GR」の後継機として2015年に登場。レンズやセンサー、薄型ボディを継承しつつ、Wi-Fiの内蔵など撮影機能の強化を図っています。参考価格は6万9140円。

 

外形寸法は幅117×高さ62.8×奥行き34.7mm。質量は約251g。高さを抑えた横に長い薄型ボディです。重量は「PowerShot G9 X Mark II」に次いで2番めに軽く、ワイシャツの胸ポケットにも楽々と収まります。レンズは、電源オンでせり出す沈胴式ですが、光学ズーム機構がないため、使用中でもボディは比較的薄いといえます。

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前面には、電源に連動したレンズバリアやAF補助光ランプなどを装備。Wi-Fiを搭載したため、前モデル「GR」に比べると天面がやや膨らみ、高さが1.8mm増しています。

 

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背面には、液晶モニターやADJ.レバーなどを搭載。ADJ.レバーはやや小さめで回しにくい点が気になるものの、多機能を素早く設定できるのは便利です。

 

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天面には、ホットシューやアップダウンダイヤル、モードダイヤルなどを搭載。ホットシューには外部ストロボのほか、光学式の外部ファインダーなどを装着できます。拡張したい人にはうれしいポイントです。

 

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電源オフの状態(上)、電源オンの状態(下)。側面のEffectボタンでは「クロスプロセス」や「ハイコントラスト白黒」などの特殊効果を素早く呼び出すことができます。

 

【まとめ】携帯性はもちろん、ホールド感や装備とのバランスも考慮すべし

7モデル中、最薄・最軽量なのは「PowerShot G9 X Mark II」。装備を絞ったことで胸ポケットにもすっぽり収まる大きさとなり、携帯性は抜群です。ただし、他モデルもファインダーや可動液晶の搭載、あるいはレンズスペックといった点などでそれぞれ魅力があるので、譲れないポイントを決めて絞り込んでいくと良いでしょう。

 

撮影時のホールド感も重要なポイント。今回の7モデルを実際に手にしたときの印象は、グリップ部の突起が大きい「PowerShot G5 X」と「GR II」が特に持ちやすく感じました。「PowerShot G7 X Mark II」と「PowerShot G9 X Mark II」「LUMIX DMC-TX1」のホールド感もまずまずです。

 

一方、「Cyber-shot DSC-RX100M3」と「LUMIX DMC-LX9」はやや滑りやすい印象。いずれのモデルに関しても、持ちにくく感じる場合は、オプションのカメラジャケットを装着したり、サードパーティ製のグリップを探してみるのもいいでしょう。

 

外観デザインについては、いずれも物欲を刺激するような、高品位な雰囲気が漂っています。カラーバリエーションについては「PowerShot G9 X Mark II」のみがブラックとシルバーの2色を用意。個人的には、ラバーグリップがしっくりと手になじむ「GR II」と、カジュアルさと高級さをあわせ持つ「PowerShot G9 X Mark II」のデザインが気に入りました。

 

次回はいよいよ実写比較編です。

 

テレビの音が天井から降り注ぎ「キャンプファイヤー感」も楽しめる! スピーカー搭載LEDシーリングライトが新登場

パナソニックはLEDシーリングライトの新製品「AIR PAMEL LED THE SOUND」の発売を発表しました。こちらはBluetooth対応のスピーカーを搭載しており、スマートフォンの音楽やテレビの音を天井から再生できるといいます。発表に先立って行われた本機のセミナーでは、さまざまな利用シーンが紹介されたほか、新機能の性能を体験するコーナーも設けられ、いち早くその性能を体験することができました。以下で詳しく見ていきましょう。

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スマホでコントロールできる照明に、スピーカー機能をプラス

「AIR PAMEL LED THE SOUND」は、2017年9月に発売した「AIR PAMEL LED 角型タイプ」の形をベースに、高音質のスピーカーを搭載した製品です。創業100周年を記念した製品群、「Creative! セレクション」に新たに加わるモデルであり、同社LEDシーリングライト「AIR PAMEL LED」シリーズのフラッグシップモデルという位置づけでもあります。

↑AIR PAMEL LED 角型タイプの形をベースに、高音質のスピーカーを搭載↑AIR PAMEL LED 角型タイプの形をベースに、高音質のスピーカーを搭載

 

パナソニックでは、「LINK STYLE LED」という照明器具のシリーズを2017年2月から発売しています。「あかリモ」と呼ばれるスマートフォンアプリを操作することで、複数の照明器具の一括操作や、個々の照明器具のカスタマイズが可能なため、非常に好評を得てるとのこと。今回のモデルはそんなスマートフォンで照明をコントロールできる機能に、さらにスピーカー機能をプラスしたというわけです。

 

「AIR PAMEL LED THE SOUND」には8畳用と12畳用があり、それぞれテレビやラジオと接続するためのワイヤレス送信機を同梱したものと、同梱しないものを用意しています。発売日は2018年2月21日。実売予想価格(すべて税抜)はワイヤレス送信機付きタイプの12畳用が7万5000円前後、8畳用が6万5000円前後、ワイヤレス送信機なしタイプの12畳用が7万円前後、8畳用が6万円前後となっています。また、同時に一緒に使えるアッパーライトが1万3000円前後で発売されます。

 

単なる明かりからユーザーのライフスタイルの提案へ

↑ コンシューマーマーケティング ジャパン本部 ライティング商品課 課長の中島賢二氏↑ パナソニック アプライアンス社コンシューマーマーケティング ジャパン本部 ライティング商品課 課長の中島賢二氏

 

商品の詳細説明に先立って、パナソニック アプライアンス社の中島賢二氏が挨拶し、これまでのパナソニックにおける照明器具の進化の歴史や、「AIR PAMEL LED THE SOUND」の開発背景について説明しました。

 

中島氏によれば、パナソニックの照明器具の歴史は、昭和11年(1936年)のナショナル電球株式会社設立まで遡ります。家庭用照明器具第1号機が昭和27年(1952年)に生産がスタートしてから、今年で66年になるそうです。「より明るく、色鮮やかに」を目指した蛍光灯時代を経て、省エネ、長寿命を追求するLEDの時代に移行。2011年には家庭用LEDのシーリングライトを発売しました。現在はさらなる省エネ化に加え、空間演出へと進化を続けているそうです。

↑同社照明器具の進化の歴史↑同社照明器具の進化の歴史

 

また、いまやスマートフォンで音楽を聴くことは当たり前になりました。中島氏も「スマートフォンの普及で音楽を聞く機会が非常に増えていると思う。何かをしながら聞くというシーンが目立っています。光と音は感性に訴える要素をもっている。これらを組み合わせることで、現代にマッチした生活スタイルを提案できると考えています」と開発の背景を説明。「これからの照明器具の役割は、ただ『明るい、省エネ』だけでなく、間接照明などの明かりの演出機能から、お客様のライフスタイル提案へ進化していきたいです」と意気込みを語りました。

↑新しい照明器具の役割を提案したいとのこと↑新しい照明器具の役割を提案したいとのこと

 

高音質スピーカー搭載のほか、簡単な取り付けなど4つのメリットを持つ

製品の詳しい機能は、パナソニック エコソリューションズ社の居相(いあい)徹氏が解説。本機は「天井に馴染むようにコンパクト化しつつ、かつ音質、特に低域の強化にこだわった製品」とし、具体的には、①高音質のBluetoothスピーカーを搭載 ②空間になじみやすいスクエアフォルム ③「あかリモ」アプリに対応していることで、スマートフォンで操作可能 ④一般のシーリングライトと同様、工事なしで簡単に取付ができる--という4つの特徴があると解説してくれました。

↑パナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 コンシューマー商品企画 課長の居相 徹氏↑パナソニック エコソリューションズ社 ライティング事業部 コンシューマー商品企画 課長の居相 徹氏

 

注目すべきは、やはり音と光でしょう。搭載するスピーカーは空間全体に音が広がりやすい構造で、部屋のどこで聞いても同じように聞こえるといいます。居相氏は本機が「ソファに腰掛けてリラックスしたポジション、1.2mくらいの耳の高さでもっとも音が広がるようになっています」と説明。つまり、部屋のどこにいても、座ってさえいれば、臨場感のある音が楽しめるというわけですね。

↑スピーカーの内部↑スピーカーの内部

 

↑低域の増強にこだわりました↑低域の増強にこだわりました

 

点灯させる場所と6つの明かりが選べる

照明機能は、センター光と両サイドの導光パネルの組み合わせ。センターのみ、または片側の導光パネルのみ点灯と切り替えることで、多彩な光の演出が可能になっています。

 

「たとえば映画鑑賞をするときは、テレビ側のパネルのみを点灯することで、テレビの画面の見やすさ、映画館のような臨場感を両立することができます。また、センター光だけにすると、キャンプファイヤーを囲むような中心感が部屋に生まれるため、家族団らんに向いています」と、その使い方の例を紹介。同時に発売されるアッパーライトを組み合わせれば、より陰影のあるくつろぎ空間が演出できるそうです。

↑↑セミナーで行われたデモ。片側のパネルのみ点灯させることが可能です

 

↑同時発売のアッパーライト↑同時発売のアッパーライト

 

また、先述した本機を操作できる「あかリモ」アプリとは、同社の「LINK STYLE LED」シリーズで使える無料アプリ。個別の器具の点灯/消灯、調光調色といった操作はもちろんのこと、6つの明かりのシーンをボタン1つで、複数の器具を一括で切り替えられます。タイマー機能もあり、好きなシーンを好きな時間に点灯/消灯することができます。

↑昼間は昼光色や文字がくっきり読める光でしゃきっと(左)。夜は暖色系の光でリラックス(右)↑昼間は昼光色や文字がくっきり読める光でしゃきっと(左)。夜は暖色系の光でリラックス(右)するなど、シーンに応じて切り替え可能

 

↑夜はセンター光で明かりだまりを作ってのんびりと↑夜はセンター光で明かりだまりを作ってのんびりと

 

なお、付属のリモコンは、番号だけが書いてあり、一般的な照明器具とはだいぶ見た目が異なります。1つのリモコンで最大15台まで操作でき、アプリで設定した6つのシーンをダイレクトに切り替え可能。スマートフォンのアプリを起動しなくても、ボタンを押すだけですぐに照明を変えられるメリットがあります。

↑あかリモアプリ(左)とリモコン(右)。リモコンの番号はアプリのシーンと連動しています↑「あかリモ」アプリ(左)と1~5までの番号と「消灯」ボタンのみがあるリモコン(右)。リモコンの番号はアプリのシーンと連動しています

 

↑「あかリモ」ではタイマー設定もできます↑「あかリモ」ではタイマー設定もできます

 

天井から降り注ぎ、部屋全体を包み込むような音が快感!

実際にステージで展開されたデモを見て、体験コーナーで体験してみたところ、スッキリとしたデザインと、降り注ぐサウンドが心地いいライトだと思いました。

 

導光板を使って光を乱反射させることで、全方向へと広げている点が好印象。光が天井にも当たるため、落ちついた雰囲気が演出できます。また、壁や天井が明るいと、人は部屋全体を明るく感じるとのことで、その効果も十分に感じることができました。全体だけでなく片側だけ点灯させるなど、明かりで空間の雰囲気を演出できるのも便利です。

↑光を拡散させる導光パネル↑光を拡散させる導光パネル

 

個人的にはすでにスピーカー搭載のLED電球を愛用しているので、天井から音が降り注ぐ快感は知っていますが、本機のスピーカーはさらに臨場感もあり、音の広がりがよく、部屋全体を包み込むようです。これならスピーカーの置き場所に悩まないだけでなく、どの位置からでも同じように楽しめるでしょう。

↑どの位置でも快適に楽しめるデモも行われました↑どの位置でも快適に楽しめるデモも行われました

 

取り付け、取り外しがワンタッチで非常に簡単だったのもうれしい点。取り付けに特別な工具は不要なので、女性でも簡単に導入できるでしょう。現段階ではスマートスピーカーに対応していないそうですが、技術的には可能とのこと。いずれ、音声で簡単に操作ができたら便利ですね。その点も含めて、楽しみが広がりそうな製品です。

家電のプロは「最新の空気清浄機」をどう見たか? 主要5モデルの実力チェック!

今シーズン登場した大手空気清浄機メーカーの最新モデルは、各社の最新技術を投入した意欲作揃いです。そんな最新モデルのなかから5機種を厳選。“家電のプロ”戸井田園子さんが、それぞれの実力をじっくり検証しました。

 

チェック人

家電コーディネーター 戸井田園子さん

戸井田

消費者目線に立った製品評価でおなじみ。空気清浄機の主要機種は欠かさず自宅でチェックしています。

 

空気清浄機利用者の悩みは花粉と面倒なフィルター掃除

空気清浄機の最近のトレンドは「花粉・ニオイ除去」「メンテナンスの軽減」。花粉除去に関しては、室内で気になる空気の汚れに「花粉」を上げる声が多く、それに対する機能を各社強化しています。メンテナンスに関してはフィルター掃除の自動化の流れができつつあります。

 

今回試した5機種のなかで、パナソニックと日立は花粉除去に効果的な気流制御技術を採用しています。ニオイ除去ではダイキンがツインストリーマにより有害化学物質を分解し、脱臭力が従来の2倍に向上。ダイソンは花粉からニオイ、有害ガスまで捕集できる高機能フィルターを採用しています。フィルターの手入れの手軽さでは、自動掃除機能採用の日立とシャープに注目。さらに「IoT化」もトレンドのひとつに。シャープはAIoTクラウド連携の自動運転機能を強化し、新たな可能性を示しています。

 

その1

花粉撃退気流など様々な気流で室内の空気を清浄!

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パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP90

実売価格8万3850円

ハウスダストのなかでも重い花粉を効率的に吸引する気流など多彩な気流を搭載。花粉除去性能は従来の約2倍に向上しました。OHラジカル量がナノイーの10倍の「ナノイーX」で脱臭力もアップ。●サイズ/質量:W398×H640×D268㎜/11.8㎏ ●空気清浄適用床面積〜40畳 ●空気清浄時間8畳/約7分 ●最大加湿量870㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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2本の気流で床上の花粉を本体下部に導き吸引。送風と吸気が干渉せず、花粉が舞い上がりにくいです。

 

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フィルターは簡単に着脱。集じんフィルターは掃除機でホコリ除去。脱臭フィルターは手入れ不要です。

 

戸井田’s CHECK 

状況を先読みする独自のプログラムで快適!

「多彩な運転モードで集じん性抜群。状況を先読みするなど、独自のプログラムで自動運転し、人が操作しなくても快適性を高めてくれます」

 

その2

AIで空気環境や使い方を学び最適な自動運転を選択

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シャープ

プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-HX75

実売価格8万1460円

AIが空気環境や使い方を学習する機種。クラウド上のAIと連携し、花粉の時期には自動で花粉除去運転に切り替わります。空気清浄の効果が実感できるモードやフィルター自動掃除機能を装備。●サイズ/質量:W405×H666×D316㎜/約12㎏ ●空気清浄適用床面積〜34畳 ●空気清浄時間8畳/9分 ●最大加湿量750㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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部屋の隅々に風が行き渡る循環気流を実現。プラズマクラスターがホコリの静電気を除去し、効率良く集じんします。

 

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本体背面の「自動掃除パワーユニット」がプレフィルターを定期的に掃除。ゴミ捨ては約半年に1回。

 

戸井田’s CHECK 

人工知能が自ら考えて空気清浄するのが新しい

「AIで状況に合わせて運転する次世代型。フィルター自動掃除で手入れを軽減し、プラズマクラスターで付着菌やニオイの抑制も期待できます」

 

その3

増強したストリーマで花粉や有害ガスを分解

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ダイキン工業

加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70U

実売価格6万3500円

●サイズ/質量:W395×H600×D287㎜/12.5㎏ ●空気清浄適用床面積〜31畳 ●空気清浄時間8畳/9分 ●最大加湿量650㎖/h ●フィルター交換目安約10年

放電量を増やしたツインストリーマでフィルターに捕集した花粉を芯まで分解。有害ガスの分解スピードや脱臭性能が2倍に向上しました。集じん力が持続する「TAFUフィルター」を新採用。

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集じん力が持続する「TAFUフィルター」を搭載し、電気集じんユニットをなくしたことで、メンテナンス性が向上しました。

 

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フィルター上部に2つのストリーマユニットを搭載。フィルターに効率良く照射できる設計です。

 

戸井田’s CHECK 電気集じん部を省略してメンテの手間を軽減!

「独自の電気集じんの長所を残しつつ、電気集じん部をなくして手入れを省手間化。加湿を併用しても空気清浄能力が落ちないのは同社のみです」

 

その4

従来比約2.5倍の吸い込み速度で花粉を素早く捕集する!

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日立

自動おそうじ クリエア EP-NVG110

実売価格9万1580円

8畳の清浄時間わずか6分の高性能モデル。従来機種の約2.5倍の吸い込み速度の気流で花粉を素早く捕集する「快速花粉」気流を新搭載しました。自動掃除機能でプレフィルターの清潔さを維持。●サイズ/質量:W360×H673×D291㎜/13.4㎏ ●空気清浄適用床面積〜48畳 ●空気清浄時間8畳/6分 ●最大加湿量約800㎖/h ●フィルター交換目安約10年

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背面両側からワイドに吸気。「快速花粉」気流は斜め前への送風で花粉の多い床上付近に気流を起こします。

 

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緑色の自動お掃除ユニットが、運転48時間ごとにプレフィルター上を移動しながらホコリを除去。

 

戸井田’s CHECK 

自動掃除機能をはじめメンテのしやすさが光る

「自動お掃除機能搭載に加え、前面パネルがガラス製で手入れがラク。洗って脱臭力が回復する脱臭フィルターを採用しているのも魅力です」

 

その5

PM0.1や有害ガスを高性能フィルターで徹底除去

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ダイソン

Dyson Pure Hot+Cool Link

空気清浄機能付ファンヒーター

実売価格6万5780円

360°集じんの空気清浄機と扇風機、ファンヒーターを融合。フィルターの活性炭量を増やし、室内の有害ガスの捕捉・分解能力を高めました。専用アプリで室内の空気の状態をモニター可能。●サイズ/質量:W222×H632×D222㎜/4.01㎏ ●空気清浄適用床面積〜8畳 ●空気清浄時間畳/約30分 ●加湿機能非搭載 ●フィルター交換目安約1年(※1日12時間使用の場合)

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PM0.1レベルの粒子を99.95%除去し、清浄な空気で送風。ホルムアルデヒドなどのガスも逃しません。

 

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360°グラスHEPAフィルターはメンテ不要で1年で交換。手入れは本体に付いたホコリの除去のみです。

 

戸井田’s CHECK 

空気清浄できる涼風・暖房機器として大活躍!

「いち早くIoTに対応した機種。純粋な空気清浄機としてより、きれいな空気で涼風・暖房できるのがうれしい。設置性も群を抜いています」

 

番外編

デザインで選ぶ加湿器

2017年下半期は、加湿機能が充実しているうえに洗練されたデザインの製品が続々と登場しています。部屋に置いて使うものだからこそ、インテリア性も十分に考慮して選びたいですね。

 

デザインで選ぶ加湿器その1

上から水を注ぐだけのタンクレス構造!

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バルミューダ

Rain Wi-Fiモデル

実売価格4万9680円

上から水を注いで給水できる加湿器。本体に取り入れた空気を酵素フィルターで分解し、清潔な蒸気で加湿します。操作は本体上部のリングを回して押すだけ。スマホ操作も可能です。●サイズ/質量:φ350×H374㎜/約5.7㎏ ●加湿方式気化式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約17畳 ●最大加湿量600㎖/h ●給水ボウル容量4.2ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その2

大容量の流線型ボディで給水の手間が省けて便利

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シロカ

5L加湿器 SD-C111

実売価格5980円

たまご型ボディがインテリアとしても楽しめる加湿器。容量5ℓで、最大加湿量でも約12時間加湿できる。超音波式なのでミストが熱くならず、子どものいる家庭でも安心。●サイズ/質量:約φ230×H300㎜/約1.3㎏ ●加湿方式超音波式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約10畳 ●最大加湿量350㎖/h ●タンク容量約5.0ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その3

除菌とカルシウム除去性能が大幅に向上した超音波式

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カドー

超音波式加湿器

STEM620

実売価格4万5900円

床や壁が濡れないマイクロミストで部屋全体を加湿。特殊抗菌プレートが水槽内のカビや雑菌を99.9%以上除菌します。水道水内のカルシウム成分除去性能も大幅アップ。●サイズ/質量:φ270×H855㎜/4.3㎏ ●加湿方式超音波式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・27畳 ●最大加湿量600㎖/h ●タンク容量2.3ℓ

 

デザインで選ぶ加湿器その4

のびやかなラインで床濡れを軽減する加湿器

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ドウシシャ

ハイブリット式加湿器

実売価格1万7150円

インテリア性の高いデザインを採用したハイブリット式。高さ89㎝の吹出口からミストを放出することで床濡れを防ぎます。加湿量を4段階で調整可能です。●サイズ/質量:約φ200×H890㎜/約2.2㎏ ●加湿方式ハイブリッド式 ●適応床面積※プレハブ住宅洋室の場合・約10畳 ●最大加湿量350㎖/h ●タンク容量約3.0ℓ

掘り出し物の宝庫!! アンダー9万円の高級コンパクトカメラおすすめ7選

画質に優れた小型軽量のカメラが欲しい。でも使える予算には限りがある。そんな人には、アンダー9万円の高級コンパクトカメラがおすすめ。そこで、スマホを超える高画質と高機能を備えつつ、携帯性や予算の面でも魅力の高い7製品を選りすぐり、その性能を比較してみました。本稿では、各モデルの概要と基本スペックをおさらいしていきます。

20180110_y-koba2 (1)↑上段左から、パナソニック「LUMIX DMC-LX9」、リコー「GR II」、キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」、キヤノン「PowerShot G5 X」、ソニー「Cyber-shot DSC-RX100M3」、パナソニック「LUMIX DMC-TX1」、キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」

 

そもそも「高級コンデジ」って何?

一般的に高級コンパクトカメラとは、1型以上の大きなセンサーを搭載し、小型軽量で高品位なボディと、多彩な撮影機能を備えたカメラのこと。通常のコンパクトカメラよりもグレードが上という意味で「高級」と呼ばれていますが、実際には最新モデル以外なら、実売4万円台の高級コンパクトカメラもあります。

 

そこで今回はあえて高価なモデルは除外し、9万円以内で購入できる高級コンパクトカメラをピックアップしてみました。よりハイスペックな最新モデルに飛びつくのも悪くないですが、カメラとの付き合い方はそれだけではありません。限られた予算内で最良のモデルを選択し、余ったお金で撮影旅行に出かける。そんな賢い写真生活を目指してみましょう。

 

ここからは、今回取り上げた7モデルの概要と基本スペックを見ていきましょう!

※記事内の価格は2018年1月現在の、編集部調べによるものです

 

【その1】

EVF&バリアングル液晶採用で撮影が快適

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キヤノン
PowerShot G5 X
参考価格7万4800円

左右のバランスが取れた一眼風デザインを採用した1型センサー機。レンズは開放値F1.8-2.8の光学4.2倍ズームで、撮像素子には有効2020万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。発売は2015年。

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注目したいポイントは、今回紹介する7製品のなかでは唯一バリアングル式の液晶モニターを採用していること。チルト式の液晶とは異なり、バリアングル式は上下だけでなく左右にも動くので、カメラの横位置/縦位置を問わず自由なアングルで撮影しやすいメリットがあります。

20180110_y-koba2 (3)↑レンズは光学4.2倍ズームで、センサーには1.0型有効2020万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (4)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは0.39型約236万ドット

 

【その2】

小型ボディにトレンド機能を過不足なく凝縮

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キヤノン
PowerShot G7 X Mark II
参考価格6万7000円

キヤノンの高級コンパクト「PowerShot G」シリーズの中位に位置する1型センサー機。2014年に発売された「PowerShot G7」の後継として2016年に登場しました。光学4.2倍ズームを継承しながら画質とスピード、機能がさらに向上しています。

20170111_G7XMk2

本機ならではの特徴は、明るいレンズやチルト可動式液晶、タッチパネル、アナログダイヤルといった高級コンパクトのトレンドを過不足なく薄型軽量ボディに凝縮していること。

20180110_y-koba2 (6)↑レンズは光学4.2倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (7)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その3】

胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディ

20180110_y-koba2 (8)

キヤノン
PowerShot G9 X Mark II
参考価格5万9140円

胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディの1型センサー機。2015年に発売された「PowerShot G9」の後継として2017年に登場。光学3倍ズームや外観デザインを受け継ぎつつ、画質や手ブレ補正の性能を高めています。

20170111_G9XMk2

ユニークなのは、コンパクトデジカメで一般的な十字キーがなく、主要な操作のほとんどをタッチパネルで行うこと。撮影機能としては、オートNDフィルターや星空モード、クリエイティブフィルターの「背景ぼかし」などを搭載しています。

20180110_y-koba2 (9)↑レンズは光学3倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (10)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その4】

性能と価格のバランスに優れた人気シリーズの3代目

20180110_y-koba2 (11)

ソニー
Cyber-shot DSC-RX100M3
参考価格8万2780円

人気機種「DSC-RX100」シリーズの3代目として2014年に発売された1型センサー機。レンズには開放値F1.8-2.8の光学2.9倍ズームを、撮像素子には1型の裏面照射型CMOSセンサーをそれぞれ搭載しています。

20170111_RX100M3

シリーズ最新モデル「DSC-RX100M5」と比べた場合、AFや連写、動画などの性能はやや見劣りしますが、レンズやポップアップ式のEVF、チルト液晶モニターなどは同等ものを採用。実売価格も抑え目になっています。

20180110_y-koba2 (12)↑レンズは光学2.9倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (13)↑液晶モニターは3.0型約123万ドット。EVFは0.39型144万ドット

 

【その5】

開放値F1.4を誇る明るいレンズが魅力

20180110_y-koba2 (14)

パナソニック
LUMIX DMC-LX9
参考価格8万8020円

明るいレンズを搭載した高級コンパクト「LUMIX LX」シリーズの新モデルとして2016年に発売。レンズには開放値F1.4-2.8の光学3倍ズームを、撮像素子には1型の高感度MOSセンサーをそれぞれ採用しています。

20170111_LX9

最大の特徴は、ズームワイド端の開放値が、今回の7製品中で最も明るいF1.4を誇ること。薄暗いシーンでも感度をあまり上げずに高画質で撮影したり、比較的速いシャッター速度を使って手ブレや被写体ブレを低減したりできる利点があります。

20180110_y-koba2 (15)↑レンズは光学3倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (16)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その6】

薄型軽量ボディと250mm相当の望遠撮影を両立

20180110_y-koba2 (17)

パナソニック
LUMIX DMC-TX1
参考価格6万9430円

高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズと同等の薄型軽量を維持しながら、センサーの大型化を図った「LUMIX TX」シリーズの第1弾。レンズは光学10倍ズームで、撮像素子には1型MOSセンサーを搭載。発売は2016年。

20170111_TX1

見どころは、薄型軽量ボディでありながら、250mm相当の望遠撮影ができること。遠景の被写体を大きく引きつけた撮影のほか、ボケを生かした表現が気軽に楽しめます。また、ワイド側で最短5cm、テレ側で最短70cmまで近寄れるマクロ機能もあります。

20180110_y-koba2 (18)↑レンズは光学10倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (19)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは0.2型約116万ドット

 

【その7】

画質と携帯性を重視して、あえて単焦点レンズ採用

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リコー
GR II
参考価格6万9140円

28mm相当の単焦点レンズを搭載したAPS-Cセンサー機。2013年に発売された「GR」の後継機として2015年に登場。レンズやセンサー、薄型ボディを継承しつつ、Wi-Fiの内蔵など撮影機能の強化を図っています。

20170111_GR2_2

注目は、画質と携帯性を重視してあえて単焦点レンズを採用したことと、ユーザーの撮影スタイルに応じて細かくカスタマイズ可能な独自の操作系を備えていること。外部ファインダーやワイコン(レンズに装着することで画角を広げられるアクセサリー)など、オプションのアクセサリーが充実している点も見逃せません。

20180110_y-koba2 (21)↑レンズは単焦点レンズで、センサーには1型よりも大きなAPS-Cサイズの有効1620万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (22)↑液晶モニターは3.0型約123万ドット。EVFは非搭載

 

機能の豊富さという点ではほぼ互角

以上の7モデルに共通した特徴としては、フルオートからフルマニュアルまでの多彩な撮影モードを備え、リングやダイヤルの回転操作でシャッター速度や絞り値の調整ができることです。また、RAW撮影やUSB充電、Wi-Fi機能についても全モデルが対応しています。

 

搭載している機能の内容には違いがありますが、機能の豊富さという点ではほぼ互角といっていいでしょう。拡張性に関しては、天面にアクセサリーシューを備えた「PowerShot G5 X」と「GR II」の2台がやや有利です。

 

メニューのUIについては、キヤノンの3台は「EOS」シリーズに、ソニー機は「α」シリーズに、パナソニックの2台はミラーレスカメラの「LUMIX」シリーズにそれぞれ近いデザインを採用しています。一眼レフやミラーレスのサブ機として選ぶ場合は、同じメーカー内であれば取っ付きやすいといえます。リコー「GR II」に関しては独自のUIですが、従来のGRシリーズから受け継がれたものです。

 

次回以降、それぞれの外観や画質などをチェックしていきます。

 

 

掘り出し物の宝庫!! アンダー9万円の高級コンパクトカメラおすすめ7選

画質に優れた小型軽量のカメラが欲しい。でも使える予算には限りがある。そんな人には、アンダー9万円の高級コンパクトカメラがおすすめ。そこで、スマホを超える高画質と高機能を備えつつ、携帯性や予算の面でも魅力の高い7製品を選りすぐり、その性能を比較してみました。本稿では、各モデルの概要と基本スペックをおさらいしていきます。

20180110_y-koba2 (1)↑上段左から、パナソニック「LUMIX DMC-LX9」、リコー「GR II」、キヤノン「PowerShot G9 X Mark II」、キヤノン「PowerShot G5 X」、ソニー「Cyber-shot DSC-RX100M3」、パナソニック「LUMIX DMC-TX1」、キヤノン「PowerShot G7 X Mark II」

 

そもそも「高級コンデジ」って何?

一般的に高級コンパクトカメラとは、1型以上の大きなセンサーを搭載し、小型軽量で高品位なボディと、多彩な撮影機能を備えたカメラのこと。通常のコンパクトカメラよりもグレードが上という意味で「高級」と呼ばれていますが、実際には最新モデル以外なら、実売4万円台の高級コンパクトカメラもあります。

 

そこで今回はあえて高価なモデルは除外し、9万円以内で購入できる高級コンパクトカメラをピックアップしてみました。よりハイスペックな最新モデルに飛びつくのも悪くないですが、カメラとの付き合い方はそれだけではありません。限られた予算内で最良のモデルを選択し、余ったお金で撮影旅行に出かける。そんな賢い写真生活を目指してみましょう。

 

ここからは、今回取り上げた7モデルの概要と基本スペックを見ていきましょう!

※記事内の価格は2018年1月現在の、編集部調べによるものです

 

【その1】

EVF&バリアングル液晶採用で撮影が快適

20180110_y-koba2 (2)

キヤノン
PowerShot G5 X
参考価格7万4800円

左右のバランスが取れた一眼風デザインを採用した1型センサー機。レンズは開放値F1.8-2.8の光学4.2倍ズームで、撮像素子には有効2020万画素の裏面照射型CMOSセンサーを搭載。発売は2015年。

20170111_G5X_2

 

注目したいポイントは、今回紹介する7製品のなかでは唯一バリアングル式の液晶モニターを採用していること。チルト式の液晶とは異なり、バリアングル式は上下だけでなく左右にも動くので、カメラの横位置/縦位置を問わず自由なアングルで撮影しやすいメリットがあります。

20180110_y-koba2 (3)↑レンズは光学4.2倍ズームで、センサーには1.0型有効2020万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (4)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは0.39型約236万ドット

 

【その2】

小型ボディにトレンド機能を過不足なく凝縮

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キヤノン
PowerShot G7 X Mark II
参考価格6万7000円

キヤノンの高級コンパクト「PowerShot G」シリーズの中位に位置する1型センサー機。2014年に発売された「PowerShot G7」の後継として2016年に登場しました。光学4.2倍ズームを継承しながら画質とスピード、機能がさらに向上しています。

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本機ならではの特徴は、明るいレンズやチルト可動式液晶、タッチパネル、アナログダイヤルといった高級コンパクトのトレンドを過不足なく薄型軽量ボディに凝縮していること。

20180110_y-koba2 (6)↑レンズは光学4.2倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (7)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その3】

胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディ

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キヤノン
PowerShot G9 X Mark II
参考価格5万9140円

胸ポケットにすっぽり収まる薄型軽量ボディの1型センサー機。2015年に発売された「PowerShot G9」の後継として2017年に登場。光学3倍ズームや外観デザインを受け継ぎつつ、画質や手ブレ補正の性能を高めています。

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ユニークなのは、コンパクトデジカメで一般的な十字キーがなく、主要な操作のほとんどをタッチパネルで行うこと。撮影機能としては、オートNDフィルターや星空モード、クリエイティブフィルターの「背景ぼかし」などを搭載しています。

20180110_y-koba2 (9)↑レンズは光学3倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (10)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その4】

性能と価格のバランスに優れた人気シリーズの3代目

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ソニー
Cyber-shot DSC-RX100M3
参考価格8万2780円

人気機種「DSC-RX100」シリーズの3代目として2014年に発売された1型センサー機。レンズには開放値F1.8-2.8の光学2.9倍ズームを、撮像素子には1型の裏面照射型CMOSセンサーをそれぞれ搭載しています。

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シリーズ最新モデル「DSC-RX100M5」と比べた場合、AFや連写、動画などの性能はやや見劣りしますが、レンズやポップアップ式のEVF、チルト液晶モニターなどは同等ものを採用。実売価格も抑え目になっています。

20180110_y-koba2 (12)↑レンズは光学2.9倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (13)↑液晶モニターは3.0型約123万ドット。EVFは0.39型144万ドット

 

【その5】

開放値F1.4を誇る明るいレンズが魅力

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パナソニック
LUMIX DMC-LX9
参考価格8万8020円

明るいレンズを搭載した高級コンパクト「LUMIX LX」シリーズの新モデルとして2016年に発売。レンズには開放値F1.4-2.8の光学3倍ズームを、撮像素子には1型の高感度MOSセンサーをそれぞれ採用しています。

20170111_LX9

最大の特徴は、ズームワイド端の開放値が、今回の7製品中で最も明るいF1.4を誇ること。薄暗いシーンでも感度をあまり上げずに高画質で撮影したり、比較的速いシャッター速度を使って手ブレや被写体ブレを低減したりできる利点があります。

20180110_y-koba2 (15)↑レンズは光学3倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (16)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは非搭載

 

【その6】

薄型軽量ボディと250mm相当の望遠撮影を両立

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パナソニック
LUMIX DMC-TX1
参考価格6万9430円

高倍率コンパクト「LUMIX TZ」シリーズと同等の薄型軽量を維持しながら、センサーの大型化を図った「LUMIX TX」シリーズの第1弾。レンズは光学10倍ズームで、撮像素子には1型MOSセンサーを搭載。発売は2016年。

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見どころは、薄型軽量ボディでありながら、250mm相当の望遠撮影ができること。遠景の被写体を大きく引きつけた撮影のほか、ボケを生かした表現が気軽に楽しめます。また、ワイド側で最短5cm、テレ側で最短70cmまで近寄れるマクロ機能もあります。

20180110_y-koba2 (18)↑レンズは光学10倍ズームで、センサーには1.0型有効2010万画素MOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (19)↑液晶モニターは3.0型約104万ドット。EVFは0.2型約116万ドット

 

【その7】

画質と携帯性を重視して、あえて単焦点レンズ採用

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リコー
GR II
参考価格6万9140円

28mm相当の単焦点レンズを搭載したAPS-Cセンサー機。2013年に発売された「GR」の後継機として2015年に登場。レンズやセンサー、薄型ボディを継承しつつ、Wi-Fiの内蔵など撮影機能の強化を図っています。

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注目は、画質と携帯性を重視してあえて単焦点レンズを採用したことと、ユーザーの撮影スタイルに応じて細かくカスタマイズ可能な独自の操作系を備えていること。外部ファインダーやワイコン(レンズに装着することで画角を広げられるアクセサリー)など、オプションのアクセサリーが充実している点も見逃せません。

20180110_y-koba2 (21)↑レンズは単焦点レンズで、センサーには1型よりも大きなAPS-Cサイズの有効1620万画素CMOSセンサーを搭載

 

20180110_y-koba2 (22)↑液晶モニターは3.0型約123万ドット。EVFは非搭載

 

機能の豊富さという点ではほぼ互角

以上の7モデルに共通した特徴としては、フルオートからフルマニュアルまでの多彩な撮影モードを備え、リングやダイヤルの回転操作でシャッター速度や絞り値の調整ができることです。また、RAW撮影やUSB充電、Wi-Fi機能についても全モデルが対応しています。

 

搭載している機能の内容には違いがありますが、機能の豊富さという点ではほぼ互角といっていいでしょう。拡張性に関しては、天面にアクセサリーシューを備えた「PowerShot G5 X」と「GR II」の2台がやや有利です。

 

メニューのUIについては、キヤノンの3台は「EOS」シリーズに、ソニー機は「α」シリーズに、パナソニックの2台はミラーレスカメラの「LUMIX」シリーズにそれぞれ近いデザインを採用しています。一眼レフやミラーレスのサブ機として選ぶ場合は、同じメーカー内であれば取っ付きやすいといえます。リコー「GR II」に関しては独自のUIですが、従来のGRシリーズから受け継がれたものです。

 

次回以降、それぞれの外観や画質などをチェックしていきます。

 

 

家電のプロが「もっとも勢いがある」と感じたメーカーは? 2017年「注目の家電」と「業界の流れ」を振り返る!

2017年も各社からさまざまな家電製品が登場しました。なかでも、家電のプロの目から見て、いったいどんなアイテムが印象に残ったのでしょうか。前編では、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に調理家電について語っていただきました。後編となる今回は、調理家電以外で注目したアイテムや、2017年の業界の流れについてお話を聞いていきましょう!

 

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)

IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

パワー、持続力ともに高い「コードレスキャニスター掃除機」がいよいよ出てきた

――2017年、調理家電以外で「これは!」と思ったものはありますか?

 

安蔵 いよいよ出てきたな! と思ったのは、シャープと東芝から相次いで登場したコードレスキャニスターのクリーナーです。実は以前にも発売されたことがあったのですが、当時はパワーとバッテリー容量がいまひとつなのに、価格も安くなかったので普及しませんでした。今回、シャープと東芝から出た製品は、パワー、バッテリーともしっかり確保されていて、実用性は十分です。

20171122_ashida2_AEC-AP700-N
シャープ

コードレスキャニスター掃除機

RACTIVE Air(ラクティブ エア) EC-AP700

実売価格6万9480円

紙パック式のコードレスキャニスター掃除機。本体質量1.8kg、標準質量2.9kgの軽量ボディが特徴です。着脱式のバッテリーを採用し、予備バッテリーを用意すれば連続して運転できます(自動モードで約30分×バッテリー2個=約60分)。バッテリーパックは本体と離れた場所で充電が可能。サイクロン式の「EC-AS700」もあります。

 

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東芝

コードレスキャニスター VC-NXS1

実売価格10万9190円

独自開発のモーターにより、強力な吸引力を実現。自走式のパワーヘッドで、スイスイお掃除できます。標準モードで最長約60分の運転が可能。裏表のない二面式の本体も特徴。また、大容量のダストカップを装備したダストステーションが付属しているので、本体のダストカップのゴミ捨てが不要です。

 

――今回は普及すると思われますか?

 

安蔵 訴求の仕方次第ですね。コードレスキャニスターで裾野を広げるためには、新しモノ好きのユーザーに訴求するだけでなく、高齢者を含めたマジョリティに訴えねばなりません。そのためには、今までのキャニスターと同じ使い勝手を実現して、高齢者でも迷わず使えるようにし、なおかつ充電は「充電台に置くだけ」というシンプルさが求められます。シャープも東芝もここはクリアしているので、あとは「いかに認知を広げるか」ということではないでしょうか。

 

ロボット掃除機ではパナソニックのRULOが他社と差別化できていた

――ロボット掃除機市場はいかがでしょうか。

 

安蔵 色々と出ましたが、どれか1台を選ぶならパナソニックの「RULO(ルーロ)」を推します。

 

――あ、センサーを増やした新モデルでしたよね。

 

安蔵 はい。特に上位モデルのMC-RS800は、人工知能も搭載して、マッピングしながら間取りを学習して効率よく掃除します。このマッピングが面白いんですよ。一度間取りをマッピングすれば、スマートフォンの専用アプリから「エリア指定モード」を利用して、掃除してほしくない場所を指定できるんです。例えばペットがいる家庭なら、エサの置き場所を指定すれば、そこを避けて掃除してくれます。ルンバの場合はバーチャルウォールという機材を設置する必要がありますし、その他のメーカーでは、磁気テープを貼る必要があることも。磁気テープだと、さすがにリビングの見栄えがね……。その点、RULOならリビングに余計なモノを置くことなく、除外エリアを指定できます。これは、大きな差別化ができているポイントですね。

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パナソニック

RULO MC-RS800

実売価格12万9220円

独自の三角形状を採用し、部屋の隅のゴミにも強いのが特徴です。新機種ではレーザー、超音波、赤外線の3種類の障害物検知センサーを搭載し、壁や障害物にぶつからないようにお掃除。スマートフォンからの操作にも対応します。

 

エアコンではアイリスオーヤマのWi-Fi搭載が衝撃的

――空調関連ではいかがでしょう。印象的な製品はありましたか?

 

安蔵 ユニークさという意味では、日立の凍結洗浄エアコンは印象的ですね。なかなか真似できないだと思います。しかし、なんといってもエアコンで衝撃的だったのは、新規参入したアイリスオーヤマがWi-Fiを標準搭載したこと。パナソニックやシャープも最上位のシリーズでは無線LANを内蔵していますが、アイリスオーヤマは8万~10万円台の低価格帯でWi-Fi搭載を実現し、業界を震撼させました。

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日立

ステンレス・クリーン 白くまくん

プレミアムXシリーズ
実売価格税込30万230円(※14畳タイプRAS-X40H2)

熱交換器の自動お掃除機能「凍結洗浄」は、熱交換器をいったん凍らせて霜を蓄え、一気に溶かすことで、従来取り除くのが難しかったホコリやカビを洗い流す新方式。エアコン内部をキレイにして清潔な空気を送り出します。[くらしカメラ AI]で部屋を検知し、人がいない時間を選んで自動で洗浄するのも特徴。

 

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アイリスオーヤマ

IRW-2817C(10畳用)

実売価格10万7780円

Wi-Fiと人感センサーを標準搭載し、屋外からのスマートフォンでの遠隔操作を実現したルームエアコンです。低価格とWi-Fi搭載で大きな注目を集めましたが、現在は販売終了。

 

安蔵 エアコンを遠隔操作しようという動きは2012年ごろからあったのですが、当時は法律の問題で電源ONができず、普及に弾みがつきませんでした。法改正を受けて、各社とも電源オンに対応するようになったのですが、これまでずっと「オプション(別売)対応」でした。そこにアイリスオーヤマが先陣を切ってWi-Fiを標準搭載し、パナソニックとシャープが続いた形です。パナソニックとシャープは最上位モデルのみですが、来年は下位モデルにまで広げて欲しいところですね。もちろん、他のメーカーも追随してくるでしょう。

 

――遠隔操作とは、それほど便利なものなんですか?

 

安蔵 もちろん。できたほうが誰にとっても便利です。家に帰る前に部屋を涼しくしておきたい、あるいは暖かくしておきたいとは誰しも思うでしょう。ましてやペットを飼っていると、春先の気温が落ち着かない時期などは「暑くて苦しんでいないかな……」などと心配してしまいます。この心配がなくなるだけでも、導入する価値がありますね。個人宅だけでなく、アパートやマンションなどの集合住宅に導入すれば、賃貸物件のアピールポイントの1つになるはずです。ペット可の賃貸物件とは、特に相性がいいのではないでしょうか。

 

もうひとつ、遠隔操作といえば、洗剤と柔軟剤を自動投入するパナソニックの洗濯機が良かった。こちらもスマホとの連携が可能なうえ、洗剤の量を自動で計量してくれるので、帰宅時間に合わせて洗濯が終了するよう、スマホで設定できるようになっています。

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パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9800

実売価格35万3620円

液体合成洗剤や柔軟剤をあらかじめ入れておけるタンクを搭載し、洗濯の際は最適な量を計算してタンクから自動で投入。手間が省けて洗剤の入れすぎなどもなくなります。外出先からスマートフォンで洗濯の仕上がり時間などを設定可能。

 

2017年は「見える化」の機運が高まった

――空気清浄機の分野ではいかがでしょう。

 

安蔵 これは、家電業界全体にも言えるのですが、2017年は「見える化」の機運が高まってきた印象があります。そもそも、空気清浄機というものは、本当に効いているのかがわかりづらい。メーカーもその点に配慮して、例えば運転状況が屋外からスマホで確認できるようにし、スマホアプリで空気の状況を示すことで、空気清浄機の効果を見せる……といった形で「見える化」を進めてきた印象ですね。ダイキン、シャープ、ダイソン、ブルーエアなどがこれに対応していますが、例えばダイキンの加湿空気清浄機「MCK70U」は、PM2.5、ホコリ、ニオイの3種類の汚れを6段階のレベルで「見える化」しています。今後はパナソニックなども当然対応してくるでしょう。

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ダイキン

MCK70U

実売価格5万7070円

独自のストリーマ技術を強化し、有害ガスの分解スピードや脱臭性能が2倍になりました。0.3μmの微小な粒子を99.97%除去するTAFUフィルターを新たに搭載。ルームエアコンと同じアプリで、スマートフォンから室内の空気を見える化。遠隔操作も可能です。

↑ダイキンのアプリ画面↑ダイキンのアプリ画面

 

安蔵 「見える化」という意味では、「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載した三菱電機の衣類乾燥除湿機「サラリ」が抜群に良かった。衣類乾燥除湿機では「一択」と言っていいと思います。

 

――「一択」ですか! どこがそんなにいいんでしょうか?

 

安蔵 「光ガイド」という機能がいい。これは、濡れた部分だけ検知して緑色の光で照らし、重点的に温風を当ててくれる機能です。これがあるだけで、「ちゃんと働いてくれているな」と、確認できるので、安心感がまるで違います。発想が面白いうえに理に適っている、という極めて良いプロダクトですね。また、フィリップスの電動ハブラシは、スマホと連携して正しく磨けているか、コーチングできるものが出ています。こちらも「見える化」のひとつと言えるでしょう。

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三菱電機

サラリ MJ-120MX

実売価格4万3090円

経済的なコンプレッサー方式を採用する衣類乾燥除湿機。約180cmのワイド送風で、洗濯物を一気に乾燥できます。温度、湿度、赤外線センサーを用いて乾き残りを見つけ、緑色の「光ガイド」を照射しながら集中乾燥します。

↑除湿をスタートしてから約5分ほど経過すると、濡れた箇所だけ検知して重点的に送風するのが特徴だ↑除湿をスタートしてから約5分ほど経過すると、濡れた箇所だけ検知して緑色の光で照らし、重点的に送風します

 

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フィリップス

sonicare(ソニッケアー) HX9964/55

実売価格3万8880円

4種類の高性能ブラシヘッドを備えた電動ハブラシ。スマートフォンの専用アプリで歯磨きをリアルタイムに追跡し、きちんと磨けているかどうかをセンサーでチェックします。

 

メーカーで「勢いがあるな」と感じたのはパナソニックとシャープ

――ちなみに、2017年、安蔵さんが「勢いがあるな」と感じたメーカーはどこですか?

 

安蔵 まずはパナソニックですね。先述の「ロティーサリーグリル&スモーク」「洗剤を自動投入する洗濯機」をはじめ、創業100周年で気合いの入った商品が数多く発表されました。私は毎週、家電を紹介するラジオ番組をやっているんですが、面白いモノを立て続けに出すものだから、紹介したいのがパナばかりになってしまって。こんなに続けて大丈夫か……と思ったこともあります。

↑前編でも紹介したパナソニックのパナソニック ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100(実売価格5万1230円)↑前編でも紹介したパナソニックのパナソニックの「ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100」(実売価格5万1230円)。かたまり肉を回転させて焼くことができるほか、オーブン、トースター、燻製器としても使用可能

 

もうひとつ際立っていたのが、実はシャープだと感じています。もともと、どん底の時期に「蚊取空清」や「ロボホン」などのチャレンジングな商品を出していましたが、これは凄いことですよ。2017年も、そのチャレンジ精神は健在。先述のコードレスキャニスター掃除機のほか、冷蔵庫の分野では大容量の500Lクラスで左右どちらでも開く「どっちもドア」を実現したモデルや、AIoT(※)に対応したモデルを開発しています。どっちもドア&AIoTモデルが出なかったのはちょっと残念でしたが、いずれ開発されるでしょう。また、効果は床置きの方がいい部分もあるとは思いますが、発想の面では天井に取り付けることで邪魔にならないLEDシーリングライト付きの空気清浄機、「天井空清」も面白いですね。さらに勢いのあったメーカーの次点を挙げるとすれば、低価格でWi-Fi搭載エアコンを出したアイリスオーヤマでしょう。

AIoT……AI(人工知能)とIoT(モノがインターネットを通じてクラウドやサーバーに接続され、情報をやりとりすること)を組み合わせたシャープの造語。単なるIoTではなく、ユーザーの好みを学習して提案するなどが可能となります

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シャープ

SJ-GX50D

実売価格30万5680円

クラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応したAIoT冷蔵庫。献立や食品保存方法などを教えてくれます。チルドルーム内を清潔に保つ高密閉構造の「プラズマクラスターうるおいチルド」を新採用。

 

――では最後に、2018年の家電がどのように進化していくか、予想をお願いします!

 

安蔵 意外性に欠けると思いますが、やはり期待したいのは家電のスマート化。いま、スマートスピーカーは一部のギークが楽しんでいるだけですが、できることが増えると魅力も増していきます。メーカーには、他社が対応したら自社も……というのではなく、「何が何でも対応してやろう」くらいの意気込みで対応してほしいです。極端な話をすれば、情報をやりとりするインターフェイスさえしっかり作っておけば、アプリの開発やアップデートはある程度「後追い」でもできるはず。そんなイメージで、開発スピードをどんどん上げていってほしいですね。

 

――魅力的な調理家電が数多く登場し、「遠隔操作」「見える化」などがキーワードとなった2017年。2018年も、「何だコレ!」と、我々の度肝を抜くような、斬新な家電に登場してほしいところ。みなさんもぜひ、新たなアイテムの登場に期待してみてください!

 

2017年の注目の調理家電を紹介した前編はコチラ

コレ、読まずに選んでホントにいいの? 電気シェーバー「ビッグ3」の違いがわかる「6項目徹底比較」を総まとめ

本稿は、電気シェーバーの主要3メーカー(ブラウン、パナソニック、フィリップス)の高級モデルを比較する連載(全3回)の最終回。第1回では、「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」を検証し、第2回では「操作性」「メンテナンス性」「付加機能」を比較検証してきました。今回はそれらの検証結果を踏まえ、各モデルがどんなユーザーにピッタリなのかを考えていきたいと思います。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

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パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

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フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【検証のまとめ】

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電気シェーバーで誰もが第一にチェックする項目はシェービングの性能。前回までのテストではそれを「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」の3項目に分けて検証しました。今回はその結果をもとに、各モデルを選ぶべきユーザーのタイプを考えていきたいと思います。

 

また、切れ味維持に重要な役割を果たすシェーバーの「メンテナンス性」に関しては、どの機種も高い清浄能力を持っていた一方、ランニングコストや手洗いをする場合の快適性に差が出ました。そこでメンテナンスについても、各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

さらに、毎日使い続けるうえで重要な要素である「操作性」と、利用シーンが広がる「付加機能」の種類も、改めて整理していきましょう。

 

<シェービング性能(シェービングの速さ/深剃り/肌への負担)>

「シェービング」に関しては、今回テストした3機種はどれもトップクラスの性能を誇っています。それを前提としたうえで、より厳密に各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

とにかく深剃りしたいならパナソニック

まず肌に負担をかけずに高い深剃り性能を求めるなら、パナソニックがオススメ。同機は3種5枚の外刃であらゆるタイプのヒゲを捕らえられ、毎分1万4000ストロークの高速駆動で濃いヒゲもスパッと剃り切るうえ、「5Dアクティブサスペンション」であらゆる形状の肌にピタッと密着。肌への摩擦抵抗を抑えたシェーピングができます。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

実際のところ、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がしました。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑パナソニックは、頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

また、同機はシェービングの速さも秀逸。3機種の中でも最もバランスの取れた機種だと言えます。ただし、お風呂剃りには非対応。その意味では、シェービングフォームなどは使わず、ヒゲ剃りをさっさと済ませたい人に最適です。

 

肌にやさしい速剃りを求めるならフィリップス

一方、深剃りはある程度のレベルでいいのでとにかく手早くシェービングを済ませたい人はフィリップスが最適。可動域が広い3つの丸型ヘッドが独立して動くことで、顔のあらゆる部分で肌の広い面積に接触。ヘッドを円を描くように動かしてシェービングすることで、外刃の「くの字」スリットにあらゆる角度からヒゲを導きカットします。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

また、敏感肌の人など、最も肌にやさしいシェーバーを探している人もフィリップスがオススメとなります。お風呂剃りやフォーム、ジェルを使ったシェービングにも対応し、「深剃り」以外はどれもトップクラスの性能を示しています。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

深剃り&お風呂剃りならブラウンがオススメ

深剃りでなおかつお風呂剃りやシェービングフォームを使ったヒゲ剃りを希望するならブラウンがオススメ。様々なヒゲに特化した5種類のカットシステムを搭載。毎分1万回の音波振動で普段皮膚の下に隠れたヒゲまで引き出してカットします。また、クッション性の高い4個の外刃がそれぞれ独立して可動し、顔の曲面に追随。また、本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象がありました。肌への負担はパナソニックと同レベルというイメージです。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

<メンテナンス性>

メンテナンスの手間に関しては、洗浄充電器を使う場合は、各モデルともシェーバーをセットして洗浄ボタンを押せば終了。ほかに必要なのは定期的な洗浄液(カートリッジ)の交換だけです。洗浄機能についても3機種とも遜色ない性能を見せました。違いが出てくるのがランニングコストです。

↑各社の洗浄充電器。左から↑各社の洗浄充電器。左からブラウン、パナソニック、フィリップス

 

「週1でいい」なら洗浄コストが最も安いのはフィリップス

まず、最もコストが安く、かつ洗浄液カートリッジの交換も少なくて済むのはフィリップス。週に1度洗浄した場合のコストは年間3000円で、カートリッジの交換も3か月に1回で済みます。ただし、この数字はメーカーが推奨する「週に1度の使用」という前提があってのもの。これを他機種の洗浄充電器と同じ1日1回の使用で計算し直すと、年間ランニングコストが約7倍=約2万1000円となり、交換頻度が約13日に1回になります。メーカーも推奨しない毎日の洗浄は必要ないかもしれませんが、「週に1度」という洗浄頻度は、毎日清潔な状態でシェービングしたい人には物足りないかもしれません。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

コストを抑えて毎日洗浄したいならパナソニック

シェーバーを毎日洗浄したい人で、洗浄のランニングコストを安く抑えたいなら、パナソニック・ラムダッシュES-LV9CXがオススメです。年間ランニングコストは約3200円。同機はカートリッジ交換式でなく、専用カップに水道水と洗浄剤を混ぜ入れて使うタイプで、洗浄液の交換目安は1か月に1回です。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

高い除菌率にこだわるならアルコール洗浄採用のブラウン

毎日洗浄して、除菌にもこだわりたい人は、アルコール洗浄システムを採用し、除菌率99.9%のブラウンが最適。毎日使った場合、洗浄液カートリッジは3週間に1度の交換が目安で、ランニングコストは年間8660円程度になります。ちなみに、2日に1度の洗浄なら年間4330円になり、パナソニックにだいぶ近づきます(洗浄液のアルコールが気化する関係で、2か月以上の使用は推奨されていません)。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

ヘッドを駆動させる手軽な洗浄を望むならパナソニックかブラウン

一方、洗浄のランニングコストを限りなくゼロに近づけるならヘッドを水洗いするという選択になります。この場合のオススメはパナソニック。「音波洗浄モード」を搭載し、市販のハンドソープを使って汚れを落とせます。また、同機の洗浄充電器には「乾燥+充電コース」が搭載されているので、洗浄のみ自分で行い、乾燥と充電は機械任せ、という使い方もできます。またブラウンも、ヘッドに液体洗剤やハンドソープをつけてスイッチを入れながら洗浄&水洗いが可能です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑パナソニックは音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

一方フィリップスは、シェーバーを駆動させながらヘッドの水洗いはできません。同機の洗浄充電器はジェルやフォームの洗浄力が高いので、特にシェービングフォームやシェービングジェルを使う人は、通常は水洗いでケアし、週に1〜2回は洗浄充電器でしっかり汚れ除去するのがオススメです。

 

替刃のコストが最も安いのはフィリップス

ちなみに、替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

<操作性>

操作性に関しては、毎日の使用感にも関わる重要項目。使い始めて「こんなはずでは……」とならないよう、ぜひチェックしておきたいところです。

 

ホールド感の高さで選ぶならパナかフィリップス

ブラウンは、他の2機種、特にフィリップスと比べると手に持ったときの重量感があり、デザインも無骨で、どちらかというと手が大きな欧米の人向けのサイズ感かなと感じました。ただ、シェービングしながら親指操作でヘッドの固定/解除ができるのは便利です。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑ブラウンのグリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

パナソニックは、重さはブラウンと同等で、サイズ感はブラウンよりやや細め。ただ、手に持つとホールド感の高いデザインで、ヘッドに重心があることもあり、ブラウンより操作感が軽く感じられました。親指が当たる部分にラバー素材を使うなど、きめ細かなデザインの配慮も伺えます。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑パナソニックの本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

フィリップスは3機種の中で最も軽く、グリップも細身。手で持ったときにホールド感のあるデザインで、手が小さめな筆者は、最もスムーズにシェービングが行えました。このモデルのみ、ヘッドを固定する機能が付いていなかったので、鼻の下などを剃りにくく感じる人もいるかもしれません。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑フィリップスのグリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます。なお、逆手での操作も快適

 

いずれにしても、手に持ったときの感触は個人差が大きいので、機会があれば、購入前に量販店などで1度手に取ってみることをオススメします。

 

バッテリー重視なら長持ち&表示が細かいフィリップス

充電に関しては、3機種とも1時間で充電が終了。万一バッテリーがなくなっていても数分で1回シェービングできるのも助かります。洗浄充電器を使った充電はどれも充電器にセットするだけと手間いらず。バッテリーの持ちは、1日3分の使用でフィリップスが約20日、ブラウンが約17日、パナソニックが約14日持ちます。シェービング後毎回洗浄・乾燥・充電する人にはあまり関係ないスペックですが、長期出張が多い人は、覚えておいてもいいかもしれません。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑フィリップスのバッテリー表示。本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

またバッテリー残高表示は、ブラウンが5段階表示、パナソニックは0〜100%を10%単位で表示、フィリップスが0~100%を1%単位で表示します。これも常に洗浄充電器を使う人にはあまり問題にならない差ですが、手洗い派で、使用中にバッテリーがなくなってしまわないか気になる人は、表示が細かく変わるモデルのほうが安心できるでしょう。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑パナソニックのバッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑ブラウンのバッテリー表示は5段階。シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

<付加機能>

ブラウンはキワ剃りしやすく、フィリップスは洗顔用アタッチメントが付属

追加機能も購入条件としての優先順位は低いとはいえ、知っておいて損はない情報です。付加機能で差が出たのはキワ剃り刃とお風呂剃り対応。ブラウンとパナソニックがキワ剃り刃を内蔵しています。使いやすさでは、キワ剃りしながら刃の先端が見やすいブラウンのほうが優秀でした。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑ブラウンのキワ剃り刃は先端が見えて便利。リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

フィリップスは、キワ剃り刃は内蔵していませんが、アタッチメントでヒゲスタイラー(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドが付いています。ヒゲスタイラーはヒゲの長さを5段階で揃えられ、洗顔ブラシヘッドは極細毛で毛穴に詰まった皮脂や角質をやさしく除去できます。シェービングだけでなく、フェイスケア全体への興味を喚起するフィリップスの独自の戦略が伺えます。

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑フィリップスの洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

一方お風呂剃りについては、「シェービング性能」の項でも触れましたが、ブラウンとフィリップスが対応し、パナソニックが非対応。パナソニックはお風呂剃り対応の3枚刃ラムダッシュも発売していますが、残念ながら、極上の剃り味が味わえる5枚刃はお風呂剃りモデルは発売されていません。朝シャワーを浴びるときにヒゲも剃りたいという人も多い昨今、お風呂剃り対応の5枚刃ラムダッシュの登場が待たれるところです。

 

高級電気シェーバー3モデルの検証企画は以上で終了。どの機種もシェーバーとしての実力は折り紙つきながら、細かく見ていくと様々な“違い”があることがわかりました。本稿を参考に、自分の肌質やシェービングの好み、お手入れスタイルに合った1台を選んでください!

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電気シェーバーの「年間メンテ代」って知ってる? 「ビッグ3」最新モデルの「剃り味以外」を徹底比較!

本稿は電気シェーバーの「ビッグ3」、ブラウン、パナソニック、フィリップスのフラッグシップモデルについて、性能や使いやすさを徹底検証する連載企画。「シェービングの速さ」や「深剃り」「肌へのやさしさ」をチェックした前回に続き、第2回となる今回は、「操作性」「メンテナンス性」と「付加機能」について検証していきます。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

操作性」では、シェーバーの持ちやすさやボタン操作のしやすさ、運転モード数を確認。充電時間と連続稼働時間、バッテリー残量表示なども合わせて検証します。「メンテナンス性」はシェービング後のヘッド部分のお手入れの手間をチェック。特に、最上位機の売りである自動洗浄充電機の使い勝手を吟味していきたいと思います。さらに「付加機能」では、キワ剃り刃やアタッチメントなど、ヒゲ剃り以外の機能の有無と使い勝手を見ていきます。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<操作性>

グリップはやや太く重めだがホールド感は良好

本機のグリップはかなり太めで、しっかり持って操作する必要があります。背面にはラバー素材が使われていて、ホールド感は良好でした。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

充電時間は1時間で約50分間の使用が可能で、1日3分の使用だと約17日、といったところです。バッテリーはリチウムイオン電池で、5分の急速充電で1回のシェービングが可能。毎回使用後の充電も問題なしです。

 

洗浄充電器での充電は、ヘッドを下向きにして充電器に置くだけ。充電ボタンを押すということもなく、自動で充電が始まります。また、本体に直接電源コードをつないでの充電も可能です。

 

本体のバッテリー残量表示は5段階で、残量がわずかになるとバッテリーマークが赤く点滅します。この状態でも1回分のシェービングは可能です。

↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます

 

ちなみに、本体正面のスタートボタンの上には、ヘッドの首振りを固定できるスライドスイッチを付属。鼻の下を剃る際に、シェーバーを肌に当てたまま操作できるのは便利でした。

↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動

 

↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます

 

<メンテナンス性>

アルコール洗浄システムを採用し、除菌率が極めて高い

本機は、1台で充電、洗浄、刃の潤滑化、除菌、乾燥が行える「クリーン&リニューシステム」(洗浄充電器)を付属。“機械にお任せ”でシェーバーのメンテナンスが行えます。特に本機の洗浄充電器はアルコール洗浄システムを採用していて、99.9%という高い除菌率。実際に使ってみると、洗浄成分と循環システムのおかげか、ヒゲくずがキレイに落ちていました。

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます

 

洗浄時間の目安は約3分。その後40分程度乾燥運転します。また、シェーバーは「クリーン&リニューシステム」を使わず、洗面所で水洗いも可能です。付属のブラシを使って、シェーバーヘッドの台座部分の掃除も可能です。

↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去します。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます

 

なお、洗浄液カートリッジの交換は、毎日洗う場合は3週間に1度が目安。カートリッジの実売価格は2個入りで1000円前後なので、毎日洗浄する場合は年間8700円程度のランニングコストがかかる計算になります。網刃と内刃は約18か月ごとに交換することが推奨されており、こちらは9980円(F/C92S ※網刃・内刃一体型カセットタイプ)です。

 

<付加機能>

キワ剃り刃でもみあげなどを整えられるほかお風呂剃りにも対応

本体背面のキワ剃り刃で、もみあげや口ヒゲ、あごヒゲなどを整えることができます。スライド式で、使用時も刃がしっかり安定するのが魅力。また、刃がヘッドの上までくるため、剃っている部分が見やすくなっています。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

また、本機は耐水設計が施され、浴室での使用が可能。シェービングフォームやシェービングジェルを使い、肌にやさしいシェービングもできます。

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<操作性>

人差し指に重心が乗る独自のフォルムで安定して剃れる

グリップはブラウンに比べるとやや細めですが、フィリップスに比べるとかなり太く感じます。ただ、本体を順手で持ったときに人差し指にヘッドの重心が乗る形状になっているため、シェービング中の操作感はかなり高いです。T字カミソリのように逆手で持つ場合も薬指と小指がこのラウンド形状にうまくかかって、軽快に操作できます。グリップ部分はラバー製でホールド感も十分。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました

 

本体は3機種中最も重い(とはいえブラウンとはわずか5g差)ですが、重心がヘッドのほうにあるぶん、操作感は軽く感じられます。

 

充電は1時間で、1日3分のシェービングが約14日間可能。ブラウン同様、洗浄充電器に本体をセットすれば、自動で充電が始まります。また、本体に電源コードを直接挿して充電もできます。バッテリー残量表示は100%~0%を10%単位で表示されます。残量が10%以下になるとバーが赤い点滅表示になるため、充電し忘れが防げて便利。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

ちなみに、本機は「スマートロック機能」を搭載し、グリップを握ると、それを感知してロックを解除。手を離して約60秒後にスイッチが自動でロックされるため、旅行中にカバンの中でON/OFFスイッチが押されて誤作動する、という事態が防止できます。

 

<メンテナンス性>

本体に「音波洗浄モード」を搭載し手洗いでもしっかりケアできる

本機も付属の洗浄充電器を使って、シェーバーヘッド部の洗浄、乾燥、充電が行えます。洗浄に10分、乾燥に80分(室温が約15℃以下の場合170分)かかり、その後充電に移ります。洗浄後は内刃、外刃ともにヒゲくずがすっきり除去されていました。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

本機の洗浄液は水道水と専用洗浄剤を混ぜて使います。洗浄剤は3袋入りで実売価格800円前後。目安として、1日1回の使用で1袋約30日使えるので、年間のランニングコストは約3200円になります。また、外刃の交換目安は約1年で、実売価格は6804円(ES9177)。内刃の交換目安は約2年で、実売価格は2916円(ES9170)となっています。

 

ヘッドを手洗いする場合は、「音波洗浄モード」が便利。別売のクリーニング液のほか、市販のハンドソープが使えて経済的です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

なお、本体液晶画面にはバッテリー残量のほか、「洗浄催促マーク」と「刃点検催促マーク」も表示。「洗浄催促マーク」は刃のメンテが必要なときに点灯、「刃点検催促マーク」は本機の使用開始から約1年の使用で点灯します。

 

<付加機能>

切れ味のいい跳ね上げ式のトリマー刃を搭載

ブラウン同様、本機にもキワ剃り刃(トリマー刃)が搭載されています。45°鋭角刃を採用し、切れ味は文句なし。ヘッドの裏側に設置されているため、剃っている部分がやや見えづらいのが残念です。

↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<操作性>

スリムなグリッブと軽量設計で扱いやすさも文句なし

3機種の中で最もグリップが細くて持ちやすいのが本機。重さも約169gと軽く、T字カミソリのように逆手で持ってのシェービングもスムーズに行えます。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます

 

本体背面にはラバー素材が貼られ、ホールド感も十分。グリップ上部のラウンドした部分に人差し指(逆手の場合は中指)が乗って、安定感のある操作が可能です。

↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです

 

充電時間は1時間。1回の充電で合計約60分のシェービングができます。これは1日約3分間の使用で約20日間使用可能ということです。

 

洗浄充電器での充電は、シェーバーを後ろ向きにセットし、洗浄充電器上部のキャップ(ホルダー)を押し下げてシェーバーのお尻と接続。他機種と比べるとひと手間かかる仕組みになっています。また、電源コードを本体につないでの充電も可能です。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

バッテリー残量は100%~0%を1%刻みで表示されます。また、パナソニック同様本機もセンサーを装備、本体を持ち上げるとバッテリー残量が表示されます。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

<メンテナンス性>

洗浄充電器でシェーバーについたジェルまでしっかり落とせる

付属の洗浄充電器を使い、シェーバーの洗浄、乾燥、刃の潤滑化、充電を自動で行えます。洗浄時間は約10分で、乾燥時間は約4時間が目安。洗浄後はヒゲくずがしっかり除去できていました。皮脂汚れやシェービングフォーム、ジェルも効率よく洗浄できます。

 

洗浄液カートリッジ交換の目安は週に1度の使用で約3か月。クリーニングカートリッジ交換ランプが赤色に点滅したら交換時期です。カートリッジは2個入りで実売価格は1500円前後。年間ランニングコストは3000円前後というところです。替刃の交換目安は約2年で、替刃(SH90/51)の実売価格は5770円です。

↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します

 

ヘッドを水洗いする場合は、シェービングユニットを本体から外し、ユニットから上部ホルダーを外して洗います。

 ↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能

 

シェーバー本体の液晶画面にはクリーニングや充電、ヘッド交換の催促表示など、様々な情報を表示。メンテナンスのし忘れを防げます。

 

<付加機能>

ヒゲトリマーと洗顔ブラシの2つのアタッチメントを付属

本機にはヒゲスタイラーアタッチメント(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドを付属。ヒゲスタイラーはあごヒゲ、口ヒゲ、もみあげのケアに使います。使う際は。本体からシェービングユニットを外し、ヒゲスタイラーを装着。スタイラーコームを取り付けると、ヒゲの長さを1~5mmの5段階に刈り揃えることができます。コームなしでは、長さ0.5mmに仕上がります。

 

洗顔ブラシヘッドが付属しており、顔と毛をぬるま湯で濡らしたあと、毛に洗顔料をつけて回転させて洗顔が可能です。肌当たりはソフトで皮脂や古い角質を効果的に除去。洗い上がりもさっぱりで、手洗いよりも洗顔後の皮脂量の増加が抑えられるとのこと。

↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます

 

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

また、本機はお風呂剃り対応で、シェービングフォームやシェービングジェルをつけてシェービングもできます。肌の滑りが良くなり、摩擦も少なくなるので、肌が弱い人には特にオススメです。

 

【今回のテストのまとめ】

<操作性>

軽さと細身グリップで最も操作感が軽いのはフィリップス

今回試した中で最も操作感が軽いのはフィリップスでしょう。重さ約169gは他の2機種より40g以上軽く、細身で順手でも逆手でもスムーズに扱えます。

↑逆手で持ったフィリップス↑逆手で持ったフィリップス

 

パナソニックは本体が215gと重めで、グリップもやや太めですが、重心がヘッド側にあり、また手に持ちやすいグリップ形状と素材を採用しているため、操作感は良好です。

 

一方、ブラウンは重さではパナソニックより5g軽いものの、手に持ったときの重量感はパナソニック以上。色々な角度でシェービングするときのホールド感も、他の2機種よりやや劣ります。ただし、シェービングしながらヘッドの動きをロックできる機能は、鼻の下などピンポイントのシェービングの際に便利でした。

 

充電時間に関しては3機種とも1時間と急速充電が可能。運転時間に関してはフィリップスが約60分と最も長く、ついでブラウンが約50分、パナソニックが約42分という順番でした。充電の仕方は、ブラウンとパナソニックは洗浄充電器にシェーバーを置くだけと簡単。フィリップスのみ、キャップを押し下げるひと手間がかかりますが、それで決定的に充電が面倒になるということはありません。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスはセンサーが搭載されており、本体を手に持ったときにバッテリー残量が表示されて便利です。

↑パナソニックのバッテリー表示↑パナソニックのバッテリー表示

 

<メンテナンス性>

除菌力と乾燥の速さならブラウン、ランニングコストならパナとフィリップス

今回試した3機種は最上位機だけあって、どれも洗浄充電器が付属。洗浄、除菌、乾燥、刃の潤滑化、充電を全自動で行え、毎回清潔にシェービングできます。特にアルコール洗浄システムを採用したブラウンは、99.9%の高い除菌率が魅力。また洗浄性能についても、3機種とも問題なく汚れが落ちていました。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

乾燥時間に関しては、ブラウンは洗浄液にアルコールが含まれているせいもあり、乾燥が40分と早く済みます。逆に乾燥に一番時間がかかったのがフィリップスで約4時間。ただ、ヒゲ剃りはほとんどの人が1日に1回、多くて2回だと思うので、朝シェービングしてそのまま洗浄乾燥して翌日また使う、あるいは夜剃ったあと洗浄乾燥して翌朝使う、という使い方なら、乾燥時間はそれほど問題にならないと思います。

 

洗浄液のランニングコストは、ブラウンが年間8700円前後なのに対し、パナソニックが3200円、フィリップスが3000円前後と安く済みます。また、フィリップスは交換が3か月に1回とパナソニックの3倍長持ちし、交換頻度が少ないのもメリット。ただし、フィリップスの清浄液カートリッジは週に1度の使用を推奨しています。メーカー推奨の使用法でのランニングコストを考えると、フィリップスが最も安く、交換の手間も少なくなりますが、毎回清潔なシェービングを望むなら、パナソニックやブラウン、という選択肢に変わってきます。

 

替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

 

手洗いでは「音波洗浄モード」がついたパナソニックが有利。市販のハンドソーブが使えるので、余計な買い物が不要なのも魅力です。せっかく最上位機を買ったのなら、洗浄充電器を使うのがオススメですが、ランニングコストを少しでも節約したい人は、「音波洗浄モード」で手洗いして、その後「乾燥+充電コース」を使うのもいいでしょう。

20171229-s1 (5)↑パナソニックの音波洗浄モード

 

ブラウンも専用モードこそついていませんが、電源スイッチを入れながら水洗いすることで、効率よく洗浄が可能。その際に液体洗剤を使えば、汚れ落ちがアップします。一方フィリップスはシェービングユニットを本体から外して洗うため、内刃や外刃を振動させながら流水洗いできないのがデメリット。特にシェービングジェルを使う人は、洗浄充電器を利用するのがオススメです。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスは本体に充電催促や洗浄催促、ヘッド(刃)の催促表示出ます。こうしたメンテナンスのアシスト機能が豊富なのも、毎日清潔で快適なシェービングを望む人にはメリットとなるでしょう。

 

<付加機能>

機能の多彩さならフィリップスが一歩リード

付加機能に関しては、ブラウンとパナソニックはキワ剃り刃のみと標準的。実際の使い勝手は、筆者は刃先が見えやすいブラウンの方が使いやすいと感じました。

 

一方フィリップスは、ヒゲスタイラーと洗顔ブラシヘッドが付いているのが魅力です。ただし、本機では他機種で可能なキワ剃りができないのが残念。どうせならキワ剃り用のトリマーも付けてほしかったところ。

↑フィリップスのヒゲスタイラー↑フィリップスのヒゲスタイラー

 

お風呂剃りに関しては、パナソニックのみ残念ながら非対応。同社はお風呂剃り対応モデルを別途発売しています。浴室での使用を希望する人やシェービングフォーム、シェービングジェルを使いたい人は、ブラウンかフィリップスという選択肢になりるでしょう。次回はこれまでの検証を踏まえて、各モデルがどんな人に向いているかを考えていきたいと思います。

テレビを買うなら“音”も大事なポイント! 国内主要7モデルを徹底比較「音質」編

年末年始のセールシーズンは割引額の大きい大型家電が狙い目。なかでもイチオシは「テレビ」。2011年の地デジ移行に合わせてテレビを買い替えた方は、そろそろ次の買い替えを検討する時期に入ったのではないでしょうか? 今回は、前回に引き続き国内主要メーカー6モデルと、話題のジェネリックテレビ1モデルの計7モデルを実際に用意し、スピーカーの位置や音質をチェックしました。

 

【比較機種】

20171227-i02 (4)

ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」 (49型/4K)

実売価格:12万9730円(2017年12月26日時点)

地デジやネット動画も4Kにアップコンバートして高精細な画質で楽しめるソニーの4Kテレビのエントリーモデル。「Android TV機能」を搭載し、見たい番組もネット動画も音声検索でラクラク検索可能。本体カラーはブラックとウォームシルバーの2色を用意し、お部屋のインテリアに合わせて選べます。

 

20171227-i02 (2)

パナソニック「VIERA TH-49EX850」 (49型/4K)

実売価格20万8200円(2017年12月26日時点)

テクニクスのチューニングによるハイレゾ再生対応のスピーカーを備えた高画質&高音質な4Kテレビ。独自の「ヘキサクロマドライブ」により、画面の諧調を保ちながら色を忠実に再現します。高輝度な映像を表現するHDR映像にも対応。

 

20171227-i02 (5)

シャープ「AQUOS LC-45US45」 (45型/4K)

実売価格13万1000円(2017年12月26日時点)

引き締まった黒を実現する低反射「N-Blackパネル」を搭載した4Kテレビ。独自の高効率LEDバックライトシステムにより、消費電力を抑えたまま画面輝度を高める「リッチブライトネス」機能を搭載。画面角度を水平方向に左右計約30度調節できるスイーベルスタンドにより、視聴場所に応じて自由に向きを調整できます。

 

20171227-i02 (6)

東芝「REGZA 50M510X」 (50型/4K)

実売価格10万7400円(2017年12月26日時点)

小さな音も聴き取りやすいフロントスピーカー搭載の4Kテレビ。独自の「レグザエンジンbeauty」により、地デジなどの映像をクリアに再生し、肌の色も美しく再現します。すばやい操作が求められるゲームプレイ時にクイックレスポンスを発揮する「ゲームモード」を搭載。レグザサーバーと連携して、リモコン1つで過去の番組をシームレスに探せる「タイムシフトリンク機能」も備えます。

 

20171227-i02 (1)

LGエレクトロニクス「49UJ6500」 (49型/4K)

実売価格9万1638円(2017年12月26日時点)

日常のテレビ視聴をワンランク上にしてくれる4Kテレビ。独自の「Color Master Engine」により、カラー、コントラスト、精細度を補正して高画質化。地デジなどの一般的な映像もHDR効果を与えて表現できる「HDR Effect」機能を搭載し、ハイコントラストな映像を楽しめます。

 

20171227-i02 (8)

三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」 (40型/フルHD)

実売価格9万5880円(2017年12月26日時点)

ブルーレイレコーダーを内蔵したフルHDパネル搭載の個性派テレビ。大容量1TBのHDDを内蔵し、HDDからDVD/BDへのダビングも簡単。これ1台で番組録画やDVD/BD視聴が楽しめます。DIATONEの高音質技術と前面スピーカーにより、ニュースやドラマなどの音声もハッキリ聴きやすく再生可能。

 

20171227-i02 (7)

maxzen「J50SK03」 (50型/フルHD)

実売価格5万2800円(2017年12月26日時点)

必要最低限の機能にしぼり、低価格を実現したフルHD解像度のジェネリックテレビ。直下型LEDバックライトと国内メーカーの映像チップを搭載し、高品位な映像を再現。従来モデルからスピーカーの位置が前面に変更になり、より聴き取りやすく臨場感のあるサウンドが楽しめます。

 

スピーカーをチェック

液晶テレビの薄型化・狭額縁化が進むにつれ、スピーカーをどのように配置するかが問題になってきました。どうしても面積・容積を必要とするスピーカーは、テレビの薄型化のハードルのひとつだったのです。

 

以前よく見られたのは、スピーカーをテレビの下辺部分に配置し、下向きに音を出すというもの。これなら正面から見るとスピーカーが目立たず、スッキリとした印象に仕上げることができます。しかし、下向きに音を放出するため「音量を上げてもテレビの音が聴きとりにくい」といった問題や「ブラウン管テレビに比べて音が貧弱」といった問題が出てきました。そのため、バータイプやテレビを上に乗せるボックスタイプのテレビ用スピーカーなどが人気になったことも。

 

最近では、薄型テレビの音質を改善するため、さまざまな工夫を凝らしたモデルが登場しています。ひとつは、「音が聴きとりにくい」といった問題を解決するため、スピーカーを正面に向けて配置したもの。スピーカーを正面に向けることで音が耳に届きやすくなるので、音量を上げなくても人の声などが聴きとりやすくなります。今回紹介したなかでは、東芝「REGZA 50M510X」や三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」、maxzen「J50SK03」がこのタイプ。

20171230-i02(2)↑三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」などはスピーカーが正面を向いたタイプ

 

また、シャープ「AQUOS LC-45US45」は、音を前方向に導くリフレクター構造と前面開口の「フロントオープンサウンドシステム」により、前面スピーカーに近いサウンドになっています。さらに、オンキヨーと共同で開発したサブウーファー搭載の2.1chスピーカーにより、迫力のあるサウンドも楽しめます。

20170905_suzuki_3↑「フロントオープンサウンドシステム」

 

ふたつめは、パナソニック「VIERA TH-49EX850」のように、テレビの両サイドにスピーカーを搭載して音質を強化したもの。このタイプは、通常の液晶テレビに比べて横方向にサイズが大きくなるというデメリットがありますが、その分、外部スピーカーが不要なほど高品位なサウンドが楽しめます。

20171230-i02(3)↑画面の両サイドにスピーカーを搭載

 

パナソニック「VIERA TH-49EX850」は、本体サイドにミッドレンジスピーカーとハイレゾ対応ツイーターのスピーカーユニット、本体下部にダブルウーハー、クアッド・パッシブラジエーターを搭載した「ダイナミックサウンドシステム」を採用。背面のウーファーボックスの音を前面に放出する独自の音導管構造により、テレビの内蔵スピーカーとは思えないほどのサウンドを再生します。

↑背面にはウーハーシステムの重低音を前方へ導く音導管を装備↑背面にはウーハーシステムの重低音を前方へ導く音導管を装備

 

今回は紹介していませんが、ソニー「BRAVIA X9500E」シリーズも同様なサイドスピーカー搭載モデルとなっています。

 

実際の音を聴いてチェック

実際に各モデルで映画を再生して、音質をチェックしてみました。HDMIケーブルでBDレコーダーと接続し、BDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」を再生しています。

20171227-i02(9)

 

まず、最も迫力のあるサウンドだと感じたのはパナソニック「VIERA TH-49EX850」でした。音にサラウンド感があり、サブウーファーと音導管による重低音がほかのモデルとは段違いの迫力。映画を見るのにピッタリのモデルです。

 

次いで良かったのが、シャープ「AQUOS LC-45US45」、東芝「REGZA 50M510X」の2機種。どちらも音がクリアで聴きとりやすく、低音の迫力も十分に感じられました。どちらもオンキヨーと共同開発したスピーカーシステムを採用しているので、納得の音質です。

 

ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」とLGエレクトロニクス「49UJ6500」は、低音の迫力は感じられましたがセリフがやや聴きとりにくい印象。三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」とmaxzen「J50SK03」は、聴きやすいサウンドですが、映画を見るにはややメリハリに欠けるように思えました。

 

日常生活でニュースやバラエティ番組を見る分にはどのモデルも音質は気になりませんが、ドラマや映画をよく見るなら音質重視モデルを選びたいところです。

 

次回はデザインや操作性をチェックします。お楽しみに!

 

2017年、家電のプロがこの9アイテムに「衝撃」と「笑撃」を受けたワケ

日々、多くの製品に触れている家電の専門家は、ちょっとやそっとの製品では驚くことはないはず。そんな彼らが2017年に「衝撃を受けたアイテム」とは何なのか……みなさんも、知りたいとは思いませんか? そこで今回は、業界に精通する家電のプロ・戸井田園子さんに「衝撃を受けた家電」を挙げてもらい、どんな部分に衝撃を受けたのかを語ってもらいます。番外編では、ユニークさが際立つ「笑撃」家電と、「2018年に期待したい家電」もピックアップ。以下で一気にチェックしていきましょう!

 

【今回のガイド】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。年末の振り返り企画でも、多数のメディアに登場しています。

 

衝撃を受けた家電その1

「見た目のインパクトも、肉が回るシーンも衝撃的!」(戸井田)

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パナソニック

ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100

実売価格5万1230円

肉を360°回転させて焼くことができ、柔らかでジューシーなかたまり肉が焼けます。遠近赤外線ダブル加熱、低速回転機構、温度制御の3つのテクノロジーで肉を美味しく調理。グリル以外に燻製器・オーブン・トースターの機能を搭載し、1台4役のマルチユースで活躍してくれます。

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【ココが衝撃的!】

「見た目のインパクトも、肉が回るシーンも衝撃的! 『肉が回るのを見ると、誰でもテンションが上がる』という新たな発見もありました。調理過程でここまで楽しませてくれるとは……。久々にパナソニックの勢いを実感できたアイテムです!」(戸井田さん)

 

衝撃を受けた家電その2

「“どこを乾かしているか”を光で明確化した効果は絶大」(戸井田)

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三菱電機

サラリ MJ-120MX

実売価格4万3090円

「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載した衣類乾燥除湿機。赤外線・温度・湿度の3つのセンサーを搭載して、洗濯物の状態を検知します。また、濡れている場所を検知して緑色のサーチライトで照らし、重点的に風を送る「光ガイド」が特徴的。

【ココが衝撃的!】

「独自の技術『ムーブアイ』で“見える化”を実現したのが衝撃的! どこを乾燥しているかを光で明確化した効果は絶大です。この機能を搭載したのは、『ムーブアイ』のセンサー技術に自信があるからこそ。除湿機でも高い技術力を証明したことで、さらに信頼感がアップしました!」(戸井田さん)

 

衝撃を受けた家電その3

「洗剤の自動投入搭載はまさに“IoTの申し子”」(戸井田)

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パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9800

実売価格37万2570円

最適な洗剤の量を自動で計量し投入する「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」機能が売りのドラム洗濯乾燥機。液体洗剤約870mℓ、柔軟剤約580mℓをあらかじめ入れておけるタンクを備え、洗剤を投入する手間が省けます。アプリで洗濯終了時刻を出先で設定・変更することも可能。

【ココが衝撃的!】

「洗剤の自動投入機能、ついに出た~という感じで大注目! IoT(※)化したことで、洗剤の情報が常に更新されていくのも素晴らしい。まさに『IoTの申し子』といった製品です」

※IoT……モノのインターネット(Internet of Things)の略。あらゆるモノがインターネットを通じて接続され、制御が可能になる状態

 

衝撃を受けた家電その4

「『衣類を着るたびにリフレッシュする』いままでにない新発想!」(戸井田)

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LG

Styler スチームウォッシュ&ドライ S3RER

実売価格21万3840円

衣類の気になるニオイ・シワ・ホコリ・花粉を自宅で簡単にケアできる新家電。クローゼットに服をかけると、独自技術でスチームを循環させてニオイを取り、ハンガーラックを振動させることで衣類のホコリや花粉もふるい落としてくれます。

【ココが衝撃的!】

「いままでにない新発想の衣類ケアに衝撃を受けました! 庫内に蒸気を充満させることで、ホコリやニオイ、皮脂汚れなどを除去する仕組みは秀逸。『衣類を着るたびにリフレッシュする』という発想は、キレイ好きな日本人にも親和性があります。今後の定番家電になる予感!」(戸井田さん)

 

衝撃を受けた家電その5

「メーカーの心意気に打たれた! 話題性、見た目、実力が揃った力作」(戸井田)

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ドウシシャ

SOLUNA 焼き芋メーカー Bake Free WFS-100/SFW-100

実売価格9590円

焼き芋を手軽に作れる焼き芋メーカー。焼き芋型のプレートにサツマイモをセットすると、上下からしっかり包み込んで焼き上げ、約40分で甘みの強い焼き芋が出来上がります。付け替えられる平面プレートも付属しており、焼き魚やホットサンドなどにも対応しています。

【ココが衝撃的!】

「見た目のインパクトとネーミングセンス、この製品を出すメーカーの心意気に打たれました。実際に焼き芋を焼いてみたら、とっても美味しかったことにまたまた衝撃! 焼き芋以外の調理もできるし、デザインも良く、価格も手頃。話題性、見た目、実力が揃ったなかなかの力作。久々に痛快な製品でした」(戸井田さん)

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衝撃を受けた家電その6

「家庭用で『焙煎』、しかも頒布会形式のビジネスモデルが新しい!」(戸井田)

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パナソニック

The Roast

焙煎機本体価格10万8000円+GREEN BEANS(生豆2種または3種コース、12か月の定期頒布契約)生豆2種コース 4104円/月、生豆3種コース 5940円/月

豆の特長を引き出すための温度・時間・風量制御に優れたコンパクトな家庭用熱風式焙煎機。専用スペシャルティ豆と、世界チャンピオンの焙煎士が作成した焙煎プロファイルが12か月分がセットになっています。スマホと連携し、豆の情報や焙煎プロファイルも確認できます。

【ココが衝撃的!】

「家庭用で『焙煎』にフィーチャーした点が新しい! スマホ連携によってトレーサビリティが確保され、適正な焙煎方法がわかるのも魅力。頒布会形式(※)のビジネルモデルもユニークです」(戸井田さん)

※頒布会……会費を払っている会員に向けて、商品を定期的に届ける販売方法

 

番外編① 2017年「笑撃」を受けた家電はコレ!

「笑撃」を受けた家電その1

「卵かけご飯にここまでするか……と笑わせてもらいました」(戸井田)

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タカラトミーアーツ

究極のTKG

実売価格3400円

究極の卵かけご飯を作れる調理器具。生卵をセットして上部のボタンを叩くと殻にヒビが入り、ホルダーボタンを押すと卵が割れて白身と黄身が分離します。白身は高速でかくはんされフワフワの状態に。フワフワの白身の上に黄身を乗せるとフワとろの卵かけご飯が完成します。

【ココが「笑」撃的!】

「見ての通り、こんなもの作るんだ! という笑撃です。卵かけご飯にここまでするか……と笑わせてもらいました(笑)」(戸井田さん)

 

「笑撃」を受けた家電その2

「見た目からしてユニーク。でも実用性もあるのはさすが」(戸井田)

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パナソニック

脱臭ハンガー MS-DH100

実売価格1万9550円

ニオイや花粉を抑制するOHラジカルをたっぷり含む微粒子イオン「ナノイー X」を発生させ、衣類に付着したニオイ・花粉に効果を発揮する脱臭ハンガー。衣類をかけて電源を入れると8つの吹出口から「ナノイー X」が吹き出し、繊維の奥まで入り込んでニオイを減少させます。

【ココが「笑」撃的!】

「見た目からしてユニーク。パナソニックやるなーーと、こちらも笑える一品でした。とはいえ、実用性もあるのがさすがパナ」(戸井田さん)

 

番外編② 2018年に期待したい家電はコレ!

「久々に作り手の熱量を感じた良い製品。発売が待ち遠しい!」(戸井田)

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長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

実売予想価格7万9800円(税抜・2018年3月9日発売予定)

ヒットしている伊賀焼の炊飯土鍋「かまどさん」の窯元「長谷園」と、新鋭家電メーカー「シロカ」が共同開発した電気炊飯器。熱源感知センサーを鍋底に埋め込むなどで「かまどさん」を炊飯器に組み込むことに成功。1300Wの出力で直火と同じ環境を再現し、「かまどさん」の実力を最大限に引き出します。

【ココが「笑」撃的!】

「伝統と技術を守る窯元と、常に新しい製品を目指す家電メーカーも『ものづくり』に対する熱い思いは一緒。お互いを認め合うことでこの製品が生まれたんだなぁ……と実感しました。土鍋炊飯が手軽にできるだけでなく、『食卓を囲むことの大事さ』が伝わり、久々に作り手の熱量を感じた良い製品。3月の発売が待ち遠しいです!」(戸井田さん)

家電ライターが選ぶ「トースター大賞」はどれ? 話題の高級トースター3モデルを4項目で実力チェック

近年、トースターでは、機能性を高めた高級モデルが登場し注目を集めています。買うなら少しでも自分に合ったものを選び、末永く使いたいところですね。そこで今回は家電ライター小口 覺さんに依頼し、パナソニック、シロカ、バルミューダの高級トースター3機種の「焼き上がり」「調節しやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4項目を、各5点満点でテストしてもらいました!

 

味の安定と実用度を 重視して評価した結果は?  

トースターはそれぞれ加熱方式に独自性があります。トーストの焼き上がりに注力したバルミューダ、フライの温めや焼き芋、モチなどもオートキーで設定できるパナソニック、余熱なしでノンフライ調理を可能にしたシロカと、得意技は三者三様。今回は食パンと総菜パンで味の評価を行いました。

 

エントリーその1

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パナソニック

コンパクトオーブン NB-DT51

実売価格1万4540円

外はこんがり、中までしっかり温まる「遠赤外線ダブル加熱」を採用。●サイズ/質量:約W331×H263×D305mm/約3.3kg

 

焼き上がり:4.5/5点

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食パンは外はしっかり、中はしっとりと焼けました。総菜パンも表面が焦げるようなことがありませんでした。

 

調節しやすさ:5/5点

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焼き色は専用のボタンにより5段階に調節できます。タイマー設定もデジタルでわかりやすいです。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki22
庫内が広く手を入れて掃除しやすいです。パンくずトレイも簡単に引き出せます。焼き網は着脱可能です。

 

使い勝手:5/5点

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庫内に高さがあるので、背の高いパンなども調理可能。奥が見やく、調理状態も確認しやすいです。

 

エントリーその2

シロカ ハイブリッド オーブン トースター ST-G111

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シロカ

ハイブリッド

オーブン トースター ST-G111

実売価格2万4300円

瞬間発熱ヒーターと、熱風循環方式を採用。ノンフライ調理も可能です。●サイズ/質量:約W350×H229×D362mm/約4.2kg

 

焼き上がり:4.5/5点

20171122_suzuki27

食パンの焼き上がりはちょうど良かったです。火力が強く、総菜パンなどは焦げやすい場合があります。

 

調節しやすさ:4.5/5点

20171122_suzuki19

加熱モードの切り替え(4種類)や温度設定が可能です。タイマーはアナログのダイヤル式を採用。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki20

パンくずトレイは容易に引き出せます。焼き網は固定の線枠に載せるタイプで水洗いもしやすいです。

 

使い勝手:5/5点

20171122_suzuki30

食パンを4枚同時に焼けます。家族の多い、もしくはたくさん食べる家庭にはありがたいですね。

 

その3

バルミューダ BALMUDA The Toaster

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水蒸気でパンの表面をカリッと焼き上げるスチームテクノロジーを採用。●サイズ/質量:約W357×H209×D321mm/約4.3kg

 

焼き上がり:5/5点

20171122_suzuki28

トーストのカリッとした焼き上がりは圧倒的。中もモッチリ。総菜パンでは差が感じられにくい。

 

調節しやすさ:4/5点

20171122_suzuki25

トーストやクロワッサンなど、パン中心の4種類のモードと3つの温度設定が切り替えられます。

 

メンテナンス性:4/5点

20171122_suzuki26

本体を持ち上げないとパンくずトレイが引き出しにくいです。焼き網は着脱できるので水洗い可。

 

使い勝手:4.5/5点

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調理前に専用カップで水を吸水口に注ぎます。ひと手間がかかりますが、これを儀式として楽しみたいです。

 

トースター大賞:パナソニック コンパクトオーブン NB-DT51

総評:どんなパンやメニューも 失敗することなく焼き上げる

NB-DT51は、これといった弱点が見当たらない、オールラウンドなトースター・オーブンです。メンテナンス性など日常的な使い勝手が良く、庫内に高さがあるため、トースト以外の用途にも活用しやすいです。前面には多くのメニューボタンが備わり、料理の初心者もワンタッチで調理できます。反面、デザインはオシャレとは言い切れず、設置スペースもそれなりに必要な点で、シロカやバルミューダを選ぶ余地もあります。

家電ライターが選ぶ「トースター大賞」はどれ? 話題の高級トースター3モデルを4項目で実力チェック

近年、トースターでは、機能性を高めた高級モデルが登場し注目を集めています。買うなら少しでも自分に合ったものを選び、末永く使いたいところですね。そこで今回は家電ライター小口 覺さんに依頼し、パナソニック、シロカ、バルミューダの高級トースター3機種の「焼き上がり」「調節しやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4項目を、各5点満点でテストしてもらいました!

 

味の安定と実用度を 重視して評価した結果は?  

トースターはそれぞれ加熱方式に独自性があります。トーストの焼き上がりに注力したバルミューダ、フライの温めや焼き芋、モチなどもオートキーで設定できるパナソニック、余熱なしでノンフライ調理を可能にしたシロカと、得意技は三者三様。今回は食パンと総菜パンで味の評価を行いました。

 

エントリーその1

20171122_suzuki31

パナソニック

コンパクトオーブン NB-DT51

実売価格1万4540円

外はこんがり、中までしっかり温まる「遠赤外線ダブル加熱」を採用。●サイズ/質量:約W331×H263×D305mm/約3.3kg

 

焼き上がり:4.5/5点

20171122_suzuki29

食パンは外はしっかり、中はしっとりと焼けました。総菜パンも表面が焦げるようなことがありませんでした。

 

調節しやすさ:5/5点

20171122_suzuki21

焼き色は専用のボタンにより5段階に調節できます。タイマー設定もデジタルでわかりやすいです。

 

メンテナンス性:5/5点

20171122_suzuki22
庫内が広く手を入れて掃除しやすいです。パンくずトレイも簡単に引き出せます。焼き網は着脱可能です。

 

使い勝手:5/5点

20171122_suzuki23
庫内に高さがあるので、背の高いパンなども調理可能。奥が見やく、調理状態も確認しやすいです。

 

エントリーその2

シロカ ハイブリッド オーブン トースター ST-G111

20171122_suzuki33

シロカ

ハイブリッド

オーブン トースター ST-G111

実売価格2万4300円

瞬間発熱ヒーターと、熱風循環方式を採用。ノンフライ調理も可能です。●サイズ/質量:約W350×H229×D362mm/約4.2kg

 

焼き上がり:4.5/5点

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食パンの焼き上がりはちょうど良かったです。火力が強く、総菜パンなどは焦げやすい場合があります。

 

調節しやすさ:4.5/5点

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加熱モードの切り替え(4種類)や温度設定が可能です。タイマーはアナログのダイヤル式を採用。

 

メンテナンス性:5/5点

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パンくずトレイは容易に引き出せます。焼き網は固定の線枠に載せるタイプで水洗いもしやすいです。

 

使い勝手:5/5点

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食パンを4枚同時に焼けます。家族の多い、もしくはたくさん食べる家庭にはありがたいですね。

 

その3

バルミューダ BALMUDA The Toaster

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水蒸気でパンの表面をカリッと焼き上げるスチームテクノロジーを採用。●サイズ/質量:約W357×H209×D321mm/約4.3kg

 

焼き上がり:5/5点

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トーストのカリッとした焼き上がりは圧倒的。中もモッチリ。総菜パンでは差が感じられにくい。

 

調節しやすさ:4/5点

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トーストやクロワッサンなど、パン中心の4種類のモードと3つの温度設定が切り替えられます。

 

メンテナンス性:4/5点

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本体を持ち上げないとパンくずトレイが引き出しにくいです。焼き網は着脱できるので水洗い可。

 

使い勝手:4.5/5点

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調理前に専用カップで水を吸水口に注ぎます。ひと手間がかかりますが、これを儀式として楽しみたいです。

 

トースター大賞:パナソニック コンパクトオーブン NB-DT51

総評:どんなパンやメニューも 失敗することなく焼き上げる

NB-DT51は、これといった弱点が見当たらない、オールラウンドなトースター・オーブンです。メンテナンス性など日常的な使い勝手が良く、庫内に高さがあるため、トースト以外の用途にも活用しやすいです。前面には多くのメニューボタンが備わり、料理の初心者もワンタッチで調理できます。反面、デザインはオシャレとは言い切れず、設置スペースもそれなりに必要な点で、シロカやバルミューダを選ぶ余地もあります。

深剃りNo.1はどれだ? 最新電気シェーバー「ビッグ3」の剃り味を3項目で徹底比較!

「シェービングは手早く済ませたい」「でもしっかり深剃りしたい」という人には、何といっても高級電気シェーバーがオススメです。近年のモデルは深剃りだけでなく、肌への負担軽減にも配慮したものが多いのが特徴。また、専用の洗浄液を使って使用後のヘッド(刃)のケアも自動で行え、毎日清潔に使えるのも魅力です。

 

さて、高級電気シェーバーといえば、まずはブラウン、パナソニック、フィリップスが挙げられるのではないでしょうか。とはいえこの「ビッグ3」、名前は知っていても、いったいどれを選べばいいのか、わからない方も多いはず。そこで本稿では各ブランドの最上位機種を集め、性能と使い勝手を徹底的に比較検証。各ブランドの個性を洗い出していきます。第1回目となる今回は、ヒゲ剃りで最も気になる「シェービングの速さ」「深剃り度合い」「肌への負担」をチェックしていきます。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

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パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

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フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格3万9090円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

「シェービングの速さ」は、顔のヒゲを、これ以上ほぼ剃れない状態(シェービング中の「チリチリ」という音がほとんどしない状態)までシェービングし、その時間を計測しました。ちなみに、筆者はもともとヒゲが濃いほうではなく、生えている場所も口の周りとあご下だけで、シェービング時間は一般の人より短めです。あくまで、比較の目安と考えてください。20171227-s2 (16)

「深剃り度合い」はシェービング終了後のヒゲの残り具合を見た目と手で触った感触で判断しました。「肌への負担」は同じくシェービング後の肌のひりつきの有無をチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<シェービングの速さ>

顔のより広い面積に密着し効率よくシェービング

本機でほぼシェービングを完了するまでの時間は134秒で、その後、口元などややザラつきのある場所を追加で剃りました(筆者の場合、普段のシェービングでも、口元が最も剃り残しの多い場所です)。筆者が所有するシェーバー(1万円前後の普及モデル)よりずいぶん早く終了したというのが実感です。

 

本機のヘッドを、形状の似ているパナソニックと比較すると、一番の長所は外刃部分のクッションの深さ。見た目ではパナソニックの倍近く深く沈み込みます。

↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます

 

さらに、4枚の外刃が独立して動くことで、上唇の上やあご付近など緩やかに隆起している場所で、肌に密着する面積がパナソニックより広く感じました。一方、ヘッドの動きは前後のみのため、シェービング時はヘッドの角度を手で細かく調整する必要があります。1か所のヘッド走行回数は3~4回というところ。ゆっくり肌の上を移動しながらの、効率の良いシェービングでした。

 

<深剃り度合い>

4枚の多彩な外刃で頑固なくせヒゲまで捕らえて深剃り

ヘッドの外側に配置された2枚の「ディープキャッチ網刃」には900種類の異なる形状の穴が組み合わされ、さまざまな毛質のヒゲを捕らえられるとか。さらに網刃に毎分1万回の音波振動を加えることで、ヒゲを穴の中に呼び込みやすくなっています。本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象はありました。また、シェーバーを意識的にゆっくり動かすことでも、外刃がヒゲをキャッチしやすくなり、より剃り残しのない深剃りに繋がるようです。

 

シェービング後の剃り具合は、後述のパナソニックにわずかに及ばないものの、十分以上の深剃りに感じられました。筆者が普段使う電気シェーバーだと毎日のシェービングが不可欠ですが、本機だとそれが2日に1回でも大丈夫だと思わせる深剃りでした。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

<肌への負担>

通常のシェービングなら肌のひりつきはほとんどなし

本機は3機種の中ではシェービングの振動が最も大きく、一見肌への負担が気になります。ですが、実際にシェービングし終わると、ヒリヒリ感もほとんど感じられませんでした。

 

本機の刃の部分のクッション性は他の2機種と比べるとやや強め。肌に強く押し付けても弱く押し付けても剃り味にはまったく影響がなかったので、肌のためには、シェービングの際はあまり強く押し付けすぎないように気をつけましょう。

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<シェービングの速さ>

ピタッと密着するヘッドによりわずか93秒でシェービング完了!

本機で顔のヒゲをほぼ剃り終えるのに要した時間は93秒。その後、口元などをケアしました。ヘッドの動きも、5枚刃のクッション性も3機種の中で最も滑らかで、肌に当てた瞬間からピタッと密着する感覚があります。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます

 

ちなみに、本体背面にはヘッドの動きをロックするスイッチが付いていて、鼻の下などをシェービングするときに便利。ただ、筆者の場合はその機能を使うまでもなく、きれいに剃り切れていました。

↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます

 

<深剃り度合い>

見た目でも手触りでもその優秀な深剃り具体がわかる

一度で剃れる深さは3機種中トップ。シェービング後に肌を触り、鏡を見て深剃り具合を確認しましたが、わずかな差ながら、これも一番深く剃れている印象でした。

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また、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がします。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

 

最も感心したのは、肌にヘッドを押し付けずに、当てただけの状態でもしっかり深剃りできること。3種5枚の外刃であらゆる形状のヒゲを捕らえる技術の高さを実感しました。

 

<肌への負担>

ほとんど圧力をかけなくてもしっかり深剃りできている

このように圧倒的な深剃りができると、肌への負担が気になりますが、筆者の場合はブラウン同様ほとんどひりつきを感じませんでした。

 

深剃りの項でも書きましたが、肌に押し付けずに深剃りできることで、肌への負担も明らかに軽くなっています。本機を使えば、シェービング時につい肌に圧力をかけてしまう人も、軽く肌に当てるシェービングが習慣づけられるでしょう。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<シェービングの速さ>

独特の3ヘッドは円を描くようにゆっくりシェービングすると効率よくヒゲが剃れる

特徴的な3つのヘッドを備えた本機は、シェーバーを円を描くように動かしてシェービングすることが推奨されています。実際、この動きでより多くの方向からヒゲが捕らえられるようで、わずか76秒でほぼシェービングを終了しました。またヘッド自体も滑りやすく、他の2機種よりスピーディーに肌の上を移動できる印象。ちなみに、本機を他機種のように上下に動かしてシェービングすると、終了までより長い時間が必要でした。

 

ヘッドの可動域を手で確認してみると、まず3つの丸型ヘッドを備えたシェービングユニットが前後左右に動きます。さらに、丸型ヘッドのひとつひとつが左右・内側の3方向に動き、顔のあらゆる形状に柔軟に対応。特に、内側への沈み込みが大きく、あごの先端も包み込むようにシェービングが行えます。また、ヘッド全体の幅が大きいのも、効率のよいシェービングができる要因でしょう。

↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能

 

<深剃り度合い>

他の2機種にはやや劣るが、十分な深剃り力を持つ

本機はモーター駆動音がとても静か。使い始めは、本当にヒゲが剃れているのか心配になりますが、上にも書いたように、シェービングに要した時間は最も短かったです。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

ただ、深剃りに関しては、他の2機種にいま一歩の印象。ブラウンやパナソニックの剃り上がりと比較すると、やや手で触ったときにザラつきを感じます。これは、ヘッドのクッションが極めて柔らかいためではないかと推測します。シェーバーを肌に押し付けても、他の2機種に比べて圧力が弱く感じるような、圧力が外に逃げるような感覚があるのです。

 

本機は後述する「肌への負担を軽減する」目的には最適ですが、かなりの深剃りが好みの人は、少々物足りなく感じてしまうかも。とはいえ、電動シェーバーとしては十分な深剃りの実力は備えているので、後述の通り、肌荒れが気になる人にはこちらが第一候補になります。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさは文句なしでよりやさしいモードも搭載

一方、「肌へのやさしさ」という意味では、本機は文句なしでNo.1です。また、3機種の中では唯一、刃の回転数を3段階で変えられ、肌が極端に弱い人はセンシティブモード(弱モード)でのヒゲ剃りも可能です。

↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています

 

【今回のテストのまとめ】

<シェービングの速さ>

どれも優秀だが特にフィリップスが秀逸!

シェービングの速さは、どの機種も十分速いというのが実感ですが、なかでも速かったのがフィリップス。3つに分かれた丸型ヘッドがあごの周辺でもより広い面積に密着できるのが、効率的なシェービングを生み出しているようです。

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一方、パナソニックは、少ない走行で着実にヒゲを剃り切る印象。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。ブラウンは鼻と口の間やあご付近など、緩やかな隆起がある場所での肌への密着度が大きく、一度に広い面積をシェービングできると感じました。

 

<深剃り度合い>

深剃り性能ではトップのパナソニックにブラウンが迫る状態

深剃りではパナソニックが優秀という結果に。これは、5枚刃と「5Dアクティブサスペンション」が、深剃りにも大いに寄与しているようです。

20171227-s2 (19)

ブラウンは見た目や手で触った感覚では、ほとんどパナソニックと変わらぬ深剃り度合い。ただ、シェービング後にパナソニックを使うとまだ剃れている音がするので、パナソニックのほうがより深剃りできると推測します。

 

フィリップスはパナソニックやブラウンに比べると、シェービング後のザラつき感がわずかに残ります。とはいえ、これはあくまで3機種を比較した結果であり、フィリップスも十分深剃りできていると感じました。ブラウンの項では、筆者の手持ちのシェーバー(1万円台の普及モデル)だと毎日のシェービングが不可欠だったところ、本機だと「2日に1回でも大丈夫に思えた」と書きましたが、それはフィリップスも同様(もちろんパナソニックも)です。

 

「少しでも深剃りできる機種がほしい」という人にはパナソニックがオススメ。そうでなければ、どの機種も満足できる深剃り性能を持っていると思います。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさはフィリップスが優秀だが他の2機種も負担は少ない

今回検証した3機種は、どれも「深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立できているといえます。なかでも特に肌への負担が少ないのはフィリップス。通常の使用では多少長時間シェービングしても、肌がひりつくことはありませんでした。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

他の2機種に関しても、「十分剃れた」と思うところまでシェービングを続けても、ほぼ肌にひりつきは感じませんでした。かなり肌が弱い人以外は、フィリップス以外の2機種でも問題なく使えると思います。次回は「操作性」「メンテナンス性」「拡張性」をチェックしていきましょう。

いま液晶テレビを買うならココに注目! 国内主要7モデルを徹底比較「画質」編

年末年始のセールシーズンは割引額の大きい大型家電が狙い目。なかでもイチオシは「テレビ」。2011年の地デジ移行に合わせてテレビを買い替えた方は、そろそろ次の買い替えを検討する時期に入ったのではないでしょうか? この数年のあいだにテレビの主流は4Kモデルに変化してきましたが、まだまだフルHDモデルで十分な場合もあります。そこで今回は、国内主要メーカー6モデルと、話題のジェネリックテレビ1モデルの計7モデルを実際に用意し、画質や使い勝手をチェックしました。

 

テレビの買い替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

【比較機種】

20171227-i02 (4)

ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」 (49型/4K)

実売価格:12万9730円(2017年12月26日時点)

地デジやネット動画も4Kにアップコンバートして高精細な画質で楽しめるソニーの4Kテレビのエントリーモデル。「Android TV機能」を搭載し、見たい番組もネット動画も音声検索でラクラク検索可能。本体カラーはブラックとウォームシルバーの2色を用意し、お部屋のインテリアに合わせて選べます。

 

20171227-i02 (2)

パナソニック「VIERA TH-49EX850」 (49型/4K)

実売価格20万8200円(2017年12月26日時点)

テクニクスのチューニングによるハイレゾ再生対応のスピーカーを備えた高画質&高音質な4Kテレビ。独自の「ヘキサクロマドライブ」により、画面の諧調を保ちながら色を忠実に再現します。高輝度な映像を表現するHDR映像にも対応。

 

20171227-i02 (5)

シャープ「AQUOS LC-45US45」 (45型/4K)

実売価格13万1000円(2017年12月26日時点)

引き締まった黒を実現する低反射「N-Blackパネル」を搭載した4Kテレビ。独自の高効率LEDバックライトシステムにより、消費電力を抑えたまま画面輝度を高める「リッチブライトネス」機能を搭載。画面角度を水平方向に左右計約30度調節できるスイーベルスタンドにより、視聴場所に応じて自由に向きを調整できます。

 

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東芝「REGZA 50M510X」 (50型/4K)

実売価格10万7400円(2017年12月26日時点)

小さな音も聴き取りやすいフロントスピーカー搭載の4Kテレビ。独自の「レグザエンジンbeauty」により、地デジなどの映像をクリアに再生し、肌の色も美しく再現します。すばやい操作が求められるゲームプレイ時にクイックレスポンスを発揮する「ゲームモード」を搭載。レグザサーバーと連携して、リモコン1つで過去の番組をシームレスに探せる「タイムシフトリンク機能」も備えます。

 

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LGエレクトロニクス「49UJ6500」 (49型/4K)

実売価格9万1638円(2017年12月26日時点)

日常のテレビ視聴をワンランク上にしてくれる4Kテレビ。独自の「Color Master Engine」により、カラー、コントラスト、精細度を補正して高画質化。地デジなどの一般的な映像もHDR効果を与えて表現できる「HDR Effect」機能を搭載し、ハイコントラストな映像を楽しめます。

 

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三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」 (40型/フルHD)

実売価格9万5880円(2017年12月26日時点)

ブルーレイレコーダーを内蔵したフルHDパネル搭載の個性派テレビ。大容量1TBのHDDを内蔵し、HDDからDVD/BDへのダビングも簡単。これ1台で番組録画やDVD/BD視聴が楽しめます。DIATONEの高音質技術と前面スピーカーにより、ニュースやドラマなどの音声もハッキリ聴きやすく再生可能。

 

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maxzen「J50SK03」 (50型/フルHD)

実売価格5万2800円(2017年12月26日時点)

必要最低限の機能にしぼり、低価格を実現したフルHD解像度のジェネリックテレビ。直下型LEDバックライトと国内メーカーの映像チップを搭載し、高品位な映像を再現。従来モデルからスピーカーの位置が前面に変更になり、より聴き取りやすく臨場感のあるサウンドが楽しめます。

 

いま買うなら4K? フルHD?

液晶テレビを購入するときに最も気になるのは、やはり「画質」。今回視聴した7モデルのうち、4K解像度モデルは5モデル、フルHD解像度モデルは2モデルとなっています。

 

これからテレビを購入する際、最初に決めなければいけないのは、「4Kテレビにするか、フルHDテレビにするか?」ということでしょう。現行モデルのなかでも、特に50型以上の大画面モデルはほとんどが4K解像度なので、大型テレビを購入するなら4Kテレビ以外にほぼ選択肢はありません。しかし、50型未満のテレビにはまだフルHDモデルも多く、どちらにすべきか迷う人も多いはず。

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現在、地上波デジタル放送の解像度はHD解像度(1440×1080ドット)、BSデジタルやブルーレイソフトはフルHD解像度(1920×1080ドット)となっています。テレビ番組やBDソフトなどを視聴するのがほとんどであれば、フルHD解像度のテレビでも十分に思えます。しかし、2018年12月1日以降には衛星放送による4K/8Kの本放送が開始予定となっていますので、もうすぐ始まる4K/8K放送のために4Kテレビを購入しておくというのもアリでしょう。現行の4Kテレビにこれから発売されるであろうチューナーを接続すれば、すぐに4K/8K本放送が視聴できるようになります。

 

新しいテレビを長く使いたい、リビングなどに設置するメインのテレビとして使いたい、と考えているなら4Kテレビがオススメ。一方、ひとり暮らしなどで数年後にはテレビを買い替えるかもしれないと考えている方や、寝室や子ども部屋などに置くサブテレビとして使いたいなら、価格が手ごろなフルHDテレビを選んでもいいでしょう。

 

4Kテレビはどれを選んでも失敗なし。ジェネリックTVは価格なり

今回、画質をチェックするためにテレビにBDレコーダーを接続し、地デジ放送を録画したものとBDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」をそれぞれ再生しました。いずれもテレビの映像モードは、地デジ「標準」、BDソフト「シネマ」に設定しています。

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地デジは高解像度処理技術で差がつく

HD解像度の地デジ放送は通常、4Kテレビに映し出す際にアップコンバートされます。HD解像度の映像をそのまま4Kテレビに出力すると、画面の4分の1程度しか映像が表示されません。これを画面いっぱいに映し出すためにアップコンバートが必要になるのですが、そのまま拡大しただけでは画質の荒い映像になってしまいます。そこで各社は映像処理エンジンや超解像処理技術など独自の技術を用いて、映像をなるべくなめらかに再生するように工夫しています。

 

各社の4Kテレビで地デジを見てみると、いずれも日常で視聴するのに不満のない画質でしたが、特に自然に4Kアップコンバート処理が施されていると感じたのは東芝「REGZA 50M510X」でした。肌の質感を美しく再現する「美肌リアライザー」や、ノイズを低減する「地デジノイズクリア高精細化技術」といった高画質化技術がしっかり効いて、破綻のないなめらかな映像に仕上げています。

 

フルHD解像度の三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」はやや地味め、maxzen「J50SK03」はやや派手めな絵作りと対照的ですが、地デジはどちらも違和感なく見ることができました。

 

映画を見るならソニーやシャープがオススメ

続いてBDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」を視聴。明るい日中の屋外シーンや、動きのあるアクションシーン、黒の表現が難しい夜のシーンなどを再生して、それぞれのテレビの画質をチェックしました。映像モードは「シネマ」に設定しています。

 

7機種のなかで最も映画が美しく見えたのはソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」でした。地デジに比べて色味や明るさの表現が抑えられ、グッと引き締まった映画ならではの映像が楽しめます。シャープ「AQUOS LC-45US45」も、コントラスト感がやや弱いものの、フィルムのような落ち着いた映像が好印象でした。

 

一方、パナソニックや東芝の場合、超解像処理や倍速補完処理が効きすぎているのか、CGとそうでないところの境目が際立ってしまい、映画というより高精細なテレビドラマのように見えてしまった場面もありました。映画を見る際は、シネマモードに設定するだけでなく、超解像処理や倍速補完処理を弱めに調整したほうがよいでしょう。

 

LGエレクトロニクス「49UJ6500」は、動きのある場面でややスムーズさに欠けるところがありましたが、映像自体は鮮明で上手く描写できていると感じました。

 

フルHD画質の2機種は、三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」が地味ながら破綻のない描写なのに対し、maxzen「J50SK03」はカメラが大きくパンする(カメラを固定したまま水平に動かすこと)場面で、画面がガクガクとコマ送りのようになってしまうことがありました。このあたりの映像処理性能は、価格なりと割り切る必要がありそうです。

 

【まとめ】

地デジを見るなら4Kテレビはどれを選んでも十分な画質。なかでも東芝「REGZA 50M510X」は自然な解像感が際立つ

映画を見るならソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」とシャープ「AQUOS LC-45US45」がオススメ

低価格なジェネリックテレビは、画質面では価格なりなところも

 

次回は画質と並んで重要なサウンドのチェックを行います。お楽しみに!

 

 

「歯磨き後」のニオイ測定で信じられない結果が! 電動歯ブラシ「ドルツ」体験イベントの驚き&快感をレポート

みなさん、電動歯ブラシを使ったことはありますか? 筆者は数年前まで愛用していましたが、故障してからはもっぱら手磨き派です。でも、しっかり磨こうと思うと10分くらいは磨き続けなければいけません。忙しいときや疲れているときは、どうしても疎かになってしまいます。そこでまた電動歯ブラシに戻ろうかな……と思っていたとき。ちょうど、パナソニックの電動歯ブラシ「ドルツ」シリーズを体験できるイベント「ドルツラボ」が、東京・二子玉川ライズで開催されるとのこと。これはありがたい! というわけで、さっそく体験してきました。

 

 

最新モデルは横振動+タタキ振動で効果的に汚れを落とす

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筆者が訪れたのは、12月17日の日曜日の午後。スタッフの方によると、前日は400人ほどが体験したということで、大盛況のようです。展示ブースにはドルツシリーズがズラリとそろっています。

↑「ドルツ」シリーズの展示ブース↑「ドルツ」シリーズの展示ブース

 

最新機種は「ドルツ EW-DP51」で、その最大の特徴は「W音波振動」(※1)の採用。2つのモーターを搭載し、横方向の振動とタタキ振動を同時に行います。毎分3万1000ブラシストロークの横振動では歯周ポケットを重点的に狙います。一方、毎分ブラシ1万2000ストロークのタタキ振動では、歯間部の汚れを重点的に狙って歯垢を除去。

※1:音波領域内での振動

20171222-s2 (18)↑こちらがEW-DP51。マルチフィットブラシや密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシなど、6種類のブラシが付属しています

 

医療用器械をイメージしたというデザインでかっこいいですね。充電は、スタンドにあるリング状の部分に本体を差し込むだけでOK。1時間の満充電で約90分使用できます(※2)。充電台に触れていないため、掃除がラクというのもポイントです。また、2分の急速充電で約1回分(約2分間)使えるクイックチャージ機能(※3)も搭載。朝になって、うわっ、充電忘れてた! というときでも安心ですね。

※2:Wクリーンモード使用時は約45分使用可能 ※3:周囲の温度や使用条件により、使用時間が異なります

 

Wクリーンモードで歯がつるつるになるのを実感!

さっそく、ドルツを体験してみます。機能を見ると、これはなかなか期待できそう。筆者は歯並びの問題なのか、歯間に食べかすや歯垢が溜まりやすいので、このタタキ振動に期待感が高まります。受付を済ませると、パナソニックの会員サイト「CLUB Panasonic」で使える300円分のポイントがいただけます。整理券をもらい、順番になったらブースへ案内されました。

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ブースでは、まずEW-DP51の説明から。使い方や機能の説明を受けると、自分専用の「マルチフィットブラシ」がいただけます。

 

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「マルチフィットブラシ」は、歯の表面やかみ合わせをしっかり磨けるブラシです。EW-DP51にセットし、水でブラシを濡らしてから、実際に磨いていきます。

 

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磨き方のポイントとしては、口の中を4分割し、それぞれ30秒ずつ磨くこと。そうすると合計2分で歯ブラシ完了となります。

 

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最初は横振動とタタキ振動のWクリーンモードで。やや強めの振動ですが、30秒もすると慣れてきます。Wクリーンモードではやや刺激が強いと感じたら、ノーマルモードやソフトモードなど、横振動だけのモードからスタートして、徐々に慣れていくといいでしょう。

 

実際に2分間磨いたところ、予想以上は歯の表面がつるつるに。ふだんは10分以上かけている歯磨きが、たった2分で終わるなんて! また、Wクリーンモードの効果か、歯間部がいつもよりすっきりしています。普段隙間が見えない部分も、隙間が見えるようになりました! ドルツ、恐るべし。

 

このほか歯ぐきケア用の「ガムケアモード」や、歯の着色を軽減する「ステインオフモード」も搭載。全部で5つのモードを適宜使い分けることで、より入念な歯のケアを行うことが可能です。ブラシも標準で6種類も付属。この5つのモードと6種類のブラシがあれば、歯の健康はバッチリなのではないでしょうか。

 

ジェット水流で歯間の汚れを一網打尽に

そしてもうひとつ。歯間を超音波水流で掃除する「ジェットウォッシャードルツ EW-DJ71」も体験しました。こちらは、ジェットノズルから出る超音波水流により、ブラシでは届きにくい歯間の汚れを除去するもの。最新機種であるEW-DJ71は、バブルのはじける際の衝撃波により超音波を発生させ、水流よりも強力に歯垢などを除去できます。

20171222-s2 (10)↑ジェットウォッシャードルツ EW-DJ71

 

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タンクの容量は600mlの大容量。水流は、10段階の強さで調整できます。

 

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ノズル先端を歯間に当ててスイッチオン。するとノズル先端から水流が発生し、歯間の隙間に入ってくるのがわかります。口の中に水が溜まるので、洗面台に水を吐き出しながらお掃除。これが気持ちいいんです。

 

EW-DP51でも十分だと思っていましたが、EW-DJ71を使ったほうがさらに爽快感が増します。歯と歯ぐきが生き返ったような印象です。歯のケアを完璧に行いたいのなら、ドルツ EW-DP51とジェットウォッシャードルツ EW-DJ71を一緒に使うのがベストではないでしょうか。

 

体験コーナーでドルツの性能を体感する

今回のイベントでは、体験コーナーのほかにドルツの性能を知るための実験コーナーもありました。

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「EW-DP51」を使った「W音波振動体験コーナー」です。EW-DP51は、タタキ振動が加わったWクリーンモードと通常のノーマルモードの違いを体験。Wクリーンモードのほうは、ノーマルモードより激しくビーズが振動していました。

 

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こちらは口臭体験コーナー。スティック状のセンサーに息を吹きかけて、口臭レベルを測定します。先に試した編集者は「25」という数値。これでもほぼニオイを感じないレベルとのこと。さて、EW-DP51とEW-DJ71でばっちり歯磨き済みの筆者の結果は……。

 

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数値は…ゼロ。えっ…ゼロ? 口臭レベルゼロです! さすがはドルツ、すごい効果ですね。

 

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こちらはジェットウォッシャー ドルツで疑似歯垢を除去する体験コーナー。ジェル状の疑似歯垢を目がめてジェット水流を浴びせます。するとみるみるうちに洗い流されていきました。ジェットウォッシャー ドルツの威力が実感できます。この体験コーナー、お子さんたちにも人気のようでした。こうして歯や歯ブラシについて楽しく学べるのは、うれしいですね。

 

乾電池タイプのオシャレなシリーズもラインナップ

ちなみに、ドルツシリーズには、携帯性に優れた「ポケットドルツ」というシリーズもあります。こちらは乾電池で駆動するタイプ。リップスティックを思わせるおしゃれなデザインで、バッグに入れておいて、ちょっとした空き時間に歯磨きが可能です。

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歯は、人間にとってとても重要な部分。いちど悪くなってしまうと、噛み合わせの悪化や食欲の減退などにもつながり、身体全体に悪影響を及ぼす可能性があります。いつまでも健康な歯でいるためには、日ごろのケアが大事。いつまでもおいしいものを楽しめる歯でいるために、上手にドルツシリーズを活用してみてはいかがでしょうか。

炊飯器・最新5モデル「4つの結論」がコレだ! 8項目徹底テストまとめが導く「買い」のポイント

本稿は、最新高級炊飯器の主要5モデル(象印、パナソニック、三菱電機、タイガー、日立)を多角的に検証してきた連載企画をまとめたもの。これまで各モデルの「上質炊飯機能」(炊き立て・冷やごはん・冷凍ごはんの食感チェック)「食感炊き分け」「一合炊き」「保温」「操作性・メンテナンス性」「独自機能・設置性」の各項目をチェックしてきた検証結果をまとめ、各機種がどんなタイプのユーザーにオススメか考えていきます。どんな違いがある? どれを選べばいいの?…と感じている方、ぜひ参考にしてみてください!

 

【検証する機種はコチラ】

エントリーその1

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を採用し大火力で炊き上げる

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象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

実売価格10万2370円

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を内釜に使用した炊飯器。大きく伸びた羽根で側面ヒーターの熱を釜内に伝え、最大1450Wの大火力と1.5気圧の圧力炊飯でごはんをふっくらモチモチに炊き上げる。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、121通りのなかから好みの食感に近づける機能「わが家炊き」の炊き分け範囲を拡大。従来機種より固めに、よりモチモチに炊けるなど、幅広い食感に炊き分けられる。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:151wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.1Wh●加熱方式:プレミアム対流●内釜:南部鉄器 極め羽釜●サイズ/質量:約W305×H245×D400mm/約11.5kg

 

エントリーその2

「Wおどり炊き」に「加圧追い炊き」を加え、甘みとモチモチ感がアップ

20170810-s1-2 (2)

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

実売価格8万2240円

IHの通電切り替えで激しい熱対流を生み出す「大火力おどり炊き」と、釜内を加圧状態から一気に減圧し激しい対流を生み出す「可変圧力おどり炊き」を組み合わせた「Wおどり炊き」を搭載。熱と水分を米に均一に行き渡らせ、ふっくらモチモチの銀シャリに炊き上げる。炊飯工程の終盤にさらに加圧して釜内を高温にする「加圧追い炊き」機能を新たに採用し、ごはんの甘みとモチモチ感がさらにアップした。50銘柄の銘柄炊き分け機能を搭載するほか、釜内を高温洗浄できる「お手入れ機能」も新採用。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:160wh●保温1時間あたりの消費電力量:14.4Wh●加熱方式:6段全面IH●内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜●サイズ/質量:W266×H233×D338mm/7.0kg

 

エントリーその3

発熱効率が高い「本炭釜」と連続沸騰技術でかまど炊きの味を再現

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三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

実売価格10万2370円

IHの発熱効率が高い純度99.9%の炭素材を使った「本炭釜」採用モデル。内釜全体の発熱と噴きこぼれのない連続沸騰技術により、粒感のいいふっくらとしたかまど炊きの味を再現する。沸騰力の向上と高断熱構造の強化で火力をさらにアップ。蒸気口に新搭載した密封弁が蒸らし時の蒸気の流出を抑え、潤いたっぷりのごはんに仕上げる。15通りの食感炊き分け機能「炊分け名人」に加え、35銘柄に対応する「銘柄芳潤炊き」機能も持つ。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:162wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.2Wh●加熱方式:7重全面加熱+連続沸騰●内釜:本炭釜●サイズ/質量:W285×H249×D320mm/約5.7kg

 

エントリーその4 〔NEW!〕

土鍋に新成分を配合し、熱伝導が大幅に向上!

20171129-s4-(36)

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

実売価格13万8240円

陶器の本場・三重県四日市市 “四日市萬古焼”の本土鍋と本物の土のかまどを本体に搭載した炊飯器。土鍋に「炭化ケイ素」成分を新配合し、熱伝導が従来の約2.5倍に向上した。さらに土かまどの表面積も従来比で約11.4%アップし、高火力でふっくらごはんに炊き上げる。タッチパネル全体がスピーカーとして機能する新構造で、音声ガイドの音質もよりクリアに。

SPEC●炊飯容量:1〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:150Wh●保温1時間あたりの消費電力量:15.8Wh●加熱方式:土鍋圧力IH+可変W圧力IH●内釜:プレミアム本土鍋(四日市萬古焼)●サイズ/質量:約W261×H220×D325mm/約7.3kg

 

エントリーその5

内釜の底に鉄の粒子を打ち込み効率的な発熱と高い伝熱性を両立

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日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

実売価格7万2310円

水温を60℃以下で米にしっかり吸水させる「高温浸し」と独自の圧力スチーム技術を搭載。ふっくら艶やかで甘み豊かなごはんに炊き上げる。アルミ合金の内釜の底に発熱性の高い鉄の粒子を打ち込むことで効率的な発熱と高い伝熱性を両立し、内釜全体に素早く熱を伝えることで炊きムラを抑える。0.5合でもおいしく炊き上げる「少量炊き」機能も特徴。「蒸気カット」機能付きで、キッチン棚の中で使っても棚の天面が濡れず、設置場所の自由度が高い。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:145wh●保温1時間あたりの消費電力量:13.7Wh●加熱方式:圧力スチーム炊き●内釜:高伝熱 打込鉄・釜●サイズ/質量:約W268×H237×D352mm/約6.6kg

 

【各機種の検証まとめ】

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高級炊飯器の購入動機は、何より「おいしいごはんが食べたい」ということ。従って、炊飯器選びの基本は、ユーザーの食感の好みになります。食感炊き分け機能があるとはいえ、炊き上がりの違いはどうしても出るため、各機種の“クセ”は事前に理解しておきたいところです。

 

一方、操作性やメンテナンス性は、各機種へのユーザーの向き不向きを判断する要因になります。特に内釜の材質はメンテナンス性に大きく関わってくるので、注意が必要。設置性も重要で、高級炊飯器はおしなべて大きく重いうえ、炊飯時に出る蒸気量も考慮し、実際に置けるか否かを確認する必要があります。以上に留意しながら、以下で各機種の特徴をまとめて見ていきましょう。

 

エントリーその1

象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

「ふっくらもっちり」食感では全機種でトップクラス

ごはんの炊き上がりの特徴は、モチモチの弾力と豊かな甘み。「熟成」メニューで炊いた場合、炊き立ての香りが濃厚で、やや柔らかめに炊き上がりました。冷やごはんも冷凍ごはんを再加熱した場合も、もちもち食感をキープ。一方、1合を「熟成」メニューで炊いた場合、香りと甘みは豊かながら、やや粘りと弾力が少ない、硬めの食感になりました。

↑冷やごはん(おにぎり)。炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした↑炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした

 

本機の食感炊き分けは7通り。最も「しゃっきり」で炊くともちもち感を維持しつつ、ほどける食感が前に出てきます。最も「もちもち」で炊いた場合、粘り・弾力に加え、柔らかさが強まりました。さらに初期設定を変えると、「よりもちもち」「よりしゃっきり」の食感も可能です。

 

保温に関しては、ごはんの乾燥や変色を抑える「極め保温」を使用。保温6時間後では香りとみずみずしさは弱まりましたが、もちもちした食感と甘みは維持していました。

 

“わが家好み”のごはんに簡単に調整できる

本機の炊飯における独自機能は「わが家炊き」機能です。手動の食感炊き分けはパナソニックや三菱電機に比べるとやや物足りないですが、「わが家炊き」の場合、炊飯後にアンケートに答えることで、121通りの食感のなかから最適な食感に調整します。玄米をふっくらもっちりの食感に炊き上げる玄米の「熟成」メニューも搭載しています。

↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わり。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「硬さ」と「粘り」の評価を入力すると、次回炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づきます↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わります。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「かたさ」と「粘り」の評価を入力すると、次回の炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づく仕組み

 

ふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が便利

操作性は、大型の液晶パネルに全炊飯メニューが表示されるのはわかりやすいですが、「進む/戻る」ボタンを何度も押してのメニュー選択はやや手間。メンテナンス性では、内釜がかなり重いのが難点で、本体も5機種のなかでは圧倒的に重く、持ち運びが大変でした。ちなみに、本機は炊飯器のふたを手で閉じる際に力を入れて押し込む必要があるため、ボタンを押すとふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が搭載されているのが便利でした。

20170926-s2-27↑本体ふたの前側面にある「CLOSE(クローズ)」ボタン。炊飯器のふたが開いているときにこのボタンを押すと、ふたが自動で閉まります。力の弱い女性や年配の方は、これを押すことで確実にふたを締めることができます

 

上記をまとめると、以下の通りになります。

●とにかくもちもちの食感が好みの人。初期設定で最強の「もちもち」モードも選べる

●自分で食感設定を試行錯誤するのが面倒な人。「わが家炊き」機能で自分好みに調整可能

●玄米もふっくらもっちりに仕上げる。玄米で「熟成」メニューが利用可能

●その他、「スマートクローズ」機能はユニークだが実用性あり

 

エントリーその2

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

バランスのよいごはんに炊き上げ、多数の銘柄炊き分けに対応

上質炊飯の「銀シャリ」コースで炊いたごはんは、ふっくらしつつも柔らかすぎず、弾力と甘みに富んだバランスのよい炊き上がりです。冷やごはんはもちもち食感にしっとり感も加わり、おにぎりやお弁当に最適。冷凍ごはんの再加熱では、炊きたての味と食感がほぼ復活しました。1合炊きは「少量」モードで炊くとさっぱり食感に。銘柄炊き分けの「おすすめ」モードのほうがふっくらもちもちの食感になりました。

↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりは、見るからにおいしそうです↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりに

 

食感炊き分けは10種類。最も「しゃっきり」に炊くとほどける食感ながら硬さは柔らかめ。最ももちもちに炊くと粘りは強いが、ほどける食感も出てくるなど、どんな食感に炊いても食べやすさを感じます。また、50銘柄の炊き分けも魅力で、各銘柄のなかで3種類の食感炊き分けもできます。

↑銘柄米の特性に合わせた火加減をプログラム、米のうまみを引き出す炊飯をしてくれます。本機では従来機種より4銘柄増え、50銘柄の炊き分けが可能になりました↑銘柄の特性に応じた炊き分けを行う「銘柄炊き分けコンシェルジュ」の銘柄選択画面

 

保温の検証では、6時間経つとややモチモチ感が減退するものの、甘みがすっきりして雑味のない、おいしいごはんでした。

 

本機は液晶パネルが大きく、表示も階層式でスムーズに設定できます。米の銘柄の特徴やごはんをおいしく炊くコツをパネルに表示できるのも便利。内釜が軽くお手入れも快適で、圧力式炊飯器の割には内ぶたの手入れもそれほど面倒ではありませんでした。

↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」はおいしいごはんが炊けるのに軽くて使いやすいとユーザーから高評価を受けています↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」は軽くて使いやすいとユーザーからは高評価

 

独自機能は銘柄炊き分けや10種類の食感炊き分けなど、前述の通り。また本機はスチーム用の水容器を装備、保温中にスチームを投入してごはんのうるおいを維持、「再加熱」ボタンを押すと、ごはんに炊き立ての食感が戻ります。

 

以上をまとめてみると、以下の通りです。

●ご飯のバランスを重視する人。どんなメニューでも食べやすく炊き上げる

●多くのお米の銘柄を試したい人。50種類の銘柄炊き分けに対応

●お弁当や冷凍ご飯をおいしく食べたい人

●メンテナンスがラクなほうがいい人。内釜が軽く、減圧弁の採用で洗いやすい

 

エントリーその3

三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

ほろりとほぐれる食感が心地いい

本機は今回検証した5機種のなかでは唯一の“非圧力式”炊飯器。「銘柄芳潤炊き」の「ふつう」モードで炊飯したごはんは、噛むと口のなかでほどけつつ、しっかり弾力もある独特の食感です。また、香りのみずみずしさは特筆もので、米本来の風味が豊かに感じられました。冷やごはんはモチモチ感が強まり、炊き立てとひと味違うおいしさ。一方、冷凍・再加熱したごはんは、強いしゃっきり感がありつつ、かなり柔らかくなりました。ちなみに、同モードで1合を炊くと、ごはんの粒感はそのままですが、香りがやや控えめに。また、ご飯の場所によって食感にばらつきもありました。

 

食感炊き分けは15通り。最も硬めでしゃっきりな設定だと米の粒感は突出するも「ほどよく硬い」食感で、それほど食べにくさは感じませんでした。一方、最も柔らかでモチモチに炊くと、粘りはかなり強くなりますが、ほぐれる感じもあり、柔らかさもほどほど。この粒感のあるモチモチ加減が本機の特徴といえます。また本機は、パナソニックと同じく銘柄炊き分けが可能。対応銘柄はパナソニックより少ない35銘柄ですが、各銘柄で9通りの食感炊き分けができます。

20170828-s1-2-760x570↑「しゃっきり」モードで炊いたお米。粒感が際立っています

 

パネルの情報量はやや少ないが音声ガイドに安心感あり

保温性能は、温度低めの「たべごろ保温」で検証。6時間後のごはんは、香りは減退したものの、炊き立てごはんのハリや粒感はしっかり維持されていました。

 

操作性は、液晶パネルが象印やパナソニックに比べると小さく、一度に表示できる情報量が少ないのがやや難点。音声ナビが付いているため、特に炊飯器に慣れていない時期は使っていて安心感があると思います。

↑表示はすっきりして見やすいが、一覧性↑表示はすっきりして見やすいですが、一覧性はいまひとつ。ただし、音声ナビ付きなので、現在選択している内容を音声で知らせてくれます

 

内ふたが洗いやすく玄米や麦飯の炊飯メニューが豊富

メンテナンス性は“非圧力”式のため内ぶたが洗いやすいのが特徴。ただ、炭釜を使うため、取扱う際は割れないよう注意が必要です。サイズはそれなりに大きいですが、重さが約5.7kgと5機種中最も軽く、丸みを帯びたデザインも魅力的。設置性はまずまずという印象です。

↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます

 

本機は15種類の食感炊き分けや、銘柄炊きでも9通りの食感に炊き分けできるのが特徴。「芳潤炊き(玄米)」「美容玄米」「麦飯(芳潤炊き)」など玄米や麦飯の炊飯メニューも豊富で、ごはんの食感にこだわる人にはオススメです。

 

以上をまとめると、本機にオススメな人は以下の通り。

●とにかくしゃっきりな食感が好きな人。特に米の粒感を重視する人にオススメ

●多彩な機能に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

●米の銘柄をいろいろ食べ比べたい人。35種類の銘柄に対応

●冷やご飯、玄米や麦飯を美味しく食べたい人

 

エントリーその4

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

ごはんの香り、ふっくら感、おこげの香ばしさはトップクラス!

土鍋と土かまどの大火力で炊き上げる本機は、ふっくらもっちりの炊き上がりとおこげの香ばしさが楽しめるのが特徴。土鍋の素材を見直すなどして火力がアップし、香りとおこげのつき方がさらにアップしました。

 

「白米」モードで仕上がり標準、火加減「中」で炊飯したごはんは香りが濃厚。鍋肌にしっかりおこげを作りつつ、内側のごはんはふっくら柔らか。しかも弾力、甘みは強く、米の粒感も感じられ、食べ応え満点でした。冷やごはんにするとごはんが締まり、しっとりしつつもモチモチ感と甘みがアップ。冷凍・再加熱したごはんは、おこげの香りは弱まったものの、弾力と甘みは健在です。1合炊飯では、甘みは3合炊きと同等ながら、食感がより柔らかく、弾力も香りも少なめになりました。

 

食感炊き分けは従来の3段階から5段階に増え、より細かく食感設定できるようになりました。最も「しゃっきり」に炊くと柔らかながらほぐれる食感、最も「もっちり」に炊くとモチモチ度が前面に出てきます。「火かげん」キーでおこげの濃さも3段階に調整可能。特に、火加減「弱」にしたときに炊きたてごはんの香りが濃厚になり、味に深みが感じられるようになったのが斬新でした。

↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます

 

保温性能が格段に向上し、シンプル操作で使いやすい

保温に関しては、保温6時間後でもまだおこげの香りを維持していたのが見事。モチモチ感もキープしており、5機種の中でも6時間までの保温性能は1、2を争う優秀さです。

 

操作性に関しては、炊飯設定は「進む・戻る」ボタンで行いますが、食感(仕上がり)と火加減を専用キーで設定するため、煩雑さはありません。「モーションセンサー」がスリープするまでの時間が20秒から60秒に伸び、実用性が格段に向上。音声ガイド機能も声が聞き取りやすく、使っていて安心感があります。ただし、炊飯器の外ぶたが時々締めにくくなるのはかなり困りました(たまたまテストした機種がそうだったのかもしれませんが)。

↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています

 

土鍋をお手入れするときは丁寧に扱って

お手入れ面では、内ぶたに付いた調圧ボールと安全弁がやや洗いにくいです。土鍋も落として割れたりしないよう丁寧に扱う必要あり。ちなみに、掃除の手間は変わりませんが、新機種からスチームキャップが外ぶたの内側から着脱する方式になりました。サイズは5機種のなかではコンパクトなほうですが、重さがやや重く取っ手もないので、持ち運びがやや面倒です。

↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります。お手入れの際は、割れないように注意を

 

まとめると、以下の通りになります。

●好みの食感が決まっていない人。しゃっきりでももっちりでも、香り豊かなふっくらごはんに仕上がる

●香ばしいおこげごはんが好きな人

●仕事の帰りが遅く、家族と食事時間がずれる人。数時間の保温機能が優秀

●多機能炊飯器の操作に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

 

エントリーその5

日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

ほどよい弾力や硬さのごはんに炊き上げ、少量炊飯が得意

本機の炊き上がりの食感は、ズバリ「中庸」。「極上炊き分け」の「ふつう」で炊いたごはんはふっくらしながら柔らかすぎず、弾力と粘り、米の粒感のバランスが取れています。

↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます↑米粒の形はスリム。しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります

 

最初さっぱりしながら食べるうちに甘みが増してくる味わいも良好です。冷やごはんはややベタつきが出るものの、粒感のなかにモチっと感がもあり。冷凍ごはんを再加熱すると粘りが強くなり、やや硬めの食感に。1合炊飯では「少量」ボタンを使うことで、3合炊きとほぼ同じ味と食感を実現できました。

↑日立の「少量」ボタン↑視認性の高い縦型パネルを採用。パネルの左には「少量」ボタンがあります

 

食感炊き分けは3種類。「しゃっきり」は三菱電機に次ぐしゃっきり感で、「もちもち」で炊いた場合も、もっちり感は象印やパナソニック、タイガーの「標準」で炊いた場合より控えめでした。玄米を3種の食感に炊き分けられるのも特徴です。

 

保温性能は優秀で液晶パネルは視認性が高い

本機はパナソニック同様「スチーム保温」がウリ。保温温度の低いモードで検証したところ、保温6時間後は炊き立ての食感と味をほぼ申し分なく維持していました。

 

操作性では、本機は縦型の液晶パネルを採用。サイズも大きく、視認性は高いです。炊飯設定で、メニューを逆方向から選べるボタンがないのがやや不便でした。

 

「蒸気カット」機能の装備で設置の自由度は最優秀

メンテナンス性については、内ぶたが調圧ボール搭載の放熱板とプレート、蒸気口上ケースの3パーツ構成で洗浄がやや面倒。ただし、内釜が軽く丈夫で洗いやすいのは魅力です。一方、設置性は本機が最も優秀。他機種が炊飯中に大量の蒸気を放出するのに対し、本機は「蒸気カット」機能搭載で通常の炊飯なら蒸気がほとんど出ません。キッチン用収納棚などに置けるのはメリットです。

↑↑日立ふっくら御膳は「蒸気カット」機能により、設置の自由度が高いです

 

上記を踏まえた結果は以下の通りです。

●しゃっきり寄りの食感を好みつつ、バランス重視の人

●玄米を炊き分けて食べたい人。3段階の炊き分け機能や「炊込み」メニューあり

●少量炊飯することが多い人。専用モードあり

●設置スペースが限られている人。「蒸気カット」機能付きで置く場所を選ばない

 

本稿を参考に、条件やごはんの好みを勘案して最適な1台を選んでください。その先にはきっと、幸せな“絶品ごはん生活”が待っていますよ!

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2017年は機能性を高めた高級モデルが登場して注目を集めたコーヒーメーカー。今回は注目のコーヒーメーカー4モデルをピックアップして、味わいや使い勝手を家電ライターの小口 覺さんが徹底テストしました。一押しモデルは果たして――!?

 

味と実用度を重視して4モデルを評価  

テストしたコーヒーメーカーは、いずれも豆を挽くミル内蔵のモデル。豆のまま購入することで、劣化(酸化)のスピードが抑えられ、挽き立ての味と香りが楽しめるのが特徴です。味の傾向は、フィルターの種類で大きく異なる結果となりました。また、本体がよりコンパクトなのは構造がシンプルなメッシュフィルター採用の2モデルです。

 

今回は味だけでなく、日常の扱いやすさも重視して4つのコーヒーメーカーをテストしました。評価項目は「味わい」「調節のしやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4つの項目で、各項目5点満点、合計の最高点は20点としました。それではテスト結果をご覧ください!

 

[エントリー01]

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パナソニック

沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56-K

実売価格1万8327円

沸騰浄水機能により水のカルキを90%以上カット。フィルターはペーパーフィルターを採用。

●サイズ:約W220×H345×D245mm●質量:約2.9kg

 

[計19点]

評価項目01 味わい ★★★★★

コーヒーの苦みはしっかりあり、雑味がありません。4モデルの中でいちばん喫茶店のハンドドリップの味に近いと感じました。

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評価項目02 調節しやすさ ★★★★★

挽き加減は「粗挽き」と「中細挽き」から、抽出コースは「マイルド」と「リッチ」から選べます。

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評価項目03 メンテナンス性 ★★★★

バスケットごと本体から取り外すことができ、手を汚すことなくフィルターをごみ箱に捨てられます。

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評価項目04 使い勝手 ★★★★★

水容器は着脱式なので、水道からも直接注ぐことができます。目盛りは両面に表記されます。

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[エントリー02]

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象印

珈琲通 EC-NA40

実売価格2万3300円

保温効果のあるサーバーが付属します。フィルターはペーパーフィルターを採用。

●サイズ:約W240×H375×D250mm●質量:約4.5kg

 

[計20点]

評価項目01 味わい ★★★★★

「濃い」では苦みもしっかり出ますが、全体的に上品な味。4モデルの中ではもっともあっさりしています。

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評価項目02 調節しやすさ ★★★★★

挽き加減は「粗挽き」と「中細挽き」から、抽出コースは「普通」と「濃い」が選べます。

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評価項目03 メンテナンス性 ★★★★★

フィルターケースのみ取り外すことができ、手軽に手を汚さず、フィルターをごみ箱に捨てられます。

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評価項目04 使い勝手 ★★★★★

水容器は着脱式で、水を注ぐ場所を選びません。浄水カートリッジケースがセットされています。

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[エントリー03]

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シロカcrossline

全自動コーヒーメーカー SC-A121

実売価格1万400円

コンパクトながら4杯まで淹れられます。フィルターはメッシュフィルターを採用。

●サイズ:約W173×H270×D220mm●質量:約2.2kg

 

[計14点]

評価項目01 味わい ★★★★

苦みがしっかりあるコーヒーらしい味。表面にコーヒーの油分が浮いているのもわかります。

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評価項目02 調節しやすさ ★★★

挽き方は中細挽き固定で、濃さは変えられません。淹れる杯数によって「豆モード」を選択します。

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評価項目03 メンテナンス性 ★★★

メッシュフィルターをミル付きバスケットごと取り外して、流しなどで洗う必要があります。

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評価項目04 使い勝手 ★★★★

水は肩の所にある吸水口から注ぎます。給水の目盛りは視認しやすく、本体の大きさは4モデル中もっともコンパクトです。

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[エントリー04]

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アイリスオーヤマ

IAC-A600

実売価格6780円

リーズナブルながら挽き方も選べます。フィルターはメッシュフィルターを採用。

●サイズ:約W177×H292×D286mm●質量:約2.5kg

 

[計16点]

評価項目01 味わい ★★★★

しっかりした味で、多少は渋みが感じられます。粗挽きだとシロカよりもマイルドになりました。

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評価項目02 調節しやすさ ★★★★

豆の挽き方を「豆1(粗挽き)」と「豆2(中挽き)」から選べます。ダイヤルなので、切り替えは簡単。

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評価項目03 メンテナンス性 ★★★★

メッシュフィルターをミル付き水タンクごと取り外して洗います。ハンドル付きで外しやすいのも◎。

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評価項目04 使い勝手 ★★★★

水は本体の上部から注ぎます。目盛りが階段状の立体構造になっていて、視認しやすいのも嬉しい特徴です。

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[20点満点の一押しモデルはコレ!!]

象印

珈琲通 EC-NA40

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総評:誰にとっても飲みやすく 長時間保温できる点を評価

味わいについては、フィルターの種類によって傾向が異なりますが、そこは好みによるところも大きいですね。ただ、ペーパーフィルターのほうがやさしい味で多くの人にとって飲みやすいと感るのは確かでしょう。差が付いたのはメンテナンス性。使い終わったフィルターの捨てやすさなど、細かな気配りが「珈琲通 EC-NA40」には感じられました。魔法瓶効果のあるステンレスボトルで保温でき、長時間温かいコーヒーが楽しめるのもメリットです。

 

【解説してくれた人】

家電ライター

小口 覺さん

生活家電は体感で評価。専用ミルを購入するなど、とくにコーヒーの味にはこだわりを持っています。

 

 

協力:楽天市場

住宅設備は「トータルコーデ」じゃなきゃ! 「2種類の家庭」に暮らしを提案するショウルームが埼玉・与野にオープン

住宅設備の総合ショウルームである「パナソニック リビング ショウルーム さいたま」が12月2日、さいたま市中央区にグランドオープンしました。元々、ショウルームはさいたま新都心駅の近隣にありましたが、展示スペースの拡大、イベントスペースの設置、専用駐車場の完備などを目的とし、京浜東北線与野駅近辺に移転し、新たにオープンします。

 

日本有数のベッドタウンで県民はインドア派ゆえにショウルームは必須

与野駅はさいたま新都心駅の隣の駅で、ショウルームは与野駅の西口から徒歩7分の距離。さらには埼京線の北与野も徒歩圏内なので、アクセスはかえって良くなった感があります。加えて、県道159号線沿いにあるので、車でのアクセスのしやすさが段違いになっています。

↑ショウルームの面積も大きくなり、システムキッチンやバス、トイレ、洗面所の設置数もアップ。従来はさいたまスーパーアリーナのイベント次第では埋まってしまいがちだった駐車場も、専用駐車場になったことで安心してクルマで来場できます↑ショウルームの面積も大きくなり、システムキッチンやバス、トイレ、洗面所の設置数もアップ。従来はさいたまスーパーアリーナのイベント次第では埋まってしまいがちだった駐車場も、専用駐車場になったことで安心してクルマで来場できます

 

埼玉県は人口密度が全国4位で、昼夜間人口比率がもっとも低い(=昼の人口が少なく、夜の人口が多い=昼間は東京へ通勤している人が多い)という、日本有数のベッドタウンです。そのぶん戸建ても多く、実際に設備を間近で見られるリビングショウルームは、埼玉県民にとっても、パナソニックにとっても重要な存在です。そのため、ショウルームのサイズも東京の旗艦店に次ぐ大きさとなっています。

 

また、埼玉県は余暇・趣味・娯楽の行動者率が全国3位。その趣味や娯楽の内容も、音楽鑑賞・映画鑑賞・ゲーム・ガーデニングが上位です。つまり、アウトドアというよりは、インドア志向ゆえに、住空間の充実を求める土地柄にもなっています。その意味でも、埼玉県には住空間を提案してくれるショウルームが必須というわけです。

↑アラフォー向けの提案では玄関周りにガーデニングスペースを用意。いま話題の戸建て用の宅配ボックスや電気自動車の用のコンセントなども設置しています↑アラフォー向けの提案では玄関周りにガーデニングスペースを用意。いま話題の戸建て用の宅配ボックスや電気自動車の用のコンセントなども用意しています

 

アラフォーとアラカンの2組の家族を想定してトータルで提案

同ショウルームの特徴のひとつは、「アラフォーの共働き夫婦と5才の子どもがいる家庭」「アラカン(還暦=60歳前後)の夫婦と20才の娘がいる家庭」という2組の家庭を想定し、商品展示だけでなく暮らし方を提案する展示になっていること。現状の生活の不満を解消しつつ、憧れの住空間を提案しています。キッチンやバス、トイレなど、住宅設備をそれぞれを単品で選ぶより、トータルコーディネートされているほうが、リフォームや新築後がイメージがしやすいということです。

↑2組の家族を想定し、憧れの住空間を提案しています↑2組の家族を想定し、憧れの住空間を提案しています

 

↑アラフォー世代向けの提案。会話がしやすいアイランドキッチンやすっきりとしたテレビコーナーを完備↑アラフォー世代向けの提案。会話がしやすいアイランドキッチンやすっきりとしたテレビコーナーを完備

 

↑アラカン夫婦向けの提案。子供が独立をすることを見越して夫婦ふたりだけのゆったりとした空間に↑アラカン夫婦向けの提案。子どもが独立をすることを見越して夫婦ふたりだけのゆったりとした空間に

 

↑夫の趣味であるカメラをゆっくり楽しめるよう、リビングの一部をパテーションで区切り、秘密基地感覚の部屋を用意。約4畳ながら個人ならゆったりと使えそう↑夫の趣味であるカメラをゆっくり楽しめるよう、リビングの一部をパテーションで区切り、秘密基地感覚の部屋を用意。約4畳ながら個人ならゆったりと使えそう

 

クロスや床材も豊富に用意し、組み合わせがチェックできる

その他、壁紙(クロス)は定番の白以外も用意しているのも特徴。実際に色の組み合わせを確認することで、壁紙と住宅設備の組み合わせを失敗せずに選ぶことができます。

↑風呂周りも組み合わせで提案しています↑風呂周りもトータルで提案しています

 

↑洗面台もおしゃれで余裕のある使いやすいものを提案↑洗面台もおしゃれで余裕のある使いやすいものを提案

 

また、床材やドアの種類も豊富に取りそろえているので、こちらも実際に組み合わせて確認可能。ちなみに、天井まで届く高さ250cmのドアを用意しているのも、パナソニックならでは。ドアの高さに余裕があると開放感が増す効果があるそうで、実際に目にしてその感覚を味わうことができます。

↑床材も豊富に用意。色や太さなど実物で比較することができます↑床材も豊富に用意。色や太さなど実物で比較することができます

 

↑ドアも色、形を豊富に用意。床の色との組み合わせで比較もできます。奥にあるのはドアのサイズで、最大で250cmのドアも選べます↑ドアも色、形を豊富に用意。床の色との組み合わせで比較もできます。奥にあるのはドアのサイズで、最大で250cmのドアも選べます

 

土日には通いたくなるイベントが目白押し

イベントスペースでは、定期的にイベントを開催予定。識者による片付け教室や料理教室、実演販売士による実演ショー、IHクッキングヒーターの体験会などなどを用意。いちど住宅設備を導入したあとも、通いたくなるイベントが目白押しです。

↑土日にはイベントを盛りだくさん用意しています↑土日にはイベントが盛りだくさん。お菓子つめ放題…だと?

 

↑商談スペースも多く用意しているので、慌てずにゆっくり見て回れます↑商談スペースも多く用意しているので、慌てずにゆっくり見て回れます

 

ショウルームとしてのサイズは都心の旗艦店の方が大きいですが、「大きすぎて見て回るのが大変」「選択肢が多すぎて逆に決められない…」となりがち。その点、同ショウルームはトータルで提案してくれるので、選びやすいというメリットがあります。また、都心から30分~1時間程度で訪れることができるので、都内に住んでいる人にもオススメですよ。

 

パナソニックリビングショウルーム さいたま

●住所:〒330-0002 さいたま市中央区下落合1000-1●休館日:水・木(但し、祝日は開館)・GW・夏期・年末年始●開館時間:10:00~17:00

 

「宅ボ」にそんな使い方があったのか!「公共用宅配ボックス」担当が語る「未来予想図」にワクワクが止まらない

ご存じの通り、現在の日本ではネット通販の普及で宅配便の取扱個数が急増し、同時に再配達もこの20年間で3倍以上に増加。その負担はドライバーに降りかかり、食事休憩の時間すら取れず、夜間まで長時間労働を余儀なくされる、結果的に退職者が続出し、残された者の負担が増える……といった宅配業界のブラック化が進んでいます。

 

宅配業界のブラック化で宅配ボックスに注目が集まる

16年の12月には、ストレスをためた配達スタッフが台車を放り投げ、荷物を地面に叩きつける……そんな衝撃的な動画もアップされ、話題になりました。もちろん、あってはならないことですが、配達スタッフの労働環境を思うとその気持ちもわからなくはない……多くの人が、複雑な思いでこのニュースを受け止めたことでしょう。さて、そんな現状を改善するため、注目を浴びているのが、「宅配ボックス」。その名の通り、届け先が留守の際に宅配物を入れておけるボックスです。

↑パナソニックのアパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボ-メゾン)」↑パナソニックのアパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボ-メゾン)」

 

。住人が不在の際、荷物を入れてレバー操作でロックできます(右)。印鑑を内蔵し、捺印も可能↑住人が不在の際、荷物を入れてレバー操作でロックできます。印鑑を内蔵し、捺印も可能

 

パナソニック エコソリューションズ社で宅配ボックスの開発を担当する田中 宏さんによると、「市場の盛り上がりを非常に強く感じています」とのこと。

 

「今年の冬から春にかけて、テレビや雑誌で『クライシスだ』と物流の問題が取り上げられ、社会問題化してからオーダーの規模が一気に変わりました。特に、戸建て用の宅配ボックスは劇的に変わりましたね。2~3年前からしたら、約10倍です」(田中さん)

↑↑パナソニックでは、一昨年は前年の2倍、昨年は前年の5倍の販売を記録

 

このようにニーズが高まっている宅配ボックスを学生のまち・京都に実際に設置して、その効果を確かめようというのが産・官・学が連携する「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」です。前編ではアパート向けの実証実験をレポートしましたが、今回は大学に設置した公共用宅配ボックスの実証実験について見ていきましょう。

↑京都産業大学のキャンパス。↑豊かな自然に囲まれた京都産業大学のキャンパス

 

京都産業大学の図書館に公共用宅配ボックスを設置

実験の舞台となったのは京都市北区に位置する京都産業大学。1965年、熊本県出身の天文・物理学者の荒木俊馬により創設された私立の一拠点総合大学です。本校は、私立大学では国内最大となる口径1.3mの「荒木望遠鏡」を所有し、人体に危険な病原体を取り扱えるバイオセーフティーレベル3(レベル4が最高)の研究施設を持つなど、充実した施設を備えています。

 

そんな京都産業大学の中央図書館付近に設置されたのが、パナソニック製の公共用宅配ボックス。こちらは17年11月から翌年1月末まで置かれる予定で、その利用動向が調査の対象となります。

↑中央図書館↑公共用宅配ボックスが設置された中央図書館

 

20171121-s3 (15)↑図書館の脇に設置された公共用宅配ボックス。高さは1830~1850mmの間で調整可能。奥行きは約650mm、幅は1列約500mm×4列で、サイドのパネルを含めると約2050mmです。価格の目安は2列で150万円。これに加え、維持費として月額料金がかかります

 

配達スタッフ、学生モニターは宅配ボックスの設置を歓迎

こちらの公共用宅配ボックスには、Sサイズ×9、Mサイズ×7、Lサイズ×3の、合計19個のボックスが内蔵されており、同大学の職員、学生の約50名が利用可能。使い方としては、ユーザーが直接このボックスを送り先に指定するか、再配達の荷物の送り先をここに指定する方法があります。これなら、大きめのボックスもあるので、前編で紹介したアパート用の宅配ボックスの「大きな荷物が入らない」という不安は少なくなりますね。操作も、タッチパネルの指示に沿っていくだけなので、カンタンです。

↑「職員モード」で問い合わせ番号をバーコードで読み取るか、手動で入力し、パスワードを入力。ボックスは荷物のサイズに合わせて選べます ↑配達員は、「職員モード」でログイン。問い合わせ番号をバーコードで読み取るか(写真)、手動で入力し、パスワードを入力。ボックスは荷物のサイズに合わせて選べます

 

↑ボックスを選ぶと自動で扉がオープン。各ボックスの底面には荷物のセンサーがあり、このセンサーが検知するように荷物を置きます。扉を閉めてログアウトすると、プリンターが配達済みの記録を印刷・発行↑ボックスを選ぶと自動で扉がオープン。各ボックスの底面には荷物のセンサーがあり、このセンサーをふさぐように荷物を置きます。扉を閉めてログアウトすると、プリンターが配達済みの記録を印刷・発行

 

↑ユーザーは問い合わせ番号とパスワードを入力して、荷物を受け取ります↑ユーザーは問い合わせ番号とパスワードを入力して、荷物を受け取ります

 

インタビューに応じた日本郵政の配達スタッフは、「学生マンションに住む方で朝から夕方に居る人は少なく、19時以降に行かないと戻ってこられない方が多い。このボックスの設置で、夜間の再配達も減ると思いますので、どんどん使っていただきたいです」と歓迎。操作についても、「マンションに付いている宅配ボックスでも、(これと同様の)タッチパネル式のものもあるので、配達員がとまどうことはないと思います」とのこと。

 

また、同大学の学生の利用予定者に話を聞くと、「荷物は大学に来ていて受け取れないことが多いので、ここなら受け取れる方は多いと思います」「サークルや部活で大きいものや大量のモノを頼むときに便利。自宅に届いたものを学校に持ってくるのは大変なので」と、そのメリットを語ってくれました。

 

自販機から公共用宅配ボックスへの置き換えが進む可能性も

さて、ここでみなさんに注目してほしいのが、この公共用宅配ボックスの可能性について。もしも普及が進み、多くのユーザーが利用するステーションが各地にできたとしたら、配達スタッフの再配達リスクが激減するとは思いませんか? ユーザーにしてみたら、荷物の再配達の手続きが不要、かつ荷物を待つあの落ち着かない時間も不要になるわけで、メリットは大きいはず。こうした将来性を含め、パナソニック エコソリューションズ社で宅配ボックスを担当する田中 宏さんに再び話を聞いてみました。

↑パナソニック エコソリューションズ社ハウジングシステム事業部の新規事業開発室 新事業企画開発部の田中 宏さん↑パナソニック エコソリューションズ社、ハウジングシステム事業部の新規事業開発室 新事業企画開発部の田中 宏さん

 

田中さんによると、公共用宅配ボックスの現在の納入実績は大手家電量販店など。店舗で購入した商品を客があとで取りに来る、といったコインロッカーのような使い方をされているとのこと。まだその特性を活かしきれていない印象ですが、今後、さらに普及が進むことで、使い方も広がっていくようです。

 

「公共用宅配ボックスは自動販売機と同じようなサイズにしているので、自販機オーナーが宅配ボックスへ置き換えやすくなっています。自販機2台を並べるより、そのうちの1台を宅配ボックスに替えたほうが、利便性や土地の収益源が上がる可能性もあるでしょう。こうして街中の至るところに宅配ボックスが設置されれば、たとえば出張の際は、事前に仕事に使うものを送っておいたり、帰省のときに荷物を送っておいたりと、便利に使うことができます。大型のスーツケースなど、より大きな荷物も収納できるよう作ることもできるので、インバウンドの方が駅から荷物をホテルに送るといった使い方も可能。ビジネス利用の面でも、いろいろな広がりが期待できます」(田中さん)

 

ニーズが高まったいま、冷蔵・冷凍品用のボックス開発も視野に

前編でも挙がった宅配ボックスの大きな課題、「冷蔵・冷凍品が受け取れない」という点についてはいかがでしょう? これについては、同社の宣伝・広報部の奥瀬史郎さんが解説してくれました。

 

「冷凍・冷蔵機能を持つ宅配ボックスの開発は、以前から技術的には可能でした。パナソニックは冷蔵庫も作っていますし、過去には電気式の宅配ボックスもあったわけですから、開発しようと思えばできました。ただ、いままでは認知度がなかったので、『作っても誰が使うんだ』という問題がありました。しかし、認知度が上がり始めたいま、一定のニーズも期待できますし、食品会社やデリバリー会社と共用した使い方も考えられます。宅配ボックスは、まだまだいろいろな用途、設置場所が想定できます。これからどんどん広がっていきますよ」(奥瀬さん)

↑↑宅配ボックスは、エコソリューションズ社の外廻りシステムビジネスユニットが担当。雨どいなどで培った防水の技術などを活かして宅配ボックスを開発しています

 

カメラの画像処理を利用すれば、宅配ボックスからの発送も可能

さらに、前出の田中さんによると、驚くべきことに、宅配ボックスは受け取りだけではなく、発送に利用することも可能だそうです。

 

「我々の技術には、荷物の大きさをカメラの画像処理で計測する技術がありますので、これを活用し、大きさ・重さを計ってレジを通さず発送できるようにしていきたいです。最近はフリマアプリなどが増えてきたこともあり、個人発の荷物が増えていて、コンビニさんの負担になっています。そういった労力を減らすためにも、発送という点に力を入れていければと考えています」(田中さん)

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つまり近い将来、宅配ボックスの普及・開発が進めば、荷物の発送・受け取りから生鮮食品の買い物に至るまで、公共の宅配ボックスでできてしまうかもしれないわけです。少し具体的に想像してみましょう。たとえば、地方の海辺の町に旅行に行くとき。家の隣にある宅配ボックスから着替えを旅先の宅配ボックスに送り、ついでにネットで購入した浮き輪の送り先もそこに指定。手ぶらで旅行を楽しんだあとは、旅先の冷蔵用宅配ボックスから、地元の鮮魚を実家の両親に発送……なんてことが可能になるわけです。想像するだけで、なんだかワクワクしますね。結果、宅配物の流通量は増えるかもしれませんが、再配達が激減してオンライン管理も容易になるはず。計画的で効率の良い集配が可能になり、宅配ドライバーの負担も減るのではないでしょうか。

 

とはいえ、宅配ボックスの普及にはハードルがあるのも事実。「技術面というよりは、各所の協力体制が問題です。自治体や場所を貸す人、物流業者さんをはじめ、いろいろなところが手を組まないと難しい。その点が大きな課題です」と田中さんは語ります。そして、今回レポートした実証実験「京の再配達を減らそうプロジェクト」は、自治体とメーカー、大学と物流業者が手を組んで実現したもの。まさに「各所の協力体制」という課題をクリアした画期的な取り組みであり、貴重なモデルケースとなることは間違いありません。果たして、本プロジェクトがワクワクするような未来への大きなステップとなるのか、みなさんも、その結果に注目してみてください。

↑左から京都産業大学学長・大城光正氏、パナソニック ハウジングシステム事業部 外廻りシステムビジネスユニット ビジネスユニット長・高松郁夫氏、京都市長・門川大作氏↑今回のプロジェクトで連携する3者の会見。左から京都産業大学学長・大城光正氏、パナソニック ハウジングシステム事業部 外廻りシステムビジネスユニット ビジネスユニット長・高松郁夫氏、京都市長・門川大作氏

 

「宅配ボックス」で業界のブラック化を食い止めろ! “ネット通販ネイティブ”を狙った壮大なテストが京都で始動

みなさんご存じの通り、宅配便の再配達問題が社会問題化しています。国土交通省によると、ネット通販の一般化で近年の宅配便の取扱個数が急伸。直近5年では取扱個数が約5億個増加し、2016年度の取り扱いは約40.2億個に到達しました。

 

宅配業界のブラック化で脚光を浴びる宅配ボックス

うち、再配達となるのが約2割で、この手間を労働力を換算すると、年間約9万人のドライバーの労働力に相当します。その労働力が新たに補充されるわけではないので、負荷はおのずとドライバーに降りかかり、宅配業界のブラック化に歯止めがからないのが現状。また、再配達のトラックから排出されるCO2の量は、年間でおよそ42万トンと膨大で、環境への悪影響も心配されているところ。そんななか、にわかに脚光を浴びているのが宅配ボックスです。

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宅配ボックスとは読んで字のごとく、届け先が留守の際に宅配物を入れておくボックス(設備)です。再配達が不要となるため、受け取り人は荷物を待つ必要がなく、宅配ドライバーの負担も減るという両者にうれしいアイテム。ここ1年で急激に販売を伸ばしており、パナソニックでの販売実績は前年比で5倍、2年前と比べると実に10倍にまで伸びているそうです。

 

京都を舞台に「宅配ボックスがあったならどうなる?」という実験を実施

そんな時代の流れを受け、今回、この宅配ボックスを使った大掛かりなプロジェクトがスタートしました。それが、「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」です。本プロジェクトは、簡単にいえば「もしも、宅配ボックスが学生のアパートと大学にあったならどうなる?」という実証実験。京都市が主催し、パナソニックと京都産業大学および宅配事業者(ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便)が協力して実施します。

↑左から京都産業大学学長・大城光正氏、パナソニック ハウジングシステム事業部 外廻りシステムビジネスユニット ビジネスユニット長・高松郁夫氏、京都市長・門川大作氏↑共同で実証実験を行う3者の会見。左から京都産業大学学長・大城光正氏、パナソニック ハウジングシステム事業部 外廻りシステムビジネスユニット ビジネスユニット長・高松郁夫氏、京都市長・門川大作氏

 

具体的には、パナソニック製のアパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボ-メゾン)」合計39台を京都市内5か所のアパート(合計106世帯)に設置。併せて京都産業大学キャンパス内にも公共用の宅配ボックスを設置して、約3か月にわたって利用実態や再配達抑制効果などを調査します。平成29年度の調査によると、人口に対する学生数(大学・短期大学の合計)の比率は、京都市が10.0%と政令指定都市の中で最も高いことがわかっています。さらに、京都市には39もの大学・短期大学があり、人口の1割に相当する約15万人の学生が学ぶことから「大学のまち」「学生のまち」と言われています。

20171121-s3-(16)↑アパートに設置される宅配ボックス「COMBO-Maison」を操作するパナソニックの高松氏

 

この、日本一学生が集中する「大学のまち・学生のまち」京都において、ネット通販のネイティブ世代に対し、日中に留守にしていても宅配便が受け取れる方法を提供しようというのが、今回の産学公連携による試みです。

 

なお、昨年11月から4か月にわたって、福井県あわら市では、103世帯をモニターとした同様の実証実験が行われ、再配達率が49%から4か月平均で8%に減少するという目覚しい成果を挙げました。今回、これを大都市の京都に舞台を移すということで、その結果には否応なく注目が集まるところです。

 

わかりやすい操作のアパート向けアイテム「COMBO-Maison」

さて、まずはアパート向けの実証実験に目を向けてみましょう。アパートに設置されるのは、パナソニック製のアパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボ-メゾン)」。こちらは複数の入居者が共用で使える、アパート対応の屋外用宅配ボックスです。1台で複数の入居者に対応し、入居者ごとに暗証番号を設定できるので、個別に荷物を取り出すことができます。また、電気を使わないので取り付け時の配線工事が要らず、電気代などランニングコストもかかりません。

↑宅配ボックスが設置されたアパート↑宅配ボックスが設置されたアパート

 

今回、実験に使われるのはコンパクトタイプ(W390×H450×D150㎜/耐荷重5kg)とハーフタイプ(W390×H590×D225㎜/耐荷重10kg)の2タイプ。薄型デザインで狭いエントランスでも設置可能。かつ雨水が内部に漏れにくい構造なので、屋根のない場所でも設置できます。

↑1階に設置された↑1階には「COMBO-Maisonハーフタイプ(6錠)」(参考価格10万5500円・税別)が設置されていました

 

使い方はカンタン。配達者は、扉の内側にあるレバーを該当の部屋番号に合わせてセットするだけで施錠できます。荷物の受け取り状態と宛先の部屋番号が色でわかりやすく表示されるので、荷物の有無も一目瞭然。また、印鑑を内蔵できるため、配達者は伝票差込口に伝票を入れ、「なつ印」ボタンを押すだけで押印できます。

↑レバーを起こし、上下にスライド。配達する部屋番号にレバーを合わせて扉を閉めればOK↑荷物を入れて、扉の内側の赤いレバーを上下にスライド。配達する部屋番号にレバーを合わせて扉を閉めればOK

 

↑↑表示が緑色の「受け取りできます」から赤色の「使用中」になり、荷物が届けられた部屋番号には赤いマークが付きます。写真は303号室に荷物が届いた状態

 

↑暗証番号を入れれば開錠できます↑ユーザーが暗証番号を入れれば開錠できます。キーレスのため鍵の管理は不要。さらに、暗証番号の設定変更が可能なため、入居者が変わるごとに行っていたカギの交換も不要です

 

宅配業者にとってはありがたい存在で操作に迷うこともない

さて、宅配業者にとって宅配ボックスとはどんな存在なのか。初めて宅配ボックスを目にした際は、「こんなん出たんや」と驚いたと語る佐川急便の毛利廣忠(もうり・ひろただ)さんに話を聞くことができました。

20171121-s3 (13)↑佐川急便営業課の係長、毛利廣忠さん

 

「一人暮らしの再配達の比率は、体感だと30%くらいです。宅配ボックスがあることで、1回で配達が終われるというのはメリット。何日間かご不在が続いて、なかなか配達が終わらない荷物もありますので。学生さんは日中はおられないことが多く、再配達の連絡もなかなか入ってこないこともあります。そういう場合、ボックスがあればありがたいですね。新たにできたマンションは宅配ボックスが付いているイメージですが、このエリアは元々、宅配ボックスがあまり設置されていないエリアですので」(毛利さん)

 

上記インタビューでは、宅配ボックスがあれば「うれしい」「とても便利だ」といったわかりやすい言葉はもらえませんでした。再配達も仕事の一部。だから、表立って「宅配ボックス歓迎」とは言えないが、やっぱりあればありがたい……。インタビューの行間からは、そんな感情が垣間見られました。

 

さて、気になるのは宅配スタッフが宅配ボックスを正しく使えるのか? という点。会社では宅配ボックスを正しく操作するための講習などはないのでしょうか?

 

「特にありません。実際に現場で仕事をしているときに、先輩が後輩に宅配ボックスの使い方を教えます。使いづらいといった印象はなく、たいていは宅配ボックスに操作方法が貼ってあるので、それに沿っていけば大丈夫。機能しているのかどうかわからない、よほど古いタイプだと使用を避けますが、それ以外の場合で使い方に困ることはありません」(毛利さん)

 

話を聞く限りでは、宅配スタッフが基本的に操作に困ることはなく、「使ってもらえない」という心配は少ないことがわかります。

↑捺印↑伝票への捺印が可能なので、人を介さずに荷物の引き渡しが可能です

 

次に、ユーザーとなる学生にとって宅配ボックスとはどんな存在なのでしょうか。モニターとなった京都産業大学、経営学部2回生の女子学生に聞いてみました。

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「『再配達は申し訳ない』という気持ちはあります。特に服や本など、賞味期限がないものは『どこかに置いておいてくればいいのに』と思うことも。服の購入やフリマアプリで宅配便はよく使いますが、昼間は学校、夜はバイトや部活に行くので、『絶対この時間は家にいる』という時間帯はありません。気づいたときは、不在票が3枚くらい入っているときがあって……。だから、宅配ボックスができて良かったなと思います。ただ、いままで受け取った荷物では入るものが多いですが、生鮮食品は入れられないし、ボックスに入らない場合もあります。(緩衝材などで)荷物が大きくなっている場合もあるので」

 

彼女の言葉からは、再配達への後ろめたさは感じながらも、宅配便を使わずにはいられないというジレンマが見て取れます。また、大きめの荷物が入らない、生鮮食品を入れておけないなど、宅配ボックス自体にもまだまだ課題はあるようです。

 

さて、次回はもうひとつの実証実験の舞台、京都産業大学をレポート。現地では、大学に設置されたボックスの詳細とともに、パナソニックの担当者に対して将来の展望に関するインタビューを実施。インタビューでは、街の至ることころに宅配ボックスが立ち、いつでも荷物のやり取りができて、旅先では身ひとつで行動できる…そんな、ワクワクするような未来が見えてきました。ご期待ください。

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【プロジェクト概要】

●プロジェクト名称:「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」●実施期間:平成29(2017)年11月8日(水)~平成30(2018)年1月末(予定)●実施場所:京都市内のアパート(5箇所)及び京都産業大学内●主催:京都市●協力:パナソニック、京都産業大学、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便

<モニター製品>

アパート:パナソニック製 アパート用宅配ボックス「COMBO-Maison(コンボーメゾン)」…ハーフタイプ CTNR4630R(L) 10万5500円(税別) ステンシルバー色 共有6錠タイプ、ハーフタイプ CTNR4830R(L) 11万1500円(税別) ステンシルバー色 共有8錠タイプ

京都産業大学…パナソニック製 公共用宅配ボックス (実証実験用)

<モニター対象>

アパート:設置協力アパート(5か所、106世帯)居住の学生・単身者、京都産業大学:京都産業大学の学生、職員

「ルミックス=動画>静止画」は過去のものに! もう1つの最上位ミラーレス一眼「G9 Pro」がそのイメージを覆す

従来、パナソニックのLUMIX(ルミックス)・デジタル一眼は、ハイエンドの「GH」と中・上級機の「GX」、中級機の「G」、入門機の「GF」と4つのシリーズで構成されてきた。このうち現行のハイエンドモデルにあたるのが今春発売の「ルミックス GH5」だ。同機は4K60pで時間制限なく動画が撮れたり、Log記録に対応したりするなど、動画に特化したプロ機として存在感を示している。一方で、写真の愛好家やプロカメラマンからは、もっと写真(静止画)に特化したモデルが欲しいという声が上がっていた。

 

11月16日に国内発表された「ルミックス G9 Pro」は、そうしたユーザーの声を強く意識したモデルとなっており、今回はモデル名にも「Pro」の称号を与えている。ここでは、同日行われたルミックス G9 Proの発表会の様子を交えつつ、同機の魅力を探ってみたい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑ルミックスG9 Pro。発売は2018年1月25日の予定で、実売想定価格は税別21万円前後(ボディ)。ボディ上面に撮影情報表示液晶が搭載された一方で、G8までは内蔵されていたフラッシュがG9 Proでは廃止された。そのぶんシャープな印象のデザインとなっている

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑マイクロフォーサーズ機ということもあり、プロ機として考えると非常に小型・軽量なルミックス G9 Pro。写真のように、女性でも無理なくグリップ可能なサイズでありながら、頑丈かつ最新の機能が存分に楽しめるモデルとなっている

 

「写真」に特化したもう1つのフラッグシップ機

ルミックスGシリーズは、前モデルとなるG8までは中・初級機といった位置付けで、低価格機ながら高精細なEVFを搭載し、必要十分以上の機能を持つお買い得モデルといった印象であった。しかし今回のG9 Proは、冒頭にも記したように、プロカメラマンやハイアマチュアが使うことを強く意識したモデルとなっている。

 

また、G9 Proはマイクローフォーサーズ第1号機となるルミックス G1登場から10年目に発売される記念すべきモデル。パナソニック イメージングネットワーク事業部の山根洋介氏も、「ミラーレスカメラ10年の集大成といえるモデルで、写真(静止画)に特化したフラッグシップ機です」と語る。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑壇上でミラーレス一眼の10年を振り返りつつ、新製品について語る、山根洋介氏

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑「Pro」仕様の証として赤いラインを撮影モードダイヤル基部に配置。外観にモデル名を配していないが、それもG9 Proの高級感に繋がっている。

 

ルミックス史上最高の写真画質と圧倒的な連写&手ブレ補正

まず画質面では、センサーにローパスフィルターレスの有効2030万画素LiveMosセンサーと最新の画像処理エンジン「ヴィーナスエンジン」の採用などにより、ルミックス史上最高の写真画質を実現。高解像で立体感があり、階調特性や色再現にも優れているという。また、G9 Proでは絵作りに新たな思想を導入し、例えば動物などでは、生きているものの生命力や生命美が感じられる絵作りを目指したそう。また、今後登場する同社の一眼についても、こうした思想を反映させた統一感のあるものになるという。

 

連写は、AF追従で約20コマ/秒(メカシャッター使用時は約9コマ/秒)で、AF合焦速度も約0.04とトップクラスだ。ミラーレス一眼でポイントとなるEVFも約368万ドットの有機ELで高精細。視野率約100%なのはもちろん、倍率も約0.83倍と広い視野を実現している。手ブレ補正には、ボディ内手ブレ補正が採用され、ボディ単体で約6.5段分、レンズ内手ブレと協調して補正を行う「Dual I.S.2」対応レンズ使用時なら、望遠側でも約6.5段分の補正効果が得られるとしている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑約20コマ/秒の連写は、電子シャッター使用時に有効で最大連続50コマまで(2.5秒間)撮影可能。それ以上の連写を行いたい場合は、後述の6Kフォトモードを使うことで実質30コマ/秒、4Kフォトモードを使うことで実質60コマ/秒で撮れる。切り替えは、撮影モードダイヤル基部のドライブモードダイヤルで行う

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑背面のジョイスティックの質感も向上。節度ある動きで、素早くAF測距点の変更が行える。そのAFも画面内の各被写体までの距離を検出し、高速なAFを実現する「空間認識AF」が進化したことで、極めて高速になっている

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑そのほかのボタン、ダイヤル類もクリック感が最適で快適。要望が多かったという上面の撮影情報表示液晶も新設され、現在のカメラ設定が一目でわかるようになった

 

ボディ外装もオールマグネシウム合金製で防塵・防滴仕様。2枚のSDメモリーカードを使用できるダブルスロット(UHS-II対応)も装備され、写真愛好家やプロカメラマンも納得できる仕様となっている。このほか特徴的な機能として、ボディ内手ブレ補正の機構を活用してセンサーを動かしながら8回連続で連写を行って自動合成し、約8000万画素に相当する高解像写真を生成できる「ハイレゾモード」を搭載。約1800万画素で30コマ/秒の連写(動画撮影)を行い、好み位置で写真を切り出せる「6Kフォト」に対応。従来からの「4Kフォト」は、60コマ/秒での撮影が可能だ。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑実際に手にしてみると、グリップが深めで持ちやすく、しっかりとグリップできる。シャッターボタンも適度な深さで軽いタッチでレリーズでき、連写も快適だ

 

ライカ銘を冠した超望遠単焦点レンズも発表

交換レンズについては、LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S.を発表。希望小売価格42万円(税別)で受注生産となる高級レンズだが、35mm判換算で400mm相当・開放F2.8となり、AF駆動にルミックス初となる「スリーマグネットリニアモーター」を採用したことで、AFが高速でスポーツや動物撮影など動きの素早い被写体の撮影にも有利。1.4倍のテレコンバーターが同梱され、560mm相当F4のレンズとしても使用できるほか、別売の2倍テレコンバーター(800mm相当F5.6)の使用も可能だ。

20171120_y-koba2_1_R↑特殊低分散ガラスを用いた、UEDレンズを2枚採用。色収差が少なく、ハイコントラストな描写を実現している。希望小売価格42万円(税別)で、発売は12月中旬を予定

 

今回の発表会ではG9 Proの実機を試用することができた。ボディの高級感はかなり増しており、外装の質感など、GH5よりも質が高いと感じる部分も多い。シャッターボタンのフィーリングも深すぎず、浅すぎずといった印象で撮影しやすいものであった。4K60pでの動画撮影が10分までという制限があるので、本格的な動画撮影を行うなら制限のないGH5が優れるが、静止画メインで使うならG9 Proのほうが価格面も含めてオススメだ(GH5は参考価格23万6830円)。

夫「家事やったじゃん」妻「できてない!」家事分担で共働き夫婦が感じる「1割の差」…埋める方法をプロが伝授

共働き世帯が急増しています。厚生労働省の調査によると、共働き世帯は1000万世帯を超え、専業主婦世帯は600万台まで減少。ライフスタイルも昔とは変わっているものの、依然として妻の家事負担は多く、不公平になっているようです。「他人には相談しづらい、解決方法がわからない」となりがちなこの課題に向き合うため、パナソニックは30代・40代夫婦2700名以上を対象にライフスタイル調査を実施。 そこから見えてくる共働き家庭の現状と本音を把握したうえで、家庭づくりのノウハウを紹介するNPO法人「tadaima!」の三木智有代表を招き、解決策を提案するセミナーを行いました。果たして、夫婦円満につながる家事負担のあり方とは? 共働き家庭の家事をサポートする、現代の「新・三種の神器」とは? 気になる内容をレポートします。

↑新・三種の神器と呼ばれている↑「新・三種の神器」と呼ばれている洗濯乾燥機、ロボット掃除機、食器洗い乾燥機

 

「理想は3割、現実は2割」夫婦の6割以上が「1割の差」でケンカする現実

パナソニックの調査によると、生活の中で減らしたい時間は1位が「片付けをする時間」、2位が「掃除をする時間」、3位が「洗濯をする時間」という結果に。「散らかったら元に戻す」といったマイナスをゼロにする家事は、常にできていて当然のもの。時間がかかり、重労働にもかかわらず、共働きでも妻がメインで行っている家庭がほとんどです。

 

家事シェア研究科であり、内閣府「男性の暮らし方・意識改革のための専門調査会」委員でもある三木智有氏は、「家事分担のいざこざはどこの家庭にもあります。イライラの原因は2つ。1つは”負担”です。掃除や料理といった労働ですが、それは代行業者を利用したり、便利な家電を利用したりして、仕組みづくりを変えることで解消できます。もう1つは”不満”。これは『自分ばかりがやっている』という不公平感です。この不満を解消するのは夫婦でのコミュニケーションが大事です」と語りました。

↑NPO法人「tadaima」の三木智有氏↑NPO法人「tadaima」の三木智有氏

 

調査によると、64.1%の家庭が家事分担でケンカをしているとのこと。妻が夫に求める家事分担の理想は3割ですが、現実は2割に留まっています。そのたった1割の差が、家事に慣れない夫にとっては大きな負担となるため達成することができず、その1割のために妻が不満を持つ結果となっているようです。

↑厚生労働省の調査によると共働き世帯は増加し続けています↑厚生労働省の調査によると共働き世帯は増加し続け、専業主婦世帯は減少の一途

 

↑理想の家事分担と現実の間に1割の差があります↑理想の家事分担と現実の間に1割の差があります

 

そこでパナソニックが提案しているのは、現代の「新・三種の神器」の導入です。1950年代当時の三種の神器といえば「冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ」でしたが、現在は、これに代わる「新・三種の神器」として、食器洗い乾燥機、ロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機が挙げられています。しかし、新・三種の神器は普及率がまだ低く、食器洗い乾燥機は約25%、ロボット掃除機は約5%、ななめドラム洗濯乾燥機は約14%に留まっています。ただし、これらを実際に使った多くのユーザーからは「時間に余裕が生まれた」と回答しており、満足度が高い家電ということがわかっています。

↑共働き家庭にぴったりな現代の新・三種の神器↑共働き家庭にぴったりな現代の「新・三種の神器」

 

1日分をまとめて洗える! 手洗いよりキレイになる食器洗い乾燥機「NP-TH1」

例えば夫の夕食の時間がずれて、夫に食器を自分で洗うようにお願いしても、そのままシンクに残っていたら妻はガッカリしますよね。その点、食器洗い乾燥機があれば、こうしたストレスを防ぐことができるとしています。特にパナソニックのNP-TH1は、卓上型でも1日ぶんの食器(食器40点、小物20点)をまとめて洗えるのが特徴。本機を寝る前にセットしておけば、朝には家族すべての食器洗いが一度で終わっているというわけです。

 

しかも、60℃~80℃の高温のお湯で、手洗いでは使えない強力な洗剤を使って洗えます。油汚れも落ちて、手洗いよりキレイになるため、洗い直しなどの手間もありません。使う水量も手洗いの1/6程度と、いいことづくめ。パナソニック担当者からは「特に食器洗い乾燥機は、実際に使った家庭からの満足度が高い製品となっています」と説明がありました。

↑フルモデルチェンジした新モデルは、食器がより入れやすくなりました↑フルモデルチェンジした新モデルNP-TH1は、庫内容量が16%アップ。凹凸を抑えた新仕様のかごで食器がより入れやすくなりました

 

↑一度にこれだけの食器が入れられます↑一度にこれだけの食器が入れられます。実際にご夫婦が皿洗いの実演をしたところ、お皿を入れるだけなので、あっという間に作業が終わってしまいました

 

留守中に掃除が終了! 掃除した内容も確認できるロボット掃除機「RULO」

人工知能搭載のロボット掃除機「RULO」(MC-RS800)は、3種類の障害物検知センサーを搭載しており、約2㎝幅の障害物まで見分けて家具のキワまでしっかりお掃除。留守中に稼動させておけば、帰宅時には掃除が終わっているのが便利です。スマホで外出からの操作も可能で、スマホの「ゴミマップ」で掃除結果のレポートも確認可能。掃除したい場所、したくない場所をスマホでエリア指定できるオリジナル機能も装備しています。掃除の負担を減らしてくれるのは間違いありません。

↑独自の三角形状で、壁際までしっかり掃除します↑独自の三角形状で、壁際までしっかり掃除します。ハウスダスト発見センサーも搭載しており、ゴミがなくなると緑色のランプが点灯します

 

液体洗剤と柔軟剤を自動で入れてくれる、ななめドラム式洗濯乾燥機

同社のななめドラム式洗濯乾燥機「泡洗浄」搭載タイプ(NA-VX9800/NA-VG2200)は、液体洗剤と柔軟剤を洗濯物の量やコースに合わせて自動で投入してくれます。洗剤は適量を入れないと黒ずみの原因にもなるので、洗剤のブランドに合わせてきちんと計量しなければなりませんが、これならその必要がありません。

 

また、洗剤が少なくなるとスマホに通知が来るので、洗濯したいときに洗剤切れで洗えない…という事態を避けられます。帰宅時間にあわせて洗濯終了時刻を設定し、洗濯から乾燥まで終わらせられるのも便利。帰宅後にたたむだけなので、共働き家庭で重宝しそうです。

↑液体洗剤と柔軟剤を入れられるななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9800↑液体洗剤と柔軟剤を入れられるななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9800。スマホに接続して洗剤のブランドを指定するだけで、ぴったりの洗剤の量を計量・投入してくれます

 

↑液体洗剤や柔軟剤を入れるタンクは取り外して洗えます↑左上が液体合成洗剤を入れておくケース、右上が柔軟剤を入れておくケース。ケースは取り外して洗えます。下が手動の投入口

 

家事を夫に協力してもらうには、やって欲しいことを具体的に伝えること

三木氏は「自分は食事と掃除を担当しており、妻は洗濯担当。我が家でもドラム式洗濯乾燥機を活用しており、とても助かっています。洗濯はスイッチひとつで乾燥まで終わっているので、妻に時間のゆとりができ、子どもと一緒に洗濯ものをたたむ練習をするなど、他のことができるようになりました」と、家電を活用した効果を教えてくれました。

 

また、三木氏は「夫には手伝ってもらうのではなく、一緒にやってほしい。どのように伝えたらいいのか」というメディアからの質問に対し、「『明確に』『何を』『どれくらい』やってほしいのか、きちんと伝えることが大事」と答えてくれました。「家事(の要求レベル)は自分のなかにしか答えがないので、それをしっかり伝えないと。男性側は、やったのに『違う』と言われると、やる気がどんどん削がれてしまいます。妻側は自分のニーズを伝え、夫にはその通りにしっかりやってもらうことでお互いに満足でき、オーナーシップ(責任感を持って取り組む姿勢)や自立性が高まります。そこまでできるようになったら権限を夫に渡し、やりたいようにやってもらうことで、お手伝い感覚はなくなっていくと思います」と具体的にアドバイスしてくれました。つまり、「お風呂掃除して」と伝えるのではなく、「湯船のヌメリをこの洗剤とスポンジを使って完全に落とし、排水口の中にこの洗剤をまいて、タイル目地のカビをこの洗剤で黒ずみが消えるまで取って」…といった具合に、要求を具体的に伝えることが大切なのですね。

 

今回のセミナーで、家事分担で夫婦ともに満足するには、上手に家電を活用して家事を減らしつつ、夫婦間で具体的な要求を交わすのが重要だと理解できました。ぜひ実践して夫婦の「共疲れ」を防ぎ、共働き生活を豊かで楽しいものにしたいですね。

↑温水暖房便座「ビューティ・トワレ」も展示してありました。台所用洗剤を入れておけば、泡の膜で便器内を覆い、汚れがつきにくくなるそうです。これがあれば、トイレ掃除もラクになりそう↑ちなみに、温水洗浄便座「ビューティ・トワレ」も展示してありました。台所用洗剤を入れておけば、泡の膜で便器内を覆い、汚れがつきにくくなるそうです。これがあれば、トイレ掃除もラクになりそう

 

フルグラ×家電の相性が良すぎた! つまみにもデザートにもなる「フルグラ家電」3選

「フルグラ」といえば、食物繊維、鉄分、8種のビタミンが摂れる「朝食の定番」としておなじみのグラノーラ。GetNavi webではこれまで、七転八倒のブランドストーリーに加えて、外国人に愛される味を紹介してきました。ですが、こんなにおいしくて食物繊維や鉄分が手軽に摂れるフードを、朝食だけに留めておくのはもったいない! という思いが出てきました。

 

そこで、思いつくのが調理アレンジ。ただし、すでに世の中にはプロや一般ユーザーの考えた「フルグラレシピ」がたくさんあり、Instagramを見れば「フルグラ」のハッシュタグ投稿が3万件近くあります。もちろん、そうしたレシピも絶品ですが、GetNavi webでは我らが得意な家電ジャンルと結び付けた、新しいフルグラ活用術を提案! ズバリ、フルグラに合う「フルグラ家電」です。今回は3つの家電を用意し、バリエーション豊かな料理を作ってみました。レシピと合わせて紹介していきましょう。

 

【商品詳細はコチラから】

カルビー「フルグラ」公式ページ:https://www.calbee.co.jp/frugra/

カルビーフルグラオンラインショップ:
http://shop.calbee.jp/granola/shop/a/a171117/

 

【フルグラ×家電PART01:ブルーノ コンパクトホットプレート】

フルグラを載せて焼くだけでラグジュアリーな「朝食」の完成!

20171023_ashida02BRUNO(ブルーノ) コンパクトホットプレート(実売価格9504円)。鋳物ホーロー鍋をイメージしたお洒落なデザインが特徴で、テーブルウエアのように食卓を彩ります。2~3人にちょうどいいサイズ感も魅力。毎日のお料理からパーティまで幅広く食卓を彩ります。

 

 

【活用レシピ01=フルグラ載せパンケーキ】
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<調理例>

ブルーノ コンパクトホットプレートを使って、生地が固まる直前にフルグラをのせて焼き上げたパンケーキを作ってみました。簡単に色味を鮮やかにしてくれるだけでなく、ほんのりとした甘味、香ばしい風味、ザクっとした食感も楽しめます。卵料理、ソーセージ、サラダなどを添えれば、ちょっぴり豪華なブレックファストのできあがり。土日の朝ごはんや、ブランチに最適で、充実した週末を過せること間違いなし。SNS映えもするので、写真をアップするときにテンションが上がりますよ。

 

「平日の朝からホットプレートはちょっとハードル高いかも……」という人は、フライパンだと手軽に作れるので、平日はコンロで作ってみるのがオススメです!

 

 

●使ったフルグラと材料(3枚分)
・フルグラ(レギュラータイプ): 適量

20171023_ashida04フルグラシリーズの定番。香ばしく焼き上げた玄米とオーツ麦に、ドライフルーツをミックス。食物繊維と鉄分も含まれています。800g/380g/180gをラインナップ。

・ホットケーキミックス 150g

・たまご 1個

・牛乳 100g

 

●作り方
1、ボウルにホットケーキミックス、たまご、牛乳を入れて混ぜる。
2、フライパンを中火で熱し、ぬれぶきんの上で少し冷ます。
3、弱火にして、生地の1/3を高めの位置から一気に流す。
4、弱火で焼きつつ、表面にフルグラを適量のせる。
5、3分程度焼き、表面に小さな泡が出てきたらひっくり返す。
6、弱火で2分程度焼き、火が通れば完成。

 

【活用レシピ02=フルグラ載せパンケーキ生クリーム添え】
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<調理例>

こちらは生クリームをたっぷり載せたスイーツパンケーキ。味わい的にはフルグラのほどよい甘さが効いているので、生クリームは少量でも十分美味しい! カロリー過多になりすぎないところも、フルグラの魅力です。

 

 

【フルグラ×家電PART02:ハイアール アイスデリ プラス】

優秀アイスクリームメーカーで子どものおやつにピッタリの逸品が簡単に

remake_0880ハイアール アイスデリ プラス(実売価格9280円)。小型冷却装置を内蔵したアイスメーカー。材料を入れてボタンを押すだけでポット内が冷却され、同時に回転ブレードが材料を混ぜ合わせてくれて、40分~2時間でアイスが完成します。冷製スープやジュレにも対応するマルチプレーヤー。

 

 

【活用レシピ03=アイスクリームのフルグラ混ぜ/アイスクリームのフルグラトッピング】
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<調理例>

アイスクリームを作ってから、フルグラを混ぜたり(左)トッピングしたり(右)。まろやかさのなかにザクザク感が加わることで、手作りアイスをさらにグレードアップさせることができます。

 

 

●使ったフルグラと材料(2人分)
フルグラ 糖質25%オフ 200g

20171023_ashida08カラダにうれしい糖質25%オフ(※)。グラノーラ生地には豆乳、トッピングにはクラッシュアーモンドやくるみを使うことで、甘さ控えめながら香ばしく、飽きのこない味わいを実現しています。※:カルビーフルグラ比較

・卵黄 3個

・グラニュー糖 大さじ1

・牛乳 100ml

・生クリーム 200ml

・バニラエッセンス 少々

 

●作り方
1、ボウルに卵黄とグラニュー糖を白っぽくなるまでしっかり混ぜ、さらに牛乳を加えて混ぜ合わせる。なお、通常のアイスはグラニュー糖を大さじ4程度入れるが、あとからフルグラを混ぜこむのであれば大さじ1~2杯が適量
2、鍋に①を入れて弱火にかけ、ヘラでかき混ぜながら沸騰させないように温める。
3、ゆるいとろみがついたら、底を氷水にあてた冷たいボウルに移し替え冷ます。
4、アイスデリに生地を入れ、「01:かため」モードにセット。
5、でき上がったアイスをボウルに入れ、お好みでフルグラを混ぜる、またはトッピングすれば完成!

 

【活用レシピ04=マイグラとジュレのサラダ】
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<調理例>

「マイグラ/プレーン味グラノーラ」をトッピングし、プルンとしたドレッシングで食べるサラダです。ヘルシーな野菜にフルグラの食感や栄養素をプラス。ドレッシングはアイスデリ プラスでジュレにすることで、より絡みやすくなって食べごたえもアップします。

 

 

●使ったフルグラと材料
マイグラ プレーン味グラノーラ 適量

20171023_ashida10フルグラからフルーツを抜いた、ほのかな甘さのグラノーラ。フルーツが苦手、シンプルにグラノーラを楽しみたい、幅広く料理に活用したいといった声に応えた商品です。

<サラダ>

・ベーコン 4枚

・ベビーリーフ 1袋

・きゅうり 1本

・プチトマト 4個

<ドレッシング>

・オリーブオイル 大さじ2

・白ワインビネガー 大さじ2

・はちみつ 大さじ3

・塩 小さじ1

・塩胡椒 少々

・水 100cc

・ゼラチン 5g

 

●作り方
1、プチトマトを半分に、キュウリとベーコンを一口大にカット。
2、熱したフライパンに多めのオリーブオイルを入れ、ベーコンをカリカリになるまで揚げる(カリカリになったベーコンは、クッキングペーパーで油を切っておくとベタベタしない)。
3、オリーブオイル、ワインビネガー 、はちみつ、塩、胡椒をよく混ぜてドレッシングを作る。
4、ゼラチンと水を耐熱皿に入れ、レンジで30秒温めゼラチン液を作る(ダマがなくなり、とろっとしたらOK)。
5、ゼラチン液にドレッシングを混ぜ合わせたら、アイスデリ プラスに入れ、「05:ジュレ」モードで調理スタート。
6、お皿に野菜を盛り付け、上からマイグラをトッピング、ジュレドレッシングをかけて完成(マイグラは多めのほうが食べごたえ◎)。

 

 

【フルグラ×家電PART03:パナソニック けむらん亭】

燻製にすれば、フルグラが夜のフィンガーフードに変身!

20171023_ashida11パナソニック スモーク&ロースター けむらん亭 NF-RT1000(実売価格1万8679円)。業界初の燻製メニューに対応したロースター。14層の触媒フィルターによって脱臭・除煙を行い、室内でも手軽に燻製作りが楽しめます。また、オートクリーンモードを搭載し、お手入れがワンボタンで完了するのも魅力的。

 

 

【活用レシピ05=パルミジャーノとフルグラとチョコの盛り合わせ】

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<調理例>

ほんのりとスモークの効いた香りが楽しめるうえ、温められたことでロースト感もアップ。チーズの旨味や塩気も加わって、濃厚な大人のおつまみになりました。ほっこりしたさつまいもの甘みは、ウイスキーをはじめとする蒸溜酒に合います。日本のお酒ならやはり芋焼酎がベストマッチ! またチーズはワインとの相性も抜群。ボジョレーヌーボーのシーズンに試してみるのもいいでしょう。

 

 

●使ったフルグラと材料(3枚分)

・フルグラ ざく切りさつまいも 適量 

20171023_ashida13-1お気に入りの素材がはいったフルグラを選べる「フルグラざく切りシリーズ」。ざく切りさつまいもとグラノーラ生地の心地よい食感、華やかな見た目が楽しめる、期間限定フルグラです。

・パルミジャーノ・レッジャーノチーズ

・スモークチップ(ウイスキーオーク/燻製用)

 

●作り方
1、チーズを一口大に切る。
2、けむらん亭にフルグラとチーズをセット。
3、8分燻製して完成(長くても10分程度に)

 

すでにフルグラを愛用していてちょっとマンネリを脱したい人、フルグラはまだまだ初心者だけど家電ラバーで常に新しい使い方を探している人、どちらにでもためになる料理ができたと思います。ぜひ試してみてください。

 

 

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【商品詳細はコチラから】

カルビー「フルグラ」公式ページ:https://www.calbee.co.jp/frugra/

カルビーフルグラオンラインショップ:
http://shop.calbee.jp/granola/shop/a/a171117/

「ウチの冷蔵庫…クサっ」とならないために! 最新5モデルの冷蔵・冷凍「以外」の機能を家電のプロが徹底チェック

冷蔵庫は10年前の製品と比べて驚くほどの進化を遂げています。でも、いざ買い替えるとなると、どれも同じように見えて迷ってしまう人も多いはず。そこで今回は、主要5社の2017年新モデルのうち、4~5人の家庭で一般的な500Lクラスをピックアップ。家電選びのプロ、戸井田園子さんが5項目にわたって徹底検証していきます。「冷蔵・冷凍」「野菜室」などを検証した前回に引き続き、今回は、「清潔性・脱臭機能」「設置性・デザイン」 「省エネ性能」をチェック。併せて各モデルがどのような家庭に向いているか、結論を導き出していきます!

 

【今回のガイド】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

検証モデルその1

省エネ性能もアップした、スリムな幅65cmの大容量冷蔵庫

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三菱電機
WXシリーズ
MR-WX52C(517L)
実売価格36万7070円

高性能真空断熱材の採用でさらなる省エネ性が図られた、「置けるスマート大容量」シリーズの新モデル。「クリーン朝どれ野菜室」は、世界初の「ハイブリッドナノコーティング」を使用した抗菌トレイを導入し、清潔さもアップしました。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1821×D699mm/約118kg●容量:517L(冷蔵室 277L/野菜室 98L/製氷室 23L/瞬冷凍室 30L/冷凍室 89L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア

 

【三菱 WXシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

汚れ防止の「クリーントレイ」はお手入れ簡単!

「野菜室の底に汚れ防止の『ハイブリッドナノコーティング』を施したトレイ『クリーントレイ』が追加され、お掃除のしやすさがアップ。エアコンにも使われている技術で、その力は立証されています。トレイは薄型なので簡単に取り出せて、キッチンのシンクで洗えます。ただ、トレイがあるのは後方の大きいスペースのみ。できれば、前面スペースにもセットして欲しかったですね」(戸井田さん)

↑大きなボックスを取り外して洗わなくてすむので、手入れが簡単です↑大きなボックスを取り外して洗わなくてすむので、手入れが簡単です

 

【三菱 WXシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

大容量コンパクトで狭いキッチンでも効率的

「三菱は断熱材の薄型化で、いち早く大容量・コンパクトに着手したメーカーです。この機種は、65cm幅で容量517Lを達成していて、諦めていたスペースにも大きな冷蔵庫が置けると人気に。デザイン面では、ガラスドアがすっきりとした印象を演出。ガラスから透けてみえる地の模様は、ステンレスのヘアラインを思わせ、落ち着いた印象を醸し出しています。シックで重厚感があるブラウン系、ベーシックで空間に馴染みやすいベージュ系、シンプルで爽やかなホワイト系の3色展開で、どんなインテリアにも合わせやすいですね」(戸井田さん)

↑カラーは3色展開。キッチンの雰囲気に合った色が選べます↑カラーは3色展開。キッチンの雰囲気に合った色が選べます

 

【三菱 WXシリーズ 検証05 省エネ性能】

三菱のみの全室独立設計で部屋別に省エネ

「冷凍室(大)・冷凍室(小)・製氷室が、完全に仕切られた全室独立設計なのは三菱のみです。『瞬冷凍室』と『冷凍室』で違う温度帯にできるのは独立設計だからこそ。また、独立設計は、部屋ごとの使用状況に応じて適切な運転ができるのもメリット。扉の開閉による温度上昇が他の部屋に影響しない、使わない部屋だけ冷却を止めることができる、など省エネにもつながっています」(戸井田さん)

 

【結論 三菱 WXシリーズはどんな家庭にオススメ?】

買いだめをして少量ずつ使いたい家庭向き

「共働きなど、頻繁には買い物に行かない、買いだめスタイルのご家庭に向いています。食材の鮮度が維持しやすいので、食材管理を担当する主婦(主夫)にとっては、先々の献立を考えて材料を買わなくてすむのは大きな魅力。『食材を早く使わなくちゃ!』と焦ることが減り、ストレスも軽減されます。

 

また『瞬冷凍』は、食材を少量だけ使う家庭にもおすすめ。たとえばお弁当作りのときや、少人数世帯なら、冷凍保存してある肉や魚を必要な量だけカットして使えるのでとても便利です」(戸井田さん)

 

検証モデルその2

プラス50Lの大容量化を実現した「微凍結パーシャル」搭載モデル

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パナソニック

HPXタイプ

NR-F503HPX(500L)

実売予想価格35万4240円

新たに開発された新形状の薄壁筐体を採用し、本体幅はそのままに冷却部品をコンパクト化した「微凍結パーシャル」搭載冷蔵庫の新モデル。初搭載の「フラット冷却システム」と新「エコナビ」で省エネ性能も向上しています。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1828×D699mm/約118kg●容量:500L(冷蔵室 258L/野菜室 105L/製氷室 17L/新鮮凍結ルーム 28L/冷凍室 92L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:6ドア

 

【パナソニック HPXタイプ 検証03 清潔性・脱臭機能】

「ナノイー」が全室に行きわたって庫内を除菌!

「微粒子イオン『ナノイー』が全室に行きわたり、壁面に着いている菌や庫内に浮遊している菌を除菌し、清潔な状態をキープ。また収納量センサーで、庫内に食材がたっぷり入っているときは、スピーディーに除菌してくれる『パワフルモード』に切り替わります。ナノイーは脱臭効果もあって、庫内のニオイも取り除いてくれるのがうれしいですね」(戸井田さん)

↑ナノイーのイメージ。↑ナノイーのイメージ。全室に行きわたって除菌するため、食品を新鮮に、かつ庫内を清潔に保ちます

 

【パナソニック HPXタイプ 検証04 設置性・デザイン】

新モデルは幅のコンパクト化を実現!

「今年の新モデルは、機械室のコンパクト化、ボディの薄壁化、奥の収納スペースの拡大によって大容量ながら幅のコンパクト化に成功。幅650mmで500Lを達成しました。カラーはシックで上品なゴールド系、落ち着いた重厚感のあるダークブラウン系、シンプルなホワイト系のほかミラータイプも展開。取っ手の部分が目立たないデザインでスッキリとした印象です」(戸井田さん)

↑カラバリは3色のほかに、写真のミラータイプ「オニキスミラー」もあります↑カラバリは3色のほかに、写真のミラータイプ「オニキスミラー」もあります

 

【パナソニック HPXタイプ 検証05 省エネ性能】

省エネ技術「エコナビ」がきめ細かくムダを省く!

「さまざまなセンサーを採用した、パナソニックの省エネ技術『エコナビ』が優秀。光で収納量の変化を検知する独自の『収納量センサー』は、片側のみから検知する仕様から、左右で検知する仕様に進化して精度がアップしました。また、扉の開閉回数と時間まで検知し、使い方に合わせて霜取り運転の間隔を最適化する機能も搭載されています。生活リズムに合わせてきめ細かくエコナビで運転してくれるので、ほったらかしで省エネはバッチリです」(戸井田さん)

↑食品が減ってくると、「エコナビ」ランプが点灯して冷やしすぎのムダを省きます↑食品が減ってくると、「エコナビ」ランプが点灯して冷やしすぎのムダを省きます

 

【結論 パナソニック HPXタイプはどんな家庭にオススメ?】

小分けせず、一気にしまいたい清潔重視の家庭向き

「野菜室や冷凍室など引き出し収納のスペースが大きく収納がラクなので、一度にたくさんの買い物をして、がばーっと入れておきたいおおらかなご家庭向きです。食材を微凍結で少しずつ使えるので、作り置きしてお弁当作りをしている家庭にもおすすめ。『ナノイー』があるので、庫内の除菌・消臭をしたい清潔派の人も満足できそう」(戸井田さん)

 

検証モデルその3

約0.8気圧の「真空チルド」と炭酸ガスで食材の鮮度が長持ち!

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日立
「真空チルド」XGシリーズ

R-XG5100H(505L)

実売価格34万3440円

真空の効果で鮮度を保つ日立だけの「真空チルド」を搭載した冷蔵庫の新モデル。炭酸ガス生成能力を向上させた新「プラチナ触媒(ルテニウム配合)」により、食品表面の酵素の働きを抑えておいしく保存します。

【SPEC】●サイズ/質量:W685×H1818×D699mm●容量:505L(冷蔵室 269L/野菜室 94L/冷凍室 142L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:6ドア

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

製氷皿は外して洗えていつでも清潔

「特に目立った特殊な機能はないのですが、外して洗える製氷皿は清潔感があっていいですね。また、冷蔵室最下段が左右に2分割されているので、一枚の棚の幅が小さくなり、取り外しやすく、お手入れがしやすいのは他社より有利です」(戸井田さん)

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

デザインに関してはトレンドリーダー的存在!

「コンパクト化の面ではやや出遅れていますが、デザインに関してはトレンドリーダー的存在。ガラス扉、ミラー扉ともに、いち早く展開したのが日立です。また、扉の蝶つがい側をラウンド形状にすることで、扉の開閉時に角が出っ張らず、ギリギリまで壁に寄せて設置できる『スッキリ設置』も機能的。色は、クリスタルブラウン、クリスタルシャンパン、クリスタルホワイトの3色展開。地模様のない仕上げでスッキリ見えます」(戸井田さん)

↑クリスタルブラウンの設置例(写真はR-XG6700H)↑クリスタルブラウンの設置例(写真はR-XG6700H)

 

【日立「真空チルド」XGシリーズ 検証05 省エネ性能】

霜を利用した独自技術の「フロストリサイクル冷却」

「冷却器につく霜を利用して冷蔵室・野菜室を冷やす独自技術『フロストリサイクル冷却』を搭載。これにより、霜取り時間も短縮でき省エネにも貢献しています。ドアの開閉状況から冷蔵庫の使用パターンを学習し、深夜や留守中にヒーターを使う霜取りをするなど、庫内の温度上昇をできる限り抑えて省エネにつなげています」(戸井田さん)

↑運転時に冷却器に付着する霜を利用して、冷蔵室や野菜室を冷やすという逆転の発想がスゴイ!↑冷却器に付着する霜を利用して冷蔵室や野菜室を冷やし、コンプレッサーを止めるという逆転の発想がスゴイ!

 

【結論 日立「真空チルド」XGシリーズはどんな家庭にオススメ?】

鮮度のいい食材で毎日料理を作りたい家庭向き

「冷凍しなくて済む『真空チルド』は、生鮮食材を長持ちさせるだけでなく、食材を調味料に浸けておくと下味が染み込みやすく、下ごしらえの時短にもつながって本当に便利! 休日にまとめて下ごしらえや作り置きをするスタイルではなく、その日の食事はその日に作るというご家庭におすすめしたいです。デザイン面では、扉に地模様がない単一色なので、硬質な素材感やシンプルな印象が好きな方に向いています」(戸井田さん)

 

検証モデルその4

野菜の鮮度にこだわった、野菜室が真ん中の「ベジータ」シリーズ

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東芝
「べジータ」FWXシリーズ

GR-M510FWX(509L)

実売価格33万2640円

冷蔵庫の中段に使用頻度の高い野菜室をレイアウトした「ベジータ」の新モデル。野菜の乾燥を防いでうるおいを閉じ込める「ミストチャージユニット」を採用した「もっと潤う 摘みたて野菜室」で、野菜の保存性が高まりました。

【SPEC】●サイズ/質量:W650×H1833×D699mm/117kg●容量:509L(冷蔵室 260L/野菜室 112L/製氷室 20L/冷凍室 117L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証03 清潔性・脱臭機能】

汚れがちな野菜室は「Ag抗菌ボックス」で清潔

「野菜室の内側のボックスはAg抗菌仕様で、腐敗の原因となる微生物の増加を抑制してくれます。また、野菜室のボックスの底には『お掃除口』が設置され、ケースを外すことなく野菜クズや泥を捨てることができるようになりました。野菜室が真ん中にあるので、下にゴミ箱を持ってくればお手入れもラクラク。さらに光触媒『ルネキャット』で、庫内の冷気を除菌・消臭してくれるのも便利です」(戸井田さん)

↑野菜室の底に穴が空いていて、そこから野菜くずなどを捨てられます↑野菜室の底に穴が空いていて、そこから野菜くずなどを捨てられます

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証04 設置性・デザイン】

新モデルも大容量・コンパクト化を追求

「東芝は、三菱に次いで大容量コンパクトを実現したメーカーです。今年もさらに冷蔵庫の壁面を薄くすることで、大容量を進化させています。幅650mmで509L達成は、三菱に続く大容量です。扉カラーは高級感のあるダイヤモンドミラーです」(戸井田さん)

↑高級感のあるダイヤモンドミラー↑高級感のあるダイヤモンドミラー

 

【東芝「べジータ」FWXシリーズ 検証05 省エネ性能】

真ん中にある野菜室は省エネの面でも貢献

「2つの冷却器がある東芝独自の『ツイン冷却』で、プラスの温度帯とマイナス(氷点下)の温度帯それぞれに適したぶんだけ冷やすことで、省エネを実現しています。冷蔵庫はその構造上、プラスとマイナスの温度帯には仕切りにヒーターを入れているのが基本。そのため、冷凍室が中央だと、その上下がプラスの温度帯になるため、2本のヒーターが必要になります。その点、野菜室が中央だと、プラスの温度帯とマイナスの温度帯が上下に分かれるため、ヒーターがひとつで済むのです。ということで、野菜室が真ん中なのも、実は省エネには有利。新モデルは、断熱性能の向上もあって昨年モデルより10%の省エネになりました」(戸井田さん)

↑ツイン冷却」イメージ↑「ツイン冷却」イメージ

 

【結論 東芝「べジータ」FWXシリーズはどんな家庭にオススメ?】

野菜料理にこだわるヘルシーな家庭向き

「『野菜室は絶対に真ん中希望』というご家庭なら一択! また、大きなチルド室、野菜そのまま冷凍、高湿度の野菜室など、手間をかけずに食材維持管理がしやすい機能が多いので、『休みの日まで作り置きするためにキッチンに立つなんてイヤ!』という人にもぴったり。特に野菜の保存は、冷蔵・冷凍いずれにしても独自機能があるので、野菜料理を重視するご家族には大いにオススメできます」(戸井田さん)

 

検証モデルその5

献立を提案してくれるIoT時代を象徴するIoT冷蔵庫

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シャープ

SJ-GX50D

実売価格37万5840円

チルドルーム内を清潔に保つ高密閉構造の「プラズマクラスターうるおいチルド」を新たに採用。人工知能とIoTを組み合わせたクラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応し、献立や食品保存方法などを教えてくれます。

【SPEC】●サイズ/質量:W685×H1833×D699mm/109kg●容量:502L(冷蔵室 259L/野菜室 73L/冷凍室 170L)●ドア開閉タイプ:フレンチドア●ドア数:5ドア

 

【シャープ SJ-GX50D 検証03 清潔性・脱臭機能】

扉を閉めたあと「プラズマクラスター」を一気に放出

「シャープならではの『プラズマクラスターイオン』を庫内に充満させるため、浮遊菌や付着菌の除菌ができます。冷蔵室のドアを閉めた直後は、集中的にプラズマクラスターを放出してくれるのもキレイ好きには好評ですね。他社もそうですが、冷蔵室の棚はオールガラス棚でお手入れがラク。野菜室は、底に敷いてあるプレートだけ取り外して洗えるので、こちらも手入れが簡単です」(戸井田さん)

↑チルドルーム内を清潔に保ち、乾燥を抑える「プラズマクラスターうるおいチルド」↑チルドルーム内を清潔に保ち、乾燥を抑える「プラズマクラスターうるおいチルド」も搭載しています

 

【シャープ SJ-GX50D 検証04 設置性・デザイン】

「本体幅のコンパクト化はまだ対応していませんが、取っ手やフレームが一切ないデザインでスッキリ感はバッチリ。扉カラーには、下方に行くほど色が濃くなる『グラデーションレッド』と『グラデーションブラウン』があり、こちらは高級感と安定感あり。『ピュアホワイト』はシンプルなインテリアにおすすめです。扉に軽く触れると開く電動アシストドアで、両手がふさがっていてもドアの開閉ができるのが便利!」(戸井田さん)

20170914-s3-1-1↑上に行くほど淡い色になっていくグラデーションレッド(写真はSJ-GX55D)

 

【シャープ SJ-GX50D 検証05 省エネ性能】

人工知能が25項目にわたって節電をアシスト

「人工知能を利用した25項目の省エネ技術『節電25』を搭載。生活パターンに応じた省エネ運転をしてくれるモードで、通常運転より最大25%も節電できます。また、半ドアだと自動でドアが閉まる『オートクローズドア』機能も搭載。扉は得意のネイチャーテクノロジーを生かし、合わせ目にホタテ貝ようなの凹凸形状を施すことで、空気の流出入を減らし、断熱効果を向上。さらに省エネ性をアップしました 」(戸井田さん)

↑「節電25」の25項目の省エネ技術↑「節電25」の25項目の省エネ技術

 

【シャープ SJ-GX50D その他・IoT機能 】

IoT対応で冷蔵庫が献立を決めてくれる!

「他モデルの検証項目にはありませんが、本機でぜひ触れなければいけないのがIoT機能。IoT機能搭載は業界初の機能で、その目玉は献立相談ができること!  中に入れている食材を登録して冷蔵庫に話しかけると、おすすめのメニューを提案してくれます。また、食材の購入サイク ルを冷蔵庫が学習して買う時期を知らせてくれたり、天気予報や生活パターンに応じた情報を知らせてくれたりと、本当に賢い モデルです。新モデルでは、扉にスマホのような操作パネルが搭載されたので、スマホのアプリを使わなくても、冷蔵庫だけでも使えるIoT機能が拡大しました。今後の進化が楽しみです!」(戶井田さん)

液晶では「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスパネルでは「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスしてくれます

 

【結論 シャープ SJ-TF49Cはどんな家庭にオススメ?】

食材管理を徹底したい新しモノ好きな家庭向き

「なんといっても最先端のIoT技術をいち早く試したいというご家庭向きです。また、スマホとの連携で食材管理ができるので、ついつい二重買いをしてしまいがちな人や、夫婦それぞれ食材の買い物をするご家庭にも合っています。シャープ製だけに、独自のプラズマクラスターで庫内の除菌ができて、清潔好きな人にも向いています。メガフリーザーで冷凍食品の買いだめもできるので、共働きなど忙しいご家庭にもオススメです」(戸井田さん)

このなかで「寝落ちしたアイテム」はどれ? プロレスラーが最新マッサージ家電を試したら

GetNavi web × 新日本プロレス マッサージが大好きな後藤洋央紀選手がマッサージ家電6アイテムをお試し!

今回は「GetNavi web × 新日本プロレス」のコラボ企画をお届け。「マッサージが大好き」という新日本プロレスの後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)選手に、6つのマッサージ家電を実際に試してもらい、その使用感を語っていただきます。「混沌の荒武者」の異名を持つコワモテの後藤選手も、マッサージ家電のあまりの気持ち良さに寝落ち寸前……。その使用感を参考に、お仕事の疲れを癒す「自分へのごほうび」として、家族へ感謝の気持ちを示すプレゼントとして、検討してみてはいかがでしょうか?

 

後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)

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2002年、新日本プロレスに入門。翌年にデビューを果たし、2005年にヤングライオン杯で優勝。2008年の「G1 CLIMAX18」では初出場・初優勝を果たし2012年には第2代IWGPインターコンチネンタル王座に輝く。その後、試合中で負った大ケガを克服し2014年の東京ドーム大会で復活を遂げ、2016年にはCHAOS(ケイオス)に加入。GTR、昇天、牛殺しなどを得意技とし、荒武者を思わせる硬派なスタイルで人気を集める。

後藤選手のTwitterはコチラ

 

プライベートでもマッサージに行くのでマッサージ家電は楽しみ

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――マッサージにはよく行かれるんですか?

 

後藤 この世界に入ってからよく行くようになりましたね。温泉が好きなんで行くと必ずお願いします。最近はスーパー銭湯に行ってもマッサージコーナーがあるじゃないですか。オフの日に行くと、ついやっちゃいますね。

 

――特にこりやすい部位はあったりしますか?

 

後藤 腰ですね。だいぶ悪いので、新日本の専属トレーナーさんにやってもらうのは腰が中心になります。プライベートで行くときは、足裏が中心。1時間のコースだと、足裏20分、全身40分とか、基本、足裏は必ずお願いします。強さは、かなり強めがいい。痛いぐらい強めにやってもらうのが好きです。

 

――マッサージ家電は使われたことはありますか?

 

後藤 実家にマッサージチェアーがあって、帰ったときによく使うくらいです。ここにあるような、手や目だけをマッサージする器具というのは初めてなんで、すごく楽しみです!

 

お試しアイテム その1

6つのエアバッグが手の平から指先までを丁寧にマッサージ

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ヴァルテックス

モンデール ハンドリフレiP630

2万520円

今年の夏に登場したハンドマッサージ器の新モデル。ミトンのような形状のマシンに片手を入れて使用します。上下3つ、計6つのエアバッグが膨張と収縮を行い、細かな突起が手の平から指先までを丁寧にマッサージ。低温と高温を選べるヒーター機能も搭載し、じんわり温めながらほぐされるハンドリフレのような癒やし効果を満喫できます。

●サイズ:W200×H90×L265mm●電源:単3乾電池4本●モード:弱モード、中モード●タイマー:5分、10分、15分●エアプレッシャー:モードA、モードB、モードCの3種類●ヒーター:オフ、低温モード(約36℃)、高温モード(約42℃)

 

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――では、「モンデール ハンドリフレ」をさっそく使っていただきましょう。手を入れて、スイッチオン!

 

後藤 うおっ! 圧がすごい! おお~っ、気持ちいいですね。手だけ集中してやってもらうことって、マッサージに行ってもあんまりないじゃないですか。しかも、この一気に、グーッと全体を押される感覚は人の手のマッサージとは違った気持ちよさがありますね。

 

――モードは3タイプあって、パワーも弱、中、強と、切り替えが可能です。

 

後藤 強でお願いしますっ。おおっ! かなりパワーありますね。強くていいです。

20171116-s1 (15)↑一番右の「オン/オフ モード」ボタンを押すたびにモードが切り替わります。左の赤いボタンは、圧力が強すぎたときに使うエアプレッシャー排気ボタン

 

――ヒーターをオンすれば温めながらマッサージもできますよ。

 

後藤 ……あっ、じんわり温かくなってきた気がしますね。

 

――今、「自動」モードなんですが、いかがですか?

 

後藤 どんどんパワーが強くなっていきますね。これはいい!

 

――強すぎたらボタンをワンプッシュで、圧を抜くこともできますよ。大丈夫ですか?

 

後藤 いや、強めが好きだからちょうどいいです。マッサージに行っても、いつも強めでお願いしてるんです。血流がグアッと押される感じがしますね。

 

――では、手を抜いてみてください。

 

後藤 うわっ! 見てください、手にこんなに赤いブツブツが!

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――これだけ赤くなっているわけですけど、痛くはないんですか?

 

後藤 イヤ、痛くはないです。これ、すごく気持ちいいですね。自分の手でも入るから、大きい手の人でも問題なく入ると思います。

 

――後藤選手が手を入れていると凶器のようにも見えますね(笑)。

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後藤 アイアンフィンガー…なんちゃって。飯塚選手(下写真)が使いそうですね(笑)。それはさておき、これは想像していたよりパワーもあるし、気持ちいいです。でも、欲を言えば一気に両手をやりたいですね。2つ買おうかな(笑)。

20170226-s2 (11)↑敵対するユニット、鈴木軍の飯塚高史選手。爪型の武器「アイアン・フィンガー・フロム・ヘル」を使用することで知られています ©新日本プロレス

 

お試しアイテムその2

医療機器認証を取得したコリを治療するアイテム

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パナソニック

高周波治療器 コリコラン EW-RA510(4個入り)

実売価格3万5950円

医療機器認証を取得したコリを治療する高周波治療器。約9MHz(約900万回/秒)の高周波パルスが血管を広げて血行を促進します。付属のテープで患部に貼り付けるか、シリコン製のリングを用いてストラップや肌着に付けて使用します。4つの本体を充電可能な収納ポーチも付属。充電時間は約3時間で、連続使用時間は約24時間。収納ポーチ内の高周波チェッカーに本体をかざすことでランプが点灯。高周波の状態を確認できる。

●サイズ/質量:約8.5 ×外径φ 約33.0 mm/約6g(本体)、W約150×D約105×H約38.5 ㎜/約170g(充電器・乾電池含まず)●電源:ACアダプターまたは単4アルカリ乾電池 4本●充電:3時間充電で約24時連続使用、9時間充電すると約48時間の連続使用が可能

 

――続いては、こりを治療する高周波治療器です。医療機器として認定された業界唯一の高周波治療器とのこと。よくバラエティ番組の罰ゲームで見かける低周波治療器は刺激が強いですが、こちらは刺激を感じないので、仕事や家事をしながらの「ながら治療」ができるのが特徴です。

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後藤 おお、小さくて軽いですね。これは、すでに高周波が出てる状態なんですか?

 

――収納ポーチの丸いチェッカー部分に、本体を近づけてみてください。

 

後藤 おっ、近づけると緑に光った!

 

――緑だと高周波が出ている状態ですね。もしこれが赤だと充電が切れそうな状態を表すそうです。では、専用シールを使って、気になる患部に貼ってください。

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後藤 とりあえず、肩に貼ってみます。実は、肩はあんまりこらないんですよ。そういえば、レスラーって、あんまり肩こりはいないですね。腰痛持ちは多いんですけど。

 

――貼ってみていかがですか?

 

後藤 ぜんぜん気にならないですね。
――肩こりを軽減する治療をするタイプなので、すぐに効果はわからないと思うんですが、しばらく着けてみてください。

 

後藤 じゃあ、着けたまま次に行きましょう。でもこれ、まったく違和感がないから、本当に着けてるのを忘れますね。このあと試合なんですけど、気づかずこのまま試合に出てしまいそうです(笑)。

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【コリコランを編集部で試してみました!】

肩がスッキリして手がポカポカしてきた!

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……残念ながら、撮影の短い時間内ではコリコランの効果がわからなかったため、GetNavi webの編集部員が試してみました。同アイテムをシールを使って肩に装着。付け心地は後藤選手と同様、まったく違和感がなく、付けたまま帰ろうとしてしまったほど。付けてから数時間、パソコンで作業をしていると、あれ、たしかに肩が軽い……。コリコランをつけた場所がヒンヤリスッキリしてきて、肩の重だるさが抜け、自然に背筋が伸びてくるイメージです。これを付けていることで、逆に日ごろいかに自分の肩がこっていたのかがわかりました。

 

もうひとつ驚いたのが、付けているうちに手がポカポカしてきたこと。見た目にも明らかに血色が良くなっており、血管の拡張効果があるというのも納得です。「いやー、コレはスゴイ!」と同僚に興奮を語ったところ、「気のせいじゃないですか」と心ない返答が。失敬な! 本当に効いたんだって!(編集部レビューおわり)

 

お試しアイテムその3

「エア・温め・振動」でこめかみや目元をケアするエアーマスク

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小泉成器

エアーマスク KRX-4010

実売価格1万3298円

目にあてて使用し、「エア・温め・振動」機能で、こめかみや目元をケアするエアーマスク。「こめかみ」「目もと」などのピンポイントのコースも選択できます。目に触れるカバーは取り外して水洗いが可能。単三形アルカリ乾電池(別売)に対応しており、コードレスで使用できます。

●サイズ/質量:約W198×D124×H86mm/約500g●電源:ACアダプターまたは単3アルカリ乾電池4本●タイマー:5/10/15分

 

後藤 これは、すでにやる前から、気持ちよさそうですね。…おおっ! エアの圧がきますね。で、同時に振動も来ます。振動は全体。圧は動く感じですね。うおっ! これは気持ちいい。おおーっ、いい、いいですね!

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――こちらもスイッチ1つで、温めながらの施術もできます。

 

後藤 おっ、だんだん温かくなってきました。エアの移動が気持ちいいですね……

 

――では、振動なしで指圧風のマッサージが楽しめる「エアのみ」というコースに切り替えてみますね。どうですか?

 

後藤 圧が…気持ちよくて…眠たくなる……。

 

――では、次は「振動のみ」に変えますね。いかがですか?

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後藤 ……(しばらく経過)。

 

――あの~、後藤さん、後藤さん! すいません。「エアのみ」の感想をお願いします!

 

後藤 …んん? ああっ! 寝そうになった!

 

――それぐらい気持ちいいってことですね。

 

後藤 いや~、気持ちよかった! すごいスッキリしますね。ぐっすり寝たあとみたいな!

 

――本当に寝ていたような気もしますが…(笑)。アルカリ電池を使えば、コードレスでも使えるのもいいですね。

 

後藤 携帯できるサイズだし、移動中のバスの中でも使えそうですね。寝ながらも使えるし、これもいい!

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と、いうわけで眠たくなるほどマッサージ家電で癒やされた後藤選手。次回の続けて最新マッサージ家電を3アイテム紹介します。後藤選手が選ぶ最高のマッサージ家電はどれなのか。また、後藤選手が再び眠ってしまうのか? 後編をお楽しみに!

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撮影/黒飛光樹(TK.c)

 

【大会情報】

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WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

特設サイトはコチラ

毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

最新ポータブルオーディオが勢ぞろい! 「秋のヘッドフォン祭 2017 」の注目ブース6選

11月3日(金)~4日(土)の2日間にわたって、東京・中野の中野サンプラザにおいて、フジヤエービック主催のオーディオイベント「秋のヘッドフォン祭 2017 」が開催されました。国内外のポータブルオーディオメーカーが一堂に会し、各社の最新モデルをいち早く試聴できるほか、普段使っている自分のアイテムでも試すことが可能となっており、オーディオ好きならぜひ足を運びたい内容となっています。今回は、会場で見つけた気になるアイテムをピックアップして紹介します。

 

貴重な製品が大量に出展されたアユートブース

Astell & KernやMaster & Dynamicなどのブランドを展開するアユートブースでは、先日発売されたばかりの「AK70 MkII」と劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」とのコラボモデル「AK70 MkII 劇場版 Fate/stay night [HF]」の実機が展示されていました。

20171106-i01 (2)↑AK70 MkII 劇場版 Fate/stay night [HF]

 

こちらは作品の世界観をイメージしたパープルカラーのボディに、描き下ろしのイラストをレーザーマーキングした背面デザインと、ロゴ入りケース、パッケージが付属する1500台限定モデル。作品に登場する3人のキャラクター間桐桜(CV:下屋則子)、セイバー(CV:川澄綾子)、遠坂凛(CV:植田佳奈)の録り下ろしスペシャルボイスメッセージをハイレゾでプリインストールしている、ファン必携のアイテムとなっています。

20171106-i01 (3)↑ロゴ入りのケースとパッケージも展示

 

また、Astell&Kernブランド創立5周年を記念した「AK70MKII 5th Anniversary」も展示。背面に赤いパネルを装着し、5周年の記念ロゴ配したデザインが特徴です。こちらは現在のところ国内販売の予定はないとのこと。

20171106-i01 (1)↑AK70MKII 5th Anniversary

 

このほか、IFA2017に参考出展された、Astell&Kern初のデスクトップ用DAC搭載ヘッドホンアンプ「ACRO L1000」やJHオーディオとのコラボイヤホン「Michelle Limited」、Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」など多くの新製品を実際に試すことができるとあって、同社のブースには人だかりができていました。

20171106-i01 (4)↑参考出展された「ACRO L1000」。巨大なボリュームノブが印象的

 

↑Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」↑Master & Dynamic初のワイヤレススピーカー「MA770」。コンクリートを使っており、重さはなんと20kg超とのこと

 

大ヒットイヤホンの進化版にファンが殺到

ゼンハイザーブースには、新しいフラッグシップイヤホン「IE 800 S」の試聴機が用意され、発売前の実機を聴こうと長い行列ができていました。このIE 800 Sは、大ヒットとなった前モデル「IE 800」の進化版で、独自開発された「エクストラワイドバンド(XWB)ドライバー」を搭載し、とにかく小型で軽く、快適に装着できるのに、そのコンパクトボディから想像できない豊かなサウンドを鳴らすギャップが魅力。

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標準で2.5mmバランス、4.4mmバランス、3.5mmアンバランスの3本のケーブルが付属し、オーディオプレーヤーに合わせてケーブルを交換して楽しむことができます。また、Complyの低反発イヤーピースも付属するので、好みに応じてフィット感を選べる点もポイント。発売は11月中旬で、実売予想価格は12万円前後とのこと。

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24万円の高級ヘッドホンが目玉のオーテクブース

オーディオテクニカブースでは、目玉として先日発表された同社開放型ヘッドホンのフラッグシップとなる「ATH-ADX5000」の試聴コーナーが設けられていました。こちらは先着順での事前予約制。発売前の高級モデルが聴けるとあって申し込みが殺到しており、午後イチ時点で夕方まですでに予約でいっぱい。注目の高さがうかがい知れます。

20171106-i01 (8)↑ATH-ADX5000(実売予想価格24万円前後/11月10日発売)

 

発売前のDAPに注目が集まったオンキヨーパイオニアブース

オンキヨーパイオニアブースの注目は、小型のポータブルオーディオプレーヤー「rubato」の新モデル「DP-S1A」。12月中旬発売予定ですが、実機が展示され実際に試聴も可能となっていました。パーツや内部設計を見直し、前モデルから音質を強化したモデルだけに、ブースを訪れたオーディオファンのみなさんも真剣な表情でサウンドをチェックしていました。

20171106-i01 (11)↑オンキヨーのDAP「rubato DP-S1A」

 

マニア心をくすぐるギミック搭載のイヤホンも

JVCケンウッドブースでは、ヘッドホン祭の直前に発表されたハイレゾ対応イヤホン「SOLIDEGE 01 inner」や、木製ハウジング・振動板を採用する「WOOD 01 inner」の試聴が可能に。SOLIDEGE 01 innerは、異なる金属素材でできたノズルを交換することで、響きの違いが味わえるというギミックがマニア心をくすぐるイヤホン。こちらも試聴席前には長蛇の列ができていました。

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↑SOLIDEGE 01 innerのノズル交換詳細↑SOLIDEGE 01 innerは付属する3種類のノズルを交換することで音質を変えられる仕掛け

 

ロングセラー機を最新技術でリニューアル

パナソニックブースには、約11年前に発売されて以来ロングセラーとなっているヘッドホン「RP-HTX7」を最新技術で刷新した、ワイヤレスヘッドホン「RP-HTX80B」と有線タイプの「RP-HTX70」が展示されていました。軽量で快適な装着感はそのままに、現代のサウンドに合わせてリニューアルされた音質が特徴で、特にワイヤレスタイプはとにかく軽くて付けているのを忘れてしまいそうなほど。11月21日から発売されるとのことですので、ぜひ店頭で見つけたら試聴してみて下さい。

20171106-i01 (6)↑「RP-HTX80B」

 

20171106-i01 (7)↑左がオリジナルの「RP-HTX7」、右が「RP-HTX80B」。形状は大きく変わりませんが、質感はマットに

 

このほかにもまだまだたくさんの注目アイテムが展示されていた今回の「ヘッドフォン祭」。新製品の展示以外にも、この日限りの特価製品が用意されるセールコーナーも開設されており、開場前から行列ができるほどの盛況ぶりでした。次回は2018年春の開催予定ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。

 

【保存版】自分にあった機種がわかる! 手軽に使えるオススメICレコーダー6選

ビジネスシーンで会議や商談の内容を記録したり、日常生活でメモを取る代わりに使ったりと、手軽に音声を記録できるICレコーダーの需要が増加しています。しかし、ひとくちにICレコーダーといっても、ビジネス用からプロが使う本格仕様のものまで、その種類は様々。そこで今回は、初心者におすすめなICレコーダーとして、ビジネス用途に適したスティック型ICレコーダー3機種と、一芸に秀でた個性派ICレコーダー3機種の計6機種を紹介します。どの機種を選べばいいのか迷っている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

ビジネスシーンで使うならこの3モデル

わかりやすい表示で録り逃しナシ

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パナソニック
RR-XP008
実売価格8200円前後

胸ポケットに収まるスリムなスティック型ICレコーダー。左右の音を分離・強調する「ステレオ強調録音」機能により、小型ながら臨場感のある音声を録音できます。録音時に入ってしまったエアコンやプロジェクターなどの雑音を低減する「ノイズキャンセル再生」も搭載。

●内蔵メモリ:4GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 44.1kHz/約6時間、MP3 192kbps/約44.5時間、MP3 128kbps/約66.5時間、<モノラル>MP3 32kbps/約267時間、MP3 8kbps/1069時間 ●電源:単4形電池 ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):ニッケル水素充電式電池(付属)使用時 約25時間/約12時間、別売アルカリ乾電池使用時
約40時間/約18.5時間 ●サイズ/質量:W14.8×H126.0×D14.8mm/33g(充電池を含む)

 

ここがオススメ

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バックライト付き液晶画面と見やすい録音ランプで、ちゃんと録音できているかどうか確認しやすくなっています。ボタン類が大きめで操作しやすい点も◎。

 

USBコネクタ内蔵で便利

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オリンパス
Voice-Trek VP-15
実売価格7800円前後

単4形電池が使用できるスティック型モデル。あらゆる方向からの音をとらえる「全指向性ステレオマイク」を搭載。声の大きさに応じて録音レベルを自動調整する「ボイスチェイサー」機能により、常に最適な録音レベルで記録できます。

●内蔵メモリ:4GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 22.05kHz/約12時間、MP3 128kbps/約66時間、<モノラル>WMA 32kbps/約258時間、WMA 5kbps/約1620時間 ●電源:単4形電池 ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):ニッケル水素充電式電池(付属)使用時 約22時間/約18時間、別売アルカリ乾電池使用時
約27時間/約21時間 ●サイズ/質量:W17×H130×D17mm/37.5g(充電池を含む)

 

ここがオススメ

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本体にUSBコネクタを内蔵しているので、USBケーブルを使わずに直接PCに接続可能。録ったその場で音声データをPCに移すことができます。

 

スタイリッシュな薄型ボディ

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ソニー
ICD-TX650
実売価格1万3500円前後

堅牢なメタル素材を用いた薄型スティック形状のICレコーダー。録音する音声信号の劣化を抑え高音質に録音できる「高性能デジタルマイク」を搭載。電源オフの状態でも、録音ボタンを押すだけで録音開始できる「ワンプッシュ録音」機能で、録音チャンスを逃がしません。

●内蔵メモリ:16GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 44.1kHz/約24時間15分、MP3 192kbps/約178時間、MP3 192kbps/約268時間、<モノラル>MP3 48kbps/約715時間 ●電源:内蔵バッテリー ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):約15時間/約5時間 ●サイズ/質量:W20×H102×D7.4mm/29g(充電池を含む)

 

ここがオススメ

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視認性の高い3行表示の有機ELディスプレイを搭載。細かい文字もくっきり見やすく表示します。

 

一芸に秀でた個性派モデル

遠隔操作できる小型レコーダー

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ソニー
ICD-TX800
実売価格2万円前後

付属のリモコンを使い、遠隔操作で録音できる小型ICレコーダー。スマホアプリ「REC Remote」や本体でも録音の開始や停止操作が可能なので、シーンに応じて3通りの操作を使い分けることができます。

●内蔵メモリ:16GB ●録音時間(最大):<ステレオ>PCM 44.1kHz/約21時間35分、MP3 192kbps/約159時間、MP3 128kbps/約238時間、<モノラル>MP3 48kbps/約636時間 ●電源:内蔵バッテリー ●録音/再生時間(ステレオ/MP3 128kbps):約15時間/約12時間 ●サイズ/質量:(本体)W38×H38×D13.7mm/22g、(リモコン)W38×H38×D10.8mm/15g(いずれも充電池を含む)

 

ここがオススメ

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スマホアプリ「REC Remote」を使えば、録音レベルなどをリアルタイムで確認できるほか、録音設定も簡単に行えます。

 

ピンマイクでしっかり撮れる本格派

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タスカム
DR-10L
実売価格2万4000円前後

ピンマイクから直接録音できる小型レコーダー。ポケットなどに本体を入れておけば目立たず身につけられ、イベントや舞台、動画収録、講義、セミナーといった様々なシーンで音声を録音できます。

●内蔵メモリ:非搭載(32GBまでのマイクロSDHCカードを使用) ●電源:単4形電池 ●連続動作時間(アルカリ乾電池使用時):約10時間 ●サイズ/質量:W52×H55.6×D24.4mm/63g(電池を含む)

 

ここがオススメ

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専用のピンマイクが付属。話者の声をしっかり録音することができます。

 

通話録音が簡単にできる

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サンコー
スマホすぐレコイヤホン
実売価格4980円

スマホのイヤホンジャックに接続するだけで、アプリを使わずボタンひとつで通話の録音ができるICレコーダー。512MBのメモリを内蔵しているので、本体に約16時間分の音声を記録できます。

●内蔵メモリ:512MB ●録音時間(最大):約16時間 ●電源:内蔵バッテリー ●連続動作時間:約5時間 ●サイズ/質量:W20×H1310×D22mm/24g(充電池を含む)

 

ここがオススメ

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録音用アプリを立ち上げる必要がなく、スマホのステレオジャックを挿すだけで使用可能。すばやく録音を開始することができます。

 

今回紹介した6モデルのなかから、ぜひ自分の用途にあった1台を見つけてみて下さい。