キャンプのために海外移住!? ヒロシキャンプのゴールはどこ?

ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜』(ヒロシ・著/学研プラス・刊)が売れに売れている。

 

自身のキャンプ道具からキャンプ場選び、動画撮影テクなどヒロシさんのこだわりがつまっており、進化を続けるヒロシ流キャンプの“今”がわかる一冊だ。

 

休みがあればひとりキャンプ場へ向かう。自分の手になじむ道具をとことん探す。山奥に入るためにジムニーを手に入れる。そして、家を買う前にキャンプができる山を買う。山を買う=キャンプ好きのゴール地点のように思えるが、次にヒロシさんが向かう目標とはどこなのだろう?

 

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思い通りのキャンプができる土地は日本にはない

「ずいぶん前に“売れたらやりたいこと”を紙に書き出したことがあります。その中のひとつが“島を買う”。今振り返ってみると大抵のことは実現しているんですが、島を買うことだけは今後も実現できる気がしません。

前にも言いましたが、今はキャンプ人口が増えて、思い描いているソロキャンプができる場所がほとんどない状態です。離島だと山よりも理想的なソロキャンプができそうだなぁと思っているんですが、山とは違って桁違いに高いんですよ、島は。

じつは西日本に手の届く島を見つけたんですが、東京からまぁまぁ近い自分の山でさえ行く機会が限られているのに、西日本の島だと年に何回行けるんだか。それだったら沖縄の無人島に通うほうがいいと思いませんか?」(ヒロシさん)

 

“島を手に入れる”のハードルが高く、諦めムードであれば、やはり山の購入がゴールなのだろうか。

 

「静かにキャンプをしたいだけなのに、結局、日本だといつの間にかヒロシがキャンプしていることがバレてしまいます。直接話しかけてこなくても、勝手に写真を撮られることもあるし。仕事で海外に行くことが多いんですが、海外だと僕のことを探しだす人はいないし、キャンプ場にも人が少ない。

海外だと理想のキャンプができるなぁ……だったら海外移住もありかなぁって漠然と考えています。どこの地域、国がいいかなんて全くわかりませんがね。

それよりも身近な目標は、オリジナルキャンプブランド“No.164”の成功でしょうか。

第1弾は鉄板なんですが、僕はデザイナーでもなんでもないので自分がカッコイイと思ったサイズと厚みの鉄板を作りました。そのうち焚き火台とかいろいろな道具を作りたいなぁと思っているんですが、工場を探して値段の交渉をするのは僕。袋は海外の工場で作ったんですが、指示通りに見本ができてこなくて、その文句を言うのも僕。それに、予約をもらってある程度数がまとまったら一気に製作して発送するわけですが、いつから発売して、いつを区切りにすれば初めに予約してくれた人が納得するだろうか……なんてことも考えるわけですよ。

仕事ではあるけれど、もはや芸人、芸能事務所社長の仕事範疇じゃないですよね……動画の編集もあるし、山の草刈りにも行かなくちゃだし」(ヒロシさん)

 

たかがキャンプだけれど、ヒロシさんはその“たかがキャンプ”に真剣に取り組んでいる。理想のキャンプをめざし、今後もヒロシさんは納得いくまで走り続けるのだろう。

 

【書籍紹介】

ヒロシのソロキャンプ〜自分で見つけるキャンプの流儀〜

著者:ヒロシ
発行:学研プラス

YouTuberとして再ブレイク!  チャンネル登録者数80万人を超え、今なお増え続ける、ソロキャンパー芸人・ヒロシによる初のキャンプ本。愛用の道具紹介、実践術、動画撮影の極意など、ヒロシ流キャンプのこだわり・楽しみ方をたっぷり公開!

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『ヒロシちゃんねる』のコメントは励みになる半面、おおらかな昭和が懐かしい

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だれもが気軽にSNSを通して世界に発信できる時代だが、それだけに落とし穴もある。見知らぬ人と会話を楽しめるのが利点であると同時に、意見の違いで容赦のない攻撃を受けることも0ではない。

 

ヒロシさんの元へもTwitterやYouTube『ヒロシちゃんねる』を通して多くのコメントが届く。多くが応援コメントだが、中には文句もあるという。

 

“萌え”の記録であって「啓蒙動画」ではない

「ストレスのせいなのか揚げ足をとる人が増えたように思います。芸能人が不倫をしたらいつまでもたたかれているでしょ。

僕の動画でも直火をすると“微生物が死んでしまう”としつこく文句を言われます。でも、微生物レベルまで考えると直火どころか、家を建てる、地面を歩く……人間が生きているだけでも大きな影響を与えているんじゃないかなぁと思うわけです。どこまでがよくて、どこからがダメなのか、僕にはその判断基準がよくわからない。

そういうことが続くと、昭和のおおらかな時代に生まれ育った僕は、窮屈な時代だなぁと思ってしまいます」(ヒロシさん)

 

ヒロシさんが困惑するもののひとつに、動画のリクエストがある。とくにキャンプのルールとマナーを啓蒙する動画を挙げてくれと言われることが多いという。

 

「確かにゴミを放置したまま帰るキャンパーがいて、そういう人やゴミだらけの山を見ると不愉快です。

ただ、ゴミを散らかさずに元通りにして帰るよう『ヒロシちゃんねる』で伝えるべき……という要望が届くんですが、これって僕が言うことですか? ゴミはゴミ箱へ、なんてことは親が子どもに教えることだと思うんです。

そもそも僕の動画は、僕が“萌える”ことを記録しようとはじめたもので、ゴミはゴミ箱へ捨てましょうというのはなんか違います」(ヒロシさん)

 

たとえば海洋汚染防止のためにエコバッグが推奨されているが、エコバッグよりレジ袋のほうが衛生的でwithコロナ時代にあっているとも言われている。ルールとマナーは時代によって変わっていくし、人によって解釈の違いもあるわけだ。

 

「キャンプなんて人によってやり方が違うもの。でも、直火と微生物についての指摘もそうですが、自分のやり方以外を認めない人が多いように思います。

たとえば、僕は焚き火をしたら、薪全体が灰になるまで燃やし尽くして、さらに地面に水をかけて火種が残らないようにしています。山火事は怖いですから。

でも、動画には“燃えかすも灰も残さず持ち帰るのがマナーだ”なんてコメントがつくわけです。

燃えかすは分解されずにいつまでも残ってしまうというのがその理由ですが、燃えかす=消し炭で火がつきやすいため、僕は見つけたらありがたく使わせてもらっています。

灰についてはどうなんでしょう? (アルカリ性の)灰は土壌のバランスが崩れて植物が育たなくなるとも言われていますが、僕が直火をしているのは草の生えていない土のキャンプサイトだし、キャンプ場が許可した場所でしかやっていません。

だれかの正義=みんなの正義であるとは限らないのでは。僕が言えるのは、土地の所有者であるキャンプ場の管理人が定めたルールを守りましょう、ということだけです」(ヒロシさん)

 

「キャンプとはこうあるべき」「焚き火はこうするべき」などと説教じみたことなんて聞きたくないし、言いたくないというヒロシさんは、一貫して自分で考え、納得のいく答えを見つけてきた。そうして生まれたのがヒロシ流キャンプ。

 

次回は最終回。ヒロシ流キャンプが向かう未来とは?

 

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ソロキャンプも日常も大した変化がないと気づいたwithコロナ時代の芸人・ヒロシ

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ソーシャルディスタンスをとって、騒ぐことなく静かにすごすのがwithコロナ時代の生活様式とされている。

 

ひとりで静かにすごすソロキャンプは、まさにwithコロナ時代に最適な休日の過ごし方と言えるだろう。そのあたり、ソロキャンプブームの火付け役でもあるヒロシさんはどう考えているのだろう?

 

ソロキャンプも日常も変化なし!?

「ソロキャンプは今の時代にピッタリだと思います。密にならないし、騒ぐこともないし。でも、キャンプブームでそもそもキャンプ利用者が多くて、絶対安心というわけではないのかも。だからトイレと炊事場は特に気をつけようと思っています。

考えてみると、僕は普段の生活も他の人とできるだけ会わないようにしているし、以前からマスクを着用。外食もしないし、そもそも酒を飲めないので飲み歩くこともない。新しい生活様式といっても、コロナ対策として手を洗う頻度が増え、除菌スプレーが設置されているところでは必ず除菌するようになったくらいかな。ソロキャンプも僕の日常も、そんなに変わってないなぁなんて思いました」(ヒロシさん)

 

ヒロシさんといえば、ソロキャンプ好き芸人たちと「焚火会」というグループを作り、時間があえば同じキャンプ場に向かっている。ソロなのにみんなで集まるという矛盾に満ちた集まりだが、互いがやっていることを否定しないし、邪魔しないのが持ち味だ。コロナ禍でグループのスタイルも変わったのだろうか?

 

「もともと焚火会では、同じキャンプ場にいてもべったりいっしょに過ごすことはありません。食事も別々ですし。それでもこんな時代ですから集まる機会は減って、集まるときも2人だけなど少人数です」(ヒロシさん)

 

ところで自分の山を持っているヒロシさんなら、誰に会うこともなくキャンプができるはず。自粛期間中もガマンすることなくキャンプをし放題だったのでは?

「自分の山だからいつでも利用できるけれど、自粛期間中は山に行きませんでした。いろいろなところでジムニーを紹介しているので、ジムニーで “ヒロシがいる”とバレるようになりましたし。

自粛警察なんて言葉がありますが、どこにも寄らずに自分の山に行くだけであっても、県またぎで外出したことがわかったら何をいわれるかわかりません。自宅から山へ直行して、だれにも会わずに過ごせば大丈夫だと思うんですが、叱られるのは避けたいですもの。

もし、僕が戦争中に生まれていたら、竹槍で戦っても意味はないと思っていても訓練をサボることはなかったでしょう。憲兵から怒られるのは嫌ですから。自粛期間中はそんな空気があったように思います」(ヒロシさん)

 

常々、ヒロシさんは「芸人は非常識だと言われているけれど、空気を読む能力は高い」と言うが、時代の窮屈さを敏感に感じ取っての自粛だったのだろう。

 

次回はヒロシさんが考えるキャンプのマナーと常識について語ってもらおう。

 

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ひとりで静かにすごすソロキャンプは、まさにwithコロナ時代に最適な休日の過ごし方と言えるだろう。そのあたり、ソロキャンプブームの火付け役でもあるヒロシさんはどう考えているのだろう?

 

ソロキャンプも日常も変化なし!?

「ソロキャンプは今の時代にピッタリだと思います。密にならないし、騒ぐこともないし。でも、キャンプブームでそもそもキャンプ利用者が多くて、絶対安心というわけではないのかも。だからトイレと炊事場は特に気をつけようと思っています。

考えてみると、僕は普段の生活も他の人とできるだけ会わないようにしているし、以前からマスクを着用。外食もしないし、そもそも酒を飲めないので飲み歩くこともない。新しい生活様式といっても、コロナ対策として手を洗う頻度が増え、除菌スプレーが設置されているところでは必ず除菌するようになったくらいかな。ソロキャンプも僕の日常も、そんなに変わってないなぁなんて思いました」(ヒロシさん)

 

ヒロシさんといえば、ソロキャンプ好き芸人たちと「焚火会」というグループを作り、時間があえば同じキャンプ場に向かっている。ソロなのにみんなで集まるという矛盾に満ちた集まりだが、互いがやっていることを否定しないし、邪魔しないのが持ち味だ。コロナ禍でグループのスタイルも変わったのだろうか?

 

「もともと焚火会では、同じキャンプ場にいてもべったりいっしょに過ごすことはありません。食事も別々ですし。それでもこんな時代ですから集まる機会は減って、集まるときも2人だけなど少人数です」(ヒロシさん)

 

ところで自分の山を持っているヒロシさんなら、誰に会うこともなくキャンプができるはず。自粛期間中もガマンすることなくキャンプをし放題だったのでは?

「自分の山だからいつでも利用できるけれど、自粛期間中は山に行きませんでした。いろいろなところでジムニーを紹介しているので、ジムニーで “ヒロシがいる”とバレるようになりましたし。

自粛警察なんて言葉がありますが、どこにも寄らずに自分の山に行くだけであっても、県またぎで外出したことがわかったら何をいわれるかわかりません。自宅から山へ直行して、だれにも会わずに過ごせば大丈夫だと思うんですが、叱られるのは避けたいですもの。

もし、僕が戦争中に生まれていたら、竹槍で戦っても意味はないと思っていても訓練をサボることはなかったでしょう。憲兵から怒られるのは嫌ですから。自粛期間中はそんな空気があったように思います」(ヒロシさん)

 

常々、ヒロシさんは「芸人は非常識だと言われているけれど、空気を読む能力は高い」と言うが、時代の窮屈さを敏感に感じ取っての自粛だったのだろう。

 

次回はヒロシさんが考えるキャンプのマナーと常識について語ってもらおう。

 

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自分だけの「ヒロシ山」を手に入れたが、やりたいことがありすぎて悠々自適どころじゃない

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キャンプ場にほかに利用者がいない状況を意味する「完ソロ」という言葉があるが、とくに関東では、休日はもちろん平日であっても完ソロとなることはまれ。どこに行っても人の眼が気になるソロキャンプ好き芸人・ヒロシさんが考えたのが「山の購入」だ。

 

キャンプのために山を買うなんて、お金持ちにだけ許されるパワープレイに思えるが、ヒロシさんによると「家を建てるより安い」とのこと。ただし、維持・管理をするにはそれなりの覚悟が必要だとも言う。

 

「ヒロシ山」でやりたいことは無限大だが……

「山があればいつでもキャンプができると思うでしょう。僕もそう思っていました。でも、キャンプをするためにはただ山に行けばいいわけではなく、それなりに山の手入れが必要なんです。

今の時期なんか、少し放っておくと草が伸び放題だから、まずは草刈り。石を運んだりもするし。

山の開拓をしながらテントで寝るのって結構大変で、キャンプ場でのキャンプとはまったく別物。純粋にキャンプを楽しむならキャンプ場のほうが断然楽で便利ですよ」(ヒロシさん)

 

そうはいっても自分の山だから、自分が思い描いたとおりに開拓できる。直火禁止のキャンプ場が増えているけれど、自分の山なら直火をするのも自由だし、枝を切っても文句を言われることはない。

「山ではテントの中に開拓用の道具をいれて保管しているんですが、テントよりトレーラーハウスがいいんじゃないか、バイオトイレってどうなんだろう、とかね。知りたいことが次から次へと生まれてくるわけです。そのわりに山に行く時間が少なくて対応できていません。

キャンプにしても、僕は焚き火で米を炊くのなんて朝飯前なんだけど、焚き火でパンを焼いている外国人の動画を見て憧れています。パンを焼くのって結構面倒なことだけれど、米と同じくらいさらりとパンを焼きたいと思っていて。何度か試してみたけれど、案の定うまくできない。何をどうしたらいいんでしょうかね?

鉄砲にも興味があるけれど、免許を取って狩猟に出たところで、はたして僕は仕留めたイノシシや鹿をナイフ一本で解体できるのだろうか? 魚を釣ってさばくのが精一杯なんじゃないのかなぁ……とか。

僕は時間ができたら山に出かけているんですが、キャンプでも開拓でもやりたいことがいっぱいあって、追いついていないんですよ」(ヒロシさん)

 

お仕着せのキャンプではなく、いろいろな道具を試して自分らしい“色”を紡ぎ出しているヒロシさんだから、自由度が高い自分の山を手に入れたことでやりたいことが次から次へと湧き出てくるのだろう。

困惑しながらも人生を楽しんでいるヒロシさんに、次回はキャンパーも大困惑しているコロナ禍の過ごし方を教えてもらう。

 

 

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「ソロキャンプは自由だ」と伝える芸人・ヒロシの悩みは、ブームとともに遠ざかる「自由」

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秘密基地をつくり、自分だけの時間を過ごしていたヒロシ少年が、大人になってどっぷりはまったソロキャンプ。その魅力を本人に語ってもらった。

 

ソロキャンプの魅力は自由であること

 

「ひとりであれば行きたいときに好きなキャンプ場に行って、帰りたいときに帰っていい。食べたいものを食べて、寝る時間も自由。だれかのペースにあわせて無理することはありません。それが人の少ないキャンプ場であれば、ほかの人の視線を気にする必要がなく、自由度はさらに高まります。

みなさんもそうでしょうが、仕事では好きなことだけしていられるわけではないですよね。無理なことを言われて、不本意なことだって笑顔でやりすごすわけです。でも、せっかくの休日なんだから、好きな場所で自由にふるまいたいじゃないですか」(ヒロシさん)

 

2015年に開設したYouTube『ヒロシちゃんねる』は、キャンプ人気の高まりとともに注目度アップ。紹介する道具は完売必至、休日のキャンプ場にはヒロシキャンプを参考にしたかのようなソロキャンパーの姿がそこかしこに見られるなど、キャンプ業界でのヒロシさんの影響力は絶大だ。

 

その影響力をメディアが放っておくはずはなく、キャンプとは無縁だった人にも「キャンプっていいかも」と思わせ、裾野を大きく広げている。

「コツコツと動画を配信しているうちにソロキャンプが盛り上がって、おかげでキャンプの仕事が増えました。でも、いいことばかりではないかなぁ。

静かな場所で自由に過ごすのがソロキャンプの楽しみなのに、今は平日でも人がいっぱい。3年ほど前だったら平日のキャンプ場なんて閑散としていたんですがね。

それに場所を見つけてひっそりキャンプをしていても、どこで聞いたのかいつの間にか知らない人が自分のサイト(テントを張る場所のこと)を見せてほしいとやってくる。そういう人は動画を撮っていてもおかまいなしで、不思議に一番いいタイミングで来るんですよ。時間を掛けて焚き火であぶった手羽先がいい感じにできあがったときとかね。そのときは(ソロキャンプ好き芸人のグループ「焚火会」の)島田くんが対応してくれたんだけど、それでもできあがり直後にしか見られない最高の“照り”がなくなっちゃった。

まだハンモックで寝ている早朝に僕のサイトにやってきた人もいたなぁ。さすがに寝起きで対応なんてできないから、立ち去るまでハンモックの中にこもってました。

ソロキャンプが好きで、好きなことが仕事になってうれしかったはずなのに、そのキャンプで自由に過ごせなくなってきた。自業自得だけど、なんだかなぁ……」(ヒロシさん)

 

静かに過ごせる場所がないと嘆くヒロシさんだが、だからといってキャンプをあきらめたり、嫌いになったりしたわけではない。

 

「限られた道具を持っていって、その場にあるもので対応する」のがヒロシさんの美学。キャンプ場が混雑するほどのキャンプブームの中、いかに静かに自分らしくキャンプをするにはどうすればいいのか? 次回はヒロシさんの考えと行動について聞いてみる。

 

 

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