【西田宗千佳連載】テレビのトップブランド「REGZA」の戦略から透けて見える、したたかなメーカー心理

Vol.140-4

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、国内メーカーから登場するテレビの違いについて。トップブランドになったREGZAは「ミニLEDも有機ELも」「大型化」を狙っている。その背景事情とは。

 

今月の注目アイテム

パナソニック

ビエラ Z95Aシリーズ

実売価格36万6300円(55V型)

↑新世代有機EL「マイクロレンズ有機EL」の採用で、高コントラストかつ美しい映像を実現。Amazon「Fire TV」の機能を内包し、ネット動画もテレビ番組も同じ画面で表示することができ、簡単に見たい番組を探せる

 

TVS REGZA(以下REGZA)は好調だ。日本のテレビはトップ数社による寡占状態が続く。その中で長くトップにいたのはシャープなのだが、調査会社BCNのデータによると、2022年・2023年のテレビシェア(台数別)は連続してシャープが2位になり、トップがREGZAになった。4K以上のテレビでも、2023年にはトップとなっている。東芝時代からREGZAは“3位もしくは4位”が定位置と言われてきたのだが、明確に状況は変化した。

 

理由は「モデルのバリエーション」と「基本機能」だろう。今年のモデルでも、REGZAは他社に比べ偏りが少ない。ミニLED液晶と有機ELの両方をラインナップして、「どちらも本気」と、他社との違いを意識したアピールを行なっている。

 

有機ELでは、輝度を高める「マイクロレンズアレイ」技術はパナソニックしか導入していなかった。しかし今年はREGZAもフラッグシップの「X9900N」シリーズで導入、ピーク輝度を前モデルの2倍にあたる2000nitsまで高めている。ミニLEDモデルの「Z970N」も、ピーク輝度を2000nitsから3000nitsへと向上させている。

 

さらに、見ている映像のシーンの種類を「夜景」「花火/星空」「リング競技」「ゴルフ/サッカー」とAIが判別し、最適なコントロールをすることでより良い画質を実現する「AIシーン高画質PRO」も搭載している。REGZAは半導体+ソフトウェア処理への注力を長く続けているメーカーだが、そうした部分への信頼度やバランスの良い製品展開などが、結果的にシェアを押し上げる要因になっているのだろう。

 

そんなREGZAも、ことフラッグシップモデルについては、やはり「大型化」をかなり意識している。具体的には55型から75型にフォーカスし、“リビングでより迫力のあるサイズ”を訴求しようとしている。

 

その昔、テレビは「一部屋に一台」だった。だが2011年の地デジ移行から、スマートフォンやPCとの関係もあり、個室のテレビは売れづらくなった。だがリビング向けは一定のサイクルで売れている。劇的に増える要因もないが、同時に減る要因もない。

 

テレビを買い替える際、ほとんどの場合“前よりも大きなサイズ”がチョイスされる。そうすると、大型のテレビをいかに売っていくかが消費者のニーズにも合う……ということになるわけだ。

 

もちろん、そこにはメーカーの世知辛い事情もある。単価の低い小型の製品を売っても利益が上がりづらいのだ。市場が一定以上のサイズを求めるのであれば、満足度が高い大型を製品化し、単価アップも狙う。

 

REGZAの「全方位だが大型シフト」という戦略からは、そんな、ある部分でしたたかなメーカー心理も透けて見えてくる。

 

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【西田宗千佳連載】ソニーだからできるテレビ戦略「映画推し」

Vol.140-3

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、国内メーカーから登場するテレビの違いについて。ソニーのテレビは「映像配信が生んだ映画需要」に賭ける姿勢が見えてくる。

 

今月の注目アイテム

パナソニック

ビエラ Z95Aシリーズ

実売価格36万6300円(55V型)

↑新世代有機EL「マイクロレンズ有機EL」の採用で、高コントラストかつ美しい映像を実現。Amazon「Fire TV」の機能を内包し、ネット動画もテレビ番組も同じ画面で表示することができ、簡単に見たい番組を探せる

 

映像配信の普及により、パナソニックはテレビで使っているOSを、AmazonのFire OSに変更した。同じような「配信による変化」は、もちろん他社にも大きな影響を与えている。

 

実は今年のソニーの戦略も、映像配信の普及を受けてのものであったりする。ソニーは今年のBRAVIAにおいて、製品自体も大型・高輝度の製品を軸にしている。日本も含めリビング向けのテレビは世界的に大型化傾向が進んでいるのだが、それを受けての選択である。

 

そこで全世界共通のキャッチフレーズとしたのが「CINEMA IS COMING HOME(映画が家にやってきた)」。読んで字の如く、映画推しだ。発色をはじめとして、映画のクリエイター達が劇場のために作り上げた表現を忠実に再現する機能を搭載した。

 

配信が普及したことで、高画質な映画を楽しむハードルは著しく下がった。ディスクの売り上げは下がってきており、画質的にも体験的にも、「劇場+配信」という形が映画の基本となりつつある状況だ。

 

そして、テレビの大型製品で特に見られているのはなにか……と考えたときに、それは「映画である」ということになり、映画むけの機能強化が中心になっている。単に大型のテレビを作るのではなく、機能的にもプロモーション的にも“大型テレビで映画を楽しむには”という軸が徹底されている。

 

中でもわかりやすいのが、いわゆるフラッグシップモデルを「有機EL」ではなく「ミニLED搭載液晶」としたことだ。一般的な印象として、「もっとも高画質なディスプレイ技術は有機EL」と考えている人が多いのではないだろうか。それは必ずしも間違いではなく、多くのメーカーがフラッグシップを有機ELとしている。

 

だがソニーは方向性を変えた。有機EL採用の「BRAVIA 8」シリーズは、画質と薄型デザインを求める層に向けたものとし、今年モデル向けの最新技術にはミニLEDを採用して「BRAVIA 9」に搭載した。

 

実は、今年モデルの「BRAVIA 7」シリーズは、昨年のミニLED採用フラッグシップ機とほぼ同等の性能を持っている。昨年モデルを少しお買い得にしたうえで、さらに新しい技術を、あえて有機ELではなくミニLEDの方に入れた。

 

BRAVIA 9には、ソニーセミコンダクタと共同開発した新しい「LEDドライバー」が搭載されている。その結果、発色をコントロールできるゾーン数が劇的に増加し、明るさも昨年モデルに比べ50%アップしている。映像編集業務に使うマスターモニター「BVM-HX3110」のノウハウを注ぎ込み、発色もマスターモニターに合わせた。すなわち、「映画制作の環境に近いもの」を目指したわけだ。ソニーが映画制作向けの機器を多数作っており、それらを使う制作現場からのフィードバックを受けやすい環境であるためにできることだ。

 

こうした変化は、技術だけだと消費者にはわかりづらい。そこで「CINEMA IS COMING HOME」という、「映画に絞る」大胆なプロモーションに打って出た……ということでもある。

 

では他はどうなっているのだろう? 次回のウェブ版ではREGZAの動きを説明してみたい。

 

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【西田宗千佳連載】パナソニックのテレビ事業が、Amazonに白羽の矢を立てたワケとは

Vol.140-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、国内メーカーから登場するテレビの違いについて。Amazonとの協業に賭ける、パナソニックのテレビ事業戦略を紐解いていく。

 

今月の注目アイテム

パナソニック

ビエラ Z95Aシリーズ

実売価格36万6300円(55V型)

↑新世代有機EL「マイクロレンズ有機EL」の採用で、高コントラストかつ美しい映像を実現。Amazon「Fire TV」の機能を内包し、ネット動画もテレビ番組も同じ画面で表示することができ、簡単に見たい番組を探せる

 

今年の日本国内テレビ大手の中でも、もっとも大きく変化したのはパナソニック。と言っても、画質や音質面の変化ではない。進化はしているが、今年の変化軸はそこではないからだ。

 

ポイントはOSだ。

 

パナソニックの場合、2015年から昨年まではMozilla.orgと協業で開発した「Firefox OS」のテレビ版を採用してきた。当時は他社のテレビも含め、採用が広がっていくOSと想定されたもの。しかし、2016年にMozilla.orgの方針転換に伴い、同OSを採用するのはパナソニックだけとなった。結果、メンテナンスもパナソニックが主軸に行なわざるを得なくなって、開発工数や進化の面で厳しい状態もあった。

 

特に課題だったのはアプリの対応だ。元々はWebブラウザーベースで開発が容易、という発想だったのだが、他社がAndroidベースになっていった結果、「違うやり方では流用が難しくて対応に時間がかかる」という問題が生まれた。現状、テレビ向けアプリ=映像配信対応、という部分が大きいため、アプリ対応が遅れやすい=映像配信対応が遅れやすい、ということになり、顧客満足度に直結する。

 

現在のテレビにとって、映像配信は重要な存在だ。コロナ前はまだ、映像配信が特別な存在だったかもしれないが、いまやそんなことはない。勝手に番組が流れてくる放送と異なり、配信は見たいものを自分で選ぶ必要がある。「いまなにが見られるのか」「その中で自分はなにを見たいのか」を判断するには、番組・作品を発見しやすくする工夫が必要だ。

 

現在のテレビは、そんな「見つけやすさ」でも競争し始めている。「見つけやすさ」の観点では、対応サービスの量だけでなく、レコメンデーションのエンジンや、番組の付加情報も大切。そしてUIの細かな改善も必須になる。

 

それらの条件を備えており、パナソニックが自社で培った画質・音質や家電連携などの独自要素を組み込む協力体制が採れるところはどこか……ということになり、結果としてAmazonに白羽の矢が立った、という流れである。

 

ただ実際には、パナソニックとして「Amazon」「Fire TV」というブランドを求めたところもある。日本では一定のシェアを持つパナソニックだが、世界的に見ればもうあまり大きなシェアも認知度も持っていない。その中でテレビの認知度を高めていくには、「パナソニックの(なかば独自の)OS」ではなく、「AmazonのFire TV」ブランドが大きな意味を持ってくる。コストパフォーマンスよく認知を得るには、重要な戦略変更だったのである。

 

パナソニックがいつから開発を始めたかは不明だが、「通常の製品の倍の時間をかけた」という。ここで基盤整備をするのは、長期的にテレビビジネスを展開していくのには必須の判断だった……ということなのだろう。

 

では他社はどうか? その辺は次回解説していく。

 

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【西田宗千佳連載】今年のテレビはどう変わる? パナソニック、ソニー、レグザ三者三様の行く先

Vol.140-1

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、国内メーカーから登場するテレビの違いについて。製品の方向性を変えることで、利益減少に悩む各メーカーの打開策となるのだろうか。

 

今月の注目アイテム

パナソニック

ビエラ Z95Aシリーズ

実売価格36万6300円(55V型)

↑新世代有機EL「マイクロレンズ有機EL」の採用で、高コントラストかつ美しい映像を実現。Amazon「Fire TV」の機能を内包し、ネット動画もテレビ番組も同じ画面で表示することができ、簡単に見たい番組を探せる

 

方向性が異なってきた国内大手メーカー

今年もテレビの新製品が市場に出揃う時期になってきた。

 

テレビというハードウェアを見たとき、性能や価格はディスプレイパネルで決まる部分が多い。ディスプレイパネルは韓国・中国などの専業メーカーが製造しており、テレビメーカーはそれを購入して製品を作るからだ。

 

10年以上前とは異なり、現在はテレビメーカー側がパネルの一部を購入し、バックライトなどについては工夫して独自の価値を追求するようにはなっている。そのため“同じパネルを使っていれば同じテレビになる”ようなシンプルな話ではない。とはいえ、大まかなトレンドはパネルメーカーの動向に左右されるため、“今年はどこもこんな方向性、そのうえで各社の個性はこう”という風に語ることができた。

 

だが今年、特に日本国内大手については、それぞれの向かう先がかなりはっきりと違ってきている。特に異なっているのが、パナソニック、レグザ、ソニーの3社である。

 

着実に売れるモデルで状況の打開を狙う

パナソニックは今年、テレビに使うOSを変えている。これまではWebブラウザー「firefox」の開発で知られるMozzila・orgと共同開発し、パナソニック自身がメンテナンスを続けていた独自OSを使っていた。それが今年からはAmazonと提携、Amazonが開発する「Fire OS」を採用。動画配信への対応を加速し、コンテンツをより見つけやすくするためだ。

 

ソニーはテレビ事業の方向性を変え、はっきりと“大型で画質が良く、映画視聴に向いたテレビ”にフォーカスする戦略を採った。

 

結果として、今年の製品の中心は、バックライトにミニLEDを採用した液晶モデルとなっている。特に上位機種では、独自のLEDコントローラーを採用し、バックライト制御を微細化して対応している。有機ELも販売するものの、“液晶よりも有機EL”という序列は取らず、最上位をミニLEDモデルにする。従来とは違う考え方で製品を作っている。

 

それに対してレグザは、“液晶も有機ELも注力”とはっきり言う。OSを変えたり製品の方向性を変えたり、といった見せ方はしないが、55V型以上の大型製品にフォーカスし、ハイエンドかつ大型の高付加価値製品をアピールする戦略である。

 

各社の方向性はまちまちなのだが、そうした戦略を選ぶことになった背景自体は似ている。理由は、テレビ自体の販売が停滞しているためだ。

 

販売が落ちているのでもなく、増えているのでもない。毎年同じように売れはするものの、劇的に数が増える要素も減る要素もなくなってきた。ただ、だからといってなにもしないと、価格の安い中国勢に市場を取られるばかりになる。円安や部材価格上昇の傾向から、利益率自体も圧縮されてきている。ビジネス的には不利な状況だ。

 

日本国内だけでなく海外も見据え、“着実に売れるテレビを作るにはどうすべきか”を考え、各社は戦略の再構築をした。だから今年の製品は“各社の戦略が異なる”ように見えるのだ。各社がそれぞれの戦略を選んだ理由や、その結果としてのテレビ市場の行方は、次回以降で解説する。

 

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新開発スピーカーで音がめちゃ聴き取りやすい!パナソニック4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」

パナソニックは、高輝度有機ELパネルを採用した4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」など、4Kテレビの2022年春の新モデルを発表しました。

 

映像とサウンドが進化した4K有機ELビエラ

4K有機ELビエラは、新フラッグシップとなる「LZ2000」シリーズと、その下位モデル「LZ1800」シリーズの2機種をラインナップ。画面サイズはLZ2000が77/65/55型の3サイズ、LZ1800が65/55/48型の3サイズとなります。

↑4K有機ELビエラ LZ2000シリーズ

 

↑4K有機ELビエラ LZ1800シリーズ

 

今回の新4K有機ELビエラの主な進化点は「ディスプレイ」と「サウンド」の2つ。最上位となるLZ2000では、自社設計・製造の「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」を新たに採用。さらに、パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」に加え、独自の電流制御アルゴリズムで有機ELセルの発光性能を最大限に引き出す「Bright Booster」技術も搭載しています。

↑「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」

 

↑パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」

 

またLZ1800は、昨年のフラッグシップ機「JZ2000」と同じディスプレイ構造を採用。独自素材を用いた貼り付け構造により、パネルと放熱プレート間の伝熱効率を高め、より高コントラストな映像を実現しています。

 

コンテンツに合わせて画質・音質を最適化するオートAI技術も進化しており、見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上。より賢く画質や音質を調整できるようになりました。また、周囲の環境光を測定するセンサーが、明るさだけでなく色温度まで測定することで、照明による見え方の違いまで自動調整してくれます。

↑見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上

 

サウンド面では、ネット動画を中心にDolby Atmosなどの立体音響コンテンツが増加していることを受け、上向きに備えられたイネーブルドスピーカー搭載モデルを拡大。

↑LZ2000のスピーカー構成

 

LZ2000では音波の干渉を抑えてクリアなサウンドを実現する「ラインアレイスピーカー」を新たに搭載したほか、視聴シーンに応じて4つのモードから聴こえ方を選べる「サウンドフォーカス」機能も備えています。

↑新搭載のラインアレイスピーカーは下部に備える

 

↑ラインアレイスピーカーは相互の音波の干渉を抑えクリアに聴こえるのが特徴

 

このほか、テレビゲームをプレイする際に入力信号情報や設定状態などを確認できる新UIの「ゲームコントロールボード」の搭載や、リモコン操作でネット動画に直接アクセスできる「ダイレクトボタン」の増加(従来の6個→8個に)、テレビの転倒を防ぐパナソニック独自の「転倒防止スタンド」(LZ2000の65/55型のみ首振り機能も搭載)など、多くの機能を備えています。

 

搭載チューナー数はいずれも4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が3基。別売のUSB HDDを接続することで、4K放送の2番組同時録画なども可能です。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LZ2000 77型 85万円前後 8月5日
65型 61万円前後
55型 44万円前後 7月8日
LZ1800 65型 49万円前後 6月17日
55型 36万円前後
48型 31万円前後

 

幅広いサイズラインナップを用意する4K液晶ビエラ

4K液晶ビエラは、ハイエンド倍速モデル「LX950」「LX900」シリーズと、スタンダード等速モデル「LX800」シリーズの3機種をラインナップ。画面サイズは、LX950が75/65/55型の3サイズ、LX900が49/43型の2サイズ、LX800が75/65/55/50/43の5サイズとなります。

↑4K有機液晶ビエラ LX950/900シリーズ

 

LX950とLX900の主な違いは、上記のサイズラインナップのほか、LX950のみ高輝度/薄型メタルフレームのプレミアム液晶ディスプレイ搭載や上向きに装備されたイネーブルドスピーカーを備えていることなどが挙げられます。

 

LX950/LX900/LX800の特徴として、ディープラーニングを活用したAI技術によるシーン認識アルゴリズムにより、シーンに応じて画質・音質を自動で最適化する「オートAI画質/オートAI音質」を搭載(オートAI音質はLX950のみ)。さらに、周囲の明るさや光の色温度を測定して画質を自動調整してくれます。

↑新たに光の色温度まで測定して画質を自動調整できるようになっています

 

また、地デジ放送やネット動画などあらゆる映像を高精細化する「素材解像度検出4Kファインリマスターエンジン」が強化され、より細かく映像を部分ごとに解析することで高画質化を実現。「AI HDRリマスター」により、HDR映像もより高コントラストに再現します。

↑4Kファインリマスターエンジンがパワーアップ

 

サウンド面では、本体背面上部に上向きに配置された「イネーブルドスピーカー」を搭載した360立体音響サウンドシステムを採用(LX950シリーズのみ)。全機種で立体音響技術Dolby Atmosに対応し、テレビのスピーカーのみで上下左右から音に包み込まれる迫力の立体音響が楽しめます。

 

搭載チューナー数は、LX950/LX900が4K放送×2、地デジ/BS/CS×3。LX800が4K放送×2、地デジ/BS/CS×2。LX950/LX900は、地震に強く倒れにくい独自の「転倒防止スタンド」も採用しています。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LX950 75型 41万円前後 6月24日
65型 31万円前後 5月27日
55型 28万円前後
LX900 49型 19万円前後 6月17日
43型 18万円前後
LX800 75型 29万円前後 7月8日
65型 22万円前後
55型 19万円前後
50型 16万円前後
43型 14万円前後

風呂入りながら会議もできちゃう時代には「防水ビエラ」で心に余裕が生まれる【愛用品コラム46】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 46: パナソニック プライベート・ビエラ「UN-15N10」】

●起

ビジネスパーソンにとって、最後の楽園として君臨していたのは、「電車」と「風呂」だと思う。電車の移動中は電話に出なくていいし、メールも見るぐらいでいい。それが近年、メッセンジャーがバンバン届いて返信しなくてはいけないし、昨年からはマイクオフだったら会議にまで出れるようになってしまった。風呂もまた同じで、正直、ビデオオフ&ミュートにしていれば、湯船につかりながら会議に出れるようになってしまった。

 

●承

「会議イン風呂」は結構上級者だと思うが、楽園を失った我々はどうしたらよいか。そこで、文明の利器返しである。風呂の時間ぐらい仕事のことを忘れたいなら、テレビを持ち込むしかない。仕事をブロックするために、風呂にエンタメを持ち込むのだ。まったく根本的な解決になっていないが。

 

●転

となれば、鉄板のお風呂テレビ、防水ビエラである。私は本を読む派なのでもっぱら妻と娘が使っているが、とても楽しそうだ。なかなか出てこない。浴室乾燥機を回したいから早くあがって欲しいなぁと思っていると、「洗濯物、干しておくよ!」である。心に余裕が生まれている。

 

●結

防水ビエラには10V型と15V型の2種類がある。どちらにしようかと迷うときは下記の考え方がいいと思う。「風呂で観るメイン」なら15V型。「キッチンで聴くメイン」なら10V型。キッチンで調理中でも、仕事が思考に染み込んでしまう人にもオススメしたい。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

価格帯別にオススメをピックアップ!「4Kテレビ」今冬の優良モデル3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集める7大ジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、4Kテレビ。今冬の4Kテレビは、東京五輪に向けて発売された各社の自信作がズラリと揃う。なかでも55V型クラスは価格帯が10万円以下から25万円以上まで幅広く、選択肢が多い。そのなかで特に優れたモデルを識者がセレクトした。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新4Kテレビ、“買い”のポイント

4Kチューナーを2基内蔵し、4K放送番組の裏録に対応する

多くのネット動画配信サービスで4Kコンテンツを視聴できる

最新HDR方式をサポートし、より高画質な映像を楽しめる

 

私たちが解説します!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集者を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた評論で本誌をはじめ多媒体で人気を博す。

GetNavi編集長

川内一史

長年オーディオ・ビジュアル記事を担当。テレビ放送だけでなくネット動画の視聴も多く、アプリへの対応も重視する。

 

長期に渡り愛用するなら各社の旗艦モデルが狙い目

例年、テレビの冬モデルはボーナス期に合わせて各社が自信作を投入してくる。コロナ禍とはいえ、今季も4Kテレビ市場は十分に活気づいているようだ。

 

「2020年は、コロナ禍の影響で予定されていた東京五輪が延期に。しかし、各社は大会に照準を合わせて、入門機から上位モデルまで渾身の逸品を準備してきました。そのため、今季は例年以上の豊作と言えます」(藤原)

 

多士済々の4Kテレビだが、ベストの一台を選ぶにはどこに着目すれば良いのだろうか。

 

「かつて“高嶺の花”だった高画質な有機ELテレビの価格がこなれてきました。『松』クラスは各社の旗艦モデルとなるため音質や機能性も最高峰で、長く使えます。ミドルクラス以下の液晶を狙うなら、ネット機能の充実度は重視したい。対応するVODの数はもちろん、音声検索の精度も、ストレスなく使うためには大事です」(川内)

 

【《松》クラス】予算額25万円以上

各社4K有機ELのハイエンドモデルが並ぶ価格帯。いずれも、独自構造のディスプレイや高画質エンジンをだけでなく、高音質なスピーカーシステムなどを搭載し、高品位な“画”と“音”を存分に楽しめる。

 

【No.1】独自の有機ELディスプレイを採用し圧倒的な映像美を実現

パナソニック

ビエラ TH-55HZ2000

実売価格36万4820円

自社設計・組立の「Dynamic ハイコントラスト 有機ELディスプレイ」を搭載したハイエンドモデル。高級オーディオを手掛ける同社のテクニクスチームがチューニングしたテレビ一体型のイネーブルドスピーカーを備え、映画館のような立体音響を再現する。

SPEC ●画面サイズラインナップ:65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1225×H789×D350mm/約34kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式(※)
音声最大出力 140W

※:静止画フォーマットを除く

 

↑特別素材の放熱プレートと貼付けシートを独自の構造で組み合わせたディスプレイを搭載。発光性能が高められている

 

↑上向きのイネーブルドスピーカーを採用。立体音響技術「ドルビーアトモス」との組み合わせで、臨場感あふれる音場を体感できる

 

↑底面に吸盤を備えるスタンドを採用。吸着をオンにすると、テレビ台との間が真空状態になり固定され、転倒を防止する

 

↑スイーベル(首振り)機能を搭載。左右それぞれ15度まで回転可能なので、テレビ背面の掃除もスムーズに行える

 

<クロスレビュー!>

映像の総合的な表現力はライバル機を圧倒

「ダイナミックレンジの広さが圧巻で、各部分の情報が浮き上がり、全体の階調描写が豊か。黒のなかのディテール描写が意欲的でハイライトの色付きも絶妙です。総合的な表現力は随一」(藤原)

 

映画館クオリティの迫力サウンドを堪能

「テクニクスが手掛けたオーディオシステムの品質がスゴい。厚みのあるサウンドに加えて、音の出ている位置がはっきりとわかるので臨場感が段違い。まさにシアタークオリティです!」(川内)

 

【No.2】ネイティブ4Kはもちろん地デジ放送も高画質で楽しめる

東芝

レグザ 55X9400

実売価格30万8000円

全録機能「タイムシフトマシン」を搭載した有機EL旗艦モデル。独自開発の高画質エンジンにより、4K映像だけでなく、地デジ放送やネット動画などを美しく描く。最大出力142Wのパワーアンプを採用したオーディオシステムによる迫力の音声も魅力。

SPEC ●画面サイズラインナップ:77V/65V/55V/48V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ×9、BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×7ほか ●サイズ/質量:W1234×H738×D279mm/32.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 142W

 

↑高放熱インナープレートを挿入した、自社設計のレグザ専用有機ELパネルを搭載。明るく抜けの良い映像を実現した

 

↑番組レコメンドサービス「みるコレ」を採用。AI学習により、ユーザー好みの録画番組や放送予定の番組を勧めてくれる

 

<クロスレビュー!>

4Kアップコンが秀逸でスポーツ中継は大迫力

「地デジやBSの4Kアップコンバートでも、ネイティブ4Kに迫る精細感あふれる映像を描きます。スポーツ中継は全体にフォーカスが合い、輪郭が細く鮮度が高い。実際に観客席にいるようです」(藤原)

 

未知の番組と出会える「みるコレ」機能が魅力

「『みるコレ』はまだ見ぬコンテンツとの出会いがあり、テレビフリークにオススメの機能。『タイムシフトマシン』による全録機能は唯一無二の魅力ですが、地デジ番組のみ対応なのは少々残念」(川内)

 

【No.3】映像とサウンドが一体となった新しい視聴体験を与えてくれる

●写真は65V型

ソニー

ブラビア KJ-55A8H

実売価格26万4000円

パネル自体を振動させて音を出す独自の技術「アコースティック サーフェス オーディオ」を採用。倍速駆動対応の有機ELパネルと高画質プロセッサーにより、あらゆるコンテンツを美しく鮮明な映像で描写する。画と音の一体感を楽しめる一台だ。

SPEC ●画面サイズラインナップ:65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1227×H733×D326mm/18.6kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 30W

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality Pro」を搭載。地デジ放送やネット動画などあらゆるコンテンツを高精細に描き直す

 

↑背面の左右にアクチュエーターとサブウーファーを配置した独自の音響技術を採用。映像と音の一体感を存分に楽しめる

 

<クロスレビュー!>

“化粧”の上手さはソニーならでは

「黒を引き締めて白を伸ばすという、ハイコントラストな画作り。色も細部までしっかりと乗せています。色調の歪みは少なく、ノイズも少なめ。やや“厚化粧”ですが、映える映像です」(藤原)

 

Android TV採用でネット利用が快適

「OSにはAndroid TVを採用し、ネット動画の視聴が快適。Googleアシスタントによるリモコンの音声検索は精度が高く、豊富なコンテンツをストレスなく楽しめるのがうれしいですね」(川内)

 

【《竹》クラス】予算額15万円〜25万円

有機ELのエントリークラスと液晶のハイエンドクラスが入り交じる価格帯。画質なら有機ELに分があるが、充実した機能や装備を求めるなら液晶がオススメだ。

 

【No.1】斜めから見ても高画質で楽しめる

ソニー

ブラビアKJ-55X9500H

実売価格22万円

部分駆動のバックライトを採用した液晶パネルや高画質プロセッサーなどを搭載し、画質をブラッシュアップ。広視野角技術「X-Wide Angle」により、斜めからの視聴でも正面と同レベルの高画質を楽しめる。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/49V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1230×H779×D310mm/18.1kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 30W

 

↑処理能力の高い高画質プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載。高精細、滑らかな色表現、HDR相当の高コントラストを実現した

 

↑背面上部にツィーター、下部にフルレンジスピーカーを搭載。映像と音の一体感を高め、豊かな臨場感を楽しめる

 

<クロスレビュー!>

視野角が広いことでストレスを感じない

「斜めからの視聴でも、コントラスト感、色調ともに変化は少なく、ストレスを感じません。コントラスト感は多少犠牲になる印象ですが、視野角が広がるメリットのほうが勝ります」(藤原)

 

速い動きのスポーツもストレスなく視聴できる

「倍速駆動と独自のバックライト制御で、動きの速い映像の描写に強い。サッカーやバスケットボールなどの球技も、チラつきの少ない滑らかな画質で楽しめて、ゲームに集中できます」(川内)

 

【No.2】臨場感あふれる画質と音質を実現

パナソニック

ビエラTH-55HX950

実売価格20万6910円

独自の高輝度ディスプレイを搭載し、明るく色鮮やかな映像を描写する液晶最上位モデル。イネーブルドスピーカーの採用とドルビーアトモス対応により、天井に反射した音に包み込まれるような立体音響が楽しめる。

SPEC ●画面サイズラインナップ: 65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1231×H766×D350mm/約28.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 60W

 

<クロスレビュー!>

高コントラスト・高輝度の映像が魅力

「高効率LEDバックライトなどで放熱構造を強化。同時に光学シートの最適化により、高コントラスト化、高輝度化を実現しています」(藤原)

 

使い勝手に配慮された細やかな設計がうれしい

「イネーブルドスピーカーがもたらすサウンドの臨場感はクラス随一。転倒防止スタンドの採用など、ビエラらしい使い勝手の良さも光ります」(川内)

 

【No.3】コンテンツに合わせてAIが画質を最適化

LGエレクトロニクス

OLED 55CXPJA

実売価格20万4240円

どんな映像も4Kレベルに変換するAIプロセッサー搭載の有機ELテレビ。コンテンツに合わせて最適な映像処理がなされ、地デジ放送もネット動画も美しい映像が楽しめる。音質もジャンルに合わせて最適化。

SPEC ●画面サイズラインナップ: 77V/65V/55V/48V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1228×H738×D251mm/23kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 4サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 40W

 

<クロスレビュー!>

グラデ−ションも滑らかに描き切る

「有機ELディスプレイでは滑らかなグラデーションの表現が難しいもの。しかし、本機はきめ細かなタッチで階調の推移を緻密に描写します」(藤原)

 

見たいコンテンツに音声ですぐアクセスできる

「高品位な画質の有機ELテレビが約20万円で買えるというだけで魅力的! 音声操作も快適で、見たいコンテンツにすぐアクセスできます」(川内)

 

【《梅》クラス】予算額10万円〜15万円

液晶のスタンダード〜ミドルクラスが連なる価格帯。上位機の高画質・高音質性能は省かれることもあるが、必要十分の機能を備え、大画面4Kデビューにピッタリだ。

 

【No.1】 8K開発で培った高画質技術を応用

シャープ

AQUOS 4T-C55CL1

実売価格14万3000円

新開発の4K高画質エンジンを搭載。高精細で色鮮やか、メリハリのある美しい映像が楽しめる。独自の高効率LEDバックライトシステムを採用。消費電力を抑えながら画面輝度を高め、明るくクリアな映像を実現した。

SPEC ●画面サイズラインナップ:55V/50V/43V/40V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1240×H806×D290mm/27.0kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

↑同社8Kテレビの高画質技術を応用した4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載。高精細で色鮮やかな映像を表現する

 

↑音声を前方に導く構造と、スピーカーネットをなくした前面開口の機構を採用。抜けの良い高レベルのサウンドが楽しめる

 

<クロスレビュー!>

地デジ放送もネット動画も鮮やかな4K画質で楽しめる

「エントリークラスのモデルにも、同社8K映像技術で培った画質処理エンジンを搭載。地デジ放送もネット動画も高精細な4K解像度で楽しめます。鮮やかな映像が好みの人にオススメの一台」(藤原)

 

ドラマやニュースの声が聞き取りやすい音質

「聞き取りやすいサウンドは、このクラスではトップレベル。特にドラマやニュース番組などのセリフが明瞭です。OSにAndroid TVを採用するため、音声で気軽に操作できるのもうれしい」(川内)

 

【No.2】あらゆるネット動画を最適な画質で表現する

東芝

レグザ55M540X

実売価格13万1390円

「レグザエンジンCloud」を搭載した液晶レグザのミドルクラス。様々なフォーマットが混在するネット動画を自動調整し、高画質に表現する。AIが視聴傾向から番組を勧めてくれる「みるコレ」も便利。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/50V/43V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1230×H750×D207mm/15.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 2方式
音声最大出力 20W

 

<クロスレビュー!>

クセのないプレーンな画作りが好印象

「輪郭が細くすっきりとして、抜けの良い描写が特徴。コントラスト感よりも映像の精細感やキレ味を重視したプレーンなタッチの画作りです」(藤原)

 

映像マニアも納得の高画質技術がユニーク

「クラウドとの連携でAIが高画質処理を行う技術はユニーク。アニメなら監督や制作会社などの情報を基に処理されるなどマニアックな仕様です」(川内)

 

【No.3】ネット動画から4K放送まで色鮮やかな映像で楽しめる

ソニー

ブラビア KJ-55X8000H

実売価格14万3000円

高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。地デジ放送やネット動画など、あらゆる映像を高精細で色鮮やかな4K画質で楽しめる。Android TVに対応し、豊富なネット動画をサクサク快適に視聴可能だ。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/49V/43V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1243×H782×D340mm/16.8kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

<クロスレビュー!>

視野角が広くて明るく家族で楽しめる画質

「視野角が広く明るく抜けの良い映像が特徴。LEDバックライトは部分駆動ではありません。明るいリビングで家族と一緒に楽しめます」(藤原)

 

ドルビーアトモス対応で臨場感のあるサウンド

「立体音響技術『ドルビーアトモス』に対応。2基の内蔵スピーカーは下向き配置ながら、臨場感のあるクリアなサウンドを満喫できます」(川内)

 

【Topic1】有機ELテレビは「48V型」がアツい!

有機ELの高画質を手ごろなサイズで楽しみたい! そんな要望に応えて、各社から“ちょうど良い”48V型モデルがリリースされている。

 

【No.1】

東芝

レグザ 48X8400

実売価格23万1000円

 

【No.2】

シャープ

4T-C48CQ1

実売価格25万3000円

 

【No.3】

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格25万3000円

 

パーソナルなスペースでも高画質で楽しめる

リビングだけでなくパーソナルなスペースでも高画質で楽しみたいという要望が増え、ソニー、シャープ、東芝などが48V型の有機ELテレビをリリースしている。液晶に比べるとまだ高価だが、市場での評判も上々で、今後さらにニーズが高まり、選択肢が増えそうだ。

 

【Topic2】イマドキのレコーダーは用途で選ぶ

外付けHDDへの番組録画が一般化しているが、機能は専用レコーダーに及ばない。ここで最新レコーダー2台の注目ポイントをチェックした!

 

【No.1】

パナソニック

おうちクラウドディーガ4Kチューナー内蔵モデルDMR-4CT401

実売価格14万4810円

 

【No.2】

東芝

タイムシフトマシンハードディスク D-M210

実売価格5万9400円

 

全録派はタイムシフトマシン、4K派はディーガがオススメ

東芝は、BDドライブ非搭載のHDDレコーダーを発売。最大6チャンネルの地デジ/BS/CS放送番組を約1週間ぶん全録できる。パナソニックはBDドライブ搭載で、新4K衛星放送(またはHD放送)3番組を同時録画可能。全録派は前者、4K派は後者がオススメだ。

 

●スペックにある「サイズ/質量」はいずれもスタンド含む数値

今度のビエラはサウンドもスゴイ! スピーカーにもこだわったパナソニックの4K有機ELテレビ「HZ2000」

パナソニックは、4Kダブルチューナー搭載の4K有機ELテレビ「ビエラ HZ2000」を10月16日に発売します。ラインナップは65型と55型の2サイズで、実売予想価格は65型が49万円前後、55型が35万円前後(いずれも税抜)。

↑65HZ2000

 

HZ2000シリーズは、同社の4K有機ELテレビの新フラッグシップモデル。前モデルGZ2000シリーズと同様、自社設計・組立の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載しており、明るいシーンでの色/階調表現を大幅に高めると同時に、有機ELが得意とする暗いシーンでの色/階調表現を独自の調整工程でより高いレベルに引き上げ、明部から暗部まで、より高いコントラスト性能を実現しています。

↑自社設計・組立の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載

 

また、独自のパネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」の改良により、明部と暗部の階調表現がより豊かに進化。さらに「AI HDRリマスター」の進化により、新4K衛星放送のさらなる高画質化を実現し、より豊かな階調で映像を楽しめます。

↑「AI HDRリマスター」により、地デジも4K放送も明るく高コントラストに再現します

 

音質面では迫力の立体音響を実現するため、テレビ背面上部に上向きに配置した「イネーブルドスピーカー」を含む計15スピーカー/最大出力140Wのスピーカーシステムを搭載。これを、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応した音声処理回路で駆動することで、上下左右から音に包み込まれる迫力の立体音響を楽しめます。

↑上向きに搭載したイネーブルドスピーカーなど計140Wの高出力で、迫力のサラウンドサウンドを実現

 

さらに、リモコンに搭載したマイクを用いて視聴環境に最適な音質補正を自動で行う「Space Tune Auto機能」を新たに搭載。イネーブルドスピーカーをはじめとする各スピーカーの性能をより発揮することで、さらに広い音場や音の定位感を実現しています。

↑「Space Tune Auto機能」を使えば、個々の環境に応じた最適なサウンドを簡単に設定できます

 

このほか、4K有機ELテレビ「HZ1800」や「HZ1000」に搭載して好評を得た吸着機能付きの「転倒防止スタンド」をフラッグシップモデルに初めて採用。地震などの揺れや子どもの接触などでの不意の転倒を防ぎます。

↑当初よりかなりスマートな外観になった「転倒防止スタンド」

 

↑スタンドの裏側には吸盤が備わっており、これが吸着することで転倒を防止します

 

また、左右に計30度動かせるスイーベル(首ふり)機能も搭載し、視聴する位置に応じて画面の向きを手動で調整できます。

 

搭載するチューナー数は、BS/CS 4K用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。別売のUSB HDDをつなげば録画も可能で、4K放送の裏番組録画にも対応しています。

 

各社のネット動画配信サービスにも対応しており、Netflixを快適に楽しめるテレビとして「Netflix推奨テレビ」の認証も取得。さらに、Netflix作品専用の「Netflix画質モード」も備えています。

 

さらなる高画質・高音質を追求したパナソニックの新フラッグシップ機は、自宅で大迫力の映画やライブなどのコンテンツを楽しみたい方に最適なモデル。ステイホームにより在宅時間が増えたいま、おうち時間を快適にするために、最新の4K有機ELテレビを導入してみるのもいいかもしれませんね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

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4Kテレビ本当の「お買い得度」チェック! 大手の入門モデルが使い勝手抜群だった

12月の4K・8K本放送開始に向け、4Kテレビは低価格帯モデルが充実してきました。そこで今回は、機能が充実した大手メーカーのエントリーモデルを3機種ピックアップ。プロが性能やリモコンの使い勝手などを検証し、本当にお買い得かを見極めます。

※テレビのサイズ/質量はスタンドを含む数値

 

【解説する人】

テクニカルライター 湯浅顕人さん

PC&AVのライター。様々な音楽コンテンツをよく視聴するため、4Kテレビの音質にもこだわっています。

 

大手メーカー製の入門機は高コスパ

4Kテレビは低価格帯モデルのラインナップが充実してきました。ここで取り上げたのは、大手メーカー製の入門機モデル。テクニカルライターの湯浅顕人さんによれば、これらのモデルは高い技術を搭載しているといいます。

 

「大手メーカーのエントリーモデルは上位機に使われる高画質技術を踏襲していることが多く、高コスパです。東芝のレグザ C310Xは、同社のミドルクラス・M510Xと性能がほぼ変わりません」

 

<採点項目チェック>

1.操作性

リモコンの使い勝手を中心にチェック。ボタンの配置やレスポンスのスピードを検証しました。

2.ネット機能

ネットコンテンツの充実度をチェック。検索のしやすさやアクセス時のラグも検証しました。

3.画質

地デジ放送の4Kアップコンバート性能に注目。ワイプ画面などでの微細な描写も評価しました。

4.音質

人の声の聴き取りやすさを中心に検証しました。重低音強化など音声モードの多彩さも評価。

 

【その1】新回路の搭載により鮮やかで自然な色を再現!

パナソニック

ビエラ TH-49FX600

実売価格16万4220円

多くの補正ポイントを持つ色忠実補正回路を搭載し、鮮やかかつ自然に再現。よく見るチャンネルやアプリなどを登録すると、「かんたんホーム」画面からすぐアクセスできます。●サイズ/質量:W1102×H699×D232㎜/約15㎏4Kチューナー:非搭載4K VOD対応数:7地デジ/BS・110度CS:各2HDMI入力端子:3

 

操作性:★×5

リモコン上部左によく使うボタンを配置

「アプリ一覧を表示する『マイアプリ』や、録画&VODコンテンツを一覧できる『アレコレ』など使用頻度の高いボタンを集約し、押しやすい設計。起動のレスポンスも早く、快適でした」

 

ネット機能:★×4.5

ウェブプラウザがプリインストールされてすぐページ閲覧可能

「VODやアプリは購入時から非常に豊富で、さらにマーケットでアプリを追加可能。初めからウェブブラウザが利用でき、ネットをつないですぐにページの閲覧ができるのも便利です」

 

画質::★×5

ワイプ内に映った小さな顔も柔らかくキレイに描写

「地デジの4Kアップコンバートは、自然な色合い。ワイプ内の人の顔では輪郭こそキリッとしていないものの、柔らかく表現されキレイでした。4Kネイティブ映像は、艶やかな鮮やかさです」

 

音質:★×5

内蔵スピーカーとは思えないほどの重厚な音質を実現

「スピーカーを外付けしているかと思うほどの美音で、小音量でも人の声がクリアに聴こえました。映画鑑賞では『低音強調』をオンにすれば、より迫力のあるサウンドが楽しめます」

 

【その2】明るさセンサーを内蔵し部屋の明るさに即マッチ!

シャープ

AQUOS LC-50US5

実売価格15万4630円

新開発エンジンを搭載したことで、従来モデルよりも精細感を高め、臨場感豊かな映像を再現。「明るさセンサー」によりバックライトを自動調整でき、見やすい映像を実現します。●サイズ/質量:W1126×H719×D271㎜/約22.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:3●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

テレビとネットの操作ボタンエリアを視覚的に区分

「リモコンの上半分は『テレビ操作ゾーン』で黒色に、下半分が『ネットコンテンツ操作ゾーン』で白く塗り分けられて見やすいです。音声操作の認識精度は抜群で、自然に話せばOK」

 

ネット機能:★×5

視聴履歴を基にオススメの番組やネットコンテンツを表示

「AIoT技術を生かしたクラウドサービス『COCORO VISION』が秀逸。テレビの前に座るだけで電源が入り、ユーザーの視聴履歴などを基にオススメの番組やネットコンテンツを表示します」

 

画質:★×4

肌の質感を滑らかに仕上げ色合いも自然

「地デジの4Kアップコンは髪の毛や肌の質感が滑らかで、色合いも自然。4Kネイティブに迫るほどの精細な映像を楽しめます。ワイプ内の人の小さい顔も、自然に表現されていました」

 

音質:★×4

定位感があり楽器や人の位置を確かに感じられる

「定位感があり、楽器の位置や話している人の移動を鮮明に感じられます。特に高音に優れ、映画内の金属音などは、大きな音は歪まず、小さな音は埋もれずにしっかりと聞こえました」

 

【その3】ノイズを効果的に除去して地デジ放送もクリアな画質に

東芝

レグザ 49C310X

実売価格10万円

「地デジビューティ」で地デジ放送の映像ノイズを効果的に除去し鮮明な映像に仕上げます。「みるコレ」機能を使えば「SFアニメ」などテーマを登録するだけで一年中自動で録画。●サイズ/質量:W1110×H695×D248㎜/12.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:6●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

録画・再生に使うボタンが集約されて使い勝手良好

「録画予約や録画番組の再生に必要な『番組表』『録画リスト』『十字ボタン+決定ボタン』といったボタンを集約しているため、快適に操作可能。数字ボタンは大きくて押しやすいです」

 

ネット機能:★×5

好きなタレントやジャンルの映像を手軽に探して見られる

「『みるコレ』ではタレントやジャンルで検索すると、テレビ番組とVOD全体から探し出します。加入していないVODのコンテンツからも検索可能。テレビCMも検索対象となるのは秀逸です」

 

画質:★×4

動きの速いシーンでも滑らかに描写し輪郭も際立つ

「残像が少なく、動きの速いシーンでも滑らか。地デジではわずかに輪郭がぼやけますが、ネイティブ4K動画なら問題ありません。色再現も忠実で、鮮やかかつ自然に濃淡を表現できます」

 

音質:★×4

「クリア音声」をオンにすれば人の音声がハッキリ!

「デフォルトでは音がややこもるものの、『クリア音声』をオンにすると、人の声が際立ちます。効果音やBGMとの相性も良く、ニュース番組のほかドラマや映画でも不自然さがありません」

最新薄型テレビはここを見て選べ! メーカー別全モデル比較【パナソニック編】

2018年は、2月の冬季五輪平昌大会を皮切りに、夏にはサッカーW杯ロシア大会が開催されるなど、大型スポーツイベントが目白押し。この機会に古くなったテレビを買い替えようとお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、価格が下がったとはいえ、まだまだテレビは高額なアイテム。買い替え前には各社の製品を見比べながら選ぶことをオススメします。

 

そこで今回は、自分に合った1台を選ぶのに役立つよう、メーカー各社のラインナップをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介します。第1回目はパナソニックのVIERA(ビエラ)です。

 

パナソニックは有機ELがフラッグシップ

パナソニックの薄型テレビは、大きく分けると「有機ELテレビ」と「液晶テレビ」の2ラインがあり、さらに液晶テレビは「4Kモデル」と「フルHD/HDモデル」に分かれています。実売価格から考えると、有機ELテレビが同社のハイエンドとして位置付けられており、これまで液晶テレビの最上位機種で使われていた950の型番も、2017年モデルより有機ELテレビに移されています。ちなみに、現在の液晶テレビの最上位機は850シリーズです。

20180129-i02 (12)

 

この有機ELテレビを頂点とするラインナップ構成は、有機ELテレビと液晶テレビのそれぞれにフラッグシップモデルを持つソニーBRAVIA(ブラビア)とは異なる構成ですね。

 

プラズマで培った技術を有機ELへ継承

それではビエラのラインナップを見ていきましょう。ハイエンドに位置づけられている有機ELテレビは2モデル用意されており、それぞれプレミアムモデルの「EZ1000」シリーズと、スタンダードモデルの「EZ950」シリーズとなっています。解像度はいずれも4K(3840×2160ドット)です。

 

2モデルの最も大きな違いはサウンド性能。EZ1000はサウンドバー型のアンダースピーカーが同梱されており、テクニクスによる音質調整が施された「Tuned by Technics」仕様となっています。

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4K有機ELビエラ EZ1000シリーズ

サイズ:77型(受注生産品)、65型

実売価格73万7500円(65型)

↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱↑EZ1000はテクニクスのチューニングによるアンダースピーカーを同梱

 

また、搭載する有機ELパネルは同等ながら、EZ1000のみ画面の反射を抑え深みのある黒を実現する「ブラックフィルター」や、暗部の諧調をなめらかにする「暗部階調スムーサー」を搭載。どちらのモデルを選ぶかは、このあたりの差異を考慮する必要があります。

 

20180129-i02 (2)

4K有機ELビエラ EZ950シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格44万500円(65型)

 

EZ1000/950共通の仕様としては、プラズマテレビで培われた自発光方式のチューニングを生かした新・映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載していることや、高品位なHDR映像を楽しめる国際認証「ULTRA HD PREMIUM」を取得していること、映画館の質感を再現する「THX 4Kディスプレイ規格」を取得していることが挙げられます。

↑ヘキサ↑映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載。入力映像に忠実な色彩や諧調を再現する

 

パナソニックがプラズマテレビで培ってきた技術を投入した有機ELテレビは、ハイクラスな高画質/高音質を求める方や、映画ファンにオススメです。

 

高画質映像エンジンを搭載する4K液晶テレビ

4K液晶テレビは、2018年2月下旬発売予定の「FX750」「FX600」が発表され、2017年モデルの「EX850」「EX780」を含め、全4モデルのラインナップとなっています。

 

EX850はスピーカーにこだわった高音質モデル、EX780はメタリックなフレーム&スタンドを採用したスタイリッシュモデル。FX750、FX600は、それぞれEX750、EX600の後継機で、FX750がスタンダードモデル、FX600がシンプルモデルと位置付けられています。

 

EX850は、映像と一体化した臨場感あふれるサウンド「ダイナミックサウンドシステム・ハイレゾ」を採用。3ウェイ/出力100Wの内蔵スピーカーにより、ホームシアターのような迫力の音声が楽しめます。

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4K液晶ビエラ EX850シリーズ

サイズ:60型、55型、49型

実売価格24万5800円(55型)

 

20180129-i02 (14)↑EX850の「ダイナミックサウンドシステム」

 

EX780は、リビングになじむシルバーのフレーム&スタンドが特徴。まるで画面が宙に浮いているような浮遊感を演出します。

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4K液晶ビエラ EX780シリーズ

サイズ:65型

実売価格31万6000円(65型)

 

FX750とFX600の大きな違いは3つ。FX750は地震などによりテレビが設置面から離れる力が働くとテレビ台に吸着する新開発「転倒防止スタンド」を備えているほか、上位モデルと同じく映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」を搭載しています(FX600はカラーマネジメント回路「色忠実補正回路」を搭載)。また、チューナー数やHDMI端子、USB端子の数などもFX750のほうがFX600よりも多く備えています。

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4K液晶ビエラ FX750シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売予想価格23万4740円前後(49型)

 

20180129-i02 (13)↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます

 

FX600は、部屋の明るさに応じて自動調節される「明るさ連動HDR」や、コントラスト感を高める「エリアコントラスト制御」などの機能を搭載。手軽に4K/HDR映像を楽しめるシンプルモデルです。

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4K液晶ビエラ FX600シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売価格17万円前後(49型)

 

4Kテレビが欲しいけど、それほど予算がかけられないという方には4K液晶テレビがオススメ。外付けチューナーを利用することで、今後始まる4K本放送にも対応できるので、いま購入しても長く使えます。

 

サブ機として使いたいフルHD/HD液晶テレビ

フルHD/HD液晶テレビは、2色のカラーから選べる「ES500」と、部屋に応じて様々なサイズをラインナップする「E300」の2モデル。

 

ES500は、ダークシルバーとホワイトの2色を用意し、ひとり暮らしの部屋や子ども部屋などに置きやすい32型/24型の小さめサイズをラインナップ。解像度はいずれもHD(1366×768ドット)ですが、32型はIPSパネル、24型はVAパネルとなっています。

20180129-i02 (7)

液晶ビエラ ES500シリーズ

サイズ:32型、24型

実売価格5万8200円(32型)

 

E300は、19型~49型まで5サイズをラインナップし、寝室や子ども部屋など様々な部屋に応じたサイズを選べます。解像度は49型/43型がフルHD(1920×1080ドット)、32型/24型/19型がHD(1366×768ドット)。パネルは24型のみVAパネルで、それ以外はIPSパネルとなっています。

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4K液晶ビエラ E300シリーズ

サイズ:49型、43型、32型、24型、19型

実売価格7万980円(43型)

 

フルHD/HDモデルは、4Kモデルと比べて手ごろな価格となっているので、寝室や子ども部屋といったリビング以外の部屋に置くサブ機として活用してもいいでしょう。

 

各モデルの特徴や仕様をチェックして、自分の用途に合った1台を選んでみて下さい。

 

こんなシンプルで最強の転倒防止対策があったか! 「どでか吸盤」でピタっと固定する4Kビエラ「FXシリーズ」

パナソニックは、大画面で4K高画質を楽しめる、倍速パネルを搭載した地上・BS・110度CSデジタルハイビジョン液晶テレビ「4Kビエラ」FX750シリーズ3機種(55V型、49V型、43V型)を2月23日に発売します。この新シリーズ、どうやら画質向上以外にもスペシャルな進化がありそう…。

 

↑写真上のTH-55FX750が実売価格28万670円、写真左のTH-49FX750が実売価格23万4740円、写真右のTH-43FX750が実売価格20万5070円。↑写真上のTH-55FX750が実売価格28万670円、写真左のTH-49FX750が実売価格23万4740円、写真右のTH-43FX750が実売価格20万5070円。

 

本シリーズは、明るいリビングでコントラスト感ある映像を様々な視聴位置から楽しむため、「4K高輝度IPSパネル」と「Wエリア制御」を搭載しています。さらに画像解析が進化した独自の高画質処理技術「ヘキサクロマドライブ」により、映像本来の「質感」「色」「コントラスト」を楽しめます。加えて、地上デジタル放送やブルーレイ、ネットコンテンツなどのあらゆる映像を4Kアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」により、解像感が高く、ノイズを抑えたクオリティの高い4K映像で楽しめます。

 

↑画像解析が進化したヘキサクロマドライブ↑画像解析が進化したヘキサクロマドライブ

 

また、ヘキサクロマドライブの心臓部である3次元カラーマネジメント回路(3D-LUT)がさらに進化し、補正ポイントを従来モデル(EX750シリーズ)比の約1.6倍に増加させ、暗部の色の忠実再現性を飛躍的に向上。また「高輝度対応色補正処理」により、明部の色も鮮やかに再現します。

 

↑輝度制御により白飛びを抑えた明るさ感のある映像を実現↑輝度制御により白飛びを抑えた明るさ感のある映像を実現

 

さらにコンテンツのHDR化が進む現状をふまえ2方式のHDR規格に対応。Ultra HDブルーレイの標準規格「HDR10」、新4K8K衛星放送での採用が予定されている「HLG」に対応し、HDRならではの高コントラストの映像により高い臨場感を体感できます。また、「明るさ連動HDR」により、部屋の明るさに合わせてHDR画質を自動で適切に調整するので、明るい部屋でも暗い部屋でも適切な画質で楽しめます。

 

↑あらゆる映像を4K映像にアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」↑あらゆる映像を4K映像にアップコンバートする「4Kファインリマスターエンジン」

 

画質面に加えて、FXシリーズの大きな特徴となるのが、新たに開発された地震に強く倒れにくい吸着機能付きの「転倒防止スタンド」。スタンド底面が設置面から離れる力が働くと、テレビ台にしっかり吸着し倒れにくくなるというもの。移動時は「吸着操作スイッチ」を押すと簡単に解除できます。

 

※転倒防止スタンドは、いかなる条件においても転倒・落下しないことを保証するものではありません。

 

 

↑新開発の転倒防止スタンド↑新開発の転倒防止スタンド

 

日本ではテレビを外光や照明などによる明るいリビングに設置される事が多く、またテレビおよび家具の配置により、テレビの正面以外から視聴される場合もあります。視聴環境の再考という新たなアプローチも兼ね備えた、新たな「4Kビエラ」をぜひチェックしてみてください。