ファイルに入れたまま書き込めるキングジム「カキコ」のジャバラタイプってどうなの? その構造と一覧性をレビュー

2018年にキングジムから発売されたクリアファイル「カキコ」は、書類をファイリングしたままで紙面に書き込みができるという特殊な形状をしたファイルブックである。ページをペラペラとめくって閲覧しつつ書き込みもできるとあって、一度慣れたら「もうこれ以外使えない」というレベルで、利便性の高い製品と言えるだろう。

 

そのカキコシリーズに今年新たに登場したのが、特殊な機能を搭載した「カキコ ジャバラタイプ」である。ファイル本体はA4サイズだが、A3書類を横に2枚並べて閲覧できる。そしてもちろん、カキコ最大のポイントである、ファイリングしたままの書き込みも可能だ。

 

と、ざっと説明はしたが、これだけではどういう構造になっているのかピンとこないと思うので、本記事では、その特徴をしっかり紹介していこう。

キングジム
クリアーファイル カキコ ジャバラタイプ

16ポケット 1150円/24ポケット 1350円(いずれも税別)
5色展開

 

書類をバババッと並べて閲覧できる “新カキコ” 登場

2023年6月に発売されたカキコ ジャバラタイプは、先にも述べた通り、A4サイズの本体にA3書類などを2枚並べて見開きにできる、というファイルである。文字だけで説明すると少々ややこしいが……ひとまず先におさらいとして、カキコシリーズ独自のファイリング方式について説明しておこう。

 

一般的なクリアファイル(クリアポケットファイル)は、透明のポケットをページのように綴じたもので、上または側面に開いた口から書類を差し込むことでファイリングができる。対して、カキコシリーズは、ページの上下に小さなフラップが付いており、ここに書類を挟んで固定。すると、その挟まれた部分以外はオープンなので、書類に直接、自由に書き込みができるという仕組みだ。

↑こちらが従来モデルのカキコ。上下のフラップに書類を挟むことでファイリングするユニークな構造だ

 

↑ポケット方式のファイルと違い、綴じたままで紙面に書き込みできるのが最大のポイント

 

もちろん、一般的なクリアファイルと同様に、ページをめくって閲覧することも可能なので検索性も高い。今までの製品のメリットはそのままに、書類を取り出すことなく書き込みできるという利便性がプラスされているのである。

 

そんなカキコシリーズに新たに加わったカキコ ジャバラタイプは、スナップボタンをパチパチとはずして表紙を開くと、前モデルと同じ上下フラップのポケットページが続いている仕様。そのままページをめくっていくことも可能だが、これだとA4書類を見開き2枚、もしくはA3書類1枚を閲覧することしかできない。

↑開く際にはまず、表紙を固定しているスナップボタンをはずす

 

↑ページをめくって綴じた書類が閲覧できる機構は、前モデルと同じ

 

↑上下のフラップに書類を挟んで綴じる方式ももちろん受け継いでいる

 

2枚続きの見開きにするためには、まず表紙に戻って裏側にあるスナップボタンをはずす。表紙と裏表紙が分離したら、そのまま表紙と裏表紙を左右に引き離すように開いていく。すると、先ほどまでジャバラ状に折りたたまれていたポケットページの片面8ページ(16ポケットモデル)、または片面12ページ(24ポケットモデル)が横並びに展開する、という仕組みだ。

↑裏表紙のスナップボタンもはずす。すると……

 

↑「ジャバラタイプ」の名前の通り、折りたたまれていたページがバラバラバラと大きく展開していく

 

中央から畳むと、A4書類が4枚横並び(A3なら2枚)にできる。さらに、ページをめくると新たにまた4枚が見開きで出てくる、という構造だ。A3の大きな図面やチャートを連続して閲覧することもできて、もちろん綴じたままの書き込みも可能。建築や不動産、イベント運営など、「こういうのが欲しかった!」という業種の人もいるのではないだろうか。

↑ジャバラを伸ばしてから中央で折ると、A4書類4ページが一気に横並びで閲覧できる

 

↑さらにページをめくるようにして、新しい4ページを開くこともできる

 

↑A3なら2枚並べての閲覧が可能

 

ちょっと不安要素もあるけど、この機能は唯一無二

ジャバラポケットは裏面にもフラップがついているので、単純に表裏を逆にすれば倍のページが使用できる。裏ページ面に綴じた書類を閲覧するときは、裏表紙側のスナップボタンだけをはずして開くことで、表紙側と同じようにめくっていける。

↑ページ裏面にも書類が綴じられる。こちらは裏表紙側からボタンをはずしてめくっていくことになる

 

↑ちなみに、表紙端にはペンを差し込みやすい切り欠きが。いかにもキングジムらしい細かな気配りだ

 

ただし、ジャバラ展開中は表紙が分離しているため、机や譜面台などの平面に置かないと安定せず、ページが伸びきって大変なことになってしまう。これは構造上、仕方ないところだが運用する上では注意しておくべきだろう。

 

とはいえ、ファイリングした書類にそのまま書き込みができる点には、相変わらず唯一無二の価値がある。そこに加えて、新搭載されたジャバラポケット機能による複数ページ同時の閲覧・ページめくりに、「この機能を待ってた!」と感じるユーザーも多そうだ。ジャバラ無しで気楽に運用したいなら、スナップボタンを片方だけ外して運用すればOK。もしくは、前モデルのカキコと2冊持ちで、上手く使い分ければうんと満足感も高まりそうだ。

 

茶殻をアップサイクルした「茶殻紙」を使用! 伊藤園×キングジム、エコな「紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)」を共同開発

キングジムと伊藤園は、伊藤園が展開する「茶殻リサイクルシステム」により開発された「茶殻紙」を活用した「紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)」を共同開発。12月8日に発売します。

 

同製品は、伊藤園の「お~いお茶」などの日本茶飲料の製造過程で排出される“茶殻”をアップサイクルした茶殻紙を活用して開発した、A4サイズの紙製ホルダーです。茶殻紙は茶殻と紙パルプを混合して生産されており、通常の紙を使用するよりも紙原料の使用量を削減できます。

 

清涼でほのかなお茶の香りがあり、封を開けた瞬間から香りを楽しめるのも特徴です。今回はホルダー本体だけではなく、パッケージにも茶殻紙を使用しています。

 

ラインナップは紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)と「二つ折り紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)」の2種類で、いずれも内側に茶葉のデザインをプリントしており、茶殻紙ならではの地模様により、ホルダーに収納した書類が外から見えにくくなっています。二つ折り紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)はフルート加工により表面が波状で折れ曲がりにくい仕様で、内側に名刺を差し込めるスリットが付いています。

 

紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)は10枚入りで、10枚あたりお~いお茶600mlペットボトル約3本分の茶殻を配合しています。二つ折り紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)は2枚入りで、2枚あたりお~いお茶600mlペットボトル約2本分の茶殻を配合し、紙原料の使用量を削減しています。

 

価格は、紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)が920円(税別)、二つ折り紙製ホルダー(茶殻紙タイプ)が830円(税別)です。

工具から文房具までタフに収納! DIYでもアウトドアでも幅広く役立つデウォルトの多機能バインダー「TSTAKバインダー」

スタンレー ブラック・アンド・デッカーは、プロフェッショナルツールブランド「DEWALT(デウォルト)」のツールボックス「TSTAK(ティースタック)」シリーズから、スタッキングできる、LEDライト付きの「TSTAKバインダー」(DWST82732-1)を発表しました。10月上旬より順次発売。価格は4620円(税込)です。

 

同製品は、書類などを挟めるバインダー機能のほか、厚さ30mmのインナー収納には、7個のポケット付きの着脱式ポーチなどを備え、タブレット端末や文房具、ハンドツールなどもまとめて持ち運ぶことができます。

 

上部には180度可動式のLEDライトを備えており、夜間や暗い場所でも使えます。落下時の衝撃を緩和する保護ラバーなど、耐久性も兼ね備えています。LEDライトは単三電池を電源として、連続点灯時間は5.5時間。

 

同シリーズの各種サイズのツールボックスやキャリーユニットなどを自在に組み合わせることで、プロの現場や、DIY、アウトドアなど、様々なシーンで利用できます。

 

スタッキング機能は、スタンダードボックス各種、オーガナイザー付きボックス各種、オーガナイザー、チェスト各種、キャリー付きツールボックス、クーラーボックスなど11種類との組合せ互換性を有しています。

半分に折りたためるクリップボード! 書類に折り目がつきにくく、コンパクトに持ち運べるキングジム「コンパックボード」

キングジムは、書類をパラパラとめくって閲覧でき、持ち運ぶ時にはコンパクトに折りたためる「コンパック」シリーズに「コンパックボード」を追加。9月29日より発売します。

 

今回発売するコンパックボードは、半分に折りたためるクリップボードです。本体を半分に折りたたみ、ゴムバンドで固定できるので、A4サイズが入らないカバンにも収納できます。

 

ボードを開くと自動で筆記面がフラットになり固定され、開いた状態で筆記ができます。本体下部には書類を安定して固定できる紙おさえも付いており、書類が飛んだりずれたりするのを防ぎます。

 

本体は内側に折りたたむ構造で、書類の中身を見せずに収納することができ、カバンの中で書類を汚れなどから保護します。収納枚数は約15枚で、書類に折り目を付けずに収納できます。

 

本体に収納可能なペンホルダーも付いており、ペンと一緒に持ち運ぶことができ、使いたいときにペンをサッと引き出せます。

 

価格は1350円(税別)で、カラーはアオ、キイロ、シロ、クロの4色展開です。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

丈夫なプラスチック製! インデックスとタブがひとつになって、書類が見つかりやすく取り出しやすい「ファイルタブ」

カンミ堂は、「ファイルタブ」を、8月25日に発売します。価格は450円(税別)。

 

同製品は、クリアファイルにタイトルをつけて貼ることで、書類が見つけやすくなる「分類・見出し機能」と、“つまんで引っ張って”クリアファイルをそのままさっと引き出せる「タブ」としての機能をもつ、プラスチック製のクリアファイル用インデックス。

 

厚さ約0.4mmの透明プラスチックで、インデックス自体にしっかりした厚みがあり、ファイルボックスの中などで折れたり破れたりすることがなく、見出し部分の見やすさを保つことができます。

 

粘着部分には、独自の強力な粘着素材を採用。粘着面は上方向や左右に引っ張り出す力に強く、はがすときの力には柔軟で、使用中はしっかり貼りつき、はがしたいときにはのり残りせずにはがすことができます。

 

無地カラーと方眼チェックの2つのデザインを楽しめる「ファブリック」と、オフィスでも使いやすいライン入りの「ベーシック」の、2タイプ計4種を展開。セット内の9枚はすべて異なるデザインなので、色柄で分類することもできます。

 

付属のラベルシールは30片入りで、水性ペンでも筆記が可能です。

楽譜の収納に最適な「ジャバラタイプ」登場! 書類を入れたまま文字を書き込める「カキコ」シリーズ

キングジムは、書類を入れたまま書き込みができる「カキコ」シリーズに、楽譜の収納に最適なジャバラタイプを追加。6月9日より発売します。

 

クリアーファイル「カキコ」は2018年1月に発売。一般的な袋状のポケットとは異なり、上下についたフラップで書類を挟むため、書類を収納したまま直接文字を書き込むことができる点が特徴でした。同社が実施した購入者アンケートにより、回答者の約半数が楽譜を入れて使用していることが明らかになり、今回、楽譜の収納に最適なジャバラタイプの発売に至ったそうです。

 

同製品は、書類を入れたまま書き込める点はそのままながら、ファイルの表と裏に付いているスナップボタンをどちらも外すことで、ジャバラ式に展開します。

 

A4サイズの書類を4枚同時に閲覧することが可能なので、譜面台に置いたときに一覧性が高く、ページをめくる手間を減らすことができます。A3サイズの書類も2枚横並びで収納でき、楽譜の収納だけではなく資料の比較などにも活用できます。

 

ラインナップは16ポケットと24ポケットの2種類で、カラーバリエーションは、ピンク、ミントグリーン、ラベンダー、白、黒の5色展開です。税別価格は16ポケットが1150円、24ポケットが1350円です。

 

また、従来のクリアーファイル「カキコ」も、ピンク、ミントグリーン、ラベンダーの3色を、同日より新たに追加。税別価格は20ポケットが680円、40ポケットが980円です。

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

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様々な収納アイテムで推しを持ち歩こう! レイメイ藤井「Kept」に新アイテムと新色が追加

レイメイ藤井は、「Kept 推しコレクション ’23Spring」シリーズを、2月下旬に発売します。

 

今回新たに発売となるのは、ミニぬいぐるみや小物などを収納できる「キューブポーチ」や、トレーディングカードをデコレーションしてバッグなどに付けられる「トレカホルダー」の2種類。また、推しグッズの収納アイテムとしても活用できる、A5サイズの「マルチ収納ファイル」と「メッシュポーチリフィル」の新色も発売します。

 

キューブポーチは、リュックやカバンに付けて持ち歩けるサイズで、背景は半透明仕上げです。カラーはブルー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色で、税込価格は990円。

 

トレカホルダーは、自由にデコれる透明板がセットになったホルダー。グレー、バイオレット、ベージュ、ホワイトの4色展開で、税込価格は1100円です。

 

マルチ収納ファイルは、半透明カバーで180度開く、推しアイテムの収納用ファイル。内ポケットも搭載し、好きなチェーンなどを付けられるDカンも備えています。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色。税込価格は1890円です。

↑マルチ収納ファイル(ブルーグレー)

 

メッシュポーチリフィルは、表はメッシュ、裏は透明のポーチタイプのリフィル。追加新色はブルーグレーとダスティパープルの2色で、税込価格は770円です。

↑メッシュポーチリフィル(ダスティパープル)

キングジムの人気ステーショナリーがトレンドカラーで登場! 「カラーセレクション」第1弾は4製品

キングジムは、同社の人気ステーショナリーをトレンドカラーにリニューアルした「カラーセレクション」シリーズをスタート。シリーズ第1弾として、「リングノート テフレーヌ」「クリアーファイル パタント」「クリアーファイル コンパック」「スーパーハードホルダー」の4製品を2月3日より発売します。

 

今回のラインアップとして登場する4製品はいずれも、ピンク、キイロ、ミドリ、ミズイロ、クロの合計5色で、日常で使いやすいニュアンスカラーが採用されています。

 

リングノート テフレーヌは、リングをつまむだけでとじ具を開けられる、ルーズリーフの差し替えが可能なリングノート。とじ具が上下セパレート式のリングで、書くときにリングに手が触れません。税別価格はA5サイズが530円、B5サイズが550円、A4サイズが720円です。

 

クリアーファイル パタントは、しなやかな背パーツで表紙を360度折り返せるクリアーファイルで、片手でも持ちやすく、狭いデスクの上でも省スペースで使用できます。税別価格は20ポケットが610円、40ポケットが940円です。

 

クリアーファイル コンパックは、A4書類を半分のサイズに折りたたんで持ち運べるファイル。折りたたんでも書類に折り目がつきにくい設計で、開くと通常のクリアーファイルのように、書類をめくって閲覧できます。税別価格は660円です。

 

スーパーハードホルダーは、収納物を厚さ1.3mmの丈夫なシートでしっかり保護できるホルダー。裏面には書類ストッパーが付いており、下敷きとしての使用も可能で、3山と5山のインデックスタイプもあります。税別価格は、マチ付きが250円、マチ付き3山インデックスが280円、マチ付き5山インデックスが310円です。

とじるときに「バチン!」と大きな音がしない! 厚さ13mmのスリム仕様「クリップボード(薄型・静音クリップ)」

コクヨは、「クリップボード(薄型・静音クリップ)」を、2023年1月18日に発売します。税別価格は730円。

 

同製品は、厚みが約13mmと薄型で、とじるときに「バチン!」という大きな音がしない新設計のクリップを搭載。軽い開閉操作で、クリップは開いた状態でキープできます。

 

クリップは最大でコピー用紙約30枚を保持可能。ペン(軸径14mmまで)のクリップを引っかけられるへこみ、吊り下げフックにかけたり紐をつけたりできる穴をつけています。

 

A4タテ型で、カラーバリエーションは、ネイビー、ホワイト、グリーン、ピンクの4色。A4ヨコ型(ネイビー、ホワイト)も用意しています。

【文具ソムリエール・菅未里の自腹買い文房具】トラベラーズノートの「クラフトファイル」が領収証管理に便利だった

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。文房具の新作からロングセラーまでを知り尽くした菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた愛用の文房具とは?

 

領収証入れにぴったりの紙製ホルダー

少しずつ旅行や出張が増えてきました。新型コロナウイルスの感染対策で、この2〜3年は旅行を控えていたという人も多いはず。そこで、旅行や出張に付き物である大量の領収書やレシートを、楽に楽しく整理できるツールを紹介します。

 

楽しい旅ほど、毎日の食事やお土産のレシートでお財布がいっぱいになってしまいます。お財布からレシートを取り出した後、どこにしまったのかわからなくなって経費の精算期日に間に合わなかった、という経験もあるのではいでしょうか。(そして大抵期日が過ぎてからどこからともなくひょっこり出てきて悔しい思いをする……)

 

そんな思いを何度も経験した私が出張で使っているのは、デザインフィルの縦長ノート「トラベラーズノート」……ではなく、トラベラーズノートに取り付けられる「クラフトファイル」です。

↑新品(左)と、筆者が使用中のクラフトファイル(右)

 

デザインフィル
020 Kraft Paper Folder クラフトファイル
400円(税別)

 

トラベラーズノートと組み合わせて使うことを前提としている商品ですが、単体で使ってもとても便利。適度な厚みと強度があって、領収書管理にぴったりなのです。

 

クラフトファイルは開くと左右にポケットがあるので、それぞれ経費精算する領収書と、しないレシートで分けて収納すると、帰宅後に混乱することもありません。

↑縦長なので長めのレシートも楽に入れられる

 

新幹線の領収書やチケットは、ポケットの前面につけられた切れ込みにぴったり。帰りの新幹線のチケットを入れておくのにもよさそうです。

↑ポケットの前面の切り込みはショップカードや切符など小さな物にちょうどいいサイズ

 

さらに、背の部分に筋が入れられているので、レシートをたくさん入れて厚みが増しても、ファイルが勝手に開いてしまう心配はいりません。

↑中央の折り線の左右に薄く筋が入っているのがわかる

 

そしてカスタマイズ。トラベラーズノートシリーズといえば、さまざまなリフィルから必要なものを選んで組み合わせられる、カスタマイズが特徴ですよね。

 

私は立ち寄った京都のトラベラーズファクトリーでスタンプを押して、購入した「イノダコーヒ」のシールも貼りました。

↑旅先のご当地のスタンプを押してアレンジ

 

スタンプを押せるのは紙製ならでは。無地でシンプルなので出かけるほどに模様が増え、自分だけのクラフトファイルが完成していく様子を楽しめます。

 

領収書管理は旅の付き物。面倒だからこそ、旅を楽しみながら使えるツールで乗り切りましょう!

 

ポップな透明感がキュート! キングジム「CHEERS!」第2弾は書類のまとめや保護などに役立つ3アイテム

キングジムは、ステーショナリーシリーズ「CHEERS!(チアーズ)」の第2弾として、「カードホルダー」「ドキュメントホルダー」「ハードホルダー」の3製品を、8月5日に発売します。

 

税別価格は、カードホルダーが420円、ドキュメントホルダーが850円、ハードホルダーが330円。カラーバリエーションはいずれも、透明感が楽しめるポップな赤、黄色、緑、グレー、乳白の5色展開です。

 

カードホルダーとドキュメントホルダーは、収納量に応じてゴムが伸縮することで、最適な厚さで保管・持ち歩きができるホルダー。どちらもインデックスが2枚入っているため、収納物を大まかに分類することも可能です。

↑カードホルダー

 

カードホルダーは、名刺やカードがぴったり入るサイズで、ドキュメントホルダーは厚みのある小冊子やノートも収納することができます。ドキュメントホルダーは書類を入れたクリアーホルダーをそのまま収納でき、最大で約20枚収納することができます(クリアーホルダー1枚につきコピー用紙を10枚入れた場合)。

↑ドキュメントホルダー

 

ハードホルダーは、2枚の硬質PVCシートで書類を挟む構造の書類保護ホルダー。表は高透明のシートで、書類の閲覧性が高くなっています。

↑ハードホルダー

 

株式会社キングジム お客様相談室(全国共通):0120-79-8107

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縦横に開き透明窓で中身が一目瞭然なファイルバッグ「PAAT」はクリアホルダーを超える便利な存在だと断言したい

もはや働く場所はオフィスだけじゃない、というのはニューノーマルの基本なのだが……だからといって在宅ワークばかりでもない、というのが悩ましいのだ。例えば、週に2日は出社して残りは自宅で、というようなケースも増えており、そうなるとオフィスと自宅の環境をどう“擦り合わせる”か、など考えるべきことが増えてくる。うーん面倒くさい。

 

他にも面倒なのが、仕事用の資料など紙モノをどうするか、という点。データならサーバーに入れておけばどこからでも確認できるが、紙の書類はそういうわけにはいかない。紙モノは片っ端からスキャンして電子化、というのも意外と現実的じゃないし、そうなると、複数のワーキングスペース(オフィスや自宅)の間で書類を持ち歩くことになる。

 

であれば一度、「クリアホルダーより書類の持ち歩きに適したツールってないかな?」と考えてみるのも、ありかもしれない。

 

タテヨコ自在でガバッと開くファイルバッグ「PAAT」

クリアホルダーは書類の出し入れがしやすく便利だけど、「折れる・曲がる可能性がある」「ペラペラすぎてカバンの中で探しづらい」「中身が抜け落ちやすい」……といったネガティブな面がある。逆に言えば、そのあたりを解決できて、かつクリアホルダーライクに使える製品があれば良いのではないか?

 

その点、サンスター文具の「PAAT」(パット)はなかなかオススメできる。

サンスター文具
ファイルバッグPAAT(パット)
A5 1000円/A4 1200円(ともに税別)

 

表の全面が透明窓のため中身の視認性がいい、封筒型でA4サイズのファイルバッグ。フラップは閉じるだけで磁力によってピタッと固定されるため、まず書類の抜け落ちに関しては心配ゼロだ。

 

とは言っても、同様の商品はすでに他社からいくつか発売されているため、これだけでアピールするにはちょっと弱い。しかしもちろん、「PAAT」ならでは! と言うべきポイントがある。それがダブルフラップ機能だ。

 

↑洋封筒のように開く長辺のフラップ。マグネットは透明窓中央(四角い部分)に配置されている

 

透明窓に正対した状態だと、フラップは長方形の長辺に位置する。要するに横長の洋封筒のような感じ。

 

↑裏面にもフラップが。ここを開くと長封筒のように使える

 

しかし裏返してみると、短辺側にもフラップがついているのが見えるだろう。このフラップが上に来るよう90度回転させると、長封筒型に早変わり。つまり、縦にしても横にしても、同じようにフラップを開閉して中身が出し入れできるという、非常にユニークな構造なのだ。

 

↑横にすれば、ビジネスバッグで使いやすい

 

↑リュックなら縦に入れてピッタリ

 

例えばリュックに入れて使う際には縦長にして使う方が収まりが良いし、浅めのトートやビジネスバッグならば横長の方が出し入れスムーズ。

 

書類を持って出向く先によってカバンを変えるのはよくあることだが、いちいちファイルバッグまでカバンに合わせて変えていては、面倒極まりない。であれば、どちらにもそのまま使える方がいいのは当然という話だ。

 

さらに、タテヨコのフラップを同時に開くことで、全体を大きく一気にガバッと開くこともできる。

↑ダブルフラップを同時に開いての、ガバッと大開口。中身の出し入れが非常にしやすい

 

封筒型のファイルバッグは口から書類などを出し入れするのに少し手間取ることがあるが、大きく開いてしまえば問題なし。一度この大きな開口に馴染んでしまうと、もう他の封筒型ファイルバッグには戻りづらいほど。

 

バッグの中で見つけやすいカラーもポイント

また、今回使用しているブルーをはじめ、グリーンやホワイトなど明るめの色が揃っているのも大事なポイント。このカラーに加えて程よい厚みもあるため、ペラペラかつ透明のクリアホルダーより、カバンの中で目につきやすいのだ。

↑カバンを開けて覗けば、本体の明るいカラーでパッと見つけられる。カラーも使い勝手の点でけっこう重要なのだ

 

書類を探してカバンの中をゴソゴソ探し回るのは、周りからもあまり見栄えの良いものではない。そういう意味でも、こういった薄物は見つけやすさが重要なのである。

 

↑マチはないが、100ページの雑誌もこの通り収納できる

 

↑中にはしっかりした仕切り板も。大事な書類は透明窓から見えないよう、仕切りの奥側に収納したい

 

ファイルバッグは、仕事用ツールとしてはかなり地味なジャンルと言える。が、便利なものを導入すれば途端に快適さを感じられるはず。もちろんクリアホルダー1枚と比べたら価格はかなり違うが、それでもぜひ試してみて欲しい製品である。

 

【文房具総選挙2022】結果発表! 収納系文房具のNo.1はウェブ会議でも活躍するペントレイ

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。記念すべき10回目となる「文房具総選挙2022」は、2021年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具100商品が選出されました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「収納する」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「収納する」部門の部門賞と上位商品は?

ファイル類が多くノミネートしながらも、ペンケースが多く入賞。一方で、斬新な綴じ具を使った3位のナナメクリは、文房具のプロの間でも話題を呼びました。

 

■第1位

持ち運び時はコンパクトになり、省スペースで快適に使える

パイロット
オトバコ
2200円

一度にペン立て、ペントレイ、スマホスタンドとして使える。ペン立ては約2本、ペントレイには2〜3本の筆記具が入る。ペントレイの手前の空間には、使用中のペンを仮置きしたり付箋を貼ったりできる。

 

↑スマホを立てる部分には、滑り止めマットが付いている。スマホは、タテ・ヨコどちらの向きでも立て掛けられる

 

【コレではかどる!】
スマホスタンドとしても使いやすい
スマホの立て掛け面積が広く角度調整ができ、ウェブ会議中も活躍。PCの隣に置けばスマホの着信にもすぐ気が付く。作りがしっかりしているため、カバンに放り込んで持ち運びしやすい。

 

■第2位

取り出しやすさと分類しやすさを備えた、ポケット付きポーチ

ミドリ
ペン&ツールポーチ マチ付
968円

色とサイズが異なる2つの内ポケットを備えたマチ付きポーチ。文庫本サイズのノートが入る大きさで、かさばりがちなデジタル小物も収まる。中身がほど良く透けるメッシュ素材だ。

【コレではかどる!】
絶妙な色味で視認性がアップ!
内ポケットの色味がポーチ本体の色味よりも濃いため、外から見たときにポケットの位置をすぐ確認できる。内ポケットの開口部は、ポケットの奥に入った小物にも指が届くよう斜めになっている。

 

■第3位

ホッチキス留め書類の閲覧しやすさを、ファイルでも可能に

キングジム
ナナメクリ
330円(ホルダー5Pアソート)、418円(ファイル)

ホッチキス留めした資料のように、書類を斜めにめくりながら閲覧できるファイル。書類を角にあるストッパーに挿し込んで固定するタイプと、クリップで固定するタイプの2種類展開だ。

【コレではかどる!】
書類の閲覧と編集がラクになる

ホッチキスで留めた資料のような高い閲覧性を備えつつ、後から簡単にページの入れ替え・追加ができ、バラしてコピーも取りやすい。書類を捨てるときに、ホッチキスを外す手間がないのも魅力。

 

■第4位

部屋が2つに分かれているから、中身が埋もれにくい

キングジム
チアーズ ツインペンケース
1375円

中身を分類しやすい2部屋構造のペンケース。部屋ごとに開口部の形が異なり、小物を入れやすいファスナータイプと、ペンを出し入れしやすいオープンタイプがある。ポップなカラーリングも人気。

 

■第5位

書類を隠さず掲示できて、水濡れや汚れも防止

LIHIT LAB.
マグネットフレーム
275円

A4サイズの書類や写真を、スチール面などに掲示できるフレーム。3辺にマグネットを搭載し、開いている辺から書類を入れられる。掲示物の文字が隠れず、水や汚れからも中身を保護できる。

 

※価格はすべて消費税込み。


「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2022】結果発表! 記録する部門首位はクリップボードと書類ホルダーの良いトコ取りした文房具

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。記念すべき10回目となる「文房具総選挙2022」は、2021年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具100商品が選出されました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「記録する」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「記録する」部門の部門賞と上位商品は?

1位のクリップホルダーは、実際に医療現場で愛用しているという声が多く寄せられた商品。1、2位ともに、聞いただけで何が便利かがわかる商品名なのもポイントです。

 

■第1位

クリップボードと書類ホルダーの良いとこどり

コクヨ
書類がすっきり分けられる
クリップホルダー
880円

表紙の内側に、インデックス付きのポケットを3つ搭載したクリップボード。ボードの裏面には、A4サイズのクリアホルダーが入るポケットもある。ペンホルダーになるくぼみや、表紙が開くのを防ぐゴムバンド付き。

 

↑ポケットの口が段になっていることに加え、端が浮いているため、片手でも書類を出し入れしやすい

 

【コレではかどる!】
医療現場で使いやすい工夫がたっぷり
複数の書類を持ち歩いたり、立ったままの姿勢で書き込んだりすることの多い、医療や介護の現場で活躍。色も病院などで使いやすいラインナップだ。アルコールや次亜塩素酸で消毒できる。

 

■第2位

メモを書き込める、2Way仕様のマウスパッド

カウネット
パッとメモできるマウスパッド パメモ
657円

メモ帳としても使えるマウスパッド。マウスの可動域にかかりにくい上部は日付記入欄付きのTo Do、下部は罫線になっている。上部に穴が開いており、フックなどに吊り下げることも可能だ。

【コレではかどる!】
滑り止め付きで片手でも書き込める

台紙の裏面に滑り止め加工が施されており、片手でも書き込みやすく、電話中のメモにも活躍。マウスを動かしてもページがめくれないよう、右辺と底辺の2辺がのり付けされている。

 

■第3位

机の上に立てたり持ち運んだりできる、自分専用のホワイトボード

学研ステイフル
Write White + ホワイトボードノート
1320円(A5タイプ)、1430円(B5タイプ)

ホワイトボードを綴じたノートの最新モデル。従来モデルは無地のみだったが、To Doが1ページ、方眼が3ページ加わった(無地は2ページ)。0.8mm径のホワイトボード用マーカーも付属する。

【コレではかどる!】
透明シートが筆記面を保護

A5タイプ(ピンクと黒)は、卓上カレンダーのように広げると自立する。ページの間には、書き込みが擦れるのを防ぐ透明シート付き。透明シートにも書き込めて、重ね書きできる。

 

■第4位

タテ・ヨコどちらの向きでも使える、ページ番号入りノート

ダイゴー
isshoni.ノートナンバー
1045円(B6)、1100円(A5)

検索性に優れるページ番号入りのノート。ページごとのタイトルを巻頭のインデックスに記入して使う。ページ番号が斜めに印刷されているため、ノートはタテ・ヨコどちらでも使える。

 

■第5位

挟み込むだけでOKのルーズリーフ用ホルダー

キングジム
ルーズリーフイン
ホルダータイプ
550円

ルーズリーフの収納に特化したホルダー。ルーズリーフをポケットに挟むだけで、分類・閲覧できる。綴じ具がなく、スリムで持ち運びもラク。ポケットは4つあり、それぞれ最大10枚まで収納可能だ。

 

※価格はすべて消費税込み。


「文房具総選挙」特集ページ

早くも2022年ベストバイ文房具認定!? キングジム「ナナメクリ」が斜め上の便利さ!

筆者は、“長い文章を読んだり文面をしっかりチェックしたりする場合、液晶画面より紙で読むほうがラク派”に属する人間だ。例えば、noteなどで面白そうな長文記事があったら基本的にはプリントアウトして読みたいし、原稿の校正もできるかぎりは紙面に手でチェックを入れたい。

 

SDGsだ、ペーパレスだと言っている昨今、あまり褒められた話ではないのかもしれないが、こればかりはどうにも代え難いのである。(“電子書籍も、漫画以外はあまり買いたくない派”でもある)

 

そこで、世の中に意外といるであろう紙の方がラク派同志の皆さんに、この場でお伝えしたいことがある。最近発売されたばかりのとある製品が、まさにプリントアウトで文章を読むのに便利すぎる! のだ。

 

大げさでなく、早くも2022年ベストバイ文房具にエントリー確実。ということで、今回はその最高なやつを紹介させてもらいたい。

 

ホチキス留め不要! 書類を読みやすくするファイル

その最高なやつというのが、キングジムから2022年2月に発売された「ナナメクリファイル」だ。ネーミングは小林製薬テイストというか、ぶっちゃけ、機能そのまんま。名前通り、ファイリングすることで紙がナナメにめくれますよ、というものである。

キングジム
ナナメクリシリーズ
ナナメクリファイル A4サイズ
380円(税別)

 

↑表紙を開いて紙を入れるとこんな感じ。カドのクリップパーツがかなり目立つ

 

ファイルと名乗ってはいるが、構造的にはファイルとクリップボードの中間、といった感じだ。表紙付きの薄い本体には、コピー用紙で20枚ほどがストックできるようになっている。

 

そして見た目に目立ち、機能の上でも最大のポイントとなるのが、左上スミにある灰色のクリップパーツだ。

 

↑使用する際には、束ねた書類のカドを左上のストッパーにスッと挿入

 

読みたい書類をストックする際は、まずこの左上のクリップパーツを跳ね上げるようにスライドさせる。すると下から透明の書類ストッパーが現れるので、ここに書類のカドを挿し込む。あとはクリップパーツを戻せば準備完了となる。

↑そこへ被せるように、クリップパーツをスライドさせる。これで書類の固定は完了だ

 

このクリップパーツが紙の端をしっかり固定してくれるので、まるで書類のカドをホチキス留めしたようにペラペラとめくっていくことができる。

↑書類がナナメにめくっていけるので、閲覧がとても快適。これは良くできている

 

しかもクリップの根元が折れ曲がるような構造なので、書類をめくるのにも邪魔にならない。めくりが非常にスムーズなのだ。

↑もちろん横にしての使用もOK

 

↑根元から自由に折れ曲がるクリップパーツのおかげで、紙がめくられた状態で浮きにくい

 

単に書類を真上にめくるだけなら、従来のクリップボードを使っても構わないかもしれない。とはいえ紙上辺を固定するクリップだと、押さえる面積が大きすぎる。紙が弾力で戻ろうとするし、それが気になって内容に集中しづらいのだ。

 

対してカドだけを固定する「ナナメクリ」なら、バサッとクリップごとナナメ上にめくることで紙の自重が1点に集中するため、まず戻ってくることはない。

 

書類を持ち歩く時は?

書類を持ち歩く時は、右下スミの書類脱落防止ポケットにカドを挿し込み、表紙を閉じる。これで移動中の書類抜け落ちもまず発生しなくなる。

↑クリップでカド留めしているだけでも問題はなさそうだが、右下ポケットに書類カドを挿し込んでおけば、より安定して携帯できるだろう

 

クリップボードとして使えるほどの厚みはないが、クリアホルダーよりははるかに剛性が高いため、カバンの中で折れ曲がるなどの心配もなし。書類持ち歩きファイルとして考えれば、充分な性能と言えるだろう。

↑携帯時はこんな感じ。強く振っても抜け落ちそうな雰囲気はない

 

本質機能だけでなく、ココもよくできている!

よく考えられているなー、と感じたのは、右下に設けられた切り欠きだ。裏からこの切り欠きに指を入れて押し出せば、ポケットから書類のカドをまとめてスパッと抜くことができる。これで、書類が“携帯モード”から“めくりモード”になるわけだ。

 

そのままナナメめくりするだけでも書類を一枚ずつポケットから抜くことはできるが、最初からまとめて抜いておいたほうが、複数枚が重なったままでめくれる確率は減らせる。

↑裏表紙の切り欠きから指を入れれば、全てのページをまとめてポケットから押し出すことができる。ささやかながら、あると嬉しい機構だ

 

もちろん、書類カドをホチキス留めすれば同じことができるのは、間違いない。が、全ての書類にいちいちホチキスを使うのは面倒だ。さらにホチキス留めした書類束をクリアホルダーに入れて持ち歩くとしたら、読む際には取り出す手間もかかる。

 

そう考えれば、カドを固定してのナナメめくり化+書類のファイリング/携帯がまとめて達成できる方が、明らかに便利だろう。これはもう、紙の方がラク派にとってはマストなアイテムと言っても過言ではないと思う。

 

ちなみに筆者は複数運用するため、すでに3冊購入済みだ。たぶんもうちょっと買い増すはず。

もうちょっと軽快に運用するなら「ナナメクリホルダー」

便利なのはなんとなく分かったけど、ファイル単位で書類運用するのはちょっと大げさすぎる……というのであれば、「ナナメクリ ¥ホルダー」はどうだろう。こちらは「ナナメクリ」ギミックを搭載したクリアホルダーである。

キングジム
ナナメクリシリーズ
ナナメクリホルダー 5枚アソートセット
300円(税別)

 

↑書類ストッパーは中で折り返しになっており、カドを挿し込むだけで固定できる

 

↑シンプルな構造ながら、ナナメめくりは可能。ただしクリップが可動ではないので、すこしめくりにくい

 

おおよその構造は「ナナメクリファイル」と同じ。表紙を開いた左上に書類カドを挟みこむストッパー、右下に脱落防止ポケットと書類押しだし用の切り欠きが備わっているため、ほぼ同じように書類をナナメにめくって閲覧することが可能だ。

↑書類携帯時は、表紙の下カドを脱落防止ポケットに挿し込むことで、表紙が勝手に開くのを防げる

 

↑表紙を閉じてしまえば、普通のクリアホルダーとほぼ変わらないルックス

 

ただし、ストッパーは折れ曲がらないので、紙送りするには少し抵抗がある。ホルダー自体の弾力で紙が少し戻ってきてしまうのだ。個人的にはそこがちょっと嬉しくないが、しかし書類数枚ぐらい(最大コピー用紙10枚まで収納可)をペラペラめくって見る程度なら、必要充分と言えるかもしれない。

 

【ギャラリー:写真で「ナナメクリ」をおさらい】

 

筆者・きだてたくによる商品レビューのバックナンバーはこちら

ビジネスパーソンのノートにこそルーズリーフが便利! キングジム「ルーズリーフイン」で持ち運び問題も解決

社会人が使うノートとして「意外とルーズリーフがいい」という話は、この連載でも以前から何度か書かせてもらっている。というのも、社会人がノートに書きとめたい情報は、スケジュールやアイデアメモ、議事録などなど多岐に渡り、しかもそれが混ぜこぜになりがちだからだ。

 

それらを後から見返しやすくまとめるのは、綴じノートでは難しい。ページ編集が可能なルーズリーフのほうが圧倒的に合理的と言えるだろう。

 

ただ、ルーズリーフ用バインダーは、基本的に分厚かったり重かったりと、カバンに入れて持ち運ぶには少し面倒がある。だから、できれば日常的には“1日な必要な量のルーズリーフ用紙だけバラで携帯して、帰宅/帰社してからバインダーに綴じ直す”というフローが楽なのだが……これはこれで、用紙を汚さずスマートに持ち運ぶのが難しい。また、書き込んだ用紙を別に保管するのも手間だ。

↑ルーズリーフ用紙を袋のままで持ち運ぶと、折れジワや汚れがつきやすい。きれいに使いたいなら、やはり用紙ストッカーは必須だ

 

しかし、用紙をバラで携帯しやすく、かつ記入済み/未記入を分類しておける用紙ストッカーがあれば、話は別だ。さらに、ペラペラとページをめくるようにして閲覧できるときたら、これはもう社会人がルーズリーフを運用する上で、ちょっと革命的じゃない? というぐらい便利なのである。

 

ペラペラめくれる閲覧機能付きのルーズリーフストッカー

その革命的に優秀なルーズリーフ用紙ストッカーというのが、キングジム「ルーズリーフイン ホルダータイプ」。一見すると、まったくなんと言うこともない地味~なファイルなのだが、実は非常にユニークな機能を持っているのだ。

キングジム
ルーズリーフイン ホルダータイプ
500円(税別)

 

↑中はホルダーポケット(左)と用紙ストッカー(右)に分かれている

 

まずルーズリーフ用紙をストックする機能だが、これは裏表紙の内側にあるポケットが担っている。このポケットはかなり厚めのマチ付きで、メーカー公称で最大60枚まで用紙を収納しておけるもの。

 

ただ、あまりギチギチに詰め込むと取り出す時に少し難儀するので、ストックは多くても50枚ほどに止めておく方が快適だと思う。むしろ軽快に持ち運びたいのであれば、10枚ほどを入れて、こまめに補充する使い方のほうがオススメだ。

↑用紙50枚ほどを収納した図。マチ幅にはまだ余裕はあるが、これくらいにしておいたほうが出し入れはしやすい

 

記入済みのリーフをストックできるポケットがポイント

ここまでは、従来にもあった用紙ストッカーとなんら変わるところのない部分。「ルーズリーフイン ホルダータイプ」がユニークなのは、表紙側に備えた4連のホルダーポケットである。

 

これは用紙や書類を挟んで保持しておくためのもので、記入済み用紙を分けてストックしておくのに役に立つ。

 

↑記入済みのルーズリーフ用紙はホルダーポケットに挟んで収納

 

↑挟んでいるだけなので、リング穴がない書類も一緒にまとめておける

 

収納は、ポケットにそのまま挟むように挿し込むだけ。クリアホルダーとほぼ同じような使い勝手と手軽さだ。ノド側には脱落防止のストッパーがあるので、ただ挟んでいるだけでもそれなりに安定する。勝手にポロポロと用紙が抜け落ちる心配はあまりなさそうだ。

 

ちなみに、容量は1ポケットあたりルーズリーフ10枚ほど。収納に関しては、案件単位で分けたり、議事録用・アイデアメモ用など用途別に分類したりするなど、自分の運用方法次第である。

 

↑写真の赤線で強調した部分が、用紙の抜け落ちを防ぐストッパーだ

 

さらにフラップでポケットを閉じることで、より確実に中身の脱落防止となるのに加えて、ポケットのページ化が果たせるようになる。

 

どういうことかというと、例えばスケジュールやToDoなど何度も確認する必要のあるものを単独で挟んでおけば、いつでもページのようにペラッとめくって閲覧することができるのだ。従来のストッカーは、記入済み用紙の情報へアクセスしにくいのが弱点のひとつ。が、このポケットを使えば、その辺りの問題はクリアできるだろう。

 

↑フラップをひっかけることで、ホルダーポケットはきっちりと閉じた状態になる

 

↑バインダーに綴じることなくペラペラとめくって閲覧できるのは、なかなか快適だ

 

もちろん書き込んだ用紙すべてを閲覧しやすくするなら、バインダーに綴じるほうが良いに決まっている。ただ、ひとまず1~2枚ぐらいをめくって見られるように綴じて、あとはざっくり保存しておけばOK! という状況であれば、このやり方のほうが間違いなく軽快だ。

 

学生ほど書き込み枚数が多ければまた話は違うが、社会人のノートとしては、これぐらい割り切った作りの方が運用しやすいのではないだろうか?

 

 

【文房具総選挙2022】書類と一緒に小物もインできる便利な「収納する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた12商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「収納する」部門】

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。

 

No.28

パイロット
オトバコ
2200円

文房具とスマホをまとめられるペンケース。机の上に広げれば、ペン立て、ペントレイ、スマホスタンドとして活躍する。ワークスペースをすっきり片付けることが可能だ。

 

No.29

キングジム
クリアーファイル チャックタイプ
726円〜

中身を水や汚れから保護し、収納物の落下を防げるチャック付きのファイル。雨の日や屋外での仕事でも安心して活用できる。開口部がサイドにあるため、大きな書類や冊子を収納しやすい。

 

No.30

コクヨ
クリップノート〈BIZRACK〉
605円

穴を開けずにコピー用紙や書類を綴じられる、開閉式クリップが付いたファイル。ノートのように、綴じたままでもページをめくったり書き込んだりできる。薄型で持ち運びしやすい。

 

No.31

キングジム
チアーズ ツインペンケース
1375円

中身を分類しやすい2部屋構造のペンケース。部屋ごとに開口部の形が異なり、小物を入れやすいファスナータイプと、ペンを出し入れしやすいオープンタイプがある。ポップなカラーも人気。

 

No.32

キングジム
ナナメクリ
330円(ホルダー5P アソート)、418円(ファイル)

ホチキス留めした資料のように、書類を斜めにめくりながら閲覧できるファイル。書類を角にあるストッパーに挿し込んで固定するタイプと、クリップで固定するタイプの2種類展開だ。

 

No.33

サンスター文具
ファイルバッグ PAAT
1100円(A5サイズ)、1320円(A4サイズ)

マグネット製のダブルフラップを備え、“パッと”一瞬で開くことができるファイル。収納口が大きく開き、中身の出し入れがしやすい。芯材入りで、紙類を折ることなく持ち歩ける。

 

No.34

コクヨ
2つ折りクリヤーブック〈BIZRACK〉
660円

A4サイズの書類をA5サイズで持ち歩ける、2つ折りタイプのファイル。開くとA4サイズに広がり、書類を閲覧しやすい。書類の入れ口がサイドにあり、口が広いため出し入れがスムーズだ。

 

No.35

コクヨ
2つ折りドキュメントファイル〈BIZRACK〉
770円

A4サイズの書類と小物が入る、2つ折りのファイル。書類を3つに分類できるインデックス付きファイルと、小物を入れられるポケット、名刺などを挿し込めるスリットが付いている。

 

No.36

ミドリ
ペン&ツールポーチ マチ付
968円

色とサイズが異なる2つの内ポケットを備えたマチ付きポーチ。内ポケットの開口部が斜めになっており、中に入れた小物にも指が届きやすい。メッシュ素材で中が見えるのもうれしい。

 

No.37

キングジム
ホルサック クリアーホルダーファイル
550円(6枚収納タイプ)、726円(12枚収納タイプ)

市販のクリアーホルダーを冊子状に綴じられるファイル。綴じるときはホルダーをストッパーに挿し込むだけ。ホルダーの開口部を塞がない設計のため、綴じたままでも中の書類を取り出せる。

 

No.38

LIHIT LAB.
マグネットフレーム
275円

A4サイズの書類や写真をスチール面などに掲示できるマグネット式のフレーム。3辺にマグネットを搭載し、空いている辺から書類を出し入れする。書類を水や汚れから守れる。

 

No.39

キングジム
「ロッツ」フルオープンケース
1870円(A5サイズ)、2585円(A4サイズ)

小物と書類をまとめて持ち運べる薄型の収納ケース。開口部が大きく開き、中身を一覧できる。背面には、面ファスナーで開閉する書類入れも搭載。丈夫で軽いクラフトペーパー製だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

まるでホチキス留めのように、書類が“ナナメ”にめくれる! キングジム「ナナメクリ」ファイル&ホルダー発売

キングジムは、書類をホチキス留めされた資料のように斜めにめくれる書類収納用品「ナナメクリファイル」「ナナメクリホルダー」を2月4日に発売します。

↑ナナメクリファイル(左)と、ナナメクリホルダー(右)

 

ナナメクリファイルは、固くしっかりした表紙で、持った状態での記入や捺印も可能なファイルタイプ。クリップを回転させ書類ストッパーを固定することで、最大約20枚の書類を収納できます。書類を固定したままクリップが折り返せるので、書類を斜めにめくることができ、めくりやすく閲覧しやすい仕様です。カラーバリエーションは、オレンジ・ミドリ・アオの透明タイプ3色とシロ・クロの2色の、計5色展開。

 

ナナメクリホルダーは、最大約10枚の書類を、書類ストッパーの角まで挿し込んで固定するホルダータイプ。1パック5枚入りで、カラーストッパー部分がオレンジ・キイロ・ミドリ・アオ・クロの5色アソートパックです。

 

ファイルタイプ・ホルダータイプともに、下部に書類脱落防止ポケットがついており、保管・持ち歩き時も書類が抜け落ちにくくなっています。裏表紙には指掛けがあり、表紙の開け閉めや、書類の取り出しをしやすい仕様になっています。

 

税別価格は、ナナメクリファイルが380円、ナナメクリホルダーが300円。タテ向き・ヨコ向きどちらでも使えて、サイズはいずれもA4サイズです。

使い道は無限大! キングジム「オールインクリップボード」の全部入りぶりを体感【動画ダイジェスト】

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。2021年の文房具総選挙で、機能別部門「記録する」部門の部門賞に輝いたのが、キングジム「オールイン クリップボード」です。

 

GetNaviのYouTubeチャンネル「GetNaviチャンネル」では、同イベントで各部門の1位に輝いたアイテムを新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)がレビューする動画を公開中。今回は、この「オールイン クリップボード」のレビュー動画をダイジェストでお届けします。

↑今回レビューする「オールイン クリップボード」を手にする小山くん

 

検証した商品はコレ!

キングジム
オールインクリップボード
660円、1078円(カバー付き)(ともに税込)

 

幅広いニーズに応える!“全部入り”のクリップボード

キングジムの「オールイン クリップボード」は、クリアーポケットや名刺入れなど、名前の通り“全部入り”の機能満載クリップボード。

 

多機能を紹介した後で、小山くんは「さすがに立ち仕事で、これだけ収納する場所があれば、他のところに機能が欲しいと思うことは少ないんじゃないかなと思いました」とコメント。では、実際に「どのくらい入るのか?」を検証してみることに。

 

のど飴や印章もOK! どのくらい入るのかを検証

「かなり厚みが出るくらい入れてきちゃいました」と小山くん。

 

ペンや紙はもちろんのこと「名刺も1日で渡しきれない枚数が入ります」と感心。

 

チャックポケット部分には、印鑑や小物が入るポーチ、薬をイン!

 

メッシュ部分には「休憩中に食べるのど飴とか、ケータイも入ります」と紹介します。

 

機能をフルで使用した小山くんは「正直、何を入れようか迷うくらい。すっごいたくさんのものが入るので、例えば入館証を首から下げている方は、全然この中に入れられますし、持ち歩かなきゃいけない小物があっても入ると思うので、みなさんが実際何を入れようかなということを考えるのがいいんじゃないかな」と感想を述べていました。

 

気になるバインダー機能も満足度高め!

さらに「ここまでの容量は必要ないよ、という方には、クリップボードとメッシュのポケット、そしてカバーのないタイプもありますのでおすすめです」と、カバーなし・メッシュポケット付きの「オールイン クリップボード」を紹介。

クリップボードの性能については「すごく書きやすいですし、クリップもすごくしっかり掴んでくれるので、すごく安心して使えると思います」と満足そうに話していました。

 

そうして導き出された、小山くんの結論。

 

詳しくは動画をご覧ください

 

文=於 ありさ

場所はとらないが用途は広い! 自立するファイル「ジリッツ」をレビュー【動画ダイジェスト】

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。2021年の文房具総選挙で、トレンド部門「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門の部門賞に輝いたのが、キングジム「ジリッツ」です。

 

GetNaviのYouTubeチャンネル「GetNaviチャンネル」では、同イベントで各部門の1位に輝いたアイテムを新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)がレビューする動画を公開中。今回は、この「テレワーク&フリーアドレス文房具」部門で1位を獲得したキングジム「〈ジリッツ〉クリアーファイル」のレビュー動画をダイジェストでお届けします。

↑今回レビューする「〈ジリッツ〉クリアーファイル」を手にする小山くん

 

キングジム
<ジリッツ>クリアーファイル
660円(10ポケット)、935円(20ポケット)(ともに税込)

 

利用用途が広い自立できるファイル

「〈ジリッツ〉クリアーファイル」とは、背にスタンドを内蔵したポケットタイプのクリアファイル。

小山くんは、ファイルを自立させることでできることを次のように提案、利用用途が広いことを説明しました。

 

「仕事中に書類を立てながら、作業できます。さらに事前にレシピを印刷することで、料理中にレシピを見ながら料理ができたり、音楽をやる方なら、楽譜立てがない場所でも楽譜を見ることができます」

 

また「ファイルが自立するということは見やすいだけでなく、省スペースで作業できるようになります」と小山くん。「在宅ワークでデスクが広くなくて困っている人にも、最適なアイテムなんじゃないかな」と話していました。

 

使い勝手の良さが魅力

さらに小山くんは機能性があるにも関わらず、使い勝手が良いのも魅力であると言います。

「機能性があるのに、普通のファイルと変わらないスリムさじゃないですか。これも実際触ってみて、すごくいいなと思ったポイントです。普段は普通のファイルとして使いながら、立てて使いたいときだけスタンドとして使える仕組みになっているので、むしろこれからファイルを買いたい人であればスタンド用途がなくてもジリッツを持っておくことは、あとあと便利になるんじゃないかなと思いました」

 

また、組み立てが簡単にできるのもジリッツの魅力。カメラに向かってスムーズな組み立て過程と、収納過程を見せながら「こういう小さいストレスがないところもいいなと思いました!」と嬉しそうに話していました。

 

小山くんが実際に使用した感想

さまざまな用途で使用できるジリッツ。料理中のレシピ立てとして使用してみたという小山くんは、その感想を次のように話します。

 

「今まで僕が料理中にレシピを見る時はスマホで見ていたんですけど、スマホでレシピを見ている時って少し手を離している間に画面が消えちゃったり、手が汚れているのにスクロールしなきゃいけなかったり、結構面倒が多いじゃないですか。それがジリッツを使うことで、一度印刷するという手間はあるもののレシピを見ながらの作業は楽になりました。レシピを溜め込むことでレシピブックとして使用できるのも、かなりありなのかなと思いました」

 

そうして導き出された、小山くんの結論。

 

詳しくは動画をご覧ください

 

文=於 ありさ

アイデアと完成度に脱帽! コクヨの2つ折りファイルとコピー用紙で作るノートが書類の持ち歩きを快適化

前回、PC関連の便利アイテムとして、コクヨ「BIZRACK(ビズラック)」シリーズの新しいワークツール2点を紹介した。ところが「BIZRACK」の新アイテムはまだあって、それも紹介しないわけにはいかないぐらいに面白いのである。

在宅ワーク環境を快適化!コクヨのPC周辺アイテムでキーボード入力もメモもスムーズ
https://getnavi.jp/stationery/659728/

 

が、その前にまず前提として述べておくべきポイントがある。それが、テレワークによって「書類を持ち運ぶ機会が増えているらしい」という話なのだ。これまではオフィスに置きっぱなしだった資料などの書類は、在宅で仕事をするならそれも持って帰らなきゃいけないし、出社する際には当然再び持って行くことになる(もちろん、持ち出せるものに限るが)。サーバーにファイルをアップロードして閲覧すればいいのでは? という話もあろうが、画面で見るよりプリントアウトした方が、取り回しがラクというケースも多いのである。

 

そこで今回は「BIZRACK」シリーズから、書類輸送に適した最新アイテムを紹介したいと思う。

 

コンパクトに書類を運べるドキュメントファイル

“書類”と一般的に呼ばれるものを大きく分けると、自分だけで見るためのものと、他人が目を通すものの2つになる。他人(社内でも社外でも)が見る用の書類であれば、そこはやはりシワなく折り目なくピシッとしているべき。だが単に自分が参照するためだけにプリントしたものなら、多少折れてようが読めるなら問題ないし、それよりは持ち運びしやすさを優先したっていいだろう。

コクヨ
2つ折りドキュメントファイル<ビズラック>
700円(税別)

 

そういう感覚で運用するなら、「2つ折りドキュメントファイル<ビズラック>」はかなり優秀だ。A4サイズの書類ホルダーを、その名の通り2つ折り(A5サイズ)にして携行できる。つまりコンパクト化されるため、単純に持ち歩きやすくなるという話である。

 

近年増えてきた感のある「書類の二つ折り収納」だが、小さなカバンにもスルッと入って助かるという人も多いのではないだろうか。実際、筆者はノートPCレスで外出する際には小さなボディバッグを多用しているので、今後はこの「2つ折りドキュメントファイル<ビズラック>」がヘビーに役立ってくれそうな気がしている。

 

↑表紙のゴム紐を外して開いた様子。A4書類を半折りの状態でストックできる

 

 

↑インデックスで仕切られた書類収納。インデックスの山が表紙と同色で見づらいので、ラベルシールか何か貼った方が使いやすいかもしれない

 

書類ホルダー部は、2山のインデックスで3つに分かれており、書類の分類収納が可能。案件ごとに分けてもいいし、至急/いつでもいい/終わったけど念のため保持、というように優先度で分けてもいいだろう。

 

同サイズの紙をざっくりと収納するツールなので、必要な書類を探す手間を考えれば、インデックスによる仕分け収納は必須と言える。

 

↑ペン類も飲み込むミニポケット。容量は大きくないが、簡易的なペンケースとしても機能しそう

 

書類ホルダー以外には、透明窓のミニポケットと名刺用のスリットがついている。特にミニポケット(厚さ8mmの物まで入る)は、付箋やラインマーカー、目薬など、書類仕事にあると助かる小物がまとめて持ち運べるのがありがたい。

 

PCを使わない書類チェックのような作業であれば、何ならこのドキュメントファイルひとつでこなせるわけで、これはなかなか気の利いた仕様だと思う。

 

↑名刺をストックしておくと、ファイル自体を紛失したときに戻ってくる確率が上がる(名前シール代わり)。特に必要なくても入れておくのがオススメだ

書類をオフィス外に持ち出すにあたって、空き時間に腰を下ろせる場所で資料を読み込んでおく……というような使い方なら、「2つ折りクリヤーブック<ビズラック>」もアリだ。

コクヨ
2つ折りクリヤーブック<ビズラック>
600円(税別)

 

こちらは10枚のクリアポケットを備えたファイルを、先のドキュメントファイルと同様に2つ折りにしたもので、パラパラとページをめくれる分、閲覧性が高い。外出先で、急に一覧や数字を参照する必要に迫られた場合などは、携帯しやすさも含めてかなり便利なのだ。

 

↑表紙を開くと、書類ホルダー兼用の中表紙が現れる

 

↑さらに中表紙を開くと、ペラペラとめくって見られるクリアポケットのページが出現。書類は側面から入れるサイドスロー式だ

 

↑中表紙はホルダー型のポケットも兼ねる。カドを差し込んで固定しておけるので、収納した書類が抜け落ちる心配もなさそうだ

 

実のところ、2つ折りのクリヤーブックはすでに他メーカーからいくつか先行製品が出ているのだが、それを踏まえても良さを感じるのが、展開時の表紙にあたるホルダー型のポケット。2辺が開くクリアホルダーのような形状のポケットなので、ひとまずざくざくと書類を入れておくのに使えるのである。

 

ポケット式はいちいち書類を収納するのが手間だが、こういうラフに使える要素が入っていてくれると、気軽に使えていいと思う。

コピー用紙と書類をまとめてノート化

書類を携行するだけに限らず、汎用性の高さで面白いのが「クリップノート<ビズラック>」だ。

コクヨ
クリップノート<ビズラック>
550円(税別)

 

背のクリップでA4サイズ程度の紙なら何でも挟みこんでおけるというもので、コピー用紙を挟めば無地のノートになるし、書類を一緒に挟んでおくことも可能だ。

 

また、ルーズリーフのように紙の抜き差し自在だが、リング穴は不要、という便利さが最大のポイントと言える。

 

↑背表紙には、回転式のクリップを2つ備える。閉じるとギュッと強めの圧がかかるので、紙の固定にも安心感がある

 

↑A4用紙を差し込んでクリップを戻せば、この通りしっかりち綴じられたノートの完成だ

 

以前にこの連載でも紹介したPageBase(ページベース)「SlideNote(スライドノート)」と同じコンセプトの後発製品だが、使い勝手の部分で違いがある。

第三のノート誕生! 入れ替え可能な“綴じ”ノート「SlideNote」は“アイデア出しは手書き”派の最適解!?
https://getnavi.jp/stationery/573803/

 

まず「SlideNote」は、背全体を挟む大きなスライドクリップが特徴だったが、この「クリップノート<ビズラック>」は樹脂製の回転クリップを2点に備えている。「SlideNote」はA4以下であればどんなサイズの紙でも綴じることができたが、こちらはクリップが上下端に分かれて配置されているため、基本的にはA4限定と言っていいと思う。

 

↑プリントアウトの書類と無地ページを混ぜ込んだ仕事ノートも、簡単に作れる

 

とはいえ背周りがコンパクトな分だけ、表紙は非常に開きやすい。表紙を360度折り返して使うこともできるほどで、これは閲覧だけでなく立ったまま筆記も可能というメリットがある。また、背が薄い=全体的にスリムということで、カバンに突っ込むときも、よりスムーズに入った。

 

↑表紙を折り返すことで、クリップボード的な使い方も可能だ

 

また、挟む紙が少なくても抜けにくい、というのも「クリップノート<ビズラック>」の重要なポイントだろう。回転クリップは紙1~2枚程度でもしっかり挟んでくれて、背を折り返しても抜ける気配はほとんど感じない。書類を挟んでの閲覧用ファイルとして使うのであっても、スポ抜けしての紛失を心配しなくて良いのは嬉しいところである。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

複数のクリアーホルダーを冊子のようにまとめて収納、キングジムから「ホルサック クリアーホルダーファイル」登場

 

キングジムは8月3日、複数のクリアーホルダーを表紙に差し込むだけで、冊子のように収納できるうえ、中の書類が見やすい「ホルサック クリアーホルダーファイル」を発表。9月3日に発売します。価格は「A4サイズ(クリアーホルダー6枚収納)」が550円(税込)、「A4サイズ(クリアーホルダー12枚収納)」が726円(税込)です。

 

キングジムによると、書類を手軽に収納できるクリアーホルダーは、「書類に穴をあけずに済む」「透明で中身が見える」「かさばらない」などの利点により、多くのシーンで使われているといいます。一方で、複数のクリアーホルダーを管理する際、 まとめて持ち運びにくいという不満もあるそうです。

 

そこで、複数のクリアーホルダーをファイルに差し込むだけで冊子のようにまとめられ、すっきりと持ち運べるホルサック クリアーホルダーファイルを発売するとのこと。

 

 

本体背の部分の「ホルダーストッパー・ポケット」に、クリアーホルダーを差し込むだけで安定してセットが可能。また、クリアーホルダーの開口部をふさがないため、ひとまとめの状態でも書類の閲覧や出し入れがスムーズにできるとしています。

 

 

紙資料を多く扱い、うまく整理整頓したい人ほど重宝しそうです。ホルサック クリアーホルダーファイルを使用して、資料を上手にまとめていきましょう。

大事な資料や小物の保存にピッタリ、防塵・防水に優れたキングジムの「クリアーファイル チャックタイプ」

 

キングジムは7月6日、防塵・防水に優れた「クリアーファイル チャックタイプ」を発表。7月30日に発売します。ラインアップはA4サイズ/6ポケット(税込726円)、A4サイズ/12ポケット(税込968円)、A5サイズ/12ポケット(税込748円)をそろえています。

クリアーファイル チャックタイプは、ポケットのサイド部分に密閉性の高いチャックを採用。水や汚れから収納物を守る仕組みです。IP55等級の防塵・防水性能を実現しているため、お風呂での学習や雨の日の書類の持ち運び、粉塵が舞いやすい屋外での書類確認などに適しています。

 

 

また、ポケットは開口部が大きく開く横入れタイプとなっており、チケットや写真などの小さい収納物や厚みのある収納物も出し入れしやすいとのこと。

 

 

綺麗に保存しておきたい書類や資料、小物などを入れておくのに向いていそうです。保存したい物が多い人は手に取ってみてはいかがでしょう。

【菅未里の自腹買い文房具】キングジム「ハルファイル」は冷蔵庫に貼りたい書類をまとめてホワイトボードにもなるファイル

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回はキッチン、とくに冷蔵庫周りで散らかりがちな書類を、いつでも見やすくスッキリ整理できる高機能なファイル。

 

キッチン、とくに冷蔵庫周りの書類を片付けるには?

冷蔵庫の周囲が混沌(こんとん)としている人は多いのではないでしょうか? チラシやダイレクトメール、お子さんがいるなら学校からのお知らせなど、こまごまとした書類が集まりやすいのがキッチン、特に冷蔵庫周りです。

 

そういった書類を、冷蔵庫の扉にマグネットで貼っている人も多そうですが、あまりおすすめできる方法ではありません。紙が重なるので見づらいですし、めくろうとしてマグネットやまとめた書類が落ちてしまったり、とにかく混乱の元です。

 

とはいえ、キッチンに書類が集まるのは、そこでまとめれば便利だからですよね。それなら、何とかしてキッチンでの書類を整理し、使いやすく見やすくしよう……そんな文房具があるのです。

 

冷蔵庫に貼り付くファイル「ハルファイル」

それが、キングジムの「ハルファイル」です。一言で表現すると、吸盤で冷蔵庫などに貼り付けられるファイルなのですが、実際に使っている立場からすると、とても便利です。

↑キングジムの「ハルファイル」(写真は「ハルファイル スタンダード A4変形」)。冷蔵庫に貼り付けることができます

 

キングジム
ハルファイル
800円〜1400円(税別)

 

サイズ・形には4種類ありますが、いずれも書類を収納するポケットがサイズ違いで複数用意されているので、書類を分類して入れられます。ごちゃごちゃしません。とくに、小さめの葉書や領収書を入れるスペースもあるのは、重要な点です。

↑開くと、たくさんの収納スペースが現れます

 

また、4種類あるうちの「スタンダード」(1400円・税別)、「スリム」(800円・税別)、「クリップ」(1200円・税別)は見開き形式になっていて、ガバッと開いた状態で貼れるのもポイント。ハルファイルに入れた雑誌のレシピの切り抜きを見ながら料理をする……といった芸当もできます。

 

簡易ホワイトボードとしても使える

それなら、最初から見開きで貼っておいたほうがいいのでは? と思われるかもしれませんが、実は、閉じたときにしか使えないもう一つの機能があるのです。それが、ホワイトボード。

↑ホワイトボードとしても使える表紙。ちょっとしたメモに便利です

 

このように、表紙がホワイトボードになっているのです。買い物リストに入れるべき食品や、ちょっとしたTODO、家族への伝言など、キッチンでメモが必要になる場面は少なくないはず。そんなときに活躍してくれます。

 

しかも、小さい「ポケット」(1000円・税別)以外は、ペンホルダーまでついていますから、本当に文字通り、小さなホワイトボードとして活躍してくれるのです。

↑ペンホルダーまで用意されています(「ポケット」タイプを除く)。文字通りホワイトボードなのです

 

取り付け方も多様

吸盤で貼れると書きましたが、吸盤以外にも、別売りのマグネットを取り付ければ冷蔵庫や金属のドアなどに貼ることもできますし、紐を通す穴も開いていますから、壁掛けで使うこともできます。キッチンに限らず、家中のどこでも設置できそうですね。

↑付属の吸盤や、ひもを使って壁などに吊るしたり、貼り付けることも可能です

 

大小さまざまな書類が入れられて、ホワイトボードにもなる。これひとつを設置するだけで、その周囲が小さなオフィスになるような気の利いたアイテムです。

↑ごちゃごちゃしがちな冷蔵庫周りも、これでスッキリ整理できるでしょう

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

見やすくて省スペース! キングジムの自立するファイル「ジリッツ」の斬新な仕組みとは?

なんだかんだと騒がれている間に、もうコロナによる最初の緊急事態宣言から1年以上が経つ。「慣れないながらも、テレワークをなんとか1年やってきたよ」という人も多いだろう。

 

ただ、あちこちで話を聞いてみるに、「在宅できちんと仕事ができる環境を整えた」というケースは、まだあまりないようだ。例えば、机や椅子もあり合わせの物を使ってなんとか作業スペースを捻出しているだけで“快適な仕事環境”とは少々言い難い、など。

 

筆者の知人も「ベッドに座って小さい折りたたみ机で仕事してる」と話していて、それはさすがにしんどそうだなあ、と思ったものだ。

↑机が狭いと、PC、ノート、紙資料、飲み物……と大混雑が発生してしまう

 

もちろん自宅の広さは有限なので、そこへ新たに仕事用の椅子や机を持ち込むのは非現実的だ。あり物でなんとかするしかないのも分かる。

 

では作業スペースを変えようがないなら、次に考えるべきは「省スペースで仕事がしやすい文房具を使うこと」ではないだろうか。実際、ここしばらくはペンケースやガジェットバッグなどの“入れ物”は、そういった工夫のある物が次々に登場して、かなり注目されている。

 

しかし個人的には、それらよりもさらに省スペース化させたいものがある。それが、紙だ。

 

紙資料を立たせると、机は格段に広くなる!

これは、筆者の仕事と考え方に由来する部分だが、資料の類はできるだけプリントアウトして使いたい。なにしろ、使っているノートPCが13インチと画面が狭いので、PDFなどの資料を見ながら原稿を書くのが、やりづらいのである。別ウインドウに切り替えるのも、作業が中断されて面倒くさい。とはいっても、A4の紙束と13インチのノートPCを同時に広げて邪魔にならない机なんて、自宅においてはかなりハードルが高くないか?

 

横幅だけ考えても、ノートPCが300mm強+A4が210mm。600幅の折りたたみ机では、もうこれだけでいっぱいという感じで、飲み物を置く場所すら確保できない。紙資料は欲しいけれど、その面積は邪魔。それならやっぱり、立たせるしかないだろう。


キングジム
ジリッツ
10ポケット60020ポケット850円(ともに税別)
※写真は10ポケットタイプ。

 

そこで注目したのが、キングジムから2021年3月に発売されたクリアファイル「ジリッツ」である。

 

その名の通り、自立する機能を備えたクリアポケットのファイルで、これなら紙資料を参照しながらの仕事がグッと省スペースでできるんじゃないか。いや、さすがにその名前はそのまんま過ぎないか? とは思うけど。

 

立たせる仕組みが斬新!

早速立たせてみよう。立たせ方は、まず表紙を閉じたままで、背の下部にあるスタンドをスルッと引き出す。

↑立たせる際は、まず背の下部にあるスタンドをつまんで……

 

↑ナナメにスルッと引き出す

 

次に参照したいページで180度開いたら、スタンドのストッパーを内側に折り込む。以上。これで、ファイルが見開き状態で立たせておくことができるのだ。

 

↑表紙を開いた状態で、スタンドストッパーを内側に折れば完了。最初はうまく折れないが、何度かやっているうちに折り目がついて折りやすくなる

 

底面積はほぼストッパー部分だけで済むので、スペースはかなり広く空くのではないだろうか。収納するときは、表紙を閉じれば自動でストッパーが戻るので、あとはスタンドを背に滑り込ませるだけ。かなり手軽である。

 

では、いったいどういったシーンで活用できるだろうか?

書類をファイリングしたまま立てられるメリットの汎用性

↑立たせたところ。180度開いたままで固定できるので、見やすいのもありがたい

 

↑逆側から見るとこういった状態だ

 

ノートPCの後ろに立たせておけば、画面に隠れて見開きはフルに活用できないが、片ページだけなら確実に見ることができるはず。実際、これで充分かもしれない。

↑書類を立たせると、机の使える面積はグワッと広がる。快適!

 

これまで、書類を立たせたい場合は書見台(もしくは自立機能付きのクリップボード)を使っていたのだが……ファイルが自立したほうが、圧倒的にラク! 書類が1枚だけならいいけれど、複数枚の場合、書見台などはいちいち書類を差し替える必要がある。ファイルならページをペラッとめくるだけだから、その辺りの効率は段違いだ。

 

何より、書類をファイリングしたままで立たせられるのが素晴らしいと思う。書類を立てるための道具(=書見台)は、書類をセットしたり戻したりという手間があるが、自立するファイルは表紙を閉じるだけで片付けが終了する。

 

書類を整理収納するためのファイル機能はそのまま、スタンド機能がプラスされているわけで、これは終業したら素早く仕事道具を片付けたいテレワーカーにとって、大きなポイントと言える。ついでに、クリアポケットなので、飲み物をこぼしたとき紙にダメージがないのもありがたい(狭い机での仕事あるある)。

 

↑妻に「このファイル使う?」と渡すと、さっそく譜面台として活用していた

 

書類が立つとありがたいのは、狭い机でのテレワークだけに限らない。例えば楽器を演奏する人なら、楽譜を入れたファイルがそのまま譜面台になると考えれば、その便利さが理解できるんじゃないだろうか。もしくはレシピ集が自立すれば、それを見ながらの調理もやりやすそうだし、プラモを組み立てるにも、説明書を入れて立てておけば、組み立てるスペースが広く取れるし。などなど、趣味のジャンルでもかなり幅広く役立ちそうなのだ。

 

少なくとも、今の説明を読んで「お、使えるかも?」とちょっとでも思ったなら、まず買って損なしとおすすめできるアイテムである。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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「バッグインバッグ」ならぬ「バッグインバッグインバッグ」で整理整頓が捗る【愛用品コラム13】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【愛用品13:クツワ「タブラ」】

 

●起

「バッグインバッグ」は決して新しいジャンルではないが、新型コロナをきっかけに脚光を浴びているジャンルである。その名の通り、バッグの中に入れるバッグで、ケーブルや充電器はもちろん、電卓やペンなどオフィスで使うものを収納できるものだ。特に都市圏のワーカーにとっては、在宅勤務やリモートワークする日もあれば、オフィスで仕事をする日もあればという場合、これらを整理整頓して体系的に持ち運べる。

 

●承

私はメインのバッグインバッグに、リヒトラブの「SMART FIT ACTACT バッグインバッグ」を使っている。が、MacBookとiPadとiPad miniと周辺機器を入れるともうパンパン。めっきり少なくなったとはいえ、紙資料を入れる仕組みが欲しい。

 

●転

そこで導入したのが、クツワの「タブラ」だ。この商品は、表面にケーブルなどを入れるスペースが4つほどあり、裏面は紙を挟める構造になっている。Makuakeでプロジェクトされたアイテムで、7000%近い達成率を実現。クラファンで達成率だけ見ると本質を見誤るが、1400万円近い応援を集めているので、バッグの整理整頓で悩む人がとにかく多いのだと思う。

 

●結

で、私の場合、リヒトラブの中にタブラを突っ込んで、「バッグインバッグインバッグ」にして使っている。別に、それぞれでリュックに入れればいいのだが、ちょうど入る余地があったので、入れてみたらジャストサイズで気持ちいい!こんな使い方をする人はいないと思うが、自分だけのカスタマイズ感を楽しんでいる。あとは、とにかくバッグインバッグインバッグって言いたいだけ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。

 

ファイルが自立するだけで仕事効率が雲泥! キングジム「ジリッツ」、プロの発売前レビュー【文房具総選挙2021】

「机が狭い」と泣く人がいる。「仕事をする場所がない」と嘆く人がいる。そんな悲しき在宅ワーカーのために、新型ファイルが立ち上がる! 書類を立てて、作業スペースを確保するのだ! というわけで今回は、「文房具総選挙2021」でGetNaviが注目する本製品を紹介していきましょう。

 

文房具総選挙とは?

雑誌「GetNavi」とウェブメディア「GetNavi web」が主催。仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回で9回目となる。

 

【テレワーク&フリーアドレス文房具部門ノミネート】

皆の在宅ワーク効率を上げるため、立ち上がれ「ジリッツ」!

 

キングジム

ジリッツ クリアーファイル

660円(10ポケット)、935円(20ポケット)

3月26日発売

背に内蔵したスタンドで、開いたまま自立するクリアーファイル。素早く組み立てられて、平置きするよりもグッと省スペースに。リビングにも馴染む落ち着いた5色展開だ。

 

【colour variation】

 

【解説してくれる人】

文房具ライター
きだてたく さん

機能系から面白雑貨系まで片っ端から使い倒してレビューするライター。GetNavi webでも文房具コラムを連載中。

 

狭い場所でも使いやすい“立つペンケース”は人気なのに、より大きい面積を取る書類は、相変わらず机に置きっぱなし。書類を立たせるツールとしては書見台があるが、掲示できる書類が1枚だけだったり、書類を台にセットするのが面倒だったりと、細かな不満があった。

 

そこで登場したのが本品だ。ひと足先に使わせてもらったが、立たせることで作業空間がグッと広がるのは、やはり非常に快適。自宅の狭いスペースで仕事をしている在宅ワーカーにとって、マウスを自由に動かすスペースを確保できるだけで作業効率はグンと上がるし、プチストレスも減る。

 

開いた状態を保ったまま自立し、A4書類2枚ぶんの情報が視界に入るのも魅力だ。立てたままページをめくれるから閲覧性が高い。書類を見ながらの入力作業はもちろん、プレゼン中の資料立てや、楽器演奏時の譜面立て、台所でレシピ入れとしても活躍する。

 

そして何よりうれしいのは、中身の出し入れをせずにそのまま立てられること!これにより、「出し入れしているうちに書類が紛失した!」なんていうトラブルと無縁になれるのだから。

 

使い方は実に簡単!

【STEP1】スタンドを引き出す

 

【STEP2】表紙を180度に広げる

 

【STEP3】ストッパーを押し込む

 

↑書類が見やすい!

 

★片付けるときは1STEP!

↑表紙を閉じるだけ!

 

クリアーファイルだけでなく付箋も立ち上がっちゃった!

キングジム

フタマタフセン

253円〜429円

接着面が二股に分かれた付箋。接着面に対して垂直にミシン目が入っており、折ると自立する。机の上などで埋もれにくく、伝言を確実に伝えられる。紙を挟んで貼ればインデックスとしても活躍。

 

↑イラストタイプ(M、Lの2サイズ)に加え、無地もラインナップ。水色と黄色があり、S、M、Lの3サイズ展開だ

 

↑平面だけでなく、モニターの縁などの立体面にもしっかり貼ることができる

 

↑イラストタイプの裏面は動物の後ろ姿

 

キングジム「ジリッツ クリアーファイル」の詳細はコチラ!

キングジム「フタマタフセン」の詳細はコチラ!

【文房具総選挙2021】“立つ”ペンケースを中心に収納力を究めた「収納する」文房具13点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「収納する」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。

 

No.87

クツワ
エアピタ
1650円

底面に吸盤を備えた、倒れないペンケース。逆さにしても落ちないほどの吸着力だが、「PUSH」部分を押せばすぐ外せる。中身を取り出しやすいがま口仕様で、スマホスタンドにもなる。

 

No.88

ナカバヤシ
CAPOTTOシリーズ
1870円

スタッキングできる収納ツール。ペンスタンドは、ペンを最上段の切り欠き部分に立て掛けると、必要なときに取り出しやすい。下段には付箋などの小物が入り、段ごとにロックできる。

 

No.89

LIHIT LAB.
CUBE FIZZ 「ホルダーファイル<ワイヤ式>」
858円

クリアーホルダーを綴じられるファイル。一般的なクリアーホルダーの背側の底部にある隙間に付属のワイヤを通し、ワイヤの上下を綴じ具に挿し込んでファイリングする仕組みだ。

 

No.90

学研ステイフル
クロスタンドペンポーチ
1430円

広げて山折りにすると机の上に立つペンケース。ペンがクロスして立ち、目的のものを見つけやすい。ポケットは、細身のペン用と多色ペンなどの太めのペン用、小物用のポケットがある。

 

No.91

キングジム
サンドイット
319円(カードホルダー)、638円(ドキュメントホルダー A4)

ゴムの力で書類をサンドし、最適な厚さで持ち運べる。A4タイプはクリアーホルダーごと入り、コピー用紙は約250枚まで収納できる。書類の分類に便利なインデックスが2枚付いている。

 

No.92

LIHIT LAB.
CUBE FIZZ「カードケース」
308円(10枚収容タイプ)、363円(20枚収容タイプ)

目的のカードを見つけやすいケース。底面内側に傾斜があり、収容したカードの高さが1〜2mmずつズレて段差状に並ぶ。フタが大きく開くため閲覧しやすく、出し入れもスムーズだ。

 

No.93

キングジム
SPOT 「ハルファイル」
880円〜

吸盤で壁などに貼り付く収納ファイル。表紙を閉じればホワイトボードとしても使える。書類をパラパラめくれる状態で収納できるタイプや、表紙に書類を挟んで掲示できるタイプなど4種展開。

 

No.94

サンスター文具
SMAND
1595円

前面に滑り止め付きのフラップを備えた、スマホスタンドになるペンケース。スマホをタテ・ヨコ自由な角度で置いたまま、中身を取り出せる。収納本数が約23本と大容量なのも魅力だ。

 

No.95

レイメイ藤井
デテクールペンケース
1870円

ペンスタンド部分を手前に引くと、斜めに約30度飛び出す構造のペンケース。中身がよく見え、背の低いものも見つけやすい。付箋やクリップなど、小物の収納に便利な内ポケット付き。

 

No.96

ライオン事務器
PPカラーホルダー<PELTO>
385円

フタとホックが中身の抜けを防ぐ書類ホルダー。2辺がL字に開くため書類の出し入れがしやすく、クリアーホルダーごと収納できる。不透明な素材を使用し、大切な書類も安心して持ち運べる。

 

No.97

カミオジャパン
FUKU ROLL
880円

小容量のゴミ袋を内蔵したカラビナ付きのポーチ。袋は、20枚綴りのロール状になっており、前面の口から引き出し、ミシン目で切り離して使う。3ロールセットになったリフィルも用意。

 

No.98

キングジム
かさばらないバッグインバッグ「フラッティワークス」
935円〜

人気のバッグインバッグの帆布生地タイプ。マチが35mmと従来品の1.5倍あり、厚みのある小物も入れられる。新たにポケット付きの可動式の仕切り(A5サイズ、A4サイズのみ)も追加した。

 

No.99

ミドリ
ペン&ツールポーチ
968円

内側にカードサイズのポケットと、筆記具などを入れやすい縦長のポケットを備えたメッシュ素材のポーチ。アイテムに合わせてポケットを使い分けでき、小物をすっきりまとめられる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【新商品情報】ワザアリ収納が暮らしを助ける! キングジムから収納の新ブランド「SPOT(スポット)」が誕生

コレあると便利! そんな気付きのある傑作ガジェットが多い文具メーカー、キングジム。2021年2月5日に新たなブランド「SPOT(スポット)」が誕生します。

 

ユーザーが潜在的に感じている家庭での不満にスポット(ライト)を当て、よりよい暮らしをサポートしたい! という願いが込められたブランドで、第1弾として、整理収納に役立つアイテムが3点同時リリースされる予定です。

 

●貼ってすっきり整理&閲覧できる「ハルファイル」

これまで、無造作に冷蔵庫や玄関ドア周りに貼りつけていたクーポンや領収書、メモなどの紙類をすっきり整理できるファイル。見た目が良くないし、どこに行ったか分からない……という不満や不安もすっきり解消します。

 

本体背面には吸盤があり、 冷蔵庫や玄関のドアなどにファイルを貼り付けられます。吸盤なので、ガラス扉の冷蔵庫やキッチンのタイル壁など、 マグネットの付かない面にも使えるのが嬉しいですね。また、 ファイルは見開き状態でも使える一方、閉じた場合は表面をホワイトボードとしても活用できます。

 

ラインナップは4種類。

 

別売りの「ハルファイル マグネットセット」を使用すれば、金属面にも取り付け可能です。

 

【商品情報】

キングジム
スポット ハルファイル
・スタンダード A4変形 1400円(税別)
・スリム A4変形1/2 800円(税別)
・クリップ A4変形 1200円(税別)
・ポケット A5変形 1000円(税別)

キングジム
スポット ハルファイル マグネットセット
680円(税別)
セット内容:マグネットパーツ 4個、 マグネットシート 1枚(両面テープ付き)

 

●リモコンなどをさっと収納できる「ツールスタンド」

はじめはきれいに配置、収納していても、気が付いたら乱雑に散らばっている……なんてことが多いリモコンやペン。「ツールスタンド」は、そんな不満を解消してくれる立て看板のような収納スタンドです。

 

両サイドにはサイズ違いのポケットが多数設けられており、収納物の大きさに合わせて整理可能。本体上部には取っ手が付いているため、持ち運びが可能で、 使わないときはコンパクトに畳んで棚のすき間などに収納できます。乱雑になったツールも収納できるだけでなく、部屋も見栄えもすっきり!

 

【商品情報】

キングジム
スポット ツールスタンド
・フロア 3980円(税別)
・デスク 3380円(税別)
本体色:クロ・ベージュ

 

●出し入れしやすい2段式の「スタックバスケット」

蓋なしの収納バスケットは頻繁に出し入れしやすい反面、平置きすると上部スペースが使えない、重ねると今度は取り出しにくいというジレンマが……。それを解決してくれるのが「スタックバケット」。

 

2段式の無蓋バスケットで、スチール製フレームで1段目と2段目のスペースをとることで、下部からも取り出ししやすい構造となっています。空間を有効活用しつつ出し入れも楽チンな、あると便利なバスケット。さらに使わない際は、畳んでスマートに収納できる点もナイスなポイントです。

 

【商品情報】

キングジム
スポット スタックバスケット
3800円(税別)
本体色:クロ・ベージュ

 

“文具ソムリエール”菅未里が振り返る2020年に自腹買いしたベスト文房具5選

2020年は、社会が試された1年でした。言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。海外旅行もできず、外出や会食も難しくなり、“新しい生活様式”下での不安やストレスに苛まされた方も少なくないでしょう。

 

しかし、文房具は元気でした。ひとりで、お家で楽しめる“趣味”であることも幸いしたと思いますし、自宅勤務をする方が増えた影響もありそうです。

 

その結果、いい文房具が、2020年もたくさん登場しました。

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

1.“りくちのいきもの”のホッチキス

動物たちがかわいい、MAX(マックス)の「シリコンカバーホッチキス」は、2019年の文具女子博で1200個を超える売り上げを叩き出した注目作ですが、その第3弾ですね。私は2020年11月にあった「文具女子博2020」で先行販売されていたものを買いました。

 

ひと言で言うなら、ホッチキスに動物のかわいいシリコンカバーをつけたもの、なのですが、この第3弾では、ホッチキス本体だけでなく、ホッチキスの針にもカラフルなシリコンカバーがつくようになりました。失くしがちなホッチキスの針が目立つのはありがたいですね。

 

【商品情報】
マックス
シリコンカバーホッチキス Vol.1 みずべのいきもの
サメ/ワニ/ビーバー
各1200円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.2 つめたいうみのいきもの
ペンギン/シロクマ/セイウチ
各1500円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.3 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各1500円(税別)

シリコン針ケース付きカラー針 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各750円(税別)

 

2. ディズニーのカモフラージュホルダー

「カモフラージュホルダー」とは、中に入れた書類の文章が見えないクリアホルダーのことです。情報を守るためのものですが、細かい文字は見えないようにしつつ、タイトルや見出しなど、大きな文字は見えるのもポイントです。中の書類を出さなくても、持ち主にはどういう書類かわかるからです。

 

そのカモフラージュホルダーの限定版です。ディズニーのおなじみのキャラクターたちがあしらわれています。

 

↑挟んだ書類の文字をカモフラージュする柄も、よく見ればディズニーキャラクターという凝りよう

 

↑裏側

 

実は、この商品はサンプルを送って頂いたのですが、あまりの愛らしさに「保存用」を別に購入しました。したがって、「自腹買い文具」に含めてもいいのです。

 

【商品情報】
プラス
カモフラージュホルダー 限定ディズニーデザイン
各300円(税別)

 

3. 段違いに色が濃いゲルインクボールペン

ユニボールワンはごくシンプルなゲルインキボールペンなのですが、色が鮮やかで、黒も濃いことが特徴だと、メーカーは言っています。私は最初、黒以外の色はともかく、「黒が濃い」ということがどういうことなのかピンと来ていなかったのですが、いろいろなボールペンの黒を書き比べたところ、よくわかりました。

 

圧倒的に黒いのです。黒インクが黒いのは当然なのですが、その黒さが段違いというべきでしょうか。試す価値は大きいです。

 

ちなみに、今風の“くすみカラー”の限定色も出ていますので、そちらもおすすめです。

 

【商品情報】
三菱鉛筆
ゲルインクボールペン ユニボール ワン
120円(税別)

※写真は、数量限定モデル(各360円・税別)

 

4.“日本の色見本帖”が付箋に

このシリーズではシールが人気で、今年のISOTの「日本文具大賞デザイン部門」にも選ばれていましたが、私はあえて付箋を推しましょう。

 

デザインや色の素敵さは言うに及ばず、色が「●●系」と、系統でまとめられているのがいいですね。同系統なら異なる色でも統一された印象を与えられますから、たとえば手帳に異なる色のふせんを使っても、全体としてまとまりが出るのです。ガチャガチャしません。色味も落ち着いていてすばらしいです。

 

↑手帳に。全く異なる色のようで、不思議とまとまりが出る

 

【商品情報】
カミオジャパン
日本の色見本帖付箋短冊
各400円(税別)

日本の色見本帖マスキングテープは文房具総選挙2020の準大賞に輝いた
https://getnavi.jp/stationery/496518/

 

5. 定番ノートの専用修正テープ

以前、連載でも取り上げましたが、かなり黄色が強いロルバーンの紙に合わせた修正テープが出たことは、本当に画期的でした。「合う修正テープがないから」という理由でロルバーンを敬遠していた人も、これからはロルバーンを選択肢に入れられるでしょう。

 

ロルバーンは限定柄が多いのが特徴なのですが、修正テープがあれば、コレクションするだけではなく、どんどん使えますね。

 

【商品情報】
デルフォニックス
ロルバーン 修正テープ
330円(税別)

【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由
https://getnavi.jp/stationery/553186/

 

文房具業界も新型コロナによるダメージは受けました。しかし、ユーザーは自宅にいる時間が長くなったので、お手元の文房具を整理したり、しまい込員でいたものを引っ張り出したりと、自分なりのしかたで文房具と向かい合えた一年だったのではないでしょうか。

 

メーカー側も変わった一年でした。特に、SNSやインターネットの力が再認識されたのが大きいですね。子育て中でなかなか文房具店に行けない方や、地方の方にとってはプラスもある一年だったはずです。

 

まだまだ新型コロナの収束は見えず、2021年も厳しい時期が続くはずです。でも、文房具は今までのように、いえ今まで以上に、みなさんを助けてくれるでしょう。どんな一年が待っているのでしょうか。

【菅未里の自腹買い文房具】マルマン「クルフィット」は自分にフィットする“代わりがきかない”バインダー

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

4年以上愛用しているということは、「他に代わりがない」ということでもあります。目立たないけれど長く使える名品ですね。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

【菅未里の自腹買い文房具】マルマン「クルフィット」は自分にフィットする“代わりがきかない”バインダー

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

4年以上愛用しているということは、「他に代わりがない」ということでもあります。目立たないけれど長く使える名品ですね。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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【菅未里の自腹買い文房具】マルマン「クルフィット」は自分にフィットする“代わりがきかない”バインダー

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

知られざる名品

自腹で買った、お気に入りの文房具を紹介するこの連載。比較的新しい商品を取り上げることが多かったのですが、私が長年愛用しているのに、一般的には存在をあまり知られていない文房具があることに気づきました。

 

それが、2016年に発売された「クルフィット」(マルマン)。一見何の変哲もないバインダーですが、実によくできているのです。

マルマン
クルフィット プラスチックバインダー(A5/B5)
各390円(税別)

 

クルッとフィット

クルフィットは、とにかく軽くて柔らかいのが特徴です。柔らかくて、クルッと丸められるので「クルフィット」なのでしょう。

↑片手で丸められるほどに柔らかい

 

リングがプラスチック製のため、本体は約57gと軽いので、外に持ち出すのに向いています。バインダーは重いものが多いのですが、これなら重さの心配はいりません。

↑プラスチック製のリングで軽量

 

↑片手でリフィルの交換もできる仕組みだ

 

ちなみに、トートバッグは「くたっ」とするのが可愛いわけですが、硬いバインダーだと、トートバッグに入れたときの見栄えが悪いのです。まるで板が入っているみたいになってしまいますから。

 

落ち着いたカラー

クルフィットが優れているのは、デザインもしかり。一般的なバインダーには派手な原色が多いのですが、これは落ち着いたスモーキーカラーが揃っており、大人っぽい。見栄えという点でも、持ち運びに向いています。

 

4年以上愛用しているということは、「他に代わりがない」ということでもあります。目立たないけれど長く使える名品ですね。

 

 

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綴じファイルの難点を解決! 容量をチョイ足しできる「クリアーファイル」

【きだてたく文房具レビュー】綴じられる容量を増やせるクリアーファイル

「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」の違いについてご存知だろうか?

 

これがごっちゃになってる人がかなり多いのだが、実は「日本ファイル・バインダー協会」によるちゃんとした定義がある。

 

透明なポケットが何ページもあって、そこに記録済みの文章や書類をいれて保管するのが「クリアーファイル」。対して「クリアーホルダー」は、透明なPP(ポリプロピレン)の2辺を溶着してあるもの。普段、会社などでもよく使われている、書類を数枚だけ入れて持ち歩いたりするお馴染みのアレだ。

↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー
↑正しくは左がクリアーファイルで、右がクリアーホルダー

 

ちなみに「フォルダー」と「ホルダー」も別物。「フォルダー」は、厚紙を二つ折りにした表紙で書類を挟んでおくもの。PCの画面でよく見る“フォルダ”、あれも紙のフォルダーをアイコン化したものである。

 

「二つ折りにする(=Fold)」と「保持する(Hold)」から来ているので、カタカナ表記だとよく似ているが、語源から違うのだ。(恥ずかしながら、筆者も最近までここを混同して覚えていた)

↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ
↑これがフォルダー。アイコンとしてしか知らない人も多いが、現役で市販されている文房具だ

 

とはいえ、メーカーの製品名にもいい加減なのがあったり、さらには「クリアー」「クリア」「クリヤー」という表記ブレがあるので、もう何が何やら、という感じではある。ひとまず「クリアーファイル」と「クリアーホルダー」が違う物だ、というところは覚えておいて欲しい。

 

……で、長々と講釈をたれたお詫びに、というわけではないが、便利なクリアーファイル2点を紹介したい。

 

ポケット+2穴綴じの増設型クリアーファイル

まず、クリアーファイル側のオススメは、2017年発売の「クリヤーブック フィタス」(コクヨ)だ。

 

早速の表記ブレでクラクラしてきたが、コクヨはクリアーファイルを“クリヤーブック”と呼称しているのである。

↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円
↑コクヨ「クリヤーブック フィタス」20ポケットタイプ 540円/40ポケットタイプ 842円

 

このフィタス、見た目はまったく普通のA4書類用クリアーファイル。面白いのは、ポケットにプラスして、裏表紙側の内側にプラ製の2穴綴じ具を備えている、というところだ。

↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的
↑裏表紙の内側に配置された2穴とじ具。プラ製のシンプルなものだが、ちょっとしたものを綴じるだけなら充分に実用的

 

例えばポケットにはA4プリントアウトの書類を入れて、2穴綴じ具にはパンチで穴をあけたA3の書類……ガントチャートの工程表など、横長に見たいものなんかを綴じておく、という使い方も便利だ。

 

また、小冊子タイプの資料なんかもポケットに入れてしまっては見にくいが、穴をあけて綴じておけば参照しやすい。

↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり
↑横長のチャートも収納可能。見るだけの資料はポケットに、まだ書き込みもしたい資料は2穴に、という使い分けもあり

 

さらに使い方がワイドなことに、フィタスの2穴綴じ具に増設できる薄型タイプのクリアーファイルまで発売されているのだ。

↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円
↑コクヨ「クリヤーブック コフィタス」10ポケットタイプ 259円

 

「コフィタス」(フィタスの子で、子フィタス?)は、10ポケットの薄型クリアーファイルなのだが、ノド側に最初から2穴があけられており、そのままフィタスに綴じることが可能。

↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる
↑最初から2穴があいているので、そのままフィタスの増設ポケットとして追加できる

 

ちょっとポケットが足りないな、という時に付け足して使ってもいいし、自分で閲覧する用の資料はフィタスに、あとでクライアントに渡す資料はコフィタスに……というのも気の利いた使い方だろう。もちろん、そのまま単体で超薄型のファイルとしても運用できる。

 

ポケットが足し引きできる薄型クリアーファイル

もうひとつ紹介したいのが、キングジムのクリアーファイル「ヒクタス±」。昨年発売の「フィタス」に対して、こちらは早くも10年前にポケットの増設機能を実装していたベテランである。

↑キングジム「ヒクタス±」10ポケットタイプ 313円/20ポケットタイプ 453円/40ポケットタイプ 756円/60ポケットタイプ 1166円
↑キングジム「ヒクタス±」10ポケットタイプ 313円/20ポケットタイプ 453円/40ポケットタイプ 756円/60ポケットタイプ 1166円

 

クリアーファイルで不便なところといえば、ポケット数でページが固定されているところ。ポケットが足らず「あと1枚入れば1冊で資料が完結するのに……!」という歯ぎしりをしたことのある人も多いのではないだろうか?

 

また、逆にポケットが余ってしまうのもスッキリしない。紙の入ったポケットと入ってないポケットでは手触りが違いすぎて、めくっているときに微妙に気持ち悪いのだ。

↑ポケットを足し引きできる秘密は、中央でポケットを綴じている樹脂製のスティック
↑ポケットを足し引きできる秘密は、中央でポケットを綴じている樹脂製のスティック

 

クリアーファイルのそういうスッキリしない感を「ヒクタス±」は、ポケットを細い樹脂製スティックで綴じるという、ちょっと変わった方式で解決している。

 

まず、ファイルをポケットの中央で開いたら、綴じ具のスティックを少し上にスライドさせる。するとスティックの凹んだところで押さえパーツから抜くことができるのだ。これであとは、ポケットを必要に合わせて足し引きできる、という仕組みである。

↑スティックをスライドさせて引き上げると、プチプチと外れる。戻すときは逆順で
↑スティックをスライドさせて引き上げると、プチプチと外れる。戻すときは逆順で

 

増やす方だと、20ポケット~60ポケットタイプなら最大で+10ポケット(リフィル5枚追加)が可能。これだけ増やせれば、だいたい納得いくページ数で収められるのではないだろうか。

 

しかも、ポケットを増やしても背幅が変わらないので、見た目はスリムなまま。

↑もともとかなりスリム(20ポケットで背幅11mm)な上に、ポケットを増量しても背幅は変動しない
↑もともとかなりスリム(20ポケットで背幅11mm)な上に、ポケットを増量しても背幅は変動しない

 

実際に資料をクリアーファイルで管理している方なら、この実用性の高さはハッキリと感じられるはずだ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

ビジネスマンこそ使うべき!「ルーズリーフバインダー」はスマートな大人のノートだった

【きだてたく文房具レビュー】大人こそ使いたいスマートなルーズリーフバインダー

文房具は、小学生から高校生時代と社会人以降で大きくラインナップが変わる、という傾向にある。

 

例えば筆記具でいえば、それまで鉛筆・シャープペンシルしか使わなかったのに、社会人になった途端にボールペン生活に切り替わった、とか。それ以外にも諸々と例はあるが、筆記具並に顕著なのが、ノート類ではないだろうか。

 

もっと端的に言うと「社会人になってからルーズリーフ使わなくなってない?」という話である。

↑筆記用ノート各種。社会人にはなぜかルーズリーフは不人気だ

 

紙の入れ替えや追加が容易だし、作業に合わせて罫線の有無や方眼を混在させるなど応用も利く。ルーズリーフは大人にとっても、なかなか優秀な存在なのである。

 

以前もこの連載で使いやすいルーズリーフ用紙とバインダーをおすすめしたことがあったが、今回はあらためて、社会人向けのルーズリーフバインダーを紹介したい。

 

「360度折り返せる」が社会人向けルーズリーフに欲しい機能

従来のルーズリーフバインダーが社会人にとって使いにくい存在だった理由のひとつに、折り返して使えない、ということがある。

 

他のクライアントとの打ち合わせ内容など、目の前のクライアントに見せたくない情報が前ページに書かれていたりすると、まさかドーンと見開いたまま、机に広げることもできないだろう。

 

そこで便利なのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「コンパクトバインダー」だ。

↑LIHIT LAB.「コンパクトバインダー」B5サイズ 40枚綴じタイプ(左)410円/100枚綴じタイプ(右)540円

 

↑360度折り返せる珍しいバインダー。表紙がワイドなので、ふせんやインデックスを貼っても外にはみ出しにくい

 

このコンパクトバインダーの最も大きな特徴が、360度折り返せる、ということ。

 

従来製品は背表紙側にベタ付けされたリングが干渉して折り返しができなかったところ、コンパクトバインダーは裏表紙側の中央に1軸で可動するリングを配置。これにより何の違和感もなく360度の折り返しが可能になっているのだ。

 

先に述べたような「見開きで机に置きたくない」という以外でも、カフェの狭い机でちょっと仕事をするといったシーンで360度折り返しは役に立つだろう。

↑一般的なバインダー(左)とコンパクトバインダー(右)のリング比較

 

リングは、底部のプッシュレバーをクイっと押し上げるだけできれいに開く。スリムなプラ製リング+中央の小さなバネ1本だけで、このオープン機構が実現されているのは、なかなか感心させられる。

 

これは、同社お得意の“ツイストリング機構”(開閉自在のリングノート用リング)がベースにあっての技術だと思う。

↑レバーを軽く押し上げると、リングが開く

 

↑つまんだまま指を滑らせて閉めると、パチパチとリングが噛み合っていく。ジップ袋を閉じる感覚とよく似ている

 

逆にリングを閉じる時は、リングを端からつまむようにして指を滑らせていく。従来の金属リング+板バネ機構のように、一気にバカッと閉じることはできないが、やり方に慣れれば特に面倒はないはず。

 

なにより、100枚綴じタイプでも本体重量は100g以下と、金属リングバインダーの1/3以下という軽さである。ただでさえ重くなりがちな社会人のカバン事情において、この軽さはかなりのアドバンテージになるのではないか。

もはやリングノート感覚のルーズリーフバインダー

いや、それでもまだ重い、というのであれば、もうこれしかない。コクヨ「スマートリングBiz」だ。

↑コクヨ「スマートリング Biz」B5サイズ 810円/A5サイズ788円

 

↑使い勝手もほぼ“リングノート”と同様なので、当然のように360度折り返しが可能

 

背表紙なしで、表紙・裏表紙とプラ製リングのみ、という思い切った構成は、もはやルーズリーフバインダーの最小構成限度だろう。見た目はほぼリングノートといった感じ。使い勝手もリングノート感覚で、当然のように360度折り返しが可能となっている。

↑レバーを押すとリングが開く。ちょっと強めに押し込むのがコツ

 

リングを開ける時は上部のプッシュレバーを押し込み、閉じる時はリングをどこか一か所をつまむだけで、全体が閉まるようになっている。

 

ただ、リング自体のかみ合わせがやや弱いのか、実際に使っているとカバンの中でごくたまにリングが外れていたり、紙が抜けていたりということがあった。この辺りは、リングが常に露出しているという構造上の問題もありそうだ。

↑閉じるときは、リングをどこか一か所つまむと全体が閉じる。クリック感が少なく、慣れないうちは「ちゃんと閉じたかな?」と不安になる

 

表紙は、書いた内容が外から透けて見えない不透明仕様。また裏表紙には、クリアホルダーのような書類ポケットと、名刺が挿し込んでおけるミニポケット付きになっている。この辺りの細かな作りは、「Biz」(コクヨ製品のビジネスモデルシリーズ)ならでは、といったところだろう。

↑裏表紙側には書類などが一時保管できる全面ポケットと、名刺用ポケット付き。あれば重宝する

 

本体重量は25枚収納タイプで約86g。収納枚数は「コンパクトバインダー」よりも少ないが、学生のように毎日がっつり板書を取るわけでもなし、これで充分ということもあり得る。むしろこの軽さの方が重要、ということならば、こちらを選んで間違いないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

地味に凄すぎ! 最新クリップボードが“挟む”を極めた進化形態を発現

【きだてたく文房具レビュー】立ったままの筆記を究極的に快適化したクリップボード

最新の文房具をいろいろと追いかけていて面白いのは、「えっ、こんなものが進化してんの?」という驚きに出会うことだ。

 

ボールペンやシャープペンシルが進化して便利になりました、というならまだ分かる。でも、ここ数年で紙束をまとめただけのノートだっていろいろと機能アップしてるし、クリアフォルダーだって進化した面白いモノが各メーカーから登場しているのだ。あんな地味なのに!

 

そして、そんな中でも“地味オブ地味”と言われる地味ジャンル……クリップボードだって、もちろん進化しているのだ。ということで今回は、地味だけど機能アップしている進化型クリップボードを紹介したい。

 

アンケートに大活躍するクリップボード

クリップボードと言えば、基本的には屋外など机がないシーンで筆記をするのに便利、というもの。

 

A4サイズの板にバネの紙押さえで紙を挟んで固定して書くわけだが、従来のクリップボードは、紙と板の関係性は1:1で想定されている。つまり、紙が何枚もある場合の管理が面倒くさいのだ。

 

そこで紙と板の関係性を多:1で使いやすく進化させたのが、ナカバヤシの「アンケートクリップボード」である。

↑ナカバヤシ「アンケートクリップボード」788円(税込)

 

表面はまったくいつも通りのクリップボード。側面にペンを挿しておくホルダーがついているが、それぐらいは普通によくある装備だ。

 

じゃあ何が進化しているのかというと、裏面にその秘密がある。

↑コピー用紙50枚が入る裏面ポケット

 

アンケートクリップボードの裏面には、クリアフォルダーのようなA4全面ポケットが備わっている。

 

街頭アンケートなど紙を何枚も管理しなければいけないようなシーンでも、ここに用紙を入れておけば、わざわざ別に封筒などの紙ストッカーを用意しておく手間がかからないのだ。

↑ポケットはインデックス付きシートで仕切られている。未記入用紙と記入済み、のように分けて使えるのは便利

 

この裏面のポケットは、コピー用紙でだいたい50枚ほどは入るようなマチがついており、紙以外にもちょっとした小冊子やカタログなども充分に収納が可能。

 

フチに切れ込みがあるので、口が大きく開いて紙を出し入れできてラクだし、上辺のフラップのおかげで、うっかり逆さに持っても中の紙がバサバサと落ちてこないのもありがたい。

↑書類を一時的に置く場所もない立ったままでの筆記シーンでは、裏面ポケットが非常に役立つ

 

例えば見本市や展示会を回る時も、これひとつを手に持っていれば、商談や新製品チェックがかなり身軽になるはずだ。机がない椅子だけの勉強会や講演会でも、配られた資料の扱いに困ることはないだろう。

 

製品名こそ街頭アンケート専用を思わせるが、実はかなり万能性の高い便利系のクリップボードなのだ。

 

マグネットで強風にも耐える、屋外に強いクリップボード

さて、もうひとつ紹介したいのも、紙と板が多:1で使いやすい製品だ。

 

先の5月に発売されたばかりの新製品、キングジムの「マグフラップ」は、何枚もの紙を挟んだ状態でもマグネットの力で書きやすいクリップボードなのである。

↑キングジム「マグフラップ」950円(税込)

 

クリップボードに複数枚の紙を挟んであり、下の方の紙に書き込みをする場合は“上の紙をめくり上げて裏側に回す”というのがよくある使い方だろう。ただ、めくり上げた紙は手で押さえておかないとバタバタとして安定しないし、屋外で強風でも吹こうものなら巻き上げられてかなり面倒なことになりがち。

 

ところがマグフラップは、裏面に名前の通りマグネットを内蔵したフラップを装備。裏にめくり上げた紙の端を、このフラップでパタンと挟んで固定することができるのだ。

↑マグネットでバタンと閉じる裏面フラップ。端は45°に面取りしてあるので、指をかけて開きやすい

 

↑めくりあげた紙を裏面のフラップで固定。これまで手で押さえていたことを考えると、本当にラク

 

さらにもうひとつ、表面の底部にもマグネットフラップが備わっている。これはいま書いている紙の下辺を挟むことで安定させるものだ。

 

上辺全域をバネの紙押さえ、下辺はマグネットフラップと上下からピンと紙を張ることで、多少の風でも紙は安定。屋外での使いやすさは想像以上である。

 

しかもこの底部フラップは、ボードに紙を挟んだままで鞄に突っ込んだとしても、紙がめくれて鞄の中で折れ曲がってしまうのも防いでくれるのだ。

↑用紙の端をがっちり押さえる底辺フラップ。紙がバタつかず非常に書きやすい

 

さらにさらに、このマグネットフラップは紙を固定する以外にも用途がある。クリップボード自体を、マグネットの力でパーテーションや冷蔵庫の扉などに貼り付けてしまうことも可能なのだ。

↑フラップのマグネットを流用して、壁面掲示も

 

部署内のちょっとした回覧書類を貼っておいて閲覧チェックの書き込みをさせたり、ホワイトボード代わりに家族間の伝言・メッセージを書いたりするのにも使えるわけで、これもまたかなりの万能性を誇るクリップボードと言えるだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

カ・イ・カ・ン! 書類に一分の乱れも許さないキングジム「マグフラップ」のキープ力が快感レベルだった

上部のクリップで紙を挟み、パラパラめくって確認するほか、硬質なボードの上では立ちながらでも筆記できる。そんな展示会の会場や屋外でのイベント時など、オフィスのデスク以外で活躍するファイルが、クリップボードだ。

 

一方で、クリップとボードの2パーツだけで構成されているため、立ったまま確認する、立ったまま筆記するシーンで面倒が多いのも事実である。上端のクリップ1点で紙を留めていることで、紙をパラパラとめくりやすい半面、筆記中にめくった紙が戻ってこないように手で押さえ込まなければならなかったり、“遊んでいる”紙の四隅が折れてしまったりするのだ。

 

1.めくったページを手で押さえなければならない……

↑下のページに筆記したり確認したりする際、めくったページは手で押さえておかなければならない

 

2.ページがパラパラとめくれてしまう……

↑固定されたポイントがクリップの1箇所のみのため、風が吹くと紙の下側がめくれたり、クリップのバネが弱いとバラバラになったりする

 

3.めくった紙を戻したとき、書類の角がヨレヨレに……

↑クリップが上部中央部にあるので、紙の左右が折れたり、めくった書類を戻した際に折り目がついていたりする

 

ならば紙を固定してしまえ、という発想

これをあたかも、一分の乱れもなくピシッとキープされた七三分けのように、風が吹いても振り回しても紙をしっかりとホールドし、バラバラになったりシワになったり汚損しないのが、キングジムから発売されたクリップボード、「マグフラップ」である。

キングジム「クリップボード マグフラップ」各950円(税込)
2箇所のフラップで紙を固定できるクリップボード。最大収納枚数は約30枚、スチール面に貼り付ける際は最大10枚まで。高さ325×幅227×厚さ18mm
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/magflap

 

まず「マグフラップ」の表裏は、こんな感じ。

 

一見して通常のクリップボードとは異なることがわかる。では実際に、上記クリップボードの3つのウィークポイントをどのように解決しているか、検証していこう。

 

めくった紙は背面でホールド!

ウィークポイント1「めくったページを手で押さえなければならない」は、「背面フラップ」によって解決した。背面の中ほどにボディと同色のフラップを設け、めくった紙をこれで挟んで、フラップの左右上端に内蔵したマグネットで固定する仕組みだ。

↑ちなみにメインのボードは、背面フラップと重なる範囲を若干薄くしており、余計な厚みや重量が増してしまうのを抑えている

 

これによって、めくった紙は手を離しても背面側でしっかりとホールドされるので、手は自由な位置に置けるし、筆記する際にはバランスのいい位置に手を置いて危なげなく支えることができるのだ。またマグネットの磁力は充分なので、紙に折り目をつけるなどしてめくる必要もない。

 

風でめくれてしまわないよう下部もホールド!

つづいて2「ページがパラパラとめくれてしまう」は、「底面フラップ」で解決している。ボード表側の下部にもフラップを備え、上下で紙を固定する。

↑上部のクリップとカラーを合わせることで、フラップの存在を嫌味なく主張している

 

下側も紙を固定することで、不意の風でめくれてしまうのを防ぐほか、ボックスや本棚などにそのまま入れる際に紙の端が折れてしまうのも防いでいる。また、使用しないときや紙をパラパラとめくりたいときは、裏側に折り込み同じくマグネットで留めておけるのもうれしい。

 

左右に長いクリップで四隅に死角なし!

上部のクリップをカバーする「全長クリップカバー」も、にくい配慮だ。これによって、3つ目のウィークポイントも解決できる。

左右幅いっぱいの長さがあるので、めくったり戻したり負担のかかりやすい紙の上部をくまなくカバーでき、紙の端がヨレてしまうのを防げる。

 

↑マグフラップには、コピー用紙を約30枚挟める。全長クリップカバーによって、より安定して紙を挟んでおけるのだ

 

このように、マグフラップが紙を強固にホールドできるキモはマグネットとフラップだが、そのマグネットを上下左右に内蔵していることを活用した付加機能がこれ。

スチール面であれば接着するため、オフィスの仕切りや棚、ロッカーなどに貼り付け、掲示板として活用できるのだ。これはほかのクリップボードにはない新しい使い道である。

 

最後に、デザインや使い心地をチェックしておきたい。ビジネスシーンで使うアイテムは、カラーにも気を遣うものだ。

↑カラーラインナップは、定番のブラックのほか、レッド、ブルー、グリーンの全4色を用意している

 

いずれも鮮やかになりすぎないようコントロールされ、独特のシボ感も相まって絶妙な色合いに仕上がっており、カラーを選ぶ楽しみとビジネスシーンで浮かないマナーとを兼ね備えている。またその表面のシボは、書き心地にも影響を与えている。

↑適度に光を反射しながら、見た目の高級感もキープしている

 

よくある硬質なプラスチック製のクリップボードは、重ねた紙の枚数が少ないとボードの硬さがダイレクトに伝わってしまい、ボールペンなどが滑りすぎて書きにくい。だが、マグフラップは表面にシボ加工を施したPPフィルムを貼っているため、硬すぎず柔らかすぎず、適度なタッチ感で筆記できるのだ。紙をホールドする以外に、筆記する際の使い心地にも配慮しているとは抜かりない。

 

以上のように、紙をここまで確実にホールドし、立ちながらの筆記の使い勝手に血道を上げたクリップボードが、かつてあっただろうか?徹底的な作り込みにはもはや、快感さえ覚えるほどなのである。

あなたにぴったりなのはどれだ!?
持ち運び用ファイル適性診断

キングジムには「マグフラップ」のほかにも、さまざまな悩みを解消した高機能ファイルが多数存在する。続いては、そういった技ありファイルのなかから、アナタが普段どのようなシーンでどのようなファイルを活用しているか、どのようなファイルを選ぶべきなのか、それぞれのニーズから診断してみよう。

※診断を繰り返す場合は、ページを再度読み込んでください。

ぴったりなファイルと診断されたのは、どんなファイル? そのほかのファイルと合わせて確認してみよう!

 

ファイルに挟んだまま書類に書き込める!

キングジム「カキコ」648円〜(税込)
クリアポケットの代わりに、ページの上下にフラップを備えるファイル。書類はフラップに差し込むことで固定でき、書類が露出しているため、ファイルしたまま書き込める。フラップはアーチ型のため、書類を差し込みやすくなっている。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/kakiko/

↑背表紙にはいつでも書き込めるよう、ペンホルダーを装備。表紙裏にはポケットも付いている

 

コンパクトに書類をパッキングできる!

キングジム「コンパック」540円〜(税込)
A4書類を半分に折り畳みA5サイズで持ち運べるクリアーファイル。開閉に合わせてポケットがスライドする機構を採用しており、折り畳んでも書類にシワがつきにくい。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/compack

↑閲覧するときは、通常のクリアーファイルと同じように、ページをパラパラとめくって確認できる

 

書類が1/3に折れたら持ち運びやすくなった!

キングジム「オレッタ」540円〜(税込)
書類を三つ折りにして持ち歩け、スーツの内ポケットにも入る。閉じたまま中身が確認できる透明PP(ポリプロピレン)と、重要書類など中身を隠せる不透明PP、合皮製(レザフェスシリーズ)、キャンバス地の縫製タイプの4種。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/oletta/

↑A4の書類を最大5枚まで収納できる。eチケットの控えや乗車券を収納するなど、出張時にも活躍する

 

スーパーハードなシートで書類を守る!

キングジム「スーパーハードホルダー」194円〜(税込)
ファイルとしては充分すぎるほど丈夫なシートで、収納した書類を保護するホルダー。クリアホルダーごと入るマチ付きタイプや、書類の出し入れをしやすいワイドオープンタイプなど、種類が豊富。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/_top_500000

↑素材の硬さを活かし、下敷きとしても使える。裏面にはペーパーストッパーも備えている

 

表紙をパタンと360度折り返せる!

キングジム「パタント」475円〜(税込)
表紙を360度折り返せるため、机のない場所でも持ちやすく、人に資料を見せながら話す際に便利。A4サイズのファイルのほか、カードホルダーもラインナップする。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/cf_patanto

↑折り返せる秘密は、背表紙のパーツに柔らかい素材を採用していることにある。机上でも場所をとらず済む

 

フェイバリットなカラーを選べる!

キングジム「フェイバリッツ クリアーファイル」313円〜(税込)
豊富なカラーとビジネスシーンにふさわしい落ち着いたデザイン、長く使えるタフな表紙が特徴。ポケットの数は10、20、40、60から選べる。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/_top_820000

↑クリアホルダーがそのまま入る「多機能2段ポケット」付き。小さな書類の保管にも重宝する

 

マグネットのフラップで書類をホールド!

キングジム「マグフラップ」950円(税込)
前ページで解説した、2箇所にフラップが付いたクリップボード。「背面フラップ」は書類をめくった状態で固定でき、表側の「底面フラップ」は、書類の端がめくれたり折れたりするのを防ぐ。
http://www.kingjim.co.jp/products/file/brand/magflap

↑本体にマグネットを内蔵しているため、スチール面に貼り付けてそのまま書類を掲示も可能

 

ファイルが入れ子状態!? 散乱するクリヤーホルダーを放り込み管理するファイルが地味に便利

【ド腐れ文具野郎・古川 耕の文房具でモテるための100の方法】

No.075

コクヨ「クリヤーホルダーファイル<KaTaSu>」
486円

クリヤーホルダーを差し込んで簡単に綴じることのできるファイル。中身を保護するフラップ付きで、カバンの中で開いてしまうのを防げる。表紙の背には案件ごとに整理できるタイトル欄付き。

 

クリヤーホルダーをまとめるファイルで整理整頓しつつモテる

いま、職場や家庭でもっともあふれている文房具のひとつは、クリヤーホルダー(クリアファイル)でしょう。人にあげたりもらったり、その便利さゆえに気づけばどんどん増えていき、積み上げた山がある日突然バサーッ! と雪崩を起こしたり、中身を確認するためにひとつひとつひっくり返したりと、取り回しに意外と苦労している人も多いのではないでしょうか。そんな不満を解消してくれるのが、コクヨのクリヤーホルダーファイルです。

 

これ、クリヤーホルダーを挟むだけで手軽に整理できるファイル。さっと放り込んだクリヤーホルダーをページ感覚でパラパラとめくることができます。クリヤーホルダーを取り出すときはそのままサッと抜けばいいだけ。超簡単。いまのところ、クリヤーホルダーの分類・運搬ツールとしてはこれが最強なんじゃないでしょうか。

 

本製品を含むコクヨの「KaTaSu」シリーズは、クリヤーホルダーを「書類整理の最小単位」と捉え、そのクリヤーホルダー群を効率的に運用するための、いわば「メタ整理」用アイテムが多数揃っています。これって「既存のものを組みかえ直して新しいモノを生み出す」という、実に編集的な発想からつくられているんですよね。わかる〜。つい応援したくなっちゃいます。

 

クリヤーホルダーファイルをより快適に使うならこれも!

 

ビバリー「書けるクリアファイル」
216円

表紙のメモスペースに鉛筆で書き込み、消しゴムで消すことができるクリアファイル(クリヤーホルダー)。カラーの縁取りに加え、表面の窓で中身が確認できるため、クリヤーホルダーファイルと併用すればより検索性が高まる。

 

【プロフィール】
古川 耕
放送作家/ライター。TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などを担当。

 

雑誌「GetNavi」で連載中!

 

書類管理の常識を覆す! キングジムとコクヨ、両雄が生み出した最新ファイルを検証

【きだてたく文房具レビュー】目からウロコの工夫で用途を広げたファイル2選

 

今年は3月から4月にかけて、なぜかやたらに忙しく、カバンの中に同時進行中の複数の案件書類を抱えて移動する日々が続いている。普通に忙しく働いているビジネスマンならそれぐらいは普通なのかもしれないが、平素そんなに仕事を抱えないタイプのライターは、慣れない大量の書類に慌てふためいていたのだ。

 

とはいえ、こちらも日頃から「便利な文房具で仕事の能率アップ!」みたいな記事を書いている立場である。こういう状況も文房具を使ってクリアせねば、沽券(こけん)に関わる。

 

そこで、ここ最近発売されたばかりの書類ファイルを2点試してみたのだが、どちらも「ほほう、上手く作ってあるなー」とうなずく便利さだった。ということでその新しいファイル、どこがどう便利だったのかをご説明したい。

 

ファイルしたまま書き込み可能!

キングジムの「カキコ」は、ファイリングしたままの状態で書類に直接書き込みができるクリアファイルだ。

↑キングジム「クリアーファイル カキコ」20ポケット 648円/40ポケット 972円

 

クリアファイルといえば、いわゆる透明の袋状ポケットを製本したようなもので、その袋をペラペラとめくって中の書類を見ることができるというのがポイント。

 

書類をただ閲覧するだけならこれでなんの不満もないのだが、その書類が“生きている”、つまりまだ打ち合わせをしつつ書き込みを入れて修正をしなきゃいけないような状態だと、ちょっと面倒だ。その都度、袋から抜き出して、書いて、戻して……という手間が出てしまうのである。

↑ページ上下のフラップに挟むことで書類をストックする、オープンポケットなファイル

 

カキコは、書類をページの上下にあるフラップに挿し挟んで収納する、というかなり珍しい方法でこの面倒を解決している。これなら、ファイルに収納したままダイレクトに書類に書き込みができるのだ。

 

筆者はこれまでに、打ち合わせの場で書類をファイルのポケットから出すのが面倒→「あとから書き込んでおけばいいや」と変更点をメモだけ取る→結局書類にそれを反映し忘れる、というミスを何回かやらかしている。そういう失敗がなくなるだけでも、この特殊な書類収納はかなりありがたい。

↑ファイリングしたままで書き込みができるのは、思った以上にラク

 

最初にプレスリリースを見たときは「書類がスポスポと抜けそうだな」という印象だったが、実際に使ってみると、思った以上に使いやすい。

 

フラップの幅や形状がよく考えられているのか、挿すときは何も考えずにスルッと入って、あとは多少乱暴にページをめくっても、書類が飛び出したりすることもなかった。

 

また、見開きにA3書類をそのまま挟んでおけるというのも面白い。

↑譜面のようにページを行き来して書き込みしたいものには、ベストと言える使いやすさ

 

楽譜や図面など大きいままで使いたい書類が入って、そのまま書き込みもできるというファイルはこれしかないだろう。

 

↑1ページにまとめて書類を挿す、というイレギュラーな使い方も

 

あと、これはメーカー推奨の使い方ではないが、カキコ1ページに書類を数枚~10枚ぐらいまとめて挿し込んでおくと、閲覧する際に書類の頭を上フラップに挿したまま上にペラペラとめくっていけるのだ(ただし、あまり強くめくりすぎると、フラップから抜ける)。

 

書類を1ページずつ挿し込んでいくのさえ面倒、というタイプの屈強なダメ人間には、こういう使い方もアリと言えばアリ。※ただし書類の抜け落ち・紛失については、自己責任で。

 

クリアフォルダーごとファイリング!

続いて、コクヨ『KaTaSu クリヤーホルダーファイル』は、書類をクリアフォルダーごとざっくりファイリングするという、なかなか豪快な発想で作られたファイルだ。

↑コクヨ『KaTaSu クリヤーホルダーファイル』486円

 

表紙を開くと、中にはページもポケットもなにもない素通しの状態なので、ここに書類を入れたままのクリアフォルダーをぐいっと挿し込むだけ。

 

コピー用紙を10枚ほどいれたクリアフォルダーだと、10冊は収納できるとメーカーサイトには表記があった。つまり、書類ベースで最大収容量は約100枚となる。

 

持ち歩き時は、フラップで表紙が開かないように固定できるので、うっかり逆さに抱えたせいで書類が入ったクリアフォルダーがバサバサと落ちる、という惨事もなさそうだ。

↑使い方は、開いた中央にクリアフォルダーを挿し込むだけ。抜き挿しも自由

 

挿し込んだクリアフォルダーは、ページをめくるようにぺらぺらとめくっていくことが可能。つまり、クリアフォルダーをファイルのポケットとして使って書類を収納しよう、という考え方である。

↑クリアフォルダーがファイルのページのようにめくれるので、必要な書類がすぐに見つけられる

 

これだと、案件ごとにクリアフォルダーで書類を管理している場合は、必要なものをぺらぺら閲覧しながら探すことができる。カバンの中から何冊ものクリアフォルダーを、アレでもないコレでもないと探すよりスムーズだ。

 

もちろん、フォルダーごと抜き出してしまえば、書類をそのまま相手に渡すこともできるわけで、かなり使いやすかった。

↑天地に対して垂直でなく、斜めに入った折れ線。これが手にしてみると納得の使い心地なのだ

 

表紙は梨地でスルスルの手触りだが、内側(クリアフォルダーを挿し込む側)はあまりスベスベしておらず、摩擦力が強めになっている。このおかげもあってか、背表紙側を掴むようにして持っている限り、めくっている間にクリアフォルダーがスルッと抜け落ちるような危うさは感じない。

 

背表紙を手で掴んだまま開きやすいように、表紙と背表紙には斜め方向の折れ目が入っているのも、細かい工夫だ。

↑書類で満杯の状態(写真上)と空っぽの状態(写真下)。背幅が変わるとカバンへの収納もスマート

 

背表紙は、コクヨお得意の、中身の厚さによってフレキシブルに背幅が変わるタイプ。書類が少ないときはスリムなままでカバンに放り込むことができるので、この背表紙は地味にありがたい。シンプルな製品なのに、あちこちにこういった工夫がされているあたり、さすがはコクヨ!といったところだ。

 

実際に使ってみての感想としては、現時点でクリアファイルを使用しているなら、どちらかピンときた方を使って不便になることはまずないだろう、という感じ。

 

書類の輸送と管理にクリアフォルダーを多用している筆者は、KaTaSu クリヤーホルダーファイルを今後も積極的に使っていくことに決めた。対してカキコは、趣味で歌唱レッスンを受けている妻が「これ譜面の管理に使いたいから、ちょうだい」と積極的に奪い取りに来ている。

 

どちらの製品も、シンプルなファイルとはいえ工夫次第でいくらでも新しい使い方ができるものだ、と感心させられた次第だ。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

キングジムのお家芸炸裂!ポケットから取り出さず書き込めるクリアファイル「カキコ」がお見事

背表紙に四角のグラフィックが入った、オフィスの大定番ファイル「キングファイル」。そのメーカー、キングジムは、書類をファイルに入れたまま書き込みができるクリアファイル「カキコ」を2 月16 日に発売します。

↑A4タイプで、ポケット枚数は20 ポケットと40 ポケットの2 種類。カバーのカラーは赤、水色、ネイビー、黒、白の5 色展開です↑A4タイプで、ポケット枚数は20 ポケットと40 ポケットの2 種類。カバーのカラーは赤、水色、ネイビー、黒、白の5 色展開です

 

「カキコ」は、ポケットが袋状ではなく、上下についたフラップで書類を挟む形状。そのため、書類を収納したまま直接文字を書き込めるという、新発想のクリアファイルなのです。

↑書類は上下についたフラップで挟まれる仕組みになっている↑書類は上下についたフラップで挟まれる仕組みになっている

 

一般的なクリアファイルは、書類の保管・閲覧を主な目的としているため、収納した書類に書き込みをしたいときは、一度ポケットから取り出さなければなりません。ところがこのカキコなら、ファイルに書類を入れたまま書き込みができます。打ち合わせや授業で使用する資料や楽譜など、後から追記したりマーカーを引いたりする書類の収納に最適です。

↑書類をファイルに収納したまま書き込みができる↑書類をファイルに収納したまま書き込みができる

 

また、上下についたフラップで書類を挟めるため、左右見開き2ポケットを使えば、なんとA3 サイズの書類を収納することも可能。また背表紙にはペンホルダーが付いており、書類とペンを一緒に持ち運ぶことができ、表紙の裏のポケットに封筒やふせんなどの小物も収納できるのです。

 

↑ペンを1本収納できるペンホルダー付き↑ペンを1本収納できるペンホルダー付き

 

↑封筒など小物を収納できるポケット付き↑封筒など小物を収納できるポケット付き

 

そのまま書き込めるから「カキコ」。ネーミングは安易ですが、モノはなかなか手が込んでいるのでした。

 

【商品情報】
キングジム「カキコ」
648円(20ポケット)/972円(40ポケット)

 

書類100枚をスッポリ! クリアファイルをまとめて放り込めるクリアファイル「フリップファイル」をレビュー

【きだてたく文房具レビュー】クリアファイルを飲み込むクリアファイル

 

いま、来年2月に出る予定の超面白い文房具本(ご期待ください!)を執筆している最中なのだが、現時点でかなり時間が無く、なかなかのギリギリ進行。そのため、ちょっとした空き時間を見つけては原稿チェックをせねばならず、チェック用の原稿プリントアウト100枚ほどを、常にカバンに放り込んで持ち歩いている。

 

これが重いのはまぁ仕方ないとして、A4の紙束100枚というのがやたらと持ち運びにくい。

 

最初は適当な角2封筒にドサッと放り込んでいたのだが、厚みがあるためにきちんと納まりきらず紙の端が飛び出していたり、あとは何度もカバンから出し入れしているうちに封筒のカドが擦れてボロボロになってきたりと、あまり具合がよろしくなかったのだ。

↑運用3日にしてもうボロボロの角2封筒↑運用3日にしてもうボロボロの角2封筒

 

こういうの、どうしたらいいんだろう? と考えていたら、フと、先日の文房具関連展示会で新製品として紹介されていたクリアファイルを思い出した。アレ、使えるんじゃないだろうか。

 

↑セキセイ「Actif V フリップファイル」タテ型・ヨコ型 全6色 各216円↑セキセイ「Actif V フリップファイル」タテ型・ヨコ型 全6色 各216円

 

ということで思い出したアレというのが、セキセイの「ActifV フリップファイル」。一見したところ、特に代わり映えのしない普通のクリアファイルなのだが、まず容量が違う。コピー用紙でなんと100枚を飲み込んでしまうのだ。100枚! それ、まさにいまピッタリ欲しいやつである。

↑コピー用紙100枚を収納した状態。まだ入るな、という実感↑コピー用紙100枚を収納した状態。まだ入るな、という実感

 

マチの厚さが最大で16㎜とかなりの幅広になっているため、実際にコピー用紙100枚(厚さ約9㎜)を入れても、キツキツにならない。指を差し込む余裕もあるので、書類を取り出すのもかなりラクだ。「100枚収納可」とあるのは、それなりに安全マージンを取った数字のように思える(実際130枚ぐらいは安定して入った)。

 

また、普通のクリアファイルごと収納ができるので、たとえば会議資料を人数分それぞれクリアファイルに入れて、それをさらに収納する……という使い方も可能だ。

↑開く時は書き込みラベル兼用のタブをつまんで……↑開く時は書き込みラベル兼用のタブをつまんで……

↑ガバッと後ろに反らすだけで、大きく開く↑ガバッと後ろに反らすだけで、大きく開く

 

今回の使い方で言うと、頻繁に中の書類を取り出すという条件があるのだが、これまたフリップファイルは充分に条件を満たしていた。

 

収納した紙が勝手に飛び出さないようにフラップ状のフタがついているのだが、製品名の通り、フラップのタブをめくる(flip)するように反らすだけでフタがガバッと大きく開き、書類にアクセスすることができるのだ。このフタが非常に良くできていて、閉まった状態だと振ろうが逆さにしようが勝手に開くことはないが、手でめくれば何の力もいらずにスルッと開く。片手でも簡単にできるので、これが非常に使いやすい。

↑タテ型は短辺方向が大きく開く↑タテ型は短辺方向が大きく開く

 

フタが短辺側についているタテ型とヨコ型があるが、これは自分の使っているカバンの形状で使い分けるといい。このフラップ状のフタのおかげで、ファイル自体はカバンの中に入れたまま、書類の出し入れができるからだ。

 

つまりリュックならタテ型がいいし、トートやビジネスバッグならヨコ型が便利、ということ。

↑本体がかなり頑丈なので、カバンの中に入れたままでも書類の出し入れはラクだ↑本体がかなり頑丈なので、カバンの中に入れたままでも書類の出し入れはラクだ

 

今回の筆者の使い方は、「最初からたっぷり紙を入れて持ち運ぶ」用途だったが、例えば、展示会などでカバンの中に空っぽのフリップファイルを入れておき、ブースで資料やカタログをもらう度に、その場でどんどん放り込んでしまうのだ(展示会の資料はクリアファイルに入っていることも多いが、もちろんそれもそのまま入る)。

 

本体がしっかりした厚めの素材でできているので、多少手荒に扱っても、中身が折れ曲がるようなことはない。また、マチが厚いこともあって、ファイルボックスに入れてもへにゃっと崩れることなく自立してくれる。プロジェクトごとに資料を分類して整理する際にもかなり使えるだろう。

↑ファイルボックスに放り込んでおけば自立するので、扱いやすい↑ファイルボックスに放り込んでおけば自立するので、扱いやすい

 

大量の書類持ち歩き・資料の分類整理などほぼ万能に使える気がするので、このフリップファイル、ちょっとまとめ買いしてみたいと思う。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。