フィリップスシェーバー最高峰モデルに新色! 高機能はそのままに「アドリアブルー」登場

フィリップス・ジャパンは5月30日、シェーバーの「フィリップス S9000シリーズ」「フィリップス S9000プレステージ」から、新色「アドリアブルー」を発表しました。発売は6月5日で、想定価格はフィリップス S9000シリーズが5万円台、フィリップス S9000プレステージは8万円強となっています。

↑フィリップス S9000シリーズ

 

今回登場したのは、従来から販売されていたフィリップスシェーバー最高峰をうたう製品の新色。内刃に採用している「オーステナイト系ステンレス鋼」が航空宇宙用にも使用されていることにちなんで、宇宙空間の深い色をイメージしたといいます。また、デザインも新しくしており、オーステナイト系ステンレス鋼の原子構造をイメージした、格子模様をシェーバー表面に施しています。

↑デザインも変更した新色をラインアップ

 

外刃には肌荒れを起こしにくいとされる低アレルギー性のサージカルステンレス刃を採用。一方内刃のオーステナイト系ステンレス鋼は、高い純度と耐久性を備えているといいます。これらの刃が、ヒゲを効率的に取り込むうえに、最初にヒゲに当たる刃がヒゲを引き上げ、2枚目のカット刃が剃ることで、深剃りを実現しています。

↑外刃と内刃で違う材質を採用

 

↑実物の刃。左が内刃で、右が外刃

 

↑ヒゲを効率的に集め、根本から持ち上げてカットすることで、深剃りを実現

 

ヒゲの密度を感知するシステムも搭載。ヒゲの濃さに合わせて自動でパワーを調節し、ヒゲの濃い部分も剃り切れるそうです。

 

メンテナンス性にも優れており、刃が回転するたびに外刃で内刃が研磨されて切れ味が持続する「自動研磨システム」を採用。オイル差しも不要です。

 

フィリップス S9000シリーズは過圧防止センサーを搭載しており、点灯するライトの色によって最適・弱すぎ・強すぎなどがわかるため、最適な圧力に調整できます。このほか、シェービング動作を追跡して最適なストロークで剃れるガイド機能や、肌との摩擦を少なくする「スキンプロテクションテクノロジー」などを搭載しています。

 

フィリップス S9000プレステージは、シェーバーのスピードを3段階で調節できる「パーソナルコンフォート設定」を搭載。さらに本体を充電パッドの上に置くだけで充電できるQi規格に対応しています。これに加えて、より肌との摩擦を少なくし、やさしく剃れる「スキンプロテクションテクノロジーPro」も搭載しています。

↑充電パッドが付属するフィリップス S9000プレステージ

ソニッケアー史上最高にして大ヒットのダイヤモンドクリーン 9000にオシャレな新色ブラック登場

フィリップス・ジャパンは、世界87か国で使用されている「ソニッケアーダイヤモンドクリーン」シリーズの人気モデルで、2019年に世界発売以降、累計販売台数が530万台を達成した「ダイヤモンドクリーン 9000」に、新たにブラックカラーを追加。6月28日から、Amazon、全国の家電量販店、フィリップス公式ストア 楽天市場店/Yahoo!ショッピングなどで順次販売開始します。価格は実売で4万4250円(税込)。

 

ダイヤモンドクリーン 9000は、歯垢除去、ステイン除去、歯ぐきケアの3つのニーズにアプローチできるソニッケアー史上最高をうたうブラシヘッドを採用。角度のついたアングル毛先は、歯垢を最大限除去するために設計されているとのこと

 

歯間や、磨きにくい部分にもしっかり届き、手磨きの最大20倍の歯垢を除去。1本1本の先端がトライアングルカットになっており、2日間で最大2倍のステイン(着色汚れ)を除去するとうたいます。また、長めの毛先が歯と歯ぐきの境目にやさしい刺激を与え、2週間で歯ぐきの健康を推進するそうです。

 

また、ソニッケアーの「たたき浮かす」「はらい落とす」「かき出す」を実現する音波テクノロジーで、口の中に唾液の流れ「音波水流」を発生させ、歯と歯ぐきにやさしく、効果的に歯垢をかきだします。

 

スマホ連携も充実しており、製品本体と専用アプリがBluetoothでペアリングし、毎日の歯磨きを記録できます。磨いた回数や時間、ブラッシングの強さなどをスマホの画面で確認でき、よりよいブラッシングをサポート。歯磨きする際にスマホを持っていく必要はなく、時間があるときにアプリを開けば、本体に記録されたデータがアプリに反映されます。

 

付属のグラスとUSB接続の2つの方法から選べる充電方法など、使い勝手にもこだわっています。

 

充電時間は約24時間で、使用時間は2分間のブラッシングを1日2回した場合で約2週間。また本体サイズは約251×31×28mm、重さは約140gです。

フィリップスのスマート電球に、かっこいい新モデルが登場しそう!

フィリップスのスマート電球「Hue Lightguide」に、新たな電球タイプの製品が投入される可能性を、海外メディアが報じています。

↑The Vergeより

 

Lightguideはスマートフォンなどと連携し、照明のオンオフや明かりの色の変更、さらには映像や音楽、ゲームとの連動が可能なスマート電球です。すでに、「Hue」シリーズとしてさまざまな製品が発売されています。

 

今回、Lightguideラインの新しい3モデルのスマート電球が、ドイツのアマゾン公式サイトことAmazon.deに掲載されたのが明らかになりました。本体形状は三角形、楕円形、球形の3つで、ベース部分のカラーはブラック、電球部分は透明。高さ8インチ弱、幅5インチの、大きなサイズの電球となるようです。

 

本体デザインは可視インナーチューブと、「特別な光を発する」反射性のある光沢のある表面に。光量は最大500ルーメン/ケルビン値は2700ケルビンだと案内されています。また接続機能としては、BluetoothとZigBeeの両方に対応。Hueアプリ、Amazon Alexa、Google Home、Apple HomeKit、Samsung SmartThingsでの制御が可能です。

 

最後に、新しいHue Lightguideの価格は75ドル(約1万円)と、高価格帯の製品となるようです。大きくおしゃれなフィリップスのスマート電球、店舗などでの照明として使っても、かなり映えそうな予感です。

 

Source: Amazon.de via The Verge

パナとフィリップス、電動歯ブラシの「快感」はどっちが上?【安井達郎連載】

【連載】安井達郎、イケてる家電で、イケてる旦那になる

モデル・俳優として、企業広告やCMに引っ張りだこの安井達郎さん。写真・映像制作のジャンルでも活躍し、マルチな才能を発揮しています。

 

今年5月に結婚したばかりの達郎さんが、イケてる家電を手に入れてイケてる夫への道を突き進むこのコーナー。第1回の後編は前回記事に引き続き「電動歯ブラシ」。電動歯ブラシは初体験という達郎さんが実際にパナソニックのドルツとフィリップスのソニッケアーをレポートします。

 

【前回記事】

最新「電動歯ブラシ」ってメーカーで何が違うの?未体験な人も納得する3つのポイント【安井達郎連載】

 

【プロフィール】安井達郎:モデル、俳優。ファッション雑誌をはじめとした各種メディアで活躍するほか、MV監督など映像作家としても活動。ライフワークはVlog制作。健康でより楽しい生活を提案するソロプロジェクト「NEW VIDEO」も主催。Instagram:https://www.instagram.com/tatsuroyasui/ YouTube:https://www.youtube.com/user/tstty51

 

【今回使った製品】

パナソニック「ドルツ EW-DT52」実売価格2万7800円。ドルツで「トップグレード」に位置付けられるフラッグシップ。「W音波振動」に加え、毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」が歯周ポケットに入り込み汚れをかき出す。9月に後継モデルとなる「EW-DT72」が発売。Bluetooth連携機能が強化されている。

 

フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」実売価格3万5891円。SenseIQ(センスIQ)テクノロジーにより、毎秒最大100回の速度でブラッシング圧力、動き、ブラッシング範囲を検知。使うほどに上手に磨けるようサポートしてくれる。

 

【使ってみた1:ファーストインプレッション】→恥ずかしいぐらい落ちる

ああ、これは手で磨くのとは全然違います! 歯がツルツル、いや、トゥルトゥルですね(笑)。「こんなに汚れてたの?」って思われそうで、口をそそぐときめっちゃ恥ずかしかったですもん(笑)。

 

磨いているときの2社の感覚の違いですが、フィリップスは個性が強いですね~。逆にパナソニックは普段使っている手磨きの感覚に近く、口にすっと入る。口に入れたときの感覚はパナソニックのほうが馴染みやすいです。

【編集部補足】パナソニックはフィリップスに比べてブラシのサイズがコンパクトで、ブラシのヘッド部分も薄いのが特徴。手磨きの歯ブラシのような形状を実現しており、手磨きと同じ感覚で口内に入れられる

 

【使ってみた2:磨きの振動】→気持ちよさはパナソニック、ダイナミックさはフィリップス

振動に関しては、パナソニックのほうが気持ち良かったですが、フィリップスのダイナミックな振動は、手磨きしてきた僕からすると、「磨いてるな!」という実感がありました。ヘッドの太さもあって、歯医者さんで処置されているときのイメージに近いんですよね。「実感」を感じられるのが良いです。

↑ドルツの振動の様子

 

あと、フィリップスはテクノロジー的な機能も面白くて、歯に強く当てすぎるとブルブルブルっと震えて押し付けすぎを教えてくれたり、一定時間経つと一瞬振動が止まって次の磨きエリアへ誘導してくれたりと、そのへんのギミックが心くすぐりますね。

 

↑フィリップスの振動の様子

 

【使ってみた3:Bluetooth機能の本音】→毎回はやや手間かな

どちらもスマホアプリを使ってガイドしてくれるそうなんですが、歯磨きのたびにスマホを立ち上げてBluetooth接続するのはやや手間かなと思いました。

 

【使ってみた4:ガジェットとしての魅力】→フィリップスのレザー調が高級感たっぷり

↑フィリップスの携帯用のケース

 

ガジェットとしては、フィリップスのUSB充電(USB-C)ができる、携帯用レザー調ケースが高級感もあってよかったです。ただ、底のゴールドの色合いは、デザイン的には好き嫌い分かれるかも。パナソニックのケースは、カバンに入れるなら質感的にもうひとつ袋が欲しいと思いました。フィリップスだったらそのまま入れても大丈夫!

 

ただ、どちらも充電しておけば、中長期の旅行も全然平気そうですね。ちゃんと考えられてますね。

↑パナソニックの携帯用のケース

 

達郎さんの最終セレクトは?

今回、僕が選んだのは、フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」です! ギミック感を含め、磨きの楽しさが気に入りました。ヘッドの太さも僕は嫌いじゃないですね。

 

佇まいでいうと、充電スタンドに置いたときの浮いてるデザインがパナソニックのドルツのほうがカッコいいかな。本音は両方持っていたら楽しいと思うんですよね……。どちらを買っても、どちらかが欲しくなる。そのくらいアイテムとして違うと感じました。

↑パナソニック・ドルツの充電台。浮いているような見栄えでスタイリッシュ

 

「電動歯ブラシ」編のまとめ

「パナソニックはクセがなくてどなたにでもオススメ。フィリップスはガジェット好きで、ヘッドの太さが気になったので男性向け」と達郎さんも言う通り、初めて電動歯ブラシを使うという方には、日本人の口のサイズに合わせて作られたパナソニックの「ドルツ」が選択としては安心でしょう。

 

ただ、「値段が劇的に変わらないなら、面白みのあるフィリップスがいいかなと思いました!」という達郎さんの決断は、“イケてる”チョイスかも。毎日もしくは毎食の歯磨き習慣が変われば、口内ケアのやり方も変わります。達郎さんにはどこかのタイミングでまたフィリップスを使った感想を聞いてみましょう。引き続き、ご期待ください。

 

まとめ/卯月 鮎、撮影/鈴木謙介

最新「電動歯ブラシ」ってメーカーで何が違うの?未体験な人も納得する3つのポイント【安井達郎連載】

【連載】安井達郎、イケてる家電で、イケてる旦那になる

モデル・俳優として、企業広告やCMに引っ張りだこの安井達郎さん。写真・映像制作のジャンルでも活躍し、マルチな才能を発揮しています。

 

今年5月に結婚したばかりの達郎さんが、イケてる家電を手に入れてイケてる夫への道を突き進むこのコーナー。第1回は「電動歯ブラシ」。メーカーによってどんな違いがあるのか?  GetNavi web編集長の山田による製品選びのお役立ちネタも交えながら、「機械や家電苦手なんだよなぁ」という人にも参考になる情報をお届けしています。なお、第1回の後編では、製品を使用してレビュー。実際の使用感もレポートしていく。

 

【プロフィール】安井達郎:モデル、俳優。ファッション雑誌をはじめとした各種メディアで活躍するほか、MV監督など映像作家としても活動。ライフワークはVlog制作。健康でより楽しい生活を提案するソロプロジェクト「NEW VIDEO」も主催。Instagram:https://www.instagram.com/tatsuroyasui/ YouTube:https://www.youtube.com/user/tstty51

 

【プチ情報1】電動歯ブラシはゴシゴシしないもの

山田 達郎さんは、歯磨きって普段どうされてますか?

 

達郎 手で磨いてますね。いまのところ、歯ブラシへのこだわりもなしです。ドラッグストアで売っているありふれた歯ブラシで、固さも「ふつう」です(笑)。歯磨き粉は歯が白くなるという「WHITH WHITE」を使っています。といった感じで、電動歯ブラシは未体験です。以前、撮影で電動歯ブラシを当てたことがありますけど、動かして磨いたことはありません(笑)。

 

山田 おっと、その発言は電動歯ブラシ初心者ですね! 電動歯ブラシは磨くときに動かさず、歯にそっと当てるだけなんです。

 

達郎 ああ、確かに! そんなことをちらっと聞いた覚えがあります。

↑左がGetNavi web編集長・山田

 

山田 電動歯ブラシは先端のブラシが高速で振動してくれます。手磨きよりも汚れを落としてくれるデータも各社出しているのですが、何より体感面では「口の中のすっきり感」が圧倒的に違います! 今回、電動歯ブラシを使いたいと思ったきっかけはなんですか?

 

達郎 妻が使っていて、「電動歯ブラシめっちゃいいよ!」ってオススメされました。それと、歯医者に行ったとき、歯の磨き方を注意されました。手だと磨き残しあるみたいで……。

 

山田 なるほど。では、達郎さんが電動歯ブラシに一番求めていることはなんでしょう?

 

達郎 やっぱり口のなかをより清潔にしたいので、磨きのクオリティですね。それと、ガジェットとしても興味があります。

 

【プチ情報2】電動歯ブラシと電動シェーバー、シェアが高い3社は同じ

山田 それでは個別の注目製品に入る前に簡単に市場全体の説明をしますね。電動歯ブラシはパナソニック、フィリップス、ブラウンの3社が市場で大きなシェアを占めています。ちなみに、この3社は電動シェーバーでも激しいシェア争いを繰り広げています。「モーターの制御」という点では電動歯ブラシも電動シェーバーも類似していますね。

 

達郎 なるほど、勉強になります!

山田 では、「各社の特徴は?」というと、まずパナソニックは「W音波振動」を大きく打ち出しています。これは「ヨコ」方向の動きと「タタキ磨き」の2つの磨き方で、歯周病の原因プラークをかき出してくれます。

 

音波を使うのはフィリップスも同様。音波と高速振動で汚れを落としてくれます。また、フィリップスは独自のセンサーを取り入れて自動で制御をしたり、ブラシの種類も1種類に集約したりと、使う人の負担をなるべくかけない「おまかせあれ!」なのが特徴です。

 

↑今回紹介するドルツ(詳細は後述)に付属する替えブラシ。左から、歯周ポケットの汚れを集中的に除去できる「極細毛ポイント磨きブラシEW0861」、歯垢やステインのケアができる「クリーン&ホワイトブラシ EW0820」、薄ヘッド・細ネックブラシで奥歯まで磨ける「極細毛ブラシ(コンパクト)EW0800」、そのラージサイズの「極細毛ブラシ(ラージ)EW0801」

 

↑今回紹介するソニッケアー(詳細は後述)に付属する替えブラシ。左が、歯垢除去・ステイン除去・歯ぐきケアすべてを行える「ソニッケアー プレミアムオールインワン ブラシヘッド レギュラー」。歯垢除去力は手磨きの最大20倍、2日間で最大2倍のステインを除去する。右は舌磨きブラシヘッド

 

ブラウンは音波ではなく、形が特徴的な丸形のブラシが回転する方式です。AIを推していて、センサーで感知して磨き残しをアプリ上にデータで表示してくれます。

 

達郎 そんなに違うんですね!

 

山田 ちなみに持ち物としてのガジェット感でいうと、フラッグシップクラスになると専用ケースが付属するのが普通で、フィリップスはレザー調になっているなど、スタイリッシュさも打ち出されています。そのあたりも購入時のポイントになりますね。歯ブラシは毎日複数回使うモノなので、所有欲を満たしてくれるものだと、歯磨きの時間が充実します。

 

達郎 今回ピックアップしたのは、パナソニック「ドルツ EW-DT52」と、フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」、どちらもフラッグシップモデルなんですね。

パナソニック「ドルツ EW-DT52」実売価格2万7800円(税込/以下価格はすべて税込価格)ドルツで「トップグレード」に位置付けられるフラッグシップ。「W音波振動」に加え、毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」が歯周ポケットに入り込み汚れをかき出す。9月に後継モデルとなる「EW-DT72」が発売。Bluetooth連携機能が強化されている

 

山田 そうです。価格的にはフィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」が実売価格で3万6000円くらい。パナソニック「ドルツ EW-DT52」は実売価格2万7800円です。

フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」実売価格3万5891円。SenseIQ(センスIQ)テクノロジーにより、毎秒最大100回の速度でブラッシング圧力、動き、ブラッシング範囲を検知。使うほどに上手に磨けるようサポートする

 

【プチ情報3】替えブラシのコスパはパナソニックが優勢

達郎 あの、思ったんですけど、ブラシの交換時期って、メーカーによってかなり違ってきたりするのでしょうか?

 

山田 それは鋭い質問です! フィリップスはブラシをだいたい2~3か月に1回替える必要があるんですよ。実売価格は1本あたり1275円前後。

 

パナソニックは3か月に1回ほどで、ブラシ1本あたりの実売価格は550円前後。ただ、パナソニックは狙ったポイントを絞って磨ける専用ブラシも用意していて、こちらは1本あたりの実売価格が385円。

 

ブラウンも用途別でいくつかブラシがありますが、実売価格は1本あたり1100円前後。ポイント磨きブラシを使う場合でも、パナソニックが運用面でコスパが良いです。

 

本体実売価格 替えブラシ実売価格/1本あたり 替えブラシの年間コスト
パナソニック
ドルツ EW-DT52
2万7800円 550円(※1) 2200円
(3か月で交換時)
フィリップス
ソニッケアー 9900 プレステージ
3万5891円 1275円(※2) 5100円
(3か月で交換時)
ブラウン 3万3000円 1100円(※3) 4400円
(3か月で交換時)
※1:極細毛ブラシ(コンパクト) EW0800 ※2:プレミアムオールインワンブラシヘッド レギュラー ※3:iORBCB-2EL アルティメイトクリーン 2022年8月3日時点

 

達郎 一番コストがかかるのはフィリップス?

 

山田 そうですね。2社の年間のランニングコストを比べると3000円近いの差が生まれます。ただ、フィリップスの場合はブラシの種類は1本で済みますし、ブラシにも電気的機構が組み込まれていて、交換タイミングを振動で教えてくれるからわかりやすい。専用ケースの機能とクオリティも高いので、総合的なコスパという意味ではパナソニックと接戦の具合です。

 

今回は、電動歯ブラシの全体像をお伝えしましたが、次回の記事ではパナソニックとフィリップス、実際に使った感想をレポート。同じ「音波」を使う製品でも全然使い心地が違う点を達郎さんがレポートします。

↑同じ音波を使う歯ブラシでも全く使い心地が違った!その模様をレポート

 

まとめ/卯月 鮎、撮影/鈴木謙介

使わない理由がない? わずか40gの電動歯ブラシ「Philips One」で磨いてみたら【レビュー動画ダイジェスト】

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、乾電池式で携帯に便利なフィリップスの電動歯ブラシ「Philips One」(実売価格2750円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。

 

乾電池込みで40gの軽さを実感!

まずは小山くん、「Philips One」の軽さと携帯しやすさに感心しきり。

 

「本体とトラベルケースはすごくシンプルで、持ってみると両方とも軽いですね。トラベルケースに入れると収まりがいいので、これだったらバッグの中にスッと入れられますね! 本体の重さは充電器が不要で、乾電池も込みでこの重さというのはめちゃくちゃいいですね。本体のみで27g、乾電池込みで40gくらいなので、すごく軽いです!」

↑このように本体がケースにきっちり収納できます

 

ポップでかわいらしいデザインが貴重

続いて、他モデルではあまり見られない、デザインに注目。

 

「こんなにポップでかわいらしいものは珍しいんじゃないかな。今回、カラーは『マンゴー』という色を選んだのですが、ほかにも『ミント』や『サンゴ』があって、スタイリッシュにしたいときは『ミッドナイトブルー』を使うのがいいんじゃないかと。しかも、本体部分とブラシ部分の色を組み換えることによって、自分好みのカラーを作ることもできます。恋人と入れ替えるなんてこともできますし、自分好みの色に入れ替えたりもできます」

↑本体からブラシを取り外して、ブラシの色を変えることも可能!

 

乾電池式ながらスタミナとパワーも十分

このほか、乾電池式ということで気になるのが、バッテリーの持ち時間と振動のパワーです。

 

「こちら、単4形乾電池1本で動くんですが、1日2回、1回2分の使用を想定して3か月間使えます。乾電池4本あれば、1年中使えるんですよ。充電するのが面倒くさい、という方はこっちを使うのもいいんじゃないかな、と思いました。振動回数は1分間に1万3000回でバッテリー式には若干劣るものの、手磨きの100倍以上は多く磨けるんですよね」

↑振動回数は1分間に1万3000回と十分

 

磨いてみると、歯の「つやつや感」は十分

さて、ここで実際に使ってみることに。ただ使うだけではなく、ふだん使っている充電式の電動歯ブラシ(パナソニックのドルツ)と使い心地を比べてみました。

↑実際に磨いて比べてみます! なお、「歯に当てていく」イメージの充電式電動歯ブラシとは違い、「Philips One」は、手で細かく振動させて使うことが推奨されています

 

「ドルツはヘッドが小さいのに対して、Philips Oneはヘッドが大きいな、と感じました。ドルツが歯を1本ずつ磨いているのに対して、Philips Oneは2本くらいを一気に磨いているイメージですね。Philips Oneも、(舌で歯を触ると)つやつや感は出ていると思います。手磨きに比べて全然違うので、外出先で使うのであれば十分かな、と。ヘッドがちょっと太いかな、と思うくらいで全く違和感がないです」

↑ドルツ(左)に比べて「Philips One」(右)のヘッドは大きめ

 

手に取りやすい価格も魅力

レビューのシメでは、Philips Oneについて「カラフルで小さくて、かわいいボディからは想像できないくらいパワフルで、持ち運びにもぴったり」と絶賛した小山くん。性能以外でも大きな魅力もあるとのこと。

 

「実はこちら、3000円台とめちゃくちゃ安い!(現在は実売価格2750円・税込) 外出先で電動歯ブラシを使いたい方、初めて電動歯ブラシに手を出したいけれど、値段で二の足を踏んでいた方、カラフルなデザインで持ち物を統一したい方などにもオススメです!」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。ほかの家電もたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

本稿で伝えられなかったディテールもあるので要チェック!今回紹介した動画はコチラ

【2021年総決算】100以上のアイテムに触れた家電のプロが「これは!」と思った3品は?

2021年に発売された家電のなかで、プロが「これは!」と思ったモデルは何なのか? 今回は100以上のアイテムを取材、あるいは実際に使ったという家電&デジタルライターの近藤克己さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。12月に発売されたばかりのアイテムを含め、プロの目にかなった珠玉の品を厳選して紹介します!

 

【その1】充電式&防水なので入浴中にガンガン使える

フィリップス

ソニッケアー コードレスパワーフロッサー3000

実売価格1万4740円(税込)

高圧の水を噴射する口腔洗浄器。高圧洗浄デッキクリーナーからヒントを得たX型水流を採用。歯ぐきに沿う形の水流により、歯と歯ぐきや歯間の汚れを除去します。モードは1分間標準水圧がかかるクリーンモードと、1分半の間に一定間隔の強弱をつけた水圧で歯間移動のタイミングをガイドするディープクリーンモードの2つを用意。水圧の強さは3段階から選べます。ハンドル本体は防水加工をしており、浴室でも使用できます。

SPEC●充電時間:約8時間●使用時間:約3週間(1日1回1分使用した場合)●タンク容量:約250ml●強さ設定:3段階●搭載モード:クリーンモード、ディープクリーンモード●本体サイズ/質量(約):幅68×奥行68×高さ306mm/290g

↑X型の4方向に広がる水流で汚れを落とします

 

【近藤さんのオススメコメント】

充電式かつ防水なので、風呂場で使えるのが最大のメリット。だから、水が飛び散るのを気にせずガンガン使えるんです。今回は、新開発のクアッドストリームノズルによる「X型水流」で、電動歯ブラシや糸ようじでも届かない歯と歯茎の間の汚れもしっかり取れるのがイイ。実際に歯の隙間に当てて水流を噴射してみると、口の中が臭くなってきて……どれだけこの隙間に食べ物が詰まっていて、しっかり吹き飛ばしてくれたのかがわかります。毎日、風呂で顔を洗ったあとのわずかな時間で口の中がスッキリ。もう手放せません!

 

【その2】自動ゴミ収集機付きは目からウロコが落ちる思い

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10~15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【近藤さんのオススメコメント】

スティッククリーナーに自動ゴミ収集機を付ける。このアイデアには、まさに目からウロコが落ちる思いでした。最近のサイクロンクリーナーは吸引力が強く、ゴミをしっかり吸い取るけど、そのぶん、ダストカップのゴミを毎回捨てるのが面倒。自動ゴミ収集機を付けることで、この面倒な作業がなくなるとともに本体が軽くスリムになり、掃除が大いにラクになりました。MC-NS10Kはサイクロン式ではないけど、そのスリムな形状からは想像できないほど吸引力は高い。ヘッドも「からまないブラシ」を採用していてお手入れがラクなので、毎日気軽に掃除ができるようになりました!

 

【その3】久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる空気清浄機

ブルーエア

Blueair DustMagnet 

実売価格6万2700円~(税込)

ハウスダストの除去に注力し、開発された空気清浄機。ブルーエアの基幹技術「HEPASilentテクノロジー」を搭載するほか、同社史上初めてレッグパーツを設け、底面からも吸引する構造となっているため、特にハウスダストが溜まりやすいと言われる床上 30cmに効果を発揮します。新たに搭載された「DustMagnetテクノロジー」は、独自の渦状の気流と帯電されたプレフィルター、さらに上下2 か所の吸引口を組み合わることにより、アレルギーの原因となるペットの毛や花粉、ダニ・カビなどのハウスダストを効率的に除去。レッグパーツやテーブルトップを備え、インテリアに調和するデザインも魅力です。

SPEC●適用床面積:~30m2(18畳)●8畳当たりの清浄時間:約15分●風量31.3~4.9m3/分●消費電力5~22 W●1時間あたりの電気代:0.1ー0.6円(電気代 27円 / kWhで計算)●運転音:22-45 dB(A)●サイズ/質量(約):幅230×奥行230×高さ520mm/4.5 kg

↑側面2か所の供給口から渦状の気流を生み出し、効率的に空気中のホコリを捕らえます

 

↑テーブルトップを備え、小物を置けるのもメリット

 

【近藤さんのオススメコメント】

12月に発売されたばかりの最新モデル。空気清浄機にはさまざまなデザインがあれど、いずれも機械っぽさが残り、インテリアに溶け込むことなく部屋の真ん中にドン! と鎮座する状態が不満でした。そのイメージを一新したのが、この「DustMagnet」シリーズ。なかでも5240iと5440iはライトグレーのファブリック素材を採用し、北欧家具調に仕上がっています。上部はモノが置けるテーブルトップになっており、読みかけの本を置いたり、スマートフォンを置いたりと、サイドテーブルのように使えるものイイ! 空気清浄機は、その性能を実感しにくいものですが、ブルーエアの信頼感、小型なのに確実に微細な粒子を捕集する技術、そしてリビングに置いても違和感のないデザインで、久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる逸品でした。

 

【教えてくれたのはこの方!】

近藤克己さん

1966年生まれ、福島県出身。生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。

どこが「若者向け」なの? 3000円台の電動歯ブラシ「Philips One」に込められたフィリップスの狙い

コロナ禍で電動歯ブラシの売れ行きが伸びたと言われていますが、それでも日本の普及率は先進国の中では低いほうです。そんな状況を変えるべく、フィリップス・ジャパンは電動歯ブラシ未経験者向けにお手頃価格の新製品「Philips One」を11月19日から発売しました。実売価格は3410円(税込)。このほか、強力な水流で歯間の汚れを落とす「パワーフロッサー」2製品も同時に発表しました。

 

新製品で歯磨きにイノベーションを与えたい

フィリップス・ジャパンの堤 浩幸社長によると、日本の電動歯ブラシ普及率は22%で、主要9か国平均の42%に大きく水をあけられているとのこと。

 

「日本の場合、小学校で歯ブラシを使った歯磨き講習があり、人々の中に手磨きがマインドセッティングされていることや、電動歯ブラシの価格の高さなどがネックになっていると思われます。そこで、その意識改革を目指し、手軽に手に取れて、カッコ良く、ファッショナブルに使用できるモデルを開発しました」(堤社長)

↑「Philips Oneで歯磨きにイノベーションを与えたい」と語るフィリップス・ジャパンの堤 浩幸社長

 

↑日本の電動歯ブラシ普及率は、諸外国に比べてかなり低いとのこと

 

堤社長は、新製品が歯磨きにイノベーションを与えることを期待しています。

 

「家の掃除は、一昔前はホウキを使って人力で行っていました。今では掃除機を使うのが当たり前、最近ではロボット掃除機で自動化もされている。Philips Oneは行動変化を促す要素になると思っています」(堤社長)

↑電動歯ブラシは手磨きに比べて短時間できれいに磨けます。Philips Oneの登場は、掃除機のような革命を起こすでしょうか

 

初心者もスモールステップで電動歯ブラシに移行できる

Philips Oneはフィリップスとして初の乾電池式電動歯ブラシ。単4アルカリ乾電池1本を使用しており、手で握る部分は直径16.5cmと細く、乾電池を含む質量も約37gと軽量。その分、振動回数は1分間に約1万3000ストロークと、上位モデルのソニッケアーシリーズの約3万1000ストロークに比べると劣ります。実際に使ってみると、ソニッケアーシリーズよりも振動が弱く、ソニッケアーの特徴であるブラシヘッドの高速振幅による音波水流機能もありません。

↑Philips Oneの本体サイズは高さ約202×幅165×奥行21mm、質量約27g(ブラシヘッド装着時・単4電池含まず)。ワンボタンのシンプル操作で、オン/オフのみ、モードは1つ。ブラシヘッド1本・トラベルケース・単4形アルカリ電池同梱

 

そのため、使い方は手磨きブラシに近い方法をとります。上位モデルのソニッケアーは、ブラシを歯に当てながら横に徐々にスライドさせて使いますが、Philips Oneは振動させながら手磨きブラシのように小刻みに動かして磨きます。これにより、初めての人でもスモールステップで電動歯ブラシに移行できると、フィリップスでは説明しています。

↑Philips Oneの振動数は手磨きより格段に多いのですが、ソニッケアーに比べると少ないため、手磨きのように小刻みに動かしながらブラッシングします

 

↑ブラシヘッドは歯にフィットする形にカットされています

 

10~20代をターゲットにポップなカラバリを用意

Philips Oneのターゲットは、電動歯ブラシ未経験の10代後半から20代前半のZ世代およびミレニアル世代。若い世代に楽しく毎日使ってもらうため、サンゴ/マンゴー/ミント/ミッドナイトブルーの4色のポップな本体カラーを採用しました。さらに、替えブラシの色を変えることで楽しくカスタマイズできます。替えブラシは2本組で1320円(税込)。ちなみに電池は約3か月(2分間のブラッシングを1日2回)で、ブラシの交換時期も同じ約3か月。乾電池と一緒にブラシも交換すれば、ブラシ交換を忘れることがありません。

↑若い世代のユーザーを意識してポップなカラー4色を用意(左から:ミント/サンゴ/ミッドナイトブルー/マンゴー)

 

↑替えブラシ交換の際にあえてカラーを変えることで、自分だけのカスタマイズが可能です

 

また、小さく軽くなったことで、オフィスや学校など自宅以外への持ち運びニーズも出てくると考え、Philips Oneには本体と同色のトラベルケースを付属します。このケースも約29gと軽量で、バッグの中でも邪魔になりません。また、振動が小さく音も小さいため、オフィスの給湯室や学校のトイレで使用しても周りの迷惑にはならないでしょう。同社の通常モデルより少ないとはいえ、電動歯ブラシは手磨きよりも圧倒的に多いストローク数で磨けるため、短時間でツルツルにブラッシングできるのが大きなメリット。そのうえ、Philips Oneは小型軽量で気軽に持ち歩くことができ、いつでもどこでも素早く、質の高い歯磨きができるというわけです。

↑本体と同色のトラベルケースを付属

 

歯間の汚れを強力な「X水流」で洗うフロッサーも発売

一方、フロッサー2種は、据え置き型の「ソニッケアーパワーフロッサー 3000」(実売価格1万9800円・税込)が11月中旬発売、充電式の「ソニッケアーコードレスパワーフロッサー 3000」(同1万4740円)が2022年2月の発売を予定しています。

↑左が据え置き型の「ソニッケアーパワーフロッサー 3000」で本体サイズは高さ約185×幅135×奥行90mm、質量約700g、ホースの長さ約1100mm、タンク容量550ml。右が充電式の「ソニッケアーコードレスパワーフロッサー 3000」で、本体サイズは高さ約306×幅68×奥行68mm、質量約290g、タンク容量約250ml、充電時間約8時間で約3週間使用可能(1日1回1分使用)

 

フロッサーは、歯ブラシでは除去できない歯間の汚れを強力な水流で洗い飛ばすツール。細い糸で作られたデンタルフロスの代用品といえますが、デンタルフロスは歯間を通すのに力が必要な場合があるほか、奥歯の隙間が届きにくい、力を入れすぎて歯茎を痛める、時間がかかるなどの問題があります。その点、フロッサーを使えば、短時間で手早く、確実に歯間の汚れを除去できます。また、デンタルフロスでは届かない歯の付け根、いわゆる歯周ポケットにも水流を届けて汚れを除去することが可能です。

↑加齢により歯茎が下がり、歯の隙間が大きくなると食べかすが詰まり、ブラッシングだけでは除去できなくなってきます。この汚れが歯周病の原因となるので、デンタルフロスの使用は必須。しかし、痛いし時間がかかって面倒

 

新製品は除去力をより高めるため、新たにX型の水流を発生させる「カドストリームノズル」を採用しました。細い水流が4方向に広がり、一度で歯間および歯茎の隙間にも水流を届けます。ノズルはソフトラバーを採用しているので、歯茎に押し付けても痛くなく、歯茎を傷つけにくくなっています。なお、1本の水流が噴出するスタンダードノズルも付属。

↑カドストリームノズルの採用でX型の水流を発生させ、歯と歯の隙間および歯と歯茎の隙間の汚れを一度に除去

 

据え置き型は、水流の強さを10段階に設定でき、水タンクは550mlの大容量。充電式は3段階の水流設定で水タンクは約250ml、充電はUSBケーブルで行い、充電時間は約8時間、1回の充電で約3週間の使用が可能(1日1回1分間の使用)です。フロッサーは大量の水を口中に吹き入れるため、水が飛び散ったり、口から大量の水がこぼれ落ちたりしますが、コードレスモデルは入浴中に使用できるので、洗面所が水浸しになる心配もありません。

↑水流の強さを微妙にコントロールしたい、一度の注水でクリーニングを終えたい場合は据え置き型、風呂場で入浴時にクリーニングしたい場合はコードレス型を選びましょう

 

このほか、毎分約3万1000回の高速振動で音波水流を発生させるソニッケアーシリーズのエントリーモデル「3100シリーズ」も11月中旬に発売。実売価格は6490円(税込)。

↑ソニッケアーエントリーモデルの3100シリーズも発売。ワンボタン・ワンモードのシンプル設計。本体サイズは高さ約238×幅25×奥行26mm、質量約97g。充電時間約24時間で約2週間の使用が可能(2分間のブラッシングを1日2回)

 

マスク生活はまだしばらく続きそうですが、1日マスクをしていると自分自身の口臭が気になりますよね。マスクは口呼吸になりがちで、口腔内が乾いて雑菌が繁殖することにより、口臭の要因ともなっています。気持ちよく過ごすためにも、電動歯ブラシとフロッサーを併用し、清潔で健康な口腔内を心がけたいものですね。

使えば使うほどうまく磨ける、フィリップスの最上位モデル「ソニッケアー 9900 プレステージ」

フィリップス・ジャパンは5月25日、電動歯ブラシ「ソニッケアー」シリーズ最上位モデル「ソニッケアー 9900 プレステージ」を発表。発売は6月4日で、Amazon/ビックカメラ/ヨドバシカメラ/フィリップス 公式ストア 楽天市場店/フィリップス 公式ストア PayPay モール店で販売されます。フィリップス 公式ストア 楽天市場店での価格は4万5540円です。

 

ソニッケアー 9900 プレステージは、毎秒最大100回の速度でブラッシング圧力、動き、ブラッシング範囲を検知し、自分に合ったブラッシングの強さに調整する「Sense(センス)IQテクノロジー」を、シリーズ史上初めて搭載。強く押し付けすぎた場合は、強度が調整され歯ぐきにやさしい設定になるなど、使うほどにうまく磨けるようにサポートしてくれます。

 

また、シリーズで初めてオールインワンブラシヘッドを採用。手磨きと比較して最大20倍の歯垢除去力を発揮するほか、2日間で最大2倍のステインを除去するうえ、約2週間で歯ぐきの健康を推進するとしています。

 

本体サイズは約幅237×奥行き27×高さ29mmで、重量は約116g。充電時間は約16時間で、使用時間は最大約48分となっています。

 

なお、オールインワンブラシヘッドは単体でも販売されます。フィリップス 公式ストア 楽天市場店での価格は4950円です。

寝ている子を起こさない! 「赤ちゃんに優しい」家電アイテム7選

赤ちゃんが生まれると、生活が一変! 家の中や衣類、布団の清潔さにこだわったり、寝ている赤ちゃんを起こさないよう工夫したり、赤ちゃんのために気を付けたいことがたくさん出てきます。そこで今回は、赤ちゃんがいるご家庭にオススメしたい家電グッズなどをピックアップしました。ご紹介するのはパナソニックの空気清浄機やドウシシャの扇風機、アイロボットのロボット掃除機、ピジョンのさく乳器など計7点。赤ちゃんにも優しく、静かで、パパママにもうれしい家電製品を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

[空気清浄機]

パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP90

実売価格 5万3070円

SPEC ●サイズ/質量:W398×H640×D268㎜/11.8㎏ ●空気清浄適用床面積〜40畳 ●空気清浄時間8畳/約7分 ●最大加湿量870㎖/h ●フィルター交換目安約10年

 

花粉やPM2.5などの粒子から約0.3μmの粒子まで、99.97%以上集じんしつつ、ナノサイズの微粒子イオン「ナノイーX」が花粉などのアレル物質やウイルス、菌などの活動を抑制。床上30cmに溜まりがちな花粉、ハウスダストは、本体下部の開口部に設けた「メガキャッチャー」機能がパワフルに吸引します。加湿機能付きなので、乾燥が気になる季節も大活躍。

 

【おすすめポイント】

空気清浄機能に加え、アレル物質の活動も抑制してくれる高性能モデル。特に床上30cmの空気の汚れを吸引してくれる「メガキャッチャー」は、床で過ごすことが多い赤ちゃんに嬉しい機能です。部屋が暗くなると、風量と表示ランプの明るさをセーブするので、眠っている赤ちゃんを起こさないという配慮も○。

 

[扇風機]

ドウシシャ

カモメファン FKLT-232D/TLKF-1232D

実売価格 1万5410円

SPEC●サイズ/質量:W305×H800~900×D260㎜/約4.4kg●動作音:12.0dB●風量調節:無段階●自動首ふり角度:左右30・60・90度●手動角度調節:上下 上向き90度、下向き90度※真正面起点●タイマー:入 / 切 1・2・4・8時間●消費電力:1.2W(最小時)~10.5W(最大時)

 

カモメの羽をヒントにつくられた羽根を採用し、やわらかく心地よい風を遠くまで届けるDCモーター扇風機。フレキシブルに曲がる5つの関節を備え、真上や真下など、様々な方向に送風できます。徐々に風が弱まる「おやすみ風」や、まぶしさを抑えるLEDの減光・消灯機能など、睡眠中も使いやすい機能も搭載。

 

【おすすめポイント】

カモメファンの風はとてもやわらかく、繊細な赤ちゃんも負担なく、心地よい風が浴びられます。特にこのモデルは、フレキシブルアームを調整すると真上から見下ろすように送風できるので、お布団で寝ている赤ちゃんを優しい風で包み込んでくれますよ。

ロボット掃除機

アイロボット

ブラーバ 380j

実売価格 3万7580円

SPEC●走行システム:iAdapt2.0●掃除モード数:3●稼働面積(ウェットモップモード):約12畳●充電時間:2時間●サイズ/質量:W178×H84×D170㎜/約1.2kg

 

フローリングを自動でお掃除してくれる床拭きロボットは、動作音がとっても静か。スイスイと部屋の隅から隅まで移動しながら、フローリングの汚れを拭き取ります。皮脂汚れや食べこぼしには「ウェットモード」、ホコリや髪の毛には「ドライモード」で日々のフローリング掃除と使い分けが可能。

 

【おすすめポイント】

掃除機のように吸引しないので音が静かなうえ、ホコリを立てないので赤ちゃんが寝ていても安心して使えます。床に溜まりがちな花粉やホコリ、こびりついた菌も取り除いてくれるので、フローリングが中心の家にオススメです。

 

スティッククリーナー

ケルヒャー

スティッククリーナーKB5

実売価格:1万1580円

SPEC●集じん容積:0.37ℓ●充電時間:約3時間●連続運転時間:約30分(フローリング)●清掃幅:210mm●運転音:55dB●サイズ/質量:W215×H1120×D230mm/1.17kg

 

1.2kgと軽くてコンパクトなスティッククリーナー。自立するので部屋の隅に立てておき、使いたいときはスティックを倒せば自動でスイッチが入ります。インテリアを邪魔しないシンプルなデザインも特徴。独自のクリーニングシステム搭載で排気を出さず、ホコリを舞い上げる心配もありません。

 

【おすすめポイント】

出しっぱなしにできるので、ちょっとゴミが気になったときや、隙間時間で掃除したいとき、サッと手に取りスティックを倒すだけで掃除が始められます。一般的な掃除機に比べて動作音も静かなので、寝ている赤ちゃんを驚かせてしまうことはなさそう。

 

洗濯乾燥機

シャープ

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PU11B

実売価格:11万7000円

SPEC●洗濯脱水/乾燥:11kg/6kg●定格洗濯乾燥時間:約220分●サイズ/質量:約W600×H1050×D650mm/約48kg●消費電力量:約2200Wh(洗濯乾燥時)

 

洗濯槽に穴がないので、洗濯槽の外側や底裏についた黒カビや汚れが槽内に侵入せず、清潔な水で洗えるのが、シャープのタテ型洗濯機の特徴。洗濯後も独自イオン「プラズマクラスター」で洗濯槽のカビ菌繁殖を抑制します。洗剤なしで予洗いできる「サッと予洗いコース」や、部分洗いに便利と話題の「超音波ウォッシャー」など、予洗いの手間を軽減してくれる機能も多数搭載しています。

 

【おすすめポイント】

食べこぼしやおもらしなど、ほかの洗濯物と一緒に洗いたくない衣類やシーツの予洗いが洗濯機でできるのは便利! 洗濯容量11kgでシーツや毛布などの大物もたっぷり洗えるので、赤ちゃんの寝具もこまめに洗いやすく清潔に保てます。

照明

フィリップス

Philips Hue Go

実売価格:9680円

SPEC●サイズ/重量:W15×H8.0×D15cm/0.5kg●ランプ技術:LED/24V●ワット数:6W●照明カラー:クール ホワイト●ルーメン出力合計:300lm●寿命:2万時間

 

照明の色温度やカラーが変えられるポータブルライト。実用的な温白色光から、涼しげでやる気を引き出す昼光色など、色温度を変えられるほか、カラー照明で空間の雰囲気づくりに一役買います。ブリッジに接続すればスマートデバイスからもコントロールでき、1600万色のカラー演出が可能に。バッテリー内蔵で、屋外でも使えます(3時間)。

 

【おすすめポイント】

赤ちゃんと眠るときに枕元に置いておけば、おむつを替えたり、授乳するときに便利。照明の明るさを暗めに設定すれば、赤ちゃんを完全に目覚めさせることなく、お世話ができます。カラー照明は、誕生日やクリスマスなどイベント時のムードづくりにもオススメ!

 

電動さく乳器

ピジョン

さく乳器 母乳アシスト電動Pro Personal+(プラス)

価格:2万7000円

 

両胸同時にさく乳できる電動さく乳器。赤ちゃんが飲んでいるように自然にさく乳でき、おっぱいの状態に合わせて吸引リズムや強さが選べる「赤ちゃんここちリズム」を搭載しています。専用アプリと連動すれば吸引リズムが追加できるほか、さく乳できた量や赤ちゃんが飲んだ量の記録も可能。片胸ずつさく乳する「電動Pro Personal」(1万6200円)もあります。

 

【おすすめポイント】

外出先や夜中にさく乳する機会が多い人には、手などに負担なく、あてているだけで自動で効率よくさく乳できる電動タイプがオススメ。さく乳時のモーター音が従来品より静かになったので、赤ちゃんが寝ているときや外出先でも気兼ねなく使えます。

 

自宅のあらゆるスイッチをスマホでコントロール、って便利すぎるだろ!!――日常生活を快適にする最新スマートアイテム4選

いまや誰もが持っているスマートフォン。Wi-FiやBluetooth接続によって、様々な便利機能が使えるスマートフォン連動型のアイテムも増えてきました。そこで今回は、最新テクノロジーを駆使したスマートアイテム4選をご紹介。流行りの「IoT」商品をはじめ、日常生活を彩る超便利グッズをピックアップしています。この機会にスマートフォンをもう一段階進化させてはいかが?

 

出典画像:フィリップス 公式サイトより

 

[その1]

鍵や財布を守ってくれる紛失防止デバイス

出典画像:Tile 公式サイトより

Tile
TILE MATE
大切なものを守ってくれる薄型でコンパクトな紛失防止デバイスです。鍵や財布、バッグなどと一緒にしておけば、スマートフォンの専用アプリと連動してお知らせ。Bluetoothの接続範囲内に「探し物」がある時は、音で居場所を教えてくれます。逆に「Tile」が手元にあってスマートフォンがどこにあるか分からない場合、ダブルクリックすればスマートフォンの方から音声を発信します。

 

<注目ポイント>
・Bluetoothで接続できる紛失防止デバイス
・最後に検知した場所を記録
・東急線渋谷駅に「Tileアクセスポイント」導入
最後に検知した場所を記録してくれるので、どこかに落としてしまった時もある程度の予想がつきます。また今年の7月から、「Tileアクセスポイント」が東急線渋谷駅に試験導入されました。「Tile」のついた忘れ物が駅に届けられると、クラウド経由で位置情報が持ち主のアプリに通知されます。

 

[その2]

自宅にあるスイッチを簡単に自動化?

出典画像:Wonderlabs 公式サイトより

Wonderlabs
SwitchBot
自宅にある様々なスイッチを自動化できるアイテム。Wi-FiやBluetoothを介してスマートフォンから操作すると、本体からギミックが出現してスイッチを押してくれます。付属の両面テープを使ってスイッチに固定するだけなので、面倒な取りつけ作業は必要ありません。

 

<注目ポイント>
・自宅のスイッチを簡単に自動化
・複数使用の場合でもアプリで一括管理可能
・Wi-Fi、Bluetoothどちらにも対応
自宅の至る所に取りつけた場合でも、専用アプリで一括管理できます。ちなみに複数の「SwitchBot」を使った場合、本体同士が電波を中継してBluetooth範囲外にある遠いスイッチの操作も可能に。またWi-Fi接続すれば、外出先からでも使うことができます。

 

[その3]

1600万色で部屋をロマンチックに演出するスマート電球

出典画像:フィリップス 公式サイトより

フィリップス
Hue White and Color Ambiance
スマートフォンから光の設定などを操作できるLED電球です。1600万種類に及ぶ圧倒的な配色を誇り、ボタン1つで自宅がロマンチックな雰囲気に早変わり。現在多くの専用アプリが配信されているので、好みの配色設定を登録したりおススメの配色設定を探すこともできます。もちろんスマートフォンがなくても、付属の「ブリッジ」による電球操作が可能。

 

<注目ポイント>
・1600万種類に及ぶ配色
・スマートフォンから操作可能
・自動で点灯・消灯できるスケジュール機能
アプリによっては、テレビやゲームとシンクロさせて臨場感を演出する機能も搭載。またスケジュール機能を使えば前もって設定した時刻に点灯させたり、ゆっくり消えていくようにも設定できます。スマートスピーカーに対応しているため、音声コントロールで照明を操作しても楽しそうですね。

 

[その4]

両腕・両足も分析できる最高峰モデルの部位別体組成計

出典画像:タニタ 公式サイトより

タニタ
innerscanDUAL RD-800
医療機関で使われるプロフェッショナル体組成計と同じ精度を誇る、最高峰モデルの左右部位別体組成計です。目に見えない「筋質」を点数化し、全身だけでなく両腕・両足の分析を実現。タニタの体組成計史上最多となる26種類の測定項目により、日々の健康チェックをはじめアスリートクラスのトレーニング状況まで知ることができます。

 

<注目ポイント>
・全身だけでなく両腕・両足の分析が可能
・26種類の測定項目
・専用アプリで数値の記録や管理も簡単
さらにスマートフォンと連携させて専用アプリをダウンロードすれば、数値の記録や管理も簡単です。体組成を測りながら脈拍も測定してくれるので、安静時の数値を元に運動時の目標脈拍数も表示。またアプリには、1000人を超えるアスリートデータと比較できる「MBA判定」などの機能も搭載されています。

甘酒や漬物まで作れるヨーグルトメーカーが魅力的すぎる!――料理の手間を軽減する便利調理家電4選

日々進化していく調理家電。様々な機能を兼ね備えた調理アイテムは料理の手間も大幅に軽減してくれます。せっかく便利なものなら、使わない手はないですよね。そこで今回は、電気式の酒燗器や様々な麺に対応したヌードルメーカーなどをご紹介。毎日の料理が楽しくなるような便利グッズを取り揃えています。家族や友人など複数で食卓を囲んだ時にも活躍してくれること間違いナシなので、この機会にぜひチェックしてみてください。

 

出典画像:TUF 公式サイトより

 

[その1]

和風なデザインが存在感を発揮する電気式酒燗器

出典画像:ツインバード 公式サイトより

ツインバード
酒燗器 TW-D418B
和の心を愉しめるシンプルなデザインの電気式酒燗器です。全体に黒の塗装が施され、テーブルの上で存在感を発揮して雰囲気を演出。一合半(約300ml)の容量で一升瓶から注ぎやすい片口の酒器と、コンパクトな本体がセットになっています。

 

<注目ポイント>
・シンプルでコンパクトなデザイン
・種類や好みに応じた4段階の温度調節
・保温機能も搭載
日本酒の種類や好みに応じて、「人肌燗(約37度)」「上燗(約44度)」「熱燗(約51℃)」「飛切燗(約60度)」の4段階に温度設定が可能。お酒をセットして約13分で、加熱しすぎることなく美味しい燗が出来上がります。もちろん保温機能もついているので、2杯目以降も同じ温度をキープ。

 

[その2]

超手軽に様々な「生麺」が作れるヌードルメーカー

出典画像:フィリップス 公式サイトより

フィリップス
ヌードルメーカー
うどん・そば・ラーメン・パスタなど、本格的な「生麺」が約10分で作れるヌードルメーカー。3ステップによるカンタン調理が可能で、基本となる材料は小麦粉・塩・水だけ。計量カップで計った水と粉を本体に入れてスイッチを押せば、自動的にこね作業が開始します。次に水などの液体をカバーの開口部全体に沿わせてゆっくり注入。すると、お知らせ音が鳴って製麺作業がスタートします。

 

<注目ポイント>
・約10分で本格的な生麺を作れるヌードルメーカー
・3ステップだけで簡単に調理可能
・豊富なバリエーションの製麺キャップが付属
720kgの大きな力で、麺にコシを作り出します。簡単に手に入る材料だけで本格的な生麺が作れるうえ、こね時間も好みや混ぜる材料に合わせて「コシ調整ボタン」で調節可能。「2.5mm角麺」や「2mm丸麺」をはじめ、餃子などの皮になる「0.8mmシート」も自由自在に作れます。付属の製麺キャップを取り替えるだけなので、とても簡単ですよ。

 

[その3]

対応した発酵食品は約100種類以上!

出典画像:クビンス 公式サイトより

クビンス
ヨーグルト&チーズメーカー KGY713SM
約100種類以上の発酵食品に対応したクビンスのヨーグルト&チーズメーカー。ヨーグルトやチーズはもちろん、酢・酵素・甘酒・漬物まで作れます。1時間から99時間まで自由に時間を設定できるので、好みの発酵具合を自分で調整可能。2000mlの大容量によって、多彩な発酵食品にチャレンジできます。

 

<注目ポイント>
・約100種類以上の発酵食品に対応
・一度に多くの量が作れる2000mlの大容量
・温度や時間をマニュアルでも調節可能
誰でも簡単に操作できるワンタッチメニューで余計な手間もありません。また、より速く発酵食品を作り出せる「回転式脱水機能」も搭載。温度や時間をマニュアルで調節すれば、微妙な味の変化も楽しめます。

 

[その4]

シリーズ最高峰の赤外線ロースターは「炙り」調理が決め手

出典画像:TUF 公式サイトより

TUF
赤外線ロースター ザイグルプラス
ザイグルシリーズの最高峰と言われる赤外線ロースター「ザイグルプラス」。煙を出さずに調理が可能な上、赤外線による直火調理も可能。上部に搭載されたカーボンランプが、直接食材を調理します。さらに油を引く必要もなく、プレートの傾斜によって余分な油をカット。

 

<注目ポイント>
・煙を限りなく抑えて食材を加熱
・赤外線による直火調理も可能
・プレートの傾斜により余分な油もカット
一般的な構造の調理器具は下から直火で食材を焼くため、熱源に油が落ちると煙の原因に。ザイグルプラスは上から焼くことで、煙を限りなく抑制。また搭載されたカーボンヒーターから発せられる赤外線は、食材の分子を振動させて加熱調理を行います。食材を直接熱するため、プレートをそこまで高温にしなくてもしっかりとした加熱が実現しました。

たった2分でツルッツル!「手磨き10分以上」のライター、フィリップスの電動歯ブラシに衝撃を受ける

7月2日より発売される、フィリップスの電動歯ブラシ新製品「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズ。その新製品発表会が東京・昭和大学歯学部で開催されました。電動歯ブラシ初心者にぴったりという製品の特徴とは? 発表会の模様を通してレポートしていきます。

↑ゲストのフリーアナウンサー、高橋真麻さん

 

9800円~のお手ごろ価格で「過圧防止センサー」を搭載

↑「プロテクトクリーン」はライトブルーとパステルピンクの2色展開

 

今回発売される「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズは、電動歯ブラシ初心者向けの製品。エントリークラスの「プロテクトクリーン」、ミドルクラスの「プロテクトクリーン<プラス>」、上位機種の「プロテクトクリーン<プレミアム>」の3機種が発売されます。

↑「プロテクトクリーン<プラス>」はホワイトミント、ライトブルー、パステルピンクの3色展開

 

シリーズに共通する特徴としては、歯茎を痛めないようブラッシングの力を抑制する「過圧防止センサー」と、ブラシヘッドに搭載されたチップによるブラシヘッドの交換時期の通知機能が搭載されていること。また、毎分3万1000回の高速振動による音波水流により、歯の隙間や奥歯の歯垢もしっかり除去することが可能です。

↑最上位機種の「プロテクトクリーン<プレミアム>」はホワイトのみ。なお、2018年夏ごろにブラックも発売予定となっています

 

エントリークラスの「プロテクトクリーン」は、通常モードにあたるクリーンモードのみ。「プロテクトクリーン<プラス>」はクリーンモードに加え、歯と歯ぐきの境目を磨くモードを追加したガムケアモードを搭載。「プロテクトクリーン<プレミアム>」はクリーンモード、ガムケアモードのほか、ステイン(汚れ)の除去に効果的なホワイトモードを搭載しています。また、ブラシヘッドを認識して最適な強さとモードに設定する機能も搭載。

 

発売は7月2日から。想定市場価格(以下すべて税抜)は「プロテクトクリーン」が9800円、「プロテクトクリーン<プラス>」が1万4800円、「プロテクトクリーン<プレミアム>」が1万9800円となっています。

 

全身疾患の予防のためにも口腔ケアは重要

↑フィリップス・ジャパンのマーケティング&BCD兼戦略企画・事業開発統括本部長の相澤 仁さん

 

発表会では、最初にフィリップス・ジャパンの相澤 仁さんが登場。フィリップスでは、2025年までに1年間で30億人の健康と生活の向上を目指すため、健康的な生活、予防、診断、治療、ホームケアといった、ヘルスケアの価値連鎖全体で捉えています。

 

相澤さんによると、「なかでも口腔ケアはとても重要。虫歯や歯周病を予防することで、老人に多い誤嚥性肺炎や糖尿病、循環器系の病気、動脈硬化といった疾患の予防につながります。そのためにも、今回のソニッケアープロテクトクリーンで、幅広い層の人たちに電動歯ブラシによる口腔ケアを始めてもらいたい」とのことでした。

たった2分で歯がツルツルになったことが衝撃!

発表会のあとは、実際に「プロテクトクリーン」を体験。使用したのは中位モデルの「プロテクトクリーン<プラス>」です。ブラシヘッドを取り付けてスイッチを入れるだけですぐに使えます。ブラシヘッドを口に入れて、軽く歯と歯茎に当てていると、最初は唇が少しむずかゆい感じですが、すぐに慣れます。

↑歯の模型でデモンストレーション。毎分約3万1000回の高速振動しているブラシヘッドを軽く当てると、模型内の水が細かく波打つのが見えます。「過圧防止センサー」は強く当てるとハンドルのランプと振動で教えてくれます

 

磨くコツとしては、口の中を4分割し、それぞれ30秒ずつ、合計2分くらいで磨くようにすること。実際に歯磨きを終えると、歯の表面がツルツルになります。普段、手磨きで10分以上時間をかけている筆者にとって、たった2分でツルツルになったのはかなりの衝撃でした。

↑これがブラシヘッド交換通知ランプ。ブラシヘッドに埋め込まれたRFIDチップが、回数、使用時間、加圧レベルなどを計測し、交換時期を教えてくれます

 

「歯を痛めそう」「高い」と思っていた人こそオススメ

また、ズボラな筆者にとってブラシヘッドの交換通知機能はとてもいいと感じました。ソニッケアーのブラシヘッドならすべて使用できるということなので、いろいろ使い分けるとさらにいいかもしれません(ガムケア用ブラシヘッドやステイン除去用ブラシヘッドなどを用意)。

 

「電動歯ブラシは使ってみたいけれど、歯茎を痛めそう」「電動歯ブラシは高い」という理由で使っていなかった人こそ、「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズはオススメ。過圧防止センサー搭載で歯や歯茎にやさしく、本体のお値段も約1万円~とリーズナブル。いつまでも健康な歯でいたいのならば、電動歯ブラシは必須ですよ!

↑発表会では、8年以上フィリップスのソニッケアーを愛用しているというフリーアナウンサーの高橋真麻さん(写真左)と昭和大学歯学部の真鍋厚史教授(写真右)によるトークセッションも。高橋さんは、「プロテクトクリーン」もすでに使っており、磨き心地はもちろんのこと、スタイリッシュなデザインも気に入っているとのことでした。真鍋教授は、「白く美しい歯を保つためには、医師による正しいホワイトニング施術と、電動歯ブラシによるブラッシングが必要」と解説

男性美容のプロが「もはや常識」と推奨! ビジネスマン必携の「イメージアップ家電&アイテム」4選(提供元:ライオン)

ビジネスマンにとって清潔感があることは基本中の基本。第一印象で悪いイメージを持たれてしまえば、いくら話術が巧みでも「この人から買おう」とは思わないはず。実際、デキるビジネスマンは外見を磨き、身だしなみにこだわるなど、人知れず努力をしている人が多いといいます。ぜひ我々も同様、正しい努力を行って仕事もプライベートも充実させたいですね。そこで今回は、イメージアップのプロである男性美容研究家・藤村 岳さんにお話をうかがい、これからの季節で注意すべきポイントは何か、対策に有効なアイテムは何なのかを教えてもらいました!

 

教えてくれるのはこの人!

男性美容研究家 藤村 岳(ふじむら・がく)さん

1973年、東京生まれ。シェービングを中心に据えた独自の男性美容理論を打ち立て、男性美容のパイオニアとして活動中。多くのテレビ番組やラジオなどに出演し、講演・イベントなどを行うほか、コンサルタントとしてコスメの開発に携わることも。イメージアップのための家電、アイテムにも造詣が深く、本誌GetNaviをはじめ、多数のメディアでコスメや家電の選び方のアドバイスを行っています。

 

清潔感がないと、社会的に仲間はずれにされるリスクが高まる

 

――いまやビジネスマンにとって、清潔感はなくてはならない要素です。20~30代では、身だしなみに気を遣う「清潔男子」と呼ばれる層も出てきているようですね。

 

藤村さん(以下、敬称略) 確かに、いまの若い世代では清潔感への意識が違います。ひと昔前は、男は額に汗して働いてナンボ、家族を養ってナンボ。だから少しくらい不潔でも仕方ない……そんな風潮がありましたけど、いまや共働きは当たり前。男性が家事もするし、育休も取る時代です。「男だから」「女だから」との区別がなくなり、社会が「男性も身だしなみを整えましょうよ」という風潮に変わってきました。いまや厳しい言葉ですが、清潔感がなくては「一緒に働く気さえしない」と思われてしまうことも。つまり、社会的に仲間はずれにされるリスクが高まるわけです。

 

そして、体毛の問題もリスクのひとつ。体毛はその人の個性ではあるのですが、スネ毛や胸毛、ワキ毛を嫌う人たちが多いのも確か。そこでオススメしたいのが、このパナソニックのボディトリマーです。

 

藤村さんのオススメアイテムその1

手足やワキ、デリケートゾーンの体毛までケアできる

パナソニック

ボディトリマー ER-GK70

手足や胸、ワキに加え、デリケートゾーンの体毛まで1台でお手入れできるボディトリマー。ワイド&ラウンド形状のトリマー刃を採用し、肌あたりがやさしく、肌に食い込みにくいのが特徴。また、各部位に合わせて持ち方を変えられるI字の形状を採用し、ビキニゾーンやでん部をはじめ、全身をやさしくなで剃りできます。

↑毛の刈り高さを調節できる「長さそろえアタッチメント」は3種類を用意。それぞれ3mm/6mm/9mmに調節してカットできます

 

藤村 本機はこれ1台でボディの多くの場所をケアできるのがとにかく便利。また、実はワキやデリケートゾーンはムレやすい=ニオイを発しやすいので、体毛を刈ることはニオイ対策にも効果的です。適度に体毛を刈ることで、あとで紹介するBan 汗ブロックロールオン プレミアムラベルなどの制汗剤が肌に届きやすくなるメリットもあります。

 

Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル 男性用の製品紹介ページはコチラ

 

衣類スチーマーはシワのばしと除菌・ニオイケアができる点が便利

藤村 次に紹介したいのは衣類スチーマー。こちらはもちろん、服のシワをのばしてキレイに見せるのがメインですが、高温のスチームとアイロン面で除菌とニオイケアができるのもいいですね。1日着た服には汗がついてしまい、肌と接するので皮脂汚れもつきますが、コートやスーツは、毎日洗うわけにはいきません。そんなときこそ、衣類スチーマーでケアするのがオススメです。

 

藤村さんのオススメアイテムその2

ハンガーにかけたまま手軽に服のシワとニオイが取れる

パナソニック

衣類スチーマー NI-FS540

たっぷりのスチームで、ハンガーにかけたまま手軽に服のシワ・ニオイが取れるアイテム。立ち上がり時間が約24秒と早いのも特徴です。

↑ より強力に脱臭できる「3倍パワフルスチーム」機能を新たに搭載

 

顔の印象がガラリと変わるので、眉毛のスタイリングはぜひやってほしい

――次に、オススメアイテムとして挙げてもらったのが、フィリップスのフェイススタイリングキット。こちらはその名の通り、顔周辺の毛をケアできるということですが。

 

藤村 鼻毛カットから眉毛、ヒゲのスタイリングまで1台でマルチに使えるのがいい。特に本機でぜひやってほしいのが、眉のケア。実は、眉は男性がケアできる数少ない「変身ポイント」で、眉を整えて毛流れを作るだけで、顔のイメージが格段に良くなるんです。ただし、注意すべきポイントがひとつ。本当に自分に似合う眉の形を知るために、まずはプロの力を借りましょう。最初はプロに眉カットを任せて、「これが似合う形なんだな」とわかったら、本機で形や長さをキープすればいいんです。

 

藤村さんのオススメアイテムその3

鼻毛や耳毛をカットでき、眉毛やヒゲも整えられる

フィリップス

フェイススタイリングキット NT5172/16

鼻毛、耳毛をカットできるほか、眉毛やヒゲ、もみあげなどを効果的にトリミングできるアイテム。45°ダブル鋭角刃を採用し、シャープな切れ味を実現しています。カッターは先端が丸みを帯びており、肌に直接当たらず、毛を引きぬかないよう設計されているので安心。トリマーとコームは水洗いが可能で、シャワー中でも使用できます。

↑用途に応じて使い分けられる付属品。左からスタイラーコーム、ヒゲスタイラー、ノーズトリマー、眉毛用コーム(2種類)

 

これからの季節で気をつけたいのは「ワキ汗」

――では、これからの季節で気をつけるべきポイントは何でしょうか? これからどんどん暖かくなってくるわけですが。

 

藤村 特に気をつけたいのが、シャツの汗ジミですね。あれはニオイと違って、遠くからでもすぐにわかるじゃないですか。近づく以前に、汗ジミがあるだけで、「できるだけ近づきたくない」という悪いイメージを与えてしまいがち。さらに、汗ジミはニオイを連想させますから、「クサそう」と思われてしまう可能性もある。だからこそ、見えないように工夫をするのがものすごく大事なんです。

――確かに、汗ジミがある人を見ると「うわあ」と思ってしまいます。ライオンの調査でも、「女性の約9割が異性のワキ汗ジミを気にしている」という結果が出たそうです(2017年1月 ライオン調べ 20代〜30代の男女400人に聞く「ワキの汗ジミ調査」)。特に女性にとっては抵抗があるでしょうね。

 

藤村  はい。ビジネスシーンだと、イメージが悪くなるのは避けがたいですね。また、近年のトレンドとして、濃色の黒や紺といったシャツが多くなっていて、これが割に汗ジミが目だつんですよ。もうひとつ、ワキや陰部など、特定の部位には「アポクリン腺」という汗腺が多くあります。ここから出る汗が原因で、ワキ汗をかくと白シャツが黄ばんでしまう可能性も。そうなると洗濯でも落ちにくくなりますし、より不潔な印象が強調されてしまいます。だからこそ、ワキ汗を抑えるために、制汗剤の「Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル」(以下Ban)で、しっかりとケアする必要があるんです。

 

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藤村さんのオススメアイテムその4

ナノイオン制汗成分が汗の出口にフタをしてワキ汗とニオイを防ぐ

ライオン

Ban 汗ブロックロールオン プレミアムラベル 男性用

ロールオンタイプの制汗剤で、マイルドソープの香り(写真左)と無香性(写真右)の2種類を用意。皮膚への密着性が高いマイナスイオンポリマーと、耐水皮膜成分が肌にヴェールを形成するとともに、ナノイオン制汗成分がプラグ化して汗の出口にしっかりフタをします。汗ジミやニオイの原因となるワキ汗をしっかり抑えるとともに、殺菌成分がニオイ菌を殺菌して、ワキのニオイを1日中しっかり防ぎます。ワキ毛があっても地肌に届いてしっかり密着するのも特徴。べたつかず、すぐに乾くのも魅力です。

↑ワキに塗りやすいロールオンタイプとなっています

 

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滑りが良く、ロールが小さめで塗りやすい

――そういえば、緊張しているときも、ワキ汗をかくことが多いですよね。

 

藤村 はい。特に慣れないことが多い新生活ではワキ汗をかきやすいですし、プレッシャーがかかる会議やプレゼンなどでもワキ汗は多くなるでしょう。クールビスでジャケットを着用せず、ダイレクトにシャツのワキ汗が見えてしまうとイメージが悪くなりますし、結局、汗が菌によって分解されてニオイの元にもなります。だからこそ、事前にBanでしっかりと汗対策をしておくのが大事ですね。

 

――Banの使い勝手やつけ心地はいかがでしょうか。その点がイマイチだと、必要なものでも長続きしないですが……。

 

藤村 その点はまったく問題ありません。とにかく滑りがいいし、ロールが小さめで塗りやすい。速乾性があって、液が密着してすぐ乾くのが実感できるのもいいですね。お話しした通り、ワキというのはアポクリン腺が多い場所。ここをケアするなら、本品のように、直接液を塗れるロールオンタイプが便利です。

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穏やかな「マイルドソープの香り」とシンプルなパッケージがいい

――Banの香りやデザインの面はいかがでしょうか?

 

藤村 僕はやさしい香りの「マイルドソープの香り」が好き。穏やかな香りで日本人に合っていますね。一方、シャンプーやフレグランスなどで好きな香りを楽しみたい人は、無香料を使うのがいいでしょう。パッケージのデザインがシンプルで目立ちすぎないのもいい。バッグから見えても恥ずかしくないので、常に持ち歩いて、気になったらサッと塗るという使い方ができますよ。

 

――今回、4つのアイテムとともに、清潔感を守るためのポイントを教えていただきました。これらを踏まえて、最後に読者にメッセージをお願いします!

 

藤村 うまくコミュニケーションを取るには、人を不快にさせないのが大前提。自分も周りも心地よい暮らしができるよう、努力をするのは現代に生きるビジネスマンのたしなみです。また、Banもそうですが、今回紹介したアイテムを持つことで、自信を持って振るまえるはず。ぜひ上手に活用して、豊かな生活を送ってください!

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撮影/篠田麦也

「糖質オフ炊飯器」の実力は? 注目の「ヘルシー調理家電」6選をプロがおいしさ+3項目でジャッジした!

世の中の健康志向が高まる昨今、調理家電の中にもヘルシーを売りにする機種が増えてきました。ここでは最近話題の糖質オフ炊飯器など、注目家電の「おいしさ」をメインに、「使える」度を専門家が判定します!

※「おいしさ」+3項目の判定は新井さんと平島さん2人による評価です

 

【私たちが評価します!】

家電ライター

平島憲一郎 さん

調理家電をはじめ生活家電全般の記事を執筆。最近体重が気になっています。

 

フードスタイリスト

新井美代子さん

雑誌や広告を中心に、レシピ開発やスタイリングなどの分野で活躍しています。

 

チェックその1 糖質オフ炊飯器

糖質が33%も少ないごはんが家庭で手軽に炊ける

サンコー

いつものご飯を低糖質に

「糖質カット炊飯器」

実売価格2万9800円

糖質を33%カットしたごはんが炊ける炊飯器。炊飯中にお湯に溶け出した糖質を排出することで、食物繊維量はそのままに糖質を33%カットします。ごはんの再加熱機能や肉や魚、野菜の「蒸し料理」モードも装備。●サイズ/質量:W280×H330×D400㎜/6.9㎏

二重構造の釜で自動で水を入れ替えて炊飯

↑本機の釜は二重構造。炊飯中の湯を茹でこぼしたあと蒸すことで、ふっくら炊き上げます

 

糖分を含む湯を下部タンクに排水する仕組み

↑茹でこぼしたお湯は下部の排水タンクへ。溜まったお湯は糖分を含んで白濁しています

 

↑炊飯メニューはごはんの硬さを5種類から選ぶだけと、超シンプルです

 

↑内釜は底にあいた穴にごはんが詰まるなど、洗うのに少々手間取ります

 

【糖質カット炊飯器の「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×3

操作性:★×4.5

洗いやすさ★×2.5

コスパ:★×4

「お米の糖質を除去したぶんうまみは減るため、味に関しては厳しい評価になります。内釜にこびりつき防止コートがなく、洗いにくいのも残念」(新井さん)

「おかずと一緒に食べると味はそれほど気にならない。糖質カットしてこの味なら私はアリ。シンプル機能で操作も簡単です」(平島さん)

 

【これも要チェック!!】

糖質を約47%オフできる「とらひめ」が炊ける調理器

タイガー魔法瓶

とらひめ調理器

JPE-A10Z

実売価格5万1840円

糖質が白米の約47%オフの米粒状加工食品「とらひめ」が炊ける調理器。とらひめ(別売・10袋4104円)だけでなく、麦めしや玄米、白米もタイガー独自の炊飯技術でおいしく炊き上げます。●サイズ/質量:W272×H211×D329㎜/約4.5㎏

 

チェックその2 油分オフのノンフライヤー

ダブルレイヤー付きで一度に500g分の唐揚げが作れる

フィリップス

ノンフライヤー

HD9216/66

実売価格2万6780円

ノンフライ調理をはじめ多用途に使えるノンフライヤー。庫内に最高200℃の熱風を高速循環、揚げ物だけでなく、グリルやベイク、ローストにも対応します。ダブルレイヤー付きで、唐揚げなどの調理量が2倍に。●サイズ/質量:W315×H384×D287㎜/5.8㎏

↑付属のダブルレイヤーをバスケットのネット上に設置。2層調理が可能に

 

【ノンフライヤーの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4

洗いやすさ:★×3.5

コスパ:★×3.5

「2段で調理できるようになったのが◎。唐揚げでも上段と下段で味付けを変えられます。操作も温度と時間を設定するだけで簡単。ただ形状的に少し洗いにくいですね」(新井さん)

 

チェックその3 野菜麺が作れる電動野菜スライサー

シャキシャキ食感の野菜のスライスでサラダも美味!

ドウシシャ

電動やさいスライサー

ベジ丸 DBS-18IV

実売価格3980円

スイッチを押しつつ本体を押し込むと野菜のクルクルスライスができる機種。ディスクの交換によりクルクルスライスと千切りの2種類が作れます。小麦粉でなく野菜を使ったヘルシー麺メニューも楽しめます。●サイズ/質量:約W160×H195×D123㎜/約720g

↑カップ内で野菜を回しながらカット。長いスライスに子どもも喜びます

 

【電動やさいスライサー「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4

操作性:★×2.5

洗いやすさ:★×2.5

コスパ:★×3.5

「シャキシャキの野菜サラダに加え、ジャガイモをスライスしてポテトチップスなども作れます。細身の野菜が固定しにくく、刃も着脱しにくいのが残念」(平島さん)

 

チェックその4 カロリー計算炊飯器

ごはんのカロリーを瞬時に表示して食べ過ぎを防ぐ!

アイリスオーヤマ

銘柄量り炊き IHジャー炊飯器

KRC-ID30-R (3合)

実売価格2万3760円

炊飯したごはんをよそうと、そのぶんのカロリーを表示する3合炊き。米の銘柄で異なる最適水量を計算、銘柄ごとに火力と加熱時間も自動調整します。カロリーチェックしながらお米のおいしさを最大限に堪能。●サイズ/質量:W226×H220×D280㎜/4.3㎏

↑ごはんを茶碗によそうと、内釜から減った重さからカロリーが換算され、表示されます

 

【銘柄量り炊きの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4

洗いやすさ:★×4

コスパ:★×5

「高級炊飯器に負けないふっくらした炊き上がりに仰天。下部はIH調理器にも使え、内釜も軽くて洗いやすい。これでカロリー計算もでき、コスパ抜群です」(新井さん)

 

チェックその5 栄養を凝縮させるフードドライヤー

ヘルシーなドライフードが自宅で簡単&たっぷり作れ

ダイアモンドヘッド

ROOMMATE ヘルシーフードドライヤー EB-RM33A

実売価格6980円

最大12時間のタイマー付きフードドライヤー。5段トレイを備え、一度に大量のドライフードができます。温度設定は35〜70℃で、低めの温度設定で、酵素やビタミンが豊富と話題のローフードも作れます。●サイズ/質量:約W303×H237×D248㎜/約1.87㎏

↑冷蔵庫に余った野菜や果物をたっぷり乾燥。食材をムダなく使えます

 

ヘルシーフードドライヤーの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4.5

洗いやすさ:★×4

コスパ:★×4

「薄く切った食材を並べて温度設定するだけで、買いすぎた野菜や果物が絶品ドライフードに。しっかり水気を拭き取って乾燥すれば、ほぼお手入れ不要」(平島さん)

 

チェックその6 油分オフのホットプレート

肉の余分な脂を落としふっくらジューシーに焼ける

レコルト

Home BBQ(オイスターホワイト/限定カラー)

実売価格9720円

テーブルでBBQスタイルを楽しめるクッキングプレート。250℃まで温度調節できる強力ヒーターを搭載、プレート穴から水を張ったトレイに脂を落とし、肉をヘルシーかつジューシーに焼き上げます。●サイズ/質量:約W420×H165×D230㎜(収納時)/約2.95㎏

↑肉や野菜など好きな食材を並べて、自宅にいながら本格BBQを堪能

 

【Home BBQの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4

操作性:★×4.5

洗いやすさ:★×3

コスパ:★×4.5

「グリルプレートは波型なうえに穴付きで、余分な脂が落ちて油ハネも少なく使いやすい。洗うパーツが3つあってやや面倒ですが、汚れ落ちは良好です」(新井さん)

就活/新生活を前にAmazonランキングに変動アリ! 「身だしなみ家電」の定番アイテムが続々と急上昇中

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホーム&キッチン」のランキング(集計日:2月21日、午前)を紹介していこう。

 

アスリートの美しい肌に大注目!?

●1位「フィリップス メンズシェーバー 5000シリーズ S5212/12」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

フィリップスの電気シェーバーが急上昇。10位にはパナソニックのフェイスシェーバーもランクインしており、髭そり関連のグッズが人気を集めている。新生活や就活が始まるこの時期には、こうしたアイテムは上昇傾向になるが、今年も本格化してきたようだ。

 

髭のケアといえば、平昌五輪で金メダルを獲得したフィギュアスケート選手・羽生結弦の肌が綺麗すぎるとネット上で話題に。テレビのインタビューでアップになった羽生選手の顔を見て、「肌が綺麗すぎる… 髭とか生えるのかな」「羽生選手が何で髭をそっているのか凄い気になる」「羽生結弦くんは清潔感が魅力的だなぁ」と興奮する声が相次いだ。

 

羽生選手の美肌に刺激を受け、シェーバーの購入に走ったファンも多いのかも?

 

●2位「正規品 グリニーズ プラス エイジングケア 60本入り(30本×2) 超小型犬(体重2から7kg)/高齢犬(7歳以上) ボックス」

●3位「シャープ 加湿空気清浄機 プラズマクラスター ~13畳/空気清浄 ~23畳 ホワイト KC-F50-W」

●4位「京セラ ダイヤモンドシャープナー DS-20S」

●5位「サーモス 水筒 真空断熱 ストローボトル 400ml スカイブルー FHL-400F SKY 保冷」

●6位「京セラ 【シャープな切れ味でざくざくおろす】セラミック 大根 おろし器 CD-18」

●7位「スコッチブライト ふきん セルロースクロス 2枚 CCL-PB」

●8位「Bengoo はかり 電子秤 デジタルスケール 皿はかり クッキングスケール 精密 計量秤 超小型 キッチン用 0.1gから3000gまで計量可能 風袋機能 オートオフ機能」

 

パワフルスチームが洋服のシワを綺麗に!

●9位「パナソニック 衣類スチーマー ピンクゴールド調 NI-FS530-PN」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

洋服のシワが簡単にとれる衣類スチーマーの注目度がアップ。ハンガーにかかったシャツに蒸気を吹きかければ、短時間でパリッと整った状態に戻せる。さらに同アイテムは蒸気の噴射面がフラットなので、アイロンのように直接プレスする仕上げも可能。

 

購入者からは「冬はニットにも使えるから助かる」「焼肉の匂いが移ったカーディガンに使ったら匂いがとれた!」「お出かけ前にササッとシワとりできて便利」と好評の声が相次いだ。

 

洋服のケア特集をした、2月14日放送の「ヒルナンデス!」もネット上で注目を集めている。同日の放送では、白洋舎のクリーニング工場の業務を紹介。「家でもできるシミ抜き簡単ワザ」や「毛皮はトウモロコシの粉で洗う」といった、視聴者驚きのテクニックが多数登場した。アイロンがけ日本一という従業員がその腕前を披露するシーンもあり、「アイロンかけたくなってきた!」「今回のヒルナンデスは勉強になるな」と視聴者からは大好評。

 

●10位「パナソニック フェイスシェーバー フェリエ 緑 ES-WF40-G」

 

シェーバーやスチーマーなど、様々なアイテムに注目が集まった今回のランキング。次回は一体どんなアイテムが急上昇するのだろうか。

電動ハブラシで後悔しない「買いのポイント」がわかったぞ! 最新3大モデル「6項目徹底比較」を総まとめ

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、ぜひ電動歯ブラシを検討すべき。歯垢除去やステイン(着色汚れ)のケアに高い効果を発揮し、時短にも役立ちます。本稿は電動歯ブラシの主要メーカー3社(ブラウン オーラルB、フィリップス ソニッケアー、パナソニック ドルツ)の最上位モデルを徹底検証した連載企画の第3回。第1回では「歯垢除去力」「磨き心地」「ブラッシングモードのバリエーション」をチェックし、第2回では、「サポート機能」「充電のしやすさ」「設置性」の6項目をチェックしてきました。今回はそれらの検証を踏まえたうえで、項目ごとに各モデルがどんなユーザーにおすすめか、考察していきたいと思います。

20180129-s1 (16)

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

20180129-s1 (2)

ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万4800円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(回転式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

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フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してくれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間●使用時間:約56分(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

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パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【検証のまとめ】

[歯垢除去力]

歯並びが悪い人にはヘッドが小さいブラウン、パナソニック

「歯垢除去力」については、今回は各モデルでブラッシングしたあと歯垢染色剤を塗って磨き残しをチェック。筆者が行ったテスト結果では、僅差ながら最も磨き残しが少なかったのがパナソニック。次いでブラウン オーラルB、フィリップスの順番でした。

↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです↑パナソニックのヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです

 

パナソニックとブラウン オーラルBはヘッドが小さく、歯の一個一個を、歯間と歯ぐきのキワを意識しながら磨きやすいこと、裏側の歯間など磨きにくい場所をピンポイントで狙いやすいことが好結果につながったようです。一方、フィリップスはヘッドが大きめで、意識しないでブラッシングすると歯磨きがやや雑になるのと、犬歯の隣の前歯の裏など大きなヘッドだと届きにくい場所があったために、やや磨き残しが多くなりました。ただし、これは歯並びが悪い筆者の場合です。

↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します↑ブラウン オーラルBの「やわらか極細毛ブラシ」。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します

 

歯並びがキレイで歯ぐきに負担をかけたくない人はフィリップス

この結果を踏まえると、女性など歯が小さめな人や、歯並びが良くない人はパナソニックやブラウン オーラルBがおすすめ。歯並びが比較的キレイな人、また、大きなブラシだと圧力が分散されるので、歯ぐきに負担をかけたくない人にはフィリップスがおすすめといえます。

 

ただ、これらの差はブラッシングのちょっとしたテクニックで十分補えるもの。実際筆者は、磨き残しをしがちな部分を特に意識して磨くようにした結果、フィリップスでもすぐに他機種と遜色ない歯垢除去を実現できました。磨き残しをしがちな部分を知るには、後述するアプリが有効です。

↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です↑フィリップスのプレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です

 

[磨き心地]

総合的な振動の強さはブラウン、パナソニック、フィリップスの順

ブラッシングの歯や歯ぐきにかかる圧力でいうと、最も強力だったのはブラウン オーラルBの「プロクリーン」モード。回転運動に上下振動も加わり、歯垢を力強く除去している印象でした。次に強力だったのはパナソニックの「Wクリーンモード」で、これもヨコ振動に上下振動(タタキ振動)が加わったモードですが、ブラウン オーラルBよりヨコ振動が強く、上下振動が弱い印象でした。一方フィリップスはヨコ振動のみで、総合的な振動強度は一番弱めですが、ヨコ振動のみの強さでは最も強力でした。

↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました ↑ブラウン オーラルBでのブラッシング

 

ちなみに、どの機種も基本の歯垢除去用モードでは3段階の強度が選べます。つまり、通常の歯垢除去をメインに考えるならどのモデルも弱く調整できるので、強い刺激が苦手な人でも安心です。

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

フィリップスはブラッシングが自動で切り替わるモードが便利

歯磨きモードのバリエーションは、どのモデルも基本的には同じ。基本の「歯垢除去」モードがあるほか、ホワイトニング、歯ぐきケア用モード、舌磨きモードなどを搭載しています。ブラウン オーラルBは「プロクリーン」など強さが3段階の歯垢除去モードに加え、「ホワイトニング」「歯ぐきケア」「舌クリーニング」の3モードを搭載。

 

一方、フィリップスは歯垢除去用の「クリーンモード」のほか、ステイン除去力の強い「ホワイトプラスモード」、歯垢除去運転と歯ぐきケアがセットになった「ガムヘルスモード」、歯と歯ぐきの間のケアに適した「ディープクリーンプラスモード」、「舌磨きモード」を搭載しています。付属のヘッド(4種類を用意)をハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、ヘッドに応じた最適なモードに自動設定する機能も便利です。「ホワイトプラスモード」と「ガムヘルスモード」は、2種類のブラッシングが組み合わされ、一定時間が経つと自動で切り替わるのが特徴。自分で切り替える手間が不要なのがメリットです。

↑フィリップスのモード↑フィリップスのホワイトプラスモード選択時。ホワイトプラスモードは、ステイン除去の動作のあと、歯を磨き上げるモードです

 

パナソニックは、歯垢除去用に「Wクリーン/ノーマル/ソフト」の3モードを搭載。さらに歯ぐきケアに適した「ガムケア」モードと歯の着色が気になる人向けの「ステインオフ」モードも搭載しています。なお、パナソニックはボタンが1つで、他の2モデルと違い、電源ボタンがモード選択ボタンを兼ねています。その1つのボタンが運転開始後、約5秒までは操作モードの切り替えボタンになり、5秒後からはOFFボタンに変わります。そのため、運転スタート後にすぐ止めたいとき、何度か連続でボタンを押す必要があるのです。停止した状態でモードが変えられないのもやや不便。ただし、そのぶん本体の重さは約110gと3モデルの中では最も軽く(ブラウン オーラルBは本体約133g、フィリップスは本体約144g)、ハンドル部分も細身で扱いやすいです。

 

パナソニックは多彩なブラシできめ細かいケアが可能

ブラウン オーラルBに同梱の歯ブラシは「マルチアクションブラシ」と「やわらか極細毛ブラシ」の2種類ですが、別売で歯間用ブラシやホワイトニングブラシも用意、よりきめ細かなオーラルケアに対応できます。一方、フィリップスは最初から「歯垢除去用」「歯ぐきケア用」「ホワイトニング用」「舌磨き用」の4種類のブラシを付属しています。

 

パナソニックは6種類の多彩なブラシを標準搭載。通常の歯垢除去から歯周ポケットケア、磨き残しの多い歯と歯のすき間を専用のブラシでより丁寧に手入れすることができます。さらにステインケアも歯垢除去と同時にできるブラシのほか、専用ペーストを使った集中ケアができるアタッチメントも付属。なお、歯ぐきケアは「シリコンブラシ」で、舌のケアはステインオフブラシの背面を使い、「ソフト」モードで行います。

↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています↑パナソニックの付属ブラシ。写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています

 

これら各モデルの違いを考えると、ブラウン オーラルBは手動でモードを切り替えて、歯垢除去もホワイトニング、歯ぐきケアもある程度自分のペースで行いたい人向き。フィリップスは電動歯ブラシまかせで効率的よくオーラルケアしたい人に最適です。一方パナソニックは、多彩なアタッチメントを使って、歯科医院でやってもらうようなしっかりしたケアを自宅でやりたい人におすすめと言えます。

 

[サポート機能]

時間経過の通知機能、押し付け防止機能は全モデルが装備

より磨き残しの少ない効率的なブラッシングをサポートする機能としては、歯磨きの時間経過を知らせる機能は各モデルが搭載。ブラウン オーラルBとパナソニックは30秒ごと、フィリップスは20秒ごとに音や振動の停止、ライトの点滅で通知します。口内を2分で歯磨きする場合、口の中を4分割して30秒ずつ、あるいは6分割して20秒ずつ丁寧に磨くことを意識しやすいメリットがあります。

 

また、歯や歯ぐきへの過度の負担を減らすブラシの押し付け防止機能も、3モデルすべて採用。ブラウン オーラルBとフィリップスはライトによる注意喚起型、パナソニックは自動で振動を弱めるタイプです。パナソニックに関しては、歯磨きのスタート時は弱い振動からスタートし、約2秒かけて設定の振動まで強める「ソフトスタート機能」を採用しているのがユニークです。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑ブラウン オーラルBの押し付け防止機能。手の甲にブラシをギュッと押し当ててみると、センサーが反応して本体のスマートリング(ブラシの根元のランプ)が赤く光ります

 

ブラウン、フィリップスはアプリで磨き残しやすい部分を推定できる

さらに、ブラッシングをサポートするうえで有効なのが専用アプリとの連携機能。ブラウン オーラルBとフィリップスがアプリ連携に対応し、歯磨きの達成度のおおまかな把握ができます。歯ブラシの位置情報による判定であり、実際に歯垢の取れ具合をチェックしているわけではないのですが、歯垢染色剤などを塗布する手間も不要で、どこに磨き残しが多いかを推定できるのが便利です。

↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です↑フィリップスのアプリ画面。センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です

 

また両機種とも、ブラッシング後にはデンタルフロスなどを行ったかまでリマインドしてくれます。電動歯ブラシの高級モデルは歯垢除去力が高いとはいえ、歯垢を完全に除去できるわけではありません。特に歯間には磨き残しが残りがちで、デンタルフロスを使った“仕上げ掃除”は重要。そういうことを理解はしていてもついつい面倒臭がる人に、リマインド機能は有効です。

↑メニューの設定画面。↑ブラウン オーラルBの設定画面。集中ケアの設定やデンタルフロス、舌クリーニングなどのリマインドも設定できます

 

一方、パナソニックはアプリとの連携はできません。ただ、アタッチメント豊富な同製品を使いたいという人は、オーラルケアへの意識が高いはず。電動歯ブラシのアプリには、丁寧な歯磨きへのモチベーションを喚起するため、という目的が多分にあるので、そうしたモチベーションをすでに持っている人には、アプリは特に必要ないともいえます。

 

以上のことから、よりきめ細かいオーラルケアを心がけたいと思いつつ、モチベーションを常に高く持ち続ける自信のない人はブラウン オーラルBやフィリップスがオススメ。多彩なアタッチメントを駆使してオーラルケアしたいというやる気が十分ある人にはパナソニックがオススメといえます。

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電機能ではパナソニックが最も優秀

充電時間を比較すると、最も優秀なのは約1時間で満充電できるパナソニック。ブラウン オーラルBが12時間、フィリップスが24時間かかることを考えると、その差は歴然です。また、パナソニックは完全にバッテリー切れした状態から2分充電するだけで1回の歯磨きができるクイックチャージ機能を持ち、「充電忘れた!」というトラブルがあっても即座に対応できます。

↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます。ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます↑パナソニックの充電中の状態。充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます

なお、今回の3モデルはどれもリチウムイオン電池を採用し、継ぎ足し充電してもバッテリー性能が劣化しにくいのが特徴。常にコンセントを挿している状態なら、特に充電時間を気にする必要はないでしょう。

 

フィリップスのグラス型充電器は見た目がオシャレ

充電の仕方で特徴的なのはフィリップスとパナソニック。フィリップスはハンドル収納用のグラスを充電器台の上に設置し、グラスにハンドルを入れるだけで充電が始まって見た目にもオシャレです。パナソニックは充電台のリングにハンドルを挿すフロート型(浮いている状態)でこれまたオシャレ。突起のある充電台と比べ、水滴や汚れをサッと一拭きできれいにできるのも魅力です。一方、ブラウン オーラルBは、ハンドル底部を充電台の突起に挿して立てるオーソドックスなスタイル。他の2モデルに比べるとオシャレ度は低めですが、「充電しやすさ」ではほとんど差はありません。

↑フィリップスのグラス型充電機↑フィリップスのグラス型充電器

 

ブラウンは充電器にブラシホルダーを一体化できる

充電台の設置性はどれも優秀。ブラシホルダー一体型のブラウン オーラルBはややスペースを取ります(約14×9cm)が、ブラシホルダーを外して使うなら充電台が約6.3×4.6cmと省スペース。また、フィリップスのハンドル収納用グラスは設置スペースは約8×8cm、パナソニックの充電台は直径約7cmとなります。なお、パナソニックはブラシスタンドと充電台が分かれており、ブラシスタンドは軽いので、安定感はいまひとつ。フィリップスはブラシホルダーが付属しないので、自分で用意する必要があります(ブラシホルダー付属モデルもあり)。

↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです↑ブラシホルダーと組み合わせた上体のブラウン オーラルBの充電器。ブラシホルダーを外して使うことも可能です

 

↑スタンドにブラシをセット。スタンドが軽量な割には安定していました↑8本のブラシが収納できるパナソニックのブラシスタンド

 

ブラウンはトラベルケースにスマホ充電用のUSB端子を装備

ちなみに、出張や旅行に持って行く場合、ブラウン オーラルBとフィリップスに付属するトラベルケースに充電機能がついていますが、パナソニックにはついていません。ただ、パナソニックもフル充電すればWクリーンモードで45分(1日2回2分の使用で約11日間)、その他のモードで90分(1日2回2分の使用で約22日間)使えるので、よほどの長旅でなければ心配なさそう。それでも心配な人は(充電台も持って行くか)ブラウン オーラルBかフィリップスを選ぶのがいいでしょう。なお、ブラウン オーラルBは、トラベルケースにスマホ充電用のUSB端子を装備しているのが便利です。

↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込んでスマホホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます↑ブラウン オーラルBのトラベルケース。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込むと、スマホのホルダーに。これを洗面台に置けば、アプリ機能も使いやすいです

 

【結論】3モデルの主なポイントまとめ

主なポイントをまとめると、ブラウン オーラルBは、歯が1本ずつ磨けるイメージの小さめのヘッドが好みで、より強い振動を求める人。オーソドックスなモードを手動で切り替えてじっくり磨きたい人。また、専用アプリで磨きのクセなどをチェックしつつ、ハブラシのモチベーションを高めたい人。安定感のあるブラシホルダーが付いたシンプルな充電器を好む人。充電機能付き&USB端子付きでスマホ充電もできるトラベルケースが欲しい人などにおすすめといえます。

 

続いて、フィリップスは、ブラシが大きめなので、歯並びが比較的キレイで、ブラシ圧力が弱めが好み、かつそこまで強い振動が必要ない人。モード切り替えはブラシのセットだけで自動設定できるほか、2種類のブラッシングを組み合わせたモードもあるので、ある程度モード切り替えの手間を省いてブラッシングしたい人。専用アプリで磨きのクセなどをチェックでき、充電器にもオシャレを求める人、USBで充電できるトラベルケースが必要な人などにおすすめです。

 

一方、パナソニックは、歯が1本ずつ磨けるイメージの小さめのヘッドが好みで、ある程度強めの振動が好みの人。オーソドックスなモードを手動で切り替えてじっくり磨きたい人。アプリは必要ないが、6種類の多彩なブラシで歯科医のようなしっかりしたケアをしたい人。オシャレで手入れのしやすい充電器を求めており、細身でコンパクトなボディが好み。かつ携帯ケースもなによりコンパクトさを重視する(充電機能は不要)という人などにおすすめとなります。

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歯は食べ物の味を左右し、見た目にも大きな影響を与える大事な部分。いったん傷めてしまうと、元通りに治すことはできないだけに、何よりも日ごろのケアが大事です。ぜひ本稿を参考として最適なケア・パートナーを選び、健康な歯を長くキープしてくださいね。

最新電動ハブラシの「アプリ連携」って実際どう? 「充電」の違いは? 3大ブランドの「磨き性能以外」徹底比較を8000字でレポート!

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、電動歯ブラシを検討してみてはいかがでしょうか。本稿は、なかでも人気の3ブランドであるブラウン オーラルB、フィリップス ソニッケアー、パナソニック  ドルツの最上位モデルを取り上げ、その実力を比較・検証する連載企画の第2回。前回は各モデルの「歯垢除去力」と「磨き心地」、さらに「ブラッシングモードのバリエーション」をチェックしましたが、今回は「磨き」以外の部分を検証。より効率的で快適なブラッシングを実現する「サポート機能」と、各モデルの「充電のしやすさ」「設置性」について見ていきましょう。

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

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ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万4800円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(回転式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

20180129-s1 (5)

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●使用時間:約56分●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

20180129-s1 (9)

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【テストの内容はコチラ】

「サポート機能」はブラッシング/オーラルケアをより快適かつ適切に行えるようガイドしてくれる機能をチェック。特にスマホアプリとの連携機能については、詳しく見ていきます。

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「充電のしやすさ」については、充電時間や充電までの手順をチェックします。さらに「設置性」は本体と替えブラシの収納のしやすさ、設置場所がコンパクトに収まるかを吟味します。合わせて、収納ケースの機能もチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

ブラウン オーラルB

ジーニアス9000

D7015256XCTBK

[サポート機能]

「プロフェッショナルタイマー」が30秒ごとに時間経過を知らせる

本製品は口内を上下・左右に4分割、各30秒ずつ磨いて合計2分でブラッシングを終了するスタイルを推奨。そのために、30秒ごとに一瞬回転速度を緩め、ハンドル上部ライトを点滅させて、時間経過を知らせる「プロフェッショナルタイマー」を搭載しています。このほか、推奨ブラッシング時間の2分が経過すると、回転速度の変化とライト点滅で知らせる「2分間タイマー」に切り替えることも可能です。

 

また、本製品には歯や歯ぐきへのブラシの押し付けすぎを防止する「押し付け防止センサー」も装備。ブラシを強く押し付けるとライトが赤く点滅すると同時に回転速度に一瞬ブレーキがかかります。押し付ける強さは、かなり強めに押し当てないとライトが赤く光りませんでした。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑手の甲にブラシをギュッと押し当ててみると、センサーが反応して本体のスマートリング(ブラシの根元のランプ)が赤く光ります

 

アプリとの連携で歯の磨き残しや同じ場所の磨きすぎを防止

そして本製品最大の注目ポイントといえるのが、専用アプリとの連携機能。「Oral-B」アプリ内に歯磨き中のブラシのポジション検知機能を搭載し、本体に内蔵のモーションセンサーとスマホのカメラ機能を使って「いまどこを磨いているか」を検知。歯の磨き残しや同じ場所の磨きすぎが防げます。

↑メニューの設定画面。↑設定画面。集中ケアの設定やデンタルフロス、舌クリーニングなどのリマインドも設定できます

 

↑ブラッシング時には、洗面所の鏡にスマホ用ホルダーを取り付けます。吸盤式でしっかり貼り付き、安定感があります↑ブラッシング時には、洗面所の鏡にスマホ用ホルダーを取り付けます。吸盤式でしっかり貼り付き、安定感があります

 

また、ブラッシング終了後にデンタルフロスは行ったか、舌クリーニングはしたか、マウスウォッシュは行ったか、と聞かれるので、自然と口の中をトータルケアするようになります。すべての行程が終了した後には、歯の磨き方を採点してくれるので、毎日の歯磨きのモチベーションもアップ。ブラッシング時間の確認もできます。

↑アプリ上で「ポジション検知機能」を起動し、「カメラの設定」を押したあと、画面中央の円の中に顔が入るように顔の位置を調整します。設定後に磨き始めると、口内を6分割した青の円形表示が徐々に白く変化します。ときにはブラシの位置と白くなっている位置が微妙にずれることも↑アプリ上で「ポジション検知機能」を起動し、「カメラの設定」を押したあと、画面中央の円の中に顔が入るように顔の位置を調整します。設定後に磨き始めると、口内を6分割した青の円形表示が徐々に白く変化します。まれにブラシの位置と白くなっている位置が微妙にずれることも

 

↑アドバイスも↑ブラッシング時間のほか、「これらの場所は、もっとやさしくブラッシングしてください」などのアドバイスも表示してくれます

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電方法はシンプルでトラベルケースが充実

充電は歯磨き終了後に、ハンドルを充電器の突起にセットするというシンプルな方法。約12時間で満充電になり、そこから約48分運転できます。毎日2回、2分ずつ使った場合、約12日間使えることになります。充電器は、単体だと約6.3×4.6cm(編集部実測値)。ブラシホルダーと一体化して設置することができます。その場合、設置スペースは約14×9cmです。

↑充電器。本体の根元を↑充電器の突起に本体の底を差し込む形で充電します

 

↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです↑ブラシホルダーには最大4本のブラシを収納可能。写真のように、充電器と組み合わせることも可能です。ブラシの根元に付属の色付きのリングをつけておけば、どのブラシが誰のものかわかりやすいです

 

また、本製品には充電ができるトラベルケースも同梱。USBポートも装備しており、同時にスマホの充電も可能です。旅先で電源が限られているときは便利ですね。また、ふた部分にスマホが挟めるので、旅先でもアプリと連携してオーラルケアができます。

↑高級感のあるトラベルケース↑高級感のあるトラベルケースが付属。大きさは幅約7cm×長さ23.4cm×高さ3.9cm(編集部実測値)

 

↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込んでスマホホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます↑トラベルケースにはブラシを2本収納可能。ケース側面に電源アダプター用の端子とUSBポートを搭載し、歯ブラシとスマホを同時に充電することができます。ふたのスリット部分にスマホを差し込むと、スマホのホルダーに。これを洗面台に置けば、ポジション検知機能も使えます

 

エントリーその2

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

[サポート機能]

初めて使う人にうれしい「イージースタート機能」を搭載

本製品もブラッシングの時間経過を知らせる「ブラシペーサー機能」を搭載。20秒経つごとに運転が一瞬止まり、ビープ音が鳴ります。これにより、口内全体を同じペースで歯磨きすることが可能です。また、各モードごとにブラッシング時間が設定されていて、設定時間がくると自動停止するのも特徴。磨きすぎを防止するのが目的かもしれませんが、筆者のように設定時間よりやや長めにブラッシングしたいユーザーはいちいちボタンを押して運転再開しなければいけないのが面倒でした。「自動停止する」「しない」を選択できればよかったです。

 

さらに本製品は過圧防止センサーを搭載し、ブラッシング中に歯や歯ぐきに圧力をかけすぎると、ランプの点滅で知らせてくれます。手の甲に当てて確認したときは強めに押し付けないとランプが点滅しませんでしたが、実際に歯を磨いていると、ふとしたときにランプが点滅することが2~3度ありました。歯磨き中は、意外に力が入る瞬間があるようです。

↑過圧防止センサーが働くと、ハンドル底部のランプが紫色に点滅。同時にブラッシングの振動が変化します↑過圧防止センサーが働くと、ハンドル底部のランプが紫色に点滅。同時にブラッシングの振動が変化します

 

本製品は歯磨き時の振動の強さを3段階で調節できますが、そのほかに電動歯ブラシを初めて使う人で強い振動に慣れていない人のための「イージースタート機能」も搭載されています。この機能は使い始めは、最初の14回まで通常より弱い振動で歯磨きし、段階的に通常の振動まで強めていく機能です。

 

アプリ連携で磨き残しを減らし、より負担のないブラッシングに導く

また、本製品は「Philips Sonicare」アプリと連携し、より丁寧なオーラルケアをすることが可能。ハンドル部に内蔵されたセンサーが歯磨き中にどこを磨いているか検知するほか、ブラシの押し付けすぎや動かしすぎも記録して、より高精度で負担のないブラッシングに導いてくれます。

↑アプリの画面上で、磨くべき場所を白く囲って表示。ブラシを押し付けすぎるとアプリ内に注意喚起の赤いマークが現れます↑アプリの画面上で、磨くべき場所を白く囲って表示。ブラシを押し付けすぎるとアプリ内に「弱めてください」と注意喚起の赤いマークが現れます

 

ちなみにこのアプリでは、口内を6分割し、時間ごとに磨くべき場所を示すやり方を取っています。本製品が設定したペースに合わせて時間内に終了しなかった場合、リスタートしても「磨き残し」の判定がまたイチからになるので注意しましょう。

↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です↑センサーが口内各部位の歯磨き時間を計ってユーザーの歯磨きのクセをチェック。よく磨けた場所は白く、磨き残しのある場所は黄色で表示されます。歯の画像を3次元で表示することも可能です

 

アプリではこのほか、歯磨き終了後にデンタルフロスやマウスウォッシュ、舌磨きのリマインドも可能。また「爽やかな息」「健康な歯ぐき」「ホワイトニング」など、ユーザーごとに目標を設定すると、それに適したメニューを提示してくれます。

 

[充電のしやすさ/設置性]

スタイリッシュなグラス型充電器で設置スペースも少ない

本製品の収納・充電はとても手軽。充電器台の上に専用グラスをセットし、歯磨き終了後にハンドルを中に入れれば、自動的に充電が始まります。満充電までは約24時間かかり、約56分使用可能。1日2回、2分ずつ使うと、約14日間使えることになります。バッテリー切れから満充電まで丸一日かかるので、電源プラグはコンセントに挿したままにして、こまめに充電するほうが便利そうです。設置スペースは見た目にはグラス1個分と、とてもコンパクトです。ちなみに、グラスに水を汲んで口をすすぐ用途に使ってもOK。

↑専用グラスの底に窪みがあって、充電器台にぴったり装着可能。歯ブラシをグラスにただ入れているだけに見えるのに、しっかり充電もできるのがオシャレです↑一見するとただのグラスですが、専用グラスの底に窪みがあって、充電器台にぴったり装着可能。歯ブラシをグラスにただ入れているだけに見えるのに、しっかり充電できるのがオシャレです

 

設置スペースは充電器台が直径約6.6cmで、ハンドル収納用グラスが約8×8cm(編集部実測値)。ブラシホルダーは付属していなため、自分で収納用具を用意する必要があります。ちなみに「ダイヤモンドクリーン スマート」にはブラシホルダーが付属されている機種(HX9964/55など)もあるので、自分で用意するのが面倒な人はそちらを選んでもいいでしょう。

 

同梱のトラベルケースハンドルのほか、ブラシ2本が入ります。トラベルケースはUSB充電タイプで、パソコンなどの端子に繋いで充電が可能です。

↑トラベルケース。長さは約23×幅7×高さ5cm↑トラベルケース。幅約7cm×高さ約5cm×長さは約23cm(編集部実測値)

 

↑トラベルケースの底のフタを開けると給電用のUSBケーブルが↑トラベルケースの底のフタを開けると給電用のUSBケーブルが

 

エントリーその3

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

[サポート機能]

スタート時に振動を抑える「ソフトスタート機能」が面白い

歯の磨きすぎ防止については、本製品は注意喚起でなく、パワーを自動で弱める機能を採用。歯磨き中にブラシに強い圧力がかかると自動で振幅を抑制するため、普段はパワフルにブラッシングしつつ、歯や歯ぐきに過度な負担がかかることは回避できます。

 

歯磨き時間の通知は、30秒ごとに行います。運転開始後30秒経つと振動が一瞬停止してすぐ再開、これを2分まで続け、2分後には2回停止して、再び運転を続けます。筆者は口内を4分割して歯の表側、裏側、噛み合わせ部とブラッシングしますが、自分が30秒でどれくらい磨けるか、2分でどれくらい磨けるかがわかるのは便利でした。

 

そのほか、本製品で面白いのが「ソフトスタート機能」。これは歯磨きのスタート時は弱い振動からスタートし、約2秒かけて設定の振動まで強める機能。歯磨きが必ず弱い刺激から始められるので、適正なポジションを探るのに便利ですし、強い振動に慣れていない人でも使いやすいと感じました。また、この機能には歯磨き開始時の歯磨き粉の飛び散りを防ぐ目的もあります。

↑スタート時は↑「ソフトスタート機能」でスタート時に強く押し付けすぎる心配もありません

 

[充電のしやすさ/設置性]

充電時間の短さは圧倒的! 携帯ケースの携帯性はNo.1

本製品の充電台は直径約7cmの円形でとてもコンパクト。ハンドルを充電台のリングに挿すだけで充電を開始します。さらに驚くのは充電時間で、なんと1時間で急速充電でき、使用時間も「Wクリーン」モードで約45分、その他のモードで約90分と十分なスタミナです。万が一バッテリーがなくなっていても、2分充電すれば約2分間の使用(クイックチャージ)が可能です。

↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます。ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます↑充電リングにハンドルをセットすると自動で充電し始めます

 

ハンドルの底が浮いているので、水垢がつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れますハンドルの底が浮いているので水アカがつきにくく、充電台についた水滴や汚れも、さっと拭き取れます

 

ブラシスタンドは4本をセットできるものが2個付属しています。充電台と一体型でないため置き場所は自由が、軽量ですぐ動いてしまうのは気になります。ただし、見た目より倒れにくい作りになっているのが特徴です。

↑スタンドにブラシをセット。スタンドが軽量な割には安定していました↑スタンドにブラシをセットした状態

 

携帯ケースは充電機能がないので、旅行に持って行くときは充電台も持ち歩くか、家でしっかり充電しておく必要があります。素材はプラスチック製で高級感には欠けますが、軽量なうえ長さが18cm台と他の2機種に比べてコンパクト。携帯性を第一に考えるならこの大きさはメリットです。

↑携帯ケースにはハンドル(本体)のほかブラシを2本収納できます。↑携帯ケースにはハンドル(本体)のほかブラシを2本収納できます。幅約5.7cm×高さ3.8cm×長さ18.4cm(編集部実測値)

 

今回の検証のまとめ】

時間経過を知らせる機能、押し付けすぎ防止機能は全機種が装備

サポート機能に関しては、いくつか共通する機能がありました。まず、ブラッシング時間の経過を知らせる機能は全機種が搭載。ブラウン オーラルBとパナソニックは30秒ごと、フィリップスは20秒ごとにライト点灯や振動の変化などで知らせてくれます。特にパナソニックは30秒ごとの経過と2分経過を識別しやすいのが便利でした。また、フィリップスは各モードごとの時間が経つと強制的に運転終了。筆者のように自分のペースで磨きたい場合はやや不便に感じますが、できるだけムダなく短時間で歯を磨きたい人には、便利です。

 

ブラシの押し付けすぎ防止機能は全機種搭載。ブラウン オーラルBとフィリップスはライトと音(振動)で注意を喚起、パナソニックは注意喚起でなく自動でパワーダンすることで、歯や歯ぐきへの負担を減らします。どちらのタイプを選ぶかは、刺激が強いのが好みか否かの問題でしょう。

↑手の甲にブラシをギュッと押し当てると、センサーが反応↑ブラウン オーラルBを強く押し当てると、スマートリングが赤く光ります

 

そのほか、パナソニックは「ソフトスタート機能」が優秀。振動自体が3機種の中で最も控えめなうえ、同機能の採用で、電動歯ブラシ主審者でも多くの人が導入しやすいと思います。

 

アプリ対応のブラウンとフィリップスは自分のクセを把握するのに便利

アプリ連携はブラウン オーラルBとフィリップスが対応。歯磨きの達成度については、歯垢自体の取れ具合をチェックしているのでなく、ブラシの位置から磨いた時間を判断しているので、あくまで「参考」であり、歯垢染色剤によるチェックには及びません。ただ、大まかな歯磨きの達成度やユーザーごとの“クセ”は把握でき、面倒な手間も不要なので、利用価値は高いと思います。デンタルフロスなど歯磨き以外のケアもリマインドしてくれるので、ズボラな性格だけどアプリに指摘されたらケアする、という人には最適でしょう。

↑ブラウン オーラルBの↑ブラウン オーラルBの「集中ケア」設定画面

 

↑フィリップスの↑フィリップスのアプリ画面

 

パナソニックは今回の中では唯一アプリ連携に非対応。ただ、本体だけで歯磨きペースの確認はできますし、前回紹介したように、ポイント磨きブラシなど、豊富なアタッチメントが揃っています。トータルなオーラルケアを意識的に行える人は、アプリなしでも問題ないのかもしれません。

 

充電時間の短さはパナソニックがダントツで優秀

一方、充電に関してはパナソニックがダントツで優秀。充電時間1時間はブラウン オーラルBの12分の1、フィリップスの24分の1時間で、バッテリーが完全に切れていても2分充電すれば1回磨けるというのも安心です。付属のトラベルケースに充電機能がついていないのが気になりますが、1時間のフル充電で「Wクリーン」モードで約11日、その他のモードで約22日(1日2回、各2分で使用するとき)使えるので、1週間程度の出張にはまったく差し支えないといえるでしょう。

↑↑パナソニックの充電台

 

充電の手軽さではグラスに立てかけるだけのフィリップス

充電のしやすさではフィリップスが特に優秀。グラスに立てかけておくだけで充電開始してくれるのがスマートです。他機種もリングに挿したりスタンドに立てるだけで、手間なく充電できます。また、全機種ともリチウムイオン電池を使っていて、こまめに充電しても充電容量が落ちにくいのもうれしい点。ということで、歯ブラシ使用後は常に充電させておく状態で使うなら、満充電に時間のかかるブラウン オーラルBやフィリップスも、それほど問題にはならないとも言えます。

 

充電台の設置性について見ると、3モデルともほぼ問題なし。ブラシホルダー一体型のブラウン オーラルBのみややスペースを取ります(約14×9cm)が、ブラシを頻繁に替えないなら、ブラシホルダーを外してもOK。その場合はブラウン オーラルBの充電台が約6.3×4.6cmです。また、フィリップスのハンドル収納用グラスは約8×8cm、パナソニックの充電台は直径約7cmとなります。

↑フィリップスのグラス型充電機↑フィリップスのグラス型充電器

 

ブラシの収納に関しては、「ブラウン オーラルBは充電台とブラシホルダー一体型にするとやや場所を取る」「フィリップスはホルダー非搭載で別途用意する必要あり」「パナソニックはブラシスタンドが独立しているが、軽量で動きやすい」という特徴があるので、家族で共用したい家庭はこの点を考慮しましょう。

 

次回は第1回、第2回のまとめとして、各モデルがどんな人に適しているかを考えていきたいと思います。

最新電動ハブラシを「汚れ落ち」と「刺激」順に並べてみたら? 3大ブランドの「磨きの違い」が劇的にわかる9000字レポート

いつまでも歯の健康と美しさを保ちたいなら、電動歯ブラシを検討してみては? 高速振動や音波振動で、歯垢を効率的に除去できる電動歯ブラシは、正しく使えばオーラルケアの強力なツールになります。なかでも、各メーカーがその技術を惜しみなく投入した最上位機種は、歯垢除去だけでなく歯ぐきケアや歯のホワイトニング、舌ケアなどお口全体のケアに対応し、時短にも効果的です。

 

そこで今回は、電動歯ブラシ業界の3大ブランドとして知られるブラウン、フィリップス、パナソニックの最上位モデルを取り上げて徹底的に比較・検証。磨き心地や歯垢の除去具合、搭載モードのバリエーションやスマホアプリとの連携機能、操作性や設置性などを2回に分けてチェックしていきたいと思います。第1回となる今回は、基本の歯垢除去能力や磨き心地の違い、ブラッシングモードのバリエーションを見ていきましょう!

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

回転式の丸形ブラシで歯垢を浮かしすばやくかき出す

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ブラウン

オーラルB ジーニアス9000

D7015256XCTBK

実売価格2万7860円

歯科クリーニング器具から着想を得た丸形ブラシを採用した回転式モデル。「3D丸型回転テクノロジー」で、高速上下運動で歯垢をたたいて浮かし、 左右反転運動で浮いた歯垢をすばやくかき出す。押しつけ防止センサーを搭載し、ブラッシング時の圧力が強すぎるとランプが光って、歯と歯ぐきを傷めるのを防ぐ。歯磨き時のブラシのポジションを検知機能を装備し、歯ブラシとアプリを連携させることで、磨きグセを改善し、正しいブラッシングのガイドをしてくれる。歯垢をしっかり除去する「マルチアクションブラシ」と、歯ぐきをいたわりながら歯垢を取り除く「やわらか極細毛ブラシ」が付属。

SPEC●駆動方式:3D丸型回転(音波式)●最大左右反転数:1万500回/分●最大上下振動数:4万8000回/分●ブラッシングモード:6●充電時間:約12時間●使用時間:約48分(約12日間 ※1日2回、2分使用した場合)●付属ブラシ:2本●サイズ/質量(本体):W29×H241×D35mm/133g

 

エントリーその2

「音波水流」で歯間や奥歯など磨きにくい部分の歯垢も除去

20180129-s1 (5)

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

3万8830円

ブラシの超高速振動と幅広い振幅で「音波水流」を発生し、毛先の届きにくい歯間部や奥歯などの歯垢も除去。手磨きと比べ10倍の歯垢除去力を誇る。歯垢除去、歯ぐきケアなどに特化した4本のブラシヘッドが付属。各ヘッドをハンドルに装着すると、5つのモードのなかから、最適なモードに自動設定。専用アプリと連携し、上手なブラッシングや、一人一人のニーズに合わせたオーラルケアの方法を指導してれる。ブラシの押し付けすぎやハンドルの動かしすぎを検知して注意喚起するセンサーを搭載。スタイリッシュなグラス型充電器も魅力のひとつ。

SPEC●駆動方式:音波式●ブラシ振動数:約3万1000回/分●ブラッシングモード:5●強さ設定:3段階●充電時間:約24時間(約14日間 ※1日2回、2分使用した場合)●使用時間:約56分●付属ブラシ:4本●サイズ/質量(本体):W30.5×H255×D27.8mm/約144g

 

 

エントリーその3

ヨコ振動×タテ振動の「W音波振動」で歯周ポケットと歯間をしっかりケア

20180129-s1 (9)

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

2万6330円

従来の横振動に新たにタタキ振動が加わった「W音波振動」で高い歯垢除去力を実現。2つのモーターを搭載し、横振動で歯周ポケットに潜む歯周病の病原菌をかきだし、タタキ振動で歯間部の歯垢を強力に除去する。モードは「Wクリーン」モードのほか「ステインオフ」など合計5つのモードを用意するうえ、付属の6種類のブラシを使って、トータルなオーラルケアが可能だ。また、パワーコントロール機能でしっかりとした磨き心地を実現しながら、磨きすぎ防止も実現。リングに本体を挿し込んで充電する「フロートチャージスタイル」は、台座がフラットで手入れしやすい。

SPEC●駆動方式:W音波振動(音波式)●ブラシストローク数:横振動約3万1000回/分、タタキ振動約1万2000回/分●ブラッシングモード:5●充電時間:約1時間(クイックチャージ:約2分)●使用時間:Wクリーンモード時約45分、その他モード時約90分●付属ブラシ:6本●サイズ/質量(本体):W29×H235×D35mm/約110g

 

【テストの内容はコチラ】

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歯垢除去に最も適したブラシでの歯垢除去力と磨き心地をチェック。「歯垢除去力」は歯磨き後、市販の歯垢染色剤を歯に塗布してうがいし、磨き残しをチェック。磨き時間は、筆者の通常の歯磨き時間と同様、すべて約3分で比較しています。磨き方は、すべての歯を表側、裏側、噛み合わせ部の3方向から磨きました。

 

磨き心地」は、奥歯や歯の隙間、前歯の裏側など磨きにくい部位の磨きやすさのほか、電動歯ブラシの振動の強さ、ハンドルの扱いやすさも吟味しました。

 

ブラッシングモードのバリエーション」は、内蔵するモードの種類と特徴を検証。付属する歯ブラシの種類と使い心地も合わせて見てみました。

 

【テストの結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

オーラルB ジーニアス9000 D7015256XCTBK

[歯垢除去力/磨き心地]

3機種中で唯一の回転式で、歯と歯ぐきの間、歯間を同時に磨ける安心感あり

本製品には「やわらか極細毛ブラシ」と「マルチアクションブラシ」が同梱されています。「やわらか極細毛ブラシ」は約0.01mmの極細毛が歯のすき間や歯と歯ぐきの間に入り、歯垢を除去できるそう。一方「マルチアクションブラシ」は、ブラシ毛を16度に傾けて植毛しており、この角度により歯ぐきのキワまでブラシ毛が届いて歯垢を取り除けるとのこと。毛の硬さはマルチアクションブラシのほうが硬めです。

 

ともにメインブラシとして使える両ブラシですが、ブラウンは「やわらか極細毛ブラシ」をメインと考えているそうで、まずはこちらを使用。ブラッシングモードは回転力が最も速く、しっかり磨ける「プロクリーン」モードを選びました。

↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します↑やわらか極細毛ブラシ。先端が青い、外側の柔らかなブラシ毛が歯ぐきのキワにやさしく入り込んで汚れを取ります。中央の白と青のブラシ毛は外側よりコシがあり、歯面の歯垢をしっかり除去します

 

ブラウンの歯ブラシの特徴はサイズが小さく丸いことです。上下計28本の歯を表側、裏側、噛み合わせ部と各約1秒ずつ、計約3分ブラッシング。ブラシがちょうど歯1本分のサイズ感なので、それぞれの歯を意識しつつ磨けました。

↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました ↑歯磨きは口の中を上部左、右、下部左、右の4パートに分け、それぞれ表側、裏側、噛み合わせ部の順番で磨いていきました

 

歯磨きは歯のすき間と歯ぐきのキワを磨くことを意識して、ブラシを歯に軽く当てつつ磨き進めました。ブラウンの電動歯ブラシは、「ガッガッ」という感じで、たたくような振動を強く感じますが、これは回転(左右反転)振動だけでなく、上下振動が加わっているため。ただし、ブラシ毛が柔らかいため、歯ぐきなどへの負担はそれほど感じられません。

 

歯磨き後に歯垢染色剤を塗ったところ、上の歯は表も裏も、ほぼ歯垢が取れていました。一方下の歯は、筆者の歯並びがかなり悪いせいもあり、犬歯の歯のすき間と犬歯の隣の前歯の裏、前歯の先端が赤く染まりました。

 

本製品は3機種中唯一の回転式で、ひとつの角度で歯に当てるだけで歯と歯ぐきの間、歯と歯の間を同時に磨ける安心感があります。また、前歯の裏を磨く際にブラシを立てても、回転運動なので歯ぐきや歯間に入り込む角度が同じなのもメリットだと感じました。

 

ブラシが小さいので奥歯の奥にもスムーズに入り込みます。重さは133gで、手に持った感じはパナソニックよりやや重めですが、比較しなければ重く感じることはまずないと思います。何より手磨きと違い、ブラシを細かく動かす必要がないので、3分使ってもまったく疲れはなく、もう少し磨き続けたいと感じるほどでした。

20180129-s1 (34)↑手に持ったイメージ。重く感じることはありませんでした

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

「ホワイトニング」「舌クリーニング」なども含む合計6つのモードを用意

本製品は計6つのモードを搭載。先述の回転速度が速く上下振動も強い「プロクリーン」のほか、歯垢除去用では日常の歯磨きにオススメの「クリーン」モード、回転と振動がソフトな「やわらかクリーン」の3モードが選べます。また、ステイン除去に効果的な「ホワイトニング」モード、歯磨きしながら歯ぐきもマッサージできる「歯ぐきケア」、「舌クリーニング」モードも搭載しています。「ホワイトニング」モードは回転数を周期的に変化させて、汚れを除去しやすくしているのが特徴。「歯ぐきケア」モードも回転数を少なくしたうえに周期的に強弱をつけ、歯ぐきに心地いい刺激を与えてくれます。

↑各モードは起動ボタンの下の「∨」ボタンを押して切り替えます。モード表示は上から「プロクリーン/やわらかクリーン/ホワイトニング/歯ぐきケア/舌クリーニング」。何も表示がないときは「クリーン」モードです↑各モードは起動ボタンの下の「∨」ボタンを押して切り替えます。モード表示は上から「プロクリーン/やわらかクリーン/ホワイトニング/歯ぐきケア/舌クリーニング」。何も表示がないときは「クリーン」モードです

 

ちなみに、本製品に同梱の「マルチアクションブラシ」は、「やわらか極細毛ブラシ」と比べるとやや当たりが強く感じます。気になる人は、振動が弱めの「やわらかクリーン」モードを使ったほうがいいでしょう。筆者は歯に当てる圧力を弱めることで調整しましたが、歯ぐきへの負担はそれなりに大きくなったと感じました。なお、歯垢除去能力については、両者にそれほどの差は感じませんでした。

↑マルチアクションブラシ。ブラシの中央部は外側よりやや毛の長さが短めです。また、歯ぐきに当たりやすい外側のブラシ毛は比較的柔らかく、中央に行くほど硬めの毛になっています↑マルチアクションブラシ。ブラシの中央部は外側よりやや毛の長さが短めです。また、歯ぐきに当たりやすい外側のブラシ毛は比較的柔らかく、中央に行くほど硬めの毛になっています

 

エントリーその2

フィリップス

ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート

HX9934/05

[歯垢除去力/磨き心地]

ブラシがやや大きく、強めの振動を感じる

独自の「音波水流」技術を採用した本製品は、歯と歯の間など毛先が届かない場所もこの水流で磨けるのが特徴。歯垢除去に最適な「プレミアムクリーンブラシヘッド」はブラウンのオーラルBやパナソニックのドルツと比べると、やや大きめです。ブラシの毛もブラウンの「やわらか極細毛ブラシ」に比べるとやや硬めでした。

↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です↑プレミアムクリーンブラシヘッド。フィリップス・ソニッケアーのブラシはどれも、中央部が窪んだ凹面型で、ヘッド先端の毛がやや鋭角にカットされているのが特徴です

 

本製品はブラシをハンドルにセットすると、そのブラシの種類を自動認識し、最適な振動数にセットされます。「プレミアムクリーンブラシヘッド」を挿してみると「クリーンモード」が選択され、振動強度は3段階の「強」になりました(強さの調整は可能です)。そのまま実際に磨いてみると、ブラウンのような「ガッガッ」と当たる感覚はありませんが、かなり強めに振動する印象。ただ、歯ぐきに負担を感じるほどの強さは筆者は感じませんでした。ちなみに、この振動を強すぎると感じる場合は、手動で「中」「弱」に振動強度を調整することもできます。

↑「プレミアムクリーンブラシヘッド」をハンドル部に装着すると、自動で「clean」表示が点灯し、振動強度が3段階の「3」に設定されました。ON/OFFスイッチの下にはモード切り替えスイッチを装備。停止中に押すと「clean」モード以外を選択することも可能です。また、運転中に押すと、振動強度が切り替えられます↑「プレミアムクリーンブラシヘッド」をハンドル部に装着すると、自動で「clean」表示が点灯し、振動強度が3段階の「3」に設定されました。ON/OFFスイッチの下にはモード切り替えスイッチを装備。停止中に押すと「clean」モード以外を選択することも可能です。また、運転中に押すと、振動強度が切り替えられます

 

歯の表側と裏側には歯と歯ぐきの間に45°の角度でブラシを当て、噛み合わせ部は垂直に、前歯の裏は歯ブラシを縦にして磨きました。取扱説明書には「ひとつの場所を約2秒ずつブラッシングして」と書かれているので、ブラシが大きめなこともあり、2本をまとめて磨きました。

↑ブラシがやや大きめなので、2本をまとめて磨くイメージです↑ブラシがやや大きめなので、2本をまとめて磨くイメージです

 

ブラッシング後に歯垢染色剤を使うと、ブラウン同様、犬歯と前歯のすき間に磨き残しが目立つ結果に。また、歯の裏側もブラウンに比べると磨き残しがやや多かったです。やはりブラシが大きめなため、細かい場所にブラシ毛が届きにくかったのではないかと推測します。重さは144gですが、ブラウン同様、手に持って重いと感じることはありません。磨いている間に疲れを感じることもまったくありませんでした。

↑握ったイメージ。ハンドルの太さはブラウンとほぼ同じながら、長さはソニッケアーがひと回り大きくなっています↑握ったイメージ。ハンドルの太さはブラウンとほぼ同じながら、長さはソニッケアーがひと回り大きくなっています

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

5種類のモードを用意し、ヘッドの交換で設定が自動で切り替わる

本製品には歯垢除去用の「クリーンモード」のほか、ステイン除去力の強い「ホワイトプラスモード」、歯垢除去運転と歯ぐきケアがセットになった「ガムヘルスモード」、歯と歯ぐきの間のケアに適した「ディープクリーンプラスモード」、「舌磨きモード」を搭載しています。

↑モードを切り替えてすぐは選択したモードのみ点灯。その後2秒ほど経つと全モードがうっすら点灯し、手動でモードを切り替える際に確認がしやすいです↑モードを切り替えてすぐは選択したモードのみ点灯。その後2秒ほど経つと全モードがうっすら点灯し、手動でモードを切り替える際に確認がしやすいです

 

「ホワイトプラス」モードは最初の2分間で2種類の振動が2秒ずつ切り替わりながらステインを落とし、その後振動数が細かく上下する運転モードが40秒続きます。最後に現れる運転モードにより、歯を磨き上げて光沢を与えるのだそうです。

 

「ガムヘルスモード」は、最初の2分間は「クリーンモード」と同じ運転が続き、その後2つの振動が重なった波打つような振動が1分20秒続きます。この“波打つ振動”で、歯と歯ぐきの境目に刺激を与えます。なお、その“波打つ振動”で初めからブラッシングできるのが「ディープクリーンプラスモード」。「ガムヘルスモード」では2分経つと自動的に“波打つ振動”に変わるので、自分のペースで歯を磨きたい人は、最初「クリーンモード」で歯を磨いてから「ディープクリーンプラスモード」に切り替えて歯ぐきケアしてもよいでしょう。

 

歯ブラシの種類は先に紹介した「プレミアムクリーンブラシヘッド」のほか、「プレミアムガムケアブラシヘッド」「プレミアムホワイトブラシヘッド」「舌磨きブラシヘッド」を同梱。どれもハンドルに挿すだけでブラシに合ったモードに自動的に切り替わるので便利です。

↑ヘッドはハンドルに挿すと専用モードに切り替わるのでヘッドの種類がわかりますが、ヘッドの根元にクリーンブラシは「C3」、ガムケアブラシは「G3」、ホワイトブラシは「W3」とイニシャルが書いてあり、これで識別することができます↑付属の4種類のブラシ。ヘッドの根元にあるアルファベットと数字の組み合わせは、ブラシ名と推奨の強さを示しています。クリーンブラシは「C3」、ガムケアブラシは「G3」、ホワイトブラシは「W3」、舌磨きブラシヘッドは「T1」(※Tはtongue=舌の意味)

 

↑舌磨きブラシヘッド。凹凸部分を水で濡らし、舌に当てて前後に動かして汚れを除去します↑舌磨きブラシヘッド。凹凸部分を水で濡らし、舌に当てて前後に動かして汚れを除去します

 

エントリーその3

パナソニック

音波振動歯ブラシ ドルツ

EW-DP51

[歯垢除去力/磨き心地]

「ノーマル」の刺激はソフト。ハンドル部は細身で扱いやすい

本製品は、これまでの横振動に加え、ブラシが上下に動くタタキ振動が可能になったのが特徴。タタキ振動により、これまで以上に歯間部の汚れを除去しやすくなったようです。ヘッドも日本人の歯に合わせて小さめに作られています。

↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです↑ヘッドは小さめで、歯が1本ずつ磨けるイメージです

 

歯垢除去用には歯面、歯間の汚れを取りやすい「マルチフィットブラシ」と歯周ポケットの汚れ除去ができる「密集極細毛ブラシ」の2種類が付属。今回は「Wクリーン」モードで推奨される「マルチフィットブラシ」を選び、同モードで使用しました。

↑「マルチフィットブラシ」(左)と「密集極細毛ブラシ」(右)。どちらもブラシ毛の毛質は柔らかですが、「密集極細毛ブラシ」は先端に3mmの段差毛が採用されていて、歯と歯ぐきへの当たりがよりソフトになっています。また、段差毛は先端が細く尖っていて、歯周ポケット内により入り込みやすいそうです。↑「マルチフィットブラシ」(左)と「密集極細毛ブラシ」(右)。どちらもブラシ毛の毛質は柔らかですが、「密集極細毛ブラシ」は先端に3mmの段差毛が採用されていて、歯と歯ぐきへの当たりがよりソフトになっています。また、段差毛は先端が細く尖っていて、歯周ポケット内により入り込みやすいそうです。

 

「Wクリーン」モードは、「W音波振動」を使ったパワフルモードで、スタートから約2.5秒後にブラウンと同様のたたくような振動が始まります。ブラシの刺激の強さは3機種の中ではブラウンに次ぐ程度。フィリップス同様の磨き方で約3分磨いたあと、歯垢染色剤を塗布。下の前歯の噛み合わせ部の磨き残しはブラウン、フィリップスと同じ程度でしたが、犬歯周りの磨き残しは、3モデルの中では最も少なかったです。また、犬歯の隣の前歯の裏側も比較的きれいに磨けていました。

 

また、最初の1~2秒は弱い振動で運転スタートするので、電動歯ブラシに慣れていない人も比較的抵抗なく使い始められると思います。重さは約110gと3モデルの中では最も軽く、ハンドル部分も細身で扱いやすいと感じました。

↑ハンドルは持ち手の部分が細くデザインされ、手にすっぽりとなじみます↑ハンドルは持ち手の部分が細くデザインされ、手にすっぽりとなじみます

 

[ブラッシングモードのバリエーション]

強い振動の「Wクリーン」など5つのモードを搭載

本製品は、歯垢除去用に「Wクリーン/ノーマル/ソフト」の3モードを搭載。さらに歯ぐきケアに適した「ガムケア」モードと歯の着色が気になる人向けの「ステインオフ」モードも搭載。「ガムケア」モードは2種類の振動切り替えが反復して、歯ぐきを心地よく刺激してくれます。

 

少々気になったのは、ブラウン、フィリップスが電源のON/OFFとモード切り替えボタンが独立しているのに対し、パナソニックのみボタンが1個だったこと。パナソニックは、その1つのボタンが運転開始後、約5秒までは操作モードの切り替えボタンに。5秒後からはOFFボタンに変わります。そのため、運転開始してすぐに止めたいとき、何度か連続でボタンを押す必要があるのです。停止した状態でモードが変えられないのもやや不便。やはりボタン2個のほうが使いやすいと感じました。

↑運転中にボタンを押すたびにモードがチェンジ。ただし5秒以上経ってボタンを押すと運転終了になります↑運転中にボタンを押すたびにモードがチェンジ。ただし5秒以上経ってボタンを押すと運転終了になります

 

歯ブラシは6種類を付属し、3モデルの中では最も豊富。前述の「マルチフィットブラシ」「密集極細毛ブラシ」のほか、磨きにくい歯間用の「ポイント磨きブラシ」、歯ぐきケア用の「シリコンブラシ」、ステインケア用の「ステインオフブラシ」、ステイン集中ケア用の「ステインオフアタッチメント」が同梱されています。舌のケアはステインオフブラシの背面を使い、「ソフト」モードで行います。

↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています↑写真左からマルチフィットブラシ、密集極細毛ブラシ、ポイント磨きブラシ、シリコンブラシ、ステインオフブラシ、ステインオフアタッチメント。このほか、ステイン集中ケア用の「ステインクリーンペースト」も付属しています

 

【今回の検証のまとめ】

刺激はブラウンが最も強く、パナ、フィリップスが続く

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歯垢除去力に関しては、今回の検証で最も優秀だったのはパナソニック。次いでブラウン、フィリップスの順番でした。ただし、その差は小さく、また磨く人のクセによって、磨き残しの程度も変わってきます。逆に言えば、自分のクセを把握して、磨きにくい場所を念入りにブラッシングするよう意識するだけで、今回試した3モデルであれば、どれを使ってもほぼ汚れを除去できるでしょう。

 

磨き心地に関しては、最も刺激が強かったのがブラウン。次いでパナソニック、フィリップスといった順番。なお、パナソニックの「Wクリーン」モードは、たたくような振動があるぶん、性質としてはブラウンに似ています。また、どの機種も歯垢除去に関しては磨き強度を3段階で変えられます。

↑刺激が強めが好みなら、ブラウンがオススメ↑刺激が強めが好みなら、ブラウンがオススメ

 

1本ずつ磨く感覚が好みならブラウンかパナソニック

電動歯ブラシの扱いやすさに関しては、パナソニックが最も軽く、デザインもスリムで、より手にしっくりと収まる感覚がありました。とはいえ、他の2モデルも「扱いにくい」ということはありません。そもそも電動歯ブラシは手磨き用のブラシのように細かく動かす必要がないので、ブラウンやフィリップスの重さやサイズ感がそれほど問題になることはないと思います。

 

ただし、歯ブラシのサイズに関してはフィリップスが大きめで、初心者にはやや扱いづらい印象を持ちました。特に女性など歯が小さめの人は、歯の1本1本を意識しながらブラッシングしやすい丸型ヘッドのブラウンや小型ヘッドのパナソニックのほうが、使いやすいのではないかと思います。

 

ブラッシングモードはフィリップスが最も豊富

ブラッシングモードのバリエーションに関しては、その種類が最も豊富なのはフィリップス。表示されるモードは5種類と、ブラウンの6種類より少ないですが、ブラウンはそのうち3モードが「クリーンモード」の強度違いなのに対し、フィリップスは歯の部位と汚れの種類に応じたまったく異なる5モードを採用しています。さらにクリーンモードだけでなく、ホワイトプラスモードやガムヘルスモードなどすべてのモードで強度を3段階で変えられるのもメリットです。

↑フィリップスのモード↑フィリップスのモード選択時

 

パナソニックは多彩な付属ブラシが魅力

一方、パナソニックは、モードの数が5種類で、先述した通り、他の2機種と違って1つのボタンが電源のON/OFFとモード切り替えを兼ねており、やや不便を感じることも。ちなみに、5種類のモードのうち、「Wクリーン」モードがブラウンとよく似た刺激を実現しているのが特徴。刺激の種類としては、フィリップスとブラウンのどちらのタイプも搭載しているという見方もできるでしょう。また、歯ブラシの種類も豊富で、歯医者でやってもらうような丁寧な歯垢除去に対応できるのも魅力です。

 

次回は快適な歯磨きをサポートする機能、充電のしやすさや設置性、メンテナンス性について見ていきたいと思います。

↑パナソニックには6種類のブラシが付属↑パナソニックには6種類のブラシが付属

 

サイズを変えずに2倍の量を調理する「目からウロコの方法」とは? 一世を風靡した「ノンフライヤー」の新モデル登場!

2013年に登場し、「油を使わずに揚げ物ができる」として、健康志向のユーザーの間で大きな話題を呼んだ調理家電「フィリップス ノンフライヤー」。今回、発売元のフィリップス・ジャパンは、2018年1月19日(金)より、ノンフライヤーの新モデル「フィリップス ノンフライヤー HD9216/66」(実売価格2万9570円前後)を発売すると発表しました。

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「ダブルレイヤー」付属で従来比で約2倍の量が調理可能に

ノンフライヤーは、最高200℃の熱風を高速で対流循環させる「高速空気循環技術」により、食材全体を一気に加熱し、油を使わずに様々な食材を揚げることが可能。食品表面の湿度を3%まで下げることで、食材に含まれる油が表面をムラなく温め、外はサクッ、中はジューシーに仕上げることができます。

 

また、熱風の対流を加速させる「スターフィッシュ(ヒトデ)」デザインを、バスケットパンの底部に採用。食材の油で表面を均一に加熱することで素材の旨みを瞬時に閉じ込め、栄養分も逃がしません。本体バスケットのどこに食材を置いてもまんべんなく熱風を送り込み、食材をムラなく美味しく仕上げるのも特徴です。焦げつきにくいノンスティック加工で、食器洗い機でも洗えるのもポイント。

20180116-s4-4 (2)↑バスケットパンは焦げつきにくいノンスティック加工で、汚れがラクに落ちます。底部には「スターフィッシュ」デザインを採用

 

新モデルでは、2013年モデルで採用していたダイヤル式に戻して操作をシンプル化したほか、食材を2段に重ねられる「ダブルレイヤー」が付属することで、従来比約2倍の調理を実現しました。レイヤーとは「層」の意味で、要はバスケット内のカゴを2層にすることで、本体サイズを変えることなく調理量を倍化させたわけです。まさに「コロンブスの卵」的発想、目からウロコの方法ですね。

 

これといった新機能はありませんが、たくさん調理できるようなったことで、家族全員で油分を抑えた料理が楽しめるのはうれしい点。コンロを占領することなく、放っておけば料理ができるので、ホームパーティなどにも重宝しそうです。大人数が集まることが多いご家庭は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

20180116-s4-3↑新製品に付属するダブルレイヤー

 

フィリップス ノンフライヤー HD9216/66

●発売:1月19日●実売価格:2万9570円前後●サイズ/質量:W287×H315×D384mm/5.8kg●コード長:1m●容量/2.2ℓ・800g●温度調節:80~200℃●時間設定:0分~30分(30秒刻み)

家電のプロが「もっとも勢いがある」と感じたメーカーは? 2017年「注目の家電」と「業界の流れ」を振り返る!

2017年も各社からさまざまな家電製品が登場しました。なかでも、家電のプロの目から見て、いったいどんなアイテムが印象に残ったのでしょうか。前編では、IT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に調理家電について語っていただきました。後編となる今回は、調理家電以外で注目したアイテムや、2017年の業界の流れについてお話を聞いていきましょう!

 

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)

IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

パワー、持続力ともに高い「コードレスキャニスター掃除機」がいよいよ出てきた

――2017年、調理家電以外で「これは!」と思ったものはありますか?

 

安蔵 いよいよ出てきたな! と思ったのは、シャープと東芝から相次いで登場したコードレスキャニスターのクリーナーです。実は以前にも発売されたことがあったのですが、当時はパワーとバッテリー容量がいまひとつなのに、価格も安くなかったので普及しませんでした。今回、シャープと東芝から出た製品は、パワー、バッテリーともしっかり確保されていて、実用性は十分です。

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シャープ

コードレスキャニスター掃除機

RACTIVE Air(ラクティブ エア) EC-AP700

実売価格6万9480円

紙パック式のコードレスキャニスター掃除機。本体質量1.8kg、標準質量2.9kgの軽量ボディが特徴です。着脱式のバッテリーを採用し、予備バッテリーを用意すれば連続して運転できます(自動モードで約30分×バッテリー2個=約60分)。バッテリーパックは本体と離れた場所で充電が可能。サイクロン式の「EC-AS700」もあります。

 

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東芝

コードレスキャニスター VC-NXS1

実売価格10万9190円

独自開発のモーターにより、強力な吸引力を実現。自走式のパワーヘッドで、スイスイお掃除できます。標準モードで最長約60分の運転が可能。裏表のない二面式の本体も特徴。また、大容量のダストカップを装備したダストステーションが付属しているので、本体のダストカップのゴミ捨てが不要です。

 

――今回は普及すると思われますか?

 

安蔵 訴求の仕方次第ですね。コードレスキャニスターで裾野を広げるためには、新しモノ好きのユーザーに訴求するだけでなく、高齢者を含めたマジョリティに訴えねばなりません。そのためには、今までのキャニスターと同じ使い勝手を実現して、高齢者でも迷わず使えるようにし、なおかつ充電は「充電台に置くだけ」というシンプルさが求められます。シャープも東芝もここはクリアしているので、あとは「いかに認知を広げるか」ということではないでしょうか。

 

ロボット掃除機ではパナソニックのRULOが他社と差別化できていた

――ロボット掃除機市場はいかがでしょうか。

 

安蔵 色々と出ましたが、どれか1台を選ぶならパナソニックの「RULO(ルーロ)」を推します。

 

――あ、センサーを増やした新モデルでしたよね。

 

安蔵 はい。特に上位モデルのMC-RS800は、人工知能も搭載して、マッピングしながら間取りを学習して効率よく掃除します。このマッピングが面白いんですよ。一度間取りをマッピングすれば、スマートフォンの専用アプリから「エリア指定モード」を利用して、掃除してほしくない場所を指定できるんです。例えばペットがいる家庭なら、エサの置き場所を指定すれば、そこを避けて掃除してくれます。ルンバの場合はバーチャルウォールという機材を設置する必要がありますし、その他のメーカーでは、磁気テープを貼る必要があることも。磁気テープだと、さすがにリビングの見栄えがね……。その点、RULOならリビングに余計なモノを置くことなく、除外エリアを指定できます。これは、大きな差別化ができているポイントですね。

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パナソニック

RULO MC-RS800

実売価格12万9220円

独自の三角形状を採用し、部屋の隅のゴミにも強いのが特徴です。新機種ではレーザー、超音波、赤外線の3種類の障害物検知センサーを搭載し、壁や障害物にぶつからないようにお掃除。スマートフォンからの操作にも対応します。

 

エアコンではアイリスオーヤマのWi-Fi搭載が衝撃的

――空調関連ではいかがでしょう。印象的な製品はありましたか?

 

安蔵 ユニークさという意味では、日立の凍結洗浄エアコンは印象的ですね。なかなか真似できないだと思います。しかし、なんといってもエアコンで衝撃的だったのは、新規参入したアイリスオーヤマがWi-Fiを標準搭載したこと。パナソニックやシャープも最上位のシリーズでは無線LANを内蔵していますが、アイリスオーヤマは8万~10万円台の低価格帯でWi-Fi搭載を実現し、業界を震撼させました。

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日立

ステンレス・クリーン 白くまくん

プレミアムXシリーズ
実売価格税込30万230円(※14畳タイプRAS-X40H2)

熱交換器の自動お掃除機能「凍結洗浄」は、熱交換器をいったん凍らせて霜を蓄え、一気に溶かすことで、従来取り除くのが難しかったホコリやカビを洗い流す新方式。エアコン内部をキレイにして清潔な空気を送り出します。[くらしカメラ AI]で部屋を検知し、人がいない時間を選んで自動で洗浄するのも特徴。

 

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アイリスオーヤマ

IRW-2817C(10畳用)

実売価格10万7780円

Wi-Fiと人感センサーを標準搭載し、屋外からのスマートフォンでの遠隔操作を実現したルームエアコンです。低価格とWi-Fi搭載で大きな注目を集めましたが、現在は販売終了。

 

安蔵 エアコンを遠隔操作しようという動きは2012年ごろからあったのですが、当時は法律の問題で電源ONができず、普及に弾みがつきませんでした。法改正を受けて、各社とも電源オンに対応するようになったのですが、これまでずっと「オプション(別売)対応」でした。そこにアイリスオーヤマが先陣を切ってWi-Fiを標準搭載し、パナソニックとシャープが続いた形です。パナソニックとシャープは最上位モデルのみですが、来年は下位モデルにまで広げて欲しいところですね。もちろん、他のメーカーも追随してくるでしょう。

 

――遠隔操作とは、それほど便利なものなんですか?

 

安蔵 もちろん。できたほうが誰にとっても便利です。家に帰る前に部屋を涼しくしておきたい、あるいは暖かくしておきたいとは誰しも思うでしょう。ましてやペットを飼っていると、春先の気温が落ち着かない時期などは「暑くて苦しんでいないかな……」などと心配してしまいます。この心配がなくなるだけでも、導入する価値がありますね。個人宅だけでなく、アパートやマンションなどの集合住宅に導入すれば、賃貸物件のアピールポイントの1つになるはずです。ペット可の賃貸物件とは、特に相性がいいのではないでしょうか。

 

もうひとつ、遠隔操作といえば、洗剤と柔軟剤を自動投入するパナソニックの洗濯機が良かった。こちらもスマホとの連携が可能なうえ、洗剤の量を自動で計量してくれるので、帰宅時間に合わせて洗濯が終了するよう、スマホで設定できるようになっています。

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パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-VX9800

実売価格35万3620円

液体合成洗剤や柔軟剤をあらかじめ入れておけるタンクを搭載し、洗濯の際は最適な量を計算してタンクから自動で投入。手間が省けて洗剤の入れすぎなどもなくなります。外出先からスマートフォンで洗濯の仕上がり時間などを設定可能。

 

2017年は「見える化」の機運が高まった

――空気清浄機の分野ではいかがでしょう。

 

安蔵 これは、家電業界全体にも言えるのですが、2017年は「見える化」の機運が高まってきた印象があります。そもそも、空気清浄機というものは、本当に効いているのかがわかりづらい。メーカーもその点に配慮して、例えば運転状況が屋外からスマホで確認できるようにし、スマホアプリで空気の状況を示すことで、空気清浄機の効果を見せる……といった形で「見える化」を進めてきた印象ですね。ダイキン、シャープ、ダイソン、ブルーエアなどがこれに対応していますが、例えばダイキンの加湿空気清浄機「MCK70U」は、PM2.5、ホコリ、ニオイの3種類の汚れを6段階のレベルで「見える化」しています。今後はパナソニックなども当然対応してくるでしょう。

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ダイキン

MCK70U

実売価格5万7070円

独自のストリーマ技術を強化し、有害ガスの分解スピードや脱臭性能が2倍になりました。0.3μmの微小な粒子を99.97%除去するTAFUフィルターを新たに搭載。ルームエアコンと同じアプリで、スマートフォンから室内の空気を見える化。遠隔操作も可能です。

↑ダイキンのアプリ画面↑ダイキンのアプリ画面

 

安蔵 「見える化」という意味では、「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載した三菱電機の衣類乾燥除湿機「サラリ」が抜群に良かった。衣類乾燥除湿機では「一択」と言っていいと思います。

 

――「一択」ですか! どこがそんなにいいんでしょうか?

 

安蔵 「光ガイド」という機能がいい。これは、濡れた部分だけ検知して緑色の光で照らし、重点的に温風を当ててくれる機能です。これがあるだけで、「ちゃんと働いてくれているな」と、確認できるので、安心感がまるで違います。発想が面白いうえに理に適っている、という極めて良いプロダクトですね。また、フィリップスの電動ハブラシは、スマホと連携して正しく磨けているか、コーチングできるものが出ています。こちらも「見える化」のひとつと言えるでしょう。

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三菱電機

サラリ MJ-120MX

実売価格4万3090円

経済的なコンプレッサー方式を採用する衣類乾燥除湿機。約180cmのワイド送風で、洗濯物を一気に乾燥できます。温度、湿度、赤外線センサーを用いて乾き残りを見つけ、緑色の「光ガイド」を照射しながら集中乾燥します。

↑除湿をスタートしてから約5分ほど経過すると、濡れた箇所だけ検知して重点的に送風するのが特徴だ↑除湿をスタートしてから約5分ほど経過すると、濡れた箇所だけ検知して緑色の光で照らし、重点的に送風します

 

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フィリップス

sonicare(ソニッケアー) HX9964/55

実売価格3万8880円

4種類の高性能ブラシヘッドを備えた電動ハブラシ。スマートフォンの専用アプリで歯磨きをリアルタイムに追跡し、きちんと磨けているかどうかをセンサーでチェックします。

 

メーカーで「勢いがあるな」と感じたのはパナソニックとシャープ

――ちなみに、2017年、安蔵さんが「勢いがあるな」と感じたメーカーはどこですか?

 

安蔵 まずはパナソニックですね。先述の「ロティーサリーグリル&スモーク」「洗剤を自動投入する洗濯機」をはじめ、創業100周年で気合いの入った商品が数多く発表されました。私は毎週、家電を紹介するラジオ番組をやっているんですが、面白いモノを立て続けに出すものだから、紹介したいのがパナばかりになってしまって。こんなに続けて大丈夫か……と思ったこともあります。

↑前編でも紹介したパナソニックのパナソニック ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100(実売価格5万1230円)↑前編でも紹介したパナソニックのパナソニックの「ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100」(実売価格5万1230円)。かたまり肉を回転させて焼くことができるほか、オーブン、トースター、燻製器としても使用可能

 

もうひとつ際立っていたのが、実はシャープだと感じています。もともと、どん底の時期に「蚊取空清」や「ロボホン」などのチャレンジングな商品を出していましたが、これは凄いことですよ。2017年も、そのチャレンジ精神は健在。先述のコードレスキャニスター掃除機のほか、冷蔵庫の分野では大容量の500Lクラスで左右どちらでも開く「どっちもドア」を実現したモデルや、AIoT(※)に対応したモデルを開発しています。どっちもドア&AIoTモデルが出なかったのはちょっと残念でしたが、いずれ開発されるでしょう。また、効果は床置きの方がいい部分もあるとは思いますが、発想の面では天井に取り付けることで邪魔にならないLEDシーリングライト付きの空気清浄機、「天井空清」も面白いですね。さらに勢いのあったメーカーの次点を挙げるとすれば、低価格でWi-Fi搭載エアコンを出したアイリスオーヤマでしょう。

AIoT……AI(人工知能)とIoT(モノがインターネットを通じてクラウドやサーバーに接続され、情報をやりとりすること)を組み合わせたシャープの造語。単なるIoTではなく、ユーザーの好みを学習して提案するなどが可能となります

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シャープ

SJ-GX50D

実売価格30万5680円

クラウドサービス「COCORO KITCHEN」に対応したAIoT冷蔵庫。献立や食品保存方法などを教えてくれます。チルドルーム内を清潔に保つ高密閉構造の「プラズマクラスターうるおいチルド」を新採用。

 

――では最後に、2018年の家電がどのように進化していくか、予想をお願いします!

 

安蔵 意外性に欠けると思いますが、やはり期待したいのは家電のスマート化。いま、スマートスピーカーは一部のギークが楽しんでいるだけですが、できることが増えると魅力も増していきます。メーカーには、他社が対応したら自社も……というのではなく、「何が何でも対応してやろう」くらいの意気込みで対応してほしいです。極端な話をすれば、情報をやりとりするインターフェイスさえしっかり作っておけば、アプリの開発やアップデートはある程度「後追い」でもできるはず。そんなイメージで、開発スピードをどんどん上げていってほしいですね。

 

――魅力的な調理家電が数多く登場し、「遠隔操作」「見える化」などがキーワードとなった2017年。2018年も、「何だコレ!」と、我々の度肝を抜くような、斬新な家電に登場してほしいところ。みなさんもぜひ、新たなアイテムの登場に期待してみてください!

 

2017年の注目の調理家電を紹介した前編はコチラ

コレ、読まずに選んでホントにいいの? 電気シェーバー「ビッグ3」の違いがわかる「6項目徹底比較」を総まとめ

本稿は、電気シェーバーの主要3メーカー(ブラウン、パナソニック、フィリップス)の高級モデルを比較する連載(全3回)の最終回。第1回では、「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」を検証し、第2回では「操作性」「メンテナンス性」「付加機能」を比較検証してきました。今回はそれらの検証結果を踏まえ、各モデルがどんなユーザーにピッタリなのかを考えていきたいと思います。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

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パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

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フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【検証のまとめ】

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電気シェーバーで誰もが第一にチェックする項目はシェービングの性能。前回までのテストではそれを「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」の3項目に分けて検証しました。今回はその結果をもとに、各モデルを選ぶべきユーザーのタイプを考えていきたいと思います。

 

また、切れ味維持に重要な役割を果たすシェーバーの「メンテナンス性」に関しては、どの機種も高い清浄能力を持っていた一方、ランニングコストや手洗いをする場合の快適性に差が出ました。そこでメンテナンスについても、各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

さらに、毎日使い続けるうえで重要な要素である「操作性」と、利用シーンが広がる「付加機能」の種類も、改めて整理していきましょう。

 

<シェービング性能(シェービングの速さ/深剃り/肌への負担)>

「シェービング」に関しては、今回テストした3機種はどれもトップクラスの性能を誇っています。それを前提としたうえで、より厳密に各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

とにかく深剃りしたいならパナソニック

まず肌に負担をかけずに高い深剃り性能を求めるなら、パナソニックがオススメ。同機は3種5枚の外刃であらゆるタイプのヒゲを捕らえられ、毎分1万4000ストロークの高速駆動で濃いヒゲもスパッと剃り切るうえ、「5Dアクティブサスペンション」であらゆる形状の肌にピタッと密着。肌への摩擦抵抗を抑えたシェーピングができます。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

実際のところ、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がしました。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑パナソニックは、頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

また、同機はシェービングの速さも秀逸。3機種の中でも最もバランスの取れた機種だと言えます。ただし、お風呂剃りには非対応。その意味では、シェービングフォームなどは使わず、ヒゲ剃りをさっさと済ませたい人に最適です。

 

肌にやさしい速剃りを求めるならフィリップス

一方、深剃りはある程度のレベルでいいのでとにかく手早くシェービングを済ませたい人はフィリップスが最適。可動域が広い3つの丸型ヘッドが独立して動くことで、顔のあらゆる部分で肌の広い面積に接触。ヘッドを円を描くように動かしてシェービングすることで、外刃の「くの字」スリットにあらゆる角度からヒゲを導きカットします。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

また、敏感肌の人など、最も肌にやさしいシェーバーを探している人もフィリップスがオススメとなります。お風呂剃りやフォーム、ジェルを使ったシェービングにも対応し、「深剃り」以外はどれもトップクラスの性能を示しています。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

深剃り&お風呂剃りならブラウンがオススメ

深剃りでなおかつお風呂剃りやシェービングフォームを使ったヒゲ剃りを希望するならブラウンがオススメ。様々なヒゲに特化した5種類のカットシステムを搭載。毎分1万回の音波振動で普段皮膚の下に隠れたヒゲまで引き出してカットします。また、クッション性の高い4個の外刃がそれぞれ独立して可動し、顔の曲面に追随。また、本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象がありました。肌への負担はパナソニックと同レベルというイメージです。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

<メンテナンス性>

メンテナンスの手間に関しては、洗浄充電器を使う場合は、各モデルともシェーバーをセットして洗浄ボタンを押せば終了。ほかに必要なのは定期的な洗浄液(カートリッジ)の交換だけです。洗浄機能についても3機種とも遜色ない性能を見せました。違いが出てくるのがランニングコストです。

↑各社の洗浄充電器。左から↑各社の洗浄充電器。左からブラウン、パナソニック、フィリップス

 

「週1でいい」なら洗浄コストが最も安いのはフィリップス

まず、最もコストが安く、かつ洗浄液カートリッジの交換も少なくて済むのはフィリップス。週に1度洗浄した場合のコストは年間3000円で、カートリッジの交換も3か月に1回で済みます。ただし、この数字はメーカーが推奨する「週に1度の使用」という前提があってのもの。これを他機種の洗浄充電器と同じ1日1回の使用で計算し直すと、年間ランニングコストが約7倍=約2万1000円となり、交換頻度が約13日に1回になります。メーカーも推奨しない毎日の洗浄は必要ないかもしれませんが、「週に1度」という洗浄頻度は、毎日清潔な状態でシェービングしたい人には物足りないかもしれません。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

コストを抑えて毎日洗浄したいならパナソニック

シェーバーを毎日洗浄したい人で、洗浄のランニングコストを安く抑えたいなら、パナソニック・ラムダッシュES-LV9CXがオススメです。年間ランニングコストは約3200円。同機はカートリッジ交換式でなく、専用カップに水道水と洗浄剤を混ぜ入れて使うタイプで、洗浄液の交換目安は1か月に1回です。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

高い除菌率にこだわるならアルコール洗浄採用のブラウン

毎日洗浄して、除菌にもこだわりたい人は、アルコール洗浄システムを採用し、除菌率99.9%のブラウンが最適。毎日使った場合、洗浄液カートリッジは3週間に1度の交換が目安で、ランニングコストは年間8660円程度になります。ちなみに、2日に1度の洗浄なら年間4330円になり、パナソニックにだいぶ近づきます(洗浄液のアルコールが気化する関係で、2か月以上の使用は推奨されていません)。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

ヘッドを駆動させる手軽な洗浄を望むならパナソニックかブラウン

一方、洗浄のランニングコストを限りなくゼロに近づけるならヘッドを水洗いするという選択になります。この場合のオススメはパナソニック。「音波洗浄モード」を搭載し、市販のハンドソープを使って汚れを落とせます。また、同機の洗浄充電器には「乾燥+充電コース」が搭載されているので、洗浄のみ自分で行い、乾燥と充電は機械任せ、という使い方もできます。またブラウンも、ヘッドに液体洗剤やハンドソープをつけてスイッチを入れながら洗浄&水洗いが可能です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑パナソニックは音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

一方フィリップスは、シェーバーを駆動させながらヘッドの水洗いはできません。同機の洗浄充電器はジェルやフォームの洗浄力が高いので、特にシェービングフォームやシェービングジェルを使う人は、通常は水洗いでケアし、週に1〜2回は洗浄充電器でしっかり汚れ除去するのがオススメです。

 

替刃のコストが最も安いのはフィリップス

ちなみに、替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

<操作性>

操作性に関しては、毎日の使用感にも関わる重要項目。使い始めて「こんなはずでは……」とならないよう、ぜひチェックしておきたいところです。

 

ホールド感の高さで選ぶならパナかフィリップス

ブラウンは、他の2機種、特にフィリップスと比べると手に持ったときの重量感があり、デザインも無骨で、どちらかというと手が大きな欧米の人向けのサイズ感かなと感じました。ただ、シェービングしながら親指操作でヘッドの固定/解除ができるのは便利です。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑ブラウンのグリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

パナソニックは、重さはブラウンと同等で、サイズ感はブラウンよりやや細め。ただ、手に持つとホールド感の高いデザインで、ヘッドに重心があることもあり、ブラウンより操作感が軽く感じられました。親指が当たる部分にラバー素材を使うなど、きめ細かなデザインの配慮も伺えます。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑パナソニックの本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

フィリップスは3機種の中で最も軽く、グリップも細身。手で持ったときにホールド感のあるデザインで、手が小さめな筆者は、最もスムーズにシェービングが行えました。このモデルのみ、ヘッドを固定する機能が付いていなかったので、鼻の下などを剃りにくく感じる人もいるかもしれません。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑フィリップスのグリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます。なお、逆手での操作も快適

 

いずれにしても、手に持ったときの感触は個人差が大きいので、機会があれば、購入前に量販店などで1度手に取ってみることをオススメします。

 

バッテリー重視なら長持ち&表示が細かいフィリップス

充電に関しては、3機種とも1時間で充電が終了。万一バッテリーがなくなっていても数分で1回シェービングできるのも助かります。洗浄充電器を使った充電はどれも充電器にセットするだけと手間いらず。バッテリーの持ちは、1日3分の使用でフィリップスが約20日、ブラウンが約17日、パナソニックが約14日持ちます。シェービング後毎回洗浄・乾燥・充電する人にはあまり関係ないスペックですが、長期出張が多い人は、覚えておいてもいいかもしれません。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑フィリップスのバッテリー表示。本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

またバッテリー残高表示は、ブラウンが5段階表示、パナソニックは0〜100%を10%単位で表示、フィリップスが0~100%を1%単位で表示します。これも常に洗浄充電器を使う人にはあまり問題にならない差ですが、手洗い派で、使用中にバッテリーがなくなってしまわないか気になる人は、表示が細かく変わるモデルのほうが安心できるでしょう。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑パナソニックのバッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑ブラウンのバッテリー表示は5段階。シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

<付加機能>

ブラウンはキワ剃りしやすく、フィリップスは洗顔用アタッチメントが付属

追加機能も購入条件としての優先順位は低いとはいえ、知っておいて損はない情報です。付加機能で差が出たのはキワ剃り刃とお風呂剃り対応。ブラウンとパナソニックがキワ剃り刃を内蔵しています。使いやすさでは、キワ剃りしながら刃の先端が見やすいブラウンのほうが優秀でした。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑ブラウンのキワ剃り刃は先端が見えて便利。リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

フィリップスは、キワ剃り刃は内蔵していませんが、アタッチメントでヒゲスタイラー(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドが付いています。ヒゲスタイラーはヒゲの長さを5段階で揃えられ、洗顔ブラシヘッドは極細毛で毛穴に詰まった皮脂や角質をやさしく除去できます。シェービングだけでなく、フェイスケア全体への興味を喚起するフィリップスの独自の戦略が伺えます。

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑フィリップスの洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

一方お風呂剃りについては、「シェービング性能」の項でも触れましたが、ブラウンとフィリップスが対応し、パナソニックが非対応。パナソニックはお風呂剃り対応の3枚刃ラムダッシュも発売していますが、残念ながら、極上の剃り味が味わえる5枚刃はお風呂剃りモデルは発売されていません。朝シャワーを浴びるときにヒゲも剃りたいという人も多い昨今、お風呂剃り対応の5枚刃ラムダッシュの登場が待たれるところです。

 

高級電気シェーバー3モデルの検証企画は以上で終了。どの機種もシェーバーとしての実力は折り紙つきながら、細かく見ていくと様々な“違い”があることがわかりました。本稿を参考に、自分の肌質やシェービングの好み、お手入れスタイルに合った1台を選んでください!

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電気シェーバーの「年間メンテ代」って知ってる? 「ビッグ3」最新モデルの「剃り味以外」を徹底比較!

本稿は電気シェーバーの「ビッグ3」、ブラウン、パナソニック、フィリップスのフラッグシップモデルについて、性能や使いやすさを徹底検証する連載企画。「シェービングの速さ」や「深剃り」「肌へのやさしさ」をチェックした前回に続き、第2回となる今回は、「操作性」「メンテナンス性」と「付加機能」について検証していきます。

20171230-s1 (3)_R

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

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ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

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パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

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フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

操作性」では、シェーバーの持ちやすさやボタン操作のしやすさ、運転モード数を確認。充電時間と連続稼働時間、バッテリー残量表示なども合わせて検証します。「メンテナンス性」はシェービング後のヘッド部分のお手入れの手間をチェック。特に、最上位機の売りである自動洗浄充電機の使い勝手を吟味していきたいと思います。さらに「付加機能」では、キワ剃り刃やアタッチメントなど、ヒゲ剃り以外の機能の有無と使い勝手を見ていきます。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<操作性>

グリップはやや太く重めだがホールド感は良好

本機のグリップはかなり太めで、しっかり持って操作する必要があります。背面にはラバー素材が使われていて、ホールド感は良好でした。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

充電時間は1時間で約50分間の使用が可能で、1日3分の使用だと約17日、といったところです。バッテリーはリチウムイオン電池で、5分の急速充電で1回のシェービングが可能。毎回使用後の充電も問題なしです。

 

洗浄充電器での充電は、ヘッドを下向きにして充電器に置くだけ。充電ボタンを押すということもなく、自動で充電が始まります。また、本体に直接電源コードをつないでの充電も可能です。

 

本体のバッテリー残量表示は5段階で、残量がわずかになるとバッテリーマークが赤く点滅します。この状態でも1回分のシェービングは可能です。

↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます

 

ちなみに、本体正面のスタートボタンの上には、ヘッドの首振りを固定できるスライドスイッチを付属。鼻の下を剃る際に、シェーバーを肌に当てたまま操作できるのは便利でした。

↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動

 

↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます

 

<メンテナンス性>

アルコール洗浄システムを採用し、除菌率が極めて高い

本機は、1台で充電、洗浄、刃の潤滑化、除菌、乾燥が行える「クリーン&リニューシステム」(洗浄充電器)を付属。“機械にお任せ”でシェーバーのメンテナンスが行えます。特に本機の洗浄充電器はアルコール洗浄システムを採用していて、99.9%という高い除菌率。実際に使ってみると、洗浄成分と循環システムのおかげか、ヒゲくずがキレイに落ちていました。

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます

 

洗浄時間の目安は約3分。その後40分程度乾燥運転します。また、シェーバーは「クリーン&リニューシステム」を使わず、洗面所で水洗いも可能です。付属のブラシを使って、シェーバーヘッドの台座部分の掃除も可能です。

↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去します。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます

 

なお、洗浄液カートリッジの交換は、毎日洗う場合は3週間に1度が目安。カートリッジの実売価格は2個入りで1000円前後なので、毎日洗浄する場合は年間8700円程度のランニングコストがかかる計算になります。網刃と内刃は約18か月ごとに交換することが推奨されており、こちらは9980円(F/C92S ※網刃・内刃一体型カセットタイプ)です。

 

<付加機能>

キワ剃り刃でもみあげなどを整えられるほかお風呂剃りにも対応

本体背面のキワ剃り刃で、もみあげや口ヒゲ、あごヒゲなどを整えることができます。スライド式で、使用時も刃がしっかり安定するのが魅力。また、刃がヘッドの上までくるため、剃っている部分が見やすくなっています。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

また、本機は耐水設計が施され、浴室での使用が可能。シェービングフォームやシェービングジェルを使い、肌にやさしいシェービングもできます。

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<操作性>

人差し指に重心が乗る独自のフォルムで安定して剃れる

グリップはブラウンに比べるとやや細めですが、フィリップスに比べるとかなり太く感じます。ただ、本体を順手で持ったときに人差し指にヘッドの重心が乗る形状になっているため、シェービング中の操作感はかなり高いです。T字カミソリのように逆手で持つ場合も薬指と小指がこのラウンド形状にうまくかかって、軽快に操作できます。グリップ部分はラバー製でホールド感も十分。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました

 

本体は3機種中最も重い(とはいえブラウンとはわずか5g差)ですが、重心がヘッドのほうにあるぶん、操作感は軽く感じられます。

 

充電は1時間で、1日3分のシェービングが約14日間可能。ブラウン同様、洗浄充電器に本体をセットすれば、自動で充電が始まります。また、本体に電源コードを直接挿して充電もできます。バッテリー残量表示は100%~0%を10%単位で表示されます。残量が10%以下になるとバーが赤い点滅表示になるため、充電し忘れが防げて便利。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

ちなみに、本機は「スマートロック機能」を搭載し、グリップを握ると、それを感知してロックを解除。手を離して約60秒後にスイッチが自動でロックされるため、旅行中にカバンの中でON/OFFスイッチが押されて誤作動する、という事態が防止できます。

 

<メンテナンス性>

本体に「音波洗浄モード」を搭載し手洗いでもしっかりケアできる

本機も付属の洗浄充電器を使って、シェーバーヘッド部の洗浄、乾燥、充電が行えます。洗浄に10分、乾燥に80分(室温が約15℃以下の場合170分)かかり、その後充電に移ります。洗浄後は内刃、外刃ともにヒゲくずがすっきり除去されていました。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

本機の洗浄液は水道水と専用洗浄剤を混ぜて使います。洗浄剤は3袋入りで実売価格800円前後。目安として、1日1回の使用で1袋約30日使えるので、年間のランニングコストは約3200円になります。また、外刃の交換目安は約1年で、実売価格は6804円(ES9177)。内刃の交換目安は約2年で、実売価格は2916円(ES9170)となっています。

 

ヘッドを手洗いする場合は、「音波洗浄モード」が便利。別売のクリーニング液のほか、市販のハンドソープが使えて経済的です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

なお、本体液晶画面にはバッテリー残量のほか、「洗浄催促マーク」と「刃点検催促マーク」も表示。「洗浄催促マーク」は刃のメンテが必要なときに点灯、「刃点検催促マーク」は本機の使用開始から約1年の使用で点灯します。

 

<付加機能>

切れ味のいい跳ね上げ式のトリマー刃を搭載

ブラウン同様、本機にもキワ剃り刃(トリマー刃)が搭載されています。45°鋭角刃を採用し、切れ味は文句なし。ヘッドの裏側に設置されているため、剃っている部分がやや見えづらいのが残念です。

↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<操作性>

スリムなグリッブと軽量設計で扱いやすさも文句なし

3機種の中で最もグリップが細くて持ちやすいのが本機。重さも約169gと軽く、T字カミソリのように逆手で持ってのシェービングもスムーズに行えます。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます

 

本体背面にはラバー素材が貼られ、ホールド感も十分。グリップ上部のラウンドした部分に人差し指(逆手の場合は中指)が乗って、安定感のある操作が可能です。

↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです

 

充電時間は1時間。1回の充電で合計約60分のシェービングができます。これは1日約3分間の使用で約20日間使用可能ということです。

 

洗浄充電器での充電は、シェーバーを後ろ向きにセットし、洗浄充電器上部のキャップ(ホルダー)を押し下げてシェーバーのお尻と接続。他機種と比べるとひと手間かかる仕組みになっています。また、電源コードを本体につないでの充電も可能です。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

バッテリー残量は100%~0%を1%刻みで表示されます。また、パナソニック同様本機もセンサーを装備、本体を持ち上げるとバッテリー残量が表示されます。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

<メンテナンス性>

洗浄充電器でシェーバーについたジェルまでしっかり落とせる

付属の洗浄充電器を使い、シェーバーの洗浄、乾燥、刃の潤滑化、充電を自動で行えます。洗浄時間は約10分で、乾燥時間は約4時間が目安。洗浄後はヒゲくずがしっかり除去できていました。皮脂汚れやシェービングフォーム、ジェルも効率よく洗浄できます。

 

洗浄液カートリッジ交換の目安は週に1度の使用で約3か月。クリーニングカートリッジ交換ランプが赤色に点滅したら交換時期です。カートリッジは2個入りで実売価格は1500円前後。年間ランニングコストは3000円前後というところです。替刃の交換目安は約2年で、替刃(SH90/51)の実売価格は5770円です。

↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します

 

ヘッドを水洗いする場合は、シェービングユニットを本体から外し、ユニットから上部ホルダーを外して洗います。

 ↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能

 

シェーバー本体の液晶画面にはクリーニングや充電、ヘッド交換の催促表示など、様々な情報を表示。メンテナンスのし忘れを防げます。

 

<付加機能>

ヒゲトリマーと洗顔ブラシの2つのアタッチメントを付属

本機にはヒゲスタイラーアタッチメント(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドを付属。ヒゲスタイラーはあごヒゲ、口ヒゲ、もみあげのケアに使います。使う際は。本体からシェービングユニットを外し、ヒゲスタイラーを装着。スタイラーコームを取り付けると、ヒゲの長さを1~5mmの5段階に刈り揃えることができます。コームなしでは、長さ0.5mmに仕上がります。

 

洗顔ブラシヘッドが付属しており、顔と毛をぬるま湯で濡らしたあと、毛に洗顔料をつけて回転させて洗顔が可能です。肌当たりはソフトで皮脂や古い角質を効果的に除去。洗い上がりもさっぱりで、手洗いよりも洗顔後の皮脂量の増加が抑えられるとのこと。

↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます

 

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

また、本機はお風呂剃り対応で、シェービングフォームやシェービングジェルをつけてシェービングもできます。肌の滑りが良くなり、摩擦も少なくなるので、肌が弱い人には特にオススメです。

 

【今回のテストのまとめ】

<操作性>

軽さと細身グリップで最も操作感が軽いのはフィリップス

今回試した中で最も操作感が軽いのはフィリップスでしょう。重さ約169gは他の2機種より40g以上軽く、細身で順手でも逆手でもスムーズに扱えます。

↑逆手で持ったフィリップス↑逆手で持ったフィリップス

 

パナソニックは本体が215gと重めで、グリップもやや太めですが、重心がヘッド側にあり、また手に持ちやすいグリップ形状と素材を採用しているため、操作感は良好です。

 

一方、ブラウンは重さではパナソニックより5g軽いものの、手に持ったときの重量感はパナソニック以上。色々な角度でシェービングするときのホールド感も、他の2機種よりやや劣ります。ただし、シェービングしながらヘッドの動きをロックできる機能は、鼻の下などピンポイントのシェービングの際に便利でした。

 

充電時間に関しては3機種とも1時間と急速充電が可能。運転時間に関してはフィリップスが約60分と最も長く、ついでブラウンが約50分、パナソニックが約42分という順番でした。充電の仕方は、ブラウンとパナソニックは洗浄充電器にシェーバーを置くだけと簡単。フィリップスのみ、キャップを押し下げるひと手間がかかりますが、それで決定的に充電が面倒になるということはありません。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスはセンサーが搭載されており、本体を手に持ったときにバッテリー残量が表示されて便利です。

↑パナソニックのバッテリー表示↑パナソニックのバッテリー表示

 

<メンテナンス性>

除菌力と乾燥の速さならブラウン、ランニングコストならパナとフィリップス

今回試した3機種は最上位機だけあって、どれも洗浄充電器が付属。洗浄、除菌、乾燥、刃の潤滑化、充電を全自動で行え、毎回清潔にシェービングできます。特にアルコール洗浄システムを採用したブラウンは、99.9%の高い除菌率が魅力。また洗浄性能についても、3機種とも問題なく汚れが落ちていました。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

乾燥時間に関しては、ブラウンは洗浄液にアルコールが含まれているせいもあり、乾燥が40分と早く済みます。逆に乾燥に一番時間がかかったのがフィリップスで約4時間。ただ、ヒゲ剃りはほとんどの人が1日に1回、多くて2回だと思うので、朝シェービングしてそのまま洗浄乾燥して翌日また使う、あるいは夜剃ったあと洗浄乾燥して翌朝使う、という使い方なら、乾燥時間はそれほど問題にならないと思います。

 

洗浄液のランニングコストは、ブラウンが年間8700円前後なのに対し、パナソニックが3200円、フィリップスが3000円前後と安く済みます。また、フィリップスは交換が3か月に1回とパナソニックの3倍長持ちし、交換頻度が少ないのもメリット。ただし、フィリップスの清浄液カートリッジは週に1度の使用を推奨しています。メーカー推奨の使用法でのランニングコストを考えると、フィリップスが最も安く、交換の手間も少なくなりますが、毎回清潔なシェービングを望むなら、パナソニックやブラウン、という選択肢に変わってきます。

 

替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

 

手洗いでは「音波洗浄モード」がついたパナソニックが有利。市販のハンドソーブが使えるので、余計な買い物が不要なのも魅力です。せっかく最上位機を買ったのなら、洗浄充電器を使うのがオススメですが、ランニングコストを少しでも節約したい人は、「音波洗浄モード」で手洗いして、その後「乾燥+充電コース」を使うのもいいでしょう。

20171229-s1 (5)↑パナソニックの音波洗浄モード

 

ブラウンも専用モードこそついていませんが、電源スイッチを入れながら水洗いすることで、効率よく洗浄が可能。その際に液体洗剤を使えば、汚れ落ちがアップします。一方フィリップスはシェービングユニットを本体から外して洗うため、内刃や外刃を振動させながら流水洗いできないのがデメリット。特にシェービングジェルを使う人は、洗浄充電器を利用するのがオススメです。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスは本体に充電催促や洗浄催促、ヘッド(刃)の催促表示出ます。こうしたメンテナンスのアシスト機能が豊富なのも、毎日清潔で快適なシェービングを望む人にはメリットとなるでしょう。

 

<付加機能>

機能の多彩さならフィリップスが一歩リード

付加機能に関しては、ブラウンとパナソニックはキワ剃り刃のみと標準的。実際の使い勝手は、筆者は刃先が見えやすいブラウンの方が使いやすいと感じました。

 

一方フィリップスは、ヒゲスタイラーと洗顔ブラシヘッドが付いているのが魅力です。ただし、本機では他機種で可能なキワ剃りができないのが残念。どうせならキワ剃り用のトリマーも付けてほしかったところ。

↑フィリップスのヒゲスタイラー↑フィリップスのヒゲスタイラー

 

お風呂剃りに関しては、パナソニックのみ残念ながら非対応。同社はお風呂剃り対応モデルを別途発売しています。浴室での使用を希望する人やシェービングフォーム、シェービングジェルを使いたい人は、ブラウンかフィリップスという選択肢になりるでしょう。次回はこれまでの検証を踏まえて、各モデルがどんな人に向いているかを考えていきたいと思います。

深剃りNo.1はどれだ? 最新電気シェーバー「ビッグ3」の剃り味を3項目で徹底比較!

「シェービングは手早く済ませたい」「でもしっかり深剃りしたい」という人には、何といっても高級電気シェーバーがオススメです。近年のモデルは深剃りだけでなく、肌への負担軽減にも配慮したものが多いのが特徴。また、専用の洗浄液を使って使用後のヘッド(刃)のケアも自動で行え、毎日清潔に使えるのも魅力です。

 

さて、高級電気シェーバーといえば、まずはブラウン、パナソニック、フィリップスが挙げられるのではないでしょうか。とはいえこの「ビッグ3」、名前は知っていても、いったいどれを選べばいいのか、わからない方も多いはず。そこで本稿では各ブランドの最上位機種を集め、性能と使い勝手を徹底的に比較検証。各ブランドの個性を洗い出していきます。第1回目となる今回は、ヒゲ剃りで最も気になる「シェービングの速さ」「深剃り度合い」「肌への負担」をチェックしていきます。

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【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格3万9090円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

「シェービングの速さ」は、顔のヒゲを、これ以上ほぼ剃れない状態(シェービング中の「チリチリ」という音がほとんどしない状態)までシェービングし、その時間を計測しました。ちなみに、筆者はもともとヒゲが濃いほうではなく、生えている場所も口の周りとあご下だけで、シェービング時間は一般の人より短めです。あくまで、比較の目安と考えてください。20171227-s2 (16)

「深剃り度合い」はシェービング終了後のヒゲの残り具合を見た目と手で触った感触で判断しました。「肌への負担」は同じくシェービング後の肌のひりつきの有無をチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<シェービングの速さ>

顔のより広い面積に密着し効率よくシェービング

本機でほぼシェービングを完了するまでの時間は134秒で、その後、口元などややザラつきのある場所を追加で剃りました(筆者の場合、普段のシェービングでも、口元が最も剃り残しの多い場所です)。筆者が所有するシェーバー(1万円前後の普及モデル)よりずいぶん早く終了したというのが実感です。

 

本機のヘッドを、形状の似ているパナソニックと比較すると、一番の長所は外刃部分のクッションの深さ。見た目ではパナソニックの倍近く深く沈み込みます。

↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます

 

さらに、4枚の外刃が独立して動くことで、上唇の上やあご付近など緩やかに隆起している場所で、肌に密着する面積がパナソニックより広く感じました。一方、ヘッドの動きは前後のみのため、シェービング時はヘッドの角度を手で細かく調整する必要があります。1か所のヘッド走行回数は3~4回というところ。ゆっくり肌の上を移動しながらの、効率の良いシェービングでした。

 

<深剃り度合い>

4枚の多彩な外刃で頑固なくせヒゲまで捕らえて深剃り

ヘッドの外側に配置された2枚の「ディープキャッチ網刃」には900種類の異なる形状の穴が組み合わされ、さまざまな毛質のヒゲを捕らえられるとか。さらに網刃に毎分1万回の音波振動を加えることで、ヒゲを穴の中に呼び込みやすくなっています。本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象はありました。また、シェーバーを意識的にゆっくり動かすことでも、外刃がヒゲをキャッチしやすくなり、より剃り残しのない深剃りに繋がるようです。

 

シェービング後の剃り具合は、後述のパナソニックにわずかに及ばないものの、十分以上の深剃りに感じられました。筆者が普段使う電気シェーバーだと毎日のシェービングが不可欠ですが、本機だとそれが2日に1回でも大丈夫だと思わせる深剃りでした。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

<肌への負担>

通常のシェービングなら肌のひりつきはほとんどなし

本機は3機種の中ではシェービングの振動が最も大きく、一見肌への負担が気になります。ですが、実際にシェービングし終わると、ヒリヒリ感もほとんど感じられませんでした。

 

本機の刃の部分のクッション性は他の2機種と比べるとやや強め。肌に強く押し付けても弱く押し付けても剃り味にはまったく影響がなかったので、肌のためには、シェービングの際はあまり強く押し付けすぎないように気をつけましょう。

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<シェービングの速さ>

ピタッと密着するヘッドによりわずか93秒でシェービング完了!

本機で顔のヒゲをほぼ剃り終えるのに要した時間は93秒。その後、口元などをケアしました。ヘッドの動きも、5枚刃のクッション性も3機種の中で最も滑らかで、肌に当てた瞬間からピタッと密着する感覚があります。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます

 

ちなみに、本体背面にはヘッドの動きをロックするスイッチが付いていて、鼻の下などをシェービングするときに便利。ただ、筆者の場合はその機能を使うまでもなく、きれいに剃り切れていました。

↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます

 

<深剃り度合い>

見た目でも手触りでもその優秀な深剃り具体がわかる

一度で剃れる深さは3機種中トップ。シェービング後に肌を触り、鏡を見て深剃り具合を確認しましたが、わずかな差ながら、これも一番深く剃れている印象でした。

20171227-s2 (18)

また、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がします。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

 

最も感心したのは、肌にヘッドを押し付けずに、当てただけの状態でもしっかり深剃りできること。3種5枚の外刃であらゆる形状のヒゲを捕らえる技術の高さを実感しました。

 

<肌への負担>

ほとんど圧力をかけなくてもしっかり深剃りできている

このように圧倒的な深剃りができると、肌への負担が気になりますが、筆者の場合はブラウン同様ほとんどひりつきを感じませんでした。

 

深剃りの項でも書きましたが、肌に押し付けずに深剃りできることで、肌への負担も明らかに軽くなっています。本機を使えば、シェービング時につい肌に圧力をかけてしまう人も、軽く肌に当てるシェービングが習慣づけられるでしょう。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<シェービングの速さ>

独特の3ヘッドは円を描くようにゆっくりシェービングすると効率よくヒゲが剃れる

特徴的な3つのヘッドを備えた本機は、シェーバーを円を描くように動かしてシェービングすることが推奨されています。実際、この動きでより多くの方向からヒゲが捕らえられるようで、わずか76秒でほぼシェービングを終了しました。またヘッド自体も滑りやすく、他の2機種よりスピーディーに肌の上を移動できる印象。ちなみに、本機を他機種のように上下に動かしてシェービングすると、終了までより長い時間が必要でした。

 

ヘッドの可動域を手で確認してみると、まず3つの丸型ヘッドを備えたシェービングユニットが前後左右に動きます。さらに、丸型ヘッドのひとつひとつが左右・内側の3方向に動き、顔のあらゆる形状に柔軟に対応。特に、内側への沈み込みが大きく、あごの先端も包み込むようにシェービングが行えます。また、ヘッド全体の幅が大きいのも、効率のよいシェービングができる要因でしょう。

↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能

 

<深剃り度合い>

他の2機種にはやや劣るが、十分な深剃り力を持つ

本機はモーター駆動音がとても静か。使い始めは、本当にヒゲが剃れているのか心配になりますが、上にも書いたように、シェービングに要した時間は最も短かったです。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

ただ、深剃りに関しては、他の2機種にいま一歩の印象。ブラウンやパナソニックの剃り上がりと比較すると、やや手で触ったときにザラつきを感じます。これは、ヘッドのクッションが極めて柔らかいためではないかと推測します。シェーバーを肌に押し付けても、他の2機種に比べて圧力が弱く感じるような、圧力が外に逃げるような感覚があるのです。

 

本機は後述する「肌への負担を軽減する」目的には最適ですが、かなりの深剃りが好みの人は、少々物足りなく感じてしまうかも。とはいえ、電動シェーバーとしては十分な深剃りの実力は備えているので、後述の通り、肌荒れが気になる人にはこちらが第一候補になります。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさは文句なしでよりやさしいモードも搭載

一方、「肌へのやさしさ」という意味では、本機は文句なしでNo.1です。また、3機種の中では唯一、刃の回転数を3段階で変えられ、肌が極端に弱い人はセンシティブモード(弱モード)でのヒゲ剃りも可能です。

↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています

 

【今回のテストのまとめ】

<シェービングの速さ>

どれも優秀だが特にフィリップスが秀逸!

シェービングの速さは、どの機種も十分速いというのが実感ですが、なかでも速かったのがフィリップス。3つに分かれた丸型ヘッドがあごの周辺でもより広い面積に密着できるのが、効率的なシェービングを生み出しているようです。

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一方、パナソニックは、少ない走行で着実にヒゲを剃り切る印象。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。ブラウンは鼻と口の間やあご付近など、緩やかな隆起がある場所での肌への密着度が大きく、一度に広い面積をシェービングできると感じました。

 

<深剃り度合い>

深剃り性能ではトップのパナソニックにブラウンが迫る状態

深剃りではパナソニックが優秀という結果に。これは、5枚刃と「5Dアクティブサスペンション」が、深剃りにも大いに寄与しているようです。

20171227-s2 (19)

ブラウンは見た目や手で触った感覚では、ほとんどパナソニックと変わらぬ深剃り度合い。ただ、シェービング後にパナソニックを使うとまだ剃れている音がするので、パナソニックのほうがより深剃りできると推測します。

 

フィリップスはパナソニックやブラウンに比べると、シェービング後のザラつき感がわずかに残ります。とはいえ、これはあくまで3機種を比較した結果であり、フィリップスも十分深剃りできていると感じました。ブラウンの項では、筆者の手持ちのシェーバー(1万円台の普及モデル)だと毎日のシェービングが不可欠だったところ、本機だと「2日に1回でも大丈夫に思えた」と書きましたが、それはフィリップスも同様(もちろんパナソニックも)です。

 

「少しでも深剃りできる機種がほしい」という人にはパナソニックがオススメ。そうでなければ、どの機種も満足できる深剃り性能を持っていると思います。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさはフィリップスが優秀だが他の2機種も負担は少ない

今回検証した3機種は、どれも「深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立できているといえます。なかでも特に肌への負担が少ないのはフィリップス。通常の使用では多少長時間シェービングしても、肌がひりつくことはありませんでした。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

他の2機種に関しても、「十分剃れた」と思うところまでシェービングを続けても、ほぼ肌にひりつきは感じませんでした。かなり肌が弱い人以外は、フィリップス以外の2機種でも問題なく使えると思います。次回は「操作性」「メンテナンス性」「拡張性」をチェックしていきましょう。

ライト点灯に「オッケー○○」すら不要! フィリップスHueに「全自動」機能を加える第三のアクセサリー

フィリップス ライティング ジャパンは、スマートLED 照明「PhilipsHue(フィリップスヒュー以下、Hue)」のアクセサリーとして、「Philips Hue モーションセンサー(以下、モーションセンサー)」を12月上旬より、オンラインストア他で順次販売を開始します。価格は4400円前後。

 

赤外線センサーで動作を感知し、時間帯に応じて明かりの色も設定できる

20171207-s2 (1)

本機は「Dimmer スイッチ」「Tap Switch」という2種類のスイッチに続く3番目のアクセサリー。海外では昨年から先行発売されていましたが、今回、日本向けにも発売された形です。その働きは、本体から発する赤外線センサーで動作を感知し、自動的にHue を点灯。一定時間後にオフにするというもの。自動で消灯するまでの時間は1〜60分で、アプリを通じて設定可能です。

20171207-s2 (2)↑センサーは指でつまめるほどの大きさ

 

具体的な使い方としては、ベッドの足元に本機を設置しておき、夜中にトイレに行くときは、トイレまでの通路を自動で点灯するといった使い方ができます。スイッチを手探りで探す必要がなく、スマートスピーカーと違って音声を使うこともないので、一緒に寝ている人を起こすこともありません。さらに、Hue の専用アプリで設定した3 部屋を一度に操作することも可能。たとえば、玄関先に本機をセットしておき、帰宅時に玄関と廊下とリビングの照明を同時に点灯することができます。

 

また、時間帯に応じて明かりの色を設定すれば、日中は白色系の明かりにしてやる気を喚起し、夜は落ち着いた暖色系の色にしてリラックスするなど、シーンに合った明かりを創出してくれます。

↑光の色は自在に変更できます↑光の色は自在に変更できます

 

単4形乾電池を電源としているため、置き場所も選ばないのも特徴。背面のくぼみにはマグネットを装着できるので、冷蔵庫などに貼り付けてもOK。マグネットを利用すれば、センサーを向ける角度を変えられる点が便利です。

 

さらに、省エネに役立つ機能も用意。点灯中にモーションを感知しない場合は、約半分に明るさに減光するほか、日光のレベルに応じて点灯するか否かを設定できるため、日中は点灯しないよう設定することも可能です。

 

調光、調色をはじめ、もともと多彩な機能を持つPhilipsHueに、「全自動」の要素を加えてくれる本機。スイッチや音声すら使わない、しかも状況に応じて賢く照らす……そんな未来的な生活を味わいたい方は、注目してみてください。

20171207-s2 (5)↑アプリを介して設定できます

 

↑背面のくぼみにマグネットをセットできます↑背面のくぼみにマグネットをセットできます

 

フィリップス

Philips Hue モーションセンサー

発売:12月上旬●価格:4400円前後●サイズ/質量:55×55×30mm/65g●電源:単4形電池●稼動距離:約12m

 

 

 

メタリックな輝きが美しい! フィリップスFliteシリーズ初のネックバンド型ワイヤレスイヤホン「SHB4205」

オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、フィリップスブランドの「Flite(フライト)」シリーズ初となるネックバンド型ワイヤレスイヤホン「SHB4205」を11月下旬に発売します。カラーはブラックとホワイトの2色展開で、実売予想価格は8000円前後(税別)。

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本機は、質量26gと軽量設計のほか、光沢のアクセントを加えたメタリック仕上げのスタイリッシュなデザインを採用していることが特徴。12.2mmのネオジムドライバーを搭載しており、クリアな中音域と豊かな低音域をバランスよく再生することができます。

 

Bluetooth対応のスマホやデジタルオーディオプレーヤー(DAP)と接続し、保存した楽曲などをワイヤレス再生で楽しめます。また、楽曲の再生・停止・スキップなどのコントロール機能と楽曲再生から音声通話に切り替えるハンズフリーコール機能にも対応しています。スマホとワイヤレス接続時に着信があった場合には、ネックバンド部が振動し着信を知らせる機能を搭載。イヤホン部を外していてもネックバンドを装着していることで着信を確認できます。

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さらに、1回の充電で最大7時間の連続音楽再生(通話)時間を実現しており、外出先でも充電切れを気にせずに楽曲や通話を楽しめます。

 

高いデザイン性で様々なスタイリッシュモデルを提案している“Flite”(フライト)シリーズ初のネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン、ぜひチェックしてみてください。

 

【SPEC】
再生周波数帯域:9Hz~21kHz
インピーダス:32Ω
出力音圧レベル:105dB
ドライバーサイズ:12.2mm
最大入力:30mW
連続音楽再生(通話)時間:最大7時間
連続待ち受け時間:160時間
充電時間:2時間
Bluetoothの対応コーデック:SBC
Bluetoothのバージョン:4.1
本体質量:26g
付属品:USB充電ケーブル(50cm)