AIが生活パターンを学習し最大約35%節電! シャープがプラズマクラスター冷蔵庫5機種を発売

シャープは、節電機能が向上した奥行63cmの薄型設計『Fit63シリーズ』のプラズマクラスター冷蔵庫5機種を、2月に発売します。

記事のポイント

AIのはたらきによる省エネ性アップもさることながら、食品の使い忘れを防ぐ仕組みもありがたい一台。見やすい収納(目視)と、デジタルによる通知の両輪で食品ロス低減をサポートしてくれます。

同シリーズでは、シャープ独自の「つないでもっと節電」が進化し、省エネ性能が向上しました。この機能は、無線LANに接続することで、クラウド上のAIが冷蔵庫の使用状況を学習し、生活パターンに合わせて冷蔵庫を効率的に運転します。

 

今回、冷凍室温度に新たな制御が加わりました。25項目の省エネ技術で細やかな省エネ制御をおこなう「節電25」モードと「つないでもっと節電」を組み合わせて運転することで、従来機では、通常運転と比べて最大約30%(※1)得られた節電効果が、約35%にアップしたとのこと。

 

また、太陽光発電システムと連携する「Life Eeeコネクト」(ソーラー家電連携)サービス(※2)にも対応します。シャープのクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、AIで発電量と消費電力量を予測し、消費電力の多い除霜運転を発電が余るタイミングに実行することで、発電した電力を効率的に活用します。

 

さらに、他社製の太陽光発電システムを設置していても余剰電力を有効活用できる「おひさま除霜」を新たに採用。太陽光発電の電力を冷蔵庫で、効率よく活用します。

 

食品ロス削減をサポートする機能も

環境保全意識の高まりや、食品の価格高騰が続く昨今。食材をしっかり使い切る・新鮮に保存するといった食品ロス削減をサポートする「使いきりメモ」、「メガフリーザー」といった機能も搭載されています。

 

・使いきりメモ

使い忘れをお知らせしてほしい食材や日付を、スマートフォンから、「COCORO KITCHEN」レシピサービスに登録しておけば、登録した日に冷蔵庫が音声で通知します。

 

登録した食材を活用した「献立提案」してくれるのも、うれしいポイント。例えば、ウォーターオーブン「ヘルシオ」や、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」などの調理家電と冷蔵庫を「COCORO HOME」アプリに機器登録すると自動で連携し、それらを活用して調理できるメニューを冷蔵庫の音声やスマートフォンから提案します。

 

・メガフリーザー

たっぷりの収納スペースを備えた、大容量冷凍室です。冷凍モードや収納サポートも充実し、長くおいしく食品を保存するとのこと。

 

冷却スピードをアップ(※3)し、栄養素をキープ(※4)したまま冷凍できる「快速冷凍」と、通常より低温で冷凍する「新鮮冷凍」のダブル効果で、霜付きを抑えます。

 

501L以上の大容量モデル<SJ-MF55P/MF51P>では、サイズの異なる冷凍食品や、使いかけの冷凍食品も効率よく“縦置き”ですっきりと収納できる「タテ置き名人」、400L台のモデル<SJ-MF46P/MF43P/MW46P>では、可動式の仕切りで、ケースをフレキシブルに4つに仕切れる「4切り名人」を搭載しています。

奥行63cmの薄型設計。スリムでスタイリッシュなデザインとカラー

システムキッチンと並べて設置してもきれいに収まり、動線の邪魔になりません。

 

庫内の奥まで見渡しやすく、手も届きやすいのが魅力。庫内のスペースを有効活用できるうえ、使い忘れによる食品ロスの防止にも役立ちます。

 

本体の色調には、新色のダスクダークメタルを採用。日光や照明など、周囲の光の映り込みや、見る角度によってドアの色がわずかに変化して見える効果で、キッチン空間に調和するとのこと。

 

シャープ
「SJ-MF55P」
発売日   :2025年2月20日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :545L
参考小売価格:40万4800円(税込)

「SJ-MF51P」
発売日   :2025年2月20日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :505L
参考小売価格:38万2800円(税込)

「SJ-MF46P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :457L
参考小売価格:34万9800円(税込)

「SJ-MF43P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :ピラーレスフレンチドア
定格内容積 :429L
参考小売価格:33万8800円(税込)

「SJ-MW46P」
発売日   :2025年2月13日
ドアタイプ :どっちもドア
定格内容積 :457L
参考小売価格:34万9800円(税込)

 

※1 「つないでもっと節電」ON(自動製氷一時停止モード時)と通常運転(自動製氷運転時)との比較。電力の消費を抑えた運転をするために、食品保存に影響を及ぼさない範囲で、庫内温度を約2~3℃高めに設定します。設定温度「中」、新鮮冷凍「切」、周囲温度35℃、ドア開閉なしでの1日当たりの消費電力量から算出。2024年度機種<SJ-MF55M>:通常運転(自動製氷運転時)1.663kWh→「つないでもっと節電」ON(自動製氷一時停止モード時)1.164kWh。JIS C 9801-3:2015測定基準とは異なります。使用環境(温度調節・周囲温度・ドア開閉頻度・食品の量など)により節電効果は異なります。
※2 利用には、シャープの太陽光発電システムおよびHEMS(クラウド連携エネルギーコントローラ<JH-RV11/JH-RVB1>)が必要です。また、無線LAN接続と専用アプリ(COCORO HOME)のインストールおよび連携が必要です。
※3 2024年度機種<SJ-MF55M>(新製品<SJ-MF55P>と同等)における「快速冷凍」と「通常冷凍」の最大氷結晶生成帯(-1~-5℃)通過時間の比較(シャープ試験)。外気温32℃、ドア開閉なし、10mm厚の冷凍負荷150gの場合。「快速冷凍」:28分、「通常冷凍」:104分。
※4 2023年度機種<SJ-GK50K>(新製品<SJ-MF55P>と同等)における「快速冷凍」と「通常冷凍」のビタミンC溶出量の比較。【試験依頼先】株式会社総合水研究所【試験成績書】FB230113【試験結果】ビタミンCの流出を約51%抑制。「快速冷凍」:0.59mg/100g、「通常冷凍」:1.21mg/100g。
※5 【試験依頼先】(一財)カケンテストセンター【試験方法】JIS Z 2801 抗菌性試験【抗菌方法】2,6-ジメトキシ-1,4-べンゾキノンやタンニンによる【対象場所】たまご仕切り【試験結果】99%以上の抗菌効果。
※6 再生プラスチック材使用量:2024年度機種<SJ-MF55M>:約1140g、新製品<SJ-MF55P>:約3,180g。原料調達状況によって使用量が変わることがあります。

シャープ「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機」3機種お目見え!洗濯から乾燥にかかる電気代を削減

シャープは、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機3機種<ES-X12C/V12C/G11C>を9月12日に発売します。業界最高水準の省エネ性と、お手入れの手間を軽減する「ラク家事」機能を充実させています。

↑左から、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-X12C-S(クリスタルシルバー)/-T(リッチブラウン)>、 <ES-V12C-N(アッシュゴールド)、ES-G11C-S(シルバー系)>

 

上位モデルの<ES-X12C/V12C>は、洗濯容量が11kgの従来機と同じ本体寸法ながら、12kgへと大容量化を実現し、より多くの洗濯物をまとめ洗いできるようになりました。「乾燥フィルター自動お掃除」機能や「液体洗剤・柔軟剤自動投入」など「ラク家事」機能も引き続き搭載します。

 

同社独自の「ネイチャーテクノロジー」を採用した新形状の乾燥用ファンを搭載したことにより、洗濯槽内に送り込む風量を増やし、乾燥効率がアップ。1回当たりの乾燥にかかる消費電力量を削減しています。

 

最上位モデルの<ES-X12C>には、独自のハイブリッド乾燥技術と温度・湿度センサー、AI制御を組み合わせた「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載しており、乾きにくい衣類も乾燥ムラを抑制しつつ、シワも軽減します。

 

<ES-X12C/V12C>は、業界で初めて洗濯機が太陽光発電システムと連携する「Life Eeeコネクト(ソーラー家電連携)」サービスに対応しているとのこと。クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」により、AIが太陽光発電の余剰電力量を予測し、洗濯機の予約運転を、発電した電気が余る日中の時間帯に自動でシフトすることで、洗濯から乾燥にかかる電気代を削減する仕組みです。

 

製品スペックは、以下のとおりです。

 

■プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C>も発売

9月19日には、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C>も発売します。こちらは、高い洗浄力と業界最高水準の節水が特徴。洗濯容量が10kgの従来機と同じ本体寸法で、洗濯容量を11kgに拡大させています。

↑左から、プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機<ES-K11C-W(クリスタルホワイト)/-T(リッチブラウン)>

 

本体内のシャワーノズルから微細な水滴を高圧で噴射し、衣類の傷みを抑えながら繊維の奥まで汚れを落とす「マイクロ高圧洗浄」を搭載。高い洗浄力を維持しながら使用する水量を抑えて、「洗濯容量11kgクラスの洗濯乾燥機において業界最高水準の節水を実現した」と説明しています。

 

新たに、衣類保管時のシワと臭いを手軽にケアしながら除菌もできる、「消臭シワ抑えコース」を搭載。衣類を蒸らした後に乾燥させることで、ワイシャツ2枚程度なら約30分でシワを軽減し、プラズマクラスターにより消臭も可能です。

 

新しい機能がもう一つ。乾燥運転時にドアパッキンの内側に付着したホコリや汚れを、次の洗濯運転時にマイクロ高圧シャワーで洗い流す「ドアパッキン自動洗浄」も搭載されています。ホコリなどの蓄積を抑え、運転後のお手入れの手間を軽減してくれる仕組みです。

 

製品スペックは、以下のとおりです。

シャープ、コンパクトながら大風量、静音の空気清浄機を発売。両面吸い込みの実力とは?

シャープは、本体左右側面から空気を取り入れる「両面吸い込み構造」を採用した、プレミアムモデルのプラズマクラスター空気清浄機 FP-S120を9月7日に発売する。同機種は、コンパクトサイズながら静音性にも優れ、自動運転においても空気清浄機能が最大約5倍(※)に進化した。オープン価格、推定市場価格は11万8000円前後。

 

※同社従来機と比較した場合

 

吸い込み面積約2.4倍で、約53畳まで空気清浄

↑9月7日発売のシャープ プラズマクラスター空気清浄機<FP-S120>

 

新型コロナが5類の区分になったとはいえ、空気環境に対する関心は引き続き高い。そうしたなか、本格的な空気清浄性能を重視する傾向も高まっているという。シャープが2023年3月に実施したWEBアンケートでは「購入重視ポイント」の上位に菌やウイルスの作用抑制のほか、ハウスダストやホコリの集じん、花粉の除去などが並んだ。

 

また「購入時の希望タイプ」においては、加湿は不要あると回答した人が44.6%と半数近くに及んでいる。このことから、同社は「空気清浄」に特化しやすい加湿なしタイプのニーズが高まっていると想定。さらに、導入先の多様化が進んでいる。2年間で空気清浄機の設置率が約2倍まで拡大したことに着目し、一般家庭以外のニーズにも注目した。

 

今回発表されたプラズマクラスター空気清浄機<FP-S120>は、大風量、コンパクトサイズを実現。空気清浄の適用床面積約53畳、プラズマクラスター適用床面積約24畳、最大風量12立法メートル/分、8畳を約6分の清浄スピードで処理することが可能だ。

↑従来機との比較。右端のFU-S50の空気清浄適用床面積は約23畳。FP-S120(右から2つ目)は、倍以上の適用床面積対応でありながらほぼ同サイズというコンパクトさであることが分かる

 

空気清浄機の性能は、部屋の空気を吸い込む「風量」、粒子を空気清浄機へ引き寄せる「気流」、微小粒子を1回の吸引で捕集する「フィルター効率」で決まるという。従来の常識では大風量=大サイズだった。そのため、大空間に対応する性能と省スペース性の両立が課題となっていた。その課題解消のため、FP-S120では左右から空気を吸引する「両面吸い込み構造」を採用。吸い込み面積を同社従来機比約2.4倍まで拡大し、風量5立法メートル/分のサイズ感で空気の吸い込み能力向上を実現した。

↑「両面吸い込み構造」のイメージ

 

サイズを抑えたことで、一般家庭のリビングはもちろん、オフィスや飲食店に設置しても高い空気清浄性能を発揮することが可能となった。

↑公共空間での設置イメージ

 

左右両面からの吸い込み構造ということで、設置場所が気になると思う。これについて、同社 PCIヘルスケア事業部 PIC商品企画部 部長の松村勇樹氏は「本体と左右壁面との距離などは設定していません。従来機は3cm開けていただくようご案内をしていましたが、新機種ではそれより近くに設置していただいても問題ありません」と説明した。

 

3つの高性能フィルターを搭載

空気清浄を行うのは、「静電HEPAフィルター」「ダブル脱臭フィルター」「抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター」の3つ。静電HEPAフィルターは、室内に浮遊している花粉やPM2.5など、0.3マイクロメートルの微小粒子を99.97%以上(※)キャッチすることができる。交換が必要なのは、静電HEPAフィルター(5720円)と脱臭フィルター(4950円)で、交換目安は10年。

 

※フィルターの除去性能

↑FP-S120のカットモデル。左から「抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター」「ダブル脱臭フィルター」「静電HEPAフィルター」

 

また、「プラズマクラスター25000」を搭載しているので、静電HEPAフィルターで取り切れない付着ウイルスや付着花粉アレル物質の作用も抑制される。プラズマクラスターのイオン発生ユニット(3080円)の交換目安は約2年2か月。いずれも家電量販店、または同社公式サイトで購入することが可能だ。

 

「自動」運転時の空気清浄性能は従来機の約5倍

同機種の吸い込み性能の向上は、ファンの回転数抑制にもつながった。その結果、自動運転の最小風量時で、図書館よりも静かとされる36dBの低騒音に抑えながら、空気清浄性能を従来機比最大約5倍まで向上。運転開始30分後の粒子残存率が約9分の1(同社比)になるなど、微小粒子をより多く捕集し続ける進化を遂げた。

↑空気清浄スピード比較。左が「FP-S120」、右が既存モデル「FU-S50」。FP-S120の方は見る間に空気がきれいになっていった

 

また、Alotクラウドサービス「COCORO AIR」に対応し、スマホアプリを通して、曜日や時間ごとに運転モードの設定ができる新機能「タイマー機能」やフィルターなどの交換目安確認など、さまざまな限定機能を使用することが可能だ。

↑AloTクラウドサービス「COCORO AIR」の機能例

 

今後は、年内に台湾を皮切りに、ASEAN各国へ順次展開予定とのこと。2022年度には国内で稼働している空気清浄機の台数が約3000万台に達した。買い替え、買い増し需要は年間300万台を見込んでおり、同社はリーディングメーカーとして新規商品を中心に、2023年度にはプラズマクラスター累計2億台達成を目標に目指すという。

 

※本文中記載の価格はいずれも税込み

 

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わかりやすく時流に乗ったな! シャープ空清最上位モデルの目玉は「ウイルス飛沫」対策だった

冬は暖房によって部屋の空気が暖められ、天井付近に暖気が停滞してしまいます。ホコリよりもはるかに小さい粒子のウイルスも暖められた空気と一緒に舞い上がってしまうので、空気清浄機の能力を発揮させるためには、いかにして室内の空気を循環させるかが決め手となります。シャープはこの課題に改めて挑み、より捕集力を高めた新型空気清浄機「KI-PXシリーズ」3機種を来年1月に発売すると発表しました。

↑KI-PXシリーズ

 

3機種ともに来年1月14日発売で、シャープ史上最高イオン濃度の「プラズマクラスターNEXT」を搭載しています。プラズマクラスター適用床面積の目安が約28畳でフラッグシップのKI-PX100の実売予想価格は14万1000円前後。同約18畳のKI-PX75の実売予想価格は9万2000円前後。同16畳のKI-PX70の実売予想価格は7万7000円前後。

 

ウイルス飛沫粒子の捕集数を高める「飛沫粒子モード」を新搭載

↑「KI-PX75」(左)の外形寸法は幅395×奥行305×高さ650mm、質量約13kg。フラッグシップの「KI-PX100」(中)の外形寸法は幅427×奥行345×高さ700mm、質量約16kg。「KI-PX70」(右)の外形寸法は幅395×奥行265×高さ650mm、質量約12kg

 

シャープは昨年、後ろななめ20°の気流がウイルス飛沫粒子を効果的に捕集することを京都工芸繊維大学との共同研究で確認し、昨年モデルから同気流を搭載してきました。その後さらに同大学と研究を進め、今回新たに「飛沫粒子モード」を開発し、新製品に搭載したものです。同モードは、後ろななめ20°の気流に加えて、天井方向に直接風を送ることで空気の流れを加速させ、天井付近に滞留する飛沫粒子を強制的に循環させます。これにより、捕集数は従来比で約2倍にもなるとのことです。

↑昨年モデルから搭載している、後ろななめ20°気流により、室内の空気を循環させて天井付近に滞留する飛沫粒子を床付近まで下ろし、空気清浄機で吸い込む

 

↑新製品では飛沫粒子モードにより、天井付近に直接風を当てることで空気の循環をさらに促して捕集数を上げる

 

↑飛沫粒子モードはワンボタンで設定可能

 

同社製エアコンとの連携制御で飛沫粒子の捕集をサポート

また、冬場は室内でエアコンを稼働させている影響で、気流が発生しています。室内で効率的に空気を循環させるためには、エアコンの反対側に空気清浄機を置くのが良いとされていますが、部屋の間取り上、セオリー通りに設置できない家庭は多いでしょう。しかし、空気清浄機を置く場所によっては、エアコンの気流と空気清浄機の気流がぶつかり、空気の流れを打ち消しあうことで、室内で循環が起こらずに空気清浄機の能力を発揮できなくなります。

 

そこでKI-PXシリーズでは、シャープ製AIoTエアコンとの連動制御機能を搭載しました。専用のスマートフォンアプリで空気清浄機の設置場所を指定すると、エアコンが空気清浄機の足元に向けて風を送り、空気清浄機の循環気流の手助けをするものです。これにより、エアコン非連携時に比べて飛沫粒子の捕集数が飛躍的に増加しました。

↑専用のスマホアプリでエアコンから見た空気清浄機の位置を入力。空気清浄機の位置は4つから選べます

 

↑エアコン(右上)が空気清浄機(左)の足元に向けて風を送り、室内の空気の循環を作る

 

↑エアコンとの連携制御で飛沫粒子の捕集数が飛躍的に上昇

 

↑空気清浄機をクラウド連携させることで、室内の空気の状態を見える化したり、無駄な加湿運転を省いたり、消耗品の交換時期が分かったりする機能も

 

お手入れの手間を減らす使い捨ての加湿プレフィルターを導入

加湿機能も進化しています。シャープでは以前から加湿フィルターを2重構造にすることで給水量をアップし、さらに加湿集中ガイドにより加湿フィルターに風を集中させることで加湿スピードの大幅アップを実現しています。新製品のKI-PX100ではこれをさらに強化し、業界初の1000mL/hの加湿量を実現しました。

↑フラッグシップのKI-PX100は業界初の1000mL/hの加湿量を実現した

さらに、加湿空気清浄機ユーザーにとって一番の面倒事である加湿フィルターのお手入れに関して、単純ですが画期的な仕組みを導入しています。加湿機能は冬場のエアコン暖房運転時に欠かせないものです。特に昨今、ウイルス対策として部屋の適度な加湿は常識となり、多くの家庭で加湿器を利用しています。しかし、やっかいなのが加湿フィルターのお手入れ。気化式の加湿フィルターは、大量に吸い上げた水道水の水分が蒸発する際にミネラル成分だけがフィルターに残って固まり、それが菌やニオイの温床となります。そのため、基本的には、水タンクに水を補給するタイミングで加湿フィルターも毎回水洗いすることが推奨されています。これを怠るとあっという間にカビだらけになり、部屋中に菌を撒き散らすということになりかねません。

 

この手間を減らすべく、新製品では使い捨ての加湿プレフィルターを導入。このプレフィルターが水中のミネラル成分をキャッチし、水だけを加湿フィルターに送ることで加湿フィルターの清潔性を保つ仕組みです。加湿プレフィルターは1か月に1度の交換でよく、使ったものは捨てるだけ。加湿フィルターの水洗いの手間が省けて便利です。使い捨て加湿プレフィルターは6枚入りで税込1100円。1つのパックで1シーズンを過ごせる計算です。

↑使い捨て加湿プレフィルターがミネラル成分などを事前にキャッチし、加湿フィルターを清潔に保つ

 

↑白い円形の紙のようなものが使い捨て加湿プレフィルター。これが最初に水を吸い上げて加湿フィルターへと水を供給する仕組み。プレフィルターがフィルターより少し小さいのは、そのほうが吸水・供給効率が高いからとのこと

 

↑KI-PX100とKI-PX75の上位2機種には、本体背面のプレフィルター(大きなホコリを集める)の自動掃除機能を搭載

 

イオン濃度を高めたプラズマクラスターNEXTを3機種に搭載

また、先にも述べましたが、今回は新機種3モデルともにプラズマクラスターNEXTを搭載し、プラズマクラスター25000の2倍にあたるイオン濃度5万個/c㎥の高濃度を実現。前年モデルのプラズマクラスターNEXT搭載はフラッグシップの1機種だけでしたが、今回はプラズマクラスター発生デバイスの小型化により、空気清浄機本体のサイズダウンが図れたことで3モデルの搭載となり、ユーザーの選択の幅が広がっています。

↑後ろななめ20°気流用と部屋の中央用にプラズマクラスターNEXTのデバイスを2個搭載

 

↑プラズマクラスターデバイスを風路上に配置することで、効率よくイオンを飛ばすことができ、部屋の中央付近でもイオンの高濃度化を実現

 

↑プラズマクラスターNEXTはイオンの高濃度化により除電・消臭・ウイルスの抑制スピードが向上

 

これから気温が下がり、乾燥もするので、ウイルスが気になる季節になってきます。もはや加湿空気清浄機は一家に一台と言わず、一部屋一台の時代。シャープは上記3モデルのほかにも畳数や目的に合わせたモデルをラインナップしているので、自分の部屋の環境に合った製品を探してみてはいかがでしょう。

↑シャープの2021年度空気清浄機ラインナップ。プラズマクラスターのイオン濃度や最大風量、加湿量などに応じて選べます

 

ウイルスから“守る”ための「除菌機」注目モデル紹介!

世界的パンデミックは依然として収束しそうにない──我々は“それ”に打ち勝つため、各家庭レベルで空間除菌・空気清浄・加湿に努めたい。編集部が3カテゴリで注目モデルを厳選。今回は「空間除菌」をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ウイルス対策のためのパーソナルギアが続々登場!!

部屋+パーソナル空間の浄化でウイルス対策をより万全に!

ウイルス対策ができる家電は個人レベルで行えるタイプも増加中なので押さえておきたい。カルテックのKL-P01は、人が1分間に呼吸する空気と同量の浄化した空気を顔の周りに放出。シャープのIG-NX15は机周りなどの空気をきれいに保てると人気だ。服に付着したウイルスを素早く除去できる高温高圧スチーマー、IGGIも要注目。

 

【No.1】

カルテック

パーソナル空間除菌・脱臭機

「TURNED K」KL-P01

実売価格1万4080円

首に掛けたり胸ポケットに固定したりして使えるパーソナル除菌脱臭機。独自の光触媒技術で浄化した空気を顔の周りに放出する。光触媒フィルターは熱湯につけ置き洗いすれば酸化分解力が再生。

 

↑光触媒フィルターの強力な酸化力で細菌やウイルスを分解。顔の周りにきれいな空気を毎分約7L供給し続ける

 

【No.2】

ローラスター

加圧式除菌脱臭スチーマー

IGGI(イギー)

実売価格2万9800円

衣類のシワを伸ばしつつ除菌もできるスチーマー。高温スチームにより微粒子が衣類に付着したウイルスや細菌を99.9%除菌する(※)。脱臭効果や花粉・ダニ由来アレル物質の除去効果も発揮。

※:独立研究機関にて実証試験を実施

 

↑高温高圧の超微細な霧状スチームが繊維内に入り込み除菌脱臭。カシミアやシルクも傷めずケアできる

 

【No.3】

シャープ

プラズマクラスターイオン発生機

IG-NX15

実売価格1万6500円

高濃度イオンを放出する「プラズマクラスターNEXT」を搭載。空気中に浮かぶカビ菌を除菌し、浮遊ウイルス・菌の作用を抑制してくれる。消臭効果もあり、車内やデスク周りで活躍。

 

↑USB給電式。モバイルバッテリーを使えばコンセントのない場所でも使用可能。デスクでも手軽に使える

 

各社ハイスペックモデルを厳選!! おうちの空気快適化家電

菌・ウイルスから守る除菌機

菌・ウイルス対策には“専用機”の導入を。シャープのプラズマクラスター技術やカルテックの光触媒技術は、菌やウイルスの分解・抑制に効果あり。パナソニックの次亜塩素酸は医療現場での信頼を得ている。

 

家庭でのウイルス対策は、除菌専用機を駆使する時代に

室内の除菌・脱臭は空気清浄機が担うのが主流だった。だが家庭内のウイルス対策の重要性が高まるにつれ、菌やウイルスの除去は、ホコリなどの集じんとともに行う空気清浄機でなく、専用機に任せたいというニーズが増加している。

 

除菌・脱臭機で人気が高いのがシャープのプラズマクラスター技術。DY-S01は従来より付着ウイルスの抑制スピードが約1.3倍にアップした「プラズマクラスターNEXT」を搭載。光触媒脱臭フィルターとのダブル効果で室内の空気環境を整える。

 

パナソニックのF-MV4100は次亜塩素酸の力で家庭用機のレベルを超える除菌・脱臭力を備えた1台。カルテックのKL-W01は、菌やウイルスをフィルターろ過せず除去する新技術で設置性を大幅に高め、注目を集めている。

 

【その1】プラズマクラスターと光触媒で強力に除菌脱臭!

 

シャープ

プラズマクラスター

除菌脱臭機 DY-S01

実売価格3万9800円

「プラズマクラスターNEXT」が高濃度イオンを放出し、浮遊するウイルスや菌の作用を抑制。部屋に付着したニオイも脱臭する。浮遊菌やニオイは本体内の光触媒脱臭フィルターで酸化・分解。軽量・スリムで室内の移動もラク。

SPEC ●消臭・脱臭方式:「プラズマクラスターNEXT」&「光触媒脱臭フィルター」●消費電力:強11W、中5.0W、おやすみ2.2W ●待機時消費電力:約0.45W ●質量:約3.9kg

 

↑円筒形の脱臭フィルターで浮遊するウイルスやニオイを360度から吸着し分解。光触媒で性能が持続するのでフィルター交換は不要だ

 

【Recommend】プラズマクラスターの抗ウイルス効果に期待大

「プラズマクラスターNEXT」は従来型の「プラズマクラスター25000」に比べてイオン濃度が2倍。より素早い除菌効果が期待できる。

 

【その2】次亜塩素酸の力で部屋中の空気を“丸洗い”!

 

パナソニック

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

「ジアイーノ」 F-MV4100

実売価格16万5000円

プールや水道水にも使われる除菌成分を採用。水道水と塩から次亜塩素酸を生成し、浮遊しているものだけでなくドアノブなどに付着した菌やウイルスも抑制する。塩タブレット自動投入機能で、塩を適切なタイミングで補充可能。

SPEC ●消臭・脱臭方式:次亜塩素酸/気液接触方式 ●最大風量:約5.3m2/分 ●消費電力:強55W、中15W、静音10W ●質量:約11.2kg

 

↑浮遊ウイルスや菌を吸引し次亜塩素酸水溶液で抑制。気体状の次亜塩素酸を放出し付着ウイルスも抑える

 

【Recommend】業務用の技術を導入し、安全かつパワフルに除菌

病院などで使われる業務用機の技術を導入。次亜塩素酸の濃度とpH値を有人空間に適したレベルに調整。安全性を保ちつつ高い除菌効果を発揮する(※1)。ペットなどの強いニオイを強力脱臭するのも魅力。

※1:新型コロナウイルスへの効果が実証されているわけではない。

 

【その3】光触媒技術で有害物質をスピーディに酸化分解

 

カルテック

光触媒除菌・脱臭機

「TURNED K」KL-W01

実売価格6万7650円

吸着フィルターを使わず光触媒のみで除菌・脱臭。パネル裏のLED基盤と光触媒フィルターの間を通過する有害物質を酸化分解する。厚さ83mm、質量3kgの薄型軽量設計ながら部屋中(〜約16畳)の空気を浄化できる。

SPEC ●消臭・脱臭方式:光触媒フィルター ●消費電力:強40W、弱35W、静音33W ●待機時消費電力:約0.7W ●質量:約3.0kg

 

↑メンテは光触媒フィルターのつけ置き洗いのみ。数か月に1回の洗浄で除菌・脱臭効果が半永久的に持続

 

【Recommend】ウイルス分解力の高い光触媒フィルターを採用

光触媒フィルターの表面積が広いため分解力が高く、HEPAフィルターでは捕集できないウイルスや浮遊菌を強力分解。壁掛けタイプで、省スペースで設置できるのもうれしいポイントだ。

 

【日用品もCheck】プロの現場で培われた効果抜群の感染対策アイテム

SARAYA

ウイルス細菌除去スプレー

756円

衛生管理に厳しい食品工場などで培われたノウハウを生かした除菌スプレー。エタノールをはじめ全成分に安全な食品添加物を使用し、ほとんどのウイルス・細菌を99.99%(※2)除去する。

※2:すべての菌を除菌するわけではない。

「梅雨の二大トラブル」を解消する除湿機が登場! この夏、活躍間違いなしのシャープ空調家電を一気見せ 

シャープは、プラズマクラスター除湿機、プラズマクラスター扇風機、蚊取空清を発表しました。どれも梅雨から真夏にかけて販売台数が伸びる注目の家電です。

 

リビングでの部屋干しが増加し、大型除湿機の需要もアップ

↑左からCV-H180、CV-H120。右はよりコンパクトなCV-H71

 

シャープによると、花粉や黄砂、PM2.5などが洗濯物に付着する不安から、洗濯物を外に干さない家庭が年々増加しているとのこと。週1回以上部屋干しする人は、夏場の雨天時以外でも4割にのぼり、除湿機の国内需要は増えているそうです。また、部屋干しする場所はリビングが最も多く、除湿能力14L/日以上の大容量クラスも増加傾向にあるといいます。

 

よく過ごすリビングで洗濯物を干すと、気になるのが部屋干しの「ニオイ」や湿気よる「カビ」です。こうした点を踏まえて発表されたのが、ニオイやカビ対策を強化したプラズマクラスター除湿機「CV-H180」「CV-H120」です。

 

臭い戻りを防ぐモードとカビを未然に防ぐモードを搭載

こちらは衣類を乾燥させながら、シャープ独自のプラズマクラスターイオンを吹き出し、部屋干し衣類の生乾き臭を抑制。すぐに取り込めないときも、「臭い戻り対策モード」に設定しておけば乾燥後もプラズマクラスターイオンを放出し、臭い戻りを抑制してくれるのです。また、「カビバリア」運転は、後ろななめ20度の風でしっかり空気を循環し、パワフルな風と除湿、プラズマクラスターイオンの効果を組み合わせ、付着カビ菌の増殖を抑制。カビを未然に防いでくれます。

↑あのイヤなニオイも「臭い戻り対策モード」でしっかり抑制

 

なお、CV-H180は、前モデルと比較すると奥行は12mmスリムになっていますが、除湿能力は1.5倍にパワーアップしています。さまざまな部屋干しスタイルにも対応し、2つのスイングで広範囲かつ立体的に送風できるのも頼もしいですね。例えば、体操服の上下なら約30分で乾燥できるとのこと。

↑左右ワイドスイングと上下広角スイング、2つのスイングで立体的に送風できます

 

実際に湿度の高い2畳ほどの部屋で、CV-H180の除湿デモが行われました。元は湿度75%だった湿度が、15分ほどで49%になり、天井にぶら下がっていた濡れた布も乾いていました。

↑CV-H180を15分ほど運転させます

 

↑特殊な溶液に漬けた布で実験。濡れるとピンク色だった布が、15分後には乾いて白っぽくなっていました

 

CV-H180とCV-H120の発売日は5月12日。CV-H180の除湿能力は、16L/18L/日(50/60Hz)、除湿可能面積の目安は20~40畳/23~45畳(同)。CV-H120の除湿能力は、11L/12L/日(50/60Hz)、除湿可能面積の目安は14~28畳/15~30畳(同)。実売予想価格はCV-H180が6万5000円、CV-H120が5万8000円です(すべて税別)。

蝶の羽根や鳥の翼の仕組みを応用した扇風機も発売

さらに、シャープはDCモーターを採用した扇風機4製品を発表。こちらはプラズマクラスター7000発生機を搭載し、さらに蝶の羽根や鳥の翼の形状を応用したネイチャーウイングで、なめらかでやさしい風やパワフルで遠くまで届く風を送り出せます。ラインナップは、最上位のハイポジション・リビングファンの「PJ-H3DG」 (3万3220円・以下すべて実売価格)と「PJ-H3DS」(2万7840円)、コードレス3Dファンの「PJ-H2DGB」(3万7560円)と3Dファン「PJ-H2DS」(2万4600円)を用意。

↑DCモーター搭載タイプの扇風機は、トップシェアを誇っています

 

上位モデルの「PJ-H3DG」とコードレス3Dファン「PJ-H2DGB」は、「ハイブリッド・ネイチャーウィング」を搭載。「PJ-H3DG」は、アゲハ蝶とアサギマダラ蝶の羽根を応用し、ムラの少ないなめらかな風を送り、扇風機の風を長く浴びることでおこる”だるさ感”を抑制します。「PJ-H2DBG」は、アホウドリとアマツバメの翼を応用し、のびやかな風を送風。また、両機とも温度と湿度に合わせて自動で風量を調整する「みはり機能(センサー運転)」を備えています。

↑自然からヒントを得た羽根の形状

 

実際に「PJ-H3DS」の風を浴びてみると、ふわっと窓から入ってきたような、自然な風でした。扇風機嫌いの筆者としては、個人的にはとても気になる商品です。

↑3Dファンはこのように上向きにもできるので、サーキュレーターとしても活躍

 

また、コードレス3Dファン「PJ-H2DGB」は充電式となっており、コンパクトですが風が強く、どこにでも持っていけるのが魅力。場所を選ばないので、キッチンに移動して使うもよし、部屋干し時の洗濯物の下に置くもよし。サーキュレーターとしても便利に使えそうです。また、プラズマクラスターには汗臭、たばこ臭、料理臭、生乾き臭などにも効果があるので、消臭効果も期待できるでしょう。また、スタンダードタイプのリビングファン「PJ-H3AS」も同時に発売されます。こちらはACモーター搭載で、実売価格は1万3820円です。

 

話題の「蚊取空清」が「パワフル蚊取りモード」を搭載して帰ってきた

↑我が家でも絶賛愛用中の「蚊取空清」、新モデルが登場です

 

さらに、2016年3月に発表され、空気清浄機なのに蚊もコバエも取れるとして話題となった「蚊取空清」もパワーアップして帰ってきました。新製品の「FU-JK50」(実売価格4万3050円)は、より速く蚊を捕獲する「パワフル蚊取りモード」を搭載しました。自動運転と比較し、3時間で約1.4倍の蚊を捕獲できるようになっています。

↑パネルの左側の「蚊取り」ボタンを切り替えて「パワフル蚊取りモード」を選択できます

 

実機でデモが行われていたので見たところ、吸い込む力が大幅にアップしていたので驚きました。本機の蚊取りの原理は、UVライトで誘って蚊が好きな黒いボディに近づかせる→物陰に隠れたがる習性を利用して、サイドに設置した小窓で誘惑→そこに近づいた蚊を吸い込む→内部の粘着シートで捕獲、という仕組みですが、この近づいた蚊を吸う力がアップしているのです。

↑蚊取り機能のメカニズム。薬剤などは一切使いません

 

↑サイドに小窓があります。ここから入ってきた蚊やコバエを捕獲します

 

我が家でも前モデルの蚊取空清を使っていますが、確かに吸い込む力が強くなったと感じました。これなら以前よりも速く蚊を捕獲できそうですね。蚊は「蚊取りシート」の粘着面に付くので、折りたたんで捨てるだけ。約2か月で交換すればOKです。なお、コバエ捕獲の効果も実証されており、コバエが増えるこれからの季節には重宝しそうです。

↑羽根のようなものがぶら下げてデモ。中にグイグイ吸い込まれていることがわかります

 

↑カバーの裏にある蚊取りシート。粘着面で蚊やコバエをキャッチしていきます

 

「スピード循環気流」や3つのフィルターで空気清浄機能も優秀

空気清浄機能は、遠くのホコリを引き寄せる「スピード循環気流」と、静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターの3つのフィルターを使っています。また、プラズマクラスター7000で浮遊ウイルスの作用を抑制し、フィルターでは対応しきれないニオイなどの消臭効果もあります。「蚊取り」機能が目立つ製品ではありますが、空気をしっかりキレイにしてくれるのもうれしいですね。

「いい空気」で五反田のビジネスシーンを救え!「プラズマクラスター、出前します」

老舗の大手企業がオフィスを構える一方、近年はスタートアップ企業の集積地になりつつある街、五反田。都内有数の歓楽街としても知られ、アフター・ビジネスの場も充実しています。そんな活気ある街にあったらいいな……という架空のお店が「プラズマクラスター亭」。シャープの空気清浄技術、プラズマクラスター(後述)をビジネスの現場に届け、さまざまなお悩みを解決するのが仕事です。

とある日の昼下がり、「プラズマクラスター亭」の事務所に1本の電話がかかってきました。

 

――ハイ、こちら五反田プラズマクラスター亭。え、ラーメン2つとギョウザ1つ? 麺かためで? …いや、ウチは出前といってもプラズマクラスター専門なんですよ。プラズマクラスターとは何かって? 簡単に言えば、空気をキレイにするイオンを放出する技術で……」

 

説明しよう!

「プラズマクラスター」って何?

「プラズマクラスター」とは、家電メーカー・シャープの独自の空気浄化技術。プラズマ放電によって、自然界に存在するものと同じプラスとマイナスのイオンを作り出して同時に放出します。これにより、空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質の作用を抑制する効果を実証しています。

↑プラズマクラスターの仕組み。放出されたプラスとマイナスのイオンが浮遊カビ菌や浮遊菌の表面のタンパク質に作用し、その後は水になって空気中に戻ります

 

また、モノに付いたニオイ(付着臭)やニオイの元となるニオイ原因菌への効果も実証。さらに、プラスとマイナスのイオンにより静電気の発生を抑えることで、壁や天井などにホコリが付きにくくなる効果や、お肌にツヤを与える効果も確認されています。

 

さらにさらに、昨年11月に発表された最新技術「プラズマクラスターNEXT」では、「感性アナライザ」(後述)という計測器によって、「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」ことを実証したのです!(説明しよう!終わり)

 

――…という感じで、プラズマクラスターにはとにかくたくさんの効果があるんですよ。ね、すごいでしょ。お客さんも興味が出てきたらぜひ出前してくださいよ。待ってますから!

↑「感性アナライザ」は、脳波計より取得したデータから5つの感性(興味、好き、ストレス、集中、沈静)の度合いを計測・分析し、タブレットに表示。今回、実際に編集部員の一人が使ったところ、苦手な上司と対面した際は「ストレス度」(青のグラフ)が上下し、「集中度」(紫のグラフ)も安定しませんでした(右)

 

↑「プラズマクラスターNEXT」は、プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-HP100(写真)およびプラズマクラスターエアコン<Xシリーズ>に搭載。今回はKI-HP100を出前します

 

【出前その1】

スタートアップ企業の場合

そんな間違い電話を切ったあと、またすぐに別の電話がかかってきました。今度こそプラズマクラスターの出前の注文です。配達先は、五反田で話題のスタートアップ企業。さっそくプラズマクラスターを放出する空気清浄機を持って、配達に出発です!

 

――どうもー。プラズマクラスター亭ですー。今回は初めてのご利用とのことで、まことにありがとうございます!

「どうも。マツリカの代表をしております、⿊佐英司です。いや、助かります。寒さや花粉の問題もあってうまく換気することが出来ず、空気がこもることが多くて。特にウチの社員は、コードを書く作業に集中し始めると、PCの前から離れられないことが多い。そんな社員のためにも、少しでもいい環境を、と思いまして」(黒佐)

 

――素晴らしいお考えです! ちなみに、「コードを書く作業」とおっしゃいましたけど、お仕事はプログラム系ですか?

 

「ええ。クラウド型営業⽀援ツール『Senses(センシーズ)』を開発 しています。これは、あらゆるデータを営業案件ごとに⾃動的に分類・整理するツール。⾯⽩いのは、AI(人工知能)が次に何をすればいいか、先輩達がやってきた過去の営業データをもとに提案してくれることです。いつ、どんなメールを送ればいいか、なんてことも教えてくれますよ」(黒佐)

――ええっ! それはメチャクチャ便利じゃないですか!

 

「ふふ、ありがとう。じゃあ、空気清浄機はこの辺に設置しちゃってくれます?」(黒佐)

――かしこまりました! ひとつお願いなんですが、実は、この空気清浄機、特別に濃いプラズマクラスターを放出するモデルで、「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」という効果が実証されたんです。のちほど、このあたりも含めて社員さんに感想をうかがってもいいですか?

 

「へぇ、それはすごい。どうぞどうぞ!」(黒佐)

↑オフィスに設置した状態

 

プラズマクラスターの効果がわかる特設ページはコチラ

 

…1週間後

――どうもー、プラズマクラスター亭です。では、実際に空気清浄機を使ってもらった方に感想をうかがっていきましょう!

↑インターンの伊藤佑介さん。今年から同社への入社が決まっています

 

「はじめまして、伊藤です。自分が空気清浄機の水やり(加湿用の水の補給)をやっていました。水をあげると『ありがとう』と(音声で)お礼を言ってくれるので、だんだんかわいくなってきますね。あと、自分は花粉に悩んでいるので、コレが来てからは助かっています!

 

――なるほど。プラズマクラスター空気清浄機は花粉対策にも使えますからね。……次の方いかがですか?

↑セールス・顧客サポートの西村 瞳さん(左)、エンジニアの隅田 歩さん(右)

 

「セールス・顧客サポートの西村です。いままではオフィスの空気がよどんでいて、どうも気分が良くなかったんですけど。いまは空気がすごく新鮮に感じて、改めて『空気って大事だな』と。あと、オフィスで誰かがごはんを食べていてもニオイが気にならなくなりました。これだったら、社内でパーティや打ち上げもできそうです!」

――たしかに、高い空気清浄機能と消臭効果はプラズマクラスター空気清浄機の大きな特長です。さて、次の方、そろそろ「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」という点にも……。では、エンジニアの隅田さん、どうぞ!

 

私が気に入ったのは、加湿ですね。ノドが乾燥するのがイヤで、デスクに小さい加湿器を置いていたんですけど、いまはノドがスッキリして肌も潤っている感じ。これはいいですね!」

 

――おっしゃる通り、今回の空気清浄機は加湿器一体型で、プラズマクラスターには肌の保湿効果もありますから。…結局、ストレスや集中については触れていただけなかったですが、「とにかく大満足だった」ということでよろしいでしょうか?

 

「ハイ!」(一同)

 

――ありがとうございました。それでは、またのご利用をお待ちしております!

 プラズマクラスターの効果がわかる特設ページはコチラ

 

【出前その2】

ウェブサイト編集部の場合

続いては、常連のGetNavi web編集部からの注文。今回は、会議を行う1時間だけ使いたいという要望のようです。

「いや~、プラちゃん(※)、よく来たね! いつもごめんね~。ご覧の通りみんなお疲れ気味なんだけど、このあともまた会議をやらなくちゃいけなくて……」

※プラズマクラスター亭のこと

 

――ええ、承っております。そんなときは、「プラズマクラスターNEXT」の「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」という効果を、ぜひ実感してみてください! 今回は、別室を拝借してプラズマクラスターを放出し続けてみました。そちらの部屋で会議をしたら、効率も上がるはずですよ。

 

…というわけで、編集部のメンバーは、プラズマクラスターを放出し続けた部屋に移動。早速、会議に突入です。

 

…1時間後

――まいどどうもー。プラズマクラスター亭です。空気清浄機の回収に上がりました! ご感想はいかがですか?

「いや~、なんだか空気がやわらかくなった感じがするよ。花粉に悩んでいる私としては、鼻が気にならなくなった。明らかに違う。クルマに置くやつ(車載用イオン発生機)もほしいなー」(上写真・編集部O)

「マジ森(本当に森の中にいるみたいで気持ちいい)。服のニオイも取れるんでしょ? 喫煙者の立場からすれば、タバコのニオイが取れるのはメチャメチャいいですね!」(上写真・編集部T)

「コレ(プラズマクラスター空気清浄機)があるだけで、精神的に安心感がある。普通は空気が汚れたら『換気しろ』ってなるじゃないですか。でも、コレだとプラズマクラスターを逃がしたくないから、逆に窓を閉めたくなりますよね」(上写真・編集部W)

 

――結局、「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」という点には触れていただけないのですね……。とはいえみなさん、充実した表情をしておられますし、喜んで頂けたのは何よりです。またのご利用、お待ちしております!

 

…ちなみに

プラズマクラスターを放出し続けた部屋に入り、「感性アナライザ」を使ってみたらどうなるのでしょう? とにかくストレスの多い編集部のWが試してみたところ、以下写真のような結果となりました!

↑紫の「集中度」が高い数値、青の「ストレス度」が低い数値で安定しています

 

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【出前その3】

スナックの場合

五反田の街を夜のとばりが包むころ。事務所に1本の電話がかかってきました。電話の主は、とあるスナックのママのようです。

「もしもし、プラちゃん? 接待されてるお客の一人がさ、『服にタバコのニオイが付いた、どうしてくれる?』って怒っちゃってね。プラちゃん、前に消臭ができるとか言ってたのを思い出してさ。ちょっといますぐ来てくれない?」

 

…10分後、現場に到着すると、接待を受けている大物クリエーター風のコワモテ男性が、GetNavi webの男性編集者に詰め寄っています。

「私がタバコのニオイが嫌いなの、キミ知ってるよね? これじゃもう着られないよね? このコート、簡単に洗えるようなものじゃないんだよ? ねえ、ちょっとコレ、どうしてくれるの?」

 

――毎度! ニオイでお困りですね。そんなときはコレ、『プラズマクラスターパワフルショット』を使ってみてはいかがでしょう?

 

説明しよう!

「プラズマクラスターパワフルショット」って何?

「プラズマクラスターパワフルショット」とは、シャープ空気清浄機の上位機種に搭載する運転モードのこと。前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターイオンを放出することで、モノに付着したニオイを消臭してくれるのです!(説明しよう!終わり)

 

…というわけで、険しい表情で見つめる大物クリエーターの目の前で、問題のコートに向け「プラズマクラスターパワフルショット」をオン!

 

…気まずい30分が経過

――上がりました! いかがでしょう?

「イヤイヤ、タバコのニオイはちょっとやそっとじゃ取れないでしょ。ほら、まだまだクサく……」

「…ない!」

 

お気に入りのコートのタバコ臭が消え、機嫌を直した大物クリエーター、最後は満面の笑みでママとデュエット。こうして無事、接待役の編集部員の窮地を救うことができました。

↑デュエット中は、空気清浄機が煙を感知して猛烈な勢いで稼働

 

なお、「プラズマクラスターパワフルショット」は、洗えないソファやカーペットなどに使うのが一般的だそう。付着タバコ臭のほか、付着ペット臭や部屋干し衣類の生乾き臭、付着汗臭などにも効果があり、幅広い用途に使えます。

↑「プラズマクラスターパワフルショット」はソファに使ってもOK

 

今回は3つのビジネスシーンで大活躍したプラズマクラスター。菌の作用抑制・消臭、フェイスケア効果をはじめ、「プラズマクラスターNEXT」の「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」効果はうれしい限り。社員の健康を気遣う方、自身の仕事の効率アップを目指す方、あるいは飲食店を経営する方、ぜひプラズマクラスター搭載機を導入してみては?

 

※「プラズマクラスター亭」はフィクションです(本編の効果やコメントは本物です)。実在のサービスではありません

撮影/我妻慶一

 

プラズマクラスターの効果がわかる特設ページはコチラ

今回紹介した空気清浄機KI-HP100の特設ページはコチラ

今度の狙いはカビだって? シャープ「プラズマクラスター」新たな効果を示した3つの実験

「プラズマクラスター」は、シャープ独自の空気浄化技術です。水分子に囲まれたクラスター状(ぶどうのふさ状)のイオンを発生させることで、除菌・消臭などに効果があることが知られていました。さらに2017年の11月、シャープはイオン濃度を高めた「プラズマクラスターNEXT」を発表。「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」という新たな効果を実証し、その名の通り、我々に「向こうの世界に行った」印象を与えました。いままで応援していたバンドがメジャーデビューしたような……一抹の寂しさを感じた人も少なくないのではないでしょうか。

↑プラズマクラスターNEXTを搭載する空気清浄機、KI-HP100。中央にはプラズマクラスターのマークが

 

除菌・消臭効果に加え、カビの生長を抑えることを実証

↑プラズマクラスターの主な機能。除菌・消臭効果と静電気除去効果、肌保湿効果などが実証されています

 

そして今回、そんなプラズマクラスターに、新たにカビの生育を抑える効果があることがわかりました。こちらを確かめた実証実験は、カビ研究の専門家である県立広島大学・森永特任教授が監修したとのこと。その実験方法を簡単にいうと、密閉された筒の中にプラズマクラスター発生装置を入れ、このなかにエサが入ったシャーレを入れて、カビを生育させるというもの。

↑実物の実験装置

 

5種類のカビを使い、3つの生育期間に焦点を当てた

実験に使われたのは、一般的なカビとされるアスペルギルス (黒コウジカビ)、ペニシリウム (青カビ)、クラドスポリウム (黒カビ)、リゾプス (クモノスカビ)、ケトミウム (ケタマカビ)の5種類です。なお、アスペルギルスは、アスペルギルス症という病気の原因になり、アレルギーの原因になることもあるとのこと。ペニシリウムは食品に生育してカビ毒を生産。クラドスポリウムは風呂場の黒カビの原因となり、リゾプスはムコール症という病気の原因に、ケトミウムは穀物などの汚染や衣類・本の腐食の原因になるそうです。

 

ただし、これらのカビは一概に害があるだけとはいえません。特にコウジカビと呼ばれるアスペルギルスの一種は、デンプン質を糖分(甘み)に、タンパク質をアミノ酸(うまみ)に分解するはたらきを持ち、日本酒や焼酎、味噌などの発酵に使われます。

↑カビが与える弊害

 

上記の5種類のカビを使って行われた実験は以下の3つ。プラズマクラスターイオンを3日間照射すると、①胞子(※1)が発芽して生長するのか?②(生長の途上にある)菌糸(※2)が生長して胞子を作るのか?③形成された胞子(十分に生長したカビが持つ胞子)を死滅させることができるか? この①~③を調べたのがこちらの実験なります。

※1:胞子……生殖細胞のこと ※2:菌糸……菌類の体を作る糸状のもの

↑カビのライフサイクル

 

↑先述の①にあたる実験。カビのエサが入った寒天培地に胞子をまき、胞子が発芽して成長するかを調べます

 

一部の胞子を除き、高い確率でカビの生長を抑えることが判明

①「胞子が発芽して生長するのか?」に対しての実験結果は、5種類すべてのカビの発芽、および生長を99.9%抑制するという結果に。②「(生長の途上にある)菌糸が生長して胞子を作るのか?」では、一部のカビでイオンが届かない培地内部では若干菌糸の生長が見られるものの、培地表面での生長は抑えられ、コロニー(菌集落)が大きくならず、胞子の形成も抑制されていることがわかりました。③「形成された胞子(十分に生長したカビが持つ胞子)を死滅させることができるか?」という実験では、下記のグラフの通り、クラドスポリウム(94.9%が発芽)とリゾプス(59.7%が発芽)が高確率で発芽したものの、その他3種類のカビは発芽率が大幅に抑えられ、すでにできている胞子にも効果があることが判明しました。

↑③「形成された胞子(十分に生長したカビが持つ胞子)を死滅させることができるか?」という実験。十分に生長したカビにプラズマクラスターを照射し、その胞子を採取して培養した結果です

 

ちなみに、クラドスポリウム(94.9%が発芽)とリゾプス(59.7%が発芽)に効果が少なかったのは、クラドスポリウムは胞子がぶ厚いカラで守られ、リゾプスは胞子が胞子のうで守られているため。イオンが十分に届かなかったと推測されています。

↑5種類のカビの形状

 

つまり、③の一部(守られた状態の胞子)を除くほとんどのライフサイクルにおいて、プラズマクラスターは高い確率でカビの生長を抑えるというわけです。しかも、③で一部効果が薄かったカビがあった点についても、胞子が本体を離れて単体になってしまえば生長できないわけですから、結局育たないことになります。

 

ちなみに、本実験におけるイオンの濃度は1c㎥あたり200万個で、実用化されている「プラズマクラスターNEXT」のイオン濃度目安は1c㎥あたり5万個以上。実験は実用化された機種の40倍以上のイオン濃度で行ったわけで、実際の生活空間に影響を与えるか否かはまだわかりません。ただ、もしプラズマクラスター機器を使っているだけで、少しでもカビの生育が抑えられるのならありがたいですね。また、この技術を応用すれば、お風呂の黒カビ予防や、パンやおもちなどの保管に役立つかも。大吟醸などのデリケートな日本酒を醸す際、発酵をコントロールするために利用できるかもしれません。そんな夢が広がる、興味深い結果でした。

↑今回の結果で医療機関や農業・野菜・食品工場など、新たな用途が期待できます

 

発表会の最後には、まさかのチーズセミナーが

と、カビの実験結果だけでも十分満足だったのですが、発表会の最後に、もうひとつの山が待っていました。それは、なんとチーズセミナー&チーズの試食。著名なチーズプロフェッショナル野田幹子さんが登場して、チーズのお話をするという不思議な時間が……。広報の方も「いや~カビを抑える話をしているのに、カビを使ったチーズの話、というのもどうかと思ったんですが」とおっしゃっていましたが、私もまったく同じ意見です。とはいえ、このサービス精神、嫌いじゃない。ちょっと観客がざわざわするくらいでなければ、面白くありません。こういった自由な発想の発表会を許す点は、さすがシャープ。このあたりがユニークな製品を次々と出し、いまノリにノっている原動力となっているのでしょう。今後の製品と発表会にも、大いに期待したいところです。

↑右の女性がチーズプロフェッショナル野田幹子さん。印象に残ったお話が、ロックフォールという青カビチーズの起源です。とある羊飼いの青年が、洞窟にチーズを置いて美女を追いかけ、戻ってきてカビだらけのチーズを食べたら美味しかった、という……。羊飼いの人間性には疑問しか残りませんが、常識に囚われていては新しいものは生まれない、というのもまた真実なのですね…

 

↑ふっわふわの白カビが生えた「バラカ」というチーズが試食用として提供されました。フランス産で、馬のひづめの形をしています。やや強めの塩味と極めてまろやかな舌触り。筆者はカビチーズが苦手ですが、好きな人にはたまらないだろうな、という味でした。赤ワインにはドンピシャでしょう

 

空気清浄機は「高いヤツ」以外もオススメ! 家電のプロがパナ、シャープの最新モデルをユーザー目線でガイドした

いよいよ本格的な花粉の季節が近づいてきました。ぜひ花粉除去に効果的な空気清浄機を導入して、せめて室内だけでも快適に過ごしたいですよね。前編ではIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志氏に空気清浄機の選択の最重要ポイント「邪魔に感じないこと」を教えてもらいました。第2回となる今回は、より花粉対策に重点を置いた製品や、環境に合わせて選びたいユニークな製品などを紹介していきます!

 

教えてくれるのはこの人!

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安蔵靖志(あんぞう・やすし)
IT・家電ジャーナリスト。家電製品総合アドバイザー(プラチナグレード)。AllAbout 家電ガイド。ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆するほか、家電のスペシャリストとしてテレビやラジオ、新聞、雑誌など多数のメディアに出演。KBCラジオ「キャイ~ンの家電ソムリエ」に出演中。その他ラジオ番組の家電製品リサーチや構成などにも携わっています。

 

とにかく花粉を取るなら、吸引口が床に近いパナソニックのF-VXP90が優位

――これからの季節、やはり気になるのは花粉です。「とにかく花粉を取ること」にこだわった場合、気になる製品は何でしょうか。

 

安蔵 甲乙付けがたい部分ではありますが、花粉除去でいえば、パナソニックの加湿空気清浄機 F-VXP90が優位な印象を受けますね。本機は空気の吸引口(吸い込み口)が本体下部にあるため、花粉対策には有利に働きます。なぜなら、花粉は空気中の粒子ではかなり重たい部類。あまりふわふわ舞い続けず、床に落ちやすいため、吸引口が床に近ければ、それだけ花粉を吸い込みやすいというわけです。

 

さらに、F-VXP90は2方向に風を吹き出す「ダブルフローツインルーバー」を搭載。その名も「ダブルフロー 花粉撃退気流」を室内に作って、床上の花粉を効率よく吸引してくれます。床上の花粉を取るなら掃除機でもいいですが、毎日何度も掃除機を掛けられる人はいない。そう考えると、「ダブルフロー 花粉撃退気流」は、やはり魅力的な機能です。

 

――F-VXP90は適用畳数も~40畳とかなり広いです。

 

安蔵 8畳を浄化する目安時間は約7分、最大加湿量は1時間あたり870mlと、かなり優秀です。ただ、一般家庭には少々オーバースペック気味なので、価格と性能のバランスを見て、適用畳数~31畳の「F-VXP70」や~25畳の「F-PXP55」を選んでみても良いでしょう。

20180227-s2 (7-2)

パナソニック
加湿空気清浄機 F-VXP90
実売価格6万8610円

 

 

20180227-s2 (1)

パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP70
実売価格5万8270円

 

 

20180227-s2 (7)

パナソニック

加湿空気清浄機 F-VXP55
実売価格4万8483円

F-VXP90とF-VXP70は、「ナノイー」の10倍の量のOHラジカルを生成する微粒子イオン「ナノイーX」を搭載。花粉だけでなく、アレル物質やPM2.5などの有害物質、さらにはタバコ臭やペット臭といったニオイ対策にも効果があります。下部吸い込み口が大きく開口し、床上30cmを強力吸引するメガキャッチフォルムも採用。「ナノイー」搭載モデルのF-VXP55には、就寝前と起床前にしっかり運転して、就寝中は静音運転する「寝室モード」を装備しています。各モデルともスマホ連携には非対応。

 

【パナソニック機のスペック比較】

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シャープは環境や目的に合わせたバリエーションの豊富さが魅力

――パナソニックのナノイーが出てくると、シャープのプラズマクラスターはどうなんだろう……と感じてしまいますが、こちらはいかがですか?

 

安蔵 シャープはラインナップが豊富なのが魅力ですね。家庭環境や部屋の構造などに合った適切なソリューションが選べます。プラズマクラスター濃度が従来の倍になった「プラズマクラスターNEXT」を搭載する最上位の「KI-HP100」は、機能は最強クラスです。ただ、本体はやや大きいですし、適用畳数~46畳で価格は約12万円と、いささか大仰な製品ですね。今年はプラズマクラスターNEXTをもう少し下位のモデルにまで広げて小型化した製品の登場を期待したいです。

 

――となると、狙い目はそれ以下の機種ということになるでしょうか。

 

安蔵 はい。価格と性能のバランスから見ると、オススメは「KI-HX75」(適用畳数~約34畳)か「KI-HS50」(適用畳数~23畳・実売価格4万7400円)ですね。また、最初の10分間を最大風量で自動運転して、室内の空気を急速に浄化する「効果実感モード」に対応しており、帰宅直後の花粉除去にも有効です。前方向に集中的に高濃度プラズマクラスターを放出する「プラズマクラスターパワフルショット」も搭載しており、ソファやカーペットなど、ピンポイントでニオイまで取れるのは良いですね。

 

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シャープ
KI-HP100
実売価格11万9760円

 

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シャープ
KI-HX75
実売価格7万8710円

KI-HX75とKI-HS50は「プラズマクラスター25000」、KI-HP100はその2倍の濃度を放出する「プラズマクラスターNEXT」を搭載。「プラズマクラスターNEXT」は、「ストレスがたまりにくい」「集中を維持しやすい」環境を作ることを実証しました。各モデルとも、使い方を学習して成長するAIoTクラウドサービス「COCORO AIR」対応。KI-HP100とKI-HX75は、自動掃除パワーユニットに対応しています。

 

――シャープは、クラウドのAI(人工知能)と連携する機能、「COCORO AIR」(ココロエアー)を搭載するのもユニークですね。

 

安蔵 こちらはWi-Fi機能を標準搭載するKI-HP100およびKI-HX75とKI-HS50が対応しています。COCORO AIRで注目したいのは、「空気情報モニター」「おうちフィット」「消耗品モニター」という、使い勝手の良い機能が利用できる点です。

 

――こうして見ると、スマホ連携の面でシャープは充実していますね。

 

安蔵 今後、こうした情報の「見える化」は、必ず主流になってきます。国内メーカーとしては、この分野の先駆者となっている点は、大いに評価したいですね。

↑シャープの「COCORO Air」には、空気清浄機の搭載するセンサーとWi-Fi機能を利用して、スマートフォンで室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」などの機能を備えています↑室内の空気環境を確認できる「空気情報モニター」

 

特殊なニーズに応える「天井空清」「蚊取空清」も用意

――シャープは、1月にLEDシーリング一体型の「天井空清」を発売して話題となりました。

 

安蔵 こうしたユニークな製品を開発する点は、実にシャープらしいですね。ただ、こちらは加湿機能が付いておらず、対応畳数~14畳で、8畳の清浄目安時間が19分と空気清浄能力はそれほど高くない。2台めとして、あるいは床にモノを置きたくないといった、特殊なニーズに応えるものだと考えています。とはいえ、床の上に場所を取らず、置き場所を考えなくても良いのはメリット。電源が照明用のコンセントから取れるのは便利ですし、ロボット掃除機でこまめに掃除する人にはいいかもしれません。

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シャープ

天井空清 FP-AT3
実売価格9万7070円

業界初のLEDシーリングライト一体型空気清浄機。ペットや小さな子供のいたずらが気になる家庭でも安心して導入できます。部屋に温かさを演出するさくら色のLED照明も業界唯一です。

 

――シャープの変り種といえば、「蚊取空清」もありますね。

 

安蔵 蚊取空清 FU-GK50は、文字通り蚊が取れるのが最大の特徴。蚊の好む灯りと蚊取りシートで捕まえるので、赤ちゃんやペットがいるなど、殺虫剤を利用したくない環境でも安心して使えます。発売が2016年4月の製品なので、そろそろ次世代機の発表も期待したいところですね。

 

次回はお手入れのしやすさや、デザインにこだわった製品などを見ていきます!

 

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シャープ
蚊取空清 FU-GK50
実売価格2万8660円

黒いボディやUVライト、蚊が隠れたがる小窓で蚊やコバエを誘い、空気清浄機の吸引力と強力な蚊取りシートでキャッチ。空気の汚れと一緒にうっとおしい蚊やコバエを取り除けます。

 

【シャープ機のスペック比較】

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どこまで濃くなるのか? プラクラ濃度が「NEXT」に突入したシャープ新エアコン&空清の驚くべき効果

冬は暖かく夏は涼しく、ムシムシもカサカサもせず、嫌なニオイもしない、静電気でパチっとくることもない、空気のきれいな部屋。一年中、そんな部屋に住んでいたら、家から出たくなくなってしまうかもしれませんね。シャープがこの冬提案する「プラズマクラスターエアコン Xシリーズ」と「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-HP100」は、そんな快適な室内を実現する新技術「プラズマクラスターNEXT」(※)を搭載しています。

※プラズマクラスター……+と-のプラズマクラスターイオンを発生させ、放出するシャープの独自技術。浮遊カビ菌の除菌、浮遊ウイルス・菌の作用を抑えるほか、静電気の抑制、消臭などの効果を持っています。一部では略して「プラクラ」と呼ばれることも

20171201-s2 (1)↑プラズマクラスターエアコン Xシリーズ(写真上)とプラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-HP100(写真手前)

 

新たなユニットを搭載し、プラズマクラスターの濃度を倍増

プラズマクラスターエアコン Xシリーズは、この「プラズマクラスターNEXT」を搭載したのが、一番のポイント。風の吹き出し口の中央付近に、最新のイオン発生ユニットを搭載。このユニットには高濃度プラズマクラスターイオンを発生させる電極部が2つ備わっており、送風にプラズマクラスターが乗って、部屋の隅々まで充満する仕組み。冷暖房はもちろん、プラズマクラスターを室内に送るだけの運転も可能です。

20171201-s2 (2)↑プラズマクラスターエアコン Xシリーズ。検知した人のいるエリアに合わせて、風向・風量を自動制御。独自の「エアロダイナミックフォルム」によって、暖房時は人のいるエリアの足もとにしっかりと温風を送ります

 

なお、プラズマクラスターは自然界にあるのと同じ、プラスとマイナスのイオンによって空気を浄化しており、濃度が高いほど効果が得られます。新しい「プラズマクラスターNEXT」はプラズマクラスター濃度が1㎥あたり約5万個以上を実現。従来の「プラズマクラスター25000」は約2万5000個、「プラズマクラスター7000」は約7000個の濃度なので、一気に従来の倍の濃度まで高めることに成功しています。

↑プラズマクラスターユニットの変遷↑プラズマクラスターイオン発生ユニットの変遷。「プラズマクラスターNEXT」は、新開発の第10世代のユニット(右上)を採用しています

 

「感性アナライザ」でプラズマクラスターの新たな効果を実証

 

20171201-s2 (6)↑「ストレスがたまりにくい環境をつくる」「集中を維持しやすい環境をつくる」というプラズマクラスターの新たな効果を実証

 

「イヤイヤ、倍って言われても見えないし、本当に効き目なんてあるの?」

 

…そんな疑問はごもっとも。そこで、シャープでは「科学的に空気のキレイさを実証したい」との考えから、世界各国の第三者機関や大学の研究室などに調査を依頼して、プラズマクラスターの効果についてエビデンスを集めています。今回、プラズマクラスターNEXTをリリースするに当たり、慶應義塾大学の満倉靖恵准教授の協力を仰ぎました。

 

満倉准教授は、生体信号や音声、画像などから必要な情報を抽出する研究に従事しており、脳波を計測する「感性アナライザ」を開発。頭部に装着することで、人が緊張したりリラックスする無意識の感性の動きを計測できるようにしました。

 

今回、この装置を使って実証実験したところ、室内に入ったときのストレス度合いの低減、計算問題中の集中度合いの向上が見られたと言います。受験勉強中の学生のいる家庭など、これは気になる結果ですね。

 

また、別の実験データによれば、プラズマクラスターNEXTはプラズマクラスター25000に比べ、タバコの付着臭を取る消臭スピードが約1.3倍、静電気を抑える除電スピードが約4.5倍。プラズマクラスター7000と比べるとそれぞれ約2.6倍と約9倍にパワーアップ。さらにニオイの元となるニオイ原因菌の除去にも効果があることが判明しているといいます。

↑↑プラズマクラスター濃度が高まったことで、さまざまな効果がパワーアップ

 

空気清浄機には不在時に集中的に稼動する「効果実感モード」を搭載

エアコンと同時に発表された加湿空気清浄機のKI-HP100にも、同様のプラズマクラスターNEXTを搭載しています。また、本機はデザインを一新したのも特徴。操作パネルを天面に配置し、現在選択できる操作が光ってタッチ操作ができるようになっています。

20171201-s2 (7)↑加湿空気清浄機 KI-HP100

 

ユニークなのは、前面のWi-Fiアイコンの左に搭載している人感センサーを利用した「効果実感モード」です。これまた、疑問が湧くネーミングですが、こちらは人の不在時にプラズマクラスターを集中的に放出し、帰宅時には消費電力、および運転音を抑えた運転に切り替えることで、帰宅時にキレイな空気が実感できるモード。花粉の季節でも、部屋に入れば「空気がキレイ!」と実感できるというわけ。

20171201-s2 (8)↑「効果実感モード」では雲に矢印がついたようなアイコンが点灯

 

テントウムシの羽根の形を模して風力をアップ

KI-HP100では、送風ファンの羽根形状を変更して風量の向上も図っています。シャープと言えば、自然界の技術を家電に応用するネイチャーテクノロジーでも知られています。

 

これまでも、アホウドリやトンボ、イルカやキノコなど、様々な動植物の構造が手本になった技術を開発してきましたが、今回の「新ネイチャーファン」は、テントウムシの前羽根の形状を応用。膨らんだ形状が空気の圧力差で揚力を生み、より早く高く上空へ飛んでいく力に着目し、新たなファンに採用したそうです。毎度よく見つけてくるものだと感心してしまいますね。

20171201-s2 (9)↑テントウムシの羽根形状を応用した「新ネイチャーファン」により、風量が約9%アップ。高濃度イオンを本体から強く押し出します

 

発表会の会場には新しいネイチャーファンと、従来のネイチャーファンが展示されていました。羽根の形状をよく見比べると1枚ごとの厚さが違うのがよく分かります。この変更で風量は約9%アップしたそうです。

↑新ネイチャーファン(左)と従来のネイチャーファン(右) ↑新ネイチャーファン(左)と従来のネイチャーファン(右)。よく見ると、新ネイチャーファンの羽根は内側の厚みが違います

 

同社クラウドサービスとAmazon Echoにも対応

今回のエアコンのXシリーズと加湿空気清浄機のKI-HP100は、無線LANに標準対応するのも特徴のひとつ。同社クラウドサービス「COCORO AIR」に接続すれば、人工知能がユーザーの使い方や好みを学習して、運転を自動で切り替えたり、状況に応じた使い方を音声でアドバイスしたり、スマートフォンアプリを通じて消耗品の交換時期を知らせたりしてくれます。

 

このほか、音声アシスタントサービス「Alexa」を搭載するスマートスピーカー「Amazon Echo」への対応も紹介されました。エアコンは12月以降発売の無線LAN内蔵モデル、空気清浄機は9月以降発売のAIoT(※)対応モデルで対応します。Amazon Echoを通じて音声で機能の操作や設定の確認などができ、エアコンは電源ON/OFF、風量・風向・室温の設定変更、現在の設定の確認などに対応。加湿空気清浄機は電源ON/OFF、モード変更、湿度の確認、現在の設定の確認などに対応します。

※AIoT…人口知能=AIと、モノのインターネット化=IoTを組み合わせたシャープの造語

20171201-s2 (11)↑中央の筒状のアイテムがスマートスピーカー「Amazon Echo」

 

エアコン、加湿空気清浄機とも、プラズマクラスターで空気を浄化し、リラックスしやすく集中力が増す環境が作れるのは魅力。さらに、両機ともに導入すると「エアコンの暖房ONで加湿空気清浄機が加湿運転を自動スタート」などの連携も可能になっています。新築や引っ越しで家電を一新する家庭などはぜひ注目したいですね。

 

プラズマクラスターエアコン
Xシリーズ(6、8、10、12、14、18、20、23、26畳用)
●発売:2018年1月25日●実売想定価格:23万~37万円(税別)●室内機サイズ(全機共通):W798×D370×H295mm●室外機サイズ(全機共通):W800×D300×H630mm

 

プラズマクラスター加湿空気清浄機
KI-HP100
●発売:2018年1月25日●実売想定価格:13万円(税別)●サイズ/重量:W427×D371×H738mm/約17kg●空気清浄適用床面積:46畳(76㎡)まで●プラズマクラスター適用床面積の目安:約23畳(約38㎡)

ジャマな空清、ついに天に召される? シャープよりシーリングライト一体型「天井空清」誕生

空気清浄機は、部屋が狭くて置き場所に困る、電源コードが邪魔になる、小さな子どもやペットがぶつかったり、いたずらをしたりする……といった理由から、一度は導入を決めたユーザーでさえ、使用をやめてしまう場合が少なくありません。とにかく「置き場所に困る」という空気清浄機ですが、そんな課題を解決する業界初の新製品がシャープから発表されました。それが、空気清浄機と照明を合体させたLEDシーリングライト一体型空気清浄機「天井空清」(FP-AT3)です。発売は2018年1月20日で、店頭予想価格は9万円前後(税抜)です。

↑LEDシーリングライト一体型空気清浄機「天井空清」(FP-AT3)↑LEDシーリングライト一体型空気清浄機「天井空清」(FP-AT3)

 

一般的な照明用配線器具があればカンタンに設置できる

本機は一般的な照明用配線器具があれば、工事をする必要がなく、簡単に取り付けられるのが特徴。リビングなどの照明器具として天井に設置できるため、置き場所に困ることはありません。プラズマクラスター/LED照明の適用畳数は12畳で(空気清浄は14畳)。サイズは直径625㎜で、高さは172㎜(突起部を含むと192㎜)。空気清浄機のフィルターや送風ファンを搭載しているため、一般的なLED照明と比較すると少し厚みがある印象です。

↑横から見た写真。やや厚みがあります↑横から見た写真。やや厚みがあります

 

HEPAフィルター&プラズマクラスターで細かなホコリやニオイをキャッチ

ボディには0.3μmの微小な粒子を99.97%以上集じんする「静電HEPA・脱臭一体型フィルター」を搭載し、細かなホコリやニオイをキャッチ。さらにプレフィルターには「抗菌・防カビ ホコリブロックプレフィルター」を採用し、ホコリが内部へ侵入するのを防ぎ、本体を清潔に使用できます。これに加えて「高濃度プラズマクラスター25000」を搭載し、空中に浮遊するウイルスの作用を抑制するとのこと。空気清浄機能は自動運転にしておくことで、空気の汚れに応じて強弱が自動で変わります。

 

商品企画を担当した健康環境システム事業本部 空調・PCI事業部 PCI商品企画部、澤井和美氏は「人は1日にペットボトル2万本程度の空気を取り入れているといわれています。天井空清は、頭に近い位置で細かいホコリを効率的にキャッチできるので、快適に過ごせます」と、天井に空気清浄機を設置するメリットについて語りました。

↑ボディにはフィルターや送風ファンを搭載。汚れた空気を吸い込んでキレイな空気を放出します↑ボディには2つのフィルターと送風ファンを搭載。汚れた空気を吸い込んでキレイな空気を放出します

 

↑カバーは簡単に外すことができます。ホコリが気になったら掃除機で吸い取ればOK↑カバーは簡単に外すことができます。プレフィルターはホコリが気になったら掃除機で吸い取ればOK

 

なお、本体の上側には空気の汚れ具合を光でお知らせする「きれいモニター」を搭載。センサーで空気の汚れ具合を判断し、天井面に反射する光の色で空気の状態を知らせてくれます。汚れの度合いはキレイなほうから青(点灯)、橙(点滅)、赤(速い点滅)の3段階になっています。本機の内覧会では120×120×220cmの透明ボックスにスモークを焚いて実演が行われました。フロントパネルからどんどん空気を吸い取って、30秒ほどで煙がほぼ吸い込まれていました。

20171122-s1 (11)↑上部のランプで空気の汚れ具合をお知らせしてくれます。写真では赤が点灯していますが、こちらは汚れているサイン

 

↑左がスモークを焚いた直後。右が30秒後。空気がキレイになっているのがわかります↑左がスモークを焚いた直後。右が30秒後。空気がキレイになっているのがわかります

 

LED照明はリラックスできる独自の「さくら色」も搭載

ちなみにLEDの調光は10段階で、シーンに合わせて変えることができます。調色は寒色から暖色の10段階に加えて、「さくら色LED」(八重桜、ソメイヨシノの2種類)も搭載されています。この「さくら色」は目にやさしくリラックスできる色で、健康科学ビジネス推進機構により「癒し快適」のエビデンス評価マークが与えられています。

↑目にやさしいさくら色↑さくら色のやさしい光。寒色と比べて気持ちが癒され、目にやさしいとのこと

 

電気代は1時間あたり約2円で静音性にも配慮

気になる電気代は、照明と空気清浄機を同時に使用しても75Wと省電力。最大でも1時間あたり約2円程度です。空気清浄機の単独運転も可能で、昼間は明かりを使わず、空気清浄機だけ運転できるのはうれしいですね。

 

静音性にもこだわっており、送風ファンはトンボの羽根形状を応用したシャープ独自のネイチャーテクノロジーを採用しています。空気の摩擦抵抗が低いので静音時はたったの23dB(強運転時でも45dB)。図書館の騒音レベルでも40dBですので、数値上ではかなり静かというのがわかります。実際に運転音を聞いてみると、頭に近いぶん強運転ではやや音が気になりましたが、静音モードでは全く気になりませんでした。

 

お手入れは、フロントパネルを開けてフィルターにたまったホコリを掃除機で吸い取ります。フィルターの上に装着することで掃除が簡単になる「使い捨てフィルター」も3枚同梱。そのままはがして捨てることが可能。静電HEPA・脱臭一体型フィルターの交換めやすは約2年です。

↑トンボの羽根の形状を模したネイチャーファン(右から2番目)↑トンボの羽根の形状を応用したネイチャーファン(右)が静音運転に貢献

 

↑取り付けは簡単↑取り付け・お手入れはカンタン。ハンガー付の配線器具はそのまま使用可能。使い捨てプレフィルターを使えば、汚れたらはがして捨てることができます

 

トイレなどで使うアイテムが好評だった点もあって開発に踏み切る

健康環境システム事業本部 空調・PCI事業部 副事業部長 冨田昌志氏は、「2014年にトイレなどの小空間で使えるプラズマクラスターイオン発生機を発売しました。こちらは電源や置き場所がないというお客様に対して、新しいスタイルを提案した製品。天井に取り付けるだけで便器の黒ずみ形成を抑制でき、トイレの空気が清々しくなったという声をいただいています。今回、LEDシーリングライト一体型空気清浄機を開発したのは、このプラズマクラスターイオン発生機が好評だったこともあります」と開発の背景について語りました。

↑トイレの電球口金に取り付けるタイプのプラズマクラスターイオン発生機↑トイレの電球口金に取り付けるタイプのプラズマクラスターイオン発生機

 

なるほど、話題となったトイレに取り付けるタイプも「限られた空間を有効利用する」という点で発想は同じ。本機の開発のウラには、同社ならではのアイデアが受け継がれていたわけですね。おかげで部屋の中も空気もスッキリして、明かりも選べるというわけですからいうことなし。いままで空気清浄機の置き場に困っていた人でも、ムリせず使い続けられるモデルになりそうです。

「消臭剤はイマイチ」という人が待っていた! クルマのニオイをターボで除去するPCI発生機

シャープは、車内の気になるニオイを消臭する車載用PCI(プラズマクラスターイオン)発生機として、カップホルダータイプ「IG-KC15」とカーエアコン取付タイプ「IG-KC1」の2機種を2018年1月18日に発売します。こちらは、2009年の発売以来、好評を受けている車載用プラズマクラスターイオン発生機の新モデル。実売予想価格は各1万3000円前後(税別)です。

 

「おまかせ運転」モードを搭載したカップホルダータイプ

IG-KC15↑カップホルダータイプのIG-KC15

 

20171121-s2 (5)↑IG-KC15の使用例

 

カップホルダータイプ「IG-KC15」は、「おまかせ運転」モードを新たに搭載。「おまかせ運転」は、標準運転時の約3倍の高濃度なプラズマクラスターイオンを約20分間放出(ターボ運転)し、ニオイをスピーディに消臭。その後、自動で標準運転に切り換わり、車内空間を快適に保ちます。約10μm以上の花粉やホコリなどを約80%捕集できる「花粉キャッチフィルター」も搭載し、花粉やホコリ対策もバッチリ。

 

エアコンの気流に乗せて車内全体にイオンを放出

一方、カーエアコン取付タイプ「IG-KC1」は、カップホルダーの数が少ない軽自動車やコンパクトカーへの設置に適したモデル。ワンタッチでカーエアコンの吹き出し口に簡単に取り付けることが可能で、エアコンの気流に乗せて車内全体にイオンを放出します。

IG-KC1↑カーエアコン取付タイプのIG-KC1

 

↑ワンタッチでカーエアコンの吹き出し口に簡単に取り付けることが可能で、エアコンの気流に乗せて車内全体にイオンを放出します↑IG-KC1は、エアコンの吹き出し口に簡単に取り付けて使用します

 

両機とも新たに2ポートUSBカーアダプターを同梱しており、本機を使用しながら車内で同時にスマホを充電することもできます。消臭剤では物足りない、あるいはニオイが苦手…という方、ニオイを素早く消臭し、繰り返し使うことができる本機を試してみてはいかがでしょうか。

 

カップホルダータイプ IG-KC15

●発売:2018年1月18日●実売予想価格:1万3000円前後(税別)●サイズ/質量:円筒形 上部直径74㎜ 下部直径65㎜ 高さ162㎜/約260g(付属品除く)●カラー:ブラック系、レッド系、ホワイト系●電源:USBカーアダプター(DC12V)●イオン適用容積の目安:約3.6㎥●電源コードの長さ:約1.5m●付属品:2ポート カーアダプター(約1.5m)、USBケーブル、 ユニット清掃ブラシ

 

カーエアコン取付タイプ IG-KC1

●発売:2018年1月18日●実売予想価格:1万3000円前後(税別)●サイズ/質量:W44×H76×D20㎜(突起部・付属品除く)/約42g(付属品除く)●カラー:ピンク系、ブラウン系、オレンジ系●電源:USBカーアダプター(DC12V)●イオン適用容積の目安:エアコンONで使用の場合 約3.6㎥、エアコンOFFで使用の場合約60㎝●電源コードの長さ:約1.5m●付属品:2ポート カーアダプター(約1.5m)、アタッチメント、 USBケーブル、ケーブルクリップ(3個)、ユニット清掃ブラシ