超高級車ならではの苦労?ベントレーが新作ウッドトリムを披露

2月12日、ベントレーはウッドパネルに用いる素材として、新たにアメリカン・レッド・ガム・ツリーから採取可能なリキッドアンバー(液状琥珀)を採用すると発表した。この最高級素材はベントレーにとって7つ目、5年ぶりに追加設定されたものとなる。

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同社の専門チーム「ベニアハンター」によって採取されたリキッドアンバーは、アメリカ南東部のミシシッピ湿地帯に生息するアメリカン・レッド・ガム・ツリー。この湿地帯は自然保護のため、ベニアハンターは1年に2回しか立ち入ることができない。この貴重な機会に収穫したリキッドアンバーは、ベントレーの本拠地である英国クルーまで運ばれる。

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この素材は深く豊かな茶色の光沢をたたえるようになるまでに、数週間にわたってスモーク処理される。その後、ウッドパネルとして使用するために0.6mmの厚さに裁断。ベントレーの厳格なテストを経て、各ベントレー車のインテリアに装着される。車両に装着できる状態に仕上がるまでに、少なくとも18カ月を要するという。

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今回の発表は、細部にまで素材にこだわり抜くベントレーのクルマ作りを明確に表している。ベントレーがラグジャリーブランドであることを改めて認識させるトピックだ。

これが現代のベントレー流シューティングブレーク?

ベントレーは11月2日、SUVのベンテイガに新たなアクセサリー・シリーズを設定した。その名も「ベンテイガ・フィールド・スポーツ」だ。

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ベンテイガに設定されるアクセサリー・シリーズはこれが初めてではなく、以前には「フライフィッシング仕様」と「鷹狩り仕様」が発表済み。いずれも同社のビスポーク部門「マリナー」による匠の技による高水準の仕立てが特徴となっている。

 

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このたび設定された「フィールド・スポーツ仕様」も、もちろんマリナーの手がけたものだが、製作にあたりベントレーは世界最高級ショットガンメーカー「パーディー」と提携。写真をご覧のとおり、ハンティングに使われる道具一式はラゲッジルームの専用コンパートメントに整然と収めることが可能。そして、ショットガンには革張りの専用ケースが用意されている。これぞまさに、ベントレー流のシューティングブレークといえるだろう。