軽量・軽衝撃の実現で死角なし!ホッチキス「バイモ11フラーメ」の進化ポイントを徹底レビュー

DXだ、ペーパレス化だと言い出してもうかなり経つが、それでも紙の資料を扱う機会はまだそれなりにある。しかも数ページほどのものならPDFで読んでも特に問題はないが、10ページを超えると、プリントアウトをペラペラめくった方が読みやすく感じるというケースも多い。どちらにも有利不利な状況はあるということで、まだしばらく紙とデータの混在は続くのではないだろうか?

 

となると、まだ出番が続きそうなのがステープラ(ホッチキス)だ。紙束をまとめる際にはクリップ類よりもバラけにくく、かつ留めた部位がコンパクトというメリットは大きいし、使いやすい。 なかでもMAX「バイモ11」シリーズは、対応できる紙の枚数が圧倒的ということもあり、1台は持っておくと便利なのである。 

 

新型バイモ11はコンパクト&低衝撃だから使いやすい 

2008年に発売されたMAX「バイモ11 FLAT」は、一般的なステープラ(10号針)の綴じ枚数がコピー用紙20枚程度なのに対して、少し足の長い11号針を使って40枚を一気に綴じられるというもの。 

 

そしてその後継であり、16年ぶりのフルモデルチェンジ機として先日発売されたのが、シリーズ最新の「バイモ11 Flarme」(フラーメ)である。 

MAX
Vaimo 11 Flarme(バイモイレブン フラーメ)
2,000円(税別)

 

↑新旧バイモ11の比較。Flarmeのほうが全体的にすっきりした印象だ

 

FLATFlarmeの違いとしてまず視認できるのは、グッとサイズダウンしたというところ。 メーカーの公表値では本体幅約10%とされているが、実際に手にした感覚としては、それ以上にコンパクトになったような印象がある。

 

というのも、ボディの外周部分を削り込むことで握った際に手からはみ出す面積が減り、視覚的に「小さくなった」と思わせる工夫が為されているのだ。これはなかなかに効果的なデザイン変更と言えるだろう。 

 

↑手に握ってみたところ、フチが少ないFlarmeの方が数値以上にスリムに感じられる

 

↑左からFLAT/Flarme/POLYGO。サイズは POLYGOが最も小さいが、その代わりに針タンク容量が他の半分(50本)となっている

 

また重量も約10%ということで、実測でFLAT 163.6g→Flarme148.5g。約15gの軽量化は、FLATを使い慣れている人なら、握った瞬間に「確かに軽くなったな」と体感できるはずだ。 

 

ちなみにシリーズにはコンパクトモデルの「バイモ11 POLYGO」も発売されているが、こちらは針タンクの装填本数を半分の50本にしてボディのサイズダウンを図ったもの。 

 

ステープラ留め作業は一気に大量の針を消費することも多いため、できれば針タンクは100本あった方が使いやすいと思う。(収納面積などの点では、コンパクトモデルにも十分に価値はあるが) 

 

綴じる際の衝撃を軽減する「先曲げフラットクリンチ機構」 

サイズダウンに加えてもうひとつの進化ポイントが、新たな「先曲げフラットクリンチ機構」だ 。

 

バイモ11シリーズは、本体の針を受ける側(下側)に“クリンチャ”と呼ばれる台を置き、綴じた裏面で針が平らになるように打ち曲げる「フラットクリンチ機構」を導入している。 

↑フラットクリンチだと留めた針が盛り上がらないため、書類を重ねたときに厚くなりにくい

 

↑フラットクリンチ機構の要となるクリンチャ

 

その針を打ち曲げる動きを二段階に分割することで、クリンチャが針を受ける衝撃と音を軽減するのが、「先曲げフラットクリンチ機構」というわけ。 これによって綴じ衝撃約25%減・綴じ動作音約30%を達成したとのことだ。 

↑二段階で曲げる先曲げフラットクリンチによって、衝撃や音が減衰する仕組み

 

体感としては、スペック上最大の40枚を綴じたときに特に顕著だ。FLATが「パッツーン!」という破裂音じみた高い音だとすると、Flarmeは「バッシャン」とやや低くこもった感じ。もちろん手に感じる衝撃も確実に少ないため、書類を大量に綴じる作業だと、疲労感やダメージにも差が出てきそうだ。

 

 

↑倍力機構(てこ)を使った軽とじ機構も強化され、綴じ荷重は10%減に

 

ただ正直に言えば、もともと「バイモ11」という製品自体が非常にハイスペックなため、すでに持っている人が、コンパクト化と先曲げフラットクリンチ機構のために新モデルのFlarmeをわざわざ買い直すか……? と言うと、ちょっと微妙かも。今のところFLATでも十分以上に便利だし。 

 

しかし、まだ「バイモ11」を持ってない人なら、このモデルチェンジをきっかけに購入するのはかなりアリだと思う。 

↑バイモ11シリーズ専用の11号針。少しサイズアップしただけで綴じ枚数は倍(40枚)に。ただしコンビニなどで気軽に入手できないのが難点

 

専用の11号針はコンビニでは売られていない&従来の10号針用ホッチキスでは使用できない……というデメリットはあるが、それを超えて、2枚〜40枚が綴じられるというのは他にない唯一無二のメリットと言えるだろう。 

 

手持ちステープラとしては最強といっても過言ではないシリーズなので、この機会にぜひゲットしてみてほしい。 

 

とじ衝撃・動作音を大幅に軽減! マックスのホッチキス「Vaimo11 Flarme」新発売

マックスは、薄い書類も厚い書類も軽い力でとじるホッチキス「Vaimo11」シリーズ初のフルモデルチェンジとなる「Vaimo11 Flarme」を2024年9月26日から発売します。本体カラーはブルー、レッド、ラベンダー、ブラック、ホワイトの5色で、希望小売価格は2200円(税込)。

 

「Vaimo11 Flarme」は、とじた針を2段階で曲げる「先曲げフラットクリンチ機構」により、とじ衝撃約25%減(※1)、とじ動作音約30%減(※2)、とじ荷重約10%減(※1)を実現。また薄い枚数をとじるときに大きく感じる衝撃や動作音を改善し、より快適に使える仕様になっています。さらに、本体形状を見直し、本体重量約10%減(※1)、本体幅約10%減(※1)も実現。落ち着いたカラーリングとマットな質感も特徴です。

※1 従来機「HD-11FL」と比較
※2 従来機「HD-11FL」音圧パスカルでの比較

 

先曲げフラットクリンチ機構

■2段階で折り曲げることで、とじ衝撃約25%減・とじ動作音約30%減を実現

用紙貫通直後に針下部を折り曲げ始め、針を押し込むにつれてさらに折り曲げを進める機構。2段階にわけることで、とじ衝撃やとじ動作音を緩和。

 

■本体の高さはそのままで、軽とじ機構を強化し、とじ荷重約10%減を実現

軽とじ機構を強化するには本体の高さを上げる必要がありますが、「先曲げフラットクリンチ機構」により、従来機「HD-11FL」から下カバー部(クリンチャ部)を下げることができたため、本体の高さは従来機と同じに。

 

品格・力強さを感じるデザイン

カラーリングは落ち着いた色を採用し、本体カバーには、指紋が目立ちにくいさらさらとした表面仕上げを施しマットな質感に。

 

手にやさしいディンプルと、握りやすい隆起形状

本体カバー上部のディンプル(くぼみ)は、とじる際に力を入れやすくなっており、また、手のひらが密着しやすいようラウンド形状の盛り上がりを付け、握りやすくなっています。

 

マックス・Vaimo11 Flarme

希望小売価格: 2000円(税込 2200円)

とじる力を低減し、作業時の疲労感を軽減! プライヤータイプホッチキス「HP-50L」

マックスは、プライヤータイプホッチキス「HP-50L」を12月20日に発売します。本体カラーはローズゴールドで、価格は7800円(税別)です。

 

同製品は、1日の使用回数が多いクリーニング店の洋服へのタグどめや、工場での商品パッケージとじなどの作業負担軽減を目的に開発。整形外科学を専門とする石井壮郎氏により、従来機との人体への負荷の違いの検証にて、負荷が軽くなったと評価されています。

 

とじる力を従来機比30%低減することで、作業時の疲労感や手や腕の痛みを軽減します。ハンドルのどの部分を持っても軽とじが機能するため、手が小さくても使いやすくなっています。

 

ハンドル部分に、手にやさしい感触の、エラストマー素材のソフトグリップを付けることで、冬場に感じる金属製本体の冷たさや夏場の滑りやすさのストレスを軽減します。ソフトグリップは取り外すことも可能です。

 

耐久性を向上させるため、今までプラスチックだった、針の装てん時に操作するプッシャ部分を金属製にして、強度をアップさせています。

懐かし文具が復刻!? マックスの棒状ホッチキス「モティック」は自立型ペンケース全盛の今こそ価値がある

ホッチキス(ステープラー)というのは、想像以上に紛失しやすい文房具である。消しゴムのように小さいわけでもなくある程度のサイズがあるのだから、そう簡単に紛失しないだろうと思いがち。実は、このサイズこそがクセモノなのだ。

 

机の引き出しに収めるには微妙に背が高いし、ペントレーに置いておくには邪魔な大きさ。かといって机の上に転がしておいて常に目に付くほどの存在感はない。つまり、決まった“住所”を作りづらいため、使ったあとに適当にポイと置いてしまう→次に使いたい時に見つからない→「あれ? ホッチキスどこ?」というコンボが頻発するわけだ。

 

ではどうすればいいか? 一つの提案として「ホッチキスをペン立てに立てちゃう」というのはどうだろう。

 

スティック型ホッチキスは紛失予防に効く!?

当然ながら、ペン立てのフチにホッチキスを引っかけておくだけでも充分に紛失対策にはなるが、見た目がどうもスマートさに欠ける。ならば、スティックタイプのホッチキス「モティック」がいいかもしれない。

マックス
スティックタイプホッチキス「MOTICK(モティック)」
HD-10SK
各750円(税別)

 

長さ約148mmで、「棒っぽい」としか言いようのないフォルム。これを外見だけでホッチキスだと見抜くのは、なかなか難しいだろう。

 

使用時は、丸いボタンをスライドさせると先端のカバーがガチャっと持ち上がり、中のマガジン(針を装填するボックス)がわずかにせり出す。これでホッチキスっぽい雰囲気に変形して、準備は完了だ。あとは通常どおり紙束を挟んでカバーを押し込むと、ガチャンと針で綴じることができる。

↑丸ボタン型のスライダを押し出す。片手で変形させられるのは手軽でいい

 

綴じた針を平らにするフラットクリンチや、二重テコで綴じ荷重を半分にする、といった近年お馴染みになっている機構は搭載していない。使用感は、まったくもって普通に「ホッチキスだな」って感じだ。

↑綴じる際は、普通のホッチキスと同じように使えばOK。綴じ枚数は10枚前後

 

つまりポイントとなるのは“スティック型のフォルムだけ”なのだが、ここが重要なのである。

 

まず冒頭でも述べたとおり、住所不定になりがちなホッチキスに定住先を作りやすい、ということ。ペン立てに立てておけば、細長くはあるが筆記具とは全く違うシルエットなので、けっこう目立つ。使いたいときに素早く見つけてサッと取り出せるのは、それだけでとても便利な機能といえる。

↑筆記具やハサミと一緒にペン立てに立てておけば、常に所在がハッキリして紛失しにくい

 

携帯する場合も、スリムさを活かしてペンケースに入れておきやすいのがメリット。

 

これまでも携帯しやすいミニホッチキスはいくつか発売されているが、自立型ペンケースに入れると、底に沈んでしまって取り出しにくいというデメリットがあった。しかしスティック型なら、自立型ペンケースとの相性は抜群だ。

↑自立型ペンケースからヒョイと取り出せる出し入れのしやすさは、携帯ホッチキスとしてポイントが高い

 

マガジンに収納できる針は、10号針100本までとなっている。補充する際は、後端のキャップを引き抜くと、プッシャーと呼ばれるパーツがズルズルと出てくる(長い!)ので、針を装填して、プッシャーで押し込んでキャップをはめる。

 

携帯性に優れたミニホッチキスならだいたいが50本装填なので、ゆとりのある100本装填はそれだけでも優位といえそうだ。

↑プッシャーユニットのプラスチック製軸は簡単に折れそうなので、あまり無理な力をかけないよう注意したい

 

↑マガジンは透明なので、針の残量が外から確認できる

 

昭和末期の早すぎたホッチキスが、令和に能力をフル発揮!?

ちなみにこのスティック型ホッチキス、年季の入ったベテラン文具オタクの中には、見覚えのある人がいるかもしれない。実はこれ、1988年にマックスが発売していた「HD-10SL B&G」のリメイクなのである。(B&Gはボーイズ&ガールズの略)

↑マックスがバブル期に発売していたスティック型ホッチキス「HD-10SL B&G」

 

カバーなど細部にはちょこちょこ違いがあるが、大まかな仕様はサイズも含めてほぼ同じ。筆者も、「モティック」を初めて展示会で見たときに「あっこれほぼHD-10SLじゃん。なつかしー」と驚いたほど。

↑スライダによる開閉、透明マガジンなど機構的な部分はほとんど共通している

 

残念ながら、「HD-10SL B&G」が発売当時にヒットしたとは聞かない。中古品は探せば見つかるので、それなりに出回っていたようではあるが。しかし、自立型ペンケースが普及した今なら、携帯用ホッチキスとしての価値はグッと高まっているはずだ。

 

なにより復刻の面白さやフォルムのユニークさもあって、文房具好きならマストで買っておくべきアイテムだと思う。もちろん、ホッチキスをすぐなくしちゃう人もマストバイだ。

 

小さいけれど機能性はバッチリ! プラス「チームデミ」から、かわいいミニ文房具が登場

プラスは、8つのアイテムをコンパクトなケースに収納したステーショナリーセット「チームデミ」から、3アイテムを10月24日に発売します。

↑シザーズ

 

今回発売となる、サクサク切れる「シザーズ」、10 枚とじの「ステープラー」、カッティングに便利な「カッター+ルーラー」は、いずれもペンポーチにすっぽり収まり、持ち運びやすいミニサイズです。

↑ステープラー

 

本体は、セット品とは異なるオリジナルカラーを採用した、くすみカラーの「わかば」「ふじ」、バイカラーの「もも」「くるみ」の、全4色のラインナップ。各アイテムは、既存の「チームデミ」ケースへの収納も可能です。

↑カッター+ルーラー

 

シザーズは、対象物をしっかりとらえて最適な刃角度をキープできるベルヌーイカーブ刃で、刃の根元から刃先まで軽く快適に切ることができます。

 

ステープラーは、10号針を一度に50本セット可能。最大10枚の紙(コピー用紙64g/m2)をとじることができます。針の交換時、閉じきらない構造になっているので、最初の1本まで無駄なく使えます。簡単に針を取り除けるリムーバーも備えています。付属品として、、ホッチキス10号針300本が付いてきます。

 

カッター+ルーラーのカッターは、サビに強いステンレス刃を使用。全面フッ素コートにより、テープを切ってもべたつきません。大型カッターと同じ0.5mm厚刃を採用し、丈夫で折れにくく、切れ味も長続きします。ルーラー(定規)はポーチに入れやすい10cmで、片側の金属板はカッター作業に適しています。裏面シボ加工により、黒い紙の上でも目盛りが見やすくなっています。

 

税込価格は、シザーズが660円、ステープラーが693円、カッター+ルーラーが550円です。

スティックタイプだからペンケースに入れやすい! 軽量コンパクトなホッチキス「MOTICK」

マックスは、ペンケースに入れやすい形状のスティックタイプホッチキス「MOTICK<Mobile stick stapler>(モティック)」を、9月16日に発売します。税別価格は750円。カラーバリエーションは明るいペールトーンの、ブルー、ピンク、バイオレットの3色です。

 

サイズはW21×D148×H19(使用時32)mm、質量は28gの、軽量コンパクトボディで、ペンケースなどへの収納を意識した、先端に丸みをもたせて底面を平らにしたデザインが特徴。ペン立てやポーチ、バッグのペン入れなどの収納にも適しています。

 

ボタンをスライドするだけのワンアクションで、開いて「使う」と、使用後に「たたむ」が簡単に切り替え可能。装てんできる針は100本(50本×2連)。針を入れるマガジン部分は、減り具合を目視で確認できる「スケルトンマガジン」仕様です。

文房具シティ・大阪で3年ぶりに開催「文紙MESSE(ぶんしメッセ)」で見つけた今すぐ欲しくなる新作5点

夏は文房具のシーズン……いや、正確には「文房具の展示会」シーズンである。この時期に発表された新製品が秋冬に発売される、というのがお定まりの流れなのだ。もちろん、そういった展示会のほとんどは、文房具の小売り・バイヤーといった事業者向け。

 

だが、われわれ一般人もウェルカムで開放されているものがある。なかでも最大規模なのが、大阪で毎年8月に開催されている「文紙MESSE(ぶんしメッセ)」だ。

↑今年は8月2日-3日に開催された、大阪の文紙MESSE

 

↑会場内には妙なフォトスポットもいっぱい。ついつい撮っちゃう

 

こちらは在阪メーカーを中心に、会場内にずらりと新製品が並び、そこへ大人から子どもまでがワイワイと遊びにやってくるという、非常にお祭り感のあるイベントである。しかも今回は、コロナ禍を経て3年ぶりのリアル開催。非常に盛り上がりを見せている会場で、気になる新作文房具をチェックしてきた。

 

1.サクラクレパスの最新ボールペンは、初代のDNAを受け継ぐシンプルデザイン

最初に取り上げたいのが、サクラクレパスの新ボールペン。高級ラインで人気のシリーズから、最新作の「SAKURA craft_lab 007」(11月中旬発売予定)が、文紙MESSE初日に情報解禁となった。

サクラクレパス
SAKURA craft_lab 007
各4000円(税別/予価)

 

ここ数年は、重厚感や素材感など毎回いろいろな切り口を見せてくれたcraft_labシリーズだが、今作は原点回帰がテーマに。2017年に発売され大いに話題となった初代「001」をベースに、さらに今のテイストにあわせてリファインしたものになっている。

↑007(上)と001(下)の比較。007は繰り出し機構を軸中央に配置するなど、スリムデザインへのこだわりが見て取れる

 

「001」はクラシカルさ・レトロさを多分に盛り込んだデザインだったが、「007」はそこからかなりスマートに。いわゆる“令和デザイン”と呼ばれる、余分な凹凸を減らしたシンプルな軸に近づけているように思う。

 

それでいて、きちんと高級感のある重厚さも備えており、「あー、これクリスマスシーズンにプレゼント用でめちゃ売れるヤツだな……」と判断せざるを得ない。

 

軸色は昨今の定番となっているくすみ系だが、アルミ梨地加工の“枯れ感”もあって、なんとも渋い。まさに“大人のかっこいいペン”という印象だ。

↑軸色はくすみ感が強く、これまで以上に落ち着いた印象だ

 

ちなみにインク色は、「ボールサインiD」シリーズでもお馴染みのカラーブラック系に加えて、特濃ブラックの「漆黒」もラインナップされている。

2.携帯性に優れたスティックタイプのホッチキスは、針をたっぷり収納

個人的にちょっと楽しみなのが、MAXの新しいホッチキス「MOTICK」(10月発売予定)だ。スリムなスティックタイプで収納に優れ、立つペンケースに入れても沈まないボディがポイントとなっている。

マックス
MOTICK
各750円(税別/予価)

 

これまでにもコンパクトな携帯型ホッチキスはいくつかあったが、ボディが小さい=針の容量が少ない、というデメリットがあった。つまり、持ち歩けても、うっかり針切れで使えないというケースがありうるわけだ。

↑使用時は中央のスライダを前に押し出すと……

 

↑ジャキッとハンドルが開いて、針が打てる状態に。ワンタッチで使いやすい構造だ

 

対して「MOTICK」はスティック型ということで、マガジンにはきっちり針100本を収容。これなら出先でバチバチ使うにも安心できそう。

↑あとは普通のホッチキスと同様に、バチンと押し込んで針を打ちこむ

 

↑針は後端側から100本を装填。プッシャーが長い!

 

携帯するだけでなく、このフォルムならペン立てに立てての常備も問題なし。筆者のような整理下手は、毎回のように「ホッチキスどこいった!?」と引き出しや小物入れを探す手間が発生するため、ペン立てのように常に視界に入る場所に立てておけると、探す手間が確実に省けそう。これはなかなかにありがたいのだ。

3.工夫されたインクパッドで、赤ちゃんの手形が捺しやすい

シヤチハタのブースでは、スタンプパッド「パームカラーズ」(発売中)が面白かった。赤ちゃんの手足にインクをつけて紙や布に捺すための、手形・足形用インクパッドだが、この形状にちょっと工夫があるのだ。

シヤチハタ
パームカラーズ(布用) 全10色
各700円(税別)

 

実は赤ちゃんの手形を採るのは意外と難しい。というのも、彼らの手はキュッとグーの形に握っているのが基本姿勢。つまり、まずはこの手を開かせないことには、手形を捺すことができないのである。

 

しかし「パームカラーズ」には、フタを折り返すと端がナナメになる傾斜型ちょうつがいを採用。この傾斜を赤ちゃんの握った手にこじいれていくと、少しずつ手を開かせることができる仕組みなのだ。

↑ヒンジの傾斜を赤ちゃんの指の間に差し入れて、開かせつつインクを塗布する。これは上手いアイデアだ

 

↑布用インクなので、スタイやトートバッグに捺してグッズを量産可能

 

あとはそのままインクパッドを手のひらにポンポンと当てて、色紙などにぎゅっと捺せば、かわいい手形が残せるわけだ。

 

もちろんインク(水性顔料)は肌に優しく、ウェットティッシュなどで簡単に拭き取れるタイプ。それでいて耐水・耐光性には優れているので、手形足形は長期間の保管が可能。

 

これは2021年秋に発売された製品だが、コロナのせいで生まれたばかりの孫と会う機会の少ない“じいじ・ばあば”たちに大ヒット中なのだそう。

4.伝統工芸とのコラボがユニーク! 全国の織物に触れられるボールペン

大阪市内でノベルティの製造販売をしている蝶屋物産は、日本全国の織物を軸に巻いたボールペンシリーズ「yuEN」を発表。西陣織や大島紬、小千谷縮など20種以上の伝統織物のホンモノを手作業で軸に巻いており、視覚だけでなく手触りまで楽しめるペンになっている。

蝶屋物産
yuEN
ボールペンシリーズ
発売時期・価格未定

 

実際に手に取ってみると、なるほど、織りの密度や絹糸の滑らかさなどが指に感じられて、かなりリッチな気分になれる。今や着物を着ることもないし、こういった織物に触れる機会なんてほとんどないわけで、筆記具の形からあらためて伝統織物を認識するというのも面白いのではないだろうか。

↑どっしりした織の手触りが気持ち良い、沖縄のヤシラミ花織ボールペン。1本1本手作業で巻き付け作業をしているとのこと

 

↑複雑な図案が美しい西陣織も、豪勢なボールペンに

 

ちなみにペン自体の価格も、元の織物のお値段によってそれぞれ異なるそう。さすが高級な大島や西陣などはほかに比べてちょっとお高めになる、とのことだ。

5.子どものウッカリを減らす! 学童ペンケースは透明がトレンドに

学童文具メーカー(と言いつつ最近は大人向けも強いが)のソニックのブースでは、「うかサポ 両面筆入」(11月発売予定)を前面で大プッシュ。実は、ここ数年かなり激化している学童向けペンケースの新ジャンルとして「鉛筆先端の見える化」を提案してきた。

ソニック
うかサポ 両面筆入
各1700円(税別)

 

小学生のメイン筆記具といえばやはり鉛筆だが、子どもはうっかり削るのを忘れたり、芯がボッキリ折れたまま放置してあったりと、油断がならない。しかし、それはペンケースの外から芯の状態がチェックできないのが悪いんじゃないだろうか。芯が見えていれば、「あっ、折れてるから削らなきゃ」と気付けるはず。

↑鉛筆の芯先が外からいつでも確認できるので、うっかり削り忘れ防止に効果的

 

↑もうひとつ、人気の鉛筆削り「トガリターン」も落ち着いた半透明のリビガク仕様が新発売。これはオシャレだ

 

そこで、ペンケースの先端を一部透明化。こうすることで、芯の状態が常に確認できるわけだ。

 

最近は学校側から「ペンケースは無柄で装飾のないものに限る」という指定も多いそうだが、一部透明は柄や装飾の範疇から外れるのでセーフ。鉛筆削りも搭載しているので、いざというときにも安心のペンケースなのである。

 

文紙メッセでは、これら新製品の展示発表だけでなく、一般ユーザーを対象にしたワークショップやイベントなどもいっぱいだ(もちろん、感染症対策は万全)。さすがにコロナ前と比較するとギュッとコンパクトになった感はあるが、それでもメーカーと文具ファンが一体となった盛り上がりは、以前と変わらない。

↑会場内のあちこちでワークショップも開催。夏休みの親子連れが集まっていた

 

↑文紙MESSEは物販があるのも特徴のひとつ。いつもよりお得だったり、限定のレアモノがあったりと、これまた見逃せない

 

文房具好きなら行く価値めちゃ高なイベントなので、機会があれば来年以降、ぜひ行ってみてほしい。ほんと、楽しいから。

 

【文房具総選挙2022】ホームセンターでも扱う本格的な「切る・貼る・綴じる」文房具10点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされた10商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「切る・貼る・綴じる」部門】

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。

 

No.40

東亞合成/コニシ
アロンアルフア「タフパワー」
実売価格534円

「アロンアルフア」シリーズから、耐水性と耐熱性に優れたモデルが登場。水回りや熱がかかりやすい部分の補修などに最適だ。液量調節がしやすい容器を採用し、出しすぎを防げる。

 

No.41

ミドリ
XSコンパクトパンチ
1056円

コンパクトに折り畳める世界最小クラスの二穴パンチ。左右のパーツを開くと本体が立ち上がり、一度でコピー用紙5枚まで穴開けできる。底面にはダストトレーが付いている。

 

No.42

オルファ
替刃式カイコーンPRO
実売価格652円

ハードな現場でも使える、頑丈で握りやすい開梱用のカッター。厚手素材を切るのに十分な刃幅ながらも、刃に手指が触れにくい安心設計だ。ワンタッチで刃を交換できる。

 

No.43

ミドリ
クイックテープカッター
968円

マスキングテープを軽い力で切れるディスペンサー。スライダーを引くと、テープが約2㎝送り出される。テープを対象物に貼り本体を引っ張れば、2㎝以上を引き出すことも可能だ。

 

No.44

UHU
瞬間接着剤 超速乾 ピペット
429円

高い速乾性を備えた強力接着剤。独自開発した容器により、液量を1滴ずつ正確に調節できる。細い溝や継ぎ目にしっかり流し込める細型ノズルを採用。吸い戻し機能で液ダレもしにくい。

 

No.45

スリーエム ジャパン
スコッチ 透明梱包用テープ ポータブル
374円(7m巻)、622円(15m巻)

ポケットに入れて携帯しやすい、厚さ約2㎜の芯を使った透明梱包用テープ。手で真っすぐに切れる特殊フィルムのためハサミは不要だ。テープを引き出すときの音も静か。

 

No.46

川上産業
スパスパ
492円〜

四角い形状の粒が、碁盤の目のように並んだ緩衝材。手で切り込みを入れるだけで真っすぐにカットでき、ハサミなしで梱包作業を行える。耐水性、耐薬品性のあるポリエチレン素材だ。

 

No.47

コクヨ
テープのり〈ドットライナー〉
(強力に貼る・本体)
440円

封とじ性能に優れた新開発のパワードットのりを採用。貼った直後から強力に接着でき、反発にも強く、時間が経っても封が開きにくい。厚みのある封筒や重量物の封とじにも安心して使える。

 

No.48

マックス
中とじホッチキス
「Vaimo11 LONG」
1万450円

軽い力で綴じられる中綴じホッチキス。針足の先端が紙側を向き、針先が手や衣服などに引っかかりにくい「先曲げクリンチ」機構を搭載している。綴じ位置がズレにくいのもうれしい。

 

No.49

ビバリー
まほうのペーパーリボン
440円〜

粘着面同士だけがくっつくペーパーリボン。巻いたモノに粘着剤が付かないため、ラッピングはもちろん、コードなどの結束にも活躍する。サイズやカラーのバリエーションも豊富だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

【文房具総選挙2021】潰したガムテに引き金で切るテープカッターなど「切る・貼る・綴じる」がはかどる文房具13点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。

 

No.74

ヤマト
アウトドアテープ
649円

巻き芯を取り除き50㎜×約70㎜の平巻きにした布粘着テープ。かさばらずに持ち運べ、手でカットできるため、アウトドアや旅行に最適だ。チャック付きのパッケージが、テープをホコリから守る。

 

No.75

オルファ
クランクハイパーAL型
実売価格890円

滑らず、力のかけやすい形状を追求したXデザイン・ハイパーシリーズの大型カッターナイフ。後部に、隙間に入れ込みやすく細かい作業に適した、クランク形状のM字型ツメを搭載している。

 

No.76

スリーエム
スコッチ スーパーホールドテープ
418円〜

従来品よりも粘着剤を30%増量した、よりしっかり貼り付く粘着テープ。粘着力やテープの厚み、引き心地など、バランスが取れた製品設計で、抜群の使いやすさだ。

 

No.77

マックス
SCOOVA DP-50T
2860円

軽い開け心地で人気のパンチの最上位モデル。コピー用紙50枚まで対応する。セットした紙の端に用紙ガイドを合わせるだけで簡単に中央合わせができる「センタリングWゲージ」を搭載。

 

No.78

スリーエム
スコッチ フレックス&シール 梱包ロール
実売価格2200円(380㎜×3m)、3850円(380㎜×6m)

ガムテープなしで梱包から発送まで行える、3層構造の梱包材。表面には裂けや水滴を防ぐ素材、中央には気泡入りの素材、裏面には粘着面同士のみがくっつく特殊な粘着材が使われている。

 

No.79

サンスター文具
スティッキールはさみ Tasuno
990円

ハンドル部分にプラスドライバーを内蔵した、刃渡り3cmのスティック型はさみ。大小2種類のネジに対応する。ドライバーの先端が磁石素材のため、ネジが吸いつき作業しやすい。

 

No.80

ミドリ
ダンボールカッター
1078円

開梱作業や雑誌などの一枚切りができるカッターを、替刃式に刷新。刃の形を左右対称にしたことで、切れ味が悪くなったら反転させて新しい刃として使える。どちらの面でも貼れる磁石を内蔵。

 

No.81

プラス
チームデミ
6600円

小型の文房具セットの最新版。はさみやのりなど、従来品と同じ7種類の文房具に、SIMカード交換用ピンが追加された。ケースと文房具には磁石が埋め込まれ、吸い込まれるように収納される。

 

No.82

コクヨ
テープのり<ドットライナープチモア>
231円

のり切れの良さで人気のテープのり「ドットライナー」の小型サイズ。走行メカニズムを一新し、小型テープのりに多い“残量が少なくなると引き心地が重くなる”という弱点を克服した。

 

No.83

マックス
Vaimo11 E-SQ(エスク)
1万2100円

書類を差し込むだけで綴じられる、電動ホッチキス。本体に触れる必要がなく、片手でも作業できる。コンパクトな本体はヨコ置き、タテ置きの両方に対応。乾電池駆動で場所を選ばず使える。

 

No.84

ニチバン
ナイスタック プッシュカット/
マスキングテープ プッシュカット
各1320円

テープの送り出しからカットまで、片手で行えるテープカッター。下部のレバーを引くとテープが送り出され、上部のボタンを押してカットする。テープは両面テープとマスキングテープの2種。

 

No.85

コクヨ
Bobbin
198円〜

持ち歩きやすい小さなマステ「ボビンテープ」と、周辺ツールのブランド。「コマキキ」と「ボビン芯」を使えば、他ブランドのテープを巻き替えて小型化できる。テープカッターもラインナップ。

 

No.86

LIHIT LAB.
マスキングテープカッター
363円

握るだけでサクッと切れる押し切り型のテープカッター。テープをカッター台に貼り付けておけるため、切れ目を探す手間がない。オープンカバーは一体型で、開くだけでテープ交換できる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

“文具ソムリエール”菅未里が振り返る2020年に自腹買いしたベスト文房具5選

2020年は、社会が試された1年でした。言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。海外旅行もできず、外出や会食も難しくなり、“新しい生活様式”下での不安やストレスに苛まされた方も少なくないでしょう。

 

しかし、文房具は元気でした。ひとりで、お家で楽しめる“趣味”であることも幸いしたと思いますし、自宅勤務をする方が増えた影響もありそうです。

 

その結果、いい文房具が、2020年もたくさん登場しました。

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

1.“りくちのいきもの”のホッチキス

動物たちがかわいい、MAX(マックス)の「シリコンカバーホッチキス」は、2019年の文具女子博で1200個を超える売り上げを叩き出した注目作ですが、その第3弾ですね。私は2020年11月にあった「文具女子博2020」で先行販売されていたものを買いました。

 

ひと言で言うなら、ホッチキスに動物のかわいいシリコンカバーをつけたもの、なのですが、この第3弾では、ホッチキス本体だけでなく、ホッチキスの針にもカラフルなシリコンカバーがつくようになりました。失くしがちなホッチキスの針が目立つのはありがたいですね。

 

【商品情報】
マックス
シリコンカバーホッチキス Vol.1 みずべのいきもの
サメ/ワニ/ビーバー
各1200円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.2 つめたいうみのいきもの
ペンギン/シロクマ/セイウチ
各1500円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.3 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各1500円(税別)

シリコン針ケース付きカラー針 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各750円(税別)

 

2. ディズニーのカモフラージュホルダー

「カモフラージュホルダー」とは、中に入れた書類の文章が見えないクリアホルダーのことです。情報を守るためのものですが、細かい文字は見えないようにしつつ、タイトルや見出しなど、大きな文字は見えるのもポイントです。中の書類を出さなくても、持ち主にはどういう書類かわかるからです。

 

そのカモフラージュホルダーの限定版です。ディズニーのおなじみのキャラクターたちがあしらわれています。

 

↑挟んだ書類の文字をカモフラージュする柄も、よく見ればディズニーキャラクターという凝りよう

 

↑裏側

 

実は、この商品はサンプルを送って頂いたのですが、あまりの愛らしさに「保存用」を別に購入しました。したがって、「自腹買い文具」に含めてもいいのです。

 

【商品情報】
プラス
カモフラージュホルダー 限定ディズニーデザイン
各300円(税別)

 

3. 段違いに色が濃いゲルインクボールペン

ユニボールワンはごくシンプルなゲルインキボールペンなのですが、色が鮮やかで、黒も濃いことが特徴だと、メーカーは言っています。私は最初、黒以外の色はともかく、「黒が濃い」ということがどういうことなのかピンと来ていなかったのですが、いろいろなボールペンの黒を書き比べたところ、よくわかりました。

 

圧倒的に黒いのです。黒インクが黒いのは当然なのですが、その黒さが段違いというべきでしょうか。試す価値は大きいです。

 

ちなみに、今風の“くすみカラー”の限定色も出ていますので、そちらもおすすめです。

 

【商品情報】
三菱鉛筆
ゲルインクボールペン ユニボール ワン
120円(税別)

※写真は、数量限定モデル(各360円・税別)

 

4.“日本の色見本帖”が付箋に

このシリーズではシールが人気で、今年のISOTの「日本文具大賞デザイン部門」にも選ばれていましたが、私はあえて付箋を推しましょう。

 

デザインや色の素敵さは言うに及ばず、色が「●●系」と、系統でまとめられているのがいいですね。同系統なら異なる色でも統一された印象を与えられますから、たとえば手帳に異なる色のふせんを使っても、全体としてまとまりが出るのです。ガチャガチャしません。色味も落ち着いていてすばらしいです。

 

↑手帳に。全く異なる色のようで、不思議とまとまりが出る

 

【商品情報】
カミオジャパン
日本の色見本帖付箋短冊
各400円(税別)

日本の色見本帖マスキングテープは文房具総選挙2020の準大賞に輝いた
https://getnavi.jp/stationery/496518/

 

5. 定番ノートの専用修正テープ

以前、連載でも取り上げましたが、かなり黄色が強いロルバーンの紙に合わせた修正テープが出たことは、本当に画期的でした。「合う修正テープがないから」という理由でロルバーンを敬遠していた人も、これからはロルバーンを選択肢に入れられるでしょう。

 

ロルバーンは限定柄が多いのが特徴なのですが、修正テープがあれば、コレクションするだけではなく、どんどん使えますね。

 

【商品情報】
デルフォニックス
ロルバーン 修正テープ
330円(税別)

【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由
https://getnavi.jp/stationery/553186/

 

文房具業界も新型コロナによるダメージは受けました。しかし、ユーザーは自宅にいる時間が長くなったので、お手元の文房具を整理したり、しまい込員でいたものを引っ張り出したりと、自分なりのしかたで文房具と向かい合えた一年だったのではないでしょうか。

 

メーカー側も変わった一年でした。特に、SNSやインターネットの力が再認識されたのが大きいですね。子育て中でなかなか文房具店に行けない方や、地方の方にとってはプラスもある一年だったはずです。

 

まだまだ新型コロナの収束は見えず、2021年も厳しい時期が続くはずです。でも、文房具は今までのように、いえ今まで以上に、みなさんを助けてくれるでしょう。どんな一年が待っているのでしょうか。

【日用品大賞】最強の「針なしホッチキス」が決定! 一家に1本用意しておきたい製品はコレだ!

ホッチキスは“100均”でも手に入るため、つい手頃なアイテムを求めがちですね。だが、上質の製品を選べば、作業効率が高まるうえに長年使えます。菅 未里さんが高性能文具をテストしました。今回は「針なしホッチキス」をリサーチ。、開き加減/目立たなさ/跡の残りにくさの3項目各5点満点で評価していきます。前回の「針アリ」編と併せて参考にしてください。

 

【関連記事】

【日用品大賞】よく使う文房具「ホッチキス」のベストバイはどれだ? プロが使ってわかった真の使い心地

 

 

【テストしました!文具ソムリエール 菅 未里さん

文房具を紹介するコラムの執筆や商品の開発など、幅広く活躍する。メディアへの出演も多い。

 

 

ホッチキスは、基本“ひとつあればいい”というモノ。しかし文具ソムリエールの菅未里さんは、“使い分け”が大切と語ります。

特に針なしホッチキスについては「安全性に優れ、シュレッダーの 際にも分別が不要とメリットは少 なくありません。一方で、針ありに比べて綴じられる枚数が少ないことや、外れやすいことなど、構造上見劣りする部分もあります。 まずは針ありと併用して使ってみ て、針なしホッチキスの使い心地 を体験してみましょう」(菅さん)

 

【エントリーNo.01】コクヨ ハリナックスプレス

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紙を圧着させて綴じるプレスロック式を採用し、目立ちにくい綴じ部を実現。角綴じや横綴じも可能なのが秀逸です。実売価格667円。

【力加減】3.5点

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プレスで綴じるという設計上、かなりの力を要しました。その分しっかり綴じられるのは◎。

【目立たなさ】5点

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紙が曲がらず、ほとんど目立ちません。文字が書いてあっても視認できるレベルです。

【跡の残りにくさ】4.5点

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こすって外すため、こすり跡は多少残ります。しかしそれ以外の跡はほとんど残らないのは秀逸です。

 

【エントリーNo.02】クツワ ゼロハリホッチキス

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手に収まるサイズで、綴じ位置が本体側面に印字してあるため、わかりやすいです。ワンコインで買えるコスパも魅力的です。実売価格401円。

【力加減】4点

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それなりの力が必要です。手で上下からホールドして、握りしめるようにして力を入れました。

【目立たなさ】4点

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穴を開けるタイプなので、ある程度目立ちます。綴じていることがひと目でわかるのは便利です。

【跡の残りにくさ】4点

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開けた部分の紙を戻しました。見た目にはわかりにくいが、穴自体が残ってしまうのが気になります。

 

【エントリーNo.03】プラス ペーパークリンチ

 

 

 

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綴じる部分が透明で、文字を書いた部分を綴じることを防げます。針ナシホッチキスは4枚綴じが多いなか6枚綴じが可能です。実売価格556円。

【力加減】5点

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力をあまり使わずに、針ありに近い感覚で綴じられます。女性でも片手で可能なレベルです。

【目立たなさ】4点

20171118_suzuki46

穴を開けて綴じるので当然目立ちます。ただ穴自体は比較的小さめで、問題ないレベルです。

【跡の残りにくさ】4.5点

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穴の跡は残ります。一方で綴じた際に紙に折り目がつかないので、キレイに戻せるのが利点。

 

 

【針なしホッチキス大賞】プラス ペーパークリンチ

総評 ペーパークリンチは針アリの感覚で使える

「針ありに比べて構造上綴じるのに強い力が必要なことが多い針なしホッチキスにとって、大事なのは力加減。ペーパークリンチの軽さは見事です。6枚綴じが可能なのも利点ですね」(菅さん)。

 

また、ハリナックスプレスの綴じ後の目立たなさや、ゼロハリホッチキスのコンパクトさも、テストのなかで目立ちました。

【日用品大賞】よく使う文房具「ホッチキス」のベストバイはどれだ? プロが使ってわかった真の使い心地

ホッチキス(針アリ)は“100均”でも手に入るため、つい手ごろなアイテムを求めがちですね。だが、上質の製品を選べば、作業効率が高まるうえに長年使えます。文具ソムリエールの菅 未里さんが高性能文具をテストしました。開き加減/力加減/外しやすさの3項目を5点満点で採点していきます。

 

【テストした人】

文具ソムリエール 菅 未里さん

文房具を紹介するコラムの執筆や商品の開発など、幅広く活躍する。メディアへの出演も多い。

 

 

ホッチキスは、基本“ひとつあればいい”というモノ。しかし文具ソムリエールの菅未里さんは、“使い分け”が大切と語ります。

「上部に針の収納ケースがあるサ クリフラットなどの機能性で選ぶか、デザイン性で選ぶのもアリ。 例えばフラットかるヒットはシッ クなデザインで、デスクトップの 小物にもぴったりです」(菅さん)

 

【エントリーNo.01】マックス サクリフラット32

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32枚まで軽く綴じられ、針は本体に100本と「予備針ポケット」に100本の計200本収納可能。針切れの心配が不要です。実売価格582円。

【開き加減】5点

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ガッツリとほぼ180度開きます。置いた際のバランスも良く針の入替がスムーズにできました。

【力加減】5点

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力を入れやすい丸みを帯びた形状。ピッタリ手に収まるサイズなので、握るのも容易です。

【外しやすさ】5点

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リムーバーの先端部が尖っているので針の下に入れやすかったです。外す作業もスムーズ。

 

 

【エントリーNo.02】コクヨ パワーラッチキス

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32枚もの用紙を綴じられる高性能モデル。軽とじ機能を搭載しており、分厚い資料を綴じる際も力いらずです。実売価格477円。

【開き加減】4点

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約120度と平均的な開き具合。手で支えなくてもある程度バランスを保つことが可能です。

【力加減】5点

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ムリな力を込めず、軽々と綴じることができました。10数枚以上の紙でも手持ちで綴じられます。

【外しやすさ】4点

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リムーバーの突起が小さく、針足を開く際に力を入れにくいです。針自体はスムーズに外せました。

 

 

【エントリーNo.03】プラス フラットかるヒット

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針がフラットに折り曲がるため、書類がかさばらず整理に役立ちます。ハンドルを閉めた際の1本が無駄にならない機能も搭載されています。実売価格533円。

【開き加減】4.5点

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上部が出っ張る独特な開き方。針を入れる部分に手を入れる際も邪魔にならず便利です。

【力加減】4.5点

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従来の50%の力で軽々と綴じられます。サイズもちょうど手に収まるくらいで持ちやすいです。

【外しやすさ】4点

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リムーバーが横に長いので力が入れやすいです。反面、針の幅と近く、針下に入れにくかったです。

 

【針アリホッチキス大賞】マックス サクリ フラット32

総評 サクリフラットの開きやすさは絶妙

一番気になる、綴じる際に必要な力は差がほとんどなく、どれもスムーズに綴じることができました。

「意外と特徴が出たのが開き加減。サクリフラットはほぼ180度開くので安全性に優れ、針の交換もスムーズです。上部の予備針ポケットや針の残り具合がわかるゲージなど、機能的にも優れていますね」(菅さん)