やはり完成度は高かった! シャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック」7項目で徹底チェックした結論

自動調理鍋(電気鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、自動調理鍋のパイオニアとして知られ、抜群の知名度を誇るシャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【調査その4】操作性をチェック!

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

料理好きな人には特に便利な「まぜ技ユニット」

「ホットクック」最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」です。旧モデルでは加熱の進行に合わせてかきまぜることまでしかできませんでしたが、新モデルでは、調理の下準備の段階から活躍します。

 

また「まぜ技ユニット」の回転数がアップしたことで、アイスやホイップクリームの泡立てにも活用できるように。今回は、下ごしらえの段階で活躍するメニュー「ポテトサラダ」で実力を検証します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態 ※:撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

 

↑内鍋にじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、水を入れてセット完了。メニューを選び「ポテトサラダ(ゆで~つぶし)」を選んで調理スタートです

 

かき混ぜながら加熱することで、人力では手間のかかるポテトサラダの茹でる、潰すといった工程を省いて時間短縮できることが「まぜ技ユニット」の大きな魅力。なお、かき混ぜる動作中でも音は静かで気になりませんでした。本機での調理は25分で完了。仕上がりはどうでしょうか。

↑フタを開けてみると、ご覧の通り。玉ねぎは完全に熱が通ってしんなりと。じゃがいもはやや形を残した様子ですが、食感はいかに?

 

↑本記事では2人前だったのでつぶしの様子が伝わりにくいが、公式レシピ通りの4人分では画像のような仕上がりに

 

↑きゅうり、ハム、マヨネーズ、塩こしょうを加えて混ぜ、完成です

 

肝心の食感は、生のような硬さはなくて適度にホクッとしたやわらかさ。ムラも感じません。ポテトサラダの粒の状態は好みがわかれるところだと思いますが、個人的にはつまむのに適した食べごたえのサイズになっていると感じました。「まぜ技ユニット」全体としての編集部員の感想を聞くと、様々な意見が飛び交う結果に。

「かき混ぜで作れる料理は、鍋を振って炒めるというよりも潰して混ぜるメニューのほうが多いですよね。ホイコーローはメニュー搭載されてますけど、野菜炒めとかチャーハンとかがあると、もっと身近なのかなと。あとは、餃子やハンバーグのタネなど、加熱せずに捏ねるだけの機能があるとより便利だと思います」(小林)

「お菓子作りで一番手間がかかると言える生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそうです。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという視点では、『ホットクック』はすごく便利な一台だと思います」(松永)

「上下2段同時調理」は忙しい人にうれしい機能

「ホットクック」には、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という独自機能もあり、例えば下段でアクアパッツァを作りながら、上段でポテトサラダを作ったり、下段でごはんを炊きながら上段でおかずを作るなどが可能です。

↑上段では蒸物やおかず、下段では汁物や煮物を同時調理できる。写真は上段でポテトサラダ(左)、下段でアクアパッツァ(右)を調理する例

 

「『上下2段同時調理』も、料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリットかなと。この機能をふだんは使わなくても、いざという時に助かりそうな気はします。あとはまだ公開レパートリーが少ないので、今後のダウンロードメニュー拡大に期待ですね」(山田)

「別の機能ですけど『ホットクック』って、声で『あと10秒です』とかお知らせしてくれるじゃないですか。あれも独自機能だと思うんですよね。時間を知らせてくれるのは、意外に便利だと感じました」(小林)

 

【調査その6】設置性をチェック!

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

 

【調査のまとめ】

全ての面で完成度の高い王道タイプ

価格が7万円を超え、設置にややスペースを取りますが、「ホットクック」は総じて完成度の高いモデル。女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい、素材の味を生かした料理の味に好感が持てるほか、メニューの検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。お手入れの面では、「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの分解する必要はなく、洗う点数は少ないため、負担に感じることは少ないでしょう。全ての面でレベルが高い王道タイプといえます。多少高くても安心できるモノがほしい、専用レシピサイトを活用して定期的に追加される新しいメニューに挑戦したい、という方にオススメのモデルです。

「この金額でもすぐ回収できる!」大ヒット商品「ホットクック」の最新モデルで無水カレーを作ってみたら

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、累計販売台数40万台を超えるシャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW16G」(以下ホットクック・実売価格6万6000円/税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。さらに使いやすくなったホットクックで、トマトと手羽元の無水カレーに挑戦します!

↑小山くんがレビューするのは9月発売のシャープ「ヘルシオ ホットクック」。まずは新モデルの外観をチェック!

 

ワンタッチで開くボタン式なのが便利

9月中旬に発売された「ヘルシオ ホットクック」の新モデルにいち早く触れるということで興奮気味の小山くん。箱から本体を取り出し、チェックしていきます。

 

「(フタをあけると)なかには内鍋が入っています。内鍋のなかにあるのは蒸しトレイですね。こちらを使うことによって、なんと内鍋と蒸しトレイ、2段同時で調理ができるんですよ。これ、結構すごいですよね! 今までこういう調理家電って1台1品というイメージがあったので、ここだけで2品作れるのはすごい」

↑付属の蒸しトレイを使えば、下段でアクアパッツァ、上段でポテトサラダを作るなど二品調理可能

 

もうひとつ、小山くんが絶賛したのはワンタッチで開くボタン式を採用している点。

 

「それにしてもこのボタン式、いいですね。たとえば以前ご紹介したアイリスオーヤマの電気圧力鍋だと、1回回して開けるのが手間といえば手間だったんですよ。ボタンひとつで開けられるほうが、使い心地はいいと思います」

↑本体上部のボタンを押すとパカッとフタが開きます。片手で開けられて便利!

 

前モデルから進化したのはココ!

続いては前モデルから進化したポイントをチェック。サイズは従来モデルから若干コンパクトになっています。

 

「横幅は3cmくらいスリムになっています。やっぱり横幅が大きいと置き場所を選んでしまうので、スリムになっているのはうれしいですよね」

↑左が新モデル(KN-HW16G)。容量1.6Lモデルの場合、幅が3.4cmもスリムになりました

 

フタの内側にセットして、鍋のなかの材料を自動で混ぜてくれる「まぜ技ユニット」も進化しています。

 

「もともとかき混ぜることはできたんですけど、さらにパワーアップして食材を潰したり、卵を溶いたり、生クリームを作れたりするんですよ!」

↑手に持っているのが「まぜ技ユニット」。最大回転スピードが約2倍にアップし、お菓子作りの際の泡立ても可能に

 

さらに、無線LANで接続すると使えるクラウドサービス「COCORO KITCHEN」はさらに賢くなり、ユーザーに合ったメニューを提案してくれます。

 

「腕前に合わせたメニューというのがあるらしくて、使えば使うほどレベルに応じたメニューをヘルシオが提案してくれる機能もあるそうです。献立を選ぶときの楽しさにも気を遣っていただいているのは、さすが目の付けどころがシャープだなと思います!」

↑本体上部にある「COCORO KITCHEN」ボタン。400以上のクラウドメニューからユーザーの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれる「使いこなし応援」を搭載

 

また、カラバリに関しては1.6Lサイズにブラックが追加されるなど変更がありました。

↑2021年発売モデルのカラバリは1.6Lと1.0Lはホワイト系/ブラック系。2.4Lはレッド系/ホワイト系を用意

 

王道の「無水カレー」にチャレンジ!

それでは、王道ともいえる「無水カレー」に挑戦です。フタにまぜ技ユニットをセットし、玉ねぎ、トマト、おろしニンニク、おろししょうが、セロリ、手羽元にカレールーを入れて準備完了。あとは本体のボタンを押すだけで調理が始まります。

 

「中で動いている音がしますね。あと1時間と5分で完成するみたいです。やっぱりめちゃくちゃ簡単ですね! 基本的には材料を切って入れただけなので、どんな感じで出来上がるのか、楽しみに待ちたいと思います」

↑メニュー冊子が付属していて、その通りに材料を用意して順番に入れるだけなのでわかりやすいです

 

出来上がりを知らせるチャイムが鳴って、無水カレーが完成! 美味しそうな見た目に小山くんも大興奮! さて、お味はいかが?

 

「甘っ! 美味しいです。めちゃくちゃトマトの甘味があって美味しいですね! 手羽元ももうスプーンでほぐれるくらい柔らかいです。ちょっと火加減を間違えちゃうと焦げちゃうカレーを、これだけ簡単に作れるのはめちゃくちゃうれしいですね!」

↑水を一滴も入れていないのにこの仕上がり。このあと、小山くんはあっという間に完食しました

 

お手入れのしやすさに感動!

食事を終えて最後はお手入れ。ホットクックは洗いやすいのも長所です。

 

「今、持ってみてびっくりしたんですけど、内鍋に取っ手が付いているので作り終わったばかりでも、もう全然熱くないですね。あと、めちゃくちゃお手入れカンタンです! すごくいいなあと思ったのが細かい部品がひとつもないってところ。内側のフタを外すときもここ(レバー)を引いて上にすっと抜くだけ。こういう細かいところがさすがシャープさんだなと思います」

↑パーツの取り外しもカンタンで手入れしやすいです。内鍋以外は食洗機でも洗えます

 

調理家電としての完成度は抜群だった

最後に新モデルの「ヘルシオ ホットクック」を使ってみた感想で締めてもらいましょう。

 

「僕的には調理家電として非常に完成度が高い逸品だなと思いました。確かに安い買い物ではないと思うんですよ。ですけど、食事って毎日とるものなので、この金額を出してもすぐに回収できると思います。そのくらい便利だし、お手入れもカンタンで長く使い続けられると思いました。ホットクックを使うことで外食するより食費を抑えられると思うので、そういった先行投資としてホットクックをとらえてみるのもいいなと思います」

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。こちらもぜひご覧ください!

【今回紹介した動画はコチラ】

ついに買い時? 40万台突破の自動調理鍋「ホットクック」最新モデルの進化を実食レポート!

シャープの「ヘルシオ ホットクック」といえば、自動調理鍋の代名詞ともいえる存在。放っておいて料理が完成する手軽さが魅力のほか、無水カレーや豚の角煮、いわしの骨までやわらか煮など、煮込み系の料理がとにかくウマいと評判で、累計販売台数40万台を超えるヒット商品となっています。現在、ホットクックは2〜6人分の調理が可能な2.4Lタイプ、2〜4人分の調理に対応した1.6Lタイプ、1〜2人分の少人数に向いた1.0Lタイプの3タイプから選べます。

 

今回紹介する「ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」は、2021年9月16日に発売されたばかりの最新モデル。筆者はこれまでの歴代ホットクックを使ってきましたが、最新モデルはさらに欲しくなる機能の数々が追加されていました。そんなヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの注目ポイントを以下でご紹介しましょう!

 

ひと回り小さくなっても機能は進化

ホットクックの購入を悩む理由のひとつに、「サイズが大きい」という意見があるはず。家族の人数が少なければ容量の小さなモデルを選べばいいですが、家族の人数を考えるとそうはいかないのが現実です。そんなサイズの悩みを抱えた人こそ、新モデルを選ぶべき!

 

なぜなら、今回登場した2.4Lタイプ(KN-HW24G)と1.6Lタイプ(KN-HW16G)は、本体幅が小さくなっているんです。2.4Lタイプは前モデルが幅395mmなのに対し、新モデルは345mmと、その差は50mmあります。1.6Lタイプも前モデルは364mm、新モデルは330mmとなっており、34mm小さくなりました。新モデルの2.4Lタイプは、前モデルの1.6Lタイプよりも横幅が小さくなったくらいなんです。

 

数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、5cmもしくは3.4cm幅が小さくなることで、電子レンジと並べて置けたり、従来の炊飯器スペースに置けたりと、設置場所の悩みをスッキリ解決してくれています。

↑写真は2.4LタイプのKN-HW24G。サイズは幅345mm×奥行305mm×高さ256mm、重さ約5.8kg。最大予約設定時間は15時間

 

食材をつぶせるから自動調理の幅が広がった!

ホットクックといえば、調理中に鍋の食材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載しているのが特徴です。調理中に自動で食材をかき混ぜることで、食材の焦げ付きや味の染み込みにムラが生じるのを防いでくれます。

↑まぜ技ユニットは食材の量や柔らかさなどに応じてかき混ぜを行う。取り外して丸洗いできるので衛生面も安心

 

このまぜ技調理が進化したのが、新モデルのもうひとつの特徴。従来モデルでは加熱調理の際にしか使わなかったまぜ技ユニットが、料理の準備や仕上げにも使えるようになったんです。

 

新モデルだからこそスムーズにできるようになったのが、ポテトサラダ作り。従来モデルでは食材を茹でることはできたものの、食材をつぶすのはマッシャーなどを使って自分で行う必要がありました。しかし、新モデルでは食材の加熱からつぶす工程まで、すべて全自動でできるんです。

↑内鍋にカットしたじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れる。食材を茹でてつぶす面倒な工程をホットクック任せにできるのがありがたい

 

食材をセットしてメニューから「ポテトサラダ」を選択したら、あとは待つだけ。マッシュする作業は意外と力仕事なので、その作業をしなくていいのはありがたい限りです!

↑思った以上に上手くマッシュできていることがわかる。最後にハム、きゅうり、マヨネーズを加えて混ぜれば完成!

 

自家製のポテトサラダ作りが、材料をカットするだけでほぼ終わると考えると、なかなかすごいかも。にんじんと玉ねぎの火の通り具合も申し分ありません。お鍋ひとつで調理が完結できるので、洗い物が少なく済むのもうれしいポイントです。

↑普段はつい面倒でポテトサラダをスーパーで買っていたが、これだけ手間がかからないなら家で作るハードルも随分低くなりそう

 

ただし、ポテトサラダ作りで課題を上げるとすれば、4人分の食材の加熱に25分ほどかかったことです。しかし、その間にほかのおかずが作れると考えれば、この25分もそう無駄ではないのかも。今回はポテトサラダを作りましたが、コロッケの具なども自動調理できるので、思った以上に活躍しそうです。

 

このまぜ技機能の進化を活かして作れるもうひとつの料理が「オープンオムレツ」です。カットした野菜とチーズ、ウインナー、調味料、卵を入れれば、後は勝手に食材を混ぜて焼き上げてくれます。

↑いつもの癖で卵をかき混ぜてから入れた筆者。新モデルでは内鍋に直接卵を割り入れればいいのに、無駄な工程を増やしてしまった……

 

完成したオープンオムレツはしっとり仕上がっており、野菜の程よい食感も残っています。作る前は「オープンオムレツくらいならフライパンで作れるよね」と思っていたのですが、ホットクックに任せている間に筆者は仕事をしていたので、仕事中におかずが完成するありがたみを後から感じました。

↑4人分のサイズのオープンオムレツは完成に約1時間かかった。焦げたりぱさついたりといったことはなく、おいしく仕上がったのはホットクックさまさまだ

 

まぜ技機能単体で使えばホイップクリームも作れる

これまでは自動調理の工程としてのまぜ技機能の進化を紹介しましたが、「泡立て」に使えるようになったのも新モデルの特筆すべきポイントです。たとえば、生クリームと砂糖を入れて自動調理メニューで調理すれば、ホイップクリームが完成します。

↑約3分でホイップクリームが完成。ちなみに調理前に内鍋を10分以上冷蔵庫で冷やしておく

 

高速でまぜ技ユニットを回転させることで、ミキサーのような役割を果たすのは新モデルだけの機能です。おうち時間が増えてティーテイムを充実させたい気持ちはあるものの、ホイップクリームをいざ作るとなると面倒ですよね。この「ちょっと面倒なこと」を担ってくれるのもホットクックのいいところです。

↑市販のプチパンケーキにホイップクリームをたっぷり載せておやつに。ホイップはしっかり角が立つくらい固めに仕上がった。人気のマリトォッツォやフルーツサンドも自宅で作れそうだ

 

ヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの実売価格は税込7万7000円(10月11日時点)と電気調理鍋のなかでも高額な部類に入ります。とはいえ、予約調理や自動調理に対応するので、「料理に時間をかける余裕がないけれど、手作りのようなおいしさがあって、健康を意識した料理が作りたい」という家庭にとっては救世主となるはず。ただし、圧力調理機能はないので、帰宅後などに時短で料理を作りたい人は要検討です。とはいえ、KN-HW24Gでは本体がコンパクトになったうえ、まぜ技調理がさらに進化して魅力的なメニューが追加されたのは大きなポイント。同等の機能を持ち、よりコンパクトな1.6Lタイプ(KN-HW16G・実売価格6万6000円)も用意しています。購入をこれまで悩んでいた人も、ついに買うべきときが来たかもしれません。

 

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シャープ、アイスクリームなども簡単に作れる新「ヘルシオ ホットクック」

↑KN-HW24G

 

シャープは8月18日、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の新モデル3機種を発表。9月中旬に発売します。ラインアップは調理容量2.4Lの「KN-HW24G」、1.6Lの「KN-HW16G」、1.0Lの「KN-HW10G」で、価格はKN-HW24Gが7万7000円(税込)前後、KN-HW16Gが6万6000円(税込)前後、KN-HW10Gが5万円(税込)前後です。

 

新モデルは、メニューのレパートリーを自然に増やせるAIoT機能と、独自の「まぜ技ユニット」を進化。これに加えて、コンパクトなデザインを採用しています。

 

AIoT機能においては、ホットクックのさまざまな機能を活用できるよう、各ユーザーに合わせたおすすめのメニューを提案するクラウドサービス「使いこなし応援」を搭載。ホットクックを使い始めたユーザーには、無水カレーなどをおすすめし、定番メニューに慣れてきたら、蒸し物、低音調理メニューなどを提案します。

 

また、シャープの調理担当者や公認講師が使いこなしのヒントを紹介する「ヘルシオ教室」や、ユーザー同士が情報交換できるコミュニティサイト「ホットクック部」への案内もし、料理のヒントになる情報を提供するとしています。

 

まぜ技ユニットは、最大回転スピードを従来モデル「KN-HW24F」に比べて約2倍に高速化。これにより、ホイップクリームやアイスクリームを簡単に作れるといいます。

 

さらに、これまで加熱時にのみ活用できたかきまぜ機能を、準備や仕上げなどの加熱前後の作業に拡大。ポテトサラダやコロッケの具などは食材を茹でてからつぶすまでを自動で調理するほか、オープンオムレツは卵を溶くところから焼き上げるまで調理できるそうです。

 

なお、容量はそのままに、本体幅をKN-HW24Gは約13%、KN-HW16Gは約9%削減したコンパクトボディに仕上がっています。これにより、キッチンの収納棚などに設置しやすくなったとのこと。本体サイズはKN-HW24Gが約幅345×奥行き305×高さ256mmで、KN-HW16Gが約幅330×奥行き282×高さ240mmです。

 

↑KN-HW16G。カラバリにブラックを追加しています

 

このほか、1~2人向けのKN-HW10Gには、火加減や調理時間が難しいローストビーフ、ローストポークなどの低温調理メニューを搭載。また、オープンオムレツやじゃがいものガレットなどの焼き物メニューも追加されています。

 

↑KN-HW10G

シャープ人気のホットクックが3万円台に! Amazonプライムデーで今だけ

Amazon.co.jpでは、6月22日の23時59分まで、年に1度のセール「Amazonプライムデー」を実施中。

 

これと合わせて、シャープのヘルシオ ホットクック「KN-HW16E-W」が3万4444円(税込)という格安価格で販売中です。製品ページはこちら

 

使い勝手のいい1.6リットルサイズで、2〜4人分の調理に対応。無水調理が可能で、食材を入れてスイッチを入れるだけで、かきまぜや、火加減もすべて自動でコントロールしてくれます。

 

加熱の進行に合わせて自動でまぜる「まぜ技ユニット」を搭載し、温度と蒸気を検知して火加減を調整することで、焦げやすいカレーやシチュー、味のしみ込ませ加減が難しい煮物も上手に調理します。

 

予約調理機能を使えば、朝に食材を仕込んで、帰宅後、調理が済んでいる状態にするといった使い方も可能。さらに無線LANに接続すれば、外出先からスマホで調理開始時刻を再設定することもできます。

 

本体の天面操作部には、大型のドット液晶を搭載。無線LANに接続することで、音声や文字によるメニューの検索、提案機能も使えます。このほかメンテナンス性もよく、パーツを簡単に取り外せるので、食洗機で洗うことも可能。

 

忙しいご家庭には、特にオススメしたい製品です。通常価格4万7000円前後のところ、3万円台とお得な価格で手に入る機会なので、以前から欲しかった人は、早めの注文が吉!

「ホットクック3台持ち」のガチユーザー、勝間和代さん直伝! 最もシンプルな「絶対に失敗しない使い方」

「ヘルシオ ホットクック(以下、ホットクック)」といえば、シャープから発売されている無水調理ができる自動調理鍋のこと。昨年に発売された2.4Lタイプ(KN-HW24C)が家電量販店で6万円台半ば(7月11日現在)と、比較的高価ながら人気の家電となっています。こうした背景を受け、7月26日には、無線LAN機能を搭載した1.6Lタイプの新製品「KN-HW16D」が発売されることになりました。

人気の理由は、何といっても材料を入れればあとは「ほっとくだけ」という手軽さと、無水調理ならではの素材の旨みを引き出す美味しさでしょう。近年は電気圧力鍋などの「ボタンひとつで調理」という調理家電も増えていますが、ホットクックは調理中に材料を「かきまぜる」ことまで自動で行う点で他の製品と差別化をしています。
↑7月26日発売予定の無線LAN機能搭載1.6Lタイプの「KN-HW16D」(実売予想価格6万4670円)。フタを開けても加熱できる「煮詰め」機能などを新たに搭載しました

 

テレビで人気の勝間和代氏を招いたスペシャルイベントに参加!

一度使えばその魅力が体感できるホットクックですが、その手軽さや美味しさは実際に使ってみなければわからないもの。そこでシャープでは、ホットクック購入希望者や購入後に便利な使い方を知りたい、といったユーザーに向けて、さまざまな体験・使い方教室を開催しています。今回はそんな体験教室のなかでも、テレビで人気の経済評論家で、中央大学ビジネススクール客員教授でもある勝間和代氏を招いたスペシャルイベントに参加してみました。

↑勝間和代氏によるスペシャルイベントは、すでにホットクックを購入しているユーザーを対象に開かれました

 

「塩分濃度は0.6%」「甘味料は使わない」が味付けのポイント

今回、勝間氏が紹介してくれたのは、氏が自宅で毎日実践しているという「ロジカルクッキング」です。ロジカルクッキングとは、Logical(※)という言葉を踏まえ、勝間氏独自の「論理や公式」を使った調理のことで、レシピを見なくてもカンタンに作れるのが最大の特徴。その理論は非常にシンプルで、必要なのは「塩分濃度を0.6%に調整」し、「材料を適切に加熱」するだけなのです。

※Logical…「論理的な」「理に適った」という意味の英語

 

「料理に失敗する理由」はいろいろありますが、そのなかでもっとも失敗しやすいのが「調味」でしょう。味が薄かったり、濃すぎたり…といったことは料理に慣れている人にもある失敗です。ところが、ロジカルクッキングでは塩分濃度が最初から決まっているので、調味の失敗はほぼないとのこと。その方法は、鍋に投入した具材と水分の重さに対して、塩や味噌、醤油などを「塩分量0.6%」になるよう調整して入れるだけ。味噌や醤油の場合は、容器に塩分量が表示されていることが多いので、その塩分量に合わせて調整します。たとえば、「具材と水が合わせて1000g」ある場合は、塩なら1000g×0.006=6g。塩分量12%の味噌なら必要な塩分量6g÷0.12=50gといった具合。最初は計算が面倒かもしれませんが、料理をするうちに「具材が約●gなら塩分量は●g前後」と分かるようになるうえ、計算もスマホなどの電卓機能を使えば簡単です。

↑鍋のなかの食材の重さを計量して0.6%の塩分量の調味料を入れるだけ。「我が家では面倒な計算はスマートスピーカーに聞いてしまいます」と勝間氏

 

ちなみに、このロジカルクッキングでは基本的に砂糖やみりんなどの甘味料は利用しません。理由のひとつは野菜を理想的な温度帯で加熱すると甘みが増すため、追加の甘味料を必要としないから。そして、もうひとつの理由は健康のため。勝間氏によると、甘味料を追加すると、塩分濃度を高くしないと味のバランスが取りにくいのだそう。このため、「美味しさ」と「低塩」を両立するには甘味料を使用しない料理がオススメだといいます。

 

「まぜ技ユニット」で食材がかくはんできるのが大きい

ロジカルクッキング2つめのポイントが「素材に最適な加熱」です。たとえば、根菜はじっくり、葉物野菜はシャキッとした食感を残し、豆類は中心までふっくらと加熱できるのが理想的。とくに、根菜はゆっくりと温度を上げることで甘みがアップしやすいため、料理の味を決める重要な要素です。とはいえ、毎食料理ができあがるまで30分もコンロのそばについて火加減をチェックするのも現実的ではありません。そこで、登場するのが、料理時間や温度をあらかじめ設定でき、調理中もそばについていなくてもよい「電気調理鍋」の存在です。

 

現在、さまざまな電気調理鍋がありますが、勝間氏いわく、いまのところ一番使い勝手が良いのはホットクックなのだとか。その理由は「無水鍋」である点です。無水鍋とは、野菜などの素材から出る水分で調理が可能な、密閉性の高い鍋のこと。素材の旨みを最大限に活かしてくれるメリットがありますが、デメリットもあります。ひとつは水を使わないため、火加減を細かく調整しないと焦げやすい点。もうひとつが、フタを開けると水蒸気が逃げるため、加熱中にかき混ぜることができない点です。その点、ホットクックはセンサーで温度管理をし、無水調理中も「まぜ技ユニット」で食材のかくはんができます。

↑ホットクックなら無水調理中も鍋のなかをかき混ぜることができる「まぜ技ユニット」を搭載

 

調理に時間はかかるが、調理に「関わる時間」が少なくて済む

なお、ホットクックは圧力鍋ではないため、肉などを柔らかく煮るにはそれなりの時間がかかります。とはいえ調理時間の予約が可能なので、食べる時間にあわせて予約をすれば待つ必要はありません。晩ご飯は仕事前に、朝ご飯なら前の晩に材料を放り込み、食べたい時間を指定するだけ。実際に自分が「調理に関わる時間」は、材料を切って調味料を入れる部分だけ。大抵の料理は5分から10分あれば準備が可能です。実際、体験教室でも作業時間が1品10分もかからず、「料理教室なのに説明時間のほうが圧倒的に長いですよね」と、勝間氏は笑います。

↑新モデルKN-HW16Dでは手動設定で混ぜ方も選べます

 

「時短・カンタン・健康的・美味しい」といいことずくめ

今回のスペシャルイベントでは、勝間氏オリジナルレシピの「野菜のブレイズ(蒸し煮)」と「出汁(だし)なし味噌汁」を作りました。実際に調理する様子をみていると、このロジカルクッキングのメリットがよくわかります。

↑カットした野菜と塩とオリーブオイルだけで完成した「ブレイズ」。基本的な調理はすべて鍋のなかで行います

 

なんといっても最大のメリットは「時短」。火加減などはホットクックが自動で行うので、味噌汁とブレイズの2品を調理する作業時間は20分ほど。今回は計量や計算に慣れていなかったためこれだけかかりましたが、慣れれば一人でも10分ほどで作れそうです。

 

また作業がカンタンなのも特徴です。ロジカルクッキングは塩分濃度と適切な加熱さえ守れば良いため、いちいちレシピを見る必要はありません。どのような食材にも対応できるため、冷蔵庫の残りなどをササッと使えるのもうれしい点です。

↑スマホの計算機機能で、調味料の分量を計算しながら調理。「スケーラー(はかり)と電卓があれば失敗する心配がないのはうれしい」との声も

 

さらに「健康的」なのに「美味しい」を両立していること。ホットクックは野菜の甘さや旨みを引き出すため、少ない塩分でも十分美味しいのです。実は0.6%の塩分というのは一般的には「薄味」といわれる濃度。しかし、野菜の旨みを引き出すためか、実際に試食をするとまったく物足りなさを感じませんでした。

↑低塩は高血圧予防にも重要ですが勝間氏によるとダイエットにも有効とのこと。「私は昔デブだったのですが、デブの理由はだいたい塩分と糖分、脂肪分。これらを減らしたら、意識しなくても太らなくなりました」

 

高い素材やだしを使わなくても美味しいから、節約効果もある

さらに、意外なところでロジカルクッキングには「節約」効果もあるのだとか。勝間氏によると、ロジカルクッキングを美味しく仕上げるポイントは「良い調味料を使うこと」。このため、今回は勝間氏の指定した500gで約2000円ほどする塩を使っています。これは一般的な塩の10倍ほどの値段ですが、一回に使う塩の量は数十円程度。調味料さえ美味しいものを使えば、料理に使う野菜などは高価なものを使わなくても美味しく仕上がるといいます。

 

また、ロジカルクッキングでは、塩や味噌、しょうゆなど塩味以外の調味料はほとんど使わないため、この点でも節約が可能。実際、体験会で野菜と薄揚げ、水、そして味噌だけを使った「出汁なし味噌汁」を作ったところ、かつおぶしや昆布などは入れていないのに、野菜の旨みと味噌の塩分だけで非常に美味しい味噌汁に仕上がりました。

↑今回、勝間氏の要望で用意されたオリーブオイルと味噌、塩。添加物などを入れず、「昔ながらの方法できちんと作られた」調味料が重要だといいます

 

↑野菜と味噌だけで作った具だくさんの味噌汁。出汁なしでここまで美味しい味噌汁が作れるとは驚きでした!

 

ちなみに、勝間氏は現在ほとんどの調理をホットクックで行っているため、自宅には3台のホットクックがあるそう。氏いわく「いまは時間と手間が必要なIHヒーターはまったく使っていないので、IHの電源を抜いてコンロの上に3台のホットクックを置いています」とのこと。もちろん一般家庭で3台導入するのは難しいですが、まずは1台導入して、時短と美味しさ、健康、節約ができるロジカルクッキングを試してみてはいかがでしょうか。