「他人とかぶらないアイテム」を探している人に見て欲しい、財布、バッグ、時計ベルトなどレア別注品5選

ホン・モノ・ケイカクは、優れたプロダクトを送り出すメーカーとタッグを組み、レアな商品をプロデュースする「別注品ブランド」。通常モデルではラインナップにないような、稀少な革を使ったアイテムや、特別仕様の柄を作り出し販売しています。他人とはかぶらないアイテムを探している人には、ぜひ一度チェックしてもらいたい商品を取り揃えています。

 

今回は、ホン・モノ・ケイカクが扱うなかでも、特に支持の高い人気の小物系アイテム5つをご紹介します。いずれも価格帯がアンダー2万円の入手しやすいアイテムをピックアップしました。ただし、いずれも在庫限りの販売という商品ばかり! キラリと光る逸品小物を探している方は、ぜひご注目ください。

 

 

【その1】

アブラサス

薄い財布 ベルギーレザーver.「ルガート」

1万7800円(税込・送料無料)

日々増えるカード類は、財布を肥大化させる原因。この問題を根本的に解決したのが、アブラサスの「薄い財布」です。究極の薄さを追求し、カード収納枚数は5枚まで、小銭は計999円までと、極限まで“無駄を排除する”哲学を貫く。本品はベルギー産の極上艶革「ルガート」で別注した逸品です。●サイズ:W95×H98×D7㎜●質量:42g●カラー:ワイン、ネイビー、オレンジ●カード収納可能枚数:5枚

【POINT01】

構造の工夫と技能者の技が実現した“究極の機能美”

一般の二つ折り財布は、重なる革が10〜20枚にもなりますが、本作は最大5枚へとスリム化。また、カード収納部とコイン収納部とが重ならないように工夫し、約13㎜という薄さを実現しました。

 

【POINT02】

↑驚異的な薄さを実現しながら、5枚のカードに加え、紙幣や硬貨もしっかりと収納可能。革が重なる枚数を減らし、最小限のパーツで構成したほか、縫い目を極力減らすなど、随所に工夫が息づきます

 

【POINT03】

↑500円玉1枚、100円玉4枚、50円玉1枚、10円玉4枚、5円玉1枚、1円玉4枚の計15枚、総額999円がぴったりと収まる硬貨収納部。ポケットは浅く設計することで、小銭を取り出しやすくしました

 

【POINT04】

↑ポケットの裏面には、カード類や紙幣を出し入れしやすいよう、滑りやすさを考慮した加工を施しています。単に薄さを追求するだけでなく、こうした日常の使い勝手にもこだわった秀逸財布です

 

【POINT05】

↑紙幣を押さえる三角の切り込み部分には、隠しポケットを用意。カギやお守り、いざというときのための紙幣などを入れておけるので、外出時はポケットの中が整理された状態でお出かけできます

 

 

【その2】

プロデュース バイ モルフォ

リザードカードウォレット

1万3330円(税込・送料無料)

胸ポケットに収まる極薄サイズながら、必要最低限のカードと、畳んだ紙幣が入るコンパクト財布。表革に刻まれる均等なミシン目や、美しいコバ塗りには、熟練技能者の技が光る。素材の魅力を引き立てる高級感ある仕立てです。●サイズ:W116×H75×D3㎜●質量:22g●カード収納可能枚数:4〜5枚

 

【POINT01】

ほかに同じ模様が存在しない唯一無二の希少性

表革の素材には、高品質で知られる東南アジア産ミズオオトカゲ、通称リングマークトカゲを使用。表面に浮かぶ丸い斑紋は、同じ模様が存在しません。

 

【POINT02】

↑エキゾチックレザーで遊び心を加えつつ、機能性も重視。計4〜5枚のカード収めても薄さを保ちます

 

【POINT03】

↑ポケット部には紙幣や領収証が収まります。メイン財布に入りきらないカード用のホルダーにもなります

 

【POINT04】

↑カードポケットはクロスに配置。ホールド感が高いので、携行時も収めたカードが落下しにくいです

 

 

【その3】

フルクリップ

ミニショルダー「ridge」(リッジ)

8424円(税込・送料無料)

オフタイムからアウトドアまで、多彩なシーンで重宝するミニショルダーバッグ。ファスナーの取り付け方法を工夫して開口サイズを最大限確保したほか、ナスカンには2軸可動タイプを採用。多様な背負い方や体型にマッチさせました。サイズ:W305(開口部)×H165×D85㎜、容量:3.4ℓ、カラー:2色/ビートテックス、A-TACS LEX

 

【POINT01】

街でもアウトドアでも使い勝手抜群のサイズ感

バッグの実用性に関して一家言持つフルクリップの英知を導入。数々の工夫により「小型バッグは荷物の出し入れがしづらい」という不満を解消しています。

 

【POINT02】

↑表地は、ミルスペックの「コーデュラ1000」に最新迷彩パターンを落とし込んだ「A-TACS LEX」です

 

【POINT03】

↑本体とショルダーとをつなぐ部分の縫製はボリュームを抑え、背負い心地や強度を考慮しました

 

【POINT04】

↑A5サイズの手帳のほか、長財布やカメラなども入る十分な容量。街歩きバッグとしても重宝します

 

 

【その4】

バンビ

Apple Watch対応

強力撥水牛革ベルト

7560円(税込・送料無料)

創業以来、85年以上も時計ベルトを手掛けてきたバンビが放つ、Apple Watch対応のバンド。メイン素材は強力な撥水加工を施した牛革で、スーツスタイルにマッチするデザインながら、雨や汗でシミができる問題を解決。●サイズ:42㎜、38㎜共に12時側80㎜、6時側120㎜、幅:42㎜/24㎜、38㎜/22㎜、カラー:ブラック、ネイビー、ワイン、チェスナット

 

【POINT01】

Apple Watchにも合う装着感の良さと華やかさ

Apple Watchのフォルムに合わせたデザインながら、装着感を重視して剣先はやや細めの仕上げに。クロコの型押しを施した表革は、多彩なカラーを用意しています。

 

【POINT02】

↑撥水・防汚性の高い保護剤をなめし時と染色時に浸透加工。水や油汚れに強く、美しさが長続きします

 

【POINT03】

↑最高級革ベルトに見られる、芯材を表革で包んでエッジ部を美しく見せる「へり返し」を採用しました

 

【POINT04】

↑表革と同様、裏材にも強力撥水の牛革(型押しなしの素押し)を採用。汗の染み込みや汚れを防ぎます

 

 

【その5】

M.モゥブレィ

シューケア&レザーケアキット

3780円(税込・送料無料)

確かな品質で高評価を得る、皮革製品のメンテナンスキット「M.モゥブレィ」シリーズ。本品はそのなかから、レザー製品のケアに最適なツールをセレクトしました。高級クッキーを想起させる缶の中に、革製品のメンテナンスギアがすべて収まります。●セット内容:クリーナー1種、メンテナンスクリーム3種、ブラシ2種、メンテナンスクロス3種、防水スプレー1種

 

【POINT01】

愛着あるレザーアイテムのケアがこれひと箱で!

革靴から革小物まで対応できるよう、ブラシは小型のものをセレクト。3種のクリームが、牛の本革やコードバン、馬革といった多彩な素材に対応します。

 

【POINT02】

 

 

↑セットには「撥水スプレーミニ」、汚れ落としの「ステインクレンジングウォーター」、革に合わせて使い分ける3種の「メンテナンスクリーム」を同梱しています 

↑クリーニングや仕上げに用いる3種のクロスに加え、クリーム塗布用の「ペネトレィトブラシ馬毛」、仕上げ用の「ミニブラシ馬毛」もセットしています。仕事場での記念品ギフトとしても大人気アイテム

ビジネスシーンでも使いやすい! Apple Watch対応強撥水仕上げの牛革ベルト

多くのユーザーに愛されているApple Watchに対応した、交換用牛革ベルトをホン・モノ・ケイカクが開発! 牛革でありながら強力な撥水加工を施し、ビジネスパーソンの夏にも最適な逸品だ。

 

雨や汗の気になる季節も安心して使える撥水仕上げに

ホン・モノ・ケイカクは昨年、本クロコ素材のApple Watch対応ベルトを開発・発売。たちまち人気商品となった。本作は、その魅力をカジュアルな価格で楽しめる廉価版として開発。メイン素材に使用しているのは、強力な撥水加工を施した牛革である。ここにクロコ型押しの表面加工を施した。Apple Watchの普及とともに、スーツスタイルでも使いたいというニーズに応えた上品なデザインだ。

 

手がけるのは、世界屈指の時計ベルトメーカーの老舗・バンビ社。梅雨や夏の時期に革ベルトの悩みとなる水滴や汗ジミも、強力な撥水素材が解消し、高いパフォーマンスを発揮する一本に仕上がった。

 

Apple Watchは、ベルトの付け替えが簡単。オン・オフでラバーベルトの付け替えを手軽に楽しめるのがうれしい!

 

 

【Material】

強力撥水レザー

撥水・防汚効果の高い保護剤を、革のなめし時と染色時に浸透加工。水や油汚れに強く、使い始めの美しい状態を保てるのが特徴だ。同じ革を表のクロコ調型押し面と、裏の素押し面の2枚合わせで使用する。

 

 

【Detail】

↑Apple Watchのフォルムに合わせて開発。根元側の金属ピース側の幅をふくらませつつ、装着感を重視して剣先はやや細めに仕上げた

 

↑へり返しの仕立ては、最高級革ベルトに多く採用される高等技術を採用。芯材を表革で包み込み、エッジの部分を美しい仕上げに。革の使用量が多くなる贅沢な作りだ。使用初期の早い段階から腕になじみやすいよう、根元側の肉盛りは抑え気味に

 

↑裏材にも表革同様に、撥水性の高い強力撥水の牛革(型押しなしの素押し)を採用。撥水、防汚効果に優れ、汗の染み込みや汚れを防ぐ

 

 

 

バンビ
Apple Watch対応
強力撥水牛革ベルト
価格:7560円(税込・送料無料)
カラー:ブラック、ネイビー、ワイン、チェスナット
サイズ:
●42mmモデル
長さ:12時側80mm、6時側120mm × 幅:24mm
●38mmモデル
長さ:12時側80mm、6時側120mm × 幅:22mm

 

 

 

ミニなのに一眼も入る! 絶妙サイズのお出かけメンズショルダー「WRミニショルダー」が優れている3つの理由

外出時にあまり大きなバッグを持ち歩きたくない、けれど、メンズ用のサコッシュやワンショルダータイプのバッグでは、容量が小さすぎてかさばるものが入らない…こういった悩みを抱えている人は意外に多いのではないのでしょうか。

 

一眼レフのような大きめのカメラを持ってお出かけした際、カメラをしまうものがなくて結構困ったりすることも。

 

この記事では、バッグのサイズと中に入れたい荷物とのバランスに不自由さを感じる人にとって、「WRミニショルダー」というバッグが便利で優れている理由を、筆者が実際に使った感想を元にお伝えします。

 

 

大きなバッグはNO! だけどサコッシュや小さいボディバッグじゃあ入らない……

サコッシュをはじめとするミニマムな外出用バッグの需要は相変わらず2018年も高いようです。 「外出する時はできるだけ身軽に!」と思う人が多いのでしょう。バッグに合わせて持ち物を選ぶ、というのはひとつの割り切りとしてアリなのですが、そういかない場合もありますよね。

 

私の場合、外出の際にはミラーレスのカメラと、たまにかける眼鏡やサングラスを持ち歩きます。これ、大きなカメラバッグを持つまでもないけど、サコッシュや小さいボディバッグでは入らないんですよね。

 

こんなときに大きなカメラバッグにしなければいけないのか、それとも荷物をひとつあきらめるのか、どちらにするか葛藤が起こります。2017年の終わり頃、ホン・モノ・ケイカクの店長に、私が感じた葛藤の話をしましたところ「今、そんな葛藤を感じていた人にピッタリのバッグを作ってるんですよ」というお話が返ってきました。

 

今回、ご紹介します「WRミニショルダー」は、店長がそのときに話していたバッグです。実際に使ってみたところ、なるほどこれはいいところを狙っているバッグだと実感させられました。そこで、使用レポートをもとに「WRミニショルダー」の優れている点を3つご紹介します。

 

 

優れている理由1:「小さすぎないのにちゃんと入る」絶妙なサイズ

カフェで一服中のシーンです。こうしてカウンターの上に置くと、「WRミニショルダー」のコンパクトさが際立ちます。まさに「ミニ」という名前がふさわしいですね。「WRミニショルダー」のメイン荷室(最も大きな収納部分)には、10インチくらいまでのタブレットやB5サイズの書類が余裕で入ります。

 

しかも長方形ではなく、上側が広い台形に近い形状になっているため、収納しやすくなっています。投影面積が小さく、コンパクトに見えるのです。それにもかかわらず、厚みは約10cmも取ってあることもまた、大きな特徴のひとつでしょう。

 

この厚み(マチ)があることで、実際にモノを入れてみると意外なほどの収納力を発揮するのです! たとえば私の場合、薄型のズームレンズを装着したミラーレス一眼はもちろん、サングラスケースにWi-Fiルーター代わりに使っているスマートフォン、モバイルバッテリー、8インチのタブレット、さらにはヘッドフォンケースまでも余裕で入ってしまいます。

 

私は普段これらのアイテムを持ち歩きますが、ミニショルダーの中身がずいぶんとうまく収まったことに軽い感動を覚えました。しかも中身がギュウギュウに詰め込まれた状態というわけではなく、かなり余裕のある状態なのですから。まさに10cmの厚みが効いている証拠ですね!

 

ちなみに店長は、このバッグにキヤノンの一眼レフ・7Dに18-135のレンズを装着したものと財布を放り込んで、家族と出かけたり、仕事の撮影でも使ったりされているとか。
比較的大きなカメラでもまったく問題ないようなので、おしゃれなカメラバッグとしても機能しますね。

 

 

優れている理由2:細部に宿る使いやすさへの配慮

「WRミニショルダー」には使いやすさを追求する私たちにとってうれしい配慮が2つあります。そのうちのひとつが、内ポケットの多さです。「WRミニショルダー」にはサブコンパートメントに2つ、メインコンパートメントには大小あわせて4つあり、うちひとつはファスナー付きの内ポケットが付属されています。小さなアイテムやカード類はこうした内ポケットへ整理しておくことで、広いメインコンパートメントの中身がぐちゃぐちゃになって行方不明になることもありません。

 

もうひとつのうれしいポイントは、ものを入れて肩から提げたときの「かけ心地の良さ」です。この「WRミニショルダー」は数多あるショルダーバッグと少し異なる点があり、肩から提げた時にバッグ本体がすっと身体に沿うようにできています。これはストラップが斜めに取り付けてあるから感じるかけ心地になるのです。

 

ほんのわずかな違いであるのですが、こうした細部に宿るこだわりこそ、バッグ作りに手慣れた職人ブランド、ヘルベチカ・ボールドの技が感じられますね。

↑シルエットこそ小さくまとまっていますが、厚みがあるので立体的なものも無理なく収まるのがナイス。ミニとありますが容量は十分です

 

↑この日の外出でメイン荷室に入れていたものを並べると、こんなにも! これだけ入れているにもかかわらずまだ中身は余裕のある状態でした

 

↑オリジナルではマグネットだった前面のサブ荷室を止めるホックは、ホン・モノ・ケイカクでは通常のホックへ交換し、外れにくくなっています

 

↑メイン荷室にはサブと同サイズのポケットのほか、ファスナー付きのポケットがひとつ。大きめの荷物はここへしまっておくことができます

 

↑ファスナー付きポケットの対面には、カードケースがすっぽり入るポケットが付属されています。箔押しされた「Helvetica-bold」のロゴがキラリと光ります

 

↑こちらはショルダーストラップの取り付け部分です。あえて斜めに取り付けてあることで、肩から提げたときにバッグ本体が身体に沿うようになります

 

 

優れている理由3:雨に強い超撥水素材「ブリザテック」を採用

実際に「WRミニショルダー」を手に取ると、さらさらとした独特の肌ざわりにおもしろさを感じました。独特の感触を持つメインの素材は、そのキメの細やかさから、イタリア製の高級ナイロン「リモンタナイロン」のようにも感じられるのです。

 

さらさらとした独特の感触を生み出す秘密、それは「WRミニショルダー」に使われている特殊な高機能素材「ブリザテック」にあります。「WRミニショルダー」にはこのブリザテックを外装素材に使っています。ブリザテックは、外側からの水を遮断しつつ内側からの水蒸気を外へと逃がす「防水透湿素材」のひとつ。その特性から雨具のほか、釣り人が川や湖・海などへ立ち込んで釣るときに履く「ウェーダー」と呼ばれるフットウェアにも使われる素材で、その防水性の高さは折り紙付きです。

 

さらに、フラップに取り付けられたポケットと、メイン荷室の2か所のファスナーに止水ファスナーが使われているところもポイント。完全防水ではないので過信は禁物ですが、バッグ本体は超撥水仕様で触れた水をはじき、流していくため、不意の雨など悪天候にも強いつくりになっています。

 

ちなみに、フラップ部分に作られた細長いポケットの内側は、ブリザテックの「表面」で覆われています。つまり濡れた折りたたみ傘や結露したペットボトルをここに隔離しておけば、バッグ本体の中身を濡らさずに済むんです!

 

↑フラップを止めるストラップには、重量感のある金属製のバックルを装備しています。三連アイレットとロゴが入ったチェック模様の内張が同社製品の証です

 

↑フラップに作られたポケットにはペットボトルや折りたたみ傘が入れられます。ブリザテックで覆われているので濡れたものを入れても安心です

 

ここまで、私が実際に「WRミニショルダー」を実際に使ってみた感想をもとにご紹介いたしました。今のところ、私が使っていて不自由に感じたのは、止水ファスナーの向きだけですね。

 

私は右利きなので、ショルダーバッグを下げる際には左肩にたすき掛けでかけることが多いのです。しかし、左肩にかけたままだとファスナーは右から左に開くことになり、実は右手では開けにくいのです。ただ、もっともこれは単なる慣れや好みの範疇に入る話ですので、もう少し身体に馴染めば自然と違和感を抱くこともなくなることでしょう。

 

あれもこれもと詰め込みすぎることもありませんし、必要なものがすっきりコンパクトに収まる「WRミニショルダー」。防水透湿素材と止水ファスナーが備えられていますので、梅雨の時期など雨が多くなる時期にはさらに活躍していくでしょう。

【革のダイアモンド】「コードバン」てよく聞くけど、ちゃんと説明できる?

ホンモノ素材辞典vol.3

今回の「素材辞典」は、古くから存在する素材ながら、人気が衰えるどころか、近年はその存在価値がどんどん増し、同時に価格も高騰している、コードバンについて解説します。

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今や入手が超困難なコードバン原皮

コードバンは、牛ではなく、馬の殿部、つまりお尻の革である、というところまではよく知られているのですが、実はコードバンは、表面の皮の部分ではありません。表皮を削って剥いた、その下にある「コードバン層」と呼ばれる、繊維部分をなめして作られたのが、コードバンなのです。

 

この「コードバン層」が含まれるのは殿部のみ。そのため、1頭からは、お尻の右側と左側から1枚ずつ、とても小さな面積しか採れません。その形が中央でくっついたものを業界では「メガネ」と呼びます。

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コードバンの滑らかさの秘密は、その繊維の並び方。コラーゲンの繊維が絡み合っている一般的な皮革素材と違って、コードバン層は繊維が整然と並んでいるのが大きな違い。表皮を剥いてその断面を露出させることで、この独特の肌触りは生まれています。

 

ちなみに競走馬であるサラブレッドにはこの「コードバン層」がほとんど存在しません。ヨーロッパで農耕や食肉のために飼育されている、特定の馬種だけから採取できます。足が短く筋肉でお尻が盛り上がった農耕馬だけが持つ特別な部位なのです。そのうえ、コードバン層が採れる農耕馬は、もともと生産数が少なかったうえ、農業の機械化が進んだ現在、その数ははっきりと減少傾向にあります。

20180208_honmono03(写真/PIXTA)

 

 

限られた作り手が生み出す革のダイアモンド

コードバンの主要なタンナーは世界で2社。アメリカのホーウィン社と、日本の新喜皮革です。ほかにもアルゼンチンやイギリスなどにもタンナーは存在しますが、生産量の面で言えば、上記の2社の寡占状態と言って良いでしょう。

 

さらに日本にはタンナーからなめした革を仕入れてアニリン染めなどの2次加工を行う職人工房、レーデルオガワなども存在します。世界屈指の加工技術とも言われ、特にアニリン染料を使った加工は、透明感のある世にも美しい発色です。

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エイジングにより、さらに魅力を増すコードバン

エイジングと呼ばれる経年変化で、革を自分色に育てる楽しみもまた、コードバンの特筆すべき魅力です。さまざまなフィニッシュ加工があるので、それぞれの変化がありますが、多くは使ううちに使用者の皮脂でさらに艶が深くなり、また色も濃くなっていきます。

 

またエイジングによって艶が出るのと同時に起こるのが、変形です。前述のようにコードバン層は繊維が整然と並んでいるため、引っ張り強度が比較的弱く、使用しているうちに内容物などのシルエットがくっきり浮き出して「アタリと呼ばれるクセ」がつき、使い手の手に馴染んだものになっていきます。靴のアッパーなどに使われる理由は、まさにその性質を生かしたもの。逆に、極端な変形を嫌うのであれば、財布などの場合はヒップポケットに入れないといった配慮も必要になるでしょう。

20180208_honmono04(写真/PIXTA)

 

また、コードバンは単層構造であるため、一般的な皮革素材のように「浮き」と呼ばれる上下層の剥離が起こらないことも特徴です。

 

一方で、エイジングが進むと傷や油分、水分に対する弱さも増していくので、皮革素材用トリートメントなどを使ったお手入れも欠かさないようにし、気長につき合っていきたいものです。

 

 

■ホンモノケイカク
http://hon-mono-keikaku.com/

年に1度しか生産されない別注コードバン財布! 最高峰の職人技を堪能せよ!

革財布の定番ブランド・キプリスのコードバン・ハニーセル長財布が、コードバンの歴史を変えたと言われる「アニリン染め」仕様となって生まれ変わり、別注ショップ「ホン・モノ・ケイカク」で販売されている。本作は日本の職人技術を大切にするキプリスらしい逸品。年に1度だけの完全限定生産のプレミアム財布が登場だ。

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職人の高度な技術により完成したプレミアムモデル

キプリスは、最高峰の職人技術にこだわる日本屈指のレザーブランド。その代表作といえば、革新的なカード収納機構を備えた「ハニーセル長財布」だ。なかでもコードバンを使ったホン・モノ・ケイカク限定のハニーセル長財布は人気で、生産数は多くないが、毎年この時期に注文が殺到する。

 

そんな逸品がワンランク上の素材を身にまとい、進化を遂げた。外装に使うのは、コードバン専門の加工・染色工房として40年以上の歴史を持つレーデルオガワが手がける「アニリン染めコードバン」。コードバン独特の光沢を最大限に生かし、革の表面にだけ染料を入れることで美しい艶と透明感を宿す。コードバンの歴史を変えたとも言われる特殊な染色方法を実践できる工房は、同社だけだ。

 

この世界屈指の美コードバンに合わせる内装素材は、アンティーク仕上げの上質なキップスキン、姫路産のシラサギレザーだ。本作は革の染色、縫製に職人の叡智を集結させた極上品である。

 

日本の職人魂がみなぎる! 国産のハイクオリティ財布

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キプリスは、幅広いライフスタイルで訴求する革小物を手掛けるモルフォ社が展開するブランド。1995年4月、モルフォ社の創業とともにデビューしたカンパニーブランドだ。日本製にこだわり、熟練職人のハンドメイドで仕上げられる商品は、ハイクオリティの極み。本作でも縫製やコバなどのディテールで、その緻密さが見て取れる。

20171108_ashida03↑半世紀におよぶ経験を持つ職人と、その技術を継承する若い職人たち。仕事に対する真摯な姿勢でユーザーの心に響くものを創り続ける職人魂こそ、キプリスのアイデンティティだ

 

 

門外不出の特殊技術「アニリン染め」を行う染色工房・レーデルオガワ

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革の中まで染料を入れる“水染め”とも異なる、レーデルオガワの特殊技術「アニリン染め」。工程ごとにキャリア10年以上の熟練職人を配置し、職人はひとつの工程に専念する。脂と水の抜け具合、革の乾燥具合(自然乾燥)も、すべて職人の経験と感覚で判断。全作業に高い技術と経験が求められるため、同社は分業制を採用している。

20171108_ashida05↑仕上がりの善し悪しを決める重要な工程が磨き。メノウで磨くことで革に光沢を与える。その作業は、まるでバーテンダーがグラスを磨くかのように、慎重かつ滑らかな動きで行われる

 

蜂の巣形状のカードスロットなど使い手に寄り添った親切機構

20171108_ashida09↑ブラックの内装にはレッド、チョコの内装にはチャコールのシラサギレザーを採用。このレザーも外装のコードバン同様、アニリン仕上げを施しているので、透明感のある艶が上品な印象を与える

20171108_ashida06↑開閉のしやすい二方ファスナーを採用し、男性の手にしっくり馴染むサイズ感でまとめた。ハニーセルは財布を開いた際にも美しいのが特徴だ。内装のシラサギレザーは、肌目が強く繊維が締まった欧州産の牛キップを姫路の高度な技術でなめした革。ナチュラルなアンティーク仕上げで、深みのあるグラデーションと独特のムラが美しい

20171108_ashida07↑マチが広く、札入れ室には紙幣がたっぷり入る。「ハニーセル」による圧倒的なカード収納量はもちろんだが、マルチポケットやコインポケットなど充実した財布機能を備えている

20171108_ashida08↑中央部には、コイルファスナーによる開閉式のコインケースをデザイン。スムーズに開け閉めできるので会計時にもたつくことなく、容量も申し分ない。内装は汚れにくいPUレザーを使う

 

 

【主な仕様】
●サイズW205×H93×D24㎜ ●重さ210g ●カード収納枚数:21枚 ●価格 5万7600円(税込・送料込)

詳細はコチラ

 

ファッションでよく聞くカーボンレザーってなに? カーボンなの? レザーなの?

ホンモノ素材辞典vol.1

カーボンレザーはメンズの小物やアクセサリーでは定番の人気を誇る素材。でも、どのように作られているのか皆さんご存じすか? 今回の「ホンモノ素材辞典」は、「ハイブリッドな革」カーボンレザーの秘密に迫ります!

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耐摩耗性、耐光性、耐熱性を持つ信頼性の高い素材

開発したのは、1906年にイタリア・ヴィエッラで創業した皮革加工メーカーであるキオリーノ社。もともと同社は一般向けの製品よりも、コンベアベルトなど工業用製品を多くを手掛けているメーカーです。

 

このカーボンレザーも、もともとは自動車メーカーに納入するため開発されたプロダクト。生後6ヶ月から2年くらいまでの中牛革(参考:紳士靴やハンドバッグなどに使われるキップは生後6ヶ月から1年くらいと言われています)を下地に使い、上面に極薄のカーボンパターンフィルムを熱圧着しています。

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キップに近いようなしなやかなコシを持ちながら、上面にラミネートしたカーボンフィルムは耐摩耗性、耐光性、耐熱性を持っています。さらに汗や水等に晒されてもしっかりグリップする特性を持ち、極限状態で走行することを前提としたスポーツカーのステアリングやシフトノブにも採用されていることからも、信頼性の高い素材と言えます。

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これまでの常識にない新しい「ハイブリッドな革」

この素材、牛革に高度な圧着技術で二次加工を施しているため、牛革とカーボンフィルムが剥離することはほぼありませんし、ホンモノケイカクでも多くのお客様にお買い上げいただきましたが、これまで革自体が剥離したトラブルは一件もございません。間違いの許されない工業製品を手掛けてきたキオリーノ社の高い技術力の賜物ですね。

 

 

■ホンモノケイカク
http://hon-mono-keikaku.com/

 

iPad miniのケースっていいのがないんだよな派に朗報! カーボンレザーを使った上質な別注品が登場中

「カーボンレザー」シリーズでおなじみのノイインテレッセから新作が登場!タブレットPC用のキャリングケースです。イタリア製カーボンレザーのクールかつシンプルなルックスながら、出張や旅行などで使いやすい機能が多彩に盛り込まれています。

 

コンパクトサイズで携行性能バツグン!

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ノイインテレッセ
カーボンレザー iPadケース

1万8360円(送料無料)

iPad miniサイズのタブレットPCを収納できる、ラウンドファスナータイプのキャリングケース。開くと2段階で角度を切り替えられるスタンドがあり、タブレットPCを立てかけて使用できます。適度なマチがあり、Bluetoothキーボードなども収納可能です。見やすい小物用メッシュポケットや、SIMカード収納ケースも搭載します。●サイズ:W230×H160×D20mm丸質量:298g

 

動画鑑賞&キーボード収納に対応するマルチケース

持ち運びやすさで、iPad miniやそれと同等サイズの小さめのタブレットPCを使う方も多いのでは。普段使いはもちろんですが、特に出張や旅行ではそのコンパクトさが真価を発揮。飛行機や新幹線の狭いテーブルでも作業や動画鑑賞ができるので、移動の時間を有効に使えます。

 

こうした小さめタブレットPCの使用を想定したのが、今回紹介するラウンドファスナー式のキャリングケースです。持ち運び時は、タブレットを中のスライドポケットにしまい、衝撃から保護。使用時は2段階で角度調整できるスタンドに立てて使用します。

 

また海外でSIMフリー端末を使用することも想定し、各種サイズのSIMカードを収納できるソフトケースも付属しました。外装にはイタリア・キオリーノ社製のカーボンレザー「ファイバーキュア」を使用。ステアリングなどクルマの内装素材に使用され、汗などの水気に強く、耐久性や耐光性にも優れるハイブリッドレザーです。シックなデザインに仕上がっており、ビジネスの装いでも使いやすいです。

 

手がけたのは、大人のモダン・モータースタイルと機能美を追求するノイインテレッセです。様々な形のケースを試して研究し、ストレスとなるポイントをひとつずつ解消。その結果、シンプルながらも最も使いやすい形に到達しました。

 

 

【素材解説】

スポーツカーの内装で使用されるイタリア製の高耐久カーボンレザー

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イタリア・キオリーノ社製の、ステアリングやシフトノブに採用されている素材「ファイバーキュア」。牛床革の表面に極薄のカーボンパターンフィルムをラミネートしており、耐摩耗性や耐水性に優れ、汚れなども目立ちにくいです。今回はカーボンらしさを表現する平織りパターンの柄を採用しました。

 

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スタンドを兼ねた仕切りは、表面は滑り止めを施したウレタンパッドです。裏側は収納時にタブレットPCの画面が触れることを想定し、レッドの起毛素材を採用しています。

 

【ディテール解説】

普段使いから海外出張まで様々な用途に対応する細部の作り込み

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もともとこの企画は、国内外の出張が多く、移動時にiPad miniを持ち歩いているスタッフの要望から生まれたものです。当初は筆記具やパスポート、チケットなどが入るオーガナイザーとしての機能も考えていました。そこから必要な機能だけに絞り込み、タブレットPCのキャリングケースとして研ぎ澄ませていきました。

 

【ディテール解説01=赤のストッパー】

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タブレットPCを立てかける台となる仕切りを、前後赤いストッパーに噛ませることで固定。口巻き部分も滑り止め素材が使われています。環境に合わせて前後2段階の角度調整できます。

 

【ディテール解説02=スペース効率】

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前部ストッパーに入れた状態では、モバイルバッテリーを空間に差し込み、充電しながらの利用も可能。キャリングケースでありながら、様々なシチュエーションで使いやすいです!

 

【ディテール解説03=収納力】

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収納時は仕切りの下にタブレットを差し込み、上に仕切りをかぶせる形で収納します。衝撃が吸収されるほか、Bluetoothキーボードや折り畳んだ書類を収納しても、画面に干渉しません。

 

【ディテール解説04=SIMカード専用ケース】

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SIMフリー端末を使っている場合に、海外で購入したプリペイドSIMとの入れ替えが発生します。小さく失くしやすいSIMカードを大切に守るため、各種サイズが入る専用ケースを搭載しました。

 

【ホン モノ ケイカクとは】

別注品を販売するオンラインショップ。初回分は毎回少数ロットしか作らないため、欲しい商品は早めにチェック!

https://hon-mono-keikaku.com/