合計で最大2万円分のポイント付与! おトクで便利なマイナポイント&マイナンバーカードが見逃せない

2022年1月1日からマイナポイント事業の第2弾がスタートしました。その注目ポイントは、なんといっても最大で2万円分のポイントをもらえること。しかも、マイナポイントをもらうために必要なマイナンバーカードを取得すれば、行政手続や本人確認がスムーズになるなど、いいことづくめです。いまカードを申請しない手はない、ホットなマイナポイント&マイナンバーカードについて、詳しく解説していきます。

 

 

マイナポイントっていったい何? もらえる条件を解説!

マイナポイント事業は、名前を聞いたことがある人も多いでしょう。ですが、「なんとなく難しそう」と利用を躊躇している人もいるのでは。でも、ご安心ください。その中身は、マイナンバーカードを取得して、各種申込みや登録などをするだけで、日常のお買い物に利用できるポイントがもらえる、とても簡単かつおトクなものです。まずはマイナポイント第2弾の3つの施策を解説します。

 

1.マイナンバーカードを新たに取得した人のうち、マイナポイント第1弾に申込んでいない人

マイナンバーカードを取得後、スマートフォンの「マイナポイント」アプリなどを通じて、普段利用しているキャッシュレス決済サービスを登録。そのキャッシュレス決済サービスでお買い物やチャージをすると、利用金額の25%分、上限5000円分のポイントがもらえます。

 

なお、2021年12月末で終了したマイナポイント第1弾ですでに申込み済みの人は、本条件の対象外ですが、続く2と3の施策は対象です。

 

※約90種類のサービスが利用可能です。

 

2.マイナンバーカードを健康保険証として利用申込みした人

マイナンバーカードで「健康保険証としての利用申込み」をすると、7500円分のポイントが付与されます。

 

本施策によるマイナポイントの申込・付与開始時期は6月ごろを予定しています。また、マイナンバーカードの健康保険証としての利用申込みは、後述のWebサイト「マイナポータル」において申込み可能です。

 

ちなみに、マイナンバーカードを保険証として利用すると、多数のメリットがあります。たとえば、病院受診受付の手続簡素化。対応医療機関・薬局に設置された専用の端末にマイナンバーカードをかざすだけで、健康保険証の確認ができるので格段にスピーディーです。加えて、限度額を超える医療費の一時払いが不要になるほか、特定健診結果や薬の情報をオンライン確認できるなどの利点も見逃せません。

↑専用の端末にかざすだけで健康保険証の確認が完了。専用の端末近くには、受付できることを示すステッカーやポスターが掲示されています

 

3.公金受取口座の登録をした人

「公金受取口座の登録」は、自分が持っている預貯金期間の口座のうちのひとつを国(デジタル庁)に登録することで7500円分のポイントが付与されます。公金受取口座の登録受付は2022年春ごろ、マイナポイントの申込開始時期は6月ごろを予定しています。

 

登録した口座は、年金や児童手当、所得税の還付金などに利用することができます。また、2020年に給付された、新型コロナウイルスの感染拡大に対する経済対策のための特別定額給付金など、臨時の給付金の受け取りがスムーズになることも期待できます。

 

なお、本施策に登録したからといって、預貯金残高や取引履歴が国に知らされることはありません。安心して登録しましょう。

 

1で2万円分のお買い物・チャージをすると5000円分、2と3の申込みをすると各7500円分、合計で最大2万円分を受け取れるというわけです。

 

マイナポイント第2弾の対象者は、2022年9月末までにマイナンバーカードの交付申請をした人。すでに取得した人も含まれます。また、マイナポイントの申込期限は2023年2月末までとなっています。

↑マイナポイント第2弾の概要

 

 

マイナンバーカードやマイナポイントはどうすれば受け取れる?

このように、簡単に最大2万円分のポイントをもらえますが、そもそも「マイナンバーカードを作るのが面倒くさそう」「どうやってポイントを受け取るのかわからない」などと、二の足を踏む人もいるかもしれません。

 

そんな人のために、マイナンバーカードの取得からマイナポイントの受け取りまでの流れを解説します。こちらもとても簡単なので、流れをイメージしながら試してみましょう。

↑マイナンバーカードのみほん。ICチップ付きカードで券面に氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバー(個人番号)と本人の顔写真などが記載され、本人確認書類として利用できるほか、さまざまなサービスを受けられます

 

マイナンバーカードの交付申請はスマートフォンがオススメ!

まずは、マイナポイント事業の大前提となるマイナンバーカードの取得方法を説明します。マイナンバーカードの交付申請で最も手軽なのが、スマートフォンを利用することです。必要な書類は、「申請書ID付きの個人番号カード交付申請書」のみ。この書類は、個人番号通知カードに同封されていたほか、マイナンバーカード取得促進のため2020年11月末から2021年3月にかけて送付されています。

 

申請書ID付きの個人番号カード交付申請書が手元にあれば、後の手順は簡単です。

 

  1. 書類に記載されたQRコードをスマートフォンのカメラで読み込み、メールアドレスを登録。
  2. そのアドレスに届いた案内メールから申請者専用サイトにアクセスし、申請者本人の顔写真のほか、生年月日、電子証明書の発行希望および氏名の点字表記の有無などの情報を送信。

 

これで、マイナンバーカードの交付申請は完了です。スマートフォンの操作に慣れている人なら、5分とかからないでしょう。なお、マイナポイントを受け取るには電子証明書が必須ですので、忘れずに希望しましょう。

 

なお、申請書IDがわかっていれば、PCからの申し込みも可能です。また、顔写真を少しでもきれいに撮りたいのであれば、交付申請に対応するまちなかの証明用写真機を利用してもいいでしょう。

 

申請書ID付きの交付申請書を紛失し、申請書IDも不明な場合には、郵便でも申請可能です。申請書は、「マイナンバーカード総合サイト」からダウンロードできますし、市区町村窓口での発行も可能です。

 

交付申請後、おおむね1ヵ月でマイナンバーカードの交付通知書が郵送で届きます。交付通知書や本人確認書類などの必要な書類を持って、市区町村窓口で受け取りましょう。

 

マイナポイントを受け取ろう

マイナンバーカードを取得したら、いよいよマイナポイントの受け取りです。マイナンバーカードを読み取れるNFC対応スマートフォンを所有している人なら、スマートフォンから申込みが便利です。

↑多くのスマートフォンがマイナポイントアプリに対応。ここに載っていないスマートフォンもあるので、詳細はホームページをご確認ください

 

申込みをする前に、マイナポイントとしてポイントを取得するキャッシュレス決済サービスを決めましょう。マイナポイントの対象となるキャッシュレス決済サービスは約90種類。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済など、キャッシュレス決済の種類は豊富で、自分がよく利用するキャッシュレス決済サービスがきっと見つかるはずです。選んだ後は、キャッシュレス決済サービスのマイナポイントに関するページで、必要な「決済サービスID」と「セキュリティコード」を確認しておきましょう。

↑キャッシュレス決済サービスは主に電子マネー、プリペイドカード、QRコード、クレジットカードで、一部デビットカードも対象です。こちらも詳細はホームページをご確認ください

 

さて、キャッシュレス決済サービスを選んだら、マイナポイント申込みに進みます。

 

  1. スマートフォンに「マイナポイント」アプリをインストールして、自分のマイナンバーカードを用意。
  2. 「マイナポイント」アプリでマイナンバーカードを読み取り、キャッシュレス決済サービスを選択。画面の指示に従って、マイナンバーカードの数字4桁のパスワード(暗証番号)や決済サービスID、セキュリティコードを入力する。

 

これで申込みは完了です。いつもどおり、キャッシュレス決済サービスでお買い物やチャージをすれば、利用金額の25%分のポイントが付与され、おトクにお買い物を楽しめます。

 

なお、マイナポイントの申込みは、セブン銀行(ATM)やローソン(マルチコピー機)、郵便局など全国のマイナポイント手続スポットでも可能です。また、ポイント付与のタイミングは、キャッシュレス決済サービスごとに異なります。詳細は、マイナポイント事業ホームページで確認できるので、チェックしてみてください。

 

 

マイナンバーカードで毎日の生活がより便利・快適に!

マイナンバーカードの取得で享受できるのは、マイナポイントによる金銭的なメリットだけではありません。行政手続や本人確認手続がオンラインで可能になり、毎日の暮らしを効率化できるのです。

 

すでに保険証として利用できることは説明しましたが、ほかにも、マイナンバーカードがあれば、次のようなことが可能になります。

 

各種証明書をコンビニなどで取得できる

コンビニなどに設置されているマルチコピー機で、住民票の写しや印鑑登録証明書、納税証明書などの証明書の交付が受けられます。利用時間は、年末年始やメンテナンス日を除いた毎日6時30分~23時(戸籍証明書は毎日9時~17時)です。

↑これまで市区町村窓口で交付された各証明書が、全国にあるコンビニで発行できるのは大きなメリットといえます

 

行政の手続や個人情報の確認がオンラインで可能

政府が運営するWebサイト・マイナポータルにマイナンバーカードを使用してログインすることで、行政手続やご自身の所得・地方税、行政からのお知らせなど、必要な情報をいつでも確認できます。市区町村によって対象のサービスは異なりますが、たとえば、児童手当に関する手続や保育所の入所申請などが自宅で行えます。また、所得や個人住民税に関する情報、世帯情報などに加え、「ねんきんネット」と連携することで、公的年金の年金資格記録情報なども閲覧可能です。

 

本人確認書類として官民問わず広く利用できる

顔写真が付いた信頼性の高い本人確認書類として利用できます。一方で、マイナンバーが記載されているため持ち歩きに不安を覚える人がいるかもしれませんが、番号だけがわかっても悪用はできない仕組みになっています。キャッシュカードやクレジットカードなどと同じように、紛失に注意しながらであれば携帯しても問題ありません。

 

民間企業でのオンライン契約で活用できる

マイナンバーカード認証による本人確認を利用して、民間企業におけるオンライン契約も進んでいます。たとえば、紙の書類なしで住宅ローンの契約手続ができる銀行もあります。また、口座開設の完全オンライン化を実現した証券会社もあります。

↑オンライン口座開設時にも活用できます

 

ワクチンの接種証明書を取得できる

スマートフォンアプリ「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を通じて、ワクチンの接種証明書を取得できます。証明書は、アプリでマイナンバーカードを読み取り4桁のパスワード(暗証番号)を入力するだけで取得できます。

 

 

おトクなうえに暮らしが快適に、マイナポイントとマイナンバーカードは今チェックすべき

簡単な手続きをするだけで最大2万円分のポイントをもらえるマイナポイント第2弾。ニューノーマル時代の前提となるキャッシュレス決済サービスをすでに使っている人にも、これからという人にもうれしい事業といえるでしょう。

 

また、マイナポイントをもらうために必要なマイナンバーカードは、うまく活用することで、行政手続や民間企業との契約手続を円滑化して、暮らしを快適にしてくれます。まだ、マイナンバーカードを取得していない人は、これをきっかけにぜひ取得してはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

イラスト/TOMOYA

【期間延長決定】まだ間に合う「マイナポイント」おさらい~第3回 マイナポイントの申し込み方法

マイナンバーカードを取得したら、マイナポイントの申し込みに必要な準備はOK。今回は、申し込みから実際にポイントを受け取るまでの流れを紹介していく。

※本記事は「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

第1回 マイナポイント事業の目的とは?

第2回 マイナンバーの使い道と取得方法

 

マイナポイントをもらうまでの流れをチェック!

 

手順① マイナンバーカードを受け取る

マイナンバーカード

通常、マイナンバーカードは、市区町村の窓口で直接受け取る。その際、数字4桁の暗証番号を決めるが、マイナポイントの予約(手順④)にも必要なので忘れないように注意しよう。

 

手順② 「マイナポイント」アプリをインストール

「マイナポイント」アプリのアイコン

マイナンバーカードに対応したNFC対応のスマホに、「マイナポイント」アプリをインストール。iPhoneもAndroidスマホも、現在流通している機種の多くが対応している。

 

手順③ ポイント付与先の決済サービスを決める

↑マイナポイント事業に参画している決済サービスは100以上!

マイナポイントを受け取る決済サービスを決める。決定したら、マイナポイントの申し込みに必要な「決済サービスID」と「セキュリティコード」を確認してメモしよう(※)。

※確認方法は、各決済サービスのマイナポイントに関するウェブページを参照

 

手順④ アプリからポイントの予約・申し込みを行う

「マイナポイント」アプリ上で、ポイント予約→申し込み(決済サービス決定)を行う。決済サービスのアプリに申し込みメニューがある場合は、それを経由するのが手軽だ(※)。

※アプリを経由する場合には「決済サービスID」と「セキュリティコード」が不要

 

手順⑤ 付与先の決済サービスで買い物またはチャージをする

マイナポイントを申し込んだキャッシュレス決済サービスを利用して買い物やチャージをする。マイナポイントを意識することなく、普段通りに利用して問題ない。

 

手順⑥ マイナポイントが選択した決済サービスのポイントとして付与される

付与のタイミングは、決済ごと、月の合計利用金額ごとなど、サービスによって異なるので確認しておこう。

 

マイナポイントの申し込みやポイントの付与の状況はどうやって確認できる?

マイナポイントの申し込みが完了しても、メールなどで通知が来るわけではない。申し込み状況の確認は「マイナポイント」アプリで可能だ。また、決済サービスによってはウェブやアプリで、申し込みや付与の状況を調べられる。

 

↑「マイナポイント」アプリでは、「予約・申込状況の確認」をタップしてマイナンバーカードを読み取る

 

↑dカードでのマイナポイントの状況確認画面。付与済みのポイントと、残りのポイントがひと目でわかる

 

マイナポイントQ&A

Q マイナポイントをもらうには事前・事後の手続きが必要?

A 一部の決済サービスでは必要

ほとんどの決済サービスは、買い物またはチャージの決済に対して、自動でマイナポイントが付与される。ただし、一部のサービスでは手続きが必要なことも。例えば、Suicaで受け取るには、JRE POINTとの事前連携が必須だ。また、電子マネーWAONの場合には、付与されたポイントを専用端末で受け取る。どんな手続きが必要なのか、あらかじめ確認しておこう。

 

Q 子どものぶんのマイナポイントも入手できる?

A 親(法定代理人)の名義で入手可能

子ども名義の決済サービスでも申し込み可能。15歳未満の未成年者のマイナポイントについては、親(法定代理人)名義の決済サービスに申し込むことが可能だが、同じ決済サービスに複数人のマイナポイントを合算して付与することはできない。そのため、法定代理人名義の別の決済サービスを選択する必要がある。

 

Q マイナンバーカード対応のスマホを持っていない場合はどうすれば良い?

A マイナポイント手続スポットでも申し込み可能

街なかに設けられているマイナポイント手続スポットで申し込みできる。手軽なのは、セブン銀行ATM。事前に、「決済サービスID」と「セキュリティコード」をメモして行こう(※)。

※一部の電子マネーカードに対してマイナポイントを付与する場合は「決済サービスID」と「セキュリティコード」が不要

 

【マイナポイント手続スポット】

市区町村窓口、携帯電話のキャリアショップ、イオングループ、郵便局、ビックカメラ、みずほ銀行、ヤマダ電機、セブン銀行ATM、ローソンマルチコピー機 など

 

マイナポイントの申し込みが完了し、その決済サービスを利用すると、1人あたり上限5000円ぶんのポイントがもらえる。しかし、決済サービスによっては、さらにプラスでポイントがもらえるチャンスも。次回は、マイナポイントの対象となる主要決済サービスの特徴や、実施中のキャンペーンなどを紹介していく。

 

文/星 政明 イラスト/勝間田しげる

【期間延長決定!】まだ間に合う「マイナポイント」おさらい~第1回 マイナポイント事業の目的とは?

キャッシュレスで決済した金額の25%、一人あたり上限5000円ぶんのポイントがもらえる「マイナポイント事業」は、昨年末、令和2年度3次補正予算(案)及び令和3年度当初予算(案)の閣議決定において申請期間の延長が発表された。「まだマイナンバーカードすら作っていないし…」と諦めていた人も大丈夫。今回は、マイナポイント事業について改めて要点を紹介していこう。

※本記事は「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

事業の期間延長が決定! おトクと利便性をWで享受

政府は、2021年3月末だった対象期間を同年9月末までに延長。さらに、2021年3月末までにマイナンバーカードを申請した人への付与を決定した。また、マイナンバーカード未取得の人に「QRコード付き交付申請書」の送付を始めるなど、多くの人に利用してもらうための取り組みを進めている。

●QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です

 

マイナポイント付与のための予算は2500億円で、先着5000万人が獲得できる計算だ。1月14日現在の申請者数は約1163万人、消化された予算はまだ5分の1ほどだが、今後利用者が急増する可能性もあるので早めの申請がオススメだ。

 

マイナポイントを獲得する方法は簡単。前提となるのは、マイナンバーカードを取得すること。そして、キャッシュレス決済サービス(以下、決済サービス)を選び、マイナポイントアプリや街なかにあるマイナポイント手続スポットからから申し込みをすれば良い。あとは、申し込んだ決済サービスで買い物またはチャージをすることにより、その金額の25%、一人あたり上限5000円ぶんのポイントを獲得できる。

なかには独自のサービスとしてポイントを上乗せする事業者もあるので、よりおトクを享受したい人は検討しよう。

 

マイナポイント事業の3つの目的

マイナンバーカードを取得して申し込むと、一人あたり上限5000円ぶんのポイントが付与される「マイナポイント事業」。利用者が実利的なおトクを得られる一方で、本事業の背景には3つの目的がある。

 

【その1】マイナンバーカードの普及率を現状の約2割からほぼ全員に

 

総務省は、2021年1月現在の交付率が24.6%のマイナンバーカードを、2022年度末にはほぼ全国民に普及することを目指している。詳細は次回解説するが、マイナンバーカードがあればコンビニのマルチコピー機での各種証明書類の取得や、国・地方公共団体への一部申請手続きなどが可能。

 

さらに、今後は健康保険証や運転免許証としての機能を持たせるなど、使い道が広がっていく予定。マイナポイントを受け取れるいまのうちに取得するのが賢明だ。

 

【その2】キャッシュレス決済の普及を促進する

マイナポイント事業では、「マイナポイント」というポイントではなく、申し込んだ決済サービスのポイントとして付与される。本事業を通じて、生産性の向上や消費者の利便性の向上、およびニューノーマル時代の接触削減策としてキャッシュレス決済を促す。

 

【その3】ポイントの獲得と消費による購買活動の活性化

上限5000円ぶんのポイントを獲得するには、2万円の買い物またはチャージをする必要がある。また、付与されたポイントを使うことを目的に消費も発生し、購買活動が活発になる。

 

マイナンバーカードがあれば、生活の様々なシーンで活躍する。さらに、マイナポイントを受け取るための買い物やチャージ、そのポイントを利用するための消費で、経済に貢献することもできる。そんな“いいこと尽くめ”のマイナポイント事業を活用しない手はない! 次回は、マイナンバーカードの使い道と取得方法を紹介していく。

 

文/星 政明 イラスト/勝間田しげる

【短期連載】いまさら聞けない「マイナポイント」〜第3回 マイナポイントを予約する方法

前回に引き続き、マイナポイントを取得するまでのプロセスを徹底解説! 今回はマイナンバーカード取得後に行う「マイナポイントの予約方法」を紹介します。

 

【短期連載】いまさら聞けない「マイナポイント」

第1回:そもそもマイナポイントって何?

第2回:マイナンバーカードを取得する方法

 

【Step 2】 マイナポイントを予約する

マイナポイントの予約では、申し込み時に必要な「マイキーID」が発行できます。予約者が4000万人に到達したら受付終了予定なので、早めに済ませておきましょう。ここではスマホとPCでの予約手順をそれぞれ紹介します。

 

スマートフォンで予約する場合

スマホでの予約は最も手軽ですが、条件はマイナポイントアプリを利用できる機種であること。iPhoneならiPhone7以降が対応します。

 

準備するもの

●マイナンバーカード

 

●「マイナポイント」アプリ(iOS、Android)

マイナポイントの予約・申し込みを行うためのアプリ。iOSはApp Storeで、AndroidはGoogle Playで事前にダウンロードしておきます。

 

●数字4桁の暗証番号

マイナンバーカード取得時に設定したもの。3回間違えると市区町村の窓口で再設定を行うことになるため、忘れずに準備しておきます。

 

スマホがマイナンバーカード対応かどうかをコチラで確認し、「マイナポイント」アプリを起動。「マイナポイントの予約」をタップします。

 

マイナンバーカードを手元に用意し、「次へ進む」をタップ。

 

「読み取り開始」をタップし、マイナンバーカードの受け取り時に窓口で登録した数字4桁の暗証番号を入力。「OK」を押すと、スキャンの準備完了となります。

 

マイナンバーカードを平らな場所に置き、スマホの上部を乗せてしばらく待ちます。前もってスマホの「NFC」をオンにしておくことを忘れずに。

 

マイキーIDが表示されたら、「発行」キーをタップ。これでマイナポイントの予約(マイキーID発行)は完了。

 

 

PCで予約する場合

OSがWindows8.1/10、ブラウザがInternet Explorer 11という条件を満たせば、PCでも予約できます。Macは基本的に利用できません。

 

準備するもの

●マイナンバーカード

 

●対応するICカードリーダライタ

マイナンバーカード情報はICカードリーダライタで読み取る必要があります。同カードに対応するICカードリーダライタ一覧はコチラを参照。

 

●数字4桁の暗証番号

マイナンバーカード取得時に設定したもの。3回間違えると市区町村の窓口で再設定を行うことになるため、忘れずに準備しておきます。

 

ソフトのインストール

「マイキープラットフォーム」をネット検索して表示。サイト内の「マイキーID作成・登録準備ソフト」をクリックし、任意の場所に保存します。

 

保存したファイルをダブルクリックしてインストール開始。先に「JPKI利用者ソフト」のインストールが始まるため「次へ」を選択して進めます。

 

「JPKI利用者ソフト」のインストールが完了すると、そのまま「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストール開始。事前準備セットアップまで完了させます。

 

マイナポイントの予約

PCにマイナンバーカード読み取り用のICカードリーダライタを接続。ICカードリーダライタにマイナンバーカードをセットします。

 

ソフトのインストール・プロセス1で表示したマイキープラットフォームをInternet Explorer 11で表示。「マイナポイントの予約」をクリックします。

 

「マイナポイントの予約」のページに飛んだら、マイナンバーカードがICカードリーダライタにセットされていることを確認。「次へ進む」を押します。

 

認証用のポップアップ画面が表示されるので、マイナンバーカード受け取りの際に設定した数字4桁の暗証番号を入力し、「OK」をクリックします。

 

マイキーIDが表示されたら、「発行」ボタンをクリックのうえ「OK」を選択します。これでマイナポイントの予約が完了。

 

「この画面を印刷」をクリックして印刷・保管します。

 

マイナポイントはスマホ・PC以外でも予約できる!

マイナンバーカード対応スマホやPCを持っていない人も、コンビニに設置された端末や自治体窓口で予約が可能。ただし自治体窓口は混雑が予想され、感染対策のためにもほかの方法がオススメです。

コンビニマルチメディア端末/セブン銀行のATM

全国のローソンやセブン-イレブンに設置されているマルチコピー機からも予約が可能。また、セブン銀行のATMも対応します(9月〜)。具体的な手続スポットはコチラで検索できます。

自治体の窓口

マイナポイント予約支援を実施している市区町村では窓口で予約の支援が受けられます。自治体によっては、図書館などに設置された「行政情報提供端末」でも予約が可能です。支援の内容は各市区町村に問い合わせを。

 

次回は、マイナポイントの予約後に行う「マイナポイントの申し込み」について解説します!

 

文/平島憲一郎