GPT-4が「マインクラフト」を自動プレイ、どんどん賢くなるAIモデル「Voyager」が発表

米NVIDIAや米カリフォルニア工科大学等に属する研究者らは、最新の大規模言語モデル(LAM)「GPT-4」を使って『マインクラフト』を探索し、ゲームの達人になるAIモデル「Voyager」の研究論文を発表しました。

↑AIがマイクラの達人に!?

 

このVoyagerは「具現化エージェント」、すなわちシミュレーション世界や現実環境の中で自由に動き、目的を持って行動できるAIの一種です。音声アシスタントやチャットボットは現実に行動する必要がなく、複雑な世界を知らなくても問題ありません。しかし、家庭用ロボットは将来的に、まさに現実世界での行動が求められると思われ、それに備えて多くの研究が進められています。

 

そしてマイクラ(略称)は現実を大まかに再現しており、ルールはシンプルで分かりやすいものの、やはり複雑で広大な世界を備えているため、AIを鍛えるにはもってこいというわけです。

 

Voyagerはゲームの中でいろいろな事態に出会うと、GPT-4と少しずつ会話を積み重ねながら「何をどうすべきか」を考えるというもの。たとえば夜が明けて、スケルトンが出てきたとすると「近くにモンスターがいるとき、腕の良いプレイヤーはどうするのか」と自問。

 

するとGPT-4からは、安全に世界を探検したいなら、剣を作って装備し、それで骸骨を攻撃し、あちらの攻撃には当たらないようにすべきという答が返ってくる。そこで「石や木を集めて、作業台で剣を作り、装備してスケルトンと戦う」という目標が設定。それに基づき、GPT-4に必要なプログラムを書かせることになります。

 

そうした戦い方はスキルライブラリに登録され、「洞窟の奥に鉄鉱石を探しに行く」ことを目指すときにも、また一から学ぶ必要がなくなります。どんどん経験が積み重ねられて、ますます賢くなっていくという流れです。

 

他にもマイクラを自動的にプレイするエージェントはありますが、Voyagerはかなり賢いようです。研究者らが公開したグラフでは、同じく自動的にプレイするAIモデルAutoGPTやReActに圧倒的な差が付けられたと報告されています。

Image:Voyager: An Open-Ended Embodied Agent with Large Language Models

 

この研究のポイントは、まだ発展途上にあるAIでも、経験に基づいて自らの行動を改良していく方法を見つけられることです。いずれ家庭や病院、職場でも、人間から教えられずに独りで賢くなっていくロボットが活躍するのかもしれません。

 

Source:Voyager: An Open-Ended Embodied Agent with Large Language Models
via:TechCrunch

MinecraftがChromebookにやってきた!

サンドボックスゲーム『Minecraft(マインクラフト)』のChromebook版となる「Bedrock Edition」が、早期アクセスを開始しました。

↑Minecraftより

 

 

Minecraftは自由にブロックを配置して、サバイバル生活や建築などが楽しめるゲーム。すでにスマートフォンやWindows、macOS、ゲーム機など幅広いプラットフォームにリリースされていましたが、Chromebookへの進出は今回が初めてとなります。

 

Chromebook版のMinecraftは、Android版のモバイルアプリをベースに構築されています。また、他のプラットフォームとのクロスプレイも可能。先日リリースされたアップデート「Trails and Tails」も組み込まれて提供されます。なお、他のプラットフォームからワールドを移植することはできず、ゼロから作成する必要があります。

 

早期アクセス版のChromebook版Minecraftは、開発者がバグを発見し、プレイヤーのフィードバックにより調整を行うために公開されています。最低動作環境は以下のとおりで、プレイにはMicrosoft(マイクロソフト)アカウントが必要です。

・ChromeOS 111(64ビット)
・Intel Celeron N4500、Intel i3-7130U、Mediatek MT8183、Qualcomm SC7180またはそれ以上
・4GB以上のRAM
・1GB以上のストレージ容量

 

Chromebook版Minecraftの価格は、Android版を所有している場合は13ドル(約1700円)、所有していない場合は20ドル(約2700円)となっています。

 

Source: Minecraft via 9to5Google

マイクロソフト、「マインクラフト」にAI組み込みをテスト中? 将来は音声で「クルマを作って」など指示を出せるかも

マイクロソフトは会話型AIを組み込んだ検索エンジン「Bing」やEdgeブラウザーが話題を呼んでいますが、自社のゲーム『マインクラフト』の世界でAIをテストしているとの噂が報じられています。

↑AI組み込みでマイクラはどう変わる?

 

米ニュースメディアSemaforによると、マイクロソフトはプレイヤーが手動でモノを作ったり掘削する代わりに、ゲームに何をすべきかを指示して制御できる社内デモを披露したとのこと。もっとも、「マインクラフト」の公開版にこの機能を組み込む予定は当面ないそうです。

 

このプロジェクトには、「新しいBing」に搭載された大規模言語モデル(AI)「Prometheus」は使われていないとのこと。それでも「最先端のAI」が使われているそうです。

 

「マインクラフト」には変数が多く、オブジェクトの作成に必要な手順が多いため、自然言語コマンド(人間の読み書きする普通の文章)を使うのはかなり困難です。たとえばゲーム内の部品を使ってクルマを作るにはいくつかの方法がありますが、AIなら人が思いつかないような方法を思いつくかもしれない……ということで、人間はざっくりした指示をして、後はAIにお任せになると示唆されています。

 

そして文字で書かれたコマンドは、最終的には音声で指示が出せるようになり、ユーザーがAIに何を作りたいか口頭で説明できるようにすることを目指しているようです。

 

ちなみにPrometheusの基礎であるGPT-4を開発したOpenAIは、数か月前に「マインクラフト」のプレイ動画を7万時間も見たAIがプレイのやり方を学習し、熟練者でも20分以上はかかるダイヤモンド製アイテムを10分程度で作るデモを公開したことがありました

 

TwitterユーザーのWalkingCat氏は、このAI技術が「マインクラフト」でどのように機能するのか推測を述べています。すなわちOpenAIが共同開発した、書こうとしているコードをAIが勝手に補完してくれるツール「Copilot」を使う予定とのこと。

 

またデモ動画では、やはりOpenAIが開発した画像生成AI「DALL-E」にも言及。これらの技術により、自然言語のコマンドを理解し、瞬時のテレポートや、建物から動植物まで様々な素材を作ることも可能だと述べられています。

 

これまで「マインクラフト」で凝った建物や世界を作るには莫大な手間と時間がかかりましたが、遠くない将来、「こういう世界やビルを作って」とAIに注文するだけで済むようになるのかもしれません。

 

Source:Semafor
via:MSPowerUser

マインクラフト、ついにChromebookでプレイできる? ひっそりと期間限定トライアル版登場

GoogleChrome
↑これまでマイクラプレイができなかったChromebook

地上で最も人気のあるゲームの1つ『マインクラフト(Minecraft)』が、一般的に安価といわれるノートPCのChromebookで遊べる可能性が浮上してきました。

 

これまでChromebookはマイクラ(略称)で公式サポートされておらず、そのため多くの人たちはさまざまなハッキング的な抜け道をくぐってきました。そもそもChromebookは米国で子どもたちの学習に使われており、子ども向けのマイクラが遊べなかったこと自体、奇妙なことです。

 

またChromeOSでは一部のAndroidアプリが使えますが、なぜかGoogle PlayストアのAndroid版マイクラはインストールできませんでした。おそらく、権利元のマイクロソフトがWindowsマシンの普及を優先するため、意図的にChromebookをブロックしてきたと推測されます。

 

しかし今や、マイクラの公式サポートサイトではひっそりと「Minecraft Trial for Chromebook FAQ」つまり「Chromebook向けマイクラ」をテストしていることが、FAQの形で明らかにされています。

 

この期間限定トライアルは、Chromebook上で直接マイクラがプレイできるものですが、サバイバル限定でわずか90分間のみとなっています。この時間が過ぎると、プレイしたワールドは削除され、次はゼロからやり直しに。さらにプレイした結果を、正規版のゲーム本編に引き継ぐこともできません。

 

開発元のMojangによると、このトライアルはバグ取りやトラブル解決用のデータ取得に使われるそうです。

 

トライアル版はGoogle Playストアで配布中ですが、地域限定となっており、対応国は17カ国。日本が除外されるのは珍しくありませんが、英米もアクセス不可となっています。

 

完全版のマイクラがいつChromebookに登場するかは不明ですが、Androidスマートフォンよりも広い画面で、お手ごろ価格のデバイスで楽しめるようになるのは素晴らしいことですね。

 

Source:Minecraft Trial for Chromebook FAQ
via:9to5Google

スゴ腕職人現る 初代『ゼルダの伝説』をMODなしでマイクラ内に再現

初代『ゼルダの伝説』(1986年リリース)は海外でも、いまだに人気の高いレトロゲームです。この名作を、便利なMOD(非公式の拡張プログラム)やリソースパック(ゲーム内のテクスチャや効果音などを変更するパック)を使わずに、『マインクラフト』内で再現したスゴ腕の職人が現れました。

zelda
↑『ゼルダの伝説』主人公のリンク

 

この偉業を成し遂げたのは、ゼルダファンでありYouTuberでもあるC1OUS3R氏です。同氏は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』『スーパーマリオブラザーズ』などもマイクラ内で作ったことがありますが、今回のゼルダ再現は1ヶ月近くかかったそうです。

 

本作で使われたのはコマンドブロックやカスタムテクスチャ、その他のマイクラ標準機能だけ。C1OUS3R氏はメイキングビデオで「Blockbench(3Dモデル作成アプリ)を使って、主人公リンクの平面版を全方向に作り、それを回転させて、あらゆる方向に向いているように見せるんだ」と説明しています。以前のゲームではボクセルモデルを使っていたものの、30倍も時間がかかるのでやめたとのことです。

 

Blockbenchで作った3Dモデルを、頭にかぶれるアイテム「くりぬかれたカボチャ」に重ね合わせ、プレイヤーを透明にして、リンクを操作しているように見せかけています。さらにプレイヤーの移動方向を検出し、モデルを回転させ、テクスチャをアニメーションさせれば「操作できるリンク」のできあがりです。

 

C1OUS3R氏は大手掲示板Redditで、YouTube動画が「5000いいね!」をゲットしたら最初のボス戦まで遊べるバージョンを公開すると述べています。この動画がいつまで問題なく公開されているのか、プレイアブル版を配布できるのかは不明ですが、努力と技術には拍手を送りたいところです。

Source:I Made The Legend of Zelda in Minecraft
via:Engadget

ホグワーツをマイクラで6年かけて丸ごと作り上げた猛者現る! 内装まで忠実に再現

2023年2月にはハリー・ポッターの魔法界(ただし1800年代)を舞台としたPS4/PS5用オープンワールド・アクションRPG『ホグワーツ・レガシー』が発売される予定です。それを待ちきれなかったのか、なんとホグワーツ魔法魔術学校を丸ごと『マインクラフト』で再現した猛者が現れました。

↑Mojang/ducky

 

大手掲示板Redditユーザーのducky氏は、Redditでこの作品のビデオツアーを公開しています。まだ完成までやるべきことはあると付け加えていますが、現状でも外装から部屋の内装まで信じられないほど手間がかかっており、かなりの見ごたえがあります。

↑Mojang/ducky

 

それは食堂からクィディッチ(ホウキにまたがって空中戦を繰り広げるスポーツ)フィールドまで、すべて映画に登場する学校の舞台そっくりです。今までの製作にかかった歳月は、なんと6年。映画1本どころか、『ホグワーツ・レガシー』の開発期間よりもかかっているかもしれません。

 

またducky氏によると、建物や部屋の再現に必要なアングルの写真やビデオを探すだけで「何百時間も」使ったそうです、このプロジェクト全体に、途方もない時間が注ぎ込まれたようです。

 

今はまだducky氏が満足のゆくデキではないためダウンロードできませんが、いずれ完成したら一般公開する予定だそうです。

↑Mojang/ducky

 

素人目にはすでに完璧と思われますが、「たくさんの仕事」が残っているとのこと。その1つが、すべての松明を(最近のアップデートで使えるようになった)ローソクに置き換えることだと述べられていますが、未完成でいいから早くホグワーツ世界に行きたいプレイヤーも多いかもしれません。

 

Source:Reddit
via:Gamesradar

マインクラフト、NFTやブロックチェーン持ち込みを許すつもりはないと宣言! カネ儲けが理念と反しているため

Mojangは20日、Minecraft(マインクラフト/略称「マイクラ」)にブロックチェーン技術やNFTを持ち込ませるつもりはないとの声明を発表しました。NFTとマイクラの統合は「一般的にサポートまたは許可しない」と宣言されています。

↑© 2022 Microsoft

 

NFTとは非代替トークンであり、所有証明書つきのデジタルデータのこと。仮想通貨と同じくブロックチェーン技術により発行および取引されます。最近はゲーム業界の中でも関心が高まっており、『Ultima Online』生みの親がブロックチェーンとNFTに特化したMMO制作を発表したり、NFT取引できるゲーム機が予告されたりと話題を呼んでいました。

 

さてMojangの声明によると、プレイヤーに安全なプレイを提供するためにも、ブロックチェーン技術を同社のクライアントやサーバーアプリへの統合は許されないとのこと。これにはワールドやスキン、仮面アイテムやmodなどをNFT化することも含まれています。

 

その理由は、NFTやブロックチェーン技術がマイクラの「クリエイティブに誰もが参加し、一緒に遊ぶ」という価値観と一致しないため。NFTはコミュニティを「持つ者と持たざる者」に分けるおそれがある一方で、NTFにまつわる投機や投資の考え方はゲームのプレイよりも利益を追わせるものであり、プレイヤーの長期的な喜びとは矛盾しているとの考えが述べられています。

 

またサードパーティ製NFTの中には信頼性が低くて、購入したプレイヤーに損失を与えるものもあると指摘。それらに基づくアイテムが予告なく消されたり、詐欺的に価格がつり上げられるなどの懸念も示されています。

 

ただし、今後もブロックチェーン技術がどのように進化していくかを見きわめ、より安全な体験やゲームに使えるかどうかを判断していくそうです。つまり将来的にNFTとのつながりを許す可能性は否定されていませんが、今すぐブロックチェーン技術を実装する予定はないともクギを刺しています。

 

ゲームにNFTを取り入れる動きに対してはプレイヤーの反発も根強く、あるゲームフェスティバルで「ゲームにとってNFTは悪夢」と講演した開発者が拍手喝采を浴びたこともありました。NFT関連企業も、まず根づきつつある不信感をなくし、信頼を得ることが先かもしれません。

Source:Mojang
via:Engadget

AIがマインクラフトの達人に! 7万時間のプレイ動画から学習、10分程度でダイヤモンド製アイテム作成

米OpenAIの研究チームは、『Minecraft(マインクラフト/略称「マイクラ」)」のプレイ動画を7万時間も見続けたAIがプレイのやり方を学習し、熟練した人でも20分以上はかかるダイヤモンド製アイテムを10分程度で作れる」ほどの達人になった成果を公開しています。

Minecraft

 

マイクラのプレイ動画はネットに大量にありますが、そこには「何が起こったか」が記録されているだけで「どうやって操作したか」の情報はありません。つまり「ラベル」が付いていないため、それをAIがどれだけ観ても何も学ぶことはできないわけです。

 

そこでOpenAIは半教師あり模倣学習「Video PreTraining 」(VPT)を開発し、どうやって操作するかのラベル付き動画を使い、映像の各ステップで行われるキー入力やマウス操作を予測するモデル「Inverse Dynamics Model」(IDM)を学習。それから7000時間のラベルなし動画を見せ、効率的にプレイを学ばせたというしくみです。

Image;OpenAI

 

これによりAIは木を切り倒して道具を作り、ツルハシで石を採掘し、洞窟の奥でダイヤモンドを発見して、人間のエキスパートでも20分以上はかかるダイアモンド製アイテム作りを10分程度でやり遂げた……という動画がTwitterで公開されています。

ほか、このAIは水泳や狩り、料理などの他の仕事もこなせるそうです。さらにジャンプして下にブロックを積み重ね、より高い場所に行ける「ピラー・ジャンプ」のテクニックも完ぺきに使いこなせるそうです。

 

これまでAIがチェスや囲碁などをマスターすることはありましたが、マイクラのようなオープンワールドのゲームを人間と同じように(あるいは人間以上に)プレイできるのは驚くべきことでしょう。あまりにムダがないプレイはすぐに機械だと気づかれそうですが、逆に人間の失敗も学んだドジで人間くさいAIも、いつの日か誕生するのかもしれません。

 

Source:OpenAI
via:Gamesradar

マインクラフトにプレイヤー通報システムが追加。「プライベートサーバー利用まで禁止」にやり過ぎとの声も

大人気のサンドボックスゲーム『Minecraft(マインクラフト/略称マイクラ)』は10年以上前にリリースされて以来、プレイヤーが自分でプライベートサーバーを立てて、そこでプレイする人たちに対するルールを自由に管理できるようになっています。

 

しかし運営元のマイクロソフト(以下「MS」)は今後、プライベートサーバーや同社の定額制プラン「Realms Plus」で利用できるサーバーを含む、すべてのオンラインプレイからプレイヤーをアクセス禁止にする場合があるアップデートを展開すると発表しました。

 

先週初め、MSは(PCで遊べる)Java版マイクラ1.19.1のプレリリース版を発表しました。この最新版では、チャットの暴言を報告できるプレイヤー通報システムが試験的に実装され、「報告されたプレイヤーは、モデレーターの審査後にオンラインプレイとRealmsから追放される」ようになりました。

 

さらに更新された「なぜ私はマイクラから追放されたの?」ページでは、アクセス禁止になったプレイヤーは、あらゆるプラットフォーム(Java版以外)のマイクラにサインインすると「追放された」メッセージが表示されるとも告知しています。

Microsoft

 

そこには「禁止されたプレイヤーは、サーバーでのプレイ、Realmsへの参加、マルチプレイヤー・ゲームのホストや参加、マーケットプレイスの利用もできない」と申し渡されています。また、Minecraft Earthにもアクセスできず、Xboxプレイヤーは自分のワールドにも入れなくなるとのことです。

 

一応MSは「当社は、Minecraft EULAおよび当社の利用規約の明白な違反を除いて、プライベートサーバーに介入することはありません」と述べており、わざわざ個人サーバーに出向いてまでプレイヤーを罰することはないとも示唆しています。

 

さらに、不正確または無関係な通報をわざと送信したり、他の人にも同じことをするように煽ったりして通報システムを悪用すると「あなたのアカウントに影響を及ぼす可能性がある」ともクギを刺しています。そしてBAN(アクセス禁止)されたプレイヤーは、BANが不当だと感じた場合、異議申し立てをできるようになるそうです。

 

それでも、通報システムの悪用を懸念する声は少なからず上がっています。たとえば「Mojang(マイクラの開発元でMSの子会社)の意図が良いものである可能性が高いとは理解していますが、荒らしは“必ず”ウソの通報で人々を追放させるだろうし、それに対して運営側ができることはほとんど何もないでしょう」と反応する声もあります。

 

一般のオンラインゲームのように運営側が一括してサーバーを管理していれば問題は少なそうですが、Minecraftservers.orgには3万1000ものプライベートサーバーが登録されており、これは全体のごく一部に過ぎないとも思われます。新たな通報システムが、大混乱を引き起こさないように祈りたいところです。

Source:Ars Technica

マイクラやフォトナも! ゲーム×メタバースの“いま”を探る

いま「メタバース」として認識されているサービスには、具体的にどんなものがあり、どんなトレンドがあるのか。今回はゲーム分野におけるメタバースについて、概要と傾向をチェックしていきたい。

※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

《ゲーム分野》

オンライン空間に集まり「一緒に何かをする」という点で、ゲームは20年以上の歴史を持つ。オンラインゲームにおける、遊びながらコミュニケーションをする“場所”としての役割は、メタバースを語るうえで無視できないテーマのひとつとなっている。

 

ゲームのメタバース的体験はVR化や用途の変換に注目

広義の「メタバース」は新しいものではない——。語源はニール・スティーヴンスンが1992年に発表したSF小説「スノウ・クラッシュ」に遡るが、3D空間で人が交流する概念はそれ以前からある。現実のサービスについては、オンラインゲームの原型が登場したのが97年ごろ。米Linden Lab社によるMMOG(大規模マルチユーザー参加型オンラインゲーム)の「セカンドライフ」が提供されたのが03年だ。

 

このように「アバターで集まって交流する」という体験は、ゲーム分野に一日の長がある。家庭用ゲーム機でのオンラインサービスも一般化したので、ゲームでの交流は経験済みな方も多いだろう。

 

そんなゲームにもここ数年で顕著な変化が2つあった。ひとつは個人で入手しやすいVRヘッドセットが普及し、VRが身近になったこと。例えば、Thirdverseが提供する「ソード・オブ・ガルガンチュア」では、VRのアクションゲームをオンラインマルチプレイで楽しめる。もうひとつは、既存のオンラインゲームが交流用途で使われだしたことだ。特に、EPIC GAMESの「フォートナイト」は、新たに戦闘禁止のマップ製作ガイドラインなどを整えるなど、メタバース的役割を意識的に伸ばしている。

 

メタバースの代表的ゲームはコレだ!

 

【その1】マイクロソフト「マインクラフト」

Mojang (c) 2009-2021

ブロックで自由に世界を作るゲームで、「サンドボックス型(※)」に分類される。世界で最も売れたゲームでもある。サーバーを介したマルチプレイが可能で、第三者が公開した「配布ワールド」を訪れる遊び方もある。Java版と統合版の差に注意したい。

※隔離された領域でプログラムを実行し、問題発生時においてもほかのプログラムに影響を及ぼさないようにする仕組み。公園の「砂場」を意味し、外部から仕切られた環境で自由に遊べる状況から由来する

 

↑大規模な人数で同じワールドに集まることも可能だ。ただし、サーバーを用意するなど、ネットワークの知識が必要になる部分もある

 

【その2】サードバース「ソード・オブ・ガルガンチュア」

(c)Thirdverse, Co., Ltd.

2019年に正式リリースされたのち、SteamやOculus Quest Storeなどのストアで高く評価されたタイトル。巨大な敵を、剣と盾で討伐していく迫力ある“剣戟(けんげき)”がテーマのVRアクションゲームで、4人のマルチプレイにも対応している。

 

↑武器は剣と盾で決まっているわけではなく、様々な片手武器や両手武器を選択可能。二刀流スタイルでのプレイも可能となっている

 

【その3】EPIC GAMES「フォートナイト」

(c)2022,Epic Games,Inc.

2017年にリリースしたTPSゲーム(※)だが、独自マップを作れる「クリエイティブモード」も備えている。21年末には戦闘行為なしで、ミニゲームや会話を楽しむための「パーティーワールド」を作成するにあたってのガイドラインを提示した。

※サードパーソン・シューティングゲーム(Third Person shooting game)の略称。 自分が操作するキャラクターの後方あたりからの視点でプレイする

 

↑メタバース化が進むフォートナイトでは、バーチャルコンサートが開催されることも。20年には米津玄師の出演が話題になった

 

私が解説します!

デジタルライター

井上 晃さん

メタバースは2017年ごろからゆるく追う。Questでは卓球とお絵描きが好き。21年末の忘年会はclusterで実施した。

必修化まであと2年。始めるなら今年から! 小・中学生向けプログラミング1DAYキャンプ

2020年プログラミング教育必修化まであと2年。始めるなら今年から! ということで、手軽かつ子どもが楽しみながら学べる。Gakken Tech Programの小・中学生向けのプログラミング1DAYキャンプ(短期集中講座)を紹介します。

 

◆プログラミングが、子どもに習わせたい習い事ランキング上位に!

2020年の必修化に向けて、プログラミング教育に注目が集まっています。「子どもに習わせたい習い事」を調べた各所のランキングではのきなみ上位にランクイン。プログラミング教育の必修化がはじまる2020年まであと2年となり、ますます注目を集めていることがうかがえます。

 

一方で、「プログラミングをやらせてみたい」と思っても、何から教えればよいのかわからないという親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか? Gakken Tech Programの1DAYキャンプは、プログラミングの基礎からプレゼンテーションまで、1日で体験できる充実のカリキュラムです。

 

◆1DAYキャンプのカリキュラムを写真で解説!

最初に、1日かけて学習する内容を詳しく説明し、子どもたちに目的意識を持ってもらいます。緑色のポロシャツのお兄さん・お姉さんはプログラミングを教えてくれる講師。

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授業で使用するテキストには、たくさんの参考書を作ってきた学研の編集ノウハウが詰まっています。ただキーボードを打つだけでなく、書き込み式のテキストを使用することで、物事を筋道立てて考える論理的思考力や問題解決力が身につくようになっています。

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いくつかある学習コースで、特に人気なのが「プログラミング基礎 マインクラフトコース」。プログラミングと聞くと難しそうなイメージがありますが、子どもたちに大人気のマインクラフトを使った学習からスタートすれば、楽しみながら親しめます。好評につき、マインクラフトコースの「VOL.02」も新設しました。

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パソコンやプログラミングの経験がなくても大丈夫。2~4人の子どもに対して1人以上の講師がつく少人数制で実施します。万全のサポートで子どもたちの成長をフォロー。

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昼食は、同じグループの子どもたちと講師と一緒にとります。保護者の方がいなくても大丈夫。お子様を1日安心して預けていただくことができます。

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最後は1日の学習の成果を発表するプレゼンテーションタイム。プログラミングでつくった作品について子どもたち自身が、工夫したところ、どこが大変だったかなどを発表します。

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実際の1DAYキャンプの様子はこちらの動画でチェック!

 

こんな作品を子どもたちが作り上げます!

これまでの1DAYキャンプで、子どもたちが作った作品の一部をご紹介します。

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「プログラミング入門 スクラッチでゲームを作ろう」コースで完成したゲーム。使用テキストに掲載されている「ブロックくずし」ゲームをもとに作りました。ドラゴンが星に当たると音を出して消えます。ドラゴンは子どもがスクラッチ上で描いたものです。

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「プログラミング基礎 マインクラフトコースVOL.01」では、マインクラフトの敵キャラ「クリーパー」の顔をプログラミングで作ることが目標です。

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「プログラミング基礎 マインクラフトコースVOL.02」では、プログラミングで家を作ります。家具の配置や壁の色など、子どもたちがこだわって作った家が完成します。

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「プログラミング実践 ホームページとWebアプリを作ろう」では、タイピングゲームを作ります。難易度は高めですが、オリジナルのゲームが完成したときの喜びはプログラミングへの自信となります。

 

これまでの1DAYキャンプに参加くださった保護者のアンケートでは、ほとんどの方が「とても満足」や「満足」と回答。学校やご家庭では身につけられないプログラミングスキルを学習できる貴重な機会とご評価いただいています。

 

★参加者へのインタビューはこちらの動画でチェック!

 

《好きやレベルで選べる4つの学習コース》

◇プログラミング入門1DAY スクラッチでゲームを作ろう
「ブロック崩し」や「じゃんけんゲーム」を作りながらプログラミングに挑戦します。はじめてのプログラミングに不安を感じるなら、コード入力を行わずに学習できる「スクラッチ」を使った本コースがオススメです。
難易度:★ 対象:小学1年生~小学6年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01
大人気ゲーム「マインクラフト」を使って、自動でモノづくりをするプログラミングに挑戦します。1DAYのコースでは、人気キャラクター「クリーパー」の顔をプログラミングで作ることを目指します。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.02
プログラミング基礎1DAY マインクラフトコースVOL.01の続きとなるコースです。VOL.01を受講された方はこちらのコースで、壁や床、塔などを作りながら、FORやIFといったさらに高度なプログラミングを学習しましょう。
難易度:★★ 対象:小学1年生~中学3年生

◇プログラミング実践1DAY ホームページとWebアプリを作ろう
「Webでの情報発信」という強力なスキルを身につけるコースです。はじめに自己紹介ホームページを作りながら、Web制作の基本となる「HTML」を学びます。さらに、タイピングゲーム作りを通して「JavaScript」を学びます。
難易度:★★★ 対象:小学3年生~中学3年生

《お申し込み》
http://gakken-tech.jp/camp/?utm_source=prtimes171226-01
※サイト上で詳細をご確認のうえお申し込みください。

《プログラミング1DAYキャンプ開催概要》
◇日時: 2018年1月~4月
◇会場:学研ビル、有隣堂営業本部ビル、三省堂池袋店、池袋コミュニティ・カレッジ、クランテテ三田(開催日程により異なります)
◇定員:10名~100名(コースや開催日程により異なります)
◇参加費:1DAY/1万5,000円(税別)※各種割引あり