小鳥のような見た目に胸キュン!親指に装着するマスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」

サンスター文具から、親指につけて使う取り替えが簡単なマスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」を7月中旬より発売に。まるで小鳥のような見た目が特徴です。

 

左右どちらの親指でも使えます!

従来のマスキングテープカッターはテープ本体に取り付けてカットするのに対し、キリトリングは親指にはめて使う方式で、小鳥のような見た目が特徴。

↑キリトリができるリングだからキリトリングと命名。U字型の羽が親指にフィットします

 

羽はやわらかいシリコーン素材で指の太さに関わらず優しくフィットし、左右どちらの親指でも使えます。15mm幅のマスキングテープ専用。

 

本体の羽の部分を親指にはめ、お腹部分でテープを押さえて軽く持ってテープを引き出したら、くちばし部分でテープを押さえてひねるように切り取って使います。

 

 

↑ラッピングなどの一度にたくさんのテープを使いたい時に、一個ずつテープ本体に付け替える必要がないのでとても便利

 

サンスター文具
マスキングテープカッター「kiritoRING(キリトリング)」
価格:440円(税込)
本体サイズ:約W33×H28×D24mm

↑グリーン・ピンク・ブルー・ブラウンの全4色

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

3タイプ36種類を発売! 簡単にオシャレな手帳デコやメモが楽しめる「マステ 水性ペンで書けるマスキングテープ」

マークスは、「マステ 水性ペンで書けるマスキングテープ」2巻セット、フレーク、シートの3タイプを発売しました。

 

マステ 水性ペンで書けるマスキングテープシリーズは、独自の開発技術により、テープ表面に筆記性を高める加工を施し、水性ペンをはじめ、フリクションや蛍光ペン、ゲルインクボールペンなどで文字を書き込むことができます。

 

今回発売する製品は、手帳デコやライフログ用のほか、ラベルや付せん、メモの代わりとしても活躍する新形状のシリーズです。持ち運びしやすい「ミシン目入り2巻セット」、多くの文字を書き込める「フレークタイプ」、使う用途や好みの太さで自由にアレンジができる「ミシン目入りシートタイプ」の全3タイプ、36種類です。

 

「水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り・スリム・2巻」は、ノートや手帳のデコレーションなどに最適で「水性ペンで書けるマスキングテープ 3巻セット」でも定番の太さだった21mm幅と、文字を多く書き込んだり、ページの背景デコにも使用できる45mm幅の2巻セット。直径は15mmのスリムな形状で持ち運びにも便利です。

 

4種のパターン柄は、それぞれの柄ごとに色のテーマが異なっています。「方眼」は蛍光カラー、「ドット」はパステルカラー、「チェック」はくすみカラー、「ライン」は青みがかったカラーで展開、セットの2巻が同じカラーリングの組み合わせとなっているので、一緒に使うことで統一感のあるページ作りもできます。価格は660円です(税込)。

 

「水性ペンで書けるマスキングテープ・フレーク」は、大きめサイズで文字が書き込みやすいフレークタイプのマスキングテープ。広々としたスペースで、貼るだけでページのアクセントになるデザインの「方眼」、「フレーム」、「パターン」と、罫線やToDoなど日々のログにちょっとしたヒントとなるフォーマットデザインの「コンテンツ」の全4種を展開しています。

 

それぞれ3~5柄入りで、異なるデザインが入っているので、その日の気分によっていろいろなデコを楽しめます。ほかにもちょっとしたメッセージを添えたり、色紙作りにも活用できます。価格は715円(税込)。

 

「水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り・シート」は、シート1枚に15mm幅ごとのマイクロミシン目が入ったシートタイプのマスキングテープ。それぞれ使いやすい3柄のシートがメモ帳のように束になっており、様々な柄をコンパクトに持つことも、必要な分だけをちぎって持ち運ぶこともできます。

 

はさみやカッターがなくても、ミシン目に沿ってちぎるだけで、簡単に切り離せます。細めに切ってファイルのインデックスやコンセントなどのラベリングに使ったり、太めに切ってメモや手帳デコに使ったり、スペースや用途にあわせて、自由な使い方ができます。価格は880円(税込)です。

ひとつで両面テープとマスキングテープに対応! 片手で使えるテープカッター「プッシュカット」がアダプター内蔵でリニューアル

ニチバンは、テープカッター「ナイスタック プッシュカット」、「マスキングテープ プッシュカット」をリニューアルし、テープの巻心内径を調節できるアダプター付きで両面テープとマスキングテープの2種類が使える「テープカッター プッシュカット」として、11月27日から発売します。

 

「プッシュカット」は2020年に発売。テープの送り出しからカットまで、片手で簡単に使えるテープカッター。両面テープ「ナイスタック」一般タイプとマスキングテープの2種類をラインナップしています。1ショットで約12mmを均一に送り出すので、テープが一定の長さに揃えやすくなっています。テープを手で引き出し、好きな長さでカットすることも可能です。

 

ユーザーから「使用可能テープの種類を増やしてほしい」「ベーシックな本体カラーがほしい」という要望があったことから、複数種類のテープ巻心内径(35mm・38mm、25mm)に対応するアダプターを本体に内蔵し、両面テープとマスキングテープを使用できるようリニューアル。

 

「詰め替え用マスキングテープ」(テープ巻心内径25mm)、両面テープのナイスタック8種(テープ巻心内径35mm・38mm。※小巻15mm幅専用)、「プチジョア マスキングテープ」(テープ巻心内径25mm)を使うことができます。

 

本体カラーはホワイトで、使用するテープの色柄がわかりやすく、様々なシーンで利用できます。

 

価格は、テープカッター プッシュカット本体が1200円(税別)、詰め替え用マスキングテープが220円(税別)。

マスキングテープをリボン調にカットする「マステノリボンボン」でマステは“集める”から“使う”へ!

ここ数年のマスキングテープ市場は、「集める」から「使って楽しむ」へシフトしている…もしくは各メーカーがシフトさせようとしているようだ。実際のところ、単純に集めて楽しむだけのコレクションというのは、必ずどこかで飽和点が来る。このシフトは、マスキングテープというジャンルを長きにわたって楽しむためには必須の方向転換と言えるだろう。

 

そのあたりが分かりやすいのが、文房具好きの票で決まる文具女子博アワードの結果だ。2020年の大賞はマステを小巻きに巻いて楽しむコクヨ「Bobbin」だし、2021年にはマステとハンコを組み合わせて遊ぶビバリー「ますてのあいぼう」が優秀賞を獲っている。

 

個人的にはネチネチとただ集めて眺めるだけのコレクション趣味も嫌いじゃない(というか好き)なのだが、とはいえ消耗品なのだから、使って楽しむのが健全かな、という気もする。

 

そして直近の2022年文具女子博アワードは、というと、実はまたしてもマスキングテープで遊ぶ系アイテムが大賞を獲ったのだ。これがシンプルながらになかなかに遊べるツールなので、あらためて紹介しておきたい。

 

マステ “かわいい化” カッター「マステノリボンボン」

それが2023年1月に発売されたクツワ「マステノリボンボン」だ。聞くだけでも気持ちが弾むようなカワイイ製品名だが、使ってみるとこれまたシンプルにテンションが上がる系で、とても良い。

クツワ
マステノリボンボン
3個セット 350円(税別)

 

基本的には3種の樹脂製テープカッター(15mm幅専用)のセットで、それぞれ切り口が、(1)リボンの端みたいな二叉(ふたまた)の切り口、(2)大きめのギザギザの切り口、(3)テープを半幅に細くする、となっている。

 

マステの切り口といえば、以前は古くからのギザギザしたカッター刃に対して「ギザギザよりもスパッとフラットな方が美しいよね」というムーブメントがあり、それに対して「いや、テープらしさを出すならギザギザカットだ」という揺り返しがあったり……。要するに、マステで遊ぶ上でそれなりに注目されていた部分ではあったのだ。

↑使用時は、爪の部分を紙芯に挟み込むようにして装着

 

↑テープを本体の穴からめくり上げたら、セット完了

 

そこで、さらに切り口いろいろ選べると楽しいんじゃない? と投入されたのが「マステノリボンボン」というわけだ。

 

個人的に気に入ったのが、(1)のリボンカット。テープをカッター本体の内側でめくり起こしたら、三角形をした刃の頂点に当てて切る。三角刃の側面には細かなギザ刃があって、樹脂製ながらわりと気持ちよくスーッと切り裂くことができて、まさにリボンの端っこのようなカットができあがり。

↑三角の刃にテープを押し当ててカットすると……

 

↑リボン風の切り口が出来上がり

 

これをただ手帳やカードに貼るだけでも、グッと見栄えが上がる。

 

今までもマステをリボン風に見せるテクニックはあったが、それはハサミを使って手作業でカットしていたもの。専用カッターを使えば技術も不要でサクーッと簡単にできてしまうので、それだけでも充分に楽しいはずだ。

↑切り口はそれぞれ写真のとおりだ

 

同様にベーシックな(2)ギザギザカットも簡単。デフォルメしたような大きめのギザ山のカットはキュートだし、しかも大ギザ刃の側面には同じく細かなギザ刃がついているため、とても切りやすい。いちいち破り取るわけではないので、切り口がシャープなのも美しくて良いと思う。

↑アップで見ると、側面には細かいギザギザ刃がびっしり。これでカット端がシャープに仕上がる

 

ただ、使ってみてちょっと戸惑いがあったのが、(3)の半幅カッターだ。

 

こちらは15mmのテープを半分幅の細切りにできるというものだが、きれいにカットするのはかなり難易度が高い。少しずつ切り進めてはカッターを後退させ、また少しずつ切って……という作業になるため、テープによってはどうしても切り口がスパッとせず、破れたようなヨレ具合が出てしまうのだ。

↑何度もトライしてみたけど、細切りは思ったよりも難しい!?

 

細幅テープは手帳の仕切り線に使ったり、フチ取りにしたりと、使い勝手が良い。だからお気に入りの柄のテープをきれいに細切りできれば最高だな! と思ったものの……これはちょっと難しいかもしれない。慣れてくればもう少しきれいに切れそうにも感じるが。

↑先頭にはまっすぐ切れるフラットカット刃も搭載

 

↑手でマステを切って貼って……だけでも充分にかわいくなるので、ぜひ楽しんでみて欲しい

 

とはいえ、リボンやギザがきれいにカットできるだけでも充分すぎるぐらいに楽しいし、貼るだけで「ステキな感じ」にする効果は確実。マステを貼ってデコをしたいなら、今のところ持ってて絶対に損はしないツールだと思うので、見つけたら買っておこう。

 

24種類の新デザインをイッキに発売! “透け感”を楽しめるキングジムのマステ「SODA」

キングジムは、貼ってはがせる透明フィルム素材のマスキングテープ「SODA(ソーダ) 透明マスキングテープ」シリーズに、箔押しタイプや新サイズの10mm幅、「アデリアレトロ」とのコラボデザインを含む24種類の新デザインを、12月3日から発売します。

 

SODAは2020年12月に発売した、透明なデザインが特徴的な、貼って剥がせるフィルム素材のマスキングテープです。透明度の高いフィルム素材を使用しているので、下地の色を生かして貼ったり、複数枚を重ねて貼って、透け感を活かしたアレンジを楽しむことができます。

 

箔押しタイプは、金箔のみのシンプルで使いやすいデザインや、韓国で人気の紙吹雪デザインなど、箔押しならではの華やかさと透け感の組み合わせが新しい6種類のデザインを用意。税別価格は340円~420円。

 

最も要望が多かったという10mm幅タイプは、手帳の隙間を埋めたり、写真のフレームとして使うなど、細かい部分にも使いやすく、幅広いデコレーションが可能です。税別価格は300円(※10mm幅箔押しタイプは税別340円)。

 

石塚硝子のグラスウェアブランド・アデリアレトロのコラボデザインは、代表的な4つの図案「コレック」「風船」「ズーメイト」「野ばな」を、透明な質感を活かしてテープに落とし込んでいます。懐かしくも新しいカラフルでポップなデザインと、クリアな質感がマッチした、レトロな雰囲気のデコレーションが楽しめます。税別価格は340円~420円です。

 

詳しいラインナップは、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

思わずコレクションしたくなる、井の頭線の車両を完全再現した鉄道マスキングテープ「TAPE STATION」第2弾

 

鉄道マスキングテープ「TAPE STATION」の第2弾にあたる商品「渋谷駅/井の頭線」が、7月15日に発売されます。価格は660円(税込)です。

 

TAPE STATIONは、テープなどの梱包資材の製造・販売を手掛けるロジファクトが企画し、実際の車両を忠実に再現したとうたう本格マスキングテープ。今回発売される渋谷駅/井の頭線は、東京駅を発着する9路線の車両を再現した第1弾に続く商品です。

 

デザインは京王井の頭線の全7車両を完全再現。フォルムや機構、ドア位置など、細部まで作り込まれています。

 

 

↑実際に京王井の頭線を走る7色の車両を再現したマスキングテープ

 

↑こちらは9路線の車両を再現した第1弾のマスキングテープ

 

↑第1弾のパッケージ。東京駅がデザインに使用されています

 

 

また、パッケージはハチ公の背中が見える渋谷駅のハチ公口を表現。さらに、駅舎から車両が発車するかのようにテープを引き出せる仕組みは、第1弾から継続しています。

 

↑第2弾のパッケージは渋谷駅をデザイン。渋谷で待ち合わせをしたことがあればおなじみの光景です

 

マスキングテープのサイズは全長7mで、幅は20mm。材質は和紙を使用しています。

 

飾るのもいいですし、使って楽しむのも良さそうです。また、ひとつそろえると全色コレクションしたくなりそうな気がします。ちょっとしたお土産にも向いてそうですね。販売は首都圏を中心としたショップや、全国の小売店およびオンラインショップにて。気になる人は実物を見てみるといいかもしれません。

【菅未里の自腹買い文房具】「KOKUYO ME」のマステカッターが大人買いも納得の名品ぶり

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

“大人買い”した名品マスキングテープカッター

皆さんは、マスキングテープを何で切っていますか? もちろん、手で簡単に切れるのがマスキングテープのいいところではあるのですが、切り口を綺麗に整えたいときもありますよね。そんなときは、どうしますか?

↑手でちぎることが多いマスキングテープ。でも、このように切り口をきれいに切れるアイテムがあるのです

 

コクヨの名品「カルカットクリップ」をご存知ですか?

文具メーカーのコクヨから、マスキングテープを切るための「テープカッター カルカット(クリップタイプ)」(以降、カルカットクリップ)が発売されています。マスキングテープ本体に挟んで装着し使うタイプのカッターで、これなら簡単に切ることができますし、小さいので持ち運びも問題ありません。ハサミで切るよりずっと楽です。

 

手帳好きの間では人気のアイテムですが、意外と知られていないようです。似た商品は他にもあるのですが、カルカット刃を採用したカルカットクリップは切れ味が抜群。頭一つ抜けているといっていいでしょう。

 

が、今回ご紹介したいのは、実はカルカットクリップではないのです。

 

KOKUYO MEがカルカットクリップを彩った

↑奥がカルカットクリップ。手前が、今回紹介する「KOKUYO ME」ブランドの「マスキングテープカッター」

 

コクヨに、既存のコクヨ製品をファッショナブルにデザインし直して商品化する「KOKUYO ME」というブランドがあります。カルカットクリップもここから、名前を変えて発売されているのです。

 

それが「マスキングテープカッター」です。名称は地味なのですが、色が絶妙です。淡く明るいカラーが多かったカルカットクリップですが、今らしい、くすんだ色に生まれ変わっているのです。機能としてはカルカットクリップと同じなのですが、より大人っぽく、フォーマルな印象になっています。

KOKUYO ME
マスキングテープカッター
各400円(税別)

 

マスキングテープとの相性を楽しめる

もともと丸いフォルムが特徴のカルカットクリップですが、くすみカラーで彩られたことで、より大人っぽくなっています。私は迷わず写真の5色を大人買いし(ラインナップはこれに「ゴールデングリーン」を加えた全6色。)、マスキングテープとのマッチングを楽しんでいます。ちょうど、万年筆やペンと、インク、ノートの相性を楽しむような感じですね。

↑カッターの側面。刃はサイドについている

 

↑まさにクリップのようにテープを挟む。テープのデザインとカッターのボディカラーとの組み合わせも楽しめる

 

↑クリップを少し浮かせて必要な分だけテープを引き出し、再び挟んで刃でカットするだけ

 

もちろん実用性もばっちりですし、価格もひとつ400円+税と手頃です。場所も取りません。さらには、長く使えますし、デザインも落ち着いている。隠れた名品です。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

書けるマステとプチなカッターが出逢ったら……ロール付箋の上位互換となるベストカップルが誕生した!

【きだてたく文房具レビュー】最強のロール付箋が完成するマスキングテープ&テープカッター

 

全面糊タイプのロール付箋は、使ってみると便利さが実感できるアイテムだ。短く切ってノートのインデックスにしたり、長く使って食べかけの菓子袋を仮留めしたりと応用が利くため、ひとつ手元に常備しておくと、なかなか使い勝手が良いのである。

 

とはいえ、その便利なロール付箋にも不満がないわけじゃない。ここはちょっとアレだなー、と感じてもいた。それが、最近立て続けに発売された新アイテムふたつを組み合わせて使うと、なんと驚き、ロール付箋の完全上位互換として機能して、やたらと使いやすくなったのだ。

 

まず紹介したいのが、今年の7月にマークスから発売された「水性ペンで書けるマスキングテープ」。これはまさに製品名のとおり、テープの上から字が書けることを眼目にしたマスキングテープだ。

↑マークス「マステ 水性ペンで書けるマスキングテープ」小巻サイズ 6色 各388円↑マークス「マステ 水性ペンで書けるマスキングテープ」小巻サイズ 6色 各388円

 

マスキングテープといえば、そもそもマスキング、つまり塗装などをするときに塗料を弾くためのもの。文字が書けてしまうのは本来の用途からするとマズいのだが、それでもまぁ、油性インクであれば字が書けないことはない(あくまでも、書けないこともない、レベルの話だが)。

 

なので、マステユーザーの中には、油性ペン+マステをロール付箋のように使う人もいなくはなかった。

↑上ふたつは字が書けるマスキングテープ。紙に書くような感覚で、くっきりと水性インクが乗る。一番下の通常のマステは、インクを弾いてしまってきれいに書けない↑上ふたつは字が書けるマスキングテープ。紙に書くような感覚で、くっきりと水性インクが乗る。一番下の通常のマステは、インクを弾いてしまってきれいに書けない

 

ところが、この字が書けるマスキングテープは、なんと通常のマスキングテープではまず弾かれてしまっていた水性ボールペンや蛍光マーカーでも、くっきり字が書けるのである。

↑水性ペンで書ける意外の使い勝手は、通常のマステとほぼ同じ↑水性ペンで書ける以外の使い勝手は、通常のマステとほぼ同じ

 

これなら、ロール付箋のように好きな長さに切って貼って、上から字を書くのも自由自在。書類にコメントを書き足したり、手帳のマンスリーにスケジュールを追記したりするのにも便利だ。

 

特に筆者は、常用のボールペンが水性のゲルインクボールペンであるため、“いつものペンが使える”というのは非常にありがたい。ただ、普通の紙ほどはインクを吸わないので、書いた後の乾燥時間はややかかる。そこは注意が必要かもしれない。

 

↑粘着力もあるので、ちょっとした仮留めもそつなくこなす↑粘着力もあるので、ちょっとした仮留めもそつなくこなす

 

さて、冒頭にも書いたロール付箋の不満ポイントだが、それは粘着力だ。ロール付箋はあくまでも付箋として作られているため、粘着力が弱い。貼っておいたものが、知らず知らずのうちにへラッと剥がれてしまうこともよくあった。

 

ところが、この字が書けるマスキングテープの粘着力は「ロール付箋以上、普通のマステよりやや弱い」という程度。手帳やノートの上から剥がす時に紙の表層を連れてくることはないが、かといって勝手に剥がれることもない。ちょうどいい、という表現がぴったりくる感じだ。これぐらいの粘着力があれば、仮留め用にもより使いやすいだろう。

 

このマステに相性バッチリ! と感じたのが、11月に発売されたばかりのコクヨ「テープカッター カルカットクリップ」である。

↑コクヨ「テープカッター カルカットクリップ」各3色 10〜15㎜幅用 388円/20〜25㎜幅用 410円↑コクヨ「テープカッター カルカットクリップ」各3色 10〜15㎜幅用 388円/20〜25㎜幅用 410円

 

カルカットと言えば、コクヨから発売されているテープカッターシリーズ。特殊な形状の「カルカット刃」を採用し、テープがスパッと軽く切れて、しかも切り口がギザギザせず真っ直ぐになるということで、2014年の発売以降ずっと人気となっている。

 

つまりこのクリップタイプのマスキングテープカッター(以下、長いのでクリップカッター)は、カルカット刃を搭載した、クリップでマステのロールを挟んで使う、超コンパクトなテープカッターなのだ。

↑軽い力でサクッと切れる↑軽い力でサクッと切れる

 

使い方は、ふっくらした形状のクリップをマステのロールに直交するよう挟むだけ。あとは切りたいところまで回しながら移動させて、テープをちょっと上に引き上げるだけでキレイに切れる。

 

感覚としては手でマステをビリッとちぎるのに近いが、手応えは軽いし、さすがカルカット刃だけあって切り口もフラットだ。

↑左が一般的なテープカッター、右がカルカット刃の切り口。ギザギザが小さく、遠目にはほぼまっすぐに見える↑左が一般的なテープカッター、右がカルカット刃の切り口。ギザギザが小さく、遠目にはほぼまっすぐに見える

 

非常にシンプルな道具に思えるが、よく見るとさまざまな工夫がなされているのが分かる。例えばクリップでマステを挟む時、挟み口の受け側(下側)が動いて大きく開き、ロールに挿し込みやすいようになっている。で、一度挟むと今度はロールが抜けにくいように受けが閉じ、さらにテープがカッター刃に水平に当たるよう固定してくれるのだ。

↑挟む前は、受け側が大きく開く↑挟む前は、受け側が大きく開く

 

↑挟むと、テープが抜けにくいように閉じて固定する↑挟むと、テープが抜けにくいように閉じて固定する

 

さらにこの可動式の受け側は、マステのロールの厚さにも対応しており、テープ巻きの長いもの(ロールが分厚い)も、使い続けて少なくなったものも、常に同じような角度でカッター刃に当たるよう調節してくれる。

 

クリップ形式のカッターなのに、テープ残量によって使い心地が変わらないこの機構は、本当に良くできていると思う。

↑ロールの厚みが変わっても、刃の当たりが変わらない構造↑ロールの厚みが変わっても、刃の当たりが変わらない構造

 

このクリップカッターと、先の字が書けるマステを組み合わせて使うと、まず切り口がフラットになるのが使いやすい。付箋代わりにメッセージを書いて貼る時、テープを手で千切ると見栄えが悪いし、切り口から浮いて剥がれやすくなってしまう。やはり切り口はできるだけキレイな方が、いろいろとありがたいのだ。

 

また、カッターとして非常にコンパクトなのも、相性を高めるポイントのひとつ。文字が書けるマステは応用の幅が広いアイテムだけに、できれば筆箱に放り込んで常備しておきたい。であれば、カッターも筆箱に入って邪魔にならないサイズであるべきだろう。大容量の筆箱ならクリップカッターを挟んだままでも入るし、それが無理ならバラで入れておいてもいい。

 

このふたつを組み合わせて持ち歩くことで、何かの時に助かることもきっとあるはずだ。使い勝手の良さは保証する。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。