Bluetoothでスマホへのシェア予約ができるミラーレス一眼カメラ「オリンパス PEN E-PL9」

マイクロフォーサーズ規格に準拠したミラーレス一眼カメラ。4K動画撮影機能や、アートフィルター「ネオノスタルジー」が新たに採用された。Bluetoothに対応し、電源を切った後に自動でスマートフォンヘ写真が転送される「シェア予約」も備えている。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ブラウンの3色。2018年3月上旬発売予定、
価格はオープン価格(直販価格:ボディ 税込 73,440円)。

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OLYPMPUS PEN E-PL9 14-42mm EZ レンズキット(ホワイト)

 

■基本性能

有効1605万画素のLive MOSセンサー、フラッグシップモデル「OM-D E-M1 Mark II」と同じ画像処理エンジン「TruePic VIII(トゥルーピック エイト)」を搭載。ボディ内3軸手ブレ補正機構により、3.5段分の補正効果を発揮する。ISO感度は、従来機種の「E-PL8」と同じくLOW(ISO 100相当)〜ISO 25600に対応。高速連写性能は従来の最大8.0コマ/秒から最高8.6コマ/秒にアップした。

 

■簡単操作で高度な撮影表現

ライブコンポジット、多重露出といった高度な手法が必要な撮影表現はAP(アドバンストフォト)モードにまとめ、難しい設定なしで撮影できる。液晶画面上の被写体にタッチするだけでピントを合わせてシャッターが切れるタッチAFシャッター機能も備えている。

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オリンパス独自のアートフィルターは、ノスタルジックな雰囲気を残しつつも現代風なアレンジに仕上げられる「ネオノスタルジー」を新たに採用し、全16種類になった。

 

■シンプルで上質感のあるデザイン

革調素材や箔押しを採用した、PENシリーズならではのシンプルで上質感のあるデザイン。E-PL8よりグリップが大きくなって、よりしっかり握れるように作られている。

 

■自分撮りが楽しめる「タッチセルフィー」

上方向に約80°・下方向に約180°まで可動する3.0型・約104万ドットのタッチパネル液晶モニターを搭載。モニターを180°下方向に動かすとタッチセルフィー専用モードになり、モニターが自動でミラー表示に切り替わる。モニター上のアイコンをタッチして自分撮りが可能。タッチした指の写り込みも気にせずに撮影することができる。肌を明るく滑らかに補正する「eポートレート」やセルフタイマー、動画撮影、再生などもタッチで操作可能。

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■シェアに便利な自動画像転送機能

Wi-Fiに加えてBluetoothにも対応し、スマートフォンとの常時接続が可能。カメラがバッグに入ったままでも、スマートフォンアプリ「OLYMPUS Image Share(OI.Share)」を介して写真を閲覧したり転送することができる。また、自動画像転送機能「シェア予約」も搭載。転送したい写真を表示して本体背面にある「シェア予約」ボタンを押せば、カメラの電源を切った後に自動でスマートフォンへ写真が転送される。OI.Shareには「OLYPMPUS PEN E-PL9」を使った撮影方法などを動画で紹介するフォトガイドを新たに搭載された。

 

■その他の機能

シャッターを切るだけで最適な撮影シーンを自動セッティングするAUTOモード、タッチ操作で撮影設定を迅速に呼び出せるSCN(シーン)モード、顔や瞳に素早くピントを合わせる多彩なAF機能、4K対応の動画撮影機能などを備えている。

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内蔵フラッシュも搭載。

 

■レンズキット

キットレンズのカラーは、14-42mmはいずれもシルバー。40-150mmは、ホワイトボディおよびブラウンボディの場合はシルバー、ブラックボディの場合はブラックとなる。

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 14-42mm EZ レンズキット

2018年3月上旬発売予定

オープン価格(直販価格:税込 89,640円)

電動パンケーキズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属。

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット

2018年3月上旬発売予定

オープン価格(直販価格:税込 105,840円)

「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」と望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」が付属。

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 14-42mm EZ レンズキット

ブラック ブラウン

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ホワイト)OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ホワイト)

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ブラック)OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ブラック)

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ブラウン)OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット(ブラウン)

 

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■アクセサリー

交換レンズ収納用のレンズケース「CS-52」(税込 4,860円)も同時発売予定。

CS-52 使用例

 

■「OLYPMPUS PEN E-PL9」発売記念キャッシュバックキャンペーン

購入後、ユーザー登録をしてキャンペーンに応募すると、もれなく以下の金額分をキャッシュバックするキャンペーンを実施。

 

OLYPMPUS PEN E-PL9 ボディ:UCギフトカード5,000円分

OLYPMPUS PEN E-PL9 14-42mm EZ レンズキット:UCギフトカード5,000円分

OLYPMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット:UCギフトカード10,000円分

※「OM-D E-M10 Mark III」もキャッシュバック対象となる。

 

■主な仕様

●カラー ホワイト、ブラック、ブラウン ●有効画素数 約1605万画素 ●撮像素子 4/3型 Live MOSセンサー ●マウント マイクロフォーサーズマウント ●ISO感度 ISO LOW(約100相当)〜25600 ●シャッター速度 [メカシャッター]1/4000〜60秒 [電子シャッター]1/16000~60秒 [電子先幕シャッター]1/320~60秒 [バルブ/ライブタイム]最大30分 [コンポジット]最大3時間 ●画像モニター 3.0型 約104万ドット 可動式液晶モニター(タッチパネル) ●記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリカード(UHS-I対応/Eye-Fiカード対応) ●サイズ(幅×高さ×奥行き) 117.1×68.0×39.0mm ●質量 約332g(本体のみ)/約380g(バッテリー、メモリーカードを含む) ●付属品 USBケーブル、ショルダーストラップ、リチウムイオン充電池 BLS-50、リチウムイオン電池充電器 BCS-5 ほか

電動ズーム搭載のコンパクトな標準ズームレンズ「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」

滑らかな電動ズーム機能を備えた小型・軽量の標準ズームレンズ。35㎜判換算で23〜69㎜相当をカバーする。ミラーレス一眼カメラ「富士フイルム X-A5」のキットレンズにもなっている。

2018年3月15日発売。価格:41,500円(税別)

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カラーはシルバー(右)とブラック(左)の2色展開。カメラボディに合わせたカラーを選択できる。

 

■Xシリーズ初の電動ズームレンズ

富士フイルムXシリーズ用交換レンズとして初めて電動ズーム機能を搭載。動画撮影時も一定の速度で滑らかなズーミング操作ができる。ズームリングの操作により、電動ズームの速度を低速/高速の2段階に切り替えることが可能。

 

■小型・軽量

Xシリーズ用交換ズームレンズとして最小・最軽量の135g。沈胴構造にすることで、沈胴時の全長44.2㎜の薄型化も実現。電源を入れるだけで撮影可能位置まで自動でレンズが繰り出す。

 

■光学性能

非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚を含む9群10枚のレンズ構成。レンズを小型化しながらもズーム全域で高い解像性能を実現した。広角端でレンズ先端から5㎝の接写が可能で、最大撮影倍率は0.24倍。料理や花、小物撮影などにも適している

 

■その他の機能

フォーカス駆動にステッピングモーターを採用することで、高速かつ静音なAFを実現した。3.0段分の光学式手ブレ補正機能を搭載している。

 

■主な仕様

●カラー ブラック、シルバー ●マウント FUJIFILM Xマウント ●焦点距離 15〜45mm(35mm判換算 23〜69mm相当) ●レンズ構成 9群10枚(非球面レンズ3枚、EDレンズ2枚) ●絞り羽根枚数 7枚(円形絞り) ●画角 86.9°〜35.0° ●開放絞り F3.5〜5.6 ●最小絞り F22 ●最短撮影距離 13cm ●最大撮影倍率 0.24倍(ワイド端) ●フィルター径 φ52mm ●サイズ(最大径×長さ) φ62.6×44.2mm ●質量 135g ●付属品 レンズキャップ FLCP-52II、レンズリアキャップ

デジタル一眼レフか、ミラーレス一眼か。究極の問いの答えはコレだ!

今、レンズ交換式のデジタルカメラは、フィルムカメラと同様の機構を利用したデジタル一眼レフと、ミラーをなくした小型のミラーレス一眼の2種類が存在する。

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僕は、メインはニコンのD750というデジタル一眼レフを、ミラーレス一眼は、オリンパスのOM-D E-M10 Mark IIを使っている。

 

 

僕なりのデジタル一眼レフとミラーレス一眼の使い分け

僕なりの使い分けは、インタビューカットやポートレート、ちゃんとしたブツ撮りなど、ストロボを多用する撮影にはD750を、街歩きや食レポなどのロケ、家で手軽にブツ撮りをするときにはE-M10 Mark IIをという感じになっている。

 

本音で言えば、D750ですべて撮影できればいいのだが、歩き回ってササッと撮影したい場合は、小型軽量のカメラのほうが都合がいいので、2つのシステムを使い分けている。

 

2つのシステムを使うということは、機材を揃えるのにもお金がたくさんかかってしまうので、できれば一本化したいところ。お金がいっぱいあれば、両方のシステムを充実させたいところだが、なかなかそうもいかないのが歯がゆい。

 

 

風景写真家による両者の使い分けポイント

CAPA 2018年2月号』の第1特集は「一眼レフvs.ミラーレス大決戦!!」というもの。両方を使っている僕としてはかなり興味深い。

 

特集は、さまざまなジャンルの写真家が、デジタル一眼レフとミラーレス一眼をどのくらいの割合で使い分けているのかを掲載している。

 

風景では両方を使い分けている写真家が多く、モータースポーツ系はデジタル一眼レフが多いという印象。ドキュメンタリーの分野では、100%デジタル一眼レフという写真家と、100%ミラーレス一眼という写真家がいるのが興味深い。

 

デジタル一眼レフとミラーレス一眼を同じくらい使っている風景写真家の相原正明氏は、ミラーレス一眼のメリットについてこう語っている。

 

 

オーストラリアの砂漠での撮影は、その色の変化をどう捉えるかが勝負。だから、その場で色がファインダーを見ながら確認撮影できるミラーレスが断然有利。刻々と変化する色に合わせて、WB、彩度、シャドー、ハイライトを調整していき、クォリティーの高いJPEGデータを作り上げることができる。

『CAPA 2018年2月号』より引用

 

 

EVF(液晶ビューファインダー)は、光学ファインダーと違い、撮影後のイメージがそのまま表示される。いわば、仕上がりの状態が撮影前に確認できるので、微調整をして追い込む撮影に向いているということだ。

 

一方、デジタル一眼レフのメリットについては以下のように語っている。

 

かたや一眼レフは色こそファインダー内で見ることは不可能だが、光学式ファインダーにより、夕暮れから夜間では、画面の四隅がとても見やすい。(中略)また動物などの動体に関しては、その視認性は、ミラーレスのEVFよりも2枚も3枚も上手だ。

『CAPA 2018年2月号』より引用

 

そのほか、ミラーレス一眼は完全に無音で撮影できる点もメリットに挙げている。

 

 

そして答えはひとつになる

画質に関しては、現在のデジタルカメラは総じて高画質なので、あまり問題ではない。一番のポイントは、両者のメリット・デメリットを把握して、状況に応じて使い分けることができるかということなのだ。

 

僕にもいろいろこだわりがあって、やはり光学ファインダーが好きなので、メインはデジタル一眼レフを使い続けることは間違いない。

 

ただし、ミラーレス一眼の機動力はとても有用であることも実感しているので、やはり二刀流で使い分けていくことになるだろう。

 

もし、デジタル一眼レフとミラーレス一眼、どちらを選ぼうか悩んでいるのなら、『CAPA 2018年2月号』の特集を一読してほしい。

 

プロの使い方、使い分けを参考にすることで、自分の撮影スタイルにどちらが合っているかがわかるかもしれない。

 

そして、ひとつの答えにたどり着くだろう。

 

「両方欲しい」と。

 

 

【著書紹介】

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CAPA 2018年2月号

著者:CAPA編集部(編)
出版社:学研プラス

【巻頭特集1】今、最注目のテーマを徹底検証「一眼レフvsミラーレス 大決戦!!」
【特集2】スナップ写真で紡いでいく、街と人と自分の写真物語 人と街を撮るスナップ写真
【特集3】月の光で情緒豊かな風景を撮ろう! 月の風景を撮る・月光の演出で撮る

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