メタVRヘッドセット、Facebookアカウントなしでもついに利用可能に

米メタ(旧:フェイスブック)は米国時間8月23日から、「Metaアカウント」と「Meta Horizonプロフィール」を導入すると発表しました。

↑Abel Brata Susilo/Shutterstock.com

 

メタのVRヘッドクエストこと「Meta Quest(旧:Oculus Quest)」では、これまで利用にフェイスブックのアカウントが必須でした。しかしこれでは利便性が低く、またプライバシーの問題もある…として、メタはMeta Quest向けの独自アカウントの導入を宣言していたのです。

 

 

今回導入されるMetaアカウントとMeta Horizonプロフィールでは、メタいわく「他人からどのように見えるか、または見えないようにするのかを選択できるようになります」とのこと。そしてFacebookやInstagramのアカウントを、VR体験やMeta Horizonプロフィールで使うかどうかが選択できるようになるのです。

 

アカウントの作成はFacebookアカウントやInstagramアカウントだけでなく、メールアドレスでも可能。なおメールアドレスで作成する場合は、13歳以上(スペインと韓国では14歳以上)である必要があります。

 

一方ですでにFacebookアカウントを使ってVRにログインしている場合でも、MetaアカウントとMeta Horizonプロフィールを作成する必要があります。Oculusアカウントを使っていた場合には、2022年末以降は新しいアカウントとプロフィールを用意する必要があります。

 

これにより、一つのアカウントですべてのメタのVRデバイスが利用できるようになります。また将来的には、ウェブ上でもアカウントによる自己表現が可能になる、とのこと。なによりも、Facebookのアカウントを用意しなくてよくなったのは、最大のメリットといえるでしょう。

 

Source: Meta Quest via TechCrunch

メタが仮想通貨ウォレット「ノビ」廃止へ! 仮想通貨「リブラ」に続き

↑mundissima/Shutterstock.com

 

米メタ(旧フェイスブック)は仮想通貨ウォレット「ノビ(Novi)」を9月1日に廃止すると、仮想通貨メディアのコインデスクに対して表明しています。

 

VRヘッドセットやオンラインサービスを絡めたメタバースで話題となっているメタですが、2019年には仮想通貨「リブラ(Libra、後にディエムに改名)」を発表。しかし米国の規制当局からの厳しい規制のもと、2022年にはサービスの提供を断念していました。またノビは2020年に発表されたデジタルウォレットで、アメリカとグアテマラにてパイロット版としてサービスが展開されていました。

 

メタの声明によると、今後はノビの技術を「メタバース」開発への注力を含む、将来の製品に再利用する計画とのこと。ただし、その詳細については現在は発表されていません。

 

これまでノビは米国のユーザーの一部を対象に、WhatsAppを含めた限定的な統合が展開されていました。しかし、リブラと同じく、規制当局からの反対やプラットフォームへの支援の不足により、そのプロジェクトが頓挫したのです。

 

メタはノビについて、9月1日のサービス停止前に全ての残高を確認し、引き出すように伝えています。SNSサービスの「次の一歩」を模索し続けるメタですが、新たな事業の柱を見つけるのは簡単にはいかないようです。

 

Source: CoinDesk via TechCrunch