静粛かつ重厚…メルセデス・ベンツ「EQE SUV」は「ピュアEV」を感じさせない完成度!

今回は、アッパーミドル級に属する本格派のピュアEV、メルセデス・ベンツEQE SUVを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

EQシリーズSUVではこれが完成型?

メルセデス・ベンツ
EQE SUV

SPEC【ローンチエディション】●全長×全幅×全高:4880×2030×1670mm●車両重量:2630kg●パワーユニット:電気モーター×2●バッテリー総電力量:89kWh●最高出力:292PS●最大トルク:78.0㎏-m●一充電最大航続距離(WLTCモード):528km

 

高い完成度はもはやEVであることすら意識させない

EQE SUVはピュアEVのラインナップ拡大に積極的なメルセデス・ベンツの最新作。名前の通り、サイズ的にはアッパーミドル級に分類されるSUVボディの全長は4.9m弱。全幅は約2mに達する堂々たるものながら、実車の佇まいは意外にも控えめ。外観のイメージもEQAの兄貴ぶんという趣で、ピュアEVとしての自己主張はさほど強くない。

 

室内についても、基本的な仕立ては最新メルセデスの流れを汲むもの。上質であっても、特に「電気」の存在を意識させる作りではない。当然居心地はこのクラスのSUVとして申し分ないもので、前後席の空間、荷室の広さは十二分。後席に座ると、多少シートの座面とフロアの距離が近いと感じるものの、それも言われなければ気付かないレベルにすぎない。

 

前後に搭載する電気モーターの総出力は292PS、最大トルクは78.0kg-mに達するが、車重が2.6t超えとあって動力性能は必要にして十分という水準。極めて静粛、かつ重厚な乗り心地は上質なピュアEVならではの魅力で、快適性はミドル級のメルセデスに相応しい出来栄え。これに500kmを超える航続距離まで考慮に入れれば、その完成度はもはや内燃機関のメルセデスからの代替えとしても立派に通用するレベルと言って間違いない。

 

室内空間はサイズ相応の広さ

高級感あふれるレザー仕立てのシートは、前後ともにサイズもたっぷりで座り心地は良好。内燃機関のSUV比だとフロアは若干高め。

 

SUVらしい使い勝手を確保

荷室容量は通常時でも520lを確保。最大では1675lに達するなど、使い勝手はエンジンタイプのSUVと比較しても遜色はない。

 

大柄なボディでも実用性はハイレベル

大柄なボディながら、4輪操舵を装備することで取り回し性能はコンパクトカー級。メルセデス・ベンツ版のEQE SUVは現状モノグレードだが(1369万7000円)、高性能なメルセデスAMG版も用意される(1707万円)。

 

室内は最新のメルセデス流

中央の大型ディスプレイを中心としたインターフェイスは、最新メルセデスの流儀を踏襲。ピュアEVとはいえ、SUVらしくオフロードを想定した走行モードも用意される。

 

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メルセデス最上級オープンモデル「SL」に乗って、お金持ちの心情について考えてみた【クルマの神は細部に宿る】

ベテラン自動車ライターの永福ランプとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をするクルマ連載。今回はメルセデスの最上級オープンモデルであるSLに乗って、お金持ちの心情について考えてみた!

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【PROFILE】

永福ランプ(清水草一)
日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。様々な自動車専門誌や一般誌、ウェブなどで、クルマを一刀両断しまくっている。初老となり運転支援装置の必然性を実感、クルマを評論する際に重要視するように。

安ド
元ゲットナビ編集部員で、現在ではフリーエディター。妻子を抱えても愛車はMTにこだわる。

 

【今月のGODカー】

メルセデスAMG/SL

SPEC【SL43】●全長×全幅×全高:4700×1915×1370mm●車両重量:1780kg●パワーユニット:1991cc直列4気筒+ターボ●最高出力:381PS(280kW)/6750rpm●最大トルク:480Nm/3250〜5000rpm●WLTCモード燃費:10.8km/l

1700万〜2980万円

 

量産車史上初の電動ターボは未完成!?

安ド「殿! 今回はメルセデスSLです!」

永福「うむ。正確にはメルセデスAMGのSLだ」

安ド「今回からもれなくAMGが付いたんですか?」

永福「そうだ。もれなくAMGだ」

安ド「でも、あえて2.0l 4気筒ターボのSL43に試乗したんですね」

永福「うむ。量産車史上初の電動ターボを体感したくてな。電気モーターでタービンを回し、2.0l ながら381馬力という大パワーを発揮する」

安ド「僕は、なんだかレスポンスが良くないように感じましたが……」

永福「私もだ」

安ド「エッ、殿もですか!」

永福「アクセルを踏み込むと、ほんの一瞬出足が遅れる感覚がある。それを除けば十分以上にパワフルだが、まだ電動ターボ技術は未完成のようだ」

安ド「AMGが未完成の技術を市販するんですか!」

永福「AMGだろうとBMWだろうと、未完成なものは未完成だ」

安ド「さすが殿! ただ僕世代にとっては、SLといえば電動ハードトップでしたので、このソフトトップは新鮮でした」

永福「うむ。約20年ぶりの原点回帰だ。メタルトップのバリオルーフはもはや貧乏くさい、ということだろう」

安ド「エエッ! 貧乏くさい!?」

永福「メタルトップなら雨や盗難に強く普段使いしやすいが、お金持ちはそもそもクルマを何台も持っているのだから、スポーツカーに実用性は必要ない。それが世の流れだ」

安ド「なるほど!!」

永福「そのわりに、燃費に配慮して4気筒エンジンを用意したのは矛盾だが、環境も無視できないということだな」

安ド「板挟みですね!」

永福「そもそもSLというクルマは、ラグジュアリーなスポーツカーの代名詞だった。走り命、快適性は二の次のフェラーリやポルシェの対極として、大きな存在感を放っていた」

安ド「確かに!」

永福「しかし現在は、フェラーリもポルシェも超ラグジュアリーで快適になってしまったので、SLの立場がなくなった」

安ド「言われてみれば!」

永福「それで、どうしたらいいかわからなくなってしまったのだ」

安ド「なんと!」

永福「このSL43は1700万円だが、V8ターボで585馬力のSL63は最高約3000万円だ」

安ド「エエ〜〜〜〜ッ!」

永福「ものすごい開きがある。お金持ちも、どっちを買えば良いのか迷うだろう」

安ド「迷いますかね?」

永福「結局、スポーツカーはフェラーリかポルシェ、メルセデスAMGの速いヤツなら、GT4ドアクーペを選ぶのではないか」

安ド「お金持ちのことはサッパリわかりません!」

 

【GOD PARTS 神】ディスプレイ

細かな調整までほとんどココで完結

中央のディスプレイはとにかくデカく、設定や操作をほぼこの画面上で行うため、インパネの物理的なスイッチは少なくなっています。屋根の開閉、車内照明、シートの包まれ具合までここで操作します。なお、オープンカーらしく角度も微調整できるようになっています。

 

【GOD PARTS 1】パナメリカーナグリル

レジェンドモデルから受け継いだ縦格子形状

この縦方向にルーバーの入ったグリルは、「パナメリカーナグリル」と呼ばれています。かつてレースで活躍した名車「300SL」のグリルデザインがモチーフだそうですが、現在はハイパフォーマンス車であるAMGの象徴となっています。

 

【GOD PARTS 2】AMG

 

AMGモデルのみの潔さ

かつてジジイたちが「アーマーゲー」と呼んだメルセデスのサブブランドで、ハイパフォーマンスモデルを開発しています。ベンツ各車にAMGグレードは設定されていますが、新型SLはAMGのみの潔いスポーツカーです。

 

【GOD PARTS 3】ステアリング

クラシックでスポーティ

ツインスポークタイプのステアリングが採用されています。どこかクラシックなイメージもあるこのデザインですが、オリジナリティがあって素敵です。奥のメーターも中央部にひさしがない珍しい形状をしています。

 

【GOD PARTS 4】リアスポイラー

 

スピードが上がるとせり上がってくる

ラグジュアリーなスポーツモデルらしく、リアウイングは格納式です。ステアリング内のスイッチで自由に出すこともできますが、走行中は80km/hになると自動でせり上がってくるそうです。運転中に自分で見るのは難しいと思いますが、一度見てみたいです。

 

【GOD PARTS 5】ソフトトップ

 

流麗に畳まれるクラシックな幌

電動式であることは先代から引き継ぎましたが、その素材は幌製へと原点回帰しました。2+2シートなのでちょっと前後に長いのですが、幌がシート後方スペースに畳まれていく開閉動作は、メルセデスらしい精密な動きで、実に美しいです。

 

【GOD PARTS 6】アンビエントライト

雰囲気のある車内を演出

すっかりメルセデスの定番装備となった車内の間接照明です。最も小さなモデルであるAクラスにも当然のように搭載され、車内を好きなカラーで彩ることができます。単色や複数色、さらに時間で色を変化させることもできます。

 

【GOD PARTS 7】トランク

 

屋根を開けても問題なし

ソフトトップはトランク内上部に収納されますが、パーテーションで区切られているため、トランク内に荷物が入っていても干渉しません。容量はあまり大きいとは言えませんが、後席にも荷物を置けば問題ないでしょう。

 

【GOD PARTS 8】エンジン

どちらを選ぶかは貴方の財布次第

このSLは2グレード構成で、「SL63」は4.0lV8ツインターボエンジン、今回試乗させてもらった「SL43」は2.0l電動ターボエンジンが搭載されています。気筒数が2倍も違うわけですが、価格も約1.7倍になります。お財布と相談ですね。

 

【GOD PARTS 9】2+2シート

広すぎる空間の空気を循環!

リアシートの天井にはサーキュレーターが付いていて、後席まわりの広い空間にエアコンの冷気や暖気を循環させてくれます。空気清浄のプラズマクラスター付きで、「プレミアム」系のグレードに標準装備されています。

 

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メルセデスがコートダジュールにデザインセンター開設

グローバル化に沿ってトレンドが早いペースで移り変わる自動車デザインだが、自動車メーカーはその流れをリードすべくさまざまなチャレンジを行なっている。なかでもメルセデス・ベンツは世界各地に「アドバンスド・デザインセンター」を置き、デザイナーが自由な発想でエクステリアやインテリアのデザインを手がけられる環境を整えてきた。ドイツ以外ではイタリア・ナポリ郊外のコモ、アメリカ・カリフォルニアのパロアルトなどに加え、日本でも横浜市都筑区にアドバンスド・デザインセンターがある。

 

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さらに同社はここにきてフランス南海岸一帯のリゾート地として知られているコートダジュールにアドバンスド・デザインセンターを新設。カンヌとニースの間に位置するアンティーブ付近に建設予定のセンターは、松林の中に円筒形を横に置いたようなデザインで、全面ガラス張りの側面から射し込んでくる地中海の陽光がデザイナーのクリエイティビティを喚起する構造となっている。

 

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3000平方メートルの敷地を持つこのセンターは今年中の稼働予定で、次世代車のエクステリアやインテリアを約50人のデザイナー手がけることになる。南フランスの太陽と風が、メルセデスのデザインにどんなエッセンスを加えることになるのか。数年後に出てくるであろう次世代メルセデスにその味わいがあらわれることを期待しよう。

 

 

 

メルセデス「AMG GT」4ドアにエントリーモデルが投入!?

厳冬のスカンジナビアに現れたのは、メルセデスの新型フラッグシップ・サルーン「AMG GT」4ドア市販型プロトタイプが現れた。しかし、これまでの開発車両と一部違っている。

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その違いはフラッグシップモデルには大型のスクエア型が装着されるはずのエキゾーストパイプが小型円形のクワッドエキゾーストパイプになっていたところである。ハイエンドモデルには4.0リッターV8ツインターボエンジンに電気モーターの「EQパワー+」を組み合わせたハイブリッドで、最高出力は800psと噂されているが、エントリーモデルでは直6+「EQパワー+」よって最高出力は400ps程度になるらしい。

 

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未だ「AMG GT」4ドア版の正式名称は不明なままと謎も多いが、市販型のワールドプレミアは2018年3月のジュネーブモーターショーと見られているが、2017年3月のジュネーブモーターショーで公開された「AMG GTコンセプト」のデザインを継承するラグジュアリーな4ドアクーペで、ポルシェ「パナメーラ」、BMW「6シリーズ グランクーペ」、アウディ「S7/RS7」をターゲットとたモデルであることは間違いないだろう。

 

 

 

 

メルセデス・ベンツGクラスがグランドフィナーレに向け特別仕様を発表

ダイムラーはこのほど、現行型のGクラスの生産がフィナーレを迎える段階に入ったことを発表するとともに、3モデルの特別限定モデルを発表した。3モデルの合計発売台数は、現行型Gクラスの開発コードにちなんだ463台である。

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ボディをデジーノ・モカブラック・メタリックに塗装する「G350dリミテッドエディション」はブラッシュドアルミのインサートが目を引く。

 

19インチのアルミホイールはAMGの5スポークデザインで、チタニウムグレーに塗装される。サンルーフは標準装備だ。インテリアではサドルブラウンのデジーノ・ナッパレザーシートやAMGパフォーマンスステアリングが装備され、独特の雰囲気が演出されている。

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タフなオフローダーのキャラクターを一層強調させているのが「G350dプロフェッショナル・リミテッドエディション」だ。プロテクショングリルやスチール製バンパー、マッドフラップ、ルーフラックを含むプロフェッシナルオフロードパッケージの採用が特徴的で、ボディカラーはチャイナブルーとなる。インテリアではチェック柄をあしらったファブリックシートが特色となる。

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デジーノ・プラチナマグノにペイントされる「G500リミテッドエディション」は、フロントグリルやスペアタイヤカバーなどがマグネットブラックに塗装され、シックなイメージ。内装はホワイトのステッチを施すブラックのデジーノ・ナッパレザーシートや、AMGパフォーマンスステアリング、ピアノラッカートリムによって外装とコーディーネイトされている。

 

いずれのモデルも、センターコンソールにデビュー年となる1979年を示す専用のエンブレムが刻印される。

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「R」の技術を投入したメルセデスAMG GT Cが発売

557psのV8ツインターボ搭載

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メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG GTシリーズに新たなモデルとなる「メルセデスAMG GT C」を設定し、10月25日より予約注文受付を開始した。価格は2219万円で、2018年上半期より順次デリバリーが始まる。

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1027_Mercedes-AMG-GT-C_01AMG GT Cは従来のGT SとGT Rの間を埋めるもので、GT Rの技術を取り入れたエクスクルーシブなモデル。搭載エンジンは他のGTと同様M178の4リッターV8ツインターボで、557ps/680Nmのアウトプットを引き出す。AMGスピードシフトDCTによって後輪を駆動し、0-100km/h加速を3.7秒でこなす性能が与えられた。

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ルックスの面では、GT Rと同様に15本の垂直フィンで構成するAMGパナメリカーナグリルの採用が目を引く。また、スタンダードモデルのAMG GT比で57mm拡大されたリアトレッドにより、トラクション性能が向上。より高いコーナリング速度が可能となっている。また、随所にあしらわれるクロームパーツはGT Cならではのアピアランスを作り出している。

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GT Rと同様にAMGリア・アクスルステアリングが標準装備されている点も、このモデルの特色である。

 

今回、このGT Cの発表を機に、AMG設立50周年を記念した限定車「メルセデスAMG GT Cエディション50」が12台販売されることも発表された。こちらも標準モデルのGT Cと同時に予約受注がスタートしている。価格は2290万円。外装色はデジーノ・カシミアホワイトマグノまたはデジーノ・グラファイトグレーマグノが用意され、内装色はシルバーパール/ブラック。ブラックアクセントの入る専用デザインのヘッドライトや、専用のバッジ&AMGパフォーマンスステアリング、ブラッククロームペイントのクロススポーク鍛造アルミホイール(フロント19インチ/リヤ20インチ)といった特別アイテムが装備される。

東京モーターショー2017|メルセデスの未来図はEVとAIを融合させた「EQ」を2022年までに10モデル投入

2017年度におけるこれまでの販売台数は前年同期より12%アップし、9月には単月販売台数として55ヶ月連続で過去最高を記録しているメルセデス・ベンツ。日本では2013年から4年連続で過去最高を更新し続けているという。そうした優位な立場を将来にわたり維持するためにダイムラー社が立てた戦略が「CASE」だ。「コネクト」「自動運転」「シェア&サービス」「電気自動車」の4つの技術を組み合わせ持続可能なモビリティを提供していくのが狙いである。その一環として立ち上げられたのが「Electric Intelligence」という意味も込められた電気自動車専門となるEQというブランド。

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コンセプト EQA
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コンパクト・クラスのパワフルなEV。前後アクスル間のフロア下にマウントされた高効率リチウムイオンバッテリーは拡張が可能だ。駆動システムにはふたつの電気モーターを使用し、バッテリーを拡張すればシステム出力は200kW以上まで高められる。電気モーターを前後アクスルそれぞれに搭載した4輪駆動で、0→100㎞/h加速は約5秒、前後トルクを可変配分して航続距離は約400㎞だ。

 

AMG プロジェクト・ワン
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アジア・プレミアとなるAMG プロジェクト・ワンは2シーターのスーパースポーツ・モデル。最新のフォーミュラー1ハイブリッドテクノロジーをほぼそのまま採り入れたというスペックは、最高出力1000ps以上、最高速度350㎞/hというモンスターぶりだ。パワートレインはターボエンジン1基と電気モーター4基で構成されており、電気モーターはひとつがターボチャージャーに組み込まれ、もうひとつはエンジンに内蔵、残りのふたつが前輪を駆動する。

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すでに着実に進められている電化のアプローチには、すべてのセグメントに電気自動車をラインナップすることも含まれており、また2022年までに10モデル以上の電気自動車を発売する予定だ。電気自動車には一般的なBEV(バッテリーEV)だけでなく燃料補給が短時間で可能なうえ連続航続距離が長い燃料電池車も織り込まれている。今回のショーでは燃料電池車としてGLC F-CELLが、BEVとしてコンセプト EQAがアジア・プレミアとなった。

 

GLC F-CELL
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GLC F-CELLは最高出力200ps、最大トルク350Nmの電気モーターにより走行する燃料電池車。特筆すべきは容量4.4㎏の水素タンクのほかに総容量13.8kWhのリチウムイオンバッテリーも搭載されておりハイブリッド/燃料電池/バッテリー/チャージの4つのモードを自由に選択して走ることができる点にある。連続航続距離は437㎞となり、これにリチウムイオン電池のみで走行するEV航続距離49㎞が加わる。

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(レポート:太田 輝)