今どきの20代女子の生き方とは? 50代編集者が見たモデル「宮崎葉」の歯車が回り始めた理由

著書『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』がベストセラーとなった、編集者の一田憲子さん。「たとえズボラでも、いかに自分らしくこだわって、毎日を愛しんで暮らすか」を考え続け、自身のサイトでも発信している一田さんが、自身とは世代がまったく異なる20代の若い女性と出会ったら? 彼女たちなりの「自分らしい暮らし」へのこだわりと奮闘を、一田さんがレポートします。

【関連記事】ズボラなりの“丁寧”でいい。話題の本『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』著者の無理しない暮らし方

 

「イチダさん、最近の20代は、半径2メートルのことしか興味がないんですよ」。え~!

「無理して頑張らないで、自分ができること、できないことを整理して、堅実に歩んでいくんです」。ふ~ん。

「努力はするけれど、1か月経って結果が出なかったら諦めるんです」。なんと!

 

「サイキンノワカイコ」について、こんな話を聞いて、わあ、私の時代とはずいぶん違うものだ、と驚きました。バブル世代の私たちは、とにかく「ガンバル」ことがよし、とされていました。自分の能力以上のことを抱えていれば、伸び代を伸ばすことができるし、まだ見ぬ世界を知れば、新しい扉が開くかもしれない。そんな自分の中に眠っている可能性に心ときめかせたものでした。遊ぶことにも貪欲だったけれど、「1か月後に休むために、今ガンバル」といった具合に、「味わい楽しむ」よりも、「獲得する喜び」を重視する世代だなあと、振り返って思います。

 

でも、時代が変わり、景気は後退し、「頑張っても」どうにも打破できない状況が目の前に広がったとき、「サイキンノワカイコ」は、未来のために「今」を犠牲にすることをやめ、「今日」「たった今」を楽しむようになったのでしょうか?

 

「今から」「ここから」という若い子たちが、何を考えているのか? それを知りたくてたまらなくなりました。新たな思考のプロセスを知ることは、50代の私たちが、当たり前だと思ってきたあれこれを、もう一度見直すきっかけになるかもしれません。

 

さらに、迷い、悩み、焦っている若者に、何かを伝えられるかもしれません。20代と50代。普段は会うこともないこの組み合わせの中で、何かしら面白い化学変化が起こればいいなと、この連載をスタートしました。

第1回「シンデレラガール、雪七美の17㎡堅実暮らし」
第2回「清楚とロック、モデルとミュージシャン…タカハシマイの2つの顔」
第3回「女優・辻千恵が過ごす、ひとりの時間と戦いの時間」

 

「何者かになりたい」という大きな野望はない。ただ目の前にある“やってみたいこと”にまっすぐ向き合いたい––––宮崎 葉さん

↑さまざまな企業やブランドの広告に起用されるなど、いま活躍目覚ましい宮崎葉さん(右)。さまざまな人の“暮らし”を取材し発信してきた一田さんは、彼女のどんな一面を引き出すのでしょうか?

 

ある時は、CMの動画の中でにこやかな笑顔で踊り、結婚情報誌の扉でウェディングドレス姿を披露。ある時は、雑誌に私服コーディネートで登場し、郊外のショッピングモールの広告では大きなポスターの中でにっこり。モデルとして今、次々と活躍の場を広げている宮崎葉さん。

 

私と同郷の兵庫県出身と聞いて、なんだかうれしくなって、いそいそと今回のインタビューに出かけていきました。

 

上京したのは4年前で、22歳の時。でも「本格的にモデル1本でお仕事をするようになって、まだ2年ぐらいなんです」と聞いて驚きました。それまでは、アパレルショップで正社員として働きながら、モデルを続けてきたそうです。まさに、たった今、花咲いたばかり! そして「今から!」「ここから!」という時期。そんな今しか聞けないお話を伺ってみました。

 

 

雑誌「mer」のオーディションでグランプリを獲ったのが、モデルとして仕事をするようになるスタート。関西在住だったので、月に1回東京での撮影に呼ばれて、日帰りで通っていたのだと言います。

 

若い頃からモデルさんになりたかったの? と聞いてみました。

 

「いえ、そんなにはっきりした思いはなかったんですよ。通っていた美容院でサロンモデルのようなことはさせてもらっていたんですが、元々は体育の先生を目指して大学に入って……。教員免許も取りました。でも、グランプリをとったのをきっかけに、自分のなりたい道が、ちょっとずつ変わってきたのかな、と思います」。

 

毎回、この連載でお話を聞きながら驚くのは、みんな「今までの道」に加えて、「もう1本の道」が見えてきたときに、「やってみたい!」と軽やかに、足を踏み換えることができるということ……。「いい学校に行って、いい会社に入って……」という古い価値観の中で、「失敗しないように」「道からそれないように」と、“堅実さ”を何よりの道標に歩んできた私にとって、ふたつの道のうち、「明るい方へ」「楽しそうな方へ」と選択ができることを、とてもうらやましく思いました。

 

 

実は葉さん、今もモデルをしながら週末は、チアリーディングの社会人クラブチームに所属し、大会に出場しています。その始まりは高校時代だったそう。

 

「高校のオープンハイスクールのときに、チアリーディング部が演技をしてくれたのですが、それがものすごく華やかで、たちまち惹かれちゃって。それで部活に入ることにしました」

 

大学生になると、今度はチアリーディングの社会人クラブチームに所属。

 

「高校では、自分たちで文化祭や地域のお祭りなどで披露していただけだったのですが、大学で入ったクラブチームは、ちゃんとチアリーディング協会に所属していて、演技をして、点数をつけてもらって順位を決める、という“競技のチア”でした。高校でやっていたこととはガラッと内容が変わって、ほぼイチからやり直すという感じでしたね。すごく苦労しました。周りはうまい人ばかりで……」

 

ふんわりとかわいくて、笑顔がキュートで……。そんな葉さんですが、どうやらとてつもないガッツの持ち主のようです。

 

「社会人のチームだったので、練習は週に2日だけ。本番に向けて演技を完成させないといけないので、手取り足取り教えてもらう、なんてことは望めませんでした。つまり、私を上達させるために練習時間を割くんじゃなく、うまい人たちが大会に出るために練習をするんです。練習に行って、音楽をかけるためのボタンを押しただけで帰ってきた、っていうこともあったなあ。今思い出しても悔しくなります(笑)」

 

それでも、先輩たちを見て覚え、合間にちょっとだけ仲間に入れてもらった少ない時間で演技をやってみる……。

 

「私、負けず嫌いなんです。せっかく入ったんだから、絶対に大会に出たかったし」と葉さん。

 

何かにトライしようとする時に、人は何によって喜びを得るのだろう? とこのエピソードを聞いてあらためて考えました。最初から「負けている状態」の世界へ飛び込んでいくなんて、その苦労は相当だったはず。「人に褒めてもらうこと」=喜びだったとしたなら、そんな選択はしなかったと思います。

 

葉さんには、はつらつとチアをするあの世界へ行きたい! というビジョンがあった……。だからこそ、オセロゲームのように「できない」を「できる」にひっくり返すプロセスの中に喜びを見つけられたのかもしれません。

 

 

大学4年間でチアリーディングをやり切ったのち、「就職どうしよう?」と考え始めました。

 

「教育実習にも行ったのですが、なんだかやっぱり先生は違うかもな……と思えてきて」

 

そんな時、あの「mer」のグランプリが降ってきたというわけです。

 

「もし、モデルをやるとしたら、教師とは絶対に両立できません。いろいろ悩んで、今自分が優先すべきなのはどっちだろう? と考えました。そして、モデルは今やらなかったら、たぶん一生チャンスがないだろうな、と思ったんです。ただ、モデル一本だと、東京に住んでやっていけるかどうかわからないから、両立できる仕事を……と探してアパレルに就職することにしました」。

 

その選択は、意外や堅実。

 

「副業を認めてもらえる会社を探しました。入社したアパレル会社は、そんな前例はなかったみたいなんですが、面接の時に一生懸命説明をしたら、ちゃんと聞いてくださって『それでも大丈夫だよ』と採用してもらえたんです。好きなブランドだったのでうれしかったですね」

 

こうしていよいよ上京。最初の2年間ぐらいはホームシックに。「東京の町に慣れなくて、早く帰りたい、心細い……ってずっと思っていました」と葉さん。それでも、帰らなかったのは「自分のすべきことが、明確にここにあるとわかってきたから」だったのだとか。

 

「モデルの仕事を続けてきたときに、やっぱり仕事の数とか、モデルさんの人数とかが、関西とは全然違うんです。頑張っているモデルの友達が周りにいて、事務所に所属して、マネージャーさんがいて……。そういう環境に身を置くと、自然に『やらなきゃ』『頑張ろう!』っていう気持ちになりましたね」

 

↑現在はウェブメディアに形を変えた、“いちばん身近なおしゃれのお手本帖”「mer」から。私服は、リュックやスニーカーのちょっとボーイッシュなスタイルを、色をそろえたりフレアーシルエットを取り入れたりして品よくするのがマイルール。https://mer-web.jp/tag/miyazakiyo/

 

とは言っても、アパレルの仕事をしながらのモデル業は、仕事9割、モデル1割ぐらいのバランスだったそう。

 

「オーディションに行っても、まったく受からなくて……」

 

そんな中で葉さんは、大きな決断をします。1年半ほど勤めたアパレルの会社をやめることに。

 

「働きながらのモデル業は、やっぱり限界があって……。月の20日間は出勤という制限があったので、出勤日にオーディションが重なると諦めざるをえませんでした。マネージャーが店長にかけあって、仕事が入った場合には、出来る限りシフトを調節してもらっていました。でも、せっかくお休みをもらってオーディションに行ったのに受からない、ということが続いて……。結果が出ないことが、焦りやストレスになっていたんです」

 

まだオーディションに全く受からないという時期に、仕事をやめるのは大きな決断がいったはず。生活の安定と、「やりたい仕事をする」ということは、なかなか両立しないものです。

 

私もフリーライターとして独立したての頃、お金が足らなくて、こっそり妹に電話をしてお金を借りたこともありました。それでも、就職するという安定を選ばなかったのは、やっぱり「フリーライター」としてやっていきたかったから。足下がす〜す〜する不安を抱えていたからこそ、真剣に「どうやったらライターで食べていけるか?」と考えたし、なりふり構わず必死になれたんだよなあと思い出します。

 

 

その後もオーディションを受け続けること1年ほど。ようやく決まったのは、関西で流れるテレビCMでした。「めちゃくちゃうれしかったです。やっと決まった〜! って」と笑います。

 

そこから、どんどん仕事がくると思いきや……。増えつつはあっても、ぽつんぽつんと入る程度。そんな流れが変わってきたのが、1年前ぐらい。不思議なことにどんどん仕事が決まっていったそう。

 

いったい何が変わったの?と聞いてみると……。

 

「今までは、ちょっと受け身というか……。『こういう仕事がしたい』とか『もっとこうなりたい』って思いながらも、なかなか行動に移すことができなかったんです。でも、年末から今年にかけてやりたいことを事細かくマネージャーさんに伝えたりするようになりました。歳を重ねて、いつまでこの状況でいるんだろう……と思うと、『もうウジウジ思っている暇はない』って思ったのかもしれません」と正直に教えてくれました。

 

具体的には「どうなりたい」と思ったのでしょう?

 

「たとえば、女優になりたいとか、舞台がやりたいとか、明確な『これになりたい』っていうのはないんです。でも、とにかく今自分の目の前にある仕事で、たとえば『和装のモデルがやってみたい』とか『あのお店とコラボしてみたい』とちょっとでも思ったら、すべてマネージャーさんに伝えるようになりました。今までは、人がやっているのを見て『ああ、いいなあ』『やってみたいなあ』で終わりになっていたんですが、とにかく口に出すようになったんです。マネージャーさんもいっぱい営業をかけてくれて。今、一緒に頑張っている気がして、すごく充実しています。とにかく今は、手当たり次第、いろんなことをやってみたいですね」

 

「やりがいのある仕事」とか「夢を描く」と聞くと、明確な目標を持って、そこへ向かって着々と歩いていく……というイメージがあります。でも、誰もが「女優になりたい」「歌手になりたい」といった具体的な絵を描くことができるわけではありません。

 

「今目の前にあること」だけでいい。そんな「頑張り方」もあるのだと、葉さんのしなやかな姿が教えてくれた気がします。

 

 

実は、2年前にモデルの仕事一本に絞ったときにまた、チアリーディングのチームに入ったそうです。今は水曜日と日曜日の夜に練習をしているそう。

 

「仕事でうまくいかないことがあっても、チアで練習をしていると頭が空っぽになってリフレッシュできますね。モデルの仕事だけだと、周りの人間関係もそれだけ、になっちゃうけれど、チアに行くと下は高校生から、ずっと年上の先輩までがいらして、いろんな意見も聴けるし」

↑チアリーディングでのひとコマ。写真のような大技もこなしてしまう、本格的な技術をもつチームで活躍しています

 

私は、ライターとして食べていくだけで精一杯で、他のことに手を出す心のゆとりがまったくありませんでした。暮らすことも、旅することも、買い物の経験も、人づきあいも、すべてが仕事のため……。「他のことなんてしている暇なんてないし……」とずっと思ってきたのです。

 

でも、この年齢になって思います。私は、たった1本しか脚がなかったから、常に不安だったんだなあって。もし、仕事とはまったく別の世界を持っていたら、仕事でうまくいかないことがあっても、誰かに何かを言われて傷ついたとしても、「ここでダメなら、他で頑張ればいい」とひと回り大きな目で自分を見られたかも……。

 

「これしかない」と突き進むことは、最短距離に見えて、もろくて、崩れやすいのかなあと思います。

 

 

今年、27歳になる葉さん。

 

「若い時よりも今の自分の方が好きですね」と語ります。

 

「今まで、自分が着たい服や、自分ややりたいメークと、お仕事のニーズがちょっとずれていたかも? と感じていました。でも最近、求められるイメージと、ようやく自分がピタッとあってきた気がするんです。無理をしないで、ありのままの自分でいられるというか……。歳を重ねるとごに、その歳相応の美しさで、その時にあったお仕事で、モデルを続けていければいいなって思います」。

 

今、目の前にあるものに一生懸命向き合っていたら、いつかふっと風にのることができる……。大事なのは、運命を自分の力で変えようと焦るより、ここにあるものを両手で大事に拾い上げることなのかもしれません。

 

Column / 一田さんの暮らしのひと手間

 

土鍋でご飯を炊くと言うと「え〜、そんな丁寧なことできないし……」と言われます。でも、実は炊飯器よりずっと早く炊けて、しかも簡単!

 

土鍋の種類にもよりますが、私が持っている廣川温(ひろかわあつ)さん作の鍋なら、お米3合に水3カップ強を強火にかけ、沸騰したら火をとめて、20分ほど蒸らせばできあがり! しかも、ご飯の粒がぴんと立っておいしいこと! 冷めてもおいしいのが、土鍋ご飯の魅力です。

 

土鍋を持っていなくても、鍋で一度ご飯を炊いてみることをおすすめします。普通の金属製の鍋なら、沸騰したら弱火にして10〜15分。火をとめて15分蒸らせばできあがり。キッチンで場所をとる炊飯器を置かなくてもいいのもいいところです。 鍋で炊いたご飯があれば、納豆と味噌汁だけでもご馳走に。ぜひ試してみてください。

 

【プロフィール】

編集者・ライター / 一田憲子

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーランスとして女性誌、単行本の執筆などで活躍。企画から編集を手がける暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社刊)は、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。日々の気づきからビジネスピープルへのインタビューまで、生きるヒントを届ける自身のサイト「外の音、内の香(そとのね、うちのか)」も主宰。近著に『暮らしを変える 書く力』(KADOKAWA)
『外の音、内の香』https://ichidanoriko.com/

女優・モデル / 宮崎 葉

1994年生まれ、兵庫県出身。ナチュラル、スタイリッシュなイメージを得意とし、CMからグラフィックまで多数の広告に出演。シンプル・カジュアルを突き詰めた着こなしも評価が高く、ファッション媒体やブランドのビジュアルも数多く務めている。モデルの傍ら、チアリーディングにも精を出し、2015年には西日本大会、関西大会において優勝、日本選手権大会では決勝に進出した。
Instagram https://www.instagram.com/you_miyazaki/?hl=ja
Twitter https://twitter.com/you_yopi

 

「後悔したことは1秒もない」女優・モデル「辻千恵」の素顔と覚悟を50代編集者が見た

著書『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』がベストセラーとなった、編集者の一田憲子さん。「たとえズボラでも、いかに自分らしくこだわって、毎日を愛しんで暮らすか」を考え続け、自身のサイトでも発信している一田さんが、自身とは世代がまったく異なる20代の若い女性と出会ったら? 彼女たちなりの「自分らしい暮らし」へのこだわりと奮闘を、一田さんがレポートします。

【関連記事】ズボラなりの“丁寧”でいい。話題の本『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』著者の無理しない暮らし方

 

「イチダさん、最近の20代は、半径2メートルのことしか興味がないんですよ」。え~!

「無理して頑張らないで、自分ができること、できないことを整理して、堅実に歩んでいくんです」。ふ~ん。

「努力はするけれど、1か月経って結果が出なかったら諦めるんです」。なんと!

 

「サイキンノワカイコ」について、こんな話を聞いて、わあ、私の時代とはずいぶん違うものだ、と驚きました。バブル世代の私たちは、とにかく「ガンバル」ことがよし、とされていました。自分の能力以上のことを抱えていれば、伸び代を伸ばすことができるし、まだ見ぬ世界を知れば、新しい扉が開くかもしれない。そんな自分の中に眠っている可能性に心ときめかせたものでした。遊ぶことにも貪欲だったけれど、「1か月後に休むために、今ガンバル」といった具合に、「味わい楽しむ」よりも、「獲得する喜び」を重視する世代だなあと、振り返って思います。

 

でも、時代が変わり、景気は後退し、「頑張っても」どうにも打破できない状況が目の前に広がったとき、「サイキンノワカイコ」は、未来のために「今」を犠牲にすることをやめ、「今日」「たった今」を楽しむようになったのでしょうか?

 

「今から」「ここから」という若い子たちが、何を考えているのか? それを知りたくてたまらなくなりました。新たな思考のプロセスを知ることは、50代の私たちが、当たり前だと思ってきたあれこれを、もう一度見直すきっかけになるかもしれません。

 

さらに、迷い、悩み、焦っている若者に、何かを伝えられるかもしれません。20代と50代。普段は会うこともないこの組み合わせの中で、何かしら面白い化学変化が起こればいいなと、この連載をスタートしました。

第1回 シンデレラガール「雪七美」の17㎡堅実暮らし
第2回 清楚とロック、モデルとミュージシャン…タカハシマイの2つの顔

 

本当にやりたいことをやって、ダメだったら次に見えてくるものがある––––辻千恵さん

映画の主演を務めるなど、新進女優として期待される辻千恵さん(左)。さまざまな人の“暮らし”を取材し発信してきた一田さんが、辻さんの暮らし、そして生き方に迫ります

 

第3回は、モデル、女優として活躍する辻千恵さんです。つい最近出演された、ミュージシャンayakoさんのミュージックビデオをのぞいてみると……。雨降りの日、窓辺で空を見上げたり、別れた彼との日々を思い出して涙したり。その様子のさりげないこと! ああ、いつか私もあんな切ない思いをしたことがある。あんな風に空を見上げたことがある……。気づかないうちに辻さんの存在感に自分を重ねて、その世界に足を踏み入れている気分になります。そんな透明感が彼女の魅力なんだなあと、映像を見ながら思いました。

 

「こんにちは〜」とインタビューにやってきた辻さんは、やっぱりさりげない方でした。モデルというと、ばっちりメイクをして「私を見て!」という方が多いのかと思いきや、とてもナチュラル。話はまず、辻さんが今暮らしている部屋のことから始まりました。

 

「うちが大好きなんです。早く仕事が終わっても寄り道せずにすぐに帰るんです」と辻さん。

 

だとすれば、インテリア好きなのかと思いきや、よくよく聞いてみるとそうでもないよう。

 

「あんまりこだわりがなくて……。ものがない方が好きなので、ぜんぶクローゼットにしまいこみたいんです。だから観葉植物も置かないし、雑貨も飾りません」。

 

こんなところもとても正直。「素敵に暮らしていますアピール」をすることもなく、ありのままの様子を語ってくれました。格好つけず、さっぱりしていて、ありのまま。話始めてすぐに、辻さんらしさがビンビンと伝わってくるようでした。

 

だったら、家でのどんな時間が楽しいの?と聞いてみると。「お風呂に入ることと、動画配信サービスで作品を見ること。ごはんを作るのも好きですね」と教えてくれました。

 

佐賀県出身。大学時代は福岡で過ごし、通っていた美容院の美容師さんが、雑誌『mer(メル)』の地方スナップに連れて行ってくれ、そこで編集者から「オーディションに出てみない?」と声をかけられたのが、モデルの仕事を始めるきっかけだったそう。就活を終え、企業の内定ももらっていたのに、ギリギリまで迷って、最後の最後にモデルの道を選んだのだとか。

 

「内定が決まっていた会社の人事の女性がすごくいい方で。『辻さんは、本当はどっちがやりたいの?』と、ひとりの女性として話してくださったんです。それも踏ん切りがついたきっかけだったかな。『あ、モデルの仕事は今しかできないかも!』って思ったんです。その日の夜から東京に行ってお仕事だったんですが、福岡に戻ってすぐ、内定はお断りしちゃいました」

 

 

でも……。最初は撮影の仕事がイヤでたまらなかったそうです。

 

「何もできないし、電車を乗り継いで、現場に通うだけで疲れちゃうし」。

 

それが少しずつ楽しく変わっていったのは、スタッフさんや同じモデル仲間など、「人」が好きになったから。それでも、モデルになることに、「迷いは一切ありませんでした」ときっぱり。将来への不安はなかったの? と聞いてみると「そうですよね~。ちゃんと考えていなかったんだと思います。ほとんど勢いだけだったかな」とからりと笑います。

 

辻さんが上京するきっかけとなったファッションメディア「mer」。現在は、雑誌からウェブ媒体へとチャネルを移行していますが、変わらず等身大の「辻千恵」が見られる場所。私服などからも、飾らない人柄が透けて見えるよう

 

「トレンドを追うよりも質の良いアイテムを集めるようになりました」と言う辻さんの私物。
「トレンドを追うよりも質の良いアイテムを集めるようになりました」と言う辻さんの私物

 

ただ、一方でこんな風にも語ります。

 

「私はずば抜けて背が高いとか、細いとか、整った顔とかじゃないから、ショーでランウェイを歩くようなモデルには絶対になれないってことはわかっていました。だから、雑誌のモデルだけでなく、ちょこちょこ映像のお仕事をやり始めたら、お芝居もやりたいなあって思うようになりました」。

 

せ~の! で夢に向かって走り出した時、「これは、私にはむいていないかも」とか「私の力では無理かも」と、自分の状況を冷静に判断する、というのはとても難しいものです。20代で、自分自身を少し離れた位置から見ることができている……。そのことにただただ驚きました。

 

「自分の力が出せる場所が、ちゃんと自分でわかったんですね」と聞いてみると……。

 

「『mer』の編集長に、演技レッスンに連れて行ってもらったんです。そこでレッスンを受けてみたら、すごく楽しかった! 目の前にペットボトルがあると思って、開けて飲んでみる……みたいな程度だったんですが、なにもできない自分が不甲斐なくて、終わったら思わず泣いちゃいました。でも、気づいたら『また来たいです』って言っていたんです。そこから通うようになって」。

 

どういうところが楽しかったのでしょう?

 

「なんだろう? 写真を撮られるままに、「きれい」とか「かわいい」と評価されるのとは違って、自分次第でどうにでもなる。そこが面白かったのかも」。

 

辻さんは、モデルとして走り出しながら、美しいだけで評価をされない世界を求めていたのかもしれません。

 

 

レッスンに通い始めて1~2年が経った頃から、CMのオーディションに受かったりと、世界が変わり始めました。

 

「あれ? なんか楽しい! って思うようになったんです。カメラの前で止まっていなくて、動いていいんだ! とか、自分で台詞を言うんだ! とか、すべてが新鮮でした」

 

実は、その後辻さんは自分の意志で事務所を移籍しました。より、自分らしい仕事をするための、大きな一歩です。

 

「会社を移ることで、いろんなものを手放しました。だから、ちょっとドキドキ……。自分はこれからどうやって生きて行こうかな? と考えた時に、本当にやりたいことをやって、ダメだったら次に見えてくるものがあるかな、って思ったんです」

 

辻さんのしなやかさは、この強さから生まれているんだなあと感じずにはいられません。私の若い頃とは大違い!

 

20代の頃、私は失敗することが何よりキライでした。優等生体質だったこともあり、なにかアクションを起こしたら、必ず「いい結果」がついてこないとダメ! と思い込んでいたように思います。人から評価を受けること、褒められること、が自分の行動の基準だった。

そうすると、どういうことが起こるかと言うと……。失敗しそうなことはやらなくなる。

このことを、50代になった今、いちばん後悔しています。

 

 

人生は「初めてのこと」の繰り返し。この事実に気づいたのはごく最近のことです。初めてのことだから失敗するのは当たり前。そして、人は失敗からしか学ぶことができない……。つまり、新たな自分に出会いたかったら、まずやるべきことは、失敗なのだと、やっとわかってきました。新しいことへの挑戦と失敗と、「じゃあ、どうする?」と考えることは、3つでセットです。この繰り返しで人は成長することができる……。

やっと私は今、「だったら失敗してみよう」と思い始めたばかり……。ずいぶん遅いスタートになってしまいました。

 

演技レッスンを定期的に受けて、少しずつ意識が変わっていったという辻さん。

 

「私はもともと、そんなに見た目にこだわるタチじゃないんです(笑)。『かわいらしくいたい』というより、『何者かになる』っていう方に面白さを感じたのかもしれませんね。ミュージックビデオでは、初めて『世界観』ということを意識し始めました。曲の世界観と、自分が写っている映像が本当にあっているのかな? とか……。CMだったら、本当に女子高生に見えるかな? とか、そういう試行錯誤が今楽しいんです」

 

 

2019年に、自分でオーディションを受けて勝ち取った主演映画『男の優しさは全部下心なんですって』に出演した際には、ずいぶん苦しい思いをしたそう。

 

「泣きながらマネージャーさんに『もう無理です』って何度も言いました。撮影中は、監督のことをずっと恨んでいましたね(笑)。でも、完成した映画を見た時に、すべてが報われた気がしました。楽しさも、苦しさもちゃんと味わえたなって思います」

 

そんな全力投球の仕事を終えて、帰る場所が辻さんにとっての家。

 

「家は『巣』みたいな場所。自分を取り戻すところですね」とにっこり。

 

上京したばかりの頃、自分でそろえた器たち。中央のカップは、益子の陶器市で見つけたもの。カメラマンの先輩などにお茶時間の楽しさを教えてもらった

 

浄化作用があるというセージの葉に火をつけて、香りを楽しむ

 

やや大きめのお風呂は、窓があるところがお気に入り。仕事でつらいことがあっても、ここで体も心も洗い流せばさっぱりと生まれ変わることができる

 

でも、その自宅のために、あれこれモノを買いそろえることは今はしません。

 

「移籍する少し前から、お金を貯めようって思ったんです。無駄なものは買わないようにしようって、生活を変え始めました。モデルの頃よりずっと不安定になることはわかっていたので……」

 

いたって普通の女の子なのに、その腹のくくり方には驚きます。「安定」をよく手放せましたね〜、と聞いてみました。

 

「怖いもの知らずだったんだと思います。お金を取るか、自分の気持ちを取るか……。でも今は『生活するって厳しい!』ってことも実感しています。でも、みんなそこを乗り越えているし、今の事務所はそういう人ばかりが集まっているんです。みんなアルバイトもするし、チャンスは絶対つかむし、全然意気込みが違うんです。そういうのを見させていただいて、『あ、今まで私は甘ったれていたな』って思います。どうして昔、あんなに好きなものばっかり買っちゃっていたんだろう?って……(笑)。今はあれこれ好きなものを買えなくてもいい。ただ撮影で心が削られたら、家で補充できたらいいかな」

 

人は、不安な時にしか見ることができない風景があるように思います。

私も独立したばかりの頃、8万円のワンルームの家賃が払えなくて、妹にこっそり借りたこともありました。夕暮れ時に家に帰る時、公園の横のきれいなマンションの部屋には明かりが灯って、晩ご飯のいい香りがしてきて……。そんな風景を眺めながら「いつか私も絶対にあんな暮らしをする!」と思ったもの。あのヒリヒリとしたピュアな思いを、今懐かしく思い出します。そして、不安でたまらなかったけれど、なんて尊い時間だったのだろう……と思います。

 

 

昨年は、オンラインでのリーディング公演で主演を務めたり、NHKのよるドラ『閻魔堂沙羅の推理奇譚』に出演したり、CMにも登場。今、少しずつ辻さんの新たな扉が開き始めているよう。

 

「ひとつずつミッションが用意されている感じなんです。終わったら『ああ、またひとつ経験できたなあ』って感じますね。いただいた役の中で、どれだけ個性が出せるのか、わたしにしかできないことをやっていかなきゃいけないなって最近考えています。本当は怖い犯人なんだけど、どこか辻千恵っぽいというか……。それがないとリピートしてもらえないから……。それを探しながらやっていきたいなって思います」

 

いろいろ大変なことはあるけれど、「不思議と1秒も後悔したことはないんです」と辻さん。最後に10年後も20年後も役者をやっていると思いますか? と聞いてみました。

 

「やっていたらいいですね。でも、やれていなくてもいいです」と笑います。

 

えっ? そうなの? と思わず聞き返しました。

 

 

「例えば、5年後に今の仕事に満足しちゃって、パン屋さんがやりたい、って思ったら、パン屋さんをやっていいと思うんです。今できることをやるっていうことが大事かな」

 

頑張るんだけれど、固執しない。得たものを握りしめず、新たなものを得るためにあっさり手放す。その姿の軽やかなこと! 人は、キャリアを積み重ねながら生きるもの。そんな思い込みを見事に蹴っ飛ばしてくれたような気がします。常に新たな自分に出会い続け、昨日の私は今日の私とは違う。昨日の私は消えてなくなるかもしれないけれど、忘れられない存在として人の心に残る……。それが、辻さんの「透明感」という魅力の正体なのかもしれないと思いました。

 

Column / 一田さんの暮らしのひと手間

大雑把で三日坊主。片付けが超苦手な私が、あれこれ失敗した後に、やっと「これ」と選んだ収納グッズが「無印良品」のファイルボックスです。

 

「手前のものをどけて後ろのものを出す」というふうに、手間がかかると、「しまう」こと自体が面倒くさくなってしまいます。なので、ひと手間でポイと投げ込めることが大事。幅が狭く奥行きがあるファイルボックスは、アイテム別に分けてずらりと並べておけるのがいいところ。どこに何をしまえばいいのかが一目瞭然。さらに「中までは整理しない」と決め、多少グチャグチャになっても気にしません。

 

こうして「大雑把な私でもできる方法」を見つけると、部屋にものが溢れることがなく、「見えるところだけはとりあえずすっきり」をキープできるというわけです。片付け下手の方、ぜひお試しを。

 

【プロフィール】

編集者・ライター / 一田憲子

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーランスとして女性誌、単行本の執筆などで活躍。企画から編集を手がける暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社刊)は、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。日々の気づきからビジネスピープルへのインタビューまで、生きるヒントを届ける自身のサイト『外の音、内の香(そとのね、うちのか)』も主宰。近著に「日常は5ミリずつの成長でできている」(大和書房)
『外の音、内の香』https://ichidanoriko.com/

女優・モデル / 辻 千恵

1993年10月9日、佐賀県生まれ。「いちばん身近なおしゃれのお手本帖」をコンセプトとした『mer』のモデルとして活躍するほか、近年は映画やドラマ、CMなど映像作品に多数出演。近作は、映画『男の優しさは全部下心なんですって』『たまつきの夢』『はちみつレモネード』、テレビドラマに『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(NHK)『スポットライト』(MXテレビ)『パレートの誤算〜ケースワーカー殺人事件〜』(WOWOW)
Instagram https://www.instagram.com/chie100009/?hl=ja
Twitter https://twitter.com/tjce1009

 

20代女子のイマドキの生き方って? 清楚とロック、モデルとミュージシャン…「タカハシマイ」の2つの顔を“暮らしの編集者”が見た

著書『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』がベストセラーとなった、編集者の一田憲子さん。「たとえズボラでも、いかに自分らしくこだわって、毎日を愛しんで暮らすか」を考え続け、自身のサイトでも発信している一田さんが、自身とは世代がまったく異なる20代の若い女性と出会ったら? 彼女たちなりの「自分らしい暮らし」へのこだわりと奮闘を、一田さんがレポートします。

【関連記事】
ズボラなりの“丁寧”でいい。話題の本『丁寧に暮らしている暇はないけれど。』著者の無理しない暮らし方
https://at-living.press/culture/14565/

 

人とは違う「私」になりたい。それが、人生の扉を開ける鍵────タカハシマイさん

「イチダさん、最近の20代は、半径2メートルのことしか興味がないんですよ」。え~!

「無理して頑張らないで、自分ができること、できないことを整理して、堅実に歩んでいくんです」。ふ~ん。

「努力はするけれど、1か月経って結果が出なかったら諦めるんです」。なんと!

 

「サイキンノワカイコ」について、こんな話を聞いて、わあ、私の時代とはずいぶん違うものだ、と驚きました。バブル世代の私たちは、とにかく「ガンバル」ことがよし、とされていました。自分の能力以上のことを抱えていれば、伸び代を伸ばすことができるし、まだ見ぬ世界を知れば、新しい扉が開くかもしれない。そんな自分の中に眠っている可能性に心ときめかせたものでした。遊ぶことにも貪欲だったけれど、「1か月後に休むために、今ガンバル」といった具合に、「味わい楽しむ」よりも、「獲得する喜び」を重視する世代だなあと、振り返って思います。

 

でも、時代が変わり、景気は後退し、「頑張っても」どうにも打破できない状況が目の前に広がったとき、「サイキンノワカイコ」は、未来のために「今」を犠牲にすることをやめ、「今日」「たった今」を楽しむようになったのでしょうか?

 

「今から」「ここから」という若い子たちが、何を考えているのか? それを知りたくてたまらなくなりました。新たな思考のプロセスを知ることは、50代の私たちが、当たり前だと思ってきたあれこれを、もう一度見直すきっかけになるかもしれません。

 

さらに、迷い、悩み、焦っている若者に、何かを伝えられるかもしれません。20代と50代。普段は会うこともないこの組み合わせの中で、何かしら面白い化学変化が起こればいいなと、この連載を始めてみることにしました。

↑モデルであり、ミュージシャンでもあるタカハシマイさん(左)。たくさんの人の“暮らし”を取材してきた一田さん(右)の目に、マイさんの暮らし、そして生き方はどう映るのでしょう?

 

第2回は、バンド「Czecho No Republic(チェコノーリパブリック)」のシンセサイザー&ボーカル担当で、モデルとしても活躍するタカハシマイさんです。今回のインタビューの前に、私はまずYouTubeで「チェコノーリパブリック」の動画を見ることから始めました。「Forever Summer」「Baby Baby Baby Baby」「Hi Ho」。気づくと、見終わってからも、そのメロディを口ずさんでいました。なんて心地いい音楽なんだろう。今まで聞いたことのない調べなのにす〜っと体に入ってくる。そんな感じでした。

 

さらにボーカルとして歌うマイさんの愛らしいこと! 眉毛の上でパッツンと切った前髪。くるくる巻いた長いヘアは妖精のよう。どのシーンの洋服も素敵で、音、ファッション、映像、すべてがひとつになって、物語を紡いでいるようでした。でも……。画面から伝わってくるのは、そこに「意志をもって立っている」というマイさんの強さだった気がします。この人、いったいどういう人? 興味津々で取材の日を迎えたのでした。

↑「チェコノーリパブリック」では、シンセサイザーとボーカルを担当。4人のメンバーと共に独自の世界観で活動を続けている

 

「小さな頃から歌が好きだったんですか?」とまずは聞いてみました。「そうですね。もともとは幼稚園ぐらいのときに、SPEEDを好きになって、いつも歌って踊っていました。思春期になっても、音楽をやりたいっていう気持ちはずっと変わらずにありました。洋服も好きだったので服飾の世界もいいな、という思いもありましたけど、『歌手になりたい』っていうのが、小さな頃からの夢でしたね」と教えてくれました。

 

洋服への興味はどこから生まれたのでしょう?

 

「5歳年上のいとこのお姉ちゃんがいるのですが、その影響ですね。私が中学生の頃、お姉ちゃんはロングヘアを赤茶色に染めて、ブワ〜ッと広がるパーマをかけてきたんです。そのヘアスタイルに古着を着ていて、それを見た時に『めちゃくちゃかわいい!』って思ったんです。ほかにはいないような珍しいスタイルで、なんて個性的なんだろうって。その個性的な感じが、私にはツボだったんですよね」。

 

つまり、「人と違う」ということに強烈に惹かれたということ。ここが、私の若い頃とは大きな違いでした。まだ自分が何者でもなく、どう生きればいいかもわからない時代。優等生だった私は、「みんなに認められるいい子」になろうとしていました。つまり、「王道」の真ん中を歩くことを目指し、「レールから外れないように」と生きていたってこと。マイさんと真逆です。

 

人と違う自分でいる、というには強さが必要です。「私はこれでいい」と自分で自分を信じられなくてはいけませんから……。マイさんは、そんな強さをどうやって手に入れたのでしょうか?

 

「うちは父子家庭で、父方の実家で兄と、おじいちゃん、おばあちゃんと5人暮らしでした。小さな頃から父に対しての不満があって……。すごく厳しくて、みんなより門限が早いとか、お泊まりがダメとか。そういうものに対する反抗心が、『人と同じはいや』という方向へいったのかもしれません。今は父へのいろんな感情は一周まわってわかるようになりましたけど」

 

今回お話を聞いて、この「誰かとかぶりたくない」という気持ちが、マイさんの中で、扉を開く“鍵”となっていることを知りました。まずは、あのお姉さんの個性に憧れて、古着に目覚めたマイさん。中学生の頃から1人で電車に乗って、埼玉から原宿へ、古着を探しに通うようになります。「そこで、ヴィンテージという世界があることを知って、本屋さんで毎月雑誌『Zipper』を買うようになりました」。

 

1993年に創刊された『Zipper』は、“みんなと同じスタイルは『NO』!”がそのコンセプトでした。まさにマイさんの当時の心とぴったりと重なったというわけです。

 

「街の素敵な女の子」が主役のウェブマガジン「mer」にも、たびたび私服コーデで登場。古着と新しいものをミックスさせるのがいつものスタイル。

 

ちょうどその頃から、ロックバンドに目覚めたそう。「それまでは、普通に『モーニング娘。』とかが好きだったし、いわゆるテレビで活躍しているアーティストを聞いていたんですが、中学生頃からバンドミュージックを聴くようになりました。友人のお姉ちゃんが軽音部だったので、いろいろ教えてもらって……。その頃出会って衝撃を受けたの『銀杏BOYZ』でしたね」

 

本格的に音楽をやりたいと、高校は軽音楽部があるところを選び、バンド活動を始めました。高校卒業後も、「音楽をやる」と決め、あえて就職しなかったと言いますから、その思いの強さに驚きです。そして、ひとりで上京。
そのことから、プロになるつもりだったの? と聞いてみました。

 

「なるだろうな、なれるはず! と思っていて、軽い気持ちで出てきちゃったかな」と、明るく笑います。

 

就職しない、ということはミュージシャンとして食べていくということ。もし、なれなかったら……。もし食べていけなかったら……。根がネガティブ思考の私は、心配や不安の方が先に立って、きっと自分の夢は後回しにしてしまったはず。

 

「どうやってでも生きていけるだろう、っていう気持ちでした」と語るマイさん。
ネガティブ思考はあんまりない人なの?と聞くと……。

 

「まったく。1ミリもなかったですね」と大笑い。

そのポジティブさは、どこからくるのでしょう?
「どうしてだろう〜? 昔からよくも悪くも楽天的すぎて(笑)あんまり落ち込んだりもしないし、どうにもでもなるさっていう気持ちが大きいです。おじいちゃんとおばあちゃんが『好きなことをやりなさい』って育ててくれたからかな」

 

 

こうして、厳しかったお父様には内緒で家を出て、当時つきあっていた彼の家へ。ある意味、後先考えずに走り出すことで、マイさんは運命の扉を開けたよう。あの古着を見に行っていた原宿で、当時たびたび雑誌のスナップ写真を撮られ、憧れの雑誌だった『Zipper』に掲載されるようになっていました。プロフィールに「音楽をやっています」と書いたところ、なんと、それを見た大手音楽事務所から連絡があったと言いますから、その強運っぷりには驚かされます。「『歌を聴いてみたいです』って言ってくださって。それで、次の日に会社に行って歌ったら、養成所に入ることになりました」

 

ところが……。デビューの入り口が見えかけたところでマイさんは踵を返してしまいます。「私の才能が追いついていないこともあって、なかなか思うようにいかなくて……。求められることと、やりたいことに誤差が生まれて、もう無理……とやめることにしたんです」。
そのまま所属していれば、プロになる道がより近くなったはず。なのに「何かが違う」という自分の違和感を優先したなんて! 迷いはなかったんですか?と聞いてみました。

 

「かなりありましたね。何よりも大手音楽事務所に所属したことを家族がすごく喜んでくれていましたから……。でも、友人たちは『それって、本当に好きなことなの?』『自分が好きなことをやった方がいい』って言ってくれました。私、これは好き、これは嫌いというのが、昔からはっきりしていたんだと思います」。

 

 

ちょうど養成所に通い始めた頃、マイさんにはもうひとつの出会いがありました。それが現在所属しているバンド「チェコノーリパブリック」。

 

「友達と同じバイト先に、ボーカルの武井優心さんがいたんです。武井さんが、女性のコーラスを探していて、友達が紹介してくれました」。すでにあるグループに、あとから一人入る、ということは、なかなかハードルが高いもの。

 

当時、モデルの仕事も始め、少しずつ雑誌での露出も増えていたマイさん。「最初の頃は、バンドのイメージ的に『モデルがメンバーに入った』ということが、なんだか軽いイメージがして、バンドにとってマイナスになるかもって思ったんです。でも、メンバーがモデルとして私を知ってくれている人が、チェコを聴き始めてくれるかもしれないし、そうしたら新規のお客さんが増えるかもしれないって、言ってくれて。最初はライブに出ても、あんまり目立たないようにしていたこともあったんですが、「私が入ったことで、少しでもよくなった、ってみんなに思ってもらわなくちゃ!」って燃えました(笑)。徐々に私が歌う曲が増えていって、時が立つにつれて、ちゃんとメンバーとしてちゃんと認識してもらえるようになったかな」

 

大手音楽事務所を辞めて、バンドに入って、そこでも自分の出し方を試行錯誤して……。この経験を経て、マイさんの中で大きな変化がありました。「私が! 私が! っていうのがなくなりました。バンドとしてよくなっていけたらいい。それを第一に考えられるようになったんです。たぶん、あの挫折がなかったら、今も『私が!!』って生きていたと思います(笑)。時間はかかったけれど、今が一番自分を取り戻している気がします」

 

有名になることと、いい音楽を作ることは違います。でも、この区別をきちんとすることが難しいもの。ともすれば、「こんな音楽を演れば、有名になれるかも」と考えてしまいがちだから。人生の節目で、マイさんはちゃんと「自分が本当にしたいこと」の声を聞き分けられる人でした。そこがすごいなあと思うのです。

 

私は、フリーライターとして駆け出しの頃、食べて行くために、好きじゃない仕事もずいぶんやったなあと思い出します。インテリアや暮らしが好きだったのに、その路線一本では食べていけなくて、「東京のラーメン屋さん特集」だったり、「〇〇県遊び場ガイドブック」的な仕事もたくさんやりました。やっと自分の好きな路線だけで書いていけるようになったのは、40歳をすぎてからだった気がします。

 

「やりたいこと」を手にするためには「下積み時代」があって当たり前。そう考えるのは、もはや古い思考回路なのかもしれないなあと思いました。がまんして、やりたくないことをやって自分を消耗しないように……。人は、「やりたいこと」だけに向き合っていたら、自分のエネルギーを不完全燃焼させることなく、本当の自分のために効率よく燃やすことができるのかも。

 

「今、自然体でありのままの気持ちで音楽ができているなって感じるんです」とマイさん。

 

 

実は今年、マイさんは自身のブランド「ELLA CANTARIA(エヤ カンタリア)」を立ち上げました。ディレクターとして、作りたい服を作った経験はそれは楽しかったそう。「エヤ カンタリア」とは、スペイン語で「彼女は歌うだろう」という意味。まとうだけで清々しい気持ちになり、思わず歌い出したくなる……。そんなスタイルを提案しています。

 

さらに、たくさんのプライベート写真とともに、自分で文章も綴ったZINE第二弾「what’sタカハシマイ」も発表。次々に自分発信の場を広げています。

 

「正直なところ、今はモデルというよりも作り手でありたい、という気持ちが大きいんです。例えばライブ中に着る服など、身に纏うものにすごくこだわりが強い。私は自分を表現することが好きなんだなあって思いますね」。

 

↑等身大のマイさんの魅力がぎゅっと詰まったZINE。写真のセレクトから文章まですべてを自分で手掛けた

 

↑しなやかでいて、凛とした強さも秘めている。そんな心豊かな女性像をコンセプトにマイさんが立ち上げたブランド「ELLA CANTARIA」

 

もうひとつ、大きな変化がありました。それが、「チェコノーリパブリック」のリーダー、武井優心さんとの結婚! 何か変わりましたか? と聞いてみると……?

もうひとつ大きな変化がありました。それが、「チェコノーリパブリック」のリーダー、武井優心さんとの結婚! 何か変わりましたか? と聞いてみると……。「う〜ん、より自由になったかな。結婚したことによって、自分を素直に出せるようになって、より身軽になった気がします。ともに歩んでくれる人がいるっていう安心感があるから、より羽ばたける感じがあるんです」。

 

それでも時には喧嘩をすることも。「キ〜ッて怒ることもしょっちゅうなんだけれど、あとで後悔して、『いつも優しい気持ちでいよう』って思うんですよね。今回新型コロナウィルス感染症で、バンドの活動もなかなかできなくて、ずっと苦しい沼にはまっているような精神状態でした。最近やっと配信ライブとか、光が見えはじめたところ。彼と一緒に落ち込んでしまうと、どんどん暗くなってしまうから、私が笑っていればいいんだ!と思うようになりました。そうしたら彼の落ち込みが和らぐってことに気づいたんです。だから、私は常に明るくいればいいんだなって思います」

 

↑昨年7月7日「チェコノーリパブリック」のリーダー武井優心さんと結婚。この写真は結婚の報告と新年の挨拶のために撮影したもの

 

↑家族は、武井優心さんと愛犬のサンちゃんとの、二人と一匹

 

↑武井さんが作ってくれるという朝ごはん。納豆と、刻んだ野沢菜、たくわんなどを刻んでご飯にかけた新潟の郷土料理「きりざいめし」

 

最後にこれからのことを聞いてみました。

 

「やっぱり自分らしく生きるのがいちばんだなって思うんです。結婚したこともあるのか、今、いろんな気持ちが変わり始めているんですよね。モデルとして表に立つより、作り手でありたいとか……。そして、女性として強くありたい。凛として、でも優しさを持ちながら、強く生きたいですね」

 

食べられなくなったらどうしよう? とか思わない? ネガティブな私がそう聞くと「まったく思わないわけでもないけれど、食べるために仕事するんじゃない。今はそういう気持ちで動きたいと思っています。ひとつひとつの仕事って、『やりたいからやる』って思わなかったら、その気持ちが伝わってしまう気がするんです。それってなんだか失礼だなあと思って……。昔だったら『お金になるからやろう』と思うこともあったけれど、今は、本当にやりたい仕事だけ、気持ちを込めてやりたい。そうすれば、自然に道は開けていくはず。それを信じていたいと思います」。

 

未来のことを計算せず、上手くやろうとしない。そして、自分の好き嫌いに正直になれば、「やりたいこと」に向き合う純度が高まって、自分自身の力をよりストレートに発揮できる……。それが、今回マイさんに教えてもらった「イマドキ」の生き方でした。人は、いろんなことを心配しすぎて、自分という「筒」を「不安」というモヤモヤで詰まらせてしまうのかもしれません。そんな“不純物”をきれいに掃除して、「筒」の通りをよくし、自分の中にある「本当のこと」とダイレクトに結べば、きっとできる! 自分を信じること、ピュアであることの強さを、私も手に入れてみたいと思いました。

 

Column / 一田さんの暮らしのひと手間

毎日の掃除では、「ラクして使える道具」を手に入れることが大事。いい道具に出会うと、掃除がグンとラクになるので、「あ~あ、いやだなあ~」と思うことが少なくなります。道具選びのポイントは、手間がかからないこと。そして汚れがよく落ちること。

 

私が床の拭き掃除に使っているのが、「イーオクト」の「MQ Duotex」というプレミアムモップ。

 

ペーパーを使ったフローリングワイパーもいいけれど、水拭きするとびっくりするほど気持ちいい! でも、いちいち雑巾で拭くのは面倒……。そんな時にこれが1本あるだけで、すいすい掃除ができます。マイクロファイバークロスのモップは、汚れをギュッギュと拭き取ってくれて、しかもマジックテープで着脱できるのでラクチン。

いい道具を手に入れることは、家事の心への負担を軽くしてくれます。

 

【プロフィール】

編集者・ライター / 一田憲子

1964年京都府生まれ、兵庫県育ち。OLを経て編集プロダクションへ転職後、フリーランスとして女性誌、単行本の執筆などで活躍。企画から編集を手がける暮らしの情報誌『暮らしのおへそ』『大人になったら、着たい服』(ともに主婦と生活社刊)は、独自の切り口と温かみのあるインタビューで多くのファンを獲得。日々の気づきからビジネスピープルへのインタビューまで、生きるヒントを届ける自身のサイト『外の音、内の香(そとのね、うちのか)』も主宰。
『外の音、内の香』 http://ichidanoriko.com/

ミュージシャン・モデル / タカハシマイ

1992年3月26日、埼玉県生まれ。バンド「Czecho No Republic」でシンセサイザー、ボーカルを担当。2013年に日本コロムビアよりメジャーデビュー。テレビ東京『音流~ONRYU~』でMCを務める。今年6月に最新アルバム『DOOR』をリリースしたほか、12月9日にはファン投票によって収録曲を決定するベストアルバム「Czecho No Republic 2010-2020」のリリースが決定している。
Czecho No Republic http://c-n-r.jp/


Czecho No Republic『DOOR』

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

「CM見てたら一瞬で惚れた」 モスバーガーの新CMに出演してお茶の間を騒がせた美女・山田愛奈に大注目!

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、モデルの山田愛奈。

 

モデルも女優もこなす美女・山田愛奈に大注目!

出典画像:山田愛奈 公式Twitterより

 

「ミスiD 2015」に入賞して芸能界デビューを果たした山田愛奈。当時まだ高校生の山田は、モデル活動の傍らで女優としてCMやミュージックビデオなどにも出演している。そんな彼女にとって高校を卒業した2017年は大躍進の年になった。

 

2017年3月に開催された女性ファッション誌「non-no」の創刊45周年記念イベントでは、山田の専属モデル起用が明らかに。YouTubeの「non-no」公式チャンネルに紹介動画が公開されると、「自分の特集ページだったり、ヘアメイクのページにたくさん出てみたい」と野心を覗かせる場面も。さらにモデルとしてだけではなく、女優としてもこれまでにない注目を集めていた。2017年11月から公開された映画「最低。」では、3人いる主役の1人に抜擢。多忙を極めた1年について、彼女は自身の公式Twitterでも初めての経験ばかりだと振り返っている。

 

昨年の活躍ぶりから2018年の躍進が期待されていた山田は、2018年3月27日から放送された「モスバーガー」の新CMで大反響を巻き起こす。彼女が出演した「みんなのおいしさチェック(クリームチーズテリヤキバーガー)」篇では、髪を結んで丸メガネをかけた清楚な姿を披露。CM内で紹介している新商品の味を想像しながら、様々な表情を見せる彼女に興味を持った人が続出した様子。

 

Yahoo! JAPANで「モスバーガー」を検索すると関連ワードに「CM 女優」と出てくるほどの盛り上がりを見せ、「モスの新CMに出てる丸メガネの娘が気になる」「メガネの娘がヤバい! 一体誰なの?」「CM見てたら一瞬で惚れた。山田愛奈っていうのか」「この娘は絶対に今後有名になる」「表情が可愛らしくてたまらないね」といった声が相次いだ。

 

また、すでに彼女の存在に注目していた人からは「山田愛奈ちゃんを初めて見た時、これが“美”だと確信したなぁ。震えたもん」「『non-no』に初めて載ったのを見てからずっとファンだったので、話題になってて嬉しい」と人気の急上昇を喜ぶ声も。

 

山田は2018年秋に公開予定の映画「いつも月夜に米の飯」で初の単独主演に決定している。これからは主演作品もさらに増えていくのだろうか。彼女の活躍に期待したい。

 

プロフィール
名前:山田愛奈(ヤマダアイナ)
生年月日:1998年9月6日
出身:新潟県
身長:160cm

次期型BMW3シリーズの走りを動画でチェック! ニュルブルクリンク高速テストをキャッチ

ドイツ・ニュルブルクリンクで高速テストを実施する、次期型BMW3シリーズが映像で捉えられた。

 

 

 

次期3シリーズは1.5リッター直3ターボと2.0リッター直4ターボエンジンがラインナップされる予定で、高性能バージョンの「M340i」には最高出力360psをマークする3.0リッター直6ターボも搭載されるとのことだが、注目はハイブリッド(HV)モデルとEV仕様モデルだろう。HVは、2.0リッター直4ターボにモーターを組み合わせた48VマイルドHVモデルで、EVは90kWhの大容量バッテリーを搭載し、航続距離は500kmとも言われる。

 

 

今回、ニュルブルクリンクでキャッチされたのは1.5リッターのモデルらしいとレポートされているが、このストレートでの加速はまさに”駆けぬける歓び”を具現化したものといえるだろう。

 

 

 

 

自慢の超薄型ムーブメントをスケルトン加工したパルミジャーニ・フルリエの美麗ウオッチ

パルミジャーニ・フルリエは、時計師であり修復師である創業者ミシェル・パルミジャーニの名を冠し、1996年にスイスのヴァル・ド・トラヴェールのフルリエで誕生した高級時計メゾンです。これまでいくつもの類稀なるタイムピースを生み出してきた同社から、スケルトン加工を施した新しいキャリバーPF707搭載モデルが登場しました。価格は240万円(税抜)です。

 

 

フラッグシップモデルの細部をあらわにした芸術的な一本

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ 1950 スケルトン」259万2000円/Ref.PFC289-0002801-XA1442
自動巻き。ステンレススチールケース。アリゲーターストラップ。30m防水

 

 

トンダ 1950は、パルミジャーニ・フルリエのフラッグシップシリーズです。最大の特徴は、超薄型ムーブメントの搭載。最新作のトンダ 1950 スケルトンが搭載するキャリバーPF707も、マイクロローター採用の自動巻きで厚さがわずか2.6mmとなっています。

 

この薄さを実現するため、ムーブメントの構成パーツも当然微細なものばかり。それらに鑑賞にたえる仕上げを施すことは、それ自体が複雑機構を組み込むのと同レベルの困難さを極めます。それは、パルミジャーニ・フルリエのような高級マニュファクチュールであればあるほどハイレベルになっていきます。

 

 

キャリバーPF707は、時計を機能させるための最小限の要素を残して徹底的にスケルトン加工が施されています。それによってあらわになるのは、正確に時を刻み続ける歯車や脱進・調速機の動き。主ゼンマイの巻き具合さえ明らかになっています。

 

裏はもちろん、表からも確認できるマイクロローターにはバーリコーンモチーフのエングレービングや特徴的なラグ形状をパターン化した図柄が確認できます。

 

 

こうした設計を際立たせるのが、地板とブリッジに施された18か所の面取り処理。美しい輝きによってスケルトン加工されたムーブメントのディテールひとつひとつが引き立つようになっているのです。

 

ムーブメントが見渡せる文字盤はサファイア製。外周にはミニッツマーカーとインデックスがセットされたローズゴールド製のメタルフランジをセット。外装は、人間工学に基づいたデザインで、直径40mmのケースにはアイコニックな4本のしずく型ラグが備えられています。このラグの形状が手首のカーブにフィットするのです。フォールディングバックルは5段階の調整が可能で、レザーを留める穴の位置を変えることなく、ミリ単位でストラップの長さを変えることができます。

 

スケルトンウオッチは近年の高級時計のトレンドですが、極めて上品なパルミジャーニ・フルリエの世界観で作られると、シンプルな2針ウオッチもここまで見応えのある時計になるのです。ゆったりと動く針が示す時の流れに身を任せながら、じっくり鑑賞したくなる。そんな芸術的なタイムピースとなっています。

 

パルミジャーニ・フルリエ https://www.parmigiani.com

 

 

 

新開発のメカニカルGMTムーブメントを搭載! セイコー プロスペックス ランドマスター誕生25周年記念モデルは冒険家必携!!

ランドマスターは、命をかけて極限に挑む冒険家に捧げるアドベンチャーウオッチとして1993年に誕生したセイコー プロスペックスの人気シリーズ。様々な冒険家のチャレンジをサポートし続けて四半世紀を迎えたタフウオッチから、長い歴史の集大成的なモデルが登場しました。大人のアウトドアライフに最適な2つの新作を、詳しくみていきます。

 

 

 

冒険家・登山家とともに歩んだ25年の歴史

1993年の発売以降、ランドマスターシリーズは、南北両極単独徒歩横断や7大陸最高峰登頂など、過酷な冒険に挑む冒険家・登山家たちの要望を満たすべく絶え間なく進化し続けてきました。

 

1993年に誕生した初代ランドマスター

 

 

誕生当時革新的だった自動巻き発電ムーブメントを、最先端技術を駆使した高機能な外装に搭載した初代モデルのほか、腕元での高度や気圧傾向の計測を可能にした高性能圧力センサーや、南半球での使用にも対応する機能を備えたムーブメントの開発などは、ランドマスターシリーズのマイルストーンとなっています。

 

2013年、世界最高齢の80歳にしてエベレスト登頂を成し遂げた三浦雄一郎氏とともに、極地での使用に適したスプリングドライブモデルが開発されたのもランドマスターシリーズでした。

 

このように時代に応じた進化を続けてきたランドマスターシリーズの、25年の集大成ともいうべきモデルが、4月20日に発売される最新作のメカニカルGMTウオッチです。

 

 

視認性と装着感に優れる集大成的な一本

新たなメカニカルGMTウオッチは、25周年記念の特別仕様とレギュラーモデルの2型で展開。いずれも、新開発のメカニカルGMTムーブメントCal.6R64を搭載し、すっきりと見やすいダイアルレイアウトと手首への干渉に配慮した12時側のリューズ配置を実現しています。

 

 

 

文字盤には長時間発光する蓄光塗料「ルミブライト」を塗布した大型の針とインデックスを採用。これらを保護するサファイアガラスにスーパークリアコーティングを施すことで、あらゆる環境下でも非常に優れた視認性が得られます。

 

外装素材には軽量なチタンを採用。ケースは20気圧防水仕様の堅牢設計となっています。ブレスレットには、プロの登山家から要望を受けて開発されたアジャスター機能を装備。エベレストなどの極めて気圧の低い高所で起こり得る腕周りの変化(膨張)に対応します。

 

回転ベゼルは、簡易方位計機能を構成する方位目盛りが刻まれたシリーズ伝統の意匠。GMT針も歴代モデルのDNAを受け継ぐデザインとなっています。

 

25周年記念モデルのケースバックにはシリアルナンバーを刻印

 

 

25年にわたって冒険家の要望を満たしてきたランドマスターシリーズですから、新しいメカニカルGMTモデルの信頼性も折り紙つき。そのハイスペックの恩恵は、たとえ過酷な環境に向かうことがなくても長期間のデイリーユースで十分に受けられるでしょう。

 

セイコー プロスペックス「ランドマスター メカニカルGMTモデル 」21万6000円/Ref.SBEJ001
自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径46.8mm、厚さ15.9mm。20気圧防水

 

 

セイコー プロスペックス「ランドマスター メカニカルGMTモデル 25周年記念限定モデル」21万6000円/Ref.SBEJ003
自動巻き。チタンケース&ブレスレット。直径46.8mm、厚さ15.9mm。20気圧防水。世界限定500本

 

 

 

 

トヨタ「オーリス」後継モデルのテスト車両を動画で初キャッチ!

トヨタのCセグメントハッチバック「オーリス」の後継モデルが摂氏マイナス20度のスカンジナビアで捉えられた。

 

 

 

アイスバーンをしっかりと走る様子がビデオに納められたが、リアウィンドーを寝かせたスポーティなスタイリングが確認できるほか、夕暮れ時の撮影とあって、3眼フルLEDヘッドライトやテールライトの新グラフィックの一部を確認することもできる。

 

 

次期型では、トヨタの次世代プラットフォーム「TNGA」(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)採用で、軽量化と居住空間の向上が図られたとのこと。また、パワートレインは、「C-HR」と共有する1.2リッター直4ターボエンジン、1.8リッター直4+モーターのハイブリッドが予想されている。

 

 

そして気になる高性能バージョンが、「GT」モデルなのか、「GR」ブランドとなるのかは不明だが、最高出力260psを発揮するモデルが登場するという噂も出ている。

 

 

 

新たな女子のカリスマ!? 人気急上昇中のJK・久間田琳加の脚が細美しい!

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、モデルで女優の久間田琳加。

 

専属モデルから女優も務める久間田琳加こと通称“りんくま”

出典画像:久間田琳加オフィシャルブログより出典画像:久間田琳加オフィシャルブログより

 

第16回「nicola」専属モデルオーディションのグランプリを受賞し、2017年3月まで「nicola」専属モデルとして活躍した久間田。「nicola」の表紙に11回出演するなど、モデルとしていかんなく実力を発揮した久間田は、2017年8月から雑誌「Seventeen」の専属モデルを務めることに。


さらに久間田は女子高生向けWEBマガジン「EMMARY」の編集長も兼任。フランス語で「可愛らしい」を意味するaimable(エマーブル)をヒントに、“イマドキでカワイイ女の子の名前”をイメージして名付けられた「EMMARY」で、久間田はJKライターズとともに“EMMARYな女の子”になるための情報を発信している。久間田の投稿記事から最近のトレンドを知る女子も多くいるという。

 

なかでも膝上20cmの超ミニスカートを履く着こなしは“りんか丈”とまで呼ばれ、久間田の代表的なファッションの1つ。SNSで“りんか丈”をした自身の画像を投稿すると、ファンからは「りんか丈だー! 好きー!」「りんか丈最高すぎ」「足細すぎ! 美しい!」「足ほっそ! 羨ましすぎるぞー!」「どうしたら足細くなれるのー?」「スタイル良すぎて羨ましい」と絶賛コメントが続出するほど。

#Seventeen 🦋 #セブンティーン #ST

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また久間田は、モデルだけでなく多方面で活躍を始めている。2017年10月公開の映画「ミックス。」では、女優業に挑戦して事務所の先輩である新垣結衣と共演。さらに「ワイドナショー」に出演してバラエティ番組でも存在感を発揮した。

 

2月23日に17歳の誕生日を迎え、その2日後に自身初となる生誕祭を渋谷ヒカリエ・ヒカリエホールで開催予定。同世代の中学生・高校生が参加しやすいように、2月25日(日)をイベント日に指定したという。


女子たちの新たなカリスマ的存在として支持を集める久間田。16歳の彼女が秘めた可能性には計り知れないものがある。

 

プロフィール
名前:久間田琳加(クマダリンカ)
生年月日:2001年2月23日
出身地:東京都
身長:163cm
3サイズ:Bust:76cm/Waist:58cm/Hip:77cm
趣味:ショッピング、オシャレ
特技・資格:クラシックバレエ、体操、バランス

群馬のガチ天使降臨! 広瀬すずも認めた美女モデル・加藤ナナをチェック

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の芸能人を紹介! 今回紹介するのは、モデルの加藤ナナ。

 

 

美少女マニア・広瀬すずがイチ押しのハーフモデル!

出典画像:エー・プラス公式サイトより出典画像:エー・プラス公式サイトより

 

今話題の美女モデル・加藤ナナは、1月10日放送の「今夜くらべてみました」で広瀬すずがベタ褒めしたことにより注目度が上昇。美少女を発掘することが趣味の広瀬は、ネット上での“美少女パトロール”に情熱を注ぐ。そんな広瀬は加藤のことを、「ただただ可愛い」「横顔がお人形さん」「ナチュラルメイクでも可愛いのが癒される…」と大絶賛。番組で自分が紹介されていることを知った加藤は驚いた様子で、「びっくり&うれしすぎ」「光栄です…!」と自身の気持ちをツイートした。


オランダと日本のハーフである加藤は普通の高校生活を送っていたが、人形のように整った顔立ちがSNS上で発見されスカウトを受ける。さらに事務所に所属してからわずか半年で、雑誌「Ray」の専属モデルに抜擢されるという快挙を成し遂げた。「群馬のガチ天使」と称される加藤のインスタグラムのフォロワー数は、1月29日時点で22万人を突破。SNSから発見されただけあって、加藤はTwitterやインスタグラムをマメに更新しているよう。「#かとうごはん」というタグを付けて手作り料理をアップしたり、美容やダイエットに関する相談に乗るファンサービスも行っている。


しかし、特に反響が大きいのは他の芸能人とのツーショット写真。去年の9月には同郷の乃木坂46・白石麻衣と映ったムービーが投稿され、ファンは大喜び。「2人とも天使過ぎて直視できない」「群馬コンビ可愛すぎる!」「群馬でこんな美女が生まれたなんて信じられない」と絶賛する声が続出した。他にも欅坂46・渡辺梨加や玉城ティナといった、錚々たる美女たちとの写真を公開。さらに、トレンディエンジェル・斎藤司とのツーショットという変化球をアップしてファンを驚かせたことも。


デビュー間もないころのインタビューで、多方面での活躍を目標に掲げた加藤。現在の活動は雑誌や広告への出演がメインだが、「モテコンリラックスマンスリー」というカラーコンタクトのイメージモデルもこなす。さらに1月14日放送の「全国一斉! 恋愛センター試験」には受験者として出演。目標に向かって活動の場を着々と広げている。

 

次世代を担う、ハーフ美女モデルの加藤を要チェックだ!

 

プロフィール
名前:加藤ナナ(カトウナナ)
生年月日:1998年4月15日
身長:160cm
足のサイズ:24cm
出身地:群馬県
趣味:お風呂に入ること
特技:料理

【大ブレイク間近の芸能人】レイクCMの美女・朝比奈彩が女優業に本格挑戦開始! 9頭身グラビアも大好評

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、モデルの朝比奈彩。

出典画像:朝比奈彩 インスタグラムより出典画像:朝比奈彩 インスタグラムより

 

レイクの美女が女優デビュー

出典画像:朝比奈彩 公式ブログより出典画像:朝比奈彩 公式ブログより

 

2014年に行われた「第3回DHCシンデレラアワード」でグランプリを受賞した朝比奈彩。決めてはその美脚だったそうで、足が非常に長い171cmの朝比奈は9頭身あるそう。デビュー後は女性ファッション誌「Ray」の専属モデルになるなど、次々と仕事を獲得していく。

 

水着グラビアもこなす朝比奈は、『FLASH』『週刊プレイボーイ』『サッカーゲームキング』『週刊ヤングマガジン』『月刊ヤングマガジン』『月刊サイゾー』『週刊アスキー』などで誌面を飾り、2016年10月には写真集『彩だらけ―朝比奈彩 ファースト写真集』を発売。

 

水着だけでなく下着姿も収めた同写真集は発売前から重版が決定するほど話題になり、購入者からは「体のラインが美しく出ていて良かったです」「とにかく可愛いの一言」「女性が見ても美しいと思う」と大好評を博した。

RIZIN。 選手の皆さんお疲れ様でした! . 最近オープニングがはじまっただけで まず胸がギュッ!となります!笑 「見たいけど見たくない」 今になってその気持ちがわかるように なってきました! 入場曲が流れて選手が入ってくる瞬間。 これからはじまるんだ。と実感させてくれます。 . . 10年前の「PRIDE」でも活躍していた選手、 それを見て影響を受けて格闘家になった若い選手。 色んな方々が今、交わって戦っています。 これって本当に凄い事ですよね!! . 私は2年前から格闘技に関わってきました! まだまだ知らない事も多いけど これからも近くで応援できたら嬉しいな♡ . 年末がますます楽しみだ♡ . . #RIZIN #rizin #格闘技 #総合格闘技 #涙 #感動

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そんな朝比奈が広く知られるようになったきっかけは「レイク」のCM。2016年から起用されると「レイクのCMの女の子可愛すぎるでしょ」「レイクのCMの子の名前が知りたい」「上地雄輔とシーソーやってるあの美女は誰!?」「レイクの子が可愛すぎて見入る」と話題になり、このあたりからバラエティ番組への出演も増えていくことに。

 

そして最近は女優業への挑戦もスタート。17年8月から配信が開始されたAmazonオリジナルドラマ「東京アリス」で女優デビューを果たすと、18年1月からはロバート・秋山竜次主演の注目ドラマ「やれたかも委員会」でメインキャストを務めることが決定した。

 

バラエティではクールな美貌から放たれる、島育ち特有の天然発言が好評を博しているが、ドラマでは一体どんな演技を見せていってくれるのだろうか。憧れの女優は北川景子らしいものの、女優を目指すと宣言しているわけではなく、目の前の仕事を精一杯やるとコメントするなど謙虚さも朝比奈のウリ。抜群のプロポーションと可愛さで、2018年はさらなる飛躍が期待できそうだ!

 

プロフィール
名前:朝比奈彩(アサヒナアヤ)
生年月日:1993年10月6日
出身地:兵庫県淡路島
身長:171cm
趣味:映画鑑賞、料理、ロードバイク、キックボクシング、ボルダリング、陸上
特技:陸上、走り幅跳び

「寿司1貫5000円」「誕生日に100万円」ケタ違いのセレブモデル・斉藤アリスの注目度急増!

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介!今回紹介するのは、モデルの斉藤アリス。

出典画像:ASIA PROMOTION公式サイトより出典画像:ASIA PROMOTION公式サイトより

 

ケタ違いのセレブ・斉藤アリスの私生活が面白すぎる!

出典画像:斉藤アリス Twitterより出典画像:斉藤アリス Twitterより

 

オーストリア人の父と日本人の母を持つハーフの斉藤だが、最近ケタ外れのセレブエピソードをテレビで多数披露して注目度があがっている。

 

斉藤の父は世界的に大ヒットしたおもちゃ「モーラー」の開発者。「モーラー」とは1970年代に日本でも発売された、ふさふさの蛇のようなおもちゃで、糸を巧みに引っ張ることでまるで本当に生きているかのように扱えるというロングセラー商品だ。

 

斉藤のセレブ生活は幼少期から始まっており、7人兄弟の4人目である斉藤だが、3歳の頃から10万円のオーダーメイドのコートを着用していたとのこと。小学生の頃にはもうDOLCE&GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)やBURBERRY(バーバリー)を着こなしていたらしく、さらに誕生日は「上限100万円で自由」という驚きのスケール。

 

そして中学の頃には100万円を先払いするエステに塾帰りに通っていたとも。高校生の時に大学受験のために上京した際は、ホテルのスイートルームに2週間滞在し、70万円を費やしたそうだ。

 

現在もセレブ生活は続いており、コーヒーが好きな斉藤は、イタリア・ミラノにコーヒーを飲むために出かけ、2~3時間ほど滞在して帰国したことが。


そして最近世間を騒がせたのは、11月7日放送の「踊る! さんま御殿!!」(日本テレビ系)出演時のこと。「理解できない関西女の言動」というトークテーマで番組が進むと、斉藤は時価のお寿司屋で一貫でるたびに「これなんぼ?」と聞く関西人について苦言。

 

「値段を聞いた後に『うわ高っ! 一貫5000円!?』みたいな」と、斉藤がそのときの様子を再現すると、スタジオでは“一貫5000円”というワードに驚きと悲鳴が。斉藤によると大トロがそれくらいしたらしいが、ネット上でも「セレブの世界ってスゲェな」「5000円の寿司ってどんな味するのかな? そんな寿司を一口でパクっといっちゃうの?」「お金持ちはやっぱり羨ましい……」と驚きの声があがっていた。

 

これからも庶民には想像もつかないセレブエピソードを披露してくれることに期待したい。

 

【プロフィール】

名前:斉藤アリス(サイトウアリス)

生年月日:1988年4月3日

出身地:ロンドン

身長:169cm

3サイズ:B80・W60・H88

靴のサイズ:25.5cm

血液型:B型

趣味:世界のカフェ巡り、オーガニック美容

特技:弁論、執筆

注目度が右肩上がり!モデルや食のプロが愛飲する「甘酒」ランキング

飲む点滴と呼ばれ、美容や健康のため日常的にとり入れている人が増えている甘酒。最近ではどの甘酒を買えばいいのか迷ってしまうほど豊富な種類が売られていたりしますよね。美容やヘルスケア分野のプロたちはどの甘酒を飲んでいるのでしょう? 「プロが選ぶFYTTEダイエット&ヘルス大賞2017」の結果から、プロがおすすめする甘酒TOP3をチェックしてみましょう!

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プロがおすすめする甘酒3アイテム

「プロが選ぶFYTTEダイエット&ヘルス大賞2017」は、全11部門のダイエットやヘルスケアに関するカテゴリごとに、愛用している、オススメの商品・サービスをFYTTEで記事の監修や、寄稿していただいている専門家、モデル、専門ライターおよびFYTTE編集部員など、総勢85名のプロへアンケート調査したランキング企画(*1)です。

 

今回は11部門の中から、腸活<甘酒>部門の上位3アイテムをご紹介します!

 

注目を集める甘酒界で、栄えある第1位に輝いたのは、

 

【第1位】有機玄米甘酒(ヤマト醤油味噌)

 

20171108_hayashi_FT_02↑栄養たっぷり!有機栽培の玄米と米麹を使用した「有機玄米甘酒」

 

一般的な酒蔵の清酒糀がつくる酵素は1種類なのに比べ、味噌屋の糀からつくられる酵素は100種類。酵素には老廃物を掃除したり、消化を助ける働きがあります。また、糀は消化・代謝を良くし、腸内環境を整えたり、玄米のたんぱく質を分解して必須アミノ酸やペプチドなど、美容成分をつくるのに優れています。酒粕・砂糖不使用、ノンアルコールの糀の甘酒は、ヘルシー志向な人にピッタリです!

 

愛飲しているプロたちは、「玄米甘酒のこっくりとした味わいが好きですが、丸ごといただく玄米だからこそ、無農薬(有機)でつくられたものを選びたいな、と。創業103年目とだけあって、麹の良さが、奥深く、まろやかな味を通じて伝わってきます! おいしく続けたい人にぜひおすすめです。朝ごはんの代わり、運動前後の栄養補給にも活用しています」(アスリートフード研究家 池田清子さん)

 

「飲む点滴とも言われるほど栄養たっぷりで、そのままはもちろん、豆乳で割ったり、ヨーグルトにかけたり、フルーツと和えたり…いろいろなとり方ができるので、飽きない」(モデル・ヨガインストラクター 中原歩さん)と、このように絶賛。甘酒選びに困っている人は、ぜひ一度お試しあれ!

有機玄米甘酒 300ml 134kcal(100gあたり) ¥680(税込)

 

 

そして第2位に選ばれたのは……

 

【第2位】ベジキッチン すっきり甘酒(シンシアガーデン)

20171108_hayashi_FT_03↑ころっとしたかわいらしい見た目の「ベジキッチン すっきり甘酒」

 

ベジキッチン すっきり甘酒は、甘酒を乳酸発酵した、すっきり味の麹発酵飲料。山梨県産の「梨北米」を使用し、南アルプス甲斐駒ケ岳から流れだす清流「尾白川」の天然水を使い、仕込んでいます。麹の甘味のみで仕上げた、後味さっぱりの植物性乳酸菌入りなのもうれしいですね。すっきりとした飲みごこちを求めている人におすすめ。

ベジキッチン すっきり甘酒 プレーン150g ¥278(税別)

 

 

続いて、第3位のアイテムはこちら!

 

【第3位】酒蔵仕込み 純米 糀甘酒(福光屋)

20171108_hayashi_FT_04↑栄養成分が豊富な、「酒蔵仕込み 純米 糀甘酒」

 

契約栽培米と酒蔵に湧き出る恵みの百年水だけで仕込んだ栄養満点の本格甘酒。ノンアルコールで、やさしい甘さが特長です。添加物(着色料・保存料)や砂糖、食塩は一切不使用。
温めても冷やしてもよいのはもちろん、袋ごと凍らせばシャーベット状の甘酒がたのしめるようです!

酒蔵仕込み 純米 糀甘酒 150g 70kcal(100g当たり)¥248(税込)

 

 

甘酒人気の今、スーパーの陳列棚にも数種類の甘酒が並ぶ光景もめずらしくはありません。何を選べばいいか迷った時には、プロたちおすすめの甘酒をぜひお試ししてみてはいかがでしょう!

 

 

 

(*1)[調査概要]
〇調査対象:FYTTEwebの記事監修を行う専門家、寄稿していただいている専門家、専門ライター、FYTTEで連載を持つタレント・モデル、FYTTE編集部員等、計85名
〇調査方法:上記の専門家にメールでアンケート用紙を送付、記入後メールで返信
〇調査期間:2017年6月25日~7月15日
〇調査内容:全11部門で「愛用している商品」を自由記述式で1位~3位までアンケート調査。回答の多かった順にランキングで発表。

 

 

文/FYTTE編集部