「モンキー」の復活が待ちきれない人のための基本情報おさらい

半世紀近く愛され続け、昨年8月にその歴史に一度幕を下ろした「ホンダ モンキー」。伝説の名機が、7月12日に125ccへとパワーアップを遂げて復活します。ここでは、そんな大注目のモデルを改めて紹介します。

 

遊び心のあるデザインはそのままで125ccにパワーアップして復活!

ホンダ

モンキー 125

39万9600円〜43万2000円

遊び心のあるデザインを踏襲しつつ、パワフルかつ扱いやすい125㏄エンジンを搭載したことで利便性と快適性がアップ。バネ下重量を軽減する倒立フロントフォークやディスクブレーキを採用し、安全性も確保されています。

SPEC●全長×全幅×全高:1710×755×1030㎜●車両重量:105㎏●パワーユニット:124㏄空冷4ストロークOHC単気筒エンジン●最高出力:9.4PS/7000rpm●最大トルク:1.1㎏-m/5250rpm●カタログ燃費:67.1㎞/ℓ

 

スタイルを踏襲しながら走行性能は革新的に進化

1967年に国内向け市販モデルが登場して以来、ホンダ・モンキーはクラシカルでキュートなフォルムと高い機動力で、若者を中心にヒット。原動機付き自転車の先駆けとして、約50年にわたって愛されてきました。昨年8月にその歴史に幕を下ろし、いまだ余韻も残るなか、125㏄にパワーアップしたモンキー 125が発表されました。

 

注目は、革新的に進化した走行性能。エンジンは空冷式の4ストローク単気筒に4速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、痛快な走りを楽しめます。また、電子制御により理想的な燃焼をアシストする技術を採用し、効率の良いエンジンのパフォーマンスを実現。さらに、上位モデルのブレーキシステムには、高精度な制動を実現するABSを装備しています。

 

↑パールネビュラレッドとバナナイエローの2色展開。125ccとなりましたがレトロポップなデザインはそのままです

 

一方で、車両はやや大型化したものの、元々の魅力であるクラシカルなデザインを踏襲。ヘッドライトやフューエルタンク、サイドカバー、シートなどに見られる「モンキーらしさ」は健在で、オールドファンも納得できる仕上がりです。

 

運転には小型二輪免許が必要となりましたが、原付のように時速30㎞の速度制限や二段階右折を必要としない点は、特に都市部において大きなメリット。また、自家用車を所有する人なら「ファミリーバイク特約」を使えば、125㏄以下のバイクは格安の保険料で済むことも購入への追い風となります。

■今回のモンキーはここが進化!

その1「ヘッドライト」

クラシックスタイルでも最新のLEDを採用

独立した小型のヘッドライトケースはクラシカルなスタイルですが、LEDはロー/ハイビームの切り替えに対応する最新のものを採用。視認性を確保しています。

 

その2「タイヤ&ホイール」

快適さとキビキビとした走りを両立

“モンキーらしい”12インチの極太タイヤを、Y字スポークデザインのアルミキャストホイールにセット。快適な乗り心地でリラックスしながらも、キビキビした走りを楽しめます。

 

その3「フューエルタンク」

定番の台形デザインは容量を確保

丸みを帯びたユニークな台形デザインは、1967年のZ50Mから続く定番スタイル。ウイングマークをあしらったエンブレムが特徴です。容量は5.6ℓで、カタログ上は約376㎞走行可能となっています。

 

その4「シート」

厚さと広さを確保して座り心地は快適

125㏄となりましたが乗車定員は1名のままとしてデザインをキープ。タックロールデザインで厚みのあるクッションは座り心地が良く、座面の広さも魅力です。

 

その5「サスペンション」

最新技術の採用で快適な走りを実現

スチール製モノバックボーンフレームを基本に、倒立式のフロントフォークとツインリアショックを採用。路面への優れた追従性を実現し、様々なシーンで快適な走りを楽しめます。

 

その6「ブレーキ」

安心感のある安定した制動フィール

フロント・リアともに油圧式のディスクブレーキ。上級モデルでは、フロントのみABS(アンチロック・ブレーキ・システム)を採用し、より安心感のある制動力を発揮できます。

 

その7「エンジン」

ストレスのない加速を実現する

125㏄となった空冷式4ストロークOHCエンジンは、単気筒ならではの広域に渡るトルクフルな出力特性で、ストレスのない加速を実現。痛快な走りと、経済性・環境性を両立します。

■知られザル、モンキーの進化の歴史

モンキーのルーツは、かつてホンダ系列の企業が運営していた遊園地・多摩テックの遊具にあります。60年近くにおよぶ進化の歴史をたどりました。

 

【1961年発売】子どもから人気を博した“始祖”

Z100

テーマパークの遊具として製造されたモンキーの“始祖”。5インチのタイヤをリジットフレームに搭載しています。子どもたちから絶大な人気を誇りました。

 

【1963年発売】道走行仕様は海外でヒット

CZ100

公道での走行に対応させたモデルチェンジ版。翌64年から行った海外への輸出販売が好評だったことから、国内向け仕様の開発が始まりました。

 

【1967年発売】国内向け初の市販モデル

Z50M

国内の公道向けとして登場した初代市販モデル。初めて「モンキー」と名付けられました。5インチタイヤにリジッドサスという構成で、エンジンは50㏄です。

 

【1969年発売】車体が大型化しパワーアップ

Z50A

ハンドルの折りたたみ機構を継続しつつ、車体を大型化。タイヤサイズも8インチに拡大され、エンジン最高出力は2.6PSへとパワーアップしました。

 

【1970年発売】フロントフォークが脱着可能に

Z50Z

Z50Aがベースのマイナーチェンジモデル。フロントフォークが脱着式となり、リアブレーキが右ペダルへと変更されました。マフラーはアップタイプに。

 

【1978年発売】約30年に渡るロングセラーに

Z50J-I

ティアドロップ型5ℓ燃料タンクを搭載。発売以降、約30年に渡ってロングセラーモデルとして活躍します。同時期に兄弟モデルのゴリラが登場しました。

 

【2009年発売】排出ガス規制に対応した最後の小猿

JBH-AB27

07年に施行された排出ガス規制に適合させるため、約30年ぶりにフルモデルチェンジを果たした最後の“小猿”。17年夏に惜しまれつつ生産終了しました。

おもちゃのレベルじゃない……最近のカプセルトイの「精巧さ」と「自由すぎる度」がわかる5つのアイテム

子どものころ、誰もが通るカプセルトイ収集。欲しいモノが手に入らず、お小遣いを使い果たした経験がある人も多いのではないでしょうか。そんなカプセルトイですが、最近は大人の審美眼に十二分に耐えうる高クオリティのモノが増えています。芸術作品を立体化したものや、思い出がよみがえる懐かしアイテムのミニチュアまで……思わず撮影してSNSにあげたくなる最新カプセルトイをピックアップ。プロカメラマンの一言解説撮影テクニックとともに紹介します。

 

【撮影した人】

カメラマン 篠田麦也さん

広告、雑誌など幅広いフィールドで活躍中。主宰するH.P.S.TokyoではInstagramも開設しています。

 

 

【その1】天才浮世絵師の作品を手のひらサイズで立体化「葛飾北斎浮世絵立体図」

海洋堂 

カプセルQミュージアム 葛飾北斎 浮世絵立体図録

全5種/1回400円

日本を代表する浮世絵師・葛飾北斎の作品をミニチュアフィギュアで完全再現。有名な「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」から晩年の名作「雪中虎図」まで、平面の世界である浮世絵を造形作家・村田明玄氏が見事な3Dフィギュアに仕上げました。

【撮影ポイント】立体感がわかる角度でダイナミックに!

「このシリーズの面白さは、2次元のはずの浮世絵をサイドから眺められること。少し振って陰影をつけ、立体ならではの迫力を出しました」(篠田さん)

 

【浮世絵立体図録は全5種類!】

その1.北斎自画像

 

その2.お岩さん

 

その3.河童

 

その4.神奈川沖浪裏

 

その5.雪中虎図

 

 

【その2】緻密な恐竜骨格を並べれば、机の上が恐竜博になる「恐竜全身骨格展示室」

海洋堂

カプセルQミュージアム 恐竜発掘記 恐竜全身骨格展示室

全10種/1回400円

恐竜博で見かける全身骨格を極小サイズでフィギュア化。動物造形の第一人者、松村しのぶ氏監修による人気恐竜の骨格は、小さいながらも迫力満点。代表的な恐竜5種を選出し、それぞれ「ナチュラルカラー」と「化石カラー」の2色をラインナップしました。

【撮影ポイント】恐竜の関係性が伝わる構図に!

「肉食のティラノサウルスと、草食のプロトケラトプスを使い、ストーリーが見える構図を意識しました。美しい造形なので様になりますね」(篠田さん)

 

恐竜全身骨格展示室はナチュラルカラーと化石カラーで全10種類】

その1.ティラノサウルス

 

その2.アロサウルス

 

その3.ディプロドクス

 

その4.プロトケラトプス

 

その5.ステゴサウルス

 

 

【その3】全長約50㎜の精密造形はバイク好きも納得の完成度の「モンキー・ゴリラコレクション」

アオシマ

1/24 モンキー・ゴリラコレクション

全5種/1回300円

すでに生産終了となったホンダの50ccバイク・モンキー&ゴリラを模型メーカー・アオシマが1/24スケールでミニチュア化。年式ごとのモデルやヨシムラマフラーを装着したカスタム仕様など、どれもバイクファン納得の出来栄えです。●本商品は、本田技研工業のライセンスプロダクトです ●マフラー監修:ヨシムラジャパン

【撮影ポイント】ディテールもしっかり見せる!

「テーマは『夜の街で連れとツーリング』です(笑)。細部まで作り込まれているので、テーマを決めつつもそのリアルさが伝わるように寄りで撮りました」(篠田さん)

 

モンキー・ゴリラコレクションは全5種類!】

その1.ゴリラノーマルA

 

その2.ゴリラノーマルB

 

その3.モンキーカスタム

 

その4.モンキーノーマルA

 

その5.モンキーノーマルB

【その4】本体からソフト、周辺機器までミニチュアで再現した「Nintendo HISTORY COLLECTION

タカラトミーアーツ

Nintendo HISTORY COLLECTION

スーパーファミコン編

全5種/1回400円

大ヒットゲーム機・スーパーファミコンが超極小サイズに。付属のカセットやコントローラーは本体に接続可能です。データ放送受信端末のサテラビューや、赤外線ワイヤレス式コントローラーのスーパースコープなど周辺機器もリアルに再現しています。

【撮影ポイント】サイズ感でその精巧さを伝える!

「カセットのタイトルやACアダプタなど、細部までこだわったパーツが素晴らしい! このクオリティの高さを手のサイズとの対比で表現しました」(篠田さん)

 

Nintendo HISTORY COLLECTIONは全5種類】

その1.サテラビュー

※スーパーファミコン本体とコントローラーは商品内容に含まれません

 

その2.スーパーファミコン&スーパーゲームボーイ

 

その3.スーパーファミコン&スーパーゲームボーイ2

 

その4.スーパーファミコン

 

その5.スーパースコープ&マリオペイント

 

【その5】甲子園を賑わせた伝説のバットの新旧モデルがミニチュア化「金属バット ZETT パワー伝説

SO-TA

硬式野球用 金属バット ZETT

パワー伝説

全6種/1回300円

徳島池田高校の「やまびこ打線」や、大阪PL学園の桑田真澄・清原和博の「KKコンビ」も使用していた金属バット・ZETT パワー。1976年発売モデルから最新の2010年以降モデルまでをミニチュア化しています。立てて飾れるバットスタンド付き。

【撮影ポイント】引きで撮って空間を生かす!

「『部活終わり』をイメージしました。バットが細長いので距離の取り方がやや難しいのですが、空間が感じられるよう引き目に撮っています」(篠田さん)

 

その1.BAT1834

 

その2.BAT-1514

 

その3.BAT-1516

 

その4.BT-8716-AL

 

その5.BT-8000-AL

 

その6.BT-9000-AL

 

 

【おまけ】少年時代にハマった!大ヒット商品最新版が続々登場中

80年代に爆発的なヒットを記録したタマゴラス&キンケシが、パワーアップして現代に復活! あの頃欲しくてたまらなかった憧れの玩具。いまこそ大人買いのチャンスです。

 

自販機からカプセルなしのタマゴ状態で出てくる!

バンダイ

ガシャポン

タマゴラス(写真は「ティラノ」)

1回300円

84年に登場し、累計1000万個以上を販売した変形玩具が、ガシャポンシリーズで現代によみがえります。タマゴから恐竜や動物に完全変形。当時よりギミックもパワーアップ!

 

 

ヒョウ

 

キリン

 

パンダ

 

 

全種新規造形の第5弾!マニア垂涎のワザケシが登場

バンダイ

キンケシ05(写真は「マッスル・スパーク」)

1回200円

キンケシ(キン肉マン消しゴム)が新規造形で復活。ワザケシ「マッスル・スパーク」など6種類×3色、さらにブロッケンJr.とアシュラマンはカラーリングバージョンも!

 

キン肉マン&テリーマン

 

ブロッケンJr.

 

ゴールドマン

 

サンシャイン(呪いのローラー)

 

アシュラマン

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