聴覚特性に合わせて音質バランスを最適化するワイヤレスヘッドホン

ヤマハミュージックジャパンは、Zildjian(ジルジャン)のワイヤレスヘッドホン「ALCHEM-E Perfect Tune Headphones」を、2024年12月25日(水)に発売します。カラーはブラック、ミッドナイト、サンドストームの3色。実売価格は8万8000円(税込)。

「ALCHEM-E Perfect Tune Headphones」

 

記事のポイント

シンバルのメーカーとして有名なジルジャン初のワイヤレスヘッドホンだけに、聴覚特性に合わせたチューニング機能や、音楽を聴きながらそれに合わせて楽器をプレイできるアクティブノイズキャンセリング機能など、楽器演奏者の視点に立って作られたヘッドホンという印象。演奏中でも操作しやすそうな大きめのコントロール・ノブがデザイン面でもアクセントになっています。

 

ジルジャンは、1623年の創業以来、世界をリードするシンバル、ドラムスティック、パーカッションマレットのメーカーです。今回発売される「ALCHEM-E Perfect Tune Headphones」は、ジルジャンの長年のシンバル製造における実績をもとに開発された、ブランド初のリスニング用ワイヤレスヘッドホンです。

 

専用スマートフォンアプリ「Zildjian」と連携することにより得られた聴覚特性の測定結果をもとに、すべての音がクリアに聞こえるよう左右それぞれの音質のバランスを調整する「Perfect Tune technology」を搭載。パーソナライズされたサウンドで楽曲の細かなニュアンスまでクリアに聴きとることができます。調整したバランスはヘッドホン本体に記録され、どのデバイスで音楽を聴いても適用されます。バランスはアプリで簡単にオン/オフを切り替え可能。

 

また、2段階のアクティブ・ノイズ・キャンセリング機能を搭載し、例えば街の喧噪の中での音楽鑑賞や好きな音楽を聴きながらの楽器演奏など、シーンや用途に合わせたモードを選択可能です。

 

クリアな通話を可能にする「高AOP MEMS」マイクロホンを搭載し、鮮明かつ自然な音声で通話やオンライン会議での会話ができます。

 

頭部にしっかりフィットするヘッドバンドと、スピーカー部が適切な位置にホールドするように設計されたイヤーパッドにより、締め付け感なく快適さを保ちながら、アクティブなシーンでも安定した装着感を実現します。また、イヤーパッドとヘッドボンドパッドは交換可能で、いつまでも快適に使用できます。

 

ハウジング部のコントロール・ノブを操作することで、音量調整やトラックの切り替えがスムーズに行えます。バッテリー駆動時間は最大45時間(ANCオン時)。

 

ヤマハミュージックジャパン
「ALCHEM-E Perfect Tune Headphones」
2024年12月25日発売
実売価格:8万8000円(税込)

立体音響を手軽に実現! プロが厳選したサウンドバー2選

テレビの音だけでは物足りない、とセカンドシステム導入を考えているならサウンドバーがおすすめだ。本記事では、液晶や有機ELなど手持ちのテレビの音声を手軽にグレードアップできるサウンドバーからプロが厳選した2機種をピックアップ。テレビと連携できるアクティブスピーカーの情報もお見逃しなく!

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が解説します

オーディオライター 野村ケンジさん
ハイエンドシステムから、ヘッドホン・イヤホンまで幅広い知識を持つ。テレビやラジオなどでも活躍中。

 

バースピーカーのみで3.1ch構成を実現

ソニー
HT-S2000
実売価格7万1500円

幅80cmのコンパクトなボディながら、3基のフロントスピーカーとデュアルサブウーファーを搭載。Dolby AtmosやDTS:Xの立体音響規格に対応し、独自のサラウンド音場技術と合わせて、リアルなサラウンド音場を生成する。

 

SPEC●再生チャンネル:3.1ch●実用最大出力:250W●HDMI端子数:入力−/出力1●周波数帯域:非公表

 

↑新アプリ「Home Entertainment Connect」を採用。リモコンが近くにない場合でも、手元のスマホからすぐに機器の操作が行える

 

↑フルレンジ3基とバスレフウーファー2基を内蔵。センタースピーカーの搭載により、声の聴き取りやすさが向上した

 

野村‘s Check

セカンドシステムに最適なコンパクトさ

「高さ方向の立体音響を表現する『Vertical Surround Engine』技術により広がり感のあるサラウンド音声が楽しめます。コンパクトかつスマートなデザインもセカンドシステムにピッタリ!」

 

様々なエンターテインメントを最適な音場で楽しめる!

ヤマハ
SR-B40A
実売価格4万4200円

Dolby Atmosに対応し、TRUE SOUNDなど独自の音響技術と合わせて、放送番組から動画配信まで多彩なコンテンツを没入感の高い音場で楽しめる。ワイヤレスサブウーファーが付属しており、気軽に設置して迫力の重低音を体感できる。

 

SPEC●再生チャンネル:17.1ch●実用最大出力:200W●HDMI端子数:入力−/出力1●周波数帯域:33Hz〜22kHz

 

↑Dolby Atmosに対応。独自のTRUE SOUNDと相まって、没入感が高く自然で作品の持つ空気感を表した音場を再現する

 

↑eARC/CEC対応のHDMIを装備。ケーブル1本でテレビと接続でき、非圧縮の7.1ch音声信号やHDオーディオも伝送できる

 

野村‘s Check

映画や音楽が手軽に“いい音”に!

「独自のバーチャルサラウンド技術よる、広がり感のある空間表現が見事。音楽向け “ステレオモード” の完成度も高く、映画も音楽も楽しめます。テレビの音を少しいい音にしたい人にオススメ」

 

コレもチェック!

ELAC
Debut ConneX DCB-41
実売価格8万8740円

ドイツ・ELAC社のアクティブスピーカー。Bluetooth接続に加え、ARC対応のHDMI端子も備えており、テレビと連携もできる。フォノ・アンプを搭載したRCA入力を備え、MMカートリッジのターンテーブルをダイレクトに接続可能。

 

 

SPEC●再生チャンネル:2ch●実用最大出力:100W●HDMI端子数:入力1/出力−●周波数帯域:50Hz〜25kHz

 

↑入力はHDMI(ARC対応)、USB-B(最大96kHz/24bit対応)、光デジタル、Bluetooth(aptX対応)、アナログRCA(LINE/Phono切替)

 

野村‘s Check

テレビとオーディオをまとめるのに便利

「HDMI端子を搭載しているので、テレビのスピーカーとしても使用可能。サラウンド再生はできませんが、テレビとオーディオをひとつのシステムにまとめられる便利な製品です」

テレビの音が物足りない…だったら、JBLのサウンドバーはどう?

薄型テレビの音はひと昔前に比べて良くなっているものの、まだ物足りなさを感じる製品も多い。そこで本記事では、液晶や有機ELなど手持ちのテレビの音声を手軽にグレードアップできるJBLのサウンドバー2機種をピックアップ。

※こちらは「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が解説します

オーディオライター 野村ケンジさん
ハイエンドシステムから、ヘッドホン・イヤホンまで幅広い知識を持つ。テレビやラジオなどでも活躍中。

 

テレビの内蔵スピーカーに満足できなければコレを!

サウンドバーとは、コンパクトなバー型スピーカーのこと。設置が簡単で、手軽に迫力あるサウンド再生が楽しめる。テレビの内蔵スピーカーに物足りなさを感じている人に最適なテレビオプションだ。現在、本体のみの「ワンボディ」と、本体とサブウーファーで構成される「2ユニット」が主流で、前者は手軽さ、後者は迫力の重低音を求める人向き。上位モデルのなかにはJBL「BAR 1000」のように、リアスピーカー付属モデルもあり、より奥行き感のあるサラウンドを満喫したい人にオススメだ。

 

JBLのシアターサウンドを自宅で手軽に満喫できる!

JBL
BAR 500
実売価格7万1500円

7基のスピーカーを搭載したサウンドバー本体と、大口径のサブウーファー1基からなる5.1chシステム。独自の「Multi Beam」技術とDolby Atmosのハイブリッド方式により、手軽にリビングで本格的な立体音響を再現できる。

 

SPEC●再生チャンネル:5.1ch●実用最大出力:590W●HDMI端子数:入力1/出力1●周波数帯域:35Hz〜20kHz

 

↑サブウーファーには上位モデル「BAR 1000」と同じ出力数の大口径ユニットを搭載。身体に響く深い重低音を創出する

 

↑AirPlay 2、Alexa MRM、Chromecast built-inに対応。300以上のオンライン音楽ストリーミングサービスにアクセス可能だ

 

↑2Way構成のセンター左右用スピーカー5基に加え、両端にサラウンド用ビームフォーミングスピーカー2基を搭載する

 

野村‘s Check

空間オーディオのリアルな音場が楽しめる

「独自のMultiBeamによるリアルサラウンドに加え、バーチャルハイトスピーカー内蔵によってDolby Atmosにも対応。手軽に空間オーディオが楽しめるので、セカンドシステムにピッタリです」

 

無線リアスピーカー搭載のリアル7.1.4chシステム

JBL
BAR 1000
実売価格10万8170円

こちらは、Bar 500のハイエンドモデル。Dolby AtmosやDTS:Xに完全対応する7.1.4chサラウンドシステム。サウンドバーとワイヤレス・サブウーファー加え、充電式ワイヤレス・リアスピーカーを備え、最高峰の没入感とかつてない臨場感を体感できる。

SPEC●再生チャンネル:7.1.4ch●実用最大出力:880W●HDMI端子数:入力1/出力3●周波数帯域:33Hz〜20kHz

 

↑無線リアスピーカーと「MultiBeam」技術と採用。Dolby AtmosとDTS:Xの7.1.4chの立体音響を再現する

識者イチオシ! コスパ最高の完全ワイヤレスイヤホン5選

ケーブルのない快適さや利便性がウケて、いまやイヤホン市場を牽引。低価格ながら機能性・デザイン性に優れた5アイテムを厳選!

※こちらは「GetNavi」2023年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

見た目の愛らしさに反して音は本格オーディオ級

ag
COTSUBU

実売価格:6980円

シリーズ最小・最軽量+キュートなルックスながら、finalが監修し音質を強化。フタを開けるとペアリングが始まる「オートペアリング機能」や、片側をケースに戻すと自動で切り替わる「片耳モード」などを搭載する。

SPEC●タイプ:カナル型●対応コーデック:SBC、AAC、aptX●使用可能時間:最大約5時間(イヤホン)、最大約20時間(ケース併用時)●質量:約3.5g(イヤホン片耳)、約32.4g(充電ケース)

 

↑ポップなパステルカラーを中心に、全7色をラインナップ。表面は皮脂や指紋などの汚れが付きにくく細かな凹凸を感じられる「粉雪塗装」が施されている

 

【ここが価格以上!】

「NC機能非搭載ですが、小さくて、軽くて、安くて、カワイイ! そんなTWSを探している人に絶対オススメ。3.5gとかなり軽いので、長時間着けていても疲れません。柔らかい色味の全7色展開。色で悩むのも楽しいです」(「GetNavi」AV担当・松山葉南)

 

3基のドライバーを贅沢に使いワンランク上のサウンドを実現

SOUNDPEATS
Opera 05

直販価格:1万3999円

バランスド・アーマチュア(BA型)2基、ダイナミック型1基を搭載したハイブリッド構成を採用。豊かな音の表情を感じ取れるきめ細かいサウンドを実現した。LDACコーデックに対応し、ハイレゾ音源の臨場感を存分に体感可能。

SPEC●ドライバー:BA型×2、φ12mmダイナミック型●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●使用可能時間:最大約9時間(イヤホン)、最大約33時間(ケース併用時)●質量:約7.2g(イヤホン片耳)、約58.6g(充電ケース)

 

↑S/M/L、3サイズのイヤピースと、USB Type-C/USB Type-Aケーブルが付属。充電ケースは、汎用性の高いUSB Type-Cポートを装備する

 

【ここが価格以上!】

「楕円形ノズルを採用し、耳側の形状に工夫を凝らすことで高いフィット感を実現。ハイブリッドドライバー構成やLDACコーデックへの対応などにより、精細なディテール表現と迫力を併せ持つサウンドも魅力です」(AVライター・野村ケンジさん)

 

TRUE SOUNDの世界を手軽に体験できる

ヤマハ
TW-E3C

実売価格:7090円

独自の音響設計「TRUE SOUND」により、アーティストの思いや表現を余すことなく再生。ドライバーユニットとノズルを音導管の同軸上に配置することで音をダイレクトに鼓膜に届け、正確な音色と抜けの良い中高域再生を実現する。

SPEC●ドライバー:φ6mmダイナミック型●対応コーデック:SBC、AAC、aptX●使用可能時間:最大約9時間(イヤホン)、最大約24時間(ケース併用時)●質量:約5.0g(イヤホン片耳)、約30g(充電ケース)

 

↑スマホアプリ「Headphone Control」を用意。5種類のプリセットEQを搭載し、最適な音質を選んだり、自由に音質を調整したりできる

 

【ここが価格以上!】

「マルチポイント対応で2台のデバイスをペアリング切り替えなしで使えます。ヤマハらしい原音重視の高音質オーディオが約7000円で手に入るのはおトク。イコライザー調整も可能で自分の好きな音に変更もできます」(「GetNavi」AV担当・松山葉南)

 

“ながら聴き”に最適なオープン型超小型イヤホン

GLIDiC
mameBuds

実売価格:9250円

“ながら聴き”にぴったりな豆粒大のTWS。耳を完全に塞がないオープン型なので、耳への負担が少なく、着けたまま外音といっしょに音楽が聴ける。耳から外れにくい形状なので、寝転びながらのリスニングもOKだ。

SPEC●ドライバー:φ10mmダイナミック型●対応コーデック:SBC、AAC●使用可能時間:最大約6.5時間(イヤホン)、最大約13時間(ケース併用時)●質量:約3.5g(イヤホン片耳)、約24.5g(イヤホン含む充電ケース)

 

↑イヤホンの着せ替えが楽しめる3色の「カラージャケット」が付属。好みや気分によってイヤホンのカラーを替えることができる

 

【ここが価格以上!】

「イヤホン全体がシリコンジャケットで覆われ肌触りが柔らか。装着性で好みの分かれるインナーイヤー型ながら、シリコンジャケットによってなかなかのフィット感が得られます。新コンセプトながら、お手ごろ価格に拍手」(AVライター・野村ケンジさん)

 

シリーズ最小・最軽量で小さな耳でも装着感良好

JBL
WAVE BUDS

実売価格:6230円

性能はそのままに、内部構造の見直しなどによりイヤホン本体のサイズを前モデルより約20%ダウンサイジング。小さな耳でも圧迫感無く装着できる。楕円形のサウンドチューブを採用することで、高い遮音性と装着感を実現した。

SPEC●ドライバー:φ8mmダイナミック型●対応コーデック:SBC、AAC●使用可能時間:最大約8時間(イヤホン)、最大約24時間(ケース併用時)●質量:約4.5g(イヤホン片耳)、約34g(充電ケース単体)

 

↑充電ケースは、使用する際にフタを開ける手間がなく、イヤホンを取り出しやすいフタ無しタイプだ。ケースの防水性能はIPX2

【ここが価格以上!】

「フタのないケースのデザインが斬新。シリーズ最小・最軽量かつ最大24時間再生可能なので、長時間使用する人や耳の小さい人にオススメです。低音に厚みがあるJBLの迫力サウンドをこの価格で楽しめるのはうれしい!」(「GetNavi」AV担当・松山葉南)

 

※使用可能時間はすべてANCオフ時のもの

20万円以下で高コスパ! 電アシ元祖ヤマハの「PAS Brace」は気軽に使える「フツウさ」が武器

ママチャリでは味気ないけれど、e-MTBはハードルが高い。そんな人におすすめしたいのが取り回しの良いe-クロスバイクだ。本記事では、自転車ライターの並木政孝さんが厳選したe-クロスバイクモデルのなかから、電動アシスト自転車の元祖、ヤマハの「PAS Brace」を紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

自転車ライター 並木政孝さん
輸入車、女性ブランド、眼鏡、時計雑誌の編集長経験を持つフリーライター。釣りやアウトドア、自転車にも精通する生粋の道楽者だ。

 

アンダー20万円で買えるベストパートナー

ヤマハ
PAS Brace 19万3600円

電動アシスト自転車の元祖、ヤマハならではの信頼性とアンダー20万円で買える手軽さが魅力。巡航距離は最大91kmと少々控えめだが、通勤・通学から休日のサイクリングまで気軽に使えるコスパに優れたe-クロスバイクだ。

バッテリー容量:15.4Ah
一充電あたりの走行距離目安:強モード62km/スマートパワーモード68km/オートエコモードプラス91km
変速:内装8段
重量:23.0kg

 

↑確実な制動力を発揮するディスクブレーキをフロントに採用。アシストが効いた状態でも安全に止まることができて心強い

 

↑内装8段式を採用したギアを搭載し、軽快な走りが楽しめる。各シフト位置に合わせて最適な電動アシストを提供してくれる

 

↑モード表示、時計、消費カロリーを表示するスマートクロックスイッチ。バッテリー残量が20%を切るとブザーで警告してくれる

 

並木’s JUDGE

毎日気軽に使えるフツウさが武器

「巡航距離が短かめなのでマメな充電が必要ですが、気軽に使えるフツウさが魅力です。フロントショックの採用で段差への乗り上げも快適。女性にもオススメのモデルです」(並木さん)

リモートワークで使えるワイヤレスイヤホンは? プロが教えるシーン別おすすめモデル4選

リモートワークが日常化して、ビジネスにイヤホンは欠かせないアイテムとなった。求められるのは高い通話品質や、長時間使っても耳が疲れないデザインなど、人によってさまざまだと思う。本記事では、AVライターの野村ケンジさんが厳選した、高い通話品質や最新の音響技術を体験できるイヤホンなど、シーン別に注目の4モデルを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。

 

【シーン1】リモートワークで使いたい!

音も機能性もすべて完璧!耳にやさしい最先端モデル

ヤマハ
TW-E7B(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格2万950円

独自の高精度なNC機能や自然なマイク音声が魅力の同社最上位機。耳中を測定して最適な音に自動調整する「リスニングオプティマイザー」や、音量を下げても迫力あるサウンドが楽しめる「リスニングケア(アドバンスド)」など多彩な高機能を持つ。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 22時間 (NCオン時※1)
防水性能 IPX5
質量 約7.3g (※2)

 

↑米国Qualcomm社製のBluetoothチップを搭載。「TrueWireless Mir roring」に対応し、音切れの少ない安定した接続を実現する

 

プロの推しポイント!

聴覚保護により長く付き合える製品です

「なんといっても『リスニングケア(アドバンスド)』は重宝します。音量を下げても迫力を失わないため、リモートワークなど長時間の使用でも耳にやさしいサウンドを実現しています」(野村さん、以下同)

 

格別の通話品質を誇るハイコスパモデル

Jabra
Elite 4(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格1万4300円

ビジネス向けのヘッドセットなど、幅広くラインナップする同社の最新モデル。NC機能と良質なマイクを搭載しつつ、手ごろな価格を実現した。片耳モードや音声アシスタント対応などの機能も持ち合わせている。

ドライバー φ6mm
連続再生時間 最大 28時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX5
質量 約4.6g (※2)

↑片耳約4.6gとイヤホンが小型軽量な点が魅力。しかも、イヤホン本体で約7時間の連続再生できるスタミナ性能は頼もしい限りだ

 

プロの推しポイント!

ウエアラブルデバイスとしての機能性が光る一台

「安定した接続性、良質なマイク音声など、ウエアラブルデバイスを手がける同社渾身の逸品。プレゼン時のメインスピーカーは厳しいですが、オンライン会議などでは十分に活躍します」

 

【シーン2】アプリで音質をアレンジしたい!

最新の音響技術を生かした次世代サウンドを体験

Final
ZE8000(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万6800円

超高級クラスからエントリーまで、幅広い価格帯のイヤホン・ヘッドホンをラインナップする同社の最上級モデル。最新の音響工学を活用し、卓越した高音質を実現した。装着感や操作性についても十分に配慮がなされ、独特のイヤホン形状を採用。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 15時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約7g (※2)

 

↑プロオーディオツールを参考にしたという専用アプリのイコライザー機能。効果がわかりやすく、音量調整もしやすいので積極的に使いたい

 

プロの推しポイント!

イコライザーを使って自分好みの音を作れる

「音質については別格といえるクオリティ。特に解像度感の高さや自然な音場表現によって、演奏がリアルに感じられます。音が好みに合えば、生涯最高のパートナーになるハズ」

 

【シーン3】先進の機能・装備を自慢したい!

充電ケースで操作できる画期的な次世代モデル

JBL
TOUR PRO 2(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万3000円

スピーカー製品で有名なJBLは、近年 TWSも人気。同社は、充電ケースにタッチパネルを配置し、スマホアプリを立ち上げずに操作可能な革新的な最新モデルをリリースした。進化したNC機能や優れた装着感が魅力だ。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 15時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX5
質量 約6.1g (※2)

 

↑ケースのタッチパネルで様々な操作が可能。NC操作や外音取り込みのオン/オフ、イコライザー設定なども行える

 

プロの推しポイント

TWS操作の概念を覆す画期的なモデルが登場

「装着感に優れた本体や同社らしい迫力のサウンドなど、あらゆる点において満足度の高い製品。一番のウリはディスプレイ付きのケースですが、近い将来、類似品も登場しそう!?」

 

※1 充電ケース使用
※2 イヤホン片耳

アップルの新HomePodなど、プロがいま気になるオーディオ製品はどれ?

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

手軽にマイホームシアターを体感できる3Dサウンドヘッドホン

ヤマハ
YH-L700A

実売価格6万6000円

<映画や音楽コンテンツを没入感の高い音で楽しめる>

サウンドバーよりも手軽にシアター体験ができるワイヤレスヘッドホン。2ch音源を立体音響に変換する「3D サウンドフィールド」や、7つの「サラウンドモード」といった独自の3次元音場再生機能を備え、あらゆるコンテンツを最適な3D音場で再現する。

 

【プロも注目】

映像に合わせた音場拡張効果を楽しめる『3D サウンドフィールド』を搭載。同社独自のノウハウが詰まったリアルなサラウンド感が堪能できます」(AVライター・野村ケンジさん)

↑「ヘッドトラッキング」機能を搭載。顔の向きと頭の動きを感知して音の鳴る位置を調整し、周囲で音が鳴っている感覚を生む

 

【ヒットアナリティクス】
ハイレベルなサラウンドに加え先進のインテリジェント機能が光る

サラウンド機能が最大の目玉だが、聴覚保護のリスニングケア(アドバンスド)やパーソナライズ可能なリスニングオプティマイザーなどインテリジェントな機能も魅力。ヘッドホンとしては高価だが、本格的なサラウンドシステムを揃えるよりは手ごろだ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:2

 

画期的なサウンドと進化した知能を兼備する新HomePod

Apple
HomePod(第2世代)

実売価格4万4800円

<安全で安心なスマートホーム体験を提供>

音声アシスタントSiriに対応したスマートスピーカー「HomePod」の新作。独自のオーディオテクノロジーにより、豊かで深みのある低音、自然な中音、クリアで繊細な高音を再生する。Siriとの連携機能も強化され、スマートホームのハブとしても活躍。

 

【プロも注目】

HomePod miniと同等の使い勝手でありながら、さらにウーファーによる重低音の体験が可能。Apple TV 4Kを介したTV連携も魅力です」(モバイルライター・井上 晃さん)

↑サウンドをリアルタイムで最適に調整。パワフルかつクリアな音響体験を提供してくれる

 

【ヒットアナリティクス】
価格を超えた特別な音が体感できる

本機のポテンシャルを最大限に発揮するなら、本体を2台と、対応世代のApple TV 4K、ARC/eARC対応の薄型テレビを揃えて特別なホームシアターを構築したい。本機を2台購入すると約9万円の出費となるが、映画館に迫るサウンドは十分な価値アリ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:4

 

 

無線で7.1.4chシステムが実現! 完全ワイヤレスサウンドバー

JBL
BAR 1000

実売価格14万3000円

<オーディオ知識がなくてもリアルサラウンドが完成>

最新の立体音響フォーマット「Dolby Atmos」や「DTS:X」に完全対応した、本格的な7.1.4chのサラウンドシステム。サウンドバーにワイヤレス・サブウーファー、充電式ワイヤレス・サラウンドスピーカーで立体音場を創出する。

 

【プロも注目】

完全ワイヤレスのリアスピーカーを装備し、ギミックではない自然なサラウンド感が得られます。本体に接続すると自動的に充電される仕組みも便利」(AV評論家・藤原陽祐さん)

↑「MultiBeam」テクノロジーを採用。サウンドバーながら、Dolby AtmosとDTS:Xを完全な立体音響として再現できる

 

【ヒットアナリティクス】
ホームシアターシステムに完全ワイヤレスの波が押し寄せる!?

JBL初の「完全ワイヤレス」のリアスピーカー採用モデル。「常設」から「使うときだけ置く」という発想の転換で、リアルな7.1.4chサラウンドが実現する。サウンドバーとしてはやや高価だが、オールインワンのシステムであることを考えればおトクだ。

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:3

 

 

消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”デジタルアイテム3選

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル」からセレクトし、トレンドのツボを解説。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!!

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】玄人はもうChromebookを選んでる!

スマホのような感覚でタブレットやPCとして使える

タブレット型に専用キーボードが接続できる2 in 1タイプが使いやすい!

【ノートPC】2021年3月発売

ASUS

Chromebook Detachable CM3

実売価格4万4240円

WindowsでもmacOSでもない「ChromeOS」を採用したハイコスパな2 in 1ノートPC。Androidスマホのような使用感で、ほとんどのデータとアプリをクラウド上で利用する。1920×1200ドットの10.5型液晶を装備し、わずか506gと軽量だ。

 

↑とっさのメモにも便利な高精度スタイラスペンが付属。収納すると急速充電され、15秒の充電で45分間使える

 

【トレンドのツボ】教育用PCの需要急増で売上は前年比10倍以上に

ChromeOSのシェアもChromebookの販売台数も驚異的に伸びている。ChromeOSのユーザー管理のしやすさとコスパの高さが、教育用PCとしてのニーズにマッチしているからだ。

 

【その2】吹き込めば楽器も心も震えます

本格的なサックス演奏が誰でも手軽に楽しめる

吐息に合わせて楽器が鳴動! 騒音を気にせず演奏できる

【デジタル楽器】2020年11月発売

ヤマハ

デジタルサックス YDS-150

実売価格 9万5700円

マウスピースに息を吹き込んで演奏するデジタルサックス。サクソフォン4種類56音色のほか、尺八やアイリッシュパイプなど全73音色に切り替えることが可能。デジタル技術により15段階で音量調節ができるため、近隣に迷惑をかけることもない。

 

↑専用アプリ「YDS Controller」。楽器を選び、それぞれの音色を調整したり(左)、運指をカスタマイズしたりする(右)ことが可能だ

 

【トレンドのツボ】売れすぎて8~10か月待ち! ランキングでも上位を獲得

初年度の売上は計画の3倍。予想以上の売り上げに生産(部品調達も含め)が間に合わず、現在8~10か月待ちの状態に。「おうち時間」増加での楽器需要も反映されていると考えられる。

 

【その3】充電のバトンを爆速アンカーに託せ

従来の約3分の1サイズで45Wのハイパワーを実現

スマホもタブレットもノートPCも急速充電

【USB急速充電器】2021年5月発売

Anker

Nano II 45W

実売価格3390円

電源コンセントからUSB Type-C端子で充電する充電器。ノートPCも充電できる45Wというパワーを持ちながら、サイズは同クラス機器の約35%ほど。Quick Chargeなどにも対応する独自技術PowerIQ 3.0(Gen2)を搭載する。

 

↑電源ICと回路設計を革新した独自技術「Anker GaN II」を採用。コンパクト化に加え、低発熱・電力変換効率の向上・低ノイズなどを実現した

 

【トレンドのツボ】発売からわずか1週間で売り切れが続出し入手困難に

5月の発売後1週間で約7000個を売り上げ、たちまち品切れに。ノートPCを持って移動する機会が増えたため、充電に対応する超小型充電器の需要が高まったのだ。

吹き込めば楽器も心も震える! 本格的な演奏が誰でも手軽に楽しめるデジタル楽器

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル」からセレクトし、トレンドのツボを解説。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!! 今回は「デジタルサックス YDS-150」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

吹き込めば楽器も心も震えます

本格的なサックス演奏が誰でも手軽に楽しめる

吐息に合わせて楽器が鳴動! 騒音を気にせず演奏できる

【デジタル楽器】2020年11月発売

ヤマハ

デジタルサックス YDS-150

実売価格 9万5700円

マウスピースに息を吹き込んで演奏するデジタルサックス。サクソフォン4種類56音色のほか、尺八やアイリッシュパイプなど全73音色に切り替えることが可能。デジタル技術により15段階で音量調節ができるため、近隣に迷惑をかけることもない。

 

↑専用アプリ「YDS Controller」。楽器を選び、それぞれの音色を調整したり(左)、運指をカスタマイズしたりする(右)ことが可能だ

 

【トレンドのツボ】 売れすぎて8~10か月待ち! ランキングでも上位を獲得

初年度の売上は計画の3倍。予想以上の売り上げに生産(部品調達も含め)が間に合わず、現在8~10か月待ちの状態に。「おうち時間」増加での楽器需要も反映されていると考えられる。

楽器のチカラでSDGsを推進! ヤマハが取り組む「器楽教育普及」と「認証木材調達」

新興国の子どもたちに器楽演奏の楽しさを届ける~ヤマハ株式会社

 

「Music can change the world.(音楽は世界を変えることができる)」とは、作曲家・ベートーベンの言葉です。これを体現しようとしているのが、総合楽器メーカーのヤマハ。お馴染みの「ヤマハ音楽教室」をはじめ、国内はもちろん、海外でも古くから音楽教育プログラムを展開してきましたが、2015年からは新興国を中心に「スクールプロジェクト」という活動を行っています。

 

楽器・教材の提供と指導者育成をワンセットに

「『スクールプロジェクト』とは、器楽教育を新興国の学校に導入するための活動です。音楽の授業が存在しない国や、音楽の授業で楽器の演奏を行わない国は珍しくありません。また、先生自身が楽器に触れた経験がなく、教えることが出来ない、というケースもあります。そうした国々に対して楽器演奏の楽しさを伝え、子どもたちの豊かな成長を支援するのが目的です」と話すのは、同プロジェクトを展開するAP営業統括部戦略推進グループ主事の清田章史さん。

↑AP営業統括部戦略推進グループのメンバー。左から清田章史さん、屏紗英子さん、爲澤浩史さん

 

具体的な内容としては、楽器と教材の提供、そして現地の学校の先生たちの養成など。現地政府や教育機関とも連携しながら、音楽授業や器楽クラブ活動の普及を行い、現地の公立校や私立校において、器楽教育の機会を提供することを目指しています。

 

教材の内容は国ごとにカスタマイズ

「2021年4月時点で活動を展開しているのは、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、ブラジル、UAEの6か国。そして今年、エジプトでも器楽を用いたトライアル授業が開始される予定になっています。用いられる楽器は、展開国の状況に合わせて提案していますが、最も多いのはリコーダーです。初の器楽教育という場面においては、楽器自体が安価である点と、運指と吹奏の要素を兼ね備えている点を、メリットと感じていただけるようです。リコーダー以外では、ポータブルキーボードやピアニカなども展開しています。

 

また、教材は当社が独自で開発した“Music Time”という教材を提供しています。“Music Time”は、楽器演奏の経験がない先生でも教えることができる点が特徴です。現地の需要に応じて民族音楽を取り入れるなど、内容をカスタマイズするなどの工夫も施しています。ちなみに学校の先生方への研修は、カリキュラムやフィロソフィーを理解した現地の講師を採用・契約して実施しています。これは、日本からの支援が無くても持続的に活動できる体制を構築するためです」(清田さん)

↑2021年3月現在の活動展開国

 

↑「スクールプロジェクト」の活動内容

 

非認知能力の育成にも期待

音楽の楽しさは誰もが認めるものでしょう。楽器に触れたことのない子どもたちが、初めて楽器を手にし、曲を演奏できないまでも、音を出して笑顔になる姿も容易に想像できます。豊かな心が育まれる点も期待できますが、実は器楽教育の効果はそれだけではありません。

 

「演奏できるようになるまで一緒に練習したり、クラスメイトと協力しあって一つの曲を仕上げたり、クラス発表会で緊張しながら披露したりと、学校での楽器演奏にはいろいろな場面があります。こうした経験は単に楽器の演奏スキルの向上を促すだけではなく、協調性が育まれたり、自尊心が芽生えたり、ルールを守る大切さを知ったりするなど、いわゆる非認知能力の育成にも繋がると考えています。楽器の演奏を体験することで、子どもたちが幸せを感じ、将来に希望を持てるようになってほしいという想いを込めて活動しています」(清田さん)

↑オリジナル教材「Music Time」。挿入曲はワールドワイドな童謡や、現地の子どもや大人にとっても馴染みのある伝統曲などが使われている

 

スクールプロジェクトは、先生や保護者からの評価も高いそうです。新興国は、実学主義になりがちと言われていますが、子どもたちが「楽しいと感じる授業」を提供できることも貴重なのかもしれません。

 

ベトナムでは学習指導要領に追加

実際に各国のスクールプロジェクトはどのように導入されているのでしょうか。インドやマレーシアでは、私立校やクラブ活動が中心ですが、ベトナムでは、学習指導要領に器楽教育が新たに追加され、2020年9月から日本の小学1年生にあたる子どもを対象に授業がスタートしたそうです。

 

「2016年頃、ベトナム教育訓練省にて器楽教育の必要論が出ました。その情報を受け、文部科学省やJETRO(日本貿易振興機構)の協力のもと、プレゼンテーションを行ったのです。その後、セミナーなどを経て徐々に器楽教育の意義が関係者に理解され、まず学校のクラブ活動として認められ、活動がベトナムのテレビで取り上げられるなど話題となりました。

 

ベトナムに限らず新興国では、音楽は富裕層の趣味というイメージが強いため、当初はそんなイメージを払拭させ、みんなで一緒に楽しもうという雰囲気を作るのに苦労しました。そうした活動もあり、現在ベトナムでは器楽教育が学習指導要領に加えられ、約2500校で器楽教育が行われています」(清田さん)

↑ベトナムでのリコーダークラブ風景

 

↑ハノイ(ベトナム)で開催されたリコーダー・フェスティバル

 

現地で授業風景を見学した、AP営業統括部戦略推進グループ主事の爲澤浩史さんは、こう話します。

 

「日本では当たり前のリコーダーが、ベトナムの子どもたちにとっては、見たことがない楽器なんです。初めて手に取り、『何これ?』と言いながらも、目をキラキラさせながら楽しそうだったのが印象的でした。子どもたちから直接、ありがとうと言われたこともありますし、『リコーダーの授業のおかげで学校が楽しくなった』と聞いたときは、嬉しかったです」

 

新しいカリキュラムの導入は、先生にとって負担が増えることは否めません。実際、当初は不満の声も聞かれたそうです。しかし、器楽教育の重要性と効果が理解され、今では先生からも感謝の声が聞かれるそうです。

 

サステナビリティ重点課題の特定

「スクールプロジェクト」としては、2022年3月末までに7か国3000校、累計100万人への導入を目標に掲げていて、同社の中期経営計画目標にも含まれています。

 

「経営目標として、従来は財務的な目標だけだったのですが、初めて非財務目標が掲げられました」とは、経営企画部サステナビリティ推進グループ・リーダーの阿部裕康さん。「当社らしいサステナビリティの領域で、社会への貢献度が高い活動を、将来の事業成長へのつながりも見据えて取り組んでいます」と話します。

↑経営企画部サステナビリティ推進グループ リーダー・阿部裕康さん

 

「サステナビリティについて、当社は1970年代からいわゆる環境管理、汚染の防止を発端に取り組んでいます。フィランソロピー(ボランティア)的な取り組みも行っていますが、基本的には事業を主体としています。バリューチェーンも含め事業全体において、環境や社会の持続可能性にマイナス影響を与えるものを特定し、まずはそれに対応する。一方でプラス影響についても積極的に創造していくというのが、基本的な考え方です」(阿部さん)

 

同社では、事業活動における環境や社会への影響、ステークホルダーの期待や社会要請に鑑みて「サステナビリティ重点課題」を設定していますが、まずは、社会的責任に関する国際規程であるISO26000、およびSDGsに照らして、バリューチェーンにおけるサステナビリティ課題を抽出。その課題をステークホルダー視点で吟味し……と、段階を踏んで重点課題を特定しているのです。

↑サステナビリティ重点課題の設定

 

「当社がひとりよがりで決めるのではなく、社会からのさまざまな要請、ステークホルダーの声、そして事業のうえでの重要性を考慮し決めています。“サステナビリティ重点課題”“基本的なサステナビリティ活動”“経営基盤”と三段階に分けていますが、“サステナビリティ重点課題”以外が重要でないというわけではなく、とくに重視をして、しっかり経営レベルで議論しながら、推進している状況です」(阿部さん)

 

重点課題と木材資源への取り組み

例えば「スクールプロジェクト」のほかに同社が進めている事例の1つが木材調達における活動です。楽器などの製造には多種多様の木材を使用しますが、木材の調達時に違法木材が紛れ込んでしまうリスクがあります。そうしたリスクへの対応のためにトレーサビリティや合法性の厳格な確認を進めるとともに、持続可能な森林から産出される認証木材の利用拡大を進めています。認証木材の採用率は2019年度の28%から、2020年度は48%まで飛躍的に向上。2021年度の目標50% に向けて順調に推移しています。

 

「タンザニアでは、木材資源の持続性向上に向けた活動を現地で行っています。クラリネットなど木管楽器に欠かせない“アフリカン・ブラックウッド”という、準絶滅危惧種に指定されている樹木を取り巻く課題への取り組みです。元々アフリカの中でも限られた地域にしか分布しない樹種である上、伐採した樹木のほとんどが楽器材として使われます。近年は、楽器に適した良質材が減少しており、過剰に伐採しさらに資源量が減少するという悪循環に陥っています。そこで当社では、専門家の力を借りながら、楽器に使える良質な木材を育成し、現地の人たちにとって持続性のあるビジネスとして確立できるよう活動しています」(阿部さん)

↑タンザニアでの森林調査の様子

 

違法木材(違法伐採)の問題は、新国立競技場の建設でもニュースになりました。同社のこの活動は、木材資源の管理、維持というだけでなく、森林伐採による酸性雨や温暖化など地球規模での課題にも向き合っていると言えます。

 

SDGsの目標4番、12番、15番を重視

最後に、SDGsの目標のなかで何番を重視しているかうかがいました。

 

「環境へのマイナス影響の懸念から、やはり木材資源への取り組みに関係する12番と15番、そして社会・音楽文化への貢献と事業へのつながりからスクールプロジェクトにリンクする4番があげられると思います。その他にも多くのテーマに取り組んでいますが、しっかりと議論を深めながら当社らしい、当社ならではのSDGsやサステナビリティへの取り組みを推進していきたいと考えています。短期的にはコストが上がることもあるかもしれませんが、そこは常にイノベーションをもって、社会・環境課題への対応を企業価値の源泉にできるように知恵をしぼっていきたいと思います」(阿部さん)

 

新モデル続々登場! 価格帯別「スポーツeバイク」“買い”3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スポーツeバイク。趣味性の高さと気軽に楽しめる走行性能で人気沸騰中のスポーツeバイクは、多くのメーカーから新モデルが続々と登場。楽しさと快適性、エコロジーを融合した新ジャンルの乗り物を手に入れない理由はない!

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スポーツeバイク、“買い”のポイント

・本格的なロードバイクを手掛けるメーカーのモデルが続々と登場

・デザイン性を重視したフレーム内蔵バッテリーモデルも狙い目

・十分なバッテリー容量で遠距離ツーリングも快適に楽しめる!

 

私たちが解説します!

GetNavi編集部 乗り物担当

上岡 篤

これまで数多くのe-bikeを紹介するにつれ、どうしても欲しくなり最近購入。坂道もスイスイで行動範囲が広がった。

自転車ライター

並木政孝さん

乗り物好きで自転車にも精通するフリーライター。週末はロードバイクやMTBで輪行するが自慢の貧脚は一向に進化せず。

 

どのモデルも性能は高レベル、デザイン重視で選ぶのも◎

環境に優しく健康にも良いパーソナル・モビリティビークルとして注目を集めているeバイク。

 

「最近は、クロスバイクのスタイルを持つスポーツモデルがトレンドの中心。各メーカーがデザインや性能を競い合い、驚くべき速さで進化しています」(並木)

 

価格帯も幅広いが、どんな点に注目して選べば良いだろうか。

 

「ドライブユニットやバッテリーの性能はすでに高いレベルにあるので、デザインを重視してみるのもポイントのひとつ。バッテリーを内蔵したモデルやダウンチューブにバッテリーを装着するモデルなど、スポーツバイクらしいデザインが増えています。そこそこ長く乗るモノですから、見た目も重視したいですね」(並木)

 

メーカーも試乗会などを積極的に開催している。足を運んで、スポーツeバイクの楽しさを肌で感じ、自分の相棒となる1台を選んでみることをオススメする。

 

【《松》クラス】予算額30万円以上

決してお手ごろな価格ではないが最新のテクノロジーを満載したモデルはガジェット好きの好奇心を満たしてくれるはず。先進の電動アシストでワンランク上の満足感を享受するべし!

 

【No.1】ダウンチューブに内蔵されたスマートなバッテリーが秀逸!

トレック

Powerfly 5

53万3500円

アメリカンブランドの雄、トレックのハイエンドe-MTB。コンパクトなボッシュ製ドライブシステムや、アルミフレームに内蔵された脱着式一体型バッテリーなど、最新のテクノロジーが満載だ。2021年モデルには待望のXSサイズを追加。

SPEC【M(29インチホイール)】●全長×全幅:1920×770mm ●適応身長:161〜175cm ●アシスト可能距離:ターボモード99km、EMTBモード124km、ツアーモード127km、エコモード175km

バッテリー容量 625Wh
最大アシスト距離 175km
変速 外装12段
重量 23.0kg

 

↑地形に合わせて変動する脚力に応じてアシスト量を制御する「EMTB」モードを搭載。急勾配や段差の乗り越えも安心だ

 

↑バッテリーの違和感をなくしたフレーム内蔵型を採用。力強さを与える太いダウンチューブを魅力に変えた秀逸デザインだ

 

<クロスレビュー!>

2.30という太めのタイヤで街乗りにも合いそうなMTB

「フロントにサスペンションを搭載した本格的なMTBですが、サイズM以上は2.30という太めのタイヤ。29インチのホイールと相まって乗り心地も良く、街乗りでも快適に乗れそうです」(上岡)

 

秘めた実力は想像を超えるお値段以上……トレック♪

「本格的なトレイルライドにも対応する実力派モデル。ダウンチューブに内蔵したバッテリーと75Nm(XSは85Nm)の最大トルクを発揮するBOSCH Performance Line CXが最大の魅力です」(並木)

 

【No.2】バッテリー切れの心配なくロングライドが楽しめる!

スペシャライズド

Turbo Vado SL 5.0

46万2000円

14.9kgという軽量さを武器に軽やかな走りを披露する人気モデル。また130kmの航続距離はロングライドを実現させ、ドリンクホルダーに収まるレンジエクステンダーを追加することで、さらに65kmの距離を伸ばすことができる。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1791×680×790mm ●適応身長:165〜175cm ●アシスト可能距離:エコモード約130km

バッテリー容量 320Wh
最大アシスト距離 約130km
変速 外装12段
重量 14.9kg

 

↑レンジエクステンションと呼ばれる予備バッテリーを搭載することで航続距離を伸ばすことができる。最長195kmのロングライドが可能だ

 

↑通常のMTBと同等の14.9kgという軽量さは大きな魅力。ステムに内蔵されたフロントサスペンション「Future Shock」も軽量化に貢献する

 

<クロスレビュー!>

14.9kgという軽さに驚き! 軽さが生む軽快さも魅力的

「スポーツeバイクながら約15kgという軽さに驚きで、持ち運びするのも苦になりません。何より車体の軽さがモーターのアシストを、効果的に高めてくれるので、軽快に走れます」(上岡)

 

スマホと連携させることでアシストレベルを自動調整

「スマホと連携したミッションコントロールを採用し、ルート設定に対して適切なアシストを自動調整してバッテリー残量を確保。故障時にはリモートで診断も受けられるのがスゴい!」(並木)

 

【No.3】最大ケイデンス値を向上させた最新のパワーユニットを搭載!

ジャイアント

FASTROAD E+

38万5000円

扱いやすいフラットバーハンドルを採用したロードモデル。軽量なアルミフレームに、ヤマハとの共同開発によるパワーユニット「シンクドライブ・スポーツ」をバージョンアップして搭載した。バッテリーをダウンチューブに内蔵することでスッキリとしたデザインを実現。

SPEC【M】●全長×全幅:1730×660mm ●適応身長:165〜180cm ●アシスト可能距離:スポーツモード89km、アクティブモード100km、ツアーモード137km、エコモード205km

バッテリー容量 13.8Ah
最大アシスト距離 205km
変速 外装10段
重量 19.4kg

 

↑ヤマハと共同開発したシンクドライブ・スポーツモーター。膨大なデータを検知するスピードセンサーを採用し、スムーズかつ緻密なアシストを実現

 

↑ステアリング剛性と軽量さを両立させたe-bike専用のアルミ製フロントフォークOVERDRIVE FORK。快適なライド感を支える要となる

 

<クロスレビュー!>

十分すぎるアシスト距離とキックスタンド標準装備は◎

「ECOモードで最長205km、標準的なTOURモードでも137kmという十分すぎるアシスト距離は魅力的。手軽に街なかで停めることができるキックスタンドが標準装備とはうれしい!」(上岡)

 

ハイケイデンスクライムに対応した新ユニットが魅力!

「最大出力は70Nmのままだが最大ケイデンス(※)値を110から140にバージョンアップしたパワーユニットを搭載。『弱虫ペダル』の小野田坂道クンばりのハイケイデンスクライムを楽しめます」(並木)

※:ケイデンスとは1分間あたりのペダルの回転数のことで、単位はrpm(回転数/分)。個人の漕ぎ方や道の傾斜によって理想のケイデンスは異なるので、自分がラクに漕げる回転数を見つけることが大切となる

 

【《竹》クラス】予算額20万円〜30万円

現実的な価格でありながらハイエンド機に迫る性能が大きな魅力。クロスバイクとして気軽にライドすることができ、アシストの力を借りてのサイクリングは行動範囲を大きく広げてくれる。

 

【No.1】信頼性に優れたシマノ製のドライブユニットを採用!

ミヤタサイクル

Cruise6180

29万5900円

36V/11.6Ahの大容量リチウムイオンバッテリーを採用し、エコモードで105kmのロングライドを実現。ドライブユニットには信頼性の高いシマノSTEPSのE6180を採用し、最大60Nm、250Wの高出力で快適なペダリングをサポートする。

SPEC【フレームサイズ49cm】●全長×全幅×全高:1760×645×1020mm ●適応身長:170〜190cm ●アシスト可能距離:ハイモード70km、ノーマルモード85km、エコモード105km

バッテリー容量 11.6Ah
最大アシスト距離 105km
変速 外装10段
重量 18.4kg(49サイズ)

 

↑シマノ製STEPSのミドルレンジに位置するE6180を搭載。パワフルさよりも軽量かつ軽快なライド感に貢献

 

↑シートステーに固定されたサークルロックを装備。気軽にロックできるのでちょっとした駐輪の際便利だ

 

<クロスレビュー!>

軽量なドライブユニットで漕ぎ心地の軽さを実感できる

「60Nmの高いトルクを生むドライブユニットは軽量で、漕ぎ心地の軽さを実感できます。スポーツeバイクのラクさにスピード感も欲しい人に、このスタイリッシュなモデルはオススメです」(上岡)

 

軽めのギアをクルクル回して気軽にサイクリングを楽しむ

「ケイデンスを高めにライドすることでアシストの恩恵をより強く感じられるセッティングは好感が持てます。油圧式ディスクブレーキが雨天時でも確実な制動力を発揮してくれるのも魅力的」(並木)

 

【No.2】後輪軸にモーターを内蔵した個性的なシステムが際立つ!

FUJI

MOTIVATOR

25万1900円

シティバイク然としたスマートさが魅力の一台。ボトムブラケットではなく後輪のハブ部分にアシストモーターを搭載することで、軽量かつフロントギア周辺をスッキリとデザインした。5段階でアシストモードを切り替えられる。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1730×560×556.3mm ●適応身長:170〜180cm ●アシスト可能距離:モード5 25km、モード3 37.5km、モード1 50km

バッテリー容量 5.0Ah
最大アシスト距離 50km
変速 外装9段
重量 16.5kg

 

<クロスレビュー!>

スポーツeバイクらしからぬスマートなデザインが魅力的

「ペダル部分ではなく後輪にモーターを搭載、そしてバッテリー内蔵型のフレームを採用。スマートなデザインはどこへ行くにも合いそう!」(上岡)

 

軽量さを武器にキビキビと走行できる注目の一台!

「Mサイズでも16.5kgという軽さを誇り、街なかでキビキビとした走りが楽しめます。ディスプレイに備えたUSBポートでスマホの充電も可能」(並木)

 

【No.3】ロードバイクの実力を備えた快速電動アシストクロス!

ヤマハ

YPJ-EC

28万6000円

ロードバイクを日常生活に合わせてフラットバーハンドル化した、人気の電動アシスト付きクロスバイク。ドライブユニットには欧州で好評を得た自社製のPW series SEを搭載し、長距離ツーリングやスポーツライドにも対応する。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1760×590×890〜1000mm ●適応身長:165cm以上 ●アシスト可能距離:ハイモード89km、スタンダードモード109km、エコモード148km、プラスエコモード222km

バッテリー容量 13.3Ah
最大アシスト距離 222km
変速 外装18段
重量 19.8kg(M)

 

<クロスレビュー!>

スタンダードモードでも100kmを誇るアシストは魅力

「スタンダードモードでも100kmを超えるアシストが可能で、ロングライドでも安心。充電の回数も減るので、デイリーユースにもぴったりです」(上岡)

 

電アシのパイオニアらしい高い実用性と信頼性が光る!

「ハイケイデンスに対応したアシストセッティングは秀逸。日常使いだけでなくロングライドでの使いやすさにもヤマハらしい真面目さが垣間見えます」(並木)

 

【《梅》クラス】予算額約20万円以下

20万円以下の予算はファーストeバイクとして狙い目のゾーンとなるが、その実力と信頼性はプライスレス。電動アシストモーターによる快適さは一度味わったら病み付きになるはずだ!

 

【No.1】1充電で最大130kmをアシストする実用性と快適性を持つ毎日の相棒

ブリヂストンサイクル

TB-1e

14万2780円

通勤通学用として人気急上昇中のモデル。シンプルなデザインと、最大130kmを走破する実力を誇る。アシストモーターをフロントホイールのハブに装備し、前輪を電動アシスト、後輪をマンパワーで駆動する両輪駆動仕様。

SPEC ●全長×全幅×全高:1850×575×985mm ●適応身長:151cm以上 ●アシスト可能距離:パワーモード54km、オートモード90km、エコモード130km

バッテリー容量 14.3Ah相当(※)
最大アシスト距離 130km
変速 外装7段
重量 22.3kg

※:一般的な25.2Vに合わせて算出した参考値

 

↑DUAL DRIVEと呼ばれる両輪駆動方式を採用。クルマの四輪駆動のように力強い走りを実現する

 

↑シンプルに仕上げたスマートワンタッチパネルで操作を行う。アシストモードは3モードから選べる

 

<クロスレビュー!>

独自の回生充電で伸びたアシスト距離が最大の魅力

「走行中でもバッテリーに充電できる回生充電により伸びたアシスト距離が最大の魅力。フルサイズの泥除け装備など、毎日の通勤にも使える一台。4色が揃うカラバリも魅力的です」(上岡)

 

ブリヂストンサイクルらしい個性を凝縮した実用モデル!

「両輪駆動、モーターブレーキなど独自の個性が満載。発進時にフロントが引っ張られるような独特のライド感は、上り坂や荷物積載時の漕ぎ出しの軽さにもつながります」(並木)

 

【No.2】近未来感が漂う意匠と秘められた性能に感動!

ベスピー

PSA1

20万3500円

グッドデザイン賞にも輝いた独特のフォルムが目を引くコンパクトな電動アシストモデル。軽量なアルミフレームを採用したミニベロタイプでありながらも、10.5Ahの高性能バッテリーの恩恵により最大90kmの走行が可能だ。

SPEC【M】●全長×全幅×全高:1540×595×1100mm ●適応身長:153cm以上 ●アシスト可能距離:パワーモード60km、ノーマルモード74 km、エコモード90 km

バッテリー容量 10.5Ah
最大アシスト距離 90km
変速 外装7段
重量 19.6kg

 

<クロスレビュー!>

直線的なフォルムが生むほかにない個性が魅力的

「直線的なフォルムが生む独特のスタイルが魅力ですが、そこにムダを感じさせないのもポイント。サイクルコンピューター機能も魅力的です」(上岡)

 

コンパクトなサイズは旅先での足としても活躍

「ミニベロタイプらしいコンパクトサイズが特徴。加えて車両重量は19.6kgなので、クルマに積んで旅先でのサイクリングを楽しめます」(並木)

 

【No.3】爽快感を手軽に味わえるエコなシティコミューター

パナソニック

ジェッター

16万5000円

2020年8月のモデルチェンジによりアルミ製のフレーム内部にワイヤーを通したスッキリデザインへと生まれ変わった人気モデル。ダウンチューブにバッテリーを積載することでスポーティな雰囲気を演出している。

SPEC【BE-ELHC339】●全長×全幅×全高:1855×590×975mm ●適応身長:144cm〜181cm ●アシスト可能距離:ハイモード約45km、オートモード約54km、エコモード約85km

バッテリー容量 12.0Ah
最大アシスト距離 約85km
変速 外装8段
重量 21.1kg

 

<クロスレビュー!>

新設計のバッテリー搭載でよりスポーティなスタイルに

「ダウンチューブに取り付けるバッテリーの採用でスポーティなモデルに進化。幅172mmのワイドサドルで疲れにくく、長距離もラクに走れます」(上岡)

 

何気ない日常に刺激を与えるビギナー向けのクロスバイク

「軽快な走りが日常を楽しくする電動アシストタイプのクロスバイク。外装8段のギアとアシストモーターで自転車本来の爽快感が味わえます」(並木)

 

【Topic】ビジカジにぴったりなヘルメットが増加中!

安全にスポーツeバイクに乗るならヘルメットは必須。最近では尖りすぎないデザインのヘルメットが増え、通勤でも十分使える!

 

【No.1】

ブリヂストンサイクル

クルムス

7150円

安全基準への適合を証明するSGマークを取得。ビジネススタイルにも合わせやすいスタイリッシュなデザインで、カラーは3色から選べる。

 

↑ビジネススタイルはもちろん、カジュアルファッションにもぴったりなデザインだ

 

【No.2】

モカ

クモア

1万450円〜1万1550円

ライナーの外に最高グレードの超高耐衝撃性AES樹脂を使用し、多少雑に扱っても平気な丈夫さと高い耐久性を実現。カラバリも8種類と豊富に揃っている。

 

↑ベースボールキャップ風スタイルで気軽に着用可能。カジュアルなファッションに合う

 

耳をいたわる「リスニングケア」搭載! ヤマハの完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」

ヤマハは、独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を11月28日に発売します。カラーは全6色で、実売予想価格は1万円前後(税抜)。

↑「TW-E3B」

 

本機は、同社の完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「TW-E3A」の後継機種。従来より小型化(体積比25%減)を果たし、カラーバリエーションを全6色(ブラック、グレー、スモーキーピンク、バイオレット/ラベンダー、スモーキーブルー、スモーキーグリーン)に拡充しています。

↑カラーは全6色

 

また、耳に触れる部分に滑りにくい塗装を施すことで小さな耳にもしっかりフィットし、長時間のリスニングでも疲れにくい快適な装着性を実現。操作ボタンの構造を見直すことにより、操作性の向上も図っています。

 

ヤマハ独自の「リスニングケア」機能は、音量を小さくすると低域と高域が聴こえにくくなる、周囲の環境音によって聴こえ方が変わるといった音の違いに着目し、音量毎に最適なバランスになるように各帯域の音を補正するというもの。これにより音量アップによる耳への負担を抑えながら、自然で聞きやすい音を再現します。

↑独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載

 

イヤホンにはクアルコム製SoC「QCC3026」を採用。さらに、左右独立通信テクノロジー「TrueWireless Stereo Plus」をサポートしており、途切れにくく低遅延なワイヤレス通信を実現しています(※)。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptXに対応。

※:送信側がTrueWireless Stereo Plusに対応している必要があります
↑左右のイヤホンが独立して通信を行う「TrueWireless Stereo Plus」をサポート

 

スマートフォン専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、リスニングケアやオートパワーオフの設定、バッテリー残量の確認などが可能。連続再生時間はイヤホン単体で最大約6時間、充電ケース併用で最大約24時間。充電ケースには4連LEDインジケーターを搭載しており、視覚的にバッテリー残量を確認することができます。

 

コンパクトなボディ&豊富なカラバリと、独自の音質補正機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」は、1万円前後というお手ごろな価格もうれしいですね。手軽に使えるワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

耳をいたわって最適な音を再生! ヤマハのワイヤレスNCイヤホン「EP-E70A」

ヤマハは、「Empower Lifestyleシリーズ」から、ノイズキャンセリング機能を備えたBluetoothイヤホン「EP-E70A」を、9月30日に発売します。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、実売予想価格は2万9800円前後。

↑「EP-E70A」(ブラック)

 

「EP-E70A」は、高純度な音楽再生とノイズ除去を両立した「アドバンスドANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)」機能搭載のネックバンド型ワイヤレスイヤホン。インマイクで拾った音を音楽信号とノイズ成分にわけ、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を施すことにより、音楽信号の劣化を防ぎ本来の音楽表現を保つ高精度なノイズキャンセリングを実現しています。

↑音楽とノイズを分けて処理することで高音質を実現

 

また、音量に合わせて音のバランスを最適に補正するヤマハ独自の「リスニングケア」をさらに進化させた「リスニングケア(アドバンスド)」を搭載。音量だけでなく再生しているコンテンツの録音レベルに合わせて、リアルタイム(1msecごと)に音量を算出し音のバランスを調整します。

 

さらに、本体に搭載されたインマイクで実際に耳に届く背景雑音を取り込み、背景雑音と信号の比率を解析しコンテンツの音量をインテリジェントに制御し最適化します。背景雑音が多いときにはコンテンツ音量を少し上げて音楽を聴きやすくし、信号/雑音の差分が十分なときには自動でコンテンツ音量を下げてくれます。これらによりボリュームアップによる耳への負担を抑えながら、つねに最適な音質で音楽を楽しむことができます。

↑ヤマハ独自の「リスニングケア(アドバンスド)」機能により、最適な音量をキープして耳をいたわります

 

これに加え、個人ごとに異なる耳の形状や装着状態に合わせてリアルタイムに音を最適化する「リスニングオプティマイザー」機能を併用することにより、どんな状況でも常に理想的な音で音楽を聴くことができます。

 

イヤホン部分は、各機能の性能をフルに引き出すための音響設計をおこなった内部構造をベースに、アーティストの表現を余すことなく伝えきる“True Sound”を体現するアコースティックチューニングを施しています。タイトで厚みのある低域と芯のある中域、明瞭感に優れた高域再生を追求することにより、ボーカルや楽器などの細かなニュアンスや質感まで正確に表現します。

 

スマートフォン専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、「リスニングケア(アドバンスド)」や「リスニングオプティマイザー」などの操作や、バッテリー残量の確認などを手軽に行うことが可能。Siri、Google Assistantといったボイスアシスタント機能の起動にも対応しています。

↑スマホアプリで様々な操作や設定が可能

 

Bluetoothコーデックは、SBC/AACとaptX Adaptiveをサポート。連続再生時間は約18時間で、10分の充電で約1.5時間使用できる急速充電にも対応しています。付属のケーブルを使って有線イヤホンとして使うことも可能。

↑ホワイトモデルもラインナップされます

 

楽器や音楽制作なども行っているヤマハならではのテクノロジーが凝縮されたハイエンドなワイヤレスイヤホンは、これまでのイヤホンの音質や機能に満足できなかった人も納得できそうな仕上がりに。耳の健康が気になり始めた方は、ぜひ試してみてください。

 

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ヤマハがついに本気を出した! 耳に優しい音を再生するワイヤレスイヤホンを一気に5機種発表

ヤマハの最高峰e-bikeがもうすぐ発売! フルサス仕様のe-MTB「YPJ-MT Pro」の詳細は?

7月29日、ヤマハ発動機がスポーツ電動アシスト自転車(e-bike)であるYPJシリーズのフラッグシップモデルとして「YPJ-MT Pro」を追加するとオンライン説明会で発表。その気になる全貌を発売前にレポートしたいと思います。

↑「YPJ-MT Pro」は、ユニークなツインチューブデザインを持つアルミフレームに前後サスペンションを装備。タイヤサイズはMTBの主流となる27.5インチ

 

刺激的なハイエンドモデルにヤマハ魂てんこ盛りです

世界初の電動アシスト自転車「PAS」でお馴染のヤマハですが、実用車とは違った“趣味”の領域を満たすe-bike(スポーツ電動アシスト自転車)にも力を入れ、同社のYPJと呼ばれるシリーズは大きな注目を集めています。このYPJシリーズには電動アシストを備えたロードバイクとMTBをラインナップ。今回の発表会ではe-MTBの最高峰モデルとなる「YPJ-MT Pro」を追加。9月25日より販売が開始されます。

↑フレームサイズはS、M、Lの3サイズを用意。変速機はフロントがシングル、リアに11速のカセット備えた外装式。ブレーキには泥濘や雨天でも高い制動力を発揮する前後ディスクブレーキを採用する

 

↑前後に優れた制動力を発揮する油圧式のディスクブレーキを装備。フロントサスペンションは路面環境に合わせて減衰力を調正することが可能。トラベル量は160mmと余裕のストロークを誇る

 

YPJ-MT Proは「Fun and Exciting unusual experience〜楽しくて刺激的な非日常体験〜」をコンセプトに、乗りこなす楽しさ、MTBに特化したアシスト性能、ユニークデザインをポイントに開発。

 

軽量・高剛性を誇るデュアルツインフレームは、重量物となるバッテリーを搭載した状態でも最適なバランスを発揮する構造となり、前後サスペンション(フロントサスペンションストローク量:160mm/リアホイールトラベル量:150mm)は舗装路だけでなく悪路での路面追従性を考慮したレイアウトが与えられています。

↑トップチューブは個性的なツインデザインとなり、バッテリーをダウンチューブにビルドインすることで精悍さとスポーティさを演出。コンパクトで高性能なリチウムイオンバッテリーの容量は36V13.1Ahで、一充電で最大197kmを走破

 

また、心臓部であるアシストモーターはヤマハが独自に開発したコンパクトな「PW-X2」を搭載。パワフルでシャープなペダリングレスポンスを維持しながら、より高いケイデンス(クランク回転数)に対応します。アシストモードは7モードから選択でき、YPJ-XCでも好評を得ていた「EXPW(エクストラパワー)モード」を搭載。変化する路面でのペダリングにも素早く反応し、最適なパワーアシストでサポートしてくれるのは嬉しい限り。

↑コンパクトでパワフルな電動モーターユニット「PW-X2」。スポーツライディングに最適なハイケイデンスにも対応し、7種類のアシストモードで走る環境に合わせてセレクトできる。新たに「オートマチックアシストモード」を搭載

 

さらに「ECOモード」~「HIGHモード」までのアシストモードを車両側が自動的に選択してくれる「オートマチックアシストモード」を新追加。走行状態に応じてライダーの要求にシンクロし、ハンドリングやペダリングに集中することができます。

 

搭載バッテリーは36V/13.1Ahとなり、充電時間は約3.5時間。航行距離はEXPWモードで73km、+ECOモードで197kmという驚異的なスタミナを発揮してくれるのは大きなアドバンテージになるはず。アップダウンが激しく低速域で使用するe-MTBでは、アシスト時間の長さは大きな魅力になることは間違いありません。

↑ステムのサイドにはバッテリー残量、速度、消費カロリー、ペダリングパワー(W)など数多くの情報を表示する液晶ディスプレイ「コンパクトマルチファンクションメーター」を装備する

 

カラーリングはヤマハのレーシングカラーでもあるポディウムブルー/ニッケルとなり、同社の人気オフロードモーターサイクル「YZ」からインスパイアされたもの。ヤマハ・レーシングカラーとのリレーションは精悍さと力強さ、そしてブランドが持つレーシーな印象となり「YPJ-MT Proはタダモノデハナイ…」と思わせる絶妙なパッケージングは絶品です。

↑YPJシリーズのフラッグシップとして9月25日から販売が開始されるYPJ MT-Pro。気になる価格は66万円(税込)に設定されている

 

コロナ禍の影響で密を避けることが求められる昨今。ひとりで楽しめて環境にも優しいe-bikeが、さらなる注目を集めることは間違いありません。66万円という車両価格的は安くはないものの、大人の趣味の相棒として「YPJ-MT Pro」と週末を過ごす幸福感を味わってみませんか?

 

【SPECIFICATION】

フレームサイズ:S(全長×全幅×サドル高:1885×790×835~1050mm)/M(全長×全幅×サドル高:1935×790×845~1095mm)/L(全長×全幅×サドル高:1980×790×855~1105mm)●タイヤサイズ:27.5×2.8 ●車両重量:S(23.8kg)M(24.1kg)L(24.2kg)●航行距離:EXPWモード(73km)/HIGHモード(79km)/STDモード(96km)/ECOモード(133km)/+ECOモード(197km)/Automatic Assistモード(87km)●変速方式:外装11段(シマノDEORE XT)●バッテリー:リチウムイオンバッテリー(36V13.1Ah)●充電時間:約3.5時間

 

 

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「どこでも会議」で仕事は効率化できるか? 残業気味の編集部員がなるべく会社に行かず一週間試してみた

こんにちは、編集部の玉造(たまつくり)と申します。突然ですが、私ってばなかなかの残業しがちマンです…。

 

世の中、「働き方改革」と声をあげていますが本音を言わせてもらうと、デスクで打ち込まないとなかなか仕事が進まなかったりするんですよね。

 

しかし、ずいぶん前からノマドワーカーなんて言葉が流行っているわけで、さまざまな環境でフレキシブルに仕事のできる働き方が、これから求められていくのは確かでしょう。

 

 

私もなんとか残業をなくしていきたいのですが、仕事柄、企業やライター、カメラマンなどのスタッフや、もちろん社内の人たちとの打ち合わせが仕事の半分以上を占めていてうまく効率化できない。

 

特にここぞという時には「対面の打ち合わせ」が大事なので、拠点となる会社が必要となってくると思っているのですが。。。

 

無料通話ツールを積極的に導入してみる?

そんななか、おもに企業との打ち合わせの機会で、スカイプなどの無料通話ツールを使って会議することが増えています。

 

↑無料通話とチャットを可能とするスカイプの利用は、Microsoftアカウントを持っていれば誰でも利用可能。

 

ふだんは遠方にいる相手と連絡をとるのに使っていますが、もし好きな場所で会議や打ち合わせに参加していけたら? どうだろう…場所が自由になるだけでも、少しは自由に過ごせるかもしれません! ただひとつ気になることもありまして…。

 

声が聴きとりにくいと効率半減…?

先述の通り、Web会議の機会自体は増えていっているものの、対面ほどスムーズなコミュニケーションがとれるわけではありません。双方の通信環境にもよりますが、応答にラグが出ることもありますし、音が悪くて聞き返したりしていると本来は軽めの打ち合わせのはずだったのに、想定以上の時間をとられたりも…。

 

せめてスムーズに声が聴きとれたら違うと思うんですよ! どこでも会議が実現できるはずなんです!

 

てなわけで、このアイテムを導入してみることにしました。

 

 

「YVC-200」というヤマハのコミュニケーションスピーカーフォンです。メーカー希望小売価格は3万2400円(税込)。高性能なエコーキャンセラーや、人の声と周囲の雑音を聴きわける独自機能などの音声信号処理技術を、手のひらに収まるコンパクトボディに搭載したモデルです。

 

↑カラーはホワイトとブラックを用意

 

こいつはなんだか私の悩みを解決してくれそう…ということで、本記事ではYVC-200を一週間使って仕事が効率化するかどうかを試してみたいと思います!

 

YVC-200製品ページはこちら!

 

【1日目:自宅に閉じこもってみる】

初日は「会社に行かないぞー!」という意気込みで、打ち合わせ以外の予定を避けてがっつり自宅で作業しました。急ぎの連絡は電話やメッセで対応。結果的には、家で仕事しているとはいえ、不意な用事で呼ばれたりがなかったのでかなり集中できたと思います。

 

そして、肝心の打ち合わせですが、早速YVC-200を使ってみました。よく仕事をするライターさんと企画構成の簡単な打ち合わせを、LINEでスタート。

 

↑LINEも画面共有ができます。少し広めの自宅デスクだけど、端っこに置いておいてもジャマにならない

 

YVC-200の接続はとっても簡単で、USBもしくはBluetoothで接続するだけです(Win/Macと接続する場合、一部Bluetooth接続できないものもあり)。

 

↑一番右のボタンを長押しすると、ペアリング可能となりBluetooth接続される。PCとはUSB接続にも対応

 

↑天面に配置されたボタン類。+/-は音量上下で、中央のマイクボタンは一回押すとマイクをミュートし相手にこちらの音声が届かなくなる。電話ボタンは接続しているスマホへの着信を受けたり、通話を終了する役割。左のスピーカーボタンを一回押せば、スピーカー音量をミュートできる

 

 

↑ライター氏の眠そうな表情

 

通話し始めた最初は、まず会話のしやすさに驚きましたね。スマホでのLINE通話時と比べて相手側の風音、機械音などノイズも少なく感じました。どうしても通信環境上、ラグがあるのは仕方ないとして、周りに誰もいない環境同士なら全く問題なく聴きとれました。

 

逆にライターから、私の声はどう聴こえていたか伺ってみました。まず、私の地声が低くて外で通話しているときなど、かなり聴こえづらいことがあったとのこと(すみません…)。それがYVC-200を通すと、「ぼわーっと拡散してた低い声が凄くしまってた!」と高評価でした。地声がしゃがれてもいるから拡散するんですかね…。でも、そんな細かな声質面でも変化があったのはすごい。

 

途中で通信の不安定さや雑音もなく、30分ほどの打ち合わせは滞りなく完了! YVCシリーズは上位機があと2機種ありますが、一人暮らしの1KならYVC-200で全く問題ないと感じました。サイズやデザイン的にも、調和がとれていて一日使っているうちに、良い意味で存在感を感じさせません。

 

【2日目:ついに外出。外でがんばって打ち合わせてみる】

前日は整った環境だったので、うまく打ち合わせられるのはある意味で想定内。そのため、この日は撮影のための買い出しも兼ねて外で使ってみました。

 

打ち合わせ場所は、以前から興味があった「コワーキングスペース」を活用する事に。コワーキングスペースとはフリーアドレスのデスクを利用して、フリーランスの方々が自由に仕事をするためのオフィススペースです。比較的安価で気軽に利用できること、また共有スペースでの作業となるため、他の利用者との交流も増え有意義な仕事ができる場とも言われています。

 

↑今回利用したのは、編集部近くにある五反田のコワーキングスペース「pao」。YVC-200片手に張り切った!

 

他の利用者との交流もできるようオープンに…とは言われていますが、自宅のような音量で自由に打ち合わせするわけにもいかないので、利用者も少ないであろう午前中に行ってみました。

 

↑使用したスペース全体。このサイズになると、本機のサイズ感がほど良いと感じられた

 

YVC-200のサイズや重さについても言及しておきましょう。サイズはW140×H43×D140mm、重量が約280gとまあ小柄で軽いです。バッグに入れて携帯する分にも十分。

 

↑玉造のバッグ中身一覧。汚くて申し訳ないですが、人から荷物は多いと言われがち。特に本・マンガ関連を複数持ち歩くため見た目以上に重い

 

写真を見てわかるとおり、面積的には折りたたみ傘よりも小柄で、重さも同じくらいといった感じ。

 

↑専用のソフトケースに入れても、バッグの中を圧迫している感じはなかった

 

荷物が重くなりがちなので、この高い軽量性はとても助かりました。そして肝心な打ち合わせですが、この日の相手は2名。編集部の先輩とカメラマンです。

 

↑ゲットナビ本誌編集・川内(右)と、社内カメラマンの我妻

 

今回はスカイプの無料通話で打ち合わせ。最初は少し小さめくらいで始めてみましたが、しっかりと2人の声も聴きわけられました。しかし、後からコワーキングスペースの利用者が増えてきたので、イヤホンを挿すことでスピーカーからの声は周りに聴こえないように対応。自然と声が大きくなってしまわないよう配慮しつつ、問題なく打ち合わせは終了しました。途中でひとつだけ発見も。

 

そこそこ外音も大きくなってきたところで、最小音量にしたのですが、最小でも2人の声はきちんと聴き分けられました。良い音は小ボリュームでも明瞭に聴こえるという、新たな発見でした。

 

ちなみにこの日の会議では、はじめて周囲に音が流れている状態での打ち合わせだったため、先輩とカメラマンにしっかり届いているか心配しましたが全く問題なし。通話を切る間際は少し「ざざ…」という音が入る程度で、人の少ない時間帯だったこともあり、二人が聴いた印象では会議室同士で通話している感覚に近かったとのこと。

 

ちなみにヤマハとしては、YVC-200の本領を発揮するには、互いにヤマハのスピーカーフォンを使用するのがベストとのことです。もし叶うなら、会社で共有の実機を一台用意しつつ、遠隔から自前のYVC-200で会議参加すると、最も効果的な会議が行えます。

 

【3日目:コワーキングスペースから編集会議に参加】

さて本企画で最初の山場です。この日は、編集部の会議に遠隔で参加してみました。場所は同じくコワーキングスペース pao。

 

 

2日目とは少し違う試みもやってみたく、私のほうも複数人にしてみました。

 

↑編集部の最年少・小林に会社から10分ほどのpaoにきてもらった

 

幸いなことに、この日はそこまで他の利用者はいなくて、満を持して試せる機会でした。通話相手の編集部は全部で4名。

 

↑この日はお盆休暇やらで編集部は3名ほど休みだった。編集部で使用したのは上位機の「YVC-300」、YVC-200の推奨人数は1~4名となっていて、YVC-300で4~6名推奨となる。今回は使用していないが、同シリーズには8~40名もの会議に対応した最上位機「YVC-1000」もラインナップされている

 

さて、遠隔での編集会議スタートです。先にお伝えしておくと、編集部側で使っているYVC-300は、音質のクリアさと音量ともに十分で、よく海外スタッフとスカイプ会議を行う編集部・尾島(写真左下)も驚いていました。ただ小林は編集部でも相当なウィスパーボイス(=極小の小声)なので、私の声に比べると彼の声はやや聞こえづらくも感じたそうです。

 

こちら側の聴こえ方は、ちょっと4人となると通信のラグが起きたりすると、リアルタイムで喋ってる人がわかりづらくなる瞬間も。しかし、複数人の笑い声が重なると音が相当ノイジーになるかと懸念していたのですが、実際にはきちんと綺麗に声が分離されて聴こえました。

 

声が分離することで、会議と遠隔で繋がっていても、そこまで会話のテンポを計ることなく発言できることは、私も小林もともに大きく実感したことです!

 

↑この日は夜まで外を何箇所もまわり、なかなか作業時間をとれず…

 

YVC-200の実力はこの時点で十分にわかりましたが、残り2日は私以外の人にも一緒に体験してもらいました。

 

YVC-200製品ページはこちら!

 

【4日目:子育てパパと一緒に使ってみた】

自宅ワークの必要に迫られる人には、きっと小さい子どもと暮らすほうが多くいらっしゃると思います。働き方改革の一環として、男性でも育休を取得できる環境が整備されていっていますが、それでも30代男性のなかには育児と仕事を両立している人も少なくないといいます。

 

実は編集部にも、今年家族にベイビーが増えた人がいるのです。

 

↑編集部・久保田。二児の父であり、穏やかな愛猫家でもある33歳

 

実は私よりも切実に、打ち合わせる時間や場所が限られているのは今の久保田だったりもするわけです。そんな久保田に本機を貸し出して使ってもらいながら打ち合わせてみました。

 

↑本人宅のリビングでの様子。生後半年の子どもから目を離せない時もあるため、リビングでPCを開いて仕事することも少なくないという

 

子どもが目に届く範囲での打ち合わせは安心感はがあるものの、久保田には2歳になる子どももいます。2歳となると、もう存分に動き回って言葉もどんどん覚えていく時期。急に泣く、話しかけてくるなどの予測できない事態があるため、なかなか自宅からのスカイプ会議などはうまくいかないようです。

 

↑ためしに私と打ち合わせてみました。私も久保田もYVC-200を使用

 

たしかに本機の検証を兼ねた、私との打ち合わせでも子ども2人の声が絶え間ありませんでした。しかし、子どもが近付いてきた時には、本機をマイクミュートできることを教えると、うまく活用してその時々でマイクミュートを使い分けてくれました。

 

ミュートの間はちょっと私もメールをちらりと見たりできたので、あらためてシンプルだけど便利な機能だと再確認。久保田いわく、スピーカーオフ機能も郵便など急な呼び出し時に通話を切らずに対応できるので便利とのこと。

 

私はひとり暮らしなので、あまり気付かない点ではありましたが、家族のいる方にもシンプルに使い勝手の良い設計になっているんですね。

 

【5日目:外国人の英語を聴いてみる…】

最終日です。シチュエーションと対象を変えて色々と試してみましたが、最後にどうしても本機の実力を試してみたかったことが。

 

Web会議自体のメリットにもなりますが、今は全世界の人といつでもコミュニケーションがとれます。そんなグローバルな環境に対しても、このYVC-200が有効かどうかを試してみたい!

 

ということで、英会話ベースの会議を行ってみました。 ちょうど久保田が翻訳関連の仕事にも携わっているので、もう1日付き合ってもらって、英会話での会議に臨んでもらうことに。ちなみに玉造は全く英語が喋れませんし、聴きとれません…!

 

↑どうしても集中したい時は、子どものいない自宅2階の書斎に移動するとか。今こそ…!

 

相手の外国人は、なるべくネイティブな方にお願いしたかったので、国際結婚をしている個人的な友人の旦那さんにお願いしました。

 

↑NY在住の友人夫婦。夫のデュエインは早朝の取材にも笑顔で対応してくれるナイスガイ

 

せっかくなので友人にも英語で喋ってもらいました。画角的にけっこうPCとの距離があったと思うのですが、音量的には十分。夫婦間で自然とこぼれた会話も聴こえてきて、あらためて本機の実力に驚きです。

 

肝心の会話について。私はほとんど聴きとれないだろうと思っていたのですが、デュエインが友人にたずねた「彼(玉造)のいまの職業は?」という質問に、「job」という単語が耳に自然と入ってきて即座に反応! 思わず久保田の横から「Editor!」と答えてしまいました。

 

また、久保田も翻訳仕事では本がメインで会話をすることは少ないと言っていたものの、実際には途切れることなく会話は続き、聴きとりも良好だったとのこと。音質が向上することで音声がはっきりして、デュエインが伝えたいニュアンスや感じているかもしれない事がより明確に伝わってきたと、いいことまで言ってくれた次第。

 

逆に友人とデュエインに我々の声はどう聴こえていたか。久保田もそこまでスピーチを日ごろから行ってはいないということで、少し口元で言いよどむこともありました。しかし、友人によると言いよどみながらも、消えそうな単語がハッキリと聴こえて言いたいことが予測できたそうです。

 

デュエインは、取材時に別室にいた子どもたちの声がうっすらと届いたそうです。その場にいた時の覚えだと、大声で泣いたとかではなかったので、家のなかが静かだったのもありきちんと遠くの音を集音したのだと感じました。

 

結論:仕事の効率化は使い方次第! しかし音質の良さは対応シーンの豊富さに繋がる

 

一週間試してみてどうだったのか? 残業は減ったのかい? という問いに対しては、さすがに会社でのデスクワークに慣れすぎてて処理がそこまで伸びなかったというのが本音。しかし、さまざまな場所で会議を行って見えたこともあります。

 

●小さな音しか出せない場合でも、YVC-200のおかげでコミュニケーションが成立した

●良い音で聴いていると、言葉の発音や意味だけでなく会議での間がよく伝わり会話に入りやすかった

●シンプルだけれど、家族で暮らしている在宅ワーカーには効果的な機能性

●会議のために繋げるときよりも、家で常時ペアリングしていて電話などに応対すると非常に便利だった

 

上の4点が、特に私が使ってみて感心したこと。まとめると、ベストなシチュエーションは家か個室なのは断言できる。だけれど、最初想像していたよりは、外で音量が制限される場でも使えた。

 

そう考えると、もっと在宅での仕事環境を整えて、サテライトオフィスとなる拠点をうまく設定すれば、無駄な時間ロスや拘束を抑えられるのではないでしょうか? ちょっと本気で試してみたなと思えるほどに、有効なアイテムではありました。

 

しかし、何よりも遠隔でも会議の自然な間を感じられたということが、最大の発見。まずは、やはり子育てされている方など、家から離れられない事情がある人に試してほしいです!

 

YVC-200製品ページはこちら!

 

撮影:我妻慶一

 

(取材協力)

コワーキングスペース pao

良い音は良い仕事を生む! ヤマハ「YVC-200」は働き力を底上げするスピーカーフォン

ヤマハは、Web会議用のスピーカーフォン「YVC-200」を9月下旬に発売します。

 

↑YVC-200。想定実売価格は3万2400円。カラーはブラックとホワイトの2色展開

 

オーディオ製品を手がけるヤマハが2014年から展開している製品が、Web会議用スピーカーフォンの「Yamaha Voice Communication」シリーズ。会議通話に特化したスピーカーフォンです。

 

今回のYVC-200は、シリーズでもっとも小型のモデル。バッテリーを内蔵して持ち運びに対応。いま社会的な課題として多くの企業が取り組んでいる、時間や場所にとらわれない「リモートワーク」に活用できるアイテムです。

 

↑10時間駆動のバッテリ-を搭載

 

音声をクリアに伝える技術として、適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、オートゲインコントロールなどを搭載。人の声を強調してノイズを低減することで、まるでオフィスで隣にいる人と会議をするかのような、クリアな会議通話を実現します。マイクは周囲360度の集音に対応し、周りにいる人全員の声を拾えます。

 

↑周囲の人の声を拾える360度対応マイク

 

パソコンではドライバーなしのUSB接続と、Bluetoothのワイヤレス接続の2つの接続方法を用意。Bluetoothではスマートフォンでも利用可能で、NFC対応機種なら、本体内蔵のNFCチップにタッチするだけで接続できます。

 

リモートワークで困りがちなのは、意思疎通が取りづらいこと。高品質なWeb会議が実現できれば、より充実したコミュニケーションが図れるかもしれません。「働き方改革」を実現したいと考えている人には注目の製品ですね。

もうケーブルを引き回さないでOK! ワイヤレス機能を強化したヤマハ「MusicCast」対応機種が一挙5モデル登場

ヤマハは、独自のワイヤレスネットワーク機能「MusicCast」対応の新製品として、5.1chネットワークAVレシーバー「RX-S602」、ワイヤレスストリーミングスピーカー「MusicCast 50」(WX-051)、「MusicCast 20」(WX-021)や、フロントサラウンドシステム「MusicCast BAR 400」(YAS-408)、ネットワークサブウーファー「MusicCast SUB 100」(NS-NSW100)の5機種を8月上旬から順次発売します。

 

MusicCastは、専用アプリ「MusicCast CONTROLLER」をインストールしたモバイル端末を使って、家の中に設置した複数のAV機器(MusicCast対応機器)の操作や機器間での音楽コンテンツの共有(配信・受信)などが行えるヤマハ独自のワイヤレスネットワーク機能。今回新たに、2台のワイヤレスストリーミングスピーカーでの左右独立ステレオ再生が行える「MusicCast Stereo」、ワイヤレスストリーミングスピーカーをAVレシーバーやサウンドバーなどと組み合わせてサラウンドスピーカーとして使用できる「MusicCast Surround」のふたつの拡張機能が加わり、リアやサブウーファーをワイヤレス化した5.1chサラウンド環境を簡単に作れるように進化しています。

 

薄型AVレシーバー「RX-S602」

「RX-S602」は、「MusicCast Surround」に対応したネットワークAVレシーバー。ローボードタイプのテレビラックにも設置しやすい高さ111mmの薄型フォルムに、ディスクリート構成アナログパワーアンプや384kHz/32bit D/Aコンバーターなどを採用した高音質設計しています。

 

ハイレゾ音源の再生にも対応し、DSD 11.2MHz、WAV/AIFF 192kHz/32bitまでの音源をサポート。CDと同等のロスレス音楽配信サービス「Deezer HiFi」など豊富なネットワークサービスにも対応しています。

 

4Kテレビと組み合わせて使えるよう、HDR、BT.2020、HDCP2.2、4K/60pパススルー&4Kアップスケーリングに対応した4入力/1出力のHDMI端子を搭載。独自のシネマDSP技術やバーチャル・プレゼンススピーカー機能などにより、さまざまな設置環境で臨場感あふれるシアター空間を創出します。

 

カラーはブラックとチタンの2色。発売は8月下旬予定で、価格は7万3000円(税抜)。

 

サラウンドサウンドを奏でる「MusicCast BAR 400」

「MusicCast BAR 400」(YAS-408)は、テレビ前に設置しやすいスリムなデザインのMusicCast対応サウンドバースピーカー。バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応し、よりリアルなサラウンド音場を再現します。専用ワイヤレスサブウーファーも付属し、迫力の低音も楽しめます。

 

発売は10月中旬予定で、実売予想価格は6万5000円前後(税抜)。

 

リアにも使えるワイヤレススピーカー「MusicCast 50」

「MusicCast 50」(WX-051)、「MusicCast 20」(WX-021)は、Spotifyやradikoなど様々なストリーミング配信サービスに対応したワイヤレススピーカー。2台用意することで左右独立のステレオ再生が行える「MusicCast Stereo」機能や、MusicCast対応のAVレシーバーやサウンドバーと組み合わせてサラウンドスピーカーとして使える「MusicCast Surround」機能に対応し、視聴スタイルやネットワーク構成に応じたさまざまなリスニングスタイルを実現します。

 

上位モデルの「MusicCast 50」は、新開発10cm径アルミコーンウーファーとホーン形バッフルを備えた3cmドームツィーター、専用にチューニングされたパッシブクロスオーバーネットワークを組み合わせたセパレート2ウェイ構成のステレオスピーカー。最大出力35W+35Wのパワーアンプで駆動することで、広いリビングルームを満たすクリアで迫力あるサウンドを実現しています。また、2系統のアナログ音声入力端子(3.5mmステレオミニジャック、ステレオRCAピンジャック)や光デジタル音声入力端子を備え、テレビやオーディオ機器などと接続して使用することも可能です。

 

カラーはブラック、ホワイト、木目/ナチュラルの3色。発売は8月上旬予定で、実売予想価格は6万円前後(税抜)。

 

コンパクトサイズの「MusicCast 20」は、新開発9cm径アルミコーンウーファーと、3cmドームツィーターによるセパレート構成2ウェイモノラルスピーカー。さらに、ウーファーの低音を補強する新開発の大型パッシブラジエーター2個を組み合わせ、最大出力40W(ウーファー用25W、ツィーター用15W)のパワーアンプによって駆動することで、パワフルなサウンドを再生します。

 

カラーはブラックのみ。発売は8月上旬予定で、実売予想価格は3万円前後(税抜)。

 

重低音を楽しめるワイヤレスサブウーファー

「MusicCast SUB 100」は、MusicCast対応のAVレシーバーやワイヤレスストリーミングスピーカーなどと組み合わせて使えるワイヤレスサブウーファー。ケーブル接続の手間が不要で、手軽に迫力ある重低音を楽しむことができます。

 

本体には20cmの大口径スピーカーユニットと130Wの高出力パワーアンプを内蔵。設置場所を選ばないコンパクトサイズでありながら28Hzからの余裕ある重低音再生を実現します。「MusicCast Stereo」での使用時には、ペアリングされたマスターデバイス(ワイヤレスストリーミングスピーカーなど)のタイプに応じてクロスオーバー周波数を自動的に調整するため、より自然な重低音が得られます。

 

また、入口から出口に向かってポートの広がり方を変化させ、さらに「ひねり」を加えることで、ノイズの原因となっていたポート両端での気流の乱れを抑えるヤマハ独自の「ツイステッドフレアポート」を採用。従来型サブウーファーの課題であったポート端部で発生する空気の乱れを大幅に低減し、風切り音や音の濁りを抑えることで、映画の効果音やライブ映像の臨場感もクリアかつ忠実な低音で再現します。

 

発売は10月中旬予定で、実売予想価格は5万円前後(税抜)。

 

MusicCast対応機種なら、室内の美観を損ねるケーブル類をなくし、手軽にホームシアター環境を構築できそうですね。ワイヤレスのオーディオシステムに興味をお持ちのかたは、ぜひチェックしてみて下さい。

【2018春版】スポーツタイプの「電動アシスト自転車」はどれがベスト? プロがe-Bikeを代表5モデルを辛口格付け

“e-Bike”と呼ばれる電動アシスト車が、欧州におけるスポーツバイク市場を席巻。そのブームの波がいよいよ日本にも押し寄せてきました。ここでは、続々と発表されるニューモデルの実力をチェックしました。

 

【解説する人】

フリーライター TRIJETさん

街乗りタイプからスポーツタイプまであらゆるジャンルの自転車を所有。e-Bike購入を検討しています。

 

国内規制に準拠した最新ユニット投入で新型続々

ヤマハがPASを世に送り出して早25年。日本のお家芸であったはずの電動アシスト車は、道路交通法に記載されたその独自規制(アシスト比率及び速度制限)の影響もあり、ことスポーツバイクに関して欧米からは周回遅れといえる状態にありました。

 

しかし、昨秋にパナソニックがXM1を発売すると、これまで海外向けにアシストユニットを供給していたボッシュとシマノが立て続けに国内向けの新ユニットを発表。YPJシリーズで独自路線を切り拓いてきたヤマハも、新型車を発表するなど、その差を一気に詰める展開となりました。

 

海外でe-BikeといえばMTBが主流ですが、日本ではトレックやターンのようにクロスバイクやミニベロなど街乗り用途の新作が続々登場する見込み。各社の本格的なデリバリーはGW明けですが、ここではそれら新型車をいち早くチェック。いずれも一長一短あるが、長らく海外勢に差をつけられていた国内e-Bikeの完成度、その成長ぶりは特筆に値します!!

 

【モデル紹介の前に:e-Bike選びの3つのキモ】

その1:取り回しの重さは購入前に要チェック

車両自体の質量や取り回しの重さは、購入前に要確認。室内持ち込みまたは駐車スペースへの移動は保管方法に合わせて無理のないものを選びましょう。

 

その2:利用シーンや使用頻度を考慮

走行シーンや目的に合致したモデルを選ぶのが基本。市内移動ならミニベロ、10㎞未満の街乗りならクロスバイク。林道ならMTBを選択しましょう。

 

その3:大容量バッテリーは長期的に見てコスパ◎

リチウムイオンバッテリーは充電回数が増えるにつれて劣化も早くなります。バッテリー容量が大きければ航続距離が延びるだけでなく、コスト面にもメリットあり。

 

【街乗りバイク編】

通勤・通学や週末のサイクリングなどに対応するマルチな走行性能を備えた万能スポーツ車から、性質の異なる2台をセレクトしました。

 

【その1】スポーツ性能と街乗り用途で一挙両得の選択

トレック

ヴァーヴ+

23万40円

本格派クロスバイクとしてバランスに優れた一台。航続距離は最大100㎞以上、アシストモードは計5段階から設定できます。ディスクブレーキやリア9段変速、一体型ライトなどアシストなしでも充実した装備が魅力。【タイヤサイズ:700x42c】【質量:非公開】【航続距離:最大100㎞以上】【充電時間:約2.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8.2Ah●シフト段数:外装9段●全長×全幅:非公開●カラー:ディープダークブルー

 

ボッシュが国内向けに新開発した“心臓部”。走る&止まるが多い街中では自然な加速を、上り坂では脚力をカバーします。

 

【5点満点評価】デザイン:3/走行性能:3.5/実用性:5/趣味性:2/コスパ:5

最大手ブランドだから可能な低価格設定を実現

魅力的な装備内容でありながらこの価格を実現。最大出力の「ターボモード」で感じた強力アシストは好みが分かれますが、日常使い派は買って損ナシ!

 

 

【その2】アシスト機能を使わなくても快適走行できる折りたたみ式

ターン

ヴェクトロン S10

32万1840円(5月発売予定)

ボッシュ製電動ユニットを搭載した折りたたみ自転車。2段階式シートポストにより、幅広い身長に対応します。規制上e-Bikeは時速24㎞までの介入となりますが、10段変速採用でアシストがなくても高い走行性能を発揮。【タイヤサイズ:20インチ(406)】【質量:19.8㎏】【航続距離:最大100㎞】【充電時間:約2.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8.4Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:非公開●カラー:マットブラック/ブラック(写真)

 

独自のフォールディングシステムを採用。安全性・耐久性・固定力を考えて設計されたロック機構を搭載。

 

【5点満点評価】デザイン:5/走行性能:3/実用性:4.5/趣味性:4.5/コスパ:4

様々なライフスタイルに対応する万能モデル

長時間の高速巡航には向きませんが、クルマに積んで遠出するなど使い方は自在。質量が増加しがちな折りたたみ車にして、20㎏を切る軽さもポイントが高いです。

 

 

【こちらも注目】

最古の自転車メーカー、伊ビアンキも小径e-Bike「Lecco-E」を今春発売

ビアンキからはボッシュのモーターユニットを搭載したミニベロタイプのe-Bikeが登場。日本人の体型に合わせた設計で売れ筋の「Minivelo」がベースとなっています。5月発売(30万240円)の予定です。

街に出かけたくなるデザイン性に優れたチェレステ色が魅力

「ビアンキを象徴するミントグリーン系のフレームがファッショナブル。汗をかかずに買い物に出かけたい伊達者に最適です!」(TRIJETさん)

 

 

【MTB編】

MTBはペダリングの負荷が大きい未舗装路の走行を前提とします。購入前は電動アシスト量やペダリングロス、取り回しの重さを確認しましょう。

 

【その3】オンロードからオフロードまで楽しめるスポーティモデル

パナソニック

XM1

35万6400

シティモデルとは一線を画す自社開発の電動ユニットを搭載。高速域でもストレスなく、スポーツバイクらしい人馬一体な走りを満喫できます。フレーム一体型バッテリー搭載のスマートな意匠も特徴的。【タイヤサイズ:27.5×2.2 HE】【質量:21.8㎏】【航続距離:最大78㎞】【充電時間:約3時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-8Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:1835×590㎜●カラー:マットバーニングリーブス(写真)/マットチャコールブラック

 

ダウンチューブとバッテリーは一体感を持たせたスタイリッシュデザインで統一。電動アシストモデルであることを感じさせない体躯に。

 

【5点満点評価】デザイン:3/走行性能:3.5/実用性2.5/趣味性:4/コスパ:3

オフロードデビューに最適なフレンドリーさが魅力

小ぶりな車体はスポーツバイク初心者にも安心感を与えるはず。自社製パワーユニットは十分パワフルですが、見た目的にはもっとトガってほしいかも。

【その4】「エクストラパワーモード」が鋭い加速を実現する!

ヤマハ

YPJ-XC

37万8000円(7月18日発売)

欧州で人気のe-MTBに搭載される高性能ユニット「PW-X」を国内基準に適合させ実装。走行モードは計6段階、アシスト最強位の「エクストラパワー」ではほとんど力をかけずに“ロケットスタート”が堪能できます。【タイヤサイズ:27.5×2.25】【質量:21.3㎏】【航続距離:最大225㎞】【充電時間:約3.5時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-13.3Ah●シフト段数:外装11段●全長×全幅:1865×740㎜[Lサイズ]●カラー:マットピュアシルバー

 

小型マルチファンクション計器を搭載。速度やペダリングパワー、消費カロリーなど多彩な情報を表示します。

 

【5点満点評価】デザイン:2.5/走行性能:5/実用性:2/趣味性:4.5/コスパ3.5

オフロード走行を前提とした本格指向を求める人に

3つのサイズ展開によりフィッティングの高さは秀逸。専用設計ユニットは悪路での操作性が高く、スポーツ性を求める人も満足できる仕上がりとなっています。

 

【その5】往年の名車MTBが電アシモデルとして復活

ミヤタ

リッジランナー

38万8520円

90年代初頭にMTBブームを牽引した名車の名が与えられたミヤタの意欲作。シマノが日本仕様として新開発したユニット「STEPS E8080」を搭載。ミッドファットタイヤほか、MTBの最新トレンドも押さえています。【タイヤサイズ:27.5×2.8】【質量:21.3㎏】【航続距離:最大140㎞】【充電時間:約4時間】SPEC●バッテリー種類:リチウムイオンバッテリー●バッテリー容量:36V-14Ah●シフト段数:外装10段●全長×全幅:1860×750㎜●カラー:クリアブラック

 

36V-14Ahの大容量リチウムバッテリーを搭載。トレイルを介したロングライドにも対応する航続距離を実現しました

 

【5点満点評価】デザイン:2/走行性能:4.5/実用性:1/趣味性:5/コスパ:4

MTB のトレンドを押さえたおトク感のあるスペック

滑りやすい未舗装路における電動アシストとグリップ力の高いミッドファットタイヤとの相性は◎。MTBの最新規格を盛り込んだ分、常用面での利便性は欠けます。

サウンドバー入門機はどれが買い? 人気の2万円台4機種をプロが徹底レビュー

ホームシアターといえば、AVアンプに5.1chスピーカーをつないで……というのは、ひと昔前のお話。近年人気なのは、テレビの前に置いて手軽に迫力のサウンドが楽しめるバータイプのスピーカーです。なかでも売れ筋は、初めてのサウンドバーに最適な2万円台のエントリーモデル。

 

そこで今回は、人気メーカーのエントリーモデル4機種を実際に設置、試聴して、その使い勝手を徹底レビューしました。これからサウンドバーを購入したいと考えている方は、ぜひ参考にして下さい。

 

【レビュアー】

なお、試聴に使用した液晶テレビは43型サイズ。テレビとテレビ台のサイズによってサウンドバーを設置できるかどうかが左右されますので、製品サイズはしっかりチェックしておきましょう。

 

1.これなら置けるコンパクトな1台

パナソニック
SC-HTB200

実売予想価格:2万円前後(2018年5月18日発売予定)

高さ5.1cmの低背設計で、テレビの足元に置いても邪魔にならず省スペースで設置しやすい小型のサウンドバー。新搭載のダイナミックエアロポートにより、気軽に臨場感のある低音サウンドを楽しめます。サウンドモードは、スタンダード、ミュージック、シネマの3種類を搭載。普段のテレビ視聴から映画鑑賞や音楽再生まで、幅広いシーンで活躍します。ワイヤレスサブウーファーをセットにした上位モデル「SC-HTB250」(実売予想価格3万円前後)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:80W(40W+40W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 ●サイズ/重量:W450×H51×D135mm/1.6kg

 

【設置性】

今回の4機種のなかでは最もコンパクトなモデル。テレビの足元にスッと収まる薄型デザインで、視聴の置き場所に困りません。

 

 

【レビュー評価】

 

2.サブウーファーを内蔵した2.1chスピーカー

ソニー
HT-S200F

実売価格:2万5310円

サブウーファーを内蔵した2.1chのサウンドバー。小型で電力効率に優れたソニー独自のデジタルアンプ「S-Master」を搭載し、原音に忠実なサウンドを再現します。バーチャルサラウンド技術「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載し、前方のスピーカーだけで臨場感のあるサラウンド音声を楽しめます。シネマ、ミュージック、スタンダードなど6つのサウンドモードのほか、人の声を強調してセリフなどを聴きとりやすくするボイスモードも備えています。カラーはチャコールブラックのほか、クリームホワイトもラインナップします。

【SPEC】●出力:80W(フロント25W+25W、サブウーファー30W)●Bluetooth:対応(SBC) ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W580×H64×D95mm/2.3kg

 

【設置性】

4機種のなかではJBLのBAR STUDIOに近いサイズ。やや長めのボディですが、置き場所に困ることはないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

3.低音が魅力のサウンドバー

 

JBL
BAR STUDIO

実売価格:1万8220円

低音を増強するデュアルバスポートを搭載した、同ブランドのエントリークラスのサウンドバー。迫力と臨場感を実現する独自のサラウンドモードに加え、スタンダード、ムービー、ミュージック、ボイス、スポーツの5種類のサウンドモードを搭載しており、ジャンルやソースに応じてお好みのサウンドを選ぶことができます。付属の壁掛け用ブラケットを使えば壁面への設置も可能。

【SPEC】●出力:30W ●Bluetooth:対応 ●端子:光デジタル入力×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、アナログ入力(ステレオミニ)×1、USB×1 ●サイズ/重量:W614×H58×D86mm/1.4kg

 

【設置性】

ソニーHT-S200Fより若干長めですが、サイズ感は似ています。こちらも設置性は問題ないでしょう。

 

 

【レビュー評価】

 

4.クラスを超えたシアターサウンド

ヤマハ
YAS-107

実売価格:2万6740円

最新バーチャル3Dサラウンド技術「DTS Virtual:X」に対応したサウンドバー。前方・左右・後方に加え、高さ方向の音場も再現する3Dサラウンド技術により、映像に音声が一体化し、映画や音楽での没入感がより向上します。不足しがちな低音を増強する機能「バスエクステンション」で重低音再生も可能。専用のスマホアプリ「HOME THEATER CONTROLLER」により、設定や操作などが簡単に行なえます。ワイヤレスサブウーファーがセットになった「YAS-207」(実売価格4万1750円)もラインナップしています。

【SPEC】●出力:120W(フロント30W+30W、サブウーファー60W) ●Bluetooth:対応(SBC、AAC) ●端子:HDMI入力(4K/HDCP2.2対応)×1、光デジタル入力×1、アナログ入力(ステレオミニ)×1、HDMI出力(ARC対応)×1 、 マイクロUSB×1、サブウーファー出力×1 ●サイズ/重量:W890×H53×D131mm/3.4kg

 

【設置性】

長さが最もコンパクトなパナソニックHTB200の2倍近くあるため、事前に設置場所の確認が必要でしょう。高さは抑えられているため、画面の邪魔にはなりません。

 

 

【レビュー評価】

 

テレビの音声を手軽にパワーアップさせることができるサウンドバー。まずは気軽に試しやすい2万円台のエントリーモデルを店頭などでチェックしてみて下さい。

 

日常の“足”として四半世紀! ヤマハの最新電動アシスト自転車「PAS With」は坂道だって楽々

日本の電動アシスト自転車界を牽引してきた製品といえば、やはりヤマハ発動機の「PAS」シリーズではないでしょうか。1993年に世界初の電動ハイブリッド自転車として初代PASが登場してから25年が経過。そして25周年となる2018年、6年ぶりにPASシリーズがフルモデルチェンジをします。そこで、先日開催されたPAS新製品発表会の模様をリポート。新型PASの乗り心地も体験してきました。

↑初代PASも展示されていた。↑1993年に登場した初代PAS

 

PASの新シリーズは「PAS With」

電動アシスト自転車は年々市場拡大の傾向にあります。発売当初は年間5万台にも満たない販売台数でしたが、2015年には45万台を超える市場規模となっています。

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PASシリーズは、時代にニーズに合わせてそのコンセプトを広げています。2014年には高齢者の利用を想定して、“簡単・安心・便利”なSIONシリーズ、2015年にはスポーティで快適な走りを提供するスポーツ電動アシスト自転車YPJシリーズなどを投入。2018年に発売される新シリーズはその名も「PAS With」。6年振りのフルモデルチェンジとなる本製品は、デザイン性と実用性を兼ね備えたモデルとなっています。

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もっともスタンダードな「PAS With」は、12.3Ahのバッテリーを搭載。満充電で最長76kmまで走ることが可能です。やわらかな曲線のデザインと、乗るのが楽しくなりそうなポップなカラーをラインナップした軽快車(いわゆるママチャリ)です。

↑スタンダードモデル「PAS With」↑スタンダードモデル「PAS With」

 

ハンドル部の液晶ディスプレイは大型で見やすく、スイッチも大きめのサイズ。また、時計表示にも対応しています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑大型の液晶画面を装備。時計機能を備えているのはヤマハだけ

 

「PAS With DX」は、ベーシックな性能は「PAS With」と同様ながら、よりディテールのデザインにこだわったモデル。

 

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グリップやサドルがレザー仕様になり、バスケットには籐風の編み込みデザインを採用。よりエレガントで高級感のある印象となっています。

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最上位機種となる「PAS With SP」は、バッテリー容量が15.4Ahとなり、より長い距離の走行が可能。満充電で最長100kmまで走行することが可能です。また、アシストレベルは前出の2モデルよりも高いため、坂道などもより軽快に走ることができるということ。

 

PAS Withシリーズの発売は、すべて2018年2月9日の予定。メーカー希望小売価格は、Pas Withが11万8800円、PAS With DXが12万2040円、PAS With SPが15万120円(すべて税込)となっております。

 

PASユーザーの藤本美貴さんも納得の乗り心地

発表会には、PASユーザーであるタレントの藤本美貴さんが登場。藤本さんは、数年前からPASに乗っているそうで、2児の母である藤本さんにとってはなくてはならないツールになっているとのこと。現在は1台しか所有していないため、家族で近所の公園などに出かける際は、美貴さんの乗るPASの前後に2人のお子さんを乗せ、夫である庄司智春さんは走って移動しているので、ご主人のためにもぜひもう1台購入したいと話していました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑藤本美貴さん

 

発表会の後は試乗会タイムです。まずは藤本美貴さんが試乗。やはり普段からPASを運転しているだけに、新しい「PAS With」もスムーズに乗りこなしていました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑PAS Withに試乗する藤本さん

 

そしていよいよ試乗です。まずはデザインにこだわった「PAS With DX」から。

↑PAS with DX↑編集部・一條がPAS With DXに試乗

 

普通の自転車ならば、ひと漕ぎ目が「よいしょ」という感じですが、PAS Withならば「スーッ」という感じで発進。これなら重たい荷物をかごに入れている状態でも、軽くこぎ出せます。

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また、もっとも電動アシストの力が発揮されたのが上りの坂道。通常、坂道ならば、後ろに体重がかかる感じがしますが、PAS Withならばぐいぐい前に進んでいく感覚があります。とくにアシストモードをもっとも強力な「強モード」にすると、坂道でも平坦な道を走っているくらい楽々に走ることができました。

 

この後、アシストレベルが高い上位機種「PAS With SP」も運転してみましたが、こちらのほうが坂道をさらに軽快に登ることができました。PAS WithやPAS With DXでも十分なアシスト力を感じることはできましたが、PAS With SPはよりハイパワーなアシスト力で、高齢の方や、重い荷物を運ぶことが多い方、坂道の多い地域にお住まいの方などにオススメです。

↑PAS with SPは↑PAS With SPは15.4Ahの大容量バッテリーを搭載

 

この「PAS With」シリーズは、フレームから新設計ということで、いかにも“電動アシスト自転車”といった重々しさがなく、「街」に自然に溶け込むデザイン。カラーも豊富にラインアップされているので、きっとお気に入りの1台が見つかることでしょう。これから電動アシスト自転車の購入を検討されている方は、PAS Withシリーズをぜひチェックしてみて下さい。

 

5種5様の個性が光る! 歌手・上野優華が“才色兼備”なワイヤレスヘッドホンのキャラを表現

最新のワイヤレスヘッドホンは、音質だけでなく機能性やデザイン性にも注力した“才色兼備”なモデルが目白押し。そこで今回は、注目の5機種を歌手の上野優華さんに着用して頂きました。各ヘッドホンのデザインやキャラクターを、上野さんが表情や動きで表現。その絶妙な演じ分けをたっぷりご堪能下さい。

 

上野優華さん
2012年にキングレコード主催のボーカルオーディションでグランプリを受賞。2017年4月26日にシングル「友達ごっこ」をリリース、8月2日には同曲を含む15曲を収録した「上野優華 Hi-Res Best Selection」をハイレゾでリリースした。またライブで披露したMr.Children「しるし」のカバーが音源化リクエスト多数につき配信シングルが実現。SNSでも大きな話題を呼び週間 USEN HIT J-POP ランキング1位を獲得した。来年1月17日には待望の2ndフルアルバム「U to You」のリリース、2/4には赤坂BLITZでのワンマンライブが決定している。

 

“やわらかな色合い”がお気に入り

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ソニー
WH-H900N
実売価格2万9110円

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高音質コーデック「LDAC」と、圧縮音源をハイレゾ相当の音質にアップコンバートする「DSEE HX」に対応。3つのノイズキャンセリングモードから、その環境に適したものを自動選択する機能が秀逸です。

 

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「なかなか見ない珍しい色(ホライズングリーン)とシンプルなデザインで、個人的には一番気に入りました。柔らかい色味なので、老若男女問わず使えそうですね」(上野)

 

思わず顔がキリッとなるロックテイスト

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オーディオテクニカ
ATH-WS990BT
実売価格2万6870円

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ノイズキャンセリングONでも最大25時間の連続再生が可能。ノイキャン使用時でも周囲の音を聞けるヒアスルー機能も搭載します。有線接続時にはハイレゾ再生にも対応。

 

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「黒と赤の組み合わせがカッコ良くて、ロックなイメージ。一見すると男性的なデザインですが、着けてみると赤がさりげなくて女性でも似合いそう」(上野)

 

いい音が楽しめそうな“本格派”

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ヤマハ
HPH-W300
実売価格3万20円

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遮音性の高い密閉型のクローズドオーバーイヤーモデル。可動軸を15度傾けた設計のため、耳の位置にフィットしやすく、音漏れも少ない。有線接続時にはハイレゾ音源の再生に対応する。

 

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「スタジオでプロが使うような『本格派』な感じのデザイン。これでワイヤレスっていうのが驚き! こういういかにも“いい音”がします、っていうヘッドホンを電車に乗るときなどに使いたいです」(上野)

 

シャープに研ぎ澄まされたデザイン

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JVC
SOLIDEGE HA-SD70BT
実売価格2万9030円

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独自の圧縮音源復元技術「K2 TECHNOLOGY」により、ワイヤレスでもハイレゾ相当の高音質を実現。NFC搭載のため、スマホなどでのペアリングもスムーズに行える。

 

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「メタリックなデザインがシャープな印象で、ファッション性が高いですね。音質にもデザインにもこだわる人、例えば下北沢あたりにいそうな人がつけているイメージ。私自身はあまり下北沢には行ったことないんですけどね(笑)」(上野)

 

元気に飛び跳ねたくなる軽さ

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Beats by Dr. Dre
Beats Studio3 Wireless オーバーイヤーヘッドフォン
実売価格3万7580円

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サウンド出力が常に最適化されるリアルタイムオーディオキャリブレーションと、音切れの少ないClass 1 Bluetoothテクノロジーを採用。ノイズキャンセリング機能や、最長40時間再生できる省電力モードも備える。

 

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「とにかく軽くて疲れにくいですね。私の頭に一番フィットしたかも。街中でよく見かける『b』のデザインもかわいい。ブラックも素敵ですが、私はピンクが好きなので『ポーセリンローズ』もいいなぁと思いました」(上野)

 

上野優華さんがイメージキャラクターをつとめるポータブルオーディオの祭典「ポタフェス2017 Winter」では、年間のポータブルオーディオNo.1を決める「ポタ-1グランプリ」の大賞発表&受賞式も実施されます。ポタ-1グランプリへの応募は11月30日までとなっておりますので、まだ投票されていない方は、ぜひお気に入りのオーディオアイテムに投票してみて下さい!

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ヤマハ電動アシスト自転車登場から24年。いま、海外ブランドが日本市場に本格参入する理由とは

ヤマハ発動機が世界に先駆けて電動アシスト自転車を発売したのは1993年のこと。トヨタ自動車のハイブリッド車プリウスのデビューより4年早かった。あれから24年。いまではママチャリと呼ばれるファミリー向けを中心に、日本のモビリティシーンに欠かせない存在になっている電動アシスト自転車に、今年新たな動きがいくつか起こっている。

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出典:ヤマハ発動機 電動アシスト自転車 PAS/YPJ ホームページ

 

まず3月、台湾の電動アシスト自転車ブランドのひとつで、我が国にも数年前から輸入されている台湾のBESV(ベスビー)が日本法人を設立して本格参入すると発表。そして9月には自動車業界のサプライヤーとして有名なドイツのボッシュが、自身が開発した電動アシストユニットの装着車両を展開していくとアナウンスしたのだ。

 

ヤマハは電動アシスト自転車を発売後まもなく、欧州への輸出も開始した。しかし当時はさっぱり売れず、約10年後に撤退することになった。すると直後から現地のメーカーが電動アシスト自転車を送り出す。欧州お得意の手のひら返しだ。しかし当時の欧州のユーザーには理解されず、芽が出なかった。

 

そんな中で着実に普及していったジャンルがある。自転車タクシーだ。この分野のパイオニアであるドイツのベロタクシーが生まれたのは1997年。登場時期から考えてヤマハの技術を参考にした可能性が高い。日本では2002年に走り始めており、いまでは観光地などで、三角形の車体を持つ前1・後2輪の電動アシスト式自転車タクシーを良く見かけるようになった。

 

その後自家用の自転車にも電動アシストの波が訪れ、多くのブランドが生まれた。最初に紹介したBESVもそのひとつ。そして同じ頃、ボッシュが後付けタイプの電動アシストユニットを市場に送り出した。いまでは70以上のブランドが同社のユニットを使っているという。

 

■日本と海外ではアシスト量が違う?

電動アシスト自転車には基準がある。日本の場合、車速10km/h未満では人力1に対して最大2のモーターアシストが許されているが、そこから上は速度を上げるにつれアシスト量が減り、24km/hでゼロになる。欧州や米国にもレベルは異なるが同じようなルールはある。

 

つまりBESVやボッシュは日本の基準に合わせて電動アシストのチューニングをして輸入している。自動車の排出ガス規制や騒音規制に似た状況だ。そこまでして海外の車両が、電動アシスト自転車大国と言える日本にやってくるようになったのは、デザインの力が大きい。

 

日本メーカーの電動アシスト自転車は、ママチャリに代表される実用車が中心だ。最近はスポーツタイプも出しているけれど、存在を知らないという人も多いし、洗練されたフレームと他車種と共通のバッテリーや駆動系のマッチングがイマイチという声もある。

 

その点輸入車は、BESVがそうであるようにスポーティでファッショナブルなフォルムが中心。バッテリーや駆動系は車体と一体化されていてスタイリッシュだ。そのぶん価格は高めだけれど、ボッシュを含めて「Premium e-Bike」と称して付加価値で勝負する。そう、彼らは電動アシスト自転車などという長くて冴えない名前は使わない。e-Bikeというネーミングを作り出してアピールしている。こういうセンスはさすがという他ない。

 

ただ海外のe-Bikeがクールだからといって、個人輸入して乗ることは控えていただきたい。前に書いたように電動アシスト自転車の基準は日本と外国で異なる。アシストのレベルが基準を超える場合は原付扱いとなるので、ナンバープレートを取得しヘルメットを着用して運転しなければならない。中国で普及している電動自転車、つまりペダルを漕がなくても電気で走る自転車も同じ。東京でもヘルメットを被らず、ナンバープレートを付けず、なのにペダルを漕がずに電動で走行する自転車をたまに見かけることがあるが、これは立派な交通違反だ。

 

【著者プロフィール】

森口将之

モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材し、雑誌・インターネット・講演などで発表するとともに、モビリティ問題解決のリサーチやコンサルティングも担当。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本デザイン機構理事、日本自動車ジャーナリスト協会・日仏メディア交流協会・日本福祉のまちづくり学会会員。著書に『パリ流環境社会への挑戦(鹿島出版会)』『富山から拡がる交通革命(交通新聞社)』『これでいいのか東京の交通(モビリシティ)』など。

THINK MOBILITY:http://mobility.blog.jp/